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Black Forest ◆IQqKj/l3sU :
そろそろ上の方で話題になってた「5.45ミリ弾」の蘊蓄をたれようと思ってたところだ。
この弾は、アメリカの5.56ミリ弾(プロジェクトサルボ弾=要するにM16の弾)に対抗して、当時のソ連が作ったAK74の弾。
7.62×39弾にくらべ、全般的なエネルギー値では劣るが、ケブラーベストの貫通力はこっちの方が遙かに上。
その上、発射反動が軽く、連射モードで指切りバーストしても制御しやすいので、複数弾を同時に命中をさせやすい。
その意味でも防弾ベストへの対応力は上だったと思われる。
ただし、AKMやAK47を完全にAK74に入れ替える前にソ連が亡国したのと、74より47の方が知名度も高かったのであまりメジャーな存在ではない。
同じコンセプトで遙かに近代化されたFN5.7やHKMP7弾薬に人気が移っているのも5.45の陰が薄い理由の一つ。
ボディアーマーの方も、ケブラーから、ケブラー+セラミックプレート+アルミ繊維の複合で作られるものが増えているので、
「小口径高速弾の貫通力で敵を倒す」という考え方より、7.62ミリ(AK弾と紛らわしいけど、西側で7.62という場合はNATO弾の事を指す)で、
アーマーを無力化する考え方が好まれはじめている。