邪気眼―JackyGun― 第五部 〜背徳の翼編〜
シマを守れ、八方結界守備の陣!
(結界がシマを取り囲む)
バチバチバチバチッ
いたたた・・・シマ、大丈夫?
なかなか…強い奴だ……ライディーンは…結構本気で撃ったんだがな……俺は…あまり強くはない。
……ランバーヤァド、槍の型!!
(剣を槍に変化させ、棒高跳びの要領で上空へ逃げる)
強いのは……この剣だ。
……ランバーヤァド、大剣の型!!
そして……空の剣…空対地……地対地…
(剣にスノーボードのように乗り、空中を滑りながら浅い角度で突進する)
『コズミック・サーフィン』……!!!
(当たる直前に剣から飛び降り、二撃目として掌底を打ち込む)
はっはっは、何を言う。何かを為したかが問題ではない。
君がそうしたいと思った事実が大切なのだよ……ってぇえぇ!?
ビッタァァァァーーーンッ!!
(脇腹をしたたかに強打する)
…く、くおお……何をするのだシマ君……耐えがたい激痛美……お…お……
ああ、それにしてもまるで地獄か黙視録みたいな光景だなぁ。私の花園が……
むっ!?…美しい…何と純粋美と純潔美に満ちた方だ…まさに、天使……
フロイライン
お嬢さん、この白百合を。貴方にはよく似合う……
何だかかなり時間が経った気がするけど…まあ良いか。気にしてたらキリない。
いやぁ、あっと言う間だったねー。と言うかほとんど休んでないよね、私ら。
…ナスカでの旅が終わる…振り替えれば遠ざかる白の街並み……友よ、さら…ば……?
……重草、あれ見て。ほら、私たちが寄った教会。何だかエレクトリックパレードか
ファンテリュージョンみたいな事になってるよ?そんなにあの教会って危なかった?
ガキィィィンッッ!!!
どーです、『亀の甲羅』は硬いでしょ?
それで…ふーん、なんだ。剣だけか。
じゃ、剣だけくれたら帰っても良いですよ?そしたら寿命が延びるのに。
いや、ホント、ボクもシマ君が戻ってくるまでに片付けなきゃカッコ悪いですし。そろそろ本気出そうと思うんですよ。
どうします?具体的に言うとですねぇ…本気のボクなら双生破壊神相手でも、多分互角ぐらいには戦えますよ。
30秒あげます、よく考えて答えて下さい。
むむ…磁力かい。面倒なことを…。
でもまあいいか。本命の君がダメージ受けてくれたし。
………おんやあ?向こうの空が光ったよ。きれいだね〜。
って、今はそんな場合じゃないか。さあ、次々いくよ!!性能テストも兼ねて。
こんなのはどうかな!?《からみつく鉄線/Tangle Wire》!!!
(鉄線が蔓のように絡みつき、動きを制限する)
そして…もいっぱああぁぁつッ!!《鋸刃の矢/Serrated Arrows》!!!!!!
(金属製の矢を高速で射出する)
強い……確かに…ブラフではないようだな……。
そうだな…30秒…考えるか……
(考えながら歩くようにしてシヴァとパーシアスを結ぶ線上に移動する)
――ドオオオォォォォンン……
答えは……『戦って死ね』…。お前ほどの者なら…俺に引導を渡すに……相応しかろう…!!
無名の……ランバーヤァド…いや、『八番目の狼』刃のカシナート、全力を以って相手しよう!!!
ランバーヤァド、決戦の型!!『カルドラ』!!!!
(剣が増大、変形して騎士の鎧を形作る)
この形態は発動中ずっと俺の命を喰い続けるんで、あまり使いたくはないんだがよ。
こうでもしないとお前さんとまともな戦いは出来なさそうなんでね!!!!
クフフ、良いでしょう。
さっきは平らにできるとか言っちゃいましたけど、実際やったら責任問題ですからね。
街への被害は最小限に…ボクも全力で行って、速攻で終わらせますよ。
ぐあ、がああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
(銀色の体毛が身体を覆う。犬歯が伸び、野性的な顔付きに。眼は碧くなる)
…ボクは月の女神と人間との間に生まれた、銀狼の化身。
プレート『エボリューション』は、どちらかと言えば普段の真人間らしい姿を保つ為の物に過ぎない。
さあ、行くぞ…鎧ごと叩き斬ってやる。
シュッ
ブォッ!!
(一瞬で後ろに回り、鋭くなった爪を振り下ろす)
(あれは…ウチらのヘリ…バカな!!上は気でもふれたのか!?
命令違反…分裂…偽装…くそっ何なんだ)
は?
ドゴォォォォォォン!!!!!!!
───レオーネ・アルジェント "銀ノ獅子(Leone d’Argento)" 死亡
761 :
「私」:2007/04/04(水) 17:36:00 0
BARRRRRRRRRRRRRRRRRR・・・
10機の戦闘ヘリ『AH-64D』は、目標を目指して飛行を開始した。
目指す目標は・・・街の教会。
そこに強力なエネルギーの発生が感知されたのだ。
―ユーザーに通告 地上に能力者の反応を認む
―自動攻撃発動
一機のAH-64Dは10機の隊列から離れて急速にダイヴ、目標の後上方に遷移する。
兵装選択
RDY/M261ロケットランチャー・ポッド
FIRE!
19発のハイドラ70ロケット弾が、次々にランチャーからつるべ撃ちされる。
弾種は徹甲弾と焼夷弾を混ぜている対人攻撃仕様、骨も残るまい。
―Pi
「D-EYE097891」からの報告だ
―攻撃結果
―能力者1死亡を確認
―「イーター」ではない模様
どうやら先行した一機が能力者を仕留めたようだ、後上方に遷移させたのが功を奏したらしい。
―追加情報 先ほどユーザーが通信を行っていた人間
―この世界の「機関」構成員である模様
・・・!
私もこれでこの世界の「機関」から追われる事になるか・・・
思えば皮肉なものだ、この男も有る意味同志の一人。
それを自分の手にかけるとは・・・な。
だが・・・・それでも構わん。
監視員室の暗闇の中、港湾の集中制御室の暗闇の中で、「私」はひとり、笑う。
私の周囲には死臭が立ち込めている。
この港の作業員と警備員。
邪魔だったので殺した、いまさら何を躊躇する?
―Pi
―ユーザーへ提示報告 ヘリ3機が教会の上空へ到達
―ヘリ6機が 教会半径200mを旋回中 あと10秒で市街への攻撃を開始可能
―残りの一機は 追随して移動中・・・
―ヘリを実体化させる電力はもって1時間
―よし、いや待て・・・ 残りの一機は戻せ、こちらにな。
―10秒後に攻撃を開始せよ、それと・・・
―スピーカーからワーグナーを流せ「ワルキューレの騎行」を。
さあ 始めろ 地獄をな
おお…!!!凄まじい気だ!なるほど、破壊神相手でもやりあえるなんてだけの事はあるな!!!
だがよ…(ガキイイィィィン)
俺だって勝てるとは思ってないが、負けるわけにもいかねえ!!
全ての魔剣の中でも最も攻撃的、そして破壊的な特性を持つ、刃の魔剣。
そんな核兵器並みにヤバいブツを振り回してんだ、素人じゃねえぜ!!!
あ〜、だんだん頭もはっきりしてきた。霞が晴れてくような、思考の牢獄から開放されたような気分だ。
こんなイイ気分は久しぶりだ!!!楽しくなってきたぜ!!!
とはいえ、畜生め。ダメージも結構あるな。『カルドラの鎧』でも防ぎきれねえとは…!!
正面からでは勝ち目は薄い、か……
――ゴオオォォォォ…
…なんだ?この音は……
!!!!
これは……この不快なドラムロールは!!!!!
AH-64Dのエンジン音!?何でこんなところに…
(上を見上げる)こッ……攻撃してくるぞォォ!!!!
ひでえことしやがる……だが、俺にとっちゃあ追い風か!!?
カルドラ!!!!心ゆくまで喰らい尽くせ!!!!!
(周囲の炎が消えてゆく)
決戦の型・カルドラの能力の一つ…『熱エネルギー吸収』!!!
(剣が熱と気を帯び、黄色く輝く)
そして……今の攻撃で眼が覚めた。完全にな。
(カシナートの全身からオーラが噴出する)
生き残る可能性を少しでも求めているうちは、絶対に勝てねえ。戦いってのは、そういうもんだ!!!!
(剣と鎧が振動、更に周囲の建造物と共振して音を奏でだす)
ランバーヤァド……俺の命、全ててめえにくれてやる!!!!
(全身を覆う力が剣に集中する)
出来りゃあもう少し楽しみたかったが……力が残ってるうちに一点突破でもしねえと、お前さんは倒せそうにないんでね!!!!!!
当たろうが外れようが…こいつが最後の一撃だ!!!!!!!
『 フ ァ イ ア ー ・ ク ラ ッ カ ー 』!!!!!!
(高速の突進から剣を振り下ろす)
さて、悪い予感はするものの具体的にどこで何が起きるのかはわからないからなあ…。
教会のほうでは相変わらず戦闘が続いているようだが、R様が『教会はシヴァに任せておけ』とおっしゃっていたし……。
とりあえず、町のほうに行ってみるかね。Aからも話を聞いてみようか?
(ゴオオォォォ)
………!?なぜヘリコプターが…しかもあの形は…KF-Xか!?
いや……かなり巧妙にカムフラージュされているが、このエンジン音は…AH-64Dだ!
いよいよ始まった…と見るのが自然だろう。
!
血の臭いだ!!それもまだ新しい…
場所は……トレース開始――
――集中制御室!!
何者かは知らないし、何のためにやっているのかも知らないが……
あいにく俺は戦いの予兆を見つけておいて無視するなどという器用な真似は苦手だ。
―――――――――――――――――――――
ここだな……ほう、ワルキューレの騎行、か。なかなかいい趣味じゃあないか。
失礼するよ。お前は何者だい?ここで何をしようとしている?
答えによっては………
ふふ、あはははは!!
ごめんね、剣士さん。やっぱり僕、そういう暑っ苦しいノリは苦手だったみたい。
この一発を流せば、貴方はもう戦えないんでしょ?
確かに、まともにぶつかったら死ぬかもね、けど…
『エボリューション』!!───
あはは、ごめんね。確かにプレートを使わない方が本気だとは言ったけど、絶対使わないって訳じゃない。
『クマムシ』って知ってます?ボクの知る限り最強の生物です。
乾燥、温度、圧力、放射能。あらゆるものに絶大な抵抗力を持ち、『不死身』とまで言われる程。
貴方はよく頑張りましたよ。けどやっぱり、『命を捨てて挑む』なんてのは間違いだったんじゃないですか。
他人ならともかく、自分の命を捨ててまで戦うなんてバカげてる。自分が死んだ後の世界に何が残るってんです?
ま、おしゃべりはここらでお終いですね。
さよならっ!!!!!
(再び銀狼の化身の姿となり、口から超エネルギーの塊を咆哮と共に吐き出す)
765 :
名無しになりきれ:2007/04/04(水) 21:42:58 0
ビーム
>>752 ………マキ…メ…?
…夢…見てるのか?オレ…
それとも…幻…?…まさか…本物…?
時間… 時間なんて… 大したもんじゃない
要は密度だよな。濃くなければ、そこには意味も価値もない…
そう考えると、ナスカでの時間に意味はあるのかないのか…
なにエレク… わからん。なんだ光ってるのか?
あー、ありゃ電力の無駄遣いだな。けしからねえ
どれ、少し説教でも垂れてくるとするか… 行くんだろ? 行こうぜ
わぁ、この百合くれるの?
ありがと、ロリコンのおじちゃん!
ごめん、帰ってくるの遅くなっちゃったよ
でもこうして戻ってこれた。正真正銘の僕、マキメ=ユグドラシルさ
・・・ただいま
ちゅっ
ぎゅっ・・
…!
…触れる…暖かい…幻じゃない…!
…マキメ…!
ギュッ…
…お帰り。…よかった…帰ってきてくれて…ホントに…
守れなくてごめんな。今度こそお前を守るよ。
ずっと一緒に…
珍しいわね、あんたが自分から行動するなんて。こりゃ明日は槍でも降るかしら。
でも何か嫌な予感がするのよねー…すんごくソワソワする。気のせいならいいんだけど。
はおっ!…うるさいなぁ。こんな大音響でクラシックを流さないでよ。
ちり紙交換でもあるまいし。…ねえ、最近のちり紙交換ってヘリでやってんの?
ロリコン……ふっ、このロリー・ド・シャルネ、美しきものへの愛は海より深く
天空より高い。ましてや無垢で純粋なものならば愛しいと思わずにいられません。
たまにそのように言われるのですがね。…何がいけないのでしょう…
とか言ってる間に大変な事に!ああ、何と言う純愛美の奔流……私には入っていけない…
だが、これで納得はいった。シマ君があれほどに高潔な心の持ち主か……
しかし、羨ましい…こんなに美しいお嬢さんがいたとは……
(レイチェルが、教会だった瓦礫の上に生える)
死んじゃったんだ・・・眼を使う暇も無く・・・じゃあ、これからはぼくが『本体』なんだね。
(レイチェルが、レイチェルの亡骸の頬に手を触れる。指がうずまってゆく)
キミは12番目でローレルだから、ぼくは・・・マジョラム・・・マリーゴールド・・・マーガレット。うん、レイチェル=マーガレット。
(亡骸だったレイチェルが目覚める)
「こんなことしても、フローディアさんをかばって死んだレイチェルは戻ってこないよ。ぼくは、キミのコピーなんだから」
わかってるよ。でも・・・
「・・・ぼくは、キミの意志とローレルの遺志を汲むことにするよ。ここでフローディアさんを守るんだ」
そうだね。それが、せめてもの手向け・・・
―――レイチェル=ローレル 死亡
>>752 どなたか存じませんが、ありがとうございます。
(シヴァの反応・・・彼女は、例の?いや、死んだはずだ。レオーネがレイチェルを化けさせているのか?
・・・それはありえない。レイチェルは外見しか複写できない。
何にせよシヴァは邪気の放出をやめた。ここは、これでいい。)
>>761 (あれはシャイアーテックスのヘリか?やり口がスマートじゃない、かなりの高確率で陽動だ。
だが、結城財閥やカノッサ機関も無抵抗ではあるまい。私達はあれを落とせばいい。)
ロリー、空中戦はこなせるかい?
無理ならばレオーネとレイチェルの消息の確認を。反応が消えました・・・
カリスさんは、トイドーさんがなんとかする。ぼくがするべきなのは・・・
変異眼! 《憤怒の天使アクローマ/Akroma, Angel of Fury》
(剣を携え、翼の生えた女性へと変貌する)
あのヘリコプターを墜とすこと!
エクレール
まず一機!『電光』!
(翼で空高くに翔びあがり、急降下しながらの一閃)
済まない、あそこまで高ければ流石に私でも対処できない。
二人の消息なら、すぐにでも。花よ、私に声を聞かせてくれ!
百華眼、『幽幻なる囁き』!
――私の声を聞く花たちよ、教えてくれ。同志レオーネとレイチェルの行方を…――
『レオーネならさっき死んだわ。あのヘリコプターの流れ弾に当たってあっけなく』
『でも死んで当然の奴さ。あいつは別の組織と通じてたんだ。正門のスミレが
あいつの会話を聞いたって言ってたよ』
『まあまあ、そこまで言ったら可哀想だよガーベラさん。一応仲間だった人なんだから』
『さよう。確かにあやつはワシも好かんかったがの。レイチェルは…
うぅむ…何と言ったらよいのか…死んだと言えば死んだがな…』
『藤のお爺ちゃんの言うとおりだよ。瓦礫にぺしゃんこになったらしいけど…
今さっき普通にあのヘリに向かって飛んでっちゃった…』
――…ありがとう、皆。だいぶ事情は解った。君達も大変だが、耐えてくれ――
フェルナンド、大体の事情は解ったよ。レオーネはあのヘリコプターの
流れ弾で死んだようだ。あと無粋なことに、他の組織の間者だったらしい。
レイチェルは先程の砲撃で崩れた瓦礫に『本体』が潰された。だが、新しい『本体』が
ヘリコプターに向かっていると言っていた。…フェルナンド、これは由々しき事態だよ…
私達七人のうち四人が半日もおかずに命を落としている。そろそろ覚悟を決めなくては…
776 :
「私」:2007/04/05(木) 23:53:44 0
RDY
FIRE!
焼夷弾と鉄鋼弾の雨。
ロケットポッドから吐き出される無数の火矢が、静まり返った街へと吸い込まれる。
その刹那湧き上がる猛火、飛び散る破片、轟音。
瀟洒なレンガ造りの家が、古びた木造家屋が、洗濯物のはためくアパートが、酔漢達を手厚く迎えたBAR、
人々の憩いの場であったろうカフェが、無残な瓦礫に変わっていく。
RDY/広域掃射
FIRE!FIRE!FIRE!
AH-64にマウントされたM203E130mmチェーンガンが咆哮する。
逃げ惑う大人たち、泣き叫ぶ子供たち、憎しみを持って睨み返す老人たち、編み物を持ったまま呆然とする老女。
その全てが無言の肉化塊となり、または跡形も無い肉片と化す。
―そう 全てはいつもの通り あの男の命に従いアメリカを討った時のように
―Pi D-EYEEYE097891より報告
ユーザーへ報告
能力者が空中戦を挑んできた模様、教会上空のヘリが一機撃墜されました。
残り2機は高度を上げ、アウトレンジ攻撃に移行します。
―流石だ、だがコレも私の能力を発言させる一要素、せいぜい遊んでくれれば良い。
―港湾部へ能力者が一機接近中・・・
―脅威ランク「AAA」
アウトレンジ攻撃を行うユーザーの能力では、迎撃は非常に困難。
「永久地獄黙示録」をシャットダウンしますか?
―そのままだ 港湾部のヘリは高度を上げ待機 丁重にお招きしよう
「イーター・・・他の世界へ遷移したか?」
―まぁいい 来るならば来い 私は逃げも隠れもしない
・機能『目』により、遠方の発光を視認しました。
【予測解析】――――推定クラスЁ:ランク:AA+の能力の発動と判断。
【解答1】
個体『イド』の性能を知ることに意味は無いと判断します。
【理由1】ニンゲンの手で個体『イド』の機能の再現は不可n
・―――――個体『イド』への束縛及び攻撃を確認。
歪・邪気眼発動―――事象誘導『風化:鉄』
(矢と鉄線が急速に錆びて砂になるが、数本の矢が錆びずに刺さる)
・・・損壊率14%
……。
【警告1】
研究者。個体『イド』の現在の最優先指令は『生きる』こと『吉岡コウタの観察』です。
故に、それを妨害するあなたを消去します。
歪・邪気眼―――――事象誘導『風』、誘発『電離球』
……【疑問】個体『イド』は、ニンゲンが知る必要のない知識を求めることが、
理解できません。
(巨大なプラズマの光球を放つ)
シマ・・・
ごめんね・・・ちゃんと守ってあげられなくって・・
今度は・・・今度こそずっと一緒にいるよ
?あそこにいるのってシヴァだよね?
どうしたんだろ?なんかすっごく怒ってる
シヴァーどうしちゃったのー?
(ふわふわとシヴァの方へ飛んでいく)
…クマムシ……ね。昔…そう、ずっと昔…『ニュートン』で読んだことがあるよ。
しょうがねえ…俺の負けだ。最後に…全力で戦えたんだ、悔いはねえ、か……。
(ドオオオォォオンン)
………………………………
(ちっ…『カルドラ』の効果が…まだ効いてやがった。まだ死ねないってのかよ?
まあどっちでもいいか。どうせすぐに…今俺を助けたカルドラの効果で俺は死ぬんだ。
いまさら解除しても助からねえ。おとなしく、奴に止めを刺されたことにしておこう。
……『自分の命を捨ててまで戦うなんてバカげてる』か。確かに…そうだ。
だが…敗北には二種類ある。やり直しが効くものと、効かないものだ。俺の場合は後者だった。
三年前のあの日、俺は生きながらにして死んだ。『あいつ』の力に屈して。
それでも……最後に、俺として闘って死ねたんだ。…俺の後に残される者の事を考えて死地に赴いたわけじゃない。俺のために処刑を執行したんだ。
他の人間がなんといおうと……俺は自分の生き方に……戦場の血一滴ほどの後悔もしていない……。
……………………
だが……そうだ。『あいつ』と、その仲間どもを……笑わせておきたくは…ない。
最後に一つ……奴にも付き合ってもらうか。一緒に死んでもらうわけにはいかないが、俺の代わりに復讐を実行してもらうぐらいは……罰も当たらないだろう。
『テクノポリス』ネットワーク……奴に……伝え…ろ。
結……財閥第1…発棟…下37階、43番…殊シェル……内部に封…ている『白眼』…解……て。
コー…は37f…h39c…vj47dk……繰り返す………
………………………………………………………………………………………………)
………………………………刃のカシナート(八番目の狼、無名のランバーヤァド)――死亡
>>771 …あ…えっと…ごめん、あんたのことすっかり忘れてた。
それより、教会…こんなになっちまって…オレには何も手伝えないけど、頑張って。
…あ、そうだ…これ。悶え汁っていうんだけど、どんな怪我でもすぐ治る薬だって。
半ダースあるから、使ってくれ。
それじゃ、オレ、仲間待たせてるからこれで。いろいろありがとう。
>>778 違う。守ってやれなかったのはオレだ。
オレが守らなきゃいけなかったのに…
ま、待てよマキメ!
シヴァはシャイアーテックスに…手出すなって言われてるから…
…槍が降る、ねえ。そんときゃアンタがなんとかしてくれよ。強いんだから
ほう、クラシック。大音量だと、とたんに下品に聞こえるから不思議だ
うん。派手なチリ紙交換もあったもんだ。ただやっぱり身分不相応な…
って違うだろうが。そんなことがあってたまるかよ
じゃー、あのヘリは何かったら… 何だ?
…うお、攻撃してきやがった。なんつー常識のないヘリだ
炎はともかく、さすがに機銃は防げんなあ。気合いで避けようぜ
(でかいのが来たな。まったく、この教会ごと吹き飛ばす気か…仕様のない)
──否定のビジョン [大盾]──
(とりあえずはこれで防げる、はず…だといいな
…回避ができない以上、防御を徹底するしかない。つらいな)
(さて、『苦痛』から『拒絶』で強制送還するとしようか…
とは言っても、シャイアーテックス本社の位置が分からないからには少々危険だな
…できれば自分で帰って欲しいもんだ。なら『眩惑』あたりになるかな)
(…ん?なんだあの子供。シヴァの知り合いか?
なんか…影が薄いな。夢覚が異常に弱い。…本当に、人間か?)
はーっはーっ
あらら・・・半壊くらいで収まっちゃったな、これ
やっぱブランクがでけぇな・・・
(にしても・・・この程度で息が上がるなんて・・・そうか雨のせいか・・・)
動けねぇのによくここまで耐えたもんだなトーイ。だけどこれで決め・・・
!!!マキメ!
よかった・・・戻ってきてくれたのか・・・
はっはーん、さ て は あの糞神父、マキメをたぶらかしてやがったのか
そうかそうか、おっしゃぶち殺したる
というわけでだトーイ、お前はこいつらが相手する
ゴーレム カルテット
おいで、『守護魔神の四重奏』!!
叩き潰せ、『豪腕の一撃』!!
えぇ〜?強いなんて言われても実感が湧かないなぁ。てかあんたの方が百倍強いじゃない。
確かにあんな黒塗りのヘリがちり紙交換なんて……ああッ!
…何なのよ、あのヘリ。見境なく爆撃なんて…やっぱあれはちり紙交換じゃない!
気合で避けろったって…流石にきついわよ、ちょっと…でも早く教会に行きましょう。
…これ以上血の匂いはかぎたくない。……見ていられないわ、子供も大人もみんな…ひどい……
ん、そうだな。久しぶりに走るとするか
(血の香り… 妙に新鮮に感じる
汚れた体液、飛び散る腐肉。あれとは全然違うよな…)
…さて。着いたは着いたけど、なんでシヴァとトイジーがやり合ってんだ
世の中分からねーもんだな、おい…… ?
(あれは… マキメか!? それこそどうなってんだ
分離したとでも抜かすのか。バカな…
マキメは帰って来たのに、雅濡丸は… 俺はどうすれば…
できることなら、蝶子の目を覆って、今だけ何も見えないようにしてしまいたい!
だが、この手は届きやしない。身長の限界なんだ。笑えねえ… 畜生め!!)
…一生、死霊の相手をしていた方が、十倍、百倍… 遥かにマシだったよ
ふふっ、『再現は不可能』か。その不可能を可能にする方法を見つけるために私達はいるのさ。
というわけで、連射連射連射ーー……って、効いてない?ちっ、何らかの触媒を使って化合を加速させた?
!!やばい…!!プラズマだって!?えーっと、こんなときは…
―!!! 《稲妻のコイル/Lightning Coils》!!!!!召k…
(バリバリバリ)
………っく……ちょっと遅かったか……。完全に無効化できなかった。
でも…これでどうだい!?稲妻のコイルで増幅したさっきのプラズマで……!!!!!
―――ムチだけじゃ言うこと聞きたくなくなるのも当たり前だね。――
…いや、ストップ。ストップだ。稲妻のコイル。その電気はモスファイアの卵にでも保存しとこう。
えーっと……そういや、君の名前はなんていうの?…私は下枝。薄明下枝。
そんでだ…うーむ……どう言やいいのやら……
えー・・・・・・君はあの人たちと一緒にいたいわけだ。『観察』って言うからには、近くにいないとまずいでしょ?
で、私も……うーん……別に急ぎの用ってわけでもないし……
…私なら持ち帰って壊したりするようなことしなくても解析研究ぐらい出来るだろうし……えーっと……
あんなことやった後で悪いんだけど、しばらく一緒にいさせてもらえないかな?
おそらく俺の接近しているのはわかっているだろうに……攻撃してくる気配が無い。
……R様や夢朗と同じタイプの人間か?
まあいい。それはこれからわかる。
あー……はじめまして。俺はシャイアーテックスのライザック・アジリィ。
自己紹介はこれぐらいにして……よろしければ2,3質問に答えてもらいたいのだが。
ただし、質問には必ず答えてもらいたい。答えない場合、俺の想像のうち最悪の答えだということにするから。
1、名前…本名でなくてもいい…と、所属する組織。
2、街を攻撃しているヘリはお前の物か…少なくとも、お前がコントロール可能な物か。
3、上の質問に『はい』と答えた場合、目的は何か。
『いいえ』と答えた場合、持ち主の心当たりはあるか。
答えてもらえるか?
……答え如何によってはこの場で死んでもらうかもしれないから、
用意した答えが俺の気に入らなさそうだと思ったら悟られないように嘘をついたほうがいいかもな。
(血と、硝煙と、染み付いてむせるような炎の匂い。心が乾くような地獄と化した街。
身の毛もよだつ嫌悪を感じながら何処か懐かしさを覚えるあたり、
私も硝煙と死臭の中でしか生きられないのだと思う。でも、これは酷すぎる…)
と言うより、目がイッてますよ貴方のお兄さん。ヤバくなったら止めてあげないと。
…って、あれ…マキメ君!マキメ君じゃない!え、でもマキメ君=シヴァの筈じゃ…
何がどうなってるの!?(血と、硝煙と、染み付いてむせるような炎の匂い。心が乾くような地獄と化した街。
身の毛もよだつ嫌悪を感じながら何処か懐かしさを覚えるあたり、
私も硝煙と死臭の中でしか生きられないのだと思う。でも、これは酷すぎる…)
と言うより、明らかにイッた目してるよ貴方のお兄さん。止めた方がいいんじゃ…
って、あれ…マキメ君!マキメ君じゃない!…でもマキメ君=シヴァの筈…
一体、どうなってるの?ねえ、重草!どういう事なの!?
(血と、硝煙と、染み付いてむせるような炎の匂い。心が乾くような地獄と化した街。
身の毛もよだつ嫌悪を感じながら何処か懐かしさを覚えるあたり、
私も硝煙と死臭の中でしか生きられないのだと思う。でも、これは酷すぎる…)
と言うより、目がイッてますよ貴方のお兄さん。ヤバくなったら止めてあげないと。
…って、あれ…マキメ君!マキメ君じゃない!え、でもマキメ君=シヴァの筈じゃ…
何がどうなってるの!?
(来たか。何度でも、何度でも…否定する。広がれ、盾よ)
ガ キ ィ ッ !
(爆発に続いて拳。これは不味いな…
身体は傷付かなんだが、代わりに精神が疲弊するんだよな
こいつらに構ってる暇は無い。一瞬で終わらせる…)
――忘却のビジョン [包む掌]――
(さらば守護魔神。消えてなくなれ、存在の跡形も残さずに…
? あれは…アレス、か?戻ってきたのか
なんて都合の良い!よし、さっそくあのバカ止めてくれ!
…なんだ、様子がおかしいな。泣いているのか?なんで…
まったく、どうも頼れる状態じゃなさそうだな。なんて体たらくだ)
――束縛のビジョン [群生形名も無き腕たち]――
(どうだ、シヴァ。この腕はお前を束縛する為だけに生まれてきた
何処にでも生えるぞ。お前を捕らえて、放さない…!
そして、こいつだ。くらわせろ!)
――苦痛のビジョン [虹色流星群]――
(当たると痛いぞ…痛いだけで、死には至らないってのが便利だよな
さて、ぜひこいつで気絶してくれ。もうフラフラだ…)
…そいつの言う事を真に受けるなよ、イド。
こういう奴は目的の為に手段を選ばないのが多いからな。女なら余計に始末が悪い。
…ふ、さっきは面白い芸を見せてもらった。相当の技術者らしいな。
で、お前は何を求めている?どうせろくでもない事だろうが…やめておいた方が身の為だ。
違うよシヴァ。あの人たちはただの人だよ
それにたぶらかされてなんかないって。ちょっとー僕の話聞いてるのー!?
あれは・・・ガジュ君と蝶のお姉ちゃんかな?
ガジュくーん!
(ふわふわと飛んでくる)
……。
・対象の攻撃停止を確認。
【Thinking…】
あなたが個体『吉岡コウタ』『フーリエ』『アキト』『シン』に
敵対行為を行わないと確約できるのならば、個体『イド』は拒否する理由を保有しません。
【解答1】
問題無いと判断します。
―――目的の為に手段を選ばないのは、個体『イド』も同一ですので。
………心配に、感謝します……?
ぉ…… 俺が知るか! 知ったことか!!
あっちは運が良かったとか、そういうことだろう! それ以上、知るか!
マキメ…! 止まれェ! 動くな… それ以上近づくな!!
死人が偉そうに! おとなしく、自分の墓に、帰れ!
(違う。こんな言葉は言うべきじゃない。俺は何をしてる…?)
そのツラ、太陽の下に晒せると思うかァ!! 罪人! 世界を歪める、罪人がァ!!!
(…一度死んだという点では、俺も同じというのに
なぜ、死なせたままにしてくれなかった? カノッサの連中よ…
くそ。くそ! もうごめんだ。逃げ続けの、人生だ… くそッ!!)
>>792 マキメ…行こう。シヴァはもう、SAGAを出たんだ。
…つかお前…さっきからなんかやたらふわふわしてないか?
それに、どうやって帰って来…いや、話は後だ。早くここから離れよう。
またさっきみたいな大技やられたら…
>>794 罪人…だと?…てめぇ…もう一度言ってみろ。
生きたい奴が生きようとするのが、そんなに悪いことかよ。
世界なんかどうだっていい。それで歪むんならいくらでも歪めばいいさ。
マキメさえいてくれれば、他には何もいらない…!
796 :
「私」:2007/04/09(月) 01:12:17 0
背後に気配を感じる、もう嗅ぎつけたか。
戦場にはたまにこういう人間がいる。
戦闘の気配を嗅ぎ分けて、指揮者の背後に回りこむ人間が。
旋廻。
私は椅子のをくるりと回転させ、足を組んだまま男に向き直る。
ラー・ヨダソウ・スティアーナ、わざわざご足労頂き光栄だ。
ここをよく嗅ぎつけたな。良い「耳」と良い「眼」、そして良い「鼻」を持っている。
シャイアーテックスのアジリイ君、か。
流石はビジネスマン、礼儀には気を遣っていると見える、良い心がけだ。
さて、質問に答えようか。
ひとつ
「私」は・・・「私」だ。
所属している組織の名はカノッサ。
遠い日に世界ごと消滅した機関の名だ、君たちの世界のカノッサとは別物だ。
機関の人間にに名乗るべき名はない・・・そういう事だ。
ふたつ
あのヘリは私の物だ、私が創造し、私が放った。
もっとも、もうアレのコントロールは私の手を離れつつあるがね。
みっつ
目的は2つある。
一つは「任務の遂行」
二つは「復讐」
それを果たすために、私はここに来た。
―Pi ユーザーへ報告「永久地獄黙示録」が最終フェイズに移行
・・・さて、布陣は整った。
ここで私を殺してもあのヘリは止められん、完全自動制御に移った。
さて、私を殺すかね?ビジネスマン君?
それともここで私と少々の話をするかね?
死臭立ち込める制御室の暗闇の中。
私の義眼から放たれた光が、アジリイの顔を赤く照らす。
何そんなに怒って……やめなさい、重草!シマ君もやめて!
…マキメ君がどうしてここにいるのか、私には解らない。でも折角生きているのを
殺そうとするのは見てられない。…マキメ君だってもう一度死ぬのは怖いはずよ。
お願い、落ち着いて。マキメ君は何も悪くない。だから…ね?
(それにしても鎖の反応がおかしい…マキメ君に対して戸惑っている。
生きているのか、むしろここに存在しているのか解らないみたい。
…一体、何がどうなってるの…)
うっへぇ!なんだなんだこの腕は!俺ばっか狙ってくんじゃねーよまったくもう!
っておぶっ!ってー捕まっちまったぜ。なんなんだよこの腕ーー!!
あっれー流星群ってこんなに綺麗な色してましたっけー?
あだだだだだっだだだだだだだいたいいたいこの腕!離せ!はーなーせー!!
(痛い・・けど死なない程度の攻撃か。こんなん慣れっこだってーの!トーイのやつも結構ぎりぎりってとこか?なら・・・)
っつ!影草より伸びて出でよ!『眠れる森の花々』!!
落ち着いてよ二人とも
エクサ・・・?・・・ガジュ君の中にいたやつ・・・お前か!
ガジュ君を・・・どこへやった?・・・まさか・・・まさかお前、ガジュ君を・・・
鎖に反応が無いのがおかしい?
そりゃそうだよ。だって僕は魂でしかないんだもん
体はシヴァにあげっちゃったからね
僕は・・・本当は存在しない・・いや、存在してはいけない存在。ノーバディっていう表現が一番あってるかな
器の無い中身。それが感情と記憶を仮の器として創り纏っただけ。だから軽くてふわふわ飛べる
生きているけど死んでいる。死んでいるけどここにいる
シマが僕に触ってあったかかったのは僕に触った記憶があるからなんだ
ためしにやってみようか
(重草の手を取る)
・・・ほら、冷たいでしょ。お前は僕に触った記憶が無い。だから今の僕の状態しか伝わらない
体はもうない。血は流れてないから体温も無い
僕は・・・死んでるんだ
800 :
名無しになりきれ:2007/04/09(月) 18:16:13 0
デモンブレーカー
どんな悪魔でも真っ二つ
ただし人間には効かない
神も真っ二つにできることから見て神も悪魔も生物としては同じ存在だということが見て取れる
……カノッサの歴史に、「サライ事件」というものがある
約一ヶ月に渡ったその事件が、やっと収束した日のことだ。「収束」。「解決」じゃない
己の罪を俺に擦り付けたダウジという男は、あの世から帰還し、俺に刃を向けた。俺は二度裏切られた
地下牢のガキどもは、生前己を辱めた老人を取り囲み、あらゆる残酷な方法を以って嬲り殺した
処理場の屍は、かつて己の身躯を蹂躙した研究員の腕を潰し足を喰らい、関係のない構成員までも屠った
これらの死体を率いたサライ族の男エーシッドは、勘違いで俺を殺そうとした
幸いにして俺の勝利に終わったが、死ぬ間際、奴は俺に呪いをかけた
その所為か否か… 笑うなよ? しばらくして、俺は河豚の毒に当たって死んだのさ
創成以来、最もカノッサが壊滅… いや、地獄に近づいた夜だった
ヒトのヨクボウが、あの事件を起こした。あの事件がきっかけで、俺もシヴァも死んだ
そりゃ、元の責任はこっちにある。だが、あれは… ない。あって良いはずがない
そんなこんなで、俺は人が蘇るということに、酷い恐怖と憎悪を覚えるようになったのさ
…ようやく分かった。俺は、「蘇った存在」を消し去る為に蘇ったのだ
マキメ… お前が何の因果で戻ってきたかは知らない。よほど大切な理由があるやもしれない
だが、帰れ。存在してはならないと認識しているなら、帰れ
そこで喚いている… お前に執心している… 殊勝なガキを連れて、帰れ!!