さあ、航海だ!
ワンピ厨UZEEEEEEEEE
名前:トオル・ヴァン・ビスコンティーノ
年齢:22
性別:男
出自:平民(東方出身)
身長:166
体重:55
外見:普通に近い体型、バンダナ、ロングヘアー、東方系の服
役割:砲撃手
武装:拳銃、カットラス、16センチ砲(船内武装)
好きなもの:干し肉
嫌いなもの:酒
目標:南方の文化を知り尽くすこと
キャラ解説:東方から流れてきた海賊。自分の艦を持つのが夢。
とりあえず船長に従っている。
4 :
トオル ◆ld4xh1oLN2 :2009/08/17(月) 21:46:29 0
「砲兵隊、配置につけ〜!!」
船長の勇ましい声が響きわたり、トオルは配置についた。
砲弾を込め、照準を合わせる。敵は武装した商船。
実質…彼らと同じ、海賊である。
ホコホコ、ホコホコと砲弾が飛び交う音が響きわたる。
しかし、こちらの方が精度でも破壊力でも上だった。
爆発音とともにこちらの船体に数発が着弾するが、
その何倍もの砲弾が敵の船にブチ当たった。
「しまった!」
船長が驚嘆の声をあげる。なんと、敵船がこちらに急速接近し、
横付けを始めようとしているのだ。
「船長、ここは俺にお任せあれ!」
トオルはそう叫ぶと、拳銃を構えて荷物の陰に隠れた。
他の船員も一斉に射撃戦に持ち込む。
敵の勢力は大きく、中にははしごを構えている者もいる。
すぐに射撃戦が始まった。こちらの船員は相手の銃弾に焦って反撃ができない。
そのときだった。
パチーン、パチーン
トオルの射撃が梯子をかける敵二人の心臓を打ち抜いた。
断末魔の悲鳴をあげ、血しぶきをあげながら海に倒れこむ敵。
その怯んだ隙に梯子を蹴落とす味方。
力が拮抗する中で、パチーン、パチーンというトオルの銃声だけが
一際響きわたった。
「突入するぞ!」
最後の一人を射殺したとき、トオルが弾込めをしながら言った。
こちらからも梯子がかけられる。
そして船員の半数近くが相手の船に乗り込んでいった…
5 :
名無しになりきれ:2009/08/17(月) 22:26:36 0
前に山賊でぽしゃったな
船長「オラオラオラ! 観念せい、トオルが通るぞ!!」
7 :
名無しになりきれ:2009/08/17(月) 23:52:09 O
大砲「ホコホコホコホコ」
CV 砲兵隊
ホコホコホコホコ
パチーン、パチーン
緊迫した戦いは続く
敵船に乗り込んだトオルの前に現われたのは実に奇態ななりの海賊であった。
頭には船員の三角鍔帽をあみだに被り、両端からは火縄が伸び、おりしも点火されて
火花を散らし、
胸には幅広の革帯に火打ち拳銃を幾つも差込み、
腰には長大な海賊刀を落とし込み、
背中腰には手斧を帯に差し挟み、
梯子を渡ってきたトオルの前に立ちはだかるや、革帯から一丁目の拳銃を抜き出し、突き出して
発砲した。
10 :
名無しになりきれ:2009/08/19(水) 12:08:48 0
くだらソ
おしりも点火されて火花を散らし
に見えた
12 :
トオル ◆ld4xh1oLN2 :2009/08/19(水) 18:28:21 0
トコーン!
その奇妙な相手…スワロー艦長の銃は旧式であったが破壊力は十分であった。
「ヤバい…!」
一撃でも食らえば生命が危ない。そう思ったトオルはでんぐり返しをしながら
梯子の方向に避け、そのままジャンプしながら梯子を渡り、相手の船に乗り込んだ。
さっきまでトオルのいた足場は大きな穴が空いている。
トコーン、トコーン
「ぎぇぇぇ!!」
やがてスワローの拳銃は二丁構えとなり、さらに火力を増して
後続の味方を一人また一人と打ち抜いていった。
ある者は胴体を半分千切られ、ある者は首を吹き飛ばされて
下の海に落下していく。
梯子の下は敵味方の死体と血で真っ赤に染まっていた。
ブボー!!
突如、船が揺れた。そう、まだ相手の砲撃はやんでいなかったのである。
直撃により梯子が落ち、浸水が始まった。
「オラオラオラ! 観念せい、トオルが通るぞ!!」
船長が仰向けに倒れたまま(先ほどの砲撃でひっくり返った)叫んだ。
パチーン、パチーン、トトトトトト…
トオルはもの凄い速さで先に進んだ味方の後ろを、スワローの銃撃を避けながら
進んでいく。
「ぐわぁぁぁ!」
目の前の味方の首が突然後ろに飛んできた。
上空を見るとスワローが投げたらしき手斧が今まさに戻っていくところだった。
「トマ・ホークか!?」
敵艦長が身構えるマストはすぐそこだ。
トオルは次の銃撃に備え、弾込めを始めた。
13 :
名無しになりきれ:2009/08/19(水) 19:00:26 O
どう見てもエドワード・ティーチですね
効果音変なのは狙ってるのかよ
トオルとスワローの戦いが激化する中、一人の船員が叫んだ。
「おい見ろ!海軍が来るぞ!」
海の向こうから数隻の大きな船がこちらに向かってくるのが見える。
威風堂々と国旗を掲げるそれらは某国が誇る海軍の戦闘艦だ。
「チッ、勝負はお預けだ!」
スワロー船長はトオルの船の船長に声を張り上げた。
このまま戦闘を続けていたら例え勝っても全滅するからだ。
スワロー船長の船はトオルを載せたまま、トオルの船と二手に別れて逃げ出した。
15 :
トオル ◆ld4xh1oLN2 :2009/08/20(木) 20:07:39 0
「おい見ろ!海軍が来るぞ!」
振り返ると、王国艦隊がこちらに向かってきているところだった。
あんなのにやられたら一たまりもない。
「チッ、勝負はお預けだ!」
目の前に迫る相手に手斧をめり込ませながら、スパローが舌打ちをした。
「そのようだな…次は命もお宝も根こそぎ奪ってやる!あばよ」
そう言って踵を返すトオル。そして斧を腰に挿すスパロー船長。しかし…
トコパチーン!チョーン…
二人の間で大きな火花が散った。そう、お互い不意を突いて一発ずつ撃ったのだ。
「フン」
鼻を鳴らすトオル。そして掌を横に突き上げ、苦笑いをするスパロー。
しかし…
ガラガラガラガラ!!
「お、おぉぅ、な!何だこれは!!」
スパローが気付いたときには、既にマストが傾き、海へと転落しているところだった。
どうやら、トオルの方が一枚上手だったようである。
ドッポン…
「撤収だ〜!撤収!」
船長の声に慌てて敵船の脇に戻る船員たち。なかにはお宝の箱を抱えた者もいる。
「何ィィ!?梯子が無いだって!?聞いてねぇよ〜」
王国軍に発見されており、もはや幅寄せしている時間はない。
「お前らコレで我慢しろ。ホラよっ」
と、船長が何個か海に放り込んだのは、昨日釣った魚だった。
ザバァァァン!!!
突如、巨大な鮫が魚に食いつき、船と船の間に足場を作った。
よく見るとさっきから落ちてくる死体に反応したのか、周囲は鮫だらけであった。
恐らく、落ちれば命はないだろう。
「ほら、早くしろお前ら!」
「いっせぇのっ!おぉ〜っと!」
トオルが真っ先に鮫に飛び乗った。
ツルッ
鮫の背中は予想以上に滑ったが、辛うじて足の指一本程度のところで
船に無事帰還できた。
このジャンプで、三、四人ほどが命を落としたようである。
ホコ、ホコ… ズゥーン…
仲間の海賊たちが僅かに持ち帰ったお宝を開封してワイワイやっているうちにも、
トオルは16センチ砲の定位置について、敵海賊船に(主にさっきスパローが落ちた近くに)
砲撃を地味にも食らわしていった。
「ふぅ…そろそろ日が暮れるかな?」
艦隊と敵海賊船はみるみる遠ざかり、射程の外に出ると、
トオルは大きな欠伸をして、負傷した仲間を見に行った。
手当てをして、死体を処理したら、恐らく夕食になるだろう。
16 :
トオル ◆ld4xh1oLN2 :2009/08/21(金) 23:33:18 0
船室での夕食。
長い丸テーブルに十数人ほどが並んで食べる。
勿論、全員がここに並ぶことはない。常に操縦をしている者、
周囲を警戒している者がいるためだ。
多少犠牲は多かったが、こうしてトオル、船長他数名は、
無事に夕食にありついていた。
今夜は魚肉ハンバーグと海草のサラダだ。
「いっただきま〜す」
船長が合図を取った。
トオルは誰かに取られるでもなしにワシャワシャ、ワシャワシャとせわしなく食いついた。
「これさ、あいつらの死体の肉も入ってるんじゃねーの?」
オオオオ… オオオオ…
誰かが言った空気の読めない一言で、場は一気にしらけた。
トオルらの視線がその一言の主、カーンに集まる。
パキャ!
「お…!?」
突如、そのカーンの頭蓋骨が割れ、目玉が両側に飛び、脳漿を散らした。
「やべぇ!伏せろ!」
トオルの叫び声が響く。
トッ、パンパンパン! トッ、パンパンパン…
「ギャァァ!」
船室に何者かが射撃を仕掛けているのだ。それもすぐ外から。また一人が殺られた。
パリィィン!!
トオルがカットラスを抜き放つと、ランタンを叩き落とし、火を消した。
総員は射撃のあった反対側に逃げ込み、持っていた武器を構える。
外は真っ暗。こちらだけが一方的に敵に見られる状況だけは回避したかった。
「馬鹿な!どうして敵襲が…!」
船長の悲痛な声。トオルはすぐに気付いた。
そう、見張りをしている連中が裏切ったのだ。実際、船室に侵入した一人が、
中のお宝をあさっている。位置もはっきりと覚えているようだ。
パチーン、パチーン!「ぎぇぇ!!」
敵の断末魔の悲鳴で、その声がかつての仲間の一人、セバスだと分かった。
「くそっ、この正確な射撃…向こうにはトオルがいたのか…!」
パパスパパスパパ… パパスパパスパパ…
ひたすら船室を跨いでの銃撃が続く。どうしてこうなってしまったのか…
そんな事を考えているその時、
ブボー!!「ギャァァァ!!」
真横で仲間二人が突如、爆風に巻き込まれ四散した。
まさか… しかし、それは紛れも無く現実であった。トオルの16センチ砲が
取り外され、味方を攻撃しているのである。
「くそっ!…絶対に許さないぞ…!」
意を決したトオルは素早く船室に駆け込むと、そのまま敵中まで八双飛びをして拳銃を構えた。
17 :
名無しになりきれ:2009/08/22(土) 10:03:56 0
うぼぁ・・・飛び散る埋蔵金
間違って開いたら・・・なんというグロスレ
パチーン!
「ぐぉお!」
トオルがジャンプした先にいる敵を一瞬で射殺する。
これで敵側に一気に踏み込めた。
幸運にも、他の敵は大分離れた位置にいるようだった。
カカシュカカシュカシュ…カカシュカカシュカシュ…!
トオルが潜む場所の後ろの壁が銃撃で削れていく。
このままここに留まっていれば、やがて壁が貫通し、トオルの命は危ういだろう。
パシュン… パシュン…!「ぎゃぁぁ!!」
味方が頑張ってくれているようで、もう残りの敵も残り僅かといったところだ。
「どおりゃー!!」
トオルが意を決して敵の居場所に踏み込む。
パチーン、パチーン、パチーン…「ぎぇぇぇ!!!」
残りの敵はトオルの正確かつ冷静な射撃によって葬られた。
さて、あとは後ろの安全確認を…と思ったその時である。
「トオル!危ねぇ!」
後ろに敵の気配。そう、まだ敵が潜んでいたのだ。
パン、パン、パパン!
すぐさま気付いた船長、味方がそちらに射撃する。…が、しかし!
パシュ…
「……………………う…!」
味方の下手糞な射撃は敵ばかりでなく、トオルをも後ろから射抜いてしまった。
「あ、やっちゃった…!トオルッ!!」
「あ…え…あれ?ゴポ…」
気付くと、既にトオルの胸からは血が噴き出しており、
声はやがて喉から湧き出てくる血液によって塞がった。意識が薄れていく。
パン、パン、パパパパ…
そのままトオルを巻き込むように敵に銃弾がまた一発、二発と浴びせられ、この戦闘は終わった。
船長は、トオルの死を酷く悲しんだ。
トオルやその他の遺体は夜明け前までに処分されたが、トオルの遺品は
全て船内で保管されることになったという。
今回の航海もここで終わり、船は修理されて近くの陸に上がって、
お宝を適当に売り払い、解散したそうだ。
船長は二度と「船長」と呼ばれることはなかった…
そして…
20 :
トオル ◆ld4xh1oLN2 :2009/08/23(日) 19:48:26 0
数年後…
ジョン・スワローは王国から認められる海賊として、
周辺海域の取り締まりを行う船団を率いていた。
仕事を終え、港へと戻ろうとしているスワローに、
部下からの報告があった。
「キャプテン!島の方からボロっちい船が来ますぜ!」
気になったスワローは甲板へと足を運んだ。
「ん?何だありゃあ…」
ゴゴゴゴゴ…
それはあまりにもみすぼらしい船であった。しかし、良く見ると
強力な武装…16センチ砲を両脇にずらりとそろえており、
それはあまりにアンバランスな光景であった。
無視しよう、とスパローは思い踵を返そうとするが、その時、船首に
ある見知った名前が刻まれているのが目に焼きついた。
『キング・トオル号』
「あーーーっ!!」
まさか、あいつが生きているというのか!?
ホコホコ…ホコ…
突如、ボロボロの船から噴煙が上がり、砲撃が開始された。
― 完 ―
【ありがとうございました!】
【これで物語は終了なので、残りは新規で自由に楽しんでください】
これだけで終了する物語ならスレを立てるな。
23 :
名無しになりきれ:2009/08/24(月) 21:32:07 O
これ書籍化したら売れる
間違いなくベストセラー
24 :
名無しになりきれ:2009/08/24(月) 23:34:33 O
だな
さりげなく全年齢で出しても効果音が可愛いから許されそう
25 :
名無しになりきれ:2009/08/25(火) 00:22:21 O
ホコパチブバートコーン
CV トオルのパパス
26 :
名無しになりきれ:2009/08/25(火) 01:46:54 O
ブバーじゃなくてブボーな
爆発音はブボー
さて、では再開するか。まず乗組員を募集しなくてはいかんな。
海賊になりたい船乗りはいないか?
名前、技能、経験、求める報酬、これだけでいい。ここに書いてくれ。
こっちも海賊稼業だ。遠慮は無用だ。気楽にどしどし応募してくれ。
28 :
名無しになりきれ:2009/08/25(火) 10:02:35 O
じゃまず
名前→黒焔
技能→圧倒的に強い、少しの医療知識
経験→侍から海賊になった。船の技術はそこそこ。
報酬→航海のときの食事をやしなうだけでいい
>>28 貴君を乗組員に迎えられたことを嬉しく思う。
さて、技能とは 船を操るのか、帆を縫うのか、船の穴を塞ぐのか、
大砲をポコポコ撃つのか、島で水を探すのか、水にもぐって真珠貝を採るのか、
そこらをくわしくお願いしたい。気が向いたときにでも答えてくれ。
では、手ごろな船でも見繕うか。出資者を探しに行くとするか。
このスレでは乗組員と、海賊に投資する太っ腹な馬鹿を探している。
投資してくれるという奇特な人は
お名前、投資するもの(鯖缶一つからでもOK)、あぶく銭を遊ばせておける期間(レス数)、
投資に当ってのその他条件を教えてくれ。
30 :
名無しになりきれ:2009/08/25(火) 11:50:57 O
>>29 わかりました。
技能→白兵戦がめっぽう強い。
小舟の扱いが上手い。
船の修繕が可能
>>30 甲板長に任命する。
てきとーに短いレスで心理描写は無しで頼む。一行小説のノリでいこうぜ
それにしても、あぶく銭ですぐ動かせる金もってるやつぁいないのか。
倍返しどころか、10倍にして返して見せるぜ。
;
33 :
黒焔◇:2009/08/25(火) 15:43:35 O
うえ…。
(酔った)
おまえには覇王の相がある
岡で腐っていていい人間ではない
つ武装船
つ水夫の一団
つ当座の資金
つ海図
つ秘密の無人島の地図
つその他航海に必要なもの
さあ、大海原に旅立つのだ
タダより高いものは無い
>>34 あんがと。船だけ貰う。
では、まず手ごろな水夫を手に入れるため、そこらの漁船を襲うか。
ここらの漁場に(海図を指す)朝方一番で出てくる勤勉な奴を狙いたい。
となると、この岬の影に隠れるのが良さそうだな。
航海士っ、ていないのか。じゃ自分で(海図とコンパスで作業)
では、出帆だ
(スループは港を出た。
前方に奴隷商人の船
甲板長、意見を聞きたい。君はあの船をみてどう思う?
奴隷スルタン朝の奴隷じゃないかな?
船上にトループ3名、こちらを向いて銃を構えてるぞ
航海士、我々は一体どこの海にいるんだ? ボルティモアの漁夫をいっぱしの
海賊に仕立ててやる慈善事業は一旦棚上げだ。
風上に全速だ。帆を全て張るぞ。
41 :
黒焔 ◆8HAMY6FOAU :2009/08/25(火) 19:53:26 O
>>38 とりあえず奴隷商船を潰して奴隷を海賊にいれましょう。
>>41 その意気だ。夜になったら風上から近づくとしよう。
後部甲板さえ抑えればこっちのものだ。
43 :
名無しになりきれ:2009/08/26(水) 07:06:20 O
奴らみんな酔い潰れてるぞ
夜になった
無敵艦隊が あらわれた
むてきかんたい のこうげき !
トコーン、トコーン
せんちょ は169のダメージを うけた !
ジュゴンが上半身裸で下半身魚の女に見えます
どうします?
>>47 それは いくらなんでも ためすぎだ
じょうりくして おんなでも さがしてきたらどうだ?
よし、丁度闇夜の晩だ。先行きが良いぞ。漁船の振りをして近づこう。
それにしても、ここまで歌声が聞こえてきやがる。羽振りがいいんだか
規律が無いんだか良く分からん。
私の歌も聞きなさい
おっ、奴隷船の向こうから妙なる歌声が・・・
あっ、奴ら気でも狂ったのか。一斉に海に飛び込みやがった。
ははーん、奴隷が反乱しやがったらしいな。
勝ち誇った奴隷が酒食らって故郷の歌を歌ってたってわけか。
二、三人拾い上げてやるか。元気な奴なら泳いでこれるだろうさ。
パチーン、パチーン
フライング・ダッチマンが呼んでいる
撃ってきやがった。甲板長、ちょっと脅しつけてやってくれ。
やつら、元気がありあまっていやがる
俺は、水浴びしてる連中を拾いあげねばならん。頼んだ
トコパチーン!チョーン!
激しい銃撃戦は続く
よし、手ごろな数は揃ったぞ。ひー、ふー、みー、まぁこんくらいでいいだろう。
甲板長、そろそろ潮時だ。退散するとしよう。
57 :
黒焔 ◆8HAMY6FOAU :2009/08/27(木) 09:35:40 O
よっしゃ、じゃ逃げる前に…。
潰れろ!
(奴隷商船をダイナマイトで木っ端微塵にした)
(はでな爆発を見つつ)
うむ、海賊は国境を越え、時代を超え、新しいものは積極的に取り入れる進取の気性が
なくてはいかんな。ダイナマイトとはいい思い付きだ。
よし、甲板長、ラム酒の増配だ。あちらの新入りにも海賊の宣誓を立ててもらうとするか。
善は急げだ。
汝、哀れなる濡れネズミよ。海賊となり生涯にわたり、仲間、船、船長に忠誠を尽くすことを
誓うか? このラム酒を飲み干すことをもって誓うとみなす。口を開けろ。よし、たいした
飲みっぷりだ。
ごくごく
では、船内の見回りでもしよう。
いまのところ乗組員は
甲板長(黒焔)
ネズミのグレッグ
せんちょ
他、奴隷船の船員あがりが二人
船はスループ
風上に切り上がって帆走のに向いている。砲はさほど乗せられないが
小回りが利く。そのうち大きな船を乗っ取ることもあるだろうさ。
積荷
ラム酒はたっぷり 塩漬け肉 ライム りんご
砲
コロネードを少々積んである
旗
図案を募集中だ
派手な爆発があったため海軍が捜索中
岸を変えて獲物を探すとするか。
問題無い。
海軍に見付かった!
トコーントコーン
激しい砲撃の嵐だ!
賞金首リスト
せんちょ 500円
生死不問
黒焔 1,500,000円
要生命
65 :
黒焔 ◆8HAMY6FOAU :2009/08/28(金) 15:18:59 O
ふはは…。
消えろ!
(海軍の船一つを占拠、人質以外は全員海に落とした)
甲板長、大手柄だ。スループはこの入り江に隠して、この海軍の船は
船名と帆装を変えてトートゥガで売り飛ばすとしよう。
売り飛ばした金は山分けだ。
チュー!
(海軍の船で見つけた戦利品のチーズをかじっている)
チュー?
(司令官の部屋の机から新型艦建造計画の文書を発見)
グレッグの囓っていたチーズの中に隠れていた海兵が飛び出し尻尾を摘み上げた
「見てはいかんものを見たな貴様」
トコパチーン!
69 :
黒焔 ◆8HAMY6FOAU :2009/08/28(金) 19:49:19 O
斬首。
(海兵を斬首した)
チュチュー?
(文書を広げると新型艦はサンゴ海の砦で造っていると書いてある)
つまり、チリ沖を廻って流刑地のあたりまでゆけ。そう言いたいのだな。
だが、わざわざ出向かんでも、カリブ海に廻ってくるまでに沈むなり
どうなりしそうな建造地ではある。
チュチュ…
(ネタを振ってるんだから盛り下げないでよ、という顔をした)
行動選択肢
1 ほっておく → ネズミのグレッグが怒る
2 探索しに出かける → 南太平洋は遠い。いろいろ物入りだ
3 新型艦の文書を海賊仲間で流す → 金持ちの奴が得するだけか
いずれも面白くないな とりあえずトートゥガに上陸して海賊仲間の知恵でも
あおぐか 船の上で考え込んでも始まらん
投げやりに聞こえますよ要注意ですわ
では信奉者を増やすため、わたくしも一曲歌いましょうか
75 :
名無しになりきれ:2009/08/28(金) 21:17:44 O
参加者の振ったネタを「どういじってもつまらない」と明言するGM
おーれーはじゃいあーん♪ がーきだいしょー♪
>>75 あらあらうふふ、さっそく信奉者が♪
あーあーあーキコエナーイ
船長ぷれぜんとー!
っ黄金耳栓ぐれーと
78 :
せんちょ ◆NMiFRd6Fj8BI :2009/08/28(金) 21:48:31 0
まぁ、いいさ。パンの木の苗を貰いに南太平洋まで出向けとか言われたわけじゃないからな。
とりあえず珊瑚海ってのとサンゴ海ってのは違うんだろう。そういうことにしよう。
まあ、とりあえずトートゥガに上陸して一杯飲みましょうや
せんちょの中の人が何がそんなに気に食わないのかが気になる
参加者との意思疎通のためにはっきりしといた方がいいぞ
よし、上陸だ。俺は船の番をしとくから、この新型艦の文書が
分かりそうな奴を尋ねといてくれ。
いま、ぐぐったところ、ロマンシングサガとかいうゲームが
出て来るんだが、正直ゲームは良く分からん。
一体何を意味するのか詳しい奴を探さねばならん。
>>81 元ネタに合わせる必要ないよ
版権ネタでも説明がない以上、勝手に捏造、解釈、創造して問題なしだ
83 :
名無しになりきれ:2009/08/29(土) 05:03:49 O
くそう!海は荒れ模様だぜ!
こういうときほど、港がありがたいことはないな。サンゴ海まで行くとなれば
多少の荒天は覚悟せないかんだろうがよ。
港も海兵が走り回っている
軍艦を落とした船を探しているのだ
軍艦を落とす船・・・ おそらくは氷山空母みたいな代物だろうな
嵐の中走り回るとは、最近の海兵は鍛え方が違うな。うちの若い衆には
あぁ、港でぐらいゆっくりさせたいもんだ。
このまま、港に着いたら捕まりますぜ?
確か近くに船を隠せそうな小島があったはず
嵐が過ぎるまでそこに船を止めましょうや
88 :
せんちょ ◆NMiFRd6Fj8BI :2009/08/29(土) 22:07:30 0
>>87 君は悪酔いしているようだな。ここはトートゥガだ。君は酒場にいる。
ろまんしんぐさーが とかいう奴に詳しい奴が現れるのをまってるところだ
魂は常に波間にあり、我、セイレーンを伴に遥か旅せんってところか。
まぁいいってことよ、今晩は無礼講だ。
ウェップ!トートゥガのラム酒は随分ときつい
ああ…それからおそらくサンゴ海は、そのサーガとは関わりありませんぜ
いわゆる宝島みたいな暗号…というか架空の地名でしょうな
90 :
せんちょ ◆NMiFRd6Fj8BI :2009/08/29(土) 22:25:46 0
するてぇと サンゴ海ってのはなにかの符丁か
まぁ、いい、新造艦なんざ大して怖くも無いしな
おぃ、そこの酒酌み女、この文書を捨ててくれ
鼻紙代わりにはなるだろうさ
チーン!
92 :
せんちょ ◆NMiFRd6Fj8BI :2009/08/29(土) 23:41:06 0
たいしたもんだ ここにすわって いっぱい やんな
おれたちゃ ゆかいな かいぞくよ
迷走してるなぁ
94 :
海賊:2009/08/30(日) 00:19:37 O
俺は海から来た
お前らどこから来た?
95 :
せんちょ ◆NMiFRd6Fj8BI :2009/08/30(日) 02:19:25 0
ばか いうな ひとは おか の うえ で うまれる と そうば が きまってら
まぁ いい おまえ も いっぱい やんな ひっく
かゆい うま
痒い馬
チチチ…
(不愉快そうに喉を鳴らしている)
99 :
せんちょ ◆NMiFRd6Fj8BI :2009/08/30(日) 17:55:52 0
グレッグ よ ふまん が あるなら ふね を のっとって も いい ん だぜ ?
まぁ おまえ も いっぱい やんな ばかな かんがえは やすむに にたり っ てな ははぁ
ホコホコ、ホコホコ…
帝国の新型艦建造は放っておくなら、次はどうしやすかね?
……船長?
こんなところで眠ったら風邪ぇ引きやすぜ。
(新米の海賊は自分のコートを船長の肩に掛けた)
しゃーねぇ、俺も波に揺られる夢でも見るとすっか。
102 :
せんちょ ◆NMiFRd6Fj8BI :2009/08/31(月) 00:31:30 0
新造ってんなら、船底にあれやこれやが張り付くまでは船足も速いだろうさ。
だが、そんなのは海賊と追いかけっこするためじゃなくて、やんごとない王室同士で
互いの手を噛んだり、脚を蹴りあったりするのに使われるにきまってら。
ところで、その帝国ってのはどこらの帝国なんだ。ネタはいいんだ、俺でも振れらぁ
俺が今欲しくてたまらないのは乗組員よ。
見る阿呆は足りてるんでぃ 踊る阿呆がないとスレがモタネェ
見る阿呆も足りなくなってきたようだな
105 :
せんちょ ◆NMiFRd6Fj8BI :2009/09/03(木) 00:28:20 0
静かに眠らせてくれ 船乗りなら歓迎だ もめごとはごめんだ
船乗りが欲しいならアピールしてみたら?
どれだけこのスレが面白いかをさ
そうじゃないと誰も一緒に遊んでくれないよ
107 :
せんちょ ◆NMiFRd6Fj8BI :2009/09/03(木) 10:05:30 0
>>106 ご意見かたじけないが 無用のことよ
だいたい 親切めかして海賊相手に口を利くってやつの魂胆がわからねぇ
>>107 海賊じゃなくて中の人に言ってんの
自分だったらこの状況で参加したいと思うかい?
自分が楽しむだけじゃなく人を楽しませる事も考えてごらん
自ずと人は増えるから
109 :
せんちょ ◆NMiFRd6Fj8BI :2009/09/03(木) 11:03:08 0
>>108 話がわからねぇ人だ あんたが参加するってんならちったぁ考えるが
そうでなきゃ ご意見無用よ
こちとら 下手な笛にあわせてドタバタ踊るのにゃ飽きたのよ
何様かしらねぇが ああしろ こうしろ と言われるのはうんざりでい
110 :
せんちょ ◆NMiFRd6Fj8BI :2009/09/03(木) 11:40:48 0
>>108にはどうにも得心がいかねぇ
スレに参加したいが 俺がきにくわねぇ
→ なら 俺をスレから弾くと宣言して話をとっと進めりゃいい えんりょはいらねぇ
おれは 自分が参加しないスレで評論家ずらしたり 自治に励むなんてことはしねぇ
存分にやんな
スレを読んでいるが 現状を憂えている
→ ほっとけ ほかに面白いスレはいくらでもあらぁ 評論家したいなら避難所でも
建ててリンク貼っとくくらいにしときな でなきゃ ブログでもはじめりゃいいじゃねぇか
わざわざ のんびりしてるスレでおっぱじめることじゃねぇ
たんにちょっかいをだしたい
→ ご期待にこたえて下手な踊りをおどってやったぜ 満足かよ
ネタを振る 自治に励む そういうのは2chで好きな連中にまかせときゃいいじゃねぇか
なにもこの場末まで来て ごたごた抜かす必要はねぇ
111 :
せんちょ ◆NMiFRd6Fj8BI :2009/09/03(木) 11:55:52 0
俺は 踊る阿呆は大切にする これは誓う
見るだけの阿呆と ネタを振る側が偉いと勘違いしてる野郎は 虫がすかねぇ
船底でくたばっちまえばいいんだ そんなやつ
スレは踊る阿呆のもので 脇から見てるだけでちょっかい出すだけの野郎のものじゃねぇ
112 :
名無しになりきれ:2009/09/03(木) 12:08:38 O
グレッグ大切にしてないやん
113 :
せんちょ ◆NMiFRd6Fj8BI :2009/09/03(木) 12:25:35 0
>>112 分かった 避難所を建ててくれ
大切にしただろうよ やっこさんのふったネタなら返してあるだろよ
それをどう打ち返すかは奴の勝手だ
114 :
名無しになりきれ:2009/09/03(木) 12:33:55 O
グレッグのネタをどうやっても面白くならないと宣言し渡された地図を鼻噛みにする
これを大切にしたと呼ぶならどんな扱いをしても大切にしたことになるな
115 :
せんちょ ◆NMiFRd6Fj8BI :2009/09/03(木) 12:40:52 0
>>114 あのな グレッグのプレイヤーがネタをふりゃそれに応じる
そこからどう展開させるかはプレイヤーの腕次第だ
だいたい、あれは、機密文書と本人が扱って欲しそうで 大事に仕込んであるネタ
だから説明を追加でたびたび要求してるだろが
こちとらなれねぇネット検索までしてゲームなのかと聞いたりしてただろうがよ
それにはおうじねぇ じゃどんな展開やりてぇんだが全然分かりようがねぇ
しかたねぇ とりあえず安全なところに置いとけってことで
船から降ろしたわけだ
んで、一旦俺の手から離れたってことは、好きなときにあとで登場させたい奴が
拾えるってことだろが
そこまで考えてネタに応じ返しているんだが そこらを考えあわせねぇで
拗ねられたんじゃ困るぜ
もちろん あんたがグレッグの中の奴と思ってるわけじゃねえが
脇からみてるなら岡目八目とかいうだろうが そこらまで汲み取ってほしかったぜ
ぶっちゃけグレッグなんぞ荒らしと同類だからな
ただ、それをどうあしらうかがポイントなんだよ
結果的にグレッグが居座ったんだからお前の負けだ
>せんちょ
貴方は頭を冷やせ。
何でもかんでも自分が正しいと思いすぎだ。
何故、名無しや船員の意見に耳を傾けない?
貴方はスレが自分の思い通りに進まなかったくらいで
機嫌を損ねたり、
物語をぶち壊したり、
名無しに喧嘩を売っている。
貴方に付き合わされる船員に、心底同情するぞ。
>>117 だから参加しないなら黙っとけ
って言われるだけだぞ
119 :
アマゾーラ:2009/09/03(木) 13:46:52 O
男は全員死ね!
そして、私が世界を統べる!
120 :
せんちょ ◆NMiFRd6Fj8BI :2009/09/03(木) 13:47:03 0
>>116 グレッグは乗組員だ だからネタに応じた どう捌いて欲しいか分からんので
追加で質問もした それで応じないのは奴の勝手だ 奴にも拗ねる権利はある それだけのことよ
>>117 違う 俺は参加者 他は名無し
名無しの意見はキカネェってのは当然のことを言ってるだけだ
喧嘩を売るも買うも関係ねぇ
スレが思い通りにうんぬんはなんのことかわからねぇ
スレが思い通りに進まないから面白いんじゃねぇのか
思い通りに進んだら気持ちが悪くてしかたねぇ
乗り組んでる連中は俺が気に入らなきゃ、さっさと海に叩き込んで自分たちで
やりゃいいじゃねぇか 話がわからねぇやつだ
121 :
せんちょ ◆NMiFRd6Fj8BI :2009/09/03(木) 13:48:45 0
>>118 その通りよ 参加しないなら単なる読み物だからな 不愉快も愉快もねぇもんだ
自分の思い通りに読み物がはじまらねぇ、すすまねぇってんなら自分で書きゃいいじゃねぇか
俺は思い通りにならないのが好きなんで わざわざこのスレにいるだけのことよ
122 :
せんちょ ◆NMiFRd6Fj8BI :2009/09/03(木) 13:49:50 0
>>119 念のため殺す前にきいといてやる、統べてどうするんだ?
123 :
アマゾーラ:2009/09/03(木) 13:53:12 O
>>122 そのようなこと!男の貴様に教えてやるとでも思ったのか!?
私がこの船に乗り込む時に、身体検査を怠ったことを、あの世で悔いるがいい!
124 :
せんちょ ◆NMiFRd6Fj8BI :2009/09/03(木) 14:00:06 0
>>123 なんだ このあまっ子は
なんで名誉ある海賊が身体検査するんだよ べらぼうめぇ
だいたい 海賊になるなんてやつあ ろくな物持っていやしねぇ
まぁいい 出港まえなのが幸いしたな おまえの次の職業が決まったぜ
この船下りてな ずぅーと いくと 正面に 歓喜の館ってのがある
そこの女将にきちんと挨拶してな あとは好きなだけ野郎どものを
噛み千切ってな じゃあの
>>124 それじゃ俺がやるわ
見てらんねえから
アンタは邪魔だから消えてくれ
ラック海賊団の旗揚げだ!
126 :
アマゾーラ:2009/09/03(木) 14:10:18 O
>>124 なんだとっ!?栄えあるアマゾネス1の暗殺屋、このアマゾーラを子供扱いするか!?
許さぬ!まずは貴様の耳を削ぎ落としてやろう!
そういった矢先、せんちょの頬を短剣がかすめる
127 :
せんちょ ◆NMiFRd6Fj8BI :2009/09/03(木) 14:13:33 0
>>125 おぅ あとは頼んだぜ 兄弟ぇ しょっぱなからキャプテンたぁ 人間のデキが違うね
>>126 そういうわけで 俺は この因業な稼業ともお別れよ あとはよろしくたのむわ
気楽な隠居生活と来たもんよ
ラック海賊団にアタシも入れておくれよ
食材さえ揃えてくれりゃあアンタらの栄養管理は保障するよ
129 :
アマゾーラ:2009/09/03(木) 14:17:27 O
くっ、ミッション…保留…か
これだから男は…!
>>129 アマゾーラと戦うせんちょの後ろからあらわれたのはキャプテンラック
手に持った斧でせんちょの頭を叩き割った
はっはっは!女、お前のおかげで楽にせんちょを殺せたぜ!
ラックは高笑いしている
女!ミッション保留なんてぬるいこと言ってんじゃねえ
全部飲み込んで進むんだ
がっはっはっは!
>>128 旨い飯がなくて何が人生だ!
歓迎するぜ
いい飯食うためにもガンガン働くか!
その意気だよ
そうでなくちゃこっちも作り甲斐がないからねえ
はい、美味しいコーヒーが入ったよ
いい香りだろ?近くの町で仕入れた珍しい豆を使ってんのさ
で、この船は今からどこに向かうんだい?
134 :
アマゾーラ:2009/09/03(木) 14:40:31 O
>>130 逃げる獲物に止めを刺すとはな…
流石男は汚いな…汚い…
私はそいつに加勢する為に依頼を受けたわけではない
>>131 ななな、何を飲ませる気だ貴様!?
私は改めて、指示を確認しにいかなければならなくなった…!
貴様の所為でな!この借りは高いからな!おぼえてろよ!
アマゾーラは捨て台詞を残し、その場から消えていった
わははは!清濁併せ飲む器量があると言ってくれ
男をすべて殺すつもりなら俺の横に来い
俺も男だ、近くにいたほうが殺しやすいだろ
消えたアマゾーラに語り、カップを傾ける
コーヒーがうんまい!
ラックは満足そうに唸った
コーヒーにあう菓子を手に入れようとこころに決め電池残量のため一旦退場した
136 :
名無しになりきれ:2009/09/03(木) 15:28:48 O
ネズミのグレッグしね
137 :
黒焔 ◆8HAMY6FOAU :2009/09/03(木) 16:05:32 O
あれ?
せんちょ死んだの?
じゃキャプテンラック自分を仲間に入れてくれ。
>>135 ふふ、お気に召して何よりだよ
そういや茶菓子を切らしてるねえ
トウモロコシでも炙ろうかね?
バターと醤油でこんがり焼けば、薫りまで香ばしくて絶品さ
…あら、トウモロコシも切らしてるねえ
>>137 おや、前の船長の仲間かい?あんたもコーヒー飲みな
うちの船長は器のでかいお人だ、きっと受け入れてもらえるさ
すまないけど乗船が許されたら後で買い出しに行ってきちゃくれないかい?
食材が全然足りなくてさ
139 :
黒焔 ◆8HAMY6FOAU :2009/09/03(木) 17:06:00 O
>>138 ああ分かった。
仲間になれたら買い出しに付き合うよ。
140 :
航海士:2009/09/04(金) 07:54:40 0
キャプテンラック、俺も乗せてくれ。腕はいいぜ。
今日は天気がいいねぇ
洗濯物がよく乾いて助かるよ
溜まった分をまとめて干したから、甲板がさながら白いシャツの大展示会だね
さて、朝のパンでも焼こうかね
さて、私はちょっくら買い出しにでも行ってくるかねぇ
あんたもキャプテンが許可をくれるまでは暇だろ?ついてきなよ
男手が欲しいんだよ
143 :
航海士:2009/09/06(日) 13:19:01 0
>>142 俺はビスケットがいい
買出しの荷運びは構わないが金はないぜ
>>142-143 わっとっと失礼!
どうやら貴方たちの荷物をぶちまけてしまったようだ。
ちょっと考え事をしていたものでして…いやはや、何とも申し訳ない!
ぶちまけたビスケットについては是非とも弁償させて頂きたい。
私は昨年引退した元測量士でしてね。
いつもはぼんやりとはしていないんですが…。
ところで知ってますか?ガリバーなる船医の出した旅行記!
あの不思議にして奇怪な内容は真実なのか?
それを考えているとついつい上の空になりましてな…。
145 :
航海士:2009/09/06(日) 14:24:17 0
>>144 弁償はいい。仲間はありがたい。そうだろ、料理長?
ガリバーの旅行記はいい本だ。宝島もなかなかいい。
その通り
ビスケットなんかどうでもいいさ
そんな事より、旅行記の内容が真実かどうかなんて
頭で考える事じゃないんじゃないのかい?
見に行きゃいいんだよ
まだ海にロマンが残ってんなら引退なんかしてる場合じゃないだろ?
アタシらと一緒においでよ
ちょうどウチも人手が足りてないんでねえ
147 :
測量士:2009/09/06(日) 21:04:54 0
おお!
では、私もお供させてもらいましょうかな。
かのアンテロープ号の船医は東インド諸島への航海の途中で、知られざる島々に足を踏み入れたそうで。
推定では、南緯30度2分付近と思しいのですが、残念ながらそれ以上の手掛かりはない…。
旅行記に書かれているのは小人の国に巨人の島、天空都市に不死の人…魔法使い!
あれが真実ならば、まだ広大な海には我が大英帝国の叡智も及ばぬ未知の島々があるのでしょうな!
で…船長はラック殿というのですか?
ふむ、この一度引退した測量士がお眼鏡に適えば良いのですが…。
148 :
航海士:2009/09/07(月) 07:58:38 0
ラック船長はどこにいるんだろう
>>147 へえ、面白そうだねえ
そんな未知の世界には見た事もないような食材がわんさか眠ってそうだ
腕が鳴るよ
>>148 キャプテンはそのへんほっつき歩いてんじゃないかい?
戻るのを気長に待とうじゃないか
まあ、あと3日も待って戻って来なかったら
賞金稼ぎにでも捕まっちまったのかもしれないねえ
150 :
航海士:2009/09/07(月) 17:41:25 0
ニシンの油漬けもいいなぁ。
151 :
測量士:2009/09/07(月) 19:59:10 0
おや?私はてっきり船長は船におられるものとばかり。
ところで、どれが貴方がたの船ですかな…?
む、キャラック船があるが、今時何とも古めかしい………え?
あれが貴方がたの船?いや…何というか…そう!実に趣のある船ですな〜。
152 :
航海士:2009/09/07(月) 20:01:40 0
海に出りゃ、船はいくらでも替えが利くと思うぜ。そこらは船長次第だ。
船長は外出中だよ
酒でも飲みに行ってんじゃないのかい
食べたい魚があったら自分で釣ってきな
油漬けでもマリネでもお好みのように拵えてやるからさ
154 :
航海士:2009/09/08(火) 11:50:35 0
海亀のスープがいいなぁ
155 :
測量士:2009/09/08(火) 20:35:14 0
海亀ですか…そういえば、地中海の沿岸ではデビルフィッシュも食べるそうですな。
私は、とても鱗の無い魚を食べる気にはなれませんが…。
タラやニシンは沖に出ないと釣れませんし、私は今のうちに陸の幸を堪能しておきましょう。
新鮮な野菜や果物は海に出るとなかなか口にできませんしね。
156 :
航海士:2009/09/09(水) 14:08:42 0
でも、ウナギはおいしいぜ。新鮮な果物といえばココナツというのがうまいらしい。
船長次第だが、うまくいけば樽詰めのリンゴくらいは食べられるかもしれないなぁ。
そこのスレ止まりなさい
さもなくば撃沈します
そろそろトリップつけてみた
船長さん、こないかな
159 :
測量士:2009/09/10(木) 20:05:24 0
おお、桟橋に船長らしき方が…!
え〜私は測量士なのですが、貴船に乗船させていただいても宜しいですかな?
……………………………………………………実に無口な方で。
反対が無いという事は良いという事ですかな?いや、きっとそうですな!
では、私も乗せてもらいますぞ。
やや、軍船がこちらに大砲を向けているではありませんか!一体なぜ!
何、止まれ?船はきちんと錨を沈めていますぞ!
…。
はあ、はあ……どうやら誤解が解けたようだ。
何でも、有名な海賊船と間違えたらしい。
おや、航海士殿も立派な認識章を付けられましたな。
確か料理長も付けられていましたか。
私はもう少し、このままでいるとしますよ。
スレのルールを考えた
一航海ごとに船長は交代
・船長は船種、出港、寄港、上陸、襲撃、退船、帰港を決める
船種とはスクーナー、スループ、フリゲート、手漕ぎボート、シップ、キャラック、鉄甲艦など
出港とは海賊船を港から出して航海を開始すること、寄港とは航海の途中で
港に寄ること、上陸とは未開の島に上陸すること、襲撃とは他の船、艦艇を襲うこと、退船とは
船を放棄して離れること、帰港とは出資者の待つ港に戻り実入りを分配することを指す
スレの書き込みは乗組員(陸の役職付きも認める)と出資者に区分
・出資者とはトリップも役職も無い書き込み全てを指す
出資者のレスが多いほど、その航海での装備が充実する
特に指定が無い場合は役職付きが1レスの出資毎に必要な品を揃えたことにする
例えば鎖弾、棒弾、カロネード、カルバリン、グレネード、その他などなど
船長の宣言にどう考えても適さないレスについてもこれは適用する
・乗組員とは名前になんらかの役が入っている書き込みを指す
乗組員の数が多いほど、船が大きくなる
乗組員が乗り組む際に特に指定しない場合は役職付きが船の設備を指定する
例えば、火薬室、砲甲板、新型帆装、海図室、厨房、船長室、その他などなど
船長が立候補して乗員が全く集まらない場合
単独でSS書き?
帰港時の分配
乗り組み員、出資者、船長の順に取り分ける 比率は乗組員全員で5、出資者全員で4、船長1とする
次の航海での船長立候補
目標レス数、航海の目的(話の方向)などを手短に述べて乗組員が着いた時点で立候補となる
複数いる場合は適宜協議する 姉妹・兄弟船、対立、別スレ分けなどいろいろあり
161 :
会計士:2009/09/10(木) 21:39:22 0
なんか面白そうな船があるな
なー、俺も乗っけてくれよ
ポルトガル語スペイン語はペラペラだ
英語とイタリア語と、あとオスマンの言語もなんとなーくわかる!
あと、帳簿もバッチリ!
おたくら頭悪そうだし、絶対役に立つって!
>>161 あんた、船長にならないか? キャプテンラックはそこらで行き倒れになっちまったんだろう
葬式代くらいは稼いでやらなにゃいかん
おや
2、3日開けてるうちに難しそうな遊びになってるねえ
あたしにはちょっと敷居が高そうだね
164 :
測量士:2009/09/11(金) 22:19:19 0
おお、航海の規則を作られましたか……いや、なかなか詳細な内容で。
船長が船種、出寄港や上陸を決めるというのは私も異存ありませんぞ。
ん…航海士殿、そちらの方は……会計士?
ほう…それは心強い。五ヶ国語に経理も出来るとは、実に有能な人物だ。
ぜひとも我らが船に加わっていただきたいものです。
料理長も戻られましたか。
―――おや、これは随分と買い込まれましたな。
船まで運ぶのを手伝いましょう。
何、規則が増えたといっても我々のやる事は今までと大して変りないでしょう。
さほどの心配は入りますまい。
165 :
黒焔 ◆8HAMY6FOAU :2009/09/12(土) 07:06:00 O
…。
(無言で荷物運びを手伝う)
規則は作ってみただけなんで、
面白くない、どうにもいじりようがないって反応なら
別に取りやめでもいい。
そこらは皆がおいおい選んでくれればいい。
スレは状況を適当に設定してレスが安定してつけば廻ると思う。
乗り組んでる人のレスにうまく応じて状況を進められるかが難しい。
167 :
会計士:2009/09/12(土) 21:02:53 0
>>162 お、唐突だね!けど任せな、俺が船長になったら
海賊船だろうが私掠船だろうが商船だろうが
ばっちり儲けさせてやるさ。
他のクルーがそれでいいってなら、だけどな!
>>163 や、どーも!この度船に潜り込む事になった会計士です、一つよろしく。
あー、俺も細かいの嫌いな性質だから(笑)
帳簿も交渉もなあなあのドンブリ勘定ってなもんさ!
>>164 いやいや、有能って、いやその通りなんだけどね!
ただ、流暢に喋れるのは2ヶ国語で、
あとの3ヶ国語は身振り手振り交じりで、なんだけどね。
何、異国人との会話なんて気合がありゃなんとか通じるもんよ。
>>165 ああ、甲板長ってのはあなたかな
実にいい雰囲気をまとってるな、一つ仲良くしてやってくれよ!
168 :
名無しになりきれ:2009/09/12(土) 22:24:01 O
ホコホコしてた頃が懐かしい
名前:サクラ
年齢:14
性別:女
出自:不明
身長:150
体重:40
外見:真っ白なコートを着ている。薄桃色のショートヘアー
役割:未定
武装:拳銃、長剣、煙幕、手榴弾その他もろもろ
好きなもの:何でも好き
嫌いなもの:なし
目標:今だ未定
キャラ解説:とある事情で一人旅をしている大海賊の娘
仲間に入れてほしそうにこちらを見ている。
170 :
測量士:2009/09/12(土) 23:15:06 0
ううむ。荷運びはこれ程、きつかったか…。
しばらく使っていないと腰に来るものですな。
結局、船長は会計士殿が務めてくださるのですか?
いや…実に頼もしい!
私も交易でも未知の島々の探索でも力を尽くしますぞ。
ただ、戦いの方は些か心得が無いものでして……まあ、足を引っ張らないように気をつけましょう。
そちらの方はどうなされたかな……ホコホコが懐かしいと?
ああ、確かさる大海賊の冒険譚にありましたな。
まったく時の経つのは速いものです。
で…そちらのお嬢さんは、誰のお知り合いで?
まさか、航海士殿か料理長の娘さんと言う事はありますまいな?
名前は…サクラさんと仰るのですか。いや、良い名です。
サクラメントから取ったのでしょう。実に敬虔な御両親をお持ちですな。
しかし、その髪の色は芸人か踊り子のようですぞ……若いうちから染めるのは頂けませんな。
つまり、潮風をあびて脱色してしたってことかな。だとすれば心強い。
役職だけど
舵手とかどうだい? 砲長も空いてるぜ。 医者とかもいれば嬉しいな。
…できれば簡単なのを。
簡単というと、とりあえず 船長見習い で、 当直を担当するとかどうだ。
>>174 …します。じゃあ、砲長でお願いします…。
大雑把でいいんじゃない。役職とりあえずあれば、あれこれ話せるしロールプレイの幅も
広がるもん。
所詮海賊だし、とりあえずこの範囲はまず自分が先に手を出せるような分野を確保しとけば
いいだけだもん。
たとえば、俺は船を暗礁に乗り上げさせたり、未知の海域に突っ込ませたり、夜中に蛸の化け物に
襲われたりするのが仕事ですし。
178 :
会計士:2009/09/13(日) 18:21:06 0
俺は主要なクルーを酒場の一つのテーブルに集めると
海図を広げながら切り出した。
「話を聞くとだなどうやらここに集まってる皆、
長く一緒に航海してるってわけでもないそうだし
手始めに簡単な仕事でもやってみようぜって事で。」
俺は地図のある一点を示し
「今ここ、エスパニアのマラガ、から・・・」
指が海の上をずずずーっと移動し
「ここ、バレンシアまでの商船の護衛の話があってな」
一同を見渡しながら、反応を伺う
「危険度は、中の下ってとこだな。
しょっぱい海賊がうろちょろしているが
精々がハンザコ(20〜30人乗り)が一隻二隻って話だ。
相応の準備さえしてれば怖い奴らじゃないぜ」
続き
「日程は、風の向きにもよるけど、10日から2週間ほど。
報酬は金貨100(金貨一枚10万円計算)で話を取り付けてきた。
うち35は水夫雇ったりで経費として溶けるから
金貨65を山分けってとこだな。今回は出資者とかいないし初回だから山分けでいいだろ?」
・・・第一、船長が1割とか取り決めなら今回は俺が損しちゃうしな。
「船は今回小型のガレー船(100人乗り)を中古で調達してきたから、そいつを使う。
後何か聞きたいことあったら遠慮なく。」
(うーん、今回は水夫100も要らないよな、80人雇って
経費浮かせて、その分はまぁ、俺が有効活用するとして・・・
積み込む水と食料は料理長と相談だけど、ここも上手く節約して・・・)
>>169 お、おいおい、随分若い娘だな。大丈夫かよ。
ん?白いコートに、薄桃色の髪の長剣持ちって・・・、どこかで聞いたような風貌だな。
まぁいいや砲長、よろしく頼むわ。
大砲はカルバリン砲6門しか積んでないけど水夫だけじゃ運用が怪しいからな。
戦闘があるとしたら白兵戦がメインになるから、
黒焔の旦那にでも船上の戦い方を学んだら良いさ。
>>180 …その大砲の使い方なら少しだけ分かります。
…陸での戦闘も少しは役に立つと思うのでよろしくおねがいします。
183 :
測量士:2009/09/13(日) 20:29:04 0
>>171-177 むむ、サクラ嬢の髪は地毛でしたか…それは失礼した。
この辺りでは見ない髪の色でしたからな。
ところで先程しきりにこちらを見ておられたが、船に知り合いでもおりますかな?
もう、今から出航するところですから見送りなら今のうちですぞ。
え…砲長はサクラ嬢が務めると?
………。
じ、実に頼もしいですな。宜しく頼みます。
>>178-182 バレンシアまで商船の護衛…なかなか良い話ではありませんか。
私の好物、タラの塩漬けも食べられそうですしな。ハハハ。
…バルバリア海賊に会わなければですが。
しょっぱい海賊でも会わないに越した事はありません。ええ、そうですとも!
ところで、船に海図室はありますかな?
たとえ安物の船とはいえ、航海に海図はどうしたって必要!
もし、無ければ自室を改装しなければなりませんからな。
ま、さしたる手間がかかるわけではありませんが。
早速ですが私は船の内装を確認するためにも、もう乗り込ませてもらいますぞ。
184 :
会計士:2009/09/13(日) 20:40:09 0
あ、ゴメン
船とか地名とか一応現実の出したけど
ホント適当だから、雰囲気だけ汲んでw
あんまリアルに則すると堅くなりそうかなーって思う部分も
じゃ、俺はマラガ名産の柘榴でも取引に持ち込むかな。つうことで船倉に樽をちょっと
置かせてもらうぜ。航海中に食べちまうかもしれんが、それはそれでいいや。
>>184 了解 適当に緩く流す
アニメも結構適当やってるな 三連砲とか初めて見たよ
さて、こっちの準備はできたぜ。風向きも丁度いい。しばらくはこの風が続くはずだ。
〜出航当日〜
航海日誌1日目(晴れ)
食料と水は前日までに全て積み込んだ。
商船の船長と打ち合わせも済ませて、風も天気も問題なし。
航海士のしばらくの風向きのお墨付きも頂いた。
水夫達により三角帆が大きく張られ、潮風にたなびく。
護衛の対象がゆっくりと海上をすべり出すのを確認して俺は声を上げた。
「出航〜!野郎共いかりをあげろー!」
ふふふ、一度言ってみたかったんだ、コレ・・・
何はともあれ、船は進みだした。順調に。
(後日追記:簡単な仕事。そう思っていたんだよ、確かにこの時までは・・・。)
189 :
黒焔 ◆8HAMY6FOAU :2009/09/15(火) 07:57:50 O
〜♪
(気ままに釣りをしている)
当直に立つとき以外は
中央甲板を水夫と一緒に軽石とタワシで磨いたり、帆を繕ったりしてる
航海日誌二日目
快晴、順風。
順風過ぎて、商船から少し遅れそう。
(何故なら商船は横帆で、こっちは三角帆だから追い風続きだと差が出る。)
80人からいる水夫をこき使って遅れを取り戻すとしよう。
定時報告で測量士から現在地を報告されるが
正直、測量は専門外なので、どれだけ正確なのかよくわからん。
が、海上から見える陸の地形からすると、かなり正確に把握している様だ。
とりあえず信頼に足る能力は持っているな。
航海日誌三日目
晴、順風。
何事もなし、甲板長は釣りを楽しんでいる。
是非とも料理長に今日の献立を彩る新鮮な魚を提供してもらいたいものだ。
しかし、彼はあまり喋らんオトコだな。
東の端の国の出自らしいが、彼の国では男は皆ああも寡黙なのだろうか。
いずれ行って見たい国の一つではある。
寡黙といえば、砲長もあまり喋らないな。
喋らない同士か剣士どうしかで、気が合うのか、
甲板長と一緒に釣りをしたり、訓練をしたりしているようだ。
やっぱりお互いあまり喋らないが。
航海日誌四日目
くもり、風弱いが順風。
航海士が水夫と一緒に船のメンテナンスをしている。
リーダーなんだから、手下にやらしときゃいいのに・・・。
一緒に船を磨く様子など、どこか楽しそうですらある。
よくよく船の好きな男なんだろうな。
今日は少し肌寒い
思ってたら、昼飯にパンと温かいもやしのスープとラム酒。
航海中の怖いものはいくつもあるが、
壊血病と水夫の反乱は料理長が何とかしてくれそうだ。
深刻な事態にならなければ、だが。
名前入れ忘れた。
あと誰か適当に一悶着なり、トラブルなり、クエストなりを
演出してくれてもいいし、しなくてもいい。
話を動かすなら、それは動かした人の考えたシナリオに向かう
このまま何も起こさないなら俺の中二病シナリオに突き進む。
194 :
黒焔 ◆8HAMY6FOAU :2009/09/15(火) 20:03:41 O
うわー!
(海獣が釣れた)
……うあ…。
(少し目を輝かせながら剣で攻撃し大人しくさせる。)
……ご飯。私………料理長に…変更できませんか…(じゅるり
んじゃ、料理長さんが復活した時にそなえてバッティングしないよーに
司厨長とかになるといいと思うよ。
やってる中身がどう違うのかと聞かれると困るが、似た名前の役職が沢山ある
ってのはなにも船に限ったことじゃないだろし。
197 :
測量士:2009/09/15(火) 21:00:08 0
アルメリア湾は波も穏やかで、釣りには絶好ですな。
もうすこし天気が良ければ、釣れたタラを干物にできたのですが。
おお、そちらは海獣とは随分な大物で!
私も少し御相伴に預かりたいものですが。
おや?雲が濃くなってきた……これは雨になりそうですな。
私は船室に戻っております。
おっと!洗濯物も取り込んで置かねば。
船長の方針も委細承知しました。
もちろん、私に異論はありませんぞ。
〜「選択」〜
航海日誌五日目〜七日目
割愛
そろそろ危険海域だからクルーに気を引き締めるよう通達。とか
酒の減りがやけに早いとか、イルカがいた。とか
どーでもいい事なので、このページはケツを拭く紙に使ってやった。
航海の八日目に入り、海賊に目をつけられずに済んだか
護衛船を確認して忌避したか、商船を襲う輩は今のところ現れない。
”風が変わらなきゃ明後日にはバレンシアに着くだろう。
今回は何事もなく済みそうだ”
食堂で朝飯を食いながら、皆にそう話していた時だ、
当直が慌てて飛び込んで来て興奮した様子でこう告げた。
「船だ!でかい船が軍船を襲ってる!多分ガレオン級の船三隻。」
その場の空気が一瞬に緊張したものと変わり、全員が(飯をかき込むか、捨て置いて)甲板へ飛び出した。
当直の指差す先、およそ2kmほど我々の航路から外れた場所でホコホコと砲音を立て、
海賊旗を上げたガレオン(大型軍船)三隻と、英国海軍のシップ(最大級軍船)がやり合ってやがる。
三隻の船相手に英海軍船はよく戦ってはいるが、やや押し込まれているようだ。
…解せない、
こんなとこにこんな大掛かりな海賊団がいるなんて、聞いたこともない。
だからこそ今回の仕事を引き受けたんだ。
とは言え、だ。
正直言って、狙われているのは俺達では無い以上、全く問題無い、とも言える。
何も見なかった事にして先に進もうと思えば、何事もなく先に進む事が出来る。
護衛対象の商船は、勿論一も二もなくそうするだろう。
それが第一の選択。安全な。
そして、あと二つ。
…ご明察。
海賊か海軍、どちらかに味方して、利益を得ようって腹。
俺の鼻が、目の前の海戦に対して金の匂いを示している。
コイツは経験じゃない、勘だ。
どちらにくみするにせよ、ハッキリ言って危険度は最大級。
おまけに商船からの、ひいては商会からの信頼は失墜する。
それでも何故か、それを上回る利益の匂いが…、
するんだよな〜…。
俺は決めかね、甲板のメインクルーを見ながらうわずった声を掛けた。
「ど、どうしようか?」
海賊は義理堅い者も中にはいるが、大抵はケチで残忍で足が臭いと相場が決まっている。
戦闘状況が優位な分だけ報酬はあまり期待出来ないかもしれないが、
おこぼれ位は手に入るかもしれない。
英海軍の奴等は名誉を重んじる。
首尾良く助ける事が出来たなら、相応の報酬は期待出来るかもしれない。
このまま逃げるなら、当初の報酬は約束されるだろう。
君達はこの場を無難に去ってもいいし、勇敢にも(あるいは無謀にも)戦いに身を投じてもいい。
仮に戦うのなら、英海軍船を助けてもいいし、海賊に手を貸してもいい。
英海軍を血祭りにあげた海賊船3隻に襲われたら厄介だ。
商船はどんだけ自衛できるか分からないし。
202 :
測量士:2009/09/17(木) 21:56:11 0
あれは…海賊船!
む、見たところ英国海軍と交戦中のようですな。
ガレオン級三隻を相手に戦うなど無謀も無謀!避けたいところです。
しかし、海賊を助けて軍船を沈める選択はありえませんぞ。
私はお尋ね者にはなりたくありませんからな。
何とか助けたくはありますが、ここは諦めるしか…。
いや、英国海軍のシップなら海賊船ニ隻をこちらに引きつけていれば各個撃破できるやも。
ですが機動力で相手が上回れば、逃げ切れずにドボン…ううむ?
だが、そもそも海賊船が三杯も出てきたってのは、大方うちらが護衛している商船に
お宝なりなんなり積んでいるとみた。でなきゃ、こんな寂しいところにおでましになる
わけがねぇ。
ってことは、英国軍艦が降参すりゃ、次はこっちがお陀仏になるって見立てになる。
適当こいて、仲間でも装って近づいたところで帆と舵を吹きとばしゃ、あとはこのガレーを
勘定に入れて1対1の組み合わせが二つ。甲板に切り込めばこっちの勝ちだろうさ。
問題はどこらまで欲をかいたもんだか迷うねぇ。あの商船が何を積んでいるかも
知りたいが、ガレオン船を一つ頂くのも悪くない。
204 :
黒焔 ◆8HAMY6FOAU :2009/09/18(金) 07:45:27 O
俺が船の内部に侵入できれば一隻は確実に占拠できる。
(刀の手入れをしながら)
さて、どうしたもんかね。商船のほうではなにか反応してるのかな
(と、遠眼鏡を取り出して商船を覗き込む)。
>>201 流石に無謀だよな〜。
わかっちゃいるんだ。ここは英海軍の皆さんごめんなさいって事で…。
>>202-203 と、哀れな軍船に祈りを捧げてこの場を過ぎ去ろうと考えたとこで。
測量士と航海士が何か、作戦めいた何か、を言っている。
どうやら海賊を相手に立ち回る算段を立てているようだが。
二隻を引き付けて、海軍に各個撃破させる…。
…うん、英軍船を助けるなら、割と確実かもな。逃げ切れるなら、俺たちも安全かもしれない。
…が
三隻うち二隻だけを上手く引き付ける手が思い浮かばないなぁ…。
何より追い付かれたら確実に俺達残らず鮫の餌だ。
油断させて近づいて、斬り込んで、かぁ…、
悪くないが、一つ問題がある。
この軽ガレーには全ての船員を引っくるめても100人居ないが、ガレオン船は戦闘を目的とした場合、通常200人は乗せて運航している。
100人差を埋める手段…、やはり思いつかない。
………いや、大博打だが、一つあるな。敵船長を狙っての一騎討ち。
207 :
会計士:2009/09/18(金) 23:16:12 O
>>204 黒焔の旦那がどれほど強いかは解らないが、一人で一隻を制圧出来るとは到底信じられん。
がしかし。
俺達全員で援護して斬り込めば、英海軍船相手に戦っている最中だ、敵船長まで届く可能性は十分にある。
…あるな。
勝算は、(頭の中の算盤をひどく大雑把に動かして)、三割から四割くらいは多分ある。
いいね、ギャンブルはこの位の刺激が程よい加減だよな。
よしゃ。
「全クルーに告げる!我々はこれより英海軍の救援に向かう。
海賊相手に一戦交える事になるが、実は必勝の策がある。落ちている金を拾いに行くようなもんだ。
給金は約束の倍だしてやる!進路北。目標、手近な海賊船!」
>>207 …了解。
…海賊船の一つや二つ。ここからでも潰せますが?
許可をくれるのなら、この場所からあの海賊船3隻を沈めますが?
それとも、沈めずに海賊たちだけを消して海賊船は残すというのもありますが。
>>208 司房長が何やら静かにダイナミック発言
ちょっ、何言ってるの!?
そんなの出来るの!?
いや、仮に出来ても、敵船の虜獲とか出来ないし、積み荷とか沈んじゃうし、ダメダメ!不許可!
サクラの目を覗くと、冗談とか混乱とか、そういった物は見えない。
ただ冷静に、魚を捌く位に当たり前の事を言ってのけている様子だが…。
…この娘一体?
心強い。しかし、商船にも何が乗ってるかさっぱり分からんし、切り札は最後まで
とっておいてくれるともっと心強いぜ。
こっちは、擲弾(てきだん、ぐれねーど)をありったけ準備するぜ。マストに登って
敵船の後部甲板(舵輪があるあたり)にどんどん放り込んで、そのままロープで
切り込むって寸法だ。
211 :
黒焔 ◆8HAMY6FOAU :2009/09/19(土) 16:20:25 O
さてと、小舟で侵入しますか。
(ゆっくりと敵船に近づいていく)
212 :
測量士:2009/09/19(土) 20:20:10 0
航海士殿はロープ、黒焔殿は舟で渡られるのですか。
海賊船までは、もう50ヤードを切りましたぞ!
やや!敵船が渡し板の準備をしている!
こちらに乗り移られれば、一気に海賊たちがなだれ込んできますぞ!
援護せねばならんが…マスケット銃を持つのは何十年ぶりだろうか…。
誤射だけはしないようにせねば…。
213 :
黒焔 ◆8HAMY6FOAU :2009/09/20(日) 09:49:38 O
あ、よいしょ。
(敵船の甲板に侵入)
…渡し板…。
…殺していいのならば、乗り込んできた人達をすぐに排除しますが…。
殺しはだめなら、海に落とすだけにします。
渡り板の前に集まってる敵甲板の連中の頭の上に
擲弾を放り投げて援護します。
砲音響くガレオン船甲板、一見して他の荒くれ海賊と違う、
恐らく船長であろうヒゲの伊達男が一人。
戦況を眺めながら側の副船長に呟くように話かける。
「流石にしぶといな…」
「早いとこ降伏して欲しいもんです。別に取って食おうってんじゃ無いんだから。」
ドンッ
応えながらマスケット銃で英海軍の船員を撃ち抜く副船長。
それでも、海軍の抵抗はある意味予想の範囲内だった。
これなら、あと半刻もしない内に制圧は可能なはずだ。
範囲外だったのは。
「キャプテン!右舷より不明な船が近づいて来てる!」
メインマストから銃を撃っていた射手が、敵対している船と反対方向を向いている。
「なんだ、アイツら…」
友好旗を掲げながら急速に近付くガレー船。手旗信号で”味方、撃つな、話がある”としきりに交信を送っている。
あからさまに怪しい船の、ここまでの接近を許した自らの迂闊さ(と水夫達の間抜けさ)に内心で舌打ちをして、
すぐに通りの良い太い声を響かせ、船員に指示を出す海賊船船長。
「イギリス野郎は他の船に任せろ!戻れる甲板員はすぐ戻って来い!反対の右舷を固めろ!」
「話って何ですかね?」
マスケット銃に弾を込めつつ副船長はガレー船を見やる。
「知るか!この忙しい時に。ツマらん用なら船ごと即沈めてやる。沈んだ船にもう一発食らわしてやる!」
苛立つ船長がそう答えた時に
船のへりからニュッと手が延びて、ドンと男が転がり込んだ。
甲板が一瞬静かになり、すぐに騒がしくなり、周りの海賊達は乗り込んできた男に銃やサーベルを突き付ける。
「おい、動くなよ。用があるならサッさと話せ。話し終わったらとっとと帰んな。こっちは超取り込み中だ。」
取り囲んでいた、いかつい海賊の一人は、黒焔を睨みながらそう声を掛けた。
そうこうしている内に、軽ガレーはガレオンに横付けされていた。
気の早い海賊船員達は、軽ガレーに乗り込んで船を制圧する準備をしている。
状況説明:海賊船船長は、一応話は聞くだけ聞くようである。
不審な動きがあれば、右舷の砲門を開いて船を吹き飛ばすなり、ガレー船を制圧するなりの命令を出すだろう。
海賊は英海軍との戦闘で少し数は減らしているが、屈強な戦闘員が200人近くいる。
>>210 おっ、そんなものまで持ち込んでたのかよ。
躑弾はいいけど、船体は出来るだけ傷付けないで欲しいな。
船は高く売れる。
>>211 船長狙って突っ込んで、かき乱してくれ。
こっちは銃砲でそっちを極力援護して、ガレーからも追って乗り込む。
>>212 あんだけ敵だらけだ、少々手元が狂ったとこで、まず当たるさ!
バンバン撃ってくれ!
>>214 生かしておく理由は特に無いぞ。判断は任せるけど無茶するなよー。
少し前からPC使えなくて、携帯から書き込み中。すごくシンドイ。もうしばらくレスが飛び飛びかも。
219 :
黒焔 ◆8HAMY6FOAU :2009/09/20(日) 23:10:19 O
「悪いな、この船を占拠さしてもらう。」
自分はそう言って素早く目の前のやつに峰打ちをした。
あまり殺しはやりたくないのだ。
「なんだ、こいつは?」
一人の海賊がピストルを放った。
私は素早い動きでそれを回避した。
海賊達が驚いている内に私は船長のすぐそばに行き船長の首をはねた。
あっけなく首が胴体から離れる。
「せ、船長がやられた…逃げろー!」
海賊達が次々に海に飛び込む。
「…とりあえず船を占拠したな。」
一人しかいない船の中で私は独り言を言った。
220 :
測量士:2009/09/20(日) 23:31:08 0
や…?
海賊たちが、小舟で逃げ散っていきますぞ。
ここからでは何が起こっているのか、分かりませんがガレオンの一隻を制圧したのでしょうか?
もう二隻も逃げてくれると良いのですが…。
む……おお…!!とと!
どうやらそう上手くは行きませんな…残る二隻が撃ってきた!
おっおおっとと!また!
いかん!砲身がまだこちらを向いて…!来ますぞ!第二射が!
船長。こ、この際、敵船を沈めずにとは言っていられないのでは?
黒焔殿ーーー!!そちらのガレオンから砲撃は出来ますかーーー!!
ぜ、是非こちらの援護をーーー!
221 :
黒焔 ◆8HAMY6FOAU :2009/09/21(月) 02:08:43 O
いや無理だな。
船の操作しかできん。
とりあえずこの船を敵船に突っ込ませる
…一隻は任せてください。
自ら海に落ち、沈む前に水面をものすごいスピードで走っていく。
海賊たちはきずいて気づいてないようだ。
水面から一気に跳躍し、敵船に乗り込む。
「ん?なんだこのガキ?どこからはいっ…!?」
目の前にいた男の首を刎ねる。
「うわあああ!!」
それを見ていた海賊たちがいっせいに銃を放つ。
「…無駄。」
サクラはそれをすべて避ける。
カチ、カチと音がして、海賊たちの銃の弾がつきた。
あわててリロードしようとしていた男の首が刎ねる。
そして一人、また一人と首がとぶ。
「あなたたちのリロードは遅すぎます。」
血の海の中、船長一人が生き残っていた。
船長は状況が理解できてなく、意味の分からないままその場にへなへなと座り込んだ。
「ひ…!」
近付くと、涙目で体をガクガクと震わせながら見上げてくる。
「た、助けてください!!宝ならすべてあげますから!!お願いだ!殺さないでくれぇ!!」
「…無様。」
「なんなら奴隷になってもいい!!お願いだ!!」
サクラの声はもう聞こえてないようだ。目の集点があっていないし、よだれをだらだらとたらしている。
「おねがっ…!?」
船長は首を刎ねられあっけなく死んだ。
「…これでよし。」
サクラはひとまず、顔についた血をふき取った。
「…これはどうしようもない。」
彼女の着ていたまっ白なコートが、赤く染まっていた。
サクラはそれを見て残念そうな顔をする。
223 :
黒焔 ◆8HAMY6FOAU :2009/09/21(月) 09:54:11 O
お〜お、俺より恐ろしいんじゃねえの?
サクラってやつ。
おっそろしい二人だねえ。
それにしても、敵にあぁいう凄腕がいなくて助かったぜ。
たちどころに二隻片付けやがった。
…お父様の教えの一つに、敵は容赦なく殺せというのがあって、
私はその教えに従っただけです。
なるほど。あんたの一家一族は腕利き揃いなんだな。
こりゃますます頼もしいぜ。
さてと、ガレオン2隻を捕ったとなりゃ、残るはあと1隻か。
英海軍の船は降伏でも勧告してるかしらん?
(また、遠眼鏡をとりだして英海軍のシップを眺め渡す)
227 :
黒焔 ◆8HAMY6FOAU :2009/09/21(月) 19:26:20 O
「恐ろしいなぁーサクラさんって。」
私がサクラが占拠した船を見ていた時だった。
「…死ねっ!」
船長の仇討ちだろうか一人の海賊が剣で切りつけてきた。
私はギリギリで胸元が軽くきられただけですんだが…。
(これは…まずい!)
素早く海賊に峰打ちして海に落とし、急いで胸元を抑える。
(サクラさんにみられてないだろうか…胸。)
私は膨らんでいる自分の胸に押さえながら思った。
…残るはあと一隻…。
…誰がやりますか?よければ私がやりますが…。
230 :
黒焔 ◆8HAMY6FOAU :2009/09/21(月) 21:33:23 O
わた…俺は無理だな。
ちょっと破れた服の変わり探してくる。
「くっ…、くははは〜。二人とも豪気だなっ!合格だ!俺も負けておられんわっ。」
俺は秘めた力を解放すると、全身に氣を巡らせ、片手を突きだす。
次の瞬間、巨大な一条の光の束が海上を駆け海賊船を貫いた。
水柱と共に轟沈するガレオン船。
…と、その側の英海軍のシップ。
「む?、本気は久し振りなんでちぃとばかしやり過ぎたな。ぶははは〜」
黒焔とサクラを見て、ニヤリと笑い親指を上に突き上げる。
「さ、ミッションコンプリートだ。陸に上がって一杯やろうや。俺の奢りだ!」
…………………。
(ぽわわわわ〜ん)
と、言う白昼夢を見た…。
どこまでが夢かって、何か全部夢の気がしてきたんだが、黒焔とサクラが一人一殺ならぬ一人全滅をしてしまったのは、現実のようだ…。
ま、現実なら仕方無いね。受け止めよう。俺はリアリストだしね。
大いに計算違いだが、良いほうにならかまやしないさ。
流れは完全に完璧に完膚無きまで圧倒的に我々に傾いた。
そもそも、この時代に対一でシップに勝てる軍船などそうはない。
海賊船は逃走を試みたが、英海軍からの掃討戦であっさり沈められてしまう。
やがて辺りの海域には静寂が訪れ、波と風の音が聞こえてきた。
…おわっ、た、のかな?
「えーと、ね。じゃあ彼等(海軍)と話をしてくるから、メインクルーの皆はついてきてくれるか?」
232 :
測量士:2009/09/22(火) 21:50:22 0
敵兵が逃げ散ったのは船長を失って余程動揺したからでしょう。
もしかしたら不良漁民が大半で士気が低かったのかもしれませんな。
無論、黒焔殿やサクラ嬢のリチャード獅子心王もかくやの武勇に傷をつけるものではありませんぞ。
シップには私もお供しましょう。
ううむ……やはり軍船には威厳というか気品がある。
渡し板を架けて船に隣接致しましょう。
こんにちは、懐かしき同郷の友たちよ。
おっと!我々は海賊ではありませんぞ。間違って銃を向けないで下され。
我々は商船を護衛していたのですが海賊と戦う貴船をみかねて正義となけなしの勇気を振って加勢した次第。
こちらの船員たちは一騎当千の猛者のようでしてな。
いや〜あっという間に蹴散らしてしまいました。
おお…それでこちらが貴船に加勢するという英断を下した我らの船長ですぞ!
233 :
黒焔 ◆8HAMY6FOAU :2009/09/22(火) 22:08:39 O
…どうしよう服がひとつもない。
(上半身裸)
「おぉ、我らがともはらよ。はるばる波路を越えて地中海にようこそ。
ジブラルタルも良いですが、スペインは最高ですぞ」
(あたりの船員やら海兵隊員らと握手して廻っている)
>>233 ………………血だらけでごめんなさい。小さいけど、Tシャツ代わりにはなるでしょう。
つ【コート】
(コートを脱いだサクラの体には長剣が山ほど装備されていた。)
237 :
黒焔 ◆8HAMY6FOAU :2009/09/23(水) 20:54:11 O
>>236 あっすみません。
(着用)
…みました?私の胸。
…(思わぬ成り行きに驚きつつ、平静を装って英軍艦の船乗りと交歓を続けてる)…
やたらと女体&ポロリネタを押したい黒焔と、心底どうでもいいと思っている他のクルー全員
前振り一切無しで、
その後どうリアクションして欲しいのかイマイチ読み取れない
英海軍船からも、こちらのクルー二人が
瞬く間に海賊船二隻を制圧してしまったのは確認していたようだ。
当然英雄として出迎えてくれる、とは思ったが、実際何だか微妙な空気だな。
ある意味海賊達以上に警戒されている。
仕方ないっちゃあ、確かにそうかもだが。
我々の通された賢覧豪華な内装の艦長室には、
イギリス海軍の将校と思われる軍人達が集まっていた。
当たり前だが流暢な英語で俺を紹介してくれた測量士に続いて、
俺はお世辞にも滑らかとは言えないつたない英語で
(いいんだよ!最低限商売出来る程度会話できれば!)
彼らと話をすること数十分。
艦長と思しき白髪の老人から、まずはひとくさり感謝の言葉と、お褒めの言葉を頂戴した後、
俺は、この船を助けるために、商船の護衛を外れて来たため
相応の損害が出てしまった、出来れば保障をして欲しいなどと
実際の損害金額より大分水増しした金額を提示してみた。
艦長は、その金額を耳にして、一瞬眉をひそめ、少し何かを考え事をした後、
どうやら了承してくれたらしい。だが。
「ただし、一つ条件がある。君達が接収した海賊船のおそらく旗艦のほうに、
もし黒い革張りの本があれば、これは是非譲って欲しい。
その場合礼金は更に弾んでも構わない。」
と続いた。
それが何であるかは知らないが、その程度ならわけは無い。
二つ返事でその申し出を受けると、艦長から金250枚の入った皮袋を受け取り、
本を見つけたらイングランド本国ロンドンの海軍本部セオドア提督、
つまり、目の前の艦長まで届ける約束をして、我々は海軍の船を後にした。
あ、暗殺者が紛れ込んでるぞー!!
幽霊船が現れた
→逃げる
→戦う
黒い革張りの本とは一体なんであろう? 幽霊船を呼ぶ魔の力でもあるんだろうか。
ピエロのマスクをつけた船員達がこちらを見ている
手にはダイナマイトが
247 :
測量士:2009/09/25(金) 20:23:45 0
黒い革張りの本とは…一体なんでしょうな?
重要な物なら今すぐ捜索して渡してくれと頼むでしょうし。
まあ、あるかないかは探してみなければ分かりませんが。
それにしても護衛するはずの商船には申し訳ない事をしました。
しかし、彼らの信用は失ってしまったでしょうから追っても無駄でしょう。
バレンシアまで無事に辿りつけていればよいのですが…。
さてと…では接収したガレオンを捜索しましょう!
海賊をやっているぐらいですから高価な物は無いでしょうが、多少の水や食料はあるでしょう。
黒い革張りの本とやらも気になりますしな。
>>243 なんですと!
いや、そうですな…まだ船倉や物陰に潜んでいる海賊もいるかもしれません。
ガレオンの捜索は慎重にしなければ。
私一人では危うい、どなたか護衛に付いて来て頂けませんか?
>>244 おや、船影が見える。
遠目にも帆が酷く痛んでいるように見えますが、難破船でしょうか?
何か…派手な服装の…人…らしきものが乗っているようにも見えますが。
祝祭の日に街を練り歩く道化にも似た…。
不吉な匂いがぷんぷん漂ってきますな。
まさか、伝説の呪われた船ではありますまいな?
船はだんだんこちらに近づいてきますぞ。
航海士殿。衝突する前に針路をずらした方が良いのでは?
一応、砲長…いや今は違いましたか?
と、とにかくサクラ嬢も砲撃の準備をした方がよさそうですぞ!
「やぁ、こんばんわ。素敵な豚野郎ども。」
ピエロのマスクをした船員の中央に立つのは真っ白な化粧をと赤い口紅をした
ロングコートの男。
片手にコンパスを持ちながらこちらを見つめている。
「おいおい、そんなしかめっ面はよせよ。折角の夕食が不味くなるじゃねぇか。」
そう言うと海蛇の丸焼きを齧りながら笑う。
「有り金と食料だ。それがなきゃ・・・あんたらの肉でもいい。」
(これはまた意外な展開だ。この航海を生き延びれば、いい話の種になりそうだが はてさて)
帆を張れ。物見、天候に注意しろ。幽霊船が出るのは大抵、嵐の前触れと決まっている。
さて風下の陸地まではどれくらい余裕があるかな。ガレオン2隻も分捕っておいて
本船は暗礁に乗り上げるんじゃ様にならん。
>>248 (おおぅ、もう追いつかれちまったぜ 水平線に見えたかと思えばあっという間)
一つ聞いていいか? 幽霊船っていうわりには、
乗ってるやつあぁ、生身の人間と同じに食べるものは食べるのか?
>>243 …!
(キョロキョロとあたりを見回す。)
>>244 幽霊なんているわけがない。
>>247 じゃあ、私がついて行きましょう。
分かった。
いつでも撃てる状態にしておく。
>>248 (……………………………私の肉?)
(やっぱり幽霊じゃなかった。)
>>249 雨雲がでてきました。
ああ、確かに暗殺者が紛れ込んでやがるw
アサシンギルドからの回し者がよー
ごめんなさい。間違えたんです。
>>250 「幽霊が飯喰っちゃいけないって理由はないだろ?そんなルールや決め事は
あんたら生きてる人間が勝手に妄想してるだけだ。なぁ、兄弟。」
部下の腹を指差す。あばら骨がむき出しで、肉は腐りきっている。
そんな姿でもそいつはラム酒をぐいと飲んでいる。
>>251 「ぉ・・・綺麗なお嬢さん。あんたが慰み者にでもなるんだったら
船を沈めなくて済みそうだ。なぁ、兄弟たち」
ピエロたちの獣のようなうめき声が木霊する。
「そうだなぁ・・・もうすぐ、嵐が来るぜ。
それも普通のじゃない。とてつもない、嵐が・・・なぁ。
フヒヒヒヒッ!ひひいいいいいいいいいひひひひ!!!」
巨大な渦が現れ、一瞬ではあるが”何か”の触手が海から突き出た
海賊船の近くに1隻の小舟が近付いてくる。
小舟には5本の刀を持った男が一人。
男は鋭い眼光で道化師を睨みつける。
「よーやく見付けたぜピエロ野郎。久々だな、今度こそ成仏してもらうぜ。」
そう言うと男は高く跳躍し、海賊船に飛び乗った。
「成仏してぇ奴から前に出てこい。一瞬で逝かせてやるぞ?」
名前:ハイウェル
年齢:23
性別:男
出自:???
身長:180cm
体重:70kg
外見:黒髪ロング、一つ結び、上半身裸、下はジーパン、全身に多数の傷有り
役割:無し
武装:日本刀5本(背中に2本腰に3本)
好きなもの:肉、酒、良い女
嫌いなもの:甘い物
目標:道化師の首を狩る
キャラ解説:賞金首や海賊を片っ端から狩っている賞金稼ぎ。
刀の腕は文句無しの一流。
過去2度に渡り道化師と対決しているが、勝敗は着いていない。
「ハイウェルさん、援護します!」
ハイウェルの小舟の下から少女が飛び出し、ハイウェルに続いて海賊船に乗り込んだ。
子犬のようにぶるんぶるんと水を切り、両拳をゴツゴツと打ち鳴らす。
「やいやいピエロ野郎!ここで会ったが百年目!今日こそ年貢の納めどきゅ・・・舌噛んだ」
そしてハイウェルの横に並び、構えを取った。
いかにも我流臭い適当そうなポーズだ。
「ハイウェルさん、邪魔する奴は私がぶっ殺します!今日こそ貴方の手であのピエロを!」
>>254 「なるほど、道理だ。食料ならあっちのガレオンにたんまりあるはずだ。
あるだろうが、今後は不意打ちの訪問は避けてもらいたい。海の紳士らしく頼む」。
そういい、傍らに浮かぶガレオンを指す。
「で、さらに聞きたいんだが、その連中は何をやってそんな姿になって
あんたの船に乗り組んでいるんだ? 墓場ならともかく海の上を彷徨うとは
どういう天罰だ?」
(おぉっと、また状況が変わりやがった。一体全体どうなってる?)
(一応、この展開なら味方なのか……?)
名前:レミー
年齢:18
性別:女
出自:???
身長:153cm
体重45kg
外見:バンダナ、パレオの水着
役割:無し
武装:無し
好きなもの:ハイウェル、トレーニング
嫌いなもの:肉、酒、良い女
目標:道化師の首を狩るハイウェルの手伝いをする
キャラ解説:ハイウェルに命を救われて以来、彼に同行し手伝いをしている。
異常に筋力が強く、無茶なトレーニングが趣味。武器は持たずケンカ殺法で戦う。
サクラ嬢、この二人はあんたの一族とか友人か?(声をひそめて)
味方になってくれそうなのか? それとも海賊の類とこっちをみなして攻撃してきそうなのか?
ま、どっちにしろ 俺の生死はサクラ嬢に黒焔氏、そしてこの二人に委ねられているのは
確かだな
>>255 「あぁ?あ、えーと。お前は・・・ハイ、ハイ…何だっけ。ここまで出てるんだけどなぁ。」
突然現れた男に喉を指差し答える。
男の周囲をピエロマスクの船員達が囲む。
「何回か邪魔してくれたんだっけな。じゃ、お礼をしよう。」
集団で手斧や短剣を振り回しながら男に襲い掛かる。
>>257 「で、あんたも仲間か。じゃ、2人仲良く殺してあげよう。はい、どうぞ。」
巨大な触手が海より現れ女戦士の足を狙う。
強大な触手は何本も現れ、荒れ狂う海の中で何者かが巨大な咆哮を上げる。
「どうやら奴らはあんたを気に入っちまったらしい。せいぜい遊んでやってくれ。」
引き攣った笑みを浮かべ去っていく道化師。
>>258 「随分と聞き分けがいいな。よ〜し、あれに行け。」
一部の船員達がガレオンへ向け飛び込んでいく。
「よしよし、そのまま奪って来い。いいな。」
航海士の言葉に耳を立てる。
「こいつらは自分達の意思でこの船にいる。何の罰でもないさ。
ただ、ひたすら自由でありたい。そして、ありとあらゆる欲望を満たす為だけに
ここにいるんだよ。」
そういい醜くつり上がった口を歪ませる。
口紅で真っ赤に染まったようなそれは邪悪さ故に見る者を不安にさせる。
「戦ってる暇があればいいんだがなぁ・・・あんまり長居すると船がぶっ壊れちまうぜ。」
巨大な竜巻が唸るように迫る。何本も。ここに神はいない。
>>257 「……レミー…お前は人語が理解出来ねぇのか?ピエロを殺る時は引っ込んでろって言ったよなぁ?」
ハイウェルはジト目でレミーを睨む。
「ま…出てきちまったもんはしょうがねぇ……後でお仕置きだからな、覚えとけよ。お前は雑魚の相手だけしてろ、頭は俺が潰す。」
>>259「おいそこの…なんだ?海賊か?まあ、海賊だろうが一般人だろうがどうでも良いが…。」
幽霊船のピエロ達を指差しながら
「あのピエロ共は俺の獲物だ。……この船、アンタの船だろ?
俺とレミーが向こうの船で適当に暴れてくるから、その間に逃げな。早く逃げねぇとすぐに嵐が来るぜ。んじゃな。」
>>262「さて、と。」
海賊船から幽霊船に飛び移ったハイウェルはあっという間に船員に囲まれてしまった。
「…ふざけろよ糞ピエロ。」
周囲の攻撃を2本の剣で受け止める。
「雑魚じゃ相手になんねぇって言ってんd…」
言葉を全て発する前に巨大な触手がレミーを狙う。
「!!?レミーっ!!クソッ!!」
瞬時に船員達に太刀を浴びせる。
「遊んでる時間は無さそうだなっ!」
ハイウェルは猛スピードで道化師に斬りかかった。
「ややっ、これは一大事」
とるもとりあえず、ロープを手にしハイウェル氏の足元へ放り投げる。
「飛び移れぇ。時間がありませんぞ」
脇では水夫長がレミー嬢へとロープを投げている。その後ろでは水夫たちが
大慌てで帆を引き降ろし畳みにかかっている。
竜巻が到達するまでに帆と櫂をどうにかせねば、海の上にただよう木板になっちまう。
・・・。
俺はあまりの急展開に立ち尽くす。
突如襲ってきた幽霊船、それを追ってきた風の男女二人。
海中に潜む触手の化け物。
出鱈目な化け物が次から次から・・・、もうわけわからん。
わかるのはどうやら敵が襲ってきてて、追っ払わなきゃすごくやばいことになりそうって事だけだ。
上等だ!やってやろうじゃねぇか!
とは言え、あんな化け物生身で相手にするほど俺は馬鹿じゃない。
先の戦闘で乗り手を失った海賊船二隻内一隻は、幸い接舷したままの状態だ。
軍船ならはカノン砲(あるいはキャロネードとか重カノンとか)が数十門は取り付けられているはず。
竜巻が来たとしてもまだあっちのが耐えられるだろう。
そう判断した俺は、
「航海士、こっちの船はもういい!水夫を誘導して全員隣のガレオンに乗り込ませてくれ!
幽霊船だか、ダゴンだかクラーケンだかしらねーが、目にモノ見せてやるぞコラ!
生きた人間様を舐めた事を後悔させてやるッッ。」
眼を剥き、口から泡を飛ばして一気にまくし立てる。
「測量士以下水夫10人は俺と一緒に、水夫が乗り移るのを銃で援護!
一応、男女二人組みには当てるな。味方かは分からんが、敵の敵ってのは間違いなさそうだ。
黒焔とサクラ!好きに暴れろ!加減は要らんからな!」
「船長、ご無事で」 そう言うなり、手近な連中と一緒に接舷していたガレオンに乗り込み、
てきぱきと巻き上げ機の綱を解き、固定していたガレーを解き放つ。
続いて、全員で両舷の合戦準備に掛かる。船上槍や船斧の箱を持ち出し、マスト下にそろえ、
砲甲板でポンド砲の弾込めを確認し、砲門を開け、
帆の張りを緩めて、咄嗟の風に応じられるようにし、
舵輪には信頼できる奴をつける。
ガレオンは綱を解き放った反動で風下へと船首を巡らし、操船の妙でたちどころに
海の化け物も、道化師の幽霊船も撃ちすくめられる位置についた。
ガレーからの信号で全門が火を噴き、鉄弾をぶち当てる。ぶち当てれば船体の木材は
宙を舞い、人を貫き、策具と帆を切り裂き、甲板だろうがマストだろうが原型を留めない。
267 :
測量士:2009/09/27(日) 00:22:50 0
ク、クラーケンですと?それに幽霊船!
怪奇と不思議を求めて海に出たものの実際に遭遇するとなると…い、いやはや…。
な、何とも恐ろしいものですな…!
いやいや、のんびり感慨に耽る暇はありませんでした!
乗り換えの援護ですな?分かりました。
水夫たちはガレオンへ乗り込んでください!早く!
私たちが幽霊船の道化たちを撃って援護しているうちに!
む…銃では幽霊船の船員には止めを刺すには至りませんな…。
撃っても撃っても立ち上がってくるではありませんか…!
さすがは幽霊船…などと感心している場合ではない!
ああ…いかん!
もう一隻のガレオンが海に沈んでいきますぞ!
幽霊船はともかく水の中の怪物が相手ではどうしようもない!
30…40…50…60……70人。
これで水夫は全員乗り込みましたか?さあ、我々もガレオンへ急ぎますぞ!
おお!
幽霊船に砲撃が!航海士殿ですか。
しかし、クラーケンは本体が水中に居る限りどうにもなりませんな。
水上に伸ばした触手に砲弾を当てれば、怯ませる事ぐらいはできるやも知れませんが…
クラーケンなのか!! 蛸とも烏賊とも海蛇ともわからねぇ、でかい触手が本体だと
思い込んでたぜ。ありがたい。
となると、頼みの綱は黒焔氏にサクラ氏だけか。せめて精一杯援護したいところだが
なにか手はないか(うぅむ
>>263 「ひえぇ、ごめんなさい〜」
ハイウェルに怒られ、レミーは小さくなった。
乗ってきた小舟が波に流されないよう見張っておく役目を仰せつかっていたのだが、
やはりハイウェルが心配になって出てきたのだ。
>>262 「よーし、こうなったら大活躍して名誉返上だ!」
ハイウェルに続き、幽霊船に飛び乗るレミー。その時、海面から巨大な触手の群れが伸び出してきた。
海から響く不気味な咆哮。巨大な何者かが潜んでいる!
「む、出たな化け物!お前の相手はこの私だっ!りゃあ!」
レミーは威勢よく叫び、足を狙って伸びてきた触手の一本を思い切り蹴飛ばした。
蹴られた触手は飛ぶような勢いで大きな円周軌道を描き、船と反対の海面に叩き付けられ大きな水飛沫を上げる。
人間離れしたとんでもないキック力だ。しかし。
「うひゃぁ〜!ハイウェルさ〜ん!」
その隙に後ろから迫っていた触手に体を巻かれ、宙に高く持ち上げられるレミー。
このままでは海に引き擦り込まれてしまう!
>>264 しかしその触手の動きがピタリと止まった。
間一髪、レミーは海賊船から投げ込まれたロープを握っていたのだ。
ロープの先には水夫長と、異変を察知して集まってきた水夫達。
ロープがピンと張り、ちょうど触手と綱引きをする格好となる。
「た〜す〜け〜てぇ〜!」
情けない声で叫ぶレミー。
>>254 …慰み者…?
>>261 …違う。二人とも知らない。
味方になってくれるかは分からない。
…一応警戒。
>>265 …了解。
>>269 レミーをつかんでいる触手を切り捨てる。
落ちそうになるレミーを掴み、船へ乗り込む。
「…………大丈夫?」
船に登ってくる触手を次々と切り捨てる。
「……っ、きりがない。」
サクラはいったん海に飛び降り、水面を走りながら触手を切っていく。
(……一度本体を見ないと。)
「一度潜ってみる!!」
会計士たちにむかってそう叫ぶと、息を大きく吸って海の中へと潜っていった。
(暗くてよく見えない…。)
海の中は思ったよりも暗く、本体が見えにくかった。
(本体は…)
触手の伸びてくるほうへと潜っていくと、二つ、赤く光るものがあった。
(目だ…!)
そこには、本体と思われるものの目があった。
(でかい…!)
目だけでも、サクラの顔の倍はあった。
(これは……本体もかなりでかいだろうな…。)
そう思ったとき、息が限界に近付いてきていったんあがることにした。
水面に向かう途中、触手が邪魔してきたためかなりギリギリの状態で水面に顔を出すことになった。
「ぷはっ!ハー、ハー。」
顔をだして息を整えた後、すぐに船にむかって走り出す。
>>263 「うぉ!!」
強烈な一太刀が道化の頭を叩き割った・・・かに見えた。
しかしそこにあったのは亡霊船員を盾にした道化師の笑み。
「危ないなぁ・・・まぁ、そう焦るなよ。な?」
頭を切り裂かれても未だ動く亡者を押し付けて笑いながら逃げ出す。
>>265 「あぁ、あの何か叫んでのが船長か。」
人影を一瞥するとスキップを踏みながら戦場を眺める。
>>266 「ん?」
スキップを止め、何かが飛んでくるのを察するピエロ。
周囲の船員達が何かを始める。
次に聞こえたのは巨大な花火のような音。
幽霊船に砲弾が直撃した!?
巨大な爆発音と共に、木片1つ海には浮かんでいない。
何かが妙だ・・・
巨大なクラーケンの上でピエロが笑う。
「昔の海賊ってのはもう滅んじまったみたいだなぁ。
今は海軍や義勇軍と馴れ合ってる連中しかいねぇみたいだ。
まぁ、あんなことになりゃしょうがないけど。」
首にぶら下げた無数の歯形を指差す。
「名の知れた海賊で、行方不明になった連中はみーんなこの海で
消えた。何故だか分かるかい?
ここが、地獄の入り口だからさ。」
海を潜行する1つの影、クラーケンではない。
一体何なのか・・・?
>>271「ちっ…しくじったか…。」
しぶとく動く亡者を突き放し、首をはねる。
「逃げてんじゃ…」
>>269>「うひゃぁ〜!ハイウェルさ〜ん!」
振り向けばそこには触手に体を巻かれたレミーの姿が…。
>「た〜す〜け〜てぇ〜!」
「アイツはどんだけ俺の邪魔をすれば…クソッ!」
文句を言いながらもレミーを救出しようとするが…。
>>270ハイウェルより先にサクラが助けに入ってくれたようだ。
「ん?なんだあのガキは…とりあえず敵じゃねぇみたいだな…。」
レミーが無事に船に上がったのを確認し、再び道化師に剣を向ける。
「レミーを危険な目に遭わせてくれた礼はキッチリ返させてもらうぜ……が、その前に。」
>>264-268「レミーを連れてこの場から離れてくれ!!ご存知の通り、少しばかり厄介な野郎が海の中に居るみたいなんでなぁ!
つーかどうやらこの船には砲弾が効かねぇらしいぞ!無駄撃ちしねぇ方が良い!」
と、一通り忠告とお願いをする。
一つ深い溜め息をした後にクラーケンの上で笑うピエロを睨み。
「クラーケンがペットとは…シャレてんなぁおい!」
再び斬りかかった。
どうやら、海は私の貧弱な想像力を越えて、はるかに複雑で怪奇でロマンに満ちたもの
だったらしい。
かたわらの水夫に縫帆工を呼びにやるよう命じると、私は火薬庫に向かった。
導火線を長めに切り、タールを塗りたくった帆布に包み込んで、火薬樽を海中に投じ
時限発火させる。これしかあるまい。
海中では爆風は行き場を失い、あたりの水を均等に押し縮め、水中の生き物は
聴覚も皮膚感覚も失い、はてには衝撃を浴びて翻弄されるがままとなる。
それも生身であればこそだが。
>>272 魔物の触手がハイウェルの行く先を阻むがそれすらも切り裂き前進する。
並みの執念ではなさそうだ。
荒れ狂う海の上でラム酒を飲みながらそれを待つピエロ。
何かがハイウェルの前進を止めた。
「…おいおい、かなりしつこいが。俺はそっちの趣味はないんだがなぁ。」
一本の線?いや、違う。
変幻自在に姿を変える蛇のような鉄剣がハイウェルの喉元を狂うように掠める。
>>273 「チッチッチッ」
口に何かを含みピエロは火を噴く。
それと同時に潜っていた”影”が姿を現す。
幽霊船だ。先ほどの砲撃を”潜水”で回避し航海士達の乗る船の背後に現れる。
「イィー!!イッー!!」
胸に手を当て、爆弾を巻き付けた亡霊達が砲筒の中へ入っていく。
先ほどのゾンビ然とした容姿とは異なり、各々が半漁人のような姿に変貌している。
発火と同時に相手の船内へ文字通り”特攻”する怪物達。
巨大な爆発音と共に着地し、船内を破壊しながら火薬庫へ迫る。
>>274 海から鼻面を出した幽霊船は不安定に左右にかしぎ、砲門からは水を吐き出し、甲板は
水を満々とたたえ、帆は垂れ下がり帆柱に巻きつき、当分まともに走ることはできそうにない。
甲板では亡霊どもがはでに滑ったり、転んだり、排水穴に突っ込んだりしているのが見える。
左右にふらついているのは船体内で、固縛が緩んだ大砲が暴れているせいかもしれぬ。
まともな大砲なら1トン、2トンはある。これが暴れるとは、ようするに船体の構造物を打ち壊しつつ
止めようとした亡霊どもを下に巻き込み、ひたすら甲板を転がり続けることだ。
つまり、走ることもできず、砲も撃てず、まさに座り込んだ鴨となった船がそこにあった。
私の期待した光景はまさにこうであった。だが、現実ははるかにロマンに満ちている。
ガレオンのピストルを撃てば届く距離からの片舷斉射をあっさりと潜水して交わし、その後の
進路を的確に予想して、水中を高速で移動し、海水を腹一杯に飲み込んだ船を浮かび上がらせ、
これ以上濡れようもない火薬を使って砲を撃ち、そして、この距離から命中させる。
まぁ、いい。亡霊どもを少しでもこの船にひきつけられたということは、あの四人の戦闘が少しは
楽になるということだ。私は以上を砲甲板の砲門から覗いていたわずか数秒のうちに思い巡らし、
擲弾を片手に甲板へ駆け戻った。少しでも4人が楽に戦えるように。
南西方向に光が見える。
あそこまで行けば嵐を抜けれそうだ。
>>274「おっと…忘れてたぜ。」
ハイウェルの喉元から少量の血が滴り落ちる。
「相変わらず厄介なモンを……」
1回バックステップして道化師と間合いを取る。
>>275(さっさとケリ着けねぇと…向こうが持たねぇ……。あの剣を何とか…ん?)
>>276南西方向に光が見えた。
きっとあそこまで行けば嵐を抜けれる筈だ。
(どうする…ここは引くべきか……?だが、ここでピエロを逃がしたら次に会える保証はねぇ…)
南西方向をチラチラ見ながら再び道化師と間合いを詰めていく。
船員の乗り換えを確認したのち、測量士達とガレオンに乗り込んだところで、
船に積まれた砲が空気をつんざき火を噴いた。
避けようも無い至近距離からの砲撃を受け、哀れ死にぞこ無い達の集団は
海の底へと急速に沈んでいった。
・・・わけではなかったようだ。
ひでえ…、あまりに出鱈目だ…。
船が潜行して砲を回避するなんて聞いたことも無い!
驚く暇も有らばこそ、再び浮上した幽霊船に砲撃され船が激しく揺らされる。
この船なら数発砲撃されてもそう簡単には沈みはしないはずだ。
…はずだが、何かおかしい、船内から悲鳴と破壊音が聞こえてくる?
「船長、怪物が侵入しやがった!船内をめちゃくちゃにぶち壊してやがる!」
水夫の一人が船内から現れ怯えた顔でそう告げた。
なんだそりゃ!?何飛ばしてきやがったんだ??非常識も大概にするといい!
とにかくそいつらを何とかしない事には、戦うにも逃げるにも話にならんようだ。
「水夫は船内に侵入してきた怪物を迎撃しろ!
取り囲んで数で押しつぶしゃ、怪物もへちまもあるもんか!」
俺は右往左往する船員達を叱咤して、船内へと向かう。
暗い船内を、派手に壁を叩き割る音のする方へ移動すると、程なく
ヌルリと体表を光らせる不気味な魚の化け物達とかち合う事となった。
名状し難い叫びを上げてこちらへ突っ込んでくる怪物数匹を迎え撃つべく
手に手に武器を持った水夫達はなけなしの勇気を持って身構えるが、
如何せん狭い船内では数の有利がさほど利かなかったのであった。
船員その1とその2が吹き飛ばされ、その3が叩きのめされ、
…その12がやられたのを目の当たりにして、他の船員達はすっかり及び腰になっている。
「やべぇ、このままじゃ・・・」
俺は後ろを振り向く。扉の上の火薬庫の文字を確認して、怪物の方へ向き直る。
「だ、誰かこっち来て何とかしてくれ!このままじゃ船が吹っ飛んじまう!」
身も蓋も無く俺は叫んだ。
ガレオンの窮地を救ったのは縫帆工だった。
半魚人が火薬庫を探して船内をうろつき、足元がお留守になったところを、
咄嗟にロープで作り、帆布や樽の下に隠した罠でまとめて一網打尽。
たちどころに半魚人は足を綱に絡みとられて、甲板の格子蓋を外した穴から
マストへと吊り下げられ、あとは仲間をやられて復讐に燃える水夫の槍の
餌食となった。
罠にかかり、槍が効くところをみると、この連中は一応生身の肉体を持つらしい。
>>276 陽気に笑っていたピエロの顔が歪む。
「チッ・・・もう”時間”か。また奴らが邪魔しやがった。」
>>277 間合いを空けるハイウェルを一瞥し再び笑みを浮かべる。
「どーしてお前が俺を執拗に追うのか・・・あぁ、そうだ。思い出したぞ。
えーと、お前の前の仲間・・名前、なんだったけなぁ。
思い出せないんだが・・・まぁ、いい。
俺がたくさん殺しちまったもんだから、お前は俺を憎んでるんだな。
うん、分かるよ。凄く分かる。今、お前の相棒のあの女・・・あいつが死んだら
お前、本当に狂っちまうだろうなぁ。
で・・・お前の仲間。俺の目の前でどんな命乞いをしたと思う?
人間って奴は死ぬ間際に本性が出るもんだ・・・」
じっと目を見据え剣士へ言葉を突き刺す。
>>278 「皮肉なもんだよなぁ。かつては海で恐れられてたのは海賊だった。
だが、今は海賊なんてもんは死んで幽霊どもに喰われてやがる。
時代は変わったってことだ。」
ラム酒を飲みながら船でのパーティを見やる。
>>279 半漁人たちは体を貫かれ身動きできずに朽ち果てていく。
「ほほ、やるねぇ。そうこなくっちゃなぁ。な、ベルゼブブ。」
ピエロが声を上げたと同時に空中を舞う巨大な影。
海には似つかわしくない羽音が聞こえる。
ベルゼブブ「「やはり、”奴”の仕業でしょうかねぇ?あの光は。」」
空を飛ぶ異形が南西の方向を見る。
ピエロは忌々しげに晴れた空を睨み呟く。
「どうやら、あんたらはまだ見捨てられちゃいないらしい。
あのクソ野郎にはなぁ・・・よし、仕上げだ。」
巨大なクラーケンが無数の触手を振り上げ船を飲み込まんと接近する!
その巨大な牙で幾多の海賊船、軍艦を飲み込んできた異形だ。
このまま逃げ切らなければ待つのは死しかない。
海の中から大勢のうめき声が聞こえる。
海面に目をやると一面に髑髏が抜目もなく並んでいる。
死者が再び骸を得て海の亡者へと転生するのだろうか。
282 :
測量士:2009/09/28(月) 23:40:35 0
ああ!クラーケンが目前に!も、もはやこれまでですかな…!
せめて神に祈りを捧げる時間が有ればよいのですが…。
海の上で三十年。危ない目には何度かあった。嵐に何日も続く凪に無法者の私掠船。
ですが、何一つ天におわす貴方に恥じる事はしておりませんし、食前の祈りも欠かしたことはありません。
十分の一税も教会に納めておりますし、ほら…免罪符まで購入しております!
ですから、信心深き子羊アルバーグ・エディントンをぜひとも地獄では無く、貴方の居る天国へお招きください…!
目の前の死者たちの様に海を彷徨う亡霊にするのはお止めください。
たとえ死の影の谷を歩もうとも…おっ…ぐおっ…べふん!げほげほっ!
痛た…。
…。
もう、駄目だ…。
…。
我々は死ぬしかないのだ!こうなったらもうやぶれかぶれだ…!空舟にありったけの火薬を詰めて海に浮かべろ!
火矢で爆発させるのだ!海の藻屑に消えようとも私はクラーケンの餌にはならんぞ!
>>280「……レミーにまで手ぇ出してみやがれ…俺は死んでもテメェを殺しに行くぞ。
つーかよぉ…人の仲間を侮辱すんじゃねぇっ!!」
近くにあった四角い木箱を粉々に蹴り壊す。
「テメェが忘れても俺は一生忘れねぇぞ糞ピエロ。テメェを殺さねぇとアイツらが成仏出来ねぇんだよ…。」
怒りと悲しみが入り交じった顔でピエロを睨むが、すぐに背を向ける。
「今の俺に出来る事はテメェのようなゲスを狩る事とレミーを守る事だけだ…。今は守る事を優先させてもらう。」
それだけ言い残すとすぐにガレオンに飛び移った。
「次こそは……次こそは必ず仕留めてやる…。」
ガレオンに戻ったのも束の間、クラーケンが無数の触手を振り上げ船を飲み込もうとしている。
ハイウェルは2本の剣で触手を斬っていくが、長くは持ちそうに無い。
>>281おまけに海面には無数の髑髏が。
「下手すりゃアレの仲間入りかよ…勘弁だな。」
誰か船を操作出来る人物は居ないものかと辺りを見回すと…
>>282「おいコラ、そこのアンタ!何勝手に腹くくってんだよ。
俺はまだ死ぬ訳にはいかねぇんだ…クラーケンは俺がなんとかする、さっさと船を南西に進めろ!」
>>282 よしきたぁ、 水夫とともに力をあわせてダビッドで長艇を下ろす。
日頃の訓練の賜物か、たちどころに長艇は水面に降り立ち、胴には
火薬樽を一杯に詰め込み、帆布をかぶせられて、重たげに揺れた。
本船から綱で引き、速度をついたところでクラーケン目掛けて切り離せば
あとは勢い良く突っ込んでいくだけという寸法だ。
長艇の積荷を知ってか知らぬか、水面から顔を出す触手どもは
砲撃で追い散らせばなんとかなる。
点火は薪オーブンで熱した鉄球を砲から打ち出せば当るはずだ。
砲長、狙いは頼んだぜ。
>>270 「わふっ!」
サクラが触手を斬り、レミーは無事救出された。
「こ、このくらいで助けたなんて思われたら心外だもんね!」
船に連れ込まれながらも憎まれ口を叩くレミー。
>>274 海中から顔を出した幽霊船。
その砲台から、あたかも砲弾のように次々と半魚人のような化け物が飛び出し、
どんどんこちらの船に乗り込んでくる。
「ひゃあ!こ、このっ!このこのっ!」
ハイウェルの元へ駆け付けようにも、どんどん増える敵にそうさせてもらえない。
他ならぬハイウェルならそれでも敵を切り刻んでスイスイ進むだろうが、
レミーは馬鹿力こそあれど戦闘はド素人同然だった。
>>283 混戦の中、ハイウェルが船に戻ってきた。
彼らの会話を聞いていなかったレミーに状況は分からないが、
どうやら今回もピエロを仕留められなかったらしい。
敵は半魚人だけではない。
いよいよ締めにかかったのか、クラーケンが触手を振り翳し船に大きく接近してきた。
大ピンチだ。
「このままじゃ…あ、アレだ!」
その時、レミーはあるものを見付けた。一発逆転のアイテムを。
******************************************
「ハイウェルさーーーーーーん!」
マストの上で、レミーが大声で叫んだ。
物凄い轟音とともに、何かを振り回している。長い鎖に繋がった、ガレオンのイカリだ。
ブンブン振り回され、重量と遠心力でとんでもない破壊エネルギーを蓄えている。
長艇で降ろされた火薬樽を見下ろし、レミーはニッと笑った。
「私達が隙を作ります!あんなイカ、刺身にしちゃって下さいなッ!!!」
同時に、レミはイカリをクラーケン目掛けて勢いよく放った。
第一撃目。船に接近していたクラーケンに、弾丸のようなイカリの矢が突き刺さる!
こいつはすげぇ。錨ならもう二つ積んであるぜ。どんどん食らわせてやってくれ。
>284「ここはあっしに任せてくだせぇ!」
一人の水夫が砲台につき、長艇に狙いを定める
「よくも…よくも仲間を〜!くらえっ!」
水夫は見事に砲弾を長艇に命中させ、クラーケンのすぐ傍で大爆発が生じた
私も援護します。
>>278 大丈夫ですか?とりあえずこちらも援護します。
>>281 (ビクッ!!)
…み…見ない見ない…!
……………ひっ!!
……………!!!!
(のびてくる触手をただひたすら切りまくる)
>>282 諦めないで。大丈夫。貴方たちを死なせない。殺させない!
(船内にいる怪物を切り捨てていく。)
>>285 その手があった。
近くに転がっていた鉄球を勢いよく真上に投げ、
おもいっきりジャンプして落ちてきた鉄球を蹴り飛しクラーケンに命中させる。
>>284 …くっ!今手が離せない!!
(そう叫んだ瞬間、一瞬のスキをついて触手がサクラをしめあげる)
うっ…!!……くあっ!!
…!!
「ちっ…ただのデケェ烏賊のクセに何でこんなに足があんだよ…。
烏賊の足は10本って相場が決まってんじゃねぇのか?」
クラーケンの無数の触手を相手にしながら文句を垂れる。
余裕に見えるかもしれないが、そろそろ疲れてきたようだ。
「クソ烏賊がぁ…こんな所でくたばる訳にゃいかねぇんだよ。」
>>285>「ハイウェルさーーーーーーん!」
マストの上でレミーが叫ぶ。
「あ…?あぁっ!?」
よく見ればガレオンのイカリをブンブンと振り回しているではないか。
これにはハイウェルも苦笑いするしかない。
「ありゃ反則だぜ…。」
>「私達が隙を作ります!あんなイカ、刺身にしちゃって下さいなッ!!!」
レミーはイカリをクラーケンに命中させた。
「ナイスサポートだレミー、褒めてやる。後は俺が…」
ハイウェルは2本の刀を腰に戻し、背中の刀を2本抜く。
腰の刀より1回り程大きい。
「さあて…お楽しみはこれかr…」
>>284>>287>>288ハイウェルが斬りかかるより先に更なる追撃が。
「…………晩飯は焼きイカで決定だな。
…それにしてもしつこい烏賊だ…。」
あれだけの攻撃を受けながらまだ動くクラーケンを見ながら、サクラを締める触手を切り落とす。
「さっきはうちのレミーが世話になったな。改めて礼を言う、ありがとう。」
サクラに礼を言うと、クラーケンに飛び掛かった。
「これで終いだ…成仏しろよ。」
頭から順番にクラーケンの巨体を切り落としていく。
船上にクラーケンの切り身が注がれる…。
(甲板にボタボタ落ちてくる切り身の断面を火掻き棒で念のため焼いて廻っている)
>>281 海に浮かんだ髑髏が生者の乗る船へ実体化しながら乗り込んでいく。
ある者は半漁人、ある者は体中が藻に塗れた怪物として。
まるで針の山を登る亡者の如き異様だ。
>>283 >「……レミーにまで手ぇ出してみやがれ…俺は死んでもテメェを殺しに行くぞ。
>つーかよぉ…人の仲間を侮辱すんじゃねぇっ!!」
クスりと笑い、続けざまにけたまましく声を上げて大笑いする。
「クク…クハハハハ!!ヒヒッ…ヒッ。そうだよ、もっと憎め。
憎しみが人間の本性だ。その憎しみがいずれはお前の全てになるんだ。
で…俺がお前を殺すって?刺し違えても…?
冗談じゃねぇ。お前やあいつ等は最高の玩具だ。
折角の楽しみを簡単に壊しちまうバカはいねぇよ。」
去っていくハイウェルを見つめたまま動かない。
>「次こそは……次こそは必ず仕留めてやる…。」
>>284>>285 巨大な錨がクラーケンに何度も突き刺さる。
巨大な咆哮を上げ、後ずさりしかけるが脅威の生命力で
尚も船へ迫る。怪物の巨体が巨大な波を巻き起こし船を飲み込まんとする。
>>287 波が迫る中、1人の水夫がクラーケンの牙を破壊した。
壮絶なる大爆発で流石の海の魔物も触手を吹き飛ばされ、うめき声を上げながら
のた打ち回る。
幽霊船に逃げ込み、肩で息をする道化師。
彼はその様子に悔しげな顔を見せるも、何処か楽しんでいる風にさえ見える。
「…予想以上だなぁ。人間って奴は、やはり面白いもんだ。」
>>288>>289>>290 海の魔物を倒した勇者達に拍手を送る道化師。
彼は心底嬉しそうに笑う。
「よくやった。最高のショーが見れて満足さ。」
幽霊船の上に、黒い影が見える。その姿は堕天使を思わせる。
「だが、一番苦しいのは出口が見える寸前だ。」
ガレオンの中で朽ち果てた半漁人たちの遺体が黒い粘液のようになっている。
付近にいた水夫達はクラーケンに気取られ、それに気付いていなかった。
「お前達は自分と仲間、どっちを助ける?さぁ、クイズだ。」
粘液は黒いミミズのような者へと変わり水夫達を取り込んでいく。
「うわぁぁぁ!!」「な、なんだ・・・たすけ・・・!!」
口々に断末魔の声を上げながら黒い悪魔に取り込まれていく。
亡者の呪いは、「伝染病」のように海を生きる者達を襲うのだ。
悪魔と化したかつての仲間達は死ぬまで解けない永遠の呪いを
その身に受け、ハイウェル達へと襲い掛かる。
「俺があんな化け物で決着を付けるわけ無いだろう?
オマエラガ最高にクルシムラストに決まっているさ。」
ピエロの顔が黒い羽を湛えた天使へと一瞬変わる。
その笑みはどこまでも深い闇を浮かべていた。
ふむ。つまり、あの幽霊船の主は亡霊にして半魚人にして髑髏にして粘液なる何者かを
いのままに操り、クラーケンを従えている。
なるほど。
では不浄なるものとして、聖なる油や水でも吹っかけてやればいいのだろうか?
それとも、異神の手先とみて、散弾銃ならぬラッパ銃でも撃ちかけてやればいいのだろうか?
いずれでもあるまい。船乗りには船乗りの対処がある。
私は水夫とともに、デッキブラシを苛性ソーダに浸し、粘液をせっせと甲板から掃除し始めた。
一部の者にはサラシ粉を船体に振り掛けさせた。
我々は理性の時代に生きている。文明の威力かくのごとし。たとえ嵐の最中にあろうとも
我々の船にはただの一箇所たりとも汚れがしみつくなどあってはならないのである。
途中、一部の者は粘液が動くなどという世迷言を吐いたが、たちどころに私が駆けつけて
石灰を撒いてやるとあっという間に粘液は分解し、海水に洗われて押し流されていった。
理性の時代の船乗り精神はかくの如し。たとえ木の葉のごとく揺れ、嵐の中にあろうとも
我らの木の城に非合理なるものは寄せ付けまい。光の前に退く闇のごとく、伝説と因習は
退いていくのだ。
なお、甲板作業中に粘液の中に転げた水夫がいたが、ソーダをかけてやり、衣服を脱がせて
海水風呂に入れて洗い、元気付けにラム酒を口に含ませるやたちどころに回復したことは
言うまでも無い。
かくて、クラーケンはものの見事に退治され、我々は船体に最後まで張り付いた吸盤を
ホルマリン液につけてガラス瓶にしまい、いくつかの体組織標本とともに保管しておくこととした。
本国に持ち帰れば貴重なダイオウイカの資料として科学者が役立ててくれるであろう。
我らが船に襤褸をまとって乗り込んできた海賊どもは、乗り組みの牧師の手により
理性を取り戻し、おとなしく営倉へと閉じ込められた。今では毎朝、毎夕、賛美歌を歌い、
日中は最下甲板でビルジ作業に従事している。
ガレーこそ失ったものの、我々はガレオン2隻を手に入れ、そして、迷える子羊を神のもとへと
戻すことができたのだ。
首謀者こそ逃したものの、英国海軍の旗の翻るこの地中海に逃げるところは多くは無い。
ジブラルタルがある限り、奴は大西洋へは逃れられぬ。
294 :
名無しになりきれ:2009/09/30(水) 18:19:12 O
あまりにつまらない返しに嵐も過ぎ去った
>>294 理性により暴かれる現実とは、ロマンもへったくれもなく、ただ労働と作業があるのみ。
先人が超人的な努力で切り開いた嵐からの脱出路を辿れたのは、ひとえに船の水夫たちの
努力によるものだった。それ以上でもそれ以下でもない。
強風の中、マストに登り降りし、帆桁を廻し、索具を応急修理し、ポンプを動かし、
甲板を洗い、船を守った水夫たちの作業は平凡だった。だが、平凡に徹したために船は
救われ、迷妄の嵐を乗り越え、無事に生き延びたのだ。
繰り返す。
我々が生き延びたのはまさに平凡な水夫たちの超人的な努力によってなのである。
あまりにもつまらない話に眠気が襲って来た
悪夢のような時間は過ぎ去った。
まるで幻覚を見ていたかのように海は穏やかだ。
298 :
測量士:2009/09/30(水) 19:17:58 0
これは…あんな巨大なクラーケンを人間が倒してしまうとは!
ハイウェル殿と仰いますか。そちらはレミー殿と。
御二方の助成を感謝しますぞ!
幽霊船で道化が何やら笑っていますが、どうせ負け惜しみでしょうな。
クラーケンが死んだ以上、もう何も出来ますまい。
ん?
ところで随分と肌が黒い水夫たちがいますが、こんな水夫は雇っていましたかな?
うわっ!ひいっ!
お、お前!何をするのだ!斬りかかる相手を間違えているぞ!
敵はあっちの幽霊船だ!
誰か助け…と、と…うわっ…ぎゃっ…ふう。
助かりました航海士殿。
存外、苛性ソーダとサラシ粉も馬鹿にはできませんな。
おお、猛々しい波も静まり南西から光が差して…。
今度こそ我々は助かったのでしょうか?
そ、そうだ!例の黒い本は化け物に奪われておりませんかな?
早速船内を調べてみませんと。
測量士の調理案と航海士の下ごしらえ、
サクラと、レミーと呼ばれていた娘がサポートを行い、
名も無き水夫がオーブンに火をつけて、
ハイウェルなる者のナイフによりその身が切り分ける。
かくて、巨大な海の悪魔は、ガレオン船という名の皿に盛り付けられた。
辺りは肉の焦げる香ばしい匂いが立ち込め、
まるで食欲のわかないその日の昼食が図らずも用意されたのだが。
>「うわぁぁぁ!!」「な、なんだ・・・たすけ・・・!!」
黒い泥が意思を持って水夫達を襲っている。
既に腹いっぱいを通り越した俺達にデザートまで食えと、こう仰るか。
イヤもう無理だな、これ以上はどうしたって食えねぇや。
疲労困憊。ああ、疲れた。もう動けない。
手にしたカトラスを杖代わりにどっかと腰を下ろす。
海で死ぬことは覚悟してたはずだが、こんな奇怪至極な死に様になるとはなー・・・。
生者を取り込んだ死者と生者が、悲鳴と雄叫びを上げて、
襲い掛かり斬り結ぶ、限り無い混沌の様を、どこかぼんやり眺めていた。
あー?
この期に及んで航海士が甲板を洗浄している・・・。
まったくご苦労なことだ。窮地に陥ると人間誰しも本性が現れるモノだが、
彼は最期に船をピカピカにすることを選んだらしい。
苦笑しながらそれを眺めていると・・・。実の所、彼は全く諦めた訳でもなく、トチ狂ったわけでもなく。
驚くべきことに、実に的確にあの意思を持つ黒い粘液を排除しているではないか。
それが長年に積もった迷信に対する対処法の知識から来るものなのか、
はたまた動物的勘の賜物か、知る由も無かったが、現実に船とクルーを我らの手に取り戻しつつあった。
肉体というものは現金なもので、やり様があると分かればまだまだ動くものらしい。
水夫を見渡し航海士を指差して声を張り上げた。
「全員聞け!武器を捨ててモップを拾え!航海士にならって汚れを祓うんだ!」
俺が命令する前に、要領のいい奴らは既に手にはモップを携え、黒い奴をゴシゴシやってはいたが。
俺達が船に乗り移る前よりすっかり船が綺麗になった頃には、あのうごめく粘液は影形もなくなっていた。
どうにかすんでのところで、命を拾ったようである。
とにもかくにも、俺が調子にのって船長代理などを拝命し、欲を出して命を落としかけた話の、
コレが顛末である。
後記:あの騒ぎでしばらく忘れていた黒い皮表紙の本とやらはその後、
奪ったガレオン船の旗艦の船長室から、厳重な保護をされた箱から見つかる事となった。
中には見たことの無い文字(アラビア文字よりはアルファベットに近い位しか判別が付かない)
で、何ページにも渡り何事かについて書かれているものであった。
時折挿絵が挿まれていたが、どれもこれも見たことの無い植物や生物や建造物である。
最後の方のページには、折り畳まれた地図が挟まっており、それは何処かの島のようであったが、
緯度や軽度の一切が無く、我々の住まう地域からの航路も全くの不明という代物。
いずれ英国に渡り、こいつを引き渡してもいいのだが・・・、あるいはさて。
まぁ、それはしばらく後で考えるとしよう。今は色々やる事が多くてそれど頃ではないから。
クラーケンを斬り終わるとハイウェルは刀を背中の鞘に収めた。
>>291>「よくやった。最高のショーが見れて満足さ。」
道化師が心底嬉しそうに笑う。
「負け惜しみ…には見えねぇな…。あれがホントにショーだっつのかよ…」
道化師の考えは常人の理解を大きく逸脱している。
>>298>ハイウェル殿と仰いますか。そちらはレミー殿と。
御二方の助成を感謝しますぞ! 「感謝するのはこっちの方だ。本来は俺1人で相手するつもりだったからな…手助け感謝する。」
測量士に感謝し、改めて自分とレミーの自己紹介をしようとしたその時…
>「だが、一番苦しいのは出口が見える寸前だ。」
>「お前達は自分と仲間、どっちを助ける?さぁ、クイズだ。」
見れば、黒い粘液が水夫達を取り込んでいるではないか。
「この…クソピエロがっ!!ここまできてそんなんありかよ!」
ようやく悪夢が終わったかと思えばこの仕打ち…。
先程まで共に戦っていた水夫達を斬るわけにはいかない。
>>292>>293頭を抱えて必死に突破口を探していると水夫達はデッキブラシで掃除をし始めた。
「デッキブラシなんかでこの溶液が……ん?」
ハイウェルが抗議する間もなく黒い粘液は綺麗さっぱり消えてしまった。
「そんなん……ありかよ…。」
>>297予想外の出来事に暫し放心状態に陥るが、何はともあれ無事に戦いは終了した。
しかし、またしても道化師の首を取れなかった…。
「ざまぁねぇな…。」
>>301ハイウェルは会計士に近付き、自己紹介を始めた。
「自己紹介が遅くなった。俺はハイウェル。賞金稼ぎだ。あの馬鹿力女はレミー。まあ、俺のペットみたいなもんだ。」
簡単に自己紹介を終えると、今度は頼み事があるようだ。
「悪いんだが、先程の戦闘で小舟が流されちまった。良かったら小舟を1隻貰えないか?そうしたら俺達はすぐにでもこの船を降りるからよ。」
水夫達が、散々に壊れたガレオン船内部の応急修復作業を呆けの様に眺めていると、
先ほど巨大な触手の怪物を三枚に下ろした男がこちらやってきて、
名を名乗り、小舟の提供を要求してきた。
俺はグッと男の手を握り、目に涙をためて感謝の言葉を繰り返す。
気が付けば足の震えが止まらない。
「舟か、そんなモンで良ければ、幾らでも用意するさ。アンタ等は恩人だ。
だが、どうしても急ぐってんじゃ無きゃ、一緒に飯でも食っていってくれよ。
もう少ししたら水夫達全員に休憩取らせて食事にするんだ。」
半ば強引に二人を引き止める形で飯に付き合わせることにした。
海軍を襲っていた海賊達が口にするはずだった、食料庫内の肉や魚や穀物が
いまや調理されて、旨そうな匂いを甲板まで届けている。
「皆、とにかくご苦労だった。
航海士、測量士、黒焔、サクラ、料理長、水夫の一人一人全員、
勿論ハイウェル殿にレミー殿、全員の尽力があって死地を切り抜けることが出来た。
感謝の言葉もない。」
酒の入った杯を手に皆にそう告げた。
「陸に上がれば改めて祝宴をやりたいが、今は船をとっとと直して港に入るのが先だ。
とりあえずは大いに食って、少しだけ飲んで、作業を再開して欲しい。」
そう言い杯を掲げたのを合図に水夫達は一斉に目の前の大量の料理に手をつけ始める。
俺はクルーの皆に酒を振舞いながら労をねぎらい、声を掛けて行き
「よっ、ハイウェルの旦那、レミーの嬢ちゃん、食ってるかい?」
そんな風に二人に声を掛けた。
「なぁ、舟があればすぐにでも降りるからって
さっき言ってたが、どこか行く予定でもあるのかい?
港までならこの船に乗っていく方が楽だと思うし、
なんならこの船の船員として雇われるってのも考えて見ちゃくれないか。
あんた達ほど腕が立つなら、うちとしては大歓迎なんだがね。」
二人に何か目的がある風なのは、何となく理解したが、それでも俺はそう提案してみた。
だってあんなに強いんだもの、仲間に引き入れなきゃ嘘ってモンだろ。
>>294>>296 海の中でぶつぶつと叫ぶ骸にツバを吐き捨てる。
「遊びは終わりだ。お前らもとっとと巣に帰るんだなぁ。」
髑髏たちは会話を止めて海の中へ消えていった。
幽霊船はやがて霧のように消え去っていく。
まるで最初から存在しなかったかのように。
光が闇を消し去り、海上に在るのは生者達の乗る船1つだけとなった。
道化のマスクを被った彼が何者なのか、今も何も分からないままだ。
ただ1つだけ、この海には常識や理屈では測れない何者かが潜むという事だけ
が彼らの心の中を揺さぶり続けるのだろう。
なんやかんやで戦いもひと段落。
>>302 >「自己紹介が遅くなった。俺はハイウェル。賞金稼ぎだ。あの馬鹿力女はレミー。まあ、俺のペットみたいなもんだ。」
会計士に挨拶するハイウェルに、レミーは猛抗議する。
「ペットはひどいですよーぅ!立てば親友座れば兄妹、歩く姿は恋人同士な間柄じゃないですか私達」
>「悪いんだが、先程の戦闘で小舟が流されちまった。良かったら小舟を1隻貰えないか?そうしたら俺達はすぐにでもこの船を降りるからよ。」
一転、ぎくっと硬直するレミー。
そもそも戦闘中の小舟の保持を任されていたのに、舟を放って戦闘に乱入したのはレミーだ。
あとでオシオキは免れない。
>>303 そして会計士にご飯にお呼ばれした。
怪力を発揮するとかなりお腹が減るレミーにとっては嬉しいお誘いだ。
>「よっ、ハイウェルの旦那、レミーの嬢ちゃん、食ってるかい?」
>そんな風に二人に声を掛けた。
>「なぁ、舟があればすぐにでも降りるからって
> さっき言ってたが、どこか行く予定でもあるのかい?
> 港までならこの船に乗っていく方が楽だと思うし、
> なんならこの船の船員として雇われるってのも考えて見ちゃくれないか。
> あんた達ほど腕が立つなら、うちとしては大歓迎なんだがね。」
「………」
イカ焼きにかぶりつきながら、レミーは横目でハイウェルを見遣った。
今回もピエロを逃がしてしまったが、ハイウェルは今何を思っているのだろう。
まだ戦闘は継続しようと思えばできたにも関わらず、敢えて深追いしなかったように見えた。
しかし、レミーはそれを追及するつもりはない。
個人の復讐にとやかく言うのは仲間といえど野暮というものだろう。
お互いに。
「予定も目的もあるよ」
レミーは敢えて明るく言う。
「でもさっきマイシップが流されちゃったから一文無しなの。ねえハイウェルさん?」
しばらく雇われ用心棒もいいんじゃないか、とレミーの目が語っている。
だが、これが最後の道化師だとは思えない。広い海原にはまだまだ無数の道化師が
潜んでいるのだろう。
しかし、今は船は四人の戦士を得た。当分は安泰のはずだ。
とりあえずは次に備えて、レミー嬢が振るえる武器を作るよう船大工に頼まなくては。
錨は確かに三つあるとは言え、やむをえず海底に捨てることもありえる。
ハイウェル氏や黒焔氏、サクラ嬢もやはり武器は欲しいだろう。
私は短艇を下ろし、波間に漂うあれやこれやを拾い上げ始めた。
>>303>「舟か、そんなモンで良ければ、幾らでも用意するさ。アンタ等は恩人だ。
だが、どうしても急ぐってんじゃ無きゃ、一緒に飯でも食っていってくれよ。
もう少ししたら水夫達全員に休憩取らせて食事にするんだ。」
「恩人なんて大層なもんじゃねぇさ……むしろ俺達の方こそアンタ達に感謝しなきゃいけない立場なんだからよ…。
俺達だけじゃ、下手したら死んでいたか…飯?……遠慮なく頂くか、レミー。」
会計士の口車に乗せられ、食事を頂く事になった。
>「よっ、ハイウェルの旦那、レミーの嬢ちゃん、食ってるかい?」
「ああ、悪いな飯まで馳走になっちまって…。」
ハイウェルは大量の酒と少量のイカ焼きを口に運んでいた。
>「なぁ、舟があればすぐにでも降りるからって
さっき言ってたが、どこか行く予定でもあるのかい?
港までならこの船に乗っていく方が楽だと思うし、
なんならこの船の船員として雇われるってのも考えて見ちゃくれないか。
あんた達ほど腕が立つなら、うちとしては大歓迎なんだがね。」
まさかの会計士からの勧誘。
ハイウェルは酒の力もあり、珍しく驚いた顔をする。
「……。」
返答に困り、ハイウェルが黙っていると
>>305>「予定も目的もあるよ」
代わりにレミーが答えた。
>「でもさっきマイシップが流されちゃったから一文無しなの。ねえハイウェルさん?」
ハイウェルはレミーの目を見て悟った。
「どっかの誰かさんが船を勝手に離れやがったからな…。」
ハイウェルは横目でレミーを見やる。
「………暫く世話になる。大して役にたたねぇかもしれんが、よろしく頼む。ほら、お前も頭を下げろ。」
レミーの頭をガシッと掴み、無理矢理礼をさせた。
>>289 …ありがとう。
>>290 …いいにおい。
もきゅもきゅ…
(イカ焼きを食べながら数枚の手配書をみている。)
……………………?
(近くにあった酒をてにとり、くんくんと匂いをかぐ。)
…………………!
(一枚の手配書に目を止める。そこには、サクラの写真と懸賞金がかかれていた。)
…………。
(ちらっとハイウェルのほうをみて、自分の手配書をポケットに入れようとするが落としてしまう。)
>>308 (落としたのを拾い上げて)
おや、手配書? 珍しいな、船に字を読める奴が何人乗っていることやら。
おやおや、知った顔に似てるな。気にしてなきゃいいが。好き好んで船に乗るなんて奴は
珍しいし、後ろ暗いところのある奴は多いんだから、仮に本人だったとしても問題は無いと思うが・・・
名前:サイゾウ
年齢:30
性別:男
出自:東洋
身長:180cm
体重75kg
外見:黒衣、長い黒髪
役割:海軍に雇われた傭兵
武装:忍道具一式
好きなもの:読書
嫌いなもの:海賊
目標:海軍の命令である書物を探している
キャラ解説:東洋の国から来た忍と呼ばれる一族の1人。
海軍に命を救われ、忠実なる配下として海の治安を守っている。
1人の船員が遠巻きにそれを眺めている。
>>308 (なるほどな。こんな場所で賞金首を見つけるとは…)
>>309 …!
(紙を落とした事に気づく)
あ……かえして…。
>>311 ……………………!!
(視線に気づき、その方向を見る)
>>312 本船から落ちてきた手配書をざっとみて、懐に仕舞う。
(・・・上でこっち見てるな。あとで返さなきゃ・・・)
漂流物はそれにしても多いなぁ。金目になりそうなものはあるかしらん。
チェストとか漂っているのもあるし、波間に浮かんでるうちにさっさと
拾い上げないとな。
>>307 ハイウェルがしばらくの乗船を決めたようだ。
>「………暫く世話になる。大して役にたたねぇかもしれんが、よろしく頼む。
「へへっ、これからは皆ハイウェルさんを大船長と呼んで敬うことだね……わふっ」
>ほら、お前も頭を下げろ。」
ふんぞり返っていたレミーの頭が掴まれ、無理矢理お辞儀をさせられた。
「………よろしくお願いしますぅぅ〜」
>>308 黙々とイカを食べているサクラを、レミーは横目で見る。
見ながら、微妙にバツが悪そうに体を揺すっている。
サクラに助けてもらった時、お礼をちゃんと言わなかった事を気にしているようだ。
口をパクパクさせ、声を掛けるタイミングを探している。
「ん?」
何かに気付き、レミーは貧乏揺すりを止めた。
(あの顔……どっかで見たなぁ)
その時、サクラが紙を拾い、それをしまおうとして風にさらわせてしまった。
「あ!」
レミーは拾おうと駆けるが、紙はそのまま船から落っこちてしまう。
海で作業していた航海士がそれを拾った。
「おーじさーん!それ返してっ!」
船から身を乗り出し、レミーは声を掛ける。
>>311 その時、ぞわりと嫌な気配を感じた。
レミーは気配の方向を見、目を丸くした。
「げげッ!」
そして手近な樽を掴み、頭から被って身を隠した。
「ハ、ハハハハイウェルさん!逃げよう!ニンジャが来たよ!」
さる重たい理由から海軍本部から恨みを買っているレミーは、
一時期サイゾウの乗る船に追っかけ廻されていた事がある。
ハイウェルと比肩する実力を持つサイゾウには何度も危ない目に合わされ、
すっかりレミーのトラウマとなっていたのだった。
幸いレミーの乗船はまだバレていないようだが、明らかにこちらに向かってきているようだ。
他にこの船に賞金首でもいるのだろうか?
おぉ、じゃ次はあの箱を拾おうか、と手鉤で木材を避けつつ舵手に言う。
言ったついでにのびを打って、ふと思いついて懐からまた手配書を取り出す。
おぉ、もう一度見返してみると、なんだか知った顔が沢山載ってるような気がしてきた。
あそこで手を振ってるな。あれ、こっちの顔に似てるなぁ。
それどころかこっちの顔は俺に似ている・・・
とりあえず手だけ振り返しておくか。そろそろ昼飯だ。一旦切り上げなきゃならん。
甲板まで揚がるのは面倒だから、上から飯だけ下ろしてもらうか。
>>312 酒を仲間の船員から勧められるが小さくてで制止する。
「悪い…俺は酒は飲まない。特に仕事中はな。」
再びサクラの顔を睨み付ける。
>>314 >そして手近な樽を掴み、頭から被って身を隠した
気配を察し、隠れた方向に目をやる。
(それで隠れたつもりか…この俺相手に…)
テーブルに並んだ料理を小皿に取り分けて、レミー達の元へ歩き出す。
「誰かと思えばお前達か。安心しろ、今日は戦うつもりなどない。
で、用件だ。ある本を探してるんだが…知らないか?」
そう言って料理を机に置いた。
317 :
測量士:2009/10/03(土) 21:33:23 0
ハイウェル殿とレミー殿が船旅に加わってくれると?それは頼もしいですな!
大蛸は味も大味と思いましたが、これはなかなかの味!
食べた事のある者など百戦錬磨の水夫たちの中にも居ないでしょうな。
そうでしょう?
――え?何ですって?船長が黒い皮表紙の本を発見したですと?
………皆様、少し失礼します。
皆様はお食事を続けてください。
私はちょっと船長室の方まで行ってきますので。
…。
船長、入室宜しいですかな?
失礼致します―――これが例の本ですか。
どれどれ…私も拝見。
ううむ、文字も挿絵に描かれたものもさっぱり分かりませんな…。
地図もあるようですが、こんな地形はどの地図でも見た事がない。
異国である事だけしか分かりませんな。
異国…?
そういえば、船員に何人か異国の出身のものが居りましたな。
何か手がかりになる事を知っていると良いのですが。
私としては、この本を英国海軍に渡すのはやぶさかではありませんが、
謎の本と未知の地図を内容も分からず手放すというのは何とも気が進みませんからな。
>>313 あとで、返してもらいにいこう。
>>314 …?
(私の顔になにかついてるのかな)
……あ。
(手配書を見られたら…)
い、いい。私が取りにいく。
>>316 「……………。」
(サイゾウか…なぜここに…。)
サイゾウを睨み返す
>>317 ……。
測量士のある言葉が聞こえてくる。
(黒い皮表紙の本…お父様が探していた…。確か一度見たことがある…。)
(確か…あれは…。)
測量士の後をこっそりとついていく
船長室内の話を盗み聞きする。
(地図…やっぱり。)
サクラはそこで話を聞くのをやめ、外に出た。
>>308>>309「……ん?」
航海士が拾いあげる前にサクラの手配書が目についた。
(あのガキ…賞金首だったのか……。しかしまあ、レミーを助けてもらった事に変わりはねぇしな。今回は目を瞑るか。)
またすぐに酒を呑み始める。
>>314>「げげッ!」
レミーが妙な声と共に頭から樽を被った。
>「ハ、ハハハハイウェルさん!逃げよう!ニンジャが来たよ!」
ニンジャというワードにハイウェルの眉がピクッと動いた。
「ニンジャ…アイツがこの船に…?」
辺りをよく見回すと水夫達の中に見慣れた顔の船員が一人、こちらに歩いてくる。
「どうやら本当みたいだな…まさか今の今まで気付かないとは…。」
>>316>「誰かと思えばお前達か。安心しろ、今日は戦うつもりなどない。」
「そいつは好都合だ。ピエロ共との戦闘で大分疲れがきてるからな。」
疲労に加え酒まで入っている状態だ、どう考えても分が悪い。
>「で、用件だ。ある本を探してるんだが…知らないか?」
「あ?本…?……悪いが俺は本になんて興味無い。船長にでも聞いてみろよ。何か知ってるかもしんねぇぞ?つーか…」
そこまで言うと、レミーの被っていた樽を取る。
「いつまで隠れてんだレミー。今は殺り合う気はねぇってよ。安心しろ。」
あるいは測量士なら何か分かるかも知れない、というのはやはり都合の良い期待だったか。
結局のところこの本だけではパズルのピースに過ぎず、何にせよ色々情報収集の必要がありそうだ。
パタン
黒い本を閉じて、船長室の机の中に鍵を掛けてしまい込む。
最低でもイギリスに運べば相応の金になる飯のタネだ、せいぜい大事にしよう。
…にしても、アレだね。件の革表紙の本って俺の航海日誌にそっくりだな。
間違えたりしないようにしないと。
俺の日誌だって、裏帳簿の兼用だから、無くしたら大変って意味では大事には違いない。
何だか船員達の間に穏やかじゃない雰囲気が漂っているようだが、さてさて?
別に死闘を禁じたりはしていないけど、面倒はゴメンだぞ。
>>316 >「誰かと思えばお前達か。安心しろ、今日は戦うつもりなどない。
>で、用件だ。ある本を探してるんだが…知らないか?」
「ひぇぇぇぇ!わ、私はレミーじゃないよ!通りすがりの妖怪タル人間だよ!」
タルを被ったまま物陰から物陰へ逃げ回るレミー。
>>319 >「いつまで隠れてんだレミー。今は殺り合う気はねぇってよ。安心しろ。」
ハイウェルがそう言い、レミーの樽を取っ払った。
「ひょえええ!ハ、ハイウェルさん取らないで下さいよぅ!ニンジャにバレちゃうじゃないですか!」
レミーはすかさずハイウェルの後ろに隠れ、しがみつく。
「戦う気はないなんて言ってどうせ何かの罠なんですよぅ!
こ、こうなったらこの船の火薬庫に点火して船ごとヤツを沈めましょう!」
>>318 「賞金首である事を隠したいようだが、無駄な事だ。逃げ延びることは出来ない。
この海で。我々がいる限りは…な。」
サクラに懐から取り出した手配書を見せつける。
>>319 「そうか、知らないのか。なら…用は無い。」
懐から何かを取り出す。鈍く光る何かを。
>>321 「やれやれ、随分とこの俺を恐れているようだな。」
苦笑しながらレミーを無視して船長室へ向う。
>>320 船長の話を聞き、内容を把握する。
再び2人の元へ戻り、声を潜めて話しかける。
「なるほど…そういうことか。手間が省ける。
レミー、ハイウェル。あとで海軍から報奨金は出る。
俺の仕事を手伝う気は無いか。もし手を貸すというのならば、
今後一切お前達を見逃してやってもいい。」
さてと、じゃ昼飯を食べたら一旦、拾ったものを上に吊り上げてもらうか。
あとは大物を拾おう。予備の帆布に綱が欲しいな。沈まないうちに
船体からマスト材と一緒に切り離して回収しちまおう。
もう一隻、短艇降ろしてもらうと曳きやすいかもしれんな。本船から綱を下ろして
貰うでもいいかな。なに、宴会の余りはたっぷりあるさ。ラムの特配もらえるよう
手配するよ。さぁ、頑張ってもう一働きだ。
>>321>「ひょえええ!ハ、ハイウェルさん取らないで下さいよぅ!ニンジャにバレちゃうじゃないですか!」
>「戦う気はないなんて言ってどうせ何かの罠なんですよぅ!
こ、こうなったらこの船の火薬庫に点火して船ごとヤツを沈めましょう!」
「馬鹿か。」
ハイウェルはレミーの頭を軽く叩く。
「んな事したら俺達まで沈むだろうが。それに…」
>>322話の途中で視線をサイゾウに移す。
「目的は本当に本らしいぜ。早速船長室に向かいやがった。」
サイゾウは船長室に向かったようだ。
気分を取り直し再び呑もうとすると即座にサイゾウが帰って来た。
>「なるほど…そういうことか。手間が省ける。
レミー、ハイウェル。あとで海軍から報奨金は出る。
俺の仕事を手伝う気は無いか。もし手を貸すというのならば、
今後一切お前達を見逃してやってもいい。」
「……見逃す?」
どうやらハイウェルは見逃すというワードにカチンときたようだ。
「俺も随分となめられたもんだな…。いつ俺がお前に見逃して下さいなんて頼んだんだ?
たたっ斬られてぇのか?あ?」
ハイウェルは腰の刀を1本抜き、サイゾウに向けた。
>>322 ………………今はまだ、戦いたくない。
二人っきりになったときなどに戦う…じゃ、だめか?
326 :
測量士:2009/10/09(金) 22:10:12 0
さて、これからどうしたものでしょうな。
イギリスに向かうか、謎の島々を探すか…。
それにしても長く陸で暮らしていたせいか疲れが取れない。
脚気ではないと思うが…ふむ。
おや、どうしました皆様?
ううむ、何やら剣呑な雰囲気ですな。
ハイウェル殿も剣を抜いたりして…もしや、うちの船員が何か失礼なことでも!?
これは…どうしたものか…止めた方が良いのか…。
いや!
こういう時は……心行くまでぶつかり合うのが海の男のやり方!
友情とはそうして芽生えるものですからな。
船の舳先に立ってサーベルで斬り合い、海に落とした方が勝ちというのが決闘の定番ですぞ!
あとは、木材を吊り上げて、鉄タガとかを回収するくらいかな。あらかた拾えそうなものは拾ったし。
マスト材が手に入ったのは心強い。さて、それじゃ、本船に戻るか。舵手、頼んだ。
ラム樽が手に入ったのは嬉しいな。中身がどうなってるかは分からんが。
おっ、なんか舳先でやってるな。板を舷から渡してる。なんだろう。
「わわわわわ、ストップストップ!」
ばたばたと慌てて二人の間に割り込むレミー。
せっかくサイゾウが穏便に出ているのに、ここでヘタに刺激するのはまずい。
「ニンジャだって悪気はないんだろうし、ま、まあここは許してあげましょーよ。
何か話があるって言ってますし、ね?ね?ひとつ寛大なおこころで…」
ハイウェルに言い、続いてサイゾウを見る。
「ニンジャもさ、ほら、他に仕事があるのにハイウェルさんとガチで死合っちゃってる場合じゃなくない?
あれだよ、ほら、ね、目立っちゃまずいでしょ、ニンジャ的に。仕事中はシノばないとさ」
増えてきた周囲の視線を目で指しながら、おろおろと説得する。
(本船を折りたたみ式望遠鏡で見渡して)
甲板が騒がしいようだが、水夫が喧嘩でもしているのか? はて。
>>328>「わわわわわ、ストップストップ!」
>「ニンジャだって悪気はないんだろうし、ま、まあここは許してあげましょーよ。
何か話があるって言ってますし、ね?ね?ひとつ寛大なおこころで…」
慌てたレミーがハイウェルとサイゾウの間に割って入る。
「……チッ。やっぱりテメェとは合わねぇようだな、サイゾウ。
今回ば見逃しでやるが、次はねぇぞ。」
ハイウェルは刀を腰に収める。
今殺り合ったらまず間違いなく負けるという事は分かっていた。
しかしサイゾウの゙見逃ずというワードがハイウェルのプライドを傷付け、それを我慢する事が出来なかった。
「行くぞレミー。今日は疲れたからな、早めに寝るぞ。」
あくびをしながら会計士のもとに近寄る。
「悪いな船長、騒がせちまって。…迷惑ついでに俺達の寝る部屋を一つ借りても良いか?」
黒髪の男とハイウェルが、今にも切り結びそうな雰囲気で対峙する中
レミーが仲裁して、取り合えずは事なきを得たようだ。
男同士の決闘を何やら期待していた風の測量士は、どうもガッカリしているように見える。
「あ、ああ、ゲスト用の船室がいくつかあるから好きなのを使ってくれ。
・・・二人部屋も確かあったぞ?」
分捕った海賊船を調べて回っている間に見つけた、
幾つかの空き部屋の場所をハイウェルに伝えておく。
航海士が先の戦闘で生まれた漂流物を回収しているのに気付き、
集めてきたものを検分してみる。実に航海士らしい回収品なんだが。
「他に何か面白いものとか無いのかな。財宝とか業物の刀剣とか、そういうの」
この後とくにアクション無ければ、
港に戻ってこの航海をとりあえず終えて一区切りしてもいいだろうか。
あと、永の放置申し訳ない。
ハイウェルは刃を納め、サイゾウに捨て台詞を吐いて船室へ向かっていく。
「わわっ、待ってくださいよぅ!」
レミーは去り際にサイゾウをちらっと一瞥したが、何も言わずスタコラサッサとその場を去った。
そして船室。
「ねえハイウェルさん」
水着から寝巻きへもそもそと着替えながら、ハイウェルに話し掛ける。
荷物は全部船とともに流されていってしまったので、着替えは全部サクラに借りたものだ。
「ピエロには逃げられちゃったけど、いい船に乗れましたねっ」
いかにハイウェルやレミーといえど、小舟で巨大モンスターや船隊と戦うは難しい。
しかしこの規模の船があれば、ハイウェルの敵であるピエロが怪物を引き連れてきても、
レミーの敵である『裏切り同盟』との決戦になっても対応できるだろう。
着替えが済むと、レミーは布団に潜り込んだ。
「ねえハイウェルさん」
布団からひょっこりと頭だけ覗かせ、レミーは言う。
「もし私も、死んだお父さんみたいに海賊になりたいって言ったら…やっぱ怒りますよね?」
何百回も聞いた、返事が分かっている問い掛け。
レミーは悪戯っぽく舌を出し、布団に再び頭まで潜り込んだ。
わざとらしい元気な声を上げる。
「うっそでーす!明日も頑張りましょうね!ばいばいきん!」
そんなこんなで、海は今日もとっぷりと夜に暮れていく。
【
>>331 私は全然構いませんよ〜】
>>331 幾つか行李や箱、ロッカーを拾ったので、ひょっとしたらそういうお宝もあるかも
しれません。水夫が色気を出して分け前でもめたりしないうちにガンルームに運び込んどきます。
それじゃ、船大工を手伝ってマスト材と帆を船倉に入れてきます。
#航海の終わりは船長さんにおまかせします。
>>331「そうか、それじゃあ2人部屋を借りる。お休み。」
>>332部屋に着き、ハイウェルはベッドの上に腰掛ける。
>「ねえハイウェルさん」
着替えをしながらレミーが話し掛ける。
>「ピエロには逃げられちゃったけど、いい船に乗れましたねっ」
確かに、あの小舟で巨大なイカやピエロ達と戦うのは無謀だった。
「このサイズの船は個人じゃなかなか手に入らねぇからな。ラッキーだった。
だが、ピエロを逃がしちまったのは大きい…。」
いつ遭遇出来るか分からない、もしかしたらもう一生……そう考えると自分はあの時退いて良かったのか、という考えに至ってしまう。
>「ねえハイウェルさん」
そんな事を考えてるとは微塵も知らないレミーは布団からひょっこりと頭だけを覗かせてハイウェルに問いかける。
「今度は何だ?」
>「もし私も、死んだお父さんみたいに海賊になりたいって言ったら…やっぱ怒りますよね?」
この質問の答えは既に出ている。
それも何百回も…。
ハイウェルは何も言わずに、ただ呆れた目でレミーを見るだけだった。
>「うっそでーす!明日も頑張りましょうね!ばいばいきん!」
「ああ、お休み…。」
そしてハイウェルも長い1日を終えるため、深い眠りについた。
【
>>331その辺の判断は任せますぜ】
一見してガラクタだが、見る人間が見たらそれなりに使い道のある道具や
どれほどの価値があるものかわからない古びた刀剣は、かくしてガンルームに運び込まれた。
ま、使いたい奴がいたら勝手に使えばいいさ。
使わないならいずれ相応の処分をしておくとしよう。
そんなこんなで、どんぶらどんぶら船は行き
船はやがてオレンジで有名な彼の港湾都市、バレンシアへの到着と相成った。
幾つかの商船が係留された港は、忙しく荷が積まれ降ろされ、活気に満ちている。
私は船長として、というより本来の会計士としての役割として、
約束の賃金を船員の一人一人に手渡した。
メインクルーへの報酬は、今回の黒字分を等分した当初の約束の分け前を、
レミーとハイウェルに関しては、契約金代わりの幾ばくかの金貨が入った袋を渡しておく。
その他雑多な支払いや事務手続きを終えた頃には日も暮れようとしていた。
「疲れたな・・・」
ここしばらくの疲れが解き放たれ、
脳が体がアルコールを求めて自然と酒場に足が向くのであった。
先に街に出かけた奴らの多くは既に到着しており、大いに盛り上がりを見せている。
「さてと…この金を何に使うか…。」
会計士から金貨の入った袋を手に持ち、ハイウェルはレミーと街をぶらぶらしていた。
「やっぱ女か……」
と、歩きながら小さな声で呟き、横目でチラッとレミーを見る。
「なぁレミー、時間も金もあるし少し自由行動にしないか?」
どうやらよほど女遊びがしたいみたいだ。
「俺は少し調べなきゃならない事があってな……な、なんだその疑いの眼差しは?」
レミーは、大体予想がついているだろう。
これからハイウェルが何処に行こうとしているのか。
「待ち合わせ場所は…そうだな…1時間後に酒場でどうだ?」
337 :
測量士:2009/10/15(木) 22:18:45 0
おお、港に着きましたか。
こうして揺れない地面を踏みしめるのも久しぶりだ…。
陸地を離れて一月も経っていないというのに何だか懐かしく感じますな。
私は少々目眩がするもので医師に診てもらうとします。
大きな都市のようですし、さぞかし良い医師がいる事でしょう。
――集合はあそこの酒場ですな?
では、後ほどお会いしましょう。
>>336 >「やっぱ女か……」
ハイウェルの呟きに、レミーがぴくりと反応する。
普段は人の話なんか話半分にしか聞いていない癖に、こういう時は耳聡い。
>「なぁレミー、時間も金もあるし少し自由行動にしないか?」
>「俺は少し調べなきゃならない事があってな……な、なんだその疑いの眼差しは?」
レミーはジト目でハイウェルを睨んでいた。
「へーえ?調べ物ですか。何、アレですか?綺麗なお姉ちゃんの服の中でも調べるんですか?」
口調にチクチクした棘が生えている。
>「待ち合わせ場所は…そうだな…1時間後に酒場でどうだ?」
「分かりました!たーだーし!」
レミーはハイウェルの手から金貨の入った袋を引っ手繰った。
その中から数枚だけ取り出し、ハイウェルに握らせる。
「調べ物するだけなら大金は要らないですよね?美味しいものなら私と合流してから一杯食べましょうね♪」
とびきりの笑顔だが、背後にはとびきりドス黒いオーラが立ち上っている。
「それじゃあまた後で♪らんららん♪」
エセ楽しそうにスキップしながら、レミーは賑やかな町の中へ消えていった。
(酒場で水夫たちと祝杯をあげてる)
海には驚異が満ちているもんだ。幽霊船が潜って砲弾をかわすとは参ったね。
常人には思いも付かぬ動きをしやがる。
>>331 任せた。
>>335 (賃金を受け取る)
「…ありがとう。」
そのままサクラはふらふらと武器屋や仕立て屋などにあしをはこんだ。
食材なども買い、船につんでおく。
ひととうり用が済むと航海士たちのいる酒場へとやってくる。
「…水」
水を飲みながら船員たちを見ている。
>>340 よっ、ご同輩、こっち来て一杯やらないか。今飲み始めたところだ。
桟橋に着けてから色々あって、降りてくるのに今の今までかかっちまった。
ドックに入れて、海草とったり、貝とったりする必要があるかもしれん。
>>338>「分かりました!たーだーし!」
レミーはハイウェルの袋を奪い、手に数枚の金貨を握らせる。
「お、おいおい…これはどういう冗だn」
>「調べ物するだけなら大金は要らないですよね?美味しいものなら私と合流してから一杯食べましょうね♪」
「待て待て待てい!?俺の話を…」
>「それじゃあまた後で♪らんららん♪」
ハイウェルに話をさせないまま、レミーは街の中へ消えてしまった。
「……4枚か…。」
ハイウェルの手には4枚の金貨のみ。
「さすがに俺の行動パターンを分かってやがる…。仕方がねぇ、手配書でも貰いに行くか。」
女遊びを諦めたハイウェルは賞金首の手配書を貰いに行く事にした。
「邪魔するぜ…。新しい手配書はあるか?」
店の店主から新しい手配書を見せてもらう。
その中にはサクラの手配書もあった。
(ほう……なかなかの額だな。大海賊の娘…なるほど。)
「悪いがこの手配書全部貰ってくぞ。」
十数枚の手配書を手に、店を後にした。
約束の時間より20分程早かったが、ちょうど酒が呑みたかったハイウェルは酒場に向かう。
「何だ、随分集まってんな。」
>>335>>339>>340酒場には既に多くの船員達が集まっていた。
(レミーはまだ来てねぇか…)
「強めの酒をくれ。」
イスに座り酒を頼むと、先ほど貰った手配書をじっくりと1枚1枚確認し始めた。
(これならレミーが来た時に、ちゃんと調べ物に行ってたって言えるからな…ククク。)
「で、あんたはどこでそいつを見つけたんだ?」
「聞きたいかい?こいつは、その化け物の頭の骨さ。」
酒場で水夫達の人だかりが出来ており、盛り上がっている。
その中心にいるのは先ほどハイウェルとにらみ合っていた背の高い1人の船員だ。
「さっきはすごかったな。あんた、あの剣士と睨み会って1歩もひかねぇなんて度胸があるぜ。」
「いや、もしやり合ってたら俺の負けだ。俺はただの船乗りだからな。」
ニヤりと笑い水夫達に酒をおごっていく。
「さぁ、今日は俺の驕りだ。あんたらも楽しんでいってくれ。」
ハイウェルや測量士達にも酒を振舞い、自分は水だけを飲んでいる。
>>341 …お言葉に甘えて。
…そう。
>>342 ハイウェルの確認している手配書を見る。
自分の手配書があるのを確認、それと同時に賞金の額を確認する。
(…また上がった…。)
視線を元に戻し、また水を飲み始める。
「…」
測量士たちが酒を飲んでいるのを見て
「…一番弱い酒を…。」
出てきた酒をすぐ飲もうとせず、じっと見つめている。
怪しい小屋。
ギィ…と扉が開き、暗い室内に太陽の光が漏れ込む。
「船長、例の女、確保してきやしたぜ」
入ってきた男は、少女を左肩に背負っていた。
レミーだ。
「ちょっと注意を引いて物陰から眠り吹き矢でイッパツ、ちょろい仕事でした」
「ご苦労、トム」
小屋の中、尊大な態度で椅子に腰を落ち着けた男が、入ってきた男―トムを労う。
「逃げないようにふん縛っておけ。目が覚めて暴れるようなら適当に痛めつけて構わん。だがまだ殺すなよ」
「へい」
女を担いだまま、トムは小屋から出て行った。
それを見送ってから、船長の隣に立っていた男が言う。
「あれが例のハイウェルの女ですね」
「うむ。あれを餌にハイウェルをおびき出し、倒す。
以前は辛酸を舐めさせられたが、今度は勝つのはワシだ」
船長はニヤリと笑った。
その顔には、左目の上から右頬の下まで切り傷と思しき傷跡が走っている。
「船長、では早速ハイウェルのところへ行きますか?」
「いや、バグリーよ。奴はガレオン船を手に入れたようだからな。まず海戦でヤツを下し、
直接対決でもヤツを下し、ヤツの船を沈め仲間を皆殺しにし、ヤツの女を目の前で殺し、
その上でヤツ自身にとどめを刺すのだ。ヤツには徹底的な絶望感、敗北感を味わわせねばならん」
船長の顔が残虐に歪む。
その凄みに、バグリーは背筋に冷たいものが流れるのを感じた。
「な、なるほど。しかし船長、先に女を殺しても良いのでは?開戦ののろしとしては絶好でしょう」
船長はクツクツと低く笑った。
「それではつまらん。クライマックスは最後まで取っておくのがエンターテイナーだ。それに」
「それに?」
「…それでハイウェルが怒りでパワーアップしたら怖いだろうが」
「船長…相変わらず中途半端にヘタレですね」
時を同じくして、酒場の窓を割って何かが飛び込んできた。
紙に包まれた石だ。
紙は海図で、その上に乱暴な字でこのように書いてあった。
【ハイウェルへ 女は預かった。返してほしくばこのポイントへ向かえ。逃げるなよ。】
名前:ロウエル
年齢:43
性別:男
出自:ロウエル海賊団船長
身長:179cm
体重:66kg
外見:4本の剣を腰に差した無骨な男
役割:ハイウェルの首を獲る
武装:意思を持つ4本の魔剣+α
好きなもの:人を斬ること
嫌いなもの:ハイウェル
目標:ハイウェルに徹底的な敗北感を味わわせる
キャラ解説:昔ハイウェルに負けた4刀流の剣士。海賊に身を窶し、魔剣を集め復讐の時を狙っていた。
>>343頼んだ酒が来る前にサイゾウが酒を持ってきた。
サイゾウ自身は酒に手をつけていないようだ。
(何のつもりだ…?まさか毒でも盛ってんじゃねぇだろうな?)
本来なら真っ先に酒に手をつけるハイウェルもサイゾウの酒には手をつけず、手配書を真面目に眺めている。
>>344「どうした?自分の額が気になんのか?ガキとは思えねぇ額になってんぞ。」
サクラの方にサクラの手配書を投げる。
「寝首をかかれねぇように気を付けるこった。お、来たな。」
頼んだ酒が運ばれて来た。
ハイウェルが酒に手を伸ばした瞬間―――
>>345酒場の窓を割り、何かが入ってきた。
敵襲かと思い、即座に刀に手をかけるが、入って来たのは紙に包まれた石だった。
「何だこりゃ……!?」
紙を見た瞬間にハイウェルの顔が強張る。
「悪いな船長、ちょっと用事が出来ちまった。すぐに戻る」
紙をビリビリに破り捨て、酒場を出た。
ハイウェルは紙に書いてあったポイントを目指し全力で走る。
(クソッ!迂闊だった…まさかレミーが狙われるとは…。人が多い街だからと安心してたのが失敗だった。
にしても誰の仕業だ…?……駄目だ、俺に怨みのある奴なんざ星の数ほど居やがる…考えるだけ無駄だ。)
そんな事を考えているうちにポイントに着いた。
辺りにレミーの姿は見えない。
「ハァ…ハァ……レミー!!どこだ!返事しろー!!」
>>345 サイゾウの手にある酒を見て訝しげにするハイウェル。
それを見てサイゾウは小さく微笑む。
「安心しろ。俺は何もしやしない。今日は折角陸に上がった日だろ?
そんな日に無粋な真似はしないさ。こう見えてもブシドウとやらは分かってるつもりだ。」
即座に反応を示すサイゾウ。飛び込んできた何かを見定めながらそれを
拾うハイウェルを観察する。
>>344 サクラの方へ声をかける。
「お穣ちゃん。いつか君を狙う日が来るだろう。
それまでに腕を更に磨いておいてくれ。」
クナイを1つ放り投げる。するとそれはサクラの右手が捕まえるのを予測していたかのように
ぴったりと止まった。
「そいつはその日まで貸しておく。」
>>346 >「悪いな船長、ちょっと用事が出来ちまった。すぐに戻る」
「…船長、少し夜風に当たってきますよ。
失礼。」
酒場のドアを開けたサイゾウは一瞬で漆黒の闇へ消えた。
何処かへ。
(おっ、なんか騒がしいな。水夫は全員いるかな。あっ、一人足りないな。船に戻ったのか?)
>>346 「必死な顔して何をお探しかなぁ?」
ハイウェルの前に、物陰からヌッと男が現れた。
「ようハイウェル…久し振りじゃあねえか。俺の顔を覚えているか?」
腰から四本の鞘を吊った男、ロウエル船長だ。
「この5年間…この傷が疼いて疼いてたまらなくてよぉ」
顔に袈裟懸けに走った傷を指で辿り、ニマァ…と笑うロウエル。
「おっと、今ここでは戦う気はねぇよ。今日はてめえの大事な探しモノの在りかを教えてやろうと思ってよ」
ロウエルは懐から海図を取り出し、ハイウェルの足元に放った。
「てめえの船で、そのバッテンの打ってある島を目指せ。そうすりゃ探しモノは見付かる」
もちろん逆らえばどうなるか分かってるよな?とロウエルは邪悪に口を歪める。
「おっともちろん、見付かりはしても、囚われの姫には強い強―い番人がついてるのは物語の常識だよな。
お前が女を助けられるかはソコに掛かってるってわけだ。なぁ白馬の王子様よ」
>>349>「必死な顔して何をお探しかなぁ?」
聞き覚えのある声が聞こえる…。
物陰から出てきた男の顔には袈裟懸けに走った傷がある。
>「ようハイウェル…久し振りじゃあねえか。俺の顔を覚えているか?」
>「この5年間…この傷が疼いて疼いてたまらなくてよぉ」
ロウエルの顔の傷はハイウェルが以前つけたものだ。
「そんなインパクト抜群の顔を簡単に忘れるわけねぇだろ。
…こんな事になんだったら、あの時にきっちり止めを刺しておくべきだったな…。」
ハイウェルは腰の刀に指をかける。
>「おっと、今ここでは戦う気はねぇよ。今日はてめえの大事な探しモノの在りかを教えてやろうと思ってよ」
ロウエルは懐から取り出した海図をハイウェルの足元へ放り投げる。
>「てめえの船で、そのバッテンの打ってある島を目指せ。そうすりゃ探しモノは見付かる」>「おっともちろん、見付かりはしても、囚われの姫には強い強―い番人がついてるのは物語の常識だよな。
お前が女を助けられるかはソコに掛かってるってわけだ。なぁ白馬の王子様よ」
ハイウェルは今すぐにでもロウエルに斬りかかりたかった。
しかし今ここでロウエルを殺してしまえば、レミーの身が危ない。
込み上げてくる怒りを必死で抑え、海図をポケットにしまう。
「……しょうがねぇな…テメェの下らねぇゲームに軽く付き合ってやるよ。
その代わりレミーには絶対に手ぇ出すんじゃねぇぞ。
傷一つ付けてみやがれ…生まれて来た事を後悔するほどの苦痛を味あわせてやる…。」
そう言い残すとすぐに酒場に向かって走り出した。
「ハァハァ…船長!」
酒場に着くなりハイウェルは船長の元へ駆け寄り、頭を下げる。
「悪い…どうしてもアンタ達の力が必要になっちまった…。
俺をこの島まで送ってくれないか?」
ハイウェルはロウエルから渡された海図を渡す。
「少し厄介な奴にレミーがさらわれた…。
一緒に戦ってくれとは言わねぇ…島まで送ってくれりゃ、それで良いんだ…頼む…。」
(うぉ? これはまた一仕事ありそうな雰囲気なのか?)
(まぁ、見たところ、船長次第のようだが)
352 :
名無しになりきれ:
ホコ…ホコ…