【遅れてすまぬ!】
>84-85
>「わかったなり」
まっちゃは意外と素直に言う事を聞いて、外に出た。
屋根の上で待っていると――
>「おや、あれ程邪魔をするなと言ったのに、仕方の無い子達じゃのお…」
ついに姿を現したエセサンタ。
「エセサンタ! 全国を回ってまでしょうもないものを配るぐらいなら対魔族との最終決戦に備えて強力なアイテムを出せい!」
>「なら仕様が無い、邪魔するのであればわしも実力行使にでよう!」
エセサンタは、まっちゃを吸引しはじめた。
>「ふぉふぉおふぉ、この袋に吸い込まれるとわしの意のままに動くおもちゃになる!お前さんたちにはこのままもてない男達のプレゼントになってもらおう」
「なぬう!? それはいかん、まっちゃをプレゼントになど貰った日には命がいくつあっても足りぬ!」
カフェは、吸引袋の口を必死で締めて妨害しようとする。が――
「吸引力3倍!!」
吸引力の上がった袋に、まっちゃともどもあっさり吸い込まれた――。
そして、牧街が目を覚ました時――バカでかい袋が一つ、枕もとに置いてあるのであった。