魔法少女達と冒険するスレ 15thシーズン

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180フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/01/15(木) 20:21:14 P
>174>175>177
>「・・・・・・・で。話を戻すけど、さっきのマオマオの提案について皆はどう思う?
  有効なら試す価値はあると思うんだけど。
  あ、そういえばまだ聞いてなかったけど、そもそもメイリンさんはどうやってメイファを止めるつもりなの?
  私たちに何か協力出来るようなことってあるのかな?」

「自分の魔力を感知できないぐらい抑えるっていうあれですわね」
フリージアは考えた、自分にそんな器用な真似が出来るのだろうかと
そう考え・・・無理だと言う結論を出す
「まあ別に私は魔力で無理やり精霊を押さえつけてるわけじゃないから大丈夫だと思うけど
 その薬って・・・・何か副作用とかありまして?」
念のためにマオにそのことを尋ねるフリージア
膨大な魔力で無理やり精霊を押さえつけ行使している場合
感知できる魔力が少ない=相手が弱くなったと判断され
精霊たちにふるぼっこにされる危険性があるからだ

「魔力を抑えたら魔法が使えなくなったりして♪」
とのんきに言うギズモ
まあそんなわけ無いと思うが
フリージアの場合、魔法が使えなくてもある程度は肉体言語が使えるから大丈夫だと思われる


リリアーナに対してひどいことを言うレベッカ
>「ちょっと状況がつかみきれてないけど、
  言葉が悪くないか?
  …まあ、態度だけで判断していたのであれば非があるだろうが、
  注意すればいいだけだろ。」
「まあ確かに何の証拠も無く人のことを決め付けるのは良くないけど・・・・その言い方はひどくなくて?」
とクロウと同じような事を言うフリージア
まんまとレベッカの計略に引っかかっているようだ

「とりあえず今はメイリンさんの後を追いましょう」
とりあえずリリアーナを追いかけるように走るフリージア
「そうだね一人にしておくとまたトラブルに巻き込まれそうだし」
とギズモ
いくらなんでもそんなにしょっちゅうトラブルに巻き込まれるはずが無いと思うのだが・・・
>149>151>154>160>163
「うぼぁぁぁー」
パートナーによって自分の言ったことすべて否定されてへこみ気味。
外に出る前にだんだんと量を増やしていく水をどうにかしようとリリアーナたちは考える。
そこへやってきたのはフリージア。
パンがなければケーキを食べて、水が溢れるなら窓ガラスをぶち割ればいいじゃない。
>「いやぁぁぁぁ!!」
ひろみいやフリージア。
あなたにはいついかなる時でも、だたひたすら物事を考えてから行動してほしい!!
拳大はあろう氷を作ってこれまた作りだした氷のラケットで氷結のボールを打ち出した。
「キャーイクサーン」
窓ガラスは結局割れませんでした。

>「準備はいいか?」
「そーですねー」
マオとリリアーナが呆ける中、返事を待たずしてレベッカは槍を一薙ぎするとスペカが真っ二つになる。
その瞬間に天井を覆っていた水が一斉に重力に任せて落下してくる。
「あ、あかん。
 これはあかん!」
呆然としていた状態のヴァンエレンははっとなり、目の前にいきなり現れた危機に対しての避難が遅れる。
その結果が煙を出して全身脱力というすでに満身創痍な始末であります。
その後にマオがこちらが魔力を抑えれば感知されずに接触を図れるのではないか?
というような提案が外に出る間にあったがヴァンエレンは聞けるような状態ではなかった。

>165>174>177
>\あたいは人間が好き。でも、魔法使いは嫌い/
メイリンは語る。
魔法使いたちのルールと妖怪たちのルール。
二つの価値観はすれ違っていて双方の関係はすでに捻じ曲がってしまっているようだ。
レベッカは皆の気をこれ以上悪くさせないがために、メイリンが宿る?紙を燃やしてしまったがリリアーナはそれを慌てて阻止した。
ややあってリリアーナはレベッカに詫びを入れて、隠し事はなしで嫌なことは教えるように伝える。
そんなときにクロウが合流して女子寮内の状況を知らない彼は中での出来事を知りたがっている。
「燃えたよ…。燃え尽きた。
 真っ白にな」
これだと中で火災が起こったと間違われる可能性がある。
もちろん燃え尽きたのはそこの肩にとまっているへたれ吸血鬼である。
>「“嫌な事や困った事があったらちゃんと話してほしい”…か?」
>「なるほどたしかに。お互いをよく理解しようと思ったら、言いたい事をガマンするのはよくねーよな?
>じゃあ、言ってやろーじゃねーか。」
そのことを皮ぎりにレベッカは口調が一変して包み隠さず内に潜んでいた本音を大いに語った。
>「・・・・・・・・・。ごめんなさい」
すべてを聞いた後、リリアーナはただ一言…二度目の謝罪を口にした。
「やっと力が戻ってきました」
しょうげているリリアーナと全体的に重い空気の中、ダメージからようやく回復できたヴァンエレンは空気を読まずに元気を取り戻した。
182ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2009/01/15(木) 22:01:09 O
>172
>「ウェイシェンマー!?」
「うわわっ!?」
開けてビックリダンボール。
箱の中には、なんと三角座りの女の子が入っていた。
な、なんでこんなダンボール箱の中に女の子が?
キョロキョロ回りを見回すものの、他に人影は無し。
保護者はどこで何をしてるんだ!

>『えへへ、革命ごっこをしましょ♪私は官軍♪あなたは賊軍♪』
女の子の方も最初は驚いていたけど、すぐ友好的に笑いかけてきた。
一緒に遊んで欲しいのかな?
怖がって泣かれでもしたら大変だから、そこは一安心だ。
「遊んでほしいの?いいよ、用事があるから、少しだけだけどね」
>『すぐに壊れちゃ…嫌よ(愛好)』
ただ問題は。いくら友好的に話しかけられても、この子が何話してるのかさっぱり分からんことだ。
たぶん中つ国の言葉だと思うんだけど、言葉の壁って厚いなぁ。
これじゃ何して遊ぶにしても無理があるぞ。
「えーっと、ごめん、ただ、あたし中つ国の言葉がわからなくってさ。
 知り合いに中つ国語が……どうかした?」

急に、女の子は考え込むような仕草を始めた。
なんだろ。言葉がわからくてもできる遊びでも考えてるのかな…
>『あー、じゃああなたは捕虜ってことでいいわね。(中略)
> 正直に答えないと…こうだぞ〜』
「え?なんて言って…て、ちょっとちょっと。
 くすぐったいからやめ……あははは、降参降参、まいりましたー!」
ぴしぴしお腹を突っついてくる女の子に降参を言うと、ピタリと突っつく手が止まる。
お、言いたいこと、少しは通じたかな?
でも、よく見ると女の子の視線があたしの持ってるダンボールに釘付けな事が分かった。
より正確に言うと、ダンボールをまだ食べ続けてる芋虫に、だ。
>『ちょうだい!それちょうだい!』
「え?え?もしかして、これが欲しいの?」
ぴょんぴょん飛び跳ねながら何かを頼む女の子。
状況的に芋虫を欲しがってるとしか思えません。
……もしかして、かわいいとか思ってるのかな…
確かに子供って虫を飼うのが好きだったりするけど、女の子には珍しいような。
……売り飛ばして小遣い稼ぎでもと思ってたけど、こんな小さい子のお願いは断れないか。
「うーん、しょうがないなぁ。
 はい。かわいがってあげてね」
そう言って、ダンボールごと女の子に芋虫を渡す。
そういえば、この子の名前聞いてなかったな。

「あたし、ミルク。あなたの名前は?」
前にメイリンにしたように、身振り手振りで女の子に名前を聞いてみた。
183レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/01/16(金) 19:41:11 0
>177>178>180
> 「ちょっと状況がつかみきれてないけど、
>  言葉が悪くないか?
>  …まあ、態度だけで判断していたのであれば非があるだろうが、
>  注意すればいいだけだろ。」
> 「まあ確かに何の証拠も無く人のことを決め付けるのは良くないけど・・・・その言い方はひどくなくて?」
> 「クロウさんいいのよ。いいの。・・・・・でもありがとね。」
「そうだぞ。こいつはリーが望んだ事だ。他の奴にとやかく言われる筋はねーよ。
 (いいぞ、もっと俺を言葉責めしろ)」
レベッカがリリアーナの言葉に割り込んでそう言った。
> 「そういえばメイリンさん用の来客リボン、生徒会のほうで手配できそう?」
> リリアーナはクロウの返答を聞くと、「そう」と答えた。
だとしても、この男は早くメイリンを追いかけた方がいいだろうなとレベッカは思った。
メイリンは、林の方ではなく、校舎の方へ移動して行っている。
しかし、これはレベッカにも意味がわからない行動だった。
「(林にまっすぐ行かないのかよ?)」
レベッカは、校舎に行くのは何の問題も無い。
本来はここでごねてメンバーから離脱するつもりだったが、
その必要が(少なくとも今は)無くなってしまった。
もっとも、いずれはメイリンもメイファのいる林に移動する筈である。
レベッカは、予定通りに行動する事にした。
「まあ、はっきり言えば俺はお前らがいまいち信用ならねーってことだ。
 だから後はお前らだけで好きなようにやんな。俺は降りるぜ。」
そう言って、レベッカは女子寮の中に引き返そうとした。
184クロウ ◆g0xlG2TIME :2009/01/17(土) 00:32:07 0
マオによるとレベッカが服を脱いでいたり水をかぶったりとさんざんだったみたいだ。
だんだん愚痴っぽくなってきたな…
ただ、魔力を感知されない程度に抑えればメイファと話すことができるかもしれないという収穫はあったようだ。
しかし、その方法だと俺には…
>178
>「そういえばメイリンさん用の来客リボン、生徒会のほうで手配できそう?」
っとそういえばリボンの件があったな。
「ああ、リボンは副会長に頼んでおいたから大丈夫だ。」
>「そう」
そういえば副会長はどこに行ったのだろうか?
もしかしたらまだメイリンさんを探しているのかもしれない。
…そのうち連絡してくるだろうし、ほっとくか。

>180
>「とりあえず今はメイリンさんの後を追いましょう」
>「そうだね一人にしておくとまたトラブルに巻き込まれそうだし」
「ああ、リボンが付くまで誰か近くにいた方がいいしな。」
そう言ってメイリンの後をついていこうとすると、
>183
>「まあ、はっきり言えば俺はお前らがいまいち信用ならねーってことだ。
 だから後はお前らだけで好きなようにやんな。俺は降りるぜ。」
信用しきれないのは当然だろうな。
第一あったばかりの人を完全に信用するなんてよほどのお人好しじゃないとできないと思う。

「信用しろとは言わないが、寮に引き籠ってていいのか?
 この学園祭は留学生にどんな施設があるか紹介する意味もあるんだぞ。
 かなり広い学園なんだから場所を覚える為に出てた方がいいんじゃないか?」
もし、この学園祭でいろんな所を見てこなかったら、今後の学園生活にも影響が出るだろう。
185レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/01/17(土) 10:05:27 0
>182
> 「うーん、しょうがないなぁ。
>  はい。かわいがってあげてね」
「シエシエ!(ありがと!)」
メイファは嬉しそうにミルクから蚕を受け取った。
しかし、すぐに少し赤い顔をした。捕虜相手にお礼を言ってどうするのか、と。
> 「あたし、ミルク。あなたの名前は?」
「ツァンヨン!」
メイファは元気良くそう言った。
しかし、残念ながらそれは蚕の事である。
「ツァンヨン、ウォデイラ!(蚕蛹、Getだぜ!)」
仮に意味がわかっていたとしても、
特殊工作員・黄河二号の本名は秘密なのだ☆

メイファは、どこからともなく油の入った鍋と、焜炉のようなものを出した。
焜炉に火がつき、その上に乗せた鍋が熱くなる。
ミルクは嫌な予感がしただろう。そして、正解である。
「ツァー」
メイファは、蚕をその中に入れた。
「フガ♪フガ♪フガ♪フガ♪パッパパー♪パパパ♪パッパパー♪パパパ♪
 タタタン♪タタタン♪タタタン♪タタタン♪タンタラタンタンタン♪…トゥイ!」
メイファは歌を歌いながら蚕を油で素揚げにし、長い箸(これも唐突に出した)で取り出した。
「ウォフイツァーツァン、ヘンハオラ!(とっても上手に揚げましたー♪)」
表面はこんがり黄金色、中はジューシー&クリーミーなツァンヨンの出来上がりである。

「…ゼンマヤン?(…ほしい?)」
メイファは、ミルクにそう聞いた。
「ウォチードウダ!(あげないもんねー♪)」
そう言って、ツァンヨンを全部食べてしまった。メイファのスタミナが+50された。
「?チャーシーシェンマ?(何これ?)」
メイファは、何か噛み辛いものを感じた。それは蚕から伸びる糸である。
「イートーマキマキ♪イートーマキマキ♪ヒーテヒーテトントントン♪」
メイファは、イートーマキマキをして、その糸を引っ張る事にした。
186ユリ ◆9DoC6dU6XQ :2009/01/17(土) 20:12:58 O
>176 >179 >185
>「ユリ殿、もう少しお手柔らかに・・・・・・」
>>「オウ!これは実に積極的なのデース」
目的のためなら空気も読まずに一直線。
そんなユリの行動は常識人なロウには理解できないようだったが、スクナはガバッと跳ね起きた。
>「なに!?【かごめかごめ】とな!?」
>「・・・・・・何とも、タフな王様ですなあ」
>>「英雄にはタフさも必要デース」
スクナが王の資格を持つと聞いていたマリオは、うんうんとうなずいている。
ゴーグルに半分ほど隠された顔の表情は、昔を懐かしむようなものだった。

>「おお、それは余の本ではないか!
>ユリよ、良くぞ世の元へ持ってきてくれた。大儀である。
>そちらの二人は・・・余を介抱してくれたのだな。うん、褒めて遣わすぞ。」
「あれ?この本、王様のものだったの?
 アルナワーズが持ってきてくれたから、アルナワーズの持ち物だと思ってたー」
にこやかに言いながら、疑問も疑念も抱かずに絵本を返すユリ。
仮にスクナが嘘をついていたとしても、やはりユリは本をスクナに渡していただろう。
誰かを疑ったり嘘をついたりするのが上手な性格ではないのだ。

>「いえいえ、礼には及びませんぞスクナ殿。(中略)
> 今日はスクナ殿の本に書かれていた詩についてぜひともお話が聞きたいそうですぞ」
>>「はじめまーシテ、スクナさん。お褒めに預かり恐悦至極デース」
ロウに紹介されてマリオもあいさつするが、渡される本に興味が移っているスクナに聞こえただろうか?
しかし、マリオもスクナが詩の解説をするのを待っているで、静かにユリとスクナのやり取りを聞いている。
>「ユリよ、この本は確かに余の王たる血統の証を描いた古文書。
>しかし最後のは世の故郷に伝わる童歌で【矛盾遊び】といってな、【かごめかごめ】とは関係ないぞよ。」
スクナはそう言って、矛盾遊びの説明を始める。
ユリは素直に感心しながら、マリオは言葉の意味を考えるように、それぞれ説明に聞き入っていた。
だが、スクナの関心は【矛盾遊び】ではなく、【かごめかごめ】の方に向けられていた。

>(前略)それより・・・」
>「そなた今【カゴメカゴメ】と言ったな?
>それは余の故郷では禁忌の歌として歌う事が禁じられ、ついには歌詞を知るものがいなくなったという幻の歌!
>何故その名を知っておるのぢゃ?歌詞を知っておるのならば歌ってみせてくれ!」
「王様【カゴメカゴメ】を知らないの?
 よし!それじゃ私が聞かせてあげましょう!」
まだ聞いたことがないと言うスクナのために、ユリはカゴメカゴメを歌い始めた。
「カゴメ カゴメ かごのなかのとりは いついつ でやる よあけのばんに
 つると かめが すべった うしろの しょうめん だあれ
 どう!?どう!?【矛盾遊び】とすごく似てるでしょ!?」
一曲歌い終わったユリは、どうだと得意げにスクナに笑いかけた。
187ユリ ◆9DoC6dU6XQ :2009/01/17(土) 20:14:32 O
>「そういえば、でいりぃ・ふぃじる本部にあった『逆転昔話!〜歴史の矛盾に異議あり〜』は
> 確かヒダノゴウにまつわる伝承でしたな。(中略)
> もっとも、そのあたりはスクナ殿や実際に取材なさったユリ殿のほうがお詳しそうですがの」
「おー!そうそう!ヒダノゴウって所が昔は砂漠で、雷を使った戦争が大昔にあったって伝承だよね!
 魔法で大雪を降らせて、砂漠を雪山に変えたみたいな所もあったし!
 あれって王様の故郷と同じ場所なのかな。
 もし同じなら、昔の人もやっぱり男女時間で入れ替わってたりして!」

>>「すみまセーン。ちょっといいデースか?」
しばらく黙っていたマリオが、スクナに声をかけた。
>>「スクナさんは男女入れ替わると聞きましたが、それは矛盾遊びの言葉と一致している気がしマース。
>> 『鶴と亀が統べた』の統べた者が、ムウ大陸の王の資格のあるスクナさんをあらわすとしまショウ。
>> もしそうなら、鶴と亀は男性と女性をあらわしているのではないでショウか?」
そこまで話してからマリオは、急に大声を上げた。
スクナの体が見えない糸に引っ張られるように動き出したからだ。
>>「オーウ!スクナさん!急に後ろに下がり出すとは、何かありマーシたか!?」
188スクナ・ヒダノゴウ ◆2MENutira2 :2009/01/17(土) 23:07:09 0
>179
「お・をおぉおをお!?」
ユリが一曲歌い終わり得意げに笑いかけられたスクナは、ムンクの叫びのような顔をしていた。
それもそのはず。
禁忌の歌としてもはや歌詞すら知るものがいなくなった【カゴメカゴメ】が、故郷では誰もが慣れ親しんでいる【矛盾歌】とほぼ同じだったのだから。
信じられぬその事実に混乱の一つもしようというもの。

更にスクナの知らぬ『逆転昔話!〜歴史の矛盾に異議あり〜』の話は大きな衝撃を与えていた。
「そ、そなたらは一体何者ぢゃ?
世すら知らぬ古の物語をすらすらと!」
自己紹介はされているのだが、そんな事が吹っ飛んでしまっているところに衝撃の強さを押して知るか、スクナの人の話を聞かなさを押して知るべきか。
どちらにしても根拠もなく自信満々になれるスクナをうろたえさせる衝撃であった。

「むー、確かに我らは攻鶴の面、守亀の面に昼夜で分けられる。
夜明けの晩・・・もしや・・・
これはもしやこの瓶詰め砂漠の蓋を完全解放し継承する時期が・・・
こ、こりゃ!今重要なところなのにその方らどこへ行く!」
マリオの言葉にスクナの中で何かが繋がって行きそうな時、目の前の三人が急速に遠ざかっていくのに気がついた。
慣れない考え事をしている中、自分から離れていくことに驚いて声を上げるが、自分の事が見えていませんでした。

>185
>>「オーウ!スクナさん!急に後ろに下がり出すとは、何かありマーシたか!?」
「なぬ?余が下がっているとな。そんなわけ・・・い〜〜〜〜?ッガ!!」
マリオに言われて漸く自分が何かに引っ張られて下がっている事に気がつきました。
勿論そんな不思議な体勢で移動する事事態無理があるので、気がついた瞬間バランスを崩し、後頭部を強打する事になる。
白目をむいたまま、スクナは引かれていった。

幸い下は放水した跡でそれほど硬くないので大きな怪我はしないだろう。
しかし、泥の中を引きづられていくので、みるみるうちにスクナは土に染まり雑巾のようになっていく。
このまま行けば女子寮へと入り、廊下を通りリリアーナの部屋を通過してメイファの手元に釣り上げられるだろう。
189リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/01/18(日) 01:06:10 0
>゙「やっと力が戻ってきました」 「・・・・・・・ところで、何でそんなに消耗してたの?」
リリアーナは、つい思ったことを口に出してしまった。
吸血鬼は、流れる水を飛び越せないような話は聞いたことがある。
だが、もしかしたら、ただの水を浴びるのも苦手なのだろうか?

>「とりあえず今はメイリンさんの後を追いましょう」
>「ああ、リボンが付くまで誰か近くにいた方がいいしな。」
リリアーナがメイリンを追っていると、フリージア達やクロウも後に続いた。
メイリンは校舎の方へ移動しているようだ。

>「まあ、はっきり言えば俺はお前らがいまいち信用ならねーってことだ。
> だから後はお前らだけで好きなようにやんな。俺は降りるぜ。」
「え?ちょ、ちょっと待って!」
リリアーナは慌てたが、次の言葉がどうしても出てこなかった。

レベッカがメイファと全く同じ考えとは思っていない。
だとしたら、メイリン達の話や文化革命について詳しく話す必然性が無いからだ。
だが、仮説が真実ならこのまま放置もできない。
でも自分がまたしゃしゃり出ても良いものだろうか?

リリアーナが困っていると、クロウが絶妙の援護射撃をしてくれた。
>「信用しろとは言わないが、寮に引き籠ってていいのか?
> この学園祭は留学生にどんな施設があるか紹介する意味もあるんだぞ。
> かなり広い学園なんだから場所を覚える為に出てた方がいいんじゃないか?」
リリアーナはうんうんうん!とばかりに首を縦にふった。
「そうね。今のうちにいろんな所を見て回らないと、今後の学園生活に支障がでるかもしれないわ。
 それに、今女子寮に戻っても部屋は水浸しできっと休めないだろうし。
 寮の周りだってトラップが山のようにあるし、慣れない人が一人で近寄ったら危険だし」
通訳がいないとメイファの説得は難しいのだが
忘れているのか単に言い出せないのかまでは、リリアーナの表情からは分からない。
もしレベッカがどうしても戻るというのなら、誰かをエスコート役に立てる必要があるだろう。
「メイリンさんは校舎の方に向かってるね。
 飼い主のいない犬が学園祭に紛れ込んでいたら、きっとすごく目立つ気がするんだけど」

リリアーナはふと、マオの提案にリリアーナが返答していなかった事に気づいたようだ。
「あ、マオマオ。さっきの魔力を感知されない程度に抑えることができたらって話だけどね、
 私はメイファに顔がばれているから、魔法使いじゃないって言っても通じないと思う。
 うーん、となると私もフリージアもクロウさんも接触役は難しいかもね」
リリアーナは封印の魔石の影響で、ほとんど魔力らしい魔力を持っていない。
(顔さえメイファに知られていなければ立派に説得役を引き受けたかもしれないのに、残念である)

「後は説得をどこでするかって事なんだけど・・・・・・。
 あーあ、ヘレン先生がここにいてくれたらなー」
190レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/01/18(日) 19:54:21 0
>184>189
> 「信用しろとは言わないが、寮に引き籠ってていいのか?
>  この学園祭は留学生にどんな施設があるか紹介する意味もあるんだぞ。
>  かなり広い学園なんだから場所を覚える為に出てた方がいいんじゃないか?」
> リリアーナはうんうんうん!とばかりに首を縦にふった。
> 「そうね。今のうちにいろんな所を見て回らないと、今後の学園生活に支障がでるかもしれないわ。
>  それに、今女子寮に戻っても部屋は水浸しできっと休めないだろうし。
>  寮の周りだってトラップが山のようにあるし、慣れない人が一人で近寄ったら危険だし」
「うっせーな。…まあ、おめーらの言うことももっともかもな。」
レベッカは、後でトイレに行くとでも言ってばっくれようと考えた。
そういうわけで、しばらくはメイリンを追うメンバーに同行することにした。
あくまで、そういう魂胆があると悟られないように渋々とした様子で、である。

メイリンは校舎に入ると、階段を上へ上へと昇っていった。
> 「あ、マオマオ。さっきの魔力を感知されない程度に抑えることができたらって話だけどね、
>  私はメイファに顔がばれているから、魔法使いじゃないって言っても通じないと思う。
>  うーん、となると私もフリージアもクロウさんも接触役は難しいかもね」
「俺も駄目だな。さっきメイファに逃げられたばっかりだ。
 …言葉の問題はメイリンがいるから大丈夫そうだけどな。メイファもメイリンを信用してるしよ。」
レベッカは、さり気無く自分が役に立たないとアピールした。
同時に、メイリンの様子を見た。メイリンは、さっきからずっと早足で階段を昇り続けている。
(どこまで登る気だ?)
レベッカは少しメイリンを不審に思った。メイリンは心眼で物を見るから、
きょろきょろと辺りを見回したりしないのはわかる。しかし、
校舎内が怪しいと感じたなら一階一階もうちょっと丁寧に探知した方がよさそうなものだ。
もしかして、メイリンは屋上に妖怪の気配を感じたのだろうか?
しかし、仮に校舎の屋上に何かしら妖怪の気配を感じたとしても、
距離的に女子寮に近かった林の中にいるメイファに気づかない筈が無い気がする。
いや、まてよ。もしかしたら、本当にメイファは(理由は不明だが)屋上にいるのかもしれない。
すると好都合だ。レベッカは、屋上でメイファを見つけ次第こう言えばいい。
“黄河二号!命令不服従につき、謹慎処分とする!”
レベッカは、もうしばらくリリアーナ達と行動を共にする事にした。

> 「後は説得をどこでするかって事なんだけど・・・・・・。
>  あーあ、ヘレン先生がここにいてくれたらなー」
「教師だったら職員室にいるんじゃねーか?呼んでくればいいじゃねーか。
 あ、なんなら俺が呼んでやろか?」
レベッカは、大きな声で叫んだ。
「ボーイズラブのヘレン先生!ボーイズラブのヘレン先生!
 襲われ受け系の美少年がお待ちです!至急こちらまでお越しください!」
ヘレン先生の名誉のために説明するが、レベッカはヘレンと面識が無いので、
もちろんボーイズラブというのはレベッカの勝手な決めつけである。
ついでにそれがフリージアのトラウマである事ももちろん知らない。
「ははは、まぁさすがにこんなんでヘレン先生が駆けつけたりしねーよな?」
191リチャード・ロウ ◆jntvk4zYjI :2009/01/18(日) 23:28:20 0
>186-188
ユリが【カゴメカゴメ】の歌を歌い終わると、ロウは拍手をした。
「ほっほっほ、なかなかお上手でしたな」
だが歌を所望した筈のスクナは、まるでムンクの叫びのような顔をしていた。
ロウが切り出したヒダノゴウに伝わる伝承の話を聞いたことで、その衝撃はさらに大きくなったらしい。
>「そ、そなたらは一体何者ぢゃ?  
> 世すら知らぬ古の物語をすらすらと!」
>>「OH!ではもう一度自己紹介するデース。僕はマリオ、そしてこちらはリチャードさんデース」
マリオはもう一度二人分の自己紹介を始めた。

>「スクナさんは男女入れ替わると聞きましたが、それは矛盾遊びの言葉と一致している気がしマース。 (中略)
> もしそうなら、鶴と亀は男性と女性をあらわしているのではないでショウか?」
>「むー、確かに我らは攻鶴の面、守亀の面に昼夜で分けられる。
>夜明けの晩・・・もしや・・・
>これはもしやこの瓶詰め砂漠の蓋を完全解放し継承する時期が・・・」
「瓶詰め砂漠?」
ロウは驚いた声をあげた。
「絵本の中で王が砂漠を瓶に封じて谷底に捨てたのでしたな。
 伝承では、砂漠ごとリョウメン王が封じられているとか。
 スクナ殿はその瓶詰め砂漠を本当にお持ちなのですかな?」
その時ロウは、スクナがムーンウォークさながらに背後に動いていくのを見た。

>>「オーウ!スクナさん!急に後ろに下がり出すとは、何かありマーシたか!?」
>「なぬ?余が下がっているとな。そんなわけ・・・い〜〜〜〜?ッガ!!」
スクナはバランスを崩し、後頭部からぬかるんだ地面に突っ込んでいった。
「いやはや、実にエキセントリックな移動方法ですな。
 もしやスクナ殿は、いつもああなさっているのですかな?」
ロウはのんびりとユリにたずねた。
スクナは泥しぶきをあげながら一直線に女子寮の方へと向かっていく。
「いかん、スクナ殿お待ちくだされ、
 このままでは摩擦で後頭部の髪が残らず擦り切れてはげまずそ!・・・・・【浮け!】」
ロウはスクナに向けてステッキを振りおろした。
呪文詠唱後、泥まみれのスクナの身体が地面から10センチほど宙に浮く。
だが宙に浮く事で摩擦抵抗がなくなったせいか、スクナの移動速度がいっそう上がった。

「スクナ殿はあんなに急いでどちらに向かっておられるのですかのう?
 ユリ殿、この先には一体何があるのですかな?」
ちなみにこの先には女子寮がある。
また、リリアーナ部屋の周辺にも、痴漢避けのトラップは当然存在する。
果たしてスクナの運命やいかに!!
192フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/01/19(月) 09:08:03 P
>189>190
>「あ、マオマオ。さっきの魔力を感知されない程度に抑えることができたらって話だけどね、
> 私はメイファに顔がばれているから、魔法使いじゃないって言っても通じないと思う。
> うーん、となると私もフリージアもクロウさんも接触役は難しいかもね」
「なるほど・・・・・確かにそうですわね」
と相槌を打つフリージア
「僕は元々魔法使いじゃないよ!!」
とギズモは言うものの
「あなたに説得なんて難しいことが出来ますの?」
というフリージアの言葉に
「・・・・・う」
とギズモは押し黙ってしまうのであった

>「後は説得をどこでするかって事なんだけど・・・・・・。
> あーあ、ヘレン先生がここにいてくれたらなー」
>「教師だったら職員室にいるんじゃねーか?呼んでくればいいじゃねーか。
 あ、なんなら俺が呼んでやろか?」
>「ボーイズラブのヘレン先生!ボーイズラブのヘレン先生!
 襲われ受け系の美少年がお待ちです!至急こちらまでお越しください!」
>「ははは、まぁさすがにこんなんでヘレン先生が駆けつけたりしねーよな?」

「ま・・・まずい」
慌てふためくギズモ
別にBLな先生のせいで自分の貞操がやばいとかそういう事ではないのだが
「お母さんが!!」

「いやぁぁぁぁぁ!?やめて!やめてそんな物を私に見せないで!!
 殿方同士なんていやぁぁぁぁ!?」
BL発言に案の定、発狂するフリージア

説明しよう!!
フリージアは幼少の頃
死んだ母親の友人に無理やりそっち系の同人誌(故母作)を見せられたため
BLがトラウマになっているのである
ゆえにBLとか青き伝説衆道とか男色とかの言葉を聞くと発狂してしまうのだ

「いやぁぁぁぁ!?そんな物見たくない!見せないで!!」
暴走するフリージア

「斜め45度チョップ!!」
暴走するフリージアをチョップでとっとと黙らせるギズモ
やれやれである

「ふう・・・やれやれだぜ」
193ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2009/01/19(月) 17:46:01 O
>185
>「ツァンヨン!」
名前を聞いたあたしに、女の子は元気よく答えた。
ツァンヨンちゃんね。よし、覚えたぞ。
>「ツァンヨン、ウォデイラ!(蚕蛹、Getだぜ!)」
これは、『ツァンヨン嬉しい!』とかそんな感じか?
しっかし芋虫持って嬉しそうだよなー。
そんなに虫が好きなんだろうか?
ツァンヨンは、何かを取り出して火をつけた。
焜炉のようなそれの上には、油のような液体の入った鍋が置かれ……まて、鍋とコンロをどこから出した。
どう見てもツァンヨンが隠し持っていたようには思えないし、これは空間操作系の魔法で取り寄せた?
いや、魔力を感じなかった所からして、特殊能力か?
かなり高い力を持ってるみたいだけど、言動からして見た目より年よりとは思えないなぁ…

そんなことを考えている間も、コンロの火は鍋をどんどんどんどん温める。
あ。なんだか激しくイヤな予感。
「ね、ねぇツァンヨン。もしかして、芋虫を揚げ物にする気じゃ…」
>「ツァー」
さも当然と言わんばかりに、ツァンヨンは芋虫を鍋に落とし込んだ。
あああぁぁやっぱりぃぃぃ!?
こ、こ、こ、これはもしや、おままごととか、お料理ごっこってやつでは!?
まさか…あの芋虫、あたしに食べろとか言わないでしょうね!?
>「フガ♪フガ♪フガ♪フガ♪パッパパー♪パパパ♪パッパパー♪パパパ♪
> タタタン♪タタタン♪タタタン♪タタタン♪タンタラタンタンタン♪…トゥイ!」
あたしの心配をよそに、上機嫌のツァンヨンは鼻歌交じりに芋虫を揚げ続け。
>「ウォフイツァーツァン、ヘンハオラ!(とっても上手に揚げましたー♪)」
……ついにゲテモノ料理が完成してしまった。
色は大変美味しそうだけど、なにしろ芋虫の姿揚げ。
見ただけで食欲減退効果バツグンなのはうけあいます。

>「…ゼンマヤン?(…ほしい?)」
「いやいやいや!無理無理無理!!
 さすがにそれはぜぇーったいに無理ーっ!!」
>「ウォチードウダ!(あげないもんねー♪)」
差し出された芋虫を必死で拒否すると、意志が通じたかツァンヨンは自分でそれを食べてしまった。
よ、よかった……なんとか想像していた最悪の事態は免れた…

>「?チャーシーシェンマ?(何これ?)」
「ん?どうかした?」
ツァンヨンは食べてる途中で何か固い物があったようで、摘むような仕草をしてみせた。
よく見るとそれはどうも極細の糸のようで、ツァンヨンは楽しそうに糸巻きを開始する。
>「イートーマキマキ♪イートーマキマキ♪ヒーテヒーテトントントン♪」
どこまで糸は続くのか、最初軽快に巻かれていた糸は、急に重くなったようにも見える。
何か先にくっついてるんだろうか?
「なんか、重そうじゃない?あたしも手伝おっか?」
ツァンヨンにそう言って、あたしも糸巻きを手伝うことにした。
194ユリ ◆9DoC6dU6XQ :2009/01/19(月) 17:46:47 O
>188 >191
鶴と亀に関するマリオの言葉に、スクナは思い当たる事がありそうだ。
>「むー、確かに我らは攻鶴の面、守亀の面に昼夜で分けられる。
>夜明けの晩・・・もしや・・・
>これはもしやこの瓶詰め砂漠の蓋を完全解放し継承する時期が・・・」
>「瓶詰め砂漠?」
>「絵本の中で王が砂漠を瓶に封じて谷底に捨てたのでしたな。
> 伝承では、砂漠ごとリョウメン王が封じられているとか。
> スクナ殿はその瓶詰め砂漠を本当にお持ちなのですかな?」
「伝承にあった瓶詰め砂漠だね!!
 もしかして、王位継承権とかの超重要アイテムなのかな!?」
ロウと一緒にスクナを質問攻めにするユリだが、残念ながらその答えは得られなかった。
スクナが急に後ろに下がりだしたからだ。

>こ、こりゃ!今重要なところなのにその方らどこへ行く!」
「え!?王様こそどこへ行くのさ!?」
>>「オーウ!スクナさん!急に後ろに下がり出すとは、何かありマーシたか!?」
スクナの突然の奇行に驚くマリオとユリ。
だが一番驚いているのはスクナ本人だ。
>「なぬ?余が下がっているとな。そんなわけ・・・い〜〜〜〜?ッガ!!」
「王様―――――!!」
転んで泥に突っ込んでも、スクナの勢いは止まらない。
>「いやはや、実にエキセントリックな移動方法ですな。
> もしやスクナ殿は、いつもああなさっているのですかな?」
「それは無いと思うよ!王様本人も驚いてたもん!」
さすがにユリもスクナの行動の異常さに気づいた。
気絶しているような人間が変な体勢で後ろに下がっているのだから、気づかない方がおかしいのだが。
>「いかん、スクナ殿お待ちくだされ、
> このままでは摩擦で後頭部の髪が残らず擦り切れてはげまずそ!・・・・・【浮け!】」
ロウが魔法を使うと、スクナの体が浮き上がり、地面を引きずることは無くなった。
「リチャードさんナイスだよ!」
速度は上がったがスクナがハゲになる恐れはなくなった。
そう考えたユリは、スクナを追いかけるためにデッキブラシに飛び乗る。
>「スクナ殿はあんなに急いでどちらに向かっておられるのですかのう?
> ユリ殿、この先には一体何があるのですかな?」
「女子寮だよ!このまま行ったら、王様が罠ゾーンに突っ込んじゃう!
 待ってて王様!すぐ行くから」
そう言ってユリは、全速力でスクナを追いかけ始めた。
すぐに追いつき、追い越してから逆向きに向きを変え、スクナを連れ戻そうとする。
しかしスクナを引っ張る力は強く、なかなか上手くはいかない。

「これは!もしかして、女子寮じゃなくて海に向かってる!?
 噂に聞くムウ大陸の呪いが発動してるのかな!?
 このままだと、王様が海底にに引きずり込まれちゃう!!」ムウ大陸の呪いとは、ムウ大陸を探す者は海底に引きずり込まれるという噂のことだ。
根拠も証拠もないので噂なのだが、すくなくともユリはそう思った。
フィジル島は4方を海に囲まれているので、スクナは海に向かっているものとみえなくもない。
「リチャードさん!マリオさん!一緒に王様を引っ張って!
 すごい力で引っ張られてるから、支えきれないかも!」
>>「わかりマーシた!」
海底に引きずり込まれると聞いて、マリオもダッシュで近寄ってきてスクナを引っ張り始めた。
195クロウ ◆g0xlG2TIME :2009/01/19(月) 20:20:17 0
>189>190
>「そうね。今のうちにいろんな所を見て回らないと、今後の学園生活に支障がでるかもしれないわ。
 それに、今女子寮に戻っても部屋は水浸しできっと休めないだろうし。
 寮の周りだってトラップが山のようにあるし、慣れない人が一人で近寄ったら危険だし」
切り替えが早いな…
まだしばらくは沈んでいるものと思っていたのだが…
>「うっせーな。…まあ、おめーらの言うことももっともかもな。」
どうやらレベッカはついてくることにしたようだ。
無理についてくる必要もないんだけどな。
まあ、中つ国の文化も知りたかったし、丁度いいか。

>「メイリンさんは校舎の方に向かってるね。
 飼い主のいない犬が学園祭に紛れ込んでいたら、きっとすごく目立つ気がするんだけど」
「普通は騒ぎになるな。
 ただ、人ごみの多い所に潜んでいる場合は、注意しないと気付かないぞ。」
これだけの騒ぎだ、身元不明の犬がうろついていたとしても気にしないこともあるだろう。

>192
>「あ、マオマオ。さっきの魔力を感知されない程度に抑えることができたらって話だけどね、
 私はメイファに顔がばれているから、魔法使いじゃないって言っても通じないと思う。
 うーん、となると私もフリージアもクロウさんも接触役は難しいかもね」
>「俺も駄目だな。さっきメイファに逃げられたばっかりだ。
 …言葉の問題はメイリンがいるから大丈夫そうだけどな。メイファもメイリンを信用してるしよ。」
>「なるほど・・・・・確かにそうですわね」
>「僕は元々魔法使いじゃないよ!!」
>「あなたに説得なんて難しいことが出来ますの?」
>「・・・・・う」
となるとほとんどが警戒されるわけだ。

「…その説得の間なんだが、」
俺も事情を話しておかないとな。
「俺は別の所に行っていようと思う。
 …体質上感じ取れないほど魔力を小さくすることができなくてな、
 余計な刺激を与えかねない。」

>「後は説得をどこでするかって事なんだけど・・・・・・。
 あーあ、ヘレン先生がここにいてくれたらなー」
誰だ、その人?
学園にそんな教師はいなかったと思うのだが…
>「教師だったら職員室にいるんじゃねーか?呼んでくればいいじゃねーか。
 あ、なんなら俺が呼んでやろか?」
「呼ぶってどうやって呼ぶ気だよ。」
なんかいやな予感しかしないぞ。

>「ボーイズラブのヘレン先生!ボーイズラブのヘレン先生!
 襲われ受け系の美少年がお待ちです!至急こちらまでお越しください!」
>「いやぁぁぁぁぁ!?やめて!やめてそんな物を私に見せないで!!
 殿方同士なんていやぁぁぁぁ!?」
というか待て、この面子で男って言ったら俺かギズモしかいないじゃないか!!
>「ははは、まぁさすがにこんなんでヘレン先生が駆けつけたりしねーよな?」
「それ以前に別のものを呼ぶだろ!!」
腐女子とかショタコンとかetc…
嫌なものしか来そうにない。
196スクナ・ヒダノゴウ ◆2MENutira2 :2009/01/19(月) 22:37:44 0
>191194
リチャードの機転によりスクナは僅かながらも宙に浮き、地面に削られる事はなくなった。
しかし地面という抵抗力を失った今、引かれるままに猛烈に引っ張られていく。
あと少しで女子寮技ゾーンに差し掛かろうというところでユリが追いついた。

> このままだと、王様が海底にに引きずり込まれちゃう!!」
それを聞いて覚醒したスクナはうろたえる。
泳げないスクナがこのまま海底に引きずり込まれては溺死は必死!
何とか抵抗しようとするが、いかにも体制が悪すぎる。

補助布筋を纏っているので力には少々自信があるが、10センチほど浮いてしまっているので踏ん張りようがないのだ。
結果として、ユリとリチャード、そしてマリオの三人に引っ張られるに任せることになるのだが・・・
糸の先、メイファとミルクが引っ張る力と三人の力の間に挟まれては溜まったものではない。
「いだだだだ!千切れる!輪切りのスライスハムになってしまううう!!!」
両方向に引っ張られるスクナの身体がボンレスハムのように締め上げられていき、ここに至り、何がスクナを引っ張っているかに漸く気付いたのだ。

使い魔の蚕がスクナの全身に巻きつけた糸が引っ張られているのだ。
色々気になる事はあるが、当面最悪の結果だけがその脳裏を過ぎる。
このまま抵抗を続ければスクナの輪切りが出来上がってしまうだろう。
流石にそんなスプラッターな死に方はしたくない。

「にゅ〜〜〜!背に腹は変えられん!緊急脱衣術!」
スクナは輪切りになる事を回避する為、身につけていた着衣を全て解除し脱ぎ去ったのだ!
その途端、スクナを引っ張っていたユリやリチャード、マリオは勢い余って倒れこむことになる。
四人は肉団子のように転がる。

生命の危機を脱した直後だが、スクナは直ぐに立ち上がる。
その姿は当然全部脱いでいるので、褌一丁と腰につけた瓶詰め砂漠のみ。
そしてスクナの髪の間から、小さな蚕が顔を出していた。
これは前任の蚕が死んだ事を意味する。
「ええい!余の蚕が死んだ!一体何があったのぢゃ!追うぞ!」
生まれたばかりの蚕はまだ糸を吐くことができぬため、スクナは新たなる服を作る事ができない。
しかしそんな事はさっぱり気にしていない。
まだ縺れて倒れている三人を見ることもなく声をかけ、飛ぶように引っ張られるスクナの服装一式を追って走り出した。

>185>193
中庭の林の中、糸をまき続けるメイファとミルクの元に泥まみれになったスクナの服装一式が姿を現すだろう。
その直後、林一帯に影が落ち込むことになる。
上空を見上げれば砂塵の雲。
その上には少々顔の形が変った褌一丁のスクナが黄金の戦車に乗って仁王立ちしていた。

褌一丁という変態的スタイルで女子寮に突入したのだ。
当然全ての罠にかかり、白百合騎士団の攻撃を受けてボコボコにされたのはいうまでもない。
とはいえ、今は女子生徒たちに揉みくちゃ(スクナ視点)にされている場合でもなく、瓶詰め砂漠を発動させ黄金の戦車を呼んだのだ。

尤も、砂塵の雲の上から林の中がわかるはずも無く、引っ張られる服も見失っていた。
当然メイファとミルクの存在にもまだ気付いていない。
197リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/01/19(月) 23:16:39 0
>192 >!95
フリージアは妖怪犬=メイファと戦ったのだから、完全に顔を知られているだろう。
ギズモが説得に当たるのはいいアイディアに思えたが、少々役不足のようだ。
「クロウさんも難儀な体質ね。もしかして小さい頃、かくれんぼ苦手だったんじゃない?
 だとしたら奇遇ね、実は私もよ」

>190
>「俺も駄目だな。さっきメイファに逃げられたばっかりだ。
> …言葉の問題はメイリンがいるから大丈夫そうだけどな。メイファもメイリンを信用してるしよ。」
>「メイリンさんがメイファを止めるのは、単にそうしろと言われたからでしょう。
 いくら彼女が素直でも、魔法使いと妹様の通訳まで引き受けてくれるものかしら?」
リリアーナはうーんと唸った。
「あっ、忘れるところだった!
 レベッカさん、あれが符術科エリアよ。で、あちら側が幻術科エリアだからね」
リリアーナはレベッカの様子をうかがいつつ、取ってつけたように学内施設を紹介した。

「話を元に戻すけど・・・・・・そっかあ、となると、残った人でメイファと接触できそうな人は・・・・・・・」
リリアーナはくるん、とマオとヴァンエレンの方を見た。
「大変な役回りだけど、お願いできるかな?」
 
メイリンは、一心不乱に校舎の階段を上っている。
「ねえメイリンさん、一度メイファと話してみたいんだけど、通訳ってお願いできるかな?」
リリアーナはダメもとで、メイリンの背中にそう問い掛けた。
(しかし、実際のところは望み薄だと思っているようだ。)

ヘレンの名前を出すと、クロウは訝しげな顔をした。
「あ、ヘレン先生って言うのは、最近学園に来られた見習い教師なのよ。
 この間の「魔本リバース」のイベント覚えてる?
 実は、あの魔本を管理なさってるのがヘレン先生なのよ。」
まさか魔本=ヘレン先生ですとはいえないリリアーナは、当り障りの無い説明をした。
「リバースの中なら、説得に失敗して殺されても復活できるでしょ?
 それに考えてもみて。
 メイファを閉じ込め続ける事ができないのは、メイファが自分は閉じ込めれると気づいているからよ。
 だったら気づかれなければいいんじゃないかって・・・思ったりして・・・・・」
リリアーナは人差し指同士をすり合わせながら、そう自分の意見を述べていた。
だが次第に声が尻すぼみになっていく。
「まあ、単なる思いつきなんだけどね」

>「教師だったら職員室にいるんじゃねーか?呼んでくればいいじゃねーか。」
> あ、なんなら俺が呼んでやろか?」
怒っているとばかり思っていたレベッカからの提案に、リリアーナはきょとんとした。
だが次の瞬間、リリアーナは恐怖のどん底に叩き落される事になる。
>「ボーイズラブのヘレン先生!ボーイズラブのヘレン先生!
> 襲われ受け系の美少年がお待ちです!至急こちらまでお越しください!」
「「いやぁぁぁぁぁ!?」」
リリアーナとフリージアの悲鳴が奇しくもハモった。
>「やめて!やめてそんな物を私に見せないで!!
> 殿方同士なんていやぁぁぁぁ!?」
「レベッカさんってばヘレンに向かって何てこと言うのよ―――― !!
 確かにヘレンは彼のこととっても気に入ってるけど、ボーイズラブには該当しない・・・・ああそうじゃなくて!!
 あああどうしよう、もし私がヘレンことを陰でそんな風に話してるなんて誤解されでもしたら・・・・・・」
リリアーナはムンクの叫びのような顔になった。
どう考えても死亡フラグです本当に(ry
198リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/01/19(月) 23:17:19 0

>「ははは、まぁさすがにこんなんでヘレン先生が駆けつけたりしねーよな?」
>「それ以前に別のものを呼ぶだろ!!」
「とりあえず襲われ受け系の美少年ということで、クロウさんとギズモは後よろしく!
 フリージア、私を使い魔カプセルに隠して・・・・・・フリージア?!」
リリアーナはギズモに昏倒させられたフリージアを見て仰天した。
「な、何で急に眠っちゃったの?おきてよー!起きて私を使い魔カプセルに匿ってよー」
リリアーナは半べそになりながら、気絶したままのフリージアをがくがく揺さぶった。

その頃、リリアーナとスクナを繋いでいる蚕の糸も猛烈な勢いで巻き上げられていた。
だが、幸か不幸かリリアーナにはまだ影響は出ていないようだ。
199レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/01/20(火) 19:28:19 0
>192>195>197>198
> 「それ以前に別のものを呼ぶだろ!!」
「安心しろ。俺が腐女子やショタケットに負けるはずがねーだろ。」
> 「とりあえず襲われ受け系の美少年ということで、クロウさんとギズモは後よろしく!
>  フリージア、私を使い魔カプセルに隠して・・・・・・フリージア?!」
> リリアーナはギズモに昏倒させられたフリージアを見て仰天した。
> 「な、何で急に眠っちゃったの?おきてよー!起きて私を使い魔カプセルに匿ってよー」
「ははは、おもしろくなってきたな。ヘレンってそんなに恐ろしい奴なのか?」
誰かが、レベッカの肩をコンコンと叩いた。
「あ?何だよ?」
レベッカが振り向くと、金髪碧眼の少年が立っていた。顔には甘い笑みが浮かんでいる。
「おー、ちょうどよく襲われ受け系の美少年が来たぜ。本当にヘレンが来るかもな?」
>>「それは違うと思うよ。」
金髪の少年がレベッカに言った。彼の手は、まだレベッカの肩の上に乗ったままで…
「何が違うんだ?」
これがレベッカの、その時の最後の言葉だった。
>>「僕がヘレンだ。」
へレンがレベッカの肩をぎゅっと掴むと、レベッカはしゅるしゅると縮み、その手にすっぽりと収まってしまった。
しかし、それはもはやレベッカではなく、ただのカブトムシである。
ヘレンは、かつてレベッカだったカブトムシを掌の中で転がしながら言った。
>>「君は間違いを二つ犯した。一つは僕を怒らせた事。もう一つはさらに僕を怒らせた事だ。」
ヘレンは、辺りにいる面々を見回した。ヘレンはあいかわらず甘い笑顔を浮かべているが、
もう、その笑顔が必ずしも心情と一致しない事を悟ったメンバーは多いだろう。
>>「で、どういう事情なのか…もちろん、説明してくれるよね?」

その頃、メイリンはレベッカ達のやりとりを完全に無視して屋上を目指していた。
もしもレベッカやヘレンに気をとられていたら、きっとメイリンを見失っているだろう。
>『ねえメイリンさん、一度メイファと話してみたいんだけど、通訳ってお願いできるかな?』
> リリアーナはダメもとで、メイリンの背中にそう問い掛けた。
その時のメイリン、いや性格には棒メイリンの返事は\NO/であった。
メイリンにとって、メイファは尊いものなのだ。故に、
魔法使いに気安く話しかけられたく無いという感情が働いたのかもしれない。
しかし、それだけではない。メイリンは、メイファを確実に保護できる方法を知っているのだ。
そして、それを実行するためには、なるべく高い場所へ移動する必要があるという事も…
ほどなく、メイリンは校舎の屋上へたどり着いた。
200リチャード・ロウ ◆jntvk4zYjI :2009/01/21(水) 00:16:45 0
>194 >196
スクナがどこへ向かっているのかというロウの問いに、ユリは女子寮だと答えた。
>「このまま行ったら、王様が罠ゾーンに突っ込んじゃう!
> 待ってて王様!すぐ行くから」
ユリはデッキブラシにまたがると、全速力でスクナを追いかけ捕まえた。
だが連れ戻そうとするものの、スクナを引っ張る力は強くなかなか思うようにはいかない。

>「これは!もしかして、女子寮じゃなくて海に向かってる!?
> 噂に聞くムウ大陸の呪いが発動してるのかな!?
> このままだと、王様が海底にに引きずり込まれちゃう!!」
「それはもしや、ムウ大陸を探す者は海底に引きずり込まれるという噂のことですかな?
 そ、それはいかん」
>「リチャードさん!マリオさん!一緒に王様を引っ張って!
> すごい力で引っ張られてるから、支えきれないかも!」
>>「わかりマーシた!」
「及ばずながら助太刀しますぞ!」
スクナ自身も目を覚まし何とか引かれる力に抵抗しているようだが、うまくいってないようだ。
スクナを掴んだ三人が渾身の力で引っ張るが、引き戻す事ができない。

>「いだだだだ!千切れる!輪切りのスライスハムになってしまううう!!!」
結局顔の見えない相手と力比べの結果、我慢の限界を迎えたのは間に入ったスクナだった。
>「にゅ〜〜〜!背に腹は変えられん!緊急脱衣術!」
「なんと!」
スクナは唐突に身に纏っていた服を脱いでしまった。
結果、ロウ達はもんどりうって地面に倒れることになる。
脱いだ服はまるで意志があるように、一直線にどこかへと向かっているようだ。
>「ええい!余の蚕が死んだ!一体何があったのぢゃ!追うぞ!」
「蚕?」
ロウの鸚鵡返しには答えず、褌一丁と腰につけた瓶詰め砂漠だけを持ったスクナは脱げた服を追って走り始めた。
「よく分からんが、とりあえずスクナ殿の後を追ってみましょうぞ。立てますかな?」
そう言ってリチャードは一緒に倒れてしまった相手に手を差し出した。

一方脱げた服はというと、女子寮の方角へと一直線に向かっていく。
服は女子寮の壁を登り、ガラスの割れた二階の角部屋の中へと吸い込まれていった。
スクナは周りが止めるのも聞かず、女子寮の中へと突入してしまった。
・・・・・・・程なくして女子寮の中が騒々しくなった。

>>「キャー!!不潔!!信じらんない!!」
>>「このド変態がっ!!」
>>「またか?この男なのかっ?!エスコート役のミルクは一体何をしているのだ!!」
建物の中であがる白百合騎士団らしき怒号と悲鳴が、ロウ達がいる外まで聞こえてきた。
「・・・・・・まあ、あの格好では誤解されても仕方ないでしょうなあ。ご愁傷様ですなあ」
スクナの脳内で「ハーレムでウハウハ」に変換されているとは知らないロウは、やれやれとため息をついた。

「おや、また服が動き始めましたな」
割れた窓から飛び出してきた服は、そのまま宙を飛び林の方角へと一直線に向かっているようだ。
「ひとまず追いますぞ」
とりあえず女子寮の中に入れないロウは、スクナの服を追うことにした。
>189
>「・・・・・・・ところで、何でそんなに消耗してたの?」
「流水をあびたからです」
リリアーナの吸血鬼は水を浴びるのも苦手なのでは?という憶測はまさしく正解であった。
己の弱点を隠しもしないであっさりと答えてしまうヴァンエレン。
駄目だこいつ…早くなんとかしないと…。

>190
ヘレン先生がいてくれたら、というリリアーナのつぶやきに対してレベッカが反応した。
>「教師だったら職員室にいるんじゃねーか?呼んでくればいいじゃねーか。
>あ、なんなら俺が呼んでやろか?」
>「ボーイズラブのヘレン先生!ボーイズラブのヘレン先生!
>襲われ受け系の美少年がお待ちです!至急こちらまでお越しください!」
「なに?そんな教師がいていいのか?」
ヘレン先生の特殊な性癖をあらん限りの大声で言うレベッカ。
もちろんそんな性癖をレベッカは知りようが無いので嘘八百である。
そこの吸血鬼はネタにマジレスしてどうすんの?
そしてそのことによりフリージアは過去のトラウマを刺激して暴走してしまった。
慌てることなく斜め45度チョップを繰り出すギズモは雑作も無くフリージアの暴走を止めたのだった。

>197
>「話を元に戻すけど・・・・・・そっかあ、となると、残った人でメイファと接触できそうな人は・・・・・・・」
ついっと目線が合う前に意図的に視線を逸らすヴァンエレン。
「ダメっす。
 無理っす。
 働きたくないでござる」
駄々をこねて全力で拒否しはじめた。
この吸血ニートがやらないというならば必然的に主人であるマオが引き受けることになるのだが…。

>199
>「僕がヘレンだ。」
俺がガンダムだ…いや。
本当に来てしまった怖い笑みを浮かべる少年のヘレン先生。
「ひぃ、食われる!?」
カブトムシにされてしまったレベッカを見て勘違いしたヴァンエレンは恐怖に震えた。
202メイファ ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/01/21(水) 19:19:22 0
>193
> 「なんか、重そうじゃない?あたしも手伝おっか?」
「シーア」
ミルクとメイファは、並んで糸巻きをした。
すると、間もなく泥まみれの服一式が巻かれてやってきた。
「チャーシーシェンマァ?」
メイファはそれを手にとって、クンクンと臭いをかいだ。
「チェンプーハオ。」
メイファは不快そうな顔をしてすぐに投げ捨てた。

>196
> その直後、林一帯に影が落ち込むことになる。
> 上空を見上げれば砂塵の雲。
『黄砂だわ。懐かしいわね。』
スクナからメイファとミルクが見えないように、
メイファもまた砂塵の雲の上にいるスクナに気づくはずも無かった。
メイファは、ミルクの服を引っ張った。
『ダンボール箱返して。それと、嵐が来そうだからこれあげる。』
メイファはハンカチを手渡した。もしも砂嵐が吹いたら、それを口に当てろと言う意味だ。
『あんたは捕虜だから、私がいいと言うまで死んじゃだめだからね♪』

メイファは、再びダンボール箱を被って身を隠した。
しかし、残念ながら蚕にかじられたせいで
(あれ?でもメイファは蚕を食っちまったから、実質自分で食べた事になるのか?)
メイファの一部が外から見えてしまっている。
だが、メイファはそのことに気づいていなかった。
『もしも逃げようとしたら撃つからね!私はこれでも冷酷な特殊工作員だから!』
メイファはダンボールの中からミルクにそう叫んだ。
203マオ ◆Aaq2kk.SpM :2009/01/21(水) 23:20:12 0
>189 >190 >201
>「あ、マオマオ。さっきの魔力を感知されない程度に抑えることができたらって話だけどね、
>私はメイファに顔がばれているから、魔法使いじゃないって言っても通じないと思う。
>うーん、となると私もフリージアもクロウさんも接触役は難しいかもね」
確かにこの案はメイファと一回も会ってないような人物でないと成立しないんだよな。
となるとリリアーナやあの事件に直接立ち会っていた奴らにはこの案は無理というわけだな……
>「俺も駄目だな。さっきメイファに逃げられたばっかりだ。
>…言葉の問題はメイリンがいるから大丈夫そうだけどな。メイファもメイリンを信用してるしよ。」
「…そうとは限らないぞ。たとえばお前がメイファを逃がしたとかも考えられる訳だ。
 実際お前は僕たちを信用してないと公言しているんだ、嘘ぐらい平気でつけるだろうしな」
僕の言葉に応えることはないレベッカ。まあいいさ。
何を考えているか変態だけにさっぱり分からないが協力する気のないやつに期待したって無駄だ。

となると、他の人間に任せるしかないな。
>「なるほど・・・・・確かにそうですわね」
>「僕は元々魔法使いじゃないよ!!」
>「あなたに説得なんて難しいことが出来ますの?」
>「・・・・・う」
顔を見られているフリージアに心など許すはずはないし。
それにギズモでは精神年齢が低すぎて説得など無理…か
こうなるとそれなりに理解力があり頭が働くクロウということになる。
まあ、いやむしろ説得や交渉という点においてはこの中では一番まともかもしれない。
「というわけでクロウ、悪いがお前が……」
>「…その説得の間なんだが、」
>「俺は別の所に行っていようと思う。
>…体質上感じ取れないほど魔力を小さくすることができなくてな、
>余計な刺激を与えかねない。」
なんという真実……まさかクロウがそういうことが苦手だったとは。
ということは……僕の案は失敗ということか。やれやれ…まあ仕方ないな。
>「話を元に戻すけど・・・・・・そっかあ、となると、残った人でメイファと接触できそうな人は・・・・・・・」
なんだ?まだ誰かメイファと接触できそうな人間がいるってことか?
>「大変な役回りだけど、お願いできるかな?」
そういってこっちを見てくるリリアーナ。どういうことだ?
もしかして僕にやれって言っているのか?僕はそういうに苦手だって言っているのに。
だったらまだヴァンエレンの方が説得なら向いているじゃないか。
同じ人じゃないもの同士何か通じ合えるかもしれないし。
「うーん。僕がしゃしゃり出てもあまりいい結果になりそうもないな。
 というわけでヴァンエレン。お前に任せたいんだけど…」
どうせもうヴァンエレンは僕の使い魔なんだ。少々色々と押し付けても何も文句は言えないはず。
>「ダメっす。
>無理っす。
>働きたくないでござる」
しかし、予想していた答えとはまるで反対の言葉が聞こえてくる。
正式に使おうと思ってみればこの体たらく。
「何言っているんだ!?お前は僕の使い魔だろ!それも正式な。
 だったら主人の言うことは絶対じゃないのか!?
 そんな態度じゃ吸血ニートと言われてもいいわけできないぞ?」
と叱咤してみるがヴァンエレンは働きたくないでござるとダダをこね続けるばかり。
ダメだこの吸血鬼……どうしようもない。

>199
>「僕がヘレンだ。」
ヴァンエレンのどうしようもなさにあきれ果てていると
さっきリリアーナが言っていたヘレンがやってきた。
どう見ても見た目は少年だが……そこはこの学園それだけで判断するのは早計というものだ。
思ったとおりレベッカを変身魔法か何かでカブトムシにしてしまう。
>「ひぃ、食われる!?」
「吸血鬼なんだからちょっとは落ち着け!全く…これじゃあ
 お前のマスターである僕が恥ずかしいじゃないか…
 僕みたいなスーパーエリートの使い魔なんだからもうちょっと堂々としてもらわないと」
204クロウ ◆g0xlG2TIME :2009/01/21(水) 23:26:48 0
>198>199
>「安心しろ。俺が腐女子やショタケットに負けるはずがねーだろ。」
そういう意味じゃない!
なんというか、俺の身が危うくなりそうな予感がする。
>「とりあえず襲われ受け系の美少年ということで、クロウさんとギズモは後よろしく!
 フリージア、私を使い魔カプセルに隠して・・・・・・フリージア?!」
「待て!なぜ俺を入れる!
 というか後を任せるな!!」
>「な、何で急に眠っちゃったの?おきてよー!起きて私を使い魔カプセルに匿ってよー」
人に押し付けようとした報いだ。
というか何でフリージアは気絶しているんだ?

>「ははは、おもしろくなってきたな。ヘレンってそんなに恐ろしい奴なのか?」
俺はヘレンの事を知らないが、さっきレベッカが言っていた事を聞いたらかなりまずいと思う。
そう思いながらレベッカの方を振り向くと…
>「あ?何だよ?」
そこには金髪碧眼の少年が立っていた。
>「おー、ちょうどよく襲われ受け系の美少年が来たぜ。本当にヘレンが来るかもな?」
「いや、そういう問題じゃないだろ…」
事を起こした張本人はどんな状況か分かっているのか?
その少年から凄い怒りのオーラを感じるぞ…

>201>203
>「それは違うと思うよ。」
>「何が違うんだ?」
>「僕がヘレンだ。」
ヘレンと名乗った少年が答えると、レベッカは縮んで少年の手に収まってしまった。
というか、レベッカがカブトムシに変わってるんですけど。
>「ひぃ、食われる!?」
吸血鬼なんて完全にビビって震えているな…
>「吸血鬼なんだからちょっとは落ち着け!全く…これじゃあ
 お前のマスターである僕が恥ずかしいじゃないか…
 僕みたいなスーパーエリートの使い魔なんだからもうちょっと堂々としてもらわないと」
逆にマオはすごいな。
こんな状況で堂々とするとか、なかなかできないぞ…

>「君は間違いを二つ犯した。一つは僕を怒らせた事。もう一つはさらに僕を怒らせた事だ。」
それは同じことじゃないか?
けどそれを口に出したらまずいだろうな。
なんというか迂闊な言動や行動をしたら命の保証がなくなると思う。
>「で、どういう事情なのか…もちろん、説明してくれるよね?」
…と、言われてもねぇ。
俺はヘレンって先生を全く知らないわけだし、リリアーナの発言が発端だったような気もするし、
「リリアーナ、説明頼むわ。」
変な呼び出しをした張本人がカブトムシになっているので、リリアーナに説明してもらうことにした。
205リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/01/22(木) 12:23:09 0
>199 >201 >203-204
>「ははは、おもしろくなってきたな。ヘレンってそんなに恐ろしい奴なのか?」
「そんな笑ってる場合じゃ・・・・・・・」
リリアーナはばっと振り向き、そのままの体勢で固まってしまった。
誰かが、レベッカの肩をコンコンと叩いている。
>「あ?何だよ?」
>レベッカが振り向くと、金髪碧眼の少年が立っていた。顔には甘い笑みが浮かんでいる。
リリアーナはあわあわとジェスチャーで口を慎むよう訴えている。
だが願いは届かない。
>「おー、ちょうどよく襲われ受け系の美少年が来たぜ。本当にヘレンが来るかもな?」
>「いや、そういう問題じゃないだろ…」
クロウの冷静な突っ込みをうけつつ、リリアーナの顔色はさらに蒼白になった。
制止しようとする動きは、既に奇妙な踊りの域である。
>「それは違うと思うよ。」
>「何が違うんだ?」
>「僕がヘレンだ。」
>へレンがレベッカの肩をぎゅっと掴むと、レベッカはしゅるしゅると縮み、その手にすっぽりと収まってしまった。

「わー!レベッカさんがオスにいぃぃぃぃぃ?!」
>「ひぃ、食われる!?」
>「吸血鬼なんだからちょっとは落ち着け!(中略)
> 僕みたいなスーパーエリートの使い魔なんだからもうちょっと堂々としてもらわないと」
喰われると怯えているヴァンエレンとは対照的に、マオは言葉どおり堂々としたものだった。

>ヘレンは、辺りにいる面々を見回した。ヘレンはあいかわらず甘い笑顔を浮かべているが、
・・・・・・どう見ても激怒しています本当に(ry
>「で、どういう事情なのか…もちろん、説明してくれるよね?」
>「リリアーナ、説明頼むわ。」
「わ、私?!」
頼みごとをする前に相手をこれほど怒らせる事になるとは思っていなかったリリアーナは、
正直どうしたらいいか困惑していた。

実はリリアーナは、ヘレンのことは彼が学園の見習い教師になる前から知っている。
行きがかり上、一度ならずお互いの危機を救ったこともある。
だが関係が良好かというと、必ずしもそうとは言えない。
ヘレンから見たリリアーナ像を一言で言うなら、知人――――もしくは、邪魔者・・・かもしれない。
「・・・・・・・・・・・・・・・う・・・・・・分かった」
だがこうしていても仕方が無い。
やがてリリアーナは、観念したように真顔に戻りヘレンに向き直った。
206リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/01/22(木) 12:24:21 0
「ヘレン先生、その前にレベッカさんを元の姿に戻してあげてください。
 レベッカさんはヘレン先生のことは全く知りません。
 だからさっきのアレも、きっとレベッカさん流の私に対する悪ふざけなんだと思います。
 本当にヘレン先生に聞こえるとは思っていなかったんだと思います。
 レベッカさんは人前に裸で出てきたり股間にリボンをつけたりと、西方の習慣には少々疎い部分があります。
 ・・・・・・失礼はエスコート役の私がお詫びします。
 だからお願いします。どうか彼女を『私たちの知っているレベッカさんの姿』に戻してあげてください」
リリアーナはまだるっこしい言い回しをして頭を下げた。
だがヘレンがどう判断するかは、状況の説明を聞いてからの話だろう。
リリアーナは、今までの事情を簡単に説明し始めた。
「というわけで、今私たちはメイリンさんと一緒にメイファを探しています。
 彼女はメイファの場所がわかるらしいので・・・・・あれっ、ねえ皆、メイリンさんは?」
突然のヘレン登場とレベッカブトムシで驚いているうちに、すっかりメイリンを見失ってしまった。
とはいってもこの先にあるのは、屋上と塔くらいのものだが。
「大変、追いかけなきゃ!ヘレン先生、話は移動しながらでもよろしいですか?」
リリアーナはヘレンの返答を待たず、階段を駆け上がり始めた。

「先ほどの話ですが、私たちは一度メイファと話がしたいんです。
 メイリンは自分に全部任せろといいました。
 ですが、ただメイファを学園から排除するだけでは根本的な解決にならない気がします。
 メイファは中つ国の言葉が話せませんし、メイリンには通訳を断わっています。
 だから、中つ国の言葉が話せるレベッカさんの協力が必要なんです」

「メイファは、魔法使いならどれだけ傷つけてもいい相手だと思ってる。
 そしてメイリンも、メイファの考えをいちいち咎めたりはしないでしょう。
 ・・・・・・だけど、私にはリリアーナっていう名前があります。
 学園の皆だって「魔法使い」なんて名前じゃありません。
 皆、笑ったり怒ったり泣いたりして生きてる。そういうことを知ってもらえたらと思うんです」

「レベッカさんにメイファを叱るという話をしたら「何が正しいかなんて誰にも分からない」って言われました。
 確かにそうかもしれない。私は思い上がってるのかもしれない。
 でも、だからといって何もしないのは違うと思う。
 私は私が正しいと信じることをしたい。
 少なくとも、まるで雑草でも刈るみたいに学園の皆を傷つけられるのは我慢できません」
リリアーナはここで、少し気まずそうな顔になった。
「そういえば以前先生も、レベッカさんと似たような事を仰っていましたよね」
旧魔法実験室跡で、復活させた金色狐と話していた時のことが蘇る。
「・・・・・・・・・・・あんまり成長してませんね、私」
そう言ってリリアーナはちょっと肩を落とした。

「ヘレン先生をお呼びすることになったのは、先生の力を貸していただけたらと思ったからです。
 メイリンがメイファを保護した後普通に話が出来れば良し、
 そうでないなら、その・・・・・・・リバースの中で彼女と話ができないかな、と」
207フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/01/22(木) 18:32:26 P
>198
>「な、何で急に眠っちゃったの?おきてよー!起きて私を使い魔カプセルに匿ってよー」
がくがくと揺さぶられるフリージアだが一向に起きる気配は無い
「・・・・・・ちょっと強く叩き過ぎたかな?」
少し心配になるギズモ
「まあお母さんだし・・・・大丈夫、そのうち復活するよv」
ギズモよ・・・君は自分の主人を何だと思ってるんだ?

>203>201
>「うーん。僕がしゃしゃり出てもあまりいい結果になりそうもないな。
 というわけでヴァンエレン。お前に任せたいんだけど…」
とヴァンエレンに説得を頼むマオ
ギズモと同じ人外組でギズモより長く生きており精神年齢が高い為
メイファを説得できる可能性が高いヴァンエレンであったが・・・

>「ダメっす。
 無理っす。
 働きたくないでござる」
「駄目だぁぁぁぁぁ!?」
あまりのことに突っ伏すギズモ
なんていうか色々と駄目だった
それに対して堂々としているマオ
女の子なのにすごく男らしかった

無茶苦茶言われて怒り心頭のヘレン
>「君は間違いを二つ犯した。一つは僕を怒らせた事。もう一つはさらに僕を怒らせた事だ。」
>「で、どういう事情なのか…もちろん、説明してくれるよね?」
レベッカをあっという間にカブトムシにしてしまうヘレン
>「わー!レベッカさんがオスにいぃぃぃぃぃ?!」
「なんでカブトムシ?普通は蝦蟇蛙とかじゃないの?ベルトに取り付けて変身でもするの?」
ヘレンにカブトムシにされたレベッカを見て激しくどうでも良い感想を述べるギズモ

>206
ヘレンにレベッカを元に戻すべく頼むリリアーナ
そしてヘレンを呼んだわけを話す
>「ヘレン先生をお呼びすることになったのは、先生の力を貸していただけたらと思ったからです。
 メイリンがメイファを保護した後普通に話が出来れば良し、
 そうでないなら、その・・・・・・・リバースの中で彼女と話ができないかな、と」
「僕と一緒で人間じゃないヘレンさんなら何とかメイファさんを説得できるかも知れないねv」
と希望的観測を述べるギズモ
「まあどっちにしてもメイリンさんを追っかけなきゃ話になんないけどねv」
・・・・一言多かった





「はっ!?亡くなったお婆様が綺麗なお花畑でおいでおいでしてたから逃げて帰ってきましたわ」
気絶中スピリチアルな体験をしてきたっぽいフリージアであった
208レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/01/22(木) 19:35:45 0
>201>203>204>205>206>207
> 「ひぃ、食われる!?」
> 「(前略)僕みたいなスーパーエリートの使い魔なんだからもうちょっと堂々としてもらわないと」
「…女の人は食べないよ。」
ヘレンは困ったように笑った。
> 「リリアーナ、説明頼むわ。」
> 「・・・・・・・・・・・・・・・う・・・・・・分かった」
> やがてリリアーナは、観念したように真顔に戻りヘレンに向き直った。
リリアーナはレベッカを元に戻すようにヘレンに頼んだが、ヘレンはそれを断った。
「まずは、事情を聞いてから、それからだよ。」
> リリアーナは、今までの事情を簡単に説明し始めた。
「ねぇ、ちょっとその話を聞いて思ったんだけど…」
> 「大変、追いかけなきゃ!ヘレン先生、話は移動しながらでもよろしいですか?」
> リリアーナはヘレンの返答を待たず、階段を駆け上がり始めた。
ヘレンもまた、カブトムシを持ったままリリアーナ達と走った。
> 「先ほどの話ですが、私たちは一度メイファと話がしたいんです。(中略)
>  だから、中つ国の言葉が話せるレベッカさんの協力が必要なんです」
「生憎、それだけじゃ彼女を元に戻す理由にはならないね。
 だって、僕なら人間の言葉で知らないものは無いから。」
> 「メイファは、魔法使いならどれだけ傷つけてもいい相手だと思ってる。(中略)
>  皆、笑ったり怒ったり泣いたりして生きてる。そういうことを知ってもらえたらと思うんです」
「そうだね。」
> 「レベッカさんにメイファを叱るという話をしたら「何が正しいかなんて誰にも分からない」って言われました。(後略)」
「僕はね。正しいか正しくないかって議論には興味がないね。
 僕が興味をもつのは、それが自分の幸福につながるかどうかだよ。」
> 「そういえば以前先生も、レベッカさんと似たような事を仰っていましたよね」
「…さあ、忘れたね。」
> 「・・・・・・・・・・・あんまり成長してませんね、私」
「………」
> 「ヘレン先生をお呼びすることになったのは、先生の力を貸していただけたらと思ったからです。
>  メイリンがメイファを保護した後普通に話が出来れば良し、
>  そうでないなら、その・・・・・・・リバースの中で彼女と話ができないかな、と」
> 「僕と一緒で人間じゃないヘレンさんなら何とかメイファさんを説得できるかも知れないねv」
「そうかもしれないね。
 わかった。善処するよ。でも、一つ気になることがあるんだけど、いいかな?」
> 「まあどっちにしてもメイリンさんを追っかけなきゃ話になんないけどねv」
「そう。そのメイリンの事なんだけどね…」

屋上に着くと、メイリンは焜炉の上に、紫色の液体が入った鍋を置いているところだった。
鍋は間もなくグツグツと煮え、ピンク色の怪しい煙が、モクモクと天に向かって伸びた。
「どうして誰もメイリンを疑わなかったの?だって、さっきの話を聞く限り、一番怪しいのは彼女だよ?」
209名無しになりきれ:2009/01/23(金) 12:44:55 0
syu
210ユリ ◆9DoC6dU6XQ :2009/01/23(金) 17:27:03 O
>196 >200
>>「わかりマーシた!」
>「及ばずながら助太刀しますぞ!」
ユリが時間を稼いでいる間に追いついてきた、ロウとマリオもスクナの体を引っ張り始めた。
>「いだだだだ!千切れる!輪切りのスライスハムになってしまううう!!!」
「水死体になって海に浮かぶかどうかの瀬戸際だよ!我慢だ王様!」
スクナの窮地も知らずに力を込めて引き続けるユリ。
だがどちらにしても死ぬ状況は、当然スクナに耐えられるものではなかった。
>「にゅ〜〜〜!背に腹は変えられん!緊急脱衣術!」
>「なんと!」
「おっとっと!!?」
>>「オウノ――ウ!!」
引っ張っていた糸がほどけたため、三者三様の驚きの声を上げてひっくり返るユリ達。
一番被害が大きいマリオは、泥水に頭から突っ込む形になっている。
その団子状態の中で最初に立ち上がったのは、やはりそうなる事を予想していたスクナだった。
>「ええい!余の蚕が死んだ!一体何があったのぢゃ!追うぞ!」
>「蚕?」
「死んだ?」
状況がつかめずに、ユリもロウと一緒に頭に?マークを浮かべる。
しかし我道を進むスクナは、蚕の説明はせずに女子寮目指して走り出した。
>「よく分からんが、とりあえずスクナ殿の後を追ってみましょうぞ。立てますかな?」
「ありがとうリチャードさん!それっ!」
まだ起きあがっていなかったユリは、ロウの手を借りて立ち上がった。
>>「服はあちらに飛んでいったデース。急ぎまショー」
泥で汚れたゴーグルの目の部分だけ拭いたマリオも、スクナの後を追い女子寮に向かった。

「おーい!王様―――!!女子寮に入っちゃだめ……入っちゃった」
ユリも男が女子寮に入ればどうなるか、知らないわけではない。
止めはしたが、スクナにはその声は聞こえなかったようだ。
女子寮の中からは騒ぎが聞こえてきて、中で想像どおりの事が起きているのがわかる。
>「・・・・・・まあ、あの格好では誤解されても仕方ないでしょうなあ。ご愁傷様ですなあ」
「女子寮には男嫌いな生徒もいるから、男子禁制になってるんだよ。
 男が入ったら問答無用で攻撃されるんだけど、王様ちゃんと防御できてるかなぁ」
>>「入れないと分かれば入りたくなるものデースが、危険な音も聞こえてきマース」
さすがのユリも、女子寮にロウやマリオを連れ込むほど馬鹿ではない。
外で見ていると、スクナの服はまた外に飛び出した。
211ユリ ◆9DoC6dU6XQ :2009/01/23(金) 17:27:46 O
>「おや、また服が動き始めましたな」
「ほんとだ!どこまで飛んでいくんだろう!?」
>>「あちらの林に向かって飛んでいくようデース」
>「ひとまず追いますぞ」
「うん!そうしよう!」
林に向かって駆けていく途中、ユリは女子寮から砂塵と一緒に飛び出す黄金の戦車を見た。
「あ!ほら!あの雲の上に黄金の戦車が乗ってるよ!
 王様が服を追いかけるのに戦車を呼んだんだ!」
>>「黄金の戦車デースか!?」
興奮したマリオも空を見上げるが、すでに戦車は砂塵の雲に隠れている。
「大丈夫!王様も服を追いかけてるはずだから、後で話も聞けるよ!
 マリオさんも先に服を追いかけよう!」
ユリはまだ空を見上げるマリオの手を引いて、ロウと一緒に服を追って林の中に入った。

林の中の広場になっている場所が、おいかけっこの終点になった。
「あ!あったあった!王様の服、ゲットだぜ―――!!」
ユリは泥だらけで落ちていたスクナの服を拾い上げる。
服ばかり見ていたユリは気づかなかったが、そばにいたミルクはユリたちに気づいた。
>「ユリ?なんであんたがこんな所にいるのよ?
> それにそれ、王様の服って…」
「おーミルクだ!女子寮前にいたんじゃなかったの?
 私は上にいる王様に服を渡してくるから、ちょっと待っててねー!」
ユリはミルクとロウ達にそう言ってから、デッキブラシに飛び乗って砂塵の上のスクナの所にに向かった。
「うおーっ!すごい!本当に黄金の戦車が動いてるーっ!!
 ねえねえ王様!触って良い!?触って良い!?」
べたべた戦車に触って満足したユリは、ようやく服のことを思い出す。
「そうだ、王様の服を見つけてきたよ!はいこれ!
 下でマリオさんも戦車を見たがってるから、一緒に下に降りよう!」
212ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2009/01/23(金) 17:44:53 O
>196 >200 >210-211
糸巻きを手伝うことしばらく、釣りあがってきたのは泥だらけの服だった。
なんぞこれ。
>「チャーシーシェンマァ?」「汚いからあまり触らない方がいいんじゃ…」
>「チェンプーハオ。」
服を拾い上げて臭いを嗅いでいたツァンヨンは、顔をしかめてポイと服を放り捨てた。

直後、晴れていた空が陰る。
何気なく空を見上げれば、黄色い雲が日光を遮って空に広がっていた。
「げ。なんだあの雲!?」
>『黄砂だわ。懐かしいわね。』
あたしと違ってツァンヨンは変な雲に驚いた風もなく、あたしの服を引っ張った。
>『ダンボール箱返して。それと、嵐が来そうだからこれあげる。』
「この箱がほしいの?ハンカチと交換?
 あ、何かあったらハンカチで口を抑えろってことね」
相変わらずツァンヨンの言葉はわからないから、身振りで察するしかないわけで。
不便だなー、多分中つ国語だろうからメイリンかレベッカがいれば楽なのに……
>『あんたは捕虜だから、私がいいと言うまで死んじゃだめだからね♪』
ツァンヨンは、また何か言いながらダンボール箱の中に入った。
うーん…かくれんぼしてるから誰にも場所を言わないでってところか?
>『もしも逃げようとしたら撃つからね!私はこれでも冷酷な特殊工作員だから!』
「大丈夫大丈夫。ツァンヨンがそこに隠れてるなんて、誰にも言わないから」

>「あ!あったあった!王様の服、ゲットだぜ―――!!」
なぜか一直線にユリが走ってきて、王様の服を拾い上げた。
「ユリ?なんであんたがこんな所にいるのよ?
 それにそれ、王様の服って…」
>「おーミルクだ!女子寮前にいたんじゃなかったの?
> 私は上にいる王様に服を渡してくるから、ちょっと待っててねー!」
相変わらず人の話を聞かないユリは、返事もそこそこにデッキブラシに飛び乗って空に上がっていく。
あたしとユリが連れてきた2人の来賓は、ばっちり置き去りにされた。
王様の服がつり上げられて、ユリがそれを追いかけてきて、王様は空の上?
どんな事情でそうなったんだよ一体…。

来賓の内、片方の人は朝会った紳士風の人だった。
もう一人は変わった服に泥まみれのゴーグル姿、名前は…マリオ・マリオ?
服だけじゃなくて名前も変わってるなおい。
…そういえば、ユリの奴リチャードさんを助けるとか言って飛び出したんだっけ。
てことは、この紳士風の人がリチャードさん?
「えーと、はじめましてというかなんというか…
 あたしはユリのルームメイトのミルクっていいます。よろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げた所で、ダンボールの穴からツァンヨンが見えてることに気づいた。
やっば、見えてる見えてる!
「えーっと、リチャードさんとマリオさんですよね?
 ユリが何かご迷惑をおかけしませんでしたか?
 それと、事情がよくわからないので、どうしてスクナの服が飛んできたのか教えてもらえませんか?」
さりげなーく立ち位置を変えてダンボールの穴を隠しながら、あたしはリチャードさんに聞いてみた。
213スクナ・ヒダノゴウ ◆2MENutira2 :2009/01/23(金) 22:40:40 0
>211>212
「おお、でかした!
ん?戦車に?良かろう、好きなだけ触るが良い。しかし隣は妃の指定席だから乗ってはいかんぞ?」
上空を行くスクナはユリが服を持ってきたことと、戦車に眼を輝かせていることに気をよくして触る許可を与える。
そしてユリの提案に従い、ゆっくりと林の中へ降りていった。

砂塵と共に林に下りると目に付いたのはリチャード、マリオ、そしてミルクの姿。
「おお!ミルクではないか!
もしや糸を引っ張っていたのはそちか?
全く、逢引し愛のであればもう少しやりようがあろうに。
しかしそんなそなたの強引さもまた良きかな良きかな。」
林に下りたばかりでまだ服を着ないまま、ミルクを見つけて喜ぶスクナ。
褌一丁で抱きかかろうと飛び上がる。
だが、服から伸びた糸がミルクの背後へと伸びているのに気付き、抱きつくのを思いとどまった。

「むむむ・・・!む〜〜〜?見難いわ!下がれ!」
ミルクの足元をじっと凝視していたが、いかんせん林を覆う砂塵のせいで見難い事この上ない。
自分でやっておいてキレていてはいう事もなしだが、一喝の元砂塵はスクナの腰の瓶へと戻る。

視界が晴れた後、ジーと糸の先を凝視するスクナ。
その先にはところどころ齧られて穴の開いた段ボール箱。
褌一丁で段ボール箱の周囲をうろうろする姿はかなりシュールであるといわねばならない。

ダンボールを二周ほどしたとき、スクナは足を止め、自信満々に段ボール箱をビシッと指さした。
「ふはははは!巧みなる隠行のつもりであろうが、王たる余の眼は誤魔化せんぞ!
お前はこの中にいる!
しかも言い当ててみせよう!
真っ白な肌に赤い服を着たお前の事ぢゃ!
このくらいグルッとまるっとスリットお見通しだあ!!」
穴が開いている為、眼を凝らせば普通に判るような事だが、名推理が如く叫ぶと、ぐいっと糸を引っ張る!
それと共にメイファは魚釣りが要領で引き出され、ダンボール箱がはじけ飛ぶ事になる。
214リチャード・ロウ ◆jntvk4zYjI :2009/01/24(土) 07:05:22 0
>196 >210-213
>林に向かって駆けていく途中、ユリは女子寮から砂塵と一緒に飛び出す黄金の戦車を見た。
>「あ!ほら!あの雲の上に黄金の戦車が乗ってるよ!
> 王様が服を追いかけるのに戦車を呼んだんだ!」
>>「黄金の戦車デースか!?」
「いやはや、本当にあの戦車を動かす者が現れるとは・・・・・・」
興奮したマリオも空を見上げるが、すでに戦車は砂塵の雲に隠れている。
>「大丈夫!王様も服を追いかけてるはずだから、後で話も聞けるよ!
> マリオさんも先に服を追いかけよう!」
ユリは空を見上げがちなマリオの手を引き、ロウと共に走った。

林の中の少し開けた場所が、彼らのおいかけっこの終点になった。
そこには修道服姿の女子生徒と、足元にダンボールが一個ぽつんと置かれている。
>「あ!あったあった!王様の服、ゲットだぜ―――!!」
「おや、先客がいらっしゃったようですな」
>「おーミルクだ!女子寮前にいたんじゃなかったの?
 私は上にいる王様に服を渡してくるから、ちょっと待っててねー!」
ユリはデッキブラシに飛び乗り、砂塵の上にいるスクナの所に行ってしまった。

>「えーと、はじめましてというかなんというか…
> あたしはユリのルームメイトのミルクっていいます。よろしくお願いします」
「おお!これはこれはあなたがミルクさんですか。お噂はかねがね。
 初めまして、リチャード・ロウと申します。お噂はかねがね・・・・・・む?」
リチャードはミルクの手を両手で握り、ぶんぶんと振り回した。
その視線がふと背後にある穴が開いたダンボールへと移動する。
今ダンボールがひとりでに動いた気がしたのだが、気のせいだろうか?
ロウが目を凝らしたが、それを確認する前にミルクがさりげなく割って入った。
>「えーっと、リチャードさんとマリオさんですよね?
> ユリが何かご迷惑をおかけしませんでしたか?
> それと、事情がよくわからないので、どうしてスクナの服が飛んできたのか教えてもらえませんか?」
「いやいや、迷惑どころかずっとお世話になりっぱなしですとも。のう、マリオ殿?」
ロウとマリオは、今まで自分達が見聞きしたことを手短に話した。
「というわけで、なぜスクナ殿の服が勝手にここへ移動したのかはわしらにもよく分からんのです。
 そう言えば見えない力と引き合った時、スクナ殿は彼の蚕が死んだとか何とか仰っていましたなあ。
 もしかしたらスクナ殿は何かお心当たりがあるのかも――――おや、どうかなさいましたかな?」
ロウはミルクの表情を覗き込んだ。

>「おお!ミルクではないか!
 もしや糸を引っ張っていたのはそちか? (略)」
ユリと一緒に林に下りてきたスクナは、ミルクを見つけてたいそう喜んだ。
どうやら服についていた見えない糸が、今回の怪奇現象の原因らしい。
二人は恋人同士と結論付けたロウは、邪魔にならないようマリオと共に黄金の戦車を眺めていた。
「マリオ殿は、黄金の戦車とムウ大陸との関係について何かご存知ですかな?」
マリオと話をしていたロウだったが、そうしているうちに突如砂塵が全てかき消えた。
「おや、スクナ殿が元に戻したようですなあ」

そのスクナといえば、何かをじっと凝視している。
視線を辿っていった先には、ところどころ齧られて穴の開いた段ボール箱。
スクナはその周りをうろうろしていたが、やがて足を止め、段ボール箱をビシッと指さした。
>「ふはははは!巧みなる隠行のつもりであろうが、王たる余の眼は誤魔化せんぞ!
> お前はこの中にいる! (中略)
> このくらいグルッとまるっとスリットお見通しだあ!!」
そう言ってスクナが何かを引っ張るような動作をすると、ダンボールが弾けとんだ。
中からは可愛らしい女の子が姿を現す。
「スクナ殿、もう少しお手柔らかに。箱入り娘さんが驚いておられますぞ。
 御嬢さん、大丈夫でしたかな?」
ロウはのんびりとメイファに話し掛けた。
「こちらの御仁は服を着ておられませんが、決して変態ではありませんぞ」
215リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/01/24(土) 08:16:14 0
>207-208
>゙「僕と一緒で人間じゃないヘレンさんなら何とかメイファさんを説得できるかも知れないねv」
>「そうかもしれないね。
> わかった。善処するよ。でも、一つ気になることがあるんだけど、いいかな?」
「本当ですか?!有難うございます!!」
リリアーナは素直に喜んだ。
『レベッカさんごめんね、先生はきっと元に戻してくれると思うから、もう少し我慢してて。
 不快な伝え方しか出来なくてごめんね』
リリアーナはレベッカにテレパシーで伝言を送った。

>゙「まあどっちにしてもメイリンさんを追っかけなきゃ話になんないけどねv」
>「はっ!?亡くなったお婆様が綺麗なお花畑でおいでおいでしてたから逃げて帰ってきましたわ」
「あっ、目が醒めた?良かった、心配してたのよ。大丈夫?肩貸そうか?」
リリアーナはギズモが負ぶっていたフリージアに声をかけた。

>「そう。そのメイリンの事なんだけどね…」
「はい?」
そうこうしているうちに、一行は屋上に到着した。
屋上では、メイリンは焜炉の上に、紫色の液体が入った鍋を置いているところだった。
鍋は間もなくグツグツと煮え、ピンク色の怪しい煙が、モクモクと天に向かって伸びた。
「メイリンさん?メイファを探すんじゃなかったの?そんなところで何をしてるの?」
リリアーナは棒メイリンが書かれたメモを取り出し、メイリンの返事を知ろうとした。
>「どうして誰もメイリンを疑わなかったの?だって、さっきの話を聞く限り、一番怪しいのは彼女だよ?」
リリアーナはきょとんとしていたが、やがて言葉の意味が理解できたようだ。
「え?・・・・・・・・・・・・・・・・ええええええ?!
 でもでも、メイリンさんは学園に来てからずーっとスカーフェイスさんと一緒だったですよ?
 そりゃメイリンさんが魔法使い嫌いなのは確かですけど、メイリンさんの話では・・・・・・・・・」
リリアーナはふと、メイリンがメイファの話をしたとき、彼女が触れなかった部分があることに気づいた。
スカーフェイスはメイファが転移できることを知らなかったのかもしれない。
だがもしメイリンが知っていたとしたら?

「じゃ・・・じゃあじゃあ、一度本人に直接聞いてみましょうよ!
 メイリンさんは話せないけれど、この紙を使えば大丈夫なの!」
リリアーナはいそいそと棒メイリンのメモを取り出した。
「ねえメイリンさん、今回メイファさんが引き起こした事件の黒幕は、もしかしてあなたですか?
 だとしたら動機は何ですか?・・・・・・なーんてね」
リリアーナはメモを眺めつつ、メイリンの返事を待とうとした。
だが。
「あれ?あれれれれれ?キャ――――!!」
リリアーナの身体が突然後ろへと引っ張られていく!!
「何?何?何なのよこれぇ―――― っ!誰か助けて――――!!」
216フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/01/25(日) 09:31:23 P
>215
>「あっ、目が醒めた?良かった、心配してたのよ。大丈夫?肩貸そうか?」
「あら?何故リリアーナさんがエリシオンに?」
色々と大丈夫じゃなかった
「ここは常世じゃ無いよお母さん」
とりあえず色々と面倒くさいから突っ込んどけという感じのギズモ
「もしかして私気絶してましたの?」
やっと自分が気絶していたことに気がつくフリージア
決して阿頼耶識に目覚めたわけではないのだ
「何で私、気絶したのかしら?」
どうやら気絶した前後のことは覚えていないようである
「お、覚えてないなら思い出す価値も無いことじゃないの?」
必死で誤魔化すギズモであった


>「ねえメイリンさん、今回メイファさんが引き起こした事件の黒幕は、もしかしてあなたですか?
  だとしたら動機は何ですか?・・・・・・なーんてね」
メイリンメモを使ってメイリンに質問をしようとするリリアーナだったが・・・

>「あれ?あれれれれれ?キャ――――!!」
>「何?何?何なのよこれぇ―――― っ!誰か助けて――――!!」
何故か後ろのほうへ引っ張られていく
「リリアーナおねえちゃんに抱きつくチャンス!!
 (大変だリリアーナお姉ちゃんが引っ張られていく助けなきゃ)」
本音と建前が逆になっているギズモ
「リリアーナさん!!」
慌ててリリアーナを助けようとするフリージア
「ジルベリア仕込みの足封じ技!!」
リリアーナを掴むと自らの足を凍らせ固定させる
「誰が引っ張ってるかは存じませんけど・・・・私、負けなくてよ!!」
リリアーナは綱引きの綱じゃないんだから・・・・

「何これ・・・・紐?」
ギズモは何かに気がついたようであるがフリージアはそれ所ではなかった
「フリージングドールのパワーが使えれば相手を逆に引っ張れるのに!」
フリージングドールを生み出すには踊る必要があるのだが
今はリリアーナを引っ張っているから無理である
「そんなの使ったらリリアーナお姉ちゃんが千切れちゃうよ!!」
フリージアに突っ込むギズモ
「みんな見ていないで私を手伝いなさいな!!」
一人では無理だと助成を頼むフリージアであった
217マオ ◆Aaq2kk.SpM :2009/01/25(日) 13:08:21 0
>205-208
>「…女の人は食べないよ。」
「それはつまり男性は大好物だということでいいのか?」
つっ込みを入れてみたが鋭く睨み返されたのでそれ以上言うのはやめた。

>215 >216
>「どうして誰もメイリンを疑わなかったの?だって、さっきの話を聞く限り、一番怪しいのは彼女だよ?」
なに?どういうことだ?メイリンが一番怪しい……?
確かに彼女は相当魔法使いを嫌悪しているのは、
あのメモ用紙の棒人形からも分かることだが……ん?そうか!!
「なるほど!確かに情報を整理していくとメイリンが黒幕に近いんだ!
 なんでこのスーパーエリートである僕が今まで気がつかなかったんだろうか」
といってもまだ完全にメイリンが黒幕だとは決めつけることはできない。
>「じゃ・・・じゃあじゃあ、一度本人に直接聞いてみましょうよ!
>メイリンさんは話せないけれど、この紙を使えば大丈夫なの!」
リリアーナの言うとおり一応のこと聞いてみることにした方がいい。
そう思ったのでメイリンメモを広げて語りかけているリリアーナを黙ってみることにした。
>「あれ?あれれれれれ?キャ――――!!」
しかし、突然リリアーナの体が後ろにどんどんと引っ張られたように遠ざかっていく。
「おいリリアーナ。ふざけてる場合じゃないぞ?下らんパントマイムやってる暇なんてないだろう?」
>「何?何?何なのよこれぇ―――― っ!誰か助けて――――!!」
「あれ…もしかしてギャグじゃなくて本当に引っ張られている感じなのか?」
必至な顔を見ているとどうやら冗談じゃなさそうだ。
フッ……今しばらくリリアーナの間抜け面を眺めているのも良い案だが、
人格者である僕はそれを良しとしない。
>「みんな見ていないで私を手伝いなさいな!!」
「やれやれ、仕方がないな。
 久しぶりにエリートの魔法というものを見せてやろうじゃないか、フフフ」
一呼吸おいて僕の得意とする魔法を詠唱する。
「―Grasp magnetics―」
ようはリリアーナを地面に固定すればいいわけだ。
ということはリリアーナを+、地面の−にしてくっつけさせればとりあえずは大丈夫というわけだ。
リリアーナの体が地面にたたきつけられる。まあ痛いかもしれないが後ろに下がっていって屋上から落ちるよはマシだろう。
「とまあこんな風に…エリートは下らんことに労力を使わないのさ」
とは言ったものの、引っ張られていることに変わりはないから根本的な解決にはなってない。
とりあえずなんで後ろに引っ張られているのかを理解しなければ。
しかもどうやら引っ張る力は相当らしく磁力で固定していてもズルズルと下がっていっている。
「うーん……何か特殊な力や魔法が関係しているのか…」
近づいて見てみると何やら紐か糸かそんなものが見える。
「これはなんだ?」
218クロウ ◆g0xlG2TIME :2009/01/25(日) 13:57:11 0
>205
>「わ、私?!」
うん、そう。
言いだしづらいのは分かるけど、ヘレン先生を呼んだ理由がさっぱり分からん。
こればっかりはリリアーナに説明してもらうしかない。
>「・・・・・・・・・・・・・・・う・・・・・・分かった」
しばらく困ったようにしていたが、説明する覚悟を決めたようだ。

>206>208
>「ヘレン先生、その前にレベッカさんを元の姿に戻してあげてください。
 (中略)
 だからお願いします。どうか彼女を『私たちの知っているレベッカさんの姿』に戻してあげてください」
と、その前にレベッカを元に戻してもらう気か?
あの発言を聞いていたら簡単に許してくれないと思うけど…
>「まずは、事情を聞いてから、それからだよ。」
ま、当然だな。
この機会にレベッカがおとなしくなってくれればちょっと楽になるんだがな。
>「というわけで、今私たちはメイリンさんと一緒にメイファを探しています。
 彼女はメイファの場所がわかるらしいので・・・・・あれっ、ねえ皆、メイリンさんは?」
「へ?」
リリアーナに言われて、メイリンがいないことに気づいた。

>「ねぇ、ちょっとその話を聞いて思ったんだけど…」
>「大変、追いかけなきゃ!ヘレン先生、話は移動しながらでもよろしいですか?」
「この先は屋上と塔だけだよな?
 俺は塔の方に行ってみる。
 メイリンさんがいたらテレパシーで連絡するな。」
そう言って俺は塔の方へ走り始めた…

「ぜぇ…はぁ…」
走り始めたところまではよかったのだが、途中でばててしまった。
「この塔、いったい何段あるんだよ・・・」
確か学園で一番高い所なんだよな…
だめだ、少し休憩をはさもう。

>215>216
・・・そういえばこの塔にはスクナの部屋があるんだよな。
毎日上り下りしなきゃいけないのは大変だな。
>「あれ?あれれれれれ?キャ――――!!」
ん?窓の外から何か聞こえたような・・・
>「何?何?何なのよこれぇ―――― っ!誰か助けて――――!!」
>「みんな見ていないで私を手伝いなさいな!!」
この声は・・・リリアーナとフリージアか?

「何かあったのか?」
気になって近くの窓から顔を外に出すと、屋上の方でピンク色の煙が上がっているのが見えた。
「屋上の方が正解だったか。」
でもまた階段を上り下りするのは嫌だな・・・
魔法でショートカットするか。
「Raum Einfrieren」
塔の窓から屋上へ直接続く見えない空気の道を作り直接走る。

>217
「どうした?何かあったか?」
屋上にたどり着くと地面にくっついているリリアーナと足を凍らせているフリージア
あとは何もないようなところを見ているマオとギズモ
そしてピンク色の煙を噴き出している鍋を掻き混ぜているメイリンを見つけた。
219ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2009/01/25(日) 16:15:50 O
>213-214
>「いやいや、迷惑どころかずっとお世話になりっぱなしですとも。のう、マリオ殿?」
>>「はい。そう、お世話になりマーシた」
とりあえずリチャードさんは、あたしの質問に釣られてくれたようだ。
マリオさんの方も答えてくれたけど、よほど空が気になるのかチラチラ空を見て落ち着かない。
変わりにと思ったのか、リチャードさんがユリやマリオさんとどう出会ったのか話してくれた。
>「というわけで、なぜスクナ殿の服が勝手にここへ移動したのかはわしらにもよく分からんのです。
> そう言えば見えない力と引き合った時、スクナ殿は彼の蚕が死んだとか何とか仰っていましたなあ。
げ、蚕!?もしかしてそれって、ツァンヨンが食べた芋虫!?
蚕の糸どれだけ強靱なんだよ!普通引っ張ったらちぎれるだろ!
> もしかしたらスクナ殿は何かお心当たりがあるのかも――――おや、どうかなさいましたかな?」
「あ!いや!全然何にもないですはい!」
危ない危ない、表情に出てたか。なんとかしてツァンヨンの事は秘密にしないと。
…でもどう言い訳するかなこれ…

>「おお!ミルクではないか!(中略)
>しかしそんなそなたの強引さもまた良きかな良きかな。」
「誰がいつどこで強引に迫りましたか。
 それと、迷惑だからはやく砂嵐を引っ込めてください」
いつ呼び出したのか、黄金の戦車に乗ったスクナがユリと一緒に空から降りてきた。
それも迷惑なことに砂塵も引き連れてだ。
ツァンヨンが渡してくれたハンカチが大活躍ですよ本当。

抱きつきに来たら一発メギドをお見舞いしてやろうと身構えていたら、王様は急に足を止める。
>「むむむ・・・!む〜〜〜?見難いわ!下がれ!」
鶴の一声と言うような一喝。
それだけで、辺りを覆っていたはずの砂が一粒残らず消え失せる。
それはいいんだけど、なんか王様の視線がダンボール一直線です。
やば。気づかれたか?
「あの〜、王様…このダンボールなんですが……」
ダンボールの周りを褌一丁でうろうろしだすスクナに、どう言ったものか考えながら声をかけた時。
>「ふはははは!巧みなる隠行のつもりであろうが、王たる余の眼は誤魔化せんぞ!(中略)
>このくらいグルッとまるっとスリットお見通しだあ!!」
「あぁ――――っ!?い、いきなり何するんですか王様!」
止めるまもなくスクナは糸を引っ張って、ツァンヨンをダンボール箱から引っ張り出した!
子供のかくれんぼ相手になんてことするんだこの王様は!

>「スクナ殿、もう少しお手柔らかに。箱入り娘さんが驚いておられますぞ。
> 御嬢さん、大丈夫でしたかな?」
王様と違って常識人なリチャードさんは、それでものんびりとツァンヨンに話し掛ける。
>「こちらの御仁は服を着ておられませんが、決して変態ではありませんぞ」
「ごめんね、ツァンヨン。王様が乱暴なことしちゃって…」
そうだ、もう隠しても仕方がないし、ツァンヨンの事をみんなに教えてあげた方がいいよな。
「えっと、この子の名前はツァンヨンちゃん。
 森でかくれんぼしてた所で知り合ったんだけど、多分王様の蚕はツァンヨンが食べちゃった芋虫だと思う。
 子供のした事だし、もちろん王者の余裕で笑って許せますよね、王様?」
220ユリ ◆9DoC6dU6XQ :2009/01/25(日) 16:36:23 O
>213-214
「お待たせー!これが王様が動かせた、博物館秘蔵の戦車だよ!」
>>「オウ、ゴージャス!ファンタスティーック!!」
空から砂塵とともに降りてきた戦車を、マリオは驚いてみている。
博物館に入れなかったので見れなかった伝承の品が、実際に動いているのを見たのだから仕方がない。
>「マリオ殿は、黄金の戦車とムウ大陸との関係について何かご存知ですかな?」
>>「一説によると、ムウ大陸の王が移動するときは必ずこの戦車が使われていたようデース。
  玉座と同じように、王の権力の象徴だった可能性がありマース」
ロウの質問に答える間も、マリオの視線は黄金の戦車に釘付けだった。

そうしているうちに、スクナによって砂が瓶に回収され、視界が晴れる。
>「おや、スクナ殿が元に戻したようですなあ」
呑気に話すロウとは違い、マリオは夢遊病患者のようにふらふらと戦車に近づいた。
>>「さ、触ってもいいデースか!?」
「どうぞどうぞ!」
自分の物でもないのにOKを出すユリの許しを得て、マリオは黄金の戦車をあちこち調べ始める。
>>「オーウ!実に見事な細工デース!」
「ほんとだ!この羽の生えた亀なんか生きてるみたいだよ!」
>>「それはムウ大陸の王家の紋章デース!
>> やはりこの戦車は伝承の王家の戦車に違いありまセーン!」
「そーなのかー!」
黄金戦車に大興奮の2人は、後ろのダンボール箱とメイファの釣り出しにまるで気づいていないようだ。
221レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y :2009/01/25(日) 19:32:22 0
>213>214>219
『このやろう!何すんだよ!』
ダンボールから釣りだされたメイファは、怒ってスクナの向う脛を蹴った。
> 「スクナ殿、もう少しお手柔らかに。箱入り娘さんが驚いておられますぞ。
>  御嬢さん、大丈夫でしたかな?」
> ロウはのんびりとメイファに話し掛けた。
> 「こちらの御仁は服を着ておられませんが、決して変態ではありませんぞ」
> 「ごめんね、ツァンヨン。王様が乱暴なことしちゃって…」
『えっ!?なになに!?なんでこんなに人が増えてるの!?』
ロウとミルクはメイファを落ち着けたかったのだろうが、
当のメイファは四面楚歌な今の状態にたじろいでいる。
その上、メイファは校舎の屋上から立ち昇るピンク色の煙を見て、さらに心が潰れそうになった。
メイファは、そのピンク色の煙が何を意味するのかを知っていたからだ。
メイファはその煙がレベッカによるものだと思った。メイファは困惑し、そして怒りに体を震わせた。
『お姉ちゃん…どうして?………そうか…そういうことなのね。私を、裏切ったのね!』
メイファのお尻から、6本の長い尻尾が生えた。それが何を意味しているか、ミルクには良くわかるはずだ。
信じがたいかもしれないが、この少女こそ妖怪犬ことファン・メイファなのである。
『黄美天!あなたがあくまで妖怪の血を裏切るなら、私は私の使命を、私の意志で果たすわ!』
メイファのお尻から、さらに6本の尻尾が新しく生えた。メイファの気によって空気がわなわなと震える…

>215>216>217>218
> 「じゃ・・・じゃあじゃあ、一度本人に直接聞いてみましょうよ!
>  メイリンさんは話せないけれど、この紙を使えば大丈夫なの!」
> リリアーナはいそいそと棒メイリンのメモを取り出した。
> 「ねえメイリンさん、今回メイファさんが引き起こした事件の黒幕は、もしかしてあなたですか?
>  だとしたら動機は何ですか?・・・・・・なーんてね」
> リリアーナはメモを眺めつつ、メイリンの返事を待とうとした。
しかし、さっきまでいきいきと動いていた棒メイリンが動かなくなってしまった。
>>「…駄目だよ、リリアーナ。学園にあるインクには魔法の力が込められている。」
ヘレンは(リリアーナが後ろへ引っ張られている事を一切無視して)そう言った。
しかし、なぜ駄目なのか?ヘレンは身をもってそれを証明した。
>>「僕達は、そう…つまり手遅れだったのかもしれない。魔法が終わる時がきたんだ。」
次の瞬間、リリアーナが持っていたメモの棒メイリンは色落ちし、
そしてヘレンは溶解して、ドロドロとして金色の液体となって溢れた。
屋上のあらゆる魔法の力が、ヘレンのようにじょじょに溶けていく事が嫌でもわかるだろう。
リリアーナを引っ張る赤い糸も、フリージアの氷も、マオの魔法も、何もかも…

「このやろう!何すんだよ!」
ヘレンの魔法の力が無くなった事により、レベッカは人間の姿に戻った。
「メイリン!いったい自分が何をしているのかわかっているのか!?ああ!?」
怒れるレベッカは、鍋を掻き混ぜているメイリンの手をがっちり掴んだ。
すると、すぐにレベッカが掴んでいた腕の前腕部が、すっぽりと抜けた。
中から現れたのは鋭い剣、そしてメイリンはその剣でまっすぐレベッカの胸を貫いた。
「なっ!?ちくしょう…」
レベッカは倒れた。午後3時過ぎの屋上にただようのは、焼きたてのパンケーキや紅茶の匂いではない。
真赤な匂いと黄泉の匂い、肉色の匂い、そしてただならぬ妖怪の匂いがたちこめるだけだった。
>203
叱咤するがダダをこね続ける吸血ニートにマオ完全に呆れてしまった。
「いやっす。
 もう血は見たくないので候」
この者、こと生死に関わる事になるとガン待ちスキルが発動して恐るべきニートパワーを発揮するのだ。

ヘレンに恐怖を覚えているヴァンエレンを見て、マオはまたも呆れながらそれを静めさせる。
>「吸血鬼なんだからちょっとは落ち着け!全く…これじゃあ
>お前のマスターである僕が恥ずかしいじゃないか…
>僕みたいなスーパーエリートの使い魔なんだからもうちょっと堂々としてもらわないと」
「そ、そうは言うけどもだな…」
その後はごにょごにょと小さい声でなにか言っているようだが周りはまったく聞こえない。
さしずめ自己弁護する言い訳を何か言っていたに違いない。

>205>208>215>216>217
やってきたヘレンにリリアーナは事の起こりをすべて話した。
>「そうかもしれないね。
>わかった。善処するよ。でも、一つ気になることがあるんだけど、いいかな?」
完全に協力してくれるとは言っていないが機嫌はどうやらなおったらしい。
そこまで話ながら進んできた道に終わりがきて屋上へと到着した。
そこではメイリンが怪しげな鍋にこれまた怪しげでなにかあると思わしきピンク色の煙が立ち上る。
>「どうして誰もメイリンを疑わなかったの?だって、さっきの話を聞く限り、一番怪しいのは彼女だよ?」
ぶっちゃけ嫌な予感しかしない。
>「じゃ・・・じゃあじゃあ、一度本人に直接聞いてみましょうよ!
>メイリンさんは話せないけれど、この紙を使えば大丈夫なの!」
ヘレンの言葉を聞いて動揺しているリリアーナは棒メイリンが宿るメモを取り出した。
>「ねえメイリンさん、今回メイファさんが引き起こした事件の黒幕は、もしかしてあなたですか?
>だとしたら動機は何ですか?・・・・・・なーんてね」
最後におちゃらけてみせるが動揺しているためか本人は乾いた笑いしか出てきていない。
>「何?何?何なのよこれぇ―――― っ!誰か助けて――――!!」
返事を待たずして後方に強く引っ張られるリリアーナ。
もしやメイリンの姦計ではなかろうか?いいえ糸に引っ張られているだけです。
>「みんな見ていないで私を手伝いなさいな!!」
ひっぱられていく力はフリージアの力だけでは勝てないらしく、一人では無理と皆に助力を頼む。
そこでマオは磁力の力でリリアーナ自体を地面に固定することによって屋上から落ちるということだけは避ける。

>221
>「僕達は、そう…つまり手遅れだったのかもしれない。魔法が終わる時がきたんだ。」
ヘレンは一体なにを言っているのか?
屋上で使われていたありとあらゆる魔法が無効化されている…。
ヘレンは溶解していってドロドロの金色の液体となり果ててしまった。
「なんだってばよ?!
 なにがはじまるってばよ!?」
一同が理解できない中でひときわ混乱の極みに達しているヴァンエレンは口調がおかしくなっている。
>「メイリン!いったい自分が何をしているのかわかっているのか!?ああ!?」
なにをしているのか唯一わかっているレベッカは怒りを露にしてメイリンに詰め寄った。
腕を掴んで止めようとするのだが、突然メイリンの腕がはずれて剣が出現した。
その剣をなんの躊躇もなくレベッカの胸に向けて深く差し込んだ。
>「なっ!?ちくしょう…」
不意の一撃に避けきれなかったレベッカは苦悶の表情を浮かべて倒れた。
「魔法が…終わる?」
事態の急転に処理が追いつかなくなったヴァンエレンは呆然と呟いた。
223スクナ・ヒダノゴウ ◆2MENutira2 :2009/01/25(日) 23:50:21 0
>214>218>219
まさに鰹の一本釣り!といわんばかりに引き抜かれたメイファ。
それに驚きたしなめるリチャードの声もどこ行く風でスクナは得意気になっていた。
推理通りの赤い服に白い肌の人物が出てきたのだから。
尤も、幼女であった事は意外であったが・・・

メイファを釣り上げるとミルクが蚕を食べた事と、王の余裕で笑って許せというミルク。
スクナの正確をついた実に上手い説得法であるが、前半が衝撃的過ぎた。
「な、なんと!?蚕を食ったというのか!?煮ても焼いても食えたものではないアレを???」
そう、蚕は不味いのだ。
いや本当に不味い。
何でも食べて魔力の篭もった糸を出す以外に何の能力もない蚕が生存競争の上で絶滅せずにいられたのはこの為にあるといっても過言でもないのだから。
あらゆる動物が蚕を食べ、あまりの不味さに二度と食べる事はしなかった。

>221
それを食べたと聞いて流石のスクナもちょっと引き気味である。
そんな引き気味のスクナにいかったメイファの脛蹴りが炸裂!
「〜〜〜〜〜!!!」
声にならない叫びを上げて跳ね回るが、ミルクの手前怒るに怒れない。

跳ね回っている内にメイファのほうには劇的な変化が起きていた。
四面楚歌にたじろぎ、スクナは気付いていないが屋上のピンクの煙に触発される。
>『黄美天!あなたがあくまで妖怪の血を裏切るなら、私は私の使命を、私の意志で果たすわ!』
メイファのお尻から六本の尻尾が生え、その気によって空気がわなわなと震えだす。

それがどういう事なのか、言葉は通じなくとも十分に察する事はできた。
「ミルクよ、見た目通りの生き物ではなさそうじゃな。下がっておれ。
王に対する数々の無礼、しっかり成敗してくれるわ!
尻尾六本如きが!余と戦いたくば九本になってからにすればよかったと後悔させてくれる!!」
東方ではあやかしの尻尾は多いほど力が増すというのが定説なのだ。
転化したばかりの猫が二本の尻尾を持つ猫又であり、最上級の九本の尻尾を持つ狐まで。
ちなみに蛇は尻尾でなく首が増えたりする。

薀蓄はこのくらいにして、スクナは空気を震わすメイファに全く引く気はなさそうだ。
ぐっと構えて、動けば直ぐにカウンターを叩き込むつもりなのだが・・・
テンションの上がったスクナは気付いていない。
自分の術は布や糸という媒体が無いと全くの無力であるという事。
そしていま、蚕は小さくまだ糸を吐けず、ふんどし一丁の丸腰というか丸裸状態だという事を。
224フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2009/01/27(火) 10:57:24 P
前>221
>>「僕達は、そう…つまり手遅れだったのかもしれない。魔法が終わる時がきたんだ。」

「魔法が終わる!?魔法が終わったら科学が復活しちゃう!科学が復活したら科学機械を壊す僕らは・・・・」
恐ろしい想像をするギズモ

「うわぁ!?」
ボン♪
魔法が解けあっと言う間に元のグレムリンに戻るギズモ
「な、なんで!?」
不思議そうにあたりを見渡すギズモ
普通に喋れているところを見ると
言葉を喋るのは魔法ではなかったようだ

「え?」
フリージアの縦ロールが解けソバージュのツーテールと化す
・・・・・っていうかそれ魔力で固定されてたのか

「・・・・・魔法で編んだ服を着ていないで正解でしたわ」
もし着ていたら今頃は真っ裸である
フリージアはまさかと思い胸元をまさぐる
別に魔法で大きくしていたわけでは無いが
「駄目ですわ・・・・」
やはり何も取り出せない
フリージアの胸元には特殊な魔方陣があり
一種のゲートの役割を持っている
そのゲートに腕を突っ込むことによって
簡易的な異空間から道具を取り出していたのだ

「困りましたわ・・・・・」
これではフリージアはちょっと格闘技をかじっていて
お料理の上手な
冷凍庫の中でもTシャツ一枚で行動できる
普通の女の子・・・・・普通ってなんだっけ?

「お母さんが魔法を使えなくなったら単なる格闘女王じゃないか!!
 素手で岩砕いたり・・・・・・あれ?普通に強くない?」
と首をかしげるギズモ
「私は素手で岩なんて砕けませんことよ・・・・蹴りならともかく!!」
・・・・蹴りだったら出来るんだという表情でフリージアを見るギズモであった
225ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2009/01/27(火) 17:23:38 O
>221 >223
>「な、なんと!?蚕を食ったというのか!?煮ても焼いても食えたものではないアレを???」
「まあそうなんですが…なんで不味いって知ってるんですか。
 もしかして王様もあの蚕を食べたことあるんじゃ…」
王様が大事な蚕を食べられても怒らなかったのは良かったけど、反応が何か気になった。
だって、王様の言い方が一度食べたことがあるみたいな言い方なんだもん。
もしかして、味見したけど不味くて食べられなかったりしたんじゃ…
あたしが疑惑の目を向けていると、引っ張り出されて怒ったツァンヨンが王様の脛を蹴りつけた。
「あ…」
>「〜〜〜〜〜!!!」
うわーうわー、あれは痛そう…
でも子供相手だからね、怒っちゃダメ!耐えろ!耐えるんだ王様!

>『えっ!?なになに!?なんでこんなに人が増えてるの!?』
ツァンヨンはツァンヨンで、状況についてこれてなかったようでパニックになりかけてる。
なだめようと話しかけたけど逆効果だったか。
うーん、そりゃ知らない人にいきなり取り囲まれてたら驚くよなあ。
「あー、大丈夫だよツァンヨン。
 王様も見た目はあれだけど、別に悪い人じゃ……ツァンヨン?」
なだめようと話しかけて気がついた。
ツァンヨンの様子がおかしい。
パニックになったと言うより視線が…何かを見た?
ツァンヨンの視線の先をたどれば、校舎の屋上から煙が上がっているのが見える。
なんだあれ……火事って色の煙じゃないし……。
>『お姉ちゃん…どうして?………そうか…そういうことなのね。私を、裏切ったのね!』
言葉は通じなくても怒気は伝わる。
もしかしてあの煙、何かの合図!?

>『黄美天!あなたがあくまで妖怪の血を裏切るなら、私は私の使命を、私の意志で果たすわ!』
怒りの言葉と共に、隠していたのだろう尻尾が露わにされる。
それはあの妖怪犬の、封じられ、また出てきたと聞いたメイファと同じ尻尾で。
「そんな…もしかして、ツァンヨンはメイファなの!?」
>「ミルクよ、見た目通りの生き物ではなさそうじゃな。下がっておれ。 (中略)
尻尾六本如きが!余と戦いたくば九本になってからにすればよかったと後悔させてくれる!!」
スクナは一歩も引くつもりはないらしく前に出て、裸一貫ツァン…メイファか?に立ちはだかる。
それはいいんだけど、魔法障壁の効かない相手に、ほとんど裸で戦いを挑むとか自殺にしか見えん。
ん……裸、裸……よし!少し説得してみるか!
あたしは後ろを向いて、ユリとマリオさんが何をしてるか確認する。
幸い2人とも戦車に夢中で、こちらの騒ぎにはまだ気づいていない。
ユリが入ってきたら報道だなんだとうるさいもんな、今のうちだ!

「王様!そのままそのまま!」
うっかりスクナが戦いを始めないよう注意してから、あたしはメイファに叫んだ。
「ツァンヨン!それとも本当はメイファなの!?
 私たちは、今あなたと戦うつもりなんかこれっぽっちもないわよ!
 ほら!その証拠にスクナなんか裸よ裸!
 危ない物なんか何にも持ってないんだから!!」
こうなってくると言葉の壁が恨めしい。
疑われないようにリチャードさんに声をかけなかったけど、いきなり攻撃したりしませんように……
226リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/01/27(火) 17:29:01 0
>216-218 >221-222
最初、皆はリリアーナがふざけていると思ったようだ。
>「あれ…もしかしてギャグじゃなくて本当に引っ張られている感じなのか?」
マオの問いかけに、リリアーナは必死で首を縦に振った。

>「リリアーナおねえちゃんに抱きつくチャンス!!)」
「ちょ、ギズモったら、こんな時に笑わせないでよ」
フリージアとギズモが駆けつけ、リリアーナに飛びついた。
>「ジルベリア仕込みの足封じ技!!」
「わーん、フリージア〜!!」
>「誰が引っ張ってるかは存じませんけど・・・・私、負けなくてよ!!」

>「何これ・・・・紐?」
「紐?」
リリアーナは首を傾げた。紐・・・紐・・・どこかで・・・・・・?
>「フリージングドールのパワーが使えれば相手を逆に引っ張れるのに!」
>「そんなの使ったらリリアーナお姉ちゃんが千切れちゃうよ!!」
「いたた、痛い痛い!一体何なの?誰が私を・・・・・げふっ?!」
突如リリアーナが地面にぶっ倒れた。
その勢いや凄まじく、まるで何かに吸い寄せせられたかのようだ。

>「とまあこんな風に…エリートは下らんことに労力を使わないのさ」
「ま・・・マオマオいきにゃりにゃにするのお・・・・・・いたっ?
 痛い痛い痛い!身体が磨り減っちゃう!!!!」
地面に押し付けられたままずりずり引っ張られているので、どうやらあちこち痛むようだ。

さながら大根おろしになる前の大根、とでも言ったところだろうか。
>「うーん……何か特殊な力や魔法が関係しているのか…」
>「どうした?何かあったか?」
単身塔に向かっていたクロウが戻ってきた。
「よく分からないけど、さっきからずっと誰かに引っ張られてるのよ〜!」
リリアーナはおでこと鼻の頭を真っ赤にしながら、クロウに訴えた。
「そ、そうだ!メイリンさんの答えを聞かないと・・・」
リリアーナは地面にくっついた苦しい体制で、手にもったままのメモを読もうとした。
>しかし、さっきまでいきいきと動いていた棒メイリンが動かなくなってしまった。
「あれ?動かない・・・・・・」
>「…駄目だよ、リリアーナ。学園にあるインクには魔法の力が込められている。」
「え?それはどういう――――」
どういう事?と聞こうとしたリリアーナを遮り、ヘレンは続けた。
>「僕達は、そう…つまり手遅れだったのかもしれない。魔法が終わる時がきたんだ。」
>次の瞬間、リリアーナが持っていたメモの棒メイリンは色落ちし、
>そしてヘレンは溶解して、ドロドロとして金色の液体となって溢れた。
「ヘレン先生?!先生・・・・・ヘレン!!」
ヘレンが解けるや否や、リリアーナの身体を引っ張っていた力が不意に消えた。
フリージアの足封じ技も、マオの磁力も全て解除され、リリアーナの身体は自由になる。
これがただ事ではないことくらい、この場にいる全員が分かっただろう。
>「なんだってばよ?!
>なにがはじまるってばよ!?」
>一同が理解できない中でひときわ混乱の極みに達しているヴァンエレンは口調がおかしくなっていた。
「ちょっと吸血鬼、混乱してる場合じゃないわよ!
 あなたの使い魔達は大丈夫なんでしょうねっ?!」
以前使い魔を失ったと思ってショックを受けていた姿を思い出し、リリアーナは慌てて確認をした。
227リリアーナ ◆jntvk4zYjI :2009/01/27(火) 17:34:45 0
>224
身体が自由になったリリアーナは起き上がり、周りを見渡した。
「ヘレン?!ちょっとしっかりしてよ。まさか元の姿に戻れないの?」
リリアーナは慌てて金色の液体と化したヘレンを手でかき集めようとした。
「ねえフリージア、瓶か何か持ってない?」
>「駄目ですわ・・・・」
「えっ?!本当に?!でも魔方陣自体は消えてないんだよね?
 となると、私達の魔法がキャンセルされたのは私たち自身の問題じゃなく、この『場』のせいなのかな?」
リリアーナは先ほどへレンが言った言葉を反芻した。
(ということは、ここにいたらヘレンは ――――)
「大変!!・・・・・・・・・・・ヘレン。
 絶対嫌だと思うけど、あとで怒るのも分かってるけど・・・・・・・ちょっとだけ我慢してねっ!!!!」
きっと皆はリリアーナがおかしくなったと思ったに違いない。
なぜならリリアーナが、カブトムシよろしく金色の液体を飲み始めたからだ。

>「このやろう!何すんだよ!」
一方金色の水溜りから現れたレベッカは激怒し、メイリンへと近づいていった。
「メイリン!いったい自分が何をしているのかわかっているのか!?ああ!?」
どうやらレベッカは何故この事態になったか分かっているらしい。
「レベッカさ・・・・・・・・・・・うぇ・・・・・」
結局金色の液体を全部飲んだリリアーナは、言葉を詰まらせうっと口元を押さえた。
床の上にこぼれたものを飲んだという事実が、今になって地味に響いているようだ。

だが。
メイリンの腕が突然はずれ、現れた鋭い剣がまっすぐレベッカの胸を貫いた。
>「なっ!?ちくしょう…」
「レベッカさん!!・・・・・メイリン!あなた、レベッカさんに何てことするのよ!!」
気持ちの悪さもどこへやら、衝撃の場面を目の当たりにしたリリアーナはがばっと立ち上がった。
そして顔色の悪さなどものともせず、後先考えずレベッカのほうへと突進していく。

レベッカへと走るリリアーナの身にも、皆と等しく変化が訪れていた。
彼女が着ていた執事服が光を放ち、だぼだぼのメイド服に変わった。
かと思うとメイド服から何本もの包帯が飛び出し、リリアーナにぴったりサイズに戻る。
そしてその包帯は、まるでお湯に入れられたドライアイスのように音を立てて溶けていった。

「レベッカさんしっかりして!妖怪は首を落としたくらいじゃ死なないんでしょう?」
執事服からメイド服に戻ったリリアーナは、倒れたレベッカを抱き起こした。
そしてきっとメイリンを睨みつける。
「メイリン!あなた一体どういうつもりなの?何がしたいのよ!!
 まさか魔法を消すことが、メイファを見つけて連れ帰るための一番いい方法だとでもっ?!」
228リチャード・ロウ ◆jntvk4zYjI :2009/01/27(火) 19:37:58 0
>221 >223 >225
ダンボール箱に隠れていた子供はツァンヨンというらしい。
どうやら大人に囲まれて声を掛けられた事にかなり驚いているようだ。
そしてツァンヨンの顔は、上空にたなびくピンクの煙を見たとたん険しいものに変わる。

>『お姉ちゃん…どうして?………そうか…そういうことなのね。私を、裏切ったのね!』

「ふむ・・・これはもしかして言葉が通じない・・・・・のですかなあ?」
これは困ったとばかりに、ロウが顎を撫でた。
>「そんな…もしかして、ツァンヨンはメイファなの!?」
「おや、お知り合いですかな?よく分かりませんが、なにやら怒っていらっしゃるようですなあ」
>『黄美天!あなたがあくまで妖怪の血を裏切るなら、私は私の使命を、私の意志で果たすわ!』
ツァンヨン――――いや、メイファのお尻から、6本の長い尻尾が生えた。
「・・・・・・・・・・」
ロウは深く帽子を被りなおした。懐に手を差し入れているが、その表情は見えない。

>「ミルクよ、見た目通りの生き物ではなさそうじゃな。下がっておれ。 (中略)
尻尾六本如きが!余と戦いたくば九本になってからにすればよかったと後悔させてくれる!!」
そう言ってスクナは身構えた。
>「王様!そのままそのまま!」
>うっかりスクナが戦いを始めないよう注意してから、ミルクはメイファに叫んだ。
>「ツァンヨン!それとも本当はメイファなの!?
> 私たちは、今あなたと戦うつもりなんかこれっぽっちもないわよ!
> ほら!その証拠にスクナなんか裸よ裸!
> 危ない物なんか何にも持ってないんだから!!」

「あー、これこれスクナ殿。その格好で凄むのはどうかと思うのだが。
 今日は、場所によっては魔法障壁に不具合が発生するトラブルが起こっているようですぞ」
ミルクの意図を悟ったロウは、さりげなくスクナに忠告をした。

「・・・・・・・ふむ、中つ国の言葉はよく知らんのだがのう。に、にいはお?」
そう言ってロウは、懐から飴の袋を取り出した。
一つは自分の口に、そしてもうひとつはメイファへと差し出してみる。
食べ物に釣られてくれる状況とはとても思えないのだが、
とりあえずこれで敵意がないことを示すつもりのようだ。
229名無しになりきれ
                    
                                  
                                   
                               
                               
                            
                             
                            
                            
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魔法少女達と冒険するスレ 16thシーズン
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