誰かが能力くれるから学校で戦え

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349剣疾風 ◆J/oczXnR/E
>「どうしたの?…はやく」
「え?あ…あぁ…」

少しぼーっとしていたようだ。
前を見ると養護教諭が不思議そうな顔をしていた。
「君…剣君ね?君は確か…まだ第三段階に成長してないとか…」
「えぇ…はい…」
「なかなか珍しいケースよ?先天型でこの成長速度は…」

……剣の能力は現在第二段階、第一段階は棒状の物を鋭利にし、剣にする能力だった。

「私としてはその能力を調べたいところだけど…今はその傷の治療が先ね。」

あまり心配はかけまいと平然を装って歩いていたが、養護教諭にはバレていたようだ。

「あなた…その傷で歩けるのも不思議なのに、この傷の広がりかた…無理に力をかけたわね?地面を蹴って跳ぶとか」

養護教諭にはお見通しだった。
しかも傷の広がりかたや深さでどんな行動をしたかまで分かるとは…

養護教諭の的確な治療で痛みはすぐに引き、多少走れる程度には傷が塞がった。
「……これで大丈夫です、ありがとうございます。」
「前の子も絶対安静だったけど、先生の能力と素晴らしい科学技術と愛で直してあげたわ。でも、貴方はダメ。足がもう少し回復するまで動いちゃだめね…はい、参加証。スタンプ1よ。」
「……分かりました。もう少し休みます…悠綺、君はどうする?」