邪気眼―JackyGun―第二章『魔眼のノートの行方』
1 :
名無しになりきれ:
Q.ここは何をする所だ?
A.邪気眼使いたちが戦ったり仲良くしたり謀略を巡らせたりする所です。
形式としてはTRPGスレに近いかもしれません。
Q.邪気眼って何?
Aっふ・・・・邪気眼(自分で作った設定で俺の持ってる第三の目)を持たぬ物にはわからんだろう・・・
邪気眼のガイドライン(
http://ex20.2ch.net/test/read.cgi/gline/1183099660/)を参考にしてください。
このスレでの邪気眼とは、主に各人の持つ特殊能力を指します。
スタンドとかの類似品のようなものだと思っておけばよいと思います。
Q.全員名無しでわかりにくい
A.昔(ガイドライン板時代)からの伝統です。慣れれば問題なく識別できますよ。
どうしても気になる場合は、雑談スレ(後述)でその旨を伝えてください。
Q.背景世界とかは?
A.基本的に現代日本を想定しています。
今後の話次第で変わるかもしれません。
Q.参加したい!
A.自由に参加してくださってかまいません。ただし、誤解などから来るトラブルを防ぐために雑談スレ(
ttp://yy45.60.kg/test/read.cgi/jaki/1174402120/)で相談したほうがいいかもしれません。
Q.キャラの設定ってどんなのがいいんだろうか。
Q.キャラが出来たんだけど、痛いとか厨臭いとか言われそう……
A. 出来る限り痛い設定にしておいたほうが『邪気眼』という言葉の意味に合っているでしょう。
数年後に思い出して身悶え出来るようなものが良いと思われます。
その他は基本的にスレの流れと空気に合わせてください。
気になることがある場合は雑談スレへ。
こんな時間に新たな創造かい?もの好きだねェ
ま、一応感謝しておくか。乙
ククク……全ての人間が太陽と共に生きているわけではない。つまりそういうことだ。
5 :
(^ω^):2007/07/18(水) 14:39:32 O
やれやれ…やっと学校に帰ってきたと思ったのに、また珍客だよ(笑)
しかもなんだか周りの空気に妙な違和感があるし……。
とにかく先生、もうそろそろ連続戦闘は終わりにしたいんですが?
まあやる気なら手伝いますけど…。
創造とは、破壊に似る――。
コスモスはいつかカオスより出て、コスモスはいずれカオスへと帰す。
何人ともこれから逃れることはならず、むしろこれぞ生きるということなのだ。
創造とは、破壊に非ず――。
創造が生なら破壊は死、2つは廻りそして世界が回る。
これが輪廻と呼ぶべきものであり、なおかつ世界そのものである。
しかし、生きとし生ける者には輪廻など存在しない。
生を受けて死が待ちかまえ、死を迎えては生は訪れない。
人の一生はただ、始点(そうぞう)と終点(はかい)の間に引かれる一筋の横線。
そして我輩は、その幾重にも連なる横線を一気に刺し貫く冷涼とした縦線。
始点もなければ終点もなく、ただ中点を辿り時を彷徨う”救メ世シ主ア”。
退廃に乱れる人の世を救おう。
戦乱に吼える人の世を救おう。
鮮血に塗れる人の世を救おう。
愚鈍に憂える人の世を救おう。
苦しみに堕した鬼は朽ちた。
世を救おうと驕った主も朽ちた。
今度は間違えずに、この悲しき人の世を救おう――。
クハハハハ―――は?
な……ば、馬鹿な!!
『魔王』は五行全てに耐性を持つ最上級魔導に、僕の邪気を加えた道具だぞ!?
その魔王の腕をこうも……ありえない!ありえないありえない!!
『灼眼』……?そういえば、お父様がいつか話してくださった……貴様がその『灼眼』だというのか!
(くそっ、油断した!最初から解っていれば対処できた物を!
……いや、まだ遅くはない!僕の力は無尽蔵、魔王も消えた訳ではない、今から対策を……)
……身体?
!!?
な、なんだこれは!!!?
ぐ……落ち着け……僕の眼の回復力ならこの程度
(邪気を集中して回復を計るが、ひび割れだけが回復しない)
な……嘘だ……嘘だ嘘だ!!治れ治れ治れ!!
(回復しない。眼の周りからヒビに黒い光が表れ始める)
……ま、まさか、禁忌とは、邪気眼と魔術を混成させることが禁忌とされていた理由とはこれなのか?
ち、違う!!そうだ、僕は選ばれた人間!愚者共とは違う!!こんな所で死ぬ筈がない!!
……!
貴様の眼をよこせ灼眼!!眼を媒介にすればこんなヒビなど……!!
(ひび割れが一気に倍になる)
あ……
よ、よこせぇ―――――!!!!
(片腕が半分程再生した魔王が全身から超質量の紅蓮の炎を噴き出し、
片腕からそれを集束した全力の一撃を放つ)
『 紅 蓮 地 獄 』!!!!
そ。俺の一族以外に灼眼を持つものはいないからな
あっれれ?気付いてなかったのかいみなちゃん
・・・・・・眼と魔術を混成させるにゃそれ相応の代価が必要だ
こんなでけぇモン作ったんだ、代償は高くつくぜ?・・・払えねーほど高くな
所 詮 て め ぇ も 愚 者 だ っ た っ て こ と だ よ
ヒャッハハハハハ!おーおー、遂に狂っちまったか。俺に対して紅蓮の炎たぁな
だーれが我が家代々の眼をそうやすやすとくれてやるってんだよ!
―――全ての炎よ、我に従え
(放たれた炎が類に吸い込まれるようにして集まり、黒炎へと変わっていく)
お返しだ。自らの炎に身もココロも焼き尽くされるがいい
『 漆 黒 紅 蓮 地 獄 返 し 』!!!!
ぶえーっくしょい。
……慣れない台詞を吐くものじゃないな。ああ、寒気がしてきた。
…ああ、ご名答。貴様に少しばかり「興味」が沸いたのでね。
しかし…そこまで見抜かれたか。参ったな。
…わかった。御堂は持っていけ。
その代わり試験管は返さんぞ。代金代わりだ。
…あ、あと御堂はウチの数学教師だ。早めに返せ。あと殺すなよ。廃人も困る。
ほう?それが君等の判断なのだね。
いや、それならば私も助かるというものだ。
何故なら、君達のその選択は、私の選択を享受したと取れるのだから。
……。
ああ、案内ご苦労だったね。
だが、これより先は正義の成される場。すまないが、踏み込まないで貰おう。
(ソラにより、入り口に先の空間が不可視になる壁が張られる)
さて、いよいよ。この先で『ノア』は始まる……
『――――――――――』
(有栖川ミカドが最下層の部屋に入り、中央の古びた机に手を翳し呪文を唱えると、地面に入口が生まかけるが)
―――何?
(現れた黒い扉の様な物に塞がれる)
……成程、前任は徹底的に妨害を望むらしいね。
ここでは力付くで破壊する訳にはいかない……仕方が無い
(有栖川ミカドが再び何かを唱え扉に触れると、そこに米粒大の光の点が発生する)
ふむ。得たばかりの力で上手くいくか不明だったが、どうやら使えるようだね。
さて……空君、頼めるかね?
(不可視の壁が消え、壁に結城財閥へと繋がる入口ができる)
ああ、確か氷道君だったね。どうやら、ノアには今暫くの時が必要なようだ。
それまで、しばし放置プレイをする事になるが……出来れば誰も入れないでおいてくれたまえ。
正義の味方との約束だよ?
(二人は結城財閥へ帰っていく。扉の白い光点は、滲むように非常にゆっくり広がっていく)
…無個性大帝とまであだ名された俺に興味を持ったのか。酔狂…
心配しなくて良い。欲しいのは彼女の身柄だけだ
殺すのも廃人にするのも、手間がかかるだけで実がないから、今は考えていない
よほど暴れるようであれば、それなりの対応をさせてもらう。死なない程度に
(シールを貼り付けると、蝶子の体が淡い光に包まれて消える)
後はバアさんがうまくやってくれるだろう
…それと、そいつを持っていくのは構わないけど、扱いには気をつけてくれ。かなり不安定らしいから
変な動きを見せたら、とりあえず凍らせてくれ。そうすれば活動は止まる。死にはしないけれどな
…じゃ、俺は行かせてもらうよ。さっき御童蝶子の気を引く為に気絶させた男性を、病院に連れていかないと
それと、盗聴器や発信機の類は御免被っておくからな
嘘だウソだ嘘ダ嘘だ!!!!僕が死ぬ筈無い!選ばれしこノ僕が!!
僕はせカいを支配する選ばれタ……
(魔王と、水無月の身体が黒炎に包まれる)
ぎ、ぐ、あアァァァァァ――――――!!!!!!!!!!
(ひび割れの内側から黒い光を噴き出す爆発を起こし、水無月の身体が完全に砕け散る。
そして、次の瞬間、水無月の『左眼』に黒い炎と水無月の破片と魔王が吸い込まれ消え、
灰の大地の上に、紫色の宝石の様な『眼』が一つ、落ちた)
結城財閥会長秘書『水無月』 【消滅】
…うーん。中々バランスの取りにくいものだね。そろそろ降ろすか。
(リオンを頭から降ろし、タオルにくるむ)
僕もそろそろ寝ようかな。夜更かしは肌の敵だし。蝶子もその内帰ってくるだろう…
何事もなければね。…おやすみなさーい。
(ベッドに横になる)
ビタァァァン!!
(脇腹をしたたかにぶつける)
痛ァー!また脇腹ぶつけたッ!…ここ、何処?薬くさっ。
そっか、あん時気絶して……まんまと誘拐されたって事?でもちょっと待てよ。
だとすると流命寺は私をすんなり引き渡したって事に…ああ、もう!あんの人でなし!
加勢に来たって言うから少しは信用したのに!一体何しに来たのよあの冷血動物!
見てらっしゃい、この借りは利息も含めてきっちり返してやるんだから!
……まあ、それはここを出ないと出来ない訳であって。どうすっぺかなぁ…
どうするもこうするも、じっとしてれば良いのさね。面倒事は嫌だよ
(黒いローブが這い寄って来る)
こんな格好で悪いねぇ。けど、肌を外気に晒しちゃまずいんだよ… 荒れるからさ
さてもともかく、私はイヅゥ・フィリヌーン。おめぇは御童蝶子さんだね、知ってるよ。以後よろしく
スタナーちゃんに言われたと思うけど、おめぇは人質だよ
心当たりが無くて釈然としないだろうけど、気にしなくてよし。別に殺しゃしないさ
それとね、解放するまではちゃーんと面倒みてやるよ
飯もやる。風呂も入らせる。良い子にしてりゃあ、ご褒美やるからね
なんなら… 男だってあてがってやるよ。どうせ初めてじゃないんだろ、遠慮すっこたないよ
質問があったら受け付けるよ。不安が原因で死なれちゃ困るんだ
おお、派手に燃えてくれたな
アディオス、みなちゃん
ん?こいつぁ・・・眼か
戦利品としてもらっとこう。なんかに使えるかもしれないし
鉄ちゃんに渡そっと。こういうのは得意だからな
・・・結局こんな時間になっちまったぜ
そーだ、リオン探さねぇと。あいつがいないとどうも落ち着かねぇぜ
ぎゃあ!びび、びっくりした。荒れるって…そんなに敏感肌なんですか。
こちらこそ、どうも宜しくお願いします。
何から何まで至れり尽せりですね。最後のは全力で遠慮しますが。
じゃあ、さっそく質問。『まず、ここは何処?』『あなたと親っさんとの関係は?』
『いつになったら解放して貰える?』……とまあ、こんなとこですかね。
約束?無意味だな、この部屋に入る事は私には無理だ。
おもちゃ箱に絶対開かない鍵をかけておいて、「開けるな」?「約束」?ははっ・・・まるでわがままなな子供の言い分だな。
まあ、子供のいう事なら聞かないでもない。せいぜいお前の玩具箱は大事に取っておく事だ。
ではさらばだ『ミカドくん』
(去っていくミカドとソラに背中越しに言う)
―行ったか
この障壁は完璧なプロテクトだが、領域使いの前で口を滑らせるとはなんとも間抜けな話だ。
聞こえていたさ、聞かせるために言ったのかもしれんが・・・とにかく奴にも伝えておくか。
―Pi「氷道、奴の狙いが分かった『ノア』だ。奴は施設の最下層でそれを行うつもりらしい。詳しい話は後で。」
そろそろアッシュの様子を見に行くか・・・
おっと、メールの本文を打ち間違えたな。
誤:「氷道、奴の狙いが分かった『ノア』だ。
これでは私が私自身にメールを打っているみたいだな・・・馬鹿な事を。
―訂正「氷道だ。流命寺、奴の狙いが分かったぞ。奴の狙いは『ノア』だ。奴は施設の最下層でそれを行うつもりらしい。詳しい話は後でな」
―Pi ふう、まったく私としたことが・・・ では行くか。
あいよ、質問は三つだね。簡潔でよろしい
…まあそんなに固くならんでえぇよ。そこ座んな。汚いイスで悪いね
そんじゃあまず… ここは、カノッサ機関本部の地下の地下。私のテリトリーさね。そんだけよ
ついでに言っとくと、この誘拐は非公式。私の独断さぁ
下手にウロウロしてくれるんじゃないよ。おめぇ夜読みの人間なんだから… 見つかったら、たちどころに蜂の巣さね
あい、次ぃ! おやっさんってな、御童紫苑のやつだぁね。そう解釈させてもらうよ
私とは関係なんざ、なーんにもないね。『二十年前』にチラッと顔を見たりはしたかねぇ…
とにかく、夜読みの構成員としてのデータは知っているが、私的な付き合いはないってことさぁ
あいよ、次。いつ解放するのかは… 未定だねぇ
未定は未定だが… ああ、言っちまうかい。私が所望の品、『ディスク』を紫苑ちゃんから貰えりゃ、サヨナラになるかね
けどできるだけ早くするさぁ。敵組織の人間を勝ってに攫ってイチャイチャしてんのはまずいからねぇ
質問の回答は終わりかい。そんじゃあ、快適な人質ライフを送るための注意点をいくつか
動きすぎるなってな、さっきも言ったね。詳しく言うと、おめぇが動けるのはあっちのドアから続く二部屋と、今いるこの部屋だけってことさね
ベッドは隣の部屋に置いといたから、好きに使いな。近くにダビデ像を模した氷像があるけど、気にするない
暇になったら、そうだね… 端の部屋に色々不思議生物がいるから、遊んでりゃいいさ。気に食わなかったら焼き殺して良いよ
最後に… 用があったら、このボタン押しな。世話係が来るからね
長くなったが、まあこんなとこさ。私ぁ脅迫の文書を書かなきゃならんで、そんじゃあね
「氷道について来たは良いが・・・完全に蚊帳の外か・・・・」
凄く寂しそうにつぶやく神野
(ベロリ、と風景が剥がれ、コウダイが顔を出す)
いっつつ……フォトンに殴られた頭が……物故割れた……。
て、あー!! しまった、一応展開を邪魔しないように隠れていたら出現する機会を逃してしまった!!
――はい、説明口調ご苦労様――
ふおおお……気がついたら校庭には誰もイマセン……。
かといって校舎内へ入れば不法侵入……厳密には、まだ学園生徒として登録されてイナイのデースから!!
――誰?――
お前が誰だよ!! しかし……折角学園なんて設備があるんだからな。
元々保健室に寝泊まりする予定だったしなー、でもなー、不法侵入は悪行だよなー。
仕方ない、ここは我が頭脳の叡智を結集して……最終手段を行使しようじゃないか。
Noe=Jue=Que
『夜見えぬ栖』――。
(校庭に穴を掘り、入ってうずくまり、ブルーシートを上からかける この間1.0min)
このほのぼのとした温暖さが何とも言えないじゃないかー! ……あれ、目から潮水が……。
む…少し…疲れた…な。ふう、なんぼなんでも力の使い過ぎだ(壁に寄りかかり、そのままずるずると腰を落とす)
久々に一服…吸うか。(後ろにいる神野に気付く)
神野…か、突然付き合わせて本当に済まない。非常時だったのでね…
(煙草を一本差し出す)…吸うか?もだ…なんとかいう草を乾燥させたものらしい、体力回復材…のようなものだ。
もし奴があの時…『ノア』を始めていたら、施設を学校から切り放し…私ごと施設を地中深く
地球の核(コア)まで沈めて貰おうと…蚊帳の外?ははっ、気にする必要はない。
お前達は元々結城の標的ではないし、無理にミカドの敵に回る必要はない。だから私『だけ』奴の注意を向けさせたのさ。
それだけの事だ。あの…隠れ里か?ミカドがあそこを『悪の巣窟』と判断したらどうなる?血の雨では済まない。
しかし私はミカドに前から狙われている。元カノッサの人間だからな。囮には充分だったというわけだ。
ん…校庭に反応…誰か穴を…またアイツか、はあ…
『ヨカシオ、校庭でキャンプ中済まないが、お前の寝床は用意済みだ』
『だからふてくされてないでさっさと戻ってこい、穴は埋めるんだぞ?』
…ふう、馬鹿な息子を持ったような気分だ……
いかんな、恩師の口癖が…トシかな
(立ち上がる)さて、みんなが待っている。戻ろうか
はぁ・・・っは・・・・
くそ・・・あいつ・・・この・・・天使である僕を・・・よくも・・・
はぁ・・・はぁ・・・ようやく・・・もとの形に戻れた
僕の体に色々してくれちゃって・・・ぜっっったい殺してやる!!
・・・?フィリヌーン?あのババアまだ生きてたのか・・・でもなんでこんなせまっくるしい地下に・・・?
しかもあいつは・・・夜読の・・・誘拐命令なんて出てないはずだ
パパに従わなかったババアがいきなりカノッサにいいように動くわけ無い・・・・
キュッキュッキュ
行け、式神。こっそり様子を見てくるんだ!
客は帰ったようだな。これでようやく休める……といいんだけどな。
とりあえず学校に戻るか。
―――――――――――――――――――――――――
おや、氷動先生に……えーっと…神野さん。
これからどうするんですか?個人的にはそろそろ休みたいんですが。
おかえりアッシュ。とにかくいまは休め。
施設の宿舎は使える、実質ノーマークだからな。
詳しい事は明日皆で相談する、いいな?
わかりました。では俺はこれで。
ようやく…ようやく休める……
思えば……長い一日…だった…。
もう…何も出てくるなよ……頼むから………。
ZZZ......
どうも…じゃ、失礼して。よっこいしょ。
やっぱりカノッサだったんだ…言われずもがなですよ。今あんまし眼開けれませんし。命は大事に。
ええ、その通り。…そうですか。さっき貴方の部下のミスター温室効果が
親っさんの事らしき話をしてたもので。つい気になった訳ですよ。
『ディスク』?また変なの拾ってきたな…あの人がすぐ渡してくれたら本当に助かるけど。
そこの二部屋とここの部屋ね、りょーかい。…それじゃ、早速下見と行こうかね。
しばらく厄介になるんだし。失礼しまー………
(ドアを開けて、すぐ閉める)
……成程。確かに不思議生物だらけだ。本当にここ、カノッサの本部?秘宝館じゃないの?
変なダビデ像はあるし…ある意味とんでもないとこに来ちゃったな…
確かにそうだな…フン。まだ深淵に辿り着いた訳でもないのに知った様な事を言ってしまったな。
貴様の言う通り、ただの自己満足かも知れん。だが、ワシは生憎この道しか知らん。
突き進むさ…先に何があろうと、最後に見えるものを見る為にな。
新しい分野か…その手もあるが…少し待て。
(近くにあった紙に何かを描く。お世辞にも絵心があるとは言い難いが、どうやらカバのようだ)
……馬だ。これでも上手く描けた方なのだが…
分かった。…ま、じゃじゃ馬の扱いにはせいぜい気をつけることだ。
ピリリッ ピリリッ
ん…メールか?
……ほう、正義馬鹿がノアを…
全く…今夜はツイているな。面白そうな事が次から次へやってくる。
…よし、帰るか。
まあ、お前も一服吸え。(煙草を咥えつつ神野の口にも煙草を咥えさせ、火を付ける)、
シュボッ ふーっ無駄に元気が出るな・・・キックバックが来そうで恐ろしい。
(煙草のパックには毛筆文字のフォントで『悶え』と印字されている)
最悪なことに明日からまた授業がある・・・
兎に角全員でこの問題に対処せねばならん。我が校の地下にあんなものがあっては迷惑極まりないしな。
神野、一言言っておく。
私はお前たちにもう敵意は抱いていない。
お前たちは私に敵意を抱いているかもしれん、お前たちにとっては今でも私は『敵』なのだろうからな。
だが・・・それでも私はお前たちに仇なす事はしない。殺りたければいつでも殺りに来ていい。
若いものにはそう伝えろ。
あと虫のいい話で恐縮だが、今は緊急時だ。是非お前たちの力を貸してほしい。
返事は今でなくてもいい、お前達の気が向いたら・・・その時は頼む。
ではな。
「いや・・・あなたと敵対するつもりはない・・・」
『黒い扉の様な物』を眺めて
「・・・・この隔壁だけでは心もとないな・・・その内此方で勝手に結界を張っておこう」
(もしも私がこれから行おうとする事を知ったら・・・貴女は私を止めるのだろうか?それとも困った様に送り出してくれるのだろうか?)
うっはっほーい!! 与賀潮コウダイ、戻ってきましたお!!
あの穴には適当に花を植えてきたYO☆ おだまきっていう綺麗な花ですぜい!!
ちなみに花言葉は『宣戦布告』とか、『断固として勝つ』ってコ○ン君が言ってた!!
あぁっはっは、先生って大変だぁねえ! 生徒はその分、気が楽でいいやあ!
んふ、また何だか面白そうなことがあったみたいだねぇ! 退屈しなくてまことによろしい!
まーあそう憂鬱にならずに元気出せってー!(氷道の肩をバシバシと叩く
そっしってー、あれは神野さんだっけ! オレは与賀潮コウダイ、YO☆RO☆SHI☆KU!
超新星の如くこの学園に突如として現れたニューカマーにしてニューヒーローさ!!
まあいかんせん知名度は思いの外低いけど、これからバンバン人口に膾炙するさあ!!
困ったことがあったらオレに相談NE☆ Advic[s]eぐらいならAdvis[z]eしてあげられるお^^
オレはある重大な使命を背負ってこの学園に来たのですから! ぶへへへ!
このガッコはねぇ、オレにとって、世界にとってとても大きなロールをプレイングしそうだからねー。
それに、色々愉快な人揃ってるからさー。汚えモンから守ってやらなきゃと思うワケですよ!
そう思わへんか? 思うでっしゃろー? だいじょーっぶ、オレに任せんしゃい!
みんなで一緒に頑張っていきまっしょい! うっへっへ!
やかましい!お前もさっさと寝ろ。お前は明日から我が校の生徒だ。申請は出しておいたぞ。
お前がどこの誰で何者かは知らないが…そういう奴が一人増えても別に問題はないだろう。
お前も宿舎に行け、部屋はアッシュの隣だ。ティアマトはその隣にいる。じゃ、また明日。ちゃんと寝るんだぞ?
さて…宿直室で仮眠を取ろう。忙しい一日だった。
あーっはっは! ひーっひっひ! やったね寂しくないやい!
じゃあおやすーってあれ宿舎ってどこー自己解決しました^^;
そんじゃまバイビーまた明日ー!! Goodヽ(∵)ノNight☆
(宿舎)
ここだな……失礼しまーってうおお冷たい気配!! これは幽霊!?
って……あんまり騒ぐと起こしてしまうな。おお……意外にカンフォタブルな部屋☆
これはあれでしょ、寝たらすぐに朝とかそういうパターンでしょ? ゲームとかであるよねー。
っつーか一晩で完全回復とかどんだけだよRPG! ねーそう思いませんか?
――さっさと寝ろよ話が進まねぇだろヴォケ――
うっせー!! 寝てやるよ、ああ寝てやるさ!!
後でフォトンにも謝っておかないとなあ……じゃおやすみNE☆
――ったく……気持ち悪い人格を設定しやがって。こちとらもうちっとまともだっつー……――
ハァ・・・しーちゃんの店まで来たはいいが、案の定しまってら
リオンのやつしーちゃんになんもしてねーといいんだけど
・・・それにしてもつか・・・れたな
3.5・・・俺にしちゃ随分頑張ったほうだな。あーどっこいせっと
朝に・・・なりゃ・・・しーちゃんも気付いてくれっだろ・・・
ズルッ
(店の入り口によりかかりずりおちる)
はぁーてね、どう書いたもんか。日本語における手紙での言い回しはくどいからねぇ
最初の方は省略して良いそうだが、それじゃあ失礼にあたっちまうよ。さしあたり、『無略』としておくか
それと時候の挨拶。うぅむ、『環境破壊の影響が顕著になってきた今日このごろ、いかがお過ごしですか』、と
肝心の本文… とりあえずは、ディスクを渡さないと、娘を化け物のエサにするってことを書いておこう
受け渡しについては、この手紙に糸か何かで括りつけて、紙飛行機にして飛ばすように… と
文句がある場合は、手紙の裏に言いたいこと書いて、同じく紙飛行機にしろ、と
後は締めくくりゃ良いね。草々… いや、二つじゃ足りねえやな。十個はつけとこう、キリも良いしね。草、草、草… と
完璧だね。しかもジャパニーズペン、『筆』で書いたし。文句のつけようがないってもんさ
後は例によって紙飛行機に折って飛ばすだけ… そりゃっと。紫苑ちゃんのとこまで飛んできな
…んで。そこで覗いてる破廉恥ちゃん、今は放っておいてやるよ。私ぁ慈悲深いからね
ただ… おめぇの存在を媒体として、おめぇのご主人さんを呪い殺すのは容易いんよぉ
死にたきゃいつでもおいで、って言っときな。私ぁ子供は嫌いなのさね
チチチ… チュンチュン
うーん、中々に気持ちのいい朝だね。窓を開けて新鮮な空気を……いて。
コツッ
(眉間に紙飛行機が刺さる)
誰だい、人に向けて紙飛行機を飛ばすのは。何か書いてる。えーと……
何やってるんだろうね、あの子は。仮にも僕の補佐なのに。それにしても中々に
上手な字だ。手紙も独創的だし。きっとこれを書いたのは尻のラインが美しい美女かも知れない。
よし、お返事だ。…『ディスクと言われても沢山ありますのでどれだか解りません。
貴方が欲しいのは金のディスク、銀のディスク、それとも「コマンドー」撮ったDVD?
正直に答えてくれたら考えない事もないかな。娘には僕からと一発デコピンしてくれ。』
……なるべく手加減せずに。貴方のラブライフアドバイザー、御童紫苑と。
そうだ、早く届くようにこないだ貰った小型ジェットブースターをくくりつけよう。
それ、スイッチオン。……すごい。あっと言う間に飛んでった。
さて、朝御飯の支度だ。起きても寂しくないようにトカゲくんを頭に乗せて…
(リオンを頭の上に乗せて玄関に向かう)
おや。ルーくんが倒れてる。連絡の手間が省けたね。今開けるよ、ルーくん。
え、え〜〜っとー………
……まあ…せ、センスは……悪くないと思う、よ…。
もう少し……専門家の元とかで、勉強、すれば…シュールレアリズムの、大家に…なれる……かも。
わ、私、ちょっと……散歩してくるね。
……ふう…。なんか、いいねえ。こういうゆっくりとした時間を過ごすのって。……あの絵は正直ちょっと……だけど。
…惜しいね。既婚者じゃあ恋愛どころか恋愛ごっこもできやしない。
さて、これからどうしようかな。
もうしばらく彼と一緒にいるなら→59へ、
もう旅立つなら→326へ、
それ以外なら→14へ進め。
さて、と。
帰ってきたはいいがどいつもこいつも寝ているとは…
…まあいい。「ノア」の件は明日にでも聞いておこう。
ピッ、ピッ、ピッ…プルルルルル…プルルルル…
『…「──」か?…貴様、確か教員免許持ってたな?…いや、この際持って無くても構わん。
とにかく貴様は明日からウチの臨時数学教師だ。住所は分かるな。…部屋は貸す。とにかく夜明けまでに来い。来なかったら──』
ピッ
数学はこれでよし…と。
……確か凍らせとけとか言ってたな。
(試験管を冷凍庫へ放り込む)
…さて、ひとまず寝るか。
しかし、あそこに扉があるのは予想外だった。
うん?ああ、問題ないとも。氷道君が何をしようと……そうだね、例え援軍を呼んだとしても
『今』、あの先に向かえる人物はいないだろうからね。
あれはそういう物だよ。
それに、直接あの部屋に向かう通路が出来たことは十分な収穫だ。
仮につまらない妨害がなされたとしても、空君、君の前では無意味だと考えるからね。
《♪NANIをするーがー幸せー何をしてよr》(ピッ)
……む?
やあ、こちらは正義の味方だ。何の用かね?
50秒以内に内心で世界平和を祈りつつ教えてくれると嬉しいのだが。
……!
……そうか。水無月君が、死んだか。
ふむ……では、彼の墓標を立てるよう計らってくれたまえ。
それから、『助けられずにすまない』との言伝も。頼めるかね?
それから、後任は――――君を推そう。
……成程、忍び込み窃盗を働いた悪人は、『炎』と『黒い炎』を用いたか。
正確な情報に感謝しよう。では、切るよ。
……ふむ。
…へー、結構楽しいかも。これ全部フィリヌーンって人が造ったのかな。
(話には聞いていたけど…想像以上の科学力だわ。もし今全面戦争になったらどうなるかな…)
何かしら、この水槽。変わったイカが泳いでる……あ、ここに名前が書いてる。
えーと、『ヤラナイカ』………見なかった事にしよう。そうだ、忘れよう。
少し寝ようかしら。いざと言う時の為に体力は温存しないと。
キィィー…
ほっ。ベッドは普通だ…よかった、ゆっくり休め――と思ったら油断大敵!
何で枕がイエスノー枕なのー!ご丁寧にイエスにしてるし!
ええい、ノーよ!ノー!…全く、カノッサのイメージぶち壊しじゃないの。
―職員室―
おはようございます教頭、いい朝ですね。ところで話とはなんでしょう。
え?臨時の教師?数学の?流命寺先生の紹介で?はあ、そうですか。
でも御童先生がいるでしょう?え?来ない?また遅刻ですか仕方ないですねーはっはっは!
え、連絡も無い?連絡を取る、というか取れ?私が?はあ・・・わかりました直ちに。
彼女の連絡先は・・・『喫茶店モノクローム』か。ピップルルルル・・・・
朝早くに申し訳ございません、わたくし学校の者でして氷道と申しますが・・・御童先生はいらっしゃいますか?
おや、おかえりスタナーちゃん。どこで道草召し上がってたんだい。…って、頭に何か刺さってるよ
…あらまあご丁寧に。こんなもんが私に刺さったら死んじまうじゃないかい。紫苑ちゃんは頭が良いねぇ…
ともかく、スタナー・スパイク。任務遂行ご苦労であった、下がってよし。いつもの時間にベッドで待ってるよ
…何だいその顔ぁ。ご褒美だろ、ご褒美。私だって少女になりたい時もあるのさね
そんで… ふーむ、ひねくれてるじゃないか。分かっているくせにねぇ
こうなりゃ本格的に脅してやるかい。蝶子ちゃんがデコピンされて悶え苦しんでる写真を送ろうか
…ただし、魔力で強化したデコピンだ。下手すりゃ衝撃で脳が砕けらぁね
さーて蝶子ちゃ… 枕がNOになっとる。まさか私の行動を見越した上で…?
うぅむ…! 『デコピンは断固拒否する。お前のやることは全てお見通しなのだぞ』ってとこか
恐るべし。まさに、恐るべし。ディスクの取引は慎重にいこう… 急ぐこたぁないよ
…さて、ベッドに行くかい! 心配ごとがあるときはアレに限るんだからねぇ
折角やる気注入したのに何でまたこんなんなってるかな…
無理はするなと言った筈だけど。ルーくん、起きる起きる起きる起きる起きるー
ぺちぺちぺちぺち
(類のほっぺを両手で軽く叩く)
駄目だ。起きない。こうなったら僕の作った『悶え汁エクストリーム』を飲ませよう。
市販の悶え汁を更に改良、アレンジしたものだから効果は抜群!しかも内服可!
…味はどうだろうなぁ。でも良薬口に苦しって言うから大丈夫だよね。カフェイン入ってないし。
ルーくんを椅子に座らせて…顎の角度、よーし。では一気に。それっ!
プルルルル…
おや、電話だ。はいはい今出ますよー
はい、モノクロームです。…どうも、おはようございます。娘がいつもお世話になっております。
実はちょっくら誘拐されたみたいで…昨晩フラッと出掛けたきり帰ってきていないんです。
最近は物騒だと言うのに…困った娘です。何かそちらにご迷惑はお掛けしてないでしょうか?
ん・・・ぐ・・・・ぎょわああああああ!!!!!
(ただいま画面乱れております。しばらくお待ちください)
はぁ・・・はぁ・・・
だぁー勢いで元に戻っちまったぜ
しーちゃんなんつーもんを!!
お、リオンか。しーちゃんに迷惑かけなかったろうな?
わりぃな。こいつ好奇心旺盛だから、いっつもふらふら遊びいっちまうんだ
で、迷子になって泣いてるんだよ
その上人の頭上が大好きでな、よく乗っかるんだ。ほら、おりてこい
ちー
(ピョイと紫苑の頭から類の頭のうえに飛び移る)
ちーちー
ヨジヨジ
ちー!
(どうやらごきげんなようだ)
…んあ。誰か来た…?
誰もいないし。あーあ、まだ30分も寝てないじゃん。ぐっすり寝たいのに。
枕はともかくとして、そこそこ寝心地はいいわね、このベッド。低反発かしら。
(さてどうする、御童蝶子。このまま事がうまく済むとは思えない。特に親っさん絡みの場合。
こっちでも何かしら脱出計画を練らないと駄目かもね。えーと、所持品は…)
…携帯電話(しかも圏外)と、飲みかけのチューハイ。ポッケに150円。
体力は…7.5割?やっぱりあの時のがまだ引いてるか…そう簡単に回復しないわよね。
つまり、無駄なあがきはやめて楽しい人質ライフをお送りくださいって事?
およ?隅っこに何かいる。
(部屋の隅にいた式神を抱き上げる)
あのおばさんが造ったのかな、こいつ。中々かわいいじゃないの。
よしよし、私と一緒に寝よう。そうだ、聞いてよ。私の知り合いにさ、
どうしようもないネクラで朴念仁で唐変木がいてさ。いーっつも理科準備室に引き込もってて
口を開けば研究、研究って…助けに来たと思ったらそうでもないしさ。何しに来たのよってさ…
(このあと一時間ほど壮絶に愚痴っております。暫くお待ちください)
…人に言われなきゃ掃除もしないし…ふぁあ。何か喋り過ぎて疲れちゃった。
ごめんね、ずっと喋ってばっかで。それじゃ寝ようか。おやすみー…zzz…
ははあそうですか・・・教頭?少し失礼します。
御童先生の親戚の方が何やら大変なようでして・・・忌引きになるかどうか・・・峠を越すとか越さないとかで・・・少し事情を伺います。(ガラガラピシャッ)
(辺りには誰も居ないか・・・)カツン・・・カツン・・・ええ、事情はよく飲み込めましたよ・・・
カツッ理由は分かりませんが、おそらくはカノッサでしょう。要人の娘の拉致は常套手段ですからね・・・
カツン・・・カツン・・・迷惑?いえ、それより早く対策を講じるべきです。幸い数学は臨時の教師が来るそうですので心配はありませんが・・・
カツン・・・カツン・・・とにかく、後でそちらに伺います。では(ピッ)
(ガラピシャッ!)―第二理科準備室前―
あー、流命寺くん?起きてるかな?
いや、怒ってなんかいないさ。御童先生が誘拐されたらしいんだが・・
(ピキピキッ)なああああんでキミは御童先生の代理を速攻で立ててるんだい?ん?
どういう事だか一から十まで説明してもらおうか・・・
──A-5班、目標の確保に成功しました!
──よし、左腕だけ取ってそこらの川に流せ!
──え?しかし…
──構わん!こっちはアレさえあればいいんだ!ヤツの代わりなど幾らでもいるだろうに!
──しかし…もし生き残ったら…
──くどい!貴様も捨てられたいのか!
──しっ、失礼しましたっ!
……ん?…夢、か。
ぶえーっくしょい。
…ふむ、どこかの行かず後家のヒヨッ子が私の噂でもしてるのか。
さて、起きた以上こうしてはいられん。
昨日は色々な物を頂いたからな。研究、研究…と。
(冷凍庫を探り始める)
…ん?氷道?
どうした?額に青筋が浮かんでるぞ。
…御堂が…誘拐?(…成程。それなら殺しや廃人の心配もない、か)
あー、いや。それは…アレだ。実は昨日、御堂誘拐の現場に出くわしてな。…いや、私はもちろん色々な抵抗を試みた。
だが…相手もさるものでな。色々あって、目の前でみすみす誘拐されてしまった。と、言う訳だ。うん。
(冷凍庫の中を探りながら)
無力な私に出来ることは、代理の数学教師を探す事のみだったという訳だよ。…分かってくれたかい?
あ、ああ・・・そうか、お前が止められなかったという程の相手だったのか。
だがこの手口は間違いなく機関の奴らの仕業だ。私も昔、要人の誘拐や暗殺をやっていたからな。
奴らがとうとう動いたと言うわけだ。まあいい、冷静に・・・ならなくてはな。
ところで臨時の教師だがもう来ているのか?私は見かけなかったが。
――ふっふっふ、聞いちゃった聞いちゃった!もんね!
(宿舎へ)
おーぅい!!
皆!!
ビィッグニュースだ!!
(それぞれの部屋をバタバタと開けながら叫ぶ)
数学担当の御堂先生って人が誘拐されたらしーいよ!!
全く次から次へと、飽きないよねえこの学校も!! あっはっはー!!
どうどう? 詳しい情報、知りたい人いなーい!?
んー、その辺は大体分かるんだけどね。それなりに心当たりはあるし。
まあ、先生も落ち着いて下さい。下手に慌てりゃ相手の思う壺、ですよ。
ガチャ
おはよう、ルーくん。でもカフェインなしで変身出来てるじゃない。今度からコレにしたら?
いやいや、迷惑なんてかけてないさ。むしろ可愛かったよ。泣き虫さんだなぁ、リオンくんは。
…さっきも聞いたと思うけど、蝶子が誘拐されました。今の所は無事っぽいけど。
だが変に慌てるのは良くない。心配した所で蝶子が帰ってくる訳じゃないしね。
とにかく、今は朝御飯だ。朝御飯は一日の活力だよ。今、支度するね。
改めて… 気合い入れて書くとしようか。字ってのはペンじゃなくてハートで書くんだからねぇ
…藁半紙で良いか
『ディスクってのは黒歴史データの入った物に決まってるだろこのバカチン』… と
もう全略も草もいらないだろ。飽きられても困るしねぇ
ほい、飛んでけぃ。無事に帰ってくるんだよ…
しかしノヴァちゃんをどうしてくれようか。…ったく、離れてたって小便臭くて分かっちまうんだから
適当に牽制するのが良いんだろうけど、最終的にああいうタイプは消すしかないねぇ
ヒッヒッヒ… 長生きしたけりゃ忠誠なぞ捨てろってんだい。私ぁバカには容赦ないんだからね…
(まさか信じるとは…ま、そっちの方が面倒が少なくて良いな)
臨時の教員?ああ、気にしないでいい。奴は何処にも属さない一般人中の一般人だ。
夜明けまでに来ないと────だと言っておいたから…今頃、先生方の挨拶回りでもしてるんじゃないか?
それより…「ノア」の件について詳しく教えてもらおう。
有栖川が来たとか言ってたな。状況はどうなっている?
状況は・・・今のところ何も動いていない。
今分かっているのは・・・奴の狙いは『ノア』だと言う事だけだ。具体的に何をするつもりかは分からんがな。
私は奴の狙いを知るため、あえて最下層の部屋まで奴を案内した。奴が興味を持ちそうな部屋はおそらくあそこだと踏んだ上でな。
その結果、奴は施設の最下層の部屋のそのまた先の空間・・・そこに行き『ノア』を行うつもりだ。
だが今のところ、やつはその『先』までは行けない。妙な扉に阻まれている。
あの部屋はミカドの人形が障壁で封鎖してしまって、こちらからも入れないがな。
奴の狙いを確かめて、始めようとしたら阻止するつもりだったが・・・正直肩透かしを食らった気分だ。
しかし流命寺、お前・・・『ノア』の事を知っているようだな?
それにあの最下層の部屋。なあ流命寺、お前は私より先にここの学校来た。
あの部屋とノアについて・・・何か知っているのか?
世界樹の少女に似た、しかし少し大人びた女性の亡骸を抱き泣き叫ぶ『黄龍』
蒼い筈の服を返り血で、紅く染め上げ狂ったように笑い続ける『蒼龍』
檻の中で微笑を浮かべながら、機械をいじり続ける『白虎』
片方は笑いながら、もう片方は泣きながら、殺し合う二人の『玄武』
燃え盛る町の中、喪った片目を庇いながら両親を呼び叫び続ける『朱雀』
それらの映像を夢の中で見せ付けられ、耐え切れず神野は飛び起きた
「・・・酷い・・・夢だった・・・」
それから暫くしてこれが夢ではなく、現だったと知り己の無力をかみ締める
「何だってこんな事を夢に見なくてはいけないんだろうな・・」
ああ……清々しい朝だ。こんなに安らかに眠れたのはいつ以来だろうk『おーぅい!!
(略)詳しい情報、知りたい人いなーい!?』
な…なんなんだ朝っぱらから!!!
大体朝でなくとも大声を張り上げて走り回るなど非常識な!!
そんなに注目して欲しいのなら勉強でもスポーツでもいいから真っ当に努力して尊敬を集めろ!!!
だが…御堂先生……というと……ああ、俺のクラスの数学担任じゃなかったな。
それならほとんど知らなくて当然か。
とりあえず……氷動先生か流命寺先生あたりに聞いてみるか。
今ならまだ授業も始まる前だ。大丈夫だろう。
(職員室へ向かう)
・・・なんだか式神が愚痴られてるなぁ・・・
(それにしてもあのババア、僕を呪い殺すだって?冗談じゃない、今さっき生まれ変わったばかりなのに)
戻って来い式神!作戦立てるぞ!
冗談きついぜしーちゃん
これはただの勢いだからそのうち・・・・・・・あ、ほら、戻っちゃいました
リオンはまだ子供ですから。泣き虫で甘えん坊でわがままなんですよ
・・・誘拐ですか。カノッサならやりかねないことだ
すいません・・・僕がもっと早くに勝負をつけて帰ってきていれば・・・・
え?僕朝ごはんいただいてもいいんですか?
センスは悪くない、か…何やらこそばゆいが、悪くはない。
ピッ
ワシだ。至急画材を送れ。そうだ、画材だ。…何か問題でもあるか?ならばよい。
む?言うてみよ。……あの女狐め。久々に厄介事を起こしたか。
おまけに『無情』の小童までもか…フン、そろそろ帰らねばと思っておった。
不本意ではあるが、帰還する。最寄りの支部に迎えを要請せよ。
今から17分後、ポイントB7282にて待つとな。
ピッ
……フン、何故こうもワシにばかりこんな役目が回ってくる。
だが請負った以上急がなくてはな。…あの女には悪いが…書き置きだけは残して置こう。
『急用が出来た故、一足先に発つ事となった。何の挨拶も出来ず済まぬと思っている。
少しばかりだが世話になった。最早会う事もあるまいが、よく体を厭え。
汝の進む道に幸の有らん事を祈る』
なーんだ、残念。でももう少し改良すれば…ふふふ。
君が気に病む事じゃないさ。フラッと出てって捕まった蝶子も蝶子だけど、
僕にも責任はある。何とかしなきゃいけない…僕なりの流儀でね。
うん。ルーくん一応学生でしょ?学生は勉学が本分。……はい、今日の朝食はこちら。
・スモークサーモンのベーグルサンド
・ハムエッグ(アスパラのソテー、人参のグラッセ付き)
・かぶとベーコンのスープ
・自家製野菜ジュース
どうぞ、召し上がれ。……おや、また紙飛行機だ。今度は藁半紙か…
…………ふむ。裏が白いチラシは…あった。
『62点。(一際大きな赤字で)
正直なのはいい事だけど、もうちょっと回答に悪女分が欲しかったな。焦らしって大事。
蝶子の声を聞かせるかディスクの使用目的を聞かせてくれたらサービスで何とかしようかな。
追伸:僕の手元にディスクがあると言う事をお忘れなく』
……セクシャルバイオレット紫苑、と。あーらよっ、飛んでけー。
……おや?
(AIが指定語句に反応している?)
(イヤホンを装着する)
―――おお、流石は技術部開発トレーディングカード型盗聴器、遠距離でも音声はクリアだね!
……ほう、御堂蝶子君が誘拐されたのか?
ふむ。カノッサか天興教会か……それにしても、学生の情報収集力は凄い物だ。私も一度体験したいものだね。
―――よし、それでは出掛けるとしようじゃないか。……。
うむ。三分の一正解だね。
いいかね?正義の味方は受けた恩は返すものなのだよ。
先に紫苑君には本社が世話になったらしいからね。
同盟の事実を周囲に認識させるのは、あくまで副次的な効果に過ぎない。
それに――――女性が悪の組織に捕まっている。正義の味方にとって、
これほど相応しいシュチュエーションはないと考えるがね?
ああ、だが私の立場上、今、私自身が正体を明らかにして乗り込むのは好ましくないね……む?
(執務室の○ブひなが大量保存された本棚の上に、埃を被った縁日で売っている様な
古い特撮ヒーロー物のお面を見つける)
おお、これは『中東宇宙刑事アフグァン』の面だね?随分細かい傷が付いているが……うむ。
(被る)
サイズは調度いいね。
よし!私は出掛けるので空君、留守は頼んだよ?
(バイクでモノクロームへ向かう)
ふぁ……やんなっちゃうね、今まで寝てて、急に起こされたら表口入ってすぐの所に配備だなんて……
ここの警備とか、もっと下のにやらせれば良いのに。誰の命令なんだか……
ん、んー。横の繋がりがしっかりしといてくれないと末端は辛いね。入口警護くんは命大事に。
誰か来る可能性が有るみたいよ、僕が出なきゃなんない誰かが。……まぁ、ここが見付かってるとは思えないし、入って来るにしても普通は入口使わないしねぇ。
最近は結城との仲がよろしくないみたいだけど、喧嘩売った訳でもなし、気楽にいこー。
うー… 久々にハッスルしちまったねぇ。腰が痛えや
さすがスタナー。個性が無くても若さが有るわい
…いつまでメソメソ泣いてんだい、男だろ! 筋トレでもしてきな、若いんだから。腰を重点的にね
…おやぁ、返事が来たか。なーんか不穏な臭いがするが…
また訳の分からん文章を書いていやがる。脳に何かついてるんじゃないかい。治療してやろうか…
大体、何が悪女だい。気取って物を手にできるなら世話ねぇや… バカが
ふん。返事書くのはまた今度で良いか。機嫌の良いときに書かにゃあな
…さて。『ゆめにっき』もそろそろ二十冊目かい。私もよく書き続けたもんだ
あるいは… 黒歴史ノートよりも、こっちの方が強力かもしれん
まったく夢ってぇのは恐ろしいもんだよ。ヒッヒヒヒ……
ああ、やっぱり散歩は楽しいねえ。
ちょっと探ってみた感じこの辺の動植物には面白い性質の持ち主が多そう。ってことは
アレとかソレとかに使える奴が見つかるかもしれないってことだ。
また来ようかな。今度は仕事で。
ただいま〜〜!!ってあれ?いないや。また修行でも行ったかな?
それならお腹を減らして帰ってくるだろうから、ごはんでも作ってまtt……あれ?何これ。手紙?
………
あらあら。大変だねえ。格闘家だって言ってたから、道場破りでも出たかな?
それとも師匠が死にそうで、彼と兄弟子のどっちが道場を継ぐかで大荒れに荒れてるとか……
……ないね。
まあなんにせよ、彼は『表』の人間だ。(※と思い込んでいる)
確かに、もう会うこともないだろうね。
っふ……彼がいなくなると、とたんにこの広大な自然が空虚なものに見えてきたよ。
十分休んだし……そろそろ、帰ろうかな。
ぐごー…むにゃむにゃ…んお?何か動いてる…動くなバカタレ。
(戻ろうとする式神に必死で抱きつく)
あんたがいなくなったら何を抱き枕にすりゃいいのよ…ほら黙ってふべし!
つつ…顔蹴りやがった。あーもう完璧目ぇ覚めた。…ん?ポケットに何か入ってる。
これは…親っさん特製『悶え飴』!悶え汁をそのままキャンディにした驚愕の一品!
何故それがポケットに…けどチャンスかも。こいつで体力を一気に……それっ!
…う…ふぐおおおおおお!!なんじゃこりゃああああ!
ばたり
(力なく倒れるが、すぐに復活する)
…ふっかああああつ!!うん、元気百倍。これで当面は開眼しても大丈夫ね。
問題はここから…何か起きてくれたらいいんだけど…
な、なんか嫌な予感が・・・
学生って言っても、もう学校で教えられるようなことは習得済みですけどね・・・
うわーおいしそう!ではお言葉に甘えて・・・いっただっきまぁーっす!!!
パク・・・・もぐもぐ・・・!!
ん〜すっごいおいしいです!!わぁ・・・こんなの食べたの初めてです!
スープもおいしいし、こんな朝ごはんだったら毎日でも食べたいくらいです!!
ジュースは・・・自家製なんですか。青臭くなくて甘味が広がる・・・・うーんデリシャス!
家内の作ってくれた朝食を思い出すなぁ・・・ここのところ忙しかったから帰れなくて・・・
愛理・・・愛も元気にしてるかな・・・
けふっ。ごちそーさまでした
…なんだ。貴様、何も知らずに案内したのか?
「ノア」は…ま、世界を変える計画とでも言おうか。
分かり易く言えば…「剥き出しの脳によからぬ物を注入し、記憶を書き換える」ようなものだ。この間アッシュにやっただろう?
…で、あの部屋は「世界」へ通じる部屋…という所だ。 覚えておけよ、テストに出すからな。
ううん、何にも考えてないよぉ…何にもね…ふふふ。
教科書で学ぶだけが勉強じゃないさ。学生だからこそ学べる事もある。夏休みもあるしね。
気に入ってもらえて良かった。こんなのでよければいつでも作れるよ。
家族にはちゃんと顔見せた方がいいぞー。親子の絆ってのは、何にも代えがたいんだから。
(…しかし、どうしたものか。カノッサと行っても星の数ほど支部が存在する。
虱潰しに探せるもんじゃない。…居場所さえ掴めたら、後はこっちのものなんだけどな…)
ブロロロロ…
何だろ?閑静な住宅街の爽やかな朝をぶち壊すバイクの音!早起きな珍走団もいるもんだ。
(ブロロロ―――キキーッ!!)
―――近頃、この店までのルートに日常性を感じるね。
さて、店の前まで来たのは良いが……いくら私の素晴らしい演劇センスを
用いたとしても、仮面一枚では別人を演じるに心許ないね。
何故なら、奔る正義のオーラでバレるかもしれない!
ふむ……そうだね、とりあえずは第一印象を変えてみるとしよう。
人間は第一印象で相手を判断する傾向があるという話は、よく聞くからね。
では、木を隠すなら森という概念に従い、正義の味方を隠すなら正義の味方で。
『―――誰かが悲しむ声を聞き、
宇宙の方からやって来た、
宇宙の中東的な方向からやってきた』
―――トウッ!!
(ドアに体当たりしながら入店)
正義の味方、宇宙の方の刑事アフグァン参上!
(テレビと同じ決めポーズ)
安心してくれ!私が協力するからには、掠われた女性はもう安心だ!!』
(有栖川ミカドは知らない。その被った面が、かつて正義の味方だった男の物であった事を)
『世界』へ通じる部屋を通り『記憶を操作する』?それはまるで火の・・・いや、なんでもない。
なるほどテストに出るか・・・赤点を取らないように気をつけるさ。
『ノア』だが・・・ミカドがまだ何もしていないのなら、対処のしようはある。
とにかく、まずは御童先生も取り戻さなくては・・・やれやれ、カノッサと結城、両方を相手取って戦わねばならんとはな。
まずは御堂、か。
…まあ、手がかりが全く無い訳ではない。
蘇生中のノヴァに発信機を植えておいた。
十天使にもなれば…おそらく行き着く先は「本部」だろう。
…ああ、発信機は細胞レベルの小ささで、血液中に注射した。そう簡単には見抜けんよ。
その場に御堂がいるかは分からんが…まあ、探る価値はあるだろう?
こらーっ!ドアは静かに開け閉めしてくれ、ミッチー!壊れてたら弁償してよ!
僕はアフグァンより後番組の『マイフェイバリット彼氏チンギス☆ハーン』の方が好きだったな。
でもアフグァンの王道展開も悪くなかったし、何よりアクションシーンは最高だった。
そのお面…何処で見付けたの?今じゃ何処のお祭でも見掛けないよ?
(そう…そのお面は僕と小松と蝶子と三人で縁日に行った時に買った物さ。
あんな綺麗な状態でまだ残ってたなんてね…)
何にせよ君が来てくれて良かったよ、ミッチー。色んな意味でね。
確かにそう言っていたな。ああ、確かに探る価値はある。
(本部か、そこに創造主がいるかどうかは分からんが・・・左腕に封印したアレを使う必要は無くなったか?)
後は紫苑さん―御童先生の父君だ―の判断しだいだな。灼眼も同胞がさらわれたとあっては黙っていまい。
兎に角心配事は後だ、状況が動かない以上、私達はいつもの仕事を―っ!いかん、そろそろ朝のHRの時間だ。
私は行くよ、今日の理科の実験だがそっちは頼んだ。ではなっ!
…毎度の事ながら騒がしい奴だ、全く。
…さて、私は……
…
……
………
(しばらく空を眺めて思案する)
……………御堂を口実に、カノッサへ突撃するか。
(棚の奥から懐かしい形のテレコを取り出す)
「…生徒諸君、今回の理科は人体実験の予定だったが私の急用で自習だ。
順序をメモにして置いておくので、各自真面目に取り組むように」
…これでよし、と。
御堂の実家は近所の喫茶だったかな…っと。
(窓から氷剣をかついで飛び降り、影づたいにモノクロームを目指す)
おお、登場シーンで壊れないとは中々頑強な扉だね。
だが、安心したまえ。仮に壊れたとしても、損失補填は結……宇宙警察本部が行うだろう!
……ミッチー?ははは、それは誰の事かね?
私は全人類が認める程カッコイイ結城財閥の正義の味方に頼まれてやって来た、宇宙の方の刑事・アフグァン!だよ?
む……チンギス☆ハーンかね。主人公が、最終話でヒロインと結ばれる為に、治めていた国も金も権力も捨てる
選択をする駄作を好むとは、珍しい思考だね。
ふむ。失礼な話だね、これは仮面ではないよ。
『寺破亜怒マスク』、アフグァンが正義を遂行する時にその心とシンクロし、
ダイヤモンドの一兆倍の硬度に変化するという、言うなれば私の一部だ。
ははは、もっと歓喜してくれて構わないよ。私は宇宙の刑事、来た時点で問題は解決、
……更に、懐から私の覚えのある邪気を放つ少年を■すこともないのだからね。
―――それで、掠われた女性はどこにいるのかね?
そっかい…じゃ後頭部から丸見えの髪と聞き慣れたその声は突っ込まない方がいいのかな。
何言ってるんだい、超時空元帝国の王でありながら、たったひとり人間の為に
地位も超能力も捨てただの人間として生きる。並大抵の覚悟が無きゃ出来ない事さ。
とても勇気のいる行動だと思うけどね。最終話は特に神作画だったし。
へー、試しに近くにあったトンカチを思いっ切り叩き付けてみようか?
…冗談はここまでにして。蝶子はカノッサに捕まってる。首謀者はこないだ結城本社を
襲撃した鉄砲玉くんの上司――『バァさん』と呼ばれる人物だろう。何が目的なんだろうね。
その『バァさん』って人の居場所さえ判ればどうにかなるかもしれないけど…
ん?またお客さんだ。最近は色んな人が来るなぁ。千客万来、もとい珍客万来だ。
キーンコーンカーンコーン
というわけでHRを・・・え?一時間目は科学の実験をする予定だが?何?いない?
教頭先生に聞いたから間違いない?理科準備室にはきっちり鍵が?・・・な、なるほどありがとう。
今日は転入生を紹介するぞ、今日からからみんなと一緒に勉強するヨカシオ・コウダイ君だ。
あれ?いない。
誰が珍客だ。…まあ、この風体では無理も無いのかもしれんがな。
…初めまして、だったかな。
私は御堂の同僚で、理科教師の流命寺と言う。今後宜しく。
本題から言おう。御堂の居場所を教えに来た。…但し、交換条件付きだ。
…御堂救出とやらに私を加えてくれ。
同僚を攫われ、みすみす黙っている程私は大人しくないのでな。
どどいんどいんどいーんwwwwwwwwww
ってなぁ訳で、与賀潮コウダイぃぃっでぇぇぇっす!!!
シュパァァァァァァァァッ
(後ろの黒板が二つに割れ、中から制服姿のコウダイがポーズを決めて出現)
(途端に盛大なファンファーレと舞い上がる紙吹雪が、教室中を彩る)
個人的な諸都合により本日からこの学校でお世話になるぜ、よろしく!
すまねえな先生っ、ちょっと準備に時間がかかっちまった! やっぱ登場はこうでなくっちゃなあ!!
あ、ちなみに後始末の方は問題ないぜ。この紙は1分もすれば消えちまう不思議なペーパーさ!
そして黒板の方は、この通りっ! ザ☆コウダイマジック、321ハーイ!!
(コウダイが布を黒板にかぶせたかと思うと直後に取り払う)
(そこには普通の黒板がただ普通にたたずんでいた)
どーよ! インパクト抜群、ってな訳でこれからよろしくNEEEEEEEEEET!!!
待ちなよ、ミカド……じゃなかった、アフグァン。
あんた達だけじゃあ心配だ。今回は特別に、私も現場に立とう。
この……『宇宙警視総監』バギャンも!!!
(メタルヒーロー系の衣装を着た南雲がモノクロームに現れる)
……な、なんだいその眼は!!白眼はやめて!!!わかった、わかったから!!(マスクだけ取る)
おっかしいねえ。あんなアホ臭い変装したミカド君は大丈夫だったのに…ブツブツ……
とにかく、話は全部聞かせてもらったよ。おや?何を驚いてるのさ。
ミカド君と空ちゃんの行動は全部知ってるよ。旅行に行く前に、話に取り残されないよう盗聴器付けといたからね。
おおっと、怒りをぶつける相手は私じゃないよ。カノッサの馬鹿共さ。
さあ、行こうじゃないか。私も久々に暴れたくなったんだ。
……でもさミカド君、やっぱりメタルヒーローの真髄はバギャンだって。
特にあの後半からラストにかけて、内部の腐敗を絶つために自ら離反しかつての仲間達と戦う部分は泣きながら燃えるよ。うん。
そりゃあ確かに特撮らしくはない大人びた…それとも大人ぶった?ストーリーだったけどさ、私は好きだね。
ふむ、カノッサか。それはまた解りやすい。
……しかし問題だね。カノッサは本部にあまりこだわらない組織だ。未だ過去に特定された基地に留まっているとは考え辛い。
……おや?妙な来客だね。
初めまして、私の名は宇宙の方の刑事、アフグァン!
正義の宇宙刑事として悪の組織に掠われた女性を助けに来た者だ。
……おお、これは実に渡りに船だね?船が泥船かどうかの判断はつかないのが難点だが。
……さては今日は珍妙な来客のバーゲンセールだね?
ふむ……失礼だが、陽気で頭が愉快になるクチかね?
ほう、私はアフグァンなので盗聴器などの話はしらないが……結城の宇宙一カッコイイ正義の味方に聞いた所では
『聞かれて困る話は聞かせていないので構わないよ。ただ、空君と私のストロベリーコミュニケーションを
無料で聞かせたのは少々勿体ないがね。』
との事らしいね。
完全記憶能力者の部屋を弄るのは諜報活動としては失格だと考えるよ?
ちなみに、バギャンは『最終回の戦いの後に、組織の崩壊により大戦争が勃発。宇宙の生命の8割は死に絶えた』
という裏設定があるそうだよ。
流命寺…はて何処かで聞いたような……ああ!
ネクラで朴念仁で唐変木な第二理科準備室のヌシの流命寺有栖さん!お噂はかねがね…
蝶子が一日三回は必ず君の事を言ってるからどんな人だろうと思ってたけど…
案外まともな人でよかった。で、その話本当?そこに蝶子と『バァさん』って人がいるの?
交換条件って…まさか『お父さん、娘さんを俺に下さい!』とかじゃないよね?
またお客が…おお、中々美しい。何故バギャンのコスプレしてるのかは置いといて。
ともあれ、これだけ揃えば何とか話は進むな。『御童蝶子救出隊』、ここに結成だね。
まず、流命寺くんから。君の情報を聞こう。蝶子と『バァさん』の居場所を教えてくれ。
了解した。…ほら。
(ドラ○ンレーダーみたいなのを紫苑に投げる)
施設の場所までは分かったが…ピンポイントでの特定は流石に無理だった。
施設は恐らくカノッサ本部。…ここからなら徒歩約一時間という所だ。
…あと、これは私のカンなのだが…この誘拐はカノッサ全体の意思では無いと思う。
(カノッサにいた頃、あんな面白い発明をする奴は見たこと無かったしな。)
一部の急進派か、革命派か…とにかくこの誘拐はウラがある、と思う。
(一瞬あっけにとられるクラス内)
なんという予想通・・・ごほん。という訳で、みんな仲良くしてやってくれ。
では・・・・カッカッカ(黒板に大きく自習と書く)各自の自己紹介も含めて自習とする!
ま、夏休み前のサービスだと思ってくれ、先生は実は急用で行かなければいけな
(わあっと歓声があがる)・・・静かに、他のクラスの授業の妨げにならない程度に、静かに親睦を深めてくれ。
二時間目は数学、臨時の先生が来る。気が弱い人のようだから・・・あまりいじめないように。
これから先生は急用で行かなければならない、ではみんな、またな。
(ヨカシオの周りにクラスの生徒が集まる)『なあなあ、お前・・なんだかわからないけど凄いな!』『ねえ!さっきのどうやったの!?』
キィン
『アッシュ!―コウダイ!お前達は動くな!これから先、何が起きるか分からん!お前達は・・・今日一日授業を受けろ。』
『HRまでには戻る、必ず。』(ガラピシャッ)
さてアイツの事だ、どうせ行くところは分かっている。喫茶店の方向から「氷気」が感じられる、フェンリルはそこか。なら流命寺もそこにいるな。
帽子を目深に被り・・・これで良かろう。なんとなくだが・・・彼らのやろうとしている事はわかる。
では行くか。
『氷散!』(細かい氷の結晶と化し、『モノクローム』に転移する)
―カラカラン マスター、アイスティーを一杯くれ。
リュウヤの周りにも人が集まる
『廃工場の黒い三連星を殺ったのは貴方ですか?』
『今度槍の使い方教えてくれもうあんたにしか頼めない!!』
かなり血生臭い話に発展している
その頃のクロウド
「本日より校医となる『北上 玄人』ですよろしくお願いs「腹が死にそうに痛いです」
「なら死ね」
「にょろ〜ん」
わぁいド○ゴンレーダーだー。え、違う?
カノッサの本部か…成程、夜読の、それも幹部クラスの娘を監禁するなら相応しいかも。
半径2km以内には完璧な対法術、対ハッキング防護、警備員のレベルも他の支部より
ダンチで上。難攻不落、その上内からも出られないと来れば完璧だね。
んー…その辺はだいぶ解るよ。こないだ、結城の本社に行った時に聞いたから。
やっぱ仕事をする上で持つべきものは理解ある上司とよい環境だよね。
で、君の条件って?蝶子との付き合いなら『手を繋ぐ』まで許そう。『同棲』はちょっと…
…ああ、ごめんなさい。いらっしゃいませ。アイスティーですね、かしこまりました。
………コトリ
それと、いくら移動が面倒でも天下の往来で邪気を使うのはちょっと…
今の世の中、何処でどう見られてるか分かりませんからね。
…ん?ああ、言い方が少し紛らわしかったか。
条件は「御堂救出に私を加えること」だ。
…同棲?は、あの暴れ馬と生活する気はさらさら無い。
(カウンターに小銭を置く)ああ・・・急ぎの用だったもので。
(帽子を取る)なんてね。氷道です。お久しぶりですね、紫苑さん。
流命寺、いくらなんでもトシを考えろトシを。お前と彼女じゃ年齢的につりあわん。
とにかく・・・御童先生の救出ですが、私も加わらせてもらいますよ。そこの廃人研究者・・・もとい流命寺も、職場放棄をしてまでここに来たほどですからね。
それに私は、奴らの手口を熟知しています・・・(アフグァンを見て)何故知っているかは・・・正義の味方には言えませんがね。
ところでこれからどうするつもりです?カノッサの本部の位置は流命寺が知っていますが・・・
ハァ?またまたご冗談を。そんな裏設定聞いたことないよ。少なくとも桂は言ってない。
待てよ、F(本人の名誉のため仮名)か?あいつならそのぐらい言ってもおかしくない。
あいつもねえ、ところどころの小ネタはすごくいいんだけどねえ……。
へえ、あんたの娘さんかい、誘拐されたのは。
(異様に闘志を燃やし)そんな事情を知っちゃあ、もうじっとしてるわけにはいかないね!!
さあ、行くよみんな!!おじさん、早く案内して!!!
勿論さ。君も氷動くんも『御童蝶子救出隊』の一員だもの。
…そういや君っていくつ?話を聞く限り蝶子より上みたいだけど…
…まあ、そう慌てずに。さっきも話した通り、カノッサ本部は半径2km以内に
完璧な対法術、ハッキング防護が施されてる。警備の人員も支部より多く、それなりに強い。
時間を掛ければ掛けるほど蝶子の救出は難しくなる。最悪、全滅も免れない。
そこで、だ。本部までは普通に移動する。到着後、なるべく派手に突入しよう。
敵の目を引き付ける事も出来るし、蝶子が何らかの行動を起こすかもしれない。
突入後、部隊を陽動班と救出班の二つに分ける。
陽動班にはミッ…アフグァンとバギャンさん。救出班は僕と氷動くん、流命寺くん。
陽動班の二人は可能な限り大暴れして正義を示してくれ。防護装置を壊してくれるとありがたい。
氷動くん、道案内は任せる。流命寺くんは蝶子の救出を。くれぐれも道草を食う事のないように。
僕は…蝶子を拐った『バァさん』と少し話をする。なるべく平和的に済ませるつもりだ。
救出が完了たら、合流して一気に脱出。そして現地解散。オーケイ?
ルーくん、君は学校で待機。もしもの為に切札は幾つか残さなきゃいけないからね。
私?25だよ。ってかあんまり歳のこと聞かないで欲しいけどね。
まあ歳のことより明日命があるかを心配するような世界だから別にいいけど。
ちなみに私の名前は上枝。南雲上枝って言うのさ。確かまだ名乗ってなかったよね?
了解。正義とかって柄じゃないけど、ちょっと腹が立ってんでね。思いっきりやろう。ね、ミカド君?
まず『本部』の近くまでは目立たないように、着いたら思いっきり暴れまわる。
私とミカド君はひたすら陽動と拠点の破壊。その間にあんた達がさらわれた子を救出……と、こんな流れでいいんだね?
じゃあ、準備ができたら早く行こうじゃないか。私はもう導火線に火がついてんだ。
ほう、組織の部外者が二人も行くのだね?
ははは。南雲上枝君、私の名はアフグァンだ。決してミカドという名前ではないよ?
……ふむ。それにしても、正義の味方に任せる場所としては、随分つまらない立ち位置だね。
まあ、結果が出るのなら良しとしよう。
ああ、それと、
陽動と装置を破壊するのは構わないが―――別に、全滅し、助けてしまっても構わないのだろうね?
……む?何やら自分の台詞から死亡フラグの予感が?
年か?…ふむ、迂闊にも20から先は数えてなかった。
まあ、かのアインシュタインも自分の家の電話番号を知らなかったというし、特に問題はなかろう。
(…道草を食うな、か……)
…救出役…まあ努力はする。要は御堂を死なせなければ良いんだろう?
ああ、紫苑…とか言ったな。一応こいつを渡しておこう。
(初期型ケータイみたいなのを渡す)
確かにカノッサはハッキングに五月蝿いが…故に内部で行われる通信が死角になりがちでな。
加えて機械工学ならぬ独学の魔法学で作られたオリジナルの携帯電話だ。そうそう傍受はされまいよ。
御堂を取ったら連絡する。あ、一応言っておくが壊すなよ。
年齢なら30ですよ、生徒からは「みそじみそじー」などと・・・いや、それはおいといて。
道案内役、確かに引き受けました。『本部』の構造は把握しています。
本部のセキュリティは確かに強固ですが、流命寺の言うとおり内部は案外脆い。
問題は敵の能力者ですが・・・やつらをどれだけ引きずり出せるかが勝負でしょう。
それから「バァさん」ですが、アレにはには気をつけたほうがいい。かなりの食わせ物です。
自分の力で正攻法で殲滅しようとする他の「天使」とは違う・・・殺る時はありとあらゆる手段を使ってきます。
アレを・・・『話の通じる常人』だとは思わないほうがいい。アレは人の形をした蛇です、アレが人と真正面に向き合って話をする時は・・・
『食餌の準備が出来た、さあ食べよう』というのと同じことです。
言っておきますが、御童先生が戻っても貴方が嵌められて死んだとあっては娘さんに顔向けできません。
くれぐれも用心してください。
では・・・隊長殿?、指示を。
ごめん、言葉が足りなかった。年の事は流命寺くんに聞いたんだけどね。日本語って難しい。
上枝さん、レディに年齢を尋ねる様な真似をして済みません。
お婆ちゃんが言っていた、『沢山立てれば立てるほど死亡フラグは生存フラグになる』って。
今の内に一杯立てたらどうだい?…君は殺しても死ななそうだけど。
うん、そういう事。でもあんまりスタンドプレーに走らないでね。
へー…これ、君が作ったの?凄いや。ありがとう、なるべく壊さない様にする。
……そっかい。もしかしたら少しは気が合うかも知れないな、その人。
でも女は時々怖くなるからなぁ…ご忠告感謝するよ、氷動くん。
よし、『御童蝶子救出隊』出動だ!
そういや特撮とかだとこういう時かっこいいマシンで出るよね。
…『高原とかにある五人乗り自転車』で出動ってどうかな?車庫に置いてあるんだ。
ありゃ。ごめんごめん。いいよ、こっちの勝手な勘違いだし。
ミカド君、暴れるのはいいけど蝶子ちゃんまで巻き込まないように気をつけてね。
まああんたのやり方なら大丈夫だろうとは思うけど、念のため、ね。
じゃ、行きます……か………
(『高原とかにある五人乗り自転車』を見て目の色を変える)
ごめん、10分だけ待って。
………(トン!!テン!!カン!!アイハカツ!!ガリガリガリ……ズキュウウウン)………
いやー、久々に面白そうなものを見たんでつい、ね。ごめんごめん。
でもまあやっぱり気分を盛り上げるのも大事だろうしさ。
性能と外装を特撮っぽく改良した、名付けて『Save Her』!!!
ちょっと専門的なことを言わせてもらうとね、中核部にパワーストーンエンジンを使って
外装部分には高価なダークスティールを惜しげもなくあしらった高級感溢れる造り。更
にジャイロとして逆棘の六分儀と彩色の星を合成した全く新しいアーティファクト、名を
冠するならばさしずめテラリオンといったところかな?を配置。そして駆動方式はパワー
を無駄なく路面に伝えるミシュラシャフトを組み込んだ新型イゼット式前輪駆動さ。ちな
みにイゼット式駆動の原理は本当に単純でね、 効力除去イオンと電子推進マグネトロ
ンを媒体に応用するだけでボロス式に匹敵するほどのパワーを生み出せるのさ。
わかった?これでも結構わかりやすく言ったつもりなんだけどね。
まあとにかく、出発だ!!!
よし、じゃ僕も準備してくる!
(十分後、風呂敷包みを背負って帰ってくる)
何かとあった方が困らないかと思って…流命寺くん、君にプレゼント。
ベルゼルガ式パイルバンカー『天誅』、蝶子の得物だ。もし会ったら渡してくれ。
す、凄い!短時間でここまでやれるなんて!何だかわからないけど、とにかくいいよ!
よぉし燃えてきた!さあ、みんな乗った乗った!出動だ!
※よいこの みなさんへ
『高原とかにある五人乗り自転車』は一般道路での走行が禁じられています。
不正改造などもっての他です。絶対にマネしないでください。
ははは、流石だね南雲上枝君。
こうまでコーナーを曲がり辛そうかつカッコイイ造型の
ハイスペック改造自転車を見るのは私も初めてだ。
うむ。これなら宇宙警察所有移動用戦闘ヘリ(目的地に着くと打ち落とされたように
派手に自動爆破するヘリコプター)を使う必要は無さそうだね。
では早速乗り込ませて貰うよ。
―――トウッ!
※モニターのまえの お友だちへ
アフグァンのバイクへ搭乗シーンは、ワイヤーとCG合成で行われています。
大変危険かつ不可能なので、実際に動きを再現しようとしないでください。
さあ、行くとしようか。
ふふ、お褒めに預かり光栄です、で合ってたっけ?
よし、それじゃあ設定をいじって……できた!!
最後の一人が乗り込んだら自動的に発進するようにしといたよ。
よっ……と。よし、これで三人。
エンジンかけとくよ。
※ドライバーの皆さんへ
環境保護の観点から、アイドリングはご遠慮ください。
「…動き出したようだ」
あ、そっすか。
「お前の仕事だろう」
やりたかないですけどね。
「子守は得意だと言っただろう」
生意気な子供はニガテなんですよ。
「どうでもいい」
『…始末しろ』でしょ?
「そうだ」
…給料分働いてきますよ。
よっと、シートベルトは・・・なさそうだな。安全運転でお願いするよ。
搭乗完了、振り落とされないことと交通事故でが無いことを願いたい。
これで4人だ。
(一人増えた…!?)
(…いいさ)
(俺が、ミカドを斃す)
…ふむ、面白い事をしてくれるな。
(南雲…実に面白いが…こいつに関わると後々面倒くさくなると前世とかの私が警告している…何故だ?)
…何だ?…パイルバンカー「天誅」?
御堂も随分な得物を使っているな…まあいい。会えれば渡しておく。
…私で五人目。
さて、カノッサへ殴り込みと参ろうか。
よーし、揃ったね!?発進!!って言わなくてももう動いてるけど。
さあ、3つのK!
加速!加速!!そして加速!!!おうら、今夜(※早朝です)もぶっ飛ばすぜ!!!!
聞こえるよ……夜の響き!!!(※しつこいですが早朝です)
――助けを待ってる女がいる
ディスク一枚のための戦争
考慮されない無数の死
私はひたすら思ってた
得体の知れない連中の執念がどこから来るのか?
冗談めいた売り言葉に買い言葉で
戦いは始まる
だが、それは馴れ合いの
儀式みたいなもんさ
私が探してるのは
そんなものじゃない
……シンプルな理由……
……私には幸福を掴む権利があるのか……
……そいつが知りたいんだ……――
むっ!?あの車、いいエンジン持ってるジャン!!Get Rewordsしないと!!
パッシング!!パッシング!!!!レースで負ける is 敗北ネ!!!
―――しばらくお待ちください―――
着いた……カノッサ本部………。
ここが……今夜の戦場…ってわけだ……。
さあ、ポエムをばら撒いて気力を溜めてきたんだ、心が冷えないうちに始めようじゃないか!!!!
すごいすごーい、まるで風になったみたいだ!
ギュロロロロ…
ひゃっはー!この世は天国だぁー!
『きゃー!スカートがー!』
お姉さん色っぽいねー!ひゅーひゅー!
『うわっ何だあのバイク!』
『やだーセットが乱れちゃう』
よっ、お似合いだねお二人さん!
バルンバルン…ブロロロロ…
…いやー若い頃に戻った気分だったよ。ありがと、上枝さん。よし、早速突撃だ。
(風呂敷包みからロケットランチャーを取り出す)
通販で買ったこの『人体に優しいロケットランチャー』の出番だね!
発射と同時に滝の側と同量のマイナスイオンがでるんだ。
だけど威力は従来の50倍!初心者でも安心の説明書付きだから前後逆に発射なんてしないよ!
それじゃ、景気よく一発…発射してみる?
ははは、これは急加速だね!
ところで南雲上枝君、この国には道交法という物があるのは知っているかね!?
うむ、私は知らない!さあ!時間の果てまで加速してくれたまえよ!!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――・カノッサ本部付近
……着いたようだね。
さあ、それぞれの役目を始めよう。
ロケットランチャー?ふむ、押したくなる感情は理解出来るが、君達の役目は女性の救出なのだろう?
そして、引き金を引き、ここで悪の組織を迎え撃つのは、正義の味方と科学者の役目だ。
―――今より10分後に、開幕の印を上げる。
暫くしたら、この場よりなるべく離れた場所から潜入するといい。どうだね?
―疾きこと風の如く、かかかかかっ・・・きっ・・・奇襲作戦にはもってここここk(略)
あ・・・突撃?そうか、もう着いたのか。
陽動作戦としてはぞれが至上の策だな・・・紫苑さん、裏口の位置なら私が知っています。
敵セキュリティレベルが真っ赤になる前に、牢屋の鉄格子に触れて見せますよ。
んー…それなら仕方ないな。君に預けるよ。マイナスイオンで爽やか気分を味わってくれ。
十分後だね?わかった。それまで各自休憩!
それにしても随分詳しいんだね、氷動くん。…まるでカノッサの一員みたいだ。
(機関は真実を我々には伝えない――何も。だがそれでいい。私は機関特務軍大尉・二本傷のユーリだ。
それ以上でもそれ以下でもない……)
さあ、休憩終わり!
ヴァーユ隊、全員立て! 本部を守りきるぞ!
ボッシュ、アシュリー、詠唱隊をつれて魔防壕を掘りに行け!
ジュドー、工兵をつれて砲兵陣地を組んで来い、三時間だ!
(こんな教科書どおりの迎撃体制が奴らに通用するか疑問だが――やるしかあるまい)
「大尉! 準備完了です!」
よし、総員配置につけ! 交代で休息しつつ待機!
(来るなら来い――)
(小型望遠鏡を取り出し、覗きながら答える)向こうの様子を少し探っておきましょうか。
機関の一員ですって?私はただのしがない一教師に過ぎませんよ。いまはね・・・
さて向こうの様子は・・・!!あいつは・・・ユーリ!
紫苑さん、あそこを見てください。(望遠鏡を差し出す)奴ら、野戦陣地の構築中だ。
規模は30人から50人程度の編成のようですが・・・用心してください。
彼らを指揮する男は、カノッサでも屈指の指揮官です。
(何故だ!何故今出てくる!何故まだカノッサに留まっている!あの・・・あの大馬鹿者がっ!!)
ん?どれどれ…ああ、あれは特務軍だね。よく訓練されている。上官が良い証拠だ。
それにしても、本当に詳しいんだね。知り合いがいるみたいだけど…今は何も言わないさ。
休憩は続行。アフグァン、陣地が出来た直後にロケラン発射してくれ。
……ああいうのは全て準備が整った瞬間に壊すと気持ちがいいからね。
ふむ。もう気付くとは、先攻部隊は怠慢ではないという訳か。
……
陣地の形成は終えられたようだね。
では、少し早いが始めよう。
ランチャーは全身で支える。肉も骨も信用し―――固定する。
目標は……(少し目を細め)あそこだね。
さあ、喰らいたまえ正義の鉄槌!!
アルティメット・アフガニックブラスター
『ただのロケットランチャー!!』
(発射した弾丸が先攻部隊の中心、怪我人は出るがギリギリ死者が出ないような位置に精確に着弾し爆発する)
うむ、ナイスコントロール。流石は私だね。
火薬の香りでマイナスイオンを浴びている気がしないのだけが残念だ。
―――では次は、中の悪の戦闘員をあぶり出させて貰うよ。
エターナル・アフガンキャノンブラスター
必殺!『ロケットランチャー本体投擲!!』
(先程の弾丸よりも数段速く、空気摩擦で赤く発光したロケットランチャー本体が、
ソニックブームを纏ってカノッサ本社地上部の一角に激突する)
? ああ、彼等は『まだ』私の前で悪事は行っていないので、粛正する理由が無かったのだよ。
それよりも、救い出すなら早急にこの場から離れ向かうことを推奨するよ。
もうすぐここは、悪の戦闘員と戦うヒーローの部隊にになるのだからね。
…ふむ、なかなか派手なオープニングだな。
本来ならここで私も一発、ドーンと行きたいところだが…まあ、仕方ない。
…ここは「正義の味方」サマに任せて、潜入班はとっとと消えるとするか。
氷道、案内は任せたぞ。
――同時刻
今戻ったぞ。状況を説明せい。
フィリヌーン、あの老狐め。今度は何を企んでおるのか…『無情』は捨て置け。
無駄にちょっかいを出す事はない。彼奴なりに巧くやるだろうからな……ぬうっ!?
フン、中々威勢のいい挨拶だ。特務軍は誰が指揮している?
…ユーリか。奴ならば安心できる。
今より老狐の所に行く。そうだな…『激情が訪ねる故、茶でも用意しておけ』と伝えよ。
(逃げる兵を斬りつつ)
「この程度で恐慌に陥るか!進め! ひるむなぁああ!
背中を見せたものから切り伏せるぞ!
特務の意地を見せろ!
ここが機関の正念場というのに……養成校はハリボテか! 上はなにをやっている!
全軍撃ち方用意、標的はあのランチャーをくれた奴だ!砲弾の雨を降らせろ!」
くそ、もってくれ……せめて"あの方達"がくるまで!
・・・みんな出発しましたか。さて、僕も出かけましょうか
久しぶりだぁ本部に乗り込むなんて。うずうずしてしょうがないや
ピポパトゥルルルル・・・
ああ、鉄ちゃん?ちょっと頼みたいことがあるんだけど・・・
うん。お留守番してくれる人が必要でね、今空いてるのが鉄ちゃんしかいないんだ
うん・・・じゃ、頼むよ
ピッ
さて、先に行った皆々様を追跡といきますか
とっても爽やか、やっぱりマイナスイオンのお陰…うわぁぁぁん!僕のロケランがぁぁぁ!
ひ、酷いや!あれ買うのに何ヵ月かかったと思うんだアフグァン!後で弁償してよ!
うう…しくしく。正義の為なら大切な物まで犠牲になるのか。
そうまでして守る正義とは何だッ!僕は今、猛烈に悲しい!
……ま、過ぎた事をくよくよしてもしょうがない。ロケランは後で弁償してもらうとして…
僕達は正義の味方のショータイムを拝みつつ裏口から参りますか。
「……攻撃が止んだ?ロケットランチャーのみでか……? 副官!」
「はっ、ユーリ大尉」
「至急全軍散れ。奴らの動きがおかしい。戦術戦闘偵察、開始」
「は! 全軍に通達!」
(おかしい、本部への攻めがあれだけとは思えん……まさか……)
湧きあがる黒煙に炎、始まったか。・・・了解。
紫苑さん、玩具を壊されて悲しいのは分かりますが、もっと大事な人を取り戻せるなら安いものでしょう?
敵が体勢を立て直す前に行きましょう。こっちだ!走れ!私が良いと言うまで止まるな!
―カノッサ本部左側面 森林―
止まれ・・・焼却炉・・・ここです。一見放棄された焼却炉ですが・・・(ガパッ)この扉を開ければ・・梯子があるな・・・よし
この縦穴を下れば、地下通路・・・その先が地下牢です。さあ行きましょう、気をつけて。
―!しっ・・・(相変わらずカンのいい奴だな、ユーリ)
森の周辺がざわめきだした・・・どうやら奴は気づいたようです。
―本部研究室・ラボ―
「「あ゙あ゙あ゙あ゙ぁあ゙あ゙ぁぁー――ッ!!
出せェ!出せェ!出せよぉおお!!なァ!オイ!」」
「「……ねェ…ヤってんだろォ…?
血が騒ぐんだよ…ちゃんと言うコト聞いて遣るから、俺も混ぜて呉れ…。」」
「いつも言ってるだろう。お前は上か指揮官の要請が無いと使えないのだ。
いくら開発責任者でもこればかりはどうしようもない。
……だが、準備はしておいてやろう…。」
「「あァ……有難う、先生…。……フフッ…未だかなァ…。」」
よーし、それじゃあ私も一丁派手にやろうかねえ!!!?
この車のPartsたち……ただ無意味にGet Rewordsしてたわけじゃないんだよ!?
……製作開始!!!!
(2秒後)
ジャガーノート
完成!!!『巨大戦車』!!!!!
自動追跡モードに変更……目標、眼前の先行部隊!!
命が惜しい奴は今のうちに逃げな……もっとも、無駄死にする覚悟もできてないような奴が『裏』にいるわけがないだろうけどね!!!!
ジャガーノート、プログラム実行開始!!!!
(巨大戦車が砲撃を繰り返しながら陣地に迫る)
さてミカド君、どうする?さすがにあれだけで倒せるとは思わないけど、結構な足止めにはなると思うよ。
その間に突破して内部に潜入するか、ここの部隊を殲滅するか……。
あんたが決めな。一応立場上はあんたのほうが上司でもあるし。
なに! 戦車だと……いったいどっちが陽動なんだ!
特務軍再集結、全員対戦車地雷を装備。
肉薄して設置する!
おれに続け!
おおおおおおおおお!!! 止まれデカブツ!
切り裂け! セラミッククロー・エッジ!!!!
(キャタピラに一撃を加え離脱する)
「よし……それから……ラボに連絡をとれ。『被検体を前線におくれ』と……」
「し、しかし大尉!」
バキッ
「これは戦争だ! 使えるものは使わねばならんのだ!
たとえそれが危険な男でもだ……」
130 :
名無しになりきれ:2007/08/07(火) 17:23:04 0
―カノッサ本部内―
…(天井裏からそっと通路の様子を覗く)
誰もいない…よしっ、OK。(通路に降りる)
…確か“アレ”があるのは、第三資料室だったっけなァ。
確か、第三資料室の場所は…(手元の地図を見る)
あっちか。(どこからともなく釘バットを取り出す)
最近暴れてなかったからなァ。肩慣らしにはちょうどいいか。
― ??? カノッサ本部侵入―
ははは、南雲上枝君。何度でも言うが、私は有栖川ミカドではない。宇宙の方の刑事アフグァン!だよ?
ふむ。潜入か殲滅か、かね?それは決まっているとも。則ち
殲 滅 し て 堂 々 と 正 面 か ら 潜 入 す る !
本来なら君には屋敷に戻って貰いたいのだがね。やはりそれは叶わないのだろう?
私の後ろを付いて来てくれたまえ。横と後の敵は任せるよ。
―――黒歴史ノート(偽)第141P発動
―――我が黒の知識の元に姿を表せ聖剣、発現せよ、汝の名は
ワ ン
『世界を救済する龍の双剣』
(有栖川ミカドの手の中に二本の短剣が握られる)
さあ、死に物狂いで抗いたまえよ悪の戦闘員諸君!!目の前にいるのは君達の敵、不倶戴天の正義の味方なのだから!!!
(正面から部隊に突撃し、擦れ違う敵、向かって来た敵の四肢の神経を
綺麗に切断し無力化しながら、まるで黒い画用紙に白い絵の具で線を引くように中枢へ向かっていく)
外がうるさいな…誰か攻めてきたの?
(チャンスね…一かバチかだけどやるなら今しかない。
幸い体力は有り余ってんだ、やるだけやってやる)
ガチャ
(フィリヌーンの作った不思議生物の部屋へ移動する)
半分…いや、三分の一でも大丈夫かな。なるべく害の無さそうなのを選んで……ふっ!
バリィィン!!
(『ヤラナイカ』の水槽を正拳突きで壊す)
次はあのオリ!――だぁりゃあ!次はあそこ!そいやぁ!でぃや!あたぁ!ホァタァ!
ドガシャ! ゴリェンッ! バキャァッ! メ゙リャン!
(部屋中を暴れ回り、破壊の限りを尽す)
うう…さよなら、僕のロケットランチャー…
へー、こっから……あれ?下から何か音がしない?誰か暴れてんのかなぁ…
もしかして蝶子だったりして。…いや、それはないか。
気付かれた?気付かれたんならするりと逃げるのが世の常さ。さっさと降りよう。
……ほら、二人とも張り切ってるし。戦車が出てくるなんて思わなかった。
こっちは任せて、僕らは下に行こう。
―科学部研究室―
「………そうですか。……はい、了解しました。至急向かわせます。……はい。」
「ハハハ、よかったな。早速お呼びだぞ。」
コンピューターに文字が打ち込まれていく
「「クフフフフ……あァ〜…あ?何かアンタ、嬉しそうだな…。」」
檻とカプセルのフタが開かれる
「当たり前だ、貴重な『邪気眼使い』との戦闘データをえられるのだ。
私の研究に必要なモノだからな。」
「「ハッ!そうかい!」」
全身のチューブを引き千切り、カプセルからゆっくりと男が出てくる。
「「其んなモン不要だ。俺一人で十分だろ。」」
「っふ……研究者とは常に上を目指すものだ…。」
「「知るかよ。じゃ、五分で着くって云っとけ。」」
「ああ、それと服は着ていけよ。」
「「……ん?あ〜…忘れてた。」」
全軍停止……
あれか、突進してくるのは。まぁ兵がばたばた倒されているようだが、あの程度の傷は機関の技術でまたサイバー化できる……
フ、我が隊は殺せば殺すほどお前らへの怨念だけを残してまた再生するのだ。
記憶さえ残されてはいるが――この俺のようにな!
こい、有栖川!
そのようなゴミを何匹倒しても貴様の本位ではあるまい!
ト ン テ ゙ モ S F セ ッ テ イ
ハ ー フ サ イ バ ー 技 術 の結晶である我がクローの塵と化してやる!
"アピアライズ”! ”マルチプルセラミッククロウ”!
俺と同じ傷をおまえの頬にも刻んでやろう!
焼却炉があったのか…カノッサも随分と庶務的だな。
…いや、燃やすものはゴミだけじゃない、か。
地下牢…ふむ。
「カノッサ」の起こした誘拐じゃないのだから、地下牢に囚われている可能性は低いが…ま、潜入には丁度良い。
私が先に行こう。…まさかと思うが、足を踏み外して大きな音をたてるような阿呆は…いないよな?
っふ、了解了解。それでこそあんただ。
悪いけど全員……死んでもらうよ!!!もう一度だけいうけど、死にたくなかったら今すぐ逃げな!!
5秒以内にだ!!5!4!!3!!!2!!!!1!!!!!
0!!!!!!
よーし、もう遠慮はしないよ……!!!!
まず…『ファイアファイア』!!
(消えない小さな火球を打ち込む)
そして……『識無き者を失くせ』……!!!
消し飛びな!!!
《屍気の呪文爆弾》!!!!!
(呪文爆弾が火球に触れて炸裂し、辺り一面に瘴気をばら撒く)
……あ、ミカド君がいるの忘れてた。きみまでやられないように気をつけてね。
まさか、そんな奴はここには居ない。
ここに居るのは世界でも有数の隠密潜入班だぞ?『段ボール』が必要ないくらいだ。
とにかく一番手はまかせた、そろそろここも危ない。
そう言われると足踏み外して大きな音を出したくなるなぁ。
ほ〜ら危ない危ない、もう少しで落ちちゃうぞ〜…
…ごめんなさい。緊張を紛らわす小芝居です。そんなに睨まないでくれよ、流命寺くん。
よし、早速降りよう。暗いから気を付けてね。
──地下牢
…おんや、どうしたチュウ次郎?
…ほう…あの地下通路に誰かいるのかい?
人数は…三人?へぇ…
カノッサに潜入たぁ随分度胸のある奴らだね。気に入ったよ。
…よし、そいつらがここに来たのも何かの縁だ。
三百年間溜まりに溜まった暇を、じっくりと潰させてもらうとするかね…。
…っと。
元は排水溝か何かだったかな。溝鼠がそこらにざっと300は潜んでいるようだ。
…暗いな…
左脇に用水路がある。右の壁伝いに行こう。
落ちないように気をつけろよ…なあ、紫苑?(人をも殺せる目線を一瞬紫苑に向ける)
ははは!初めまして、私の名は宇宙の方の刑事アフグァン!
(背後で南雲のおこした爆発が発生する)
決して有栖川ミカドではないよ!?
(立ち止まり)
……さて、改造怪人の登場だね?
怨念?ふむ。正義の味方に裁かれたのに逆上することを怨念というのかね?
その程度のものなら正義の味方を倒すのにつまらなく足りな過ぎる。
改心フラグを立てて出直したまえよ。
―――ああ、それから、再生怪人は直ぐにやられるのはパターンだと知っているかね?
(クローを双短剣で受け止めるが、力に耐え切れず双短剣の刃が砕け散る)
!
む、やはり龍以外が相手ではこれが限界か?……いや、賞賛すべきは君と君に使われた技術だね。
だが、やはり足りない。君の上司のアルベルト君なら、今のタイミングなら少なくとも後3発は撃ち込んだ筈だよ。
まさか、それが全力なのかね?
(後ろに飛びのき正面の空間を数発殴り、不可視の空気弾を放つ)
なにいっ、空気が……っ!
な、我がクローに傷だと……!!
ぐは、ハァ、ハァ、機関にたてつくものとしては流石だといっておこう、ありす――いや、アフグァン。
くそ、見ろ、おまえの正義の名の元、双剣に倒れた兵たちを!
ひとりひとり子もいれば妻もいる連中なのだぞ! これを怨念といわずなんと言う!
みんな――いい連中だったのに――
しかし今の爆発に、あの剣で……何人やられた……
よし! 全軍一度ひけ! 地下にて再結集だ! ここは俺が食い止める!
(涙ながらに兵が横を駆け抜けていく)
そんな顔をするな――まるで俺が死ぬみたいじゃないか、なぁ?
(ハンドガンを取り出し左手で連射する)
ええい! まだか、まだなのかラボからの応援は!
144 :
名無しになりきれ:2007/08/09(木) 15:41:47 O
――シュッ……シュッ…シュッ…シュタッ…シュシュッ…
床・壁・天井を蹴り、高速移動する
((ん、あ゙ー…如何にも怪しそうな奴が居るなァ…。……まァ、俺のターゲットじゃないしな。いっか…。))
――ザザザザザザザー―ッ
窓の前で止まると、窓に飛び乗り、そこから一番戦闘の激しい場所へと跳ぶ
「「アハハハハハハッ!!彼処かァ!」」
――バッ…
空中で右の手の平に爪を立て、突き刺す
「「『血操眼』!!血刀・紅雨!オラァアアアァァア!!」」
――ビュッ………キィィィイイイン……ズドォン!
投げられた血刀が、紅い一筋の閃光となってアフグァンの足元に突き刺さり、ただの血溜りに戻る
――ギャギャギャギャギャギャッ!!
「「……ア゙ア゙ア゙ァァー―――!!ッハハハハハハハ!随分芳しい空気だなァ!!
アンタが俺を呼んだんだろォ!さァ!俺は何をすれば良い!!」」
お外は騒がしいこってすねぇ。
ん、んー。何が目的かサッパリわかんないけど、玄関先くらいは守ってあげなきゃねぇ。
いても役に立たないけど、いなきゃ困る……損な役回りだねまったく。
しかしまぁ、戦力差有り過ぎだーね。今出れる人は誰がいたかなぁ。
んーついたついた。みんな超速度で移動してるから見失いそうになっちゃったよ
しかもなんだか特撮ものの撮影か何かみたいな爆発の起こりかたしてるし!
あれミカドさんかな?よくやるなーああいうところは感心の領域だよ
他のメンバーは・・・もう中はいっちゃってるかな。氷道先生とか流命寺さんとか知ってそうだし
僕は何処から入ろうかな〜やっぱり真正面からだよね〜
そいじゃいきますか!みんながドンパチやってる間に
黒コート着て準備完了!あとは爆風に乗って誰にも見つからぬように・・・・れでぃごー!
(手榴弾を投げ込み、爆発と同時に駆け出す)
妻や子?
……ふむ。それで、それがどうかしたのかね?
私は彼等の妻も子も殺していないのだが。
(側にあった焼け焦げた死体を盾に銃弾を受ける)
ははは、悪の戦闘員がいい連中とは面白い意見だね。
死んだ方がより多くの命が助かる人間は悪。それも、『正義の味方』である私の前に立ったのだから
彼等は極悪人に決まっているだろう?
―――故に、正義の味方の制裁は行われる。
(撤退中の一団にボーリングの球程の石が超速で投げられる。石は摩擦で溶解し、
溶岩のツブテとなり、浚に十数人が戦闘不能になる)
……さて、逃げた戦闘員の殲滅は後程にするとして、まずは君を制裁するとしようか。
結城流死闘z―――!?
(反射的に飛びのく)
……どうやら、新手のようだね
ふむ、これは……血液か。
兵士達「来た! ラボからの応援きた!」
「早い!」
「これで勝つる!」
――やっときたか、まったく……
その様子なら武器はいらないな……。
よし、やるぞ被検体。
攻撃しつつ徐々に撤退する。遅滞防御だ。
もっともおまえが俺の言うことを聞くなど期待しておらんが。
ラボの連中のやることは俺の理解を超えている。
ここはおまえの眼を存分に使うがいい。
勝負がついたと思うなよありす――アフグァン!
私は私の正義を行うのみだ! 貴様がそうしているようにな!
さて、戻って部隊を立て直すぞ。
(なにか妖しげな気配もするのでな……派手すぎる……。)
へー、この感じだとかなり前から使われてないみたいだ。
鼠かぁ…カピバラとかハムスターとか世界的に有名な鼠とかだったらいいなぁ。
…何故僕を見るんだい、流命寺くん。そうカリカリするなよ。こういう時こそ気楽に行かないと。
んー? 何か外が騒がしいなァ。
まさか、俺が入ってきたのがバレた…?
だとしたらやばいなァ。
邪気眼使いの気配も増えてきたし、早いとこアレを見つけてここから出なけりゃァ…。
それにしても、随分入り組んでんなァ。
地図持ってても迷うぞこれ…。
仕方ねェ。手当たり次第に部屋見てくか。
“アレ”じゃなくてもなんか見つかるかもしんねェし。
ああ、兄さん
ちょっと待ってくれ
そっから先は勘弁してくれないか?
ホラ、なんだ、誰にだってヒミツの一つや二つくらいあるもんだろう
いやだから待てって
ああもう無理
ホント無理だって
じゃないと
俺が
あんたを
ブッた斬らなきゃならねぇ
さあさあ、派手にいくよ!!
《陽光の呪文爆弾》!!
《上天の呪文爆弾》!!
《屍気の呪文爆弾》!!
《黄鉄の呪文爆弾》!!
《活性の呪文爆弾》!!
点 火 !!!!
(派手な五色の爆発)
〜〜〜、、やっぱり炎と爆発はいいねえ、心が洗われる。
これで戦いじゃなけりゃあ言うこと無いんだけどね、まあわがまま言っちゃあ罰が当たる。
さて、ミカド君はなんかごちゃごちゃ話し込んでるし……何言ってんだろうね?こっからじゃ他の音が大きすぎて聞こえないや。
……別にどうでもいいか。ミカド君はしばらく放っておこう。彼なら大丈夫だろうし。
その間に私は……建物の方をやらせてもらうよ。
…………………
さて、潜入完了。やっぱり囁き衣の外套の効果はすごいね。
ひょっとするとダンボール箱より役に立つかも。
さあ、《破壊の宴》、《粉砕の嵐》といこうじゃないか!!!!
行け、私のアーティファクトたち!!
(大量の破壊工作用機械を放つ)
「「んー、失敬失敬。へェ……正義のヒーローってかァ!ハハハハハッ格好良いね、アンタ!
……ん?かァ〜…撤退か…。詰まる所は、アンタ等全員守れば良いのなァ?」」
「「じゃあ、遊びまショウか。」」
再び血が吹き出し、血刀・紅雨を形づくる
「「もう一本!」」
左手の平にも爪を刺し、両手に血刀を持った
「「あァー…俺向きの仕事じゃねェな…。」」
「「あ…あとアンタ等。
俺の血で傷作ったり、傷口ン中に入れたりすんなよ。死ぬからなァ?」」
ふぅん…三百年近く牢を見てきたけれど…ここまで強い…なんというか…
「オーラ」…かね。このオーラはなかなか感じられる物じゃないよ。
長生きはするもんだね。全く。
どぉれ、やっこさん「世界的に有名な鼠」を所望のようだから…っと。
(世界的に有名な埼玉「東京なんちゃらランド」の等身大ネズミ人形が足を動かすことなくスーッっと向かってくる)
体には電流、体内に爆弾…それでも触るアホがいるなら、そいつとは楽しく殺りあえそうだねぇ…
(パラパラ・・・)天井のホコリが落ちてきた・・・上では派手にやっているようだな。
鼠か・・・そういえばこの地下道にはちょっとした怪談がありましたね。
こには『何か』がいて・・・絶えず通るものを見張っているという話・・・
! ?
あれは・・・『著作権的にヤバイ鼠』の人形・・・音も無く向かってくるぞ。トラップ・・・だな。
紫苑さん、流命寺、向こうから『著作権的にヤバイ鼠』が来る。間違いなく罠だ、やりすごそう。
間違っても握手なんかはしないように。
……。君は何を血迷った発言をしているのかね?
正義の味方の敵の君には、正義は一切ありはしないというのに。
ははは、カッコイイとは―――本当の事を。君は悪の秘密結社の人間にしては中々に見所があるね。
……成程。情報の提供をありがとう。だが安心してくれたまえよ。
即死攻撃をする部下との交戦経験はあるのでね。
(再び先の双短剣が現れる)
―――では行くよ。
アフガンーブレードファイヤ
『聖なるナイフを投げる』!!
(先程より若干距離を取り高速で二人にナイフを普通に投擲する)
…鼠ならそこらに沢山いるけどね。幽霊なら是非とも一度会いたいなぁ。
あっ!あれは…『浦安ネズミ王国産ネズミ』!もしかして氷動くん、『何か』ってあれ?
とにもかくにも握手だーっ!国民の義務だーっ!
ヂッ…ドカァァァァァン!!
(抱きついた瞬間、『浦安ネズミ王国産ネズミ』が爆発する。
爆風が晴れた後には顔中煤だらけ、黒焦げアフロ頭の紫苑が)
……こりゃ確かに罠だ!みんな気を付けろ!もし同じ事があっても近付かないように!
………(今の爆発…絶対上の階に伝わったな…)
…紫苑、貴様は氷動と私の間を歩け。今度何かしでかしたら本気で刺すぞ。
…氷動、紫苑を見張っとけ。妙な動きをしたら殺し…いや、多少傷つけても構わん。
…あ、紫苑、傷薬なんか持ってるか?これから戦おうって時にそんな傷だらけじゃ仕方ないからな。
…けひっ…けひゃひゃひゃっ!
本当に触るとは…随分とバカな奴がいたもんだ!あーいうバカ、仕事よりその場のノリを重視するタイプだね。私と感性が合いそうだ。
敵じゃなけりゃ茶でも奢ってやる所なんだけど…惜しいねぇ、全く。
そんじゃお次は…「偵察カミカゼ」でも飛ばしますか。
(球体で、前方に監視カメラの付いた小型のメカを三つ飛ばす)
懐かしいねぇ…昔、こいつを監視メカと間違えて攻撃したアホが何人も死んだもんだ。
むー…すみま千昌夫。折角作った罠だもの、引っ掛かってあげないと作った人に失礼だろ?
サービス精神は大切。そんなに怒ると皺が余計に増えるよ。
大丈夫、すぐ直るさ。…よく漫画にあるだろ、このパターン。ほら元通り。
それにしても凄い爆発だったなー。相手が僕じゃなかったら死んでた。
あ、また来た。…はいはい今度は何もしませんよー。さ、行こ行こ。
(いかにもMSGにでてきそうな特務軍兵)
ん? なんだ、今の音は……
くそ、暗くてよく見えんな
(近づいてくる)
紫苑さん・・・とりあえず、流命寺に貴方を刺させる訳にはいかないので・・・慎重に頼みますよ。
と・・・思ったら、今度は新手か。この靴音からして・・・特務軍仕様の特製ブーツ・・・巡回か。
それに・・・向こうから何か飛んでくる気配がある。ジャイロの微細な振動音・・・何かの小型の飛行機械か?トラップの第二弾だな。
撃ち落すのは可能だが、撃ち落せば巡回が感づく。感づけば、ここに兵が殺到してくるのは間違いない。
流命寺、あの機械、騙せるか?
…巡視に監視メカ、か。面白k…忙しくなってきたな。
巡視はまだ目が慣れてないらしい。こっそり通り過ぎれば問題ないだろう。
…あのメカなら問題ない。暗殺は得意中の得意だ。(懐から鋏を取り出す)「瞬k── ドッゴォォォォォン
(メカに鋏を入れたと同時にメカが派手に爆発する。鋏は間合いが狭いので流命寺は爆風をモロに受ける。
爆風が晴れると、煤だらけの流命寺が立っていた)
…フェイクか。迂闊だった。
こいつは巡視メカなんかじゃない、爆弾内臓の人形だ。触れなければ害は無いさ。
…人間の方の巡視が気づいたな。
一人だし、応援を呼ばれる前にとっとと片付けるか。
ぷふっ…あははは!顔中まっくろけ!あ、後頭部がちょこっとアフロになってる。
ま、すぐ治るさ。はいハンカチ。その顔じゃ格好が付かないよ。
そうだ、片付けるならあの空飛ぶ爆弾を利用しないかい?まだ二個残ってるから
うまい具合にぶつければ一気に消せるよ。
くあん
(指を指すとメカが空中で静止する。
そのまま紫苑の掌へ近付き、ふわふわと宙を漂っている)
…ただ、僕ぁ今行動が制限されてるからなぁ。下手すりゃ流命寺くんに刺されちゃう。
どうかな?駄目ならやめにするけど。
(さすがに特務軍兵気づく)
ん?
おまえらどこの隊――――
なっ、お、応援を!
(銃を構えつつ通信機に手を伸ばす)
流命寺・・・その格好じゃ『実験に失敗した博士』sだぞ?・・・全く。
もうそのルールは適用不可ですよ、紫苑さん。こいつも結構なおっちょこちょいだって事がわかりましたから。
せっかくメカを捕獲したのですから、使わない手はありませんし。
ですが、特務の兵士を止めた後に使うのが良いでしょう。即座にバレますから。
では行くぞ流命寺。援護する。
―『永氷眼』―
フ ィ ン カ ゙ー オブ デ リ ー ト
『抹 消 の 人 差 し 指 』(糸のように細い氷結光線が人差し指から発射される)
無線機に命中した・・・これで無線は破壊できた。
むっ、爆発音!?
救出班の人たちかな?ミカド君はまだ表で派手にやってるっぽいし…。
戦闘かな?それとも罠にかかった?どっちにしろまずいね。
ここは一つ、陽動というか囮になってやらないと。危険だけどね。
(囁き衣の外套を脱ぎ捨てる)
よし!!!破壊活動本格的に開始!!!
さあさあ、放っておいたら大変なことになるかもしれないよ〜!!!
(爆弾や炎その他をばら撒きながら上層階を目指す)
…ああ、すまん紫苑。
(ハンカチで顔を拭きながら)
…やれやれ。このままでは面子が立たんな。
まあ、元々立つような面子も無いがね。
とにかく──行くぞ。
(地面を蹴り、一瞬で距離を詰める。通りすがりに相手の左手を捻り、そのまま背後に回りこんで相手の右手を取り、捻った左手と合わせる。
そのまま相手の両手を自分の左手で纏め、右手で懐から茶褐色の瓶を取り出し口を使って栓を抜く。
右手肘で特務軍兵の額を叩き半ば強引に顔を上に向けさせ、中身がこぼれないギリギリまで瓶を傾けて特務軍兵の鼻に近づけ、匂いを嗅がせる)
──潜入するときはね…誰にも見つからず、静かで、なんというか…見つかっちゃあダメなんだ。 孤独で、迅速で、豊かで…
…まあ、見つかったら黙らせればいいだけの話だがな。
っはぁ〜〜〜〜い!
お呼びですか御童サン。世話係のフェーン=リィ=フェーンです!
どうぞ、お気軽にフェーンと呼んで下さいっ!
それで御用は… あは〜ん、言わなくても分かってますよ
お部屋のお片付けですね!
すいませんねー。ここの床、とっても滑りやすいんです
寝起きなんでしょう! 目が覚めてベッドから離れようとしたら、不覚にも転んでしまったわけだ!
転んだ勢いそのままに、あちこちぶつかってしまったと。そうでしょう!
しっかし派手な転び方ですね… ん〜、魅力的ぃ
でも、僕がちゃんと掃除してればこんなことには… ご容赦くださいまっせ〜
…ん〜、なんですかぁその顔は?
壁のボタン押したんでしょ。それとも、手違いですか?
こいつぁ困った! 転んだ拍子にボタンを押しちゃったんですか
ンあ〜ん、それだと困るんですよ。僕はダンスのレェッスンの途中だったのに…
御用がないなら僕は帰りまっす〜
何だ? 今の爆発音…?
案外近くで聞こえたなァ。
ちょっと見に行ってみるか。
あーったく、騒がしいったらねぇや…
大方紫苑の野郎だ。あいつ、何のために蝶子ちゃん攫ったのか分かってんのかぇ
その気になればいつでも殺せるというに… それとも殺して欲しいのかね
…どうしたね? 報告?
なに、アルベルト? 知らないよそんなやつぁ。知らないったら知らないんだ
この部屋近辺のセキリュティ最大にしとけ
誰も近づかせるなよ。たとえ寝起きの創造主だとしてもだ
(……ギンコ。アルベルトはおめぇの良い友人だが、利害は一致しねぇ。赦せよ)
破壊じゃ破壊じゃ!イィィィリヤッホオオオォォォォッ!!……はっ!
(まずいまずいまずいまずいこりゃ早速バチですかぁぁぁぁン!?とりあえずごまかそう)
そ、そうなの!つい転んじゃって…ついでに○リーズブー○○ャンプやってたら
寝惚けてその辺壊しちゃったみたいなの!ごめんなさいね〜。
……あ、ちょっと待って!今、何が起きてるの?さっきからうるさいけど…
さて、片付いた片付いたと。
あーあひどいな流命寺、間違いなく肩脱臼。目覚めたら全治一ヶ月というところか。
(ドォォォォン パラパラパラ) っておい!誰だ!地下でまた爆発音!?これじゃ一気にセキュリティレベルが全開に・・・まずい!
二人とも、一気に御童先生のいるとおぼしき一室まで案内しましょう。
そこまでは早駆けです、いいですね?私について来て下さい!はあっ!
はい? ヴィルィ○ズェ○ートゥクゥャン○?
あぁん、最近流行ってますねー。カノッサ兵士の間で、訓練のメニューに加えられそうになってます
でも僕はー、ああいう汗くっさいのは苦手なんですよね!
もっとスゥムァートな感じで… おおっと、喋りすぎはいけませんよね。しつれぇい
ええ、確かにうるっさいです。僕はうるっさいのは嫌いです…
ん〜、多分襲撃じゃないですか? 訓練じゃないですね〜、この様子じゃ
僕はずっとダンスに励んでたんで、詳しいことは知りまっせ〜ん
でもでも、大丈夫ですよ。御堂サンは僕がお守りします
お亡くなりになったらマズいんでっす〜
それに、ここら辺りのセキュリティは万全ですよ。ネズミさん一匹寄せ付けません
それでは僕はレェッスンにもど… あれあれ〜?
…ドゥアの鍵が閉まってますね〜。アァン、自動ロックされてしまいましたか
中々の早業だね、流命寺くん。じゃこれは必要ないかも。――還りなさい。
(メカが微少な灰と化し、消えてゆく)
…おや、一難去ってまた一難かい?そんなに走らせるのもどうかと思うなぁ。
みんなつく前にへばると思うぞ…と言いつつ走ってしまうなぁ…
…おんや、警備機器が反応したねぇ。
奴さんも焦ってる…一気に走り抜ける気かい。
悪いけど、そうは問屋が卸さないよ…っと。
(上階に抜ける唯一の階段にシャッターが下りる)
あ、これじゃ味方援軍もこられないか。
…ま、来たら開ければいいだけの事。
さぁて、ひとまず準備はできた。
いつでもいらっしゃい。「人形師」ユウ・スカリスがお相手するよ。
(牢を挟んで通路がひとつ、奥には老婆が一人、右奥の壁にはシャッターの閉まったドアがある。
老婆は木の椅子に腰掛け、背後には「はちみつくまさん」人形を始めとした様々な人形が点々と置かれている)
え?そうなの!?うっわぁ…カノッサのイメージ変わったわ…
よりにもよってビ○ーかよ。確かに効くけどさ、アレ。
あ、はは…お気遣いなく…自分の身は自分で守りますんで…
(なにこの人!結構危ない!)
…って、何でロックされてるんですか。三十文字以内で説明してください。
…何ですか、その目ェは。べっつに変な意味じゃないですよ
御童サンは人質でしょ? だから、単に死なれたら困るってことデス
まー御童サンって僕のタイプじゃないですし、個人的には死んでも構いません
…『ショウゲキニヨリセキュリティシステムガサドウシタタメ』。あーん、二十六文字?
そりゃこれだけドンパチやってますから。動かなかったらポンコツですよ
時間が経ったら勝手に開きます。もっとも、ドンパチが終わればの話ですが
ま、好きにしててくだっさい。僕はいないフリしてますから
ダイジョーブ、用があるまで黙ってます。僕はただのお世話役、お喋り要員とはまた違うので
……ムカリ
ふぅん。じゃ終わるまでここで黙ってなきゃなんないわけ?あーあ…
……………
……………………
オーバードライブ
喰らえ!波紋疾走!
ガックンッ
(フェーンに膝カックンを仕掛ける)
ふぅ、なんとか地下に戻れたな
なに? 巡回に戻った兵士が戻ってこない?
小隊付将校はだれだ? そうか、アシュリィか……
なんの理由もなく連絡を怠るはずがないな。
特務軍!休止終了!
「えーマジッスカ大尉」
バキッ
馬鹿者! 中枢部が危ういかもしれんのだ!
全軍ささげ銃! 進行!
(いやな――嫌な予感がする!)
おぉーーっと……
(体勢を崩すが、そのまま思い切りのけぞり、逆立ちする)
そうは言いますけどね、御童サン。あなた夜読みの人でしょ
顔も割れてますよ。イヅゥ派じゃないやつに見つかったら殺されまっす〜
イヅゥってのは… 知ってますよね。黒ロォゥブのバッちゃんです
とにかく黙るのは勝手ですが、ドゥアを壊して部屋から出るのはオススメしまっせんよ
ゔ〜ん、どうします? 御童サンも暇でしょうし、僕も暇なんですよぉ
…おや?やっぱり気付かれたみたい。――再構成。
(灰が集まり、先程のメカと寸分たがわぬ球体が二つ産まれる。
が、先程のとは違い若干色が黒みがかっている)
…人が近付いたらすぐ爆発して、しかも激痛といろんな幻覚が見える特別仕様さ。
普通なら恐怖でのたうち回って精神崩壊かそのままあの世…かな?さ、行っといで。
(メカは音もなく飛び去り、闇へ消えていった)
あ。シャッター締まっちゃった。…すみませーん、ここ開けてもらえませんかー?
ちょっと急ぎの用なんですよ。お相手はその後に致しますのでお願いします。
ビクッ
うわぁ!何と言う柔軟性…お、おみそれしました。
そりゃそうだろねえ。ああ見えて親っさん夜読じゃナンバー3だもの。
有名ってのはこう言う時不便だよねー…あの人何してんだろ。助けに来るってのは…ないな。
うーん…暇潰しついでに、部屋でもかたそうか。
親っさん? あー、御童紫苑サンのことですか。知ってますヨ
そりゃ人質とられてるのに、下手な行動とるのはちょーっと頭悪いですが…
だからといって、手をこまぬいてるだけの人が、一組織のナンバー3になれるとは思いまっせんけど
お片付け? はぁーん、原初の目的に戻ってしまったわけですね
ほっとくと危険ですから、『実験体』の方を先にお片付けしまっしょーね♪
……そぉ、 れっ!!
(ヤラナイカを蹴り上げる)
(蹴られた部分を中心として、肉が螺旋を描きながら収縮し、最終的に小さな肉塊になる)
美しいですね? さあ、どんどん進めましょうか!
(ふん、どうやら引っかかってくれそうだね)
やっちまいな!!!《合金のゴーレム》!!!
(ドガン!!ガガン!!ガン!!!!)
生きてる奴は仲間に伝えな!!!これからここのボスの命、取らせてもらうってね!!!
(よしよし、みんな私のほうに来なさい!!その間にあの三人がやることやってくれるだろうからね)
(あまりの状況に愕然とする)
くそ! やはり外と内の二面作戦だったか!
いくぞ、特務の意地を見せる! 全軍散れ、遊撃前進戦闘開始!
いけ! おびえるなマーク、おまえもだ!
機関の科学力をみせてやろう……
もってこい!発射準備――事象の彼方へ消え去れ!
うおおおお!
”エンプティエアカノン”!!
(発射された黒い弾丸が破壊メカの一部を飲み込み収束し消える)
アピアライズ……おまえらこのクローの染みにしてやるぞ!
うおおおおおおおおおおおお!!!(突進)
「「おやおや、御褒めに与り光栄の至りで御座居ます…。」」
一度深々とお辞儀をする。
「「然しねェ…残念ながら即死じゃァねェんだよな。
折角だから教えて遣るよォ…。」」
――ガキキィインッ
投げられたナイフを全て血刀で弾き返し、なにごとも無かったかのように歩み寄る。
「「俺の血は、俺以外に適合しない。
詰まり、血中に俺の血液が交じれば確実に拒絶反応が出る…。
例えるなら解毒方法の無い毒だ。処置をする事も出来ずに死ぬ。
……苦しみィ…悶えてなァ…。
アハハハハハハハハh(ry」」
まだ距離のあるところで右手の血刀を振り下ろすと、振り切る途中で刀身が倍以上に伸び、アフグァンを襲う
「「『血走り』ッ!!
ハハハハハッ!楽しもうぜェエエエ!!!!」」
くそっ!時間がないというのに!
敵の援軍が来ようがないというのは好都合だが、ここで止まる訳にはいかない。
ア イ シ ン グ レイルロード!
『 氷 蒼 の 轍 』 ! シャッターまで氷の道を作り、一気に滑走!こんなシャッターなどぶち破って
ん?あれ?この丸いの2個は あ しまっ 先行した爆弾に追いつい チュドオオオオオオン
(煙の中からどう見てもホームレス風の氷道が出てくる) ああ・・・お花畑が・・・綺麗だったなぁ・・・
あ、シャッターが無くなってる・・・ふっとんだのか かゆい うま
・・・はっ! えーーーーと・・・じゃ、行きましょうか。
(あの血剣、硬度は最低でも金剛石級か)
……ふむ、成程厄介な特性だね。私はとても元気なので、単なる『毒』や『呪い』ならば
耐性はあるが、流石に拒絶反応は難しい。
しかし、改造実験後にしてもその血液の使い方と反応速度、
君の身体を構成しているのは、ヒトだけではないね?
!!?
(とっさに空気弾をぶつけ軌道を逸らし回避をするが皮膚直前、衣服が切られる)
……更に、速く、間合いは意味を成さないか。
―――うむ、実に有能だね。悪の組織を抜けるというなら是非我社にスカウトしたい所だよ。
結城流死闘術守ノ型―――『逢魔刻』
(生物の目の構造上発生する死角に入り込む特殊な歩法で
認識されないまま背後に回り込み)
故に、加減は必要ないね?
結城流死闘術―――『朧手』
(多次元屈折を起こした高速の拳で、背中、後頭部、左右脇腹に全く同時に四発の掌底を放つ)
どうだね?
今転職するならもれなく私の書いた空君へのポエム集をプレゼントするが。
おおっ、なんだいそれは!?
なかなかやるじゃないか!!でもねえ、あいにくあんたらの相手をいつまでもしているわけにゃあいかないのさ!!
喰らえ!!《陽光の呪文爆弾》!!!!
(辺り一面が強烈な光に包まれる)
逃げる?背後に回る?残念、どっちもはずれ。
正解は………『アーティファクト製造の時間を稼ぐ』さ!!!!
『機械仕掛けのドラゴン』………完成だ。
さあ、覚悟はいいかい?その妙な機械を置いていったら見逃してやるけど。
さっき爆発音が聞こえてきたのって、ここら辺だよなァ。
見たとこ変わった様子はないみたいだけど…?(床に転がっている特務兵を思い切り踏みつける)
うぉわっ!?俺今何か踏んだかァ!?(特務兵踏みつけられた痛みで目を覚ます)
「う、うぅ…? !お、おまえ何者だ!!おまえもさっきの奴らの仲間か!?(手元の銃を突き付ける)」
え?さっきの奴ら? あ、何だ。俺以外にも侵入者は居たのかァ。まぁ、それは置いといて。
その銃、ちょっとしまってくんねェかなァ。え?ダメ?
…俺としてはここは穏便に済ませたかったんだけどなァ。あんたがそう言うんじゃあなァ。
殺しちまっても、あんたのせいって事でいいよなァ?(釘バットを構える)
そんな怖がんなって。へーきへーき。一瞬で終わるからさァ、痛みは感じねェよ。(釘バットを振り下ろす)
グシャ
アハ、あんた、運無かったよなァ。この俺にケンカ売っちゃうなんてさァ。
あれ?そういや、俺元々なにしにここ来たんだっけぇ? まぁ、どうでもいっか。
うん、確かにあの人は馬鹿だ。娘の私が言うんだから間違いない。何考えてるか解んない。
だからあの人は…いや、何でもない。ほら、馬鹿と天才紙一重って言うでしょ。そんなもん。
美しいって言われても…普通に掃除しましょうよ、普通に。えーと…ホウキは…
その前に掃除用具箱は…あの、それらしいのが見当たらないんですが。
暇だな……。
どうも町の向こうのほうで何か面白いことをやってそうな気がするが、
ここで俺まで行くともう収拾がつかなくなりそうだしな……。
今回は自重するか。
…………しかし、暇なのはどうしようもないな。
コウダイ、何か面白い話でもないか?
んん〜… ま、僕ってば御童紫苑サンの何を知ってるわけじゃありませんし
あなたが言うならそのとーりなんでしょ。どーでもいいですけど
あん? 美しくないですか… ナカナカ美意識の一致はしないもんですね
掃除用具がないなら、能力使ってなんとかすれば良いんでっす〜
ゴミはゴミなんですから。とりあえず目の前から消せば良いと思いますよ?
ン〜、面白い話なぁー。そういやうさんくさい雑誌で見たんだけどSA☆
何やら最近、でっかい力が目覚めようとしているらしいのよ! 観測データによるとだね!
(指をパチンと鳴らすと、はらりと机の上に調査書が落ちてくる)
ここ数ヶ月で邪気の濃度が倍以上も跳ね上がってる! これは何かあると思わないかいかい?
ある調査団は邪気の集中している場所を探し出してその地に赴こうとしたらしいんだけどSA、
どうやら4つのこれまた強大な邪気の塊みたいなもので攪乱されていて、特定ができないらしいんだナー。
んっふふ、俺のカンは、その邪気が集中している場所はこの学園の近くなんじゃないかと囁いてるんだけどねぇえぇえ。
まあ、だから俺はここに来たんだけどさ! さて、この話はオシマイ! 次は〜!
(真っ白い布を取り出し、机の上に広げる。それを取り払うと、様々なマジックの小道具が出現していた)
即席、コウダイのマジック☆ショー! なぁんていかが? 時が経つのを忘れてさしあげますわよ!
・・・・・・っ!(笑いを必死にこらえている)
(数分後)
・・・いやぁ・・・参ったねぇ。こんなに笑ったのは久しぶりだ。
その面白さに免じて・・・ほら、景品。
(はちみつくまさん人形を三人に手渡す)
あ、自己紹介、しとこうか。
私はユウ・スカリス。・・・変な名前だって?うるさい。分かってるよ。
・・・ここの牢屋番を勤めてる。ひとまずよろしく。
・・・あー、早速だけどあんたら、「先んずれば人を制す」って諺知ってるかい?
ま、つまりもう「始まっている」って意味なんだけどサ。
(先程手渡された人形が爆発する)
私の特技は「人形」と「爆発」の扱いさ。ヨロシク。
もー、せっかく再構成したのにー。先生がぶつかったら意味ないでしょ。
わぁいはちみつくまさんだ!どうもありがとう。もらえる物はもらっておくよ。
ボゥン!
(人形が爆発する…が何故かハトや紙吹雪、色とりどりの紙テープも飛び出す)
…先んずれば人を制す、その通りだ。僕たちだって何回も黒焦げになるつもりはない。
人形の中の爆薬はさっき僕がお楽しみ仕様に再構成おいた。
スカシッペさん、そこを退いてくれ。僕たちは先を急いでいる。
お互い何事もなければ、それでいいじゃない。平和が一番。
……今まで通り生きたければ、さっさと帰ってくれ。
198 :
名無しになりきれ:2007/08/15(水) 10:54:24 O
どこだ…どこにいやがる…出てこい…
フン、後ろだ!
(爪の一斬がおそいかかる)
ほう、よくかわしたな……きさま、何者だ……
ハチミツクマ・・爆弾?!はっは、まさか・・・ポイ踏み(チュドォォォン)
・ ・ ・ ごほっ ごほっ
そうか、あの人形と丸型メカを投げつけたのはあなたか。
年齢からして、『バアさん』。フェリヌーンの茶飲み友達か何かかな?となると、御童先生はこの近くか。
それで?貴方の暇つぶしには付き合ったわけだし、ここは通過して構いませんね?
許可を貰わなくても、通過しますがね。
なんか随分時間が進んじゃってるような気がしたけどそんなことはなかったぜ!
引き返そうかな・・・でも玄関口まできちゃってるしなぁ・・・
ドンパチやってて守りの薄いうちに入っちゃいますか・・・おじゃましまーす
キョロキョロ・・・誰もいませんよねー・・・いられたら困るんですけどー
ふ、残念だったな!
後ろがお留守だ!
こんなこともあろうかと俺は特務軍をひきつれて待ち受けていたのだ!
突進したら逃げられたのでな!
さあ、機関の敵よ、逃げたくば逃げるがいい!
アピアライズ
機械部顕現化!!
マルチプルセラミッククロウ
腕部内部殺傷爪!!
さあ、撃ち方始め!
料理の時間だ……刺身にしてやるぞ!
ああ、ちなみにサイアークは四天王のうちでも最弱で邪魔だったので始末しておいた!
いくぞ!
ツメテ ゙ キ リ ツ ケ ル
た だ の 一 撃 !
やぁようこそ剣とか修めてそうな人。
僕も久し振りの会話が何か玄関で戦ってる人となるとは全く思って無かったけど……別にここを通らなくてもこの施設には入れる。
ん、んー。でも、ま。魔銃使いのカイト様が、ここから先は通さないよ。
そらっ。
(受け取ると同時に奥へ放り投げる)
ドォォォン…
安い仕掛けだ。…それに引っかかる氷動も氷動だが。
婆、紫苑の言う通り長生きしたければさっさと退け。
今の所貴様が退きさえすれば事は全て穏便になるんだ。
こっちは先に進みたい。アンタは長生きしたい。…ほら、利害が一致しただろ?
おぉ…怖い怖い。
急いでる人間を引き止めるもんじゃないね。やれやれ
…「今まで通り生きたい」だの「長生きしたい」だの…年寄りは大事にするもんだよ。全く。
とはいえ…このままじゃ本当に殺されそうだね。
ポチっとな。
(シャッターが開く)
(が、流命寺、紫苑が入った時点でシャッターが下りる)
…クックック…三対一ってのは流石に分が悪い…だっだら一人にしちまえばいいだけの話さ…
さぁて、暇つぶしだ。(シャッター操作のリモコンを踏み潰す)
私が死ねばシャッターは開く。さあ、殺せるものなら殺してみな!
先手必勝!「爆弾豪雨」
(ぬいぐるみを氷動の頭上に放り投げる。ぬいぐるみは空中で解体され、中から爆弾が降り注ぐ)
あららー・・・見つかっちゃいましたか。残念
僕別に怪しいものではありませんから。ほら、その武器しまってくださいよ
こんな玄関口でやりあうわけいかないでしょう?
剣は修めてないですよ。僕は基本ナイフですから
通してもらわないと困るんですよ・・・友人が中で迷子になってるって今さっきメールが来ましたし
どうしてもっていうならアレですけど、通してもらえませんか?
お断りなのです。
なんたって僕らは、どっちか言ったら悪者だからね。
それに魔銃、トリガー引いても反応してくれなくて。壊れてるのかな?でも子供だと思って見逃してくれるつもりなら、諦めて引き返してよ。
ついでに、トラップ発動!電磁網!
(通路を遮断する電撃が走る)
ん、んー。例え僕がいなくても、この道が一番険しいのは間違い無いし……それに、表口から僕が知らない人は見掛けなかったから、君が探してる人は、こっちからじゃ遠いかもね。
信じるかは、知らないけれど。
ええ、お年寄りは大切にしますよ。…ただのお年寄りならね。
でもありがとう、開けてくれて。話の解る人で良かっ…
ガシャーン
あらら。氷動先生だけ置いてけぼりになっちゃった。うーん………
……行こっか、流命寺くん。ここで実況解説してても時間の無駄だし。
と言うわけで、僕たちは先に行ってるね。お先にー。先生、頑張ってー。
…掃除に能力使うのもアレだと思うけど…てかゴミって…
折角の実験体なのに、それでいいの?まあ、カノッサらしいっていやそうだけど。
それにしても、貴方んとこのお婆さんって結構な技術者なのね。
なのに何でこんな地下に押し込められてるのさ?よっぽど危険なの?
整理されていたらともかく、散らかっていたらゴミです
これらは散らかった瞬間に、僕の中ではゴミと決定されました。そんなわけです
カノッサ創造主がおねんねしてるって話は、あちこち漏れてると思いますけど
あの事件、バッちゃんがやらかしたと思われてるんですよね〜
前々から創造主に反抗的でしたから、アノ人。そう思われても仕方ないデス
以前は高い地位にあったそーですケド、それは飽くまで能力を買われての話で…
何とかそこから引きずり下ろそうとしてた方は多かったみたいデス
そんなこんなで、地下室蟄居を命じられた上、その地位も剥奪されたらしいんでっす〜
バッちゃん本人は「自分から引き篭もってるんだ」って強がってますヨ
…カノッサはガタガタです。それも、創造主が謎の眠りに就かれてからというもの…
ギンコ様はまた白髪が増えました。最近はついに白と黒が5:5になりました
…喋りすぎデスね。もう喋りません…
>191
(物音?)
……お前、何をしに来た
そんなモノを振り回しているところを見ると、きっとマトモな人間じゃない
大人しく出て行け。同僚を殺したことは赦し難いが…
現在非常事態だ。厄介ごとは増やしたくないから、構わないでおいてやる
おぉぅッ!?見つかったァ。
…構わないでいてくれるのはうれしいけど、出てけってのはちょっと気にくわねェなぁ。
俺だってこんな辛気臭せェとこさっさと出て行きたいさァ。
でも仕事でさァ…。
あっ、じゃあさ、俺出てくからさァ、その前に第三資料室って部屋に連れってってくれよ。
俺、そこで“ある本”もらえたらすぐ帰るから。
本一冊で 殺されず に済むなら安いもんだろ?
…ついて来い
望みの本が見つかったら、俺に見せろ
”ある本”の価値が一定以下であれば、持って行かせてやる
一定以上であれば 殺されてでも 本の持ち出しを妨害する
お前が俺に本を見せる前に逃げ出そうとした場合…
同じく、持ち出しを妨害させてもらう
着いた。早くしてくれ
ありがと。あんた生き残れるタイプだねェ
わ。すっげぇ量の本だなァ。
じゃあ、なるべく早く探すから。
(10分ほどして、埃だらけで帰ってくる)
あー、あったあった。これって、持ち出しオッケーなレベルの本?
「異形の召喚術〜怨界編〜」
表紙が派手だからすぐわかったよ
駄目だな
単なる調査資料などだったら構わないかもしれないが
魔術書の類を外に出すわけには行かない
その本を棚に戻して、帰ってくれ
俺は侵入者を駆逐しに行く途中だったんだ… さあ、言うとおりに
ちぇっ
…まァ、別にいいか。(本を戻しに部屋へまた入っていく)
あ、なァなァ、さっきのが駄目ならこれは?
これくらいなら表に出ても何も起こんないだろ。
「全殉職者表簿―19―」
まさか殉職者表までダメなんて言うなよなァ?
駄目だな
単なる資料などだから構わないかもしれないが
カノッサの殉職者の名前が明るみにでると、後々面倒になる
身内に、自分がカノッサ構成員ということを知らせていない者も多い
もっとも、カノッサは秘密組織なのだから、それは当然…
詳しく説明すると時間がかかるから説明は省くが
何かの弾みで遺族にそれが知られたりすると、色々と危険だ
よって持ち出し禁止
何だィ、全部だめじゃねェか。
ってか、あんた随分フレンドリーだな。敵を案内するとか、資料の説明するとか。
あんたカノッサ向いてねェんじゃねェの?
…それは置いといて。
俺の持ってきたい本が持ち出し禁止なら、こっちも暴力に訴えざるを得ねェな。
でも、あんた結構親切だったし、殺さないどいてやるよ。
半殺し程度なら、通りがかった誰かに助けてもらえるだろ。
(釘バットを持ち、構える)
俺は白痴なんだ。普通の社会じゃ生きていけない
…カノッサは、俺に考えることを忘れさせてくれる
だから、俺はカノッサ向きなんだ。お前が考えている以上に
…成程。では、俺も半殺し程度に止めておいてやるつもりだ
やる前に言っておく。そいつを見るに、お前は近接戦向きなのだろうが…
俺に近づきすぎるな
白痴?へェ、そうは見えないけど。あんた、自分が思ってるよりマトモだよ?
…で、近づくとどうなるのさッッ!?
(床を勢いよく蹴って、高速で移動する)
ヂヂヂ…
さっき「仕事」だと言っていたな。その手のプロか
なら、能力者との修羅場を潜って来た事もあるのだろう
ヂヂヂヂッ
…炎を扱う者と対峙した事はあるか?
炎は使いやすいし、派手だ。単純に威嚇としても使える
しかしそれ故、俺に言わせれば余計なものが多すぎる
石を研磨し、洗練して、鋭い刃へと形を変容させるのと同じく…
炎も余分なものを取り去れば、より実践的なものへと姿を変える
…『熱』になるんだよ
ドジュゥゥゥゥゥゥッ……
(バットが焼け焦げ、釘が溶け出す)
まだ全開じゃない。得物を燃やされたくなかったら、帰れば良い
!(驚いて飛び退く)
ははは。あんた能力者だったのか? 下っ端の奴らにも居るんだとは知らなかったなァ。
(焼け焦げた釘バットをちらっと見る)
…なるほどね。『熱』か。確かに近づくのは危険だなァ。(腰のバッグから、銃を取り出す)
ホントはこんなの使いたくなかったんだけどねェ。これ、ちょっと間違うと狙い場所外すし。
近づいて戦えないなら、離れて戦えばいいだけさッッ!!(銃のトリガーを引きながら後退する)
ああ、パイロキネシスというやつだ
正確には『熱』専門だから、ヒートキネシスが妥当か
退かないようなら、次は本体に直接… !?
ジュワァッ!
銃か。流石に… 銃弾を完全に蒸発させるのは不可能… 熱い
能力が使いこなせていない証拠、か
…頭の良い戦い方というやつを……
(水入りのペットボトルを投げつけると、爆発飛散し、霧が発生する)
お決まりのパターンだ。もう狙いは付けられまい
だが、俺にはお前が見える。サーモグラフの要領で、お前を感知できる…
待っていろ。その銃も溶かしてやる
霧か…。確かにこの状態じゃ銃は使えねェなァ…。
さァて、どーすっかなァ…。銃も使えない、バットも使えない…。
どーせ、体術も無駄だよなァ。やったところで火傷するのが関の山だロ。
……なら、こいつでどうよ!!
ブンッ!
(バッグの中から、何かを勢いよく投げつけ、その後を追うように走りだす)
打つ手無しだろう。大人しく帰ったら良い
…策を弄すのか。無茶をしても火傷するだけだ
焼け焦がしてやるぞ…
てい!(投げた閃光弾に、銃を撃ち、光らせる)
(隙を見て先程の2冊の資料を奪って逃げだす)
アはははは!! 逃げるが勝ちって言葉知ってるかァ!?
あんたと俺は相性悪いみたいでねェ! ここは退散させてもらうぜ!
じゃーなおっさゴハァッ!?(突き当りの壁に勢いよくぶつかって昏倒)
は、はがッ、鼻打ったーッ!!痛ってェェ!!
おっさん!!俺がこんな風になったの見なかったことにしといてーッ!!
(鼻を押さえながら再び逃走)
…ぐぅっ!? あ… 目、を……
…その程度で、俺から逃げられると思っているのか
さっきも言ったろう。俺は人間の体温を感知できると
微妙な気温の変化による気流、空気の感触… お前が走って行くのが『視える』
基地内で迷った挙句、兵士に射殺される前に…
そいつを大人しく返してくれ。今なら内密にしておいてやる
(投げつけられたペットボトルがリックの近くで爆発し、熱湯を撒き散らす)
まだ何本もある。これ以上火傷を増やしたいのか
アチチッ!! 何だこれ熱湯!?
…火傷はしたくないなァ。へいへい分かりましたよ。
本はここに置いとくから。
…じゃぁ、今度こそ退散させてもらいますよー。
別に高額報酬な仕事でもねェし、それほど暮らしに困ってねェよ。
じゃーな。やけにフレンドリーだったカノッサの人
ナカミ
(…本自体は手に入らなかったが、内容は全部暗記した。
“依頼主”も、納得するだろう。ってか納得してくれないと困るよ…。)
……奪還成功
いやにあっさりしていたが… 裏があるのか?
…なんにせよ、俺の管理範疇は本だけだしな
後は… 他の侵入者を焼くだけか。何処にいる
…やれやれ。
カノッサ内部には侵入できたし…奴も御堂の居場所までは知らないようだ。
案内はもう必要ない。と、言う訳で…
死ぬなよ。
とっとと行くか。警備連中は何人来ようと全員問題なく殺せる。
…後は、強い奴と出会わない「運」の問題だな。
(階段を三段抜かしで駆け上がる)
大丈夫さ、流命寺くん。
…ここで死ぬような奴なら、最初から一緒に来るはずがないさ。
運か…そういや悪いことって結構当たるよね。なるべく良くない事は考えない方向で行こう。
(フィリヌーン…氷動くんが言ったのが正しければその人が『バァさん』なんだよな…
うーん、どっかで聞いたことがあるようなないような…ま、いっか。)
…へー、何だかんだ言ってカノッサもあんまそこらの組織と変わらないね。
それなのに創造主はずっと眠ったまんま…余裕のよっちゃんにも程があると思わない?
…これ以上は聞かんよ。さ、黙って掃除しよ、掃除。
あなたたちにとっては運の無い事態かもしれないが
俺にとっては運の良い事態だ
こんにちは、流命寺さん。それともう一人、初めまして
わざわざカノッサの本部まで来るとは、御童蝶子絡みと見た
…だが、無謀すぎると思う
それでは、あなたたちを駆逐する…
駆逐だって、怖いね流命寺くん。
最近の若い子は血の気が多いよ、本当に。元気があっていいと思うけど。
僕もまだまだ負けてられないね。加齢臭してても心は二十代!
…所で蝶子、どっちにいるかな?流命寺くん、君の意見を聞こうッ!
駆逐…か。懐かしい響きだ。
あ、いや、その手の言葉をやたら連呼するバカを飼ってた事があってな。
少し、そいつを思い出していた。
…久しぶりだな。
御堂は無事k…いや、私にはヤツの無事より、貴様らのほうが心配だ。
あのじゃじゃ馬…ヤケになって部屋を大破したりしてないだろうな?
…「どっち?」道の事を聞いてるのか?
だったら左。根拠?ない。勘だ。
ま、御堂が何処にいようと今はいい。
目の前のヤツを倒す。それが最優先事項だ。
小手調べ。
「瞬解二丁」
(一つの鋏を分解したものを両手に持ち、高速で振り上げる)
最初に言っておく。御童蝶子がいるのは右の方だ
左は俺がさっき俺が歩いてきた。資料室しかない
……フッ!
(息を吹きかけると、鋏が溶解して欠ける)
今、俺はとても幸せだ
単純に敵を倒すだけという任務は、何も考えなくて良い
死ね、流命寺さん
(手をかざすと、空気が熱され、連続して小爆発が起きる)
あ、ご丁寧にどうも。
早く行こうよ、流めい――
(小爆発が次々襲いかかる…が、紫苑のすぐ側でそよ風と化す)
…やれやれ。今日は爆発記念日かな?
にしても友達なのに何故そんな殺気だってるんだい、君?僕に話してみなさい。
そうそう喧嘩してたらエネルギーの無駄じゃないか。
あいたたた…。や、火傷したところの皮が剥けた…。
やっぱし“この状態”で能力者相手にすんのは無理だったかァ…。 とっとと帰って報酬貰いに行こう…。
取り敢えず、入ってきた時と同じルートはもう使えないなァ。 天井に穴があいてたら流石に怪しむだろ。
となると後は…正面玄関か、裏口あたりしかないなァ…。
カノッサの事だから隠し通路とかありそうだけど、探してるほど時間ねェし、また能力者が出てきたら、
今度こそ殺られる。
…正面玄関だよなァ。やっぱり。まさかカノッサも正面玄関から、堂々と出ていく侵入者が居るとは思わないだろう!!
我ながらナイスアイデア!!
でも誰かいるかもしれないし、念のためカノッサの警備兵の制服をかっぱらt…じゃなかった。
お借りしに行こう!
…よく考えたら、俺何で入ってくるときにこの方法使わなかったんだろう。
そしたらあんな蜘蛛の巣だらけの天井裏通ることも能力者と戦うこともなかったのに…。
…後悔したって仕方がねェか…。とにかく警備兵かだれかいねェかなァ?
閉じ込められた! うかつだったか・・・はっ!(ドドドドォォォン)
ぐうっ・・・これは・・・今までのお遊びの爆弾じゃぁないな。脅威としては認識されていた・・・という事か。
(損傷・・・わき腹に破片、)
年齢・・・からしてカノッサの古いお歴々の一人、らしいな。このようなもてなしをしてくれた事には感謝しますよ。
私とわざわざ、一対一で戦ってもらえる事にね・・・
これでやっと『昔の私』に戻れる。
これでやっと・・・死んだ仲間との約束を果たせる。『カノッサの老人どもを地獄へ寄越す』という約束が。
−カランッ(右目の邪気封じのコンタクトレンズを外し、凍るような青い眼が現れる)
シュウウ・・・ビュオオオオオオッ!(氷道の全身から吹雪が吹き荒れる)
完全・・・開放。ははっ、久々に『人』の向こう側まで来たな・・・ある意味清清しいよ。
さてご老体、ここに居るのは市井の一般人ではない。かつてのカノッサのエージェントそのものだ。
私の名は「ヒスルギ」「製造番号喪失部隊」エージェント、『冷眼のヒスルギ』
『全身全冷』我が『凍気』の全てを尽くして・・・貴様を殺す。
発動!
『 蒼 氷 の 轍 』(氷の道がユウ・スカリスに襲いかかり、シャッターへと僅かに到達する)
我が凍える右手に集え100万の『氷精』 傲慢な罪人を飢えたる英霊への供儀となせ・・・さあ・・・地獄に落ちろ!
エ タ ー ナ ル フ ォ ー ス ブリザード!
『 永 氷 結 界 陣 』(大気そのものが凍りつき 閉鎖空間全体が凍結し、極低温の嵐が閉鎖された部屋を覆いつくす)
悪いけど、こいつは私の命令もある程度までしか聞いてくれないからね!!!!
死んでも恨まないでよ!!!!機械仕掛けのドラゴン、戦闘モードタイプ1!!!
(ドラゴンが爪、噛みつき、圧縮空気のブレスなどを使って暴れだす)
……さて、しばらくそいつ相手に遊んでおいてもらおうかね。
普通に動いたとして電池が切れるまで30分、でもまあちょっとは出来そうな連中だったから、15分も持てば御の字かな?
それでも姿をくらますには十分な時間、もう表に出なくても大丈夫だろう。
(入り口近くまで来る)
ふふ、姿を隠さずに来たからかなり多くの兵士が私を追ってるね?
職務に熱心なのはいいことだけど……相手が悪かったね!!!!!
(大量の小型機械を放つ)
………む?あんた誰だい?
その気……ただの兵士じゃないね!?
…おや、アンタ…カノッサの人間だったのかい。
製造番号…ああ、ロストなんたらとか言うアレね。思い出した。
…へえ、随分と大仰な肩書き聞かせてくれるじゃないの。
って、老人を地獄に送る?バチ当たりな事言うんじゃないよ。
過去に何があったか知らないけど、わたしゃ地獄に落とされる覚えは──あー…無いことも…ない、ね…。
ああ…はいはい。アレの事…か。そういやあの後、脱走者が一人出たっけか。…坊ちゃん、名前は?
…ヒスルギ!見事にビンゴだよ。
そうか…あの事…ねぇ…
だったら…生きては返せないね。ここで死んでもらうしか無い。
…やれやれ。あたしゃヒマ潰しがしたいだけなんだがねぇ…
…とりあえず、この氷をなんとかしようか。あたしゃ寒いのは苦手でね。
(床からものすごい轟音が鳴り響き、氷道とユウの周りの石畳が抜け落ちる。ユウは身じろぎ一つせず落ちてゆく)
処刑室使うのも何年ぶりかねぇ…
ほら、とっとと降りてきな。さもなくばその部屋、木っ端微塵にするよ。
(牢獄の下に同じぐらいの大きさの、何も無い部屋がある。壁も床も塗装は何も無く、ただ土壁のみ。所々に鼠が徘徊している以外、動くものは何も無い)
まったく、ちょっとりょこ――偵察から帰ればこのざまか。
今ので小銃隊は何人のこった……ふむ、それだけいれば十分だ。
ではむかうとするか……決戦の場へ。
特務、全軍俺に続け!
機械ドモを援護するぞ!
なに、"ロスト・ナンバーズ”を見た兵士がいるだと……?
あの……
いや……まさかな……
やはり・・・この程度で殺せる相手ではないか・・・だが初撃はシャッターまで通った!
「氷蒼の轍」よ!そのまま扉の向こうまで突き進め!流命寺と紫苑さんに、牢獄への道を示せ!
(氷の道がシャッターの向こうまで浸透し、さらに牢獄へとまっしぐらに突き進む道を作る)
下へ逃れたか?いや、有利に戦える場所へ移動した、それだけの事だ!
はあっ!(地下の小部屋へと跳躍する)
ふ、ここでお前に遭遇したのも何かの縁――
アピアライズ!
ここから先へはいかせんぞっ!
ふ、俺のクローは最大400℃ほどまで加熱できる……
周囲のタンパクが固まるからあまりやりたくはないのだがな……つまりこういうことだ。
うおお!!
ヒート・クロウ・スラッシュ!
(一撃の熱により氷の轍が寸断される)
さあ、進みたくばこの俺を橋とわたしてすすんでみるが良い!
/ .:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.. | i l:. l l
l .:.:.:l:.:.l:.:.:.:.:.:.:.l:.:. :.:. i:. |:. !:. i l:. l:.:. l l
! .:.:.:.l:.:.l:.:.:.:.:.:.:.l:.:. :.: |:. |!:. |:.:.:i |: l:. l:.:. l l
|:.:.:.,':.:.|:.:.:.:.:.l:.:l!:.. l!ノ|l:. |l:`ト-l-l!、_l:.: l:! l !
|:.:./ :.:.|:.:.:. :.:!;:|lイ|l! | !:.: ハ|,.lr元ミ:|lヽ |:ヽ l i l
! ./ イ:.:.l:.:.:/|:.l,r」汽ミ l^/ !彳:::トイl}|:.ヽ| .:ヽ!|l で、でっていう・・・
l/':.:.|:.:.:l:.j!:.:.:〃::::トイl 辷;ソ,. |:. i .:.: ト、! ぱんつ脱ぐから許して!
l :.:.:.l:.:.:!ハ:./{!辷イン |:. | ||
l :.:.:.l:.:.l:.:.':. l  ̄ , """/|: j l l
l ハ:.:l:.:.l:.:.:. |、""" r‐ 1 イ:/|: /:. l:ハ l
l' |人:.:゙、:.:. | l` ー- ..__. ィ´ |:l':::|/:|:./| '|
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/ ! l〉:/ _,. -‐一く〃  ̄ /`゙| |¨´
' \Y ∠ヘ マ_,. -7 | |
| ー 、`ー‐-ヽ V イ l |
l \ '、 ! | | }
', ヽ‐i´ 、 ヽ | l |
゙、 ヽl ', ヽ | |
ヽ ヽ ', ', | |
ヽ ヽ ヽ. ',. | !
「「ハハハハハ、流石に遣るねェアンタ!」」
伸びた分が血に戻る。
「「でも俺の特性は其れだけじゃァないんだなァ。
ん…まァ確かに人間とも言い難い…。其の前に生き物と呼ぶ事さえ……ブツブツ…。
……………。
俺は……カノッサの兵器で或り………所有物だ…。」」
『朧手』をまともに受け、前方へ勢い良く吹っ飛ぶ
「「くふォッ……んッ…ぐ…ガハッ!ゲフッゲフゥッ!!
………俺に…一切の自由は……ぐふッ…与えられない…。
第一此処でしか生きられないから、無理だね。きっと…。
さてェ…ゲホッゲホゲホッ……手を見てみな、壊死して使い物にならなくなるぞ?
どうやら相性が悪いみてェだなァ、俺に触れると常人なら死ぬんだ。
ま、アンタなら3秒はイケそうだがね!!
フンッ!『紅雨一文字』!!」」
左手の血刀を弾丸のように飛ばし、それと同等の速度で一気に距離を詰める
「「捌ききれるかァ!?
あ゙あ゙あ゙ぁぁあ゙ぁぁぁあ゙あ゙ッ!!!!『紅染め・曼珠沙華』!!」」
血刀二本の残像で彼岸花を描く高速斬撃を繰り出す
兵器であり所有物?自由が無い?
ふむ。君が正義の味方に救われるべき存在なのは解った。
しかし、実に大した問題ではないね。
私の判断で、君はヒトではないが人間だ。
そして、全ての人間は皆、悪でない限り職業を選ぶ権利がある。
平穏に暮らし、不条理に苦しまず、争いの無い平和な世界で暮らす権利がある。
正義の下、己の意思で自由に生きる権利がある。
それを許さない環境があるならば、それは悪。そして、悪は正義がよこした正義の味方に滅ぼされる。
更に、私は正義の味方。つまり
転 職 し た ま え !
別に我社でなくとも構わない。結城財……宇宙警察は労働者の自由な転職を応援しているのでね。
……ああ、ここでしか生きられないという問題なら優秀な技術者を一人知っている。
彼女なら何とか出来るだろう。
ちなみに、転職しないのならば殺すしかないのだがね。
……!
(急速に変色し始めた右腕を見て)
ははは、これは迂闊だったね。普通の血の様に考えていたのは失態だ。
まさか手袋の上からでも浸透するとは。
ふむ……。
三秒か……それならば、急いで答えを出して貰うよ。
(全身の気を操作しても恐らく一分……いや、30秒が限度か)
(双短剣の片方だけを呼び出し)
正義の味方に従い転職するならば、自主的に力を止めたまえ。
従わず、悪の戦闘員として働くというなら、君を殺して無理矢理止める。
行くよ。結城流死闘術――――霧雨
(霧雨の様に不規則な軌道の斬撃のラッシュを放ち剣撃を捌くが、片手では捌ききれず、
致命傷には至らないが有効な残撃を幾つも受け、更に右足に力が入らなくなり膝を付く)
そうですか・・・こっち側にはいませんか
まいったなぁ・・・どこから入ったんだろ?
いないなら僕は帰りますね。なんだかごちゃごちゃしてるみたいだし
ところで、このトラップはどうやったら解除されるんですか?
いや、他の人やあなたがどうやって通るのかなって思って
>238
? ……
友達ではない。単に顔を見知っているだけの話
…俺はカノッサの戦闘員。お前たちは侵入者
カノッサの戦闘員は、侵入者を排除しなくてはならない
そう決まっているからだ。俺個人の言葉はない
俺が目指すのは、起点から決定までの最短距離
ルールがあればそれに従う。思考し、逆らうのはナンセンス
(音も無く小部屋に着地する) なかなかいい部屋だな?受刑者の血と小便と脳漿の匂い・・・
―? ほう 誰かが氷の道を焼き切った? 灼熱のクロー ユーリ・・・か。
聞こえるか!ユーリ!お前の求める敵はこのシャッターの向こうだ!私を殺したければシャッターをブチ抜いてでもこちらに来るんだな!
顔見知りにしてはフレンドリーな感じがするのは気のせいかなぁ。
…そうかな。君はさっき『とても幸せだ』と言った。『単純に敵を倒すだけの
任務は考えなくてもいい』ともね。それ、君個人の言葉じゃないのかい?
バイト君でも言える台詞は聞き飽きたよ。そんなのが聞きたい訳じゃない。
マニュアルに従うのもいいけど、もう少し頭使おうよ。折角人に生まれたんだからさ。
…さて、どうしよう。人様の勝負に干渉するのもアレだしなぁ。
君、フィリヌーンって人も蝶子の所にいるの?だったらすぐ行きたいけど。
よーし、これで(警備兵の服を着る)取り敢えず何とかなるか。
(後ろで下着姿で縛られている兵をみて)
ここにいればそのうち誰か気付いて助けてくれるだろ。しばらくそこで待ってな。
正面玄関って確かこっちだよなァ…さっきまでは気付かなかったけど、邪気眼使いが二人居る…。
…敵じゃなけりゃァ良いけどなァ…。
…まあいいや。いざとなったら“アレ”を外そう。
仕方なかったんだって言えば、“あの人”だって分かってくれらァ…多分…。
…早く外に出よう…。
気のせいだ。知り合いに対して、挨拶くらいはするべきだと教えられた
…そこだ。あなたの言うとおり、俺はまだ、最短距離をたどっていない
情報を受け取って、思考し、判断を下す。この過程
問いかけに対して、回答を練り、口を動かす。今も
それらを、俺は短縮したいんだ
…必要と思われる思考はする。短縮した、思考
それと。俺に、あなたの言葉に従う義務があるとは、思わない
…恐らく。よく、分からない
ただあの女は、大切なものは常に近くに置いておく性格
さてと・・・ユーリがこの部屋に突っ込んで来る前に貴様を片付けるとしよう。
『無音高速歩行』...(無音の走行でユウ・スカリスの横を走り抜ける)
『無 音 抜 刀 刺 突 』(音もなく氷の刀を右手から抜き放ち)
『つらら』(ユウ・スカリスののどぶえを狙った無音の刺突を放つ)
258 :
名無しになりきれ:2007/08/24(金) 09:02:17 0
…おっと。
(鼠が数匹躍り出て、つららに刺さる)
やれやれ、親切な鼠のお陰で助かったよ。
随分と舐められたもんだねぇ…
私だって一応カノッサだ。そう簡単に…(氷道に歩み寄る)
やられると…(走り出す)
思ったのかい?(腹部に威力のない正拳突き)
威力がない?…分かってるよ。
「爆破」
(打ち込んだところから火花が上がり、次の瞬間、小爆発が起こる)
ふん、おもしろい!!!
そんじゃあ無理にでも『ここから先』に行かせてもらうよ!!!
喰らいな!!《焦熱の溶岩》!!!!
(溶岩を吹き付ける)
(できるだけ派手な技で奴らの注意を私に集めないとね。
ミカド君たちはまだ終わらないのかな?……あ、ミカド君じゃなかった。御堂さんたちだね。いけないいけない)
攻撃の手を止め、頭を抱える
その手に武器は無く、眼の力も使っていない
「「………っ…や、止めろ!……俺の…心に……入って来るな…!!
そんな…そんな……(優しげな言葉で…!)
くぅっ…俺を惑わすな!!
救われる可きだなんて……簡単にぃ…何なんだアンタは!
ううぅ…初対面で、しかも敵として対峙してるのに……こんなに…(戦いたくない……何故…?)
詰まり、俺が……欲しいの…?其れとも…俺の力か…?
魔神を眼と魔法の力で具現化し、遺伝子操作をした人間と融合させた。
其れが俺だよ…。出来損ないの化け物。
アンタの手のソレは魔神の毒気だ。
どんな奴でも3秒間触れ続けたら命を食われてしまう。
良かったよ、一瞬で…。……はっ!な、何を言っているんだ俺は!!
ゔ…ゔゔぅぅぅ……
(何故?何故?求められているのか?何故俺の心は揺れてるの?俺が………求めている…?)
解らないぃ…うあ゙あ゙あ゙ぁぁあ゙ぁぁぁあ゙あ゙ー―――――!!!!!」」
ゴホッ!……私が何か、かね。
言っただろう?
私は、完全無欠、宇宙一カッコイイ
『正義の味方』だ!
力?種族?ははは。生憎だが、そんな単なる身体的特徴に意味は無いのだよ。
何故なら私が最高点で、私を規準とすれば、皆平等にダメなのだからね。
(有栖川ミカドの腐乱した腕や付けられた傷が鮮血色の何かに覆われ、徐々に再生を始めている)
それに、その身体が機械であれ悪魔であれ神であれ、君は私を殺すのを躊躇った。
君の能力を教えてくれた。
それは、誰かを不幸にする事を願う悪でない正義の心を持つ『人間』である何よりの証拠だ。
ならばこそ十分だろう?
正義の味方が人間を救うのに理由は無い筈。
ただそこに不条理があるから救う。
誰かの不幸があるから救う。悪に踏みにじられた正義があるから救う。
救って救って救って救って救って救って救って救って救い尽くす。
そうだね。敢えて言うなら、正義の味方は、君が、人々が幸せに過ごせる世界が欲しいのだよ。
こちらがわ
―――正義の側に来たまえ。
正義の味方は君に見せよう。
全ての人間が幸福に生きる、悲しむ人間が誰ひとりいない世界。
救われぬ者が誰ひとりいない世界への道、『ノア』を
(ゆっくりと立ち上がり、手を差し延べる)
262 :
名無しになりきれ:2007/08/24(金) 20:45:52 0
思考の短縮…か。悪くない考えだ。
(見えない速度で鋏を取り出し、振り上げる)
私も面倒くさい事はどんどん省略するタチでね。
(ヒュン)
この場合、私の頭の中には「道を塞ぐ貴様を倒す」事しか無い。
(ヒュン、ヒュン)
と、言う訳だ。
(ざくり、と、鋏を壁に突き刺す)
(壁には魔方陣の形に傷が付けてある)
これは溶かせるかい?
召喚、「ウィルオウィスプ」
(鬼火が渦を巻いてスタナーへ襲い掛かる)
んー、でも横着も程々にしないといつかボケちゃうよ?面倒臭い思考もたまにはいいもんさ。
無理に義務だとか考えなくていいさ。ただの老婆心だからね。
……ありがと。じゃ一足先にその人に挨拶してこようかな。
流命寺くん、多分大丈夫だと思うけど蝶子に会うまでは五体満足でいてくれよ。
あの子、君のこと特に気にかけてるから。…それじゃ。
……さて、通路を曲がってかなり歩いたものの…それらしい部屋が見当たらないなぁ。
蝶子もいないし…この部屋かな?失礼しまーす。
…いないなぁ。ちんまい黒い布の塊があるだけか。帰ろっと。
掃除しても掃除しても…終わらないわねいつまで経っても。
何かさっきより振動が酷くなってるし。だ、大丈夫よね?崩れたりしないよね?
ここ地下だから耐震強度がア○ハレベルだったらお陀仏よ……ん?
誰か来る…この気配、もしかして親っさん?まさか、こんな所に来るはずが――
あれ?通り過ぎた。気のせいね。うん。
…誰も通すとは言っていない。大人しく退きかえ… !
(身をかわすが、熱気で右耳が焼ける)
俺を焼くとはな。…彼は行ってしまったか
では、あなただけでも殺すとしよう
(霧が発生する)
あなたにこれが通用するとは思わない
だが、これが一番殺りやすい
…俺の身体に近いほど、加熱は早い。直接触れれば蒸発する
俺の手に接触した時、あなたは死ぬ
(八方から、熱を帯びた影が殺到する)
私の部屋に入る前には…
薔薇の露で手を清めた後、扉の前で礼を三回した上
両手を挙げて入って来いと言ったはずだがね
ん!? いや… 御童紫苑か
そんなら話は別だ。帰ぇんなくても良いよ
(部屋の扉はいつのまにか、壁の模様と化している)
こんなとこまでのっこのっこやって来るとは… バカかい?
えぇい、まあいい。話すのも面倒くせえや。詳しくは聞かねえよ
ディスク持ってきたか? さっさと渡しな
…それとも、カノッサを潰しにでも来たのかぇ
(爆発を受け、盛大に吹き飛びながら壁に激突する)ドガシャアッ パラパラパラ...
流石だなご老人。それでこそカノッサの古強者だ。
(ぐうっ・・・腹にめりこんだ破片が・・・さっきの爆発で余計めり込んだ・・・強制凍結して『止め』なければ・・・危うい事だ・・・だが・・・)
だが・・・それでは『足りない』。この私を殺すには。もっと撃って来い。でなければ貴様は間違いなく死ぬぞ。
では行くぞ (そう言って一歩ずつユウ・スカリスへと歩いていく)
えぇ〜?僕肌水しか持ってないよー。薔薇の露の代わりに使っていい?
もっかい入る所からやり直すから……あれ?ドアが無い。
まさか…フィリヌーンさんがここに!?何処だ!
僕の予想が正しければ美しいお尻のナイスバディなお姉さんのはずだけど…
いないなぁ。どこかなぁ。おぉ〜い、フィリヌーンさーん。どこにいるんだーい?
(フィリヌーンを無視して部屋中をうろつく)
269 :
名無しになりきれ:2007/08/25(土) 12:24:24 0
…霧か。面倒だが…さして問題にはならない。
「ウィルオウィスプ、その名が示すのは『一掴みの藁のウィリアム』
聖ペテロによって天国と地獄に追放され、煉獄を永遠に漂う愚かな鍛冶屋。
彼が手に持つのは一つの鬼火。その明かりは旅人を惑わし死へと誘う、地獄の石炭ひとかけら」
貴様が狙っているのは私ではない。それはウィルの鬼火だ。
「影繰眼」発動
(鬼火が流命寺の影の中心にやって来る)
食らえ。
(流命寺の影がドーム状になって鬼火ごとスタナーの影を包み込む)
目ェ覚ましな、若造。期待は、多く期待のまま終わるんだよ
そりゃ私だって、若い頃はそれなりに見事なプロポーションだったさ
…でもねえ、私も歳は食うんだよ。今じゃ自然の摂理に従って、シワクチャなのさね
ゆっくり振り返るんだ… 『ちんまい黒い布の塊』があるだろ?
それがフィリヌーンだよ。中に入ってんのさね
若造だなんてご冗談を。僕ぁこう見えてもそろそろ加齢臭が気になるお年頃ですよ?
はっはーん、成程。その黒い布にス○ークみたいに隠れてたんだな。
お茶目さんだなぁ。どれどれ…
ペラッ
ズザァァァァ!!
(疾風の如き速さで思いっ切り後ずさる)
そんな…フィリヌーンさんが…う、う………
嘘だッ!!
はまったのはあなたの方だ
霧も、影も、熱によるフェイク… 俺は、こっちだ
空気を直接熱するのは難しい
俺の近くの空気ならともかく、遠距離ではどうしようもない
ならば、空気を熱するための媒体をつくれば良い
あなたが俺の影に気を取られている間に張り巡らせた、『ワイヤー』だ
ヒートウェイザラウェイ
決めさせてもらう。『 灼 稿 閃 』
(流命寺付近のワイヤーが、スタナーの手元から急激に熱されて爆発し
勢いよく吹き飛んだ鉄線は、床や壁に食い込んでいく)
(爆風により激しく振動した空気は発電し、鉄線の間に電流が走る
結果、強力な電気を帯びた大爆発が起きる)
…消費が激しいな。これで死んでくれ…
えぇい、奴との連絡はまだ取れんのか。
『申し訳ありません、どうやらあちらから回線を遮断している様です』
『あらゆる手段で接触を試みておりますが、地下ブロック全ての
セキュリティレベルが最大に…うわっ』
ドォォン!
フン…特務軍はどうなっておる!
『はっ、まだ八割以上が残っております。大尉は現在、地下の侵入者排除に向かっている模様!』
『実験体も侵入者と膠着状態にあります。映像、入ります』
『内部の損害率、15%を越えました!たった一人の、それも女に…』
む…ミカドではないか。…奴の事だ、すぐにケリをつけるだろう。
やむを得ん、D地区まで破棄。出来る限りその場に釘付けにしろ。
ユーリに連絡。地下は捨て置き、全隊を地上に終結させるのだ。奴らを迎え撃て。
『了解しました!――ユーリ大尉!至急地下ブロックを捨て全隊を地上に終結されたし!
これはアルベルト様の御命であります!繰り返す…』
『成程…D地区までを奴らの遊び場になさるのですね。地下でも何かやってる様ですし…』
うむ…あの女の事だ。我々の想像以上にえげつない物でも用意してるに違いない。
…親衛隊はワシと共に地下へ向かう。装備は万全にしておけ。
うるっせえや! 事に欠いて嘘だとはあるめえ
ええいくそ、肌が痛んだ… 勝手に見るんじゃねえよ、このォ
…で。おめえさん、自分の娘が人質にとられてるとわかってて、ここに来たのかい?
本当のところ、おめえがここに来る前に蝶子ちゃんはいつでも殺せたけど…
この際だ。瀕死のおめえの目の前で、ゆっくり処刑してやるつもりさ
それが嫌ならディスク渡しな… わたしの気が変わらないうちにねぇ
私自身、カノッサにはなんの未練もないんだ…
もう少し利用してやろうとは思ったけど、潰れるなら潰れるで良し
「大尉! 伝令です!」
「なに……まさか!? 『あの方たち』の一人から直接だと……特務始まって以来の事態だ
なにかが……なにかがおころうとしている……」
よし、全軍地上へ!
ここは任せる!
被検体の様子も気になるしな……あのまま我々の御せる男ではあるまい……
うわーん!今のがアメリカのホームドラマだったら『オォーゥ』って残念そうな声が入ったぞ!
…まあね。本当は僕の補佐役なのにあっさり捕まったドジを助けるつもりは無かったけど…
あの子を助けようって人達の熱意に押されてここまで来た訳さ。それに僕、親バカだし。
いつでも殺して構わなかったよ。この辺一帯と貴方の命を失う事になったけど。
あの子の『眼』はあの時から不安定だからね…あ、ついでにこれもか。
(風呂敷包みから黒いディスクの入ったケースを取り出す)
もし蝶子に触れたらすぐにでも壊そうかと思ってたけど…よかったね。
でも気を付けて。ディスクは僕の手の中…何かの拍子に壊しちゃうかもしれないよ?
僕も黒歴史ノートには興味なんてないんだ。過去の遺物に執着しても何の意味もない。
そもそも二十年前になくなるべきだったんだ、これは。
ハン。どこまでが事実か、興味をそそられるね
おめえみたいな男は、どうにも信用をもたれないもんさ
…持ってきたって事は、私にくれるつもりだと受け取って良いのかい
もっとも、本物だとも思えねえけどさ… そりゃ調べてみねえとわからねえ
興味がねえならとっとと寄越しな
二十年前も何も関係ないのさね。私はわたしのエゴで動く
よく言われるよ。でも性格だから仕方ない。
…なぜ本物じゃないとわかった!貴方はエスパーか!
そう、これはただマジックで真っ黒にしたディスクさ。本物は……あれ?どれだっけ?
(風呂敷包みから大小様々なディスクがぞろぞろ出てくる)
どうしよう…ダミーで持ってきたディスクでどれがどれだか解んなくなった。
しょうがないからこのレーザーディスクで我慢してくれないかい?黒いし。
…黒歴史ノートのデータが入ったディスクが、黒であるとは限らない
むしろ、なぜ黒でなくちゃいけないのか疑問だけどねぇ
レーザーディスクで我慢が出来るか。全部よこしな
おめぇさん、いつまでもモタモタしてると殺しちまうよ?
ちぇー、今時レーザーディスクなんて滅多にお目にかかれないぞう。
はい、どうぞ。全部ダミーだけどそれでよければ。ドーナツも入ってるよ。
何でそんなにせっかちなんだい。そもそもあれで何するの?教えてくれたら
考えてやってもいいかも知れないな。
(真っ直ぐに一歩一歩ユウ・スカリスへと歩いていく)
どうした・・・?私はただのエージェント、雑兵に過ぎん。その雑兵を『殺せぬ』と?
(ユウ・スカリスの目前に立つ)
それでは困る、地獄の戦友達へ面目が立たない。貴様はやはり私と戦い、私を殺すか、私に殺されるべきなのだ。
貴様らの無能な指揮で死んだ仲間に・・・そうか、貴様はその一人一人の顔など知らなかったな。ならば紹介してやろう。
『私 の 眼 を 見 ろ』(ユウ・スカリスへの視野に数十人の死者が現れる)
―紹介しよう、彼は隊長だった「死線眼」のクロナギ 敵先鋒へ突撃を命じられ戦死
―副長『兇宴眼』のレンジ 同隊長と行動を共にし戦死
―『天命眼』のアラシ衛生兵 『狼月眼』のゲン 『空眼』のエイト伍長 ・・・同隊長と副長共に戦死
彼らが貴様らの最初の犠牲者だ、だが犠牲者はこれだけに留まらない。我ら『製造番号喪失部隊』は・・・再編成を命じられ、同じく突撃を敢行し戦死。
あの20年前の戦役で、最年長のものから果ては傷病兵、幼年兵までが狩り出され・・・ことごとくが死に、戦役後も過酷な任務を押し付けられ・・・ことごとくが死んだ。
解るだろう?ここで貴様に遊んでもらっては・・・地獄にいる彼らに申し訳が立たないのだ。
そうだろう?みんな?(手足を失い、眼を潰され、顔の下半分や耳が吹き飛ばされた死者たちが・・・無言で頷く)
「死を感じる・・・」
―見ているだけか?
「『少女』の意に、反する」
―お前は、守護する神だ
「守護したいのは、彼女だ」
―・・・好きにしろ
「・・・・」
「「ノア…?………あっ…。」」
出しかけた手を引っ込め、背景に少女漫画風の花(空想)を咲かせながらしばし沈黙
「「………………。
ハハッ、丸で子供みたいだね。純粋で美しいよ。うん、美しい…。
アンタはこんな所で死ぬ人じゃない。少し痛いけど、我慢してよ。」」
そう言うなり眼の力を使い、アフグァンの体から自分の血液を傷口の外へ抜き取った
「「俺は、アンタを信じる。忠誠を誓おう。
共に戦う剣と為り、身を守る盾と為ろう。
其の世界に辿り着ける迄。
俺の名は春波須 紅蓮。
正義の味方、アンタの名前を教えて呉れ。」」
ドーナツは返す。食べて気管に入ったらどうするんだい
…『黒歴史』が一体なにを示しているのかは分からねぇ
ただ、何かしらの革命的な力を秘めているであろう事は予想できる
私ぁね、その力を使って… 世界を好き勝手にしたいんよぉ
私の思い通りになる、極上の玩具に仕立て上げたいのさね
カノッサでちまちま動いてたのも、そのための『手段』
いつか創造主に叛旗を翻して、乗っ取ってやろうとも考えていたが…
どうにもあの寝惚け爺に肩入れするやつが多くって、うまくいかねぇ
今思えば、カノッサなんて上から下まで脳に蛆が湧いているような連中ばかりだったから…
乗っ取らなかったのはかえって幸いかね。足引っ張られちゃあ困る
まあそんなこたぁ、黒歴史ノートさえ手に入りゃ、もうどうでもいいんだ
それだけ私は、黒歴史に賭けてるんだよ
おら、重い口を開いてやったんだ。渡せ。さあ、渡せ
ポン○リング結構おいしいよ?でもディスクは全部貰うんだね。
ふーん。それだけ?ま、あれを欲しがる奴にろくなのはいないとは解ってたけど…
こうもありきたりだとなぁ…どいつもこいつも考えるのは一緒か。
テメェ
個人の玩具になる程世界は優しくない。ただの文字の羅列にすがろうとするなら尚更ね。
その行動力と独占欲とリーダーシップには敬意を評するけど…不合格だ。
(懐から黒いディスクの入ったケースを取り出す。先程とは違い、禍々しい気を放っている)
さっきも言ったけど僕は過去の遺物に興味はない。でもそんな下らない事に
使われるのを許してやるほど寛容でもない。それならいっそ――消した方がましだ。
(ケースにヒビが入る。次の瞬間、ケースが粒子となり散ってゆく。
残されたディスクは紫苑の手の中へ)
ここにこれを持ってきたのは貴方に渡す為じゃない。貴方の目の前で壊す為さ。
そうでなくても、傷がついたらおしまいだけどね、こんなプラスチックの円盤。
ははは。どうせならば、世界一、あらゆる美術品も足元に及ばぬ程に美しいと
言ってくれても構わないよ?
(微笑の表情をしながらアフグァンの面をずらし)
―――ようこそ、春波須 紅蓮君。
君の意志に応え、今此処に名乗ろう。
我が名は有栖川ミカド。
君達全てを守る為の剣であり盾である『正義の味方』だ。
(地上に新たに出て来た大量の兵士を見て)
……敵でないなら逃げる様言ったにも関わらず、随分と大量の悪の戦闘員だね。
私はまだ身体が動かないので……うむ。このままだと半分程を道連れにした後になぶり殺しコースといった所だね!
……。
春波須 紅蓮君。私は今から凄い必殺技を使うので、
君の判断が露見しない内に、あの中で君が助けたいと思う人間を
全て連れ出して欲しい。
そして、この場からなるべく遠くに、全速で離れてくれたまえよ。
―――これより起こす事象は危険では済まないのでね。
(有栖川ミカドが両目を閉じ再び開くと、そこには黒と白の反転した眼があり、
彼の周囲から、冗談かと思う程余りにも莫大で、おぞましく異常、
吐き気がする程に清浄な邪気が放たれ始める)
けっ、何を言いやがる。決めるのはおめぇじゃねえ、私さね
渡せとは言ったが、渡すか渡さないか選択しろと言った覚えはねぇやな
出してくれるのを待ってたよ… 『ソリッド』!
(ディスクが薄緑の淡い光に包まれる)
もうそいつは破壊不可能だ
私の魔術はちょいと特殊でね、対抗呪文なんてモンは存在しないのさ
おめぇさんなら分からねぇが、それでも解除までは確実に一週間はかかる…
(浮遊し、紫苑の目の前に転移する)
下らんお喋りも終わりにしようや
許可なく他人の物を取るのは泥棒だよ。○ャイアンじゃあるまいし…
あ。
…成程。感触からして基礎の基礎の一番最初から組み直したオリジナル魔術ってとこかな。
参ったな…中々配列が複雑だ。こいつは本気かかっても四日はかかる…
で?下らないお喋りは辞めて何するの?まさか僕を殺すとか?
四日? けっ。なんにしろ、今すぐ解除できないのなら同じこと…
…そうさね。おめぇさんにはわざわざディスクを持ってきてもらったわけだし
そういう意味じゃ私はおめぇさんに感謝しなけりゃならない
しかし果たして、おめぇを生かしておくメリットはあるのか。いや、ない
よっておっ死ね。『夢日記』vol.5『レインボウ・コドモ王国』
(空気が虹色に染まり、照明の光を乱反射させる
伴って、あちこちに幼児の描いたようなファンシーな落書きが浮かび上がる)
二十年前から、おめぇさんの能力はさっぱり謎だ
よーくと見極めなきゃならねぇ…
(全身に棘のついた凶暴な乳母車が、どこからか紫苑へと突っ込んでくる)
…やれやれ。よくもまあそんな死人の名ばっかり覚えているもんだ。
別に殺せない訳じゃないさ。
坊ちゃんがあんまりギラついてるもんでね。少し興が冷めちまった。
坊ちゃん、死人にいつまで執着してるつもりだい?
確かに、あん時のでカノッサの兵達は随分と死んだ。
…けどさ、「そういうもん」だろ?
現に今だってどこぞの国じゃ下は8歳から上は90歳までの兵隊が死に切れないで彷徨ってる。
カノッサとか戦争とかさ、所詮「そういうもん」なのさ。
人の命をなんだと思ってるんだって?
なんとも思ってないから戦争が起きるのさ。
指導側の教訓でね、「一人も死なぬ戦争はない。死に行かせる事を躊躇うな」って言葉があるくらいさ。
…ああ、坊ちゃんはそれが嫌で復讐に来てるんだっけ。
要するに、だ。
文句があるなら殺してみな、って事さ。
さて、そろそろ大技と行こうかな…!
(地下の鼠が一斉に動き出す)
ユウ・スカリスの特技は人形作り。作られた人形にはかならず爆弾が仕込まれている。
人形ならフィギアからぬいぐるみまで何でも作れる。そして…
カノッサに、「生きた」鼠は一匹もいない。さて、ここから導かれる結論は──!?
正解はこちら!
(一斉に鼠が飛び掛る)
「爆破」!
(氷道を囲んで小爆発が連続して起こる。数が多く、最後が爆発するまで6秒程かかる)
そんなぁ。僕ぁ何の罪もない美中年なのに。
うわぁ…中々にメルヘンだな。夢日記って事は、貴方の夢?かわいいね。
あ、そうでもないや。凶悪だなぁ。…仕方ない、久しぶりにあれを使うか。
――来たれ、『首斬役人』――
(紫苑の右手に粒子が集まり、一振りの黒い太刀になる)
しばらく使ってなかったからなぁ…腕が落ちてなきゃいいけど。――ふっ
(目にも留まらぬ早さで『首斬役人』を振り下ろす。
一瞬遅れて乳母車は綺麗に真っ二つになる)
うーん、0.01コンマ遅かった。やっぱ触ってないと腕も落ちるな。
…結構出来るみたいだけど、そう簡単に『眼』は開けないよ。
もし『眼』を開けさせられたら…歯神経に届くほど甘いキスをしてあげよう。
ワイヤーだと?しまっ…!
(爆発。煙が晴れると、流命寺がうつ伏せに寝ている)
…今日はつくづく…爆発に…縁のある日だ…
よっこい…しょっと
(のそり、と起き上がる)
…何で生きてるって顔だな。貴様に渡された物のお陰だ。
(懐から試験管を取り出す)
伸縮自在、尚且つ密度の高い「意思を持った」液体だったんでな。研究する甲斐があった。
と、言ってもこれはあの試験管じゃない。
正確にはこいつに電気を通さない絶縁要素を加え、意思をできる限り薄くした実験No.3の液体だが。
他にも熱に抵抗を持ったNo.1と冷気に抵抗を持ったNo.2が…まあ、今はどうでもいいか。
No.3を上に放った後、この氷剣で氷のドームを作った。
試験管は割れて中身がドームを覆い、電気抵抗になるかと思ったが…
やはり多少は食らうな。ま、これだけ防げれば上等か。
やれやれ。白衣もボロボロだ。
(左腕部分が破け、義手があらわになる)
皮膚も破れたか…魔兵開発部に行く理由としては上等か?
…まあいい。まずは貴様を倒すことだ。
(左手を右手で支え、掌をスタナーに向ける)
折角皮膚も取れたことだ…久々に、これを使ってみるとしよう。
「魔砲弾」
(魔力を源とする光線が大砲のように掌から発射される)
…速いな。どこぞの葬式頭とどっこいどっこいかねぇ
歯神経だぁ? 私ぁもう歯なんてないんだよ。キスなんて欲しくねえや
…とりあえず。もう一台行けい、乳母車!
(大型車大の乳母車が現れ、あちこちを高速で走り回る
更に乳母車の中から無数の恐竜の首が飛び出し、紫苑に食いつこうとする)
可愛い恐竜さんだろ? こいつらのエサになったら本望じゃねえかい
それと轢かれないように注意するんだね。床の一部になっても知らねえよ
…もちろんシチュエーションはこれだけじゃないよ。楽しませてやる…
今のうちに、vol.3を用意させてもらおうか
…つまるところ、俺は敵に塩を送ってしまったというわけか
しかしあなたは… 聞いたことのある名だと思っていたが
まあ良い。その程度は熱の盾で防ぐ… !?
(右半身が吹き飛ぶ)
! !! ああぁぁぁぁぁ……っ そん、な
あ、あ… もう… 心中、してもらう……
(スタナーを中心として膨大な熱が放出される
壁が、床が溶けだし、廊下全体が崩れ始める)
ひぎ… ひっひひ… ここで、一緒に、眠るか? ……ゲボッ!
―――ヒートキネシスのスタナー・スパイク:死亡
『そういうもん』か・・・確かに貴様の言うとおりかもしれんな。
だが・・・その台詞を貴様が口に・・・するな・・・腐っている口が更に腐るぞ?
―高速思考開始―
1秒―来たか 数えるも面倒なほどの数の鼠 今までの攻撃から考えて全てが爆弾・・・
2秒―全周を包囲された 逃げ場はない ―着剣(足元に氷の刀を突き立てる)
3秒―氷の刀に全『凍気』を手中 地下を氷結させる・・・
4秒―頃合だ(右手を掲げ) 来い!ブリザード! この部屋を氷結の嵐で満たせ!
5秒―(氷の剣に手をかけ)これで終わりだ!『氷点火』!(氷の剣を地面に深く差し込む)
コ キ ュ ー ト ス ロ ン キ ゙ ヌ ス
―『 第 九 階 層 魔 王 槍』 (ユウス・カリスの足元から、長く鋭い氷の槍が伸びてくる)
タ ワ ー オ ブ リ ン ボ
―『辺 獄 の 塔 』(処刑部屋の床が巨大な霜柱で部屋ごと一気に上層に押し上げられる)
―爆発まで残り1秒
(ドドォォォォォォォォン・・・)
腹部・背部・両腕・両足・全身に爆発の乱打、乱打、乱打・・・
ごはっあ・・・吐血・・・破片が・・・内臓まで到達したか・・・ふふっだが・・・『まず』『奴は』、あの人形遣いは仕留めなければ・・・な
剣に手をかけ、くずおれる
―最後の爆発までまで残り1秒
>>264 だだだだだだだだいじょうぶです。耐震性は信頼できまままますよ
自ら揺れる事によってててて、衝撃をぶんぶんぶん分散させてるんです
御童紫苑サンが来ましたか? それは正直困りました…
さすがに様子を見て… って、ドゥアはロックされてるんでしたね
…あれ、開いてる? 機器がイカれましたか…?
「「ん…あ、ああ。せ、世界一、有らゆる美術品も足元に及ばぬ程に…う、美しいよ……///
有栖川…ミカド…。ミカド、俺のことは好きなようにに呼んで呉れ。
アンタになら犬と呼ばれても良い。」」
カノッサの兵士を確認し、憎悪をほとばしらせる。
「「あぁ、済まない…。俺の所為だ…。
……え…?道連れ!?なぶり殺し!?う、嘘だろ?ミカドが死んだら……俺は…。
………分かった。でも助けたい人は此処には居ない。
俺は此の中で散々虐げられ、弄ばれ、玩具にされてきた。
もう…未練なんて無い…。
けじめをつけて来る。
ミカド、頼むから……死なないで…。」」
飛び上がり、辺りに散らばった血で遥か上空にカノッサ本部への道を造ると、残像を残して消え去った
ははは、安心したまえよ。正義の味方は不死身なのだから。
(周りが兵士に囲まれた状況で)
……さて、カノッサの諸君。見ているのだろう?
先ず私は、君達の幸福を祝福しよう。おめでとう。
殺せ殺せコロセコロセコロセコロセ殺せ
コロセ殺せ殺せコロセ殺せコロセ殺せ
(空間座標、次元座標の認識完了)
喜びたまえよ。なぜなら正義の味方は、君達に必殺技をみせることにしたのだから。
そして、君達はこの技を世界で四番目にみる者達なのだから。
死ね死ね死ねシネ死ねシネ死ねシネシネ
シネ死ねシネ死ねシネシネ死ねシネ死ね
(対象指定無し、干渉域現世界)
―――かつてカノッサが生み出し喪失、幾千もの時を経て失われた技術を蘇生し、
結城財閥に研究をさせ、無数の実験の末、真に完成した究極の眼。
シュレディンガーの先に在る、人の行き着く究極の一を黙視出来るのだから。
壊せ壊せ壊せコワセ壊せコワセ壊せコワセ
壊せ壊せコワセコワセ壊せコワセ壊せ
(干渉対象物質、発動問題無し)
刮目したまえ悪人
これより断罪は始まる
開放――――――
人造魔眼 『 白 眼 』
(一瞬の静寂の後、有栖川ミカドを中心とし白い闇がドーム状に広がり、
地上に出ていた戦闘員全員とカノッサの基地の一部を飲み込む。
そして、白い闇が消えた後には、兵士も建物も地面も、あらゆるものが痕跡すら存在せず、
ただ切り取られたように何もない、有栖川ミカド一人が存在する空間が広がっていた)
!!おぉっ、と
(先程の揺れで落ちてきた電球を避ける)
俺以外の進入者達は随分とまァ、派手にやってるなァ。
(正面玄関のある方向をみて)
玄関に居る奴のうち1人の邪気眼使いはどこかに行ったっぽいから、鉢合わせにはならねェだろうし、一人位なら
見つかってもギリギリ逃げ切れるだろう。
問題は残ってる方だなァ。
さっきの攻撃…。恐らく空間破壊、空間転移系統の技。
それに、感じからしてかなりの範囲が攻撃可能らしいなァ…。
…ここまで来て裏口から帰るのもなんだか…。
…気配を消して、隠れながら通り過ぎよう。
……隠れるものが残ってればの話だけどなァ。
そうしてくれて何よりだよ。僕だって相手は選びたいもん。
…うわわっ!危ないなぁ。ひーまた来たぁ!エサになってもいいけど
あと30年ぐらい経ったらにしてくれないか?…刀身移動、残虐仕様で。
(『首斬役人』の刃が消える。直後、血飛沫と共に無数の刃が
恐竜達の内部を突き破って飛び出す)
ごめんね、恐竜さん。…刀身構成。
あとは乳母車か。『素材』はほぼ同じ…なら、問題はない。
(跳躍し、乳母車を突く。一瞬の内に乳母車は粒子となり、消えてゆく)
言っておくけど、一度触れたものはもう僕には通用しないよ。
楽しませてやるって、僕じゃなく貴方が楽しんでいるんでしょう?…帰りたいなぁ。
そそそそうなんだ!ならららら安心だね。…ってこっちまで感染った!
普通に喋りなさい!普通に!
解らんよー。あの人が来るなんて………え?
いや、来てる。今『首斬役人』取り出した…かなりヤバいよ、こりゃ…
アレ出したって事は『最終警告』と同じ事だもの。もしかしたら
フィリヌーンさん、殺されちゃうよ!
ロック開いてるの?じゃあ手分けして様子見てこようよ!
貴方はあっちを見てきて!私はこっち見てくるから!
(全速力で反対方向に駆け出す)
(このままドサマギで逃げられないかなぁ…親っさんの他にも誰か来てるといいけど…)
ヤですねー。これで普通の喋り方です
…へぇ? 殺されますか? いや、うーん… あの人はノンプラァブレムだと思いますけど
どっちかと言えば、危険に晒されるのは僕らだと思いまっす〜
夜読みのナンバー3とウチの魔人が本気でぶつかったら、近くの僕らが一番危ないデスよ…
って、ドコ行くんですかー! えと、あと…… 行っちゃった
えーと… バッちゃんが戦っているとしたら、『ドアの絵』の向こう側のハズです!
魔術で壁の模様に見せかけてますけど、ドアはドアなんです!
ノブに手を添えて開けようとすれば、開くようにできてるんです
前に裏切り者を処刑しようとした時やってました… 見破られましたが
…って、こりゃ言っちゃイケナイことですよ… 生きてたら怒られる
そうかもしれねえやな。私だってたまには楽しみてぇのさね
長ぇこと、ちょっとした謹慎処分だったから… ストレス溜まってんのよぉ
夢日記vol.3『ライオット伯の寝床』!
(床が暗褐色の土に覆われ、天井から薄赤の雨が降り出す
土からは毒素を含んだ瘴気が立ち上っている)
!? 今の衝撃は… 地表か。いままでに無い感触…
春波須のヤツ… ではねぇ。何か知らんが危険だ
だがそんなの関係ねぇ
(紫苑周辺の土から鋭い墓標が突き出し、串刺しにしようとする
加えて、墓標に向かって天井から雷が落ちる)
けほ、けほ…こりゃどうやら本気で殺されちゃうかもね。参った参った。
(毒、か。こないだの軟体人間くんのが役に経つかな…)
ん?これは…ミッチーか。ま、いいか。――わっ!
(墓標が紫苑の体を突き刺し、雷が激しく紫苑を打ち付ける。
髪は無惨にほどけ、全身から血を流しながら紫苑は立ち尽くす)
げふっ……あ、思い出した。フィリヌーン…イヅゥ・フィリヌーン。
『地の片翼』、創造主に最も近い二人の補佐官のひとり。
…あんまりどうでも良かったからすっかり忘れてたよ。
でも、これで理由は出来た。――貴方を殺す理由が。
(墓標がぱらぱらと崩れ落ちてゆく。貫いていた箇所は傷ひとつ無くなっている。
顔を上げ、ゆっくりと伊達眼鏡を外す)
雑魚ならともかく、十天使以上の方なら開く価値がある…とくと見るがいい。
――『両儀眼』、開眼――
カッ―
(紫苑の右腕に白い光、左腕に黒い光が集まる)
みっちー? …ふん。やはり他にも仲間がいたのかい
…自爆じゃなさそうだ。兵士どもは屁のつっぱりにもならなかったみてぇだな
あんだい、私の事を知ってたのかぇ
名前知ってすぐに思いださないなんて、おめぇも相当だね
……ほぅ! 成程なるほど。それがおめぇさんの、眼!
いいぞ、ビリビリきやがるわ… 『天』のクソったれにも引けをとらねぇ
或いは、今のところの単純な迫力なら、おめぇの方が上を行くか…!
…起きろ、ライオット夫人。極上のエサだ!
(土から巨大なワーム状の生物が飛び出し、触手を振り乱して踊りかかる)
年を取ればどうでもいいことからどんどん忘れていく…
貴方の方がよく知ってるでしょ?寄る年波には勝てないよ。
…触手プレイされるのは初めてだな。でも絵面的に悪いから却下。――『陰陽支配』
(右腕をかざすと、触手が動きを変え、ワーム状の生物を縛り付ける)
う、ミミズの触手プレイは流石にきつい。早々に消そう。
行くよ――『残酷に告白』。
ボコボコボコ・・・ ズブシャァァァ!!
(ワーム状の生物の体が醜く膨れ上がり、爆発する)
…さて、今度は僕の番だ。――『陰陽再構成』、さっきの乳母車。
(先程フィリヌーンが放った乳母車がより巨大で禍々しい姿で向かってくる。
中からは無数の恐竜の首と触手が飛び出し、フィリヌーンに向かっている)
自分が作った乳母車の威力を体で確かめるのも悪くないと思うよ?
――科学部・第二研究室――
春波須紅蓮と仮面の男との戦闘記録を解析し、データを入力していく。
「No.5は一体何をやっている!!クソッ!
やはり失敗作か…兵器に心など持たせたのが間違いだった!!
………!?
奴め、何処へ行く気だ。
敵前逃亡だとぉ……?一体私にどれだけ恥をかかせれば気が済むんだ!!
ええぃ、こうなったら何としても……私の研究の全てを詰め込んだ最高傑作を…!」
既に1/3ほどまで取り掛かっていた6番目の実験プログラムを、
何かに取り憑かれたように構成、改良し始める
「ハハッ、素晴らしい……構想が次々と…。
………できた。完璧だ…まさに天s―――」
気付くと背後にNo.5の、失敗作の春波須紅蓮が立っていた。
「「随分と御機嫌だなァ…先生…。」」
「フンッ!お前、何をしにきたんだ?
お前の居場所はもうどこにも無い。
駄作は必要ないのだ。とっとと死んで、この世から消えてしまえ!」
エンターキーを押し、プログラムを実行させる
「「そうかい、ククククク…其りゃあ残念だァ…。
捨てられちゃったのかァ…俺可哀想ォー。
じゃあ、御別れだよ。先生ェ…!!」」
No.5がアイパッチを外し手の平で右目の穴をおおうと、
とてもこの世のものとは思えないほど異質で禍禍しい邪気が体を取り巻く
「「先生の研究の成果、見せてあげるよォ…。」」
手をどけたそこには真っ赤な血の色の右目があり、こちらを睨み付けている
「「……アンタの血の色もォ…見せて貰うけど…!!」」
吐き気をもよおすほどの死臭が部屋全体に広がる
No.5は背中から漆黒の翼を生やし、自らの体を包み込む
「「ヴオ゙オ゙ォォォオ゙ォォオ゙オ゙オ゙……!!!!!」」
直接頭に響くような気味の悪い雄叫びと共に翼を広げると、
黒い鳩の面を着けた、絶対的な恐怖が目の前で微笑んでいた
「………わ…わたた…わた…私は…な、何というものをつk―――」
黒い鳩が空へ飛び去ったその跡には、無惨に破壊された研究室、
飛び散った血、喰い散らかされた骨と腐った肉片、
鉄筋が刺さってもなお動き続ける、No.6のカプセルだけが残っていた
わーお。
見事に何にも残ってねェなァ。嫌な予感的中。
…あそこに立ってるのは…さっきの邪気眼を使った奴…だろうなァ。
…見たとこ誰彼構わず攻撃してくる様なやつじゃなさそうだけど、人を見かけで判断するなって
どこぞの爺っちゃだか婆っちゃだかが言ってたような気が…。
どうしようかなァ…。
話しかけるべきか、何も無かったかのように通り過ぎるべきか…。
通り過ぎるってのは無理か。 この状態でどうやって無言で通り過ぎろってんだ。
ちょっと話しかけてみようかなァ…。
それでヤバそうになったら急いで逃げよう。
おーい、そこの変なおっさ…じゃない、お兄さん。
何やってんだィ?こんなとこで。
―――。
(片眼の色が通常に戻るが、もう片方はそのまま。未だおぞましい清浄な邪気は消えていない)
……やれやれ。かなり加減した機能使用だというのに、
これだけ破壊してまだ力が余るのかね。
(座り込み、アフグァンのお面を被り直す)
……ん?宇宙の方の刑事アフグァンに何か用かね?
ああ、私は怪しい者ではないよ。愉快な仲間達と悪の組織に掠われた
女性を助けに来た正義の味方だ。
今は以外と大きなダメージの自然治癒中だがね。
それで、君も悪の戦闘員かね?
いや別にアフグァンさんに何か用があって呼び止めたわけじゃないけど、初めて会う人にはちゃんと挨拶しなさいって
どっかのばっちゃんだかおっさんだかが言ってたから。
へぇ、女の人を助けに来たんだ。俺よかずっと高尚な理由じゃねェか。
大きなダメージ?大丈夫かィ?俺も火傷しちゃってさぁ。
怪我するのって嫌だよなァ。特にタンスの角にぶつけてできる痣って痛いんだよなァ。
ていうか俺のどこが悪の戦闘い…(カノッサの制服を着ていることを思い出した)
あぁ、訳あってこんな格好してるけど、俺はカノッサじゃないよ。
だから攻撃してくるとかはやめて。あんた邪気眼使いだろ?
あんたとは戦いたくねェんだァ。俺、今“弱くなってる”からさァ。
(瓦礫のなかから起き上がる)
なんだ、さっきの空間は――あれが有栖川の力――
くそ、何人飲まれた? 副官! 副官!
ええい、軍が機能していない。
……なに、ラボの研究者が……
バキィッ
くそ! 実験体に精神なぞ与えるから奴らに取り込まれるのだ!
ヴァーユ小隊集結ーーーッ!!!
これより奴らに最後の突撃をかける!
全員近接剣撃装備!
かまえ!
ふむ、それはいい心掛けだね。
挨拶とはフレンドリーな関係を築く第一歩だという意味の格言を思い出したよ。
……高尚?何を言っているのだね君は。私は確かに宇宙一カッコイイが、
正義の味方として当然の事をしているだけだよ。
ああ、しかし怪我が困るのは解る。体が動かなければ行動の妨げになるからね。
ははは、安心したまえよ。君が強かろうが弱かろうが、悪でないのなら私は手を出さない。
私は、邪気眼使いではなく、正義の味方だからね。
……む?どうやら悪の戦闘員はまだいる様だね。
君はどうするのかね?避難するか、戦うか。
(座り込んだまま)
―――ようこそ、話し合いに相応しい体制でなくすまないね、生き残った悪の戦闘員諸君。
それで、君達は自ら断罪されに来たのかね?
ふむ。だとしたら実に勇猛だが、判断としては間違っているよ。
最終警告だ、今すぐ改心して正義の側に来たまえ。
そうすれば君達は生きて平穏な日常を送る事が出来る。
光の当たる世界で平和に平穏に暮らせる。
ここで死ぬよりは断然素晴らしいだと思うがね?
(未だ先の邪気を放っているが、殺気は一切無い)
へぇ。なら俺は悪じゃないって認めてもらえたんだァ?
そりゃ嬉しいねェ。
そりゃ勿論避難しま…せんよ。戦わないで済むならそれに越したことは無いんだけどねェ。
ホラァ あいつら、簡単に帰らせてくれそうにねェじゃん?
それに、見ず知らずとは言え怪我人置いて逃げるわけにもいかねェしさァ。
足手纏いにならない程度に戦うさ。
《…さっきの攻撃と言い、今の態度と言い…こいつ一体何者なんだ…?
俺が手を貸してやってもいいと思うような人間は、ここ数年現れなかったんだがなァ…。
まァ、今の俺が手を貸したところで何の助けにもなりゃしないだろうが…。》
どいつも! こいつも!
悪! 悪! 悪!
決して対等以上に相手をみとめようとはせん――
だが俺は違うぞ!
カノッサ ノ イヌ
この制服を着るものとして!
一人の人間として!
俺は自らの意志で貴様らと戦う!
貴様らを御堂蝶子や――我が妻のいるカノッサ’聖域’へは決してゆかさん!
死んでいった部下のためにもな!
いくぞあり――アフグァン! そして裏切りの被検体――春波須紅蓮!
アピアライズ
機械部顕現化!
感じる。感じるぞ皆の思いを!
(Zガンダム並に死んだカノッサ兵の思いが熱となってあつまっていく)
この爪の一撃をくらうがいい――!!!!!
(巨大な青い炎をまとっての爪の一撃がミカドを襲う)
けえぇぇっ…! 動け、ライオット伯!
(鈍色の大剣が乳母車を恐竜の首ごと両断する
しかし、飛び散った牙の破片がローブを切り裂く)
む、ぐぐぐぐ… 麗しのライオット夫人を殺すとは良い度胸じゃねぇか
ローブを… ちきしょうが、とんだミスだ…
一丁こいつを試すか。夢日記のvol.9『ウォータルシティ』!
…爽やかだろう? どうだい、ミニチュアシティってやつだよ
だがこの町にはちょいと問題がある… 『超』が三つ付くレベルの豪雨地帯ってことさね
(大粒の雨が、ショットガンの弾のように降り注ぐ)
機銃掃射だ!
…魔砲は…多用するものではないな…
久々だから…かなり魔力を注ぎ込んでしまった…
さっきのダメージもある…急がないと…不味いな…
(廊下が崩れ落ちる)
あ…れ…?
(下の階に転げ落ちる)
私としたことが…体力が…もう…無いな…
こうなったら…残りの魔力を…回復に集中させて…
(目の前の扉を一瞥する。途端にすっくと立ち上がる)
…クク…怪我の功名という奴か…
落ちた部屋がこことは…もはや神の思し召しとしか思えんよ…!
(ドアを蹴破り、中へずかずか上がり込む)
但馬!明石!貞!その他名前忘れたが、私を知っている奴はいるか?
全員死んだか?だとしても構わん!
私は元、魔法兵器開発部部長流命寺有栖だ。
この部屋でその名を知らぬものは居ないな?
誰でも構わん。私の左腕を持ってこい。
ここに有るんだろう?この「魔法兵器開発部」にな…!?
──流命寺 有栖、スタナーの攻撃により魔法兵器開発部前に墜落
……ふうむ、ただの陽動のつもりで来たけど、こうなったらこの基地を徹底的に破壊してやろうかね?
む!!?な、なんだいこの邪気は!?……こっちからだ!!
ふーん、さっきまでの連中とは服も違うし、目の光も明らかに違うねえ。
察するに親衛隊とかそんな感じかな?
やや、地下に向かう気かい?…悪いけど、そうはさせてやれないね!!!!
『ボロスの軍団兵が見たのは尊い自己犠牲だったし、』
(親衛隊に向かって正面から走り出す)
『ラクドスのごろつきが見たのは焼身自殺だったし、』
(軽くジャンプする)
『イゼットの錬金術師が見たのは失敗した実験だった。』!!!
(全身が炎に包まれ、高速で突っ込む)
《 焦 熱 の 結 末 》 ! ! ! ! !
悪いけど、下には行かせてあげられないね。どうしてもって言うなら、私が相手に……
(アルベルトに気付く)
………
……あ、あれ?あんた……どっかでお会いしましたっけ??
……だが私としては、悪人以外を戦闘に巻き込むのは不本意なのだがね。
まあ、判断するのは君自身だ。望むままにしたまえよ。
……ふむ、自ら悪を選択するとは残念だね。
ならば、死にたまえよ人間外。
―――!
『 白眼 発動 』
コワセコワセコワセコワセコワセ
《対象□□、□□□□の『破壊』実行》
(一瞬有栖川ミカドを白い闇が覆った後回避を試みるが、
片手と片足の満足に動かない状態でかわせる筈もなく、
クローに肩から下30cmまでを焼き切られ倒れる)
っ!……が……
……
……やれ、やれ……最近、は、動けない相手に全力でかかるタイプの、悪が、流行なのか、ね?
そうすれ、ば、勝機が、ある……と?
全く、私が、怪我をしても、君達が強くなった訳ではないという、のに……哀れな、思考だね。
(どう見ても致命傷クラスの傷の筈なのに、いつもね無表情で、息切れしながら立ち上がりため息をつく)
いい…かね?正義の味方に、悪人は、勝てない。そして、君達は決して、私に勝てない。
それは、私と戦う前に、既に決まった、事だ。
何故なら私は、この力を発動しているの、だから。
無敵と最強の分類に、おいて、無敵に属するのだから。
真実の意味で、君達に敗北以外の選択肢は存在しないのだよ。
(有栖川ミカドがゆっくり右手を翳すと、その先にいたヴァーユ小隊の数人が白い闇に包まれ跡形もなく消え去る)
うっわあ爽やかな町並みに似合わない大雨!スコールなんて比じゃないね!
…当たらなきゃ意味ないけど。――『陰陽支配』
くあん
(雨粒が紫苑を避けるように曲がっていく)
…全ての物質の根元には『陰』と『陽』が存在する。その配列さえ解れば
どんな物も自在に操れる。…扱いは難しいけどね。
中々面白い物を見せて貰ったけど…陰陽を司る僕の眼の前ではほとんど無意味だ。
(紫苑の周りに黒い小さな球体が幾つも現れる)
もうそろそろ幕引きにしませんか?――コード、『神風』。
(球体が一斉に動き、弾丸の様にフィリヌーン目がけて飛んでいく)
のんびりしてると体中穴だらけになりますよ?避けるなり耐えるなりご自由に。
『猊下、先程の一撃で地上の部隊の八割が壊滅しました…地下部隊が
完全に上がっていなかった事と、ユーリ大尉がご無事だったのが幸いでしたが…』
……フン。ミカドめ、よくもやってくれおって…解析はどうなっている?
『はっ、現在約40%程完了しているとの事です。…しかし猊下、このままでは…』
わかっておる。全てはワシの責任だ……む?
(南雲に気付く)
………
知らんな、貴様など。
(伸びた氷槍がユウ・スカリスの体を貫く)
…やられた、ね。
こんな、不意打ちみたいなの、反則じゃあ、ないか?
まあ、やられたものは、仕方ない。
…目の前が、霞んできたね…。そろそろ、「壊れる」かな…?
不思議そうな、顔だね。
教えて、あげようか。
一つ、ユウ・スカリスは人形使い。
二つ、作られた人形には爆弾が仕込まれている──
──三つ、カノッサに「ユウ・スカリス」なんて奴、存在しない。
最終奥義「ビック・バン」
(老婆の「人形」が光り、部屋を丸ごと包み込む程大きな爆発が起こる)
ドアの絵ねわかったー!あとで行くから気を付けてねー!
タッタッタッ…
(流命寺が落ちた地点にたどり着く)
駄目だ…崩れてる。これじゃ助走つけても跳べるかどうか…
(かすかに流命寺の声が届く)
今の声、もしかして――!
流命寺ー!そこにいるのはわかってんのよネクラー!おーい、流命寺やーい!
(津波が起きて、球体を押し包む…
が、勢いは止まらずに波を貫通し、イヅゥのローブに突き刺さる)
ぎ! …うぐぐ。なにが陰だの陽だのって…
そんなもので説明をつけられちゃあ、私が積み上げてきた術の意味がなくなっちまう!
私の世界を保つために、おめぇさんは絶対に殺さなきゃならねえ…
夢なんぞにゃ頼らねえ。私が最も得意としてきた、結界術で!
『千条結界』!
こいつを六つ創り出し、六芒を形作る… 併せて六千条
さらにこの六千条を、二重にしておめぇに仕掛ける。魂と、肉体にさね…
これですでに、おめぇさんは一万と二千の『条』に囚われた
まだ終わらねぇさ。六芒形の持つ妖力により、この結界を丸ごと引っくり返す!
この『条』を、しっかりとおめぇに絡みつかせるためにね…
一転! 二転! 三転! 四転、五転… 更にさらにおまけして、一気に七転目!!
単純だが、これでさらに七重になった。もう逃げ場無しだよ
これが私のできる最高峰、『八万四千条結界』… いや、名付けるなら
ニジュウロクボウセンジョウケッカイ マヨイナナハンモドリバシ
――――二 重 六 芒 千 条 結 界 ・ 迷 七 般 戻 橋
こいつを拝んで死ねることを感謝しな…
おめぇは私に殺されるべきなんだ! このまま、結界ごと現世から消してくれる!!
ああ! 兵がまた!
なんだあの空間は――無限とでもいうのか――
しかし飲まれなければどうということはない……
チェックメイトだ、有栖川。
(すばやく駆け寄りミカドの後ろをとる)
妙な話だな……俺がガキのころ昔よくみたヒーローものでは、こんなシーンで必ず助けがきてた……
でも俺は……
今まで……
一度も戦場でそんなものをみたことがないよ……。
さらばだ、殺戮し屈服させようともくろむ、いわば同類よ。
最後に言っておこう、戦場で死ぬのは正義でも悪でもない。
殺されたものが死ぬ。
(クローを振り上げる)
気をつけて、って… ってゆーか、僕もボクで何をしてるんですか
なんかヤバい雰囲気になってるし、不味いマズいまず過ぎ…
…こーゆートキは、ギンコさまにお願いするしかありまっせんね。たしか創造主サマのお部屋に…
……ギンコさまー! ヤバイです。ヤバい襲撃です。出陣願います!
って、あれー? 誰もいない…? 創造主サマのいびきも聞こえませんしー
どっきりですか? タチのわる―――
(フェーンの首が斬り飛ばされ、宙を舞う)
「…恥を知れい。うつけ者めが」
「御大よ、もはや長居は無用。早々に此処を離るるべき…
生き残りには、儂の鴉を使うて文を送るゆえ、心配なされるな」
(人・・・形? ははっこれは・・・見事にダマされた・・・な)
だが、どこに隠れているのかは知らないが・・・その部屋の「どこか」に隠れている事は確かだ。
本体がどこだかは知らないが・・・いいのか?この部屋は上昇し続けている、天井は・・・もうすぐ・・・上まで迫っているぞ・・・?
針のごとく、剣の如き「つらら」が群生した天井が・・・天然の針天井・・・さっさと出てくることだな・・・
(カア!) があああああああああああああああああっ!
(一瞬の閃光の後に強烈な爆風が走りぬけ全身に爆風と破片を浴び、氷道は吹き飛ばされる)
残念でした。助けが来ちゃうんだなァ、これが。
(有栖川ミカドに当たる寸前でクローを素手で防ぐ)
ありゃ、何か拍子ぬけ。もっとすげェ威力かと思ったのに。
今の俺でも受け止められるなんて、アンタ、ホントは弱いんじゃねェの?
これじゃあ、俺がさっき戦った下っ端のおっさんの方が強かったかもしんねェなァ。
アフグァンさん、もしかして俺、余計なことしちゃったかなァ?
だったらごめーん。無かった事にしといてくれる?
えい。(ユーリの背後に回り、腕で首を絞め上げる)
ホラホラ、早く逃げないと首の骨が折れるよ?
(リックが首を絞める力を強めると、ユーリの首からミシ、ミシと骨の軋む音がする)
アフグァンさん、こいつどうする?あんたに止め役まわそうか?
ふむ。そうだね、助けは……来ない。
何故なら、ゴホッ!このシーンで、助けにくる……べき、存在は、私、だからだ。
!?
……。
何を、しているのかね?君は。
忠告だ。彼を、放したまえよ。
正義の味、方の、仲間はいて良いが、正義の味方の、味方は存在してはいけない。
どんなピンチでも、復活し、勝利する。
そんな奇跡の業を行えて……こそ、正義の味方な筈なの、だから。故に―――
『 白眼 再解放 』
《軽戦闘モードに移行》
死ね死ねシネ死ねシネシネ死ね死ねシネ死ねシネ死ね
死ねシネシネシネ死ねシネ死ね死ね死ねシネシネ死ね
(再び両目が白黒の反転した物になり、邪気の量が数字で三桁程増大、背中に十六枚の白い闇で出来た
羽の様な物が形成される。
浚に傷口を覆う鮮血色の何かが白色になり、立ち上がる)
ぐっ…………驚いたか、ね?言っただろう、私は無敵だと。
……全く、邪気を気の代わりに流すのは、負担が大きいのであまりやりたくないのだが。
ああ、最期に教えようか。究極の人造魔眼『白眼』、その能力は『破壊』。
物質霊体因果魔力邪気、例え神であろうと世界であろうと概念であろうと時間であろうと、
全てのものを『破壊』する。それがこの眼の力だよ。
ここまでよく頑張ったね、人間外。罰として、仲間の全滅を確認してから死にたまえ。
『 白 夜 』
(羽から精密なレーザーの様な太さ20cm程の白い闇が幾つも放たれ、触れた戦闘員を次々破壊する。
彼等はこの世に欠片も残らない。そして、ユーリ一人が残る)
さあ、無の中で詫び続けたまえ。
(一際太い、羽から集束された2m程の白い闇の帯がユーリに放たれる)
ちょっと待って。僕を消したらディスクも一緒に消えちゃうよ?どうするの?
…でも綺麗な結界だ。ここまで計算され尽した結界はそうそう拝めないよ。
良い物を見せて貰った。僕も相応の礼を送ろう。
(空間の所々に亀裂が走る。その数は徐々に増えていく)
この部屋が密室でよかった。でなければこの辺丸ごと壊してしまったからね。――『陰陽干渉』
(部屋の隅々まで亀裂が行き渡る)
この部屋すべての『陰』と『陽』のバランスを一気に反転させる…貴方にも逃げ場は無い。
よく目に焼き付けておけ、これから起こる崩壊と崩落、そして『無』を。
――コード、『楽園崩壊』――!
(亀裂の中から黒と白の閃光がほとばしる。光は濁流となり
部屋中を無差別に荒れ狂い、全てを粒子と化してゆく)
貴方が無に還るのが先か、それとも僕が現世から消えるのが先か…
ああ、皆!
ぐうぅっ!
(避けようとするも白い闇に右半身をもっていかれる)
かはッ……
オイルまで吐くのはひさしぶりだ……!
強、いな貴様、はあ……
くそ――
軍も……
戦友も……
クロウも失った……
しかし特務軍人としての矜持だけは手放さんぞ。
固守命令というのは死守命令とかわらんのでな、最後、まで……やる……
(ナイフを取り出す)
くく……ところで……俺の動力、あの熱、が、なにか、しってるか……
ふはは、そう――”ここ”にある核融合炉だ!
一緒にふきとぼうじゃないか、なぁ!
(指差した位置にナイフを突き刺そうとする)
コキリ。
(手首を振ったり指を動かしたりと、左手をせわしなく動かす)
…クク…ちょいとギクシャクするが…まあいい。上等だ。
整備は欠かさなかったようだな。…礼を言うぞ。
さて、とっとと御堂持って帰るか。こいつの改良だけで三日は貫徹だ…
(御堂の声が聞こえる)
…全く、タイミングのいい事だ。
では。分かってると思うが、他言無用だ。
(身を翻し、ドアを蹴破る)
…でかい声を出すな。今、行く。
(懐から箱を取り出す。開けると冷気が噴出し、上の階までの氷の坂を作る。
その坂を苦も無く上っていく…かに思えたが、上の階に来て一瞬、膝をつく)
…久しぶりだな、御堂。ネクラで朴念仁で唐変木な第二理科準備室のヌシが迎えに来たぞ。
(…左腕を取り戻したとはいえ…体力の消耗が激しいのも確かか。帰り、余計な輩に出会わなければ良いが…)
…ッハ! 今更ディスクなんて関係ねえやな
現在、私にとっての最優先事項は、おめぇの存在を消すこと…
ディスクの代わりになるものなんぞ、探せばいくらでもあるはずだわさ
そう、生きてさえいりゃあな!
……何故だ。何故ここにきて、私が押されている!?
ガキのころに己の力を認識したときから、世界の支配のみを目的として… 全てを賭けてきたのに!
何故、おめぇなんぞに… くそっ! くそがぁ…!
紫苑んんんん…!! 私ぁ死なねぇ。消えねぇ!
私のような存在が生まれたのは、世界の意思だ…! 絶対だ!
世界は支配されたがっている。いわゆるマゾヒズムっ!
これからも延々と『私』が現れて… いつか世界を手中に収めるのさね
そしてその時もまた、おめぇさんのような、『私』を邪魔する奴が現れるはずだ
だが必ずや… その時代の『私』の目を借りて、その時代の『おめぇ』の絶望する顔を拝んでくれる…!
(ローブが粒子となって消ていく)
『魔人』、死なじ!
(ローブがほぼ完全に消え、砂漠を連想させるような、干からびた老婆の顔が垣間見えるが…
一瞬、猿のような引き攣った笑いを残し、同じく光の粒子となって消える)
――――イヅゥ・フィリヌーン:消 滅
(光が静かに引いていき、何も残っていない部屋の中央で紫苑はひとり立っていた)
…ひとつだけ、言っておこう。世界は支配されたがってるようで、実は全て支配している。
僕達は世界の掌の上で踊ってるだけ…でなけりゃ運命なんてふざけた物は存在していないよ。
僕と貴方が出会う事も、ましてやこの世に産まれ落ちる事もなかっただろう。
…今僕が言わなくても先の時代の『僕』が、先の時代の『貴方』に言うだろうけど。
――『両儀眼』、閉眼。戻れ、『首斬役人』。
(両腕の光が引いていく。同時に『首斬役人』が風に溶けて消える)
…えーとメガネメガネ…よし。さ、帰ろ帰ろ。みんな大丈夫かなぁ?
(べん、と壁に手を叩くと人ひとり通れる位の穴が開いた)
…うぉえっぷ…少し魂と体を引っ張られかけたか…気持ち悪い…
二日酔いがダブルパンチで来てるみたい…吐きそう。トイレどこだろう…
(爪先にフェーンの首が当たる)
…なんで生首が、転がってるんだ?
…ちょっとちょっと、大丈夫?助けに来た奴が助けられるなんて
笑い事になんないわよ?待ちなさい、今回復するか…ら……?
(左手の義手に気付く)
…流命寺。その手、どうしたの?
そやつは裏切り者に従っておった。故に、儂が先程に始末した
…お初にお目にかかる、御童紫苑殿。儂の名は、ギンコ
様子を見に駆けてきたが、すでに終わっておったか
『地』を始末した手際、真に恐れ入る
夜読みの人間は今の内に討ちたいところだが、そうも言っておられぬ
御童殿。すでに、この基地の自爆装置は作動しておる
友人達を連れて、早々に立ち去られよ。
貴公と気心の知れた猛者たちを、つまらぬ理由で失いたくは無い
(自爆の十分前を知らせるアナウンスが響く)
イヅゥを放置していたのは、我々の失態だ。甘かった
多くの同胞を失った… あまりに…
さらば、御童殿。貴公らなら、よもや爆死などということもなかろう
(下駄を鳴らしながら去る)
(爆風で無茶苦茶になった部屋の中心に 氷道が倒れている)
はあっ! ・・・・・・・・ ぐくっ・・・・・・・ごあっ ユウ・スカリスは・・・いや、あの人形の製作者は・・・・とうに死んでいたのか・・・
くくっ・・・はははははっ!私はなんと阿呆な男だ、人形に・・・己が矜持を語っていたとは・・・
やはり・・・私も・・・まだ 過去から自由にはなれないようだ・・・死んだ仲間が何を望んでいたのかも忘れ・・・愚かな。
ん?このクマの人形は・・・奴の・・・(クマのぬいぐるみを蹴り飛ばすと爆発を起こして粉々に砕ける)
さらばだユウ・スカリス、貴様はすでに死んでいた。復讐はすでに果たされている。仲間が地獄で・・・な。
だが皮肉だな・・・奴も結局は使い捨て・・・か・・・・
体の損傷は異常に激しい・・・全身に破片が多数被弾・・・ほとんどが貫通しているのが救いだが・・・酷いのは右足だ・・・兎に角凍結しておくか・・・(右足を凍らせる)
これで・・・義足程度には役に立つ・・・(自爆の十分前を知らせるアナウンスが響く)
ん・・・何か騒がしいが・・・耳までやられたか・・・聞こえん・・・目も暗くなってきた・・・血が足りん
さっきの爆風でシャッターが吹き飛んだ ここを支配していた奴が死んだ・・・いや「消滅」した証・・・
行くか・・・(左足をひきずりながらシャッターの残骸をくぐり、歩き出す)
そうかい?どうもその顔には見覚えがあるんだけどねえ。それもつい最近。
私はあんまりテレビとか見ないし、絶対どっかで会ってるんだけど……。
(自爆装置作動のアナウンス)
自爆装置……そんなものが動いてるって事は、どうやらあっちはうまくいったようだね。
さあて、どうしようか?私とここで戦う?それとも一緒にここから脱出する?
私個人としてはもうそっちと戦う理由はないし、命も惜しいからさっさとここから逃げ出したいんだけどね。
あ、どうも初めまして。そういやアナウンスが…早く逃げないと。
いや、どうしようがいずれ彼女は行動を起こしてたと思いますよ。
どんな形であれ全てを巻き込んで、ね。
それでは、またいつか。今度はゆっくり話を……うぷ、胃の中の食べ物のギアがバックに…
待って…お手洗いはどちらに……行っちゃった。うう…最後の最後で困らせてくれるな…
(口元と鳩尾を押さえながら去る)
………。
(自爆装置作動のアナウンス)
フン……
『……! 猊下、ギンコ様からの通達です!
奴が…フィリヌーン様の生命反応が…消失した模様!』
『猊下、如何なさいますか!?このままでは…』
皆まで言うな。…戦闘員、非戦闘員の別なく全ての部署に撤退命令を出せ。
お前達は誘導に回れ。…出来るだけ多くの者を撤退させるのだ。その後は追って沙汰する。
『御意。…しかし猊下は如何なさるのです?まさか、ここに…』
ワシを誰だと思っておる?仮にも十天使が一人、舐めるでないわ。
『は、はっ! …どうか、ご無事で…』
シュンッ
(親衛隊兵の姿が消える)
…さて。ワシも無為な闘争は好かん。そして己が失態を犬死にで詫びる程恥知らずではない。
だが、貴様らと共に行くつもりは無い……
ガラガラ…ガシャァァァ!!
(南雲とアルベルトの間に瓦礫の山が降り、二人を隔てる壁となる)
ワシはカノッサ機関十天使。創造主の盾にして剣。全て機関と創造主の為にあらねばならぬのだ。
…さっさと行け。時間は無いぞ。
(瓦礫の向こう、アルベルトは静かに去っていく)
…放っておけ。このくらい…直になんとかなる。
…ああ、これか?
(左手を軽く振る)
ま、強いて言うなら「これが私の本当の姿だった」とでも言おうか。
…まあ、今はそんな事はどうでもいい。
ピッ
「紫苑か?御堂を見つけた。外傷は…特に無いようだ。
氷道を拾ってからそちらに向かう。待ってろ」
(自爆装置のアナウンス)
…とっとと脱出したほうが良いようだな。行くぞ。
とりあえず氷道を拾うか。ここの道はあいつしか知らないんだ。
(少しふらつきつつ、歩き出す)
おやあ? なんだ、まだこんなとこか
俺の出番はまだまだ先だってのに
あの野郎・・間違えやがったな
そうかい。ちょっと残念だよ。
(ガラガラ…)
あっ!!そうだ!!!コイツを……!!!!
(青い小さな珠をアルベルトに投げる)
(ガシャァァァ!!)
おーい、聞こえる?届いたかい?
そいつは局所結界発生装置、『Beyond The Earth』。
良かったら使ってやって。
でも、『貸す』だけだよ。後で…いつになってもいいから、『返しにきて』。
ん?理由?別に、大したことじゃないよ。
ただあんたが……ちょっと前にギアナで会った男に似てたからさ。
じゃあね。今は敵対してる組織の人間にこんなことを言うのも変だけど、死ぬんじゃないよ。
どうもあんたは悪党だけど、性根は曲がってなさそうだしね。
じゃ、私ももう行くよ。
(爆弾で壁を崩し、脱出する)
本当の姿って…どういう事よ?
(自爆装置作動のアナウンス)
自爆…?そ、その話は後で!早く逃げないと!
え?氷動先生も来てるの?あんたら一体何人で…って、ああ!まだふらふらしてるじゃない!
(流命寺の肩に腕を回す)
…全く、見てらんないわよ。手伝うから道教えて。
ピッ
『はいはーい、聞こえますよー。そうか、君も蝶子無事でよかった。
了解しました。なるべく早く戻ってきてね』
…よし。いや、よくはないか。
本部が壊れたとなると…いよいよ黙っていない連中が出てくるな。
明日には首領の耳にも届くだろうし…どう説明したものか。
とにかく、今は胃の中でほとばしる熱いパトスをどうにかしないとな…うう…
目元が暗い・・・足もフラついてきた・・・だが、なんだか楽になってきたな。
流石に無理をしすぎたか、能力はもう限界、だが役目は・・・果たす!
確か・・・確かここの壁に隠しスイッチが・・・あった!
地下からの物資緊急射出カプセル・・・少し手狭だが、この人数ならギリギリいける・・・
あそこに・・・二つの邪気を感じる、あそこにも・・・一つ。
流命寺と、御童先生!無事だったか・・・とにかく、道を・・・仲間を導く一筋の道を!
アイ シンク レイルロード!
「 氷 蒼 の 轍 」 (流命寺、蝶子、紫苑のいる場所へ三筋の氷の道を作る)
・ ・ ・ ご は っ (微かな量の血を吐き戻すが、掌で押さえる)
まだだ・・・まだ・・もってくれ・・・ 三人とも・・・これが「道」だ 戻って来い・・・
ははは、何。君も中々の悪人っぷりだったよ。
何故なら、宇宙最強の正義の味方に傷を負わせたのだから。
……悪でいれば、正義の味方によって全てを失うのを解りきるべきだったね、君は。
残念ながら、悪の怪人の爆発に巻き込まれる趣味は無いよ。
(掌をユーリが指した位置に向け、白い闇を放つ。白い闇はその場所をえぐり取る様にユーリの体を貫通する)
さて、これで、さよう……なら、だ。悪、人…………。
(翼状の闇が消え眼も戻り、その場に倒れかけるが踏み止まる。
傷口の白い闇も鮮血色に戻り、激しく出血し始める)
……さあ、次は……救、出だったね……
(ユーリの生死を確認する余裕も無く、血まみれの死に体で、ボロボロの身体を引きずりながら
入り口に向かい、フラフラと歩き出す)
(自爆……か、ここに残るメリットは無いね。逃げるとしよう)
僕の権限により解除できる防衛機能の停止、扉のロックを解除、全員逃げるよ。
尚、防衛目的以外での全戦闘を禁ずる。
皆で助け合って、誰一人欠ける事無く再び集おう!
(ん、んー。完璧に決まったね。結局何もできなかったけど、まあこんなもんか)
あーあ。アフグァンさんふらふらじゃねェか。
うわァ…血だらけ…う、見てたらこっちまで痛くなってきた…。
え?もう行くの?そんな大怪我してるのに…。
そんなので行っても女の人を助ける前にあんたが死んじゃうんじゃねェの?
せめて止血くらいはした方が…。ちょ、アフグァンさん待ってくれよ。
(有栖川について行こうとするが、地面にあいた穴に足を引っかけて転ぶ)
うわわッ!!
…痛たたた…。もー、何で、転ぶかな…。全く恥ずかしい…。
んん? 何だ、コレェ?(転がっている無線を拾う)
…無線?まだ動くかなァ…?(無線のスイッチを押すと、大音量で無線から
自爆装置作動のアナウンスが途切れ途切れに聞こえて来た)
うおッ!!音デカッ!!うるさッ!!…自爆装置だなんて、カノッサもまたベタなもの作ったなァ…。
あ、アフグァンさんに今の聞こえちゃったかなァ。
聞こえて、どうということは無いだろうけど。
パシッ
(振り返る事なく『Beyond The Earth』を受け取る)
…フン、敵に塩を送るような真似をするとは…変わった奴だな。だが、嫌いではない。
良いだろう。その約束、守ってやる。…貴様にこれを返すまでは何があっても死なぬ。
貴様こそ、生きろ。
(瓦礫が崩れる中、静かに去る)
……自、爆?そう……か。
ならば、急い、で……助け、な……ければね……。
正義の味方、は、救わ……なくては、ならない……不幸、から……不条、理から……
(深くひび割れていたアフグァンの仮面の下半分が壊れて落ちる。蚯蚓の這うような速度で進むが、
止まる様子は無い。意識の覚醒はもはや半分程度だろう)
…あ、すっかり忘れていた。
紫苑からだ。面倒なのが来たら頼むぞ。
(天誅を手渡す)
よし、それではさっさと──
(踏み出した足に力が入らない。ややふらつき、そこを蝶子に支えられる)
クッ、貴様に助けられるとはな…
まあ…今はいい。そこを右に…
(目の前に氷の道が出現する)
…どうやら道案内は、必要ないらしい。
こいつを辿れ。…奴もたまには役に立つな。
え?ありがと。…こいつがあれば百人力よ、任せときなさい。
(天誅を左腕に装着する)
何言ってんのよ、重傷なのに無理に動こうとするからでしょ。
文句言わないの。はい、右ね…
(氷の道が目の前に広がる)
氷動先生…なかなか粋な計らいじゃない。道が解ったならさっさと行くわよ!
(若干小走りになる)
ジャァァァー
…近くにお手洗があってよかったよ。少しは楽になったぞ。
中途半端に魂引っ張られかけるってこんなに辛かったんだ…気を付けなきゃ。
あ、いつの間に廊下が氷漬けに…氷動先生かな?
もしかして蝶子達の方でも同じかな…とにかく、辿ってみよう。
ふむふむ・・・ババアが死んで人質は解放されて・・・え?この建物が爆発するって?!
一体何を考えてるんだあいつらは・・・
・・・ボクは何度でも甦ることのできる天使。こんなところで爆破されても元通り
侵入者をこのまま帰すのもつまらない。・・・となればボクがやるべきことは一つ
キュッキュッキュ・・・これでよし、散れ!
(色とりどりの紙が敷地内に結界のように張り巡らされる
みーんな、 死 ん じ ゃ え ♪ 『紙が織り成す鉄格子』!!
(建物を紙が包み込み鉄へと変化する)
簡単にはかえさないよ
シュボッ ふーっ (壁にもたれかけながら「悶え」と書かれた煙草を一服つける)
ぐうっ!眼と右腕が・・・疼く。この煙草、相変わらず無駄に効く。一体何の草でできて・・・いや、考えるのは止そう。
聴力も少し戻ってきた。耳障りだな、この音は。自爆シークエンス・・・そういう事か。
―ゾワッ この感覚!この圧倒的な存在感・・・天使?それも・・・二人も?おそらくはアルベルトと・・・ノヴァ!
やはり来るか・・・
しかしアルベルトは引き際を心得ている男、この期に及んでこちらを阻むことはすまい。だがノヴァは危険だ・・・もう一仕事・・・あと一仕事する必要がある・・・
やはりそう簡単には、いかせてくれんようだな?
!!!?
なんだいこれは!?鉄…かい?
う〜む……破壊することはできるけど、たぶんどっかの誰かが能力で作った奴だよねえ、これは。
ってことは、壊してもまた作られるかも。
なら……やるこたあ一つっきゃないね!!!
(再び建物に戻る)
どこに居るんだい!?外の壁を作った奴!?
出てきな!!!お姉さんがきつ〜いお灸とマッサージをしてやるよ!!!
(あと八分……脱出自体は20秒あればできるか……
なんにせよ、早く済まさないとね。)
→School
――ちょっと見てきたけどよ、なんかまた変なことやってるみたいだぜぇアイツら――
Oh、Thanks! キミは何処へ行くにも不便がなくていいNE☆
学校に入学してみたはいいけど、授業がメチャ退☆屈なんだよー!
オレッチもそっちに合流したいぃいぃい! でも登校初日でいきなりはキツいよNE……。
――これ以上ひっかき回すのはいただけねぇからなぁ、ひとまず沈静化するのを待とうぜ――
DE☆SU☆YO☆NE! さっすが英雄、よいこといいますなあ!
――おいてめえ「えいゆう」と見せかけて「ひでお」と発音すんじゃねえよ――
――アイツも出番がなくて嘆いてたしなぁ、やれやれ風格が台無しだぜ。子分にゃ見せられねぇ姿だなw――
『神器-03-破焔弓-朱翼』起動率70%
邪気眼『朱雀眼』完全覚醒
現人神『アスカ』状況報告終了
『サギョウニハイリマス』
―――――――――――――――――――――
『火剋金』
『朱翼に宿し破壊の焔よ、渦巻き、射抜きて、
鉄壁の檻を打ち砕け』
『五連鳳凰空襲撃』
アスカの放った弓が鉄の壁に
『太って無ければまぁ通れるであろう』サイズの穴を開ける
―――学校―――
そうか?そんなに退屈か?
知らないことを知る以上に楽しいことなんてないと思うけどなあ……。
それとも、もう学校で習うようなことは全部知ってる、ってか?そんなわけねえよな。
(いや……こいつなら有り得る…か?)
まあ、もうちょっとで収まるだろうし、出番が来るまでは待とうじゃないか。
「逆に考えろ『出番無いならそろそろ他のイベントフラグでもおっ建てよう』そう考えるんだ」
もー、アフグァンさんふらふらじゃん。
部外者が言えたことじゃねェと思うけどさァ、あんまり無理はしねェ方がいいと思うよ?
女の人助けたいのは分かるけど、自分が死んだら何にもならねェんじゃねェの?
ほら、建物の周りに鉄の壁も出来てるしさァ…ってあれ?
こんなのさっきまであったっけ? いつの間に出来たんだろ…。
『アスカ』の空けた穴から琥珀が出てくる
「全くたいした壁ですよ・・・『五連鳳凰空襲撃』 を受けてコレだけの欠損とは・・・」
ため息を吐く
「・・・まあ之さえ手に入れば良いんですけれどね」
その手には肉塊とも木片とも付かない『者』が握られていた
「ねぇ竜華さん・・・」
・・・この壁を壊そうとするのは誰かな?駄目だよ。ここは爆発するんだから
(穴の開いた箇所に紙が集まり元通りになる)
なーんだ、一人出ちゃったか。まぁいいや、他の連中を皆殺しにすればいいんだから
・・・あれれ?お姉さんっていうから出てきてみたけど・・・小汚いおばさんじゃないか
(フンと鼻で笑う)
期待はずれー
おかしい。もう自爆アナウンスは入っているのに…
生体反応が多すぎる。どうして皆、脱出しないんだ?
マップ表示のコンピュータに接続したウェブには、生体反応が映ってるけど…
皆は『外側』に固まってる… 出られなくなっているのか?
スキャンしなければ… もうウェブは仕掛けてある!
後は、受信に僕の精神力が持てばの話だな…
…壁? ノヴァ様なのか? なんだってこんなことを…
このままじゃカノッサの構成員も脱出不可能になる
後でぶっ殺されるかもしれないけど、恐れながら物申すしかないか
…スピーカーの配線に『接続』して、声を『送信』!
「ノヴァ様、こちらアルガンダー。心中お察しいたしますが、現在は緊急事態です
このままでは犠牲者が増えるだけ。ノヴァ様も無事では済みません
防壁を解除した上で、早々の避難をお願いします!」
あとはあの方次第… って言うか、このままだと僕も爆死するしなぁ
…嫌な気配だ…やはり、あの餓鬼か。
今すぐ殺しに行きたいところだが…今は仕方あるまい。
…この道…見覚えが有る。あと少しだ。
氷道、生きてるか?
…生きてるな?よし。
この通り、御堂は無事だ。
後は紫苑か…あいつなら置いて行っても生き残りそうだが。
ま、後でグチグチ言われるのもなんだ。ひとまず待つか…と。
(その場にゆっくり腰を下ろす)
何でよ…このままじゃ皆死んじゃうかも知れないのに…バッカじゃないの!?
…こんなこと言っても仕方ない。行こう。
先生…!大丈夫ですか!?そんな怪我までして…動けます?
うん…親っさんは殺されようが死なない人だよ、多分。その内来るって。
流命寺か。心配するな、生きてる。お互いひどい有様だな。
御童先生、ご無事でしたか。怪我は無いようですね。
しかし・・・(二人を見る)いつもツンケンしてるが・・・二人とも、案外仲が良いみたいじゃないか?
肩を貸す程の仲とは・・・学校に勤めて結構長いが、知らなかったな(にやりと笑う)
まあ兎に角紫苑さんの到着を待とう、話はそれから・・・といってもあまり時間はないようだがな。
はーい、殺されようが死なない美中年参上!両手を挙げて歓迎しろー
(瓦礫の向こうからひょっこり顔を出す)
誘拐犯さんとは無事ケリがついたから大丈夫だよ。ちょっと手荒になったけどね。
やあ蝶子、久しぶり。元気そうで良かった。お説教お小言その他諸々は
家に帰ってからたっぷりするから安心しなさい。
二人とも傷だらけ…ごめんね、こんな事になってしまって。
少しだけど回復するよ。――やる気注入!
ガスッ ドスッ
(氷動と流命寺の脳天に生命力のこもったチョップを振り下ろす)
能力さえ使わなければ少しは激しい運動しても大丈夫だよ。さ、急いで出よう。
障壁が出来てるみたいだけど…ただの鉄なら蝶子、君の出番だ。
折角君の為に持ってきたんだから活用してくれよ、『天誅』。
…………………
………………………………
……いいかい、坊や?
見た目なんかより、大事なのは中身さ。
容姿なんかに気を使うのは、一番最後でいいんだ。
まあその……何が言いたいかというと……
泣かして解除させるだけで許してやろうと思ってたけど、やっぱり最低でも半殺しぐらいにはなってもらうよ!!!!!!!!
くらえ!!!!《猛火》!!!!!!
(火炎を吹き付ける)
紫苑さん!ご無事でしたか。
あのフィリヌーンと決着を!?さすが・・・夜読みの(ガスッ)がふっ!
で、では脱出方法を説明します。そこに資材の射出用ポッドがある、あれを使います。
射出角度、着地座標は入力済みです。着地地点は学校の裏手の廃工場。
着地時に逆噴射をかければ、驚くほど静かに降下できます。なにしろ物資運搬用ですからね。
障壁!?やはり・・・ノヴァか。では問題は・・・脱出時に障壁を破壊する事ですね。
破壊役は御童先生にお任せします、なに、援護はしますよ。ポッドにはキャノピがついていますから・・・衝突の瞬間に開放すればいいでしょう。
以上です、さあ!早く乗って!
はは、は……確かに、『ノア』を、起こす前に死ぬのは、困る……ね。
だ……がね、私は、正義の味方、なのだよ。
かつて……私を、殺す前に散った、名……も知らない、正義の味方の様に、不完全で……はない、
完璧な……正義の味方だ。
故に、救えぬ物を、認めてはいけな、くて……ね。
結城流、死闘……
(壁の手前1m、失血でついに倒れる)
はは、は……どうやら、私は……貧血だね?
(それでも、壁に向かい這うように進もうとする。)
あー、もう!見てらんねェ!
(這いながら進む有栖川をひょいと背負う)
サァ、何処に行きたい?この鉄の壁の向こう側?
…なーに変な顔してんだよ。別に俺が何しようが俺の勝手だろ?
まさか他人がすることに文句つけるような正義の味方は居ないよなァ?
俺だってホントはこんなことするつもりなかったんだからなァ
さっきの…なんてったっけ。そうそう、ユーリ!
あいつが居なくなったら、すぐここから逃げるつもりだったんだけど…。
帰ったらこんな性格直さなきゃ。情に流されっぱなしじゃ損するもんなァ。
防げ!『術者代行』!
(ノヴァの代わりに壊れた破片などが攻撃を受ける)
いきなり火炎飛ばしてくるなんて心までおばちゃんなんだ
せっかちなのはいけないよ。攻撃も、人を判断するのもね
先に逝っちゃう?『炎の紋・・・
(んん?アルガンダーか。今忙しいんだよ。ボクは死んでも元に戻れるっての
でも戦闘員いないとつかいっぱしりできないんだよねー。お前が言うのだから今回だけはいいか)
・・・やーめた。結界解除ー。ただしここと鉄壁に攻撃した者の所だけ強化する!
これでよしっと。後はおばちゃんを殺すだけだね♪
サンダーレイン
──天の使いに耳を傾けぬものに罰を。降り注げ『雷の雨』!!
悪いねえ。いつもならもう少しぐらいお話を聞かせてもらっても良かったんだけどね。
今はちょっと、時間がないから。……だからおとなしくボコられな。礼儀をしらねえガキが!!
あ〜やだやだ。やっぱり何も知らない子供が力なんか持つとろくなことになんないね。
《魔力の櫃》!!!!
(赤い箱が現れ、雷を吸収する)
覚えときな。馬鹿みたいに正面からぶつかるだけじゃ勝てない。
相手の隙を突いたり、下準備をしておいたり、或いはこんなふうに相手の力を利用する。
これが、汚い大人のやり方さ!!
できれば余裕を持って帰りたいからね、悪いけどこの辺で終わりにしてくんない?
《稲妻の裂け目》!!!!
(箱から魔力を吸収し、眼前の空間から雷を放つ)
(ニヤリと笑う氷道を見て心底不愉快そうに)
…フン、言ってろ。そして治ったら覚えておけ。
…っ!
(チョップが炸裂する)
…随分と…手荒い治療法だな。
だが…効果は確かだ。礼を言おう──ぐっ!
(左腕を押さえて膝をつく)
(…不味い、半端に回復したせいで左腕の封印が流れてくる…学校まで持てば良いが…)
…なんでも…ない…。
さっさと乗れ、今は一秒でも惜しい!
!
ああ……すまない。
この借り……は、倍にして、返そう……。
(御堂の気が感じられる方向を示す)
流石に、この距離なら、気配が解りやすい……ね。向こう……へ頼むよ。
何……誇り、たまえよ。
私の、助けな……ど、そうはでき……ない、からね。
あははは。借りとかそう言うの気にしないでよ。
ただのボランティアだと思ってくれれば。俺がボランティアするのこれが最後だろうからさァ。
ん?あっち?分かったァ。
(有栖川が示した方向へ歩く)
あ、やっぱりここにも鉄の壁があんのかァ。
壊せるかどうか不安だけど…。
(壊れかけた釘バットを取り出し、左手で振り回してみる)
…うーん、これ位の傷なら大丈夫かなァ?
アフグァンさん、ちょっと下ろすよ(有栖川を地面に下ろす)
よーし、行くぞー! ハイ、せぇのぉ…
(釘バットを振りおろそうとしたところで、鉄壁が消える)
えェ!?何で…(空振りした釘バットが手から抜けてリックの頭に当たる)
○×△★□×●〜〜…!!!!
(頭を押さえて意味不明の言葉を口走り、その場にうずくまる)
…!!…!!……!(←声にならない)
うぅ…痛ってェェ…。ちょ、一瞬頭の周りにお星様っぽいものがァ…。
ア、アフグァンさん、すいません…じゃあ、何でか知らないけど鉄の壁も無くなったことだし、
れっつごー…(有栖川を再び背負い、フラフラしながら歩き出す)。
うぅ…恥ずかしい…。
ちっ…違います!全然違います!えぇい、離れろ!離れなさい!ついでにどっか折れろ!
(流命寺を殴りながら強制的に引き剥がす)
全く…勘違いしてもらっちゃ困ります。…あれ?ごめん、強く殴り過ぎた?
まさか本当に折れてないよね…左手…大丈夫?何でもない?
あれね!…よし、急ぎましょう!
ははは、その様子だと当たらずとも遠からじって所かな?
…ああ痛い!視線が痛い!もーただの冗談なのに。ね、氷動先生?
成程。…でも、ミッチー達はどうするの?置いてけぼりは酷くない?
ミッチーは結城の人間だし、同盟にヒビ入れるような真似はしたくないなぁ。
彼らの事は諦めましょう・・・と言いたいところですが
隊長のご命令とあらば仕方ありませんね、調べます。
(壁に手を当て、眼を閉じる)
この基地を支配していた人間は死んだ・・・領域下に置くことは容易い・・・
・・・見つけました。
有栖川は見知らぬ誰かを伴ってこちらの方向へ移動中・・・もう一人の女性は基地の外でノヴァと交戦中です・・・
がっ・・・はぁッ! う・・・いや・・・失礼
とにかく交信を・・・
有栖川へ・・・「マモナクキチジバク イソゲ」
女性には・・・「コチラキュウシュツハン キュウシュツカンリョウ マモナクキチジバク タイヒセヨ」
交信・・・完了・・・済みませんが、私は少し休みます。(壁にもたれ、目を閉じる)
!
(ノヴァに雷が命中し、そのまま倒れる)
・・・やられたね。これだから大人は嫌いなんだ
とくにおばさんなんかになると何しでかすかわからないからね・・・・
『ずっと心は子供のままで。それに合うよう体さえも』
今回は負けてあげるよ。でも今度はそうはいかないってことを覚えておいたほうがいいよ
純粋無垢なる情無き天使。それがボクなんだから・・・
(ノヴァの体が溶けてなくなっていく)
は、はは。君は……ドジっこ属性……だね?
でh
―――!(氷道の通信が届く)
……正確な……位置が、解った。北西……に200m。
す……まないが、急、いで欲しい。私は、君……も死なせる訳、にはいかない、の……だよ。
(口から盛大に吐血し、一気に体から力が抜ける。)
(確認……するまで、はまだ、落ちられないね)
あは、はは…ドジっこねェ…。
ノロマとか役立たずとかは、仕事で散々言われたけどドジっこなんて言われたのは
初めてだよ。
え?北西に200?分かったァ。
うん、大丈夫。俺、ゴキ○リ並のしぶとさだから、そう簡単には死なないs…
あァ…爆発じゃあ、流石に死ぬかも…。
…じゃあ、全速力で走るから。なるべく振り落とさないようにはするけど、アフグァンさんも気をつけてよ?
(有栖川の返事を聞く前に地面を蹴り、走り出す)
アフグァンさーん。大丈夫ー?落っこちてなーい?
―『アスカ』・琥珀サイド
「『自爆』を抑え込めだってさ『黄竜』も無茶言うよね。」
「そんな事より貴方は『空間』を『固定・定着』させて頂戴。」
「『アスカ』は?」
「『自爆』『概念』を『破壊』してみる。」
「上手くいけば完全にみんな助かる。」
「『失敗』すれば皆巻き添え。」
―『リュウヤ』・『クロウド』サイド
「『失敗』したら。」
「『蒼竜』が出来る限り『再生』、『玄武』が『空間』を『変質』。」
―神野サイド
「総員作戦開始」
やれやれ、撤退してくれたか。これでようやく逃げられるよ……。
あと1分か。正直あんまり余裕はないね。
しかし、純粋ってのは非常に危うい。一歩間違うと、周りまで巻き込んで破滅しちまう。
つぎ会ったら、今度は徹底的に更正させてやらなきゃ。
ぷ、ククク…ハハハハ!!!更正……!?なんと聞こえのいい言葉か――-!!!
……冗談はこのへんにして、私も逃げないと。
(外)
さて、あんまり時間もないし…この壁を壊せるような魔法や機械となると、どれも時間が……あ、一つあった。
《倒壊の言葉》……!!
『壁?そんなものがどこにある?』!!!!!
(障壁の一部が崩れ落ちる)
さて、私は一足先にお暇するとしましょうか。
あの人らならほっといても大丈夫でしょ。
そろそろお墓参りもしないといけないしね。
…あ。無理させてごめんね。
どうやら敵さんは帰ったみたいだ…おや、ちょうどいい時にミッチーも帰ってきたよ。
おーいおーい!こっちこっちー!…あれれ?もう一人いるけどいいか。
南雲さんはどうしたんだろう?
とにかく皆乗ろう。時間がない。
(ん…? また誰かきた様だ。天興総会か、はたまた全然知らない組織か…
いずれにせよ、まともに動ける人間が少ない今攻撃されたら大変だなぁ
願わくば味方であらんことを)
担がれながら、声に反応し振り絞る様にゆっくりと顔を上げる。
霞む視線に入ったのは、おそらく無事に救出された御堂蝶子。
「ああ、良かった―――」
下半分の割れた仮面から見えたのは、まるで自分が救われた様な笑顔と声、
そして有栖川ミカドはそのまま完全に気絶する。
ん?…もしかしてあの人たち、アフグァンさんの仲間?
あー、じゃあ、あの女の人がアフグァンさんの言ってた人だね。
うん、ホント良かったねェ。アフグァンさん。
…ってあれ?アフグァンさん?…あ、気絶してる…。
あー……えーと…その、始めまして…。(御堂達に軽く会釈する)
アフグァンさんの仲間で良いんだよねェ?
(背負った有栖川を振り返る)
アフグァンさん、ちょっと血ィ流しすぎて気絶しちゃってるけど大丈夫…だと思う。
はい。(有栖川を御堂紫苑に渡す)
ああ、ようやく来たか有栖g…
…?貴様、敵…ではないようだな。
まあ、敵でなければ今はいい。とりあえずは向こうに着いてから考えよう。
紫苑、有栖川を運ぶのを手伝え。
貴様らもさっさと乗れ。此奴も氷道も…私も、このままではそう長くは持たんぞ。
J.YOSHIOKA> っふ……新スレようやく新スレが立ったか……
>>1乙だ…………!
やべ、スレ間違えたw
どうも初めまして。君がミッチーを運んでくれたのかい?ありがとう。
…うん。所々派手に出血はしているみたいだけどほとんど止まってる。
ただ、早く輸血しないと危ないかな?正義の味方も人の子だし。…よっこいせ。
(ミカドを肩に担ぎながらリックに手招きする)
…あ、そうだ!そこの君、君も乗ってかないかい?旅は道連れ世は情けって言うじゃない。
げっ…結城の若頭…なんつー格好で…自称正義の味方は侮れないわね。
って、あんた何者?見た感じ大丈夫っぽそうだけど…
おっと、こうしちゃいらんない。…流命寺、行くよ。氷動先生も。
何かあと一分で爆発らしいから…急ごう。
来たか・・・君は?まあ・・・いいさ。行こう。
―この感じは陰陽師の衆? ここで何を!?死ぬ気か!?
いや・・・あの連中は大雑把な事象を「処理」するのに長けている・・・だが・・・くそっ!時間が無い!せめて通信だけでも・・・
―「神野・・・氷道だ・・・・・ここはお前達が命を張るべき場所ではない・・・残り一分しかない・・・逃げろ」
―全員搭乗完了したな?。では行くぞ、射出!(スイッチを叩くとハッチが強制閉鎖され ポッドが勢い良く発射される)
「生憎あの装置の中に目的の『者』があるものでして・・・」
「異世界樹の破片『賢者の石』がね・・・」
アスカの矢が放たれ装置を中心とした火柱が上がる
不思議と他の場所に影響は無い
あ、怪しい者じゃないって…。ちょっとある物をぬすm…あわわ、違う、違う。
取り返しに来ただけの一般人だよ。そうは見えないだろうけど…。
わぁい。乗せてくれるの? ありがとう。
じゃあ、御言葉に甘えて…。(ポッドに乗り込む)
あ、そう言えばアフグァン…じゃなくて、有栖川…さん?にもまだ名前言ってなかったんだっけ。
俺の名前、リックって言うんだァ。おっs…じゃない、お兄さんたちの名前は?
うん、そうだね。仮に一般人だとしても恐ろしい位の物好きかお馬鹿さんだと思うな。
はは、お兄さんだなんてお世辞がうまいなぁ。僕は御童紫苑。
24時間年中無休で青春まっさかりな美中年さ。よろしくね、リックくん。
…友好の証に今から『リッくん』って呼んでいい?何か本名だと呼びづらい。
え?先生も感じた?知ってる人?教えて教えて……おぉう!?け、結構勢いが…
(アスカの起こした火柱を指差しながら)
あ、見て見て!花火が上がってるよ!何だか某浦安鼠王国みたいだねー。
こら、親っさん!初対面の人に何て口聞いてんの!
…でも確かに堅気じゃ無さそうね。顔もそれっぽいし。
…コホン。リックくんだっけ?この人の発言の殆どは脳を通さずに出てるから気にしないで。
ちなみに私は御童蝶子。この脳が晴れ晴れ愉快なオッサンの娘みたいなもんです。
おお、確かにこりゃ速い…え、花火?この非常時に何寝惚けた事言ってんですか。
どう見たって爆発ですよ、アレ。…もう呆れて何も言えませんよ、私は…
とにかく、ここまではよし…後は障壁を破壊するだけ。そうでしょ、先生?
『…全構成員、収容完了しました。ただちに発進します』
『本部内のデータ、全てダミーに変換完了しました。ウイルスの注入も完了です』
…『破片』にもぬかりはないな?
『はい。触れようものならすぐ消滅するように細工しております。ご安心を』
『ハーフサイバー修復プログラム、間に合いません。負傷者の救護も…猊下、如何致しましょう…』
…うろたえるでない。第二支部へ進路を。その後、我らは地下に潜伏する。
…今はただ…耐えるのみ…
――アルベルト、他カノッサ機関構成員…脱出
「障壁の突破でしたら、お手伝いましょうか?」
アスかとクロウドが現れる
クロウドの手には半透明な銀色の球体
その中に『肉塊とも木片とも付かない者』が入っていた
「簡単に吹き飛ばすのと」
「手間をかけて空間を捻じ曲げるのと」
「「どちらが好みで?」」
「粗方逃げおおせたか?」 『そのようです』
「処理は?」 『無事、行われたようです。アルベルト様の指揮かと』
「頼りになる男よな」 『ええ』
「…行かぬのか?」 『私は、残ります』
「馬鹿な」 『生きる気でいますよ。しかし、最後まで残ります。見届けます』
「何故…」 『今までもそうだったからです』
「…苦労を掛ける」 『いえ。…ギンコ様は?』
「逃げるわけにはいくまい」 『何故?』
「金針銀鈷だからだ」 『ご尤も…』
「……」 『私には、務まりませんか?』
「アルガンダー…」 『私は、金針銀鈷を生かさなくてはなりません』
「……」 『ご達者で… すぐに続きます』
――-ギンコ:離脱
(…盗賊か。やけに良いタイミングで来たものだな……)
今後会うこともあるまいが、聞かれたからには答えよう。
私は流命寺だ。これから着く工場裏の学校で教師をやっている。…そこの二人も同様だ。
障壁……あの餓鬼の置き土産か。
カノッサも逃げたようだし、誰に見られる訳でもない。とっとと吹っ飛ばしてしまえ。
「「了解」」
アスカの腕が無機質な翼のようなものに変化する
『神器-03-破焔弓-朱翼』起動率100%
邪気眼『朱雀眼』完全覚醒
現人神『アスカ』異形化
―――――――――――――――――――――
『火剋金』
『朱翼よ、わが身を喰らい、渦巻き、
我に仇なす障壁を、打ち砕け』
『皇凰炎熱破弓』
腕自体が弓の役割を果たし
槍のようにも見える巨大な矢を放つ
周囲にはいつの間にか水の結界が張られていた
おお、びっくりした。あなた達何者?…どっから出てきたか知りませんが
お心遣いはありがたいけど障壁の方は私が破壊しますのでご心配なく。
…あれか。見たところただの鉄っぽいな。ならぶっ壊すのは簡単簡単。
距離、よし。角度、よし……みんな、破片当たるかもしんないから屈んで!
―――だぁぁりゃぁぁ!『天誅』ッ!
(障壁に渾身の力を込めた一撃ばかりを叩き込む。派手な音と共に大小様々な破片が吹き飛ぶ)
私は氷道令介、そこの流命寺と御童先生と同じ教師だ。歴史を教えてる。
なんでこんなところに一介の教師が居るかは・・・まぁ理由は人それぞれ・・・だ。
そうだ、忘れていた。御童先生、障壁を・・・頼みます。
うわッ! ・・・すさまじい威力だ・・・いかん!キャノピ閉鎖!(キャノピが一瞬で閉じられる)
みんな、無事か?
リッくん?あぁ、いいよ。
こちらこそよろしく、御堂さん、氷道さん、流命寺さん。
うわっとっと…ふー、本当にすっげェ威力。
よくこんな武器使えるよなァ…
(御堂蝶子と天誅を交互に見て、感心したように呟く)
…俺だって“元”に戻ったらこれくらい…無理か…。
わーいやったー!改めてよろしくね、リッくん。
…おお、危ない危ない。いくら僕でも当たったら死んじゃうよ。
でも流石だね。たった一撃であんなにでっかい穴が空いてる。
リッくんも使ってみたい、杭打ち機?最近職人さん減ってきてるから結構高いよー。
しかも重い。蝶子のはオーダーメイドだけどそれでもかなりあるんじゃないかな。
それでもいいならいい職人さん紹介しようか?
……ふう。我ながらよく出来たわね。皆ー、大丈夫ー?こんくらいでかけりゃ軽々通れるでしょ。
(座席に座る)
…よっ、と。後は座るだけ。でも狭っ苦しいわね。…流命寺、もうちょっと詰めなさいよ。
…あ?これ?まあ…私に合うのがこれだって言われたからさ…でも使いづらいよ、これ。
威力はあるけどさ。玄人好みの武器ってヤツ?
「取り敢えず急ぎましょう、見つかると厄介です。」
穴に亀の甲羅を模した盾をはめ込む
「少し近道が出来る方法が有ります」
穴の形が急速にゆがむ
『虚空変化―孔―』
穴の先の景色が廃工場内部に変化していた
「ほら、近い」
…ふむ、中々…花火には少し遅いが、貴様にしては上出来だ。
ん?…まあ、当初の予定人数プラス1だ。多少は狭くもなる。
…席を詰める気はさらさら無いがな。
……時空を曲げる、か。面白い真似をしてくれるな。
ふむ、今日びの陰陽師はここまで出来るのか。ほう……(嫌な笑みを零す)
ま、何はともあれ到着だ。
とっとと帰るぞ。こっちは怪我人の身だ。
いや、別に杭打ち機が欲しいとかそう言う訳じゃないよ。
ただ単純に…興味?みたいな…。まあ、気にしないで。
あー、ごめんごめん、俺立ってるから、蝶子さんどうぞ。
(席を立つ)
え?もう着いたの?ホントに近道だねェ。
えーと、誰だか分らないけどありがとう。
じゃあ、御堂さん達とはここでお別れかな?
ふう、ようやく着いた。これじゃあ遅刻だよ。
まあ、上の人らに事情を説明すればわかってもらえるか。
おや?宝坂君じゃないか、ちょうどよかった。
ちょっと上の人に言っといて。
『南雲は今までカノッサの基地を潰してたんで疲れてる、今日は休む。
それと、水面院周辺に妙な力を感じる。注意しておいたほうがいいかも。』
って。
ああ、あと他の人らは脱出に手間取ってるか何かでまだ来てないよ。不安なら見に行ってやって。
じゃあね。何かあったら技術部まで来てくれればいるから。
やあ皆さん、アッシュです。
今日は歴史の実習ということで、水面院という遺跡まで来ています。
大きな建物の廃墟と、広い池。観光で来るにはいいところですけど、高校にもなってわざわざ来るようなところなんでしょうか。
しかも長い自由時間まであるし。……自主学習したほうがいいのかな。今のままじゃあ大学に行くのは難しいかも。
って、俺は誰に向かって話してるんだ。
というわけで今は建物の中に入り込んでいるわけだが(本当は立ち入り禁止)、何か面白いものは……お、中庭だ。
へえ…こりゃあいい感じに寂れてるねえ。苔むしてんのがまた風情を出してる。
何だこの石?変な模様が書いてあるな……。 !!?
こんなところに穴が…!!!しかもかなり深そうだ。穴というより洞窟か?
………まだ時間はあるな。コウダイあたりでも誘って調べてみるか。
(略)というわけなんだが、どうだ?少なくともここにいるよりは退屈しなさそうだが?
あ、南雲さん。こんな下っ端掃除係の名前を覚えていただいているなんて光栄です
えぇ――っ!?カノッサの基地潰しちゃったんですか!?一体何を…
え、あ、はい。水面院周辺に妙な力…っと。了解いたしました。伝えておきます
行っちゃった…上の人に伝えろって言われても、私は掃除係だからほとんどの人が上の人なんだけどな…
うーんとえーっと・・・・・・
上の人→自分のよりも上の人→いっぱいいる中でも上の人→一番上の人→ミカド様
ミカド様に伝えればいいのか!けど今は出払ってていないはず・・・
うーんどうしよう・・・・
私は見えては行けないものが見えてしまう。
誰も理解はしてくれない。
それでもやつらは私を追い、私は唯逃げ惑う。
怖い、恐ろしい、寒い、苦しい……。
私はいつか奴らに殺されるのだろう。
――――局地的な空間の歪曲、及びミカド様の生体反応を感知しました。
生体反応、通常時に比べ極少。
これより、ミカド様の安全確保の為に現場へ出向します。
?
個人データ照合……社員データに該当有り。
初めまして、宝坂 黎様。
私はここでメイド長を勤めさせていただいている、自動人形『ソラ』と申します。
何かお困りでしょうか?
うわわ、びっくりした
メイド長のソラさんですか。初めまして、宝坂 黎です
私は一番下ですから、様付けなんてしなくてもいいですよ
困り事・・・あ、はい。あります
ミカド様を探しているんです。南雲さんから伝言を承っているので
いえ。我々自動人形は常に従者である為に、敬称を外す
訳には参りません。
……成程、そうでしたか。
(少し考えた様子で)
了解しました。では、宝坂様には私との随行を推奨します。
私もこれよりミカド様の送迎に向かう所でしたので、同行は、宝坂様個人でミカド様を探索し
報告するよりも効率的である考えられます。
もし受諾なされるのならば、どうぞ後部座席にお座りください。
(結城財閥本邸宅の入口に止まっていたリムジンの後部座席のドアを開ける)
んー・・・なんか違和感があるけどま、いいか
それはちょうどよかったです。ではお言葉に甘えて同行させていただきます
(言いおわるかおわらないかのうちに座っている)
(今日は南雲さんに名前覚えててもらったりと、なんだかちょっとラッキーだなー
もしかしてこのままラッキーがつづいて昇進とかしちゃったりして
あわよくばミカド様の側近とか?・・・なわけないよな)
黒い羽根を舞い散らせ、空から春波須が墜落する
「「………っあ!!…ぐっ…ぐふっ……ハァ…ハァ…
やっと…静まった………全然制御出来ねぇ…序の口なのにリスクが大き過ぎるな…フゥ…」」
自爆アナウンスを聞き、今の状況に気付く
「「……あ゙あァ?自爆だァ!?…ミカド………居ない…。
……ん?…彼れは……ユーリ大尉か…。っつー事は…此の血痕はミカド…!
基地に入ったのか……こんなに出血してるのに…然ももう直ぐ自爆じゃねぇk―――。」」
時空の歪みを感じ取る
「「ポッド射出口……俗物共か…?いや…奴等がそんなケチな手段は使う訳ねぇ…。
と為ると重要物資……若しくは…ミカド…!
何方にしろ此れ程の規模の爆発から逃れるには其れしか無ぇ……一か八かだ…!」」
着地時に出来た傷口から血を集め、身を包む繭を造る
すると空中に浮き上がり、歪みを目指して飛んでいく
「「『血操眼―――血衣・赤百合』!!……づァッ…反動が……保つかァ…ッ!?」」
しかし眼に激痛が走り、もう少しの距離で赤百合の形が崩れはじめ高度が下がりだす
洞窟か……なかなかに面白そうですな、アッシュ殿!
これは新たな展開を俺達で切り開こうというフロンティア精神ですNE☆
よっしゃあー!! この与賀潮コウダイ、その話のったぜー!!!
でも授業とか大丈夫カナ? 俺一応、転校してきたばっかなんだけどー……。
……まあいっか! なるようになるって! そんじゃ、案内ヨロシク!!
(…それにしても都合が良すぎる…加えて資材射出用ポッドに座席…か。
ポッドの用途から言って、設置されている場所は倉庫近辺の筈…しかし…あの場所には物資の類は無かったな…
……クッ、所詮、掌の上で踊ってたという所か……興味は無いが…)
……気にくわんな。
独り言だ、気にするな。
それより到着だ。とっとと帰るぞ。
(ポッドが工場裏に降り立ち、中からひらりと降りる)
さて、残りの体力も少々不味い。とりあえず私は理科準備室に行かせてもらうぞ。
用があったら呼べ。…まともに返事をする保証は無いがね。
? ま、杭打ち機なんて滅多に見ないからね。特に女で使ってるのはそうそういないし。
少しは思いやりとか譲り合いとかレディファーストとか考えなさいよ!つーかどけ!
…あ、ごめんリックくん。どっかのネクラな理科教師に見習わせてやりたいよ。
着いたー。ふはー何だか外の景色が懐かし……く見えないか。ぼろっちい工場だし。
とにかく無事に帰ってこれたから結果オーライかな?
みんな、ありがとう。私のせいで無理させちゃって…今はゆっくり休んで。
それじゃ、私も帰るわ。…行こう、親っさん。
興味が沸くのも無理ないさ。『世界三大漢の必殺武器』のひとつだもの。
そうだなぁ…リッくんはドリルとかも似合いそうだ。それも馬鹿でかいの。
こらこら、レディはどけ!なんて言葉は使わないよ。人に注意する前にまず自分の行動から改めよう。
んー……やっぱ外の空気は気持いいなぁ。思いっ切り背伸びがしたくなる。
ま、色々あったけどこうして皆で帰ってこれたからよかったよ。
今は休んで、ごちゃごちゃ考えるのは後にしよう。皆今日はありがとね。では、解散!
…リッくん、君にはまだやることが残っている。
ミッチーを僕の店まで運ぶのを手伝ってくれ。店まで行けば応急処置くらいはできる。
心配してる人も多いだろうし、何より僕の友達だからね。放っておくわけにはいかないさ。
ああ、ここしばらく動けなかったからな。
だが、それもここまで。今日の主役は俺たちだ!!!!
……誰かが乱入してきて主役の座を奪ったりしない限りな。
あ?授業?今は自由時間だ。10時から16時までな!!!!!!!!
………お前も、何かやりたいことがあるなら今のうちから自分で勉強しておいたほうがいいぞ。
どうもここは一般的な意味での勉強のレベルはあまり高くないらしい。
わかったら行くぞ、ついて来てくれ。
ここだ。この水面院、この地方の伝承では
何か魔術めいたことを研究していたが、今から千年近く前、一夜にして廃墟と化した。
と、『若越の神話・伝承 第2巻:上代編』に書いてあった。図書室にあるから、興味が有るなら見ておくといいかもな。
で、問題はこの穴だ。相当深いようで、もしかすると洞窟の入り口かもしれない。
どう思う?入ってみるか?
「……」
無言で佇むリュウヤその目が
『殺してでも付いて行く』
と語っている
ドリルかァ…。
使ってみたい気がするけど、持ち運び大変だし、俺もう武器持ってるしね。
…所々焦げてたり溶けてたりするけど…。
ん。分かった。
ミッチーって有栖川さんの事だよね。
確かに、友達のピンチは放っておけないよなァ。
俺は友達いねェけど。
429 :
杏子:2007/10/03(水) 13:40:28 O
いくわよ!速効魔法「age」!!!
――結城本邸より約100m先の丘の上――
…ったく、久しぶりに羽を伸ばそうと思ったら肝心要の本部は爆発するとくらぁ。
ま、あんな基地どうでもいいがせめて俺様に一声かけてから自爆しろっての。
かーっ、相変わらず薄情だよなあカノッサの連中はよ。
それにしても随分豪勢な家じゃねえの。丁度いい、財布が風邪引いてたとこだ。
ちょっくら金目のもんでも拝借させてもらうとすっか!
(丘を下り、結城本邸へ向かう)
うっはー! なんだかワクワクしてきたZE☆
まあ唯一問題なのは、サイドストーリー的立ち位置にならないかだけだけどNE……。
UMMMM、ご心配は無用ですぜ!
俺の目的は最初から決まっているようなもんでさあ! ふへへ!
よーし、探検隊出発だぜー!! 皆の衆、ついてくるがよい!!
――うーん。まあ一見しただけじゃ信じがたいナー……。
何しろ、神話や伝承は何かのイメージであって、記述通りではないからNE。。
もう、入ってみるか?なんて無粋なー! こりゃ入るしかないっしょー!?
そうしないと話が進まんのですよ話が! よっし、せーので行くよ、せーの!!
そろそろ時間だ… 脱出しなくては。いや、その前に仕込みか…
…監視カメラは無事だったな。侵入者の顔が映ってる
この映像を抜き取って、データベースで照合…
所属している組織が分かったら、『蜘蛛』を送り込んでやる
PC本体か、ソフトウェアか。どっちにしろ、六匹が限界だ…
僕の能力は最強のポテンシャルを秘めているはず…
…日々、進化しているし。熱や電気も扱えるようになった
情報やエネルギーのみならず、あらゆるモノを『伝達』できるようになるのも遠くないはずだ
―――アルガンダー:離脱
(運転席に乗り込もうとして遠くを見て)
……。
宝坂様。想定外の出来事により、出発の予定が
少々遅れる事になりました。
どうやら、屋敷に少々マナーを心得ていないお客様が
いらっしゃった様です。
私は結城財閥メイド長としてこの場でお客様を全霊を持って
『お出迎え』しなければなりません。
宝坂様にも結城財閥社員として契約書に準じてお客様への
『丁寧な対応』をして頂く事になりますが問題はございませんか?
友達はいいぞー。何より自分が独りぼっちにならなくていい。
一人でいる事と、独りでいる事は似てるようで全然違うからね。
…おっと失礼。いやー年を取ると理屈っぽくなってしょうがない。
よしついた。蝶子、鍵開けて。リッくん、もうちょっとだよ。
へー、焦げてたり溶けたり…もしかして、焼きゴテ?違うよねぇ…?
親っさんの友達って言うか…うーん……ややこしくなるな。友達って事にしとくわ。
…はいよ、今開けます。
(裏口の鍵を開ける)
さ、入って入って。お茶くらいなら用意出来るわよ。
ポッドが穴の中に消えるのを見る
「「あ…あの穴にさえ…飛び込めばァアア…!!」」
持てる力を振り絞り赤百合を蹴る
すると赤百合は砕け散り、ただの血に戻った
「「ま……間に合ったか…」」
柱にぶつかり、着地もできずに倒れ込むがすぐさま顔を上げ、有栖川ミカドを探す
「「ミ……ミカド…!………ボロボロじゃないか…糞ッ……何なんだよ彼奴等…
ミ…カド…ミカドを………畜生…せめて……是だけでもッ…」」
残った力を振り絞り、ミカドのスーツの裾に目立たない小さな血印を付けた
「「あ…目が……ミ…カ……―――――」」
―― 春波須 紅蓮、廃工場の柱の影にて気絶 ――
ほぇ?お客様ですか?
マナーを心得ていらっしゃらないなんて無作法な・・・・
ええ、もちろんですとも。この宝坂 黎、真心こめて対応いたします
(言い終わるか終わらないかのうちに今度は降りてソラの横に立っている)
では参りましょうか。お客様をお待たせしてはいけませんし
よし、到着。お邪魔しますよ〜…と。
(手慣れた動作で鍵を外し、窓から中に入る)
へー…なかなか洒落てんじゃないの。流石ブルジョワ様のお宅は違うね。
こっちは宝石か…うほっ、こんだけありゃ投げ銭にしても悪かないな…
しかし、残念なのは宝石に対し俺のポケットの容量が狭すぎる事だ。
悔しい。実に悔しい。全くもって悔しい。生意気だぞ、石ころの癖に!
ま、何個かありゃしばらくは困らんだろ。変に欲張るのは良くないしな。
さて、腹も減ったし厨房で何かつまんで帰るか。
それにしても不用心だねぇ、泥棒様のおなりだと言うのに誰も出てきやしねぇ。
それは、使用人として素晴らしい心構えですと、賛美いたします。
『本邸のセキュリティ作動を承認――――防壁《籠の鳥》作動』
(侵入者のいる部屋の周囲、前後上下左右にルーンの刻まれた
絶対防御を誇るオリハルコンの檻が現れ、侵入者を閉じ込める)
更に、性能の強化を実行します。
(檻の周囲を囲む様に、ソラの力によって半透明な水色の壁が顕れる)
……お客様がいらっしゃるのは、外装の飾り部分。
金品や装飾品等しか置いていないヵ所なので、被害は極少です。
他の部分は本社やカノッサと比較にならない強固なセキュリティを誇っている為、侵入は不可能。
数字的な損失は皆無です。
――――しかし、主の留守を任されたこの身。自動人形の存在と誇りにかけて、
1つの石であろうと持ち出しは許しません。
(既に数十のメイド型自動人形と社員が出入口を固めている)
さあ、参りましょう。お客様に御引取を願う為に。
(宝坂とソラの足元に幾何学模様の方陣が現れ、宝坂を部屋の中にソラを防壁の外に転送する)
(頭上に檻が降りてくる)
…あ?ようやく気付いたか、結構どんくせぇな。いや余裕か?どーでもいいがな。
(オリハルコン…か。『爪』で切れねぇ事はねえが…お、誰か来やがった。
劇団○季も腰砕けな俺様の超絶演技でちょろまかしてやるぜ)
(転移してきたソラと宝坂に向かって大粒の涙を散らしながら叫ぶ)
ああ!お許しください!決して金に目がくらんだ訳ではございません!
十五の時故郷に置いてきた母が危篤と聞きはるばる海を超え戻ってきたのですが…
何もかも変わってしまった街並みに戸惑い、ついには路銀も尽き…
そんな時このお屋敷が見えたのです!母に会いたい一心で魔がさして……
お金はいつか必ずお返し致します!!どうかお慈悲を……ああああ――――っ!!
(大仰に地面に崩れ落ちおいおいとむせび泣く)
あ、じゃあ お邪魔します…。
あのさ、有栖川さん大丈夫そう?
何なら俺も手伝おうか?俺が背負った後に死なれると俺もちょっと複雑な気分に…
どうせ今日はもう仕事ないし、家に戻っても何もやることないし…。
邪魔だってんなら帰るけどさ。
いえいえ、当然のことですよ
(ソラのやっていることに目を白黒させながら)
ほぇ・・・本邸のガードシステムはこんなにすごいんですね・・・
初めて見ました・・・
・・・そうだったんですか
お可哀想に・・・さぞかし辛かったでしょう
でも、窃盗は犯罪です。罪を犯すようなあなたを見たら、お母様はきっと悲しみますよ
だから盗んだものは返してください。宝石だったら私が差し上げますから
(服の中から色とりどりの宝石を取り出す)
(侵入者の話を聞き)
……会話を理解しました。
ですが、私はミカド様の留守を任された身であり、ここにある物を略奪させる事は出来ません。
仕事の斡旋ならば可能ですが
――――お客様の発言は信憑性が薄いと判断します。
外装とはいえ、普通の人間の方が、この屋敷に侵入出来る可能性は皆無なのですから。
どうぞ、今すぐに盗もうとした品を置いてお帰りください。
……? 宝坂様、貴方がその行動を行いたいのならば、私は制止しませんが。
そっ、そんな…生まれてこのかた裏切られた事は何度あっても人を裏切った事は一度もないのに…
(この女…人の臭いがしねぇな…ミカド?何だっけどっかで聞いたような…)
そうですね…母もこんな姿を見たくはない筈ですよね…俺、間違っていました!
今まで何もしてやれなかった分、せめて最後だけでも何ひとつ恥じる事なく母に会いたい!
それが…俺にできる精一杯の親孝行です…!
お嬢さん、あなたのお陰で目が覚めました。盗んだ物はお返しします。
その宝石も結構です。自分のこの…二本の足で母の元へ帰ります!!
(なんてな、一個くらい袖に仕込んどくか。我ながらくせぇ芝居だ。こりゃカーテンコール間違い無しだな!
しかしこの女も変だ…服ん中に宝石なんか入れて…この女の奴は薄気味悪ぃから全部返すか。)
困っている人を助けようとするのは当たり前のことです
すばらしい心意気ですね!その調子です
きっとお母様も喜ばれることでしょう
頑張ってくださいね
・・・ですが、嘘はいけません
『全部返す』と言ったからには、全部返していただかないと
(微笑んではいるが、確実に袖を掴んで離さない)
衣類と擦れるわずかな音でわかります。まだ一つ、お持ちになられているのではないですか?
「…つー話だ。全員、無事に脱出した。らしい」
その事件、いつから目を付けていた?
「モノクロームにお邪魔したら、変な連中が集まっててよぉ…
色々あって自転車で出かけてったから、付いてった」
霊体でか? 良い趣味ではないぞ… 慎め
…そういえば、カノッサについての情報は集めてこなかったのか?
上の連中に報告すれば、臨時収入が得られるかも知れん
「わりー、忘れてた。今度からはちゃんとするわ」
また冷蔵庫でモヤシ栽培か
「悪かったって… そういや、他の馬鹿どもは?」
俺が知るところではない。死人にもプライベートがあるんだろう
毒は『定休日』だから、図書館で論文書きだ。物体の固有振動数と熱量が及ぼす電力の変化がどうの、と
「死人が論文を出せると思ってんのかよ。腐れた趣味だな」
そう言ってやるな。…今度、街で祭りがあるだろう
毒を連れてってやるつもりだ。何だかんだで子供だからな… お前も来るか?
「冗談じゃねえ。俺は大人しく金勘定でもしてるぜ。じゃーな」
…もう少し仲良く出来ないのか
よし!!せーの!!!
………さて、我々は水面院地下に存在する謎の洞窟を探検することになったわけだが、
なんか…洞窟ってよりも遺跡っぽいな。こう……地下神殿とか。そんなもんがあるかは知らないけど、そんな感じ。
まるでヨコシマキメみたいだ……。
え?何!?ヨコシマキメに…似てる……!!?
………くっ!!駄目だ、どこにも見覚えなんてない!!!
今のはいったい……!!!?
あ、コウダイ。
すまんすまん、つい自分の世界に…。
とりあえず、先に進んでみるか。
何もなければそれでよし、何かあったら……それこそ俺達の望むところだ。
(宝坂の言葉と侵入者の様子を見て、半透明のスカイブルーだった
檻の外の障壁の色を、半透明のブルーに変える)
――――お客様、結城財閥社員と屋敷のセキュリティの前に、言語の虚構を用いて押し通そうとするのは
些か短慮であると注言します。
お選びください、御帰宅か、『長期』の滞在かを。
…痛い!痛い痛い痛い!ごめんなさい!わ、わざとじゃありません!
どうやら一個袖に入ってたみたいで…ちゃんと返します!返しますから!
(宝坂の腕を無理矢理引き剥がし、袖の中の宝石を返す)
つー…手形がくっきりついちまったじゃねぇか……あ?結城財閥ぅ?
ィイイヤッホォォォウ!帰国早々ついてんぜぇ!もう芝居する必要もねえな!
いやー俺こう見えてもカノッサなんだよ。あんたら結城とは仲良しこよしだろ?
困った時は助けあいっつー事で少し恵んでくれよ。本当に金ねぇんだわ。
わかっていただけましたか
私、宝石商の後継ぎになる予定だった人間ですから、宝石には詳しいほうなんです
・・・演技?
ということは、騙してたんですね!ひどい人です
それにっ!結城財閥は既にカノッサとは手を切ってます!
――くす。
うーん、前世の記憶とかから引っ張ってきたのかもNE☆
そのー、よこしま?的な地名なんて聴いたことないしなー。なんだろね?
マ、時間は結構たっぷりあるみたいだしサ! ゆっくりいこうZEゆっくり、ね!
しっかしなんか、もう故意に作ったとしか思えないほどよく出来てるカモ!
なーんかギミック的なものがありそうでウキウキするねー! 萌え!!
っとと、そうだね! 前進あるのみっすよーうん!!
なんかめぼしいもの見つけたら教えてNE! 俺怖いから後方支援する!
それはありがたい。じゃ早速処置するから手伝ってくれ。
(部屋に入り、ベッドにミカドを横たわらせる)
うーむ。傷は全部塞がってる。…脈と呼吸はあるけど弱いなぁ。顔色もそんなによくない。
輸血が一番だろうけど…ミッチー何型か解んないしなあ。……よし。アレを一緒に使うか。
リッくん、そこの戸棚から栄養ドリンクっぽい瓶を一本取ってくれ。
あと、その下に『封』って書いたお札が貼ってある小さい壺があるだろう?
それも頼む。…くれぐれもお札を剥がさないようにね。
リュウヤ辺りを見渡して
「想像以上に地脈が複雑だな・・・・
『欠片』もしくは『本体』でも無い限り
こんな根の張り方はしないはず・・・」
宝坂様、お気づきになられていなかったのですか……?
正式に申し出を拒否します。
結城財閥は、先日より経済面、経営面において完全自立を達成。
組織:夜読の衆と同盟を結び、カノッサ機関とは完全に別離しました。
つまり、実質結城財閥とカノッサ機関は敵対関係となり、故に資金援助は行えません。
そして、カノッサのお客様は『丁寧に』迎える様有栖川ミカド様から言い遣っています。
どうぞミカドが帰るまでごゆっくり滞在くたさい。
ぷふっ、その顔!…これだから人を騙すのは辞められない。てか完全に引っ掛かってんのな。
改めて自分の演技力に驚いたわ。ああ、俺様って恐ろしい子!
…あんだって?
つまり…もう敵同士って事?嘘じゃねえよな? ……ホントにホント?マジ?
…うっわぁ、ガチで萎えるわ…二年と半年遊んで…ゲフンゲヘン修行していた間に何があったんだよ…
クソが…人に断りもなく勝手に決めがって……せめて一言くらい言えよ……
クソがァ…!俺様を誰だと思ってやがる!『狂犬』カリグラ・ネロだァァァァァァァァッ!
うぅ、スッキリした。…おい、茶くれよ。コーヒーでもいいわ。
ごゆっくりしてもいいんだろ?叫んだら喉乾いた。
えーっと、栄養ドリンクっぽい瓶ってこれか。
(戸棚を開けて瓶を取り出す)
…なァ、御堂さん。何で壺に札なんか貼ってるの?
まァ、別に良いんだけどさ。
はいよ。瓶と壺ってこれだろ?
(御堂に瓶と壺を渡す)
ところで、この瓶の中身って何?
何か凄い匂いするんだけど…。
ソラさん気がついてたんですか?うぅ・・・すっかり騙されてました
そうやって人を騙しているような生活ばっかりしてると、最後には自分が騙されますよ
むぅぅ…引っかかった自分が腹立たしい・・・
・・・カリアゲ・エロ?変な名前ですね
『狂犬』?ってことは噛まれたら狂犬病になっちゃうんですか?!
うわわどうしようどうしよう消毒しなければー!!
了解しました。ダージリンでよろしいでしょうか?
宝坂様、それは恐らく俗称や通称です。
また、結城財閥の技術部に行けば狂犬病は治療可能と推測されます。
それから、申し訳ありませんが、お客様の対応をする為私は送迎に向かう事が困難です。
故に、宝坂様お一人でミカド様の送迎を果たして頂く事となります。
(宝坂に地図を書いたメモとリムジンのキーを渡し)
場所は喫茶モノクローム。迅速丁寧な仕事を期待します。
壁一面を覆うスクリーンに、一人の老人が映しだされている。
スクリーンの前には、戦闘服を着込んだ子供たちが整列し、老人の言葉を待っている。
老人は口を開く。
―きみたち「製造番号喪失者」は とてもかわいそうな子供たちだ
―きみたは 「あのお方」のひと欠けらから作られた。強い能力者を作らんが為だ
―だがその結果生まれたきみたちは「あのお方」とは似て似ても似つかぬ、「できそこない」だった。
―きみたちは存在そのものが『冒涜』だ。だが君達には義務がある。
―きみたちはこれから「製造番号喪失部隊」となり、いくさにゆかなければならない。
―すべては、わたしのせいだ。だが君達に、私は最初で最後の贈り物をしようと思う。
―このなかの、最後の一人がそれを得て、そしてそれを誰かに託すのだ。
―わたしの子供たちよ、義務を果たせ。
老人は拳銃をくわえると、引き金を引く。 画面がホワイトノイズでかき消される。
―あああああああっ! なんだ・・・?また・・あの夢か
ここは? なんだ・・・私の部屋か。
しかしハードだったな、あの後射出ポッドを解体して、学校に持っていって倉庫に仕舞って、その後走って部屋まで帰ったんだったか。
とにかく、仕事は残っている。後で学校に顔を出そう。
ぞくしょう・・・?ああ、通り名のことですか
へぇー・・・ここでは治療もできるんですね・・・
は、はいっ!了解しました!喫茶モノクローム・・・ですね
では、行ってまいります
えーっと・・・あったあった。さっきのリムジン
キーを差し込んでっと・・・しがない掃除係がリムジンの運転なんかしていいのかなー?
でもソラさんに言われたしなー。やるっきゃないか
ブロロロロロ・・・・・
けっ、下らねぇ。騙されたらその分騙し返せばいいじゃねえか。それだけだ。
あと俺はカリアゲじゃねぇ!エロいけどな!カリグラ・ネロだ、覚えとけ!
お、おー。以外といい対応だな、びっくりした。何でもいいや、早くしろ。
(ったく…これからどうするかな。このまま逃げるってのもダセェよな…
せめてひとつくらい金になりそうなのが欲しいぜ…)
これ?そんなに匂いきついかなぁ…結構改良したんだよ。ま、それは置いといて。
これはただの栄養剤さ。どんな怪我もマンガみたいにあっと言う間に治しちゃう素敵な薬。
ただ…人によっては気絶するくらい苦いらしいくてね、極端に体力を消耗してる人には使えない。
ショックで死んでしまう可能性もあるから。そこで、これだ。
(『封』の札を剥がし壺の蓋を開けると、触手状の物体が溢れんばかりに沸き出す)
うん、状態はばっちりだ。久しぶりだね、ロドリゲス。…大丈夫、怖くないよ。
見た目はアレだけど宿主に寄生して治療や栄養補給をしてくれるいい子だから。
ロドリゲス、早速だけどこの人を頼む。
(何本もの触手がミカドの身体中を取り巻き、仄かに光りだす)
…4、5分すれば顔色も良くなるだろう。そしたら汁を飲ませても大丈夫。
それまでお茶にしよう。もうそろそろ蝶子も来る頃だ。
うーん、少なくとも俺にはきつく感じられるね。
えぇぇぇぇ…。ショックで死んじゃうかもしれない栄養剤って…。
その壺何が入っtぎゃあああぁぁぁあぁあぁぁ!!!!
な、なななな、何それェェェ!?
ろ、ロドリゲス…?
へ、へェ…。良い子…っすか…。
(引き攣った笑みを浮かべ、ロドリゲスから離れる)
汁…。
《嫌な言い方するな…。》
そうだな。時間はたっぷりある。今まさに青春真っ只中の17歳だ!!!!
……あ、君の年齢設定と違ってたらごめんな。
うん、確かにな。
……ウキウキするとは…相当肝が据わってるな。
俺なんかいつ即死級のトラップが出て来やしないかと内心怯えてるよ。
っておいィ!?怖いのかよ!!!だったらはしゃぐな!!!
それにだな…もう少しテンポを落としたほうがいい。
お前がそんなだから俺もメタ発言を解禁するが、向こうの事件が終わって人がたくさん来るまで待ったほうがいいんじゃないか?
えーっとここの角を曲がって・・・あった
『喫茶モノクローム』。間違いない、ここだ
ん?closed?閉まってるのかなぁ・・・・でもなんか奥の方が明るいような・・・裏口なら開いてるかも
コンコン
ど、どなたかいらっしゃいますかー・・・?
ラベルは…よし。確かにこの瓶だ…それとコイツを組み合わせて…おっと。
(試験管に「Z」と書かれた瓶の液体を流し込むと、ポンという音とともにいかにもな煙が立ち上る)
(包帯のような布に巻かれた自分の左手を一瞥しつつ)
…ふむ、こいつは…多少、覚悟が必要だな。
(ふと、何かに気づいた顔になる。はっ、と軽く笑い)
…私が…怯む…だと?
怯む、怯える、悩む、悲しむ――
――そんな感情…全て戯れ言…無駄な事だ…!
(自分に言い聞かせるように呟き、試験管の液体を飲み干す)
(途端、部屋を包む強大な発光が起こる。色は黒、しかし人の視界に焼き付くそれは光というほか無い。
一拍置いて、爆発。
この部屋が人の通る階層ならば例え廊下の端にいようと気づくだろう。現にその黒い発光はその階層を一瞬黒く満たした。
しかし廊下に音は響かない。更に理科準備室のガラスは一枚たりとも割れていなかった)
く…ぐ…ぐ…あああああああっ!!!!!
(黒い光、左腕から発するその光に、人並み以上の背丈を持つ流命寺が頭から呑まれる。
そして起こる、音も光も無い――けれど、凡人だろうがはっきりと意識できる――爆発。
全てが終わり、しかし薬を飲む前とさほど変わらない準備室。ただ一つ違う箇所、机に流命寺が瞳を閉じて突っ伏していた)
――――ある人間の集団が作った『物』がその男と会ったのは、もう随分昔の事だ。
それはあまりに僅かの時間の遭遇だったが、
ただの物が人形として組み上げられるには十分な邂逅だった。
人形は、その男との出会いと交わした言葉、過ごした時間を忘れる事は決してないだろう。
人形の姿を決定付けた、とても眩しい、壊れてしまった正義の味方を、
己の手が貫いたその瞬間を、決して忘れないだろう。
――――……!
(有栖川ミカドが目を開けると、内側から何かが拒絶するように、ロドリゲスが身体から弾き飛ばされる)
……ここは?彼は……ああ、そうか。
……やあ、いい朝だね紫苑君。御堂蝶子君は無事かな?
(無理に立ち上がろうとするが、失血で起き上がれない)
はーい、おまっとさーん。コーヒー入れてきたよ…うわあ!
…何だ、ロドリゲスか。いつみても怖いな。コーヒー、ここ置くよ。
ん、誰か来たっぽい。私行ってくるわ。あと少し厨房借りるね。
…お待たせしました。済みません、裏口まで来させてしまって。何のご用でしょう?
なぁに、ニョロニョロみたいなものだと思えばかわいく見えてくるよ。
ほらすぐ来た。冷めない内に飲もう。…じゃ、頼んだよ。何かあったら呼んでね。
(弾き飛ばされた触手がぞよぞよと暴れだす)
あちゃー、怒っちゃった…仕方ない…ロドリゲス、ハウス!
(紫苑の一言で触手が壺の中に戻っていく。急いで蓋を閉め札を貼り直す)
やれやれ、後で言って聞かせないと。
おはよう、ミッチー。折角治療してくれてたのにああいう態度は良くないな。
正義の味方ならもうちょっと平等に振る舞ってくれよ。
蝶子なら丁度さっき来たけどすぐ出たよ。ああほら起き上がらない。
まだ君は病み上がりなんだから。さ、これ飲んで。栄養剤。
あ、どうも。裏口からですいません
初めまして。私、結城財閥玄関先掃除係の宝坂 黎と申します
こちらにミカド様がおられると聞いて、ソラさんの代行としてお迎えに参りました
ミカド様はいらっしゃるでしょうか?
ニョロニョロ?
…あ、確かにかわい…くないッ!!ニョロニョロに見えないよこれ。
あ、いただきます…。
(カップに口をつけ茶を飲もうとするが、ロドリゲスが弾け飛んだ瞬間、
噴きはしなかったが盛大にむせる)
な゛、なん…!?
あ、おはよう゛ござ、まず ゴフッ。
有栖川さ…ん?
《あれ…?思ってたより若かった…みたいだな…?
あの声は絶対20超えてると思ったんだけどなァ…。》
わー、良かった。思ったより早くに目が覚めたねェ。
あんまり無理して起き上がろうとすると昔の俺みたいに若年性ギックリ腰になるよー。
あれは精神的にもヤバいから…。
……ああ、それは良かった。
そうなのかね?ふむ……ならば非礼は詫びなくてはならないね。
私の意志は働かない事とはいえ、失礼をした。
ああ、おはよう。……先は非常に助かった。礼を言おう。
ははは、私はカッコイイのでギックリ腰になどならないよ。
おや、ありがとう……む?紫苑君。どうも栄養剤にしてはやけに刺激臭がするのだが?
まるでいつか私が空君主役の全年齢版恋愛ADVゲームを作った時に
空君が作ってくれた世界の珍味ミキサーミックスドリンクを10倍濃厚にしたような……
……まあいい。先程の非礼の詫びもあるのでね。飲ましていただこう。
……(ゴクッゴクッ)
………(ゴクッゴクッ)
…………ふぅ、ごちそうさまでした。
……
(飲み終えてコップを置いたままの姿勢で固まって、意識が飛んでいる)
よぉ、ところでよぉ、女。なんで結城カノッサと手ぇ切ったんだよ。そりゃあそこは
煮ても焼いても炒めても蒸しても全然食えねえ連中の集まりだ。正直俺も何であそこにいるかよくわからん。
それにさ、今度手ぇ組んだ夜読。あいつらも違った意味で食えねえぞ。お前らだけでも十分やっていけそうなのに
何でわざわざ人を頼ろうとすんだよ。そこが分かんねーんだよな。あとさあ、
(ソラを指差す)
さっきから思ってたんだが、何でお前人間の臭いしねえの?
申し訳ございませんが、その質問には回答できません。
私は従者であり、従者が主の意見の代行は行える筈はありません。
また、それを行う事は私と同じ存在全てへの侮辱となりますので。
ただ、ミカド様の使用なさった言動をそのまま流用すれば『必要だからだよ』との事です。
――――それは私が人間ではなく、自動人形であるからだと推測出来ます。
(手首の部分の球体間接部分を見せる)
識別コードIDO 結城財閥製自動人形『ソラ』。それが私です。
ああ、それはそれは。結城の若頭なら中で親っさんが治療していますよ。
狭っ苦しいとこだけど、どうぞ上がってください。こっちの部屋です。
コンコン
親っさーん、結城から迎えが来たよー。若頭の具合いは……
ガチャ
(目の前には、フリーズしたままのミカドの姿が)
…………
………………………
…大丈夫、生きているわ。しばらくすればやんなる位元気な姿が拝めるはず。
ほら、さっきまで凄く青白かったのに顔色がすっかり健康的。心配する事はないから。
へえ、若い内から大変だね。どんだけ酷いんだい、それ?
カッコよくてもそうでなくても気を付けなよ、ミッチー。誰だってそうなる可能性はあるんだから。
ミッチーまで…そんな事ないのにー。古今東西色んな薬草を僕の愛と一緒に調合しただけだよ。
刺激臭は酷いなあ。まるで理科の授業で使うような薬品みたいじゃないか。
それにしてもそのゲームちょっと気になるなぁ…ちょっと貸して……あ。
(固まったミカドの顔の前で手を振ったり頬をつねったり猫だましをしてみるが、反応がない。
仕方がないので脈を取り、瞳孔を見る)
……大丈夫。生きてる。死んでない。
ほら、蝶子も言ってるから大丈夫、うん。
あっそ。所詮番犬は番犬、飼い犬は飼い犬。ご主人サマにゃ逆らえねぇって事か。どうでもいいがな。
へえ、人形ね。結城の技術も進歩したもんだな。月日の経つのは早いもんだ。
……さて。あんたのご主人サマが来るまで黙って待つのもアレだし、何かして遊ばないか?
(両腕が異常に隆起し始める
破けていくレザースーツの下からは狼のような毛並が見えていた)
――例えば鬼ごっことか、さ。あんたが鬼で、俺様が逃げる役。俺様がこの屋敷から出てくのが早いか、
それともあんたに捕まるのが先か。ちったあいい暇潰しになるんじゃね?
(獣のように延びた爪が檻を瞬く間に切り裂く)
有無は言わさねぇ。元より俺様はこんな所で終わるような器じゃねぇからな。
お褒めの言葉を受け取りました。ありがとうございます。
……お客様。室内で遊戯をなさるならば、チェスや将棋、
オセロ、囲碁といった、余り行動範囲を広げない物を推奨いたしますが。
……成程、オリハルコンを切りますか。
それに、その体付き……想定データ以上、ですが――――
(檻が切り裂かれると同時に、展開されていた青の壁が崩れ、
ペンキの様に侵入者の全身に掛かる)
失礼します。その染色物は、マナーの悪いお客様に大人しくしていただく為の物です。
この屋敷に置いてあなたの位置を常時特定すると共に、
あなたの生体エネルギーを強制的に外に放出させる、一種の拘束具的な物と
考えてくだされば問題ないかと。
【警備システムに指令、対象者の無力化を実行】
(壁から科学による睡眠ガスと魔術による眠りの霧が噴霧される。
更に、壁には超高電圧の電流が流れる)
【技術部、その他部署へのへの第二警戒事項の発生連絡を送信】
結城財閥本邸は、カノッサの十天使の方ですら、各個であれば
ある程度以上の対応が可能なシステムを必要とし、設計されています。
そうする必要があるとの指示でしたので。
故に、そのまま何も盗らずにお帰りになるならば止めません。出口までお送りしましょう。
お客様が暴力行為に走るのならば、丁寧な対応とは言い難いですが、仕方ありません。
侵入者として屋敷の全システムによるもてなしを受けた後にお帰り頂きます。
また、ミカド様の帰宅を待つと言う選択も存在します。
お客様がどう行動しても、何も奪われずに帰って頂く事に結果は変わりありません。
ならば、どのような行動を選択するか。「器」という言語概念を用いてお考え下さい。
……。
追加事項ですが、砕かれたオリハルコンの修繕費用は、奪われた事に含みませんので。
よかった
詳しくはわかりませんが、何か大きな戦闘に巻き込まれたようで
ではお邪魔しま・・・
みみみみみみみミカド様ー!?お気を確かに!
ほ、本当に大丈夫なんですか?
礼なんていいってば。
ホント、気まぐれで助けただけなんだからさァ。
あれ、誰ですか。この人。
(宝坂黎を指さす)
って、うわわわわー!!
有栖川さんんん!?き、気絶してる!?
この栄養剤、ホントに大丈夫なの!?
……
……
……(ハッ)
うむ、ご馳走様でした。
……おや?紫苑君に釘バットの御人、先程と立ち位置が違うが、いつの間に移動したのかね?
む?身体の調子は良いが何故か舌筋が痺れている?そして記憶混乱?
ああ、御堂蝶子君。やや久しぶりだね。無事で何よりだ。
それから……君は、確か宝坂黎君だったね。迎えかね?
空君が来てくれれば身震いする程嬉しかったのだが、助かるよ。
……?
紫苑君か釘バットの御人、戻る際に、桃色の髪をした触れれば数秒で死んでしまう
美しい女性を見なかったかね?
――私の世界は、ひたすらに無色だった。
誰にも等しく朝を告げる日の光を反射した緑の木々も、
その光を受け、沈む太陽に代わり人々に光をもたらす月の色も
「新月」という真暗闇を克服せんと開発された電球も全て、私の前では無色だった。
「白」でも「黒」でもない、ただ無色。
生後からその日まで色を知らない私には、その日のリトマス紙を使った実験ができなかった。
色の見えない目を恨んだのは、これが最初だ。
――せめて、リトマス紙くらい見えたって良いだろう?――
途端、色づく世界。
10年来誰の手に掛かっても治せなかった私の目は、その時、色を捕らえた。
そこで気づいた。
私に色が見えない理由は、私が目の前の色に対してなんら興味を抱かなかったからなのだろう。
「興味がない」から、「見えない」
いや、実際に見えている物を、脳が削除したというべきか。
ともかく、リトマス紙実験の結果に興味を抱いた私は、色を見ることに成功した。
そして今、私の視界には…何がある?
………ん…ん?
(流命寺がのそりと起きあがり、ずれたサングラスをかけ直す。)
しまった、気絶したか。
…ふむ、これは………
(真っ黒な左腕をしばらく動かす)
左腕が邪気に飲まれたか…制御は…よし、できている。
…まあいい。左手一本が代償なら安いものだ。…よっ、と
(軽く腕に力を入れると、腕の色が肌色になる)
しかし…この程度の誤魔化しではすぐに地がでるな。
妙な奴に感づかれなければ良いが…
あとは…副作用だな。
…一応、まだ封印中の扱いだ。封印解除の時に妙なのが出て来るかもしれん。何処かで一度、試し打ちを…
…ふむ、アッシュその他が水面院に居たか。…なんの実習だったか…まあいい。
とりあえず適当な理由つけて参戦させて頂こう。
(窓から飛び降り、水面院を目指す)
そちらこそどなたですか?人に名前を聞くときは自分から名乗るものですよ
は、はい!ミカド様に名前を覚えていてもらえるなんて、感激です
ソラさんは今カノッサからのお客様の接待をなさっていまして・・・ミカド様のお帰りを心待ちにしておられます
(・・・?やっぱりミカド様になにかがあったんだ・・・このひとたち信用できるのかな・・・)
485 :
名無しになりきれ:2007/10/25(木) 20:39:52 O
ジャッキーガンがあるなら、サラガンもなくっちゃな。
あ、良かった。有栖川さん生きてた。
さっきの栄養剤が舌が痺れる位まず…(ちらりと紫苑を横目で見る)
いやいや美味かったって事じゃないの?
記憶障害ってことにしといて良いんじゃないの。
桃色の髪をした触れたら死にそうなきれいな女の人?
さ、さァ…。幻覚でも見たんじゃないの?
う、ごめんごめん。
俺は、リック。
リッくんって呼んでもいいよ。で、あんたは誰?
大丈夫だよ、ほら。普通にピンピンしてるじゃない。リッくんも飲んでみなよ。
おっはー、ミッチー。記憶が混乱してるのは君が大怪我してたせいだと思うよ。
舌が痺れてるのはよくわかんないなぁ。猫舌?
桃色の髪の、美しい女性?はて。そんな奇特な色した頭の人見れば
すぐわかると思うけど…みんな、どう?
んー?大丈夫だと思うよ。生きてるし。一度飲んだら二度と飲みたくなくなるけどね。
うん、やや久しぶり正義の味方さん。ムカつくぐらい元気みたいで何よりだよ。
…まあ、不安になるのはわかるけど一応信用に足る人だから安心していいわ。
宝坂さん、だよね?コーヒー飲む?すぐ入れてくるよ。
桃色の髪の女ぁ?…いや、知らない。親っさんが見てないなら私も見てないよ。
えっとリックさん・・・ですね。どうも初めまして
私、宝坂 黎と申します。どうぞよろしく
珈琲ですか?ありがとうございます。
(・・・?あれ?今喋らなかったのになんだか読まれたような・・・?むむ・・・)
むぅ?私は見たものは忘れない主義なのだが。
舌も並大抵の物体では驚かない筈……
ああ、リック君というのだね。では改めて言おう。ありがとう。
……! 成程、そういう訳かね。ならば納得だ。
よもや現実に余りの美味さへのリアクションで
記憶が飛ぶ事を味わえるとは……いや、ありがとう紫苑君。
貴重な体験をさせてもらったよ。
ん?ははは、もっと喜んでいいのだよ?御堂蝶子君。
うむ。羨ましがるのも無理は無い。
元気が一番だと言うのは歴代ヒーローの教えだからね。
望むなら我が社の健康食品を送るよ?ダンボールで。
何、部下の顔と名前を全て覚えるのは上司の義務だよ。
ははは、安心した前よ宝坂黎君。夜読の衆と結城財閥は現在同盟関係故に、
今は、裏切る表切るといった事態にはなっていない筈だ。
それに、毒の一つや二つで解決する現状でもない事は重々承知されている筈だからね。
……そうか、困ったね。彼女を結城に連れて行くと約束したのだが。
それに、空君の所にカノッサの来客が……ふむ。セキリュティを見直す必要があるか。
――――宝坂黎君。君に警備部統括部長補佐の役職を与えさせてもらう。
好きな時に戻って、空君を援護してくれると嬉しい。
何があろうと空君は絶対に無事だが、彼女は攻撃は不得手だからね。
攻撃の出来る人員が必要なのだよ。
……生憎、今の私では足でまといにしかなら無いだろうからね。
カノッサの来客は、この状況なら損害を考えず逃がしても構わない。
場所を認識阻害してもらえれば、外部の人間と手を組む事も許可する。
まずは、出来るだけ本邸から早く遠ざけてくれたまえ。空君にもそう伝達して欲しい。
そして、その後君は情報収集も兼ねて自由に行動してくれたまえ。
……さあ、私は春波須紅蓮君を探すとしよう。約束だからね。
さて、先の飲料の代金を……おや?小切手が燃えてしまっているね。
ふむ。仕方ない。この仮面を質草代わりに置いていこう。
……売らないでくれたまえよ?
(半分に割れたヒーローの面を外し、カウンターに置く)
まずは……帰着点に行こうか。では、失礼した。
(まだ微妙にフラフラしているが、立ち上がり廃工場へ向かい歩き出す)
場面変わって水面院…と。
(佇む廃墟の屋上に、流命寺が立っている)
ふむ、雄大に広がる池とそびえ立つ不釣り合いな廃墟…いつ来てもなかなかいい眺めだ。
さて…。
(屋上から中庭に降り立ち、模様のある石を調べる)
やはり…動かした跡がある。奴等なら絶対に入ると思ったが…
…よっ。
(石をどかし、中へ降り立つ)
ふむ。そこはかとなく漂う邪気、大昔に使われてた痕跡があるにも関わらず、燭台一つ無い暗い通路…
…試し打ちにはもってこいだ。
さて、アッシュを探すか…
蓋し……随分とテンポを落とした気がする……。
はしゃがない所為か……テンションがあがら……NAI。
いやまあそれは置いといて、しっかししっかりと出来てるよなーこの遺跡!
即死級のトラップかあ……うーむむ、確かに怖いかもかも。
でも大丈夫! その時は俺が君を守ってあげますDEATHよ☆
こういう場所では何が起こるかよくわからんですからね……恐ろしいもんだわば。
――――。
……おや……。
(何か口ずさみながら辺りを見渡す)
……誰か、入ってきたっぽい、よ……?
(冷や汗だらだら流しつつ、錆びたブリキのような動きで振り返る)
うるせえ!こちとら檻ん中入れられてストレス貯まってんだ!俺は狂犬だ、飼い犬じゃねぇ!
…はぁ。我ながら変な事で怒っちまっ……わぷっ!ぺっぺっ!何だこのペンキ!シンナーとか入ってねえよな?
(ガスか…一応耐えれるっちゃ耐えれるが…これ以上人が増えたら面倒だな)
…成程な。ようは何も取らなきゃいいんだろ?わかったよ。帰るよ。ああ、別に送らなくていいぜ。
自分で出てくから。……その辺壊してな!【ウルフズファング】!!
(狼の様に変化した両腕を思いきり壁に叩きつけ、大きな穴を開ける)
どうせ何も貰えないなら餞別がわりにめちゃめちゃのぎったぎたにして帰る!
俺はカリグラ・ネロ!器が何だか知らねぇがてめぇに捕まる器じゃねえのは確かだ。あばよ!
「……如何した?動きが露骨に不自然だぞ?」
言いつつリュウヤ地面から木を生やし、即席の武器とする
かつてここ水面院では、"潮の星"京河様の庇護の元、今までに知られている中でも最高の技術を生み出した……
しかし……遥か奈落の帳の奥底より現れた、最も忌まわしき邪霊との戦いで水面院はうち捨てられ、京河様も忌まわしき者ともろともに世を去られてしまわれた。
………今では、蟹が瓦礫を穿り返して殻を飾るばかりじゃ。
む?誰もおらん。
もはや伝承を伝説としてすら聞くことのできぬものばかりか……。嘆かわしいことじゃて。
おや、また客か。
学生と付き添いの教師以外が来るとは、珍しいな。
などと言っている間に、建物のほうへ行ってしまった。
立ち入り禁止の立て札が眼に入っておらなんだか、或いは単に無視したか……。
なんにせよ、止めねばならんな。
(中庭)
おやおや、ここに入っていってしまったか。
しかたがない、私も行くとするか。
(洞窟内部に入る)
もし、そこのお方。ここは立ち入り禁止ですよ。
すいませんが、建物の外まで出てください。看板が見えなかったとかの言い訳は後で聞きます。
あ、私ですか?
私はここの管理を十年程前から任されております、梅澤俊夫と申します。
まあ…こんなところではしゃぐほうが難しいとは思うがね。
ほら、あの天井のしみが苦悶の表情を浮かべた人の顔に見えないこともない。
とにかく、周りには十二分に気をつけて進まなければ……。何があるかわからないからな。
え?誰かきただと!?隠れろ!!!
……って隠れる場所がないか。
とにかく、俺は記憶喪失だからな。
知らない間に何かやらかしていて、誰かの恨みを買ってるかもしれない。
できるだけ相手を刺激しないようにしよ……ん?
どうやら、もう一人いるようだな。何か話している。
仲間か敵か赤の他人かはわからないが、どうかな?これはチャンスなのかな?
どうする?今のうちに逃げるか、あえてこちらから接触してみるか。
ここは君の判断を信頼しよう。
私が・・・『警備部統括部長補佐』!?
正気ですかミカド様!!私はただの玄関前掃除係ですよ?
・・・・はい、了解・・・いたしました。ソラさんにもそう伝えておきます
わわわ、いけませんミカド様!!大事な仮面を代金代わりに置いていくなんて!
ミカド様は我々の英雄です!そのようなお方が自ら面を置くなんてあってはならないことです!!
すいません。お代は私がお支払いします・・・あれ?あ、お財布車の中に置いてきちゃってました・・・
少ないですが、これでご勘弁願います
(ポケットから布袋を取り出し、カウンターの上に置く)
では、失礼いたします。お屋敷が心配になってきました
珈琲はまたあとで、ちゃんと飲みに参ります。それでは
ブロロロロロロロ・・・・
キキッ
よっと。めちゃくちゃに壊されてないといいんだけど・・・
!
……成程、高い戦闘能力だと修正します。
しかし、お帰りは出入り口からされるのが常識的かと。
それから、捕まる可能性は、器ではなく確立と技術であると思われます。
……
……
――――屋敷内に反応無し。対象をロストしました。
(壁に開けられた穴と破壊された物群を見て)
……。
清掃の為の時間使用により、本日の日程を3時間遅らせます。
(瓦礫を移動したり、掃除機で塵を吸ったりしながら)
お帰りなさいませ宝坂様。ミカド様はどうなさいましたか?
(コツ…コツ…コツ…コツ…コツ…コツ…コツ…コツ…)
水面院…かなりの実力者――誰だったかな?――の下で相当な技術を培った跡…だったか。
(コツ…コツ…コツ…コツ…コツ…コツ…コツ…コツ…)
何故…滅びたのか…ふむ、昔聞いた気がしたが…確か…邪霊…メ…いや…これは違ったか?
(…ピタ)
…管理人、か。
これは失礼した。立ち入り禁止とは気づかなかったものでな。
しかし引き返す訳にはいかん。この先…教え子が三人ほど迷っているのでね。
うわぁ・・・・相当壊されてるなこれ
あ、ソラさん。今戻りました
ミカド様にお客様のことをお話したら、「出来るだけ本邸から早く遠ざけてくれ」と申されました
「今の自分では足手まといにしかなら無いだろう」と・・・
それで、どこかへ行ってしまわれました
(壊された壁や物群を見て)
・・・状況から察するに、壊すだけ壊して帰られた・・・みたいですね
私も手伝います
わっちょ、そういうこと言うなー!! 見えないこともないだろが!!
あうあうあうあ……こういう場所は苦手だああ……くそー……。
記憶喪失? へー! それ初耳ー! そうなんだー!
うーむむ……どうしましょう……これで敵だった場合のリスクは高いYO?
アプローチか、エスケープか、もしくはここで……うーむむむ。
……よし、エクスプロアに決定! とにかく先へ進もう!!
このまま逃げてしまうとなんかフラグをバッキバキにしてしまう気がするのよん。
よし、そうと決まればレッツラゴー!! 何があるのか確かめるのさ!!
(ダッシュするが直後の落とし穴にはまり沈黙)
いらない。めっちゃいらない。びっくりするほどいらないわよ。
送りつけたら即クーリングオフだからね!
…ちょっと、売ろうにもこんなボロボロじゃチロルチョコも買えないわよ。
ま、今回は許したげる。後でちゃんと返しに来てよ?
ふぅ…やっと帰ったか。さて、これからどうしよう…とりあえず皆のカップ洗ってこよう。
(このままボーっとしてたら親っさんに説教食らうとも限らない。逃げよーっと)
えっ、美味しい?うわぁ…ありがとうミッチー!そういってくれたのは君が初めてだよ!
お礼に10年寝かせてあるのをプレゼントしちゃおう!嬉しいなぁ…
そうそう、僕とミッチーは兄弟みたいなものだからね。仲良し仲良し。
…あらら、もう帰っちゃうの?相変わらず忙しいんだね。今度またおいでよ。じゃあね〜
…うーむ、流石にこの状態じゃ蝶子の言うとおりだなぁ。売ろうにも売れないよ。
そうだ蝶子話が……うあ、言っちゃった。やれやれ。逃げ足の早いこと。
さて、リッくん。君はこれからどうするんだい?
――――成程、情報を受理しました。
それがミカド様の意思ならば実行を行います。
……全く、ミカド様らしいと判断します。
ご苦労様でした宝坂様。
それから、昇進おめでとうございます。これをどうぞ。
(倒れている箪笥からおもむろに、包装されたメイド服とキーを取り出して手渡す)
同僚である自動人形の一体に頼まれました。
昇進時に、人間は祝福のプレゼントを渡す習慣があるとデータにあるので、
倣ってみましたとのことです。
添付メッセージは『いつも見ていますよ……』だそうです。
サイズは合っているはずですので気が向いたら着用してみてください。
実際に行えば私の宝坂様への評価は格段に下がりますがお気になさらず。
キーは、ある程度の地位にいる人物に無償で支給される交通手段のキーです。
車とオートバイがありますので、お好きな方をお使いください。
いえ。屋敷の片付けは現在、結城財閥MEIDO部隊が総力を挙げて
行っている最中ですのでご心配は要りません。
それよりも、早速ですが行って頂きたい事があります。
(懐から幾つかの場所が書かれたメモを取り出す
メモには、水面院、学校、モノクローム、天興教会といった、
他にも様々な地名が書かれている)
ここ最近で邪気の動きが以上だった場所や、重要な箇所のリストアップです。
宝坂様には、この中の何処かを視察に行って貰いたいのです。
端的に言うならば、警備部部長補佐としての仕事です。
期限は、半月以内に行っていただければいつでも構いませんので、
どうぞ頑張ってください。
プレゼントですか?うわぁ!ありがとうございます
ってメイド服!?私一応性別的には男なんですけど・・・
『いつも見てる』・・・?わ、私何かしちゃいましたか・・・・?
き、着ませんよ!・・・多分(でもちょっとおもしろそうかな)
交通手段のキーですか・・・・・・・・・・・・・はっ!すいません、すごい技術だなと思って
視察・・・ですか?はい、了解いたしました!頑張ります
では早速、いってまいります
タタタタ・・・・・
そういえば南雲さんに『水面院になにかある』って言われてたなぁ・・・・
あーーーーー!!!ミカド様に南雲さんからの伝言を伝え忘れてたぁーっ!
これじゃ何のためにミカド様に会いにいったかわからないじゃないかー!!!
仕方ない、あれを使うか
(ポケットから紙を取り出し、蝶の形に切り取って伝言を書いて真ん中に宝石を置く)
これでよし、と。そーれ飛んでけ『紙々蝶』!ミカド様に伝言をお伝えするんだ
(黎が息を吹きかけると、紙の蝶がひらひらと飛んでいく)
えーっと・・・モノクロームはさっき行ったけど夜読の人がいるだけだったなぁ
学校も対立があったのは一回だけみたいだし、ここも特に異常はなしっと
となると水面院か天興教会・・・とりあえず水面院に行ってみよう
車かオートバイ使えるって言ってたな・・・バイクをお借りしよう
ブロロロロロ・・・・・・・
うーん。
取り敢えず家に帰ろうかと。
此処にあんまり長居させてもらうのも悪いし…。
ふむ、教え子が……なるほど。
(ということは、入ったのはそいつらか……まったく、子供というのは何をするかわからん。
いっそのこと、建物かこの中庭だけでも完全に封鎖してしまうか?看板だけでは生ぬるい。
ここの奥に何があるかも知らずに好奇心と無根拠な自信だけで入り込む。これだから子供は始末に負えないんだ……)
わかりました。そういう事情でしたら、仕方ありませんな。
ただ、見ての通りまだよくわからない場所ですので、案内させてもらいますよ。
(勝手に歩き回られると面倒だしな。実際、何があるかもわからないし……)
―水面院
流命寺!居たか・・・いきなり居なくなっているのでびっくりしたぞ?
聞けば・・・『史跡見学』だとか何だとかいってアッシュとコウダイが・・・
(梅澤を見る)あ、これは失礼。
私は氷道令介と申します。そこにいる流命寺と同じ学校の教師です
。
生徒が見学許可も取らず、勝手にに入り込んでしまい大変申し訳ありませんっ!(頭を下げる)
ほ、ほら流命寺!(流命寺の頭を強引に下げさせる)
生徒を連れ戻しに来ました、私も同行させてください。
(何だ?この男・・・妙な・・・まあいい、とにかくあの二人を連れ戻さねば)
「悪いが・・・まだ調査中だ・・・」
リュウヤが大量の『種』をばら撒き、成長させる
その植物は、入り口付近の通路に集まり、完全に塞ぐ
「ホウセンカをベースに作った『散弾』兵器だ、
下手に扱えば、『死にたいけど死ねない』ぐらいの痛手を与える」
まったく、騒いだり意気消沈したり落ち着きのない……
で、今は先に進む、か。確かにそうだな。
この先に何があるか確かめよう。
とにかく、むやみに動くと危険だ。周りに注意しt……
……………
おーい、生きてるかー?
…どうやら大丈夫そうだな。だが念のために…装身!!!
(鎧を纏ってからコウダイを引き上げる)
うーむ、通路の真ん中に落とし穴とは…油断ならんな。
注意して進まないと。
……おや、今気付いたけど右に階段がある。降りてみるか?それともこの通路を進むか?
「最下層を目指したい…先に降りる・・・」
リュウヤ勝手に進む
数秒後トラップの起動音が10〜20程聞こえてくる
……………チッ。
舌打ちが聞こえた?気のせいだろ。
…まあ、これだけ人数があればおそらくはすぐに見つかる。さっさと探そうか…っと?
(リュウヤが撒いた『種』を見つける)
…こいつは…面白い。植物兵器の類か?
見たことの無いタイプだな…この系統は…(しばらく独り言)
ん?…ああ、失礼した。
まあ、なんにせよ…これでは別ルートを探すしかない…な?
(見るからに危ない地下への下り階段を指さす)
(…そう簡単に発見されては困る。アッシュ、私の為にもせいぜい遠くへ逃げてくれよ…)
…ったく。本当ついてねぇな。俺様とあろうものがお縄になるとこだった。
それにしても暫くいない内にどんどん変わってってるな…このままじゃ時代の波に乗れねえぜ。
しゃーねぇ、どっかの支部にでも押し掛けるか。飯くらいなら恵んでくれるだろ。
…おっと、その前に元に戻さなきゃな。
(両腕が狼から人間の腕に戻る)
よっと。ここが水面院か・・・うーん、見るからに『何かある』って感じがしますねー
広い池、広い庭、そしてそこに似合わぬ廃墟・・・ロマンティックー
スタスタ
あ、看板がある。なになに?『立ち入り禁止』・・・か。建物が古いからかな?
まぁ視察だけだし、こんなところ誰も入ってくるわけないだろうし、入っちゃえ
・・・・ん?なんだろうあの石?変な模様がある
それに動かした形跡・・・誰かがここから入っていった?
そうとなれば早速進入!危なかったら戻ればいいだけだし、レッツゴー
んしょっと。
うわ、暗っ!しかもなんか生えてる!?ホウセンカかな?でもなんでこんなところに生えてるんだろ・・・
まいったなぁ完全にふさがれちゃってる。となれば、燃やすしかない・・・か
(ポケットからルビーを取り出し、息を吹きかけて投げる)
あとは離れて・・・・着火!
(指を鳴らすとルビーが爆発を起こす)
そっかい、確かに皆帰っちゃったしね。了解了解、それが一番。
あ、そうだ。最後にひとつだけいいかな?
君は何者なんだい?
……別に深く考える必要はないよ?ただ最近は珍客やら何やらで大変だからね。
ま、基本僕はいい人だから何かあったらいつでも来るといいさ。気を付けて帰るんだよー。
パグンッ
コミカルとさえ言える音を発て『ホウセンカ』の実が弾け、
弾丸のごとく、四方八方に種が放出される
さらにその種は火をまとい更に威力を増していた
……うーん、強いて言うならスーパーの清掃員兼何でも屋、かなァ。
あれ、もしかしてこういう意味の何者じゃない?
…そう?だったら、近い内にまたここに来るかも。
最近は本業も副業も失敗続きで信用無くしちゃってさァ、
いろんな意味でクビが飛びそうなんだよね、俺。
そんときはここで匿ってくれない?…なーんちゃってあはははははは。
じゃ、お茶ごちそうさまでした。
また飲みにくるよー。さよーならー
(店を出た直後、近くの路地裏に身を隠す)
…はー…。
ビックリしたなァ…一瞬バレたかと思った…。
(ヘッドホンを外し、頭の両側に生えている角をなでてから、ヘッドホンをつけ直す)
バレたってどうもしやしねぇけど、いろいろ面倒だもんなァ…
今度からヘッドホンじゃなくて帽子にしてみようかな?
って、そう言う問題じゃねェか…。
(ブツブツと独り言を言いながら、裏路地の奥へと姿を消す)
……いたい……まさか落とし穴が来るとは……恐るべし!!
しっかしトラップ多いなあ、何でこんなに厳重なんだろ?だろ?
これはお宝がある予感ですねえふひひ! たぁのしみだぁ!!
うほ!! 何ソノよろい、かっこよくない!! すげー!!
戦う人ってこういうこと出来るから困る、いいなあいいなあ。
って、え? 分かれ道? まいったな、こりゃ迷うねえ!
って、あらら、先に階段の方は降りられちゃったな!
しかもなんかトラップのオトガ……これは危険ですよデンジャーです。
ならば、さあ、通路を進むしかないんですね! 先を目指すのです!
ダッシュダッシュ!! 未来に向かって駆けあs
(真上からでかい分銅が落下。紙のようにひらひらと舞い上がる)
地面から芽が出て蕾と為り中からリュウヤが無傷で現れる
「トラップの物量に変化は無い様だな・・・」
――地下5000メートル
カノッサ機関、極東第拾三支部
『…しかし、これからどうなるんだろうな…』
『本部は壊滅し、アルベルト猊下はその責を問われ更迭…我々には未だ何の連絡もない』
『いつまでここにいなけりゃならないんだろうな…修復の方はどうだ?』
『兵隊の方はだいぶ済んだ。だが他の基地はどうか…あぁ、早く元の生活に戻りたいよ』
『今更それを言っても仕方ないだろう?もう俺達は組織と一蓮托生なんだ。そう…全ては創造主の御言葉のままに、さ』
カリグラ・ネロが拾三支部に到着するのはそれから数時間後の事である。
521 :
名無しになりきれ:2007/11/19(月) 16:16:30 0
―――廃工場―――
「「――っつ!!ぐあァ…!糞……く、薬が切れたのかァ…!持って来られた薬は……確か後6回分…
時間にして最長で後二日、48時間かァ…チッ!!」」
腰のポーチから十数種類の薬と3本の注射器を取り出す
錠剤と粉薬を液状の薬で流し込み、生々しい注射痕のある腕に次々と注射を済ませてゆく
「「………中から外から…どんどんどんどん壊れて行くなァ……
フフフフ、フハハハハハ…久々に眠ったと思えば最悪な目覚めだァ!
良し…効いてきたな…!薬が無くなる前に、早くミカドを探さなくちゃ…。」」
意識を集中し、自分の血の反応を探る
「「………此方か!」」
柱に寄りかかって立ち上がり、まだ鈍く痛む頭を抑えながらゆっくりと歩き出す
「「救われぬモノの居ない世界…エデン……か。一緒に見られるかな…ミカド…。」」
「――――見せるとも。正義の味方は約束を破らないものだよ?」
歩き出した先、やや離れた廃工場の敷地入り口の門で、
腕を組み、塀に背をもたれかけ立っていた有栖川ミカドが答える。
彼は時折ふらつきながらも、日光を背にしっかりとした歩調で
春波須紅蓮の方に近づいてく。
そして春波須紅蓮の前に立ち、どことなく優しい語調で
「迎えに来たよ、春波須紅蓮君。正義の味方なのでやや遅れたが、許してくれたまえ」
そう語りかけた。
そうして有栖川ミカドはいつもの、ほぼ無表情な微笑で、春波須紅蓮に手を差し伸べる。
「さあ、行こうか。 歩けるかね?」
まるで、正義の味方のように差し伸べる。
ああ、宝か…さもなくば、誰かに見られては困る物か。
まあ十中八九宝だと思うけどな。
む?誰だ今のは…俺たちの他にも誰か来たみたいだな。
……嫌な音がしたな。用心しなくては。
っておい!!走ったらあぶな……
………なんで生きてるんだ?いや死ななくてよかったけどさ。
とにかくゆっくり進もう。まだ時間は十分ある。
ふむ、しょうがないですな。氷道さんですか?あなたも来て下さい。
とにかくここはかのピラミッドもかくやというほど凄まじい罠が幾つも仕掛けられておりましてな。
危険だから誰も入らんようにしておいたのですが……どうやら不十分だったようですな。
ふむ、どうやらこの一番広い道を進んで行ったようですな。
これならまだ生きておるでしょう。
(だが、この奥にはあれがいる……。
あそこにたどり着いてしまう前に連れ戻さねば!!)
わわわ種がこっち飛んでくるー
よっ!ほっ!はっ!っととと・・・ていっ!
(飛んできた種を避けている)
ふぅ。これで終わりかな?次の種ができて飛んでくるなんてベタな攻撃が来る前にさっさと下に降りちゃいましょう
(ポケットからダイヤモンドを取り出して息を吹きかけると、眩しいくらいに光りだす)
これで暗闇も怖くない!れっつ地下探検〜
んがくく……トラップ怖いトラップ怖い……たわば!!
(ボウンとふくらみ、元の姿へと戻る)
いやあ今のは危なかった……もしや死んでいたかもしれN……。
こういう時にマジックやっといて良かったと思うよNE☆
でーえ、何の話だっけ、そうだそうだお宝の話だ!
ふひひ、俺良い質屋知ってるんだZE! いくらで売れるかなあーああーあ。
あ、そうだ! そうそう、水面院、だっけ? 魔術めいたものを研究してたとかナントカ。
千年前に一夜で滅んだって以外に何か知ってることなんてないかな?かな?
多分ねー、その胡散臭さからしてねー、きっと今もまだ何かに利用されてるのかもよー。
(ぐさぐさと背中に矢が刺さるがお構いなしに喋り続ける)
「「ミ、ミカド…?ミカド!ミカドだ!良かった!生きてた…!ミカド…!」」
無意識に手を取ろうとするが、とっさに引っ込める
「「フラフラじゃないか…フフ……有難う、今…凄く格好良いよ。」」
目から溢れそうになる涙をぬぐい、しっかりとした表情で正義の味方を見つめる
「「うん、歩けるさ。大丈夫だよ。ミカドが居るから。
行こう。」」
不思議と頭の痛みは引いていた
…それにしても色々あったなぁ…ここ何ヵ月かでこんなにも変わるとは。
こりゃ親っさんの言う戦争も遠くないかもね。もうちっと用心しないと本気で危ない。
…お、出来た出来た。
(オーブンの中からクッキーを取り出す)
とりあえずこないだは助けて貰ったし…ほんの少しだけでもお礼しないとね。
先生達、学校出てるかしら…?
…さて。
(そろそろ本格的に考えなきゃな。カノッサは今なりを潜めている…だがすぐに力を取り戻すだろう。
それだけじゃない、今回の件で他の組織も動き出しているのがわかった。結城の事もある…
黙っていればいつ足元をすくわれるか解らない…とりあえずは弁解か。
こないだの件で首領は機嫌がよくないし。どう言ったものか)
…困ったなぁ。
「どーした?」
着信だ。…少し待ってろ。すぐ終わる…
「……で、なんだってー? 教えてよ」
仕事の依頼だ。緊急の…
場所は、水面院だとか何だとか… よくは知らん
だが… クサいことになっているらしい
「なにそれ? 場所分かるの?
サボったら? サボタージュれば? sabotage。英語! 英語!」
そうはいかない… 場所は分からないが。地図でも見るさ
「アナログだな! どーでもいいじゃん、そんなに手間かかることなんて
カルナは雇われだけどさー、奴隷じゃないじゃん?
仕事は選んでナンボでしょ? 選択セヨ、未来ヲ!」
そうはいかない…
マシーン
「このタコ助! 甲斐性無し! 単なる機械のまま、このまま生き続けるつもりかぁ〜!?」
分かった… 適当にあしらっておくから、少し黙れ
(…こいつがいると仕事にならない)
おいおい、駄目だろうが。
こういうところで出土した遺品は学術的に貴重な物である場合が多いんだからな。
古代の遺物は博物館にあるべきであって、墓荒らしの手にあるべきものじゃない。
他に知っていること、か。
そうだな…崩壊の原因は、確か外界からの侵略者だったはずだ。
それも多数ではなく、異能者か、それとも魔物の類。
で、それを…というか、そいつらのボスを水面院側の首領と言うか学長、「潮の星」京河って人が……いや人だったかな?とにかくそいつが
封印して決着がついたそうだ。ほとんど相討ちみたいなもんだったそうだけどな。
(ただしソースは民間伝承)
で、この先にその当時の本とかアーティファクトとかがあるんじゃないかって思うんだ。
見つけたらお手柄だぜ、民俗学上の大発見だぜ、一躍時の人だぜ!!!!
………矢が背中に刺さってるのは気にしたら負けなんだよな?
「恐らく負けだろう・・・ここに賢者の石に関する伝承はあるのか?」
異論は無いな?…では降りるぞ。
(危なそうな階段をゆっくり降りる)
コツ…コツ…コツ…コツ…コツ…コツ…コツ…コツ…コツ…コツ……
カチリ
(足下で音がする。ふと流命寺が身を伏せると、頭上スレスレを炎が通り過ぎる)
カチリ
(蹴飛ばした小石が何かにぶつかり、音がする。ちょうど目の前に槍の雨が降り注ぐ)
カチリ
(バナナの皮が目の前に出現する。しかし歩幅を軽く調節して避ける)
…しかし…なんだ…?
妙にトラップが多いな…
(足下でカチリと音がする。途端、流命寺の左側から紐に吊された丸太が打ち出される。
が、即座に吊されている紐を鋏で切った為、丸太はぶつかる事なくその場に落ちた)
…梅澤、ここは「ただの」遺跡だろう?トラップを仕掛ける必要性は無い筈だ。
トラップのある遺跡なんて……そうだな、何か…「隠したい何か」を抱える遺跡ぐらいなものだが…
(言いながら階下へ降りる)
(頷き、春波須紅蓮の引いた手を再び取る。そして、所謂お姫様抱っこ的に抱え上げる)
……安心したまえ。私は一度体内にまで侵入した物ならば、例え強力な毒や呪術、邪気であろうと、
接触ヶ所のみに集中して気を込める事で、ある程度の中和が可能だ。そういう様に出来ているからね。
……そうだね。春波須紅蓮君の能力の度合いを考えれば、極度に時間は短くなるだろうが、
現状ならば4〜5分は可能だろう。
本邸に戻るには十分な時間だ。
(春波須紅蓮を抱えたまま凄まじい速度で本邸に向かい走り出す。途中で携帯を取り出し)
もしもし、技術部かね?神よりもカッコイイ正義の味方だ。
一人預けたい女性がいるので、早急に準備を要請する。
尚、このメッセージは自動的に消滅するので気をつけたまえ。(ピッ)
さあ、もうすぐだ。
うわっ、アッシュ君真面目! 真面目すぎないソレ!
ちぇー、つまんないのー! トレジャーハンターの血が騒ぐのにー!
へえええ、なんか物騒なトコだったんだNEここって! びっくりさ!
うーん、水面院がなんかきちょーなしりょーでも残してくれてるといいんだけど!
…うーむむ、魔物って言ったら不死橋の化け物を思い出すなあ。ありゃやばかった、うん。
うはー、アッシュ君意外と名声に貪欲だねー。まあ学生らしいけどさ!
うふふふ、なんだか楽しみだねえ! 水面院、この先何があっるのっかなあー!
にしても賢者の石? なんじゃらほい、それ?
それとアッシュ君さ、さっき封印って言ったじゃん? それって、何処に?
そもそも何故異能者や魔物が侵略を? 魔物ならともかく、異能者がここを襲う理由があるとか?
魔物にしたってこんな人工物めいた場所を襲う理由が分からないしねー。
トラップの異常な多さといい、ミステリーがイッパイイッパイですネー!
民間伝承だから何とも言えないけどー……うーん、考えすぎなのかしら。
それとも……ふひひ! 面白くなってきた! 早く着かないかなあーダッシュダッシュ!!
先生に見つかってどやされたら大変だしね! あの先生達、ただ者じゃなさそうだし!
(烈火で燃やされ、槍が降り注ぎ、バナナの皮に滑り、丸太の直撃を喰らう)
ツッコミは不要! シリアスなシーンだったら絶対死んでるからね、これ……。
「賢者の石は『異世界』からやって来た『世界樹』の欠片だ・・・」
コウダイを踏みながら説明を始める
「世界の根幹を成す存在であり、そこに在るだけでそこを異世界の環境へ『変異』させる」
「この力を邪気眼に例え『変異眼』と呼んでいる」
ふぅ。中に入ったのまではいいけれどなんかまだまだ続くって感じだなぁこの階段
それにさっきから見える罠の残骸・・・一人だけってわけではなさそうだ
となると少なくとも5,6人はいるというわk・・・ズテーン
(小石に躓いて転ぶ)
あいたたたた・・・なんでこんな罠でもなんでもないもので転ぶかなぁ・・・
・・・・・あれ?ダイヤが無い!あれ結構大粒だったのに・・・
音からして遠くのほうまで行っちゃったなぁ誰か拾って・・・くれるわけないよねぇ
別のダイヤを・・・ゴソゴソ・・よし、これとこれ。今度は無くさないように箱に入れよう・・・フーッ
さてさて、さらに先に進もう
そうか?こんなご時世だ、真面目すぎるぐらいでちょうどいいさ。
なに、貴重な物でも見つかれば国やら博物館なんかからはした金ぐらいはもらえるだろう。
そりゃあ俺だって一介の市民だ、出世欲や自己顕示欲ぐらいあるさ。
それにしても確かに謎だらけだ。地元の老人なんかに話を聞いておけばよかったかもな。
うっ!?誰だ、お前は!?
……敵じゃないのか。どうも自分の事に夢中になって、視界に入っていなかったようだな。すまない。
賢者の石、ねえ……。すまないが、わからないな。
何しろ俺が知っているのは、そのへんの図書館に行けばわかるようなことだけだ。
だが、『異世界への変異』か……。外界からの侵略…通常の伝承では、怪物は先住民や異民族、或いは自然災害の隠喩だが……。
ありそうな話だ。期待は持てるかもな。……ところで君は誰だ?俺はアッシュという。
コウダイのおかげで罠を心配しなくて済むのはありがたいな。最深部まで進むか。
重要なものは一番奥に隠されているというのはもうお約束を飛び越えて大原則の領域だからな。
そう…ですなあ……。
『隠さねばならぬもの』……ありそうな話です。
ただ、ここはご存知の通り非常に危険な場所。立ち入る人も殆ど無く、戻ってきた者も更に少ない。
なので、この中に何があるかは正直なところ、殆どわかっておらんのです。
ただ、奥の部屋というか広間までの道を知っているだけで……おっと危ない、そこの緑の床石を踏むと有毒液が噴出すそうです。
(そう、その通り。『隠さねばならぬもの』は存在する。
なぜなら、『そいつ』はあまりにも大きすぎ、また邪悪すぎるからだ。
封印は相当に強固な物だそうだが、何しろ時間が経ちすぎている。今も十分な強度を保っているかどうかは疑わしい。
そんなものに誰であろうと触れさせるわけにはいかん。
まあ、いざとなれば*******(以下検閲))
この道をまっすぐ進んで、13個目の三叉路を右に曲がってください。
恐らく、先に入った子達もこの道を進んでいるでしょう。
「おかしいと思わないか?なぜ遺跡の『バナナの皮』や『丸太』が朽ちずに残っている?」
「少なくとも『バナナの皮』は乾燥して転ぶ原因には『ならない』はずだ」
「ココは本当に遺跡か?」
「「―――え…?っおわ!!な、ななな何!?何を!!
ミ、ミカド!幾ら中和出来ると言っても未だ治療が必要ぅぅううあああぁああぁぁあー――――――――……!!」」
(嗚呼、情けないな……俺…恥ずかしい…動揺して居る…。
然も今片腕で……む?預けたい女性?誰だ?
…そう言えば確か愛を綴った詩集だかを……ソラ…だったかな? ん、彼の屋敷か……嗚呼、ミカド…暖かい……。)
>>513 手始めに、結城財閥だな
近代的なところだ… 端末は豊富にあるはず
『蜘蛛』の巣には絶好の場所だ
ん…? どっかで見たような顔だな
しかし、人の記憶はいつでも正確だとは限らない
間違ってるかもしれないよなあ
人違いだったらどうしよう… 恥ずかしいよな
けどなあ。声かけておくべきだよなあ…
義理と言うか、何と言うか、とにもかくも
…優柔不断は良くないっ
失礼。えー… カリグラ・ネロ様でしょうか?
ドレイク・アルガンダーです。大変お久しぶり…
今まで何をやっておられたんですか?
あら?電話だ。
はい、こちら結城財閥技術部……
申し訳ありませんが、私は『神よりもかっこいい正義の味方』なんて人は知らないので、
そんなことを平気で言いそうな知り合いだと仮定して話を進めさせていただきますよ。
………了解。客人と急患両方の準備をしとくよ。
といってもここは技術部。応接も応急救護も十分には出来ないってその女の人に言っといて。
さて、また忙しくなるのかねえ……。
異世界……ぴかーん。コウダイすっごく興味あるよそれ。
ってことは、何々? 邪気眼VS変異眼なんて面白そうだねえ!
「劇場版 邪気眼―JachyGun―」とかでやってくれないかNA!
はした金かー、つまんないのー。ビッグなことしたいよー。
うふふ、本当謎だらけだよねー。コ○ン君とか呼びつけたいなあ。
俺ね、多分この人の名前知ってるよ。えーとね……リュウジ君だ! どう!?
うふふ、いいとこに目をつけたねリュウジ君! Exactlly!
まあ防腐の術がかけてあるのかもだけど、普通はボロボロだよねー。
もしかしたら誰かがトラップのチェックとか定期的にしてるのかも!
(上から火炎、下から大水を受けながらほがらかに言う)
――! にゃ!(しゅばっと何かをキャッチ)
これは……宝石? 金剛石ですか? 炭素のカタマリですか?
ちょ! オタカラですよこれ、とんだオタカラ!! こりゃますます楽しみだあ!!
……っておかしいじゃない、何でこんなところにこんなのが落ちてるのさ。
――キュピーン。神よりかっこいい!? 認めないぞ!! 神こそがかっこいいのだ!!
はっ……ああ、いやいや、なんでもないです……なんか電波が……。
…たくよぉ、相変わらずだよなぁ。久々に顔出したってのに愛想ねえしメシは不味いし寝床は湿っぽいしよ…
これならゲットーの方がまだマシなんじゃねぇのか……あーイライラする、クソして寝るか畜生。
あ?誰だお前。アルガンダー?…どっかで聞いた事ある名前だけど…ごめん、本気で誰?
今まで何してたって?何もしてねえよ。ぶらぶらしてた。丁度いいや、百円貸してくれ。
外のコンビニでベビースター買ってくる。つーか買ってきてくれ。今日色々あって疲れてるんだわ。
へえ、リュウジか。よろしくな。俺はアッシュ。
というかだな、金が欲しければまずは名誉を手に入れるのが一番手っ取り早いと俺は思うんだよ。
お前がどう考えるかは知らないが。
うーん、確かにそういえば異常だ。
何者かがこの隠された領域に潜み、罠を仕掛け続けているとでも言うのだろうか?
君はなんとなくそいつに見張られているような気がして、背筋が寒くなった。
と、コウダイが何かを見つけたようだ。どうやらダイアモンドらしい。
何故そんなものが転がってきたのか気になるが、そのとき通路の遥か先に光が見えた。
それは財宝の眠る最深部かもしれないし、愚かな犠牲者を待ち構える死の奈落かもしれない。
君は
ダイアモンドの転がってきた通路を進むか? →323
光に向かって歩いていくか? →573
引き返し、他の道を探してみるか? →14
って感じだな。
俺としては先に進みたいね。ダイアモンドがいきなり出てくるなんて怪しすぎる。
君達はどう思う?
548 :
名無しになりきれ:2007/12/05(水) 17:27:29 0
「リュウヤだ・・・323を選びたい、
このダイアからは、微かに何らかの力を感じる」
お、覚えてませんか… そうですか
まあ情報部の人間はみんな地味ですし
情報部という部署自体も目立ちませんしね… はぁ
いや、ぶらぶらで消えられたら困るんですよ!
ネロさんが消えた時期って、色々と事件があったもんで…
捜索の為に、けっこう人員が裂かれたんですからね。大変だったんですよ!?
えー… 俗に言うパシリですか?
分かりましたよ。確かに顔に疲れが出てますし
それじゃあ行ってきますけど… あの、良いですか?
休養をとったら、 報 告 書 の方をよろしくお願いしますよ
カノッサの方も、昨日の今日で色々あって、余計にピリピリしてるんですから
適当なごまかしは通用しなくなってますからね?
…後、ベビースターのお金はちゃんと返してください
じゃあ行ってきます。おやすみなさい
…あれ? 他に大切な用事があったような… まあ良いか、今は
・・・随分歩いたけどまだ続く・・・どんだけ広いんだここは・・・
はぁー・・・ホウセンカに銃撃されるし、なんにもないところで転ぶし、おまけにダイヤ失くすし。ついてないなぁ・・・
せめてダイヤが戻ってくれば・・・ん?光が強くなってる・・・
さっき落としたのが誰かに拾われたか、それとも壊されたか、どっちにしても『人がいる』ってことは確かだ
試しにちょっと光らせてみよう・・・壊されてたら嫌だなぁ
ブラックグラスはっと・・・あったあった。そうちゃーく
(黎が深く息をすってはきだすと、ダイヤが閃光を放つ)
ほう…このような掲示板に、邪気眼を司りし神々の末裔共がまだ生きていたとはな
かつては現人神と謳われた私からの頼みだ…。魔剣デスブリンガーの暴走を止めてくれ…
あーそんなとこもあったよな。長生きしてるとどうでもいいことからどんどん忘れてくんだよ。自分の年とかな。
へー、別にどうでもいいけどな。あ、もしかしたらその捜索してたって奴何人かノしてたかも。
俺様って用心深いからさぁ…てか常習犯なんだからそろそろ慣れてもいいと思うんだがよ。
おぅ、サンキュ。ついでにプリンとビールも頼むわ。んじゃ。
…報告書か、つくづく最悪だな。あーもうかったりぃ。クソして寝るか。
…広間…ほう!それは興味深…いや、とても心配だ。
ガキは後先考えずに本能に忠実だ。ちょっとした好奇心から、何かとんでもない発見をしてしまうかもしれん。
…さて、と。
(自分の白衣の襟を少し弄り、消え入る程の小さな声で)
――「影繰眼」発動。
(燭台の火によって薄いながらも存在していた流命寺の影が、角を曲がると同時にすっかり無くなる)
…ん、毒液だと?…ここか。氷道、少し下がってろ。
(わざわざ緑色のパネルを踏む。毒液の噴射域から若干離れ、試験管を取り出して毒液を採取する)
…ふむ、モノに劣化の類は見られんな…
不要なまでのトラップの設置、決して劣化しないトラップ…フッ、面白くなってきた。
十三番目?…ふむ、流石は管理人。トラップの位置から内部構造までよくもまあ詳しく知っているものだな。
(二つの燭台に照らされ、流命寺の影が二つになるべきタイミングで一つの影にもう一つ影が加わり、本来あるべき姿に戻る)
(…影によれば…中心部の広間からここまでが左、右、直進、直進、右、右、直進、左…か。
アッシュ達は…確かに後二つ直進した三叉路を右に行っているな…さて、どうやって広間へ誘うか…)
…っと。
(それから二つ通路を通り三叉路を曲がろうとした瞬間、見えない程の早さで抜刀…もとい抜鋏する。
投げた鋏が通路先のトラップのスイッチを押す。落石によって通路が完全に閉ざされた)
…あ、れ?
……すまない。トラップは先に発動させておいた方が良いと思ってな。…結果的に余計遠回りになってしまった。
…仕方ない。別ルートを探すか。
(強引に先頭をずんずん歩いていく。)
(落石を挟んでアッシュ側の通路に、投げた鋏が刺さっている。
その鋏には、中央広間までの行き先が書かれていた。)
あれ?リュウヤか。すまん。
コウダイも、適当なことを言わないでくれよ。
『何らかの力』か。確かに気になるが、その力が悪いものでないという保証も無い……うわっ!!?
落石!?ハサミ!!??………鋏に、何か書いてあるな。
注意して……触れないように……どうやら、これは…地図か?
……つまり、ここからこの地図の通りに進めば部屋か広間か、そんなところに出るわけか。
わっ!?今度はダイアモンドが光りだした!?!?いったい何がどうなってるんだ……。
…よし、リュウヤ、君はコウダイと一緒に向こうを見に行ってくれ。
俺はこの地図を参考に、部屋を探してみる。
まかり間違って死ぬようなことがあっても……三途の川でまた会おう!!! なんてな。
ええ、全く。
その発見が宝であるとか資料的価値の高い遺物であるとかならまだ良いんですがね……。
(実際には、その可能性は殆ど考えられん。『あれ』を見つけられでもしたら……
この町、いやこの国ぐらい簡単に消えてしまうかもしれん!!!)
いやいや、私が知っているのはこの道だけですよ。(嘘だがね)
それに私がやったことではありません。先人の残した知識ですよ。
(落石)
いや、大丈夫です。この先も比較的安全な道のはず……
(えらく自信満々だな……しばらく好きにさせてみるか)
つ、ついた… どこのコンビニも、基地から遠くていけないよな…
久しぶりに運動すると疲れる。書いて字の如くの運動…
さて、ベビースターがいっぱいだ。いろいろ種類があるもんだなぁ
辛いヤツ買おうか。ネロさん、辛いの好きそうだし
けど、ああいうタイプの人に限って甘系が好みだったりする…
でもわざわざベビースターを頼むってことは、辛いのが好きなはずだ
お酒のつまみには辛いほうが良いし。多分…
ハバネロじゃダメなのかな。辛すぎるんだろうか
…まあ、ベビースター系を一通り買っておけば大丈夫だろう
ビール… 発泡酒の方が経費が浮くのに
っていうか、基地にも酒類の在庫があった気がするんだけど…
気がするけど… きっと冷えてないんだろうな。ダンボール詰めのまんまだろう
それじゃあとりあえず、安いやつ買おう。値札… あった
ノートパソコンで作ってみたグラフで比較すると、どれもそれほど差はない
うーん、一通り買っておくか。余った分は先輩方に配ろう
プリン。一通り買おう。どれもおいしそーだ…
よし、商品選択完了。なんだかカゴが小さく感じるな
お願いしまー… え? 僕は成人してますけど
ち、違っ! 身長という外見に惑わされないで下さい!
あ、ちょ、やめ… そこダメ触らないでやめてどこに連れて行く気ですk…
(ネロさん… 少し時間がかかりそうです。優柔不断で低身長な僕を赦して下さい)
〜あるコンビニ〜
…科学部に繋がらない。
ったく、あの機関は何でこう、肝心な時に電話に出る奴がいないんだ?
結城はきちんといるっていうのにな。
(ブツブツと不満を漏らしながら少年――鬼無里は携帯を仕舞う)
…ん?
(立ち上がり、カウンターを見る。何か揉め事が起きていた)
………紫髪の奴、見覚えがあるな。
誰だか知らないが…カノッサなら丁度良い。
まあ、何処だろーと恩を売っておいて損は無い…か。
あれ?如何したんですか?先輩。
…成る程、またなんですか?店員さん、この方は一応成年者です。
明らかに違う?ああ、すみませんコレ…。
(そう言いながら店員の手に万札を数枚握らせる)
…いえ、疑うのは仕方が無いですよ。…身長的に。
……はい。では。
(黒紫髪の手をひいてコンビニを出る)
……いや、助かったよ。手ぇ離してね
触られるのは苦手なんだ。誰が相手でも
えーと… 君は科学部のキナサくん? で、合ってるよね
キミ、歳の割にちゃんとしてるって、皆の間じゃ評判だよー
けどさー、嫉妬の標的にならないように気をつけた方が良いよ
科学部って、妙に過激な人が多いからさ… 僕個人の勝手な印象だけど
まあともかく、助けてくれてありがとう
お礼にプリンあげる。一番高かったやつだよ。ほら
…それと、余計なお金使わせちゃったね
経理系の人を説得して、後で返すよ。僕、あんまりお金無いからさー
時に、君って何か用事の途中だよね? 図らずも邪魔しちゃったかな
色々とごめんねー。そんじゃあねー
(商品のつまったビニール袋の重さにふら付きつつ、だらだらと歩いてゆく)
「承知、行くぞ・・・コウダイ・・・」
暫く歩いて
「ダイアの持ち主は手を背中で組み、伏せ、這い蹲ったまま出て来い」
ああ、それじゃあ…。
(黒紫髪と別の方向に歩き―――)
ぁ ぁ ぁ あ ぁ あ あ あ ち ょ っ と 待 て ぇ ぇ ぇ ! !
(―――数分後、ダッシュで戻ってくる)
…う、うっかりした……聞きたい事があ――あ、思い出した。
俺の記憶が正しければ…情報部所属、アルガンダーさん…でしたね。
…演技だったのに、まさか本当に年上だとは…あ、すみません。ククク…
ああ、それで本題なんですが…。
そちらに伝わってるかどうか知りませんが、一週間前からある用事で他所に行っていたんですよ。
昨日、それを終わらせて一時間ほど前に戻ってきたんですが…本部の方に繋がらない。
こんな小さなことで心配するのもなんですが―――まさか、何かあったんですか?
YESなら詳しい情報もください。NOなら…特に何もないです。
(まあ、潰れたとしても結城があるから問題無いけど。
…でも、もしカノッサから俺の情報が結城に渡ってたなら……不味い事この上ない。
あの執事長とメイド長に拷問紛いの事されそーだ。組織で敵対してるし…。
…もしかしたらだが、確立としては低いが………最悪、殺られる…)
……背中が、寂しいな……。
ちっ!!一人がそんなに怖いのか!?この意気地なしが!!!
人は、一人では生きていけない…だが、一人で生きる力もなくてはいけない…誰の言葉だったかな?
まあいい、ハサミから写し取ったこの地図によればもう少しで……
……ここ、か。
広間というより…聖堂といった風情か?
いや、この部屋に漂う死の臭いは、むしろ墳墓……ううっ!???
な、何だ……!?
お、俺は……知っている!?ここを…?
い、いや…違うな。ここは知らない。
だが……この忌まわしい気配は……!!!!毒と炎の渦巻く、この記憶は!!!!!
…………そうか。
お前だったのか。
あの時、確かに倒したと聞いていたが。
往生際の悪い奴め。
こんなところに眠っていたとはなあ。
…どうやら、その封印も解けてしまう様だな。
いいだろう。
出て来いよ。
今度は俺が、お前に本当の終わりを与えてやる。
来い………!!!!!
『破物主』メサイア!!!!!!!
(…しかし、こうしていてもどうしようもないな。そろそろ僕のこと忘れてる人も
いるかもしれないし…それに考えてたらお腹減ったなぁ。コンビニでも行こう)
…うう、寒い。こりゃ雪でも降るな。蝶子にも肉まん買ったら喜ぶかな?
(アルガンダー達を見ながら)
おや、この寒いのにダッシュなんて元気だなぁ。僕も少し分けてほしいよ。
あー寒い。早く買って帰ろうっと。
「死臭?何故だ、竜脈も乱れ始めた・・・」
暫く思案して
「式『寅』『卯』10から20番まで展開」
んー、何か用でもあった? …何で笑ってんのさ
へー、ある用事。そりゃご苦労様だ
それがね… 侵入者とてんやわんやになって、本部基地が自爆したの
詳細は支部の方でまとめてるから、暇があったら調べてみてよ
…こういった情報伝達は、僕ら情報部の仕事なんだけど…
何せそんなこんなの事態で態勢が整わなくってさー、ごめんね?
ところでさ… その侵入者の中に、夜読の重役と、結城の執事長がいてねー
コレだよ、コレ。夜読と結城が繋がってるんだよ!
もちろん、二人の中での私的な関係って線も否めないけどさ…
組織のトップ近くの付き合いだもの、裏に何かあるよ
できるもんなら、夜読か結城にスパイでも飛ばしたいけど
そんな余裕はないんだよね… 皆てんやわんやだからなー
…キナサ君。顔、青くなってない? 風邪?
そんじゃー、僕は今度こそ帰るよ。またね
(…妙な視線が。さっきの店員かな? 視姦!?)
あっはは! そっかそっか、リュウヤかー!
改めてよろしくな! そんで……そうだね。じゃオレはあっち!
もー! アッシュ君ったら冗談きっついんだからー! あははっ!
って、リュウヤ君! そ、そこまでしなくても!!
えっと、ダイヤモンドの転がってきた角度から推察するとー……。
…………。……冗談だろ……何で、こんな僻地に……奴の本体が!?
2人とも、ここは大変危険だから……ま、待って、アッシュ君が危ない!!
リュウヤ君! 君はダイヤモンドの人と一緒に、先生のとこに行ってきて!
ここからそう遠くないとこにいるはずだから!! 俺は……アッシュ君を!!
(逆方向に走り出し、広間へと向かう)
――――。
――――。
――――。
此の空間を――我が輩は、アークと呼んでいた。
「ノアの方舟」という意味が一般的だが……他にも多々ある。
(其れは、胎動――その時、水面院が、世界が、大きく、脈打った)
モーセがシナイ山で授かった、十戒を刻みし2つの石板を納める「契約の箱」。
「避難所」、「聖櫃」……カトリックの教会で聖体の安置に用いる、祭壇上の箱状の容器だ。
(常軌を逸したような質量の”邪気”が、染み渡るが如く、「アーク」の中心から漏れ出し始める)
そうだ、面白所で「古くさい車」なんて意味もある……元はラテン語で「大きな箱」を示す、arca。
なかなか興味深い語だとは思わぬかね……アーク。くくく……我ながら良いセンスをしている。
(「アーク」の床には、幾何学的な紋様をした魔法陣が描かれていた)
(其処に、音も立てず亀裂が走る。十字架、否、ダブルクロスの形状に)
その『破物主』とは、造物主とかけたのかね…ふむ、なかなか的を射ている。
(――床が、文字通り、めくれ上がる。その、まさに中心に――彼は、いた)
(聖骸布を身に纏い、茨の冠を頭に翳し、長髪をたゆたわせる)
客人よ、「アーク」へようこそ。我が名は苦堕鬼、救世主、及び…メサイアだ。
お持て成しは…紅茶で良いかね? …くく、そう力まないでくれたまえよ。
(……直進、直進、右、右、直進…)
ん…?
(…邪気…それも半端ではない大きさだ。…ふむ、「封印されし者」が復活したか。
…………ふっ…こいつは思わぬ大物が掛かったようだな。)
…ん?ああ、なんでもない。それより早k――
(ここを左…そして…!)
…あ。
(カチリという音と共に、床が抜けて下に落ちる)
…ああ、しまったな。
「うっかり」落とし穴なんぞに引っかかり、足を踏み入れてはいけない広間に落ちてしまったようだ。
(広間の入り口から13歩程下がった通路の中心に着地する)
(梅澤が落ちてこない事を確認して)
…ふむ、アッシュはこれからヤツと茶会か。
乱入するつもりだったが…茶会を壊すのは少々無粋だな。
あるいはヤツの資料を引き出せるかもしれん。ここは少し待たせてもらうか。
…さて、梅澤をどう黙らせるかな。
「とか何とか言ってるうちにー、古代の香り漂うトコに着いちゃったじゃん
ここどこ? ボク、ヒストリー関係の観光地には興味ないんだけど」
水面院…
「な、なにゅ! サボれって言ったじゃん!
仕事なんて構ってないで、甘いもんでも食べさせてよ」
文句があるなら帰れ…
(少女の身体が赤黒い液体と化し、地面に吸収される)
不穏な空気が… 充満してる…
古戦場にでも、来た気分だな…
クライアントが俺をふっかけるのは、こういう訳か
…命は大切にしなきゃあな。時間はある
精神的安定は最優先事項、か…
(ベンチに腰を下ろし、安っぽいタバコを吹かす)
(邪気には動じず、あくまで冷静に受け応える)
薀蓄は結構だ。なかなか興味深い話ではあるが、今はいい。
的を射ている?それはありがたい。お察しの通り、まあ洒落の領域ではあるがね。
まったく、その姿はナザレのイエスを真似たのか?いや、神格化された姿を真似ているのだからイエス・キリストか。
どちらにせよ、至高神気取りというのはあまり感心しないなあ。
茶…ね。悪いが、必要ない。
俺はお前を倒すためにここにいる。
(段々と纏う闘気が増大し、人のそれからかけ離れていく)
正直なところ、さっさと始めたくてうずうずしているんだ。
残念ながら理由はまだわからないが、どうもお前に恨みか何かがあるみたいだ。
だからまあ……
能書きはいい。さっさとかかって来い!!!!!
(竜命寺の背後に音もなく着地し、刀を突きつける)
やはりか。何を企んでいる?
どうも落ちることを予想していたように見えたから身を隠して追わせてもらったが……。
どうやらお前も異能者のようだが、私の大小二刀『正守』も魔剣の一つと言われる業物だ。
抵抗するようなら、……斬る。
答えろ。ここに何がいるのか、知っているのか?
返答如何によっては、ここで死んでもらうぞ。
……ふむ、アイツは敵の茶など飲まんか。
資料のあてが外れたな。
「メサイア」及び「水面院」…どんな情報だろうと貴重なのだが。
(以後、ブツブツ一人言)
…うん?
(梅澤に刀を突きつけられる)
…ハッ、いたのか、貴様。
私としたことが…思考に夢中で気付かなかったようだ。
悪いが、今の私の興味は「メサイア」と「この場所」のみ。
貴様に興味はない。最短で答えさせてもらう。質問はなしだ。
「あれを見ろ」
(広間を指さす)
…殺す、か。
ふむ、貴様一人で復活したあれを再封印するつもりか?
貴様の其の気迫、まるで鬼気の如し…人の形でよくも出せるものだ。くく。
まあ、我が輩の話を聴きたまえ…長いこと話し相手が居なかったものでな、全く。
…我が輩は、生物には無限の可能性があると信じてやまない。
哺乳類、爬虫類、両生類、等々…全ての生きとし生けるものについてだぞ?
其の可能性とは即ち「進化」…停滞を良しとしないものが持ちうる、飛躍の術だ。
生物とは根元的に、目的に応じ体躯の状態を変化させる能力がある、というのが我が輩の持論なのだ。
そして貴様ら…人間にも、無論備わっているものだと考える。
劇的に容姿が見違える訳ではないが、短時間で能力的な意味での「進化」を遂げる事が出来るだろう。
つまり、我が輩は、其の貴様の気迫は…「進化」の賜だと見ているのだ。
突然変異という見方もあるが、その様なレアケースに身をやつす心算も毛頭ない。
尤も、「進化」の進行速度にも、様々な要因によって異なるだろうとは思うがね…くく。
…望みし進化、望まざる進化…前者を「成長」、後者を「突然変異」と呼ぶならば。
貴様は…果たしてどちらの類に属するのだろうか…今の我が輩には、興味がある。
…さて。まあ、メサイアと同じ名を持つ者の格好を真似たという指摘には肯こう。
特に深い意味はないのだが、なかなか洒落ているだろう? …くく、そう喧嘩腰になるな。
メサイアとは、ヘブライ語で「膏を注がれた者」という意味らしいな…おっと、話が逸れる。
それでは次に…外にいる人間の質問に答えようではないか。入ってきたまえ、遠慮することはあるまい。
くく…済まぬな、貴様を焦らしている訳ではないのだが…上機嫌故、つい虐めたくなってしまうのだよ。
――ぐぎゃぎゃ、マスター……えげつねえぜ、そんなプレイはオイラごめんだぁ!――
あ、あはは…有難う御座います。
では、また今度…。
(アルガンダーと別れて角を曲がると、すぐに頭を抱えてしゃがみ込む)
ヤバイ…執事長が本部に侵入?
とりあえず、情報を纏めると…
・カノッサ本部に侵入者が入った
・その侵入者には夜読の重役と結城の執事長がいた
・結城の執事長は正義感を持ちすぎる→裏切りなどが判明すれば何かされる
・自分はカノッサと結城に多重スパイ中
・カノッサ本部には自分のデータがある→侵入者に知られている可能性あり
…神様、俺悪い事したかな?
あ、多重スパイか。納得だ。
…とりあえず、結城本邸に連絡するか。
賭けるしかない…。
知られてませんよーに………。
ピルルルル…
「あ、すみません技術部ですか?讃岐妙法です。
休暇から戻ってきたのですが、そちらに一度向かってもよろしいですか?」
…ネロさーん。ただいま帰りましたよ。起きてますー?
頼まれてたやつ、とりあえず買ってきました
いやー、コンビニってのは、ホントに何でも置いてありますね
迷った末に、粗方買ってきてしまいました
(ビニール袋から出された商品が、部屋の隅に堆くなってゆく)
さあ、好きなやつ取ってください。代金の方もよろしくお願いしますね
鬼無里クンは良いヒトだ…♪
テキトーに生きてるネロさんとは違うな。同じホモサピエンスの雄なのに
ぐ、ぐぐ……畜生め!! お前が許すべからざる者だってのはわかるが、何でそうなのかがわからねえ!!!
……話してみろよ、聞いてやるから!!!
必要が進化を生む、って考え方か。俺は日和見説と突然変異説を支持するがな!!
興味、ねえ。俺も興味があるよ。だが、今重要なのは原因じゃない。結果だ。
な、また誰か来たのか…っておい!!!
てめえこの野郎……!!!!人をおちょくりやがって!!!!
(落ち着け落ち着け……。この怒りを内に秘め、情報を聞き出した後でも戦うのは遅くない。
……どうやら記憶の欠落が長かったせいで怒り狂ってる自分と冷静な自分がいるな。ははは。
まあとにかく、この状況を最大限に利用して、少しでも俺の有利なようにしなければ勝つどころか生き残るのも難しそうだ。
畜生、いったい俺の記憶はどこにあるんだ!!?
来い!!戻ってこい!!!!
死神の羽音と共に、憎しみの剣を引っさげて飛んで来い!!!!)
あいよーこちら技術部……おや、讃岐君?
おお、休暇から帰ってきたの?こっちはいろいろあったけど、どうやら一段落着いたみたい。
うん、歓迎するよ。早く戻っといで。
生物部の人らが新開発したNINJA風丸薬とか牛の糞から抽出したバニラエッセンスとか用意して待っとくから。
ところでさあ、なんか上のほうが変なこと言い出したよ。
『我々の中にスパイがいる!!!!11111』
だってさ。
ほんとやになっちゃうよねえ。人間、手に余る権力とか地位を持つとろくなことになんないよ。
しょうがないからSAN値チェック……じゃないけど妙な検査をしてスパイじゃないって照明してもらったけどさ。
まあそんなわけだから、帰ってきたらちょっと忙しくなるかもね。だいじょうぶ、検査は痛くないよ。気持ちいいもんでもないけど。
じゃーねー(ガチャン、ツーツーツー)
………しかし変だなあ。ミカド君に渡したはずの記憶ディスクが何でここにあるんだろ。
はっ、まさか呪いのアイテム!?おお怖い怖い。
厄介なことにならないうちに《解呪/Disenchant》……はもうないから《帰化/Naturalize》しておくか……なんちゃって。キャハハ。
うわっ!!!光りだした!?浮いた!?!?!?
飛んでった!!??!!??!!??
………お茶ぐらい飲んでいけばいいのに、せっかちなディスクだなあ。
あの方角は……ん?確か水面院があっちにあったじゃないか。
むこうで何か起こったのかねえ……。
ふん、思考に夢中でなければ気づけたと言いたげだな。
まあ、私も君に興味を持ってもらいたくはないが、質問には答えてもらおう。
『あれ』…?
!?
……なるほど、どんな言葉よりもよくわかった。
なに、もう殺す気はない。教えてもらえれば命まで取る気は無いさ。
と思ったが、もう一つ答えてもらおう。
あれは一体何だ?
場所などから察するに、どうやらここに封印されていたものらしいということはわかるが……
そう不思議そうな顔をしないでくれ。私は二年前に先代からここの管理を任されたばかりでな。
その上長い年月の間に資料も伝承も記憶も歴史の闇に消え去ってしまい、この水面院についての詳しいことは何一つわかっておらんのだよ。
ただ、非常に危険なものだと聞かされていただけだ。
だから、答えてもらおう。あれは何者だ?
答えてもらうまで逃がすつもりは無い。私を倒していくより、手短に話してから行くほうが早いと思うがね。
嘘をついても構わないが、鵜呑みにするからよく考えてからにしたほうがいいぞ。
リュウヤが、蔓状植物を使って降りて来る
「ある者にとっての悪であり、
またある者には聖である。
・・・答えにならないか・・・」
さーてだいぶ出来上がったし、お茶にでもするかぁ。おーい親っさーん、何か飲むー?
…あら、いない。どっか出かけたのかな?いいか、まさか迷子にはならんだろうし。
一人で飲もうか……わ、うわ、うわーっ!け、煙!煙ー!
火の元はチェックしたのに!…あれ?厨房じゃない。親っさんの部屋からだ。とにかく行ってみよう。
げほっごほっ、酷い煙…あの人何してたんだ…とにかく窓、開けないと…
ガラガラガラ
……ふぅ。これで何とか…
おかしいなぁ、どこも燃えてない。変わったのもないし…ん?なんだこれ?
黒い、CD?中でまっぷたつになってら。いや、まっぷたつどころじゃない。
ものすごく細かいヒビが…あっ!
(CDは砂のようにさらさらと崩れ、跡形もなく消えていく)
…なくなった。何、これ?一体何が起こったの?
るんるん、肉まん肉まん〜おでんとついでにアイス〜♪いやぁ、冬はやっぱこれだねぇー。
それにしても寒い!おぉ、水溜まりに氷が張ってる。こりゃ雪でも降るかな。
ん?あれは…すごーい!UFOだー!何か小さいけど光って飛んでるぅー!
急いでカメラを…あ。いなくなった。はぁー残念。帰ろう。
あれ?あんなとこに誰かうずくまってる。頭まで抱えて…飲みすぎかなぁ。
おーい君、大丈夫かーい?
生物部……またですか…。
用意しなくて良いです。寧ろしないで下さい。
本気で用意しないで下さいね?
……へっ?『スパイ』?
また上層部が妙なことをし始めましたか…。
……………はい……はい。
わかりました。(ピッ)
……俺の人生終わったか?
勘付かれたのか?だけど検査するって言ってたから…。
『まだ』とはいえバレてはいないようだな…。
だけどバレたら死んだも同然だな。執事長かメイド長の手にかかって。
もうどうするかな……ナイフだけじゃ荷が重いな…。
いざとなったら『眼』を使うしかない……。
いや、その前に何とかして検査を潜り抜ける方法を…。
…ん?俺か。
はい、大丈夫ですが…どちら様ですかー?
僕かい?僕はただの通りすがりの美中年さ。
大丈夫そうでよかった。お酒飲んでるみたいでもないけど…駄目だよ、今日は寒いんだから。
油断してるとすぐ風邪ひくよ。それにインフルエンザも流行ってるんだから。
仕事がきついのかい?そりゃ僕も若いときは色々あってやさぐれたくなった時もあったさ…
でも人間体が資本だからね。こういう時は早く家に帰って休むのが一番。
はい、肉まん。君にひとつあげよう。人間ちょっとやそっとで人生は終わらない。だから楽しいのさ。
――本部からの連絡が途絶えたから来てみればこれか。奴らも弱くなったものだ・・・
これを機に戻るつもりだったのだがな・・・戻る場所がなくなってしまったではないか
さて、どうしたものか・・・適当に支部を当ってみるか。情報が少なくては何もできない
しかし支部の場所を覚えていないな・・・誰か適当に・・・
(角を曲がると鬼無里と紫苑を見つける)
そこの2人、聞きたいことがある。この地方でのカノッサ支部はどこだ?
答えなければ殺す
美中年って…自分で言う物じゃないですよ?それは。
…お酒は成人してからですよ。僕はまだ未成年ですから飲めませんってば。
ああ、風邪の対策はうがい手洗いで大丈夫ですから。
…俺が仕事するような年代に見えますか……14歳なのに…(当たってるけどな)。
ってあなたは十分若いじゃないですか。それで若い頃はって…。
あ、有難う御座います。終わらない…か。
…違いますね、人生なんてそのほんのちょっとやそっとで終わる物ですよ。
今の俺がそうです。このままじゃ終わりかねない…。
…で、今度は誰ですか……って、カノッサ機関?
(行き成り物騒な発言する奴だな…。
それにしても見た事有るな…。重要な位置に就いている奴だった筈…。
……この妙な奴も居ることだし、一般人の振りをしておくか。
上の奴なんて下っ端をいちいち覚えてないだろうし、上手く誤魔化せるだろう。)
そんな機関聞いたこと無いですね。
支部…?知りませんよ。機関自体聞いたこと無いんだから。
で、知らないなら如何するお積もりで?
…くく。今の我が輩が不機嫌ならば、『奴』でも抑えられるかどうか…。
いや、前の話でね。奴にはしてやられたが…今ならば負けぬよ。
何、外に2人程の邪気を感じるものでね…どちらもなかなかのものだ。
入ってくる気は無さそうだが…個人的に、質問には答えさせてもらおう。
――君達の”知らない”世界において…。我が輩は、神であった。
無論、厄災という意での神だ。破壊というより蹂躙を行った記憶がある。
しかし不覚を取り封印された…何処とも知れぬ、サーショの聖拝堂にな。
その因縁が”次”の世界に引き続いた…広義では異世界となるのだろう。
そこでは”神を越えし者”であり、”救世主”であった…実に面白い世界だったよ。
だが敗北を喫した…今度は真っ向勝負での敗北だ。我が輩は消滅した筈だったが…。
…条件が整えば幾度でもリザレクションは可能だ。既に我が輩は胎動を始めた。
其れがどうして…このような所に封じられていたのか。我が輩でも不思議なのだがな。
恐らくは当時の我が輩を何らかの方法論を用い、上手いこと座標をすり替えたのであろうが。
…何故我が輩は負けたのか…理解できなかったのだが…つい最近、分かってきたのだ。
それはきっと、あの『少年』を吸収したからだろう…元々、彼は我が輩に良く似ていたからな。
…人間にあって、我が輩にない物。それこそが君と我が輩の差を決定づける要因、ファクター。
我が輩はそれを求め、学び、我が輩なりに理解したつもりだ。…全く、人間とは面白いものだよ。
さて…君も因縁に囚われた者らしい。ならば我が輩の犯した罪状について、謝らなければならぬな。
君のその憎しみを晴らす方法は、我が輩に勝つ事かね…? ならば、存分に応えようではないか…。
君が望むのならば…心してかかるが良い、我は救世主…そして名乗りたまえ、汝は決闘者である。
決闘中の観戦は結構。しかし邪魔立てすることがないよう…。
(手を大きく振り、頭を垂れる。救世主なりの、決闘への誠意らしい)
なるほどな……すまなかった。
(正守を二刀とも鞘に収める)
さて、どう思う?
どうやら中の二人は決闘をしたいようだが、やらせるか?それとも、介入するかね?
私としては大人しくしていたいが。
経験上、決闘なんぞをするような奴というのは介入されるのを非常に嫌う。
君、それは言っちゃいけないお約束だ。オーケイ?
その通り。あとはマフラー手袋だ。股引とかもいいよ。
え、まだ14?はぁー、これは失礼。そしてありがとう。若いの一言は美中年にとって何よりの励みさ。
おやどうしたい、僕でよかったら話してごらんよ。こんなとこで立ち話でも何だし…
はい?どちら様でしょう?…カノッサ機関?何の会社ですか?
(夜中とは言え天下の往来でその名を出すとは…余程の手練か馬鹿かどっちかだなぁ。
僕の顔を知ってるようには見えないけど…ま、ここは適当にはぐらかそう)
しかし、見ず知らずの人に向かって殺すとは何ですか、殺すとは。全く物騒な人ですね。
駄目ですよ、一歩間違えれば警察のお世話になりますよ、もう。
…ふむ、全く飽きさせない奴等だ。
同感だな。敵が一定のレベルなら無理矢理介入して己の身で実学に徹するのも悪くないが…相手が相手だ。
私もヘタに手を出して死ぬより遠巻きに観戦することを選ぼう。
…それでは、行くか。
見学に甘んじる以上、特等席は取っておかないとな。
アッシュ…いや、今は「貴様」と言うべきかな。
今の貴様が私を知っているかは疑問だが…ヤツの言うように、先ずは名前を聞かせてもらおうか。
「ならば事後の為の対策と仕掛け、いざと言う時の逃げ道の確保」
紺碧の服に身を包んだ式が20体ほど出現する
式の背中にはそれぞれ『寅』と『卯』の刻印がされている
「『卯』20番は本部へ連絡、それ以外は作業に」
何故カノッサが『機関』であることを知っている?私はただ『支部』といっただけだのだが
やはり知っているようだな。私はただ支部までの道を聞きたいだけだ。用が済んだらその辺に捨ててやる
答えなければ殺すと言った。警察?かかってこようものなら皆殺しにすればよかろう
・・・・。どうも私に話すとお互い気まずくなるようだな。他をあたるとするか
では。会えたらどこかで会うとしよう
(鬼無里の横を通り過ぎながら小声で)
『上が下を知らないとでも思ったか?クスッ・・・』
(通っていった足跡が氷になっている)
ふむ。地図が無いというのは不便だな・・・足も疲れたし座るか
(何故か電信柱の上に腰掛ける)
………しまった、迂闊だった。『カノッサ支部は何処だ』、か…。
はぁ…まあでも、殺される気はふりかけ並みにサラッサラ無いんですが。
(横を通り過ぎていく女性の呟きを聞いた後)
………参った…。普通に見抜かれていたか…。
(氷の足跡を見てから男性の方に向き直り)
……貴方もカノッサを知っていましたか…。
何かの縁ですかね?また会う気がします。では…。
(数分後、結城本邸に向かいながら)
…氷を使う…イザベル北極支部長だったか…。
数度しか会った事無いけど覚えられてたとは吃驚、だな…。
……まあいいか。もうすぐ本邸だ…。
(髪の毛を下ろす)
(更に数分後)
到着だ…。
…さて、インターホンっと。
(ピンポーン)すみません、技術部の讃岐です。休暇から戻ってきました。
誰か居ますかー?いや居るよな?居なかったらおかしいからな?
誰か居たらさっさと門を開けてもらえますかね?
あれま、一本取られた。でも僕みたいな美中年を殺すのは世界にとって大きな損失だよ?
…すいません冗談です睨まないでくださいな。出来ればなるべく平和的に行きましょうよ。
あ、氷。寒いからなぁ。
まあそんなとこかな。そのうち君ともまた会うかもね。
いや、僕の娘の方が先かな?…ああ、何でもない。こっちの話。
とにかく次に会うときもこうやって平和にいきたいもんだ。じゃあねー。
…ただいまー。さあ両手を上げて歓迎しろー。
――路地裏。手にした試験管を見つめる青年が一人
強盗殺人犯と、日和見主義の狙撃手と
殺人依存症患者と、ゲイの薬物乱用者の命は
20mlの血液で賄われる… なんつったりして
…さて
(『モノクローム』の看板を一瞥し、帽子を目深に被り直す)
入りたいような、入りたくないような…
どっかでケジメはつけとくべきだよな…
何やってんだろ、俺。死んでから性格変わったかな…?
…死ぬ前も、俺は俺だったのか? …キリのねえ話
(銃弾型のチョコレートをかじる)
面白い話だ。どこかで聞いたような気もするがな…サーショ……礼拝堂……ふむ。
さて、ありがたいお説教はお終いか?なら、お前と……あれ?流命寺先生!?
大丈夫、頭はしっかりしていますよ。俺の名前は……
……アッシュ。俺が決めた、俺の名前です。
正直なことを言うと、まだわからないんですよ。
思い出せないんじゃなくて、その部分や他のさまざまな記憶が完全に途切れている。
奪われた記憶が戻るには、そのものを取り戻すしかないでしょう。恐らく、何かの形を取っているそれを。
そういうわけだ、救世主さん。俺の名はアッシュ。
自分自身知りえぬ遺恨により、
貴様との決闘を望む!!!!
おやおや、讃岐君が帰ってきたよ。
(玄関まで迎えに行く)
おっと、鍵を忘れた。…しょうがない、《通電式キー》!!!
(鍵をドアノブに押し当てると、電子ロックされた扉があっさりと開く)
おお、お帰り。私一人で留守番ってのも寂しかったからね。
どうする?さっさと検査を済ませちゃう?それかおなか減ってるだろうから御飯にする?
それとも…わ・た・し・? ……冗談だって、そう怒らないで。
そうそう、水面院のほうは何か変なことが起きたりしなかった?
どうも気になるんだよ。
げっ!こんな時に…
お、おかえりー。どこ行ってたの?そんな事より…あのさ、親っさん…実はさっき…
かくかくしかじかこれがこうこうなってあらあらおやおやそれからどんどこしょー
…と言うわけでいきなり消えちゃった訳なのよ。一体何のCD?
昔のスパイ映画みたいに『なお、このメッセージは自動で消去される』ってヤツ?
ん、誰だろ…?
成程、僕が出かけてた間にそんな事が…
(劣化具合からしてもしやとは思ったけど…さっきから感じる邪気のせいかな?
ふむ、CDの中身よりそっちの方が興味ある。調べる価値はありそうだ)
いやいや、21世紀にそんな事する人いないよ。まあとにかくありがとう。
一応それについては調べてみるから…お客さん、頼んだよ。
(あそこの彼…確か前も来たような…ま、いっか。こう言う時は黙って消えとくのが一番。)
カランカラン…
こんちは。…あー、良い天気だな?
…また来ちまったよ
(フードを下ろし、帽子を取ると、水分のない黒髪がバラけた)
アイスコーヒーのブラック頼む。…いや、寒いか
けどホットじゃ苦くて飲めねえな…
冷め気味コーヒーのブラック頼む
(銀紙に包まれたチョコレートを眺める)
チョコレート好きか? 俺は好きだ
(虚ろと殺気が混濁し、双眸を漂う)
おお、そこ置いとけ。
……………
…おい、俺は確かにビールとプリンとベビースター頼んだがなぁ…こんなに欲しいとは言ってねぇぞ!
アサヒと天ぷら味とあと適当なプリン取ってこい!あとはテメェで処分しろ!金はそのうち払ってやる。
あ?何か言ったか?
どこのどいつだか知らねぇが、たかが何十年位しか生きてない奴と俺様を一緒にすんなよ。
ま、テメェにもその内分かるさ。俺様の器ってもんがよ。…とにかくそれ全部持って帰れ!
う…うぇーくしょい!ちきしょう、今日はヤケに冷えるぜ。
……お、開いた。只今戻りました。
…一人だったんですか。それは御苦労な事で…。
……………やめてもらえます?冗談なら良いんですけど…。
はぁ、水面院…。俺はそっちに行っていないので分かりかねますが…。
もしかして結城の他の誰かが向かったとか?
まさかね。まさかね……そのまさかじゃないですよね?
で、検査をとっとと終わらせて欲しいんですが……最初は金属探知機?
すみません、俺の右手義手だってわかってます?ねえ?
(こういうときは義手でよかった…………ナイフを持っていてもバレないだろうし)
あ、久しぶりー。そうかな?結構冷えてるよ。まあ、そこ座りなよ。
つまりぬる目のブラックって事?いいよ、待ってて。
? チョコは好きだけど…どうしたの?目血走ってるよ? …もしかしてトイレ?
我慢すると体によくないわよー。すぐそこだから行ってきなよ。
はぎゃああぁぁっ! すびばせん…
そ、その… 迷ってたんですっ! どれを買うかっ!
…はい。えーと、天ぷら味? あった。なんかマニアック…
プリンはどうしよ。ち… 小さいやつでイイよね?
アサヒは… 三つある
(買えば良いとさえ思っていた… なのに、ここで再び『選択』なんて!
渾身の力を以って、アサヒのサイトにアクセス。ビールの情報を洗う…
「日本人の味覚に合った『黒生』」は外す。だってネロさん日本人チガウヨ
残るのは『ドライ』と『プライム』。他のは置いてなかった…
ネロさんの性格を考慮して… いや、天ぷら味を好むような人だ。読めない
ならば… メジャーなのは、恐らく… あ、一連の思考・行動所要時間6秒ジャスト)
『スーパードライ』! 決まりだ!
ご注文の品をお持ちしましたよ。お納めください
…いや、まあ。それは年齢に関しては、ネロさんと比べるのはアレですけど
器についてなら、充分に比べられますよ。…多分。多分ですっ
寒いですね。じゃあ、風邪を召されないように気をつけて… 失礼しますね
そうだな、冷えるな… どうも
雪、降らねえかな。ただ寒いだけって、もったいないよな
トイレじゃないよ。目つきは元々こんなだ…
じゃあ、チョコあげる。少しだけウィスキーが入ってるんだ。うまいぜ
そういや、その… あー。…あんた
カノッサに拉致られたよな
なんて言うか、帰って来られて良かったな
まあね。むしろ雪降った方が暖かい感じするよね。
あ、ありがとう。ブランデー入りか…珍しいわね。そうだ、さっきクッキー焼いたの。
貰ってばっかじゃ悪いから、少しあげるよ。
うんまあ…そうなのよ。あん時は大変だったけど誘拐されるのも楽しかったよ?
滅多にできる経験じゃないし……あれ?ちょっとタンマ。何で、カノッサの事知ってるの?
おお、クッキー。良いな
テイクアウトさせてもらう…
楽しかった? 割とアブノーマルだな、あんた
ん、そりゃ… 俺も裏の仕事に携わってるから
カノッサの名前くらいは知ってるよ
それに、知ろうと思えば、何でも調べられる… その気になりゃあな
それとも、「なぜ御童蝶子拉致事件について知っているのか」って質問?
そっちは秘密だ… 企業機密漏洩は避けたいからよ
さっきから見ていて不自然だと思ったら、この地域は寒いのに雪が降ってないな。寒いからには雪も必要だろう
(指を鳴らすと雪が降り始める)
――『氷狼』召喚。歩くのに疲れた、雪の中ならお前達の姿も見えまい。探して来い!
(凍った足跡が狼になって街中に放たれる)
・・・プリンが食べたいな
まあ、待遇がよかったからね。それなりに自由だったよ?…はい。
(テーブルにクッキーとコーヒーを置く)
ああ、成程。それならしょうがない。もしかして探偵か何か?
それにしてもさ、たかが『ディスク』って奴の為に誘拐されてたまったもんじゃないわよ。
そもそも助けにきたはずの奴があっさり誘拐犯につき出すって……あれ?
(ディスク…? てことはCDか何かかな…もしかしてさっき消えたあのCDと何か関係が…)
…ねえ、カノッサのこと知ってるんでしょ? だったら『ディスク』って言うのに聞き覚えない?
私誘拐したフィリ何とかって人が、身代金がわりに欲しがってたんだけど…
拉致に待遇と来たか。良いセンスだ
…どうも。おう、好みのぬるさだ。…美味い
探偵ね… まあ、もっと救いようのない仕事してるぜ
ウチ
ディスク? あー、別にカノッサの内部に詳しいわけじゃねえから…
けど、黒歴史がどうたらとかって、耳にはさんだかな
黒歴史データが入ったディスク… 大方それのことだろ
その黒歴史が一体なにを指しているのかは知らん。悪いな
暇があったら、その内に洗ってくるかも…
…雪の匂いがする
(雪にまぎれて一匹の氷狼が支部を発見)
トコトコトコ・・・・!
(ネロの部屋にあったプリンを発見する)
カプッ・・・スタコラサッサー
(丁寧にスプーンまで咥えて逃げ出した!)
いや、向かったかどうかは知らないんだけどね。
まあ、私や君に直接何かあるようなことはないと思うから心配しなくてもいいよ。
きっと。たぶん。そうなんじゃないかな?……まあ、ちょっと覚悟はしておけ。
はは、それもそうだね。
じゃあ、さっさと終わらせてもらえるようにちょっと交渉してこよう。
だいじょうぶ、私これでも結構上のほうまで顔が利くんだから。
(しばらくお待ちください)
(なにやら鉄の処女っぽい機械を持ってくる)
ふう、疲れた。これに入って。
《心因検査機》って言って、思考、記憶、その他一切合財に対する非接触式スキャナなんだってさ。
一応自分でも使ってみたけど、痛いとか気分が悪くなるとかはなかったよ。ちょっと窮屈だけど。
ちなみにこれでのぞいた情報を悪用したりはしないから安心してね。
どうしたの?なんか顔色悪いよ?
611 :
名無しになりきれ:2008/01/07(月) 11:20:34 0
ジャッキー!!
……ふむ。
(広間の壁をコツコツと叩きながら)
…面白いな。やはり貴様の記憶喪失は人為的なモノであったか。
したヤツらの目星は大凡ついているが…ふむ、これから楽しみだ。
救世主、気付いているとは思うが…さっきから遺跡内外に妙な気配を感じる。
…気を付けろ。決闘は勝手だが「観客」が全て私のような紳士的な奴とは限らんからな。
救いようがない? …労災や保険しっかりしてないとか?…そんなんじゃないよね。ごめん。
黒歴史?そういや前聞いたことがある。確か二十年前に無くなったとかどうとか…
つまりその『ディスク』ってすっごい貴重って事になるのかしら。
うーん…肝心なことはいつでもはぐらかされるからなあ…
雪の匂い? これまたポエミィな…しかしだいぶ窓曇ってきたね…こりゃ少しふるかな。
俺には関係の無い話だけどさ…
妙なことに首突っ込んでると、妙なことに巻き込まれるぜ?
…もう巻き込まれた、って話か
雪、匂わないか? 屋内でもなんとなく分かるもんだぜ
案外鈍いんだな、あんた…
…ごちそうさん。はい、お代
そろそろ… 邪魔になるといけねえからな
(帽子を被る)
クッキー頂いていくよ。じゃあな…
…おう、そこは早えのな。よくわかったじゃねえか、スーパードライ好きなの。だがよ…何でプリンはこれなんだ?
プッチンプリンもあったのによ…まあいいや。今回は多目に見てやんよ。テメェも風邪引かねーようにな。
さて、早速……
っておい待てや犬コロ!どっから来やがったテメェ!つーかスプーンいらねえだろゴルァ!
糞が…プリンなんて贅沢だろが…しかも俺様の引ったくりやがって…上等じゃねえか。
売られた喧嘩は買わないと、なぁ。…あ、服脱がねぇと。破いたら着るものなくなる。
……よし。じゃあ行くか――あぁあッ!
(全身を毛波が覆い、銀色の狼へと姿が変わる)
【待ってろよ、犬コロ…『狂犬』を舐めた落とし前は十二分につけてやる】
(プリンを盗んだ氷狼を追いかける)
………へ?マジですか?
つまり記憶を見られたりするんですか?
マジか…。
(考えろ、対処法は…。
データを消す――としてもまたやり直しで終了だし大体そんな技術は持ち合わせてない!
南雲を殺る――としても此処は結城本邸、メイド長とかに殺られる!
となると―――機械の破壊しかないな。)
すみません、ちょっと見せてもらえます?
……ふんふん、これがスイッチで……モニター……電源部。
ところでこの機械って一台しか無かったりします?貴重そうなので。
(徐に右手の手袋を外して電源に触る)
(悪いが壊させてもらう…邪気眼―――雷来眼―――発動。)
(右目の瞳から―右目代用神経金属―脊髄内金属―右腕金属―右手の義手と超高圧電流が通り、
電源部に流れ込んで機械の回路を焼き切る)
………よし。じゃあ始めましょうか。
御願いしますね。
(中に入る)
――人間は元来、理屈などでは計り知れぬ存在なのだ。
ならば合理に合わぬ言動も、人間ならではと言える。
我が輩はそれを嘲ることはすまい。むしろ自然なことだ。
来たまえ……それとも此方から行こうか。
獅子は一兎を狩るにも容赦がないとは言うが…。
…いや、ここは”救世主”に決闘を叩き付けたことに敬意を表し…。
…往くぞ。【シュバルツバイス】。
(底知れぬ邪気がメサイアとアッシュを取り囲む)
(白と黒――二振りの剣がメサイアの周囲を浮遊する)
決闘に”エターナルフォース”は無粋…よって決闘は決闘らしく。
受け取るが良い。偶にはこういうのも、悪くはなかろう?
(黒の剣がアッシュの方へと移動する)
我が輩も剣の腕は確かではないのだが…決闘と言えば剣だ。
漆黒は無限を象徴する…様々な柵を持った汝には実によくそぐう。
――む? 貴様らは…くく、成る程。ようこそアークへ。
何、そこらの人間に、我が輩を傷つけられるとは思わん。
しかし決闘の邪魔をするとなれば…少し反省をしていただかねばならぬな。
「個人として邪魔する気はないが、『世界』の意思次第だな。」
地面を指差し
「数刻のうちに『世界樹の少女』が具現化するそうだ」
そうだよ、記憶を見るのさ。
まあそりゃあ恥ずかしい過去の一つや二つぐらいあるだろうけどさ、誰にも言わないしそれをネタに脅したりもしないから安心しなさい。
うん、見学はご自由にどうぞ。
そうなんだ、結構作るのが大変でね。費用対効果が割に合わないからってことでそれ一個しか作ってないのさ。
あいよーそれじゃあ起動……あれ?
反応なし!?やばい、どっか壊れたかな?確か5年ぐらい倉庫でホコリかぶってたからなあ……。
讃岐君!!ちょっと出て!!ひょっとすると危ないかも!!!
ちょっと待ってね。……この反応からすると……回路が過電流で……
1789/7891Tr……ということは……でも……だとすると……すなわち……ああっ!!……なるほど………
劣化具合から見て、故障したのはちょうど君があちこち触っていた時だった……。
そして電源部に付着していた僅かな金属粉……たぶん、君の義手と材質が一致するんだろうね。
所属組織と目的は?
当たり前だ。道理だけで事が済むほどこの世の中は甘くない。
うっ!?この威圧感は…!!!
!!剣…か。確かに、古来から剣は武器としてより、むしろ神器としての扱いを受けていた……。
決闘はある種神聖な儀式であるという見方が強い。なればその二つが結びつくのは至極当然なことか。
いいだろう。だが………。
(黒の剣がアッシュに吸い込まれるように消えていく)
確かにこの剣は使わせてもらうが、全て借り物の武器で戦えると思うほど俺は傲慢じゃないんでね!!!
俺自身の力と合わせて……初めて完全な『決闘に相応しい武器』になると思うぜ。
(禍々しい妖気を放つ日本刀がアッシュの腕から現れる)
さすがは自称救世主さんの剣だ。まさかこいつの創造に成功するとはな……。
『エターナルセンゴク』……こいつが、俺の剣。
俺は無限じゃない。俺は……終焉だ。
全ての争い、全ての平和、全ての破壊、全ての創造に終止符を打つ。
俺はそのために、偉大なる我が主の手より生まれ出でた!!!!
お前の全てを……止めてやるッッ!!!!!!!
(驚異的な加速から、真っ直ぐにメサイアを斬りつける)
え〜壊れた?…5年?
危ないんですか!?いやちょっと勘弁してくださいよ…。
(機械から出てくる)
…へ?故障したの俺が触っていたとき?
(チィッ…タイミング考えればよかった……。)
…………所属はカノッサ機関だ。そして結城を潰しに来ていた!
……なんて言ってみたりして。あはは、行き成りなんなんですか?
ああ、もしかして俺が壊したとか考えてたりして。
……目がマジで怖いですよ、南雲さん。
大体俺が壊したと考えるにしても……この『無力』な14歳にどうやって?
(肩を竦める)
(…ヤバイ、さっきのセリフ不味い。まるで追い詰められた犯人みたいな言い草だ…。
どうやってフォローするべきかなー…あ、そうだ。)
…ああ、すみません。疑われてると思ったら気が立って。
アオーン
(雪の振る中氷狼の遠吠えが響いていく)
・・・む?一匹何かに追われているようだな
―――集え。
(プリンを盗んだ氷狼の元へどこから他の氷狼が群れになりやってくる)
グルルルルルル・・・・
(プリンを盗んだ氷狼を逃がし、他が輪を作りネロを待ち構えている)
【しかし逃げ足だけは早えな…だがそれもあと少し…あ?】
(足を止め、周囲に目を配る)
【ふん、どうやらお仲間のご到着って訳か。…臭いからして5、6匹ってとこだな。ちっ、あいつ逃げやがった…
どうやらこいつら片付けないと行けないみたいだな…面倒臭いが、プリンの為だ。――悪く思うなよ】
シュタッ ―・・・ゴリッ・・・
(一匹に喰らいつき、喉笛を潰す。倒れたのに馬乗りになり他の氷狼達を睨みつけた)
グルルルル・・・
【おら…どうしたよ。俺を襲うんじゃなかったのか、あ?ま、雑魚にゃ無理な話か】
――。一匹やられたようだな
囲んでからあまり時間は経ってない・・・一筋縄ではいかぬ相手か
オンオン!
支部の場所が見つかった?ご苦労。ついでにプリンも持ってくるとは賢い奴だ
況はよくないようだな。私が行こう。案内しろ
(プリンを食べながらネロの元へと向かう)
(素早く一匹が倒されたことに戸惑うが、すぐに持ち直す)
ガゥ!
(一匹がネロの眼に向かって雪をかけ、2匹がネロに襲い掛かる)
いや〜〜。満悦、満悦
カノッサ本部自爆記念(?)ってことで、
情報部のみんなとゲームやりまくったけど…
寒い季節に暖房ガンガンかけてのゲームは最高だね
スマブラ卍なんて超良作だよ。出血エフェクトが気に入らなかったけど
…あれ。あんなところにお犬がいっぱいだ
そしてあそこにいるのは… 久しぶりに見る獣ネロさん
…や、やっぱお犬さん相手の方が気が合うのかな。楽しそうだし
いつか混成犬旅団を組織して、人間を襲ったりするのかな…
とりあえず ――トイレ行こ
残念、実に残念だよ。そして、ものすごく惜しかった。
(讃岐の右腕に手を掛ける)
嘘をついてまで誤魔化そうとしなければ、悪い冗談で済ませてもよかったのだけれど。
(どこからか工具めいた物を取り出す)
他の人間――例えばミカド君や空ちゃんならともかく、機械を専門とする私に、
その義手の能力が知られていないとでも思ったのかい?
(義手がバラバラに分解される)
その程度、見たらわかるさ。でも、あえて言うのも無粋かと思ってたんだけど……
どうやら上層部も、今回は本当のことを言ってたみたいだねえ。
さて、検査は終わったようだし、始めるとしようか。
事情聴取?否!
裁判?否!!
戦闘?否!!!
これは処刑だよ!!!!
!!!義手がッ!!畜生が!!
…ふぅー……なんて、ね…。
義手の能力?何の事です?
この義手は『電流が通りやすい』『精密な動きが出来る』くらいしかないですよ?
能力の在り処は…此処です。
(片眼鏡を外し、髪を掻き揚げて右目を指差す)
ところで此処で素直に謝れば許して―――くれませんよね、やっぱり。
はぁあ……平穏な生活がまた一歩遠ざかっていく…やれやれ。
…改めて自己紹介します、南雲さん。
結城財閥技術部入社2年目、讃岐妙法。所属組織は不明って事で。
ちょっと記憶が失うくらいの刺激を与えて…また平穏に暮らさせてもらいたいと思います。
もしくは殺して消滅させる…で行きましょう。ところで此処に監視カメラあったっけ。
処刑?否、否、否。
これは演劇ですよ……殺し合いと言う名の。
(左手を右袖にいれ、4本の金属製ナイフを取り出す)
畜生め、武器が大量のナイフしかなくなったじゃないか…。
誰かにまた作ってもらわなきゃいけない、な!
(1本を南雲の遥か頭上に投げる)
やべ…投げナイフ失敗……と思うか?
これは布石………発動―――『雷来眼』…。
落ちろ『雷跳』!
(右目から投げたナイフへ雷が迸り、ナイフで軌道を曲げて南雲に襲い掛かる)
おや、残念。そっちだったか。
う〜ん、私は別に間諜の一人ぐらい抱え込んでても問題ないと思うんだけどねえ……。
なにしろただの研究員だから。ミカド君が帰ってくるまであんたが生きてたら考えてやってもいいよ。
おお、これはどうもご丁寧に。
じゃあ私も……。
技術部機械工学課特別研究員、南雲上枝だよ。
カメラはないよ、さっき外しておいたから。あっても今外したけどね。
ふふ、演劇か。なかなか面白いことを言うねえ。
ん?外したかい?
いや、違うね!!空気が電荷を帯びている……という事は、やはり!!!
(雷を受ける)
……当たってたか。まあよくある手だけどさ。
(星、円、月などが複雑に組み合わさったオブジェを持っており、無傷)
……《星霜のペンタグラム》。能力はッ!!!『魔力』を『防御力』に変える力!!!!……変換効率は悪いんだけどね。
そして……殺すつもりはないけど、しばらく大人しくしといてもらうよ!!!!
《ぶどう弾カタパルト》!!!発射!!!!
(投石器のような機械?から大量の小型鉄球が打ち出される)
【――ッ!】
(雪が目にかかり顔を反らした一瞬の内に、二匹が体に咬み付く)
【…やっぱ雑魚だな、お前ら。本気でやってんのか?これならまだ蚊の方が全然強い――ぜ!】
グアァッ
(体を大きく揺すり二匹を震い落とし、雪をかけた氷狼に迫る)
【俺様のつぶらなお目々に雪なんかかけやがって…礼は十分にさせてもらうぜ】
ヒュ ――ズシャッ
(前足が降り下ろされ、氷狼の両目を潰す)
ギャオン!
(振り落とされた2匹は体制を立て直すが、目を潰された一匹はその場に倒れる)
こっちだな。む?なんだ、ただの狼・・・・というわけではないようだな
退け!お前達では歯が立たんだろう
(氷狼達が全て粉雪になって消えていく)
(食べ終わったプリンの容器を氷結させ握りつぶす)
カノッサの飼い犬・・・か?
【あぁン?こいつらの飼い主かテメェ? 言っとくがテメェのペットと一緒にすんなよ。俺様は『狂犬』…
俺様に指図できるのは俺様だけ、創造主なんて知ったこっちゃねぇ。何だ、テメェもカノッサ…】
(握り潰されたプリンの容器を見つめる)
【…ああああーっ!お、俺様のプリンがぁー!何てことしやがんだこの年増!!弁償しろ!今すぐ弁償しろ!】
(思いきり毛を逆立て威嚇する)
当たったか!…………無傷?マジか……。
効率悪くても十分じゃないですか…。
何、投石器?いや、投鉄球機!?何処から出したー!?
殺すつもりはないと言われても……当たったら間違いなく骨折コースだ!!
酷かったら臓器が潰れるんじゃないのか!?『雷来眼』!
(右目が少し光り、鉄球を『体ごと動かして』回避する)
危ない危ない……銃とかなら流石に無理だけど…鉄球なら簡単だ。
あと言っておきますが情報は流したりしてませんよ!…あれ?これって信じてもらえないフラグか?
(南雲の左右、離れた所にナイフを投げる)
…次はどうですかね……『雷跳』!
(二つの方向に雷が走り、先程と同じようにナイフで南雲のほうへ軌道を曲げる)
『狂犬』?最近のカノッサは狂犬病持ちの犬をペットとして飼っているのか・・・情けない
しかもプリンを食べようなどとは・・・おこがましい・・・
(威嚇しているネロの横を何事もなかったかのように通り過ぎていく)
犬は犬らしく小屋に戻るんだな
――とある屋敷
…フン、何とも豪勢な処分だ。十天使とあろう者が本部を潰しながらただの謹慎で、
しかもこんな屋敷まで用意して貰えるとはな。十天使裁判くらいは覚悟していたが
それすらもなく…何とも俯に落ちん。
『それ程猊下のお力が必要なのでしょう。今や事態は急変しておりますから…』
うむ…二十年前、いやそれ以上の乱は最早免れん。だがいい機会だ。
これで我らを取り巻く状況を知るのに専念できる。
『しかし、そのような事は諜報の者達が…』
…己が目で確かめもせずに鵜呑みにできるか、お前は?ましてや事は大き過ぎる。
呑気に待っていられるほど我々に余裕はない。場合によってはワシ自ら行かねばなるまい…
『しかし、それでここにいないのがばれたら今度こそただでは済みませんよ!』
何、その時は処分がショックで気が触れたとでも言っておけ。…む、そうだ。
あれ以来皆はどうしておる。
『はっ、最寄りの支部に身を潜めているとの事です。聞いた話だと北極の支部長も来たとか…』
北極の…あの娘か。黙っていないとは思っていたが…余計な騒ぎが起きぬとよいが…
『それと、もう一つ…内通者と思われる者がいるようです。如何致します?』
フン、暫くは泳がせておけ。いずれ尻尾を出すだろう、下手に警戒はしない方がいい。
…しかし、謹慎とは中々退屈なものだ。茶でも飲むか。
【だーかーら、何でどいつもこいつも同じボケをかますかなぁ?突っ込むこっちの身にもなれよ。
いくらこの体だからってそりゃねーだろが。俺様のハンサムなマスクと肉体美をとくと見せて…】
(――はっ!よくよく考えてみたら俺服脱いで変化したんだった!このまま人間の姿になったら
すっ裸になっちまう!俺様は悪だが変質者じゃねぇ…ましてやこの気温じゃ風邪まっしぐらだぜ。糞がッ!)
(体が収縮し、狼から大烏へと変化する)
【…と思ったら大間違いだぜ!こうみえても俺様用心深いしぃ? ああそうそう…犬小屋は寒いぜ?
せいぜい厚着して冷え症に備えとけよ。女ってこういう時大変だよなぁ…特に年とるときついらしいぜ
。更年期障害ってのもあるし。…さてと、帰るか。プリンはツケにしといてやる。――あばよ】
バサバサッ
(支部の方向へ飛び去ってゆく)
――。案ずるでない…我が輩は”救世主”であるぞ?
世を救いたもうことが我が役なれば…我が輩が救うまでだ。
…懐かしいな、エターナルセンゴクか。
かつて我が輩のお気に入りだったモノノフの刀だな。
記憶が確かならば空間を操る力があった筈…くくく。
…終焉、確かにそれならば黒も相応しかろうて。
しかし…それは許可できない。恒久の安寧こそ我が望み。
くく…ピリオドは打たせんぞ…? それこそ、貴様の存在意義を破壊してもな。
では…始めよう。
(見据えると、振り抜かれた剣を身に纏った聖骸布で丸め込み直撃を防ぐ)
くくく、楽しませてくれそうだな…。
前、我が輩に説教をした人間がいてな…こういう戦いを願っていたものだった。
まあ今は良かろう…さあ、次は我が輩の番だ。
(アッシュの剣を解放すると、まるで舞うように次々と剣戟を叩き込む)
(薙ぎ、払い、振るい、突く。あらゆる剣技を集約した、模範的な剣の使い方だった)
初歩ほど固められた礎はない…無闇に派生へ手を伸ばせば何れボロが出る。
救世主といえど、学びに対して態度は人とさほど差はあるまい…くくく。楽しいぞ、なかなか、な。
いやいや、本当嫌になるぐらい効率が悪いのさ。2,3回使ったら魔力が空になりそう。
おや、避けちゃったか。残念残念。
はは、信じてあげるよ。本当に騙されるお人よしがいると思ってそんなことを言う奴がいるとはちょっと思えないからね。
見逃してあげてもいいんだけどさ、そうすると私がミカド君に襲われそうだから……ね?
ミカド君に殺されるのもミカド君を殺すのもどっちも嫌だしさ、この場で君を倒しといたら万事うまく収まるんだよ、うん。
おおっと、今度は両方からか!!
(ふむ、星霜のペンタグラムで防ぐにはちょっと威力が高そうだねえ。
かといって喰らうわけにもいかないし……そうだ!!!)
《作り直し》!!!!《星霜のペンタグラム》→《薬草の湿布》!!!
(雷が直撃するが、全身に包帯?を巻きつけると傷が回復していく)
やれやれ、これじゃあギャグ漫画だ。よく効くから文句はないんだけどさ。
さて、これ以上その電撃を受け続けるわけにもいかないし、
………いくよ。
《修繕》!!!!《ぶどう弾カタパルト》→《睡蓮の花》!!!
(睡蓮の花を裂くと、魔力が南雲に流れ込む)
その身に膨大な魔力を宿す、伝説の《黒睡蓮》を模したアーティファクト《睡蓮の花》………!!!!
そしてくらえ!!!《焼尽の風》!!!!!
(大気が熱を帯び、風を呼び、超高熱の竜巻が発生する)
ちっ、こんなもんじゃだめか!!
恒久の安寧……そのようなものは認められない。
生命の持ちうる最大の美とは何か?それは流転だ。
生から死へ、死から生へ移り変わる瞬間の輝き。それこそが我が主の望み、そして我が望み!!!
っふ、お前に説教とはな……そいつは聖者か狂人に違いない。
くっ!!!この剣は……!!!!
まずい!!何も特別なことはしていないが……それゆえに隙がない!!!!
ならば……俺も正面から突破するしかないな!!!!
インカーネイション
輪 廻 ……
『憤怒は生を得たとき、煮えたぎる岩を身にまとおうと決めた。
― 始まりの書』………
アンガー
《 憤 怒 》!!!!
(全身に炎の鎧を纏い、メサイアに向かって走り出す)
『「我来たりぬ」豪腕の怒鳴り声に、次元は震えた。
― 始まりの書』………
ブローン
《 豪 腕 》!!!!!
(傷を負うのもかまわず、剣ごと叩き切るような勢いでエターナルセンゴクを振り下ろす)
鈍くて悪かったわね、どうせ私ゃ乙女の時代を通り越した人間ですよーだ。
まあ、実際その通りなんだけどね。この世界に足を踏み入れた時からもう決まってたのよ。
でもなるべく気を付ける。君子危うきに近寄らず、さわらぬ神に祟りなしって
言うし。
あんたも気を付けなよ。案外言ってる本人がすぐ災難に遭うもんだから。
…あい、確かに頂きました。またおいでよ。こんなんで良ければいつでも出すから、さ。
…また、か。またの機会があれば…
近い内、マジで天に召されそうな気がするんだよな
不吉な予感… アンニュイが心地良い
(裏路地の闇に消えていく)
御堂蝶子… 夜読の構成員…
マト
いつかはあいつも標的になるんだろうか
…知人を殺すってのは、どういう気分だろうな
後悔して… 死ぬほど後悔するのか。ふ、ふふ…
シブ
(エギスの姿が弾け、湿ったコンクリートに赤い液体が飛沫く)
いやいや確かにそっちは上手くいくかもしれませんがね。
俺が死にますんでやめて?
よし、当たっ……えー、何ですかそれ?
俺の攻撃が意味無い…。
…ん?空気が熱い…風も何か……もしや!?
うわ、くっそ大技が来たッ!!
(どうする!?跳躍してもダッシュしても逃れられそうに無い!
防御技は…無い!防ぐ道具も無い!攻撃技しかないってのに…!
ナイフが数十本と右腕の義手の金具、技は雷陣、雷銃、雷跳、雷鋼……これだ!)
防御する手段が無い…けど、無かったら作り出せばいいだけだ!!
(ナイフを2本突き立て、右腕を高々と掲げる)
上手くいけ!!『雷来眼』―――雷陣と雷鋼の合成技!『雷陣・面』!!!
(右腕に残っていた金具と2本のナイフの間に雷で出来た壁が出来る)
(竜巻が消えると、中から色んな場所が焼き焦げ、満身創痍の鬼無里が膝をついている。
右肩や酷い火傷を負った右腕が露になっている)
……ぜぇーっ……ぜぇーっ……あ、危なかった…。
くそう、南雲さんめ……お気に入りのコートも……ついでに俺の体も焼けたじゃないですか……。
痛みが無いだけマシ、か…。
…くく…価値観は人それぞれ、ならば多様性を認める他はない。
流転…時代とは円を描くようなもの。歴史は繰り返し、終点と始点を幾重にも辿る…。
時代が生命の営為ならば、貴様の言うことも確かに肯けよう…否定はすまい。
…しかし敢えて言おう。人1人の生命は流転などしない。
生を受け、生を与え、そして死を迎える…只の直線なのだ。
むしろ人に限らぬ。生物であるが故の宿命…逃れられるはクラゲ程度のものだろう。
人は子に過去を積み、未来を託し、そして去るのみ…。
何人も同じ…或いは…底意地の悪い魂が人を騙るぐらいのもの。
(コウダイを見やり)
我が輩は人間の美しさを、その刹那に見出した。
…然し幾星霜存在しても尚人間とは分からぬ物だ…だからこそ、惹かれる。
”貴様”とてまた然り! 応えよう…貴様の生命の、燦然たる輝きに!!
エターナルセンゴクの弱点は「鍔と柄」…だが…受け止めよ…”救世主”の壁を!!!
(剣に異常な程の邪気が纏い、同じく振り上げエターナルセンゴクの刃を受ける)
(炎と邪気が拮抗し、耳をつんざくような轟音を立てて周囲の床が更に剥がれる)
ふっはははははは!!! 勝算が少し甘いのではないかッ、相手は彼のメサイアであるぞ!!!!
我が輩は応えた、貴様も応えるがいい――はぁああぁあああぁぁぁぁあぁぁああ!!!!
(メサイアの右腕を紫色の紋章が走る)
(更に倍となった邪気が、振り抜かれた剣と共に衝撃となって襲う)
アクションビーム!!
おいおいここにユダがいるぜぇ?
俺は鼻がきくんでね・・・・クククク・・・・
646 :
名無しになりきれ:2008/01/28(月) 06:58:03 0
13
…やれやれ。奴も──まだまだ、か。
「シールド:通常」展開。
(メサイアの放った衝撃によって飛ばされた床板などを、薄緑色のドームで弾く)
(観戦を決めた以上、迂闊な手出しはできんな…しかし、まあ、なんだ。…これだけ面白そうな戦いを
前にして見るだけというのはなんとも「実学こそ至上」の理念に反する事でありだいだい私が観戦を
決めた理由というのも紳士協定に基づくものなのだし私は紳士でないと言えばそれまでであって──)
(私の我慢の限界が来るのが先か、奴がメサイアを倒すのが先か──これ以上手間をかけるようならば──)
──精々、頑張れよ。
(左手を軽くさすり、「洒落にならない程度の」殺気をアッシュに放つ)
いつまでグダグダやってんだよ早く沈め
いつまでぐだぐたやってんだよ早く沈め
はい、沈みますね。
と言う訳にゃいかないよね、これは。
本部の爆発の余波から逃れるために、ちょこっと眼を使ったら、いつの間にやら数ヵ月後。
時間跳躍なんて初めてだけど、ん、んー。
カイト以下本部構成員200余名、ただいま支部に参上仕りー。
ってな訳で(自称)繰上げ十天使のカイト様に、ここは何支部か、どんな情勢か、何をして欲しいかを、
単純明快明瞭に教えてくれないかな?
自称十天使(笑)
お、十天使の方ですか?どーも。通りすがりの傭兵です。
えーっと…ここは確か第二支部っすね。
本部爆破後、構成員は結構散らばって各支部に飛びました。ここは十天使のアルベルトさんがいると聞いてますよ。
情勢については…あんま詳しくないんすよね。
あ、でも聞いた話だと今回の本部爆破騒動、首謀メンバーの中に結城の執事長がいるとか。
それと、カノッサの重役が何人か死んだり消えたりしたみたいです。…翼がどうたら、無情だか非情だかがこうたら言ってるのが聞こえました。
今んとこ主な命令は出てません。
ま、今はおそらく勢力立て直すので一杯一杯なんでしょう。戦争予定無いのに傭兵雇いっぱなしなくらいだし。
…あ、どっか行くのなら一声かけてくださいね。
こっちも戦争がないとヒマでヒマで…
戦争したいとか最低だな
…うーん。
(机の上には幾つかの地点に赤い丸が付いた町の地図が広がっている)
ここが僕んち、それと学校、んでここが元カノッサ本部…
さっきから感じる気配はどっちかって言うと…この方向。
(地図にペンを滑らせる。その先には水面院が)
水面院…確か古代の遺跡だったな…何かあったかな…?と、もしかしたら…
さっきのUFOも関係あるかな?えーっと…コンビニここでUFOが飛んでったのは…
(再び地図上にペンを滑らせる。線は水面院の上に交わる)
…偶然、かな?ふむ、こりゃもしかしなくても水面院で何か起こってるのは確実だね。
そして、あのディスクの記憶の『持ち主』もきっとそこに…
でもわざわざ寒い中出かけるのもアレだし。ここはゆったり構えていよう。
何、邪気ある所に人は集まる…もしかしたらみんないるかもしれない。
あとでゆっくり聞かせて貰おう、色々とね。
655 :
名無しになりきれ:2008/02/11(月) 17:17:02 O
やあ (´・ω・`)
ようこそ、邪気眼喫茶へ。
客「またこの店に来てしまった…」
このエターナル・フォース・ブリザードはサービスだから、まず死んで落ち着いて欲しい。
客「うぐっ、貴様…ま、またしても!!」
うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
客「あぁ…何という事だ、俺とした事が…」
でも、この店を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「世界の選択」みたいなものを感じてくれたと思う。
客「ッ!? そうか、それが…」
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい
そう思って、この店を作ったんだ。
…ラ・ヨダソウ・スティアーナ。
早く沈め
(春波須紅蓮を手で抱えたまま大きな門を跳躍で飛び越え、
結城財閥本邸の庭へ辿り着地する。そこで、丁寧な動作で春波須紅蓮を下ろす)
……さて、着いたよ。
結城財閥本邸へようこそ。春波須紅蓮。
本来ならココアでも飲みながらを積もる話をしたい所なのだが、
生憎、今は君にも私にも時間が必要のようだ。
まずは、技術部へ向かって欲しい。
事前に連絡は取ってあるので、名を名乗ってくれれば君の事を
治療する技術を持つ人々が見つかるだろう。
そこまでの案内は、そこに来てくれた空君を頼ってくれたまえ。
私は――――――眠る。
(極大の疲労と、用件を果たし終えた一種の安心感からか、糸が切れた様に倒れる。
小さく寝息が聞こえてくるため、寝ているのだという事が解る)
(邸宅の門を開けて、無駄の無い動きで二人のいる場所に向かう)
おかえりなさいませ、ミカド様。……指示を承りました。
随分とお疲れのようですが、外での睡眠は御身体に悪影響を及ぼす可能性が高い為、
自己判断により、まずは寝室に向かっていただきます。
(サインを送ると、奥から数人のメイド型アンドロイド二人が出てきて
睡眠中のミカドを連れ、屋敷の奥へ入っていく)
――――貴女様が御客人であると判断します。
ミカド様から、来客有りとの連絡を承っておりました。
いらっしゃいませお客様。私は結城財閥メイド長、ソラと申します。
(春波須紅蓮の方に向き直り、無表情だが、使用人に求められる完璧な動作で一礼する)
本日は、貴女様を結城財閥技術部へ案内するようにとミカド様より指示を受けている為、
お客様のご都合が宜しければ、これより案内を務めさせていただきたいと考えます。
尚、御荷物などあればお持ちしますが、宜しいでしょうか。
早く沈め
はい、落ちません。
糞荒らしざまぁwww
「「随分立派な屋敷だ……美しい…。
有難う、大丈夫?ミカド。
ああ、そうだね。空……そうか、奴がソラか…成る程、中々美しい。気に入った。
解ったよ。ではミカドもゆっくり休んで呉れ。
―――早いな……大丈夫だろうか…。」」
「「……完璧な左右対称だなァ。造形美としては素晴らしいが精神性に欠ける………そう言う事か、御前は大丈夫だな。
持ち物は問題無ェ。案内を頼む。」」
(………戦いの気配がするな…。)
662 :
名無しになりきれ:2008/02/23(土) 14:41:06 0
Q.ここは何をする所だ?
A.邪気眼使いたちが戦ったり仲良くしたり謀略を巡らせたりする所です。
形式としてはTRPGスレに近いかもしれません。
Q.邪気眼って何?
Aっふ・・・・邪気眼(自分で作った設定で俺の持ってる第三の目)を持たぬ物にはわからんだろう・・・
邪気眼のガイドライン(
http://ex20.2ch.net/test/read.cgi/gline/1183099660/)を参考にしてください。
このスレでの邪気眼とは、主に各人の持つ特殊能力を指します。
スタンドとかの類似品のようなものだと思っておけばよいと思います。
Q.全員名無しでわかりにくい
A.昔(ガイドライン板時代)からの伝統です。慣れれば問題なく識別できますよ。
どうしても気になる場合は、雑談スレ(後述)でその旨を伝えてください。
Q.背景世界とかは?
A.基本的に現代日本を想定しています。
今後の話次第で変わるかもしれません。
Q.参加したい!
A.自由に参加してくださってかまいません。ただし、誤解などから来るトラブルを防ぐために雑談スレ(
ttp://yy45.60.kg/test/read.cgi/jaki/1174402120/)で相談したほうがいいかもしれません。
Q.キャラの設定ってどんなのがいいんだろうか。
Q.キャラが出来たんだけど、痛いとか厨臭いとか言われそう……
A. 出来る限り痛い設定にしておいたほうが『邪気眼』という言葉の意味に合っているでしょう。
数年後に思い出して身悶え出来るようなものが良いと思われます。
その他は基本的にスレの流れと空気に合わせてください。
気になることがある場合は雑談スレへ。
663 :
通りすがりのチャラ男:2008/03/08(土) 22:45:04 0
おい、お前らなに道端で変なことつぶやいてんだ?
ビョーイン行ったほうがいいんじゃねぇか?ギャハハハハハハ!!・・・・・ガフッ!
(急に虚ろな目になる)
命を惜しまず真実を欲する者よ。“水底よりも深き場所”に在る“真のなる神の寝床”に到るがいい。
だがそこで“番人”に認められぬものは死が訪れるだろう・・・・
・・・アレ?何ボーっとしてたんだ俺?・・・やっべ、早く帰らないとエンタ始まっちまう!
665 :
戦場ヶ原 天 ◆SEX../JATI :
フン…面白くなってきやがったぜ…!
俺のことが識りたいのならば教えてやる。後になって後悔しないことだな…!
名前:戦場ヶ原 天(いくさばがはら・あまつ)
二つ名:歪んだ重力(インセインオーバードライブ)
年齢: 25歳前後
身長: 180cm
体重: 75kg
種族: 人と神の狭間…とでも言っておこうか。
職業: 賞金稼ぎのようなもの…さ。
性別: 生物学上では男、だがな…
能力:おっと、こんな所で能力を暴露するつもりはないんでね…。
容姿: 赤髪に黒い着物姿。切れ長の眼はいつも殺気を放っている。めちゃめちゃ目立つな…。
趣味: フ…、瞑想、だな…。
好きなもの: 寿司
嫌いなもの: しいたけ
キャラ解説:
典型的現役ジャキガニスト。もともと思い込みが激しく、自分は人間以上の特別な存在だと疑わずに育ってきた結果、いつの間にか能力らしきものがマジで発眼。
職業はニート。親からの仕送りで生活している。
振る舞いがいちいち変人じみているため街中ではとても目立つ。