1 :
語り部:
ロードスという名の島がある。
そこで、君は「百の勇者」の一人となり、「栄光の勇者」ナッシュらと共に、魔神の軍勢と戦う……。
詳しくは
>>2で。
2 :
語り部:2012/01/16(月) 10:52:32.05 0
まず君たちは出身地を決めなければならない。
@フレイム:ロードス島中北部に位置する「風の炎の砂漠」
Aライデン:ロードス島北西部に位置する自治都市
Bヴァリス:ロードス島中南部に位置する「至高神」ファリスを国教とする神聖国家
Cカノン:ロードス島南東に位置する王国
Dアラニア:ロードス島北東に位置する「千年王国」
Eモス:ロードス島南西部に位置する連合国家
Fマーモ:ロードス島南東部に浮かぶ島。破壊神カーディスの亡骸が眠る地。
次に種族を選ぶ
@人間
Aエルフ:古代種族であるハイエルフと、人間との合いの子ハーフエルフも存在している。
Bドワーフ
3 :
語り部:2012/01/16(月) 11:12:51.79 0
君たちは自由都市ライデンに居ます。
今、情勢は、魔神の軍勢によって、ドワーフの「石の王国」が滅ぼされたところです。
魔神はロードス島全土に繋がる地下道を手に入れたことにより、各地でのゲリラ的な攻撃を可能としました。
魔神の被害を直接受けることになったモスでは、連合騎士団が組織されましたが《竜の盟約》、戦力の集中が難しく、苦戦が続いています。
また魔神は「人に化ける」という特殊能力を使い、各国の指揮系統に入り込み、混乱を引き起こしました。
モスでは連合騎士団が解散し、他諸国では内乱が起きるなどして人々や国同士の結束が乱されたのです。
これに対抗するため、「荒野の賢者」ウォートの立案によって、人間たちの中から「百の勇者」と呼ばれる者たちを募る宣言がライデンでなされた――
【PCたちはオリジナルの勇者になってください。ナッシュとかベルドになるのは控えてくださいね】
結局何したって史実どおりに行くならオチが決まってるからなぁ…
後もう古すぎでしょこの題材
ただの迷宮踏破RPGでいいんじゃね?
5 :
語り部:2012/01/16(月) 11:47:50.74 0
◆テンプレ
【名前】
【職業】
【出身地】
【性別】
【年齢】
【武器】
【防具】
【アイテム】
【身長】
【体重】
【身体的特徴】
【決め技】
【人物特性】
【キャラ解説】
【中の人より一言】
◆作成例
【名前】エーレア
【職業】 ファリス神官戦士(プリースト技能:3レベル ファイター技能:3レベル)
【出身地】 ヴァイス
【性別】 女
【年齢】 16歳
【武器】 メイス
【防具】 チェインメイル
【アイテム】 魔晶石
【身長】 165cm
【体重】 女の子にそんなこと聞くの?
【身体的特徴】 スリムで出る所は出ている
【性格的特徴】堅物だが、女らしい所もある
【キャラ解説】 ヴァリスの神官戦士、フラウスの後輩
【中の人より一言】こんな風に作ってください
6 :
語り部:2012/01/16(月) 11:53:38.52 0
>>4 このシナリオは「最も深き迷宮」に行く手前で終わらせる予定です。
だから需要があると思うのですが……。
まあ、募ってみます。
7 :
語り部:2012/01/16(月) 12:10:44.87 0
◆プロローグ
君たちは自由都市ライデンの繁華街にある冒険者の宿「再会の誘い亭」に居ます。
酒場の主人は、気のいい頬髯の生やした親父で、今度「百の勇者」を募る宣言に興奮している様子です。
カウンターで客に「今度ウォート様が募るんだってよ」と言いふらしています。
カウンターには、娼婦らしい若い女と、貴族風の男がブランデーを飲んでいます。
客席には、旅人風の男と、ファリスの神官戦士らしい16歳ぐらいの少女と、騎士風の男が座っています。
掲示板には「魔神の化けた人間に注意! 怪しい人間は傭兵詰め所まで通報を」というのと、「勇者募集中。腕に自信のある者は評議会事務所まで」という二つの貼り紙がしています。
冒険者の宿の外の路地には今、傭兵の一団が歩いています。
さて、君たちは――
8 :
GM:2012/01/16(月) 16:32:01.26 0
◆PCを作るに当って
PCを作る際には旧版ソードワールドのロードス島戦記バージョンに準拠します。
だから、キャラは、SWの冒険者技能である、ファイター、シーフ、セージ、レンジャー、ソーサラー、シャーマン、プリースト
の技能を最大6レベル分まで取ってください。
9 :
GM:2012/01/16(月) 16:34:38.51 0
◆プリースト技能の神々
なお、プリースト技能はファリス(至高神)、マーファ(大地母神)、マイリー(戦の神)、チャ・ザ(商業神)、ラーダ(知識神)、ブラキ(鍛冶の神:主にドワーフが信仰する)
の神々の一つを選んでください。
10 :
GM:2012/01/16(月) 16:46:24.02 0
◆ロードス島伝説らしいお勧めの職業
アラニア王国には魔法戦士という伝統のクラスがあります(選択技能:ファイター、ソーサラー)
テンプレにもあったヴァリス王国にはファリス神の神官戦士、聖騎士があります(選択技能:ファイター、プリースト)
モス公国の最北の王国ハイランドには竜騎士というクラスがあります(選択技能:ファイター、一般技能のドラゴン・テイマー)
11 :
GM:2012/01/16(月) 16:49:24.50 0
◆ちなみに……
ロードス島伝説に出てくる有名なキャラでは、ナシェル(上記は間違いです。すみません)が竜騎士、フラウス、ファーンがそれぞれファリス神の神官戦士、聖騎士です。
GMは酉付けたほうがいいよ
某所で告知を見てきました
うっわぁ……懐かしいwwwwww
ふおお、非常に興味深いのだけど当方別のスレに参加してて手一杯なんですよね
参加予定には組み込めませんがROMで応援させていただきますぜ
ぶっちゃけうろ覚えの知識でも参加できるの?
>>12 了解です。
>>13 ありがとうございます。ROMで楽しめたらいいのですが……。
>>14 うろ覚えで十分ですよ。もちろん、ナシェルやベルドを知っていた方が楽しめるかと思いますが、
オリジナルのキャラが単独で楽しめるシナリオをしようと思っています。
誠に申し訳ございませんが状況が変わったためこのスレを終了します
と言う具合に騙られるからトリップのキーはもう少し複雑にした方が良いぜ
【名前】ディウス=グラー
【職業】メイジ/メイジ
【出身地】アルディオン大陸
【性別】ヒューリン♀
【年齢】13
【武器】メイジスタッフ
【防具】メイジローブ
【アイテム】知識の書 HPポーション MPポーション
【身長】136
【体重】39
【身体的特徴】同世代の少女より少し発育が悪い、子供らしさを残した貧相な体系
【決め技】マジックフォージ・ウォータースピア
【人物特性】
無表情で根暗な少女。生粋の魔術師の家系の娘で幼い頃から
メイジとしての訓練ばかりしてきた為、書物で仕入れた常識が
経験から得た常識より多いという変な娘でもある
【キャラ解説】
異世界にて魔法の実験の失敗に巻き込まれ、偶発的にこの世界に移動してきた
ちなみに元の世界にはもう帰れない
【中の人より一言】
ロードスとか知らない
>>16 了解です。このトリップなら大丈夫だと思います。
>>17 ディウスさん
参加していただいて、ありがとうございます!
その前に、ディウスさんの冒険の冒頭をこちらの都合で演出しますが、宜しいですか?
まただよ、また簡単に割れたよ
なんで1分程度で割れるようなのにするかな
本能寺自害
参加も考えてるけど、正直に言って原作の知識皆無で大丈夫?
もし調べる必要があるならば、どの程度まで調べた方が良い?
駄目だこりゃ
風土やら有名人とかの予備知識知ってる前提でガンガン推し進めるのは
ちっとわかりにくすぎじゃない?
固有名詞出さずに大体でこんなんだよって教えればわかりやすいし初めてでも想像しやすくなるよ
酉はほぼ自分にしか意味が通らない単語と数字の組み合わせがいいかも
キャラ名、作品名などは一番割れやすいです
>>17 ディウスさん
あなたは彷徨っていた。見知らぬ土地の、見知らぬ街を歩いている。
街は歓声で溢れている。聞くと「『赤髪の傭兵』ベルド万歳!」と叫んで、街の人々は喜んでいるのだった。
街の中央広場を歩いていると、お偉いさんのような男が人々の喝采を浴びて、演説していた。
「十人に満たぬ勇者によって、ライデンの街を脅かしていた魔神は滅び去りました。
百の勇者が立ち上がれば、ロードスから魔神は一掃されることでしょう。
もはや魔神に怯えることはありません。我々、自由都市の市民は勝利したのです」
どうも、街の人々の情報を集めると、この街はライデンという名前らしく、ベルドという一人の傭兵によって、
魔神の軍勢の中でも最強クラスの「魔神将」が倒され、魔神に疲弊していた街の人々は歓喜したらしい。
さて、あなたが街を歩いていると、繁華街に出て、「再会の誘い亭」という酒場兼宿屋を通りかかる。
@中では、酒場の主人らしい髭面の男が「今度、ウォート様が募るんだってよ」と客たちに言いふらしている。
Aそれを貴族風の30代の男が「それが評議会議長アイシグ様の言葉だろう?
親父、いくら『荒野の賢者』様とお知り合いだからと言って、嘘はいかんよ、嘘は」とたしなめている。
Bそれを横で、その男の愛人なのか、20代前半の女がうっとりとした様子で見ている。
カウンターから離れた客席には、
Cファリスの紋章を持った神官戦士風の少女(10代後半ぐらい)が酒場の親父の話をさもありなん、といった様子で聴いている。
D騎士らしいプレートメイルをした20代の男性が静かに、
E旅人風のマントをまとった年齢不詳の男と話している。
F酒場の掲示板には「魔神の化けた人間に注意! 怪しい人間は傭兵詰め所まで通報を」というものと、
「勇者募集中。腕に自信のある者は評議会事務所まで。魔神の首に報奨金出ます」という二つの貼り紙がしてある。
Gちょうど、酒場に入ろうとしている傭兵の一団がいる。わいわい、女や酒の話をしている。
★ざっと@〜Gの事柄が目に付くが、ディウスはどうする?
小娘のディウスの相手をしてくれそうな人に声をかけるのが上策か?
★他の参加者の方々もこの酒場に居るということで@〜Gの事項に絡んでもらうと助かります。
◆メイジで参加のディウスさんへ
アリアンロッドRPGで参加なんですね。アリアンの魔法もよほど極端なものでない限り使用しても可です。
あと、ソードワールドRPGのソーサラーの魔法で、LV3のものに【ファミリアー】というものがあります。
効果は【小動物を自分の使い魔にできる】というものです。
ディウスさんも一匹何か、使い魔にされて構わないですよ。その際、名前も決めてくださいね。
>>19 これで大丈夫だと思います。
>>21 25の冒険の冒頭に絡んでくださると助かります。
アリアンロッドRPGの方も参加していらっしゃいますから、ロードスの知識は皆無でも構わないですよ。
(ただし、原作を知らないと、分からない人名や用語は出てくるかもしれませんが……)
ただ、ロードス島伝説の2巻を読んでいた方が楽しめるかと思います。
>>24 25で敷居を下げたつもりだったのですが、いかがだったでしょうか?
(キャラ設定の説明の箇所で急ぎすぎたとは思いますが……。
確かに、ロードスを知らない人にはハードルが高すぎたと思います。
でも、これを見て、少しでもロードスの世界の紹介になれば、と思います。
>>26 明らかに別の作品、別の世界の設定のキャラでも迷い込んできたという設定ならば、原作の戦力バランスを壊さない範囲で出して良いの?
1.ドラクエ3世界の魔法使い
2.三国志の呂布
3.現代の日本人(銃で武装)
この3つの中で参加しちゃいけないのはある?
>>27 どれでも構いませんよ。ただ、1で言えば、死者蘇生の呪文(ザオリク?)でしたかは遠慮して欲しいという希望はあります。
あと、3で言えば、銃はこのロードスの世界では、強力な弓矢程度の威力しかない、ということでしょうか……。
呂布とか出てくるロードス……想像がつかないw
自由を取り戻した事への歓喜からだろうか。さながら小さな宴会でも
催しているかの様な騒がしさが、酒場の中にまるで気化した酒気の如く充満していた
誰しもが明日への希望や期待といった正の感情を胸に抱いており、
そこかしこで笑顔が花開いていた。しかし
「……なんかもう死にたい」
ここに、そんな幸福とはかけ離れた雰囲気を纏う子供が一人。
黒いローブにトンガリ帽子という、御伽噺の魔女の様な姿をしたその子供
……胸部の起伏が無いため正確な事は言えないが、衣装から恐らくは少女なのだろう。
その少女は、酒場の中でただ一人まるで世界の終わりの様な雰囲気で
グラスの中の琥珀色の液体を煽っていた。
少女の名前は「ディウス=グラー」。
とある変わった土地より訪れた魔法使いである。
彼女はグラスの中身を半分ほど飲み干すと、懐から小袋を取り出し、
それを机上で静かにひっくり返す。
「……ふふ……紅茶一杯分のコインしかない……この紅茶を飲み終えたら、
明日から浮浪者生活……ふふ、ふふ……」
コトリと転がった僅か数枚の硬貨を眺めるその瞳には色は無い。
そう、少女には金が無かった。
とある事情でこの街に来て以来、売れる物は売り、生活をしてきたが、
それももう限界。後は自分の身体か外に待たせてある使い魔くらいしか売る物が無いのだ。
元来無表情な少女ではあるものの、今のその表情は蝋人形のそれといっても過言ではない。
ソレほどまでに、少女は追い詰められていた。と、
→Gそんな少女の背後を、なにやら景気の良さそうな様子で
酒場に入ってきた傭兵集団が通りかかった。筋肉と鎧で膨れ上がった面積の
その集団はガヤガヤと騒ぎながら少女の後ろのテーブル席に腰掛け
「……ぐぷっ」
そして、集団の一人の肘(鎧装備)が少女の後頭部に直撃した。
口に含んでいた琥珀色の液体を噴出してしまうし少女。ふんだり蹴ったりである。おまけに
→C 少女が噴出した琥珀色の液体は、神官戦士風の少女へと向けて放たれてしまった
不幸もこれだけ続くと面白くすらある。
「……偉大なるダイナストカバルに就職する予定だったのに……
……ふふ……もうどうにでもなーれ……」
ぶつぶつと訳のわからない事を呟くと、少女は神官戦士風の少女に
濁った宝石の様な色々と諦めた瞳でこう言うのであった
「……失礼しました。神官サマ。お詫びしたいけど弁償するお金は無いです。
だから、売るでも殴るでも好きにしてやってください……」
淡々とした棒読みの様な口調でそう言い、頭を下げる少女。
そんな少女の不幸は酒場の中でも悪目立ちしてしまい、ある程度の視線を
集める事になっているに違いない。神官少女からしてみればいい迷惑だろう。
【ネタで書いたら普通に参加する事になってたでござるの巻
ガチでロードス知らないけどおながいします。使い魔は後で出すよ!】
31 :
名無しになりきれ:2012/01/20(金) 23:38:47.30 0
ボクは使い魔 ボクと契約してソーサラー女になってよ!
>>30 ディウスさん
G集団で酒場に入ってきた傭兵の一人の肘がディウスの後頭部にぶつかった。
「……でよ、ベルド様はこうやって魔神将をやっつけた訳よ。あ、ぶつかった、悪ぃな」
傭兵のその一人は身振りをしようとして、ディウスにぶつかったらしい。
Cディウスはそのせいで飲んでいた紅茶を、神官戦士の少女に放ってしまった。
その少女は、酒場の親父の話に夢中で、かかってきた液体に一瞬何が、何だか分からない様子だったが、
ディウスとその傭兵を見て、次第が分かった様子だった。
「事故だから仕方がないわね。何?
『……失礼しました。神官サマ。お詫びしたいけど弁償するお金は無いです。
だから、売るでも殴るでも好きにしてやってください……』だって?
どうしたの? お金に困っているの? ファリス神はどんな人々にも平等よ。
困っているなら、相談に乗るわよ。私の名前はエーレア。ヴァリスの神官戦士よ」
……と、ディイスのことを本当に心配しているようだ。
G傭兵の一団は5人組で、ディウスのことは構わず、ディウスの隣のテーブルに腰をかけて、
スカード産のエール酒を5人とも頼んで、魔神のことで話が弾んでいるようだ。
A貴族風の男は酒場の主人に「ウォート様は今回の件に関係ないみたいだぜ」としきりに言っている。
E旅人風の男は、騎士風の男にぼそぼそと小声で、
「低級の魔神でも、手を触れただけで、その人間に化けることが出来るらしい」
と巷で聞いてきた噂話をしている。
★エーレアと名乗った少女以外、このディウスに関心を寄せる客はいないみたいです。
ディウスさんはエーレア以外に@〜Gまでの事項で耳を傾けても構いません。
33 :
名無しになりきれ:2012/01/21(土) 18:11:03.47 0
消えろゴミども
【名前】アリシア・ベルダージュ
【職業】 魔術師(ソーサラー6、セージ6、レンジャー1、シーフ2)
【出身地】アレクラスト大陸/中原地方
【性別】女
【年齢】15歳
【武器】メイジスタッフ
【防具】ソフトレザー
【アイテム】発動体の指輪、魔晶石
【身長】132cm
【体重】 29kg
【身体的特徴】つるぺた、ちんちくりん
【決め技】ファイアボール
【人物特性】無口で、物憂げな顔をしばしば見せる、ちょっとミステリアスな女の子。
【キャラ解説】
アレクラスト大陸で活動していた冒険者。
冒険で仲間が全員死ぬという不幸に見舞われて以来、別人のようになってしまったらしい。
その後いろいろあって、運命に導かれるようにしてロードス島へと渡る。
【中の人より一言】
少し不思議な女の子です。
ロードス島は、漫画版の魔神戦争のみ読みました。
新ロードスに同名のキャラが出てくるらしいけれど、それとは無関係です。
最大6・・・
「合計」が6以内って事だよな?
【名前】アリシア・ベルダージュ
【職業】 魔術師(ソーサラー3、セージ2、シーフ1)
【出身地】アレクラスト大陸/中原地方
【性別】女
【年齢】15歳
【武器】ショートソード
【防具】ソフトレザー
【アイテム】発動体の指輪、魔晶石
【身長】132cm
【体重】 29kg
【身体的特徴】つるぺた、ちんちくりん
【決め技】ライトニング
【人物特性】無口で、物憂げな顔をしばしば見せる、ちょっとミステリアスな女の子。
【キャラ解説】
なんだか暗い雰囲気の冒険者。アレクラスト大陸出身。
最初の冒険で仲間が全員死ぬという不幸に見舞われて以来、別人のようになってしまったらしい。
その後いろいろあって、運命に導かれるようにしてロードス島へと渡る。
【中の人より一言】
技能の最大レベルが6レベルと勘違いしてました。
そうでなくてもアレなので、バランス調整のため修正。
セージ2レベルでやっとロードス共通語の会話と読文を修得。頑張った。
エルフ語もドワーフ語も喋れないので、異種族コミュニケーションは苦手。
そういえば元のテンプレにも【種族】の項目ってないよな
>>37 アリシアさん
アリシアが、アレクラスト大陸からガレー船でロードス島のライデンに渡る時に、
アリシアはロードス島のいろいろな噂を聞く。
今、ロードス島は、『魔神』と呼ばれる異形の軍勢に襲われ、南のドワーフの王国は滅ぼされ、
今またライデンも魔神の軍勢に囲まれ、貿易船が沈められてばかりいたが、
そのライデンを襲った魔神の親玉がベルドという英雄によって倒せれ、今ライデンはお祭り騒ぎだ。
……噂をまとめると、そんな感じになる。
さて、アリシアは港から失意の中、自由都市ライデンの繁華街に向かう。
噂通り、街は魔神を退けたという活気で沸き立っている。
港は赤や黄ののぼりが立ち、人々は表に出て、『ベルド様、万歳!」などと叫んでいる。
アリシアは「再会の誘い亭」という一軒の冒険者の宿を見つける。
ちょうど、アリシアがその宿に入ろうとする直前に、5人組の傭兵の一団がその中に入って行く。
アリシアが中に入ると、一人の黒いトンガリ帽子にローブ姿の少女がその傭兵の一人の肘鉄を受けて、
飲んでいた紅茶を、アリシアよりもちょっと年上の神官戦士の少女に噴出しているところだった。
その神官戦士の少女は、怒ることもなく、そのトンガリ帽子の少女のことを心配している様子なのが分かる。
さて、アリシアは――
★アリシアさんも【ファミリアー】の呪文で、一匹何か、使い魔にされて構わないですよ。その際、名前も決めてください。
>>36 ご指摘ありがとうございました。
>>38 人間以外の種族の時はその旨を一言、テンプレに添えてもらうと助かります。
改行してくれた方がいいなぁ
今すこぶる読みにくい
「あれが“呪われた島”、ロードス島……」
船に揺られながら、遠くに見える島を指して、そのように言ったのは、一人のハーフエルフの少女だった。
その島は、確かに禍々しい気配に包まれていたが、それにも負けないくらい、この少女からは、陰鬱な雰囲気が漂っている。
この、いかにも内気で幸薄そうに見えるハーフエルフの少女は、一般的にはアリシア・ベルダージュという名称で呼ばれる。
「にゃあん」
少女は近寄りがたい雰囲気を醸し出していたが、一匹の猫だけは、まるでよく懐いた犬のようにすり寄ってきた。
「友達は、お前だけだね、ミラ」
ミラと呼ばれたそれは、鏡を思わせる白く美しい毛並みの猫だった。
魔術師はしばしば使い魔として猫を操るが、この猫は単に彼女によく懐いた猫らしい。
ひとりのハーフエルフの少女と、一匹の猫の冒険は、今ここから始まろうとしていた。
>>39 さて、運命に導かれるようにロードス島へとやってきたアリシアとミラは、一件の賑やかそうな店にたどり着く。
再会の誘い亭。
アレクラスト大陸と類似した文化が根付いているなら、それは冒険者の店と呼ばれる店に違いない。
それ以上に、かつて仲間を失った彼女は、その店の名称に何か感じるところがあったのだろう。
アリシアは、自然と再会の誘い亭の中へと足を進めていた。
「えとっ、あのっ、よろしければ、一緒に冒険しませんか……?」
店に入って早速やったことは、冒険者として活動する仲間を募ることだった。
しかし、前途は多難だった。
いかにも弱気そうで、子供と見紛うほどに幼い容貌といい、たどたどしいロードス共通語での話しぶりといい、やり手の冒険者という雰囲気はかけらもない。
これでは、彼女と生死を共にしようという者が現れないのも無理はない。
「ぐすっ」
仲間が見つからず、涙目になりながらも、彼女は未だ声をかけていない、二人組の少女に目をやった。
一人は変わった格好の魔法使い、もう一人は親切そうな神官戦士。アリシアの目には、そのように映った。
「あ、あの……」
アリシアは、やはり気弱な性格からか、やや遠慮がちに、その二人を冒険の旅に誘おうとしている。
仲間にしてほしそうに二人の方を向いている。
【とりあえず接触。よろしくお願いします】
【名前】ピカチュウ
【職業】ポケモン(ファイター技能:6)
【出身地】トキワの森
【性別】♂
【年齢】若い
【武器】無し
【防具】無し
【アイテム】無し
【身長】40cm
【体重】6kg
【身体的特徴】ごく普通のネズミポケモンの姿をしており、八頭身ではない
【決め技】10万ボルト
【人物特性】勇敢
【キャラ解説】ごく普通の喋れるピカチュウ
【中の人より一言】よろしくお願いします
【連絡事項】
@決定リールは「無数の雑魚」敵には宜しいですが、魔神将などのボスにはお控えください。
A書き込みは3日に1回で構いません。私自身もそのぐらいのレスだと助かります。
BPCは4日続けて書き込みが無い場合はGMの手によってNPC扱いになります。
その際、また書き込みがそれ以降あった場合はまたPC扱いになります。これは話の進行上、ご了承願います。
Cまた参加者が増えた場合は、避難所も考慮したいのですが、その際はどうしたらいいのでしょうか?
以前はなりきり板に立てていたと思うのですが……。誰か今のスレのことについて教えていただけると助かります。
他力本願で申し訳ないです……。
D冒険者技能のバードを忘れていました。申し訳ない……。
>>42 アリシアさん、ディウスさんのレス待ちです。
>>43 ピカチュウさん
「やだ〜〜〜、可愛いっ! 可愛すぎるっ!」
再会の誘い亭でエーレアとディウスとアリシアが出会うちょっと前のことである。
ピカチュウが、ライデンの街をひょこひょこ歩いていると、その神官戦士の少女が
ピカチュウにいたく興味をしめしたのである。
「グラスランナーでもないわね。あなた、名前なんて言うの? えっ、ピカチュウ?
私の名前はエーレア。宜しくね。ご飯は食べた? えっ? 食べていないって?」
こうして、なし崩し的にピカチュウはエーレアと行動を共にすることになるのだった。
「じゃあ、ここでちょっと待っていてね。私、食事もらってくるから……」
こうして、ピカチュウは「再会の誘い亭」の裏でエーレアを待つことになった。
しかし、エーレアはなかなか食事を持ってピカチュウの前に現れない。
そうして、ピカチュウが痺れを切らしている時、中の酒場から音がした。
『ゴンっ!』(ディウスが傭兵に肘鉄くらった時の音)
『ブ〜〜〜っ!』(ディウスがエーレアに紅茶を吐き出した時の音)
何やら胸騒ぎがするピカチュウ……。酒場に入ってみるか?
>>45 「腹が減ったな……」
酒場の裏で人を待つピカチュウ、実はこの世界の動物ではない。
ポケットモンスター、略してポケモンと言われる異世界の動物である。
その異世界の動物であるピカチュウが、なぜこの世界に来てしまったのは本人にも分かっていない。
朝、森の寝床で目が覚めるはずであったのに、見知らぬ町の路地裏で目を覚ましたのである。
ピカチュウは夢の続きかと思い、自らの頬を引っ張ってみたのだが、痛い。
現実だったのだ。
ピカチュウは現状の把握のために表に出てみたのだが、どうも道行く人々の服装がおかしなことになっている。
>「やだ〜〜〜、可愛いっ! 可愛すぎるっ!」
ピカチュウはためらいなく振り向いた。
森にいた頃からかわいいと人が言ったならば、まず自分を指していたからである。
>「グラスランナーでもないわね。あなた、名前なんて言うの?」
「俺の名前か?人はピカチュウと呼ぶ」
ここでピカチュウは驚くことになった。
自分が人の言葉をごく自然に喋っていたことに。
>「えっ、ピカチュウ?
>私の名前はエーレア。宜しくね。ご飯は食べた?」
「まだ食べてないけど」
>「えっ? 食べていないって?」
「そうだけど、食べさせてくれるのか?!」
ピカチュウは喜びの色を隠さずに言った。
人がくれていた食べ物は、いつもおいしかったからだ。
>「じゃあ、ここでちょっと待っていてね。私、食事もらってくるから……」
食べさせてくれるという少女にピカチュウは喜んでついて行き、酒場の裏で待つことになった。
だが、待てども待てども食事はやって来ない。
食事が来ないまま腹を空かしている今に至っている。
ピカチュウの耳がピクンと跳ねた。
酒場で物音が聞こえたと同時に、ピカチュウの野生が告げている。
ここで逃せば忘れられると。
ピカチュウはゆったりとした動きで酒場に入ると、エーレアの近くに寄った。
「俺を忘れないでくれよ……
昨日の夕方になるのか?それから何も食ってないんだぞ」
ピカチュウはお腹に手を当てて腹を空かしているというポーズで、エーレアに言った。
【皆さん、よろしくお願いします。
>>46 乙です】
フリーダムだなぁ
>八頭身ではない
注釈wwwwww
40cmの八頭身って想像したら何かワロタ
>>30 ディウスさん
「どうしたの? お金に困っているの? ファリス神はどんな人々にも平等よ。
困っているなら、相談に乗るわよ。私の名前はエーレア。ヴァリスの神官戦士よ」
◆その言葉にディウスは棒読み調の台詞が、みるみるうちに感情が湧き上がってきて、
「この遠い異国へ来て、初めていい人に出会いました! ありがとうございますぅ。
私の名前はディウスと言います。遠くエリンディルの地から来ました」
「えっ? エリンディル? はぁ……」
エーレアは見知らぬ土地の名前が出て戸惑った。
アレクラスト大陸の辺境の地方の名前だと勝手に合点する。
「ディウスさん、宜しくね」
◆「こちらこそ、宜しくお願いしますっ!」
こうして、ディウスとエーレアは自己紹介をし終えた。
その時、エーレアはおずおずと近付いてきた少女に気付く。
>>42 アリシアさん
>「ぐすっ」
◆「泣いちゃだめよ。これで拭いて……」
エーレアはアリシアに自分の持っていた白いハンカチを渡す。
>「あ、あの……」
◆「何? 名前は何て言うの? 私の名前はエーレアよ。
私はヴァリス王国の聖騎士ファーン様の一行に付き従ってきたの。
でも、ファーン様には黙って私も魔神討伐に加わるつもりよ。
あなたも加わる? 見たところ私とあまり年も変らないみたいだけど……。
でもね。強くなければ駄目よ。あなた何の特技があるの?」
……と、エーレアはアリシアに興味を持っているみたいだ。
>>47 ピカチュウさん
>「俺を忘れないでくれよ……
昨日の夕方になるのか?それから何も食ってないんだぞ」
ピカチュウはお腹に手を当てて腹を空かしているというポーズで、エーレアに言った。
◆エーレアはそこで、舌を出す。
「悪い、悪い、あなたのことを忘れていたわね。は〜い」
エーレアは皿から黒パンをピカチュウに渡す。
そして、アリシアとディウスに紹介する。
「この可愛い生き物はピカチュウというみたいよ。
グラスランナーの一種みたいね。いや……何か別の妖精かしら?
でも、可愛いわね〜 抱っこしたくなるわ」
こうして、ピカチュウを抱きかかえる。
◆@酒場の主人は貴族風の男に「だから、ウォート様の入れ知恵なんだよ」としきりに言い立てている。
B相変わらず、若い二十代前半の女性は貴族風の男をうっとりとした様子で眺めている。
D騎士風の男とE旅人風の男はいきなり入ってきたピカチュウにぎょっとしている。
G傭兵の5人組に一団はピカチュウを見て、目をパチクリしていたが、
エーレアに喋っているのを見て、「お前喋れるの?」と一人が唖然とした様子でピカチュウに聞いている。
Hまた酒場に、一人の吟遊詩人風の二十代半ばくらいの男性が入ろうとしているが、
中のピカチュウにびっくりしている様子だ。
【名前】ファラ・リステア
【職業】ファイター(ファイター技能6レベル)
【出身地】 マーモ
【性別】女
【年齢】17
【武器】ロングソード
【防具】レザーアーマー
【アイテム】なし
【身長】161cm
【体重】46kg
【身体的特徴】肩口で切りそろえた金髪。青い瞳。
【決め技】魔神剣
【人物特性】 正義感が強く元気で快活。
【キャラ解説】幼い頃に関わった事件が背景となった強いトラウマを抱えている。
そのため意識的にしろ無意識的にしろ自身の幸福を禁じ、病的なまでに他者に尽くそうとする傾向がある。
【中の人より一言】宜しくお願いします
>>51 >「悪い、悪い、あなたのことを忘れていたわね。は〜い」
ピカチュウは黒パンを受け取ると、小さな口で少しずつ食べていくが、食べている最中にエーレアに持ち上げられてしまった。
ピカチュウも人に抱きしめられるのも慣れたもので、気にせずにパンを食べ続けている。
>G
ピカチュウが半分ほどパンを食べ終えた時、傭兵の内の一人が喋れるのかと、ピカチュウに聞いてきた。
ピカチュウは視線を聞いてきた傭兵に向けると、食べるのを止めて答えた。
「ピ〜カ〜チュウ〜〜!
としか喋れなかったけど、今は人の言葉を喋れるみたいだな」
そうして、ピカチュウはパンを食べることを再開させた。
>>52 ファラさん
マーモ出身なんですね。大歓迎です。
さて、ファラさんはご自身が【キャラ解説】で書かれていた、
>幼い頃に関わった事件が背景となった強いトラウマを抱えている。
のようなプロフィール的なことを含めて、「再会の誘い亭」まで行き着いた
プロローグを書いていただけたら助かります。
「再会の誘い亭」には今、入ってきたという描写でも構いませんし、
中に居たという描写でも構いません。
今、エーレアというファリスの神官戦士の少女ところに、
ディウスとアリシアの二人の少女が集い、
ピカチュウが入ってきて酒場がざわついているところです。
(アリシアさんにPCの描写はその人に任せた方がいい、と言われた為です)
何とか、他のPCと絡めてくださると助かります。
>>51 「ありがとう……ございます」
手渡されたハンカチで涙を拭き、一呼吸置いた後、
「アリシア、です。お母さんは、『真実』って意味だってつけてくれました。魔術師、です」
アリシアは簡単な自己紹介から始めた。
実力については、最近、ライトニングの魔法が使えるようになった程度と説明する。
相手が下位魔神であれば、なんとか戦えるかも知れない。そんなレベルだ。
「そして、この子は」
足下にちょこんと座る猫を指す。
「ミラ、っていいます。こう見えて、頼りになるんですよ」
「ガルルー!」
ミラと呼ばれたその猫は、アリシア以外にはあまり懐かないようで、警戒心をむき出しにしていた。
ペットの猫というよりは、狩猟や番犬に用いられる、扱いの難しい猛犬のような印象を受ける。
なるほど、確かに頼りになるかも知れない。
>>47 エーレアへの自己紹介を終えた辺りで、女性冒険者のものと思しき、黄色い声が聞こえた。
エーレアがそちらへ向かい、アリシアも興味を引かれたのでそれに付き従うと、黄色いネズミのような奇妙な生き物が居るのが見えた。
(見たことないアザービーストだわ。ロードス島に棲んでる幻獣かな?)
アザービーストとは、魔神の手下とされる魔界の獣で、様々な形態や能力を持つものがいる。ヘルハウンドやケルベロスといった魔物がそうだ。
セージ技能2レベルでは、起源のわからない異界の獣、ピカチュウを識別することはできないらしい。
そうしているうち、魔神討伐の話題をエーレアから持ち出される。
「魔神……!」
その言葉に、アリシアは過敏な反応を示した。
「今、賞金がかかってる有名な魔神には、どんなのが居るんです?」
それまで、おどおどとしていて、他人に話しかけるのにも難儀するほどだった彼女が、魔神の名を聞くやいなや、すっかり態度が豹変した。
魔神と何かあったのかも知れない。
掲示板には、名の知れた魔神の情報が書かれているかも知れない。
>>53 ピカチュウさん
>>55-56 アリシアさん
>「アリシア、です。お母さんは、『真実』って意味だってつけてくれました。魔術師、です」
◆エーレアは「いい名前ね。魔術師とは珍しいわね。私のパーティーの戦力になるわね」と上機嫌だ。
>「ガルルー!」
◆エーレアはミラを見て、「勇ましいわね。いい『番犬』ね」と目を細める。
>「今、賞金がかかってる有名な魔神には、どんなのが居るんです?」
◆その返答をエーレアがしようとした時に……。
>「ピ〜カ〜チュウ〜〜!
としか喋れなかったけど、今は人の言葉を喋れるみたいだな」
◆そのピカチュウの言葉に傭兵一団の一人の頭の禿げた戦士風の男が反応した。
「ひょっとして魔神???」
その言葉に旅人風の男が続ける。
「魔神は人間を油断させる姿に化けるという噂だぞ!」
「そんなことない! このピカチュウは断じて魔神なんかじゃないわ!」
エーレアが必死で反論するが、火がついた話には、効果がない。
「こいつは魔神だ!」と傭兵一団はピカチュウを抱いているエーレアを囲んだ。
「この女も魔神の化けた姿だ!」
尾ひれのついた話は次第にエスカレートし、段々抜き差しならぬ雰囲気になってきた。
「魔神には報奨金がつくぞ!」
傭兵の一団5人は、エーレアら一行を囲んだ。皆、メイスやブロードソードを抜いている。
他にも、騎士風の男が、バスタードソードを抜いて、エーレアの前に構えている。
こうして、エーレア、ディウス、アリシア、ピカチュウら4人を傭兵5人と騎士1人が囲む形になった。
★傭兵5人と騎士1人は雑魚敵なので【決定リール】は使用しても構いません。
◆酒場の主人、族風の男とその女性、旅人風の男、吟遊詩人風の男らは野次馬になっている。
エーレアは自分の信仰上、一般市民には手が出せない状態だ。
ピカチュウを必死に抱きかかえて、庇おうとしている。
>>52 ファラさん
状況は以上に述べたような感じです。
ファラさんが加わるのは、その場に居た、もしくは通りかかったで構いません。
冒険者で溢れる酒場。カウンター奥のバックバー、酒棚へ闊歩する少女が一人。
スパッツから伸びた健やかな脚は千鳥足で、肩口で切り揃えた金髪と、黒が基調の衣服が綺麗に揺れる。
縫っていくのは人の林、それを形成するのは酒場の客たち。
彼女の名は、ファラ・リステア。
モス出身の戦士である。
「まひゅた〜…いちゅもの〜やちゅ〜」
「……うわ〜、今日も梯子酒かい。呑み過ぎは体に悪いよ。
まだ若いんだし、せっかく綺麗な顔をしているのに酒臭いんじゃ勿体無いぞ」
「はえ〜?お酒くさい?あたしがお酒くさいんじゃないのょ。お酒があたしくさいのよぉ〜〜
それにべつにいいしね〜。もてなくったってさぁ……」
蜂蜜酒を手の中で玩びながら、ファラは溜め息。 次いで一啜り。
嚥下した液体から沁み出す熱が、四肢に行き渡るのが心地良い。
「はあ〜なんだか今日はお酒が回るにょ〜」
至福の到来に破顔するファラ。肉体も魂も、黄金の時の中に蕩けてしまいそうで
熱を帯びた額を冷たいカウンターに押し当てる。夢のなかに魂を埋没させる。
だが、その安楽を突き破るように耳朶を打つ男の大声。
>「こいつは魔神だ!」
言葉と共に、少女の浮かべていた悦楽の笑みがはたと消えた。
蒼い瞳が細まり、白い歯を覗かせていた口元は真一文字に結ばれる。
無邪気さを滲ませていた表情が一転、怜悧に染まった。
「はあ〜?魔神ですってぇえぇ!?」
少女は大股で人込みを分け進み、声のした方向…、人だかりへ。
その双眸には怒りの炎が宿っている。
「はりゃ〜?ずいぶんと可愛い魔神さんだこと。。
って、ちょっとぉ〜あんたたち邪魔よ!!」
傭兵2人の間に割って入り、左右両側に押しのける。
「ってえな!何しやがる!?」
「お、おい。こいつファラだぜ。ファラ・リステア」
「なに?体の七割が酒で出来ているって噂の酔いどれ女戦士!?」
「うるはい!ぷは〜!」
「う!酒くせー!」
「どうでもいいからどきなさいよ!その魔神の相手はこのあたしよ!
このファラ・リステアさまがたたっ斬ってあげゆ!!」
抜いたブロードソードの切先を冒険者たちに向け、一人一人ねめつける。
視線の先には見た目は可愛らしい小さな黄色い生き物と、あどけない顔の神官戦士。
次いで矮躯で貧相な体格の少女が二人。特におどおどしている少女には苛立ちを感じる。
かつて自分を騙した魔神も、あんな風に弱弱しい演技を見せていたのだ。
ファラは剣はまっすぐ、姿勢もまっすぐにし、足を肩幅に開き、膝をリラックスさせる。
肘を張り裏刃も使えるようにする。この構えをフォム・ダッハと言う。
ここから、斜め下に強烈に切り下げるツォルンハウ(Zornhau)と言う技が彼女の得意技。
「上手いこと化けたつもりでしょうけどねぇ、このあたしのまん丸おめめは節穴じゃないのよ!!」
赤く流れる血液が筋肉に酸素を供給。脳からの指令が電気となって筋肉に伝達される。
幼少の頃より何千回と繰り返してきた動きは、酒の力で狂わされることはない。
煌く刀身がピカチュウを抱えるエーレアに振り落とされた。
【傭兵2人を退けて戦いに押し入る】
【酔っ払いの戯言なので決定リールでぶっ飛ばしてもらって構いません】
↓改正版テンプレです
【名前】ファラ・リステア
【職業】ファイター(ファイター技能6レベル)
【出身地】 モス
【性別】女
【年齢】17
【武器】ブロードソード
【防具】バックラー
【アイテム】なし
【身長】161cm
【体重】46kg
【身体的特徴】肩口で切りそろえた金髪。青い瞳。
【決め技】 ツォルンハウ
【人物特性】 正義感が強く元気で快活で、おまけに酒豪。
【キャラ解説】幼い頃に関わった事件により、心にトラウマを抱えている。
そのため意識的にしろ無意識的にしろ自身の幸福を禁じ、
病的なまでに他者に尽くそうとする傾向がある。
【中の人より一言】宜しくお願いします
>>56-57>>59 >「ひょっとして魔神???」
黒パンを食べ終えたピカチュウは、魔神と言う言葉に首を傾げながら答えた。
「魔神? 俺はポケモンのピカチュウと人から呼ばれてる」
ピカチュウの言うことなど聞かずに、酒場の人達はピカチュウを魔神だと思い込む。
ついには武器までも持ち出してピカチュウ達を取り囲んだ。
「魔神ってなんなんだ?
俺達は人間達にここまで嫌われてないぞ。
俺達はここでは嫌われてるのか?」
ピカチュウは自分をかばっているエーレアや、一緒に疑われているアリシア達に聞いた。
>「上手いこと化けたつもりでしょうけどねぇ、このあたしのまん丸おめめは節穴じゃないのよ!!」
ピカチュウをかばうエーレアに、ファラと呼ばれた女の刃が振り下ろされる。
だが、ピカチュウはエーレアの胸の中からすでに出ており、ファラの目の前に立っていた。
「ピガアァァァ!!!!」
エーレアの代わりにピカチュウは体を斬られる。
肩から足にかけて走る深い傷。
ピカチュウはその場で崩れ落ちるのであった。
◆ロードス島伝説の紹介 〜魔神戦争史〜 【ロードス島ワールドガイド】より
T【スカード王国の謀略】
古代王国が滅んでから、モス地方には統一された大国は存在せず、小国が群立し、都市間での争いを繰り返していました。
しかし、やがてロードスの他の地方で大国が台頭するようになり、外部からの侵攻に対して脅威を抱くようになります。
そこでモスの諸国王たちは、外の強国に備えて小国同士が結束できるように、ひとつの盟約を結びました。それが『竜の盟約』と呼ばれるものです。
ひとたび外敵が攻めてきたときには、モス地方の小国は力を合わせ協力して戦わなければならないというのが、この盟約で定められたのです。
しかし、竜の盟約でモス地方が完全にひとつにまとまったわけではなく、盟約が結ばれた後も、野心のある太守たちによって小競り合いは幾度となく続いていました。
そうした中にあって、モス辺境に位置する小国スカードの太守ブルークは、王子ナシェルの教育係として招いた『荒野の賢者』ウォートから『最も深き迷宮』に封印されていた魔神王の伝説を知らされます。
当時、スカードは、強国『竜の鱗』ヴェノンに従属を強いられていました。
スカードを守るため、そして、息子ナシェルをロードスの統一王とするため、すでに死病に取りつかれていたブルークは、一つの恐るべき計画を実行に移します。
それは、魔神王を解放し、魔神の軍団の長としてロードスに征服戦争をしかけようというものでした。
ブルークの計算では、自分の実子ナシェルこそが、その魔神の軍を駆逐し、魔神からロードスを救ったものとして英雄王となる、そのはずでした。
U【魔神戦争の始まり】
太守ブルークは、自分の娘を生け贄にすることで、封印されていた魔神王の解放に成功します。
しかし、ここでブルークに思わぬ計算違いがあり、ブルークは魔神王の支配に失敗します。
魔神王は即座にブルークの首を刎ねると、自らの意思をもって、ロードス征服に乗り出したのです。
魔神の被害を最初に受けたのは人間ではなく、最も深き迷宮の近くにあったドワーフ族の『石の王国』でした。
迷宮からあふれ出た魔神たちは、彼らの拠点であった『ドワーフの大隧道』に攻め込み、王国を滅ぼしてしまいます。
この事態に対し、モス諸国は『竜の盟約』に従い、魔神に対する連合騎士団を組織します。これが、魔神戦争の始まりです。
V【盟約の破棄、魔神の跳梁】
魔神に対抗するためにマスケトに集合したモス連合騎士団は、魔神からの攻撃の第一波を食い止めます。
このとき、ヴァリスの白き騎士、百年に一度の逸材と呼ばれたファーンも、非公式ながら参戦していました。
意気上がった連合騎士団ですが、その翌日に思いもかけぬものを目撃します。
魔神の軍勢を従えたスカード王ブルークの姿です。
魔神王は配下の鏡像魔神にブルークの姿を取らせ、ブルークがその軍団を率いているように見せかけたのです
竜の盟約は、モスの外敵に対して効力の持つ条約です。敵が、純粋に魔神の軍勢であると思ったからこそ、モスは連合できました。
しかし、ブルークが魔神の軍勢の先頭に姿を現したことで、これは魔神対モスの戦いではなく、モス内部での内乱となってしまったのです。
このために竜の盟約は破棄され、連合騎士団は解散、各国騎士団はそれぞれの国に帰ります。
それどころか、ブルーク王の息子ナシェルを外戚として迎えていたハイランドに対し、そのほとんどが宣戦を布告するという状態に陥ります。
やがて魔神たちは鏡の森を攻めてエルフたちを虐殺、さらに、他の王国にも戦力を拡大してゆきます。
魔神王が解放されてからわずか二か月ほどで、魔神の脅威はロードス島全土に広がりました。
最も深き迷宮に封印されていた魔神の数は、数百とも数千ともいわれています。
迷宮から無尽蔵にあふれ出てくる魔神たちにより、ロードス島は崩壊の一歩手前まで追いこまれてしまいます。
W【百の勇者】
ロードス島全土が魔神たちの勢力で圧倒されていた頃、都市国家ライデンの評議会である宣言がなされました。
これは、ロードス中に現われる魔神の首にライデン評議会公認の報償金をかけることで、魔神たちを駆逐しようという試みでした。
これにより、遺跡荒らしなどで生計を立てていたごろつきや荒くれ者も、高額の報償金を得ようと積極的に魔神に対抗するようになったのです。
ライデンでの宣言は効果的でした。アラニアの賢者の学院、各国のチャ・ザ神殿、ラーダ神殿もこれに積極的に呼応し、魔神の首に賞金をかけました。
そんな中、各国で魔神討伐に活躍する者たちは、いつしか『百の勇者』と呼ばれるようになります。
彼らの中には、次第にロードス島の民たちに名前を知られるようになった者もいました。
赤髪の傭兵、ファリスの聖女、双子の勇者など、有名なものにはふたつ名が付けられ、街に行けば、まさに英雄扱いを受けられました。
やがて、彼らは魔神の被害が集結しているモス地方に終結し、隊長であるナシェルを中心にして最後の戦地に赴くことになります。
★フェラさんはロードス島のモス地方出身なので、ある程度T〜Vまでのモス地方の情報を知っていることとします。ただし、ブルークが魔神王の手にかかっていたことはまったく知られていません。
人の名前をそう簡単に
しかも最低最悪の形で間違えるなよ
頭湧いてんじゃねーの?
まぁまぁ、今後は気をつけましょうね
ファラってあんま見ない名前であるがね…
『Vガンダム』にファラ・グリフォンってキャラがいるんだぜ
だからどうしたって話だが
たぶんテイルズオブエターニアのファラ・エルステッドが元ネタじゃね?
それは避難所で言及されてる
>>61 「魔神っていうのは、違う世界から来た、悪い怪物……」
ピカチュウは魔神のことをよく知らないというので、簡単に説明した。
しかしこれだけでは定義が広すぎる。
異世界から来た悪いポケモンも魔神ということになってしまうからだ。
>>58-59 「失礼な」
アリシアの瞳に、静かな怒りの炎が燃えさかっていた。表情も険しい。
相手は酔っぱらいであるが、そんなことは言い訳にならない。
誰だって、魔神だと言いがかりをつけられたら腹を立てる。
しかも、それに加えて、暴力まで振るおうというのである。
「そうやって騒いで、周りの人を混乱させて……貴女こそ、本当はダブラブルグなんでしょう!?」
セージ技能を持つアリシアは、魔神の具体的な種別を知っている可能性があるので、このような反論もできる。
彼女が言うダブラブルグとは、姿や仕草を真似る魔神で、別名を鏡像魔神という、変身の名手である。
アリシアの言うとおり、魔神戦争では人間社会にとけ込み、人々の不安を煽って混乱させる、最も性質の悪い魔神として知られる。
ただ、もしかすると、彼女の発言により、潜伏中のダブラブルグが尻尾を出すかも知れない。
それというのも、図星を突かれた悪党は、えてして不自然な動きをするものであるから。
>>61 「なんてことを!」
ピカチュウが凶刃の前に倒れ伏す。
「酔いに任せて暴力を振るうなんて……ファン王国でも違法なのに……」
ファン王国とは、アレクラスト大陸の中原地方にかつて存在した国である。
邪悪な暗黒司祭によって宮廷を乗っ取られ、末期にはファラリスの教団が専横し、魔神すら見かけられたという、曰く付きの国である。
「万能なるマナよ……」
アリシアは上位古代語の呪文の詠唱を行う。
ファラの理不尽な暴力により、アリシアの怒りが頂点に達したが、それでも無闇な殺生はいけないと、理性が歯止めをかけた。
そのため、エネルギー・ボルトやライトニングのような攻撃魔法ではなく、典型的な暴徒鎮圧用魔法、スリープ・クラウドが炸裂した。
それは、言うなれば催眠ガスを散布する魔法だ。
しかし、睡眠を必要としない生き物には効かない。
具体的にはアンデッドや魔法生物、一部の魔獣や魔神の類がそうだ。
実は人間でも精神力で抵抗できるのだが。
>61「魔神ってなんなんだ?
俺達は人間達にここまで嫌われてないぞ。
俺達はここでは嫌われてるのか?」
>70「魔神っていうのは、違う世界から来た、悪い怪物……」
◆そのピカチュウの問いとアリシアの答えにエーレアは苦しそうに首を振る。
「確かに、アリシアさんの言う通りだわ。いい、ピカチュウ。あなたが嫌われているわけではないの……。
すべては魔神という敵が悪いの。大丈夫、私があなたを守るから……」
>61「ピガアァァァ!!!!」
◆崩れ落ちるピカチュウを目の前にして、エーレアは剣を振り下ろしたファラに向かって叫んだ。
「あなた、自分のしていることが分かっているの!」
そして、傷ついたピカチュウを抱きかかえ、急いで、治癒魔法を唱える。
「偉大なる至高神、太陽を司る光の神……」
エーレアの想いは目の前のこの小さな獣を助けたい、という一心だけだった。
「ファリスよ、全き肉体を甦らせたまえ」
エーレアは天に届けとばかり、高らかに呪文を唱えた。
ピカチュウの傷口に当てがわれたエーレアの手が目も眩むような純白の光に包まれた。
その光がピカチュウの体内に染みこんでゆく。
【エーレアのこのキュア・ウーンズが効くかどうかはピカチュウさん次第です】
>71「万能なるマナよ……」
◆その、アリシアのスリープ・クラウド【効果範囲内の空気を変質させ、その中のものを眠らせる】
の呪文によって、アリシアらを囲んでいた傭兵の一団と騎士は崩れ落ちるように瞬時に眠ってしまった。
【ファラさんが眠ったかは、ファラさん次第です】
その光景を一部始終見ていた旅人風の男がおずおずと口にする。
「神聖魔法を仕える人間は魔神ではないぞ……」
その言葉に呼応したかのように、貴族風の男がぽつりとピカチュウの流した赤い血を見て話す。
「魔神は赤い血を流さないと聞いたぞ……」
「じゃあ……?」酒場の主人が口にする。「この連中が魔神というのは誤解?」
「そのようだな……」貴族風の男が頷く。
★エーレアらが魔神だという誤解はピカチュウの必死の行動によって解けかけてきたようだ。
>「ピガアァァァ!!!!」
ファラ・リステアの魂を乗せた一撃が、ピカチュウの身体に袈裟切りの如き軌道を描く。
左肩口から右脚部にかけて裂かれた箇所から血が勢い良く噴出し、石畳へと滴り落ちる。
足元は一瞬にして深紅に染まり、血の臭いが辺りに漂う。
(……え、こいつ仲間をかばった!?)
脳裏を掠める疑問符。
>「あなた、自分のしていることが分かっているの!」
逡巡を突き破るエーレアの怒声。
彼女はピカチュウを抱きかかえ、治癒魔法を唱えている。
(……え)
この時、ファラの疑念が確信に変わる。
>「万能なるマナよ……」
(この人たち、魔神じゃない!)
「ふぇ…」
傭兵の一団と一緒にファラは崩れるように眠ってしまった。
(´・ω・`)
>>72 エーレアの魔法がピカチュウの体にかけられて、ピカチュウの体の傷を塞いでいく。
魔法の効果によってピカチュウの傷はうっすらと後がついてしまったが、しっかりと塞がった。
ピカチュウは気絶中であるが、もうそろそろ起きるであろう。
>>73 なんとか、酔っ払いを眠らせることに成功した。
しかし、スリープクラウドの効果は3分ほどしかない。
「えっと、とりあえず、お巡りさんに……」
処置としては当然である。
酒に酔った勢いで刃物を抜き、障害未遂事件を起こした輩を通報するのは、当然の行いと言えよう。
アリシアは、周囲の人を通じて自警団を呼んだ。
>>72 自警団が来るまで、魔神への対策を話し合ったり、情報を集めるなどする。
情報としては、
「神聖魔法を仕える人間は魔神ではない」
「魔神は赤い血を流さない」
らしい。
アリシアは知っている。
実はこれすらも誤情報であることを。
何故なら、魔神が用いる暗黒魔法は、邪神の力を使うというだけで、原理的には神聖魔法と同一のものだ。
だから暗黒魔法のキュア・ウーンズを使う魔神も居る。
もっとも、神聖魔法も暗黒魔法も神への祈りであり、詠唱において神の名を唱える以上、これはすぐに判明することだが。
そして、魔神の血は赤くないという風聞だが、これも大きな間違いだ。
何故なら、人間や動物に化けている間は、身体的にはあくまで人間であるから。
そして人間の血が赤い。
「くすくす……」
アリシアは密かに微笑んだ。
周囲よりも魔神に詳しい自分が、ちょっとだけ誇らしいのかも知れない。
>>75 「……それにしても、不思議な動物」
アリシアは、気絶している奇妙な動物をまじまじと見つめた。
身体は小さいが、強い生命力を秘めているのが見て取れる。
同じくらいの大きさの妖精、たとえばピクシーがこの傷を負ったら、即死だっただろう。
>アリシアは、周囲の人を通じて自警団を呼んだ。
◆「いや、すまんね……、君たちを魔神などと、疑ってしまって……」
酒場の主人がアリシアに声をかける。
「しかし、私たちの気持ちも分かってくれ。今、魔神のことでこのロードスの人々は殺気立っているんだ」
酒場の主人はアリシアらに頭を下げた。
「それにしても、ファラもよくやってくれたなあ。ツォルンハウの衝撃でテーブルが真っ二つだよ……」
酒場の主人は衝撃で割れたテーブルをさすった。
自警団のライデンの傭兵の3人組がやって来た。酒場の主人から事情を聞く。
「なになに、この生き物を魔神と誤解して、この少女が剣を振り下ろしてしまっただって……」
気絶しているピカチュウをまじましと傭兵は見つめた。
「しかし、見ない生き物だな。おい、お前、この生き物をどこで拾った?」
傭兵の一人がエーレアに尋ねる。
「街の近郊を歩いているのを、拾いました。自警団さん、この生き物は魔神ではありません!」
「分かった、分かった。ヴァリスの神官戦士様が仰るなら間違いないだろう」
【そうこうしている内にスリープ・クラウドの効果が消えました。ピカチュウさんもファラさんも目覚めたということで、以下の話を聞いていたということで構いません】
寝ていた傭兵も騎士もう〜ん、と唸りながら、起き出す。
「一体、何があったんだ……」寝ていた傭兵の一人が呟く。
「お前さんはこのお嬢さんの魔法で眠らされていたんだよ」
酒場の主人がアリシアを指差す。寝ていた傭兵も騎士もピカチュウが魔神ではないということはさっきの一連の出来事で分かったみたいだった。
「しかし、お前さんがいないと、またこの生き物を魔神だと誤解する連中が現われるよ」
ピカチュウを指差して、酒場の主人がエーレアに言う。
「はい、分かっています。この生き物は私が面倒を見ます」
「……で、これから、お前さんはどうするんだね? ヴァリスに帰るのかい?」
酒場の主人がエーレアらに尋ねる。
「私はこの人たちと一緒に旅をしたいです」
エーレアはアリシアやディウスの方を向いた。
「それで相談なんだが……」酒場の主人は頭をかいた。
「何です?」
「このファラという酒飲みの剣士も一緒に連れて行ってくれないか?」
「私たちに剣を振り下ろした奴じゃないですか?」
「いや、根はいい奴なんだ。魔神に恨みがあるらしくて、さっきみたいな行動に出てしまったんだが、本当は仲間思いな奴なんだ」
「はぁ……」エーレアはアリシアとディウスの方を向いた。どうしたらよいか、迷っているみたいだ。
主人とウォートの話題で盛り上がっていた貴族風の男は、愛人風の女性を連れて、酒場を後にするようだ。
吟遊詩人風の男は、酒場の奥に行って、リュートを取り出し、何か、歌を奏でようとしている。
「う、う〜ん」
スリープ・クラウドの効果もきれ、ファラ・リステアは目覚めていた。
でも横たわったまま。酒で火照っているのか、羞恥心故か、仄かに赤く染まった頬を地につけたまま。
>「一体、何があったんだ……」
寝ていた傭兵も騎士もう〜ん、と唸りながら、起き出す。
>「お前さんはこのお嬢さんの魔法で眠らされていたんだよ」
酒場の主人がアリシアを指差す。
傭兵も騎士もピカチュウが魔神ではないということは
さっきの一連の出来事で分かったみたいだった。もちろんファラも。
>「いや、根はいい奴なんだ。魔神に恨みがあるらしくて、さっきみたいな行動に出てしまったんだが、本当は仲間思いな奴なんだ」
と酒場の主人がエーレアたちに言えば、ファラがせきを切ったかのように泣き出した。
「……ごめんなさい。ごめんなさい」
うっすら傷の残るピカチュウを抱きかかえる。
「こんなに優しい子を…魔神と間違えてしまうなんて……」
ピカチュウをそっと置き、ファラは掲げた太刀を額の前で垂直に立てた。
それは剣礼と呼ばれる戦士の誓い。 柄元から切先まで一体形成の長刀が澄んだ音を奏でる。
「あたしは自分の非礼を許して欲しいとは言わない!
でも誓う!この剣に!今この瞬間から、貴女たちのために贖罪の剣を振るうと誓います!」
ファラの目は真剣だった。
「おいおい〜その前に禁酒の誓いでも立てたらいいんじゃねえのかぁ?」
酒場の奥から野次が飛ぶ。同時に沸き起こる酔っ払いたちの嘲笑。
やれやれと微苦笑した吟遊詩人風の男は、リュートを取り出し、歌を奏でようとしていた。
>>76-78 >「おいおい〜その前に禁酒の誓いでも立てたらいいんじゃねえのかぁ?」
ピカチュウは酒場の喧騒によってその目を覚ましてしまった。
起こされ方が悪かったからか、不機嫌な目つきをしながら体を起こす。
そこでピカチュウは自分が今は知らない土地で、一時の恩を受けた相手が自分のせいで魔神と疑われているのを思い出した。
ピカチュウはエーレアを見つけると、疑いが晴れている様子が確認できたので、ほっと胸をなで下ろした。
ピカチュウはエーレア達に駆け寄った。
「俺のせいで魔神と疑われてたみたいだけど、この店の様子を見ると疑いは晴れたみたいだな」
◆PCたちの絡みのNPC
GMとして、これからのシナリオにPCたちを絡めるために、以下のNPCとそれぞれのPCは知り合いということにします。
【占いの婆】(ピカチュウさん)
ピカチュウがこのロードス島に時空転移してきた時、初めてロードス島でピカチュウに食事を与えた人。
その時は、ライ麦のパンをくれた。ピカチュウはその後、すぐにエーレアと出会う。
この婆さんは今でも、ライデンの路地で、占いをしているはずである。
【テシウス】(ディウスさん)
このロードスの地にディウスが流れてくる前に、はるかエリンディルの地で彼女の面倒を見ていた男性。
悪の組織『ダイナストカバル』に所属していて、ディウスは彼に憧れて、この組織に入団を希望したのかもしれない(?)
金のセミロングの髪に、青い瞳のイケメン。しかし、ディウスの面倒を見ていただけあって貧乏性で、それがすべてを台無しにしている。
【ディエル】(アリシアさん)
アレクラスト大陸からアリシアがロードス島に渡る時に、ガレー船で彼女と一緒だった商人の二十代の男性。
アリシアにモーションをかけていて、盛んに自分がライデン評議会議長アイシグの3男坊であることを吹聴していた。
性格は、おっちょこちょいで、商人には向いている感じではない。しかし、非常に女好きである。
【アシール】(ファラさん)
ライデンにファラが流れてきた時に彼女の面倒をみていた親父で、ライデンの傭兵団の支部長を務めている。
酒場ではファイター技能6レベルのファラの腕を吹聴して回って、彼女の二つ名である「酔いどれ女戦士」は出所が彼という噂である。
髭もじゃの大男で、開放的な性格である。武器は両手剣のグレートソード。
準備がいいというか……
いたれりつくせりだな
これから参加する人のも用意してくれるのですか?
>>82 参加を希望されるのであれば喜んで準備しますよ。
アリシアさんの代理投稿です(避難所から)
>>77 「あの……いえ、気にしないで下さい。慣れてますから」
どうやらライデンの街でも鏡像魔神の出現報告があるようだった。
一匹でも鏡像魔神が発見されると、その集落は混乱状態になる。
何故なら、隣人が魔神である可能性を突きつけられ、その恐怖に怯えなければならなくなるから。
アリシアはロードス島へと渡って間もないが、そういう恐怖に支配され、疑心暗鬼になっている人を何人も見た。
彼らを責めることなどできない。
>>78 店の主人が言う評判だけでは決め手に欠けるので、目の前の人物をじっと見つめ、その人物をよく観察することにした。
すっかり酔いは醒めているようだった。
剣を手に贖罪を誓う口振りや、真っ直ぐな眼差しからも、真摯な情熱を強く秘めていることが伺える。
酒さえ飲まなければ、非常に真面目な人物であるらしい。
「い、いえ、こちらこそ……わたしも、ついかっとなって、酷いことを言ってしまいましたし」
アリシアもまた、ファラを魔神扱いしていた。
アリシアもまた、自分の非礼を謝罪した。
>>79 「暫くは、ここを拠点にした方が良いと思います。
少なくとも、此処にいる人達は、わたしたちの無実を知っていますから」
アリシアの言うとおりだった。
他の街へ行けば、同じような騒ぎに巻き込まれるかも知れない。
「あの……この辺りで、有名な魔神とかは居ますか?」
店の主人に、賞金首になっている魔神について尋ねた。
仕事をしなければ、生活費は手に入らない。
魔神は下位のものであっても莫大な賞金がかけられている。
生活費の確保と、魔神の掃討が一挙に行える魔神退治の仕事が、必ずあるはずだ。
>>78 >「あたしは自分の非礼を許して欲しいとは言わない!
>でも誓う!この剣に!今この瞬間から、貴女たちのために贖罪の剣を振るうと誓います!」
◆そのファラの言葉にエーレアはにっこりと微笑んだ。
「ファラさん、私たちのパーティーに加わってくれますか?
『贖罪の剣』なんて振るう必要はないですが、ファラさんが加わってくれたら百人力です」
>>84 >「い、いえ、こちらこそ……わたしも、ついかっとなって、酷いことを言ってしまいましたし」
◆エーレアは続ける。「アリシアさんもこう言ってますし、お互い様です」
>>79 >「俺のせいで魔神と疑われてたみたいだけど、この店の様子を見ると疑いは晴れたみたいだな」
>>84 >「暫くは、ここを拠点にした方が良いと思います。
>少なくとも、此処にいる人達は、わたしたちの無実を知っていますから」
◆エーレアは駆け寄ってきたピカチュウを抱きしめる。
そして、アリシアのその言葉に頷く。
「確かにここだとこの子のことを皆知っているから安全よね」
>>84 >「あの……この辺りで、有名な魔神とかは居ますか?」
◆そのアリシアの言葉に酒場の主人は少し考えていたが、首を横に振った。
「ライデンでは、傭兵の一団が頑張っているからな……。
ただ、人間の社会に紛れ込んだ人に化けた魔神を皆、怖がっているみたいだぜ。
要は、お前さん方が魔神を討伐してきて、その遺体ないし首を評議会に持ってくればいいということだ。
あと、この前ベルド様に討伐された魔神は『魔神将』という話だった。
今、その首がライデンのベルド様の屋敷に置かれているということらしい」
こうして、パーティーを結成したアリシア、ディウス、ファラ、エーレア、ピカチュウだったが、
その一行に先ほど、彼らを魔神だと勘違いした騎士風の二十代の男が話しかけてくる。
「先ほどは魔神だと勘違いしてすみませんでした。申し送れました、私の名はザールと申します。
先ほどそこのお嬢さん(アリシアのこと)が、魔神についてここのマスターに尋ねていましたが、
折り入って私からあなた方に、お願いしたいことがあります。聞いていただけるでしょうか?」
ザールと名乗った男の目は真剣だ。エーレアはそこでアリシアやフェラ、ディウスの方を見た。
どうしようか迷っているみたいだ。その時、ザールは懐から何か取り出した。見ると、金貨だった。
再三、ザールは一行に尋ねる。「この話聞いていただけるでしょうか?」
吟遊詩人の男は、ライデンの街の由来になったサーガをリュートのメロディーに合わせて奏でている。
酒場の主人は、また新たに来た、貴族風の若い女性と話し始めた。
「それでねぇ、あたしがダルチェス様に尋ねたら……」
と女性の大声の話が聞こえてくる。
自警団の傭兵三人も、休憩と称してここの奥のテーブルでエール酒を飲んでいる。
◆これからの行き先候補(参考までに)
【】:行き先 「」:それに対するエーレアのコメント
【ファリス神殿】
「ここに行くとまずいのよね……。私が単独行動を取っていることがファーン様にバレるから……」
【マーファ神殿】
「誰か負傷している場合は無料で治癒してくださるという噂よ」
【ヴァリス大使館】
「やめてよ〜。ファーン様やフラウス様がいるじゃない。私の野望が潰えてしまうわ」
【ベルドの屋敷】
「ベルド様の屋敷に行くの? 門前払いを喰らうのがオチだけど、忍び込めたら、ベルド様に会えるかもね!」
【アイシグ商会】
「あんな大金持ちの事務所に何しに行くの? 門前払い決定だわ」
【評議会議事堂】
「私たちみたいな下っ端を相手してくれるほど、評議会のお偉さんは暇ではないと思うわ」
【中央市場】
「まあ、何か情報や出来事があるかもね。行ってみる価値はあるかも……」
【スラム街】
「私はあまり行ったことないけど、魔神の裏情報が入るかもね」
【傭兵駐在所】
「ライデンの騎士詰め所みたいなものね。ライデンは騎士の代わりに傭兵が役を担っているから……」
(ライデンを離れて他国へ)
【ハイランド(モスの北端)】
「噂では、ここはナシェル様を迎え入れて大変だという噂よ。まあ、その方が活躍しがいがあるという話だけど……」
【風の炎の砂漠】
「風の部族と炎の部族といるらしいわよ。でも魔神とは関係ないと思うわ」
(注)
ファーン:ヴァリス王国が擁する神聖騎士団の騎士隊長。次代の国王候補。
フラウス:ヴァリスのファリス教団に仕える神官戦士。至高神の啓示を受ける。
ベルド:暗黒の島マーモを故郷とする蛮族の戦士。「赤髪の傭兵」と恐れられている。ライデンを襲った魔神将を打ち倒す。
アイシグ:ライデン評議会の議長。
ナシェル:小国スカードの若き皇太子。
>>86 またファラの名前を間違えているな
三度目は無いと思っていいんだよね?
>>84-86 >「暫くは、ここを拠点にした方が良いと思います。
> 少なくとも、此処にいる人達は、わたしたちの無実を知っていますから」
>「確かにここだとこの子のことを皆知っているから安全よね」
「悪いな。
俺のせいで行動範囲を狭めることになって」
ピカチュウはばつが悪そうな表情で言った。
アリシアが酒場の主人に魔神のことを聞いていたが、生きている魔神の情報は無いようだった。
その様子を見ていたピカチュウ達を疑っていた騎士が、一行に話を持ちかけてくる。
>「この話聞いていただけるでしょうか?」
ピカチュウは迷っている様子のエーレア達に言った。
「話を聞いてみてから考えようぜ。
そこの人も俺達が功をたてられるように、わざわざこっちに話を持ちかけてくれたんだろうしな」
>>84【アリシア】
「あっはっは!気にしない気にしないっ。みんなあたしが悪いんだから…。そんな悲しい顔しちゃだめじゃない。綺麗なお顔が台なしよ」
肩に手を置きアリシアの顔を覗き込む(流し目)
>>85【エーレア】
「えヘヘヘヘヘヘヘヘヘ。そ、そう…かしらぁ?照れちゃうな〜♪」
>>86-87 「ん〜、無難に中央広場なんていいんじゃないかしら?みなさんにおまかせしまーす」
>>89【ピカチュウ】
「そうね」
91 :
アリシア ◇q470u5x3Fg :2012/02/11(土) 10:47:30.71 0
避難所の書き込みの代理投稿です。
>>86 「何か、深い事情がおありなのですね。それも、魔神絡みの」
ザールの懐から出されたのは、金貨袋だった。机に置かれたそれは、ずっしりと重たい音を立てる。大金だ。
アリシアはザールの話に耳を傾けるつもりだ。
報酬よりも、その内容に興味があるようだった。
>>87 「……中央広場、それと賢者の学院」
アリシアはシーフ技能をかろうじて持っており、裏社会と触れあったこともある。
もっとも、故郷の国における盗賊ギルドしか知らない。
ここでは新入りなのだ。
また、盗賊ギルドは人捜しには使えるかも知れないが、魔神を相手取るなら、むしろ賢者の学院に相当する施設の方が良い。
「賢者の学院なら、魔神の手がかりがあるかも」
人に化けた魔神を判別するには、化け方にもよるが、非常に特殊な魔法が必要になる。
古代語魔法で化けているならセンス・マジックが通じるが、鏡像魔神の変身はそうはかない。
魔神に反応して青く光るという破邪の剣、デーモン・バニッシャーが必要になるのだ。
92 :
名無しになりきれ:2012/02/11(土) 11:44:03.51 0
>>89 ピカチュウ
>「話を聞いてみてから考えようぜ。
そこの人も俺達が功をたてられるように、わざわざこっちに話を持ちかけてくれたんだろうしな」
>>90 ファラ
>「そうね」
>>91 アリシア
>「何か、深い事情がおありなのですね。それも、魔神絡みの」
◆「私たちのできることであれば聞きますわ」
その三人の言葉に後押しされたのか、エーレアもまた、このザールという男の話に耳を傾けた。
「実は、私はモス公国の一つ『ドラゴンウイング』の宮廷騎士団の一人なのです。
なぜ、私がこんなところにいるかといいますと、国王の第三王女のオーディア様が城を抜け出てしまったからなのです。
私はオーディア様を探しに旅に出ているわけです。
オーディア様はあなた方と同じ位の年齢の16歳です。
それで、どうかここで金貨一枚を渡しますから、オーディア様を見かけたら私のところに連絡して欲しいのです。
オーディア様は金髪の碧眼、容姿端麗で、右頬に泣きほくろがあります。
実は、宮廷で魔術師から手ほどきを受けまして、古代語魔法が少々使えるのと、剣術も女ながらなかなかのものです。
私はこの『再会の誘い亭』に週末は居ます。だから些細などんな情報でもいいから連絡してください。
オーディア様が国を出立した理由は、あなた方のように魔神討伐の一助になりたい、と常々口にされていたからだと思います。
どうです? もし見つけられたら、報酬は金貨20枚で宜しいですか?」
ザールはそう説明した後、「何か質問があれば」と言って、その場に座っている。
>>89 ピカチュウ
>「悪いな。
俺のせいで行動範囲を狭めることになって」
◆エーレアは「じゃあ、このライデンに巣食う魔神を退治しましょう」と皆に提案する。
「さて、どこから探しに行きましょうか?」とエーレアが思案していると……
>>90 ファラ
>「ん〜、無難に中央広場なんていいんじゃないかしら?みなさんにおまかせしまーす」
>>91 アリシア
>「……中央広場、それと賢者の学院」
◆ここでエーレアはディウスにも尋ねた。
「アリシアさんも賢者の学院と言っているし、中央広場で情報集めする前にライデンの分院に行ってみたらどう?」
「よし、じゃあ、このみんなで行こう! 腕利きのファラさんも加わって百人力だよ」
こうして、一行はライデンにあるアラニアの賢者の学院の分院に行くことになった。
再会の誘い亭を後にし、ライデンの大通りを歩く。
「あれ、酔いどれ女戦士じゃないか? 今日はまた女性とデートですか?」
通りかかった傭兵の一団がファラに野次を飛ばす。
まだ、ベルドの魔神将討伐の祝いの祭りでライデンの街は賑わっていた。
【すみません。sageで投稿することを忘れました。あと、
>>92は私です】
その時、「あの幻獣ではないか?」というピカチュウに馴染みのある声がした。
エーレアが見ると、ござを敷いた路地に婆さんが何やら占い道具を持って座っている。
「パンは美味かったか?」とピカチュウに尋ねてくる。
「ちょうど良かった。お前さん方をそれぞれ1ガメル占ってやるよ」
この婆さんは初めてピカチュウがロードスに来た時に、彼に食べ物を恵んでやった婆さんなのだ。
ありがた迷惑なのだが、エーレアらを占ってやる、と言っている。
エーレアらはまたアリシア、ファラ、ディウス、ピカチュウの方を見た。
どうしようか、迷っているみたいだ。
>>90-93 ピカチュウ達はザールの話を聞き終え、質問は何かあるかと聞かれる。
ピカチュウには特に無かったので、ピカチュウは黙っていた。
行き先も決まったことで、一行が通りを歩いていると、ピカチュウは話し掛けられる。
>「あの幻獣ではないか?」
ピカチュウがこの街で初めて知り合った人間であった。
>「パンは美味かったか?」
「いや、野良猫にパンを奪われそうになった時、力が余って黒こげにしちまった。
そのおかげでこいつらに出会うまで腹ぺこだった」
>「ちょうど良かった。お前さん方をそれぞれ1ガメル占ってやるよ」
ピカチュウはお金を持ってないので、じっとエーレアの方を純粋な眼差しで見つめていた。
【名前】セイ
【職業】ソーサラー(魔術師)4レベル ファイター2レベル
【出身地】 ライデン
【性別】 男
【年齢】 24歳
【武器】 メイジスタッフ ショートソード
【防具】 真紅のローブ
【アイテム】 魔晶石
【身長】 172センチ
【体重】 57キロ
【身体的特徴】 キザなチャラ男的な顔 標準的な体型
【決め技】スリープクラウド
【人物特性】 女好き(ただし、好みの女に限る)
チャラ男
【キャラ解説】エーレアが気になって金魚のフンみたいに付きまとうウザイ男です・・・・・・。
【中の人より一言】途中参加ですが、宜しく。
セイはライデンの商人の出身だ。
しかし、何故か、魔術師と戦士の手ほどきを幼少の頃受け、冒険者になった。
女に目が無く、気に入った女を見かけると、すぐ手を出すのが悪い癖だ。
さて、今日はライデンの街の大通りを歩いていると、女だけのパーティーを発見した。
その中で、一人、ど真ん中の少女をセイは発見した。
気高い神官で、出るところは出ている。
セイはすぐさま声をかけることを決意した。
その女性は占いの婆さんに絡まれている。
セイは毒舌でも知られていた。気に入らない人間がいると余計なことを口走る。
彼はアリシアとディウスを見て「な〜んだ、まな板が歩いているのか・・・・・・」と小声でボソッと呟いた。
【二人は聞こえているかもしれない】
>ピカチュウはお金を持ってないので、じっとエーレアの方を純粋な眼差しで見つめていた。
セイは目当てのエーレアにくっついているこの不思議な生き物は眼中に無かった。
「し〜っ、し〜っ」と追い払おうとする。
そして、エーレアに近付くと、紳士のような顔になり、「お嬢さん、ここで会が百年目、お名前は何て言うのですか?」と尋ねた。
◆PCたち絡みのNPC(追加)
【エレン】(セイさん)
セイのことを金魚のフンのようにくっついてくる少女。セイの好みではないので、セイは適当にあしらっているが、それでもしつこく付いてくる。
年は15歳。魔術師の心得があり、セイ絡みになると、古代語魔法のライトニングを放ってたりするデンジャラスな一面も持つ。
ライデンの街で今日もセイを探しに彷徨っている。
規制中みたいなので、代理投稿です。
>>92 「結構、大事みたいですね。
お力になれるかは、ちょっと自信は無いですけど……
微力を尽くさせていただこうと思いますが……」
周囲の了解を取るべく、目配せをする。
しかし王女失踪とは、表沙汰になったらかなりの大事だ。
前金で金貨1枚、成功報酬で金貨20枚、くらいの価値はある仕事だろう。
>>93>>94 「あの……お知り合いですか?」
この老婆はピカチュウの知り合いのようだった。
「占い1回1ガメルですか。では……」
アリシアは、たまたまガメル銀貨を何枚か持っていたので、それを老婆に支払った。
支払ったは良いが、何を占ってもらうかは迷うところである。
王女の行方を探すのも良いが、表沙汰になっては大事なので、できるだけ王女失踪の話を他人に話さない方が良い、という考えもある。
しかし妙だ。
アレクラスト大陸全土で広く用いられるガメル銀貨は、ロードス島では流通していないはずである。
すぐに使えない貨幣を報酬として欲しがるのは妙だ。
アリシアは、目の前の老婆に疑いの眼差しを向けた。
>>96 「……っ!」
アリシアは、女の人に色目を使う男性のことを、あまり快く思っていない。
自分もロードス島へと向かう船旅の途中で、ライデン評議会議長の三男坊を名乗る男に、強引に絡まれたことがあるから。
彼に対する警戒のあまり、身体が強ばっているのだろう。
「むー」
しかも、言うに事欠いてまな板呼ばわりである。
この時点で、セイに対する好感度が地に落ちていることは言うまでもない。
「ガルルー!」
彼女のペットの猫、ミラも、彼女の怒りに同調しているようだった。
ミラは敵愾心を露わに、セイを威嚇している。
>>98 >「結構、大事みたいですね。
> お力になれるかは、ちょっと自信は無いですけど……
> 微力を尽くさせていただこうと思いますが……」
◆そのアリシアの言葉にザールは頷いて、「本当にお世話になります」と深々と頭を下げた。
「オーディア様はライデンに居るような気がするのです」ザールはそう付け加えた。
>>94 >「いや、野良猫にパンを奪われそうになった時、力が余って黒こげにしちまった。
>そのおかげでこいつらに出会うまで腹ぺこだった」
◆占いの婆はそのピカチュウの言葉を聞いて「いい連れにめぐり会えたようじゃな」と言ってにかっと笑った。
>>98 >「占い1回1ガメルですか。では……」
◆占いの婆はアリシアからガメル銀貨を貰うと、アリシアの掌を見つめた。
「むむっ! ふむふむ……」と一人合点して、婆はアリシアに告げる。
「そなたは一人の男によって運命が左右されるじゃろう」
>>94 >ピカチュウはお金を持ってないので、じっとエーレアの方を純粋な眼差しで見つめていた。
◆エーレアはそのピカチュウの様子に気付いたようで、婆に「この子も占ってください」と1銀貨渡す。
しかし、婆はピカチュウの方を向くと「人間は分かるか、獣は分からん」と言って匙を投げた。
婆は他のメンバーも診た。
ディウスは「お前さんは元の世界に戻れるじゃろ」
ファラは「お前さんは場合によっては若くして命を落とすかもしれぬ」
エーレアは「お前さんは神の導きによって、運命に翻弄されるじゃろ」
……ということだった。
>>96 >「お嬢さん、ここで会が百年目、お名前は何て言うのですか?」
◆エーレアはセイのその言葉に無反応で、しきりに占いの婆の話を聞いている。
セイは完全に無視されたようだ。【セイさんはまだエーレアにまとわりつくか?】
さて、占いも終わり、アリシアら一行はライデンの「賢者の学院」分院に向かった。
「達者でな……」婆がピカチュウに餞別に黒パンをまた渡す。
……と、その時、セイの前にエレンという、まとわりつく少女が現われた。
「セイ〜〜〜」と近付いてくる。【セイさんは対応を決めてください】
セイはともかく、一行は賢者の学院の分院に着いた。
貧相な二階建ての建物だった。『千年王国』アラニアでは魔術の研究は盛んだが、ライデンではそうでも無いらしい。
鉄製の錠のある門をエーレアらが抜けると、カランカランと入り口のベルが鳴った。
エーレアが扉を叩くと、「誰です?」と澄んだ女性の声が聞こえた。
「冒険者の一行です。魔神の情報を聞きに来ました」とエーレアが告げると、「中へ入ってください」と声がした。
【セイさんはこの分院の関係者ということで、中に入っても構いません】
一行を、清楚なローブ姿の三十代半ばぐらいの女性が迎えた。メイジスタッフを持っている。
「私はアラニアの銀蹄騎士団のフーリエと言うものです。魔神のことを聞きたいと先ほど仰っていましたが、魔神の何を聞きたいのですか?」
フーリエは首を傾げた。彼女は答える準備があるようだった。
【ここでフーリエにピカチュウさんとアリシアさんとセイさんは聞きたいことを尋ねてください】
>>100 エーレアへの自己紹介を終えた辺りで、女性冒険者のものと思しき、黄色い声が聞こえた。
エーレアがそちらへ向かい、アリシアも興味を引かれたのでそれに付き従うと、黄色いネズミのような奇妙な生き物が居るのが見えた。
(見たことないアザービーストだわ。ロードス島に棲んでる幻獣かな?)
アザービーストとは、魔神の手下とされる魔界の獣で、様々な形態や能力を持つものがいる。ヘルハウンドやケルベロスといった魔物がそうだ。
セージ技能2レベルでは、起源のわからない異界の獣、ピカチュウを識別することはできないらしい。
>>96>>98>>100 >「あの……お知り合いですか?」
「知り合いという程の関係でもないが……まぁ、そんなところだな」
>「人間は分かるか、獣は分からん」
ピカチュウはその言葉にがっくりと肩を落とした。
さらに悪いことに、一行に絡んでくる男が現れて、ピカチュウを追い払おうとしてくる。
>「ガルルー!」
「ピィカァチュウゥ!!!」
自身を追い払おうとした男に対して不快感を持ったピカチュウは、猫のミラと一緒に威嚇の雄叫びを上げた。
>「私はアラニアの銀蹄騎士団のフーリエと言うものです。魔神のことを聞きたいと先ほど仰っていましたが、魔神の何を聞きたいのですか?」
賢者の学院の分院に入った一行は、魔神のことを訊ねることになった。
ピカチュウは別れ際に貰ったパンを全て食べ終えると、口を開いた。
「俺はポケモンのピカチュウと人から呼ばれてる。
魔神って何なんだ。本当にポケモンの俺は魔神じゃないのか?」
セイは神官風の少女(エーレアのこと)をナンパしようと試みた。
しかし、使い魔の猫(ミラのこと)やわけも分からぬ黄色の生き物(ピカチュウのこと)にも威嚇されるざまで、「わっ!」と尻餅をつく始末だった。
おまけに肝心の少女からも無視される結果だ。
普通の男性だったら諦めただろう。しかし、セイは生粋のナンパ師だった。作戦を変える。
まず天守閣を落すには外濠から……。セイはエーレアという女性を落とすため、周りのパーティーの人間と仲良くしようと決めた。
とりあえず、このエーレアの後をつける、セイだったが、エレンというこちらは気もないのに、付きまとう少女が現われる。
セイはこの少女をまくのに、危うくエーレアを見失うところだった。
エーレアらが賢者の学院に入るのを見届けると、セイは自分が魔術師であることを利用して同じように入っていった。
セイはエーレアら一行と同じように旅しているように振舞うと、まずアリシアに声を掛けることにした。
真紅の薔薇の花を一輪アリシアに差し出す。
「お嬢さん、先ほどは失礼しました。お詫びにこの花をプレゼントします」
「お嬢さん、お美しい・・・・・・。抜群のプロポーションです」(この言葉はお世辞だとバレバレだが・・・・・・)
そうやってキザな言葉をアリシアに振りまく。しかし、目当てはエーレアだ。
フーリエという学院の女性にもセイは、エーレアの興味を引くようにこう言った。
「何? 魔神ですと・・・・・・。私も立ち向かわなければと思っていました」
エーレアの横の黄色の生き物が「俺はポケモンのピカチュウと人から呼ばれてる。
魔神って何なんだ。本当にポケモンの俺は魔神じゃないのか?」 と言うと、エーレアの友人と見て取りこう返答する。
「ピカチュウさん、あなたは魔神ではありませんよ。魔神とは禍々しい気配が漂っている悪魔みたいなものです」
ファラやディウスにも「どうも、どうも・・・・・・」とにこやかに挨拶する。
セイは周囲の好感度もこれで増し、あと一歩でエーレアは落ちると思っていた。
【ティータイム】それぞれのPCに対してGMの思っている一言印象
>アリシアさん
◆非常にSWに詳しい方だと思いました。私の知らないところをサポートしてくださいます。
>ピカチュウさん
◆エーレアと無理やり絡めましたが、非常に乗ってくれて、ほっとしています。しかし、ピカチュウ……。
>ディウスさん
◆最初に私のスレに書き込んでくださったので、本当に感謝しています。しかし、アリアンロッド……。
>ファラさん
◆登場シーンがいきなり斬りつけると印象的でした。もっと旅したかったですね。
>セイさん
◆新規で参加してくださって感謝しています。でも、あの登場は絡み辛いのでは……?
105 :
アリシア ◇q470u5x3Fg :2012/02/22(水) 11:32:36.99 0
規制中とのことで代理投稿です。
>>100 「一人の男……」
ちら、と横目でセイの方を見やる。
現時点でパーティ・メンバーとなりうる人物は、エーレア目当てにまとわりついてくるセイの他は、女性とピカチュウだけだ。
そのため、話半分という形で、あまり信じすぎないように心がけることにした。
アリシアはぺこりと老婆に一礼をし、次の目的地に向かった。
さて、賢者の学院へとたどり着いた。
人の良さそうな導師が、魔神について何か聞きたいことはあるか、と言った。
「あの、では」
アリシアは一枚の羊皮紙を取り出す。
「この紙にある魔神についての情報を、お聞きしたいのですが………」
アリシアは、酒場の掲示板にあった賞金首リストの写しを見せた。
各魔神の名前と大まかな特徴の羅列が、いくつか並んでいる。
>>102 賢者の学院へ向かう道の途中、アリシアの口からも魔神について詳しいーー詳しすぎて目を回しそうなくらい詳しく、語られた。
「魔神というのは、自由を司る神、ファラリスの眷属です。
ですから、魔神は自分の欲望にどこまでも忠実なんです。
異次元から来た生き物っていう点では、ピカチュウさんと同じかも。
あと、ファラリスは、エーレアさんが仕えている、法と秩序の神、ファリスの双子の兄弟で、お互いに対になる神様です」
更に、代表的な魔神について。
赤い肌で翼を持ち、空を飛び炎を吐く『ザルバード』。
ブロンズ色の肌で、魔法の剣と長い尻尾を使う『グルネル』。
ドラゴン/どくタイプの『ラグナカング』。
アリシアが説明したのは、この三種類だった。
このうち、グルネルは魔法も得意で、人に化けられる、という話だ。
これらの知識を語るアリシアの口調は、どこか自慢げだ。
しかし情報量が多すぎると、ピカチュウは思うかも知れない。
>>103 「………」
アリシアは、見え見えのお世辞に対し、ジト目と無言でもって応じた。
だが、もっとひどいのは、彼女のペットの白猫、ミラだった。
動物というものは、おおむね人間よりも敏感なものだ。
彼らはある種の変身生物の正体を、訓練無しで看破しうる。
「グルル……」
だから、セイの下心は、動物的な直感で気付いていたのかも知れない。
既に威嚇から攻撃へ体勢を移そうとしている。
そして、セイに襲いかかったのだ。
それは優雅さすら感じさせる愛らしい猫だったが、猛犬のような凶暴性を発揮した。
番犬が盗人に噛みつくかのように、その牙を喉笛にめがけて。
「あっ、こら!」
しかし、飼い主であるアリシアが、それを素早く捕まえたことで、なんとか事なきを得た。
「ごめんなさい。
この子、わたし以外にはあんまり懐かないんです」
>「俺はポケモンのピカチュウと人から呼ばれてる。
>魔神って何なんだ。本当にポケモンの俺は魔神じゃないのか?」
◆ピカチュウのその切実な問いにエーレアも口を添える。
「実は、このピカチュウは先日も、冒険者の宿で、魔神だと勘違いされたのです。連れのこの人が一刀両断で彼を襲いました……」
エーレアはそうして、ファラを指差した。ファラもフーリエに問う。
「私はこの可愛い生き物を魔神の手先だと誤解しました。他のライデンの人々もそうでした……」
フーリエは黙ってピカチュウを暫く見つめていたが、徐に口を開いた。
「魔神というのは、このロードスの歴史に置いて、古代魔法王国期の魔術師が使役していた異世界の怪物と言われています……」
>「魔神というのは、自由を司る神、ファラリスの眷属です。
>ですから、魔神は自分の欲望にどこまでも忠実なんです。
>異次元から来た生き物っていう点では、ピカチュウさんと同じかも。
>あと、ファラリスは、エーレアさんが仕えている、法と秩序の神、ファリスの双子の兄弟で、お互いに対になる神様です」
◆アリシアのその答えにもフーリエは頷く。
「もちろんアリシアさんの答えも正しいです。神話の時代は魔神は暗黒神に仕えていたと聞き及んでいます……」
フーリエはここで語調を強めた。
「私は断言出来ます。あなた、ピカチュウは断じて魔神の手先ではない。何故なら、あなたはこうして人間と共に交わっているのだから……」
>「ピカチュウさん、あなたは魔神ではありませんよ。魔神とは禍々しい気配が漂っている悪魔みたいなものです」
◆セイのその言葉にもフーリエは頷く。
「ピカチュウ、良かったね! アラニアの賢者の学院のお墨付きももらえたよ!」
エーレアは嬉しそうに、ピカチュウの手を取った。
>「この紙にある魔神についての情報を、お聞きしたいのですが………」
◆アリシアのその取り出した羊皮紙にフーリエは目を通すと、静かに口を開いた。
「私の知っている範囲では、このライデンの魔神関連の情報は二つほどあります……」
ここでフーリエが語る情報をまとめると、
一つ目はライデンの近郊の村に魔神兵が現われたというものと、
二つ目はどうもライデンの評議会議員の一人に魔神が成りすましているという噂があるというものだった。
魔神兵(スポーン)は魔神での雑魚であるため、報償金が掛けられておらず、村人は困っているということらしい。
評議会の議員の一人が魔神であるという情報はガサネタの話もあり、噂の領域を超えていない。
「……もっとも、それは私たち『賢者の学院』分院がライデンで把握している情報で、他の国々へ行けば、もっと上位の魔神の情報があるはずです」
そう言って、フーリエは締め括った。
「賢者の学院」ライデン分院を後にする際に入り口のベルがまたカランカランと鳴った。
先頭のエーレアが一行を振り返る。彼女は真顔だった。
「今まで、私に付き合ってくれたけど、本当は私一人でいいんだ……。皆をこれから危険な目に遭わせてしまうかもしれないし……」
エーレアは変だった。アリシア、ディウス、ファラ、ピカチュウ、一人一人を見つめる。
【セイさんはまだ仲間でない扱いなので、エーレアは他人行儀です】
「……それでも、私に付き合ってくれる?」
エーレアはいつにない真剣な表情で、4人に問うた。辺りは夕闇に包まれて、街の灯りが灯り始めていた。どこからか、コオロギの鳴き声が聞こえてきた。
【YES OR NO ?】
>>103>>105>>106 >「ピカチュウ、良かったね! アラニアの賢者の学院のお墨付きももらえたよ!」
「あぁ、俺達が迷惑をかけてないと分かって、俺は凄く嬉しいぞ」
>「……それでも、私に付き合ってくれる?」
ピカチュウがエーレアの問いに答えようとした時、ピカチュウは煙のように消えてしまった。
「夢か……残念だったな、一緒に行きたかった」
ピカチュウが目を覚ますと、森の自分の巣の中の寝床にいた。
ピカチュウはエーレア達との出会いはよくできた夢と、自分の今の状況を見て理解する。
寝床から出たピカチュウは、寝ぼけた顔を洗うために水場に向かい、水面に映った顔を見て驚いた。
「顔にパンくず?夢じゃなかったのか?」
ピカチュウは空を見上げた。
終わり
残念、これからって時だったのになー
お疲れ!
次の展開になったら参加しようと思ってたらこれだよ
リアル事情なら仕方ない 仕事じゃないし
一ROMだったけどお疲れ
いいじゃないか、別の誰かがGMになって続ければ
GMはやめたけどスレは終わっていない
>>107 >「……それでも、私に付き合ってくれる?」
エーレアはそう言って、ピカチュウの顔を覗き込んだ。
ピカチュウは頷いたかに見えた。しかし、その瞬間、煙のように掻き消えた。
エーレアはその場に居たピカチュウの残影を眺めるばかりだった。
少し寂しそうな顔をしながらエーレアは呟いた。
「行っちゃったか……。やっぱり、ここロードスの生き物ではなかったのね……。元気でね……」
そうして、エーレアは再度、アリシアらの方を向いた。【続きます】
「私はあなたについて行こうと思うわ。どうせエリンディルからはぐれてしまったわけだしね……」
ディウスはそう言った。それに微笑むエーレア。
「私もモスから離れてしまったけど、魔神退治のためにあなたに付き合うわ」
ファラも頷く。皆の視線はアリシアに集まった。
「私は……」アリシアは口を開いた。「皆についていくわ。だって私が居なけりゃ、魔神のこと分からないっしょ」
そのアリシアの言葉につられて、使い魔の猫のミラもにゃあと鳴いた。心なしか嬉しそうだ。
エーレアはそれに微笑んだ。他の二人も頷く。
「じゃあ、私はライデンの近郊の村の魔神兵退治をしたいんだけど、一緒についてきてくれる?」
「「「いいわよ!」」」三人の声がハモった。
こうして、神官戦士と魔法使い二人と傭兵の4人の女連れの一行は激動のロードス島伝説の時代を生き抜くことになる。
「待ってくれ〜〜〜。俺も忘れないでくれ〜〜〜!」一人セイという男がこの4人を追いかけているが、それはご愛嬌ということで……。
4人(+1人)のこれからの旅はまた後ほど語ることにしよう。
【ロードス島伝説RPG 第一部 完】
GM ◆LYmbHjeU8g先生の次回作にご期待下さい!!
打ち切りかよwww
117 :
名無しになりきれ:
保守