誰かが能力くれるから学校で戦え

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386比良坂詠未(改) ◆taZqHR8ods
「んん…今日はちょっと早めに起きれたかな。でも今日は登校時間前に校門あたりにいようかな。」
今日は早めに起きた。妹に余計な心配はかけたくないから、僕はさっさと昨日買っておいたおにぎりを二つ食べた。
そしてそのまま支度をして学校へ直行…しようとしたところで妹が起きてきた。
「お兄…?今日は珍しいわね…。まあいいわ。いってらっしゃ…あ、まさかお兄戦挙に出るつもりじゃ」
「いってきま〜す。」
結局余計な心配をかけさせてしまった。軽く頭を2回ポンポンと叩くと、
「僕は死にはしないから大丈夫。心の傷のほうが今も痛いよ…。」
「お兄…あのね、冥瞳からメールで話があるって。とても大切な話なんだってさ。
いつも絵文字ばっか使ってるあの人が、絵文字一切使ってなかったから多分…真面目な話なんじゃないかな」
「僕はアイツを信用するつもりはない。よほどのことがない限りね。まあ、今の僕ならあんな奴簡単にひねれるけどね。
それじゃ、行ってくるよ」
そういってさっさと家を出た。

〜朝礼〜

「私が本校の校長である!!!」
相変わらず声がでかいなあ。マイク要らないくらいだもんなぁ。
「本校の優秀な戦挙管理委員が全員行方不明になった!これは非常事態である!!!」
あぁ、宵闇の仕業か…
「そのため、私が用意した生徒よりもか・な・り強いOBたちに来てもらった!!」
OBまで持ってきたかぁ。
「彼らはみな一度本校の生徒会長になったことがあるほどのつわものである!!そして、彼らには私の能力を一部貸与した!」
校長の能力は【イモータル】と呼ばれているけど本来の名前は明かされていない。
能力の内容は単純明快、そして簡潔なものだ。その名の通り『すべての攻撃を無効化し、同等以上の攻撃力で攻撃を返す』というチートじみた能力。
しかも他人に貸与可能とまで来た。これは本当にチートなんじゃないか…と思ってしまうほどだ。
「彼らは特別な校章を身に着けている!そして彼らの部隊名は【ワイズマン】だ!覚えておくとよい。以上、解散!!
戦闘は現時刻を持って開始!」
まともに人が集まらなかった朝礼。それもそうだ、この朝礼は絶対出ろみたいなことはないから、ほとんどの生徒がバックれている。
さて、まずは冥瞳に会おうか…あ、あそこにいたいた。
少しの疑惑と、少しの怒りが心の中で渦巻いていた。