真綾まぁまぁや。

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671山田きょう
此の魂に遺された物。曖昧で、揺ぎ無く、何よりも近くて、幾ら手を伸ばしても決して届かない、
あの人の、唯一つの想い。
降りしきる雨の冷たさ。抱き締めた身体の温かさ。寄り添った笑顔の優しさ。頬に零れ落ちた、痛みにも似た熱さ。
そして憶えている。温もりは離れ、程無く潰えて。染み渡る儚さが、私に永遠の離別を告げた。
此の下に、私の母さんが眠っている。子供の頃、よく此処で泣いた。誰にも見られないよう、秘め事にして、此処でだけ、私は涙を流せた。

だが、何時からか、涙に取って代わった。疑念に似て程遠い、心を黒く震わせる情念。私以外に、此処に来る可き“奴”が居る。
あの時、あんたは何をしていた?そして今、あんたは何をしている?
答えろよ、クソ親父が。
672山田きょう:2009/01/04(日) 22:46:57 0
言い度い事は其れだけか。虫酸の走る口上なんか長々と聞かせやがって。一体此の世の何処に神が居るんだ?
仮に神が居たのなら、私の母さんはあんな死に方をする筈が無かった。
完全な迄に母さんは正義で、母さんを殺したクソ親父こそ完全な悪。
其れで蓋を開けてみれば何だ。母さんは無残にも殺され、私という存在も含めて其の事実は悉く揉み消されてる。
此れでも神様は私達を見てるって言うのか?言わなくても結構だ。
どんなに理不尽な事が在っても、其れでもコツコツ真面目に生きてろ。
そして在りもしない神の祝福を待てってな。聞き飽きたぜ。
偶像崇拝の中毒者は黙ってろ。此の世に神など居やしないんだよ。
只馬鹿正直に生きたって、そんな連中は利用されて淘汰されて御仕舞いだ。
要領よく生き、力在る者こそが光を得る。所詮其れが世の中だ。

正義など必要ない。
結局世界は力在る者の為に存在する。
或いは力こそが正義。
陳腐な美徳の上に生きれば、其れは喪失。
力という正義の上に生きれば、其れは繁栄。
世界など所詮その程度の存在。
人間など所詮その程度の生き物。
此処に在るという事は、所詮はそういう事。

ならば、憎むまでだ。