大糸線にて、キハ52系が最近まで活躍していた理由を述べます。
今は試行錯誤を重ねつつ、キハ120系に置き換えられましたが…。
急勾配のアップダウンを繰り返すような山岳路線。
おまけに、豪雪地帯。
さらに、利用客が少ない。
実は、JR西日本は大糸線のキハ52系をキハ40系に置き換える計画を立て、
本選で走行試験を行いましたが、出力不足なのと、空転多発でダイヤ通りの
運転には耐えられず、結局計画が白紙となった事例があります。
キハ52系はDMH17Hが2台付いている気動車ですよね。
1台のエンジンが壊れたとしても、もう1台のエンジンで暖房の確保が出来ます。
雪崩に遭難して立ち往生した場合を想定して長く2エンジン車で活躍していたのですね。
キハ40系はDMF15HSAが1台の気動車です。それに、40トン近くの重量に、
220馬力という非力なエンジンなのと、特急用の変速機を踏襲した変速機特性のため、
加減速の多い仕業や勾配線区での運転には明らかに不向きです。