古代神聖チャロッゼン帝国の憂鬱(人∀・)後編

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306ククロスク尊父師 ◆EoQWpDRWCE
>>264
>エメラルン
咲き乱れる花畑から一輪の花を取る。その花を摘んだのは偶然ではない。世に満ちる精霊と、汝を守護する星とが
神々の御心を受け、その花を手にさせたのである。
エメラルン姫。汝が捧げ持つマンティコア僧、これはルルカの導師である。聞けば散らばるマンティコアの中から
何気なく選んだ死体であろうがこれを汝が取るようにされたのも神々の計らいであろうて。
このマンティコア僧、24年前に破門したルーサ・アフル・ゴロプである。良く出来た猿人の弟子であった。
このルルカには人外の者も籍を置く。ハクもその一人。彼は竜人である。

ゴロプは身に着けた魔道を私利私欲に使い始め、それ故に破門したのだが、ロネの封印を解かんと大それた野心を燃やしていたとは。
魔道着は魔道士の魔力を高める力がある。ゴロプがルルカ修道服と同じ魔道着を作らせ、一味に着せたのであろう。
遺憾なことだ。ゴロプがここまで邪心に堕ちていたのを見抜けなんだ、わしの責である。無念。
(ククロスクは、ロネの怪異とルルカは無関係である旨をエメラルンに明言した。あくまでも破門した破戒僧の暴走であると。)

>>266
>米沢守
この世は天国ではない。理不尽な災いは際限なく押し寄せる。その一事一事にルルカが介入すれば、その一事一事を解決できよう。
しかし、さすればこの世界の人々はルルカにこれまた際限なく頼る。ルルカは統治せざるを得なくなり、世界はルルカの支配を欲する。
ルルカは政(まつりごと)を行う俗の垢に塗れよう。権力は必ず腐敗する。ルルカもそうなれば腐敗しよう。
汝には冷酷に見えるやもしれぬ。だがどのような悲痛事がこの世に起きようと、ルルカは介入せぬ。国と国との戦争の、どちらにも加担せぬ。
(それはズオードに滅ぼされた亡国の姫エメラルンに向けられた言葉だった。)

だが座して何もせぬは傍観にすぎる。故にルルカ創立事よりの掟に定められている。
大いなる災厄が起こりし時、ルルカは適任の賢者を一人、俗社会に送り、世の人々、俗世の勇者の土台となれ、と。

これがルルカがリコ一人をロネの災厄に送った理由である。
リコはわしの期待に見事に応えてくれた。わしの愛弟子リコこそルルカ第一の魔道戦士である。
かような訳であったのだ。納得していただけたか?ヨネザワ殿。

>>268
>ひこにゃん
>校長先生は甘いの好き?
うむ。
(ククロスクは微笑むと、餅菓子あわの海をつまみ頬張った。)
これは美味。うまいにゃ。
(ひこにゃんに合わせて、おどけるククロスクであった。)

>>269
>チャロ
>Who are you?
(チャロの言い間違いにすぎないのに、妙にククロスクは動揺したように見えた。
それは瞬時に過ぎず、誰も気がつかなかったかもしれない。すぐに返答した。)
I am Hillary's husband
(ククロスクは地球界のジョークも知っているようだ。)


(こうして謁見は終わった。)
慰労の晩餐を用意してある。くつろいでほしい。