政府は2日、中国が北京−上海間(約1300キロ)で建設を計画している高速
鉄道について、日本の新幹線システムの受注を前提に、有償資金協力(円借款
)を供与する方向で検討に入った。
中国政府による今秋の採用決定に向けて日本、フランス、ドイツが激しい売り込み
合戦を展開する中で、資金支援により「好条件での新幹線受注を後押ししたい」
(政府関係者)狙いがある。
ただ政府は、中国に対する政府開発援助(ODA)への世論の批判を踏まえ、200
1年10月の「対中国経済協力計画」で協力重点分野を環境対策、内陸部の民生
向上事業などに限定する指針を打ち出している。高速鉄道計画は、同経済協力
計画が「中国自らが実施」すべきとした沿海部のインフラ整備そのものだけに、指針
との整合性が問われることになる。
引用元
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=GIF&PG=STORY&NGID=main&NWID=2003080201000318