横浜がヤバい。球界現役最年長の工藤公康投手(45)もヤバい。今季初登板となった
8日の巨人戦(横浜)では、先発し5回で4本塁打を含む9安打を浴び、8失点の大炎上。
チームも開幕5連敗となった。
試合後、大矢監督は「工藤はルーキーのキャッチャーだったこともあって呼吸が合わず、
気の毒な所もあった」とかばった。横浜はこの日、連敗街道脱出を期して、スタメンからあえて
仁志、金城、正捕手の野口を外し、早大出のドラフト4位ルーキーで昨年まで斎藤佑樹を
リードしていた細山田武史捕手(22)にマスクをかぶらせたが、裏目に出た。
工藤は「おれのコントロールが良くなかった。打たれたことに関しては、あいつ(細山田)に
責任はないよ」とする一方、「打たれると不安になるという気持ちもわかるけれど、怖がらずに
自分の思った通りにリードすることが大切。打たれたコース、打たれた球種は怖くて要求できない
−というのではダメ。投手も捕手も、怖さを知ってからがスタートだから」と、年齢では
自分の半分に満たない新人のリードに注文を付けた。
工藤は3月11日のオープン戦(対ロッテ)でも細山田と組み、4回5失点と打ち込まれている。
とはいえ、すべて細山田のリードのせいにするワケにはいかない。工藤の投球自体、
3回2死三塁から3連続四球で押し出しの1点を献上するなど、この日で実働年数が28年となり
自らのプロ野球記録を更新したベテランらしくもない。
工藤がダイエー時代、王監督から「城島をなんとか一人前の捕手に育てたい」との意向を受け、
投手の立場からリード面の育成に一役買ったのは事実。しかし、今年のこどもの日(5月5日)に
46歳となり、衰えが隠せない工藤にとって、捕手の育成が言い訳や隠れみのにはならない。
工藤が「ボール(球威)はあんなもの。ただコントロールが悪かった」と自己分析したのに対し、
大矢監督は「球の勢いがなかった」と見解が分かれたのも、気になる。次回登板予定まで
間隔が空くことから、9日には1軍登録を抹消される工藤。「次の登板が、あれば頑張りたい」
と自嘲気味に語ったベテランに、正念場が訪れたのは間違いない。
ソース:ZAKZAK
http://www.zakzak.co.jp/spo/200904/s2009040902_all.html