1 :
”J”副隊長 ◆SrXlE2eFTc :
よく来た、まだ見ぬ未確認生物に大いなる浪漫を感じる新人隊員よ。
捜索部隊の副隊長を務めている大橋美樹だ。
以降よろしく、そして私の名前は忘れて副隊長とだけ呼べばいい。
さて。
最初に云っておこう。
我々は非公式に世界各地を渡り歩き、UMAの捜索を無断で行っている無法者の団体だ。
しかしながら、別に恐れる事はない。我々の目的はUMAの捕獲や殺害ではなく、UMAを確認できたら
好きなモノを愛でるようにじっくりと観察し、レポートを作成するのが目的だ。
平たく云えば夏休みの自由研究でよくある観察日記のようなものだな。
このレポートの作成は私が自ら行うが、君達が自由に記しても構わないぞ。
君達ヒラ隊員には、私がターゲットに決めた「この板に現存しているかも知れないUMA」の
捜索或いは探しているUMAについての情報提供を頼みたい。
UMAの知られざる生態を私と共に暴こうじゃないか!
・・・ああ。
それから一言。
捜索するUMAはUMAじゃないのではないのだろうか?という些細な疑問が生まれた時だが。
気にするな。UMA扱いでいい。以上。
おっぱいもみもみ
・・・ふむ。
立ってしまったか。
これは責任を持って継続していかざるを得ないな。
隊員数が77を超えるまで、頑張りたいところだな。まずは。
手ごろな目標を立てておくのが長続きさせるコツだと祖父も云っていた。
とりあえず年齢と3サイズを発表してください
ん。早速隊員の志願者か。
>>2隊員
まあ、待て。
君がそう性に関する衝動で動きたくなる気持ちは私には少しばかり理解出来ない気分だが
若さの至りという事で納得しよう。そこでだ。君の意を汲んで、最初の捜索UMAを発表しようか。
少し待て。分かったら私の胸倉を掴みかかりそうな勢いは抑えるんだ。
>>4隊員
私の年齢と3種のサイズを発表しろと?
ふむ。
隊員とのよりよいコミュニケーション及び以降の相互理解の為にも発表しておこうか。
年齢は42歳、サイズはM〜L、25・5、18インチ。
ああ。
一つ訂正だ。
精神年齢と服と靴と好きなテレビのサイズだがね。
個人情報は漏洩を防ぐためにプロテクト及びオブラートにくるんでおく必要があるんだ。
分かってくれ。
さて。
今回、我々が捜索するUMAはこちらだ。
【捜索UMANo.0001 巨乳の猫耳娘】
− D A T A −
・性別はメスと分類
・美少女科、フェロモン放出科、ナチュラリー科など一口に猫耳の娘と言っても様々な属性の猫耳娘がいる
・尻尾がなければコスプレ系UMA、そちらは許容範囲外
・知能はヒトに近いが猫の特性もあるという
・ねこまたは妖怪なので許容範囲外とする
・マタタビに弱そう
・巨乳は
>>2隊員の希望なので、いなければ考慮しなくてもいい
以上だ。では各員、全力で探し出してくれ。
うん。
いつもながら妙だな。
何故隊長はこんなUMAともイロモノともつかない生物を捜索し始めたのだろうか。
しかし現代社会はコンクリートジャングル、都会の中にもUMAは存在していると云われているくらいだ。
きっと我々がまだ出会ってない、未知の生物がいるはずだ。
それにしても。
猫”耳”の娘とはどういう事だ?
人間をベースに猫の特徴を持った亜人種の事を指すようだが、ビッグフットよりも非現実ではないのか。
何故ヒトが猫の特徴を得なければならなかったのか・・・
一体進化の過程で何があったのだろうか。そして猫耳娘がいるならば猫耳男も存在しているのか?
UMAを探し出して調査を進めれば、きっと何かが分かるのかも知れない。
と思っておくとする。
ふむ。
検索機能で少し調査をしてみたが、猫耳娘らしきUMAが確認できたスレッドがあったようだな。
だが現在では猫耳娘は失踪・・・いや、何らかの理由で移動しており、活動している姿を見る事はできなかった。
スレッドには今でも実際に猫耳娘と触れ合っていたであろう現地の人間がいると思われるが
詳しい話を聞けそうにはない・・・と。
早くも捜索を断念しそうな予感がするぞ、うん。
今日はここまでにしておこう。
あと、以降は私の書き込みだけで
実は隊員が一向に増えない予感もする。
仕方ない事だろう。隊長の命令で探しているUMAがあまりにも非現実的過ぎるのだから。
その子を報告しようか迷った
多分また復活してくれると思うけど
ところでもし発見した場合、報告はスレurlを貼り付ければいいのか?
越境スレということでよか?
>>9隊員
ん。
寝る直前に来るとは私も君も運がいいな。それは置いておくとして。
発見した場合についてなのだが、これを特に述べていなかったのは私が各々の判断及び方式で
報告をしてくれるだろうと勝手に考えていたからである。正直、すまなかった。
なので云っておこう。
報告はスレ名だけでも良しとする。UMAの名前も出す(特定する)必要はなしとする。
ここは観察と確認による報告を目的としているものの、各スレに秘匿義務がない訳でもない。
また、スレの住人が晒したくないと思っている、或いは報告者が晒さない方がスレのためになると
判断した場合は存在していた事だけを私に伝えるのみでも構わない。
その代わり、この場合は簡易レポートを提出してもらいたいのだ。
捜索対象のUMAの簡単な説明や近況を記したもの程度でも良いぞ。
ふむ。
どうやら本格的に始動するなら簡易レポート用のテンプレも作り、
報告に関する規定もある程度考えておかなくてはいけないか。
今日はこれで失礼するよ。
11 :
名無しになりきれ:2008/02/18(月) 00:45:13 O
つまり、形を変えた評価スレということですね?
12 :
悪魔:2008/02/18(月) 03:53:56 O
クックック…
おしりもみもみ
諸君、密やかに今晩は、そしてご無沙汰していたね。
時間的余裕がないゆえに期間が空いた事についてはご了承いただきたい、UMA捜索部隊”J”の副隊長だ。
隊長はこのプレハブ小屋で出来た本部とは違う場所にてデスクワークの任務を遂行中ゆえに
副隊長である私が消去法で隊長代理である。さて、副隊長から知らせる事がある。
特技はそろばん3級とフォークリフト免許所有の藤井隊員。君の母親から当本部にある
PCにEメールが届いていた件についてだ。
まず内容。これはプライバシーに関わる事であり人権問題にも発展する可能性があるので
内容には触れないでおくとする。が、一言副隊長権限で意見させてもらう。
弟の結婚式くらい出てやった方がいい。
次に本部に設置されたPCにEメールが届いていた事。
本部の備品を私物化するのはよろしくないな・・・
そもそもメッセンジャーに登録してもいいとは誰も言っていない筈だぞ。ん?最初から登録されていた?
・・・まあ、その。
言及はしないでおくが、以降はPC及び登録されているアドレスを超個人的な理由で使用しないように。
以上だ。では今日もUMAの調査を開始する!
なお、調査中のUMAはメール欄を参照してくれ。
>>11隊員
ふむ。
君は察しがいいな。なおかつこれまでの私の話をよく聞いているようだ。現在もなお部隊に所属
しているならば、以降も心して聞いて欲しい。疑問あらば追求、質問もしてもらって構わないよ。
で、君の云うところの形を変えた評価スレとは・・・。
確かに、そういう印象を受けざるを得ないと思っている。私が評価を目的としている訳ではない、
と云ってもそれは都合上の弁明に過ぎないだろうし、結果的に評価に値する表現をするかも知れない。
調査対象になったUMAの情報は報告者の主観を含めた視点からになるであろうし、
特定のスレッド及び人物をこの場を使って紹介する形になる事だろう。そこについては否定しない。
しかし、我々の目的はあくまで捜索するUMAの生態調査。
評価のように存在の劣悪を決定付ける記述を意図して行うものではないのだ。
我々は未知なるモノの解明・・・即ち探求を目的としている。そこを覚えておいてもらいたい。
更につけ加えれば、ここでの記述が不適切なものであったとしても
現時点では本スレへの影響があるとはちょっと考えにくいぞ。ここが人の集まるスレならば話は別だがね。
>>12隊員?
新しい隊員か?それにしては、異形・・・と形容する他はない見た目をしているように見えるが
私は別に何者だろうがどんな姿形をしていようがやる気重視で隊員を募るので容姿に決定力はない。
だが、もしもだ。隊長からUMA指定を受けたのであれば我が隊に所属する隊員だろうが
マンホール下にいる動物だろうが100円ショップに置いてそうなものだろうが異星人だろうが
調査を断行せざるを得ない。そこは覚悟してくれ。
と、云うと君を私がさも色眼鏡で見ているようだが別にそんな事はないぞ。うん。
>>13隊員
臀部を揉みたいと?マッサージの趣味でもあるのかな
>>13隊員。
そういう趣味があったとしてもだ。勝手に人にマッサージを仕掛けるという自己表現の押し付けとも
取られない行動は道徳的にも隊の規則的にも宜しくないので止めておけ。
調査報告をしたいところだが時間が許さないのでこれにて撤収とする。
ちなみに
>>9隊員の質問への回答の追記だ。越境は情報収集を兼ねて行う事もあるだろう。
TV局の取材のようにアポを取ってから行う予定なのだよ。
そうする事で正確な情報の入手が期待でき、報告書の完成度も増すだろうからね。
今日はこれで失礼するよ。
お疲れさまです、副隊長!
【捜索UMANo.0001 巨乳の猫耳娘】/調査記録簿00001 記録者:大橋美樹
今回、UMA指定を受け調査をする事になったのは猫耳娘。猫耳娘とは、文字通りに猫の特徴を
併せ持っているであろうメスの亜人種の総称である。
亜人種として便宜上表現するが、中には外見上にしか猫的特徴を持たず、実態はただ単純に猫を思わせる
風体をしているだけのごく普通の若年の女性である場合も当然あり得る。
この場合はUMAと呼称すべき対象ではないのだろうが、そういったある意味での超越種を
もはや一般常識や社会通念で普通の範囲に留めておくのは些か語弊があるとも考えられる。
よって、ここでは敢えていわゆる”本物ではない猫耳娘”も一纏めにし
調査対象に含めて本報告書に記載する事を述べておく。
2/24
猫耳の娘なる生物をあまり知っていない私は、なな板での調査と捜索を開始する前に
実験的に著名な検索サイトを用いて断片的なキーワードからどれだけの情報が得られるかを試してみた。
これは猫耳娘がUMAとして多くの人の記憶や記録にあるものならば詳細を記さずとも
データの発掘が可能・・・つまり、猫耳娘が名の知れたUMAであるか否かも分かるのだ。
そして多くの人が知っているならば、引き出せる情報もまた多い事になる。
検索をしてみると打てば響く鐘の如く、結果は即座に出た。
最初に驚いたのは該当件数が何と38万・・・あの知る人ぞ知るUMA、ネッシーとほぼ同程度の数字が
叩き出されたのである。かなり名の通ったUMAである事がこの時点からして窺える。
ひとまず私は幾つかの手頃なサイトにて情報を収集すべく、立ち入ってみた。
そのほぼ全てで猫耳娘の生態とみられる記述はなく、猫耳娘の姿を描いた画像だけが確認できた。
これはどういう事なのだろうか。
猫耳娘の姿形は確認出来ても生物としての情報が非常に乏しいのか、或いは・・・
猫耳娘は我々もよく知っている猫と同じように、敢えて公表したりする程の事でもないとでも云うのだろうか。
もし、後者だとすれば、猫耳娘は常識と云えるくらいに浸透している存在なのでは?
どのような意味で浸透しているのか、おぼろげながらも見えてきたかも知れない。
次はこのなな板にて各スレッドを渡り歩き、捜索活動を自らの足で行ってみる予定である。
・・・ふう。報告書はこんなところで良いか。
諸君、今晩は。実働部隊は実際には現在私一人だけ、副隊長だ。一人で雑務と捜索をこなすのは
少し骨が折れるが、UMAには労せずして辿り着けないであろうと考えている。
せめて本部清掃員が欲しいところだよ。さて、副隊長から知らせる事がある。
我が部隊の給食係、にこ婆さんこと二戸田トシヱさん76歳が退職された。退職理由はにこ婆さんの息子が
経営する旅館の料理長が不在になったので、息子を助けるために実家に戻られたそうだ。
だからにこ婆さんの作る食事はもう食べられない。残念だな、諸君。
にこ婆さんの味はまさにお袋の味、我々現代人が都会に出る事で次第に忘れていく
故郷を連想させる懐かしくも温かみのある味はもう食べられない。特に私はにこ婆さんの作る
さばの味噌煮が好きだったのでとても残念だ。
で、給食係がいなくなったら誰が食事を用意するのか?そう思った者もいるだろう。
安心してくれ。にこ婆さんはこの部隊を去る時も我々の事を考えていてくれてな、隊長を通して
紹介してくれたのだよ。新たな給食係をね。
大分県の山奥で茶屋を経営していたという女性で名前は千兎世という。私はもう会ったが紫の着物がよく似合う、一角鬼だ。
・・・ん?どうした、揃いも揃って蒼い顔をして。
みんなさっきまで女性と聞いてわいのわいのと喜んでいたじゃないか。
ああ。一角鬼、というあれか?はは、心配する事はないぞ。彼女は確かに人間ではないし、
角と小さい牙、爪を持っていて近づき難い印象はあるが、心優しく人が好きで料理の得意な娘なんだそうだ。
みんな、人間じゃない事など気にせずに気軽に声をかけたり茶をもらってやってくれ。以上だ。
>>18隊員
うん、ありがとう。
ふむ?
おっとすまない・・・書いている途中なのに送信されてしまったようだな。
>>18隊員に追記だ
時間的にも余裕のある土、日曜くらいは来て活動しておかなければ、と思ったからね。
逆に言えば私は平日にはあまり来れないだろう。しかし、未知への探究心が尽きない限り部隊の活動は続くさ。
下に簡易レポートを用意したので、君や他の隊員にもUMA捜索の協力を要請したい。
せっかく作成したので役に立つ日が来る事を切に願うよ。
【捜索UMA用簡易報告書】報告者:(ここに記入者のコードネーム、なければ
>>2といった隊員Noを入れておこう)
・報告UMA:(例:国会議員、名前があっても記入の必要はなし)
・現存場所:(可能ならばスレのURLを記入しよう。○○スレとスレ名でもよし)
・UMAの状態:(例・何日か前から見なくなった、滅多に現れないなどでよし)
・UMAの特徴:(人なつこい、10メートルくらい飛ぶなど性格・能力上に関する事を記入しよう)
・備考:(報告者の印象や追記しておきたい情報を自由に記入しよう。必ず記入する必要はなし)
千兎世「美樹さん、隊員の皆さん、お茶どうぞです。
お夕食は何にしましょうかねぇ?
z
諸君、密やかに今晩は、そして先週と同じく一週間ぶりに集まったか。
情報提供が無いゆえに捜索難易度に変動がなくて少し残念、UMA捜索部隊”J”の副隊長だ。
当初はUMA捜索期間を「指定されてから一週間経過するまで」と考えていたのだが、
一ヶ月にせざるを得ないようである。さて、副隊長から知らせる事がある。
少年時代、隕石を拾った経験がある富田隊員。先週末、捜索活動中君を当本部から
8Km離れた釣堀にて釣りを楽しんでいた・・・専門用語で言うところの”爆釣”をしていた姿を見たという
報告があった。捜索活動中に趣味だったのか何なのか知らないが釣りをするとは
どういう了見か説明してもらおうか。
・・・ふむ?釣りをしているふりをして、釣堀近辺で目撃された魚型UMAの捜索をしていた?
成る程な・・・我々の捜索は秘密裏に行っているゆえに活動中は基本目立たないように行動する事、と
隊の規律にもある。たかが釣堀、されど釣堀。
一般人の出入りがある釣堀でよもやそこの経営者に捜索活動の許可をもらい、大っぴらに
UMA捜索を行う訳にもいかないだろう。それで一般人に紛れて釣り人のふりをしながら
動く事にしたのだな。うん、娯楽目的で釣堀に釣りをしていたのでなければ良しとする。
当然、釣堀の使用料金は自費だろうね?
隊長から我が隊の資金の使用許可を前もって出し、その上で許可が下りなければ経費で落とせないと
知らなかったとは言わせないぞ。領収書を貰っておいたのなら、後できちんと自分で払うように。
ところで、釣堀付近に出現したUMAとは何だ?
水面上を走る人面蜥蜴?先刻は魚型UMAと言っていなかったっか富田隊員。
・・・詳細を報告書にまとめ、明日までに提出するよう命じる。いいな。以上だ。
>>23 千兎世隊員
うん、ご苦労。悪くない茶だ・・・ん、夕食か?今日は特製野菜サラダ付きのライスカレーだったじゃないか・・・
ああ。明日の夕食について考えていたのだな。失礼。
今日は洋食だったので、明日は和食が良いだろう。そうだな、最近集中力に欠ける隊員がいるようなので
おかずは焼き魚にしてくれ。DHAの摂取と云えば、やはり魚だ。サプリなど認めんよ。
ところで千兎世隊員。
君がこの隊に来てから一週間が過ぎたが、出してくれた茶や食事に手をつけようとしないどころか
まだ君に近づきさえもしない隊員が7割近くいるそうだね。一角鬼というだけでこうして世間話も
出来るのに何故隊員の諸君が敬遠するのだろうな。
・・・そうか。判ったぞ千兎世隊員。
角が原因だ。君はしばしば挨拶に交えて深々とお辞儀をするがそれが悪いようだ。
どう云う事か判らない?なに、簡単な事だ。君が頭を下げると距離が近ければ角が当たる危険がある
からだ。それでみんな距離を取っているのだ。判るかな。君のお辞儀はその・・・危ない。
だから挨拶はしても頭を下げなくて良しとする。うん、君が敬遠される理由は意外に些細だったようだ。
>>24隊員・・・ではないか
君は入隊希望で来たのではなさそうだ。正直残念だが、「店に入る前にキャンセル」もあれば
「入ってから即店を出る」というケースなど誰でも経験するものさ。
ちなみに私が昨日来れなかったのはアクセス規制をされたわけでもないのに、書き込みが不可能
だったからだ。一度書き込みに失敗した私は現実を確かめるために他のスレッドに行き
書き込みを試みたものの、やはり失敗。もし成功していれば、君と同じような結果を残して
いたのだと思うと・・・まあ、失敗して良かったのかも知れない。
・報告者:80
・現存場所:海王星〜地球
・UMAの状態:一回出現したきりずっと現れていない
・UMAの特徴:バラバの様な腕、シーゴラスの様な頭、イカルス星人の様な耳、ベムスターの様な腹、レッドキングの様な足を持ち、背中はハンギランに似ていて、キングクラブの様な尾を持つ恐るべきUMAだ
・備考:国連が殲滅したとされる強力な能力を持つUMA
近年同名の新型の出現予測が各所から沸いていたが、正式な再度確認はまだなされていない
割りと有名なUMA
【捜索UMANo.0001 巨乳の猫耳娘】/調査記録簿00002 記録者:大橋美樹
3/8
実は知る人ぞ知る亜人種であった猫耳娘。ヒトでなければ人里離れた場所でのみ生息しているのかと
思いきや、堂々と人間社会に潜り込み、同じヒトとして日々を送っているようである。
そうでなければ、目撃例はもちろん知名度がある説明にはならないだろう。一般的な人間であるなら
人間の常識を超え、普通と定義する範疇から外れた”ヒトならざる存在”を認めようとはしない筈だ。
しかし、猫耳娘が現在もなおコンクリートジャングルを見上げ、肩で風を切って街中を歩いて
いるのだとすれば・・・人間社会に適応出来る知能があるだけではないと思われる。
要するに、その存在がヒトに容認されている可能性が高い。
では、ヒトならざる異形の”ヒト”であるのに受け入れられるのは何故なのか?
愛玩動物たる猫のDNAを持っており、外見にも特徴が色濃く現れているからだろうか?
猫というだけで無条件に可愛がれるのは何も猫好きだけではないだろう。
やはり、猫の耳が重要なポイントだろう。猫耳娘の足跡を辿れば、人間社会に順応したUMAの
実態も明らかになる筈なのだから。
ここまで来てふと思う。
知る人ぞ知るだけならまだしも、社会の中にその地位を確立しているのであれば
いかにヒトならざるモノでも最早UMAと言えないのでは・・・いや、任務に私情を挟むのはよそう。
猫耳娘を探していると、私はある跡地を発見した。そこは嘗て猫亜人が居た所である。
どうやら猫亜人の住処だったようだが何時からか使われなくなったようで、廃屋と化した後に
撤去されてしまったといういわば閉鎖空間だった。
人間が空気を吸い、吐いて生命を維持している。それは人の手で創られた建造物も
同じで人間が中に居る事で建造物自身も呼吸をするのだという。老朽化は人間の不在による
呼吸不全、つまり当然の摂理である訳だ。
何故、猫亜人は消えてしまったのか。もしかすると、この場所に居た猫亜人は人間によって
逐われたのかも知れない。受け入れられるモノもあれば、その真逆もあるのが世の常。
自然開発によって居場所を失った動物がいるように。
人間社会には溶け込めても決まった居場所を持たないのは・・・否、持てないのだとすると。
猫が人間の生態を得る事により、今や地球上の生命体で最も巨大になったヒトの社会で
「二つの意味で生きるためにした進化」の結果こそが猫亜人である可能性が否定出来ないであろう。
もしくは・・・反対に猫亜人は人間が逆に、ヒトに猫の生態を求めて得た姿か、だ。
ここで追記。私が猫亜人と呼んでいるのは、猫耳”娘”でない場合がある事を考慮している故である。
至極当然なのだが、猫耳娘と呼べるのは猫の亜人種のメスのみ・・・オスだったらばこれに該当しない。
・・・ふう。猫耳娘捜索の足掛かりがあると思ったのだが・・・仕方ない。
諸君、今晩は。人生、忍耐あるのみという言葉を常に心の片隅に置く副隊長だ。最近、UMAが歩いていける
場所にいなかった事態に備えて足を用意する必要があると思っているのだが、如何せん隊長から
渡される資金だけでは対応し切れない。
これからもし真空状態の所や気温が70度にも達するような所に行かなければならないとなると
私自身や隊員の命が危ない。そう思わないか?
・・・そんな所はそうそう無い?うん、だったら良いのだが。
さて、副隊長から知らせる事がある。本当ならこの後は連絡事項を伝えるのだが
つい先刻急用が入った。ので、残念ながら今日はここまでだ。報告は明日聞くとしようか。
31 :
千兎世:2008/03/09(日) 04:26:36 O
>>26 副隊長
あぁ、そういうことだったんですねぇ。
角で人を傷つけたら大変ですものね。
ご指摘、ありがとうございますっ(ぺこり)
……あっ、だ、大丈夫でしたか??
それと、私の意見なんですが、なんといえば良いかしら…
美樹さんのお話を聞いている方が楽しいんですよね。
参加するのは敷居が高いというか、どういう風に動いていくかわからないというか……
もし良ければなんですけど、サンプルとして私の生態を調べる…というのはどうでしょうか?
それを通して私も隊員の皆さんと仲良くなれるんじゃないかなと思うんです。
参考にしていただければ嬉しいです。
諸君、密やかに今晩は、土・日曜日に集うのが定例になりつつあるな。
春の足音よりもUMAの足音にこそ聞き耳を立てるのが我ら、UMA捜索部隊”J”の副隊長だ。
みんなも時期的に花粉の飛来もすぐそこまで迫っているだろう事はニュースで確認していると思う。
中には活動し難くなる隊員もいるだろうが、春は新たな出会いの季節とよくよく云われているそうだ。
科学的根拠も何もあったものではないがUMAの遭遇確率が多分2割は増すのではないかと推測している。
つまり、花粉症の隊員には厳しいが花粉と邂逅する確率も相応に上昇する訳だ・・・頑張ってくれ。
さて、副隊長から知らせる事がある。昨日我が隊の資金は出来る限り温存していきたい旨は話しただろう。
実は今日、ダンボールや木材で家具を作れる器用さを持つ赤城隊員が良い物を我が隊の備品に登録してくれた。
それがこちら、赤城隊員手製の自転車型フィットネスマシーンを改造した自家発電機だ。
場所を取らない設計で折りたたみ可能、収納もコンパクトかつ手軽という優れ物なのだよ。
しかしこれは当然ながら、ペダルを全力で回し続けないと電気を発生させられない。
そこで、だ。
中学時代、全国陸上大会に出場した程の強靭な足腰を持つ坂口隊員と
最近体重は130kgから80kgに落としたいと思っている自称巨漢の韓流イケメン洪(ホン)隊員は
時間を持て余している間、協力しながらこの自家発電機を使って発電してもらう。
君達が本部にあるPCを使って無料ネットゲームで遊んでいる事は判明しているので、
今日まで消費した分含めてしっかりと本部に電気を提供するように。以上だ。
>>27 80隊員
まず最初に云っておきたい。このスレ初の報告をありがとう、そしてご苦労。
君の報告書を見せてもらったよ。・・・報告UMAの項目はどうしたのだ?
記入の必要はなしと確かに述べたがね、これでは何のUMAなのか判り難いぞ。
全ての報告に目を通して宇宙から来た怪獣だと判ったものの、せめてUMAの名称くらいは書いてもらえないかな。
普通ならこの報告書にあるイカルス星人のように、決まった呼び方があるものだが・・・
もしや、呼称がなかったのか?それともこの怪獣自体が○○星人という名前を名乗っているのか?
ふむ。どちらにせよ、こんな事態を想定していなかったのだから仕方無いと言わざるを得んな。
なら仕方あるまい。だが、後者の場合であれば名前を明かしても問題ないと
判断した場合のみ記入してくれると私としても探し易くなって助かるので、可能であれば頼む。
で、だ。
肝心のこの報告UMAを捜索してみたところ、恐らく該当すると思われる怪獣を発見した。
が・・・恐らくと付け加えた通り、果たして本当に君の報告している怪獣かどうかが判らない。
100%的中ではない「かも知れない」発見では真の発見とは云えないのだ。判るね?
よって残念ながら記録簿を作成するには至っていないのが現状だ。
念の為云っておくが、君の報告が悪かった訳ではないぞ。少しばかり事態の想定が甘かった私のせいだ。
ともかく、引き続き情報を収集し記録簿に新たなUMAを記載出来るよう尽力するのみだ。
>>31 千兎世隊員
む、千兎世隊員か。前回私が云った角の話だが、君が敬遠される原因は別に・・・
おっと。
注意はしたが、どうにもお辞儀するのが習性となっているようで簡単には止められないようだな。
以後気をつけるようにな。まあ、それはさておき。
ここへの隊員としての参加に関する事からまずは話そうか。
なお、理解し易いようになりきり板用の単語を用いて説明する。
ここはこの通り秘密裏に動く部隊として常にsage進行で動いているだけでなく、
通常のなりきりスレとして機能しているとは云えんだろう。君がどういう風に動けば良いのか判断に悩んだように。
別に私は君を始めとする他の者が我が部隊の正規隊員=キャラハンとして活動する場合は
通常通りのレス返信の他
>>22で作成した簡易レポートを用いてのUMA報告だけでも構わない。
勿論、私のように記録簿を記載したいのならばしても良いぞ。
・・・ただ、記録簿の記載内容は対象の評価に値しない内容を心がける、誹謗中傷を目的として利用しない
などの人としての道徳観に基づく規律を認識・考慮した上で、が必須条件だ。
この辺の記載への規則は事の良し悪しの線引きが難しいので、実際に他の隊員から提出された
記録簿の文面を見てみなくては記載内容の合否判断は出来ないだろう。これから参加しようという
正規隊員志願者がいた場合に備え、私という先例はみんなが鑑みるに値する記録簿を作成していくつもりだ。
ああ。それと参加についてだ。
ここには名無しが訪れる事はほぼ無いと思うので、通常のレス返信をする機会はこれまたほぼ無さそうだ。
それでも良ければ参加してUMA捜索部隊隊員としての経過を日記風に刻んだり、
時にはUMAの報告をしてもらいたい。普通のなりきりスレとして機能しない上に評価するスレでも
愛を叫ぶスレでもないのだからお世辞にも良スレとは呼べそうにないな。何より需要がない訳だしね。うん。
>>31 上記の続き
さて、最後に千兎世隊員。君が自ら生態調査をしてくるとはね・・・
ふむ。確かにいずれかは君にもUMA指定がされる日が来るやも知れないだろう。
先にデータの収集はしておくとしよう。後にUMA指定があった場合を考慮して、な。
なお今回は実験的に千兎世隊員肯定派と否定派の代表二人にこの事情を伝えずレポートの作成を
命じてみるとしよう。
レポートを相互理解に役立てるとは良い考えだな、千兎世隊員。
そういう形で役立ってくれるのなら、私としてもありがたいし大歓迎だ。
ハードボイルドは男のロマン。
副隊長様、応援してますぜ。
ウッス!
挨拶代わりに名乗っておくかい・・・ワシはゆうえむえい捜索部隊”じぇい”の隊員、新條直登じゃ。
本部にはしょっちゅう顔を出すわけじゃあないが、覚えていてくれるとありがてえのう。
今回、ワシは大分県のある山林の奥深くへと来とるけぇ。大自然に囲まれておると何とも心地よいのう!
・・・おう、そうだった。
大分県くんだりまで森林浴に来たのではないんじゃ。一週間前、副隊長からある指令が下されたんじゃい。
その内容がな・・・
「新條、只今到着じゃい!」
「失礼します」
「新條隊員、金居隊員、よく来てくれた。君達にいきなり連絡を寄越して来てもらったのは他でもない・・・
二人に秘密裏に行ってもらう調査を命じるためだ」
「秘密裏だと?」
「はっ、嫌な予感がするよ全く。副隊長、一体全体何の調査をこそこそとやらなくちゃならないんです?」
「別に悪い事をするのではないよ。UMA指定されていないが、いずれUMA指定を受けるであろう
次期UMAの生態調査だ。先駆けてデータを集めておきたいのでね。
今回、記録簿非登録となる秘密調査対象は一角鬼だ」
「鬼ですか。しかも一角の。そんな粗野なケダモノなんかウチの隊にもいるでしょうに?あれで十分なのでは」
「おい金居、お前がケダモノ言うとるのは・・・」
「我が部隊にいる千兎世隊員の事か。ふむ・・・君がそれでいいと思うならそうしよう」
「・・・まさか本気にされるとは思ってなかった。別に、いいか。調査対象が近くにいるなら遠くへ行く手間も省ける」
「データ収集の仕方は君達に任せるぞ。なお、君達が現在捜索しているUMAに関しては
他の隊員に一時的に回しても良しとする。あと、念の為サンプルである千兎世隊員の簡易データを渡しておく。
調査の役に立ててくれ。私からは以上だ」
「(どういう事でぇ?何でゆうえむえい指定もされとらんもんをわざわざ調べなくちゃいかんのじゃ。
しかもワシと金居の二人で・・・もっともワシは一向に構わん、このでえたを見たところ退屈しそうにないしのう)」
「(期間の指定がなかったな。なら、気長にやれとでも言いたいのか?なら好都合さ。
ボクには今探しているUMAがいるんだ、あんなものを調べるのは気が向いた時でいい)」
「さあて、ワシはちっとすたみなをつけてから遠出と洒落こもうかのう!」
「ふん。新條さんはずいぶんと乗り気みたいじゃないか。興味のないものの調査を頼まれていい迷惑だよ」
「なんじゃ、金居は一角鬼の手がかりが大分県にあるとでえたに載っておるのに探しにいかんのけぇ?」
「行ってられないね。すぐそばにあのボケてる鬼の女がいるじゃないか。
あれの観察日記でもつけておけば十分だ」
「・・・お前は相変わらず千兎世が好かんようじゃのう。もしや、鬼けぇ?鬼が怖かったりするんけぇ?」
「怖いわけがあるか。別にボクはあなたと違って乗り気じゃないだけだ。ふん・・・」
「怖くないなら金居、お前も食事棟(※)へ行って千兎世の飯でも食わんか?」
「食わないし食いたくもないな。それじゃ、失礼するよ」
※UMA捜索部隊J本部がある敷地内には五つのプレハブ小屋が設置されており、それぞれ
・情報管理棟(UMAに関する情報をPCや専門の書籍で処理して編纂したりするライブラリ的なプレハブ小屋)
・会議兼事務棟(隊員が集まってディスカッションをしたり事務的な事をこなすために設けられたプレハブ小屋。
副隊長がいつもいるのはこの棟)
・倉庫棟(UMA調査に必要な物が置いてある物置のプレハブ小屋。いずれここに購買部が設置される予定らしい)
・食事棟(隊員達が食事するだけでなく、くつろげるようになっているプレハブ小屋。常に給食係がいる)
・宿直棟?(実は一個余分に設置された空のプレハブ小屋だったが、本部に寝泊りが可能なように
水道付き洗面台や寝具が隊員の手によって加えられた。どうでもいいがここに発電機が置いてある)
という役割を持っている。
41 :
千兎世:2008/03/21(金) 23:08:55 O
はい、皆さん。
期待を込めてお茶入れの時間ですよ。
>>副隊長
ふむふむ、なるほど!
……本当は難しくて、全部は理解できていないと思います。
うーん、私は"携帯"を使っていて調べようとすると時間がかかってしまいます。
お食事を作ることで精一杯サポートさせていただきますねっ。
ところで、敬遠される別の原因って何でしょうか?
>>新條隊員・金居隊員
最近たまに視線を感じるような…?
気のせいかな…
私の仲間、か。
新條さん大丈夫かなぁ。
※>40からの続きです。あらすじを再確認したい場合は>38からどうぞ
「あ、こんにちはっ」
食事棟の戸を開けると、ワシを出迎える声が聞こえた。声が聞こえた方を見ると、紫の着物に
ひらひらのついた前掛けをしている女子が食卓を拭きながら軽く会釈をした。
食事棟をたった一人で切り盛りしている”じぇい”唯一の給食係、千兎世隊員じゃ。
「お茶ですか?それともお食事にします?」
「もち、飯じゃ。今日は親子丼定食にしてもらおうけぇ」
「はいはいっ、ちょっと待っててくださいね」
千兎世は微笑むと、ぱたぱたと足音をたてながら飲み屋のようなかうんたーの奥へと消えていった。
ワシもすぐそばにある手ごろな席に腰をかけ、かうんたーの向こうの調理場で食事の用意を始めた
千兎世をなんとなく眺めておった。
「(ああしておると、普通の気のいい娘っ子なんだがのう)」
人間じゃねぇ、か・・・。千兎世は人間じゃなく、一角鬼だ。ワシら人間との違いは、額から生えている角に、
普段はしまっておるという爪と牙。その部分以外はまるで同じ人間にしか見えん。
だが、それだけで千兎世を薄気味の悪いもんのように見て、一歩も二歩も下がって近寄らん隊員がたっくさんおる。
ちっと前までくつろいだり飯を食いに来ておった隊員の姿なんか、ほとんど見る事がなくなった。
現に今、食事棟内を見渡してみても並ぶ食卓に座っておるモンなど一人もおらん。ワシの貸切状態でぇ。
一体あの娘っ子の何がそこまで嫌なんでぇ?ワシには到底わからんのう・・・。
いつの間にか千兎世が視界から消えている。どこへ行ったのかと見回してみると、
「はい、お待たせしました。いつものこぶ茶もつけてますよ」
これまたいつの間にやら作った食事をワシの席に運んできておった。お、驚いた。
「お・・・オウ。なぁ千兎世、お前いっつも飯を頼んでから持ってくるのがえらく早くねぇか。
どんな手品を使ってるんでぇ?」
「手品なんて使ってないですよぉ。私、はらぺこな隊員の皆さんがいつお食事に来てもすぐに
お出しできるようにしっかりと仕込みをしているんです。備えあれば、嬉しいな〜って言うじゃないですか」
それを聞いたワシがぽかんと口を空けたまま時間を止めておると、千兎世が首をかしげた。
「わっはっは!!そりゃ違うぞ千兎世!備えあれば憂いなしだ!」
「・・・あれ??そうでしたっけ?」
言って、千兎世は恥ずかしそうに笑った。
うぅむ、やはり千兎世はいい娘っ子でぇ。こんな風に他人を気遣える女子が人間じゃねぇってだけで
嫌われておるなんざ間違っている。
この女子が鬼かて、ワシら人間と同じで心のある生き物・・・種族の違いくれぇ越えて仲良くできるはずでぇ。
それにはまず、千兎世のおった茶屋とやらに行って、いろいろと調べてこなきゃいかんのう。
飯を食い終わり、席を立つと「調査がんばって下さいね」と背中越しに言われた。
はて?これから調査に行くと言ったけぇの?ま、いいか。
本部の最寄駅から電車に乗り、大分県に到着してからはばすへと乗り換える。
街中を通り過ぎ、途中乗り物酔いで降りたい気分になりながらも我慢しつつ郊外の田舎道をしばらく走り続け、
今回の目的地である山がようやっと見えたところで即刻ばすから降りた。
連なる緑の山の麓には自然に囲まれた集落があり、田んぼで農作業をしている人の姿もある。
空気も澄んでおり、のどかな場所だのう。少し休んだ後、集落裏手の山奥へと続く道を頼りに登り始めた。
登山道ではないようだが、思ったよりも道がしっかりしており歩きやすい。近隣の住民がよくここらを歩いとるんだろう。
木々の間を歩いておよそ1時間、見晴らしのいい峠に出た。
空に浮かぶ雲がうっすらと朱色に染まり始めているところを見ると、もう夕刻かのう。
「うーむ、いい眺めでぇ・・・ん?あれは」
辺りを見回しておったら、少し離れた場所にそびえ立つ巨木が見えた。そして木の下には、
「建物・・・だ。もしかすると、あれが千兎世の茶屋けぇ!?」
案外ただの山小屋かも知れんのう・・・と思いつつも木の下の建物に近づき、見てみれば。
それは江戸時代にあったような、古い造りの茶屋だった。
客を迎えるための式台があり、玄関のすぐ向こうには畳が敷き詰められた御広間。
さも時代劇の中から飛び出してきたかのような昔の趣ある造りの茶屋がワシの目の前にある。
こんな造りの建物は今までてれびくらいでしかお目にかかっていなかっただけにこうして間近で見ると、
風情を感じずにはいられんなぁ!大自然に囲まれた情景と相まって、まさに雅味!
「これは珍しい・・・遠方からの客人か」
ワシが感動しとると店の奥からふと声が聞こえよった。が、店の奥を見ても人影らしきものなど見えない。
「店のもんか?どこにおるんでぇ?」
いきなり足元に頭に盆を乗せた狐がひょこっと現れた。盆の上には湯のみが乗っている。
「人の子よ、よく来た。まずはそこにでも腰掛けて、一杯茶を啜りなさい。疲れているだろう」
狐が喋り、お互いの眼が合った。透き通るような茶色の瞳を見て、こいつはただの狐ではねぇ、そう直感した。
ワシには霊感みたいな特別な力なんぞは全く備わっておらんが、この狐には・・・並の動物にはない
不思議な雰囲気を身に纏っているような・・・言葉では言い表せない何かがあると思った。
だいたい尻尾が何故か9本もあるし、人間の言葉を喋る時点でワシらの言うところの狐っちゅう”動物”じゃねぇ。
が、今はそんな事をあれやこれやと考える前に。
「おう、一杯いただくとするけぇの」
湯のみを取って、茶を飲もうとすると狐の視線に気がつく。
「他所からの客人は久しい。斯様な陬遠まで何をしに来たのだ?」
「おお、そうでぇ。すっかり忘れとったのう!なあ、千兎世っちゅう名の一角鬼を知っておるけぇ?」
「いかにも」
「本当か!ワシは千兎世がやっとる茶屋がこの山奥にあると聞いて来たんじゃい」
「此処の事か」
「本当に本当だな!」
「嘘言は申さぬ。・・・して」
『お前は?』
狐とワシは同時に言った。見事にはもりよった。
ここまで来た経緯やワシの事を話すと、狐もいろいろと話してくれた。人のいい狐で助かるのう。
「某は人曰く、”妖狐”。少なくとも660年は生き、目的もなく飄然と国中を流離った・・・
現在はこうしてこの地大分に腰を落ち着け、千兎世が不在の茶屋の留守を守っている」
「えらく長生きしてんなぁ。ところでお前、千兎世を知っているが、友達か何かけぇ?」
ふ、と狐が笑みを浮かべたような気がした。狐の笑った顔なんぞ見た事ぁねぇが。
「あの娘の父親の代わりと言ったところか。凡そ50年、某が傍にいて世話を焼いた」
「なんと!お前千兎世の養父だったんけぇ!ほおー、そうけぇ、狐に育てられたんけぇ・・・
ちょ、ちょっと待て!なら千兎世の本当の親はどうしたんじゃ?」
「あれは50年以上昔に遡る・・・某が出羽、いや山形に立ち寄った時の事だ」
1950年代当時、日本は高度成長期の真っ只中で人里から遠く離れた未開の地にも開発の手が伸び、
人間の生活や産業のために山、森、川といった自然のあふれる大地が日に日に失われていった。
快適な日常と利を欲する人間によって天然資源が奪われ、居場所を失ったのは動物達だけではなかった。
東北地方の奥地で静かに暮らしていた人ならざる者、鬼達もまた人間の自然搾取と社会繁栄の影で
被害を受けていたのである。
日本で確認されている鬼達の中でも希少な種族が一角鬼で、鬼としては強い力を持たなかった彼らは
鬼独特の共同社会における生存競争の中で必然的に弱者の立場にならざるを得ず、他の鬼の種と比較しても
衰退が非常に早かった。そこへ、追い打ちをかけるように生き場を逐われた。
一角鬼が鬼の共同社会を離れ、安住の地を求めて訪れた東北の大地で待っていたのは
平穏に暮らせるはずだった場所を人間に一方的に奪われるという、あまりにも無慈悲な結果である。
その後、一角鬼が何処へ行ったのかを知る者はおらず、事実1970年を境に一角鬼の目撃情報は途絶えている。
〜後に作成されるUMA報告書『一角鬼』の項目より一部を抜粋〜
「千兎世とご両親は凄まじい速さで自然を侵していく人間達の目に映らぬよう、早急に東北から去ったのだろうが・・・
恐らくその途中で千兎世は谷の底へ転落してしまい、両親と離れ離れになったと見ている」
「恐らく?」
「某の知り得た事柄と推測により導き出した解答故に断定は出来ぬ。
千兎世を初めて見た日の事は今でも記憶している・・・体を突き刺すような冷たい強風吹き荒ぶ日の夜、
某は静寂と暗黒のみが支配する谷の下で風を避けて休んでいた。星空を眺めていると、突如何かが落ちてきて
目前に転がったのだ。横たわる一角鬼の子供、それが千兎世だった」
「谷を落下したってお前・・・無事だったんけぇ?」
「無事とはいかぬが、鬼の中では弱くとも人間より頑強な体を持つ鬼であるのは変わらぬ。それに谷が左程深く
なかった事によって命に関わる程の怪我は負わずに済んだ。然しながら、転落の際に頭を強打したのが原因なのか
幼い頃の記憶が所々欠けている。両親の顔が思い出せぬらしい・・・」
谷から落ちても怪我程度で済むのには驚きじゃ。あの女子がワシより一回り以上小さくとも、体の出来が
まるっきり違う鬼なんだと改めて実感する。鬼は人間よりも丈夫か、覚えておこう。
「千兎世の怪我が癒えてからは、某は両親を探す事を提案した。そうして、丁度4年程前までずっとあの娘と共に
国中を旅していたものだ。本人は、両親探しに左程乗り気ではなかったが」
「おいおい・・・何でじゃ。普通親御さんと離れたら会いたいって思うんじゃねぇのけぇ」
「某と出会う前の記憶が断片的なものであるせいだ。両親の顔も、一緒にいた思い出も、
全て曖昧になってしまった事で両親がいる実感が湧かぬのだろう。だのに、あの娘は寂しがらなかった」
「父親代わりのお前がおったからじゃろう」
「・・・それもあるが、某の存在以上に千兎世は」
「おぉぉ〜い、おやっさん!今日は手土産持ってきてやったぞぉ〜」
いきなり後ろからやったらでかい声がした。振り返ると、茶屋に向かって歩いてくる二つの黒い人影が少しずつ見えた。
その人影は片方が子供くらいの背丈だと思うが、もう片方が人影にしてはずいぶんと体躯が大きいような気がする。
「うおお・・・こ、こいつは・・・」
実際にはっきり見えるところまで近づいて来て本当に大きい!と判った。何故なら人影の正体は鬼だった。
頭部に角が二本生えている。加えて、190せんち近いワシを軽く越える体躯。恐らく240せんちはある。
これはどう見ても鬼じゃろう。その鬼がずぅぅぅんと、ワシの目の前に立っておる。
洒落た深緑色の着物を着込んではおるが、着物の下は筋骨隆々だろう。間違いねぇ!・・・凄い迫力じゃ。
「んん〜?なんだぁ?見慣れない人間だなぁ〜」
「お、オウ。ここには初めて来たからのう」
「この男、新條は遠路遥々訪ねて来てくれた客人だ。新條、彼は近隣住民にもよく知られている鬼の浪臥(ろうが)。
後ろに隠れているのが人間曰く、大禿(おおかぶろ)の姫榊(ひさかき)。店の常連だ」
「なぬ?大禿?・・・ってのはなんでぇ?」
と言うと、いきなり菊の花柄が所々にあしらわれた着物を纏った小さな娘っ子がワシの前にずかずかと出てきた。
「無知なヤツ」
「んな!?」
「大禿とはな、あたしのような老いる事なく幼子の姿のままで何百もの時を生きる妖だ。何時からかは
忘れたけど、そう人間共が勝手に呼称し始めたから、何処でも彼処でも大禿で通っちまったんじゃねえか!
おかげで”おおはげ”とかって間違えられるんだぞ!あーもーったくよー、呼ばれる身にもなれよ!!」
「姫榊ぃ、それ、彼のせいじゃないだろぉ〜」
「・・・あっ。悪ぃ悪ぃ。今のなし!忘れてくれよ、しんちゃん」
「しんちゃん・・・」
ただの娘っ子にしか見えんが、やはり人間ではなく妖怪だった。さすがは一角鬼と狐のおる茶屋でぇ。
よもやと思っておったが常連客まで人間ではなかったとはのう。面白い茶屋じゃ。
「そーいえば、しんちゃんはさ。人間じゃないのが相手でも、全く気にしてないよな。人間とほとんど同じ姿の
あたしはともかくとして、オヤジさんや浪臥なんてこんなんだし」
「確かに。新條からは初見の時から警戒や畏れを微塵も感じられなかった」
「すぐに話せた人間、お前と二戸田の婆ちゃんだけだぞぉ〜。他の人間は話して、一緒にお茶するように
なるまでけっこうかかったぞぉ」
話を聞いてワシは思う。やっぱり人間じゃねぇってだけで気にしちまうのが人間でぇ。第一印象とか、先入観っちゅう
やつけぇの。そんなもんが邪魔して、人間と人間ならざるモンの隔たりを作ってると誰かが言っておったのう。
茶をもう一杯啜ってから、ワシは言った。
「なーに言うとる、お前達もワシが人間だろうとちっとも気にかけとらんじゃろう。やれ見た目だ人間だと
言う前にこんな風に話せるんでぇ。だったらいいんじゃねぇのけえ?」
「そりゃそうだけどさ、だったらいいってあんたなぁー・・・」
「おれにはわかるぞぉ。お前の言いたい事、わかるぞぉ。お前、い〜い奴だなぁ〜」
「おお!わかるかあ!!ならお前もいい奴だのう!!わっはっは!!!」
ワシが手を差し出すと、浪臥がごつごつした大きな手で握手をしてくれた。握る力が強くてちと痛いが、
温もりのある手じゃ。握手をしてお互いの顔を見ると、自然と笑顔がこぼれる。そこには言葉などいらんかった。
そんなやり取りを姫榊と狐は心底不思議そうな顔で眺めている。顔になんかついとるんけぇ?
「もう打ち解けてやんの・・・。ニコばーちゃん以来だよ、こんな人間」
「新條は二戸田氏とはまた違った、独特な合理的思考を持っているようだ。・・・では、皆の分の茶を用意しよう。
新條、折角だから話を聞いてみたらどうだ?彼らは千兎世を良く知る”仲間”だ」
「おお、そうか!ならば丁度いいのう」
「ん?なにさ、どーゆう事だよ」
「実はのう・・・」
「・・・でさ、千兎世のヤツが謝るつもりで頭下げちゃったら台に角がささって、八百屋のおっさんがもう呆れちゃってんの!
あいつってばいつもあんな感じですぐに頭下げんだよなー、よせばいいのに」
「いつだって一生懸命だけど、そそっかしいんだぁ〜」
千兎世やこの近辺の話で盛り上がるお茶会になっておった。いつの間にか初めて見る妖怪が来ていて、
ワシにいろいろと聞かせてくれた。みんなこの店が好きな常連客にして、千兎世の仲間だと言うとる。
「千兎世はいい仲間に囲まれておったんだのう・・・」
「今日は来ていないが、二戸田氏を始めとする我々に友好的な人間もいる。
皆、千兎世の人柄があってこそ集まったのだろう」
「な、な、しんちゃん。千兎世はそのナントカ隊でもうまくやってる?」
「千兎世はよーくやっとるでぇ。やっとるが、千兎世を避けておる連中が多いんじゃ。どいつもこいつも一角鬼ってぇ
だけで同じ隊のモンだと思っておらん。奇っ怪なモンを見る目でしか見とらんのじゃ」
「そうかぁ。なんか、心配になってくるなぁ〜」
うつむいて不安そうな表情を見せる浪臥に狐が言う。
「心配はいるまい。例え今理解を求められなくとも、何れ気持ち通ずる日が来る・・・あの娘がそうして、
地元の人間達と手を取り合える関係を築いたのだから」
「だよなっ。千兎世がこんな店やってなきゃ、今頃あたしらだって人間と仲良くなんかしてなかったもんね」
「新條・・・疲れたらいつでも帰ってこいと千兎世に伝えておいてくれ」
「おう!任せとけ!千兎世にしっかりと伝えておこう、お前が・・・ん?そう言えば狐、お前の名を聞いていなかったのう」
しかし狐は何も答えようとせんかった。ワシは何やらまずい事を聞いてしまったんけぇ?と思っておると・・・
「忘れた。永い間名前など名乗っていなかった故だろうか・・・?」
「じゃあ千兎世からは何と呼ばれておったんでぇ」
「・・・おじちゃん」
「ならおじちゃんからの伝言だと、そう言っておくけぇの」
「頼む」
千兎世の父親代わりの狐は長生きをしたせいで名前を忘れたという、変わった奴だった。
「・・・それからワシは帰り道が判らない程に暗くなる前に山を降り、近くの川辺で野宿をしたんでぇ。
帰路についたのは朝になってからじゃ」
「ご苦労だった、新條隊員。経費節約の為に宿まで取らず、本当に良くやってくれた。ゆっくり休んでくれ。
君が今回持ち帰った情報でまずは隊員専用公開情報データベースに千兎世隊員の項目を追加しておこう。
さすがに、新條隊員が見聞きして来た事全ての記載は不可能だが」
「千兎世の情報が他の隊員達にも見られるようにしておけばそれでいいんじゃ。少しでも千兎世と
他の隊員との間にある壁のようなもんがなくなる手伝いになればのう」
「うん、そう思うよ(実は本人からその為に調査を依頼されたという珍しいケースだったのだがね)
・・・さて。金居隊員の進捗状況はどうなのだろうか」
おう、千兎世!
調査の時にお前の親父さんに会ったぜ。あの狐の親父でぇ。
「疲れたらいつでも帰ってこい」そう言っとったけぇの。
じゃ、ワシは帰って休むとするかのう。
諸君、二週間ぶりに今晩は。ただでさえ週末に来ていないのに二週間毎になっては進行速度が
余計に遅くなると少し焦り気味になっているがそれでも至って平常心、UMA捜索部隊”J”の副隊長だ。
春になり、雪も溶けてきた事で移動手段もバリエーションが豊富になると喜んでいる隊員もいるだろう。
倉庫棟にある自転車やスクーターの他、キックボードやローラーブレードなど、
どういう訳か遊具的な乗り物まで置いてあるので各自移動の際にはこれらを有効に使い、
使った後はしっかりとメンテをしておくのだ。良いか、ちゃんと状態を確認し、不具合あらば
即直しておくように。自転車は私が試運転をして5キロ離れたダイエーまで買い物に行った所、
片方ブレーキが効かなかったのでとても危ない目に遭う可能性があった。
・・・今、もう片方のブレーキが効くなら大丈夫と思った隊員、挙手。
宜しい。では二人の弟がそれぞれ国会議員と有名アーティストという今中隊員。
君はブレーキが片方効けば無事でいられると安易に考えたな?それはいけない事だ。
もしも片方ブレーキが効かない状態で走行して、そこから更に生きている方のブレーキが効かなく
なるような事態に陥ったらどうするのだ?・・・足で止める?ほう、それは勇気と行動力があって宜しい。
しかし足で止められないほどの速度が出ていたらどうする?そう・・・坂道のような場所で、だ。
・・・どうだろう。これで片方ブレーキが効かないだけでどれだけ危険な目に遭う確率が
上昇するか判ってもらえただろう。実際に私も怖い思いをした、だからこそこの話をしたのだよ。
諸君には怪我などを負わないでほしいから云うのだ。この部隊には保険などないのだからね。
みんな、後は二人乗りや自転車前側や後ろ側に子供を乗せて走ったりしても駄目だぞ。以上だ。
>>36隊員
我らが浪漫を感じ、求めて止まないのは未知そのもの、そして未知を体現しているのがUMAだ。
私のどの辺りにハードボイルドテイストを感じたのかは私自身にもよく判らないが、
応援の言葉はしっかりと届いたよ。最近は本件(※:指定UMA調査の事)が何やら滞っているものの
しっかりと継続させていかねばなるまい。共に頑張ろう。
>>37 80隊員
ほう、今度はしっかりと報告書を作成してきてくれたのだな。ご苦労だった、80隊員。
判りやすい上に簡潔で尚且つ画像付・・・うん、これは良い報告書だよ。
さて、報告書にある宇宙怪獣ブーメンスとやらだが・・・面妖な姿は宇宙の奥深さを物語っているようだ。
どのような経緯を経てこんな生態を持つに至ったのかはとても想像がつかないな。
写真では何らかの動物達を襲っているように見えるがブーメンスは獰猛な性格をしているのだろうか・・・?
案外これでじゃれ合おうとしてきているのだとしたら、愛嬌がありそうだから困るね。
>>41 千兎世隊員
今日も茶をありがとう、千兎世隊員。少し前まで茶がセルフサービスだったので非常に助かっている。
隊員の半数以上が未だに食事棟にすら立ち入ってないという現状はやはり問題ではあるのだが。
さて、前回の説明は理解してもらえただろうか。・・・難しくて理解してもらえなかった、と?
済まない。副隊長と云う立場にあるまじき説明能力を持たない私のせいだ。
要点だけはとりあえず理解してくれたのだと・・・思いたい。
時に千兎世隊員。この本部への情報の送信は携帯端末から行っており、レポートの作成などは
難しいとの事だが・・・なに、無理をする必要は無いさ。常にUMA報告を期待しているのは確かだが、
君は給食係だ。隊員達に回復もとい癒しを齎すという重要な仕事がある。
自分に出来る事をやれば良いのだよ。これからも食事の用意を頼みたい。
出来れば、食材調達費や光熱費諸々を可能な限り節約しつつ、ね。
ん?どうした?敬遠される原因?・・・ああ、あれか。
ここだけの話、角が危ないだけではないと思っている。隊員達が避ける理由、それは・・・
爪だ。今の君の手を見ても爪など全く伸びていない事は見て取れる。しかしだ。
もし君の爪が驚いたりとかした時に突発的に飛び出したりすると思ったらどうか。
それだけで危ないと思う筈だ。カバーのない鋸やキャップの外れた瞬間接着剤のように危ないだろう。
つまり、危険を未然に避ける故に君に近寄れないのだ。
なら、どうすれば良いのか。この誤解を解くためには千兎世隊員、着物の袖をめくって常に手を
露出させておき、普段は爪が出てこないから傷つけるような事にはならないと身を以って
示せば良いだけだ。危なくないと判れば、それだけで近寄りやすくなるのが人情らしい。
私は袖の中に手が隠れている普段の方が寧ろ安全な気がするが、素人考えだろうか。
56 :
千兎世:2008/04/08(火) 19:40:46 O
少し遠くまでお散歩したら、夜桜のライトアップをしているところを見つけました。
自然の物ではないのに神秘的なものを感じて、なんだか不思議な気分でした。
>>52新條隊員
お帰りなさい!
お元気そうでなによりです。
え…おじちゃんに会ったんですか!?
そうですか、おじちゃんが……
えへへ、でも私それを聞いてもっと元気になったから、当分帰れませんねっ
新條さんもお疲れさまです。ゆっくり眠って、お腹が空いたらいつでも来て下さいね。
お料理用意して待ってますから!
>>55副隊長
なるほど〜、いつもは洗い物の時しか袖をまくってなかったですけど、今度からはずっとまくっておきますね!
自分で気づかなかったので教えてもらって助かりました。
それにこの方が動きやすいですねー。
美樹さん、疲れている時はしっかり休んで下さいね。”J”をまとめられるのは美樹さんだけなんですから。
でも同時に美樹さんに会えること、楽しみにしていますよ。
諸君、三週間ぶりに今晩は。三週間以上空いた事に加え、規制に巻き込まれて危機感を募らせていた
UMA捜索部隊”J”の副隊長だ。近頃は特番等でUMAの事がしばしば出てくるようになり、ゆくゆくは
UMAだったUMAが公式に発見され、UMAではなくSFA(Sukoshi Fushigi Animal)に
なる日が訪れるのではと密かにUMAの明日に期待しているのだが・・・特番で確認出来た情報によると、
UMAの中にはフライングヒューマノイドのように凶暴な性質を持ち人間に襲いかかるUMAもいるのが実状だ。
そこで隊員の皆には通信教育で空手か護身術をマスターするよう義務づけるべきか現在検討している。
さしずめ猛UMA対策カリキュラムと云った所かな。
さて、副隊長から知らせる事がある。昨日情報処理能力もといPCの扱いに長け、事務的な作業を任せたら
良い仕事をしてくれるクールガイ隊員がUMA捜索活動履歴や隊員専用公開情報データベースを
更新してくれた事は知っているだろう。しかしながら、更新・・・と云うか、追加されていない項目があると
不満に思っている隊員がいるので、今私が追加しなかった情報について説明しよう。
UMAと我が部隊と隊員を題材にした創作漫画を提出して、隊員交流用娯楽サイトに掲載するよう進言してきた
代々木アニメーション学院出身の小淵沢隊員。駄目だ・・・あれは駄目だろう。何故UMA捜索部隊の隊員が
気の力で戦車を破壊するようなパワーを出して人を襲うUMAを成敗しなくてはならないのだ。
それにあの漫画の隊長補佐は私をモチーフにしていると思うが、別に体を鋼のように硬くする事など出来ないぞ。
内容があまりにも現実離れしているし、あれでは格闘アクション漫画だから方向性がまるっきり違うと云う
理由で掲載は見送りにしたのだよ。もっと少し現実味がある漫画にするべく努力しよう。
あと、マイブームが走り幅跳びの甲田隊員。隊員データベースに掲載されていない情報は
君が直接確かめれば良いだろう。女性隊員のスリーサイズ記載を義務付ける必要性は感じられない。以上だ。
>>56 千兎世隊員
ふむ。私の提案通り腕を露出しているようだな、これで要らない誤解が解けていれば良いのだが。
他者から見れば自分では気づかない所に気づいてしまうのが人というもののようだが・・・何故他の隊員は
私のような考えに至らなかったのか・・・はたまた、気づいてはいたが指摘しなかったのだろうか?
いくら千兎世隊員に警戒していると云っても、それくらいは意見しても良いだろうに。
これからは気づいた事があれば、お互い意見し合おうと皆に伝えておくとしよう。
そうすれば君とコミュニケーションを取る隊員が増えるやも知れないな。
前回は少し疲れていたが、今回は不運なアクシデントに見舞われたせいで長く空けてしまった・・・
しかしもう大丈夫だ。ここに来る時間が前よりも多く取れるようになったので、まだ見ぬUMAの
調査を積極的に行っていく予定だ。それと、千兎世隊員。先刻皆に伝えた通り、隊員専用公開情報データベースが
更新されて君のデータも追加されたのだよ。新條隊員が持ち帰ったデータのお陰だな。
これだ、見てくれ。
隊員No.0023
名前:千兎世(苗字なし)
性別:女
年齢:約67歳(人間に換算すると22歳くらい)
血液型:不明
外見:身長164cmくらい、額に角、小さい牙と爪、着物を着用
入隊理由:二戸田氏の給食係引継ぎ
趣味:湯のみ作り、海釣り(過去に300kg級の鮪を一本釣りしたらしい)
特技:料理、茶を淹れる
本人から一言:「みなさんにおいしいものを出せるように、精一杯頑張ります」
備考:人間外の隊員第二号で、鬼【種・一角鬼】
人間と同等の知能がありながら、身体能力や寿命の面で優れる
次に金居隊員が一角鬼、つまり君の調査でレポートを作成し、提出してくれた。
彼は君の否定派であったが、しっかりと調査を行っていたので安心したよ。しかも一部の隊員は
レポートに目を通してから考えを改めたようだ。これがきっかけとなって真っ二つに
意見が分かれている部隊がまとまってくれれば云う事は無しだね。取りあえず、閲覧してみるか?
【捜索UMANo.0000 一角鬼】/調査記録簿00000 記録者:金居四郎
調査サンプル:同部隊所属 千兎世隊員
※:本記録簿は非UMA指定が対象ゆえに記録のデータベースへの登録(保存)は保留し、
純粋なデータ収集のみを目的として作成されたものである。後に内容を再編集し記載されるであろう
公式記録簿にはない記述の有無、不適当な表現が多用されていることを特記しておく。
【9:00】観察開始 場所・食事棟
食事棟の厨房で仕込みをしている。隊にいるこの一角鬼はボク達人間の文明にも慣れ親しんでいるようで
キッチンだろうと調理器具だろうとガスコンロだろうと何なく使いこなしている。この事から知能は人間に
近いものがあるか・・・チンパンジーなどの類人猿クラスかも知れない。いや、そうだ。
途中、聞き覚えのない歌を口ずさみながらやっていたが、これは芸能をたしなむ「心」があるとでも言うのか?
【10:00】案外、手際は悪くない 場所・変わらず
仕込みが終わると食事棟内の清掃を始めた。よく躾られている・・・んだろう。とりあえず、一般常識を
理解できるだけの知性はあると認めざるを得ない。ひいては人間の社会にも適応できると、考えるべきか?
だけど、鬼は鬼だ。人間じゃない、別の生き物だろ。
時々、角をテーブルなどにぶつけているあたりが間抜けだ。注意力は高くなさそうだ。
【10:30】鬼が・・・なんてこった 場所・上に同じ
清掃を終了して掃除用具を倉庫棟にしまい、すぐ戻ってくると見せかけて・・・情報管理棟へ行った。
どうやら、本を物色しているらしい。何冊か本を抱えて戻ってくると、厨房カウンターの椅子に座って
本を読み始めた。お、おい・・・まさか、たかが鬼が、あの女は字が読めるのか!?
そ、それで何の本を読んでいるんだ一体。上手な対人関係とかだったりしてな・・・。
料理本、たのしい家庭菜園、ベテラン主婦監修・驚きの清掃術?なんだ、そういう本か。
【11:00】よく気にもせず・・・ 場所・(そろそろ記入不要)
再び厨房の奥へ入っていった。また仕込みか?するとちょうどいいタイミングで一人の隊員がやって来た。
どうやら、あの女を普通に隊員と認めている派閥の隊員らしい。ここで補足しておくが、隊内ではあの女を
隊員扱いしている奴としていない奴で二つに分かれている。副隊長に言わせれば肯定派と否定派だ。
肯定派なんて新條さんと副隊長くらいだと思ってたが、意外にいるみたいだ。
おや、あの女が隊員に話しかけているぞ?会話を聞いてみよう。
「それで、調子はどうなんだ」
「はいっ。赤城さんのアドバイスのおかげで順調に育っていますよ」
喋っているのは赤城さんか・・・他人を能力で判断して対応を変える気難しい人だったな。
鬼だろうと認めるだけの力があれば認めるってわけだよな。じゃあ何を認めさせたんだ、あの女。
「あんなもんお前、カミさんから聞いただけだぞ。別に俺が知ってたわけじゃねえ」
「?カミさんってどなた・・・ですか?」
「アホ!カミさんってのは家内よ。奥さんって言えばわかるか」
「へえ〜、なるほど」
普通に世間話をしているのか。他愛のない会話だ・・・けど。そんな風になんてこともなく人と接して
いるところを見ると鬼だって事を忘れるよなあ。それでも現実は変わらないね、変わらないだろ。
【1:20】食事に来た隊員は来ないよりましな程度にいた
この時間までに食事棟に来たのはたった3人、所詮はそんなもんだろ。食べていった隊員の表情を
見た感じでは、特に不満はなさげだ。後片付けが終わって昼飯時も過ぎた頃に
とうとう食事棟を出た。あの女が行った先は、宿直棟。もしかして疲れたから寝るんじゃないだろうな?
・・・!?き、着替えているッ!?こ、こういう時男として覗いていたら駄目だ・・・
ちっ、違、相手は鬼だ、何をどきどきしているんだボクは!とかムダな葛藤をしている間に
着替えを済ませたようで、もんぺ姿になって出てきた。それから倉庫棟で鍬や鋤を持ち出して
一応敷地内の林の方へと歩いていった。鍬って、あんなもの誰が倉庫に入れておいたんだよ・・・。
【1:25】林の奥で見たものとは 場所・本部、敷地内
持っている道具と格好から予想はできていたが、あの女が来たのはどういうわけか敷地内にあった畑。
畑にはきゃべつ、白菜、葱、埋まっていてよくわからないがたぶんさつま芋や人参など様様な野菜がある。
ひょっとしてあの女がこの畑を耕して野菜を育てていたのか!?
前からあったのかも知れないがそんな事はどうでもいい。
あの女は飯焚き以外に野菜を育てていて、それで食事を作ってたんじゃ・・・!
何という健康志向・・・健康に気を遣っているボクとしては好感を持たざるを得ない。少しだけな。
【3:30】ちょっと小休止 場所・食事棟
一休みをしに食事棟へ戻ってきた・・・とばかり思っていたが、まず事務等にいる副隊長の所へ茶を
持っていった。どうも、副隊長が茶を飲む時間をすっかり覚えてしまったらしく正確な時間に茶を淹れて
運ぶようになってしまったとの事だ。情報管理棟でUMAに関する情報を編纂していた隊員にも
茶を淹れては持っていき・・・結局あの女が一杯飲んで休んだのはその後だった。
【3:40】汗を流して働く鬼の横顔を見続ける 場所・本部、敷地内
10分も休まず畑に戻ってきて、耕したところに何かの種を蒔いていた。あの女の表情を見ると
ただ普段と変わらない、にこにこした顔だ。ボクにはあの女がいつもあんな顔をしているのは
愛想を振りまいているからだと思っていたんだが、なんと言うのか・・・自然体がもうアホみたいな顔
だからだろ。きっと、いつも笑っていられる性格なんだ。鬼と言えば、怖くて凶暴なイメージしか
ないがあの女はむしろ逆で、安穏としているじゃないか。・・・だから何だって言うんだボクは。
【4:20】よく働く奴だと思う 場所・食事棟
日が暮れる前に農作業を止めて戻ってきた。いつものエプロン付きの着物に着替え、
すぐに食事棟厨房で仕込みを始める。やっぱり夕飯を食べに来る隊員もいるのかな。
そう言えば仕込みをしているのはわかったが、何人分用意してるんだ?
昼にたった3人しか来ないんじゃ、誰も来ない日がありそうだけど・・・あの女なら毎日しっかりと
用意してるんだろうな。なんか、今日ずっと見ていてそういう奴だってわかっちまった・・・かも。
【9:00】まるで売れない食堂だ 場所・変わらず
あれから食事に来た隊員はわずか2人。利用している隊員はとにもかくにも少ないが、よくも
まあ元気にやっていられるなあ・・・。あれが空元気でもなく、疲れてなさそうしか見えないもんだから
あの女はすごいよ。給食係の仕事もどうやらこの時間までで、食事棟のガス、水道、電気を全て
落としてから事務棟へ行った。ボクもそろそろ帰りたいが、もう少し動向を見ておこう・・・。
「千兎世隊員、お疲れ様。電気を落としてガスを止めておいたかな?」
「はい、今日は忘れていませんっ」
「窓は閉めたか?」
「・・・あ!ああ〜、忘れてました!ごめんなさい・・・」
「君はしっかりしているようで、何時もどこか抜けているな・・・窓くらい私が閉めておくから、今日はもう上がって宜しい」
「はい!それじゃ美樹さん、お先に失礼しますね」
「時に千兎世隊員。相変わらず神社に寝泊りしているのか?」
「そうですよ。できれば私も貸家とか、アパートみたいな、あんな感じのちゃんとした寝泊りできる所を
借りたいんですけどねぇ」
神社ってなんだオイ。社殿を宿代わりに使ってるのか?
まあ鬼なんだし、人の住むとこに気軽には出て行けるわけないからな。
「おじちゃんが言うんですよ、お前が人間の住む場所で暮らすには早いって。早いんじゃあしょうがないですよね」
「・・・どう云う理屈だ?」
もし住宅街に鬼なんかが普通に人に紛れて住んでいたら、そりゃあいろいろ問題があるだろうなあ。
まず騒ぎになるぞ。本人はどうもそれをわかってない風だけど。
「何だったら誰も使っていない時位は、宿直棟を使っても構わないぞ」
「いえ、それはダメですよっ。私がいたら、他の隊員さんの迷惑になりますから・・・」
迷惑?この女、自分が隊員達から嫌われているっていうか、
避けられている自覚がまるでなさそうだと思っている風に見えたが、そうじゃなかったのか。
だのにどうしてだ。
何でこいつ、いっつも明るい顔してられるんだ!
お前、人間から、隊員のみんなから嫌な顔されて疎ましく思われてさえいるんだぞ!
「だって私、すっごく寝相が悪いんですよ。寝てる間にありえないくらいに動いちゃうみたいで・・・だから」
「成る程、そうか。他の隊員の睡眠を邪魔してしまう恐れがあると。加えて、通常考えられない程
動いてしまった時うっかり君の角で就寝中の隊員を傷つけてしまう事もあり得るか」
「そぉーなんですよっ!私、それがとても心配で、他の人と同じ部屋で寝ない方がいいと思うんですっ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
やっぱりこいつアホだった。アホなくせにずいぶん人を気遣うヤツだ。
前から思っていたけど・・・副隊長って微妙に思考がずれてないか?
【9:45】鬼の寝床はただの床 場所・敷地外、本部裏手の山
今日は一日中観察すると決めていたんだし、あの女の一日の終わりまで立ち会う事にした。
寝泊りしているという神社は、本部のすぐそばにある山の中にあった。
確かにこんな場所なら人もまず来ないよな。そもそも来る途中に熊出没注意って書いてあったし・・・。
鳥居をくぐって社殿に入ると、中に置いてあった荷物から寝巻きを取り出して、着替えた。
そしてすぐに布にくるまって眠りこけた。
横になってから10秒もしない内に寝息を立て始めたぞ・・・のび太並に眠るのが早い奴だ。
観察はこんなところで十分だろ。
ふん。思ったより退屈はしなかったよ。鬼を見ていたという気がまるでしなかったけどな。さ、帰・・・
「ん〜、うっう〜・・・」
なんだ、寝言か?鬼も夢を見るのかよ。鬼はどんな夢を見るんだろう。
「お腹が空いたらいつでも来て下さいね・・・むにゃ。お料理用意して待ってますからぁ・・・」
っ!?ぼ、ボクに言ったのか!?いや落ち着け、今のは寝言だろ!ボクに気がつくわけがない!
たぶんこいつがいつもしているように食事棟で飯を作っている夢を見ているんだ!
・・・・・・・・・・。
お腹が空いたらいつでも来て下さい・・・・・・ね・・・・・・
ボクだけに言ったんじゃなくて、隊員のみんなに向けて言った言葉かもな。
ふん・・・。
一度くらいは行ってやるか・・・どうせあんまりにも人が来なくて寂しがっているだろうし。
87 名前:トゥイレワシ・ヨウ中佐 投稿日:2008/04/11(木) 22:57:44
おまいらK隊員の提出してたリポート見た?
88 名前:三国志先生 投稿日:2008/04/11(木) 22:58:51
見てない。つうか何それ?
89 名前:ゴロベエ 投稿日:2008/04/11(木) 22:59:00
Kがあの妖怪だか鬼の調査をしろって副隊長から直々に命令されてしぶしぶ作ったってやつか
90 名前:たけみかづち 投稿日:2008/04/11(木) 22:59:47
アレ一時的に保存されてるだけだから、すぐに編集されてなくなるよ
Kの個人的な意見とか記録簿には載せらんないから
91 名前:三国志先生 投稿日:2008/04/11(木) 23:00:36
ふーん。
Kの個人的意見ってとこに何か引かれるな。そこだけは面白そう。
調べられたあれには何の期待もしてないけど(笑)
99 名前:職人 投稿日:2008/04/11(木) 23:05:02
レポートは殆ど予想していた通りだったな。Cの働いている所など見に行かないだけに新鮮で面白かったぞ。
100 名前:ゴロベエ 投稿日:2008/04/11(木) 23:05:56
マジつまんね
副隊長も何考えてあんなん作らせたんだ
101 名前:切り裂きジャックFAN 投稿日:2008/04/11(木) 23:06:31
僕、Cさんの働く姿を見てみたいと思いました。
給食係の人がどうしてるかなんて、考えた事もなかったので。
102 名前:PPP 投稿日:2008/04/11(木) 23:07:40
レポートで知った感じじゃあんまり怖くなさそうだな >C隊員
意外だ…
103 名前:無名の隊員Z 投稿日:2008/04/11(木) 23:08:08
おれ茶くらいは飲みに行ってみようかな〜
104 名前:こんにちは仕事 投稿日:2008/04/11(木) 23:08:44
C隊員乙
お前ら騙されすぎ
レポートもC隊員が人心掌握のために作った偽物だよ
105 名前:デンセンマンR 投稿日:2008/04/11(木) 2309:25
>104みたいな考え方をする隊員にはなりたくないと思った。
実際に見てみればあいつがどんな奴かわかる。
106 名前:CO2 投稿日:2008/04/11(木) 23:09:29
人間に危害を加えるような鬼ならば俺が殺す
Cは人畜無害な存在、それだけ言っておく
107 名前:メタルモンスター 投稿日:2008/04/11(木) 23:10:34
なんか肯定派増えてねえか?てか>106はどっちだよお前
諸君、今晩は。この季節は桜の名所よりもUMA出現スポットに行きたいUMA捜索部隊”J”の副隊長だ。
皆は昨日の木曜洋画ロードショー「トレマーズ」を観たか?
地の底からやって来る正体不明の怪物に襲われ、迫り来るスリル&ノンストップピンチに
終始ハラハラし続けていた者もいるかと思う。実際、私も目が離せなかったよ。うん。
あれは映画であり、フィクションの出来事であるのは言うまでもない確かな現実なのだが、
我々”J”は何を隠そうUMAを捜し当て、その生態情報を収集するのが目的である。
これも言うまでもないな。先日云ったようにUMAが何も隠れて生息している通りの人前に出ない
性格をしているのだとしても、人間に対して牙を剥いて襲いかかってこない保証など無い。
それはそうだろう。UMAだからこそ生態が知られざるものであるし、取扱説明書はないのだからな。
そこで重要になってくるのが危険なUMAと相対した場合だ。
調査に出向いて発見したのはいいがUMAに殺害されたとあっては一大事だろう。わかるな?
捜索UMA次第ではあるものの、念の為にこちらも防衛の手段を備えておく必要がある。
免許があればこの日本国内でも銃などの武器を扱う事は出来るが、これを持つ隊員は少ないだろう。
それに何も襲ってくるUMAに致命傷を与えなくても良い訳だが。
ともかく、猛UMA対策として何らかの防衛手段或いは戦闘術心得のある隊員がいれば安心ではないかな?
対猛UMA隊員を募集しようとも考えているが、皆にも出来る事はある筈だ。
例えば、通信教育で空手か護身術をマスターするとか・・・各自考えておいてくれ。以上だ。
富田「人を襲うようなUMA・・・今までそんなのはいなかったし、いきなり言われてもピンとこないよ」
坂口「副隊長も冗談が混じってるのか本気で言ってるのかわからない事言うっすよね。まっ、でも?
身を守れる方法くらい考えておいても損はないっすわ」
藤井「用心棒みたいな、腕の立つ隊員がいればいいんだけどな。そんな風に頼もしい人っているのかね」
今中「通信教育で格闘技身に付けたとかって人すらいなさそうな予感がすんなぁ・・・」
赤城「一応、剣道四段だぜ。つっても剣道だから、所詮は道場内の強さだな」
新條「ワシも唐手を身に付けておるが、達人とは程遠い腕前けぇのう」
坂口「(ちょっと頼りないけど)二人いるんすか!おいホン、お前韓国人なんだからテコンドーとか使えないのかよ」
洪「んなもん習った事すらねーよ」
金居「いっその事銃火器で武装した方が良さそうな気が・・・なあ、あの人はどうなんだろう?」
クールガイ「・・・・・・」
今中「クールガイぃ?そう言やあいつ、あんなナリと性格のせいか元暗殺者とかFBI捜査官とかSWAT隊員
とか色々噂されてるよなぁ・・・。どう見ても日本人じゃないし、明らかに俺達とは違うんだもんな」
藤井「誰か聞いてきてみてよ。あの人苦手だから俺パスね」
新條「クールガイ、お前はどうなんでぇ?何か格闘技とか使えるんけぇ」
金居「(相変わらず喋りにくい相手に対しても普通に話しかけていくなあ・・・)」
クールガイ「・・・少なくともこの場にいる奴等よりは戦える」
洪「おお!?言うじゃねぇか!!んならお前はどんだけ強いってんだ!?」
クールガイ「オレには弱い奴を守れる程の強さはない。・・・しかし、他人に守ってもらおうなどと考えるな」
富田「あ、行っちまった。本当、名前通りのクールな男だよ」
金居「他人に守ってもらうなってクールガイさんは言ったけど、ボクみたいなザコじゃそれこそ無理だよ。
強い人が一人でもいれば・・・ ん?そう言えばさ、千兎世のヤツああ見えて人間より強いんじゃなかったっけ?」
赤城「鬼は基本的に人間よりも体が丈夫で、筋力も数倍あると聞いたぜ」
坂口「あ、あんなのを頼りにするんすか・・・本当に強いんすかあいつ?いざって時に
怯えて動かなくなったり気絶したら話にならんっすよ」
洪「バケモンなんだし、人間様の盾くらいになってもらえばいいんじゃね?」
今中「丈夫で簡単に死なないんなら尚更適役だーね」
藤井「異議なし!」
赤城「・・・やれやれだ」
金居「(みんな・・・本気で言っている、のか・・・?)」
【捜索UMANo.0001 巨乳の猫耳娘】/調査記録簿00003 記録者:大橋美樹
4/28
数多の目撃情報があり、不特定多数の場所にて猫耳娘が活動していた事は既に確認出来ているのだが、
肝心の生きて動いている猫耳娘をこの目で目撃するまでには至らなかった。何故だろうか?
元々猫耳娘はあまり見かけられなかったようだが、どうにも行き当たらないのである。
彼女らはやはり人間社会には適応しきれず、人の世界で生きる事を止めたのか?
どうもここ最近は、目撃情報も減ってきているようだ。
ひょっとしたら猫耳娘とは、絶滅危惧種だったのでは・・・と考えた所である事が頭に浮かんだ。
そう、猫耳娘は人間に近いだけで人間ではない、猫の特性を持った存在であろうという事である。
肝心な点をすっかり思考から置いてきぼりにしていた。
猫の特性を持つのならば・・・きっと習性においても同じ部分があるのではないだろうか。
猫特有の習性というと、”狭い所や静かな所を好む”。人間社会に適応するだけの能力があり、
気まぐれという持ち前の性分に重ねてその習性・・・居場所を他に移した可能性も十分有り得る。
好奇心旺盛な猫の習性を持っているのならば、一箇所に留まっている筈もないだろう。
以上の事を踏まえて、捜索における猫耳娘の情報の収穫がほぼ無かったのは捜索開始が時期的に
遅れてしまったとも考えられる。その場合、単純に運が無かった訳だ。
以降は猫耳娘の捜索範囲は縮小されるが、生態データ収集は継続し
捜索活動中に本対象と遭遇した場合、優先的に行う事とする。
猫耳娘がもし猫と全く同じ習性を持っているとするならば・・・狭い場所にいたり、
今でもどこかを探検しているのかも知れない。
結局猫耳娘の観察どころかサンプルの発見もままならなかったか・・・少し残念だが、気長に探していこう。
さて。
今回、我々が捜索するUMAはこちらだ。
【捜索UMANo.0002 キマイラ】
− D A T A −
・性別があるのか不明
・複数の動物が合わさったような身体的特徴を持ち、固有の姿形がない為、基本的に確固たる”個”のない生物
・ギリシア神話に登場するのは、頭部がライオン、胴体がヤギ、尻尾には蛇があるらしい
・知能は不明
・火を吐く(らしい)
以上だ。では各員、全力で探し出してくれ。
今回の捜索UMAはキマイラだと・・・?伝説上の生物を捜索しろと云うのだろうか。
いや、そう云う訳でもなさそうだな。この渡されたデータの中に「固有の姿形がない為、基本的に
確固たる”個”のない生物」とある。つまり、キマイラと呼ぶに相応しい生態を持つUMAを見つけ出せ・・・
と云うのだろう。確かにUMAの中には羊男やバンイップのように、幾つかの生物を混ぜ合わせたような
特徴的生態を持つものもいる。しかし。
ギリシア神話に登場するキマイラについての記述がある所を見ると、あわよくば”本家”
キマイラに遭遇した場合はこちらもしっかりと観察して情報収集をしなくてはいけないのだろう。
本当に火を吐くのだとしたら危険に晒される可能性が高い。
・・・果たして危険を顧みずに捜索を行ってくれる、勇気ある隊員がいるのだろうか。
「副隊長〜」
ん。君は古物商の息子だがイルカ調教師になりたかったという立花隊員か。何か用かな。
「今回の捜索UMAがキマイラと聞きましたが本当ですかい?」
ああ、そうだ。今度のは危険がありそうだから、捜索する隊員がいつもより余計に限定されるだろう。
もっとも私は一人でも捜索するつもりだがね。
「そんな副隊長に耳寄りな情報を持ってきましたぜい。実はですね・・・」
何だって・・・!偶然にも君がキマイラの生息地を知っていたとはね。これもちょっとした運命か。
ところで立花隊員、場所を知っているのはわかったが・・・キマイラ捜索に君も
「おっと、すいません副隊長!あっしこれから巨大ザリガニの捕獲に行くんですよ。それじゃっ!」
・・・。
手がかりを得られただけでも良しとしよう。
一応、他の隊員にも声をかけておくべきか、否か・・・。
80「隊長、80です、三つ目の条件は満たしてませんが、他の条件なら全部満たしてる奴を俺は知ってますよ。頭はカウラで…あ、副隊長、いずこへ?まだ説明のとちゅ…」
>71
坂口「ちわっす80さん。どしたんすか、そんなとこに立ち尽くして。
副隊長ならキマイラ捜索に出たまま戻ってきてないっすよ。無事ならいずれ戻ってくると
思うっすけど・・・危ないっすよねー、キマイラはアレなんでしょ?火を吹いたり空飛んだり人襲ったりするって。
まじでいると思うと近づけないっすわ。ほんと」
藤井「ね、ね。立花が副隊長に今度の指定UMAの居所教えたんでしょ?大丈夫なのそんな所に一人で行かせてさぁ」
立花「そう言われたってあっしもおっかなくて、とてもじゃないが行けませんぜ」
富田「行かせた責任として、副隊長の安否確認くらいしてきたらどうなんだ」
立花「安否って冨田さん!それじゃあ副隊長が死ぬような目に遭っているみたいじゃありませんか!」
木見島「ちょっとちょっと、あんた達!」
洪「チッ、うるっせーのが来やがったよ」
藤井「遅く出てきたわりに慌てちゃって、どうしたんだい?」
木見島「実は捜索UMANo.0001の猫耳娘がいるかも知れないのよぉぉぉ!!」
富田「わかったわかった、落ち着け。とりあえず俺達にもわかるように話してくれ」
木見島「アタシね、さっきアフタヌーンティーを飲みにある喫茶店に入ったのよ!
場所は
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1154092337/ ここよ!」
洪「ふーん、メイド喫茶かよ。むっふふ、そこで一杯飲むのも悪くねぇなぁー」
木見島「そしたらすっごい怪しげなメイドがいたの!覆面つけたメイド!!どう、怪しいでしょ!?」
立花「・・・・・・・」
富田「・・・・・・・」
洪「お前たまたま客として来てたWWFの覆面レスラーか何かと見間違えたんじゃねぇのかよ」
藤井「怪しいけどそこ、本当に普通の喫茶店?覆面がユニフォームの、新手のコスプレ喫茶か何かじゃないの?」
木見島「アタシだってそう思ったわよ!でも店自体はごく普通のいいお店だったし、そのメイドさんも
覆面つけてる以外はおかしな所なんてなかったわ!」
富田「あ、怪しいと言えば怪しいが・・・別に覆面しているだけじゃないのか?」
木見島「んもう!富田くんってば鈍感ね!覆面してるってどういう事かわかってる!?素顔を隠しているのよ!
つまり見られちゃまずい素顔が覆面の下にあるのよ!!アタシはね、その素顔こそが
猫耳娘なんじゃないかって思ってるの!!!」
立花「な、何だってー!?」
洪「覆面の下が猫耳!うわ、なんか萌える!やっべ超見てぇ!!」
富田「確かに・・・あり得るかも知れない・・・。猫耳娘は目立っていないだけで社会に潜り込んでいると
副隊長も考えていたようだからな」
藤井「覆面のメイドが猫耳娘って決まったわけじゃないでしょ?どうするのさ」
木見島「ふふん、当然店に通い続けて尻尾を出すところをガッチリと掴んでやるまでよ!これでアタシの
当分の調査対象は決まったわね」
洪「ま、待て待て!俺も俺も!俺も調査に行く!」
木見島「やーよ、あんたクサいし、気が合わないし。ピザでも食べてたら?」
洪「なんだと!?おめ〜〜〜!!!男の浪漫を邪魔する気かコラァ!!」
立花「富田さん、本気でその覆面メイドさんが猫耳娘だと思っているんで?」
富田「何とも言えん・・・何か理由があって覆面をした普通の人である可能性だってなきにあらずだ。
観察を続けていればわかる事じゃないだろうか。尻尾を出したところを見られれば、な」
藤井「でもさ、どうするの?ただ観察してるだけじゃわからないかも知れないよ」
木見島「フッフッフ、ちゃあんと策は考えているわよ。
猫じゃらし!マタタビ!!これらを罠として使うの!本物の猫耳娘ならこれらに反応するはずよ!」
洪「猫じゃらしにたわむれる猫耳メイド・・・ハァハァ・・・マタタビですっかり気分のよくなった猫耳メイド・・・ハァフゥハァ・・・」
富田「おい、くれぐれも調査は慎重に行うんだぞ。喫茶店のような一般人も出入りする場所で
目立つような行動はしないようにと、いつも副隊長が」
立花「残念ながら聞いてないようですぜ」
藤井「心配?なら一緒に行ったら?」
富田「ば、バカ言え。メイド喫茶なんて、入れるか!」
藤井「でもクールガイはね、UMA捜索の一環で女装して×××や○○に言ったって噂があるよ」
富田「!?お、おい嘘だろ!?×××や○○って・・・か、考えられん・・・!くっ、何という破廉恥な・・・」
立花「何なんですかいそれ?あっしにも教えて下せえよ」
富田「ダメだ!!お前はそんな場所知っちゃいけない!」
藤井「そんな事よりもあっちのハァハァ言っているデブがキモいんだけど何とかしてよ。部屋が蒸し暑くなってきたよ」
現在最下層です、副隊長!
このまま行けばそのうち『ageるUMA』が現れるのではないかと…
80「やあ、坂口さん。
…え?副隊長もう行っちゃった?ヤバイよそれ
ガスマスクは持ってった?細菌防護服は?
…いや、火とかそんなのよりヤバイのがあるじゃん
ほら、人間を怪獣にするガスとか、吸血したとか脳を溶かすガスとか…
ええい、こうしちゃおれん!すぐ副隊長を助けに行かねば」
(走り去る80、彼が見ていた図鑑(?)には「ギ」マイラと書かれた全ッ然関係無い怪じ…UMAの情報が記されていた)
【捜索UMANo.0002 キマイラ】/調査記録簿00004 記録者:大橋美樹
5/8
キマイラの生息地に身を潜めて暫く経つが、一向に現れる気配はない。キマイラはさほど活動的な
生物でもないのだろうか?それとも夜行性なのか?はたまた私の気配を感じ取って姿を見せようとしていないのか・・・
いや、仮にも獅子や蛇の生態を持つキマイラが臆病な性質であるとは考え難い。
単純に現れない時期に来てしまったと考えている(また一足遅いパターンかと思うと溜息が出る)。
一旦生息地から戻り、キマイラに関する情報を観察及び接触以外の方法で改めて収集する事にした。
先ずは、検索から。該当件数は43万、今回も随分と知れ渡っている生物がUMA指定をされたものだ。
それから幾つかのサイトに立ち入って情報を集めてみたが、ギリシャ神話に関する文書が殆どであり、なおかつ
知名度はあるものの、実在についての確認情報がほぼ無し。この事からキマイラは我々の言う所の
”伝説系UMA”であり、ツチノコや人魚並に生息の怪しい存在だと言える。
我々が探し当てるのはギリシャ神話に出てくる本物のキマイラではなく、いわば現代版キマイラと
なるのだが・・・様々なメディアでキマイラが異なる動物の細胞や遺伝子を組み合わせて
生体実験の中で生み出された、イレギュラー的な生命体という形で登場しているようだ。
加えて、極めて獰猛で人を襲う怪物として表現されている。
想像というのは概ね事実に基づくか、現実として起こり得る事を忠実に再現するものでもある。
・・・もし、本当にそのようなキマイラと遭遇した場合は調査や観察どころではないかも知れない。
諸君、今晩は。「UMAを爆裂的に捜索せよ」とか言ってみたいなと隊長に云われて、何が何だか意味が
わからなかったUMA捜索部隊”J”の副隊長だ。
皆も知っていると思うが最近は燃料が高いね、うん。これが誰の責任かと問い始めると、まずは福田総理の
名前が出てくるだろう。違う。それは違うぞ。日本が油田をあまり持っていないからだ。自給自足が出来なければ
他国からの輸入に頼る、それは何処の国も概ね行っているのだから良い。しかし自国にある油田から
必要な分の石油が得られていないのが実状であるならば・・・油田採掘責任者に責任を問うべきではないだろうか。
・・・その油田採掘責任者とは誰だ、と?いや、私も知らない。経済産業省辺りじゃないか?
私が言いたいのは一番上に立つ者が全ての責任を負っているのだろうが、只一人を責めるのは可哀想だと云う事だ。
まずは油田が近い所に無い日本の位置関係に責任を求めたら、きっと福田総理も少しは気が楽になると思う。
さて、副隊長から知らせる事がある。立花隊員が巨大ザリガニに近い大きさを誇るザリガニを捕獲してきてくれたぞ。
知らない者の為に説明するが、巨大ザリガニとは北海道の釧路にある摩周湖で確認されたUMAだ。
巨大ザリガニは名前からわかるように、非常に巨躯なのだ。通常のザリガニの3〜4倍の大きさがあり、
50cmにも達するものもいるのだと云う。今回立花隊員が捕獲してきたのは約27cmと、実はやや小柄なのだが
これでも通常のザリガニの数倍の大きさがあるぞ。そこで私は思った。このザリガニは巨大ザリガニの
子供なのでは?と。つまり、これから丹精込めて生育していけば巨大ザリガニ級・・・或いは巨大ザリガニを超越した
大きさを誇るザリガニに成長する可能性が秘められている訳だ。
みんな、ザリガニは宿直棟に新たに設置した専用水槽にいるから、たまには世話をしたり眺めて楽しんだり
して欲しい。ついでに誰かが名前を付けてくれると有難い。以上だ。
>75隊員
最下層・・・?
すまない。すっかりそこの所を失念していたようだ。
何分ここに来ると報告書の作成と皆に向けて云う言葉や連絡事項の内容を最優先に考えてしまうからね。
何時も思考の優先順位から外れて忘却しきっている何かがあるような気がしていたが、どうやら上げと下げ
に関する事だったようだ。うん。良く云ってくれた>75隊員。
一体何時から最下層に来ていたのだろうか・・・?実は一月以上経過していたりするのか。
よし、早速上げて・・・いや、待て。>75隊員、今君はageるUMAと云わなかったか。云っただろう。
そんなUMAがいるのならば確認したい。ageると云っているくらいだ、下げておく事が”餌を置いておく”事に
なるのだろう?ならば、このまま下げ続けてageるUMAを確認しようじゃないか。上げるのはそれからで良い。
下げの失念からUMAの手掛かりを掴めるとはね・・・ちょっとした幸運もあるものだな。
全隊員に告げる、ageるUMAが現れるまでsageを継続するように。
>76 80隊員
坂口隊員、今80隊員が慌てて出て行かなかったか。報告があったのならば後で本人に確認しておくとしよう。
・・・この落ちている図鑑は誰の所持品だ?坂口隊員、君のかな。
ん?
このページに記されているのは・・・これは、キマイラか?
ふむ、人間を変質させるガスに脳髄を破壊するガスを放出するだと・・・まずいな。
もし私の捜索先にいるキマイラがこれだとするならば、危険が危ないなんてレベルではない。
すぐに隊長に連絡を取り、危険度AAクラス用装備の使用許可を得ておかなくては!
【食事棟のトイレにて】
ひじを支点にして、手の甲で相手を攻撃する…ふむふむ
やっ! はっ!
……こんな感じかな。
ガチャッ
>>美樹さん
はわっ!? ちちち違いますよ、鏡を割ろうとしていたんじゃありません!
実は私、から……っとと。
むー……やっぱりなんでもないです! えへへ。
資格を取れたら、その時お話しますねっ!
>>58 わぁ、前よりお仕事にあたる時間が増えたんですね。
いつでも美味しいお茶が飲めるように、私いつも準備しておきます。
え? 私のデータが出来たんですか?
是非見てみたいです!
…あれ? 隊員番号って…あの……
ほ、ほんとにいいんでしょうか? いえ、もちろん、すごく嬉しいのですけど
本当にありがとうございます。頑張ります。
>>59-63 この日は金居さんが初めて食事棟に来られた時ですよね。覚えてますよー
でも観察する為だったのかぁ、見られていたのにちっとも気付きませんでした。
この日から金居さんが時々来てくれるようになって…
認めてもらえたみたいで良かったです。
諸君、今晩は。我が隊のオリジナル商品を販売しようと思案したところ、真っ先に浮かんだのは
柄の部分にUMAの名前を刻んだ木刀だったUMA捜索部隊”J”の副隊長だ。
洞爺湖サミットが行われる洞爺湖町では、サミットに集まる人向けに洞爺湖特選土産品として名高い
木刀の柄に各国首脳の名前を刻んだ木刀を販売するそうなのでな、少し影響を受けてしまったようだ。
我が隊は別に木刀で名が知れている訳でもないので当然その案は無い。よって、ここはUMAを模した
ディフォルメキャラクターの人形がついたUMAマスコットストラップと、携帯にも便利なキーホルダー機能を備えた
UMA小事典を有力候補として考えてみた。皆も隊の運営資金確保の為に、オリジナル商品の良いアイディアが
浮かんだ場合は是非とも私に相談して欲しい。
さて、副隊長から知らせる事がある。前回、ザリガニは宿直棟に新たに設置した専用水槽にいると云ったが
この水槽に大量のメダカやタニシを入れたのは誰だ?入れた者、挙手。・・・そうか、サバイバルと三国志の知識が
豊富な白石隊員、君か。ザリガニ飼育用の水槽に何故入れたのか説明してもらおう。
返答次第では私は許さないぞ。・・・ふむ?ザリガニの食べ残しを始末してくれるし、いざとなれば
ザリガニのエサにもなると?それは知らなかった。しっかりと役割があるから、水槽に入れたのだな。
宜しい、ザリガニ成育は君に全面的に任せる。しかし、水槽の色が変わって見えるくらい大量に入れて
おいても大丈・・・いや、今任せると云ったばかりだったね。
それから、坂口隊員、洪隊員。水槽の温度調節にも電力を回さなくてはいけないので、
自家発電機を使って今まで以上に発電するように。以上だ。
時に木見島隊員、最近君は捜索UMANoi.0001の猫耳娘を追っていると聞いたぞ。
「そうよ副隊長。アタシね、今猫耳娘かも知れない人がいる所に出入りしてじっと観察してるのよ」
他の隊員の話では喫茶店に通い続けているそうだね。
「あら、そこまで知ってたの?なら話は早いワ、実はそこのウェイトレスの一人がすっっっごい怪しいの!
覆面なんかつけてて、絶対頭に普通の人には見せられない秘密があるってアタシは睨んでるのよぅ」
ふむ、そうか。何か猫耳娘に繋がる手掛かりはあったのか?
「ん、それはちょっと難しいトコね。あのコも簡単には尻尾を出さないみたいだし」
・・・ふと思ったが、客として通い続けるよりはウェイトレスとして潜入した方がより近くにいられる時間が
増えて良いのでは・・・む。すまない、今のは失言だった。
「ちょ、副隊長!何よそれェ!!アタシじゃウェイトレスになれないって言うの!?」
君は駄目だろうな・・・とにかく、ストーカーに勘違いされないよう気を付けながら猫耳娘疑惑のある
対象の観察を続けてくれ。それじゃ。
>80 千兎世隊員
どうした、千兎世隊員。今、鏡の前で・・・そうか。君も年頃だから外見にも気を遣っているのかな。
私にはお洒落というものは今一わからないな・・・甲田隊員から眼鏡を止めてコンタクトにした方が
良いと云われる事があるが・・・おっと、すまない。そんなものはどうでも良い話だな。
? 資格・・・?何か国家資格でも取ろうとしているのか?
ふむ・・・恐らくこの国には鬼の国家資格取得者などいないだろうから、君がもし取ったなら大変な事になりそうな
予感がするよ。何の資格にしても、千兎世隊員は己の出来る事をやろうとしているのだろう?
ならば、私から云えるのは「偉いっ」そして「頑張れ」。君のそんな姿勢を他の隊員にも見習ってもらいたいものだよ。うん。
資格を取得した時、君が何を得たのかを聞かせてくれる日を待っているよ。
ああ。
隊員番号か?与えて当然じゃないか・・・君はもう我が隊の立派な隊員なのだからね。
ちなみに現時点では予定は無いが、遥か遠方に長期のUMA捜索に行く事があれば君の同行も検討している。
調査隊にも食事を提供してくれる者がいれば他の隊員も安心だろう。
小淵沢「千兎世さん、番茶ある?あと漬物とか」
クールガイ「・・・」
新條「ワシらが情報を集めて、千兎世の事がみんなに知られてからは・・・」
金居「ほんの少しだけど食事棟にも人が来るようになったなあ」
藤井「俺は何回か来ようとしたさ。他の隊員がいなくて入りづらかっただけなんだ、本当だよ」
新條「入りにくい・・・空気っちゅうやつけぇの?なんでぇ、そりゃあ」
小淵沢「んぐ・・・ぷはー、うまいっ!そういうのあるっしょ、ほら群集心理ってヤツ。例えばスーパーの前でやっている
屋台で、全く買っている人がいなかったのに誰か一人が買い始めると急に人が寄ってくるってアレ」
金居「確かに誰もいなかったら入りにくい感じはするかも。だいたいね、給食係が人間じゃないんだし」
クールガイ「だが、隊員だ」
新條「ワシらは全く気にしとらんぜぇ。なぁクールガイ」
クールガイ「・・・」
藤井「クールガイも新條のおじさんみたいに何食わぬ顔でここに来てたんでしょ?そりゃ驚きだよ」
小淵沢「結果的にうまい飯にありつけるんだから小さな問題だ!そうだろ?」
金居「ふん、二戸田さんの作る食事には及ばないけどな」
新條「・・・金居」
金居「なんだよ?」
新條「お前ちっとばかし前までえらく千兎世を避けとったよなぁ。どうしてなんでぇ?」
金居「ああ、それか・・・それは・・・腹が立ったのと危ないってわかったからだよ!!」
藤井「なになに?そんなにむかついたの?」
金居「忘れもしないよ!あれはこの本部で千兎世と初めて会った日の事だ!」
副隊長、さっき食事棟に行ったんですが戸田さんがいませんよ。何故いないんです?
副隊長「ん。金居隊員は>21の日、丁度本部にはいなかったから知らなかったのだな・・・
二戸田氏は個人的な事情により退職もとい除隊されたぞ」
な、なんだって!じゃあ給食係はどうなるんですか!
副隊長「それについては問題ないぞ。二戸田氏の後を継ぐ給食係が既にいるからな。うん、もうそろそろ
食材調達から戻っている頃合いだろう。食事棟に行ってみると良い」
ボクが留守にしている間に給食係が入れ替わっていたなんてなあ・・・。
二戸田さんのご飯がうまかっただけに惜しいよ。まあ、とりあえず今日は新しく入ったっていう給食係のご飯でいいか。
新しい給食係ってどんな人なんだよ?
「あ、こんにちはっ」
おや?今度のは若い子なのかな・・・ってゲゲェッ!!
「はじめまして、今週から、ええと・・・ここで給食係をする事になりました、千兎世ですっ」
(つ、角・・・角ーーー!!なんだ、なんなんだコイツ・・・コスプレでもしてるのか!?)
「わたし、人間じゃなくて鬼ですけど・・・人間の皆さんのお口に合うものはばっちり作れますから大丈夫ですよ」
(お、おに!?鬼!??・・・うわ、うわあ!なんてこった、この部隊にもうUMAっていうかバケモノが・・・)
「お食事以外にもお茶もお出ししますので、これからよろしくお願いしますっ〔ぺこり、とお辞儀〕」
ガスッ
ぎゃああああああ!!!血が、血がーーーー!!!!
「・・・あっ!あああ、ご、ごめんなさ〜い!」
金居「何が何だかわからないボクに千兎世が角を振り下ろして、額を切ったんだ!!
幸い怪我が浅くて、額だったからか傷もほぼ残ってないけどな・・・あの時の事は今でも思い出そうとしたら
鮮明にビジョンが蘇るくらいに衝撃的だったんだよ!!」
小淵沢「ぷ・・クク・・・」
新條「そりゃあ災難だったのぅ。だが、千兎世もわざとやったわけじゃねぇんだろ」
金居「そこが問題だよ!!普通あんな角あったら頭下げた時に誰かが正面にいたら危ないに決まってるじゃないか!
だのにあの頃の千兎世は全然わかっていなかったんだ!!!しかも次会った時にはこのボクの額を
切った事をすっかり忘れていやがって・・・だから、こんな危ないヤツには近寄るもんかって思ったのさ!」
藤井「(金居には悪いけど聞いている側としては千兎世のドジっぷりに笑っちゃうね)」
新條「なるほどのぅ。もっとも、今となっては許しとるんだろ?お前が食事棟に来ているのが何よりの証拠でぇ」
金居「う・・・ま、まあな。でも千兎世はもう一回ボクに謝れ!」
小淵沢「金居お前さぁ幼稚園児みたいだぞ」
藤井「ね、ところでさ。他のみんなが来ないのには、もしかしたら金居みたいに角にやられたから・・・ってありそうじゃない?」
新條「うむ。ありそうだのう」
クールガイ「やりかねん」
小淵沢「天然な千兎世さんは今日もみんなのためにご飯を作り、おじぎをするのでした・・・マル、と。泣けてくるね・・・ハハ」
金居「それから千兎世!ボクはお前の料理は二戸田さんより上だなんて全然思ってないんだぞ。
もっと美味いもの作れよ!たまにだけどお前なんかの料理で空腹を満たしに来てやるんだからな。ふん・・・」
はっくしゅん!
はー、最近寒いからかな…?
でも最近は皆さんが食べに来てくれるようになったし、気合いを入れます!
>>81-82 副隊長
美樹さんに眼鏡は似合っていますけど、外しても素敵だと思いますよ。
ただ、コンタクトって付ける時に爪が刺さりそうな感じがしてちょっと怖いです。私の場合、緊張すると爪が出てしまうので…
あと、オリジナル商品なんですが、UMAのイラストが入った湯呑みなんてどうでしょうかね?
普段から使うものなので、目に留まる機会が多いと思います。
ザリガニさんの名前、早く決まるといいですね。
私もいろいろ考えてみますねっ
>>82 副隊長
美樹さん、お茶が入りました。
それで…あのですね、大切な事を言い忘れていたんです。
UMA捜索調査隊への参加、楽しみにしてます!
私は人より丈夫な体をしてますから、なにかと役に立てると思いますしっ
えっと具体的にはえーとえーと……
野草でお茶作ったりとか…
なので安心して下さいねっ!
それでは失礼しま…あいたっ
ご、ごめんなさい机動かしちゃいましたね。こ、これで大丈夫です!
その頃、80は必死に副隊長を捜索し、富士の樹海を彷徨っていた
何故富士かって?
迷子=富士の樹海だからだ、何かそれっぽい
80「副たいちょおおおおおおおお」
ネットで集まったのだろう自殺者の方々がこちらを奇妙な物を見る目で見つめる中、必死に樹海をうろつく80
実は自分も迷子で半泣きだ
80「キマイラが副隊長をさらっだ〜もう今頃ミイラに違いない…ああ…そして俺も最早…」
自殺者の方「あのぉ…さっきから何をやってらっしゃるんで…」
80「副隊長がキマイラをさらってミイラが人間の脳を…」
自殺者「???(あ、そっか、麻薬中毒か何かで現実を見るのがつらいんだな)……とりあえず、あなたもご一緒しますか?」
80(ハイキングの方々に違いない)「それはすみません、ご一緒させていただきます」
自殺者「それはいい、旅立つ時は大勢の方がいい」
80(あ、探検家の方々か)「私も、同じ考えです」
89 :
名無しになりきれ:2008/05/15(木) 16:44:36 O
あげ
【捜索UMANo.0001 猫耳娘】/調査記録簿00005 記録者:木見島楓
5/15
先月まで探し回ったものの、尻尾をつかむどころか足取りさえをもつかめなかった猫耳娘。
もうどこにもいない説が隊員の間で高まる中、あたしが偶然立ち寄ったある店で出会った一人の人物によって
猫耳娘調査は今週再開された。どこでUMAと出会うかわからないのも、UMAに魅かれる所以か。
先週にあたしの出会った一人の人物とは、正体が不明。その一言に尽きる。
性別どころか、人であるかもわからない。生けるミステリーと形容したって間違いにはならないような、そんな人物だ。
怪しさが見て取れる風貌からピンときたあたしは、その人物を調査サンプルにしてある程度の距離を置きながら
密かに観察を始めた。もしかすると万に一つくらいの確率でUMAの可能性もあるから・・・。
ひとまずサンプルとの会話の中で相手が反応しそうなキーワードを出してみた。
本音を言うとほとんど期待はしていなかったんだけど、僅かながらも反応があった。
「ふわふわしたもの」→「猫じゃらし」のキーワード連携に引っかかるのなら、猫耳娘なのかも?
副隊長の”猫耳娘は猫と同じ性分、習性を持つ”仮定が本当に猫耳娘にも当てはまるのなら、サンプルの
猫耳娘率が少し上がるわけだ。でも、まだまだ情報が不足している。
確率90%を超える確証が得られるまで辛抱強くサンプルの観察を行い、情報を集めていこう。
ちなみに、この記録簿に猫耳娘の疑いがあるとして記入しているサンプルは正体を隠している模様。
一般市民に紛れ込んでいる事を考慮して、こちらも一般人に扮して自然に接しようと思う。
諸君、今晩は。”芸人達”を逆さにすると転じて”達人芸”になる事から、芸人が集って力を合わせれば
達人級の技が一つくらいは飛び出すのだろうと理屈などあったものではない説示を唱えてみる副隊長だ。
今日、皆に云っておきたいのはUMAのかんきそう。即ち、観察・記録・捜索だね。
これらを七面倒くさがってしっかりと行わない者もいるようだが、UMAを発見してリストに載せるまでが
我々UMA捜索部隊”J”の捜索活動なのだ。皆は葡萄酒の逸話を知っているだろうか?
具体的なストーリーはよく覚えていないが、人が葡萄酒を持ち寄って集まったが、
葡萄酒を持ってきた人が全員「自分一人くらい葡萄酒を持たずに水でも大丈夫だろう」と考えてしまったせいで
主役の葡萄酒は全く集まらず、代わりに水とお互いへの不信感を募らせる結果となったという皮肉な話だ。
我が部隊では単独行動よりも複数での捜索活動が多くなっているだけに、UMAを発見しても
同行している他のメンバーに報告や記録を任せればいいと思っている者がいるだろう。
今、気まずそうに目を逸らした日本国内第五位のダーツの腕前を持つ市村隊員と何食わぬ顔をしている
アイドルの卵だった秋川隊員、主に君達の事だ。そんな心構えでは駄目だ。誰かに任せておけば良いなどという
考え方はするな。君達隊員が一人一人が集まり、部隊となったのだ。それは全員が互いを必要としており、
一人では出来なくても二人、三人でやっていけばきっと出来る・・・そうではないのか?
つまり、一人は皆の為に、皆は一人の為に、のような助け合いの精神を常に心に置いといてもらいたい。
重い物を持つ時は一緒、メロドラマを観て泣くのも一緒・・・まではしなくても良いとして、
危険な場所へUMA捜索へ行く時も一緒だ。・・・なに?隊長曰く、部隊のモットーの一つに「いのちだいじに」?
・・・うん、そうだな、命あっての何とやらと云うからね・・・。
>86-87 千兎世隊員
やあ千兎世隊員、どうやら食事棟も人の入りが日に日に増してきているようだな。
どうでも良いが、一方で私の所にパン食派の隊員から「メニューにパンがないとはどういう事だコラー」という
クレームが来ている。・・・こういうのは人の好みなのだから、あまり気にしなくても良いだろう。
私に眼鏡が似合っているのか?そうか、ふむ。やはり人に与える印象は考慮すべきなのだな。
ん?外しても良い?・・・どちらが良いのか判断出来ないがまあ・・・参考にはしよう。
因みにコンタクトはずれた時と落とした時が実に煩わしいと聞くが、君の場合は爪のせいで
コンタクトの付け外しそのものが難しそうだな。・・・ん?鬼も視力は悪くなるのか?
ほう。
千兎世隊員の考えるオリジナル商品はUMAのイラスト入りの湯のみか、それは良さそうだな。
湯のみなら身近な物でありながら低コストで作れるときている・・・よし!君の案、採用だ。
まずは試作第一号を作りたいので、何か手頃な湯のみがあったら提供してくれないかな。
イラストは小淵沢隊員に話をつけておけば良いだろう。
大切な事?ああ、調査隊同行の件か。確かに・・・食事係としての同行となるものの、
君のその体に秘められた力が役に立つ事があるかも知れないな。まあ・・・野草から茶を作るのも含めて。
だが、私がいる限り隊員の諸君は危険な目には遭わせない。副隊長として約束しよう。
尚ここで説明しておくが君を伴っての調査というのは、君も一緒にどこかのスレに越境するという
意味ではない。いずれショートストーリー仕立てにして、調査エピソードを語ろうと予定しているのだよ。
平たく云えばUMA捜索冒険記の掲載、かな。
・・・。
お辞儀する癖は直ってないようだ。食事棟のカウンター席に不自然な穴が空いていたという
話があったが、もしや・・・。
>88 80隊員
あの危険極まりない事が判明したUMA、キマイラの生息地にいつでも安心して行けるよう
NASA協力で開発したらしい防護服の使用許可が出たのは良いが、肝心のキマイラは現れず仕舞い・・・
役に立つ時が来るのか怪しくなってきたな。
それにしても・・・
あの日以来80隊員の姿を見ないのはどう云う事なのだ?もし80隊員がキマイラの元に
行ったとしたらそれこそまずいぞ。念の為だ。もう一度、キマイラの生息地へ向かおう。
副隊長はこんな時間でもお出かけか、忙しい人だぜ。俺は明日の天気をラジオで確認してから帰るとするか・・・
『昨日の今朝方、富士の樹海に向かう一団の目撃情報がありました。
都内にはちょうど一昨日頃から姿を見なくなった人や置き手紙を家に残して失踪した人がいるらしく、
その人達が富士の樹海に入ったとみて現在捜索を続けています』
は?何だそりゃ、集団自殺でもしようっていう連中か?
そう言やぁ半日前にボランティア参加の呼びかけがあったばっかりじゃねえか・・・。
行方不明者捜索の事か?チッ、何にしても放っておけんな。
>89
なんだこいつぁ?
・・・待てよ、まさかこのチンケなのがageるUMAか!?こいつがあのageるUMAなんだな!
ケッ!本当にいたのかそんな冗談みてえなUMAがよ。
すぐにいなくなっちまったが確かに俺は見たぞ!忘れん内に記録しといてやる。
泣き声は「あげ」、と・・・なんつうか、変な生き物だな。
ボロボロになって何か戦国時代っぽい鎧に身を包んだ80がよろよろと入ってくる
80「ただいま戻りもおした、副長。鬼魔異羅めはそれがしが確かに討ち取りもうした!どうぞ、安心めされい」
言って、何か後ろに合図を送る80
すると何か布で覆われた物が乗っている神輿を担いだ僧兵っぽい連中が入ってくる
80「副長、首を確認して奉り候」
ばさっと布を取る80
そこには、見事討ち取られた「ギ」マイラ
あの黒くて角があってな「ギ」マイラの首があった
すっかりお久しぶりになってしまいました…
トリップも忘れてしまうし、ダメですね。
気合いを入れないと〜っ
>>92 あ、そういえばパンはメニューに入ってませんでした。
やっぱり出来るだけ、自分で作ったものをお出ししたいなぁと思っているんですけど…
パン作り、かぁ。面白そう…やってみようかな……
あ、それと調査のこと、わかりましたー
私も活躍できるなんて…えへへ、すごく楽しみですよ。
失敗しないように気をつけなきゃっ
って、わわわ、カウンター席についてはですねっ!
そのうち直してもらおうとは思っていたんですけど、予算の話とか聞いてると、なかなか言い出せなくて……
せっかく直してもらっても、またやってしまうといけないので、このクセを直すことから始めようと思います!
それでは失礼します!
……こうやって敬礼すれば、お辞儀してしまう回数も減るんじゃないでしょうか!
…きっと。
保守
U うまい
M ものを
A あついうちにどうぞ
99 :
名無しになりきれ:2008/07/01(火) 21:42:13 0
あげ
UMAなんか居ないよ
UMAと都市伝説の関係について