聖子は刹夜薙を杖にして立ち上がった。
多分、夜沢はすでに行動に移そうとしているかもしれない。
聖子はそう思って、ここでゆっくりしている暇はないと自分に鞭打ち、
古びた民家から外へ出た。
彼は以前から「あるモノ」を探していた。
そのあるモノが何なのかは、聖子も見当はついていた。
やつらがこの羽生蛇で異変にあい、光介を生贄にすることを
邪魔までしてきたときも、彼はそれを探していたのだ。
よく考えれば、あれは自分にとって危険なものだ。
あれがあれば容易に儀式の邪魔をし、再び自分は実を
還さねばいけなくなるだろう。
聖子は全く夜沢を信用しようとは思わなかった。
なぜなら、彼は知っているようで何も知らないのだから…。
聖子は流れる血液のような小川のある橋の下に下りると、
上空から見張っている羽屍人に気づかれぬように、
身を低く、そしてなるべく陰を行きながら「蛭ノ塚方面」への道
のほうへ向かった。
だが、彼女は簡単にそこを通過することは不可能だ。
前にもあったように、そこには猟銃をもった屍人が待機しているのだ。
聖子はなんとかそこを乗り切る方法を考えながら、
岩陰から狙撃手の様子をうかがっていた。
あまりいい方法が思いつかなかったのか、聖子は屍人に向かって
大声で叫んだ。勿論彼女の手には、神刀、刹夜薙が握られている。
接近戦では刃物のほうが有利だということを彼女は当然のことながら
知っていたためか、そのような方法を選んだのだろう。
といっても、失敗するコトだってありえなくも無い。
聖子は刀を構えながら、少しづつ近づいてくる狙撃手に対して幻視を
行いながら、距離を確認した。
狙撃手は言葉にならない声、うめき声のようなものをもらしながら
こちらへ向かってくる。
意外にも早足の屍人が、すぐ近くまでくると同時に、聖子は刀を
思い切り振り上げて、狙撃手を斬り殺した。
狙撃手は妙な声をあげながらその場にぐったりと倒れるが、
その手には、離さないといわんばかりに猟銃が握られている。
聖子は下目遣いでその狙撃手を見るなり、フッと笑って
その死体を通り過ぎていった。
「生贄となる光介がいないのなら…彼を生贄にするまでね……儀式は続ける」
【サブ終了条件達成】
【それって私がテスト二週間前から勉強していたのでこれなかったのが原因でしょうか?
なら謝りますけど、貴方も私が学生であることをお忘れなく^^;
知らねーよw
>>364 貴方はここの参加者の方ですか?そうには全く思えませんが
知らないのなら、わざわざ書き込まなくてもいいんですよ?
「名無し」とあるので、貴方を非参加者としてみなしますが、
私の書き方が不適切だと思われたことは自分自身反省しております。
貴方の書き込み方からして、私に対し、いやみを言っているように感じるのです。
はい。あまりにも
>>354のかたが急だったもので、自分としてもあせってしまったのでしょう。
しかし、貴方に、特に
>>354の方を不快に思わせたのは事実。
そこは謝罪します。
勿論、帰ってきたらこうだったのでイライラしていたことも不適切な発言の要因に
はいります。
それと、そのようなご不満などがあれば「避難所」にてお願いいたします。
そこなら本体同士でどうどうと話すことが出来ます。
事実、ここはなりきりをするための掲示板なのでなりきりをしないのは迷惑でしょう。
ここに書き込みをしている貴方なら、もっともよくそれを存じているはずです。
私のその書き込みについていいますと、それは
>>354のかたに対して
「私は学生で長期間これない時期が何度かあります。
なので、はやまるのはやめてください」というメッセージがあったんです。
もしもの話ですが、貴方がたとえばとても気に入ったスレがあったとし、そこで
キャラでなりきっていた。しかし来れなくなる事情が出てきて留守にしてしまった。
そしてその事情から解放され、そのスレをさがすと継続不可能となりスレも無くなり
出来なくなってしまっていたら、貴方はどう思いますか?
きっと、嫌な気持ちになるはずです。
>>ALL様
前もってそのことを伝えなかった私も馬鹿でしたが、
「継続不可能」となることは、私にとって辛いことなんです。
愚かかもしれませんが、私はこのスレが気に入っており、
また、最後までやりたいと思っています。
そしてこのスレを楽しいと感じさせてくれた、参加者の皆さんに感謝だってしています。
今まで絡んだことの無いかたもいましたが、私が始めにここに書き込む気にさせてくれたのは
その人たちなのですから。
しかし、参加したくとも話が進んでしまってなかなか参加できないという
方がいらっしゃるのであれば、そこは私も公正に、新しいスレの建て直し計画に賛成しましょう。
やはりたくさんの参加者あってのなりきりですから。話し合いは避難所でしましょう。
366 :
354:2010/12/18(土) 04:39:36 0
あえてこちらに書かせてもらいます。
だいぶ話が拡大してしまいましたが…
私が言いたかった事は本スレの
>>365さんが殆ど仰ってくれましたね。
私も急に継続不可能なんて言ってしまい申し訳なく思っております。
正しくは継続不能ではなく、初期化を提案したかったんです、誤解を招き申し訳ないです。
ですが、参加者が少ない&状況的に継続が難しい&新規さんが入る隙間が少ない
などと言った理由がありまして、継続不能=初期化した方が、このスレにとって最適だと思ったのです。
なのですぐには終了せず、参加者の生存確認と締め切り日数を決めて
皆様に「どうでしょうか?」と提案しました。
放っておいたらそのまま電子の海へ沈んでいくだけの可能性だってありますからね。
そんなことになる前に、なんとかしないといけないと思い、初期化を提案したわけです。
あと、TRPGと違いスレ主さん(進行役・ルールブック役)もいませんので
思い切った決断が必要かと思いました。
367 :
365:2010/12/18(土) 14:23:49 0
>>366 そうだったんですか。私も考えすぎてしまいましたが、そうですね。
今まで参加してくれた人たちも参加していない状況なので…。
まあストーリー的には終盤ですし、思い切って残っている人たちだけも
協力して終わらせてしまいましょう。
その間に人集めとして新しいスレを作っておくのも良いかもしれません。
詳しいことは避難所を使って話しあいましょう^^
蛭ノ塚までたどり着くが、そこに自分が捜している「夜沢 慶都」の
気配は感じなかった。どこかにもしかしたら隠れているのかもしれない。
幻視をしても、それではハッキリと分からない。
この土地が海送りから帰ってくる最初の場所と言うこともあり、
変異した屍人は、かなり見ることが出来た。
その分、気をつけなければならないのだ。
聖子はそのまま幻視を続け、屍人たちを確認する。
するとその中に鮮明な視界が映った。
鮮明だということは自分のすぐ近くにいるということだ。
羽屍人なのだろうか?目の位置は結構高いところにある。
だが、それにしてはちょっと様子がおかしい。
聖子はその視界の主が何なのかを確認するように、
幻視をやめると、周りの様子をうかがった。
──そのときだった。
「きゃぁぁぁぁぁぁああああああああAAAAAAHHHH!!」
甲高く耳に障る音が、響き渡る。しかもそれは鳴き声だ。
聖子は両耳を手で押さえ何とか耐え抜こうとしたが、
その鳴き声の主は、聖子の目の前に現れた。
3mは有るだろう巨体、その身体を覆う筋肉。
腕は異様に細長く、その先にある手は両手で人一人をつかめるほどのものだ。
なんとなく人だった名残を残したまま、それ自体はもう違うものである。
聖子はそのときそれが、幻視を行ったとき鮮明に映った視界の主であることを悟った。
その巨大な屍人は、どんどんと聖子のほうへ近づいてくる。
下手に相手をしてしまったら、つかまれてこの崖から下へ投げ落とされるだろう。
聖子はそう考えて、ひとまずここは引き返すことを決意した。
369 :
村中 樹水 ◆a0GSgUMylU :2010/12/18(土) 15:43:30 0
>>367 いろいろすみませんでした。最近人が減って錆びれたというか、
これ以上続けられるのか不安でした。新規さんも入りにくそうだし…
終わりの方ですもんね…頑張って終わらせましょう。
巨大な屍人─怪力屍人─は否応無しに、小さな聖子を追いかけてきた。
屍人である彼らの目的はただ一つ、自分たちの仲間を増やすこと。
人間である生命を破壊しあっち側の存在にさせるということである。
もしもこいつに捕まって殺されでもしたら、
自分は魂となり永遠に生きることとなるだろう。それが神代家の不死の呪い。
また、夜沢も死ねばそうなるのだ。
聖子は「大字波羅宿」を通過し、橋の向こうにある「刈割」方面への道へ
入っていった。しばらく走っていた所為か、さすがの聖子も体力を保つために
あるかざる終えない。すでに怪力屍人も自分を見失っており、休むのが今が一番だ。
聖子はスピードを緩めると、そのまま歩き始めた。
「蛭ノ塚を確かめることは出来なかった…だけど先回りすれば……。」
そう呟くと、御神体─堕辰子の首─を取りに教会の中に入っていく。
教会の中で磔にされ動けなくなっている里村の横を通り過ぎ、
奥に置いてある御神体を大事そうに抱え込むと、
再び教会から外に出て、次は「田掘集落」の方面へ向かっていった。
371 :
神代 聖子 ◆uTtdYomZuE :2010/12/18(土) 16:23:34 0
>>352 「田掘集落」の方面へ行こうとしたときだった、
あのときの爆発で完全に黒焦げになったトラックの向こうに
何やら人影が見えた。屍人には見えない。
姿が見える程度まで近づくと、そこにはよそから来た学生と思われる
青年が歩いていた。多分、他の生存者でも捜しているのだろう。
自分の捜している夜沢慶都ではなかったが、今のところ
そうじゃなくてありがたかったかもしれない。
聖子は背後から一気にその青年─村中樹水─に近づくと、
いったん立ち止まり、声をかけた。
「…どうしたの?貴方一人?……はぐれてしまったのね……。
ここをまっすぐ行けば田掘集落に着くわ。
貴方、よそから来たみたいだけど…………名前は?」
何時ものように優しい口調で相手に話しかけると、心配したような
表情で相手の顔をうかがった。
だが、自分には彼が何だか普通の生存者とは違うように感じてしまうのだ。
まさか、息子に先に会ってしまったのだろうか?もしくは夜沢に?
そんな不安をめぐらせながらも、彼女の顔には何一つあせったものは
見られない。
373 :
名無しになりきれ:2010/12/19(日) 18:18:45 0
するとエロ屍人が襲ってきた
374 :
名無しになりきれ:2010/12/19(日) 19:32:58 0
49 :名無しになりきれ:2010/12/19(日) 18:56:45 0
安野「せんせ〜〜〜〜〜い♪」
宮田/高遠/竹内「はい」
牧野「まきのーん(´・ω・`)」
屍人牧野「八尾さんの……パンツ……ういっひ……」
屍人名越「春海ちゃんの……匂いが…する〜う」
屍人美奈「先生の…パンツ…くんかくんか(☆θ☆)/▽」
>>村中 樹水
ここは危険よ。私と一緒に集落まで向かいましょう。
貴方だって他の生存者を捜しているみたいだし…
……それにしても、ここで何があったのかしら?
(黒焦げになったトラックを見つめながら)
>>373 屍人が来たわ……
何だか様子がおかしいけど…。
(襲ってくる屍人を刀でぶった切る)
意外に弱いものね。
>>374 他にもあんなに屍人が…
全員相手をしていたら体力が持たない。
雰囲気的にさっき倒した屍人と同じ感じがする。
逃げるわよ!
(村中にそういうと、田掘方面へ逃げる)
376 :
村中 樹水 ◆a0GSgUMylU :2010/12/20(月) 16:48:08 0
>>375 ぼーっとしていたのだろうか…最初に声を掛けられたのを気がつかなかったようだ。
「えっ?あ!はい!」
自分は彼女の後ろに付いて行った。
彼女は誰なのだろう。他の生存者を見かけ嬉しいことだが…
今は黙って付いていこう。
(何も言わず後についていく)
377 :
神代 聖子 ◆uTtdYomZuE :2010/12/20(月) 18:57:24 0
>>376 初めまして…私は神代聖子……
貴方はだれなの?見かけない顔だわ…
もっとも、見かけない顔がほとんどだったけど。
そういえばさっきから田掘集落のほうから人の気配がする…
もしかしたら生存者がいるのかも。
だけど…やつらもいるみたいだから気をつけなさい。
(刹夜薙を握りながら周りの様子を警戒しながら進んでいく)
378 :
村中 樹水 ◆a0GSgUMylU :2010/12/21(火) 15:19:05 0
>>377 「どうも…始めまして。自分は村中樹水と言います。」
とりあえずこの人に付いていこう。地元の人に任せる。
生存者か…あの爆発の主かもしれない。屍人がいたし…
379 :
神代 聖子 ◆uTtdYomZuE :2010/12/21(火) 20:58:21 0
>>378 田掘集落についたわ。
人の気配は向こうから見たい…
だけど変ね。町並みがめちゃくちゃになっている…
(集落の様子を見ながら呟く)
──あの大きな民家からだわ。
ちょっと待っていて…生存者を確認するから。
(目を瞑り幻視を行う)
………あれは………
…とにかく行きましょう。
380 :
村中 樹水 ◆a0GSgUMylU :2010/12/21(火) 21:36:00 0
>>379 「無事だといいんですけど…後けがとかしてなければ…」
彼女は幻視をし始めた。自分はとりあえず屍人をみることに。
んーあれだ。なんか作ってる。違法建築だな。これだったら俺でも作れる。
そんなものが作られていた。すぐに壊れそうだ。
381 :
神代 聖子 ◆uTtdYomZuE :2010/12/21(火) 21:45:46 0
>>380 さっきの視界は、多分まなちゃんよ。
ここに隠れていたんだわ。
だけど、近くに屍人がいる……庭の敷地にも…。
(高見沢の気配を察知しながら村中に伝える)
はやくこっちよ。
下から侵入できそう。
382 :
村中 樹水 ◆a0GSgUMylU :2010/12/21(火) 22:04:19 0
「分かりました。」
ここに隠れているのか…あれだな。小さい子がよく生きていたな…
濡れていないことを祈るだけだ。
彼女に呼ばれ俺はすぐに後を追った。
383 :
神代 聖子 ◆uTtdYomZuE :2010/12/21(火) 22:15:31 0
>>382 床下の隙間に入ると、上を手で押したりしながら
開きそうなところを確認する。
「ここだわ…」
聖子が押すと、床がずれて民家の中に入れるだけの隙間が出来た。
中には神棚があり、掛け軸も飾られている。
「運がいいことに屍人は居ないようね。」
あたりを見渡しながら、部屋の中に入る。
水蛭子神社に向かう途中、いきなり銃声が響き足元に弾丸がめり込んでいた。
まさかと思い顔を上げると、そこには屍人となった志村雅人の姿が。
志村は容赦なく、猟銃を乱射すると、こっちへ向かってやってきた。
きっと死ぬ直前、自分を殺すことだけを考えていたのだろう。
そう思わせるほどのものが彼の表情や行動から分かる。
夜沢は彼を見るなり、向かう方向と別の方向に逃げ、
どこかの茂みに影を潜めた。
なるべく呼吸もしないようにしながら、隙間から外の様子をうかがう。
──どこに居る。出て来い!
志村はすぐそばにいた。
どうやら自分を見失ったらしいが、油断は出来ない。
だが志村はそのままもとの配置に戻ろうと、来た道を引き返していった。
助かったといわんばかりにほっとため息をつくと、茂みからゆっくりと体をだし、
民家のよこの石段を上がっていった。
石段をあがってそのままいくと、ちょうど水蛭子神社の上のほうへ出ることが出来る。
ここから、例の鍵をもった屍人の監視が可能だ。
慶都はその場にしゃがんで、神社のようすを監視し続けた。
しばらくたつと、鍵を持った屍人が神社のほうへやってくる。
そして社の中に何度か入ったり出たりを繰り返しているのだ。
チャンスといえば、屍人が社の中に入っている間。
あの屍人が別の場所にいくのを見計らって社のなかで息を潜め
そして再び入ってきたところを狙うという一番有効な手段。
屍人が鳥居をくぐって、社から遠ざかっていくのを確認すると、
すぐさま大きな段差から下に飛び降りた。
着地した際の痛みが足の裏から広がっていく。
少しばかりよろめきながら、しゃがんだ状態から立ち上がり、
廃れた社のふすまを開けて、中に入る。
後ろを振り向き、外の様子をうかがいながらもう一度ふすまに手を置き
閉めると、そのまま息を潜めて、屍人が来るのを待った。
武器を片手に、ふすまのわずかな隙間から外をのぞく。
しばらくたつと、鳥居の向こうから足音が聞こえてきた。
一通り巡回し、神社に戻ってきたあの屍人である。
屍人は、社の中に夜沢が隠れていることも知らないまま、
何時もどおりに社の近くに行き、中に入ろうとふすまを開けようとした──
──バタッ
そのとき、畳の上にその屍人は無残に頭から血をたらしながら倒れた。
あまりに一瞬のことで、声を出すことも出来ずに。
それと同時に、夜沢が手に入れようとしていたものも下に落ちる。
さび付いた小さな鍵──賽銭箱の鍵だ。
これで賽銭箱の中に落ちている地下にいくための鍵を入手できる。
屍人を倒した武器をしまい、その鍵を拾うと屍人の倒れた体をまたいで
賽銭箱のほうに近づいた。
ガチャっという音を立て、賽銭箱の蓋が開く。
その中にあるたまった小銭の中に、今度は大きな鍵が落ちていた。
【水蛭子神社地下の鍵入手】
「確かこの社の真下が地下に続く入り口に続いている」
夜沢は、メモを見ながら確かめると、社にしかれた畳のほうを見た。
この数枚かの畳の下にあるのだ。
夜沢は畳の上にしゃがみこむと、畳の様子をじっと見たり、
軽く叩いたりなどを繰り返し行った。
するとその中の一つに他とは違う音が返ってきた畳があった。
夜沢は「これだ」といわんばかりの表情を見せると、
すぐに畳をどかして、その下に隠されていたものを見つける。
──地下へ行くための扉。
だがその扉は人の手で簡単に開けられるようなものではない。
何か道具がなければだめだ。
夜沢は、それで思い出したように以前拾ったバールを取り出すと、
そのバールをわずかに開いた隙間に差込み、思い切り力を入れた。
ガッと、木製の板がこすれる音を出すと、その後簡単に
「扉」は開けることが出来た。
扉の更に下には、今度は鍵穴の着いた鉄板が現れる。
かなり頑丈に地下を守っているらしい。
夜沢は賽銭箱で先ほど入手した鍵を差し込むと、分かっていたことだが
鍵は気持ちよく鍵穴に入り、ガチャリといい音を立てた。
そして鉄板の奥に、真っ暗闇の空間の入り口が姿を現したのだ。
───行こう…。
自分にそういうと、夜沢は懐中電灯を照らしながら、
地下空間に進入していった。
388 :
村中 樹水 ◆a0GSgUMylU :2010/12/25(土) 13:18:26 0
>>383 彼女は畳を持ち上げ中に入った。ここにいるのだろうか?
期待と不安が重なり合う。手遅れだったことを考えたら…
それは見てから考えよう。今は無事だと信じたい。
389 :
神代 聖子 ◆uTtdYomZuE :2010/12/25(土) 13:52:38 0
>>388 ……ここ…屍人が周りを徘徊している…
貴方にも感じるでしょ?多分、家の中には今のところ
二人か三人か居るみたいよ。
…それと生存者は二階に居る…二階に隠れているみたい。
また客間に銃を持ったのも居るみたいだから階段付近は気をつけて。
他の屍人に見つかっても、その屍人を呼ぶこともあるから、
見つからないように行動したほうが良いわね。
地下は湿っており、じめじめとした感じが肌に伝わってくる。
多分戦時中は、防空壕として使われていたのだろう。
それにしてもかなり長い地下トンネルである。
とすれば、炭鉱とも考えられるが。
懐中電灯の光は、まるで景色を切り取るように
闇の中から岩肌を照明が当たっている部分だけを瞳に見せた。
じめじめとしているのに肌寒い。気味が悪い。
奥に進んでいるにしたがってその気持ちが大きくなっていく。
まるで巨大な生き物の体の中のようだ。
しばらく進んでいくと、不思議な感覚をおぼえた。
あの採掘所に行ったときと同じような感覚である。
そう。近くにあるのだ。
きっとこの向こうにそれ─第二の宇理炎─があるのだ。
ずっと探し求めていた、救済の炎である。
夜沢はその不思議な感覚のするほうへと向かっていくと、
一つの小さな物体の前に足を止めた。
【終了条件達成】
391 :
村中 樹水 ◆a0GSgUMylU :2010/12/26(日) 13:34:18 0
>>389 「撃たれても大丈夫だとは思いますけど…警戒した方がいいですね。」
拳銃か…どこかに閉じ込めておいた方がいいだろうか?
それとも奪い取るか…今は生存者を探すことが一番だ。
見つかったら面倒になる…それだけを考えておこう
>>391 撃たれたりダメージを受けた分、
あっち側に連れて行かれるのも確実になる。
貴方は…怖くないの……?
とにかく、まなちゃんが無事で居ることを祈らなきゃ。
(そういってふすまを開ける)
屍人は今のところ廊下だけを徘徊しているから、
気をつけさえすれば、ここを突破できる。
393 :
村中 樹水 ◆a0GSgUMylU :2010/12/27(月) 16:36:40 0
>>392 「自分は死ねないんですよ。呪いか何かで。」
後々分かることだし言っておいた方がいいだろう。
さてと…廊下だけ徘徊する奴と銃を持った奴…
強引に行っても大丈夫だろう。銃の奴さえ始末すれば…
>>393 …じゃあ貴方は元の世界に戻れないのね。
それで、なぜ貴方は死ねなくなったの?
ここにいるものたちは死ぬことは無いけど、みんな屍人として
生きるということになる。それが貴方には存在しないっていうことよね。
もしかして……貴方が途中であった生存者の中に、貴方と同じ
不死身な人がいたの。それで……その人は……誰?
395 :
村中 樹水 ◆a0GSgUMylU :2010/12/28(火) 19:44:59 0
「まぁ…自分で飲ましたというか…時間が捻じれてたというか…
他の人?ああ夜沢さんとか…かな…」
自分で自分を不死にしたなんて…この世界の神じゃない人が助けてくれないだろうか…
屍人になったほうがましだったかもしれない…いや…屍人も不死身、同じだ。
さてと…とりあえず準備をしよう…
>>395 夜沢……貴方求導師様に会ったの?
「そのときは彼を生贄にでもしようとしていたのかしら?
もし自らの血を分けていたらの話だけど──(心中」
…それで今どこに居るのか憶えていない?
それと光介にもあわなかった?中学生くらいの子供よ。
それと一つお願いがあるの…
ここをまなちゃんと脱出できたら、私と一緒にとある場所に
行ってくれないかしら?私一人じゃ…怖いから……。
「神の血を持つなら、この男を水鏡まで連れて行こう…
少しは実を還せるはず…(心中」
397 :
村中 樹水 ◆a0GSgUMylU :2010/12/29(水) 17:35:26 0
>>396 「あー会いましたよ。どこにいるかはわかりませんが…
光介?あーかなり前だけど会いましたね…」
何でおれだけはぐれたのだろう。どこで間違えたんだ?
まぁいい。とりあえず助ける助ける!
「行きたいところ?別にいいですよ。助けたらやることなくなりますし…」
まぁあるんだけど…神を滅するという大事な役目が…
>>397 そう…。じゃあ貴方は一人きりということね?
じゃあ、私と同じだわ…。
……屍人も向こうへ行ったわ…
今がチャンスよ、行きましょう。
(そういってふすまを開けると、階段を上がる)
400 :
村中 樹水 ◆a0GSgUMylU :2010/12/31(金) 18:01:08 0
実はSIREN2クリアできて無かったりする。
あと明けましておめでとうございます。正月からいませんので^^
>>400 私もクリアはしていません。
このまえ、やり始めたばかりですね^^
あけましてオメデトウございます。
いいお年を。
【第3日目/ 9時00分 刈割/不入谷教会】
──さようなら…麗子………
(煉獄の炎により灼かれていく里村を見る)
本当はずっとそうしたかった……
だけど……………(しばらく無言になる)…
………それとありがとう。
君は私にとっての大切な存在だった…。
本当は私も君とともに逝きたかったが、
神の肉を食した罪は永遠に消されることは無い。
それに罪もない者を殺した罪も……。
だから私はきっと永遠に生きなければいけない…。
神代が以前私に言ったんだ……
他人を犠牲にしてまで自分だけ助かりたくなんて無いと…
…思えばその通りだ。もう時間もあまりない…
私はもう行く───。
あと伝えたいことがある。
……愛している…麗子…………。
(そういい残し教会から出る)
まなちゃん、どこへ行ったのかしら?
(二階へ行きあたりを見渡す)
───それよりも何だか疲れたわ。思えば全く寝ていなかった…。
…ん?これはたしか…………
(以前学校で入手した名簿表を手にとり見る)
…名簿表…。まなちゃんの正体を調べようとして手に入れたもの…
ほかの事で忙しくてなかなか見れなくて忘れていた。
(ゆっくりと目を通す)
………あれ?メモだわ………
(名簿表にはさまれていたメモを手に取る)
まなちゃんがいっていた、あの先生が書いたものかしら?
しかもまなちゃん自信について書いてある。
……赤い海………海から生まれた子供……。
それに謎の文字………まなちゃんはまさか───。
───私が思っていた通りなのかしら?
「今私は彼女に会うべきなのか、会わぬべきなのか…(心中」
(寝室にはいり、座り込む)
少しばかり寝かせてもらうわ。貴方も寝なさい……
「途中で疲れて水鏡まで歩けなくなってしまったら困るから(心中」
…おやすみ…(横になり目を瞑る)
【天武13年/ 3時00分21秒 蛭ノ塚/水蛭子神社湧き水】
……私は…たくさんの人々が苦しんでいるのを目の当たりにしました…。
神様。どうか我々の村をお助けください!!
村のもの全員が飢え死にしてしまいます………どうか…どうか。
(涙が頬を伝う)
私は唯一神の声が聞ける存在でございます…
私以外に誰が貴方様にお頼みすることができましょう。
私は村人全員を救うため、その代表としてここに参上いたしました。
【ピチャン─】
…………水が波紋を………誰も触れてもいないのに……
こ、これは────………うっ!まぶしい……
(強く目を瞑る)
…………一体何事が…………
…!?……貴方は……いつの間にここに………?
(泉に突如として発された光の中から見かけない格好をした青年を見る)
「…………!?」
──…どこからいらしたの?
……泉からいらした…ならば、貴方が神様なのですか?
「………(不安そうな表情で聖子を見つめる)…私は……。
私は………あの時………光をみて……。」
…憶えていらっしゃらなければそれでよろしいのです…。
いつか思い出すでしょう。それに…こんなときに現れたのですから
きっと何かの縁があってのこと…。貴方が神様でないのなら、
きっと貴方は神様にここへ私たちを救うよう遣わされたものなのでしょう。
私はそう……信じておりますから………
「何かの縁ですか……。それに村を救うって………は……今はいつなんですか…」
──天武帝の御時。即位から13年のときでございます。
「天武!?………まさか………そんな、そんなこと……。」
──どうかなさいました?
「…しかし私はあなたを何処かで……そんなはず無いんです!いつになったら帰れるんです!」
──帰れる?あなたはやはり別の場所から来たお方だったのですね?それに私はあなたを
ご存知ありません。同じ顔の方が他にもいらっしゃったのですね?
「何が何だか分かりません…それにここも知っています………水蛭子神社…。」
──ここを知っている?…夢で見たとおり。…待っていましたよ?
「待っていた………?どういうことです?」
──私たちに変革をもたらすものが現れると夢で聞いたのです。
「変革?何を言っているのか……それに誰なんです?」
──私は清弥子。この村の巫女を務めております。それと貴方は…?
「私は……夜沢……夜沢慶都…」
405 :
村中 樹水 ◆a0GSgUMylU :2011/01/03(月) 18:44:44 0
「今は探さなくていいんですか?」
休みなさいと言うと彼女は横になった。
自分はその場に座り壁にもたれた。
「休憩も必要ですからね…」
体の力を抜き目を閉じた。
【第3日目/ 9時00分18秒 田掘集落/民家】
ここから…人の気配が………。
御神体をもった求導女がここにいるのだろうか?
(そう思いながら、民家の門をくぐる)
いくつかの炎が見える───。
なぜか二つのものは一緒のところにいるみたいだが…
>>405>>406 村中が目を瞑ったのを見ると、そのすぐ後何かの気配を感じた。
屍人ではない。人間……けれど少し特殊な存在。
自分がずっと捜していた人物。夜沢慶都である。
聖子は村中が寝ていることを見計らって、寝室からベランダに出た。
そして下を見下ろすと、やっぱりだ。彼がすぐそこに来ている。
聖子は不適に微笑み、ベランダから一階の庭に飛び降りた。
見事着地が成功すると、すくっと立ち上がり
ゆっくり、そしてまたゆっくり夜沢の背後に近づいていく。
夜沢の神刀、刹夜薙を持ちながら───。
>>407 誰かが後ろに………神代聖子?(後ろを振り向く)
聖子「………貴方をずっと探していました…」
無事だったのか…。捜していた?一体何の用事で……
聖子「私は、貴方の考えていることが知りたいのです…」
私の…考えていること……?考えって……何のことを言っている?
聖子「──貴方の考えは途中で変わってしまった……隠しても無駄です」
ただ私は…私はこの世界に閉じ込められているものを解放したいだけだ!
聖子「そうですか……貴方は何も分かっていない─」
分かっていないって…どういうことだ…
聖子「他を犠牲にしないでどうやって解放されるというの!?」
……………………。
聖子「やっぱり知らなかったのね…馬鹿な求導師様…」
私は分かっていた…。堕辰子を殺してもどうにも…ならないことを…。
聖子「ええ。多分永遠に私と貴方は時空をさまようことになるわ。それを知っていたのになぜ!?…ああ…里村麗子の所為ね?」
彼女が教えてくれた。本当に大切なことを………。
聖子「そう……そこまで言うなら私のために生贄になってくれるわよね!?
(刹夜薙で夜沢に斬りかかろうとする)」
………!?(攻撃を避ける)ば、馬鹿な真似はやめろ!
聖子「ふ…馬鹿じゃないわ。早く御主様のもとへ行くのよ。ふふふ…」
【終了条件:「神代聖子」を倒す】
聖子は狂っているようにも見えもしたが、その表情は本気だった。
彼女は本当に現在、自分に襲い掛かろうとしている。
荒れた呼吸と殺気立った目、そして聖子が手に持った日本刀──
全てが自分に対して向かされているのだ。
まるでその姿は、生者を見る常世の住人─屍人─そのものだった。
夜沢はこのままでは勝てないと感じたのか、聖子に背中を向けて
向こうのほうへ逃げた。
それは彼にとって正しい選択だっただろう。
日本刀に短い鈍器が適うはずが無い。対抗するとしたら
強力な銃器。それに聖子は自分を炎で焼ききる事だって可能だ。
そうなれば元も子もない。魂だけとなれば、何も出来ないのだ。
「隠れても無駄よ!貴方は結局永遠に異界で生きるんだから。全ては私のために…」
庭に甲高い神代聖子の声が響き渡る。
どうやら自分の居場所には全く気づいていないようだ。
しかし隠れているだけではどうにもならない。武器が必要だった。
夜沢は適当な武器をさがしに、こっそり物陰から出た。
小目的:「銃器」の入手
(視界ジャック中)
………聖子は向こうに回ったか…今のうちだ、急ごう…。
(幻視をやめ物陰から離れ、あちこちを探ってみる)
……?ここは……ここをもぐって家の中に入れそうだ。
(体をうつぶせにさせると、そのまま匍匐前進で床下へ移動する)
上が開いている。…ということは先に誰かが入ったということか…
(あいている隙間から家の中に侵入する)
どこかに武器があるはずだ。(辺りを見渡す)
たしか幻視したさいに散弾銃を持った屍人を見かけたような?
──だけど信じられない……聖子に限ってそんなこと……
いや…彼女の本当の名前は清弥子(きよみし)だった…。
不死身になれば、心まで変わってしまうんだな──私も、そうか…。
もう一度幻視をして場所を特定してみよう……。
(視界ジャックを始める)