「ここは、カフェ殿の御尊父と御母堂の経営されている店なのですか?
この世のものとは思えない斬新な店……いわゆるこれが現実を忘れての別世界気分というものでしょう。
さっそくですがランチに段ボール入りの饅頭を一つ頂きましょうか。」
椅子に座り、場を和ませる冗談を交えて注文を述べるとマスターから店の説明を聞く。
※ ※ ※
「“二兎を追う者は執念深く追えば三兎を得る”と中国の古い故事にもあります…多機能万歳ですね。」
『まあ、フロアの半分は別の経営者の事務所だけどね…閻魔さんっていったっけな』
『1ま〜い、2ま〜い、3ま〜い…あれ?7枚も足りな〜い…うらめしや〜』
李珠は今回の件でICPOの超常犯罪課から要注意人物としてマークされるのだが、それも今は知らぬ事。
次のコスプレの武将を誰にするかに心を馳せながら饅頭に口を運ぶ。
レポート4.アニメの殿堂 END