古代神聖チャロッゼン帝国の憂鬱(人∀・)追補編

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517アリスティスラ ◆QSFkPHq4W2
(アリスティスラは地面を突き破って、ターミネーターの前に現われた。
エメラルンにラピュタの喰魂の炉を開けさせる策は、部下に砕かれた。
憤怒に顔を歪めるが感情の無い機械に通じる筈もない。)
こっ、こっ、この!
(狼爪の短剣をひったくるように取る。
しかし、正にそのとき!)

>>486
>午前2時22分22秒
ああ!
(黄金の翼竜座の首星が真上に広がっていた。血のように赤い三日月も真上に。ラピュタが三日月に重なる位置に到達している。
時は来た。来てしまった。
エメラルンが炉を開けようとしたあの時こそ“合”の時間だった。“合”の時はあっけなく来てしまい、そして過ぎてゆく。)

そんな!
ああ!あああああ!
私のサーベルよ!
(アリスティスラはヤコブの湾曲刀に頬摺りよせ哀願した。)

「擬態魔の介入が痛事であった……!奴のいらぬ干渉が……!“合”の条件は崩れた……。千載一遇の時が……!」
(ヤコブの剣の怒気にアリスティスラは思わず顔を反らした。)

「ロネで吸い込んだ霊団エネルギーは猛悪にして、ラピュタの炉に永く留め置く事は出来ぬ……。
放出の機会を失い……臨界を迎え……ラピュタは四散する……。霊が溢れる……。
貴様が女王となる夢は水泡に帰した……!
それで良いのか……!
今すぐラピュタに飛べ……!喰魂の炉を自ら開けるのだ……!危険であるが……しくじれば貴様も我々も炉に呑まれる……。
だがやらねばこの世界に君臨する大女王にはなれぬ……!
エメラルンと狼爪の剣を炉にくべよ……!ラピュタに陣取る者全てを殺せ!生贄にせよ!……やれ!」

はい!
(アリスティスラは蒼白となって応えた。)
ラピュタへ!行くぞ!