【三国志】許都の草庵【千客万来】

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1荀文若 ◆WKIsEHu24Q
やあ、これは……。今日はまた、珍しい客人があったものですね。
よくおいでくださいました。

私、漢朝の臣にて、姓を荀、名をケ、字を文若と申します。
現在、ここ許都(許昌)にて政務のかたわら、草庵を構えて住み暮らしております。
茶飯なり酒肴なりを供し、気楽に歓談しつつ、諸国の賢者勇士はもとより
一夜の旅客の皆様にもお寛ぎいただければと、そう願っております。

とはいえ、今は乱世。
隣家の平穏と許都の安寧を守るためにも、無法は看過し得ません。
最低限度のお願いがございますゆえ、悪しからずご承知おき願います。

――荀ケからのお願い――
(壱)後漢末期・三国時代のどの勢力・組織に属する方でも歓迎いたします。
   魏など各国の武将に限らず、許昌市民でも旅人でも流民でも、誰でも結構。
(弐)新規参加(長期逗留)はいつでも歓迎。
(参)刃傷沙汰・暴行・略奪等は厳禁です。質疑応答・論戦・一騎討ちは可。
(四)たとえ敵同士であれ、ここでは一切の怨恨・政治的対立は抑えて話しましょう。
(伍)演義が基本。
   進行に応じて荀ケは歳をとり、状況も変わりますが、特に気にしないでください。
2荀文若 ◆WKIsEHu24Q :2010/11/25(木) 19:57:25 0
光和末(第7、西暦183)年 荀ケ20歳――


出だしから、少々堅すぎましたか。失礼いたしました。
私はこうですが、どうぞ皆様には気楽にお話しください。
これも気質でしょうか、物事の初めくらいは何事も威儀を正して望まねばと
ついつい力が入ってしまうものですから。

粗末な茅屋ですから、皆様にも好んで足をお運びいただけるとも思えませんが……
ともあれ向後、よろしくお願いいたします。
3名無しになりきれ:2010/11/25(木) 21:01:38 0
荀君、世の中には王佐の才の持ち主が二人いる

それは…

君と余だ!
(ピカッ…ゴロゴロ…ドガシャーン!)
4荀文若 ◆WKIsEHu24Q :2010/11/25(木) 21:24:38 0
ふう、曇り空か……。
これは今夜中にも一雨降り出すかな。

党錮の禁、未だ解けず。天下に怨嗟満ち、大乱の兆しあり……か。
せめてこの許昌だけでも平穏が保たれればいいんだが。
さ、粥をお持ちしました。よろしければ夜食に召し上がってください。

>3
は、はは……。いいえ、まさかそのような……。
これまでいささかの知識を蓄え、経世済民の道を私なりに考えては参りましたが、
そもそも「王佐の才」とは天下の王者を輔佐し、世を安らかにする賢者の誉れ。
貴君はともかく……私などは、とてもその器ではありません。

それほどの才があるならば、そもそも何故、わが志は時処を得ないのか?
王佐と称えられるほどの国士にして、漢の世の乱れを捨て置けましょうか?
買いかぶりと存じます。……お戯れなさいますな。
5名無しになりきれ:2010/11/25(木) 23:37:42 0
この頃って、まだ土器だっけ?
お粥は食べられても、ふっくらした炊きたてご飯は食べられないのかな…
6名無しになりきれ:2010/11/26(金) 18:19:50 0
仕えるならどんな人がいいかのう
7荀文若 ◆WKIsEHu24Q :2010/11/26(金) 19:21:14 0
こんばんは。今日はなかなか冷え込みますね。
にしても、ふうむ、昨日は夜半から激しい雷雨になりましたから……
今日の空模様もどうなることかと思いましたが、幸い、日中は晴れましたね。
許(昌)はわりあい治水はいいほうなのですが、それでも何事もなくてよかった。
早く中央の混乱が静まり、行政統治が行き届くようになるといいのですが……。

>5
ああ、いやいや。どうぞご心配なさらずに……。
わが邦では殷代から青銅器も作られておりますし、我が家にも土鍋はありますから。
昨夜は夜食ですから、あまり重くならないほうがよいかと思い粥にしましたが、
炊いた米飯がよろしければ、夕餉に早速お持ちいたしましょう。

ただ……このところ各地で不作が続いていることもあります。
今年はここ許も例外ではなく、米の出来高も味も、決してよくありません。
お気に召しますかどうか……。

>6
……それは、貴方が、でしょうか。それとも私の?
そうですね。私がお仕えするのであれば、民の苦しみを思いやり、戦乱を鎮めて
漢の治世を平らかにすることのできる方を、と願ってはおりますが、なかなか……。
何事も、思うようにはいかないものですね。

とはいえ、諸州の牧(長官)や太守にも、有力な方は多くおられます。
大将軍の何進どのを筆頭に、代県の劉焉どの、北平の公孫讃どの、
河南の孫堅どの……。賊は相手にせずとも、才覚次第で仕官は叶いましょう。
どなたか、目星でもつけておられるのですか?
8名無しになりきれ:2010/11/26(金) 20:14:51 0
そんなの文ちゃんの仕官先に決まっておるわ
9名無しになりきれ:2010/11/26(金) 21:14:20 0
中央に仕えるなら、まずは十常侍に付け届けしないとね
奴らに睨まれれば、どうなることやら…
10荀文若 ◆WKIsEHu24Q :2010/11/27(土) 19:52:45 0
こんばんは。何やら雲行きが怪しくなってまいりましたね……。
冀州・鉅鹿のあたりが昨今、何やら騒がしいようです。
民間信仰の一つ「太平道」を奉じる一派が、教祖の張角を首領に戴き、
民衆を中心に各地で劇的に教勢を伸ばしているとか。
かなり過激な扇動も行われているようで、州郡でも警戒しているといいます。

これもすべて、貧困に喘ぐ民の塗炭の苦しみに発するもの。
この先まだまだ荒れるのでしょうね、漢の世は……。

>8
はは……いや、それは失礼いたしました。

私も、敬服すべき卿士を幾人か見出してはおります。
たとえば尚書の盧植どの、議郎の皇甫嵩どの、司徒の王允どの……。
それぞれに高い声望があり、力量も実績も経験も豊かな方々です。
しかし、いずれも大権を擁して漢の再興に乗り出すような方ではありませんし、
またお三方では、これからの新しい時代を切り拓くというわけには参りませんでしょう。
私がいま少し早く生を享けていれば、お仕えすることもあったでしょうが……。

>9
……淫風乱倫世を覆い、宦官の害甚だし。
利もあるにせよ、国を乱し誤らせ、ついに災いをもたらすは宦悪の常……。
春秋の豎(じゅ)チョウ、秦の趙高らの例を引くまでもございません。

臣の生家、荀家も「名家」に数えられる士族の一つ。
縁故と売官による、当世風の立身出世を知らぬとは申しません。
しかし臣も士太夫のはしくれ。末席といえど清流たるの志を曲げようとは思いません。
朝野には心ある人士もおります。十常侍に媚びずとも、いずれ道は得られましょう。
「沽らんかな、沽らんかな。我は賈を待つ者なり」……今は雌伏し、時を待つと致しましょう。
11太平道信者:2010/11/27(土) 20:20:50 0
お主も太平道に入信しないか?
12名無しになりきれ:2010/11/27(土) 20:56:20 0
基本三国オンリー?
13名無しになりきれ:2010/11/29(月) 18:11:10 0
何進「黄巾の包囲網を打ち破れー!! 賊軍どもを思い上がらせるなー!!」
14荀文若 ◆WKIsEHu24Q :2010/11/29(月) 19:27:36 0
中平1(西暦184)年 荀ケ21歳――

おお、なんと目まぐるしい展開でしょう……!!
私の読みさえもはるかに超えて、いよいよ黄巾賊が蜂起したようです。
その勢い、まさに燎原の火のごとし。賊徒は瞬く間に各地の政庁を抑え、
ここ許都も張角の弟、張宝らの軍勢により制圧されてしまいました。
いや……もう少し平和な日々が続くと思っていたのですが……。

まあ、よいでしょう。こうなればやむを得ません。
しばらくは息をひそめている他ありますまい。

>11 太平道の信者
はは……いや、これはこれは……。
我らは凡愚の衆生、魂の救いも無論、大切なことというのはわかりますが……
私の願いは王者に仕え、政を正して戦乱を鎮めて漢の世を平らかにすること。
欲するところが異なる以上、貴君らと共に歩んだとて、お役には立てますまい。
武運長久をお祈りさせていただきましょう。

>12
ふうむ。三国時代の人物のみか、それとも三国(魏・呉・蜀)の人物のみかと、
どちらの意味に解するかで答えは分かれ得ましょうが……。

かつて春秋は晋の士・豫譲(よじょう)は、恩人・智伯の仇を討つに際して
「士は己を知る者のために死す」と申しました。
この乱世にあって、人を相知ること、ましてや同伴の士を得ることは難しいものです。
瑣末事のために知己を逸するは、この文若の本意にあらず……。
どうぞ、皆様のよいようになさっていただきたい。
15荀文若 ◆WKIsEHu24Q :2010/11/29(月) 19:29:07 0
いや、少々格好をつけすぎだったかな……。
皆さまには何事も気楽にお考えくださって結構ですよ、と。
いついかなる時も、そのようにと申しておきます。

>13 何進どの
ふむ……。何(進)大将軍が動かれたか……。
賊軍の勢いがすさまじく、後手には回ったものの、まずまず速い対応と言えよう。
有力な将軍が前線に派遣されたと聞く。この分だと鎮圧は案外早いかもしれない。
よい参謀がついていたのかもしれないな。

いや、何しろ大事です。動静を注視するに越したことはなさそうですね。
もっと詳しい情報が欲しいところですが……。
16名無しになりきれ:2010/11/29(月) 19:41:33 0
こうなったら、もういっそ地上の大乱を捨てて山にでも籠ろうじゃないか
仙術を極めれば、霞を食べてても生きられるらしいぞ
17名無しになりきれ:2010/11/29(月) 20:31:19 0
全ての道はローマに通ず!
この許都とて例外にあらず。
西はアルビオンから東は倭国まで、
海の道、山の道、砂漠の道を超えて世界は繋がっているのです。

というのが祖父の口癖でしてね。
大秦国まで絹を売りに行ったことばかり自慢しておりましたよ。
18名無しになりきれ:2010/11/29(月) 23:08:49 0
人心を癒し正道へ導くべき信仰の道を
事もあろうに戦の道具とするとは…。
これではこの国の人々の信仰の道は閉ざされたも同然。
例え千年万年の時が経とうとも、黄巾の為した所業は歴史から消えぬ。
やれ、かの教えは黄巾の如く世を乱す、との一言で
王の意に沿わぬ信仰は廃されていく事であろう。
あな悲しや。
19荀文若 ◆WKIsEHu24Q :2010/11/30(火) 19:38:16 0
こんばんは。……おお、ご無事で何より!
このような情勢です。心配しておりました。

あれから、黄巾討伐軍の陣容がおおよそですが伝えられました。
朝廷では枝葉よりも黄巾の主力軍を撃滅することに断を決したらしく、
盧植どのを北中郎将に任じて張角の本隊がいる冀州方面へ、
皇甫嵩どのを左中郎将、朱儁どのを右中郎将としてそれぞれ豫州潁川方面へと派した模様。
もう一人、左中郎将には涼州の董卓どのが充てられたという話ですが……。

>16
ははは、世を捨て仙道を極める、ですか……。
そうしたいという気持ちもまったくないというわけではありませんが、
あいにく、仙術も道術も方術も、私によくなし得るとは思えませんもので……。
また、独り隠棲し、身を清めてよしとするは、孔子の堅く戒めるところ。

微子に曰く「天下に道あらば、丘は与に易えざるなり」と……。
臣もこの道に従いたいと思います。

>17
ほう……!! 絹の道を越えて、そのような遠方の地にまで。
いや、それはまことによき祖父御を持たれましたな。
世界は広い。わが邦におさおさ劣らぬ大国も、小さくともよき国もございましょう。
私もいつかまだ見ぬ国に足を運んでみたいものですが、
そのためにはまず海内の安寧ですな。ははは……。

商業と通商は国の基……。
民の暮らしを上向かせるためにも、いずれ主君を見出だした時には
心がけたいと思います。
20荀文若 ◆WKIsEHu24Q :2010/11/30(火) 19:40:16 0
しかし、賊軍の勢いは強い……。
官軍にはよき将がおり、兵の練度でも装備でもまったく比較にならぬとは言え、
兵力の差は大きく、民の苦しみを救わんとする彼らなりの大義もある。
いずれは鎮定されるにせよ、いましばらくは苦戦が続こう。

国難にあたり、手をこまねいて傍観することしかできないとは……。

>18
……残念ながら、仰る通りにございましょう。
真に大義があるならば、乱ではなく治をもってこそ、正義をなすべきところのもの。
信仰の自由を犠牲に供し、剣戟をとって戦う他にも道はあったはずなのです。
歴史は黄巾に与した人々を許すことなく、永く裁きましょう。
張角、そして黄巾の人々の願いは、私とて痛いほどによくわかりますが……。

天道、是か非か。
まことに、愚かな我ら人間には、天地の理を知ることは難くございますね。
21名無しになりきれ:2010/11/30(火) 20:23:14 0
妖術など恐れるな、進めーーー!!!
22名無しになりきれ:2010/11/30(火) 20:41:27 0
近くに良い桃園がある
そこで義兄弟の契りを交わそうじゃないか
23 【凶】 :2010/12/01(水) 15:37:12 0
!omikuji
24名無しになりきれ:2010/12/02(木) 01:52:08 0
盧植殿が捕まったという噂を聞いたのだが
25名無しになりきれ:2010/12/02(木) 23:41:29 0
けいろく
けいろく
26荀文若 ◆WKIsEHu24Q :2010/12/03(金) 19:28:07 0
こんばんは。風が激しく吹いておりますね。
このような粗末な茅屋(あばら屋)ですと、冷えましょう?
中原も、北方に及ばぬとはいえ冬の寒さはなかなかに厳しい。
くれぐれもご自愛ください。……毛布でも出しましょうか。

そうそう、この間お話したことについてですが。
涼州の董卓どのが任ぜられたのは「左中郎将」ではなく「東中郎将」でした。
いや、私としたことが誤りに気付かぬとは。……慌てていたのでしょうか。
失礼いたしました。

>21
……こちらにも連日、官軍苦戦の報が伝わってきております。
張角をはじめとして、賊軍には何やら怪しげな術を使うものがいる模様。
緒戦はなおも敵に有利と聞いております。……なんとも危ういことですな。
各地の牧や太守の軍も出ているのですが、思わしくないようです。

こちらでも、妖術を恐れず突撃した官軍の一部隊が敗退したとのこと。
侮りがたしは太平道、黄巾の徒ということか……。

>22
可(いいのかい)? 汝喜随来我(ホイホイついて来ちまって)?
我為人即好喰無衆道気(俺はノンケでも食っちまう男なんだぜ)?

……まあ、それは冗談といたしましても。
義兄弟の契りですか……。いや、どうしたものでしょうか。
一度契りを交わしたとあれば、後に別れるようなことになっては世のもの笑い。
それは互いの人となりを見極めてからでも遅くはありますまい。
もう少し時を待ちましょうか。

>23
……心中、お察し申し上げます。
まあしかし、卦というものは古来「当たるも八卦、当たらぬも八卦」。
あまり気に病まれる必要はありますまい。
むしろ凶とわかっているならば、身を慎んで難を逃れることもできましょう。
物事は何事もぷらすにとらえたほうがよろしいかと……。
27荀文若 ◆WKIsEHu24Q :2010/12/03(金) 19:30:15 0
目下、官軍の主力は各所で敵を破り、日々に陣を進めていると聞く。
しかし、辺境では白波や黒山などの賊が続々と蜂起して州郡を脅かしている。
状況は予断を許さないと見るべきだろうな……。

>24
……盧(植)将軍が!? まさか……。
閣下は志高く公明正大な為人。優れた儒将としてその名声は海内に轟いております。
軍を率いては善戦して張角の主力軍を着実に追い詰め、制圧まであと一歩というところで、
その功績は朝廷でも高く評価されていたはず。
罪されるべき理由があるとは到底思えません。それが一体、なぜ……。

……もしや、またしても十常侍がなにか企んだか?
ここで盧将軍が討伐の任を解かれては、官軍がまた劣勢に陥る恐れがある。
いけませんね。背後関係を調べる必要がございましょう。

>25
けいろく? ……「けい」さん家の六男坊ですかな?
それとも、鶏の肋骨のことで?

ちょうどよかった。今夜はなかなかに冷えますから。
暖を取れればと、今、鳥ガラの汁を作っていたところだったのですよ。
そうか……。出汁の匂いがそちらまで行っておりましたか。
もうすぐできますから、いましばらくお待ちください。
28名無しになりきれ:2010/12/03(金) 21:21:38 0
一族の荀攸さんも才能あるよね
荀ケさんと、どっちが優れてるんだろうか
29戯志才 ◆5/2kkxYfkE :2010/12/03(金) 22:45:38 P
>>27
──許の東市を一人の男が悠然と歩いている。歳は若干を出たばかりだろうか。
その若さを表すように、眸を炯炯と輝かせ、ぷっくらと出た頬には紅みが差している。
崩して着慣らした衣の裾を夕刻の風に靡かせて、すかした様子で市の喧騒も路傍の花。

男が歩いた後には、微かに蟲惑的な花の芳香。
鼻の効く都会の娘さん方は、センスの良い香を纏った郎君は何処? とばかり、
おしゃべりを止めて振り返る。

日暮れ時の紫の空に、地上では居酒屋の紅い燈籠。立ち上る色彩の景。
ここは東市。世間の暗鬱を他所に、人々が浮かれて騒ぐ場所。  ──


…酔わんな。妓楼の青衣ちゃんをからかって、財布を軽くする余裕もなし、とくれば……。

ちっと、あいつをからかってみるかな。
くっくっく……。


──郎君、含み笑いをすると歩みを西南へ。平康の東門を入り、鳴珂曲を過ぎれば、
目当ての草庵はそこにある。家主に聴こえるよう、深く艶やのある低音で朗々と呼ばわった──


『中平中、荀家に荀文若なる者あり。雋朗にして詞藻有り、迥然として群せず、深く時輩に推伏せらる……』

そうして、相変わらずこの草庵で隠士の真似事かな? 躰も脳漿も疼いていように……。
いやあ、久方ぶり。ふとこの近くまで立ち寄ったんでな。
此処はいい。お前さんの実家に行くと、無言の非難の視線が痛いんだ。

勿論、上がってもいいだろう?
くんくん……おっ、今日は鳥のダシで作るのかい。
30名無しになりきれ:2010/12/03(金) 22:58:30 0
シャッシャッホウ
31名無しになりきれ:2010/12/04(土) 19:31:14 0
戯志才さん!
史実には曹操に気に入れられていたという記述がありながら
演義では一切出番をもらえなかった戯志才さんじゃないか !
32荀文若 ◆WKIsEHu24Q :2010/12/04(土) 19:44:48 0
こんばんは。……今日も冷えますね、風が強い。
張宝配下の軍は、今のところ住民を害する気はないようですから、
まずまず市中は落ち着いておりますか……。
賊徒の気まぐれの内に寸時の安堵を得ていると思えば、これも皮肉なものです。

ん、……どこからか花の香りがする? ふむ……。
珍しいな。ここを女人が訪れるなど、滅多にないことなのだが。
さ、汁ができておりますよ。よろしければ召し上がってください。

>28
ふむ……。公達どのですか? そうですねえ……。
今は大将軍の何進どのに出仕しているのでなかなか好きには会えませんが、
我ら二人、相見た時には人事を論じて縦横、飽きるところを知りません。
血筋というか、気質なのでしょう。互いに考え方も結論も似ている時が多いのですが、
その頭嚢の冴えには驚かされることが多うございます。実に精密に考え、読みも鋭い。
特に軍略においては、とても私では及ばぬほどの知略を示されますね。

どちらが優れている、というよりは、互いに学ばされる関係と思います。
よき師表ですよ。……公達どのときたら、私よりも年上のくせに甥なのですが。

>29 戯志才
……有朋自遠方来、不亦楽乎 (朋あり遠方より来る、また楽しからずや)!
瀟洒な声に佳き香り、ふらりと誰が来たかと思えば君か、戯志才……!
よく無事で。元気そうだな……君ときたら、相変わらずの不養生と思しいが。
ふふ、どうせよくないことでも考えていたんだろう?

さあ、早く上がってくれ。君とは語りたいことがたくさんあるんだ。
いい出汁が出ているよ。そうだな、米も炊いてあるから、煮て雑炊にしようか。
粗末なものだが酒も茶もある。まずは胃を満たして体を温めてからだな。
風呂がよければ湯も湧いているぞ、さあ……。
33荀文若 ◆WKIsEHu24Q :2010/12/04(土) 19:48:10 0
ああ、いけない。気ばかり急いて、私ときたらどうも……。

ちょうどよい機会です。……皆様にもご紹介申し上げましょう。
これ(>29)なるは戯志才と申す者。私と同郷で、ここ豫州・潁川の生まれにございます。
風流人にして学才あり、頭もすこぶる良い男なのですが、この若さで隠者を気取り、
仕官や富を求めるような俗っ気ひとつない、少々困った奴でして……。
(まあ、これで気性は悪くない男だと、私は思っておりますが……)

皆様にも以後、どうかよろしくご懇意に願います。
ご覧の通り小憎らしい口も叩きますが、照れて斜に構えているだけですから。
……多分。

>30
山田ー!!

……ふふふ。私はびーむなんて出せませんよ。
というか軍師が単身で敵に斬り込むなど、本来はあり得ないことでしょう。
呂尚、子房の昔より、智者は帷幄の内に謀をめぐらし、勝ちを決するが常……。
将や幕僚が自ら剣を取って戦うのは、戦勢の不利を意味するものでしかない。
けっ、決して前線に立つのが怖いわけではありませんよ?



隠士を気取っているのではない。
疼いているのでもない。……憂えているんだよ、僕は。
千々に乱れ行くばかりの、この漢の世を。民草の苦しみを。己の無力さを。
……だがやはり、そうも見えるか。そうだろうな……。

ああ、我已牟哉(やんぬるかな)。
34名無しになりきれ:2010/12/04(土) 22:25:41 0
万里の長城があれば、北からの攻撃は万全ですよねー
35戯志才 ◆5/2kkxYfkE :2010/12/05(日) 03:59:23 P
>>31
ああ、御機嫌よう…紹介に預かった、戯志才だ……にっ!

──戯志才、紹介に応じて芝居がかった礼を取り、白い歯を見せて笑んだ──

全く、痛い所を突いてくる奴だな?
お蔭で『光栄三国志』では「誰?」と言われ続けるのにも、慣れてしまった。
さらに死んでも某「純粋軍師」登場の「旗」にしかならんのだから、己の在り様も考え物だな。

…でもな、逆に考えてみろよ? その事実を逆手に取って、
俺は此処では羽根を伸ばして好きにしたところで、然程問題にならんのだ。

例えば


『豚のような悲鳴をあげろ…』


と笑いながら、
敵軍を蹂躙しようが、何をしようが……


…何、此処では刀傷沙汰は厳禁?
36戯志才 ◆5/2kkxYfkE :2010/12/05(日) 04:01:09 P
>>32-33
くくっ、咄嗟に『論語』を引いてくるとは、さすが荀君だね。
だが「君之所読者、古人之糟魄已矣〔『荘子』天道 〕」という言葉もある。
机の上の勉強と実践を両立できるよう、互いに研鑽せねばね。

おいおい、よくない事とはご挨拶だ。まあ、外れちゃいないぜ……にやっ
そんな俺に、至れり尽くせりのもてなしをしてくれる君だ。本当に、いつもいつも世話になる。


(憂えているんだ、との言葉には)

くっくっくっ……わかっているよ。君が、雲や霞だけを食べて生きていけるような柄かい!
これだから荀君はからかい甲斐があるんだ。一々、そうやって真面目に答えてくれるんだから。

実際、君の処世は理に適っていると思うね。その乱れ行くばかりの世にあって、人材は玉も石もごちゃ混ぜだ。
これぞと言う人物に会えんのに無理に世に出れば、命が危ないばかりか、匹夫の遊戯の片棒を担ぐ羽目になる。
…まあ、進退に関することは、荀君と俺の思いは同じだろうから、一々並び立てても面白くあるまい……にっ!


…もぐもぐ…それにしても、むしゃ、ここで喰う雑炊は絶品だ。
心の中まであったまる…

(それだけじゃないぜ、荀君よ。この草庵、掃除も行き届き趣のある住まいにしてるじゃないか。)
(客が来るからと用意するんじゃなく、いつ来ても良いようにと心掛けてるから、居心地が良いんだよ。)

なあ荀君よ、この草庵をそのまま広げて大きな天下にしたら、
それは皆が住みやすい、綺麗な世の中になるんだろうな。

俺にもそういう野心はあるんだが、困った事に、それを託せるような人物をまだ知らないんだよ。
俺の眸を釘付けにし、俺の魂を夢中にさせる……激しい恋をさせてくれるような主君をな。
37名無しになりきれ:2010/12/05(日) 18:16:31 0
僧は推す月下の門…
否、敲く、のほうが良いだろうか?
38荀文若 ◆WKIsEHu24Q :2010/12/06(月) 19:45:56 0
こんばんは。……今日は朗報がございます。
潁川に官軍が進出し、賊の支軍の撃破に成功したようです。
勝将は沛(はい)国ショウ(言焦)県の人、騎都尉の曹(操)孟徳どの。
太尉・曹嵩どののご子息と聞きました。なかなかの人物のようです。
また、義勇軍として参じた者に、琢郡の劉(備)玄徳の名が見えました。

この分であれば、許都が賊の支配から解放される日もそう遠くはないでしょう。
討伐軍の将として名の挙がったお二方のいずれも、まだお若い。
何やら、時代が大きく動き始めるような予感がございます。

>31
おやおや、これはなんとも容赦のない一言ですね……。
皆さま私に対してはお優しいのに、戯志才には手加減がなくておられる。
まあ人徳の差、ということにしておきましょうか。……ふふふ。
……しかしだな戯君、これは笑い事じゃないぞ?
わけのわからないこと(>35)を言ってごまかしていていいのか?

>34
残念ながら、そう簡単ではございますまい……。
「万里の長城」などと大仰に言うと何やら大層な代物に感じられますが、
実際は簡素な土塞、馬や人が越えられぬ程度の高さの壁に過ぎないのです。
蕃夷、特に匈奴などは、漢代にもしばしば長城を超えて北境を侵しております。
まあ、国内が乱れれば、外への守りが疎かになるのも道理でしょうが……。

かの武帝の御代、李陵どのの軍が匈奴に敗れた国難をご存じでしょうか?
長城があるから守りが安泰であるのではない。それを生かすも殺すも人です。
政がよく内を治め、軍を整え、国威の盛大を示してこそ、備えは備えとなりましょう。
39荀文若 ◆WKIsEHu24Q :2010/12/06(月) 19:50:58 0
長城を築いた秦の始皇帝は、何百年もの長きにわたった春秋戦国の戦乱を鎮めました。
先に出た万里の長城も彼の命によるものですし、
政治に軍事に、その功績は確かに偉大であったかもしれません。
……しかし彼の君は、法はよく整えましたが、その徳を輝かせることをしなかった。
結果、王朝はわずかに二代で滅んだのです。

漢はその教訓を生かすのでなければなりますまい……。

>36 戯志才
ふふ、荘子か……。なるほど、君にはいかにも老荘の道が似合っているよ。
私も君に対しては、儒家の伝道者として振る舞うのはやめたほうがよさそうだな。
……しかし、あれだな。世話になると言っておきながら、結局はからかうのか?
まったく……。ほら、お代わりだ。普段は小食のくせに、うちに来るとよく食うんだな。
普段からもっと体に気をつければいいものを……。

……述而第七に曰く「用之則行、舎之則蔵。唯我与爾有是夫」
(用いられれば進んで自分の正しいと思う道を実践し、用いられなければ世の中から隠れる)
これくらいは、特にそう珍しいことでもないさ。

もし私の理想通りの世の中になったらなったで「息苦しい」とこぼすんだろうに……。
しかし君ときたら、詩心が豊かだね。君臣の道まで「恋」に見立てるとは。
詩経の相聞歌もかたなしだな。……まあ、実際のところ、私だって同じ気持ちなんだが。
(だが……君臣の関係とは、そこまでいいばかりのものでもないだろう……)
中華は広い。人士がいないわけじゃないんだ、今はとにかく時を待つことだろう。
今すぐには難しくとも、五年、十年の先には、必ずやこれはという人物に巡り合えるはずだ。

>37
……ふむ。「推す」もよいでしょうが、私は「敲く」が好きですね。
ほのかな月明かりの下、静寂を破って音が鳴り響く……。
音が入るほうが、状況の変化と韻律が際立ちましょう。
さて、戯先生。……どうご覧になりますかな?
40名無しになりきれ:2010/12/07(火) 03:14:45 0
黄巾の方から札をもらいましたよ
なんでも、これでどんな病も治せるんだそうです
貴方にも一枚差し上げましょうか?
41戯志才 ◆5/2kkxYfkE :2010/12/07(火) 11:16:30 P
>>38-39
ふん…木っ端には何とでも言わせておくさ。くくっ…>>31も木っ端でなければ、いずれ分かるだろう。

それはそうと、儒だろうと、老荘だろうと、結局極めてみれば頂は一つなんだろうな。
頂の見えん峻厳な霊山を、それぞれの道から登っているのと同じ…どの道から登るが上と張り合うても仕方ない。
「極める」なんて、面倒臭いから俺は遠慮するがね。

おう、済まんな……にぃっ……一椀目を食べ終えた頃を見計らってのお代わり。いい味だ。
鳥ガラの出汁と塩だけで仕立てた質素な雑炊が、何よりも美味い!!
…完璧だ。くくっ…何氏の璧より完璧だ。
もっとだ。俺の胃袋は、もっともっと欲しているぞ!!

むしゃ…はぐ……ふん、余計なお世話だ。はふっ!、はふっ!…本当に美味い物でなければ、
なんでこんなに喰おうという気になるものか!!
料理は対話だ!!勝負だ!!…一回一回の味が、己の心を映す鏡だ!!

心が尽くされていれば!!ありあわせの物であろうと第一級の食材でなかろうと、
こちらの心にずしんと響くのだ。躰からわだかまりを追い出し、明鏡止水の境地を味わわせてくれるのだ!!
あぁ、美味い!! 本当に美味いぞ!!!

…はぁ、もう喰えん。こんなに喰ったのは、久方ぶりだ。
くっくっくっ…だから此処に来るのはやめられん。第一級の贅沢ができるのは、此処を置いてない。

荀君、今日は良い夜だ。今日は本当に良い夜だ。…美味い料理で心地よくなった躰に、
今度は茶を流し込んでやりたい。
初めの一杯で唇を潤し、二杯目は孤独を打ち破り、三杯目で臓腑に染み渡り、四杯目は心地良い汗が流れ、
五杯目で無の境地を拓き、六杯目でもはや不死の世界を見、七杯目は…いや、もう飲むことができん!!
そんな、あの妙なる飲み物が此処にあるなら、出してくれ!!

…五年、十年の先か。ふん、それまでは、日がな一日好きなように暮らしているさ。
曹操に、劉備か。劉備の名は知らんが、曹操は昔から何かと人の口に上っていたな。
洛陽の鬼の北部尉。頓丘の目覚しい統治。治世の能臣、乱世の姦雄。どうやら、虚名ではなかったということかい。
俺を昂ぶらせ、「ここ」を勃たせてくれる奴なのか…奴の動向にも注目してみるかな。
42戯志才 ◆5/2kkxYfkE :2010/12/07(火) 11:17:39 P
>>37>>39
先生ってお前…くっくっ、詩。詩作か。それなら俺も、「僧は敲く月下の門」が好きだ。
そこは隠士の隠れ家。訪なう人を、さやかな夜風が迎える…

──戯志才は眸を閉じ、>>37の情景を思い描いては呟いた──

月星の見る夢が、荒れて雑草の茂る小道に光を投げかける。
背筋を凍らせるような青、幽玄の青。
その小道の先には庭がある。
庭の中ほどには桑の巨木があって、鳥が疲れた羽根を休めている。
その下にこぢんまりとしつらえた家が一軒。
池もあって、辺で本を読んだらさぞ楽しかろう…

そこを訪れた一人の僧。この詩を一枚の絵画としてみるなら、荀君の考えが一番良かろう。
同じ事を言ってもつまらんから、俺は別の見方をしようかね。

…この僧、何者なんだろうな。隠士の友達で、旧交を温めに来たのか?
だったら、気持ちも逸るだろう。滅多に会えぬ友に早く会いたい、もうすぐ会えると。

ドンドンドン…

そうして門を敲く音には、僧の嬉しい気持ちが現れるに違いない。
隠士もその音に喜んで門を開き迎え入れ、楽しい時間を過ごす筈だ。

なあ、やっぱり「敲く」にしておけよ。そっちの方が面白いぞ!!
43名無しになりきれ:2010/12/07(火) 15:49:22 0
       / ̄ ̄\
       /    /ヽ-、___
   / ̄\__/____/
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   __   _____   ______
  ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
  'r ´          ヽ、ン、
 ,'==─-      -─==', i     白日依山尽
 i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |..    黄河入海流
 レリイi (ヒ_]     ヒ_ン ).| .|、i .||  < 欲窮千里目
  !Y!""   ,___,  "" 「 !ノ i |    更上一層楼
  L.',.    ヽ _ン   L」 ノ| .|
   | ||ヽ、       ,イ| ||イ| /
   レ ル` ー--─ ´ルレ レ´
     _| ⊃/(___
   / └-(____/
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

       / ̄ ̄\
       /    /ヽ-、___ <漢代にはまだ無い詩型だよね!!!
   / ̄\__/____/
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
44戯志才 ◆5/2kkxYfkE :2010/12/07(火) 20:26:42 P
草庵の入り口に、落とし穴を掘っておいた。
【書き込み時間の秒数が偶数なら】荀君は見事、落とし穴に引っかかるだろう。

いつも冷静な荀君が平静を崩す様子は、とてもね、綺麗なんです。
45戯志才 ◆5/2kkxYfkE :2010/12/07(火) 20:27:34 P
くっくっくっくっくっ……
46荀文若 ◆WKIsEHu24Q :2010/12/09(木) 14:33:13 0
こんにちは。やあ、今日は少し陽気がいいですね。
ここ二、三日ほど手がふさがってしまいまして、失礼申し上げました。
実は、らく……












ぅおぁ!?Σ
47荀文若 ◆WKIsEHu24Q :2010/12/09(木) 14:39:08 0

            !!!
          ヽ●  ウオット…
       (( ヘ/ヽ
__ _ _ _ _ _ _ _<    <Back step!!!
  |       |
  |       |
 |_____|


……あいつだな。
ふふふ、しかし、相変わらず甘いなぁ……。
甘々も大甘、生くりーむ山盛りのけーき並みの甘さだよ戯志才クン……。
この私が、このようにチャチな落穴に引っかかるとでも思ったのか?
くらえ、<玄妙なる反計>っ!!!
      ~~~~~~~~~~~~~~
⇒(【書き込み時間の秒数が偶数なら】戯志才は落とし穴へ)
⇒(【       〃       奇数なら】笑顔のハリセン荀ケが待っています)


>40
ほう、霊符ですか……。変わっていますね。
我が師は「怪力乱神を語らず」とはいえ、信心を笑ったりはなさいませんでした。
いただきましょう。もしかしたら案外、霊験あらたかかもしれませんから。
いつか私なり、知友なりに病患があった時の備えのために。

そして、何よりも……
敗れ滅びゆくであろう、多くの黄巾の人々の願いを忘れぬためにも……。

>43
五言(ごごん)による絶唱(絶句)ですね?
ふふ……。残念ですが、五言詩は漢代にもすでにございますよ。
確かに詩経古俗の昔から、わが邦の詩の定型は七言(しちごん)が多うございますが、
蘇武と李陵の頃より(B.C.蘇武與李陵詩)、五言も用いられるようになっております。
ただ、その作はこれまで、私はまだ目にしたことがございませんでしたが……。

どなたの作でしょう?
簡潔明瞭にして雄大に天地水明の在り様を謳う……よい詩境ですね。
貴女も、お若いのに似ず佳き教養をお持ちでいらっしゃる。
48荀文若 ◆WKIsEHu24Q :2010/12/09(木) 14:44:23 0
しかし……。詩の題意を自らに重ね合わせてみせるとは。……やるな。
「賜也。始可与言詩已矣(賜や、始めて与に詩を言うべきのみ)」(学而第一、十五)
さすがに奔馬のような才気だ。こういうのをこそ君子人、風流人と呼ぶのだろう。
しかし、博打は打つわ、酒は飲むわ、肉は喰らうわ、色は好むわ……。
こんな破倫の僧がいてたまるものか。ふっふふふふ……。

>41- 戯志才
おいおい、一体どうしたというんだ、そんなにはしゃいで……。
残念だが、茶はお預けだよ。……いや、折角、いいものを買い求めてきたんだがねえ。
どうもうちにはとんでもない悪戯小僧がいるみたいでね?
実は家の前にあた落とし穴のせいで、どうもどこかに行ってしまったようだ。
困ったなあ。悪戯を恐れて、人が近寄らなくなってしまっては……。

……あと、晩メシも抜きだからな?<●> <●>ジロリ



ああ、それで。先のご報告の続きですが……。
ここ二、三日ほど、手の者をやって洛陽の動静をうかがっていたのですが、
どうも>24どのが教えてくださったとおり、盧(植)将軍の送還の噂は事実の由……。
後任の董卓どのは苦戦続きで更迭され、近々、皇甫嵩どのが出馬されるようです。
総攻撃の機運も高まっていると聞きます。ようやく光が見えて参りましたね。

……さて、あいつめ。これで少しは懲りるかな?
くっくっくく……。あははははは!!

訂正:>47 「B.C.100、蘇武與李陵詩」
49名無しになりきれ:2010/12/09(木) 18:21:40 0
当節は何処も虚名の人物ばかりですな
実は私、?(たく)郡の辺りを旅してきたのですが…
そこで中山靖王劉勝の末裔でござい!なんて輩を見かけましたよ
不審な一団と、訝しげに眺めていた所、恐ろしげな虎髭の男に「お前は黄巾じゃねぇよな?」なんて凄まれましてね
命を取られるかと、肝を冷やしたものです
あれはきっと、山賊崩れか何かでしょうな…
50戯志才 ◆5/2kkxYfkE :2010/12/10(金) 20:25:44 P
>>46-47
くっくっ…荀君よ、今頃は落とし穴に転び落ちて泡を吹いている頃かな?
まさか自宅の門前に罠が仕掛けられているとは、夢にも思うまい…
嗚呼、だが俺を恨んでくれるなよ…くく…これは常日頃身辺には注意すべきだという、
大切な友からの忠言なんだからな……








……ん


ふぬぉぉぉぁぁぁぁっ!!!
51戯志才 ◆5/2kkxYfkE :2010/12/10(金) 21:10:14 P



 Nooooooooooooooooooo !!!!!!

───┐     ┌───
     │     │
     │     │
     │     │
     │  ヽ● │
     │ へ/ヽ  │
     │  <   │
     │     │
     ├〜〜〜-┤
     └──-─┘


バッシャーーーーーーーーーーーン


…うぅ、へぶしっ…畜生…そうだ、あいつはこういう男だったんだ…
普段は温厚な癖に、絶対に怒らせちゃいけないんだ…
うぅ、こんなに深く掘った上、ご丁寧に水まで入れやがって…
どこにこんな体力を隠してやがったんだ。

へぇへぇ、どうも、君子人や風流人に加えて、お蔭様で「水も滴る良い男」にもなれたようで…

荀くーん!! 悪かった!! 俺が悪かったからさあ、早く縄か何か持ってきてよ!!
でないと風邪引いちゃうって!!

…って、ぇぇぇぇ…
お茶、ナシ? 晩メシ、ナシ……?

──何か文句でも? と向けられた視線に、返す言葉もなくすごすごと──

あいや、何でも、ないです…

…こほん。

希望の光、そうだろうねえ。皇甫義真の名は、荀君、特に君にとっては希望の光だろう?
朝廷が建寧二年以来の党錮のくびきを脱した。それは皇甫将軍のお蔭なんだから。
今まで冷や飯を食らっていた党人も、続々と官職に預かってる。君の年上の甥っこ、公達殿もだろ?

…この天の下、誰しも平和を望んでる。誰も血を流さん平穏な世の中をな。
だが、図らずも党人の命運を救ったのは天下に血風を振りまいた黄巾の蜂起だ。皮肉なもんだな。
もっと皮肉な事に、「天公将軍」張角も、党人の端くれだって噂だぜ。

黄巾の蜂起は、この年老いた帝国が【見て見ぬ振り】を決め込んで無かった事にしてきた汚濁を
白日の下に晒した。
まだガキの内に皇帝に据えられ、すぐおっ死…いや「崩御なされた」歴代の皇帝陛下。
宦官どもと外戚どもの馬鹿らしい権力闘争。
そんな歴史を二百年も続けてきたツケが今回って来てるんだ!!
今まで人の目に触れなかった、黒々と蠢く醜い膿が、今目に見える形で噴き出してきてるんだよ!!

宦官も外戚も、今まで通りには出来ない。こんな事を続けてたら、もう自分達が共倒れになる段階まで来てるんだ。
二百年続けてきた【見て見ぬ振り】は、もう出来ないんだ。
この乱で、世の中は確実に変わる。ちと荒療治だが、漢帝国の病巣はこの乱をきっかけに摘出されるかもしれんな!!
52名無しになりきれ:2010/12/10(金) 21:18:17 0
>>47
「玄妙なる反計」とは……。貴方、ひょっとして「三国志大戦」の荀ケさんか?
53名無しになりきれ:2010/12/11(土) 00:02:02 P


義兄弟の契りはなくとも 前世よりの契りは堅し
仁義 漢に尽くし 忠勇 桃園の兄弟に劣らず
ただ一騎敵陣を破り 忠孝の道を通す

英傑の豪気 敵を砕き その勇猛を千年の歴史に刻む
鮮血に染まった軍袍が 晴天の日に映え
常山の真心 当陽に輝く

子龍 子龍 天下無双の名将軍
五虎大将の威名は 千古に伝わる


54荀文若 ◆WKIsEHu24Q :2010/12/13(月) 01:50:01 0
黄天已死、青天再立(黄天すでに死す、蒼天再び立つべし)……。
漢を害する一大賊はついに除かれた!
だが……。

……出戦した皇甫(嵩)将軍麾下、官軍の総攻撃によって、黄巾の主力は覆滅されました。
張宝・張梁の輩(ともがら)は敗死し、敗残兵は方々に流散……。
各地ではまだ膨大な残党が威を張っておりますが、ともあれここ許都も窮地は脱したのです。
天公将軍・張角は、すでにかなり前に他界しておりましたので、それがゆえにこそ、
ここまで早くに乱が沈められたのでもありましょうが……。

……これで本当に、すべてが終わったのか?

>49
ふむ……。ええ、そう思います。しかし、琢郡で、劉氏ですか……。
それはもしや、劉玄徳なる筵(ムシロ)売りの青年ではございませんでしたか?
それ以外に、あのあたりで多少なりとも名を知られる劉姓の青年は聞きません。
また、もし彼であれば、部下に相当な豪傑がいるらしいとも聞きましたが……。
ともあれ、ご無事で何より。どうぞお体をお安めください。

黄巾討伐に参じた義勇軍も、ろくな恩賞に与れず山賊に身を落としたのか?
いや……しかし……。
……どう見る、戯君?

>52
ははは……。いや失礼、あれは偶さかの、ほんの戯れです。
この程度の芸当ならばできますよと、悪戯好きの旧友に泡を吹かせただけで。
初めにも申しましたように、私どもはある程度の大きな枠組みの下にはございますが、
それは必ずしも、貴方の仰るもの(「三国志大戦」)というわけではございません。
……というか、特定の典拠にのみ拠るわけではないのですよ。

この先、どこに在ろうと私は私……。
他の誰でもない、荀文若なのであろう、またそうありたいと願っております。
55荀文若 ◆WKIsEHu24Q :2010/12/13(月) 01:51:26 0
うん……しかし、お腹が空きましたねぇ……。
いかに癖が悪いとはいえ、懐いて寄った猫にはろくろく餌も与えてやらずに
自分だけ貪るというのでは、忠恕の道にかないませんし……。
まあ、その分明日の飯が楽しみにもなりますし、いいですか、ははは……。

……あいつめ。

>50-51 戯志才
くっ……あっははははは!!!
あっ、いや、……こほん。あー、今助ける。

……ほら、「水も滴る」いい男とかつまらない洒落を叩いてないで早く脱げ。拭いてやるから。
これに懲りたら、まあ悪だくみはほどほどにすることだ。
湯も湧いているよ。早く体を温めるんだね。

義臣が罪を得て、奸臣がわが世の春を謳歌するようでは、どうして光と言えようか?
――たとい一人が獄を免れるとも、他方は罪とせらる、の世だからな。
(皇甫嵩)義真どのは無事であっても、(盧植)子幹どのは獄舎の中だ。
確かに党錮の禁は解かれ、清流派は復し、(荀攸)公達どのも用いられてはいるが、
それも所詮は宦官の目こぼしあらばこそ。朝廷が常軌と清浄を取り戻したわけではない。
事態はようやく旧に復しただけだ、何一つよくなってはいない……。

……戯志才。現状をつぶさに見た君の言は、おそらく正鵠を射ている。
黄巾の乱が挑んだのは、ひとり宦官と外戚の悪に対してではない。
漢帝国そのもの……邦の社稷、その存続の正否を問い、鼎の軽重を問うたんだ。
これほどの犠牲をもたらしてまで、漢は続くべきか、守られるべき価値があるのかとね。
病巣が除かれる、か。……僕の結論は、君よりももう少し悲観的かもしれない。
56荀文若 ◆WKIsEHu24Q :2010/12/13(月) 01:55:06 0
相変わらず頭がいいな、あいつは……。
だが今は、その明察と直言さえも、私のこの胸には苦しい。
あるいは……

……あるいは漢は、このまま滅びゆくのではないのか?

>53 中国中央電視台「のほう」から来られた方
ほう、唄ですか。……好い響きですね。
しかし……常山の、子龍?
詩からは、尋常(よのつね)ならぬ名将豪傑を謳ったものと見えますが、
常山県は、確か河北だったか。……それほどの武人がいるとは。
恥ずかしながら聞き及んでおりません……世はまだまだ広いということですか。

常山の子龍か……。
よほど見どころのある人傑らしいな、覚えておくとしよう。



……うん、眠いな。
おやすみなさいませ、皆さま。
57名無しになりきれ:2010/12/13(月) 02:18:13 0
聞きましたか?
郎中の張鈞が処刑されたそうですよ
あろうことか黄巾の一味だったとか、怖い怖い…
58名無しになりきれ:2010/12/13(月) 22:23:36 0
>>18人心を癒し正道へ導くべき信仰の道を
事もあろうに戦の道具とするとは…。

これってイスラム教にもいえるのでは、初代教祖マホメットは正にこの行動でした
59戯志才 ◆5/2kkxYfkE :2010/12/14(火) 00:03:20 P
>>54-56
──荀ケが床に就いた後、戯志才はひとり庭へ出て、凛とした静寂の中に腰を下ろしていた。
庭は月の景に映えて、白と黒に分かれたさまは幽玄の境地。草庵は、ちょうど銀色の光が溜まった場所にあった──


『うぉっ、痛っ、痛たっ、荀君、もっと優しく拭いて──あっ、そこだめ…あぁん… (ポカッ)』

『(ヒリヒリ…) ちぇっ、何だよー、冗談で変な声出しただけじゃんー』

…いい、湯加減だった。荀君は優しいな。思いっきりふざけて、湯に浸かって、身も、心まで洗われた。
こんな荒んだ時世に真の友人に出会えて、俺は幸せだ。…もう十年にもなるか、初めて奴と会った時は、
いけ好かん奴と思っていた。ガキの癖に勉強はいつも一番、周りの奴にも優しく、誰からも好かれ、
特に女の子にモテるなんてとんでもない悪徳だ。絶対裏があると思ってた。

だけど、奴は「本物」だった。上っ面だけで人を見るような事はしなかった。
だから俺も奴とは、他の「名士」みたいに互いに嫌い嫌われずに済んだ。

奴は偉い奴だ。いつ世の中に出ても、上まで行く奴だ。だが、さっきは悲しい顔をしてた。
色々な物が見えすぎるから。…悪いとは思うが、辛さ悲しさであれ、平静を崩す君はとても綺麗だったよ。

…綺麗すぎて、ぞっとした。やっぱり、君はいきいきと笑っている姿を見るのに限る。

──懐から取り出した白明珠の杯に酒を注ぐ。とくとくとく……透明の甘露は月光にちらりと光り、
それを傾けると──

…アア、寒い。
荀君よ、いつか幸福を一緒に眺めたいもんだな。

──日々纏った香は、風呂に入っても馥郁と躰に残る。戯志才の香気は、冬の寒く、高く、
どこまでも遠い空に立ち上った──
60戯志才 ◆5/2kkxYfkE :2010/12/14(火) 00:04:12 P
【翌朝】

よう、お早う。荀君、今朝も日差しが綺麗で良い日だよ。空気も風も澄んで、良い事がありそうだ。
昨日の事でちょっと考えたんだが、君の言葉は友のいない、孤独な男の言葉だ。そいつは困るなあ!

人の世はなべて蝸牛角上の争い(『荘子』則陽)だ。無窮の宇宙の広さ、無限の時間の悠久さを思えば
国の興亡など、ほんの些細な事象、取るに足らない小さな出来事。

…勘違いするなよ。俺は今、そこいらの老荘学者のようにだから諦めろって言ってる訳じゃない。
自分が立ち向かっている問題を大仰に重く捉えたら、絶望するだけだと言ってるんだ。
黄巾の大乱が終結しても、これが治世の再開だとは思えまい。
天下はまだまだ荒れる。それは人の力ではどうしようもない事実だ。
だが、その事実に翻弄され悲観的になっては、何もできんぞ。憂いて為さざるは、無に同じだ。

心を軽くして、問題を一つ一つ解決するように…
それで駄目だったときに、初めて諦めればいいことだ!!


そこで大事なのが、同志の存在だ。
志を真に理解してくれる奴がいれば、大業は成る。

そう簡単に諦めるもんじゃないさ。
61戯志才 ◆5/2kkxYfkE :2010/12/14(火) 00:30:17 P
…ふん、成る程…乱を鎮圧したのはいいが、賞罰が正しく行われていないと。
まぁ、そんな事だと思ったよ。罪が賄賂の額で決まるなら、功も然りだろう。
>>57の処断にしたって、本当に張鈞が内通してたかどうか怪しいもんだな。
多分現実は、君の「悪い予感」通りの筈だ。
…朝廷は、まともに機能も果たす事ができんと証明されてしまった。天下のあまねく人士の前で。

心ある者は中央を離れ、残ったのは京師の政治的空白。
そこの事態を収拾する奴がいるとすれば、それは何進でも張譲でもあるまい。
62赤穂浪士:2010/12/14(火) 20:58:12 P
吉良はここかーっ?
われわれは 赤穂浪士! 亡き主君の仇を討つためにまいった!
大石内蔵助良雄 大石主税良金 原惣右衛門元辰 片岡源五右衛門高房
堀部弥兵衛金丸 堀部安兵衛武庸 吉田忠左衛門兼亮 吉田沢右衛門兼貞
近松勘六行重 間瀬久太夫正明 間瀬孫九郎正辰 赤埴源蔵重賢
潮田又之丞高教 富森助右衛門正因 不破数右衛門正種 岡野金右衛門包秀
小野寺十内秀和 小野寺幸右衛門秀富 木村岡右衛門貞行 奥田孫太夫重盛
奥田貞右衛門行高 早水藤右衛門満尭 矢田五郎右衛門助武 大石瀬左衛門信清
磯貝十郎左衛門正久 間喜兵衛光延 間十次郎光興 間新六郎光風
中村勘助正辰 千馬三郎兵衛光忠 菅谷半之丞政利 村松喜兵衛秀直
村松3太夫高直 倉橋伝助武幸 岡嶋八十右衛門常樹 大高源五忠雄
矢頭右衛門七教兼 勝田新左衛門武 武林唯七隆重 前原伊助宗房
貝賀弥左衛門友信 杉野十平次次房 神崎与五郎則休 三村次郎左衛門包常
横川勘平宗利 茅野和助常成 寺坂吉右衛門信行
ん? ひ 人違いであったか・・・
これは失礼した! では 御免仕る!


63名無しになりきれ:2010/12/21(火) 22:26:09 0
規制ですかな?
役人に賄賂を払えば、規制を抜ける通行手形を発行して貰えるそうですが・・・
64キラ・ヤマト ◆shine1esWg :2010/12/31(金) 15:07:37 O
>>62
やめてよね、赤穂の田舎侍が僕に勝てる訳ないだろ。
65名無しになりきれ
蜀取った後に荊州には馬超を置くべきだったな
彼なら反董卓時代の親繋がりで孫権と仲良く出来た