タイトル通り異世界に迷いこんだ少年少女達が冒険するスレ
参入する場合は現実世界の少年少女(小学生〜高校生まで)か異世界の住人(人間から魔物まで)になりきることが条件
テンプレ
[名前]
[身長]
[体重]
[血液型]
[スリーサイズ]女性のみ
[学年、職業]
[種族]
[容姿]
[性格]
どんな異世界ですか?
3 :
1:2013/06/15(土) 22:26:16.31 0
[名前]久藤暁人(くどうあきと)
[身長]175cm
[体重]63kg
[血液型]A型
[学年、職業]高校2年生 16歳
[種族]人間
[容姿]クール系イケメン
[性格]やや人見知りな所もあるが、根は正義感が強く心優しい少年
異世界を旅することで人間的に大きく成長してゆく
「くっ…ここはどこだ…?」
(目を覚ました暁人の前には見たこともない景色が広がっていた)
「俺は確か学校から帰る所だったはず…」
(その時のことを思い出そうとするが、なぜかよく思い出せない)
「携帯も圏外か…とにかく、いつまでもここに居ても仕方ない
近くに何かないか探してみよう」
ゴブリンの群れが現れた
イケメン死すべしと言わんばかりの勢いで襲ってきた
うわっ!?何だこいつら!
(暁人の前に突然ゴブリンの群れが現れる
何とか一体目の攻撃はかわしたものの、ゴブリン達は次々と襲いかかってくる)
冗談じゃないぞ!と、とにかくここは逃げよう!
ゴブリン「オマエハー…ドーテーカ?」
>>7 彼の亀頭はピンクよ。
息を吹き掛けただけでも感じる程敏感よ。
ソオセエジクワセロオオオオオオオオオオオオオ
この異世界はイケメンやリア充を惨殺しようとする魔物の巣窟
虐げられし非リア充の怨念が作り出した魔界なのである
【名前】クルト・ブルーム
【年齢】20才
【身長】182cm
【体重】54g
【血液型】AB型
【職業】剣士 二刀流
【種族】ヒューマン
【容姿】長髪、細身、黒縁メガネ
【性格】人に頼まれると断れない。例え罪人でも反省の意思があれば許そうとする。
>>7 …悪いが魔物の言葉は分からないな
>>8 な、何でそれを…いや、誰だお前は!
(ゴブリンから逃げ続ける暁人だが、次第に体力の限界が訪れる)
はぁはぁ…何てしつこい奴らだ!
(そんな暁人の前に骸骨が転がっているのが見える。おそらく魔物にやられた旅人の成れの果てだろう
近くには彼が使っていたと思われる剣が突き立っている)
あいつらにやられたら俺もあんな風に…?そんなのは嫌だ!
(暁人は意を決し剣を手に取った!)
はあっ!!
(気合いを込めゴブリンを攻撃する暁人。不思議力が沸き上がって来る)
いける…これならいけるぞ!
(身体中から沸き上がる不思議な力。それに身を任せ暁人はゴブリンを叩き斬っていった)
斬り殺されたゴブリンの死体の傍らに寄り添う者がいた
ゴブリンの子供「オトウサン…ヘンジヲシテ…オカアサン…ゴハンツクッテマッテルヨ」
訂正
不思議力が→不思議と力が
>>9 斬る!
>>10 そんなバカな
>>11 あなたは…ひょっとしてこの世界の人間なのか?
15 :
魔王:2013/06/16(日) 00:46:18.23 0
異世界からの侵略者め
死ぬが良い
(魔王は丸太をぶん回した)
16 :
闇姫ブルマ:2013/06/16(日) 00:47:41.97 O
[名前] 闇姫ブルマ
[身長] 155cm
[体重] 不明
[血液型] 不明
[スリーサイズ]秘密
[学年、職業] 闇の世界の姫
[種族] 魔族
[容姿] 人間の少女
[性格] Sっ気満載
フフフ…
〜久藤暁人転移前〜
「ハッ!」
「グエェッ!?」
ゴブリンの断末魔の悲鳴が響く。
「ふぅ…これで今回の依頼は完了…っと…しっかしゴブリン多いなぁ…」
ハヤテ
この町や周辺で『疾風のクルト』の通り名を持つクルトに舞い込む依頼は多い。
大体はゴブリン討伐だの迷子の猫捜索だの簡単な仕事ばかりだが、たまにドラゴンの討伐などの大きな依頼も入る。この仕事は正直キツかった。
「さて…帰るとするか…」
ゴブリンが落とした銀貨などを回収し、帰路につく。
>>14で斬られたチン食いフラワーから種が飛び出し、久藤に寄生する
おい久藤wwww
おまえなんか花みたいなのが生えてるぞwwww
>>4-9>>12-14 >うわっ!?なんだこいつら!
「……ん?今声が…」
何はともあれ声のした方に急ぐ。
人が襲われてるかもしれない…そう思い急ぐが、既に戦闘は終わり、少年とゴブリンの死体、ゴブリンの子供がいるだけだった。
「……君、見ない顔だな…しかも珍しい服装だ…」
その時、少年の手に剣が握られている事に気付く。
「このゴブリン達は君が殺ったのか?」
この数のゴブリンと戦えるのなら、相当な実力を持つ剣士かもしれない。
しかし、やはり彼の服装には見覚えが無かった。
巨大な貿易都市として栄えた街、『オルタ』を拠点とするクルトにも見覚えが無いという事は相当な貴重品、もしくは自分で用意した、という事か。
>あなたは…ひょっとしてこの世界の人間なのか?
「この世界?…他にどの世界があるのだ?」
少年の質問はシンプルかつ意味不明であった。だが、何か気になるとこがある。
「……君のその発言…君は異世界の人間だとでも言いたげだが…まさか?」
クルトは二刀流(意味深)
>>18-19 「なっ!?仕留めそこねていたのか!?」
少年に怪物植物の種が寄生する。
「寄生する系統の魔物だったか…!少年!動くな!」
そう叫び寄生した花を斬り落とす。
ついでに本体にとどめをさす。これで安心だ。
「危ないところだったな…怪我はないか?少年…そういえば名前を聞いてなかったな。」
そう言うと剣を納め、手を伸ばし、
「私の名前はクルト、クルト・ブルームだ。よろしく」
【凄い速度でレスが…w】
【書き込む直前で忍法帳が消えたww】
そして黒縁メガネの青年は異世界から来た少年に淡い恋心を抱いたのであった
24 :
名無しになりきれ:2013/06/16(日) 01:26:20.25 0
アッー
この世界は男性をホモセクシュアルに変える力を持っている。
26 :
名無しになりきれ:2013/06/16(日) 01:32:53.15 0
モンスターが現れた
┌(┌^o^)┐ホモォ
>>22 あ、ありがとうございます
俺の名前は久遠暁人…信じられないかもしれませんが、こことは違う世界の人間…みたいです
>>15 魔王ごっこは他所でやれ
>>16 ドキドキ…
>>23 やめろ
>>24 やめろって
>>25 やめろって言ってるだろ!
久遠とクルトっていつセックスするの?
腐女子にとっては天国だな
>27
>あ、ありがとうございます
「ん…礼には及ばない。」
>俺の名前は久藤暁人
「クドウ・アキトか、よろしく。……ふむ…異世界…ねぇ…」
異世界の人間…と言っているが、にわかに信じ難い。
しかし、異世界人なら納得が行く事もいくつかある訳で、否定も出来ない。
「……ふむ…とりあえずここにいるのは危険だ。移動しよう。近くに街がある。」
そして最も近くにある街、『オルタ』を目指して移動を開始する。
「とりあえずこの世界…この国について説明しようか。」
異世界から来たと言う少年…クドウは何も知らないだろう、ある程度情報は必要であろう。
「まず、この国は『エルキュリオ』という名の国だ。そして、ここがその『エルキュリオ』の中の『オルタ』という街の側の森だ。…すこし分かりにくいか?」
その後かなり長く説明があったので要約すると、
・エルキュリオの隣にブルクリオという国がある。
・両国は長い間戦争状態にあるが、2年前に一時停戦した。
・この世界で剣士やその他の戦闘職についた者はギルド、もしくは国の軍に属する。
・特例でフリーの剣士もいる。
「……とまぁこんな感じだ。細かいところは追い追い説明するが…ん…見えてきた。あれが『オルタ』だ。」
目を凝らすとかなり高い防壁に囲まれた街が見える。
「さてと…さっさと帰って休憩しようか…」
【舞台設定投下】
【忍法帳がLv2になったから書きにくい…】
>>30 (暁人はクルトから、この世界についての説明を受けた)
なるほど…だいたいこの世界のことが分かってきたぞ…
(クルトはオルタという街に戻るという
人見知りな為まだクルトを信用しきれていない暁人だったが、情報を求めて付いて行くことにする)
街が見えてきた…あそこがオルタか
(初めて見る異世界の街に胸が高鳴る暁人だった)
>>28 しない
>>29 やめてくれ
そして二人は街の公衆浴場に向かった
どうやら裸の付き合いをするらしい
自称イケメンはブサメンと相場が決まってるし全然クールじゃなくね
ブサイクでナルシストでホモという三重苦
でもブサイクなナルシストが女に恋してたらそれはそれでキモい
[名前]大神 匡(オオガミ タダシ)
[身長]190cm
[体重]77kg
[血液型]O型
[学年、職業]高校三年生
[種族]人間
[容姿]オールバックの黒髪、三白眼で目つきが悪い、着流し
[性格]気性が荒く喧嘩っ早いので不良と間違われやすい、義理人情に弱い、甘い物にも弱い
アァ…?ンだ、ここは?
テキトーに歩いたせいで迷っちまった。
かーっ!やっぱ都会なんざくるもんじゃねえなァ。
しゃあねえ、駅探してとっとと帰んべ。
とりあえず建物が見える方目指すか…。
(自分が現代にいると思い込んだまま『オルタ』に向かう匡)
チンピラっぽいキャラは序盤で死ぬのがお約束
と言うわけで大神匡はドラゴンに食われて死んだ
>>38 参ったな…到着早々クルトさんとはぐれてしまった
…ん?あれは!?
(自分と同じ高校生と思われる少年をみかけ暁人は思わず走り出した)
>>27 訂正
遠→藤
>>33 間違いは誰にでもある
>>34 行かない
>>35 お前よりはな
>>36 ブサイクでもナルシストでもホモでもない
>>37 恋愛は自由だろ
自分でイケメンとか言っちゃってんだからナルシストだろw
>33
「……む…本当だ。間違っている。私はこれ程軽くはない。」
>34>40>38
公衆浴場を通り過ぎ、向かった先にあるのはギルド、『グランド』
クルトはフリーの剣士だが、仕事は基本的にこのギルドから受けている。
「さて…ここが俺がお世話になっているギルドのグラン…ド…」
クドウがいない。もっと早く気付くべきだった。
「私とした事が…!探さねば!」
『疾風のクルト』と呼ばれるだけあってクルトの足は速い。
素早く街を探していると、
「……異世界人が増えている…!?」
そう、クドウと似たような格好をした人物がいた。これには心底驚いた。
「お…おいクドウ!その人は知り合いなのか!?」
そんなにポンポンと世界を移動できるのか…異世界ってすげぇ…と思っている
【荒しは無視、これ鉄則】
荒らし無視してたら単なるオナニー見せ合いにしかなんないよ
>>42 クルトさん、探しましたよ!
知り合いというわけではありませんが、どうやら彼も俺と同じ世界から飛ばされてきたみたいです
どうしましょう…?
>>41 違う
>>43 まあ、たまに気が向いたら相手するさ
テンプレートの記述は客観的記述、キャラ設定であって、
これに「自称プゲラ」という奴はなりきりの基本的なあれこれが
分かってないアホの子だから、相手しても馬鹿を見るだけ
[名前] 北条 桐香
[身長] 145cm
[体重] 44kg
[血液型] A型
[スリーサイズ]74:55:78
[学年、職業]中3
[種族] 人間
[容姿] かわいい 髪は水色のゆるふわロング
[性格] 残念な子
何ここ…?
確か今は休み時間のはず…いつも通り机につっ伏して寝たフリしてたはずなのに。
夢…じゃないよね。これが現時逃避って言うやつ?
今やってるゲームの世界に似てるし少し見てこうかな…。
(周囲を見回すと城壁に囲まれた街にらしきものがある。とりあえずその街に向かって歩き出した。)
スライムが現れた!
スライムは異世界の少女に襲い掛かる!
あれ…?あのオールバックの奴どこ行ったんだ?
>>46-47 ん?あの子まさか…!?
(中学生らしき少女が街の入り口付近にいるのを見かける
だが、その背後からはスライムが!)
危ないッ!!
(暁人は思わず駆け出し、少女をかばった)
>>47 「わわっ!助けなきゃ!」
スライムが少女を襲っている。助けねば。
「お…おりゃあ!」
少々気の抜けた掛け声と共にに斬りかかる。
スライムを見事に切断。真っ二つ。
「き…君大丈夫?街まで送ってあげるよ。」
見慣れない格好の少女だ。どこかからの旅行者だろう。
まさかのタイミング被り。
自分のレスは無しで。
>46-48
少し考え事をしながら道路の端で休んでいると…
>危ないッ!!
「……ん?…んん!?」
刹那、風が吹き荒れる。
クルトの全力疾走だ。
少し反応が遅れ、普通に走ったのでは間に合わ無いと思ったからだ。
間一髪、スライムの攻撃がクドウに当たる前に仕留める。
弾けたスライムが体にかかったりしたが気にしない。
「はぁ…はぁ…ったく…危ないのは貴様だ!そんな丸腰で突っ込んでどうするつもりだったのだ!…ん?」
クドウの背後に女性の姿が見える。しかもまたクドウ達と同じような服装をしている。
「……なんだ?クドウの世界では異世界旅行が流行っているのか?…まぁ…なんだ、女性を守ろうとしたのなら誉めてやる。」
自己犠牲で女性を守ろうとする辺りに、やはり異世界では相当有名な剣士なんじゃないか?と感じる。
「……次からは私を頼ってくれ。足の速さには自信がある。」
足の速さと言うには些か速すぎる感じもするが、自他共に認める最速の剣士の名は伊達ではない。
[名前] メアリー
[身長] 変幻自在
[体重] 変幻自在
[血液型] 血液無し
[スリーサイズ] 変幻自在
[学年、職業] スライム界の姫
[種族] スライム
[容姿] 美少女 でも肌の色が水色でなんかグニュグニュしてる
[性格] 明るい性格 人間を見つけると取り込んでスライムにしようとする
多数のスライムも操る
わーん
私のスライムちゃんを斬るなんて酷いよー
>47-48
>>51 きゃっ!?
な、何なの?…少年と青年…それに一瞬だけ見えたのはスライム…!?
(あまりに突然のことで軽いパニックを起こすが、少年が私をかばい青年がスライムを倒したことはなんとなく分かった。)
あ、え…えっと…その…。
(パニくっていることもあるが、普段から喋りなれていないせいでなかなか声が出ない。しかしここが妄想の世界でゲームの世界と同じなら…。)
コ、コマンド…は、話す!
(コミュ障の少女が発した第一声はこれである)
せっかく同じ女の子の友達が出来ると思ったのにー
残念ですー
けど私 諦めないですよー
お兄さん達もみーんな一緒に私のお友達になろーよー!
(赤、青、緑のスライムを複数発生させる)
>53
「(ガミガミ)しかし防具の類いを一切着けずに魔物の前に身をさらすなどあり得ないぞ(ガミガミ)」
クドウを叱っていると後ろの少女が何か言いたげにしていた。
少し待って見て最初に聞いた言葉。
>コ…コマンド…は、話す!
「……はい。話そうか。」
異世界人の言う事は現在あまり理解出来ない。
先程のコマンドというのも何かの宣言で、これを言わねば話せない国の人なのであろう。
「……私の名前はクルト、クルト・ブルームだ。よろしく、お嬢さん。」
そして腰を深々と曲げ、執事の様なお辞儀をする。
この世界の剣士の初対面の女性に対する礼儀作法だ。
「さて…一旦街の中に戻って先程の目付きの悪い少年と合流しよう。そして私がお世話になっているギルドに向かおうか。」
目付きの悪い少年はドラゴンに喰われて死にました
[名前] 冬城 りんご
[身長] 140cm
[体重] 28kg
[血液型] B
[スリーサイズ] 61 49 69
[学年、職業] 中1
[種族] 人間
[容姿] 色白黒髪美少女
[性格 おどおどしている
あ…あれ?ここはどこ…?
街の中は元の世界で見慣れていた風景と異なっていた。
地中海の町の写真や、ファンタジー小説やRPGで見られるような
中世的な雰囲気をしており、甲冑や法衣、はては露出度の高い衣装を纏った人々が
入れ替わるように少年少女を通り過ぎていく。
ある者は興味の眼差しで、ある者は畏怖の眼差しで見つめているのが確認できる。
[名前] 坂田 星
[身長] 170cm
[体重] 54kg
[血液型] B型
[学年、職業] 高校二年生
[種族] 人間
[容姿] 野球部、坊主
[性格] 喧嘩っ早い性格
ん…なんだ?ここは
確か部室で昼寝してた所までは覚えるんだけど…
>>46 水色のゆるふわロング()
そんな人間いるわけねーだろカス
目覚めた時、着る物は変わらず、見知らぬ森に飛ばされているのに気付いた。
森の向こうには、草原の果てに建築物が見えるのが確認できる。
[名前] 古賀 秋恵
[身長] 161cm
[体重] 50kg
[血液型] B型
[スリーサイズ] 85-56-89
[学年、職業] 高校二年生
[種族] 人間
[容姿] 二つ結びの一般的な少女
[性格] スポーツ好き、気さく
うーーーん
さーてと朝練行かなきゃ…
ってええええここどこ!?
ま、街…?にしては私の知ってる街とは違うようなー…
>>62 「お嬢ちゃん、お嬢ちゃん。いいもんがあるけど、買ってくかい?安くしておくよ」
街の中を歩いていると、偶然声をかけられる。
見たところ、着物を取り扱っている商人のようだが…
どれもこれも見慣れぬドレス、とりわけ胸や腰、太股の露出が大きいものだらけだ。
>57
……今日はおかしな日だ。
何がどうなれば異世界人がこんなに現れるのだろうか。
「……あ〜…お嬢さん、突然で少し驚くでしょうが少しついて来て下さい。事情は後で説明します。」
クルトの背後にはまるで遠足の様にぞろぞろ歩く少年少女達がいた。
>59
……日頃の行いは悪くないと思う。
いや、この異世界の少年少女達がいるのが悪いと言う訳ではないが…
「……少年、ついてきてくれ。事情は後で話す。」
後ろの異世界人御一行を指差す。
嗚呼カムバック静かな日々。
〜ギルド『グランド』前〜
「さて…少年少女達、ここが私のお世話になっているギルド兼酒場兼宿屋、『グランド』だ。」
「お…クルトお帰り〜」
カウンターの中から女性が声をかけてきた。
このギルドの受付嬢など事務業務、酒場の経営などを担う『シェリー』(25才)さんだ。
「あぁ、今戻ったよ。あぁ…っと部屋、二つ用意出来る?」
「出来るけど…どうしたんだい?突然に…」
「いや…ちょっとね…」
(次のレスへ続く。)
>>63 へっ!?
(今時お嬢ちゃん呼びで接客!?)
(つか売ってる服のセンスもありえなくない!?)
え…えーっとっ!
お、お金ないんで!さよならっ!
(と言って小走りに去る)
はぁ…何なんだろこの街…
…って
(ポケットの中を探る)
ほ、本当にお金ないし!知らない街にいるのにお金ないとかどうしよっ…!?
>>65 (お金がなく途方に暮れる秋恵の目の前にチラシが目に入る)
「来たれ若き冒険者・若き労働者よ!
ギルド兼酒場兼宿屋『グランド』
新人冒険者登録受付中!出稼ぎ労働者も大歓迎!」
(もしかすると、この世界での生活費を稼ぎながら元の世界に戻れるかも…?)
>>66 ん…
何このチラシ…?
え…ちょっと待ってさっきのお店の人といいこのチラシといい…まさか…!
(ようやく異世界に飛ばされた事に気付く秋恵)
ってそんなわけないよね。夢だよね夢。
あ、これ明晰夢ってやつかな?
せっかくだし冒険してみよっかな?夢の中なら多分上手くいくよね?
私スポーツ得意だしっ!
(グランドを目指して歩き始める)
【リロードしてないとこうなるんだな…失敬失敬】
>62-63>65-66(ギルド到着前に追加)
……今度はなんだ、なんなんだ。
今度はやけに元気だが混乱している少女とそれに声をかける怪しい商人…あ、少女が逃げた。
「……追うぞ。」
今度はやや控え目…本人感覚でジョギング程度で走る。(常人の80%ダッシュ)
追い付くと少女は何やら困ったような表情をしていた。
そして壁のチラシを見る。『グランド』の求人チラシだ。
何か考えてるが、とりあえず声をかけよう。
「……すまない、お嬢さん。貴女に用がある…あぁ待ってくれ、私の後ろを見てくれ。君と同じ様な状況の子達だ。」
そう言うと何度目かの台詞を言い、ギルドに向かう。
【このスレの速度は速すぎる…w】
>64(続き)
「……孤児でも拾ってきたの?」
「いや、この子達はカクカクシカジカで…」
「なるほど…そう言う事なら使って!」
「……さらっと異世界については信じるんですね。」
「え?だって嘘つく必要が無いじゃない。その子達、結構いい服着てるじゃない!」
「……時々この人の包容力の高さに驚かされる。」
〜『グランド』二階、宿屋階〜
「そっちが女子で、そっちが男子だ。私はそこの突き当たりの部屋を使わせて貰っている。…あぁ、所属している訳では無いからな?ともかく、私は荷物の整理等があるから、下の酒場でシェリーさんに質問でもして待っていてくれ。」
そう言い残すと自分の部屋に入って行った。
クルトは苦労人だな
っコーヒー
>70-71
「ははは…困ってる人は助けないとね…あぁ、ありがとう。」
自室で戦利品や古くなった装備等を整理している
テンプレ追加(異世界側限定)
【本体属性】風 (体に流れる魔力のタイプ。実際に使える魔術との相性が変わる。)
【使用魔法、魔術】強化魔術(移動強化、速度強化)(トランザム的な)(疾風のクルトの二つ名をとる理由になった)
【使い魔の有無、種族】無し
【所属】フリー (ギルド又は国の軍)(フリーは特殊)
異世界側の登場人物がいないからクルトが苦労するんだよな。
苦労人→くろうひと→くろうと→くろぅと→クルト
スルーされたスライム
>>68 ひっ!?
で…でかっ!剣持ってるし髪長いし眼鏡だしめっちゃ怪しい…!
あっいえ何でもないですっ…
私と同じ状況の子達…
まさか集団明晰夢ってやつ!?
ま、いいや!私、冒険したいんですけどっ!
ギルド?なんかゲームみたいだね。ついてけばいいんですね。
>77
(……正直ここまで容姿についてボロクソ言われると傷付く…)
「明晰夢?…いや、これは現実…いやまて…本当にこれは夢かも知れないぞ…?こんな現象が起きる訳n…痛っ…」
考えつつ歩くと壁に激突した。我ながら情けない。
「……現実だよな…」
いつの間にかレス数が凄いことに…状況の把握に手間取りそうだな
>>51 すみません…でも放っておけなかったんです
>>53 大丈夫か?どこかケガは…え?コマンド!?
(こいつ、まさかゲームの中だと思ってるのか…!?)
>>57 こんな大人しそうな子まで飛ばされて来るなんて…一体何が起こっているんだ
>>59 坊主ってことは野球部か?
体力ありそうだし頼りになるかも
>>77 君も飛ばされてきたのか?
いきなり訳のわからない世界に飛ばされて不安…じゃないみたいだな全然
(自分と同じく現代から飛ばされてきた少年少女達と共に、クルトに付いて行く暁人
すると遂にギルド『グランド』が見えてきた)
ここが『グランド』…今日からここで俺達の新しい生活が始まるのか
(期待と不安が交錯する暁人であった)
ところで現実世界組もテンプレ追加しないか?
こんな感じで(暁人の場合)
[得意科目]国語、世界史
[苦手科目]数学
[部活、生徒会、委員会など]図書委員
[名前] 駒音 マリ
[身長] 165cm
[体重] 59kg
[血液型] A型
[スリーサイズ] 90 69 96
[学年、職業] 高校三年生
[種族] 人間
[容姿] ややぽっちゃり気味だが顔はいい
[性格] お喋りで友達が多い 買い食いが趣味
あれ?こんな町あったっけ。
まあいいやなんか美味しい食べ物売ってるお店ないかな〜
[名前] 戸塚ミサキ(元現実世界人)
[身長] 173cm
[体重] 58kg
[血液型] A型
[学年、職業] 対人外専門のハンター
[種族] 人間
[容姿] 金髪ロング 女に間違われるような美形だが男 くわえタバコ 腰に日本刀を下げている
[性格] つかみどころがなく飄々としている
【本体属性】無
【使用魔法、魔術】属性魔法
【使い魔の有無、種族】悪魔憑き
【所属】フリー
【少し進め過ぎた。】
【一旦全員の行動が確認出来るまで待機する。】
テンプレ投下して一度も出てこない奴多いよな
[名前]バルムンク
[身長]169cm
[体重]47kg
[血液型]龍族の血。明確に別れていないが、人間で言うO型に近い。
[学年、職業]旅人 1698歳
[種族]龍人(長寿で成長が遅い。今はだいたい人間の高校生の姿)
[容姿]
赤髪紅眼で、イケメンの部類に入る。眼には爬虫類特有の、金色の縦線が走っている。
いつもは白いツノと赤い尻尾が生え、カギ爪の生えた紅い大きな翼で宙を浮いているが、
「龍石」という、龍のパワーが凝縮された石を使う事によって巨大な真紅のドラゴンへと変身する事ができるようになる。
[性格]
大雑把で面倒臭がりの適当屋。
だがやるときはやる。
怒らせるとドラゴン化してしまうため、くれぐれも怒らせないように。
あ〜〜あ〜〜あ……
ヒマだ。
どっかにおもしれェー奴らはいないもんかね
【立派なカギ爪の生えた赤い翼で宙空を漂っている少年(?)】
【ツノやキバ、尻尾が生えている事から少なくとも人間ではないだろう】
>83
【3日待機して出ないなら一旦除外します。】
【その後復帰した場合は新規扱いします。】
>>86 それは横暴じゃないか?
独裁魔王狂人さんよ
>>84 /忘れておりやした
【本体属性】炎・風
【使用魔法、魔術】種族上、ドラゴンが使える技は習得している(ファイアーブレス、火球、羽ばたきによる突風etc…)
【使い魔の有無、種族】無し
【所属】フリー
[名前] 土井 よしえ
[身長] 155cm
[体重] 48kg
[血液型] O
[スリーサイズ] 75 50 78
[学年、職業] 高校一年
[種族] 人間
[容姿] 制服、眼鏡、ツヤのある黒髪
[性格] まじめ 非現実的な事を信じない。得意教科は化学。
多すぎるから二つくらい別の場所で出会うみたいな方がよくね
>>88 /一部変更
【本体属性】炎・風
【使用魔法、魔術】種族上、ドラゴンが使える技は習得している(ファイアーブレス、火球、羽ばたきによる突風etc…)
【使い魔の有無、種族】ゴブリン、オーク等下等魔物を従える事はできる。
だが「面倒臭い」との理由でいつもは誰一人として連れていない。
【所属】フリー
>>86 俺ならここにいますよクルトさん
ところで
>>91の彼もギルドのメンバーなんですか?
それとやる気がないのにテンプレ投下してる人達はやめてくれ
>>92 /失礼、新規です。混乱させたならすいません。
/クルトさん、一応ギルドの酒場の常連って事でよろしいですかね?(ギルドメンバーではない)
なんとも厨臭いスレだな
まともな人間は参加しない方がいいぞ
あと久藤とクルトは中の奴一緒だろ?
>>93 分かりました
しかしクルトさんが来ないと話進められないな
>>94 違う
くっさいくっさい腐女豚常駐スレッド
参加しようかと思ったけどやる気ないとか言われたからやめるわ
くだらん
やめだやめだ
>>92 みんなお前みたいに暇なニートじゃないんだよ
テンプレ書いて本文はまだってことだろ物事全部をお前のバカなものさしではかるのはやめろ
あとお前なりきり向いてないよ
100 :
名無しになりきれ:2013/06/17(月) 22:13:10.91 0
いい荒れ具合ですね
これは久遠がわるい
>>99 確かに冷静になって考えてみればあなたの言う通りだ。すまなかった
正直なりきりにも向いてないかも知れないけど、それでも俺はこのスレのみんなと冒険したいよ
こんな俺だけど、一緒に冒険してやってもいいという人は良ければ参加してほしい
>>97-98 本当に申し訳ない
謝ろうと思うまでに大分時間がかかってしまった
我ながら自分のちっぽけなプライドの高さに呆れる
【……Oh…】
【少し離れた間にすごい事に…】
>87
【そうですかね?】
【いや、回収したのに動かないと困るので、冒頭部分ならまだ外せるかと思って。】
>94
【違う。別人だ。】
>100
【……全く良くないんだが。】
何マジになっちゃてるのw
私も真面目に参加したつもりだったのに無視されたしねー
バルムンクwwwww
くだらんwwwww
やめだやめだwwwww
もっと荒れさせてやろう
テンプレだけ書いてその後の行動無しじゃ冷やかしだろうがボケが
何が真面目だ、義務教育から出直してこいヘタクソ共がww
[名前] 移木 現(うつりぎ うつつ)
[身長] 164cm
[体重] 54kg
[血液型] B
[スリーサイズ] 91 59 90
[学年、職業] 高校三年生
[種族] 人間
[容姿] ツンツンヘアー 美少女だが顔に傷がある
[性格] 男勝りの果敢な少女。だが弱い者には優しい
自分の名前にコンプレックスを持つ。
この荒れ具合
このスレはもうダメそうだね
(申し訳ございません、荒れてるし傷つく事も言われたので私も参加をとりやめます)
自分が対象だと思ったか そんなヘタレは最初からイラネwww
面白そうなスレだったのだが…正直この荒れ具合だと維持が厳しい…
……とても残念だが一時的に離脱させて貰う。
……どうしてこうなった…
あっという間に人が集まって、
あっという間に空中分解した
なんか打ち上げ花火みたいなスレだったな
>>112 自分の胸に手をあてて
じっくり考えてみなさい。
くだらん
私もやめる
皆スルースキルが足らぬ
糞スレ終了
【IDが見えないからって煽りすぎでしょ…】
【とりあえず、
>>1で明確なルールは書いておいたほうがよかったのでは?】
【たとえば…】
・ここは、タイトル通り異世界に迷いこんだ少年少女達が冒険するスレです。
・コテハンの一人、もしくは数人のキャラクターに対して
モブの登場人物、怪物、イベント、情景描写としてレスをつけていき
ショートストーリーを完成させることが主な目標です。
・形式としては一人のコテハンが皆のレスに答えて小説を進めていく。
…数日に一度、コテハンがレスを書くので、その間に名無しが話の進行やイベントを考える。
…コテハンがいる時に、希望者とワンマンでなりきりロール(前のロールとつながりのある) をして、
それをつなげて話を作る。
・このスレは基本 sage 進行です。荒らしや煽りはスルー推奨です。
・冒険者側もイベント側もお気軽にご参加ください。冒険者側の中断、復帰もいつでもどうぞ。
【…というのはどうでしょうか?】
>>118 いいんじゃね?
クルトも一時離脱って言ってたから様子見しつつ復帰するんじゃね?
クルトはもう二度と来なくていいよ
>>120 即レスワロタww
どんだけ暇なんだよww
クルト乙
なんか凄いことになってる…
酉違う偽者が引退宣言とかしてるし
とりあえず事が収まるまで一時離脱ってことでいいのかな?
カオス過ぎw
とりあえずGMはいるの?先導役が居なかったら何も出来んでしょ
テンプレ書いてるだけで行動しない奴は、行動を見せるまでアプローチ無しで
あとバカはスルーでwww(重要)
プレイヤーは物語に関係のないレスに返事する必要もなし、気が向いたらでいい
とりあえずGMらしき奴は話を少しでも進めろ、やる気のあるプレイヤーは黙々と乗ればいい
ザコはほっとけ、どうせ冷やかしだろ。
>>125 いい事言った
クルトが置いてった舞台設定は流用して新しく始めよか
なな板とは思えん速度で進行していく…w
キモヲタ北条は来なくていいよ水色ゆるふわロングとか明らかに人間じゃないし
どんだけ張り付いてんのお前きもちわる
↑さっそくスルー出来てないキモヲタ北条
荒れるのにも理由がある
他のTRPGスレは何故荒らされていないか考えてみよう
推測で認定してる豚きもいな
あれ図星だった?にしても本当スルースキルないねw
>>125で言われた側からwww協力する気0じゃんwwwww
荒しや煽りに関わらず
無視を続ければ荒しは飽きる
どこ見て図星だと思ったんだかw豚の思考はわからんわ
くせぇからぶひぶひなくなよクソ豚
荒らしが飽きると同時にプレイヤーも飽きて結局廃墟スレになったりして
だろうね
>>107とか見るに自演で荒らしとかしてそう
自演までしてどんだけ必死なんだよ…
はいはい
とりあえず次のレスから通常運転再開ね
自演をしてる奴ほど自演自演って言う法則があるんだがな
いいからGMは話を進めろ、俺はただ煽ってるだけだが別にどっちでも構わんぞ
バカを眺めるにはいい場所だからな
時に日本語が破綻してるバカが粘着してるようだが、自分の連続カキコがバレてないって気づかないのかね?
正直なところこういうTRPGがしたかったんだ。
本気で建て直したい。
>>118を公式ルールとして指定。
>>125参照しつつ、クルトの置いて行った舞台で一度やり直そう。
多分ここ立て逃げスレだからGMはいないよ
昨日まではクルトがGMのような存在だったけど
>>143 なら俺がクルトが帰ってくるまでGMをする。
本気でやりたいんだ。よろしく。
すまん、水をさした。 PCの代わりに質問させてもらおうか。
GMさん、クルトさんとやらの舞台がまず迷い込んだ人間にとって状況がどうなのか
参加するプレイヤー一人ひとりに説明せにゃなるまいて。
最初の基盤が弱かったら崩れるからな、まぁまずPCの復帰が先だぁな。
NPCを使ってみるのもいいし、自身があるならそのままでもいいお手並み拝見ですわ。
お手並み拝見って何でそんな上から目線なの
【レスでも書こうかとスレ開いたら流れが凄まじいw】
【仕切り直しということなら改めて参加表明するぞー!】
まず、「エルキュリオ」という国と「ブルクリオ」という国が存在する。
この世界に転移した少年少女は、「エルキュリオ」内の「オルタ」という街の側の森で目覚める。
その場で周囲を見渡せば「オルタ」を見つけれる。
プレイヤーのプロローグはこんな感じだろう。
次に舞台だが、これはクルトさんが置いていった設定に独自の解釈を追加させて貰う。
「エルキュリオ」と「ブルクリオ」は隣国ながら長年戦争を続けており、国の軍は疲弊していた。
しかし2年前、突如として休戦協定が結ばれ、束の間の平穏が訪れる。
両国は水面下で戦争再開の為の準備をしている。
国の軍とは別に民間の依頼等を解決する集団…「ギルド」が存在する。
剣士やその他の戦闘職は基本ギルドが軍に所属し、生活をしている。
ある程度の実力が認められると「ライセンス」を発行して貰えるようになり、その「ライセンス」があれば、他のギルドで依頼を受ける事も可能になる。
いわゆるフリーの剣士になれるというわけだ。
とりあえずこんなものか。
>>148 その通りですが何か問題でも?
まぁこのようなアホは無視して、大神さんが復帰するなら状況どの程度まで把握してる?
PCもアクティブにならなきゃGMもやる気が出ないだろうしね。
クルトが戻ってきたら自分は名無しイベントプロデューサーになろうか…
何か質問はあるか?迅速に答える。
異世界の住人として参加したいけどちょっと難しそう
みんなと上手く絡めるかな。
>>153 慣れればなんとかなる。
クルト時代の時はバランスが悪かったから異世界側にまわると嬉しい。
>>153 GMじゃないけど、GMやPCがベテランなら普通に導いてくれるよ、多分。
今ここで一番必要なのはスルースキルww
>>155 同意
無視して真面目に再開しようと頑張ったら静かになった。
つまりそういう事だ。
[名前] フィーカ
[身長] 156cm
[体重] 45kg
[血液型] B型
[スリーサイズ] 77-53-78
[学年、職業] 剣士
[種族] ヒューマン
[容姿] 群青色の髪のポニーテール
[設定] 伝説と謳われた父親のような剣士を目指して剣の修行をする少女 幼い頃から剣は握っていたが、ギルドにはまだ入ったばかり
[性格] やや世間知らず 強くなる事を一番に考えている
【本体属性】氷
【使用魔法、魔術】冷気を纏った剣技
【使い魔の有無、種族】無し
【所属】グランド
(皆さんの動きを見て上手く絡んでいけたらいいなと思ってます。)
>>157 はい。確認しました。
いいキャラですね!
159 :
名無しになりきれ:2013/06/18(火) 07:29:44.18 O
質問!
ブルマとタイガーショットとピンクの胴着を絡めた世界になるの?
どうやらこっちの世界の人っぽいので、GMしゃんは役割というか導入を入れた方がいいかな?
フィーカさんも当面の目標みたいなのをロールプレイで表現するとかね。
【どうやら明確なルールが決まった様ですな】
【せっかくキャラも作ったので、再参加させて頂きます】
>>158 ありがとう
これからよろしくお願いしますね。
>>150 国の軍とは別に民間の依頼等を解決する集団…「ギルド」
剣士やその他の戦闘職は基本ギルドが軍に所属し、生活をしている
剣士ギルドや弓兵ギルドはあくまで軍の一部で
魔術師ギルドや盗賊ギルドは独立自営団体ということ?
>>163 >剣士やその他の戦闘職は基本ギルドが軍に所属し、生活をしている
「ギルドか軍に」の間違いだろう
【私も参加希望したいです…】
すれば
軍所属だと基本は任務(軍務)になるのかな?
で功績あげるとフリーで依頼も・・というより実際は軍務がより忙しくならないかなw
>>166-167 大歓迎です!帰ってくる人達は歓迎します!
>>168 軍に所属した人は、安定した報酬のかわりにある程度の自由を失います。
功績をあげると報酬が良くなり、任務が忙しくなります。
実際エリートは軍に入り、安定した収入を得ます。
公務員と民間企業のようなもの…というかまんまです。
ギルドで活躍すると軍にスカウトされる事もあります。
……荒しの沈静化に成功したのか…?
すまない、GM殿。感謝する。
私が戻るとGMをやめる…と言っていたが、設定等は私に任せてやめる、という事か?
>>170 おかえりなさい!クルトさん!
少し設定をいじらせてもらいましたが、残りの決定権をクルトさんに譲ります。
自分は名無しとしてイベントを落としたりするのに専念します。
プレイヤーの皆さん、いい話にして下さいね!
今更だけど
>>141も日本語破綻してるよね
正しくは
「自分の連続カキコがバレてるって気付かないのかね?」もしくは「自分の連続カキコがバレてないって思ってるのかね?」だよね
まあこいつも荒らしみたいなもんだから仕方ないかもしれんが
>>171にてGM殿に託されたので、ここからは私がGM業務を行う。
>>172 そうだな。
あえて突っ込まなかったがな。
175 :
クルト ◆ocb0tDqTGw :2013/06/19(水) 00:24:09.50 0
一か八か新規参加募集ageだ。
クルトさん、大神さんのリンク先・・・アッー!
何かPCがあまりアクティブじゃない気がするけど大丈夫かな?
あの…私わ…
現代人が逆に減ってるという事実。
最初の現代人無双が嘘のようだ。
様子見で膠着してるのかな?
>>179 そうだな…誰が戻ってくるだろうか。
>>180 とりあえず、まだ参加する気があるのなら戻ってきて欲しいと思う。
大神リンク先のアッーで思い出したがやる気マンマンだった久藤もいなくなってるよな
彼も叩かれたからな…
むいてないと言われてやめたんじゃないか?
さて、そろそろ始めたいな…皆がいいなら開始しようと思う。
184 :
名無しになりきれ:2013/06/19(水) 21:48:20.76 0
>>183 現代チルドレンsが少ないんじゃないすか?
もう少し現代人を待ちましょや
>>184 そうだな…
待つか始めるか、PCの皆にも意見を聞こうか。
NPCで数合わせしながら中途参加を待ってはどうでしょう?(´・ω・`)ノ
>>186 ふむ…その案はアリだな。
選択肢に入れておく。
NPCってクルトの自演ってこと?
>>188 ……そう言うとアレだな、今までの荒しを思いだすな。
いやその通りなんだがな…
チルドレンレコード
少年少女前を向け…か?
突然言われても…このスレの主題歌にでもするのか?
たまに安価を入れ忘れる…すまない。
設定だけ練りすぎたような気もするね?
>>193 それはつまり…キャラの出現位置固定とかかな?
……良く考えたら縛り過ぎかもしれない。
クルトはどんな少年が好き?
>>195 その言い方だと「やらないか」的ニュアンスを感じるが…そうだな…
……熱血漢、かな?
リュウセイ・ダテ的なやつが好きかな。
あれ?ホモじゃなかったの?
どんな少女が好き?
>>197 いや…私はノンケだ。
そしてその質問だと私がロリコンのような感じが漂うが…ん〜…
落ち着いた少女、かな。
荒らしすら来ませんな
200は貰って行くぞ。
>>199 そうだな…いや、荒しが来ても困るが。
クルトの自演NPCで始めてみる?
キャラは熱血漢だけどグレてる少年と落ち着いてるけど乱暴者の少女で
>>201 そうだな…
なんだか質雑スレのようになってきたし、プロローグ的な物を書こうか。
……それはそれでSSスレになりそうだがまぁいい。
誰も一歩踏み出せず膠着してるねぇ。
[名前] 山田 均(やまだ ひとし)
[身長] 168cm
[体重] 61kg
[血液型] B型
[学年、職業] 高校三年生、専門学校への進路決定済みの卒業間近
[種族] 人間
[容姿] 無頓着なボサボサ髪、眼鏡、フツメンの中肉中背、制服
[性格] 知りたがりのオタクな為多方面に関して博識、入院確実の重度のネット中毒患者、
魔法も何も夢がなくおもしろくもない現実世界に失望しどの道サラリーマンとして
働きアリのように働き科学の法則に乗っ取って動く現実の未来に対して悲観的でいろいろ冷めてはいるが
だが幼稚言われようが二次元キャラの生き方や正義の味方に対する憧れの気持ちが燻っている
この世界に来た事により自分達の世界では出来なかったチーレムを目指したり
ちょっと収まらない正義の味方を目指す
とりあえず質問、これ完全に剣と魔法のみなのか?
銃火器とか出したり、魔法とかと融合した銃とか出すのは駄目なのか
現代チルドレン側は最初は武器とか何の装備も無いのか
版権物のネタを出したりしてもいいのか
場合によって参加取り止めでよろしくぅ!
銃でもペンでも強すぎなければいいんじゃない?
クルトさんは夜型かな?
こっちも何人か用意できるんだけど、どれがいいかな?
かなり強いが次元渡航に慣れてて、勝手に話を勧められる、フィーカさんとちょっと被るけど話やすいかも?
現代世界の格闘家、内気だから異世界に来たら誘導が必要。
現代世界の強化人間、銃火器と身体能力の高さで戦う、頭の回転は早い。
強さは論外、戦わない代わりにその世界での店の経営やちょっとしたサブマスターが出来る。
使いたいオリキャラ引っ張りだしたらこうなった、どれがよろし?
すまない…現在規制中だ…。
誰か避難所を立ててくれないか?
そちらで質問に答えたい。
みんな避難所に篭っちまったな
212 :
クルト ◆ocb0tDqTGw :2013/06/26(水) 20:57:36.03 0
>>211 規制中の人もいるからな。
……私か?見事規制解除だよ。
そして見事にPCが散ったからageて募集するのだよ
どうしたクルト
生理か?
【かなり時間がかかってしまったが…プロローグを投下する。】
「よし…これで今回の依頼は完了かな。」
森一番の大木の根本で屈む青年が一人。
手元には巨大なキノコ。
「しっかし…キノコ狩りの依頼とは…最近魔物討伐系の依頼が多かったからな…」
最近はゴブリンが活性化したり、スライムが大量発生するなど忙しかった。
今回の様な簡単な依頼は久しぶりだ…。
もっとも、途中でゴブリン討伐依頼も同時に達成出来てしまったが。
「……さて…街に戻ってマスターに報告しなきゃな。」
巨大キノコを背負い街への帰路につく。
マスター
・・ギルドマスター?
>>215 【私はサーバントじゃないからな。ギルドマスターの方だ。】
立派なキノコですね
>>214 草木が茂り鬱蒼とした森の中。
巨大なキノコを片手に街に戻ろうとするクルトは地響きに気づくだろう。
それも地響きは徐々に大きく、すなわち自分に近づいてきていることに!
やがて地響きの原因が森から現れた!
現れたの巨大なオーガ。
巨大な体躯に棍棒を持っている。
低いながらも知能を有し、凶暴な食人鬼である。
膂力は人のそれをはるかに凌駕し、粗末な棍棒も恐るべき凶器と化すのだ。
「貴様!御神木を奪うとは!さては稀人だな!?」
現れたオーガは轟雷のような声でクルトを怒鳴りつけた。
どうやらクルトが依頼されたキノコ狩りは簡単な依頼などではなく、御神木奪取というある意味一番厄介な依頼だったようだ。
ちなみに、この世界は近年異常が相次いでいる。
ゴブリンの活発化やスライムの大量発生などは【それ】の余波でしかない。
異常の元凶とは……時空の歪みによる異世界との接触である。
歪みは別世界と瞬間的につながり、稀に別世界の少年少女がこちらに入り込んでしまう事があるのだ。
別世界の人間全般を稀人などと呼ばれている。
世界が違えば常識や法則も違い、交流になる場合もあるが意図せずともトラブルを引き起こすこともある。
御神木であるキノコを奪ったクルトの事を稀人と思っているようだ。
そうではないという事を説明しようとしても無駄だとすぐに知るであろう。
「稀人は格別に旨いというからな!
貴様の血と肉で神木への穢れの贖いとしてやろう!」
そう、稀人であろうとそうでなかろうと殺し食うだけ。
稀人でなければ少し味が落ちる、程度の認識しかないのだから。
宣言と共に棍棒がクルトに振り下ろされた。
[名前] 白沢 裕樹
[身長] 183cm
[体重] 69kg
[血液型] B型
[スリーサイズ] −
[学年、職業] 高校二年
[種族] 人間
[容姿] オールバックの茶髪、引き締まった身体をしており容姿も良いが、目付きが悪い。服装は白のブレザー
[設定]元の世界では名の知れた不良。彼に壊された者は数えきれない
タカが外れた暴力と何より恐怖によって不良達を統べていた。
[性格] 普段は柔和な笑みを浮かべているが、その内面は冷酷非道
他人を物のようにしか見ておらず、痛みや苦しみ、悲しみといった感情への共感性が低い為、
暴力に対して何の罪悪感も持ち合わせていない怪物の様な男
稀人←書けるオーガさん知能低くないよね(´・ω・`)
まれびとじゃないの?
>>217 「君もそう思うか?なんだか料理の材料に使うらしいが…」
>>218 「……ん?なんだ…?」
突然の地響き、何かが近づいてくるようだ。
すぐにキノコを置き、二本の剣を構える。
両方とも素材はありふれた素材だが、街一番の刀鍛冶がうった剣なのでそこらの剣とは強度が違う。
構えてじっと、集中しながら待つ。
>「貴様!御神木を奪うとは!さては稀人だな!?」
「……Oh…めんどくさいのが来たな…」(ボソッ)
何やら色々と情報の食い違いが発生しているようだ。
巨大なキノコはただのキノコではなく、御神木だった。
「……まんまと騙されたようだな。」
そして…
「私は稀人ではない。完全にこの世界の人間だ…!」
刹那、風を纏い飛び上がり、オーガと交差する。
居合いの要領で一閃。
すぐに木を蹴りターン、もう一度斬る。
これを数回繰り返し、オーガは傷が増えていく。
「……さて…と、帰ろうか。」
オーガの目の前に着地、剣を鞘に納める。
その瞬間、オーガが地響きをたてて倒れる。
「キノコ…いや、御神木は無事だな。」
一応依頼なので持って帰る。
先程よりも若干速め(本人感覚)に歩き始めた。
GMっていうより主人公っすね
タイトルをクルト無双に改めたほうがいいですかね?
二刀流以外に個性のないクルトになんか個性を付けてあげよう
ホモかロリコンってのはどうだ?
座りながら空を仰ぎ見る。
空は青く、雲は白い、太陽は輝き、森の木々が風に揺れ、木漏れ日が目にチラつく。
どうという事はない、森の中で見られる普通の風景だ。
ただ、この当たり前の自然の光景を不自然な目で見つめる者がいた。
「今回はどこに飛ばされたんだろう?」
意味不明の言葉を呟く、山吹色の髪に青い瞳と中性的な顔つきの人間がいる。
「空気もあるし、緑も太陽もあるし、即死する環境じゃなさそうだね。」
物騒な言葉を並べ重い腰を上げる、このまま死ぬまで座ってるつもりは毛頭ない。
「人が住んでそうな所をまず探さなきゃ、ここの文明レベルを探らないとね。」
腰にはショートソードが指してある、普通のショートソードと明らかに外観が違うのは
柄に三日月型の金属と思われる装飾が付いている、無論ただの飾りで無いことは素人目にも解るだろう。
白い膝までのコート、黒い底の厚いブーツと同じく黒色の手甲コートの内側には
他に防具を着込んでるっぽい厚みがある、間違いなく戦う者の装備だ。
幸いにも街はすぐに見つかった、石造りの家に区画整理された交通網、木戸もあればガラス窓もある
ただ四角いコンクリートの山々は無く、鉄の固まりの乗り物も無く、空を飛ぶ乗り物も今のところ見当たらない。
「何度体験しても慣れないものだね、時空渡航の初動ってのは。」
そう、この者はこの世界の人間ではなく、この世界に飛ばされた人間の一人だったのだ。
しかもこの異常事態を体感したのは初めてでは無さそうだ、先ほどのセリフでこの世界よりも高度な文明を見たのも断定できよう。
森から見える大きな街へ向かってまず一歩歩み出した、この世界で何を得て何を失うかはその者次第だ。
人々が行き交う、太陽も真上に近く、昼時に相応しく屋台から美味しそうな匂いも鼻に届く。
自分の格好も特に目立つ事もない、よく見れば武器を携帯してるのは自分だけではなかった
一応簡単な魔術で不可視にしておいたのだが無駄に終わったようだ、武器を携帯してるだけで
世界の警察機構に追い回される事だってある。
「通貨は・・・無いね。」
思わず露店で焼いてる肉類を見て指をくわえる、ここの世界の食物が自分の体に合うかも解らないが
経験上即死するようなものは無さそうだ、簡単な解毒なら自分で出来るが世界によっては
遺伝子レベルで攻撃するような毒もある、油断は出来ない、最も一番苦しめられたのは毒よりも飢餓だったのだが。
「まずは通貨獲得・・・。」
腰の小道具入れに手を突っ込み、2つの貴金属を出す、外見は全く同じものに見える。
商人らしき人物は臭いで分かるものだ、まずはファーストコンタクト。
「ねぇ、これって買取出来るかな?」
商人は可能の弁を述べ、商人らしく店の自慢を始める。
「ここから街の反対側の商人にも声をかけてこれを売ろうと思うんだけど、値段が高い方をこれから贔屓にするよ。」
ここの貴金属の価値は解らない、だがこれなら何も解らない状態でも最低限の交渉が可能だ。
出された硬貨に対して一度だけ「本気?」と問う、怒りだしたら妥当かそれ以上だろう、目が泳いだらまだ突っ込む余地がある。
元々もう一つを反対側まで行って売るつもりはない、ただでさえ持ちえる最小の食いぶちだ
この貴金属2つ揃えるのも前の世界では時間がかかった、いつ飛ばされてもこの交渉が出来るように
この世界でもまた次なる旅のために2つの貴金属を揃える必要があるだろう。
相手の表情や目の動き、それらを見極めギリギリの交渉をして手に入れた硬貨を大事そうに小物入れにしまう。
この駆け引きは対人戦闘に通じるものがある、無論そっちの方が自分の本職なのだが。
次に見るものはこの硬貨の価値、物を買うここの民の手から払われる数と種類を見る
同時に習慣、人種を見る、今は尖った長い耳を隠してはいるが、同種っぽいのがいれば隠す必要もない
魔力の無駄は抑えておきたい、そしてこいつ・・・相棒である剣でメシが食えるか情報を集めなければいけない。
幸いにも
>>30くらいの情報は得れた、正直この世界の正義など求めるつもりはないので
ギルドの登録や軍属は遠慮したかった、成功報酬でいいからギルドに仕事が無いか、まずはギルドの扉を開ける。
(はい、導入終わり、GMさんお仕事やその他お願いしますよ)
「ふぅ…今戻ったよ。」
その後も何度かゴブリンと遭遇したが、無事にギルドにたどりつく事が出来た。
「……マスター、ちょっと話が…」
マスター「なんだね?」
ついて帰還報告してすぐにギルドマスターを呼び出す。
かなりの老体だがまだまだ元気な人である。
「……マスター、先程私が受領した依頼ですが…」
マ「ふむふむ…ほうほう…なるほど。」
「どういう事でしょう…?」
マ「分からん。だが、それでも依頼を達成した貴様は評価に値するだろう。」
マスターは依頼主に直接話すと言ってギルドハウスを出ていった。
>>225-226 その時、ギルドハウスの扉を開く者が一人。
「ん…酒場目的かな…。いらっしゃい!」
一応、このギルドの看板剣士であるクルトも声をかける。
フリーなのに看板剣士にされている。
しかし、今入ってきた人から妙な魔力を感じる。
この魔力はそう…稀人から感じる別世界の魔力だ。
「……とりあえずは観察かな…。」
セリナが扉を開けるとそこは外観から受けた印象以上に広い空間が広がっていた。
板張りの店内にはいくつもの大きな丸テーブルが並び、椅子も整然とテーブルを囲んでいる。
その奥にはカウンターがありマスターとクルトが見えるだろう。
「はいはい〜いらっしゃいませ、稀人さん。とりあえずそこに座って」
カウンターの奥からトレイを片手に出てきたバニーガールがセリナを入り口付近のテーブルに座るように促した。
そしてテーブルには三種類二組、計六つのコップが並べられる。
「ようこそ稀人さん。まずはこちらをどうぞ。
これが水。一般的な飲み物よ。
こっちはコーヒー。ちょっと苦みがあるけど、美味しい嗜好品ね。
で、最後は蒸留酒。いい気分になるけど飲みすぎると判断力が鈍ったりするから注意よ〜」
バニーガールは説明を加えながらそれぞれを飲んでみせる。
「あなたこの世界の人じゃないわよね。
見た目はそう変わらないのにどうしてわかる?って顔ね。
うん、一般人はともかく、ここにいる様なある程度腕に覚えがある人間は魔力や気配を感じることができるの。
あなたから発せられる魔力はこの世界の人ではないって事を感じ取れるからよ」
バニーガールは更に説明を続ける。
ここ最近この世界では異世界から少年少女が迷い込む事が多くなっているのだ、と。
そういった人間をここでは稀人と呼んでいる、という事も付け加える。
「異世界から来て不安なのもあるだろうし、常識だって違うから何でもない事もトラブルになりやすいのよね。
この間来た子にコーヒー出したら毒殺しようとしたと勘違いされて刃傷沙汰にまで発展しちゃったのよ。
新技術や新戦力として稀人は歓迎されるけど、そういったトラブルを未然に防ぐためにうちみたいなギルドは一役買っている訳。
もとの世界に帰るか、この世界で生きていくと決めるかまでの面倒見もするしね」
このギルドまで到達できたという事は、それなりに情報は仕入れてきているであろうという前提の話だった。
三種類の飲み物を持ってきて目の前で呑んで見せたのも、あえて入り口付近に座らせたのも、この世界に慣れていない稀人への配慮であった。
安全である事も身をもって証明すること。
脱出口を確保しておいてあげる事。
こういった配慮をしながら異世界との接触を図っていくのだ。
「じゃあ一杯飲んで落ち着いたら、詳しい事はあそこに座っている長髪眼鏡のクルトとマスターに聞いてね。
私はお仕事があるから」
一通りの説明を終えるとそういってバニーガールはカウンターの奥へと消えていく。
「クルト君、あんたフリーの剣士だからって観察決め込んでいちゃだめよ。
フリーであっても看板剣士なんだから、稀人さんを案内するくらいしなさいよね!」
カウンターへ消え去り際、クルトにバニーガールから辛辣な言葉が投げかけられる。
この辛辣さが逆にクルトがこのギルドにいかに馴染んでいるかをセリナに印象付けさせるだろう。
遠慮のない言葉をかけられる、稀人の案内を押し付けられる。
それほどに当たり前にようにクルトはギルドにおいて当たり前の存在なのであった。
自分には感情というものが乏しい、そもそもあるのかどうかさえ怪しいものだ
この場面はこうした顔をするのだという知識で今まで世を渡ってきた
扉を開けるまで鉄面皮までとは行かないまでも、極めて無表情な顔をしていただろう。
その内面は扉を開け、いかにも酒場的な漂いが見受けられ、そして目の前の女性が話しかけた事で均衡を崩した。
『この人、強い!』
自分を稀人と呼んだ女性に対して目を向ける、自分にそれなりの感情があれば驚きの顔を表に出したかもしれない
ちょっとした気の乱れを感じ取られたかも知れない血の巡りが一瞬速くなった事を感じ取られたかもしれない。
「あ、どうも。」
とりあえず笑顔を作って示された椅子に座った、その場所は入ってきた側にあり、椅子も背もたれも無い簡素な物だった。
悪い剣士の性とでも言うのだろうか、目の前のバニーガール姿の女性は只者ではない、それを真っ先に感じてしまった
そしてもう一人、今この場にはそこらに歩いてる一般人と違う感触を持つ男が居るのを背中で感じる。
自身は考えるべくも無いが警戒心を解いてあげようとしてくれてるバニー姿の女の笑顔を見て
笑顔で対応する、彼女は同じ飲み物をテーブルに置き、それぞれを飲んでみせた。
『ああ、そういう事か。』
彼女の意図を読んで、彼女に続いてその飲み物を口にする、これからお世話になる場所だ、無碍にも出来ないし
何より臆病者と第一印象を植え付けたくない、次に驚いたのは彼女の言葉だった。
「あなたこの世界の人じゃないわよね。」
その通りである、格好も浮いたものでも無く、自身の違和感は剣を携えるものにしては体格が貧相な物であるくらいしか思い浮かばなかった。
回答は彼女の口から発せられた、ある程度の腕を持つものならば、と・・・そう、彼女も例外ではないことを自ら明かしてくれた
それも来訪者への気遣いなのかは知るよしも無かったが、説明をある程度聞いてふと思い浮かべた言葉があった。
『そりゃこの人相手なら、文化を知らない未熟な異世界人が飛びかかってきても、その前にトレイを口にぶち込む事も可能だね。』
異世界人、稀人のファーストコンタクトの相手としては正に最適と言えようか?
それはこのギルドの盤石さもを信頼させる手としては、素人・玄人関係なしに文句の付けようがない。
案内役として役目を終えたバニー姿の女性に対し、小物入れからコインを出す。
「美味しい飲み物ありがとう、この世界はチップ必須なのかな?」
天井スレスレからのコイントスから小指の先に垂直に硬貨を立たせる、コインは微動だにしない
もしもここの仕事を受けるなら欲しいのは信頼だ、それには力を見てもらうのが一番いい。
「ちょっと頭の中を整理するよ、本当に色んな気遣いありがとう、心がある程度晴れたよ。」
自分に心があればの話だけど、そして彼女の去り際に声をかけられた、自身がただ者ではないと感じた男性
彼に声をかける前に考える事があった。
『異世界人・・・稀人に対する対応があまりにもスムーズって事は、他にも居るって事、しかも一人二人じゃない。』
新技術や新戦力とか言う言葉も聞いた、それは文明や強さもまばらだと言うことか
自分は図らずも次元渡航者だが、今回ばかりはこの世界が自分を呼んだのか? なら何の為に? 目的は?
何もかも解らない事ばかりだが、どちらにせよ自分の生き方イコールこの剣であること、それはどの世界でも変わらない。
そして水を一気に飲み干すと、後ろを向いてクルトと呼ばれた男に一礼する。
「すいません、何だか気を無理やり遣わせたみたいで。」
席を立つとまず一声かける。
「そっちいいですか?」
ここの看板剣士なら尚更頼みたいことがある、それこそ「顔」でしか出来ないことだ、彼が居た時間帯にここに来れたのは正に重畳とも言えよう。
「初対面なのにこんな事を言うのも何ですが、ギルドを通してこの剣で解決できる難度の高い仕事を仲介してくれませんか?
前金があればそれを、成功報酬ならその一部を差し出す準備もあります。」
この世界は礼が通用するらしい、荒れた所ならまず一番強い相手と戦って、とでも行くのだろうが
無論剣士として興味が無い訳でもないが、今はその時ではないと判断した。
「お願い出来るでしょうか?」
サモン「BRAVE」
それは、異世界より勇者を召喚する儀式
古代に失われた禁呪の名である
異世界において力と――――そして「類稀なる勇気を持つ者」を呼び出す、
強大な敵と戦うにおいて極めて有用と思われるその儀式が喪失したのは、
人々が、自分達の世界を護るのに他の世界の者の手を借りる事を
当たり前と感じるようになった事を神々が嘆き、その儀式を忘却させた為とされている
けれど……知識とは麻薬に等しい
いかに喪失しようと、消失しようと
過去にそれが存在したという事実を知ってしまえば、人はそれを求めずにはいられない
現に今、深き森の洞窟にて……その古の禁呪は再現されようとしていた
青白く発行する不可思議な文字で描かれた巨大な魔法陣
その中央に飾られる祭壇には、何かの血や心臓、鉱石といった種々の触媒
そして、濃緑の外套を羽織った一人の老人
老人は嘗て賢者と呼ばれた男だった
幾つもの魔法を生み出し、遺失した魔法の再現も成し遂げた偉大な魔法使いだった
だが……それは過去の話。老人の愛した者たちが、魔物の群れに食い尽くされ、発狂する前の話だ
今、此処にいるのは、一人の狂人に過ぎない
精神に異常をきたした果てに、あらゆる魔物を殺し尽くす『勇者』を求める様になった哀れな男
……しかしその哀れな男は、その生来の才能によって、抱いた妄想を現実にする直前まで至っていた
『――――我は望む、我らが救い手の降臨を!』
『恐怖を知らず、魔を恐れず、あらゆる災厄を討ち果たす勇者を!』
『捧げし100の贄と66の魂を対価とし、ここに世界を繋がん!』
老人が言葉を告げる度に魔法陣は光度を増していき、やがて閃光といって差し支えないモノとなる
『召喚(サモン)!!』
そして、老人が最後のキーワードを詠唱した瞬間――――光は爆轟と化した。
荒れ狂う魔力は風となり、礫を纏って洞窟の壁を抉り、光が熱となって洞窟内の水分を蒸発させた
その奔流に巻き込まれた老人はしたたかに背を壁にぶつけ、咳き込む
散々な有様だ。だが――――
コツリ、と。靴が石の地面を踏みしめる足音
それに反応した老人が目を開けば、砂煙の先に確かに見える人の影
そう――――召喚は成功していたのだ。
かつて天才と賞賛された老人の頭脳は、ここに禁呪を蘇えらせたのである
勇者、勇気ある者
その姿を認識した老人は、歓喜に顔を輝かせ、人影に声をかけようとし
「げ、あがっ!?」
けれど、その言葉が形となる事は無かった
現れた人影。その人影が伸ばした腕が老人の頭を鷲掴みにし、石壁へと叩きつけたからだ
そして、後頭部から血を流す老人に対しようやく人影が口を開いた
「……なあ、爺さん。俺は今の今まで『惡鵡』って族の頭を潰してた最中の筈なんだけどさ
これはいったい、どういう状況だ?アンタが俺を拉致ったのか?」
砂煙が晴れ、露わになった人影の姿は……少年だった。柔和な笑顔を浮かべ、白い異界の服を纏った少年
ある意味では勇者に相応しい容貌だと言えるだろう
その行動は、どう考えても勇者のそれとほど遠いが
「なあ、聞いてるか爺さん。早く教えろよ。その頭が挽肉みたいになる前にさ」
言うと、少年は再度老人の頭を壁へと叩きつける
……少年の暴力は、異常であった。老人に暴力の矛先を向けている点ではない
暴力を振るうに際して、感情が見えないのだ。まるで、炉辺の石を蹴るかの様に、少年の暴力は振るわれていた
やがて、少年の暴力を受けた老人は苦痛にうめきながらも――――ポツリポツリと、少年に語りだした
自身の過去と、少年を『勇者』として召喚した事、そして……ここが異世界だという事
恐らくは、老人が狂っていなければその情報を引き出す事は出来なかっただろう
少年の暴力は、それ程に凄惨を極めていたのだから
「フーン……まあ、分かった。そこで死んでる蝙蝠の死骸とか、どう見ても地球のもんじゃないみたいだしな
全く、おもしれー事もあるもんだ」
老人が語り終え、少年は自身が異世界に呼ばれたという事実を驚くほど淡々とした様子で認めた
そんな少年に対し、狂った老人は部屋の隅に置かれた荷物を指さして冒険者の必需品だとのたまい始めた
恐らく、物語で英雄を導く魔法使いの気分にでもなっていたのだろう
だが――――その笑みは、狂っていた老人の笑みは、少年と視線を合わせた事で一瞬にして恐怖に彩られる事となった
少年の瞳は、老人を人間として捕えていなかった
先ほど蝙蝠の死骸を見た時と同じように……老人を「モノ」としてしか見ていなかったのだ
その底知れぬ闇は、狂っていた筈の老人に、恐怖という感情を思い出させた
そして理解させる――――彼が呼んでしまったのは、決して勇者などではないという事を
「それじゃあ、荷物は貰っておくぜ……そうそう、これであんたにもう用はねーから」
「ここでオワカレだ」
この日、異世界において一人の稀人が解き放たれた
彼が目指すのは、老人に渡された地図に記されたギルドハウスという物があるとされる町
迷い込んだのではない、招かれたその少年が旅立った洞窟には、狂人だったモノだけが残されていた
【導入完了】
【サモン「BRAVE」……勇気ある者、或いは『恐怖』を感じる能力が低い者を呼び出す古代の魔法】
>>229-230 バニーガールが稀人とと会話している。
新しい稀人がうちに来た時の恒例の挨拶、そして説明だ。
会話が終わったのか、バニーガールが近付いてくる。
>「クルト君、あんたフリーの剣士だからって(略)」
「……分かってるよ。任せといて。」
>>231 >「すいません、なんだか(略)」
「いや…気にするな。馴れているからな。」
本当にさほど気にした様子もなく、果物の果汁を使ったジュースを一口飲む。
>「そっちいいですか?」
「ん…どうぞ。」
次に彼女からでた言葉は少々意外だった。
>「初対面なのにこんな事を言うのも何ですが、(略)」
このギルドの難易度が高い依頼を紹介しろ。
この世界に来てあまり時間はたっていないだろう、いきなり高難易度クエストを紹介しろ…と…
「ふむ…高難易度…ねぇ…」
実力が分からない奴を危険な依頼に放り込み、死なせるわけにはいかない。
しかし、簡単な依頼を紹介しても信頼を失うだけだろう。
「……あぁ〜…前金とか報酬はいらないから、私も連れて行け。大丈夫、危険な時しか手を出さないでおこう。」
それなら依頼を見つけてこよう、そう伝えてからギルドボードを見に行った。
>クルト
彼の口から出てきた言葉は自分の同伴だった、それは願っても無いが余計に迷惑をかけてしまった感もある。
しかし今はなりふり構ってはいられない、ここは彼の好意に甘える事にする。
「自己紹介が遅れてすいません、私はセリナと言います。」
この世界に降りて初めて自分の名を口にした、師匠と合う前の記憶が無い自分にとってたった一つ覚えてるものだった。
「えと・・・さっきの方が名前を呼んでましたが、私もそう呼んでいいでしょうか?」
世界によっては名は特別な場合がある、それをも確かめるためにボードを模索してるクルトに呼びかけた。
『そういえばあのバニー姿はここの文化なんだろうか、それとも稀人から得た文化なんだろうか?』
ふと、どうでもいい考えが頭をよぎった、あの格好はどの世界でも万人受けするのだろうか?
セリナはクルトの返事を待つ前に、ふと・・・扉を見やった。
『死者が鎌を担いでやってきた、ってところかな?』
外から嫌でも感じ取れる気配、それが稀人なのかこの世界の人間なのか自分には解らない
ただ、仄暗い墓場からゆっくりと歩いてくるソレは感情のないセリナの眉をひそめさせた。
何て事はない、師匠と逢わなかったら自分もそうなっていただけの話だ
死者の列に身を委ね意思も無く力を行使する、そういう存在をセリナが嫌悪まで行かなくとも
よく思わないのは理由があった、師匠が歩いた道・・・それを目指す者は「風の剣士」と呼ばれた。
それは力で力を蹂躙せず、滅ぼさなくして「最強」へと至る永遠で先の見えない道無き道
セリナが己の正体よりも目指すべきものがそこにはあった。
無論世は残酷なものである、悪党から助けた村が、数日後報復を受け一人残らず殺された光景も見た
もしこの世に神とやらがいるのならその手に委ねなければならない悪党もいる。
しかし、剣士として戦ってきた相手と自分の血と汗、師匠から託された剣技の一つ一つは
今まで戦ってきた相手の誇りでもある、必ず辱めたりはしない、そう誓った剣なのだ。
錯覚だろうが、髑髏の行進から外れた者の足音が聞こえる気がした、その扉が開けられるまで・・・。
>セリナ
「ん〜…彼女の自信からして…この辺はなんなく達成するだろうな…」(ブツブツ)
>「自己紹介が遅れてすいません。(略)」
「ふむ…セリナ…か。私はクルト、クルト・ブルー…どうした?」
こちらも自己紹介しているとセリナが扉の方を見ている。
何かあるのか?そう思い扉を見るも何も見当たらない。
「……まぁいい、これならどうだ?。」
クルトが指差したのは一枚の少し古めの依頼書。
依頼書にはこの世界特有の文字で、
「フレアドラゴン一体の討伐だ。…なかなか難しいぞ?」
紙が少し古いのはしばらく達成されてないからだ。
以前クルトがソロで挑み、大怪我して帰ってきたため誰も手を出せずにいた。
「今回は二人だ。君がいいなら早急に片付けたい依頼だが…倒せるか?」
彼女が無理と言うなら他のにしよう、そう思いつつ次の依頼を探し始める。
「どうした?」
セリナはクルトの声で我に返る。
「あはは〜何でもないです。」
と、いつもの笑顔で返す、最も意識だけは扉の向こうにあった、通りすがっただけなのか・・・?
クルトから差し出された依頼書を見る、依頼書等といった類はすぐに消費されるので大概は真っ白なのだが
文明にもよるが、この紙は少しだけくすんでた、セリナは内容を読むとまた笑顔で応える。
「最強の幻獣ドラゴン討伐ですか、すっごく解りやすくていいですね、私は構いません。」
そう、目を通して文字を読んだ。
この世界に来て感じた疑問の一つだ、この世界の言葉や文字が読める
最初はリード・トランスランゲージ等の魔法を使ってたのだが、それが不要と解ったのは商人との
やり取りの中だった、これがこの世界に来る時に来る時に自分にかけられた何かなら、それは大きな法則改変だ
そうでなくても「稀人」全てに施されるものなら相当な力だ、これはこの稀人の召喚に関わる大きな鍵足りえるだろうか?
「出来ればクルトさんの手を煩わせず倒したいんですけどね、その方がお墨付きも大きいでしょうし。」
相手が自分の知る「ドラゴン」なら今の自分では実は多少難度が高いのだが、それは黙っておこう。
『クルトさんに被害が出ない程度に多少コゲる覚悟はしとかないと・・・。』
現実を前にして思わずセリナは目を細めた。
「相手の大きさと、攻撃範囲と飛べるかどうか聞きたいです。」
問いをクルトに投げかける、これで今の自分でできる事の作戦を立てて報告するのも力量を見せる手段だろう。
『私の剣は全てを斬り裂きます、とでも言えばカッコイイんだろうけどなぁ・・・。』
それが出来ない理由があり、腰の剣がほぼ飾りになってる虚しさの記憶がセリナを襲う。
感情があれば本気でヘコんでたかも知れない。
「最強の幻獣ドラゴンの討伐ですか、(略)」
「そうか…これにするか。」
そう言うと受付にむかい、依頼を受ける事を報告する。
受付嬢から心配されたが、今回は稀人と共だと伝えると少し安心したようだ。
「さて、このドラゴンだが…前に戦った時は…」
フレアドラゴンは、体長10mと少し、攻撃は火炎ブレスと脚部の爪によるひっかき、噛みつき等が予想される。
見た目はワイバーンに近く、飛行能力もある。
「前回はひっかかれてな…背中に傷が残ってるよ…風魔法が使えなければ危なかったな。」
そう言いつつ背中をさする。
白沢結城が町へと辿り着いたのは、この世界へと召喚されてから僅か二日後の事であった
彼が召喚された森の洞窟は人里を離れた所に在った為、本来ならば辿り着くまでに
一週間はかかる筈であったのだが――――結城はその距離の問題を、馬を用いる事で解決して見せた
勿論、この世界に召喚されたばかりの結城が馬などという物を所有している筈はなく
即ち……馬はどこかで『調達』されたものという事になる
……大方の想像通り、この馬は結城が辺境の村に向かう最中に出会った商人を襲撃し、奪ったものであった
気分屋の気質がある結城は、その際に商人を殺す事こそ無かったが、
怪我を負い金銭を奪われた商人が、馬を無くし森に放り出されれば……生き残れる可能性は限りなく低いだろう
最も、涙を流しながら慈悲を求める商人の顎の骨を蹴り砕いた結城にとっては、どうでもいい話だが。
そう、どうでも良かったのだ
商人の抱いていた恐怖、悲しみ、怒り。そういったモノは、結城の心をまるで動かしていなかった
何故ならば、白沢結城は「そういう人間」だからだ
召喚される以前の世界に居た、不良と呼ばれる社会の脱落者達
薄暗い世界の住人である彼らですら、結城を恐怖の対象とした
その喧嘩の強さを……他人を傷つける事への躊躇いの無さを、暴力への恐れの無さを
彼の、他者に対しての感情の希薄さは、その精神は
多くの者たちを恐れさせ、屈服させた。人々は、怪物を見る眼で結城を見た
白沢結城は、そういう人間なのだ
……
「ふーん……こりゃあ、本当に異世界って奴みたいだな
確か、どっかの会社が出したゲームのCMに出てた町がこんな感じだったったか?」
稀人にしては極めて泰然とした様子で、結城はその街並を眺める
中世の欧州と、ファンタジーの要素を混ぜた様な街。目的も指針も無いので、
何となく老人の言葉に従って辿り着いたのはいいが……
「特にする事も無いんだよな。金はあるけど、ゲーセンすらねーんじゃな
元の世界なら、チョーシ乗ってる奴でも壊して時間潰しも出来るんだけどよ」
だが、見渡してもそこに居るのは布の服を着た町の人々のみ
結城に絡んで来そうなゴロツキの姿は……恐らく路地裏でも探せば見つかるのだろうが、
少なくとも目に映る範囲には居なかった
これ見よがしに、商人から奪った金の入った袋をじゃらじゃらと鳴らしてすらも、
食いついてくる輩はいない
「……ま、仕方ない。とりあえず、爺さんが言ってた『マレビト』を保護する
ギルドって所にでも行って、それから色々考えるとするか」
懐から地図を出して見れば、そのギルトの建物はどうやらすぐ近くに在るようだ
……
ギィ、と扉が開かれた音がし、酒や雑談に精を出していた者たちの視線が一瞬入口へと集まる
見れば、そこに居るのは逆光の中に居る一人の少年
この世界には存在しない記事の服を羽織り、柔和な笑みを湛えた少年は
集まる視線にまるで臆する事無く、真っ直ぐ『ギルド』のカウンターへと歩いていく
少年を見た実力ある者は気づくだろう。少年がこの世界の人間じゃないという事に
紙が貼りつけられたボード。そこに立つ二人の男女の傍を通り抜け、
やがて、受付カウンターに辿り着いた少年はそこに居るバニーガールの恰好をした女へと語りかける
「どーも。ギルドっていうのはここでいいんだよな?
来たら色々世話して貰えるって聞いてきたんだけどよ……ああ、言い忘れてた。俺はマレビトって奴らしい」
バニーガールも直ぐに理解できる筈だ。先に訪れた女と同じく、少年が稀人であるという事に
……そして、どす黒い何かが纏わりつくかの様な、これまでの稀人との異質さに
「ほら、早く説明してくれヨ。あんたの仕事なんだろ?」
少年の態度に、酒を煽っていた荒くれ者達が眉を顰める
クルトの説明を聞きながら頭を巡らせる、10mの大きさなら・・・。
ふと、扉の向こうに意識を置いていた気配が扉の目の前に来た、やはりここに入るか?
「飛べるとなると、まず足止めしなくちゃいけませんね、飛び道具も調達しなきゃいけないかもですが足りるかなぁ?」
手持ちの硬貨の価値も実はまだ知らない、それはクルトに教えて貰うことで解決するだろう
本当に運が良かった、オマケに売った貴金属と比べ妥当な金額も聞くことが出来る、クルト頼りの思考だが
自分の立場を考えると、恵まれてる方だと思わざるを得ない、このクエストは成功させてその恩は返そうと思った。
ふと後ろから声が聞こえる、さっきのバニーさんが説明をする前に説明を求めてきた、ここの住人ではなく
稀人だとその態度から名乗らずとも察知はしたが、問題はその態度だった。
『・・・よせばいいのに・・・面倒はごめんだよ。』
ギルドとしての看板を前に酒場や宿屋を取る場所は自分が通った世界でも珍しくない
酒類と呼ばれるものはどの世界でも存在するらしく、時に美酒となり、時に毒になる。
「まあまあ稀人様、この方の手を煩わせる前に俺が稀人様に説明してやろうじゃないの。」
一人のギルドメンバーかただの客かは知らないが彼に近寄る。
「いいねえ、稀人様に俺達がまず一番最初に必要なものを教えてやらないとな。」
『止めとけばいいのに。』
その二人の視線は自分も感じていた、当たり前だ、稀人と言うだけでクルトと言うギルドの顔を紹介してもらったばかりか
即仕事にありつけたのだから、この世界の住人ならあまりいい顔はするまい。
『間違いなくケンカになるだろうけど、悪いけど見させてもらうよ。』
改めて顔を見ると自分とは違った空虚さが見れた、この世の全てに意味が無いと思ってるその眼の奥の深淵とも呼べる深さを。
「まずこの世界に必要なのはな、常識ってもんだ!!」
冒険者が酒に酔った勢いで少年にその拳を振りかぶった。
『ごめんね、致命傷になる前には止めるから、彼の実力を見せてよ。』
セリナも善人かと問われれば違った、正義など追って剣を振った事はただの一度もない
かと言って悪人と言う訳でも無いのでこういった後には知識としての後ろめたさを感じる。
セリナは見逃さない、彼の呼吸、目の動き、足の運び、筋繊維の動きを。
>白沢 セリナ
>「飛べるとなると、まず足止めしなくちゃいけませんね(略)」
「ん…そうだな…その方が楽か…いやまぁ、前は魔法で跳んでそのまま戦ったからな…ん?なかなか多いじゃないか…どうやって手に?」
その時、扉を開ける者が一人。
魔力を調べる間もなく稀人と判断する。
今までに見てきた稀人の服と近い服を着ているからだ。
しかしその稀人はかなりの悪人のようだ。
いきなりバニーに絡み、酒飲みに絡まれる。
「……やれやれ…仕方ないか。」
そう呟くと一瞬で二人の間に入り、二人の首元に剣を近付ける。
「……やめてくれないか?ここでは仲良く頼む…この稀人さんも今は混乱してるんだろう。大目に見てくれないか?」
そう言うと剣を鞘に納め、もう一度酔っぱらいを見て言う。
「貴方の言う事はもっともだ。私が言い聞かせよう。」
そして白沢に向き直り、
「……君、飲み物を選んだらこっちに来てくれ。」
そう言って席に戻る。
>>244 名前ミスです、すみません
セリナ ◆dW9Vh/7JUM → クルト ◆ocb0tDqTGw
弱者であるにも関わらず持つ特権、そして横柄な態度
その二つが合わさった事による当然の帰結として
――――結城はギルドメンバーに絡まれる事と成った
立ちはだかったのは、先ほどまで酒を煽っていた二人の男
片方は筋骨隆々の禿頭の大男で、もう一人は身軽そうな猫背の男
彼らは酒による勢いと、自分達が正しいという認識、そして稀人という存在への不満
そういった種々の感情を込めて結城に拳を振り上げた
結城とて貧弱な体格ではないが、眼前の大男の少なくとも2mには達していそうな
体格に比べればどうしても見劣りする
更には、結城自身がその拳を前にして回避しようとする意志を見せていない為、
拳の直撃、それによる昏倒は免れない
その場に居た人間の多くはそう思い、憐憫と……ほんの少しの愉悦を持ってその様子を眺めていた
だが――――大男と、猫背の男、彼らによって作り上げられたこのショーは
突如としてその二人の首筋に突き付けられた二つの銀閃によって中断させられる事と成った
>「……やめてくれないか?ここでは仲良く頼む…この稀人さんも今は混乱してるんだろう。大目に見てくれないか?」
剣の主。声の主は、眼鏡を嵌めた長身の男。先ほど、ボードの前で女と紙を眺めていた男だった
彼の語る内容は穏やかで常識的なものであったが、その言葉……そして風格から伝わる威圧感は
冒険者である筈の大男達と比べてさえ、頭一つ所ではなく抜きんでている様に感じられる
剣を突き付けられた男たちは一瞬怯んだ様子を見せたが、それがクルトの仕業だと判ると
舌打ちをし、眉を潜める
「チッ……お前がそう言うなら顔立ててやるけどよ、姐さんの前だからってあんましいい子ちゃんぶんなよクルト
こういう手合いは一度ぶちのめして判らせるのが一番簡単なのくらい判るだろ?」
「兄貴の言う通りだぜ……まあ!お偉いクルトさんが、キレーにそのガキを説得してくださるらしいから文句はないけどよぉ!?」
そうして、大男は不満げだが納得して。猫背の男はクルトに対し敵意満々で、飲み直す為に席を移っていった
後に残されたのは、クルトと結城のみ
そして今の今まで一言も発さず様子を見ていた結城であったが……クルトが剣を仕舞ったのを見て口を開いた
「なあ、あんた。いったい何のつもりで『助けた』んだよ?」
結城は問うが、クルトは淡々とした様子で口を開く
>「……君、飲み物を選んだらこっちに来てくれ。」
意外な事に、結城はその言葉に素直に従った
バニーガールの前に置かれた水を手に取ると、先ほどまでクルトという男が居た席へと向かっていく
……これを並みの人間が見れば、クルトが男二人に壊されそうになっている結城を助けたと、そう見るだろう
だが、事実は違う――――クルトが『助けた』のは、二人の男の方であったのだから
先程、大男が殴りかかってきた瞬間……白沢結城は、紛れもなく大男を壊す為に動いていた
回避の動きを見せていなかったのは、普通の稀人がそうである様に恐怖で硬直していた訳ではない
ただ淡々と、なんの感慨も無く、子供が潰すためのアリを観察するのと同じような視線で
男を壊すのにベストなタイミングを図っていたに過ぎなかったのだ
ある程度以上の強さを持つ人間が見ていたら気付いた事だろう
結城の足が、大男の股座を蹴り潰すために上昇を始め、右腕が男の目を潰す為に振り上げられかけた事に
確実に相手を壊すであろう暴力を、この日常において躊躇いもなく行使した事に
逆に、男から向けられた暴力になんの恐怖も見せていなかった事に
更には、暴力を振るうその所作の滑らかさから見えた――――踏んできた場数と、天分の才に
きっと気付いたに違いない
現に、バニーガールの恰好をした女はいつになく険しい視線で結城を見ているのだから
「ふーん、女連れかヨ。雌にカッコいい所でも見せたくて頑張っちまったのか?」
席に着いてきた結城は、クルトを待っていた女に視線を向けると無機質に観察してからそう言った
恐らく、他意は無いのだろう。現時点で、結城は眼前の女に興味を持っていないのだから
そうして視線をクルトに向け直すと、炉辺に落ちている面白い形の石を見つけたかの様な視線で再度口を開く
「ああ、そういや名前言ってなかったな。俺は白沢結城だ
マレビトって奴らしいぜ。……で、どーするつもりだ?説教でも始めるのかよ?」
結城は微笑を浮かべながら観察する。眼前の男と、その傍に居る女の動向を
実力を見たいが為に相手の怪我などお構いなしと言う点ではセリナも彼を何ら責める事はできない
無論それは本人が一番解ってる事だ、どんなに強くなり最強となっても、救世の剣などこの世には存在しない。
最もセリナの予想を超えてたのは殺意を感じさせない、相手を破壊するための力の行使。
『ヤバっ!!』
いくら自分が回復を使えると言っても、それは魔法を「置く」タイプのもので、箇所の新陳代謝を促進させるもの
矯正した骨折が2〜3日で治るレベルのものでとても戦闘で役に立つものではない
ましてや新陳代謝で治らないものが治せる訳がない、セリナは師匠の居た世界のいわゆる「便利魔法」を
使ってるに過ぎなかった、しかも「コモンルーン」と呼ばれるその世界の魔力を持つものならば誰でも使えるものだ。
しかしセリナが動く前にすでにクルトが動いてくれていた、自分も飛び出そうと思ったがここは止めておく
自分もいわゆる稀人だ、異世界の人間の法やしきたりを異世界人が語るのは滑稽な話だ。
セリナはクルトの出方を待つ。
『服を見たところ地球の日本のものかな、名前もそれっぽいし。』
セリナはその世界にも渡航した事があった、最も次元なんて曖昧なもので、時空魔導師いわく
様々な可能性が同時空同座標に幾万も存在するらしい、他の世界はいわゆる「パラレルワールド」と言ったところか?
>「ふーん、女連れかヨ(略)」
「……好きにとってくれて構わないが…私はこのギルドが好き、ただそれだけだ。」
>「ああ、そういや名前言ってなかったな(略)」
「シラサワ・ユウキか…説教?いや…しないが…」
そう答えつつ考える。
彼の力…格闘術…鍛えたら強くなるであろう。
「……貴様、一度私達についてこい。」
かなり唐突な命令ではあるが、実力を見るためには一度実戦をさせるのがよかろう。
「……二人共、一度装備を整えてからここに戻ってこい。君達が泊まる部屋も手配しておく。いいな?」
白沢が素直に従うかが気がかりだが…用意してくる装備でちゃんと戦いを分かっているかが分かる。
「ギルドが好き、ただそれだけだ。」
十分な理由だ、今まで稀人がどの程度戦果を上げてきたのかは知らないが、引っかかっていた言葉
「新技術」というものがある、レーザー兵器どころかこの世界では火縄銃でもオーバーテクノロジーになりかねない。
稀人が独立し、この世界の新人類を名乗るカリスマを持つ者が稀人を集めてこの世界を席巻したら目も当てられない。
最も、自分たちを呼び出した存在がそれが目的なら話は別だが。
今回はクルトのおかげで荒事にはならずに済んだ、動かなくて正解だったとセリナは思う
自分の目的はこの世界で英雄になることではない、自分は剣士だ、尋常な勝負が出来ればそれでいい。
「えっと、道のりとか色々・・・。」
クルトは自分の部屋を用意すると告げると立ち去った、色々聞きたい事があったが、甘やかしすぎて
また面倒事になるのはこっちも御免被りたい、ならば冒険者としての実力を見せること、それなら文句はないだろう。
10m級ドラゴンとなれば飛び回られたら厄介だ、クルトが素早いのは解った、となれば懐に飛び込む勇気を見せるには
色々作戦が必要だ、どうやら前金も出ないので手持ちのお金で何とかするしかなかった。
幸いな事に安くはないらしい、前の世界でも立派な物だったのだからそれくらいの価値はあって欲しかった。
セリナはまず到達点までの距離と地形を聞く、これで水や食料ががどれくらい必要か把握する。
その情報を元に保存の効く食料を調達する、そして対ドラゴンの切り札を用意すべく武器を売ってる店を
練り歩く、腰のショートソードは無論自分のスタイルだが、ここは剣士としての知識ではなく戦士として
戦いのプロフェッショナルっぷりを演出しなければいけなかった。
売ってる武器の種類を見て回ると今度は街の人から鍛冶屋の場所を聞く、このくらいの都市になると
鍛冶屋は一人や二人じゃないはずだ、しかも冒険者家業が成り立つほどの世界だ。
セリナは情報を元に鉄の叩く音と熱気が外まで漂ういかにも工房と言った場所までたどり着く。
「こんばんは〜ちょっといいですか?」
セリナが辿り着く頃には日も暮れていた、セリナが欲しかったのはエストックという刺突武器だった
店に並ぶような装飾が施されてるものでなくてもいい、この際刀身が多少曲がった失敗作でもいい
安く手に入ればよかった。
槍では駄目なのはセリナの作戦だった、それは一般的な先端だけが金属の槍では不可能だった
全部金属の槍もあるが、重いし値段も張るため賢明な冒険者は好んで使わない
達人クラスならお構いなしなのだろうが、大概そういうのはオーダーメイドだ。
保存食と自分の背丈以上の細身の刺突剣を買ってセリナはギルドに戻ってきた
>「……好きにとってくれて構わないが…私はこのギルドが好き、ただそれだけだ。」
>「シラサワ・ユウキか…説教?いや…しないが…」
クルトの返してきた言葉に、結城は口端をやや吊り上げる
「へー、あんたみたいなのはこう言ってやれば喜んで説教垂れると思ってたんだけどな
『力は無闇に振るうモノではない』なんて風にイカれた発言でイキがってくれないとは残念だぜ」
挑発めいた言葉、されどもクルトはその挑発に乗る事も無く
>「……貴様、一度私達についてこい。」
>「……二人共、一度装備を整えてからここに戻ってこい。君達が泊まる部屋も手配しておく。いいな?」
そう、淡々とした台詞を残していった
一瞬流れる沈黙。結城は無表情にクルトの姿を見ていたが、やがて彼に背を向け、
明確に答えを示す事無く立ち去っていく
(壊す隙がなかった……「アレ」は中々丈夫そうだな)
その内心に、機械的で残虐な好奇心を抱いて
―――
さて、ギルドを出たはいいが結城に行先など無い
当然だ。結城は稀人であり、この世界の情勢など詳しい訳もない
更にはクルトが何故武器を選べといったのかも不明な為、正直この散策は無為に等しい筈だったのだが……
幸いな事に、結城が店を出る前にバニーガールの女が手渡したメモが彼を助ける事と成った
態度は悪いが、それでも一応はマレビトである結城に何かしら施したという事実を、
ギルドとしては残したかったのだろう。そのメモには、街の武器屋と鍛冶屋の位置が記されていた
「まあ、アレは装備を揃えろって言ってたからな。揃えてやるさ……アンタ自身を壊す為の装備をな」
露店に商人から奪った財布に入っていた銀貨を投げ、赤い果物を取って齧りつつ結城は試案する
果たして、あの二刀流の持ち主を壊すには、どの様な武器が良いのかを……
セリナと異なり、異世界の武具事情など把握していない結城が向かった先は、鍛冶屋ではなく武器屋だった
鍛冶屋から優秀な武具を買い叩き、富裕層向けに売りさばくその店には、当然の事ながら
ある程度以上の品物が揃っている……凶器には慣れているが武器には慣れていない結城にとって
それはある意味では良い選択だったと言えるだろう
「とりあえず、この金で俺が言うモノを用意しろ」
最も、カウンターに金をぶちまけ店員を怯えさせるその態度は、酷いものであったが
――――手甲と、服の下に着込む鎖帷子、適当な荷物入れ
結局、結城が武器屋で買った物はそれらだけだった
手甲は打撃のダメージを深刻にする為。鎖帷子は、刃物で切り裂かれるのを防ぐ為
ある意味目的の定まっている結城の買い物に迷いは無かった
……余談であるが、手甲と鎖帷子は、結城が見た事も無い金属で出来ており、
本来この世界に来たばかりの稀人では……それこそ、商人や貴族、優秀な冒険者でもない限り
手に入れられる物ではなかった
結城は、冷たい笑みを浮かべながらギルドへの道を戻る
「……部屋を二つ…そう、さっきの二人だ。よろしく頼む。」
部屋を手配し、自分の部屋に戻る途中でふと気付く。
「……シラサワにはなんの説明もしてなかったな…それに、ドラゴンに体術で対抗できるのか?」
今更ながら気付いた問題に顔をしかめる。
しかし、もう遅い。これ以上考えても無駄であろう。
いざという時は自分が白沢を守ればいい、そう結論を出し、自室のベッドに腰掛ける。
手持ちのポーチの中身を取り出し、整理を始める。
「ふむ…これは使い道がないな…売ろうか。これは…何かに使えるか?」
取り出したのは小さな石。
何か使えそうな物はなんでも拾う癖があるクルトは、たまにお宝を拾う事がある。
今回のこの、白く透き通った石。
宝石の類いだろうか?
「……微量だが魔力を感じる…魔法石か。」
今は分からないがその内使う時がくるだろう。そう思い棚に仕舞う。
その後棚の中をあさり、何か使えそうな物はないかと探す。
「……ふむ、弓矢の鏃…か。どうして私は拾ったんだろう…」
たまに自分でも覚えてない物が入っているから驚く。
しかし、今回の鏃は投擲武器として充分働くであろう。
その他の物と共にポーチに仕舞う。
そして剣の調子をチェックし、酒場に戻る。
もう日が暮れていた。もう少しで帰ってくるであろう。…真面目に指示に従えば。
その時、大きな刺突剣を持ってセリナが帰ってきた。
「……ふむ…この剣は…そうか、あそこの工房のか…あそこはいい仕事をしてくれる。」
クルトはその工房の常連だった。
事実、大通りの目立つ工房より質の良く、安い武器が手に入る。
……クルトの剣は特別劣化が早いが。
続いて白沢も戻ってきた。
こちらは見た目に変化はないものの、鎖帷子を着込んでいたり、手甲をつけていたりと己に合った装備をしている。
「……ほう、なかなかいいじゃないか。君に合っているだろう。」
武道家等の至近距離戦特化職業は、攻撃よりも先に防御を高めるのが一般的だ。
鎖帷子は防御力も高く、動き易いので重宝されている。
特にドラゴンのような魔物が使う切り裂く攻撃や噛みつき攻撃に対する防御力は期待出来るであろう。
「……シラサワ、君には伝えてなかったな…。我々は明日、ドラゴン討伐に向かう。それに同行しろ、いいな?」
人格に難があるが、この戦力を野放しにするのは躊躇われる。
悪事を働く前に拘束するのもあるが、彼の力は魔物討伐に役立つであろう。
「……さて、とりあえず部屋は手配してあるから各自休んでくれ。…あぁ、彼女に聞けば教えてくれるだろう。」
宿屋担当の受付嬢を指差した後、席を立つ。
自室に戻り、ベッドに座る。
小さな机の上に写絵(うつしえ:写真のような絵)が置いてある。
「……今日は色々あったよ。新しい稀人が二人…ね。一人は君が来た時と同じような格好をしていたよ。……じゃ、お休み…キョウコ。」
そう一人呟き、眠りにつく。
……一人の綺麗な黒髪の少女と背中に一振りの剣を背負った青年の絵だった。
セリナがギルドに帰ってきた時はとうに日は暮れ、酒場も夜の逸りを見せる頃だった。
幸いにも水筒もそこそこ大きなものを調達できたので、来る時にあっちの世界に置いてきた外套と袋も一緒に
買ってきた、火種は魔法を使えるし、座りながら意識を外にも向けて休むことも出来る。
水さえ入れれば今からでも出発できるほどの準備は出来た、後は今日休んで明日に備える事だ。
帰って来た時クルトと鉢合わせた。
「あそこはいい仕事をしてくれる。」
彼のお墨付きも貰った事だしそこは更に安心を重ねる事となる、武器の目利きは嫌でも身についた事だが
それでも信用を得たのは大きかった、セリナはパーティプレイの経験が浅い分、仲間の信用を大事にする。
大事にするというより、面倒な事にはしたくないと言うのが本音だが。
これだけ大きいギルドともなると訓練用の広場くらいはあると踏んでたが、バニーの人に聞いたら案の定だった。
セリナは誰も居なくなった広場で先程のエストックを取り出し、初めてこの世界で腰の剣を抜いた
左手に剣を持ってる割に左足を前に出す半身の構え、普通右利きの構えだがこれが師匠に教わった事だから仕方がない。
エストックをトスすると剣を納刀して一瞬で抜刀し、刃部分で長いエストックを支えた
昼に見せたコイントスといいセリナの得意技は剣のコントロールだった、ただ今やってる事はその修練ではない。
「重心はこんなものかな?」
どんなに真っ直ぐな剣でも曲がった剣でも重心や芯がある、それをコンマミリ単位で見極めるのが今回の目的だった。
それは今回の作戦に自分にとって必要な事だ、明日道中で二人に話しておこう、連携が取れれば一番いいが
イレギュラーくらいは想定しておかないと、奥の手は使いたくないし、最後の切り札は「使えない」のだから。
>「……シラサワ、君には伝えてなかったな…。我々は明日、ドラゴン討伐に向かう。それに同行しろ、いいな?」
>「……さて、とりあえず部屋は手配してあるから各自休んでくれ。…あぁ、彼女に聞けば教えてくれるだろう。」
「……ん?」
クルトを殴殺する為の装備を整え戻って早々に告げられたのは、ドラゴン退治に行くという謎の命令だった
いくら人間離れした人格を有しているとはいえ、基本的に結城は異世界人である
当然、そのファンタジー色丸出しの提案に怪訝な表情を浮かべる事となった
……だが、基本的に取り乱すという事には無縁の結城は、即座に思考を切り替えると口を開き
「はは、あんたド級の馬鹿か?俺がその命令を聞く理由――――」
――――けれども、口を開いた時には既にクルトの姿は無かった
どうやら、結城が呆けた僅かな間にどこかへ移動したらしい
恐るべき、というべきなのだろう。この世界の熟達者はどうやら結城の世界の
人間を上回る性能を得られるらしい
「オイオイ……どんな速さだよ。そのまま壊すのは手間がかかりそうだな」
浮かべる表情は僅かな驚愕。そして、深まる興味
結城はそのまま、再度背を向けギルドから出ていこうとし――――
「はいはい〜お泊りはこっちよ、シラサワ君」
それを静止したのは、バニーガールの恰好をした女だった
女は結城の肩を掴むと、笑みを浮かべ言葉を続ける
「クルト君にお金も預かってるからね。シラサワ君には、無理矢理にでも今日はここに泊まっていって貰うわよ?」
職務に忠実――――いや、結城という危険人物を野放しにする事を良しとしなかったのだろう
女は結城の腕を引き、部屋へと強制的に連れて行こうとし
「邪魔だ」
直後、無感情にそう言い放った結城は女の顔へ向けて拳を叩き込んだ
躊躇いも敵意も無い、邪魔なモノを潰すという作業的な意志しか込められていない暴力
常人であれば顔面の骨格が変形しかねないその拳は――――
「うん、我流でこれなら凄い才能だけど――――まだまだね」
女の右手で、軽々と受け止められていた。次いで、驚愕に眼を見開く結城の鳩尾に伝わる重い衝撃
……見れば、女の左掌が結城の鳩尾に深々とめり込んでいた
「っ……テメ……」
何かを言う前に、結城の意識は闇に落ちる
数秒して、結城の意識が完全に切れた事を確認した女は、自分の首筋に僅かに付いた痣を見て、
ゴキリと首を鳴らし息を吐く
「……全く、とんだ稀人ね。落ちる寸前まで相手を壊しにかかるなんて、どこぞの狂信者並みに厄介じゃない
まあいいわ。宿泊客一名様ごあんなーい、ってね」
結城は知らない事であったが……ギルドにてバニーガールの恰好をしている女は
このギルド内にて……特に近接格闘においては最強であると噂される、名高い冒険者でもあった
かくして、結城はギルド内にて強制的な一泊を取らされる事と成った
「……ん…いい朝だ…」
早朝。目覚めたクルトはいつでも出発出来るように手早く準備を済ますと酒場に降りた。
朝の酒場は夜の騒がしさが嘘のように静かだ。
クルトはどちらかと言うとこの時間の方が好きだ。
葡萄ジュースを飲みつつ本を読み、二人を待つ。
……もっとも本を読んでるのは見た目だけで、内容は全く頭に入っていない。
勿論、今回のドラゴン戦での立ち回りをシミュレートしているからだ。
(貴重な稀人二人に怪我は負わせれない…最悪の場合私が盾になろう。)
そういう事はないのが一番だが、今回は色々と不確定要素が多いのでネガティブな事も視野に入れなければいけない。
「……しかし…この剣がもつか分からんな…」
クルトの攻撃速度は速く、従って攻撃回数も増える。
それにより剣の劣化も普通より早いのだ。
「……流石にこの依頼が終わったら新しい剣を買いに行くか。」
シミュレートを一旦切り上げ、本に集中し、二人を待つ。
「ふぁ〜〜よく寝た。」
体力的な疲労は皆無に等しいが、飛ばされての初日はどんなに慣れても精神的に疲れるものだ
何の警戒も無しに寝られたのも「そういう雰囲気ではない」という空気と勘だった。
天井から刃を持った何かが振って来そうな雰囲気も無し、無論こういう組織だからそういう部屋もあるかも知れないが。
宿屋部分から降りるとそこにはクルトガ居た、もう出発の準備は出来てそうだ。
「おっはようございま〜す!」
セリナは笑顔で手を振ると彼が座ってるテーブルの真向かいに着いた。
「えっと、日程分の食料と必要分の水が入る袋は買ってきました、後は敵の情報なんですけど。」
セリナは持ってきたエストックを見せる。
「これで足止めをしたいと思います、相手が翼竜なら崖が定番ですし平地におびき出せるならいいんですが
どちらにせよこれは必要だと思います、片足をコイツで貫いて、四本足ならもう片方の足を潰し
手が翼ならそれを片方潰します。」
「平地までおびき寄せるか、その場で戦うかはお任せします、足止めは私にやらせて下さい。」
セリナは続ける。
「ですから最初の初動、五秒・・・いや、三秒でいいです、相手の陽動を頼めませんか?
足を止めたら後は二人に任せます。」
セリナは自信たっぷりに言ってのけた、三秒で懐に飛び込もうと言うのだ。
「……ゲホッ!ゲホッ!」
その目覚めは鳩尾に走る鈍痛と共に
昨晩、ギルドのバニーガールが放った拳により意識を刈り取られた結城が目覚めた時には
既に空は明るく、遠くに怪鳥の鳴き声が響いていた
「っあー、痛ぇな……全く、あんな女に落とされるのは想像してなかったぜ
この世界の虫共は皆あんだけ動けるのかヨ?」
白い布団の中で自身のダメージを確認する結城
驚くべきことに、そこに怒りの感情は見えなかった。だが
「あのクルトとかいう奴を壊した後に、遊んでみるのもいいかもしれねぇな」
興味は持ったようだ……女にとって、悪い事に
――――
強制的な部屋への宿泊を果たした白沢が階下へと向かうと、
そこにはクルトとセリナの二人が居た。各々に身支度を済ませており、
どうやら起きたばかりといった風体の人物は結城だけであるらしい
眼前の二人に対して身だしなみを気遣う必要も感じられない為
結城はそのままの格好で席に着く
そして、作戦会議が始まった
>「えっと、日程分の食料と必要分の水が入る袋は買ってきました、後は敵の情報なんですけど。」
>「ですから最初の初動、五秒・・・いや、三秒でいいです、相手の陽動を頼めませんか?
>足を止めたら後は二人に任せます。」
切り出したのは、セリナ。どうやら彼女も結城と同じく稀人である様だが、
その発想はどう考えても実戦的……ひょっとしたら、結城とは居た世界が違うのかもしれない
と、そう考えて結城はそこで思考を中断する
先日僅かなりとも会話したクルトであればともかく、セリナと結城に接点はなかった
「ふーん、それでいいんじゃね。俺はドラゴンなんてもんはゲームでした殺った事ねーし
経験者に決めさせるのが一番効率良いだろうからな
話しぶりからすると……女、お前こういった事の経験者なんだろ?」
それ故に結城は彼女に興味を抱くことなく、適当に話をあしらう事を決めたようだ
机の上にドンと足を乗せ、結城は続ける
「そんじゃあ、まあ俺はおびき出す囮の役をやってやるヨ
タマ張るなら、トカゲとの実戦慣れしてそうなクルトに任せた方がいいだろ?」
……態度は悪いが、驚くべき事に結城の発言は極めて協力的なものであった
自分が囮を買って出るなど、言い方は悪いが保身に走る人間には難しい進言だろう
(さて……いい機会だ。色々楽しませて貰うとするゼ)
だが、この場に居る人間は知らない。結城という人間の本質を。その悪性を
微笑の中で開かれた瞳、そこには無機質な闇が深く深く浮かんでいた
しばらく読書しながらのんびりしているとセリナが先に起きてきた。
>「おっはようございま〜す!」
「……ん…おはよう。朝から元気でなによりだ。」
続いて結城。こちらは寝起きそのままの格好だ。
「……よし、作戦会議といくか。まず、ドラゴンを狩りに行くという事は理解してくれな?ユウキ。」
昨日ちゃんと伝えてなかったので改めて伝える。
最初に作戦を提示したのはセリナだった。
セリナは持って来たエストックを見せ、
>「これで足止めしたいと(略)」
>「そんじゃあ、まあ俺はおびきだす囮の役を(略)」
意外にも、囮役を買って出たのは結城だった。
「……ほう?いい度胸だな。まさか君が囮役に進んでなるとは…」
正直、至近距離戦専門の武術使いは飛竜戦にはむかないが、囮役は身軽さを生かす事が出来るからいい選択だ。
「では、足止めした後に私が仕留めるとしよう。」
この作戦はかなりいい作戦だ。
問題はセリナが本当に3秒で肉薄出来るか…だ。
武器を買う時にエストックを選ぶ等、戦闘をちゃんと理解しているが知識と実力が釣り合っているかが気がかりだった。
(……失敗しても私が素早く斬ればいい。稀人に怪我は負わせれない。)
「さて、私は見ての通り準備完了しているが、各自準備してもう一度ここに集合だ。」
そう伝えるとカウンターに移動し、追加のジュースを頼む。
「そんじゃあ、まあ俺はおびき出す囮の役をやってやるヨ」
セリナはそう言って囮の役を買ってでた結城の眼を見ていた。
『伸るか反るか、ん〜一応情報は多めに仕入れておいた方がいいかな?』
セリナは眼を机の簡単な地図に眼を向け無表情を作る、心が希薄なのはこういう所で役に立つ。
「私はクルトさんなら危なくないから頼んだんだけど、陽動って突っ込むより難しいんだよ?」
いかにも他人ごとの様に何の感情もなくその言葉は発せられた。
「あと私は女って名前じゃなくてセリナ、よろしく。 それでゲームの知識でドラゴンを正面に据えたら命に関わるよ
ブレスをかわした所にずっとドラゴンが吐き続けると思う? ゲームじゃそこで攻撃を叩きこむんだけど
相手は首をわずかに旋回させて数十メートル単位を一瞬でカバーするしね、この世界じゃゲームバランスなんて無いから。」
結城のゲームと言う言葉と衣装で大体どこから来たか予測できた、何故ならセリナもそこに何年か居た事があるからだ。
「更に無理ゲーなのは昨日帰ってきた後にクルトさんの声が聞こえたから言っておくけど
チェインメイルは確かに「刃には」効果があるかもしれないけど、突きに弱いし衝撃も吸収しない
ドラゴンの歯は簡単に抜けるし、爪は防げても薙ぐ力までは無防備と同じだし。」
無理ゲーという言葉まで伝わったら間違いない、こう見えてもセリナは言葉を選んでる。
「その状態でブレスを浴びたらHP大激減じゃなくて、皮膚は焼かれて鎧にこびり付いて動けなくなるし
瞼も溶けて目玉が落ちる事になる、危ない仕事だけど本当にやるの? 私が無力化するから
それまで待機してていいんだよ、無力化した後はどうぞ噛まれない程度に好きにして構わないから。」
心ここにあらず、来年の今頃の天気を気にする位どうでもいい表情と口ぶりで淡々と話す
しかし言葉には挑発めいた言葉も混じってる、彼がこの言葉にどう反応するか、先に情報が欲しかった。
>「私はクルトさんなら危なくないから頼んだんだけど、陽動って突っ込むより難しいんだよ?」
「あ?」
順調に話が進むと思った最中――――異論を出したのは、セリナだった
彼女は、先に結城が述べた囮を買って出るという発言に対して
忠告とも、挑発とも取れる発言を繰り出してきたのだ
発言するセリナ自身が無表情の為、結城にはそれがどちらか判断する事が出来なかったが……
「――――で、それがどうしたんだヨ。“女”」
ドラゴンと言う生き物の攻撃力、危険性、更には装備の甘さまで指摘された結城の答えは
「だからどうした」というまるで興味なさげな物であった。自分の命に係わる事であるにも関わらずだ
それは、悪意や敵意といったものではなく、白沢結城という少年の本心として語られた言葉であり
それが故に不気味極まりなかった。
彼は続ける
「ドラゴンってのは拳銃の弾丸よりも早い事はねーんだろ?
だったら、でかいトカゲに火を噴かれようが牙を向けられようが、動きを冷静に見りゃあ、ある程度対処は出来んだろ
無理だったら、それは俺の性能が足りなかったってだけだ
ただのゲームオーバー。別になんの問題もねーヨ」
自分の命を失う事をすらも恐れぬその発言は、場が場であればそれこそ勇者の如き発言だと賞賛された事であろう
だが違う。勇気があるのではない――――結城は、白沢結城は、恐怖心といった感情が欠落しているのだ
それ故に、命の危機を指摘されても、恐怖心を煽られても、結城は怒りを見せない
彼はそこで初めてセリナの目。結城の様に闇の如く何もない瞳ではなく
ただただ金属の様に無機質なその瞳を見て、薄暗い微笑を浮かべる
「それに――――難しかろうがなんだろうが、結局俺がやるのは興味を引く事だけだ
本格的に命をかけた戦闘と足止めは、お前とクルトがやるんだろ?
だったら、心配すべきは俺の事よりあんたの腕じゃねーのか?3秒だったか?失敗しないといいよなぁ」
眼前のセリナに対してそう言う結城に見えるのは――――やはり悪意
子供がどうやって虫を殺すか考えている様な、そんな無機質な悪意だ
そして、気まずい沈黙が流れるかと思われた直後
>「さて、私は見ての通り準備完了しているが、各自準備してもう一度ここに集合だ。」
発言したのは、クルトであった
クルトはどうやら、先程のセリナの言葉を聞いて尚、最初の作戦で進めるという方針を決めたらしい
ジュースを取りに行くその背中には、経験を積み重ねた物が持つ自信が見て取れた
「そーいう事らしいぜ、女。それじゃあ俺は準備してくるからヨ」
それを受けた結城は、現れた時と同じ微笑を浮かべながら部屋への階段を登っていく
恐らく暫くの後に装備と身支度を終えた姿で現れる事だろう
ジュースを受け取り、結城が離れたのを見届けてからセリナに近づく。
「……悪いな。ああいう奴は気が変わらない内に認めてやる方がいいんだ。
……へそを曲げて依頼を拒否されても困るからな。」
そう言うと自分の太ももを軽く叩き、
「……なに、いざという時は私が注意を引くさ。」
そう伝えると、他の剣士と話すために移動した。
(……やはり彼は実力はあるが感情や感覚に問題があるな…これは直してあげたいな…)
「ようクルト!今日も朝から仕事かい?」
「……ん…あぁ、今日はドラゴン狩りだよ。」
「お!?リベンジかい?」
「まぁそんなところだ。」
一人の大男の隣に座り、雑談を始めた。
「――――で、それがどうしたんだヨ。“女”」
という言葉が返ってくる 『世界には二種類の人間しか居ないような言い方だけど。』
そう、本当に二種類だと思った「自分かモノか」すでに男か女かですらなさそうだ。
目線は地図を見つめたままで彼の言葉を聴き続ける。
『命をベットして愉しむ様な性質ならまだやり易かったんだけどね。』
防具のチョイスも剣を使う自分かクルトへの対応かと思ったが、その理由までは知れない
いっそ「気に食わない」と来れば更に言うとやり易かった。
『剣を交えれば色々見えてくるんだろうけど、剣で語るのが私の分野だし。』
しかし瞳の奥を見れば意識は感じる、悪意でも善意でも関係ない
運が悪ければ、いや良ければやりあうこともあるかも知れない、その時考えようとセリナは考えをまとめる。
「風の剣は人を導く」
残念ながらまだまだ自分はその域に達しては無いようだ。
結城が準備に行くのを見送ってクルトの言葉を聞く。
「いいえ気にしてませんよ、デビュー戦でいきなり死人が出たらこの先に関わりますし、私も善人じゃないですから。」
微かに笑って表情を作る、地球かどこかの倫理学者が言ってた気がする。
「もし人工的な生命が生まれ感情を出した時、それが条件付けも無く無意識に出たらそれは人間のそれと変わらない。」
自分はまだ条件反射と知識で表情を作ってる、どこに置き忘れたのかは知らないし、記憶と一緒にぶっ飛んだのかも知れない。
そう考えながらニコニコして嬉しそうにジュースを飲む、柑橘系の喉越しが頭を覚醒させるようだ。
幾千幾万の笑顔を見てきたのでセリナに感情がないのを悟れる人間は少ないだろう。
「マスター、井戸水は自由に使っていいかな?」
飲料用の水を確保してこちらも準備は整った、椅子に座りながら昨日買ったエストックを器用というには異常なバランスをもって
足先でリフティングする、大道芸でもやった方が儲かるのではないかと思うこともあったが、剣士として生きて行きたいのに
このザマでは師匠は怒るどころか腹を抱えて2〜3分は大笑いするだろう。
「無様だなぁ・・・。」
形ばかりでもしゅんとして見せる、感情があればネガティブに陥るのだろうが。
白沢結城が自身と他者の違いを初めて感じたのは、元の世界において
小学校という12才以下の子供に対する教育機関で過ごしていた時の事であった
その教育機関では、学問の他にも情操教育という名の心を育てる為のカリキュラムが実行されており
中でも「動物」を飼う事によってその成長と死を体験させ、命の尊さを感じさせるという
項目は大きな効果を出していた
必然、結城が所属していた集団でも「兎」という耳が長く白色の体毛をした草食の小動物を育成しており
その兎は子供たちにとても可愛がられていた
その頃は結城もカリキュラムに従い、指示された餌や水を与える事を怠ってはいなかったのだが
……結城の異常は、その兎が死を迎えた時に現出した
小動物である兎の寿命は短い
結城の所属する集団が小学校に入学して2年と3か月程経過した時、その兎は危篤状態へと陥った
子供たちは必死にその兎を介抱したが、子供の手でどうにかなる病状ではなく
……程なくして兎は息を引き取った
子供たちは泣いた
当たり前だ。長い間を共にしてきた「生き物」の初めての死
それが、死という概念を身近に感じる事の無かった子供達の心を大きく揺さぶるのは当然である
嫌らしい話ではあるが、それこそがこの教育の目的であり、その結果は成功と言えただろう
……ただ一人の例外を除いて
『――――ねえ、チャイムがなったから席に着きなよ。これは僕が片づけるからさ』
兎が死に皆が悲嘆に暮れている中、次のカリキュラムの開始を知らせる鐘が鳴った時
結城は兎の傍へと歩み寄ると、本当になんの感慨も無くそう言って
――――その兎の死体をゴミ箱へと放り込んだのだ
その突然の行為に、子供たちは驚愕し、次いで結城に怒りを向けた
勿論、その場に居た教師も同様だ。結城は呼び出しを受け、心理カウンセラーも交えた指導を受ける事になった
だが、どれだけの説教を、暴力を交えた叱責を受けてさえ、結城は最後まで理解しなかった
人として当たり前に持って生まれてくる筈の「それ」を、結城は理解出来なかったのだ
・・・・
結城が僅かな手荷物――――結城を召喚した老人や、道擦りの商人から略奪した品々を手に階下へ戻れば
クルトは大男と雑談をし、セリナはジュースと思わしき物を飲んでいた
その光景を眺め見て、結城は改めて思案する
(クルト……こいつはどーも、ギルドって所の顔みたいだな。こいつと兎の恰好した女は
俺の居た世界じゃ見なかった力を持ってるから……壊してどう反応するか興味あるぜ)
(女……セリナとかいったか?こいつは、つまんなそうだ。ゲームの話が通じるから
多分、俺と似た世界から来たんだと思うけどヨ……なんでかしらねーけど、今まで無い位に興味が湧かねぇ)
異世界に召喚されてから、その中でも割合長い時間接触している二人に対しての感想は
そのような粗末な物だった。その感想すら一度欠伸をして打ち切ると、結城はクルト達に声をかける
「ヨォ。準備はしてきてやったから、行くならさっさと案内しろヨ」
此処までに来るまでに此処ら辺で野垂れ死んだ骸骨に躓いて見ちまったり
挙句には落とし穴に嵌り、串刺しにされる寸前だわ、才能や生まれで全てが決まるクソみたいな現実より
皆大好きだけど普通に考えれば絶対にありえないし、そんな物にも選ばれるとは思わなかった
誰もが憧れる異世界へ行くと言う非現実的な体験を今この身を持って体験できるという
非常に嬉しくもあり感動すらしていた
ただ、この一点を除いては。
「ふざけんじゃねぇよ、畜生!
なんで俺がスライムの群れに追いかけられてるんだよ!!」
スライム。ゲームじゃそりゃあ雑魚の定番だが
生憎こっちは魔物なんざいない世界であり、これが例えスライム相当の動物が居たとしても
丸腰かつなんの訓練も積んでない体育の成績が下から数えた方が速いオタクが戦える訳が無い
しかも数は一、二匹なんてものじゃない最低でも数十匹はいる
「最初から詰みゲーじゃねぇか!
ちくしょう、親父やお袋に遺言残す処か
彼女もいねぇし童貞も捨てないままで死ぬのかよ…」
既に体力の限界であり、息が物凄く苦しくてヤバイ位に脇腹が痛い
今は何とか木々とかに隠れていたが完全に囲まれて逃げることは出来ない
様子を見ながらここで終わりかと思い後ろに歩いた際にツルッと滑り
勢いで茂みの中に入ってしまうとそのまま転がって行ってしまう
【導入1完了、此処でデスクリムゾンもとい魔銃コンテンダーもどき入手させたいので
ゆっくりながらも進めて行きたい思います】
「痛ってぇ、なんなんだよ一体」
眼を開き、周囲を見渡すが
真っ暗すぎて周囲が見えない
目が慣れるまで時間が掛かることは明白なので
「どうすっか?このままじゃオチオチ歩けやしないがあっ」
スマートフォンの灯りで周囲を見ればいいと思い電源を入れて灯りで周囲を照らすが
なにやら周囲を照らす限り洞窟なような場所である事が分かる
しかも奥にはまだまだ続いているようである
「この先に俺を救う物が置いてあるほど世の中都合の良い様に出来てないのは
現実の世界じゃそうだろうけど」
外に出てもスライムの群れが居る事には変わりないしこの先にスライムの群れより強力なモンスターが居る事も否定は出来ないが
それでもこのまま何もしないよりはマシだという気持ちと好奇心のような物が湧き上がり
結局は前に進む事を選び、スマートフォンの光を元に足を進める。
道中見た限り自然で出来た物も多く、人工的に石を用いて作られた階段等を上り下りしながら
前へと突き進みつづける。途中何処まで来ていたのか忘れかけたりしたが
石を置くなどして通る目印まで置き、引き返して確認をするようにしながら
辿り着いたのは一つの扉、それは何処かのクソゲーで似たような扉を見たような気がするが
「え、既視感ってやつじゃないよな?
あのデス○リムゾンの扉に似てるよなぁ…とりあえず記念に言って見るか」
扉に手を掛けて、精一杯誰も見ていないのも関わらず
物真似をして悪乗りする
「せっかくだから俺はこの赤い扉を選ぶぜ!
……はずかしいなこれ」
やってみて後悔しつつ、扉を開けると其処には
銃剣が付いている一挺の拳銃の形をしている物が安置されていた
その銃の形状には見覚えがある
「おいこれ、トンプソン・コンテンダーにそっくりじゃねぇか」
自身が好きなキャラが持っている武器が置いてあるので
内部構造を確かめるべく実際に自らの手で触れて、弄ってみるが
間違いなくコンテンダーと同じ構造しており、好きなキャラが使っているからこそ
便利なネットなどで可能な限り調べて取り扱いに熟知している自分だからこそ良く分かる
違うのは近接用に付いている銃剣のみだが
「何でこんな所に…」
疑問が湧き上がった時、握っているグリップの部分が熱くなり突如刻印が刻まれる。
均は知らないがこれは完全に使用者を固定認証したという事で彼が死ぬまで
この魔銃は本人以外には誰にも撃てないし使えないセーフティーロックが働く事になる
「……何かヤバイ物拾っちまったかなぁ?
封印されてた代物っぽいけど、スライムの群れに
いきなり殺されるなんて無様な死に方だけは避けられるのなら
どんな代償を支払ってもいいかもしれねぇな」
今はとりあえずネガティブな考えを振り切って良い方向に考えようと
頭を振り、此処まで来るまでの道程を置いた石を辿り戻っていく
これで丸腰ではないが、如何せん弾が無く今の所は斬る事しか出来ない
「……こりゃあもう腹を括るしかねぇな」
不本意だが死にたくないからという理由で入り口まで辿り着くと
こっそりと覗き周囲の様子を確認しながら
生唾を飲み込んで外へと飛び出していった
結城が来た所でパーティ(?)が揃ったみたいだ、さてこうなるともっと情報が欲しい
目標の攻撃方法だ、それは本人から聞くのが一番早い。
「クルトさんそのドラゴンなんですが、魔力で空を飛ぶタイプか?
あとブレスは単発でファイヤーボール系か範囲攻撃か、それとも両方か、聞いておかなければいけません。」
自分の知識と経験では相手や地面を見てもそれは理解できない、その上これはパーティなのだ
一人で納得して一人で行動のパターンを決めるのは危険だ。
しばらく会話を続けていると…
「ヨォ、準備はしてきてやった(略」
結城が発言した直後、周囲の数人が顔をしかめる。
「……おい、クルト。こいつぁ…」
「……大丈夫だ。気にしないでくれ。」
「おめぇが言うならいいがよ…」
「すまんな。じゃあ行ってくるよ。」
「おう!死ぬんじゃねぇぞ!」
「…勿論だとも。」
セリナと合流し、ギルドを出る。
「さて…確か奴は…」
周囲を見渡し、森の奥の山を指差す。
「あそこら周辺を縄張りにしていたはずだ。」
つまり、縄張りに入れば侵入者を迎撃しようと相手から来る、そういうわけだ。
「早くて2日、長くても6日で帰れるだろう。」
(なんだ…?妙な胸騒ぎがする…)
少し不安を覚えつつクルトは歩みを進める。
>「早くて2日、長くても6日で帰れるだろう。」
クルトが指刺したドラゴンが住むという山は、ギルドの在った町から遠くにぽつねんと存在していた
ここが結城が元居た世界であれば、発達した交通手段によって一日と経たずに辿り着けそうな距離であったが、
どうやらこの世界にはそれに匹敵する便利な交通手段は存在しないらしく、長距離と言って差し支え無いだろう
「おいおい、あんな目に見える距離に住んでるデカいトカゲを放置するなんて、
ずいぶんとまあ、余裕がねーんだなここの国は……ん?そういや、ここ国なのか?」
不遜な態度で座り込む結城は、バニーガールの女に持たされた煎り豆を口に放り込むと
そんなどうでもいい疑問を呟く
……現在、一行は森の手前の草原に在る大岩の傍で休息を取っていた
実際のゲームならば別だが、この世界はあくまで現実であり、歩き続ければ疲労が蓄積する
歩いて一日以上かかる距離を一切休まずに進むという行為は不可能に近い
それ故の休憩であり、他の二名を見れば各々に体力を回復させている様である
と、そんな休憩の最中
>「クルトさんそのドラゴンなんですが、魔力で空を飛ぶタイプですか?
>あとブレスは単発でファイヤーボール系か範囲攻撃か、それとも両方か、聞いておかなければいけません。」
口を開いたのはセリナであった
彼女はクルトに討伐へ向かうドラゴンの情報を尋ねる
ここでのセリナの判断は正解と言えるだろう
確かにクルトはドラゴンといっているが、その字面だけでこの世界のドラゴンという生物の実情を判断する事は出来ない
「ああ、そういや俺も聞いてなかったな
ドラゴンってのが恐竜みたいな奴なのか、それとも蛇みたいな奴なのか教えろヨ」
さしもの結城も興味を示したのか、それでもセリナの意見に重ねてクルトに尋ねる
最も、視線が森の方へと向けられている辺り、危惧は無く本当に興味だけで聞いたのだろう
「ふぅ…一旦ここで休憩だな。」
森に入る前に休む。
ここで休み、森は一気に抜けることにする。
>「クルトさんそのドラゴンなんですが(略)」
>「あぁ、そういや俺も聞いてなかったな(略)」
セリナの質問に合わせて結城も聞いてくる。
「ん…そうだな、ユウキには言ってなかったか。」
情報をまとめて伝える。
「恐竜というのがあまり分からんが…ワイバーンタイプで火を吹く…私が確認したのは火球型だが、撃ち分ける可能性も否定はできん。そして、自らの翼の力で飛ぶ。ん〜…魔力は感じなかったかな。」
そこまで話して立ち上がる。
「……さて…と。そろそろ行くか…ん?」
(今妙な魔力を感じた…何かが起きているのか…?)
クルトの話を聞く、魔力を使わないとなると戦いやすい。
高さだけで50mを超えるようなドラゴンは魔力や神通力等で空を飛ぶ場合が多い
あんな大きい体では揚力を得るには翼が小さい、翼が体の十倍もある巨大ドラゴンを見ないのはそういう訳だ。
しかもブレスも腹の中の燃焼物質を使ってるとなると連続使用には限界がある
作戦が失敗した時のために必要な知識だ、無論そうならないように色々画策してきた訳だが。
「クルトさん、私が失敗したら片方の翼でいいです翼の上に向かって風の魔法を使って下さい
気流が起きて揚力を失うはずです。」
セリナは更に続ける。
「私の作戦は目が囮役に向かったスキに正面から突撃して
このエストックを足に投げて、相手に向かって跳躍してこっちに目を引きますそして顔の方向を上に向かせ
注意を引かせた後、魔法を使って急降下して足を潰します、可能ならそのまま片翼も。」
普通の声で話してるので結城にも聞こえてるはずだ、どう捉えるかは問題ではないが
耳に入れておいて損はないと覚える、どんな形に転がるのであれ自分の行動パターンは知っておいて貰わないと
もしかしたら困るのはこちらになりかねない。
>「恐竜というのがあまり分からんが…ワイバーンタイプで火を吹く…私が確認したのは火球型だが、撃ち分ける可能性も否定はできん。
>そして、自らの翼の力で飛ぶ。ん〜…魔力は感じなかったかな。」
>「私の作戦は目が囮役に向かったスキに正面から突撃して
>このエストックを足に投げて、相手に向かって跳躍してこっちに目を引きますそして顔の方向を上に向かせ
>注意を引かせた後、魔法を使って急降下して足を潰します、可能ならそのまま片翼も。」
「どっちにせよ、俺がするのはトカゲの気を引きつけて離脱するだけだろ」
二人の話を一応聞いてはいたのだろう。そう言うと、結城はのそりと立ち上がった
見ればその手には、細長い何かが握られている
「まあ、俺の『やる事』はしっかりやってやるから安心しろヨ」
そして、二人が認識する前に、子供が玩具に飽きた時の様にそれを引きちぎり、放り投げた
赤黒い液体を出して地面で「のたうつ」二つになったそれの正体は、『グリーンバイパー』
小型の蛇の魔物であり生態は蛇と同じだが――その牙に有する麻痺毒は人間にとって致命的である
毎年何人もの冒険者がこいつに噛まれ、動けぬまま森の養分となっていく。そういう魔物だ
結城は手甲に付いた魔物の血を適当に払うと、勝手に森へと向けて歩き出す
「……あ?」
が――――森の入口に差し掛かった辺りで、結城は急にその足を止めた
ガサリ、ガサリと、何か人の様なものが近づいてくる気配がしたからだ
しばらく思案していた結城だが……面倒になったのだろう
近づいてくる音の方へ向けて、右脚で回し蹴りを放った
相手が何であるか判別しない内に放たれたその一撃は、天性の才が成す業か生半可な格闘家に比べ異様に鋭い
全力ではない一撃とは言え、人の腹にでも当たれば中の者を全て嘔吐しかねない勢いだ
仮に外れれば、生えている木に命中しそれを大きく揺らす事だろう
「ふむ・・・。」
その数秒が肝要なのだが普通の人間が一撃浴びれば即死の可能性もあるし
そうでなくても自分の役に立たない回復は無意味だ、回復の使い手がこの世界に居るかまだ解らないが。
話は聞いていたのだろう、結城が爬虫類を投げ捨てるのを見て真っ二つになった蛇を見る。
『食べられるかなこれ?』
貧乏冒険者もここまで来れば卑屈なものである。
先ほど強く感じた「力」だが二人はすでに反応したらしい、セリナもそれは感じていたが
問題はその質だった、セリナは気を操るエキスパートではないがそれでも一人は感じ取れた
だが何かが食い違う、それが何かまでは解らないが一つの仮説を立てる事は容易だった。
『稀人ってのは何も人である必要はないのかも知れないね。』
セリナはため息をつきながら結城の行動を他所に岩に背もたれをする。
『伝説の武器でも降ってこないかな・・・。』
セリナから作戦の指示を受ける。
「……ふむ、実にいい作戦だな。相手の特徴とこちらの戦力、能力を理解している。」
正直自分が話した特徴だけで作戦を組み立てるとは驚いた。
そしてほとんど見てもないのに自分に対して信頼してくれてるところがこれまた驚きだ。
「……ん…おいおい、毒を撒き散らしたらどうする気だ。」
結城の投げたグリーンバイパーを素早く突き、動きを止める。
コイツの厄介なところが斬ってからもまだ毒を吹き出すというところだ。
これを足にくらい、動けなくなって別の個体にやられるという例も少なくない。
まぁ結城は知らなかったのであろう。
「……で、何が来るか分からないのに蹴るのもやめろ。危ないから。」
先手必勝を掲げて死んでいく奴を何人も見てきた。
最近は[慎重に、命大事に。]が基本とされている。
何が出て来るか分からないが、とりあえず剣の柄に手を掛ける。
よもやの規制……どなたか代行お願いします
>「……で、何が来るか分からないのに蹴るのもやめろ。危ないから。」
クルトの静止を聞き入れる事無く、結城は足を振り切った
その蹴りは、絶妙なタイミングで現れた『人影』の頭部へと直撃する
そして
――――グシャリ、と林檎を握りつぶした時の様な音がその場に響いた
「……あ?なんだ“コレ”。随分と不細工な面だな」
地面に崩れ落ちた人影
結城自身が殺したその人影を見て、しかし結城はまるで干乾びた蛙の死骸でも見るかの様に、
本当に何の感慨も無さそうな様子でそう呟いた
初めて人型の生き物を殺したにも関わらず淡白なその反応は、白沢結城という人物の異常性を示していたのだが――
けれども、今回に限って言えば結城の反応は一般人の反応と照らしても
それほど不自然でも無かったのかもしれない。何故なら
「おいおい、この世界の人間は血がバナジウム製なのかヨ」
倒れた『人影』が潰れた頭から流す血液、そして、その醜悪な容貌と
子供と老人を足して割った様な身体の色が――『緑色』だったから
……結城が殺したその生き物の種族は『ゴブリン』という
人間と似たような体躯をしているが、その性格は極めて凶暴で知能も低い
他の生物の雌を襲い種族の子を増やす事から、人間以外の種族にも嫌われ憎まれている『魔物』である
結城が殺したゴブリンは、なにやら魔術師が使いそうな杖を持っている事からただのゴブリンでは無さそうだが、
それを結城が知る由も無い。適当に足を振り付着した血液を払うと、クルトとセリナの方へ向き直る
「ズボンが汚れちまったぜ……で、このゴミは適当に捨てればいいのかヨ?」
ゴブリンの死体を蹴りつけながら尋ねる結城
……ちなみに、これは全くの余談だが
ゴブリンという魔物は群れて行動する事が多い
同じ場所に留まると、少々厄介な事になるかもしれない
『開口一番ザクロですか?』
彼が「コレ」と言ったものはこういった世界では見るのも珍しくない子鬼タイプのいわゆるモンスター
セリナも岩陰から立ち上がり近寄る、うん・・・「お前の血は何色だー!?」と問われれば赤色でない。
問題はそこではない、自分と結城がこの世界の常識を知らない事だ。
いくら「コレ」でも世界によっては「人種」として定められてるかも知れないし
街を見てその可能性は皆無だがその惑星の「人類」なのかも知れない。
ちなみに自分が自我を持った世界ではドラゴンはとうの昔に保護対象だった
冒険者という職業が成り立つ時代はとうに過ぎたのだ、日本で侍という職業がすでに無いように。
「うん、ゴミかどうかは私には解らないけどさクルトさんどうなの? それと・・・。」
「逃げる? それとも戦う?」
周囲にはソレらしき気配がそこそこあった、問題にならないうちにこの世界のコレはどういうモノなのかは
確かに聞いておきたかった、戦うにせよ逃げるにせよ。
「………はぁ…」
結城が蹴り飛ばしたのはゴブリン。最近異常に増えている。
>「ズボンが汚れちまったぜ……(略)」
>「うん、ゴミかどうかは(略」
「……ゴミじゃあない、けど魔物…ようするに、人類の敵、だな…」
>「逃げる?それとも戦う?」
質問の意味はすぐに分かった。周囲にゴブリンの物と思われる気配がぞろぞろ集まってくる。
周囲にかなり集まり、完全に包囲された頃…
「……そうだな、ちょうどゴブリン討伐依頼も受けてたんだ。上位種に気をつけて片付けるか!」
そう言った直後、最寄りの集団に飛び込む。
ゴブリンが反応する間もなく一体を斬り捨てる。
「ほら!さっさとやって、ドラゴン行くぞ!」
そのまま次の個体も斬る。
やはり数体だが上位種が見える…
大盾と槍のゴブリンパラディン、魔法を使うゴブリンウィザード、そして一番奥には…
「……何…!?ゴブリンジェネラルだと!?」
最上位種、ゴブリンジェネラルが鎮座していた。
鎧を着込み、大盾を装備し、大剣を片手で振り回す。
正直いって、かなり危険な相手だ。
「ヤバそうなのには手を出さないでくれ!」
結城が指示に従うかが気がかりだが…
規制大変ですよね、通りがかったので代行しておきました
それはいいのですが白沢さんごめんなさい、一行目まで一緒に代行してしまいました…
「よし…ウィザードとパラディン…ジェネラルは!?」
周囲の雑魚はあらかた片付け終わった。
セリナと結城が気になる。
「……!!なん…だと…!?」
クルトが目にしたのは、ゴブリンを惨殺する結城、そしてエストックを使わずにジェネラルと戦闘を行うセリナだ。
しかもセリナは強敵ジェネラルをいとも簡単にねじ伏せた。
>「あ、一応私剣士ですから。」
「……」
これには度肝を抜かれた。
今までにこれ程強い稀人はほとんどいない。噂に聞く程度だ。
(……彼女は何者だ…?今までこれほど強い稀人は見たことないぞ…)
「……あ…各自装備の点検と傷の手当て…は、必要ないな。終わり次第進みたいところだが…」
ゴブリンの集団との戦闘で時間をロスしてしまった。もう火がくれつつある。
「……時間的に日中の森の突破は無理そうだな…今日はここで野営だ。」
夜の森は色々と危険だ。
道に迷うし魔物も活性化する、はっきり行って無謀だ。
「要するに倒しておっけーな訳だ。」
それなら遠慮はいらない、殺そうとする相手に易々と怪我をされるつもりはないし。
「上位種が居るってことは、危険なのはアレかな?」
魔力を感じる個体が一匹いる、魔法を使うとしたら飛び道具はやっかいだ
セリナはエストックをさっき居た岩場に投げ込む。
「盗ったらダメだかんね!」
と同時にセリナは大地を蹴る、ドン!と大きな音がすると10mは一足飛びで跳躍する、魔力を感じたゴブリンに低姿勢で
スライディングを仕掛けると足を取り体勢を崩す、同時にセリナの身体は跳ね上がり背中を蹴り上げ倒すと
持っていた足を捻り上げる、ブチッ!と靭帯の切れる音がした、片足を破壊した後
思わず倒れこむゴブリン、そこへ蹴った反動ですでに起き上がったセリナは容赦なくゴブリンの首を踏み抜いた。
絶命を確認するとセリナは周囲を警戒する、見ると二人の猛者はそれぞれのやり方でゴブリンを倒していた。
「いや〜〜あそこまで徹底されるといっそ清々しいね〜〜。」
結城の残虐行為手当を見ると地下闘技場の方が似合うんじゃないかと思ってきた、客のアピールは出来なさそうだが。
クルトの剣技は素早さと二刀を生かした剣技、いつか戦ってみたいものだ、そのクルトだがゴブリンを半数は片付けた後
武装をしてるジェネラルを名乗るであろうゴブリンを指して「ヤバそうなのには手を出さないでくれ」と言ったので
従おうとした矢先、結城の一声がかかる。
「倒すんじゃなくて壊すのね?」
どちらにせよ命を奪うか奪われるかの状況だ、どう思おうが関係ないし逃げるのは容易だが
正直現地の顔であるクルトの前で逃げるのは今後の仕事に影響が出る、こう見えても今は打算で動かなければならない
正にめんどいからお前がやれ、的な雰囲気がした、なるほど・・・だんだん行動原理が見えてきた。
「じゃお言葉に甘えますよ。」
正に身体能力を生かした重装備、いつもの癖で剣に手をかけて半身で距離を取る
しかし頭の中ではこう考えてた 『刃こぼれするのは嫌だなぁ、修理代だってタダじゃないんだよ。』
セリナが過去何度貧乏で泣きを見たかは察するとして、セリナは剣から手を離すと簡単にジェネラルの
大剣の間合いに入って行った、誰もが無謀に見えるその行動の訳は・・・。
縦にゴブリンの大剣が振るわれるとセリナは軽く横にかわす、そしてジェネラルがその勢いで横に薙いだ時だった!
剣の起動の下を掻い潜り、ゴブリンに組み付いて体勢を崩すと共に足をかけて転ばせる
ほぼ同時に手をアームロックで折り、容赦なくその手を跨ぐと今度は倒れこみながら腕ひしぎを回転して
相手の靭帯と肩を壊す、激痛のためかゴブリンの悲鳴が聞こえる。
そのまま前転して今度は足を取ると、足首を固定して捻りを加える、今度はヒールホールドで膝を壊した。
片手片足を壊されたゴブリンは鎧と盾の重さで倒れたままジタバタするだけで身動きが取れない
今度は盾を持ってる肩を踏み抜くと結城を見て不敵な笑み(を見せてるつもりで)こう言った。
「工夫次第で壊し方にも幅が出来るよ。」
実験台になったゴブリンには可哀想だが今度はセリナが結城に言の葉を投げかけた。
「あ、一応私剣士ですから。」
この手の類の体術があるかどうかは解らないが、クルトにアピールしてみる。
「剣士ですから!」
大事な事なので二度言った。
>「うん、ゴミかどうかは私には解らないけどさクルトさんどうなの? それと・・・。」
>「……ゴミじゃあない、けど魔物…ようするに、人類の敵、だな…」
「へぇ、それじゃあ俺の行動は正義の味方って訳かヨ。随分ラリってんな」
ゴブリンの死体を後ろ足で蹴り飛ばした結城は、
それでもう興味を無くしたかの様にクルトとセリナの様子を改めて見る
>「逃げる? それとも戦う?」
>「……そうだな、ちょうどゴブリン討伐依頼も受けてたんだ。上位種に気をつけて片付けるか!」
そして気付いた。
眼前の二人が既に警戒態勢に入っている事と――――周囲を囲む無数の『人影』に
「……モンスターのバーゲンセールかヨ。壊した時のバリエーションが少ねぇ動物には、あんま興味ねーんだけどな」
結城がそう呟くとほぼ同時に、クルトが抜刀をしゴブリンへと急襲をかける
流れる様な剣技は次々とゴブリン達を切り裂いていくが……いかんせんゴブリンの数が多い
クルトの猛攻にも関わらずその数が減る速度は極めて緩慢としたものだった
そして、多数のゴブリンが狙う対象はクルトだけではない
当然の事ながら、結城もゴブリンに獲物として捕らえられる事となり……
サーベルを持ったゴブリン『ゴブリンウォーリア』が奇声を挙げつつ背後から結城に切りかかる
野生の獣の様な膂力で振り下ろされるその刃は迷わず結城の脳天へと向かい
「オイオイ。声出しながら切りかかるとか、脳ミソ猿以下か?」
その攻撃は、一歩だけその場を動いた結城にあっさりと回避された
狙い澄ましたかの様に――――いや、冷静に狙い澄ましたのだろう。僅か数cmという
武道の熟練者が身に着けるという『見切り』に近い動きをやって見せた結城は、
攻撃が回避された事に驚きを見せるゴブリンウォーリアの隙を突いて――――その口腔に、腕を突っ込んだ
結城の腕に嵌められた魔法金属の手甲が歯を圧し折る感覚を受け、
比較的痛みに強い筈のゴブリンウォーリアでさえも悲鳴を挙げる……だが、結城の攻撃はそこで終わらなかった
「ギャーじゃなくてさ、もう少しバリエーションある反応見せてみろヨ。手伝ってやるからさ」
結城はゴブリンウォーリアの舌を掴むと……力任せにそれを、引きちぎったのだ
響くのはブチブチという筋繊維が引きちぎれる音。余りの痛みと、舌を抜かれた事による呼吸の停止で
ゴブリンは地面に倒れ悶え――――やがて、泡を吹きだした所で、結城に腹を踏み潰されこと切れた
「不合格。反応が面白くねー」
緑の返り血を浴びた結城は微笑を浮かべており、それが却って光景の凄絶さを増していた
そんな結城の姿を見た周囲のゴブリンは、やがて怯む様になっていく。幾ら魔物とはいえゴブリンも生物なのだ
同種が虐殺されていく光景に、警戒の意志を抱くのは当然と言えるだろう
>「……何…!?ゴブリンジェネラルだと!?」
>「ヤバそうなのには手を出さないでくれ!」
と、そこでクルトの声。釣られて視線を向けてみれば、そこには他のゴブリン達とは違う
高価そうな装備を纏ったガタイの良いゴブリンが君臨していた
その姿を確認すると結城は……セリナの方へと視線を向ける
「おい女。アレ、お前が壊せヨ。アレも壊せないならでかいトカゲの羽落とすのは無理だろ?」
挑発の様な台詞だが、実際に結城から放たれる態度に含まれている色は『飽き』だった
どうやら、殺していたゴブリン達の反応のワンパターンさに興味を失いかけているらしい
>「倒すんじゃなくて壊すのね?」
「あ?」
結城のやる気のない声に対し、そう返事を返したセリナ
その彼の戦闘力は――――はっきり言えば異常だった
他の雑多なゴブリン達とは明らかに異なる風格を持つ『ゴブリンジェネラル』
人類の敵という言葉に相応しいその魔物に対し、彼は獲物であるエストックを使わず
なんと、素手での封殺をやって見せたのだ
片腕と片脚を圧し折るという、結城とは別ベクトルでの破壊を見せた彼女は、
不敵な笑み……の様なものを浮かべると、先程のやる気の無い命令もどきへの
意趣返しだとでも言うかのように視線を結城へと向け言い放つ
>「工夫次第で壊し方にも幅が出来るよ。」
「……」
言葉を受けた結城は目を細める……恐らく、セリナの戦闘力に注目しているクルトは気づいてはいまい
というよりも、この場においてそれに気付く事が出来る人間は結城だけであろう
セリナという人間……彼の在り方の異常さに
稀人であるにも関わらず、人型の生き物を『壊す』のに一切躊躇を見せなかったセリナ
だが結城から――――感情の欠落した化物から見れば彼の反応は
まるで、その行為に不快感を感じる機能が欠落している様に見えた。それこそ『どこかのだれか』の様に
>「剣士ですから!」
「は。レスラーの間違いだろ?」
けれども、結城は敢えてそれを指摘する様な事はしなかった。クルトへの謎の主張の時には
既に普通の人間の様な雰囲気に戻っていた事もあるが
――――何度も言う様に、結城は何故かセリナに興味を抱けないのだ
>「……あ…各自装備の点検と傷の手当て…は、必要ないな。終わり次第進みたいところだが…」
>ゴブリンの集団との戦闘で時間をロスしてしまった。もう火がくれつつある。
>「……時間的に日中の森の突破は無理そうだな…今日はここで野営だ。」
そんな事を知ってか知らずか、いつの間にか残りのゴブリンも狩り尽くしたクルトから
戦闘の終了と野営の開始を呼びかける声がかかった
だが、それを受けて結城が動ける筈も無い。幾ら異常な人格を有しているとはいえ、彼女は稀人であり――――
「野営って言っても俺はキャンプなんてやった事ないぜ
このゴブリンって奴の肉か、さっきの蛇でも焼いて食うか?」
つまり、野営の手順など何一つ知らないのだ
ついでに言うならば、ゴブリンの肉はどうやって調理しても美味い事も知らない
ジェネラルを倒したセリナはちょっとドヤ顔を作ってみせた、よく考えれば簡単な事だ
二人の戦闘力なら二の太刀をかわすまでは造作も無いだろうない攻撃というものは
戦うものにとって最大の盲点であり、それを使うものにとっては最大の武器だ。
大剣をかわして引かずに懐に飛び込まれたらもう役に立たなくなる
格闘戦に長けてたら腰を落とすかシールドで押し返すだろう、つまりこの世界にはそういった
戦闘技術が無いかあまり使い手が居ないかのどちらかだ。
地球でもフルプレートや、チェイソメイル相手で結局とどめは組み付いてショートソードで
覆われてない部分を刺すということは実際にあった話だ、組み技の歴史は紀元前まで遡る。
セリナは剣でカバー出来ない部分を対人格闘で補う事が多い。
>「は。レスラーの間違いだろ?」
まぁそう言われても仕方がない。
いつか戦ってみたいと思ってるが、片思いに終わるかも知れない。
「ん、野営ですか? それなら薪を集めてきますね。」
装備の点検(エストクの無事)と傷の手当てをするとセリナは離れ過ぎない程度に
薪を取りに行く、日が沈んでからではこういうのは遅いのだ。
『野営の経験だけは多分誰にも負けないだろうな・・・。』
文明が発達してる場所では野宿とも言うが・・・。
問題結城が言っていた事がそのまま自分たちの生命線だと言うことだ。
何が毒で何が糧か、それはこの世界でしばらく生きていく事で最も重要な事だ
自分は出かける際に保存や水を確保してきたが現地調達できるならそれに越した事はない。
とりあえず木を燃やして暖を取るという物理法則は有効らしい、最も無効な場所など今まで見たことが無いのだが。
生木を避け森の日光の当たる部分という生存競争に負けて低く元気の無い木を見つけ太い枝を腰で斬る。
「ごめんね。」
それを地面に置くと倒れる前に縦に斬り、今度は横に、斜めに二回。
「うん・・・腕は落ちてないよね。」
セリナの本当の武器は格闘技ではない、無論それも有効に使うが、師匠の元で数年かけて身につけた
『ま、この世界でも薪割りと包丁くらいにしか使えなさそうだけど。』
セリナの剣は別に名剣でも何でもない、前の世界で予算内のマシな武器を見繕っただけだ
・・・柄に付いている不思議な輝きを持った三日月型の防御用と思われる部分以外は。
「薪もってきたよ」
それと一番大事な事だ、これは稀人には出来ない。
「クルト、日が落ちきる前に出来れば軽く狩猟でもしませんか」
この世界で食べられるものと食べられないものを見極めるのは生命線だ。
出来るなら安全な水分を集める方法も知っ雨が飲めたものじゃない世界だって結構体験してきた。
>「野営って言っても(略」
「……そうか…あ、ゴブリンの肉は最終手段だ。とても食えたもんじゃない。」
そう言いつつ呪文の詠唱を開始する。
風魔法の1つ、魔物が寄り付かず、エリアの外からは見えなくなる魔法だ。「さて、これでよし…と。」
外に出てセリナを待つ、中にいると分からなくなるからだ。「ん…助かる。ありがとう…狩りか、そうだな。」結城に近付き、
「少し狩りに行ってくる。待っててくれるか?」そう伝えると返事を待たずにすぐさま移動を開始した。「……」
無言のまま進み、途中立ち止まり、目を閉じて何かを考えているような素振りをしては進む方向を変え、また立ち止まって…繰り返し、森の中の広場に辿り着いた。
「……よし、ここで待機だ。じきに来るだろう。」草村に身を隠すこと数分、広場に1つの小柄な生物の姿が現れた。
刹那、その生物が倒れ、その奥にクルトが現れる。
「……うむ、成功だ。」その生物、『イルブタ』を視認した瞬間、居合い斬りで素早く、そして出来るだけつけずに仕留めた。
「……あと数匹は来るか。セリナ、君もってみてくれ。」
そう告げると先程と同じ位置にもう一度隠れて待機する。
結果的に言おう。
山田 均はその後所詮はウィキペディアで見たり聞きかじった付け焼刃程度の足音の殺し方
そして追跡の身の隠し方でスライムの群れからの逃走を図った
それはあと少しだという所まで成功はしていた、所詮は頭が高等の存在よりは良くはなかった為だ
しかしこちらも聞きかじった程度の知識などを使う実戦を知らぬ素人、慢心や油断が発生する
いやこればかりはどうしても避けられない天の導きなのか―一本の枯れ木を踏んでしまい
通り過ぎようとしていた一匹に勘付かれ、襲われようとしていた
「(ヤベェ!!勝てる訳がねぇ!俺は此処で追わりか!?)」
対面した時、その動きはド底辺の身体能力では追えない
本気で腰を抜かしかけたはずなのだが
戦闘の素人に過ぎず、自然と的確な動きが分かり回避行動に移り
スライムの初撃を回避、持っていたトンプソン・コンテンダーを向けて
弾丸が入っていないはずの銃口から、銃弾が発射されてスライムが弾けた。
「えっ…?」
自分でも良く分からず呆然とする
自分の目で追えない物を回避し、なぜ撃つ事が出来たのか
だがその理由は薄々と気づいていた、それは魔銃から戦いになった時に
成すべき行動が頭に流れ込んでくるのだ
理由は分からない、しかしこれは恐らく歴代の使用者達の技術や知識などが
例え戦いの素人でも扱い戦えるように山田 均に対してフィードバックしたと思われる
「……ヤベェ今の銃声で戻ってくるんじゃねぇか!?」
しかしそんなことが脳裏に思い浮かんだがすぐに今の銃声で気づかれると気づくと
スライムの大群に囲まれる前に足早に立ち去っていく
今の自分はたった一人であり、考えが絶対に正しいとは限らない以上は逃げるほうが得策と判断した
ようである
そしてスライムの大群から完全に撒いた頃
既に周囲は暗くなり始めていた
「もうあいつ等も追って来てないみたいだよなぁ」
はぁ〜良かったと肩を撫で下ろしたが
既に体力は限界で足はパンパンの状態である
そして視界が暗く魔物が凶暴になる森を彷徨うには
どの道逃げられないため余りにも危険すぎた
「GPSも使えない以上こんな訳の分からない森彷徨うなんて
正気じゃねぇぞ、あんなスライムより得体知れないのと遭遇したら
こんな状態でなら逃げることもままならねぇ」
喉も渇いた腹も減ってきた、もう動けねぇと大きな木の所で座り途方に暮れていた。
なにやら小さい変な生き物がチョロチョロと動いており、よく目を凝らし見てみる
自分の世界で言えばブタに似ているとも言えなくもない生物である
「……飯として食えるのかアレ?」
均としては牛肉や豚肉などを食っている分際ではあるが
動物が好きな分類の人間である、正直に言えば心を痛めない訳がない
しかしこんな訳の分からない環境で野垂れ死ぬのは嫌だった
「………」
よく考えた末、自分が生きたいと言う理由で動物を殺す偽善者として罵られる事を覚悟しながら
疲労困憊の身を奮い起こして、小さい生き物の後を追うのであった
薪を持って先程野営をする場所を決めた所に戻る、そこにはクルトがいた。
『あれ・・・不可視魔法? これは便利だね、三時交代で見張りをする手省けるよ。』
見た目以外の事解クルトが展開した魔法だ、信頼のけるものだろう。
クルトが狩りに同行してのを了承してくれた、これで最悪何が食られるか知ることが出来る。
彼の後ろを歩く、獲物がやすい場探してだろうか、とりあえず彼の行動を目に焼き付ける。
『動物の足あと・・・それに・・・。』
セリナも同時に足元をよく見る、野生の動物の足跡やマーキング、糞ものだ
どうやらこの世界はいうほどの物では無いらしい、大概動物は焼けば食べられそうだ。
『爬虫類には注意だけどね・・。』
小さな爬虫類系毒持ちが多い事が沢山ある、
そう思いながら歩いてるとクルが待機を促す。
二人は草むらに隠れる、ちゃんとを選んでるあたりベテランと呼ばれる事はあると感じた。
『足音が聞こえる・・・四本足だね。』
特徴的なすますと一近づいてくるのが解る、そしてそれ一瞬のだった。
『さっすがだね。』
クルトが倒した野生のいかに食べられそうな動物を担、最小限に抑えられた流血の跡に砂をかける。
次は自分の番だとクルト言われ、腕前を見せる時が来た。
『持ってきた保存食は無駄になりそうだ。』
それでもそれでスープ出汁を取り、この肉で鍋を囲む姿を考たら心なしかお腹が空いてきた。
自分も草むらに隠れ耳をすます・・・・・・。
「ん?」
セリナは首を傾げる、さっきの動物の足音に混じって聞こ、この足音は靴だ・・・人がいる!
「クルトさん、人がこに来ますよ、それに・・・魔力も感じます。」
腰の剣に手をかけながら慎重に息を殺す。
避難所無くなってますね、そしてまた規制されますた
このまま立ち消え?
このキャラ気に入ってるから引っ越そうかな・・・
かなり遅いながら帰還した。遅くなった。申し訳ない。
新避難所をたてるが例によってコピペをお願いする
了解、一人だと思って諦めてた、他のメンバーは大丈夫かな?
こっちも規制されやすいのでいつも保証はできないけど
294 :
クルト ◆ocb0tDqTGw :2013/08/29(木) NY:AN:NY.AN 0
さて、皆気づいてくれるだろうか
295 :
セリナ ◆dW9Vh/7JUM :2013/09/06(金) 00:17:20.61 0
こりゃ進めないとダメだね、仕方ないから日数ルールとか考えようか。
魔法の結界内で比較的安全に休めるというのは便利なものだ、残念ながら自分の持ってる世界の魔法では
このレベルの結界魔法は「魔術師」にならないと習得できない。
一般人でも魔法を使える世界から来たとはいえ、基本的に便利魔法しか売ってはいないし
攻撃魔法等は法によってかなりの制限がある、無論自分は一切使えない。
「さてお食事ターイム!」
慣れた手つきで腰のショートソードを器用に使い皮を剥ぎ肉を捌く、自分も冒険者としては慣れた方だが
元いた世界では冒険者が横行する時代は終わり、言い方は悪いが単なる住所不定になってしまう
時空渡航者としてあちこち引きずり回されて大変な目にもあったがこういったサバイバルの経験は
どこの世界でも活きるものだ、無論安全に食べられるものは現地の人間でも間違う事もある
解毒の魔法の熟練度も上がろうというものだ、一番救われた魔法じゃないだろうか?
大きな荷物の中には鍋が入ってる、小さいものだが時間をかけて回して食べる余裕がある
乾燥させた野菜とさっき仕留めた獣の肉を入れて煮込む、荷物のほとんどが水だが
地図を下見してギルドの人間に聞いた給水ポイントを計算して間に合うに余裕を持たせてある
他のメンバーが水を持ってなくても余裕がある分だけは背負ってきた。
塩っ気が足りないが、これは塩辛く硬いパンを浸して食べることで解決する
食事は生命線だけじゃなく士気にも大きく関わる、自分は最低限の栄養さえとれればいいが
せめてパーティの人間には美味しいものを食べさせたい、セリナは変な所で妙な拘りがある
すでに見張り交代の手間が省けた分、残った肉を燻製にする算段まで立ててある
なに、結界から離れれば匂いに釣られて何か来ても大丈夫だろうと、危険よりそっちを優先させる自分が居た。
296 :
◆dW9Vh/7JUM :2013/09/11(水) 20:21:58.18 0
ああ、避難所も書き込めないのね。
そろそろ全規制解かれたとは思うけど、来ないってことはそういう事かな?
297 :
クルト ◆ocb0tDqTGw :2013/09/19(木) 01:33:23.84 0
度々消えて申し訳無い…
「さっき何かの気配を感じたが…まぁいい、返り討ちにしてやるだけだ。」
仕留めたイルブタを手早く調理するセリナを眺めつつ周囲を警戒し続ける。
「……やはりさっきの気配が気になるな…」
妙な気配はもう感じなくなったが警戒を怠ってはならない。
が、その集中もすぐに解けた。
「……ふむ、旨そうだな」
セリナが作った料理はかなり魅力的だった。
基本ソロで戦うクルトはあまり料理が上手くなく、美味しい料理を口に出来るのは街に戻った時のみだった。
(……ふむ…セリナはやはりサバイバルの心得があるようだな…)
「……やはり君をスカウトして正解だったな。」
(セリナはこの依頼が完了し、ギルドに帰還次第引っ張りだこだな…こんな優秀な稀人を逃すわけにはいかないだろう。)
幸い先程の気配は消えており、安心して食事を進めた。
298 :
◆dW9Vh/7JUM :2013/09/20(金) 22:26:17.24 0
TRPGスレって分かり難いからここ破棄して新しく立てるとか?
結城くんも来ないねぇ。
そうします?タイトルとかも考えて。
300 :
◆dW9Vh/7JUM :2013/09/20(金) 22:56:12.32 0
スレ名にTRPGとか書いた方がいいですね。
テンプレは
>>118を参考に考えて、ここは細かなルール変更とか考える場所として再利用
時に避難所書き込めなくなってるの自分だけでしょうか?
301 :
◆dW9Vh/7JUM :2013/09/20(金) 22:58:33.45 0
あ、でも中断、復帰の所は数日ルールで進めないといつまでも止まってしまうから
そこは考えた方がいいかも、一回なら少しだけ間を持たせるロールを続けて、二回目はもう無視で
でも復帰はいつでもおkって感じで。
そんな感じかな
自分は避難所に書き込めたけど…
完全に衰退したスレッド
[名前]佐藤アキラ
[身長]175cm
[体重]55kg
[血液型]A
[職業]ひきこもりの中学生
[種族]人間
[容姿]中の下
[性格]弱虫
学校でいじめられたのをきっかけに家にひきこもり状態となる。
家族との喧嘩の最中に、「死ね」を連呼したところ、突然意識を失い倒れる。
気がつくと、彼は異世界にいた。
305 :
アキラ:2013/10/28(月) 20:58:48.83 0
身体が重い。そして痛い。
それでも、なんとか起き上がる。
頭痛がする。ガンガンと頭を金槌で叩かれているようだ。
ここはどこだろう。真っ暗だ。せまくて寒い。
306 :
名無しになりきれ:2013/12/20(金) 18:29:37.05 0
RPG系とか、お約束は食い飽きたので 三国志で話を進めて
307 :
名無しになりきれ:2014/01/21(火) 16:46:47.24 O
こんばんは
308 :
名無しになりきれ:2014/01/27(月) 23:19:49.89 0
なんだ…ここ復活したのか…
旧キャラハンが復活したら歓迎する人いるのかね?
309 :
トロイアダン:2014/01/28(火) 06:54:21.14 0
[名前]トロイアダン
[身長] 158cm
[体重] 45kg
[血液型] C型
[スリーサイズ]73:59:80
[学年、職業] 中学2年生
[種族]未来人・改造人間
[容姿] 小6〜中学生くらいの少女
[性格] とても冷たい。敵に容赦はしない。欺くのはまず味方から。
必要とあらば命すら切り捨てられる。
【スペック】背面内臓超機動性スラスター(補給なしで2年フルスピードで走行可能、最高時速75km)、双式光学剣、
大和式光学銃No.609強襲モデル、クレイ社製光学砲銃改+、腹部内臓光学バズーカ(射程5km、補給なしで1500発発射可能)
、高速走行用内臓シュータイヤ(熱エネルギーを変換して使用するため体温が高いほど速く動ける。永久的に使用可)、
ライフコア監視機能付きサーチアイ(両目のこと。人間の視力で言うと2.8。)
勝手に謎設定追加してますがあくまで未来人です
310 :
トロイアダン ◆IdiNUmysdc :2014/01/28(火) 06:59:01.98 0
起動プロセスを開始…
破損個所チェック、オールクリア。
オートリペア、スルー。
サーチアイおよび他全感覚器を起動。
全感覚器の正常な動作を確認。
「…ここはどこ?」
目が覚めれば、そこは森だ。
「私は…トロイアダン。はっきり覚えている。」
内臓大容量メモリーの破損は見られない。記憶も欠落していないようだ。
「ひとまずは…無事?」
「とはいっても、ここはどこ…?地図機能が機能しないということは、GPS衛星が動いていないということ…
いや、そもそも存在していない…?」
地図機能が使えないとなると困る…とりあえず空に上がるか。
「…?これはなに?」
巨大な豚のような生き物が…攻撃をしてきた。
311 :
トロイアダン ◆IdiNUmysdc :2014/01/28(火) 07:04:37.51 0
「攻撃の意志を確認。ライフコアの探索を開始」
この豚の顔をした緑の巨漢は明らかにこちらを攻撃してきている。
「ojhnfolikhjp;jdapa:!」
「あなたは敵。敵は殺す。ライフコアを確認、攻撃を開始」
ライフコアとはその物のいわば魂。それを破壊された場合、非科学的ではあるが傷がなくとも死ぬのだ。
しかし、攻撃が物理的に防がれると殺すことはできない。
「くっ、光学銃がない…光学砲銃すらないなんて。困ったわね」
といいながら、服をめくり腹を出す。腹部に内蔵するバズーカを撃つためである。
「内臓バズーカ、装填完了、発射。」
音もなく太陽のようにまぶしい光の塊が豚顔の腹に吸い込まれてゆき、豚顔の腹に風穴を開けた。
「ふ、この程度か…ん?あそこに見えるのは建物?あそこに行けば何かが分かるかもしれないわね」
情報収集のために、そこへ向かった…
312 :
建物:2014/01/31(金) 15:41:09.26 0
お姉さん
「北の山に魔王が住んでいるのだけれど、道中で変なゴーレム達が邪魔をして誰も進めないのよ。
あなたの武器ならゴーレムにも通用するかも知れないわ」
君は北の山に向かってもいいし、向かわなくてもいい。
ここって質雑スレじゃなくてTRPGスレなの?
誰もいないみたいだから質雑スレとして再利用してもいいだろうか。
314 :
名無しになりきれ:2014/02/19(水) 11:51:33.71 0
勝手にしろ
315 :
名無しになりきれ:2014/05/04(日) 00:58:52.24 0
おーーーーい
誰もいないのか?
完全に衰退したスレッド
新しいテンプレ考えてみた
異世界に迷い込んだ少年少女達と異世界の十人達が冒険するスレです。
現実世界の少年少女(小学生〜高校生まで)か異世界の住人(人間、エルフ、ドワーフ等種族は様々)に
なりきって、投下されたネタや質問に答えたり参加キャラハン達と会話したりしましょう。
■ルール
・参加する場合はキャラテンプレを記入して自己紹介しましょう。参加者は随時募集中です。
・過度のセクハラ、誹謗中傷等はスルーしましょう。
・基本的にsage進行。
■世界観
舞台は中世風ファンタジー世界。
かつて人類とこの世界を呑み込もうとした邪神の間で戦いがあった。
長い戦いの末に英雄達の手により邪神は封印され、世界は平穏を取り戻した。
封印から1000年経過した現在。世界各地で異変が起こり始める。
魔物の増加、邪神を崇拝する信徒の暗躍。そして続々と現れる異界からの来訪者、稀人の少年少女達。
多くの人々はまだこの異変に気づかず、変らぬ日常を過ごしている。
迷い込んだ少年少女達は異世界の住人達から稀人(まれびと)と呼ばれ、
良くも悪くも好奇の目に晒されるだろう。
異世界に来て突然、不思議な力を得る者も中にはいるかもしれない。
その力をどう扱うかは彼ら次第。
■キャラテンプレ
・キャラテンプレの項目は継ぎ足したり省略したりしても構いません。
名前:
性別:
年齢:
学年・職業:
特技:
性格:
種族:
身長:
体重:
スリーサイズ:
容姿・風貌:
備考:
>>318 >かつて人類とこの世界を呑み込もうとした邪神の間で戦いがあった。
長い戦いの末に英雄達の手により邪神は封印され、世界は平穏を取り戻した。
封印から1000年経過した現在。世界各地で異変が起こり始める。
魔物の増加、邪神を崇拝する信徒の暗躍。そして続々と現れる異界からの来訪者、稀人の少年少女達。
多くの人々はまだこの異変に気づかず、変らぬ日常を過ごしている。
この辺りはいらんだろ。もし、何にもないのが味気ないと感じたなら
1000年以上平穏が続いた世界で異変が起こり始める。
魔物の増加、異界より次々と現れる稀人の少年少女達
多くの人々はこの異変に葉気づいておらず、変らぬ日々を送っている。
くらいでいいんじゃね
>>317-318 一部改訂
異世界に迷い込んだ少年少女達と異世界の十人達が冒険したり語らい合ったりするスレです。
現実世界の少年少女(小学生〜高校生まで)か異世界の住人(人間、エルフ、ドワーフ等種族は様々)に
なりきって、投下されたネタや質問に答えたり参加キャラハン達と会話したりしましょう。
■ルール
・参加する場合はキャラテンプレを記入して自己紹介しましょう。参加者は常時募集中です。
・過度のセクハラ、誹謗中傷等はスルーしましょう。
・基本的にsage進行。
■世界観
舞台は中世風ファンタジー世界。
1000年以上平穏な時代が続いていた世界で異変が起こり始める。
魔物の増加、凶暴化。続々と現れる異界からの来訪者、稀人の少年少女達。
多くの人々はこの異変にまだ気づいておらず、変らない日常を過ごしている。
迷い込んだ少年少女達は異世界の住人達から稀人(まれびと)と呼ばれ、
良くも悪くも好奇の目に晒されるだろう。
異世界に来て突然、不思議な力を得る者も中にはいるかもしれない。
その力をどう扱うかは彼ら次第。
323 :
名無しになりきれ:2014/09/16(火) 14:31:21.67 0
保守
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ