ある嵐の夜。観光ツアーのバスが土砂崩れに巻き込まれる。
かろうじて生き埋めはまぬがれたが、バスは動かず、携帯の電波も届かない。再び土砂崩れの危険もありその場にとどまることもできない…。
救助を呼ぶべく手分けをして人家を探し、たどり着いた古びた洋館。
――……しかしそこは怪異と怨霊の渦巻く呪われた館だった。
襲い来る人ならざるものたち。あなたは無事に生き延びられるのか?永い夜が始まる……。
参加者用テンプレ
【名前】
【性別】
【年齢】
【職業】
【外見的特長】
【所持品】
【備考】
【名前】滝沢真琴
【性別】女
【年齢】20
【職業】大学生
【外見的特長】サイドを長めにした茶髪のショートヘア。顔、スタイルともに凡庸。ニットにデニム、スニーカー。
【所持品】バックの中に財布と携帯、ペットボトルのミネラルウォーターが一本。
【備考】アウトドア派で旅行好きな女子大生。考えるより行動することを好むタイプ。
“ギィィィィィ…バタン…”
分厚い木の扉が軋んだ音を立てて閉まる。カビと埃の臭いの混じった不快な空気が鼻をついた。
「…すいませーん、誰かいませんかぁ?すいませーん…」
声に応えるものは無く、広い玄関ホールに自分の声が反響して吸い込まれるように消えた。
(こりゃぁ無人かな…電気はつくみたいだけど…)
何度か呼びかけてみたけどやっぱり応答なし。ただ外の激しい雨音が聞こえてくるだけだ。
「と、とりあえず中を探索してみようか?電話ぐらいならあると思うし。私、向こうから行くね?」
不気味な静寂に飲まれそうになるのを振り払うように無理に明るい声を作って、一緒に探索に来た人たちに話しかけると向かって右手にいくつか見える廊下のうちのひとつを選び歩き出した。
お客様ですか?
>>3 「うわぁっ!?…ち、ちょっとぉ、悪趣味ないたずらはやめてよねぇ…」
どこからか低く呟くような声が聞こえた。一緒についてきてる何人かに振り返り抗議するが、皆一様に首を振るばかりだった…。
アハハ、マジでなんか出そう
ドアを開けると部屋のテーブルには、
まるでさっきまで誰かがいたかのように暖かい料理が並んでいたり
>>5 「ねー…ホント雰囲気ありすぎるってゆうかさぁ、勘弁してほしいよね。アハハ、ハハ、ハ…」
乾いた笑いが響く。空元気を出しているが怖いものは苦手だ。一時期のホラームービーブームは悪夢でしかなかったし、バイオハザード1のあの犬には恐怖のあまり泣きながらプレステを殴った記憶がある。
>>6 「んー?そんなだったらちょうどいいじゃん。おなか減ったしご馳走に…」
廊下は意外に短く、軽口をたたきながら突き当たりのドアを開けると、そこは食堂らしく…。
「……や、やっぱいいや。胸がいっぱいになっちゃった…はは…」
香ばしい香りが漂う食卓。並べられた皿からは湯気が立ち上りまさにこれからディナーといった様子だ。
常識的に考えればここには住人がいる。すぐに事情を話して助けを呼ばなければ…しかし不気味さに足がすくんで動かなかった。
テーブルの下に落ちている1枚の紙切れ
>>8 「ん?何か落ちてる…紙?」
ふと目に留まったテーブルの下の紙切れに手を伸ばした。
おまえはいきてかえれない
>>10 「え…あ…あぁ…」
言葉とも呻きともつかないかすれた声。サーっと血の気が引き、背中を冷や汗が伝う。
私の様子に普通じゃないものを感じた同行者の一人が紙切れを引ったくり、皆で覗き込んでは短い悲鳴を上げていた…。
「あ、あんまりぃ…歓迎されてない、みたいね」
油の切れた機械のような硬い動きで皆を振り返ると精一杯のジョークを飛ばす。これまた機械音声のようなカチカチに強張った声で。
イ゙ェアアアア
(謎の男が仰向けのまま天に昇っていく)
窓の外! 何アレ↑
・・しゅ、集団幻覚 とか・・・?
誰かいませんかあぁあ!!?? 出て来てよぉぉ
>大声で口々に叫び、耳を澄ます。
と‥真上の階‥天井を通して,何かが動く気配──
重い物が擦れるような,乾いた物音が響いた。
音は,すぐに 止んだ ‥
>>12-13 「うそ…や、やっぱりあなたたちも見た?いま、人が上にスーって…」
「――……いない。でも、幻覚じゃないわよね…あんなハッキリしたの…」
窓の外。確かに見えた空へと上ってゆく人の姿。意を決して恐る恐る窓を開けてみるも、そこには誰の姿も見えなかった。
伸び放題の雑草と、離れか物置だろうか?何か建造物らしい黒い影が激しい雨の向こうに見えただけだった。
>>14 「2階…?大きいねずみ…とかならいいけどね」
ジーっと天井をにあするが物音はそれっきり聞こえてこなかった。
「2階、かぁ…確か玄関ホールから階段があったけど…うーん…」
この館の大きさならほかにも階段はあるのだろうが、さしあたって最初に見たホールの階段が思い浮かんだ。
2階に行くか行かないかは別にして、この不気味な食堂にとどまりたくも無いので、一旦ホールに引き返すことにした。
ホールに戻るとバラバラにされたフランス人形が落ちていた
先程まではなかったはず…
こんな、嵐の晩に 助けを求めに来た人間怖がらせるなんて、
趣味悪すぎ!
も、文句言ってやらなきゃ気が済まない!!
どこにいるんだろ主は?
現状まとめ
【館内】
玄関ホール:ここから館の各所に伸びる廊下がある模様。2階に続く階段も確認。バラバラのフランス人形あり。
食堂:ホールから向かって右側の廊下からいける。距離は近い。温かい料理(詳細や安全性は未確認)、窓の外を浮遊する人影、不気味な紙切れを発見。
2階:未探索。食堂にて二階から不審な音が聞こえた。
【外】
天候は嵐。現時刻は夜。食堂の窓から見た範囲では庭は雑草に覆われ、いくつかの建造物の影を確認。
【人員】
滝沢真琴他数名が食堂を探索後、ホールに戻る。
その他のメンバーも各自手分けして館内を捜索していると思われる。
>>17 よし!一緒に探しにいこうぜ!
えーと…そこのホール正面のデカい扉が怪しいな。
おい!出て来いよ!…クソ、こっちの廊下は照明がつかないのか?
…ずいぶんと長いな…どんどん暗くなる……おーい…誰か懐中電灯持ってたら来てくれよー……。
お、俺はもうこんなところにいるのは嫌だ!
適当に客室でも見繕って、助けが来るまでそこにこもるぞ!
(ガチャッ)ひぃっ!!
…な、なんだ…普通の人か…
…え?なんでこんな所にいるかって?
さっき見たんだよオレ…何か暇潰しになる物が無いかと思って二階の廊下をぶらぶらしてたんだ…
そしたら急にドアが開いてブルーベリーみたいな色をした全裸の巨人が襲って来やがったんだ!
ここまでどうやって来たかはあまり覚えてない…けどたしかにオレは見たんだ…例えるなら…そう、昔話によく出て来る青鬼みたいな…?
とにかくあんたも気ぃつけろよ…あの化け物はたぶん屋敷の中を徘徊してると思うから…
ホールに戻ると少し騒然としていた。バラバラにされたフランス人形、恐怖と緊張のあまりか半ばキレ気味に館の主を探しに行く人たち、止めとけばいいのに洋画で真っ先に死ぬ役のような台詞を残して部屋に引きこもろうとする人も。
そんな中、青鬼のような化け物に襲われたなんて噂まで…。
「鬼ねぇ…」
チラリと2階に続く階段を見やる。階上は不気味な静けさを保ったままだ。
「…行くだけ行ってみようか?とりあえず何かあるんだろうし…」
そうだ。物音にしろ鬼の噂にしろ2階だ。窓の外を飛んで消えた男も上へとむかっていたじゃないか。多分2階には何かがある。あまりアテにならない勘がそう告げていた。
このまま見えない何かに怯えながら過ごすよりはましだろう。仮に何か都合の悪いものが出てきたら全力で叫びながら逃げ帰ってくればいい。よし、行こう。
――……一歩ずつ、階段を軋ませながら2階へと向かい…そこはやはりというか、静まり返っていた。
ただどこかからまとわりつくような視線を感じるのは気のせいだと思いたい…。
>>18 【分かりやすいまとめ、ありがとうございます】
背中を冷たい手で撫でられたような、凄まじい悪寒が走る
この扉が、食堂の真上の部屋のはずだ・・
あ、開けるぞ?
>だが,分厚い扉はビクともしない
だめだ・・ 鍵がかかってるのか?中に人は・・
>扉に耳を押し当ててみる
>>23-24 「…っ!なにかしら…こういうのをただならぬ雰囲気って言うのかしらね…私、霊感とかないはずなのに」
背中を冷たい手に撫でられたような、いや本当に誰かが撫でたのではないかと思うような感触を覚えた。冷たい…そう、まるで死人のように冷たい手をした誰かが。
「ここね…どう?何か聞こえる?」
幸いにもそれほど歩かないうちに、食堂の真上と思しき部屋の前にたどり着いた。
先ほどの不審な音の正体は?この扉の向こうには何者かが潜んでいるのか?聞き耳を立てる男のそばで、息を呑んだ。少なくとも私の位置からでは何も聞こえてはこないが…。
「窓が壊れて、吹き込んでくる風や雨の音がヒドい・・
隣の部屋は どうだろう、行ってみよう」
>移動しつつ 窓の外に視線を移してみても,
二階の廊下から窺えるのは,相変わらず荒れ狂う風雨と暗闇ばかり
そして第一の惨劇が起こった!
(ドアが開くと血まみれの男が入って来た)
た…だずけ…ゴボッ
(男は大量の血を吐くとその場に倒れこんだ)
う、腕が…俺の腕があぁ…!
(見ると確かに左腕が無い、ドクドクと血が流れ出る、まるで何かに食い千切られたかのような跡から骨が剥き出しになっている)
はぁ…はぁ…こいつを持って…早くここから逃げるんだ…!
(そう言うと男はポケットから鍵と紙切れを取り出した、鍵には『2F-第一資料室』と書かれている)
(紙切れには『▲576』と書いてある、裏には薄い文字で『額縁の裏』と書いてあった)
ぐうっ!!俺はもう駄目だ…そいつを…頼んだぞ…
(そう言い残すと男は意識を失った)
29 :
ベッチー(謎の男…になりたかった知ったかやろう):2010/03/29(月) 09:08:11 0
そのドアから人が…
30 :
長谷部:2010/03/29(月) 09:30:56 0
【名前】長谷部 俊也
【性別】男
【年齢】21
【職業】 声優
【外見的特長】 長髪、見た目的に女子、結構汚れたスーツ
【所持品】リュックサック、DSi、
【備考】しかしそういう女装趣味はない、エロ、この間国民的アニメ「イヌエモン」
の「イヌエモン」役をやらせてもらいお祝いしてたら酔ってここまで来た
男の後ろから一人の男が出てきた…
31 :
長谷部:2010/03/29(月) 09:37:50 0
すいません荷物書き忘れた
てかスーツにリュックサックって…
荷物
肩掛けバッグ(大)、DSi、マッチ箱(飲んでいる間に籠の奴全部持ってきた)
財布、家のカギ、お母さんの作ったお弁当、
お、おい…なんか向こうの部屋のから音楽が聞こえるぞ…
あそこにあった蓄音機は誰もいじってないハズなんだが…無気味だから誰か止めてきてくれよ…
はっはっはっはっはっはっは
おいおいおいおいおいおい偶然が重なりまくっただけでお前等ビビリすぎだぜ
幽霊の正体みたり枯れ尾花
蓄音機?
OK任せろ、どーせスイッチが緩くなってて少しの揺れでONになったとかそーゆーのだろ
ほんじゃ行ってくるわ
ほいぽちっと
…アレ?何で止まらないんだ?
……はは…ムードにあった曲だな段々音楽が低い女の悲鳴に聞こえてきやがるぜ
これどうすりゃ止まるんだ?
ん?
…………何で入口のドアが閉まるんだ?
オイ!ふざけんな!開かねぇぞ!!
し…洒落になんねえよ!おい!誰かふざけてんじゃねえだろうな?
なぁ!ちょ!誰か開けてくれ……
お…音楽、ドンドン…どんどん何か…変わって…
開けて…開けてくれ!!開けてくれ!!
>>34!そこにいるんだろ?
開けてくれ!助けて!助けてくれよ!助けて!!
何人かの人間が二階を探索している頃、一階には――
「ママ……どこぉ……?」
クマのぬいぐるみを胸の中で強く抱きながら、必死に母親の姿を探し歩く少女がいた。
静まり返った廊下を一人、恐々としながら扉を順に開けていく。
「ひっく……ぐすっ……ままぁ……」
そうやって廊下の端まで来た所で、
「う、うっぐ、ままぁぁっ……!うええぇぇん……!」
ついに力尽きたかのように、その場にしゃがみこんで泣き出してしまった。
【名前】ななみ(名字・漢字不明)
【性別】少女
【年齢】8歳
【職業】小学生
【外見的特長】綺麗に切り揃えられた長い黒髪・リボンの付いた子供用ワンピース・体のいたる所に殴られたような痣がある
【所持品】テディベア・小さなポーチ(子供用の携帯電話・名前、住所、母親の携帯番号が書いてある迷子カード)
【備考】ツアーに参加していた親子の娘。母子家庭。館に来た際に母親とはぐれてしまった。
>>36 「…………」
暗闇から滲み出すように女は現れた…。生気の無い白い肌に黒いドレス。顔は長い黒髪に隠れて伺い知れない。
泣きじゃくるななみの傍らに立ち、暫く無言で見下ろして。
その小さな頭を指で微かに撫でて、足音もさせずに立ち去ってゆく。
…不意に照明が明滅し、その短い間に彼女の姿はかき消えていた。
>>28 館に入って来た血だらけの男が託した言葉、鍵、メモ。
そしてもたらしたのは、今までのような“不気味”などという漠然とした恐怖ではないはっきりした命の危機。
…玄関ホールにいた者たちは半ば恐慌状態だ。
泣きわめく者、壁に手をついて吐き出す者、顔面蒼白で腰が抜けている者。
もちろん中には気丈な者もいる。応急手当ての心得があるのだろうか?腕を無くした男に必死に止血を試みている。
そして更に気丈らしい数人が鍵とメモを持って二階に駆け上がり、先行する滝沢たちに状況を説明した。
>>30 「お、おい…あんたは…?いや、何か見なかったか?外に…今この
>>28が…」
続けて入ってきた長谷部にギョッとした視線を向ける者が何人かいた。
さすがに女性のような容姿の彼が腕をもぎ取ったその襲撃犯には思えなかったが…。
【場所:1F玄関ホール】
あの男を襲ったのって例の青鬼…いや、そんな物いる訳ないよな…
>>39 へっ、青鬼がいなかったらどうだって言うんだよ!?
青鬼じゃなくてライオンかワニか?それともチェーンソー持った殺人鬼か?
あいつ見たろ!腕がバッサリぶった切られてんだぞ!相手の正体が何だろうと安心なんかできねーよ!
…ちくしょう…何だってこんなことに…。
>>26 「そうね…まだ部屋もたくさんあるみたいだし、片っ端からいけば…」
行けば何があるのだろうか?
多分かなり高い確率で恐い物が出てきそうだ。或いは安全な脱出口か?
いや。そこの扉を開けると、暖かい部屋に館の主とその婦人と子供たちが寛いでいて、今までのことは全部自分たちの勘違いでしたとはならないだろうか。
そう。メモもフランス人形も子供たちの些細な悪戯で、そらを飛ぶ人間も青鬼も目の錯覚。
親切に電話で助けを呼んでくれて、明日には救助が来て車で下山。めでたしめでたしだ。
そんなことを考えながら窓の外の闇に目をやった…現実は残酷だ。
>>38 階下が俄かに騒がしくなる。嫌な予感がしたが、ほどなく青ざめた顔をした男の持って来た情報に暗澹たる気分になる。
明確な犠牲者がついに出た。いや、自分が気付いてないだけで既に何人も犠牲になっているのかも知れない…。
「…資料室ね。ありがとう。手分けして探しましょう」
何者かに襲われた男の言葉によれば、そこに脱出の手掛かりがあるらしい。
その男が、館の外を歩いていて何者かに襲われ腕を失う重傷を負ったのならば、普通に玄関から館を出て行くのは自殺行為だろう。
――…程無くして資料室は見つかったる。扉の鍵は少々錆びて渋かったがとりあえず開いたからよし。
室内はそれなりの広さで幾つもの本棚と机にイスがワンセット。
どれも埃を被っているがこの地域の資料らしき文献、昔の新聞の切り抜きに館の住人のものと思しき教科書から雑誌に小説、絵本まで雑多なものが置かれていた。
「…えぇと…額縁の裏ね…額…っ!」
思わず息を呑む。
壁に掛けられた額縁には母と娘の絵が飾られていた。
娘の肩に手を置く母。幸せそうな親子の姿だ…ただし、顔が無い。
正確には塗り潰されている。黒く。絵の具の黒では断じて無い。
もっと黒く暗く醜い陰湿なヘドロのような黒。
得体の知れぬ圧力を発する絵…裏を調べればならないところだが、どうにも躊躇してしまう。
>>30 >>36 【長谷部さん、ななみさんいらっしゃいませ。ご参加ありがとうございます】
【以後よろしくお願いしまーす】
【名前】 檜山朝輝(ヒヤマアサヒ)
【性別】 男
【年齢】 18
【職業】 高校生
【外見的特長】 背が低い。長めの黒髪に、高校の制服である紺のブレザーを着用。
【所持品】財布、お茶1L、薬、携帯、デジカメ、スナック菓子(少量)、祖父母へのお土産数点の入った、エナメル製のスポーツバック。
【備考】 田舎の祖父母に会いに行く途中だった。手当てを求め洋館へ。意識を失っていたために、集団とは遅れて到着。
大荒れの嵐の中、痛む足を引きずり何とか洋館まで辿り着く。
服はずぶ濡れだし、足は血だらけだし…おまけに携帯も繋がらないと来た。
「誰か…いないのかよ…」
良く見れば、大層な絨毯に真新しい足跡が。
「先客か…?合流できるかな…」
痛む足を引きずり、右手に広がる扉の一つをとりあえず開けてみることにした。
【1F:客間通路】
「ままぁ、ままぁぁ……えぐっ、うぇぇん……」
膝を抱えるようにして座り、なおも泣き続けるななみ。
愛する母の手が差し伸べられるのを待ちながら――。
>>38 不意に頭の辺りに、慣れ親しんだ温もりを感じた。
誰かの指が僅かにななみの頭に触れたのだ。
その優しい感触に、ななみは覚えがあった。
そして咄嗟に顔を上げ、唯一の家族である母の名を呼んだ。
「っママ…!?」
だが、そこには母の姿は無かった。
――足音一つすら立てず、真っ直ぐに続く廊下の奥へと去っていく女がいたのだ。
黒いドレスを纏った不気味な女。
そして廊下を照らす照明が二、三度明滅すると同時に、その女は闇に溶けるように消えてしまった。
涙を流すのも忘れ、まるで誘われるように女の消えた方へ歩き始める。
不思議と恐怖を感じることはない。
むしろあのまま座って泣いていたら、何故か置いて行かれてしまいそうな気さえしたのだ。
テディベアを小脇に抱え、おもむろにポーチから携帯電話を取り出す。
小さな手でそれを操作しデータフォルダを開くと、着信メロディの項目から「きらきらぼし」を選択して決定キーを押す。
そして表示されていた画面が変わると、スピーカーからは楽しげな音楽が流れ始める。
不気味な洋館にはおよそ似つかわしくないBGMだが、今のななみにとっては勇気を奮い起こしてくれる魔法のような物だった。
【1F:廊下】
>>41 【ネタ振りついでに秒数判定というのはどうだろうか?】
書き込み下一桁が
0:女の霊が貞子よろしく額縁からズルッと
1:娘の霊がズルッと
2:青鬼襲撃
3:額縁の裏にスイッチ。押すと罠(吊天井)発動
4:同じくスイッチ。押すと階下へシュート
5:同じくスイッチ。押すと隠し部屋への扉出現
6:同じくスイッチ。館の主の日記帳発見
7:同じくスイッチ。脱出用地下通路の地図発見
8:何者かの力により窓から庭に投げ出される
9:これで勝つる!一発使い切りロケラン入手(動作保証無し)
【スルーOK。健闘を祈る】
>>44 うるせぇ!!
今周りがイライラしてるのに場違いな音楽流すんじゃねえ!!
資料室を再び調べてみたら奥に西洋の鎧があったよ
けどあの鎧何故かヘルムだけ無かったんだ
まるで神話に登場する首無し騎士のデュラハンみたいに
それに剣と鎧に赤黒い物が少し付着してたんだけどまさかこれって…
あの人の腕が無かったのってもしかしたらこいつが………
…な訳ないよね!ははは!はは、は…
>>43 【いらっしゃいませ。よろしくお願いしまーす】
>>46 【乗らせていただきますよー】
【判定っと】
【日記帳かぁ。今から即興でレス作れるスキルはないので近日中にと】
【ネタ振りあざーっす】
51 :
長谷部:2010/04/02(金) 09:05:29 0
ずっと書きこんでなかったのでこうゆうことにしときます↓
血だらけの男の出現とともに現れた長谷部、あまりに気味が悪いのに加えて、
今にも倒れそうだったので床に寝かしてあげて皆は去って行った、
しかしまさか酒を飲んで酔っ払ってるとはだれも思いはしなかった、
みんなが資料室を見つけたあたりで長谷部は起きた、
しかし隣に血だらけの男が寝ていたので、酔いはいっぺんにさめた、
悲しいかな、職業上その悲鳴はどう考えても女の悲鳴に聞こえ無駄にみんなに恐怖を与えた。
排泄したあなたの夢 VIRGINALY
覆われたその肌身にうかぶ PAIN
忌みし陽光と堕ちて狂え VIRGINALY
この夜は一つ快楽 無理に刻んだ PAIN
>>43 扉を開けて覗いた部屋の中は薄暗く、そこかしこに枯れ枝らしきものが散乱している。
――稲光が一瞬、白く室内を照らし…枯れ枝に見えた何かは、全て白骨であるとわかる。
死体置き場とでも言えばいいのか。
打ち捨てられ折り重なった骨…ボロボロだが服を身に纏ったものもあることから、それらは動物のものではないだろう。
おや?テントウ虫さんはおられないようですね…
おうちかえりたい
【名前】 二宮 翔子
【性別】 女
【年齢】 17
【職業】 高校生
【外見的特長】 長髪、容姿スタイルとも良い、ブラウスにフレアスカート、ブーツ
【所持品】 携帯
【備考】 性格、口調はかなりボーイッシュ。合コンに付き合わされて逃げてきた途中迷ってこの館に
あ”−やっぱり碌な事にはならないわ・・・あいつ帰ったら覚えてやがれ・・・
こんな格好なんてさせやがって、まぁいいや
おーい、誰か居ないかー?
【1F玄関ホール】
57 :
長谷部:2010/04/05(月) 21:53:23 0
「おーい…誰か…」酔いがすっかり冷めた長谷部はとりあえずうろうろしてみた
すると玄関ホールで 二宮 翔子 (え?しょこたん?)とであった…
男みたいな女と女みたいな男の奇妙な探検が始まる…
56
二宮翔子 ◆Yqc6hbSmHg さん無理やりですいません
「お!人の声が聞こえたぞ・・・・こっちか?」なぜか聞いたことのあるような声
がする、その方向に翔子は歩み始めた・・・
数分足らずでちゃんとした人・・・長谷部に出会った
「あ・・・よかった、人居るんじゃねぇか」
「私は二宮翔子(にみやしょうこ)あんたは?」
「にしてもヒデェ顔だなおい・・・・なにかあったのか?」
この時翔子は何も知らない・・・・それ故に快活な笑顔を浮かべていた
【あーいえいえ、気にしないでください】
キセイという魔物があらゆる人間の言葉を奪い静寂の淵に引き摺り込むらしい…。
60 :
長谷部:2010/04/06(火) 18:32:30 0
「やったー!生きている人がいた―!ううー何かフルフルに角の生えた物を
立たせたみたいのが居て逃げてきたんだよー(泣)死体がそこらに転がってるし…
まだ忘れないぜ…おぼろな記憶だと何か団体さんが俺を助けてくれたんだが…
確かバスツアーの団体だとか言ってた様な…」
「フルフルっていうとモンハンのか?それに死体?なんだそりゃ・・・
相当手の込んだお化け屋敷かここは・・・・・お前さん見たいな女が泣いても私は嬉しくは無いんだがねぇ・・・
な・・・・団体がいたんだったらそこに居りゃぁよかったんじゃね?」
翔子はまったく信じようとしない、それはそうだろう・・・いまだに「ヤツら」と遭遇していないのだから
「え?お前さん男だって?あーそりゃすまないね・・・・とりあえずその団体さんとこ行こうぜ?
で・・・名前は!?」
ちょっと>46のネタ振りを使わせてもらいますね
判定はどうなるやら・・・
額縁じゃなく上からズルっとって感じにすればいいかな?
ちょっと考えさせてもらいますね
呪怨2にそんなのいたな。天井に張り付いてるやつ。テラコワス
レス遅れ申し訳ないっす。
>>53 「う…嘘だろ…。何だよ…コレ…」
目の前に広がるその光景に、目を塞ぐでもなし、発狂するわけでもなく…。
ただただ立ち尽くした。
信じられない…。状況がうまく呑み込めない。
まるで映画のワンシーンでも見ているかのような…。
「俺…早く、誰かに…っ!?」
腕。
すらりと伸びる真白い、細すぎる…腕。
それが、俺の腕を…掴んだ―。
「うわぁぁぁああっ―…!!!」
骨だ…酷く冷たい…人間の物であっただろう、白骨…。
物凄い力で部屋の中に引き摺り込もうとするそれから、死に物狂いで逃れようともがく…!
バキン!!
その骨が折れるのと、俺の骨が折れたのは、ほぼ同時だった。
「うぁぁっ…」
漸く、拘束から逃れた左腕…。
代償は大きかったが、それでも命があっただけマシ…。
名残惜し気にぶら下がる腕の骨をひっ剥がし、視界に入らない位置へと投げ捨てる。
「うぅっ…ぐぅっ…誰か…」
壁を頼りに何とか立ち上がり、ふらつく足取りで人を求める。
一人は…嫌だ…。
独りは…もう…嫌だ……。
【1F:通路】
左腕と足を負傷
【皆さん宜しくっす】
66 :
名無しになりきれ:2010/04/08(木) 02:00:56 0
ゴスロリお姉様の血便スレ
「ん?・・・・なんだコリャ・・・・」
何も無いはずの天井から何かがポタリ・・・・ポタリと翔子の頭に
それと同時に翔子の体を悪寒が走る・・・
「こ・・・・これ・・・・血じゃねぇか・・・何でこんなのが」
頭に付いたモノを手で取る・・・べっとりとした感触・・・そして目に映りこんだのは
真っ赤なもの・・・・・血だった
「一体何が・・・・・・・・」
翔子は一体なんでこんなものが・・・そう思い上を向いた
翔子の目に映ったのは・・・天井に張り付いた少女の霊が血の涙を流しながら
こちらを見ている姿であった
そして・・・それはこちらに向かってきた・・・・・
「きゃああああああああああああ!!」
それを目にしたとき翔子は少女らしい悲鳴をあげ本能が赴くがまま逃げた
ある程度逃げ、少し落ち着きを取り戻してきた翔子
そこである失態に気が付いた
「そうだ、アイツは・・・・」
「あ・・・・・ついてきてた・・よかった、ごめんな・・・いきなり取り乱したりして」
若干涙声だが長谷部の安否を確認・・・
【2F通路】
【すっごい強引に書いちゃったなぁ・・・・】
【これでおあいこ?】
>>46 「……日記…?あんまり人のもの読むのは気が引けるけど…」
不気味な額縁を外して裏側を調べると壁がくりぬかれて日記帳が置かれていた。
“…月…日。今日は娘の七歳の誕生日。だんだん妻に似て来た。将来が楽しみだ…”
“…月…日。今日は家族で花見に行く。娘がとても喜んでいた。今度庭にも桜を植えよう…”
…日記は他愛のない、だけど幸せそうな家族の日常が綴られていた。
“…月…日。最近、妻の様子がおかしい。何かを隠しているような…”
“…月…日。信じられない。まさかこんな事が…ああ、私は誰に相談すればいいのだ…”
――…ある日を境に夫婦に何かしらの不和が訪れたようだ。奥さんに浮気でもされたのかしら?
などと思っていたが、事態はかなり深刻らしく以後の日記は悲嘆と絶望、怨嗟で埋め尽くされ唐突に真っ黒い汚れでページが塗り潰されていた。
何が原因であれ正直、かなり病的な読んだだけで気が滅入りそうな内容だった。
「…なんなのかしら?これが脱出の手掛かり…?とりあえず持っていこうかしらね」
決して何度も読み返したい内容では無いが人が一人、命をかけて残した手掛かりだ。今は見落としているだけで何か重大な意味が隠されてるのかもしれない。
…その後、首無しの不気味な鎧を調べたが異常なし。というより、恐いので5m以上離れた場所からチラ見しただけだが。
「うわぁっ!?な、な、なに?今度は何があったのよ!?」
絹を裂くよな女性の悲鳴と慌ただしい足音(
>>67)
ビクッと身を強張らせると恐る恐る資料室の扉から顔だけ出して廊下を覗いた。
【滝沢真琴は『館の主の日記帳』を手に入れた】
【場所:2F資料室】
ネタ振りとしては
その鎧にバイオ4の寄生体みたいな感じで動いてもらう。
上から首切断された人形が振ってくる。
そ れ か ブルベリ巨人が突撃してくる。
「なんだ…?今の…」
静寂を裂く一つの悲鳴。
「人…人がいる…!!」
悲鳴なのだから、決して安心できる状況では無いのだが…
不謹慎ながらほっとしてしまった…。
少しの距離を歩き、階段が二つ現れた。
左に折れる階段と
真っ直ぐ上に伸びた階段…
さて、どちらに進もうか…。
1F:踊り場
【どなたか選んでくれませんか〜】
書き込み下一桁が奇数の場合:左折階段
同偶数の場合:直進階段
これでいいんじゃね?
迷わずいけよ。いけば分かるさ。
というわけで真っ直ぐ上に伸びる階段にいってみようか。
ここはまかせて先に逝け!
>>71-72 【ありがとうございます】
悩んだ末に、上へ真っ直ぐ伸びる階段へと足を進めた。
みれば壁に3Fと書いてある。
この階段から二階には行けないようだ。
戻るのも躊躇われ、そのまま道なりに進んでいく。
「医務室…?」
やった…!これで怪我の手当が出来る…!此方を選んで正解だった!
勢い良く扉を開けた。
【3F:医務室】
75 :
長谷部:2010/04/12(月) 19:29:12 0
最近キャラ設定をしないで入ってくる奴がいる
設定してくれないといろいろと不便だちゃんと設定してくれ
で、話の本題ですが…
「うう…」長谷部は何か裏切られたような気持ちになりながら
足を恐ろしく震えさせていた、さっき解放してくれたツアーの人たちと一緒に行けばよかったと今頃思っていた、
思えばなぜあの団体さんと行かなかったのか…「そうか…」記憶の中をめぐってみた―
起きた時周りに人がいっぱいいるのに気がつく、「(人間…?)あなたたちは…?」
話を聞いてみるとどうやらバスツアーの客らしい、何はともあれ酔っていた自分を助けてくれたのでお礼を言おうと思うと…
「ゴグギィギャアアアアアアァァアアァァァーーーーーーー!!」
全く言葉としては聞き取れなかったがこんな感じだったと思う、
そのあと轟音が続き、ブルーベリー色の巨人が現れた。
「ええ!ゲーム!?」
こんな状況なのにフルフルを立たして角を生やした様な姿の巨人を見て
モン○ターハンターを思い出した
「ってぇえええぇぇぇぇぇぇ!?」
どーん、どーん、どーん、
まさかとは思ったが本当にそのモンスターが襲ってきた、
今まで優しくしてくれていたツアーの人たちが
蜘蛛の子を散らすように逃げて行った、
「えええぇー!待ってよー!」
しかし彼らの姿はなくあのモンスターと二人っきりに…
「…!!!!!」もう全速で逃げるしかなかった、
「…まぁついてくることもできなかったし…」
まぁしょうがなかったとはいえやっぱりみんな酷いよ…、
と、思いながら彼女の後ろからついて行った。
鳥も付けてないやつが何を偉そうに
>>74 医務室の中もかび臭く、点けた照明は切れ掛かっていてチカチカと明滅を繰り返す。
室内には書類の散乱した机。戸棚のガラスは割れていくつかの薬品が散らばって床に古ぼけたシミを作っている。
ふと見ると片隅のごみ箱には血膿で赤茶色く変色した包帯が詰め込まれていた。
…決して衛生的ではなく心休まる場所ではなさそうだ。
奥にはベッドがあるようだが遮光カーテンに遮られてよく見えない…。
78 :
檜山朝輝 ◆RsAdqYL0Yk :2010/04/15(木) 21:47:02 O
>>77 「な…何だよ…くそっ」
違った…何も運なんか向いちゃいない…
俺は苛立ちを込めて近くに有ったゴミ箱を蹴る。
「だぁぁっ…いってぇぇっ…!」
その反動が足の傷に響く。
「…?」
一直線に転がるゴミ箱…。ばらばらと血にまみれた包帯がぶちまけられる。
そして…
「っ……!!」
首だ…ヒトの…生首…
「あ…あぁ…あっ」
目が合った…濁った瞳…
血の筋が残る鼻…
歯が欠けた…口…
「…え…?」
見間違いだ…そんな…生首が…
『オマエモ…イヅレ…コウナルゾ…』
―アヒャヒャヒャッ…ヒャヒャヒャッ!!!!
「うわぁぁあああっ!!」
足の痛みも忘れ、俺は走った。
右に左に…次第に灯りが減っている気がする…
助けて…誰か…誰か……!!
次はどっちに曲がる…?
【3F:左右に別れた通路】
(果たして、長谷部&二宮の二人は 滝沢と合流なるか)
しかし背後からデュラハンアーマーがっ!
バイオのと違って初めから頭無いからどこ狙って撃てばいいか迷うよな…
「だぁー、ウジウジ悩むのは私の性にあわねぇ!!
とりあえず人を探そうか、この階にいるかも知れねぇし
三人寄れば文殊の知恵、何人も集まりゃ何でもできるだろ?」
通路の隅で暫く息を潜めてどうするか迷っていた、
考えてもどうしようもないし・・・何より、大勢で動いたほうが心強い
そう考えた、だから少しでも人がいそうなところを探すため、歩を進める
「つってもどこに誰がいるかわかんねぇ・・・・
『うわぁぁあああっ!』・・・・こっち、こっちから聞こえる!!
助けに行こう、一人でも多くこっから出ないと・・・」
突然響いた男の悲鳴・・・先ほどの自分と同じ体験をしているのかもしれない
怖くて足が震える、本当は行きたくない。
でも、見捨てるなんて出来ない・・・
>>79 左…よし、左だ…!!
足が…くそっ…
「また…血が…」
早く…早く休みたい…!
左へと続く通路。俺は道中並ぶアンティーク調の鎧兜をやり過ごし、先に見える窓を目指して走った。
窓…窓がある…!外…外に…!!
「え…?何だよ…畜生っ!!」
駄目だ。窓は牢獄のそれによろしく、頑丈な鉄格子に隔てられている。
3階でさえこうなのだ…恐らく、他の階も…。
絶望…この館からはきっと出られない…逃れられない…。
「は…ははっ…」
足ももう動かない…。
死ぬのか…ここで…?
…ガシャン
「え…?」
ガシャン…ガシャン…
ここは袋小路…逃げ場は…無い…!!
「…次から…次に…っふざけんじゃねぇぇええっ…!!」
先手をかけるか…隙を見て逃げるか…どうする…!?
【3F:中世ヨーロッパ風の鎧が立ち並ぶ通路】
>>84 【スキを見て逃げる】
>周囲の壁には、骨董品の刀や槍、クロスボウ、盾などが飾られてはいるが…
お約束…と言うか何と言うか…やはり鎧が動いている。
この際“何故か”はどうでも良い…大事なのはどうするか…だ!!
逃げ道は前にしかない…なら…隙を作って逃げるしかない…!!
俺は覚悟を決め、壁に飾られていた装飾品の一つを握ってみる。
思った以上に精巧な造りになっている。
「…行くしかねぇだろ…!」
握りしめたのは一直線に伸びる槍。
こんなもの触ったことも無ければ使ったこともない。
だが、槍投げなら陸上でやったことがある!
当てなくて良い…隙だ…隙さえ、出来ればっ!!
「うぉぉおおおっ!!」
勢い良く放たれた槍は、鎧の頭を弾くことに成功した!
俺はその隙に全力疾走…!!
後ろは振り向かない…!
振り向かないっ……!!
振り向いたら…捕まる…そんな気がするから…前だけを…!!
「あ…っ…?」
やはり俺に…幸運の女神は微笑んでくれないようだ…。
足に激痛が走り、その場で無様にも倒れ込んでしまった…。
【3F:階段前 踊り場】
「上から・・・だったよな・・・間に合ってくれ、頼む!」
2Fの廊下を声がした方に走り、どこかに階段が無いか探していた。
思った以上に通路は長く、暗くなっていった。
「チッ・・・無駄に長い・・・」
長い通路に舌打しながらも走る。
周りは装飾がなされ、見た目煌びやかであった。
肝心の階段が見当たらない・・・と思っていたときである。
「ようやく見つけたぜ・・・よっし、さっさと上がるか!」
古ぼけた、階段を一気に駆け上がる。
まだ生きているであろう人を助ける為に。
【2F:階段】
>>86 >檜山の去った後には、頭部の「かぶと」を弾き飛ばされ
動かなくなった鎧が転がっていた。
甲冑の居並ぶ袋小路は、再び不気味な静寂に包まれた…
窓の鉄格子の向こうには、闇と嵐のみ。
「…?」
助かった…のか?
上腿を起こし、薄闇にぼやける後ろを見やる。
何も来ない…先程とは打って変わって静寂だけが右往する…。
怖いくらいに静かだ…。闇と…時折の雷光。
「助かった…」
深い溜め息。
ほっとしたのも束の間、直ぐ様忘れていた痛みが甦る。
あちこちが痛い。
動けない…動きたくない…。
タッ…タッ…
「…!?」
階下に響く一つの足音…。
この館にいる限り…
本当の安息は得られない………
俺は這うようにして、階段からは死角になる場所へと移動した。
【3F:踊り場】
「ハッ・・・ハッ・・・・ハァ・・・」
階段を駆け上がる事を考えたが、何がいるか解ったものではない。
息を整えつつ、一歩一歩慎重に階段を上がって行った。
不気味なまでに静まり返っている・・・・妙だ。
そんなことを思いつつ、踊り場へと・・・
「おい、誰か居ないのか、いたら返事をしてくれ」
あまり響かない程度に声を出した
どこかで襲われている可能性もあったため、耳を澄ます。
今のところ、雷鳴ぐらいしか聞こえない・・・
91 :
長谷部:2010/04/22(木) 20:42:38 0
檜山 ◆RsAdqYL0Yk さんと檜山朝輝 ◆RsAdqYL0Yk さんは別の人なの?
ものすごいスピードで駆け上がっていった彼女を追いかけた
「ハァ…ハァ…」腰が抜けていたときに急に走ったものだから
心臓バクバクで通常の三倍ぐらい疲れた
「ん…?」何か廊下で光ってる何かと思って見に行くと
「やっぱりね…」もう驚かなかった、血だ血の筋だった
その筋を追おうと思ったが、怖いのでやめといた、
さらに驚いた、何やら巨大な人型の何かがあった、
さっきの巨人かと思ったが動かなかったのでゆっくり近づいた、
「…ゲーム…」ド○クエのデュラハーンだった、ただその周りに兜が落ちているとこをみると
もともと首があったようである、
「うーん…」ずっとデュラハーンを見ているとまた血の筋だった、
「…もういいや」血の筋を追っていくと人がいた…
よし合流成功!
あ
93 :
檜山朝輝 ◆RsAdqYL0Yk :2010/04/25(日) 03:07:24 O
>>91 【同一っす】
ちょっとレス来ないかageてみよう…。
そして毎度ながら遅レス申し訳ないorz
94 :
名無しになりきれ:2010/04/25(日) 23:37:17 O
ぬるぽ
>>94 「がっ!!」
鈍い音がして、館のどこかに何者かに殴られた
>>94の撲殺死体が転がった…。
客室のクローゼットを開けると一枚の紙切れが落ちた
どうやら挟まっていたらしい
紙切れには「西 768」と書いてある
97 :
名無しになりきれ:2010/04/27(火) 20:17:48 0
シャー! さあ俺を殺してみろ!
98 :
名無しになりきれ:2010/04/27(火) 20:46:53 0
≫97
パァーン!≫97の銃殺死体が転がった
はぁ…中も外も危険だらけ…ベッドはあるがこんな場所で安心して眠れる訳ねぇだろうがよ…
100 :
名無しになりきれ:2010/05/01(土) 22:38:54 0
| l | ト、 ヽ \ ヽ \ //、 |、ヽ l \ヽ!\ ヽ \ lヽ ヽ 、
| | | l ヽ \ \ \、 /イト.ノ l ノ `ヽ, !ヽ\ ', ハ ト、!, | \
! l l ! \ \ ヽ`、 \ `-‐'´ \ ! ヽ V/l | |ノ
| !l ハ. | \ 、\ \`ヽ、_\ ヽ ヽ | | ! |
! | l |、 lハ l\ ヽ`ヽ.\ `` l、ハl l il /|
!| ヽヽヘ ヽ\ヽ \ \|`ヽゝ / l |ヽ | //
ヽ \.l\ l ヽ| lヽ| ,. '´ / /' l ! ! | // /
` ヽ' `ゝ | `ー-、 '´ イ/,ヘ. !| | | ,/ /
M . O . E に 逆 ら う 者 は 始 末 す る !
なりきりネタ喫茶・千石館とか、栃木ダラーズとかを考えてみる。
待てよ。容易な気持ちで立ち上げる気はない。
あくまでも考案だ。私にも失敗はある。
>引き裂くような雷鳴が かすかに館全体を震わせた‥‥
と,その余韻に寄り添うように耳に届く 別の物音があった
その場に居合わせたどの人間が発しているのでもない,
異質な物音‥‥ 人間達が目にしたのは,
“首無し”となって
袋小路の奥に空ろな体を横たえていた甲冑が,
ゆっくりとその身を起こす光景だった!
103 :
べっちー:2010/05/09(日) 22:11:54 0
≫44のななみさんはどうなったんだ!?一階には
誰もいないな…頑張れ!ななみ!
「う!?」後ろで物音がしたので振り向くと
デュラハーンが動き出していた
「おい!逃げるぞ!」倒れている男に呼びかける
(:檜山朝輝 ◆RsAdqYL0Yk さん)
動かない、足をけがしているようだ、
「…!」置いていくことはできないけど
すぐそこまでデュラハーンが来ている、
「…あ!」壁にかかった数々の武器を見つける(≫85参照)
走っていき刀と盾を取った(もちろんRPGをイメージしてだ)
「うおぉおぉ!」カッコつけて走って行ったら剣の一撃、
盾で防いだものの押しつぶされそうになった、
「うぐぅ…」腕の関節が逆に曲がった…
>廊下の奥から
オルゴールの音色が‥
ある一室の扉が細く開いている
【1F:廊下】
105 :
名無しになりきれ:2010/05/24(月) 23:15:48 0
★
* ' . *
* ` . * ヽ . ★
* ,. -. ‐'"´ ̄``丶、 ノ} *
/} /: : : : : : : : : ーヘ
* / //: : : :l: .:. .} | . : : : : } . . ゜
_ノ_,ム′: : : |:::::::/! l.::. : ! /: :\ , ★
_/ /,. -‐〉 : : :_ !:;イ¬.|:i::: |i.|. :.i::: : : ヽ ;
★ . . ,. '´!{ ゝ-‐''^""¨二.ノ:〔iilllllii.V!::!oilllV{::: : : :.',
** . ぃ .イ::. : : |,゙-=r}:リ'.=・=1:: : : i } * *
. '´ ,. 介iー-、 {:::::::::. : : !.;∵;|.:^'λ;∵',|:::. :.. :.!リ *
* / /ヽ' L! ヽ. Y::::i::::. .::. |r:ゥ-`ー ' ー/:::l::::.::::.*:リ′ アイッ★
* / / /⌒ヽ 込Jヽ:ト:{>、:ィ八_ ,.‐く イ:ィ:::!*::*/ ゛
i'´ /-r‘ー、 ヘ-┴‐〉 `'i¬ ヘ.__{:::::::}.彳〔__レ1::ル'゜ ゜ .
ー 、 --−'´ コ:..:.}: \ 丶 .l | -、匸⌒´:_;-、ノ }_ ´ ゜ *.
`ヽ、 └;.:. .. } 〉 ヽ.| 〈__:,.イv/´〕、冫`i * ★
` ¬ゥ´:..:....:..:..:..: ,ノ、 \ { ! {.{j_/,ィう′ !
* ' Y:..:..:..*:..:..:.∠.._ ヽ.} |. } `マ^V | *
, ゛ヽ:..:..:..:../ ,.⊥_ /小\¬-{ ∨ヘ._,. -‐¬、
★ ` ー′ j:..:..:..:Y´:´/ハ卜':..! :ヽ ∧::ヘ .:..:... }
/:..:..:..:..j/:..:.`:..:´:..:..i :..:ト-_ノ マ'’:..:..:..:..ヘ * *
洋館のガス爆発ネタでも考えたのですが、爆発しちゃったら、
その物語は終わっているので、もうちょっと考えます。
そのオルゴールの音色は確か、「鉄道唱歌」?
♪汽笛一声 新橋を♪
107 :
べっちー:2010/06/09(水) 16:50:34 0
≫103
だれかたすけにきてー
108 :
名無しになりきれ:2010/06/23(水) 09:31:35 0
ヌルポカッス
【名前】カナ・アナベラル
【性別】女
【年齢】17
【職業】なし
【外見的特長】騒霊
【所持品】
【備考】この洋館の住人
110 :
名無しになりきれ:2010/07/09(金) 02:17:45 0
112 :
長谷部:2010/07/17(土) 13:26:13 0
≫103
・・・?
113 :
長谷部:2010/07/18(日) 21:45:22 0
≫103
何か急に現れたしwww
【名前】六音(むつね)マツリ
【性別】男
【年齢】21
【職業】執事、召使
【外見的特長】異様に長いポニーテール
【所持品】ケータイ電話のみ
【備考】基本敬語。冷静沈着。幽霊などが好き。
バスの事故で迷い込んできた
>>104 廊下を歩き
「・・・・
ふぅ・・
にしても不気味な屋敷ですねぇ。
おや?」
オルゴールの音に耳をすませ
「・・・ほぅ・・どこから聞こえているんですかねぇ
少し行ってみますか」
耳をすませながら、歩き
116 :
名無しになりきれ:2010/07/28(水) 21:15:11 0
≫114
六音マツリさんは
ケータイ一つ持って
観光バスツアー
に言ったことになりますね。
財布とかリュックとか
何もなしでね。
117 :
114:2010/07/29(木) 19:18:40 0
>>116 (そういうことになりますね・・
まぁマツリは、一言で言えば
変わり者なので
つっこまないで下さい)
所持している携帯電話が鳴った
もし電話を取ろうものなら「すぐに来て…私は地下に…」という声を聞くだろう
119 :
名無しになりきれ:2010/07/30(金) 22:38:28 0
ゴクリ
120 :
名無しになりきれ:2010/07/31(土) 01:23:49 0
きひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ
(どこからともなく聞こえる奇声)
>>115 >少し開いた扉の隙間から,かすかな明かり
オルゴールの音色に交じって 話し声が聞こえる
【1F:廊下】
>>118 「ん?」
ケータイを開く
「!?可笑しいですねぇ・・・圏外ですのに」
不審に思いながらも、電話にでる
「はい・・・・はぁ?
意味がわかりません」
電話を切る
>>120 「・・・・おやおや・・・他にも人が居るんですかね?」
あまり物事を気にしないマツリであった
>>121 「ん?
・・・・ほうほう・・・これが幽霊というものですか・・・
失礼ですが、先を急いでいますので
では、ごきげんよう」
>>122 「・・・面白くなってきましたねぇ・・・
入りますか・・・」
ドアを開け
>>123 >ドアを開け
とたんに,話し声はピタリと止んだ‥
侵入者を一斉に出迎える,多くの眼
様々な色や素材で出来たそれらは,一つとして動かない‥
三方を壁一杯の棚に囲まれた空間は,人形で埋め尽くされていた
生き物の気配は無く,壊れかけた天井の灯りだけが瞬く
中央に据えられたテーブルには茶会を模したセッティングがなされ,
アンティーク・ドールたちが取り囲んでいる
オルゴールが,テーブルの上で途切れた音色を奏で始めている‥
【1F:人形収蔵室】
>>124 「なっ!?これは・・・」
部屋に入り、マツリは初めて驚きを見せた
目の前にはアンティークドールの群れ
まるで茶会でも先程までしていたかのように見えた
「・・・不気味ですね」
正直な感想が口から漏れる
マツリはオルゴールがテーブルの中心にあることに気づいた
「これは貴方たちのものですか?」
問い掛けに答えるものは無く、独り言となる
マツリは静かに微笑みを浮かべた
「もらいますよ」
マツリはテーブルに近づき、オルゴールを手に取った
126 :
名無しさん@自治新党スレでTATESUGI値審議中:2010/09/17(金) 07:58:28 0
.
>>125 >マツリはテーブルに近づき、オルゴールを手に取った
照明の瞬きが ゆっくりとしたものに変わった‥
ど ろ ぼ う
何かがささやいた
‥見回しても,何も異変はない
テーブルに並べられた空っぽの茶器は,埃をまとい 灰色にくすんでいる
部屋唯一の扉は 廊下への退路を示している
お外へ持って ゆくつもり ?
─ 光が明滅するたび 異なる光景が交錯する ─
眼前に 身の丈天井ほどの西洋人形がそびえ立っている‥
逆光で陰りを帯びた顔 ふくよかな頬 つぐんだ唇
瞬かない大きな瞳が マツリを見据えている
部屋の四方を覆い尽くす,人形棚の壁
お茶会なのに お給仕がいないの
♪♪ ♪‥♪ ‥ ♪ ‥‥
オルゴールが奏でていた眠そうな余韻が 手の中でこときれた
こたつ
129 :
127:2010/10/13(水) 22:25:45 0
(キャラハン・六音さんへ
次の展開は特に考えてなく、お任せします>扉が見えてる時に部屋から退出 or その他
対応しづらいネタふりになっていたら、すいません
まだスレを見てくれてるといいのですが‥汗)
130 :
名無しになりきれ:2010/11/08(月) 08:52:34 0
/\
/ \
/ \
/ \
/ \
/ ,. -‐―‐--‐'"⌒ー-、,.‐、_ \
. / / `ーァ .\
/ i , ―- 〜′ \
\ } ,ー-‐‐t / /
\ ! ./ ‘、 { /
\ t_,,っ `ー-、`ュ. /
\ /
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\. /
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|`´|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| 熊 出 没 注 意. |
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