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とある　書評

ベクトルは逆のように見えながら、同じように差別感情の
強い人がいる。彼は、社会的弱者に嫌悪感を抱く人以上に
「正常だと思われたい欲望」を強くもち、さらに自他に対する
道徳的要求の高い人であり、それゆえ他人の不（非）道徳を
異様に攻撃的に追及する人である。彼は、社会的弱者に
差別感情を抱く人に対して猛列萎怒りを覚えている。
社会的弱者に関してちょっとでも軽蔑的あるいは配慮のない発言を
すると、 凄まじい怒りを爆発させる。庶民感覚のわからない首相を
嘲笑し、 女性を「産む機械」と発言した閣僚や「日本は単一民族国家」
と発言した 閣僚に直ちに辞職を迫るのである。
こうした怒りは、現代社会一般の倫理観にしっかり守られており、
こういう「事件」に対してごく自然に怒りを噴出させ、それに対して
微塵の自己批判精神もないとしたら、ひどく危険であろう。
こういう人こそ、「正常だと思われたい欲望」を強くもち、
自他に対して道徳的要求の高い人であり、しかも帰属社会の潮流に
順応しやすい人であるという意味で、差別に傾きやすい人なのである。

すべての行為に差別感情がこびりついていることを認めない限り、
自分は差別していないという確信に陥っている限り、
自分は「正しい」と居直る限り、人は差別感情と真剣に向き合うことは
ない であろう。いかなる「聖域」もない。過酷なことは承知のうえだが、
現に差別で苦しんでいる人もまた差別する感情から完全に解放されては
いない。

そして差別と全力で戦っている人、
差別という残酷な現象に怒りをぶつける人や 涙を流す人のうちに、

　　
　　生々しいほど「高みから見下ろす」傾向が潜んでいるのだ。




そこに3人の法則でも働いたり集団心理が働くと・・・
ということも

しつけが出来ていない犬ほど見境なくほえるのと同じで
デキの悪いおばちゃんおっちゃんほど群れて他人の悪口話に花を咲かせる

そこに3人の法則でも働いたり集団心理が働くと・・・
生々しいほど「高みから見下ろす」傾向が潜んでいるのだ。

ということも

「正常だと思われたい欲望」を強くもつほど
すべての行為に差別感情がこびりついていることを認めない、
「正常だと思われたい欲望」を強くもつほど
自分は差別していないという確信に陥っている、
「正常だと思われたい欲望」を強くもつほど
群れて他人の悪口話に花を咲かせる （ここはネラーも同じ）
生々しいほど「高みから見下ろす」傾向

そんな、生々しいほど「高みから見下ろす」傾向が高い人ほど
アイツはいつも高みから見下ろしている　と悪口を言うということかも

なぜならいとも簡単にアホバカ呼ばわりする

今でもイメージだけが一人歩きするナイチンゲール
所詮世の中そんなもの　
誰でも知っていることはほんのわずか。

ナイチンゲールは、経済白書や保険関係の統計資料を研究し、
統計学の草分けとも評されるという。彼女は、舌鋒鋭く
誰にも容赦がないので、「足るを知らず怒れる者」との異名を
とったという。ただ、彼女は生前から既に伝説的な存在だったそうな。
ヴィクトリア朝時代、まだ働く女性が軽蔑される中、意志を貫いて
療養所の監督職を得た。その直後、クリミア戦争が勃発。寄付金と
個人財産を使って、38人の看護婦をひきつれてトルコへ向かう。
新聞は「白衣の天使」ともてはやす。しかし、実際に看護婦をしていたのは、
ほんの短期間だったという。高い知力と政治力を駆使して本当に活躍を
するのは、それから先のことだそうな。

省益云々に対して元関係者の発言を一番記事にしたがるのは
春秋なのにね。

昭和天皇の一番の(元)側近の言葉、日記手帳に書き連ねた活字を
世間に公表してきたのも春秋なのにね。
ある意味タブーに近いことを表に出す雑誌だけど。