ヨシュアは、唐突に完全支配から解かれた。
それは魔術師の力か、運命の歯車か。
思考の戻ったヨシュアが第一にとろうとしたのは、主の護衛、だった。
しかし、己に課せられた他の人形の力により、それは間違いと悟る。
目前にありし青人形、その両断が先決だった。
七星の力により、見えざるオリハルコンを煌めかせ、ユニコーンは駆ける。
その刃は違わず敵の胴を薙いだ、ワンテンポ遅れての大上段からのフレイザード。
二つの斬撃により、フィロメナは完全に人形としての力を失った。吹き上がるマナブラットを確認するまでもなく、ヨシュアは今度こそ主のもとへ走る。
今にも人としての何かを越えそうだったマリアを止めるべく、着物をくわえて多聞の首筋から引き剥がす。
同時に刃は多聞の片腕を捉え、切り落としにかかる。
…命を奪うのが、「正しい」戦術だったとしても、今の主にそれを見せたくなかったが故に。
マリアの視界に、鮮血が迸る。しかしそれを産み出したのは己ではなかった。
その証拠に、口にはなんの味もなく…
「…ヨシュア?」
位置は完全に操り下にあったはずの愛馬の、刃の高さからだったのだ。
一瞬遅れて、普段ならありえない腕力と脚力でヨシュアの背へ移動する。
既にECMフィラーの解けたユニコーンは、腕を切り落とした多聞を無視して走る。
…最早多聞に戦力等ない、腕一本無くし、人形も失った男に出来ることなどたかが知れている。
ヨシュアが向かう先はジョーカーのもと、その理由はマリアにもすぐにわかった。
「雪子さん…!」
彼により傷を癒された、雪子の姿を確認するためだ。
自分の傷も忘れ、飛び降りて抱きつく。その体から感じる暖かさが、命を伝えてくれた。
そして…マリアはヨシュアに今日最後の「命令」を下す。
「…風を…」
多聞のもう一方の腕へ真空の刃を放つ事を…
【明日投下しますね!(定型文)】
時間は、切ない
【今、試験終了チャイム直前まで問題を解いている受験生のような
必死こいた気分で書いているのですが、ちょっと今日中は無理そうです
今週中にはどうにか投下しますのでもう少しお待ちください。申し訳ありません】
ガンバ!!
土曜日…頑張って!
「副会長は、行ったのか……?」
「は、はい……行きました」
周囲には軍隊蟻の如き機械人形の残骸が散らばっていた。
鍋の蓋とおたまで武装した女性職員は、おずおずと青天井を眺める。
俄かに信じがたい光景であった。
全二十五階から構成される協会本部を一撃で貫いていった「それ」。
おおよそ常識的な兵器や魔術の類では発揮し得ない威力だ。
とはいえ、最強無敵の四文字を背負うからくり人形なら不可能な話ではない。
古今東西あらゆる分野の集大成、採算度外視の最強兵器ならば。
「会長の『アスクレピオス』じゃあるまいし……一体、どうなってるんだ?」
興味の対象に入らない男は全く知らぬことであった。
が、女性職員には確かな心当たりがある。
赤髪で。
奇天烈な服装の。
退廃を象徴したような。
いけ好かないマイペース野郎。
深淵に誘う螺旋の穴を潜って、シーンは戦いの場へ移る──。
>《ケルベロス・へリックス・エコー……リバース・アクト》
施設を覆う『拘束結界魔術』を、本部の隔壁を、壁という壁のことごとくを穿って螺旋が突き立った。
『赤兎』がそれを感知した刹那──亜光速で到達したそれを回避する術はない。
そもそも、躱す必要がない。自在変質人形たる『赤兎』は欠片さえ残っていれば瞬時に増殖・再生する。
>「―――どうやら、地獄の番犬は許しちゃくれなかった様だぜ」
リスベット戦で不発に終わった『ケルベロス・ヘリックス』が、ここで発動するなど誰が予想したであろう。
今度こそ間違いなく敵対者を食らい、魔力を奪い尽くした獣が何を意味するか。
それは魔力不足で観戦を決め込んだ、あの男の回復と復帰。
『核』を失い、根こそぎ魔力を吸われ、塩をかけられたナメクジの如く収縮していく『赤兎』こそ証左。
最悪の相性(マッチメイク)は、したたかな魔術師の完全勝利で決した。
「うおッ──」
漏らした声には二重の意味が含まれている。
ひとつは劇団が誇る最新型の人形が呆気ない最期を迎えたこと。
無論これだけであれば「つまらねえモン寄越しやがって」と、胸中で悪態をつくのみだ。
黒の従者『フィロストラート』について、少し話す。
人形技工士としての多聞正太郎の手で生み出されたからくり人形である。
縦横無尽のオールレンジ攻撃を初見から対応した人間は皆無に等しい。が──
(に、人形を使わずに避けただとぉ!?)
ふたつは、この光景。
普通の人間ならばヨシュアを呼び戻しその速さをもって包囲網から抜け出すだろう。
ところが金髪の悪魔は七門の魔導砲の位置と発射各を把握し、光弾の隙間を抜けて突っ込んでくる。
常識を超えた発想と、それを可能にする身体能力に多聞はただ驚愕した。
「このクソチビが……何度同じことを言わせやがる?」
通常、人形使い同士がリアルファイトに発展することはない。
人形を陽動に本体が身一つで突撃してくることもない。
今回はマリアが自分自身の手で恨みをぶつけんとする、復讐心に起因するレアケースだ。
「学習しろカスッ! お前は俺にとって釈迦の手のひらを飛び回る孫悟空ですらねぇッ!!
どれだけ頑張ろーと人形の『フィロストラート』の方が断然速ぇに決まってるだろうがよぉぉおおおお!!」
たとえ魔術で補助しようと、魔導砲の方が早く命中するのは自明の理。
多聞は七分割した黒の従者をたったひとつ、マリアに向けてやりさえすればいい。
ヨシュアの妨害が入ったとて難しい話ではない。
>「――――エクステンド・ザ・ワールド!!」
攻撃を実行に移さんとしたとき、多聞の時間が静止した。
ジョーカーが切った『世界』のカード──結界魔術は対象の物理的時間を遅延させる。
極限に引き延ばされた時間は停止に等しく、多聞正太郎は指ひとつ動かせない。
主君が時の牢獄に収監されたとあれば、その従者もまた裁きを受けねばなるまい。
>「"ブランネージュ"――――」
罪人の処断は、執行人が行う。
七の部位をつづら折りに駆ける苛烈な雷舞。
影さえ残さず踏ませぬ光(きらめき)。閃く剣筋。
紅い跡を残して優美に降り立つ六花──『オリヴィエール』。
>「――――ジャッジメント・エンド!!」
爆散する敵性人形が白雪のからくり人形を際立たせる。
再起不能に陥った主は、既にオリヴィエールを動かせない。
迅雷で動き、フィロストラートを細切れに出来たのは「審判」の札──
>「それにしても本当に……お前、綺麗になったな、オリヴィエール」
──「ジョーカー」の力によるものである。
彼は主人たる雪子以外が操れる唯一の方法を行使した。
すなわちメジャー・アルカナの解禁。すなわちセーフティデバイスの解除。
雪子の祖父とジョーカーが仕掛けた、秘密のからくりであった。
黒の従者『フィロストラート』は残骸と成り果て、多聞を守る人形はなくなった。
ここで慌ててフィロメナを戻すと却って形勢が不利になる。それは凡愚のやる事だ。
窮地であるほど平静と余裕を崩してはならぬことを彼は知っている。
(そうだ……落ち着けよ。落ち着いてクソガキを! 今すぐ! 速やかに! 止めるんだッ!)
アルカナ「世界」の干渉は物理的時間に限るものである。
精神的時間はその限りにあらず、多聞の思考速度は平素のままだ。
しかしモタついているとマリアと一方的なリアルファイトを演じるはめになる。
ナイフを隠し持ってるようなイカレた餓鬼だ。何をするか分かったものではない。
>「かまぼこ、と、チーズ…チーかま…食べて、みたいです」
「囀るなァ! てめえの一挙手一投足が不快で不快で仕方ねぇんだよーーッ!!」
抱き付くマリアに多聞の怒号は届かない。
減速した時間は早口で捲し立てる彼の声をも減速させるのだから。
マリア視点で見ればとても緩慢に口が開いていくようにしか見えないだろう。
(フィロメナ、紺碧の楯を発動させろォッ!)
想像力を働かせ青の人形に命令。重力の壁がマリアを吹き飛ばす。
高度な重力制御機構は遠方の発動もある程度可能。
しかし吹き飛んだ金髪少女に外傷らしい外傷はない。
>「良く噛んで食って……いい女に育てよ、マリア」
死角でアルカナが砕ける。ドローした「力」のカードが少女の肉体を強化。
魔術的補助を施してるな──悟る多聞は重力の壁を周囲に展開。
マリアの本体攻撃を徹底的に防ぐことを選ぶ。
>「ラプラス……くくく、洒落た名前だな、ジョーカー!だがその名に恥じない能力だ!」
そして時は動き出す──流れを掴むは防戦一方の七星と遊鳥。
フィロメナの放ったラッシュを完璧に回避し、するりと背後に回り込む。
重力の壁が発動するよりも早く大剣フレイザードが腕を凍結させた。
(な……何故だ!? 今までのスッとろさが嘘みたいに消えやがったッ!)
多聞には知り得ないことであった。
超演算能力による極近未来予知がまさに己を追い詰めていることなど。
七星のスペックはフィロメナに比べれば特筆する点のない凡庸な人形に過ぎない。
窮鼠猫を噛む。侮っていたからこそ、現在の状況に振り回されるしかない。
多聞の失点は、慢心ゆえに慮外の出来事に対応できないこと。
「お、俺はA級エージェントの多聞正太郎だぞ────!」
特別だという自負心が「人形繰り」に影を落とす。
勢いに乗った七星の猛攻撃にフィロメナが一歩、また一歩と後退。
未成熟なエリートが放つ凄味は反撃に転じるための精神的猶予を与えない。
多聞に足りないものは、己の弱さを認められないこと。
>「ならば今こそ、君の最終学歴を問おう!!」
「こんな、木偶人形とヘボ人形使いごときにィィィィッ!!」
こうなれば肉を切らせ骨を断つしかない。
フレイザードを直接受け止めつつ七星の動力を抉り取る。
フィロメナが完全に機能をダウンさせるよりも早く。
危うい賭けだが、実行に移せるだけの腕前はあると自負している。
>「――大卒を、舐めるなぁぁぁぁぁあああああああッ!!!」
白磁の大剣と瑠璃の拳が交錯。
フィロメナの一撃が七星に届くことは、遂になかった。
(馬鹿な……いや、まさか……報告にあった迷彩能力……!?)
突如背後に現れた白馬の刃がフィロメナの装甲を裂き、胴と脚を分かつ。
多聞にないものは、弱さを補ってくれる仲間の存在だ。
「……こ、高卒──」
唐竹を割るように、七星の大上段がフィロメナを真っ二つに裂いた。
動力ごと破壊され、爆発する人形を前に茫然自失。マリアが肉薄した事にも気づけない。
首に噛みつかんとす四足獣が如き発想。頸動脈を狙われたらあの世への直行便に強制乗車だ。
「う、お、おおおおおおおおおおおッ!!」
抵抗の術もない多聞に一発見舞ったのはマリアでなくヨシュアであった。
激しく血が噴き出し、片腕が円回転しながら後方にすっ飛んでいく。
ヨシュアが主を回収しつつ、去り際に左肘から上を両断した。
「舐めんじゃねえぞガキィ!! この俺がッ! これしきの事で……!」
片腕を失ったことで重心が狂い、足元はやや覚束ない。
失血で混濁する意識を繋ぎ止めるも──霞んだ視界は信じられぬ光景を視る。
「て、てめえ……何をしてやがる!? 魔術師ィィィィーーーーーーッ!!!!」
文化財を蹴る怪しい風体の男と、加熱と燃焼に執着する百四十センチの人形。
サッカー部がシュート練習をするみたいに幾度なく煤けた行李をキック。
やがて炎上した行李は勢いよく燃え上がりスプリンクラーを誘発。
得点は入らずにドールと魔術師の小粋なトークを特典。
「何をしてるって聞いてるんだッ! やめろよ……やめろやめろやめろ。やめろってんだよォ!!」
目標を奪取できないばかりか破壊されるなどあってはならない。
組織内での評価は失墜、最悪処刑もあり得る。
そうなれば多聞の命はない。
「この……死神がァァァァァァアアーーーーーーッッ!!!!」
十七分割された舞台装置がばらばらに散乱する。
多聞正太郎は任務を終えた──敗北という形で。
振り返ると、あまり楽しかった思い出がない気がする。
そこで毎回感情のない人形じゃあるまいし、と懐古を止めた。
少しだけ、自分は無感動な人間なのかなとショックして。
オリヴィエールと雪子の邂逅は十一歳の時分。
祖父には「半身とも呼ぶべき大切な人形だ」と教えられた気がする。
当時「人形繰り」は半ば強制で教えられていたが、人形に特別興味はなかった。
だから後の相棒に対して強い関心を抱くこともなかったと記憶している。
ただ、オリヴィエールを操ると優しかった祖父を思い出す。
同時に違和感を覚える。魚の骨が喉に引っ掛かったような感覚。
誰かを忘れている気がしてならなかった。遠い昔に出会った誰かを。
「お兄さん……?」
痛みが薄れていく。
抱擁に似た温かい光を感じる。
誰かが魔術で治癒を施してくれたのだろうか。
重たい瞼を押し上げると、視界に赤色の頭が見えた。
(なんだ……ちゃんとあったんだ……)
雪子が実家へ行くと時折見かけたその男。
彼と祖父に会うのが楽しみで、暇さえあれば会いに行った。
あそこへ行くと喋ること、遊ぶこと、笑うことが自然にできたから。
(オリヴィエール……私の思い出が、貴方に詰まってるんですね)
彼女にとって人形は武器に過ぎず使えればそれで良い。
それ以上でもそれ以下でもないが、唯一例外があったらしい。
受け継いだ人形には、掛け替えのないものを仕舞っている。
「……どこだ? どこで狂っちまったんだ……?」
多聞が膝から崩れ落ちる。思い出すのは協会に所属していた頃の屈辱だ。
とかく凡人は法に反しているだの、非人道的だのと難癖をつけ糾弾する。
少数の天才は多数の凡愚に殺されてしまうのだ。
(歯車が狂った原因はどこだ……?)
表舞台を追われた多聞正太郎は闇に足を踏み入れた。
彼は魂に誓った。この恨みは必ず晴らす──からくり人形協会の血をもって。
(し、死神……あいつが……全部あいつが起点じゃねぇかッ!)
ジョーカーを分岐器に戦いの進路が変わり、こうして自分は苦渋を舐めている。
彼は魔力供給不足を理由に契約書まで使って戦いを放棄したはずだ。
戦線に復帰を果たせたのは、全力を出すに足る魔力を確保出来たからだ。
(そ、そうだ……奴が俺を舐めた事に、無性にムカッ腹を立てちまったんだ……
『選ばれし者』の俺をコケにしやがるから……任務を優先すりゃいいのに手を出しちまったんだ!)
自在変質人形『赤兎』から魔力を奪わなければジョーカーは戦えないままだった。
そして目標の奪取をお題目に、『赤兎』に戦うよう指示したのは多聞自身。
(眠れる死神だったんだ……手を出しちゃいけなかったんだ!
あいつにさえ……あいつにさえ手を出さなければ! あいつにさえ!)
深い悔恨が多聞を襲う。
そして、風の刃もまた────
多聞正太郎は敗北した。劇団の目的たる『天の人形』も破壊という結末を辿った。
それでもなお戦いの趨勢が決したわけではない。戦いは、終わっていない。
この自惚れ屋の厄介な点は、「気高い誇り」を持っていないところに在る。
彼にとって「誇り」とは自分を大きく見せて他者を蔑む為のものでしかない。
そしてひとたび虚栄の泥を剥がされようものなら、激昂し恐るべき執念で反撃してくるのだ。
「『くろがね』……」
ヨシュアの起こした真空の刃を、最古の人形が防いだ。
ボディを覆うように貼られた呪符はその力を抑える封印。
「地の人形」として現代まで語り継がれてきた、神降ろしの人形。
「お前らよォォォォ〜〜……世界と世界を繋ぐ扉って……どんな形してると思う……?」
剣呑な雰囲気を発しながらゆらり、と起き上がる。
虚ろな瞳は定まらぬ焦点でジョーカー達を見る。
滅ぼすべき敵の顔を。
「『観音開き』だと……俺は思うんだよ。『観音開き』だからこそ、二つ揃えば安定もするし……制御もできる!
半ドアはよくないやり方だ……無作法だし、何が起きるか分からない。とても危険な行為だ……お勧めはしない」
人形を覆う呪符が弾け飛ぶ。
空間が重々しく震動し、鉛のように圧しかかる。
「だが知ったことかッ!!」
この世には我々が住む世界以外にいくつもの世界が存在する。
認識出来ないだけで、世界の裏で人智を超越した怪異が蠢いている。
「十二天将」。
陰陽師にとって必須たる六壬神課で使用する象徴体系の一つ。
また北極星を中心とする星や星座の起源でもある、十二の神。
天と地ふたつの人形は繋がっている世界と世界を隔てる扉を開ける。
そして降臨させた十二天将を意のままに操る制御装置の役割を果たす。
「任務に失敗した俺に、後はない……『暗闇』だッ! 俺の行き先には暗闇の荒野しかねぇッ!
もう舞台を去るしかねえが……だけどよぉぉぉおお、黙って退場する俺じゃあねーぜェェェェッ!!」
多聞の背後──空間に巨大な天女の影絵が映る。
光のパイプオルガンを伴い現界せしは十二天将「天乙」。
差し伸べた手から浮かんだ極光がフロアの人間を包み込む。
主神たる天乙は能力の一端を解放し、対象全てを空間転移させた。
「ふ……は、ははははははッ!! こりゃすげえや! たまんねぇぜッ!!」
ジョーカー達の転移先は地上、文楽座の敷地内。
見渡せば屹立する黒柱、拘束結界魔術が展開していることを確認できる。
「地上のアイゼンガルドは目標をあそこの四人に変更!
状況はどうなってる? 他のエージェント達もただちに終結しろッ!」
多聞が通信機に威勢よく指示を飛ばす。
制圧対象を発見した機械人形『アイゼンガルド』百余が俄かに包囲を開始。
機銃やミサイルを内蔵した自律型の軍用兵器が数の暴力で押し寄せてくる。
「この多聞を倒して職員達を救出する……そういう考えだったか? やってみろッ!
後で一人一人ネチネチ残酷に殺してやる予定だったからよぉぉぉ、まだ死んじゃいないだろうぜ。
抵抗した馬鹿で間抜けな奴らは知らんがな。ウッカリ死んじまっててもおかしくねぇよなァァ〜〜!!」
指揮官ならば任務失敗の時点で撤退して然るべきである。
私怨に囚われた男は、道連れ作りの不毛な戦いを喜んでやる所存だ。
「殺れるだけ殺ってやるッ!! もう、俺には何もないからな……
なりふり構わねぇ! 使えるもん全て使ってトコトン嫌がらせしてくれるぜッ!!」
多聞の頭上に十二天将・騰蛇(とうだ)が現出。後光を放ち、燃え滾る火の蛇神が巨大な火球を招来する。
火球はジョーカー達へ飛来するも明後日の方向に着弾。天を衝く火柱が結界を穿って突き立った。
やがて火柱が収まると、拘束結界に開いた穴が徐々に塞がっていく。
「ちッ、まだ慣れてないせいで精度が低いけどよォォオオオ……
連発しちまえば関係のない話だよなァァァァァァアーーーーーーッ!!」
騰蛇が火球を断続的に発射。天上の炎が四人に迫る。
続き十二天将・玄武を召喚。多聞の周辺に防御結界が展開。
「さあ! 皆仲良く楽しく舞台から降りようぜ! 地獄はあったかくて心地良いからよぉぉぉおおお!!!!」
戦いは最早人が踏み入れぬ領域に達しようとしていた。
神の力を行使できる男に、ただの人形使いが敵う道理などない。
とはいえ──多聞は頭に血が昇って気づいていないが──致命的な弱点を抱えているのも事実。
まず、前提として人形が二つ揃っていないこと。
不完全な召喚によって十二天将はその力を半分も発揮出来ていない。
そして地の人形「くろがね」が永く封印され、その間整備を受けていないこと。
現存し尚且つ使える事が奇跡に近い。劣化が激しく、人形のあちこちにガタが来ている。
それら総てを証明するように現界した騰蛇と玄武は半透明で、ゆっくりと粒子化しつつある。
地の人形は時折小刻みに振動して奇怪な不協和音を各部で奏でた。
一撃。ただの一撃さえ人形にぶつけることが出来れば──。
【お待たせしました!周囲には雑魚敵いっぱい、超威力の火球が雨あられと降り注いできてます!】
【ですが、まあ、ぶっちゃけ最後の悪足掻きです。決定ロールで倒しちゃってください!】
【次のターンでいよいよエンディングに入れるかな?】
雪子に抱きついたまま出した命令は、最終的に防がれた。
否、防がれただけならばまだよかったのだ。
多聞が呼び出してしまった、人を越える力は、全員を上階へ転送した。
それからの光景は、驚愕と、虚しさが両立しているものだった。
転送も火柱も防御も大量の人形も、全て恐るべきものであるのに、扱う者が恐るる存在ではなくなってしまっている。
それでも戦わなくては、皆が死んでしまう。
「…私達は、周りを」
多聞からはしっかりマークされているであろう、だからこそ大量の人形を排除する道を選ぶ。
アンドレを回収し、いつものようにヨシュアへ横座り。これですっかり、いつも通り。
「…くろがね…?は、お願い、します。…小学校?も、行ってないです、から…」
大卒って凄いんですよね?と言わんばかりの微笑みを遊鳥にむける。
「…ジョーカー、さん…後で、だっこ…して、くれますか…?」
言外に、抱かれるのが嫌いではなかったのだと漂わせながら、ジョーカーとアリスを見る。
「…雪子さん…また、和服を選んで…下さい…」
治療はされたものの、まだよいとはいえない状態の雪子とオリヴィエールを見て。
「…また、後で…です」
二人は駆け出した。
アイゼンガルドは正直単体なら弱い。だがここまで数がいては簡単には動けないのが普通だ。
それを可能にするのが、二人分の視界情報をまとめた結果から導き出せる、予想。
七星のようにはいかないが、死なない程度の制度は出せる。
敵の攻撃を予想、カウンターを決めつつ離脱、その軌跡を二人は一つとなって生み出す。
時折避けきれない弾が体に傷をつけるが、あの時の雪子に比べればなんてことはない。
そして、あっという間に斬り倒したアイゼンガルドの数がわからなくなった。
…風で無理矢理動かした体は、もうガタガタだ。ジョーカーからのエンチャントがなければとっくに動けなくなっている。
だからこそ、多聞からの注意がそれた今、最後の魔力を振り絞り真空刃を放った。
防御されることが確定しているという代償で、相手の注意を引くために。
そう、その最大の隙に…仲間が地の人形を壊してくれると信じて。
身を守る風の全てを皆に託した。
?
【…大丈夫、です…多分】
そういえば、この企画もいよいよ終わりが近づいている訳ですが
悪夢の年末突入に伴い休止期間に入ったりした方が良いんでしょーか?
特にジョーカーさんはターンと年末が被ってお忙しいかと思います
ご一報頂ければ休止期間を設けて落ち着いてから再開しますよ〜
到達した「劇団」の波が協会本部を蹂躙する。
日本の文楽が誇る会長以下精鋭人形使い達はこの場にいない。
残された人形使い達とエージェントによる決死の攻防戦が繰り広げられていた。
「この物量差、中年にはやや荷が重いな……」
司令室を死守する五十嵐副会長は窮地に陥っていた。
敵の主力たる機械人形はざっと百近い。対して戦えるのは自分のみ。
加えて傷ついた部下を守るという枷が彼を劣勢に追い込ませつつあった。
「ふははははは!! 脆弱なり五十嵐里実! 文楽の座頭(ざがしら)級も所詮はこの程度か!?」
熊手の如き巨大な鉤爪が五十嵐のからくり人形を襲う。
機械人形の銃撃を防ぎつつ、鉤爪はスウェーで回避。
B級エージェント達が仕掛ける猛攻によって反撃も難しい。
(何発か、防ぎ損なったか……)
腕、足、肩──水源の銃創から滔々と流れる血液。
からくり人形は丈夫だ。例え装甲を貫通しようとも、銃弾では直ちに機能停止に到らない。
ゆえに高い破壊力で瞬時に敵を倒すべく近接武器を重用する。
機械人形の装備する機銃はある種対人制圧用と言え、本体攻撃に有効である。
「とはいえ、会長達が戻って来るまでは、な……」
自分の背中には仲間がいる。
司令室の扉を、負傷した部下を守ってこそ副会長。
この状況を打破する為の「何か」を待つしかない己が恨めしい。
だからこそ命を賭した時間稼ぎが役割だと五十嵐は覚悟する。
「それが今際の言葉か? 確と受け取っておいてやるぞ!」
鉤爪が五十嵐の人形を捉えた瞬間、背後で黒牙の塔が建立した。
月面軌道上から亜光速で着弾したそれは本部最下層まで穿通。
展開する結界をぶち抜き、巻き込まれた機械人形「アイゼンガルド」が爆砕。
「な、なにが……!?」
突拍子ない出来事に劇団の人形使いも動揺を隠せない。
緩んだ鋭鋒は致命的な隙を生み、優勢の戦局に亀裂を走らせる。
サングラスの奥で光る双眸は反撃に転じる機会を逃さない。
「君達は、強い……だがッ!」
刀を構えし人形は、五十嵐からくる操り人形。
漆塗りの着背長、八尺の巨躯、草摺鳴らして主君に侍う。
赤い面具が前を向き、鞘から得物を引き抜けば、玉を散らせる氷の刃。
得物の名は、村雨。
振るうは、機巧戦術人形。
「甘輝館(かんきやかた)──!」
水気を放つ聖剣が眼前の敵を一刀の下に伏せる。
返す刃にて人形数体まとめて一文字で裂いた。
これよりは五十嵐里実の独壇場。
一騎当千の活躍と相成りまする。
「その程度で我らの優勢が覆るものか! 刻んでやれセイヴ・フェリスッ!」
両腕に巨大鉤爪を備えた人形が右手で薙いだ。
敵の一撃は長腕も相まってリーチが縦にも横にも広い。
鉤爪は敵の動きを制限し、また敵を捕える網の役目を果たす。
連続攻撃ともなれば敵の出方を止めるのは容易い。事実そうだっ"た"。
「からくり戦術七つ道具──」
ぎゃり──と金属音を散らしながら巨躯の鎧武者が懐に潜り込む。
右手の村雨と左手の鞘で鉤爪を押し退けて強引に中央突破。
同時に胴が割れ、内部より丸鋸が顔を覗かせる。
「──颪車ッ!」
回転する歯車が鉤爪の人形を刻み、すり潰し、粉々に破砕。
次いで側面より接近する二体の敵に対し、戦術道具の四番を解禁。
「戦術七つ道具、紅流し」
甘輝館の背中から二本の副腕が伸びた。
蠍の尻尾の如きそれが伸縮し、肉薄する人形を突き刺す。
からくり人形の大半には魔力を運搬する霊液マナ・ブラッドが流れている。
この液体を失えば必然エネルギーを送れず、人形は機能を停止させる他ない。
「南無三ッ!」
巨大な注射針である副腕の先端が装甲を貫き、ポンプの力で液体を吸引。
副腕のスリットが開くと、吸い出した大量のマナ・ブラッドが噴水となって戦場に降り注いだ。
霊液を失った敵性人形が小刻みに揺れながら地面に崩れ落ちていく。
(禁煙中でなければ、ここで一服いきたいところだがね……)
慣れ親しんだニコチンとタールは、愛娘に嫌われる要因でしかない。
自家用車が煙草くさいと乗車を拒否られた日を中年は生涯忘れないだろう。
染み込んだ思い出はファブリーズでは拭えなかった。
「さて。鍛え鍛えし人形使いの実力、とくと御覧に入れよう」
中指でサングラスを押し上げて静かに見得を切る。
突き立つ黒犬の牙に呼応するように反撃の狼煙が上がった。
【新スレの保守がてらに没ネタを再利用して一筆したためた訳ですが……】
【……その必要がなさそうなのでここに捨てます。はい】
【
>>424 スレ立てありがとうございます! 気にしなくて大丈夫ですよ〜】
430 :
湯鳥:2014/12/29(月) 14:05:30.33 0
>>426 【お疲れ様です
僕としては年末進行ということで少しの間ストップしてもよいかと思います
お世話になってばかりで申し訳ないです】
>>430 お返事ありがとうございます
余裕をもってクリスマス前くらいに確認しておけばよかったですね、すみません
それでは【からくり人形劇(仮題)】を1/12(月)まで一時休止とさせて頂きます
なお1/11(日)〜1/12(月)にかけて生存確認の点呼を取りますので、どうか反応お願い致します
皆さん、よいお年をっ!
■〓≡=-┏┣┫┛-=≡〓■ からくり人形劇 ■〓≡=-┗┣┫┓-=≡〓■
【トランプ・カード】
『て、てめえ……何をしてやがる!? 魔術師ィィィィーーーーーーッ!!!!』
「"宣誓"した通りさ……オレとアリスは、お前とフィロメナを殺せない」
"シロガネ"の破壊、"オリヴィエール"による戦闘。
自己制約宣誓証文の記述は、その何れにも制約を課していない。
背を向けた魔術師は、ダークロイヤルを口の端に銜えて、静かに火を点けた。
『何をしてるって聞いてるんだッ! やめろよ……やめろやめろやめろ。やめろってんだよォ!!』
「―――悪いが、それは出来ない契約だ」
『この……死神がァァァァァァアアーーーーーーッッ!!!!』
テーブルの上でも、ステージの上でも、ベッドの上でも……たった一つ、変える事の無い流儀。
それが切り札であれば、常にポーカーフェイスで場に出すのが賭博師だ。
故に――――紫煙の死神は笑わない。
【アリス・イン・スティールランド】
『…私達は、周りを』
《ええ、よくってよ……そうだわ、こういうのはどうかしら。
私とマリア、どちらがたくさんの花を摘めるか競争するの》
『…くろがね…?は、お願い、します。…小学校?も、行ってないです、から…』
《あの高嶺の黒い花は……それがいいわね。
ジョーカーくらい背が高くて、彼よりもプライドが高くて、
もののついでに、学歴も高いユトリに任せておくことにするわ》
『…ジョーカー、さん…後で、だっこ…して、くれますか…?』
「―――ああ、今夜は大人の抱っ《この伊達男と目を合わせてはダメよ、マリア》
「お前は、本当に良く出来たドールだ……アリス。
舞台の最後くらいは、とっておきの衣装で踊らせてやる。
"リミテッド・ミスリル・クラフト"―――コード"破壊するもの(ブレイカー)"」
《――― I am the doll of theatrical night.》
極彩色のプリズムに包まれたドレスアップ―――魔術護符人形のエーテルトランス。
夜色のゴシックドレスの上に真紅のオーバーコートを装う破壊人形が現界した。
髪を結い上げた少女人形は、不服そうに対魔導術式防護外套の裾を摘む。
《……ひとつ尋ねたいのだけれど、この最低なドレスを選んだ理由は?》
「余興の勝負とは言え、マリアに華を持たせてやりたいのさ」
《了解したわ。地獄に落ちなさいマスター》
国籍不明の意匠を備える双剣を両手に投影。
紅衣の破壊者は、風の魔力を纏って駆け出した。
大切なお友達に負けないように、鋼の庭で舞踏する。
《まークン、聞こえていたわね? ……結束バンドの貯蔵は充分かしら》
背中で語るゴシック・ロリ。
その表情は想像に難くない。
"―――ついてこれるかしら?"
【還りゆくモノ達(X) ― Anamnesis ―】
『お兄さん……?』
「あの頃に比べて、ずいぶんと寝相が良くなったんだな……雪ちゃん」
だが、それでも――魔術師は独白する――腕の中の少女の、寝顔の愛らしさだけは相変わらずだ。
左眼に宿る月が貯蔵可能な魔力を量的に扱うには、文字通り天文学的な桁数が必要になる。
極限の能力の代償として、充填期間中の記憶を同時に封じる、それ故の"魔眼"だった。
次の解放の時を迎えるまでは、また覚めない夢を見続けるコトになるのだろう。
「当たり前だが……人形ってのは、ヒトのカタチをしてるもんだ。
それが何故なのか、今のお前なら分かる筈だ。
爺さんが見込んだ、お前になら」
ネクタイを外して頭に巻き付ける。眼帯代わりだ。
銀十字のタイピンは、そっとセーラー服の襟元に留めた。
またいつか、オレはお前を忘れても、お前がオレを思い出せる様に。
「そうさ……"人の想い"を宿すためだ」
意志を持たぬ人形が、数の暴力で押し寄せる。
暴力に対抗できるのは、それを上回る暴力だけだ。
そして人形師は、魔力(ぼうりょく)にだけは自信があった。
『さあ! 皆仲良く楽しく舞台から降りようぜ! 地獄はあったかくて心地良いからよぉぉぉおおお!!!!』
「……ああ。お前は、いつも楽しそうでいいな、多聞。
姫君の雪肌よりも、あったかくて心地良いってんなら―――」
モード"E.F.B."のレイズアップが、フルカウントに到達する。
"エターナル・フォース・ブランネージュ"……敵性人形は死ぬ。
「―――いいぜ、オレが地獄(そいつ)を抱いてやる」
【機動からくり武闘伝オリヴィエール】
「……いいか、雪子嬢。確かに多聞の声は大きい。だが……奴は所詮、ソリストだ。
そして、オレとお前の二人の声量(ちから)を合わせれば、誰であろうと敵じゃない」
少女の傷を癒したメジャー・アルカナの六番が逆位置に反転する。
[XT.The Lovers]―――暗示するのは誘惑と不道徳、そして精神の解放。
「さあ、最後の仕上げだ。寝ぼけてるうちに、何も考えずに叫べ!!」
魔術師のペルソナが道化師のソレに変わった。
我等が心、明鏡止水―――されど重ねた掌は烈火の如く。
この期に及んでは、からくり兵器戦術運用国際条約第五条も意味を成さない。
「行くぞ……!! 流派"早乙女無敗"――――最終奥義(ファイナルアーツ)」
身勝手な道化師は、少女の途惑いも恥じらいも黙殺する。
愛する存在の全てを包み込んで、ただ強く抱きしめた。
手を取り、その白く華奢な指に、己を深く絡ませる。
「二人の、この手が真っ赤に燃える――…」
繋いだ手の中に何を望むのかは、少女の喊声に委ねられた。
だが、魔術師が掴み取るモノならば決まっている。
具体的には、成功報酬の二億だ。
「エターナル――…」
当代のマスターによる凛々しくも可憐なコールに応えて、
質量を持った残像(フォースあるヴィジョン)が腕組みをして現界。
舞台の幕に手を掛けたオリヴィエールに、人間が持つ最も尊い力を与える。
「ブランネージュ!!」
[▼A]―――刹那、十二天将・玄武の防御結界に刻まれたハートのエースが爆熱する。
スートと同じ形状に開けられた風穴は、その甲羅と神霊核を貫通した。
無明と無間の奈落へと墜ちゆく"地の人形"の守護星。
その星の終わりに―――――人形使いは、刻の涙を見る。
■〓≡=-┏┣┫┛-=≡〓■ からくり人形劇 ■〓≡=-┗┣┫┓-=≡〓■
【……了解だ、ゲームマスター。
ああ、休止期間を設けるのはいいが―――
別に、レスを投下してしまっても構わんのだろう?】
【──ええ、遠慮はいらないわ。
がつんとレスを投下してあげて、ジョーカーさん
……って、Fateはあんまり知らないんですけどね】
【…ラブラブ?】
【あけましておめでとうございますよ!?】
【…全員…来ちゃった】
【…休止終わったら…遊鳥さん、から…かな?】
【その通りでございます。 今はちょいビジーで書けていませんが
順調に行けば休止明けより早く投下できるかもです】
【少し遅れましたが、あけましておめでとうございます!
何かと忙しい年末年始ですけどもまったり完走しましょー。再開前にまた来ますね!】
2ちゃんがサイバー攻撃に巻き込まれて調子が悪かったみたいですが、もう大丈夫かな?
お久しぶりです。そろそろ再開の時期ですよー。一応、生存確認を行います
皆さん手間かと思いますが一言書き込みお願いしますね!
なお、諸事情で今週中にターンが私に回ってきても投下は来週以降になります
なるべく早く返す予定ですが、あらかじめ宣言しておきます。はい
【…寂しかった…です。ここがいっぱい…なったら、次に…ですか…?】
447 :
湯鳥:2015/01/11(日) 10:20:52.82 0
【生存報告です!そして本日中には投下致します!】
【他者が己に差し向ける信用とは、一本の枝に似ている。
その枝に咲かせるべき花は美しく、その枝が結ぶ果実は甘い。
花の名は"誠意(Good Faith)"であり、果実の名は"裏切り(Good Luck)"である。
――――民明書房刊『声に出して忘れたい師匠迷言集(絶版)』より抜粋】
【みなさま生存報告ありがとうございました!】
>>446 はい!ここが埋まったら次スレに移動お願いします!
私もゴールイン間近で胸がドキドキ。今暫くのお付き合いをっ!
【…すぐ、雪子さんの番…のような…?】
【大変申し訳ございません
リアルの方でどうしてものっぴきならない事情があり、
今週末まで投下ができそうにありません。
週末には書けるようになるかと思いますのでなにとぞお待ちをお願い致します】
【いえいえ、ゆっくりで大丈夫ですよ〜】
【…わくわく…】
【申し訳ありません、ちょっと投下が遅れそうです。週末以降になるかも……】
456 :
湯鳥:
【ご無理はなさらず!】