1 :
名無しになりきれ:
どうぞ
王女様のユグドラですか?
きーんこーんかーん。
カラス「かーかー」
おいち「たのしいねー。もうすぐ収穫祭に文化祭だよ」
おいちはひょこひよこ歩きながら体育館に向かった。
演劇部の練習があるのだ。
演劇部員A「あ、ばいきん」
B「おきち」
C「きちがいだから」
美浦先生「おい、走ってこい!遅刻だぞ」
おいち「あ、すみません」
ずでん!
走ったけどすぐころぶ。
おいちは左右の足の長さが少し違うからすぐ転ぶのだ。
演劇部員たち「きゃはははは」「あはははは」
美浦先生「あのあほ、毎日稽古しにくんじゃねーし。
まともに走れねーなら役者なんて無理じゃない。いいかげん気付けっての」
そこへ現れる美少女。
斎藤ヒロミ「おひさしぶりですわね」
美浦先生「おほほ、ヒロミちゃん。よく来てくださいました。
ヒロインのあなたがいないとこの演劇は始まらないの。
だから先生はずっと待ってましたよ」
おいち「ヒロミさん。演劇部はつまらないからやめるっていってたのに…」
始まる演劇の稽古。
おいちは漬物石の役。ヒロミはベルバラのオスカルの役。
ヒロミ「アンドレー!!」
おいち「……」
アンドレ役のこ「オスカール!!」
美浦先生「ちょっと!おいちさん、なんですかその演技は!?」
おいち「え…、い、石なんですけど」
ヒロミ「先生。おいちちゃんを責めないでください。
みんなヒロインの私が悪いの。おいちちゃんの下手糞な演技を見ているだけで
やる気をなくしてしまうような豆腐メンタルの私がわるいんです。ごめんなしゃい」
演劇部員A「ヒロミ先輩すごい。それに比べておいちはなんなの」
B「障害者だからってさ、劣等感から心まで捻じ曲げてんじゃね?」
C「恥知らずのおいち、しね!いますぐしね!」
美浦先生「こらこらみんな、ほんとのことは言わないの!今日はここでおわりにしましょ。
ヒロミさんも多忙なようですしね」
ヒロミ「ありがとうございます。
……あ、先生。相談があるのですけど、おいちさんの役のことなんですけど
彼女、才能があるようなので馬の役なんてやっていただくのはどうでしょうか」
美浦「馬?そうね。馬になってもらって舞台の端から端まで駆け抜けさせるのも面白いかも」
☆ ☆ ☆
――ダンダンダン!ぱしゅ。
バスケットボールがきれいな弧を描き、リングに吸い込まれる。
おいちは手すりに顎をのせて、それをぼーっと見ていた。
「あんなにうごけたらなあ」
5 :
名無しになりきれ:2012/09/17(月) 19:37:37.80 0
日本語で
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ユグドラユニオン
8 :
名無しになりきれ: