ファンタジーロボット大戦3

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33飛陽代理
「出た!ドンピシャでござ、う!?」
雲海を抜け出たシェンロンを撃とうとすると、飛陽がよくやるモノよりも一段強力な爆発が一両目を
容易く吹き飛ばし更に誘爆の煽りを受けて二両目の車体が激しく揺れる。

(ちいぃ!分離したからもしやと思ったでござるが、案の定自爆しやがったでござる!)

自爆特攻は戦闘において非常に効率的な攻撃であるが、人的な被害が伴うものである。ならばその
損害を出さずに行えるのならば使わない手はない。自動操縦でなくとも分離ができる部分には
自爆装置が仕込まれていると思って良い。今回はまんまと相手にしてやられた形だった。

(かけ上手はかけられ上手とは良く言ったもんでござるな)

大分位置がズレたがまだ飛陽の射程内から外れた訳ではない。照準を定め直して再度砲撃の準備を
していると、それは起こった。手近な穴から地下の坑道で発掘作業をしていた機械猿たちがワラワラと
出てきたのである。街を出たと思っていたがどうやらここはまだ郊外の辺りらしい。

思ったよりも広いドリランドの街と隅々まで行き渡った地下道に感心するが今はそれどころではない。なんと
手近な穴から出てきた彼らは飛陽を見るなり群がってきたのだ。