この世界では「神」が敵です。
膨大で圧倒的な強さを前に主人公たちは立ち上がれるか…?!!!!
キャラテンプレ
名前:
年齢:
性別:
身長:
体重:
スリーサイズ:
種族:
職業:
性格:
特技:
長所:
短所:
装備品右手:
装備品左手:
装備品鎧:
装備品兜:
所持品:
容姿の特徴・風貌:
趣味:
恋人の有無:
好きな異性のタイプ:
最近気になること:
将来の夢(目標):
簡単なキャラ解説:
・酉→無し
・世界観設定→無し
・キャラクターテンプレ→有り
それはオリジナルか→NO
・キャラクタを作る上での諸注意→無し
・
>>1はGMをするだろうか→おそらくNO
・総合評価→8点
クソスレか→YES
オリジナルキャラをつくって、神を倒すのを目標にする
でOK?
糞スレ立てんな触角死ね
7 :
s:2014/08/03(日) 00:02:01.12 0
流宮 功
高校正。異能力者。16歳。
8 :
s:2014/08/03(日) 00:26:29.65 0
所持能力は<演算>。
あらゆる可能性を演算(シュミレート)し、最良の一手を選び取る力。
9 :
s:2014/08/03(日) 00:31:42.55 0
戦闘時は攻撃が[必ずクリティカルヒットする]や、[相手の攻撃が当たらない]未来を算出し、戦う。
10 :
s:2014/08/03(日) 00:33:49.38 0
ちな、中の人のスペック。
童顔(よく可愛い系と呼ばれる)
偏差値は高い方の学校に通っている。
彼女とは最近別れた。
ガチの音ゲーマー、よろしく。
11 :
s:2014/08/03(日) 00:35:11.73 0
ただ、演算という性質上、データを所持していない場合(相手のステータスやその場の状況=データ)は使用不可能。
12 :
s:2014/08/03(日) 00:36:15.74 0
13 :
s:2014/08/03(日) 00:40:40.63 0
装備は全部店売り品で固めている。
容姿は中の上。
14 :
s:2014/08/03(日) 00:41:30.68 0
装備は全部店売り品で固めている。
容姿は中の上。
15 :
s:2014/08/03(日) 00:42:39.52 0
成績は能力を手に入れてからうなぎ上り。
16 :
s:2014/08/03(日) 00:44:21.69 0
1人目こんなのでいいか?
なにか不備があれば追記する
17 :
s:2014/08/03(日) 00:46:08.89 0
てか、少し方針作っといてやろう。
18 :
s:2014/08/03(日) 00:48:45.95 0
てか、少し方針作っといてやろう。
能力の入手元は力をつけすぎた神に対向すべく機能し始めた因果律、とかでいいかな?
19 :
s:2014/08/03(日) 01:37:26.22 0
まず、どの神から倒しに行くかを決めないとな。
やっぱ、北欧神話とかがいいかな?
まあ
>>1がどんなもんを想像してるかわからんけど、まず、なぜ神を倒さなきゃいけないのか、だな
昨夜、眠る私に、神のお告げがあった。
「なんかこの世界上手く作れんかったから、消そうかな。その前に…災害でも起こしてみるか。」
そして、起こされて、目を覚ました私が見たのは──
皆さんの御存知の通り、阿鼻叫喚の世界でございます。
暗雲と雷鳴に包まれ、台風・竜巻・頻繁に起こる地震が次々と建物を破壊している。
見たこともない怪物達がやってきて、民を殺戮していく…
おお、スクケセス様!!
一体何があったと言うのですか!?
アアアア市は、炎に包まれております…
神
・この世界の創造主、ひとつ上の世界に住んでいる
・性格はいい加減で、創造主名(五十音表を見ながら考えた)や市名(言わずもがな)にもそれが見て取れる
・知り合いの神から世界創造の道具を貸してもらい何となく世界を作ってみたものの、元来の性格から長続きせずやめてしまう
・創造された民が神の世界へ行く方法も用意されているのだが、取説を全く読んでいないため、まだ知らない
てことはエンディングは二通りか
バットエンド含めて3通りになるな
その辺はスレ主の力量にかかってくるな
いやこの場合エンディングは五通りだろ、文盲がいるなー?
なぜ5通りになる?
神を打倒
神に敗北
神の世界に行く
の3通りでしょ?
28 :
27:2014/08/04(月) 22:47:41.68 0
あー、そういうことね
了解、把握した
さて、物語を始めるとしよう
俺、功はエエエエ市のケケケケ区に住む高校正。
「ふぁぁ…まったく、今日の授業も退屈だったな。」
普段通りに日常を暮らし、今は学校が終わった帰り道だ。
「最近【力】が目覚めたせいか、調子がいいな…。」
俺は片手を空にかざす。まるで能力が目覚めたあの時のように──
──刹那。大地を震わすかのような余波が、俺を襲った
「な、なんだ⁉︎」
思わず身構える、そして状況を把握するために辺りを見回した──
神官ネヨは同志にお告げのことを話した。あまり、信じては貰えなかったが…祈りなさい、とは言われた。
だから三日三晩、飲まず食わずで祈った──スクケセス様の怒りを鎮めるために。
しかし…効果はなかった。神はやはり、やる気を失くしておられるのだろうか?
だとすれば…あの言葉の通りだとすれば、この世は滅ぶどころではない。「終わって」しまう。消えてしまう。
…だが、どうすれば良いのだ、一体どうすれば良いのだ──!?
もう、同志達も何も答えてはくれなかった。
「今まで、お世話になりました…」
…私は「聖書の直接の写本」を、教会図書館の司書へ返した。
スクケセス様は、一冊だけ聖書を与えたもうた。
それを真なる聖書として厳重に保管し、真なる聖書の、直接の写本を代々の神官が持つ。一般に出回るのは、間接的な写本。
神官の聖書を返却し、一般の聖書に持ち替えるのは…神官としての役目を辞す、ということ。
そうして、私は当てのない旅をすることにした。一応、無策というほどでも無いのだが。
>>32 【上の方に書いてあるから、それを読んでくれ。】
「さっきの揺れ…一体なんだったんだ?」
周囲に特に異変はない──
俺と同じで、揺れに驚いたり警戒している人が数人いるぐらいだ。
「…わけわかんねぇな」
俺はため息をつくと、ひとまず家に帰ることにした。
だが、その矢先──
「ん?」
見慣れない物が目に飛び込んできた。
「なんだ、あいつ…(
>>31)」
随分と分厚い本を持ち、何やら神妙に考え事をしている不思議な格好の人物──
俺は、何故か引き寄せられるように、その人物に近づいていた。
「あの、あんた…珍しい格好だな」
「この辺りじゃ見ない格好だけど、どこから来たんだ?」
名前: ネムイ・ネヨ=マイ
年齢: 49
性別: 男
身長: 163
体重: 80
スリーサイズ: メタボ
種族: 人間
職業: 元神官
性格: おだやか
特技: (固有能力)夢にお告げを視る、(職業能力)回復法術、聖書内容記憶
装備品右手: 丈夫な杖
装備品左手: 聖書(一般タイプ)
装備品鎧: 旅用ローブ
装備品兜: 帽子
所持品: 法力回復用の聖水
容姿の特徴・風貌: ヒゲ、やや白髪、太り気味
趣味: 寝ること
恋人の有無: なし
最近気になること: 神様にやる気がないこと
将来の夢(目標): 平和な世界を
簡単なキャラ解説: 元はスクケセス教会の神官。アアアア市支部を任される、高い位を持った神官だった。
「ひぃ…ひぃ…」
まったくの無策ではないとはいえ、いきなり旅に出たのは、流石にまずかったようだ。
馬車を乗りついでの旅。それ自体はアアアア市支部へ初めて就いたときにも経験していた。
しかし、それも19年前の話。体力はかなり落ちている。
馬車に乗ってきてこれなのだから、全てを歩いていたら途中でのたれ死んでいただろう。
エエエエ市。アアアア市も栄えているが、この街もかなりのものだ。
アアアア市ではまだ貧富の差が残っており、身分や地域によっては必ずしも教育が受けられない。
そういった子供たちへ聖書を通じて読み書きを教えるのも、また私の務めだった。
しかしエエエエの子供たちは、どこでも学校に通うことを当然としているのだ。
この辺りはまだ被害が少ないと馬車を操る御者から聞いた通り、整った町並みが広がる。
──とはいえ、それも時間の問題。聞いた話をまとめていくと、被害地域は段々と広がっている。
…それを早く市長へ伝えに行きたいのは山々なのだが、落ちた体力が邪魔をする。
休む場所を探そうと、杖に体重をかけ、重い足を再び運び始めた刹那。
大地を震わす、大きな揺れが街じゅうを襲う。
「遅かったか…!」
道中でも何度か感じた揺れだが、流石に疲れた足では支えきれず、倒れこんだ。
…しかし、揺れはそれほど長くはなく、すぐに収まった。
私は聖書を拾い上げて立ち上がり、周囲の状況を確認した。
簡素な建物であれば倒れてしまうところだが、この地域の建物は頑丈なのか、あまり被害はみられない。
それでも市民にちょっとした不安を与えるには充分だったようで、警戒しているのが分かる。
安全な場所に誘導…とも考えたが、そもそも、この街より安全な場所はそれほどないだろう。
そんなことを考えていると、私のすぐ近くで声が聞こえた。
「あの、あんた…珍しい格好だな」
少年に、話しかけられた。15〜17才くらいだろうか。
身に着けているのはこの辺りでは一般的なもの。恐らくは地元の高校生…といったところだろう。
「この辺りじゃ見ない格好だけど、どこから来たんだ?」
私のローブを珍しがっているようだ。無理もない。
いっそ、全国共通である仕事着のほうが分かりやすかっただろうが…あいにく、辞した際に処分してしまった。
「アアアア市から馬車に乗って来たんだよ」
「このローブは、アアアアでは一般的なものだ。夕方になると、冷たい風が吹くからね」
そうだ…ちょうど良いかも知れない。私はこの辺りの地理に疎い。この少年に市長の居る場所を聞くとしよう。
「ところで少年…先ほどの地震にも関係することなのだが」
「……市長には、どちらへ行けば会えるかな?」
市長に会いに来た──
目の前の不思議な風貌の男は確かにそう言った。
しかも、先程起きた地震について、何やらこの男は知っているらしい。
流れる汗を布で必死に拭きながらも、その眼差しは
自らの仕事を全うする為の使命感に燃えているかのように見えた──
「市長の家…?」
俺は短く聞き返すと、男は真面目な顔で小さく頷き返した。
「そりゃ、知っているけど。多分いきなり行ったんじゃ急には会えないと思うぜ?」
「アポイントはとってあるのか?」
まぁ、流石に要人っぽい見た目の奴だし
その心配はない……か?
…と、思ったのは束の間。男は少々罰の悪そうに顔を伏せた。
「まさか…」
そのまさかだよ。と言わんばかりの沈黙。
どうやら本当にとっていないらしい。
何やら複雑な理由がありそうだ…。
アポイントをとる暇がないほど、急いでこのエエエエ市に向かって来たのか?
それとも単純に、忘れていたのか…?
ともかく俺は、この男を見捨てるわけにはいかず。
携帯電話を出し、ある人物にメールを打った。
「話しかけたのが俺でラッキーだったな、おっさん」
宛先は、流宮 誠治。
──俺の実の親父であり、そして……エエエエ市の市長だ。
38 :
心帰 真帰:2014/08/06(水) 22:21:33.43 0
此所軒 美桜 ここのきみおう
17。♀。人間。
身長165cm 体重46kg。
装備は逆十字の魔法剣。
効果は神、というかぶっちゃけ人外の存在に対し働き、その者の放った攻撃、魔法などを斬って無効化したり、単純に威力の高い斬撃を放ったりできる。
性格は明るくハイテンション。割と重要なギャグ要員。
>>38 他のところで使ってたの名前欄に書いちゃった。無視してくれ。
私の言葉に、少年は怪訝な顔で
「市長の家…?」
と聞き返した。少し間を置いて、
「そりゃ、知っているけど。多分いきなり行ったんじゃ急には会えないと思うぜ?アポイントはとってあるのか?」
この質問に…私は沈黙してしまった。
「まさか…」
そう、そのまさかである。ただし、それはアポイントの問題ではない。
本来はエエエエ市長に直接とはいかずとも、門番経由で連絡を取れば良いのだ。
緊急事態との報告が、スクケセス教のアアアア市総神官から来ている。
これ自体が謁見を申し出る理由となる。
だが、ここにはひとつ、大きな問題がある──私はもう、アアアア市総神官の職を辞しているのだった。
元神官とは言っても、それを証明するものは何も無い。「第一写本」も返却してしまっている。
しかし、少年は私のその顔に一瞬、落胆したものの、すぐに自信に満ちた顔で、懐から何やら小さな物体を取り出す。
不思議な形状をした物体だ。しかし、その形状はどこかで──
「話しかけたのが俺でラッキーだったな、おっさん」
その言葉の一瞬前に、私はその物体を思い出し、そしてこう言った。
「確かにラッキーだったようだな…小僧め!!!」
私は少年…いや、その小僧を睨み付け、杖と聖書を構え、呪文を唱え始めた。
あれは恐らく伝承にある魔導具(オーパーツ)のひとつ『携帯電話』に違いない。
そしてスクケセス教の聖書には、こう書かれている。
《かつてこの世界は、魔導具と呼ばれる技術によって栄えた。
しかし魔導具は、世界や人の【精神】を消費して扱うものであり、次第に【精神】は枯れ果て、魔導具の文明は滅びた。
残った者たちはスクケセス様に伺いを立てた。スクケセス様は、こう仰ったという──》
「《すべての魔導具と、その使い手を抹消せよ》!!!」
「お前のような者がスクケセス様の怒りを買ったのだ…!」
読み終えた聖書を懐にしまい、代わりに聖水の小瓶を取り出す。
小瓶の蓋を開け、中の聖水を杖の先に振りかけ、シュッ、シュッと杖を×字に切ると、切った後の空中に軌跡が残った。
「クロス・エアスラッシュ!」
私の合図と共に、その軌跡は風の刃となって魔導具使用者へと襲いかかる。
それは、とある異世界での事。
「見つけたぞ、“東方の魔王”よ。オレの妹を返してもらうぞ」
「キャハハ、なぁにぃ?『オレの』ですってぇ?彼女が聞いたらさぞや狂喜するデしょうねぇ」
「何を言っているのか知らんが、お前の手駒はもう残ってない筈だ。大人しく我が刃を受けるがいい」
「え〜?この身体は貴方の妹の身体なのよ?死体を返せって?」
「だからこそだ。もうどこにもいない妹のために、貴様を倒して妹を、妹クラウディアの魂を解放する」
「フッ、ウフフ、黒竜王や貴方の剣の師匠を倒したくらいでいい気にならないで。
それに、アタシはこれからね、まったく違う世界にいくのよ。
せっかく作ったのに創造者に見捨てられ壊されそうな世界にね」
「……何?」
「喜びなさい。貴方の妹の不完全な太陽神としての力、そこで完全なモノにしてあげる。
でも、アタシを倒すために力を付けすぎた貴方には、この世界の壁は越えられないわ。
精々、今度は世界を渡る方法を探すことね……」
そんな神に道具貸す知り合いの神もどうかしてるだろ
金髪と蒼い瞳の少女がいた。
少女の胸には確かに野心が在った。
そして、少女の本質は……
おっと滞ってるな
もう限界か、主?
そもそも誰が主なんだここ
47 :
名無しになりきれ:2014/08/25(月) 14:03:27.14 0
GMじゃねえ?
>>30のトリップ自体なり殲ちゃんのトリップだしな
「我が下僕たちよ。お前たちにはそれぞれに使命と任地を与える。
その地その時に応じ、我が意に添うように為すべき事を為すように……」
「さて、デュラクよ。邪眼持つ黒ドワーフの職工よ。
お前はこの地で研鑽し、この地を産み出しながら打ち捨てんとする愚かな神を殺す武具を鍛え上げるの。
いずれ、神を殺すに相応しい英雄が現れた時に、その武具と恩を与えるためにね。
取り敢えずは、そうねぇ……武器屋の振りでもしたら?」
【名前】“邪眼の”デュラク(♂25)
【種族】黒ドワーフ 【職業】混沌の職工
【体型】身長:4フィート5インチ 体重:130ポンド 瞳:暗褐色/銀 髪:淡褐色、スポーツ刈り 肌:黄色
【装備品】
両手:ラッパ銃
鎧:メイルアーマー
兜:ヘルメット
所持品:ソード、ハンマー、工具箱
【特技】鍛冶、工学などの知識
【解説】魔界から魔王に呼び寄せられた使徒。神を打倒する勇者に力添えするよう命じられた。
>37,41
「待って下さい!お二方」
この「壊れた管理者」に滅ぼされようとしている世界を何とかするために送り込まれた技工としては、「神殺し」の宿命を背負う資質持つ二人が争うのは避けたい。
「お願いします、あなた方は此処で争うべきではないはず。
どうか、話を聞いて下さい!!」
渾身のクロスエアスラッシュ…しかし、所詮は護身術。
見事に命中はしたものの、これで魔導具使いを抹消するには至らないだろう。
精々、しばらく気絶、と言ったところか。
「ならば、もう一撃…!」
と、2つ目の聖水の小瓶に手をかけたとき…
「待って下さい!お二方」
その声に、私は手を止めた。
「誰だ!」
声のした方角へ振り向いたものの、その声の主に気付くには少々の時間を要した。
私の目線より下に居たからだ。
「子供…?」
そう思って、聖水にかけていた手を下ろした。
しかし、子供にしては顔立ちが…小さな、大人と表現するのが相応しい。
もしや、この者は…初めて見るが、ホビットやドワーフなどの、いわゆる小人族の者だろうか。
「お願いします、あなた方は此処で争うべきではないはず。
どうか、話を聞いて下さい!!」
争うべきでない、とはどういうことか。
私としてみれば、分かり合う理由などなかった。
ただ、強いて言えば…
「小人が私に話がある、とは一体何かな?」
それだけは、気にかかった。アアアア市周辺に小人族は居ない。
「折角の機会だ、聞いてみよう…立ち話も何だが、まだ地震が収まったとは限らん。」
そう言って私は、広場のほうを指差した。恐らく座る場所のひとつくらいはあることだろう。
>52
「子供……まあ、ドワーフとしてはまだ若造ですが。
僕の名前はデュラク、世界機械を繕い整える一族の者です」
実は若干嘘が混じっているが、詳しくはそのうちに。
「この世界は、神が作りたもう、一つの巨大なる機械です。
我々は、神々やその天使地使の手先となって世界機械を維持していました。
しかし神はこの世界を消そうとしているのです」
滔々と語り出すのは彼の先祖と今の彼がそれぞれに背負ったモノを当たり障りなく混ぜた話。
「神託によれば恐らく、あなた方こそ愚神にあがらい正しく世界を導く勇者の宿命。
故にあなた方は争うべきではないはず」
「子供……まあ、ドワーフとしてはまだ若造ですが。」
確かに、小人族であれば充分成長しているのかも知れない。悪気はなかったのだが…
「気を悪くしたのなら、すまなかった」
私と小人族は広場へ行く。そこには、いくつか銅のベンチがあった。
「ほぅ…」
私は聞こえるか聞こえないか、ぐらいの小さな声をあげて、感心してしまった。
というのも、アアアア市のベンチと言えば普通石造りのものだ。銅のベンチなど見たこともない。
ましてや屋外に銅のベンチなど、盗んで下さいと言っているようなものだった。
私は空いているベンチへ案内した後、隣にに座った。
「僕の名前はデュラク、世界機械を繕い整える一族の者です
この世界は、神が作りたもう、一つの巨大なる機械です。
我々は、神々やその天使地使の手先となって世界機械を維持していました。
しかし神はこの世界を消そうとしているのです」
「神託によれば恐らく、あなた方こそ愚神にあがらい正しく世界を導く勇者の宿命。
故にあなた方は争うべきではないはず」
ふん…また機械、こやつも魔導具の手の者か。まったく…
「神がこの世界を消そうとしておるのは知っておる。だが問おう。何故神はこの世界を消す?
私にはあの魔導具使いとも、貴様とも争う理由がある。
特に貴様は、世界機械などと言う如何わしいモノを扱うに留まらず、
我らが神を愚神と罵った!」
>54
どうやら、自分の表層的な姿さえもこの神官には異端と見えるらしい。
この世界が、いや、人の身体すら機械であると、論理的に説いてみせようとしてやめる。
「エエとですね……代替わりですよ。
新たな神を奉じるための……ね?
だから、その為に……」
56 :
名無しになりきれ:2014/09/06(土) 11:05:21.41 0
デュラクと名乗る存在は、少しばかり考えた後、こう答えた。
「エエとですね……代替わりですよ。
新たな神を奉じるための……ね?
だから、その為に……」
代替わり?新たな神?
いったい、こやつは何を言っている……
──しばし、混乱した後。
私は、その言葉を反芻した。
代替わりさせ、新たな神を立てる。
「なるほど、それが貴様らの狙い、なのだな」
つまり、そういうことだ。
「貴様らは、いにしえの邪神を崇拝するに留まらず、神になり変わらせ
再びこの世界を乗っ取り、神の子ともども滅ぼさんとしておる!
貴様らにとって、我らが崇高なる神は邪魔者という訳か!」
この世界は、我らが神がお創りたもうた地。
その庇護の下、人々は暮らしてきた。
一度は邪神の力、魔道具に侵食されながらも、再び神の名の下に……ッ!?
ゴゴゴゴッ、と轟音とともに、足元が大きく揺れた。
「……しまった」
どうやら、余計拗らせてしまったようだ。
どうしたものかと頭の半分で考えつつ、残り半分で言いくるめる事にした。
「そもそも古の邪神ではありませんよ。世界機械は現在進行形で築き上げている真っ最中なんです。
そして成り代わるどころか世界機械は自らを作るための道具であるはずの神の造反に悩み、我らを選ぼうと言うのです。
これ迄の創造主はもはや崇高にして崇拝するべき存在で有ることを自らを放棄したのです。
世界を作り上げ維持するという重責を、“熱なき太陽神”は自ら引き受け勤めようと申し出ました。
魔道具?人の進歩の証を殊更忌むことの方が邪悪な存在の口車に乗せられていますよ」
ここで一度口を閉じる。何かいい忘れた事は無いだろうか……
59 :
此処軒美桜:2014/09/08(月) 22:54:11.10 0
ありゃ?あんなところに変な気配が三つ。えと、ひとりはおじさん、ひとりは私と同年代の男子、してひとりは、エ?ドワーフ!?
まてまて、この剣を夢の中で拾ってから幾度か非日常に巻き込まれてきた私だけど、こんなのはさすがに未経験なんだけど!?
でもなんか真剣な面持ちで話し込んでるし・・・さっきの地震と関係あるのかも・・・
こういう非日常に巻き込まれたときは近くにいる<そういう存在>に接触するのが定石!
というわけで
>51~「えーと、すいませーん!えとえと、さっきの地震、何かあったんですか?なにか話してらっしゃるみたいですが・・・」
今までにない、強い地震は一応収まった。
しかし。今度ばかりはこの街も無事ではないようだ。
魔道具に魅入られた者と言うのは、実に罪深い。
あたかも自らが創造主にでもなったかのような、傲慢さ。
神を平気で罵る。そんな者こそが、神を悩ませる。
このような輩がのさばる限り、神の怒りは収まらぬだろう。
魔道具の使用者が2人もいる、しかも1人はそれを管理する立場にあるという。
だからこそ、この場にはこれほどの強い地震が起きる……
何とか、この2人を斃すか、人気の無い場へ誘導したいところだ。
そうでなければ、この街は──
そのとき、そこに1人の少女が現れる。
「えーと、すいませーん!えとえと、さっきの地震、何かあったんですか?なにか話してらっしゃるみたいですが・・・」
「そこは危ない、下がっておれ!」
その少女は何やら長物を持っていた。恐らくは剣であろう。
しかし、そもそも私は自分を護るのが精一杯。相手を斃すことも容易すくない。
まして少女を護る余裕などは、無いのだった。
ともかく、何とか彼奴等を街の外へ出したいところだ。
先ずは──
「主よ、我を護り賜え!」
杖を高らかに掲げる。簡易的ではあるが、私自身を傷付けるものに対して、障壁を張る法術。
私自身を囮とし、何とか街を離れさせる。そのためには、先ず私自身が長時間耐えられなければなるまい。
>59
「はい?
ええっと……いやー、ちょっと……」
待てよ?この程度の地震は魔界ではよく有ることだが、この辺りでは珍しいのか?
改めて目の前の男に向き直り……
>60
「……ハイ?」
何を思ったか考えたか、この男は神に祈りを捧げた。
「まったく話を聞いていませんね。
護るどころか神は世界を壊そうとしているって言ってるんでスよ。今更祈りを捧げても受け取ってくれるわけないじゃないですか」
ひょっとしたら見込み違いだったか。
「……お嬢さん、マァこの人には……その剣は……!?」
何か、胸騒ぎがした。
62 :
此処軒美桜:2014/09/19(金) 23:40:56.35 0
うわっ!?あぶなっ!
・・・話しかけただけで結界張られちゃった・・・
ドワーフさんは冷静だ。この人と話そう。
「ああ、この剣ですか?魔法剣ですよ!銘は知りませんが、勝手に逆十字の魔法剣って呼んでます!
しかしなんてったって、神への叛逆の象徴ですよ!かっこ良くないですか!?」
「あ、効果の説明もしちゃいましょうか!そこに結界張ってあるんで目の前で見せてあげますよ!」
街の人「アアアア市の北には、大きな自然公園があるよ」
街の人「でも、最近は公園に恐ろしい……いや、なんでもないよ」
こんな危険な所いられるか!
俺は一人で街を出る!