魔法少女達と冒険するスレ 18thシーズン

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1魔法少女 ◆jntvk4zYjI
旅は道連れ、世は情け、諸行無常、栄枯衰退弱肉強食は世の常と申しますが
この度少女たちが目指しますは 失われた魔法の都、栄枯衰退を体現するムウ大陸にございまする。 
人間妖怪悪魔に使い魔、果ては吸血鬼、様々な思惑が交錯する中、少女達は何を考え何を思うか? 
行ってみせよう、未知の土地。行って起こすは新たな出会い?はたまたそれは甘い罠? 
まもなく物語は始まりますが、皆様方準備の方はようござんすか?  


――――   魔法少女達と冒険するスレ 18thシーズン   ―――― 


  
【スレのお約束】 
・決定リール&変換受けありです。 
(用語については、なな板TRPGまとめサイト「千夜万夜」参照) 
・コテ付き参加大歓迎。途中参加も初心者も悪役さんももちろん大大大歓迎! 
・名無しさんネタ投下ももちろん大歓迎。 投下ネタの責任は取らなくてOK。
・拾えるネタは極力拾います。ただし拾い方は、キャラに任せてください。
・自治、荒らし、ストーリーの破壊を狙うような投下は華麗にスルーです。 
・好きな時に好きなように投下してOKです。ただしチャット状態はついていけない場合があるので自重して下さい。 
・魔法学園が舞台ですが、参加資格は生徒、学校関係者限定というわけではありません。 
・版権キャラで登場する場合は、可能ならファンタジーテイストにアレンジして下さい。(原典があれば教えてね) 
 なお最強クラスのキャラで参加しても、必ずしも周りが最強認識してくれるとは限らないかも・・・です。 
・大切なのはスレを楽しむ気持ち、コテならなりきりとしてなりたっていることです。 
・もし何かわからない事があったら、避難所でお気軽にどうぞ。 

【過去ログ】 
魔法少女達と冒険するスレ 17thシーズン(前スレ) 
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1238747071/
魔法少女達と冒険するスレ 16thシーズン
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1232961432/
魔法少女達と冒険するスレ 15thシーズン 
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1228207214/
魔法少女達と冒険するスレ 14thシーズン 
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1225004116/
魔法少女達と冒険するスレ 13thシーズン 
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1220191150/
魔法少女達と冒険するスレ 12thシーズン 
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1216128924/
魔法少女達と冒険するスレ 11thシーズン 
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1212635529/
魔法少女達と冒険するスレ 10thシーズン 
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1209637627/
魔法少女達と冒険するスレ 9thシーズン 
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1206966015/
魔法少女達と冒険するスレ 8thシーズン 
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1205039545/
魔法少女達と冒険するスレ 7thシーズン 
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1203680942/
魔法少女達と冒険するスレ 6thシーズン 
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1198207423/
魔法少女達と冒険するスレ 5thシーズン 
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1190890101/
魔法少女と冒険するスレ 4thシーズン 
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1185104132/
魔法少女達と冒険するスレ 3rdシーズン 
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1181023531/
魔法少女達と冒険するスレ 2ndシーズン 
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1173987357/
魔法少女と冒険するスレ 
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1167716362/
2名無しになりきれ:2009/06/03(水) 17:41:17 0
【みんなの憩いの場(質問、打ち合わせ等はこちらでどうぞ) 】
 魔法少女達と冒険するスレ第6避難所(現行)
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1241260518/
魔法少女達と冒険するスレ 第5避難所 
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1221208714
魔法少女達と冒険するスレ 第4避難所 
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1209995600
魔法少女達と冒険するスレ 第3避難所(前スレ) 
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1205030171
魔法少女達と冒険するスレ 第2避難所 
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1190274484
魔法少女と冒険するスレ避難所 
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1171556198
(旧避難所跡) 
http://yy32.kakiko.com/test/read.cgi/trpg/1119683611

(参考サイト) 
魔法少女シリーズの台詞集です。不定期更新。 
レスを書くときの時系列整理によろしければご活用ください。 
http://www32.atwiki.jp/mahousyoujo/pages/1.html

各キャラクターのプロフィールやTRPに関する用語の確認はこちらでどうぞ 
千夜万夜 
PC:http://verger.sakura.ne.jp/
携帯:http://verger.sakura.ne.jp/top/top.htm

※千夜万夜さんにはアクセス規制の巻き添え等、書き込めない時の代理投稿依頼スレもあります。 
 自分で書き込めない場合は、代理投稿スレで代行をお願いしてみましょう) 
代理投稿スレ
http://yy44.60.kg/test/read.cgi/figtree/1243456885/

テンプレはこちらです。 

名前・ 
性別・ 
年齢・ 
髪型・ 
瞳色・ 
容姿・ 
備考・ 
(以下は任意解答欄) 
得意技・ 
好きな食べ物・ 
好きな偉人・ 
好きな生物・ 
嫌いな食べ物・ 
嫌いな金属・ 
今一番欲しい生物の毛・ 
保険に入りますか?・ 

【備考】 
全部埋める必要はありません。 
テンプレはあくまでキャラのイメージを掴みやすくしたりするものです。 
また使える技や魔法も、物語をより楽しむためのエッセンスです。 
余り悩まず、気楽に行きましょう。 
ただ、今は学園が舞台なので、知り合いの度合いにあわせてある程度データを明かして下さると嬉しいです。 
(たとえばクラスメートなのに、どんな人なのか全く知らないのでは変ですから) 
それ以外の、たとえばキャラの過去などは、レスの中で徐々に明かして下さいね。 

※パラメーター遊び(任意)ご希望の方は、避難所でお知らせください。 
3魔法少女 ◆jntvk4zYjI :2009/06/03(水) 17:42:01 0
【学園についての説明】 
※ 描写されていない施設等に関しては、好きに設定投下してOKです ※ 
もし判断つかないときは、避難所でお問い合わせくださいね。 

・舞台はファンタジー世界。フィジル島にある魔法学園が主な舞台です.。 
 フィジル島は「魔海域」と呼ばれる、法則を無視した魔の海域の中にあります。 
 (魔海域は、「法則を無視した潮流、乱気流」「突然の魔法無効旋風」 
 「召喚生物強制送還地帯」などが特に有名です) 
・一度学園に入学したら卒業(三等課程合格)まで島を出ることは叶いません。 
・学園は全寮制、男女共学です。 
・魔法学園の施設は西洋のお城のような外観をしています。 
・女子寮、男子寮は校舎と同じ敷地内にあります。食堂(カフェテリア)など、一部の施設は男女共通です。 
・女子寮内外には侵入者避けのトラップがあります。要注意。 
・校舎には校庭があります。 
・校舎の裏手には霧のかかった森があります。 森の奥深くには強力な魔物や貴重な生物が住んでいるという噂です。 
・森の奥深くには庭園があり、近くにはかつて新魔法研究の為に使われていたらしい施設がいくつもあります。 
 施設の中には何に使うのか分からない装置が置いてあります。 
・博物館は広大で、古今東西のさまざまなものが展示されています。 
(今林の中で活動している金色の戦車も、本来は博物館の展示物でした) 
・薬物学課実験棟は、校舎に併設された4階建ての建物です。 
 薬物学科に限らず、実験棟を持つ教科は少なくありません。 

【招き猫広場】 
名前のとおり巨大招き猫が置かれた広場。 
招き猫の像はある特定の音楽に反応して踊り出す、一種のゴーレムです。 
現在は招き猫に首輪と鎖がつけられ、持ち去られないようになっています。 

【図書館およびDレベル階層について】 
・学園地下には広大な図書館があります。管理人はオルビア・ターナー先生です。 
・薄暗く本を読む時は上に持っていく、またはランプを貸してもらうという珍しい図書館です。 
・置いてある本は古今東西から集められたもので膨大です。 
・なお、一般生徒立ち入り禁止区域であるDレベル以下の階層には危険な本が多く保管されています。 
 地下にどれだけ広がっているのか不明の階層で、そこに在るのは全て魔本です。 
 本から漏れ出たモンスター、怪異現象が巻き起こっている世界でもあります。 
D階層入口には、人間には見慣れない魔性の霧が立ち込めています。 
先に進もうとするとイタズラ好きのゴースト共がいて邪魔しにくるらしいです。 
奥に進むにつれて霧はますます濃くなるので、自分の手も分からないほどの視界の悪い場所もあります。 
地下図書館D階層には吸血鬼の家があるらしいです。 
ただしターナーか吸血鬼自らの道案内でもない限りたどり着くのは困難です。 
ちなみにD階層の王は死王と呼ばれています。塩ではなく死王です。 
外見は黒猫の姿をしています。 
4魔法少女 ◆jntvk4zYjI :2009/06/03(水) 17:44:27 0
【特異点について】 
学園建物内は空間操作をしているため広いですが、空間操作をすれば当然歪みが出てきます。 
建物内のいたるところに空間のゆがみがあれば危険でとても使用できる代物ではありません。 
そのため、歪みを何箇所かに集中させ、【特異点】として封じ込めています。 
開かずのトイレなどの正体がこれです。 
特異点の中には、生徒達が勝手に改造しているものもあるようです。 
別名ラヴスポット、知る人ぞしるデートスポットとしても有名ですが、当然ここでの戦闘行為は一切禁止です。 
修羅場はよそでやりましょう。

【学園生徒関連】 
・男子寮、女子寮は鏡像対象のつくりになっています。 
・女子寮には、生徒で結成された白百合騎士団という自警団がいます。 
・男子寮では、 隠密魔法戦隊というグループが人知れず暗躍しています。 
・三等過程合格者には指輪が与えられ、学園内の立ち入り禁止区画に出入り可能となります。 
 また、「ゲート」を使用し街へ出られるなど、一般生徒より優遇されます。 
・寮部屋に関しても一般生徒は大部屋ですが、三等課程卒業者以上になると個室が与えられます。 
・ただしカップルなど、当事者同士の間で合意があれば、特例として相部屋も認められます。 
・生徒での参加者は、基本的に三等過程卒業者以上とさせていただきます 

【生徒会について】 
・副会長はバン・クロードです。会長は現在行方不明です。 
 生徒会メンバーの殆どは男性ですが、女性も僅かながら加入なさったようです。 
 学園祭では殆どのメンバーがジャージ着用のようです。 

【カリキュラムについて】 
卒業までには幾つか試験があります。 
最初の試験(卒業試験という名称)に合格すると、三等課程合格という事になります。(第一部参照) 
・次に各分野を広く浅く学ぶ二等課程へ進学します。二等過程卒業すると、一等課程へ進学。 
・一等課程は二等課程で選択した分野を使った応用編。より実践的な分野を深く学びます。 
・なお、二等課程からは月一の割合で課題や指令が出されます。 

【現在の状況】 
「学園祭の日には、伝説のムウ大陸への道が開かれる」
学園に伝わっていた古い伝承は真実だった。
そんな『でいりぃ・ふぃじる号外』の見出しと参加者募集のお知らせを見て、生徒達は沸き立った。
ただの観光、お宝捜し、保身、友のためとさまざまな思惑を胸に秘め、参加者達は明け方の招き猫広場へ終結する。
果たして、伝説のムウ大陸で、彼らを待ち受けているものとは!
5魔法少女 ◆jntvk4zYjI :2009/06/03(水) 17:45:22 0
(参考資料) 
※一般生徒、教師用に発表された説明を基にしているため、事実と異なる部分があります 
 真実を知りたい方は過去ログ参照。 

【第一部】 
念願の試験にみんなで合格しました! 
これで卒業と喜んだのもつかの間・・・なんと私達、卒業までに受ける試験のうち一番最初の試験にパスしただけでした。 
学ぶべき事も、覚えなくてはならないことも山積み。 
卒業までの道のりは、まだまだ遠く険しいみたいです・・・。 

【第二部】 
闇の魔法使いマリアベルによる、学園襲撃事件の顛末です。 

幾つもの人格を持つマリアベルは、ある生徒に成りすまし学園内に侵入しました。 
マリアベルの人格のうちの一人は、学園内に大量の悪魔を召喚し、混乱に乗じて建物を破壊し塔へと再構築させました。 
襲撃の際殆どの生徒たちは転移ゲートから島の外へ避難しましたが、学園に残った生徒や教師もゼロではありませんでした。 
彼らは協力し、悪魔やマリアベルに戦いを挑みました。 
激戦の末、マリアベルは退けられ学園に平和が戻りました。 

事件直後にはさまざまな憶測が流れていました。 
マリアベルは何らかの儀式を学園で行おうとしたとも、何かを探していたとも囁かれていましたが、 
何れも噂の域を出ることはありませんでした。 
そんな噂も最近では聞かれなくなりました。事件の記憶は徐々に薄れつつあるようです。 

【第三部】 
魔法学園の日常編。 
夏休み明けの始業式の朝。なぜか猫化した女子生徒を人間に戻すべく奔走した友達&巻き添えを食らった方々のお話。 
果たして猫化した生徒は元の姿に戻る事ができるのでしょうか? 

【第四部】 
始業式の翌日、ロック・ウィルは無断欠席をしました。 
お見舞いや成り行きでロックの部屋を訪ねた一同が見たのは、ロックではなく記憶をなくした見知らぬ少女でした。 
残された手がかりは、部屋に残されたメッセージと、少女が持っている一本の杖だけです・・・・。 
はたして少女の記憶は戻るのでしょうか? そして私達は、行方不明のロックを無事に見つけ出す事ができるのでしょうか? 

【第五部】 
学園では生徒達の切磋琢磨のため、「リバース」という魔本の中で戦うイベントがあります。 
ルールはいたって簡単。 
参加者が所持しているペンダントを集め、配置された「ゴミ箱」に最も多く投下したものが優勝です。 
なお今回のイベントでは、優勝者には特別に副賞としてとある女子生徒が贈呈されることになっていました。 
はたして優勝の栄冠は誰の手に。 
そして、不本意ながらも副賞にされてしまった女子生徒の運命は! 

【第六部】
学園祭数日前、生徒達は全員同じ夢を見た。 
それは異常でもなんでもなく、学園長からの全校連絡。 
転入生と留学生、そして学園祭のためにフィジル島を訪れる来賓達の紹介だ。 
一通りの説明の後、生徒たちには、彼らを歓迎するように伝えられる。 
翌朝から早速実行委員会が組織され、エスコート役が選ばれる・・・ 
そして当日。エスコート役は文化祭を巡りつつ、フィジル島を案内するのだが、当然そこには騒動が・・・。 
喫茶店が爆発したり、博物館の展示物が消えたり、中庭に怪物が現れたり、
魔法を使う妖怪が招き猫広場に出現したり・・・。 
果たして彼らは、無事学園祭をエンジョイできるのだろうか?!
6魔法少女 ◆jntvk4zYjI :2009/06/03(水) 17:57:15 0

・・・・・・テンプレは以上です。 
では、ごゆるりとお楽しみください。
7 ◆9DoC6dU6XQ :2009/06/03(水) 18:55:49 O
夜明けの迫る招き猫広場では、有志による魔法陣制作が急ピッチで進められていた。
一方で広場の隅では、にゃんこ先生によるムウ大陸探索メンバーの選定が行われている。
「うむ。いってよし」
「お前は今はダメじゃ、相性が悪い」
断られた生徒から抗議の声があがるが、にゃんこ先生に気にした様子はない。
「仕方が無かろう、先に勝手にムウ大陸に行った輩のせいで時空間が不安定になっておる。
 仲間と一緒に時空の狭間に消えたくなければ、空間が安定するまで待っておれ。
 文句があるなら、案内人のわしを通さず無理やりムウ大陸に行ったターロンとやらに言うがよい」

「夜明けは近いぞ!急いで魔法陣を完成させろ!」
「ブン屋から提出を受けた呪文の解析データはこれか!?
 呪文詠唱に自信のある方か、事件発生時現場にいて呪文を覚えている方!
 ムウ大陸への道を開く呪文の詠唱にご協力をお願いします!」
扉が開けば、冒険が始まる。
新たな舞台の開幕時間、夜明けが来るのはもうまもなく。
8ミシェル ◆qNkdVyM6PE :2009/06/03(水) 22:47:32 O

明け方の学園校舎。
無数のキャンドルの炎が揺らめく、大きな十字架のシンボルが掲げられた講堂で
見た目が若そうな男は慣れた動きで跪き、十字を切る。
「主よ………おや?」
男が祝詞の最初を言おうとしたら講堂に人が入ってきた。
「学長殿ですか。如何しました?」
彼は振り返りもせずに人物を言い当ててみせた。
「ええ、確かに学祭前後はハンティングに出かけていましたよ。先ほど戻ったばかりです」
学長の言葉に若そうな男は苦笑しながら答え、薄く笑ったまま冷ややかに言い放つ。
「大変だったようですね。
しかし、妙な者を入れるから厄介事になるのです。いえ、見ていた訳ではありませんよ。
ただ、残り香で何があったかは大体察しがつきます」
もう一度十字を切って静かにフワリと立ち上がる。
「ムー大陸へ同伴しろ?いいえ、詳細は要りません」
その場でクルッと反転して学長と顔を合わせる
その男の見た目はかなり若い。むしろ、幼いと言ってしまっても差し支えないだろう。
「もちろん引き受けますとも」
学長が満足そうな顔で講堂から出て行ったのを確認して
彼は長椅子に横になる。
「可愛い娘がいればいいなぁ…………」
などとおおよそ端くれとはいえ聖職者にあるまじき言葉を呟いて、仮眠に入る。
9リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/06/04(木) 01:23:36 0
明け方の女子寮。
薄明るくなってきた自室で、一人の少女がせっせと荷物の準備をしていた。
彼女の名はリリアーナという。
リリアーナは伝説のムウ大陸へ向かうため、せっせと荷物を纏めている最中だった。

さて、リリアーナは二等過程の生徒には珍しく相部屋だ。
だが、現在室内にルームメイトの姿は見当たらなかった。
(彼女のルームメイトは、今日に限らず起床時間が早いのだ。
 何度も生あくびをかみ殺しているリリアーナとは大違いである)
そしてリリアーナのベッドの上には、一本の槍が横たわっていた。

「出来たっと!じゃあ、そろそろ行こうか、レベッカさん」
制服を着用したリリアーナは、古びた槍に向かって親しげに微笑みかけた。

リリアーナが今担いだ槍の名は、レベッカという。
中つ国から来た留学生の名と同じ名前なのだが・・・・・・・実は本人である。
運悪く昨日命を落とした彼女の魂は、蘇生魔法によって自らの身体でなく近くにあった槍に宿ってしまったのだ。
リリアーナがこうして朝早くから出かけることになったのも、彼女の身に起こった異変と深く関わっているのである。

「とりあえず私は、今から招き猫広場に向かうわ。
 ニャンコ先生や友達と合流して、ムウ大陸へいかないと!
 レベッカさんはどうする?お部屋に戻るのなら今のうちよ?
 他にもしどこか行きたいところがあるなら、今のうちに言ってね。
 男子寮以外の場所なら、時間が許す限りどこへでも連れて行くからね」
リリアーナはそうレベッカに話した後、忍び足で廊下をこそこそ歩き出した。
10クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/06/04(木) 02:24:59 0
・・・やばい。
うっかり寝過してしまった。
夜明けまであまり時間がないし・・・
!!そうか、これがあったか。
これなら何とか間に合いそうだな。



・・・よし、招き猫広場が見えてきた。
ギリギリ夜明けには間に合いそうだな。
博物館から魔動二輪《W-03 whirlwind Mk2》を部屋に持ってきていてよかった。
寮内とか全開で飛ばしてきたけど、別に大丈夫だろう。
(危険なので絶対にまねしないように!!)

っと、結構人が集まってるな。
そろそろブレーキ掛けないとまずいか。

ブレーキをかけ始めると同時にキィィィィィィという金属のこすれる音があたりに響く。(急ブレーキはやめましょう。)
その音の方向に目を向けると、一台のバイクが勢いよく近付いてくるのが見えるだろう。
(どう見ても危険運転です。本当に[以下略])
まだ人間にとっては起きるにはまだ早く、吸血鬼にとっては朝日がそろそろ昇ってだるくなってくる日時。
ヴァンエレンは昨日の騒動で疲れが出ている中でもっと睡眠を欲している体に鞭打って支度をしている。
ムゥ大陸にいくための支度なのだが…ヴァンエレンはぶっちゃけそんな死亡フラグ満載の旅などしたくない。
ただ、自分の主人であるマオも行くと思うので心配でついて行かないわけには行かない。
引きこもってもしマオの身になにがあってしまったら、きっと自殺してしまうことだろう。
「さあて。
 では行こうかね」
いまだ治らぬ女性の身体をぶるぶると震わせながら臆病者のまものは招き猫広場に行く。

>10
途中で会ったターナーにマオとの関係についてからかわれたりしながら、地下図書館を出して夜が明けるのを注意しながら行く。
やっとこさ目的地に到着…と。
キィィィィといういやな音を出しながらものすごいスピードでやってくるクリスの魔導二輪。
お待ちかねのフラグです。
当然激突しますよね。
「あいやぁぁぁあああああああ!」
突撃をくらって吹っ飛ばされていくヴァンエレン。
そして血を流してぴくりとも動かなくなりましたとさ。
12フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/06/04(木) 19:05:23 P
招き猫広場に置かれた氷で出来た二つの姿見
それはいわゆる合わせ鏡になるように配置されている
合わせ鏡・・・・・それは古代から悪魔を呼び出すための儀式とされる行為である
「そんなことしなくても僕らはここに居るのにねv」
ギズモ・・・美少年の姿を模したこの子悪魔はかわいらしく笑う
「ギズモちゃん、この合わせ鏡で開くのは魔界では無くってムーへの扉ですわ」
フリージア・・・いかにもお嬢様といった風貌の少女は使い魔を窘める
「それぐらい分かっているよお母さん」
ギズモは少女のことを母と呼ぶ
小悪魔と少女は主人と使い魔の関係ではあるのだが
小悪魔は母親のように少女を慕っているのだ
「あとは時が来れば・・・・・」

>10〜11
どんがらがっしゃ〜んと音がして事故る自動二輪
お約束のごとく轢かれるヴァンエレン
「・・・・・これだから機械は信用なら無いよ」
そんなに機械が嫌いなのかギズモよ
「あれは単なる操作ミスじゃなくって?」
まあ轢かれたのは吸血鬼だし特に問題も無いだろう・・・・多分

「まあ鏡に傷が出来ても修復すればいいだけですわ」
一応、鏡を点検して見るフリージア
さっきの事故で飛び散ったヴァンエレンの血が・・・・・
耽美風にいうと赤い蝶がちょっとだけ付着していたがまあ問題ないだろう

「皆さん!鏡には特に問題はありませんわ!!」
誰かヴァンエレンを心配してやってください
13レベッカ ◇jWBUJ7IJ6Yの代理投稿:2009/06/04(木) 21:30:19 0
>9
> 「とりあえず私は、今から招き猫広場に向かうわ。
>  ニャンコ先生や友達と合流して、ムウ大陸へいかないと!
>  レベッカさんはどうする?お部屋に戻るのなら今のうちよ?
>  他にもしどこか行きたいところがあるなら、今のうちに言ってね。
>  男子寮以外の場所なら、時間が許す限りどこへでも連れて行くからね」
「…いや、特にねーなぁ。」
レベッカは、槍の身で一体部屋に何が必要だってんだ、と内心つぶやきながらそう言った。
「それよりもよ。メイレンは一体どうなったんだ?
 俺は自分のことばかり気になってそれどころじゃなかったんだ。
 昨日はブルースといちゃつくことばかり…」
そこまで言った後、レベッカは言葉を濁した。
そう、昨日のブルースとのやり取りを思い出したくなかったのだ。
実は昨日、レベッカはブルースの部屋を出たきりすぐに女子寮の自室に向ったのだが、
生憎と鍵を持っていなかったために部屋に入れなかったのだ。
そこをリリアーナに回収され、今に至るのである。

レベッカは昨晩のブルースとの交流を“正確に”リリアーナに話した。
それはつまり、自身が妖怪であるとばれたことと、
ブルースがそれでも構わないと言ったことである。
これらは決して嘘ではない。
だから、この幸せそのもののシナリオを聞いたリリアーナが、
レベッカの気持ちが浮かない理由を理解するのは難しいだろう。
なにしろ、そうなるとリリアーナに“気”を体感するところから始めてもらわなければならないのだから。
「あーあ、早く人間になりてーなぁ。」
レベッカは、気持ちが浮かない理由が、自分がまだ槍であることだと思われるように、そう嘆いた。

「この際、ブルースはどうでもいいんだ。早くメイレンを見つけておけよ。
 じゃないと、メイレン様の優雅な朝食を見た俺達が、朝食なんか食える気分じゃなくなっちまうぜ?」
ファン・メイレン・スイション…
レベッカの母にして人間を捕食する大妖怪は、とある男子生徒の部屋ですやすやと眠っていた。
14ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2009/06/05(金) 18:59:23 O
>>「なんで!?どーして!?ホワーイ!!」
「どーしてもこーしても、相性あわないからダメって言われてたでしょーが。
 他にも行けない人いるってのに聞いてなかったのか?」
>>「聞いてたけど納得いかなーい!!
>> せっかくのムウ大陸に行くチャンスなのに、お留守番だなんてー!!」
ムウ大陸行きツアー不合格通知組の皆様の中、我が身の不幸を呪う人々に、あたしの友達のユリも仲間入りした。
行けないと知ったユリの嘆くこと嘆くこと。
まあ、あれだけ苦労してムウ大陸に行けるようになって、いざ行く時にお留守番通告じゃ気持ちも分かるが。
ちなみにあたしは合格だったので、普段の良い行いが神様に評価されてるのがよくわかりました。

>>「ううう…こうなったら、ミルクだけが頼りだよ!
>> 高かったけど動画撮影できる記録石買ってきたから、ムウ大陸の記録を頼むね!」
「別に良いけど、うっかり録画忘れても文句は言うなよ?」
>>「うまくいったらお礼は弾むから!」
「よーし、がんがん録画するぞーっ!!」
正直ムウ大陸にはお宝と若返りの秘薬以外興味無いけど、(×お礼、○友達)の為なら仕方ないな!
いっちょムウ大陸の記録映像でも完成させるか!

>>「あれ?ミルクのお姉ちゃんは?」
「アホ姉ならその辺を見学してるか寝てるかでしょ。
 あれで教育実習生とかありえん」
アナスタシア・ホーリー。孤児院でのあたしと同年代の仲間からの通称はアホ姉。(アホって呼ぶと怒るけど)
血がつながってる訳じゃないから本当の姉じゃないけど、家族みたいなものだから義理の姉ってところか。
一見ただの幼女だが実年齢は19歳で、9歳頃に人間辞めて今は天使をやっている。
昨日の夜院長先生がアホ姉連れてきたのはびっくりしたが、学園の教育実習生にしたと聞いてもっとびっくりした。
見た目だけじゃなくて中身もほぼ子供だから向いてないってレベルじゃねーぞ、学園長なにやってんすか。
ああ神様、お願いだからこれ以上あたしの気苦労が増えたりしませんように…

夜明けが近づく招き猫広場に、ブレーキ音と悲鳴が響く。
>「あいやぁぁぁあああああああ!」
ああああもう厄介事があああああ!!
15アナスタシア&ユリ ◆9DoC6dU6XQ :2009/06/05(金) 19:01:15 O
>>10-12
「よーし、暴走危険運転の現行犯を押さえたぞ、そこ動くな♪」
どっかんとヴァンエレンをはねたクリスの前に、金髪の幼女が現れた。
右手は腰に当て左手にはアリクイのぬいぐるみを持ち、大変高圧的な態度だ。
「昨日からこの学園に教育実習生として入った、アナスタシア・ホーリーだぞ!
 ちなみにー、今回のムウ大陸探索チームの引率の一人なのだ♪
 それじゃあ自己紹介も済んだし、名前と暴走行為の理由を聞いてやろー。
 事と次第によっては見逃してあげるぞ♪
 あ、逃げようとしたら即死刑だからな!」

一方、引かれたヴァンエレンの方では、ユリが記録石を片手に持ってパシャパシャ記録を取る真っ最中だ。
盗撮防止のため、記録写真を取るときには光と音が出るようになっているのだ。
>>「ヴァンちゃんそのままそのまま!
>> 変身した美貌の吸血鬼が、明け方の招き猫広場で謎の暴走車と激突!
>> 記録石が押さえた決定的瞬間だね!
>> そうだフリージア、鏡の方は無事だった?」
>「皆さん!鏡には特に問題はありませんわ!!」
>>「良かったー!これならムウ大陸に行くのも遅れないね!
>> 私は行けないけど、みんなの事を応援してるから!」
16リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/06/05(金) 19:18:04 0
>13
>「…いや、特にねーなぁ。」
どうやらレベッカは、リリアーナ達とムウ大陸へ行く気でいるようだようだ。
もし身体から離れたくないとなったときのことも考えていたリリアーナは、ホッと胸をなでおろした。

>「それよりもよ。メイレンは一体どうなったんだ?
> 俺は自分のことばかり気になってそれどころじゃなかったんだ。
> 昨日はブルースといちゃつくことばかり…」
「ああ、うん。残念だけど、それは私にもわからないの。
 でも、あの場に残ってた皆なら何か知ってるかも」
リリアーナは、レベッカの浮かない顔には気づかないふりで返事をした。

>レベッカは昨晩のブルースとの交流を“正確に”リリアーナに話した。
話だけ聞いていればハッピーエンドな展開だったが、リリアーナは、これは嘘だと思っていた。
なぜなら、リリアーナは昨夜、レベッカと約束した時間より前から待ち合わせ場所にいたのだ。
なのに彼女は、レベッカに会えなかった。
ということはつまり、レベッカはリリアーナが来るずっと前に、ブルースと別れて女子寮に戻った事になる。
幸せな時間を過ごしたのだとしたら、約束の時間よりずっと前にさっさと帰ってしまうものだろうか?
まして、次はいつ(元の姿で)逢えるかどうかも分からない相手なのに、である。

>「あーあ、早く人間になりてーなぁ。」
レベッカの「人間」という言葉に、リリアーナはぴんときた。
(やっぱりレベッカさん、昨日、ブルースさんから何か言われたんだわ!!)
着替えのためレベッカに背を向けていたリリアーナは、一人静かに怒りを募らせていた。

>13
>「この際、ブルースはどうでもいいんだ。早くメイレンを見つけておけよ。
> じゃないと、メイレン様の優雅な朝食を見た俺達が、朝食なんか食える気分じゃなくなっちまうぜ?」
「え?優雅な朝食って・・・・・・。
 えーと・・・・・・・!!うわあああ!!ま、まさか!!」
リリアーナは頭を抱えて絶叫した。
ファン・メイレン・スイション…
レベッカの母であり大妖怪でもある彼女の好物は人間。それも若い男。
つまり、この魔法学園なら選り取りみどりである。
「大変!早くメイレン様を見つけないと・・・・・!!
 あ、そうだレベッカさん!
 メイレン様、人間以外で何が好物なの?あるなら、それ持っていかないと!!」
リリアーナは簡易キッチンに駆け込むなり、携帯用麺食品など買い置きの食べ物を手当たり次第に袋に詰め始めた。
17リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/06/05(金) 19:19:56 0
>7 >12
招き猫広場は活気に満ちていた。
魔法陣制作や、ニャンコ先生によるムウ大陸探索メンバーの選定。
そして、氷で出来た二つの姿見。
「フリージアにギズモー!!」
リリアーナはサンタクロースのような大きな袋と槍、ウェストポーチといういでたちで広場にやってきた。
「二人ともおはようっ!――――わあ、もう合わせ鏡出来上がったんだ。さっすがフリージア、仕事早いね!」
>「ブン屋から提出を受けた呪文の解析データはこれか!?
> 呪文詠唱に自信のある方か、事件発生時現場にいて呪文を覚えている方!
> ムウ大陸への道を開く呪文の詠唱にご協力をお願いします!」
「これは私はお呼びじゃないわね。
 フリージアも合わせ鏡の管理があるだろうし、ケオスさんや他の方々にお任せかな。 
 そういえば、レベッカさんは今の体で呪文詠唱とかできるの?」
最後の質問は単なる好奇心であり、レベッカに呪文詠唱させる気は無い。
(どういう理屈で槍に意識が宿ったか不明なので、無理をさせて消滅したら目も当てられない)

「ところで、他の皆は?
 あっ、そうだ。ねえフリージア、私、メイレン様を探してるんだけど、どこかで見」
見なかった?という言葉は、何かぶつかったような音にかき消された。

>8 >10-11 >14-15
「わ――――!!クリスさんにヴァンエレン?!!
 ど、どうしたの?いったい何がどうしたの?ふ、二人とも大丈夫??」
リリアーナは、たまたま招き猫広場に居合わせたミシェルに手招きした。
まあヴァンエレンはゾンビ級にタフなので、この程度で死ぬ可能性は皆無だが。
「ミシェル殿下!・・・じゃなかった、ミシェル先生大変です!
 吸血鬼がバイクに轢かれちゃいました!
 私はヴァンエレンの方を治療しますので、先生殿下診シェルはクリスさんとバイクを!!」
・・・・・・・・どうやらリリアーナは、見た目以上に相当あせっているようだ。
金髪の幼女がクリスと話をしているようだが、治療に必死なリリアーナは半分も聞いていなかった。

>>「ヴァンちゃんそのままそのまま!
>> 変身した美貌の吸血鬼が、明け方の招き猫広場で謎の暴走車と激突!
>> 記録石が押さえた決定的瞬間だね!
「ちょっとユリさん、治療の邪魔だから!!」
>> そうだフリージア、鏡の方は無事だった?」
>「皆さん!鏡には特に問題はありませんわ!!」
>>「良かったー!これならムウ大陸に行くのも遅れないね!
>> 私は行けないけど、みんなの事を応援してるから!」
「・・・・・・・・・・・。」
見事なマイペースっぷりに、リリアーナも言葉をなくした。
「うん、ムウ大陸でがんばってくる。
 あ、そうだ!ねえ、誰かメイレン様が昨日どこでお休みになられたか知らない?
 早くお迎えにあがらないと、大変なことになるってレベッカさんが・・・・・・」
ヴァンエレンの顔に薬草を塗りつつ、リリアーナはメイレンの行方を聞いてみた。
18ミシェル ◆qNkdVyM6PE :2009/06/05(金) 23:38:07 O
>>15 >>17

ほんの少し眠った後に、フラフラと招き猫広場に足を向けたミシェルは
喧騒の中、見憶えのある生徒に手招きされた。
「やぁ、リリアーナ君。しばらく見ない間に武術に目覚めたのかい?」
見ない間に槍に目覚めた少女はそんなの関係ねぇ!と言わんばかりに口を開く。
>「ミシェル殿下!・・・じゃなかった、ミシェル先生大変です!
吸血鬼がバイクに轢かれちゃいました!
私はヴァンエレンの方を治療しますので、先生殿下診シェルはクリスさんとバイクを!!」
「向こう?解った。後は少し落ち着きなさいな」
クスッと小さく笑ってから、事故ったらしいバイクに向かっていく
(さすがに吸血鬼に手を出すのはマズいよな)
いっそ美人なら幽霊でも良い。くらいに思ってるミシェルでも、吸血鬼はどうだろうと考える。
むしろヴァンエレンは男だったように記憶していたので
不思議に思って首をひねってみる。
そしてリリアーナが指差した先には先客がいらっしゃった
すごく小柄なのに年不相応に感じる横柄な態度だ
>「昨日からこの学園に教育実習生として入った、アナスタシア・ホーリーだぞ! ちなみにー、今回のムウ大陸探索チームの引率の一人なのだ♪
それじゃあ自己紹介も済んだし、名前と暴走行為の理由を聞いてやろー。
事と次第によっては見逃してあげるぞ♪
あ、逃げようとしたら即死刑だからな!」
見かねたミシェルは生徒に助け舟を出しに二人へ近付いていく。
「脅しは感心できませんよ、先生。
私は教員のミシェル・シュスター。一応引率です。よろしく」
手を出すには幼さな過ぎる。と自分の見た目を差し置いて
頭の中で勘定しながらにこやかに握手のため、手を差し出す。
19クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/06/06(土) 01:02:43 0
>11
ブレーキが程良く効き始めた時、突然前方に何かが現れた。
「!!危n」ドンガラガッシャーン
>「あいやぁぁぁあああああああ!」
・・・おお、見事な放物線を描いて飛んでいる。
って見てる場合じゃねえ!!
「おい、大丈夫か!!」
あわてて魔動二輪から降り、飛ばした奴に近付いてみるとそいつは吸血鬼だった。
「・・・なんだ、ヴァンエレンか。」
こいつのタフさはリバースでよくわかっているし、このくらい平気だろう。

>15
>「よーし、暴走危険運転の現行犯を押さえたぞ、そこ動くな♪」
・・・誰だ?
この学園で見たことは全くないのだが・・・
というか頭の上についている輪はいったい何なんだ?
新しいマジックアイテムか?
>「昨日からこの学園に教育実習生として入った、アナスタシア・ホーリーだぞ!
 (中略)
 あ、逃げようとしたら即死刑だからな!」
・・・なんだ、新任か。
どう見ても子供に見えるが、見かけによらないこともあるから本当は相応の年齢なのだろう。
・・・正直に言っても見逃してくれないだろうな。
理由が遅刻防止だし。
ここはテスト機の暴走とでも言っておくか。

>18
>「脅しは感心できませんよ、先生。
 私は教員のミシェル・シュスター。一応引率です。よろしく」
と思ったら殿下ことミシェル先生が声を掛けてきた。
・・・女好きって噂もあるし、たぶん目的はこの教育実習生なんだろうな。
「いいんですよ、先生。
 騒ぎを起こしたのは事実ですし。
 えっと、俺は魔工科のクリスです。
 テスト機が少し暴走してしまって・・・
 彼が体を張って止めてくれなきゃまだまだそこらじゅうを走り回っているところでしたよ。」
タイミング的にも吸血鬼がそろそろ起き上がってくる頃だ。
吸血鬼はそこまで押しも強くないし、何とか誤魔化せるだろう。

「ところで先生方もムウ大陸に向かわれるんですか?
 実は俺も向かおうと思っていたんです。
 ですから引率よろしくお願いします。」
20マオ ◆Aaq2kk.SpM :2009/06/06(土) 12:57:22 0
前>221
その後も眼は瞑るも寝付けずにいると、部屋の扉が静かに開く。
知り合いか、それとも不法侵入者なのか?
入ってきたのが誰なのか気になり少しだけ目を開けてみる。
暗くてよく見えないがマントに蝙蝠の羽……ヴァンエレン?

>その影は足音を忍ばせてマオのベッドまで近づくと、その上に身をかがめた。
いきなり行動に金縛りにあったように動けず、
息がかかるぐらいに近くにくるヴァンエレンに対して
自分でも異常なぐらい体が強張るのを感じる。
しかし肩を揺さぶられて始めて気がつく。
>「マオマオ、ねー、起きてってば。マオマオ!!・・・・・・・あ、起きた?良かった〜!」
ただ紛らわしい格好をしている莫迦(リリアーナ)だということが……
>「いやー起きてくれてホント助かったわ。
>実は、どーしても今からレベッカさんを迎えに行かないといけないの」
てっきりヴァンエレン本人かと思って怖かったというのにマイペースに
話しを続けるリリアーナに苛立ちを覚えながらも話しを聞く。
>「今頃仲良くしてるといいんだけど・・・・・・私とっさに、『ジルさん』を『レベッカさん』って呼んじゃったし』
「……それで?僕にどうしろって言うんだ。ジルだかレベッカだが知らないけど
 あの変態を向かえに行くなら勝手に一人で行けばいいじゃないか…」
リリアーナに対して素っ気無い態度を取ってまたベッドに潜り込む。
だいたいそれでなくても今日は疲れてるのに凄く疲れるお前に付き合って
あの一緒の空間にいるだけで疲れる変態の救助なんかしてたら過労死する。
手を出しぶらぶらと振りさっさと出て言ってくれとリリアーナにアピールする。

>「でね、外に出ようと思ったんだけど、白百合騎士団が妙にぴりぴりしてて。
>外へのルートが全部塞がれててね、弱ってたところだったの」
しかしリリアーナは出ていくどころかごそごそと何かの準備をし始めた、
その態度にとうとう我慢の限界を迎えて下着一枚ということも忘れてベッドから飛び出て叫ぶ
「人の部屋で勝手に何をしているんだぁぁっ!!ここは僕の部屋だぞ!エリートの部屋だ!!
 だいたいなんでそんな紛らわしい格好して入ってくるんだ!
 僕からしたらおちょくられてるとしか思えないんだが!?」
息を切らしながら怒号を飛ばす僕に対して、リリアーナはポカーンと呆けているかと思ったら
いつものようにニコニコしながら説明する。
>「あ、この服?マオマオの部屋に行くって話したら、同室のアルが特別に貸してくれたの。
>天使の羽根つきレインコートと帽子だなんてオシャレよね。ほら見て、この羽動くのよー」
天使の羽根つきレインコート……天使?急いで部屋の電気をつける。
すると確かにリリアーナの服には蝙蝠の羽などではなく純白の天使の羽がついている。
「くそ……やられた……暗くて見分けがつかなかった……」
というとさっき僕は勝手に思い込んでいたということか……アルナワーズめ。
いや、アルナワーズもそうだがこんな服を喜びながら着るリリアーナもリリアーナだ……

>「で、レベッカさんを迎えに行く話の続きなんだけどね。
>玄関がダメなら窓から出ようと思ったんだけど、私達の部屋の窓は夜絶対開けられないのよね。
>フリージアの部屋の窓は凍ってて、開け閉めするのがちょっと大変だし。
>かといって窓からの出入りを頼めそうな友達の部屋は、もっと上の階で縄ばしごの長さが足りないの。
>だからマオマオ、悪いけど、ちょーっと窓から出入りさせてもらっていいかな?」
落ち込んでいる暇もなく話しを続けるリリアーナ、しかも僕に同意を求めている癖に
もう縄ばしごは既に僕の窓から落としている。どういうことだ……断ることは許さないとでも言っているのか?
「…もういいから勝手にしろ……」
もうどうでもいいといった感じでまたベッドに入ろうとすると更に続きを言ってくる。
21名無しになりきれ:2009/06/06(土) 12:58:12 0
>「あ、私が下まで降りたら、縄ばしごはいったん引き上げてくれると嬉しいな。
>レベッカさん連れて来たら合図を送るから、悪いけどその時にまた縄ばしご下ろしてくれると嬉しいな」
「あーもう!分かったよ、分かった!!分かったからさっさと行ってさっさと戻って来い!」
もうここまで来たらリリアーナに早いところ目的を遂げてもらって出て行ってもらったほうが早い。
不機嫌にフンッと鼻を鳴らしている僕をリリアーナが見る、なんだよと言うと
今度は空気を読まずに満面の笑みを浮かべる。
>「何だかんだ言ってても、いっつも最後は助けてくれるんだよね。ありがと、マオマオ。
>――――じゃあ・・・・・リリアーナ行きます!」
「………フンッ、まあお前みたいな馬鹿は放っておいた方が大変だからな……」
階段を下りていくリリアーナから目を逸らして聞こえたかどうかは分からないが僕はそう呟く。
しかしどうしたのかリリアーナは一階止まり顔を上げる。
>「それにしてもマオマオって、わりと散らかし魔なのね。
>でも、ブラくらいはちゃんと拾っておいた方が。私、さっきうっかり踏んじゃっ
その僕は言葉に顔を赤くしながら縄ばしごを左右に揺らす。
「くだらないこと言ってないでさっさと行けって言ってるんだ!」
リリアーナが降りたのを確認すると縄ばしごを上げてやれやれと溜息をつき天上を見上げる。
さっきと同じ天上なのに、不思議とさっきの圧迫感は消えている……
「………だから嫌なんだアイツ等は……」

その後戻ってきたリリアーナの様子が明らかにおかしかったが、
僕は特に問いただすわけでもなく部屋を出ていくリリアーナに一言、
おやすみと言ってベッドに入り眼を閉じまどろんでいった。
22マオ ◆Aaq2kk.SpM :2009/06/06(土) 12:58:57 0
明け方、眼覚め良く起きて時間を確認する。
睡眠時間は90分の倍数。完璧だ。時間的にもまだまだ余裕がある。
コップ一杯の水を飲んだ後は昨日のちらかした服を片づけてシャワーを浴びる。
朝食を取り、身体にフィットし動きやすくなるべく露出の少ない服装を探し身にまとう。
リュックに手を伸ばし必要そうなものを詰め込んでいく。
というのも今日はムウ大陸に行く日、遠足じゃあない。何が起こるかはわからないのだ。
食事も吸収性の高いエネルギーになるものを選んだ。万全の体制だ。
最後に鏡の覗きぐちゃぐちゃになってる髪を整えて部屋を出る。

招き猫広場に着くとやはりというべきか凄い活気だった。
見知った顔はいないかと探していると何か事故(?)のようなものが起こったらしい。
騒ぎになっている、本来は野次馬根性どころか自分に関係しないことは
スルーする僕なのだが、残念なことに僕の知っている人間達は
尽く事件を起こす人種だ。おそらく向こうにいけば誰か一人ぐらいは騒ぎの中心にいるだろう。

>11>19
ついてみるとやはりと言ったところか…どうやらヴァンエレンがクリスの魔導二輪に
引かれたらしい、ヴァンエレンの顔に薬草を塗っているリリアーナの横に行き。
なんともひどいことになってるヴァンエレンに対し溜息をつく。
「なんでお前はいつもいつも『やられちゃう』側なんだ……」
リュックから血液の入ったボトルを取り出す。
「なんでムウ大陸に入る前からこれを使っているんだ全く……」
とりあえず薬草とかそういうのよりも血液を与えた方がはるかに有効なのは
リバースで確認済みだ。強引に口を開かせボトルを突っ込みガブガブと血を飲ませる。

>「いいんですよ、先生。
>騒ぎを起こしたのは事実ですし。
>えっと、俺は魔工科のクリスです。
>テスト機が少し暴走してしまって・・・
>彼が体を張って止めてくれなきゃまだまだそこらじゅうを走り回っているところでしたよ。」
調子のいいことを言って言い逃れようとしているクリス。
「そうだな、せっかくヴァンエレンが自分の身を犠牲にして危険性を
 訴えたんだ。この危険物は今すぐに壊すべきだ。そう思うだろ?」
僕はクリスに微笑みながらそう問いかけ返答を聞く前に
魔導二輪に手を当て微弱な電気を内部へと流す。すると思ったとおり
焦げくさい音とバチバチっという音とともに魔導二輪は壊れた。
もちろんこわした責任は博物館から持ってきたクリスに負ってもらうことになるだろうがな。
「さてと、引率する教師も来たことだし、そろそろ本格的にムウ大陸探索を開始するか?
 …そういえばグレイブがいないな。あいつにはしっかり稼いでもらわないといけないのに…」
23マオ ◆Aaq2kk.SpM :2009/06/06(土) 12:59:51 0
>21は私です。
24フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/06/06(土) 16:52:19 P
>13−23

>>「良かったー!これならムウ大陸に行くのも遅れないね!
>> 私は行けないけど、みんなの事を応援してるから!」
「お土産話を期待してなさいな!お〜っほっほっほっほ!!」
いつも通り無駄にえらそうな雰囲気をかもし出すフリージアさん

>>「うん、ムウ大陸でがんばってくる。
 あ、そうだ!ねえ、誰かメイレン様が昨日どこでお休みになられたか知らない?
 早くお迎えにあがらないと、大変なことになるってレベッカさんが・・・・・・」
「私はぜんぜん存知無くてよ!」
威張りくさって言い切るフリージアさん

「綺麗なお姉ちゃんが引率の先生だvうれしいなv」
ギズモはギズモで一人ではしゃいでいる
何故かアナスタシアのほうは見ないようにしているようだ
幼女だからか?それとも天使だからか?
それはギズモだけが知っている

「さてっと呪文が必要でしたわよね・・・・ゲムギルガンゴーグフォ・・・ビィータァ!!」
え!?呪文ってそれなの?
「ゲボ子?」
意味不明の突込みをするギズモ
「・・・・・違うみたいね。イア! イア! ハスター! クフアヤク ブルグトム ブグトラグルン ブルグトム
 アイ! アイ! ハスター!」
今度はやばい呪文を唱え始めるフリージアさん
どっちかって言うと水属性の延長である氷属性はクトゥルーさんの担当である
「駄目だよ!それ唱えるとムーより危険なあそこにつながっちゃうよ!!」
神と敵対する存在である悪魔
そのギズモですら危険というのだから相当危険なのだろう

「う〜んやっぱり私、覚えてませんわ!お〜っほっほっほっほ!!」
フリージアさんの意味も無くえらそうな笑い声が招き猫広場に響く

「しょうがないなあお母さんは・・・じゃあ僕が」
地面に魔法陣を書き呪文を唱えるギズモ
「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり!」
悪魔が悪魔召喚する呪文唱えてどうするんだろう?
そもそもギズモって魔法使えないんじゃ・・・・
「・・・・・う〜ん違ったみたい」
数秒後に姿を消し、煙とともに魔方陣の中から現れるギズモ
どうやら自分で自分を召喚した模様です
まったく意味がありません

「誰か覚えていらっしゃる方!代わりにやってちょうだいな!!」
25ケオス&マンダ ◆0K.vsut5nQ :2009/06/06(土) 23:24:01 O
ケオスの部屋

マンダはケオスを揺すっている
>「ケオス、ケオ、ス……起きて、ケオス。」
「……ん、まだ、始業時間じゃないでしょ?もう少し寝かせてよ……」
ケオスはソファーの上で丸くなる。
「リリアーナ、さんたち、ま、てる。きょう、ムーたいりく、いくんだよ。」
「…ムー?……………………………………………………………………」
(ーωー )んー……………………(゚Д゚)ハッ!!
「そうだよ。ごめんね、すぐ支度するから。」
ソファーから飛び起き支度をバタバタと始める。

>「ごめんなさい、ケオス、あさ、よわいから。」
先に起きて居ていたメイレンさんに朝食のトーストとコーヒーを渡すマンダ。
「すみません、メイレンさん。お待たせしてしまって。昨夜は良く寝られましたか?」
手早く着替えを済ましたケオスが戻ってくる。
「朝食がすみましたら中庭に行きましょう。みんな、揃っているはずですから。」

朝食を済ませた三人は中庭へと歩を進める。

「みんな、集まってるみたいだね。」
>「ケオス、ねぼう、するから。」
「ごめんね。朝食も僕の当番だったのにマンダにやって貰っちゃって。」
>「…ケオス、あさ、よわすぎ。」
痴話喧嘩のような会話をしながら皆の所へ行く。

>>15>>18
>「あれ、だれ、ケオス?」
「引率の教師の人達だよ。男の先生は見た事があるけど…もう一人は…?」
>「そも、そも、せんせ?」
「こらこら、そういう事は言っちゃダメだよ。」
初めて見る顔に辛口なマンダだった。
26ケオス&マンダ ◆0K.vsut5nQ :2009/06/06(土) 23:25:05 O
>「ブン屋から提出を受けた呪文の解析データはこれか!?
>呪文詠唱に自信のある方か、事件発生時現場にいて呪文を覚えている方!
>ムウ大陸への道を開く呪文の詠唱にご協力をお願いします!」
「あぁ、それなら僕が……マンダ、メイレンさんと一緒に居てね。
僕は呪文の方を見て来るから。」
>「わか、た。」
ケオスは呪文解析をしてる人物たちの元へ行く
>「うん、ムウ大陸でがんばってくる。
>あ、そうだ!ねえ、誰かメイレン様が昨日どこでお休みになられたか知らない?
>早くお迎えにあがらないと、大変なことになるってレベッカさんが・・・・・・」
>「おはよ、リリ、アーナさん。」
メイレンさんを引き連れ、リリアーナの元に行くマンダ
>「メイレン、さん、いるよ。」
どうやら会話が聞こえていたようで自分の後ろにいるメイレンさんを指差す。
>「メイレンさん、きのう、わたし、ねたよ。」
……言葉が足りないのは分かるがこの言い方は少々誤解が生まれそうだ。
27グレイブ ◆e2mxb8LNqk :2009/06/07(日) 00:06:57 0
招き猫広場への道を進む青い髪。
ウェストバッグをつけ、片手には一杯の赤い液体。
血ではないそれは芳醇な香りを醸し出している。
「……朝の一杯は美味いな」
【一杯だけだからね。何杯も飲まれたら困るよ】
【だなー!うん、酒なんてそんな飲むもんじゃねーし!】
確り釘を刺されながらグレイブは赤ワインを飲み干して、ワイングラスを下に落とす。
氷だったそれは落とす過程で水となり、ぱしゃという音を立てて水たまりとなる。
【それにしてもB、今日はやけに上機嫌だね】
「いよいよ『アレ』が出来るしな……ふふ、楽しみだ」
勿論機嫌の理由はそれだけでなく、酒が入ったお陰でもある。

「ネリーは……あそこか。ネリー!」
>「ふわあ……グレイズ、グレイル、グレイブ君、遅いよぉ」
招き猫広場につき、グレイブが真っ先に走り寄ったのは壁際の少女・ネリーのところ。
欠伸を連発し、栗毛の髪を揺らしながら壁にもたれていた。
グレイブが近くに来ると、二つの人形と紙を渡す。
>「はい、これ約束のもの。んじゃあサイン……うん、おっけー。
>炎魔法科及び氷魔法科及び風魔法科所属、二等過程生グレイ・ウルフォードへと品物をお渡ししました。
>一等課程生ネリー・コルファー、サインの受理を確認……」
「よし。……お疲れネリー、無理させて悪かったな」
>「いいよー……なんていったって死霊科のあの人と、人形作りの上手なあの人と、その他沢山の人と作り上げたんだもん。
 3人の特性に合わせて作った、特製のやつだもん……」
話が噛み合わないぐらいに眠いらしい。なんか説明的なのはご都合である。
グレイブは、もらった手のひら大の冷たい人形をバッグに詰めた。

ふと、ネリーはふらりとグレイブの胸に顔を埋めると寝息を立て始めた。
「……よほど眠かったんだな」
眠っている彼女の頭を撫で、起こさないようにそっとおぶる。
【誰かに寮に連れてってもらわないとね】
「ああ、風邪をひかれたらまずい……あいつらの誰かにでも頼むか」

>10-12>14-15>17-19>22-24
少女をおぶったまま、やたら騒がしい集団へと足を進める。
昨日と同じ面子だ。予想通り過ぎて逆に驚くぞ。
【なーんかへっぽこ吸血鬼が死んでる!】
「あいつか……最初から死んでるだろうが」
【あの二輪の事故の被害者みたいだね……可哀想に】
Sだけが同情を示す。

グレイブは吸血鬼から目を離し、焦げた臭いのする方へと向けた。
お馴染みマオと昨日あったクリス、通称殿下のミシェル教諭と見知らぬ天使の幼女。
教師であるミシェルに会釈をし、天使ということで一応幼女にもしておく。
そして顔見知りである二人に挨拶を。
「おはよう、クリスにマオ。朝から何かあったようだが……少し頼みがある。
出来れば、いや絶対に女子で、ムウ大陸に行かない奴は近くにいないか?
こいつが眠ってしまって……お前はこのネリーを知ってるだろ?マオ」
背中からずり落ちかけたネリーを、お姫様抱っこ状態へとシフトさせる。
「このままムウ大陸に連れていけないが、かと言って寮まで送っていくには時間が無い。
置き去りにすれば風邪をひかせてしまう。それで、誰かに部屋まで連れていくよう頼みたいんだがな」
ぐっすりと寝ているネリーの顔を見ながら、少しだけ不安げに言った。
28クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/06/07(日) 00:52:12 0
>22
>「そうだな、せっかくヴァンエレンが自分の身を犠牲にして危険性を
 訴えたんだ。この危険物は今すぐに壊すべきだ。そう思うだろ?」
・・・なんだマオもいたのか。
「って待て、不用意に魔力を注ぐと・・・」
魔動二輪とはその名の通り魔力で動く二輪車である。
つまり、魔力を注ぎ込めば動き出す恐れがあるのだ。

だが、幸いなことに焦げ臭い煙を吹くだけで済んだようだ。
このにおいだと油圧シリンダーの油が焦げたな。
後で点検もするし、その時に詰め替えておくか。(自作物なので壊した責任とかはなさそうである)
>「さてと、引率する教師も来たことだし、そろそろ本格的にムウ大陸探索を開始するか?
 …そういえばグレイブがいないな。あいつにはしっかり稼いでもらわないといけないのに…」
「・・・そんな悠長なことを言ってていいのか?
 こいつは魔力を利用して動く機体なんだぞ。
 この後にまた暴走を始めたらマオにも責任があるからな。」
W型(風の魔力が動力)の機体だったから今動きださなかったが、これがもしT型(雷の魔力が動力)だったら間違いなく動き出していたはずだ。

>24>26
>「誰か覚えていらっしゃる方!代わりにやってちょうだいな!!」
・・・事故騒ぎの間にあっちはゲートを開こうと頑張っていたようだ。
ケオスが向かっていったようだし、もう少しで完了するのだろう。
でもマリオさんに頼めば一発だったんじゃないか?
そう思ってあたりを見回したが、マリオさんを見つけることは出来なかった。
「・・・マリオさんはどうしたんだ?
 来てたらこんな手間はかかっていないと思うんだが・・・」

>27
マリオさんのことを聞いていたらグレイブがこっちに来た。
>「おはよう、クリスにマオ。朝から何かあったようだが……少し頼みがある。
 出来れば、いや絶対に女子で、ムウ大陸に行かない奴は近くにいないか?
 こいつが眠ってしまって……お前はこのネリーを知ってるだろ?マオ」
「ああ、おはよう。
 さすがに大陸に行かない奴は知らないな。
 マオは誰か知っているか?」
ここに来る奴は大陸探検に参加するのが目的のようだし、理由がないといないと思うんだけどな・・・

>「このままムウ大陸に連れていけないが、かと言って寮まで送っていくには時間が無い。
 置き去りにすれば風邪をひかせてしまう。それで、誰かに部屋まで連れていくよう頼みたいんだがな」
・・・確かに、ほっとけば風邪をひきかねないな。
「・・・先生方は誰か送ってくれるような人を知りませんか?」
29アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ :2009/06/07(日) 16:21:29 O
>18-19 >27-28
>「脅しは感心できませんよ、先生。
>私は教員のミシェル・シュスター。一応引率です。よろしく」
「おー、お前がミシェルかー。話はいろいろ聞いてるぞ」
最初はお前誰だと言いたげな顔をしていたアナスタシアだが、ミシェルの名前を聞いて納得した。
一緒にムウ大陸行きを引率する教師として、名前を聞いていたからだ。
「お互いバカな子羊を導くのは大変だけど、これも先生の役目だから仕方ないな。
 ミシェルは神父らしいけど、私は天使だから私の方が偉いんだぞ。
 引率の時はちゃんと私をサポートするよーに」
威張りながら、差し出された手を握り返す。

>「いいんですよ、先生。(中略)
> 彼が体を張って止めてくれなきゃまだまだそこらじゅうを走り回っているところでしたよ。」
「ふーん、テスト機の暴走かー。本当かー?
 実は遅刻しそうだから慌てて暴走してきました、なーんて言うんじゃないだろうなー?」
クリスの言い訳を聞いたアナスタシアは、半目でにやにや笑いながら聞き返した。が。
>「ところで先生方もムウ大陸に向かわれるんですか?
> 実は俺も向かおうと思っていたんです。
> ですから引率よろしくお願いします。」
続くお願いを聞いてご機嫌になる。
基本的におだてられたり、下手に出る相手には弱いのだ。
「クリスはなかなか礼儀正しいなー、偉いぞ。
 その素直さに免じて、暴走行為は無罪放免にしてやろー。
 これからも私の言うことは素直に聞くんだぞ♪」

ミルクが慌ててアナスタシアに走り寄ってきたのは、そんな時だった。
「おー、かわいい妹よ♪そんなに急いでどこへ行くんだ?」
>「ミシェル先生にクリス、うちのアホ姉が迷惑をかけてごめんなさい。
> よーく言って聞かせますんで、許してやってください。
> ほら、行くよアホ姉」
ミルクはアナスタシアを無視してミシェルとクリスに頭を下げ、アナスタシアの腕を引っ張って歩き出す。
その後頭部を、アナスタシアはアリクイのぬいぐるみでぶん殴った。
>「痛ったーい!!なにするんだよアホ姉!」
「お前なー!それがお姉ちゃんに対する口のきき方か!?」
>「アホをアホと呼んでどこが悪いんだよ!だいたい…!!」
「アリクイクラーッシュ!!」
そこまで言ったところで、アリクイのぬいぐるみが今度は脳天を直撃し、ミルクはぶっ倒れた。
「姉より優れた妹なんか存在しないんだぞバーカ♪
 生徒諸君もミルクみたいに、人にアホだなんてバカな事言わないように。
 アナスタシア先生との約束だぞ♪」

>「・・・先生方は誰か送ってくれるような人を知りませんか?」
「んー?その娘を寮まで送っていけばいいのか?
 それなら妹の友達が適任だぞ。
 ユリー!この娘を寮の部屋まで送っていく仕事ができたぞー!」
30にゃんこ先生&ユリ ◆9DoC6dU6XQ :2009/06/07(日) 16:26:32 O
>17-29
> あ、そうだ!ねえ、誰かメイレン様が昨日どこでお休みになられたか知らない?
> 早くお迎えにあがらないと、大変なことになるってレベッカさんが・・・・・・」
>「私はぜんぜん存知無くてよ!」
「今朝の朝刊によると、ケオスがメイレンさんをお持ち帰りしたらしいよ!
 さすがメイレンさん、若い男子が好物なだけはあるね!」
でいりぃ・ふぃじるの記者には当然男子生徒もいる。
ケオスが部屋にメイレンを泊めた事を知るのは、訳もないことだ。

>「おはよ、リリ、アーナさん。」
>「メイレン、さん、いるよ。」
「おっと噂をすればだね!マンダおはよー!
 メイレンさんもおはよー!」
元気よく2人にあいさつするユリ。
だがしかし、次のマンダの言葉はユリの記者魂に火をつけるものだった。
>「メイレンさん、きのう、わたし、ねたよ。」
「なぬー!?メイレンさんは若い男が好物なんじゃなかったの!?
 もしかして、若ければ男でも女でもばっちこーいの両刀使い!?
 昨晩の情報をもっと詳しくプリーズ!!」
ユリはがっしとマンダの両肩を掴んだ。目がマジだ。
> ユリー!この娘を寮の部屋まで送っていく仕事ができたぞー!」
「はいはーい、今行きまーす!
 マンダ、詳しい話はまた今度ねー!」
だがちょうどアナスタシアから呼び出しが入ったので、ユリはマンダの所から移動する。

「おはよー殿下!クリスにマオにヴァンエレンにグレイブもおはよー!
 誰を女子寮まで連れていけばいいの?」
言いながらユリは、スタスタグレイブの所に近づいた。
「お!ネリーじゃん!もしかして、グレイブと朝まで一緒だったの!?
 お姫様だっこまでして隅におけないねー、よっ!この色男!」
グレイブを冷やかしながら、ユリはネリーの体を受け取る。
「わかってるわかってる、みなまで言うな!
 それじゃお姫様は私が責任もって部屋に届けるから!
 ゆっくりムウ大陸の冒険を楽しんできてねー!」
そう言ってユリは、ネリーをお姫様抱っこしたまま寮に向かって歩き出す。
ユリの技術では眠っている人間を落とさず飛ぶのは不可能なので、妥当な判断だろう。

>「う〜んやっぱり私、覚えてませんわ!お〜っほっほっほっほ!!」
>「・・・・・う〜ん違ったみたい」
>>「お主ら何をしておるのじゃ…」
呪文詠唱を失敗するフリージアとギズモの所には、呆れ顔でにゃんこ先生がやってきた。
>>「お主らもムウ大陸に行くんじゃろ?
>> ようやく魔法陣も完成したようじゃし、夜明けも近い。
>> そろそろ招き猫像が押しておる猫車に乗った方が良いのではないか?」
にゃんこ先生がそう言ったとき、招き猫広場に声が響いた。
>「ケオスさんありがとうございました!
> これなら後は、我々ムウ大陸探索隊サポートチームだけで魔法を発動出来そうです!
> お待たせしましたが、ムウ大陸探索隊のメンバーと引率の先生は、猫車に乗り込んでください!
> 夜明けが来たらすぐにムウ大陸への扉を開きます!」
31レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/06/07(日) 18:38:09 O
>17>24>26>30
> 「(前略)そういえば、レベッカさんは今の体で呪文詠唱とかできるの?」
「ちょ、話しかけるな。人が多すぎる。」
レベッカはそう小声で言ったきり何も話さなくなった。
今のレベッカはだれがどう見ても槍そのものである。
その槍がしゃべるのだから、珍しいマジックアイテムか何かと詮索されたくなかった。
ちなみに当のレベッカは、喋れるんなら呪文唱えられるんじゃね?、と気楽に考えていた。
彼女が魔法に使うスペルカードは、今もリリアーナが持っているはずである。

> 「うん、ムウ大陸でがんばってくる。
>  あ、そうだ!ねえ、誰かメイレン様が昨日どこでお休みになられたか知らない?
>  早くお迎えにあがらないと、大変なことになるってレベッカさんが・・・・・・」
とリリアーナ。
> 「私はぜんぜん存知無くてよ!」
とフリージア。
「(威張るなっつーの。)」
と内心思うレベッカ。
> >「おはよ、リリ、アーナさん。」
マンダである。見ると彼女の後ろにメイレンがいた。
> >「メイレンさん、きのう、わたし、ねたよ。」
> 「なぬー!?メイレンさんは若い男が好物なんじゃなかったの!?
>  もしかして、若ければ男でも女でもばっちこーいの両刀使い!?
>  昨晩の情報をもっと詳しくプリーズ!!」
>>「………ん。」
「(あれ?なんかやけにババァ、元気がねーな?)」
メイレンの顔はうつろで、ユリに取材をされてもあいまいにうなずくだけだった。
実は、ケオスの部屋で目を覚まし、朝食を食べている間も、ずっとこの調子だったのだ。

> >「ケオスさんありがとうございました!
> > これなら後は、我々ムウ大陸探索隊サポートチームだけで魔法を発動出来そうです!
> > お待たせしましたが、ムウ大陸探索隊のメンバーと引率の先生は、猫車に乗り込んでください!
> > 夜明けが来たらすぐにムウ大陸への扉を開きます!」
「(あー、やっぱりブルースは来ねぇのか…)」
レベッカは周りを見まわしたが、そこにブルースの姿はなかった。
今回のムー大陸探索には参加しないつもりなのだろうか?
「(まぁ、来ても来なくてもいいって言っちまったもんなぁ。
 それに、今はあいつの顔を見ない方が、俺としては気が楽だしな。)」
32マリオ ◆9DoC6dU6XQ :2009/06/08(月) 02:55:50 O
>28
「オーウ!私はここデース!」
クリスたちの近くに、ぴょんぴょんと小人が飛び跳ねながら近づいてきた。
驚いたことに、それは服まで小さくなったマリオだ。
「スミマセーン、どうやら力を使いすぎて縮んでしまったようデース。
 私の一族はキノコの力を使って大きい姿になるので、普段はこの姿なのデース。
 魔法は使えないので呪文の手伝いはできないのデースが、他のお手伝いなら…」
>「マリオさん!鉄化の後遺症がどう出るのかわかりませんから、まだ安静にしていてください!」
「オーウソーリー、スミマセーン!」
怒る白衣の生徒に謝ってから、マリオはクリスたちの方を向く。
「何もできまセーンが、みなさんの冒険の無事を祈っていマース。
 決して無理をせずに、危ないと思ったらすぐ戻ってきてくだサーイ。
 それが冒険家の長生きする秘訣デース」
マリオはそう言って頭を下げると、またぴょんぴょんと白衣の生徒の方に戻っていった。
33アイシャ ◆tHMocp7oHg :2009/06/08(月) 05:11:56 0
猫車の最後部窓際の席から不機嫌そうに外の様子を眺めている彼女
左手には朝食としてもってきたチーズバーガーの入った紙袋を持ち、右手には自分の背丈ほどある箒ではなく
箒型の魔銃を携えている。
彼女の名はアイシャ、悪魔の母と人間の父の間に生まれた娘である。
本来ならば、自分もあの中でやんやとしているのであるが、何故先に乗り込み不機嫌になっているのかというと
【やれやれ、厄介な奴が2人も来てしまったな】
「あいつだけならまだしも、なんで天使までくんのさ、意味わかんないし」
そうよりによって、悪魔の天敵、天使と神父が来てしまったからだ。
姿無き無駄にダンディな声にそう返し、アイシャは変わらず不機嫌そうに朝食をパクつく
ちなみに、この声の主の名はウェザー・リポート通称ウェザー、とある事情で幼少の頃からアイシャと行動を共にしている
低級の悪魔で、元から姿形は無いのである。
【1つ誤りがあるぞ。この姿は『元』からではないぞ】
そういう事情は後々明かして欲しいというか、ナレーションにツッコミをいれないで欲しいのである。
「誰に話してんのさ」
【気にすることではない、ほんの些細なことだ】
>15>17
興奮したユリは事故現場を激写している。
新聞記事にするようだ。
ははは こやつめ!
ヴァンエレンを心配してくれている少ない人物であるリリアーナに治療にあたる。

>19>22
>「・・・なんだ、ヴァンエレンか。」
それはひどいぞクリス。
>「なんでお前はいつもいつも『やられちゃう』側なんだ……」
「面目ない。
 なんで私はこんな目にあうんだろう」
途中でやってきた飼い主のマオにかろうじて返答する。
まあ災難だとあきらめな。
おそらくムゥ大陸でなにかあったときのために用意していたであろう、血の入ったボトルをマオは取り出した。
もったいないがこれのほうが治療や魔法よりも治りが早いので出し惜しみはしないらしい。
そのおかげでみるみる回復していくヴァンエレン。

>「いいんですよ、先生。
>騒ぎを起こしたのは事実ですし。
>えっと、俺は魔工科のクリスです。
>テスト機が少し暴走してしまって・・・
>彼が体を張って止めてくれなきゃまだまだそこらじゅうを走り回っているところでしたよ。」
そういうことならば仕方ないね。
もしもヴァンエレンがいなかったら暴走バイクはほかの生徒たちに被害がいっていたかもしれない。
ありがとうヴァンエレン!さようならヴァンエレン!
君のことは決して忘れない。
「ひどい…」
黙れ小僧。

クリスのバイク・・・もとい魔導二輪はマオが電気を流したことによってぶっ壊れました。
責任はクリスさんにあるのでがんばって博物館の人に説明してくださいね。
>「さてと、引率する教師も来たことだし、そろそろ本格的にムウ大陸探索を開始するか?
>…そういえばグレイブがいないな。あいつにはしっかり稼いでもらわないといけないのに…」
マオは昨日の屋台での事件のことでグレイたちを奴隷のように使う考えは変わらないようだ。
>27>30
>「このままムウ大陸に連れていけないが、かと言って寮まで送っていくには時間が無い。
>置き去りにすれば風邪をひかせてしまう。それで、誰かに部屋まで連れていくよう頼みたいんだがな」
「む?さすが狼。
 手がはやいね」
女の子をお姫様だっこしている人狼をみてむふふと妖しい笑いを浮かべる吸血鬼。
「そういえばさっきユリがムゥには行かないって言ってたね」
>「おはよー殿下!クリスにマオにヴァンエレンにグレイブもおはよー!
>誰を女子寮まで連れていけばいいの?」
噂をすればユリは必ず来る。
風評通りの出現の仕方に吸血鬼も感服するばかり。
>「わかってるわかってる、みなまで言うな!
>それじゃお姫様は私が責任もって部屋に届けるから!
>ゆっくりムウ大陸の冒険を楽しんできてねー!」
グレイがお姫様だっこで運んできた少女はやはりユリが引き受けてくれるそうだ。

>24
>「誰か覚えていらっしゃる方!代わりにやってちょうだいな!!」
「ごめんなさい。
 私は力になれないよ」
ほんと使えないダメな奴だなお前は。

>>「お主らもムウ大陸に行くんじゃろ?
>> ようやく魔法陣も完成したようじゃし、夜明けも近い。
>> そろそろ招き猫像が押しておる猫車に乗った方が良いのではないか?」
「あぁ…もう行く時間か。
 大丈夫かな〜?
 嫌な予感しかしないよ」
>「ケオスさんありがとうございました!
> これなら後は、我々ムウ大陸探索隊サポートチームだけで魔法を発動出来そうです!
> お待たせしましたが、ムウ大陸探索隊のメンバーと引率の先生は、猫車に乗り込んでください!
> 夜明けが来たらすぐにムウ大陸への扉を開きます!」
またフラグを立てているとは知らず、ヴァンエレンは不安げになりながらも猫車に乗り込む。
ムゥへの道を開く呪文のほうはケオスがばっちり覚えていたのでなんとかなるそうです。
さてさてムゥ大陸ではどんな出来事が待っているのやら?
36ミシェル ◆qNkdVyM6PE :2009/06/08(月) 18:35:16 O
>>29 >>33

>「お互いバカな子羊を導くのは大変だけど、これも先生の役目だから仕方ないな。
ミシェルは神父らしいけど、私は天使だから私の方が偉いんだぞ。
引率の時はちゃんと私をサポートするよーに」
「天使様なら人の子を導き護るのが使命でしょう?
他力本願はよろしくないですよ」
やんわりと甘えてるんじゃねぇ。と言い放ち、柔らかい表情で事故った生徒を見る。
が、彼は彼でお友達と仲良くしているのでノータッチ。
そもそも、不死の怪物にぶつかった程度で厳罰など厳しすぎる。

手持ち無沙汰になったところで、猫先生に促されて猫車にヒョイと乗り込む。
ミシェルはそこで、一応持ち物のチェックをしておくことにした。
白い外套の中に黒くてやや丈の長い詰め襟を着込み、ロザリオ、ポケット聖書、少し細工をしたナイフを持っている。
(チクショー、飯くらい持ってくるだったな)
彼は今気づいたが、後ろの方に人がいた。
席は後ろから詰めるのがマナーだろう。と少女の横に座る。
少し間をおいて、ミシェルは苦笑がてら口を開く。
「私が苦手ですか?それとも辛気くさい聖職者が嫌いですか?」
らしくない自虐ネタだ。しかし彼はまだ喋りたそうにしている。
まだ完全に目が醒めていない。向こうに着くまでに目を醒ましておきたいという意図がある。
37リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/06/08(月) 21:34:51 0
>「なんでお前はいつもいつも『やられちゃう』側なんだ……」
「あっ、マオマオ大変なの、実はね・・・・・」
>「なんでムウ大陸に入る前からこれを使っているんだ全く……」
マオは、強引にヴァンエレンの口を開かせボトルを突っ込みガブガブと血を飲ませた。
「あっ、そうか!マオマオ頭いい!」
吸血鬼の怪我はすぐに全快するだろう。
「もしかしてそのボトルの血液、マオマオの?ふ〜ん?」
リリアーナは後始末をしながら、ちゃーんと分かってるわよとばかりにニコニコしている。
「やっぱり愛よね、愛」

「で、さっきの話なんだけど・・・」
>「私はぜんぜん存知無くてよ!」
>「今朝の朝刊によると、ケオスがメイレンさんをお持ち帰りしたらしいよ!
> さすがメイレンさん、若い男子が好物なだけはあるね!」
「な、なんですって――――!!!!!!!!!」
リリアーナはムンクの叫びのような顔で絶叫した。
「どどどどどどうしよう、このままじゃ大変なことに」
>「おはよ、リリ、アーナさん。」
「・・・・・・・・・ほえ?マンダ?」
>「メイレン、さん、いるよ。」
リリアーナはへなへなとその場に座り込んだ。
「よ、良かった〜。ケオスさん元気そうだ〜!おはようございます、メイレン様!」
>「メイレンさん、きのう、わたし、ねたよ。」
>「なぬー!?メイレンさんは若い男が好物なんじゃなかったの!? (略)
 昨晩の情報をもっと詳しくプリーズ!!」
ユリはマンダにインタビューしたがっていたが、見知らぬ女の子に呼ばれて行ってしまった。
「ねえ、レベッカさん、メイレン様、なんか元気無くない?――――あ、間違えた。
 マンダ、夕べ、メイレン様と何かあった?」
リリアーナはレベッカにそういったつもりだったが、声をかけるなと言われていたので
あわててマンダへ話を振ることにした。
「それとその・・・・・・今朝、何か変わったことは無かった?
 男子寮で騒ぎが起こったとか、だ、誰か神隠しにあったとか・・・・・・・ははは」
マンダの反応を見る限り、昨日メイレンは自重したようだ。
38リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/06/08(月) 21:36:40 0
ヴァンエレンは元気になり、ユリは他のメンバー達と話していた。
一方のフリージアは、ムウ大陸へ行くための呪文を思い出している。
>「・・・・・違うみたいね。イア! イア! ハスター! クフアヤク ブルグトム ブグトラグルン ブルグトム
> アイ! アイ! ハスター!」
リリアーナも呪文を唱えながら踊った。
>「駄目だよ!それ唱えるとムーより危険なあそこにつながっちゃうよ!!」
「え?ダメなの?」
リリアーナは慌てて踊るのをやめた。
>「う〜んやっぱり私、覚えてませんわ!お〜っほっほっほっほ!!」
「実は私もなの。あはははは」
リリアーナも頭をかきながら盛大に笑った。

>「しょうがないなあお母さんは・・・じゃあ僕が」
>地面に魔法陣を書き呪文を唱えるギズモ
>「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり!」
「えっ、ギズモ魔法使えたんだ!」
リリアーナはわくわくしながら魔方陣を見ている。
だが。
「うわっ、ギズモが消えた?!フリージア、ギズモが消えちゃったよ!?」
>「・・・・・う〜ん違ったみたい」
数秒後に姿を消し、煙とともに魔方陣の中から現れるギズモ
「あーびっくりした。でもギズモ、これ、結構便利ね。何かに使えるかもよ?
 だって魔法陣のそばで誰かが今の呪文使ったら、ギズモが瞬間移動できるって事でしょ?」
フリージアが他のメンバーに呪文協力を求めている横で、リリアーナはそんな提案をした。

皆は見送りにきたマリオと別れを惜しんだ。
「そっかー。マリオさん小人だったんだ。今度、キノコの国のお話も聞かせてね!」
リリアーナは小人になったマリオに多少驚いたものの、それ以降はまったく普通だった。
「そう言えばロウさん来てないね。調子悪いのかな?
 マリオさんも身体ちゃんと休めててね。お土産話、期待しててね〜」
リリアーナはターロンの話題には触れず、当り障りのない会話にとどめた。

リリアーナは女の子を負ぶっているグレイブを見た。
彼が女の子を大事そうにおろしているのを見て、知らずため息をつく。
マオの横にはヴァンエレン、マンダもケオスの姿を目でじっと追っている。
「皆いいなあ・・・・・」
リリアーナは周囲を見渡した。
やはりロウは来ていない。もう一人の待ち人も。
「来てないね。もしまた会ったら、思いっきりとっちめるつもりだったのに」
だが、ムウ大陸へは来ても来なくてもいいと云ったのは自分なのだから仕方が無い。

「あれ?ねえミルク、あの小さい女の子誰?初等部の生徒さん?」
ミルクやアナスタシアの話を半分も聞いていなかったリリアーナは、空気を読まない発言をした。
「ええっ、この方がミルクのお姉さんなの?!おまけに天使?!」
周りから事情を説明してもらったリリアーナは仰天した。
「天使様ってどんなことが出来るんですか?!
 もしかして、死人を生き返らせたりとかも出来るんですか!?」
もし出来るものなら、ミルクがとっくにお願いしている・・・という事までは考えが至ってないようだ。
39リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/06/08(月) 21:40:48 0
猫車にのりこんだリリアーナは、アイシャの姿を見つけて破顔した。
「アイシャさん!来てくれたんだ!
 昨日、急に姿が見えなくなったからちょっと気になってたんだ」
そのアイシャの隣にミシェルが座った。
リリアーナははらはらしたが、リリアーナが口出しする問題ではない。
それとなく注意しながらも、リリアーナはメイレンに声をかけた。
「メイレン様、ご一緒してもよろしいですか?」
と言いながら、リリアーナは二人がけの椅子には座らず、付属の補助席に腰掛けた。
「昨日は本当にありがとうございました。
 ケオスさんのお部屋で過ごしたとの事ですが、もしかしておなかが空いていらっしゃるのでは?
 いろいろ持ってきたんで、もし(人間以外で)お口に合うものがあれば・・・・・」
リリアーナは肩に担いでいた大きな袋を下ろした。
袋の中にはぎっしり食べものや飲み物が詰まっている。
「朝ご飯まだの方も、よろしかったらどうぞ」

猫車が動き出す中、リリアーナは皆にも食料を勧めた。
40メイレン ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/06/09(火) 19:13:11 O
>39
> 「メイレン様、ご一緒してもよろしいですか?」
> と言いながら、リリアーナは二人がけの椅子には座らず、付属の補助席に腰掛けた。
> 「昨日は本当にありがとうございました。
>  ケオスさんのお部屋で過ごしたとの事ですが、もしかしておなかが空いていらっしゃるのでは?
>  いろいろ持ってきたんで、もし(人間以外で)お口に合うものがあれば・・・・・」
メイレンは、袋の中身を見る事も無く、はあとため息をついた。
「そりゃね。私だって気の毒だと思ったことがないわけじゃないのよ。」
メイレンは唐突にそう言ったが、リリアーナからすれば意味不明である。
「でもね、生きるためなんだから仕方が無いじゃない。
 昔は妖怪が人間を食べるのが当たり前だったし、
 人間もそれを承知で罪人を生贄にさしだしたりしてくれたわ。
 でも今じゃ、人間を食べるなんて野蛮だとか、私のことをオバンとか…
 今の価値観で、昔の常識を責めるなんて不公平だわ。
 メイファでさえ、『人間を食べるなんて信じられない、あんなに賢い生き物なのに!』
 なんて私を軽蔑した目で見るのよ。あんまりだわ。
 私はなにも人間を食いつくそうなんて思ってないの。
 月に一人か二人さらったら、それ以上人間を傷つけようなんて考えないわ。
 それなのに人間達はそれを許さない。自分達は一ヶ月で200人も数を増やすくせに…
 もしも今人間を食べる妖怪がいなくなったら、大陸は人間で溢れてしまうわ。
 そのうち、夫婦の間の子は一人までなんていう政策もでるかもしれない。
 そもそも動物は…」
聞かされるリリアーナはたまったものではない。要するに愚痴である。
はっきり言えば、メイレンは欲求不満なのだ。
彼女の故郷であるソウ州と比べ、ここはだんとつに人間(それも若い男)が多い。
ところが、メイレンは彼らに決して手をつけれていないのだ。
鬱を通り越して、とうとうやさぐれてしまっているのである。
「そもそも私をババア呼ばわりするなんて、ありえないわ。
 確かにもうすぐ3千歳だけど、女の子は3千歳からが一番魅力的だってわかってない男が多すぎるのよ。
 子供が3人もいてこれだけのスタイル…」
メイレンはその後もえんえんと愚痴をこぼしつづけた。
>>「(うぜーな。)」
レベッカはその気持ちをテレパシーでメイレンに伝えられたら、どれだけ素晴らしいだろうと思った。

猫車が発車する。ブルースはもう来ない。
レベッカは気持ちの整理をつけようとしていたが、できなかった。
きっとブルースもそうなのだろう。ブルースが、自分と一緒にいたいと思っているのは本当なのだろう。
しかし、ブルースはあまりにも反妖教育にひたりすぎて生きてきた。
頭では何が正しいかわかっていても、気持ちを整理することができないのだろう。
レベッカは、せめてブルースが人間の女性との間に子供を授かっても、
その子供に、人間の愛を理解できる妖怪が、自分の隣にずっと居たことを伝えてほしいと願った。

この時、レベッカはブルースがストーカーであることをすっかり忘れていたのである。
41マオ ◆Aaq2kk.SpM :2009/06/09(火) 23:19:31 0
>28
>「・・・そんな悠長なことを言ってていいのか?
>こいつは魔力を利用して動く機体なんだぞ。
>この後にまた暴走を始めたらマオにも責任があるからな。」
「………ま、まあ僕のようなエリートだったら、
 暴走させずにショートさせることなど造作もないのさ」
冷や汗が流れながらも強がりを僕は見せる。
とりあえず今後はあういう複雑そうなものにはむやみやたらに手を出さないようにしよう。

>27
その後、今一度荷物の確認をしているとようやくグレイブの姿が見える。
逃げたかと疑い始めていたがきちんと働くようだ。
しかし、あの万年しかめっ面とは思えない上機嫌ぶりだがなんかあったのか。
>「おはよう、クリスにマオ。朝から何かあったようだが……少し頼みがある。
正直この言葉に驚きを隠せなかった。まさか、グレイルやグレイズならまだしも、
グレイブがこの僕に頼みごとをするだなんて……しかも何やら女を背負っているし。
>出来れば、いや絶対に女子で、ムウ大陸に行かない奴は近くにいないか?
>こいつが眠ってしまって……お前はこのネリーを知ってるだろ?マオ」
「この僕に友達や何かを頼める知り合いがいると思っているのか?
 自慢じゃないが僕はここに来たときから他人を蹴落としながらここまできた。
 それになんで僕がお前の頼みなど……僕はお前が大嫌いだ。」
しかしネリー……どっかで聞いたことがあるような……ネリー……あっ!
「もしかしてあの15歳の一等過程?こいつが!?」
僕は驚きを隠せなかった……こんな警戒心0で
馬鹿グレイブの背中で寝ている奴が一等過程など……
>「わかってるわかってる、みなまで言うな!
>それじゃお姫様は私が責任もって部屋に届けるから!
>ゆっくりムウ大陸の冒険を楽しんできてねー!」
「なんで……あんなのが僕よりも上なんて!?」
ユリがネリーを連れて行き、ケオスの協力によりムー大陸への扉もなんとかなるとのことで、
行く人間は全員猫車に乗り込むとなったときも僕は一人認められずにいた。

>35>38>40
しかしいつまでも引きずっていては始らない。
「よし、ヴァン行くぞ。こうなったらムウ大陸でお宝をゲットだ!」
不安そうにしているヴァンエレンを引っ張り猫車に乗り込む。
適当に開いている二人席を見つけて座ることにした。
>「朝ご飯まだの方も、よろしかったらどうぞ」
「そういえばヴァンは朝食べたのか?食べておかないと持たないぞ。
 思った以上に遺跡探索とかは体力を消費するからな」
ヴァンエレンにそう言いながら袋の中を物色しバナナを一本持っていく。
>「そもそも私をババア呼ばわりするなんて、ありえないわ。
>確かにもうすぐ3千歳だけど、女の子は3千歳からが一番魅力的だってわかってない男が多すぎるのよ。
>子供が3人もいてこれだけのスタイル…」
バナナを口にしているとずうっと愚痴をこぼし続けるメイレンが視界に入る。
そんなメイレンを冷めた目で見つめながら心底「歳を取ってもこうはなりたくない」と思った。

猫車がゆっくりと発車し、しばし別れるであろう学び舎を見つめる。
まあ別にそんなに大袈裟な旅でもないだろうし特に感慨はないんだが……
「……そういやヴァン、お前って学園から離れていいのか?
 そもそもお前ってこの学園から離れられなくなってるんだよな?
 一応ムウ大陸って学園内ではないだろ?そこのところどうなんだ?」
42クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/06/10(水) 01:59:45 0
>29-30
>「んー?その娘を寮まで送っていけばいいのか?
 それなら妹の友達が適任だぞ。
 ユリー!この娘を寮の部屋まで送っていく仕事ができたぞー!」
なんとなく聞いてみたらユリが空いていたらしい。
・・・普段取材やらで首を突っ込んでくるはずなのだが、今回は違うようだ。
たぶん何かしらの理由があるのだろう。

ユリに軽く挨拶を返した後、ネリーを運ぶ話が簡単に進んでいった。
マオが何かショックを受けているようだが、気にしないでおこう。

>32
マリオさんについて聞くと、本人らしき声が聞こえてきた。
>「オーウ!私はここデース!」
声の聞こえた方向を見ると、小人が飛び跳ねながら近付いてきた。
・・・よく見るとマリオさんにすごくそっくりである。
>「スミマセーン、どうやら力を使いすぎて縮んでしまったようデース。
 私の一族はキノコの力を使って大きい姿になるので、普段はこの姿なのデース。
 魔法は使えないので呪文の手伝いはできないのデースが、他のお手伝いなら…」
・・・というか本人だったのか。
キノコで大きくなれる一族とはまた珍しいな。
>「マリオさん!鉄化の後遺症がどう出るのかわかりませんから、まだ安静にしていてください!」
>「オーウソーリー、スミマセーン!」
・・・鉄化ってなんだよ。
俺の知らない間に何かあったのか?

>「何もできまセーンが、みなさんの冒険の無事を祈っていマース。
 決して無理をせずに、危ないと思ったらすぐ戻ってきてくだサーイ。
 それが冒険家の長生きする秘訣デース」
マリオさんはそういうと、白衣の生徒のほうへ飛び跳ねながら戻って行った。


>40
出発の準備もほぼ完了したようなので猫車に乗り込むと、そこにはすでに何人か乗り込んでいた。
まだ夜が明ける頃なので足りない分寝れるように場所でも確保しておくか。
と思っていたらメイレンの愚痴が聞こえてきた。
>「そりゃね。私だって気の毒だと思ったことがないわけじゃないのよ。」
>「でもね、生きるためなんだから仕方が無いじゃない。
 (中略)
 そもそも動物は…」
・・・メイレンが近くにいるときは絶対に寝ないようにしよう。
言ってることはもっともなんだが、身の危険に関わるからな。


・・・どうやら猫車が出発したらしい。
通り抜けている空間が少々不安定のようだな。
俺はクロウのおかげで慣れてはいるが、時空酔いする奴は出ないよな?
43アイシャ ◆tHMocp7oHg :2009/06/10(水) 15:07:00 O
「おはよう、リリっち
 あの後、ちょっと来賓で来てた国の人に呼ばれてさ
 これ渡されにいってたの」
リリアーナに理由を告げると、一枚の紙を渡す
それは指名手配書でそこにはターロンの名と写真が写されてた
「お国柄、こういう奴にはうるさくてさ

 大事になる前に捕まえてくれってさ」
さらりとそんな事を言ってみせた次の瞬間
アイシャの表情はまた曇った
ミシェルが隣に座ったからだ。
「そう思うならさっさと別の席に移れば?
 それともワザとここに座ってそんなこと言ってるなら、そんな悪趣味なとこも大嫌い」
話しかけてきたミシェルにそう冷たく返し、次のチーズバーガーを頬張る。
44リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/06/10(水) 21:47:03 0
>43
アイシャはあの後、来賓に呼ばれてターロンの指名手配写真を渡されたらしい。
>「お国柄、こういう奴にはうるさくてさ
> 大事になる前に捕まえてくれってさ」
「アイシャさんもいろいろ大変なのね〜。
 でも、これじゃターロンって妖怪の顔が良く分かんないよ〜」
リリアーナは写真を傾けたり光にすかしたりしているが、やっぱり顔立ちは良く分からなかった。
「皆、アイシャさんからターロンの手配書もらったよ。
 今からまわすから、一応目を通しておいてね〜」

メイレンはリリアーナの持ってきた食料には目もくれなかった。
(ちなみにリリアーナが補助席に座ったのは、メイレンが人並み以上に大柄だったのと、
 食料の詰まった袋をメイレンの隣に置くスペースが必要だったからだ)

>「そりゃね。私だって気の毒だと思ったことがないわけじゃないのよ。」
メイレンは、堰を切ったように話し出した。
リリアーナは最初驚いた顔をしていたが、すぐに神妙な顔で彼女の話に耳を傾けた。
(話を聞いてしまったクリスは少々居心地が悪そうだったが)
仲間が食料を取りに来ても、袋の口を大きく開ける以外の反応は返せなかったのはそういうわけだ。

「メイレン様はもうじき三千歳なのですか?とてもそんな風には見えないです。
 とってもお若いし、誠実だと思います。
 ―――― 皆を食べないよう堪えてくださって、心から感謝しています」
リリアーナは本心からそう言った。
人間を食べないと生きていけないのか、とか、自分も人間だから、人は食べないで欲しいとか、
そんな思いが頭の中をぐるぐる回っていたが、リリアーナは何も言えなかった。
ぎりぎりの状態で耐えている妖怪に、追い討ちをかけるようなものだと思ったからだ。
だからリリアーナは、別の話をして気を逸らしてもらうことにした。
「メイレン様はとってもお若いと思います。三千歳だなんてとても信じられません。
 三人もお子さんがいらっしゃるようにだって見えません」
リリアーナは力説した。
「それにしても、やっぱり時間の感覚がぜんぜん違いますね。
 ・・・・・・・そういえば、天皇后・・・様が活躍なさったのも、今から140年ほど前の話でしたっけ。
 お子様であるメイリンさん達も、やっぱり同じくらいご長命なのですか?」
リリアーナは、異種族間の恋愛成就が、思いのほか難しいことを改めて気づかされた。
だがそれはレベッカだけでなく、ヴァンエレンやマンダ、
(ちょっと意味合いが違うが)ギズモ達にも等しく当てはまる問題なのだが。
「人と妖怪が惹かれあうことって、今までに無かったんでしょうか?」

>43
・・・・・・後部座席から立ち上ってくるオーラが怖い。
アイシャはチーズバーガーを頬張っているが、空気的には最悪である。
「あ、あの〜。アイシャさん、チーズバーガーばっかり食べてると喉が乾かない?
 良かったらお茶、飲まない?そうしよう、そうしよう。――――くらえ『ホット!』」
リリアーナは、唯一使える「熱湯が出る魔法」を使ってアイシャとミシェルに紅茶を入れた。
「どうぞ、ティーバックで悪いけど。熱いから気をつけてね〜」
45リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/06/10(水) 21:47:59 0
>42
猫車は発車した。
窓の外の景色はぐねぐねとぼやけていて、今どの辺りを走っているのかさっぱり分からない。
そもそも窓の外は、フィジルなのかは分かったものではないが。
「な、なんか揺れますねメイレン様。――――キャッ?!」
がたん!と猫車が飛び跳ねた。
衝撃で、リリアーナはメイレンやひじ掛けに嫌というほど身体をぶつけてしまった。
「いった〜!!・・・ご、ごめんなさい。大丈夫でしたか?」
リリアーナは持っていた槍が折れてないことにほっとしたようだ。
「それにしても、いったい何がどうなって」
リリアーナのつぶやきをかき消すように、ビー!ビー!とけたたましいアラーム音が鳴り始める。
「何?何なのよこの音は?!」
【外部からの衝撃により、緊急脱出装置が作動しました。
  転移装置作動に伴い、中の皆様方は速やかに待避してください。くりかえします・・・・・・】
「ええ―――――――― っ?!
ちょっとニャンコ先生?!これはいったいどういう・・・・・・キャッ!!」
再び猫車が大きく揺れた。
何かの作動御打ち合わせの上とともに、中に乗っていた乗客の身体が淡く輝き始める。
「そんな・・・・まさか!飛ばされるの?ちょ、ちょっと待ってえええええ!!!」
カッとまばゆい光に包まれ、それきりリリアーナは何もわからなくなってしまった。

「あいたたた・・・・・・・・・・もう、いったい何なのよ〜?!」
リリアーナは痛むお尻を摩りながら、ようやく起き上がった。
ここはどこなのか良く分からないが、多分ムウ大陸にたどり着いたのだろう。
そう思いたい。

そして周りを見渡し、絶句する。
「・・・・・・・・・・・・あれ?えっと・・・ここ、ムウ大陸で良いんだよね?」
あたりには天辺が見えないような巨木や、森のような草が生い茂っている。
洗練された遺跡を想像していたリリアーナは言葉を失うしかなかった。
これではまるで、自分が小人になってしまったようではないか。
「そうだ、皆はっ?!」
リリアーナは慌てて周りを見渡した。
今のところ人影は見当たらない。
「おーい、みんなー。どこよ〜!無事だったら返事して〜!!」
46フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/06/11(木) 07:28:30 P
>31>45
>「 そろそろ招き猫像が押しておる猫車に乗った方が良いのではないか?」
>「 お待たせしましたが、ムウ大陸探索隊のメンバーと引率の先生は、猫車に乗り込んでください!
> 夜明けが来たらすぐにムウ大陸への扉を開きます!」

「と・・・言うわけで猫車に乗ったわけだけど・・・・暇ですわね」
何にもやることが無くて暇なフリージアさん
「とりあえず到着するまで寝てれば?」
と責任感0のギズモ

うとうとし始めていたフリージアさんだったが・・・・
ビー!ビー!ビー!
>「何?何なのよこの音は?!」
「な、何ですの?敵襲!?」
あっと驚くフリージア!!
>【外部からの衝撃により、緊急脱出装置が作動しました。
  転移装置作動に伴い、中の皆様方は速やかに待避してください。くりかえします・・・・・・】
>「ええ―――――――― っ?!
  ちょっとニャンコ先生?!これはいったいどういう・・・・・・キャッ!!」
「ちょっと!お待ちなさいな!いったい何が起こっているというの!!」
混乱混乱大混乱なフリージアさん
>「そんな・・・・まさか!飛ばされるの?ちょ、ちょっと待ってえええええ!!!」
「飛ぶってどこにですのぉぉぉぉぉ!?」


光に包まれどこかに飛ばされたらしいフリージアさん
>「おーい、みんなー。どこよ〜!無事だったら返事して〜!!」
どっからともかくリリアーナの声が聞こえてくるがこっからでは見えない
「ギズモちゃん居ますの?」
とりあえずギズモの安否を気遣うフリージアさん
「 僕はここに居るよ」
と頭の上から声がする
フリージアさんが上を見てみるとなんだか木にギズモが引っかていた
「早く降りていらっしゃいな!」
はたしてほかのメンバーは何処にいるのだろうか?

「とりあえずリリアーナさんの声がしたほうへ歩いてみようかしら?」
フリージアはそう決めると・・・・
「ギズモちゃん行きますわよ!!」
とギズモに先を急がせるのであった
47ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2009/06/11(木) 17:31:34 O
>38-40 >44
「いつつつ……くっそー、アホ姉の奴思いっきり殴りやがって…」
痛む頭を押さえて立ち上がると、どうやら数瞬意識がぶっ飛んでいたご様子。
そりゃあたしもアホ姉アホ姉言ったけど、元はそっちが悪いのにそんなに強く殴るか普通。
ああぁ、早くもムウ大陸探索の先が思いやられるなぁ…

>「あれ?ねえミルク、あの小さい女の子誰?初等部の生徒さん?」
「そう見えるだろうけど、違うよ。
 子供に見えるのは人間やめて天使やってるからで、実年齢は19歳。
 あれでも教育実習生として学園にやってきた、あたしのお姉ちゃんです」
さすがに『自慢の』なんて恥ずかしくて呼べませんが。
>「ええっ、この方がミルクのお姉さんなの?!おまけに天使?!」
天使と聞いた人がよくするように、リリアーナも驚いてアホ姉の所にすっ飛んでいく。
>「天使様ってどんなことが出来るんですか?!
> もしかして、死人を生き返らせたりとかも出来るんですか!?」
>>「お前なー、バカか?天使がそんな事出来るわけないだろ。
>> 天使っていうのはなー、神様の意志を代弁し代行するのが仕事なんだ。
>> お願いがあるなら、普段から善行を積んで、神様に直接するように。以上♪」
…さすがに信仰ブレイカー様は言うことが違う。
仮にも神の代弁者が、迷える子羊をバカ呼ばわりとかありえんだろ普通。

>>「それよりリリアーナだったっけな、私はお前の持ってる杖と槍に興味があるんだ。
>> ちょっと私が調べてやるから貸してみろ」
げげ!杖はともかく槍はマズい!
今はレベッカもおとなしいけど、神経逆なでするような事言い出したら大変だぞ!
「まーまーアナ姉、そんなの後でいくらでも調べられるからさ!
 今は猫車に乗ろう猫車!放送もあったし、引率の先生は早く乗らないと!ね!」
>>「そだな、さすが我が妹はよく気が利くなー。
>> ご褒美に後でジュースをおごってやるぞ♪」
ほっ…なんとかごまかせたか……
お姉ちゃんがアホ…じゃなくて単純で良かった…

>「朝ご飯まだの方も、よろしかったらどうぞ」
>>「じゃあ私がもらうぞー。
>> お!美味しいじゃないかー!賢い生徒を持てて先生嬉しいぞ♪」
車に乗り込むと、リリアーナが食べ物や飲み物の詰まった袋を取り出した。
そして遠慮なく袋に手を突っ込み、フルーツをもぐもぐ食べ出すアホ姉。
「それは朝ご飯食べなかった人用なんだから自重しなよ」と言っても。
>>「この桃美味しいなー!もう一つ食べるぞ」
聞いちゃいねえし、保母さんになったような気分…

袋持ってるリリアーナはリリアーナで、えんえんメイレンさんの愚痴を聞かされてる。
最初の頃は、『なんだそれなら罪人を食べればいいじゃないか、私が許すぞ』とか。
『それはしつけが悪いぞー、うちの修道院でおばんなんて言ったら、命にかかわるぞ』とか。
ハラハラものの合いの手を入れていたアホ姉も、飽きてぐっすりお休み中です。
あたしも迂闊に口を挟めないので聞いてるだけだけど、隣で聞かされてるリリアーナは大変だろうな…
48仲良し姉妹 ◆9DoC6dU6XQ :2009/06/11(木) 17:32:55 O
>45
その後、猫車は特に問題もなく無事に動き出した。
ユリから聞いた話だと、外では音楽が鳴ったり扉が開いたりあるはずなんだけど。
どういう仕組みか車の中からは外がよく見えないし聞こえない。
落ち着けていいんだけど、外がどうなってるか見たかったんだけどなぁ。
しかたない、あきらめるか。
そう思った瞬間、衝撃が車に走って猫車は大きく揺れた。
続けて流れ出すのはアラーム音と警告の言葉。
>【外部からの衝撃により、緊急脱出装置が作動しました。(略)
「ななななな…なんだこりゃ!?」
>>「んー?どうしたミルク、うるさいぞー」
眠っていたアホ姉も、目をこすりながらもぞもぞ起き出してきた。
続けて焦ったようなにゃんこ先生の声が車内に流れる。
>「ええい!この痴れ者が!わしがわからんのか!?
> さっさと攻撃を辞めよ!辞めよと言うに!!」
「こっ…これはなんだかマズい事になったような…」
また衝撃が猫車に走り、乗っているみんなの体が淡く光り始める。
>>「掴まれミルク!」
アホ姉があたしの手を引っ張ると同時に、光が強くなって視界は真っ白になった。

>>「おーい、生きてるかー?」
「一応何とかおかげさまで…」
気がつけば、あたしは深い森の中でアホ姉に吊り下げられて空を飛んでいた。
下まで結構高さがあるのに樹冠はまだ上ってどんな森だ?ここ。
「ここってムウ大陸なの?アナ姉何かわかる?」
>>「時空間を移動してきただけで、実際の場所はほとんど動いてないぞ。
>> わかりやすく言うと、フィジル島の裏側に潜り込んだような感じだな。
>> ムウ大陸に行ったことなんかないから、ここがそうかどうかはわからないけどな」
さすがは天使、説明はよくわからなかったけど、とにかくだいたいの場所はわかるらしい。
ふよふよ降りてあたしを地上に降ろすと、アホ姉も背中のひかりの羽を消して隣に並んだ。
>>「見たとこ他の奴は近くにいないみたいだなー、これからどうする?」
「まずは近くに誰かいないか探して…」

>「おーい、みんなー。どこよ〜!無事だったら返事して〜!!」
おっ!タイミングよくリリアーナの声が!。
「リリアーナー!こっちこっちー!」
>>「無事なのかー?私とミルクは無事だぞー!」
よっし!天は我に味方せり!!早速リリアーナと合流だ!
>>「大声聞いて熊とか寄って来たりしてなーぷぷぷ」
「ヤなフラグ立てようとするなよ…」
>>「ミルクはダメダメだなー、いいか?冒険は障害があるから楽しいんだ。
>> とゆーわけで、大冒険の始まりだぞ!」
「あたしは冒険なんかしたくなくて、楽して儲けたいだけなんだけどな…」
神様神様、どうかアホ姉のお願いなんか聞かずに、あたしのささやかな願いを聞いてくださいますように…
49にゃんこ先生 ◆9DoC6dU6XQ :2009/06/11(木) 17:44:58 O
森の中のちょっとした空き地に扉が開き、中から招き猫に押されて猫車が出て来た。
車はところどころへこみ、受けた衝撃が大きかった事を物語っている。
「あの腐れ門番があぁ!!わしに気づかず攻撃してくるとは何事じゃ!」
巨大な招き猫像から、にゃんこ先生が毒づきながら現れた。
猫車に近づいて被害を調べようとし、車のそばに立つ別の猫型ゴーレムに驚いて立ち止まる。
このゴーレムがムウ大陸の門番であり、猫車を襲った張本人なのだ。
ゴーレムの額には、にゃんこ先生も見たことがない白い御札が貼り付いている。
「むむむ…なんじゃあの札は…。
 もしやあの札で操られておるのでは…こっ、こら!
 やめい!やめいと言うに!!」
にゃんこ先生の制止も聞かず、猫型ゴーレムは再び車を攻撃し始めた。
50メイレン ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/06/11(木) 19:29:34 O
>44>47
> 「メイレン様はもうじき三千歳なのですか?とてもそんな風には見えないです。
>  とってもお若いし、誠実だと思います。
>  ―――― 皆を食べないよう堪えてくださって、心から感謝しています」
「…食べさせる気なんて、さらさらないくせに。」
やはりメイレンからはネガティブな反応しか返らなかった。
> 「メイレン様はとってもお若いと思います。三千歳だなんてとても信じられません。
>  三人もお子さんがいらっしゃるようにだって見えません」
「そう、子供が三人もいるのよ。」
> 「それにしても、やっぱり時間の感覚がぜんぜん違いますね。
>  ・・・・・・・そういえば、天皇后・・・様が活躍なさったのも、今から140年ほど前の話でしたっけ。
>  お子様であるメイリンさん達も、やっぱり同じくらいご長命なのですか?」
「メイファは乱暴で、私の言うことをあんまり聞かないでメイリンといちゃつくし、
 メイリンは私を蹴ってばかり…あの子の母親が死んでから、
 自分の子と同じように育ててきた恩を仇で返すなんて…
 メイテンは一番私に似ているはずなのに、私を憎んでばかりいる。ああ…」
メイレンはリリアーナの質問に答えず、今度は自分の子供達のことを愚痴り始めた。
> 「人と妖怪が惹かれあうことって、今までに無かったんでしょうか?」
「人と妖怪が惹かれあっても、うまくいくわけないでしょうよ。
 私もそうだったもの…」
メイレンは誰のことを言っているかわからないので、簡単にそう断言した。
時々合いの手を入れていたアナスタシアは、もうすっかり眠っている。

>45
> 「な、なんか揺れますねメイレン様。――――キャッ?!」
> がたん!と猫車が飛び跳ねた。
> 「いった〜!!・・・ご、ごめんなさい。大丈夫でしたか?」
「みんなして私を虐めるのね。うにゅ…」
だめだこのメイレン(ry

その後、突然メイレンは見知らぬ森のような場所に放り出された。
「あう〜!腰を打った〜!死ぬ〜!死んじゃう〜!」
倒れたメイレンはしばらく悶えていたが、やがて体を起こした。
あたりを見回して彼女は思う。ああ、やっぱり私は一人なんだ。
メイレンは三角座りをしてうつむいた。自分の頭が、やけに重たく感じられた。
>>「メイレン。」
メイレンはびっくりして顔を上げた。しかし、やはりまわりには誰もいない。
>>「おい、メイレン。」
「その声…テンちゃんなの?」
メイレンが聞いた声は、たしかにレベッカ(メイテン)のものだった。
しかし、その声は頭の中に直接響くようで、どこから声をかけられているのかさっぱりわからない。
「テンちゃん、一体どこにいるの?」
>>「さっきむりやり猫車から転移させられたんだ。その時、俺とお前が合体しちまったんだよ。」
「そう…それであなたの声が直接頭の中に聞こえるのね。」
>>「はやく皆を探そうぜ。でないと若返りの薬もみつからねーし、中つ国に帰れねーぞ。」
「………ん。」
相変わらずテンションの低いメイレンは、合体した娘の声に渋々従って歩き始めた。
もしもムー大陸探検隊のメンバーが彼女を見つけたら、まるで鬼のようだと言うかもしれない。
メイレンの頭を真横から、槍レベッカが貫通しているのだから。
「なんだか頭が痛い気がするわ〜。」
>>「風邪でもひいたんじゃね?あとでリーから薬でももらっとけよ。」
51クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/06/12(金) 02:55:41 0
>45-50
!!
何が起こった!?
いくら空間が安定していないとはいえこの振動はおかしい。
と思っていたら猫車内でアラームが鳴り始めた。
>【外部からの衝撃により、緊急脱出装置が作動しました。
 転移装置作動に伴い、中の皆様方は速やかに待避してください。くりかえします・・・・・・】
・・・緊急脱出装置だと!!
いったい外の方では何が起きているんだ!?
揺れる車内の中、外の様子を確認しようと扉に向かい始めようとしたら体が淡く輝きだした。
「っちぃ!!強制転移か!!」
状況を確認するまでもなく、強制的に転移させられた。



・・・あぶねえ。
もう少し出てくるところがずれていたら〈石の中にいる!〉状態だった。
この様子だと皆さまざまなところへ飛ばされたようだな。
まずは近くを探索してから探しに行くか・・・

・・・やはり夜明け近くということもあり薄暗いな。
明かりがあれば楽なんだが、あいにく今は持ち合わせていない。
せめて火をつけられそうな枝があれば即席の松明を作れるんだけどな。
それよりもさっきから奥の方から何かを叩く音が聞こえてくる。
・・・誰かいるかもしれないし向かってみるか。
52ミシェル ◆qNkdVyM6PE :2009/06/12(金) 19:29:40 O
>>43-44 >>49

>「そう思うならさっさと別の席に移れば?
それともワザとここに座ってそんなこと言ってるなら、そんな悪趣味なとこも大嫌い」
若いなぁ。孫を見るような眼でミシェルはそう呟く。
つんけんしたその態度は子供なら誰でも通る道だ。別段立腹することではない。
>「朝ご飯まだの方も、よろしかったらどうぞ」
「では、頂きますかね。遠慮なく」
と席を立ったところで車内がぐらりと揺れる。
【外部からの衝撃により、緊急脱出装置が作動しました。】
「何が………!!」
みんなが逃げていく中、後ろの座席に座っていたのが祟って
初動が遅れてしまう。
強烈な揺れで足元をとられて床に体を叩きつけられ、そのまま動けない。
ミシェルはそこでふと気付く。揺れが妙に規則的で強さが一定なのだ。
(これは揺れてるというよりも、揺さぶられてる感じだな)
しかしそんな考察では現状はどうにもならない。
「猫先生、どうも動けそうにないのですが」
取り敢えず先導役の猫先生に聞こえるよう、なるべく大声を張り上げてアピールしてみる。
>「すぐにでも通常空間に出て、体制を立て直す!」
そう怒鳴り返して、猫先生はすぐに猫車を通常空間へ引っ張り出した。
>「あの腐れ門番があぁ!!わしに気づかず攻撃してくるとは何事じゃ!」
猫の悪態を聞きながら服についた汚れを払いつつ、ミシェルも車外に出る。
「むむむ…なんじゃあの札は…。
もしやあの札で操られておるのでは…こっ、こら!
やめい!やめいと言うに!!」
あぁ、これが揺れの犯人か。と解ったミシェルは普段生徒には見せないくだけた雰囲気になる。
「やれやれ、行きと帰りくらいは楽させろよ。こっちはほぼ徹夜なんだぞ。
大体、口で言って解らないなら力づくしか無いだろう!」
にべもなくそう吐き捨てて、『天使の百科全書』を発動する。
呼び出したのは最下級の天使の劣化コピー。
元来の天使は最下級でも格が高すぎて人の言うことなど聞きはしない。
仮に制御できてもそれだけに集中しなくてはならなくなる。
だから知能も力も落とし、結果、格の落ちた天使を使わざるをえないのだ
その劣化天使を四体。それで猫型ゴーレムの動きを押さえつけて封じる。
少々劣化しようと天使。並の存在には負けることはない。
「で、これからどうする?こっちとしてはこんな下っ端はさっさと片付けて
散った生徒たちを探したいんだけどな」
>41
>「よし、ヴァン行くぞ。こうなったらムウ大陸でお宝をゲットだ!」
やる気満々で気合十分のマオが猫車に乗り込み、ガタガタ震えているヴァンエレンを隣に座らせる。
「不安で押しつぶされそうだよ…フランケンシュタインのような怪物でも待っているのじゃあないか?」
てめぇも同じ西洋妖怪だろうがこの化け物。
一度みた悪夢はたとえ想像といえどふくらんでいき、吸血鬼を押しつぶす。
>「そういえばヴァンは朝食べたのか?食べておかないと持たないぞ。
>思った以上に遺跡探索とかは体力を消費するからな」
「さっき十分すぎるほどに血をもらったので大丈夫だよ」

>40
メイレンが人間を食べるのが当たり前だのババアだの三千年からが魅力的だの…。
リリアーナに向けて延々と吐き出される愚痴の数々。
「私も三千年たったらあのザマか…?
 いやだのぅ なりたくないのぅ」
その前にたぶん死んでしまうと思います…過労で。
>「……そういやヴァン、お前って学園から離れていいのか?
>そもそもお前ってこの学園から離れられなくなってるんだよな?
>一応ムウ大陸って学園内ではないだろ?そこのところどうなんだ?」
「いまはご主人と主従関係にあるから大丈夫だよ。
 逆にご主人と離れてしまうと私が消滅するけどね」

>42
時空を駆ける猫車。
>俺はクロウのおかげで慣れてはいるが、時空酔いする奴は出ないよな?
「うえ…」
ここにいるぞ!
「き、気持ち悪い」
深呼吸をして時空酔いをごまかしながら猫車は走っていく。

>45
自身が淡く輝いているが酔っているヴァンエレンはそれどころではない!
視界が光で満ちて何も見えなくなってしまうが、しばらくすると視界が戻っていった。
戻るとともに感じる浮遊感。
「おべしっ!」
到着するとともに空中に投げ出されたヴァンエレンはそのまま地面へ。
あたりは鬱蒼としていて薄暗く、あたりには誰もいないようで少し離れた場所に飛ばされたらしい。
「あいたた。
 まったくなんだってこんな目に…」
『ガルル…』
ヴァンエレンの目の前に一匹のドラゴンが出現しました。
「は、はろー」
汗だらだらでゆっくりと回れ右をした。
「助けてたもーーーーー!!」
『ガアァァーーーーッッ!』
逃ぐるヴァンエレン
追うドラゴン。
54リリアーナと黒猫 ◆jntvk4zYjI :2009/06/13(土) 07:11:31 0
>「リリアーナー!こっちこっちー!」
>「無事なのかー?私とミルクは無事だぞー!」
リリアーナの顔がぱっと輝いた。
「良かった!今そっちに行く!」
辺りは薄暗いが、大体の見当をつけて声のほうへと向かっていく。
アナスタシアの天使のわっかは、明け方の闇でもぼんやり光って見える。
そのため、合流はそう難しくなかった。

>46
途中、リリアーナは見覚えのある人影ふたつを発見した。
見覚えのある巻き毛と、小柄な少年の羽。リリアーナが見間違えるはずが無い。
「あっ!フリージアにギズモ、無事だったのね。良かった!!
 えーんフリージア〜!暗いし、一人だし、知らない森の中だしちょっと怖かったよ〜。」
リリアーナはフリージアに駆け寄ると、安堵のあまり抱きついてしまった。
>「ドサクサ紛れに抱きつくんじゃありませんわ〜!女王様から離れるのですわ〜!!」
「キャッ?!」
どかっと足元に何かが突進してきた。運悪くそれが膝に入ってしまい、リリアーナはよろけた。
慌てて足元を見ると、黒い毛玉がフーと威嚇している。
「ルズ?!ルズじゃない!!今までいったいどこにいたの?!」
>「女王様のあるところ、必ずルズありきですわ〜!」
えっへん!と胸を張るルズは、魔法学園の生徒である。
もともと変化の術に長けていたのだが、フリージアを女王様と慕うあまり、普段から猫の姿を取っている。
「そっか。そうだったわね。
 ――――あっ!ミルク!アナスタシア先生!こっちこっち!!」
リリアーナは近づいてきたミルク達に手を振った。
「ちょっと、ごまかすんじゃありませんわ〜。だいたいあなたは・・・・・」
ルズが憤慨しているが、リリアーナはうんうんごめんねと相手にしない。
確かにリリアーナはフリージアのことが大好きだが、いかんせんルズの『好き』とは全く方向性が違うのである。
(もっとも『ルズのように好き』だったとしたら、先ほどはタックルを受けるだけではすまなかっただろうが)
こうしてフリージア、ギズモ、ミルク、アナスタシア、それにルズが再び合流した。

「猫車からいきなり転移させられたけど、あの後どうなったのかな?
 他の皆も無事だと良いんだけど。
 ・・・・・・・・・ところでさっきから聞こえるこの変な音(>49)、何だと思う?」
リリアーナは音の聞こえる方角を見た。
>52
木々の間から、ぱあっと何かの光が見えた。
「ねえ、あれひょっとしたら召喚魔法の光じゃない?
 もしかしたら誰かが戦ってるのかも!ねえ、早く行こう!」
リリアーナはそう言うと、先にたって走り始めた。

>「で、これから・・・・・・・・?こっち・・・・・・こんな下っ端・・・・・・・・・・。
>散った生徒・・・・・・探・・・・・・けど・・・・」
ミシェルの声が切れ切れに聞こえてくる。合流までもうすぐだ。
55ミルク&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ :2009/06/13(土) 19:49:36 O
>46 >54
>――――あっ!ミルク!アナスタシア先生!こっちこっち!!」
「リリアーナ!フリージアとギズモも無事だったんだね!
 足下から聞こえる声は…ルズかな、一緒だったんだ」
ギズモくらいの大きさとシルエットならともかく、夜道に黒猫は見分けがつきにくい。
というか、いつのまに猫車に乗ってたんだルズ。
愛しのフリージアの為ならたとえ火の中水の中、ムウ大陸でもどんとこいってか?

>>「なあミルク、あの人間はなんで猫の格好をしてるんだ?」
一目でルズの変身を見切ったアホ姉が、あたしの袖を引っ張って質問してきた。
「ルズはフリージアの事が好きなガチユリでね。
 フリージアは猫教徒だから、フリージアのためにわざわざ猫に変身してるの」
>>「そーなのかー」
うんうんと納得するアホ姉。
>>「じゃあフリージアが使い魔に人間の格好をさせてるのも、趣味だからか?」
「…本人に聞いた方がいいんじゃないの…」
返事に困ってそう言うと、アホ姉はフリージアの方に寄っていって。
>>「フリージアが使い魔に人間の格好をさせてるのはなんでだ?特殊な趣味か?」
…本当に聞き出したよ、あたし知ーらないっと。

>「猫車からいきなり転移させられたけど、あの後どうなったのかな?
> 他の皆も無事だと良いんだけど。
> ・・・・・・・・・ところでさっきから聞こえるこの変な音(>49)、何だと思う?」
「さあ……あたしも気がついたら外に転移させられてたから…
 音はなんだろうね、堅い物がぶつかるような音だけど、ちょっと遠いからよく聞こえないな」
言いながらリリアーナと一緒に音のする方を見ていると、ぱっと何かが光る。
>「ねえ、あれひょっとしたら召喚魔法の光じゃない?
> もしかしたら誰かが戦ってるのかも!ねえ、早く行こう!」
>>「あれは天使召喚の光だぞ。
>> 戦ってるとすればミシェルだな」
「戦うって何とだよ!?とりあえず、急いで合流しにいこう!」
先に走り出したリリアーナの後を追い、あたしも音のする方に急ぐ。
しばらく走っていると、ミシェル先生の声が切れ切れに聞こえてきた。
なるほど、どうやらアホ姉の推理は的中したらしい。
一方、光の羽をつけて飛んでるアホ姉は、急に加速してリリアーナと並ぶ。
>>「そういえば、お前槍はどうしたんだ?
>> 車に置いてくるか落とすかしたのか?」
「げっ!リリアーナさっきまで持ってた槍レベッカはどうしたの!?」
56グレイブ ◆e2mxb8LNqk :2009/06/13(土) 20:28:34 0
>28-30>41
行かない奴は知らないな、とクリスが答えた。
>「・・・先生方は誰か送ってくれるような人を知りませんか?」
>「んー?その娘を寮まで送っていけばいいのか?
> それなら妹の友達が適任だぞ。
> ユリー!この娘を寮の部屋まで送っていく仕事ができたぞー!」
そういう天使の足元にはミルクが。
【……ミルクさんのお姉さん?この人が?】
グレイズは不思議そうに天使のアナスタシアを見つめた。

>「おはよー殿下!クリスにマオにヴァンエレンにグレイブもおはよー!
> 誰を女子寮まで連れていけばいいの?」
「……お前か。連れて行ってほしいのはこいつだ」
呼ばれてやってくるはユリ。グレイブは腕の中の姫を軽く持ち上げてみせる。
>「お!ネリーじゃん!もしかして、グレイブと朝まで一緒だったの!?
> お姫様だっこまでして隅におけないねー、よっ!この色男!」
「あのなあ、俺は……」
冷やかされたのに対し反論しようと口を開くが、ユリに止められる。
>「わかってるわかってる、みなまで言うな!
> それじゃお姫様は私が責任もって部屋に届けるから!
> ゆっくりムウ大陸の冒険を楽しんできてねー!」
ネリーを持ったユリは、歩いて寮へと向かっていった。
>「なんで……あんなのが僕よりも上なんて!?」
「……やれやれ。462号室だからな、頼んだぞ」
落ち込むマオを傍目に、グレイブはユリに場所の指定をする。

>30>42
にゃんこ先生やサポートチームの声に押され、ぞろぞろと猫車に入ってゆく。
【猫車かー。面白そー!】
【それよりも無事に着くかなぁ、僕はそっちのほうが心配だよ】
「ま、なるようになれ……だ」
前の席に座って少しすると、猫車が出発する。ムウ大陸への冒険のスタートだ。

【もうぐにゃぐにゃしてるなぁ……】
【まだアレ使わないのか?】
「此処で使ったら何が起きるかわからな」がたん!
猫車が飛び跳ね、話を中断させられた。
>ビー!ビー!とけたたましいアラーム音が鳴り始める。
>【外部からの衝撃により、緊急脱出装置が作動しました。
>  転移装置作動に伴い、中の皆様方は速やかに待避してください。くりかえします・・・・・・】
【緊急脱出…って、事故!?】
「不味いな……ん?体が光ってるな」
体を平然と眺め、そして――
57グレイブ ◆e2mxb8LNqk :2009/06/13(土) 20:30:00 0
グレイブがぱっと転移させられた場所は森の中の……枝の中。
突然の事態に体が追いつかず、体を枝に打ち付ける。
「――っつぁ……何があったんだ?」
【緊急脱出したみたいだね…】
【んで、此処何処?】
「知るか」

枝の上であたりを見回す。
遠くで声が聞こえはするが、魔法生物が辺りに居る。
「……下手に降りられないな。恐らく無害だと思うが……」
酒の抜けたグレイブが呟く。
【ど、どうしよう、皆と合流しなきゃ……あれ?】
あわあわとうろたえるグレイズの耳に聞こえる悲鳴。
>「助けてたもーーーーー!!」
>『ガアァァーーーーッッ!』
と、爬虫類の怒った鳴き声。
【ヴァ、ヴァンエレンさんじゃ!?この声!】
「あいつが?ドラゴンの声はわかったが……」
【で、そいつらは何やってるんだー?】
きらきらと目を輝かせながらSに問うグレイル。
【状況と態度が合ってないよ。……んーと、多分こっちに近づいてる】
「あと……もうすぐか。俺にも聞こえるぞ」
グレイブはヴァンエレンらしき声に耳を傾け、タイミングを計る。

十数秒が経つ頃、ヴァンエレンと追いかけっこをするドラゴンの姿が!
「行くぞ」
狙いをヴァンさま……ではなく、ドラゴンにあわせて枝から飛び降りた!
ヴァンさまとドラゴンの間に颯爽と着地して、用意した魔力を使って詠唱する。
「……"出でよ連なる氷壁、我が眼前に"!」
氷壁一枚ならドラゴンであれば容易く破るだろう。
だが、幾つもとなれば破るのに時間がかかってしまう。
案の定、ドラゴンは氷壁に頭をぶつけ止まってしまった。
「……よし。駄目吸血鬼、この隙に逃げて他の奴らと合流するぞ」
58にゃんこ先生 ◆9DoC6dU6XQ :2009/06/13(土) 21:22:00 O
>52 >54
>「やれやれ、行きと帰りくらいは楽させろよ。こっちはほぼ徹夜なんだぞ。
>大体、口で言って解らないなら力づくしか無いだろう!」
「それはわかるが門番は絶対に壊すなよ!
 壊したが最後、元のフィジルには帰れぬようになるぞ!」
にゃんこ先生の心配をよそに、ミシェルの呼び出した4体の天使は門番の動きを見事封じた。
猫型ゴーレムの門番が暴れてもびくともしない。
>「で、これからどうする?こっちとしてはこんな下っ端はさっさと片付けて
>散った生徒たちを探したいんだけどな」
「うむ。ようやった!
 後はあの御札を剥がせば良かろうが、わしが剥がすのはちとマズいかのぅ…。
 あれが魔法生物を操る札なら、剥がしたわしが操られるやもしれんぞ」

悩むにゃんこ先生に救いの神が現れた。
森からリリアーナたちが出てきたのだ。
「おお!お主らちょうど良いところに!
 今ミシェルが天使を使って押さえておる猫型ゴーレムに、白い御札が貼られておるじゃろ!?
 あの御札をはよう剥がすのじゃ!
 決して猫型ゴーレムを破壊してはならんぞ!
 わしは他の生徒を集めるために半鐘を鳴らしておるからな!」
リリアーナたちにそう言って、にゃんこ先生は招き猫像の下に潜り込んだ。
すると招き猫像は半鐘を手にし、ジャーンジャーンジャーンと鳴らし始める。
その大きな音は森全体に響き渡る事だろう。
59フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/06/14(日) 16:36:34 P
>54>55
>「あっ!フリージアにギズモ、無事だったのね。良かった!!
  えーんフリージア〜!暗いし、一人だし、知らない森の中だしちょっと怖かったよ〜。」
「あらあらうふふ・・・・仕方ありませんわねえ・・・」
何故か母親モードになっているフリージアさん
>「ドサクサ紛れに抱きつくんじゃありませんわ〜!女王様から離れるのですわ〜!!」
>「キャッ?!」
「ちょっと!?」
>「ルズ?!ルズじゃない!!今までいったいどこにいたの?!」
>「女王様のあるところ、必ずルズありきですわ〜!」
「そういえばルズさんは良く見るけどスーさん最近見ないよね・・・死んだの?」
何気に外道なことを言うギズモ
>「ちょっと、ごまかすんじゃありませんわ〜。だいたいあなたは・・・・・」
「ちょっとルズさん!私の親友に何しますの!!」
ちょっぴり不機嫌になるフリージアさん

>「フリージアが使い魔に人間の格好をさせてるのはなんでだ?特殊な趣味か?」
「いきなりそれですの?まあいいですわ!教えて差し上げますわ!!
 ギズモちゃんがどうしても美少年になりたいって言うもんだから
 仕方なく変身させてあげてますのよ!お〜っほっほっほっほ!!」
それでは説明になっていない

「だってお母さんの幼馴染が”美少年は何やっても許される・・・・
 今となってはこれはもはや常識”って言うんだものそれに女の子にもモテルしねv」
だが見た目に中身が伴っていなければ意味が無い

「あらギズモちゃん天使と喋ってて平気なの?」
と至極もっともな意見を言うフリージアさん

「悪魔は基本的に神と敵対する存在だけど・・・この世界に神様はいっぱいいるから
 自分と敵対している神様の使いじゃなければ問題ないよ・・・多分」
基本線ファンタジー世界は大体多神教である
ついでに言うと多神教の神様は禄でもねえやつもいっぱいいたりする
そんな禄でもねえ神様のことを世間一般では悪魔というのかも知れない

> もしかしたら誰かが戦ってるのかも!ねえ、早く行こう!」
>「あれは天使召喚の光だぞ。
> 戦ってるとすればミシェルだな」
>「戦うって何とだよ!?とりあえず、急いで合流しにいこう!」

>58
>「おお!お主らちょうど良いところに!
  今ミシェルが天使を使って押さえておる猫型ゴーレムに、白い御札が貼られておるじゃろ!?
  あの御札をはよう剥がすのじゃ!
  決して猫型ゴーレムを破壊してはならんぞ!
  わしは他の生徒を集めるために半鐘を鳴らしておるからな!」
「ギズモちゃん!何とかしなさいな!!」
フリージアさんはギズモに命令をする
多分フリージアさん自身がやればぶっ壊してしまうからだと思われる
「わかった!ギズモウィィィング!!」
翼を広げネコ型ゴーレムに近づこうとするギズモ
果たして成功するのだろうか?
60メイレン ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/06/14(日) 19:37:12 O
>>「おお、なんかすげーのがあるぜ。」
あてどなく歩き続けていたメイレンの、頭に刺さったレベッカがそう言ったのは、
彼女達の目の前に立派な宮殿のようなものが現れたからだ。
屋根を支えている柱は石を削りだして作られたもののようだが、
まわりの木々となじむように、細かい木目状の装飾がまんべんなく入れられていた。
それひとつとっても、この宮殿のような建造物が、
かなり文化レベルの高い人達によって建築されていることがわかる。
「どうでもいいわ、こんなの。」
メイレンはテンションが下がったままだった。
レベッカはいらいらしながら、メイレンをその建造物に入らせた。

入る途中、メイレンが槍を入り口に引っ掛けた時は死ぬかと思ったが、
なんとかその建造物を中からじっくり見る事ができた。
この建造物は宮殿にしては小さく、あまり住み心地が良さそうには思えなかった。
レベッカは礼拝用の寺院か何かではないかと思った。
その証拠に、細かいタイルで装飾されている床には何かの物語を絵で表現しているようだった。
「なにかしら、これ?」
>>「おいおい、何が何だかわからねーのに勝手にさわるなっつーの。」
メイレンは、棚に飾られていた金の玉子のようなものを手に取った。

>「あー!おめーら、何やってんだ!?」
メイレンがびっくりして振り向き、レベッカはしこたま壁に叩きつけられた。
>>「痛てーな、バカヤロー!!」
「に…肉が走ってくるわ〜♪」
メイレンは急にテンションが高くなった。向こうから人間の、それも若い男が駆けつけて来たからだ。
それは17歳くらいの少年だった。緑色のジャージを着こみ、
瞳の色は紺色、その茶髪の長い髪は首の後ろで束ねられている。
眼鏡をかけているのは視力が弱いからだろうか?しかし、体力は弱そうに見えなかった。
重そうなリュックをがちゃがちゃならしながら、彼は息もきらさず駆けてくる。
眼鏡の少年はメイレンの前で止まると、人懐こそうな笑顔をふりまいた。
>「いや〜、おら人間に会うのは久しぶりだ〜!なつかしいな〜!」
>>「ん?いや、俺達は人間じゃ…」
「私はスイションちゃんっていうの♪あなたのお名前は?」
メイレンはレベッカの言葉を遮ってそう聞いた。
レベッカは、どうせすぐ食べるつもりなのに名前を聞いてどうすんだよ、と思った。
>「おら、ロクー!よろしくな、スイション!」
少年は元気よく答えた。レベッカはなぜか、こいつはリリアーナのタイプかもしれないと思った。
>「そんなことより、さっさとその金玉を置いてここを出た方がいい!」
>>「ちょ、略すのかよ(笑)」
「どうしてここにいちゃいけないのかしら〜?」
>「ここは“あいつら”の礼拝堂なんだ。もたもたしてると、“あいつら”が帰ってきちまうぞ!」
>>「あいつら?一体誰のことだ?」
「そんなのどうだっていいわ!もう我慢できない…ジャオォオオ!!」
>「うわ!?何すんだ、おめー!!」
メイレンはロクーを押し倒した。このままだと、ロクーはメイレンに食べられてしまうだろう。
61リリアーナと黒猫 ◆jntvk4zYjI :2009/06/15(月) 00:53:23 0
>58-59
>「そういえばルズさんは良く見るけどスーさん最近見ないよね・・・死んだの?」
ルス「嫌ですわ〜女王様、スーも元気にお傍に仕えておりますのよ〜ん!
  そもそも黒猫ルズが一人だけとは限らないのですわ〜ん」
ルズは意味深なことを言った。

>55
リリアーナに説教しようとしたルズは、フリージアの不興を買って落ち込んでいた。
だが仲良し姉妹に声をかけられたとたん、光の速さで復活した。
ルス「ミルク様にアナスタシア先生、ご無事でなによりですわ〜ん。
  実はわたくし、フリージア女王様の椅子の下にずーっとおりましたのよ〜ん。
  陰になり日向になり、いつもお傍にお仕えするのが、わたくしの役目ですわ〜ん」
復活したルズはくねくねしながらそう言ったのだが、あいにく誰も聞いちゃいなかった。

>「だってお母さんの幼馴染が”美少年は何やっても許される・・・・
> 今となってはこれはもはや常識”って言うんだものそれに女の子にもモテルしねv」
「そういえばギズモの理想のタイプってどんなの?
 ヒューマンタイプの女の子にもてたいって事は、理想はグレムリンタイプじゃないんだ?」
リリアーナは実に今更な質問をした。

アナスタシアの話では、天使召喚してミシェルが戦っているらしい。
>「そういえば、お前槍はどうしたんだ?
> 車に置いてくるか落とすかしたのか?」
>「げっ!リリアーナさっきまで持ってた槍レベッカはどうしたの!?」
「ああ、レベッカさんならメイレン様と一緒だと思う。
 転移前に猫車が揺れたでしょ?その時私、メイレン様にぶつかっちゃって。
 私が痛がってた間、メイレン様が槍を持っていてくれてたのよ」

ミシェル達と合流したリリアーナ達が目撃したのは、天使4柱に押さえられた招き猫の姿だった。
ニャンコ先生の言葉を受け、ギズモがお札をはがそうとしている。
リリアーナに出来るといえば、フリージアの影にかくれつつ応援するくらいだろう。

半鐘の音を聞きながら、リリアーナはあちこち痛んでいる猫車と巨大招き猫を眺めていた。
すると、改めて猫車に乗り込んでいた時のことが思い出された。
ミルクとアナスタシアの二人にレベッカの行方を聞かれたせいかもしれない。
(確か猫車が揺れてメイレン様とぶつかった時、レベッカさんの無事を確認したわよね。
 で、私が痛がってたから、メイレン様が槍を預かって・・・・・・・・預かって?)
リリアーナは、その時のメイレンの様子をよーく思い出してみた。
あの時。メイレンの手にはレベッカの槍がしっかりと握られて――――握られて・・・・・ん?。
(リリアーナビジョン拡大中)
リリアーナの顔からさーっと血の気が引いていく。
「無い!無い!メイレン様握ってない!猫車の中で転移したとき、槍、握って無かったよ――――!!」
リリアーナは突然絶叫したかと思うと、がくがくとミルクとフリージアの肩を揺さぶった。
「レベッカさ――――ん!!いたら返事して――――!!」
そして止める間も無く猫車へと突進していく。
猫車のすぐ傍には、天使に押さえつけられた招き猫がいるのもお構い無しである。
「無い!無い!車の中にも槍が無いっ!!レベッカさんいないよどうしよう!!
 もしかしたら一人でムウ大陸のどこかに飛ばされちゃったのかも!!」
ベタッと窓ガラスに張り付いて中を確認したリリアーナは、完全にパニックを起こしている。
当然だ。
もしレベッカが助けを呼べないような場所に(例えば水の中とか)一人きりだとしたら、
最悪、二度と再び会えないもしれないのだ。
だが事情を聞かされていない人間にとっては、なぜリリアーナがここまで慌てているのかわからないだろう。

「わ、私、森の中を探してくる!!」
もしほうっておけば、リリアーナはレベッカを探すため何処へでもすっ飛んでいくだろう。
62アイシャ ◆tHMocp7oHg :2009/06/15(月) 14:08:46 O
不機嫌そうな顔でリリアーナから紅茶を受け取り、それに口をつけようとした瞬間
突如猫車が激しく揺れ、熱々の紅茶がアイシャの顔面にかかり
「熱っちゃあい」
と奇声を発しながらアイシャは軽度のパニックに陥ってしまった。

アイシャが平静を取り戻した時には既に飛ばされていた。
どうやら、深い森の中に飛ばされたようだ。
一応、己のみに何か異常は起きていないか確認し、皆と合流しようとしたが
召還の光が見えた瞬間、足を止め、回れ右をする
これは先程から感じていた不満やそういう感情から来た行動ではなく、事態を混乱させない為の安全策である。
大方、召還したのは天使かそれに準ずる何かであろう
そんな場所に使い魔契約もしていない悪魔と半魔が行けば確実に何か起こるはず
そう考え、アイシャはあえて鐘のなるほうへは向かわなかった
もしもの時はウェザ―があっちに何か伝言でもするだろう。
ひとまず、リリアーナ達との合流を保留し、アイシャは別の向かわねばならない場所に向かった

「そういうことするにはまだ時間的に早いと思うんだけど」
宮殿の入り口でロクーに襲いかかるメイレンにそう言ってみた
63ミルク&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ :2009/06/16(火) 15:48:31 O
>59 >61
>「ああ、レベッカさんならメイレン様と一緒だと思う。(中略)
> 私が痛がってた間、メイレン様が槍を持っていてくれてたのよ」
「メイレンさんが?それなら安心だ」
リリアーナの答えを聞いて、あたしもホッとした。
なにしろ今のレベッカには足がない。
こんな森の中で草むらにでも飛ばされてた日には、一生かかっても探し出せないかもしれない。
でもメイレンさんが持ってたら、あたしとアホ姉みたいに同じ場所に飛ばされてるだろう。問題なしだ。

安心したまま森の広場に走り出て、最初に見えたのはでっかい猫の像を押さえ込む4体の天使。
「うわっ!なんだあれ!?」
驚くあたしたちに答えるにゃんこ先生によると、猫の像は門番で天使はミシェル先生が呼び出したもの。
で、猫の像は操られてるみたいだから、今のうちに御札を引っ剥がして欲しいらしい。
「あー、あたしにはちょっとムリっぽいかな……フリージアよろしく!」
>「ギズモちゃん!何とかしなさいな!!」
>「わかった!ギズモウィィィング!!」
フリージアの命令を受け、ギズモウィングで空を飛ぶギズモは、見事猫の像から御札を剥がした。
すると、じたばたと暴れていた猫の像はぴたりと動かなくなる。
なんて役に立つ使い魔なんだろう。
『がんばれー』とか言いながら見てるだけのアホ姉の百倍活躍してるぞ。

>「ふう……やはりその御札が門番を操っておったようじゃな。
> いやそれにしても見事な連携プレーに感心した。
> そなたらのおかげで助かったわい、礼を言うぞ」
にゃんこ先生はそう言って、おとなしくなった門番の像によじ登って点検を始めた。
「フリージアもギズモもありがとね。
 ミシェル先生もお疲れ様、無事でなによりです」
>>「ダメだぞー、ミシェル。
>> あまり生徒に楽させてると、後から感謝しない子が育つぞ」
そう言いながらアホ姉もトコトコ近寄ってくる。
そりゃ自分の事だろと言ってやろうかと思ったけど…またぬいぐるみで殴られたら痛いから辞めとこ…

>「無い!無い!メイレン様握ってない!猫車の中で転移したとき、槍、握って無かったよ――――!!」
「え?え?ちょっとちょっと落ち着いてリリアーナ、槍はメイレンさんが持ってたって言ってたけど…」
急にリリアーナが、叫びながらあたしとフリージアの肩をがくがく揺さぶり始めた。
そうかと思えばすぐに離れて、今度はレベッカに呼びかけながら車の中に入っていく。
でも何を慌てているのかあたしにはさっぱりわからん。
槍レベッカはメイレンさんが持ってるから安心で、そのメイレンさんが槍握ってなかった……?
ま さ か 。
>「無い!無い!車の中にも槍が無いっ!!レベッカさんいないよどうしよう!!
> もしかしたら一人でムウ大陸のどこかに飛ばされちゃったのかも!!」
「ええーっ!?ど、どうしようって言われても…ええーっ!?」
ま、まさか恐れていた最悪の事態が現実になるなんて!
槍レベッカの柄は木でできていて、木を隠すには森の中。
こんな深い森の中で槍を一本探すなんて、砂漠で砂金を一粒探すようなものだぞおい!
>「わ、私、森の中を探してくる!!」
「わーっ!!待って待ってリリアーナ!
 今行かれたら二重遭難になるーっ!!」
責任を感じてレベッカを探しに行こうとするリリアーナを、慌てて抱きついて食い止める。
こうでもしなきゃすぐに走り出しそうだ。

「そ、そうだ、こんな時こそ引率の先生に頼ろう!ね!
 アナ姉、ミシェル先生、リリアーナの持ってた槍を探す方法ってありませんか!?」
>>「あの槍は、留学生のレベッカの生き霊がうっかり憑依しちゃったってやつだろ?
>> もし死んだらすぐ私に分かるから、今は心配いらないぞ♪
>> それよりムウ大陸の遺跡ってどこにあるんだー?
>> お姉ちゃんは早く大冒険がしたいんだけどなー」
ダメだこのアホ姉、早く何とかしないと……
64メイレン ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/06/16(火) 19:42:52 O
>62
> 「そういうことするにはまだ時間的に早いと思うんだけど」
>>「おっ、アイシャか。昨日はよくもブルースを無視したな。」
アイシャに気づいたレベッカがそう言ったのは、
昨日レベッカの元彼であるブルースが、アイシャに「好きだ!」と叫んだ件についてだ。
無論アイシャが「私もよ!」なんて叫び返したらレベッカの立つ瀬が無いが、
ブルースを無視されたら、それはそれで自分の元彼を馬鹿にされたようで心外だった。
どちらにしてもレベッカの恨みを買うのだから、アイシャからすればいい迷惑だろう。
「うふふ〜」
メイレンもアイシャに気づいた。そして、彼女は自分の能力を発動した。
すなわち、意味を操る能力である。
「時間的に早いとは、ロクーが私に食べられるまでの時間を“意味”するわ〜♪」
残念、ロクーの命運もこれまでか!その時、ロクーはメイレンに向ってピースをした。
「イ゛ェアアアア!?」
ロクーは顔を抑えて悶絶するメイレンを突き飛ばして立ち上がった。
彼はメイレンの両目に、そのピースした指を突っ込んだのだ。
>「おら、おめーらに親切にしてやったのに!おめーらがそんなことするなら、おら知らねーぞ!」
ロクーはそう叫んで、礼拝堂から出て行ってしまった。
「やれやれ、自業自得ってことか?あん?」
>>「どうしよう、テンちゃん!目が見えないわ〜!」
「唾でもつけとけ。(たぶん、しばらくしたら治るだろうな。)」
ところで、レベッカはどうしても気になることがあった。
>>「(ロクーはメイレンに食べられなかった。どうなってんだ?メイレンの能力が発動しなかったのか?)」

>>「なあ、これを見てくれよ。これを見てどう思う?」
“これ”とは、目潰しを食らわされてもなおメイレンが手放さなかった金玉のことである。
>>「あの棚のところに飾ってあったんだ。」
レベッカは槍の身なので、その棚を指さしたりはできなかったが、
それでも礼拝堂に入った者は、それにすぐ気づくだろう。
金細工で作られたその棚は、明らかに他の家具とは一線を画すものだったからだ。
棚には、足が8本ある生物のような彫刻が施されていた。
>>「危ないアイシャ!後ろだ!」
突然レベッカがそう叫んだ。アイシャが素直な性格なら、すぐに後ろを振り返るだろう。
しかし、そこにいるのは一匹の小さな蜘蛛だった。
>>「いやいや、冗談だ。でもよ、さっきのロクーっていう男が妙なことを言ってたんだよ。
>> “あいつら”が戻ってくるから、すぐにここを出た方がいいってな。」
レベッカはそう言った後、なぜかしばらく沈黙した。
>>「危ないアイシャ!後ろだ!」
突然レベッカがそう叫んだ。アイシャが素直な性格なら、すぐに後ろを振り返るだろう。
小さな蜘蛛が、数十匹…数百匹…数千匹…数万匹と音をたてずに集まり、
レベッカがしばし沈黙した間に、密集して人間の形を作っていた。
密集する蜘蛛でつくられたその人間は、無言のままレベッカ達ににじり寄ってきた。
>57
いくらスピードを出そうと木々を押し倒して追いかけてくるドラゴン。
「うえーーーん!助けてご主人!」
もうここまでかと思ったとき、間に割って入ってきた人物がいた。
>「……"出でよ連なる氷壁、我が眼前に"!」
グレイブである。
詠唱し魔法で何枚かの氷の壁をつくって巨体の進行を阻害する。
そのうちドラゴンは頭部をぶつけてしまい、スピードを緩めていき止まった。
>「……よし。駄目吸血鬼、この隙に逃げて他の奴らと合流するぞ」
「だめ吸血鬼でごめんよー。
 助かったぞ!」
スタコラさっさとグレイブと一緒に一目散に強敵ドラゴンのもとを離れる。

>58
遠くのほうでにゃんこ先生の声が聞こえた。
人狼のグレイブにもおそらく聞こえたはずである。
「もう少しでみんなに会えそうだ」
開けた場所に出るとにゃんこ先生と同じく森を抜けたリリアーナたちがいた。
>「おお!お主らちょうど良いところに!
>今ミシェルが天使を使って押さえておる猫型ゴーレムに、白い御札が貼られておるじゃろ!?
>あの御札をはよう剥がすのじゃ!
>決して猫型ゴーレムを破壊してはならんぞ!
>わしは他の生徒を集めるために半鐘を鳴らしておるからな!」
招き猫像の下ににゃんこ先生はもぐりこんで行ってしまったが、招き猫自体に変化が現れ始めた。
どういったカラクリだろうか?像は半鐘を手にして鳴らしていた。
ジャーンジャーンジャーンとものすごい音がしているのでまだ散っている仲間は気がつくと思われる。
「んー、もしかしてこの音にさっきのドラゴンを呼んでしまうとか…ないかな?」

>61>63
リリアーナは槍であるレベッカをどこかへなくしてしまったらしい。
「さがすのならみんな固まっておったほうがよいぞ。
 この森にはドラゴンが潜んでいる!」
ドラゴンにさんざ追い掛け回されて非常にいやな思いをしたヴァンエレンは切実に語る。
>「わーっ!!待って待ってリリアーナ!
>今行かれたら二重遭難になるーっ!!」
ミルクもさすがに一人でいくのは危ないと感じたようで必死にリリアーナを止めて、その後にひとつのアイディアを提示した。
>「そ、そうだ、こんな時こそ引率の先生に頼ろう!ね!
>アナ姉、ミシェル先生、リリアーナの持ってた槍を探す方法ってありませんか!?」
「うー。
 ご主人の様子も気になるから、なにか方法があればご主人も捜して欲しい」
あんたは使い魔だからラインを辿れば場所がわかるのではないのか?
というような疑問があるかもしれないが、そこは鈴虫ぐらいの脳みそしかないヴァンエレンなので察してほしい。
66マオ ◆Aaq2kk.SpM :2009/06/16(火) 23:52:02 0
>53
>「いまはご主人と主従関係にあるから大丈夫だよ。
>逆にご主人と離れてしまうと私が消滅するけどね」
「……そ、そうなのか?」
ずいぶんと簡単に消滅と口にするヴァンエレンに驚く。
しかし消滅するといってもどのぐらい離れるとやばいんだろう……
一応使い魔の生命がかかっているためすごく気になる。

猫車が発車した後は時空酔いで深呼吸をしている
ヴァンエレンの背中を擦ったりしながら過ごす。

>45
しかしずいぶんと揺れるな…これじゃあ
時空酔いとかしない人間でも厳しい。
そう思ったとたんがたんっ!と猫車は跳びはねる。
体が中に浮きあちこちに体をぶつける。
「荒っぽいとかそういう問題じゃないぞ!!運転手だれだ!?」
あまりの荒っぽい運転に文句を言いに席を立とうとしたら
今度はアラームが鳴り響く。
>【外部からの衝撃により、緊急脱出装置が作動しました。
>転移装置作動に伴い、中の皆様方は速やかに待避してください。くりかえします・・・・・・】
「やっぱりこうなるのか…もうこんな感じになるんじゃないかなぁと思っていたんだ。」
緊急を告げるアナウンスを聞いてももう驚くよりまたか…といった感じだ。
そうしている間にも光は自分を体を包みこんでいき、視界が奪われ妙な浮遊感が体を包む込む。

「ぎゃんっ!!」
次の瞬間どこかわからないところに投げ出され盛大に尻もちをつく。
打ちつけたところをさすりながら起き上り、荷物を確認する。
「ふう……荷物は大丈夫みたいだな」
気がかりなのは今この場にいないヴァンエレンだ。
離れたら消滅とか口にしていたこともあるし何より独りでは何もできない吸血鬼だからな、
今頃{ご主人さまぁ〜」とか言って泣きじゃくりながらふらふらしているかもしれない。
「しかし、とりあえずはまあこの程度のことは想定できた、大したことはないな!!」
高笑いをしていると後ろから獰猛さを感じさせる大型の生物の唸り声が上がる。
恐る恐る後ろを振り向くと翼を広げる大空の覇者………ドラゴンがこちらを見つめている。
「………………………」
まさかいきなりこんなところでドラゴンに会うとは思っていなかった僕は
何も考えられなくなって固まる。今にも襲いかかってきそうなドラゴンを前にしているというのに、
金縛りにあったようにどうにも足が動かない……まずい。

>65
>ジャーンジャーンジャーンとものすごい音がしているのでまだ散っている仲間は気がつくと思われる。
その大きな音に金縛りが解ける。だがそれと同時にドラゴンも動き始める。
「い、いいいぃぃぃ!?」
動き出したのを見て全力で後ろを向き音が鳴るほうへとダッシュする。
「こっち来るなぁぁぁぁぁ!!!」
今までにないほど全力で森を走りぬける。すると遠くに人影が見えてくる。
目を良く凝らしてみるとそれがリリアーナ達とヴァンエレンだということに気付く。
「ヴァ…ヴァン!!ヴァァァァン!!ご主人様のピンチだ!!助けてぇぇぇ!!」
67クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/06/17(水) 03:45:04 0
>53>57
・・・これは何が起こった?
音の聞こえる方に向かって進んだはいいが、大量の木がなぎ倒されているのはおかしすぎる。
・・・かすかに先の方から冷気が漂ってきているな。
なんか危険そうな気もするし、近寄らないことにするか。

>58>61>63
ジャーンジャーンジャーンという音を頼りに進んでいくと、そこには先ほどのメンバーのほとんどが集まっていた。
様子を見る限りまた問題が起こっているようだ。
どこかへ走りだそうとしているリリアーナをミルクが無理やり引き止めているあたり、何か重要なものをなくしたのかもしれない。

>66
けれど問題はそれだけで済まなかったようだ。
>「ヴァ…ヴァン!!ヴァァァァン!!ご主人様のピンチだ!!助けてぇぇぇ!!」
俺の来た方とは少し違う方向からマオの声と地響きが聞こえてきた。
この音から巨大生物だとは思うが・・・
ってドラゴンじゃねえかよ!!

「まったく、何やってんだ。」
そう言いつつ魔銃を構える。
ドラゴンにダメージを与える力はないかもしれないが、注意をひきつけたり援護したりすることはできるはずだ。
「ヴァンエレン!!
 ドラゴンをひきつけておくから早く助けにいってやれ!!」
吸血鬼に声を掛けている間に雷の魔力を魔銃に溜め、麻痺弾を撃てるようにする。
そしてマオに当たらないように連射モードでドラゴンへの攻撃を開始した。
68フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/06/17(水) 07:08:48 P
>61>63>65
>『がんばれー』
「とったどぉぉぉ!!」
無事に札を剥す事に成功したギズモきゅん

>「ふう……やはりその御札が門番を操っておったようじゃな。
> いやそれにしても見事な連携プレーに感心した。
> そなたらのおかげで助かったわい、礼を言うぞ」
>「フリージアもギズモもありがとね。
  ミシェル先生もお疲れ様、無事でなによりです」
「お〜ほっほっほっほ!適材適所ってやつですわ
 私自身がお札を取ろうとしてたならば今頃ゴーレムは粉砕!玉砕!大喝采!!でしたもの」
威張って言うようなことではない

「やったよぉ!!ほめてvほめてv」
フリージアになでなでしてもらっているギズモ

ちなみにギズモはリリアーナの「そういえばギズモの理想のタイプってどんなの?
 ヒューマンタイプの女の子にもてたいって事は、理想はグレムリンタイプじゃないんだ?」
という質問に
「とりあえず言語が話せる以上の知的生命体でかわいい女の子なら種族は問わないよv」
と答えたそうな
ちなみに言うと普通のグレムリンは喋れないので問題外らしい

レベッカがいないことによりパニックになる一同

>「そ、そうだ、こんな時こそ引率の先生に頼ろう!ね!
  アナ姉、ミシェル先生、リリアーナの持ってた槍を探す方法ってありませんか!?」
>「あの槍は、留学生のレベッカの生き霊がうっかり憑依しちゃったってやつだろ?
> もし死んだらすぐ私に分かるから、今は心配いらないぞ♪
> それよりムウ大陸の遺跡ってどこにあるんだー?
> お姉ちゃんは早く大冒険がしたいんだけどなー」

内心これだから天使は信用なら無いと思うギズモ
「それもそうですわねぇv」
とお馬鹿なフリージアさんは賛同する
「ここは僕らみたいな空を飛べるメンバーが空から探すべきだと思うんだ」
とヴァンエレンを見ながら意見するギズモ
「ねv」
かわいらしく微笑みながら同意を求めるギズモ
「ヴァンエレンさんは元々は男だからニコポは通じませんことよ
 ギズモちゃん」
別にギズモにそんな気はありません
「ニコポってあれでしょvにこっと笑えばぼっと燃える」
どうやら本人(?)は分かってないようです
69ミシェル ◆qNkdVyM6PE :2009/06/17(水) 23:32:02 O
>>61 >>63

某かの使い魔が動きの止まった石像から見事に札を奪い取り
そして、猫の石像は動かなくなった。使い魔も魔的存在のハズだが………
>「ダメだぞー、ミシェル。
あまり生徒に楽させてると、後から感謝しない子が育つぞ」
何時の間にいたのか、ちびっ子天使とシスターモドキがいて
ちびっ子天使がミシェルの行動をそう酷評する。
「他に良策が思いつきませんでしたので」
見た目がきんちょの、無礼な振る舞いにもふんわり笑ってみせたら
すぐ近くでは別の生徒が騒いでいる。次から次へと賑やかなものだ。
>「無い!無い!車の中にも槍が無いっ!!レベッカさんいないよどうしよう!!
もしかしたら一人でムウ大陸のどこかに飛ばされちゃったのかも!!」

「わ、私、森の中を探してくる!!」
「少し落ち着きなさい、リリアーナくん」
酷く取り乱した生徒にそうゆっくり言って聞かせる。恐らく効果は薄いが。
>「そ、そうだ、こんな時こそ引率の先生に頼ろう!ね!
アナ姉、ミシェル先生、リリアーナの持ってた槍を探す方法ってありませんか!?」
と切羽詰まった様子で別の生徒が問い詰めてくる。
どうしょう?などと呑気に言っている場合ではなさそうだ。
「どうするってもな……」
そう小さくボソッと呟き、素早く考えをまとめる。
「この辺りを、片っ端から調べるしかないでしょうね」
涼しい顔でケロリと言ってやる。しかし論理的に考えるなら
広さも判らない場所を無闇に歩くのは危険極まりない。オマケに竜もいるらしい。
それはもはや無謀だ。
「探し回るなら、疲れを知らないし圧倒的に強い天使様が隅々まで見て回られるのが一番でしょうね」
確かに天使は疲れないしかなり強い。しかし天使は人ごときでは操れないのも同様に確かなのだ。
「しかし、動ける方は明るい内は動き回るから、まず捕まらないでしょう。
なら音を鳴らして近づかせた方が効率が良い
動けないのは人海戦術で探すしかないかな」
涼しい顔のまま言いながら、ミシェルは十数体の最下級天使を呼び出す。
行け、探せ。そう念じて天使を森の中へ散らす。
「さて、これでひとまずはなんとかなるでしょう。
さあ、リリアーナ君たちはここに来た目的を果たしなさいな
出来れば私も目的は知りたいのですがね」
と片目でウインクして場の雰囲気を和ませる。
いくら人海戦術でも流石に見つからない可能性が高い。
そのことを気づかせては不味いだろうから。
70リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/06/18(木) 20:00:12 0
ミルクに押さえられ、リリアーナの足は止まった。
>「少し落ち着きなさい、リリアーナくん」
>「さがすのならみんな固まっておったほうがよいぞ。
 この森にはドラゴンが潜んでいる!」
リリアーナはもがくのをやめ、乱れた前髪の間からミシェルやヴァンエレンの姿をほうけたように見つめている。
「ひく・・・うえ・・・・・・・」
リリアーナはとうとう泣き出してしまった。
>「そ、そうだ、こんな時こそ引率の先生に頼ろう!ね!
> アナ姉、ミシェル先生、リリアーナの持ってた槍を探す方法ってありませんか!?」
>「あの槍は、留学生のレベッカの生き霊がうっかり憑依しちゃったってやつだろ?
  もし死んだらすぐ私に分かるから、今は心配いらないぞ♪ (略)」
>「それもそうですわねぇv」
アナスタシアは今、とても重要な事を言ったのだが、泣きじゃくるリリアーナはまだ気づいていない。

>「うー。
> ご主人の様子も気になるから、なにか方法があればご主人も捜して欲しい」
「ヴァンエレンは契約してるのに、マオマオの居場所がわからないの?ギズモは分かるよね?」
少し落ち着いたリリアーナは、鼻をぐすぐすさせながら問い掛けた。
>「ここは僕らみたいな空を飛べるメンバーが空から探すべきだと思うんだ」
「探すなら、メイレン様やアイシャさんやクリスさんもお願い。
 そういえばドラゴンが出たって話だけど、グレイブ達は怪我とか大丈夫だった?」
リリアーナは少し調子が戻ってきたようだ。

ミシェルは、この辺りを片っ端から調べるしかないと言った。
「そっか、レ・・・メイレン様は、私達が気配を探ってもどこにおられるか分からないのでしたっけ」
多分レベッカも同じなのだが、誰が聞いているのかも分からない場所で公言するのは危険すぎる。
>「探し回るなら、疲れを知らないし圧倒的に強い天使様が隅々まで見て回られるのが一番でしょうね」
リリアーナはミシェルの話を聞いて、なぜかアナスタシアの方を見た。
すがるような目で見ているのは、おそらくアナスタシアが探しに行くと思ったのだろう。
だが実際は、ミシェルが召喚した天使に何かしらの音を立てさせ、探しに行かせるようだ。
「すごい、あんなにいっぱいの天使、初めて見た・・・・・・」
>「さて、これでひとまずはなんとかなるでしょう。
>さあ、リリアーナ君たちはここに来た目的を果たしなさいな
>出来れば私も目的は知りたいのですがね」
ミシェルのウィンクを見て、ようやくリリアーナもぎこちなく微笑み返した。
「ありがとうございます、先生」
リリアーナはそこでぽんと手を叩いた。
「そうだ!グレイズって鼻が利くんでしょ?私が持ってた槍の匂いをたどって、何とか見つけ出せないかな?」
71リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/06/18(木) 20:05:25 0

>「こっち来るなぁぁぁぁぁ!!!」
「ん、?誰か何か言った?」
空耳?とも思ったが、木がへし折れる音や、何か巨大なものの足音がする。
次第に近づいている気がするのだが・・・・・・・。
>「ヴァ…ヴァン!!ヴァァァァン!!ご主人様のピンチだ!!助けてぇぇぇ!!」
「うわ――――!!ドラゴン!!!!!!
 もしかしてこの森、ドラゴンの巣じゃないでしょうね?!」
だとしたら、空を飛んでいた天使達は大丈夫なのだろうか?

>「まったく、何やってんだ。」
「あっ、クリスさん!!」
マオの後を追うようにやってきたクリスは、既に魔銃を構えている。
>「ヴァンエレン!!
> ドラゴンをひきつけておくから早く助けにいってやれ!!」
そういうなり、クリスは連射モードでドラゴンへの攻撃を開始した。
「殿下先生、危ないです!ここは下がってください!」
リリアーナはミシェルを無理やり後列へ下がらせた。
ミシェルはレベッカを探すため、大量の天使を召喚している。
そんな状態で彼が矢面になって戦うのは、さすがに負担が大きすぎると思ったからだ。
「殿下先生、アイシャさんたちは無事でしょうか?
 まだこっちには着てないみたいですが、彼女の気配、何とか探せませんか?
 ニャンコ先生、早く招き猫や猫車を避難させないと!!あれが壊れると、脱出できないって・・・・・」

リリアーナの視界の端で、ドラゴンが大きく息を吸い込んだ。
「わ――――!!まずいまずい火炎のブレス!!」
72グレイブ ◆e2mxb8LNqk :2009/06/18(木) 23:38:15 0
>65
>「だめ吸血鬼でごめんよー。
> 助かったぞ!」
「礼は後だ、とっとと行くぞ」
一魔法使いと吸血鬼にドラゴンは荷が重過ぎる。
とんずらを決め込み早々に離れることにした。

>58>61>63>69
>「もう少しでみんなに会えそうだ」
「ほう?俺よりは耳が良いんだな」
グレイブにはまだ聞こえる距離では無かったようだ。
グレイズには聞こえているようではあるが。

それから2分と経たずに、同じように森を抜けたらしいリリアーナ達と合流できた。
息をつき、辺りの様子を見回しながら話し合う。
どうやら槍……つまり、レベッカという留学生の魂が入ったものを落としたらしい。
その前に生霊になってる時点で不味いだろう。
【留学生が槍になってる、ってどういう経緯でなったんだろ?】
【おもしれー!槍の留学生かー】
「面白そうには見えるが、中つ国との戦争にも発展しかねないからな……いやはや」
三人やはり違う意見を出す。やはりRは思慮が浅い。
>「そうだ!グレイズって鼻が利くんでしょ?私が持ってた槍の匂いをたどって、何とか見つけ出せないかな?」
リリアーナの質問に、困った様子のグレイズ。
【ここからじゃ探せないよ。臭いが続いてないしね】
「いや、無理だそうだ。此処からその槍まで臭いの軌跡が無いから、探そうにも探せないらしい」
グレイブがSの言葉を代弁する。

>66>67>71
>「こっち来るなぁぁぁぁぁ!!!」
【んお?誰の声だこりゃー?】
【んーと、此処に居ないといったらマオさんかな……】
きょろきょろ周りを見ていると、森の中からマオが出てくる。
>「ヴァ…ヴァン!!ヴァァァァン!!ご主人様のピンチだ!!助けてぇぇぇ!!」
その後ろに続くのは…… ド ラ ゴ ン 。
>「まったく、何やってんだ。」
魔銃を構えたクリスがぼやく。
そしてヴァンに指示を飛ばし、攻撃を飛ばして注意をひきつける。
「チッ、手間かけさせるような真似を……“刺され氷柱、敵前に!”」
魔力を構成、グレイブの周りに氷柱を生み出して次々にドラゴンの足元へ刺さっていく!
当てても大したダメージにはならないので、少しでも足を止めることを優先した結果だ。
73グレイズ ◆e2mxb8LNqk :2009/06/18(木) 23:40:15 0
【不味い、あれだけじゃなくてさっきのドラゴンももうすぐ来るかもしれないよ!】
「ドラゴン一体でもこれだけてこずるのにか?洒落にならないぞ……」
グレイズが懸念しているが、今の状況だけでも切羽詰っている。
早いところに切り抜けなければ詰みになるだろう。
そこに駄目押しとばかり、ドラゴンが息を吸い込んだ。
>「わ――――!!まずいまずい火炎のブレス!!」
【げーっ!やばいっつーの早くどうにかしろB!】
「阿呆!出来るんだったらとっくにやってる!S!
入れ替わってから変身するまでタイムラグがある筈だ、その間にブレスの方向を変えろッ!」
言い終えると、すぐに入れ替わりを始める。このやり取りは一秒以下で行われている。

「やばいやばいーっ!わーっ!“吹けよ吹け陣風疾風突風、我の後方から前方に”っ!」
ドラゴンが火を吐く直前に呪文を完成させ、同時に思い切り風が思い切り吹き荒れた。
突然の強風で誰かが転ぶかもしれないが、ブレスはこちらに届く直前に収まる。
そして体に入ったグレイズはというと、以前と同じく、黒い毛が顔から手からと生え始める。
骨格がめきめき変形し、10秒と経たずに狼人間へと早代わり!
「が、がうがう!?がうがぐるるがうが!(ど、どーする!?意味が伝わらないよ!)」
【お前からあいつらへ、だな?だからアレを作らせたんだろうが】
幽体のBが、グレイズの腰についているバッグを指さす。いや、バッグから覗く人形二つを。
そしてその人形へと飛び込み、するりと中に入る。

すると人形の白髪が青髪へと変化し、人間、いやグレイブそっくりの瞼を上げて目を開いた。
『……動きづらいな。まぁ、なんとかなるか』
【おー!すっげー!Bが人形に行きやがったー!】
人形から、高くなったグレイブの声がする。
『流石大枚はたいて作らせた品、中々良い。これならなんとかなるな……』
バッグの中でリリアーナたちの方へと方向を変え、指示を飛ばす。
『おいお前ら、もうすぐ俺達と遭遇したドラゴンが来るかもしれない!いや、間違いなく来る!
早々に猫車と一緒に安全な場所まで避難するぞ!R、お前も人形の中に入れ』
【あいあいさー!】
Rも違う人形に入ると、当然の如く白髪がぼさぼさの赤髪になる。
『うーん、おもしれー!あひゃひゃ、こりゃいーや!最高にハイだぜー!』
『やかましい阿呆!日が昇るまであと2分くらいだ、とっとと魔力の構成ぐらいしろ!』
再び漫才をかます。好い加減にしないのがグレイルクオリティ、なのかもしれない。

遠くでぴしぴしと枝を折る音が聞こえる。2体目のドラゴンがやってくるのも時間の問題である。
74アイシャ ◆tHMocp7oHg :2009/06/19(金) 06:15:52 O
「じゃあ聞くけど、あんたをそんな体にした…かもしれない私が『私たち親友だもんげ!』とか言われたらどう?
 私なら即ブッコロだけど?それに情緒不安定な状況だった訳だし…黙ってただけで済んませたんだから、感謝ぐらいしてほしいっての」
昨日の一件で突っかかってきたレベッカにそう返した。

とそんなやり取りをしてるとメイレンが能力を発動させてしまった。
恐らく今、襲われているジャージ男はメイレンの最短食事記録を更新しながら、胃袋にすっぽりと収まってしまうのだろう
それはいかんとすぐさまガンロッドを構えたが、ジャージ男は自分の力でなんとか逃げ出してみせた。

「良い見返りと悪い見返り、この両方を受け入れるか拒絶しなきゃ本当の親切って言わないけどね
 あと、見返りを求めた時点で親切じゃなくなるしね」
すれ違い様にそうジャージ男にそうアドバイスをして見送った。

「食べれたらベストタイム更新だったのにね
 さっきのは動けなくしてからやるべきだったんじゃないの姐(アネ)さん」
と盲目になったメイレンを皮肉った後、手にしている金の卵をみた
【スゴく…卑猥です】
「と冗談は置いといて、どこからそんな物もってきたのさ…まぁ鶏でも居たら話は別だけど」
と棚の方に目を向ける
【フム、実に前衛的なモニュメントだ
 モチーフは蛸…もしくは蜘蛛か】
「モデルが悪魔ならメジャーネームが何個かでるけど…魔法使い主義者が悪魔信教?
 どっちかっていうと使い魔の分際で…とか言いそうな連中が信仰するとは思えないけど」
と像を見ながら勝手な推理をしていた。その時、レベッカの声に反応して即座に振り返ったが、そこには子蜘蛛一匹しかいなかった。
「マジ最悪なんですけど
 てか、貴重な現地人からそれっぽっちしか聞かずに食べようとしたとかマジありえん
 ショートケーキの苺だけ食べて捨ててんのと同じくらいありえん、バカなの?死ぬの?ねぇねぇねぇ?」
蜘蛛が形を成している間、アイシャはメイレンに対して毒を吐いていた
背後に何か居るのは影で判断出来ていたが、あえてレベッカの言葉には反応しなかった。
気付いていないフリをしながら、ガンロッドの形状をショットガンタイプに変化させる。
レベッカが慌て出した瞬間、背後にいる何かにぶっ放してやろうと考えていたその時
【アイシャ避けろ!!】
ウェザーの声に反応し、横に避けた瞬間
蜘蛛集合体をランスが貫く
75アイシャ ◆tHMocp7oHg :2009/06/19(金) 06:24:32 O
何者かと確認する前になんとなく何者かの正体が理解できた
この少々目にくる輝きとそれに合間って輝きだす純白の羽…まさしくそれは天使だった
「…めんどいのが来た」
そして、肝心の蜘蛛集合体は驚いたのかどうか知らないが、散り散りに別れ逃げ出した
76ニャンコ先生 ◆9DoC6dU6XQ :2009/06/19(金) 18:51:04 O
>ニャンコ先生、早く招き猫や猫車を避難させないと!!あれが壊れると、脱出できないって・・・・・」
「うむ!それではもう一度門を開けて中に避難するかな!」
ニャンコ先生は聞いたこともない呪文を唱えながら両手を上げ下げし、門を出現させようとした。
しかし、状況はそれを待ってはくれなかった。
>『おいお前ら、もうすぐ俺達と遭遇したドラゴンが来るかもしれない!いや、間違いなく来る!
>早々に猫車と一緒に安全な場所まで避難するぞ!R、お前も人形の中に入れ』
「なんじゃとおぉ!?そんなにすぐには門を開けられぬわ!
 むむむ…やむを得ん!緊急避難路を開くぞ!」
慌てたニャンコ先生は、呪文を唱えながら地面を指さした。
その先で地面が盛り上がり、扉付きの地下道の入り口が現れる。
「王家の避難用に用意された地下道じゃ!
 皆急いで中に逃げ込め!!」
地下道の門を2体の猫型ゴーレムに開けさせながら、ニャンコ先生は叫んだ。
77メイレン ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/06/19(金) 19:05:08 O
>74>75
> この少々目にくる輝きとそれに合間って輝きだす純白の羽…まさしくそれは天使だった
> 「…めんどいのが来た」
> そして、肝心の蜘蛛集合体は驚いたのかどうか知らないが、散り散りに別れ逃げ出した
「何なのあれ?」
視力が回復したメイレンが天使を指してそう言った。
>>「あれはテンコ、西方の神の使いだ。
>> やつらはドMで、困ってる奴がいたら自分を犠牲にしたくてたまらねーんだ。」
レベッカがそう説明した。テンシをテンコと呼び間違えるだけでも怪しいが、
その後の説明はもっと怪しかった。(だいたいあってる、という人もいるかもしれない。)

>>「なあなあ、テンコさんよ。このアイシャって女、昨日メイレンに慰められたのに、
>> 今日はバカとか死ねなんていうんだぜ?ちょっと懲らしめてやってくれよ(笑)」
>>「うわぁぁぁん」
>>「ほら、アイシャちゃんももう泣かないで〜。かわいいお顔がだいなしよ〜。」
レベッカは天使にそう願った後、昨日のアイシャとメイレンの物真似をした。
結構似ているから余計腹が立つだろう。
「そんなことはいいのよ、テンちゃん。だって本当のことだもの。
 ああ、私みたいなおバカちゃんが、なんでまだ生きているのかしら…」
>>「…うわぁ、また鬱になったよ。」
メイレンは獲物を取り逃がした事で、余計に意気消沈した。

>>「さて、いろいろと冗談はさておきよ。さっさと皆のところへ合流しようぜ。
>> お前は皆がどこにいるのか知ってんだろ?」
レベッカがアイシャにそう聞いた。
>>「おい、メイレン。その金玉は置いていけよ。
>> さっきの気味のわりー蜘蛛どもは、どうもそいつを狙ってたみてーだぜ。」
「嫌よ。」
>>「…は?」
「男の子が食べられないなら、金玉ぐらいもらってもいいじゃない!」
>>「いやいや、意味わかんねーから(笑)
>> おい、アイシャ。おめーからもなんか言ってやれ。」
「(ごくん)…これで私のものよ。文句ある?」
>>「おいぃぃい!」
メイレンは金玉を飲み込んでしまった。
少なくとも、レベッカには彼女の体に入った金玉を取り出すすべがない。
そうこうしている間に、またしても蜘蛛が集まってきだし、集合を始めた。
>>「だから言わんこっちゃねぇ!あの蜘蛛は金玉が狙いなんだ!
>> いや、むしろ金玉はあの蜘蛛達のものなんじゃねーのか!?」
今度は、人型の蜘蛛の集合体が2体現れた。通常の攻撃では、
蜘蛛は離散するだけで、決定的なダメージとはならないだろう。
>>「こうなったら仕方がねぇ。テンさん、アイさん、懲らしめてやりなさい!」
レベッカが二人に命令した。水戸肛門とか言うのは禁止である。
>68
>「ここは僕らみたいな空を飛べるメンバーが空から探すべきだと思うんだ」
ギズモがヴァンエレンを同意を求めるように見る。
>「ねv」
>「ヴァンエレンさんは元々は男だからニコポは通じませんことよ
>ギズモちゃん」
「…きゅん」
そのときヴァンエレンに電流走る。

>66>67>72
>「ヴァ…ヴァン!!ヴァァァァン!!ご主人様のピンチだ!!助けてぇぇぇ!!」
マオの叫び声とともにゆれる地面。
この地響きは覚えがあるヴァンエレン…しかもごく最近。
「げぇ ドラゴン!?」
そのとおりでございます。
>「まったく、何やってんだ。」
クリスは魔銃をドラゴンに向けて構える。
>「ヴァンエレン!!
>ドラゴンをひきつけておくから早く助けにいってやれ!!」
「あいさー!」
迫ってくる竜種はグレイブとクリスに任せておいて蝙蝠に姿を変えて高速でマオのほうへ飛んでいく。
使い魔たちを出して服を掴んでとばっちりがこないように瞬時に空へ向けて高度をあげる。
「大丈夫かご主人?」
下を見るとドラゴンが今まさにブレスを吐こうとしているところだった。
攻撃を受けたことによってグレイズやクリスを敵と認識しているようだ。
「とりあえずみんなのところに戻るよ!」
風でブレスを押し返したのち皆はドラゴンから逃げ出した。
とりあえずドラゴンから見つかっていないうちに上空からリリアーナたちと合流する必要がある。
音を立てずにそろそろと巨体に物を言わせて木々を押し倒し進んでいくドラゴンを尻目に空を飛ぶ。

>76
ドラゴンよりさきになんとかリリアーナたちに追いついて、高度を下げてマオを降ろす。
にゃんこ先生が呪文を唱えると現れたのは地下道の入り口だった。
>「王家の避難用に用意された地下道じゃ!
>皆急いで中に逃げ込め!!」
「にげろにげろ面舵にげろー!」
逃走経路は確保されたのであとは逃げるだけである。
79クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/06/20(土) 17:37:21 0
>72
・・・やはり皮が厚いから簡単に痺れないか。
こいつは高速飛行魔法を準備した方がいいかな。
>「チッ、手間かけさせるような真似を……“刺され氷柱、敵前に!”」
と思っていたらグレイブがドラゴンの足に氷柱を突き刺した。
よし、これなら時間が稼げる。

>71
しかし、事はそう簡単に進まなかった。
ドラゴンが大きく息を吸い込み始めたのだ。
>「わ――――!!まずいまずい火炎のブレス!!」
こんな森の中で火を使われるのは非常に危険だ。
すぐに対策をしないと・・・!!

>73
>「阿呆!出来るんだったらとっくにやってる!S!
 入れ替わってから変身するまでタイムラグがある筈だ、その間にブレスの方向を変えろッ!」
こんな状況なのにグレイブの奴は何を言っているんだ、と思って視線をずらしてみると一瞬のうちに青髪が黒髪へ、髪形も別のものへと変化した。
>「やばいやばいーっ!わーっ!“吹けよ吹け陣風疾風突風、我の後方から前方に”っ!」
そして強力な風を巻き起こしてドラゴンのブレスが届く前に収めることに成功したようだ。
ついでにブレスの一部がドラゴンに当たり、動きを抑制することができたようだ。
・・・にしても、たぶん黒髪の奴はずっと前に同じ授業を受けたことがあるグレイズ、だよな。
なんでグレイブがいきなりグレイズに変わったんだ?

>「が、がうがう!?がうがぐるるがうが!(ど、どーする!?意味が伝わらないよ!)」
ってまた変わってるし。
黒くもじゃもじゃしているが、これは狼人間、だよな・・・
もしかして夕方になるとグレイズが見当たらなくなっていたのはこれが原因なのか?

>『……動きづらいな。まぁ、なんとかなるか』
・・・この声、少し高いがグレイブか!?
>『流石大枚はたいて作らせた品、中々良い。これならなんとかなるな……』
声のもとを探してみると、狼人間のバッグから青い髪の人形が顔を覗かせているのが見えた。
・・・なんというか、こいつらも特殊な事情がありそうだな。

>76
>『おいお前ら、もうすぐ俺達と遭遇したドラゴンが来るかもしれない!いや、間違いなく来る!
 早々に猫車と一緒に安全な場所まで避難するぞ!R、お前も人形の中に入れ』
おいおい、他にもドラゴンがいるのかよ。
>「なんじゃとおぉ!?そんなにすぐには門を開けられぬわ!
 むむむ…やむを得ん!緊急避難路を開くぞ!」
他にもドラゴンがいることを聞いてにゃんこ先生が緊急脱出路を開きにかかる。
じゃあ俺は近くにいるドラゴンの足止めをもう少ししておくか。
いくら皮が厚くても目は強くないはず。
そこをドライブモードの麻痺弾で撃ち抜けばドラゴンといえども何秒か痺れるはずだ。

>78
とにかくドライブモードの反動に耐えられるように地を足で踏ん張り、両手で魔銃をしっかり構える。
そしてドライブモードへと切り替えて、自分が気絶しない程度の魔力を魔銃にぶち込む。
>「王家の避難用に用意された地下道じゃ!
 皆急いで中に逃げ込め!!」
>「にげろにげろ面舵にげろー!」
・・・タイミング良く入り口が開いたようだな。
なら、後は強力な麻痺弾をドラゴンに撃ち込むだけだ。
「これでもくらいな!!」
そう叫んで魔銃のトリガーを引くと、反動で地下道の入り口の方へと吹っ飛ばされた。
80ミルク&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ :2009/06/20(土) 22:22:01 O
>65-73 >76 >78-79
>ご主人の様子も気になるから、なにか方法があればご主人も捜して欲しい」
「ご主人って…マオと別れちゃったの?」
後から合流してきたヴァンエレンのお願いにちょっと驚いた。なぜかと言うと。
>「ヴァンエレンは契約してるのに、マオマオの居場所がわからないの?ギズモは分かるよね?」
リリアーナが言うように、使い魔にはご主人の居場所がわかるタイプが多いから。
主人の危機を救うのも仕事のうちだから、当たり前っちゃ当たり前なんだけど。
ヴァンエレンみたいな使い魔初心者だと、出来なかったりするんだろうか?

>「それもそうですわねぇv」
>「ここは僕らみたいな空を飛べるメンバーが空から探すべきだと思うんだ」
こちらは同じく使い魔組のフリージアさん&ギズモ組。
アホ姉に同調するフリージアと違って、ギズモは実にまともな意見を出しています。
>「探し回るなら、疲れを知らないし圧倒的に強い天使様が隅々まで見て回られるのが一番でしょうね」
「ですよねー」
ミシェル先生の意見に同意してリリアーナと一緒にアホ姉を見る。
>>「私は疲れるからイヤだぞ」
いきなり見え見えの嘘ついて嫌がりだしましたよアホ姉。
「嘘つくなさっきミシェル先生が『天使疲れない』って言ってただろうが」
>>「えー?そんな事言ってたかー?忘れちゃったぞ♪」
そんな事を言ってるうちに、ミシェル先生が下級天使を召喚して探索を始めてくれました。
天使なのに使えない姉でごめんなさいミシェル先生。
>「さて、これでひとまずはなんとかなるでしょう。
>さあ、リリアーナ君たちはここに来た目的を果たしなさいな
>出来れば私も目的は知りたいのですがね」
「ここに来た目的…って、ムウ大陸探索の事ですよね。
 とはいっても、この森のどこを探せば良いのやら…」
右を見ても左を見ても、木、木、木の森の中。
…暇そうにしてるアホ姉に、空飛んで遺跡でも探してもらうか?

>「ん、?誰か何か言った?」
「ううん、何にも言ってないけど」
キョロキョロしだしたリリアーナにそう言ってると、次ははっきりあたしにも声が聞こえた。
>「ヴァ…ヴァン!!ヴァァァァン!!ご主人様のピンチだ!!助けてぇぇぇ!!」
「マ、マ、マオ!?あんた何してるの!?」
思わず聞いちゃったけど、マオマオの大ピンチっぷりは見ればよくわかる。
なにしろ後ろから、でっかいドラゴンに追いかけられてるんだから!

>「ヴァンエレン!!
> ドラゴンをひきつけておくから早く助けにいってやれ!!」
>「チッ、手間かけさせるような真似を……“刺され氷柱、敵前に!”」
クリスとグレイブの攻撃で注意をそらしてるうちに、蝙蝠になったヴァンエレンは見事ご主人を救出した。
ただ、獲物を横取りされたドラゴンがそのまま引き返してくれるはずもなく。
>「わ――――!!まずいまずい火炎のブレス!!」
「うーわーっ!アホ姉火炎防御火炎防御ーっ!!」
>>「うーん、でもなー。教師が生徒を信じないで助けすぎるのもどうだろうなー」
うっかりアホ姉とか呼んじゃったけど、幸いかどうなのか楽しそうなアホ姉は気づいていない。
>>「それよりミルク。お前ユリから、ムウ大陸の記録映像撮って欲しいって頼まれてなかったか?
>> ドラゴンの潜む森とか、かなーり美味しい映像だぞ♪」
「うっ!忘れてた……」
仕方なく、あたしは記録石をポケットから引っ張り出して、ドラゴンをカシャカシャ激写しだした。
役に立たなくてごめんねみんな!
でもこれには、あたしの生活がかかってるんです!
ほんとにほんとにごめんなさい!
81ミルク&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ :2009/06/20(土) 22:22:48 O
>「やばいやばいーっ!わーっ!“吹けよ吹け陣風疾風突風、我の後方から前方に”っ!」
グレイブから入れ替わったグレイズが風の魔法を使い、強風がブレスを止める。
突然の強風に、アホ姉が吹っ飛んでドラゴンの方にころころ転がった。
>>「うわぁー!?」
「ナイスグレイズ!!」
炎を止めた的な意味でもネタ提供的な意味でも!
いやー、なんかユリが新聞のネタネタ言ってるのもわかる気がするなあ!

>「が、がうがう!?がうがぐるるがうが!(ど、どーする!?意味が伝わらないよ!)」
「え!?何々、何て言ったの!?」
カシャカシャとアホ姉とドラゴンを撮っていると、すっかり人狼になったグレイズが何か言った。
でも、残念ながらあたしには、グレイズがなんと言ったかまったくわからない。
噂に聞くグレイズの変身をはじめて見たけど、もしや毎回言葉がしゃべれなくなるんだろうか?
それはちょっと不便すぎるような……なんて思っていると。
>『……動きづらいな。まぁ、なんとかなるか』
「その声と髪型…もしかしてグレイブ!?人形に入ったの!?」
グレイズの腰のバッグから見える2体の人形、そのうち片方の人形が動きしゃべり出す。
>『おいお前ら、もうすぐ俺達と遭遇したドラゴンが来るかもしれない!いや、間違いなく来る!
>早々に猫車と一緒に安全な場所まで避難するぞ!R、お前も人形の中に入れ』
「えっ…!ドラゴンもう一匹って…マジで!?
 もしかしてこの森、ほんとにドラゴンの巣なの!?」
なんてこった、ドラゴンの巣だなんて危険ってレベルじゃないぞ!
もう一匹のドラゴンと聞いて慌てたニャンコ先生も、地下道の入り口を作り出す。
…危険はともかく、これもシャッターチャンスだよな、うん。
中に入る前に記録画を撮っておこ。
>>「ちょっと待てバカーッ!私を置いていく気かーっ!?」
あ。アホ姉の事忘れてた。
ドラゴンの足下には、慌てて飛ぶのを忘れたか、ちょこまか走って逃げ回るアホ姉が。
>「これでもくらいな!!」
そこでクリスがドラゴンを銃で狙い撃ち、ドラゴンは雷に撃たれたように動きを止めた。
その隙にアホ姉はドラゴンを引き離し、避難路に転がり込んでくる。

>>「クリスグッジョブ!よくやった!
>> それに引き替えグレイズはなんだー!先生を殺す気かー!?」
「はいはい、怒らない怒らない。
 元はと言えば、お姉ちゃんがドラゴンのブレス防がなかったのが原因でしょうが」
グレイズに突っかかるアホ姉を引っ張って制止する。
外を見れば、2匹目のドラゴンが動けるようになった1匹目と一緒に、こっちに突進してくるのが見えた。
>「全員入ったか!?扉を閉めるぞ!」
ニャンコ先生の言葉を受けて、猫型ゴーレムたちは扉を閉めはじめた。
82ミシェル ◆pP6eYSrQUy.9 :2009/06/21(日) 01:43:27 O

強烈な、地震に似た振動の後、空気が震える。デカいというのは直感で判った。
では何だろう?と考えている間にグイッと後ろへ引っ張られる
>「殿下先生、危ないです!ここは下がってください!」
「竜…………ですか?」
思わず呟いていた。コイツはデカい。
それが彼の最初の感想だった。今までこんなサイズの竜は見たことがない。
狩りに行っても、せいぜい小竜と言われる小型種が関の山だ。
「下がっていろと言いますが、他に竜を仕留められる人がいますか?」
ミシェルは薄く笑いながら、ユラリユラリと竜の前に進んでいく。
>「王家の避難用に用意された地下道じゃ!
皆急いで中に逃げ込め!!」猫先生の怒鳴り声が聞こえる。そこに行けばひとまず安心なのだろう。
「先に行きなさいな。君らじゃ竜は、荷が重いでしょうから」

と言い終わるのと竜が来るのがほぼ同時。
>「これでもくらいな!!」
と生徒の誰かが魔銃で攻撃を加えたのを見届けて、満足げに笑う。
「ああ、なるほど。二匹いるのですか………
それでも悪魔に比べればまだ楽な方ですよ」
ミシェルが手を挙げ、振り下ろしたら上空に魔法陣が発生し光の線が降り注ぐ。
「はいはーい。皆さん早く避難して下さいねー?
これは当たったらヤバいですよー」
高エネルギーの光がバシバシ体を貫通し、竜たちは悲鳴もあげられずに絶命した。
そしてミシェルは悠々と避難路へ入っていく。
「はい。今のはセラフィムレイ。高等神聖魔法です、………」
言い切る前に激しい目眩と吐き気に襲われて、姿勢を崩してしまう。
やりすぎた。というのが正直なところか。百科全書を使い、上級魔法も使う。
元からミシェルは魔力量ではズバ抜けていないので、当然といえば当然である。
「あ………槍が」
ふと、ビジョンが飛び込んできた。
今の時点で必要な情報は得たので、一旦百科全書を切る。そうしないと体が保ちそうにないのだ。
「リリアーナくん、槍が見つかりましたよ。何か建物の中だ。二人か三人と槍が一本だ」
83フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/06/21(日) 14:26:41 P
>71−82
>「うわ――――!!ドラゴン!!!!!!
  もしかしてこの森、ドラゴンの巣じゃないでしょうね?!」
「ドラゴン・・・・だと」
あまりの出来事にあっと驚くギズモきゅん
あまりのことにキャラが変わっている
ファンタジー世界の頂点に立つモンスタードラゴン
その力はあまりにも強く
それ以上の敵を出そうとするとキングギロラとかゴズラとか
ギャグに走らなければいけなくなるぐらいの恐ろしい存在である
「まさに・・・・・ドラゴンですわね」
フリージアさんも驚いている
「お母様が言ってましたわ!神はチェーンソーでばらばらにできるけどドラゴンは出来ないって!!」
つまりフリージアさんはドラゴンには勝てないということである
そもそも魔法使いとはいえ学生風情がドラゴンに勝てるわけが無い
もし勝てたらそんなに強いんだったら魔法勉強する必要なくね?
とか言われてしまうからである
「逃げますわよギズモちゃん!!」
>「わ――――!!まずいまずい火炎のブレス!!」
>「やばいやばいーっ!わーっ!“吹けよ吹け陣風疾風突風、我の後方から前方に”っ!」
「お母さんも何かやってよ!適材適所でしょ!!ここでこそフリージング・ディストラクションだよ!!」
もっともなことを言うギズモ
「わかってますわよ!雪と氷の精霊よ!わが姉妹たちよ!その息吹によりて!って呪文が長すぎますわ!!」
慌てまくるフリージアさん
何しろフリージング・ディストラクションは強力だが3分間踊らないと使えないのだ
間に合うわけが無い

>「王家の避難用に用意された地下道じゃ! 皆急いで中に逃げ込め!!」
> 「先に行きなさいな。君らじゃ竜は、荷が重いでしょうから」
> 「ああ、なるほど。二匹いるのですか………
それでも悪魔に比べればまだ楽な方ですよ」
「どう考えても悪魔より竜のほうが強いと思うんだけど」
どうでもいい感想を返すギズモ
>「にげろにげろ面舵にげろー!」
「助かりましたわ!!」
急いで逃げ込むフリージアさん
>「全員入ったか!?扉を閉めるぞ!」

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・という音を立て閉まる扉

「で、どうしますの?ミシェル先生のおかげでレベッカさんの居場所はわかったけれどこの地下道から行けますの?」
そう、いつまでも地下に居るわけにも行かないのである
「でも外にはまだドラゴンがいっぱい居ると思うんだ」
だが外は危険だと訴えるギズモ
「ここはにゃんこ先生だけが頼りですわ!」
期待を込めた目でにゃんこ先生を見るフリージアであった
84マオ ◆Aaq2kk.SpM :2009/06/21(日) 15:54:36 0
>67>80>79>73
>「マ、マ、マオ!?あんた何してるの!?」
「そ、そんなこと知るかー!!いいから早く助けてくれー!!」
必死に逃げ続けながらミルク達に叫ぶ僕。
しかし、今までここまで走り続けてきたが……
「はぁはぁ……はぁ…はぅ……もうだめだ、走れない……」
そもそも体力がそこまでないんだ…バテて座り込む。
振り向くとドラゴンが口をあけてこっちに走ってきている。
「うぅ……生まれも一級、成績もトップレベルのエリート街道まっしぐらのこの僕が…」
>「まったく、何やってんだ。」
>「チッ、手間かけさせるような真似を……“刺され氷柱、敵前に!”」
その時、僕の横を電撃を帯びた弾が飛び、ドラゴンの足元には氷柱が刺さっていく。
クリスとグレイブが足止めをしてくれたのか…?
「ク、クリス!……グレイブ!?…やるじゃないか!その調子だ!
 よし、僕はいま疲れて動けないからしっかりと護れよ!」
そして息を整えようとした時、体が一気に上に引っ張られ空へと浮かぶ。
上を見ると使い魔達とヴァンエレンが僕の服をつかんでいた。
>「大丈夫かご主人?」
「大丈夫…だけど遅いぞヴァン!もう少したってたら僕は食べられてた!」
下でクリスやグレイブにブレスを吐こうとしているドラゴンが見えてゾッとする。
>「とりあえずみんなのところに戻るよ!」
「分かった。でも見つからないようにな」
そして見つからないように木々を押し倒しながら進んでいくドラゴンの上を滑空する。

>76
なんとかリリアーナ達に追いつきヴァンエレンは高度を下げて僕を降ろす。
だがドラゴンは依然としてこっちに向ってきている。
>「王家の避難用に用意された地下道じゃ! 皆急いで中に逃げ込め!!」
猫先生が用意した避難所の中に生徒たちが入っていく。
>「にげろにげろ面舵にげろー!」
一目散に逃げるヴァンエレンの後に続いて僕も避難所に駆け込む。
>「全員入ったか!?扉を閉めるぞ!」
そしてゴゴゴゴゴゴゴという重苦しい音を立てながら扉は閉まる。
とりあえずこれで今のところは危険はなくなったというわけだ。

>83
>「で、どうしますの?ミシェル先生のおかげでレベッカさんの居場所はわかったけれどこの地下道から行けますの?」
>「でも外にはまだドラゴンがいっぱい居ると思うんだ」
「完全に予想だが、地下道、しかも王家の避難所用に用意されたものとなれば位の高い…そうだな
 宮殿とか王宮みたいなところに繋がっていることも多いにありえるんじゃないか?」
とはいっても実際どこに繋がっているかはわからない。
やはりここは猫先生を頼るのが一番なのだろうか?
85リリアーナ:2009/06/22(月) 07:55:55 0
>72-73 >76 >78-84
>【ここからじゃ探せないよ。臭いが続いてないしね】
>「いや、無理だそうだ。此処からその槍まで臭いの軌跡が無いから、探そうにも探せないらしい」
「そっか・・・そうだよね。無理言ってごめん」
そうだった、レベッカは移動したのではなく、転移させられたのだ。
いくらグレイズの鼻が良くても、歩いた痕跡が無いのでは確かに追跡は難しいだろう。

>ニャンコ先生は聞いたこともない呪文を唱えながら両手を上げ下げし、避難するための門を出現させようとした。
>しかし、状況はそれを待ってはくれなかった。
>「下がっていろと言いますが、他に竜を仕留められる人がいますか?」
「それは・・・・・・」
リリアーナは口篭もった。
ミシェルは薄く笑うと、自分の腕にかけられたリリアーナの手を優しくはずす。
そして、そのままユラリユラリと竜の前に進んでいった。

ドラゴンは、火炎のブレスをリリアーナ達にロックオンしている。
だがアナスタシアは、この期に及んでもまだ生徒達の自主性に任せる方針のようだが・・・・・。
「あんなでっかいドラゴン相手ですよ?!私達生徒に何をどうしろって言うんですか〜!!」
>「それよりミルク。お前ユリから、ムウ大陸の記録映像撮って欲しいって頼まれてなかったか?
  ドラゴンの潜む森とか、かなーり美味しい映像だぞ♪」
>「うっ!忘れてた……」
「ちょっと!ミルクったら何してるのよこんな時にぃ〜!!」

フリージアはフリージング・ディストラクションを使おうとしたが、何しろ時間が足りなかった。
グレイブがグレイズに入れ替わり、風の呪文でブレスの方向を変えた。
まだ完全に夜が明けていないため、見る見るうちにグレイズが狼男に変身する。
驚いているのだろうか?それとも、彼は既に知っていたのだろうか?
クリスはあまり話さないので、その辺のことはさっぱり分からない。

>突然の強風に、アナスタシアが吹っ飛びドラゴンの方へと転がっていく。
>「うわぁー!?」
>「ナイスグレイズ!!」
「全然ナイスじゃないよ、ミルクったら何言ってるのよ!!
 っていうか、まさかグレイズの変身シーンまで撮ってないでしょうね?!」
だがそんなことを話している場合ではなかった。
人形に入ったグレイブが、もう一匹ドラゴンがいると言ったからだ。
>もう一匹のドラゴンと聞いて慌てたニャンコ先生も、地下道の入り口を作り出す。

>「王家の避難用に用意された地下道じゃ!
> 皆急いで中に逃げ込め!!」
>地下道の門を2体の猫型ゴーレムに開けさせながら、ニャンコ先生は叫んだ。
>「先に行きなさいな。君らじゃ竜は、荷が重いでしょうから」
「でも・・・・・・・」
このままミシェルを置いていってもいいものだろうか?
かといって残っても、何の力にもなれない、むしろ足手まといだという事も分かっていた。
リリアーナが迷っている間にも、皆は地下道へと逃げ込んでいく。
>「これでもくらいな!!」
「じゃあ、先生はどうなさるんです・・・・・・きゃんっ!?」
リリアーナは吹っ飛んできたクリスにぶつかり、もんどりうちながら地下道の中へと吹っ飛ばされた。
「きゅ〜・・・・・」
リリアーナは目をぐるぐる回しながら、クリスに押し倒される形で床の上に伸びている。
力なく投げ出された右腕のすぐ脇には、何かのスイッチのようなものがある。
もし目を覚ましてリリアーナが押したら、一体どうなるのだろうか?
86リリアーナと黒猫:2009/06/22(月) 07:59:37 0

>「リリアーナくん、槍が見つかりましたよ。何か建物の中だ。二人か三人と槍が一本だ」
「何ですって〜!!」
ミシェルの声に、リリアーナはがばっと飛び起きた。
「槍って私が持ってたあの槍ですよね、あの、一緒にいた人って一体誰なんですか!!
 で、皆無事なんですかっ?どうなんですか先生!!」
リリアーナはレベッカ達の安否を聞こうと必死だ。
だが、もし今誰かが何らかの手を打たなければ、リリアーナは例のスイッチを知らずに押すことになるだろう。

その頃のルズ。
「わたくしを忘れるだなんて、あんまりなのですわ〜!!ひい〜!!」
だが泣き言を言っても始まらない。
ルズは身体の小ささを武器に、何とか逃げおおせるつもりのようだ。
ドラゴンが地下への扉があった場所に攻撃している間に、出来るだけ遠くへ逃げようとする。

果たしてこの先生きのこれるのだろうか?!
ルズの運命やいかに!
87ニャンコ先生 ◆9DoC6dU6XQ :2009/06/22(月) 18:58:03 O
>>82-86
>「で、どうしますの?ミシェル先生のおかげでレベッカさんの居場所はわかったけれどこの地下道から行けますの?」
>「でも外にはまだドラゴンがいっぱい居ると思うんだ」
>「完全に予想だが、地下道、しかも王家の避難所用に用意されたものとなれば位の高い…そうだな
> 宮殿とか王宮みたいなところに繋がっていることも多いにありえるんじゃないか?」
>「ここはにゃんこ先生だけが頼りですわ!」
「確かにこの地下道はムウの王宮につながっておる」
にゃんこ先生は頷きながらそう言った。
「だがお主らの仲間の居場所とつながっておるかは、わしにもわからぬ。
 何しろここは数ある地下道の1つじゃからな。
 仮にお主らの仲間を探すとしても、道中侵入者対策に罠も仕掛けられておる。
 外に出て竜の森を行くのとどちらが安全か…」

ニャンコ先生がいろいろ考えているちょうどその時、リリアーナがうっかりボタンを押してしまった。
たちまち警報が鳴り響き、出口付近の天井が崩れて扉と2体の猫型ゴーレムは土砂に埋もれてしまった。
ニャンコ先生はムンクのポーズで叫んだ。
「ヒイイイイイイイイィィィ!!!!」
88クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/06/22(月) 20:07:16 0
>85
「っつ〜」
まさか反動でこんなに飛ばされるとは思いもしなかった。
もう少し威力を考えて撃った方がよさそうだな・・・
とにかく、すぐに立ち上がることにする。
が、立ち上がる時に何か柔らかいものに触れたような気がするのはきっと気のせいだろう。
いや、絶対に勘違いだ!!

>81
>「クリスグッジョブ!よくやった!
 それに引き替えグレイズはなんだー!先生を殺す気かー!?」
どうやら強力麻痺弾でドラゴンがひるんでいる間に、グレイズの強風に飛ばされたアナスタシア先生も避難できたようだ。

>82
>「はい。今のはセラフィムレイ。高等神聖魔法です、………」
そしてミシェル先生が悠々と地下道に入ってきた。
・・・やばい、飛ばされてたからミシェル先生の魔法を何にも見てなかったよ。

>86
>「リリアーナくん、槍が見つかりましたよ。何か建物の中だ。二人か三人と槍が一本だ」
>「何ですって〜!!」
ミシェル先生の言葉にリリアーナが飛び起きる。
というか巻きこんだのはリリアーナだったのか。
あのk・・・いや、あれは絶対勘違いのはずだ。

>「槍って私が持ってたあの槍ですよね、あの、一緒にいた人って一体誰なんですか!!
 で、皆無事なんですかっ?どうなんですか先生!!」
・・・どうやらレベッカと離れてしまったことに焦っていたようだな。
でも、ミシェル先生が何らかの方法で見つけたということか。

>83>84
>「で、どうしますの?ミシェル先生のおかげでレベッカさんの居場所はわかったけれどこの地下道から行けますの?」
>「でも外にはまだドラゴンがいっぱい居ると思うんだ」
確かに探しに行けるかもしれないが、ギズモの言う通り危険が伴うだろう。
>「完全に予想だが、地下道、しかも王家の避難所用に用意されたものとなれば位の高い…そうだな
 宮殿とか王宮みたいなところに繋がっていることも多いにありえるんじゃないか?」
・・・マオの言う通り王家の避難路はたいてい王宮につながっていることが多い。
だが、位が高ければその分侵入者を防ぐための罠が張り巡らされている可能性も大いにある。
その辺を考慮してやはりにゃんこ先生の意見を聞くのは重要だろう。

>87
>「確かにこの地下道はムウの王宮につながっておる」
>「だがお主らの仲間の居場所とつながっておるかは、わしにもわからぬ。
 何しろここは数ある地下道の1つじゃからな。
 仮にお主らの仲間を探すとしても、道中侵入者対策に罠も仕掛けられておる。
 外に出て竜の森を行くのとどちらが安全か…」
やっぱり侵入者対策の罠があるのか。
具体的なものが分かればある程度の場所を予想できるのだが・・・

罠がいいかドラゴンがいいか考えていると突然警報が鳴り響き始めた。
しかも出口付近の天井が崩れ、扉と二体のゴーレムが土砂に埋もれる。
>「ヒイイイイイイイイィィィ!!!!」
にゃんこ先生は叫んでいるが、これで引き返せなくなったということだ。
「・・・先に進むしかなくなったようだな。」
ただ、キメラやゴーレムあたりも動き出していそうなんだよな。
まあ、ドラゴンよりはマシか。
89メイレン ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/06/23(火) 19:15:11 O
スパイダーマ(ryはアイシャ達にまかせていたレベッカだったが、
メイレンの周りには集合していない状態の蜘蛛が群がってきていた。
「もう、なんなのよ!?」
蜘蛛達はお尻から、白く濁った液体のようなものをメイレンにぴゅっぴゅとかけた。
液体の放つ生臭い異臭に、メイレンは眉をひそめた。
>>「こいつら蜘蛛の糸を吹きつけてんだ。お前を捕まえる気なんだろ。」
「なんだか少し辱められた気分だわ…もう!」
メイレンは怒って、周りの蜘蛛を手当たり次第踏み潰した。
アイシャ達に向ってぶんぶん腕を振り回すスパイダーマ(ryと比べれば、
こうした一匹一匹の蜘蛛の力は大したことないようだ。
>>「めんどくせーな。おい、メイレン。さっさとこの陰気くせーところから出ようぜ。」
「はぁ…はぁ…そうね〜。」
蜘蛛を潰すのにすっかり熱くなっていたメイレンは、レベッカの言葉を聞いて走り出した。

「ああ!?」
メイレンは悲鳴をあげた。というのも、彼女が走って出ようとした入り口に、
いつの間にかびっしりと蜘蛛の巣が張り巡らされていたのだ。
レベッカが、「バカ!ちゃんと前を見て走れっつーの!」と怒ってももう遅い。
蜘蛛の糸は、その細さに似合わない丈夫さと粘性を持ち、
もがけばもがくほど、メイレンの体から自由を奪っていった。
>「…ちっちゃなハエさん♪どうして泣くの?♪」
すると、どこからか甲高い声が聞こえてきた。甲高い声がメイレンをからかう。
>「もうすぐ、蜘蛛に、食べられる〜♪…いい気味よ。」
メイレンの足元の床が崩壊した。そして、毛むくじゃらの、丸太のような足が、
素早くメイレンの体を掴み、絡みついた蜘蛛の糸ごと持ち去った。
それは紛れもなく、大きな蜘蛛の足だった。
「きゃあああああぁぁぁ…!!(フェードアウト)」
メイレンは地下の空間へ吸い込まれるように消えた。
大きな蜘蛛の足が破壊した床の穴を覗き込めば、その先に地下道が続いていることがわかるだろう。
ぼんぼんと太鼓を叩くようなリズムカルな音が、しばらくの間地下道に響いた。
90リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/06/24(水) 16:58:44 0
ミシェルの話だと、とりあえずレベッカは無事のようだ。
リリアーナはあからさまにほっとした顔になった。

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・という音を立て閉まる扉


>「で、どうしますの?ミシェル先生のおかげでレベッカさんの居場所はわかったけれどこの地下道から行けますの?」
>「でも外にはまだドラゴンがいっぱい居ると思うんだ」
>「完全に予想だが、地下道、しかも王家の避難所用に用意されたものとなれば位の高い…そうだな
> 宮殿とか王宮みたいなところに繋がっていることも多いにありえるんじゃないか?」

>「確かにこの地下道はムウの王宮につながっておる
>だがお主らの仲間の居場所とつながっておるかは、わしにもわからぬ。 (略)」
「竜も嫌だけどトラップも困るな〜。私、どーもそういうの苦手なんだよね。
 アナスタシア先生、明かり出すからちょっとかがんでください」
リリアーナはアナスタシアの頭をぐいと下げた。
どうやら天使の輪の光で、ポーチの中のカンテラを取り出すつもりのようだ。
「あったあった、これで通路の中が良く見えるわ」
リリアーナのカンテラは彼女の手を離れ、空中をふわふわ漂っている。
狐火のような青白い光が、石造りの地下道をぼんやりと照らした。
思ったよりも天井は高く、通路の幅も全員並んで歩けるくらいはありそうだ。
「本当にすごいね〜。・・・・・・ん?ねえ、今なんか足元でカチッて音が・・・・・」
>たちまち警報が鳴り響き、出口付近の天井が崩れて扉と2体の猫型ゴーレムは土砂に埋もれてしまった。
>ニャンコ先生はムンクのポーズで叫んだ。
>「ヒイイイイイイイイィィィ!!!!」
「あ・・・・・もしかして、今の変な音のせい・・・・なのかな・・・・・・?ははは・・・・・」
>「・・・先に進むしかなくなったようだな。」
「わーん!ごめんなさいごめんなさい、わざとじゃなかったの!!」
慌てるリリアーナの足元で、またカチッと何か変な音がした。
「きゃああああ?!」
とたんに、リリアーナの足元がぽっかりと抜けた。
彼女の足元にはとがった槍のようなものがずらりと並び、侵入者を待ち受けている。
落ちたら間違いなく串刺しだ。
「た、助けて〜!!」

――――どうやらリリアーナは、トラップを発見する(引っかかる?)才能があるようだ。
91ミルク&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ :2009/06/24(水) 18:55:23 O
>82-88 >90
>「ここはにゃんこ先生だけが頼りですわ!」
「うーん、やっぱりそうなるか…」
フリージアとマオの会話の結論は、やっぱりムウ大陸の事はニャンコ先生に聞けとなったみたい。
わからないことは案内人に聞く。
これが不慣れな旅先での鉄則だ。

>「確かにこの地下道はムウの王宮につながっておる」
ニャンコ先生が答えた内容によると、地下道内は上よりは安全。
でも罠が多いし、別の場所に飛ばされたアイシャやレベッカと合流できる保証は無し、ということだ。

>「竜も嫌だけどトラップも困るな〜。私、どーもそういうの苦手なんだよね。
> アナスタシア先生、明かり出すからちょっとかがんでください」
>>「んー?これでいいのか?」
アホ姉の天使の輪っかの光を頼りに、リリアーナは浮遊式のカンテラを取り出した。
すぐに地下道内はカンテラの灯りに照らされる
「さすが。用意いいねリリアーナ」
あたしも何か持ってくりゃ良かった。
冒険に役立つもの役立つもの……アホ姉…は役に立たないしなあ。
まあいいや、今は別れた皆との合流法を考えよう。
「さっきミシェル先生が見たのは、多分アイシャやメイレンさんやレベッカだと思う。
 同じ場所で建物の中にいるなら、地下道に入ってくる可能性もたか…」
いんじゃないかと言い掛けた時、あたしの言葉を遮るように警報が鳴り響く。
「な、なんだこ…」
疑問の声を全部口にする暇もなく、天井が崩れて哀れ2体の猫型ゴーレムは出口ごと生き埋めになった。

>「ヒイイイイイイイイィィィ!!!!」
「ぎゃーっ!これじゃ帰れねーっ!!」
>「あ・・・・・もしかして、今の変な音のせい・・・・なのかな・・・・・・?ははは・・・・・」
>「・・・先に進むしかなくなったようだな。」
「いやまだまだ!土砂を吹き飛ばせばなんとか…」
冷静なクリスの声を聞きながらも、あきらめ悪く土砂の山に駆け寄ってみたけど。
うーわー。かなり多いですよこの土砂。
しかもメギドで吹っ飛ばそうにも、中の猫型ゴーレムを壊しちゃいけないから無理。
「こっ、これはあたしには無理っぽいような…」

>「きゃああああ?!」
「今度はなんだーっ!?」
リリアーナの悲鳴に振り向けば、下に開いた穴に落ちそうになるリリアーナが!
やばっ!これは死ねる!
「手を伸ばしてしっかりつかまれーっ!」
慌ててリリアーナの方にダイブして、リリアーナの手をキャッチ!
ふう、助か……ってないよこれ!
リリアーナの重さで体がずるずる穴の方に滑ってるよ!
なんか前にもこんなよーな事があった気がするんですけどーっ!?
>>「おー、滑ってる滑ってる。落ちたら下の針で串刺しだぞーぷぷぷ♪」
「ぷぷぷじゃねえよ見てないで助けろこのアホ姉!
 石畳だから掴まるとこないぞこれ!
 落ちる落ちる落ちる誰か引っ張って引っ張って―――!!」
92グレイズ ◆e2mxb8LNqk :2009/06/24(水) 22:58:10 0
>76>79
>「王家の避難用に用意された地下道じゃ!
> 皆急いで中に逃げ込め!!」
『ひゅー!面白そーなの出てきたー!早く行こうぜ、早くー!』
『ドラゴンは大丈夫か?……クリスがやってくれたようだな』
地下道へとすっ飛ぶクリスを傍目で見たのを合図に、グレイズは同じ方向へと駆け出してゆく。

>81>83-84>87
後ろからドラゴンの追撃は来ず、無事に避難し終える。
一息つくグレイズのもとへ天使ことアナスタシアがやってきた。
>>「クリスグッジョブ!よくやった!
>> それに引き替えグレイズはなんだー!先生を殺す気かー!?」
「が、がうっ?」
かなりの頭身差があれど、怒りを向けるアナスタシアにたじろぐ。
ミルクが引っ張って制止させたのでそこまでおののいてもいないが。

>「で、どうしますの?ミシェル先生のおかげでレベッカさんの居場所はわかったけれどこの地下道から行けますの?」
>「でも外にはまだドラゴンがいっぱい居ると思うんだ」
>「完全に予想だが、地下道、しかも王家の避難所用に用意されたものとなれば位の高い…そうだな
> 宮殿とか王宮みたいなところに繋がっていることも多いにありえるんじゃないか?」
>「ここはにゃんこ先生だけが頼りですわ!」
扉が閉まった後、各々が意見を述べていく。
喋れないのでグレイズは聞いているだけ。人形に入っているRとBも会話を聞いている。
にゃんこ先生は一つの意見に首肯した。
>「確かにこの地下道はムウの王宮につながっておる」
『王宮か……ふん、伝説の土地の王宮といえば酷いものか金ピカのやつだろう』
鼻を鳴らして見下したように呟くB。
グレイズは慌てたが、幸い誰も聞いていなかったようだ。セーフ。

>88>90-91
にゃんこ先生の話に寄れば、ここは罠だらけの通路らしい。
「(ドラゴンの巣と罠だらけの道……どっちもいやだなあ)」
そんな風にグレイズが思っていると、けたたましい警報とともに出口付近の天井が崩れ猫ゴーレムが埋まってしまった。
>「ヒイイイイイイイイィィィ!!!!」
『は?……罠?』
唖然とした様子でBが顔を覗かせる。
>「・・・先に進むしかなくなったようだな。」
>「わーん!ごめんなさいごめんなさい、わざとじゃなかったの!!」
「が、がうぐるう……ぐるがうがぁ?(ど、どうしよう……吹き飛ばせるかなぁ?)」
『……進むも茨、戻るも茨か』

>「きゃああああ?!」
>「今度はなんだーっ!?」
リリアーナの悲鳴とミルクの声に振り返ると、リリアーナが落ちかけている!
慌てた様子でミルクが飛びつき、落下を止めるもずるずると滑っていく。
>「落ちる落ちる落ちる誰か引っ張って引っ張って―――!!」
「がる!」
傍に居たグレイズがミルクの体を掴み、人狼特有の力で穴から脱出させようと力を込めた。

が、ふっとグレイズの力が抜ける。
同時に体毛が急激に抜け始めた。日の出の時間らしく、人間に戻るための脱力状態に入ったのだ。
「が、あうあ……み、ミルクさん……リリアーナさん、ごめん…ちから、入らない……」
犬耳の生徒へと戻ったグレイズはなけなしの力を振り絞るも、ぱっと手を放してしまう。
慌ててもう一度ミルクを掴むも、そのまま足がもつれてずるりとずっこけてしまった。
>79>82>83
>「これでもくらいな!!」
一目散に入り口に向かうヴァンエレンはほうっておいて、クリスは麻酔弾をドラゴンに撃って動きを鈍らす。
そのところをミシェルの高等神聖魔法によってドラゴンは二匹とも始末できた。
>「助かりましたわ!!」
後方の憂いはなくなりフリージアとギズモも安心して避難路へ逃げ込んだ。

>84>87>88
>「リリアーナくん、槍が見つかりましたよ。何か建物の中だ。二人か三人と槍が一本だ」
ミシェルのおかげでどうやらレベッカの槍の位置がわかったようだ。
>「で、どうしますの?ミシェル先生のおかげでレベッカさんの居場所はわかったけれどこの地下道から行けますの?」
>「でも外にはまだドラゴンがいっぱい居ると思うんだ」
>「完全に予想だが、地下道、しかも王家の避難所用に用意されたものとなれば位の高い…そうだな
>宮殿とか王宮みたいなところに繋がっていることも多いにありえるんじゃないか?」
完全ににゃんこ先生頼みだがいま頼れるのはこの猫しかないのである。
外はドラゴンで中はトラップが沢山ある…どうしようものかにゃんこ先生が考えている隙に…。
リリアーナのうっかりが発動して、ちょいとヤバげなスイッチをおしてしまったようである。
「ヒイイイイイイイイィィィ!!!!」
>「ヒイイイイイイイイィィィ!!!!」
ヴァンエレンとにゃんこ先生の悲鳴が重なった。
警報が鳴って出口の天井が崩れてしまって退路を断たれてしまった。
これで残すは地下道を行く道しかなくなったわけである。
>「・・・先に進むしかなくなったようだな。」
「八卦図のような迷いやすいものでなければよいが…」

>90>91>92
>「あ・・・・・もしかして、今の変な音のせい・・・・なのかな・・・・・・?ははは・・・・・」
>「わーん!ごめんなさいごめんなさい、わざとじゃなかったの!!」
慌てて謝っているリリアーナだが足元にまた怪しげなスイッチが…。
>「た、助けて〜!!」
>「手を伸ばしてしっかりつかまれーっ!」
あわてて助けに入るミルクにそれを茶化すアホの姉。
>「ぷぷぷじゃねえよ見てないで助けろこのアホ姉!
>石畳だから掴まるとこないぞこれ!
>落ちる落ちる落ちる誰か引っ張って引っ張って―――!!」
これがジャパニーズの正しい漫才の姿です。
ミルクだけではとても助けられそうにないので、グレイズが咄嗟に助太刀に入る。
が!
人狼の姿でとても勇ましいグレイズがとたんに体毛は抜けて徐々にひ弱になっていく。
>「が、あうあ……み、ミルクさん……リリアーナさん、ごめん…ちから、入らない……」
「あわわ。
 今度は私が助太刀に入りますぞ!」
使い魔を出してドラゴンからマオを救出したときと同じく、リリアーナの服を引っ張って空中を飛ぶ。
穴から脱出させて難を逃れた。
「気をつけてくれリリアーナ。
 正直、こっちの心臓がもたん」
危うく見事な穴あき死体が一人出来上がるところでしたね。
94マンダ ◆0K.vsut5nQ :2009/06/25(木) 20:13:04 O
>>86
突如近くの草むらから飛び出す影が一つ
影はそのままルズにタックル気味に抱き付く
>「ルズ、さん……ルズさん…こわか、た。」
マンダである。
>「しらない、とこ、とばされて、…で、かいのに、いじめられて、…こわか、た」
泣きながらマンダは必死に説明する。
要約するとマンダもドラゴンから逃げてきた所なのである。
>「え、…??」
ルズが慌てて何か言っているが理解する前に背後に揺れを感じる

ざわ……
            ざわ……
       ざわ……

マンダは恐る恐る振り返る
>「で、かいの!!!」
マンダたちの背後にはドラゴンがバッチリ待機していた!!
>「きゃぁーケオス〜〜〜〜!!!!」
ルズを抱えながら全速力で逃亡を開始する
95フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/06/25(木) 22:58:26 P
>90-93
落とし穴に引っかかるリリアーナ
「ギズモちゃん!リリアーナさんを引っ張りなさい!
 私は落とし穴を埋めますわ!!」
フリージアは落とし穴を雪の結晶で埋めてしまい無効化しようというのである

>「手を伸ばしてしっかりつかまれーっ!」
>>「おー、滑ってる滑ってる。落ちたら下の針で串刺しだぞーぷぷぷ♪」
>「ぷぷぷじゃねえよ見てないで助けろこのアホ姉!
 石畳だから掴まるとこないぞこれ!
 落ちる落ちる落ちる誰か引っ張って引っ張って―――!!」
>「が、あうあ……み、ミルクさん……リリアーナさん、ごめん…ちから、入らない……」

「ここは僕が!」
グレイズの腕をつかむギズモ
はたして無事に引っ張りあげられるのか

>「あわわ。
  今度は私が助太刀に入りますぞ!」
>「気をつけてくれリリアーナ。
  正直、こっちの心臓がもたん」
ヴァンエレンのおかげで何とか窮地を脱出したリリアーナ
「危ないですわねえ・・・・・いっそのこと地面を凍らせて安全な道を作りながら進もうかしら?」
フリージアはこう提案する
だがその方法では魔力の減りが激しく燃費の問題に突き当たる
さらに言えばただでさえ滑るのにこれ以上滑りやすくしてどうするのだと激しく突っ込みたい
「それともこの*10フィートの棒で地面を突付きながら歩くのも良いかもしれませんわねえ」
胸の谷間から長い棒を取り出すフリージアさん
フリージアさんの胸の谷間には魔方陣が刺青されておりその魔方陣は実家の簡易異空間
通称”物置”に繋がっているのである
今まで色々と胸の谷間から出てきたのはこういう仕組みだったのである

*10フィートの棒・・・・それはD&Dの基本アイテムでありぶっちゃけるとただの棒である

「それより僕は罠に引っかからないようにちょっと浮かびながら進めば良いと思うよ」
無茶なことを言うギズモ
「ギズモちゃん!誰もが空を飛べるわけではないのよ!!」
雪の結晶を使えば空を飛べるフリージアさんは自分を棚に上げてギズモに注意するのであった
96クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/06/26(金) 01:53:24 0
>90>91>92
>「わーん!ごめんなさいごめんなさい、わざとじゃなかったの!!」
・・・リリアーナがトラップの作動に心当たりがあるようだな。
まあ、狙って作動させる奴なんていないんだから仕方がない。
>「いやまだまだ!土砂を吹き飛ばせばなんとか…」
>「が、がうぐるう……ぐるがうがぁ?(ど、どうしよう……吹き飛ばせるかなぁ?)」
この様子だとミルクとグレイズ(たぶん)はあきらめていないようだ。

けれど土砂の量を見てあきらめたようだ。
>「きゃああああ?!」
>「今度はなんだーっ!?」
・・・このメンバーはドミノ式に問題が出てくるな。
次はいったいなんだよ。
>「た、助けて〜!!」
リリアーナの声が聞こえる方を見るとそこには穴が開いていた。
どうやら落とし穴にはまったようだ。

>「手を伸ばしてしっかりつかまれーっ!」
すかさずミルクが助けに入る。
だが、簡単には止まれないようだ。
>「おー、滑ってる滑ってる。落ちたら下の針で串刺しだぞーぷぷぷ♪」
串刺しって・・・先生、シャレになりませんよ。
>「ぷぷぷじゃねえよ見てないで助けろこのアホ姉!
 石畳だから掴まるとこないぞこれ!
 落ちる落ちる落ちる誰か引っ張って引っ張って―――!!」
>「がる!」
掴まるところがないことで焦っているミルクを今度はグレイズ(だと思う狼人間)がつかんだ。

が、グレイズの毛が急激に抜け始めたことで状況がまた変わった。
>「が、あうあ……み、ミルクさん……リリアーナさん、ごめん…ちから、入らない……」
ああ、やっぱりグレイズで合っていたのか。

>93>95
>「ここは僕が!」
>「あわわ。
 今度は私が助太刀に入りますぞ!」
俺が妙な納得をしている間に使い魔コンビが手助けに入った。
これで一応落とし穴を回避できたようだな。

>「危ないですわねえ・・・・・いっそのこと地面を凍らせて安全な道を作りながら進もうかしら?」
・・・クロウと似たことを考えるなよ。
というか全体像も把握できていない地下道でその案は無謀にもほどがあるぞ。

>「それともこの*10フィートの棒で地面を突付きながら歩くのも良いかもしれませんわねえ」
>「それより僕は罠に引っかからないようにちょっと浮かびながら進めば良いと思うよ」
>「ギズモちゃん!誰もが空を飛べるわけではないのよ!!」
確かに全員飛べれば床にあるトラップは全て回避できるだろう。
だが、
「トラップは床だけとは限らん。
 壁にもスイッチがある可能性もある。
 たとえば・・・この辺とかな。」
そう言って近くの壁を指す。
よく見ればブロックの一つが微妙に出っ張っているのに気づくだろう。
97アイシャ ◆tHMocp7oHg :2009/06/26(金) 03:14:43 0
「いや、それは人間側の解釈としては間違ってはいないけどさ…」
レベッカの説明に突っ込もうとしたが、それもそれで面倒なので言葉を飲み込む。
黙っていると、レベッカは天使にことの経緯と昨日の再現をしてみせた。
眉を顰め、不愉快そうな顔をするアイシャ
「さっき人間を捕食しようとしていた人たちには言われたくないんですけど
 …まぁ確かに連中は人間に対しては自己犠牲の塊なんだったんだろうけど、人外に対しては無慈悲な連中だし
 それに自分らの手に余ることだったら、人間でも平気で見捨てるような連中だよ?
 私が何言いたいか判る?」
【訴えるだけ無駄だということだ。まぁコイツが今何を考えているか見当もつかんが】
アイシャ達の知っている天使ならば、視界に入った瞬間、攻撃を仕掛けてくるほど攻撃的なのだが
この天使は、先ほどから周りの様子を伺うだけで、喋りもせず、動きもせずボーっと立っているだけなのだ。

>>「さて、いろいろと冗談はさておきよ。さっさと皆のところへ合流しようぜ。
>> お前は皆がどこにいるのか知ってんだろ?」
「知ってるけど?でも、あっちはあっちで取り込み中っぽいし、行かないほうがいいんじゃない?
 てかさ…金って王水って液体以外で溶けないんでしょ?姐さんさ…この後死ぬほど辛い便秘になるんじゃないの
 それ以外の方法でも同じだと思うけどさ」
とメイレンの身を案じていると、蜘蛛集合体が二体に増えて再生した。

>>「こうなったら仕方がねぇ。テンさん、アイさん、懲らしめてやりなさい!」
「私は狗じゃないってば」
そう言って蜘蛛集合体の攻撃をヒラリと交わし、距離をとった後、銃を向ける。
「イッツショウタイム!!!」
そう叫びながらショットガンで数発打ち込むも、蜘蛛はただ飛び散るだけで大したダメージは与えられていない
加え、頭数に入っている天使もいつの間にか消え、気がつくと1対2の状態になってしまっている。
「あ”ぁもう…これだからあいつら嫌い」
【元々無責任な連中だ。期待する価値も無いのは重々承知だろう?】
「そんなこと判ってるってば!!!あぁウザったいなぁもう」

アイシャがイラついている中、気がついたときにはもうメイレンが蜘蛛の糸に捕らわれていた。
「キィィィ!!!もう勝手にしてればいいよ。たまにはそうやって被害者の気持ちを知ればいいじゃん」
かなりヒステリックな状態でメイレンに吐き捨て視線を向けると
タランチュラを想起させる毛むくじゃらの足がメイレンを攫う。
「…」
【ふぅ…何も言えないな】
その時、一瞬の隙をつかれ、蜘蛛の投げ飛ばされ、壁に叩きつけられる。
(プツン)
何かが切れた音と共にアイシャはゆっくりと立ち上がった。
98アイシャ ◆tHMocp7oHg :2009/06/26(金) 03:15:23 0
「いい加減にしとけっての・・・このクソ虫共」
漆黒の意志を両目に宿して蜘蛛を睨みつけると、詠唱を始める。
その間、銃身を基本形態に変化させて手を当てる。
「エンチャントブリッツ”バーンショット”」
詠唱を終えると、銃身は炎を帯びる。
「一匹残らず消し炭にしてやんよ!!!」
アイシャの咆哮と共に炎の属性を付与した魔弾が次々と発射される。
魔弾は着弾した瞬間、発火しその部分の蜘蛛を焼く、炎は徐々に勢いを増しながら燃え広がり集合体を包み込む
悶えるように蠢きながら二体の蜘蛛集合体は黒焦げになり地に伏した。

邪魔者を片付け、深く息を吸って状況を確認し、メイレンが連れ去られた穴を覗く
先ほどはあんなことを言ってしまったが、もし食べられてしまった時のことを考えてみると早急に救出すべきなのだろう
そう考えての行動なのだが、仮にこの穴がかなり深いものであれば、ここから追うことは不可能と言ってもいい
幸い、それは杞憂だったらしく、問題なく降りれる高さなので、そのまま侵入することにした。

通路は一本道で、先ほど鐘の音が聞こえた方角に伸びているの道からリズミカルな太鼓の音が聞こえる方へ繋がっている。
【破損具合から言って、先ほどの大蜘蛛はこの先を根城にしているな
 一人で行くのは危険だが…果たしてこの通路に奴らはいるのだろうか】
「どういうこと?」
【お前がブチ切れている時に、奴ら地下にもぐってしまってな
 そこから状況が認識できずにいたのだが…こちらに繋がっているのかもしれんな】
「なんでそんな大事なことを黙ってたのさ」
【そんな余裕なかったろ?私は先に太鼓のほうを探ってくる。お前はここで待つなりなんなりしろ】
「ハイハイ了解」
ウェザーに様子を探りに行くと、アイシャは頭上に向かってガンロッドを放つ
ただ撃つのではなく、規則的に間を空けながら撃ち、銃声で信号を送ったつもりだが
果たしてこれが吉と出るか凶と出るかは不明だ。
99ミシェル ◆pP6eYSrQUy.9 :2009/06/26(金) 05:59:41 O
>>90 >>95

ミシェルはそれも画になる小難しい顔をして、コメカミを押さえている。
何故なら、彼は今強烈な頭痛に苛まれているのだ。勿論、比喩表現ではあるが。
(ふざけんなよ。何で避難道がトラップだらけなんだってんだ)
猫が開いた道は何の間違いか、どこかへ続くヤバげな地下道。
正直、逃げの一手が使える分地上の方がマシに感じてしまう。今となっては比べる術もないのだが……
そう。文字通り比べる術が無くなってしまったのだ。主に人間災害、リリアーナのお陰で。
しかし、それを怒るでもなく、悲嘆するでもなくミシェルは至極冷静なものだ。
こんなことを考えているのだから。
これまでのトラップ。入口崩壊に槍の床。となると次は………?
「この調子だと大岩に毒蛇も有り得ますね」
などと呑気にこれまでからこれからを分析してみる。
>「危ないですわねえ・・・・・いっそのこと地面を凍らせて安全な道を作りながら進もうかしら?」
>「それより僕は罠に引っかからないようにちょっと浮かびながら進めば良いと思うよ」
どちらもまぁ普通に進むよりはマシ。な意見が生徒とその使い魔から出る。
しかし両方とも、どうも実現させるには厳しい。
「ふむ。どちらも現実的でない。ですか……」
ミシェルは言いながら、ボンヤリと先へと続く道を見つめている。
「発想は悪くなかったですよ。
それより、行きましょうか。いつまでもここにいても仕方がないでしょう?
下手な手が打てないのならば、真っ正面から突破するしかない」
出来るなら飛べない人数分天使を出して運びたい。けれど、今の彼にはその余裕はない。
「理想としては誰かが先行してトラップを潰しながら進み、その他はその後を行く」
ミシェルは授業で生徒に問題を解かせる前のように、皆に視線を送る。
誰にしましょうかね〜?という心の声まで聞こえてきそうだ。
「天使先生が生徒の自主性を育めとうるさいので、ここはひとまず君たちに任せてみます。
まずは公平に立候補ですね。誰かやりますか?」
一応そう言ったものの、誰もやらないんだろうな〜とミシェルは解っているでこう付け加える。
「誰もいないなら誰か適当に私が選びますから、悪しからず」
とは言うが、教師以外なら誰が行くにしろ、ついて行ってやろうと決めている。
さすがに自主性よりも安全だろう。
100メイレン ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/06/26(金) 07:59:41 O
>97
>>「アイシャの言う通りだな。あのテンコ、俺達を見捨てやがった。」
レベッカ・イン・メイレン・オン・スパイダー。
丸太のような太い足を、リズムカルにボンボンと地下道に打ちつけながら移動する大蜘蛛、
その背中の上で糸にぐるぐるまきにされたメイレン、
その彼女の頭に刺さったレベッカがそう呟いた。

「きゃふん!」
大蜘蛛は地下道の奥にある、少し開けた場所にメイレンを投げ出した。
そこは、地の底まで続く大きな縦穴だった。
その深い縦穴を、蜘蛛の糸で作られた床で階層を区切っているのだ。
今メイレン達がいるのは、さしずめ地下一階といったところである。
>>「なるほどなー。たしか蜘蛛は二種類の糸を吐き出すと聞いた事がある。
>> 獲物を取るための粘着質のある柔らかい糸と、
>> 自分の移動経路をつくるための乾燥した硬い糸だ。
>> 俺達が乗っているこの蜘蛛の巣は、硬い糸で作られてるみてーだな。」
「どっちにしろ、不快なのには違いないわ〜。」
“獲物を取るための粘着質のある柔らかい糸”で巻かれたメイレンがそう愚痴る。
>「泥棒め…憎い…わしらの“愛しい人”盗んだ。殺してやる…八つ裂きにしてやる…」
大蜘蛛がメイレンに憎しみをあらわにしている。
>>「だとよ、要するにおめーは金玉を盗んだ罪でこの蜘蛛に殺されるわけだ。
>> 良かったじゃねーか。長い人生がやっと終わるぞ?」
「えっ、え〜!そんなの嫌に決まってるじゃない!テンちゃん、やっつけてよ!」
>>「無理言うな。今の俺はただの槍だぞ。もっともそのおかげで蜘蛛に食われる心配はねーけどよ。」
「えっ、食べられるって…ひゃー!!」
メイレンが少し首を動かすと、いつの間にか中くらいの大きさの蜘蛛がメイレンのまわりに集まり、
少しずつ彼女を齧っていっているのが見えた。蜘蛛達の毒牙はまだメイレンの肉に達していないが、
無論時間の問題である。
>>「な?つまりそういう事だ。おめーは今まで人間を食いすぎた。
>> その報いが、自分が食べられる事だとして、一体何が不思議なんだ?」
101ミルク&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ :2009/06/27(土) 21:41:47 O
>92-93 >95-96 >99
>「がる!」
あたしとリリアーナの悲鳴に答えて、早速人狼化したグレイズが引っ張ってくれる。
さすがに人狼の力はかなりのもので、これならすぐに助かっ……てうぇぇ!?
なんか急に引っ張る力が弱くなって、ずるずる穴に向かって滑り出したんですけど!?
「グググ、グレイズ!?力が抜けてるみたいだけどどうかしたの!?」
>「が、あうあ……み、ミルクさん……リリアーナさん、ごめん…ちから、入らない……」
振り向く視線の先には、みるみる毛が抜けて萌え系犬耳少年になっちゃったグレイズの姿が。
人間に戻るときってあんな風に毛が抜けるのか…
あれだと毎回抜けた毛の掃除がたいへ……なんて考えてる場合じゃない!
このままじゃ串刺しになる人数が増えるだけだぞ!

>「ここは僕が!」
>「あわわ。
> 今度は私が助太刀に入りますぞ!」
持つべき物は優秀な使い魔なり。
再度の大ピンチを助けてくれたのは、ヴァンエレンの使い魔コウモリたちとギズモでした。
「あ、危ない所だった……。みんなありがと…」
>>「ゆーしゅーな友達がいてミルクは幸せだなー。お姉ちゃんも嬉しいぞ♪」
「妹が困ってる時に助けてくれる、優しい姉も欲しかったっつーの…」

>「この調子だと大岩に毒蛇も有り得ますね」
「えええええ、ヤな事言わないでくださいよ先生…」
ミシェル先生の見立てじゃ、まだまだこの先罠はてんこ盛りみたい。
いきなりこれじゃ先が思いやられるなあもう…
>「危ないですわねえ・・・・・いっそのこと地面を凍らせて安全な道を作りながら進もうかしら?」
言いながら胸元から手品みたいに、長い長い棒を取り出すフリージアお嬢。
ちょっと待てその物干し竿みたいな棒どこから出した。
>「それともこの*10フィートの棒で地面を突付きながら歩くのも良いかもしれませんわねえ」
>「それより僕は罠に引っかからないようにちょっと浮かびながら進めば良いと思うよ」
>>「お前天才だな!よし、この先は全員ちょっと浮かびながら行くぞー!ぷぷぷ♪」
アホ姉がにやにや笑いながらあたしの方を見てるのは、飛べないのを知ってて楽しんでるにちがいない。
くそー、自分はいつでもちょっと浮いてるからって、いい気になりやがって……
>「ギズモちゃん!誰もが空を飛べるわけではないのよ!!」
「どーせあたしは空飛べませんよーだ。ぶつぶつ…」
102ミルク&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ :2009/06/27(土) 21:43:17 O
>96 >99
>「トラップは床だけとは限らん。
> 壁にもスイッチがある可能性もある。
> たとえば・・・この辺とかな。」
「これって罠のスイッチなの?」
クリスが指さす先、壁の一部がやや出っ張っている。
これにうっかり触るか当たるかしたら、さっきみたいに罠が発動するってか?
罠おおすぎでしょ常識的に考えて…
「…なんで避難路にこんなに罠が仕掛けてあるんだ…」
>「避難する方は自力か乗り物で空を飛ぶからな。
> 歩いて罠にかかるのは自動的に侵入者しかおらぬからのう」
ニャンコ先生の解説はわかるけど、それにしても過剰防衛でしょ…

>「理想としては誰かが先行してトラップを潰しながら進み、その他はその後を行く」
> 「天使先生が生徒の自主性を育めとうるさいので、ここはひとまず君たちに任せてみます。
>まずは公平に立候補ですね。誰かやりますか?」
「まあ…それが一番っぽいですかね…フリージアの出してきた棒もあるし」
問題は、だれが猫の首に鈴をつけるか、つまりその危険そうな役割を誰が引き受けるかですが。
>「誰もいないなら誰か適当に私が選びますから、悪しからず」
>>「自主性って大事だぞーぷぷぷ♪」
アホ姉はそれを聞きながら相変わらずのにやにや笑い。
くっそー、それくらい自分でやれよな……って、まてよ。
「はい!じゃああたしがやります。この棒借りるね、フリージア」
びしっと手を挙げて立候補。
おー。と驚いた顔をするアホ姉は置いといて、フリージアから10フィート棒を借りる。
「それじゃ、あたしが先頭に立ってバシバシ罠チェックしながら歩くから。
 みんなは後ろから罠のありそうな場所のフォローとか、見つけ損ねた罠の解除とかよろしく。
 うーし、やるぞー!!」
一発気合いを入れ直し、あたしはバシバシと床を叩いたり突いたりしながら、避難路を奥に進み始めた。
とにかく前進を決めたムウ大陸探検隊についていこうと、ニャンコ先生は猫型ゴーレムを動かす命令を出した。
>「わしの言うことを聞けーっ!!」
ニャンコ先生の号令にあわせて土砂の山が光とともに少し揺らぐ。
だが中からゴーレムが出て来ることはない。
>「ぐぬぬぬぬ…是非も無し、ここは残ってパワーを溜めるか…」
がっくりくるニャンコ先生は、リリアーナに小さな招き猫を渡した。
>「わしは、ここでゴーレムどもに力を蓄えるのに専念しておる。
> だからこの先はついて行けぬが、代わりにこれを渡して置くぞ。
> 握りしめれば離れていてもわしと会話ができるから、有効に使うがよい」

一方上機嫌で歩き出したアナスタシアは、なにを思ったかつつつとクリスの所に寄っていく。
>>「お前見かけによらず大胆だなー、暗がりであんな所触るなんて先生感心しちゃったぞ♪
>> でもあんまりやりすぎるとバレて人生終わるから、ほどほどにするように。以上♪」
104黒猫ルズ ◆jntvk4zYjI :2009/06/28(日) 03:03:08 0
>94
突如近くの草むらから飛び出す影が一つ
影はそのままルズにタックル気味に抱き付く
「ぐは――――!!・・…って、マンダじゃありませんの〜。今までどこに」
>「ルズ、さん……ルズさん…こわか、た。」
いたのかと言おうとしたルズだったが、腕の力が強まったのかじたばたしている。
「ぐえ〜。分かった、分かりましたから、少し腕の力を緩めるのですわ〜」
マン「しらない、とこ、とばされて、…で、かいのに、いじめられて、…こわか、た」
>泣きながらマンダは必死に説明する。
>要約するとマンダもドラゴンから逃げてきた所なのである。
「よしよし、怖かったのですわね〜。泣かない、泣かない、ですわ〜。
 ところで、マンダは確かケオスとやらと使い魔契約しているのですわよね〜?
 だったら、居場所はわかるのではなくて〜?
 さっさと合流して、弾除けに使・・………」
ルズは、マンダの背後から現れたものの姿に口をつぐんだ。
そしてそのまま凍りついたように動かない。
「(う・…うし……うしししししししししうしろうしうしうし)」
口をパクパクさせて、腕をばたばたさせて何かをうったえているルズ。
>「え、…??」
マンダは恐る恐る振り返る
>「で、かいの!!!」
>マンダたちの背後にはドラゴンがバッチリ待機していた!!
「出た――――!!!」
>「きゃぁーケオス〜〜〜〜!!!!」
「逃げろ逃げろ逃げるのですわ〜!!」

>98
アイシャが送った合図を、ルズはちゃんと聞き取っていた。
「あちらの方角に誰かいるようですわ〜。そこまで必ず逃げ切るのですわ〜!!
 マンダ、あなたサラマンダーの姿になりなさい!空に飛んで逃げるのですわ〜え?服?
 ちょっと、こんな時に何言ってるんですの〜!!」
ルズはキーッとヒステリーを起こした。
「こうなったら私の流儀に反しますが、背に腹は変えられないのですわ〜。
 いいことルズ、今からする事は、フリージア女王様には内緒なのですわ〜」
ルズはマンダの腕から飛び降りるなり、白い煙に包まれた。
煙が晴れると、そこには黒豹に変身したルズがいた。
ルズはマンダを背に乗せると、猛スピードで走り出した。

「んもう、しつこい殿方は嫌われるのですわ〜!!」
ドラゴンが殿方かどうかはさておき。
ルズは先ほどから必死でドラゴンを撒こうとしているのだが、残念ながらまだ振り切れてはいなかった。

「先ほどの合図音は、確かこちらから・・……あら〜?!」
木々の間から、立派な宮殿のようなものが見えてきた。
「マンダ、あそこの建物に誰かいるはずなのですわ〜。
 さあ、わたくしと一緒に中に飛び込むのですわ〜!!」

ルズはトップスピードのまま、神殿のドアを頭で押し開けようとした。

どかーん!!

宮殿の扉はものすごい音を立てた。
なんと、宮殿の扉は内開きだったのだ!!

あまりに大きな音だったので、おそらく中にいるアイシャにも十分聞こえるだろう。
痛みのあまり普段の黒猫サイズに戻ったルズは、頭にたんこぶを作って悶絶している。

地響きは次第に大きくなってくる。
ドラゴンがここに来るのも、もう時間の問題だろう。
105リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/06/28(日) 14:25:44 0
ミルク、フリージア、ギズモ、グレイズにヴァンエレンの連携プレーを経て、ようやくリリアーナは難を逃れた。
>゙「気をつけてくれリリアーナ。
> 正直、こっちの心臓がもたん」
あうあうあう、と意味不明のことを言いながら、こくこくうなずくリリアーナ。
死に直面したショックからまだ抜け出せないのか、全身ががくがく震えている。
>「この調子だと大岩に毒蛇も有り得ますね」
>「えええええ、ヤな事言わないでくださいよ先生…」
その言葉を聞いて、OH MY GODと言わんばかりに頭を抱えるリリアーナ。
さすがに今回の事はこたえたようだ。
>「危ないですわねえ・・・・・いっそのこと地面を凍らせて安全な道を作りながら進もうかしら?」
>「それともこの*10フィートの棒で地面を突付きながら歩くのも良いかもしれませんわねえ」
胸の谷間から長い棒を取り出すフリージアだった。

ギズモが空中を飛んで移動しようと提案し、アナスタシアはそれを聞いて喜んでいる。
>「ギズモちゃん!誰もが空を飛べるわけではないのよ!!」
>「どーせあたしは空飛べませんよーだ。ぶつぶつ…」
「・・・・・・・ん?」
リリアーナは首を捻った。何か大事な事を忘れている気がする。
>「トラップは床だけとは限らん。
> 壁にもスイッチがある可能性もある。
> たとえば・・・この辺とかな。」
>「これって罠のスイッチなの?」
「ええ?どの辺が罠なの?よく分からないな〜・・・・・・うわっ?!」
うっかりよろめいて、あやうく壁のスイッチを押しそうになったリリアーナ。
幸い今回は、グレイズのおかげで事なきを得た。
「ははは・・・・・・ごめんごめん」
リリアーナは引きつった笑みを浮かべつつ、今度はそ〜っと慎重に壁から離れた。
「ところで、そのカバンの中のお人形かわいいねえ。おまけにしゃべるんだね。
 口調やしぐさまで本人たちに生き写しじゃない。
 眼鏡や髪型まで再現されてるみたいだけど、グレイズが作ってあげたの?まさかパンツとかも?」
リリアーナは気まずさをごまかそうとしたのか、現状にそぐわない質問をした。

>「発想は悪くなかったですよ。
>それより、行きましょうか。いつまでもここにいても仕方がないでしょう?
>下手な手が打てないのならば、真っ正面から突破するしかない」
>「理想としては誰かが先行してトラップを潰しながら進み、その他はその後を行く」
ミシェルの提案に、ミルクが立候補した。
フリージアから10フィート棒を借りたミルクは先頭に立ち、バシバシ罠チェックしながら歩いている。
「でも、大岩とか毒蛇のトラップ発動したら、10フィート棒じゃ回避は難しい気がするなあ・・・・・・」
リリアーナはミルクの歩いた後を忠実にトレースしている。
(少なくともこれで、トラップのスイッチを踏んでしまう事だけは避けられる)

>「わしの言うことを聞けーっ!!」
ニャンコ先生の号令にあわせて土砂の山が光とともに少し揺らぐ。
「先生・・・・・・・」
それはちょっと無理じゃないかと思ったが、間違っても彼女がそれを言えるような立場ではなかった。
「ごめんなさい、皆」
しょんぼりするリリアーナに、ニャンコ先生が小さな招き猫を手渡した。
>「わしは、ここでゴーレムどもに力を蓄えるのに専念しておる。
> だからこの先はついて行けぬが、代わりにこれを渡して置くぞ。
> 握りしめれば離れていてもわしと会話ができるから、有効に使うがよい」
「ありがとうございます。わあ、かわいい〜。これ、私が預かってていいのかな〜?」

リリアーナは礼を述べると、いそいそとニャンコ先生から離れた。
そしてその場にしゃがみこむと、招き猫を握り締めてひそひそ囁きかける。
「あーあー、通信テスト中。ニャンコ先生、聞こえますかどうぞー」
感度は良好のようだ。
106リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/06/28(日) 14:28:07 0

リリアーナが慎重に歩を進めている時、ふと傍らのクリスと目が合った。
なんとなく複雑そうな顔をしているのは、気のせいだろうか?
「ねえクリスさん、そういえばさっき一目で壁の罠に気づいたよね?
 もしかして、トラップとか見破るの得意な人?」
リリアーナは、実に間の抜けた質問をした。

「ミシェル先生、お疲れで無いですか?
 良かったらこれをどうぞ」
リリアーナは薬草を取り出し、ミシェルに渡した。
「地下だと、やっぱり例の建物の方角とか位置とか分かりにくいですよね?」

その後、リリアーナはフリージアに対する先ほどの違和感の正体に気づいたようだ。
「ねえフリージア、さっきトラップに落っこちた私のために、穴を氷で塞ごうとしてくれたよね?
 空飛ぶ氷の結晶って、もしかして地下じゃ使えない・・・・・なんて事、無いよね?」
107フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/06/28(日) 18:53:27 P
>96−106
>「トラップは床だけとは限らん。
  壁にもスイッチがある可能性もある。
  たとえば・・・この辺とかな。」
明らかにスイッチですどうもありがとうございました

>「誰もいないなら誰か適当に私が選びますから、悪しからず」
>「はい!じゃああたしがやります。この棒借りるね、フリージア」
ミルクに棒を渡すフリージア
「何の変哲も無い棒だけど意外と丈夫ですわよ」
誰もそんなことは聞いていない
「どれぐらい丈夫なの?」
と質問するギズモ
「養殖ユグラルドシル製だからそこらの木の枝の100倍は丈夫ですわ」
*所詮養殖物なので魔法の杖には出来ません

>「それじゃ、あたしが先頭に立ってバシバシ罠チェックしながら歩くから。
  みんなは後ろから罠のありそうな場所のフォローとか、見つけ損ねた罠の解除とかよろしく。
  うーし、やるぞー!!」
「お〜ほっほっほっほっほ!爆発物はお任せなさいな!!」
物の本によると爆発物は解体するより凍らせると手っ取り早いらしい
「狭い所は僕が何とかするよv」
ギズモも張り切っている

>「ねえフリージア、さっきトラップに落っこちた私のために、穴を氷で塞ごうとしてくれたよね?
 空飛ぶ氷の結晶って、もしかして地下じゃ使えない・・・・・なんて事、無いよね?」
「使えないことは無いけど・・・この狭さじゃ頭ぶつけますわよ」
どうやら細かい高度の調整は苦手のようである
「くすv」
ギズモは頭を天井にぶつけるリリアーナを想像した
「それに人を乗せて飛ばすには直径2mは必要ですわ
 この狭い地下道で身動きが取れればいいのだけれど・・・・・」
多分それは無理だろう
洞窟でハルバードを振り回すようなおろかな行為である
攻撃魔法で地下道そのものを広げる手もあるが多分それをやると生き埋めvである

「あともうひとつだけ私が空を飛ぶ方法があるのだけれど・・・・
 まあそれはともかく先に進みましょう!!」
別にリーダーじゃないのに何故かえらそうなフリージアさんであった
108リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/06/28(日) 23:37:00 0
ミルクがフリージアに棒を渡している頃。
リリアーナはリリアーナで、ヴァンエレンの元にひょこひょこ近づいてきた。
「さっきは助けてくれてありがとね。
 そう言えば、蝙蝠って暗闇でも平気なんでしょう?
 この先どうなってるか、あなたの使い魔に調べさせることって出来るかな?
 ヴァンエレンにマオマオ、どう思う?」

リリアーナは二人の返答を聞いた後、ヴァンエレンの袖を引っ張った。
「何かマオマオ、様子がおかしくない?もしかして乗り物酔いなのかな?
 それとも、罠でいっぱいの地下道歩くのが怖いのとか?」
リリアーナはうーんと腕組みをしていたが、ピコーンと何かが閃いたようだ。
「そうだわ、そうよ!安心させてあげればいいんだわ!
 ヴァンエレン、あなたマオマオに、何も心配しなくていいって言ってあげるのよ。
 いい?こうやって肩を抱いて、ここをこうした後は・・・・・・」
リリアーナはヴァンエレンの手を持ち上げると、自分の肩に置かせた。
そしてぐいっと自分の耳元に顔を寄せるように引き寄せる。
「こうやってマオマオの耳元でね、
「『何の心配もありません。あなたの事は、このヴァンエレンが全力でお守りします』って囁いてあげるのよ!
 これできっとマオマオも元気百倍になるよ〜!」

>「お〜ほっほっほっほっほ!爆発物はお任せなさいな!!」
>「狭い所は僕が何とかするよv」
「じゃあ私は、心の底から応援するからね〜」
ダメダメである。

フリージアに、地下道で氷の結晶を使えないかとたずねたリリアーナだったが、返事が芳しくなかった。
「やっぱり無理か〜。
 まあそうよね。壁や天井に氷の結晶がぶつかるたびに、トラップ発動するのも嫌だもんね」
>「あともうひとつだけ私が空を飛ぶ方法があるのだけれど・・・・ 」
「えっ、何それ、そんなのあるの?!」
> まあそれはともかく先に進みましょう!!」
「ええ〜?!なになに?フリージア空飛べたの?どうやって?
 そのあたり、詳しく聞きたいよ〜」
109名無しになりきれ:2009/06/29(月) 22:04:40 0
暗闇の中から、女の悲鳴が聞こえてくる
110クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/06/30(火) 00:42:08 0
>102>105
>「これって罠のスイッチなの?」
俺が指した所を見てミルクが疑問を口にする。
一概に罠とは言い切れないが、壁がきれいに整っているのに一部だけずれていたら注意するべきだろう。
>「ええ?どの辺が罠なの?よく分からないな〜・・・・・・うわっ?!」
って人が注意したのにまたかかりかけるのか?
グレイズが助けたからよかったけど、本当に罠だったらまたやばいことになっていたはずだ。

>「…なんで避難路にこんなに罠が仕掛けてあるんだ…」
>「避難する方は自力か乗り物で空を飛ぶからな。
 歩いて罠にかかるのは自動的に侵入者しかおらぬからのう」
・・・王宮の方には空を飛ぶ乗り物まであるのか。

>99
>「発想は悪くなかったですよ。
 それより、行きましょうか。いつまでもここにいても仕方がないでしょう?
 下手な手が打てないのならば、真っ正面から突破するしかない」
じっとしていても仕方がないし、ここは行動するしかないか。
正直俺も魔力不足で飛べないから歩いて行くしかないのだが・・・
>「理想としては誰かが先行してトラップを潰しながら進み、その他はその後を行く」
また面倒なことを・・・
それだと先頭を進む奴が一番危険じゃないか。

>「天使先生が生徒の自主性を育めとうるさいので、ここはひとまず君たちに任せてみます。
 まずは公平に立候補ですね。誰かやりますか?」
しかもそれを生徒に任せる、と。
・・・剣を持ってきているとはいえ魔力はほとんど残っていないし、メインは魔銃の遠距離攻撃だからやりたくないな。

>「まあ…それが一番っぽいですかね…フリージアの出してきた棒もあるし」
棒があっても安全とは言えないと思うがな・・・
>「誰もいないなら誰か適当に私が選びますから、悪しからず」
>「自主性って大事だぞーぷぷぷ♪」
・・・頼むからトラップに気付きそう、とかいう理由で俺を選ぶなよ。

>107
>「はい!じゃああたしがやります。この棒借りるね、フリージア」
だが、ミシェル先生が選ぶ前にミルクが立候補した。
>「何の変哲も無い棒だけど意外と丈夫ですわよ」
そしてフリージアが10フィートもある棒をミルクに手渡す。
先を棒でたたいて防げるトラップなんて数えるほどしかないと思うけどな。
111クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/06/30(火) 00:43:14 0
>「どれぐらい丈夫なの?」
>「養殖ユグラルドシル製だからそこらの木の枝の100倍は丈夫ですわ」
ユ、ユグドラシルだと!!
養殖物でも高価なものじゃないか。
それを10フィートの棒にするとか・・・、どれだけ金持ちなんだよ。

>「それじゃ、あたしが先頭に立ってバシバシ罠チェックしながら歩くから。
 みんなは後ろから罠のありそうな場所のフォローとか、見つけ損ねた罠の解除とかよろしく。
 うーし、やるぞー!!」
・・・間違ってトラップを作動させないことを祈ろう。


>103
移動を開始するとアナスタシア先生が近寄って話しかけてきた。
>「お前見かけによらず大胆だなー、暗がりであんな所触るなんて先生感心しちゃったぞ♪
 でもあんまりやりすぎるとバレて人生終わるから、ほどほどにするように。以上♪」
「っな!!」
アナスタシア先生が見ていたということはあの出来事はやっぱり事実のようだ。
けどあれは事故のようなものであり、第一原因となった反動もドラゴンをひるませる為に仕方のないことだ。
というかアナスタシア先生もその時の一撃でドラゴンから逃げてこれたんじゃないか!

>106
アナスタシア先生に何か言おうとしたが、その前にリリアーナと目が合ってしまった。
もし地下道でなかったら顔が真っ赤になっているのを見られただろう。
>「ねえクリスさん、そういえばさっき一目で壁の罠に気づいたよね?
 もしかして、トラップとか見破るの得意な人?」
ああ、そう言えばこのメンバーはトラップ作りしているのを知らないのか。
「・・・得意、というか自分でもトラップを作っているからな。
 作ったものと似たパターンがあればそこそこ見破れると思う。」
そのかわり見たことのないタイプは気付かないと思うが・・・


しかしかなり長い通路だな。
もしかしてこの地下通路、迷宮化されてんじゃないのか?
>109
・・・他に誰かいるのか?
音の反響も考えると結構遠そうだな。
とりあえず今すぐ走りだしそうな奴だけは確保しておくか。
「むやみに走って行こうとしてどうする。
 地下道が罠だらけなのは十分体験したはずだろ。
 今は落ち着いて行動するべきだ。」
112マオ ◆Aaq2kk.SpM :2009/06/30(火) 17:44:36 0
>87
>「確かにこの地下道はムウの王宮につながっておる」
なんだ、やっぱり繋がっているじゃないか。
そうとなれば話は早い。ここを抜けるしかないってわけだ。
>「だがお主らの仲間の居場所とつながっておるかは、わしにもわからぬ。
>何しろここは数ある地下道の1つじゃからな。
>仮にお主らの仲間を探すとしても、道中侵入者対策に罠も仕掛けられておる。
>外に出て竜の森を行くのとどちらが安全か…」
にゃんこ先生の言葉には続きがあった。なんということだ。
この道を行くにしてもトラップが張り巡らされているのか……
確かに王宮の脱出用通路なんだからふつうはそのぐらいあるにきまってる。
ドラゴンの森なんてもう二度と行きたくはないし、かといってトラップ満載の
薄暗いこの道を行くのも嫌だ……こんなことならヴァンエレンと空を移動してる時に
合流なんて考えずに王宮を探せばよかった。

>90>91>93
どうすればいいか迷っていると突然警報が鳴り始め、
出口付近の天上が崩れ扉とゴーレムが土砂に埋もれてしまう。
にゃんこ先生の叫びに便乗したくなるような展開に思わず言葉を無くす。
これでもはや退路というものはなくなったわけだ……
>「あ・・・・・もしかして、今の変な音のせい・・・・なのかな・・・・・・?ははは・・・・・」
僕はひきつった笑いを浮かべているリリアーナをギロリと睨む。
>「わーん!ごめんなさいごめんなさい、わざとじゃなかったの!!」
「……だから余計に面倒なんだお前は……」
謝っているリリアーナにボソっと呟く。しかしその時、またもカチッという音がする。
おそらくまたリリアーナだとリリアーナの方向を振り向くと、下に落ちていく最中のリリアーナを視界にとらえる。
>「きゃああああ?!」
ミルクが助けに入り次はグレイズが助けに入り、しかしそれでもズルズル落ちていく。
最終的に僕のときと同じようにヴァンエレンの使い魔がリリアーナを助け出す。
しかし進む前にこんな調子ではたどり着けない。主にリリアーナのせいで、

>99
>「発想は悪くなかったですよ。
>それより、行きましょうか。いつまでもここにいても仕方がないでしょう?
>下手な手が打てないのならば、真っ正面から突破するしかない」
>「理想としては誰かが先行してトラップを潰しながら進み、その他はその後を行く」
トラップに引っかかる才能といえばリリアーナをおいて他にいない。
リリアーナを候補にあげようと思った時、ミルクがその役を買って出る。
10フィート棒をフリージアから借り先頭に立ち床をたたいたりしながら少しずつ進んでいく。
ミルクの勇気をほめてやりたいところだが、無償で何かをやるわけがない。
多分なんかたくらみあるんだろうから敢えて賞賛の言葉は送らなかった。
113マオ ◆Aaq2kk.SpM :2009/06/30(火) 17:45:18 0
>108
しばらくだまって歩き続けているとリリアーナがヴァンエレンに近づいていく。
それを見て少しイラっとする。勝手に人の使い魔に近づいてもらいたくない。
>「さっきは助けてくれてありがとね。
>そう言えば、蝙蝠って暗闇でも平気なんでしょう?
>この先どうなってるか、あなたの使い魔に調べさせることって出来るかな?
>ヴァンエレンにマオマオ、どう思う?」
「……なんで僕に訊くんだ?ヴァンエレンの使い魔なんだぞ、僕は知らん」
そっけない返事をするとリリアーナはヴァンエレンの袖をひっぱり何やらひそひそ話をしている。
人に黙って話をしている二人を見て更にイライラしはじめる。
だいたいリリアーナにはリバースの時にいたあの直情馬鹿がいるんだろ……
すると今度はリリアーナがヴァンエレンの手を持ち上げて自分の肩に置かせたりしはじめる。
「おいそこの二人何してるんだ!!ヴァンエレン、お前は僕の使い魔だろ!!こっちに来い!!」
とうとう我慢の限界が来てヴァンエレンの耳を引っ張りリリアーナから引き剥がす。
すると向こうから女の悲鳴が聞こえてくる。
>「むやみに走って行こうとしてどうする。
>地下道が罠だらけなのは十分体験したはずだろ。
>今は落ち着いて行動するべきだ。」
「とりあえず一番暴走しそうなリリアーナはとまれよ。
 お前は罠に引っ掛かるという才能もあるんだからな。
 いや、それともお前だけ走って行って全部罠を誘発させて安全な道を切り開くか?」
若干嫌味を含みながら一番走っていきそうなリリアーナを止める。
「とりあえず罠に引っ掛かりにくい奴を送ってみたらどうだ?
 ヴァンエレン、使い魔を数匹送り込めるか?蝙蝠だし暗闇でも大丈夫だろ?」
使い魔たちが引っ張ってきて穴から脱出できたリリアーナ。
>「危ないですわねえ・・・・・いっそのこと地面を凍らせて安全な道を作りながら進もうかしら?」
なんという魔力の無駄使い。
「スベってしまって前へ進むのは大変ではないのか?」

>96>99>105
ギズモが罠にかからないために飛んで罠を回避すればいいと提案した。
>「ギズモちゃん!誰もが空を飛べるわけではないのよ!!」
>「トラップは床だけとは限らん。
>壁にもスイッチがある可能性もある。
>たとえば・・・この辺とかな。」
「あ、ほんとだ」
クリスの側までいってリリアーナと一緒にじっくりとスイッチらしきでっぱりを確認する。
>「発想は悪くなかったですよ。
>それより、行きましょうか。いつまでもここにいても仕方がないでしょう?
>下手な手が打てないのならば、真っ正面から突破するしかない」
生徒のいい教材になりえると判断したミシェルが生徒たちを見渡して先に行けという。
>「誰もいないなら誰か適当に私が選びますから、悪しからず」
さて死の宣告をされるのは一体誰なのでしょうか?

>102>103
>「はい!じゃああたしがやります。この棒借りるね、フリージア」
ということでミルクが先陣をきって罠を解除することになった。
フリージアから10フィート棒を貸してもらって皆よりも前に歩き出す。
>「それじゃ、あたしが先頭に立ってバシバシ罠チェックしながら歩くから。
>みんなは後ろから罠のありそうな場所のフォローとか、見つけ損ねた罠の解除とかよろしく。
>うーし、やるぞー!!」
「だ、大丈夫かの?」
>「わしの言うことを聞けーっ!!」
にゃんこ先生のねこねこの大号令。
>「わしは、ここでゴーレムどもに力を蓄えるのに専念しておる。
> だからこの先はついて行けぬが、代わりにこれを渡して置くぞ。
> 握りしめれば離れていてもわしと会話ができるから、有効に使うがよい」
あとのことを生徒や先生に託してにゃんこ先生はこの場に残ることになった。

>108>113
>「さっきは助けてくれてありがとね。
>そう言えば、蝙蝠って暗闇でも平気なんでしょう?
>この先どうなってるか、あなたの使い魔に調べさせることって出来るかな?
>ヴァンエレンにマオマオ、どう思う?」
>「……なんで僕に訊くんだ?ヴァンエレンの使い魔なんだぞ、僕は知らん」
「暗闇でも大丈夫だから飛べる蝙蝠たちが斥候には有利だね。
 でも罠とかにはまっちゃったらと考えると…あまり行かせたくないのだよ」
吸血鬼ヴァンエレンはとても心配性です。
>「何かマオマオ、様子がおかしくない?もしかして乗り物酔いなのかな?
 それとも、罠でいっぱいの地下道歩くのが怖いのとか?」
「はて・・・そうかな?」
マオを見てみる。
言われてみればそうかもしれない・・・のか?
>「そうだわ、そうよ!安心させてあげればいいんだわ!
>ヴァンエレン、あなたマオマオに、何も心配しなくていいって言ってあげるのよ。
>いい?こうやって肩を抱いて、ここをこうした後は・・・・・・」
そういってリリアーナは自分をマオに見立てて実演してみせる。
ヴァンエレンの顔を自分の耳元にもっていって、リリアーナはささやくように台詞をつなげる。
>「こうやってマオマオの耳元でね、
>『何の心配もありません。あなたの事は、このヴァンエレンが全力でお守りします』って囁いてあげるのよ!
>これできっとマオマオも元気百倍になるよ〜!」
「ふむふむ。
 それをすることでマオが元気になるなら、そうしよう」
>「おいそこの二人何してるんだ!!ヴァンエレン、お前は僕の使い魔だろ!!こっちに来い!!
叫んでいるマオのほうを向いて近寄っていき、とりあえず主の命令通り使い魔を三匹ほど送ってみる。

リリアーナに教えてもらった元気百倍アソパソマソな台詞を呟く。
「何の心配はありませんよ。
 あなたのことはこの私、ヴァンエレンが全力でお守りいたします」
ヴァンエレンの こうげき マオマオに ぜったいれいど!

しばらくして斥候に行った使い魔の蝙蝠たちが戻ってきた。
ふむふむと一言二言ヴァンエレンに伝えた後蝙蝠はマントに消える。
「この先は不自然なほどに罠がなくなっているそうだ。
 そして広い空間が広がって祭壇みたいなものがあるそうだ」
116マンダ ◆0K.vsut5nQ :2009/07/01(水) 01:56:24 O
>>104
>「あちらの方角に誰かいるようですわ〜。そこまで必ず逃げ切るのですわ〜!!
>「…ハァ……ハァ……わか、た…」
普段この姿で走り回る事が無いマンダ。しかも服はいつもの白ゴスロリ。走り辛い事この上ない。
息が上がりつつもルズの声に答える
>マンダ、あなたサラマンダーの姿になりなさい!空に飛んで逃げるのですわ〜え?服?
>ちょっと、こんな時に何言ってるんですの〜!!」
>「…ハァ……ハァ…だめ……ふく…ケオス、くれた、ふく……
おいてく、だめ…たいせつ、だから」
こんな状況でも大切な服は死守したいようだ
>「こうなったら私の流儀に反しますが、背に腹は変えられないのですわ〜。
>いいことルズ、今からする事は、フリージア女王様には内緒なのですわ〜」
ルズはマンダの腕から飛び降りるなり、白い煙に包まれた。
> 煙が晴れると、そこには黒豹に変身したルズがいた。
ルズはマンダを背に乗せると、猛スピードで走り出した。
>「わ!…ルズ、さん…すごい……お、きくな、た。」
黒豹に変化したルズの背中に乗せられ、逃走を継続する二人
>「んもう、しつこい殿方は嫌われるのですわ〜!!」
>「いやがる、こと…しちゃ、いけない…!!」
ルズに続いてドラゴンに文句を言うマンダ。ドラゴンに言葉が通じれば苦労はしないが…
>「先ほどの合図音は、確かこちらから・・……あら〜?!」
>木々の間から、立派な宮殿のようなものが見えてきた。
>「マンダ、あそこの建物に誰かいるはずなのですわ〜。
>さあ、わたくしと一緒に中に飛び込むのですわ〜!!」
>「う、ん…!せ……の!!」
>どかーん!!
>宮殿の扉はものすごい音を立てた。
>なんと、宮殿の扉は内開きだったのだ!!
>「ギャフン!!」
ドアに跳ね返され、そのまま地面に転がるマンダ。
>「うぅ…………。
あっ!うぅうう……」
痛みを堪えて起き上がるマンダだが突如、その目に涙が溜り始める。
マンダの支線の先にはスカートがあり、それは無残にも一本大きく縦に破れていた。しかもスリット状に破れたスカートからマンダの生足が見えている!
マンダファンクラブからすれば垂涎の生足だろう。
どうやらスカートは地面に転がった時に破けたようだ。
117マンダ ◆0K.vsut5nQ :2009/07/01(水) 01:59:02 O
>「…………」
ゴシゴシと顔を拭い、ルズに駆け寄る。
>「だい、じょうぶ…?ルズ、さん。」
悶絶するルズの頭部には大きなタンコブが出来ていた。
ルズを抱えるマンダ。
>>「ー━─━〓─━!!!!」
背後から形容しがたい雄叫びが響く。ビクリッとして振り向くとドラゴンはすぐそこまで迫っていた。
ルズが逃げるよう叫ぶが恐怖でその場にへたりこんでしまうマンダ。
一秒ごとにドラゴンは距離を縮める。
(ケオス…!)
迫るドラゴン。
(ケオス…!!!)
ドラゴンとの距離は最早ドラゴンの歩幅にして一歩…!
>「ケオスー!!!」
ギュッと目を閉じケオスの名前を叫びルズを抱え小さく丸まる。

ドムッ!

鈍い激突音がする。
不思議と痛みは無かった。ついでに衝撃も無かった。
マンダはゆっくりと目を開く。
マンダの背後ではドラゴンを両手で押さえ付けている人生がいた。
>「………!!」
「ごめん、遅れたね、マンダ」
>「ケオス!」
今し方マンダが叫んだ人物、ケオス・キョンサンがそこにいた。
>「ケオス!…きて、くれた!や、ぱりきてくれた!」
「ごめんね、マンダ。話は後にしよう。今はこれをどうにかするから。」
その場から避難するように促すケオス。マンダはルズを抱えドアを開き中に入る。

「よくも僕の大切な人を脅かしてくれたね。それ相応の報いを受けて貰うよ。」
ケオスはそのまま力を抜きドラゴンの勢いを利用し、腹の下に潜り込む。
「強化術式、左腕への魔力供給カット。右腕への供給に回す。」
「白帝・砕覇拳」
ドラゴンの腹部に強烈なアッパーを入れるケオス。
あまりの衝撃で若干地面から足が離れるドラゴン。間髪を入れず追撃するケオス。顎の下まで跳び
「左腕への魔力供給を再開」
「白帝・天翔百烈拳」
オワタタタとかオラオラとか無駄無駄などの台詞はつけないがドラゴンの顎へと拳を次々に叩き込むケオス。
やがて崩れ落ちるドラゴン。
「やれやれ……」
>「ケオス!」
「おっと…!」
ルズを抱えたままケオスに飛び込んで行くマンダ。ケオスは優しくマンダを受け止める。
>「ケオス…!ケオス…!!」
「よしよし、もう大丈夫だから、ね。
ルズもごめんね、遅くなっちゃって。」
118ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/01(水) 17:00:12 O
>105-115
>「でも、大岩とか毒蛇のトラップ発動したら、10フィート棒じゃ回避は難しい気がするなあ・・・・・・」
「……そんなトラップが無いことを祈っとくか…」
凶悪トラップなんかありませんよーにと祈りながら、ぺしぺしと床を叩く力を緩める。
なにしろよく考えたらこの棒、養殖ユグドラシル製の贅沢品なのだ。
強度があっても金の棒で罠探しをしてるのと同じだから、傷でも付いたらもったいない。
罠探索が終わったら、フリージアが譲ってくれないかなこの棒。
適当に切って植えれば、生命力の強いユグドラシルの事だ、根が付いて増殖出来るかもしれない。
>「お〜ほっほっほっほっほ!爆発物はお任せなさいな!!」
>「狭い所は僕が何とかするよv」
>「じゃあ私は、心の底から応援するからね〜」
「うわー、みんなの応援が心強いなーっと」

その後のフリージアとリリアーナの会話によると、フリージアの氷の円盤は広い所じゃないと飛べないらしい。
>「あともうひとつだけ私が空を飛ぶ方法があるのだけれど・・・・
> まあそれはともかく先に進みましょう!!」
>「ええ〜?!なになに?フリージア空飛べたの?どうやって?
> そのあたり、詳しく聞きたいよ〜」
「まあ、なんにしてもあたしたちは飛べないんだけどね…」
>>「ひがんでも空飛べるようにはならないぞミルク♪
>> そーだ、罠探しが大変そうだから、お姉ちゃんが記録映像の撮影ぐらい手伝ってやろうか?」
「そりゃどーも……」
いかん、のんびり罠を探してアホ姉を苛立たせる作戦のはずが、こっちが疲れてきた。
こりは速くなんとかしないと……と、思っていた時だった。
暗闇の向こうから女性の悲鳴が聞こえてきたのは。

「今の…悲鳴!?女の声みたいだったけど!
 急いで行かないと、アイシャやメイレンさんだったら大変じゃないの!?」
>「むやみに走って行こうとしてどうする。
> 地下道が罠だらけなのは十分体験したはずだろ。
> 今は落ち着いて行動するべきだ。」
「う。それはそうだけど」
あたしがクリスに釘を刺される向こうでは、リリアーナがマオから注意されている。
そりゃそうだろうけどさー、友達のピンチかもしれないんだぞ。
慌てる方が普通じゃないか?普通だよね?多分……

>「とりあえず罠に引っ掛かりにくい奴を送ってみたらどうだ?
> ヴァンエレン、使い魔を数匹送り込めるか?蝙蝠だし暗闇でも大丈夫だろ?」
マオの指令を受けて、ヴァンエレンが蝙蝠を斥候に送り込む。
蝙蝠の帰ってくるまでの時間の長い事長い事。
誰かを待ってる時の時間の進み方って、どうしてゆっくり感じるんだ。
やがて、帰ってきた蝙蝠はヴァンエレンに何事か伝えてマントに消える。
>「この先は不自然なほどに罠がなくなっているそうだ。
> そして広い空間が広がって祭壇みたいなものがあるそうだ」
「って事は、とりあえず悲鳴を上げたのはアイシャやメイレンさんじゃないって事ね。
 そうすると、あれは誰の悲鳴だったんだろう。
 設置された罠が無いのも不自然だし…待ち伏せの罠?」
119アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/01(水) 17:02:33 O
>105 >118
>「あーあー、通信テスト中。ニャンコ先生、聞こえますかどうぞー」
「うむ。よう聞こえておるぞどうぞー」
リリアーナの呼びかけに、すぐにニャンコ先生から答えが返ってきた。
通信テストに問題はないようだ。

ミルクから記録石を受けとった後、パシャパシャあちこちを写していたアナスタシアは退屈そうにし始めた。
代わり映えの無い石畳の通路と、罠を調べながらの牛歩に飽きたのだ。
だから、戻ってきた蝙蝠たちの報告を聞いて大喜びする。
「悲鳴と謎の祭壇とくれば、生け贄にされる美女の悲鳴だぞ!
 よーしみんな私に続けー!とつげーき!!」
背中に全身を覆うほどのサイズの光の羽を作り出し、アナスタシアは猛スピードで奥へ飛んでいった。

>「いやあぁぁぁっ!!、誰か助けてください〜!!」
広い場所には祭壇があり、その上にはメイド服姿の少女がいて、黒マントの男に襲われていた。
男を押し返そうとする少女の手には、銀色の玉が握られている。
「祭壇の上で謎の少女を襲う黒マントの怪人だ!
 喜べミルク!これはポイント高そうな場面だぞ〜♪」
広場に一番乗りしたアナスタシアは、悲鳴も状況も無視して記録石を使い始めた。
>「はわわわ〜っ!!助けてくれないなんて酷いです〜っ!!」
120メイレン ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/07/01(水) 19:28:52 O
地の底まで続く大きな縦穴にて、大蜘蛛がメイレンに尋ねた。
>「お前をかしいよ?何を一人でぶつぶつ言ってるのよ?」
>>「あー、そうか。お前から見れば独り言にしか聞こえねーのか。」
「きゃー!きゃー!」
そう、大蜘蛛からすればメイレンが悲鳴を上げながら、
冷静に自分の運命を話しているようにしか見えないのだ。
>「その女以外に誰か喋ってる奴がいるよ…幽霊?悪霊?怨霊?」
>>「惜しいな、ただの妖怪だ。少々槍すぎるけどな。」
「イ゛ェアアアア!?」
メイレンが一際大きな悲鳴をあげた。
メイレンに群がっていた中蜘蛛が、とうとうメイレンの肉に毒牙を突き立てたからだ。
メイレンがぐったりとなり、みるみるうちに顔が紫色に変わった。
>>「そうか、やっぱりお前らは毒蜘蛛か。どうりで顔がブサイクなわけだ。」
>「おー、しゃべってるの、こいつよ!こいつがしゃべってたのよ!」
大蜘蛛は、メイレンの頭に刺さっていた槍レベッカを引き抜いた。
引き抜かれた方のメイレンは、すっかり毒がまわって身動き一つしない。
>>「気をつけろぃ!俺はデリケートなんだ。」
>「この女にはもったいないよー。だいなしよー。」
大蜘蛛は器用に槍レベッカを持ち替えると、ずぶりと自分の頭に刺した。
>>「…そういうアクセサリーじゃねーんだけどな。」
>「あー!?頭が!?頭がぁああああ!?」
大蜘蛛は大暴れをした。
>>「バカじゃねーの?頭に槍刺して平気な奴なんているわけねーだろ。
>> 約一名の例外はいたけどよ…」
>「とっても気持ちがいいよー!!」
>>「ああん!?」
大蜘蛛はすっかり槍レベッカを気に入ったようだ。

>「出かけてくるよー。その女は骨も残さないよー。」
大蜘蛛が中蜘蛛にそう命令した。つまり、メイレンを完食しておけ、という“意味”である。
>>「そういうこった。気をつけろよ、妖怪は死ぬ寸前が一番凶暴だぞ。」
大蜘蛛は槍レベッカを頭に刺したまま移動を開始した。
>>「…で、どこに行くんだよ?」
>「友達のところよー。頭に刺したお前を見せるのよー。」
>>「ふーん、お前も女なんだな。新しいアクセサリーを男に見せてーわけだ。」
>「余計なこと言わないのよ!」
大蜘蛛は、またしても太鼓を叩くようなリズムカルな足音をたてて地下道を移動する。

>119
祭壇の近くにいる者達は、やがてその“太鼓の音”を耳にし、“彼女”の気配を感じるだろう。
そして、そこに至る地下道に居る者達は、“彼女”そのものを目にするだろう。
121フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/07/01(水) 22:32:39 P
>108−115 >118>119
>「ええ〜?!なになに?フリージア空飛べたの?どうやって?
  そのあたり、詳しく聞きたいよ〜」
「お、お〜っほっほっほっほ!」
笑って誤魔化すフリージアさん
よっぽど恥ずかしいのであろう
ちょっとモリガンっぽくなるだけだというのに
>「まあ、なんにしてもあたしたちは飛べないんだけどね…」
どこからともなく女の悲鳴が聞こえる
>「今の…悲鳴!?女の声みたいだったけど!
 急いで行かないと、アイシャやメイレンさんだったら大変じゃないの!?」
>「むやみに走って行こうとしてどうする。
 地下道が罠だらけなのは十分体験したはずだろ。
 今は落ち着いて行動するべきだ。」
>「う。それはそうだけど」
「この悲鳴だって怪物の擬態かも知れませんわねえ」
考えすぎである
>「この先は不自然なほどに罠がなくなっているそうだ。
> そして広い空間が広がって祭壇みたいなものがあるそうだ」
>「って事は、とりあえず悲鳴を上げたのはアイシャやメイレンさんじゃないって事ね。
 そうすると、あれは誰の悲鳴だったんだろう。
 設置された罠が無いのも不自然だし…待ち伏せの罠?」
>「悲鳴と謎の祭壇とくれば、生け贄にされる美女の悲鳴だぞ!
 よーしみんな私に続けー!とつげーき!!」
>「いやあぁぁぁっ!!、誰か助けてください〜!!」
そこにいたのは不自然なメイド服の少女とそれを襲っている黒マントの男であった
>「はわわわ〜っ!!助けてくれないなんて酷いです〜っ!!」
「た、大変だよ!助けなきゃ!!」
慌てるギズモ
「落ち着きなさいな!もしかしたらプリンセスミミックの一種かも知れませんわ!!」
プリンセスミミックとは怪物に襲われる少女に擬態してそれを助けようとする冒険者を捕食する危険な存在である
「まあ・・・どちらにせよとりあえず男の方をみんなで取り囲んでリンチ・・・もとい死なない程度に懲らしめて
 襲われてるメイドも正体が怪物だったら一緒にやっつければいいだけですわね」
フリージアさんまじで外道
ギズモとどっちが悪魔だかわからないぐらいである
まあこれはフリージアさんの身内と友達以外はわりとどうでもいいという価値観によって導き出されたもので
ある意味仕方がないと言えるだろう

「とりあえずこれで頭を冷やしなさいな!!」
フリージアはいつものように身の回りに防御用の雪の結晶を大量に浮かべると
攻撃用の相手を凍らせる雪の結晶を二、三発男に向かって投げつけるのであった
人は見た目に寄らないものもし逆に少女の方が怪物で男が正義の味方だったとしても
これなら殺さずにすむ
間違っていてば謝れるのである
122黒猫ルズ:2009/07/02(木) 12:18:11 0
>117
ルズを抱えたままケオスに飛び込んで行くマンダ。ケオスは優しくマンダを受け止める。
マンダ越しにケオスに密着させられたルズは目を白黒させた。
「(ぐえ〜。マンダちょっと止めるのですわ〜)」
声にならない悲鳴をあげるルズ。
>「ケオス…!ケオス…!!」
>「よしよし、もう大丈夫だから、ね。
>ルズもごめんね、遅くなっちゃって。」
「全くですわ〜。一体どこで油売ってましたの〜。
 さあ、さっさと離れるのですわ〜!!だいたいマンダのお世話は・・・・・」
ルズは前足でケオスの顔を押しのけた。
普通は礼を言うところなのだが、男の胸に押し付けられた時点でそんな気はさらさらうせていた。
ましてマンダは元々ルズが養っていたのだ。
いちゃいちゃを見せ付けられて、気分的はすっかり花嫁の父(母?)だった。

そんな腹いせも兼ねてさらに文句を言おうとしていたルズ。
だが、ケオスの背後に横たわるドラゴンが身じろぎをしたのに気づき、言葉を飲み込んだ。
「あれだけ攻撃しても、やはり致命傷とまでは行かないようですわね〜。
 さすがはドラゴンですわ〜。ムカつきますわ〜」

ルズはケオスに、先ほどこの建物付近から、上空に向けて合図があった事を説明した。
「ケオスとやらもご覧になりまして〜?
 多分この建物には誰かいるようですわ〜。
 さあ、敵が目を覚まさないうちに、さっさと建物の中に入るのですわ〜」

>98
「お〜ほっほっほ。レディファーストですわ〜ん」
ケオス達にドアを開けさせたルズは、一番乗りとばかりに建物の中へと飛び込んだ。
建物の中には、見覚えのあるシルエットが。
「アイシャ様!ご無事・・・・・・・ふぎゃ――――!!!!?」
なんと、入り口の足元には、巨大な落とし穴が口をあけていた!
ルズは、メイレンが攫われたときに開いた穴に落っこちた!

「あいたたた・・・・・・アイシャ様、いきなり落とし穴なんてひどいのですわ〜。
 マンダにケオスとやら〜。さっさとわたくしを助けるのですわ〜!」
穴の中からは、ルズの情けなくも偉そうな声が聞こえてきた。

「それにしても、なんですのここは。虫臭くてたまりませんわ〜!!
 でも・・・・・・おかしいですわ〜。何か心当たりのある匂いも混じっているような・・・・・・?
 何か心当たりはありませんこと〜?」
123リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/07/03(金) 17:22:46 0
>109-115 118-121
>「・・・得意、というか自分でもトラップを作っているからな。
 作ったものと似たパターンがあればそこそこ見破れると思う。」
「すっごーい!ああ、そっか。そう言えば昨日、ドアノブに細工したアレもトラップの一種だもんね。
 ・・・・・・あれ?じゃあ、ミルクよりクリスさんの方が罠回避スキルは長けてるんじゃないの?」
リリアーナは長い棒を振り回し、罠を探しているミルクを指差した。

>「……なんで僕に訊くんだ?ヴァンエレンの使い魔なんだぞ、僕は知らん」
「え〜?だってマオマオがご主人様なんでしょう? 『お前の使い魔は俺のもの』みたいな?」
だが結局、ヴァンエレンが気乗りしなかったようなので、この話はいったん保留になった。

その後リリアーナは、マオが元気になる方法をヴァンエレンに伝授した。
>「おいそこの二人何してるんだ!!ヴァンエレン、お前は僕の使い魔だろ!!こっちに来い!!」
「はーい。じゃあヴァンエレン、ファイトよ!」
リリアーナは『がんばれ!』とガッツポーズをし、マオに連行されるヴァンエレンを笑顔で見送った。

「ミルク、疲れてない?私でよかったら、そろそろ交代しようか?」
リリアーナがミルクに声をかけた時、向こうから女の悲鳴が聞こえてきた。
>「今の…悲鳴!?女の声みたいだったけど!
> 急いで行かないと、アイシャやメイレンさんだったら大変じゃないの!?」
>「むやみに走って行こうとしてどうする。
> 地下道が罠だらけなのは十分体験したはずだろ。
> 今は落ち着いて行動するべきだ。」

ミルクがクリスに諭されている間、リリアーナもまたマオに叱られていた。
>「とりあえず一番暴走しそうなリリアーナはとまれよ。 」
「でもマオマオ、早く助けに行ってあげないと〜!!」
> お前は罠に引っ掛かるという才能もあるんだからな。
> いや、それともお前だけ走って行って全部罠を誘発させて安全な道を切り開くか?」
もっともな正論がぐさぐさと胸に突き刺さる。リリアーナには返す言葉が無い。
「ご、ごめんなさい・・・・・・・・。」
しゅんと肩を落としたリリアーナの目の前を、ヴァンエレンの命を受けた蝙蝠達が飛んでいった。
>「この悲鳴だって怪物の擬態かも知れませんわねえ」
「あっ!そうか、そうだよね。えーと確か・・・・・・プリン・・・ミック・・・えっと・・・何だっけ?」
124リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/07/03(金) 17:24:30 0

「とにかく!罠かどうか分からないけど、こうなったら一刻も早く進むしかないよね!
 クリスさんトラップの専門家なんでしょう?その眼力、期待してるよ〜」
程なくして帰ってきた蝙蝠の話を、ヴァンエレンは皆に聞かせてくれた。
>「この先は不自然なほどに罠がなくなっているそうだ。
> そして広い空間が広がって祭壇みたいなものがあるそうだ」
>「って事は、とりあえず悲鳴を上げたのはアイシャやメイレンさんじゃないって事ね。 (略)」
>「悲鳴と謎の祭壇とくれば、生け贄にされる美女の悲鳴だぞ!
> よーしみんな私に続けー!とつげーき!!」
「生贄?!大変!わー、先生待って〜!!」
罠が無いと聞いて安心したリリアーナは、あたふたとアナスタシア達の後を追った。

>「とりあえずこれで頭を冷やしなさいな!!」
祭壇のある広場は、見慣れない明かりと炎のようなもので照らされていた。
遅れて到着したリリアーナが目にしたのは、悲鳴の主らしきメイド少女を助けるため、
フリージアが、氷の結晶を黒マントの男に投げつけたところだった。
氷の結晶を食らい、黒いマントの裾がみるみる凍り付いていく。
「あなた方、ここで一体何をしているんですか?
 よく分かりませんが、とりあえずその・・・・・・人の嫌がる事をしたらいけないと思います!!」
状況が全くわからないリリアーナは、とりあえず思いついたことを口にした。

「・・・・・・ん?何?この音は??」
広場の入り口に立っていたリリアーナは、遠くから変な音が近づいてくるのに気づいた。
「ねえ皆、何か変な音がしない?あっちの方から」
リリアーナは入り口に立ち、通路の奥のほうを指差した。
「ほら、だんだんはっきり聞こえてきた。まるで太鼓みたいよね?」
リリアーナは音の正体を探るべく、宙に浮いたランタンを、通路の奥のほうへと飛ばしてみた。
そこで目にしたのは――――。

「嫌――――っ!!蜘蛛!蜘蛛、蜘蛛――――!!!」
リリアーナは震え上がった。
なにせ巨大な蜘蛛が、暗闇からまっすぐこちらに向かって突進してくるのだ。
「キャ――――!!キャ――――!!キャ――――!!キャ・・・・レ、レベッカさん?!」
脱兎のごとく逃げ出そうとしたリリアーナだったが、大蜘蛛の頭に光る物に気づき、何とか踏みとどまる。
(足ががくがくしてるのはご愛嬌である)
「な、な、何でそんなところに刺さってるのよ〜?
 まさかと思うけど、その蜘蛛ってレベッカさんのお友達なの〜?」
125ミシェル ◆pP6eYSrQUy.9 :2009/07/03(金) 21:22:20 O
>>106 >>109 >>124

暗闇を探りつつ、リリアーナから貰った薬草をはみながらゆっくり進んでいく
>「この先は不自然なほどに罠がなくなっているそうだ。
そして広い空間が広がって祭壇みたいなものがあるそうだ」
(やるなぁ…………)
吸血鬼の行動を心中誉めながら彼は考える
なるほどそれなら進み易い。別に怪しいとかそういった感情は抱かなかった

そして祭壇にいくと怪しい男女一組を発見。が、生徒でないなら興味はない
先生としてはともかく、聖職者としてはいかがなものなのか
天使の煽りにも当然反応せずゆっくり歩いていく
ゆっくり、後ろの気配など気にせず、ゆっくり、マイペースに、ゆっ
>「嫌――――っ!!蜘蛛!蜘蛛、蜘蛛――――!!!」
くりともしていられなくなった。大型の、ともすればB級映画にでもなりそうなクモ
大型というよりは、もう巨大と言った方が形容としては正しい
それがこちらに走ってくるのだ。その状況は生理的嫌悪感を禁じ得ない
一般的に、クモの糸は同じ太さの鋼の5倍の強度にナイロンの7倍の伸縮性がある
まさに魔法の糸。それに絡められたら厄介だ。まぁ、もし絡まれたとしても焼けば溶けるから問題はないのではあるが
さて、今回の対処に百科全書はあまり使わないことにした。いかに巨大だろうとたかがクモ
生徒が何とかするだろうから彼はそのフォローに回るつもりだ
逃げるなら殿、潰すなら遊撃。ブルって立ちすくんだら自らクモ退治
最後の場合は、いささか生徒としては残念だと思うが………
126レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/07/04(土) 07:58:00 O
>124
>「あいつらも泥棒かよ?わしらの、“愛しい人”奪いにやってきた盗人…憎い…」
地下道にいたリリアーナ達を発見した大蜘蛛の目が、暗闇で鈍く輝く。
> 「キャ――――!!キャ――――!!キャ――――!!キャ・・・・レ、レベッカさん?!」
「よう、リー。やっと会えたな。みんなも無事みてーでなによりだ。」
> 「な、な、何でそんなところに刺さってるのよ〜?
>  まさかと思うけど、その蜘蛛ってレベッカさんのお友達なの〜?」
「いんや。俺は今大蜘蛛にさらわれた悲劇のヒロインをやってるところだ。
 ここでブルースが助けにきたら完璧だけど、猫車に乗ってないんだから来れるわけねーけどな。」

>「“愛しい人”はわしらのもんだ…わしらのもんだよー!」
大蜘蛛のお腹が膨らみ、無色無臭のガスが噴出した。
このガスの正体は、体内の水(H2O)を分解して精製した酸素(O2)である。
意外かもしれないが、高分圧の酸素を長時間吸引すると酸素中毒を起こし、
激しい痙攣を発症して最悪死亡する危険性があるのだ。
地下道は地上よりも気圧が高い。
祭壇にいる者達はともかく、逃げ場の無い地下道にいる者達には脅威だろう。
127ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/04(土) 16:18:02 O
>120-121 >123-126
>「悲鳴と謎の祭壇とくれば、生け贄にされる美女の悲鳴だぞ!
> よーしみんな私に続けー!とつげーき!!」
「あっ!ちょっと待て1人で先走るな!」
言ってはみたものの、弾丸のように突っ込んでいくアホ姉が、あたしの制止ごときで止まるはずもなく。
飛びさる後ろ姿はあっという間に見えなくなってしまった。
「あーもう!これじゃどっちが引率かわからないだろ!
 とにかく、ここはヴァンエレンの使い魔情報を信じてアホ姉を追いかけよう!
 もし見落としてる罠があったらマズいから、注意しながらね!」
まあ罠発見スキルなんかないあたしが見ても、罠か石の出っ張りかわからないんだけど。
そのあたりは気持ちの問題だな、うん。

しばらく走った奥の広間。
他の通路にもつながっているらしいその場所の祭壇の上。
怪しい男に襲われたメイドの少女が悲鳴をあげていた。
先行してたアホ姉は、メイドを助けもせずにカシャカシャ記録保存の真っ最中。
お前本当に天使か!?
>「とりあえずこれで頭を冷やしなさいな!!」
フリージアは攻防一体の雪の結晶を浮かべ、怪しい暴漢めがけて何個かの結晶を投げつける。
気づいているのかいないのか、男は振り向こうともしない。
>「あなた方、ここで一体何をしているんですか?
> よく分かりませんが、とりあえずその・・・・・・人の嫌がる事をしたらいけないと思います!!」
氷の結晶が当たった場所が凍り付き、リリアーナがそう話しかけた時。
男の体は爆発的に膨れ上がって、そこから無数の蝙蝠が飛び出した。
「うわわわっ!なんだこれ!!」
キイキイと耳障りな音を立てて飛び交う蝙蝠の群れの下に、男の姿は無い。
そのかわりに凍りついた蝙蝠が何匹か転がっている。
さっきの男、蝙蝠の群体だったのか!!

蝙蝠の群れがまた人型にならないかと思ってみていると、リリアーナが思いっきり叫びはじめた。
>「嫌――――っ!!蜘蛛!蜘蛛、蜘蛛――――!!!」
「蜘蛛くらいで大袈裟な!こっちは蝙蝠がいっぱい…って、ジャイアントスパイダー!?」
ジャイアントスパイダーは割と有名なモンスターで、ようするに巨大化した蜘蛛のこと。
知能は無きに等しいけど、いつも腹ペコで獲物を毒や糸で捕まえて食べる凶暴な奴。
もちろん人間だって連中から見たらご馳走だ!
「こんにゃろーっ!でかいだけの蜘蛛なんざ怖がると思ってるのかーっ!!」
>「キャ――――!!キャ――――!!キャ――――!!キャ・・・・レ、レベッカさん?!」
「へ?レベッカって…」
メギドの照準を合わせていた大蜘蛛の頭、そこに刺さってるのは見覚えの槍。
いやいやいやまさか、そんな都合よくレベッカが刺さってるなんてねえ?
あれはきっと槍違いに決まって…
>「よう、リー。やっと会えたな。みんなも無事みてーでなによりだ。」
刺さってたー!!

「あ、あ、あ、な、な、な……」
あんたなんでそんなとこに刺さってるんだとの言葉が、驚きで切れ切れになる。
代わりに、リリアーナが聞きたかったことを代弁してくれた。
>「な、な、何でそんなところに刺さってるのよ〜?
> まさかと思うけど、その蜘蛛ってレベッカさんのお友達なの〜?」
>「いんや。俺は今大蜘蛛にさらわれた悲劇のヒロインをやってるところだ。
> ここでブルースが助けにきたら完璧だけど、猫車に乗ってないんだから来れるわけねーけどな。」
なんという生兵法。
この状況で悲劇のヒロインなんぞ演じて何の得があると思ってるんだ。
「とにかく、これであたしは蜘蛛にメギドを撃てなくなったわけか…」
撃てば槍レベッカまでぶっ飛ばしちゃうから、図らずも人質を取られた形になったわけだ。

>「“愛しい人”はわしらのもんだ…わしらのもんだよー!」
蜘蛛のお腹が膨れて何かが噴出される。
こいつ…言葉を話すのか!
「今あいつ何出したかわかる人いる!?毒ガスじゃないの!?」
128メイドとバットマ(ry ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/04(土) 16:23:53 O
>121 >126
「た、助けてくださってありがとうございます〜!」
フリージアの攻撃で男が蝙蝠の群れに戻ったため、メイド服の少女は自由になって逃げてきた。
「この球を祭壇から持ってきたら、急にあの男の人が襲いかかってきたんです〜!
 わ、私もう駄目かと思っちゃいました〜!」
少女の手にはしっかりと銀玉が握られている。
見た目や仕草では見破ることは出来ないが、魔力や生命力などの違いでわかる人もいるだろう。
彼女は精巧に造られたゴーレムだ。

>「“愛しい人”はわしらのもんだ…わしらのもんだよー!」
>「阿呆な盗人は死んでしまえい!」
大蜘蛛が酸素を噴出すると、それに呼応するように天井から声がした。
見上げれば無数の蝙蝠を従える大蝙蝠が見えるだろう。
>「これで終わりじゃあ!」
大蝙蝠が呪文を唱えると、大量の火矢が出現して下に降り注いだ。
129クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/07/04(土) 17:26:35 0
>118
>「う。それはそうだけど」
俺の注意にミルクが立ち止まる。
けれども何か言いたそうな表情でもある。
・・・確かに学園の生徒という可能性が否定できないのはわかるが、助けに行こうとして罠にかかったらそれこそ意味がない。
>「この悲鳴だって怪物の擬態かも知れませんわねえ」
・・・さすがに怪物はないと思うけどな。

>113>115>124
>「とにかく!罠かどうか分からないけど、こうなったら一刻も早く進むしかないよね!
 クリスさんトラップの専門家なんでしょう?その眼力、期待してるよ〜」
・・・結局俺がトラップを判別することになるのか。
でも、移動するのは吸血鬼の蝙蝠が帰ってきてからでも遅くはない。

>「この先は不自然なほどに罠がなくなっているそうだ。
 そして広い空間が広がって祭壇みたいなものがあるそうだ」
それ、どう考えてもトラップか守護者(ゴーレムとか)が隠されているぞ。
しかもシャレにならないくらいレベルの高い奴が・・・
>「って事は、とりあえず悲鳴を上げたのはアイシャやメイレンさんじゃないって事ね。
 そうすると、あれは誰の悲鳴だったんだろう。
 設置された罠が無いのも不自然だし…待ち伏せの罠?」
ミルクの言う通り待ち伏せの罠の可能性が高い。
・・・まだ使いたくなかったが、魔力回復薬を飲んでおくか。

>119>127
>「悲鳴と謎の祭壇とくれば、生け贄にされる美女の悲鳴だぞ!
 よーしみんな私に続けー!とつげーき!!」
>「生贄?!大変!わー、先生待って〜!!」
>「あっ!ちょっと待て1人で先走るな!」
って人が魔力回復薬出している間に先に行っちまったよ。
本当にトラップの危険性を考えているんか?

魔力回復薬を飲んだ後、リリアーナ達を追いかけると先の方から声が聞こえてきた。
>「いやあぁぁぁっ!!、誰か助けてください〜!!」
誰か襲われているのか?
>「祭壇の上で謎の少女を襲う黒マントの怪人だ!
 喜べミルク!これはポイント高そうな場面だぞ〜♪」
>「はわわわ〜っ!!助けてくれないなんて酷いです〜っ!!」
だが、先に聞こえてきたのはのんきに状況を楽しんでいるアナスタシア先生の声だった。
というかさっさと助けてやれよ、俺が追い付くまでには間に合うだろ・・・
130クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/07/04(土) 17:27:21 0
>121
>「とりあえずこれで頭を冷やしなさいな!!」
祭壇のところにやっと追い付くとフリージアが黒マントを攻撃していた。
>「あなた方、ここで一体何をしているんですか?
 よく分かりませんが、とりあえずその・・・・・・人の嫌がる事をしたらいけないと思います!!」
どうやら黒マントがメイド服の女性を襲っていたようだな。
しかしなんでメイド服なんだ?
>「うわわわっ!なんだこれ!!」
と思っていたら黒マントはじけ、無数の蝙蝠が現れた。
擬態を使えるとは、知能はありそうだな。

>「嫌――――っ!!蜘蛛!蜘蛛、蜘蛛――――!!!」
>「蜘蛛くらいで大袈裟な!こっちは蝙蝠がいっぱい…って、ジャイアントスパイダー!?」
今度は何が来た、と思って通路の方を見るとでかい蜘蛛がそこにいた。
>「こんにゃろーっ!でかいだけの蜘蛛なんざ怖がると思ってるのかーっ!!」
・・・はあ、俺はまだ魔力が回復しきってないんだけどなあ。

>120>126
>「キャ――――!!キャ――――!!キャ――――!!キャ・・・・レ、レベッカさん?!」
>「へ?レベッカって…」
なんだ、あの変態槍もどこかにいるのか?
>「よう、リー。やっと会えたな。みんなも無事みてーでなによりだ。」
その声の聞こえてきた方を見ると・・・
>「あ、あ、あ、な、な、な……」
>「な、な、何でそんなところに刺さってるのよ〜?
 まさかと思うけど、その蜘蛛ってレベッカさんのお友達なの〜?」
よりにも蜘蛛の頭に刺さっていた。

>128
>「いんや。俺は今大蜘蛛にさらわれた悲劇のヒロインをやってるところだ。
 ここでブルースが助けにきたら完璧だけど、猫車に乗ってないんだから来れるわけねーけどな。」
・・・正直余裕をかましている場合じゃないと思うぞ。
>「とにかく、これであたしは蜘蛛にメギドを撃てなくなったわけか…」
下手に攻撃すると本当に巻き込みそうだな。
>「“愛しい人”はわしらのもんだ…わしらのもんだよー!」
>「阿呆な盗人は死んでしまえい!」
盗人ってなあ、そこのメイド服は知らんが俺らはなにも取ってないぜ。
・・・今の状態で話し合いができるとは思わんけど。

>「今あいつ何出したかわかる人いる!?毒ガスじゃないの!?」
・・・どんなガスかは知らんが、敵意むき出しなところから有害なのは間違いないだろう。
>「これで終わりじゃあ!」
さらに火の矢か・・・
「グレイズ!!
 蜘蛛の方を頼む!!」
氷のカートリッジを魔銃に装填しながら要請する。
大量に矢を降らせようと当たるのは一部のみ。
そこを防げばしのぐことはできるはずだ。
まずは自分に当たりそうな矢から撃ち落とそうとトリガーを引く、のだが・・・
「・・・あれ?」
普段なら氷の弾が出るはずが、なにも出てこなかった。
・・・まさかドライブモードで故障したか?
131フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/07/04(土) 18:48:19 P
>123−130
どうやらこの怪人はたくさんの蝙蝠が集まって出来ていたようである
「ヴァンエレンさんの同類かしら?」
吸血鬼と蝙蝠の怪人はぜんぜん違います
>「た、助けてくださってありがとうございます〜!」
>「この球を祭壇から持ってきたら、急にあの男の人が襲いかかってきたんです〜!
  わ、私もう駄目かと思っちゃいました〜!」
「それってあなたが悪いんじゃ・・・・・」
「窃盗は犯罪だよお姉ちゃん・・・・」
突っ込むフリージアとギズモ
>「“愛しい人”はわしらのもんだ…わしらのもんだよー!」
>「阿呆な盗人は死んでしまえい!」
>「これで終わりじゃあ!」
降り注ぐ大量の炎の矢
「こんなこともあろうかとこんなこともあろうかと
 あらかじめ雪の結晶を大量に作っておきましたわ!!」
 周りに浮かべてあった防御用の雪の結晶はフリージアを自動的に守る
「フリィィィィジング!シィィィルド!ラァァイ!!」
ラァァイってなにさ
「このお姉ちゃんを素直に引き渡した方が早くないかなお母さん?」
「多分相手は人間を餌ぐらいにしか思ってないですわ
 いまさらそんなことしても無駄だと思いますわよ」
「そうだ!ヴァンエレンさんなら!ヴァンエレンさんなら蝙蝠を説得してくれるよ!!」
ヴァンエレンに過剰な期待を寄せるギズモ
え〜という顔をするフリージアさん
「蝙蝠はそれで何とかなるとしても蜘蛛はどうしますの?」
 蜘蛛には炎が有効だと思いますけどそれだとレベッカさんの体も燃えてしまいますわ」
スライムとか蜘蛛の糸とかなんかねばねばしてるやつは燃やしとけというのは母の教えである
ついでに言うとフリージアは炎の魔法は使えないのであんまり意味が無い教えでもある
レベッカが逆アンパンマンで穂先さえ残っていれば大丈夫というのならフリージアはためらい無く
胸の谷間からドワーフの黒い水(ジルべリアで採れる原油)の入ったビンを取り出し
蜘蛛にぶつけ誰かに炎の魔法を使わせ焼き殺し
そして後で何事も無かったかのごとく10フィートの棒と合体させるだろうが
まあそんな都合のいい話があるはずも無く・・・・・・
「そっちがそうくるなら全力で反撃させていただきますわ!ファンネ・・・じゃなかった
 フリィィィィジング!カッタァァァ!!」
新たに攻撃用の雪の結晶を大量に精製し反撃をするのであった
「お姉ちゃん人のものを盗むのは犯罪だよ!
 だからそんな目にあうんだよ馬鹿なの?死ぬの?」
その横でメイド少女をSEKYOUするギズモ
フリージアの陰に隠れていればだいたい安全であるためか態度が大きい
「フリージングドールマリオネット!ドリルブリザァァァド!!」
フリージングドールを生み出しドリルブリザードで攻撃するフリージアさん
「おっぱ・・・・・ごほん!フリィィィィジングミサァァァイル!!
フリージングドールのおっぱ・・・もとい胸部装甲が外れて大蝙蝠めがけて飛んでいく
ギズモの目の前で繰り広げられるネタ技のオンパレード
まさにいろんな意味でついてこれるかな?という感じである
はたして作り物の少女はこれをどう思うのだろうか?
132名無しになりきれ:2009/07/04(土) 23:48:17 0
全裸の変態登場
133マオ ◆Aaq2kk.SpM :2009/07/05(日) 15:35:56 0
>123>115
>「ご、ごめんなさい・・・・・・・・。」
シュンと肩を落とすリリアーナを見て少し言いすぎたと思ったが、
少し前にリリアーナとヴァンエレンのヒソヒソ話を思いだして
腕を組みフンッと鼻を鳴らしてリリアーナに冷たい視線を送る。

するとヴァンエレンが僕の肩を抱き寄せ、顔を僕の耳元に近づける。
>「何の心配はありませんよ。
>あなたのことはこの私、ヴァンエレンが全力でお守りいたします」
「…あ、当たり前だ!お前は僕の使い魔なんだからな……ちゃ、ちゃんと守るんだぞ」
恥ずかしさを隠すためにそうヴァンエレンに言ったものの、
ヴァンエレンと近すぎるせいもあってか顔は真赤で心臓は高鳴っている。
しばらくそのままドキドキしながら時間を過ごしていると蝙蝠たちが戻ってくる。
>「この先は不自然なほどに罠がなくなっているそうだ。
> そして広い空間が広がって祭壇みたいなものがあるそうだ」
なるほど……つまりこの先進んでも特に問題はないということか。
しかし、万が一のこともある、慎重に進んだほうがいい。

>118>119>123>121
>「悲鳴と謎の祭壇とくれば、生け贄にされる美女の悲鳴だぞ!
>よーしみんな私に続けー!とつげーき!!」
>「生贄?!大変!わー、先生待って〜!!」
「こ、こいつら……」
考えもなく走っていくリリアーナ達を見て頭を抱える。
もしたどり着いた先に罠とかがあったらどうするんだ。
溜息をつきながらリリアーナ達を追いかける。

>121>130>131>126-128
リリアーナ達に遅れて祭壇がある大広場に着くと、
先ほどの声の主かと思われるメイド服に、
フリージアが氷を投げつけている黒マントが目に映る。
どうやら黒マントがメイド服を襲っていたのでフリージアが止めたということらしい。
>「あなた方、ここで一体何をしているんですか?
>よく分かりませんが、とりあえずその・・・・・・人の嫌がる事をしたらいけないと思います!!」
「こいつは本気で言ってて面倒だから早く謝ったほうがいいぞ」
まるでテンプレートのような言葉を言うリリアーナにあきれながらも黒マントに謝罪するように促すと
黒マントの体が膨れ上がり黒い物体が次々に飛び出していく。
「これは……蝙蝠か?」
集まって擬態してたのか…どおりで反応がないと思った。
しかしどうするかな……鳴き声から察するに敵意むき出しだ。

すると今度リリアーナが叫び始める。
>「嫌――――っ!!蜘蛛!蜘蛛、蜘蛛――――!!!」
「馬鹿、変に叫んで蝙蝠達が刺激でもされたらどうする……!?」
リリアーナの方向を振り向くとそこには生半可じゃない大きさの蜘蛛が、
こっちに向かって突進してきている!
しかも蜘蛛の頭にはなぜか変態レベッカの槍が突き刺さっている!
>「よう、リー。やっと会えたな。みんなも無事みてーでなによりだ。」
「何言っているんだ!どう見ても無事どころか危険な状態だ!!」
相変わらずのレベッカに僕は大声を出す。
134マオ ◆Aaq2kk.SpM :2009/07/05(日) 15:40:10 0
>「な、な、何でそんなところに刺さってるのよ〜?
> まさかと思うけど、その蜘蛛ってレベッカさんのお友達なの〜?」
>「いんや。俺は今大蜘蛛にさらわれた悲劇のヒロインをやってるところだ。
> ここでブルースが助けにきたら完璧だけど、猫車に乗ってないんだから来れるわけねーけどな。」
まだこの状況を重く見てない節があるレベッカに僕はイライラする。
しかもこれであの蜘蛛には迂闊には手を出せなくなってしまった……
>「とにかく、これであたしは蜘蛛にメギドを撃てなくなったわけか…」
ミルクも唯一使える魔法メギドを封じられどうにも動けない。
「面倒だからもうメギド撃たないか?悲劇のヒロインやってるみたいだし悪い気分じゃないだろう?」
とはいったものの……本当に撃つわけにはいかない。

>「“愛しい人”はわしらのもんだ…わしらのもんだよー!」
意味分からないことをしゃべりながら蜘蛛がガスを噴出させる。
しかし無色で特に匂いもない………
>「今あいつ何出したかわかる人いる!?毒ガスじゃないの!?」
「蜘蛛は通常牙から神経毒を送り込む。毒ガスではない……と思う」
正直なところ、自信はない。
>「これで終わりじゃあ!」
しかも真上からは蝙蝠達を従えている蝙蝠の親玉が便乗するように大量の火矢が降り注ぐ。
上にはこいつらで正面には蜘蛛、面倒臭いことこの上ない。
>「そうだ!ヴァンエレンさんなら!ヴァンエレンさんなら蝙蝠を説得してくれるよ!!」
ヴァンエレンに過剰な期待を寄せているギズモだが、確かにこんな状況なら頼りたくもなる。
「というわけだヴァンエレン、説得することができるか?
 フリージアに任せてると天上とか破壊しそうだからな……」
ヴァンエレンに尋ねながらMagnetic forceで向かってくる火矢に磁力を与えて自分から逸らし続ける。
その時、蜘蛛の方にいった数本の火矢の火炎が急激に強くなり色が青く変わる。。
「………まさか…いやそうか…」
無色無臭で、炎を近づけると急激に…あの噴出したガスの正体が分かったぞ!

>「グレイズ!!
>蜘蛛の方を頼む!!」
「待てグレイズ!おいミルク、奴のガスの正体がわかったぞ。
 おそらく噴出したガスは高圧の酸素だ。さっき方向を変えた火矢が色を変えたことからも分かる。
 高圧の酸素は吸い続けると失明したり最悪死ぬ可能性もある。ならば拡散燃焼させてやればいいんだ」
とここまで説明したが意味の分かってなさそうなミルク、グレイズもいまいち理解しきれてない感じだ。
錬金術とか取っていればすぐに分かるというのにこれだから……
「要するに!炎をぶつけてやればあのガスは無力化できるかもしれないってことだ!」
そして僕はグレイルに代わってもらうようにグレイズに頼み。
グレイルとミルクに適当にレベッカに当たらないように弱めに火の魔法を連発するように指示する。
「隙ができたら身体能力の高いグレイル、お前がレベッカの槍を引き抜け。
 槍が抜ければミルクも思う存分魔法が使えるだろ?」
どっちかというとあの変態は放っておきたいがリリアーナがうるさいだろうしな……
135 ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/07/05(日) 19:05:59 O
>131
> 「そっちがそうくるなら全力で反撃させていただきますわ!ファンネ・・・じゃなかった
>  フリィィィィジング!カッタァァァ!!」
「あぁあー!?」
フリージアの雪の結晶を蜘蛛の足にぶつかり、切断とまではいかなかったが大きく裂けた。
青い血が流れるが、それでもなお、大蜘蛛の機動力を削ぐには至らなかったらしい。
> 「フリージングドールマリオネット!ドリルブリザァァァド!!」
「痛いのはだめーん!」
大蜘蛛は巨体に似合わない俊敏さで飛び跳ね、
ドリルブリザァァァド!!を避けつつ祭壇の壁に張り付いた。
> 「おっぱ・・・・・ごほん!フリィィィィジングミサァァァイル!!
> フリージングドールのおっぱ・・・もとい胸部装甲が外れて大蝙蝠めがけて飛んでいく
その時、大蜘蛛のお腹がしゅっと縮んだ。
「どかんといくよー!」
フリージングドールのおっぱいが、フリージングドールのおっぱいが、
大蜘蛛の前で起きた破裂音と共に砕けた。(大事な器官なので二つあります。)

大蜘蛛は水(H2O)を分解して酸素(O2)を生成した。それと同時に、
体内には水素(H2)が溜まっていたのだ。水素は可燃性のガスである。
それを目前に転移させ、電気刺激を加えるとどうなるのか?
水素が酸素と結合…すなわち爆発的な燃焼と共に水を生じさせるわけである。
今回砕けたのはフリージングドールの胸部装甲だったが、
これが人間だったらどうなっていただろうか?
「あいつら魔法使いだよー…旦那様がこれを見たら何と言うかよー…」
大蜘蛛のお腹がまた膨らみ、高分圧の酸素を放出しはじめた。
今までの状況を考察すれば、お腹の中に水素が溜まっていることがわかるはずである。

「お前らもあのピンク色の女と同じ目にあわせてやるよー!
 あの女もとっくにわしらの子供達に食われてるよー!いい気味よー!」
大蜘蛛は、口から粘着質の糸を撒き散らした。
この糸に絡まると、機動力を大幅に削がれるだろう。
136リリアーナと黒猫 ◆jntvk4zYjI :2009/07/06(月) 01:37:31 0
(その頃のルズ)
>全裸の変態登場
「む?もしかしてわたくしのことですの〜? ・・・・・・・・気に入りませんわ〜。
 どうせなら変態の後に、美女とつけて欲しいものですわ〜」

>125-132 >133-135
>「こんにゃろーっ!でかいだけの蜘蛛なんざ怖がると思ってるのかーっ!!」
ミルクは蜘蛛を殺そうとしたが、レベッカが頭に刺さっているのに気づき、思いとどまった。
ミシェルは教師として、生徒を信じてひとまず傍観する気のようだ。

>「いんや。俺は今大蜘蛛にさらわれた悲劇のヒロインをやってるところだ。
> ここでブルースが助けにきたら完璧だけど、猫車に乗ってないんだから来れるわけねーけどな。」
「そんな場合じゃないでしょ――――!!」
そう叫び返したリリアーナだが、レベッカの言葉に少し落ち着きを取り戻したようだ。
「とにかく、いったん祭壇のある場所まで下がりましょう。
 ここで下手に暴れられたら、頭に刺さったままのレベッカさんが壊れるかもしれないわ」
そう言ってリリアーナは、地下道から祭壇の間へと下がった。

>「“愛しい人”はわしらのもんだ…わしらのもんだよー!」
大蜘蛛のお腹が膨らみ、無色無臭のガスが噴出した。
「な、なんかイヤ〜な音がするんですけど・・・・・・」
>「今あいつ何出したかわかる人いる!?毒ガスじゃないの!?」
>「蜘蛛は通常牙から神経毒を送り込む。毒ガスではない……と思う」
「じゃあただのオナラ?特に匂いはなさそうだけど。
 そもそも愛しい人って誰のことなのよ?!誰か心当たりは無いの?!」
>「阿呆な盗人は死んでしまえい!」
>見上げれば無数の蝙蝠を従える大蝙蝠が見えるだろう。
>「これで終わりじゃあ!」
大蝙蝠が呪文を唱えると、大量の火矢が出現して下に降り注いだ。

「わ――――!!『来たれ、ロックバスター!!』」
リリアーナは召喚した銃を使い、自分に飛んできた火矢を打ち落ちした。
他の皆もそれぞれの方法で身を守っているようだ。
ギズモは、蝙蝠の説得をヴァンエレンに試みるようお願いしている。
だが仮にヴァンエレンが説得したとしても、自分の宝を奪いに来た盗人の言葉を聞くとは思えない。

その間に、マオは蜘蛛のおなら(?!)の正体を見切ったようだ。
しかし、ちゃんと説明を聞いていたにもかかわらず、リリアーナにはさっぱり理屈が理解できなかった。
>「要するに!炎をぶつけてやればあのガスは無力化できるかもしれないってことだ!」
>そして僕はグレイルに代わってもらうようにグレイズに頼み。
>グレイルとミルクに適当にレベッカに当たらないように弱めに火の魔法を連発するように指示する。
>「隙ができたら身体能力の高いグレイル、お前がレベッカの槍を引き抜け。
> 槍が抜ければミルクも思う存分魔法が使えるだろ?」
蜘蛛とフリージアとの間で激しい戦闘が始まった。

>「どかんといくよー!」
戦いのさなか、フリージングドールのおっぱいが、フリージングドールのおっぱいが、
大蜘蛛の前で起きた破裂音と共に砕けた。
リリアーナは真っ青になった。
「だめだよマオマオ、いくらグレイルの身が軽いからって、あんな攻撃まともに食らったら死んじゃうよ!
 ねえクリスさん、トラップ作りが得意ってことは、魔道工学科だよね?
 何か役に立つ道具とか持って無いの?」
リリアーナは、また思いつきで無茶な事を言い出した。
「・・・・・・・・・・・あっ!あの人!!」
何を思ったのか、クリスと話している最中だというのに、突然リリアーナは走り出した。
137リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/07/06(月) 01:39:38 0

彼女が駆け寄った先には、件のメイドがいた。
リリアーナはメイドの前に回り込むと、両手を広げて立ちふさがる。
「メイドさん、あなたは誰に頼まれてその銀の玉を取りに来たの?
 それはどんなもので、何に使うつもりなのかな?
 ギズモも言ってたようだけど、いくら遺跡にあるものとはいえ、持ち主がいるものを盗むのは、泥棒だよ。
 だから下の場所に戻して。
 銀の玉を持ってる限り、あなたはずーっと襲われ続けることになるのよ?それでもいいの?」
リリアーナは断固とした顔で、メイドの行く手を遮っていた。
だが。
>「お前らもあのピンク色の女と同じ目にあわせてやるよー!
> あの女もとっくにわしらの子供達に食われてるよー!いい気味よー!」
「えっ?!まさかメイレン様のこと?ちょっと、食われてるってどういう事なのよ?!」
―――― あまりに驚いたリリアーナは、一瞬メイドから注意が逸れてしまった。
138ミシェル ◆pP6eYSrQUy.9 :2009/07/06(月) 13:27:33 O
>>134 >>137

クモが何かを噴射し、上からは矢が降ってくる。神かなにかの試練のようなこの状況に、しかしながらミシェルの生徒たちはよく動いている。
それは彼にとって非常に喜ばしく誇らしいことなのだが、そうとばかりも喜んでいられない。
ボケッとしていたら脳天ぶち抜かれてお陀仏だ。
シールドを頭上に張る。が、弾いた矢が四方八方に飛び散れば生徒が危ない。
故に、シールドの表面に動きをつけてそれに当たった矢を自分の周りに刺さるように工夫する。
そうして改めて生徒たちを見てみると、マオが早くもクモの吐き出した気体の正体に当たりをつけていた。曰わく、酸素らしい。
彼女はなかなかに優れた観察力を持っている。その仮説を基に仲間に指示を出すあたり、さすがは優等生。ということか。
下は何とかなりそうだ。なら上は?
正直、あのヘタレ吸血鬼がどうにか出来るとは思えないし
頭上に気を配れない生徒たちも未熟である。………もっとも、生徒というのはそういうものだし
ミシェルとて、そこまでのハイスペックを要求したりはしない。
取り敢えずの解決策として
「アナスタシア研修生、生徒のフォローを任せました!!」
と上を指差しながら天使先生に指示をとばす。研修過程である事を盾にというのは
少しばかりズルいやり方ではあるが、これくらいはしないと彼女に指示はとばせそうにないから仕方ない。
天使先生がやってくれると信じて自分はリリアーナの所へ向かう。
リリアーナは基本的には「出来る子」だ。しかし所々でやって欲しくないヘマをやらかす、癖のようなものがある。
それの存在がミシェルをこの様な行動をさせる。
>「えっ?!まさかメイレン様のこと?ちょっと、食われてるってどういう事なのよ?!」
案の定、二つの事柄に挟まれて自爆しかけている。ここはフォローすべきだろうと朗らかに喋りかける。
「余所見はチョーク投げを食らいますよリリアーナくん。
一つの事にもう少しだけ集中しなさいな」
という言葉の裏で頭を稼働させている。
持ち主はともかく、あの銀色の球体はマジックアイテムだろう。
安置されていた場所に住み着いていた獣に、知性と魔法を与えているあたりからは、そういう予測が立つ。
「一つ、仮説ですが。強力なマジックアイテムが周囲に影響を与えるのはよくあります。
あのコウモリたちはその球体の魔力におかされているのかもしれません」
もしそうだとしたら、そんなに強力なアイテムをどうするのかは訊いたほうがいいかもしれない。
個人の勝手だと言われてしまえばそれ以上は詮索できないのだが。
139クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/07/06(月) 16:58:29 0
魔銃の故障に気を取られ、炎の矢の接近を忘れていた。
「熱っ!!」
降ってきた炎の矢があたり、服に引火する。
これ以上被害を被らないうちに、急いで上着を脱ぐ。
(この時髪も少し焦げているが気付いていないようだ。)
もし魔力の入った特殊繊維の服でなかったら、今頃火ダルマとなっていただろう。

>136
>「ねえクリスさん、トラップ作りが得意ってことは、魔道工学科だよね?
 何か役に立つ道具とか持って無いの?」
上着の火を何とか踏んで消し終えると、リリアーナが道具を持っていないか聞いてきた。
けれどもマジックアイテムはカートリッジと強化型タリスマンしか持ってきていない。
使えそうなものといってもロープくらいで、それも火の矢が当たれば焼き切れるだろう。
凍らせたり、魔力で強化すれば話は別なのだが・・・
「とにかく槍を抜けば蜘蛛を何とかできるんだろ?
 だったらマオの磁力魔法で反発させることはできないのか?」
もし槍と蜘蛛を別々に帯電させることができたら槍を抜くことができるだろう。
それがだめなら直接抜きに行くしかない。

>135
だが、作戦を立てている間でも敵の攻撃は収まらない。
>「お前らもあのピンク色の女と同じ目にあわせてやるよー!
 あの女もとっくにわしらの子供達に食われてるよー!いい気味よー!」
蜘蛛は口から糸をまき散らしらしてきた。
糸をよけようと動くが、左腕に絡まってしまう。
「・・・こっちは中に入っただけだぞ。
 それを突然わけのわからない言って襲ってきやがって・・・。」
不満を呟きながら試作の剣に炎のカートリッジを装填する。
「少しはこっちの話もききやがれぇ!!」
試作の剣の機能を発動して左腕の糸を断ち切る。
そして出力を最大にして10mにわたる炎の刃を蜘蛛に向かって振り下ろし始めた。
140ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/06(月) 17:56:27 O
>129-139
>「蜘蛛は通常牙から神経毒を送り込む。毒ガスではない……と思う」
「毒ガスじゃないなら大丈夫か……かといっておならでもないだろうし、なんなんだ…?」
マオにわからないものがあたしにわかるはずないけど、とても無害なガスには思えな…
>「阿呆な盗人は死んでしまえい!」
「えっ!?上から声!?」
見上げれば、天井からぶら下がるでっかいでっかい蝙蝠の親玉が。
あたしたちを盗人認定した親玉は、魔法を使って大量の火矢を撃ってくる。
「ひえええっ!?助けてフリージア!」
まともな防御法のないあたしは慌てて、近くにある安全地帯、つまりフリージアの側に逃げ込んだ。
>「フリィィィィジング!シィィィルド!ラァァイ!!」
狙い通り、フリージアの周囲に展開された雪の結晶が火矢を上手く防いでくれる。
ふう…助かった…。

>「待てグレイズ!おいミルク、奴のガスの正体がわかったぞ。
> おそらく噴出したガスは高圧の酸素だ。さっき方向を変えた火矢が色を変えたことからも分かる。
> 高圧の酸素は吸い続けると失明したり最悪死ぬ可能性もある。ならば拡散燃焼させてやればいいんだ」
「酸素?酸素って治療に使うやつでしょ、なんで酸素吸って死ぬのよ。
 それに拡散燃焼ってどうやって…」
>「要するに!炎をぶつけてやればあのガスは無力化できるかもしれないってことだ!」
イマイチ意味がよくわからないあたしの反応に、業を煮やしてマオが叫ぶ。
「それならごちゃごちゃ言わずに最初からそう言えってのーっ!」
>「隙ができたら身体能力の高いグレイル、お前がレベッカの槍を引き抜け。
> 槍が抜ければミルクも思う存分魔法が使えるだろ?」
…嫌みな所もあるけれど、こんな風に的確に指示出したりする所は頼りになるんだよなー、くそー。

>「そっちがそうくるなら全力で反撃させていただきますわ!ファンネ・・・じゃなかった
> フリィィィィジング!カッタァァァ!!」
こちらでは、フリージアの突っ込みどころ満載の攻撃が、見事に蜘蛛に命中した。けど。
>「どかんといくよー!」
トドメとばかりにフリージングドールが撃ち出したちょっとあれな必殺技を、蜘蛛は爆発を起こして砕く。
魔法…にしてはなんか違うような気もするけど…

>「お前らもあのピンク色の女と同じ目にあわせてやるよー!
> あの女もとっくにわしらの子供達に食われてるよー!いい気味よー!」
「メギド!」
喋りながら大蜘蛛が飛ばしてきた糸を、空中に放った核熱魔法で迎え撃つ。
糸は焼けるし酸素も減らせるし一石二鳥…なんて言ってる場合じゃない!
今こいつなんて言った!?
>「えっ?!まさかメイレン様のこと?ちょっと、食われてるってどういう事なのよ?!」
「てかレベッカ!
 あんたアイシャやメイレンさんと一緒に居たんじゃなかったの!?
 アイシャやメイレンさんはどーしたんだよ!
 まさか本当に蜘蛛に食われちゃってますとか言わないよな!?」
141メイドとアホ姉とユリ ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/06(月) 18:00:17 O
>131 >136-138
>「お姉ちゃん人のものを盗むのは犯罪だよ!
> だからそんな目にあうんだよ馬鹿なの?死ぬの?」
>>「犯罪だなんて酷いです〜!
>> それに!私は馬鹿じゃありません〜!!
>> そりゃドジとか言われたり失敗する事もありますけど…私だってやるときはやるんですから〜!」
ギズモの説教に、メイド少女は顔を真っ赤にして必死に言い返した。

>「アナスタシア研修生、生徒のフォローを任せました!!」
「え〜私がするのか?仕方がないなー、ちょっとだけだぞ?ほい!」
アナスタシアが空に向かって天使の輪を投げ上げると、輪は大きくなって投げ輪のように蝙蝠の動きを封じた。
>「ぬわ〜っ!な、なんじゃこれは〜!?」
大蝙蝠が慌てて抜け出そうとして暴れても、輪は外れない。
逆に飛べないのに暴れた大蝙蝠は、ドサリと下に落ちてきた。
蝙蝠が混乱して暴れている間は危険は無いだろう。

メイド少女の方は、フリージアのネタ技オンパレードを「すごいです〜」と見ているだけだ。
しかし、リリアーナが前に立ちふさがって言った言葉には、ギズモの時と同じ反応をする。
>「メイドさん、あなたは誰に頼まれてその銀の玉を取りに来たの?(中略)
> 銀の玉を持ってる限り、あなたはずーっと襲われ続けることになるのよ?それでもいいの?」
>>「ずーっとストーカーされるなんて困りますけど…でも!
>> この玉を返すなんて絶対にダメです〜!
>> それに!この玉は元は私たちの物なんですよ!
>> この玉が無かったらお城への道が開かないんですから!!
>> 私、急いでお城に行かないとご主人様に怒られちゃいます〜!」
少女はそう言うと、取り上げられると思ったのか、銀玉を抱え込むようにしっかりと持ち直した。

>「えっ?!まさかメイレン様のこと?ちょっと、食われてるってどういう事なのよ?!」
前に立ちふさがるリリアーナの注意が逸れた隙を、メイド少女は見逃さない。
>>「ごめんなさ〜い!!」
少女は、リリアーナの横をすり抜けて脱兎のように逃げ出した。
リリアーナたちの入ってきたのでも、蜘蛛が来た方でもない第三の通路に飛び込んでいく。

【その頃魔法学園では】
「よーし!チョー完璧!!」
招き猫の無くなった招き猫広場。
ムウ大陸への門の近くで、ポニーテールの少女が大きな垂れ幕を前に満足そうにしていた。
垂れ幕には墨で『来たれ若人!ムウ大陸探検家大募集中!』と大きく書かれている。
ネリーを寮に寝かせてから戻ってきたユリの自信作だ。
望む人はユリに話しかければ、ムウ大陸に行くことが出来るだろう。
>118>119
>「って事は、とりあえず悲鳴を上げたのはアイシャやメイレンさんじゃないって事ね。
>そうすると、あれは誰の悲鳴だったんだろう。
>設置された罠が無いのも不自然だし…待ち伏せの罠?」
>「悲鳴と謎の祭壇とくれば、生け贄にされる美女の悲鳴だぞ!
>よーしみんな私に続けー!とつげーき!!」
罠かどうかは行ってみないとわからないので、一同は一人で先へ行ってしまったアナタシアを追うのだった。

>121>127
行った先には祭壇と…悲鳴を出した本人と思わしき少女と黒マントの男だった。
どちらもヴァンエレンには見覚えがないので、少なくとも学園の生徒ということはないだろう。
>「まあ・・・どちらにせよとりあえず男の方をみんなで取り囲んでリンチ・・・もとい死なない程度に懲らしめて
>襲われてるメイドも正体が怪物だったら一緒にやっつければいいだけですわね」
「ひぃ・・・ご、ご主人。
 フリージアが怖いのだが?」
ちょっと頭冷やそうか…?
フリージアは雪の結晶を複数出現させて防御に使用し、攻撃に使用する結晶を少数男に向けて放った。
>「あなた方、ここで一体何をしているんですか?
> よく分かりませんが、とりあえずその・・・・・・人の嫌がる事をしたらいけないと思います!!」
男はそれに対してまったく動こうとせず、結晶によって男の服が凍りついてしまった。
これで観念すると思ったが突如男が大きくなり、ヴァンエレンと同じように男の姿は無数の蝙蝠に変わって飛び去ってしまった。
凍りついた少数の蝙蝠を見つめながらヴァンエレンはボソリとつぶやく。
「吸血鬼ではない…」
なきにしもあらず。

>124>126
>「・・・・・・ん?何?この音は??」
太鼓のような音がすると思ったらどんどんとこちらのほうへ近づいてくるのがわかる。
>「嫌――――っ!!蜘蛛!蜘蛛、蜘蛛――――!!!」
リリアーナがいきなりでかい声をあげてしまうのも無理はない。
巨大な蜘蛛が頭部にレベッカを連れて押し寄せてきたのだから…。
「げぇ!スパイダーマ!?」
それはまた違うものです。
>「キャ――――!!キャ――――!!キャ――――!!キャ・・・・レ、レベッカさん?!」
リリアーナはすぐに見覚えのある槍に気がついたようだ。
> 「な、な、何でそんなところに刺さってるのよ〜?
>  まさかと思うけど、その蜘蛛ってレベッカさんのお友達なの〜?」
>「いんや。俺は今大蜘蛛にさらわれた悲劇のヒロインをやってるところだ。
>ここでブルースが助けにきたら完璧だけど、猫車に乗ってないんだから来れるわけねーけどな。」
>「“愛しい人”はわしらのもんだ…わしらのもんだよー!」
そして大蜘蛛が一同にガスを出して攻撃する。
誰よりも速く行動を起こしたヴァンエレンはこうもりに化けてマオの後ろに隠れてしまった。
>130>134
火の矢が皆の上空に降り注がんとしている。
マオは火矢に向けて磁力を与えてよそへ逸らしている。
>「そうだ!ヴァンエレンさんなら!ヴァンエレンさんなら蝙蝠を説得してくれるよ!!」
「えぇ?私がいくのかい?」
その間ずっと隠れるつもりでいるヴァンエレンにギズモが蝙蝠男を平和的に交渉してくれと頼み込む。
>「というわけだヴァンエレン、説得することができるか?
>フリージアに任せてると天上とか破壊しそうだからな……」
「うう・・・ご主人がそう言うならそうしよう。
 がだ過度な期待はしないでね?」
>「グレイズ!!
>蜘蛛の方を頼む!!」
クリスがなんとかするようだ。
さすがクリス…頼りになる。
>「・・・あれ?」
失敗しました。
銃のトリガーを引くが弾が出なかったようだ。
大蜘蛛のほうは引き続き皆に任せて、ヴァンエレンは化けたままの姿で蝙蝠男のほうへ向かう。

>141
説得に向かおうとしたヴァンエレンだが、その前にアナタシアの投げた輪によってあっさりと動きを封じることに成功した。
「あっけねぇなおい」
そのときを狙って蝙蝠男に急接近し説得をこころみる。
「これで君の動きは封じられたわけだが。
 降参して投降する気はないのかね?」
蝙蝠に化けた吸血鬼が拘束された蝙蝠男に話しかける様はとてもシュール。
>「そんなこと…するわけがなかろう?」
男はさきほどと同じように無数の蝙蝠に化けて輪を抜けると、大勢でヴァンエレンに襲い掛かってきた!
しかし咄嗟にマントより現れた闇のように黒く大きい犬が蝙蝠の大半を食べてしまった。
『ちっ・・・大物は逃がしたか』
黒い犬がくっくっくと笑う。
大きめの蝙蝠が数匹の蝙蝠を従えて逃げ出していった。
黒い犬は大蜘蛛と戦う皆を見回して、忌々しげに舌うちした後にマントへ消えていった。
145マオ ◆Aaq2kk.SpM :2009/07/06(月) 23:37:02 0
>135-136
>「どかんといくよー!」
フリージアのおっp……何を言っているんだ僕は。
フリージアが放った胸部装甲が破裂音と共に砕ける。
しかし看過できるような状況ではない。
「まさかあいつ!水素爆鳴気現象を!?」
確かに高圧の酸素を作り出す過程で大量に溜まっていくものは水素だ。
だがそれを逆に活用するなど、ある程度の知能を持ってないとできない芸当。
いや言語を解することを考えたらそのぐらいの応用はできて当然か……

>「だめだよマオマオ、いくらグレイルの身が軽いからって、あんな攻撃まともに食らったら死んじゃうよ!
>ねえクリスさん、トラップ作りが得意ってことは、魔道工学科だよね?
>何か役に立つ道具とか持って無いの?」
あのかなりのスピードを持つフリージアのおっぱ……胸部装甲を狙って落とせるんだ。
相当精確だな……転移範囲はどのくらいだ?いますぐこっちに放ってこないということは
ここまではとどかないのか……?
>「あいつら魔法使いだよー…旦那様がこれを見たら何と言うかよー…」
考えている間にも大蜘蛛はまた酸素を噴出させはじめる。ということはまたあの水素爆発を起こせる!
とにかくリリアーナの言うとおり向かわせるのは危険すぎる。
「グレイル!!ストップ!接近はなし、距離を取るんだ!」
このまま突っ込んでも爆発に巻き込ませるだけだ、グレイルをいったん下がらせる。

>139
>「とにかく槍を抜けば蜘蛛を何とかできるんだろ?
>だったらマオの磁力魔法で反発させることはできないのか?」
考えているとクリスが僕の魔法で遠隔から槍を引き抜くという提案をする。
だが……どうなんだろうか……蜘蛛に帯電させたときに水素と反応して爆発を起こすかもしれない。
いっそ僕やリリアーナと槍を引き合わせるよう磁力を発生させるか……?
でも危険なことに変わりはない。それに今はミルクがメギドを使っているから引っ張ってこっちに来る間に燃えたら終わりだ。
かといってメギドで敵の糸を牽制し相手に一定の距離を取らせているのも事実。
ここでやめさせたらそれはそれで危険だ。しかし隙がないわけじゃない。
奴はさっき高圧の酸素を追加させるためにお腹を膨らませた。
水素はおそらくその過程で生まれる。ということはもう一度爆発を起こさせている間に引き抜けばいい。

>「お前らもあのピンク色の女と同じ目にあわせてやるよー!
> あの女もとっくにわしらの子供達に食われてるよー!いい気味よー!」
>「えっ?!まさかメイレン様のこと?ちょっと、食われてるってどういう事なのよ?!」
どうやって大蜘蛛からさっきの爆発を意図的に引き起こさせようかと考えていると
大蜘蛛からとんでもないことを聞いてしまう。
>「てかレベッカ!
>あんたアイシャやメイレンさんと一緒に居たんじゃなかったの!?
>アイシャやメイレンさんはどーしたんだよ!
>まさか本当に蜘蛛に食われちゃってますとか言わないよな!?」
「あわてるなミルク、蜘蛛は神経毒を注入したあと、消化液を送り込みながら
 ゆっくりと捕食する。まだ間に合うかもしれない。すぐにこいつを倒してメイレンのとこまでいければ…」
そんな時、クリスの強化型タリスマンとカートリッジに目が行く。これを借りるか……
「クリス、悪いけどこれ借りるぞ!!」
強化型タリスマンとカートリッジを手に取りタリスマンに氷のカートリッジを無理やり押し込み、
強化型タリスマンを起動させた後蜘蛛の周りの床とタリスマンに引き合う磁力を発生させて投げ込む。
カートリッジに込められていた魔法が強化型タリスマンによって今日かされ大きな氷塊と変化していきながら
蜘蛛の方へと向かっていく。タリスマンの効果で延々と大きくなっていく氷塊。
この状況、水素爆発を起こして氷塊を粉砕するしか相手にないはずだ!
「ミルク!相手が氷塊を砕いたらメギドいったんやめていいぞ!」
そうすれば隙ができる。磁力で引き抜いてもいいしグレイルのスピードで向かっていっても十分間に合う!!
146リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/07/07(火) 17:48:16 0
メイド「ずーっとストーカーされるなんて困りますけど…でも!
  この玉を返すなんて絶対にダメです〜!
  それに!この玉は元は私たちの物なんですよ!
  この玉が無かったらお城への道が開かないんですから!!
  私、急いでお城に行かないとご主人様に怒られちゃいます〜!」
少女はそう言うと、取り上げられると思ったのか、銀玉を抱え込むようにしっかりと持ち直した。
「元々あなたたちの物?お城への道?それっていったいどういう事なの?」

前に立ちふさがるリリアーナの注意が逸れた隙を、メイド少女は見逃さない。
メイド「ごめんなさ〜い!!」
少女は、リリアーナの横をすり抜けて脱兎のように逃げ出した。
「あっ!!待って!!」
>「余所見はチョーク投げを食らいますよリリアーナくん。
>一つの事にもう少しだけ集中しなさいな」
メイドは、リリアーナたちの入ってきたのでも、蜘蛛が来た方でもない第三の通路に飛び込んでいく。
リリアーナは追いかけたが、メイドの足は思ったよりも速かった。
「わーっ!!」
同じ通路に飛び込みかけたリリアーナだったが、運悪くまた落とし穴のトラップを発動させてしまったようだ。
「キャ――――っ?!」
どうやら本当に、トラップに引っかかる才能があるようだ。

「すみません先生、メイドさんを逃がしてしまいました・・・・・」
命からがらトラップから脱出したリリアーナは、消え入りそうな声でミシェルに報告した。
(どうやら本当にトラップに引っかかる才能があるようだ)

大蜘蛛とマオ達は、激しい戦闘を繰り広げている。
今いっしょに闘っても、おそらくは足手まといだろう。
では、大蝙蝠達はどうなったのだろう?
リリアーナが上を見上げた。

(なんか・・・ずいぶん蝙蝠の数が減ってない?私の気のせいかな?)
「ヴァンエレン、大蝙蝠の説得は終わったの?
 ――――ああ、ちょっと待って、大蝙蝠さん!
 私たちはムウ大陸に探検に来ただけで、まだ何もしてないよ!いきなり襲うなんてひどいよ。
 それに、あのメイドさんが持っていった銀の玉は一体なに?
 あの子は元々自分たちの物だって言ってたわ。
 本当はどうなの?あなたたちがあの子から盗んで、祭壇に祀ったものなの?!」
147レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/07/07(火) 19:11:43 O
>137>139>140>145
> 「えっ?!まさかメイレン様のこと?ちょっと、食われてるってどういう事なのよ?!」
とリリアーナ。
> 「てかレベッカ!
>  あんたアイシャやメイレンさんと一緒に居たんじゃなかったの!?
>  アイシャやメイレンさんはどーしたんだよ!
>  まさか本当に蜘蛛に食われちゃってますとか言わないよな!?」
とミルク。
「メイレンは蜘蛛に食われたぞ。この大蜘蛛は何でもお見通し、ごもっともだ。」
とレベッカ。
> 「・・・こっちは中に入っただけだぞ。
>  それを突然わけのわからない言って襲ってきやがって・・・。」
クリスの不満が爆発する。
> 「少しはこっちの話もききやがれぇ!!」
クリスは10mにわたる炎の刃を蜘蛛に向かって振り下ろし始めた。
それはつまり、10mにわたる炎の刃を“レベッカ”に向かって振り下ろし始めた、と同じ意味である。
「こら!馬鹿なまねすんじゃねー!俺まで焼け死ぬだろうが!おい、誰かそいつを止めろ!」

> 「クリス、悪いけどこれ借りるぞ!!」
マオが、氷塊と化した強化型タリスマンを大蜘蛛に投げた。
>「痛いの嫌よー!」
大蜘蛛は太鼓を叩くような足音と共に壁を這って避けようとしたが、
強化型タリスマンと大蜘蛛は磁力で引かれ合っているので避けられない。
>「同じことを繰り返すなんてとんだ馬鹿よー!」
大蜘蛛のお腹がしゅっと縮んでいく。
> 「ミルク!相手が氷塊を砕いたらメギドいったんやめていいぞ!」
とマオ。
>「どっかん、どっかんよー!」
大蜘蛛の前で水素爆発が発生し、強化型タリスマンの氷塊を砕いた。
勝負となるのは、大蜘蛛が次に酸素放出するまでの15秒である。
そして15秒後に、大蜘蛛は“同じことを繰り返す馬鹿”が自分自身であったことを知るだろう。
148フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/07/07(火) 20:46:48 P
>133−147
>「どかんといくよー!」
「な、んですって・・・・・」
破裂するフリージングドールのおっぱ(ry
>「まさかあいつ!水素爆鳴気現象を!?」
どうやら蜘蛛の癖に飛び道具を持っているようだ

「ああ!?お母さんの人形がリリアーナお姉ちゃんみたいな胸に!?」
余計なことを言うギズモ
きっとあとでお仕置きである

「昆虫ですらない節足類の癖に生意気ですわ!リロード!!」
内部図解の様なカットインが入り
新しいミサイルが装填され元に戻るフリージングドールの胸
蜘蛛が昆虫かどうかなんてこの際どうでもいいことである

>「お前らもあのピンク色の女と同じ目にあわせてやるよー!
 あの女もとっくにわしらの子供達に食われてるよー!いい気味よー!」
大量の糸を吐き出す大蜘蛛
捕まったら動けなくなってしまうに違いない
「こうなればフリージングドールを突貫させますわ!!」
無茶の事を言い出すフリージアさん
まあフリージングドールがぶっ壊れても新しいのを作ればいいだけなのだが

>「メギド!」
その前にミルクがメギドで蜘蛛の巣を焼き払う
「やっぱり蜘蛛の巣には炎でしたわね」
母の教えは正しかったと再確認するフリージアさん

>「これで君の動きは封じられたわけだが。
  降参して投降する気はないのかね?」
いろいろあっておっきいわんわんに食われる蝙蝠
「やったぁ!格好いい!!」
ヴァンエレンの吸血鬼っぽい所を見て感心するギズモ

>「同じことを繰り返すなんてとんだ馬鹿よー!」
>「どっかん、どっかんよー!」
見えない飛び道具により氷塊を砕く大蜘蛛
これで隙ができるはずである
「何をやるかは知らないけど任せましたわよ!!」
ここ自分が余計な手を出したらたぶん失敗する
そう判断したフリージアは見守ることにした

「さあレベッカさんが救出出来たらみんなで全力攻撃ですわ!」
そんなことしたら地下道が崩れるってば!
149アイシャ ◆tHMocp7oHg :2009/07/07(火) 23:24:59 0
「音がしたから出てきては見たけど…あと2、3人は欲しかったかな」
穴に落ちたルズとその後ろに居るケオスとマンダを確認し、アイシャは地下通路に降りた。
「他のみんなは別の場所から地下に潜っちゃってさ…上で待っててもいいとは思うけど、
 こっちから潜って合流したほうがいいと思うんだよね。」
と話していると、ルズがあることに気がついた。
「あぁ…わかっちゃった?今さっきメイレンがデカイ蜘蛛にさらわれたところ
 アッチの方に連れ去られてさ…ウェザーが戻ったらすぐいかないとね」
さらりとルズにそう言った瞬間、メイレンの叫び声が聞こえる。
【今の悲鳴は聞いたな?事態は悪化しているぞ。もしかしたら手遅れになりかねない!走れ】
「だってさ、先に行くからね」
そう言い残し、アイシャは急いで縦穴へ向かった。

縦穴に着いたアイシャの目に真っ先に映ったのは、大小の蜘蛛に群がられているメイレンの姿だ。
「まさか、冗談で言ったことが本当になるなんてね」
【無駄口を叩く暇は無いぞ】
「分かってるってば」
すぐさま魔銃を構え、メイレンに群がる蜘蛛を狙って魔弾を撃ち込んだ。
150ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/08(水) 18:59:33 O
>145-148
>「メイレンは蜘蛛に食われたぞ。この大蜘蛛は何でもお見通し、ごもっともだ。」
「そんなに落ち着いて言うことか!?
 家族の危機ぐらい驚け!慌てふためけ!」
>「あわてるなミルク、蜘蛛は神経毒を注入したあと、消化液を送り込みながら
> ゆっくりと捕食する。まだ間に合うかもしれない。すぐにこいつを倒してメイレンのとこまでいければ…」
マオにたしなめられるけど、レベッカの落ち着きを見てるとイラついてくる。
いくらメイレンさんが大妖怪でも、家族が食べられたなんて状況だぞ!?
食べられたぐらいで死ぬわけ無い、って信頼の証ならそりゃわからなくもないけど…

>「少しはこっちの話もききやがれぇ!!」
>「こら!馬鹿なまねすんじゃねー!俺まで焼け死ぬだろうが!おい、誰かそいつを止めろ!」
自分の危機には普通に慌ててるもんなぁ。
マオじゃないけど、一回燃やして本当に悲劇のヒロインにしてやりたくなってきたぞ。
「気持ちは分かるけど、剣を降ろすのはちょっと待ってクリス!
 あの蜘蛛の頭に刺さってる槍には、留学生のレベッカの魂が宿ってる!
 今槍を燃やしたらレベッカが死んじゃうかもしれない!」

>「ミルク!相手が氷塊を砕いたらメギドいったんやめていいぞ!」
「わかった!砕いたらすぐね!」
>「どっかん、どっかんよー!」
マオの読みどおり、大蜘蛛はまた爆発で迫る氷塊を打ち砕く。
それを見て一度メギドを撃つのを止めて、あたしは大蜘蛛に狙いを移した。
>「何をやるかは知らないけど任せましたわよ!!」
>「さあレベッカさんが救出出来たらみんなで全力攻撃ですわ!」
「急いでメイレンさんを助けに行かないとダメだしな!
 火力なら任せとけーっ!」
151アナスタシアと大蝙蝠 ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/08(水) 19:38:28 O
>142-144 >146
「お前物騒なペットを飼ってるなー、黒猫って聞いてたが黒犬だったのか?」
黒犬をマントの中にしまったヴァンエレンに、アナスタシアがニヤニヤ笑いながら近づいてきた。
大蝙蝠を捕まえていた天使の輪は頭上に戻り、右手に持ったアリクイのぬいぐるみをぶらぶらさせている。
「もしかして、なにか裏で企んでるんじゃないだろーな?
 ま、その時には連帯責任でお前のマスター諸共死刑だから、覚悟してるように。以上♪」

>「ヴァンエレン、大蝙蝠の説得は終わったの?
 ――――ああ、ちょっと待って、大蝙蝠さん!
配下の蝙蝠は逃げてしまったが、大型の蝙蝠だけはリリアーナの呼びかけを聞いてぴたりと止まる。
>>「ま、待ってくれ!銀の玉はおまえ達に渡す!
>> 知っている事はなんでも話す!
>> じゃから命だけは助けてくれ!
>> その御方を我が輩にこれ以上近づけないでくれ!」
大蝙蝠はヴァンエレンに恐怖感を持ったようで、止まった場所から動こうとはしない。

> 私たちはムウ大陸に探検に来ただけで、まだ何もしてないよ!いきなり襲うなんてひどいよ。
> それに、あのメイドさんが持っていった銀の玉は一体なに?
> あの子は元々自分たちの物だって言ってたわ。
> 本当はどうなの?あなたたちがあの子から盗んで、祭壇に祀ったものなの?!」
「盗んだのではない、我が輩が小さかった昔からその祭壇に祀られていたのじゃ!
 しばらく触っていれば魔法や特殊能力が使えようになるという以上の事は何も知らん!
 何も知らんのじゃから殺さんでくれ!」
怯える大蝙蝠は一刻も早くヴァンエレンから離れたいようだ。
152クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/07/08(水) 23:56:40 0
>147>150
>「こら!馬鹿なまねすんじゃねー!俺まで焼け死ぬだろうが!おい、誰かそいつを止めろ!」
レベッカが抗議するが、頭に血が上っている状態でまともに聞こえているはずもない。
>「気持ちは分かるけど、剣を降ろすのはちょっと待ってクリス!
 あの蜘蛛の頭に刺さってる槍には、留学生のレベッカの魂が宿ってる!
 今槍を燃やしたらレベッカが死んじゃうかもしれない!」
何人かに抑えられている間に、カートリッジの魔力が尽きて炎の刃は収まった。

>145
>「クリス、悪いけどこれ借りるぞ!!」
抑えられている間に床に放り出されたのか、強化型タリスマンと氷のカートリッジをマオが借りていった。
(どうやら抑えられている間に頭も冷えたようだ。)
そして何を思ったのかカートリッジを無理やりタリスマンに押し込み、蜘蛛に向かって投げつけた。
「それ使用法間違ってるぞ!!」
・・・これでカートリッジ一個作りなおし確定だな。
タリスマンももうダメか・・・

だが、タリスマンは氷のカートリッジと組み合わせることで思いもよらない反応を示した。
カートリッジの魔力を解放すれば効果があるのは知っていたが、タリスマンでこうなるとは・・・
>「同じことを繰り返すなんてとんだ馬鹿よー!」
そう言って蜘蛛の膨らんでいた腹が急にしぼむ。
氷から逃げられないと感じて何か仕掛ける気だな。
>「ミルク!相手が氷塊を砕いたらメギドいったんやめていいぞ!」
だが、それもマオにとっては予想済みだったらしい。
ミルクに迅速な指示を出し、次の準備をしはじめている。

>「どっかん、どっかんよー!」
そして、氷は爆発によって砕かれた。
153黒猫ルズ ◆jntvk4zYjI :2009/07/09(木) 00:15:00 0
>149
>「あぁ…わかっちゃった?今さっきメイレンがデカイ蜘蛛にさらわれたところ
 アッチの方に連れ去られてさ…ウェザーが戻ったらすぐいかないとね」
「あらん、そうですの〜でかい蜘蛛にさらわれた・・・・・・・えええ?!なんですと――――!!」
>メイレンの叫び声が聞こえる。
>【今の悲鳴は聞いたな?事態は悪化しているぞ。もしかしたら手遅れになりかねない!走れ】
>「だってさ、先に行くからね」
「お待ちになって!わたくしもお供いたしますわ!
 さあ、マンダにケオスとやら、さっさと急ぎますわよ〜!!」

>縦穴に着いたアイシャの目に真っ先に映ったのは、大小の蜘蛛に群がられているメイレンの姿だ。
蜘蛛にたかられているメイレンはぐったりとしていて、ぴくりとも動かない。
「ああ、そんな・・・・・メイレン様〜!おいたしや〜!!」
>「まさか、冗談で言ったことが本当になるなんてね」
>【無駄口を叩く暇は無いぞ】
>「分かってるってば」
すぐさま魔銃を構え、メイレンに群がる蜘蛛を狙って魔弾を撃ち込んだ。

「この〜!メイレン様を離すのですわ〜」
ルズはフーッと毛を逆立てて威嚇しつつ、アイシャの銃撃から逃れた蜘蛛を片っ端から踏みつける。
「うえ〜。気持ち悪いのですわ〜」
154リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/07/09(木) 00:15:53 0
>147-148 >150-152
リリアーナの呼びかけに、大型の蝙蝠だけはぴたりと動きを止めた。
>「ま、待ってくれ!銀の玉はおまえ達に渡す!
> 知っている事はなんでも話す! 」
「あ、ありがとう。でも、銀の玉は例のメイドさんが持って逃げちゃったし・・・・・・。
 私達の手元には無いんだけど・・・・・・」
>「じゃから命だけは助けてくれ!
> その御方を我が輩にこれ以上近づけないでくれ!」
「その御方?」
リリアーナはきょろきょろと周りを見た後、やっとヴァンエレンの事だと気づいた。
「・・・・・・ええ?本当にヴァンエレンのことなの?」

>「盗んだのではない、我が輩が小さかった昔からその祭壇に祀られていたのじゃ!
> しばらく触っていれば魔法や特殊能力が使えようになるという以上の事は何も知らん!
> 何も知らんのじゃから殺さんでくれ!」
「いや、あなたが何もしないのなら、私達も何もしないから。安心して」
リリアーナは困り顔で髪をくしゃくしゃかき回した後、
「・・・・・・ヴァンエレン、あなた一体、大蝙蝠にどんな説得をしたのよ〜?」とぼやいた。

向こうではマオ達が大蜘蛛相手に激しく戦っている。
レベッカの悲鳴が聞こえてくるが、マオには何か必勝の策があるようだ。
きっと悪いようにはしないだろう。
ギズモの
リリアーナはそう思い、今は自分が出来る事に集中する事にした。

ヴァンエレンに怯えきっている大蝙蝠は、一刻も早く逃げ出したいらしい。
一通り話を聞いたリリアーナは、なにやら悩んでいるようだ。
「・・・・・・銀の玉の効能は殿下・・・じゃなかった、ミシェル先生のおっしゃっていたとおりでしたね。
 彼女は、銀の玉は城への道を開くものだと言っていましたけど・・・・・・。
 ああ、そういえば、魔法使いで妖怪のターロンが、私達に先んじてムウ大陸入りしたのはお話ししましたっけ?
 あのメイドさんのご主人が誰で、何に使うのかがちょっと気がかりです。
 ヴァンエレンにミシェル先生、アナスタシア先生は、今回の件、どのようにお考えですか?」
リリアーナはみなの返答を聞いた後、再び大蝙蝠の方を見た。
「もうひとつ聞かせて。 メイドさんの言っていたお城って建物に、何か心当たりが無い?
 それと、あの大蜘蛛の巣がどこにあるかも教えて。
 あなたはここに住み着いて長いみたいだし、どのルートで行くと一番安全で近道かは知ってるよね?」
155ミシェル ◆pP6eYSrQUy.9 :2009/07/09(木) 17:42:00 O
>>146 >>154

案の定リリアーナが余所見をした隙に、メイドは銀色の球体を持ち逃げした。
リリアーナも何とか追跡を試みたようだが、すぐにしょげて帰ってきた。大方足止めを食らったのだろう
>「すみません先生、メイドさんを逃がしてしまいました・・・・・」
「いえいえ、無事で何よりです」
しょんぼりしているリリアーナに、ミシェルは柔らかく笑ってみせる。
実際、深追いしてはぐれられても困るというものだ。
そうこうしているうちに
上のコウモリは簡単にケリがついたらしいが、任せた以上はアナスタシアの領域。特別に興味はない。
「(中略)
ヴァンエレンにミシェル先生、アナスタシア先生は、今回の件、どのようにお考えですか?」
「キミはその妖怪が、この球体を持ち去ったメイドと関係していると?」
唐突な彼女の質問に、ミシェルはコメカミを指で叩きながら少し考えてみる。
「現状では何とも言えませんね。私はターロンとやらのことを知らないので
宜しければ教えて貰えますか?」
「あれ?」
ヴァンエレンは自分でも気がつかないうちに大蝙蝠を撃退していた。
指示などだしていないのになぜ使い魔が動いたのか混乱する。
いままで勝手に使い魔が攻撃するなどなかったのに…一体なぜなのか?

>151
>「お前物騒なペットを飼ってるなー、黒猫って聞いてたが黒犬だったのか?」
「え・・・黒猫は使い魔にはいないぞ?
 でも変だな、普段はこんなに積極的な子がじゃないはずなんだが・・・」
どんなに呼びかけてもマントから現れることのない黒犬。
この困惑具合ではアナスタシアの言葉の意味もあまり理解していないことだろう。
>「もしかして、なにか裏で企んでるんじゃないだろーな?
>ま、その時には連帯責任でお前のマスター諸共死刑だから、覚悟してるように。以上♪」
「企む?
 なんの話だがわからないけど、私はご主人の言うことを聞いているだけだよ?」

>146
>「ヴァンエレン、大蝙蝠の説得は終わったの?
>――――ああ、ちょっと待って、大蝙蝠さん!
>私たちはムウ大陸に探検に来ただけで、まだ何もしてないよ!いきなり襲うなんてひどいよ。
>それに、あのメイドさんが持っていった銀の玉は一体なに?
>あの子は元々自分たちの物だって言ってたわ。
>本当はどうなの?あなたたちがあの子から盗んで、祭壇に祀ったものなの?!」
「ああリリアーナか。
 私の説得はあまり役に立てなかったようだ。
 攻撃を受けそうになったけど使い魔に助けられたよ」
まさに九死に一生を得たとぽやぽやと話すヴァンエレン。

リリアーナの呼びかけに対して蝙蝠男は逃げるのを止める。
>>「ま、待ってくれ!銀の玉はおまえ達に渡す!
>> 知っている事はなんでも話す!
>> じゃから命だけは助けてくれ!
>> その御方を我が輩にこれ以上近づけないでくれ!」
実際のところはヴァンエレンではなく黒犬が原因なのだが…どうやらヴァンエレンが指示したと思っているらしい。
「私がなにかやったかの?」
なぜこんなにも怖がっているのかよくわからないでいるヴァンエレン。
とりあえず蝙蝠男から遠ざかって大蜘蛛の戦いを見守ることにした。
「ありゃあ私の出る幕はないね。
 がんばれーご主人!」
一瞬で判断を下しました。

>154
>「・・・・・・銀の玉の効能は殿下・・・じゃなかった、ミシェル先生のおっしゃっていたとおりでしたね。
>彼女は、銀の玉は城への道を開くものだと言っていましたけど・・・・・・。
>ああ、そういえば、魔法使いで妖怪のターロンが、私達に先んじてムウ大陸入りしたのはお話ししましたっけ?
>あのメイドさんのご主人が誰で、何に使うのかがちょっと気がかりです。
>ヴァンエレンにミシェル先生、アナスタシア先生は、今回の件、どのようにお考えですか?」
「まだ情報不足で私には理解できなーい」
アンインストール アンインストール
157 ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/07/10(金) 07:55:08 O
>149>153
アイシャが魔銃を構え、メイレンに群がる蜘蛛を狙って魔弾を撃ち込んだ。
魔弾を撃ち込まれた蜘蛛はばらばらになって飛散する。
その破片は、すぐに他の蜘蛛達が食べて片付けてしまう。
> 「この〜!メイレン様を離すのですわ〜」
> ルズはフーッと毛を逆立てて威嚇しつつ、アイシャの銃撃から逃れた蜘蛛を片っ端から踏みつける。
> 「うえ〜。気持ち悪いのですわ〜」
次から次に蜘蛛達を駆逐するアイシャとルズ達だが、
それと同じように蜘蛛達もまた、次から次に巣に集まってくる。
なにしろここでは、一気に炎で焼き払うような魔法は使えない。
メイレンの体が危ないのは言わずもがな。ここで火を使えば蜘蛛の巣まで焼け落ち、
全員が縦穴の奈落の底へ落ちてしまうからだ。

蜘蛛達が反撃を開始した。
何のことはない、アイシャとルズ達に無数の蜘蛛が一斉に群がり始めたのだ。
アイシャ達はニホンミツバチという蜂を知っているだろうか?
このニホンミツバチは、巣に進入してくる外敵のスズメバチを撃退するために、
スズメバチに集団で密集・密着し、体温をつかって焼き殺すのだ。
その様子は蜂団子と呼ばれる。
礼拝堂でスパイダーマ(ryと戦ったアイシャなら、この蜘蛛達が上手に密集することは知っているだろう。
一斉に群がる蜘蛛を払いのけなければ、蜘蛛団子の完成である。

さらに蜘蛛達は、メイレンが横たわる蜘蛛の巣のまわりを齧り取った。
メイレンの体を支えていた糸が全て切れると、彼女の体は下の階に落ちる。
さらにその下の階では、またしても蜘蛛達が蜘蛛の巣を齧り始めた。
放っておけば、メイレンはどんどん下の階に移動させられてしまうだろう。
158大蝙蝠とアナスタシア ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/10(金) 20:22:52 O
>154-156
>「・・・・・・銀の玉の効能は殿下・・・じゃなかった、ミシェル先生のおっしゃっていたとおりでしたね。(中略)
> ヴァンエレンにミシェル先生、アナスタシア先生は、今回の件、どのようにお考えですか?」
>「キミはその妖怪が、この球体を持ち去ったメイドと関係していると?」
>「まだ情報不足で私には理解できなーい」
「ものすごーく単純に考えて、メイドの主人はターロンで、あの玉の力を欲しがってるってのはどうだ?
 そうだったら玉は持ち逃げされたし、楽しい事になるぞ〜ぷぷぷ♪」
アナスタシアの描く未来は、自分にとって楽しいものだけのようだ。
>「現状では何とも言えませんね。私はターロンとやらのことを知らないので
>宜しければ教えて貰えますか?」
「学長か教頭から聞いてないのか? まあいいや、それじゃ変わりに私が教えてやる。
 ターロンっていうのはだな、学園に侵入してきた魔法が使える妖怪だ。
 何考えてるのかはしらないが、私たちよりかなり前にこのムウ大陸に来てる。
 ターロンがムウ大陸で悪い事してるようなら止める、ってのも私の仕事だ。
 さっきのメイドは城に呼び出されたと言ってたから、ターロンの奴はもう城に着いてるのかもな」

>「もうひとつ聞かせて。 メイドさんの言っていたお城って建物に、何か心当たりが無い?
> それと、あの大蜘蛛の巣がどこにあるかも教えて。
> あなたはここに住み着いて長いみたいだし、どのルートで行くと一番安全で近道かは知ってるよね?」
>>「城なら我が輩の爺さんが、この道の先、扉の向こうの地上にあると言っておった」
大蝙蝠はメイドが逃げていった道を羽で示した。
>>「蜘蛛どもの巣ならあっちの道じゃ、途中罠もないからすぐいけるじゃろう」
今度は大蝙蝠はレベッカと蜘蛛が来た道を示した。
>>「先には縦穴があるが、下に行ってはならんぞ!
>> 最下層には近づく者を殺す死の呪いがかかっておるからな!
>> ではさらばじゃ!」
蝙蝠は、大急ぎでメイドが入っていった通路に逃げ去った。

「そろそろ蜘蛛も片付きそうだな、メイレンはどうでもいいけどアイシャや他の生徒が心配だぞ。
 死なれでもしたら私の責任になるかもしれないしな。
 そーゆーわけで、私は先に行ってるからな〜」
アナスタシアはそう言うと、レベッカたちが来た通路に飛んでいった。
159グレイズ ◆e2mxb8LNqk :2009/07/11(土) 01:30:29 0
>93>95
グレイズがもたもたしていると使い魔コンビが手助けに入る。
結果、無事に救出任務成功。

>105
「危なかったなー……」
服に付いた埃を払い、ふらふらと立ち上がるグレイズ。
『お人好しめ……自分の状態ぐらい確認しろ』
『まーまーいーんじゃね?いいことやったんだしよー』
『足手纏いになったら意味が無いだろうが!お前だって……」
RとBの話はヒートアップしていくが、仲裁をする筈のグレイズはただため息をついた。
脱力の後は人狼時のときの疲れで気だるくなるのだ。

そのときリリアーナがよろめく。よりにもよって罠の方へ。
グレイズはリリアーナの肩を軽く持って支える。
>「ははは・・・・・・ごめんごめん」
>リリアーナは引きつった笑みを浮かべつつ、今度はそ〜っと慎重に壁から離れた。
>「ところで、そのカバンの中のお人形かわいいねえ。おまけにしゃべるんだね。
> 口調やしぐさまで本人たちに生き写しじゃない。
> 眼鏡や髪型まで再現されてるみたいだけど、グレイズが作ってあげたの?まさかパンツとかも?」
「え?いやあのー……あー、ごめん後で説明するね……」
気だるげに断るグレイズ。話すことにさえエネルギーを使いたくなさそうである。

ちなみに人形の二人のほうは…
『だから密室で炎は厳禁だって言ってるだろうが!窒息がしたいのかお前は!』
『うっせー!家ン中なら焼き払ったほーが楽だろーがー!』
すでに話が変わっていた。阿呆。

>109>119>120
皆で罠を探りながら進んでいると、突然女性の声が聞こえた。
「罠……かなぁ?」
少しだけ体力の回復したグレイズはつぶやく。
それでもこのパーティーはその方向へ進んでいっている。流石だね。

奥の祭壇らしきところには変なものを持った女性と、襲い掛かる男性。
「へ、変態……?」
『変態だな』『変態じゃね?』
思考は似通うところがあるのがまた不思議な3人組であった。
変態は攻撃されると、大量の蝙蝠と化して飛び回り始めた。
そのうちに太鼓みたいな変な音すら聞こえてくる。

>128>130>134
大蜘蛛with槍の登場でした。
ついでに頭上にはさっきの変態と思われる大蝙蝠。
>「これで終わりじゃあ!」
大蜘蛛のガス噴射に応じて大量の火の矢が放たれる。
>「グレイズ!!
>蜘蛛の方を頼む!!」
「待てグレイズ!(中略)無力化できるかもしれないってことだ!」
グレイズは7割方理解しているようだが、あまりピンと来ないらしい。
Bは『なるほど……』とつぶやき、Rはいわずもがな。
「ということは……Rの出番だね。R!」
『俺の出番か!おっけーまかしんしゃい!』
160グレイル ◆e2mxb8LNqk :2009/07/11(土) 01:31:30 0
体は犬耳が引っ込み黒から赤毛へ。人形は赤から黒の髪の毛に変わり、犬耳が生える。
何もわかってないグレイルの登場だ!
>「隙ができたら身体能力の高いグレイル、お前がレベッカの槍を引き抜け。」
「いえーっさー!頼りになんなーマオマオ!んじゃいっくぜー、“飛び出せ火の玉、俺の前方に”ッ!!」
言われたとおり、蜘蛛の周り目掛けサッカーボール大のファイヤーボールを次々撃ち出していく。
時々槍レベッカに当たりかけるがそこは蜘蛛が避けて事なき事を得る。
蜘蛛の糸もしっかり燃やしてガードも完璧なのは運か実力か。

そのうちただ魔法を使っているのも飽きたのか、取りに行くためのウォーミングアップをし始めた。
「そろそろだよなー?もうアレ取ってきていいよなー!」
>「グレイル!!ストップ!接近はなし、距離を取るんだ!」
飛び出そうとしたところでグレイルは制止される。
ちえーと不満ながら暢気に後ろに下がった。細かい話?この馬鹿が聞くはずもない。
マオがクリスのタリスマンとカートリッジで氷塊を作っているのも暇そーに眺めているだけである。

>147
>「どっかん、どっかんよー!」
氷が砕かれると同時に、グレイルが走り――出してない。
「なーなー何時行きゃーいいんだよー?」
『阿呆、今だ!早く行け馬鹿!』
「え?今?よっしゃ!」
Bの指示に従い、やはり何時も通りの足の速さで蜘蛛に接近をする。
そして槍レベッカを両手で掴むと、蜘蛛の頭に足を掛けてから思い切り引き抜いた。
ずぼっ、という音とともに抜けるレベッカ。
晴れて自由の身?の筈だが……

「ひゃ―――っほ―――っ!槍ゲーット!!いやっは――――っ!」
馬鹿は持ち前の運動神経を持ってレベッカを振り回し回転させる。
手首を軸にして回したり、勢いをつけて回転させながら空中に投げた後キャッチ!
単にブンブンぶん回したりetcetc…。
そうやってひとしきり遊んだ後、何を思ったか回転させてクリス達の方へ放る。
『あ、ああ馬鹿R!あの中には留学生の魂が……』
「しっらねー!んでさー、こいつどーすんだー?連れて帰る?」
蜘蛛のすぐ傍に立り、けらけら笑いながらげしげしと蹴って遊び始めるグレイル。
もしかしたらそのうち大蝙蝠に興味が移るかもしれない。
161マオ ◆Aaq2kk.SpM :2009/07/11(土) 13:07:16 0
>147 >160 >156
>「同じことを繰り返すなんてとんだ馬鹿よー!」
「フフ………馬鹿ははたしてどっちかな」
氷を迎撃するという選択をした蜘蛛を見て思わず笑いがこみ上げてくる。
もっとも、磁力で引かれ合っている以上回避することは相当困難だがな。
予想通り、多蜘蛛は水素爆発を起こしタリスマンの氷塊を砕く。
>「ありゃあ私の出る幕はないね。
>がんばれーご主人!」
「まあ僕はエリートだから、こんな蜘蛛ぐらい余裕だ」
ヴァンエレンの声援を聞いて得意げに鼻で笑う。
さてと、後は僕の磁力で引っこ抜いてもいいしどうとでもなる。

>「なーなー何時行きゃーいいんだよー?」
そういえばグレイルを忘れていた。魔力も勿体ないしグレイルに任せるか…
「よしグレイル!もう行ってもいいぞ!さっきの爆発はしばらくは使えない。
 槍を引き抜いてやるんだ!」
命じると共に全速力で蜘蛛に向かっていくグレイル。
思わぬ行動とすばしっこさに大蜘蛛が手を焼いている間に頭へと飛び移り
槍を両手でつかみ引き抜く。これで人質はいなくなったというわけだ。
>「ひゃ―――っほ―――っ!槍ゲーット!!いやっは――――っ!」
しかしここ想定外のことが起こる。真っ先にこちらに戻ってくると思っていたグレイルは
戻るどころかいつまでも蜘蛛の頭に居座り槍を振り回したりして遊んでいる。
「馬鹿!!早く戻ってこい!!」
叫ぶとようやくクリス達の方へと槍を投げる。だが本人は蜘蛛の頭を蹴ったりしている。
蜘蛛がもう一度ガスでも放ったらどうする気なんだ?
「Magnetic force」
仕方がないのでグレイルと磁力を働かせこっちまでズリズリと引っ張ってくる。
「戻ってこいっていっただろグレイル…まあとにかく後はつぶすだけだ。ミルク」
ミルクにメギドを放つように目でサインを送った後、
大蜘蛛に勝利の笑みを浮かべながら語りかける。
「残念だったな、だがせめても慈悲として最後の言葉を聞こうじゃないか……」
162黒猫ルズ ◆jntvk4zYjI :2009/07/11(土) 18:14:28 0
>157-158
「マンダストップ!やっぱり炎を使うのは止めるのですわ〜!
 ここの床は蜘蛛の糸で出来ているのですわ〜。
 確かに蜘蛛の糸に火は有効ですが〜床を燃やすと全員まっさかさまに落ちることになるのですわ〜」
ルズは蜘蛛を踏み潰しながら、そうマンダ達に警告した。
アイシャとルズは一生懸命蜘蛛達を駆除していたが、蜘蛛の数は一向に減る気配が無い。
「こうなったらメイレン様を連れて、さっさととんずらするべきですわ〜」
ルズはアイシャに撤退を提案した。

>蜘蛛達が反撃を開始した。
>何のことはない、アイシャとルズ達に無数の蜘蛛が一斉に群がり始めたのだ。
「ぎゃ――――!!いや――――!!とっとと離れるのですわ〜!!」
ルズは身体の水を弾くように身体を揺さぶったりして蜘蛛を払いのけようとしたが、多勢に無勢である。
「ニギャー!!げほぼごがぼ!!!」
ルズは抵抗空しく、蜂団子ならぬ蜘蛛団子になってしまった。
今はまだ転げまわっているが、このままでは身動き取れなくなるのも時間の問題だろう。
163リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/07/11(土) 20:20:38 0
>160 >155-158 
メイドと銀の玉とご主人様について、どう考えるべきか皆に質問したリリアーナ。
>「まだ情報不足で私には理解できなーい」
リリアーナは、えーという顔をした。
「せめて、ちょっとは考えるふりだけでもしない?」

>「ものすごーく単純に考えて、メイドの主人はターロンで、あの玉の力を欲しがってるってのはどうだ?
> そうだったら玉は持ち逃げされたし、楽しい事になるぞ〜ぷぷぷ♪」
「先生、ものすごく嫌な仮説なんですけれど。
 っていうか、何でそんなめちゃくちゃ楽しそうなんですか?ついさっきも私、あやうく死にかけたんですけど〜」
>「キミはその妖怪が、この球体を持ち去ったメイドと関係していると?」
「かもしれない、と思ったんです」
ミシェルは憂鬱そうな顔で少し考え込んだ。
>「現状では何とも言えませんね。私はターロンとやらのことを知らないので
>宜しければ教えて貰えますか?」
この質問にどこから離すべきかと考えていると、アナスタシアが代わりに答えてくれた。
>「(略)ターロンっていうのはだな、学園に侵入してきた魔法が使える妖怪だ。 (略)
 さっきのメイドは城に呼び出されたと言ってたから、ターロンの奴はもう城に着いてるのかもな」
大蝙蝠は城の在り処を伝えた後、蜘蛛の巣の最下層には行くなと警告した後、さっさと逃げていった。

リリアーナはメイドが逃げた道と、アナスタシアが向かった通路を交互に眺めた。
「・・・・・・・ミシェル先生、さっきのターロンの話ですけど・・・・・・実は私達、昨日彼にあったんです。
 彼はムウ大陸へ行くために、善良な来賓の方を騙して学園内に侵入しました。
 たまたまその場に居合わせた私達は、ムウ大陸探索を手伝えとも言われました」
リリアーナは暗い目でミシェルを見つめる。
「ミシェル先生、お疲れなのは重々承知しています。
 でもどうか、先生のお力で、メイドさんを何とかしていただけないでしょうか?
 だって、もしメイドさんのマスターがターロンだったら・・・・・・・」
言葉に詰まったリリアーナは、気を落ち着けようとひとつ深呼吸した。
「ターロンの目的は、ムウ大陸の魔力を用いて世界を魔法使いの支配する世に変えること、なんです。
 本当は今すぐにでもメイドさんを捕まえるべきなのかもしれません。
 でも、まずはメイレン様達やレベッカさんを何とかしないと・・・・・」
メイレンもレベッカも中つ国では重要人物だ。
彼女達が学園で消息を絶ったとなれば国際問題、下手をすると妖怪と魔法使いの戦争に発展しかねない。
だがそれ以前に、
「レベッカさんもアイシャさんも友達だし、メイレン様は友達のお母さんなんです」

>「ひゃ―――っほ―――っ!槍ゲーット!!いやっは――――っ!」
>「馬鹿!!早く戻ってこい!!」
「わーっ!レベッカさんが!!!」
リリアーナは慌てふためきながら、クリスとレベッカのほうへ駆け寄った。

「レベッカさん大丈夫?
 ねえクリスさん、レベッカさん蜘蛛の身体に刺さってたけど、何ともないかな?」
目立った傷がないと分かると、リリアーナは安堵の息を吐き出した。
だが次第に目つきが険しくなっていく。
「・・・・・・もう!皆レベッカさんのこと、すっごく心配したんだからね。
 誰もいない場所に一人で飛ばされてたらどうしようって!!
 ほら、クリスさんも何とか言ってやってよ!!」
「それから、ミシェル先生の話だと、確かメイレン様とアイシャさんと一緒だったのよね?
 二人はどうしてるの?蜘蛛に食べられるってどういう事? 愛しい人って何の話?」
リリアーナはレベッカを質問攻めにした。

>163
そろそろ大蜘蛛とのバトルは結末を迎えそうだ。
>「残念だったな、だがせめても慈悲として最後の言葉を聞こうじゃないか……」
その時、リリアーナの背中に悪寒が走った。
「マオマオ、気をつけて!!」
164クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/07/11(土) 20:38:28 0
>160>161
>「よしグレイル!もう行ってもいいぞ!さっきの爆発はしばらくは使えない。
 槍を引き抜いてやるんだ!」
氷が砕かれるとマオがグレイル?(みんな言っているからたぶんそうなのだろうが・・・)に指示を飛ばす。
その指示を受けてグレイルは素早く蜘蛛の頭に刺さっている槍を抜いた。
>「ひゃ―――っほ―――っ!槍ゲーット!!いやっは――――っ!」
・・・マオ、ミルク、フリージアの三人がいるし、あとは任せても大丈夫そうだな。
その間魔銃の修理でもするか・・・

と思っていたらグレイルが槍を放り投げてきた。
「もうちょっと物は大事に扱え!!」
そう叫びつつ飛んできた槍を取ろうと思ったが、結構回転がかかっていたので避けるしかなかった。
そして槍を投げたグレイルは笑いながら蜘蛛を蹴り始める。

>「Magnetic force」
業を煮やしたマオが磁力魔法で強引にグレイルを引きずり戻した。
・・・今度こそ落ち着いて魔銃の修理ができそうだ。

>163
>「レベッカさん大丈夫?
 ねえクリスさん、レベッカさん蜘蛛の身体に刺さってたけど、何ともないかな?」
と思ったら今度はリリアーナが質問してきた。
「槍はもともと攻撃に使うためのものなんだから蜘蛛に刺さってただけで異常は起きないと思う。」
まあ、その蜘蛛が強力な酸を持っていて酸に触れていたのなら溶けているかもしれないが・・・
でも溶けてるとか言ってなかったし影響はないのだろう。

>「・・・・・・もう!皆レベッカさんのこと、すっごく心配したんだからね。
 誰もいない場所に一人で飛ばされてたらどうしようって!!
 ほら、クリスさんも何とか言ってやってよ!!」
・・・俺に何を言えと。
それよりもすぐに魔銃を修理しないとこの先厄介そうだ。
リリアーナに何も答えず、ウェストバッグから必要な道具を取り出すとすぐに魔銃を分解し始める。
・・・なるほど、反動で魔動回路が外れたのか。
これじゃあ弾は撃てないな。
さっさと接続して組み立てるとするか。
165レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/07/11(土) 22:09:48 O
>160>161>163>164
> 「え?今?よっしゃ!」
グレイルが槍レベッカを両手で掴むと、蜘蛛の頭に足を掛けてから思い切り引き抜いた。
> ずぼっ、という音とともに抜けるレベッカ。
> 「ひゃ―――っほ―――っ!槍ゲーット!!いやっは――――っ!」
「おう、やるじゃねーか赤いの。…っておいい!?」
グレイルは持ち前の運動神経を持ってレベッカを振り回し回転させる。
> 手首を軸にして回したり、勢いをつけて回転させながら空中に投げた後キャッチ!
> 単にブンブンぶん回したりetcetc…。
「おい、てめー!俺で遊ぶんじゃねーよ!そういうのレ○プっていうんだぞ!」
> 「馬鹿!!早く戻ってこい!!」
とマオが叫ぶのを聞いて、グレイルはレベッカを回転させながらクリス達の方へ投げた。
>「あの赤いバカやろう!後でケツの毛を一本残らず抜いてやる!」

>「何すんのー!」
> 「Magnetic force」
大蜘蛛が怒り、頭上のグレイルをその巨大な足で殴ろうとしたが、
マオがグレイルを磁力で引っ張ったので当たらなかった。

> 「わーっ!レベッカさんが!!!」
と慌てるリリアーナ。
> 「もうちょっと物は大事に扱え!!」
「ちょ、とか言いつつなんで避けるんだよお前は!(笑)」
幸い槍レベッカはなんとか壊れずにリリアーナの手に入った。
> 「・・・・・・もう!皆レベッカさんのこと、すっごく心配したんだからね。
>  誰もいない場所に一人で飛ばされてたらどうしようって!!
>  ほら、クリスさんも何とか言ってやってよ!!」
「ひでーな、おい。俺は手も足もでないんだぜ?どうしろっていうんだよ。」
レベッカがリリアーナの言葉に悪態をついた。
> 「それから、ミシェル先生の話だと、確かメイレン様とアイシャさんと一緒だったのよね?
>  二人はどうしてるの?蜘蛛に食べられるってどういう事? 愛しい人って何の話?」
「メイレンは蜘蛛に食べられた。アイシャがどうなったかは知らん。
 愛しい人って言うのは…たぶん金玉のことだ。
 その金玉をメイレンが食っちまったから蜘蛛が怒ってるのさ。」

> 「戻ってこいっていっただろグレイル…まあとにかく後はつぶすだけだ。ミルク」
マオは大蜘蛛に勝利の笑みを浮かべながら語りかける。
> 「残念だったな、だがせめても慈悲として最後の言葉を聞こうじゃないか……」
> その時、リリアーナの背中に悪寒が走った。
> 「マオマオ、気をつけて!!」
>「憎い盗人どもめ…もう絶対に許さないよー!」
大蜘蛛のお腹が、先ほどよりもずっと大きく膨らんだ。
しかも、先ほどと違って大蜘蛛のまわりに酸素が放出されなかったのだ。
そう、本来吐き出していた酸素までもお腹の中に蓄えているのである。
いまや大蜘蛛は、巨大な爆弾と同じだ。
>「お前らはもうお終いよ…
> ちょっとでもわしらにへんなちょっかいをだせば、たちまっち大どっかんよー!」
166ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/11(土) 23:08:18 O
>159-161 >163-165
>「よしグレイル!もう行ってもいいぞ!さっきの爆発はしばらくは使えない。
> 槍を引き抜いてやるんだ!」
マオの言葉を待ちかまえていたグレイルは、大蜘蛛に駆け寄っていく。
ちょうど、狙いをつけた矢が的に向かって飛んでいくようなその速さ。
>「ひゃ―――っほ―――っ!槍ゲーット!!いやっは――――っ!」
そのまま槍レベッカを引き抜いて戻って来る……と思ったら。
そのままグレイルは槍レベッカをぶんまわして遊びはじめたのだ!
なにしてるんだぁ!?
>「馬鹿!!早く戻ってこい!!」
「グレイルーっ!そこに居られたらメギド撃てないだろーっ!
 戻ってこい、カムバッーク!!」
みんなの呼びかけが通じたか、グレイルはクリスに槍を放り投げた。
>「もうちょっと物は大事に扱え!!」
慌てたクリスが槍を避けるハプニングはあったけど、なんとか人質はなくな…ってなかった。
どうも呼びかけは半分しか通じていなかったようで、なぜかグレイルが大蜘蛛の頭を蹴り始めたのだ!
「巻き添えで燃やされたいのかこらーっ!!」
さすがに寛大なあたしの忍耐力も限界に達し始めた時、急にグレイルが怪しい動きをしながらこっちに来た。
見えない力に引っ張られるようなこの動き、これは…マオの磁力か!

>「戻ってこいっていっただろグレイル…まあとにかく後はつぶすだけだ。ミルク」
「マオナイス!人質も無くなったし、後は一発ドンとメギドでぶっ潰すわよ!」
余裕の表情で大蜘蛛に話しかけるマオの横、あたしも前から狙いをつけてたメギドラを解放して…
>「マオマオ、気をつけて!!」
「え!?」
>「憎い盗人どもめ…もう絶対に許さないよー!」
リリアーナの声でとっさにメギドラを撃つのをやめた視線の先で。
大蜘蛛は部分的にさらに大きくなっていた。
私に手を出すと自爆しますよと自己主張しまくって、風船のようにお腹を膨らませたその姿。
>「お前らはもうお終いよ…
> ちょっとでもわしらにへんなちょっかいをだせば、たちまっち大どっかんよー!」
危な…。リリアーナが止めてくれてなかったら、みんなで大蜘蛛と無理心中する所だった…
だがしかーし!
タネがバレた手品なんぞ怖くもなんともないっての!

「どうやらお腹だけじゃなくて頭もスカスカみたいね!
 お終いなのはあんただけよこの虫野郎!」
ユリに言わせると蜘蛛や百足は虫じゃないそうだけど、かまうもんか。
あたしから見たら気持ち悪い生き物は大抵虫だ。
「フリージア!カチンと爆弾処理よろしく!!
 こんな雑魚さっさと倒して、メイレンさんやアイシャを助けに行くわよ!」
167フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/07/12(日) 00:15:43 P
>151
>「盗んだのではない、我が輩が小さかった昔からその祭壇に祀られていたのじゃ!
  しばらく触っていれば魔法や特殊能力が使えようになるという以上の事は何も知らん!
  何も知らんのじゃから殺さんでくれ!」
とんでもないことを言う大蝙蝠
>「いや、あなたが何もしないのなら、私達も何もしないから。安心して」
「なにそれ!?お母さんの大好きな努力とか根性とか全否定じゃない!!」
何の努力もせずとも特殊能力が身につく銀の玉
それはあまりにも努力すべき存在である学生にとって危険すぎる物であった
「そんな物は存在しちゃいけないんだ!!」
とそんなことを言うギズモも魔法薬を飲んだことにより何の努力も無く言葉を喋れるようになったのだが・・・

>158
>>「先には縦穴があるが、下に行ってはならんぞ!
>> 最下層には近づく者を殺す死の呪いがかかっておるからな!
>> ではさらばじゃ!」
とヒントらしきことを言って逃げる大蝙蝠
「ヴァンエレンさんなら大丈夫じゃない?アンデットってもう死んでるんでしょ?」
ヴァンエレンに無茶振りをするギズモ

>160-166
もはやレベッカを取り戻したからには遠慮せずに攻撃できると喜ぶフリージアさん

>「フリージア!カチンと爆弾処理よろしく!!
  こんな雑魚さっさと倒して、メイレンさんやアイシャを助けに行くわよ!」
「お〜っほっほっほっほ!どうやら出番のようですわね」
いつにも無く偉そうなフリージアさん
「知ってるかしら?爆発物は凍らせてしまえば無効化できますのよ!!」
拳を前に突き出し気合をこめるフリージアさん
フリージアの拳から光とともに冷気が吹き荒れる
「さあ氷の彫像になりなさいな!冷凍拳フリィィィィジング・フィスト!!」
フリージア拳から放たれる冷凍光線!!
実際には光線ではなく攻撃範囲が狭く相手を破壊しないフリージング・ディストラクション
云わばプチフリージングディストラクションであり
相手を凍らせる細かい雪の結晶を大量に発射する技である
これが命中すればたちまち氷の彫像と変わるだろう

「さあ爆弾処理も終わったしさっさと行きますわよ!!」
後で復活すると嫌だし今のうちに砕いといたほうが・・・・とも思うが
砕いた拍子に爆発でもしたら元も子も無いのである
168ミシェル ◆pP6eYSrQUy.9 :2009/07/12(日) 00:45:04 O
>>158 >>163

>「ターロンっていうのはだな、学園に侵入してきた魔法が使える妖怪だ。 何考えてるのかはしらないが、私たちよりかなり前にこのムウ大陸に来てる。
ターロンがムウ大陸で悪い事してるようなら止める、ってのも私の仕事だ。
さっきのメイドは城に呼び出されたと言ってたから、ターロンの奴はもう城に着いてるのかもな」
天使先生が親切にもターロンなる人物の解説を入れてくれたので、少しは話が見えてきた。
けれどまだ話がハッキリとは見えてこない。もう少し詳しい話が欲しいものだが………
またもや考えているとリリアーナが少し言い難そうに口を開いた。
「・・・・・・・ミシェル先生、さっきのターロンの話ですけど・・・・・・実は私達、昨日彼にあったんです。
彼はムウ大陸へ行くために、善良な来賓の方を騙して学園内に侵入しました。
たまたまその場に居合わせた私達は、ムウ大陸探索を手伝えとも言われました」
「そうですか………」
そういうことか。
ならば学内にあった妙な残り香、慌ただしかった学内、学長が彼を引率に指名した訳。全て納得がいく。
引率はどうも、学祭をサボった懲罰だけでは無さそうだ。
しかし学長も、学内の侵入者ならば生徒ではなく教員を導入してとっ捕まえれば良さそうなものだ。
>「ミシェル先生、お疲れなのは重々承知しています。
でもどうか、先生のお力で、メイドさんを何とかしていただけないでしょうか?
だって、もしメイドさんのマスターがターロンだったら・・・・・・・」
「うーん………それは問題ですねぇ」
学園の客人の救出に向かうアナスタシアをちらりと確認し
何か自分を追い詰めている気さえあるリリアーナの気分を落ち着かせるため、ワザと間延びした返事をする。
「じゃあ、様子を見てきますかねぇ。しかし、私がいなくても大丈夫ですか?」そう顔を覗き込んで、ミシェルはリリアーナの中にある芯の強さを思い知る。
「………いえ、愚問でしたね。あなた達は学園の生徒ですから。信頼していますよ」
と両肩を優しく包んで眼を見ながら言い聞かせ、先刻リリアーナが罠にハマって戻ってきた道を進む。
前に。
「マオ・ミゼット!有事の際には皆を纏めて逃げるように!!
理性的な判断と迅速な指示、献身的な立ち回りを期待する」
暫定リーダーを決めておく。ミシェルが丁寧語でなく命令の形で指示を出すことは
学園に来てからは元より教会在籍時にも珍しかった。
だからどう。という訳ではない。こういう時は勇ましい言葉の方が締まる。というだけだ。
ただ、マオには少なからず期待している。彼女がエリートだと自負しているならば
エリートなりの義務や責任と言うものがついて回る。その事に対する自覚を期待しているのだ。
そしてメイドが逃げていった道を走る。が、チンタラ走っていては追いつかない。
所詮、人と人外には決定的な差異がある。それを埋めるには―――
ミシェルの背から二枚六対の羽根が生える。正確には百科全書から天使の羽を背中に喚んだのだが、その羽根で一気に道を駆け抜ける。
コウモリの言っていた通り、外の光が見えてきた――
169メイドとアナスタシア ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/12(日) 17:00:04 O
>162 >168
>「ニギャー!!げほぼごがぼ!!!」
「おー、ここが蜘蛛の巣かー。なんか変なものが出来てるなー」
アナスタシアが到着した蜘蛛の巣では、蜘蛛がアイシャやルズ達を蒸し焼きにしようとしていた。
蒸し焼きにする蜘蛛の考えはわからなくても、アナスタシアにもわかった事がある。
転げ回るぐらい元気なら、蜘蛛に固められてもすぐ死なない、ということだ。
「心配したけど、みんなが元気そうで先生安心したぞー。
 せっかくの体験だから、記念撮影もしておいてやるからな。
 ブレたら困るからあまり動かないように♪以上!」
アナスタシアは記録石を取り出して、蜘蛛玉や蜘蛛の巣を撮影しはじめた。

「んー?なんだあの蜘蛛、獲物を下に落としてるのか?」
蜘蛛の巣を撮影中、アナスタシアはメイレンを下に落とそうとする蜘蛛の動きに気づく。
「下に落ちられても別にいいんだけど、どうせ拾いに行くって言い出すんだろーなー。
 面倒だから今のうちに止めておいてやるか。
 吹っ飛べバーカ♪」
アナスタシアがメイレンを落とそうとしている蜘蛛たちに指を向けると、光の帯が何本も飛び出した。
光は蜘蛛に届くと小さく爆発し、次々に蜘蛛をバラバラにしていく。

「はわわ〜っ!誰か来ちゃいました〜っ!!」
一方ミシェルが向かった通路は登り坂になっていて、進めば進むほど天井が高くなっている。
通路の一番奥で、銀の玉を眼にはめ込まれた竜の彫刻入りの扉が少し開いていた。
扉の向こうからは外の光が差し込んでいるが、ゆっくり開いているのでまだメイドは外に出ていない。
「私はこれ以上遅刻するわけにはいかないんです〜!ごめんなさ〜いっ!!」
メイドが扉にしっかり捕まると、ミシェルの近くで罠が発動した。
まず重力が逆転し、地上にいる者は天井に向かって『落ちる』事になる。
その天井には巨大な刃が出現して扇風機のように回転し始め、飛んでいる犠牲者を吸い込みはじめた。
吸い込まれた者はミンチにされてしまうだろう。
170リリアーナ:2009/07/13(月) 08:19:13 0
話は、少しさかのぼる。

>168
リリアーナはミシェルに、ターロンについて知っている限りの事を話し、メイド追跡をお願いした。
ミシェルは、いつも異常にのんびりとした調子で答えた。
リリアーナの張り詰めた気持ちを解きほぐすかのように。
>「じゃあ、様子を見てきますかねぇ。しかし、私がいなくても大丈夫ですか?」
覗き込んできたミシェルの目を、リリアーナはまっすぐに見つめ返した。
リリアーナは瞬きをひとつした後、しっかりと頷いた。
>「………いえ、愚問でしたね。あなた達は学園の生徒ですから。信頼していますよ」
と両肩を優しく包んで眼を見ながら言い聞かせる。
「はい先生。私、がんばります!」

その数秒後、リリアーナは、槍レベッカを拾うために走ることになる。

>164
レベッカに何か言ってくれと言われたクリスだったが、彼の唇は動かなかった。
「クリスさんって、本当に無口よね・・・・・・」
レベッカの悪態を聞き流しがら、リリアーナはため息をついた。

>168
>「マオ・ミゼット!有事の際には皆を纏めて逃げるように!!
>理性的な判断と迅速な指示、献身的な立ち回りを期待する」
ミシェルはそういい残し、メイドの後を追った。
「先生、お気をつけて!」
リリアーナが心配出来るような相手では無いと分かってはいるものの、そう言わずにはいられなかった。

>165
リリアーナの質問攻めに、レベッカは淡々と答える。
>「メイレンは蜘蛛に食べられた。アイシャがどうなったかは知らん。
> 愛しい人って言うのは…たぶん金玉のことだ。
> その金玉をメイレンが食っちまったから蜘蛛が怒ってるのさ。」
その冷静さが自制によるものなのかどうかまでは、リリアーナには分からない。
「ええっ、メイレン様が?!レベッカさん何でそんな大変な事を淡々と言ってるのよ!!」
リリアーナはがくがく槍を揺すったが、すぐに気を取り直した。
「ううん、メイレン様やアイシャさんが、そんなあっさりやられるわけ無いわよね。
 急げばまだ間に合うかもしれないわ。レベッカさん、いっしょに行こう!!
 クリスさんはどうする?」
横で黙々と魔銃を修理しているクリスに、リリアーナはそうたずねた。

>165 >167
ミルクの判断とフリージアの氷結能力で、大蜘蛛は氷の像と化した。
>「さあ爆弾処理も終わったしさっさと行きますわよ!!」
「うん!急ごう!早くメイレン様達を助けないと。
 あ、ミシェル先生はメイドさんを追いかけていったわ。もし先生のフォローをするなら、あっちの道よ」
リリアーナはメイドとミシェルが入って行った通路を指差し、
「トラップに気をつけてね」と付け加えた。
171リリアーナ:2009/07/13(月) 08:20:57 0
>161
「リーダー、私はレベッカさんと一緒に、メイレン様達を助けに行くわ。いいよね?」
いいよね、とマオに言いながら、既にリリアーナの足は大蜘蛛が来た通路へと向かっている。
トラップが無いと大蝙蝠から聞いているので、リリアーナの足取りもしっかりしていた。
「そうそう、レベッカさんの話だと、蜘蛛が怒ってたのは、愛しい人――金玉のことね――をメイレン様が食べたからなんだって。
 多分メイレン様を食べることによって、中の金玉だけを取り出すつもりなんだわ。
 ああ、アイシャさんはどうしてるのかな。
 なんでメイレン様は金玉なんか食べようと思っちゃったのかしら。レベッカさん、何か心当たりは無い?」
リリアーナはそう言いつつ、おっかなびっくり凍った大蜘蛛の横をすり抜けた。

リリアーナは広間から通路に入った。
少し先に進めば、聴力に優れたものなら、アナスタシアの会話とルズの唸り声を聞き取れるかもしれない。
意外と蜘蛛の巣は近いようだ。
172レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/07/13(月) 19:15:39 O
>170
> 「ええっ、メイレン様が?!レベッカさん何でそんな大変な事を淡々と言ってるのよ!!」
「何でって…メイレンが嫌いだからだよ。ブルースが妖怪を嫌いなのと同じように。
 ついでに、そんなブルースをお前が嫌っているのと同じようにな。」
> 「ううん、メイレン様やアイシャさんが、そんなあっさりやられるわけ無いわよね。
>  急げばまだ間に合うかもしれないわ。レベッカさん、いっしょに行こう!!
>  クリスさんはどうする?」
> 横で黙々と魔銃を修理しているクリスに、リリアーナはそうたずねた。
レベッカは何も言わなかった。

>166>167
>「ぁあーっ!?」
> ミルクの判断とフリージアの氷結能力で、大蜘蛛は氷の像と化した。
> 「さあ爆弾処理も終わったしさっさと行きますわよ!!」
凍った大蜘蛛は、壁から、ゆっくりゆっくりと落ちて、床に落ち着いた。
今の大蜘蛛はとても軽いからだ。(水素は全ての気体で最も軽い。)

>171
> 「そうそう、レベッカさんの話だと、蜘蛛が怒ってたのは、愛しい人――金玉のことね――をメイレン様が食べたからなんだって。
>  多分メイレン様を食べることによって、中の金玉だけを取り出すつもりなんだわ。
>  ああ、アイシャさんはどうしてるのかな。
>  なんでメイレン様は金玉なんか食べようと思っちゃったのかしら。レベッカさん、何か心当たりは無い?」
「ロクーに逃げられたから代わりに食べたんだろ。
 …あん?ああ、ロクーっていうのは途中で会った人間だ。メイレンは最初そいつを食べようとしたんだよ。」
リリアーナがおっかなびっくり凍った大蜘蛛の横をすり抜ける間、
レベッカは猫車から強制転移され、メイレンと礼拝堂らしき場所までさ迷っていた経緯を話した。
「ところで、この大蜘蛛を持っていかね?即席の爆弾代わりになるかもよ?」

>169
その頃の縦穴である。
> 「下に落ちられても別にいいんだけど、どうせ拾いに行くって言い出すんだろーなー。
>  面倒だから今のうちに止めておいてやるか。
>  吹っ飛べバーカ♪」
> アナスタシアがメイレンを落とそうとしている蜘蛛たちに指を向けると、光の帯が何本も飛び出した。
> 光は蜘蛛に届くと小さく爆発し、次々に蜘蛛をバラバラにしていく。
蜘蛛達は状況を察して、今度はメイレンにも群がり始めた。
ルズやアイシャ達にするように、蜘蛛団子を作り始めたのだ。
蜘蛛達は、是が非でもメイレンを抹殺するつもりである。
173ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/14(火) 18:01:45 O
>167 >170-172
>「お〜っほっほっほっほ!どうやら出番のようですわね」
>「知ってるかしら?爆発物は凍らせてしまえば無効化できますのよ!!」
ごめんなさい知りませんでした。
高笑いも絶好調なフリージアお嬢は、氷結魔法を使おうと大蜘蛛に拳を向ける。
>「さあ氷の彫像になりなさいな!冷凍拳フリィィィィジング・フィスト!!」
>「ぁあーっ!?」
冷凍光線を浴びた大蜘蛛はカチンコチンに凍り付き、ゆっくりと壁から床に降りてきた。
床に落ちて派手に砕けるものだと思ってたので、ちょっと予想外である。
まあ、蜘蛛は寒さに弱いらしいから死んでるだろう。多分。

>「さあ爆弾処理も終わったしさっさと行きますわよ!!」
>「うん!急ごう!早くメイレン様達を助けないと。
> あ、ミシェル先生はメイドさんを追いかけていったわ。もし先生のフォローをするなら、あっちの道よ」
そう言ったリリアーナは、マオに一声かけながら、早くも足が蜘蛛の巣の方に向いている。
「あたしもメイレンさん達を助けに回るよマオ。
 …正直アホ姉に自由行動させてると不安でしょうがない」
どっちがお姉ちゃんかわからなくなるよな、本当。
アホ姉はいい教師になれるだろう。
長く生きてるだけで内面が成長するわけではない、という反面教師として。

>「そうそう、レベッカさんの話だと、蜘蛛が怒ってたのは、愛しい人――金玉のことね――をメイレン様が食べたからなんだって。
> (中略)なんでメイレン様は金玉なんか食べようと思っちゃったのかしら。レベッカさん、何か心当たりは無い?」
>「ロクーに逃げられたから代わりに食べたんだろ。
「ロクー?誰のことよそれ」
リリアーナとレベッカの会話に聞き慣れない名前が出たので、口を挟んでみた。
なにしろリリアーナがリーになるレベッカのことだ、聞いておかないと行方不明の生徒が出ても困る。
> …あん?ああ、ロクーっていうのは途中で会った人間だ。メイレンは最初そいつを食べようとしたんだよ。」
「ふーん、メイレンさんそんなにお腹空かせてたのか。
 …まさか、そのロクーって奴が蜘蛛をけしかけてきたんじゃないだろうな?」
と思って言ってみたけど、レベッカのムウ大陸に来てからの説明を聞くに、そうでもないみたいだ。
むしろムウ大陸のことをよく知っていて、レベッカやメイレンさんを助けようとしているみたい。
…何者だろう。ムウ大陸の住人?それとも別ルートで来た探索者?
それに金の玉って、メイドが持ち逃げした銀の玉と何か関係が…

>「ところで、この大蜘蛛を持っていかね?即席の爆弾代わりになるかもよ?」
「えー…これはちょっとあたしの手には負えないような…誰か蜘蛛大丈夫な人いる?」
蜘蛛を持って行こうと言うレベッカの提案に思考中断。
別に蜘蛛恐怖症じゃないけど、このサイズはちょっとなぁ。
試しに10フィート棒で突っついてみると、確かに軽くて堅そうだけど。
…だめだ、素手で触る気にはなれん。
「そうだフリージア、この棒いろいろ便利そうだからあたしにくれない?
 ほら、あたしって基本攻撃魔法オンリーの戦闘要因だからさ。
 なんかこう、罠発見みたいにみんなの役に立つお仕事がしたいなーなんて」
174ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/14(火) 18:03:25 O
広間から通路に入った先、蜘蛛の巣までは思ってたより近かった。
深い深い縦穴にはでっかい蜘蛛の巣の床ができている。
あたしたちのいる場所より下にも蜘蛛の巣はあって、どうも何階層化に縦穴が区切られているみたいだ。
そんな蜘蛛の巣に入って最初に聞こえたのは、猫っぽいルズの悲鳴。
見えたのは、記録石片手に記録を撮るのに忙しそうなアホ姉。

「ち、ちょっとちょっと、どうなってんのこれ!?
 アナ姉、状況状況!メイレンさんやアイシャは無事なの!?」
>>「おー、大きい蜘蛛はなんとかなったみたいだなー。
>> みんな無事だぞ?ほら」
アホ姉の指さす先には、フギャフギャ言いながら転げ回る蜘蛛の固まりが。
こ、この声って、もしや中にはルズが!?
「全然無事じゃないだろ今まで何してたんだよ!止めろよ!」
>>「失礼だなー、お姉ちゃんだってメイレンが落ちるのを止めてたんだぞ、ほら。」
今度はアホ姉は下を指差した。
下の蜘蛛の巣では、かなり大きめの蜘蛛玉が…
「……って、あれメイレンさん!?
 だ、誰かメイレンさんを助けにいけない!?
 あたしの運動神経じゃ下まで落ちちゃう!」
とりあえず出来ることをしようと、近くまで転がってきたルズから10フィート棒を使って蜘蛛を払いのける。
「大丈夫!?ルズ!無事!?どっか咬まれたり喰われたりしてない!?」
175アイシャ ◆tHMocp7oHg :2009/07/15(水) 06:34:29 O
ルズと協力して蜘蛛を駆逐しようとするも、駆逐しようとすればするほど蜘蛛の数は増えるばかり
「やっぱそうするっきゃないか・・・うわ!!!」
ルズの提案に乗り、メイレンの元に向かおうとした瞬間、アイシャは蜘蛛に足を取られ転んでしまった。
「うわキモ!!!離れろってば!!!」
と振り払おうとするが、駄目・・・振り払う手やガンロッドからまた蜘蛛が取り付き全くの逆効果であった。
瞬く間にアイシャも蜘蛛団子の中に飲み込まれていった。
が、ルズほど慌てている素振りはなかった。
「あわわうぇあ・・・キモイキモイキモイ」
そうただ暴れていないだけで、実はアイシャも慌てていた。
【気は確かかアイシャ?気をしっかり持て!噛まれた感じはないか】
「ゾワゾワしてキモい・・・噛まれた感じはないけど、すごく熱いし、虫くさいしキモイよ〜」
【なるほど・・・あの猫娘のように我を忘れて暴れよる真似はせず、じっとしていろ、新しいタイプのサウナかエステだと思え】
「ふぁ〜い」
蜘蛛の意図をなんとなく読んだウェザーはアイシャを落ち着かせ考える。
【(このままではマズイな、一刻も早く助けを呼びたいが下手に動くとかえって危ない
  せめてここが地上ならば…いや、そうじゃない落ち着けウェザー、一歩間違えれば共倒れなんだ…考えろ)】
とウェザーが手をこまねいているとそこへ、天使が来た。
【(奇運だな…出来れば連中の手は借りたくはないが背に腹は変えられ)】
と助けを求めようと思った瞬間、ウェザーは愕然とした。

ウェザーが声をかけようとした瞬間、その意図を汲み取ったのかそれとも愚かなのか
天使は一方的に突き放したような発言をした後、楽しそうに記録石で撮影を初め、助ける素振りなど微塵も感じさせなかった。
一瞬、怒りで我を忘れそうになったが、その時、ある考えが閃いた。

【アイシャ・・・まだ大丈夫か?】
「キモ・・・アツ・・・」
【(心拍数、体温共に相当上がっているな、だが、意識があるなら問題はないだろう)
 今、教育実習生の天使が来たが、私達を助ける気は全く無いそうだ。さっき笑いながらこの様を撮影してたしな
 加え、こうして話している最中も、メイレンのほうの蜘蛛を光属性の魔法で駆除している。もし私達がそんな真似されてみろ
 下手をすれば死にかねない・・・アイシャ、自力で助かるには2つしか方法はない、この蜘蛛共を使い魔にしてしまうか、アレをやるか】
176アイシャ ◆tHMocp7oHg :2009/07/15(水) 06:35:40 O
そう提案したが、きっとアイシャは蜘蛛を使い魔にすることを拒絶するだろう。
中くらいの大きさの蜘蛛を1〜2匹ならまだ分からないが、この数と契約を結んだ場合の魔力消費がバカにならないからだ。
「…嫌だけど…アレでいい・・・」
力なくそう答えたアイシャは詠唱を始めた。
詠唱している間、ウェザーはウキウキしながら魔力を貯め始める。一刻を争う事態だというのにそう心躍らせているのか
それは、もう1つの脱出方法を使った場合、姿を持てないウェザーがたった一分だけ決まった姿を持てるからだ。

ミルクがルズを助けている最中、アイシャの蜘蛛団子に異変が起こり始める。
煙上の何かが噴出し、蜘蛛団子の頭上に集まり、そして、雷雲のようにゴロゴロと轟いている
いや、頭上に出来たのはまさしく超小型の雷雲である。
「【やはり天使なんかに教職は無理か】」
その声が聞こえた瞬間、雷がアイシャの蜘蛛団子に落ち、取り付いていた蜘蛛達は飛散する。
周りにいる人間はアイシャの姿を確認し、その姿がいつもと様子が違うのが理解できるだろう
瞳には6に似た印が浮かび上がり、背中からは悪魔的な翼の形をした魔力が噴出している。
そして、翼型の魔力と先ほど雷を落とした雲が混ざり合い、人型のシルエットを作っていく
177フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/07/15(水) 16:14:49 P
>173−176
>「そうだフリージア、この棒いろいろ便利そうだからあたしにくれない?
  ほら、あたしって基本攻撃魔法オンリーの戦闘要因だからさ。
  なんかこう、罠発見みたいにみんなの役に立つお仕事がしたいなーなんて」
「仕方ありませんわねえ・・・・ミルクさんはお友達だから通常販売価格の70%で
 譲って差し上げますわ」
金取るのかよ!という顔をするギズモ
「何を意外そうな顔をしているのよギズモちゃん」
「お金持ちなのに意外にケチだなって・・・」
「なに言ってますの?お金持ちなのにケチなんじゃなくって
 ケチだからお金持ちですのよ」
そういえば・・・とギズモは考える
フリージアの使う氷のベットは魔法による手作りで原材料費は0Gじゃないか
科学で作ったら維持用の冷房装置の電気代で酷い事になるが魔法なら只だ
「それにお母様は言ってましたわ・・・・魔術は等価交換だって
 というわけでさすがに只で差し上げることは出来ませんことよ」
ちなみにこの棒は元々ユグラルドシルの成長を抑制して森のほかの植物を守るためにエルフ族が切り取った枝を
フリージアのご先祖様が只でもらってきて地面に植えそれをさらに枝を切って植えとどんどん増やしていったものであり
云わばクローンのクローンのそのまたクローンで複製を繰り返すたびオリジナルよりどんどん強度と保有魔力が下がっている
まあそのおかげでエルフではない普通の魔法使いや職人にも簡単に加工できるのだが・・・・
「それでもよろしいかしら?」
ちなみに養殖ユニコーンのユニコーン園なども経営してたりするのも秘密である

>「……って、あれメイレンさん!?
  だ、誰かメイレンさんを助けにいけない!?
  あたしの運動神経じゃ下まで落ちちゃう!」
>「大丈夫!?ルズ!無事!?どっか咬まれたり喰われたりしてない!?」
「私にいい考えがありますわ!ミルクさんメギドでメイレンさんごとふっ飛ばしておしまいなさい
 大丈夫!メイレンさん妖怪だから死にはしませんことよ・・・多分」
まさに外道なフリージアさん
いつ白目が黒くなってイビル化してもおかしくない
「いやいやお母さんメイレンさんならともかくルズさんが灰になっちゃうよ」
「・・・・・あ」
どっちにしろ却下である
秘儀味方バリアとかする外道はフリージアさんだけで十分だ

「ああ!なんかアイシャさんがなんかデモニックなことになってる!?」
あっと驚くギズモきゅん
「いちいち変身ぐらいで驚かないのギズモちゃん、姿形が変わっても本質は変わりませんわ
 ・・・・とはいえ私とギズモちゃんの融合体よりまともな姿ですわね」
そんなにモリガンもどきが嫌なのかフリージアさん
「私の経験則から言うと変身したって事はパワーアップか暴走の前兆かどちらかですわ」
知り合いに変身するのが何人かいるためにあまり動じてないフリージアさん
「僕としては前者だといいと思うんだけど」
ギズモは一言多いのであった
 
178マオ ◆Aaq2kk.SpM :2009/07/15(水) 21:12:03 0
>163>166
>「マオマオ、気をつけて!!」
「何を言っているんだリリアーナ。気をつけるも何も……」
>「憎い盗人どもめ…もう絶対に許さないよー!」
すると大蜘蛛のお腹が先ほどよりも大きく膨らむ。
最後の抵抗でもするのかと思ったが様子がおかしい。
今までもと違い酸素が放出されていない……中ではおそらく酸素と水素が大量に……
>「お前らはもうお終いよ…
> ちょっとでもわしらにへんなちょっかいをだせば、たちまっち大どっかんよー!」
確かにちょっとでも変な衝撃を加えればたちまち水素と酸素が反応しあって
爆発を起こすだろう。この距離ではおそらく爆発で僕たちは…そうでなくても
この地下通路に生き埋めになるだろうな。

だが…やはり所詮は蜘蛛、知能が足りないな。

>「フリージア!カチンと爆弾処理よろしく!!
>こんな雑魚さっさと倒して、メイレンさんやアイシャを助けに行くわよ!」
「というわけだ。出番だぞフリージア、凍りつかせてやれ…」
僕たちの言葉に待ってましたと言わんばかりに高笑いをしながら
フリージアはフリージング・フィストを蜘蛛に放つ。
>「さあ爆弾処理も終わったしさっさと行きますわよ!!」
それにしてもフリージアみたいなのは扱いやすくて助かる。
さてと、蜘蛛の処理も終わったし、問題はここからどう動くかということだな。
あの子供みたいな天使はさっさとどこかにいってしまったし、
メイドの件も気になるがそれはミシェルが解決するよう努めるようだしな……
>「マオ・ミゼット!有事の際には皆を纏めて逃げるように!!
>理性的な判断と迅速な指示、献身的な立ち回りを期待する」
なるほど代理だろうが一応リーダーというものを掲げておくことによって
個人の連携を良くしようということか。確かに基本的にスタンドプレイをする人間ばかり…
ここで教師という立場の人間が公認のリーダーを決めておくことには大きな意味がある。
そしてこの中で最もその素質があるのは僕……フフフフ、中々に分かっているじゃないかミシェル教員は。
「もちろん……僕はエリートだから期待は裏切らない。」
メイドの後を追っていくミシェルを見送る。

>170 >172 >173
>「リーダー、私はレベッカさんと一緒に、メイレン様達を助けに行くわ。いいよね?」
僕にそう言いながらもすでに足は大蜘蛛ルートに向かっているリリアーナにためいきをつく。
>「あたしもメイレンさん達を助けに回るよマオ。
>…正直アホ姉に自由行動させてると不安でしょうがない」
「当たり前だ。学校で行った行事でメイレンが死んだなど国際問題とかそういう騒ぎじゃなくなる。
 それにリリアーナとその槍一本でどうにかできるとも思えない。むしろ二次災害を招く。
 クリスもいつまでもその銃いじってないでさっさと来い。」
魔銃を修理しているクリスにも一言言った後、リリアーナの後についていく。
>「そうそう、レベッカさんの話だと、蜘蛛が怒ってたのは、愛しい人――金玉のことね――をメイレン様が食べたからなんだって。
> (中略)なんでメイレン様は金玉なんか食べようと思っちゃったのかしら。レベッカさん、何か心当たりは無い?」
>「ロクーに逃げられたから代わりに食べたんだろ。
「その金玉とかいうのとさっきのメイドが盗もうとしていた銀玉は関係していそうだな。
 そもそもあの蝙蝠と大蜘蛛は昔からその二つを守ってきたのかもしれない……」
リリアーナとレベッカの会話を聞いて思ったことを口にする。
ロクーとかいう謎の人物のこともあるが今は関係ない。
敵だったら排除するし協力してくれるならうまく使うだけの話だ。
179マオ ◆Aaq2kk.SpM :2009/07/15(水) 21:13:26 0
>「ところで、この大蜘蛛を持っていかね?即席の爆弾代わりになるかもよ?」
>「えー…これはちょっとあたしの手には負えないような…誰か蜘蛛大丈夫な人いる?」
「蜘蛛が大丈夫な人なんて珍しい奴がいるとは思えないがな、しかももしかしたら
 誤爆する可能性があるようなものなんて…」
棒で蜘蛛をつつくミルクに危ないからやめろと言いながらレベッカに答える。
とにかく僕もミルクもこの蜘蛛を持っていく気はないということだ。
その後も歩き続け特にトラップもなくいたって簡単に蜘蛛の巣までたどり着いた。
通路から先は縦穴になっておりそこには何層にもわたって糸で蜘蛛の巣が作られている。
するとあの黒猫の悲鳴?らしき声と先行したくせにただ記録石を片手に何やらやっているアホが一人……
ミルクがあわてて状況報告をアホに頼んでいる。
>>「おー、大きい蜘蛛はなんとかなったみたいだなー。
>> みんな無事だぞ?ほら」
だがそういって指差す先には蜘蛛の固まりがなにやらうごめいている。
フギャフギャ言ってるところからするとこれはルズ……
>「全然無事じゃないだろ今まで何してたんだよ!止めろよ!」
これで無事といい張れるこいつの精神はすごいもんだな……
本当にこれでも天使なのか?この無能ぶりではまだ悪魔の方がましだ。
>>「失礼だなー、お姉ちゃんだってメイレンが落ちるのを止めてたんだぞ、ほら。」
呆れているとアホが下を向いて指をさす。すると下の蜘蛛の巣では蜘蛛玉が一個。
あれがメイレンか
>「……って、あれメイレンさん!?
>だ、誰かメイレンさんを助けにいけない!?
>あたしの運動神経じゃ下まで落ちちゃう!」
>「私にいい考えがありますわ!ミルクさんメギドでメイレンさんごとふっ飛ばしておしまいなさい
>大丈夫!メイレンさん妖怪だから死にはしませんことよ・・・多分」
「フリージア!お前の言っていることは滅茶苦茶だ!!」
悪魔のようなフリージアの言動にツッコミを入れる。
こいつは扱いやすいにはやすいが、いつもいつも過激な言動や行動をするのには困るな…
「みんな落ち着け、逆に考えるんだ。
 下に行けないのならメイレンを上にあげればいいんだ。」
そして僕はMagnetic forceで少しずつメイレンの蜘蛛玉を引き上げていく。
だがそうも簡単にはいかせてもらえない。
僕の行動をよしとしない蜘蛛達が僕の方に群がってきたのだ。
それもかなりの速度で……異常ともいえる数が…
「くっ……お、おいだれか群がってくる蜘蛛達の対処をしてくれ!僕はそれどころじゃない!!」
180ミシェル ◆pP6eYSrQUy.9 :2009/07/15(水) 23:08:09 O
>>169

「うわっ」
ミシェルが光の近くまで行ったところで、何か罠が発動する。
天地がひっくり返ってそのまま天井に落とそうという罠だ。
普通なら真っ逆様でミンチになってしまうだろう。普通なら。が、ミシェルはお世辞にも普通とは言えないのである。
何しろ今は羽根が生えている。そんなトラップは痛くも痒くもない。
そのお陰で随分冷静な彼は扉の方をじっくりと見れた。扉にへばりついたメイドに人の一人も通れそうにない扉。
扉はゆっくり開いているから、通れるだけのスペースが開いたら全力で滑り込めばいい。
しかし今、重力のベクトルは逆転している。と言うことは、ミシェルから見て扉の上方に向かって飛べば
地面と激突する恐れがある。
(なら真上に飛んで扉の斜め下に突っ込めば扉から出れば上にいるって事だ)
扉はゆっくり、確実にスペースを広げつつある。ミシェルはここだというタイミングで上昇して扉の下方(普通に見たら上方)へと飛び込んだ。
ターロンに行き当たれば、ビンゴ。逃がすなり潰すなりして生徒に危害を及ばせないようにできる。
或いはメイドがターロンと無関係ならば急いで生徒達の元へ戻る必要がある。
離れていた隙に危険人物と遭遇するというのは、いかにも有りがちな話だ。
181リリアーナと黒猫 ◆jntvk4zYjI :2009/07/16(木) 02:06:59 0
>「何でって…メイレンが嫌いだからだよ。ブルースが妖怪を嫌いなのと同じように。
> ついでに、そんなブルースをお前が嫌っているのと同じようにな。」
「・・・・・・・本当に?」
リリアーナは何か言いたそうだったが、何度かためらった後、言葉を飲み込んだ。
「確かに私は、ブルースさんが苦手かもしれない。
 でも、もし彼の身に何かあったら・・・・・・・・・やっぱり嫌だな」

レベッカは、メイレンがロクーに逃げられたため、かわりに金玉を食べたと説明した。
ロクーとは途中で会った人間で、メイレンは最初そいつを食べようとしたらしい。
>リリアーナがおっかなびっくり凍った大蜘蛛の横をすり抜ける間、
>レベッカは猫車から強制転移され、メイレンと礼拝堂らしき場所までさ迷っていた経緯を話した。
>「ふーん、メイレンさんそんなにお腹空かせてたのか。
> …まさか、そのロクーって奴が蜘蛛をけしかけてきたんじゃないだろうな?」
「それはないと思うよ。もしそうなら、金の玉を戻せって忠告する必要も無いでしょう」

「それよりもメイレン様、やっぱりご飯は人間じゃないとダメなのかな・・・・・・。
 そういえばレベッカさん、本当にその人ロクーって名前なの?
 本当はよく似た別の名前でした、なんてこと無いよね?」
ロクーの特徴を聞けば聞くほど、リリアーナの良く知る男子生徒にそっくりだった。
だが彼がムウ大陸にいるわけが無いのだ。
恐らく、他人の空似だろう。

>「ところで、この大蜘蛛を持っていかね?即席の爆弾代わりになるかもよ?」
>「えー…これはちょっとあたしの手には負えないような…誰か蜘蛛大丈夫な人いる?」
リリアーナは真っ青になって首を横に振った。
「フリージアの胸の谷間にしまうのは却下であります」
恐怖のあまり、言葉使いが変になっているようだ。
>「蜘蛛が大丈夫な人なんて珍しい奴がいるとは思えないがな、しかももしかしたら
> 誤爆する可能性があるようなものなんて…」
「こ、昆虫採集は男の子に任せるであります!
 グレイルにクリスさんにヴァンエレン、誰がゲットするか仲良く相談するであります!」
182リリアーナと黒猫 ◆jntvk4zYjI :2009/07/16(木) 02:08:22 0
>広間から通路に入った先、蜘蛛の巣までは思ってたより近かった。
>深い深い縦穴にはでっかい蜘蛛の巣の床ができている。
状況は切迫していると言うのに、リリアーナは完全に固まっていた。
「な、なんで蜘蛛が・・・・・こんなにたくさん・・・・・・・・」
そう、リリアーナは蜘蛛が大嫌いだったのだ。

>「大丈夫!?ルズ!無事!?どっか咬まれたり喰われたりしてない!?」
「死ぬ死ぬ死ぬ・・・・・・・はっ?!」
ルズはガバtっと飛び起きた。
目の前には心配そうなミルクの顔が。
ルズは滝のような涙を流しながら、ミルクに飛びついた。
ルス「ふぎゃあああん!アナスタシア先生は天使ですのに、中身は正真正銘の悪魔なのですわー
 フリージア女王様よりもKI☆CHI☆KU☆なのですわ〜」
つい今しがた、フリージアがとんでも発言をしていたのだが――――。
>「フリージア!お前の言っていることは滅茶苦茶だ!!」
ルス「はっ?!女王様っ?!」
ルズの目がハートに変わった。
ルス
「女王様ぁ〜ん。あなたのルズが参りましたわぁ〜ん(ハート)」
――――どうやら、聞いていなかったようだ。

ルス「皆様、お気をつけあそばせですわ〜。この足場は全て蜘蛛の糸で出来ているのですわ〜。
 ですから火気厳禁ですわ〜。使ったら、最悪転落死なのですわ〜」
ルス「あの黒い塊は、もしかしてアイシャさんとメイレン様?!」
だったら助けないといけない。
恐怖ですくんでいた体が、ようやく動き始めた。
ルス「メイレン様さっきから全然動く気配ない。もしかしたら毒にやられてるのかも」
リリアーナはウェストポートから、神経毒関係の解毒剤を準備し始めた。

>「【やはり天使なんかに教職は無理か】」
>その声が聞こえた瞬間、雷がアイシャの蜘蛛団子に落ち、取り付いていた蜘蛛達は飛散する。
>周りにいる人間はアイシャの姿を確認し、その姿がいつもと様子が違うのが理解できるだろう

リリアーナはたっぷり3秒は放心していたが、フリージアの
>「私の経験則から言うと変身したって事はパワーアップか暴走の前兆かどちらかですわ」
の言葉に、はっと我に返った。
「アイシャさん大丈夫?!もしかして蜘蛛に噛まれた?
 私が誰かわかる?!ねえ、私達は敵じゃないよ!!」

>「みんな落ち着け、逆に考えるんだ。
> 下に行けないのならメイレンを上にあげればいいんだ。」
マオはMagnetic forceで少しずつメイレンの蜘蛛玉を引き上げていくが、
それに気づいた蜘蛛達が、今度はメイレンだけでなくマオにも群がってきたのだ。
>「くっ……お、おいだれか群がってくる蜘蛛達の対処をしてくれ!僕はそれどころじゃない!!」
「そうだ!リーダー!寒いと虫の動きは鈍るよ!
 弱ったところを水か風の魔法で吹き飛ばすの。そしたらすぐに逃げよう!
 メイレンさんは、多分毒蜘蛛にやられたのよ。だから、静かなところでゆっくり休ませてあげないと」
183クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/07/16(木) 02:40:05 0
>170
ちょうど魔銃の不具合を見つけた時、リリアーナが声を掛けてきた。
>「ううん、メイレン様やアイシャさんが、そんなあっさりやられるわけ無いわよね。
 急げばまだ間に合うかもしれないわ。レベッカさん、いっしょに行こう!!
 クリスさんはどうする?」
「・・・少し待ってくれ。」
今魔導回路の重要な部分を繋いでいる。
そのため返事をすることはできなかった。


>178
>「当たり前だ。学校で行った行事でメイレンが死んだなど国際問題とかそういう騒ぎじゃなくなる。
 それにリリアーナとその槍一本でどうにかできるとも思えない。むしろ二次災害を招く。
 クリスもいつまでもその銃いじってないでさっさと来い。」
「先に行ってくれ!!
 あともうちょいなんだ!!」
あともう少しで回路がつながりそうな時に皆が移動を始めようとしていた。

「・・・これでよし、と。」
魔銃の修理を終え、動作も確認する。
・・・これなら大丈夫そうだ。
辺りを見回すと氷漬けの蜘蛛の姿を見つけた。
どうやらフリージアがとどめを刺したようだな。
このまま一人取り残されるのもまずいので、皆が向かった地下通路の方へと進んでいった。


>179
しばらく音の聞こえてくる方へ走っていくと、マオの声が聞こえてきた。
>「くっ……お、おいだれか群がってくる蜘蛛達の対処をしてくれ!僕はそれどころじゃない!!」
どうやら切羽詰まった様子のようだ。
ちょうど氷のカートリッジが入っているし、着いたらすぐに援護するか。

魔銃を構えながら走り続けると、開けた空間が見えてきた。
そして同時に大量の蜘蛛の姿も見える。
即座に魔銃を連射モードに変え、群がってくる蜘蛛を撃ち始めた。
(弾によっては探索メンバーにギリギリかすりそうなのもの混じっているようだ。)
「わりぃ!!ちょっと遅くなった!!」
>158>167
>「ものすごーく単純に考えて、メイドの主人はターロンで、あの玉の力を欲しがってるってのはどうだ?
>そうだったら玉は持ち逃げされたし、楽しい事になるぞ〜ぷぷぷ♪」
ウキウキした様子のアナスタシアの様子を見てある人物を思い出すヴァンエレン。
「状況をややこしいことにしそうな雰囲気…。
 あの人物も要注意人物だな」
あの手の輩は絶対に厄介事を持ってくるに決まっているので、いまのうちにマークすることに決めたようだ。
>「学長か教頭から聞いてないのか? まあいいや、それじゃ変わりに私が教えてやる。
>ターロンっていうのはだな、学園に侵入してきた魔法が使える妖怪だ。
>何考えてるのかはしらないが、私たちよりかなり前にこのムウ大陸に来てる。
>ターロンがムウ大陸で悪い事してるようなら止める、ってのも私の仕事だ。
>さっきのメイドは城に呼び出されたと言ってたから、ターロンの奴はもう城に着いてるのかもな」
ターロンという妖怪について説明があった。
古くからいる妖怪ならば地下の魔物たちや死王にも面識はあるのかもしれない。

>>「先には縦穴があるが、下に行ってはならんぞ!
>> 最下層には近づく者を殺す死の呪いがかかっておるからな!
>> ではさらばじゃ!」
蝙蝠男は道を教えるとヴァンエレンを一瞥して身震いを起こして、一目散に逃げていった。
そしてアナスタシアもレベッカが来た通路へ飛んでいく。
>「ヴァンエレンさんなら大丈夫じゃない?アンデットってもう死んでるんでしょ?」
「え、また私が無茶しないといけないのかい?
 私は確かに死んでいるが…絶対安全というわけにはいかないと思うぞ?」
てめぇなら大丈夫だろ。
殺したって死なないんだから。
>163>168
>「マオマオ、気をつけて!!」
>「憎い盗人どもめ…もう絶対に許さないよー!」
大蜘蛛は腹部を膨らませて周囲の人間を威嚇している。
どうやら勝てないと踏んで自爆覚悟で最後の攻撃に出るようだ。
>「お前らはもうお終いよ…
> ちょっとでもわしらにへんなちょっかいをだせば、たちまっち大どっかんよー!」
>「フリージア!カチンと爆弾処理よろしく!!
>こんな雑魚さっさと倒して、メイレンさんやアイシャを助けに行くわよ!」
困ったときのフリージア頼みでミルクは凍らせることによって敵を倒そうという考えを思いついたようだ。
>「さあ氷の彫像になりなさいな!冷凍拳フリィィィィジング・フィスト!!」
あっけなく凍らされてしまった大蜘蛛は沈黙した。
>「さあ爆弾処理も終わったしさっさと行きますわよ!!」
「ご主人たちおつかれー。
 皆がてこずるような相手でもなかったですな」
わっはっはっはと自分はなにもしてないのになぜか誇らしげに笑うヴァンエレン。
>「マオ・ミゼット!有事の際には皆を纏めて逃げるように!!
>理性的な判断と迅速な指示、献身的な立ち回りを期待する」
マオにこのチームのまとめ役として行動するように言い、ミシェルは道を戻っていった。

>171>172>179
>「リーダー、私はレベッカさんと一緒に、メイレン様達を助けに行くわ。いいよね?」
リリアーナはそろそろと凍っている大蜘蛛を警戒しながら横を通って行った。
>「ところで、この大蜘蛛を持っていかね?即席の爆弾代わりになるかもよ?」
>「えー…これはちょっとあたしの手には負えないような…誰か蜘蛛大丈夫な人いる?」
「いや…危険だから持っていくのはよしたほうがいいと思うのだが?
 途中で氷がとけて敵が増えたなんてことになったらシャレにならないと思う」
>「蜘蛛が大丈夫な人なんて珍しい奴がいるとは思えないがな、しかももしかしたら
>誤爆する可能性があるようなものなんて…」
マオも持って行くことには反対のようだ。

>179
メイレンを救うために通路を急ぐリリアーナたち。
蜘蛛の巣に到着すると蜘蛛に群がられている大小の塊が二つ。
魔法で引っ張ってきて助けだそうとするマオに気がついた蜘蛛たちが一斉に襲い掛かってくる。
>「くっ……お、おいだれか群がってくる蜘蛛達の対処をしてくれ!僕はそれどころじゃない!!」
「数には数で対抗するのが一番!
 というわけで全軍ひとつとなり、敵陣を突き破る!」
きー!という掛け声をあげて蝙蝠たちが蜘蛛に攻撃を仕掛けて対処する。
>「わりぃ!!ちょっと遅くなった!!」
それでもこぼれてマオを狙う蜘蛛はやってきたクリスが氷の弾で撃ち倒す。
186レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/07/16(木) 21:17:51 O
>174>176>177>179>182>183>185
> 下の蜘蛛の巣では、かなり大きめの蜘蛛玉が…
> 「……って、あれメイレンさん!?
>  だ、誰かメイレンさんを助けにいけない!?
>  あたしの運動神経じゃ下まで落ちちゃう!」
ミルクはひとまずルズを救出した。
> 「私にいい考えがありますわ!ミルクさんメギドでメイレンさんごとふっ飛ばしておしまいなさい
>  大丈夫!メイレンさん妖怪だから死にはしませんことよ・・・多分」
> まさに外道なフリージアさん
「最高だぜフリージア。」
なぜか大絶賛するレベッカ。
> 「フリージア!お前の言っていることは滅茶苦茶だ!!」
残念ながらリーダーのマオに却下された。
>「メイレン様さっきから全然動く気配ない。もしかしたら毒にやられてるのかも」
> リリアーナはウェストポートから、神経毒関係の解毒剤を準備し始めた。
「…本当に助けるつもりなのか?」
レベッカは複雑そうな顔…はできないので、声を出した。

> ミルクがルズを助けている最中、アイシャの蜘蛛団子に異変が起こり始める。
> 「私の経験則から言うと変身したって事はパワーアップか暴走の前兆かどちらかですわ」
「もう一つあるぞ。変身を解除したら全裸になる前兆だ。」
> 「アイシャさん大丈夫?!もしかして蜘蛛に噛まれた?
>  私が誰かわかる?!ねえ、私達は敵じゃないよ!!」
「リー、念のためスペルカードを用意しとけ。何かあったら俺がそれを使う。」

> 「みんな落ち着け、逆に考えるんだ。
>  下に行けないのならメイレンを上にあげればいいんだ。」
マオは磁力をつかってメイレンの蜘蛛玉を引き上げようとする。そして、それを蜘蛛が邪魔する。
> 「くっ……お、おいだれか群がってくる蜘蛛達の対処をしてくれ!僕はそれどころじゃない!!」
> 「そうだ!リーダー!寒いと虫の動きは鈍るよ!
>  弱ったところを水か風の魔法で吹き飛ばすの。そしたらすぐに逃げよう!
>  メイレンさんは、多分毒蜘蛛にやられたのよ。だから、静かなところでゆっくり休ませてあげないと」
とリリアーナ。
> 「数には数で対抗するのが一番!
>  というわけで全軍ひとつとなり、敵陣を突き破る!」
とヴァンエレンの蝙蝠たちが蜘蛛に攻撃を仕掛けて対処する。
> 「わりぃ!!ちょっと遅くなった!!」
「あぶねーな、おい。殺す気か?」
遅れて来たクリスがギリギリかすりそうな弾丸をばらまくのを見てレベッカが苦情を言った。
「それにしても、これだけメンバーがそろってるのに、いっこうに蜘蛛の奴ら数が減らねぇな。」
187グレイル ◆e2mxb8LNqk :2009/07/17(金) 01:13:38 0
>161>163-167
>「馬鹿!!早く戻ってこい!!」
>「わーっ!レベッカさんが!!!」
>「もうちょっと物は大事に扱え!!」
>「あの赤いバカやろう!後でケツの毛を一本残らず抜いてやる!」
>「巻き添えで燃やされたいのかこらーっ!!」
「んあ?マオマオ達なんで慌ててんだー?」
『Rがどうしようもなく馬鹿だからだよ!!馬鹿!!』
『お前は本ッッ当に馬鹿で馬鹿で仕方の無い馬鹿だな馬鹿野郎!』
全員から声がかかっているにも関わらず動かないグレイルに、いよいよバッグの中の二人が喚き出した。
この赤髪の馬鹿は本当に馬鹿すぎである。馬鹿。

>「何すんのー!」
頭上にいたグレイルに、横から細長い蜘蛛の足が飛んでくる。
大蜘蛛が怒って殴りかかっているのだ。
……が、見えない力に引っ張られてふらふらと味方の方へと帰っていった。
頭にクエスチョンマークを浮かべながらへらへら笑うグレイル。
「おーなんだこりゃー!」『磁力だな』
>「戻ってこいっていっただろグレイル…まあとにかく後はつぶすだけだ。ミルク」
口ぶりからしてBの予想で正しいようだ。

マオが勝利宣言をしてミルクが核熱魔法で吹っ飛ばそうとする、が。
>「憎い盗人どもめ…もう絶対に許さないよー!」
ただでさえ大きな体を膨らまし、一触即発遺跡が消し飛びかねない大きさとなってきた。
『さっきは水素の爆発を操ったし、酸素を噴出した。今は二つとも中に留めて……か』
「うおー!すっげぇー!」
冷静に状況把握をしているBとはやはり真逆に、グレイルは目を少年の如く光らせて何かにあこがれている。
もうひとつの人形に居るSはただその状況を見守っていた。

>「フリージア!カチンと爆弾処理よろしく!!
> こんな雑魚さっさと倒して、メイレンさんやアイシャを助けに行くわよ!」
>「お〜っほっほっほっほ!どうやら出番のようですわね」
ミルクはフリージアを召喚した!のではなく、単に元から居たのである。
>「知ってるかしら?爆発物は凍らせてしまえば無効化できますのよ!!」
>「さあ氷の彫像になりなさいな!冷凍拳フリィィィィジング・フィスト!!」
フリージアのその冷凍光線は寸分違わず目標に命中し、大蜘蛛の氷像を作った。

ゆっくりと落下する蜘蛛を見ながら、フリージアを評価するB。
『……フリージア、なんとも恐ろしいやつだ。こういうことをひょいひょいやってのける』
『そんなに凄いんだ?』『ああ、精密性なら俺のが上だろうが、威力や魔力に関して言えばかなり』
ひそかに自分と比べたりと、ライバル心が見えるグレイブである。
188グレイル ◆e2mxb8LNqk :2009/07/17(金) 01:34:55 0
>168>170-172
>「マオ・ミゼット!有事の際には皆を纏めて逃げるように!!
>理性的な判断と迅速な指示、献身的な立ち回りを期待する」
『あん?ミシェル教諭か……珍しい、常時丁寧語って聞いたがな』
やはり教師としての切り替えか、などとグレイブが考えていると、槍がみょんな提案を出し始めた。
>「ところで、この大蜘蛛を持っていかね?即席の爆弾代わりになるかもよ?」
「おー!ないーすあいでぃーあ!槍凄いなー!」
『馬鹿、お前は口を出すな!』
バッグから声がする。やっぱり声の高いグレイブだ。
グレイルを黙らせた後、腰からグレイルの背中をよじ登り、頭の頂点にどっかりと座った。
『というか持っていったら俺達が危ないだろうが。
下手に刺激を与えて犬死、なんてことになるかもしれんのに持っていく馬鹿はそうそう居ないな』
あからさまなため息の後、さぁ行けと催促するようにグレイルの髪の毛を引っ張るB。

>174>179>185
広間から巣まで行ってみれば、巣は大きな縦穴の中に張られていた。
SとRとBが普段見られない光景に物珍しさを発揮するのは一瞬、次にはSとBの顔が引きつる。
>「……って、あれメイレンさん!?」
蜘蛛団子と化したナニカがありました。

『え、あの人がぁ!?あわわわわ……』
>「だ、誰かメイレンさんを助けにいけない!?
> あたしの運動神経じゃ下まで落ちちゃう!」
>「みんな落ち着け、逆に考えるんだ。
> 下に行けないのならメイレンを上にあげればいいんだ。」
そう言ったマオはすぐさま磁力の魔法を放つ。徐々に蜘蛛団子を引き寄せるらしい。

…が、それはつまり。
『蜘蛛まで連れてくるな!俺は虫全般がそんな好きじゃないんだ!』
案の定、Bが喚くのも気に留めない蜘蛛が群がり始めてきた。が、そこはヴァンさまの出番のようで。
>「というわけで全軍ひとつとなり、敵陣を突き破る!」
使い魔の蝙蝠を大量に出して足止めをしてくれている。
後ろからはクリスの援護射撃。

そんな中グレイルは……
「どーしよっかなー、暇だなー」
 何 も し て い な い 。
否、出来る事が無いのだ。何故ならばここは蜘蛛の巣の上、炎系魔法を打ち出せば相手諸共奈落の底。

「なーなーマオマオー。俺何したらいーよ?」
結局人の指示を仰ぐ。
駄目だこいつ馬鹿だ。
189ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/18(土) 04:23:34 O
>175-179 >181-185
>「仕方ありませんわねえ・・・・ミルクさんはお友達だから通常販売価格の70%で
 譲って差し上げますわ」
えっ!?お金取るんだ……というあたしの考えは、別に特殊な考えじゃなかったらしい。
なぜならギズモも意外そうな顔をしてたから。
>「何を意外そうな顔をしているのよギズモちゃん」
>「お金持ちなのに意外にケチだなって・・・」
>「なに言ってますの?お金持ちなのにケチなんじゃなくって
> ケチだからお金持ちですのよ」
…少なくともケチ=お金持ちではないよな。
もしそうなら、あたしもそろそろお金持ちの仲間入りだし。
>「それでもよろしいかしら?」
「えっ!?あーいやまあその、今回は手持ちもないから借りておくだけにしようかなーなんて。
 うん、後でちゃんと返すちゃんと返す…」
お嬢様って意外とケチだったのか…それとも、フリージアの一家が特別なんだろーか…

以上、回想終わり。
なんでこんな事を思い出してるかというと。
>「私にいい考えがありますわ!ミルクさんメギドでメイレンさんごとふっ飛ばしておしまいなさい
> 大丈夫!メイレンさん妖怪だから死にはしませんことよ・・・多分」
という鬼畜極まりないフリージアの発言を聞いたから。
やっぱりフリージアが変わってるんだあ…
>「最高だぜフリージア。」
「いや絶対死ぬからそれ。レベッカも同調すんな!」
レベッカとフリージアにさらにツッコミを入れようとした時、ようやくルズが目を開けた。
>「死ぬ死ぬ死ぬ・・・・・・・はっ?!」
「あ!ルズ大丈夫!?生きてる!?」
>「ふぎゃあああん!アナスタシア先生は天使ですのに、中身は正真正銘の悪魔なのですわー
> フリージア女王様よりもKI☆CHI☆KU☆なのですわ〜」
「よしよし、もう大丈夫だからね。アホ姉が役に立たなくてごめんね」
>>「それはどういう意味だ…」
後ろでアホ姉のご機嫌斜めな声が聞こえてきますが、無視無視。
生徒をこんなに怯えさせるなんざ役立たずな先生の証拠です。
>「皆様、お気をつけあそばせですわ〜。この足場は全て蜘蛛の糸で出来ているのですわ〜。
> ですから火気厳禁ですわ〜。使ったら、最悪転落死なのですわ〜」
「うげ。じゃああたしの魔法は引き続き封印か…」
190ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/18(土) 04:26:03 O
>176
>「【やはり天使なんかに教職は無理か】」
その声が聞こえたのは、ルズから火気厳禁の話を聞いてる時だった。
直後、アイシャが閉じこめられていた蜘蛛団子に雷が落ち、中からアイシャが出てき…
「アイシャ…?」
見た目の変化もそうだけど、なんかおかしい…そもそもさっきの声はアイシャのものだったか?
お気楽な会話を続けるフリージアとレベッカの横では、リリアーナがアイシャに呼びかけている。
あたしも変身したアイシャが気になるけど、今はもっと気になる人が出来ました。それは。

>>「なんだか凄い事になってるなー。悪魔化でも進んだのか?」
光の羽はそのままに、蜘蛛糸床の近くに降りてきた赤丸付き要注意人物アホ姉は、アイシャの方に近寄り出す。
>>「ま、私は別にお前が悪魔でも天使でもどーでもいいんだ。
>> それより、お前さっき蜘蛛玉から出て来る時に何か言ってたよな?
>> 先生よく聞こえなかったから、もう一回言ってもらえるか?」
「だーっ!生徒を威嚇する教師がどこにいるーっ!!」
がっしと後ろから羽交い締めにすると、アホ姉はバタバタ暴れはじめた。
>>「離せミルク!あいつ私に教職は無理とか暴言を吐いたんだぞ!
>> 今すぐに天国行きの片道切符をプレゼントしてやる!」
「ちゃんと聞こえてるじゃないかいいから体罰禁止!!
 今はこの蜘蛛地獄からの脱出優先だろ!
 前の道に戻って足場を確保してから、あたしとグレイルの魔法で巣ごと焼き払おう!
 アイシャ!それともフリージアが言うように融合したウェザーなの!?
 さっきみたいに雷で蜘蛛を蹴散らせない!?
 他にも蜘蛛の足止めできる人は援護よろしく!
 あたしはアホ姉の確保で手一杯になっちゃったーっ!!」
191 ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/18(土) 04:28:36 O
>180
「ふええ〜っ!?な、なんでトラップが効かないんですか〜っ!?」
罠をものともせずに突っ込んでくるミシェルに、メイドはとても驚いた。
地上にいても飛んでいても関係なく、侵入者を引き寄せミンチにしてきた罠があっさりこえられたのだ。
ミシェルの強さを見抜けなかったのがメイドの敗因と言えよう。
メイドは、飛んで扉の外に出ようとするミシェルの邪魔をしようとした。
しかし、手を離せば自分が天井に落ちてミンチになる状況ではうまく行かない。
結局ミシェルは扉の外に出て行ってしまった。
ミシェルが出て行くとすぐに、重力は元に戻り天井の回転刃も引っ込んでいく。

「ふええ……」
ずりずりと扉から降りてきたメイドは、地面にぺたりと座り込んだ。
その目にはみるみる涙が貯まり始める。
「呼び出しに遅刻した上に侵入者まで撃退できないなんて…これじゃ私、もの凄くポンコツですぅ!
 うわああぁぁぁあん!!」
メイドはわんわんと大声で鳴き始めた。
自分の横に、扉にはめられていた銀玉がゴトリと落ちたのも気づいていないようだ。

一方ミシェルが外に出ると、そこは鈍く金色に輝く大きな城の裏側だった。
だが城は、何者かの攻撃を受けたかのようにあちこち壊れている。
地面には、何体かの猫型や地下通路にいたメイドに似たゴーレムが大破して転がっている。
ターロンは近くにいないようだが、城の上方には強力な結界が張られているのがわかるかもしれない。
城の中に入りたいなら、一階の壁に開いた穴から入るしかないだろう。
192フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/07/18(土) 10:44:05 P
>178>179>182-190
>「みんな落ち着け、逆に考えるんだ。
  下に行けないのならメイレンを上にあげればいいんだ。」
「うわぁすごぉい磁界王みたいv」
マグネットパワーでメイレンを引っ張りあげるマオ
マグ○ートォみたいだと無邪気に喜ぶギズモ
>「くっ……お、おいだれか群がってくる蜘蛛達の対処をしてくれ!僕はそれどころじゃない!!」
>「そうだ!リーダー!寒いと虫の動きは鈍るよ!
  弱ったところを水か風の魔法で吹き飛ばすの。そしたらすぐに逃げよう!
  メイレンさんは、多分毒蜘蛛にやられたのよ。だから、静かなところでゆっくり休ませてあげないと」
>「数には数で対抗するのが一番!
  というわけで全軍ひとつとなり、敵陣を突き破る!」
「そういう状況なら撃って撃って撃ちまくりますわ!!」
空中に浮かんだ雪の結晶を蜘蛛めがけて次々と発射するフリージア
>「わりぃ!!ちょっと遅くなった!!」
後ろから飛んでくる氷の弾
>「あぶねーな、おい。殺す気か?」
「逃げ回れば墜ちはしない!!」
必死で避けるギズモ
>「それにしても、これだけメンバーがそろってるのに、いっこうに蜘蛛の奴ら数が減らねぇな。」
「こうなったら魔力が尽きるまで撃ちまくって差し上げますわ!!」
魔力が尽きたフリージアさんはただの格闘家です
・・・・・・・・あれ?普通に強くね?
「ブリザードフォースアタァック!!」
乗りと勢いで叫ぶギズモ
>「ちゃんと聞こえてるじゃないかいいから体罰禁止!!
  今はこの蜘蛛地獄からの脱出優先だろ!
  前の道に戻って足場を確保してから、あたしとグレイルの魔法で巣ごと焼き払おう!
  アイシャ!それともフリージアが言うように融合したウェザーなの!?
  さっきみたいに雷で蜘蛛を蹴散らせない!?
  他にも蜘蛛の足止めできる人は援護よろしく!
  あたしはアホ姉の確保で手一杯になっちゃったーっ!!」
「足場が無ければ作れば良いのですわ!!」
パンが無ければお菓子を食べれば風に言うフリージア
そういう話では無いと思われる
「この広さなら!」
足元に特大の空飛ぶ雪の結晶を作り出す
「これで私は転落なんてしませんことよ!さあやぁっておしまいなさい!!」
とりあえずほかのメンバーも乗せろと言いたい
「はぁいv女の子はお母さんの雪の結晶に乗って乗ってv
 男は自分で何とかしてねv」
まさに外道なギズモ
「ヴァンエレンさんは・・・・・・え〜と」
ヴァンエレンをどっちで判断すれば良いか悩むギズモ
肉体は女だが中身は男であるからだ
それ以前にヴァンエレンは自分で飛べると思われる
「マオさんは・・・・・え〜と」
マオもどっちで判断すれば良いか悩むギズモ
匂いは女性だが格好は男であるからだ
「そんな大勢乗れるわけ無いでしょ!私の魔力だって無限じゃありませんことよ」
思わず突っ込むフリージア
「ここはミルクさんの言うとおり攻撃魔法を撃ちつつ後退
 足場確保の後、敵拠点ごと殲滅ですわね・・・・これでいいかしらマオさん?」
とリーダーであるマオに確認を取るのであった
193ミシェル ◆pP6eYSrQUy.9 :2009/07/18(土) 19:52:44 O
>>191

門を突き抜けた先には雄大な城。というよりは城跡があった。
確かに華美かつ雄大なのだが所々傷んでおり、その姿は戦かクーデターの後を思わせる。
(ターロンってのは居なさそうだな………)
目当ての奴がいない場所には興味はない。が、それは中を見ないことには確信出来ない。
ゴーレムの残骸が散らばる地上に降り立ち、手頃な入口を見繕ってそこから侵入する。
(こういうトコだと玉座が定番か)
恐ろしい程に人気のない城をターロン目掛けてズイズイ走破していく。
かってを知らない城だから多少もたついているが、ミシェルは確実にフロアを見て行っている。
一通り見てターロンがいないのなら急いで戻る事にしよう。
194リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/07/19(日) 08:36:27 0
>「数には数で対抗するのが一番!
 というわけで全軍ひとつとなり、敵陣を突き破る!」
きー!という掛け声をあげて蝙蝠たちが蜘蛛に攻撃を仕掛けて対処する。
「どうしたの私、ヴァンエレンがすごく頼もしく見える」
ごしごしと目をこするリリアーナ。
>「そういう状況なら撃って撃って撃ちまくりますわ!!」
>「わりぃ!!ちょっと遅くなった!!」
「キャ――――!!」
リリアーナは巻き添えを食らわないよう、慌てて身を伏せた。
>「あぶねーな、おい。殺す気か?」
>゙「逃げ回れば墜ちはしない!!」
>「それにしても、これだけメンバーがそろってるのに、いっこうに蜘蛛の奴ら数が減らねぇな。」
「際限なく沸いてくる感じね。本当に生き物なのかしら?」
>「こうなったら魔力が尽きるまで撃ちまくって差し上げますわ!!」
「総力戦はまずいわ。
 だってあの大蜘蛛には主人がいたみたいなのよ」

一方変身したアイシャの言葉を聞きとがめ、アナスタシアが暴れている。
それを必死で止めようとするミルク。
そして二人の間に挟まっているルズ。
ルス「むぎゅー。幸せに押しつぶされるう〜」
>「(略)今はこの蜘蛛地獄からの脱出優先だろ!
> 前の道に戻って足場を確保してから、あたしとグレイルの魔法で巣ごと焼き払おう!
> アイシャ!それともフリージアが言うように融合したウェザーなの!?
> さっきみたいに雷で蜘蛛を蹴散らせない!?
> 他にも蜘蛛の足止めできる人は援護よろしく! 」
>「足場が無ければ作れば良いのですわ!!」
フリージアは、足元に特大の空飛ぶ雪の結晶を作り出した。
フリ「これで私は転落なんてしませんことよ!さあやぁっておしまいなさい!!」
>「はぁいv女の子はお母さんの雪の結晶に乗って乗ってv
> 男は自分で何とかしてねv」
「さっすがフリージア!乗せて乗せて!」
フリージアの結晶の上にリリアーナは避難した。
ヴァンエレンとマオを見てどうするか悩んでいるギズモ。
>「そんな大勢乗れるわけ無いでしょ!私の魔力だって無限じゃありませんことよ」
「大丈夫大丈夫、ヴァンエレンがマオマオをお姫様抱っこすれば解決よ!」
>「ここはミルクさんの言うとおり攻撃魔法を撃ちつつ後退
> 足場確保の後、敵拠点ごと殲滅ですわね・・・・これでいいかしらマオさん?」
「なんかマオマオ、それどころじゃないみたい・・・・・・」
マオが蜘蛛にたかられているのを、ヴァンエレンと使い魔が何とかしようとしているからだ。

>「どーしよっかなー、暇だなー」
「ちょ、そこ!グレイル何してるのよ!!」
>「なーなーマオマオー。俺何したらいーよ?」
「マオマオ今それどころじゃないから!
 フリージアがとりあえずの足場作ってくれたから、蜘蛛を何とかしたらミルクとグレイルの魔法で焼き払うの。
 グレイル、グレイズと交代はムリなの?彼の風魔法でメイレン様の蜘蛛を吹き飛ばせればいいんだけど」
リリアーナはちょっと逡巡した後、ウェストポーチから液体の入ったビンを取り出した。
「これ、中身は聖水なの。
 振りまくと、弱いモンスターが近寄ってこないって言う例のマジックアイテムよ。
 弱いモンスターにぶつけるとダメージを与える事もできるわ。
 治療用に少ししか持ってこなかったんだけど・・・・・これをメイレン様に使ったら、たかってる蜘蛛を何とかできるかな? どう思う?」
リリアーナはグレイルだけでなく、三人全員にたずねているようだ。
「聖水って妖怪にもダメージ与えるのかな?でも、大妖怪だからこの程度なら大丈夫よね?
グレイルは運動得意でしょ?あなたのコントロールでメイレン様にうまく降りかけてもらえないかな?」
もしもグレイルが躊躇するようなら、命中率はかなり下がるが、リリアーナが実行するだろう。
195黒猫ルズ ◆jntvk4zYjI :2009/07/19(日) 08:53:14 0
「むぎゅ――――っ!!」
すぽん!と音を立てて、ようやくルズがアナスタシアとミルクの間から抜け出した。
ルズは銃を連射しているクリスの足元へと近寄ってくる。
「クリスとやら〜。あなたは確か、風魔法も得意でしたわよね〜ん?
 ここはひとつ出し惜しみしないで、ビューッと風で蜘蛛を吹き飛ばしてやりませんこと〜?」
196クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/07/19(日) 16:50:07 0
>186>192
>「あぶねーな、おい。殺す気か?」
>「逃げ回れば墜ちはしない!!」
弾にかすりそうになったメンバーから苦情がくるが特に気にせず撃ち続ける。
一応当たらないように撃っているんだから大丈夫なはずだ。
まあ、被弾しても当たったところが凍るだけだが・・・

>「それにしても、これだけメンバーがそろってるのに、いっこうに蜘蛛の奴ら数が減らねぇな。」
・・・確かに、この人数で攻撃しているのに蜘蛛の数は減るどころか増えているような気がする。
>「こうなったら魔力が尽きるまで撃ちまくって差し上げますわ!!」
フリージアはそんなことを言っているが、このままジリ貧を続けるのはよくなさそうだ。
せめて蜘蛛が出てくるところを抑えられればいいのだが・・・

>190
>「ちゃんと聞こえてるじゃないかいいから体罰禁止!!
 (中略)
 あたしはアホ姉の確保で手一杯になっちゃったーっ!!」
・・・提案としては悪くない。
となれば、全員が足場を確保できるまで蜘蛛を足止めするか。

>「足場が無ければ作れば良いのですわ!!」
>「この広さなら!」
と思ったらフリージアが氷の足場を作りだしていた。
>「これで私は転落なんてしませんことよ!さあやぁっておしまいなさい!!」
おいおい、自分だけかよ。
まあ、俺は比較的通路に近いから通路に逃げ込めばいいだけだけど・・・

>「ここはミルクさんの言うとおり攻撃魔法を撃ちつつ後退
 足場確保の後、敵拠点ごと殲滅ですわね・・・・これでいいかしらマオさん?」
自分だけ足場を作っておきながらその提案をするのはどうかと思うぞ・・・
とにかく当面の目標は蜘蛛の巣からの離脱だ。

>195
氷漬けの蜘蛛の山が出来上がってくる頃、ルズが提案を出してきた。
>「クリスとやら〜。あなたは確か、風魔法も得意でしたわよね〜ん?
 ここはひとつ出し惜しみしないで、ビューッと風で蜘蛛を吹き飛ばしてやりませんこと〜?」
吹き飛ばせば蜘蛛との距離はかなり開ける。
けれどこんな広いところでやるよりも通路のような狭いところで使った方が格段に強い風が出せる。
ちなみに狭いところほど流れが速くなるのは流体全般に言えることである。
「悪いがそれは通路に行ってからだ。
 こう広いところだと風の力が分散してしまう。」
・・・それまでカートリッジの魔力が持てばいいんだけどな。

蜘蛛のやってくるところを探しながら撃っていると、奥の方に人影を発見した。
こんなところでいったい何をしているんだ?
よく見るとかがんで糸を採取しようとしているように見える。
ってあれは魔法史のベルジン先生じゃないか!!
「ベルジン先生!!
 ここはあともう少しで爆発を起こしますよ!!
 早く退避してください!!」
もし間に合わなければ俺が高速飛行魔法を使って連れてきた方がいいかも知れない。
197ベルジン ◆YmZ.sWYRgo :2009/07/19(日) 22:33:13 O
しかし、このあたりの穴の中でここまで上質な蜘蛛の巣が採取できるとは思わなかった
私は腰を屈め一心不乱に蜘蛛の巣を巻き集める
コートの裾の多少の汚れなどこれだけ上質な素材を前にしたら気にしてなどいられない
思わず額から垂れてきた汗を袖で拭ってしまった
「もう少し集めれば足りるか…」
巻いた巣を魔法で毛玉にし、その質感を確かめる
「見事だ…まるで絹糸のよう…綺麗…」
巻かれた毛玉のあまりの綺麗さに思わず魅入ってしまった

>>196
>「ベルジン先生!(略)避難して下さい!」
自分の名前を呼ばれて思わず我に帰る
声の先には 授業で見た事のある生徒が私に爆発やら避難しろという事を叫んでいた

「爆発とはどういう事だ?オーラン君?」
クリスの背後からベルジンの声と共にほのかに防虫剤の臭いが漂ってくる
「君は確か、私の闇魔法防衛論か古代魔法史の授業を取っていたな?
いや氷結魔法学だったか?
まあ 私が何故君の後ろにいるかは次回の闇魔法防衛論で説明してやろう…」
198アイシャ ◆tHMocp7oHg :2009/07/19(日) 22:58:34 0
「【ソコ!勝手に変なことで盛り上がるな。我々は居たって承知だっての
  てかウェザー!アンタが私の口でベラベラ喋るから勘違いされたじゃんか
  だから、嫌なのよコレ!オジン声と喋り方が混ざるしさぁ】」
勝手な想像を膨らますフリージア達に突っ込んだかと思うと、アイシャは
背後に居るウェザーに食い付くがウェザーはそんなことお構いなしに辺りの様子を伺う素振りをする。
そして、ミルクに押さえ込まれている天使の姿を確認すると
「【今貴様に構っている暇は無い!理由が聞きたいなら後でうんざりするほど言ってやる
  あとそこのシスター!私は足止めをする気は毛頭ない。そんなスットロいことをす…だぁかぁらぁ勝手に喋るなっての】」
天使に指を指し、決めようとするがアイシャに遮られてしまうが、そんなことは意に介さず何かの用意を始める。
先ほど雷を落とした雷雲よりも巨大な雲を少しずつ足元に発生させている。
「【ねぇ優等生?出来ればメイレンをもう少し中央に中央に寄せてくんない?
  あとカキ氷女アンタのソレも中央に寄せて!じゃないとトンデモないことになるけど
  とにかくみんな出来るだけ中央によって】」
ウェザーが何か準備している間、アイシャは皆に中央に寄るよう注意を促す。

「【…5秒後に激しい雷雨と共に小規模の竜巻が縦穴内で発生すると予報『した』
  発生から発生から10秒後、竜巻は自然消滅すると予報『した』ぞ…】」
足元に発生させた雲が渦巻き、強風が吹き荒れ、縦穴内の蜘蛛たちを吹き飛ばす。
巣や、壁にしがみ付き集まろうとしても、雷の餌食になり他の雲と同じ末路を辿ることになるだろう。
ただ一箇所、それから逃れる事ができるポイントがある。それは竜巻の性質上出来てしまう安全地帯
俗に言う「台風の目」と呼ばれる場所だ。アイシャの忠告どおり縦穴の中央付近にいれば辛うじて難は逃れるはずである。
199クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/07/21(火) 02:38:06 0
>197
>「爆発とはどういう事だ?オーラン君?」
ベルジン先生に注意していると、突然背後からベルジン先生の声が聞こえてきた。
心臓に悪い出方をする先生だ・・・
っていうかこの臭い、防虫剤のつけすぎじゃねーのか?
もしくは日に干していないとか・・・

>「君は確か、私の闇魔法防衛論か古代魔法史の授業を取っていたな?
 いや氷結魔法学だったか?
 まあ 私が何故君の後ろにいるかは次回の闇魔法防衛論で説明してやろう…」
・・・瞬間移動系の魔法だろうか?
俺のもつ総魔力だとできるか不安だな・・・(※クリスの魔力総量は一般よりも低めです。)
って今はそれどころじゃない!!
早く通路の方へ避難しとかないと!!

>198
>「【ねぇ優等生?出来ればメイレンをもう少し中央に中央に寄せてくんない?
  あとカキ氷女アンタのソレも中央に寄せて!じゃないとトンデモないことになるけど
  とにかくみんな出来るだけ中央によって】」
再び通路に引き返そうとしたらアイシャが中央に集まるように行っていきた。
この様子だと何か仕掛けるようだな。
規模も大きそうだし、巻き込まれないためにも中央に寄るか。
ただ中央だと蜘蛛を防ぐのがもっと大変になるんだよな・・・

>「【…5秒後に激しい雷雨と共に小規模の竜巻が縦穴内で発生すると予報『した』
  発生から発生から10秒後、竜巻は自然消滅すると予報『した』ぞ…】」
・・・なるほど、竜巻か。
確かに渦の中心は無風状態で安全だな。
けれどここの足場が全て蜘蛛の巣なんだから、糸が切れると飛べない奴が下に落ちることになるぞ・・・
いざっていうこともあるし高速飛行魔法の詠唱だけ済ませておくか・・・
200ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/21(火) 17:25:21 O
>192 >194-199
>「足場が無ければ作れば良いのですわ!!」
さすがは使い道いろいろで便利な氷魔法の使い手といったところか。
フリージアは足下に巨大な氷の足場を作り出すと、自信満々言い放ってみせた。
>「これで私は転落なんてしませんことよ!さあやぁっておしまいなさい!!」
「いやいやいや!あたしたちが落ちるから!」
>「はぁいv女の子はお母さんの雪の結晶に乗って乗ってv
> 男は自分で何とかしてねv」
ギズモも何気に外道な事を言ってるし…ま、あたしは乗れるからいっか。
>「さっすがフリージア!乗せて乗せて!」
「あたしも乗る乗る!ほらほらアホ姉、雪の結晶に乗れるよー楽しいよー」
>>「はーなーせーっ!!」
ジタバタ暴れ続けるアホ姉を引っ張りながら、ひんやり冷たい結晶の上に乗り込む。
幸い、アホ姉が多少暴れても雪の結晶はびくともしなかった。

>「これ、中身は聖水なの。
 振りまくと、弱いモンスターが近寄ってこないって言う例のマジックアイテムよ。
> 治療用に少ししか持ってこなかったんだけど・・・・・これをメイレン様に使ったら、たかってる蜘蛛を何とかできるかな? どう思う?」
グレイルにグレイズと代われないか聞いていたリリアーナが、聖水について聞いている。
こんな事は関係者に聞いてみるのが一番だ。
「アナ姉はどう思う?」
>>「あー?聖水?知らないぞそんなの」
…天使様から大変ありがたい言葉をいただきました。
「知らないじゃねえよ知らないなら見て考えろよ!ほら!」
ずいっとアホ姉をリリアーナの方に近づけると、アホ姉はくんくん匂いを嗅ぐように鼻を動かした。
>>「蜘蛛にも効くと思うぞ、メイレンにかかってもいいから、ざーっとぶっかけろ」

>「ベルジン先生!!
> ここはあともう少しで爆発を起こしますよ!!
> 早く退避してください!!」
大声を上げるクリスの視線の先を見ると、蜘蛛の糸玉片手にご満悦な表情のベルジン先生が。
げげ、あの人何してんだ!?
「ベルジン先生ーっ!通路かどっかに避難ーっ!て、あれ?」
あたしも危険勧告をしたけど、その時にはベルジン先生の姿は消えていた。
もう避難したのか速っ!
201ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/21(火) 17:27:22 O
>198 避難所174
>「【今貴様に構っている暇は無い!理由が聞きたいなら後でうんざりするほど言ってやる
>  あとそこのシスター!私は足止めをする気は毛頭ない。そんなスットロいことをす…だぁかぁらぁ勝手に喋るなっての】」
「2、2人羽織?」
>>「融合でもなさそうだしなー、アイシャは嫌がってるしどーなってるんだ?」
変身したアイシャは、後ろにいる人型シルエット(多分ウェザーだ)にツッコミを入れている。
どう見ても喜んでるウェザー(多分)と、どう見ても嫌がってるアイシャ。
2人の温度差にアホ姉も怒るのを忘れてあきれてます。
>「【ねぇ優等生?出来ればメイレンをもう少し中央に中央に寄せてくんない?
>  あとカキ氷女アンタのソレも中央に寄せて!じゃないとトンデモないことになるけど
>  とにかくみんな出来るだけ中央によって】」
「中央!?なにか作戦があるの!?」
や、なけりゃそんな事言う訳ないよな、うん。
「【…5秒後に激しい雷雨と共に小規模の竜巻が縦穴内で発生すると予報『した』
>  発生から発生から10秒後、竜巻は自然消滅すると予報『した』ぞ…】」
思った通り、ウェザーから予報が入ってぴったり5秒後、縦穴の中は異常気象に襲われた。

「うひー、これは凄い…」
>>「中央は竜巻の目だから安心ってやつだな、賢く頭使う生徒は先生好きだぞ」
あるいは風に吹かれ、あるいは雷に撃たれ、蜘蛛たちはアイシャとウェザーの魔法にどんどん数を減らしていく。
でも、中央にいるあたしたちには風も強くなく、危険はなさそうな感じ。
敵を一掃して味方に被害無しなんてやるな。
…なんか足場の蜘蛛糸には被害出てそうだけど、あたしたちはフリージアのおかげで安全だからいいか。
後は風が止まってからメイレンさんを引っ張り上げて、蜘蛛追っ払って治療して…
そう考えながら下を見て、そこそこ蜘蛛が離れたメイレンさんを見たあたしは、嫌な予感に襲われた。

「ちょ…ちょっとアナ姉!急いでメイレンさんを引き上げてもらえる!?」
>>「えー?私が行くのか?」
「いいから早く!急いで!」
あたしの剣幕に、しょーがないなーとか言いながらアホ姉は下に飛び降りた。
しばらくして、アホ姉が引き上げてきたメイレンさんを見て。
あたしは嫌な予感が的中したのを知る。
「こ、こ、これって、まさかメイレンさん…」
>>「うーん、服はズタズタ体はボロボロ、これは死んでるな」
冷静なアホ姉の言葉が、余計に事実を強調して聞こえる。
>「同情するのか?ミルク」
同じくらい冷静な声でレベッカが言った。
>「でもな、忘れてないか?こいつは人間を食べる妖怪だ。
> つまり、食べられた人間はよぉ、今のメイレンより、もっと惨い状態になるんだぜ。
> それでもメイレンに同情できるのか?」
「それは…それはそうかもしれないけど…」
理性的にメイレンさんの食人習慣を考えるなら、食べられる側のあたしは悲しむべきじゃないのかもしれない。
でも、頭の中で天秤はグラグラと揺れ続けていて。
同情すべきかすべきじゃないのか、決めかねたあたしは言葉を詰まらせるしかなかった。
202ターロン ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/21(火) 18:25:14 O
>193
城内を走るミシェルの行く手を、額に白い御札をつけたアイアンゴーレムが塞いだ。
そしてゴーレムの前に、瞬間移動したように、白いローブに白フード、白い杖を持ったターロンが現れる。
「始めましてミシェル先生、私はターロンと申します。今後ともよろしく」
そう言ってターロンは、深々とミシェルに一礼した。
「失礼ながら先生の活躍は、遠見の水晶玉で拝見させていただきました。
 ドラゴンを倒したあの魔法の威力、実に素晴らしいものでしたね。
 さて、本題をお話しましょう。
 魔法学園を騒がせた罪は幾重にもお詫びいたします。
 私は今後、2度と魔法学園に足を向けないことを約束しましょう。
 ムウ大陸の宝も全てミシェル先生にお譲りいたします」
深々と被ったフードの為に、話すターロンの顔を見ることは出来ない。
「ですから、私の罪を許して欲しいのです。
 生徒の皆さんが納得できないようなら、代わりとなる悪役を用意しましょう。
 悪役退治と宝探しの両方をすれば、きっと生徒の皆さんも満足すると思います。
 私と皆さんがお互い戦っても、双方何の益もありません。
 賢明な先生には、是非とも大人の対応をお願いいたします」
203レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/07/21(火) 19:07:31 0
>194>198>200>201
> リリアーナはちょっと逡巡した後、ウェストポーチから液体の入ったビンを取り出した。
> 「これ、中身は聖水なの。
>  振りまくと、弱いモンスターが近寄ってこないって言う例のマジックアイテムよ。
>  弱いモンスターにぶつけるとダメージを与える事もできるわ。
>  治療用に少ししか持ってこなかったんだけど・・・・・これをメイレン様に使ったら、たかってる蜘蛛を何とかできるかな? どう思う?」
> 「アナ姉はどう思う?」
> >>「あー?聖水?知らないぞそんなの」
> 「知らないじゃねえよ知らないなら見て考えろよ!ほら!」
> >>「蜘蛛にも効くと思うぞ、メイレンにかかってもいいから、ざーっとぶっかけろ」
「そうだ。問題はねーぞ。」
リリアーナに持たれているレベッカが口を挟んだ。
> 「聖水って妖怪にもダメージ与えるのかな?でも、大妖怪だからこの程度なら大丈夫よね?
> グレイルは運動得意でしょ?あなたのコントロールでメイレン様にうまく降りかけてもらえないかな?」
「メイレンと俺には聖水は効かんぞ。だから遠慮はいらねーよ。」

> 「【…5秒後に激しい雷雨と共に小規模の竜巻が縦穴内で発生すると予報『した』
>   発生から発生から10秒後、竜巻は自然消滅すると予報『した』ぞ…】」
ウェザーとアイシャが縦穴内に雷をともなう竜巻を発生させた。
体の小さな蜘蛛達はひとたまりも無い。縦穴内が、きれいさっぱり掃除されたようになった。
幸いにも、竜巻の目に入っていたメンバーは元気である。
> 「うひー、これは凄い…」
> >>「中央は竜巻の目だから安心ってやつだな、賢く頭使う生徒は先生好きだぞ」
「えらいこっちゃ。この風の中じゃスペルカードが使えないぜ。」

> 「ちょ…ちょっとアナ姉!急いでメイレンさんを引き上げてもらえる!?」
> >>「えー?私が行くのか?」
> 「いいから早く!急いで!」
アナスタシアが引き上げてきたメイレンは、一言で言えば酷い状態だった。
原型は留めているものの、服はずたずたに破れ、
体のいたるところを食いちぎられていた。
蜘蛛に噛まれた直後は紫色になった顔色も、今は逆に血の気がなくなっている。
普通に見れば、それは死体に他ならなかった。
「同情するのか?ミルク」
レベッカがミルクに言った。
「でもな、忘れてないか?こいつは人間を食べる妖怪だ。
 つまり、食べられた人間はよぉ、今のメイレンより、もっと惨い状態になるんだぜ。
 それでもメイレンに同情できるのか?」
> 「それは…それはそうかもしれないけど…」
「おめーらはちょっとばかしメイレンに情がうつり過ぎてるんだよ。
 メイレンはおめーらが考える程良い奴じゃねぇ。だからこんな死に方をしたんだ。
 …おめーらが気に病む必要なんざ、これっぽっちもねぇんだ。」
204フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/07/21(火) 21:24:52 P
>194>198>201>203
>「これ、中身は聖水なの。
  振りまくと、弱いモンスターが近寄ってこないって言う例のマジックアイテムよ。
  弱いモンスターにぶつけるとダメージを与える事もできるわ。
  治療用に少ししか持ってこなかったんだけど・・・・・これをメイレン様に使ったら、たかってる蜘蛛を何とかできるかな? どう思う?」
「聖水かぁ・・・・・・」
何か言いたげなギズモ
基本的に彼は悪魔である
故にちょっとでも体に附着したらダメージを食らう可能性があるのだ
具体的にはケロイドとかになりかねない

>「【ねぇ優等生?出来ればメイレンをもう少し中央に中央に寄せてくんない?
   あとカキ氷女アンタのソレも中央に寄せて!じゃないとトンデモないことになるけど
   とにかくみんな出来るだけ中央によって】」
「カキ氷女って・・・・せめてフラッペと・・・」
ぶつぶつ文句を言いながら真ん中に避難をする

>「【…5秒後に激しい雷雨と共に小規模の竜巻が縦穴内で発生すると予報『した』
   発生から発生から10秒後、竜巻は自然消滅すると予報『した』ぞ…】」
「まさか天候操作能力ですの!?」
あっと驚くフリージア

「すご〜い!まるでXメ○のスト○ム見たい!!」
素直に喜ぶギズモ君
天候操作能力、味方にすれば実に頼もしい能力である

>「うひー、これは凄い…」
>「中央は竜巻の目だから安心ってやつだな、賢く頭使う生徒は先生好きだぞ」

 
目の前にいるのはずたぼろになったメイレンだったもの
>「でもな、忘れてないか?こいつは人間を食べる妖怪だ。
> つまり、食べられた人間はよぉ、今のメイレンより、もっと惨い状態になるんだぜ。
> それでもメイレンに同情できるのか?」
>「それは…それはそうかもしれないけど…」
「死んでるのならもう罪は無い・・・って亡くなったお母様が言ってましたわ」
母親の言葉を借りて話すフリージア
「本当に死んでるの?死んでたら食べなきゃいけないの?」
本当に死んだのか疑問を持つギズモ
後半の言葉は謎である
「ギズモちゃん・・・別にジルベリア人にお葬式のときに亡なったかたの体を食べる習慣なんて無くってよ」
ギズモはフリージアを何だと思っているのだろうか?
「まだ生きているのなら・・・・・どうしようかしら?」
フリージアさんが治療行為を行うと超常的失敗を起こし
今の状態より酷くなってしまうのだ
フリージアには今の状況を何とかすることは出来ない
故に何とかできるかもしれない人物リリアーナを見る
「この人は人食いだけど少なくても僕は食べられないから助けてあげてよ」
ギズモは悪魔のためメイレンが助かっても食べられることは無い
だって人じゃないもの・・・・まさに外道である
「私も正直私の知らないところで私の知らない人がいくら食べられてもピンと来ませんわ
 人を食べる生き物はメイレンさんだけとは思いませんし一人減ったぐらいで変わらないはずですわ」
だがその人を食う生き物・・・人食い熊は人以外も食べるはずだ
下手をすれば逆に人間に狩られて食べられてしまう
人しか食べられないなんていう不自然な存在は妖怪や魔物だけだと思われる
食用の意思の無い人造人間でも作って与えとけばいいと思うが大体自我をもって反乱を起こすのが落ちである
「このまま死んだらメイリンさんが悲しむしレベッカさんが元に戻る方法もわからなくなると思うよ」
大妖怪なんだから首が取れても自分で付け直すぐらい不死身とでも思っているのか
メイレンが生きていることを前提に話す一人と一匹であった
205黒猫ルズ ◆jntvk4zYjI :2009/07/22(水) 17:13:06 0
>「悪いがそれは通路に行ってからだ。
> こう広いところだと風の力が分散してしまう。」
「そうですのー。それは残念ですわー」
ルズは当たり前のような顔で、ちゃっかりクリスの方に乗っかっていた。

>「ベルジン先生!! 」
 ここはあともう少しで爆発を起こしますよ!!
 早く退避してください!!」
>「爆発とはどういう事だ?オーラン君?」
>クリスの背後からベルジンの声と共にほのかに防虫剤の臭いが漂ってくる
「いや〜ん、防虫剤くさーいのですわー」
常人より鼻が利くルズは、前足で鼻を押さえた。
>゙「君は確か、私の闇魔法防衛論か古代魔法史の授業を取っていたな?
>いや氷結魔法学だったか?
>まあ 私が何故君の後ろにいるかは次回の闇魔法防衛論で説明してやろう…」
「そんな事よりも今は逃げる事が大事ですわ〜!総員待避いいいい!!ですわー。
 この先にある蜘蛛の巣窟を、今からリーダーマオ様の指揮で一気に殲滅するのですわー」

>「【…5秒後に激しい雷雨と共に小規模の竜巻が縦穴内で発生すると予報『した』
>  発生から発生から10秒後、竜巻は自然消滅すると予報『した』ぞ…】」
「ふぎゃー!!こんなところで発動したらわたくし達は奈落の底へまっさかさまですわ〜!
 ベルジン先生にクリスとやら、さあ、今すぐ何とかするのですわ〜!!」
ルズはクリスの肩の上でじたばたしている。
偉そうな口ぶりのわりに、どこまでも他力本願なルズであった。

「・・・・・・・・・・・・急に静かになりましたわねー」
アイシャが起こした竜巻の風音が消えた後、ルズがおずおずと伏せていた顔を上げた。

「あらん?皆様、どうかしましたのー冴えない顔をしてー?
 フリージア女王様ぁん、ルズがおそばに参りましたわ〜ん・・・・・・・・・・・はっ!!!
 メイレン様、なんとおいたわしいお姿に!!」
ルズはその場に伏してわーっと泣き出した。
206リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/07/22(水) 17:14:06 0
>「リー、念のためスペルカードを用意しとけ。何かあったら俺がそれを使う。」
「わかったわ!スペルカードで服を着せるのね!」
>「【ソコ!勝手に変なことで盛り上がるな。我々は居たって承知だっての
  てかウェザー!アンタが私の口でベラベラ喋るから勘違いされたじゃんか
  だから、嫌なのよコレ!オジン声と喋り方が混ざるしさぁ】」
「・・・・・・・何か、心配いらないっぽいね」
リリアーナはそう言って一人納得した。

>「聖水かぁ・・・・・・」
>「蜘蛛にも効くと思うぞ、メイレンにかかってもいいから、ざーっとぶっかけろ」
>「メイレンと俺には聖水は効かんぞ。だから遠慮はいらねーよ。」
「わかった。ギズモとアイシャさんはかからないよう気をつけてね」
色々紆余曲折あったものの、無事メイレンの身体に聖水が振りかけられた。
たかっていた蜘蛛は大幅に数を減らした。

>「ベルジン先生ーっ!通路かどっかに避難ーっ!て、あれ?」
「ん?ベルジン先生?・・・・・・どこ?そういえばクリスさんは??」
リリアーナが顔をあげた時には、もうベルジンもクリスも姿を消していた。

>「【…5秒後に激しい雷雨と共に小規模の竜巻が縦穴内で発生すると予報『した』
>  発生から発生から10秒後、竜巻は自然消滅すると予報『した』ぞ…】」
>「まさか天候操作能力ですの!?」
「すごい!!」
リリアーナも驚いた。広範囲ではないとはいえ、天気を操るのは結構大変だと聞いたことがあったからだ。

>ウェザーから予報が入ってぴったり5秒後、縦穴の中は異常気象に襲われた。
>「えらいこっちゃ。この風の中じゃスペルカードが使えないぜ。」
「あ。うん。しまっておくね」
リリアーナは、手に握り締めたままだったスペルカードをウェストポーチへ戻した。

嵐が静まった後。
マオが引き上げるのを待たず、ミルクにせかされたアナスタシアがメイレンを引き上げた。
>「こ、こ、これって、まさかメイレンさん…」
>アナスタシアが引き上げてきたメイレンは、一言で言えば酷い状態だった。
>原型は留めているものの、服はずたずたに破れ、
>体のいたるところを食いちぎられていた。
「どいて!」
リリアーナは身体にまだ残っていた蜘蛛を手づかみで取り除いていく。
夢中で蜘蛛が苦手だという事もすっかり忘れているようだ。、
>「うーん、服はズタズタ体はボロボロ、これは死んでるな」
「そんな・・・・・・」
>「同情するのか?ミルク」
同じくらい冷静な声でレベッカが言った。
>「でもな、忘れてないか?こいつは人間を食べる妖怪だ。
>  つまり、食べられた人間はよぉ、今のメイレンより、もっと惨い状態になるんだぜ。
>  それでもメイレンに同情できるのか?」
>「それは…それはそうかもしれないけど…」
>「まだ生きているのなら・・・・・どうしようかしら?」
リリアーナはフリージアに頷いて見せた。
「今やってる。・・・・・・・焼け石に水だけどね」
207リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/07/22(水) 17:16:58 0
>「そりゃあよぉ、国際問題がどうのこうとか、そういうのが面倒なら仕方が無ぇけどよ。
> 当然これから先メイレンが中つ国で犯す食人の責任をとる覚悟はあるんだろうな?
> わかるだろ?メイレンが今回復して、中つ国で人が食べられたら、お前らが殺したのと同じ事だ。
> それとも何か?フィジルの人間が食べられるのは嫌だけど、
> 中つ国の人間が食べられるのかかまわないか?」
>「私も正直私の知らないところで私の知らない人がいくら食べられてもピンと来ませんわ
> 人を食べる生き物はメイレンさんだけとは思いませんし一人減ったぐらいで変わらないはずですわ」
フリージアはお嬢様なのに、時々とんでもなく達観した考えを話すことがある。
彼女の価値観は厳しいジルベリアの大地と、幼少の頃から死と隣り合わせの特訓を受けて育ったせいかもしれない。
>「このまま死んだらメイリンさんが悲しむしレベッカさんが元に戻る方法もわからなくなると思うよ」

「・・・・・・メイレン様は、レベッカさんの母親でもあるんでしょう?お母さんが亡くなっても平気なの?
 そんなにメイレン様の事が嫌い?」
>「メイレンが言っただろ?子供が襲われたら、それを排除するのが妖怪の母の本能だ。
> 俺だって同じだよ。…わかんねーか?」
>レベッカが続けた。ただし、レベッカと第一次文化革命の経緯を知らなければ意味がわからないだろう。
>「俺は短い間だけだったけど、“中つ国人民全ての母”だったんだ。
> メイレンが嫌いな理由がこれでわかったかよ?」
「そうまで言うなら、なぜ今までメイレン様が人を食べるのを見過ごしてきたのよ!
 ――――あ、いや。ごめんなさい。ちょっと言い過ぎた」
反射的に答えてしまったリリアーナは、気まずそうにごにょごにょと謝った。
「ねえ、レベッカさん、メイレン様は、中つ国で英雄扱いなんでしょう。
 人を食べる妖怪なのにそれでも崇拝されている以上、他国民の私達が口を出せる問題じゃないわ。
 それとも、中つ国でも最近では問題になっているの?
 そもそも、どうしてメイレン様は人間を食べるの?『人間の肉』でさえあればいいの? 
 だとしたら、ここで死ななくても共存の道はあると思う」
リリアーナは、ちらりとヴァンエレンとマオを見た。

「・・・・・・・それに、少なくともメイレン様は、私達の約束を守ってくれたわ。
 多少の事故はあったけど、学園の生徒を食べないという約束をちゃんと守ってくださったのよ。
 だからここで、メイレン様に何もしないのはダメだと思うの。たとえ無駄であったとしてもね」
「まあ、メイレン様はいずれ私達を食べるって公言している妖怪様だからね。
 レベッカさんがそう言ってくれる気持ちはありがたいけど、やっぱり、やれるだけの事だけはやっておきたい。
 でないと、メイリンやメイファに合わせる顔が無いよ。・・・・・・・・いいよね?リーダー」

とはいうものの、リリアーナには応急手当は出来ても、治療魔法は使えない。
「ああ、マンダ達がここにいてくれたらなー。
 ねえ、アナスタシア先生は天使なんでしょう?癒しビームとか祝福パンチとか使えないんですか?」
どうもリリアーナは、天使に根深い思い込みがあるようだ。

「蜘蛛がいなくなったとはいえ、こんな場所に長居は無用だわ。
 一人先行してるミシェル先生達がどうなったかも気になるし。
 ねえ、フリージア、使い魔カプセルで空きがあって今すぐ使えるものってある?」
208レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/07/22(水) 19:19:51 0
>204>207
「そりゃあよぉ、国際問題がどうのこうとか、そういうのが面倒なら仕方が無ぇけどよ。
 当然これから先メイレンが中つ国で犯す食人の責任をとる覚悟はあるんだろうな?
 わかるだろ?メイレンが今回復して、中つ国で人が食べられたら、お前らが殺したのと同じ事だ。
 それとも何か?フィジルの人間が食べられるのは嫌だけど、
 中つ国の人間が食べられるのかかまわないか?」
>「私も正直私の知らないところで私の知らない人がいくら食べられてもピンと来ませんわ
> 人を食べる生き物はメイレンさんだけとは思いませんし一人減ったぐらいで変わらないはずですわ」
「ははは。まぁ、それがおめーらの正直なところだろうよ。」
>「このまま死んだらメイリンさんが悲しむしレベッカさんが元に戻る方法もわからなくなると思うよ」
「さぁ、どうだろうな。」
> 「・・・・・・メイレン様は、レベッカさんの母親でもあるんでしょう?お母さんが亡くなっても平気なの?
>  そんなにメイレン様の事が嫌い?」
「メイレンが言っただろ?子供が襲われたら、それを排除するのが妖怪の母の本能だ。
 俺だって同じだよ。…わかんねーか?」
レベッカが続けた。ただし、レベッカと第一次文化革命の経緯を知らなければ意味がわからないだろう。
「俺は短い間だけだったけど、“中つ国人民全ての母”だったんだ。
 メイレンが嫌いな理由がこれでわかったかよ?」
> 「そうまで言うなら、なぜ今までメイレン様が人を食べるのを見過ごしてきたのよ!
>  ――――あ、いや。ごめんなさい。ちょっと言い過ぎた」
「……俺が強けりゃ、メイレンに文化革命なんかさせるかよ、馬鹿野郎。」
レベッカはひどく気分を害したようだ。可能であれば、とっくにメイレンを殺していたのだから。
> 「ねえ、レベッカさん、メイレン様は、中つ国で英雄扱いなんでしょう。
>  人を食べる妖怪なのにそれでも崇拝されている以上、他国民の私達が口を出せる問題じゃないわ。
>  それとも、中つ国でも最近では問題になっているの?
>  そもそも、どうしてメイレン様は人間を食べるの?『人間の肉』でさえあればいいの? 
>  だとしたら、ここで死ななくても共存の道はあると思う」
「いいかげんにしろ。俺達は英雄なんかじゃあねぇ。いいか?俺達を崇拝して誰が得をするか真剣に考えろ。
 俺達は結果的に前の政権を破綻させたんだ。今の中つ国政府が、現政権の正当性を主張するために、
 俺達をプロパガンダとして祭り上げてるだけにすぎねぇんだよ。
 その英雄が人を食べる?そんなニュースを、政府の息がかかったマスコミが報道するとでも?
 “人間の肉”ならなんでもいいなんて考えるなよ。さっきも言ったが、メイレンはそこまで良い奴じゃねぇぞ。」
ちなみに、レベッカにはメイレンが人を食べる理由はわからなかった。
メイレン以外にも人間を食べる妖怪は多く、別段理由を考えた事もなかったのだ。
> 「・・・・・・・それに、少なくともメイレン様は、私達の約束を守ってくれたわ。
>  多少の事故はあったけど、学園の生徒を食べないという約束をちゃんと守ってくださったのよ。
>  だからここで、メイレン様に何もしないのはダメだと思うの。たとえ無駄であったとしてもね」
「まぁ…評価してやってもいいよ。そこんとこだけはな。」
> 「まあ、メイレン様はいずれ私達を食べるって公言している妖怪様だからね。
>  レベッカさんがそう言ってくれる気持ちはありがたいけど、やっぱり、やれるだけの事だけはやっておきたい。
>  でないと、メイリンやメイファに合わせる顔が無いよ。・・・・・・・・いいよね?リーダー」
「ちっ、勝手にしやがれ。」
それ以降、レベッカは黙ってしまった。
209ミシェル ◆pP6eYSrQUy.9 :2009/07/22(水) 21:24:20 O
>>202

ミシェルはそれから、割とあちこち走りまわっている。体力もけっこう戻ってきたらしい。
と、そこで巨大なゴーレムが現れた。その額には―――
>「始めましてミシェル先生、私はターロンと申します。今後ともよろしく」
と、そのゴーレムと共に自称今回のラスボスが現れた。もし本物であるならば、まさにノコノコというのが相応しいくらいだ。
「ああ、どうも。生徒から少しは話を訊いていますよ」
あくまで友好的にミシェルは話をするようだ。にこやかな表情で、柔らかい物腰で話ている。
「失礼ながら先生の活躍は、遠見の水晶玉で拝見させていただきました。
ドラゴンを倒したあの魔法の威力、実に素晴らしいものでしたね。
さて、本題をお話しましょう。
魔法学園を騒がせた罪は幾重にもお詫びいたします。
私は今後、2度と魔法学園に足を向けないことを約束しましょう。 ムウ大陸の宝も全てミシェル先生にお譲りいたします」
ミシェルは参ったな。といった顔で笑った。
やはり、宗教屋さんなんかそんなイメージなのか。というのが彼の頭によぎる。
「いやぁ、賢い。そこまで下手に出られたら責められないではないですか。」
そんな心中とは関係無しにミシェルは笑ったまま、ケロッとそう言ってのける。
「ですから、私の罪を許して欲しいのです。
生徒の皆さんが納得できないようなら、代わりとなる悪役を用意しましょう。
悪役退治と宝探しの両方をすれば、きっと生徒の皆さんも満足すると思います。
私と皆さんがお互い戦っても、双方何の益もありません。
賢明な先生には、是非とも大人の対応をお願いいたします」
どうやら話は終わりらしい。ならばとミシェルが今度は口を開く。
「で、アナタの本当の目的は何なんですか?まさか魔法学校にちょっかい出してビビるような人じゃないでしょうに
まさか噂に聞くように魔法使いによる帝国を築こうと?」
そして相手の反応を待たず、ダラダラとした喋りにはいる。
「そうであったとしても私は特に反対はしませんよ。今までに多くの魔法使いの国は滅んできましが
アナタの築こう国までもそうなるとは言えません。アナタが築こう国が上手く魔法使い達を治められるかもしれない。その事はいいのです。
ただ、ムー大陸についてアナタが異様にあっさりしているのが気にかかる。まさか私如きに臆するハズなどないでしょう
ならば、アナタがムー大陸での目的を果たした。と考えるのは予想としては悪くないでしょう?
ムーは滅んだ原因がよく解らない所だ。ですが、ここの惨状を見る限りでは魔法が関与した可能性が非常に高い
つまり私が言いたいのは、超強力な魔法具を手に入れたのでは?ということです」
強力な魔法具はその存在自体が幻と言われている。
錬金術の至宝賢者の石、不老不死の元たる聖杯。この二つが魔法具の頂点とされているが
それ、もしくはそれ以上の価値ある魔法具―ミシェルが当たりをつける限りでは武器の類―を手にれたのでは?
という疑問を抱いた訳だ。
210マオ ◆Aaq2kk.SpM :2009/07/23(木) 22:03:07 0
201-208
クリスやヴァンエレンがいくら倒してもわいてくる蜘蛛も
ウェザーとアイシャの竜巻によって壊滅する。
メイレンの蜘蛛も離れていき引き上げやすくなったところでミルクが
アホに早くメイレンを引き上げさせる。そのメイレンを見たミルクは言葉を失う。
>>「うーん、服はズタズタ体はボロボロ、これは死んでるな」
冷静に語るアホ天使、残酷さすら感じるが天使というものはそういうものなのだろう。
それに確かにアホが言うように死んでいるとしか思えないありさまだ。
少し、いや明らかに助け出すのが遅かったのかもしれない。
>「同情するのか?ミルク」
>「でもな、忘れてないか?こいつは人間を食べる妖怪だ。
> つまり、食べられた人間はよぉ、今のメイレンより、もっと惨い状態になるんだぜ。
> それでもメイレンに同情できるのか?」
「ずいぶんと嫌いなんだな、自分の親が」
肉親とは思えない発言をするレベッカ、それを見て僕はレベッカの
メイレンに対するふざけているで済まないぐらい冷徹で酷い態度を思いだした。
>「おめーらはちょっとばかしメイレンに情がうつり過ぎてるんだよ。
>メイレンはおめーらが考える程良い奴じゃねぇ。だからこんな死に方をしたんだ。
>…おめーらが気に病む必要なんざ、これっぽっちもねぇんだ。」
「ふざけるな、学園のイベント内でメイレンが死んだらこの学園のせいになるかもしれないんだぞ?」
やれやれ……しかし実の娘にここまで言わせるとは、これまで情どころか
厄介者としてしかメイレンを見ていなかったが少しだけ哀れに思う。

>「そりゃあよぉ、国際問題がどうのこうとか、そういうのが面倒なら仕方が無ぇけどよ。
>当然これから先メイレンが中つ国で犯す食人の責任をとる覚悟はあるんだろうな?
>わかるだろ?メイレンが今回復して、中つ国で人が食べられたら、お前らが殺したのと同じ事だ。
>それとも何か?フィジルの人間が食べられるのは嫌だけど、
>中つ国の人間が食べられるのかかまわないか?」
「ああ、この中で少なくとも僕は中つ国の人間が何人食べられようと構わない。
 確かに僕たちが殺したのかもな、多少なりとも罪悪感はあるだろう。
 だが仕方のないことだ。そういうものだ…」
レベッカの問いに正直に僕は答えることにした。フリージアもどうやら
僕と同じような結論に達したらしい。レベッカには悪いがフリージアの考え方が当たり前だ。
>「ははは。まぁ、それがおめーらの正直なところだろうよ。」
「何がおかしいんだ?僕は自分と自分にとって大切なものだけ守れればいい。
 いや、それでさえままならないんだ。だからお前の言っていることは理解できない。
 それと逆に聞くが、お前はフィジルの人間がどうなろうと構わないのか?
 お前が来ることで少なからず混乱は起き、生徒たちは危険にさらされるかもしれない可能性があった。
 なのに来たということは……お前は僕たちのことなどどうでもいいということだ。」
僕たちを笑うレベッカにイライラしながら答える。
こいつは一体僕たちに何を求めているんだ?中つ国を救えとでもいいたいのか?
それとももっと国際問題より広い、たとえばいまどこかで理不尽に死のうしている命に着目し救えとでも?
それともメイレンは危険だからここでその存在を抹殺するべきだと?

その後もリリアーナとレベッカのメイレンをめぐる話は続いていく。
どうやら話を聞いているとレベッカは中つ国全体とか世界とかよりも
メイレンの存在を許せないようだ。
>「まあ、メイレン様はいずれ私達を食べるって公言している妖怪様だからね。
>レベッカさんがそう言ってくれる気持ちはありがたいけど、やっぱり、やれるだけの事だけはやっておきたい。
>でないと、メイリンやメイファに合わせる顔が無いよ。・・・・・・・・いいよね?リーダー」
「ああ、やれるだけのことはやってくれ、このまま死なれて僕たち学校側の問題になって
 封鎖でもされるかもしれない、そうなったら困る。
 レベッカ、もしメイレンが生き返ったとしてそれが不服なら
 お前が刺し違えても殺すんだな。」
黙りこくってしまったレベッカを突き放すように僕は一言付け加えた。
211クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/07/24(金) 01:41:21 0
高速飛行魔法を詠唱している間に縦穴内に竜巻が発生する。
だが、蜘蛛の糸は思ったよりも頑丈で暴風の中でも切れることはなかった。
・・・これで発動させる必要はなくなったか。
まあ、まだ昼にもならないうちに魔力回復薬を使いきらずに済んでよかったというべきだろう。

>205-206
>「・・・・・・・・・・・・急に静かになりましたわねー」
俺が詠唱している間に肩の上で暴れていたルズが、竜巻がやんだことに気づいたようだ。
竜巻によって蜘蛛が追い払われたので、少し休憩しているとまた騒がしくなってきた。
>「あらん?皆様、どうかしましたのー冴えない顔をしてー?
 フリージア女王様ぁん、ルズがおそばに参りましたわ〜ん・・・・・・・・・・・はっ!!!
 メイレン様、なんとおいたわしいお姿に!!」
>「どいて!」
この様子だとメイレンは相当の重症か、もしくは・・・
>「うーん、服はズタズタ体はボロボロ、これは死んでるな」
>「そんな・・・・・・」
死んでいるのか。
まあ、人を喰うようなことを言っていたし、不安要素が減ったと考えてよさそうだ。

しばらく蜘蛛が戻ってこないか気を配りながら見ていると、どうやらメイレンを治療することに決まったらしい。
俺としては放っておいたほうがいいと思うのだが、リリアーナ達の表情を見るとその選択肢はなさそうだ。
自分が喰われるかもしれないっていうのに、お人好しがここまで来るとあきれるしかないな。
まだ時間もかかりそうだし、魔銃と剣のカートリッジを入れ替えておくか・・・

>「蜘蛛がいなくなったとはいえ、こんな場所に長居は無用だわ。
  一人先行してるミシェル先生達がどうなったかも気になるし。
  ねえ、フリージア、使い魔カプセルで空きがあって今すぐ使えるものってある?」
リリアーナはメイレンをカプセルに入れるつもりのようだ。
・・・間違ってもカプセルに入るような怪我は負わないようにしよう。


なんだかんだで祭壇の間に戻って来た。
メイドが逃げた先は・・・あっちか。
作動したトラップも目印に最適なようだな。
ただ、この先にもトラップが仕掛けられているだろう。
場合によっては道が枝分かれしている可能性もある。
「リリアーナ、確か通信機を渡されていたよな。
 この道がどこへ続いているか聞くことはできないか?」
>192>194
足場がなくなってしまったがフリージアが空中に氷を張って足場をつくる。
>「はぁいv女の子はお母さんの雪の結晶に乗って乗ってv
>男は自分で何とかしてねv」
>「ヴァンエレンさんは・・・・・・え〜と」
いま現在女性の身体だということで考え込むギズモ。
こんな出来損ない地の底に落としてしまえ。
>「マオさんは・・・・・え〜と」
>「そんな大勢乗れるわけ無いでしょ!私の魔力だって無限じゃありませんことよ」
>「大丈夫大丈夫、ヴァンエレンがマオマオをお姫様抱っこすれば解決よ!」
次々と女性を乗せようとするギズモにフリージアが叱りつける。
>「ここはミルクさんの言うとおり攻撃魔法を撃ちつつ後退
>足場確保の後、敵拠点ごと殲滅ですわね・・・・これでいいかしらマオさん?」
だがマオは蜘蛛に襲われていて、ヴァンエレンは群がる蜘蛛を駆逐している最中なのでそれどころではない。

>203>204
「あわわ。
 おいたわしや…」
引き上げられたメイレンはまるで死体。
というか死体そのものです。
グロいのでモザイクかけときますね。
>「でもな、忘れてないか?こいつは人間を食べる妖怪だ。
>つまり、食べられた人間はよぉ、今のメイレンより、もっと惨い状態になるんだぜ。
>それでもメイレンに同情できるのか?」
これこそが妖怪と人間が袂分かつ理由。
妖怪は人を食って 人は妖怪を退治する。
メイレンがこんなことになっていることをレベッカは気にするなという。
そんなこと言われても気にしてしまうのがこのお人よし集団なのだがな…。
>「私も正直私の知らないところで私の知らない人がいくら食べられてもピンと来ませんわ
>人を食べる生き物はメイレンさんだけとは思いませんし一人減ったぐらいで変わらないはずですわ」
フリージアとギズモはメイレンを助ける気でいるらしい。
>「このまま死んだらメイリンさんが悲しむしレベッカさんが元に戻る方法もわからなくなると思うよ」

>206>207>208
>「まだ生きているのなら・・・・・どうしようかしら?」
>「今やってる。・・・・・・・焼け石に水だけどね」
回復に専念しているリリアーナだが、効果のほどはよろしくない。
>「ねえ、レベッカさん、メイレン様は、中つ国で英雄扱いなんでしょう。
>人を食べる妖怪なのにそれでも崇拝されている以上、他国民の私達が口を出せる問題じゃないわ。
>それとも、中つ国でも最近では問題になっているの?
>そもそも、どうしてメイレン様は人間を食べるの?『人間の肉』でさえあればいいの? 
>だとしたら、ここで死ななくても共存の道はあると思う」
ちらりとヴァンエレンとマオを見るリリアーナ。
「ぶっちゃけ人なんて食わなくても大丈夫なんじゃないかな?
 普通の肉や野菜でもエネルギーはとれると思うしね。
 ただ本人が言ったように人間を食べたいという強い本能があるからねぇ…。
 それを抑えることが出来ればメイレンも人間に馴染めると思うよ〜」
私のようにね〜とへらへら笑うヴァンエレン。
>210
>「まあ、メイレン様はいずれ私達を食べるって公言している妖怪様だからね。
>レベッカさんがそう言ってくれる気持ちはありがたいけど、やっぱり、やれるだけの事だけはやっておきたい。
>でないと、メイリンやメイファに合わせる顔が無いよ。・・・・・・・・いいよね?リーダー」
>「ああ、やれるだけのことはやってくれ、このまま死なれて僕たち学校側の問題になって
>封鎖でもされるかもしれない、そうなったら困る。
>レベッカ、もしメイレンが生き返ったとしてそれが不服なら
>お前が刺し違えても殺すんだな。」
リーダーのマオが全力でメイレンを救うという方向で落ち着いた。
>「ちっ、勝手にしやがれ。」
メイレンを助けたいというリリアーナたちをみてレベッカは一層機嫌を悪くしてしまった。

>211
>「蜘蛛がいなくなったとはいえ、こんな場所に長居は無用だわ。
>一人先行してるミシェル先生達がどうなったかも気になるし。
>ねえ、フリージア、使い魔カプセルで空きがあって今すぐ使えるものってある?」
軽い!簡単!でおなじみの使い魔カプセルにメイレンを入れた。
そしてこの場所は危険だということで、一度祭壇へ戻ってもうひとつの通路へ進むことになった。
「そういえばご主人。
 蜘蛛に襲われたときに怪我しなかったかい?」
おぬし今気がついたんかいな。
214ミルク&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/25(土) 19:25:37 O
>203-208 >210-213
>「おめーらはちょっとばかしメイレンに情がうつり過ぎてるんだよ。(中略)
> …おめーらが気に病む必要なんざ、これっぽっちもねぇんだ。」
>「ふざけるな、学園のイベント内でメイレンが死んだらこの学園のせいになるかもしれないんだぞ?」
レベッカの気にするな発言に、マオがイライラしたように答える。
…まあ、レベッカが言うように死んだのではなくて殺されたのだから、本来の罪は殺した蜘蛛にあるはずだ。
中つ国の政府関係者がそう思ってくれるかどうかは知らないけど。
>「そりゃあよぉ、国際問題がどうのこうとか、そういうのが面倒なら仕方が無ぇけどよ。 (中略)
> それとも何か?フィジルの人間が食べられるのは嫌だけど、
> 中つ国の人間が食べられるのかかまわないか?」
…そりゃ中つ国の人間が食べられなんてピンとこない。
こないけど…やっぱりかまわなくはない。と思う。



>「・・・・・・メイレン様は、レベッカさんの母親でもあるんでしょう?お母さんが亡くなっても平気なの?
> そんなにメイレン様の事が嫌い?」
リリアーナの質問に、レベッカはなぜメイレンが嫌いかを話し出した。
>「俺は短い間だけだったけど、“中つ国人民全ての母”だったんだ。
> メイレンが嫌いな理由がこれでわかったかよ?」
「なるほどね…」
つまりレベッカにとって、メイレンさんは母親だけど子供の敵ってわけだ。

その後も、リリアーナの問いに答えてレベッカはいろんな事を答えてくれた。
自分が強ければ、メイレンさんに文化革命なんかさせていなかった事。
自分たちが英雄視されているのは、中つ国政府がプロパガンダとして祭り上げてるだけな事。
メイレンさんは見た目ほどいい人(いい妖怪か?)じゃない事などなどだ。

>「ぶっちゃけ人なんて食わなくても大丈夫なんじゃないかな? (中略)
> それを抑えることが出来ればメイレンも人間に馴染めると思うよ〜」
>>「メイレンってとんでもない偏食ヤローだなー、猫車の中でも他のもの食べてなかったぞ。
>> 嫌いでもちゃんと人間以外も食べないと、栄養が偏って病気で死ぬぞ♪」
そう言って、アホ姉はにししと笑う。
「好き嫌いの問題じゃないし、病気にもなってないだろ。
 しかし、人間を食べたいって強い本能を抑えるねえ…」
あたしの視線の先、へらへら笑うヴァンエレンは本能を完全に抑えちゃってるように見える。
メイレンさんに出来ない事を平然とやってのけるヴァンエレン。
そこに痺れる憧れる…とは少しも思えないなぁ。不思議不思議。

>「まあ、メイレン様はいずれ私達を食べるって公言している妖怪様だからね。
> レベッカさんがそう言ってくれる気持ちはありがたいけど、やっぱり、やれるだけの事だけはやっておきたい。
> でないと、メイリンやメイファに合わせる顔が無いよ。・・・・・・・・いいよね?リーダー」
>「ああ、やれるだけのことはやってくれ、このまま死なれて僕たち学校側の問題になって
> 封鎖でもされるかもしれない、そうなったら困る。
> レベッカ、もしメイレンが生き返ったとしてそれが不服なら
> お前が刺し違えても殺すんだな。」
>「ちっ、勝手にしやがれ。」
槍の身で能動的行動ができないレベッカは、そう言って不満げに黙り込む。
ま、レベッカには悪いけど、さすがにこのままってのはとってもマズい。
なにがマズいって、中つ国政府よりメイファとメイリンの報復がマズい。
「あたしもメイファやメイリンの恨みは買いたくないし、悪く思わないでよねレベッカ。
 それにいろいろあったのはわかるけど、メイレンさんはあんたの事…ごめん、やっぱなんでもない…」
……レベッカん家の家庭の事情もよく知らないのに、無責任な事は言えないよな…うん。
215ミルク&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/25(土) 19:27:25 O
>「ああ、マンダ達がここにいてくれたらなー。
> ねえ、アナスタシア先生は天使なんでしょう?癒しビームとか祝福パンチとか使えないんですか?」
>>「んー?ビームとパンチで確実に息の根を止めておくのか?
>> 確かにメイレンが飲み込んだ金の玉も取り出した方がいいだろうしな。
>> そーゆー事ならアナスタシア先生にお任せだぞ♪癒やしビー……」
「わ―――――っ!!待て待て違う違う!!
 リリアーナは!メイレンさんを蘇生させて欲しいって言ってるんだよ!」
天使の輪っかを両手で持って、今にもメイレンさんを破壊ビームで攻撃しそうなアホ姉を慌てて止める。
せっかく話がまとまりそうになってるのに、ややこしい事するな!
>>「えー、普通に蘇生させたいだけなら私はイヤだぞ。
>> だってメイレンはミルクにも食べるっていったんだろ?
>> 改心したならともかく、家族の命を狙ってるかもしれない奴の蘇生なんて、出来るわけないじゃないか。
>> 多分リリアーナの家族がここにいても、同じ事言うと思うぞ。
>> ま、食べるってのが性的な意味でなら、お姉ちゃん妹の新たな旅立ちを応援してやるけどなーぷぷぷ♪」
「さすがにそれはないと思うけどな…」
ただでさえ言いだしたら聞かないアホ姉に正論を持ち出されて、あたしもそれ以外に返す言葉がなかった。

結局、メイレンさんを蘇生出来ないままフリージアの使い魔カプセルに放り込んで。
あたしたちは氷付けの蜘蛛がいる祭壇に戻ってきた。
ミシェル先生も、銀玉を持ち逃げしたメイドも、戻ってはいない。
>「リリアーナ、確か通信機を渡されていたよな。
> この道がどこへ続いているか聞くことはできないか?」
>>「ミシェルが戻ってこないとこを見ると、どこかに通じてるんだろな。
>> 土砂崩れと蜘蛛の巣で他が通れない以上、ミシェルを追いかけるしかないけど。
>> …罠探しながら行くのは飽きたし面倒だなー。
>> 仕方がないから、ちょっとだけ手伝ってやるぞ♪ほい♪」
アホ姉がちょいと指を動かすと、指先から光があたしたちに向かって飛んできた。
光は別れると一人一人の頭上に飛んでいき、そこで小さな羽の形になって…
「お、お、お…、これ、もしかして、浮いてる?」
足から伝わる地面の感覚が、石の硬さからふわりとした何かに変わる。
伝わってくるのは空気のクッションを踏んでるような、そんな感触。
>>「すごいだろー、しかも悪魔っ娘でも吸血鬼でもノーリスクだぞ♪
>> これで罠に引っかかる心配無しでミシェルを追いかけられるよなー。
>> あ、リリアーナは念のため、壁にも触らないように気をつけるよーに。
>> そーゆーわけで、未知の領域に全員とつげーき!!」
「あっ!また!!
 こらーっ!1人で先走るなって言ってるだろーっ!!」
叫んだものの、やっぱりアホ姉はあたしの言葉は聞かずに通路の奥に突っ走っていく。
……一瞬でも教師らしいと思ったあたしがバカだった。
「ま、まあ罠を踏む心配はなくなったし、強い敵がいたらアホ姉が教えてくれるだろうし。
 あたしたちもこの道を進んでミシェル先生と合流しよう」

進む先は、どんな意図があるのか知らないが徐々に天井が高くなる通路だった。
「アホ姉いないね、まったくどこまで行ったんだか…ん?
 なんか…女の子のすすり泣くような声が聞こえるような…」
216フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/07/25(土) 19:34:54 P
>207−208>210
>「ああ、やれるだけのことはやってくれ、このまま死なれて僕たち学校側の問題になって
  封鎖でもされるかもしれない、そうなったら困る。
  レベッカ、もしメイレンが生き返ったとしてそれが不服なら
  お前が刺し違えても殺すんだな。」

「槍の体のレベッカさんがメイレンさんを刺すには槍を振るう存在が必要だと思うけど」
空気を読まない事に定評のあるギズモは余計な茶々を入れる

「とある刀の姿をした魔物は他人の体を操って戦わせたり自らを振るう分身を作り出すらしいですわね」
空気は読むな自ら作れを信条とするフリージアさんはどうでもいい話をした

>「蜘蛛がいなくなったとはいえ、こんな場所に長居は無用だわ。
  一人先行してるミシェル先生達がどうなったかも気になるし。
  ねえ、フリージア、使い魔カプセルで空きがあって今すぐ使えるものってある?」
フリージアは胸の谷間に腕を突っ込むと何か玉のようなものを取り出した
「にゃあ」
意外!それは猫のぬいぐるみ!!
「ってこの子は違いますわ」
いそいそと仕舞い込むフリージアさんどうやら間違ったようだ

「ええと・・・・ありましたわ!!」
使い魔カプセルβを取り出すフリージア
ちなみにこの前壊れたのがαである

「さっきぬいぐるみのはずの猫が鳴いたような・・・・見なかったことにしよう」
ぬいぐるみの猫が鳴いたのに何事も無かったかのごとく振舞うギズモ
「これでいいですわね」
とメイレンを収納するフリージア
収納されても某モンスターボールみたいに洗脳効果なんて無いから安心である
このままカプセルごと深く地面にでも埋めるか火山にでも放り込めばメイリンを抹殺できるのだが
基本的に善人(?)なフリージアはそんなことを思いつく事は無かった



祭壇の間に戻ってきた一行
>「リリアーナ、確か通信機を渡されていたよな。
  この道がどこへ続いているか聞くことはできないか?」
「どっちにせよ進むのだから同じ事ですわ!・・・・でも聞いておいて損はありませんわね」
実にいい加減である

「やっぱりまだ罠があるのかしら?そうだ!私にいい考えがありますわ!」
どっかの司令官みたいな事を言い出すフリージアさん
「フリージングドールマリオネットを先行させて私たちの替わりにトラップに引っかかってもらいますのよ!!」
そんなに自分と同じ顔した人形のくびちょんぱが見たいのだろうか?

「さあ出発ですわ!!」
フリージアはおとり用のフリージングドールマリオネットを作ると前を歩かせるのであった
217ターロン ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/25(土) 23:22:38 O
>209
>「で、アナタの本当の目的は何なんですか?まさか魔法学校にちょっかい出してビビるような人じゃないでしょうに
>まさか噂に聞くように魔法使いによる帝国を築こうと?」
「そう、真に優れたものである魔法使いが支配する国の建設。
 それが私の目的であり、使命なのです」
我が意を得たりと頷いたターロンは、続くミシェルの言葉に聞き入った。
> 「そうであったとしても私は特に反対はしませんよ。今までに多くの魔法使いの国は滅んできましが(中略)
>つまり私が言いたいのは、超強力な魔法具を手に入れたのでは?ということです」
魔法帝国の建設に反対しないと言ったミシェルの言葉に、ターロンは少し驚いたようだった。
だが驚きの色はすぐに消えて、後はミシェルの話を黙って聞き終える。

「随分と私の事を高く評価して下さっているようで光栄です。
 ですが、私も皆さんより先んじてはいますがムウの守りは堅く、まだ目的を達せてはいません。
 強力な魔道具の一部が地下墓地に存在する事は突き止めましたが、手に入れるなどとてもとても」
静かにかぶりを振ったターロンは、ミシェルの方を見る。
「ですがやはり先生は聡明な方だ。確かに私はムウ大陸自体にはあまり執着していません。
 …いいでしょう、ミシェル先生には特別にお伝えしましょう。
 私が手に入れたいもの、それはムウ大陸ではなくムウ大陸を『滅ぼしたもの』なのです。
 ムウ大陸を滅ぼした力をコントロールできれば、魔法帝国を築くのになんの障害も無くなることでしょう。
 ミシェル先生、あなたがいつまでも片田舎で教師をしているなど、魔法界の大きな損失です。
 魔法帝国の礎を築くために、ぜひ先生の力をお貸し下さい。
 無事魔法帝国を築けたときには、先生には最大の功労者として最高の見返りを約束いたしましょう」
218リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/07/26(日) 02:40:38 0

ヴァンエレンは本能を押さえれば人と馴染めると話し、アナスタシアは人以外も試すようにと言う。
それを聞いたミルクは色々考え込んでしまっているようだ。
そしてリリアーナが空気を読まずに言った事といえば、
「そっか・・・・・・レベッカさんも本心では、第二次文化革命を阻止したかったんだね」だった。
レベッカの話を聞きながら、リリアーナは彼女をいとおしくおもった。
そして妖怪でありながら、人間の為政者としての感覚も持ち合わせている事を再認識する。
―――― だがそれは、妖怪としてはさぞ生き難いことだろう。

リリアーナがメイレンに治療を施すことについて、レベッカ以外誰からも反対は無かった。
カートリッジを取り替えているクリスからは生暖かい目を向けられたような気がしたが、考えすぎだろう。
勝手にしろと怒って黙り込んだレベッカに、マオが追い討ちをかけミルクがなだめている。
リリアーナがおずおずと口を開いた。
「人を食べる妖怪は、中つ国でメイレン様ただお一人ってわけでもない・・・・・よね?
 レベッカさんは中つ国の母として、そういう妖怪の事はどう思ってるの?」
メイレンと同じように憎しみを持ち、同胞である妖怪を倒して回っているのだろうか?
だとしたら、それは何て―――― 。

>゙「槍の体のレベッカさんがメイレンさんを刺すには槍を振るう存在が必要だと思うけど」
「えっ、ギズモ、それもしかして私のことかな?でも私、槍なんて使った事ないよ?」
>「とある刀の姿をした魔物は他人の体を操って戦わせたり自らを振るう分身を作り出すらしいですわね」
「ええ――――!!」
リリアーナは自分が槍を振り回し、メイレンに止めを刺しているところを想像し青くなった
「・・・・・・レベッカさんやらないでよ?絶ー対やらないでよ?」

>「んー?ビームとパンチで確実に息の根を止めておくのか?
>  確かにメイレンが飲み込んだ金の玉も取り出した方がいいだろうしな。
>  そーゆー事ならアナスタシア先生にお任せだぞ♪癒やしビー……」
「いやあああ止めて―――!!」
>「わ―――――っ!!待て待て違う違う!!
> リリアーナは!メイレンさんを蘇生させて欲しいって言ってるんだよ!」
>「えー、普通に蘇生させたいだけなら私はイヤだぞ。
>  だってメイレンはミルクにも食べるっていったんだろ?
>  改心したならともかく、家族の命を狙ってるかもしれない奴の蘇生なんて、出来るわけないじゃないか。
>  多分リリアーナの家族がここにいても、同じ事言うと思うぞ。 (略)」
>「さすがにそれはないと思うけどな…」
全くそのとおりなので、さすがのリリアーナも黙り込んでしまった。
結局死体としか思えないメイレンに蘇生と応急処置をした後、使い魔カプセルに収容する事になった。

>フリージアは胸の谷間に腕を突っ込むと何か玉のようなものを取り出した
>「にゃあ」
「え?にゃあって・・・・・ぬいぐるみ??」
>「ってこの子は違いますわ」
(何か今のぬいぐるみ、玉みたいなぬいぐるみだったのに生きてたみたいな・・・・・・気のせいかな?)
>「ええと・・・・ありましたわ!!」
「ありがとう、借りるね」
リリアーナはメイレンをカプセルに収容した。特にぬいぐるみを見て驚く様子は無い。
多分ギズモがぬいぐるみを見ても驚かなかったので、きっと目の錯覚だと思ったにちがいない。
フリ「これでいいですわね」
「うん、ありがとう。ところでカプセルは私が持っていていいかな?」
219リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/07/26(日) 02:41:33 0
紆余曲折の後、皆は氷付けの蜘蛛がいる祭壇に戻ってきた。
ミシェル先生も、銀玉を持ち逃げしたメイドも、戻ってはいない。
>「リリアーナ、確か通信機を渡されていたよな。
> この道がどこへ続いているか聞くことはできないか?」
>「どっちにせよ進むのだから同じ事ですわ!・・・・でも聞いておいて損はありませんわね」
「え?ミシェル先生から通信機なんて貰ってないよ??」
よくよく話を聞くと、ミシェル先生からではなく、ニャンコ先生から貰った招き猫の事だった。
あんまりな勘違いにリリアーナは耳まで赤くなりながら、招き猫を強く握り締めた。
「ニャンコ先生、聞こえますか?リリアーナです」
リリアーナは今地下の祭壇みたいな場所にいることを説明した後、
「この通路の先には何があるのでしょうか?通るに当たって何か気をつけることとかありますか?
 そうだ。皆も、ニャンコ先生に何か確認したいことってある?」

ニャンコ先生との会話中、不意にリリアーナの身体が宙に浮いた。
「きゃあっ!?―――― すごい!浮いてる!!」
靴の裏に肉球ができたような感触に、リリアーナも仰天した。
「しかも悪魔が使ってもノーリスクなんだ・・・・・・」
天使が悪魔に魔法をかけるとダメージになると思いこんでいたが、偏見を改める必要がありそうだ。
リリアーナは説明を聞いた後、忠告どおり壁から離れて歩くことを約束した。
「ベルジン先生、浮いてるっていう事は、地面との摩擦も無いって事ですよね?」
リリアーナは何を思ったのか、いきなりベルジンに質問をぶつけた。
「先生、手につかまってもいいですか?私、なぜか歩くだけでトラップ引っかかりまくりなんです!
 いやー、先生が手を引いてくださったら、きっとこの先トラップは楽勝かな、なんて」
あははは、と何かをごまかすように笑うリリアーナ。

一方フリージアは、罠よけのためにフリージングドールを作った。
「フリージングドールもだんだんリアルになってきたね。この顔立ちなんか本人そっくり」
人形と頭では分かっているのだが、時々ドキッとしてしまう。
>「本当に、等身大のフリージングドールがもう一体欲しいですわ〜」
などと会話しているうちに、アナスタシアが鉄砲玉のように飛び出して行った。
>「ま、まあ罠を踏む心配はなくなったし、強い敵がいたらアホ姉が教えてくれるだろうし。
> あたしたちもこの道を進んでミシェル先生と合流しよう」
>「さあ出発ですわ!!」
>フリージアはおとり用のフリージングドールマリオネットを作ると前を歩かせるのであった

>進む先は、どんな意図があるのか知らないが徐々に天井が高くなる通路だった。
>「アホ姉いないね、まったくどこまで行ったんだか…ん?
> なんか…女の子のすすり泣くような声が聞こえるような…」
「えーっ!!怖い事言わないでしょ!
 そう言えば、レベッカさんはお化け平気なの?」

アナスタシアの加護で全員宙に浮いているため、リリアーナたちは足音というものが全く無い、
リリアーナ達はさらに接近した。
「ねえ、あれはもしかして、さっきの銀玉盗んだメイドさんじゃない?
 今は声をかけないで、ぎりぎりまで近づいて話をしようよ。
 あの銀玉の行方も、うまくすれば聞き出せるかも!」

リリアーナはメイドの近くへ接近すると、メイドをまじまじと観察した。
「足元に銀玉が落ちてるね。使わなかったのかな?」
リリアーナはちょっと考えて、言った。
「今なら銀玉をとれそうだね」
220レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/07/26(日) 09:29:30 0
>210>211>215>216>218>219
> 勝手にしろと怒って黙り込んだレベッカに、マオが追い討ちをかけミルクがなだめている。
> リリアーナがおずおずと口を開いた。
> 「人を食べる妖怪は、中つ国でメイレン様ただお一人ってわけでもない・・・・・よね?
>  レベッカさんは中つ国の母として、そういう妖怪の事はどう思ってるの?」
「嫌いだ。殺してやりてーよ。」
レベッカは言葉少なく答えた。レベッカは、実は妖怪としての実力は低い。
人間を食べる妖怪は大概かなり強いため、レベッカ自身が殺すのは困難なのだ。
ちなみに、半人半妖である妹のメイリンはそういった妖怪を殺したりする。
ただし、メイリンの思想はレベッカと異なり、
あくまで人間と妖怪のバランスを崩すような存在を誅殺するのみである。
> 「とある刀の姿をした魔物は他人の体を操って戦わせたり自らを振るう分身を作り出すらしいですわね」
> 「ええ――――!!」
> リリアーナは自分が槍を振り回し、メイレンに止めを刺しているところを想像し青くなった
> 「・・・・・・レベッカさんやらないでよ?絶ー対やらないでよ?」
「できねーよ。」

> 「ええと・・・・ありましたわ!!」
フリージアが使い魔カプセルβにメイレンを入れた。
> このままカプセルごと深く地面にでも埋めるか火山にでも放り込めばメイリンを抹殺できるのだが
基本的にメイレン嫌いなレベッカは、それができない体である事を悔しく思った。
> 「うん、ありがとう。ところでカプセルは私が持っていていいかな?」

なんだかんだで祭壇の間に戻って来た一行。
クリスとリリアーナは通信機でにゃんこ先生とコンタクトをとろうとしている。
> 「あっ!また!!
>  こらーっ!1人で先走るなって言ってるだろーっ!!」
アナスタシアは一行に加護を施した後、一人で先行した。
> 「さあ出発ですわ!!」
> フリージアはおとり用のフリージングドールマリオネットを作ると前を歩かせるのであった
> 進む先は、どんな意図があるのか知らないが徐々に天井が高くなる通路だった。
> 「アホ姉いないね、まったくどこまで行ったんだか…ん?
>  なんか…女の子のすすり泣くような声が聞こえるような…」
> 「えーっ!!怖い事言わないでしょ!
>  そう言えば、レベッカさんはお化け平気なの?」
「なんで俺がお化けを怖がらなきゃならんのだ(笑)」
リリアーナは銀玉盗んだメイドを発見した。
> リリアーナはちょっと考えて、言った。
> 「今なら銀玉をとれそうだね」

>>「こらー!おめーらー!」
一行の後ろから、突然大きな声があがった。そこに立っていたのは、
茶髪で眼鏡で大きなリュックを背負った緑ジャージの少年、ロクーであった。
>>「早く銀玉を元に戻せー!さもねーと、大きなコウモリに襲われちまうぞー!」
「リー、あれがさっき話したロクーだ。それにしても空気の読めねー奴だな。」
ロクーの大声のせいで、メイドに気づかれてしまっただろう。
221リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/07/27(月) 18:27:04 0
>220
>「こらー!おめーらー!」
一行の後ろから、突然大きな声があがった。そこに立っていたのは、
茶髪で眼鏡で大きなリュックを背負った緑ジャージの少年、ロクーであった。
>>「早く銀玉を元に戻せー!さもねーと、大きなコウモリに襲われちまうぞー!」
>「リー、あれがさっき話したロクーだ。それにしても空気の読めねー奴だな。」
「ロック、ロックじゃない!!
 なんであなたがここに?いつ課題から戻ってきたの?!
 やだな、帰ってくるなら来るで一言ミミズク便で連絡くれればよかったのに」
リリアーナの声はやけに嬉しそうだ。
どうやら大声を出されて邪魔されたことよりも、彼に会えた喜びのほうが勝っているらしい。
しかもメイドそっちのけで、あたふたと自分の姿のチェックまでしている。
おそらくロクーの立っている場所が暗いため、誰かと勘違いしたようだ。
(ロクーの声や闇に浮かぶシルエットに、誰かを連想する者もいるかもしれない。)

「あ、今はそんな場合じゃなかった!行くよレベッカさん!皆、援護よろしく!」
比較的早く我に返ったリリアーナは、完全にこちらの存在に気づいているメイドへと突進した。
意図を察したのか、ルズも飛び出している。
どうやら二人は、メイドが突如出現した侵入者への動揺から立ち直る前に銀玉を回収する気のようだ。
「「銀玉、ゲット――――っ!!」」
二人は銀玉に向かってタックルをしかけた!
222クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/07/27(月) 22:34:45 0
>219
>「え?ミシェル先生から通信機なんて貰ってないよ??」
「いや、地下道に入ってから案内猫となんか通信のテストをしていただろ?
 それでいろいろと聞けないのか?」
どうやら少し食い違いがあったようだ。
やっぱり、クロウが言っていたようになるべく言葉にした方がいいのか?
>「ニャンコ先生、聞こえますか?リリアーナです」
とりあえずリリアーナはすぐに通信を繋いでくれたようだ。
>「この通路の先には何があるのでしょうか?通るに当たって何か気をつけることとかありますか?
 そうだ。皆も、ニャンコ先生に何か確認したいことってある?」
「・・・できれば書庫か本の多いところ、もしくは壁画のあるところが知りたい。
 こういうところには役立つ情報が眠っていることが多い。」
場合によってはリリアーナ達の目的である若返りの薬の製法も見つかるかも知れない。

>215
>「ミシェルが戻ってこないとこを見ると、どこかに通じてるんだろな。
 (中略)
 仕方がないから、ちょっとだけ手伝ってやるぞ♪ほい♪」
こっちが通信している間にアナスタシア先生が浮遊魔法でもかけてくれたらしい。
>「お、お、お…、これ、もしかして、浮いてる?」
>「きゃあっ!?―――― すごい!浮いてる!!」
これだけの人数にかけられるあたり、さすが天使ということなのだろう。

>216
それでも罠は潰しておきたいのか、フリージアが氷の人形を作りだしていた。
それにしてもなぜ自分に似せて作るのだろうか?
>「フリージングドールもだんだんリアルになってきたね。この顔立ちなんか本人そっくり」
>「本当に、等身大のフリージングドールがもう一体欲しいですわ〜」
それぞれ氷の人形に感想を述べていく。

>「そーゆーわけで、未知の領域に全員とつげーき!!」
>「あっ!また!!
 こらーっ!1人で先走るなって言ってるだろーっ!!」
その横でアナスタシア先生は一人で通路の奥の方へ進んでいってしまった。

>「ま、まあ罠を踏む心配はなくなったし、強い敵がいたらアホ姉が教えてくれるだろうし。
 あたしたちもこの道を進んでミシェル先生と合流しよう」
>「さあ出発ですわ!!」
罠を踏む心配がない以上、警戒するのは番人くらいだ。
でも、ここに戻る可能性も考えてある程度のマークはしておくか・・・
223クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/07/27(月) 22:35:58 0
>220
>「アホ姉いないね、まったくどこまで行ったんだか…ん?
 なんか…女の子のすすり泣くような声が聞こえるような…」
>「えーっ!!怖い事言わないでしょ!
 そう言えば、レベッカさんはお化け平気なの?」
>「なんで俺がお化けを怖がらなきゃならんのだ(笑)」
リリアーナとレベッカは漫才のようなことをしているが、ミルクの言う通り確かに声のようなものが聞こえてくる。
ということは誰かいるか、罠があるかのどちらかである。

>「ねえ、あれはもしかして、さっきの銀玉盗んだメイドさんじゃない?
 今は声をかけないで、ぎりぎりまで近づいて話をしようよ。
 あの銀玉の行方も、うまくすれば聞き出せるかも!」
ちょっと不用心な気もするが、リリアーナが少し近づいて泣き声の正体を確認してきた。
銀の玉の使い道は気になるが、ミシェル先生の姿が見当たらない。
もしかしたら別のところへ行ったのだろうか?

>221
>「足元に銀玉が落ちてるね。使わなかったのかな?」
用途不明の銀の玉は、すでに何かに使われた可能性もある。
ただ、あの様子を見る限り成功したとは思えないが・・・
>「今なら銀玉をとれそうだね」
>「こらー!おめーらー!」
銀の玉を拾おうかと話していたら後ろから大きな声がした。
>「早く銀玉を元に戻せー!さもねーと、大きなコウモリに襲われちまうぞー!」
その声を聞き振り返ってみると、驚くことにロック?が立っていた。
でもあいつは課題で島外に出ていてこっちに来れるとは思えないのだが・・・
>「リー、あれがさっき話したロクーだ。それにしても空気の読めねー奴だな。」
レベッカの話だとロックではなくロクーという人物のようだ。
世の中に似た人は三人いるとはいうが、まさかここまで似て名前まで近いとは・・・
>「ロック、ロックじゃない!!
 なんであなたがここに?いつ課題から戻ってきたの?!
 やだな、帰ってくるなら来るで一言ミミズク便で連絡くれればよかったのに」
いや、リリアーナがロックというからには本当にロックなのかもしれない。

>「あ、今はそんな場合じゃなかった!行くよレベッカさん!皆、援護よろしく!」
だが、リリアーナの言葉で現状を思い出す。
あのメイドにはまた逃げられても状況を聞けないし、もし逃げようとしたら少々手荒だがロープで抑えさせてもらおう。
>「「銀玉、ゲット――――っ!!」」
リリアーナとルズが銀の玉を回収しようとしている間にリュックからロープを取り出す。
そして銀の玉を取ろうとしたメイドに気づかれないよう、挟み込む形に持っていく。
「こっちに蝙蝠を押し付けたんだ。詳しい事情くらいは聞かせてくれるな?
 あとリリアーナ、また通信の準備をしてくれ。」
このメイドが本当にムウ大陸の者で、にゃんこ先生に面識があるならば通信で落ち着かせることができるかもしれない。
224フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/07/28(火) 10:37:35 P
>218-223
>「アホ姉いないね、まったくどこまで行ったんだか…ん?
> なんか…女の子のすすり泣くような声が聞こえるような…」
>「えーっ!!怖い事言わないでしょ!
 そう言えば、レベッカさんはお化け平気なの?」
>「なんで俺がお化けを怖がらなきゃならんのだ(笑)」
「まさかバンシーか何かですの?」
バンシーじゃないかと心配するフリージア
彼女の魔法は物理攻撃のため肉体を持たない存在には役に立たない
故にフリージアはお化けには勝てないのだ

>「ねえ、あれはもしかして、さっきの銀玉盗んだメイドさんじゃない?
  今は声をかけないで、ぎりぎりまで近づいて話をしようよ。
 あの銀玉の行方も、うまくすれば聞き出せるかも!」
「私は・・・・」
フリージアは悩んだ
何故ならフリージングドールマリオネットはデカイ
そんなもので近づいたら一発でばれるからだ
「ギズモちゃん!私はここで待ってるからリリアーナさんと一緒に行きなさいな」
しばらく考えてギズモを代わりに派遣することにしたフリージア
「うん!わかった!!」

>「足元に銀玉が落ちてるね。使わなかったのかな?」
>「今なら銀玉をとれそうだね」
>「こらー!おめーらー!」
>「早く銀玉を元に戻せー!さもねーと、大きなコウモリに襲われちまうぞー!」
>「リー、あれがさっき話したロクーだ。それにしても空気の読めねー奴だな。」
>「ロック、ロックじゃない!!
  なんであなたがここに?いつ課題から戻ってきたの?!
  やだな、帰ってくるなら来るで一言ミミズク便で連絡くれればよかったのに」
「ロックさんのドッペルゲンガー・・・・だと」
あっと驚くギズモくん
目の前に現れたのはどう見てもロックであった
「リリアーナお姉ちゃん!ここはムー大陸だよ!ロックさんがいるわけ無いよ!
 きっとパチモンだよ!!」
初対面の相手にも容赦ないギズモ
まさに悪魔である


>「「銀玉、ゲット――――っ!!」」
なんだかんだで銀の玉を手に入れる二人
「やったね!今夜はバーベキューだ!!」
意味不明の喜び方をするギズモ

>「こっちに蝙蝠を押し付けたんだ。詳しい事情くらいは聞かせてくれるな?
  あとリリアーナ、また通信の準備をしてくれ。」
ギャシャコンガシャコンと音を立てフリージングドールを前に連れたフリージアが合流する
「どうですの?上手く行きましたの?」
フリージアは今の状況を確認すると・・・・
「・・・・・・あらロックさんごきげんよう」
とロクーをロックと間違えて挨拶するのであった
まさにお約束である
225ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/28(火) 16:09:58 O
>216 >218-224
>「えーっ!!怖い事言わないでしょ!
> そう言えば、レベッカさんはお化け平気なの?」
>「なんで俺がお化けを怖がらなきゃならんのだ(笑)」
「そりゃまあ、今は槍だもんねえ」
今じゃなくてもどのみち妖怪だから、自分で自分が怖くないのと同じかも。
しかし、世の中には怖がりな幽霊なんかもいるらしいので油断は出来ない。
幽霊見て、キャーとかギャーとか言いながら怖がるレベッカ。
…やっぱり想像もできんな。うん。
>「まさかバンシーか何かですの?」
「アホ姉はともかく、ミシェル先生が先行してるからモンスターはいないんじゃないの。
 …でもバンシーはヤだな…」
バンシーってのは死を呼ぶとか言われるモンスターで、泣き声を聞いたら死んじゃうらしい。
なんで聞いたら死ぬのを知ってる人がいるのかとかツッコミどころ満載だけど、ユリ情報だから仕方がない。


>「ねえ、あれはもしかして、さっきの銀玉盗んだメイドさんじゃない?
> 今は声をかけないで、ぎりぎりまで近づいて話をしようよ。
> あの銀玉の行方も、うまくすれば聞き出せるかも!」
「ほんとだ…。なんであんな所で泣いてるんだろ。
 ミシェル先生かアホ姉にいじめられでもしたのかな」
まー、アホ姉はともかく、ミシェル先生が女の子いじめたってのはありえんか。
>「ギズモちゃん!私はここで待ってるからリリアーナさんと一緒に行きなさいな」
哀れ、巨大フリージングドールを操るフリージアさんはお留守番確定らしい。
「おし、んじゃこっそり近寄ってみますか。
 多分すぐ終わると思うから、フリージアも状況を見てこっちに来ても大丈夫だと思うよ」
フリージアにそう言ってから、扉に向かって抜き足差し足忍び足。
技術がない分集中した成果か、メイドさんに全く気づかれないまま近くに来れました。
…それにしてもアホ姉いないな、どこいったんだろ…ってげっ!
右見て左見てまた右見て、ついでに上も確認したあたしは、もう少しで大声を出しそうになった。
ずいぶん高くなった天井にはでっかい扇風機(ただし包丁みたいな刃付き)が備え付けられていて。
アホ姉がその近くをウロウロ飛びながら、何かしてるじゃないか!
アホ姉なにやってるんですか!
226ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/28(火) 16:12:20 O
>220-221 >224
>「足元に銀玉が落ちてるね。使わなかったのかな?」
「え?あ、本当だ…」
リリアーナに言われて慌てて目線を下に移せば、確かに銀玉が床に転がっている。
メイドさん、今の所銀玉にはまるで関心がないように見えるけど。
城に行くのに使うからって持ち逃げまでしたのに、どんな心境の変化だろう。
>「今なら銀玉をとれそうだね」
「いやどうだろう…ちょっと近いから、さすがに気づかれるんじゃないかな」

>「こらー!おめーらー!」
「いっ!?」
急に聞こえてきた声に驚いて後ろを振り返る。
暗がりの中、少し遠い所に立っている誰かさん。
はて、どっかで見たようなシルエットなんだけど誰だったっけ…。
>「早く銀玉を元に戻せー!さもねーと、大きなコウモリに襲われちまうぞー!」
>「リー、あれがさっき話したロクーだ。それにしても空気の読めねー奴だな。」
>「ロック、ロックじゃない!!(中略)
> やだな、帰ってくるなら来るで一言ミミズク便で連絡くれればよかったのに」
「本当に空気読めてないよな……ってえええっ!?ロ、ロック!?
 あんたなんで……いつのまにムウ大陸に来たの!?」
ロック・ウィル。フィジル魔法学園の生徒にしてリリアーナの恋人だ。
なんかいろいろあって今は課題で島を出てるらしいけど、詳しい事はあたしもよく知らない。
ただ、ロックの行った先は絶対にムウ大陸じゃないはずだから、学園祭に合わせて帰ってきた…んだよね?
>「リリアーナお姉ちゃん!ここはムー大陸だよ!ロックさんがいるわけ無いよ!
> きっとパチモンだよ!!」それとも、ギズモが言うように偽物かなあ。
こりゃ確認が必要か……
「ヴァンエレン。ヴァンパイアなんだから血の匂いで本人確認とかできないの?」

>「あ、今はそんな場合じゃなかった!行くよレベッカさん!皆、援護よろしく!」
意外なことにロックショックから素早く立ち直ったリリアーナは、驚くメイドに向かって走り出した。
もちろん狙いは、足元に転がる銀の玉!
>「「銀玉、ゲット――――っ!!」」
ルズと一緒に走り寄ったリリアーナは、見事に銀玉ゲットに成功する。
メイドさんの方はクリスもフォローに回ってくれてるし、あたしはロック(?)の方に回ろうかな。

>「どうですの?上手く行きましたの?」
ガシャコンガシャコンやかましく音を立てながら、フリージアお嬢様もこちらにやって来た。
…これだけうるさいなら、メイドに気づかれないように待ってたのは正解だったろうな…
>「・・・・・・あらロックさんごきげんよう」
「ちょっと待ったフリージア、この人本当にロック?
 ロックは課題でフィジルの外に行ってるから、今このタイミングでムウ大陸にいるのは変でしょ。
 まーそれ以前に、フリージアが作ったでっかいドール見てこっちに気づいてないのもおかしいけどね」
フリージアにそう言って、改めて(偽物?)ロックの方に向き直る。
うわ、なんか似てる似てる。
ロックも性格が激変した前科があるから、口調の違いで偽物確定とはいかないんだよなあ。
本物だったらどうしよ。
「えーと、ロクーだっけ、始めましてであってるよね?忠告ありがと。
 私はミルク。フィジル魔法学園からムウ大陸の調査のためにやってきたんだけど、あなたの目的は何?
 随分金の玉や銀の玉に詳しいみたいだけど、ムウ大陸の関係者?それとも調査に来たお仲間?」
227ニャンコ先生&メイド ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/28(火) 16:24:58 O
>219 >222-224
【ニャンコ先生との通信編】
>「ニャンコ先生、聞こえますか?リリアーナです」
「じっちゃんの名にかけて!謎はすべて解け…ん?
 なんじゃ、お主等か。聞こえておるぞ、なにかあったのか?」
招き猫からは、元気なニャンコ先生の声が聞こえてきた。
>リリアーナは今地下の祭壇みたいな場所にいることを説明した後、
>「この通路の先には何があるのでしょうか?通るに当たって何か気をつけることとかありますか?
> そうだ。皆も、ニャンコ先生に何か確認したいことってある?」
>「・・・できれば書庫か本の多いところ、もしくは壁画のあるところが知りたい。
> こういうところには役立つ情報が眠っていることが多い。」
「祭壇?銀玉を飾っておる台のことか?
 わしも長い間地下には潜っておらんからな…
 詳しい事はわからんが、天井が高くなっていく通路は外に通じておるはずじゃ。
 外に出る扉は、竜の彫刻の眼に銀玉をはめ込めば開く仕組みになっておる。
 ただ扉には危険な罠が仕掛けられておるから、開けるときにはよくよく注意してな。
 それから壁画は知らんが、書庫なら城の一階か二階にあったはずじゃ。
 この地下通路の下層にも大量の本が眠っているが、地下は危険じゃから…ちょっと待っておれ」
小型招き猫通信機の向こうから物音が聞こえ、ニャンコ先生は途中で通信を中断した
「…すまんが急用が出来たので、一度通信を切るぞ。
 しばらく通信に出れぬかもしれぬが、また何かあれば通信してくるが良い。
 お主等の成功を祈っておるぞ。さらばじゃ!」
通信機の音は徐々に小さくなり、最後に
「はーっはっはっはっはっ!これじゃ!これこそ逆境じゃ―――っ!!」
というニャンコ先生の叫び声を拾って途絶えた。

【ポンコツメイド編】
「はわわわ!!だ、誰ですか〜!?
 いつのまにこんなに人が来てるんですか〜!?」
泣いていて周囲の状況がわかっていなかったメイドは、ロクーの大声に驚いた。
驚いて目を上げて、すぐ近くに広間で出会った人たちがいるのを見て2度びっくりした。
>「「銀玉、ゲット――――っ!!」」
驚きに身動きがとれなかったメイドは、リリアーナとルズの叫びで我に返る。
もちろん時すでに遅く、銀玉はリリアーナの手の中だ。

「だ、駄目ですー!速く返して下さいー!!」
メイドは慌ててリリアーナから銀玉を取り返そうとした。が。
>「こっちに蝙蝠を押し付けたんだ。詳しい事情くらいは聞かせてくれるな?
> あとリリアーナ、また通信の準備をしてくれ。」
「ひっ!な、なんでロープなんか持ってるんですか〜!?
 なんでこっちに近寄ってくるんですか〜!
 た、た、た、助けて下さい〜!」
ロープを持って近寄ってくるクリスに怯えて、リリアーナにしがみついた。

さて、ギズモが警戒していたように、銀玉は直接持つと特殊な効果がある。
良い面は、攻撃・回復・補助系の魔法が念じるだけで使えるようになることだ。
魔力は銀玉から供給されるので、無茶をしない限り疲れることなく魔法が使えるようになる。
悪い面は、持った者が銀玉に魅了されて手放したくなくなってしまう、というものだ。
どこかに置くどころか、四六時中手元から離れるのを嫌がるようになってしまう。
当然扉にはめ込む時も触っていないと気が済まない事だろう。
228レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/07/28(火) 21:54:42 0
>221>223>224>226>227
> 「ロック、ロックじゃない!!
>  なんであなたがここに?いつ課題から戻ってきたの?!
>  やだな、帰ってくるなら来るで一言ミミズク便で連絡くれればよかったのに」
とリリアーナ。
> 「本当に空気読めてないよな……ってえええっ!?ロ、ロック!?
>  あんたなんで……いつのまにムウ大陸に来たの!?」
とミルク。
「おん?おめーらこいつと知り合いなのか?」
とレベッカ。
> 「ロックさんのドッペルゲンガー・・・・だと」
> あっと驚くギズモくん
>>「???おめーら、一体何なんだ?」
当のロクーは不思議そうな顔をするばかりだ。

> 「あ、今はそんな場合じゃなかった!行くよレベッカさん!皆、援護よろしく!」
リリアーナとルズがメイドに突進した。無論、レベッカも一緒である。
しかし、レベッカには何故リリアーナが銀玉を欲しがっているのかわからなかった。
> 「「銀玉、ゲット――――っ!!」」
> なんだかんだで銀の玉を手に入れる二人
> 「やったね!今夜はバーベキューだ!!」
> 意味不明の喜び方をするギズモ
「なんだよ、おめーらまでその玉を食うつもりなのか?メイレンみてーになっても知らねーぞ?」
> 「だ、駄目ですー!速く返して下さいー!!」
> メイドは慌ててリリアーナから銀玉を取り返そうとした。が。
クリスはロープを取り出し、メイドに迫る。
> 「こっちに蝙蝠を押し付けたんだ。詳しい事情くらいは聞かせてくれるな?
>  あとリリアーナ、また通信の準備をしてくれ。」
> 「ひっ!な、なんでロープなんか持ってるんですか〜!?
>  なんでこっちに近寄ってくるんですか〜!
>  た、た、た、助けて下さい〜!」
メイドはリリアーナにしがみついた。
「おぅ!準備がいいなお前。そのまま女を縛りあげちまえ。
 俺が特別に逃げにくい縛り方を教えてやるぞ。まず両脇から紐の両端を差し込んで、
 胸の前で十字に絡ませた後、肩に回してだな…」
レベッカの指導通りにクリスがメイドを縛れば、メイドは亀甲縛りにされるだろう。
解けにくい上に、与える羞恥心はバツグンである。

> ギャシャコンガシャコンと音を立てフリージングドールを前に連れたフリージアが合流する
> 「・・・・・・あらロックさんごきげんよう」
>>「おらロックじゃねぇ!ロクーだ!」
> 「えーと、ロクーだっけ、始めましてであってるよね?忠告ありがと。
>  私はミルク。フィジル魔法学園からムウ大陸の調査のためにやってきたんだけど、あなたの目的は何?
>  随分金の玉や銀の玉に詳しいみたいだけど、ムウ大陸の関係者?それとも調査に来たお仲間?」
>>「おらはエンジニアなんだ!だから研究しに来てるんだ!」
ロクーは人懐っこそうな笑顔でミルクにそう答えたが、すぐに怒った。
メイドを縛ろうとするクリスが彼の視界に入ったからだ。
>>「こらー!!無茶すんなー!!」
思えばリリアーナ達も蝙蝠男に襲われているメイドを問答無用で助けた。
ロクーが同じ行動をとっても、別段不思議では無かったわけだ。
>>「ノビール・アーム!!」
ロクーの背負っている大きなリュックから、金属製のマジックアームが飛び出した。
ノビール・アームは、メイドを襲っている(ように見える)クリスを殴るべく伸びていく。
一同は祭壇にまた戻ってきて、今度はミシェルがメイドを追っていった道を行くことに。
>「リリアーナ、確か通信機を渡されていたよな。
> この道がどこへ続いているか聞くことはできないか?」
>>「ミシェルが戻ってこないとこを見ると、どこかに通じてるんだろな。
>> 土砂崩れと蜘蛛の巣で他が通れない以上、ミシェルを追いかけるしかないけど。
>> …罠探しながら行くのは飽きたし面倒だなー。
>> 仕方がないから、ちょっとだけ手伝ってやるぞ♪ほい♪」
アナスタシアがちょいと指を動かせば、光が出現し皆の頭上に飛んでくる。
>「お、お、お…、これ、もしかして、浮いてる?」
光は羽となり地面からふわりと浮く。
「あわわ誰か助けて!」
自身の羽を動かさずに飛んでいるという自体に慣れていないので空中でじたばたともがくヴァンエレン。
>> そーゆーわけで、未知の領域に全員とつげーき!!」
やっとこさ慣れてきて途端に先走ってまた一人突撃してしまったアナスタシア。
「わわわ。
 待っておくれよ!」
この先にはまだ罠があるともしれぬ未知の領域。
にも関わらずありえないくらいにテンション高くして突貫していくのを見て唖然としてしまう。
必死こいて空中を平泳ぎで
>「ま、まあ罠を踏む心配はなくなったし、強い敵がいたらアホ姉が教えてくれるだろうし。
>あたしたちもこの道を進んでミシェル先生と合流しよう」

突撃かました一名を追って道を進んだのだが、アナスタシアはおらず先ですすりなく声が聞こえてくるだけだった。
>「アホ姉いないね、まったくどこまで行ったんだか…ん?
> なんか…女の子のすすり泣くような声が聞こえるような…」
>「えーっ!!怖い事言わないでしょ!
>そう言えば、レベッカさんはお化け平気なの?」
「ひぃ!
 もしかしてムゥに眠る亡霊か!?」
この時期の風物詩ですね。
リリアーナが宙に浮きながらメイドにそっと近づいていく。
>「今なら銀玉をとれそうだね」
>>「こらー!おめーらー!」
>>「早く銀玉を元に戻せー!さもねーと、大きなコウモリに襲われちまうぞー!」
「え…?
 ロック??」
緑ジャージの男。
ロックではなくロクーが現れた。
>「リー、あれがさっき話したロクーだ。それにしても空気の読めねー奴だな。」
>「ロック、ロックじゃない!!
>なんであなたがここに?いつ課題から戻ってきたの?!
>やだな、帰ってくるなら来るで一言ミミズク便で連絡くれればよかったのに」
いきなり現れた人物に戸惑いを隠せないリリアーナだが、その表情は嬉しそうである。
>「リリアーナお姉ちゃん!ここはムー大陸だよ!ロックさんがいるわけ無いよ!
> きっとパチモンだよ!!」
普通に考えればそうなのだが、こんな瓜二つな人物がこんな偶然で出会うものなのだろうか?
>「ヴァンエレン。ヴァンパイアなんだから血の匂いで本人確認とかできないの?」
「もうやっている。
 しかしどういうことだ?
 ロックと血の匂いがまったく一緒なのだが…」

>「あ、今はそんな場合じゃなかった!行くよレベッカさん!皆、援護よろしく!」
さっきからバレバレにも関わらずハッとしたリリアーナはメイドのそばの銀玉を入手するべく突撃した。
続いてルズも動いて二人がかりでのタックルを仕掛けた。
>「「銀玉、ゲット――――っ!!」」
>「やったね!今夜はバーベキューだ!!」
「私は焼肉が食べたいな」
グレムリンと吸血鬼の肉それぞれ一人前追加ですね。
>「だ、駄目ですー!速く返して下さいー!!」
やっと気がついたメイドだが銀玉はもうリリアーナの手に。

>「こっちに蝙蝠を押し付けたんだ。詳しい事情くらいは聞かせてくれるな?
>あとリリアーナ、また通信の準備をしてくれ。」
>「ひっ!な、なんでロープなんか持ってるんですか〜!?
>なんでこっちに近寄ってくるんですか〜!
>た、た、た、助けて下さい〜!」
じりじりとにじり寄ってくるクリスに逃げるようにリリアーナに近づいてすがりついた。
>「どうですの?上手く行きましたの?」
>「・・・・・・あらロックさんごきげんよう」
>>「おらロックじゃねぇ!ロクーだ!」
ミルクが本当にこの人物はロックなのかという疑いをかけているがフリージアは普通に信じているようだ。
「いやあんたほんとにロックじゃないのか?
 おかしいなぁー」
どう匂いを嗅ぎ取ってもロックの血の匂いしかしないヴァンエレン。
私の鼻も鈍ったかなと少し落ち込んでしまった。
231マオ ◆Aaq2kk.SpM :2009/07/29(水) 22:08:23 0
>>212>>226-230
怪我人御用達の使い魔カプセルへとメイレンを押し込んだ後、
ひとまずこの場所から離れるという考えに至った僕たちは、
全員祭壇に戻ることにした。どうやらまだミシェルは戻ってきてないようだ。
>「そういえばご主人。
>蜘蛛に襲われたときに怪我しなかったかい?」
「まあちょっとしたかすり傷ぐらいで大したことはないから大丈夫だ。」

結局ミシェルの言った道に行くことになり、
洞窟に罠がないかを確認しないといけないと思っていると
何かを考えたようでアホが指から光を僕たちに放つ、すると光は羽になり、
足が地面から離れ始める。
>「あわわ誰か助けて!」
いつも自分で飛んでいるヴァンエレンはどうやらこの魔法は苦手らしい。
まあ確かに何かの力に引っ張られるようなこの感覚は僕も好きではないが…
しかも相変わらずあのアホは一人で突っ走っていってしまうし……
>「ま、まあ罠を踏む心配はなくなったし、強い敵がいたらアホ姉が教えてくれるだろうし。
>あたしたちもこの道を進んでミシェル先生と合流しよう」
「どうかな……あいつの場合強い敵と出会ったら喜んで僕たちと引き合わせようとするかもしれないぞ……」
敵を見つけるなり無邪気に笑いながら僕たちを呼ぶアホを想像してゾッとしながらも先に進む。
だが進んでもあのアホの姿は見当たらない……しかしアホの姿は見当たらないがすすり泣く声が聞こえてきた。
>「ひぃ!
>もしかしてムゥに眠る亡霊か!?」
「吸血鬼のお前が一番怖がっちゃだめだろ……」
お化けという言葉に過剰反応しているヴァンエレンを見てためいきをつく。

結局すすり泣く声の主はさきほどのメイドだった。
しかもあれほど大事にしていた銀玉を足元に落としている。
何かあったのか?それはともかく奪うには最高のチャンスだ。
それを分かってかリリアーナは宙に浮きながらそっと近づいていく。
このまま奪い取れるか…そう思った時男の声が響いた。
>「こらー!おめーらー!」
>「早く銀玉を元に戻せー!さもねーと、大きなコウモリに襲われちまうぞー!」
叫んだのは緑色のジャージを着た男、いかにも直情馬鹿といった奴だった。
>「え…?
> ロック??」
「なんだ知り合いなのか……?」
ヴァンエレンにそう聞くが、どうやらヴァンエレンだけではなく
リリアーナや他の数人もこの男のことを知っているらしい。
確かにそういえばなんとなく見覚えがあるような気がしないでもない……
「まあ覚えてないということはどうでもよかった人間だったんだろうな……」
そう自分に言い聞かせる。それよりも今は銀玉。
>「「銀玉、ゲット――――っ!!」」
ロクーとかいう邪魔も入ったが結局銀玉はグダグダになりながらも手に入れることはできた。
すぐ近くではロクーがマジックアームでメイドを縛ろうとしていたクリスを殴ったりしているが
問題はそこではない、ここにいないミシェルだ。凄く怪しいのはそこのメイドの後ろの扉だ。
メイドをしばろうとしてロクーに殴られているクリスをしり目に僕は扉を調べる。
するとすぐに何かがはめられるようなくぼみがあることを発見する。
「おいリリアーナ、その銀玉はここにはめるんじゃないか?ちょっとこっちに渡してくれないか?」
銀玉を所持しているリリアーナにこっちに渡すように僕に手を出した。
232リリアーナと黒猫:2009/07/30(木) 14:06:30 0
>なんだかんだで銀の玉を手に入れる二人
>゙「やったね!今夜はバーベキューだ!!」
>゙「私は焼肉が食べたいな」
「えー?銀の玉なんておいしいのかな?」
>「なんだよ、おめーらまでその玉を食うつもりなのか?メイレンみてーになっても知らねーぞ?」
>驚きに身動きがとれなかったメイドは、リリアーナとルズの叫びで我に返る。
>「だ、駄目ですー!速く返して下さいー!!」
「ダメって言われても・・・・・。私たち、持ち主の大蝙蝠から銀の玉を譲るって言われたし。
 なんでドロボーさんに渡さなきゃいけないの?」
リリアーナは少し気分を害したようだった。
>「こっちに蝙蝠を押し付けたんだ。詳しい事情くらいは聞かせてくれるな?
> あとリリアーナ、また通信の準備をしてくれ。」
「うん、わかった」
リリアーナは銀の玉を胸ポケットに入れると、再び招き猫を握って連絡をとろうとした。
「ニャンコ先生聞こえますかー。ニャンコ先生?」

リリアーナが招き猫型通信機で連絡を取っている間に、ロープを手にしたクリスがじりじりとメイドに迫る。
なぜかレベッカは嬉々とした声で、縛り方の指南を始めた。
「おっかしいなあ。さっきなんか忙しそうだったし、今手が放せないのかな?
 もしもーし、ニャンコ先生?」
>「た、た、た、助けて下さい〜!」
「わー!メイドさん何するのよ〜!!銀の玉は返さないったら。
 きゃっ!そ、そこはだめぇ・・・・ちょ・・・きゃあははは!!」
メイドにしがみ付かれたリリアーナは、くすぐったさのあまり身をよじって笑っている。
その間にフリージアが合流した。
ロクーがロックなのかを確認するべく仲間が色々話しているが、あいにく話は半分も耳に入らなかった。
>「こらー!!無茶すんなー!!」
>「ノビール・アーム!!」
ロクーの背負っている大きなリュックから、金属製のマジックアームが飛び出した。
アームはクリスを殴ろうとぐんぐん伸びてくるが、リリアーナは気づかない。
「やめてメイドさん、放して、放してったら!・・・・・あれ?」
しっかりとリリアーナに絡み付いていたメイドだったが、急に彼女から離れその場にすっ転んだ。
「???」
当のリリアーナも、何が起こったかよく分かっていないようだ。
はたから見れば、はシールドか何かでリリアーナへの接触を拒まれたように見えただろう。
だがそんな事はありえない。なぜなら、彼女は魔法が使えないのだから。
「もらったー!とうっ!!」
銀の玉を逃したルズは、起き上がろうとしたメイドさんの胸へダイブした。
「ぱふぱふ、ぱふぱふですわ〜!」
どう見てもセクハラです本当に(ry

扉を調べていたマオが何か発見したようだ。
>「おいリリアーナ、その銀玉はここにはめるんじゃないか?ちょっとこっちに渡してくれないか?」
「銀玉?うん」
リリアーナは懐から銀玉を取り出したが、なぜか渡そうとして、手を止めた。
「マオマオ、ニャンコ先生は確か、
 『扉には危険な罠が仕掛けられておるから、開けるときにはよくよく注意してな』っておっしゃったよね?
 だったら、罠がどんなものかも確認もしないで銀玉を使うのは危険じゃない?」
リリアーナはメイドを警戒しつつ、彼女に声をかける。
「ねえメイドさん、あなたを追いかけてきたミシェル先生はどうしたの?
 それと、この扉を開けると、どんな危険な罠が発動するの?
 あなたもこの扉を開けようとしてたんだから、まさか知らないなんて言わないよねぇ?」
罠の解除方法とミシェルの行き先を聞けば、リリアーナはすぐにでも自分の手で扉を開くだろう。

「・・・・・・・・・・ん?
 うわっ、ちょっとロック!あなたクリスさんになんてことを・・・・・・・・・・・・・・・あれ?
 ねえ、このマジックアームどうしたの?っていうか、あなたのフォルティシモは?」
メイドと放していたリリアーナは、ミルク達の会話をすっかり聞きそびれていた。
そのため、今ごろになってやっとロクーに違和感を覚えたようだ。
233クリス ◆zuDFbGiSHI :2009/07/30(木) 20:34:38 0
>227>228
>「ひっ!な、なんでロープなんか持ってるんですか〜!?
 なんでこっちに近寄ってくるんですか〜!
 た、た、た、助けて下さい〜!」
・・・どうやら俺がロープを持っているのにビビったらしい。
でも縛るのは最終手段、逃げようとしない限り縛る気はない。
>「おぅ!準備がいいなお前。そのまま女を縛りあげちまえ。
 俺が特別に逃げにくい縛り方を教えてやるぞ。まず両脇から紐の両端を差し込んで、
 胸の前で十字に絡ませた後、肩に回してだな…」
なのに変態槍は変な縛り方をレクチャーしようとしてくる。

>「こらー!!無茶すんなー!!」
って今度は何だよ。
>「ノビール・アーム!!」
「ぐふっ!!」
声に気を取られると顔面に金属製のアームが飛んで来た。
不意打ちに近い攻撃を避けられるはずもなく吹っ飛ばされる。

>232
「っつ〜」
今のはかなり効いた。
顔に手を当てながら起き上がり、手を顔から離してみると血が付いていた。
どうやら鼻血が出たようだ。
>「・・・・・・・・・・ん?
 うわっ、ちょっとロック!あなたクリスさんになんてことを・・・・・・・・・・・・・・・あれ?
 ねえ、このマジックアームどうしたの?っていうか、あなたのフォルティシモは?」
どうやらリリアーナは俺が殴られたことに今気がついたらしい。
それにしても今のであいつがロックじゃないことはわかった。
奴なら道具など使わずに己の拳で殴りに来るはずだ。
っとそれよりも誤解を解いておかないとな・・・
「まったく、ロープ持ってても逃げようとしない限り縛らねえよ。
 とにかくこっちは話がしたいだけなんだ。
 話せることだけでも話してくれないか?」
これでムウ大陸に関する情報が聞ければ儲けものだ。
234ベルジン ◆YmZ.sWYRgo :2009/07/30(木) 22:06:23 O
「話を割って申し訳ないが…」

生徒達は何やら知らぬ話題で盛り上がっているようだ
てっきり地上に戻るのだとばかり思っていたベルジンは一言断りを入れ、全員に問い掛けた

「諸君らは地上に戻るのではないのか?
さっきから玉だの何だの聞き慣れぬ言葉が聞こえているが…?
疑問なんだが、なぜ諸君らはこんな洞窟にいる…
良ければ理由を聞きたいのだが…」

そう言い終えるとコートの襟を正し 周りを見渡した
235フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/07/31(金) 12:51:30 P
>>225-234
>「ちょっと待ったフリージア、この人本当にロック?
  ロックは課題でフィジルの外に行ってるから、今このタイミングでムウ大陸にいるのは変でしょ。
  まーそれ以前に、フリージアが作ったでっかいドール見てこっちに気づいてないのもおかしいけどね」
「それもそうですわねぇ・・・・でもこんなにそっくりなんて
 まるで鏡で映したみたいに」
ロクーの姿はロックに瓜二つである
ただの偶然とは思えない
彼もまたロックと同じ存在なのだろうか?
>「いやあんたほんとにロックじゃないのか?
  おかしいなぁー」
「まさかムーには人間を複製する技術があるとか・・・・いえ、まさかね」
もしそんな技術があるのなら
レベッカに新しい肉体を与えることが出来るだろう
もしかしたら食人生物用の食用人間も作ることが出来るかもしれない
たとえそれが生き物としてのタブーを破った許されざる行為だとしても・・・
フリージアさんは明らかに考えすぎである

ロクーが何者であるかとたずねるミルク
>「おらはエンジニアなんだ!だから研究しに来てるんだ!」
「エンジニア?」
聴きなれない言葉に聞き返すフリージア
「エンジニア・・・だと!?貴様、機械文明の手先か!!」
なぜか突然切れ始めるギズモ
そんなに機械文明が嫌いか!?
「ねえ!あれ機械でしょ分解してもいいでしょ答えは聞いてない!!」
ロクーのマジックアームを見て暴れだすギズモ
「落ちつきなさいな!」
斜め45%チョップでギズモを止めるフリージアさん
ギズモはグレムリンである・・・ゆえに機械を分解したいという本能がある
じゃあ何故フリージングドールマリオネットでは本能が発動しないかというと
それはフリージングドールマリオネットが魔法で作られた存在であるからである
たとえ内部に氷で出来た歯車が詰まっていようがからくりで動いていようが
元を正せばフリージアの魔力で作られた存在なのである
まあ何で出来ているにしてもからくり人形であるのは同じなのでギズモの超音波で破壊は可能である

>「おいリリアーナ、その銀玉はここにはめるんじゃないか?ちょっとこっちに渡してくれないか?」
>「銀玉?うん」
>「マオマオ、ニャンコ先生は確か、
 『扉には危険な罠が仕掛けられておるから、開けるときにはよくよく注意してな』っておっしゃったよね?
 だったら、罠がどんなものかも確認もしないで銀玉を使うのは危険じゃない?」
銀の玉を渡そうとして止めるリリアーナ

そしてようやくロクーがロックとは違うことに気がつくリリアーナ

>「諸君らは地上に戻るのではないのか?
  さっきから玉だの何だの聞き慣れぬ言葉が聞こえているが…?
  疑問なんだが、なぜ諸君らはこんな洞窟にいる…
  良ければ理由を聞きたいのだが…」

「先生詰まる所斯く斯くで云々なのですわ」
フリージアさんはわかりやすく内容をかいつまんで説明した
いやしかし斯く斯く云々って便利だね

「というわけであの玉は鍵なのですわ」
236ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/31(金) 18:37:27 O
>228-232
>「おらはエンジニアなんだ!だから研究しに来てるんだ!」
>「エンジニア?」
「なにそれ?」
ロクーから返ってきた聞いたことない答えに首をひねる、フリージアとあたし。
ところが。
>「エンジニア・・・だと!?貴様、機械文明の手先か!!」
知ってたギズモがなぜか騒ぎ出した。
「機械文明って…魔法使わないで空飛ぶとかできるっていうあれ?」
前にユリが、ライトだかレフトだかって兄弟が機械で空飛んだとか言ってたっけ。
とすると、このロクーも同じような技術を使えるのか?
>>「こらー!!無茶すんなー!!」
>>「ノビール・アーム!!」
「へ!?あ!ちょっとこら!!」
>「ぐふっ!!」
気づいた時には制止する暇も無く。
メイドさんにロープ持って近づいていたクリスは、リュックに詰まった謎の技術に吹っ飛ばされました。
なかなかの威力だ…なんて感心してる場合じゃなーい!
「違う違う誤解だよ誤解!
 あれはあのメイドが人の物持ち逃げしたから、また逃げられないようにしてるだけだから!
 悪いのはあたしたちじゃなくて、あのメイドの方なんだよ!」
>「ねえ!あれ機械でしょ分解してもいいでしょ答えは聞いてない!!」
>「落ちつきなさいな!」
横では機械に反応して暴れだしたギズモを、フリージアがチョップ一閃黙らせている。
…まあ、こっちが悪人に見えるのも無理はないような気もするけど。

>「・・・・・・・・・・ん?
> うわっ、ちょっとロック!あなたクリスさんになんてことを・・・・・・・・・・・・・・・あれ?
> ねえ、このマジックアームどうしたの?っていうか、あなたのフォルティシモは?」
「この人はロックじゃなくてロクーっていう別人だって、リリアーナ。
 エンジニアで、ムウ大陸には研究でやってきたらしいよ」
簡単にロクーの紹介をすませた後、あたしはリリアーナの裾を引っ張って横に行き、ひそひそ話しかけた。
「本人はそう言ってるんだけど、ヴァンエレンが血の臭いを嗅いだらロックと同じ臭いがしたんだって。
 リリアーナの目から見てどう?
 ロクーが、性格が豹変したロックだって可能性はある?」
237メイドさん ◆9DoC6dU6XQ :2009/07/31(金) 20:32:55 O
>228 >231-233
>「わー!メイドさん何するのよ〜!!銀の玉は返さないったら。
> きゃっ!そ、そこはだめぇ・・・・ちょ・・・きゃあははは!!」
「だ、だめです〜!そんな変な縛り方しないように言って下さい〜!!」
レベッカの正しい縛り方講座を聴いたメイドは、リリアーナから離れまいとますます力を込めて抱きついた。
>「やめてメイドさん、放して、放してったら!・・・・・あれ?」
「いやですいやですいやです――――!キャッ!?」
必死でリリアーナにしがみついていたメイドだったが、不可視の力に弾かれてすっ転んでしまう。
「はうっ!バ、バリアを使うなんて酷いです〜!
 はわわわわわ……」
なんとか逃げだそうとしたメイドだが、そこにルズが飛びついた。
>「もらったー!とうっ!!」
「ひいっ!?」
ルズの勢いに押され仰向けに倒れるメイド。
>「ぱふぱふ、ぱふぱふですわ〜!」
「く、くすぐったいです〜!
 や、やめ、そこはだめひゃああっ!?」
完全にセクハラです本当に(ry

>「ねえメイドさん、あなたを追いかけてきたミシェル先生はどうしたの?
> それと、この扉を開けると、どんな危険な罠が発動するの?
> あなたもこの扉を開けようとしてたんだから、まさか知らないなんて言わないよねぇ?」
「へ?ミシェル先生って…私を追いかけてきた人ですか?
 あの人なら扉を開けてお城の方へ…あっ!」
リリアーナの持つ招き猫型通信機を見て、メイドは顔色を変える。
「そ、それってニャンコ先生の小型招き猫ですか!?
 皆さん、もしかしてニャンコ先生のお知り合いなんですか〜!?」

>「まったく、ロープ持ってても逃げようとしない限り縛らねえよ。
> とにかくこっちは話がしたいだけなんだ。
> 話せることだけでも話してくれないか?」
「…わかりました。皆さんがニャンコ先生のお知り合いなら、私も知っている事はお話します。
 私の名前は、ナナナ。
 この地下通路の整備を担当している、お城に配備された人型ゴーレムの第777番機です。
 銀の玉は扉の鍵になってるんですが、扉の取っ手にはボタンがついていて、押すと罠が発動します。
 重力が上に働いて、天井の刃で罠にかかった人は引き裂かれてしまうんです。
 え〜とえ〜と、それから私はメイド長に呼ばれてお城に行く途中で。
 え〜とえ〜と…他に話した方がいい事ってありますか?」
238レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/07/31(金) 21:57:37 0
>232>233>234>235>236>237
> しっかりとリリアーナに絡み付いていたメイドだったが、急に彼女から離れその場にすっ転んだ。
> 「???」
> 当のリリアーナも、何が起こったかよく分かっていないようだ。
> 「はうっ!バ、バリアを使うなんて酷いです〜!
>  はわわわわわ……」
「え…ADフィールドかよ。」
レベッカも驚いた。
> 「もらったー!とうっ!!」
> 「ひいっ!?」
> ルズの勢いに押され仰向けに倒れるメイド。
> 「ぱふぱふ、ぱふぱふですわ〜!」
> 「く、くすぐったいです〜!
>  や、やめ、そこはだめひゃああっ!?」
「なにやってんだ!馬鹿猫!」
レベッカがルズを叱った。
「お前の体なら股間にそのままつっこめるだろうが!」
レベッカは、ルズにセクハラではなく犯罪をしてほしかったようだ。

> 「っつ〜」
ノビール・アームに当たったクリスが唸った。
> 「違う違う誤解だよ誤解!
>  あれはあのメイドが人の物持ち逃げしたから、また逃げられないようにしてるだけだから!
>  悪いのはあたしたちじゃなくて、あのメイドの方なんだよ!」
とミルク。
>>「ん?そうなんか?いや〜、悪い悪い!おめーらが悪い奴らだと勘違いしてた〜!ははは!」
ロックがそう言って大笑いした。
> 「・・・・・・・・・・ん?
>  うわっ、ちょっとロック!あなたクリスさんになんてことを・・・・・・・・・・・・・・・あれ?
>  ねえ、このマジックアームどうしたの?っていうか、あなたのフォルティシモは?」
>>「おらはロックじゃなくて、ロクーだ。人違いだよ。」

> 「まったく、ロープ持ってても逃げようとしない限り縛らねえよ。
>  とにかくこっちは話がしたいだけなんだ。
>  話せることだけでも話してくれないか?」
クリスの言葉にメイドが答える。
> 「…わかりました。皆さんがニャンコ先生のお知り合いなら、私も知っている事はお話します。
>  私の名前は、ナナナ。
>  この地下通路の整備を担当している、お城に配備された人型ゴーレムの第777番機です。
>  銀の玉は扉の鍵になってるんですが、扉の取っ手にはボタンがついていて、押すと罠が発動します。
>  重力が上に働いて、天井の刃で罠にかかった人は引き裂かれてしまうんです。
>  え〜とえ〜と、それから私はメイド長に呼ばれてお城に行く途中で。
>  え〜とえ〜と…他に話した方がいい事ってありますか?」
「お前のスリーサイズだ。」
レベッカがメイドに尋ねた。
>>「上から80と60と70だ!」
「ちょ、おめーじゃねぇから(笑)」

> てっきり地上に戻るのだとばかり思っていたベルジンは一言断りを入れ、全員に問い掛けた
> 「諸君らは地上に戻るのではないのか?
> さっきから玉だの何だの聞き慣れぬ言葉が聞こえているが…?
> 疑問なんだが、なぜ諸君らはこんな洞窟にいる…
> 良ければ理由を聞きたいのだが…」
> 「先生詰まる所斯く斯くで云々なのですわ」
> フリージアさんはわかりやすく内容をかいつまんで説明した
「ところで、あんたこそ誰なんだ?フリージアが先生って言ったけど、俺の聞き間違いだよな?」
レベッカがベルジンに尋ねた。昨日転校してきたばかりのレベッカにとって、
ベルジンは初対面であるし、とても教師には見えなかった。
もっともベルジンからしても、ただの槍にしか見えないレベッカが転校生だとは思わないだろうが…
239マオ ◆Aaq2kk.SpM
>>232>>234>>2381
>「マオマオ、ニャンコ先生は確か、
>『扉には危険な罠が仕掛けられておるから、開けるときにはよくよく注意してな』っておっしゃったよね?
>だったら、罠がどんなものかも確認もしないで銀玉を使うのは危険じゃない?」
「…確かに言われてみればそうだな……少し軽率すぎたか。すまない」
リリアーナにしては珍しく冷静な判断に僕は少し驚きながらもその言葉に納得する。
その後リリアーナがメイドに扉への情報を聞き出す。
クリスもおとなしくてしていればとくに何もしないなどとメイドを落ちつかせる。
どうやら一番の要因はニャンコ先生の知り合いということだかららしいが。
>「…わかりました。皆さんがニャンコ先生のお知り合いなら、私も知っている事はお話します。
>私の名前は、ナナナ。
>この地下通路の整備を担当している、お城に配備された人型ゴーレムの第777番機です。
>銀の玉は扉の鍵になってるんですが、扉の取っ手にはボタンがついていて、押すと罠が発動します。
>重力が上に働いて、天井の刃で罠にかかった人は引き裂かれてしまうんです。
>え〜とえ〜と、それから私はメイド長に呼ばれてお城に行く途中で。
>え〜とえ〜と…他に話した方がいい事ってありますか?」
すらすらと話していくメイド、更には他にも聞きたいことがないかと言ってきた。
レベッカのいつものくだらない質問はいいとして…何か質問はないか…
>「話を割って申し訳ないが…」
質問を考えているとベルジン教員が全員に声をかけてくる。
>「諸君らは地上に戻るのではないのか?
>さっきから玉だの何だの聞き慣れぬ言葉が聞こえているが…?
>疑問なんだが、なぜ諸君らはこんな洞窟にいる…
>良ければ理由を聞きたいのだが…」
どうやらもう地上へと帰るのだと思っていたらしい。
理由を尋ねるベルジンに対してフリージアがとても簡単に説明をする。
>「ところで、あんたこそ誰なんだ?フリージアが先生って言ったけど、俺の聞き間違いだよな?」
「列記とした教師だ、何度か闇魔法防衛論で講義をしてもらったことがある…
氷結系魔法の授業も受け持っていたからフリージアもそこで知り合ったんだろう…」
教師にあんた誰?はまずいと思いレベッカの近くで囁いてベルジンについて教える。
実際の専門は古代魔法史だったはずだが、あのタイプの授業は取る人間が少ないからな…
多分暇だから授業を受け持ったんだろう……もっとも教師だけあって魔法の腕は確かだ、
ついてきてもらえば僕たち生徒よりはるかに役には立つ。僕はベルジンに一緒に来てもらえるように頼むことにした。
「フリージアから大体のことは分かってもらった通り、僕たちはこの先に用があります。
 そこで一緒に来てはもらえないでしょうか?生徒を守らなくてはいけないのも教師の役目でしょうし、
 それに闇の魔法に対しての防衛術は非常に助かります。お願いできませんか?」
自分の受けている教科の教師、また頼みゴトをする手前、珍しく敬語で話すことにした。