1 :
名無しになりきれ:
はじめに
このスレッドはブーン系とTRPSのコラボを目的とした合作企画であります。
詳しくは
http://jbbs.livedoor.jp/internet/7394/ をご覧下さい。
一応のコンセプトである『登場人物はAAをモチーフに』はどんなAAでも問題ありません。
でないとブーン系に疎い人はキツい物があるでしょうから。
登場人物は数多の平行世界(魔法世界やSF世界等)から現代に呼び寄せられた。
或いは現代人である。と言う設定になっております。
なので舞台は現代。そしてあまり範囲を広げすぎても絡み辛いと言う事から、
ひとまずは架空の大都市としますです。
さてさて、それでは楽しんでいきましょー。
参加用テンプレ
名前:
職業:
元の世界:
性別:
年齢:2
身長:
体重:
性格:
外見:
特殊能力:
備考:
本編スタートから二日目。捕われのミーティオ奪還作戦現在決行中
有志による超絶まとめサイト
http://boontrpg.blog41.fc2.com/ 文明まとめ
:簡単に言えば、物に宿る特殊能力の素みたいな
:形はある。他の物に宿るけど、侵される事はない。
:だから宿った物を燃やしたりすれば、『文明』だけを取り出せる
:そう言った加工したりする技術職なんてのもいたり。公から闇にまで
:文明が宿る物には適性がある
:例えば過去の『妖刀』『神具』なんてのは、適性が抜群だったと考えればおkかも
:適性が不十分でも宿りはするけど、放置すると文明は離れていく
※つまり女の子みたいなモン。
ブサメンは頑張っても引っ付かない。フツメンは努力次第で引っ付く。
超絶イケメンはほっといても引っ付いてくる。みたいな?
だから一つの物に複数の文明が宿るなんて事もあり得るかも?
:人によっても適性がある
:『情報干渉』系と「現象顕現』系がある。更に細分化出来るけどしんどい。
:適性は上に関係してくる。『治療系』なんて適性もアリ
男は、困窮していた。
調理の才を持ち、それを自覚し、更には使いこなす事の出来る。
いずれは世界で右に出る者などいない料理人となる筈だったのだ。
その自分が一生を牢獄の中で暮らすなど到底耐えられない。認められない。
彼にとって進研に身を置き悪事を働くと言うのは、目的では無い。
あくまでも、最上の料理人となると言う目的の為の、手段なのだ。
「……おいおい、悪いが俺はこの一線を譲るつもりは無いぜ。
自白剤や拷問で吐いた証言で、進研が落とせるか? 中途半端に手を出せば、大火傷するのはアンタらだぜ」
進研は至る所に文明を貸し出している。
規模を問わず国内の企業や、一部の公的機関にもだ。
一撃でトドメを刺せるだけの材料が無ければ。
例えば文明回収のストライキでもされてしまった日には、世論は公文への批判に傾くだろう。
だが、だからこそ。
「進研の事なら洗い浚い吐いてやる。あんな二人が何だ。何の取り柄もない、クズが二匹死んだだけじゃないか」
彼は自身の証言が金の価値を持つであろう事を知っている。
下手に出ながらも何処と無く滲む不遜さや、双子に対する暴言は、そうであるが故だ。
「あんな奴らを殺したからと言って世界が、社会が変わる訳じゃない。だが俺は違う。
いずれ俺は各国の財界人、高級官僚、王族、ありとあらゆる人間が俺の飯を食う為に駆け回るんだ。
愉快痛快だろ? そうなったら、アンタにゃ特別席を用意してやったっていい。さっきの女もだ。だから……」
しかし不意に、男が口を噤んだ。
不穏な沈黙が、訪れる。
そして男は急に胸を押さえ、目を見開いた。
流暢に回っていた口は苦悶の形に歪んで呼吸は止まり、
ただ水面に腹を浮かせた魚のように開閉のみが繰り返される。
ついには彼は直立の体勢すら保てなくなり、倒れ込んだ。
胸と喉を押さえながらのたうち回り、だがそれも長くは続かず、彼は小刻みに痙攣するのみとなる。
しかくして最後に上へと伸ばした手が掴もうとしたのは、都村か。
それとも、『錬金大鍋』――彼の未来か。
いずれにせよその手は届かず虚空を掻き、彼は生き絶えた。
進研は悪い組織ではあるが、悪の組織ではない。
ボスに対して表立って逆らう者はいないが、決して皆が恭順である訳でもない。
進研をただの手段、踏み台としか考えていない者もいるだろう。
寧ろ、その方が多いくらいかも知れない。
裏切りを防ぐ為の仕掛けは、当然施されているのだ。
「……ふむ、愚か者が一人。何処かで息絶えたか。まあ、私にとってはどうでもいい事ではあるが。それよりも」
暗がりの中で、一人の男が呟いた。
それから声の音量を僅かに上げ、呼び付けた部下に命を飛ばす。
「例の異世界人を、ここに連れて来たまえ。五本腕と、猫人間、だったかな? それと先程確保したと言う、淑女もだ。
目が覚めぬようなら、覚醒剤でも打ってやればいい。下らぬ道徳心とやらは無用であるから、心するように。
もしも反抗するのであれば、君も晴れて愚か者の仲間入りだと、世話人に告げたまえ」
命を受けた部下はただ一言。
「了解しました。ボス」
ただ一言そう返して、彼の部屋を後にする。
そうして、一人の男だけが残された。
暗闇に溶け込む黒のスーツに、無造作に掻き上げた長髪。
薄暗い中で煌めく小振りな眼鏡が、冷冽な眼光により一層の研磨を掛けている。
さて、君達はボスの呼び付けに従ってもいいし反抗してもいい。
ただしそれらの行為が己の身に何を招くかは、推して知るべしである。
何せボスには、『才能』があるのだ。
例えば秋人や柊が文明に非ざる力を持っているように。
料理人の男が、裏切りを切欠として突如事切れたように。
人に『何か』を植え付ける才能が。
そしてその『何か』は、彼に近しい人物なら誰しもが植え込まれている。
命令に背けば、またしくじれば、愚か者の仲間入りとされてしまう。
それでも尚逆らおうと言うのならば、相応の対応がされる事を覚悟すべきだろう。
【ボスお借りしました
ついでに秋人やらが文明じゃない異能を持ってるようだったので理由付けでも
もし彼らがただの文明だとか実は異世界人だって言うなら、訂正しますので指摘をお願いします】
5 :
前園 久和 ◇CqyD3bIn5I:2010/07/31(土) 22:59:47 0
>「う……う"ぅあ"………………」
起き上がった彼の耳に入ってきたのは獣の唸り声のような、魘されるような声だった。
少しだけビクリ、として、しかし誰の声なのかと自分のベッドの隣を見る。
開けてしまえば楽なのだが、全く知らない人間だった場合の反応に困るだろうと少しだけ悩む。
そして数秒か、もしかしたら数分経ったその時に聞こえてきた声に彼はハッとする。
>「…………誰か……誰か、助けてくれ…………」
それは間違いなくテナードの声であり、そして彼がこの世界で無意識ながらに信用した二人目の人物である。
彼はベッドを仕切っているカーテンを開けて、テナードのベッドを見る。
「猫、」
久和はそうポツリと呟いて彼の所在無さげな左手を握る。
何故そうするかは分からない、だがそうした方がいいと、彼は思ったのである。
「……猫」
また名前を呼ぶ。
そして魘される彼を不安げに見ながら、久和はテナードが起きてくるのを待つことにしたのであった。
弓瑠は不満げであった。
お兄ちゃんの裸を見るのをジョリーに邪魔され、お兄ちゃんと風呂に入りたかったのに邪魔され、結局彼はあの黒猫と入る始末である。
むぅ、と頬を膨らませながら黒猫とハルニレを見やる。
黒猫はあろうことかハルニレに傷を付けたのだ、許すまじ、と黒猫の耳を引っ張る。
「お前は可愛くないわ、ロマ」
いつの間にか彼女が黒猫に名付けていた名前を呼ぶ。
そして彼女はハルニレを見て、
「今日私と一緒に寝よ、お兄ちゃん」
とニッコリ笑うのであった。
弓瑠はその小さな身体で彼に抱き着く。
そしてそのまま――といったところでジョリーのお帰りである。
「…む」
不満げに声を漏らし、ジョリーに声をかけた後彼女は言った。
「お腹がすいた」
、と。
【弓瑠ちゃんのお腹がすいたよ!】
糞スレ二つも立てんなゴミ