1944
米軍上陸
mg42
シャーマン戦車
スツーカ
パンツァー
mp40
ロンメル将軍
モントゴメリー
10 :
名無しになりきれ:2011/09/15(木) 17:45:35.99 0
―― オペレーションオーバーロード
またの名を「ノルマンディー上陸作戦」
日本ではこちらの名が有名だろうか?
死傷者両軍合わせては約2万3千名
結果は連合軍の作戦勝ちだったが……
誰もが知っているだろう。
かのオマハビーチはもはや地獄であったそうだ。
水陸両用戦車27両は高潮の影響で浸水、
海岸にたどり着けたものは極僅かだった。
上陸用舟艇10隻も沈没。
そして立ち向かう敵は…熟練の第352歩兵師団だった。
軍曹曰く「崖までたどり着けたら勲章をやる」
11 :
名無しになりきれ:2011/09/15(木) 18:05:37.05 0
オマハ・ビーチ
07:00時
1944 6月6日 D-Day当日
機雷の上を上陸用舟艇が突き進む。
高潮のおかげでギリギリ接触しないようだ。
「うっ………オエェェッ!!」
乗員のひとりが嘔吐した。
「うわっ汚ねえ。こっちにかかったぞ」
「うるさい、静かにしてろ」
これだけの揺れだ、酔うのも無理はないが。
それでも荒れ狂う海を上陸用舟艇が突き進む。
「ウィルソン軍曹」
「なんだ?ジャクソン」
「…いえ…、なんでもありません」
「そうか?しっかりしろよ」
「あー、よく聞け!上陸したらとにかく走れ!
遮蔽物を利用しながら進め、途中で立ち止まるな!機関銃でハチの巣にされるぞ!
もうそろそろだ!出来る限りの準備をしておけ!合図をしたら走るんだ!」
「よーし、準備はいいな!?行くぞ!!
アルファ中隊、準備よ……」
準備よし、と号令しようとした瞬間、大きな衝撃に襲われた。
船が砂州に乗り上げたのだ。
『ピィィィィィィィィィィ!』
「ボートから降りろ!止まるな!行け!行け!行けー!」
やむを得ずエドワード大尉が笛を吹いて上陸号令を出す。
歩兵を下すため、前にあるハッチが開く。
乗組員はそのまま駆け出す。
そこへ敵の機関銃の銃弾が容赦なく降り注ぐ。
「ゔぶっ」
「しっかりしろ!!」
1人が胸を撃たれ、もう1人が支えようとする。
「そいつは放っておけ!!構うな!!砂浜まで走れ!!」
ドイツ野郎の機関銃が狙っているというのに、
沖の方に上陸してしまったのだ。腰のあたりまで海水が浸かっている。
これではゆっくりとしか進めない。負傷兵に構っていたら間違いなく…撃たれる!
「ぐあっ!」
案の定、頭を撃ち抜かれて倒れてしまった。
海面に死体が、またひとつ浮かび上がった。
「クソッ!!」
「軍曹ぉぉぉー!!このままでは全滅ですー!!」
「喋る暇があったら進めぇぇー!!」
13 :
ウィルソン軍曹:2011/09/15(木) 19:07:33.75 0
砂浜まであと少し、というところで予期せぬ事態が起きた。
「ゔっ」
飛び散る鮮血、殆ど全身を撃ち抜かれたエドワード大尉。
「大尉!」
「軍曹!私に構うな、行け…!」
「し、しかし…」
「生きて帰ったら…これを…」
大尉はポケットから家族の写真を取りだし、軍曹に渡した。
「……必ず、生きて帰ります」
「頼んだぞ…」
「おい、こっちだ!!隠れろ!」
無事砂浜までたどり着いたが、もはや地獄だった。
海水も砂浜も血で染まっている。真っ赤だ。
死体も動く物も全て機関銃で撃っているのだ。
突撃する兵士達がバタバタと倒れて行く。
「衛生兵!衛生兵!!」
「誰か、助けてくれええぇぇ」
「止まるな、進め進め!!ふぐっ!!」
「軍曹!」
「ジャクソン!無事だったか!!」
「88mm砲が狙ってます!危険です!」
「ここに居たらどの道犬死にだ!死にたくなかったら進め!行くぞ!」
銃弾と砲撃の嵐の中を突き進む。
go
内容がマニアック過ぎて一般人にはわからないネタだな
おい、続きは?
17 :
ウィルソン軍曹:2011/09/20(火) 15:05:05.53 0
「ママ、ママ…死にたくない…助けて…ママ…」
「おいお前!死にたくなければ前進しろ!!」
「…う……ああ……ママ……」
蹲り母へ助けを求める兵士を抱きかかえる軍曹。
しかしよく見れば兵士の目が潰れていた。
目があったはずの窪みからは
血が垂れ流しになっている。
「ちくしょう!お前はここで隠れてろ!あとで第二陣が来る!」
目をやられた負傷兵をM4戦車の残骸に隠す。
「軍曹、軍曹!もう駄目です!これ以上進めば全滅です!援軍を待ちましょう!」
「ここに居ても砲撃されて全滅だぞジャクソン!!崖下まで行けば的にはならない!」
「無茶です軍曹!!」
「これは命令だジャクソン!!」
「がっ」
「!? おい、ジャクソン?ジャクソン!!返事をしろ!」
ジャクソンが急にパタリと倒れた、こめかみから血を噴き出しながら。
砂がジャクソンの血で赤く染まって行く。
軍曹は何度も呼びかけたが、ジャクソンは返事をしなかった。
軍曹はジャクソンの瞳を閉じさせると、M4戦車の影から飛び出した。
18 :
ウィルソン軍曹:2011/09/20(火) 15:11:10.83 0
「ドイツ野郎に鉛玉を喰らわせてやるぞ!!」
軍曹は怒り狂っていた。
喚き散らしながらドイツ兵が陣取る崖へと走る。
「お前らも続け!!行くぞ!!進め進め!!」
後方の米兵に指示を出しながら突進する。
しかし、途中で軍曹は足を止めた。
「………ハハ………」
軍曹が後ろを振り返れば、死体の山があるだけだった。
着いてくる兵士など、1人も居なかったのだ。
軍曹ただひとり残して、全滅したのだ。
『おい…なんだあのアメリカ人は?急に止まったぞ』
『敵には変わりない、殺せ。やっちまえ』
崖上のバンカー内でドイツ兵達がMG42に弾薬を込める。
軍曹の目から絶望の涙が流れた。
19 :
名無しになりきれ:2011/09/20(火) 15:20:43.48 0
「………神よ………」
さっさと撃ってくれと言わんばかりに、腕を広げる軍曹。
『撃て』
MG42から弾丸が発射されると、軍曹はハチの巣になった。
軍曹は、まるで人形のように砂浜に倒れた。
即死だった。
『やったか?』
『アメ公は全滅だ』
『まだだ、見ろ…また来るぞ』
『ティーガーの用意は?』
『できてる、いつでもいいぞ』
『MG42不良多数!』
『早く直せ、敵が来るぞ!』
20 :
名無しになりきれ:2011/09/20(火) 15:38:39.51 0
第一波、ほぼ全滅。
軍曹が撃ち殺させる直前、
第二波、第三波と続々と米兵が上陸。
第一波と同じくMG42の機銃掃射に晒された。
ドイツ二等兵曰く、「砂浜に押し寄せるのは、海の波ではなかった。人の波だ。」
21 :
名無しになりきれ:2011/09/20(火) 15:53:04.92 0
次はアメリカ視点?ドイツ視点?
見てる人居たらどっちか選んでもいいよ
じゃ、ジャーマンで
独で
第二派の話
銃撃が止んでる?
銃声や爆音と言った物騒な音は聞こえてはこない。
第一派がほぼ片づけ、今ごろ土産でも探しているだろう。
海兵隊に志願して、二年半もたった。
軍服も血や砂で汚れ、同期の仲間達も退役した奴も多い。
「出たら、散開しろ。三人以上で固まるといい的だ。」
「ナチの豚どもは今ごろ泣きわめいていますよ。」
「コナー。油断するな死ぬぞ。」
「へいへい、分かってますよ。小尉、土産の横取りは無しですぜ〜。」
「なにバカ言っている。全員集合地点に集まれ。」
不気味に静まり返った戦場に兵士達は飛び出す。
扉を開けると同時に、前列の兵士の脳天が吹き飛ぶ。
何が何だか分からず混乱する中で小尉が叫ぶ。
「海に飛び込め!!!」
時は遅く、兵士の半分以上は、ヒトラーの電気ノコギリに粛正されていた。
海の水深かなりのものだが、血で染まっている。
「助けてくれ、俺は泳げないんだ。」
「バカか?何で海に飛び込んだんだ!!」
突如として爆発音が響き、兵士の下半身が吹き飛ぶ。
地雷がそこらじゅうに仕掛けられており、うかつに足を付けない。
「スミス!!援護するんだ!!!」
「地雷がある。ペイトンズ、動くな!!」
「はぁ聞こえないぞ。」
爆音が響くと、大柄な一等兵が吹き飛ぶ。
一か八か。ナチのバカには撃たれたくはない。
「クソったれがぁぁぁぁ!!!」
腹を撃たれた。
誰に?ナチの野郎じゃない。近距離だ。
自分の小銃から煙が出ている。
倒れると同時に地雷を踏み、爆発した。
誰だよお前
面白そうだから書いてみた書き手。
ドイツ側マダー?
29 :
10:2011/09/21(水) 18:31:25.18 0
今書いてるからちょっと待って
別にノルマンディーって限定してるわけじゃないよね。沖縄戦でもいい?
独逸まだー
32 :
リキッド:2011/10/30(日) 09:22:25.89 0
俺のKD75個得てるけど?
中国?