バイオハザードLEVEL15

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382迫水 ◆EP/GdS4wc2 :2007/06/26(火) 21:40:02 0
>377>378
ゆっくりと下ってくる筈のエレベーター。
その巨大な箱の音が突如、急降下するかのような轟音を立てて迫るのが分かる。
とてもじゃないが、相席してくれそうな様子じゃない。

俺は1つ溜息を付く。どうやら、幸運の星はまだまだ先らしい。
その瞬間、凄まじい音と共に何かが墜落する音。
震源地は、この階の下だ。

―エレベーターが・・・落下した?

>「おっさん逃げろ!こっちだ!早く!」

俺がボォーとしてるのを見て、青年が扉を開けて逃げるように促している。
しかし、下に降りても逃げ出せない。
だからといって上に行くのも・・・俺は叫びながら青年を追う。

「ちょ、おま!!」

状況:大森に進路を任せ、後を追う


383迫水 ◆EP/GdS4wc2 :2007/06/26(火) 22:35:56 0
>382訂正
ゆっくりと下ってくる筈のエレベーター。
その巨大な箱の音が突如、急降下するかのような轟音を立てて迫るのが分かる。
とてもじゃないが、相席してくれそうな様子じゃない。

俺は1つ溜息を付く。どうやら、幸運の星はまだまだ先らしい。
その瞬間、凄まじい音と共に何かが墜落する音。
震源地は、この階の下だ。

―エレベーターが・・・落下した?

>「おっさん逃げろ!こっちだ!早く!」

俺がボォーとしてるのを見て、青年が扉を開けて部屋へ戻るように促している。
部屋に戻って作戦を練り直すか。
それにしても下に落ちたエレベーターが気になる・・・

「わかった!!すまん!!」

状況:大森の言葉で、部屋へ戻る
384大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA :2007/06/28(木) 16:27:58 0
おっさんが部屋に駆け込むと同時に、俺はドアを閉めた
幸いにも鍵があったためかけておく
…あえてバリケードは張ったりしない
下手に一つしかない入り口を封鎖すると、逃げ場がなくなる恐れがあるからだ
「おっさん、きっと、きっと奴ですよ、ほらあの上で戦った変なグロテスクな化け物、あ、あいつがドアを溶かして下に下りてきたんですよ!」
俺は混乱しながら部屋の奥に逃げる
もう嫌だこんなお化けビル
さっさと帰りたい
385姫路 幸哉 ◆8aoMc1xOXE :2007/06/29(金) 19:19:12 0
「はぁ・・・」
入った建物は、もう大分前に廃墟になっているだろう建物だった。
中はもはや何も残されていない。
どうすればいいだろうと考えていたとき、あの呻き声が聞こえた。
「まさかっ!?」
割られた窓ガラスから外を見ると、思ったとおりだ、蠢く死体どもがこの建物に向かってきた。
「僕に気付いた?」
あわてて辺りを見回す。武器になりそうなものはない、と思ったその時。
「あ・・・」
目の端に一瞬映ったもの・・・バイクだった。傍には哀れな死骸が横たわっている。
僕は慌ててそれに飛びつき、エンジンを入れた。排気音がして、動き出す機械。
「とりあえず、どこかへ・・・!」
あいつらが来ない場所・・・山奥へと僕はバイクを飛ばした。

状況:山奥へとバイクで向かう。
386The Empress (Type 1210):2007/06/30(土) 04:20:14 0
>>363>>366>>374>>380
「………」

ひとしきり壁を切断した後、チェーンソーの歯が突如壁の外側へ引っ込んでしまう
そして、壁が崩れ去る轟音と共に「女帝」は姿を現した
青いラバースーツとプロテクターで全身を固め、赤く光る目にチェーンソーを振り回す異形の怪物
身長は雄に2メートルを超えており、見る者に与える威圧感も圧倒的なものがある
この怪物が生前、監視室で踏ん反り返って動向を見守っている男の実の娘だなどと、誰が信じられようか

「………!」

しかし、電気コードをチェーンソーに投げつけようとした生存者は、一瞬なれど迷った
「どっちのチェーンソーに投げ当てればいいのか」と…、迷った
その両手には、二つに分離した剣状のチェーンソーが握られていたのだ

チェーンソーをクロスに構え、ジリジリと距離をつめてくる
387マクナブ ◆K3F.1.DICE :2007/06/30(土) 22:01:56 0
>桃華さん
エレベーターから投げ出された桃花に、シノザキが優しく手を差し出す。
起こした所で、場違いな刑事ドラマ「太陽に吼えろ」の
>「ああ、シノザキさんだね・・・今、マクナブから連絡入ったんだ・・・1階に行けって言われてね・・・
  すまない・・・公衆電話からなんだ・・・ああ、大丈夫。ミリアも何とか助けたよ・・・
  ミリア、10円貸してくれないか?」
シノザキが答える。
>「マクナブとは連絡が着かないのか?」
>「ちょっと待ってくれ・・・連絡を取ってみる・・・」
>「解った。」
シノザキが携帯をポケットに放り込み、
エレベーターシャフトの中から、人の話し声が漏れ来る。
>「ダメだ・・・連絡は取れない・・・先に一階に行くけど・・・どうする?
>「解った。俺達も行く。ありがとう、川崎。」
シノザキがエレベーターを睨む。
HK33アサルトライフルを扉の隙間に押し込み、梃子の原理で抉じ開ける。
>「・・・何やってんだよ?」
シャフトの出っ張りに、真っ青な顔をして震えるマクナブが座り込んでいた。
ハンターの死体によじ登り、シャフトの出っ張りからワイヤーを撃ち抜いた、という訳だ。
顔には、びっしりと汗が浮かび、苦痛を堪える為に深呼吸を繰り返している。
左腕の動脈を抑え、止血をしている為、出血は多少はマシになっている。
>「何やってんだって聞いてるんだよ?!」
怒気の混じる声で、シノザキが繰り返す。
「怪我人抱えて・・・移動はさせたくなかったし、他に方法が無かった。」
それに、とマクナブが言おうとして止めた。
死体が無ければ生きている、と考えるのは俺達側の人間だけだ。
だが・・・桃華は違う。
心配させたく無い、という気持ちが完全に裏目に出ていた、という事か。
あの時の混乱しきった頭の中で、何とか、ベストを選択したつもりだったのだ。
しかし、今思えばもっとマシな方法が幾つかあった筈だ。
桃華を死なせたくない一心で、選んだあの方法は間違っていたのだろうか?
「・・・すまない、他に方法が、思いつかなかった。」
シノザキが伸ばした手に捕まり、廊下へと飛び移る。
>「取りあえず、止血するぞ。」
手が完全に失われた左腕にハンカチを巻きつけ、動脈を圧迫する。
「シノザキ、本当に・・・すまない。」
>「生きているのを言わなかった態度が、気にいらねぇな。」
マクナブが、苦痛と羞恥に震える。
「本当にすまない、桃華。」
シノザキが黙ってマクナブの肩を支える。
もう2度と失いたくなかった。
出来る事なら、ここから無事に出してやりたかった。
桃華の目を見られないまま、シノザキに支えられたマクナブが歩く。
階段を下りて、49階の業務用エレベーターに三人が乗った。
>「行き先は、20階で良かったんだよな?」
「・・・そうだ。監視室に行く。」
ブルーチームの持物が残っているとすれば、メディカルキットもある筈だ。
リンゲル液の入った点滴があれば、失った血液の補充が利く。
シノザキなら、点滴の使い方が解るだろう。
もしかしたら、何とか生き延びられるかもしれない。
「20階のエレベーターの近くに、監視室がある。」
沈黙に支配されたエレベーターが、ゆっくりと降下して行った。
388The Empress (Type 1210):2007/07/01(日) 10:52:41 0
>>386
「…ググ…!」

かくして、現れた怪物に向けて電気コードが投げられた
コードは二つの分離形態のチェーンソーに絡むように巻きつき、丁度切断部分が刃の金属部と接触したのだ
その刹那、チェーンソーと怪物の全身を数百ボルトの高圧電流が襲い掛かった
チェーンソーからは火花が飛び散り、ショックからか誤作動を起こして暴走している
また、怪物自身も感電により全身が痙攣しており、赤い眼光が点滅を繰り返している

「………」

二本のチェーンソーは爆発し、黒焦げになってしまった、これではもう使い物にならないだろう
だが、怪物は気絶こそしていなかったものの、完全に怯んでしまっている

(監視室)
「な、何、バカな…!?
私の娘があんなタダの人間どもに…!
くそ、チェーンソーが無ければ「女帝」は使い物にならん!
アレに…、アレに奴らを近づけたくは無い!
…こうなったら、私自身の手で奴らを始末してやる!

男は何かの薬品を自分の腕に注射する
そして、予備弾装付きのガトリング砲を重そうに引き摺りながら監視室を後にした
389清田 ◆vlgSwhUeNM :2007/07/01(日) 21:05:57 0
>375
赤場紅子と名乗るこの少女は、こんな状況であるにも関わらず思ったほど
落ち着いている。それに米軍兵士の死体から入手した拳銃の扱いにも
慣れているようだ。普段から銃器に触れる機会があったのだろうか。ということは、
アメリカあたりに長い間住んでいたのかもしれない。
「俺が前衛を務める。君は側面を警戒してくれ」
頭上に跳ね上げていた暗視装置を顔の前に下ろそうと思ったが、
暗視装置のない彼女は暗闇の中を肉眼で進まなければならない。
こちらは暗闇の中でも昼間のように状況を把握できるが、彼女はそうはいかないだろう。
「…………」
SR25のレールに装着されているフラッシュライトのスイッチを入れ、眩い光で
濃い闇を切り裂く。清田としては自分達の居場所を晒すような真似はあまり
やりたくないが、仕方がない。
「行こう」
清田が先頭をきって夜露に濡れた草を踏みしめて歩き出す。
ふと、清田は思った。
こうして誰かを守ろうとする行為は、果たして自分の本心からなのだろうか。
つい数分前までは、今にも化け物の仲間入りをしそうな哀れな少女を殺すべきだと
冷たく言い捨て、今はこうして別の少女を脱出地点まで連れて行こうとしている。
全く行動に整合性がない。一体、自分は何をしたいのだろうか。
そもそも何故自分はこんな最悪の場所にいるのだろうか……そうだ。
群長があの二人の女性を連れ帰れと命令したからだ。だが、それは非常に困難で、
諦めざるを得なかった。
このまま帰れば、命令を遂行できなかった自分はどうなるのだろうか。
何かしらの処分を下されるかもしれないが、それは生きて此処を脱出できればの話だ。

状況:行動開始
390迫水 ◆EP/GdS4wc2 :2007/07/02(月) 00:47:59 0
>384
先ほどのエレベーターの落下。
やはり上で何かが起こっている事に間違いはないようだ。
俺は椅子に腰掛けると1つ溜息を吐き、思案した。

―あの衝撃。もしもエレベーターの中に人がいたとしても、無事ではいないだろう。
いたとしても死んでいる可能性がある・・・いや、中身が”人”ではないかもしれない―

下に降りたとしても生存者と出会える可能性は限りなく低い。
俺はふたたび頬杖をつくと青年の方を見る。

>「おっさん、きっと、きっと奴ですよ、ほらあの上で戦った変なグロテスクな化け物、あ、あいつがドアを溶かして下に下りてきたんですよ!」

かなり動揺している。目の前でエレベーターが落ちていったのだ。
動揺しないというほうが普通の感覚ならおかしい。
俺は青年にミネラルウォーターを差し出しながら言う。

「確かにそうだな。落ちていった箱の中に生存者がいる可能性は限りなく低い。
だが・・・」

―落下して破損したエレベーターは2基のうち1基。ならばもう1つは―

そのエレベーターが起動しているのならば、そちらに何者かがいる可能性が高い。
人でない可能性もあるが・・・エレベーターを動かせるほどの知能を持つBOWが
いるとも思えない。

「青年、もう1基のエレベーターを探そう。そこに仲間がいるかもしれない。」

状況:自分の推測を大森に話す
391ミヒャエル ◆l2/fr.zO7w :2007/07/02(月) 10:39:02 0
(へぇ・・・)

僅かな隙間から覗き込むと、部屋の中に生きた『人』の姿を確認する。
(おいおい。兵隊さんにガキに色々とまぁ・・・)

チェーンソーのモーター音に反応し視線を向ける。
(はぁ・・・今度はジェイソンかよ。やれやれ)
(まぁ敵か味方か知らねぇが、お手並み拝見と)

血塗れの男の姿に一瞬寒気を覚えた感じがした。
(あん?こいつは素人・・・だよな。気のせいか?)


近くの天井が崩れる。
>366
(ッチ!あの男に気を取られて気付かなかったぜ!)
(ガキが連れてかれちまったな・・・糞)

周りを確認するがチェーンソーの影と数人の人間は対峙したまま膠着している様だ。
(今出るのは流石に不味ぃよなぁー・・・けどガキの方もなぁ・・・)

あれこれ思案するが中々纏まらない。
(あぁ糞!タバコがねぇから集中できねぇ!)
(とりあえず化物じゃねぇ方なら話位通じるだろ。・・・とことんついてねぇなもぅ!)

意を決しGlockを化け物目掛け撃ちながら部屋に飛び込む。
「よぉ!ヒーロー登場だぜ」
「んで、あんたらガキ助けんのか?それともそいつぶっ殺すのが先か?」

Glockを持ち直し言葉を続ける。
「俺様が手を貸してやるよ。報酬の話は後でな!」


「さくっと決めようぜ。な?」

所持品: C4/1ポンド C4用信管*9 リード8m*0 M590C(mossberg)*6(0発装填済み)
Glock 19*25(12発装填済み) オイルライター
建物の間取りとマークの付いた地図帳(55F・40F・B?にマーク)

現在地:旧日本軍駐屯地跡 医務室内
状況: 医務室へ飛び込み臨戦態勢
392小川平蔵 ◆K3F.1.DICE :2007/07/02(月) 23:30:59 0
生きるか死ぬか、というスリルに慣れは存在しない。
鈍くなるのは、恐怖でも苦痛でも無い。
何かを殺す事への抵抗、だけだ。

>374>380>386>391
>「こっちはいつでもいいわ」
準備は完全に終わった。
大佐が短く、走れ!と叫ぶ。
>「待て!彼女が蜘蛛に!」
視界の隅を巨大な蜘蛛が掠める。
その足には、赤い防寒義を身に纏った少女ががっちりと挟まれていた。

>386
大佐の号令とほぼ同時に、小川が一歩踏み出す。
が、チェーンソウが壁に引っ込み、壁が崩れる。
2メートルを越える長身をラバースーツで包んだ巨体が現れる。
女性特有の丸みを残しつつも、プロテクターによって直線的なラインが出来上がっている。
赤く光る眼部は、恐らく暗視装置だろう。
「・・・クロノス?!いや、違う。」
両手に持ったチェーンソウのどちらを狙うべきか、小川が一瞬迷う。
どちらでも結果は変わらないが、咄嗟に考えてしまうのが人間だ。
そして続く銃声。
マズルフラッシュで、部屋が明るくなる。
>「よぉ!ヒーロー登場だぜ」
場違いに明るい声が銃声の切れ目に聞こえた。
>「んで、あんたらガキ助けんのか?それともそいつぶっ殺すのが先か?」
>「俺様が手を貸してやるよ。報酬の話は後でな!」
>「さくっと決めようぜ。な?」
突然現れた得体の知れない人間を信用しろ、というのか?
勿論、信用する。
俺よりは信用できるだろう。
それは確実だ。
「化け物は俺が殺す!その間に彩ちゃんを助けろ!」
清田が置いていった水筒に続き、先端に電球が着いたままの電線を化け物に投げつける。
化け物の全身がスパークし、手に持っていたチェーンソウが煙を上げる。
(手榴弾は・・・使えんな・・・)
まだ中に人が残っているのだ。
「銃弾を喰らっている間は、敵も動けない!その間に追いかけろ!俺も、後で行く!」
FALを腰溜めで構え、ゆっくりとセミオートで銃弾を叩き込む。
撃ち込む度に巨体が震え、女が一歩踏み出そうとするのを遮る。
当然だ。
拳銃だろうがライフル弾だろうが、当たればどんな生き物も体が弛緩状態になる。
「急げ!何時までも足止め出来る状態じゃない!」
393大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA :2007/07/04(水) 13:14:23 0
>「青年、もう1基のエレベーターを探そう。そこに仲間がいるかもしれない。」
…どうしよう
正直俺はそんな自分以外の人間を助けに行くような余裕は無い
けどここでおっさんと離れたらそれこそ一貫の終わりだし…
あーーーもうどうすりゃいいかわからねえ
もういいや、このおっさんに判断は任せよう…
「わかりました、行きやしょう」
俺はだいぶ疲れも癒えた脚で立ち上がった
394名無しになりきれ:2007/07/05(木) 22:15:14 0
>>389 >>375
二人の後を追うように、大気の振動が近づく。
低空飛行をするヘリコプターのような振動だ。
その音に、水っぽい粘液質の音、空気を切り裂くような音が混じる。

・・・乗用車サイズの巨大なハエが姿を表す。
体相応に巨大化した羽でも充分な揚力を得られない蝿は、
巨体を引き摺りながら、二人に迫る。

粘液質な音の正体は、異常に肥大化した腹部だ。
地面と擦れ、破れた腹部から体液が滲み、流れ出している。
空気を切り裂く音は、笹ほどの太さを持った体毛の立てる音。

複眼が二人の姿を捉え、拝むように両手を擦り合わせる。
巨大なヤスリを擦り合わせるような音が響く。
とにかく煩い変異体だった。

そしてこれから殺す者達へのお祈りが済んだ所で、二人目掛けて体当たりをしようとした。
395名無しになりきれ:2007/07/05(木) 22:20:15 0
>>390>>393
・・・ズルズルと音を立てて、何かが天井裏を這いずり回っている。
客室のバスルームから、どすん!と何かが落ちてくる音が響いた。
1度だけではない。
2度、3度、4度と続き、シャワールームのドアを叩き始めた!

396The Empress (Type 1210):2007/07/05(木) 23:08:08 0
>>391>>392
「グアアァァ…!」

見た目は古い隊舎も、ここにある装置等の状態を維持するため、発電機は最新式のものを用いている
そのため、電球のプラグと言えど電流は数百ボルトにも達する
文字通り数百ボルトの高圧電流が「女帝」の体を容赦なく流れていく
動きが止まり、目の赤い眼光が点滅を繰り返している
さらに、周辺にはラバースーツの焼け焦げる臭いが立ち込める

「………!?」

高圧電流に晒されたチェーンソーは、黒い煙を上げながら火花を散らしている
挙句の果てに爆発を起こし、真っ黒焦げになったまま完全に機能を停止した
これではもう二度と使い物にはならないだろう
さらに、二人が立て続けに放った弾丸が「女帝」自身にも追い討ちをかける
胴体を中心に肉体を貫かれ、後退しつつその場に膝を着いてしまう
巨大なチェーンソーという、攻防一体の唯一武器を無くしてしまったのだ
こうなってしまうと、「女帝」も単に巨体だけのクリーチャーに過ぎない
銃弾によって開いたラバースーツの穴から空しく血が滲み出ている


(監視室)
「な、何だと、馬鹿な、私の娘があんな連中に負けているだと!?
うぬ…、おのれ、女帝が倒されては、ここを守る術が無くなってしまうではないか!
くそっ、通しはせんぞ、絶対に通さん!
あの技術は全て、私のものなのだ、私が好きにしたいのだ!
こうなったら、私が直接行って奴らを始末してやる!」

引き出しから拳銃を取り出すと、一人男が監視室を駆け出して行った
397姫路 幸哉 ◆8aoMc1xOXE :2007/07/06(金) 07:11:57 0
バイクはもう動かない。エンストをするなんて・・・自分でも迂闊だと感じる。
辺りには何もない。山奥だからか、不気味な静けさだ。
「どうすればいいんだよ・・・」
ここまではあの化け物も来ないとは思うが、油断はできない。
もう一度バイクのエンジンを入れてみる。・・・駄目だ、ビクともしない。
僕はとりあえず、適当な方向へと歩き始めた。

状況:あてもなく歩き始める。
398修正:2007/07/07(土) 20:39:24 0
>>390>>393
・・・ズルズルと音を立てて、何かが天井裏を這いずり回っている。
スタッフルームの換気扇から、どすん!と黒い人影が落ちてくる音が響いた。
1度だけではない。
2度、3度、4度と続く。
現れたのは、手足が胴体と癒着したゾンビだった。

蛇のように体をくねらせながら、二人に飛びかかろうとした。
399大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA :2007/07/08(日) 03:15:56 0
>現れたのは、手足が胴体と癒着したゾンビだった。
で…
ででででででで
「出たああああああああああああああああああああああああああああ」
俺はもうゾンビの方が驚くんじゃねえかってぐらいの声で叫ぶともう即座に出口へと走った
もう化け物にビビッてた俺はしんぞ…
心臓が…安全地帯じゃねえんかここはなんでこんなんが出てくる
ごわいよおおおおおおおおおおお
「わぎゃあああああああああああああああああ、あぎゃあああああああああああああああ〜〜〜〜〜あ〜〜〜!!」
心臓の振動に呼応するように俺の叫びもでかくなる
>蛇のように体をくねらせながら、二人に飛びかかろうとした。
叫んでわずかに落ち着いた俺はドアを開けると、医薬品が入った鞄を小脇に抱えてもう必死になって無我夢中で走った
出た!出た!出たああああああああ!!
拳銃で迎え撃つ?おっさん?
安全地帯で奇襲を喰らった俺は俺は自分の事で手一杯でそんな事まで気がまわらない!
400大宮部隊 ◆iN6vAlHM66 :2007/07/08(日) 15:28:00 0
>367
「彩ちゃん!」
巨大な蜘蛛が少女にしがみ付き、寝台下に引きずり込もうとすると、少佐は誰より早く、小銃を投げ捨て、蜘蛛の足を掴んだ。
思いの他、蜘蛛は力強く、少佐ごと寝台下に引きずり込むほどの勢いだ。
「誰かっ!こっちにも手を貸してくれっ!!彩ちゃんが捕まった!!」
老いて衰えてこそいるが、少佐の力は決して弱いものではなかった。蜘蛛を引き出すには至らないも、それ以上潜り込ませはしない。
そして、心には先程交わしたばかりの約束が刻まれていた。かつて、戦地で出会った少女に果たせなかった約束。
彼女とは『君を絶対に死なせない』と約束した。決して、その約束を破る訳にはいかなかった。
>391、>392、
カラシニコフ小銃が、二度三度火を噴く。皮膚の様な、青いラバースーツにぽつぽつと穴を開ける度、一瞬だけそれの動作が怯む。
それは恐らく、先程からの騒音の元であろうチェーンソーを持った、凡そ人間には見えないような大女だった。
「少佐!もう暫らく耐えろ!!すぐこっちを始末する!」
何度か引き金を引いた後、誰かが拳銃を撃ちながら、部屋へと飛び込んできた。大佐の頭に、再び頭痛が走った。
「こっちよりも先にそっちに手を貸してやれ!その蜘蛛を殺せ!!」
誰が聞いてもいらつきが感じ取れる声で、入ってきた男へと叫んだ。
>396
鈴木が電球を投げてからは、速い展開で物事が片付いた。
見て判る程の眩く激しい火花を一瞬だけ見せて、その瞬間の内に、割れてしまった電球を灯していた電流が大女の身体を焼いた。
そして、馬鹿に大きいチェーンソーが黒煙を吹き上げ、エンジン作動用のガソリンに引火したようで、その直後に爆発した。
身体中の銃傷から血を垂らして、どすんと膝をついた姿を見ると、大佐は大女へと駆け寄り、腰に吊った軍刀を抜く。
「くたばれっ…天誅っ…!」
振り上げられた軍刀が、大女の首へと振り下ろされた。

名前:大宮外吉/飯田忠雄
持ち物:AK47自動小銃(24発装填、予備弾倉0)、軍刀/抗ウィルス剤、九九式短小銃(2発装填、予備31発)背嚢
401姫路 幸哉 ◆8aoMc1xOXE :2007/07/08(日) 19:58:23 0
暫く歩いていると、闇から大きな影が現れた。
目を凝らしてよく見ると、それはどうやら建物らしい。
「やれやれ・・・」
またか、と僕は思ってしまった。村で出会った建物は何もなく、しかも廃墟だった。
今回も期待は出来ない。
「でも一応行ってみるか」
独り言のように・・・というか独り言だけど、僕はその建造物へと足を運んだ。
「頼むから誰かいてくれよ・・・」
それが化け物じゃないように、と僕は祈った。

状況:山奥の巨大な建造物に向かう。
402迫水 ◆EP/GdS4wc2 :2007/07/09(月) 00:43:28 0
>393
>「わかりました、行きやしょう」

だいぶ疲れているようだ。無理も無い。
これだけの事態に遭遇して、普通なら気がおかしくなっていても不思議ではない。
謎の化け物に、不気味なビル。誰だってこんな現実に落とされれば、正常な判断は鈍る。

「そういや…青年の名前を聞いてなかったな。俺は迫水。あらためて、
宜しくな。」

俺は青年がこれまでどうやってビルにやって来て、どのような経験をしたかをそれなりに
探ることにした。
一人で背負い込むのは辛いが、誰かに話せば気も紛れるかもしれない。
気休めでもいい。それがいずれ何かを救うきっかけにもなる。


>398
背後で蠢く影。俺は咄嗟に後ろを向くとドアを開け放ち、青年を誘導する。
現れたのは人の姿を微かに残した怪物。理性を失った、不死の捕食者だ。

>「出たああああああああああああああああああああああああああああ」

半狂乱で逃げ出す青年。俺は目の前の化け物へ銃を構える。
出来れば弾を使いたくは無い。だが、ここで打てる手は…

「出来れば使いたくは無いが…ここで、こいつ等の仲間に入るってのも
趣味じゃないんでな。」

俺はゾンビの頭を目掛け、1発目の弾丸を放つ。
的確に冷静に。こいつを撃つのに躊躇う理由なんて無い。
なぜならこいつは人間ではない。人を失ったただの化け物なのだから。

状況:突然出現したゾンビと戦闘中
所持品:ジェリコ941、弾丸(少量)、携帯用ナイフ、L96A1狙撃銃
    携帯用食料、水
403大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA :2007/07/09(月) 01:58:06 0
「ぉびゃあああああああああああああああ、あああああああああああ!ああああああああああああ!」
叫びながら走って逃げる俺
っと、はるか後ろから銃声が聞こえてきた
あのおっさんだ…名前はえーと…確かサコミズさんだよな
某巨大ヒーロー物の防衛軍の隊長と同じ苗字だな…
いやそれどころじゃないか
あのおっさん、アフォか?
何で普通に戦おうとするかな
あんな見るからに足の遅そうな奴なんだからさっさと逃げて戸を閉めてやりすごしゃ…
……わかったぞ、あのおっさん多分戦闘狂なんだ
あー、そういや思い当たる節が多々ある
あのおっさん既に狂ってたんだ…そうだ、えー日帰りなんちゃらって小説で狂った人間ほど時にまともに見えるって言うし
大体あんなやたら物々しい火器を持ってる時点でただの人間じゃなくて怪人の類だと思って逃げるべきだったんだ
うん、そうだ
よし見捨てよう
俺は心の中でサコミズさんに別れを告げると、一路階段を下へと走りだした

現在位置:4階階段を3階目指して駆け下りている
状況:一人だけさっさと逃げる
所持品:シグ・ザウエル(13) 医薬品(4)
404The Empress (Type 1210):2007/07/09(月) 12:10:46 0
>>400
「………!」

振り下ろされた大佐の軍刀は「女帝」の首を斬ったが、斬り落とすには至らず、半分にも達せず途中で止まってしまった
軍刀が後ろ首に食い込んだまま、「女帝」は両手で大佐の首を捉える
そのまま立ち上がり、首を絞める力を徐々に強めていく
裂けたラバースーツの隙間から、中の本体と思われる真っ黒でゴツゴツとした皮膚が露出している
405The Empress (Type 1210):2007/07/09(月) 12:22:43 0
>>400
「…ドウ…シテ…?」

顔面の裂けたラバースーツの露出部から覗く「女帝」の唇が動き、不気味な声でそう呟く

「…ドウ…シテ…、…カイ…ゾウ…ス…ル…ノ…?」

今度は右眼の暗視装置が外れ、真っ赤に血走った不気味な眼球が覗く

「オ…トウ…サ…ン…。」

そして、眼からは血の涙が溢れ出し、大佐の首を絞めていた両手から力が抜け、完全に解放される
もう片方の暗視装置の赤い光が消え、「女帝」は立ったままその動きを止める
だが、それっきり「女帝」が再び動き出すことは無かった
406ミヒャエル ◆l2/fr.zO7w :2007/07/10(火) 19:39:51 0
>392
>400
>「化け物は俺が殺す!その間に彩ちゃんを助けろ!」
>「こっちよりも先にそっちに手を貸してやれ!その蜘蛛を殺せ!!」

部屋に飛び込み声をかけると即応答がある。
「人使いが荒いねぇ。おし!任せろや!」

男が蜘蛛を掴み必死に逃がすまいとしている所へ近付く。
「おい!このロリコン蜘蛛野郎!ミヒャエル様が退治してやる!」
「もうちょっと持ち堪えろよ?な!?」

Glockを取り出し蜘蛛の複眼へと向ける。
「なぁに、ようはタランチュラのでかいヤツなんだろ?なら中枢も同じな訳だ」

腹と頭の継ぎ目に銃の方向を変え密接させるように撃ち放つ。

「御代はいらねぇから釣りごと取っときな!」


所持品: C4/1ポンド C4用信管*9 リード8m*0 M590C(mossberg)*6(0発装填済み)
Glock 19*25(2発装填済み) オイルライター
建物の間取りとマークの付いた地図帳(55F・40F・B?にマーク)

現在地:旧日本軍駐屯地跡 医務室内
状況: 医務室へ飛び込み臨戦
407大蜘蛛:2007/07/11(水) 21:01:40 0
>406
ミヒャエルの放った銃弾により致命傷を負い、
たまらず抱かかえていた子供を取り落とした。
しかし、一見すると無表情な蜘蛛だが、その複眼には、確
かな憎悪の炎が燃えている。
大蜘蛛は最後の力を振り絞り、口から大量の
毒液をミヒャエルめがけて吐き出した。
これだけ密着していれば、この最後の攻撃は成功するかもしれない。
しかも吐き出した毒液は強烈な酸性で、人間ならば重度の火傷を負うだろう。
毒液を吐き出すと同時に大蜘蛛は事切れ、そのまま動かなくなった。
408森村 彩 ◆gnJnZEDBsY :2007/07/12(木) 22:29:14 0
私は突然現れた大蜘蛛に絡め取られ、ベッドの下に連れ込まれてしまった。

怒号とチェーンソーの音、爆発、銃声に怒号。
だけど私は恐怖に悲鳴を上げることも、助けてと泣き叫ぶこともできなかった。
蜘蛛は私の口や鼻にも糸を巻きつけてしまったからだ。
(・・・苦しい・・・息が・・・!!)
ドクドクと自分の心臓の音がやけに大きく聞こえる。
もがけばもがくほど蜘蛛の糸は絡み付いてきた。

聞き覚えの無い男性の怒鳴り声が聞こえた後、私は明るい場所――医務室へと戻れた。
飯田のおじいちゃんや桂木さんが私の顔を覗き込んでいる。
何か話しかけてくれてる気もする。
だけど、よく分からない。
頭がぼうっとして、うまく頭が働かない・・・。

状況:蜘蛛の糸でぐるぐる巻き。窒息寸前
409名無しになりきれ:2007/07/15(日) 10:05:53 0
age
410桂木 桜子 ◆jFC.LOgoJM :2007/07/15(日) 22:59:27 0
>367>400 >391-392
>「誰かっ!こっちにも手を貸してくれっ!!彩ちゃんが捕まった!!」 
「ああ、何てこと!」
私は慌てて飯田さんがベッドの下に引きずり込まれないよう彼を支えた。
大宮さんと鈴木さんは明らかに人間とは思えない大女を倒す気のようだ。
黒いラバースーツを身に纏った彼女の姿に、私は自分の行く末を重ねてしまった。
私は自分の考えを追い払うべく、強くかぶりを振った。

>406-407
>「御代はいらねぇから釣りごと取っときな!」 
突如現れた大男がベッドの下に銃を突っ込んだ。
銃声が響いた途端、少女が死の世界から戻ってきた。
「蜘蛛から離れて!死に際に毒液を吐くのよ!」
私は叫んだ。―――― そう、大蜘蛛のことならよく知っている。
等訓市のデパートで嫌というほど目の当たりにしてきたからだ。
大男がベッドから飛びのくのと、ベッドの下から毒液特有の悪臭が漂ってきたのはほぼ同時だった。

>408
蜘蛛の糸にグルグル巻きにされた少女はぐったりしていた。
糸によって呼吸を封じられているからだ。
「早く糸を切らないと!!」
銃剣を拾っていては間に合わないかもしれない。
私は慌てて抜き身の日本刀を飯田さんに渡した。

状況:ミヒャエルさんに警告。飯田さんに日本刀を貸す。

だから




411名無しになりきれ:2007/07/17(火) 09:44:45 0
ここ最近レスの進みが全体的に悪いな
412小川平蔵 ◆K3F.1.DICE :2007/07/18(水) 20:43:50 0
>396>400>405−410
全ては一瞬の出来事、だった。
女帝に向けて放った弾丸と、ミヒャエルが蜘蛛目掛けて放つ銃声が重なる。
燃え上がる女帝は軍刀の一撃を喰らい、不気味な声を吐き出す。
>「…ドウ…シテ…、…カイ…ゾウ…ス…ル…ノ…?」
人間離れした化け物が、あまりにも人間らしい声を搾り出す。
>「オ…トウ…サ…ン…。」
ぞっとするような背景を語り、女帝が事切れる。
あまりに呆気ない最期と、彼女へのほんの僅かな同情の為に歓喜が萎んでいく。
>「早く糸を切らないと!!」
桂木の叫び声が、小川を現実に引き戻す。
少女の全身を包む蜘蛛の糸を、飯田老人が桂木から受け取った日本刀で斬り始める。
多分、あれでは時間が掛かりすぎる。
小川が一歩踏み出し、蜘蛛の糸に覆われた顔の辺りにライターの火を近づける。
「彩ちゃん、目を閉じて息を止めるんだ!」
蜘蛛の糸が一気に燃え広がらないように、ライターの火を左手で覆う。
蜘蛛の糸は、切るよりも焼く方が簡単だ。
燃え上がりそうになった所で左手を押し付け、延焼を食い止める作業を繰り返す。
額に脂汗が浮かび、火傷の苦痛に歯を食い縛る。
数回繰り返した所で、小さな穴が開く。
中から聞こえる呼吸音に安堵の表情を浮かべた。
手に軽い火傷を負いながら、呼吸の為の穴を開け、再びライフルを構える。
「後はお願いします。」
火傷で痛む左手を、冬の寒さに冷え切ったマガジンに押し当て、周囲を警戒始めた。

装備:ワイシャツ、防寒ジャケット、軍用ブーツ。
所持品:シグザウエル(9)、FN FAL空挺モデル(20)、FALのマガジン(20)、
     鬼包丁(鉈)、アンプルシューター(0)
     M24型柄付手榴弾(ネクタイの両端を結んでいる。)
現在地:旧日本軍駐屯地跡 医務室内
状況:森村彩の全身を包む蜘蛛の糸に呼吸穴を開け、周辺警戒を始める。
備考:顔が血塗れ。髪型が変わって攻撃的な印象になった。
413ボディバッグ:2007/07/19(木) 23:29:47 0
>>402
迫水の放った銃弾が一匹目のゾンビの頭に命中する。
脳味噌と血を撒き散らしながらビクビクと暫く痙攣した後、動かなくなった。

>>403
叫び声に反応した残りの2匹が迫水を無視して、大森を追い掛けようとする。
・・・どうやら音に反応して襲い掛かってくるようだ。
414米軍兵士 ◆2ISenyg2AE :2007/07/19(木) 23:33:11 0
銃声の聞こえた方向に向かい、廊下を走る。
だんだんと音が近くなってきた。

いくらも走らない内に、医務室らしき部屋に辿り着く。
一瞬入るのを躊躇ったが、銃声は間違いなくこの中から響いていた。
入らなくては、中で何が起きているのかも確かめられない。
「・・・今日はもうこれ以上災難は起きないだろう」
小さく溜息をつくと、意を決して中へ入った。

>405
部屋には数名の生存者がいた。既に一度会った奴もいる。
あまりよろしくない見た目の化物もいるが、既に動きを止めている様だ。
(これを作った奴は相当いい趣味をしてるんだろうな)
外見から判断して、恐らく女性だろう・・・今はその面影などほとんど残っていないが。

>408>410>412
部屋の隅にあるベッドの傍に糸でぐるぐる巻きにされた人間が転がっていた。
大きさからして多分子供だが、巻き付いた糸のせいでよく分からない。
>「早く糸を切らないと!!」
女性(名前は確か桂木だっただろうか)がそう叫ぶと、老人に日本刀を渡した。
(そんな長い得物では体に刺さる・・・いやいや、それは流石に)
一瞬不安になったが、すぐそれを否定した。
日本人なら日本刀の使い方はバッチリOK、生まれつき知っているはず。
>「彩ちゃん、目を閉じて息を止めるんだ!」
老人が糸を斬り始めてすぐ、男が子供の顔の辺りに火を点けた。
なるほど、この子供は彩というのか・・・それどころじゃない。火だ、火がついてるぞ。
見れば、男は火傷しながらも延焼を手で防いでいる。その動作を数回繰り返すと、空気穴ができていた。

>「後はお願いします。」
周囲の警戒を始めた男に話しかける。
「この面子に俺の入れるポジションはあるか?あるなら入れてくれ。
あっちの蜘蛛に殺されかけたカウボーイくらいは役に立つぞ」
もう少し怪しくない挨拶をしたかったが、元が怪しい俺では少々無理だったようで。

名前:Howard.W.carson
装備:M4A1(12)+Mag×3、CZ75 2nd(16)+Mag×3、M16A4(11)
    軍用ナイフ、L型ライト、無線機、暗視ゴーグル
現在地:日本軍駐屯地跡 医務室
415ミヒャエル ◆l2/fr.zO7w :2007/07/20(金) 09:37:33 0
>407
>410
>大蜘蛛は最後の力を振り絞り、口から大量の
毒液をミヒャエルめがけて吐き出した。
>「蜘蛛から離れて!死に際に毒液を吐くのよ!」

声を聞き咄嗟に身を翻す。が避け切れない毒液を銃を持たない腕で庇う形になる。
「・・・ッチ。こりゃ失敗だ。あぁみっともねぇ」

周囲の人間は少女の介抱と警戒にあたっているようだ。
(うーん。派手に騒いで俺も介抱して貰うか?いやヒーローはこんなの平気さ!とか言うもんか?)
(まぁ・・・こんな時にも便利な義手な訳で。もっとも力は人並みにしかでねぇし多少精密作業が出来る程度だけどな)

声をかけて来た女の方へ視線を向ける。
(お!いい女!これがニホンビジンてやつか!えーとここは日本流にサムライぽく・・・)
「さっきはどうもアリガトウゴザル!」
(ばっちりだな。これで酒があれば文句無し、と)

腕からはチタンらしい金属と配線の様な物が焼けただれた下から見えている。
(うーん、こりゃみっともねぇな。まぁ一応動くみてぇだし後で直すとすっか)
服の袖部分を切り取り適当に巻き付ける。

自分が助けた少女が気にかかり様子をうかがう。
「おう、どうなんだそっちは?生きてっか?」
「俺様が助けたのに死んだらぶっ殺すけどな」

火で懸命に蜘蛛の巣を焼き救助する男をみる。
(こいつぁ驚いた。感覚死んでんのかぁ?さっきの臨戦態勢の時とはまた違った気迫だな)

男に興味を寄せていると慌しく男が駆け込んできた。
(ッゲ!アメリカ野郎!はぁあ・・・ついてねぇ。苦手なんだよな)
「ヒーロー様を牛乗り野郎と一緒にすんじゃねぇ!」

少々不機嫌になりながら状況と周囲の人間を分析し始める。
(火傷しながら頑張ってるのがリーダーか?んでいい女にガキにアメリカ野郎に・・・)
(変な部隊だなぁ。まぁ部隊じゃねぇだろうけど。動物園より騒がしい所だな)

考えながら人の女の様な化け物の残骸をみる。
「・・・ったく。義手か義足までにしとけっつの。悪趣味な奴もいるもんだな」
(おかしいな。こいつ、どっかで見た気がするぞ。気のせいか?)
(だぁー!もう!何でこんな極端に物忘れしてんだよ俺の間抜け!)

先程まで大蜘蛛が動いていたベッドに腰をかける。
「よぉ、一息ついたら自己紹介といこうぜ?正直化け物はもう飽き飽きしてんだ」
「色々不詳じゃ気味悪ぃだろ?俺はヒーローのミヒャエル様だ。記憶しとけよ?な?」



「あ、あと誰か煙草と酒もってねぇか?」

所持品: C4/1ポンド C4用信管*9 リード8m*0 M590C(mossberg)*6(0発装填済み)
Glock 19*25(2発装填済み) オイルライター
建物の間取りとマークの付いた地図帳(55F・40F・B?にマーク)

現在地:旧日本軍駐屯地跡 医務室内
状況: 警戒を解き自己紹介を始める
416:2007/07/20(金) 12:14:47 0
>>隊舎内の生存者全て
「き、貴様ら、そ、それまでだ!
くははは…、そこから先へは行かせんぞ!
大蜘蛛どもめ、全部始末したと思ったら、まだ生きていたとはな…。
だが…だがだが、その下にあるモノは全て私の物だ!」

狂気に駆られた白衣の男が、突如として隊舎内の生存者たちの前に姿を現す
拳銃を構え、不気味な笑みを浮かべている

「う、う、撃ちたければ撃ってもいいのだよ。
ただし、私が死ぬときは、き、君たちの中の誰かが死ぬ時でもある…。
ここ、こう見えても私は若い頃、特殊工作員として、働いて、働いていたことがあるんだ。
銃の扱いには、ひと、人一倍慣れてる。
正面からだったら、君たちの中の一人とあ、相討ちになることはできるさ…!」

確かに、狂気に駆られ声が上擦ってどもりがちになっている
とはいえ、その拳銃を構える手付きは妙に手馴れており隙が無い

「き、君たちは、こ、この施設の地下にあるモノに魅かれてや、やって来たんだろう?
そ、そそ、そうでなければ、こ、ここに来るはずが無い!
絶対、ずぇ〜ったいに渡さんからな!
へへへ、わた、私はそのために、傘社を裏切り、娘を化け物へと改造したのだ!」

床に転がっている大蜘蛛の死体に目をやる男

「ここ、こいつら、まだ生き残っていたのか!
ま、前に大量発生した時は、ぜ、ぜ全部始末したと思ってたのになあぁ!
やっぱりあの一際大きな固体、あいつを取り逃がしたのは不味かったかあ…!
まま、まあ、い、いいや、この連中を片付けたら、こ、今度こそ始末すればねえ…。」

そして今度は、立ったまま活動を停止して動かなくなっている「女帝」の死体に目をやる

「お、おい、女帝、何をそんな所で突っ立っている!
はや、早くその目障りな生存者どもをミンチにしてしまえぇ!
こら、女帝、聞いてるのか!?
…お、おい、リサ、答えてくれ!
どうしたんだ、リサ!
私の最高傑作であるおまえが、なぜ動いてくれない!?
『女帝』と呼ばれうるに相応しい力を与えてやった私に、反抗するというのか!?」

目の前に近付き、女帝の死体に殴る・蹴る、銃弾を撃ち込むなどしながら狂気の眼差しで語り続ける

「この恩知らずめ、恩知らずめ、恩知らずめええぇぇぇぇっ!
答えんか、動かんか、戦わんか〜っ!
おまえの力を、おまえの舞を見せてくれ、リサよおぉぉ!」

最早、男にかつての見る影は無かった
417綾小路 桃華 ◆FTiifLi0KU :2007/07/21(土) 00:13:41 0
>372 >387
扉の閉まったエレベーターの前で、あたしは真っ白になっていた。

ええと、何だっけ?なにがおこったんだっけ?
……そうそう、思い出した。
50階で馬鹿でかい化け物にしつこく追いかけられたんだっけ。
そして、エレベーターがしまる寸前、追いつかれちゃったんだ。

そこから先は途切れ途切れにしか思い出せない。
>「桃華、シノザキ!階段で一階まで行け!川崎には、俺から連絡しとく!」 
ミスタ・ルイスが私を庇って……手を食べられて……
怪物と一緒にエレベーターに残って……。
銃声。そして、エレベーターが地面に――――。

シノザキさんがあたしに手を差し伸べてくれた。 
あたしは、ミスタ・ルイスの血で汚れたドレスに視線を落とした。
こんなの嘘よ。
でもあたしは、ミスタ・ルイスの指が飛び散るところを見た。
腕を租借される音もエレベーターが落ちた音も聞いた。・・・聞いてしまった。
現実感がまるで無い。とても悲しいはずなのに、涙ひとつ出なかった。

電話するシノザキさんには目もくれず、あたしはふらふらとエレベーターに近寄った。
エレベーターのボタンを押してみるけれど、扉は堅く閉ざされたまま。
階数表示のランプも消えたボタンを何度も押すけれど、分厚い扉はぴくりとも動かない。
>「マクナブとは連絡が着かないのか?」 
携帯を耳に押し付けたシノザキさんの『マクナブ』という言葉にゆっくりと振りかえる。
電話の相手は川崎さんのようだ。
空耳かな。なぜかエレベーターの扉の中から人の話し声が聞こえてきた気がする。
まさか、と思った。だってエレベーターは落ちちゃったもの。
期待してはダメ。だけど。
あたしは扉に飛びつき、分厚い扉の隙間に爪を差し込もうとがりがり音を立てた。

電話を切ったシノザキさんが、扉の前からあたしをそっとどかした。
そしてアサルトライフルをエレベーターの隙間に差し込み、こじ開ける。
あれほど硬く閉ざされた扉があっさりと開いた。
するとそこには、望んでやまなかった人が蒼白な顔で座っていた。

>「怪我人抱えて・・・移動はさせたくなかったし、他に方法が無かった。」 
シノザキさんの糾弾に、ミスタ・ルイスは震えを押し殺した声で答えた。
シャフトから出てきた足元に影があることにぼんやりと気づく。
>「・・・すまない、他に方法が、思いつかなかった。」 

こんなのひどい、あんまりだ。だけど、生きていてくれてうれしい。
ミスタ・ルイスの破れた袖口からは、止め忘れた蛇口のように血が滴っていた。
手の無い左腕を、シノザキさんが手際よく止血してる。
>「本当にすまない、桃華。」 
「ミスタ・ルイスの馬鹿……!!」
涙で顔をぐしゃぐしゃにしたあたしは、ミスタ・ルイスの広い背中に飛びついた。
「何でこんなことするのよ!嫌い嫌い!!大っ嫌い!!」

シノザキさんが黙ってミスタ・ルイスに肩を貸した。あたしはしゃくりあげながら後に続く。
階段を一つ下りて、49階から業務用エレベーターに乗り込んだ。
>「行き先は、20階で良かったんだよな?」 
ミスタ・ルイスの話では、エレベーターと監視室はそう離れていないそうだ。
418綾小路 桃華 ◆FTiifLi0KU :2007/07/21(土) 00:14:13 0
降下するエレベーター内は沈黙に支配されていた。
「ありがとう」
どんどん数が減っていく階数ランプを睨み付けていたあたしは、
いつのまにか心の声が口から出てしまった事に慌てた。
だけど、言いたい事を後回しにすると永遠に伝えそこねる可能性に気づき、何とか次の言葉を捜そうとする。
「あの……さっき嫌いって言ったの、嘘だから」
階数表示が20階で停止した。業務用エレベーターの扉がゆっくりと開いた。
「ミスタ・ルイス……約束、忘れないでね」

エレベーターから出た場所は、バックヤードのように愛想の無い場所だった。
「業務用だからしょうがないのかもね」
銃を持ってこそいるものの、所詮付け焼刃のあたしはおどおどと周囲を見渡した。
今のところ敵はいないが、この先は分からない。
「監視室ってこっちでいいの?取葉さんは一足先に20階に来てるかしらね? ミケさんは―――― 」
あたしは口を噤んだ。多分、ミケさんは来ない。そんな気がした。
あたしはぶるぶる首を振って悪い考えを追い出すと、おっかなびっくりミスタ・ルイス達の後に続いた。
419姫路 幸哉 ◆8aoMc1xOXE :2007/07/21(土) 18:58:03 0
喉の渇きも薄れた頃だ。僕は建物を見上げ、溜息をつく。
「奴らがいたら・・・どうしようか」
奴らというのはもちろん、あの動き回る死体だった。映画みたいに「ゾンビ」というのか
どうかはわからないけど、きっとそのようなものだ。
「武器になるようなもの・・・ここらにあったらいいんだけど・・・」
見回しても、生い茂る草木以外には何もない。
僕は建物の中へ、入った。

意外に広い内部。僕は少しこの建物に興味を持った。
「すいませぇーん!」
叫ぶと、残響が長く尾を引いた。しかし、返答は特にない。
「やっぱり、いないかなぁ・・・」
でも希望は捨てられず、さらに大きな声を出す。
「誰かいませんかぁー!?」

現在地:旧日本軍駐屯地跡
状況:建物内部で、生存者捜索中。
420大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA :2007/07/21(土) 21:59:33 0
>>413
後ろからよからぬ音が聞こえてきた…
やべええ、追って来やがったんだ
ど…どうしよう
とりあえず俺は3階で下に降りるのをやめると、どこか逃げ込む場所を探して走った
どこか…どこかに密室…密室…
俺は自分が拳銃持っている事など忘れ、必死にどこかへと逃げ場を探していた…
421マクナブ ◆K3F.1.DICE :2007/07/21(土) 23:21:35 0
>417−418
>「ミスタ・ルイスの馬鹿……!!」
桃華が背中に飛びついた衝撃で、マクナブの体がよろめく。
>「何でこんなことするのよ!嫌い嫌い!!大っ嫌い!!」
しゃくりあげるような声で泣く桃華の両腕が、マクナブの体をしっかりと包む。
こんな時には、どうすれば良いのだろう?
服越しに伝わる暖かい体温を感じながら、マクナブの目が宙を彷徨う。
ゆっくりとエレベーターが降下して行く。
このまま、どこまでも落ちていくんじゃないか、そんな気がする。
>「ありがとう」
あまりにも現実離れした桃華の言葉に、ぎこちなく首を回す。
>「あの……さっき嫌いって言ったの、嘘だから」
微笑を浮かべ、マクナブが解っている、と言った。
>「ミスタ・ルイス……約束、忘れないでね」
「俺からの宿題も忘れるなよ。」
蒼ざめた唇から言葉を漏らし、マクナブが胸ポケットに手を当てる。
カエルのキーホルダーは、まだ其処にある。

>「監視室ってこっちでいいの?取葉さんは一足先に20階に来てるかしらね? ミケさんは―――― 」
周囲を不安そうに見守る桃華が狼男の名前を呟く。
その名前は、あえて無視する事にした。
「ああ、こっちだ。」
取葉が先に来ているのなら、死体は片付いている筈だ。
マクナブと同じ装備をした突入チームが5人、死体となっていた。
若しくは、再び目を覚まし、死者としてビルの中を歩き回っているのかも知れない。
>「俺が様子を見るけど、大丈夫だよな?」
「・・・多分。その前にノックしてみるか。」
>「解った。」
シノザキが拳銃片手に、監視室のドアをノックする。
大量のモニターに囲まれた味気ない部屋の中に待ち受けているのは、一体誰なのだろう?
>「それとな。安全が確保できたら、プレートを持って俺が先に噴水に向う。
  監視室のモニターを見てれば、解るだろ。」
「すまんな、シノザキ。」
返事をする代わりに、シノザキが監視室のドアをノックした。
422宮野 和司 ◆tqYIaW6GRM :2007/07/22(日) 00:11:06 0
パシャ、パシャ・・・・パシャシャ
闇夜の中からシャッターを切る音が聞こえる。撮っている物は
無残な最期を遂げた人間や、映画で見たことがあるようなゾンビらしい。
辺りの強烈な異臭が鼻を突く。
「ふぅ・・・この村は一体・・・?そして、死体の数々・・・
久々にいい記事が書けそうだ。」

彼は、ペンとメモ帳を取り出しなにやら文章を綴る。
この惨状を記録しているようだ。

>SR25のレールに装着されているフラッシュライトのスイッチを入れ、眩い光で
濃い闇を切り裂く。
「・・・これぐらいでいいかな。えっと・・次はどこをあたろうか・・・ん?」
いきなり自分の200メートル先でまばゆい光を発見する。
宮野は、妙な高揚感と不安を感じながらもその光の場所に移動することにした。
「人・・・だといいなぁ。とりあえず現状を調べておかないと・・・」

所持品:一眼レフカメラ,ボールペン,メモ帳
カッターナイフ

状況:光の発生した方向に移動中
423森村 彩 ◆gnJnZEDBsY :2007/07/22(日) 01:01:05 0
>412
飯田のおじいちゃんと、桂木さんの必死な顔がこちらをのぞきこんでいる。
おじいちゃんが糸を切ってくれてるみたいだけど、だんだん世界が真っ赤になって来た。

「彩ちゃん、目を閉じて息を止めるんだ!」 
鈴木さんの声だ。
まるで溺れてるみたいな私にはわけもわからず、ただ目を閉じた。
髪の毛が焼けるような匂いと、何かがこげるような嫌なにおい。
私自身時折ちりちりした痛みも感じる。

「ぷはっ!ゲホッゲホッゲホッ!!」
ようやく私は息をすることが出来るようになった。
>「後はお願いします。」 
鈴木さんはライターをおじいちゃんに預けると、立ち上がった。
視界の隅では山田さんが薬品棚を漁った後、鈴木さんの手に振りかけている。
・・・何かの薬かな? 水か消毒薬のような気もするけど。
「おじいちゃん!」
糸から逃れた私はおじいちゃんに抱きついた。
煤と糸で汚れた頬を涙が伝った。
「ありがとう。鈴木さんも」

部屋の真中には巨大な怪物が立ったまま息絶えていた。
女の人・・・なんだろうか?正直性別があるのかどうかも疑わしい。

>414
「この面子に俺の入れるポジションはあるか?あるなら入れてくれ。 
あっちの蜘蛛に殺されかけたカウボーイくらいは役に立つぞ」 
変なマスクをつけた外人さん?が、場違いなくらい陽気に挨拶してる。
「・・・・・・・・・・・」
私は怪しすぎる外人から見えないよう、さっとおじいちゃんの後ろに隠れた。

>415
もう一人の大柄な男性も、外人のようだった。
>「ヒーロー様を牛乗り野郎と一緒にすんじゃねぇ!」 
>「日本語が上手いな」
これまた外人さんにしか見えない希望さんが呆れたように呟いた。
私は、というと、外人さんのロボットの腕に釘付けだ。
>「よぉ、一息ついたら自己紹介といこうぜ?正直化け物はもう飽き飽きしてんだ」 
>「色々不詳じゃ気味悪ぃだろ?俺はヒーローのミヒャエル様だ。記憶しとけよ?な?」 
私はおじいちゃんの影からミヒャエルって人に質問した。
「手、大丈夫? 助けてくれて有難う。
 ねえ、ジャンプしてビル飛び越えられるの? ・・・・・・目からビームは?」

>416
矢継ぎ早に質問しようとした私を、飛び込んできたおじさんがさえぎった。
半狂乱になって怪物の死体に乱暴している。
頭がおかしい人なんだと私は思った。
「おじいちゃん・・・・・・・」
私はおじいちゃんの陰に隠れて、その場の様子を見守っていた。

状況:蜘蛛の糸から開放される。ミヒャエル、米軍兵士、謎の男と接触

424取葉 譲治 ◆FIO3XYp1qk :2007/07/22(日) 19:16:57 0
>>421
「鍵を開けるよ、ちょっと待ってくれるかね?」
ノックよりも早く、取葉が返事をした。
ガチャリと音がして、緊張した面持ちのシノザキの顔を見る。
「部屋の中は片付いているから、安心して欲しい。」
大小のモニターに照らされた顔が、3人を迎え入れる。
微かに血の匂いが漂う。
シノザキに寄りかかるようにして痛みを堪えるマクナブに、眉を顰める。
「・・・やっぱり私が居た方が良かったかな?」
>「中に居たって連中は?」
「・・・さぁ?幾つか忘れ物をしていったようだが。」
バックパックやら銃が幾つか置き去りになっていた。
「ところで・・・まだ生存者が居る、ようだね。」
モニターに写った青年の後姿を指差しながら、取葉が言った。
「で、この後は・・・どうするのかな?」
>「まずは治療さ。」
残していったバックパックの中からリンゲル液や痛み止めのモルヒネを取り出したシノザキが肩を竦めた。
425桂木 桜子 ◆jFC.LOgoJM :2007/07/22(日) 19:38:26 0
>412 >423
飯田さんが子供に纏わりついた蜘蛛の糸を焼ききっている。
思ったより元気そうな少女の姿に安堵すると、私は蜘蛛を倒した外人へと歩み寄った。
「なんで手で火を消そうとするのよ、バッカじゃない?!」
山田さんの罵倒の声が聞こえてくる。怒りの中にも心配そうな響きが含まれていた。
火傷が見た目よりひどくないといいのだが。
私としては鈴木さんを労いたかったけれど、止めた。馬に蹴られたくない。
それに、少し鈴木さんが怖い。
私や山田さんは人外への変化を恐れているけれど、彼は…自分の変化をどこか楽しんでいる節がある。
山田さんは気づいているのだろうか?

>414-415
>「さっきはどうもアリガトウゴザル!」 
私は少し考えた後、大男を見上げてにこりと微笑んだ。
「どういたしまして。大事無くて何より……でござるよ」

>「この面子に俺の入れるポジションはあるか?あるなら入れてくれ。 
>あっちの蜘蛛に殺されかけたカウボーイくらいは役に立つぞ」 
飛び込んできた男性には見覚えがあった。
巨大なミミズに襲われてはぐれてしまった米軍兵士だ。
「ロバートさん! ああ、ご無事で何よりでしたわ。
 ところで他の皆さんは?
 ヘリで脱出するというお話しだったけれど、なぜこんな場所にいらっしゃるの?」
>「ヒーロー様を牛乗り野郎と一緒にすんじゃねぇ!」 
「あら、お知りあいですの?」
何となく二人は気が合いそうな気がする。
>「あ、あと誰か煙草と酒もってねぇか?」 
鈴木さんの手当てをしていた山田さんが、無言で薬棚を指差した。
私は指された瓶を取り出した。
ラベルが古くてよく分からないが、アルコールとかかれている。
問題はメチルかエチルかだろう。

>416
>「よぉ、一息ついたら自己紹介といこうぜ?正直化け物はもう飽き飽きしてんだ」 
>「色々不詳じゃ気味悪ぃだろ?俺はヒーローのミヒャエル様だ。記憶しとけよ?な?」 
「ああ。私は桂木と申します」
>「き、貴様ら、そ、それまでだ! 
よろしく、といおうとした私の言葉をかき消し、銃を片手に男性が転がり込んできた。
だが目つきが尋常ではない。どう贔屓目に見ても友好的とは思えない。
>くははは…、そこから先へは行かせんぞ! 
>だが…だがだが、その下にあるモノは全て私の物だ!」 

どうしたものかと周囲の男性たちに視線を巡らせる。
>私の最高傑作であるおまえが、なぜ動いてくれない!? 
>『女帝』と呼ばれうるに相応しい力を与えてやった私に、反抗するというのか!?」 
「お嬢さんはもう亡くなっていますわ。
 私たちはただ、避難するためにここを通り抜けたいだけなのですけれど」
無駄と知りつつ、一応狂人相手に説得を試みる。

服装/所持品:赤いスーツ/アンプル(抽出高分子入)×2、救急セット 研究員の手帳(カードキー) 写真、 古びた日記、 
親子の写真、バヨネット×1 ジェラルミンケース(薬液、手紙) 麻酔銃モシン・ナガン×4  紐 古びた薬瓶 
状況:宿舎医務室内。ミヒャエル、ロバートと会話。男性に説得を試みる
426清田 ◆vlgSwhUeNM :2007/07/22(日) 20:32:05 0
>394
背後から聞こえる異音に振り返ると、フラッシュライトの強烈な
光が怪物を照らし出す。それは乗用車ほどもある巨大な蝿で、
とてつもなくグロテスクだった。
訓練された清田でさえ思わず身が竦んでしまい、隣に居る一般人に
過ぎない紅子はその場に凍りついたかの様に動かなかった。

>そしてこれから殺す者達へのお祈りが済んだ所で、二人目掛けて体当たりをしようとした。
だが蝿の挙動に気付いた瞬間、清田は銃弾を数発撃ち込み、
蝿の突進の軌道を逸らした。
「逃げるぞ!走るんだ!」
凍り付いている紅子の手を引いて走り出す。
後ろは振り返りたくなかった。

>442
走り出して直ぐ、清田は新たな生存者と遭遇した。
「……人間か?」
左手で紅子の手を牽いていたので、流石に片手では大重量の
バトルライフルを正確に射撃出来ない。USPに持ち替え、下部の
レールに装着されたLAMのフラッシュライトで人影を照らし出し、誰何する。
フラッシュライトに照らし出された男は首からカメラを提げていた。
「取り敢えず、此処から直ぐに逃げた方が良い。途轍もなく馬鹿でかい
蝿が追ってくるぞ」
そう言いつつ、少しだけ後方を振り返る。濃い闇のベールに閉ざされていて、
蝿の動向は分からない。

装備:ヘルメット、フェイスマスク、ゴーグル、迷彩戦闘服(空自迷彩)、グローブ、
   イーグルTAC-V10-SF(ベスト)、メディカルリグ/バック/ポーチ、バットパック
   WILCOXサイホルスター、肘/膝パッド、インターコム(咽頭マイク)、ヘッドセット
武器:SR25(ナイツMark11 Mod0、14発)、USP TACTICAL(.40S&W、13発)、コンバットナイフ
所持品:7.62mm二十連マガジン×5(一つは14発)、.40S&W十三連マガジン×5、ハンドグレネード×1
     AN/PVS-14暗視装置、SOE2Qキャンティーン、アストロセイバー無線機
     MS-2000ストロボライト、ペンライト、MCU2ガスマスク、コンパス、地図、抗ウィルス剤、携帯糧食
現在地:旧陸軍駐屯地近く
状況:紅子を連れて逃げ、宮野と遭遇
427宮野 和司 ◆tqYIaW6GRM :2007/07/22(日) 22:17:09 0
>>426
直進して数秒、先ほど光の発生した方向で今度は数発の銃声が聞こえた。
宮野はその聞き慣れない音に少々驚き立ち止まる。
「今のは銃声、だよな…てことは人間か?
何にせよ会ってみないと…」

宮野は走り出す、が、突然前方から照らされ言葉を発せられる
>「取り敢えず、此処から直ぐに逃げた方が良い。途轍もなく馬鹿でかい
蝿が追ってくるぞ」
「あ、あなたは君はいったい?それに、蝿って…」
馬鹿でかい蝿と聞き、是非カメラに収めたいと思ったが、
命を取られてしまえば取材どころではない。
宮野はまだ幼さの残る少女の手を引いた迷彩服の男に従い、
駆け出した。
突然現れた軍人のような男、後ろから手を引かれながら必死に逃げている少女、
そしていきなり告げられた巨大蝿。不安は募るばかりである。

所持品:一眼レフカメラ,ボールペン,メモ帳
カッターナイフ

現在地:旧陸軍駐屯地近く
状況:清田、紅子と遭遇し逃走中
428ベルゼブブ:2007/07/22(日) 23:12:43 0
>>426
清田の撃った銃弾が、巨大蝿の複眼に命中する。
硬質な複眼の破片と青黒い体液が撒き散らされる。
バランスを崩した蝿は、そのまま木々を押し潰しながら、雑木林へと突っ込んでいった。
倒れた木に押し潰される格好になった巨大蝿が、木々を押し退けようと羽を動かすが、中々上手くいかない。

逃げるなら今のうちだろう・・・
429大宮部隊 ◆iN6vAlHM66 :2007/07/23(月) 00:11:04 0
>404
「畜生が…!」
首を絞められながらも、大女の首に食い込んだ軍刀を更に押し込む。その度に血が吹き出る。
見れば、無残としか言いようの無い顔が、何かを喋っているのが聞こえた。
カシャンと暗視装置が落ちて、その下に隠されていた、化け物のそれでしかない瞳が見えた。
しかし、口にしている言葉はどうか。改造。

「大佐、奴は我々が奴を治療するものだと信じているようですな。こりゃ、処置も楽に済むでしょう」
「目隠しだけはさせておけよ。血まみれの実験室が見えれば、流石に気付くだろうからな」
「ここが病院だと信じたままの化け物の出来上がりですな。奴は尋問程度の覚悟しかしとらんでしょうが」
報告を行った下士官は、笑いながら部屋を出た。私は椅子に座り、彼に渡された書類に目を走らせた。
彼が『奴』と呼んだ者の資料だ。米海軍のパイロットで、先日付近で撃墜され、我が隊に収容されたそうだ。
顔写真や体重身長、名前に階級と、調べうる限りの情報が記されていた。私はそこに『処置済』の判を押す。

「…よくもまぁ、嫌な事を思い出させてくれたな」
その若き日の記憶は、老人達が持ちうる軍人としての栄光であり、人間としての負の記憶であった。
大女は、既に動かなくなっていた。

>406-408、>423
蜘蛛が引き離されるなり、すぐに少佐は糸に巻かれた少女を抱き上げた。
「大丈夫か!彩ちゃん!聞こえていたら返事をするんだ!大丈夫か!」
繰り返し問いかけ、顔に撒きつく糸を毟り取る。日本刀を桂木から渡されると、刃を軽く走らせ、糸を切る。
切り口から再び糸を毟り、その作業を幾度と繰り返す。その内に、鈴木が少女へと手を伸ばす。
火が起こる度、パチパチと音を立て、幾らかかの糸が焼ききれた。
「彩ちゃん!大丈夫か!返事をするんだ!」
鈴木があけた穴を大きく割くと、やっと少女の顔が見て取れた。呼吸をしているのもわかる。
少女は涙を浮かべ、少佐に抱きついた。それに応える様に、少佐も少女を抱き締め、顔の涙と糸を拭う。
「良かった…本当に良かった…息苦しいだとか、頭が痛いだとか、そういうのは無いかい?」
尋ねながらも、少佐は本当に安心しきった顔を見せた。今度こそ、約束を守ったのだと。

>414、>415
凡そが収まりかけた時、部屋に入ってくる影があった。大女から軍刀を引き抜いた大佐が、そちらへ視線を向ける。
近代的な軍服に加え、その装備の類を見て、先程少佐から聞いた話を思い出す。米軍の一隊がいたと言う話だ。
「諸君は米軍だな。少佐から話は聞いておる。日本語は伝わるか?」
老人は米兵らと比べると小柄に見えた。話しかけると、必然的に大佐が少し見上げる形になる。
それでも、その態度の端々に、かつての将校らしい威厳が見え隠れする。
「日本陸軍の大宮大佐だ。一応はここの責任者でね、昔は開発主任なんて肩書きもあったが。ああ、それから、」
米兵らから振り返って、もう一人の男、ミヒャエルと名乗った男に話しかけようとした時の事だった。
>416
「き、貴様ら、そ、それまでだ! 」

呂律の回っていない言葉が、医務室に響いた。幾つかの視線と、幾つかの銃口がそちらへと向けられる。
少佐は少女の盾となり、小銃を拾い上げ、そちらへと構える。銃口の先には、拳銃を持った白衣の男が居た。
「貴様、何と言った?貴様は誰に物を言っているのかわかっているのか?」
大差の口調からは、簡単に怒りの感情が窺い知れた。表情は冷たく、自動小銃の照準は、すでに男の額へと重ねられている。
今にも引き金を引きそうな様子で、大佐は続ける。
「私は陸軍大佐の大宮外吉だ。60年以上の昔から、私がここの責任者だ。ここにあるのは、決して貴様のものじゃあない。
この施設に残された全ては、我々の、我が大日本帝国陸軍第531歩兵連隊のものである!」
その男は、この地下施設そのものが自身のものであるかのような、自身がこの施設の王であるような口ぶりで話した。
大佐はどうしてもそれを許す事ができなかった。愛する祖国の為の技術が、自身の栄光が、戦友らの名誉が汚された気がした。
「ふん、スパイ崩れか?それがどうした。こっちは軍人だ。人を撃つのは慣れている。貴様が撃つ前に頭を吹っ飛ばそう」

名前:大宮外吉/飯田忠雄
持ち物:AK47自動小銃(24発装填、予備弾倉0)、軍刀/抗ウィルス剤、九九式短小銃(2発装填、予備31発)背嚢
430米軍兵士 ◆2ISenyg2AE :2007/07/23(月) 00:48:12 0
>415
>「ヒーロー様を牛乗り野郎と一緒にすんじゃねぇ!」
とても不機嫌そうにカウボーイ・・・ヒーロー君が反論してきた。
カウボーイは「勇敢なバカ」という意味で使ったんだが。
大体、ヒーロー様ってなんだ?お前はスーパーマンか?飛べちゃったりするのか?

>「よぉ、一息ついたら自己紹介といこうぜ?正直化け物はもう飽き飽きしてんだ」
>「色々不詳じゃ気味悪ぃだろ?俺はヒーローのミヒャエル様だ。記憶しとけよ?な?」
うん、確かにお前はヒーローだな。でも自分で名乗るのは流石に引くぞ。
「合衆国海兵隊のロバート大尉だ。酒と女が大好物。以上」
>「あ、あと誰か煙草と酒もってねぇか?」
「煙草ならあるぞ、やるよ」
ポケットから煙草の箱を取り出し、ヒーロー君に投げ渡した。
押し潰されて歪んでいるが、中身は大丈夫だろう。酒は勿体無いからやらん。

>423>425
暗視ゴーグルを外し、部屋の中を見回す。
ゴーグルなしでも十分見えるが、そこのお子様は何で隠れてるんだ?
「俺はロバートだ。子供には優しいからそんなに怖がるなって」
子供の前にしゃがんでにこやかに話しかけてみる。
ちょっとだけ警戒心が弱まった・・・・と思いたい。

>「ロバートさん! ああ、ご無事で何よりでしたわ。
>ところで他の皆さんは?
>ヘリで脱出するというお話しだったけれど、なぜこんな場所にいらっしゃるの?」
「道に迷った上に仲間とは見事はぐれた。今日はとても運が良いらしい」
というか、道に迷った時点で皆バラバラだったっけなー。
情けない。それでも軍人か?俺はちょっと違うけどよ。

>416>429
>「き、貴様ら、そ、それまでだ!
そう叫びながら飛び込んできた男に、銃口を向ける。
どう見ても友好的な奴じゃない。下手すりゃ銃撃戦になりそうだ・・・いや、それもありか。
「わぁ、何か出たよ。誰だこのイカレ頭は?ここは精神病棟だったのか?」
思った事がそのまま口に出てしまったが、男は気にせず喋り続けている。

>『女帝』と呼ばれうるに相応しい力を与えてやった私に、反抗するというのか!?」
あーごめん、それ死んでるの。話しかけても意味無いから、深呼吸して落ち着け。
しかし、化物の死体に乱暴しているその姿には同情を禁じ得ない。
>「ふん、スパイ崩れか?それがどうした。こっちは軍人だ。人を撃つのは慣れている。貴様が撃つ前に頭を吹っ飛ばそう」
「まーまー、落ち着けよ爺さん達。こんなの撃ったら弾が無駄だろ」
この老人方、変な所で血気盛んなんだな。でも、頭吹き飛ばしたいのは俺も同じだ。
ここは、状況が進展するのを待つしかないか。

名前:Robert.S.fallington
装備:M4A1(12)+Mag×3、CZ75 2nd(16)+Mag×3、M16A4(11)
    軍用ナイフ、L型ライト、無線機、暗視ゴーグル
現在地:日本軍駐屯地跡 医務室
431小川平蔵 ◆K3F.1.DICE
>414−416>423>425>429
>「ありがとう。鈴木さんも」
「ほら、これで顔を拭くといい。」
ポケットに入れておいたハンカチが、ようやく役に立つ時が来た訳だ。

>「なんで手で火を消そうとするのよ、バッカじゃない?!」
周辺警戒を続けていた小川を山田あすかが怒鳴りつける。
振り返えった小川の顔を見ると、逆に困ったような顔で、態度で治療を始めるから、と手を取った。
自分が今、どんな顔をしているのだろう?
手際よく包帯を巻く山田あすかの顔を間近で見ながら、ようやく解った。
俯き加減で、少し眉を顰め、瞬きを細かくしながら、相手の顔を見ているのだ。
怒りの感情を最も効率よく受け入れる―相手が、自分の言った事をきちんと受け止めている、
と思わせる表情だ。
(子供の頃から反省している振りが上手かったっけ。)
そして、腹の底では馬鹿にしていたのだ。
だが、今は―
>「この面子に俺の入れるポジションはあるか?あるなら入れてくれ。
  あっちの蜘蛛に殺されかけたカウボーイくらいは役に立つぞ」
>「ロバートさん! ああ、ご無事で何よりでしたわ。
  ところで他の皆さんは?
  ヘリで脱出するというお話しだったけれど、なぜこんな場所にいらっしゃるの?」
・・・そう、今は考え事をするには、騒がし過ぎる。
おまけに、あのロバート・ファリントンがここに居る。
>「ヒーロー様を牛乗り野郎と一緒にすんじゃねぇ!」
まぁ、それ以上に騒がしい奴もセットだ。
>「あ、あと誰か煙草と酒もってねぇか?」
山田あすかが無言で棚を指差す。
咄嗟に頭を上げたのが、失敗の元だった。
>「き、貴様ら、そ、それまでだ! 」
>「ふん、スパイ崩れか?それがどうした。こっちは軍人だ。
  人を撃つのは慣れている。貴様が撃つ前に頭を吹っ飛ばそう」
>「わぁ、何か出たよ。誰だこのイカレ頭は?ここは精神病棟だったのか?」
棚の中に、頭痛薬あれば、もっと良いのだが。
拳銃を片手に、押し込んできた男は、明らかに正気を失っている。
立ったまま息絶えた元人間の化け物相手に、蹴る殴る、発砲すると怒りをぶつけている。
死人には、俺のような表情をする事は出来ないだろう。
あの表情は、生き延びる為の―何とか現状を悪化させないようにしよう、という意思が無くては出来ない。
「落ち着いてください。」
治療の終わった所で山田あすかに頷き、男に声を掛ける。
「貴方の優れた研究能力には驚きました。ここで何をしているのか、是非ともお聞かせ下さい。
 まさしく、彼女の力は女帝の名に相応しいものです。」
小川が心の底から感心している、という声色で男に話しを続けた。
この手のタイプは、自分の研究成果を兎に角、話したがる。
「お邪魔して申し訳ありません。最初に非礼を詫びるべき、でした。
 我々は、貴方の邪魔をするつもりは、ありません。
 大宮大佐の案内で、ここを通り抜けるだけです。」