>>710 ここを出ようとしたところを引き留められる。
後ろを振り向いて答える。
『好きなようにするといい。
だがわかってると思うが時間がかかればかかるほど、きっと犠牲者は増えるぞ。
ま、その辺はあんたに任せる。…面倒なんでね』
[病院]
完全に外部との連絡手段が断ち切られ、スタンドアローン状態となった院内。
ひとりと一匹が向かい合っている。
「やべえ。こんなの、いたんだ」
目の間に現れた動く遺骸をみて、思わず口にだしてしまった。
健二のやつの見舞いに来たってのに、健二の変わりにクリーチャーが出てきたよ。
気弱なあいつがみたら、卒倒するだろうな。
けど、俺は違う。俺は、戦うのが好きだ。いまそれに気づいた。
奴は動きが遅い。ただの木偶だ。
俺は椅子を持ち、構える。手が震えている。武者震いだ。
近づいてくる奴を椅子で殴りつける。
奴は怯みながらも、俺の首を掴もうとする。
椅子を捨てて、奴の腕を両手に絡みとり、折る。
悲鳴とも叫び声ともつかぬ声が、院内に響き渡る。
俺は、奴を蹴り倒す。こいつは、のろまだがタフだ。
これは試合じゃない。負けたら殺される。でも、それがどうした?
こんな状況を楽しんでいる俺がおかしいのか。目の前のクリーチャーがおかしいのか。
俺は、カバンの中からボールペンを取り出し、構える。
こいつを頚動脈にぶっさせば、それなりダメージを与えられるはずだ。
713 :
小磯敬:2010/11/08(月) 07:22:44 0
>>712 ボールペンを逆手に持ち、構える。
クリーチャーは、折れた右腕を庇いながら、床を這いずって近づいて来る。
足元まで近づかせて、顔面を蹴り飛ばす。怯んだ隙に、相手に被さる勢いを利用して、
相手の首下に絡みつき、ポールペンを突き刺す。
と、相手が右腕に噛み付こうとする。顔面を蹴り飛ばして間合いをとる。
確実に頸動脈に刺さったはずだ。しかも、深々と。しかし、相手はまだ動いている。
こいつの動きを止めるには、心臓か頭部を破壊する必要があるらしい。
周囲をみわたすと、ちょうどいい武器があった。
俺は、部屋の角にある消火器を持ち上げ、奴の頭部へむけて何度も突き落とした。
714 :
小磯敬:2010/11/08(月) 13:08:16 0
>>712 敵の頭部が、ぐしゃりと小気良い音を立てて潰れる。俺の勝ちだ。
よくよく眺めると、看護婦か女医だったのか、女性であることがわかる。
胸からネームプレートを剥ぎ取り、眺めると、結構な美人さんだった。
改めて、自分がいる部屋を見渡す。
ベッドに目をやると、「佐久間健二」という名札がぶら下がっていた。
まあ、ここはあいつの病室なんだから、当たり前か。
この状況下で、プライヴァシーをうんぬん言ってる場合ではない。
というか、ここは、道徳やら倫理やら、そういうものが欠如した場所なんだわ。
健二の病室をくまなく探す、武器になりそうなものは、特になかった。ついでにエロ本もなかった。
715 :
小磯敬:2010/11/08(月) 13:11:46 0
(加筆修正)
>>713 敵の頭部が、ぐしゃりと小気良い音を立てて潰れる。俺の勝ちだ。
よくよく眺めると、看護婦か女医だったのか、女性であることがわかる。
胸からネームプレートを剥ぎ取とって眺めると、結構な美人さんだった。
改めて、自分がいる部屋を見渡す。
ベッドに目をやると、「佐久間健二」という名札がぶら下がっていた。
まあ、ここはあいつの病室なんだから、当たり前か。
この状況下で、プライヴァシーをうんぬん言っても仕方がない。
というか、ここは、道徳やら倫理やら、そういうものが欠如した場所なんだわ。
そんなわけで、俺は健二の病室をくまなく探索した。
武器になりそうなものは、特になかった。ついでにエロ本もなかった。
716 :
本編とは関係ないお('・ω・`):2010/11/08(月) 15:17:30 0
ちょっと寝たらすごいことになってたorz
自分は右肩を撃たれたことにしてよいですか。
あと…荒らし対策も考えないといけませんね
スレの数もやばくなってきたし…
新しいのに変えますか…?
>>711 『……此処を出て行くんだったらコレを持っていけ』
車に積んであった無線機と衛星電話を渡す。
『今なら情報統制は解かれている。あと、合流するのであれば連絡をくれ、迎えにいこう。
出来るならで良いんだが病院で包帯とか取ってきてくれると助かる。
それと、武器の弾が切れてるだろ?コレもついでに持っていけ』
M4の弾薬が詰まったタクティカルベストとM9を渡す。
『使わないのが一番なんだが……生存者が居れば確保してくれ。頼んだぞ。
感染拡大の方は我々で手を打たせてもらう事にするよ』
言いおえてジェームスから離れようとすると銃声が響いた。なんだ?一体何処から……
隠し倉庫か!あんなところに……どうやら、撃たれたのは赤石のようだな。
撃たれた赤石を見ていると隠し倉庫から車が出口へ走っていく。
一体だれなんだ?
>>716 (やっぱり勢いがつくとちょくちょく来るね。単発ネタとか。
右肩ですか。了解です。そちらの方向でやらせてもらいます)
718 :
赤石 圭登:2010/11/08(月) 17:31:03 0
…一体何が起きたんだー?確か大声出しちゃってえーっと
銃声がして何が起きたんだろう。あれみんなどうした?
心配そうな目で見て…あれ…右肩に穴が開いてんぞ?
俺が撃たれたのか!!ああああああ!?どうすりゃあいいんだ!?
落ちつけ…これ位ならすぐに治る…
>>704 「心配しないでくださいよ。これ位なら…」
すぐに腕が治ったのだが、撃った奴はどこかに消え去っていた。
(あの〜すいません。
私、西郷 彰文をやった奴なんですが、西郷さんが死んだ後どうなったか書いていいですか?
ゾンビに食われたとかじゃないんで)
720 :
名無しになりきれ:2010/11/08(月) 17:38:37 0
>>719 別に構いませんよ。新規も増えてもOKですからね。
>>720 (では、改めてよろしくお願いします)
マクミラン達との戦闘の末、西郷は海兵隊員のいくらかを巻き込んで自爆した。
西郷は確実に死んだ。
…しかし、その場所には西郷の遺体はなかった。
そのかわり、近くには明らかに人間のものとは違う足跡があった…
(追加情報:西郷 彰文は社員証らしきものを死ぬ前まで自分の首にかけていました)
「マクミラン…」
マクミランのブラックホークを見つめている人物がいた。
いや、人物というより生物といったほうが正解だろう。
その生物は筋肉がむき出しで、普通の人の3倍以上の体格を持っていた。
そして、胸元にはカードらしきものが取り込まれていた。
「マクミラン…」
「マクミラン"ン"ン"ン"ン"ン"!!!!!」
その生物…いや、異形の怪物は、ブラックホークにむけてあの巨体からは信じ難いスピードで走りはじめた。
>>722 『南東から感染体が接近!脅威度高!』
ブラックホークの乗員が警告を行う
『了解、迎撃を行う』
短く返答しながらM4A1のスコープを覗く
覗いた先には真っ直ぐ接近する巨人の姿
『面倒だ…』
ある程度接近した所を一撃で葬ろうと頭に照準を合わせながら待機する
>>690 あ、ロシア語だ。
電話を代わった男の人は、どうもロシア語を話せるらしい。
『えーと…一応は生存者です。
軍とかデルタとかはよく分かりませんが…
とりあえず、合流はしようと思います。何処へ行けばいいでしょうか?』
分からない言葉が次々でてくるなぁ…
軍?デルタ?なんだろう。まぁ、いいや。
>>718 「心配しないでくださいよ。これ位なら…」
赤石はそういいながら、痛々しい大きな穴--銃弾の痕--を
苦しそうな表情で見ていた。
しかし、不思議だった。血液があまり流れていない…。
そのとき零崎は赤石が、謎の寄生虫を体内に投与した瞬間に
人間ではなくなったことを悟った。(短時間で治っている)
そのときの自分の表情は見ることは出来なかったが、
きっと息を呑んだようなものになっていたに違いない。
気がつけば、荒い呼吸が漏れるだけで、次に返す言葉を忘れていた。
ただ、驚きをこめたその瞳は、ずっと赤石の姿をとらえている。
急に我に帰ったのか、零崎は松尾のほうにむいて、救急セットを頼んだ。
これくらいの処置であれば自分でもできる。
救急セットが渡されると、ふたをひらき中のアルコールを取り出した。
いつも酒を飲んでいる赤石のことだから、意味があるかどうか分からなかったが
これは消毒のためのものだ。一応傷口は殺菌しなければいけない。
「少ししみますよ・・・・・・・・」
零崎はアルコールを赤石の右肩にかけて、それをガーゼでたたくようにふいた。
また、包帯を取り出すなり、それを不自由が無い程度に撒いてやる。
「これで大丈夫です……けれど、一応これも…抗生物質と化膿止め。服用してください」
>>724 ん、どうやら返答があったようだな。
高原から呼ばれて無線機を渡される。
『いや、分からなければ気にしなくていい。場所は……携帯か何かあるか?
地図で送ればすぐ分かるんだが……とりあえず説明しておこう。分からなければ
画像データを受け取れる端末を持ってるなら教えてくれ。すぐに地図を送る。
まず、君の位置から500mほど進んだ先を右折、そのまま直進で300m進み、
その先にある角を左折したらまっすぐ進んできてくれ。湊屋という店が我々が居る
場所への入り口だからな。扉はもう開いてるからすぐ分かるはずだ』
>>723 ???「さて…マクミラン、俺の最高傑作から生き残れるかな?」
男はその場所から遠く離れた山中でその様子を見ていた。
???「チーフ、脱出の準備が整いました。」
???「そうか。
では、さっさと本社に引き上げるとしよう。」
そう言うと、男たちは用意してあった『CH-47 チヌーク』に乗って日本から離れていった…
敵データ
【名前】G-666 DESTROYER
【体長】不明
【体重】不明
G-666ウイルスによって人間が突然変異した怪物。
その巨体からは想像もつかないほどの俊敏性を持ち、また、戦車でさえも粉砕する驚異的な腕力、
そして、自己再生能力を持つ。
人間のときにもっていた記憶はほぼなくなっており、ただ本能のままに破壊を繰り返す。
しかし、人間のときにもっていた恨みや妬みは残っているようで、その対象を真っ先に破壊しようとする。
また、自身が危険だと判断すると再生するために退くという行動もとる。
728 :
神の声:2010/11/09(火) 05:18:48 0
ゾンビは私が全て消し去りました。あなた方は家に帰りなさい。
もう何も危険はありません。
>>715 めがさめると、だれもいない。
あたしは、サンダルをはいて、センセイをよびにいった。
だって、きょうは、まだ、ちゅうしゃしてもらってない。
あたしは、ばかだから、ちゅうしゃしてもらわないと、ダメなんだ。
いたいけど、でも、そうしないと、たたかれる。
がまんしてれば、アメもらえるんだ。あまいもの、だいすきだもの。
730 :
小磯敬:2010/11/09(火) 09:13:24 0
>>729 何かが近づいてくる気配を感じる。
病室の入り口付近で、消火器を構え、待つ。
(ったく、なんで消火器なんだよ。金属バットとか、そういうの常備しとけよ)
心の中で、健二に愚痴を言う。
外側からドアがあけられ、入ってきたのは、例のクリーチャー、ではなく、女だった。
パジャマを着ている。入院患者だろうか。やたら細い体が痛々しい。
「あんたこんなところで何やってんの?」
返事がこない。相手は押し黙っている。そして、俺は沈黙が嫌いだ。
「あのさ、こっちが話しかけてんだから、なんか言ったらどうなの?コンニチハとかハジメマシテとか」
女は、不思議そうな顔をしながら、少し笑った。口からよだれがたれている。
つまり、こいつは、頭が鈍い馬鹿ってことだ。まあ、ここは精神病錬だから、そんな奴がいてもおかしくない。
俺は、女をほっぽって、院内のコンビニへ向かう。腹が減ったからだ。
女は、一定の距離を保ちながら、後を追ってくる。
731 :
小磯敬:2010/11/09(火) 14:06:34 0
>>730 病棟から廊下へ出て、少しあるく。ほどなく到着。
食えるものと飲めるものをあさって、棚に寄りかかる。
「おかねいらないの?」と、女が尋ねるから、
適当に、「俺はここの店長なの。わかる?だから金なんかいらねーの」と答えた。
「じゃあ、あたし、すきなのいい?」
「好きにしてくれよ」
「じゃあ、アメちょうだい」
「自分で取ってこいよ。何で俺なんだよ」
「あたし、ばかだから、どこかわかんない」
俺は顔をあげて、自分を見下ろしている、女の顔を眺めながら思った。
こいつは頭が鈍いけど馬鹿じゃない。
自分を馬鹿だと言ってる人間は、まともだ。
「とりあえず、あんたも座れよ。わかる?す・わ・る。腰を下ろすの」
そう言ってから、俺は立ち上がって、店の中から、甘いと思われるものすべてをカゴにつっこんでいった。
>>723 「グオオオオオオオオ!!!」
G-666はブラックホークに向かって突進していた。
その途中、乗用車がG-666の目に入ると、乗用車を軽々と持ち上げ、
ブラックホークへと投げつけた。
733 :
名無しになりきれ:2010/11/09(火) 17:39:45 0
>>684 「・・・再度通達。あと5分でそちらに到着する。何かバリケードがあるのなら開けておいてくれ」
「・・・何かあったのか?」
そう言いつつ
>>701に助手席に乗るように支持する
「仕方がない。無線の相手のアジトまで行ってもう一回無線で交信してみよう」
>>726 『大体分かりました。早速向かいます。』
そういうと、受話器を置き、バイクに跨った。目指すはその店。
大きく、エンジンをふかし、バイクを走らせた。
735 :
赤石 圭登:2010/11/09(火) 18:23:46 0
「右肩はまだだったのか。道理で痛いと思った。
ん?薬?貰っておくよ。」
ニコッと笑い薬を貰った。もしもう少し横だったら死んでたな。
ほんとに運がよかったな。生きていることが実感できるよ。
この世に平和が無いこともよくわかるよ。もう終わったのかもしれない。
この世は自分のために物を作りすぎた。そして今その作った物に
この世が壊されようとしている。俺にしては道徳的だな。
まぁいいさ。免疫も…もしかしたらできていないかもしれない。
一時的な効果だけで…考えても仕方ないか。
>>732 『なかなかの速さだ』
M4を構えながら呟く
これまでのとは違う動き…変異体か…?
次の瞬間に乗用車を投げようとするG-666の姿を確認する
『緊急回避運動!』
パイロットが叫び、機体が急激に上昇する
ギリギリで車を避けるもテールローターを掠り、バランスが崩れる
>>733 あ……サングラスの人からの通信だ。
けど今は隊長がバイクの人と話してるし……
あとでもう一度連絡をしよう。
そう思ったと同時に隊長が無線を終える。
「高原、もう一方の生存者が連絡いれてきただろ?連絡とっとけよ」
「あ、はい」
すぐに回線をつなぎ話す。
「すいません。他の生存者を見つけたので……バリケードなら設置はしてませんn。
出入りは出来ますのでよろしくお願いします」
封鎖されたビルの一角に、その少年・・・黒鉄 刃は居を構えていた。
元々、人気の極度に少ない地域・・・無法者が流れ着くような場所であった為かゾンビ達も集まって来るのだ。
そして彼は、ここに逃げ込んで来た人々を守っていた・・・。
こう言えば格好良く聞こえるかも知れないが、このような場所にそもそも居を構えている事自体が異常である。
だが、刃にとって何者にも干渉されず自己の力のみを持って生きるこの場所は居心地の良い場所であった。
既に数百は切り裂いたゾンビの群れ。だが、一向に数が減る気配はない。
だが、それを迎え撃つ黒地に紅い蠍の刺繍の人間達・・・刃傘下の者達も戦いを経験するごとに強くなっていた。
その前に立ち、刃は日本刀を抜き取ると同時に17歳とは思えないような言葉を放つ。
このどん底のような環境に居る者より、更に墜ちた者達に・・・地獄の裁判官が審判を告げるかのように。
『・・・ようこそ、ドブ鼠の楽園に』
相手は死者、手を抜く道理もなければ遠慮の余地もいらない。
ルールはただ1つ・・・弱い奴が死ぬ、それだけだ。
分かりやすいシーソー・ゲーム。何ともシンプルな、自然の真理。
『さぁ、始めようか・・・狂宴(パーティー)だ。』
刃の言葉を皮切りに、銃・槍・斧・・・それぞれの得物で武装した者達が堰を切ったようにゾンビ達へと襲い掛かる。
地獄と化した街・・・そのどん底に生きる者達と死者の群れの意地の張り合いが始まった。
739 :
名無しになりきれ:2010/11/09(火) 21:50:00 0
>>737 「お、来た・・・バリケードはなし、か。よし、そのまま入口へ向かえばいいんだな」
[連絡があった座標]
「・・・地下駐車場?またいい場所を見つけたもんだ」
「車高は・・・っと、大丈夫だな」
「待たせた。例の生存者4名、救出完了だ。大量の武器、食糧、水もある。ああ、最初に伝えたソーラーバッテリーもあるぞ」
荷台を指差した
「これから世話になる。よろしく頼む」
740 :
スミス ◆OOqZuzRBug :2010/11/09(火) 21:54:00 0
また名前を・・・すみません
>>731>>738>>739 「隊長。例の生存者が到着しました。様子を見てきてもらえますか?
私はちょっと気になる場所があるので少し監視してます」
「分かった。俺が見てこよう」
そう言って高原が見ている場所の映像を少し見る。
なんだ?どこの病院だコレは?
違う画面に映ってるこいつらは……イッってる武装集団か?
「高原、そいつらに連絡は少し待てよ」
「分かってます。対処が難しそうですから」
「引き続き監視を頼んだ」
「了解」
潰れた車から離れ生存者が居るトラックへ向かう。
トラック近くへ着くとサングラスをかけた男が荷台に救出した生存者
そして大量の武器、食料等をを用意していてくれたようだ。助かるな……
「あぁ、こちらこそよろしく頼む。脱出までは必ず守ろう。
おっと、自己紹介がまだだったな。俺は野畑 宗司だ。よろしくな」
>>735 さっきの苦しそうな表情は赤石の顔からすっかり消えているようだ。
いや、彼自身が我慢強いからだろう。
赤石は微笑んで、自分が差し出す薬を受け取った。
それを自分も笑顔で返す。
「無事に生き残れるといいですね。それに貴方は運がいい……神様に護られているのでしょう。」
何もかげりもなく、たくらみも無い素直で純粋な笑みがそこからこぼれていた。
この街がこうなる前だって、自分はそうしてきた。
今は亡き、赤沢 眞姫に自分は笑顔が似合うと言われてからさらに意識するようになったのだろう。
なぜそこまで彼女の言葉に動かされたのか自分でも分からなかったが、いつも自分の近くには彼女がいてくれた。
そんなことを考えながら、赤石にこう聞いてみた。
「……赤石さんには、いつも近くにいて、そばにいるだけで元気付けてくれる方っていますか?」
自分はなんていうことを聞いてしまったのだろう。
他人から聞いたことをもとに、自分の赤沢に対する気持ちを突き止めようとしているのだろうか?
こんなヤバイ状況で、誰だって今のことを一生懸命何とかしようとしているのに、
自分ときたら、すでにこの世の人間ではなくなった巫女を忘れられずにいる。
自分はなんて弱い人間なのだろうか?
>>736 「グオオオオオオン!!!」
G-666はブラックホークがバランスを崩したのを見逃さず、
さらに電柱を引き抜きブラックホークに投げつけた。
地上に出て観察するように周りを見回す。
『ゾンビは…この辺は少ないようだな、海風が少し気持ち良いな。
…あそこにあるのは、スーパーか?ちょうどいい』
ジェームズは通りに見えるスーパーへ向かう事にした。
スーパーへたどり着くと蹴りを入れてガラスを割り、入店する。
スーパーの中はあまり荒らされた様子は無い。
『…案外綺麗な状態だな…まあそれもそうか…
まだゾンビが出てそんなに経ってないからな』
そう言いながら早歩きでアルコールがある棚へ向かう。
『オゥ、これこれ、これが欲しかったんだ』
アルコールを選び終わると今度はお惣菜などがある棚へ向かう。
『…………。寿司一択だな…って賞味期限切れてないか?…ぎりぎりセーフってところか』
適当に寿司を選び袋へ詰める。
『あっちは生肉があるのか…ゾンビが買い物してそうだから無視だな。
…ん?…チップスか…なんだ?「ウスシオ」…?見た事がないものだな。買っていこう』
適当に袋へ投げる。
最後にレジに1万円札を置く。
『OK。会計完了、戻るとするか』
袋を両手に持ちスーパーを出た。
>>739 スミスさんは、車の高さを気にしながら、慎重にアクセルを踏む。
車体は、地下に吸い込まれていった。
周囲の様子が全く分からない。つまり、真っ暗だ。
「暗いですね」と、僕が指摘する前に、スミスさんはライトをつける。
この人は、サングラスを通じて、人の心を読んでいるに違いない。
いや、この状況でライトをつけるのは、当たり前か。
スミスさんが運転席から降りたので、僕も助手席から降りた。
746 :
小磯敬:2010/11/10(水) 02:43:35 0
>>741 菓子の入ったカゴを女に差し出す。
女が、「あめがほしいの」と言うから、のど飴をひとつ、封から出し、口にいれてやった。
ふと、頭上で、何かが動く気配がする、機械音だ。
見上げると、監視カメラが、こちらを見つめている。
おれは、ため息をつきながら、そいつをぶっ壊しにかかる。
苦労して、壁から剥ぎ取り、コードを引き裂く。
女は、ガリガリと飴を噛み砕きながら、こちらを眺めている。
「飯食ってるときぐらい、ひとりでいたいだろ?」
「みんなは、いっしょにたべなさいっていうよ。いやだけど」
「あんたが正しいんだよ。色々とさ」
よだれを拭いてやりながら、女のサンダルに目をやる。
油性マジックで、しのはらさかえ、と書いてある。
この女は、自己紹介ができないんじゃなくて、自己紹介する機会が与えられてこなかっただけだ。
コンビニの入り口から、うなり声が響く。やっと着てくれたか。
人間を殺すより、こいつを破壊するほうが、よっぽど楽しい。
こいつは、「痛がらない」、だから人間相手の戦い方をしてはならない。
そうか、これは悪魔が動かす機械なんだ。動力にあたる心臓か、中枢にあたる頭部を潰さない限り、止まることはない。
車が止まったので周りを見ると暗かった
どうやら、少し考えごとをしている間に着いたようだ
前の方でドアを開ける音がしたので
私も荷物を持って降りることにした
自分の荷物を全て降ろした後自分も降りると
車のライトが奥の壁を照らしているのが見えた
はっきりとは解らないが結構広い地下だな…
>>747 後ろを振り返ると、ラジコンヘリの中村亜理香が立っていた。
暗くて表情がよくわからない。きっと、何か考え事でもしているんだろう。
僕は、車のライトを背に浴びながら、奥の壁に近づいていった。
コンクリートの壁には、一面にスプレーで落書きがなされている。
僕は、暇つぶしに、落書きを、ひとつひとつ丁寧に眺めていった。
落書きに混じって、丁寧なメッセージが書かれたルーズリーフが貼り付けられている。
「場違いだなあ」と独り言をいいながら、そのメッセージを読む。
『下を見ろ』
僕は命令にしたがって、下をみる。我ながら素直だ。
足元には、マンホールがある。ここにも、ルーズリーフが添付してある。
やれやれ、今度はなんだろう。暗闇の中、目を凝らす。
『正解』
正解ってなんだ?
血に染まったコンクリートの上で、刃達は座っていた。
地理を活かし、連携を得意とする武装集団、刃を頂点とした組織「蠍の毒(シャウラ)」・・・身元も国籍もてんでバラバラ、無法者の流れ着く掃き溜めのようなこの環境で徒党を組んだ者達だ。
元傭兵もいる、殺人者なんてザラにいる。元テロリストだって居る。
その頂点に立つ者に求められるのは、「力」・・・全てをねじ伏せ、ひれ伏させる圧倒的な暴力のみ。
そしてその力を持つ刃が、この地獄と化した街の掃き溜めで権力を手にするのは当然と言えた。
「刃さん・・・坑ウィルス剤、予定の数量確保しました。」
「うん・・・じゃあ民間人達から順次坑ウィルス剤を投与して。」
男は刃の指示に御意、と短く答えると同時に踵を返した。
無論、民間人達に優先して坑ウィルス剤を投与させるのには狙いがあった。
単純な話・・・堅固な造りを持つ廃棄された区画を有効利用するにはどうしても物資が必要となる。
地下に物資供給のラインを設けてはいるがそれを運ぶ人員が多ければ多い程、物資が民間人や各部隊に行き渡りやすくなる・・・つまりは戦いやすくなる、そう言う事だ。
「そろそろ・・・こっちからも攻めるかな?」
これ以上、ゾンビ共に自分の土地を荒らされるのは気分が悪い事この上ない。ならば攻めてやろう。
蠍の毒は元より神経毒・・・僅かな穴からでも浸透し、やがては敵の全てを奪う。
この大規模な戦いを機に蠍の毒(シャウラ)の名は地獄と化した街で、広く知れ渡る事となる。
750 :
小磯敬:2010/11/10(水) 11:15:53 0
>>746 距離は2メートル。
前回の奴と同様、動きがやたら鈍い。
俺は、相手から目を離さぬよう注意しながら、青年誌を取り、両手で棒状に丸め、右手に構える。
距離がゼロになると同時に、相手の口に雑誌をつっこむ。
噛み付かれるのはまずい。これは勘だ。
口を封じてから、右腕を絡みとり、押し倒すと同時に折る。
ここまで易々と技が決まると、逆に萎えてしまう。受身やさばきのひとつでも、見せてくれればいいのに。
あとは、頭か心臓を破壊すれば、こっちの勝ち。ただ、近くに鈍器や刃物がない。
絞め落とすか。しかし、こいつは、「落ちる」のか?いや、おそらく落ちない。
要するに容赦してはならない。
相手の首と頭を両腕でロックし、力任せにねじる。
ほどなく、首の骨が折れる。人間ならこれでおしまい。
ただ、こいつは、ちょっと油断ならないから、今度は心臓をやらせてもらう。
俺は、店のカウンターを物色し、業務用のカッターナイフを取り出す。
751 :
赤石 圭登:2010/11/10(水) 16:09:45 0
>>742 「そばにいるだけで元気になる人ねぇ…」
少し考えてから答えを出した。
「俺はもう何も残ってないからな…両親も遺体はないがもう…
俺にはもう友人との約束しか残ってないからな。」
苦笑いをしてすぐに暗い顔になった。
「自分はね…金はあるんですよ。警察署に行く前に自分の口座に
金は入れてきたんですよ。かなりの額です。
自分は愚かです。それで友人と一緒にやりたいことをやろうと思ってますから
欲はこの世を破壊することができることがよくわかりますよ…」
そう言うとすぐにその場を去った。
>>749 …あれ?
迷った。此処何処だろう。
それにしても、あんなに生存者なんていたんだ。
目つきが鋭いな…怖い。
まぁ、気がつかないふりして逃げよう。それが先決だ。
753 :
小磯敬:2010/11/10(水) 17:53:07 0
>>750 カッターナイフで腹部をかっさばく。
腹膜が破れ、腸があらわになる。
素手で内臓を引き出す。腕をつっこんで、心臓を握りつぶすことができる、スペースを作るためだ。
シノハラは、こちらを眺めながら、
「あなた、なにしてるの?」と訊いてきた。
「気持ちいいことしてるんだよ」
「きもちいいことすると、おこられるよ」
「俺は怒らない」
「じゃあ、あたしも、きもちいいことする」
「そうしてくれよ。ここには、あんたの楽しみを邪魔する奴はいないから」
シノハラは、パジャマの上と下に手を入れて、自慰を始めた。
荒い息づかいが、店内を静かに揺らす。
こいつは、本当にまともだ。
俺は破れた腹部から右腕をつっこみ、心臓を探す。
ほどなく、脈打つ暖かい臓器に手が届く。
左腕を入れ、両手でそいつを鷲づかみにして、引っ張り出す。
立ち上がり、少しばかりそいつを眺めてから、床に投げ捨てる。
とりあえず、こんなもんだろ。でも、これじゃあ、複数を相手にできない。
複数の敵と闘う術を考えながら、シノハラを振り返る。
「それ、いつ終わるの」
「わかんない。」
「ああそう、じゃあ続けてくれよ」
俺は、コンビニのカウンターにある蛇口を捻り、水を出す。
血だらけの服を脱ぎ、体中についた血を洗い流す。
解体作業の前に、服を脱いで置けばよかった。と、今頃になって後悔した。
754 :
名無しになりきれ:2010/11/10(水) 18:03:20 0
>>741 「こっちも自己紹介と行こうか。俺はスミス。訳あってフルネームを教えることはできない
国連直属の研究所で応用機械工学と外文明学を研究している」
国連職員が所持している身分証を見せる
「この際だ。生きて帰れるか分からないから話す」
外文明学・・・いわゆる地球外知的生命体が持つ文明を研究する学問だ
一般的には公表されていない
「君たちには話していなかったな。あのときはここまで絶望的だと思ってなかったのさ」
755 :
スミス ◆OOqZuzRBug :2010/11/10(水) 18:53:43 0
あれ・・・また入ってない・・・
>>743 『…伏せろ!』
飛んできた電柱がコックピットに突き刺さる
二名のパイロットは即死した
『やはり今日も厄日か』
旋回しながら墜落していくブラックホークの中、またしても呟いた
>>756 ブラックホークは墜落した。
しかし、この怪物はマクミランが死んでいないことが分かっているかのように警戒を解かなかった。
メインストリートでは刃率いる部隊が布陣していた。
相手に数の利がある以上下手な守りを固めるのは逆効果と踏んだだけだ。
眼の前に現れるおびただしい数のゾンビ達を、刃は冷静に見つめる。
1体1体はそれ程強敵ではない、問題はあの再生能力・・・だがそこに関しても策がある。
それに・・・メインストリートを取り戻せば人々も気づく。人の生みし者ならば人が倒せぬ道理はないと。
「ゾンビの数・・・約5000ってとこですね。」
「質より量で攻める気か・・・そんな素人兵法が何時までも通じると思っているのか。」
メインストリートに次々と集まって来るゾンビ達は、示し合わせたかのように進軍を開始する。
「・・・やれ。」
刃が右手を上げた途端、ゾンビ達の足元から赤い電流が流れ始める。
作戦の原理は、電子レンジと同じ・・・一定の電磁波によって食物内の水分を「爆発」させ、暖めるのがレンジの仕組みだ。
そして、細胞は必ずどんなものにも存在する・・・なればその中の水分も必ず存在する。でなければ存在し得ない、生物とはそう言うものだ。
最初は何事もなかったかのように進軍していたゾンビだったがバリケードの傍に来た瞬間、身体が勢いよく弾け飛ぶ。
足や腕が立て続けに吹き飛んでいくゾンビ達。高周波数の電磁波で焼かれた細胞は細胞たりえる「水」を完全に失って機能を止め、ゾンビなれど完全に死に至る。
もっともこれはメインストリートの広い道筋や電磁波に対する知識を要する上、相手がどれだけ集まるかは運任せの作戦だった為、一か八かではあったが。
30分後・・・死肉の焦げた匂いが充満するメインストリートで刃は数百にも膨れ上がった傘下の者達に宣言する。
「この戦いは確かに勝利を得たが初戦に過ぎない、街を奪還する戦いはこれからだ」と。
皮肉にも、どん底で生きて来た・・・この世からつまはじきにされた者達が1つになって今、街を守ろうとしていた。
>>746>>752>>758 あれ?カメラ壊されちゃった。
病院内のスピーカーがオンライン状態のを探すか……
ん、これか……カメラは……うわ……隠しカメラしかないや。役に立たないな……
連絡は隊長に報告してからにしてと、次はこっちをってグロイことしてるなぁ。
一体何処からあんな装備を持ってきたんだが、危険度が一番低い汚染体の一斉排除か。
連絡するのめんどくさいな。というか人居過ぎだし……ん?
集団から少しはなれた位置にバイクの人物を見つける。
この人って……なんでここに居るんだか……
仕方ない。この人物を追跡、それから周辺の公衆電話を一斉に電話をかけてっと……
端末を操作すると武装集団とヴァローナの周辺の電話がなり始める。
出てくださいよ……
あ、そうだ。隊長を呼んどかないと。
「隊長。すいません。連絡ついたら話してもらわないと」
>>754>>759 「偽名でも構わんさ。俺も本名じゃないものでね。それで、あの時とは?
まぁ、後でゆっくり聞くさ。とりあえず着いてきてくれ。みんなもう少し奥で待ってるんでな。
それと、後で良いが生存者は全員自己紹介してくれよ。数が多くなると分からん」
そういって大破した装甲車へ向かう。高原に呼ばれたからだ。
「どうし……おっと……コイツは臭そうだな。焼死体は一番嫌なんだ」
「腐敗臭のほうがマシですか?」
「どっちも嫌だ。で?なんのようだ?よく聞こえなかった」
「いえ、さっきのロシア語の人が迷ったみたいなんで、あと病院の生存者は連絡は
すぐ取れます。こっちの武装集団は……連絡取れますけどどうします?」
「この連中とは関わりたくない。面倒なんでな。中には知ってる顔の奴も何人か居るしな。
で?バイクの奴とはどうやって?」
「それがですね。武装集団の近くに居るんでばれない様に一斉に電話を掛けたんです。
公衆電話に」
「お前……まぁ、良い。ここからは俺が変わろう」
呆れながら生存者との交信を変わる。まだ電話に出てないから病院に交信してみるか。
病院のスピーカーに接続し、交信を試てみる。
「あー、聞こえるか?聞こえたら何か行動を起こしてくれ。スピーカーは壊すなよ。
監視カメラを壊されて迷惑してる」