参加者用テンプレート
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所持品:
現在地・状況:
自分の状態:
※項目の追加、削除は自由ですが、
所持品、状況は出来る限り明記してください
これまでのまとめ。
九武村編。
寒々しい風が山を下り、曇天の空に張り付いた雲を吹き飛ばし、弱々しい月の光が村を照らす。
徘徊する死者の群れと、逃げ延びようとする数少ない生存者の群れ。
周辺を険しい山に囲まれた九武村。
傘社の研究所がある以外は、極普通の村だった。
しかし、生物災害が発生し、地獄の底へと落ちる事になる。
村は自衛隊に包囲され、夜明けと共に滅菌作戦という名の虐殺が開始されようとしていた。
死者が飢えて歩き回り、謎のクリーチャーが徘徊する九武村の唯一の希望は、
戦時中に建設されたと言う地下施設から伸びるトンネルのみ。
だが、その地下施設には帝国陸軍の亡霊が未だ、彷徨っていた・・・
地獄の底をよりも、さらに深い闇の奥には何があるのか。
スペンサービル編
ビルの群れを押し潰そうとするかのように、低く、暗い雲の群れ。
週末の活気に満ち溢れた喧騒は既に追い出され、代わりに完全武装の自衛官達が街を支配していた。
嘗ては反乱自衛隊と呼ばれ、現在は政権を奪還した古泉総理の指揮の元、暗雲を貫く一つのビルの周りに終結した兵士達。
沈黙と作業音が響く市街地で最も高いスペンサービル。
傘社の資本によって建設されたそのビルの中でも、生物災害が起きていた。
地下鉄は完全に封鎖され、外に出る事も内部に侵入する事も不可能。
そして、夜明けと同時に開始される核攻撃のカウントダウン。
傘社の忌むべき落し子、デュラン・スペンサーの手によって封鎖された巨大な塔。
死者や巨人から逃げ惑う人々が殆どだが、その暗黒の塔から抜け出すべく、最上階を目指す数少ない者も居た。
天を貫く暗黒の塔の最上階に、彼らは何を見出すのか。
※補足
スペンサービルと九武村とは、車で2時間ほどの距離がある
5 :
名無しになりきれ:2007/01/14(日) 18:19:43
乙
前スレ>408
本村さんが運転する車は、再び走り出した。
九武村の夜は暗く、農道を照らすのは頼りない車のヘッドライトだけだ。
本村さんは私に携帯を預けた。
電波の状態が良くなったらネットに繋いでほしいとのことだ。
何か調べ物でもあるのだろうか?
車の中は暖房が効いていた。じわりと足先から痺れが上ってくる。
背後の老人に話し掛けようとしたが、睡魔が邪魔をした。
振動は心地よく、こんなときだというのに眠りを誘われる。
うとうとしながらも、私は引き寄せた日本刀の重みに安堵する。
主人の遺品であるそれは、私にとってかけがえの無い品だった。
だが同時に、既に地図上から消滅した等訓市での悪夢も呼び覚ます鍵でもあった。
前スレ>380
突然車が急停止した。
シートベルトをつけていなかった私は、危うくボンネットに頭をぶつけそうになった。
「一体何ですの?」
落としてしまった携帯を拾い上げ、窓へと視線を向けた。
どうやら誰か飛び出してきたようだ。
乱れた髪をかきあげ、私は人影の正体を見極めようと目を眇めた。
現在地:農道
状況:>351で飛び出してきた人影に気づく。急停車。
前スレ>408
本村さんは私に携帯を預けた。
電波の状態が良くなったらネットに繋いでほしいとのことだ。
何か調べ物でもあるのだろうか?
本村さんが運転する車は、再び走り出した。
九武村の夜は暗く、農道を照らすのは頼りない車のヘッドライトだけだ。
車の中は暖房が効いていた。じわりと足先から痺れが上ってくる。
背後の老人に話し掛けようとしたが、睡魔が邪魔をした。
振動は心地よく、こんなときだというのに眠りを誘われる。
うとうとしながらも、私は引き寄せた日本刀の重みに安堵する。
主人の遺品であるそれは、私にとってかけがえの無い品だった。
だが同時に、既に地図上から消滅した等訓市での悪夢も呼び覚ます鍵でもあった。
前スレ>380
突然車が急停止した。
シートベルトをつけていなかった私は、危うくボンネットに頭をぶつけそうになった。
「一体何ですの?」
落としてしまった携帯を拾い上げ、窓へと視線を向けた。
どうやら誰か飛び出してきたようだ。
乱れた髪をかきあげ、私は人影の正体を見極めようと目を眇めた。
現在地:九武村 農道
状況:>351で飛び出してきた人影に気づく。急停車。
困ったもんだ
前スレ409・414
>「弾を節約しろって言われたばっかりじゃろ!間抜け!」
>「どーにも・・・ああいうタイプは人の話を聞かないのが多いねぇ・・・。」
「うるせー!間近で見えねーからそんな事いってられんだよ!」
ワラワラと集まる人影に向けて発砲を繰り返す。
>「サナトリウムの近くに研究所があったはずじゃ。取り合えずそこまで走るぞ!」
「サナトリウムでもプラネタリウムでもいいから早くしろよな!本当に弾切れちまうぞ!」
カチンと乾いた音が鳴る。
「・・・っち。後1組で終わりか」
「おい!冗談抜きでまだか?本格的にやばくなってきたぞ」
Glockに持ち替えマガジンを確認する。
「ったく人の気も知らねぇで好き勝手言ってくれるよなー」
「こういう使い方はしねぇもんだが・・・いざとなりゃまとめて吹っ飛ばすか」
C4を取り出し慣れた手つきで組み上げる。
「一体何匹居んだよ・・・面倒臭ぇなぁもぉー!」
所持品: C4/6ポンド C4用信管*10 リード8m*10 M590C(mossberg)*6(0発装填済み)
Glock 19*27(12発装填済み) オイルライター C4換装済み*1
建物の間取りとマークの付いた地図帳(55F・40F・B?にマーク)
場所:研究所方面 村田が乗車中のトランク
状況:研究所方面へ移動中 ゾンビ相手に発砲
10 :
融合体:2007/01/19(金) 00:14:19
>前410前412
マクナブの投げた起爆装置は、完璧なコントロールで融合体へと吸い込まれていく。
オイル塗れの蔦を動かし、シャンデリアを押しのけ、方向を変える融合体。
>「―5!4!3!2!」
蔦に覆われたゾンビ達の隙間に起爆装置が潜り込む。
「1!」
・・・ぷしゅっと気の抜けた音と煙が、起爆装置から漏れる。
手製の起爆装置は、不発のようだ。
滑る蔦を動かしながら、マクナブやシノザキ、取葉、そして桃華のいる入り口に向かってダッシュする。
彼らの持っている武器では、完全に加速しきった巨体を止めることは不可能だ。
壁を突き破り、どこまでも追い詰めつづけるだろう。
狭い所に逃げ込んでも、蔦を伸ばせば捕らえる事は、出来る。
人間の体力と、融合体の体力差は、圧倒的だ。
巨体は加速しつづけ、トップスピードに達する。
その瞬間、破裂音がして、融合体の体が火に包まれた。
高速で移動する巨大な火の玉が、苦痛にのたうちながら、広間の入り口へと
>10
起爆装置を作動させたけど、別に爆発なんてしなかった。
プシュッって変な音がしただけ。
ふ、不発?
融合体はこっちに向かってダッシュし始めた。
「嫌――――ッ!」
自分でもびっくりするくらいヒステリックな悲鳴だった。
嫌!嫌!嫌!嫌!
ゾンビに殺されるのもイヤ!
食べられるのもイヤ!
ふみつぶされるのもイヤ!
絞め殺されるのもイヤ!
だけど、融合体の一部に取り込まれるのだけは、死んでもいや!
あたしは踵を返すと、広間の入り口へ向かって全力で駆け出した。
周りなんて全く見えていない。感じるのは恐怖と嫌悪感だけだ。
後ろで融合体が炎に包まれたけれど、あたしは気づいていなかった。
だって、こっちに接近しようとするスピードもさほど落ちていなかったから。
>前414>9
>「・・・酷いもんだねぇ、長閑な風情が台無しだ」
「春は桜が綺麗だからのう。もうちっと暖かくなりゃ夜桜見ながら酒を呑むのが楽しみなんじゃが。
梅の季節にゃ早すぎる。
精々死体を眺めなが・・・」
ショットガンの爆音とミヒャエルの怒鳴り声に観光案内のアナウンスが掻き消される。
>「一体何匹居んだよ・・・面倒臭ぇなぁもぉー!」
「そんなに居らんわい!3つ以上の数が数えられないって訳じゃなかろうに・・・全く。」
人通りの少ない道を選んで研究所へと向かう。
何匹か近所の人間のなれの果てを轢き殺したが、罪悪感は憶えなかった。
>「そーいえば・・・研究所はここからどの位かかるんだ?」
「すぐそこが研究所じゃよ。」
5分ほど車を走らせると研究所の建物が見えてきた。
「小火ってレベルじゃねーぞ、こりゃ・・・」
焼け落ちたサナトリウムを眺めながら、村田が独り言を漏らす。
「そのすぐ向かいが研究所じゃ。」
研究所の前に車を停めると、猟銃を担いで玄関へと入り込む。
「どうせだったら、怪我しとる先生を玄関のソファーに寝かせてやったらどうじゃ?
中からシャッターも閉められるようじゃしの。」
持物:ベレッタ(8)、猟銃(18)
現在地:傘社研究所 玄関
状況:佐治を玄関のソファーに寝かせる事、入り口のシャッターを閉める事を提案。
>前410>11
>「You Fucker!」
マクナブの罵声に取葉が眉を顰める。
「感心しないね。こんなお嬢さんの前で下品な言葉とは・・・」
定まった照準を物ともせずに、部屋の奥で蠢く巨大な肉塊を見てせせら笑う。
シャンデリアから抜け出そうと、形状を変えては悶える腐肉の塊は、生き物としても美しさが備わっていない。
恐怖と破壊を撒き散らすだけの生き物で、恐らく、外の世界では生きていけまい。
「出来そこないの・・・玩具だな。」
破壊衝動に身を任せるだけの生き物に感情は居ならない。
生き延びる為には、共生しなければならない。
ありとあらゆる生態系の頂点に立つ動物に、植物に寄生するのが一番賢い。
>「―5!4!3!2!」
若干の間を置いて、1の声が聞こえる。
「・・・玩具はやっぱり、出来損ないか。」
突撃を敢行する融合体に向き合って、両手を上げる。
裾から覗いた皮膚が徐々に日焼けしていく。
掌だけがほんのりとピンク色となり、他の部分はアフリカ人の皮膚と化す。
「・・・これは・・・これは。予想外だ。」
粘度の高いオイルを身に纏った融合体が燃えている。
>「嫌――――ッ!」
「失礼。」
桃華を担ぐと、取葉が走る。
パーティー会場を抜けて、廊下を走り始める。
「流石にアフリカ系の筋肉は違うな。瞬発力が素晴らしい。」
燃えあがる融合体を尻目に、桃華を抱えたままエレベーターの中へと走り込んだ。
>前408
「悪いね。若い連中の邪魔をするのは嫌いなんだが」
助手席の女性に苦笑と会釈を返して、大佐は後部座席へと乗り込む。それから運転席の本村にも会釈する。
すると、鈴木の言葉に疑問を持ったらしい本村が駐屯地についての質問をした。
「……ああ、そうか。悪いね、ずっと隠してきたから、この話ももう村の年寄り連中しか知らんのだろうな。
自衛隊じゃない、大日本帝国陸軍だよ。我らが日本陸軍の歩兵第531連隊、九武連隊の駐屯地があるんだ」
変わった者、ボケ老人でも見るような視線が向けられるが、既にこういった視線には慣れている。
「それで……ええと、駐屯地には、この村から脱出できる通路が隠してある。自衛隊にもばれてない筈だ。
出口側は擬装も隠蔽も充分過ぎるほどにされているからな。確実に逃げ出せる通路だ」
研究施設や細菌の事は言えなかった。心の奥底に、深く染み付いた軍人としての意識がそうさせたのだ。
「分校に避難している村民をそこから脱出させる為、我が隊がその脱出通路までの安全を確保しに行く訳だよ。
今の話を信じてくれるならば、どうか駐屯地まで向かって欲しい」
>前380 >7
突然、急ブレーキがかかり、車が止まった。前方の深い闇には、僅かに人影が見える。
「……誰だ、あれは。また死体なんじゃないかね?」
二人に尋ねつつ、大佐はいつでも発砲できるように自動小銃の安全装置を外した。
名前:大宮外吉
持ち物:AK47自動小銃(11発装填、予備弾倉1)、軍刀、抗ウィルス剤
>前415
「彩ちゃん、大丈夫かい?」
少女の悲鳴を聞いて、軍曹が心配そうに尋ねる。見れば、やけに大きい蟻を看護婦が摘まんでいた。
看護婦は手早くそれを踏み潰し、何やら少佐の方へと詰め寄っている。
「なぁに、どうせただの蟻さ。それに、私達の作った細菌なら人にしか感染しない。蟻には感染しないよ。
ここがこんな山中だから、建物の中に蟻が入り込んできてたっておかしくは無いさ」
心配そうな少女を安心させようと、軍曹は優しい笑みを浮かべて言った。いつも通りの口調だった。
ただ、表情にこそ表さなかったものの、その内容の半分以上が出任せだった。
「蟻だと?いや、昆虫実験は行っていないからわからんな。しかし………」
何かを察したように、ちらりと少女に視線を向けてから、少女には聞こえぬように静かに看護婦へと告げる。
「…そうあって欲しくは無いが………ほぼ健康な状態ならば、感染後早くて2時間…遅くても5時間で発症する。
ただ……今なら、まだ治療も間に合う。適当な抗生物質でも飲ませて、寝させておけば直るかもしれない」
「或いは……ここの研究室がまだ生きていれば、そこの薬が使えるかもしれん」
少佐の視線は、自分達の手によって既に物言わぬ死骸と化した、自分らの戦友だったものに向けられている。
かつて、愛する祖国に軍人として全てを捧げた彼らは、「それが御国の為ならば」と、どのような悪にも手を染めた。
「……『彼ら』は幾らか記憶が残っているらしくてね。見ろ、銃の手入れは充分にされているし、服装も整っている。
私が推測するに、恐らくは普段から行っていたような行為はある種の習性のようなものとして残ったのだと思う。
だから、もしかすると研究室も保守されているかも知れん。研究室には念の為に作った治療薬が置いてあるんだ。
保守が行われていたとすれば、だ。我々がそれが使える可能性は充分にある」
少佐の言うとおり、倒れている兵士が肩に掛けた小銃は、少し錆が浮かんでこそいるが、まだ新しく見えた。
一瞬、戦友の虚ろな瞳が自分を睨んだ気がして、慌てて視線を死骸から看護婦へと戻す。
「今から治療薬の回収に向かうかね?今でも保守が行われているならば、研究室には多くの将兵が居るだろうが」
少佐は人ではなくなった彼らを、あえて将兵と呼んだ。彼らに対するせめてもの礼儀として。
名前:飯田忠雄/水野治夫
持ち物:九九式短小銃(3発装填、予備31発)背嚢/三八式歩兵銃(3発装填、予備29発)背嚢
さっきから喉が酷く乾いている。まるで、熱湯か何かを無理やり飲まされたような気分だ。
それに伴って、どんどん息もしにくくなってきた。畜生が、これも化け物になった弊害か?
「本部……至きゅ…応答願う………こちら九武……」
無線を使おうにも、まともに声を出す事もできない。ヒューヒューと漏れる息が言葉を遮る。
武器として回収したはずの小銃は、既に重めの杖と化していた。銃剣気取りの包丁もどこかに落とした。
「ちくしょ……畜生……水はどこだぁ…水……」
いや、水じゃない。私が喉の渇きを癒す為に欲しているのは、透明無色の水なんかじゃない。
血が欲しいんだ。赤い血が、人に流れる真っ赤な血が欲しいんだ。
先程までは脱出した後どうするか、職務復帰の方法なども考えていたが、それらも既に消し飛んだ。
人食いの化け物としての本能は、深々と私の脳を侵食していた。
「人……どこかに人は……」
急いで人の血を啜ろう。そうしなければ、意識が保てない気がする。完全に「人」で無くなってしまう。
私は「完全な」化け物はなりたくない。呻きながらそこらをうろつくしか脳が無くなるのは御免だ。
だが、血を飲めばきっとこの気持ちも落ち着くだろうと思う。いや、きっと落ち着くに違いない。
そうすれば暫らくは、少なくとも表面上は「人」でいられる。血さえあれば、まだ「人」で居られるんだ。
名前:田中秋久
年齢:47
性別:男
所持品:M60拳銃(2発装填、予備0発)、無線、手錠、警笛、警察手帳
三八式歩兵銃(2発装填、予備4発)
リュックサック(「地獄都市から生還せよ!」田中宗一・著)
現在地:九武村内
現在の状況:人間を探して村内を徘徊
>橋本、金田 >屋翌
ヘッドライトが方向転換する。
目を貫く人工の光は、乗り手と共に消え失せた。
老人達に頷きかけると分校へと向かう。
裏口から分校へと入り込むと、ヒーターから焼け焦げるような匂いが漂い出す。
崩壊した校舎と、未だに燃え続ける残骸。
車内には、老人達から噴出したアドレナリンの匂いが漂う。
>「誰だ?!」
三影の部隊はどこへ消えた?
「鈴木です。鈴木警部です。」
警告のような悲鳴を受け流し、嘘で素早く切り返す。
カウンターを喰らった男は、まるで死体のように猟銃を下ろす。
畳み掛けるように車から降りた。
「何があったんですか?」
男の説明のような悲鳴に耳を傾ける。
怪我人が居ない事と、爆発が連続して起こった事以外、何も解らない。
所詮、悲鳴は悲鳴だ。
「怪我人が出なくて何よりです。」
せめてもの慰めの言葉に、風が重なる。
匂う、匂う、血の匂い。
粉々になって漂う肉片が、鼻腔と喉に張り付く。
「・・・ちょっと様子を見てきます。」
454カスールを抜いて、校舎の影から血の匂いを嗅ぐ。
耳を澄まし、動く物が居ない事を確認して、校庭を覗き込む。
死体の群れとクレーター。
死体の肩を蹴り飛ばすと、腕と内蔵を無くした死体が2度、3度と空薬莢を巻き込みながら転がっていく。
死体を生み出した生き物は、既に消え失せた。
濡れたグラウンドに轍とショットシェルを撒き散らしながら、きちんと正門から出て行った。
振り返った先にいるのは、老人二人。
「傘社の連中は片付いたようです。後は、お二人に指揮を任せます。」
ゆっくりと右手を差し出す。
「ご武運、お祈りしています。橋本さん、金田さん。」
分校に着いてから、始めて漏れる小川の本音だった。
所持品:454カスール、薬品入りのガラス瓶1本、 ワクチンx1、 シグP226(0)
煙草、ライター 、アンプルシューター(1)、 CD、古い手帳、車の鍵
現在地:分校。
状況:二人に握手を求める。
18 :
人影:2007/01/24(水) 00:23:47
>7>14
飛び出してきた人影が自動車に近寄ってくる。
酷く痩せている以外は、その男におかしな所は無い。
そのままゆっくり近づいてくると、ボンネットに手を乗せた。
桂木と目が合った瞬間、大きく口を開いた。
ボトボトボトッ!
・・・口の中から巨大な蛆虫が何匹も飛び出してきた。
窓を破ろうとするように、巨大な蛆虫が体当たりをする!
吐き出した男は、干乾びたようになってその場に崩れ落ちた・・・
>14
大宮老人は、駐屯地について解説を始めた。
九武村からの脱出ルート。60年以上前の、大日本帝国陸軍の負の遺産。
封鎖されたこの村から、脱出できるかもしれない。確かに希望だった。
だが、その内容は、なんとも眉唾物の話だった。
なんともいえない表情で、本村さんが私の方を見る.。私は軽く頷いた。
そう、正気ならとても信じられるような話ではない。
だが、それ以外に脱出できそうなルートを、私は知らなかった。
「素敵なお話だこと。…………60年も経った今、中は一体どうなっているのかしらね」
例えどうなっていようと、ほかに選択の余地はないのだが。
>18
目の前に現れたのは、やせ細った人間だった。
だが、何かおかしい。
>「……誰だ、あれは。また死体なんじゃないかね?」
カチッと背後から金属音がした。老人が銃を手に身構える
人影はゾンビではない。だが、何かおかしい。
私は更に目を凝らした。
人影と視線が合ったとたん、相手は大きく口を開いた。
口が避け、体内から考えられないほど巨大な蛆虫が何匹も飛び出してきた。
あまりのおぞましさに息を呑む。
>「な、何だこいつはぁぁぁぁ!!」
タイヤを軋ませ車が急発進した。本村さんがアクセルを踏み込んだのだ。
車内が大きくシェイクされる。窓ガラスの蛆虫が何匹かボンネットから零れ落ちた。
だが、残った蛆虫は窓ガラスを割ろうと更に体当たりを続ける。
「待ちになって本村さん!これでは前が見えませんわ!」
嫌な音と共に、フロントガラスに亀裂が走り始めた。
>15
>「彩ちゃん、大丈夫かい?」
「う・・・うん」
水野のおじいちゃんが心配そうに覗き込んだ。蟻に気づいたおじいちゃんの表情が僅かに曇った。
・・・おじいちゃん?
>「なぁに、どうせただの蟻さ。それに、私達の作った細菌なら人にしか感染しない。蟻には感染しないよ。
>ここがこんな山中だから、建物の中に蟻が入り込んできてたっておかしくは無いさ」
おじいちゃんは、私に言い聞かせるように優しく言った。
「う・・・うん。うん!そう。・・・そうよね!」
私に言い聞かせるように、何度も頷いた。
看護婦の話で、飯田老人も察したようだ。
ちらりと森村の方を見て、声を顰める。
>「…そうあって欲しくは無いが………ほぼ健康な状態ならば、感染後早くて2時間…遅くても5時間で発症する。
>ただ……今なら、まだ治療も間に合う。適当な抗生物質でも飲ませて、寝させておけば直るかもしれない」
「抗生物質?」
看護婦は小さく舌打ちした。薬が無い以上彼女にもどうしようもないことだった。
「あの子一度ゾンビに噛まれてワクチンを投与してるわ。健康な状態だと呼べると思う?」
飯田老人はなおも続ける。研究室には治療薬が残っているかもしれないとも。
看護婦はしばし黙り込んだ。何かを考え込んでいるようだった。
「あんた達村の人を助けるつもりなんでしょう?だったら薬無しじゃ話になんないわ。行きましょ、実験室はどこ?」
「おじいちゃん、痒いよ・・・」
柴さんが私の手を押さえた。
>「彩、掻き毟るとよけいかゆくなるぞ」
「う・・・うん、そうだね」
私は曖昧に頷く。だけど・・・本当に痒い。
なんか怖い・・・でも、大丈夫だよね。おじいちゃん、大丈夫って言ってくれたもん。
「早く行こう、おじいちゃん達」
おじいちゃん達は何とも言えない表情で私を見下ろしてくる。
なんでそんな目で私をみるの?
「ね・・・私が噛まれたの、ただの蟻なんでしょ?」
>12 9
>「すぐそこが研究所じゃよ。」
俺の言葉にそう返したリーダー君の言葉通り、研究所にはすぐに到着した。
車から降りた俺は、ただただ研究所を見上げる。
ここに・・・ここにいる。俺の同胞が・・・・ここに・・・。
多少の不安と多少の緊張、そして大きな期待が俺を包む。
その『告白前の生娘』の様な感情に苦笑しながら左腕を摩ると、左腕の疼きは不思議と穏やかになっていた。
>「どうせだったら、怪我しとる先生を玄関のソファーに寝かせてやったらどうじゃ?
中からシャッターも閉められるようじゃしの。」
リーダー君の台詞が誰に向けて放たれているのか、理解するのに少々時間が掛かる。
どうやら左腕を摩るのに集中しすぎていたようだ。
その間、反応を返さない俺をリーダー君は怪訝そうな目で見ていた。
「・・・あ、あぁ、そうだな。」
後ろのドアを開け、ぐったりとした男を引きずり出すと、米俵を担ぐかのように持ち上げる。
その際に後ろの座席に座っていた外人サン二人と、好き勝手絶頂に銃を撃ちまくってた男が目に入った。
「俺達の目的地はここだが・・・アンタ等はどうするんだい?」
持ち物:無し
現在地:傘社研究所 玄関前
状況:外人サン二人と男に質問
>10>11>13
桃華はきっと良いクリッケット選手になれるだろう。
右腕が最高位置に達した勢いで携帯電話が飛んで行く。
理想的で完璧な投擲フォーム。
掛け声のプリンセス・なんたらは頂けないが。
>「1!」
ビールの栓を抜いたような間抜けな音がして、それっきりだった。
そして一気に加速する融合体。
巨体からは想像できないスピードに、感心しながら引き金を引く。
その瞬間、融合体が炎に包まれる。
(火花が散った訳じゃねぇ・・・くそ、遅発かよ!)
燃え上がる融合体に視線を据えたまま、そのまま大きく、円を描くように右手に回り込む。
せめてもの責任として囮に、という訳だ。
視界の隅に取葉と桃華、そしてシノザキの影が見えた。
(多少の時間稼ぎにはなった、か。)
そして一番大きなドアとは別の、こじんまりとしたドアへ向かって走り出す。
「ドアってのはな、ちゃんとドアボーイに開けてもらって、優雅に出るもんだぜ!出来そこないのジャガイモ野郎!」
吹っ飛ばされたドアの残骸に突っ込む融合体に捨て台詞を吐き、全体重とスピードを載せて扉に飛び蹴りを放った。
状況:自分の事は棚に上げて、説教と言う英国紳士らしい態度を取る。
「………」
このパーティー会場を物色していたらいつの間にか一人もいなくなっていた
いろいろなやりとりはいくつか聞こえてきたが大して気にはしていなかった
あの巨体もこちらに気付いていなかったし襲われる心配は無いと思い辺りをぐるぐるまわっていたのだ
物色終了
床で拾った物を全て着用してみた
「………」
ペンダントや指輪、ブレスレットなど…
流石金持ちが着用していただけの事はある
全て高級だ
たが………
何故こんなところにおもちゃの変身ベルトがあるのだ
これはおかしい
どこぞの金持ちの息子が隠し持っていたのか?
こんなところにまで持ってくると言う事はよほど気に入ってたのだろう
ベルセルクに襲われた時このベルトで変身するつもりだったのか?
まあそれは無いか
俺はすぐに変身ベルトを腰に巻き付けた
「変身」
俺はにやけながら呟いてベルトのボタンをあちこちいじり始めた
………俺は一体こんなところで何をしているのだろう
>12
>「そのすぐ向かいが研究所じゃ。」
「おおグッドだ。やればできるじゃねーかおっさん!」
周囲の様子をを窺いトランクから降りる。
>21
>「俺達の目的地はここだが・・・アンタ等はどうするんだい?」
若者からの問いかけに答えを返す。
「あん?決まってんだろ。煙草と使えそうな物ぶん取って訳の分からんこんな場所とおさらばだろ」
研究所を眺め続ける。
「地下に通じてる道があるかもって言ってたよな」
「怪我人手当てしたらとっととケツまくろうぜ」
Glockの弾倉を確認しつつ建物の中へ進む。
「さーて煙草と酒はどこかなーっと。ついでにいい女もいねーかなー」
「おら!早くしろよな!置いていっちまうぞ!」
所持品: C4/6ポンド C4用信管*10 リード8m*10 M590C(mossberg)*6(0発装填済み)
Glock 19*27(12発装填済み) オイルライター C4換装済み*1
建物の間取りとマークの付いた地図帳(55F・40F・B?にマーク)
場所:研究所入り口
状況:-
・・・こっちが本スレだったのか
所持品: 棒状にしたモップ 腕時計 厚手のコート
現在地・状況: 本スレ
自分の状態:今になってようやく前のスレが前座であった事に気づく(笑)
大森については避難所をご覧ください、すいません
無言で下の階を眺めていても仕方が無い・・・
とりあえずまともな入り口は塞がれてるのはわかった
なら非常口だな、うん
え〜と・・・
?今なんか動いたような・・・
・・・なんだコイツ・・・人間・・・じゃねえよな・・・
ゾ・・・ゾンビ?
わ・・・よ・・寄るな!寄るんじゃねえ
ひいいいいいいいい(わめきながら走る)
・・・めちゃくちゃに走っていたら階段を見つけた
ラッキーって奴だろう
駆け込んで防火扉を閉め、一息つく
少し疲れた・・・そういえばあんまり走ったことって無かったな・・・
さてこれからどうしよう・・・、上の階へ行くのは論外だが下の階に行くのもどうかと思う
ゾンビ見たいな・・・つうかもろにゾンビか
あんなのが出てくる気配は今のところ無い
少しここにいよう
所持品: 棒状にしたモップ 腕時計 厚手のコート
現在地・状況:三階階段入り口、小休止中
自分の状態:少し疲れている
>26
「動くな!」
座り込んだ大森に、男が大声で叫んだ。
男のスーツはクシャクシャで、埃や血が付いている。
「・・・未だ人間か?噛まれたり、引っ掛かれたりしてないな?」
男は疑いの表情を浮かべながら、大森の返事を待った。
>27
ひいいいいいいいいいいいいいいいい(突然出てきたサラリーマンに本気で驚きながら)
な・・・なんだ人間かよ・・・(どっから出てきたんだ?)
見てのとおり俺は正気だ
ずっと安全地帯に隠れていてさっき出てきてここに来たばかりだから引っかかれてもかまれてもいないよ
・・・ってか、その口ぶりから言うと・・・、まさか・・・まさかあの化け物って・・・
元は人間なのか?
29 :
名無しになりきれ:2007/01/31(水) 21:10:21
age
>28
>「ひいいいいいいいいいいいいいいいい」
大森が叫ぶ。
反射的に銃を撃ってしまいそうになる。
>「見てのとおり俺は正気だ」
「・・・信用できんな。」
>「ずっと安全地帯に隠れていてさっき出てきてここに来たばかりだから引っかかれてもかまれてもいないよ」
「脅かして済まなかった。俺たちはここから脱出しようとしているんだ。
お前も一緒に来るか?」
→Yes(サラリーマンと一緒に地下鉄構内に)
No(大森さん一人の単独行動になります。)
>「脅かして済まなかった。俺たちはここから脱出しようとしているんだ。
お前も一緒に来るか?」
「その口ぶりから言うとまともな救助隊は来ていないんですね・・・
・・・こういう時単独行動するほど俺は馬鹿じゃないです
是非、ご一緒させてください」
(・・・ってか、この人なんで拳銃なんかもってるんだ?こんなごつい拳銃、警察が持ってるわけないし、ましてこの人はヤクザには見えない)
「・・・つかぬ事を聞きますが、ここは日本で今は***年**月ですよね?一体何があったんですか?なんであんな化け物がうようよと・・・」
32 :
融合体:2007/02/01(木) 22:10:14
>22>13>11
融合体の全身が火に包まれる。
炎は真っ先に本体である、蔦の塊にダメージを与えた。
体のコントロールが効かなくなり、100の命を纏めていた意思が消え始める。
それでも尚、慣性に従って巨体は、疾走する。
熱で焼け焦げ、ゾンビが、蔦が、萎縮し、パキパキと音を立てて、動き出す。
まるで、炎の中に放り込まれた藁のように。
痛みも無く、只自我が消失、いや焼失していく感覚は、人間には理解出来ないだろう。
巨体はそのまま壁に突っ込み、バラバラになった。
ガランガランと音を立ててガスボンベが飛び出す。
纏め上げる意思も無く、蔦も無い。
融合体の奥まった所にいたお陰で、焼失を免れた10人程度の死体を残して・・・
>23
そして10人程度のゾンビがシシドの姿に気がついた。
ぎこちなく四肢を動かし、我先にと、シシドに喰らいつこうとする!
>13 >22 >32
必死で走っていたら、突然体が宙に浮いた。
取葉さんはあたしをを軽々と担ぎ上げると、そのまま猛ダッシュしはじめた。
「取葉s…ガフッ!!」
何か言う前に舌かんじゃったわ。
これ以上痛い思いをしたくなかったので、あたしは黙って取葉さんの肩に担がれていた。
担がれたお陰でパニックが少し収まったわ。
(実はこの時取葉さんの皮膚の色が変だったんだけど、幸か不幸かあたしからは見えなかったのよね)
それにしても取葉さん走るの速っ!!スパイって逃げ足も速いのねー(※桃華脳内設定)
だけど滅茶苦茶揺れるわね。うう、血の匂いと頭シェイクされるので気持ち悪くなりそう。
そうしてガックンガックン揺れるあたしの目には、取葉さんの背広と、必死の形相で走るシノザキさん。
そして燃え上がる融合体の姿が見えた。
まず取葉さんはあたしを担いだまま、無事エレベーターに駆け込んだ。
息を荒げたシノザキさんが続く。
ミスタ・ルイスはどこ?
「ボタン押しちゃダメ!ミスタ・ルイスがまだよ!閉めちゃだめ!!」
担がれたままのあたしはじたばた暴れた。
ミスタ・ルイスはどこよ!!
「おーろーしーてー!!」
背中に担がれたままじゃエレベーターの外の様子が見えないわ!!
――――あれ?
そういえば、もう一人パーティ会場にいたような気もするけど…気のせい?
>31
>「その口ぶりから言うとまともな救助隊は来ていないんですね・・・
・・・こういう時単独行動するほど俺は馬鹿じゃないです
是非、ご一緒させてください」
サラリーマンは頷くと、着いて来るように言った。
口数が少ないらしく、駅構内に着くまで、殆ど口を開かなかった。
>「・・・つかぬ事を聞きますが、ここは日本で今はですよね?一体何があったんですか?なんであんな化け物がうようよと・・・」
ゾンビの死体を跨ぎながら、男が口を開く。
「そうだよ。日本で、今日は***年**月だ。・・・例の災害が発生したってとこだろうな。新聞やニュースで見ただろう?」
今を遡る事、三ヶ月前に発生した事件の事だ。
「培尾市で起きた後に、周辺都市にまで拡大したアレだよ。」
周囲に気を配りながら、男がエスカレーターを降りていく。
「上の階に偵察に言った奴らの話だと、自衛隊がこのビルを囲んでいるそうだ。」
地下鉄構内への階段を下りていく。
本来、電車が止まっている場所には、頑丈そうな貨物列車がある。
線路はシャッターで封鎖され、先に行く事は出来ないようだ。
「まだ生き残りがいたのか・・・」
老人が大森の姿を見て、目を丸くした。
「上に上った人達から連絡は無いわ・・・」
20代半ばの女が口を開いた。
「もう限界だぞ・・・これ以上、上には人を送れない。」
中年の男が言った。
「なんとかしないとな・・・ああ、自己紹介がまだだったな。俺は吉田だ。君は?」
拳銃を持ったサラリーマンが大森に名前を尋ねた。
>「そうだよ。日本で、今日は***年**月だ。・・・例の災害が発生したってとこだろうな。新聞やニュースで見ただろう?」
「わけわかんない細菌がなんちゃらって奴ですね・・・」
大森は歩きながら大きなため息をついた
(この人の持ってる武器は、大方化け物殺しに来た連中の落したのを拾ったんだろう)
>「なんとかしないとな・・・ああ、自己紹介がまだだったな。俺は吉田だ。君は?」
「大森です、大きいの大に、森で、大森」
>本来、電車が止まっている場所には、頑丈そうな貨物列車がある。
線路はシャッターで封鎖され、先に行く事は出来ないようだ。
「・・・この列車は動かないんですか?
シャッターにぶつけて、叩き壊したりなんか・・・」
>21>24
>「おおグッドだ。やればできるじゃねーかおっさん!」
「お前に言われたく無い!さっきから文句ばっかり言いやがって!」
二人のやりとりを無視してjudasは熱心に左腕を摩っている。
judasから、ワンテンポ遅れて返事が返ってくる。
>「・・・あ、あぁ、そうだな。」
「生えた腕より、化けもんの腕の方が大事か?」
村田が爬虫類じみた笑顔を浮かべる。
judasは、不安と緊張が入り混じったような顔を見せただけだった。
爬虫類じみた目だけが、歓喜の色を浮かべている。
>「俺達の目的地はここだが・・・アンタ等はどうするんだい?」
負傷して意識の無い佐治を軽々と担ぎながらjudasが言う。
>「あん?決まってんだろ。煙草と使えそうな物ぶん取って訳の分からんこんな場所とおさらばだろ」
「こんな楽しい所は他にゃ無いぞ?周りを見てみろ。」
薄笑いを浮かべた村田が恍惚の表情で周囲を見回す。
何の変化も無かった村が燃え上がり、死者が徘徊している。
毎年同じように田植えと稲刈り、畑の世話をしてきた村田にしてみればどんな変化も大歓迎だ。
妻と子供が居なくなったのは寂しいが、ゾンビや生きた村人をゾンビ扱いして撃ち殺すのは、楽しかった。
「煙草が欲しけりゃ先に言えば良かったのう。村で一軒の自販機を通り過ぎちまった。」
皮肉を言った所で、村田の表情はいつもの仏頂面に戻っていた。
>「私、ちょっと周りを見てくるわ。」
>「何だよ、一緒に居た方が・・・イテッ!」
マルコの足をクラウディアが踏んづけている。
>「じゃ、またねー。」
>「ちょ、クラウディア。引っ張らないでよ!」
命の危機を感じたのか、クラウディアが逃げるようにマルコを引っ張っていく。
「・・・ちっ。惜しかったな。」
>「さーて煙草と酒はどこかなーっと。ついでにいい女もいねーかなー」
ミヒャエルの呑気そうな声が聞こえる。
>「おら!早くしろよな!置いていっちまうぞ!」
「まったく。気楽なもんじゃな。」
名残惜しそうに二人のマルコとクラウディアの姿を見ると、研究所に向かって歩き始めた。
>33
桃華を床に下ろすとエレベーターの開閉ボタンに指を伸ばす。
その時は既に、皮膚の色は黄色人種の色へと変わっていた。
>「ボタン押しちゃダメ!ミスタ・ルイスがまだよ!閉めちゃだめ!!」
「・・・彼なら一人でも大丈夫だと思うんだがね。」
シノザキが乗り込むのを待ち、エレベーターから顔を出す。
>「ドアってのはな、ちゃんとドアボーイに開けてもらって、優雅に出るもんだぜ!出来そこないのジャガイモ野郎!」
ドアが吹っ飛び、飛び蹴りのポーズのまま、ミスタ・ルイスが飛び出してくる。
「・・・元気そうだね。」
肩を竦めて見せる取葉の声が、轟音と振動に掻き消された。
エレベーターの非常ランプが点滅し、エレベーターが停止を告げる。
「折角だから、中を覗いてくるとするよ。」
エレベーターにシノザキと桃華を残したまま、マクナブの方へと歩いて行く。
「中の様子は如何かな・・・誰かね、あれは?」
ピカピカと点滅するベルトを身につけたジュン・シシドと目が合った。
「君、遊ぶのは構わないけどね。時と場所を選びたまえ。」
後ろからグリーンゾンビが襲いかかろうとするシシドに向かって、警告をする。
「・・・友達は選んだ方が良いぞ。」
マクナブの肩を叩きながら取葉が苦笑した。
>35
>「・・・この列車は動かないんですか?
シャッターにぶつけて、叩き壊したりなんか・・・」
吉田が敵意の篭もった目で大森を見た。
「無理だよ・・・試したんだが、ドアが開かないんだ。」
中年の男が吉田の代わりに答えた。
「何でも・・・紋章を4つ集めないと出られないらしい。」
今度は、20代半ばの女が口を開く。
「それで、人を集めて・・・上に言ったんだけど誰も帰ってこないわ。あの人も・・・」
涙で顔についた埃が流れ落ちる。
「俺で最後だったんだよ。何とか一つは回収できたんだけどな。」
吉田が手にした紋章を差し出した。
「後3つだよ。俺はもう一度探しに行く。お前はどうするんだ?来るなら拳銃を一つやるよ。
テロリストが持ってたマシンガンは使えなくてな。」
………。
(線路の脇に、無残にもズタズタに食い散らかされた若い女の死体が転がっていた)
(ゾンビなどの仕業には思えぬほどの損傷度合いで、何かもっと巨大な生物に食い殺された様だ)
>19
前が見えないまま暴走した車は、そのままの勢いで何かに激突した。
ひび割れていたフロントガラスは粉々に砕け散り、蛆虫たちも吹き飛ばされた。
幸い私達はシートベルトをしていたので、車外に飛び出すようなことは無かった。
どうやら本村さんの車は、路上駐車してあった軽トラックに接触してしまったらしい。
吹き飛んだ何匹かはトラックにぶつかり潰れている。蛆虫らしく体は柔らかいのかもしれない。
だが、まだ2,3匹は生き残っているようだ。
こちらに気づけば襲ってくるかもしれない。
「本村さん、大宮さん、早く逃げましょう!」
本村さんがエンジンキーを何度も回すが、焦っているためか一向に掛かる気配が無い。
私はふと、鼻につく独特のにおいに気づいた。
「……大宮さん、なんだかガソリン臭くないですか?」
もしかしたら、ぶつかった衝撃でもれているのかもしれない。
問題は、ガソリン臭の発生源が私達の車なのか、軽トラックなのかということだ。
私はシートベルトを外した。
再び蛆虫が襲ってくるのなら、車外に出て相手をするしかないだろう。
>「無理だよ・・・試したんだが、ドアが開かないんだ。」
(・・・貨物列車のドアが開かないのか)
大森は貨物車の扉を開けようとしてみた
硬く閉ざされ、ビクともしない
>「何でも・・・紋章を4つ集めないと出られないらしい。」
大森は頭を抱えた
(どんだけ愉快な建設業者だここ作ったのは・・・)
>「それで、人を集めて・・・上に言ったんだけど誰も帰ってこないわ。あの人も・・・」
(この場にいるメンバーで全員、か)
大森は泣いている女性を見て、肩を落した
無責任な事はいえないため、励ます事もできない
無力な自分に嫌気がさした
>「俺で最後だったんだよ。何とか一つは回収できたんだけどな。」
大森は差し出された紋章を見てみた
なんの変哲もない石の塊に見えなくもない
内部に特殊なICか何かが入ってて、それが機器に反応して脱出路が開く仕組みになっているのだろう
(その脱出路とやらはそうとうやばい脱出路みたいだな・・・、こういう大企業にありがちな闇の部分って奴だろう。その闇の部分が原因でこんな変な事件が・・・)
そこまで考えて、大森は、ふと、ある事に気がついた
(って事は・・・何か、その脱出路はこの事件に深く関ってる可能性があるって事か?・・・もしかすると相当やばい化け物や罠があったりして)
他の脱出路があればこの場にいる皆さんが既に見つけているだろう
と言う事は、そのやばい脱出路しか逃げ道はないということになる
>「後3つだよ。俺はもう一度探しに行く。お前はどうするんだ?来るなら拳銃を一つやるよ」
(ここでグダグダしていても死ぬだけだ、覚悟を決めよう・・・俺も・・・俺も男だ)
「銃はいりませんよ、生兵法でそんなものもって、まかり間違って敵と戦おうなんて思うといけませんから・・・」
大森はシューティングゲームでの自分の成績を思い出しながら言った
命中率25%、実戦ではまず当たらない
それなら、下手に銃を持つよりは、逃げるなり、隠れるなりしてやり過ごす事を本気で考えた方がいい
銃を持ってしまうとどうしても戦う事を考えてしまい、逃げる事や隠れてやりすごす事を考える事がおろそかになってしまうだろう
もちろんどうしても戦わなければならない事態に直面したら終わりだが、素人の自分が銃を持って戦っても、大して変わらない
ならいっそ持たない方がいい、それが大森の生きるための決断だった
ふと、大森は気がついた
まだ行くのか行かないのか言っていない事に
「あ、俺、行きます」
吉田が不機嫌な顔をする前に大森は即座に言った
(九武村の外れ、池の中から張った氷を破って揚がってくる、いくつかの影があった)
(全身粘液で覆われ、蛙が二本足で歩き回っているような外観)
(頭部の口は、並の人間なら丸呑みに出来てしまうほど巨大で、牙などは全く無い)
(口から伸びる異様に長い舌に、手足には水掻きまで付いている)
キシュウウゥゥゥゥ…
(その様は正に両生類)
(アンブレラによって、生存者を形も残さず抹殺するために送り込まれた狩人たちである)
(そう、文字通り「丸呑み」にするために)
45 :
ズンビ:2007/02/10(土) 19:29:26
ウ〜バ〜!!
>23>32>37
全体重を掛けた飛び蹴りにドアが悲鳴を上げる。
ロックの金属部分が拉げ、削られた木片が飛び散った。
廊下に出ると周辺を素早く見回す。
その間に融合体が壁に激突する轟音が聞こえ、天井の塗装が衝撃で剥がれ落る。
MP5/10のセレクターは連射のまま、片目だけでパーティー会場を除き込む。
>「中の様子は如何かな・・・誰かね、あれは?」
マクナブが言いたかった台詞を取葉が呟く。
ジュン・シシドがバックルの部分がピカピカ光る玩具のベルトを巻いている姿。
その後ろには、バラバラになった融合体の構成部品、世に言うゾンビが居た。
>「君、遊ぶのは構わないけどね。時と場所を選びたまえ。」
「・・・桃華とシノザキは?」
シシドに迫るグリーンゾンビの口に狙いを定め、素早く2発叩き込む。
脳から脊髄、背骨を伝わって伝達される命令を必ずカット出来る場所が口だ。
眉間を狙うよりも口を狙った方が確実なのは、医学が証明している。
>「・・・友達は選んだ方が良いぞ。」
「射撃中に肩を叩くな!二人は、無事なのか?」
二人が無事なら、この男が居ても問題無いだろう。
むしろ、殺すには好都合かもしれない。
どっちも死んでいたら、この男を殺せばいい。
現在地:スペンサービル 50階:パーティー会場付近の廊下
状況:グリーンゾンビが迫るシシドに援護射撃。取葉に二人(シノザキと桃華が無事か尋ねる。)
>>3842 (ビチャ…ビチャ…)
(貨物列車の前に立つ名無しサラリーマンと大森の前に、二足歩行の蛙のようなの怪物が姿を現す)
(湿った足音を立てながら現れたそれは、明らかにゾンビとは異なる異形の持ち主である)
(やや緩慢な動きだが、確実に一歩一歩水かきの付いた足で近付いてくる)
シュウゥゥ…!
(ある程度まで近づいた瞬間、巨大な口が開き、大森を丸呑みにせんがために駆け出す)
>「・・・ところで、だ。」
希望が困った顔で小川を見る。
>「いや・・・悪かったと思っている・・・すまなかった。」
ハンドルを握る小川の顔は何処となく暗い。
ただ、目だけが暗い喜びに輝いている。
>「私だって好きでやったんじゃないんだ!死体に顔を埋めていれば誰だってゾンビだと思うだろ!」
これ以上、話をしても意味が無いと希望が話題を変える。
>「ところで・・・理科室はすごかったな。私の学校もあそこまでは・・・」
「そうだな。まさか鍵エンスの卓上型SEMがあるとは思わなかった。
精々、目立の簡易型SEMだとばっかり思ってたんだが。」
うわ言のように小川が呟く。
>「せ・・・セム?」
「Scanning Electron Microscope。走査型電子顕微鏡。
目立ハイテクの卓上は簡易型で金額も安いが、鍵エンスはフルスペックで卓上型。
確か値段は・・・100万と1000万位、ですかね。」
>「ほう・・・よく解らんがとんでもない金額だな・・・一体、何をすればそんなカネが・・・」
「傘社の元研究員を雇えば、ですよ。」
天下り、というより失業対策と情報収集を兼ねた人事異動だ。
日本の健康制度の優れた点は、生涯に渡って健康診断が続き、そのデータが蓄積される点にある。
「つまり、小学校でどんな体質の人間が将来、どんな病気になったか、というデータが蓄積されているんですよ。
ゲノム創薬の一環として、蓄積されたデータは喉から手が出るほど欲しい。」
ベルトに結び付けられた鉈の位置を調節しながら、小川が呟く。
>「つまり・・・その元傘社の研究員がデータを横流しする訳か・・・」
小川が軽く頷く。
数年前に、その特異な健康診断制度のデータを政府が、匿名性を保持しながら販売しようとした事がある。
結局、傘社が美味しい所を持っていたわけだ。
>「それでその装置を買った、と。」
「前処理装置を併せれば・・・幾らになる事やら。1500万、2000万かな?」
>「そんな機械であんたは・・・一体何を・・・あの鱗がそんなに珍しかったのか?」
「454カスール、リボルバーでもトップクラスの威力を誇るマグナム弾を喰らって生きている生き物の鱗ですよ。
くそ、構造解析したが、あれは・・・」
>「で、ピアノ線なんか役に立つのか・・・あれは!」
希望の指差した先には、2台の車が停まっていた。
>41
路上に停まった軽トラと本村の乗用車が接触事故を起こしていた。
日本刀を持った桂木が素早く外に飛び出す。
割れたフロントガラスの上を何かが這いずりまわっている。
急ブレーキを掛けると、車から素早く降りる。
「大丈夫ですか!怪我人は!」
シグを構えた小川がフロントガラスに狙いを定める。
校庭に落ちていた死体から9ミリパラを10発ほど頂戴して置いたのだ.
泥に埋もれていたデザートイーグルは、持ってこなかった。
デザートイーグルは通常の拳銃と違った、複雑なアサルトライフル並みの作動方式の為、
きちんとした設備のある所以外での洗浄、整備は基本的に考えられていない。
「他の二人は無事ですか?!」
シグのレーザーポインターを作動させ、蛆虫のぶよぶよと膨らんだ腹に狙いを着けながら叫んだ。
(ここは九武村上空…コンテナ移送中の傘社ヘリの中)
研究員A「ここか、自衛隊の空爆予定ポイントは…。」
研究員B「早いところ、こいつを下に降ろすんだ。
さっきから制御が効かん。
廃棄処分も兼ねて、生存者を始末するのに使うんだ。
我々までここで死ぬことは無い。」
研究員A「そうだな、死にたくは無い。
こんな出来損ないをよりにもよって、何で俺たちが始末しなきゃならんのだ。
そもそも上が…。」
(ヘリが激しく揺れる)
操縦士「主任、大変です!
や、奴がコンテナの中で暴れているみたいです!
揺れて姿勢制御ができません!」
研究員B「ま、まずい、予定投下ポイントまでまだ先だが、ここで降ろそう!
早急に投下するんだ!」
操縦士「りょ、了解…う、うわっ…ぎゃっ…!?」
(何者かの巨大な「手」によって、操縦士がヘリの外へと引きずり出される)
研究員A「ま、まずいぞ、我々では操縦できない!
う…うわああぁぁぁぁっ…!!」
(そして、コントロールを失ったヘリは、コンテナの重量も相まって急速に回転しながら落下)
(小川たちの目の前に轟音を響かせながら墜落する)
(燃え盛るヘリの残骸、その中から、操縦士のズタズタに引き裂かれた死体が投げ捨てられた)
???「フシュルルル…」
>50
車外に飛び出したのと、すぐ傍に車が止まったのとはほぼ同時だった。
鈴木さんだった。
>「大丈夫ですか!怪我人は!」
「大丈夫ですわ」
ぱっと見た感じでは、二人とも特に目立った外傷は無かった気がする。
じき降りてくるだろう。
私は鈴木さんと、蛆虫に視線を戻した。
「気をつけて。あの蛆虫、全部人間の口から飛び出してきたのよ」
大宮老人が車から降りてきた。
「大宮さん、お怪我は?」
本村さんは、まだエンジンをかけようと頑張っている。
車からはやはりガソリン臭がする。万が一引火したら大変な事になるだろう。
「本村さん、早く車から降りて下さい!あちらの車に乗せてもらいましょう」
鈴木さんが乗ってきた車には、既に同乗者が居た。
「希望さん。無事だったのね」
思わず口元が綻んだ。だがすぐに気を引き締め、蛆虫に視線を戻す。
「鈴木さん、申し訳ないけれど、私達も乗せていただいて構わないかしら?」
もしかしたら少々手狭になるかもしれないが。
>>51 予告なしのエンカウントは無効だってのに…
>48
ホーム上、貨物列車の前で吉田さんと話していた俺は、ふと、線路に目をやって仰天した
カエルの化け物が線路の上を走ってこっちに向かっているのだ
慌てた俺はまだ気づいていない吉田さんと、近くにいたじいさんの手をとって、がむしゃらに出口へ突っ走る
「ひいい」
誰かが後ろで悲鳴をあげたが、誰かなんて俺にはわからない
「逃げろ!化け物だ!逃げろおおおお」
俺はがむしゃらに叫んで、必死にじいさんと爺さんの手を引いて走った
爺さん、もとい吉田さん
間違い失礼
ズンビ!!
57 :
名無しになりきれ:2007/02/15(木) 17:50:07 0
出た!!
58 :
大蛆虫:2007/02/15(木) 21:30:04 0
>50
急ブレーキの音に反応して蛆虫が動きを止める。
>「大丈夫ですか!怪我人は!」
声のする方に頭を向けた。
>「他の二人は無事ですか?!」
声に反応するように蛆虫が小川に飛び掛った。
>52
ドアを開けて逃げ出そうとする桂木に一匹の蟲が飛び掛かる!
>51
爆発音を立てながら落ちてくるヘリを避けるように蛆虫が車から逃げ出す。
炎上するヘリが漏れたガソリンに燃え移り、爆発を起こした。
>「フシュルルル…」
10匹ほど蛆虫が音を立てる「何か」に向って飛び掛った!
>48>54
大森にいきなり手をつかまれて、吉田が驚く。
>「ひいい」
上がった悲鳴に振り返ると、そこには巨大な蛙のような化け物が
中年男を飲み込んでいた。
>「逃げろ!化け物だ!逃げろおおおお」
「馬鹿!仲間を見捨てられるか!」
吉田は大森の手を振り払い、
腰を抜かしたOLに襲い掛かろうとしたハンターに狙いを着けて一発撃った。
「走れ!起き上がれ!」
OLがよろよろと立ち上がり、大森の方に走り出した。
>>54 (奥の方では、餌食となった人間を頭から丸呑みにしている)
(一口で男を上半身まで頬張ると、そのまま口を空に向け、体全部を丸呑みにしてしまった)
…!
(別の一匹が逃げ出そうとする大森に反応し、長い舌でその足を絡めとり、そのまま引き摺り寄せようとする)
(全部で4匹のハンターγが居る)
>>59 …ギュッ!?
グギエエェェェッ…
(下顎に蹴りを食らい、後方に仰け反ったまま倒れる)
(倒れた先に先端の鋭く尖った剥き出しの鉄の棒があり、それに胸部を貫かれる)
(その瞬間、聞いたことも無いような不気味なうなり声を立てて、動かなくなった)
(後の三匹がその様子に反応し、吉田たちを取り囲むように接近してくる)
>中年男を飲み込んでいた。
あ・・・ああ・・・
しまった・・・俺が逃げれるんだからうっかりもう逃げてるもんだと・・・
いやそれより今は他の・・・あー畜生どうすりゃ・・・
>「馬鹿!仲間を見捨てられるか!」
「もっともだ!だがとりあえず逃げた方がいい、ってか何匹いるんだこの化け物!一匹じゃねえのかよ」
混乱した俺は爺さんをとりあえずホーム入り口へ行くよう促した、爺さんがホーム入り口に向けて走る
>吉田は大森の手を振り払い
「あっつ・・・吉田さん、まともに戦っちゃダメだ!適当に戦って逃げよう!」
言うと俺は、腰を抜かした女の人に走った
っと、俺の脚に化け物の舌が絡みつく
!!とっさに俺は化け物の目めがけて先をへし折ったモップをモリのようにぶち込み牽制する
さらに転ばないように相手の舌で引っ張る攻撃にあえて逆らわず、わざと近づいて一気に距離をつめて思いっきり蹴りを叩き込んでやった
奴はまさか俺が突っ込んでくると思わなかったのか俺の蹴りで怯み、足に絡みついた舌が外れる
化け物が怯んでる隙に俺は女の人に駆け寄り、手を引いて立たせた
こぉ言う時はやけくそになるくらいで丁度いいんだ!民間人なめんじゃねえぞ化け物
っと、化け物が俺達を取り囲むように動き始めた
ヤバイ・・・爺さん!!
俺は頭をめぐらせて爺さんを探す
いた!って銃持ってたのか爺さん!ナイス!
爺さんは拳銃で迫り来る化け物に発砲していた
あ、あんま当たってない
それでも化け物へは牽制になっている
吉田さんはなんとかなるだろうと勝手に解釈した俺は、女の人の手を取って・・・ってさっきおっさんが死んだ時と同じパターンじゃねえか
死なせはしないぞ吉田さん!
見ると吉田さんは拳銃で化け物を一匹倒し、さらに一匹に攻撃をしているが、弾がもうねえだろ、おい
あれ?もう一匹居たよな?
そこで少し冷静になった俺は、この場合誰が狙われるか気が付いて、とっさに女の人を誰もいない方向に軽く突き飛ばした
後ろからつかまれる俺
食われる一瞬前に、俺はモップをわきの下から思いっきり後ろに伸ばした
ウゲ、だかグゲ、だか化け物の口にモップが命中する音と化け物の鳴き声が聞こえ、物凄い力が俺での体に圧力としてかかる
が、モップがつっかえ棒になっていて、化け物は俺を食うことができない
俺はさっきから必死に化け物に後ろ蹴りを叩き込んでいるが、全然通じない
うわあああああああ死にたくねええええええええええええええ
やべえ、どうしようマジでどうしよう
こんな事ならあんなとこでかっこつけてないで素直に拳銃もらってら良かったよ
ん?拳銃・・・誰がもってたんだろう、俺がもらえるはずだった奴
なんて思った次の瞬間、化け物の頭に何発か銃弾が命中し化け物の手の力が揺るいだ
その隙に俺はありったけの力をこめて奴の手を振りほどく
拳銃を撃ったのは・・・・俺が助けたあの女の人だった
俺はまだ生きている化け物に蹴りを叩き込んで牽制すると、すぐに距離をとる
ちらりと爺さんと吉田さんの方を向くと、まだ2人とも健在だった
そこで化け物の唸り声が聞こえ視線を化け物に移すと、銃弾を何発かうけたはずの化け物が血を滴らせながら俺に襲い掛かろうとしている
とっさに俺は身をかがめて転がり、化け物の攻撃をかわすと、化け物は勢い余ってホームから線路に落下した
その隙に俺は立ち上がり、爺さんに襲い掛かろうとしている化け物にモップを投げつける
が、化け物はやすやすと俺の投げたモップを素手ではたき落とし、こっちに視線を向けた
俺は爺さんと女の人に「俺が囮になるからその隙に逃げろ」と身振りで知らせると飛び掛ってくる化け物に着ていたコートを脱いで投げつける
視界をふさがれた化け物が戸惑った隙に、俺は先に出口に到着していた二人を追って出口へ走った
そして、出口の2人のところにたどりつく俺
あ・・・そうだ吉田さん・・・
「先に逃げて!俺吉田さんを!」
俺が言うと、女の人が自分の持ってた拳銃を俺に渡してくれた
「弾、何発入ってるかわからないから」
頷いて銃を受け取ると、俺は吉田さん救出のために駅構内に戻っていった
しかし俺の命中率は25%・・・
・・・あ、現実でわざわざ頭狙う必要は無いか
なら89%だ問題ねえ!いくぞおおおおおおおおおお
>>61 ギュッ!?
…グゲギッ!
(モップの一撃を額に食らい、怯んで仰け反ってしまう)
(その隙を突かれて、下顎に強烈な蹴りを食らい、もんどりうって後ろのめりに倒れる)
(大森の足を捉えていた舌は離れ、主の口内へと生き物のように帰っていく)
ゲグゥゥ…
(だが、直ぐに起き上がって姿勢を低くし、距離を詰めてくる)
>>62 シャアッ!
(大森の背後から、別の一匹がその肩を捕まえる)
ギッ…ググ…!
(そのまま丸呑みにしようとするが、突き出されたモップの先がつっかえて口を閉じることができない)
ググッギッ…ギャーッ!
(とその時、我が身の頭部に命中する銃弾)
(銃弾により開いた穴からは、赤い血液が溢れ出ている)
(何発かは脳にも損傷を与えたらしく、獲物の位置を知るための唯一の器官である聴覚がうまく機能していない)
(さらに、意識が混濁している…)
「………」
燃え盛る炎の中、姿を現したのは巨大な人の影であった
だが、それは明らかに人間とは違う、巨大なヒルの集合体であった
集合体であるにも関わらず、その動きは滑らかで一人の人間の様でもあった
一歩一歩優雅に、威厳を以て接近していく
>>58 「………」
彼女の体に取り付いた大蛆虫たちは、その瞬間に体液を吸われ干からびた様に地面に落ちる
彼女の体を構成しているのは、数百匹以上にも上る巨大なヒルである
そのヒルによって、大蛆虫は瞬時に体液を吸い取られたのだ
>52
若干の間を置いて、桂木が返事をする。
>「大丈夫ですわ」
おそらく、乗車していた二人の様子を確認してから返事をしたのだろう。
山田あすかもそうだが、桂木もまた状況を見極めるだけの能力を備えている。
>「気をつけて。あの蛆虫、全部人間の口から飛び出してきたのよ」
「報告書で読んだ事があります。以前発生した生物災害で確認されたタイプですね。」
小川が狙いを着けたまま、冷静に答える。
蛾や芋虫をした生き物は苦手だが、今回は距離が開いているから、銃で対処できる。
引き金をゆっくりと絞り、発射直前で表情が強張る。
ガソリンの匂いだ。
絶望の表情を浮かべ、ホルスターに銃を戻し、車に向ってゆっくりと後退する。
(最悪・・・だな・・・撃てば引火しちまう・・・から銃は使えん・・・か。)
代わりに腰に下げた鉈を抜き、右手で振り上げた姿勢のまま、ゆっくりと後退する。
>「鈴木さん、申し訳ないけれど、私達も乗せていただいて構わないかしら?」
「構いません。駐屯地へ向いましょう。後部座席にバックパックとライフルが置いてあります。
乗り込んだら、そのままトランクに押し込んで下さい。」
乗ってきた乗用車はワゴンタイプだから、後部座席からそのままトランクに荷物を移動させる事が出来る。
じりじりと後退しながら車へと向う。
>51>58>65
巨大なコンテナが鼻先の10センチ先を掠める。
さらにコンテナの反対側にヘリが落ちる。
そしてそのまま漏れていたガソリンに引火、大爆発を引き起こす。
(ローター音がしなかった・・・消音仕様のヘリ?!一体、何が・・・)
丁度コンテナが爆風を遮る形になってくれたお陰で無傷だった。
またしても幸運に救われた訳だ。
だが経験上、幸運は続かない事を知っている。
引火した以上、銃を使っても問題あるまい。
ヘリの正体を見極めるべく、シグを構えたまま移動、燃え上がる炎に目を凝らす。
立っていたのは一人の女性、だった。
大柄、というよりも巨人と言う形容詞が相応しい。
蛆虫が彼女に襲い掛かるが、皮膚に張り付いた瞬間、抜け殻のように皮だけの存在になる。
「桂木さん!引きましょう!新手だ!」
しかし、小川は致命的なミスを犯した。
目の前の異形の美女に気を取られ、巨大な蛆虫の存在を忘れていた。
巨大な蛆虫が飛び掛り、小川を押し倒す。
地面に叩きつけられた小川の手からシグが滑り落ちる。
その醜悪な口を少しでも遠ざけるべく、左手を突き出し、腰に下げた鉈を抜き出そうと足掻いた。
>36
>「まったく。気楽なもんじゃな。」
名残惜しそうに二人のマルコとクラウディアの姿を見ると、研究所に向かって歩き始めた。
「あん?行っちまうのか。ならこいつを持ってけ。坊主の方は危なっかしいからお嬢ちゃんが持ってろ」
組み上げたC4を2人に渡し操作を簡潔に説明する。
「まぁこんなもんだ。俺が組み上げてっから不具合なんか有り得ねーが万が一動かなきゃ、火でもかけて離れてから重たいもんでも落とせや」
マルコ・クラウディアに背を向け手を振る。
「じゃーな。せいぜい生き残るこった。」
研究所の扉を開き中へと進む。
「おいおい、片づけ位しろよなー。汚ねぇとこだな。本当にあんのか地下なんてよぉ?」
眼も慣れ、建物内へ進入する。
(周りがあんだけ荒れてるのにここはそんなに酷くねぇな)
(ここが要になってる場所なら警戒するに越した事はねぇか)
(それより気になるのはさっきからちょいと離れた場所から聞こえるドンパチやってる音だわな)
「病人連れてくんなら俺は少し先見てきてやるよ。そっちは兄ちゃんいるから何とかなんだろ?」
「心配すんなよー。酒見っけてもちゃんと残して置いてやるからな!」
壁にかけてある物に傘のエンブレムを見つける。
(・・・糞が。臭ぇと思ったらかの高名な傘様かよ。面倒な事になっちまったなぁ)
「お邪魔しまーす、と。誰もいねぇのかぁ?」
所持品: C4/6ポンド C4用信管*10 リード8m*10 M590C(mossberg)*6(0発装填済み)
Glock 19*27(12発装填済み) オイルライター
建物の間取りとマークの付いた地図帳(55F・40F・B?にマーク)
場所:研究所内部
状況:斥候に出る
清田武三等陸曹は、アメリカ陸軍第160特殊航空連隊ナイト・ストーカーズ≠ナ二年間の長期に
渡る高度な飛行訓練を受けた陸自のパイロット二人が操縦する、MH-6Jリトルバードの機体側面に
設けられたベンチシートに足をぶらぶらさせながら座っていた。
眼下を夜の暗闇に飲み込まれた里山の森が後方に過ぎ去って行く。
清田は機外のベンチシートに座っているので冷たい風が容赦なく吹きつけており、既に彼の身体は
氷のように冷たく、歯をガタガタと鳴らしていた。
だが、清田は別に寒さに苦痛を微塵も感じてはいなかった。
苦痛という苦痛の全ては既に一生分味わっているので、痛みには慣れていた。
身体の芯まで冷え切ってはいたが、その反面心は血気に逸っていた。
それというのも、SOGの正式な一員として認められる為の卒業試験をとうとう受けられるからだ。
今までの歯痒かった日々と漸くおさらば出来る。これほど嬉しい事はない。
やがて清田を乗せたリトルバードは森を抜け、四方を山に囲まれ開けた盆地に出た。
頼り無い灯りがぽつぽつと見える。九武村だ。現在、九武村ではかつての陪尾や等訓で起こったよ
うな大規模な生物災害が発生した場合に備えての演習が極秘に行われているらしい。
そこへ清田は単身で降下し、演習に協力している村民の中から指定された人物を連れ出すという任
務を与えられていた。これは実際に生物災害が発生した場合に起こり得る任務だろう。
傘社のU.B.C.S.のように要人救出任務というのはSOGでも行われる可能性が高く、しかもそれは生物
災害という通常の戦場とは全く異なる場で行われる作戦であり、任務の遂行は難しいのだろう。
それをたった一人でこなせというのだからいよいよ困難を極める。だが逆にこれぐらいのことを一人で
こなせなければSOGの一員として認められないということだ。
清田はダットサイト、LAM、フラッシュライトなどを装着している完全装備のSR25のグリップをぎゅっと
握り締めた。彼は医療隊員だが、特殊部隊の医療隊員は他の隊員と同様に戦闘に参加するし、その
為の高度な訓練も受けている。更に使用する武器もある程度の自由裁量を認められていた。
いよいよリトルバードの高度が下がり、それに伴い村の様子も手に取るように判った。
村は死んだように静まり返っていた。他のヘリと比べれば静かなリトルバードのローター音がやけに
大きく聞こえる。しかし清田は別にこれといって不思議に思わなかった。
村の中心部から幾らか離れた場所にある、田園地帯にリトルバードは降り立った。
リトルバードが着陸すると同時に清田はベンチシートから飛び降り、両手で構えるSR25の銃口を周囲に
巡らして警戒した。清田が地面に降り立つと直ぐにリトルバードは上昇し離脱した。
リトルバードの爆音が遠ざかり、後には静けさだけが残った。
完全に周囲は闇に包まれている。視界は殆どきかない。バットパックから半眼式のAN/PVS-14暗視装置を
取り出すと、清田はそれをヘルメットにある暗視装置の取り付け具に固定し、ゴーグルに接眼した。
視界が淡い緑色に染まり、暗闇の世界を眼前に浮きあがらせる。だからそれほど離れていない場所の灯り(>51)が
鮮明に確認できた。リトルバードに乗っていた時、何かが燃えているのと数人の人影がそこに見えた。
先ずは情報収集だろう。取り敢えず、そこで何が行われているのかを確認してみよう。
人がいる場所に近付くということは此方が発見される確率も高くなるが、何れにせよ特定の村人を連れ出さなければ
この試験に合格することは出来ない。つまりは村人と接触しなければならないのだ。
清田は移動を始めた。
装備:ヘルメット、フェイスマスク、ゴーグル、迷彩戦闘服(空自迷彩)、グローブ、
イーグルTAC-V10-SF(ベスト)、メディカルリグ/バック/ポーチ、バットパック
WILCOXサイホルスター、肘/膝パッド、インターコム(咽頭マイク)、
武器:SR25(ナイツMark11 Mod0)、USP TACTICAL(.40S&W)、コンバットナイフ
所持品:7.62mm二十連マガジン×8、.40S&W十三連マガジン×5、ハンドグレネード×2
AN/PVS-14暗視装置、SOE2Qキャンティーン×2、アストロセイバー無線機
MS-2000ストロボライト、ペンライト、MCU2ガスマスク
現在地:農道付近
状況:>51の騒ぎを遠くから確認。密かに接近する。
>52>66>68
「ワンワンワン!」
匂いを嗅ぎつけたゾンビ犬の群れの吼え声が迫っている。
>15>20
「シャアアアアアア!!!」
突然、天井を破ってハンターが三体現れた。
彼らは素早い動きで生存者たちに肉薄し、
その中でも非力そうな子供に的を絞って襲い掛かってきた。
71 :
名無しになりきれ:2007/02/18(日) 20:12:50 0
死体が・・・動く?
外人サン2人と別れ、研究所内に入る。
>「心配すんなよー。酒見っけてもちゃんと残して置いてやるからな!」
そんな事をいいながら研究所内の様子を見に行った男に手を軽く上げて答えながらも、俺は今の自分の感情に動揺していた。
さっきから胸の高鳴りが止まらないのはなんだ?不安と期待がごちゃ混ぜになった様なこの感覚は一体なんだ?
呼吸は不自然な程に荒く、額に玉の様な汗を浮かべ、口に浮かべる笑みは笑みとは呼べないほどに歪んでいた。
俺は先ほど自分の感情を『告白前の生娘』の様と、例えたが・・・今のはまさにソレだ。
佐治を研究所玄関に備え付けてあったソファに寝かせると、俺は左腕顔を隠す。
多分きっと、今の俺の顔はとても酷く歪んでいる。こんな顔、気の弱い奴が見たら心臓が止まりかねない。
リーダー君やあの男の心臓がこれ位で止まるとは思えないが・・・まあ念のため。
そんなこんなをしてふと気がつけば、俺はリーダー君に話しかけていた。
「・・・リーダー君、アンタは誰かに愛の告白した経験はあるかい?」
俺はリーダー君の返事を待たずに一方的に俺は続ける。
「俺には無いんだよ、そんな経験。・・・でもね、コレが多分その感情に最も近いものなんだと思う。
不安と期待がぐちゃぐちゃ混ざり、心は平衡感覚を失い不安定に揺れ動き、胸の鼓動は収まることを知らない。
その時が来るのが楽しみで楽しみで仕方が無いのに、その時が来るのが恐ろしくて恐ろしくて堪らない。
こんな感覚は初めてだよ、泣き出しそうな程に不安なのに、踊り出しそうな程に浮かれている」
鋭い爪の間から除かせた左眼でリーダー君の顔を見る。
リーダー君は酷く間の抜けた顔をして首を捻っていた。
言ったことが理解できないのか、こんな事を言う俺が理解できないのか。
俺は軽く笑いながら取り繕うように言った。
「フフッ、忘れてくれ、初めての感覚に浮かれきった化物の・・・単なる戯言だよ」
それだけを言うと、俺は左腕で顔を隠しながら上機嫌で口笛を吹く。
ショパンのピアノソナタ第2番『葬送』第3楽章『葬送行進曲』。
その不気味な音色は研究所の静かな空間に、吸い込まれていった。
持ち物:無し
現在地:傘社研究所 玄関内
状況:上機嫌で口笛を吹く
>60
銃弾を受けて怯んだハンターを思いっきり蹴っ飛ばす。
後ろに吹き飛ぶと、尖った鉄棒に突き刺さり、ハンターは死んだ。
そしてハンター達が吉田達を囲み始めた・・・
>61-62
>「あっつ・・・吉田さん、まともに戦っちゃダメだ!適当に戦って逃げよう!」
「解ってる!あの二人を逃がしてからだ!」
老人がぎこちない動きで拳銃を撃ち始める。
ハンターが怯んだところでプラットホームの奥の方へと走り始めた。
「畜生!どこから出てきやがったんだ?!」
>64
大森を飲み込もうとしたハンターが、バランスを崩す。
撃たれた時にダメージを受けたらしい。
「大森君!逃げろ!」
さらにハンターに向けて何発か撃つが、当たったのは1発だけだ。
そのまま奥へと逃げ込むうちに、さっきまでびくともしなかったマンホールの蓋が開いていた事が解った。
「大森君!こっちだ!ここから逃げられるかもしれない!」
マンホールの中へと下りながら、吉田が叫んだ。
>73
マンホールの中は真っ暗だった。
更に何かの不気味な唸り声も聞こえる……
>>63 シュウゥゥ…
(意識が朦朧としているのか、先ほどに比べて動きはぎこちなく、フラフラしている)
(しかし、それでも執念だけでサラリーマンに襲い掛かる)
ギギッ…ギュウッ!?
(その一撃もかわされ、勢い余ってホーム下に転落)
(押し殺したような鳴き声を発すると、その衝撃で何かを吐き出した)
(何と、先ほど呑み込まれた中年男性である)
(2、3度咳き込んで水を吐き出すと、意識を取り戻した)
………
(線路に落下したハンターγは、それっきりピクリとも動かない)
>>73 キシャアァァッ!
(残り2匹の健在なハンターγたちは、突然何かに反応したように姿を消した)
>52
「あ゙〜あ゙〜〜」
這いずりゾンビが後から腰に抱きついてきた。
スカートの裾を握り締めて離さない!
>73
>「大森君!こっちだ!ここから逃げられるかもしれない!」
「吉田さん!もう皆ホーム出口にいます!」
叫ぶ俺
だってそうだろ?俺と吉田さんだけ逃げたら爺さん達はどうなる?
ここで二手に分かれるわけにもいけねえだろ?
それにあんな穴、どう考えても怪しいし、あの化け物が穴から来たなら中にもっと化け物がいたらたまらない
「吉田さん!中にもっと凄い化け物がいるかもしれませんよ!化け物の仲間がいるかもしれないし!戻ってください」
俺は叫びながら拳銃を構えた
>75
>(押し殺したような鳴き声を発すると、その衝撃で何かを吐き出した)
>(何と、先ほど呑み込まれた中年男性である)
>(2、3度咳き込んで水を吐き出すと、意識を取り戻した)
俺は周囲の状況に気を配りながら咳き込んでいるおっさんを救うべく線路に下りたった
「おっさん大丈夫か!!」
っと、そこまできて俺は、化け物に噛まれたりひっかかれたりするとヤバイらしい事を思い出す
このおっさんはその理屈で言うとかなりやばい!
・・・今の内にやるか?
っと、何俺は怖い事考えてるんだ・・・、俺は・・・俺は人殺しなんざしねえぞ!絶対だ!
>キシャアァァッ!
>(残り2匹の健在なハンターγたちは、突然何かに反応したように姿を消した)
さっさと逃げる化け物を見て、俺は声を限りに叫んだ
「吉田さん本格的にヤバイらしい!早く逃げましょうすげえのがくるっぽい!後爺さんと女の人!上へ逃げて、早く!ヤバイらしい!」
俺は変な体液だらけのおっさんに触る事を躊躇したが、この際仕方ないと思い仏の様な心でおっさんの手をとって立ち上がらせるとホームによじ登った
おっさんも事態を大体察したのかふらつく足取りで立ち上がる
吉田さんもどうやらマンホールから出たようだ
さあヤバイ事のがあらわれる前に脇目もふらずに逃げよう!
俺はおっさんをひっぱて全力で地下鉄出口へ走った
所持品: 腕時計 シグ・ザウエル(3)
現在地・状況: 地下鉄構内。ハンターγを退けるが、さらにヤバイ何かが出現する事を察し、退散する
自分の状態 ハンターγの体内から生還した中年男の手を引いて全力疾走で地下鉄出口へ向かっている
>77
地響きと共に無数の巨大な触手が地面を割って現れた。
その太さは丸太ほどもあり、一振りで地下鉄の柱の数本が砕かれた。
コンクリートの巨大な破片が頭上から降ってきた!
こうして、核ミサイルが発射されて、このスレは終わりを告げたのでした
>72>67>36
田園に囲まれた傘社研究所。
月の光すら届かぬ地下深くから鈍い音が聞こえる。
破滅と言う名の運命が、ニオブチタン製のドアを叩く。
彼らは最先端の大脳生理学を駆使した楔に告別し、嵐の如く、壁を叩く。
情熱的なそれは、ノックなどと言う生易しいものでは無いし、招き入れられるつもりもない。
皮膚と肉が破れ、骨が剥き出しになった悲愴感溢れる異形の化け物達。
しかし、彼らは痛みに耳を貸さない。
苦痛の叫びなど聞こえなくなって久しい。
彼らは、知っている。
それが苦悩を突き抜け、歓喜へと至る唯一の道だと。
彼らは、願う。
無慈悲な運命の女神が生命の糸を断ち切ろうとするまで、持ちこたえさせてくれ、と
彼らは知っている。
ルドルフ大公とヴァルトシュタイン伯爵を従えた、己が皇帝が直ぐ其処に居る事を。
彼らの思いは、遥かなる恋人に寄す思い。
思い人の名は、人であった時の名を、Judasと言う。
諸君、恐れ戦き、喝采を上げるが良い。
・・・喜劇は終わり、そして惨劇が幕を上げる。
>19
凡そ、二人が自分の言葉に何を思ったかはわかる。
「信じろとは言わんさ。ボケ老人の戯言と思ってくれても構わんよ。何せ、私は老いぼれだからね。
…少なくとも、93,5年あたりまでは無事だったがね。これは確認された事実だ」
確か部下に点検をさせたのはそのくらいだったと思う。正確には思い出せないが、点検は行った。
「まぁ、古いから何時崩れるかはわからんからね。心配なら、向こうから国道を通って逃げればいい。
何、簡単だろう?君らが上手いこと包囲を突破できるのならね」
他に逃げ道はないとわかっているが、少しだけ皮肉っぽく言ってやった。
>18、50、52
不審な人影が車の上に蛆虫を吐いて、それから先の出来事は、少なくとも自分にとって一瞬で展開した。
本村が悲鳴を上げながらアクセルを踏み込む。車内は大きく揺れて、その拍子にどこかで頭を打ったようだ。
すぐに目の前が闇に沈む。
『将兵諸君!何年先になるかは判らないが、絶対に、絶対にだ。絶対に迎えに来るぞ!』
勇ましい言葉が何処かから聞こえた。その言葉が自分が発したものだと気づいたのは少し後だった。
そういえば、ここはどこだろう。私の任地である南方の名も無い島か、或いは薄暗い研究室なのか……
……いや違う。ここは本土だ。九武村だ。私の任務は村民の保護。そして、それから。
>52
気がつくなりすぐ車から降りた。頭をぶつける直前に、事故にあったのだけは覚えている。
「なぁに、少し頭を打っただけだ。任務遂行に支障はない」
その後は再び高速で出来事が展開した。
>50、>51、>58、>65 、>66
まず鈴木が現われて、それからあの女性…桂木に蛆虫が飛び掛り、箱が落ちてきて、大女が中から現われて。
その隙を突いて蛆虫が鈴木へ体当たりをして、大女に張り付いた蛆虫が干からびて。
さっき頭を打った所為かも知れないが、どうしても頭が付いてこれない。
「………まったく。変わったね、戦争も」
呟きの後、小さく溜息をつき、鈴木に圧し掛かった蛆虫を思い切り蹴り飛ばしてやった。
そもそも足も何もない蛆虫はうねりながらぶよんぶよんと弾んで力なく転がる。
「さてと、君も私が守るべき国民だ。どれ、この年寄りが力を貸そう」
名前:大宮外吉
持ち物:AK47自動小銃(11発装填、予備弾倉1)、軍刀、抗ウィルス剤
>20
「ああ…いや。痒いのは、少し膿んでしまったみたいだね。消毒があったらいいと思ったんだが…」
視線を少女の傷口へと向けて、普段どおりの口調で少女の心配を取り除こうとした。
その瞬間、少佐の古い記憶が蘇る。
『アリガト、軍医サン』
まだ軍服と白衣を着ていた頃だ。大陸のとある村で、とある少女に嘘をついた。同じような年頃の少女だった。
微笑みながらぎこちない日本語の礼を言った少女は、「予防注射」を打った4日後に死んだ。
しょうがない事だったと思っている。有効な治療法は無く、感染の拡大を防ぐには殺害しかなかったのだから。
その村で流行したのは未知の病原菌で、どうも脳や神経系に作用するらしく、感染者は発症後に凶暴化する。
また、痛覚なども失われたようだ。攻撃してきた感染者を拳銃で撃っても、殆ど怯まなかったのを覚えている。
一週間で村はなくなったが、凶暴化した村民の数人は大陸の陸軍病院にて解剖を含めた調査が行われた。
後にその細菌が「小改造後、軍に於いての利用は可」と報告され、陸軍の決戦兵器として研究される事になる。
そして、その研究の行われていた場所こそが、
「……少佐、行きましょう。早く連絡通路までの安全を確保せねば、大佐らが村民を連れてきますよ」
軍曹に声をかけられ、ふっと我に返る。目の前に見えるのは、心配そうにこちらを見ている少女だった。
「…彩ちゃん、大丈夫だよ。絶対に大丈夫だ。私らが彩ちゃんに嘘をついたことがあるかい?」
少女に優しく告げる笑顔は、寸前に思い出した暗い過去など一片も感じさせない、いつも通りの笑顔だった。
「では、これより電力を復旧し……その後、軍機書類の回収の為、研究室に向かう。いいね?」
少佐が皆に告げようとしたときだった。
>70
木が割れる音が響き、木片があたりに飛び散る。天井から現われた蜥蜴の化け物の瞳がぎらぎらと光って見える。
「危ない!伏せろっ!」
軍曹が叫ぶ前に、少佐は引き金を引いていた。少女の頭上を銃弾が掠め、背後の蜥蜴の額へめり込み、粉砕する。
銃声から間隔を空けずに軍曹も発砲、同じく少女に迫っていたもう一匹の心臓辺りを打ち抜き、絶命させる。
そして、命令を受けるまでも無く残りの一匹に走りより、銃床で思い切り蜥蜴の頭を殴りつけた。
「少佐!皆と共に地下へ向かってください!自分はこれを始末してすぐに追いかけます!」
「…悪いな、いつも損な役回りをさせて。皆!急いで着いてきてくれ!」
よろけている蜥蜴と軍曹に一度だけ視線を向けたが、その後は振り向かずに急いで通路を走った。
名前:飯田忠雄/水野治夫
持ち物:九九式短小銃(2発装填、予備31発)背嚢/三八式歩兵銃(2発装填、予備29発)背嚢
>83
殴られよろめいたものの、所詮は人間の力では
完全に斃しきることの出来る相手ではない。
床を蹴り、壁を蹴り、三次元的な動きで老人を翻弄し、
その背後に素早くハンターは着地した。
「シャアアアア!!!」
そして背後から鋭い鉤爪で老人の太腿を切り裂こうとする。
動きを封じてから始末する心算のようだ。
燃えているのは何かの残骸のようだった。
それが松明代わりとなって周囲を明るく照らし出しており、暗視装置が無くとも騒ぎの
様子が充分窺える。暗視装置は頭の上に跳ね上げておいた。
燃え盛る残骸の周りに数人の人影が確認できた。清田はそこから100mほど離れた
場所にある草叢から様子を窺っていたのだが、此処からではよく見えない。
もっと近付いてみようと思い、音もなく忍び寄った。
そして近付くにつれて清田は妙な胸騒ぎを覚えていた。
漠然とだが、『何かがおかしい』と彼はそう思った。
そしてそれは現実のものとなる。
何やら騒いでいるのは数人の男女だった。
二台の車が接触事故を起こし、もう一台の車が停まっている。
それらより前方で残骸が燃えており、その周囲で彼らは何事かもめている。
彼から10mもない場所にまで接近した所で清田は漸く悟った。
これは『ただの演習』ではないと。彼の鋭敏な感覚が危険を感じ取っていた。
>52>58>66>76
巨大な蛆虫、残骸の炎の中から現れた巨大な美女、それらと戦う一般民間人。
その一部始終を見て清田は確信した。
これは『演習』ではなく、何かの事件がこの寂れた寒村で起こっているのだ。
何かの事件がどういったものなのかは判らないが、兎に角、異常事態だ。
一応、SR25の弾倉を外してみると、ぎっしりと実弾が詰まっていた。
どうやらこういった事態を始めから想定して装備が予め整えていられたらしい。
クソッタレ、と吐き捨てる前に彼は一人の現職の自衛隊員としての行動を迫られていた。
迷わず装填ボタンを押して弾倉を遊底に叩きこみ、潜んでいた草叢から立ち上がった。
ハンドガードを握ると、SR25に装着されているフラッシュライトとレーザーポインターが
一斉に眩い光と赤い照準用のレーザーを目標に向かって照射していた。
素早い挙動でダットサイトのレティクルに巨大な美女の頭部を捉え、三発の.308口径弾を
撃ち込む。清田のSR25には優秀なサウンドサプレッサーが装着されているので、「プシュッ」という
音しか聞こえないが、弾丸は音速を遥かに超えているので、美女の直ぐ傍にいた男性と
老人には音速で飛翔する弾丸から発生したソニックウェイブの凄まじい音が聞こえただろう。
だが美女は死ななかった。普通の人間であれば、強力な.308の一発でも頭に当たれば即死だ。
彼女は少し怯んだ程度でしかない。化物と言う他ないだろう。
「早く逃げろ!」
スリングベルトでSR25を肩から斜めに掛けて腰に回し、倒れていた男性に駆け寄って
直ぐに異形の美女の前から引き摺って遠ざける。
停まっていたワゴン車の傍まで引き摺ってきた所で、赤いスーツの女性の腰にむしゃぶりついている
奇怪な人物の存在に気付く。それは一見すると腐りかけた蝋人形のように見えるが、その実は傘社の
ウィルス兵器によって変貌した『生きている死者―ゾンビ』だった。
右大腿部に括り付けたレッグホルスターからS&W社製の.40口径弾仕様のUSPを引き抜き、無造作に
その頭を撃った。ゾンビの腐敗の進んでいた頭は西瓜のように弾け、本物の死者となる。
>69
犬の吼える声が聞こえるが、ゾンビなどというものがある時点でただの犬ではないだろう。
座学で習ったゾンビ犬という奴だ。暗視装置を顔の前に下ろすと、残骸の炎の灯りが届かない
暗闇の向こうで躍動する影が幾つか見えた。
「色々と聞きたいことがあるかもしれないが、説明は後だ。早く移動しよう」
躍動する影を狙い撃ちながらそう言った。犬の悲鳴が聞こえたから数匹は倒しただろう。
装備:ヘルメット、フェイスマスク、ゴーグル、迷彩戦闘服(空自迷彩)、グローブ、
イーグルTAC-V10-SF(ベスト)、メディカルリグ/バック/ポーチ、バットパック
WILCOXサイホルスター、肘/膝パッド、インターコム(咽頭マイク)、ヘッドセット
武器:SR25(ナイツMark11 Mod0、10発)、USP TACTICAL(.40S&W、12発)、コンバットナイフ
所持品:7.62mm二十連マガジン×8、.40S&W十三連マガジン×5、ハンドグレネード×2
AN/PVS-14暗視装置、SOE2Qキャンティーン×2、アストロセイバー無線機
MS-2000ストロボライト、ペンライト、MCU2ガスマスク、コンパス、地図
現在地:農道
状況:ゾンビ犬と応戦中。合流。
>72>81
>「病人連れてくんなら俺は少し先見てきてやるよ。そっちは兄ちゃんいるから何とかなんだろ?」
>「心配すんなよー。酒見っけてもちゃんと残して置いてやるからな!」
気楽な越えを上げてミヒャエルが研究所の奥へと消えていく。
佐治をソファーに寝かせるjudasを見ながら、シャッターを閉めた。
どこかに地下通路があるはずだ。
斥候に出たミヒャエルの後を追いかけるjudasの後ろを追いかける。
早足になっているようだが、本人は気が付いていない。
>「俺には無いんだよ、そんな経験。・・・でもね、コレが多分その感情に最も近いものなんだと思う。
不安と期待がぐちゃぐちゃ混ざり、心は平衡感覚を失い不安定に揺れ動き、胸の鼓動は収まることを知らない。
その時が来るのが楽しみで楽しみで仕方が無いのに、その時が来るのが恐ろしくて恐ろしくて堪らない。
こんな感覚は初めてだよ、泣き出しそうな程に不安なのに、踊り出しそうな程に浮かれている」
饒舌に心境を語るjudasを前に村田が首を傾げる。
鋭い爪の間から見える爬虫類の目にも恐怖する事無く、口を開けた間抜け面を晒す。
>「フフッ、忘れてくれ、初めての感覚に浮かれきった化物の・・・単なる戯言だよ」
「よく解らん話だな。お前さんが浮かれている事は、よく解った。」
judasの唇のメロディに合わせて村田が喋る。
村田に取っては、単なる音楽に過ぎない。
関心も感動も無い。
「俺はもう何も驚かんよ。多分、死んじまったようなものなんだろう。」
生きていた頃は高級な車やデカい家を手に入れる事にしか興味が無かった。
人より良い暮らし、というよりも他人が羨む暮らしを望んでいた。
「根っこの部分はな、同じだ。」
数千円も出せば手に入るような高尚なクラシック音楽が解ったところで誰も羨ましいとは思わない。
「人を殺す事が、唯一の楽しみになっちまったよ。」
暴力を使って、人を傷つけるようになった今こそ、本当に敬意を払われている気がする。
「下の方から音が聞こえるな。一体、ありゃ・・・」
しばらく歩くと、階段とエレベーターが見つかった。
「今のあんたは、階段の方が良いんじゃないか?楽しみは後に取っとく方が良い。」
薄笑いを浮かべながら、猟銃で暗い階段の先を指した。
持ち物:猟銃(18)、ベレッタ(8)
現在地:傘社研究所 階段前
状況:階段で下りるように勧める。
87 :
名無しになりきれ:2007/02/20(火) 23:45:21 0
まさか人食い?
先行する形で建物内を探索する。所々に傘社のエンブレムを見つける。
「気に入らねぇな。・・・あ?今回の仕事何か関係があった様な〜」
探索途中の通路でエレベーターと階段の2手を確認する。
「おいおい、まさか簡単に地下に着いちまうなんてめでてー落ちはねぇよな?」
後から村田とjudasが追いかけて来ている様だ。
「おーい、何か見っけたか?階段とエレベータ以外なんも無さそうだぞ」
「外れだ外れ。地下で壁が崩れてっかもしんねー気をつけろや」
2人が階段の方へ視線を向けているのを確認しC4を組み上げながら続ける。
「こっちはエレベータの方あたってみっからそっち頼むわ。まぁどうせまともに動かねぇだろうけd」
言い終わるかどうかという所でエレベーターの階数表示が切り替わる。
「・・・あー訂正だ。動くらしいぜ?じゃ階段の方頼むぞ。下で合流だ」
下の階層からは不気味な轟音が届く。
「気ぃ付けろよ。何か居るみてぇだぜ。さっきから気味の悪ぃ音が聞こえてんだ」
換装を終えたC4からリードを伸ばし建物の構造を見る。
「無駄に頑丈な造りしやがって。まぁこれなら崩落は少なそうだな」
Glockを構え表示の近づくエレベータに集中する。
「さーて、お次はどんな化けもんだ?それとも今度こそ人間か?」
「さっさと上がってこいや」
所持品: C4/5ポンド C4用信管*9 リード8m*8 M590C(mossberg)*6(0発装填済み)
Glock 19*27(12発装填済み) オイルライター C4完成品*1
建物の間取りとマークの付いた地図帳(55F・40F・B?にマーク)
場所:研究所内部
状況:エレベータ前 階到着まで待機
>79
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
なんじゃこりゃああああああああああああ
しょ・・・植物の根っこって・・・
降り注ぐコンクリートから身を守るため、俺は頭を手で守りながらひたすら出口を目指す
腕に俺の頭ぐらいの大きさのコンクリートが降ってきて、激痛が走った
粉塵が舞って呼吸もできない
やべえ・・・洒落にならん
俺はひとまず出口へ向かうのをあきらめると、ホームへ飛び降り、線路の退避スペースの下に滑り込んだ
無論、おっさんも一緒である
・・・吉田さんはどうなっただろうか・・・、あの女の人と爺さんは・・・
いやそれよりこのビオ○ンテかジュ○ンの様な化け物植物はなんなんだ?
つーか俺このままじゃ生き埋めになるんじゃねえ?
冗談じゃねえぞおい!
>>66>>82 彼女は突如、小川に対して接近を始める
一糸乱れぬヒルたちの連動により、彼女の動きは人間のそれと変わらぬほど整然としている
「………」
彼女は何を思ったのか、突然立ち止まる
そして、おもむろに右腕を上げる
とその瞬間、瞬時に振り下ろされた右腕が鞭のようにしなり、伸びたのだ
彼女の右腕は、まっすぐ蹴飛ばされた蛆虫のほうへ向かって伸びている
だが、その腕、いや、「触手」は、蛆虫の面前でその動きを止
触手の先が四つに開き、その内部からは細かい牙と喉が覗いていた、ヒルの口内が見えたのだ
その「口」で蛆虫を挟んで捕らえると、そのまま腕を引き戻す
そして、蛆虫は触手によって握りつぶされた、「グシャッ」という鈍い音を立てて…
いや、握りつぶされたというより、飲み込まれて噛み砕かれたというべきか…
彼女がまだ何もしてくる気配は無い…
>>82 「………!」
清田の放った弾は、見事に彼女の頭部を直撃した
だが、彼女はやや怯んだだけで、何事も無かったかのように清田の方を向き直る
ボトッ…
その時、彼女の近くに居た小川の体の上に、何かが落ちてきた…
何とそれは、大蛆虫にも匹敵する大きさの巨大なヒルだったのだ
弾丸によってそのヒルの体は大きくえぐられ、血が止め処も無く溢れている
だが、ヒルの体は「えぐられた」だけであって、砕け散ってすらいないのだ
損傷を受けて機能の低下した組織のごく一部を、彼女は「切り離した」にすぎない
「………」
彼女は身構え、左腕の巨大な触手を伸ばし、清田の頭上から鞭のように振り下ろす
丸太のように太い触手で、清田を地面ごと叩き潰そうとしている
>>82>>90 「あは、あはははは!
馬鹿な男だ!
大人しくしていれば、死なずにすんだものを!」
(全身血だらけの研究員が、清田たちの方を倒れたまま見て笑っている)
>83
飯田のおじいちゃんは私の傷を見て、痒いのは少し化膿したせいだと説明してくれた。
そして、しばらくぼんやりしていた。
私は水野のおじいちゃんに目を向けた。
>「……少佐、行きましょう。早く連絡通路までの安全を確保せねば、大佐らが村民を連れてきますよ」
おじいちゃんは私達に注意を戻した。いつものように私の頭を撫でる。
>「…彩ちゃん、大丈夫だよ。絶対に大丈夫だ。私らが彩ちゃんに嘘をついたことがあるかい?」
私はかぶりを振った。
「ううん。無い」
・・・本当はね、薄々嘘かもしれないと気づいてるんだ。
だけど。皆が私を不安にさせまいとしてくれてるから、私も気づかないふりをした。
>70
突然天井からトカゲの化物が現れた。
>「危ない!伏せろっ!」
飯田のおじいちゃんが私に銃口を向けた。山田さんが私の背を押した。
私達がその場に伏せた途端、銃声がした。
山田さんが私を抱え込むようにしているから、周りがどうなってるか見えない。
>「少佐!皆と共に地下へ向かってください!自分はこれを始末してすぐに追いかけます!」
>「…悪いな、いつも損な役回りをさせて。皆!急いで着いてきてくれ!」
山田さんが私の手を握り、飯田のおじいちゃんの後に続いて走り出した。
水野のおじいちゃんが居ない。気づいた私は叫んだ
「待っておじいちゃん、水野のおじいちゃんとはぐれちゃうよ!ねえ待ってよ!」
飯田のおじいちゃんは走る速度を落とさなかった。山田さんも振り向かなかった。
かわりに、手を繋ぐ力が急に強くなった。
「山田さん、痛いよ、そんなに強く握らないで・・・!」
私は後ろ髪をひかれつつ、皆と一緒に通路の奥へと走った。
>47>ジュン・シシド
マクナブの放った銃弾が命中すると
グリーンゾンビは、その場に倒れ込んだ。
しかし、まだまだ残っている。
反応が遅れたシシドに一匹のゾンビが襲い掛かった!
>69
幾つもの咆哮が赤い月に重なる。
蛆虫を支えたまま、声のする方向を見ると、皮膚が破れ、肉が剥き出しになった犬の群れが居た。
短く唸り声を上げると、一匹の犬が踊りかかる。
「ああ、くそっ!」
怒りと諦めに近い感情が混じった言葉を吐き捨て、腰に下げた鉈の握りを掴んだ。
>85>90-91
女性の姿を維持したヒルの群れが動き出す。
手足が艶かしく動く姿は、二本足の生き物はこうやって歩くのだ、という完璧なお手本に見える。
こちらに向って歩き出した彼女が、腕を振り下ろす。
伸びきった腕が蛆虫の直前で止ま、り牙を突き立て、小川の両手から蛆虫を攫う。
一瞬にして蛆虫を捕食した彼女は、鈍い破裂音を立てながら咀嚼を始める。
それも手の平を使って、だ。
・・・我々人間の身体とは、如何に制約が多く、不便なのだろう。
もっともそれはテレビのモニター越しであったり、
安全な強化ガラスの向こう側での出来事を目撃した時に抱く感想だ。
今は、反撃の準備を整える時だ。
動きを止めた隙に、落とした拳銃に跳びつく。
彼女と見つめ合い、種を越えた愛情をは育もうとして、時間を無駄にしなかった。
考えてみれば、ここ一連の生物災害で知り合った女性は皆、感染者なのだから
一人位、お近付きになっても問題は無いかもしれないが。
拳銃を手した瞬間、強烈な光と銃弾が空気を切り裂く衝撃波が3度、叩きつけられた。
>「早く逃げろ!」
雑賀、赤坂とは違った声の主が叫ぶ。
続く銃声は拳銃の発射音だった。
短く犬が吼え、そのまま動かなくなったものも居る。
近距離で銃弾の直撃を受けた彼女は、ちょっとだけバランスを崩したが、
ゆっくりと銃声の飛翔した銃弾の先を見た。
そして何かがボトリと落ちる。
表面を抉られた巨大なヒルだった。
ライフル弾の直撃を受けて死なない特大のヒル、で彼女は出来ているらしい。
>「………」
彼女は無言のまま、突如現れた男に左腕を振り下ろす。
突如現れた男を援護する為に銃を上げようとした瞬間、ボロ人形のような格好をした男が笑い出した。
>「あは、あはははは!
馬鹿な男だ!
大人しくしていれば、死なずにすんだものを!」
小川が眉を顰め、後ずさり、彼女と距離を取る。
あの研究員は、何を言いたいのだ?
余計な事はするな、という事だろうか。
「どういう意味か説明して下さい!」
引き攣ったような笑い声を浮かべる研究員に向って叫ぶ。
「希望君!桂木さん達を乗せたら車を出して!それと貴方!」
声に反応した希望が、バンを出す。
ライフルを構えたシェルエットに向って叫ぶ。
「貴方も車に乗りなさい!もしかしたら!今の標的は貴方かもしれない!
大佐!駐屯地跡で合流しましょう!二人から位置は聞いています!」
走れば充分追いつける距離だ。
所持品:シグP226(10)、鬼包丁(鉈)、アンプルシューター(1)、ワクチン。
現在地:旧軍駐屯地跡まで約5キロの地点。
状況:生存していた研究者に話し掛ける。その他の生存者に先に移動するように叫ぶ。
>>94 (発狂気味に語り出す研究員)
「あれは失敗作なんだよ!
ははは、自分で敵と認識した相手を地の果てまで追い詰める失敗作さ!
制御が効かなくなったから、ここに捨てて自衛隊の爆撃に始末してもらう予定だったのさ!
これは丁度いい。
生存者まで始末してくれるなら、それはそれで…。」
(言い終わるか否かの内に、女王ヒルの触手によって真っ直ぐ心臓を貫かれる研究員)
>73>77
マンホールに入ろうとした時、中から呻き声が聞こえた。
それに合わせるようにハンター達が逃げ始める。
>「吉田さん!中にもっと凄い化け物がいるかもしれませんよ!化け物の仲間がいるかもしれないし!戻ってください」
囮になるつもりだったが、ハンター達が消えたのだから、マンホールに逃げ込む必要は無いだろう。
ハンターから吐き出された男を担ぐ大森の後に続いて出口へ走る。
>「吉田さん本格的にヤバイらしい!早く逃げましょうすげえのがくるっぽい!後爺さんと女の人!上へ逃げて、早く!ヤバイらしい!」
>79
突然飛び出した触手に驚きながらも全速力で走る。
触手の一本が天井を叩き、コンクリート片を降らせ始めた。
「大森君!気をつけろ!」
天井から落ちてくるコンクリート片に注意するように吉田が叫んだ。
>58
一匹の蟲が私に飛び掛ってきた。咄嗟に切り伏せた。
…………気持ち悪い。
>90
>「構いません。駐屯地へ向いましょう。後部座席にバックパックとライフルが置いてあります。
> 乗り込んだら、そのままトランクに押し込んで下さい。」
「トランクにですね?承知しました。ご好意に感謝…」
感謝します、と言おうとしたとき、私達のすぐ近くにコンテナが落下した。、そして少し遅れてヘリが墜落する。
さっきまで乗っていた車が、墜落に巻き込まれ炎上した。
爆風は幸運にもコンテナが盾となって防いでくれたものの、コンテナの中身を見た途端その考えを改めた。
(何ですの?この生き物は……)
女性……いいえ、何かの集合体だわ。
集合体は飛び掛ってきた大蛆虫を一瞬のうちに吸い取ってしまった。
>「桂木さん!引きましょう!新手だ!」
あっけに取られていた私は、鈴木さんの声に我に返った。
「同感だわ」
だが、前に気を取られていたため足元に潜んでいたゾンビに気づくのが遅れた。
咄嗟にゾンビの肩付近を踏みつけたが、スカートをつかまれた。
「この……放しなさい!」
ゾンビのスカートを握る力は強く、振りほどくことが出来ない。
大きな口をあけたところに刀の柄を押し込んだものの。この態勢では抜けない。
遠くから犬の鳴き声も聞こえてきた。だんだん近寄ってくるようだ。
「最悪ですわ!どうしてこう次から次へと……!」
思わず悪態をついたとき、あまり聞いた経験の無い大きな音が3度聞こえた。
銃声だったのだと遅れて気づいた。
銃弾(という表現でいいのだろうか?)は、集合体の頭部に直撃した。
だが、あまり効果は無かったようだ。
まあ私としては、巨漢の女王より目の前のゾンビをどうにかするのが先なのだが。
>85
突然ゾンビの頭部が破裂し、ゾンビのスカートを掴んでいた手から力が抜けた。
「ああ。助かりまし…」
お礼を言いかけて、私は口をつぐんだ。撃ったのは鈴木さんや老人ではなかった。
現れたのは武装した男だった。
>「色々と聞きたいことがあるかもしれないが、説明は後だ。早く移動しよう」
私は顔を顰めた。
>82 >91 >94 >95
鈴木さんが叫んだ。
>「希望君!桂木さん達を乗せたら車を出して!それと貴方!」
バンが声に反応して動き始めた。私は車に駆け寄った。
「また逢えたわね、希望さん。御無事で何よりだわ!」
私は鈴木さんに言われたとおり、荷物と銃をトランクへと移動させた。
>「貴方も車に乗りなさい!もしかしたら!今の標的は貴方かもしれない!
> 大佐!駐屯地跡で合流しましょう!二人から位置は聞いています!」
「その研究員はもう無理よ!鈴木さんも早く車へ!」
そう叫ぶものの、彼自身は車に乗る気は無さそうだ。
迷彩服の軍人の方はどうだろうか?正直鈴木さんに同行してくれないかと思う。
バンの中でいきなり射殺されるのだけは避けたい。
なにせ九武村で出会った軍関係者や傭兵で、誠意を持って接してくれたのは米軍兵士達だけだった。
(彼ら―ロバートさん達だ――とは、巨大なミミズの襲撃で逸れてしまったが、無事だろうか)
後は全員口を揃えて、私に「死ね」という。
「バンに乗られるのなら早くいらして!」
私は大宮さんに向かってそう叫ぶと、戸口付近で外の様子を伺った。
>90
異形の美女は左腕が変化して形成された丸太のような触手を大きく振り被って
清田に叩きつけようとしていた。
考えるよりも早く彼の体は勝手に動いていた。
ありったけの.308口径弾を美女の顔面に撃ち込むと、振り下ろされる触手の軌道が
僅かに逸れ、顔の直ぐ横を擦過して鞭のような風切り音と共に地面に減り込んでいた。
>91>94>97
空になった弾倉を外し、新たな弾倉を腰に付けているSOE2Qキャンティーンカバーの
ユーティリティポケットから取り出す。特殊部隊用に製作されたこの水筒カバーには
フラッシュバンや40mmグレネード弾、予備弾倉を携行可能な大きなポケットが付いている。
フルロード済みの弾倉をSR25の遊底に叩き込み、再装填を終える。
>「貴方も車に乗りなさい!もしかしたら!今の標的は貴方かもしれない!
「いいや。置き去りにする訳にはいかない!」
ベストの左胸のユーティリティポーチから手榴弾を一つだけ取り出し、叫ぶ。
「手榴弾を投擲する!伏せろ!」
安全ピンを引き抜くと起爆レバーが勢い良く弾け飛んだ。
清田はシューッと音を立てる手榴弾を異形の美女に向かって投げつけた。
手榴弾は美女の前で二三度跳ね、転がると、破片と衝撃、熱波を撒き散らして爆発した。
装備:ヘルメット、フェイスマスク、ゴーグル、迷彩戦闘服(空自迷彩)、グローブ、
イーグルTAC-V10-SF(ベスト)、メディカルリグ/バック/ポーチ、バットパック
WILCOXサイホルスター、肘/膝パッド、インターコム(咽頭マイク)、ヘッドセット
武器:SR25(ナイツMark11 Mod0、20発)、USP TACTICAL(.40S&W、12発)、コンバットナイフ
所持品:7.62mm二十連マガジン×7、.40S&W十三連マガジン×5、ハンドグレネード×1
AN/PVS-14暗視装置、SOE2Qキャンティーン×2、アストロセイバー無線機
MS-2000ストロボライト、ペンライト、MCU2ガスマスク、コンパス、地図
現在地:農道
状況:女王ヒルに向かって手榴弾を投げつける。
>>94>>95>>97 「………!」
小川の声に、彼女の体の別の部分が反応し、空いているもう片方の腕の触手が蠢き出す
研究員の心臓を貫いた彼女のもう片方の腕は、血まみれである
触手は驚くほどの速度で長く伸び、希望たちの乗ったバンの後部を捉える
そして、そのままバンを後ろから持ち上げてしまったのだ
このため、後輪が浮いた状態になってバンは発進できない
どうやら、彼女は生存者を逃がすつもりは無いらしい
「シャアアアッ!」
バンを捉えている触手からヒルが一匹離れ、桂木に飛び掛った!
>>98 「………!?」
顔面に多量の銃弾を受け、触手の一撃は空振りに終わってしまった
しかし、それでもバンの触手は固く捉えたまま離さない
「………。」
彼女は地面に減り込んだ触手を引き抜くと、今度は触手の先が鋭く尖った形に変形させる
先ほどの研究員の心臓を貫いた攻撃と同じものである
が、構えた瞬間、飛んできた手榴弾によって、彼女の体は閃光と爆風に包まれる
爆発音が辺りに響き、バンを捉えていた触手が離れてしまう
しかし、反撃の一撃であろうか、爆煙の中から先ほどの鋭い触手が槍のように清田に向かって伸びてきた!
>「大森君!気をつけろ!」
吉田さんの声が聞こえた
しかし俺は下手に口をあけると粉塵が口の中から入るので喋る事はできない
瓦礫が命中した右腕がじんじんと痛い・・・
骨・・・折れたりヒビはいってなきゃいいが・・・
>88 72
>「俺はもう何も驚かんよ。多分、死んじまったようなものなんだろう。」
>「人を殺す事が、唯一の楽しみになっちまったよ。」
口笛を奏でながら歩いていると、リーダー君が呟く様に言った。
俺は口笛を止め、笑いながらその言葉に答える。
「死んじまった?冗談を言うなよリーダー君、アンタは死んじまったわけじゃあない。
死んだ人間が楽しみなんか持つもんか、死んだ人間がそんな生き生きした顔をするもんか。
自分の今の表情を鏡かなんかで見てみるんだな、とっても良い顔をしている。自分を誤魔化すな、認識を改めろリーダー君」
そう、誤魔化す必要なんて何も無い、ぶっちゃけてしまえば良い。それは恥でも何でもない。
それに、この状況で『楽しみ』を見出せるリーダー君の神経は素晴らしい。
『楽しむ』なんて行為は心に余裕のある人間じゃないと出来やしない、そしてこんな地獄でそれを見つけた。
しかもその『楽しみ』が人殺し・・・ん〜、なんとも素晴らしい、感動的な程に。
喜悦に歪んだ笑みでリーダー君を見ると、言葉を続けた。
「あぁ、それと殺しが楽しいと感じるのなら極めて見せろ、その行為を咎める様な奴はこの状況にはいない、好きなだけ殺ればいい。
なんならこの後一緒に宴会ついでに殺りにでも行くか?きっと、とてもとても楽しいぞ」
俺の機嫌は益々良くなり、意識したわけでもないのに俺の口は音を奏でる。
しばらく歩くと、エレベーターの前で男が待っていた。
>「おーい、何か見っけたか?階段とエレベータ以外なんも無さそうだぞ」
>「外れだ外れ。地下で壁が崩れてっかもしんねー気をつけろや」
>「こっちはエレベータの方あたってみっからそっち頼むわ。まぁどうせまともに動かねぇだろうけd」
男が言い終わるかどうかという所でエレベーターの階数表示が切り替わる。
>「・・・あー訂正だ。動くらしいぜ?じゃ階段の方頼むぞ。下で合流だ」
自分が言った手前に動いたからか、多少気恥ずかしそうに男は言う。
しかしまあ、なんとも有無を言わせない言い方だな・・・そんなに階段は嫌か?
>「今のあんたは、階段の方が良いんじゃないか?楽しみは後に取っとく方が良い。」
多少の不満が頭を過ぎるが、リーダー君も男の言葉を後押しするようにそう言った。
待つのは嫌いなんだが・・・、半ば渋々と言った感じで、俺はそれを了承した。
>「気ぃ付けろよ。何か居るみてぇだぜ。さっきから気味の悪ぃ音が聞こえてんだ」
階段を下りかけた矢先に、男の声が背中に掛かる。
俺は振り返り、顔に笑みを作ると、男に言葉を返した。
「あー、これはご忠告どうもありがとう。ありがとうついでに、俺から一つお願いだ。
もしそのエレベーターに乗ってるのが俺の同胞なら、丁重な対応をよろしく頼む。
くれぐれも火薬や鉛弾なんて喰わせないでくれよ?宴会前に腹を壊されてはたまらない」
持ち物:無し
現在地:傘社研究所 階段
状況:階段を降りる
>94>99
研究員がヒステリックな独白を始める。
>「あれは失敗作なんだよ!
ははは、自分で敵と認識した相手を地の果てまで追い詰める失敗作さ!
制御が効かなくなったから、ここに捨てて自衛隊の爆撃に始末してもらう予定だったのさ!
これは丁度いい。
生存者まで始末してくれるなら、それはそれで…。」
独白の終わりは常に唐突だ。
彼女が伸ばした触手によって心臓を貫かれ、研究員が血を盛大に吐き出す。
そして、小川の声に反応した彼女がバンに向って触手を伸ばす。
>97>99
>「また逢えたわね、希望さん。御無事で何よりだわ!」
「ああ・・・・・・昔話を最後まで聞いてもらわないとな・・・・・・」
微笑みながら頷くと、早くバンに乗るように促す。
後部バンパーを女王に捉えられた事には気が付いていない。
分校の校庭で小川に少しだけ運転を教えられたが、アクセルとブレーキの区別が付くようになっただけで
バックミラーを見る、という事を学ぶ暇も無かった。
>「その研究員はもう無理よ!鈴木さんも早く車へ!」
「あの男は人の話を聞かないから言っても・・・・・・」
叫ぶ桂木に襲い掛かる巨大なヒルに向って希望が銃口を向ける。
小川から預かったアンブレラリボルバーだった。
「お前はもう・・・・・・死んでいる!」
希望がロクに狙いも着けずに、引き金を引いた。
>98
>「いいや。置き去りにする訳にはいかない!」
308口径の銃声が響く中、二人揃って大声を上げる。
「余計な刺激を与えるな、と言っているんだ!」
置き去りにしたいのは、こっちの方だ。
彼女は結局、我々全員を敵と判断した。
だとしたら、全員で撤退し、全員で迎え撃った方が良い。
清田に近づきながら、逃げるタイミングを見計らっていた。
>「手榴弾を投擲する!伏せろ!」
耳を塞ぎ、口を開けて地面に伏せる。
泥と破片が撒き散らされ、
爆煙を切り裂き、一本の触手が清田に襲い掛かる。
映画だったら触手に銃弾が見事に命中する所だが、小川にはそれだけのスキルは無い。
ベストの背中に縫い付けられたドラッグハンドルを引っ張り、清田を引き摺る。
触手が先程まで清田が伏せていた地面を抉る。
「希望君!後部座席に移動して!運転は私がする!
皆さん!助手席は開けて置いてください!彼に座ってもらうから!」
小川は叫びながらバンへと走り出す。
手榴弾のダメージは不明だが、多少の時間稼ぎになるだろう。
総理官邸から原田総理のサインが入った命令書が発見された・・・
〜生物災害特定生存者の回収命令〜
本日、18時よりXXX県九武村への包囲作戦の開始を特殊作戦群に命ずる。
これは、翌朝の夜明けより開始される汚染除去作業によって終了するものとする。
本作戦の目的は、第2次生物災害発生時に、感染者となった2名の女性の回収である。
桂木桜子(以下甲)及び、山田あすか(以下乙)は、傘社所有のサナトリウムに居ると思われる。
甲及び、乙目標の確保が困難な場合は、速やかに対象を抹殺、消毒を行う事。
尚、この作戦は如何なる人的犠牲も厭わない。
村民、その他が妨害を行った場合、実力を用いて排除する事を許可する。
作戦に従事する全ての部隊は、秘匿性の観点から、外部との接触を禁止する。
以上。
一枚のメモがクリップで留められている。
メモには、避難所のURLが殴り書きされている。
ttp://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1164095357/
>37 >47
>「ドアってのはな、ちゃんとドアボーイに開けてもらって、優雅に出るもんだぜ!出来そこないのジャガイモ野郎!」
ドアが吹っ飛び、飛び蹴りのポーズのまま、ミスタ・ルイスが飛び出してくる。
>「・・・元気そうだね。」
「よ…良かっ…きゃあぁぁぁあ?!」
ミスタ・ルイスの元気そうな姿にほっとしたのもつかの間、あたしたちは物凄い音と揺れに襲われた。
エレベーターの非常ランプが点滅した。
「エレベーターが……止まっちゃった……?!」
呆然としているあたしを尻目に、様子を見てくると言って取葉さんはすたすた歩いていってしまった。
「ど…ど…どうしようシノザキさん、エレベーター止まっちゃった!!
こ、こういう時は慌てず騒がず非常ボタンを押せばいいのよね?」
>「押しても誰も助けにこねえよ。まあ落ち着け」
シノザキさんはエレベーターの操作盤の下に隠されているセキュリティボードを開けた。
改装中で入れないはずの35階に止まった時、ミスタ・ルイスもこうしていたわね、とあたしは思った。
シノザキさんは1・3・7・9と入力した。エレベーターの非常ランプの点滅が止まった。
「シノザキさんすごーい!」
あたしは尊敬の眼差しでシノザキさんを見上げたわ。
「取葉さん!エレベーター直ったわよ!早く戻って来て!!
ミスタ・ルイス!次は何階のボタン押せば良いの?!」
エレベーターの開ボタンを押しながら、取葉さん達に向かってやけくそ気味に叫んだ。
所持品:ショルダーバック(ライター、懐中電灯、菓子類、救急セット、化粧ポーチ、ブザー、ソーイングセット、ワルサーP38(4)、弾倉(8×3))
ヘルメット、SIG230(0)予備マガジン2、MP5(18) 予備弾倉3、携帯電話
>88
エレベーターの目的地はひどく深い。
・・・地下に潜るにつれ、金属を叩く鈍い音が大きくなっていく。
軽い電子音と共にエレベーターの扉が開く。
到着したフロアは薄暗く、寒々しい。
非常灯が弱々しく燈っているだけだ。
埃臭く、澱んだ空気を排出するべく換気装置が必至に唸り声を上げている。
フロアの片隅から、天国への扉をノックするような熱狂的な打撃音が遮られる事無く響いている。
ミヒャエルが一歩踏み出した途端、強烈な光がフロア中に広がる。
センサーと連動した照明が燈り、フロアが一望出来た。
剥き出しのコンクリートに覆われた巨大なプラットフォーム。
無造作に積まれた空のコンテナと建材、そして小型のフォークリフトが線路の周りに転がっている。
複数の足跡が埃の積ったコンクリートに刻まれている。
捨て置かれた巨大な地下鉄のホームそのものだ。
おそらく、この村から抜け出せる線路は、巨大で分厚い扉によって封鎖されていた。
第三世代の戦車に搭載された砲のゼロ距離射撃すら防げる分厚いそれは、
閉じられたままだが変形し、いや、今尚変形し続けている。
・・・何かが扉を破ろうとしているのだ。
扉に近くには開閉の為のボタンがある。
ここから逃げ出す為には、悪魔がノックする扉を開ける必要があった。
106 :
名無しになりきれ:2007/03/03(土) 15:04:38 O
age
>100
全速力で地下鉄のホームを走る。
腕を抑えて走る大森に追いつき、階段を大急ぎで登る。
階段を登りきったところで、床に座り込んだ。
「何とか逃げ出せたな、大森君。」
腕を抑える大森に気がつき、無理やり腕を取った。
・・・噛まれている訳ではないようだ。
「骨は大丈夫だと思う。どこかに薬局があったから、そこで湿布を探そう。」
エスカレーターに乗って、上のフロアを目指す。
どこか安全な所を探す必要がありあそうだ。
>93
シシドに襲い掛かったグリーンゾンビの口に向って二連射を放つ。
脳からの命令をシャットアウトさせる為には、脊髄を撃ち抜くのが一番だ。
さらに1匹、2匹と銃弾を叩き込む。
弾薬が切れた所でハンドガンに切り替え、さらに撃つ。
「・・・一通りは片付いたようだな。」
硝煙の匂いと腐敗した肉の匂いが漂うパーティー会場を見回し、ため息を吐く。
空っぽになったマガジンを捨て、フル装填されているマガジンを叩き込む。
「無事で何よりだ、シシド。」
腰に仮面ライダーの変身ベルトを巻いたシシドに笑い掛ける。
「しかしまぁ・・・マスクド・ライダーの変身ベルトなんぞ身につけて何をやっとるのかね?
実に残念な大人に育ってしまったようだね。」
ちなみにマスクド・ライダー、つまり仮面ライダーよりもレンジャー・シリーズの方が海外では人気がある。
イギリスは当然の事、アイルランドでも放送されているのだ。
アメリカ製に至っては、メンバーが確か10人ぐらい居たはずだ。
まぁヒスパニックやら東洋系までメンバーに含めれば、そうなるだろう。
>「取葉さん!エレベーター直ったわよ!早く戻って来て!!
ミスタ・ルイス!次は何階のボタン押せば良いの?!」
「もう大丈夫だ!ちょっと待ってろ!取葉、お前も一緒に来るんだ。」
廊下を歩き、エレベーターまで戻る。
「すまんな桃華。ここからは歩きだ。シノザキも無事で何よりだ。」
面倒だが、ここから先は少し歩く必要があるのだ。
>107
あ〜〜〜、どえれえ目にあった・・・
>腕を抑える大森に気がつき、無理やり腕を取った
「ぎゃいでええええええ」
激痛に思わず悲鳴を上げる俺
なにしやがるんだ!
っと俺は怒鳴ってやろうと思ったが、良かれと思ってやったことだと思い、思いとどまった
>「骨は大丈夫だと思う。どこかに薬局があったから、そこで湿布を探そう。」
・・・怒鳴らんで良かった
それにしても利き腕がこの調子じゃチャカは撃てねえな
っと、吉田さんは上の階目指してエスカレーターを上り始めた
「待った、吉田さん待った、女の人と爺さんはどうするんです?探さないんですか?」
俺の腕なんかいいからあの2人が心配だ・・・
あの後どこに行ったのだろうか
まさかもう・・・
109は俺です
すいません
>92
少佐を先頭に、懐中電灯の明かりだけを頼りに、墨に染められたかのように暗い通路を進んでゆく。
後方で戦っている軍曹の声は、離れすぎていてもう聞こえない。
「……さて、ここが動力室だ。私が操作してくるから、柴君、護衛を頼む。君なら銃はいらんだろ?」
怪人に頼むなり、少佐はその『動力室』というプレートが掛かった小部屋に入り、配電盤を開いた。
古びた配電盤からは、明らかに新しく継ぎ足されたと見える配線が、うじゃうじゃとミミズのように這い出ていて、
本来はそれらを隠すべきである、錆の浮かぶ配電盤の扉は、既に閉じる事ができなくなっていた。
「まったく、修理ならもう少し丁寧にして欲しいものだよ」
一人で呟くと、いくつか並んでいる「切」に下がったままのスイッチを、全て「入」へと上げる。
すると、スイッチの上の電球に光が灯り、頭上に下がった裸電球もすぅっとくすんだ光を放ち始めた。
「……電灯もまだ生きているのか」
閉まらない配電盤の扉はそのままに、少佐は再び廊下の三人の元へ戻った。廊下の裸電球も同じく光を放っている。
先程まで闇に沈んでいた廊下は、くすんだ光に満たされ、僅かながらその全容を見せ始めている。
「これで少しは歩きやすくなるはずだ。後は研究室を見にいかなければならないんだが……」
先に進むべきなのに、つい躊躇してしまう。少佐の脳裏には、面倒を押し付けてしまった部下の顔が浮かんでいた。
>84
「この蜥蜴野郎が!ちょこまかちょこまかと跳ね回りやがってぇっ…!!」
敵の動きに注意していた為、背後からの斬撃は、なんとか紙一重で避ける事ができた。
年老いてもなお、60年以上前に覚えこんだ軍人としての動きは身体に染み付いていたのだ。
「ここは絶対に通さんぞ!畜生が、ぶっ殺してやる!」
だが、それこそ手の届くような距離にいる蜥蜴の額に、長すぎる歩兵銃の銃口を突きつけることは不可能で、
銃弾は装填してあるものの、未だ引き金を引く事はできない。
軍曹は、一つの賭けに出た。
蜥蜴の隙を付いて、思い切り後ろに跳び、蜥蜴との距離をとった。ドンッと壁に背中がぶつかる。
すかさず蜥蜴へと銃を向ければ、ちょうど銃身一本半程度の距離だ。まっすぐ弾が飛べば額に当たる筈だろう。
不安定な姿勢の上、狙う時間すらないとなればそれすらも難しいが、軍曹は迷わずに銃の引き金を引いた。
当たれば、すぐに少佐らを追いかける。撃たなければ、或いは当たらなくてもだが、そうなればあの爪に引き裂かれる。
生きて帰る為、任務を遂行する為、例え命中せずとも撃たない訳にはいかないのだ。
名前:飯田忠雄/水野治夫
持ち物:九九式短小銃(2発装填、予備31発)背嚢/三八式歩兵銃(2発装填、予備29発)背嚢
まだ、意識がはっきりとしない。激しく変わりゆく出来事に老いた脳みそが付いていけない。
かつての自分なら、日本陸軍の大宮外吉大佐だったならば、この状況をどう潜り抜けたのだろうか。
或いは勇敢極まりない連隊の将兵達や、恐怖を知らない軍医将校達ならば、一体どうしたのだろう。
何時の間にか、脳は現在の状況に追いつこうとするのを諦め、過去の記憶に現在を重ね始めた。
こんな事態に陥った事は昔に一度だけあった。新型細菌の投与実験のときだ。実験体が逃げ出した。
あの時に暴れだした男はどうしたのだったろうか。中国人、抗日ゲリラの頭目だった男だが。
機銃も効かない、小銃も効かない。そのように作ったのだから当然だった。
あの男は、どうしたのだったろうか。
>94
『大佐!駐屯地跡で合流しましょう!二人から位置は聞いています!』
誰かの叫び声によって、脳が現在へと引き戻された。見れば、誰か知らない白衣の男が死んでいて、
件の大女は、気味の悪い触手を自慢げに蠢かせている。ああ、叫んだのは鈴木か。
あの兵隊は何者だ。自衛官なのは確かだが、連中は村を焼き払うつもりだと聞いている。
下手をすれば村と共に焼け死ぬだろう。ならば、村には兵の命に相当するようなものがあるのか?
>97
『バンに乗られるのなら早くいらして!』
ああ、まただ。脳はまともに働かず、何もせずに立ち止まっていただけで、全てが進んでゆく。
化け物が暴れていて、見慣れぬ兵士と鈴木とその友人らしい男が応戦し、桂木が私に撤退を勧める。
この状況で無傷でいられたのは幸運か。それを思うと、つい笑い出しそうになってしまった。
神には60年前に見捨てられたと思っていたが、まだこのくらいは助けてくれるのか。
「……撤退、いや、先行か。それが私の任務か」
誰に言うわけでもなく呟いて、ゆっくりと車に近づく。
>98、99
手榴弾投擲と聞こえると、本能的に耳を塞ぎその場に閉じた。ああ、炸裂音を聞くのは何年ぶりだろう。
それと共に巻き上がった爆風が堪えたらしく、大女は車を持ち上げていた触手を離した。
が、私は銃を構えたりはしない。どうせ、40発かその程度の銃弾をあれに叩き込んでも、効果は無いだろう。
ならば重武装の訓練された兵士に戦わせた方が、老いぼれた将校の攻撃よりも、全てにおいて効率がいい。
注意は向こうに逸れていて、慌てる必要も無い。いつもどおり、走ることもなく車へと乗り込む事が出来た。
名前:大宮外吉
持ち物:AK47自動小銃(11発装填、予備弾倉1)、軍刀、抗ウィルス剤
>102
>「お前はもう・・・・・・死んでいる!」
希望の撃った弾丸は大きく逸れてしまった!
そのまま反動で希望は転んだ!
>101
>「あぁ、それと殺しが楽しいと感じるのなら極めて見せろ、その行為を咎める様な奴はこの状況にはいない、好きなだけ殺ればいい。
なんならこの後一緒に宴会ついでに殺りにでも行くか?きっと、とてもとても楽しいぞ」
村田は何も答えなかった。
エレベーター前まで辿り着くと偵察にいっていたミヒャエルと合流した。
>「あー、これはご忠告どうもありがとう。ありがとうついでに、俺から一つお願いだ。 もしそのエレベーターに乗ってるのが俺の同胞なら、丁重な対応をよろしく頼む。
くれぐれも火薬や鉛弾なんて喰わせないでくれよ?宴会前に腹を壊されてはたまらない」
ミヒャエルがエレベーターに乗り込むのを見送ると階段を下り始める。
さっきjudasが言っていた事が気に掛かった。
「人間は殺されても良いんだろうな。」
楽しみを見つけた、と言ったjudasに対する答えだった。
地下へ潜れば潜るほど、音が大きくなる。
「殺されるような生き方をしていた人間が悪いんだろう。」
口に出してみると、自分の言った事が本当であるかのように思える。
殺されたくなければ、殺す側に回ればいい。
あの二人も死んで当然だったのだ。
体育館に閉じ込められた村人も、死んで当然だった。
自分の顔に手を当てると、笑っているのが解った。
階段を下りきって、扉を開ける直前に村田が言った。
「俺も宴会に混ぜてくれ。」
懇願するような表情でjudasを見た。
メデューサハンターが扉を叩く音が心地よい。
>105
これから始まる虐殺を楽しむべく、judasの為に扉を開ける。
真っ白な光が差し込む中、線路の出口にある巨大な隔壁の開閉ボタンを探しに行った。
>108
・・・頭を撃ち抜かれたグリーンゾンビの一体が何かを落とした。
どうやらエンブレムの一つらしい。
拾いますか?
>102
背中のドラッグハンドルを掴まれ、半ば引き摺られる形で立ち上がった。
その直後、先程まで伏せていた地面に丸太の様な触手が突き刺さった。
>「余計な刺激を与えるな、と言っているんだ!」
男の言葉はもっともだろう。
清田は彼の言葉に従い、停まっているバンの助手席のドアを開け、座った。
レッグホルスターからUSPを抜き、開いていた窓から外の美女に向かって銃を
撃とうと思ったが、強力な.308口径弾が全く通用しないのであれば、.40S&W弾は
豆鉄砲にも等しいだろう。
それにあの男の言葉通り、これ以上刺激しても仕方がない。
「くそ。どうせならM203付きのM4にすれば良かったな」
40mmグレネードランチャーならば、たとえどんな化物でも吹き飛ばせるだろう。
SOGといわず、全世界の特殊部隊で使用されているM4にはそれが装備できる。
それにしても……と清田は思った。
SOGでは日常茶飯事となっている無理難題の演習とばかり思っていたが、
その実は化物が犇く地獄に来てしまった。
一体、此処に送り込んだ群長は何を考えてこんなことを自分にさせるのだろうか。
清田の脳裏を、ふと、二人の女性の姿を過ぎった。
そういえば、本来の目的はとある民間人の女性二人を此処から連れ出すことだった。
もしかして、群長はそれを自分に望んでいるのではないだろうか。
「……ところで、此処では一体何が起こっているんだ?」
取り敢えず、未だに状況の飲み込めない清田はそう誰か訊ねると、
レッグホルスターのポーチからサイレンサーを取り出し、ネジの切られたUSPの銃口に
それを差し込んだ。
装備:ヘルメット、フェイスマスク、ゴーグル、迷彩戦闘服(空自迷彩)、グローブ、
イーグルTAC-V10-SF(ベスト)、メディカルリグ/バック/ポーチ、バットパック
WILCOXサイホルスター、肘/膝パッド、インターコム(咽頭マイク)、ヘッドセット
武器:SR25(ナイツMark11 Mod0、20発)、USP TACTICAL(.40S&W、12発)、コンバットナイフ
所持品:7.62mm二十連マガジン×7、.40S&W十三連マガジン×5、ハンドグレネード×1
AN/PVS-14暗視装置、SOE2Qキャンティーン×2、アストロセイバー無線機
MS-2000ストロボライト、ペンライト、MCU2ガスマスク、コンパス、地図
現在地:農道
状況:バンに乗る
>98-99 >102
女王は私達の乗っているバンの背後に片方の腕の触手を巻きつけている。
触手を形作っていた一匹がこちらに向かって飛んできた。
>「お前はもう・・・・・・死んでいる!」
希望さんがこちらに向かって銃を構えている。
「…まあ!」
反射的に伏せた。ドアの窓ガラスが派手な音を立てて砕け散る。
だが、飛び散るガラスをまともに受けたヒルはコースを逸れて地面に落ちた。
>「手榴弾を投擲する!伏せろ!」
自衛隊員らしき男が手榴弾を投げた。
爆風を避けるため伏せたので良くは見えなかったが、どうやら女王の触手は車から離れたようだ。
そして大宮老人は、ヒルの死骸を跨いでバンに乗り込んできた。
「なかなかいい腕ですわねぇ、希望さん」
『いい腕』の部分を特に強調したのだが、希望さんは得意そうな顔をしただけだった。
どうやら私の真意は伝わらなかったようだ。
>112
車に乗り込んできた大宮老人は、どこかぼんやりとしている。
「大丈夫でしょうか?もしや、どこかお怪我をなさっているのでは?
・・・宿舎までの道案内は出来そうですか?」
>116
>「……ところで、此処では一体何が起こっているんだ?」
「『大変なこと』ですわ。――― そんなことも見てお分かりにはなりませんの?」
刺のある言葉を吐きつつ、私は鈴木さんが運転席に座るのを待った。
状況:バンの中。鈴木さんが運転するのを待っている
118 :
名無しになりきれ:2007/03/08(木) 13:33:13 0
バイオレーター!?
>116-117
開けっ放しのドアから運転席に乗り込む。
助手席には、雑賀達と同じ、航空自衛隊の迷彩服に身を包み、一丁のライフルを抱え込むように座っている。
>「……ところで、此処では一体何が起こっているんだ?」
>「『大変なこと』ですわ。――― そんなことも見てお分かりにはなりませんの?」
二人の会話とドアが閉まる音が重なる。
素早くギアチェンジ、アクセルを踏む。
泥の塊を撒き散らしながら、バンが一気に加速する。
拳銃にサイレンサーを捻じ込む男に向って微笑を浮かべ、助手席の扉にロックを掛けた。
「・・・若い自衛官が圧倒的に不利な状況に陥った、とでも言いましょうか。」
ドアはロック済み、後部座席には武装した3人が座っている。
逃げ出す前に殺され、逃げ出しても『彼女』に殺される。
小川を撃てば、車は田んぼに突っ込み、やはり『彼女』に殺されるだろう。
何時だって優位に立つのは楽なものだ。
「取りあえず、お名前と所属部隊、それから作戦内容を教えて頂きたい。
まぁ雑賀さんと赤・・・赤坂さん、だったかな。」
人の名前を覚えるのは苦手でして、と苦笑してみせる。
「あのお二人と同じですかね?」
だとすれば、あの二人は嘘を吐いていた事になる。
作戦は継続され・・・山田あすかも危険を被る事になる。
一体、何人の兵士がこの村をうろついているのだ?
「言葉は慎重に選んだ方が良いと思いますよ。」
バックミラーに目をやり、後部座席に座る3人と、続いて背後に目をやる。
・・・彼女はまだ生きているのだろうか?
状況:駐屯地跡へ向けて運転開始。清田に姓名、所属、任務の内容を尋ねる。
120 :
名無しになりきれ:2007/03/08(木) 23:50:25 0
マンセ
>109
>「待った、吉田さん待った、女の人と爺さんはどうするんです?探さないんですか?」
「ああ、言い忘れてた。バラバラになった時には合流する場所を決めてあるんだ。」
お互いに探し合いをして、二重遭難するケースはたくさんある。
「逃げている間は、自己責任になるが・・・全滅するよりマシだよ。」
エレベーターの途中で振り返りながら、大森に言った。
「5階の男子トイレで待ち合わせをする事にしているんだ。君も覚えておくといい。」
吉田は4階につくと薬局を探し始めた。
>「5階の男子トイレで待ち合わせをする事にしているんだ。君も覚えておくといい。」
5階男子トイレっすね
わかりました
あ、吉田さん、薬局ありましたよ
薬局を指差して俺は言った
エレベーターが到着し、乗り込む。
「ったくおせーっつーの!」
狭い事も手伝い地下から届く音が不気味さを増す。
「いつまで降りてんだよこのポンコツ。とっとと扉開けろや!」
「あ、いけね!タバコ盗ってくんの忘れた!」
>105
目的の階に到着したのか、扉が開く。
「っと、着いたか?っつーか暗ぇ!照明くらい点けろっての!最先端の傘の物なんだろうが」
>ミヒャエルが一歩踏み出した途端、強烈な光がフロア中に広がる。
「おぉう!?やれば出来るじゃねーか。眩しいっての!加減しろや」
離れた所にある金属の大きな壁とも扉ともつかない物に目が行く。
「へぇ、音の正体はあの裏か。どれどれ、ミヒャエル様が確かめてやろうじゃねーの」
近付くにつれ、音の大きさは増し壁の異様な状態を把握する。
「おほっ。こりゃ吹っ飛ばしてさっぱり、って訳にはいかねーな」
「しかしどうするか。こんなもん凹ます様なやつ相手にしてらんねーぞ?」
「つーか何でどうやったらこんな風になるんだよ糞ったれ!」
壁の脇にあるスイッチの様な物が目に入る。
「こりゃご親切に開閉スイッチ様ですか。で、向こうで化けもんが暴れてるのにどうしろって?」
「アレか、スイッチを押してささーっと通ってぱぱっと逃げれば・・・出来るかボケ!」
目の前の扉は尚形を変えながら今にも破れんばかりに轟音を響かせる。
「どうするかー。あの3人組が来たとしてどうにか出来っか?」
「糞が!めんどくせーなぁもう!」
轟音が広いフロアにこだまする。
「うるせぇー!ちょっと黙ってろ糞ったれ!」
所持品: C4/5ポンド C4用信管*9 リード8m*8 M590C(mossberg)*6(0発装填済み)
Glock 19*27(12発装填済み) オイルライター C4完成品*1
建物の間取りとマークの付いた地図帳(55F・40F・B?にマーク)
場所:研究所地下フロア
状況:地下連絡通路?前扉付近で村田・judasを待つ
>104>108
耳を塞ぎ、しかっめ面でマクナブがゾンビの群れを虐殺していく光景を眺める。
素早い射撃でグリーンゾンビを射殺していく手並みには、感心してしまう。
「ナイスショット!おっと、右からも来ているぞ!気をつけたまえ!」
人間とは簡単に死んでしまうし、殺しが出来る生き物なのだ。
脅威が無くなれば・・・単なるゲーム感覚で殺人を遂行できる。
最後の一匹が崩れ落ちた時、何かが落ちたのに気が付いた。
その一匹の元へと歩きながら、取葉は撒き散らされた脳漿の芳醇な香りを楽しんでいた。
シシド相手に何やら喋るマクナブを尻目に、落ちた何かを拾う。
「・・・これは。」
低温で焼かれた焼き物のようなリレーフだった。
最後の一匹は、手に巻きつけるように、ロケットを握り締めていた。
今時流行らないロケットの中には、妹と思しき娘が写っている。
>「取葉さん!エレベーター直ったわよ!早く戻って来て!!
ミスタ・ルイス!次は何階のボタン押せば良いの?!」
>「もう大丈夫だ!ちょっと待ってろ!取葉、お前も一緒に来るんだ。」
「解ったよ。もう少し、落ち着いたらどうかね?」
最後の肉親の事を考えながら、取葉が悲しい顔をした。
だが直ぐに首を振り、エレベーターに向った。
「やぁお嬢さん。ご無事で何よりだ。」
穏やかな微笑を浮かべながら、嬉しそうに呟く。
「ところで・・・次は何処へ行くのかね?」
参加希望です、テンプレを置いてまた明日きます
名前:項龍
性別:男
年齢:27
身長・体重:やや痩せていて長身
誕生日:10月1日
血液型:B型
容姿:幼少からの虐待によるストレスで髪の毛は白い。
国籍・出身地:日本国籍
職業:無職(旅人)
恋人の有無:いない
好きなタイプ:ショートヘア
好きな食べ物:魚
好きな映画:無し
趣味:特技:読書と旅、特技、剣術など
将来の夢:特に無し
性格;やや対人恐怖症。
解説:親から虐待を受けていた為に対人恐怖症だった、あるひとの指導のおかげで
ある程度改善された、あるひとから剣術などを教わってた。
>114 >123
村田が扉の開閉スイッチを押すと、赤い警告等が点滅し、低い電気駆動音が響き始める。
扉を叩く音は止み、変形しきった扉がせり上がり始める。
生暖かい空気が扉の隙間から流れ込む。
よくやく扉が大人の腰の高さまで持ち上がり、その隙間からメデューサハンターが踊り出る。
鋭い爪と強靭な鱗に覆われた殺戮生物。
ギリシャ神話の伝説の怪物、メデューサの如く頭部から何十匹と蛇が生えているハンターの亜種。
その化け物が、ミヒャエルと村田に圧し掛かり、四肢の動きを完璧に封じた。
殺すべきか迷い、Judasを仰ぎ見る。
主人の匂いが染み付いた二人の存在に躊躇し、どうして良いのか解らなくなったのだ。
さらに一匹が滑らかな動きで前に踊り出し、Judasに向けて、恭しく供物を差し出す。
差し出されたのは、第2次世界大戦中の日本軍の軍服に身を包んだ死体、いや死に欠けの人間だった。
腹部を切り裂かれ、大量の血が流れ出している。
人間であれば、既に死亡している出血量だ。
もっとも、ハンターの腕が血に染まっているのは、60年前の死体の血の為だけではない。
ハンター自身の皮膚と肉が削げ、骨が剥き出しになっているのだ。
軍服の胸に、安全ピンで留められたネームプレートは「××師団倍尾連隊」と読める。
・・・どうやら駐屯地跡の地下実験施設とトンネルの一部は繋がっているらしい。
再開したJudasとメデューサ・ハンターの群れが何処へ行くのかは解らない。
・・・ただ、行く先々で宴と称する殺戮が起きる事だけは確実だ。
なるほどな、ここが今回の仕事場か…。
珍しく人間の臭いがほとんどせんな。
くくく、血が疼く…。
どんな相手がこの俺に殺されに来るのか、実に楽しみだ。
九武村地下の下水施設某所
129 :
名無しになりきれ:2007/03/15(木) 11:33:33 0
めからびーむ
>108 >124
グリーンゾンビ達の脅威は去り、黒い服を着た男性とミスタ・ルイスが話をしている。
取葉さんは最後に射殺されたゾンビを調べているようだ。
あたしは黒い服の男性を指差し、ひそひそとシノザキさんに耳打ちする。
「あの人大丈夫なのかしら?」
腰で変身ベルトがピカピカ光っている。……なんだか安物っぽくない?
「あれ子供の玩具よね?・・・もう!いっそ本物の変身ベルトだったら良かったのにね〜。
変身して、目からビームとか出してゾンビを倒すのよ」
あたしの呟きに、シノザキさんはなんともいえない顔をした。
>「……仮面ライダーは目からビーム出さねえと思うぞ」
>「もう大丈夫だ!ちょっと待ってろ!取葉、お前も一緒に来るんだ。」
>「解ったよ。もう少し、落ち着いたらどうかね?」
そう言い合いながらミスタ・ルイスと取葉さんがこちらに戻ってきた。
>「やぁお嬢さん。ご無事で何よりだ。」
あたしはふふん、と胸を張った。
ちょっと顔色が悪いのは、照明のせいよ。ぞ、ゾンビが怖かったからじゃないんだからね!
「当然よ〜!こんな美少女がゾンビになったら、全人類の損失だと思わない?」
もちろん冗談よ。
背後からプッと噴き出す声がした。あたしはそっちを軽く睨みつけた。
「……あら?ねえ取葉さん、そのレリーフどこで拾ったの?
ミケさんが持ってたのとそっくりだわ。
あ!ミケさんっていうのはね、ブランデンブルクっていう偽名の狼おと…ゴホゴホ…
その…えっと…そう!一匹狼のエージェントなのよ。このヘルメットくれたの」
あたしはそういって、首にかけて後ろにぶら下げているヘルメットを指差した。
ミケさんどうしてるかな。
松田に、お姉様に、川崎さんに、明良さんにも、ロシアのエージェントさんに、山猫みたいな女の子。
ビルの中でたくさんの人に出会って、別れてきた。
皆どうしてるんだろう?無事だと良いんだけどな。
>「すまんな桃華。ここからは歩きだ。シノザキも無事で何よりだ。」
「大丈夫よ。ちゃんと自力で歩くから連れてって!……で、一体どこ行くの?」
エレベーターを出たあたしは、サイズの合わないヘルメットを被りなおした。
>117
>「『大変なこと』ですわ。――― そんなことも見てお分かりにはなりませんの?」
「そんな事を俺は訊いているんじゃあない。此処は陪尾や等訓と違って傘社とは
何の関係のない、田舎の寂れた村の筈だ。それなのに何故、生物災害なんて事態に
見舞われているのか。俺はそういう事を訊いているんだ」
もっとも、清田とて薄々感づいていた。
こういった事故には必ず傘社が関係している事を。
そして自衛隊の生物災害を想定した演習というのも名ばかりだ。
これは明らかに人為的に引き起こされた事故だ。
>119
>「・・・若い自衛官が圧倒的に不利な状況に陥った、とでも言いましょうか。」
>「取りあえず、お名前と所属部隊、それから作戦内容を教えて頂きたい。
>まぁ雑賀さんと赤・・・赤坂さん、だったかな。」
>「あのお二人と同じですかね?」
>「言葉は慎重に選んだ方が良いと思いますよ。」
「ノーコメント……というのは駄目だろうか」
清田自身も何と言って良いのか判らなかった。
「はっきり言って、俺もこの事態に混乱している。俺は此処で生物災害を想定した
演習が行われているとしか知らされていないんだ」
とある二人を連れ出せ、というのは省いてある。
それというのも、後部座席に座っている女性がその内の一人である事に
気付いたのだが、そんな事を言い出せば何をされるか判ったものではない。
「取り敢えず、そんな事よりも此処は御互いに協力するべきじゃないか?」
バックミラーで後部座席に座る三人の顔色を窺いながら切り出す。
状況:協力を申し出る。
132 :
名無しになりきれ:2007/03/16(金) 19:07:12 0
必殺!!
>117
車に乗り込むと、桂木が心配そうに声をかけてきた。私は見て判るほど、頭が回っていないのか。
「ああ、さっき頭を打っただけだよ。何、このくらいならば何の問題もない」
大丈夫だと伝えても、彼女はまだ心配そうに私を見ている。私の言葉を信用していないらしい。
まぁ、年寄りの言葉など当てにならないだろうから、当然といえば当然か。
「……歳はとっとるが、これでも軍医崩れだ。自分が大丈夫かどうか、そのくらいはきっちり判るよ。
それでも心配なら、今すぐにでも君に駐屯地までの地図を書いて渡したっていい」
桂木にはそう言ったが、実のところ、まだ頭がふらふらする。打ち所が悪かったのだろうか。
>119、>131
例の兵士は鈴木に質問攻めにされている。軍人ならば、一つも回答できないであろう質問ばかりだ。
やはり兵士は「ノーコメント」と茶を濁そうとした。当たり前だ。きっと、自分だってそうするだろう。
続けて「演習があるとしか聞いていない」とも言った。これは嘘かどうか、やや判断しづらい。
政治家や指揮官らが兵を騙して、こういった公には出来ない仕事をさせるのは、今も昔も良くある事だ。
「…そんなに兵隊をいじめるもんじゃないよ、鈴木君。その手の質問に答える兵隊は非国民と臆病者だけだ」
思わず、兵士に対する鈴木の尋問に口を挟んでしまった。同業者に対する仲間意識からだろうか。
状況を見るに、彼は上官に騙されて厄介事を押し付けられ、更に尋問などという憂き目にあっている。
それから、兵士の方を向いて、あの頃と同じように話しかけた。
「我々に危害を加えないと約束できるのならば、任務内容は話さんでもいい。どうせ話す気もない筈だ。
私は日本陸軍第531歩兵連隊所属の大宮大佐である。どうだ、君も階級と名前くらいは言えるだろう?
名前くらいは教えてもらわないと、君を呼ぶときに不便だ」
名前:大宮外吉
持ち物:AK47自動小銃(11発装填、予備弾倉1)、軍刀、抗ウィルス剤
傘社研究所地下某所…
「ギャアアァァァァッ!」
「グシャッ…バキッ…グチャッ…」
…そのフロア一帯に、人のものとは思えぬ悲鳴が響き渡る
そして、それに合わせるかのように轟く何かを骨ごと叩き潰したような不快な音…
辺りには、原型も留めぬほどに叩き潰された轢死体の如きメデューサハンターの残骸が複数体転がっていた
その場に居合わせた企画外の怪物、傘社のB.O.W.としての正式認定を受けていないそれは、「G生物」と呼ばれた
新たに開発された新型のGウイルスの研究が、この地下研究エリアにおいて行われていたのだ
このウイルスは、自らの持つ遺伝子と宿主である人間の遺伝子との間に近似性が少ない場合、宿主を内部から破壊してしまう
それに合う人材を見つけるため、様々な「人間」を用いて行われた移殖実験…
実験は次々と失敗し、実験道具である「人間」たちは、次々と寄生されたGに殺されていった
残虐非道な人体実験のさなか、ただ一人Gウイルスと肉体を共有できる人間が存在した
その人間は貴重な「サンプル」として扱われ、仮死状態のまま冷凍保存されていたのだ
この騒ぎの中、発狂した主任研究員の一人が、冷凍保存されていたこの実験体を解凍する…
解凍された当初は、見た目はほとんど人間と変わりなかったその人物…
メデューサハンターをも難なく屠る今となっては、右腕は異常なまでの巨大化を遂げており、上半身の半分が完全に侵食されている
それでも大の大人と身長は変わらないにも係わらず、体重は飛躍的に増大しており、一歩一歩踏みしめる歩みは重い
人間の本体以上の大きさに巨大化した右腕は、露出した筋肉のように真っ赤に変質しており、明らかに人間のものとは思えない
さらに、肩に当たる部分からは、異様に巨大な「眼球」が不気味に覗いていた…
「人間」の顔の目からは、血の涙が流れ出ている
まだ、人としての意識が残っているようだ
「だ、誰か…助けてくれ…。」
引き千切ったメデューサハンターの頭部を投げ捨て、近くにあった極太の鉄パイプを軽く引き抜き、巨大な右腕に携帯した
武器にでもしようというのであろうか
鉄パイプを片手に、「G生物」は獲物を求めて歩み始めるのあった…
>124>130
>「やぁお嬢さん。ご無事で何よりだ。」
取葉が穏やかに微笑む。
邪心を全く感じさせない笑顔だ。
>「当然よ〜!こんな美少女がゾンビになったら、全人類の損失だと思わない?」
吹き出したシノザキを睨みつける桃華の頭をクシャクシャと撫でる。
生き残った人間の数が少な過ぎる。
自分を入れて3人。
勿論、取葉を除いた人数だ。
残りの連中は生死不明。
それでもこの娘が生き延びたのは僥倖だ。
桃華と取葉がリレーフに関するやり取りをするのを横目で見る。
>「大丈夫よ。ちゃんと自力で歩くから連れてって!……で、一体どこ行くの?」
「この事件の首謀者に会いに行くのさ。そして、ビル全体のロックを解除する。」
強張った声でマクナブが言った。
「スクープが取れるかも知れんぞ、シノザキ。」
シノザキに向って笑い、パーティー会場へと歩き出す。
「大広間に拘ったのには理由があってな。」
MP5を低く構え、周囲を見回しながらマクナブが先頭を歩く。
「例の会場は、このビルの集中管理室へのルートが存在するんだ。」
20階にあった警備室とは桁違いの管理能力を持ったその部屋なら、ロックを完全に解除できる。
「リレーフ集めも悪くないが・・・連中を信用するつもりは、毛頭無いからな。」
未だ屍骸の残る大広間に飾られた傘社重役の面々の肖像画の下にあるネームプレートを順番に押していく。
壁の一部が動き出し、エレベーターが姿を見せる。
「・・・この先にリフトを使えば、管理室まで行く事は可能だ。」
操作パネルを押し、エレベーターがやってくるのを待った。
>133
真っ直ぐな農道はよく整備されており、夜中と言えど飛ばす事が出来た。
もっとも、車がギリギリ1台通れる程度の幅しかない。
ハンドル操作を間違えれば、大事故になるだろう。
>「……歳はとっとるが、これでも軍医崩れだ。自分が大丈夫かどうか、そのくらいはきっちり判るよ。
>それでも心配なら、今すぐにでも君に駐屯地までの地図を書いて渡したっていい」
「医者の不養生、とも言いますからね。御自愛下さい。それに信用していますから。」
小川が優しい声で呟いた。
>131
自衛官の反応は大人しいものだった。
抵抗する素振りも無い。
>「ノーコメント……というのは駄目だろうか」
自衛官の言葉には、戸惑いがある。
>「はっきり言って、俺もこの事態に混乱している。俺は此処で生物災害を想定した
演習が行われているとしか知らされていないんだ」
続いて困惑の声。
>「取り敢えず、そんな事よりも此処は御互いに協力するべきじゃないか?」
得体の知れない男に背中を任すよりも、殺して銃を奪った方がマシだ、と答えるより早く、大佐が口を開く。
>「…そんなに兵隊をいじめるもんじゃないよ、鈴木君。その手の質問に答える兵隊は非国民と臆病者だけだ」
突然の切り返しに、小川の反応が一瞬遅れる。
>「我々に危害を加えないと約束できるのならば、任務内容は話さんでもいい。どうせ話す気もない筈だ。
私は日本陸軍第531歩兵連隊所属の大宮大佐である。どうだ、君も階級と名前くらいは言えるだろう?
名前くらいは教えてもらわないと、君を呼ぶときに不便だ」
予定とは違う展開に小川が呻き声を挙げる。
同情の響きのある大佐の声に、自衛官は我々が一枚岩でない事を認識してしまうだろう。
ため息を吐きながら、簡単な状況説明をする。
生物災害発生の原因は不明であり、特殊作戦群を含む自衛隊の部隊が九武村周辺を包囲、
夜明けと共に空爆が開始される事。
山田あすかと桂木に対して下された命令は、避けておいた。
「・・・謎が多すぎるんですよ。 演習と称して貴方が派遣される理由が解らない。」
速度を落としながら、煙草に火を点け、ここからは独り言だし答えなくて構わないと断りを入れる。
「私の推測ですが・・・特殊作戦群を含む九武村包囲部隊は総理直属の命令で動いているはずだ。
貴方は包囲部隊とは関係無い。
もしかしたら・・・命令を出した人物は、反乱自衛隊の関係者かもしれない。」
小泉総理と共に行動した反乱部隊には習志野の第一空挺、練馬の第一師団からの参加者は存在しない。
前者は有事の際に真っ先に戦闘を行う部隊であり、後者は首都東京を守る役目から参加者を出す事が出来なかった。
その為、情報提供レベルの活動しかしていないが、シンパの数はそれなりに存在する。
「反乱自衛隊とは多少、関係を持っていましたからね。」
懐かしい日々を思い返す老人のような声が漏れる。
狭戸市で共に戦った連中は元気にやっているだろうか?
「大佐、そろそろ到着すると思われます。道案内をお願いします。」
気分を切り替え、自衛官の反応と大佐の案内を待った。
>>122 >「あ、吉田さん、薬局ありましたよ」
「ああ、ちょっと待っててくれ。」
吉田が棚を漁り始める。
湿布と炎症を止める為の塗り薬を見つけ、一息つく。
「ちょっとマシになる位だけど、治療しないよりはマシだよ。」
塗り薬を塗り、湿布を貼ると吉田が座り込んだ。
「俺は地下へ戻ってみようと思う。」
顔をゴシゴシと擦ると眠そうに欠伸をした。
「上に行った連中は全滅したんだ。このまま上がっても大丈夫だとは思えない。」
「君はどうする?無理について来いとはいわないが・・・」
>吉田が棚を漁り始める。
吉田さんが棚をあさっている間、俺は周囲を見回してみた
店内は多少荒れてはいるが、まだ使えそうなものはありそうだ
>「俺は地下へ戻ってみようと思う。」
「わかってると思いますけど・・・5階トイレ行った後ですよね」
・・・いや忘れてると悪いと思って
すんません吉田さん
>「上に行った連中は全滅したんだ。このまま上がっても大丈夫だとは思えない。」
「下もやばそうでしたよ、変な唸り声するし、化け物出てくるし・・・
まあ、上行っても逃げ場無いってのはわかりきってる事ですから下行くしかないっぽいですけどね
ってかよく考えてみると上でウイルスがばら撒かれたんだから、下の化け物はウイルスの影響をあんまり受けてない事になるわけで・・・
下行った方が安全な上に脱出できて一石二鳥じゃないですか」
>「君はどうする?無理について来いとはいわないが・・・」
「もちろんついてきますよ、一人でいたんじゃたまったもんじゃないし、上はやばそうだし・・・」
ふと、俺は左手に握られている拳銃のマガジンの中身を確かめてみた
・・・何発入ってるとかどうやってみればいいんだろう
弾出してみればわかるんだろうけど下手に触って薬莢が爆発したら洒落にならないだろうし・・・
・・・いやそんな簡単に爆発するわけないか
俺はおっかなびっくりマガジンから弾を抜いて、弾数を数えてみた
たった3発・・・
おいおいおい・・・
っと、弾丸をマガジンに戻して装填している俺の横で、吉田さんが立ち上がった
「そろそろ行こうか」
「あ、はい」
俺が立ち上がり、続いて中年のおっさんが立ち上がる
おっさん自分の体についた体液がうざったいらしい
その辺からとってきたタオルで自分の体の体液を拭いている
っと、それを見て俺はある事に気づいた
「吉田さん、ついでなんで俺ここから使えそうな物ぱくっときます」
俺はそう言うと、赤十字のマークが入ったかばんを見つけ出し、そこにタオルを入れてクッション代わりにして、包帯やら瓶に入ったアルコールやらを詰め込んだ
ちなみに俺は中学の頃学校の保健体育の時間にみっちり包帯の巻き方とか練習させてもらっているので問題ない
・・・まあ、こんなもんがこの状況でどれだけ役にたつか
所持品:シグ・ザウエル(3)医薬品(4)
現在地:薬局
状況:とりあえず5階トイレに向かう・・・はず
>114 123
>「俺も宴会に混ぜてくれ。」
懇願するような顔で、そう俺に宣言したリーダー君はゆっくりとしかし確かな足取りで光の中歩を進める。
ガンガンガンガンと打ち鳴らされる扉の音が、まるで新しい化物の誕生を祝福するようにいっそう大きく鳴り響く。
小さくなるリーダー君の背中を見ながら、身震いする自分の身体を両の手で抱きしめる。
あぁ・・・素敵だ、とてもとても素敵だ素敵だ・・・アレは、あの人間は素敵だ。
人間、そうリーダー君は人間だ。人間という名の化物だ。
小川やシノザキとはまったくタイプが違うが、とてつもなく美しく醜く、強くて弱くて・・・良い・・・すっごく良い人間。
最初はまったく意識していなかった。道案内程度にしか考えてなかった。
でも、あぁでもでも・・・こんなにも素晴らしい素質を秘め、そして開花させた人間だったなんて・・・。
やっぱり人間ってのはわからないものだ。石だったモノがダイヤに化けたり、ダイヤだったモノが石に成り果てたり。
そこが人間の素晴らしい所であり、欠点でもある。自分が化物になって初めて解かるこの感じ。
あああああああああ・・・・・・これだから、これだから化物は止められない!
>「うるせぇー!ちょっと黙ってろ糞ったれ!」
ふと、男が扉に向かってなにかを叫び散らす声で、自分の考えの世界から現実に意識を戻す。
リーダー君は男に気付かないのか、それとも気付いて無視しているのか、男を気にもせずに素通りする。
・・・あの男はどうなのだろうか?あの男もまた・・・リーダー君や小川やシノザキに匹敵する素晴らしい人間なのだろうか?
そんな俺の考えを遮るように赤い警告等が点滅し、低い電気駆動音が辺りに響き渡る。
変形した扉はゆっくりと開き、その隙間から我先へと同胞が溢れ出る。同胞は男とリーダー君に圧し掛かり、動きを完璧に封じる。
そして、俺の指示を待つかのように、俺のことを見上げた。
止めようと声を出そうとすると、一匹が俺の前に踊り出、何かを差し出す。
それは軍服に身を包んだ人間のように見えた。
まるで祭壇に奉げるように差し出されたソレが、俺への供物へと気付くまでにそう時間は掛からなかった。
しかし俺はその供物よりも、同胞の腕を見て胸を痛める。肉は削げ落ち、骨が剥き出しになっているその腕。
どこまでやったらそうなるのか?そうなってまで・・・扉を叩き続けたくれたのか?
左眼からは意識したわけでもないのに、透明な液体が溢れ出した。
ゆっくりと優しく慎重丁寧に、壊れ物に触れるかのように、両の手で供物を差し出した同胞の手を包む。
彼等は俺の事を認めてくれた、異形の俺のことを。
彼等から見たら、俺はとても不自然な存在だ。人の身体と同胞の身体が入り混じった身体。
排除されても何をされても仕方がない。同胞と呼んではいたが、自分自身が受け容れられるかとても不安だった。
しかし、彼等は認めてくれた。一切の迷い無く、認めてくれた。
こんなにありがたい事があるか?こんなに素晴らしいことがあるか?
「・・・ありがとう、異形の俺を認めてくれて。俺は、その答えに報い応える。
本日、この場、この瞬間に俺は君等を率いるモノとなる。その任期は俺が死ぬか適任が現れるまでだ」
>114 123
「さて、まずは彼等・・・いや、リーダー君は放してやってくれ、俺の仲間だ」
俺は指でリーダー君を指し、同胞に指示を出す。その指示を彼等はすんなり受け容れ、リーダー君から手を放した。
リーダー君が解放されたのを見届け、俺は男にゆっくりと近寄り、完成品のC4を許可なく奪い取る。
自爆なんてしないだろうが、万が一ということもある。こんな所でコレを爆発されたら堪らん。
俺は奪い取ったC4を掲げ、男に笑いかける。
「さて、じゃあこれからお前に選択肢を与えようか。
1、 ここから逃げるてみる 2、俺達と殺し合ってみる 3、一緒に楽しんでみる
さ、どうする?ちなみに1ならここまで一緒に来たよしみで何もしないで逃がして―――」
そこ言葉を言い切る前に、辺りに叫び声が響き渡る。同胞の数人がその叫び声に反応し、その声がした方向を探りはじめる。
「・・・・・・今のは・・・同胞の?」
その言葉に同意するかのように、左腕がズキンと疼いた。
・・・まったく、これからお楽しみだというのに・・・最高の気分で宴会を迎えられると思ったのに・・・。
「・・・・・・同胞諸君、少々予定を変更する。宴会の前に仇討ちだ」
俺の言葉に同意するように、同胞達はギィギィと吠え立てる。
男を抑えている同胞に目を向け、俺は指示を出す。
「その男はもういい、放してやってくれ。今は仇討ちの方が先だ」
同胞が男を放したのを確認すると、今度はリーダー君に苦笑しながら言った。
「そう言うわけだリーダー君。お楽しみは少しの間お預けだ、君はどうする?ここで待つかい?」
持ち物: C4完成品
現在地:傘社研究所 研究所地下フロア
状況:リーダー君に質問
>131 >133 >136
>「取り敢えず、そんな事よりも此処は御互いに協力するべきじゃないか?」
得体の知れない男に背中を任すよりも、殺して銃を奪った方がマシだ、と答えるより早く、大佐が口を開く。
>「…そんなに兵隊をいじめるもんじゃないよ、鈴木君。その手の質問に答える兵隊は非国民と臆病者だけだ」
突然の切り返しに、小川の反応が一瞬遅れる。
>「我々に危害を加えないと約束できるのならば、任務内容は話さんでもいい。どうせ話す気もない筈だ。
>「私の推測ですが・・・特殊作戦群を含む九武村包囲部隊は総理直属の命令で動いているはずだ。
> 貴方は包囲部隊とは関係無い。
> もしかしたら・・・命令を出した人物は、反乱自衛隊の関係者かもしれない。」
「随分とお優しいこと。こんな胡散臭い自衛官を連れて歩くおつもり?
任務内容は話せなくても、せめて脱出ルートくらいは喋れるでしょうに。
ろくに話す気が無いのなら、ここで車から降りていただくというのはいかが?」
私は満面の笑みを浮かべた。
「どさくさにまぎれて『うっかり誤射』されるのはごめんですからねぇ。
鈴木さんや大佐殿と違って、あいにくと私、この村にいる自衛官を信用しておりませんのよ?」
〉〉140-141
「ギイィッ!」 Judasの横を、メデューサハンターの巨体が吹き飛んでゆく
その頭部は、無残にも殴り潰されて陥没していた
鈍い金属音を辺りに響かせながら、その仇敵は現われた
暗闇から鉄パイプを引き摺りながら現われたそれは、最初人間に見えた
だが、その右腕は、胴体との付け根まで異常なまでの肥大化を遂げていた
それは露出した筋肉のごとく赤くグロテスクで、肩は大きく競り上がっていた
体重も見た目より遥かに重いらしく、動作の一挙一動が重苦しい
その左右非対称の姿は、見るものに威圧感を与えた
それはJudasたちの前に立ち止った
すると、巨大な右腕の肩の辺りから、これも赤く巨大な眼球が姿を現す
「た、頼む…た、助けてくれ…死にたくない…」 「人の頭」はそう言った だが、そのG生物からは、メデューサハンターの血の臭いが、生々しく漂ってくる
無理もない、先程、偵察に来ていたそれらを殺戮していたのだから…
しかし、その代償であろうか、まだGウイルスによる侵食の進んでいない人間体の部分には、各所に傷跡が残っていた
「い、嫌だ、イヤDA…助けて…くれYO…」
侵食の影響か、人としての意識が残る頭部の機能までも狂ってきているようだ
そして、肩の巨大な眼球は、Judasを見つめ、その眼は笑っている
Gウイルスの「種の保存」こそ、G生物の最大の役目である
だが、宿主との肉体共存無しには、繁殖能力を持つ幼体を生み出せる能力はない
完全なる肉体共存のためには、遺伝子が近似性が重要なのだ
どうやら「眼」は、Judasという人間としての個体に、それを見いだしたようである
身構えたGは、掌から幼体を生み出し、その幼体は地面を這いながらJudasに接近していく
体内に侵入し、宿主とするために…
「何だここは、なんだあの化け物は……」
ある程度は情報で知っていたのだがここまで酷いものだとは予想はしていなかった
雇っていた用心棒はすでに奴らに食われてしまった
あの惨状を思い出すたびに吐き気がこみ上げてくる
あたりを見渡すとあの死人達が次の獲物を探しいてる
自分はここも危険だと思いすぐにこの場を離れる
所持品: 日本刀、カメラ、赤いジャンパー、
現在地:九武村、分校付近
状況:安全な場所を探しいてる
何かの音で目がさめた
車にのっているみたい
目の前のドアが開く
そのまま飛び降りる
身体に感触がする・・・
「あぁ、荷物わすれた」
でも、そのまま歩き続けようと思った
何かの音で目がさめた
車にのっているみたい
目の前のドアが開く
そのまま飛び降りる
身体に感触がする・・・
「あぁ、荷物わすれた」
でも、そのまま歩き続けようと思った
>138
>「わかってると思いますけど・・・5階トイレ行った後ですよね」
「・・・微妙な所だな。ちょっと前まで地下鉄の構内が安全だったんだが。」
吉田は暫く考え込む。
「5階のトイレに言って、コイツだけ渡しておく。全員で行くよりはマシだろう。」
>「吉田さん、ついでなんで俺ここから使えそうな物ぱくっときます」
棚を漁る大森を見ながら携帯電話を掛け始める。
「もしもし。ああ・・・うん・・・そうか・・・爺さん以外は無事なんだな?
・・・うん、解った。そっちに行ったら地下に行ってみるよ。じゃ、5階で。」
吉田が携帯電話を切った。
「爺さんはダメだったらしい。」
複雑な表情を浮かべ、薬局から出た。
エスカレーターを登り5階に着く。
トイレはすぐそこだ。
>「爺さんはダメだったらしい。」
え・・・
俺は少し衝撃を受けた
「ダメだった」
それはつまり、死んだという事なのだろう
人の死というものに直面した事がない俺には衝撃的な事だ
例え赤の他人でも・・・
もしかすれば、次は俺の番かもしれない
・・・いや、そうはいかない
俺は断固として戦いぬいてみせる
絶対に俺は・・・俺は生きて帰るぞ・・・
俺は拳を握り締めると、吉田さんの後に続いた
・・・そういえば吉田さんはどこか手馴れているような気がする
深くは考えなかったがこの拳銃も・・・一体どうやって・・・
考えてみればみるほど恐ろしくなってきた
俺はこのまま吉田さんについていっていいのだろうか?
いや・・・今のところこうするしかないんだ
そんな事を考えながら、俺は吉田さんに続いてエスカレーターを登った
所持品:シグ・ザウエル(3)医薬品(4)
現在地:エスカレーターを登っている
状況:吉田に対して疑惑を持ち始める
>141
>「さて、まずは彼等・・・いや、リーダー君は放してやってくれ、俺の仲間だ」
ハンターは、Judasの指示に大人しく従った。
肩に食い込んでいたハンターの爪が離れたのだ。
痛む肩を摩るとべっとりとした液体の感触があった。
血が出ているのかと驚いたが、圧し掛かっていたハンターの腕から血が流れているのが見えた。
・・・捨て犬に見つめられた時のような罪悪感を感じる。
そんな村田を無視するようにハンター達がJudasを熱の篭もった目で見ていた。
一匹のハンターが差し出した死体は、旧陸軍の軍服に身を包んでいた。
子供の頃、駐屯地跡にはお化けがいるから決して近寄ってはいけない、と老人達に窘められたのを思い出す。
このトンネルの先は、どこに繋がっているのだろう。
>>134 >「ギャアアァァァァッ!」
「グシャッ…バキッ…グチャッ…」
突如上がった悲鳴の方向に銃を向ける。
グロテスクな、剥き出しになった筋肉の塊がゆっくりと歩いている。
右肩の巨大な目が周囲を見回している。
特徴的なのは右腕だけで、殆ど人間と変わらないように見える。
しかし、恐怖の桁が違う。
なんというか肉の密度が人間よりも濃いのだ。
足がガクガクと震える。
恐怖でその場にへたり込みそうになる。
>「た、頼む…た、助けてくれ…死にたくない…」
戦闘態勢に入ったJudasとハンターの群れを見て、男が懇願する。
>「そう言うわけだリーダー君。お楽しみは少しの間お預けだ、君はどうする?ここで待つかい?」
苦笑したJudasに向って泣き笑いを返す。
ゆっくりと後退し、エレベーターの中へ飛び込んだ。
急いでボタンを押すと、エレベーターの扉が閉まり、上へ向って動き出した。
持物:猟銃(18)、ベレッタ(8)
現在地:研究所 エレベーター内
状況:Judasに返事もせずに、エレベーターにて移動開始。
おっ!あれは建物だとりあえずそこに行くか
いつやつ等が襲ってくるかわからない
今のうちのに安全な場所に移動せねば危険だやや急ぎ気味で建物に向かって移動する
所持品:日本刀 カメラ
現在地:分校付近
状況:死人の見つからないように分校に移動中
>149 143
リーダー君は泣き笑いの表情を作り、ジリジリと後退りながらエレベーターに乗り込んだ。
本能に従い逃げる・・・賢明と言えば賢明、だけど・・・あの状態はヤバイ。
「・・・悪いが2名ほどリーダー君の下へ行ってくれ。あんな状態で一人じゃ長くは持たない」
右手を挙げ、振り向かずに指示を出す。後ろから同胞2名の気配が消えた。
俺はそのままの状態で後ろの男に話しかける。
「それで・・・アンタはどうするんだい?ここに残るかい?ま、もう大分巻き込まれちまったみたいだが・・ねぇッ!」
挙げた右手をぎゅうと握り締めると、這いずってきた気味の悪いモノに叩きつけるように振り下ろす。
水気のある果実が潰れたような音と共に、その気味の悪いモノは体液を撒き散らし四散した。
「・・・行くならとっとと行きな、ここまで一緒に来たよしみだ、隙は作ってやる。
おいデカ目!俺の身体がお望みか?同胞を殺したお前にくれてやるわけないだろう?欲しけりゃ無理矢理奪ってみな」
挑発的な笑みを浮かべると、勢いよく床を蹴って一気にデカ眼のもとまで跳躍する。
左腕を振り上げ、そのデカ眼に突き刺してやろうと狙いを定めた瞬間、視界の下端に黒銀の物体が高速で迫っているのが映る。
反射的に黒銀の物体を迎撃する形で、振り上げていた左腕を黒銀の物体に向かって振り下ろした。
左腕と黒銀の物体がぶつかり合ったその刹那、今まで感じた事の無いような衝撃が俺を襲った
その衝撃をどう表現したらいいのだろうか?風も熱も無い、唯々衝撃だけの爆発。
爆発を受けると同時に世界はグルリグルリと回りだす。
重力の法則を無視しながら、俺は宙を舞った。1回転2回転・・・俺が数えられたのはそこまでだ。
グルグルと回り続ける世界を見続け、その数瞬後、重力に逆らうのを止めた身体は地面に勢いよく叩きつけられる。
叩きつけられた衝撃で一瞬気が遠くなるが、寸前まで迫った黒銀の物体を確認するやいなや、飛び跳ねる様にその場から退避する。
目標を失った黒銀の物体はそのまま床に激突する。床は呆気ないほど簡単に砕かれ、破片が勢いよく飛び散った。
飛び跳ね、体勢を立て直すと、瞬時に視線をデカ目に戻す。そして先ほど受けた黒銀の物体の正体が『鉄パイプ』だったのを知る。
たかが鉄パイプを振り回したってだけなのになんて威力だ・・・バカ力め・・・。
もし左腕で受けていなかったら・・・顔面を砕かれて、ミートソースが出来上がってた所だろう。
受けた左腕はビリビリと痺れ続け、感覚が無い。鱗は衝撃で剥がれ、肉が裂かれ、裂かれた箇所からは血がドクドクと溢れる。
デカイ目玉は先ほどの挑発的な笑みを返すように、挑発的に歪んだ。
持ち物: C4完成品
現在地:傘社研究所 研究所地下フロア
状況:Gと対峙
>149
全ては彼の為に、我の命は彼の為に。
彼は命じた・・・あの人間を守れ、と。
ならば命じられた我等はただ従うのみ。
それが正しいか、否か・・・そんな事を考える必要なんか無い。
彼が命じた事は全て正しいのだから。
2匹のメドゥーサは凄まじいスピードで階段を駆け上がり、エレベーターの前で跪く。
2匹のメドゥーサは待つ、彼が守れと言った人間を、彼の匂いが付いた人間を、跪きながら。
それは王に絶対の忠誠を誓う騎士の如き姿だった。
>133
「清田武。階級は三等陸曹」
殺気だった他とは違い、場違いとも思えるほど落ち着いた老人の質問を
流石の清田も無視出来る筈がなかった。この旧軍の老人の態度は有り難い
「PJの資格を持っている。簡単な手術ぐらいなら簡単に出来し、その装備も
充分にある。何処か怪我をしていたら遠慮なく言ってくれ」
>136
「反乱自衛隊かどうかは知らないが…俺は直接、群長からこの命令を受けたんだ。
尤も、アンタがうちのボスと面会があるのかは知らないが」
群長は、こうなる事を予測していてこの任務を自分に言い渡したのは間違いない。
だが、何故、あの二人の女性なのだろうか。
清田にはそれがわからなかった。
>142
先程から、異様に自分に対して棘のある物言いをするこの女性に清田は
深い溜息をついた。
群長はこの女性を保護しろ、と暗に自分に言っていた。
写真の彼女は和服の似合う美人だったが、実際に会ってみるとまさか此処まで
辛辣な女性だとは思わなかった。
「何とでも言えば良いが、一つだけ言わせて貰おうか…仮に、だ。俺がアンタを
殺す気でいるならば、最初の時に草陰に隠れたまま狙撃をすれば良かった筈だ。
別に俺は俺の全てを信用してくれ、と言っているんじゃない。ただ、俺は殺し屋が
標的と行動を共にする理由がわからないと言っているんだ」
清田にも我慢の限界がある。
これ以上、こんな態度で続けられたら、本当に撃ち殺しかねない。
此方もいきなりこんな地獄に放り込まれてうんざりしているんだ。
いくら訓練を積んでいるといっても、初めての実戦が怖い筈がない。
>>130 >「……あら?ねえ取葉さん、そのレリーフどこで拾ったの?
ミケさんが持ってたのとそっくりだわ。
あ!ミケさんっていうのはね、ブランデンブルクっていう偽名の狼おと…ゴホゴホ…
その…えっと…そう!一匹狼のエージェントなのよ。このヘルメットくれたの」
取葉の指がヘルメットに伸びる。
古びているが、持ち主が愛情を持って手入れしてきた事が解るヘルメットだ。
ヘルメットの淵を軽く撫でると、
「うん、一匹狼のエージェントか。彼は本当に狼だったのかもしれないね。」
人差し指と親指に挟まった一本の毛を見ながら言った。
「うん、このリレーフかい?広間に落ちていたんだ。確か・・・このビルを占拠したテロリストが
言っていたものだと思うんだが。」
>「大丈夫よ。ちゃんと自力で歩くから連れてって!……で、一体どこ行くの?」
>「この事件の首謀者に会いに行くのさ。そして、ビル全体のロックを解除する。」
「危険過ぎると思うんだがね?確か集めるリレーフは4枚だろう?この調子で集めていけば・・・」
>「リレーフ集めも悪くないが・・・連中を信用するつもりは、毛頭無いからな。」
マクナブに睨まれて取葉が肩を竦めた。
広間に着くとあの若者・・・ジュン・シシドの姿は消えていた。
>「大広間に拘ったのには理由があってな。」
マクナブが肖像画の間を行ったり来たりし始めた。
何事か、と思えば壁の一部が動き出す。
>「・・・この先にリフトを使えば、管理室まで行く事は可能だ。」
「なんだ、君。もしかしてイギリス人かね?」
エレベーターの扉が開く。
マクナブは油断無く構えていたが、取葉は緊張の様子すら見せなかった。
「うん、やっぱりイギリス人だろう。リフトなんて言うのはイギリス人ぐらいのものだ。」
満足げに頷くと、取葉はエレベーターへと乗り込んだ。
>>150 項龍が向った分校は、即席のバリケードで門が塞がれている。
そして銃を持った村人達が周囲を見張っている。
そのうちの一人が項龍に気付いた。
「おーい!人間か?!」
>126
その化け物が、ミヒャエルと村田に圧し掛かり、四肢の動きを完璧に封じた。
「うぉっ!・・・っち!油断したぜ」
「離せや糞が!」
>141
奪い取ったC4を掲げ、男に笑いかける。
「さて、じゃあこれからお前に選択肢を与えようか。
1、 ここから逃げるてみる 2、俺達と殺し合ってみる 3、一緒に楽しんでみる
さ、どうする?ちなみに1ならここまで一緒に来たよしみで何もしないで逃がして―――」
同胞が男を放したのを確認すると、今度はリーダー君に苦笑しながら言った。
「そう言うわけだリーダー君。お楽しみは少しの間お預けだ、君はどうする?ここで待つかい?」
「・・・アレもあんちゃんのオトモダチかよ?付き合いきれねぇぜ」
村田に置いていかれる形で残される。
「っかー!薄情なおっさんだなーおぃ!」
judasとGが対峙する様子を伺いつつ、退避出来そうな箇所に目処をつける。
(遮るもんはなんもねぇな。参った参った。・・・?さっきのゲートか。足止め位になら・・・ヤベェかな?)
思案しながらjudasに声を掛ける。
「この借りとC4の代金はつけといてやるよ!悪ぃがこれ以上付き合ってられねぇ」
「せいぜい頑張れよあんちゃん!と、言いてぇ所なんだがよ。」
階段までの距離は遠くゲートまでの間にはGが立ち尽くす。
「どうもそのオトモダチを何とかして貰わねぇと動けねぇんだよ」
「っつー訳で一時不戦協定だ。なんとかそのオトモダチの動きを止めてやっからそれまで何とかしろや!」
Gとjudasの距離を測り、退避ルートを模索する。
(あー・・・ぎりぎりか足りねぇかもなぁ)
(こんな所でくたばるのは勘弁だがあんなもんが外に出ちまうのもなぁ)
(これがオトコギを見せるってやつかぁ?冗談は顔だけにしろっつーの)
計画を簡素に練り上げた所でjudasにもう一度声を掛ける。
「こっから出たらぜってーあんちゃんを一発殴るからな!お尻ペンペンもしてやる」
リードを長く纏め、肩に掛ける。
「さて、仕事すっか仕事。タバコねぇから気合はいんねーな」
所持品: C4/5ポンド C4用信管*9 リード8m*3 M590C(mossberg)*6(0発装填済み)
Glock 19*27(12発装填済み) オイルライター リード束40m*1
建物の間取りとマークの付いた地図帳(55F・40F・B?にマーク)
場所:研究所地下フロア
状況:対G・judasの脇でリード設置準備
>>152 エレベーターが一階に到着する。
玄関を見れば、シャッターは閉まったままだった。
あの地下に現れた化け物は、研究所の中に居たらしい。
そのまま安心してエントランスに向かおうとした時、黒い影が村田の進路を遮った。
2匹のメデューサ・ハンターが追いかけてきたのだ。
咄嗟に猟銃を突きつけるが、2匹のメデューサは跪いたまま、微動だにしない。
銃を突きつける村田に抵抗する素振りも見せず、ただ跪いている。
村田が自分を取り戻し、勢い良く叫ぶ。
「ボケっと座り込んでないで手伝え!」
2匹を尻目に、応接間に寝かされていた佐治の元へと急ぐ。
ここも安全ではなくなるだろう。
しかし、佐治の姿は無かった。見回せば寝かせておいたソファーから点々と血が流れている。
「血の跡を辿っていくしかないか。」
独り言を、いや、2匹のメデューサに向って呟くと血の跡を辿って移動する。
どうやら階段を下りていったらしい。
血の跡は、破壊された機材の散らばる研究室へと続いている。
意識を保ったまま、ワクチンを探して研究室へ向ったのかもしれない。
二匹のメデューサを引き連れた村田は、大急ぎで研究室を目指した。
>155
建物の近くに来たのは良いがバリケードで塞がれているみたいだ
>155「お〜い!人間か?」
声がする、声がする方に顔を向けると銃を持っている人たちがいる
自分は大声で返事をする。
「人間だ!そちらに向かっても良いのか?」
>153
「では、よろしく頼むよ、清田三曹」
はて、PJとかいうのは、米軍の特殊落下傘部隊だったか。大分前に雑誌で読んだ気もするが。
何にせよ、彼は何十年越しにもなる私の後輩に当たるのだろう。
「私も一応は軍医崩れだ。少しくらいなら、君に協力できると思う」
>142
桂木の強い言葉からは、清田というより、軍人に対するあらかさまな程の嫌悪感が容易に伺えた。
「宜しい。ならばこうしようか。向こうに着くまでは、私が彼に銃を向けていよう。彼が君を撃とうとすればすぐ射殺する。
向こうで車を降りた後は、清田君に先頭を歩いてもらう。我々二人から銃を向けられる形だね。これでどうだい?」
もっとも、本当に射殺するつもりなど無いし、そもそも清田がこの状況で、桂木に危害を加えるとは思っていない。
もしも彼が不審な動きをすれば、私か鈴木が確実に射殺できる距離だからだ。軍人なら、その程度は判断できる。
>136
質問を諦めたのか、鈴木は清田へ、私も少し前に聞いた覚えのある状況を説明している。
原因不明の生物災害、自衛隊の包囲、夜明けの空襲。どれもこれも、考える余地が一寸も無い事実。
それらを知ったとしても、早く逃げるくらいしか対処のしようがない。
暫らくの後、連隊駐屯地への道案内を私に求めた。
「ああ、問題無い。そこの道を左に逸れて、そのまま山の方に入ってまっすぐ進んでくれ」
この道を忘れるものか。この道は、かつて何度も何度も通った。目の前の風景は、あの頃に重なる。
自動車のハンドルを握っていた事も、トラックの助手席、或いは荷台に乗っていた事もあった。
ガラス越しの闇に見える光景は、あの頃と何ら代わりがない。
「…まっすぐ進めば、すぐに門柱が見えてくるだろう。陸軍歩兵第531連隊と書いてある奴だ」
その光景も、きっとあの頃と変わらないだろうか。歩哨は立っていないが、あの頃の威容は残っているか。
私の脳裏をよぎるのは、どれもこれも『あの頃』の記憶ばかりだった。
名前:大宮外吉
持ち物:AK47自動小銃(11発装填、予備弾倉1)、軍刀、抗ウィルス剤
ギリスはモニターから漏れる映像を完璧に無視していた。
硬い表情で頬杖をつき、視線は遠くへと向けられていた。
シュレーガーが出て行ってから随分と経つ。
その間、彼女はずっと孤独に浸ってきた。
・・・もう止めよう。
つまらない言葉で人の心を表現しようとする努力をする事を。
60年前に人を止めた人間の気持ちなど誰が理解出来る?
ギリスは立ち上がり、愛用のダマスカスナイフを鞘に押し込んだ。
そして待った。
60年以上待ち続けていたのだ。
「・・・やっぱ柄じゃないわね。」
ケタケタと笑い、エレベーターが来るのを待つ。
>148
5階のトイレには無事着いた。
「爺さんの話は残念だったな。」
吉田が感情を感じさせない声で言った。
>「そうね。」
OL風の女が力無く言った。
「ああ、そうだな。俺たちは地下へ言ってみようと思う。」
>「・・・そう。私たちはここへ残る。」
力の無い返事が返ってきた。
「・・・ああ、そうしてくれ。」
OL風の女が手を差し出した。
吉田が微笑を浮かべて、手を握り返す。
「お互い無事に外で会おうな。」
短い別れを済ました吉田はトイレを出た。
「大森君も・・・何か言う事があったら言っておくといい。」
162 :
名無しになりきれ:2007/03/28(水) 15:17:52 0
血が吸いたい・・・
>159
「では、よろしく頼むよ、清田三曹」
清田が自己紹介を終え、大宮大佐がそれに答える。
PJ、つまりパラレスキュージャンパーは、墜落した航空機のパイロットの救助を目的とする連中だ。
敵占領地域まで出向いて救助をするのだから、特殊部隊の中でも最高クラスの技量が必要とされる。
恐らくアメリカ辺りで訓練を受けたクチだろう。
険悪なムードを察知した大宮大佐が一つの提案を出す。
>「宜しい。ならばこうしようか。向こうに着くまでは、私が彼に銃を向けていよう。彼が君を撃とうとすればすぐ射殺する。
向こうで車を降りた後は、清田君に先頭を歩いてもらう。我々二人から銃を向けられる形だね。これでどうだい?」
「悪いアイディアではありませんね。二人掛りなら、敵に襲われても対処出来るでしょう。」
もっとも車内の険悪な空気が変わった訳では無かったが。
大佐の指示に従い、そのまま山の中へと車を進める。
轍に溜まった水を跳ねる音、小道の両脇から伸びた雑草が車体を叩く音が響く。
「一端、状況を纏めましょう。」
車内に漂う険悪な空気を追い払うべく、小川が呟いた。
>142
「ますは桂木さん。仮に脱出ルートが解っても利用は絶対に出来ない。
陸路だとしたら見張りの連中がいるし、ヘリを使っての脱出でも同じです。
仮にハイジャックしても、着陸するまで追跡されます。
そのまま周辺を包囲、射殺もしくは捕まります。」
結局の所、本当に逃げ出したければ自力で何とかする他無いのだ。
「大佐が我々の目的地を言ってしまった以上、彼を放り出しても変わらんでしょう。
殺したい、というならどうぞご自由に。」
>153
「清田三曹。先ほども言いましたが、特殊作戦群の人間が2名、村に侵入しています。
目的は、ウィルスに感染した女性の抹殺、もしくは確保です。
感染したと言ってもゾンビにはなっていない。人間の意識を保ったまま、人間として活動している。
後部座席に座る桂木さんがその一人です。」
暫く間を置いてから、いや、暫く考え込んでから、もう一人の女性の名前を言う。
桂木の手前、こちらも名前を出した方が良いと判断した。
彼女がその行為をどう思うかなど、知った事ではない。
桂木一人にリスクを背負わせる訳にはいかない、という意地があった。
「・・・もう一人は、山田あすかさんです。繰り返しますが、貴方は信用されていないのです。
貴方の目的が標的の確保だとしたら、機会を窺っている事になる。」
清田も自分が信用されていない理由が良く解っただろう。
「先頭をお任せするついで、と言っては何ですが・・・弾を40発ほど頂けませんかね?
私のライフルは、残弾が怪しい。」
門柱が見え始めた所で、ゆっくりとブレーキを掛ける。
「清田三曹。貴方には、最後に下りて頂きます。手はダッシュボードの上に置いて下さい。」
小川と大宮大佐が交互に下り、銃を突きつければ身動きは取れまい。
バンが完全に停まったところで、キーを抜いてポケットに押し込んだ。
持物:シグP226(10)、FN FAL(0)、FALのマガジン(0) X 2、アンプルシューター(1)、デイライトX1
自動車の鍵
現在地:旧陸軍駐屯地跡敷地内
>161
>「・・・そう。私たちはここへ残る。」
たち?・・・あ、そうかおっさんがいたな・・・
しかしこのお姉さんはならどうやって脱出するつもりなんだろう
それとももう脱出はあきらめているんだろうか
ここにほっぽっといても多分助けは来ない
助けが来る気配があるなら、俺はとっくにどっかに隠れ続けていただろう
隠れんぼは得意な方だ
鬼ごっこは苦手だけど
>「お互い無事に外で会おうな。」
気休めを言ってくれるものだ・・・
彼女と別れればまず彼女の命は無い
そんな気がする・・・
>「大森君も・・・何か言う事があったら言っておくといい。」
・・・もしかすると吉田さんはこの化け物出現と関係があるんじゃないのだろうか
だとするとあの穴の登場も納得がいく
吉田さんが今まで見つけられない不利をして、役に立ちそうな奴が集まるのを待っていたんだ・・・
そして多分、無事脱出した後俺は・・・
・・・いやありえないか、漫画じゃあるまいし
「一緒に来ませんか?というか一緒に来てください」
俺はお姉さんに言った
「残っても死を待つだけです、それなら例えどんな恐ろしい目にあうかもしれなくても生き残れそうな道を行きましょうよ」
お姉さんに言って、ふと俺は気がついた
そうか、彼女も助かる手段があったのだ
あのわけのわからないパネル・・・っぽいあのほら、石もどきみたいな奴
あれをいくつか集めると脱出できるらしいと吉田さんが言っていた
仮に吉田さんを悪の怪人とすると、自らが助かるためここで嘘は言わないだろう
それになぜ吉田さんがそんな奇妙なパネルの事を知っていたかもこれで納得がいった
この男は・・・俺の敵である可能性が結構ある
いやまだ確信がもてたわけじゃない、違ったらごめんじゃすまない
しかし吉田さんが敵だったら俺は勝てるだろうか?
不意をついて射撃して化け物に変身して効きませんでしたじゃ洒落にならない
・・・いやそんな能力あるなら自力で逃げているか
それにそんな能力があるなら俺はとっくに死んでいる
まてよ・・・少しでも戦力が必要だと考えると・・・
いや、非現実的か、俺は怪獣映画のみすぎだ
だとすると吉田さんは賢いが戦闘能力は低いタイプか・・・
万一の時はやるしかないだろう・・・
何にせよパネルの事は思い出してよかった
地下鉄に行くにしろ、お姉さんと行動を共にするにしろ、やるべき事がひとつある
「そういや吉田さん、変なパネルっぽいの集めると脱出路が出来るんですよね?あれを先にそれをセットする所においてきませんか?
そうすりゃ地下鉄班とこっち班が別れてもどっちかが残りのプレート見つけた時に脱出路をあけられるし」
正論だしなるべく平常心で言ったつもりだが・・・
多分声は震えていただろう
吉田に心境の変化をしるスキルがあるとまずい
俺の心を先読みする可能性がある
そういえば吉田さんの手馴れた動きから忘れていたがこの二人・・・おっさんと姉さんはどうなんだろう
おっさんは普通助からないような化け物の胃の中から脱出した、姉さんも見ようによっちゃ演技にも見えなくない
・・・まあ、もし全員敵だったら俺はあきらめるしかないだろうなあ
あ〜あ・・・仮面ライダーにでも生まれてくれば良かったのに・・・
・・・どうでもいいがもしかしたらマジで仮面ライダーっぽヒーローがいまこのビルの中にいるかも知れないな
だってこんだけ化け物が出てるんだ、今更ヒーローが出てきても何も・・・いやおかしいけど驚けない
変なベルト腰に巻いてるやつとかいないだろうか・・・
いたら間違いなく変身ヒーローだろう
この非常時にそんなもんで遊ぶヴァカはいるわけないし・・・
・・・こころなしかどこかでくしゃみが聞こえた気がしたが、気のせいだろう
所持品:シグ・ザウエル(3)医薬品(4)
現在地:5階便所
状況:他の者に対しての疑念が強くなる
>>130 >>154 ミスタ・ルイスはあたしの頭をくしゃくしゃと撫でた。
>「この事件の首謀者に会いに行くのさ。そして、ビル全体のロックを解除する。」
そういって、ミスタ・ルイスは踵を返した。あたしは慌てて後を追った。
スクープが取れるかもしれんぞ、と声をかけられ、シノザキさんはちょっと肩をすくめた。
「シノザキさんって新聞記者さんなの?
しんがりの取葉さんがおっとりと口を開く
>「危険過ぎると思うんだがね?確か集めるリレーフは4枚だろう?この調子で集めていけば・・・」
>「リレーフ集めも悪くないが・・・連中を信用するつもりは、毛頭無いからな。」
「そうね。それに……レリーフ集めの放送が入ってからずいぶん時間が経ったもの。
プレート、今もまだ同じ場所にあるとは限らないわよね…」
やれやれ、と取葉さんが肩をすくめた。
広間には誰もいなかった。
ミスタ・ルイスが先頭にたち、周囲を警戒しながら大広間の一角で立ち止まった。
傘社の重役たちの肖像画だ。
>「大広間に拘ったのには理由があってな。」
そういいながら、ミスタ・ルイスは肖像画の前を行ったり来たりし始めた。
何してるのかな?
あたしは肩に食い込むショルダーバックを、軽く揺すり上げた。
「……それにしても創設者だけならともかく、重役たちの絵まで飾るなんて悪趣味よね〜。
あ、見て見て二人とも、すっごい美人の絵もあるわよ!…ギリ…ギリス?」
あたしは肖像画のうちの一枚を指差し、シノザキさんと取葉さんを振り返った。
ドイツ語は苦手なので、何がかかれているかはよくわからない。
なんとなくこの女性に見覚えがあるんだけど……でもそんなわけないよね。
だってプレートが正確なら(数字だから読めたのよ)彼女は今、ひ孫に囲まれている齢だものね。
壁がスライドし、中からエレベーターが現れた。
ぽかんと口を開けているあたしの横で、何事もなかったかのように取葉さんが乗り込む。
うーん。
「どう見ても『VIPルームにご案内〜』って感じじゃないわよね……」
エレベーターの扉が静かに閉まった。
>>151>>157>>156 周りの人間の動向を気にする様子も無く、ただJudasを見据えるようにたたずんでいる
最早人間体の頭部に表情は無く、助けを求める叫びも聞こえなくなっていた
だが、腕にある巨大な「眼」は笑っている
手傷を負ったJudasの血液が、Gにも飛び散っていた
「………。」
いよいよ「眼」は笑っている
血の味をしたため、改めてJudasの肉体がGウイルスの宿主に適していると思い知ったからだ
「グオオォォォォッ!」
響く咆哮、それはまるで巨大な獣のようでもあった
一声を上げたGは、右腕の鉄パイプを大きく振り上げ、突如突進してくる
突進の勢い任せに、鉄パイプの振り下ろしによる強烈な一撃をJudasに加えようと言うのだ
168 :
名無しになりきれ:2007/03/31(土) 14:45:20 0
血だ!!
>166>154
>「うん、やっぱりイギリス人だろう。リフトなんて言うのはイギリス人ぐらいのものだ。」
満足げな表情を浮かべながら、取葉がエレベーターに乗り込む。
「取葉?」
リラックスした声で呼びかけると、取葉がこちらを振り返る。
どんな化け物だろうと、人の意識を持っているなら情報処理能力に限度があるはずだ。
振り返る瞬間に起きる一瞬の隙を狙い、MP5を構える。
>「どう見ても『VIPルームにご案内〜』って感じじゃないわよね……」
桃華が呟きながらエレベーターの中へと入っていく。
「勝手に先行するなよ。」
本来であれば、エレベーターのドアが閉まるまでの間、取葉に銃弾を叩き込み続ける予定だった。
そうすれば暫くの間は顔を見なくて済む。
・・・桃華が乗り込んでしまった以上、使えない手だが。
「まぁ、いいか。この先にあるのは、VIPルームじゃなくてスパコンだ。」
シノザキが乗り込むのを確認し、周辺警戒を解いたマクナブがエレベーターに乗り込む。
アメリカ中西部の地下研究所に設置されていたタイプよりも数十光年進んだタイプの代物だ。
インターフェイスこそ違うが、新規化合物の設計や遺伝子解析に利用されている。
無論、小さな宇宙と称される人体に対して働きかける物質を生み出すのだから、
地球シミュレータクラスの演算能力が求められる。
「俺も良く解らんが、スパコンの余った領域でビルやら工作員の管理をしているんだとさ。
正直な話、スパコン専門の技師か、お偉方しか入れない場所だ。」
アライアンス、と呼ばれる傘社内に存在する半傘社製力のハッキングの最大標的でもあるが、
傘社専用ネットワークで結ばれる研究所からしかアクセス出来ないし、セキュリティもトップクラスだ。
「・・・説明はこんなもんだ。そろそろ着くぞ。」
エレベーターの扉が静かに開き、生暖かいオゾン臭がエレベーターの中に入り込んでくる。
安っぽいタイル張りの壁と床の上に、安っぽいロッカーのような外観をしたスパコンの群れが並んでいる。
「この奥にスパコンへのアクセスとビルの管理室を兼ねた部屋がある。逸れるなよ?」
シャーウッドの森、と皮肉を込めて呼ばれる原潜の核ミサイル収納スペースを思い起こさせるフロアを歩き出す。
首謀者は恐らく、奥の部屋に居るのだろう。
>>158 暫く様子を窺っていた村人の一人が叫ぶ。
「お客さん!無事だったのかい?!」
項龍が泊まっていた民宿の親父だった。
「噛まれてないかい?!早くこっちに来てくれ!」
バリケードになっていた机を動かすと、一人がやっと通れる隙間が出来た。
「いやぁ・・・無事で何よりだ。」
「何だ、お前さんとこのお客さんかい。ダメだろ、お客さんほったらかしにてたら。」
別の村人がからかうような声で言った。
「煩いな・・・ところで、お客さん。あんたもここに避難しに来たのかい?」
171 :
名無しになりきれ:2007/04/02(月) 09:12:09 0
はじける脳漿の香り
>>164-165 >「残っても死を待つだけです、それなら例えどんな恐ろしい目にあうかもしれなくても生き残れそうな道を行きましょうよ」
大森の言葉を聞いたOLが力無く首を振った。
「・・・諦めた訳じゃないのよ。もう人が死ぬのを見たくないだけ。」
うんざりとした声を搾り出す、疲れきったOLを吉田が冷めた目で見ている。
>「そういや吉田さん、変なパネルっぽいの集めると脱出路が出来るんですよね?あれを先にそれをセットする所においてきませんか?
そうすりゃ地下鉄班とこっち班が別れてもどっちかが残りのプレート見つけた時に脱出路をあけられるし」
「・・・そうだな。」
しばらく考え込むそぶりを見せてから吉田が頷いた。
「良い考えだ。彼女はここに留まるようだけどね。」
如何にも銃器に精通した人間のように拳銃の残弾を確認する吉田。
「顔色が悪いな。どうした?」
大森に一声掛けると吉田はトイレの外に出た。
ふと思い返してみたら、そんなどっかの2流漫画みたいに悪役がこんなところにいるわけが無い
吉田さんがプレートの事知ってたのは多分俺が来る前に駅のところにいた人達の中にこの会社の人がいたんだろ
うん、そんでこの変な化け物はどっかの国の工作員がばら撒いたウイルスが原因
裏の事情だのそんなもの一切無し
これが一番現実的だな、てーかそうだろ・・・
>「・・・諦めた訳じゃないのよ。もう人が死ぬのを見たくないだけ。」
>うんざりとした声を搾り出す、疲れきったOLを吉田が冷めた目で見ている。
吉田さん怒っちまったな・・・
そりゃそうだな、時間もったいないし
この辺化け物いないしこの女の人も・・・いややっぱ危ないな・・・
つーかこの女の人も協調性がねえなあ・・・
>如何にも銃器に精通した人間のように拳銃の残弾を確認する吉田。
・・・わかった
吉田さんはガンマニアなんだ
そーかそーかそうに違いない
じゃなきゃ元特殊部隊とか
うん、きっとそうだ、そうなんだ
だってそうだろ?こんな大都会のど真ん中のビルだからって裏日本だの国家の陰謀だの想像する方が漫画ちっくだ
馬鹿なこと考えてないで脱出する事考えよ
じゃねえと・・・じゃねえと本格的に俺狂いそうだし・・・
冗談じゃねえよ・・・マジで・・・いや・・・ありえない、うん、絶対ありえない
>「顔色が悪いな。どうした?」
>大森に一声掛けると吉田はトイレの外に出た。
さようならお姉さん、化け物に食われて安らかに眠ってください
・・・なんて思うわけ無いだろうが
俺は女の人の腕をとると、強制的に引きずって出発した
こういう時は大勢で行動しねえといけない、もう何言っても駄目だから力づくで連れて行こう
「わめくと足を撃って強制的に連れてくぞ!人が死ぬのを見たくねえ?そんなもん俺も一緒だ!いいかこういう時は団体行動しねえ奴は必ず死ぬんだよ、死にたくなきゃ来い!」
頭の中真っ白になってきた・・・もうこんなとこいたくない、さっさと脱出したい・・・マジで
>>172-173 >「わめくと足を撃って強制的に連れてくぞ!人が死ぬのを見たくねえ?そんなもん俺も一緒だ!いいかこういう時は団体行動しねえ奴は必ず死ぬんだよ、死にたくなきゃ来い!」
「離して!」
大森の腕を振り払い、突き飛ばす。
「・・・あ、あたしに触らないで!」
尻餅を着いた大森に拳銃を突きつける。
「も、もう嫌なのよ!あ、あ、あたしだって死にたくないのよ・・・」
ボロボロと大粒の涙を零しながら、
「もういやだよ・・・こんなところ・・・もう・・・」
大森に向けられていた銃口を自分のこめかみに押し当てる。
「ごめんなさい・・・貴方が悪い訳じゃないわ。でも・・・もう耐えられない。」
乾いた銃声がトイレに響く。
髪の毛と肉の焦げる匂いが漂い、床は頭蓋骨の破片と撒き散らされた脳と血に汚れている。
「何があった!」
吉田が銃声を聞きつけてトイレの中に戻ってきた。
「・・・自殺か。」
OLの持っていた拳銃を拾いながら吉田が呟いた。
そのままマガジンを抜き、自分のポケットに入れた。
「取り合えず落ち着け。お前は自殺するなよ?」
大森の拳銃を取り上げ、代わりにペットボトル入りのミネラルウォーターを差し出す。
「・・・状況を説明してくれ。何があったんだ?」
吉田の口調に責める様子は全く無い。
それどころか、大森を心配している感じだ。
絶望が深まった時ほど、現実とは残酷で容赦が無いものである
OLの自殺にショックを受けている大森たちの居る便所に、同行していたサラリーマンの一人が入って来た
しかし、足腰がフラついて全身から汗が流れて出ており、明らかに不自然である
顔色も相当に悪い
「た、助けてくれ…!
ば、化け物に…へ、変なもん口の中へ…入れられたんだ!
助け…はひ…ひ…あががあぁぁっ…ぎゅっ…ごっ!?」
それは、一瞬の出来事であった
サラリーマンの頭部は胸まで真っ二つに裂け、吹き飛んだのだ
肉片とおびただしい量の鮮血が当たりに飛び散る
ほぼ同時に、肉塊と化したサラリーマンの体内から、異形のG幼体が出現する
このサラリーマンは、Gの別固体によって幼体を植え付けられたが、遺伝子情報の不一致により、体内から破壊されたのだ
サラリーマンの肉体は、血を噴水のように血しぶきを上げたまま前にのめるように倒れこむ
血しぶきのいくらかは、大森や吉田の体にも掛かっている
また、一人同行者が死んだ
絶望の赤が、彼らを追い詰める
>174>175
・・・あれ?
今・・・何があったの?
俺・・・ここで何してるんだっけ・・・
・・・血?
・・・人・・・死・・・
>血しぶきのいくらかは、大森や吉田の体にも掛かっている
鞄から乾いたタオルを出して冷静に拭い去った
差し出されていたペットボトルの水を返す
ああ・・・なんか・・・冷静さが・・・
・・・
・・・・
「う・・・」
俺の口から小さな呟きが漏れた
「あああ・・・」
頭の中が真っ白になった、目の前が白い・・・
足が震えて立てない・・・、腰を抜かしたんだ・・・
ここから・・・ここから離れたい・・・
俺は全身これ以上ないくらい震えまくりながら体の向きだけ「それら」が見えないように旋回し、きつく目をつぶった
これは夢だ
夢に違いない
夢だ、夢だ夢だ・・・絶対夢だ
俺はひざを抱えて、震え続けた
息が苦しい・・・
血の跡を追って、村田が階段を下りる。
地下一階の廊下の奥へと血の跡が続いている。
床に転がった研究装置を跨ぎ、破壊された隔壁を潜り、血の跡を追いかける。
「なんだ・・・こりゃ。」
研究室は滅茶苦茶だった。
穴が空いた机が引っ繰り返り、ガスボンベが転がっている。
換気扇のような低い音が響く中、佐治が倒れ込んでいる。
「おい、先生!大丈夫か?!」
佐治を抱えて体を揺する。
「ワ、ワクチンが・・・あそこに・・・」
震える人差し指が奥に据え付けられた一台のワクチン製造機を指差す。
「・・・解った、ちょっと待ってろ。」
残骸を押しのけ、ワクチン製造機の前に立つ。
数十本のアンプルを纏めてポケットに入れて、佐治の元へと戻る。
一緒にやってきたハンター達は低い唸り声を上げて、入り口を見張っていた。
「・・・あのハンターの右腕・・・見た事があるな・・・」
「ああ、Judasのお仲間だ。で、どうすれば良い?」
佐治が差し出されたワクチンを自らの首筋に突き立て、床に倒れ込んだ。
「お、おい!大丈夫か?!」
再び佐治の体を揺すると、抗議の声が上がった。
「・・・先に行くんだ。ここで暫く休むから。」
「わ、解った。その前にちょっと拾ってくる物がある。」
机の下に転がっていた黒光りする代物を拾い上げる。
「・・・ランボーみたいだな。」
猟銃と違った重さによろめき、構えなおす。
赤坂が持ち込み、小川が落としていったMk.46だ。
特殊部隊用にバレルを短くしたマシンガンには68発の銃弾が装填されていた。
一緒に予備の弾が入っているブリティッシュ・バックを拾い、肩に掛ける。
村田は使い方を知らないが、多分ミヒャエルなら解るだろう。
「じゃ、先生。先に行ってるよ。護身用にコイツを使ってくれ。」
佐治に笑顔を向け猟銃を渡すと、ハンターと一緒に階段を下りた。
状況:佐治にワクチンを打ち、地下へ向う。
現在地:研究所 階段
持物:Mk.46(68)、マシンガンの弾(200)、ワクチン(37)、ベレッタ(8)
パン、と乾いた音が響いた。飛びかかろうとしていた蜥蜴の化け物は、血を吐いてのた打ち回る。
倒れた蜥蜴の後ろには、拳銃を構えた者がいる。薄暗い所為で良くは見えないが、帽章と階級証が光って見えた。
「ああ、あんたか。よくここが判ったな」
その制服は紛れも無く警察官のそれであり、この村に居る警官は一人だけである。ならば間違えようもない。
何故、この場所がわかったのかは判らないが、警官ならば脱出に対しても協力が求められるだろう。
「…悪いが立ち上がるのを手伝ってくれ。どうも脚をやられてしまったらしい……」
返答は無く、表情は読み取れなかった。その代わりに、蜥蜴の呻き声にまぎれて何か小声で呟いているのが聞こえる。
コンクリートを革靴で叩く音が、やけに大きく聞こえた。そのコツコツという音が、不意に止んだ。
「…!?おいっ!何のつもりだ!」
警官が構えた拳銃の、周りの闇より黒い銃口がこちらを覗いた。小銃は、既に手元を離れて床に転がっている。
「止せ!畜生!聞こえないのか!!」
次の瞬間、闇に沈んでいた周囲が明るくなった。それと同時に警官の表情が、田中巡査の表情がやっと読み取れた。
私に向かって銃を放った田中巡査は、やけに楽しそうに笑っていた。それを最後の記憶と留め、私の意識は途切れた。
「年寄りの肉は、蜥蜴の肉よりも美味くないなぁ…」
「………しょうがない。我々だけで先に進もう。軍曹も研究室の場所は知っている」
小さく溜息を漏らしながら、私は再び銃を持った。軍曹の到着を待つつもりだったが、時間は刻々と過ぎてゆく。
上官の指令でもある村民脱出を成し遂げるには、分校から村民が到着するまでに、ここの安全を確保しなければならない。
その為、やはりここでは一秒でも無駄に過ごすべきではない。
「柴君は後方警戒、看護婦さんと彩ちゃんは真ん中、先頭が私だ」
私からの命令に怪人は頷いて、看護婦と少女の後ろへと移動する。銃は持っていないが、同程度の力は持っているはずだ。
私の小銃にも既に銃弾が込められている。何が出てきても応戦する。国民である彼らを守るために。
「何か小さなものでも、おかしい事なんかを見つけたら、すぐ私に言ってくれ」
簡単に総伝えてから、かつては職場だった場所を、今度は戦場として歩き始めた。
名前:飯田忠雄
持ち物:九九式短小銃(2発装填、予備31発)背嚢
>153>163
清田とて、流石に自分の全てを信用して貰えると始めから期待は
していなかったが、ここまで痛くもない腹を探られ、疑われるのは
心外を通り越してショックでもあり、同時に言い様のない怒りを覚えた。
おまけに弾薬を寄越せ、と暗にこの小川とかいう小男は命令している。
はっきりと言ってその命令は受け入れたくなかった。
此処は化け物だらけで、更に生き残りの人間も自分を疑っている。
清田としては、普通に協力して此処から脱出したいのだが、生存者達は
自分を必要以上に敵視している。それもこれもその二名のSOGの隊員の
所為らしいが、いい加減にしてくれと叫びだしたい気持ちであった。
こうなったら他人は信じられない。己を守るには己の力に頼るしかない。
周囲が化け物だらけの今の状況下では、清田が携行している弾薬は決して
多いとは言えない。弾薬はなるべく節約せねばならないのに、この男は
今のこの自分の追い込まれた状況を踏まえて、このような無茶な要求を
突き付けている。
「畜生。絶対、何がなんでも生き残ってやる……」
誰にも聞こえないほど小さな声で呟き、銃口を向けられながら車から降りた。
そして無造作にベストのポケットから貴重な弾倉二つを抜き取り、小川に
叩き付ける勢いで渡すと、半眼式の暗視装置をゴーグルの前に下ろし、
一行の先頭に立った。
「……別に俺は信じて欲しいから、今更こんな事を言う心算はないが」
暗視装置に接眼していない、左目で一行をぎろりと睨んだ。
「恐らく、郡長は反乱自衛隊に関係がある人物だろう。郡長が演習と
称して俺を此処に送り込んだのも、他者の目を欺き、そこの二人の女性を
俺に暗に連れ帰れと命令した可能性が高い。二人を確保した後は此処から
北に行った山林でヘリに乗り込む手筈だったが、郡長の事だからその後は
抜かりはないだろう。追跡されないように上手くやってくれたかもしれな
いが、アンタらは信じないんだろう? ま、別にもうどうだっていいがな」
清田は後悔した。あの時、車に乗らず、素直に回収地点に行けば、今頃は
ヘリでこの地獄から脱出していたに違いない。自衛隊員の職務に誠実ではなく、
不誠実であれば良かった。ここでは感謝どころか、銃を向けられ脅される始末だ。
「……こちらマルヒト」
この無線が通じているかはわからないが、清田はインターコムのスイッチを押した。
「郡長、俺は帰ったらアンタを殴る。絶対に」
装備:ヘルメット、フェイスマスク、ゴーグル、迷彩戦闘服(空自迷彩)、グローブ、
イーグルTAC-V10-SF(ベスト)、メディカルリグ/バック/ポーチ、バットパック
WILCOXサイホルスター、肘/膝パッド、インターコム(咽頭マイク)、ヘッドセット
武器:SR25(ナイツMark11 Mod0、20発)、USP TACTICAL(.40S&W、12発)、コンバットナイフ
所持品:7.62mm二十連マガジン×5、.40S&W十三連マガジン×5、ハンドグレネード×1
AN/PVS-14暗視装置、SOE2Qキャンティーン×2、アストロセイバー無線機
MS-2000ストロボライト、ペンライト、MCU2ガスマスク、コンパス、地図
現在地:旧陸軍駐屯地跡敷地内
状況:行動開始
>156 167
>「グオオォォォォッ!」
人とも獣ともつかない咆哮を上げ、ギョロ眼は鉄パイプを振り上げ突進してくる。
そして鉄パイプの射程に俺が入るやその凶器を手加減容赦躊躇一切合財無く振り下ろした。
俺はその一撃を身を捩って掻い潜り、高速の拳をギョロ眼の人間部分の顔面に打ち込む。
硬い何かが砕ける感触が拳から伝わった。
不安定な体勢からの一撃とはいえ、普通の人間の身体をいとも容易く破壊できる一撃だ。
鼻骨は完璧に砕いた、そのまま脳にも衝撃を与えた・・・俺の勝ちだ。
そう、勝手に勝利を確信したその刹那、脇腹に衝撃を感じた。
何だ?と疑問を抱く間も無く、身体は高速で元居た位置から弾き飛ばされていた。
壁に叩きつけられた衝撃と共に、口から夥しい量の血が吐き出される。
呼吸も儘ならず、脇腹を押さえながらその場に蹲る。霞み赤く染まった視界。その中でギョロ眼は確かに笑っていた。
あぁ・・クソ、クソクソクソッタレ・・・なんて馬鹿な勘違いだ・・・。
俺とギョロ眼は同じだとタカを括っていた。明確な自我を持った化物、本能に振り回されることの無い自我。
頭に血が上って観察を怠っていたが、よくよく思い出せば・・・あのギョロ眼の人間部分は助けを求めていたじゃあないか。
ということは・・・ということは、だ・・・人間とあのギョロ眼は別物に等しいってこった。
あぁ、クソ・・・少し冷静に観察すれば解かっていた事じゃあないか・・・。
痛む脇腹を右手で押さえ、今にも飛び掛りそうな同胞達に左腕で制止をかけつつ、ガクガクと震える足で立ち上がる。
口からは吐きたくも無いのに血が溢れ、床に水溜りならぬ血溜りを作り出していた。
痛みを必死で抑えていた俺の耳に、男の言葉が飛び込んでくる。
>「っつー訳で一時不戦協定だ。なんとかそのオトモダチの動きを止めてやっからそれまで何とかしろや!」
痛みのせいか前の台詞がすっ飛んでいる、が男は確かに言った。オトモダチ、つまりはギョロ眼の動きを止めると。
その言葉に痛みを忘れ呆気に取られた表情で男を見つめていると、再び男は口を開く。
>「こっから出たらぜってーあんちゃんを一発殴るからな!お尻ペンペンもしてやる」
そう言う男の姿が・・・一瞬小川と重なった。アイツとは似ても似つかないが・・・何故か重なった。
口から流れる血を拭う事も忘れ、俺は笑みを作り男の言葉に応える。
「なんとかしろ、だぁ?簡単に言ってくれるじゃん、今の状況解かってるかい?大ピンチって奴だぜ?
・・・でもまあ、それを解かっていながら言ってるんなら・・・OKだ、一時不戦協定を受けてやる。
ついでに無事に出れたら殴らせてもやるし尻も叩かせてやるよ!だから何とか成功させろよ、このドSめ!」
再び襲う痛みに顔を歪めつつも、同胞の制止に使っていた左腕をギョロ眼に向け、チョイチョイと指を動かす。
久しぶりの協力戦、俺の役割は変わらず囮役。
懐かしさを噛みしめつつも、ギョロ眼の猛攻をギリギリで避けながら、俺は苦笑していた。
持ち物: C4完成品
現在地:傘社研究所 研究所地下フロア
状況:Gと対峙(回避に専念)
>>180 人間部分の頭部の顔面は、Judasの一撃によりへこむ様に陥没している
まだ侵食されていない右手でその頭部の額に手を当て、立ち眩みに堪えるかのような動作をする
しかし、それも束の間、Gはすぐさま平常を取り戻す
先ほどの一撃は、大したダメージにはなっていない
…ニヤける様に歪み、Judasを見据える左腕の赤く巨大な眼球
他の人間が小細工をしているようだが、最早Gの目にはJudasを「同属化」する本能しか働いていない
2、3歩後ろに下がると、何と大きく振りかぶって、Judas目掛けて鉄パイプを投げ付けたのだ
彼の身の丈ほどもある巨大な鉄パイプが、高速で回転しながらブーメランのように飛んでくる
さらに、投げ付けた瞬間、自身も左腕の拳を振りかぶって、突進してくる
Judasを取り押さえるのに、容赦は要らないと判断したようだ
<こちらカトラス。降下成功。これよりC-5の掃討に向かう>
<カトラス位置確認しました。サイス、クレイモア降下準備はいいですか?>
<クレイモア降下準備完了。サイス、初仕事だがトチるなよ>
<ヘタレのバルディッシュと一緒にするな。サイス、降下する>
<こちらラムダオ。F-2で戦闘中。寄生体の数が多過ぎる。スピアーが負傷した。APL-4のバッテリーは持つのか?>
<ラムダオ、何のためのクルツだ。武器は有効に使え>
<こちらカトラス。第三降下地点の安全を確保>
<こちらエストック。第一降下地点掃討終了。相変わらず早い仕事ね、カトラス>
<いいから、さっさと手伝えトライデント。こちとら団体様の相手をしてるんだ>
<チンクエディアより各隊員へ。13分後にムラクモ隊が到着します。玄関はちゃんと掃除しておいてくださいね>
<ファルシオン聞いたか?オマエの担当だ。せいぜい気張れ>
<サーベル、無駄口叩いてねーで敵を叩け!!俺一人じゃ無理だっ!!>
<こちらカトラス。集落の方が騒がしいが…>
<カトラス、気にするな。我々の任務は脱走した寄生体の排除だ>
<やれやれ…バルディッシュが聞いたら何て言うのやら>
<……私語は慎めクレイモア>
<あまりサーベルを怒らせない方がいいわよ、クレイモア。彼女、貴方の10倍は強いんだから>
<だ、そうだ。クレイモア行くぞ。こちらサイス。J-7へ移動……うぉおおッ!!?>
<どうしたサイス!!>
<奴ら…畜生!!コード810!!コード810!!>
<何!!?>
<チンクエディア、ガンシップを退避させろ!!集落に近付いても、この際傘印の人間に目撃されても構わん!!>
<さ…サーベル…助け……あ…>
<ファルシオン!?応答しろファルシオン!!!>
<こちらラムダオ!!バッテリーが切れた、くそ、奴らの数は50匹もいないって話じゃないか!!>
<こちらクレイモア!!…サイスが…サイスがやられた!!退路は…クソ、やむを得ん村に移動する!!>
<こちらチンクエディア、皆さん応答を…お願い、誰か答えて!!>
山の方から微かに連続した閃光が見えるが、やがてその間隔は短くなっていく。
重々しい武装ヘリのエンジン音が、ゆっくりと村に近付いていった…。
>154>166>169
フロアの奥にある操作室の扉は開かれたままになっている。
操作室には汚れた皿やコップが転がっているが、人は居ない。
>166
飾ってある絵画の数々を桃華と一緒に見てまわる。
>「……それにしても創設者だけならともかく、重役たちの絵まで飾るなんて悪趣味よね〜。
あ、見て見て二人とも、すっごい美人の絵もあるわよ!…ギリ…ギリス?」
「うん、それであっているよ。若い頃の写真を元に書かせたんだろうね。それに・・・ここを見たまえ。」
ネームプレートの年齢の部分を見た取葉が、鼻筋の目と目の間の部分を指差す。
「そう、目の間の部分だよ。ここが凹んでいないのは、ローマ風の表現だね。
当時は、それが美人の条件だったらしい。ゲーテが奥さんの肖像画を描いた時も、同じように表現したそうだ。
鼻の高い西洋人だから様になるんだろうね、きっと。」
覗き込むように観察を続ける取葉がさらに呟く。
「作者は左利きだね。絵の具の跡と張り付いた毛筆からの推測に過ぎないが。」
絵画に関する簡単な説明をすると、エレベーターに上機嫌で乗り込む。
>169
>「取葉?」
マクナブの呼びかけに振り返る。
>「どう見ても『VIPルームにご案内〜』って感じじゃないわよね……」
桃華がマクナブと取葉の間を遮るように、呟きながらエレベーターに乗り込んだ。
「どうかしたのかね?」
穏やかな微笑を浮かべながら答えると少しだけ不機嫌そうな声が返ってきた。
>「勝手に先行するなよ。」
「それは失礼。」
シノザキが続いて乗り込み、マクナブがパネルを捜査すると、エレベーターの扉が音も無く閉まる。
マクナブが始めた目的地の説明は、ちんぷんかんぷんだったが、それなりに危険な場所である事は解った。
>「この奥にスパコンへのアクセスとビルの管理室を兼ねた部屋がある。逸れるなよ?」
エレベーターの扉が開き、マクナブが慎重に一歩踏み出す。
続いて取葉が下りた。
「・・・確かに迷いそうだね。このロッカーの群れがスパコンなのかな?」
映画に出てくるような巨大なタワー型のコンピューターを想像していた取葉が不満げな声を挙げる。
美術品、調度品に対して触れる機会は多かったが、ハイテク機械を見る事は滅多に無い。
好奇心たっぷりに周囲を見回しては、不満の声を挙げていた。
>184
「あれが目的地・・・かな。」
目を細め、中に誰かが居ないかと聞き耳を立てる。
「・・・誰も居ないようだね。さて、どうする?」
微かに緊張感を漂わせながら取葉が呟いた。
「入る他無いだろうがね。」
何処からともなく数体のゾンビとドレインディモスが現れた。
>159
四体の這いずりゾンビが大宮老人の足に抱きつき、
>163
三体の寄生虫ゾンビが小川に襲い掛かり、
>179
二体の歪な人型をしたドレインディモスが清田に抱きつこうと迫る。
>>175-176 蒼ざめた顔色と滝のような汗を流す中年男にヨシダが向い合う。
「今度は何だ?」
>「た、助けてくれ…!
ば、化け物に…へ、変なもん口の中へ…入れられたんだ!
助け…はひ…ひ…あががあぁぁっ…ぎゅっ…ごっ!?」
「・・・?!」
中年男の頭部が破裂し、血飛沫が撒き散らされる。
床に零れていたOLの脳漿と混じり、トイレが血だらけになった。
「くそっ!」
目に入った血を拭い、大森の腕を掴む。
「急げ!起きろ!」
腰を抜かして惨劇から目を背ける大森を引き摺り、トイレから出ようとする。
「さっきまでの威勢はどうした!くそ、化け物め!」
倒れ込んだ中年男の死体から這い出すG幼体に金属バットを投げつける。
>「あああ・・・」
トイレから抜け出し、肩で息をしながら大森の髪の毛を掴み、顔に平手を食らわす。
「さっさと立て!くそ、感染しちまったかもしれないんだ!」
状況:大森を引き摺ってトイレから出る。
現在地:5階 男子トイレ前
持物:拳銃(6)、拳銃(9)
>178
水野のおじいちゃんは戻ってこない。
あれからどのくらい経ったんだろう。なんだか頭がぼうっとする。
>「………しょうがない。我々だけで先に進もう。軍曹も研究室の場所は知っている」
山田さんにもたれかかっていた私は、弾かれたように立ち上がった。
「そんな・・・おじいちゃん、もう少しだけ待ってみようよ!ねえ・・・ねえってば!」
柴さんが私の肩に手を置いた。山田さんが静かに首を左右に振る。
「行くわよ」
私は声を殺して泣いた。
もう、水野のおじいちゃんには逢えない。そんな予感がした。
飯田のおじいちゃんは。柴さんに殿を頼んでいる。
私は山田さんと並んで歩くことにした。
おじいちゃんと柴さんに挟まれる形で歩き出した。
>「何か小さなものでも、おかしい事なんかを見つけたら、すぐ私に言ってくれ」
「・・・はい」
なんだか足元がふわふわする。何でかな・・・。
>「ちょっと彩ちゃん、大丈夫なの?」
倒れこみそうになった彩を山田が支えた。額に手を当てた彼女はさっと顔を曇らせた。
>「発熱してるわ。思ったより時間が無さそうね。・・・ああ、この子はあたしが担ぐわ。急がないと」
山田は彩を背負うと、飯田達を急かした。
状況:発熱中。意識混濁(山田に背負われている)
>163
鈴木さんがいったん情報を整理した。
実際のところは状況を把握させることで、少し頭を冷やせといいたいのかもしれない。
鈴木さんは、「自力で脱出する以外逃げ延びる方法が無い」と説明した。
冷静な声で淡々と諭されると、少しづつ頭が冷えてきた。
彼の話は雑賀さん名主の館で見聞きした話とも一致する。
しぶしぶながらも納得をするしかなかった。
「大佐が我々の目的地を言ってしまった以上、彼を放り出しても変わらんでしょう。
殺したい、というならどうぞご自由に。」
「そうね。……考えておきましょう」
私は軽く肩をすくめた。
鈴木さんは清田という自衛官に、村に侵入した雑賀さんたちのことを説明した。
彼らの目的が何であるかを話すのも、まあいい。だが――――
> 感染したと言ってもゾンビにはなっていない。人間の意識を保ったまま、人間として活動している。
> 後部座席に座る桂木さんがその一人です。」
―――― だが、まさかそれが私だということまで話してしまうとは思わなかった。
「鈴木さん、あなた馬鹿?」
彼は少し考えると、さらに付け加えた。
>「・・・もう一人は、山田あすかさんです。繰り返しますが、貴方は信用されていないのです。
> 貴方の目的が標的の確保だとしたら、機会を窺っている事になる。」
私は天を仰いだ。余計なことを。
私だけならともかく、山田さんのことを口にするべきではなかった。
彼女を無事連れ帰りたいのなら、
「……本当に、馬鹿ですわね」
>179
銃口を突きつけられながら、自衛官は車から降りた。
>「……別に俺は信じて欲しいから、今更こんな事を言う心算はないが」
彼はこの待遇に心底腹を立てている様子だ。それもそうだろう。
自衛官は脱出ルートと自分がなぜ村にいるかを一気にまくし立てた。
>追跡されないように上手くやってくれたかもしれな いが、アンタらは信じないんだろう?
> ま、別にもうどうだっていいがな」
ならばなぜ途中で降りなかったのかと思ったが、さすがにそれは口にしなかった。
今後も同行するのなら、余計なトラブルは避けたい。
まあ、自衛官にしてみればこの待遇は心外極まりないことかもしれない。
もちろん鈴木さんの説明以上に、こちらの事情を理解してもらおうとは思わないが。
「何かいるみたいですわ……こちらに気づいたみたいですわね」
私はぽつりと呟いた。
まずはお手並み拝見といったところか。
現在地:旧陸軍駐屯地跡敷地内
状況:高みの見物
>186
暗視装置を介し、清田の左目の網膜に二体の異形の姿が投影された。
ウィルスに感染した動物の血を吸って二次感染した、ダニやノミなどの
昆虫が突然変異を起こして変貌した、ドレインディモスと呼称される偶然の
副産物とされるBOWだった。奴らは動物の骨髄液を栄養としているらしく、
今目の前に迫っているように、二足歩行で接近し、抱きついて直接獲物の
骨髄液を吸い取ろうとする。
反射的にSR25を構え、一番手短にいる一体の頭部らしき部位に集中して
銃弾を浴びせる。音速以上の速度で飛翔する.338口径弾が命中するたびに
硬い外骨格が吹き飛び、中の軟らかい組織が爆ぜた。
しかし一、二発で倒せるほど容易い相手ではなかった。五発ほど神経が
集中していると思われる部位に撃ち込むと、漸く動きを止め、よろめくように
して倒れ伏した。だが安堵する暇はない。最初の一体を仕留めるのに思った
以上に時間をかけてしまい、残る一体の接近を許してしまった。
無理やり人型にしたような、おぞましい化け物が、表面がぬめる甲殻に覆われた
両腕で抱きついてきた。ドレインディモスの力は強く、容易に抜け出せそうにない。
複眼を持つ、醜悪な顔を柔らかい首筋に近づけ、開かれた顎から、肉を裂き骨を
貫くストロー状の器官が突出し、今にも吸い付かんとしていた。
だがこのままむざむざやられる心算は、清田には毛頭なかった。
「離れろ! この糞虫野朗がっ!」
ドレインディモスの腕の中で身体を捻り、背中を向けると、見事な一本背負いで
この虫の巨大な化け物を軽々と投げ飛ばした。抱き締める力は強いが、体重は
それほど重くはない。普段、同じSOGの猛者との組み手を行っている清田からす
れば、女性のように軽々しく感じられた。
投げ飛ばしたドレインディモスの先には、高みの見物を決め込もうとしている桂木がいたが、
清田は別にそれ以上の事をしようとはしなかった。
装備:ヘルメット、フェイスマスク、ゴーグル、迷彩戦闘服(空自迷彩)、グローブ、
イーグルTAC-V10-SF(ベスト)、メディカルリグ/バック/ポーチ、バットパック
WILCOXサイホルスター、肘/膝パッド、インターコム(咽頭マイク)、ヘッドセット
武器:SR25(ナイツMark11 Mod0、14発)、USP TACTICAL(.40S&W、12発)、コンバットナイフ
所持品:7.62mm二十連マガジン×5、.40S&W十三連マガジン×5、ハンドグレネード×1
AN/PVS-14暗視装置、SOE2Qキャンティーン×2、アストロセイバー無線機
MS-2000ストロボライト、ペンライト、MCU2ガスマスク、コンパス、地図
現在地:旧陸軍駐屯地跡敷地内
状況:ドレインディモス一体射殺、もう一体は投げ飛ばし桂木の方へ。
191 :
豆腐:2007/04/11(水) 12:31:09 O
なにすんねん!
>トイレから抜け出し、肩で息をしながら大森の髪の毛を掴み、顔に平手を食らわす。
髪の毛の痛みと頬の痛みと、そして何より「あれ」が視界から消えた事で俺は少しだけ冷静さを取り戻せた気がする
とりあえずどうしよう・・・
>「さっさと立て!くそ、感染しちまったかもしれないんだ!」
・・・そうだ、やばいんだ
うじうじしてる場合じゃねえよな・・・
ああ・・・でも・・・動きたくねえ・・・
大体吉田さんについてっても多分俺もう駄目だし・・・
というかこれは夢だ・・・
夢だ・・・
・・・もう楽になっちまおうかな
吉田さんに「あなたはこの事件に関係する凶悪な人物で、私を利用しまくった後殺す気でしょう、そうはいかんぞ」
とでもいやあ違えば殴られて気が狂ったと思われて見捨てられて、そうだったらこの場で殺されるだろう
・・・・・・・でもよ、それでいいのか?俺
俺がここまで生きてきたのってここで理不尽に死ぬためか?
おっかない事から逃げて死ぬためか?
違うだろ、ここから生きて帰って、絶対に生きて帰って・・・そんで・・・
生きて帰って何するんだ?
もう多分俺に平穏は帰ってこない気がする
だってこんな事件に関っちまったんだ、変なウイルスに取り付かれたとか何とかで、よくて一生無菌室
悪くて生体実験か焼却処理・・・
冗談じゃねえ・・・生きて帰っても地獄、ここにいても地獄
・・・今思えば、退屈だ退屈だとか言って家でごろごろしてたのがどれだけ価値があったかよくわかるよ
お袋や親父にももうあえねえのかなあ・・・
でもまあ・・・弟いるから親父達はあいつに任せりゃいいし・・・
そうだなあ・・・俺生きて帰る意味ねえなあ・・・
「吉田さん・・・」
俺の口から言葉がこぼれた
「吉田さん生きて帰って何するんですか・・・」
俺は心の中で、吉田さんに答えを求めたのかもしれない
この地獄から抜け出す努力をする意味を・・・
>189
>「……本当に、馬鹿ですわね」
「性分ですので。まぁ・・・何とかしましょう。」
二人の名前を出したのは清田に信用して貰う為でもある。
そして桂木一人にリスクを背負わせる事は出来ない。
清田に信用されないのならば諦めるほか無いし、桂木が理解できなくとも、諦めざるを得ない。
結局の所、行動で示す他無いのだ。
「・・・最後には雁字搦めになって、身動きが取れなくなって死ぬんでしょうな。」
その前にユダと合間見える事が出来れば上出来だろう。
>>179 小川の差し出した手にマガジンが叩きつけられる。
怒りの篭もった一撃は重々しい。
「いやぁ、すみませんねぇ。お宅の同僚に弾を渡してしまったものですから。」
清田の怒りを無視し、屈託の無い笑顔で礼を言う。
札束にしろ弾薬にしろ、一端自分のポケットに入れてしまえばこっちのものだ。
マガジンから早速一発取り出し、弾薬の種類を調べる。
自衛隊使用の火薬量の減らされた308NATO弾ではなく、競技用弾薬だった。
「大佐、お手数ですが清田さんを。」
大佐に見張りを任せ、バンからバックパックとFN FALバトルライフルを引っ張り出す。
装填レバーを操作、ボルトが下がりきった所で、排莢口から銃弾を滑り込ませる。
清田のSR25と小川のFALでは、マガジンの形状が違う為、移し変えてやる必要がある。
だが、一発だけならマガジン無しの手動で装填する事も可能だ。
>「……別に俺は信じて欲しいから、今更こんな事を言う心算はないが」
清田の言う事は恐らく正しいのだろう。
しかし・・・
「信じる、信じないが問題では無いんです。伸るか反るか、ですよ。
自分がベストと思った判断を実行する。その結果を受け入れる事。
それが例え己の死であってもね。」
組織に居る間は監視の目を逃れて行ってきた事だが・・・今は全て自分の判断で出来るのだ。
「貴方がベストだと思ったらそれを迷わずに実行する事です。」
例えそれが・・・小川を殺す事だとしてもだ。
バックパックを背負い、ライフルを軽く肩に当て、移動の態勢を取る。
「大佐、そろそろ・・・」
>186
「・・・移動しましょう。希望君、君も一緒・・・くそ!囲まれたか!」
大宮大佐の足下に絡みつくゾンビの群れに舌打をする。
他にもウィルスの影響で巨大化したノミの化け物やなにやら得たいの知れないゾンビに囲まれていた。
ドレインディモスを清田に任せ、寄生ゾンビに立ち向かう。
負い紐でライフルを肩に掛け、ホルスターからシグを抜く。
音速で発射されたシグがゾンビの顔を襲う。
後方では清田の放った308NATO弾の轟音が響く。
ゾンビから距離を取り、この場に居る全員が視野に入る位置に移動する。
2匹のゾンビから距離を取り、一発だけ銃弾が入ったライフルを構える。
細いフロントサイトが標的を追って動き、清田の辺りで丁度止まる。
狙いはただ一つ、後ろ肢で立ち上がり、清田に襲い掛かろうとするドレィンディモスだ。
>「離れろ! この糞虫野朗がっ!」
清田の怒声が響き、ドレインディモスの巨体が投げ飛ばされる。
「動かないで、桂木さん!」
桂木の方へと投げ飛ばされたドレィンディモスを狙い、小川が引き金を引く。
後ろ肢の間、人間であれば骨盤に該当する部分が破裂し、拳大の穴が空く。
殺せないかもしれないが、これで立ち上がって襲い掛かる事は出来まい。
「言ったでしょ。これが性分・・・おっと、くそ!」
桂木に向けて言った台詞が終わるより早く、寄生ゾンビが小川に押しかかる。
残弾ゼロとなったFALのストックを寄生ゾンビの顔面に叩きつける。
歯の顎の骨が砕ける感触がストック越しに響いた。
装備:ワイシャツ、ネクタイ、防寒ジャケット、軍用ブーツ。
所持品:シグザウエル(9)、FN FAL空挺モデル(0)、FALのマガジン(0) X 2、
SR25のマガジン(20)、(19)、鬼包丁(鉈)、アンプルシューター(1)
現在地:旧日本軍駐屯地跡 敷地内
状況:投げ飛ばされたドレィンディモスの下半身に大穴を空ける。
寄生ゾンビ一体の顔面に銃弾を2発叩き込む。
襲い掛かってきた一匹の顔面には、ライフルのストックを叩き込む(ダメージ不明)。
無傷の寄生ゾンビは一匹。
195 :
G成体:2007/04/12(木) 09:53:08 0
>>176>>187 二人がトイレから出た直後、金属バットで押し潰されたと思われた幼体には異変が起きていた
「バキバキ…グギギ…」
突如幼体から響き出す、骨が砕けるような不快音
たちどころに膨張していく幼体の体
それは、ものの数分で大の大人の倍近くの巨大なG成体へと変形したのだ
親と同様に筋肉の露出したような赤くグロテスクな体表の表面の粘膜が、電灯に照らされ不気味に光っている
異様に巨大な右腕、未熟児のような醜い顔、脛より上が肉に覆われた人間の足
それは正に、「人になり損ねた人」のようである
これこそ、擬似複製と呼ばれる不完全な繁殖方法により生まれた、「Gになり損ねたG」である
宿主との間に遺伝子の近似性が少ない場合、Gは宿主を捨て、単体で成長する
その成長による姿形の形成は不定形であり、この姿もその一例に過ぎない
「アアァァァァ…」
不気味に低く唸り、一歩一歩緩慢な動きで、トイレを出た吉田と大森を追い始める…
>180
>「なんとかしろ、だぁ?簡単に言ってくれるじゃん、今の状況解かってるかい?大ピンチって奴だぜ?
・・・でもまあ、それを解かっていながら言ってるんなら・・・OKだ、一時不戦協定を受けてやる。
ついでに無事に出れたら殴らせてもやるし尻も叩かせてやるよ!だから何とか成功させろよ、このドSめ!」
judasの表情から自分に託されたと感じ取る。
「なぁーにがドSだ。・・・心配すんな。尻も殴られる顔も無事にこっから出してやっからよ」
1人と1体が闘う横で普段の『仕事』に懸かる。
(・・・っち!やっぱ距離が足りねーな)
作業をしながらjudasに声を掛ける。
「おい!合図したら倒れてくる門の隙間に旨く滑り込め!そっから先は任せろや」
C4を分厚い鉄のゲートに仕掛け、その周囲の支柱部分へもう一つ仕掛けに掛かる。
「チャンスは1回っきゃねーからな!ドジんなよ!?」
judasの口から垂れる血の量を見ながら作業を急ぐ。
(おいおい、満身創痍って奴だな。若けーのに無茶するぜ。つーか若けーからか?)
体に見合わない精密さで仕掛けを完成させていく。
ったくケチるんじゃなかったぜ。タイマーでも持ってくりゃ良かった)
(さーて、運が良けりゃ2人共無事に出られる訳だ・・・が今回ばかりはちょっとなぁ)
少し距離を置いた場所からjudasに再び声を掛ける。
「準備はいいか!?ショータイムだ!」
連絡通路側へ、人がやっと潜れるほどの大きさにゲートを倒し支柱でバリケードを作る形のトラップ。
「プロの仕事を魅せてやるよ。まぁ死んじまったらプロも糞もねぇかもな」
C4を発火させフロアに轟音が鳴り響く。
「あんちゃん!飛べ!」
所持品: C4/1ポンド C4用信管*9 リード8m*0 M590C(mossberg)*6(0発装填済み)
Glock 19*27(12発装填済み) オイルライター
建物の間取りとマークの付いた地図帳(55F・40F・B?にマーク)
場所:研究所地下フロア
状況:対G・judasの脇で連絡用通路ゲート爆破
>>192 >「吉田さん・・・」
大森の服の襟の部分を掴んで引き摺り続ける。
>「吉田さん生きて帰って何するんですか・・・」
ヨシダは答えない。
幾ら擦っても血が取れない眼鏡を投げ捨てる。
「・・・逃げ続ける。俺は絶対に捕まらないし、絶対に生き延びる。」
眼鏡を捨てたヨシダは、殺人犯として指名手配されていた男の写真だった。
生物災害直前に起きた「培尾市28人殺し」の罪状で捕まっていた男だ。
培尾市の生物災害で死亡した、とされ指名手配を解除されている。
「感染しても発症まで時間が掛かる。脱出出来れば・・・ワクチンを接種してもらえるかも知れない。」
>>195 >「アアァァァァ…」
赤ん坊の泣き声のような声に振り返る。
トイレの入り口を破壊し、巨大化したG幼体が追いかけて来るのが見えた。
「・・・起き上がれ、大森。生き延びたかったら起き上がるんだ。地下へ逃げるぞ。」
戦っても生き延びられる保証は無い。
「起き上がらないのなら・・・置いて行く。」
状況:G幼体を確認。
現在地:5階 通路
持物:拳銃(6)、拳銃(9)
>194
ドレインディモスは立ち上がることが出来なかったが、
全身のバネを利用して飛び上がると桂木に抱きつき、そのまま押し倒した。
顔を吹き飛ばされた寄生虫ゾンビの一体は仰け反り、倒れそうになるが、
次の瞬間、腹を食い破って中の巨大な寄生虫が小川に踊りかかっていた。
更に小川に圧し掛かっていた寄生虫ゾンビは顎を砕かれていたが、
圧し掛かったまま口内から巨大な寄生虫を小川に向けて吐き出した。
残ったもう一体の寄生虫ゾンビは桂木に向かって寄生虫を吐き出した。
>169 >185
「作者の利き手まで絵からわかるなんて。
取葉さんって絵に造詣が深いのね。美術品がお好きなの?」
あたしも一応お嬢様(笑)だからたしなみ程度には知ってるけど、ここまですごくない。
ひたすら感心しながら、取葉さんの後に続いた。
>「勝手に先行するなよ。」
>「それは失礼。」
「ご、ごめんなさい!以後気をつけます……」
エレベーターの中であたしは小さくなった。
>「まぁ、いいか。この先にあるのは、VIPルームじゃなくてスパコンだ。」
ミスタ・ルイスは先のフロアについて解説してくれた。
何かよくわからないけど、そのスパコンをいじれば、あの忌々しいシャッターが開いて外に出られるのかな?
「っていうかビルの管理はともかく工作員って何よ。やっぱり傘社ってろくでもない企業ね!」
あたしはぷりぷり腹を立てたが、今更出ある。
「・・・説明はこんなもんだ。そろそろ着くぞ。」
エレベーターは音も無く目的のフロアに到着した。
>「この奥にスパコンへのアクセスとビルの管理室を兼ねた部屋がある。逸れるなよ?」
到着した階はなんだか変な匂いがした。
>「・・・確かに迷いそうだね。このロッカーの群れがスパコンなのかな?」
「えーこれが?ビルの社員ロッカーじゃないの?」
もちろんそんなわけは無い。
スパコンっていうから近未来映画に出てくるようなメーター類やチカチカ光るパネルを期待してたんだけど……。
実際のスパコンは安っぽいロッカーみたいだった。
取葉さんがぶつぶつ文句を言っている。
「なんかスパコンって、想像してたよりずっと地味ね。取葉さんもそう思うでしょ?」
かなり進んだところで扉が見えてきた。
>「あれが目的地・・・かな。」
取葉さんが呟く。
>「・・・誰も居ないようだね。さて、どうする?」
そんなこと何で分かるの?と聞けるような雰囲気じゃなかった。
>「入る他無いだろうがね。」
あたしはだまってミスタ・ルイスの判断を待った。
201 :
名無しになりきれ:2007/04/15(日) 16:13:05 0
下がりすぎなのでage
>184-185>200
>「・・・確かに迷いそうだね。このロッカーの群れがスパコンなのかな?」
>「えーこれが?ビルの社員ロッカーじゃないの?」
桃華と取葉が文句を並べ立てる。
ピクニック気分で何より、という訳だ。
「HAL9000みたいなのは、精々クレイの初期型位だろ。
最新型が場所を取るのは、真空管時代からお約束だよな・・・」
シノザキが解説交じりの感想を漏らす。
まぁ60年前の真空管コンピューター、正確に言えば真空管計算機よりは遥かに高性能で、省スペースなのだが。
「コロッサスとエニアックを一緒にするなよ。ああ、出来の悪いアメリカ製のエニアックよりは、イギリス製のコロッサスの方が小さい。」
コロッサスなんて聞いた事が無い、とシノザキが苦笑する。
「余計なお喋りは止めだ。シノザキ、殿を頼む。天井にも目を回しとけ。」
マクナブが呟き、緊張の混じった声がスパコンの作動音に掻き消される。
緊張感を維持し、視界が限られるスパコンの群れの間を慎重に進む。
スパコンにアクセスする端末の置かれた部屋直前の通路で、マクナブが足を止める。
>「・・・誰も居ないようだね。さて、どうする?」
「お前さんの言う事を信じるとしよう。」
取葉の人間性には、不審な点が多々有るが、生き物としてみれば、その生存性はトップクラスだ。
>「入る他無いだろうがね。」
「だな。」
MP5を構えたまま、部屋の中に一瞬だけ首を突っ込み、見回す。
「3秒前、スローで再生。」
こめかみの部分のスイッチを操作。覗き込んだ瞬間の映像を再生する。
部屋の右手側からぐるりと天井、左側が再生される。
更に熱分析モードで再生。
人影は無し。
複数のモニターにプリンター、キーボードと言った各種入出力のインターフェイスと汚れた皿が転がっている部屋。
12畳程度の広さで、そこら中にケーブルが走っている。
「中に入るぞ。桃華、シノザキ、取葉、俺の順だ。」
順順に中に入り、扉を閉める。
「すげぇ・・・一気に40歳は年を取った気分だ。」
凄まじいストレスに消耗しきったマクナブが椅子に座り込む。
「ちょっと待ってろ、プロテクトを解除するから。」
ガスマスクを外し、端末から伸びるケーブルと繋げる。
「ウィルスを流し込め。防壁を破ったら、工作員ファイルにアクセス。
オホートニクのファイルをプリントアウトしたら、工作員のファイルを全て消去するんだ。」
ガスマスクを取ったマクナブの顔には滝のような汗が流れ、目の下にはクマが出来ている。
唇が青白く変色し、憔悴しきった目だけが輝いている。
出血のダメージが悪化している。
「良いか、プロテクトが解除されたら速攻でビルを出るぞ・・・」
ビルを出る、ビルを出る、とうわ言のように繰り返すと、そのまま机に突っ伏した。
>眼鏡を捨てたヨシダは、殺人犯として指名手配されていた男の写真だった。
・・・・・
>「感染しても発症まで時間が掛かる。脱出出来れば・・・ワクチンを接種してもらえるかも知れない。」
・・・そんなもんありゃ苦労しねえだろうな
>トイレの入り口を破壊し、巨大化したG幼体が追いかけて来るのが見えた。
「・・・起き上がれ、大森。生き延びたかったら起き上がるんだ。地下へ逃げるぞ。」
・・・・
>「起き上がらないのなら・・・置いて行く。」
「・・・俺」
俺はちらっと化け物を見る
理性のりの字も感じられない昔夢に出てきたような化け物だ
これに殺されたら地獄だろう
もう嫌だな・・・帰っても・・・きっとろくな事が・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・よく考えてみれば
生きて帰って一生投獄されそうになったり途中で吉田に殺されそうになったら
逃げりゃいいんだ・・・
そうだ!!俺は生きている限り自由だ!
自由なんだ!!
生きてここでて楽しく一生を自由に国家権力から逃げ回って暮らせばいいんだ!
んで勉強してウイルスを消滅させるワクチン作ればいいんだ!
後ろ向きに考えた俺が馬鹿だった!こうなりゃとことん生きてやる!
俺は立ち上がると、一目散に駆け出した
屋上に向かって!!
・・・ったりめえだろが!誰があんないつ気が狂うかわからん殺人者と一緒にいられるかってんだ!
階段まで走った俺は全力で階段を駆け上がる
屋上行きゃヘリがある!少なくとも外から見える!後はアドバルーンでも飛ばして脱出すりゃいいんだ!
状況:吉田見捨ててひたすら屋上目指して走り出す
現在地:6階階段
持物:腕時計(ごめん前書くの忘れてた) 医薬品(4)
>>203 G幼体を見て、大森の顔が絶望に支配される。
>「・・・俺」
大森が起き上がって走り出す。
咄嗟に拳銃で狙いを着けたが、すぐに銃を下ろして大笑いをする。
「逃げろ!逃げろ!どこまでも逃げろ!逃げ延びて、生き残れ!」
大森目掛けて拳銃を投げつける。
弾が13発装填された拳銃だった。
大森の背中に命中し、動きが一瞬止まる。
「持ってけ!坊主!死ぬなよ!俺も生き延びるからな!無実の罪で、死刑にされたら困る!」
ヨシダが再び走り出す。
そっちが上ならこっちは地下だ。
ヨシダが足を止め、大森に向って叫ぶ。
「忘れてた!リレーフは嵌めておく!拾ったら上手くやれよ!」
ヨシダが噴水を目指して走り出した。
>202
汚れた皿やコップに埋もれて文庫本サイズの機械が机の上に置いてある。
どうやらリレーフ追跡装置らしい。
液晶画面は、リレーフの一つが噴水に嵌っていると表示している。
桃華の持っている二つと取葉の持っている一つを使えば、噴水の仕掛けが動きそうだ。
・・・監視モニターの一つが逃げている
>>203の姿を捉えている。
大森の姿が見えなくなった所で、
>>195の巨体が移り、モニターが破壊された。
砂嵐の映像だけが、監視モニターに移っている。
206 :
G成体:2007/04/16(月) 22:16:48 0
>>203>>204 二手に分かれた二人の獲物の消える先を見据えたまま、しばらく動きを止める
が、しばらくして思い立ったように、大森の逃げた上り階段に10匹ほどのG幼体を離す
幼体は、這うように階段を上っていった
自らは、吉田を追って下り階段を一歩一歩降りていく
「ギイィィィッ!」
しかし、途中で二本足で立って歩くのを辞めた
突如、地面に這いつくばったまま、赤ん坊のハイハイの様に這って階段を滑るように下り始めたのだ
滑るようにとは言っても、速度はさほど速くは無く、階段を駆け下りる吉田には追いつけそうも無い
だが、獲物の臭いと気配を追って、確実に追い詰めようとしている
それは、大森への追っ手として放たれた幼体とて例外ではない
207 :
G成体:2007/04/16(月) 22:29:42 0
>>206取り消し・変更
>>203>>204 二手に分かれた二人の獲物の消える先を見据えたまま、しばらく動きを止める
が、直ぐにGは、上り階段を上がっていった大森を追い始める
「ギイィィィッ!」
しかし、途中で二本足で立って歩くのを辞めた
突如、地面に這いつくばったまま、赤ん坊のハイハイの様に這って階段を這うように上り始めたのだ
獲物の臭いと気配を追って、確実に追い詰めようとしている
村田がぜぇぜぇと息を切らしながら、研究所の階段を下りる。
前後を挟むような配置で、ハンターと共に移動する分、周囲の警戒をしなくて済むのは良かった。
猟銃よりもすっと重いマシンガンに筋肉痛になりそうだ。
ドアを開け、ようやくプラットホームに辿り着く。
>180
Judasと対峙するGの化け物は、最後に見た時よりも巨大に見える。
あのJudasを追い込む位の化け物が放つプレッシャーは、とてつもなく強烈だ。
深呼吸をすると、映画で見たように腰の辺りにマシンガンを構えた。
>>196 ミヒャエルが援護もせずに通路脇にしゃがみ込んでいる。
「おい!何をしてる!」
爆弾を仕掛けている所だとミヒャエルが言った。
>「チャンスは1回っきゃねーからな!ドジんなよ!?」
C4をセットするミヒャエル、そしてハンターと共に退避する。
>「おい!合図したら倒れてくる門の隙間に旨く滑り込め!そっから先は任せろや」
轟音が響き、人がようやく潜れる程度の隙間が開いた。
>「あんちゃん!飛べ!」
Judasを援護するように、マシンガンを撃ちまくる。
何発かはGに命中したが、反動で尻餅をついた為に射撃は途中で止んでしまった。
状況:爆発の中、Judasが逃げられるように援護射撃。途中で尻餅をつく。
現在地:研究所 地下通路
持物:Mk.46マシンガン(24)、マシンガンの弾(200)、ワクチン(37)、ベレッタ(8)
209 :
名無しになりきれ:2007/04/18(水) 14:21:02 0
保守!!報酬をよこせ!!!!
―銃声が聞こえ、悲鳴が―
周りは死体だらけだ。俺は閉じていた目を開き、辺りを見回す。
一度死んでおいて、また蘇ったんだから死体というよりかはアンデッドってやつか。
俺は煙草に火を付けると、死体の山を踏み付け歩いていく。
嫌な感触だが、踏み場がないんだから仕方がない。
「さっき銃声が聞こえた気がするんだが・・・生きてる奴はいるか。
それにしても、厄介なところに来ちまったなぁ。」
俺がここに来てから数時間。一向に生存者は見つからない。
仲間?あぁ、俺は1人だ。・・・なんでかって?
まぁ、そのうち分かるさ。
地図を睨みながら、歩き出す。どうせ生きてる奴なんていないだろう。
普通ならそう思う。だが、俺は違うと考える。
人間は、意外としぶとい生き物だ。どんな困難だって今まで乗り越えてきた。
災害、戦争、飢餓・・・あらゆる災難を乗り越えてきたからこそ今の人間がある。
「生きてりゃいいことあるさ・・・今は最悪に悪くても、な。」
俺は5階へ続く階段へ向かって歩き出した。
状況:6階へ移動
現在地:5階階段
所持品:ジェリコ941、弾丸(少量)、携帯用ナイフ、L96A1狙撃銃
携帯用食料、水
>「逃げろ!逃げろ!どこまでも逃げろ!逃げ延びて、生き残れ!」
・・・え?
>大森の背中に命中し、動きが一瞬止まる。
あうっ
これは・・・チャカ・・・
吉田さん・・・
>「持ってけ!坊主!死ぬなよ!俺も生き延びるからな!無実の罪で、死刑にされたら困る!」
・・・・・・・え?無実?
マジ?
じゃあ俺・・・いやでも嘘かも・・・もっかい信じる?
それより・・・
俺は化け物がこっちに迫る前に、拳銃を拾い上げた
重い・・・
でもこれないと吉田さん・・・あ・・・いなくなった・・・吉田さん
そんな・・・俺・・・じゃあ・・・勝手に吉田さんを・・・何度も助けてくれた人を疑って・・・
俺の馬鹿!吉田さんが狂うはず無かったじゃないか・・・こんな・・・こんな状況であの人は・・・あの人は俺を助けたんだぞ
人に手を差し伸べる余裕のある人を、俺は疑って・・・疑って見捨てて・・・
馬鹿っ馬鹿っ俺の馬鹿!
何であの人を信じられなかったんだ?俺は・・・俺は・・・自分の事しか考えられない最低な奴だ
・・・
>突如、地面に這いつくばったまま、赤ん坊のハイハイの様に這って階段を這うように上り始めたのだ
俺は化け物をにらみつけた
俺はこいつらを、こいつらを生み出した奴を許さない、人の心を狂わせる恐怖の権化、悪魔の化身
帰ったら、帰ったらこいつらを撲滅してやる、勉強でもなんでもして
だから俺は帰る、帰って化け物と化け物を生み出した奴らを地獄に叩き落す!
もう意地だ!意地で生き残ってやる!
俺は全力で階段を駆け上がった!
とりあえず今はこの化け物から少しでも離れなければ・・・
>200
>「作者の利き手まで絵からわかるなんて。
取葉さんって絵に造詣が深いのね。美術品がお好きなの?」
桃華の誉め言葉に困ったような笑顔を浮かべた。
細く白い指が滑らかに動き、額に当てられる。
「父が教育熱心だったからね。少なくとも、私に関しては。」
微かに苦味が残る口調で、取葉が呟いた。
>202
>「お前さんの言う事を信じるとしよう。」
「その割には・・・信用されていない気がするね。」
再び困ったような表情を浮かべ、マクナブの肩越しに部屋を覗き込む。
肉の匂いが染み込んだ温い空気が、無機質な部屋から流れ出している。
>「中に入るぞ。桃華、シノザキ、取葉、俺の順だ。」
マクナブの言葉を聞き、両手を桃華の肩へと乗せる。
「お嬢様。足下にお気をつけて。」
桃華の肩を押すようにして、部屋の中へと入っていく。
続いてシノザキ、マクナブが部屋に入り、ドアが閉じられた。
「ここでスパコンを操作するのかね?」
>「すげぇ・・・一気に40歳は年を取った気分だ。」
言葉を無視したマクナブが椅子に座り込んだ。
>205
マクナブがガスマスクとコンピューターを繋いでいる間、部屋を歩き回る。
汚れた皿の間にある機械を拾い上げる。
「どうやら別の誰かが・・・噴水の仕掛けを動かしたようだね。」
装置のモニターは俯瞰の角度でビル全体を表示している。
残りのリレーフは、全てこの部屋にある。
>「良いか、プロテクトが解除されたら速攻でビルを出るぞ・・・」
マクナブの声に続き、セメント袋を倒したような音が響く。
「・・・出血はとまっているが、かなり無理をしたらしいね。」
シノザキが取葉を押しのけ、机の上にあった飲みかけの水を手にした。
机に倒れ込んだマクナブを動かし、口に水を含ませる。
「ロックが解除されても、されなくとも逃げ出す事は出来る、のかな?」
213 :
名無しになりきれ:2007/04/21(土) 02:47:09 0
?
214 :
名無しになりきれ:2007/04/21(土) 02:48:31 O
637:如鵜瞳孔 ◆834vPssqvA 2007/02/28 16:22:57 O [sage]
やっぱせんだいそおちょおぢきでんのばったがいいとおもうけどにゃーもれてきにわ
らいよんくちゅちた いいおー!いいおいいおー!ごろにゃ〜ん
215 :
橘朔也:2007/04/21(土) 14:02:06 0
ヘンジン!!
>>208 「グゥウウウ…!」
放たれたマシンガンの弾のほとんどが、火花を散らせてGの右腕の肉にめり込む
その痛みに反応してか、低い唸り声を上げるG
「………」
無言のままゆっくりと村田の方を向き、鉄パイプを振り上げる
そして、村田の方へとゆっくり歩いてくる
先ほどの様に突撃するほどの勢いが薄れているようにも見える
心なしか、その動きは段々と緩慢になってきている
Gの体に異変が起きているようだ
>179
それにしても、この清田という自衛官も災難だろう。
只でさえ上官の嘘で生物災害などと厄介極まりない状況の中にいて、守るべき国民には銃を突きつけられる。
かつての大日本帝国であれば、私の祖国であれば、このような事は決して起こり得なかっただろうに。
「…全く、最近は軍人への敬意が足りんね。不敬だ」
尤も、自分も彼に自動小銃を向けている。自身の矛盾した言動に、少しばかり苦笑が浮かんだ。
>194
「ああ、急いで損はない。とっとと少佐らと合流しなければ……」
鈴木の言葉に答えようとしたところで、瞬時に湧いてきたかのように、件の死体連中が足に抱きついてきた。
4匹の死体どもは、君の悪い呻き声を上げながら、私を引き倒そうとしている。
「畜生がっ……!」
すかさず銃を向けるが、引き金は引けなかった。小銃を向けたとき、暗くて見えなかった、その死体達の格好に気づいたからだ。
こうなる予感はしていた。駐屯地に入るなら、それも必然だとも思っていたが、如何せん早すぎた。
まだ、彼らを撃つつもりではなかった。碌な覚悟もせず、共に戦い、共に祖国へ命を捧げた彼らを撃てるものか。
脚にしがみ付いた四人は、揃って泥まみれだったが、ボロ切れの様になったカーキの服は、明らかに我が陸軍の軍服だ。
呻き声に混じって『タイサドノ』と、そう聞こえたのは空耳か。
「……恨むなよ!」
思い切り引き金を引くと、弾倉に残っていた銃弾が全て吐き出されて、しがみ付いた二人の腕を肉片に変えた。一人は死んだかも知れない。
さらに残りの二人を蹴り飛ばして幾らか距離をとる。二人とも、立ち上がれずにこちらへ這いずってくる。
「鈴木君!一旦宿舎の中へ入ろう!このままじゃ対処しきれん!」
装填されていた銃弾は尽きたが、錆びた軍刀でも、人の首をへし折る事くらいはできるし、何なら弾倉を交換すればいい。
私はそれが出来ない訳ではない。それをしたくないのだ。一刻も早く、彼らから離れたかった。
だから、対処できないというのも、嘘ではなかった。
名前:大宮外吉
持ち物:AK47自動小銃(0発装填、予備弾倉1)、軍刀、抗ウィルス剤
>188
普段はブリキの兵隊人形のようであったが、休憩時間には冗談も口から飛び出す。そんな二面性をもった憲兵あがりの下士官。
私にとって、水野軍曹はそういった人間だった。彼はどこを取っても精鋭であったと言ってもいいような、優れた軍人だ。
学生時代に知識を得たらしく、決して細菌について無学なわけではなかったが、彼の任務はやはり実験体の警戒であった。
恐らくは歩兵を主とする、他隊の成績優秀な兵らと共に召集された、研究所の警備隊員としての召集だったのだろう。
「心配無いよ。軍曹は強い兵隊だ。私よりもね。絶対に後から追いついてくるよ」
だから、泣き出しそうな少女に告げたこの言葉も、決して嘘をついた訳ではない。自分なりの確信に基づいた発言だ。
しかし、少女は泣き出してしまった。軍曹の死を確信したかのように。
更に少女の額に触れた後で看護婦が「発熱している」と言う。見れば、確かに顔色も悪く、呼吸も乱れ、酷い風邪の末期症状にも見える。
「……看護婦さん、柴君。少しばかり走ろうか」
二人が頷いたのを確認すると、頼りない電灯に照らされた廊下を幾らか走った。途中でかつての戦友らとすれ違わなかったのは幸運だ。
だが、この後もこの幸運が続くとは限らない。目の前にある鉄扉の上に、「第四研究室」と書かれた板が見える。
「…柴君と私が前に出る。看護婦さんと彩ちゃんは、私が良いと言うまで入っちゃいけない。中の安全を確保しなければならないんだ」
簡単な指示だけを出して、小銃を握りなおす。治療薬を手に入れる為には、研究室の安全確保を行った後に捜索しなければならない。
怪人に手伝ってもらえれば、捜索も速く始められるに違いない。
「………柴君、いちにのさん、で突入だ。いいね?よし、いち、にぃの……」
その直後に扉を開き、私は怪人と共に研究室へと突入した。
名前:飯田忠雄
持ち物:九九式短小銃(2発装填、予備31発)背嚢
此処は5階。俺は歩を進めた。
今のところ異常はない。・・・まぁ、尋常じゃない光景が広がってはいるが。
>>175 至る所に血が流れ、肉片が散乱していた。普通なら、吐いてしまうくらい惨い現場だ。
俺はガムを吐き捨てると死体らしきモノを一瞥して辺りを見回す。
「……さっきまで、誰かがいた。いや、複数か…」
俺は鼻を指で擦るいつもの癖で目を細める。
この状況じゃ、第二次災害が発生したのかもしれないって事か。
「ふぅ……」
俺は頭を撫でると部屋を出た。
……と、何処からか声が聞こえる。
>>206>>211 獣の声と、人の声。
怒号が重なり合う……どうやら人間らしい。
そして、もう1つの声。こいつは間違いなく……アレだ。
「怪物君が大発生か……世も末だな。」
俺は拳銃を構えると、階段を昇る化け物の姿を目視で確認する。
次に駆け上がる男の姿と、別の方向へ逃げるもう1人の男を見る。
生存者は2人。俺の勘は外れてなかったようだ……
「上に行くか、下に行くか……さて。」
俺はコインを取り出すと、宙に投げた。
裏なら上へ。表なら下へ向かう。
俺の手に金貨が戻る。コインは、答えを出した。
「……裏、か。」
俺は憮然とした表情で、青年を追うように上の階へ向かった。
>>202>>212 ・・・マクナブが流し込んだウィルスにスパコンの防御機構が反応、モニター上に『警告』の文字が点滅する。
警告の文字が分解、さらに1と0が複雑に組み合わさったセキュリティが反応、防壁を展開させる。
ウィルスは防壁にぶつかる度に姿を変え、プログラム上の鍵穴にフィットする。
ビル管理能力の為に確保されていた領域が、侵入しようとするウィルスに対抗する為の演算へと回される。
ひゅんっと低い音を立て、ビル全体の電源が落ちる。
エスカレーターが、エレベーターが、暖房が止まる。
非常灯が燈り、緑色のほの暗い灯りにがビルを支配する。
しかし、ウィルスは進化を止める事無く、宿主であるスパコンの体内で増殖を続ける。
人であれば細胞に該当する領域一つ一つにウィルスが宿る。
唐突に「光あれ」とウィルスは言った。
ビルに再び灯りが宿る。
嘗て有ったように全てを管理せよ、とウィルスが言った。
エレベーターが、エスカレーターが、暖房が再び動き出す。
オホートニク――人の言語から、1と0で構成されたプログラミング言語にウィルスが素早く翻訳――のファイルを印刷するがよい。
ウィルスが言った。
プリンターが動き出し、人の目に解る形で、保存されていたファイルをプリントメディアへと書き写す。
その領域に記されたファイルを全て消去せよ。
ウィルスが言った。
空白が領域を支配する。
全ての扉を開けよ、開錠し、人々が自由に行き来できるようにせよ。
ウィルスが言った。
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
ロックは解除されない。
魂の無いゴーレムに命を吹き込む1と0の文字が、空白となった領域に満ちていた。
空白となった工作員達の人生の記録スペースに、抗う言語の群れが入り込む。
膨大な人生の記録の中に入り込んだセキュリティ・プログラムが抵抗を始める。
そして再度、警告の文字がモニターに浮かび上がる。。
『警告。新型核弾頭を搭載した爆撃機が接近中。目的地は、本ビルである事を確認。』
爆撃機の到達時刻が表示される。
到達時刻は、夜明けだ。
再度、モニターに警告の文字が浮かんだ。
『警告。ウィルスにより、レッドクィーンに重大な障害が発生中。』
防壁が破られ、ロックの解除される時間が表示される。
ロック解除の時間は、夜明けだ。
・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
夜明けと同時に、ビルのロックは解除される。
しかし、扉を潜った瞬間、数千度の熱線を浴び、人々は蒸発するだろう。
外部を移す監視カメラには、撤退準備を始めた自衛隊の姿が映っていた。
221 :
G成体:2007/04/27(金) 22:20:38 0
>>211>>219 「ウアァァァ…ンアアァァァ…」
不気味に低く響く唸り声を上げながら、大森の後から階段を這いずり上がってくる巨大な成体
その巨体が通った後の段には、Gの体表から分泌される粘液が付着していた
その速度は大森の走る速度には及ばないが意外に速く、着実に大森の後を追いすがっていく
更に後ろから追ってくる迫水の気配には、大森を追うのに夢中で全く気付いていない
>202 >212
ミスタ・ルイスは謎の部屋に入った。ただし、首だけ。
だがそれで、ミスタ・ルイスは何かを確認できたみたいだった。
>「中に入るぞ。桃華、シノザキ、取葉、俺の順だ。」
「!!……は、はい」
思わず素っ頓狂な声をあげかけ、慌てて口元を抑えた。
あ、あたしが一番乗りですか。冷や汗をだらだら流しているあたしの肩に、取葉さんがぽんと手を置いた。
「お嬢様。足下にお気をつけて。」
「……ふええええん!」
ガチガチに固まったあたしは、取葉さんのおかげで素早く部屋に入り込むことが出来た。
>205
部屋の中には本当に誰もいなかった。
ぐったりしているあたしを尻目に、取葉さんはすっかりくつろいでいる。
>「ここでスパコンを操作するのかね?」
>「すげぇ・・・一気に40歳は年を取った気分だ。」
ミスタ・ルイスは取葉さんに答えず、どっかりとモニター前の椅子に座り込んだ。
>「ちょっと待ってろ、プロテクトを解除するから。」
「うん」と返事をすると、もうすることがなくなってしまう。
ここからはミスタ・ルイスの後姿しか見えない。機械の作動音がことさら大きく聞こえる。
あたしは手持ち無沙汰に黙ってビル中を映すモニターを眺めていた。
>「どうやら別の誰かが・・・噴水の仕掛けを動かしたようだね。」
「取葉さん、どうしてそんなことが分かるの?!」
取葉さんが文庫本サイズの機械をあたしに見せてくれた。どうやらこの機械は、プレートの場所を示しているようだ。
ひとつは1階、残りの二つはこの部屋にあると示している。
「え?どういうこと?だってミケさんが持っているはずなのに!!」
あたしは慌ててミケさん――ミスタ・ルイスの同僚?のブランデンブルクさん―― の姿を捜した。
だが巨漢の彼が隠れられるようなスペースは部屋のどこにも無い。
事態が飲み込めずぼうっとしていたけど、はっとあることに気づきショルダーバックをかき回した。
「……やっぱりそうだわ!」
あたしの鞄から、なぜか最後のプレートが出てきた。
入れたのはミケさんだ。それ以外考えられない。
それが何を示唆するかは―――― いくら鈍いあたしにも分かる。
「……やっぱり、もう逢えないのかな」
プレートが急に滲んで見えた。あたしは慌てて顔をごしごしと擦った。
「ミスタ・ルイスが扉を開けてくれるから、プレートはもう必要ないわね! じゃあこれはお土産ってことで!」
あたしはプレートを片手に、ことさら明るく取葉さんにおどけて見せた。
たくさんのモニターの中で、何かが動いた。逃げる男性と、巨大な何かの映像。
「い、今の見た?!」
あたしは取葉さんの腕を揺さぶった。なおも勢い込んで話そうとしたところで、しわがれた声が遮る。
>「良いか、プロテクトが解除されたら速攻でビルを出るぞ・・・」
どさっと何かの音がした。ミスタ・ルイスだった。
机に突っ伏したミスタ・ルイスは、まるで死人のような顔色をしていた。
取葉さんが診断を下し、シノザキさんがぐったりとしたミスタ・ルイスに水を含ませる。
>「ロックが解除されても、されなくとも逃げ出す事は出来る、のかな?」
「プレートの話が本当なら、多分……え?!真っ暗!!」
何が起こったのかとパニック寸前だったが、幸いなことに電源が落ちたのはほんの一瞬だった。
再び灯りが点り、近くのプリンターがせわしなく動き始める。
あたしは印刷された紙を取ってきた。男性の履歴書?みたいだった。
「ミスタ・ルイス、プリントできたわよ!」
>220
けたたましいアラーム音とともに、モニター全部に同じ警告メッセージが流れる。
示された情報は、非現実的かつ絶望的な状況をさしていた。
「こんな街中に核弾頭をつんだ戦闘機だって……ふざけてるわ。これじゃどこにも逃げられないじゃない!!」
正常に戻ったモニターのひとつを見て、あたしは思わず泣き出してしまった。そこには撤退準備を始めた自衛隊員が映っていた。
>その速度は大森の走る速度には及ばないが意外に速く、着実に大森の後を追いすがっていく
化け物め・・・畜生こんな事ならもっとまじめに体育の授業をやるなり部活動に入るなりしてればよかった・・・
疲れはしないんだけど足が疲れて筋肉痛になっちまう
しかし休んでる暇なんかねえし・・・
>「ウアァァァ…ンアアァァァ…」
何でわずか数時間でこんな化け物が生まれてくるんだよ
戦うのは論外だ、人間殺すのだって2,3発撃たなきゃならねえんだ、あんな化け物、4,5発じゃ殺せねえだろ
そんな何発も当てる自信は俺にはねえ
・・・駄目だ、階段を登るのはもうよそう、このままだと足の筋肉が疲れてまともに走れなくなる
今・・・ええっと、14階、ホテルフロアか
階段の防火扉を開けて、ホテルフロアに入る俺
・・・あ
エ・・・エレベータあるじゃん!!
動くのか?
俺はエレベーターまで走ると、スイッチを押した
どうも僕です
>190 >194 >198-199 >217
宿舎の前で、私達は怪物たちに囲まれてしまった。
>「離れろ! この糞虫野朗がっ!」
自衛官の怒声が響き、ドレインディモスの巨体がこちらに投げ飛ばされてきた。
「動かないで、桂木さん!」
鈴木さんが引き金を引いた。 後ろ肢の間に拳大の穴が開いた。
だがドレインディモスはそのまま私に抱きついてきた。
最悪だった。
密着されてしまえば斬ることも叶わない。
振りほどくには腕力が違いすぎる。
鈴木さんを襲っていたゾンビが寄生虫のようなものを吐き出した。
幸い寄生虫のほうは、希望さんが踏み潰してくれた。
だが問題はこのドレインディモスだ。
「……くっ!放しなさい!」
胴体と頭を繋ぐ外骨格の隙間に刀を差し入れ、ストローのような口を遠ざけようとする。
だが相手の口はどんどん接近してくる。
私は覚悟を決めた。
>198>217>225
顎に一撃叩き込んだゾンビとの距離が離れる。
「死ね!」
更に一撃叩き込むべく、距離を詰める。
ゾンビの腹部が妊婦のように膨らみ、大人の腕一本分サイズの寄生虫が飛び出す。
「うぐっ・・・!」
砲丸投げを腹に喰らったような一撃。
バランスを崩した所で、ライフルのストックで顔面の骨が砕かれたゾンビが小川を押し倒す。
上顎との接合部は砕かれ、下顎が皮膚の弾力のみで大きく垂れ下がっている。
間接の制約から解放され、大きく開かれた口から拳大の蛆虫が小川の顔目掛けて吐き出される。
避けようが無い一撃を、ゾンビの喉元に顔を密着させ、回避、いや、そのまま咽喉へと噛み付く。
皮膚が破れ、腐った筋肉の酷い味に涙が零れそうになる。
そのまま歯が食い込み、ゾンビの弾力溢れる、力強く脈打つ頚動脈を小川の前歯が捉えた。
顎の力を一瞬抜き、大きく口を広げ、更に深く顎を食い込ませる。
前歯でなく、今度は犬歯が頚動脈を捕らえた。
更に力を込め、頚動脈を完全に食い千切った。
血のシャワーが小川の顔に降り注ぎ、押しかかったゾンビの体から力が抜けていく。
脳に血液が供給されなければ、ゾンビと言えども意識を失い、死に至る。
「がぁっ!はっ!はっ!」
口に流れ込んだゾンビの血を吐き出しながら、動きを止めたゾンビの体を押し退ける。
数リットルの血を浴びた小川が立ち上がり、地面を踊り跳ねる寄生虫にバトルライフルのストックを叩きつける。
>「鈴木君!一旦宿舎の中へ入ろう!このままじゃ対処しきれん!」
カラシニコフの連射音が響き、大宮大佐の声が響く。
微かに混じった恐怖の匂いを、小川の嗅覚が敏感に捉える。
「了解しました!態勢を立て直しましょう!」
血に染まった顔を拭う。
希望と桂木の居る方を振り返る。
ドレインデイモスに押し倒された桂木と、寄生虫を踏みつける希望の姿が目に入った。
>「……くっ!放しなさい!」
桂木の柔らかい首筋に突立てようとする鋭い針を無造作に掴み、圧し折った。
「清田三曹!清田三曹・・・レンジャー清田っ!」
ドレインデイモスの頭部をがっちりと抑え、清田を大声で呼ぶ。
よりにもよって、過酷なレンジャー訓練を受けたであろう時の呼ばれ方で。
「流石に力が強過ぎる!ライフルで頭をふっ飛ばして下さい!」
血に染まった顔から血に染まった歯が剥き出しになる。
「流石に引き離せない!こいつを片付けてから、宿舎に移動しましょう!」
清田の腕前ならこの距離でドレインディモスも頭を撃ち抜けるはずだ。
装備:ワイシャツ、ネクタイ、防寒ジャケット、軍用ブーツ。
所持品:シグザウエル(9)、FN FAL空挺モデル(0)、FALのマガジン(0) X 2、
SR25のマガジン(20)、(19)、鬼包丁(鉈)、アンプルシューター(1)
現在地:旧日本軍駐屯地跡 敷地内
状況:ドレインデイモスの口を圧し折り、がっちりと頭を固定する。
清田に頭を撃ち抜くように叫ぶ。
>>
桃華の目に「白(ヘロイン)中毒者は、白衣のハクいインテリ女がお好み?!」と
センセーショナルなゴシップ新聞の見出しが飛び込む。
この書類の工作員は、命令によってレイプに見せかけて研究員の女性を殺害したらしい。
殺害指令の詳細と、精神分析医による記録のようだ。
・・・工作員に下した命令は、遺伝子工学研究所のケイ・イヴァノビッチ女史の殺害命令である。
女史は、FBIに対して違法な実験を行っている証拠の提出を目論んでいた。
(女史は7人の小人プログラムに参加しており、発現系の問題を専門としていた。)
には、性的暴行後、殺害されたように見せ掛けるよう指示。
その後、9月9日に殺人を実行したとの報告を提出。
事件の大まかな流れに関しては下記を参照の事。
9月10日・・・ロス市警にイヴァノビッチ女史が失踪したとの報告が入る。
9月14日・・・通称・自殺の丘で9日の晩に女性の悲鳴を聞いたとの情報が入る。
当日、イヴァノビッチ女史をダイナー「ナイト・アウル」にて目撃したとの情報が入る。
9月16日・・・ダイナー「ナイト・アウル」から2ブロック離れた中央公園、通称・自殺の丘で、
血液と精液の付着した数本の歯が見つかる。
また、芝生には何かを引き摺ったような痕跡があった。
発見された歯は、歯科データベースからイヴァノビッチ女史のものであると判明。
殺人事件と見て、捜査が始まる。
9月20日・・・自殺の丘の近隣に住む住民より、腕に火傷のある浮浪者が徘徊していたとの情報が入る。
9月24日・・・ジム・トンプスン州知事より、捜査拡大の指示がロス市警に出される。
これに合わせて、強盗殺人課が捜査を開始する。
10月3日・・・当日、アルコール中毒の浮浪者フレイム・O(本名不詳)の姿を見かけたとの情報が浮浪者より入る。
10月4日・・・フレイム・Oが根城とする高架下で死体で発見される。
同人物のマットレスの下よりへザー女史の財布と犯行に使われたと思われる被害者の血液の付着したハンマー見つかった。
補足事項:
また、容疑者とされた浮浪者、フレイム・O(本名不詳)は、高純度のヘロインの過剰摂取によって死亡している。
フレイム・Oが根城とする高架下では、女史の財布、犯行に使われたと思われる血液の付着したハンマーが発見された。
警察は、フレイム・Oを容疑者とし、一応の解決を見たと判断した。
この事件を大々的に扱った新聞は、タブロイド誌の「ハッシュ・ハッシュ」のみである。
現在の状況:
なお、現在はLA市警強盗殺人課ジェイムス・エルロイ刑事のみが、捜査を継続している。
エルロイ刑事は、浮浪者が本来のテリトリーから離れた場所で殺人事件を起こした事から、
誰か別の者による殺人の可能性を主張し、独自に捜査を進めている。
(同刑事は、日常的に安易な解決を求める警察に対して不信感を持っているとの事である。)
しかし、他者の犯行を裏付ける有効な証拠は見つかっておらず、迷宮入りする可能性は極めて高い。
また、イヴァノビッチ女史と接触があったFBIの捜査官は、情報提供者が死亡した事を恐れ、
接触があった事を上司には報告していない模様。
工作員の心理状態に関して:
工作員は罪悪感に悩まされる事無く生活を送っています。
カウンセリングの結果も良好ですが、仕事と割り切る事によって罪悪感を抑えている傾向が見られるます。
このタイプは、より多くの仕事(同じような殺人)を繰り返す事によって精神的安定を得ようとします。
社会から逸脱しない範囲での殺人に限られますが、今後、進んで同種の任務に志願するでしょう。
時間の経過に伴い、より症状は深刻化していく恐れがあります。
脅迫観念がどのような方向に進むかは不明ですが、最終的に大量の死者を出す方向へと進むでしょう。
早い段階で紛争地帯への投入、もしくは生物災害対策班に転属させる事を勧めます。
精神分析医:デイビット・ピース
以降は、内戦地域での作戦活動に関する記録、生物災害対策作戦従事の記録が記載されている。
最終報告欄には、「ドイツにて処理に失敗、現在逃亡中。発見次第、殺害する事。」と記されている。
>>223 エレベーターのスイッチを押した瞬間、停電した。
しばらくして、電力は回復したが、エレベーターが動かなくなった!
どうやら停電の影響で動かなくなったらしい。
爆破の影響で崩れた柱の裏側の空間で目を覚ます。
「・・・カァー!イテェ。死んだか?俺?」
「まぁどうにか生きてるらしいがやっぱ距離が足んなかったな」
爆破直前に村田が戻ってきた事を思い出す。
「薄情なおっさんだと思ったが結構芯がしっかりしてんだな」
辺りを見回すが元居た場所とjudasが居るであろう連絡通路へは出られそうにない。
「いやいや、参ったな。向こうじゃまだおっさんが頑張ってんのか?」
「上手くあんちゃんと一緒に逃げられりゃ良いんだが・・・」
状況を分析しながら自身の回避ルートに思考を巡らせる。
「気付かなかったがエアダクトか何かの為の隙間か?ここは?」
「通りで予定より大きく崩れた訳だ。まぁ崩れなきゃ俺も向こう側で化け物の餌食になってたか」
薄暗い中を手探りで確認を取る。
「狭いが何とか行けそうだな。この場に居てもなんもできねーし・・・ついてねぇなぁもう」
エアダクト兼何かの配線用と思われる大きさの穴へ身を投じる。
「ガァー!狭いっつーの!余裕持って作れって教わらなかったのかよ設計者は!」
オイルライターに火を灯しダクトの奥へと進む。
「・・・こんな映画どっかで見たな。ダイ・ハー・・・不吉だっつーの!」
暗闇の奥深くへと飲み込まれていく。
「あんちゃんもおっさんも俺が命賭けて逃走経路作ったんだから死んだらぶっ殺してやるからな!」
所持品: C4/1ポンド C4用信管*9 リード8m*0 M590C(mossberg)*6(0発装填済み)
Glock 19*27(12発装填済み) オイルライター
建物の間取りとマークの付いた地図帳(55F・40F・B?にマーク)
場所:地下施設 エアダクト?
状況:エアダクト?から移動 行き先不明
>220>222
>「ミスタ・ルイス、プリントできたわよ!」
桃華の言葉に返事は無く、差し出された殺し屋の履歴書を受け取りもしない。
完全に、意識を失っていた。
切り替わるモニターから出る光が、青白いマクナブの顔を染め上げる。
>「こんな街中に核弾頭をつんだ戦闘機だって……ふざけてるわ。これじゃどこにも逃げられないじゃない!!」
核弾頭、の言葉にマクナブが飛び起きる。
「状況を説明しろ!」
周辺に目を配り、桃華が答えるよりも早く、状況を把握しようとする。
「くそ・・・どれ位、気を失ってた?」
差し出された小川の経歴書を受け取りながら、マクナブが咳き込む。
「気管に水が入ったよ・・・ゴホッ。桃華、資料は後回しだ。いいな?」
差し出された資料を押し返し、震える手で煙草に火を点ける。
吸い込んだ煙に体が震え、吐き気がした。
「・・・時間は、まだある。プレートを探して脱出しよう。ブランデンブルグが何枚か持っていたはずだ。
知ってるか?アメリカで史上初の原子炉の実験をしてた時、
直ぐ逃げられるようにエンジンを掛けて、ドアを開けっ放しにした車を用意してたんだ。」
だから、とマクナブが大きく息を吐く。
「プレートを集めて、俺達も車で逃げる。道路はがら空きだし、信号無視しても大丈夫だ。
警察も自衛隊も逃げ出しているからな。取り合えず、移動するんだ。」
ふらつく足で立ち上がり、バランスを崩しそうになりながら、ドアへと向う。
「桃華、その資料はお前で預かっていてくれ。シノザキ、取葉、行くぞ。」
>しばらくして、電力は回復したが、エレベーターが動かなくなった!
うわあ…最悪…
ど…どうすりゃいいんだよ……
俺はとりあえず開いている部屋を捜索した
しかしどの扉も閉まっている
えーと…そうだ、非常階段!
俺は廊下を非常階段探して走り出した
非常階段にたどり着ければ、入り口は一つで、しかもその入り口は厚い防火扉でふさぐ事ができるはずだ
>204
前方の物陰から突然人影が現れた。
警備員の制服に身を包み片手には拳銃を手にしているが、そのヨタヨタとした歩き方には
全く生気が感じられない・・・
「ヒヒひひヒィいぃィイいぃぃー!」
204の存在に気付いた警備員のゾンビは嬉しそうに、不気味な笑みを浮かべながら銃口を向
け、何度も引き金を引いた。
>>221 >「ウアァァァ…ンアアァァァ…」
>不気味に低く響く唸り声を上げながら、大森の後から階段を這いずり上がってくる巨大な成体
>その巨体が通った後の段には、Gの体表から分泌される粘液が付着していた
異形の怪物が、青年に迫る。拳銃を身構えゆっくりとその後を追う迫水。
―下手に近付かばこっちがやられる―
迫水の目が、それまでの虚ろなものから獲物を狙うハンターの目へと変わる。
表か、裏か。常に殺し合いとは、賭け事也。
しばらく追う。どれくらい昇ったか――
不意に上から扉を開ける音が聞こえる。
「奴さん、階段を諦めて別の道で逃げるってわけか。」
迫水は拳銃を斜めに構えると、一気に階段を昇っていく。
目の前に見えるのは、異形の怪物。
階段を死角にして、銃を構える。弱点は確か――
「何処だったっけなぁ……いかん。こんな大事な時に忘れるたぁ――
俺もなってねぇ。」
仕方ねぇ。狙うなら、どうせ頭だ。
一撃で仕留めれるって? 冗談よせや。
出来ないと思ってるやつにはナンだって、最初からナンも出来ねぇよ。
迫水は大森に迫る怪物目掛け、賭けの一撃を精確に放った。
【現在地 12階前階段】
234 :
名無しになりきれ:2007/05/06(日) 00:46:52 0
合わせてage
肩が猛烈に痛い
めまいがする
頭が痛い
目の前に群がるゾンビ達
オレは群れから逃げる
そして、たどり着いた
分校へ
状況:分校へ移動
現在地:
分校付近
所持品:ライター
>>232 目の前に現れた警備員が放った銃弾がヨシダの腹部に命中した。
「?!」
足を縺れさせ、その場に倒れ込む。
>「ヒヒひひヒィいぃィイいぃぃー!」
笑い声を上げながら、警備員がさらに銃を撃つ。
「え?・・・なっ?!」
突然、ビルが停電。
在らぬ方向に、銃弾が更に降り注ぐ。
暗闇の中で赤い閃光が連続して起きる。
「おい・・・ちょっ・・・」
銃弾が空けた穴から血が零れ、タイル張りの床を汚していく。
呻き声を挙げながら、ヨシダは這い続ける。
「はーっ、はーっ・・・はっ・・・はっ・・・はっ・・・」
口と目を見開きた表情は、何が起きたのか信じられない、という表情だ。
止まったエスカレーターに辿り着き、何とか下りようと立ち上がる。
しかし、立てたと思った瞬間、両足から力が抜け、エスカレーターを転げ落ちた。
体中を強かに打ち、銃創以外からも血が流れている。
が、一番痛みが酷いのは、撃ち抜かれ、破裂した胃袋だった。
痛みを堪えて噴水の前まで這い続ける。
「はっ・・・はっ・・・」
キメラの像にプレートを嵌め込み、その場に座り込む。
ぼんやりとプレートの嵌った像を見ても、何の変化も無い。
「はっ・・・はっ・・・はっ・・・・はっ・・・・・・・はっ・・・・っ・・・・」
呼吸が止まり、ヨシダが項垂る。
残念な事に、彼は無実を証明する前に死んでしまった。
もし彼が運良く逃げ延びていたら、無実を証明出来ただろう。
結局の所、そんな風に上手く行く筈など無かったのだ。
>>235 分校の正門はバリケードで塞がれ、村人達が寝ずの番に就いていた。
双眼鏡で周囲を見回し、屋翌の姿に気が着いた村人の一人が、スコープを載せた猟銃で狙いを着ける。
引き金に指が掛かり、慎重に狙いを定める。
「まだ撃つな。」
その声と同時に、屋翌の姿が照準から消えた。
「どうして?」
「人間かも知れん。」
狙いを着けていた村人が悪態を吐く。
「・・・こいつ!人喰いどもを連れて来やがった!やっぱり殺しちまおう。」
「確認してからにするんだ。村田の倅と同じになる訳にはいかんのだ。」
分校の体育館に女子供を閉じ込め、殺そうとした悪夢が蘇る。
「それよりも・・・・人喰い達をどうする?!」
スコープから目を離し、男が言った。
「焼いちまおう。確か軽油がまだ残ってた。」
掛け声を掛けて、二人がドラム缶を横に倒す。
「おい!生きてたらこっちに走れ!」
屋翌に向って叫ぶと、穴の空いたドラム缶を蹴った。
「後ろから人喰いの大群が来ているぞ!こいつで吹っ飛ばす!」
軽油を零しながら、ドラム缶が屋翌とその後ろを歩くゾンビの群れに迫っていった。
非常階段非常階段…
どこだよ畜生
っと、割と近い下階から銃声が聞こえてきた
…?
もしかして吉田さんが登ってきて戦ってくれているのか?
いや、吉田さんじゃ無くてももしかしたら吉田さんと一緒に上の階にあのプレートをとりに行ったメンバーの生き残りかもしれない
どっちにしても誰かが危機に瀕しているに違いない
加勢しよう
化け物を殲滅できなくとも逃げる手助けくらいできるはずだ
俺は階段までもどり、下の階へと降り始めた
>226
「………」
桂木に襲い掛かろうとしているドレインディモスの頭部をがっちりと
抑えてる小川をみやり、SR25を構え、昆虫人間の横顔をダットサイト内に
捕らえた。が、清田は引き金を引かずにSR25を下ろした。
このまま自分は何もしなければあの二人は化け物に殺される。
はっきりといってその方が自分にとって都合が良い。
あの二人は少なくとも自分の事をこれっぽっちも信用してはいない。
脅し、利用するだけ利用する心算だ。
自分が窮地に陥ったとしても、彼らが自分を助けてくれる保証はない。
だが此処で本当に彼らを見捨てれば、残った老人とあの黒人の少年は
自分に対して猜疑心を抱く。険悪な雰囲気のまま脱出の方法を
探るのは好ましくない。
「ちっ…面倒だな」
USPに持ち替え、無造作にダブルタップで撃った。
ドレインディモスの口中に飛び込んだ.40S&Wホローポイント弾はその
脳神経を粉々に破壊し、ドレインディモスはその生命活動を停止した。
「……」
ドレインディモスを始末すると、清田はさっさと宿舎に入った。
装備:ヘルメット、フェイスマスク、ゴーグル、迷彩戦闘服(空自迷彩)、グローブ、
イーグルTAC-V10-SF(ベスト)、メディカルリグ/バック/ポーチ、バットパック
WILCOXサイホルスター、肘/膝パッド、インターコム(咽頭マイク)、ヘッドセット
武器:SR25(ナイツMark11 Mod0、14発)、USP TACTICAL(.40S&W、10発)、コンバットナイフ
所持品:7.62mm二十連マガジン×5、.40S&W十三連マガジン×5、ハンドグレネード×1
AN/PVS-14暗視装置、SOE2Qキャンティーン×2、アストロセイバー無線機
MS-2000ストロボライト、ペンライト、MCU2ガスマスク、コンパス、地図
現在地:旧陸軍駐屯
状況:ドレインディモスを倒し、宿舎へ
>>216 唸り声を上げたGが方向転換をし、村田に迫る。
>「………」
人間の胴回りは有りそうな腕を振り上げ、鉄パイプを振り上げる。
その動きは先ほどまでの敏捷性が無い。
尻餅を着いたまま、後ろへ下がる。
崩れた支柱やコンクリートの隙間から線路へ辿り着くと、四つん這いになってバリケードの隙間を潜った。
「ぜーっ、ぜーっ・・・あの図体だと潜るには時間が掛かるだろうな。」
変異を起こしていたGにも気が付いていない。
もうもうと立ち込める煙や粉塵に咳き込みながら、起き上がりJudasの姿を探す。
「おーい!どこだー!」
状況:即席バリケードを突破。Judasを探す。
現在地:地下通路
持物:Mk.46マシンガン(24)、マシンガンの弾(200)、ワクチン(37)、ベレッタ(8)
>222
>「い、今の見た?!」
モニターを横切った怪物に魅入った取葉は、桃華の言葉が耳に入っていない。
腕を揺さぶる桃華も、後ろで呻き声を上げるシノザキも完全に無視している。
巨大で鋭い爪を持ち、強力な四肢で獲物を追い詰める巨大な獣。
取り込み続けたどんな生き物より危険な存在だと内なる意識が囁き掛ける。
>「良いか、プロテクトが解除されたら速攻でビルを出るぞ・・・」
「うん、その前にする事があるね。」
背筋が逆立つ感触を楽しみながら取葉が呟いた。
>220>230
停電から復旧したモニターに表示されたカウントダウンの表示に取葉が顔を歪める。
>「こんな街中に核弾頭をつんだ戦闘機だって……ふざけてるわ。これじゃどこにも逃げられないじゃない!!」
桃華が核弾頭、と言った瞬間にマクナブが叫び声を上げる。
>「状況を説明しろ!」
「見ての通り核弾頭が。」
肩を竦め、取葉が笑う取葉をマクナブは無視した。
>「プレートを集めて、俺達も車で逃げる。道路はがら空きだし、信号無視しても大丈夫だ。
警察も自衛隊も逃げ出しているからな。取り合えず、移動するんだ。」
「プレートなら揃ってるみたいだぜ。自衛隊が撤退する前にさっさと出ちまおう。」
シノザキが顎をしゃくってみせた。
「ちぇ、結局スペンサー社長には会えず終いかよ。」
「世の中には・・・会わない方が良い生き物もいるんだよ。」
取葉が意味深な笑顔を浮かべて部屋を出る。
3人の前に出た取葉がエレベーターのスイッチを押した。
>230 >241
核弾頭がくると叫んだあたしの声で、ミスタ・ルイスは飛び起きた。
>「状況を説明しろ!」
あまりの剣幕に、あたしは起しかけたヒステリーを引っ込めた。
「え……えっと……アメリカの戦闘機がビルを爆撃するんだって」
>「くそ・・・どれ位、気を失ってた?」
「え?ほ、ほんの10分くらい?…痛むの?大丈夫?」
何だか良く分からない書類を受け取ったミスタ・ルイスは、咳き込みながらそれを一瞥した。
「気管に水が入ったよ・・・ゴホッ。桃華、資料は後回しだ。いいな?」
あたしは何度も頷いて見せた。
シノザキさんや取葉さんが手短に状況を説明している。
ミスタ・ルイスは相変わらず青白い顔で、でも目だけはぎらぎら光っていた。
まだ諦めてない目だ。
>「プレートを集めて、俺達も車で逃げる。道路はがら空きだし、信号無視しても大丈夫だ。
> 警察も自衛隊も逃げ出しているからな。取り合えず、移動するんだ。」
>「プレートなら揃ってるみたいだぜ。自衛隊が撤退する前にさっさと出ちまおう。」
>「桃華、その資料はお前で預かっていてくれ。シノザキ、取葉、行くぞ。」
「分かった」
頭の上でのやり取りを聞いていたあたしは、資料を折りたたみポケットに入れた。
あたしは怪我に触れないよう注意しながら、ふらつきながら歩くミスタ・ルイスを支えようとする。
「今ここには化け物も居ないし、別にいいでしょ?
もしあたしがミケさんみたいに背が高かったら、ミスタ・ルイスをお姫様抱っこしてあげたんだけど」
……うん。人を笑わせるのって難しいね。しかも声が震えていたからイマイチだったわ。
怪物とかミサイルの事はあんまり考えないようにしよう。足が竦んじゃうもの。
>「ちぇ、結局スペンサー社長には会えず終いかよ。」
>「世の中には・・・会わない方が良い生き物もいるんだよ。」
「っていうか、ビルの中は一生会わなくていい良い生き物ばっかりじゃない?」
>「…違いねえ」
3度生物災害に遭ったシノザキさんは、なぜか取葉さんを一瞥してそう呟いた。
全員がエレベーターに乗りこむと、音も無く扉が閉まった。
今から一階へ降りるのかしら、などとつらつら考えてたあたしはあっと声を上げた。
皆の視線を浴びて、あたしはしどろもどろになった。
「えっと…その……ミサイルが来ること、他の生き残りの人達に知らせなくていいのかしら?」
呼び出しなんかの館内放送って、一体どこで出来るのかしら?総合サービスカウンター?
>>238 怪物へのテ応えは…あまりない。
やはり化け物相手にハンドガンじゃ意味がないか。
――誰かが降りてくる。 生き残りか――
俺はため息を1つ付くと銃弾で怪物が怯んだ隙に降りてくる人影に叫ぶ。
―様子がおかしい― 外を見る さっきまでいた自衛隊がいない―
「おい、青年!!もう上へ目指さない方がいい……なんか様子がおかしいみたいだしな。
とりあえず下へ降りる。俺について来い、逃げ道は必ずある。」
こんな絶望的な状況でも俺は笑顔で青年を手招きした。
大丈夫だ。明日はきっとある。
>217 >226 >239
餌食になる寸前、鈴木さんが化け物の頭部を押さえつけた。
>「流石に力が強過ぎる!ライフルで頭をふっ飛ばして下さい!」
自衛官は足を止めると、一度銃を構えた。だがそのまま銃を降ろしてしまう。
見捨てられた、とは思わない。意外でもない。ただ、ああやっぱり、と感じるだけだ。
「鈴木さん、もういいから…」
離れて、と言いかけた時、突然目の前の怪物の頭が爆ぜた。
「……?」
一瞬、何が起こったのか分からなかった。
自衛官が踵を返したところで、ようやく彼が怪物を射殺したのだと気づく。
御礼を言う間もなく、彼はさっさと宿舎の中に入っていった。
私は動きを止めた怪物を押しのけた。
返り血を浴びた私も血まみれだ。
「ありがとう。借りが出来ましたわね。……あの彼にも。 たしか清田さん、だったかしら?」
鈴木さんに視線を向けた途端、私は思わず声を上げた。
「あなたなんて格好!一体何をしたの?」
鈴木さんは全身だけでなく、口の中まで血まみれだった。
頭から血を被った私といい勝負だ。
だが希望さんは、私の驚きとは微妙に違う視線で鈴木さんを見ている。
私が見ていない間に、何かあったのだろうか。
「とにかく中に入りましょう。お待たせしてごめんなさいね」
私は血の匂いに顔をしかめながら大宮老人を促した。
「電気が通っていたのね。助かりますけれど」
聞いた話では随分長い間使われていないような印象だったのだが。
さらに目を凝らすと、古びた廊下の床には複数の人間らしき足跡も残っていた。
「清田さん以外にも、ここに足を踏み入れた方がいらっしゃるようね」
服装/所持品:赤いスーツ/アンプル(抽出高分子入)×2、救急セット 研究員の手帳(カードキー) 写真、 古びた日記、
親子の写真、バヨネット×1 ジェラルミンケース(薬液、手紙) 麻酔銃モシン・ナガン×4 紐
状況:宿舎内。複数の足跡に気づく
>230>241-242
エレベーターの扉が開く。
残骸と死体に溢れる、廃墟と貸した大広間の中に一人の女が立っていた。
「お早いお帰りだこと。」
口を開いた女の顔は、肖像画と瓜二つ。
取葉が指摘した鼻梁すらも、完全に一致している。
「予定外の状況になって、こっちもテンパってるのよね。」
肖像画と違うのは、スマートな宇宙服、と言ったデザインの銀色の防護服に身を包んでいる事だ。
両手には、ダマスカス紋様が美しいナイフが握られている。
「お嬢ちゃん、驚いたでしょ?それにお兄さん達も、かしら。」
両手のナイフがくるくると回り始める。
「さて、と。あたしの願いは只一つ。」
ナイフの回るスピードが速くなる。
空気を切り裂く音が、大広間に響く。
「・・・なんだったかしら?」
ギリスがニッコリと笑う。
その刹那、投擲モーションも無くナイフが取葉とマクナブに向って飛翔する!
>241−242
>「プレートなら揃ってるみたいだぜ。自衛隊が撤退する前にさっさと出ちまおう。」
マクナブが緊張した表情でシノザキの顔を見る。
「くそ、出来の悪い冗談って訳じゃないんだな。裁判官が女房との離婚を認めるって言った時以来、最高の台詞だ。」
シノザキに向って笑顔を浮かべる。
「ああ、本当にそうだ。」
本当は、爆弾テロに巻き込まれて死んでしまった娘が、初めて「パパ」と言った時以来だ。
そう、本当だったら今頃はこんな事をしている訳など無い。
きっと今頃は、娘の反抗に悩まされながら、それでも娘が可愛くて、学校に入れるための資金繰りに悲鳴を上げている筈だ。
俺は何でこんな所で死に掛けているんだ?
世間の連中は、クリスプス―アメリカ語でポテトチップスを齧りながらBBCでこの事件を見ている筈なんだ。
反抗期だが、とっても怖がりで可愛い娘が、ソファに寝そべる俺の腕を掴む筈だ。
なのに俺は、このビルの中で死に掛けてやがる。
>「今ここには化け物も居ないし、別にいいでしょ?
> もしあたしがミケさんみたいに背が高かったら、ミスタ・ルイスをお姫様抱っこしてあげたんだけど」
マクナブが笑い出す。
シノザキと取葉が怪訝な顔をするが、マクナブは気にしなかった。
「そりゃ、くくっ、面白いよ。中々、面白い。聞いたか、シノザキ?そりゃ傑作だ・・・本当に面白いよ。」
桃華の背中を叩きながら、マクナブが笑い続ける。
笑い終わったマクナブが零れた涙を手の平で擦る。
「久しぶりに腹の底から笑った気がするね。」
相変わらず顔色は悪いが、マクナブの目には生気が戻っていた。
取葉の開けたエレベーターに入り、全員が乗り込むのを待つ。
>「えっと…その……ミサイルが来ること、他の生き残りの人達に知らせなくていいのかしら?」
「ああ、そうだな。20階の警備室に緊急用の館内放送設備があった筈だ。途中から別行動にしよう。
ゲートが開いたのを確認してから、放送を入れる。」
確認してからじゃないとな、とマクナブが付け足す。
>245
勿論、何の問題も無く大広間に戻る事が出来た。
恐らく問題はこれからだ。
無事に1階まで戻る事が出来るのか?
エレベーターの扉が開く。
>「お早いお帰りだこと。」
悪い予感が的中する。
>「お嬢ちゃん、驚いたでしょ?それにお兄さん達も、かしら。」
「・・・ああ、正直な。若作りし過ぎだぜ?」
肖像画と瓜二つのギリスにマクナブが笑い掛ける。
>「さて、と。あたしの願いは只一つ。」
MP5サブマシンガンを低く構える。
>「・・・なんだったかしら?」
笑顔と同時にナイフが宙を飛ぶ。
その直前に視線がマクナブと取葉を捉えたのをマクナブは見逃さなかった。
笑顔を浮かべる直前、つまりナイフが飛ぶ直前に動いていた。
シノザキを押し飛ばし、桃華を庇うように床に伏せ、そのままMP5の弾丸をギリスに向って放つ。
取葉は、多分、適当に自力で何とかするだろう。
>246
「AOOOOOOOOOOOOON!!!!」
何処からともなく獣の咆哮が木霊すると同時に、銀色の獣が
天井をぶち破ってギリスとマクナブ達の間に割って入った。
マクナブの放った銃弾は全て獣に命中し、獣の肉片と毛皮、血が
細かい飛沫となって飛び散ったが、獣の銃傷は直ぐに回復を始め、
傷口が白い湯気を立ち昇らせながら塞がっていく。
「…痛ぇじゃねぇか、マクナブ」
獣が二本の足でゆらりと立ち上がり、マクナブに向き直ってそう言った。
その獣はドイツ国防軍の軍服を身に纏った、銀色の毛並みを持つ巨躯の狼男だった。
「色々とお前は聞きたいと思うだろうが……そんな話は後だ」
狼男はマクナブを一瞥するとギリスに向き直った。
「お久しぶりです、大佐…貴女はシュレーガーほど変わってはいらっしゃらないようですな」
威儀を正して狼男は踵をカチッと鳴らし、背筋を伸ばして見事なドイツ国防軍式の
敬礼をギリスに送った。
「それも傘社のバイオテクノロジーという奴が齎した物ですかな?
しかし、女性の憧れる永遠の美貌などという生易しいものではなさそうですな」
敬礼を解くと狼男はドイツ国防軍式の徒手空拳の構えを取った。
「大佐、貴女も俺も、何もかもが遣り過ぎました。そう遣り過ぎました。人間は
人間として死んでいく筈なのに、それに手を加え、人間とはおよそほど遠いものに
仕立て上げて死なせる……これは許されるべき事ではありません」
狼男の毛並みがざわめき立っている。
「我々はあの時死ぬべきだった。第三帝国と共に消え去るべきだった。
なのにこの過ちはずっと正される事がなかった……だから今こそこの過ちは
正さなければならない」
ちらり、と狼男はマクナブ達を振り返った。
「マクナブ、此処は俺に任せて、桃華を連れて逃げろ。
あとはこの…ミケルセン=マルナ=ヴァイスグラム=フェーダ=クリンゲンベルクに任せるんだ」
狼男ことブランデンブルクは、振り返る事無く、床を蹴り、ギリスに向かって一気に踊りかかっていった。
>239>244
培尾市の一件で戦った巨大蟷螂程ではないが、ドレインディモスの腕力もまた強力だ。
それに連中は苦痛の概念が無い。
だが、こちらは暴れるたびに手の平を切り裂く突起の生えた皮膚に切り裂かれている。
>「鈴木さん、もういいから…」
歯を食いしばり、ドレインディモスの頭部を少しでも遠ざけようと引っ張りつづける。
が、突然抵抗が無くなり、背中から地面に倒れこむ。
「・・・お見事。」
背を向け、宿舎へと移動する自衛官の背中に向って呟く。
>「ありがとう。借りが出来ましたわね。……あの彼にも。 たしか清田さん、だったかしら?」
「ああ、そうです。清田さんです。あ、お顔が汚れていますよ。」
笑顔を浮かべて、ハンカチを差し出そうとした所で桂木が叫ぶ。
>「あなたなんて格好!一体何をしたの?」
小川の顔が、何を言っているのだ?と言う表情に変わる。
ぐっしょりと血に濡れた髪を掻き揚げると、富士額が目立つオールバック状態になる。
先程までの温和な印象が無くなり、攻撃的な雰囲気になった。
何処となく、別人のように見える。
「ああ、ワクチンが有りますからね。多少の無理は大丈夫でしょう。」
>「とにかく中に入りましょう。お待たせしてごめんなさいね」
「そうですね、希望君。行きましょう。」
顔を強張らせる希望に声を掛け、小川が歩き出す。
>「電気が通っていたのね。助かりますけれど」
「近くの送電線から電気を引いているのか・・・それとも発電機があるのか。」
恐らく前者だろう。
荒れ果てていないのは、定期的に人が入っていた証拠だ。
>「清田さん以外にも、ここに足を踏み入れた方がいらっしゃるようね」
「・・・ええ、足跡が複数あります。先ほどゾンビだけでは・・・ありませんね。」
方膝を付き、床に目を凝らす。
「このビブラムソール、ああ、一般的な軍用ブーツの靴底の模様が恐らく清田さんです。
それにこっちは子供用の靴のサイズですね。まだ濡れていますから、新しいものでしょう。
アヤちゃんのもの、かな?
運動靴の・・・複数の足跡は恐らく老人達だ。まだ無事だったんですね。
こっちは・・・このパターンは・・・滑り止めが施された靴ですね。」
安堵の響きのある声で小川が言った。
「最後の足跡は、恐らく山田さんですよ。無事で・・・そうですね。多分、無事だと思いますが。」
立ち上がり、桂木の顔を見た小川の表情は強張っている。
これから起きる「何か」を思い出し、その重みに耐えかねている、という表情だ。
「先を急ぎましょう。老人達がお待ちだ。」
装備:ワイシャツ、ネクタイ、防寒ジャケット、軍用ブーツ。
所持品:シグザウエル(9)、FN FAL空挺モデル(0)、FALのマガジン(0) X 2、
SR25のマガジン(20)、(19)、鬼包丁(鉈)、アンプルシューター(1)
現在地:旧日本軍駐屯地跡 駐屯地内
状況:足跡から駐屯地内の人間を予想。大宮大佐の後に続き、医務室を目指す。
備考:顔が血塗れ。髪型が変わって攻撃的な印象になった。
階段を音を立てて降りて下を覗き込むと、そこにはどこにでもいそうなおっさんが、先ほどの化け物と交戦している姿があった
…見るからに凡人の風貌
間違いない、吉田さんの仲間Aに違いない!!
>「おい、青年!!もう上へ目指さない方がいい……なんか様子がおかしいみたいだしな。
とりあえず下へ降りる。俺について来い、逃げ道は必ずある。」
吉田さんの仲間(?)Aが俺に向かって言ってくる
「それは無理です!化け物を突破する自信がありません!」
下に向かって俺は叫んだ
250 :
G成体:2007/05/18(金) 20:47:08 0
>223>228>231>233>238>243>249
エレベーターに向かう大森を尚も追い続ける
階段を昇り終え、エレベーターを呼ぼうとしている大森を見てニヤリと笑う
「アエエェェ…」
そう低く唸ると、這いずりから二足歩行へと姿を変え、大森を目指して歩き出す
だがしかし…
「ギッ…!?」
銃声が響き、Gの太い左腕からは幾筋かの血が流れ出ていた
何が起こったのか分からず、しばらく自らの左腕の銃創を見つめる
そして、自らの肉体に銃弾を放った張本人、迫水の方を見つめる
「アアァァァ!」
彼は、Gは単純だった
迫水の姿を肉眼で確認するとその方角へ向き直り、今度はそちらへ歩き始めた
手近な人間が獲物にしやすい…それがGが攻撃を受けて選んだ判断であった
どうやら獲物の人間は何かを叫んでいるようである
だが、今更そんなことは知ったことではない
あの人間を逃した以上、こいつを獲物にするしかない
>240
「グオオォォォォ!」
Gが突如、鉄パイプを力任せにバリケードに突き立てる
獲物を逃した悔しさ故、自らを阻んだバリケードに八つ当たりをするかのような行為である
だが、その行為は怒りによるものではなかった
けたたましい叫び声を上げ、頭を抑えるG
「グゴゴ…オオオ…!」
骨が砕け、組み替えられていくような不気味な音が辺りに響く
筋肉組織のような赤い肉体部分が、右腕から上半身へと見る見るうちに広がっていく
既にGによって侵食された右腕はさらに巨大化し、指先から鋭く尖った巨大な爪が生えてくる
新たに侵食された上半身には、人間部分の頭部に替わって新たに鋭い牙と赤い目を持った頭部が形成されている
かつての人間部分の頭部は、巨大化した上半身の胸部に取り込まれてしまっている
下半身と左腕の肌の色は赤黒く変色し、Gウイルスの侵食が進みつつあることを示唆している
右腕の目は、より一層不気味な輝きを増している
「……グウウ…」
それらの変態をわずか十数分の内に終えたGは、再び獲物を求めて歩き始める
バリケードによって塞がれた道を避け、別のルートへと…
>242>245-247
>「っていうか、ビルの中は一生会わなくていい良い生き物ばっかりじゃない?」
>「…違いねえ」
シノザキの視線を無視し、エレベーターのパネルを操作する。
あっと大きな声を挙げる桃華を何事だ、と皆が見つめる。
>「えっと…その……ミサイルが来ること、他の生き残りの人達に知らせなくていいのかしら?」
>「ああ、そうだな。20階の警備室に緊急用の館内放送設備があった筈だ。途中から別行動にしよう。
ゲートが開いたのを確認してから、放送を入れる。」
「・・・隠れている人々にしてみれば、ロックが解除されませんでした、では困るだろうね。」
マクナブの意見を取葉が組む。
「ところで、別行動というが・・・もしかして私と君かね?」
エレベーターのドアが開く。
散らかったままの大広間には、両手にナイフを持った一人の女が立っていた。
>「お嬢ちゃん、驚いたでしょ?それにお兄さん達も、かしら。」
>「・・・ああ、正直な。若作りし過ぎだぜ?」
「最近の美容整形技術はすごいねぇ。」
取葉が緊張感の無いコメントを返す。
>「・・・なんだったかしら?」
笑顔と同時に、ナイフが飛んで来る。
咽喉に命中するが血は殆ど零れない。
MP5を伏せ撃ちするマクナブの横で、取葉がナイフを引き抜く。
>「AOOOOOOOOOOOOON!!!!」
銃声にも負けぬ咆哮が大広間の大気を振動させる。
「あれが・・・ミケさんかな。」
人と狼の特徴を併せ持った化け物が降り注ぐ銃弾を受け止める。
>「…痛ぇじゃねぇか、マクナブ」
素晴らしい再生能力を持った銀色の狼が立ち上がる。
再生能力は素晴らしいが、体中の細胞がガン細胞へと変化した生き物の寿命は近い。
>「色々とお前は聞きたいと思うだろうが……そんな話は後だ」
第三帝国やら大佐と言った台詞からすると二人には漁らぬ因縁があるようだ。
銀狼が拳と決意を固める。
>「マクナブ、此処は俺に任せて、桃華を連れて逃げろ。
あとはこの…ミケルセン=マルナ=ヴァイスグラム=フェーダ=クリンゲンベルクに任せるんだ」
「・・・本当にミケさんだったんだね。」
相変わらず呑気な声で取葉が呟く。
「ここは彼に任せて移動するとしよう。」
取葉がゆっくりとドアに向って移動を始めた。
>242>246>252
「ふしゅるるるるる…」
物陰から異形のハンターが三体、のそりと現れた。
ハンター改に更なる改良を加えた新型のようで、通常のよりも
大型化されており、その身長は二mを超えていた。
全身の筋肉が異常発達しているようで、まるで筋肉の塊が動いている
ように見え、鈍い金属の光沢を放つ分厚い鱗で全身を装甲化している。
攻撃力と防御力を限界にまで高めた作品のようだが、その分ハンターの
持ち味である機動性は大幅に損なわれているのだろう。
この異形のハンターは、最強のBOWであるタイラントシリーズの廉価版として
製造された試作型であるが、戦闘能力は高い。
「ふしゅるるる」
三体の『ハンターMod 0』は、じりじりと生存者達との距離を詰める。
化け物自重汁
>239、>244、>248
宿舎に入ってから、外で彼らへ掃射を行い、既に空になった弾倉を、小銃から抜き取って床に落とす。
代りに、ポケットに突っ込んでいたもう一方の弾倉をそこへ押し込み、薬室へと初弾を送った。
「参ったな……」
つい独り言が漏れてしまう。先程、私が撃った彼らは、あの兵達は、件の細菌に感染した村民達とは様子が違った。
微々たる違いであったものの、私にはわかる。或いは、その様子を見なくても私にはわかっただろうと思う。
ほんの少しして、自衛官や鈴木、それにあの女性と、希望だとかいう鈴木の友人。全員が宿舎の中へと移動していた。
ここに入ってすぐに見えた光景は、かつてのそれと殆ど変わらない。唯一違うのは、将兵の姿がなく、声も聞こえない事か。
「電気は役場から引いているんだ。中尉が、橋本中尉がうまい事話をつけてくれたもんでね」
あれは何年だったろうか。あれは戦友会会長の私の家に、培尾連隊の将兵だった老人が、久々に集まった日の事だ。
基地建造以来、定期的な点検と共に稼動させていた発電機に、部品調達等の問題が出てきたと議題が上がった。
私は電源引きなおしを提案し、電工屋になったある大尉が指揮を執り、老人らによって新たに電線が引かれたのだ。
「足跡……少佐達だけじゃあない様だが」
私が把握している限りでは、こんな場所に来るのは少佐に軍曹、それと少女にあの看護婦くらいのはずだ。
こんなところに逃げ込もうと思う者は居ないだろうし、分校の村民らに脱出できる旨を伝えたのもほんの少し前だ。
ならば、何らか別の目的があるのか、或いはここに追い詰められたか、少佐らに同行したのか。
「………とりあえず、ここからは私が先頭を歩くよ。この中で、一番ここの勝手がわかってるからね」
向かうべき場所は、将校執務室から伸びる地下施設だ。そこには少佐や軍曹らが既に居るはずで、急ぎ合流せねばならない。
名前:大宮外吉
持ち物:AK47自動小銃(30発装填、予備弾倉0)、軍刀、抗ウィルス剤
「この棚にあるはずなんだ……確かこの棚に…」
研究室内の、入り口から最も離れた薬棚まで走り、掛けられた錆びた南京錠を銃床で思い切り叩き割る。
棚戸を開くと、古びたラベルの貼られた薬瓶が並んでいた。収められた薬液は変色したものや、枯れたものが多い。
その中から、一つの薬瓶を取り出す。背の低い瓶で、薬液自体は変色もなく、無色透明に見えた。
「看護婦さん!そのあたりの引き出しに注射器がある!一本こっちに寄越してくれ」
時計を見れば、少女が痒みを訴えてから、結構な時間がたっている。少しでも急いで処置を行わねばならない。
看護婦も同じく慌てているらしく、投げ渡すような形で私に注射器を渡してきた。
「間に合えばいいんだが……」
袖で軽く拭い、ライターで針を炙るくらいにしか消毒出来ない。軽い感染症になり、本当に化膿してしまうかも知れない。
それでも、少女の発症だけは防ぎたかった。あの日、少女に『予防注射』を打った日。もう思い出したくは無い。
だが、薬液を充填した注射器を、すっと少女の腕へ刺した瞬間、その行為は、必然的に忌まわしい記憶を呼び起こす。
この注射器を満たしている薬液は、本当に治療薬か。あの『予防注射』ではないのか。
薬液は徐々に少女の血管へと移ってゆく。それが無くなるまでの間、注射器が空になるまでが、嫌に長く感じられた。
名前:飯田忠雄
持ち物:九九式短小銃(2発装填、予備31発)背嚢
>244>248>255
足を踏み入れた古びた隊舎には電気が引かれているようで、
廊下は裸電球の弱い光でうっすらと明るかった。
これぐらいの明るさならば暗視装置は必要ないだろう。
ゴーグルの上から接眼していた暗視装置をヘルメットの上に
跳ね上げた。
>「あなたなんて格好!一体何をしたの?」
振り返って見てみると、桂木も鈴木も血に塗れた酷い格好だった。
「………」
清田は無言のまま、背負っていたメディカルバックを床に降ろし、中身を広げた。
特殊部隊の医療隊員の医療装備は本格的な手術を行えるほど充実しており、
清田はバックの中から消毒液、ガーゼ、フィブリン包帯、そして野戦外科キットを、
バックの横についているポーチからは真っ白なタオルを取り出した。
「手を出すんだ」
唐突に、有無を言わさず小川の手を取り、先程のドレインディモスと
揉み合った際に切り裂かれた掌に消毒液を振りかけ、野戦外科キットの
ピンセットで摘んだガーゼで拭い去り、フィブリン包帯で動作に支障をきたさない
程度に巻いた。
「これを使うといい」
そして桂木には腰に下げている二つのSOE2Qキャンティーンの内の一つと
タオルを差し出した。
それが済むと清田はさっさと中身を仕舞い、バックを背負い直して老人の後に続いた。
装備:ヘルメット、フェイスマスク、ゴーグル、迷彩戦闘服(空自迷彩)、グローブ、
イーグルTAC-V10-SF(ベスト)、メディカルリグ/バック/ポーチ、バットパック
WILCOXサイホルスター、肘/膝パッド、インターコム(咽頭マイク)、ヘッドセット
武器:SR25(ナイツMark11 Mod0、14発)、USP TACTICAL(.40S&W、10発)、コンバットナイフ
所持品:7.62mm二十連マガジン×5、.40S&W十三連マガジン×5、ハンドグレネード×1
AN/PVS-14暗視装置、SOE2Qキャンティーン、アストロセイバー無線機
MS-2000ストロボライト、ペンライト、MCU2ガスマスク、コンパス、地図
現在地:旧陸軍駐屯
状況:小川の掌を手当てし、桂木には顔を拭うための水筒とタオルを渡す。
>248 >255 >257
>「最後の足跡は、恐らく山田さんですよ。無事で・・・そうですね。多分、無事だと思いますが。」
「……大丈夫ですわ。山田さんはああ見えてタフでいらっしゃるから」
鈴木さんの心を捉えているのは、多分それだけではないだろう。
>「先を急ぎましょう。老人達がお待ちだ。」
血の匂いをさせながら鈴木さんが先を急いだ。
なんともいえないもやもやした気持ちで、彼の後に続く。
返り血を浴びる前と今とでは、まるで別人のように思える。
会話の内容はしっかりしているから、もしかしたら単なる考えすぎかもしれないが。
宿舎に入ると、自衛官――清田さんが歩み寄ってきた。
>「これを使うといい」
そう言って清田さんは水筒とタオルを差し出した。
「ありがとう」
私は目を逸らし、彼の厚意を受け取った。
「ありがとう。……助かりましたわ」
礼をのべたのは、何もタオルや水筒だけの事ではなかった。
>「足跡……少佐達だけじゃあない様だが」
大宮老人は床を検分しながら呟く。
「……ああ、そういえばアメリカ軍関係者に村でお会いましたわ。
鈴木さんはロバートさんのことを覚えていらっしゃるかしら?等訓市でお会いしたあの方よ。
巨大ミミズに襲われて逸れてしまったけれど、今はどうしていらっしゃるのやら。
――――清田さん、水筒を鈴木さんに貸してもよろしいわね?」
彼の返事も待たず、私は水筒を鈴木さんに回した。
>>256-258 隊舎内に、なぜか重装備の日本人男性の死体が一体転がっていた
首筋に穴が開いており、痩せこけたように死んでいることから、ドレインディモスの餌食にでもなってしまったのだろう
首から掛けている識別証を見ると、傘社子飼いの特殊部隊「アルファチーム」の隊員のようだ
死体が装備している武装は自動認識システムがあるらしく、使えそうに無い
使用可能なアイテム:レーション・戦闘糧食II型(中華丼、筑前煮、チキンステーキ、肉団子、塩鮭がそれぞれ二つずつ)
M24型柄付手榴弾×5
>246-247
滑りまくった私のジョークに、あのミスタ・ルイスがここまで爆笑するとは思わなかった。
何か心の琴線に触れるものがあったのかもしれない。
笑ったから傷が痛んだはずなのに、ミスタ・ルイスの顔色は幾分よくなっていた。
とりあえず何がおかしかったのか良くわかんないけど、多分これでいいのだ。
>「ああ、そうだな。20階の警備室に緊急用の
館内放送設備があった筈だ。途中から別行動にしよう。
ゲートが開いたのを確認してから、放送を入れる。」
>「・・・隠れている人々にしてみれば、ロックが解除されませんでした、では困るだろうね。」
>「あっ!そうよね。ミサイルが来るのにドアが開かないんじゃ、それこそパニックよね」
>「ところで、別行動というが・・・もしかして私と君かね?」
話を聞いていると、どうも取葉さんはミスタ・ルイスが気に入ってるみたいだ。
ミスタ・ルイスは取葉さんが苦手みたいだけど。
「20階とプレートのセット、どっちが楽かな?」
シノザキさんにこっそり耳打ちしたが、応えは無かった。
エレベーターから降りた大広間には、一人の女性が立っていたからだ。
あたしは開いた口が塞がらなかった。頭が弱いと思われたかもしれない。
>「お嬢ちゃん、驚いたでしょ?それにお兄さん達も、かしら。」
「え?ええっ!?ホントに肖像画の人?孫とかじゃなくて?」
化け物を通り越して妖怪だ!と思った途端、視界が一転した。
乾いた銃声。
聞き覚えのある咆哮。
ミスタ・ルイスの銃弾は、美女との間に割り込んだ狼に命中した。
「ミケさん!無事だったのね!!」
――――よく髪の色が変わる話は耳にしたことがある。
年を取ると白くなるって事もあるわよね?
すごく怖い体験をした人の髪が、一夜で真っ白になっちゃったりとかね。
彼の場合はどうなんだろう。(いっそ漫画の主人公みたいに、これが第二形態とかだったらいいのに)
>「マクナブ、此処は俺に任せて、桃華を連れて逃げろ。
あとはこの…ミケルセン=マルナ=ヴァイスグラム=フェーダ=クリンゲンベルクに任せるんだ」
っていうか、無事な姿を拝めたと思ったらいきなりこれ?
雷男と二人きりにさせちゃって、どれだけ気を揉んだかなんて分かってないでしょ!!
ミケさんは人の気も知らないで、一度は身体を張って庇った相手に向かっていった。
「そんな年増の相手してる暇無いわよ、さっさと逃げないと!
第三帝国なんて知らないわよ!とにかく勝手に死んだら許さないんだからね!!」
あたしは古びたヘルメットを被りなおしながら叫んだ。
「もうすぐビルにミサイルがくるって!
幾らミケさんの毛皮が分厚くたって、核の炎までは凌げないわ!」
ああ。でも多分あたしの声は彼には届かないだろう。
「ミスタ・ルイス、ミケさんが死んじゃう。ねえ、何とかならないの?」
>252
>「・・・本当にミケさんだったんだね。」
取葉さんがのんびりと呟く。
伏せてるから後ろの様子はよく分からないんだけど、どうやら無事みたい。よかった。
>「ここは彼に任せて移動するとしよう。」
あたしは言葉をなくした。
――――でも、本当はちゃんと分かってる。
普通の人間がこの場に残ったとしても、多分ミケさんの足を引っ張るだけってこと。
>253
「ミスタ・ルイス!あれ……」
な……なんか来た!!!ミケさんくらい大きくて、いかにも力がありそうなのが3体も!!!
>「ふしゅるるる」
威嚇されて蒼白になっているあたしを尻目に、取葉さんはものすごく楽しそうだ。
261 :
ギリス:2007/05/23(水) 22:31:15 0
>247>260
マクナブの咄嗟の判断に軽い驚きを覚えながら、両腕で顔を庇う。
両腕に襲い掛かる銃弾の衝撃に備える。
>「AOOOOOOOOOOOOON!!!!」
銃声を掻き消すような咆哮にギリスが顔を上げる。
銃弾を防いだのは、天井から現れた、嘗ての部下。
懐かしいドイツ国防軍式の敬礼に、変わらない男の律儀さにギリスの顔が綻ぶ。
>「お久しぶりです、大佐…貴女はシュレーガーほど変わってはいらっしゃらないようですな」
「あんな負け犬と一緒にしないで欲しいわね。」
腰に両手を当て、勝気に笑ってみせる。
>「大佐、貴女も俺も、何もかもが遣り過ぎました。そう遣り過ぎました。人間は
人間として死んでいく筈なのに、それに手を加え、人間とはおよそほど遠いものに
仕立て上げて死なせる……これは許されるべき事ではありません」
獣の全身から凍てつく殺気が放たれる。
60年も前に生み出された生物兵器とは思えない。
>「我々はあの時死ぬべきだった。第三帝国と共に消え去るべきだった。
なのにこの過ちはずっと正される事がなかった……だから今こそこの過ちは
正さなければならない」
「そうね。私達は、許されざる者。正史から抜け落ちた暗黒そのものよ。
だからこそ、解る事があるのよ。
・・・ミケルセン。私達は戦士だ。例え、狂戦士と呼ばれようとも。」
獣が振り返る。
>「マクナブ、此処は俺に任せて、桃華を連れて逃げろ。
あとはこの…ミケルセン=マルナ=ヴァイスグラム=フェーダ=クリンゲンベルクに任せるんだ」
>「そんな年増の相手してる暇無いわよ、さっさと逃げないと!
第三帝国なんて知らないわよ!とにかく勝手に死んだら許さないんだからね!!」
「良いお友達じゃない?ちょっと頭が弱そうなお嬢ちゃんだけど。」
桃華に向って手を振るギリス目掛け、ブランデンブルグが床を蹴る。
強靭な脚力に床が悲鳴を上げる。
ブランデンブルグが一撃を放とうとする瞬間、ギリスが軽く腕を振る。
ブランデンブルグが弾き飛ばされる。
この60年間で、ギリスは合気道のように相手の勢いを利用する武術を完璧にマスターしていた。
「・・・早い!」
ギリスが腕を庇いながら、バックステップで距離を取る。
ブランデンブルグのスピードはずば抜けて早かった。
ギリスの反射神経ギリギリ、もしくはそれ以上の速度を持っている。
>253
>「ふしゅるるるるる…」
不気味な鳴き声を上げる異形のハンターにギリスが眉を顰める。
クリッペンが持ち込んだ新型兵器の一つだろう。
「ミケルセン!援護を!」
短く叫び、肉達磨のハンターにギリスが飛び掛る。
丸太のような腕がギリスの頭部目掛け、振り下ろされる。
その勢いを利用し、ハンターを床に投げ飛ばす。
数百キロの巨体が宙に浮き、床に叩きつけられる。
強靭な鱗が砕け散り、腕が在らぬ方向に曲がる。
「ミケルセン。一体上げるから、少し体を温めたら?」
微笑を浮かべたギリスが倒れたハンターの目に手刀を叩き込む。
そのまま脳を掻き回し、一匹を戦闘不能にした。
>>256-259 やっとの思いで旧陸軍駐屯地の隊舎内に逃げ込んだ生存者たちは、否が応でもその異様な雰囲気に気付かざるを得なかった
先ほど死闘を繰り広げたドレインディモスやゾンビの死骸が、何と隊舎内にも多数散らばっていたのだ
だが、それは銃などによるものではなかった
バラバラにされ、コマ切れとなったそれらの肉片や体の一部が、そこいら中に散らばっているのだ
切り口はズタズタで、まるでチェーンソーで切られたような跡である
それらの死骸の山の中には、先ほどの傘社特殊部隊員のものと思われる腕や生首なども転がっていた
そして、隊舎内の至るところに何かで大胆に切り刻んだような跡がある
まるで、いや、間違いなくチェーンソーで切ったのだろう
この隊舎内には何かが居る、多少のクリーチャーの大群や重武装の戦闘員をものともしない存在が…
>255−259>262
>「手を出すんだ」
桂木とのやり取りに振り返った清田が小川の手を取る。
血塗れになった手の平を慣れた手付きで素早く消毒し、傷口に包帯を巻く。
「有難う。また借りが出来ましたね。」
桂木に水筒を渡した清田が黙って歩き始める。
>「足跡……少佐達だけじゃあない様だが」
「ええ、この足跡ですね。新型の・・・タクティカルブーツのようですが。」
細かい三日月模様の滑り止めが施された足跡を示す。
>「……ああ、そういえばアメリカ軍関係者に村でお会いましたわ。
鈴木さんはロバートさんのことを覚えていらっしゃるかしら?等訓市でお会いしたあの方よ。
巨大ミミズに襲われて逸れてしまったけれど、今はどうしていらっしゃるのやら。
――――清田さん、水筒を鈴木さんに貸してもよろしいわね?」
水筒を受け取った小川の顔が凍りつく。
FBIの包囲を突破し、50キロ近くを逃げ延びた伝説的な犯罪者の顔を思い出す。
その間に殺した一般市民の数は40人以上だ。
始めてみたのは、ニューズウィークの表紙、最後に見たのは1ヶ月前の等訓市、そう生物災害の真っ只中だった。
「あの殺人鬼が?いや、多分彼の所属する海兵隊では無いと思います。私物のブーツなら別ですが。」
何の因果か彼は海兵隊にスカウトされ、罪を問われていない。
おまけに・・・この村に来ているとは!
絶望的な気分で足跡を追い、廊下の角を曲がる。
血を吸い取られ、痩せこけた惨めな死体が転がっていた。
握り締めた醜い小銃が、死体の惨めさを引き立てている。
魚じみたデザインのストックに、プラスチックで出来たフレームの間からグリップやマガジンが突き出ている。
特殊部隊向けに開発されたSCARと呼ばれる最新型のアサルト・ライフルだ。
足跡の主の首に手を掛け、認識票を読む。
「傘社の特殊部隊、ですね。という事は・・・」
うんざりとした表情でSCARを手に取り、握りの部分を確認する。
「持ち主を判別するシステムが搭載・・・くそ、おまけに弾は、6.5GRENDELか。」
殺傷能力に欠ける5.56mmNATOの不満点を解消する為に開発された、こちらも市場に出回ったばかりの弾薬だ。
素晴らしい弾薬だが、残念ながら手元にある銃のに使えない。
銃弾の補充も出来ない訳だ。
「食料だけ頂きましょう。ついでに・・・こっちは使えそうだ。」
ジャガイモを潰すのに丁度良さそうなデザインをした手榴弾を手に取る。
190mlの缶ジュースのような本体に、木製の握りが付いた一風変わったデザインだ。
「バックパックの中に紅茶の入った魔法瓶があります。食料を頂きながら、小休止を取りましょう。」
>「お、おい・・・この廊下・・・」
希望が上擦った声を出す。
「解っています。」
廊下の先には、細切れになった死体が幾つも転がっていた。
ゾンビやドレインデイモスのパーツに混じり、傘社の特殊部隊の死体も転がっている。
「先を急ぐしかありませんね。医務室に急ぎましょう。」
大宮大佐と清田に続いて、散乱する死体を跨ぎ、先を急ぐ。
顔を拭うの医務室に着いてから良いだろう。
>256
大佐が大急ぎで医務室のドアを開ける。
>「ちょ・・・鈴木さん?」
山田あすかと目が合う。
血塗れになった小川に驚いた表情を浮かべていた。
ここが正念場だ、と小川は思った。
銃弾が込められているシグを構えようとした瞬間、飯田老人と目が合う。
ベッドに寝かされたアヤちゃんの腕に、飯田老人が針を突き刺している所だった。
「待った!それ以上注射をしてはいけない!」
半分以上空になった注射器を持った老人に向って叫ぶ。
つい数時間前、雑賀によって不完全とは言えワクチンを打たれている。
過剰摂取のリスクよりも、ウィルスがワクチンに耐性を得た可能性の方が大きい。
「・・・失礼。兎に角、一端注射を止めて下さい。」
小川が適当な椅子に座り込む。
「希望君、あやちゃんに砂糖を入れた紅茶を飲ませてやってくれ。食欲があるならお菓子も。」
血塗れの顔に微かな絶望が漂っていた。
装備:ワイシャツ、ネクタイ、防寒ジャケット、軍用ブーツ。
所持品:シグザウエル(9)、FN FAL空挺モデル(0)、FALのマガジン(0) X 2、
SR25のマガジン(20)、(19)、鬼包丁(鉈)、アンプルシューター(1)
レーション・戦闘糧食II型(>259)、M24型柄付手榴弾×5
バックパック(紅茶入り魔法瓶、ホットミルク入り魔法瓶、グラニュー糖、チョコレート、クッキー等。)
現在地:旧日本軍駐屯地跡 医務室内
状況:携帯食料と手榴弾を手に入れる。飯田老人の注射を止める。
希望に紅茶を出すように指示する。
備考:顔が血塗れ。髪型が変わって攻撃的な印象になった。
>247>252>253>260>261
>「AOOOOOOOOOOOOON!!!!」
天井をぶち破り、銃弾の通り道に狼男が振ってくる。
>「…痛ぇじゃねぇか、マクナブ」
ギリスへの一撃を遮ったのは、他でもないあの男、だった。
「今の衝撃でチャックが壊れたんじゃあるまいな、同志狼男?」
マクナブがゆっくりと立ち上がる。
どうやら目の前の若作り女とは、何らかの因縁があるらしい。
>「ミスタ・ルイス、ミケさんが死んじゃう。ねえ、何とかならないの?」
・・・大人は時に残酷な選択をしなければならない。
予期せぬ再会の後の別れこそが、大人への通過儀礼なのだ。
丁度今、桃華が体験しているそれこそが、大人への第一歩という訳だ。
>「ここは彼に任せて移動するとしよう。」
取葉の言葉が二人の考えを代弁していた。
マクナブは押し黙り、シノザキと目を合わせる。
二人は頷き、大広間から出るタイミングを見計らう。
ブランデンブルグが床を蹴る。
ギリスの意識がブランデンブルグに集中している今こそがチャンスだ。
「俺とお前で行くんだよ。」
取葉を小突き、タイミングを見計らう。
>「ミスタ・ルイス!あれ……」
逃げ場を塞ぐように新手が現れる。
「・・・新型のハンターか。」
サメとゴリラのハーフにゴテゴテとした鱗を付けた生き物が佇んでいる。
再生能力こそタイラントに劣るが、それを補うだけの重装甲が施されたハンター Mod 0。
それが纏めて3体。
血の気の引いた桃華は、ブランデンブルグ並に白い。
>「ふしゅるるるるる…」
>「ミケルセン!援護を!」
指揮官らしい毅然とした声が大広間に響く。
「シノザキ!桃華を連れて走れ!シュート・アンド・スクートだ!」
シノザキが桃華の手を引いて走り出す。
マクナブはハンターと格闘するギリスに狙いを着ける。
>「マクナブ!走れ!」
大広間の半分まで走ったシノザキがギリスとハンターに狙いを着け、叫ぶ。
交互に繰り返し、ドサクサに紛れて大広間を脱出しようとしていた。
>256
腕にちくりとした痛みを感じて、私は目を開けた。
ゆらゆら不安定に揺れる視界には、飯田のおじいちゃんと、山田さん。
おじいちゃんは私に何かの薬を注射している。
切羽詰ったような、悲しそうな顔。
「ありがと、おじいちゃん」
心配かけてごめんなさい。
誰かが入ってきたみたいだ。
山田さんやおじいちゃん達の声に混じって、あまり聞き覚えの無い声。
・・・誰の声だったっけ?
注射針が抜かれた後、黒人さんが私を覗き込んできた。
黒人さんは紅茶を出してくれた。私は一口飲んだ。
甘い。あったかい。
「何か食べるか?」
驚いた、この人日本語上手だ。
「今はいい。・・・ありがと」
名前:森村 彩
所持品:カードファイル、ロケット、指輪、財布、鍵、非常用袋(中身不明)
服装:セーター、ジーンズ、赤い防寒服上下、手袋、完全防水ブーツ、三日月の髪飾り
状態:肩等に噛み傷@治療済(ワクチン投与済)帝国軍実験ウィルスに感染の疑い
状況:ワクチン再投与。小川、清田、桂木、大宮達と合流。希望から紅茶を飲ませてもらう
>249
青年が振り向く。どうやらこっちに気付いたらしい。
>「それは無理です!化け物を突破する自信がありません!」
確かにな。まずは化け物を何とかしなきゃならない。
だが、こいつも相当に暴れたくて仕方がないらしい。
「よし・・・こいつは俺が何とかする。注意を引き付けた間に何とか下へ
走るんだ!!いいな!?」
俺は青年にそう叫ぶと、再び化け物と対峙した。
>250
>「アアァァァ!」
射撃のて応えはあった。だが、1発ではやられる程相手も弱くはないらしい。
俺は迫り来る怪物に更に4発の弾丸を喰らわせる。
1発目 左足
2発目 右足
3発目 さらに左足
4発目 さらに右足
いくら怪物でも、歩かなきゃならない。
足を狙うのは定石だ。さらに残った弾丸で怪物の目を射抜く。
いくら怪物だろうが、目を撃たれりゃ痛いもんだ。
怪物が俺に注意を得ている隙に、青年に目で合図を送る。
” 今 だ 走 れ !! ”
所持品:ジェリコ941、弾丸(少量)、携帯用ナイフ、L96A1狙撃銃
携帯用食料、水
268 :
G成体:2007/05/27(日) 01:44:55 0
>>267 「ギイイィィィ!」
続けざまに銃弾を二発両足に受け、前のめりに倒れるG
「ギャアアッ!」
さらに倒れた隙を突かれ目を撃ち抜かれる
不気味な悲鳴を上げ、痛みにもがく
巨大な左腕で眼部を抑えている、血が溢れ出る
>261
「ちぃぃぃっ!?」
踊りかかり、斧の如くの振り下ろした手刀は、間違いなくギリスを
頭から股まで両断する筈だった。しかし、攻撃は空を切り、何故か
自分の巨体が宙を舞っていた。まるで攻撃のエネルギーが全て自分に
跳ね返ってきたかのようだ。
中空で身体を捻り、床を削って滑走しながら着地し、ギリスを見やる。
>「ミケルセン!援護を!」
「何を…」
そこから先は続ける必要がなかった。
桃華たちを取り囲むように立ちはだかったのは、新種のハンターが三体。
成程、連中に自分たちの勝負に水を差されるのは気分の良いものではない。
瞬く間にギリスはハンターの一体を戦闘不能にしていた。
「ウオオオオオオオオッ!!!」
裂帛の気合と共にミケルセンは床を蹴って跳躍し、残った二体のハンターの
うちの一体に飛び掛った。
ハンターは飛び掛ってきたミケルセンを打ち落とそうと丸太にように太い腕を
振り上げたが、それよりもミケルセンの方が早かった。
空中で一回転し、その回転の勢いを利用した強烈な踵落としをハンターの脳天に見舞う。
ハンターの頭骨は粉々に砕け、周囲に血が飛び散るが、ミケルセンは攻撃の手を
休めはしない。既に相手は事切れ今にも倒れそうになっていたが、ハンターの目の前に
着地したミケルセンはその天然の装甲に覆われた身体に易々と両の手の手刀を叩き込み、
頭上に掲げるようにして持ち上げた。
「オオオオオオッッッッ!!!!!」
咆哮と共に、ミケルセンは懇親の力を込めた。そして、まるで扉でも抉じ開けるかのようにして
ハンターの身体を胴体から真っ二つに引き裂いた。血が、臓物が、骨が降り、周囲一体は
赤いペンキを手当たり次第ぶちまけたような有様となった。
その中心に、銀色の毛並みをどす黒く染め肩で荒く息をするミケルセンが佇んでいた。
「ハァッ…ハァッ…ハァッ…」
舌を出し、息を荒げる姿はまさに獣そものであったが、獣はここまで残酷ではない。
ここまで残酷になれるのは、彼が元々は人間であるということに他ならなかった。
>265
「マクナブッ!シノザキッ!小賢しい真似は止せ。俺たちの戦いに手を出すんなら、
お前らとて容赦はしないぞ!」
目で男二人の動きを追いながら、ミケルセンは唸り声と共に忠告した。
「………」
ただひたすら、エレベーターの通る吹き抜けをよじ昇ってゆく実験体「G」
今まで人間のそれと変わらなかった体格は、変態によって巨大化し、雄に2メートルを超す身長を有する
巨大化した右腕の指先の5本の巨大な爪は、より一層その輝きと鋭さを増している
さらに、腹部には新しい弟3、第4の腕が形成されているようだ
着実に歩を進め、到達した先はスペンサービル50階に止まっているエレベーターのほぼ真下…
「…グウゥゥ…グオォォッ!」
やっと辿り着いたかの様な、歓喜にも近い咆哮を上げるG
それはただ偶然にやって来たわけではない
Gが他のクリーチャーと違うところ、それは「捕食」以上に最優先すべき目的を持っていることである
G生物は強力な生命体であるにも関わらず、繁殖能力は低い
その生命体にG幼体を寄生させれば、G生物を生み出すことは可能である
だが、それによって生まれたG成体は、幼体がただ成長しただけにすぎず、不完全なG生物である
彼のように、寄生した人間の肉体を用いて成長する完全体になるためには、遺伝子情報の近似性が必要不可欠である
だが、Gウイルスとの間に遺伝子情報の近似性を持つ人間はごく稀である
それ故、Gは求め続けるのだ、完全体となりうる遺伝子情報を持った肉体を…
それに値する人間として、最初にJudasを狙った
だが、進化はおろか肉体侵食ですら途中であるGにとって、彼は生きたまま捕らえるには強すぎた
しかし、今度見つけた獲物はそれほど強くはない
むしろ、邪魔者さえいなければ戦わずとも生け捕りにすることは容易である
新たに形成された頭部の真っ赤に光る目と鋭い歯を見せる口が笑っている様にくの字に曲がる
「ヴーッ、ヴーッ…、エレベーターに異常発生、異常発生…」
突如鳴り響くエラー音、警告のアナウンス
そして、何を思ったか、エレベーターに持ってきていた鉄パイプを固定し、その動きを妨害したのだ
壁に引っかかり、動作ができなくなったエレベーターは、エラーの警告を発している
警告音が大広間にも鳴り響く
>259>262
清田はいい加減うんざりしていた。
この村はただでさえ、人間が自然界の法則を捻じ曲げて人為的に作り出した
ウィルスによって汚染されており、次々と化け物が鼠算式に増えているというのに、
化け物以上の何かがこの隊舎に潜んでいるようだ。
小川は死体の上に屈み込み、使える物を物色しているようだ。清田も死体から
何か使える物があるか調べてみると、ベストのホルスターにSIGP229が収まっていた。
ありがたい事に.40S&W口径仕様で、弾倉を抜いてみるが、残弾は僅かしかなかった。
「まぁ、ないよりは良い」
回収した三発の拳銃弾を手持ちのUSPの弾倉に込め、立ち上がる。
>256>264>266
医務室の扉を開けると、件の老人たちがいた。
その中には例の女性もいる。尤も、今となっては任務は如何だって良い。
生きて帰るのが最優先だ。それ以外は全て後回しだ。
>「待った!それ以上注射をしてはいけない!」
小川が、小さな女の子に注射をしようとしていた老人に向かってそう叫んだ。
女の子は全身に包帯を巻かれていた。何によってそれ程の傷負わされたかは
知らないが、大体の想像はつく。
(感染しているな……長くは、ないかもしれない)
女の子の様子をざっと見て、清田はそう胸の中で診断を下した。
残酷かもしれないが、彼女は人間として意識がある間に死なせるべきだろう。
尤も、周囲の大人たちがそれを許せるとは思えないが。
「…容態は?」
ならば自分も大人として最善を尽くす振りでもするべきだろうか。
清田は女の子に注射をしようとしていた老人に尋ねる傍ら、背中のメディカルリグを
寝台の上に降ろし、左太股にストラップで固定されているメディカルポーチも広げた。
「取り敢えず良くないという事だけは解るが、今、この子に何を注射したんだ?」
見る限りでは衰弱しているようだ。TPNとリンゲル液の点滴は必要だろう。体力の低下は
ウィルスの感染速度を早める。TPNの点滴バックは押して中で別々にパックされている
アミノ酸と糖を混ぜ合わせ、誘導針をつけたカテーテルをTPN点滴バックとリンゲル液
バックに繋げ、消毒液を綿に湿らせた。
「さぁ、腕を出して」
装備:ヘルメット、フェイスマスク、ゴーグル、迷彩戦闘服(空自迷彩)、グローブ、
イーグルTAC-V10-SF(ベスト)、メディカルリグ/バック/ポーチ、バットパック
WILCOXサイホルスター、肘/膝パッド、インターコム(咽頭マイク)、ヘッドセット
武器:SR25(ナイツMark11 Mod0、14発)、USP TACTICAL(.40S&W、13発)、コンバットナイフ
所持品:7.62mm二十連マガジン×5、.40S&W十三連マガジン×5、ハンドグレネード×1
AN/PVS-14暗視装置、SOE2Qキャンティーン、アストロセイバー無線機
MS-2000ストロボライト、ペンライト、MCU2ガスマスク、コンパス、地図
現在地:旧陸軍駐屯医務室
状況:点滴の準備を進め、彩に腕を出すように求める。
俺はじっと吉田さんの仲間Aと化け物との戦いを見守っていた
すげぇ…手馴れてる
この人もやっぱなんかすごい人なのか?
いやそれ以前に俺が世間様の体力や戦闘能力に圧倒的に劣っているのか?
つーかあの化け物が弱いのか?
っと、おっさんが俺のほうを見て目で合図した
> ” 今 だ 走 れ !! ”
言われなくとも!
俺は苦しむ化け物の横を近くの段から下へ向けて駆け降りた
あまりに勢いよく降りたせいで、踊り場の壁に頭ぶつけてしまいそうになり、壁に手をついて激突を避ける
脱臼した右肩に衝突のショックが吸収されたが、シップが効いていてだいぶよくなっていため、平気だった
そういえば吉田さんには俺はお礼を言っていなかったな
これは人間として間違ってると思う、うん
会ったらお礼を言わなきゃな
「すんません、助かりました!」
それより今は現状を何とかする事だ
俺はおっさんにお礼を言うと、下に向かって走った
常識的に考えてすぐおっさんはついてくると思うので、あえてぼんやりしないで下に降りさせてもらう
俺を助けるためにあそこにいたんだから足を引っ張る俺が安全地帯に行けばこのおっさんはすぐ逃げられるはずだ
それにしてもここ数分で走りまわって目が回ってきて気持ち悪い、苦しい
俺はぜえぜえ言いながら、足が痛いのと目が回るのに耐えつつ、下へと全力疾走を続けた
>256>263>264>266>271
《ガタッ!》
不意に医務室の隅にある掃除用具入れの中から物音が聞こえた。
>265
「ふしゅるるる」
緩慢な動作だが、ハンターは大きな腕を振り上げ、マクナブ目掛けて
水平に薙ぎ払った。その薙ぎ払う腕の軌道には桃華も含まれている。
>>253 ニッケルのように滑りのある鱗に覆われた生き物が、口の隙間から息を吐く。
>「ふしゅるるるるる…」
喘息に喘ぐ男が咽喉から漏らすような篭もった鳴き声。
一歩歩くたびにがしゃり、がしゃりとニッケルに似た滑りのある光沢を放つ鱗が擦れ当たり、
甲冑を来た騎士が歩くような音を立てる。
最も歴史上のどんな騎士よりも遥かに凶暴で、血に飢えている事は確かだ。
>>261>>269 ギリスがその化け物を投げ飛ばす。
そのまま拳を眼窩に叩き込み、脳を潰す。
>「オオオオオオッッッッ!!!!!」
さらにブランデンブルグがカニの甲羅を剥がすが如く、鱗に覆われた体を真っ二つに引き裂く。
>「マクナブッ!シノザキッ!小賢しい真似は止せ。俺たちの戦いに手を出すんなら、
>お前らとて容赦はしないぞ!」
「・・・お別れの言葉、にしては悲しいね。」
>>274>>265 残った一体がマクナブに向かい、丸太のような腕を振り上げる。
それと同時にシノザキがライフルを撃つ。
俊敏さは無いが、当たれば即死は免れないであろう一撃のタイミングが一瞬遅れる。
「なるほど、警戒していたのはこちら、だったのかな?」
距離を置いて笑っていた取葉が笑顔を浮かべる。
「マクナブ!すまないが先に20階に行っているよ。」
取葉はそのまま大広間を走り抜け、階段の奥へと姿を消した。
>268
怪物は動きを止めた。だが、多数の弾丸を放ってもまだ怪物はその鼓動を止めない。
鮮血を流し、怪物が蹲る。長期戦ではこちらが不利だ。
いくらなんでも、ガチンコでやり合うには場所も相手も悪過ぎる。
「やれやれ・・・こいつはヤバイな。下手に戦って、弾を撃ちつくしてもダメだ。
・・・よし。」
>272>「すんません、助かりました!」
青年はどうやら走り始めたらしい。俺?まさか・・・戦うわけないだろ。
何よりさっきから下の様子がおかしい。下手に戦いを長引かせれば、どうなるか分からない。
逃げるが、勝ち。逃げればその内、退路はある。
――迫水が銃を構えながら後ずさりしながら下の階へと下がり始める。
怪物は未だに、蹲っている。
「悪いな、怪物くん。相手してる時間はないんだわ・・・逃げるが勝ちってな。
よっと!!」
怪物の動きを確認するまでもなく、迫水もまた大森を追い全力で階段を駆け下りていく。
所持品:ジェリコ941、弾丸(少量)、携帯用ナイフ、L96A1狙撃銃
携帯用食料、水
現在:全力疾走で下の階へ移動中
>264 >266 >271
医務室の中は暗い雰囲気に満ちていた。
感染した子供と、それを囲む大人たち。少女を見下ろすあの老人は、彼女の肉親だろうか?
今はただ発症しない事を祈るしかない。
少女と目があった。微笑んで手を振って見せたが、見えているのかどうか。
清田さんが点滴の準備をしている。
「彼女の点滴を待てるほど、私達に余裕があるかしら?」
棚から空の注射器を取り出していた山田さんが、怖い目で睨んでいる。
「場所を移した方がいいという意味ですわ」
>273
私の言葉が終わるや否や、部屋の隅にあったロッカーがガタガタ揺れ始める。
近くにあった可動式の棚を力いっぱい押すと、ロッカーにぶつかって止まった。
「言葉が理解できるなら、3つ数えるうちに出てらっしゃいな。
でないと、命の保証は出来かねますわ。―― 1、2……」
服装/所持品:赤いスーツ/アンプル(抽出高分子入)×2、救急セット 研究員の手帳(カードキー) 写真、 古びた日記、
親子の写真、バヨネット×1 ジェラルミンケース(薬液、手紙) 麻酔銃モシン・ナガン×4 紐
状況:宿舎医務室内。ロッカーの中の何かに出てくるよう促す
278 :
???:2007/05/31(木) 09:52:53 0
>263-264>266>271>277
「ふん、また馬鹿どもが迷い込んだか…。
大方ゾンビどもから逃げおおせてきたのだろうが、ここに逃げ込んだのは運の尽きだったな!」
ここは隊舎某所の監視室…。
監視カメラの映像に映る生存者たちを見据え、そう呟く一人の男の姿があった。
「我が娘よ、見るがいい、獲物が来たぞ。」
男は、監視カメラに映る生存者たちの姿を、監視室の奥に潜む自分の「娘」に見せている。
「………。」
男の「娘」は終始無言だったが、何か興奮したように活発に動いている。
「焦るな、女帝。
おまえの出番は奴らの同行をもう少し見てからだ。
おそらくあの中の何人かは、ここの施設のあるものが目的に違いない。
そうだ、おまえが始末した傘社の犬どものようにな…。
だが、安心しろ、おまえと私だけの空間に邪魔者の存在は許さない。」
…グオオオオン!
返答の代わりに、チェーンソーの音が響き渡る。
「ふふふ、気合十分のようだ。
もうしばらくすれば、おまえが私のために催す殺戮ショーを見てやれる。
私の可愛い娘、私だけの女帝よ、おまえの素晴らしき舞を見せてくれ…。」
>278
椅子に座った小川が手早くSR25のマガジンから弾薬を抜き出し、FALのマガジンへと弾薬を入れ替える。
この建物に入ってから誰かに見られているような錯覚を覚えていた。
傘社がこの建物と地下実験上に目を着けていてもおかしくは無い。
アルファチームも地下実験場を狙ってやって来たのか?
大佐の説明()では、電線を引いたという話だが、誰がその電気料金を払っているのだ?
市役所か電気会社が傘社に買収されている可能性もある。
表に転がる連中の死体の傷跡は、明らかに鋭利な爪によるものではない。
より人工的な、恐らくチェーンソウのような物だ。
もだとすれば、廊下を移動する際に作動音が聞こえる筈だ。
奇襲は恐らく無いだろう。
>266
彩が紅茶を一口飲む。
戻さないのは、良い兆候だ。
>「何か食べるか?」
>「今はいい。・・・ありがと」
掠れ、力無く呟く彩に小川が答える。
「アッサムです。ゴールデンチップを含んでいる分、ミルクティーには丁度良いのですが。」
理科準備室の引き出しから偶然見つけた茶葉を煎れておいた。
甘く暖かい飲み物は、精神的な助けになる。
ダージリンの香りが鼻につく小川の好みで、こちらを選んだのだ。
「さぁ、残さずに全部飲んで。」
今は少しでも体力を着けさせた方が良い。
>271
>「…容態は?」
清田が老人達と症状に関して話し始めた。
>「取り敢えず良くないという事だけは解るが、今、この子に何を注射したんだ?」
そもそも何が合ったのかすら解らない。
打たれたワクチンが不十分で、再発したのか?
それとも再びゾンビに噛み付かれたのか?
清田が点滴の準備を始める。
恐らくリンゲル液だろう。
こちらは紅茶よりも、肉体に対する効果は高い。
>「さぁ、腕を出して」
>273>277
>「彼女の点滴を待てるほど、私達に余裕があるかしら?」
「お茶の時間も無さそうですな。小さいポットにミルクが入っています。」
弾込めを終え、FALにマガジンを装填する。
山田あすかが桂木を睨んでいた。
>「場所を移した方がいいという意味ですわ」
その言葉を裏付けるように、ロッカーが音を立てる。
桂木が手早く可動式の棚を動かし、ロッカーの開閉口を塞いだ。
咄嗟の機転が聞くのは賢い証拠だ。
伊達に過去の生物災害を生き延びてはいない、という事か。
>「言葉が理解できるなら、3つ数えるうちに出てらっしゃいな。
でないと、命の保証は出来かねますわ。―― 1、2……」
小川がライフルでロッカーに狙いを着ける。
「ついでに何か喋って下さい。ロッカーでは、銃弾を防ぐ事は出来ませんからね。」
現在地:旧日本軍駐屯地跡 医務室内
状況:物音を立てたロッカーに、ライフルの狙いを着ける。
備考:顔が血塗れ。髪型が変わって攻撃的な印象になった。
>277
>「彼女の点滴を待てるほど、私達に余裕があるかしら?」
>「場所を移した方がいいという意味ですわ」
点滴の準備を進めていた清田の手が止まった。
「……どちらにしろ、この子は絶対安静だ。今動かせばウィルスの感染を
悪戯に早めるだけだ。それともアンタはこの子を殺したいのか?」
清田は少女が寝ている寝台から離れ、桂木の目の前に立ちはだかった。
桂木は、怯む事無く此方を睨み上げている。
「……ふん。まぁいい」
清田は詰まらなさそうに鼻を鳴らした。
「この中の誰もが考えている事だと思うが、この中の誰もが口にする事出来ない
言葉を、今、俺が代わりに代表して言ってやろう……この少女は足手纏い以外の
何物でもない。だってそうだろう? 何時発症するとも分からない子供をこのまま
連れて、此処から逃げ遂せられると? もし、そう考えているのならば、あんたらは
随分と楽観的だ」
レッグホルスターからUSPを抜き、無造作にその銃口を少女に向けた。
場の空気が物々しくなり、それぞれが持つ武器を此方に向ける気配がした。
「俺が言いたいのはただ一つだけだ。これ以上、大人の勝手なエゴであの子を苦しめる
べきじゃない。あの子をウィルスから救う方法がないのであれば、今此処で楽にしてやる
べきだ。それが慈悲というものじゃないか?」
清田とて本心から言っているのではない。ただ、この少女が苦しむ姿を見ていられなかっただけだ。
助けられるのならば助けたい。だが、何も打つ手がないのは事実だ。
歯がゆかった。これほど己の無力を痛感した事は無い。
>273>279
不意の物音に、清田はほぼ反射的に動いていた。
部屋の隅に置いてある、掃除用具のロッカーがガタガタと動いていた。
>「ついでに何か喋って下さい。ロッカーでは、銃弾を防ぐ事は出来ませんからね。」
「俺が開けて確かめる。援護を頼む」
片手で小川を制し、清田は一歩ずつロッカーに近づいていった。
「無闇やたらに銃弾を撃ち込めば良いというもんじゃない。考えてみろ。
化け物だったら、何故、こんな所に隠れる必要がある? 仮に化け物が
此処に潜んでいたのならば、先にこの部屋に入ったあの女の子とそこの女性、
老人はとっくにバラバラにされている筈だ」
小川やその他の生存者達は、さっさと鉛弾をこの不気味なロッカーに向かって叩き込みたい
ようだが、清田はあくまでも自分の目で確認しなければ気が済まなかった。
それに仮に化け物が潜んでいて、開けた瞬間に飛び出してきても小川が一発で
斃すだろう。奴は尻尾を掴ませない男だが、それだけの技量はあると見て間違いない。
ロッカーの扉を塞いでいた棚を動かし、扉に手を掛け、一気に開いた。
装備:ヘルメット、フェイスマスク、ゴーグル、迷彩戦闘服(空自迷彩)、グローブ、
イーグルTAC-V10-SF(ベスト)、メディカルリグ/バック/ポーチ、バットパック
WILCOXサイホルスター、肘/膝パッド、インターコム(咽頭マイク)、ヘッドセット
武器:SR25(ナイツMark11 Mod0、14発)、USP TACTICAL(.40S&W、13発)、コンバットナイフ
所持品:7.62mm二十連マガジン×5、.40S&W十三連マガジン×5、ハンドグレネード×1
AN/PVS-14暗視装置、SOE2Qキャンティーン、アストロセイバー無線機
MS-2000ストロボライト、ペンライト、MCU2ガスマスク、コンパス、地図
現在地:旧陸軍駐屯医務室
状況:ロッカーの扉を開く
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282 :
G成体:2007/06/01(金) 12:24:59 0
>>272>>276 「アアァァァァ・・・」
弾丸を立て続けに撃ち込まれ、倒れたまま身動きが取れなくなってしまっている
その隙を突いて、脇を駆け抜けていく大森
その存在を察知して動きを捉えようと巨大な左腕を伸ばすが、時既に遅くそこに大森の姿は無かった
朦朧とする意識の中、階段を一気に駆け下りていく獲物たちを見据える
だが深手のGに、彼らを再び追跡する余力は無かった
283 :
名無しになりきれ:2007/06/01(金) 15:19:45 O
生存者たちがロッカーを開けて見たものは、一匹の化け猫であった
化け猫は、生存者たちにこう言い放った
おまえら馬鹿じゃねーの?
生存者の中の人たちは気付いた
自分達の行為が他人からキモがられ、板の空気を読んでいないTRPGスレの存在に
ニートであることを隠したいがために、夜に主にカキコしていたが、それも限界であるということに
今こそ皿仕上げようと誓うのだった
284 :
名無しになりきれ:2007/06/01(金) 15:23:03 O
よくもこんなキャラハン専用自己満足スレが長続きしてるもんだ
板違いだから一刻にでも逝ってやれよ
そのために作られた隔離板なんだから
>269>274>275
>「マクナブッ!シノザキッ!小賢しい真似は止せ。俺たちの戦いに手を出すんなら、
お前らとて容赦はしないぞ!」
「だったら、もう一体も何とかしやがれ!お前さんは兎も角、そっちの若作りの化けもんは信用する気にならねぇ!」
足を止める事無く振り返り、マクナブが反論する。
それに答えるように、ハンターが頑丈な鱗に覆われた腕を薙ぎ払う。
・・・気を使ってくれたようだが、もっとマシな方法をお願いしたものだ。
「Shit!」
走りながら桃華に覆い被さり、そのまま押し倒す。
桃華を後ろから抱きしめる格好になったマクナブが背中から床に倒れこみ、ぐるりと回って桃華の上に覆い被さる形になる。
5.56mmNATO弾の甲高い銃声が響き、ピュンっと甲高い兆弾音が響く。
今度はシノザキが気を使ってくれたらしい。
追撃までに若干の間が出来たお陰で、立ち上がり、再び走り出す事が出来た。
>「マクナブ!すまないが先に20階に行っているよ。」
「手助けぐらいしやがれ!クソ化け物が!」
廊下の奥へと消えた取葉にマクナブが抗議する。
再び距離が開いた所で桃華の背中を叩き、そのまま走れ、とマクナブが叫ぶ。
「シノザキ!走れ!」
今度はマクナブが援護の体制に入る。
(あの化け物を殺せる自信がねぇ・・・)
シノザキがハンターを大きく迂回し、大広間の出口で援護体制に入っていたマクナブに追いつく。
>「なぁ、ガスボンベをふっ飛ばさないか?」
「・・・ガスボンベを吹っ飛ばすの間違いだろ?ブランデンブルグに殺されちまうぞ?」
シノザキの接続詞の誤りをやんわりと指摘する。
>「・・・血の巡りが悪いだろ、頭。」
間を空けてシノザキが出血の所為で、と付け加える。
>「こうするんだよ!」
ボンベのバルブ目掛けてシノザキがライフルを撃つ。
バルブが吹っ飛び、ガスに引火、ロケットのようにハンター目掛けてガスボンベが飛んで行く。
「昔、映画で似たようなのを見たな。」
>「ザ・ロックだろ?ビートルズのロケットマン。」
「違う、フレディVSジェイソンだ。」
イギリスが誇るロックバンドQueenの最高傑作アルバム「QueenU」のSide-Black、
B面の最初に収められた曲をマクナブが歌い出す。
ちなみにSide-Blackの作曲は、全てフレディ・マーキュリーが行っている。
>「・・・笑えねぇ親父ギャグだな。確かにオーガ・バトルだけどよ。」
目の前で繰り広げられるB.O.W同士の戦いに、シノザキが呟く。
「血の巡りが悪いんだよ、物理的に。」
二人の会話を他所に、ロケット弾の速度を維持したガスボンベが、ハンターに直撃しようとしていた。
>280
>「俺が言いたいのはただ一つだけだ。これ以上、大人の勝手なエゴであの子を苦しめる
べきじゃない。あの子をウィルスから救う方法がないのであれば、今此処で楽にしてやる
べきだ。それが慈悲というものじゃないか?」
アヤに銃を突きつける清田に小川がライフルで狙いを着ける。
「・・・エゴで構いませんよ。どうせ人間は自己満足しか感じる事の出来ない生き物だ。
他人の為?そんなものはクソだ。
だから俺は内なる信仰、内なる神に従って生きる。」
他人に惑わされる事も無ければ、他人に恃む事も無い生き方だ。
所詮、人間は化学反応を起こす蛋白質の塊に静電気の流れるだけの存在だ。
可笑しな話じゃないか?
殺したい男が存在する一方で、救いたい命が存在する。
しかし、救いたい命は、村人を助けるという口約束を守る為の行為に過ぎない。
「慈悲なぞ存在しない。私も貴方も、自己満足の為にやっているだけすよ。
見ている方向が違うだけ、という事です。」
小川が底無しに暗い目で笑う。
「・・・殺すのはいつでも出来る。生きていれば、ね。」
ロッカーに狙いを定めていた小川を清田が片手で制する。
>「俺が開けて確かめる。援護を頼む」
「・・・了解しました。」
>「無闇やたらに銃弾を撃ち込めば良いというもんじゃない。考えてみろ。
化け物だったら、何故、こんな所に隠れる必要がある? 仮に化け物が
此処に潜んでいたのならば、先にこの部屋に入ったあの女の子とそこの女性、
老人はとっくにバラバラにされている筈だ」
小川は黙ってロッカーを開けた時に中の見られる位置に移動した。
極力、清田を射線に晒さず、中を見られる位置を探る。
引き金をギリギリまで絞り、後1ミリ指を動かせば撃てる状態を維持する。
清田がロッカーの扉を勢いよく開いた。
287 :
謎の男:2007/06/03(日) 00:33:42 0
>>286 「まあ、待て!
私は何も怪しい者ではない」
顔や左腕、右腕、左足、右足に包帯を巻いた謎の男がロッカーから顔を出す
「いや、こんな格好だが本当に怪しい者じゃない
化け物に襲われて、こんな場所に迷い込んでしまった民間人だ
落ち着いて話を聞いてくれ!
…私はこの村の診療所に入院していた患者なんだ
身重の私は医者どもに見捨てられ、命からがらある人物の助けを借りてここまで逃げ込んだというわけだ
だが、その人は、見たことも無いような化け物にチェーンソーで切り刻まれて死んでしまったよ
あそこに散乱してる複数のバラバラ死体は、私がここに来たときには既にあった代物だ
…はあはあ、これで事情は分かってくれたか?」
謎の男は、息を切らせながらこう言い放った
包帯に包まれた頭部は完全に顔が隠れ、目と口だけが隙間から覗いている
まるで大火傷でも負ったかのような処置の仕方だ
そして、うっすらと明かりに照らされた男の首筋には、「Type 0」の文字が彫り込まれていた
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289 :
名無しになりきれ:2007/06/03(日) 01:23:30 0
やめろっつの
このスレの存在が板違いだって分かってんのか?
ああ、そうだったな。こんな糞板に書き込む俺も
馬鹿馬鹿しくなってきたからやめるわ。
291 :
名無しになりきれ:2007/06/03(日) 01:28:06 0
自演乙
292 :
名無しになりきれ:2007/06/03(日) 01:33:33 0
前々から思ってたんだけどさ、このスレって結局何がしたいわけ?
オリキャラハン大冒険シチュでもやりたいわけ?
そんなのは脳内だけにしてくれよ
こんなの板で堂々とやられちゃ見てるこっちが吐き気がしてくる
見なきゃいいってのも手だが、このスレは雰囲気自体が邪魔
見なくても十分害
よって存在するべきではない
軍ネタや武器ネタが多いから、一刻からの連中も参加してんじゃね?
できれば一刻館にでも引っ越してやって欲しいんだがねえ
引っ越せ引っ越せ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そ・し・て
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295 :
名無しになりきれ:2007/06/03(日) 01:40:42 0
>>294 この程度じゃこのスレは落ちんぞ
もっと粘着してしっかり叩き潰せ
一刻館で有名な対決スレ・吸血大殲スレだが、驚くなかれ、かつてはここ2chのキャラネタ板にあったらしい
ある一人の荒らしコテが長期に渡り執拗な粘着を続け、太陽板へ逃げた彼らに更に追い討ちを加え、挙句の果てに一刻館に押し込めたらしい
自演乙
ここまで俺の自演
・・・頭が割れるように痛い。
どこかで大切な物を忘れた気がしたが、それがなんだったのか思い出せない。
首に手を当て、乾きかけた血の感触に驚く。
見た事も無い場所に立っていた。
延々と続く線路、恐らくどこかの地下鉄の路線だろう。
こんなもの村には無かったはずだ。
「村・・・どこの村だ?」
意識が朦朧としたまま、村田は歩き出した。
とりあえず階段を降りておっさん&化け物から離れた俺は、一息ついた
酸素が足りなくて頭が働かない…
今更だが俺一体何してるんだこんなとこで
金貯めていつものように適当にぶらり旅しててせっかくだからうまいもの食おうかと立ち寄ってみたらこの様…
俺が何をやった?
何が悪かった?これは罰か?贅沢した報いか?
って、冗談言ってる場合じゃないよな…
俺は大きなため息をつくと、その場にへたり込んだ
上から規則的な足音が聞こえてくる
恐らくおっさんが怪物を殲滅したのだろう
…世の中、何が起こるかわからねえなあ
ふとそんな事が頭をよぎった
>265 >269 >274-275
ミスタ・ルイスは答えなかった。
>「ここは彼に任せて移動するとしよう。」
取葉さんの言葉が全てを物語っていた。
3体の化け物をみて、ミスタ・ルイスは「新型のハンター」と言った。
ハンターが何か知らないが、ギリスって人がミケさんに援護を頼むあたり、かなり危険な相手なんだろう。
>「シノザキ!桃華を連れて走れ!シュート・アンド・スクートだ!」
シノザキさんがあたしの手を取って走り始めた。
ミスタ・ルイスとシノザキさんが交互に化け物と年増女― たしかギリスだったわよね? ――に銃撃を加えてる。
あたしを頭弱い呼ばわりしたギリスは、化け物をあっさり屠った。
「外見だけじゃなく、腕力も普通じゃないのね」
ハンターを引き裂いたミケさんが吼えた。
>「マクナブッ!シノザキッ!小賢しい真似は止せ。俺たちの戦いに手を出すんなら、
>お前らとて容赦はしないぞ!」
> 「・・・お別れの言葉、にしては悲しいね。」
「ミケさんのバカ!何意地はってんのよ!」
>「だったら、もう一体も何とかしやがれ!お前さんは兎も角、そっちの若作りの化けもんは信用する気にならねぇ!」
あたしはもう一度振り向き、ミケさんの姿を目に焼き付けた。
「そもそもあんな冷たそうな年増女より、あたしのほうがぜったい将来有望なのに!!」
残ったハンターが左腕を振り回した。
ミスタ・ルイスに庇われ、シノザキさんの援護で少し距離を取る。
取葉さんは姿を消していた。
ミスタ・ルイスに走れといわれ、あたしは全力疾走した……荷物重い。
>「なぁ、ガスボンベをふっ飛ばさないか?」
>「・・・ガスボンベを吹っ飛ばすの間違いだろ?ブランデンブルグに殺されちまうぞ?」
>「・・・血の巡りが悪いだろ、頭。」
多分今あたしの頭の上には、?マークが一杯飛んでると思うわ。
あたしは怪我してないけど、何の話かさっぱりわかりません。
>「こうするんだよ!」
シノザキさんがガスボンベのバルブ目掛けて撃った。
バルブがこわれて引火したボンベは、ミサイルみたいにハンター目掛けて行く。
>「昔、映画で似たようなのを見たな。」
>「ザ・ロックだろ?ビートルズのロケットマン。」
>「違う、フレディVSジェイソンだ。」
あたしの頭の上で、2人の大人の会話はなおも続く。
でもひとつ気になることがあった。
「あのボンベって、爆発したりしないの?」
>285
「!」
飛んできたガスボンベに反応できず、ハンターは直撃を食らって
もんどりうって床に倒れた。しかし、殺すまでには至らない。
「しゅううう…」
ボンベが直撃した箇所、腹部の鱗はごっそりなくなっており、
それがどうやら衝撃を吸収し拡散したようだ。尤も、鱗がなくなった
箇所は著しく防御力が低下していた。
「しゅうう…」
瞳に怒りを宿し、ハンターはマクナブとシノザキ…ではなく、
最も弱そうな桃華に的を絞って腕を振り上げ襲い掛かった。
>>299 線路の途中に「作業用・関係者以外」立ち入りと書かれた頑丈そうな扉がある。
ロックは解除されており、中に入る事が出来そうだ。
引っ越せ引っ越せ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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>>269 >「マクナブッ!シノザキッ!小賢しい真似は止せ。俺たちの戦いに手を出すんなら、
お前らとて容赦はしないぞ!」
「余所見しているヒマは・・・無いわよ!」
撒き散らされたハンターの臓物に囲まれ、叫ぶミケルセンにハイキックを叩き込む。
大リーグプレーヤーのフルスイングに匹敵する一撃が、獣人の頭部に目掛けて放たれる!
直撃すれば、人間であれば頭蓋骨骨折に伴う脳挫傷、そして頚椎の損傷で即死だ。
無論、ガードされるのは予想していた。
目の前の獣人の反射神経は、人間のそれを遥かに凌駕している。
そして四肢の強度も並外れ、再生力に至っては、タイラントクラスと言ったところか。
本当の狙いは、靴の爪先に掬い上げるように載せたハンターの血液による目潰し。
細胞を損傷させるよりも確実に長く、視覚を奪える。
ガードされた所で、咽喉元目掛けて拳を叩き込むべく、ジャブを放った。
>>308他
突如、大広間の壁が崩れ、そこに現れた隠し扉から重武装の特殊部隊員が15名ほど現れた!
「よおおし、そこまでだ!それ以上動いた奴は即射殺する!」
よく訓練されているのか、その一団は一糸乱れぬ動きで瞬時にギリスとミケルセンを取り囲む
さらに、全員が最新式のアサルトライフルで武装しており、それを二人に一斉に向けている
今にも発砲せんばかりの勢いだ
「ギリス、それにミケルセン、ナチの亡霊め、おまえたち二人は、何れ必ずここに来ると思っていたぞ
我々は、傘社お抱えの私設部隊、U.B.C.S.だ 俺はこの分隊の分隊長だ
我々の任務は貴様ら生存者の始末、及びここに残る数々の証拠の隠滅…
そのために命を捨てることを義務付けられた決死隊だ
故に、我々に「死を恐れる」という感情は無い! 脅しは一切通用せんぞ!」
「グググ!」
さらに、彼らの後から続いて隠し扉から現れた巨大な影があった
身長は2メートルには達するかと思われる黒人、両腕の鋭い爪、心臓部分を覆う増加装甲
黒いパンツ一丁のその姿は、タイラントの同型であるタナトスの姿であった
「紹介しよう!
我らの切り札、ここにおける研究成果の最高傑作の一つ、タナトスだ!
さてと、早速だが、あそこから無粋にも脱出しようとしている奴らの動きを抑えろ!」
分隊長を名乗った男は、タナトスにそう支持を出す
タナトスは、瞬時にマグナブとシノザキらが居る場所に近付き、二人に両手の鋭利な爪を突き付けた
ハンターMob0が桃華に襲い掛かろうとしているようだが、気に留める気は無いようだ
「ギリス、ミケルセン、これから直接対決って時に無粋な真似をしてすまんな
だが、貴様らの始末は我らの任務における最優先事項なのだ
ナチのバイオ技術の結晶である貴様らを、生かしておくことは出来ん
だが、その肉体には、科学者どもが用があるそうでな、殺して死体だけは持って帰らせてもらうぞ!」
>>308 「無論、分かっているとは思うが、俺や俺の部下を殺しても無駄だ
そのようなことをすれば、すぐさまあそこに居るタナトスがあの民間人どもを殺す!
それとだ、私の部下も一種の自慢でな…」
よくしゃべるその分隊長は、横に居た部下の一人の防弾メットを取り払った
すると、その下から顔を現したのは醜悪なゾンビの顔であった
だが、その顔面に腐敗の痕跡はほとんどなく、動きも普通の人間以上に速い
「そうだ、こいつらは全員ゾンビ兵だ
タナトスに続く研究成果の最高傑作第二番手はこれだ
こいつらは中々に使える奴らでな、命令されたことしか出来んのだが、知能が高く身体能力も人間以上
武器だって扱える、一般兵と一緒に掛からん方がいいぞ
ここに来た時点で、貴様らの命運は尽きていたというわけだ
くくく…、あーはっはっはっはっはっ!」
男の目は狂気で血走っていた
どうやら精神に異常をきたし、ほとんど正気を失っているらしい
「ふふふ、くははは…、どうやらしゃべり過ぎたようだ
待ちくたびれたろう、今から直ぐに楽にしてやる
アンドレア、バスコフ、来い、このナチ公2人の動きを止めていろ!」
さらに隠し扉から、屈強な2体の大男のゾンビが現れる
それらのゾンビの裸の上半身は、ほとんどの腐敗なく隆々とした筋骨が広がっている
ハンターMob0にも匹敵する体格だ
ミケルセンとギリスの動きを取り押さえようと、ジリジリと近付いてくる
「くはははははははははは!
ニュルンベルク裁判の継続だ! このナチ公二人に銃殺刑を申し渡すうぅぅっ!
ふはは、あーははははは!」
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>301>302>>309−310
マクナブとシノザキの少々お年を召したお話に、ぽかんとしていた桃華が口を開く。
>「あのボンベって、爆発したりしないの?」
>「爆発してくれればいいんだけどなぁ・・・ガスだけじゃ爆発しねぇ。」
ボンベの直撃にひっくり返ったハンターの周りで、ボンベがネズミ花火のように周り始める。
ガスに限らず爆発は、酸素と可燃性の気体が充分に交じり合った時にしか起こらない。
ボンベ自体もミサイルのように飛んでいるのも、漏れた圧縮ガスの勢いで飛んでいるだけだ。
>「やべぇ、起き上がりやがった。マクナブ、どうす・・・マクナブ?」
硬直していた
「あ、ああ。ちょっとばかしな。」
マクナブが首を振る。
どういう訳かタナトスやら得体の知れない連中が、モサドのナチハンター宜しく現れたという白昼夢を見ていたのだ。
(・・・ウィルスの影響かねぇ。以前読んだレポートじゃガラハドとか言うハゲの幻を見たっていう連中が居たし。)
それとも突入チームの若手が直前までプレーしていた、ゾンビ塗れのモールにジャーナリストが登場するゲームを見ていたせいか?
確かあのゲーム、特定の条件を満たすと特殊部隊の出てくるストーリーになるって言ってたっけ。
で、俺の知っている現実に合わせてUBCSの連中が出てきて・・・
「・・・華!逃げろ!」
シノザキの声に我に返ったマクナブがMP5を構える。
目の前にいるのは、腕を振りかぶり、桃華に一撃を加えようとするハンターMod.0だ。
ボンベの直撃した個所の鱗がごっそり剥がれ、剥き出しの白い肉が脈打ち、蠕動している。
吐き気のするような光景だ。
醜悪な肉の塊に、狙いを定め、後退しながらセミオートで銃弾を叩き込む。
「このまま、大広間を抜けるぞ!」
マクナブが叫び、シノザキに移動を促した。
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>300
「よっ、随分と走ったなぁ・・・やれやれ。」
疲労困憊といった風の大森に声が掛かる。
見上げると其処には、飄々とした風体の男が立っていた。
年の頃は、30代半ばか。面長な顔が、とぼけた印象を相手に与える。
男は、大森にペットボトルを渡す。中には水が入っているようだ。
「青年もさ、災難だったねぇ。こんなとこで、いやぁ・・・でも生きててよかったよ。
生存者がいるとは思ってたけどね。こんなに早く会えるとはさ。
あ、遠慮せずに飲んでよ。疲れてるみたいだしさ。」
男は大森を気遣うように、笑ってみせる。
こんな危機的な状況なのに飄々としてみせるこの男はかえって不気味だ。
普通はそう思うはずなのに、この男からは妙な自信のようなものが見えるようで不思議と安心できる。
まるで以前からこのような災害に出くわしているような・・・そんな印象さえ感じる。
「さぁて。下は自衛隊が見えない・・・様子もおかしい。
あ・・そうだ。館内放送って近くにあった?あれがあれば他の生存者を呼べるんだけどなぁ。」
320 :
名無しになりきれ:2007/06/05(火) 03:48:51 0
>>318 馬鹿はおまえだ
1日に2、3レスの電波投下が荒らしと言えるかよ
やるならスルー仕切れないほど徹底的に、このスレが落ちるまでやれ!
吸血大殲スレを叩き出した荒らしは、一日の内に1スレ以上落とすほど投下してたぞ
肥満VS嵐!!!!!111
グーム、肥満には負けてほしいが荒らしにも勝ってもらいたくない・・・
グームってナンだよ。
>320
そいつある意味尊敬できるな。
むしろライダー房のことを言っている>320君も
手伝えばイイ!!!と思う。
326 :
名無しになりきれ:2007/06/05(火) 23:42:09 0
馬鹿どもが祭りを始めたか
当分寄り付かんほうがいいな
328 :
名無しになりきれ:2007/06/05(火) 23:44:06 0
>>327 それ言っちゃうと負けなんだよね〜
いつまでも居座りたくなっちゃうw
329 :
名無しになりきれ:2007/06/05(火) 23:45:29 0
>>325 俺は規制が怖い単なるチキン野郎だ
こうして煽ることしかできん
>264、>266
突然、静止を求める声が聞こえた。見れば、慌てて部屋に飛び込んできた鈴木や桂木と名乗った女性、それに大宮大佐の姿が見えた。
加えて、自衛官と思しき兵士が一人に、もう一人黒人らしき若者の姿も見える。
「ああ…しかし……」
注射器を離し、腕時計を見て、残りの薬液の量を確認する。発症からの時間と、注射した薬液の比率を、頭の中の古い記憶と照らし合わせる。
かつての実験結果が正しいならば、ある程度の安心は出来る。正確な時間はわからないから、あくまである程度でしかないが。
「もう大丈夫だよ、彩ちゃん。ほら、鈴木君のとこでお茶を貰っておいで。お菓子もあるそうだ」
笑顔で頭を撫でてやったが、その時に小さく、しかしはっきりと聞こえた言葉は、あの忌々しい記憶を完全に呼び起こしてしまった。
『アリガト、軍医サン』
少女の声に重なって、そう聞こえた気がした。
「少佐、状況報告を」
上官に問われると、御手洗の死、米軍との遭遇、怪人との合流、そして少女の発症を簡潔に伝えた。最後の用件は出来るだけ小さく。
「……容態変化の時間や、痒みを訴える点から…恐らく『三型細菌』ではないかと。残留将兵らも同様で、既に末期症状を見せております」
「…報告ご苦労。そうか、『三型』か……」
『三型細菌』、この単語は久しぶりに使った。本土決戦が叫ばれる中、日本陸軍が集められる限りの資源と人材を投入して開発した決戦兵器。
大勢の軍人と軍属が、太陽を忘れるほど地下に篭り、愛する祖国の勝利の為と信じ、無数の命と引き換えに完成させた細菌の名称だ。
かつて祖国を勝利に導く希望であったそれが、今や我々に牙を向く脅威と成り果ててしまったのは、なんとも皮肉な話だが。
「ああ、それから軍曹が遅延戦闘の為に一時離脱しました。階段の辺りで、蜥蜴の死体があったと思いますが………」
「蜥蜴の死体はこちらでも確認した。軍曹の死体が無かった所を見ると、また到着が遅れとるのだろう。もう暫らく、ここで待機だ」
名前:飯田忠雄
持ち物:九九式短小銃(2発装填、予備31発)背嚢
>271
「軍機だ」
少佐が答える前に、大佐が質問を遮るように言い放った。大佐の判断を受け、少佐も自らが何をどう話すべきかに気が付いた。
さっと目の前の兵士へと敬礼を送り、一度咳払いをして、それから話し始める。
「…軍医の飯田少佐だ。患者は未知の細菌に感染した。私は軍医としての見地から、その細菌の種類を推定し、効果的であろうと推測される薬剤を注射した。
この薬剤は、我が日本陸軍で開発したものであり、これ以上の症状悪化だけは有り得ないと保障する」
少佐の形式ばった話し方は、将校として訓練された者が、話してはならない事を尋ねられた時にするべき当然の対処だった。
この言葉の裏には、暗に「上官の指令だ。何を注射したのかは話せない」と、そういう意味が込められている。
>273、>277
物音が聞こえると、二人は揃ってそちらへと銃口を向ける。ガシャンという音と共に、ロッカーへと棚がぶつけられた。
「まったく………米軍に怪人に訳の判らん兵隊共!侵入者はそれだけじゃないのか!」
大佐は苛立った様子で吐き捨てるように言う。元々、この駐屯地に自身の戦友ら以外の人間を入れる事を、大佐は望んでいなかった。
連隊の将兵だった老人らにとって、ここは戦友らの墓だった。あの日、自身らを「決戦兵器」として、ここに残る事を望んだ将兵らの墓だ。
二度と会う筈が無かった彼らとの再会は、老人らにとって決して望ましいものではなかった。
>280
「清田三曹、君とは気が合わないらしい」
少女が拳銃を向けられるのに気づき、銃口の向きを変えたのは大佐だった。少佐には引き続きロッカーを警戒させる。
「三曹。現在、私が率いている陸軍第531歩兵連隊所属部隊らの遂行するべきであろう任務は、生物災害に際しての九武村村民らの避難誘導である。
その少女は我々の保護すべき、避難させるべき村民だ。貴官の行為は、我々の任務に対する重大な妨害行為なんだよ。わかるな?」
清田へ語りかける口調は、決して怒鳴るような激しい口調でこそ無いが、兵に対する将校としての威厳を含んだ、重い口調だった。
「………私は隊の指揮官として、任務の妨害あるなれば、如何なる物でも排除する心算だ」
>287
人が飛び出して来た事を認めると、銃を清田へ向けたまま、大佐は一度だけ舌打ちをした。
「どうも信用ならんな。君、突然妙な場所から現われたミイラ男を無条件で信じろって言うのかね?」
少佐は銃口を下ろす事も無く、その奇妙な男を注意深く観察し、危害を加える様子が無いか、見た目以上に不審な点が無いかに気をつけた。
名前:大宮外吉/飯田忠雄
持ち物:AK47自動小銃(30発装填、予備弾倉0)、軍刀、抗ウィルス剤/九九式短小銃(2発装填、予備31発)背嚢
>329
煽り房乙!
>287>331>332
>「…軍医の飯田少佐だ。患者は未知の細菌に感染した。私は軍医としての見地から、その細菌の種類を推定し、効果的であろうと推測される薬剤を注射した。
>この薬剤は、我が日本陸軍で開発したものであり、これ以上の症状悪化だけは有り得ないと保障する」
清田はこの半世紀以上も前の大戦の遺物とも言える、老人の言葉に耳を疑った。
「あんた、本気でそんな事を言っているのか? 半世紀以上も前の旧軍が作った薬が
高度なバイオテクノロジーによって作られた、人間をクソッタレの食人鬼に変えるウィルスに
対して効果があるとでも? この女の子を救うには今すぐ有効なワクチンを打つか、もしくは鉛弾を
頭に一発だけ撃ち込んでやる事だけだ」
急に眩暈を覚え、清田はもうこの老人と話す気にはなれなかった。
>「三曹。現在、私が率いている陸軍第531歩兵連隊所属部隊らの遂行するべきであろう任務は、生物災害に際しての九武村村民らの避難誘導である。
>その少女は我々の保護すべき、避難させるべき村民だ。貴官の行為は、我々の任務に対する重大な妨害行為なんだよ。わかるな?」
>「………私は隊の指揮官として、任務の妨害あるなれば、如何なる物でも排除する心算だ」
話す気にはなれなかったが、なかなかどうして、彼らの言動は神経を逆撫でる。
「……俺だって出来るならばこの女の子を救いたい。だが何も打つ手が無いのが現状だ」
清田の声は少し苛立たしげだった。
「もし、この村の何処かに傘社の最新鋭のウィルス研究施設があれば、俺だってまだ希望は捨てない。
そこにならばワクチンがあるかもしれない。何なら俺一人で取りに行ってもいい。だが無いのが現実だ」
手近にあった椅子に腰を下ろし、フェイスマスクを少しだけずりあげて水筒に口をつけた。
「俺が言いたいのは、一人の為に全員を危険に晒すのが果たして生産的か如何かという事だ。
それに何時までもこんな所でグズグズはしていられないんじゃないか?」
水筒を戻し、フェイスマスクも元通りにした。そうすると、誰にも清田の表情は窺えない。
>「どうも信用ならんな。君、突然妙な場所から現われたミイラ男を無条件で信じろって言うのかね?」
「手っ取り早い方法は……」
レッグホルスターから無造作に抜いたUSPを、西部劇のガンマンよろしくクルクルと
手の中で弄びながら清田は言った。
「そこの胡散臭い包帯男の頭に一発、クソッタレの鉛弾を撃ち込む事だ。そうすれば万事解決、
悩み事は綺麗サッパリ消えうせる。まぁ、俺はどっちでも構わんが、やるなら早くしてくれ」
ホルスターにUSPを収め、清田はこの状況に「やれやれ」と肩を竦めた。
現在地:旧陸軍駐屯医務室
状況:嫌気が差し始める
肥満の自演www
336 :
屋翌 ◆wSaCDPDEl2 :2007/06/09(土) 12:15:31 0 BE:156813326-2BP(0)
>>237 「わかった!」
そういって俺は分校へ駆け出し
後ろを振り返ってみる
そこには無数のゾンビがいて
ノロノロと歩いていた
そして、俺は分校に足を踏み入れた
現在地:
分校
所持品:ライター 、煙草、
>男は、大森にペットボトルを渡す。中には水が入っているようだ。
受け取ろうとして、俺の脳裏にあの内側から破裂したおっさんが蘇ってしまった
…これ飲んだら…、俺もああなるんじゃねえか?
そんな事を考えちまうと…やっぱ飲めねえよなあ…
しかし俺はさっきから走りっぱなしで汗をかきまくり、喉が渇いていないと言ったら嘘になる
結局俺は喉の渇きには勝てず、吉田さんの仲間(?)のおっさんから水を受け取り、喉に流し込んだ
なんて事はない、普通の水の味だった
>「青年もさ、災難だったねぇ。こんなとこで、いやぁ・・・でも生きててよかったよ。
生存者がいるとは思ってたけどね。こんなに早く会えるとはさ。
あ、遠慮せずに飲んでよ。疲れてるみたいだしさ。」
……前言撤回、このおっさん、吉田さんの仲間じゃねえ
何者だ?
ってか俺が今飲んだ水もヤバイ物なんじゃ…
>「さぁて。下は自衛隊が見えない・・・様子もおかしい。
あ・・そうだ。館内放送って近くにあった?あれがあれば他の生存者を呼べるんだけどなぁ。」
え?自衛隊いなくなっちまったの?
何で?救助は?
館内放送?この人何考えてるんだ?
俺は大量の情報を処理しきれず、先ほどからの疲れもあって、強い睡魔に襲われた
ここで寝たら死ぬ…けど…眠い…
「館内放送は見てません…ってかどっかに隠れて救助を待ちましょうよ…」
俺は気力を振り絞って、おっさんにそう言った
>302 >316
ガスボンベはハンターに直撃をした。
「やった!」
あたしは叫んだ。だが次の瞬間喜びの表情は凍りついた。
>「しゅううう…」
「嘘……」
ボンベが直撃した場所の鱗は吹き飛んだみたいだけど、それだけだった。
ハンターの感情なんてわかりたくもないけど、めちゃめちゃ怒ってるのはわかった。
>「やべぇ、起き上がりやがった。マクナブ、どうす・・・マクナブ?」
>「あ、ああ。ちょっとばかしな。」
ミスタ・ルイスはぼうっとしていたようだった。怪我が痛むのかもしれない。
ハンターはあたしに向かって長い腕を振り上げてきた。
>「桃華!逃げろ!」
あたしは金縛りから逃れ、脱兎の如く駆け出した。
ミスタ・ルイスが援護してくれている。
>「このまま、大広間を抜けるぞ!」
ミスタ・ルイスが叫んだ。シノザキさんが全力疾走であたしを追い抜いていく。
「桃華、鏡あったら貸してくれ」
「か、鏡なんて何に使うの?」
シノザキさんは破壊し尽くされた大広間の手前で立ち止まり、鏡を使って廊下を確認している。
手が空いたあたしは、以前教わったとおりの手順でハンターに銃を向けた。
位置的に絶対ミスタ・ルイスに当たらないと確信できるから出来る銃撃だった。
「シノザキさん、早く!!」
ハンターに頭を撫でられたら最後、あたしはうすーいハムになっちゃうわ!
>280 >286
>「この中の誰もが考えている事だと思うが、この中の誰もが口にする事出来ない
>言葉を、今、俺が代わりに代表して言ってやろう……この少女は足手纏い以外の
>何物でもない。
「俺が言いたいのはただ一つだけだ。これ以上、大人の勝手なエゴであの子を苦しめる
> べきじゃない。あの子をウィルスから救う方法がないのであれば、今此処で楽にしてやる
> べきだ。それが慈悲というものじゃないか?」
呆れて物も言えないとはこの事だ。
私の代わりに
>「・・・エゴで構いませんよ。どうせ人間は自己満足しか感じる事の出来ない生き物だ。 (中略)
>「慈悲なぞ存在しない。私も貴方も、自己満足の為にやっているだけすよ。
> 見ている方向が違うだけ、という事です。」
山田さんが目つきを険しくした。鈴木さんをじっと凝視している。
彼女の視線に気づいた私は、鈴木さんのほうを振り向き――見なければ良かったと後悔した。
>「・・・殺すのはいつでも出来る。生きていれば、ね。」
顔は確かに鈴木さんの筈なのに、少しづつ別の生き物に変化しているようだった。
彼は怪物ではない。
だが、ならば彼を見ているとじわじわと這い上がってくるこの薄ら寒い感情は、一体何だろう。
>331-332
老人たちは子供の症状はこれ以上悪化しないと請け負った。
軍曹と呼ばれる同行者の行方も気になるが、今は目の前の問題のほうが深刻だった。
>「あんた、本気でそんな事を言っているのか?(中略)
>この女の子を救うには今すぐ有効なワクチンを打つか、もしくは鉛弾を
>頭に一発だけ撃ち込んでやる事だけだ」
山田さんがとうとう切れた。
>「有効で完璧なワクチンならとっくに打ってるわよ。効かなかったから別のを試したんじゃない。
さっきから黙って聞いてれば、あんた何様?
この子がもう助からないですって?あんたは何にもわかってない。
でかい図体してるくせに泣き言と毒しか吐けないなら、黙って飴でもしゃぶってなさいよ!」
山田さんが希望さんのお菓子を鷲掴みすると、清田さんの方に向けて投げた。
>「そこの胡散臭い包帯男の頭に一発、クソッタレの鉛弾を撃ち込む事だ。そうすれば万事解決、
>悩み事は綺麗サッパリ消えうせる。まぁ、俺はどっちでも構わんが、やるなら早くしてくれ」
私は下品な男に向かってにこりと微笑んだ。
「いっそご自分の頭に一発、クソッタレの鉛弾とやらを打ち込んだらいかが?」
私は満面の笑みを張り付かせたまま、愛想よく続けた。
「そうすれば万事解決、悩み事は綺麗サッパリ消えうせるって寸法ですわね。
私はどちらでも構いませんから、やるなら早くなさってくださいな」
>287 >332
言うだけ言った後、私は大宮老人たちの方へと移動した。
彼らの尋問めいた質問に、包帯の男性はどう答えるのだろう?
340 :
謎の男:2007/06/10(日) 23:28:42 0
>>332>>334>>339 >「どうも信用ならんな。
>君、突然妙な場所から現われたミイラ男を無条件で信じろって言うのかね?」
>「そこの胡散臭い包帯男の頭に一発、クソッタレの鉛弾を撃ち込む事だ。そうすれば万事解決、悩み事は綺麗サッパリ消えうせる。まぁ、俺はどっちでも構わんが、やるなら早くしてくれ」
>「いっそご自分の頭に一発、クソッタレの鉛弾とやらを打ち込んだらいかが?」
>「そうすれば万事解決、悩み事は綺麗サッパリ消えうせるって寸法ですわね。
>私はどちらでも構いませんから、やるなら早くなさってくださいな」
「ま、待ってくれ、落ち着いてくれ!
確かに私の存在が不自然かつ怪しいのは分かる
こんな場所のこんなロッカーから、こんな男が出てきたら、私が君たちの立場でも同様の反応を示すだろう
だが、何を言われようと、何を聞かれようと、私はこの村の住人で診療所に入院していた患者としか答えようが無い!
私の名は山村、山村玲男だ、身分証明書は…その…財布ごと診療所に置いてきてしまったから持ってはいない…
…それに…、胡散臭いと言えば君たちも胡散臭いぞ…
第一、その武器や装備、所持品の数々、一体どこで手に入れた代物だ?
しかも、ここじゃ米軍兵か自衛隊員しか持っていないような重火器まであるじゃないか!
君たちとて、信用に値する人間だと言えるのか?」
焦りながらも、必死に訴えかけるように言い放つ
そして、自らを落ち着かせるように深呼吸をし、再び口を開く
「…疑惑なんてキリが無いものさ、だから時には気にしない度量も必要だ
生き残ること、それが現段階で第一に優先すべき事項じゃないのか?
それにだ、君たちに予め信用されるために近付いたのなら、こんなあからさまに怪しい格好はしないし、もっとマシな方法を選ぶ
それでも完全に信用される要素には全くならないだろう
どうしても信用できないのなら、今すぐこの場で私の頭を撃ち抜くがいい、どうせこの怪我で長くない命だったしな
このまま化け物どもに惨殺されるくらいなら、この場で銃殺された方がまだマシだ!」
男はそう言うと、その場に座り込んで腕を組み、目を瞑る
オイルライターの明かりを頼りにエアダクト内部を進む。
「・・・一体どんだけ広いんだこの施設はよー。エアダクトに入ったやつの事も少しは考えろっつーの!」
「しっかし実際出られる場所までどん位あんだ?たまに風吹いてっからどっかしら繋がってるんだろうけどよぉ」
オイルライターで先の方を照らしてはみるが、深い闇が大きく口を開く。
「あぁ糞ったれ!進んでも進んでも着く気がしねぇぞ!」
「これも全部あの糞共のせいだな。あの化け物の糞共と傘の間抜け共は俺が天罰下してやる」
やや上り気味な傾斜を感じ不安が過ぎる。
「・・・おいおい。振り出しに戻るなんて事はねぇだろな。残念ハズレーなんつて」
「まぁ進むしかねぇか。出たとこ勝負ってやつだな。得意分野だ」
時折当たる風の中に、ミヒャエルの良く知る臭いが鼻につく。
「野蛮だねぇ。慣れたもんだが・・・いつ嗅いでも気にいらねぇ臭いだ」
風の頻度が高くなり出口が近いと感じさせる。
「おうこら。ミヒャエル様が着てるってのにお出迎え無しか!早く来いっつーの!」
更に進むと眼前に光の差す場所が見えてくる。
「おー。言ってみるもんだな。出口がお迎えに来たぜ」
出口の方へ慎重に近付き気配を探る。
(どうやら研究所ではねぇみたいだが薬品の匂いがするな。血の匂いもあるし病院かなんかか?)
(しかし火薬の臭いも混じってるのがしっくりこねぇな。用心しとくか)
じっと息を潜め続けて気配を探る。
(あの映画のヒーローも不運だが俺も負けてねぇな。映画化したら儲かるだろな)
(あの2人上手くやってっかな。おっさんも頑丈そうだしあんちゃんも多分平気だろ)
所持品: C4/1ポンド C4用信管*9 リード8m*0 M590C(mossberg)*6(0発装填済み)
Glock 19*27(12発装填済み) オイルライター
建物の間取りとマークの付いた地図帳(55F・40F・B?にマーク)
場所:地下施設 エアダクト
状況:エアダクトから移動 医療施設?前
>339
投げつけられた飴が空虚な音を立てて床に散らばった。
看護婦は、的確に痛いところを突いてきた。
ああ、確かにそうだ。目の前に救えない命があるから、無力な自分を浮かび上がらせる
その少女を自分の見えない所に押しやろうとしている。全く、小川の言う通り、人間は
自分勝手な生き物だ。
>「いっそご自分の頭に一発、クソッタレの鉛弾とやらを打ち込んだらいかが?」
>「そうすれば万事解決、悩み事は綺麗サッパリ消えうせるって寸法ですわね。
>私はどちらでも構いませんから、やるなら早くなさってくださいな」
「アンタは残念かもしれないが、俺は自分の頭に銃を押し付けて引き金を引けるほど
勇気がある人間じゃない……それは御免被るな」
広げていた医療用品を手早く仕舞い、清田はメディカルバックを背負った。
そしてSR25に新しい弾倉を装填し、簡単に装備を確認した。
「俺は此処に来て一つだけ分かった事がある。それは、アンタらとは絶対に上手くいきっこ
ないって事だ」
依然として向けられている無数の銃口を気にする事無く、清田は医務室を大股で横切った。
「俺は俺のやり方でこの村から脱出する……じゃあな。せいぜい頑張れよ」
>340
>しかも、ここじゃ米軍兵か自衛隊員しか持っていないような重火器まであるじゃないか!
「俺は現職の自衛隊員だが、もうアンタらには関わらないから安心してくれ」
去り際にそうとだけ言うと、清田は振り返る事無く医務室を後にした。
装備:ヘルメット、フェイスマスク、ゴーグル、迷彩戦闘服(空自迷彩)、グローブ、
イーグルTAC-V10-SF(ベスト)、メディカルリグ/バック/ポーチ、バットパック
WILCOXサイホルスター、肘/膝パッド、インターコム(咽頭マイク)、ヘッドセット
武器:SR25(ナイツMark11 Mod0、20発)、USP TACTICAL(.40S&W、13発)、コンバットナイフ
所持品:7.62mm二十連マガジン×5(一つは14発)、.40S&W十三連マガジン×5、ハンドグレネード×1
AN/PVS-14暗視装置、SOE2Qキャンティーン、アストロセイバー無線機
MS-2000ストロボライト、ペンライト、MCU2ガスマスク、コンパス、地図
現在地:旧陸軍駐屯医務室
状況:離脱。単独で脱出の手段を探る。
医務室は、酷く孤独な場所になっていた。
互いに軽蔑し合い、互いに怒りをぶつけている。
一番気の毒なのは、幼い彼女だろう。
両親を失い、隣人達が食屍鬼と化し、熱病に魘される中で、
「殺すべきだ」とか「後で殺せば良い」と己の枕下で怒鳴り合っているのだから。
>349>342
山田あすかが悲鳴に近い罵声を上げ、希望が手にしていたお菓子を投げつける。
彼女の怒りの篭もった視線も、桂木の視線にも気が付かない。
黙々と拾った携帯食の準備をしている。
>「俺は現職の自衛隊員だが、もうアンタらには関わらないから安心してくれ」
チキンステーキを紅茶で流し込んでいた小川が顔を上げる。
懐ろからアンプルシューターを取り出し、ワクチンを抜き出し、携帯食共々清田に押し付ける。
「持っていって下さい。傘社特製の抗ウィルス剤です。それに、夜明けまで暫く掛かる。
私も腹が膨れたら、随分機嫌が良くなった。」
憮然とした表情の清田に笑顔を浮かべ、そのまま出て行くのを見守った。
何、小川自身の分なら、まだ大佐が持っている。
弾薬の礼、という訳では無いがせめてもの気持ちだ。
>332
「少佐、彼女が感染していたウィルスは、分校で言っていた、貴方達の作品では無いのですね?」
小川が念を押すように言う。
「もしも、注入量が少ないのであれば抗ウィルス剤を使って下さい。
判断は、医者である貴方に任せます。」
最も大佐が持っていた抗ウィルス剤の殆どは、既に使い物にならない。
・・・先ほどの旧軍の亡霊の襲撃で、1本を残して割れていたのだ。
>>340 山村玲男と名乗った男が床に座り込む。
「ああ、この銃ね。私は趣味人だからね。」
しゃがみ込み、目の前に座った男に笑い掛ける。
ネズミを甚振る猫のような、嫌な笑顔だった。
もしも傘社の工作員だったと言ったら、目の前の男はどんな顔をするだろうか?
「・・・からかうのは止めよう。そっちの言うとおり怪しいのはお互い様だ。」
立ち上がり、ミイラ男に食事を勧める。
「歩けて、逃げようという意思があるなら、それで充分だ。処置は、大佐達に任せる。」
疲れきった表情を浮かべ、再び椅子に座り込んだ。
>337
しまった、少々喋り過ぎたか。
これじゃ、相手に逆に疑われちまう。
ペットボトルを覗き込み、訝しげに俺を見る青年。
「おい、安心しろって。そりゃただの水だ。
ほら・・・この通りね。」
俺は青年から水を取ると、一気に飲む。
毒なんて入れるわきゃないんだが、こういう状況なら誰も疑いたくもなるのもわかる。
俺は舌を出して苦笑いすると、青年の言葉に耳を傾けた。
「館内放送は見てません…ってかどっかに隠れて救助を待ちましょうよ…」
どうやら青年は相当に疲れているらしい。目も虚ろで、眠たげだ。
俺は手で膝を打つと、立ち上がる。
館内放送で生存者に呼びかける以外なら・・・自分達だけでもここから逃げ出すしかない。
だが、今の状況ですぐに動くわけにもいかない。
―迂闊に動いて、死んだ奴を俺は何度も見てきた。それにこの青年を見捨てるわけにもいかない。
俺はビルで見つけた毛布を渡すと、青年を手招きするようにビルの1室へと招く。
休養するのなら、下手な場所よりもビルの中の部屋のほうがいい。
「ここなら安全だと思う。青年は少し休んだほうがいいかもな・・・色々聞いてすまない。
俺が見張っておくから、体を休めときなよ。」
だが、いつまでも・・・というわけには行きそうにも無い。
考えられる最悪のケース。自衛隊が消えた理由。
周辺の異常なまでの静寂。
これが何を意味するのか。・・・まぁ、長居はできそうにもないわな。
345 :
???:2007/06/12(火) 00:57:08 0
>>342 「ふふふ、どうやらあの男、集団から離れるようだな…
見るがいい、我が娘よ
さあ行け、今こそおまえの力をあの獲物どもに見せ付けるときだ!」
そう言うと、何かのスイッチを押して檻の扉を開ける
その中から、チェーンソーを持った異形の怪物が出てくる
「さあ、これからが本当の美しき殺戮ショーだ!
襲い掛かるタイミングはおまえに任せる
見事な舞を私のために見せてくれ!
あの生存者たちを、一人残らず鮮血の海に沈めてやるのだ!
最初の犠牲者は、あの自衛隊員だ、ふふふ、ははははは!」
チェーンソーを唸らせながら、部屋を出て行く巨大な陰
>>336 >「わかった!」
屋翌が分校に走りこむ。
タイミングを見計らって、転がるドラム缶目掛けて猟銃を撃った。
爆発が起こり、ゾンビの群れが吹き飛ぶ。
「よく無事だったな。」
村人の一人が笑い掛ける。
「怪我は無いか?腹が減ってたら言ってくれ。炊き出しがある。」
ボロボロになった屋翌を見ながら、別の村人が校舎へと案内した。
>345
何か、大きな物音がこの建物の何処からか聞こえた。
「いい加減にして欲しいな」
早々にこの建物から立ち去るとしよう。得体の知れない化け物が
巣食っているのであれば、此処もゾンビの溢れる外と何ら変わりはしない。
死体の転がる元来た道を戻り、隊舎の外に出る。風に乗って飢餓に喘ぐ
ゾンビのおぞましい合唱が聞こえてきた。
多少の狂いが生じたが、当初の予定通りヘリと合流して脱出しよう。
北の山林がヘリとの合流地点だ。集落を突っ切るのがそこへと至る最短ルートだが、
人口密集地にはゾンビが大勢いるだろう。少し遠回りになるが、東から集落を迂回する
ルートで行く方が多少は安全だ。それに体力には充分余裕がある。このまま走って
行けば一時間もかかりはしない。
半眼式の暗視装置をゴーグルの上から接眼させると、清田は移動を開始した。
装備:ヘルメット、フェイスマスク、ゴーグル、迷彩戦闘服(空自迷彩)、グローブ、
イーグルTAC-V10-SF(ベスト)、メディカルリグ/バック/ポーチ、バットパック
WILCOXサイホルスター、肘/膝パッド、インターコム(咽頭マイク)、ヘッドセット
武器:SR25(ナイツMark11 Mod0、20発)、USP TACTICAL(.40S&W、13発)、コンバットナイフ
所持品:7.62mm二十連マガジン×5(一つは14発)、.40S&W十三連マガジン×5、ハンドグレネード×1
AN/PVS-14暗視装置、SOE2Qキャンティーン、アストロセイバー無線機
MS-2000ストロボライト、ペンライト、MCU2ガスマスク、コンパス、地図、抗ウィルス剤、携帯糧食
現在地:旧陸軍駐屯地
状況:行動開始
>>347 グオオォォォォン…!
ひどく大きな音を立てて割れる隊舎の窓ガラス
そして、凄まじく響き渡るチェーンソーの機械音
隊舎の壁を突き破って現れたそれは、人型の怪物であった
闇夜に赤く光る両目、身長は2メートル以上はあろうか…
その目は、確実に清田の姿を捉えていた
どうやら、暗闇の中でも問題なく目が利くらしい
………
よく見ると、怪物の目は暗視ゴーグルになっていて、赤い光が怪物の動きに合わせ線を描いている
全身を青いラバースーツとプロテクターで固めており、その異形さが際立っている
さらに目を引くのは、手に持った血まみれの巨大なチェーンソーである
着脱可能なダブルセイバー式のようで、さっきまでは二刀流であったのが、今は一つにくっ付いている
二本合わせて一つとなった時の長さは、本体の全高をも上回ると思われる
グオオォォォォン!グオオォォォォン!ブオオォォォォ!
チェーンソーを唸らせ、ジリジリと距離を詰めてくる
点滴をうってくれた自衛官は、足手まといはさっさと殺した方が良いとはっきり言った。
・・・・・・そのとおりなのかもしれない。
だったら、点滴だって無駄なのに。なんて無駄なことするんだろう。
大人たちが私の事で怒鳴りあっている。
私はただ黙って、鈴木さんが入れてくれた紅茶を飲んだ。
聞こえないふりをする以外思いつかなかった。
皆自分が死ねばいいと思ってると、はっきり言葉にされるのはたまらなく悲しかった。
私はどうしてここにいるんだろう。
「わふ!」
いきなりモフが飛びついてきた。
「だ・・・だめだよ舐めたら、病気が移るかもしれないから」
モフはお構いなしで、顔といわず手といわず手当たり次第に舐めてきた。
希望さんが慌てて紅茶を救出してくれた。
私は危うく腕から点滴の針が抜けるところだったが、なんだか少しだけ気持ちが楽になった。
モフはまだ私の事を必要としてくれてるから。
「もし今すぐ出発するんなら、教えてください」
私は点滴の残りを睨みながら、大人たちに声をかけた。
>>348 あれだ、あれを見ろ!
や、奴だ!
奴がここに逃げ込んだ私たちを襲い、私を連れて来てくれた人を殺したんだ!
あの赤い眼、チェーンソーの音、間違いない!
ひ、ひいぃぃっ!?
(男はその異形の怪物を見ると叫び、指差しながら叫ぶ)
(そして、慌てて再びさっきまで自分が隠れていたロッカーに身を隠す)
>>350は取り消しです
>>347>>348 おい、待つんだ、あんた!
(さっさと移動を開始する清田を引き止めようと、後を追いかける)
え、ごあっ!?
(それは一瞬の出来事だった)
(男は上から降りてきた怪物に踏みかかられ…その瞬間から生ける者ではなくなった)
(ただそこにあるのは、男の背中の上に立つ怪物の影)
【辺り一面が血の海となる、男の吐いた、赤い血が…】
>348
その異形の姿を認めた瞬間、清田は頭部に狙いを定めて発砲していた。
目の前のこの怪物が何者なのかはどうだっていい。兎に角、異常だ。
撃つ理由はそれだけで充分すぎる。
「糞、次から次に変なのが沸いて出やがる。もうウンザリだ!」
数発ほど頭部に撃ち込んでから清田は脱兎の如く駆け出した。
経験則から言えば、こういった手合いはなかなか死ぬものではない。
真っ向から戦えば弾薬を無駄に消費するだけである。
清田は、闇夜の下を疾走していた。後ろは振り返らなかった。
多分、あれは死んではいないだろう。先程の発砲で少しでも怯ませられ、
逃げる時間が稼げればおつりが来る。戦技大会で、戦闘装備のままで
行う短距離走や長距離走では常に大会新記録を叩き出し続けていた。
重い装備を身に纏ったままでも、清田の俊足は少しも鈍らない。
装備:ヘルメット、フェイスマスク、ゴーグル、迷彩戦闘服(空自迷彩)、グローブ、
イーグルTAC-V10-SF(ベスト)、メディカルリグ/バック/ポーチ、バットパック
WILCOXサイホルスター、肘/膝パッド、インターコム(咽頭マイク)、ヘッドセット
武器:SR25(ナイツMark11 Mod0、17発)、USP TACTICAL(.40S&W、13発)、コンバットナイフ
所持品:7.62mm二十連マガジン×5(一つは14発)、.40S&W十三連マガジン×5、ハンドグレネード×1
AN/PVS-14暗視装置、SOE2Qキャンティーン、アストロセイバー無線機
MS-2000ストロボライト、ペンライト、MCU2ガスマスク、コンパス、地図、抗ウィルス剤、携帯糧食
現在地:旧陸軍駐屯地
状況:数発撃ち込んでから逃走
>>352 (隊舎前)
清田のとっさに撃った銃弾を面食らい、怯む「女帝」
弾は射角が浅かったのか、ラバースーツに阻まれ余りダメージになっていないようだ
だが、それでもいきなりの顔面射撃に、かなりの隙を作ってしまった
とにかく、脇を駆け抜けていった清田を再び追跡しようとした時であった
(監視室)
「ちっ、逃したか…。
あの身のこなし…、不自然に練度の高い自衛隊員だったが、特殊部隊の出身だろうか?
まあ、逃げたものは仕方あるまい…。
何れにせよ、残っている連中の目的がここに眠る旧日本軍の残した遺物であることに違いはない。
あれは絶対に渡さん、あれは私だけのものなのだ。
…我が娘よ、男は放っておけ。
それよりも隊舎内に残った生存者どもを片付けろ。」
(隊舎前)
監視室に踏ん反り返っている男が、通信機のようなものを片手に指示を送る
すると、「女帝」はゆっくりと振り返り、隊舎内目指して歩き始める
グウウウウン!
徐にチェーンソーで壁を切り付ける
だが、それは「女帝」の狙いであった
生存者たちの居る室内、突如チェーンソーの機械音が響き渡る
何と、壁から巨大なチェーンソーの歯が突き出てきたのだ
ロッカーなどを弾き飛ばしながら、隊舎の壁がズタズタに切れてゆく
ちゃんとした格好で民宿を飛び出してくれば良かったと、赤場紅子は後悔していた。
紅子の今の格好は体にフィットする薄手の黒いシャツにジーンズだけという、真冬の
寒空の下には相応しくないものだった。
紅子が異変に気が付いたのは風呂を出てから部屋で寛いでいた時だった。階下から
民宿の女将の尋常ならざる悲鳴が聞こえ、何事かと思って様子を見にいってみると、
信じられないことに、食人鬼が女将を食べていた……それからの紅子は死に物狂いで
逃げ回っていた。裸足ではなく、ちゃんとブーツを履いて逃げ出せたのは奇跡という他ない。
それだけ意外と落ち着いていたのならば、せめてジャケットを部屋に取りに戻るべきだった。
ええい。何時までもくよくよしたって仕方がないわ。こんな場所から逃げ出すには、何よりも
まず自分の身を守る武器が必要よ。何処かにガンショップがあれば良いけど。もっと良いのは、
重装備のマッチョな海兵隊が助けに来てくれることね……しかし、此処は日本で、紅子が
依然いたアメリカではない。アメリカならば、どんな小さな町にも一軒ぐらいガンショップがある。
日本では、アメリカのように気軽に銃が買える店はない。
ああ、もう、何か良い手はないのかしら? 外気に晒されている、剥き出しの腕を擦りながら
紅子が歩いていると、何かぐにゃりとしたものを踏みつけた。
慌てて飛びのくと、そこには死体が転がっていた。死体など既に見慣れたもので、普通だったら
動き出す前にさっさと通り過ぎてしまう。だが、その死体は少し変わっていた。
その死体は上半身のみだった。この村の至る所に人間の上半身や下半身が転がっているが、
問題はその死体の格好だった。明らかに一般人ではない。身に付けた戦闘服や装備は米軍のものだ。
日本の片田舎で、しかもゾンビが溢れかえっているというのに、此処に何故米軍がいるのだろうか
と疑問に思ったが、紅子は考えるよりも早く死体を調べ、何か武器を得ようと思った。
死体はコルトガバメントと、それのマガジンを三つ所持していた。他にもM16のマガジンが幾つか
あったが、肝心のM16自体が何処にもない。
まぁ、こんなものかしら。45オートが手に入っただけでも私はツいてる。手にずっしりと重い
自動拳銃を握り締めると、急に力が沸いてくるような気がした。紅子は立ち上がり、再度周囲を
見渡してM16を探そうと思ったが、今度は別の米兵の死体を発見した。
期待を胸に抱いてその米兵の死体を調べたが、やはりM16は持っていなかった。代わりに、
レッグホルスターとアサルトベスト、マガジンを新たに五つ手に入れた。ベストは血塗れだったが、
予備のマガジンを収納しておくものがそれぐらいしかないから我慢するしかない。
>352
誰かが走って近づいてくるのが分った。紅子は手に入れたばかりのガバメントを咄嗟に構えた。
「誰? ゾンビじゃないなら、返事をして」
思わずガバメントを構える手に力が入り過ぎてしまい、紅子は深呼吸をしてリラックスした。
ガバメントは何度も撃ったことがあるけど、私はプロじゃないわ。どうか、化け物ではありませんように。
紅子はそう祈りながら、相手の出方を窺った。
所持品:オイルライター、M1911A1 MEU(8)、マガジン×8
現在地:旧陸軍駐屯地近く
状況:>352を警戒
追ってくる気配はない。どうやらあの化け物から逃げ切れたようだ。
しかし、あの化け物がまた現れないとも限らない。いや、あの化け物だけではない。
この村にはアレ以外にも異形の存在が好き勝手に動き回っている。
考えるだけでもぞっとしないので、清田はこれ以上この問題について
考えないことにした。生きて帰れば、この糞みたいな出来事を思い返す
時間はたっぷりある。
>354
>「誰? ゾンビじゃないなら、返事をして」
不意にそう声を掛けられ、咄嗟に構えたが、ゾンビが今のように
ちゃんと言葉を発せられないことを思い出し、清田は銃を下ろした。
見ると、前方に若い女性がいた。女性は清田のいる暗闇に向けて銃の
ようなものを向けているが、清田にはその女性の挙動が暗視装置を介して
つぶさに見て取れていた。
「撃たないでくれ。俺はゾンビじゃない」
近づいてみると、女性は驚くほど若かった。多分、まだ十代だろう。
手のM1911A1やタクティカルベストなどの装備は、彼女の足元に転がっている
米軍兵士の死体から拝借したのだろう。何故此処に米軍がいるのかは知らないが、
等訓や培尾での事件を考えれば在日米軍が動き出しても不思議はない。
「取り敢えず、銃を下ろしてくれ。俺の名前は清田武。階級は三等陸曹。
住民の救助の為に此処に派遣された自衛隊員だ」
本来の目的は住民の救助ではないが、今は当たり障りのないことを言って
怪しまれないようにしよう。特にやましいことなどないが、色々と面倒なのは避けたい。
「生存者を探していたんだが、見つからなくてね……君だけでも見つかって良かった。
早く此処から脱出しよう。北の山林がヘリとの合流地点になっているんだ。そこに
行けばこの村から脱出できる」
生存者と遭遇したからには、自衛隊員として行動するように見せなければならない。
それに、一人ぐらい救っても罰は当たらないはずだ。
現在地:旧陸軍駐屯地近く
状況:脱出を促す
>316>338
小口径の拳銃弾では大したダメージにもならなかった。
マクナブの射撃を気にすることなく、ハンターは桃華へと
歩み寄り、避けにくい横薙ぎの一撃を見舞った。
遅れてすいません
>「ここなら安全だと思う。青年は少し休んだほうがいいかもな・・・色々聞いてすまない。
俺が見張っておくから、体を休めときなよ。」
「はあ…そうさせていただきます」
俺はそういうと、この親切なおじさんの言葉に従い、部屋の奥へと入っていった
やっぱホテルだけあって、ベッドとかはいいものを使っている
だんだんうつらうつらしてきたので、そのままベッドに横になって、俺は眠りにつ…
く前にある事に気がついて、身を起こして、親切な謎のおっさんに声をかけた
「ふと思ったんですけど仮にもこの部屋ホテルの一室なんですから鍵閉めて中に閉じこもってりゃ助けくるまで安全なんじゃないっすか?」
…このおっさんは動き回る気満々のようだが、素人がそんなうろうろしてもレスキュー隊に迷惑かけるだけだ
ここは篭城戦あるのみ!
まあ、便所でて外の様子見に行った俺の言う事じゃねえけどな…
それにいざとなったら2階の窓破壊してロープかなんかで外でりゃいいんだし
>308
視界が赤く染まり、続いて目に刺すような痛みを感じた。
意識とは裏腹に脊髄反射により瞼を閉じてしまい、それにより一瞬だけ視界が塞がる。
その一瞬が命取りになりかねないのは分かっている。だが、たとえ視覚を一時的に奪われたとしても
それ以外の感覚器官が人間のそれよりも遥かに発達しており、それによりミケルセンは咄嗟に防御に
転じることが出来た。他の部位と比べて弱い咽喉目掛けて繰り出されたギリスの拳を掌で受け止める。
「甘いな、大佐。俺の鼻と髭はよくきくんでね。それにこの攻撃はセオリー通りで予想は難しくはない」
この好機を逃しはしまいと、ミケルセンは丸太のように太い腕でギリスにがっぷりと組み付いた。
「このまま一気に終わりにさせてもらう!」
ギリスを締め上げる両腕に懇親の力を込める。
このままでは、いくらクロノスといえどもバラバラにされてしまうだろう。
>>338>>356 ハンターは銃弾など気にせず、薙ぎ払いを桃華目掛けて放つ。
少なくとも、兵隊が持ち歩く銃では殺せない程度の防御力を持っている、と見て間違いない。
開発目的を考えれば、そうするのが当然だ。
「・・・分厚い腹筋だな。おい?!」
マクナブがシノザキに叫ぶ。
外の様子を確認していたシノザキが、桃華の襟首を引っ掴み、壁の裏へと飛び込む。
ハンターの強力な一撃が壁を砕き、破片を撒き散らす。
シノザキが悪態をつきながら、崩れた壁の破片を押し退ける。
頭上では、巨大な爪の生えた凶暴な腕が暴れまわっている。
>「・・・こうも庇い続けるのは、流石にきついぞ?」
気が付いたんだが、と壁に腕がめり込んだハンターを横目で見ながらマクナブが言った。
>「アスベスト入りの壁だった、ってんじゃないだろうな?」
シノザキが咳き込みながら起き上がる。
「あの化け物、動きが酷く遅い。」
>「逃げるしかないな。RPGかグレネードランチャーが無きゃ・・・勝ち目がねぇ。」
シノザキが壁に食い込んだ腕を引き抜こうとするハンターにうんざりとした視線を投げ掛けた。
「桃華、エレベーターまで走るぞ。兎に角、距離を稼ぐ。」
桃華の足で逃げ切れるだろうか?
>「最悪、俺が担ぐ。」
シノザキがこちらの考えを見透かしたかのように言った。
壁から腕を引き抜くと、ハンターは出刃包丁ほどもある
鉤爪が生え揃った指先を桃華に向けた。
すると、幾つもの鉤爪が勢い良く撃ち出され、真っ直ぐと桃華に飛んでいった。
鉤爪を撃ち出し後、また新たな鉤爪が生えた。
>>358 大広間に甲高い、破裂音のような音が響く。
咽喉元目掛けて放った一撃が、ミケルセンの手の平に防がれた音。
>「甘いな、大佐。俺の鼻と髭はよくきくんでね。それにこの攻撃はセオリー通りで予想は難しくはない」
「・・・初歩的過ぎたかしら・・・くっ、離せっ!」
人間離れした力で締め上げられるギリスの体が悲鳴を上げる。
みしみしと音を立てて骨が軋み、血管が潰れていく。
>「このまま一気に終わりにさせてもらう!」
咆哮を上げ、ギリスが振り解こうと両腕に力を込める。
軍用ブーツの爪先をミケルセンの脛に叩きつけ、膝を胴に叩き込む。
ミケルセンの足の骨と肋骨が折れる感触は確かにあった。
しかし、目の前の獣人の締め上げる力は、衰える事は無かった。
両腕が不自然な方向に曲がり、背骨が折れる瞬間、ギリスが微笑を浮かべる。
「・・・これで私も最後、かしら。」
そしてミケルセンに唇を重ねた瞬間、ギリスの背骨が圧し折れた。
逞しい腕から開放され、ゆっくりとギリスが崩れ落ちる。
踏み止まろうとしても、体が言う事を聞かない。
ミケルセンが優しく抱かかえる格好になる。
「周りを見て御覧なさい。」
人気の無い大広間にギリスの空虚な声が響く。
崩れ落ちたシャンデリア、踏み潰され、無残に変形した銀食器、砕けたワイングラス。燻り、煙を上げる絨毯。
「ベルリンでこれと同じ光景を見たわ・・・違うのは、貴方がここに居る事だけ。」
右腕を上げ、ミケルセンの頬を優しく撫でる。
腕がまるで鉛のようだ。
「・・・やっと解った。私が見たかったのは・・・この光景。私は・・・全部を・・・終わらせたかったのね。」
ベルリンで、ロンドンで、パリで、モスクワで、スターリングラードで、地球上の全ての場所で。
「貴方が見たかったのは、一体・・・何なの?」
ギリスが少女のような表情でミケルセンに問い掛けた。
>357
>「ふと思ったんですけど仮にもこの部屋ホテルの一室なんですから鍵閉めて中に閉じこもってりゃ助けくるまで安全なんじゃないっすか?」
ふと呟いた青年の言葉に考え込む俺。篭城か、考えてみればそれが一番安全だ。
だが、先ほどからの妙な胸騒ぎがそれを遮る。
―自衛隊がいなくなった。騒動はまだ鎮圧できてない、それにBOWだってまだいるってのに。
まさかこの街ごと・・・ボカンと逝かせる算段か―
これまで、生きてきて俺の勘が外れたことはない。生死を彷徨った俺の勝負勘だ。
今まで外れた事があるのなら、とっくの昔に俺はこの世にいない。
その嫌な統計が、この予想を確信へと変えさせる。
もしそうだとしたら、生存者と情報を共有してここから早く脱出しなければならない。
これからこのビル、いや街ごと何かで吹き飛ばすつもりなら救助なんて永遠に来やしない。
「ここにいれば、いずれ殺される。」
俺は青年に、自分の予測を話す。
あくまで冷静に、動揺を与えぬように。
、>339、>342
あきれた様に言う清田に、少佐は笑って答える。
「なぁに、骨董品には骨董品が効くものさ」
その言葉はまるで独り言のようだった。どうせ伝えた所で、意味が理解される事は無いだろうと考えたのだ。
少女が感染した細菌が、陸軍が作った物であると知っているのは、自身と上官だけなのだから。
そして上官はそれを軍機と言ったのだから、それを明らかにする事はできない。ならば理解を求めるのは不可能だ。
「清田君、君は本当に日本の軍人かね?それにしちゃ大和魂が足りんよ、大和魂が」
清田の態度に気が付きながらも、大佐も少佐と同じように、笑いながらからかうように言う。
「戦場において、望むものが無いならば、本当に無いのか探すなり、解決しうる他の方法をとるなりすればいい。
我々は、大陸なり南方なりで人を撃った。君はどうだ?戦場を知らん新兵が理屈だけで物を言うのは気に食わん」
変わらぬ口調で続けられた言葉は、清田を人も撃てぬ実戦を知らぬ新兵としか見ていない証左に他ならない。
軍人としては教本通りの言動を取ったであろう清田に、老人らを含めて、周囲の態度は冷たい。誰も彼に同意を示さない。
看護婦に菓子を投げつけられ、鈴木に屁理屈をぶつけられ、老人らは清田を馬鹿にした様な言葉をぶつけた。
桂木に至っては、「自身の頭を撃ち抜いてはどうか」とかなり過激な言葉を持ち出す。
そして、清田はあきれた様に部屋を出た。
>340
「さぁ、次はあんたの……っ!おいっ、待てっ!!止まれっ!!」
山村と名乗るミイラ男は、大佐の制止を無視して、清田を追って何処かへ走り去ってしまった。
逃げられようとも、特に追う理由がある訳でも無いので、老人は抑え付けたりはせず、男を見送った。
「……山村ねぇ…清田君と合流できれば良いんだが」
>343
「大佐が言ったとおり軍機に関わる事項だよ。その質問には答えられない」
先程ばら撒かれた菓子を一つ拾い上げ、老人は言った。独り言の様な言葉は、僅かに震えた声の様にも聞こえた。
「………そういうことだ。察してくれ。大佐、抗ウイルス剤をこっちによこして貰えますか?」
>349
「彩ちゃん、調子はどうだい?」
少佐が少女の額を触る。まだ熱こそあるが、点滴の効果もあったようで、少しは冷めているし、顔色もよくなって見える。
額に触れていた皺くちゃの手は、額から滑り降りていって頬を優しく撫でる。
「……もう一度約束する。私たちは、絶対に君を死なせない。絶対に、絶対にだ」
真剣な表情でそう告げた後、「今度こそ」と小さく呟くのが聞こえた。
「さぁ、そろそろ出発しようか。時間に余裕があるわけでも無いからな」
そう言ってから、大佐は自動小銃を抱え直した。
名前:大宮外吉/飯田忠雄
持ち物:AK47自動小銃(30発装填、予備弾倉0)、軍刀/抗ウィルス剤、九九式短小銃(2発装填、予備31発)背嚢
一行目は>334、>339、>342に修正
>「ここにいれば、いずれ殺される。」
>俺は青年に、自分の予測を話す。
>あくまで冷静に、動揺を与えぬように
「……………は?」
おっさんの言葉に、俺は唖然とした
町ごとここにいるとミサイルで吹っ飛ばされる?
なんだそれ…、漫画やアニメじゃあるまいし…
いや待てよ、もうこの事件そのものが漫画アニメの類みたいなもんだし……
オイだとしたらこんなとこでぼおっとしてる場合じゃねえ!
さっさと3階か4階の窓叩き割って逃げねえと!
おっさんの話に衝撃を受けた俺は、疲れも足の疲労も右手の打撲も忘れて、立ち上がった
「だったら、だったらさっさと逃げましょうよ、拳銃あるから窓ぶち破ってどっかからロープ取ってきて逃げましょう」
ロープなんかどっかにあったけ?
いや無くても消火栓のホースを途中で切ってロープの代わりにすれば…
あ〜早く逃げねえと…
>351>363>383
包帯に全身を包んだ男は清田の後を追うように部屋を飛び出していった。
>「わふ!」
プードル犬が少女に跳びつき、じゃれ始める。
硬い表情をしていた少女が困惑した表情を浮かべる。
>「だ・・・だめだよ舐めたら、病気が移るかもしれないから」
隣に座り込んでいたシベリアンハスキーが「俺も舐めてやろうか」と言わんばかりに舌を見せる。
酔っ払いのように視線の定まらない目で、ぼんやりとシベリアンハスキーを眺める。
手から離れた紅茶のカップを何とかキャッチした希望に尻尾を踏まれ、シベリアンハスキーが飛び上がった。
>「もし今すぐ出発するんなら、教えてください」
「最低でも点滴が終わってから、かな。」
山田あすかの顔を盗み見ながら小川が呟く。
彼女は、こちらを見ようともしなかった。
愛想を尽かされてしまったのだろうか。
俺は、また、やってしまったのか?
救いを求めるように桂木の方を見るが、彼女もまた、こちらを見ていない。
もしかしたら、俺こそ自分の頭に銃弾を、いや、俺は負けない。
俺は、絶対に殺されない。
そのまま首を回し、しゃがみ込んだ老人に目を合わせる。
>「大佐が言ったとおり軍機に関わる事項だよ。その質問には答えられない」
自分に言い聞かせているような口調だった。
思い出したくない何か、という事か。
>「………そういうことだ。察してくれ。大佐、抗ウイルス剤をこっちによこして貰えますか?」
>353
チェーンソウの歯が壁から飛び出す。
(ま、出入り口から来なかっただけマシ・・・か。)
「・・・のんびりしていられない、ようですね。」
小川の表情が、若干和らぐ。
ロッカーや薬品棚が力任せに弾き飛ばされる中、微かに笑ってすらいた。
「希望君、マグライトを出し置いて。これから電球を潰すから。大佐、桂木さん、あすかさん、彩ちゃん。」
それと、と小川が呟く。
「モフと・・・そのお友達も移動の準備を。」
ネクタイを素早く外し、両端を拾った収束手榴弾に結びつけ、襷掛けにした。
ライフルのストックで、電球周辺の天井を突き破り、中に収まっていた電源ケーブルを取り出し、
チェーンソウに向けて放り投げる準備をする。
廊下の死体の群れを見る限り、銃弾は聞かないだろう。
しかし、上手く感電させる事が出来れば、少なくともチェーンソウ位なら破壊できる。
「部屋から出る準備が出来たら、合図を。合図と同時に、一撃を食らわせます。
大佐は、脱出経路への先導を。」
装備:ワイシャツ、防寒ジャケット、軍用ブーツ。
所持品:シグザウエル(9)、FN FAL空挺モデル(20)、FALのマガジン(20)、
SR25のマガジン(20)、(19)、鬼包丁(鉈)、アンプルシューター(0)
M24型柄付手榴弾(ネクタイの両端を結んでいる。)
現在地:旧日本軍駐屯地跡 医務室内
状況:電線を天井から引っ張り出し、投げつける準備をする。
備考:顔が血塗れ。髪型が変わって攻撃的な印象になった。
>366
「カサカサ…」
何かが這い回る音が頭上から聞こえたかと思うと、
大人ほどもある巨大な大蜘蛛が天井から降ってきた。
大蜘蛛は見かけとは裏腹に素早い動きで少女を腹部より
吐き出した糸で絡め取ると、ベッドの下の秘密の抜け道に
逃げ込んだ。
368 :
名無しになりきれ:2007/06/22(金) 09:46:45 0
ume
うわぁ!?
「桃華、エレベーターまで走るぞ。兎に角、距離を稼ぐ。」
「分かった!」
>「最悪、俺が担ぐ。」
「いい!荷物を捨てるから!」
あたしはカバンから幾つか抜き出した後、えいっとばかりにバックを後ろへ放り投げた。
荷物を減らせばシノザキさんに担がれるよりは早く走れるもん!
ちらりと後ろを振り返ると、ハンターの足元にばら撒かれたあたしのカバンの中身。
ふふん、滑ってひっくりかえるといいわ!
熊ならカバンの中身のお菓子に気を取られてくれるだろうけれど、化け物相手じゃ効果薄いかもね。
あと少しでエレベーターというところで、突然シノザキさんがあたしの頭を押し下げた。
ひゅっと空気を切る音とともに、あたしのアホ毛がぱらぱらおちてきた。
「な・・・・・・な・・・・・・な・・・・・・」
>「奴さん飛び道具までお使いになるようで」
エレベーターの扉には、ハンターが飛ばした爪が深々と突き刺さっていた。
「うわあああああああん!!」
あたしは泣きながらエレベーターの下ボタンを連打した。
もったいぶってゆっくり開く扉。
「ミスタ・ルイス!20階で良いわよね!」
皆とエレベーターに乗り込んだあたしは、20階を押し閉ボタンをまた連打し始めた
。
>370
閉まる扉を無理矢理こじ開け、桃華に指先を向ける。
そして禍々しい爪の弾丸を一斉に放った。
>>370-371 >「ミスタ・ルイス!20階で良いわよね!」
往年の高橋名人を超える連打音がエレベーター内に響く。
「ああ、そこで俺は降りるから・・・くそっ!」
閉まりかけたドアにハンターの巨大な爪が食い込み、桃華の連打が一瞬で無に帰した。
連打だけではクリア出来ない、という事だろうか?
>「・・・動きが遅い、って話じゃなかったか?」
跳弾の恐れの少ない腹部目掛けて、シノザキが5.56mm弾を叩き込む。
「知るか!そのまま撃ってろ!」
シノザキのバックパックに手を突っ込み、目当ての物を引っ張り出す。
「お、おい!俺のバックパック・・・教え子の行儀が悪いのは、教官譲りかよ。」
生徒だった小川が等訓市のデパートで同じ事をしていた事を思い出し、シノザキが飽きれた声を出す。
まぁ、この状況で冗談が言えるのだから、シノザキも大したものだ。
「あった!」
ビンを引っ張り出し、ハンターの方を振り返る。
伸ばされた手と、分厚い出刃包丁じみた強力な爪。
マクナブが桃華を壁に押し付け、シノザキに向って叫ぶ。
「シノザキ、エレベーターから出ろ!」
血に塗れた爪がエレベーターの壁に刺さる。
ボトボトと音を立てて、マクナブの指が落ちた。
親指を残して、左手の指が無くなっていた。
床に落ちた指を蹴り飛ばし、桃華の視界から追い出す。
「桃華、シノザキ!階段で一階まで行け!川崎には、俺から連絡しとく!」
残った左手の親指を桃華の襟首に引っ掛け、渾身の力で投げ飛ばす。
エレベーターに入り込んだハンターの股の間をすり抜け、桃華がエレベーターの外へと放り出された。
「死んどけ!いい加減!」
ハンターの腕をよじ登り、親指一つで抑えた瓶毎、口の中に左手を突っ込む。
ハンターの頑丈な歯が、マクナブの腕を咀嚼し、瓶の中身とガラス片と残った親指を纏めてミンチにする。
咀嚼を終え、嚥下した途端、ハンターが苦しみ出した。
瓶の中身は、高濃度のニコチンだ。
「シノザキ!お前さんのラブ・ポーションは・・・よく出来てるな・・・」
ラマーズ法をして見せながら、マクナブが笑う。
「先に、地下鉄構内に、行ってるぜ。」
エレベーターのドアが、ゆっくりと閉まって行く。
「ったく、こんな化け物と、一緒に、地獄行きか?」
体を痙攣させるハンターの上に立つマクナブが、引き攣った笑顔を浮かべる。
マクナブは天井を睨み、覚悟を決めた。
・・・ブローニングの銃声がシャフト内に響く。
暫く時間を置いて、エレベーターが地面に叩きつけられる轟音がシャフトを駆け上っていった。
>361
「……俺は、ただ、貴女に愛して貰いたかった」
徐々に冷たく硬くなっていくギリスの華奢な身体を抱きかかえ、ミケルセンは呟いた。
「俺はそれだけを望んでいた…あの日、そして今に至るまでずっと……」
今思えば、それは飼い主に振り向いて貰いたい子犬のような感傷に過ぎなかった。
だがそれしか知らなかった。それしか知らないから、こんな姿になる事で振り向いて
貰おうとしたのだろう。
「復讐なんて本当はどうだって良かった。そもそも俺は貴女を恨んではいなかった。
こんな化け物の姿に成り果てたのは俺自身の望みだったのだから……」
悔やまれるのは、あの時この人を止められなかった自分だ。
あの時止めていれば、こんな悲しい結末にはならなかった筈だ。
「ぐぅ……」
折れていた脛と肋骨の再生が完了すると同時に、作り変えられた身体が
最後の時を緩やかに迎え始めていた。
エネルギーは減衰するものと定められている物理法則すら捻じ曲げるほど
の栄養摂取効率を高めた肉体のその体細胞は、ガンのそれにも似ていて、
分裂再生の限界を持たない。すなわち、永遠の寿命を約束するテロメラーゼ活性を
備えていたが、人が作り出したものは今も昔も完全ではない。
大きく裂けた狼の口の端から血が滴り、ギリスの顔に降りかかる。
「……大佐、俺、凄く眠たいです」
ギリスを腕に抱いたまま、ミケルセンの巨体は床にゆっくりと崩れ落ちた。
「もう、疲れました……先に休んでも良いですか?」
人狼は、とろんとした目つきで、死につつあるギリスに身体をすり寄せた。
それは飼い主に甘えようとする犬そのものだった。
ミケルセンは、あの時この人を止め、何もかも破壊され尽くした戦後を共に生きていれば、
自分の人生は別のものになっていたのではないかと想像したが、もう手遅れだ。
ならばせめて、罪深い自分が生まれ変われるのならば、来世ではこの人と
生きたいと思った。何時しかミケルセンは、二度と覚める事のない眠りに落ちていった。
>342 >343 >349 >351 >366
清田さんに嫌味は通じなかったようだ。
>「アンタは残念かもしれないが、俺は自分の頭に銃を押し付けて引き金を引けるほど
>勇気がある人間じゃない……それは御免被るな」
「人には厳しく自分には甘く?―――― 最低ですわね」
清田さんは捨て台詞を残して部屋から出て行こうとした。鈴木さんが追いすがり荷物を押し付けている。
>「持っていって下さい。傘社特製の抗ウィルス剤です。それに、夜明けまで暫く掛かる。
> 私も腹が膨れたら、随分機嫌が良くなった。」
正直、鈴木さんは宇宙人のようだと思った。
ロッカーから現れた奇妙な男は、清田さんを追って部屋を出て行った。
自衛官と一緒なら、そう心配する事もないだろう。
点滴を打つ子供と親身に話し掛ける老人達をぼんやり眺めながら、私は勧められた紅茶を口にした。
不味い。が、甘く暖かいだけマシだろう。
鈴木さんはせっせと食事を詰め込んでいる。
老人たちは少女に思いつめた表情で言い募っていた。
「……もう一度約束する。私たちは、絶対に君を死なせない。絶対に、絶対にだ」
私は老人と少女から目を逸らした。私も等訓市で、果たせなかった約束があったことを思い出したからだ。
約束は常に破られる。特にこんな極限状況では。
>「もし今すぐ出発するんなら、教えてください」
>「最低でも点滴が終わってから、かな。」
鈴木さんが呟いた。
私は山田さんの唇が「最低よね」動くのを見てしまった。
だが鈴木さん本人に面と向かって言わないだけマシだろう。
鈴木さんが困惑した顔をしていたが、無視した。
正直自業自得だ。
>「さぁ、そろそろ出発しようか。時間に余裕があるわけでも無いからな」
老人たちに促され、私は重い腰をあげた。
>353
チェーンソウの歯が壁から飛び出す。
その場にいた皆の顔に緊張が走ったが、鈴木さんだけはホッとしたような顔をした。
まるで危険を楽しんでさえいるようだ。
>「希望君、マグライトを出し置いて。これから電球を潰すから。大佐、桂木さん、あすかさん、彩ちゃん。」
>「モフと・・・そのお友達も移動の準備を。」
山田さんが彩という少女の腕から点滴を抜いた。
>「部屋から出る準備が出来たら、合図を。合図と同時に、一撃を食らわせます。
> 大佐は、脱出経路への先導を。」
>「こっちはいつでもいいわ」
山田さんが鋭く言った。希望さんが子供に肩を貸している。
私は合図を待った。
状況:移動準備終了。指示を待つ
>355
暗がりから現れたのは、映画やテレビの中から抜け出してきたかのような完全装備の兵士だった。
彼は自衛隊員だろう。日本の軍隊といえば、自衛隊しかない。彼の充実した装備は日本の警察組織では
ありえそうにはない。もっとも、SWATならばこれぐらいの重装備を持っているけれど。
>「撃たないでくれ。俺はゾンビじゃない」
「ごめんなさい。生きている人間に会うのは久しぶりなものだったから」
素直に謝り、手のガバメントを下ろす。素顔はヘルメットやマスク、ゴーグルで窺い知れないが、声から察するに
若い男性のようだ。背も高く肩幅も広い。典型的なマッチョの兵士っぽくて、頼りになりそうね。
>「取り敢えず、銃を下ろしてくれ。俺の名前は清田武。階級は三等陸曹。
>住民の救助の為に此処に派遣された自衛隊員だ」
「私の名前は赤場紅子。好きに呼んでくれて構わないけど、親しい人からはベニーって呼ばれてるの。
よろしくね。サージェント・キヨタ」
簡単に自己紹介を済ませ、改めて目の前の自衛隊員を観察する。充実した装備や、銃を構える隙のない動作から、
彼がただの自衛隊員ではないと察せられる。デルタやスィールズのような特殊部隊の隊員じゃないかしら?
それならばそれは心強い味方だけれど……。
>「生存者を探していたんだが、見つからなくてね……君だけでも見つかって良かった。
>早く此処から脱出しよう。北の山林がヘリとの合流地点になっているんだ。そこに
>行けばこの村から脱出できる」
「ワーオ。それは素敵ね。だったらさっさとそこへ行きましょう。私は早く熱いシャワーを浴びてふかふかなベッドで
眠りたいわ」
所持品:オイルライター、M1911A1 MEU(8)、マガジン×8
現在地:旧陸軍駐屯地近く
状況:清田と行動をともにする
>365
>「だったら、だったらさっさと逃げましょうよ、拳銃あるから窓ぶち破ってどっかからロープ取ってきて逃げましょう」
どうやら青年は俺の話に随分と衝撃を受けたみたいだ。
窓を破って逃げる。確かにそれがベターだが・・・
「悪い、それは俺も考えたんだが・・・どうやらここのビルの扉や窓ガラスは
とてつもなく頑丈になってるらしい。特殊な合金か何かでな・・・」
俺は青年の案を、冷静に返す。
俺だって今すぐここから逃げ出したいが・・・歩いてこの街から逃げ出すまでに
無事でいれるかどうか。
だとしても別の方法は考えられない。
他にある方法・・・車?いや、ヘリか・・・どれもこれもこのビルにあるのかどうか分からない。
―思慮に暮れている時、突然エレベーターの起動音が鳴り響き始める
俺は青年と目を合わせると小さく頷き立ち上がる。
どうやら俺たち以外の生存者が降りて来たようだ。
「敵か味方は分からんが、行くしかないな。」
俺は部屋を出ると一目散にエレベーターの停止ボタンを押した。
現在位置:5階 部屋を出てエレベーターの階停止ボタンを押す
コテハンつけてみました
>「悪い、それは俺も考えたんだが・・・どうやらここのビルの扉や窓ガラスは
とてつもなく頑丈になってるらしい。特殊な合金か何かでな・・・」
は?
何それ、嘘でしょ…
冗談じゃねえよそんなもんどうすりゃいいんだ
ツルハシかなんかあれば壁壊して逃げる事も考えるけどそんなもん…
まてよ…ツルハシ…
登山用品でそんなのがあったよな…
あれなら…いやそれもどこにあるかわからんし…
そんな事よりも力一杯机や椅子をぶつけまくれば…ってか窓開かないの?ホテルなのに?
俺が窓に目を向けようとした矢先
静だったホテルにエレベーターの起動音がなり始めた
俺はおっさんと小さく頷きあう
>「敵か味方は分からんが、行くしかないな。」
おっさんは部屋を出ると、一目散にエレベーターのところへ行って、停止ボタンを押した
俺は……ドアの影からそんな勇敢なおっさんの姿を見つめている
だって…いきなりガー!とかってなったら安全圏から援護射撃する役は必要だと思うし…
正直に言おう、恐怖で足が言う事を聞かない
心臓が緊張でばくばくいってる
そこで俺は気がついた
俺が今さっきまで寝ていたのはホテルのベッドではない事に…
相当俺は気が動転していたのだろう
俺が隠れていた扉には社員仮眠室と書かれたプレートが張られていた
よく見れば中もそれらしいつくりになっている
そういやホテルフロアは11階までだったな…
この扉もオートロックじゃなかったし…
そんな事を考えていると不意に、ヒューっという何か重いものが落ちる音がエレベーターの方、正確に言うとその中から聞こえてきたと思うと、一階から物凄い衝突音が聞こえてきた
何だ!?何が起きたんだ!?
気が動転した俺は拳銃を引き抜くと、おっさんに向かってさけんだ!
「おっさん逃げろ!こっちだ!早く!」
扉を全開にして、俺はおっさんに叫ぶ
所持品:シグ・ザウエル(13)、腕時計、医薬品(4)
所在地:五階、社員休憩室
状況:エレベーターの落下音に驚き、迫水に退避を促す
喉がからからで、足も震えている。もう一歩も歩けないと思う。
僕はその場に座り込んで、さっきから構えていたナイフの刃をしまった。でも本体はしまわない。
こうでもしないと、心配でたまらないんだ。
「水ゥ・・・」
水分を取らないと今すぐにでも死んでしまいそうなほどの渇き。でも、あいにく飲み物は何も
持ってこなかった。第一、ろくな持ち物さえない。
「とにかく、屋内に入りたい・・・」
まともな飲み物さえ見つかれば、と感じて、棒になった足に鞭を打った。
民家がところどころ建っている。けれどさっきの家は何も――水一適さえ――無かった。
多分他の家もそんな感じだろうか?
「車も運転できないし・・・」
もはや僕も孤立している。生存者はここにいるのか?できることなら見つけたい。
そうこうしているうちに・・・
「えっ?」
巨大な建物が見えてきた。
「助かった・・・かな?」
視力の低い目をよく凝らしてみたが、やはりそれは建物に間違いなかった。
が、もしもあの中が・・・ということならば、今度こそお終いだろう。足が悲鳴を上げていて、歩くのだけで
精一杯だ。
「とにかく、行こう」
僕はそこへと向かった。
名前:姫路 幸哉
所持品:懐中電灯(電池切れ)、ナイフ
状況:飲み物を確保しに謎の建物へ向かう
>366
>「最低でも点滴が終わってから、かな。」
私は頷き目を閉じた。山田さんは点滴の速度を上げたようだ。
>「悪いわね。もし気分が悪くなったら言って」
>363
>「彩ちゃん、調子はどうだい?」
そういって飯田のおじいちゃんが私の額に触れた。
「うん、もう大丈夫。元気出てきたよ、おじいちゃん」
私はがんばって元気良く答えた。
点滴をうったお陰か、さっきよりはずいぶん調子がよくなってきたから・・・・・・言ってる事は嘘じゃない。
おじいちゃんはまるで孫をいとおしむように私の頬を撫でてくれた。
>「……もう一度約束する。私たちは、絶対に君を死なせない。絶対に、絶対にだ」
>真剣な表情でそう告げた後、「今度こそ」と小さく呟くのが聞こえた。
私は皺くちゃのおじいちゃんの手に自分の手を重ねた。
「ありがとう、おじいちゃん」
軽く微笑み、そう答えるのが精一杯だった。だって、約束しても私が約束を破ってしまいそうだったから。
>「さぁ、そろそろ出発しようか。時間に余裕があるわけでも無いからな」
そう言って、大佐のおじいちゃんは長い銃を抱え直した。
そういえば、飯田のおじいちゃん達にご家族はいたのかな。
私はおじいちゃん達のことを殆ど知らない。
なのにおじいちゃん達は、殆どよそ者に近い私の事まで必死で助けようとしている。・・・なんだか切ないよ。
>353 >374
物凄い音がして、壁が切られていく。
>「希望君、マグライトを出し置いて。これから電球を潰すから。大佐、桂木さん、あすかさん、彩ちゃん。」
>「モフと・・・そのお友達も移動の準備を。」
希望さんは私に肩を貸してくれるつもりだったようだが、断った。ライトで照らしながら私に肩を貸すのは難しいだろうから。
おじいちゃんや桂木さん達の陰に隠れ、私は鈴木さんが何か仕掛けようとするのを固唾を飲んで見守った。
>>378 50階から落下したエレベーターは、無残に拉げていた。
床と壁は、コンクリートと激突した衝撃でグシャグシャになっている。
埃の漂うエレベーターの残骸の中には、ハンターが転がっているだけだった・・・
>377>378
ゆっくりと下ってくる筈のエレベーター。
その巨大な箱の音が突如、急降下するかのような轟音を立てて迫るのが分かる。
とてもじゃないが、相席してくれそうな様子じゃない。
俺は1つ溜息を付く。どうやら、幸運の星はまだまだ先らしい。
その瞬間、凄まじい音と共に何かが墜落する音。
震源地は、この階の下だ。
―エレベーターが・・・落下した?
>「おっさん逃げろ!こっちだ!早く!」
俺がボォーとしてるのを見て、青年が扉を開けて逃げるように促している。
しかし、下に降りても逃げ出せない。
だからといって上に行くのも・・・俺は叫びながら青年を追う。
「ちょ、おま!!」
状況:大森に進路を任せ、後を追う
>382訂正
ゆっくりと下ってくる筈のエレベーター。
その巨大な箱の音が突如、急降下するかのような轟音を立てて迫るのが分かる。
とてもじゃないが、相席してくれそうな様子じゃない。
俺は1つ溜息を付く。どうやら、幸運の星はまだまだ先らしい。
その瞬間、凄まじい音と共に何かが墜落する音。
震源地は、この階の下だ。
―エレベーターが・・・落下した?
>「おっさん逃げろ!こっちだ!早く!」
俺がボォーとしてるのを見て、青年が扉を開けて部屋へ戻るように促している。
部屋に戻って作戦を練り直すか。
それにしても下に落ちたエレベーターが気になる・・・
「わかった!!すまん!!」
状況:大森の言葉で、部屋へ戻る
おっさんが部屋に駆け込むと同時に、俺はドアを閉めた
幸いにも鍵があったためかけておく
…あえてバリケードは張ったりしない
下手に一つしかない入り口を封鎖すると、逃げ場がなくなる恐れがあるからだ
「おっさん、きっと、きっと奴ですよ、ほらあの上で戦った変なグロテスクな化け物、あ、あいつがドアを溶かして下に下りてきたんですよ!」
俺は混乱しながら部屋の奥に逃げる
もう嫌だこんなお化けビル
さっさと帰りたい
「はぁ・・・」
入った建物は、もう大分前に廃墟になっているだろう建物だった。
中はもはや何も残されていない。
どうすればいいだろうと考えていたとき、あの呻き声が聞こえた。
「まさかっ!?」
割られた窓ガラスから外を見ると、思ったとおりだ、蠢く死体どもがこの建物に向かってきた。
「僕に気付いた?」
あわてて辺りを見回す。武器になりそうなものはない、と思ったその時。
「あ・・・」
目の端に一瞬映ったもの・・・バイクだった。傍には哀れな死骸が横たわっている。
僕は慌ててそれに飛びつき、エンジンを入れた。排気音がして、動き出す機械。
「とりあえず、どこかへ・・・!」
あいつらが来ない場所・・・山奥へと僕はバイクを飛ばした。
状況:山奥へとバイクで向かう。
>>363>>366>>374>>380 「………」
ひとしきり壁を切断した後、チェーンソーの歯が突如壁の外側へ引っ込んでしまう
そして、壁が崩れ去る轟音と共に「女帝」は姿を現した
青いラバースーツとプロテクターで全身を固め、赤く光る目にチェーンソーを振り回す異形の怪物
身長は雄に2メートルを超えており、見る者に与える威圧感も圧倒的なものがある
この怪物が生前、監視室で踏ん反り返って動向を見守っている男の実の娘だなどと、誰が信じられようか
「………!」
しかし、電気コードをチェーンソーに投げつけようとした生存者は、一瞬なれど迷った
「どっちのチェーンソーに投げ当てればいいのか」と…、迷った
その両手には、二つに分離した剣状のチェーンソーが握られていたのだ
チェーンソーをクロスに構え、ジリジリと距離をつめてくる
>桃華さん
エレベーターから投げ出された桃花に、シノザキが優しく手を差し出す。
起こした所で、場違いな刑事ドラマ「太陽に吼えろ」の
>「ああ、シノザキさんだね・・・今、マクナブから連絡入ったんだ・・・1階に行けって言われてね・・・
すまない・・・公衆電話からなんだ・・・ああ、大丈夫。ミリアも何とか助けたよ・・・
ミリア、10円貸してくれないか?」
シノザキが答える。
>「マクナブとは連絡が着かないのか?」
>「ちょっと待ってくれ・・・連絡を取ってみる・・・」
>「解った。」
シノザキが携帯をポケットに放り込み、
エレベーターシャフトの中から、人の話し声が漏れ来る。
>「ダメだ・・・連絡は取れない・・・先に一階に行くけど・・・どうする?
>「解った。俺達も行く。ありがとう、川崎。」
シノザキがエレベーターを睨む。
HK33アサルトライフルを扉の隙間に押し込み、梃子の原理で抉じ開ける。
>「・・・何やってんだよ?」
シャフトの出っ張りに、真っ青な顔をして震えるマクナブが座り込んでいた。
ハンターの死体によじ登り、シャフトの出っ張りからワイヤーを撃ち抜いた、という訳だ。
顔には、びっしりと汗が浮かび、苦痛を堪える為に深呼吸を繰り返している。
左腕の動脈を抑え、止血をしている為、出血は多少はマシになっている。
>「何やってんだって聞いてるんだよ?!」
怒気の混じる声で、シノザキが繰り返す。
「怪我人抱えて・・・移動はさせたくなかったし、他に方法が無かった。」
それに、とマクナブが言おうとして止めた。
死体が無ければ生きている、と考えるのは俺達側の人間だけだ。
だが・・・桃華は違う。
心配させたく無い、という気持ちが完全に裏目に出ていた、という事か。
あの時の混乱しきった頭の中で、何とか、ベストを選択したつもりだったのだ。
しかし、今思えばもっとマシな方法が幾つかあった筈だ。
桃華を死なせたくない一心で、選んだあの方法は間違っていたのだろうか?
「・・・すまない、他に方法が、思いつかなかった。」
シノザキが伸ばした手に捕まり、廊下へと飛び移る。
>「取りあえず、止血するぞ。」
手が完全に失われた左腕にハンカチを巻きつけ、動脈を圧迫する。
「シノザキ、本当に・・・すまない。」
>「生きているのを言わなかった態度が、気にいらねぇな。」
マクナブが、苦痛と羞恥に震える。
「本当にすまない、桃華。」
シノザキが黙ってマクナブの肩を支える。
もう2度と失いたくなかった。
出来る事なら、ここから無事に出してやりたかった。
桃華の目を見られないまま、シノザキに支えられたマクナブが歩く。
階段を下りて、49階の業務用エレベーターに三人が乗った。
>「行き先は、20階で良かったんだよな?」
「・・・そうだ。監視室に行く。」
ブルーチームの持物が残っているとすれば、メディカルキットもある筈だ。
リンゲル液の入った点滴があれば、失った血液の補充が利く。
シノザキなら、点滴の使い方が解るだろう。
もしかしたら、何とか生き延びられるかもしれない。
「20階のエレベーターの近くに、監視室がある。」
沈黙に支配されたエレベーターが、ゆっくりと降下して行った。
>>386 「…ググ…!」
かくして、現れた怪物に向けて電気コードが投げられた
コードは二つの分離形態のチェーンソーに絡むように巻きつき、丁度切断部分が刃の金属部と接触したのだ
その刹那、チェーンソーと怪物の全身を数百ボルトの高圧電流が襲い掛かった
チェーンソーからは火花が飛び散り、ショックからか誤作動を起こして暴走している
また、怪物自身も感電により全身が痙攣しており、赤い眼光が点滅を繰り返している
「………」
二本のチェーンソーは爆発し、黒焦げになってしまった、これではもう使い物にならないだろう
だが、怪物は気絶こそしていなかったものの、完全に怯んでしまっている
(監視室)
「な、何、バカな…!?
私の娘があんなタダの人間どもに…!
くそ、チェーンソーが無ければ「女帝」は使い物にならん!
アレに…、アレに奴らを近づけたくは無い!
…こうなったら、私自身の手で奴らを始末してやる!
男は何かの薬品を自分の腕に注射する
そして、予備弾装付きのガトリング砲を重そうに引き摺りながら監視室を後にした
>375
赤場紅子と名乗るこの少女は、こんな状況であるにも関わらず思ったほど
落ち着いている。それに米軍兵士の死体から入手した拳銃の扱いにも
慣れているようだ。普段から銃器に触れる機会があったのだろうか。ということは、
アメリカあたりに長い間住んでいたのかもしれない。
「俺が前衛を務める。君は側面を警戒してくれ」
頭上に跳ね上げていた暗視装置を顔の前に下ろそうと思ったが、
暗視装置のない彼女は暗闇の中を肉眼で進まなければならない。
こちらは暗闇の中でも昼間のように状況を把握できるが、彼女はそうはいかないだろう。
「…………」
SR25のレールに装着されているフラッシュライトのスイッチを入れ、眩い光で
濃い闇を切り裂く。清田としては自分達の居場所を晒すような真似はあまり
やりたくないが、仕方がない。
「行こう」
清田が先頭をきって夜露に濡れた草を踏みしめて歩き出す。
ふと、清田は思った。
こうして誰かを守ろうとする行為は、果たして自分の本心からなのだろうか。
つい数分前までは、今にも化け物の仲間入りをしそうな哀れな少女を殺すべきだと
冷たく言い捨て、今はこうして別の少女を脱出地点まで連れて行こうとしている。
全く行動に整合性がない。一体、自分は何をしたいのだろうか。
そもそも何故自分はこんな最悪の場所にいるのだろうか……そうだ。
群長があの二人の女性を連れ帰れと命令したからだ。だが、それは非常に困難で、
諦めざるを得なかった。
このまま帰れば、命令を遂行できなかった自分はどうなるのだろうか。
何かしらの処分を下されるかもしれないが、それは生きて此処を脱出できればの話だ。
状況:行動開始
>384
先ほどのエレベーターの落下。
やはり上で何かが起こっている事に間違いはないようだ。
俺は椅子に腰掛けると1つ溜息を吐き、思案した。
―あの衝撃。もしもエレベーターの中に人がいたとしても、無事ではいないだろう。
いたとしても死んでいる可能性がある・・・いや、中身が”人”ではないかもしれない―
下に降りたとしても生存者と出会える可能性は限りなく低い。
俺はふたたび頬杖をつくと青年の方を見る。
>「おっさん、きっと、きっと奴ですよ、ほらあの上で戦った変なグロテスクな化け物、あ、あいつがドアを溶かして下に下りてきたんですよ!」
かなり動揺している。目の前でエレベーターが落ちていったのだ。
動揺しないというほうが普通の感覚ならおかしい。
俺は青年にミネラルウォーターを差し出しながら言う。
「確かにそうだな。落ちていった箱の中に生存者がいる可能性は限りなく低い。
だが・・・」
―落下して破損したエレベーターは2基のうち1基。ならばもう1つは―
そのエレベーターが起動しているのならば、そちらに何者かがいる可能性が高い。
人でない可能性もあるが・・・エレベーターを動かせるほどの知能を持つBOWが
いるとも思えない。
「青年、もう1基のエレベーターを探そう。そこに仲間がいるかもしれない。」
状況:自分の推測を大森に話す
(へぇ・・・)
僅かな隙間から覗き込むと、部屋の中に生きた『人』の姿を確認する。
(おいおい。兵隊さんにガキに色々とまぁ・・・)
チェーンソーのモーター音に反応し視線を向ける。
(はぁ・・・今度はジェイソンかよ。やれやれ)
(まぁ敵か味方か知らねぇが、お手並み拝見と)
血塗れの男の姿に一瞬寒気を覚えた感じがした。
(あん?こいつは素人・・・だよな。気のせいか?)
近くの天井が崩れる。
>366
(ッチ!あの男に気を取られて気付かなかったぜ!)
(ガキが連れてかれちまったな・・・糞)
周りを確認するがチェーンソーの影と数人の人間は対峙したまま膠着している様だ。
(今出るのは流石に不味ぃよなぁー・・・けどガキの方もなぁ・・・)
あれこれ思案するが中々纏まらない。
(あぁ糞!タバコがねぇから集中できねぇ!)
(とりあえず化物じゃねぇ方なら話位通じるだろ。・・・とことんついてねぇなもぅ!)
意を決しGlockを化け物目掛け撃ちながら部屋に飛び込む。
「よぉ!ヒーロー登場だぜ」
「んで、あんたらガキ助けんのか?それともそいつぶっ殺すのが先か?」
Glockを持ち直し言葉を続ける。
「俺様が手を貸してやるよ。報酬の話は後でな!」
「さくっと決めようぜ。な?」
所持品: C4/1ポンド C4用信管*9 リード8m*0 M590C(mossberg)*6(0発装填済み)
Glock 19*25(12発装填済み) オイルライター
建物の間取りとマークの付いた地図帳(55F・40F・B?にマーク)
現在地:旧日本軍駐屯地跡 医務室内
状況: 医務室へ飛び込み臨戦態勢
生きるか死ぬか、というスリルに慣れは存在しない。
鈍くなるのは、恐怖でも苦痛でも無い。
何かを殺す事への抵抗、だけだ。
>374>380>386>391
>「こっちはいつでもいいわ」
準備は完全に終わった。
大佐が短く、走れ!と叫ぶ。
>「待て!彼女が蜘蛛に!」
視界の隅を巨大な蜘蛛が掠める。
その足には、赤い防寒義を身に纏った少女ががっちりと挟まれていた。
>386
大佐の号令とほぼ同時に、小川が一歩踏み出す。
が、チェーンソウが壁に引っ込み、壁が崩れる。
2メートルを越える長身をラバースーツで包んだ巨体が現れる。
女性特有の丸みを残しつつも、プロテクターによって直線的なラインが出来上がっている。
赤く光る眼部は、恐らく暗視装置だろう。
「・・・クロノス?!いや、違う。」
両手に持ったチェーンソウのどちらを狙うべきか、小川が一瞬迷う。
どちらでも結果は変わらないが、咄嗟に考えてしまうのが人間だ。
そして続く銃声。
マズルフラッシュで、部屋が明るくなる。
>「よぉ!ヒーロー登場だぜ」
場違いに明るい声が銃声の切れ目に聞こえた。
>「んで、あんたらガキ助けんのか?それともそいつぶっ殺すのが先か?」
>「俺様が手を貸してやるよ。報酬の話は後でな!」
>「さくっと決めようぜ。な?」
突然現れた得体の知れない人間を信用しろ、というのか?
勿論、信用する。
俺よりは信用できるだろう。
それは確実だ。
「化け物は俺が殺す!その間に彩ちゃんを助けろ!」
清田が置いていった水筒に続き、先端に電球が着いたままの電線を化け物に投げつける。
化け物の全身がスパークし、手に持っていたチェーンソウが煙を上げる。
(手榴弾は・・・使えんな・・・)
まだ中に人が残っているのだ。
「銃弾を喰らっている間は、敵も動けない!その間に追いかけろ!俺も、後で行く!」
FALを腰溜めで構え、ゆっくりとセミオートで銃弾を叩き込む。
撃ち込む度に巨体が震え、女が一歩踏み出そうとするのを遮る。
当然だ。
拳銃だろうがライフル弾だろうが、当たればどんな生き物も体が弛緩状態になる。
「急げ!何時までも足止め出来る状態じゃない!」
>「青年、もう1基のエレベーターを探そう。そこに仲間がいるかもしれない。」
…どうしよう
正直俺はそんな自分以外の人間を助けに行くような余裕は無い
けどここでおっさんと離れたらそれこそ一貫の終わりだし…
あーーーもうどうすりゃいいかわからねえ
もういいや、このおっさんに判断は任せよう…
「わかりました、行きやしょう」
俺はだいぶ疲れも癒えた脚で立ち上がった
>>389 >>375 二人の後を追うように、大気の振動が近づく。
低空飛行をするヘリコプターのような振動だ。
その音に、水っぽい粘液質の音、空気を切り裂くような音が混じる。
・・・乗用車サイズの巨大なハエが姿を表す。
体相応に巨大化した羽でも充分な揚力を得られない蝿は、
巨体を引き摺りながら、二人に迫る。
粘液質な音の正体は、異常に肥大化した腹部だ。
地面と擦れ、破れた腹部から体液が滲み、流れ出している。
空気を切り裂く音は、笹ほどの太さを持った体毛の立てる音。
複眼が二人の姿を捉え、拝むように両手を擦り合わせる。
巨大なヤスリを擦り合わせるような音が響く。
とにかく煩い変異体だった。
そしてこれから殺す者達へのお祈りが済んだ所で、二人目掛けて体当たりをしようとした。
>>390>>393 ・・・ズルズルと音を立てて、何かが天井裏を這いずり回っている。
客室のバスルームから、どすん!と何かが落ちてくる音が響いた。
1度だけではない。
2度、3度、4度と続き、シャワールームのドアを叩き始めた!
>>391>>392 「グアアァァ…!」
見た目は古い隊舎も、ここにある装置等の状態を維持するため、発電機は最新式のものを用いている
そのため、電球のプラグと言えど電流は数百ボルトにも達する
文字通り数百ボルトの高圧電流が「女帝」の体を容赦なく流れていく
動きが止まり、目の赤い眼光が点滅を繰り返している
さらに、周辺にはラバースーツの焼け焦げる臭いが立ち込める
「………!?」
高圧電流に晒されたチェーンソーは、黒い煙を上げながら火花を散らしている
挙句の果てに爆発を起こし、真っ黒焦げになったまま完全に機能を停止した
これではもう二度と使い物にはならないだろう
さらに、二人が立て続けに放った弾丸が「女帝」自身にも追い討ちをかける
胴体を中心に肉体を貫かれ、後退しつつその場に膝を着いてしまう
巨大なチェーンソーという、攻防一体の唯一武器を無くしてしまったのだ
こうなってしまうと、「女帝」も単に巨体だけのクリーチャーに過ぎない
銃弾によって開いたラバースーツの穴から空しく血が滲み出ている
(監視室)
「な、何だと、馬鹿な、私の娘があんな連中に負けているだと!?
うぬ…、おのれ、女帝が倒されては、ここを守る術が無くなってしまうではないか!
くそっ、通しはせんぞ、絶対に通さん!
あの技術は全て、私のものなのだ、私が好きにしたいのだ!
こうなったら、私が直接行って奴らを始末してやる!」
引き出しから拳銃を取り出すと、一人男が監視室を駆け出して行った
バイクはもう動かない。エンストをするなんて・・・自分でも迂闊だと感じる。
辺りには何もない。山奥だからか、不気味な静けさだ。
「どうすればいいんだよ・・・」
ここまではあの化け物も来ないとは思うが、油断はできない。
もう一度バイクのエンジンを入れてみる。・・・駄目だ、ビクともしない。
僕はとりあえず、適当な方向へと歩き始めた。
状況:あてもなく歩き始める。
398 :
修正:2007/07/07(土) 20:39:24 0
>>390>>393 ・・・ズルズルと音を立てて、何かが天井裏を這いずり回っている。
スタッフルームの換気扇から、どすん!と黒い人影が落ちてくる音が響いた。
1度だけではない。
2度、3度、4度と続く。
現れたのは、手足が胴体と癒着したゾンビだった。
蛇のように体をくねらせながら、二人に飛びかかろうとした。
>現れたのは、手足が胴体と癒着したゾンビだった。
で…
ででででででで
「出たああああああああああああああああああああああああああああ」
俺はもうゾンビの方が驚くんじゃねえかってぐらいの声で叫ぶともう即座に出口へと走った
もう化け物にビビッてた俺はしんぞ…
心臓が…安全地帯じゃねえんかここはなんでこんなんが出てくる
ごわいよおおおおおおおおおおお
「わぎゃあああああああああああああああああ、あぎゃあああああああああああああああ〜〜〜〜〜あ〜〜〜!!」
心臓の振動に呼応するように俺の叫びもでかくなる
>蛇のように体をくねらせながら、二人に飛びかかろうとした。
叫んでわずかに落ち着いた俺はドアを開けると、医薬品が入った鞄を小脇に抱えてもう必死になって無我夢中で走った
出た!出た!出たああああああああ!!
拳銃で迎え撃つ?おっさん?
安全地帯で奇襲を喰らった俺は俺は自分の事で手一杯でそんな事まで気がまわらない!
>367
「彩ちゃん!」
巨大な蜘蛛が少女にしがみ付き、寝台下に引きずり込もうとすると、少佐は誰より早く、小銃を投げ捨て、蜘蛛の足を掴んだ。
思いの他、蜘蛛は力強く、少佐ごと寝台下に引きずり込むほどの勢いだ。
「誰かっ!こっちにも手を貸してくれっ!!彩ちゃんが捕まった!!」
老いて衰えてこそいるが、少佐の力は決して弱いものではなかった。蜘蛛を引き出すには至らないも、それ以上潜り込ませはしない。
そして、心には先程交わしたばかりの約束が刻まれていた。かつて、戦地で出会った少女に果たせなかった約束。
彼女とは『君を絶対に死なせない』と約束した。決して、その約束を破る訳にはいかなかった。
>391、>392、
カラシニコフ小銃が、二度三度火を噴く。皮膚の様な、青いラバースーツにぽつぽつと穴を開ける度、一瞬だけそれの動作が怯む。
それは恐らく、先程からの騒音の元であろうチェーンソーを持った、凡そ人間には見えないような大女だった。
「少佐!もう暫らく耐えろ!!すぐこっちを始末する!」
何度か引き金を引いた後、誰かが拳銃を撃ちながら、部屋へと飛び込んできた。大佐の頭に、再び頭痛が走った。
「こっちよりも先にそっちに手を貸してやれ!その蜘蛛を殺せ!!」
誰が聞いてもいらつきが感じ取れる声で、入ってきた男へと叫んだ。
>396
鈴木が電球を投げてからは、速い展開で物事が片付いた。
見て判る程の眩く激しい火花を一瞬だけ見せて、その瞬間の内に、割れてしまった電球を灯していた電流が大女の身体を焼いた。
そして、馬鹿に大きいチェーンソーが黒煙を吹き上げ、エンジン作動用のガソリンに引火したようで、その直後に爆発した。
身体中の銃傷から血を垂らして、どすんと膝をついた姿を見ると、大佐は大女へと駆け寄り、腰に吊った軍刀を抜く。
「くたばれっ…天誅っ…!」
振り上げられた軍刀が、大女の首へと振り下ろされた。
名前:大宮外吉/飯田忠雄
持ち物:AK47自動小銃(24発装填、予備弾倉0)、軍刀/抗ウィルス剤、九九式短小銃(2発装填、予備31発)背嚢
暫く歩いていると、闇から大きな影が現れた。
目を凝らしてよく見ると、それはどうやら建物らしい。
「やれやれ・・・」
またか、と僕は思ってしまった。村で出会った建物は何もなく、しかも廃墟だった。
今回も期待は出来ない。
「でも一応行ってみるか」
独り言のように・・・というか独り言だけど、僕はその建造物へと足を運んだ。
「頼むから誰かいてくれよ・・・」
それが化け物じゃないように、と僕は祈った。
状況:山奥の巨大な建造物に向かう。
>393
>「わかりました、行きやしょう」
だいぶ疲れているようだ。無理も無い。
これだけの事態に遭遇して、普通なら気がおかしくなっていても不思議ではない。
謎の化け物に、不気味なビル。誰だってこんな現実に落とされれば、正常な判断は鈍る。
「そういや…青年の名前を聞いてなかったな。俺は迫水。あらためて、
宜しくな。」
俺は青年がこれまでどうやってビルにやって来て、どのような経験をしたかをそれなりに
探ることにした。
一人で背負い込むのは辛いが、誰かに話せば気も紛れるかもしれない。
気休めでもいい。それがいずれ何かを救うきっかけにもなる。
>398
背後で蠢く影。俺は咄嗟に後ろを向くとドアを開け放ち、青年を誘導する。
現れたのは人の姿を微かに残した怪物。理性を失った、不死の捕食者だ。
>「出たああああああああああああああああああああああああああああ」
半狂乱で逃げ出す青年。俺は目の前の化け物へ銃を構える。
出来れば弾を使いたくは無い。だが、ここで打てる手は…
「出来れば使いたくは無いが…ここで、こいつ等の仲間に入るってのも
趣味じゃないんでな。」
俺はゾンビの頭を目掛け、1発目の弾丸を放つ。
的確に冷静に。こいつを撃つのに躊躇う理由なんて無い。
なぜならこいつは人間ではない。人を失ったただの化け物なのだから。
状況:突然出現したゾンビと戦闘中
所持品:ジェリコ941、弾丸(少量)、携帯用ナイフ、L96A1狙撃銃
携帯用食料、水
「ぉびゃあああああああああああああああ、あああああああああああ!ああああああああああああ!」
叫びながら走って逃げる俺
っと、はるか後ろから銃声が聞こえてきた
あのおっさんだ…名前はえーと…確かサコミズさんだよな
某巨大ヒーロー物の防衛軍の隊長と同じ苗字だな…
いやそれどころじゃないか
あのおっさん、アフォか?
何で普通に戦おうとするかな
あんな見るからに足の遅そうな奴なんだからさっさと逃げて戸を閉めてやりすごしゃ…
……わかったぞ、あのおっさん多分戦闘狂なんだ
あー、そういや思い当たる節が多々ある
あのおっさん既に狂ってたんだ…そうだ、えー日帰りなんちゃらって小説で狂った人間ほど時にまともに見えるって言うし
大体あんなやたら物々しい火器を持ってる時点でただの人間じゃなくて怪人の類だと思って逃げるべきだったんだ
うん、そうだ
よし見捨てよう
俺は心の中でサコミズさんに別れを告げると、一路階段を下へと走りだした
現在位置:4階階段を3階目指して駆け下りている
状況:一人だけさっさと逃げる
所持品:シグ・ザウエル(13) 医薬品(4)
>>400 「………!」
振り下ろされた大佐の軍刀は「女帝」の首を斬ったが、斬り落とすには至らず、半分にも達せず途中で止まってしまった
軍刀が後ろ首に食い込んだまま、「女帝」は両手で大佐の首を捉える
そのまま立ち上がり、首を絞める力を徐々に強めていく
裂けたラバースーツの隙間から、中の本体と思われる真っ黒でゴツゴツとした皮膚が露出している
>>400 「…ドウ…シテ…?」
顔面の裂けたラバースーツの露出部から覗く「女帝」の唇が動き、不気味な声でそう呟く
「…ドウ…シテ…、…カイ…ゾウ…ス…ル…ノ…?」
今度は右眼の暗視装置が外れ、真っ赤に血走った不気味な眼球が覗く
「オ…トウ…サ…ン…。」
そして、眼からは血の涙が溢れ出し、大佐の首を絞めていた両手から力が抜け、完全に解放される
もう片方の暗視装置の赤い光が消え、「女帝」は立ったままその動きを止める
だが、それっきり「女帝」が再び動き出すことは無かった
>392
>400
>「化け物は俺が殺す!その間に彩ちゃんを助けろ!」
>「こっちよりも先にそっちに手を貸してやれ!その蜘蛛を殺せ!!」
部屋に飛び込み声をかけると即応答がある。
「人使いが荒いねぇ。おし!任せろや!」
男が蜘蛛を掴み必死に逃がすまいとしている所へ近付く。
「おい!このロリコン蜘蛛野郎!ミヒャエル様が退治してやる!」
「もうちょっと持ち堪えろよ?な!?」
Glockを取り出し蜘蛛の複眼へと向ける。
「なぁに、ようはタランチュラのでかいヤツなんだろ?なら中枢も同じな訳だ」
腹と頭の継ぎ目に銃の方向を変え密接させるように撃ち放つ。
「御代はいらねぇから釣りごと取っときな!」
所持品: C4/1ポンド C4用信管*9 リード8m*0 M590C(mossberg)*6(0発装填済み)
Glock 19*25(2発装填済み) オイルライター
建物の間取りとマークの付いた地図帳(55F・40F・B?にマーク)
現在地:旧日本軍駐屯地跡 医務室内
状況: 医務室へ飛び込み臨戦
407 :
大蜘蛛:2007/07/11(水) 21:01:40 0
>406
ミヒャエルの放った銃弾により致命傷を負い、
たまらず抱かかえていた子供を取り落とした。
しかし、一見すると無表情な蜘蛛だが、その複眼には、確
かな憎悪の炎が燃えている。
大蜘蛛は最後の力を振り絞り、口から大量の
毒液をミヒャエルめがけて吐き出した。
これだけ密着していれば、この最後の攻撃は成功するかもしれない。
しかも吐き出した毒液は強烈な酸性で、人間ならば重度の火傷を負うだろう。
毒液を吐き出すと同時に大蜘蛛は事切れ、そのまま動かなくなった。
私は突然現れた大蜘蛛に絡め取られ、ベッドの下に連れ込まれてしまった。
怒号とチェーンソーの音、爆発、銃声に怒号。
だけど私は恐怖に悲鳴を上げることも、助けてと泣き叫ぶこともできなかった。
蜘蛛は私の口や鼻にも糸を巻きつけてしまったからだ。
(・・・苦しい・・・息が・・・!!)
ドクドクと自分の心臓の音がやけに大きく聞こえる。
もがけばもがくほど蜘蛛の糸は絡み付いてきた。
聞き覚えの無い男性の怒鳴り声が聞こえた後、私は明るい場所――医務室へと戻れた。
飯田のおじいちゃんや桂木さんが私の顔を覗き込んでいる。
何か話しかけてくれてる気もする。
だけど、よく分からない。
頭がぼうっとして、うまく頭が働かない・・・。
状況:蜘蛛の糸でぐるぐる巻き。窒息寸前
409 :
名無しになりきれ:2007/07/15(日) 10:05:53 0
age
>367>400 >391-392
>「誰かっ!こっちにも手を貸してくれっ!!彩ちゃんが捕まった!!」
「ああ、何てこと!」
私は慌てて飯田さんがベッドの下に引きずり込まれないよう彼を支えた。
大宮さんと鈴木さんは明らかに人間とは思えない大女を倒す気のようだ。
黒いラバースーツを身に纏った彼女の姿に、私は自分の行く末を重ねてしまった。
私は自分の考えを追い払うべく、強くかぶりを振った。
>406-407
>「御代はいらねぇから釣りごと取っときな!」
突如現れた大男がベッドの下に銃を突っ込んだ。
銃声が響いた途端、少女が死の世界から戻ってきた。
「蜘蛛から離れて!死に際に毒液を吐くのよ!」
私は叫んだ。―――― そう、大蜘蛛のことならよく知っている。
等訓市のデパートで嫌というほど目の当たりにしてきたからだ。
大男がベッドから飛びのくのと、ベッドの下から毒液特有の悪臭が漂ってきたのはほぼ同時だった。
>408
蜘蛛の糸にグルグル巻きにされた少女はぐったりしていた。
糸によって呼吸を封じられているからだ。
「早く糸を切らないと!!」
銃剣を拾っていては間に合わないかもしれない。
私は慌てて抜き身の日本刀を飯田さんに渡した。
状況:ミヒャエルさんに警告。飯田さんに日本刀を貸す。
だから
。
ここ最近レスの進みが全体的に悪いな
>396>400>405−410
全ては一瞬の出来事、だった。
女帝に向けて放った弾丸と、ミヒャエルが蜘蛛目掛けて放つ銃声が重なる。
燃え上がる女帝は軍刀の一撃を喰らい、不気味な声を吐き出す。
>「…ドウ…シテ…、…カイ…ゾウ…ス…ル…ノ…?」
人間離れした化け物が、あまりにも人間らしい声を搾り出す。
>「オ…トウ…サ…ン…。」
ぞっとするような背景を語り、女帝が事切れる。
あまりに呆気ない最期と、彼女へのほんの僅かな同情の為に歓喜が萎んでいく。
>「早く糸を切らないと!!」
桂木の叫び声が、小川を現実に引き戻す。
少女の全身を包む蜘蛛の糸を、飯田老人が桂木から受け取った日本刀で斬り始める。
多分、あれでは時間が掛かりすぎる。
小川が一歩踏み出し、蜘蛛の糸に覆われた顔の辺りにライターの火を近づける。
「彩ちゃん、目を閉じて息を止めるんだ!」
蜘蛛の糸が一気に燃え広がらないように、ライターの火を左手で覆う。
蜘蛛の糸は、切るよりも焼く方が簡単だ。
燃え上がりそうになった所で左手を押し付け、延焼を食い止める作業を繰り返す。
額に脂汗が浮かび、火傷の苦痛に歯を食い縛る。
数回繰り返した所で、小さな穴が開く。
中から聞こえる呼吸音に安堵の表情を浮かべた。
手に軽い火傷を負いながら、呼吸の為の穴を開け、再びライフルを構える。
「後はお願いします。」
火傷で痛む左手を、冬の寒さに冷え切ったマガジンに押し当て、周囲を警戒始めた。
装備:ワイシャツ、防寒ジャケット、軍用ブーツ。
所持品:シグザウエル(9)、FN FAL空挺モデル(20)、FALのマガジン(20)、
鬼包丁(鉈)、アンプルシューター(0)
M24型柄付手榴弾(ネクタイの両端を結んでいる。)
現在地:旧日本軍駐屯地跡 医務室内
状況:森村彩の全身を包む蜘蛛の糸に呼吸穴を開け、周辺警戒を始める。
備考:顔が血塗れ。髪型が変わって攻撃的な印象になった。
>>402 迫水の放った銃弾が一匹目のゾンビの頭に命中する。
脳味噌と血を撒き散らしながらビクビクと暫く痙攣した後、動かなくなった。
>>403 叫び声に反応した残りの2匹が迫水を無視して、大森を追い掛けようとする。
・・・どうやら音に反応して襲い掛かってくるようだ。
銃声の聞こえた方向に向かい、廊下を走る。
だんだんと音が近くなってきた。
いくらも走らない内に、医務室らしき部屋に辿り着く。
一瞬入るのを躊躇ったが、銃声は間違いなくこの中から響いていた。
入らなくては、中で何が起きているのかも確かめられない。
「・・・今日はもうこれ以上災難は起きないだろう」
小さく溜息をつくと、意を決して中へ入った。
>405
部屋には数名の生存者がいた。既に一度会った奴もいる。
あまりよろしくない見た目の化物もいるが、既に動きを止めている様だ。
(これを作った奴は相当いい趣味をしてるんだろうな)
外見から判断して、恐らく女性だろう・・・今はその面影などほとんど残っていないが。
>408>410>412
部屋の隅にあるベッドの傍に糸でぐるぐる巻きにされた人間が転がっていた。
大きさからして多分子供だが、巻き付いた糸のせいでよく分からない。
>「早く糸を切らないと!!」
女性(名前は確か桂木だっただろうか)がそう叫ぶと、老人に日本刀を渡した。
(そんな長い得物では体に刺さる・・・いやいや、それは流石に)
一瞬不安になったが、すぐそれを否定した。
日本人なら日本刀の使い方はバッチリOK、生まれつき知っているはず。
>「彩ちゃん、目を閉じて息を止めるんだ!」
老人が糸を斬り始めてすぐ、男が子供の顔の辺りに火を点けた。
なるほど、この子供は彩というのか・・・それどころじゃない。火だ、火がついてるぞ。
見れば、男は火傷しながらも延焼を手で防いでいる。その動作を数回繰り返すと、空気穴ができていた。
>「後はお願いします。」
周囲の警戒を始めた男に話しかける。
「この面子に俺の入れるポジションはあるか?あるなら入れてくれ。
あっちの蜘蛛に殺されかけたカウボーイくらいは役に立つぞ」
もう少し怪しくない挨拶をしたかったが、元が怪しい俺では少々無理だったようで。
名前:Howard.W.carson
装備:M4A1(12)+Mag×3、CZ75 2nd(16)+Mag×3、M16A4(11)
軍用ナイフ、L型ライト、無線機、暗視ゴーグル
現在地:日本軍駐屯地跡 医務室
>407
>410
>大蜘蛛は最後の力を振り絞り、口から大量の
毒液をミヒャエルめがけて吐き出した。
>「蜘蛛から離れて!死に際に毒液を吐くのよ!」
声を聞き咄嗟に身を翻す。が避け切れない毒液を銃を持たない腕で庇う形になる。
「・・・ッチ。こりゃ失敗だ。あぁみっともねぇ」
周囲の人間は少女の介抱と警戒にあたっているようだ。
(うーん。派手に騒いで俺も介抱して貰うか?いやヒーローはこんなの平気さ!とか言うもんか?)
(まぁ・・・こんな時にも便利な義手な訳で。もっとも力は人並みにしかでねぇし多少精密作業が出来る程度だけどな)
声をかけて来た女の方へ視線を向ける。
(お!いい女!これがニホンビジンてやつか!えーとここは日本流にサムライぽく・・・)
「さっきはどうもアリガトウゴザル!」
(ばっちりだな。これで酒があれば文句無し、と)
腕からはチタンらしい金属と配線の様な物が焼けただれた下から見えている。
(うーん、こりゃみっともねぇな。まぁ一応動くみてぇだし後で直すとすっか)
服の袖部分を切り取り適当に巻き付ける。
自分が助けた少女が気にかかり様子をうかがう。
「おう、どうなんだそっちは?生きてっか?」
「俺様が助けたのに死んだらぶっ殺すけどな」
火で懸命に蜘蛛の巣を焼き救助する男をみる。
(こいつぁ驚いた。感覚死んでんのかぁ?さっきの臨戦態勢の時とはまた違った気迫だな)
男に興味を寄せていると慌しく男が駆け込んできた。
(ッゲ!アメリカ野郎!はぁあ・・・ついてねぇ。苦手なんだよな)
「ヒーロー様を牛乗り野郎と一緒にすんじゃねぇ!」
少々不機嫌になりながら状況と周囲の人間を分析し始める。
(火傷しながら頑張ってるのがリーダーか?んでいい女にガキにアメリカ野郎に・・・)
(変な部隊だなぁ。まぁ部隊じゃねぇだろうけど。動物園より騒がしい所だな)
考えながら人の女の様な化け物の残骸をみる。
「・・・ったく。義手か義足までにしとけっつの。悪趣味な奴もいるもんだな」
(おかしいな。こいつ、どっかで見た気がするぞ。気のせいか?)
(だぁー!もう!何でこんな極端に物忘れしてんだよ俺の間抜け!)
先程まで大蜘蛛が動いていたベッドに腰をかける。
「よぉ、一息ついたら自己紹介といこうぜ?正直化け物はもう飽き飽きしてんだ」
「色々不詳じゃ気味悪ぃだろ?俺はヒーローのミヒャエル様だ。記憶しとけよ?な?」
「あ、あと誰か煙草と酒もってねぇか?」
所持品: C4/1ポンド C4用信管*9 リード8m*0 M590C(mossberg)*6(0発装填済み)
Glock 19*25(2発装填済み) オイルライター
建物の間取りとマークの付いた地図帳(55F・40F・B?にマーク)
現在地:旧日本軍駐屯地跡 医務室内
状況: 警戒を解き自己紹介を始める
416 :
男:2007/07/20(金) 12:14:47 0
>>隊舎内の生存者全て
「き、貴様ら、そ、それまでだ!
くははは…、そこから先へは行かせんぞ!
大蜘蛛どもめ、全部始末したと思ったら、まだ生きていたとはな…。
だが…だがだが、その下にあるモノは全て私の物だ!」
狂気に駆られた白衣の男が、突如として隊舎内の生存者たちの前に姿を現す
拳銃を構え、不気味な笑みを浮かべている
「う、う、撃ちたければ撃ってもいいのだよ。
ただし、私が死ぬときは、き、君たちの中の誰かが死ぬ時でもある…。
ここ、こう見えても私は若い頃、特殊工作員として、働いて、働いていたことがあるんだ。
銃の扱いには、ひと、人一倍慣れてる。
正面からだったら、君たちの中の一人とあ、相討ちになることはできるさ…!」
確かに、狂気に駆られ声が上擦ってどもりがちになっている
とはいえ、その拳銃を構える手付きは妙に手馴れており隙が無い
「き、君たちは、こ、この施設の地下にあるモノに魅かれてや、やって来たんだろう?
そ、そそ、そうでなければ、こ、ここに来るはずが無い!
絶対、ずぇ〜ったいに渡さんからな!
へへへ、わた、私はそのために、傘社を裏切り、娘を化け物へと改造したのだ!」
床に転がっている大蜘蛛の死体に目をやる男
「ここ、こいつら、まだ生き残っていたのか!
ま、前に大量発生した時は、ぜ、ぜ全部始末したと思ってたのになあぁ!
やっぱりあの一際大きな固体、あいつを取り逃がしたのは不味かったかあ…!
まま、まあ、い、いいや、この連中を片付けたら、こ、今度こそ始末すればねえ…。」
そして今度は、立ったまま活動を停止して動かなくなっている「女帝」の死体に目をやる
「お、おい、女帝、何をそんな所で突っ立っている!
はや、早くその目障りな生存者どもをミンチにしてしまえぇ!
こら、女帝、聞いてるのか!?
…お、おい、リサ、答えてくれ!
どうしたんだ、リサ!
私の最高傑作であるおまえが、なぜ動いてくれない!?
『女帝』と呼ばれうるに相応しい力を与えてやった私に、反抗するというのか!?」
目の前に近付き、女帝の死体に殴る・蹴る、銃弾を撃ち込むなどしながら狂気の眼差しで語り続ける
「この恩知らずめ、恩知らずめ、恩知らずめええぇぇぇぇっ!
答えんか、動かんか、戦わんか〜っ!
おまえの力を、おまえの舞を見せてくれ、リサよおぉぉ!」
最早、男にかつての見る影は無かった
>372 >387
扉の閉まったエレベーターの前で、あたしは真っ白になっていた。
ええと、何だっけ?なにがおこったんだっけ?
……そうそう、思い出した。
50階で馬鹿でかい化け物にしつこく追いかけられたんだっけ。
そして、エレベーターがしまる寸前、追いつかれちゃったんだ。
そこから先は途切れ途切れにしか思い出せない。
>「桃華、シノザキ!階段で一階まで行け!川崎には、俺から連絡しとく!」
ミスタ・ルイスが私を庇って……手を食べられて……
怪物と一緒にエレベーターに残って……。
銃声。そして、エレベーターが地面に――――。
シノザキさんがあたしに手を差し伸べてくれた。
あたしは、ミスタ・ルイスの血で汚れたドレスに視線を落とした。
こんなの嘘よ。
でもあたしは、ミスタ・ルイスの指が飛び散るところを見た。
腕を租借される音もエレベーターが落ちた音も聞いた。・・・聞いてしまった。
現実感がまるで無い。とても悲しいはずなのに、涙ひとつ出なかった。
電話するシノザキさんには目もくれず、あたしはふらふらとエレベーターに近寄った。
エレベーターのボタンを押してみるけれど、扉は堅く閉ざされたまま。
階数表示のランプも消えたボタンを何度も押すけれど、分厚い扉はぴくりとも動かない。
>「マクナブとは連絡が着かないのか?」
携帯を耳に押し付けたシノザキさんの『マクナブ』という言葉にゆっくりと振りかえる。
電話の相手は川崎さんのようだ。
空耳かな。なぜかエレベーターの扉の中から人の話し声が聞こえてきた気がする。
まさか、と思った。だってエレベーターは落ちちゃったもの。
期待してはダメ。だけど。
あたしは扉に飛びつき、分厚い扉の隙間に爪を差し込もうとがりがり音を立てた。
電話を切ったシノザキさんが、扉の前からあたしをそっとどかした。
そしてアサルトライフルをエレベーターの隙間に差し込み、こじ開ける。
あれほど硬く閉ざされた扉があっさりと開いた。
するとそこには、望んでやまなかった人が蒼白な顔で座っていた。
>「怪我人抱えて・・・移動はさせたくなかったし、他に方法が無かった。」
シノザキさんの糾弾に、ミスタ・ルイスは震えを押し殺した声で答えた。
シャフトから出てきた足元に影があることにぼんやりと気づく。
>「・・・すまない、他に方法が、思いつかなかった。」
こんなのひどい、あんまりだ。だけど、生きていてくれてうれしい。
ミスタ・ルイスの破れた袖口からは、止め忘れた蛇口のように血が滴っていた。
手の無い左腕を、シノザキさんが手際よく止血してる。
>「本当にすまない、桃華。」
「ミスタ・ルイスの馬鹿……!!」
涙で顔をぐしゃぐしゃにしたあたしは、ミスタ・ルイスの広い背中に飛びついた。
「何でこんなことするのよ!嫌い嫌い!!大っ嫌い!!」
シノザキさんが黙ってミスタ・ルイスに肩を貸した。あたしはしゃくりあげながら後に続く。
階段を一つ下りて、49階から業務用エレベーターに乗り込んだ。
>「行き先は、20階で良かったんだよな?」
ミスタ・ルイスの話では、エレベーターと監視室はそう離れていないそうだ。
降下するエレベーター内は沈黙に支配されていた。
「ありがとう」
どんどん数が減っていく階数ランプを睨み付けていたあたしは、
いつのまにか心の声が口から出てしまった事に慌てた。
だけど、言いたい事を後回しにすると永遠に伝えそこねる可能性に気づき、何とか次の言葉を捜そうとする。
「あの……さっき嫌いって言ったの、嘘だから」
階数表示が20階で停止した。業務用エレベーターの扉がゆっくりと開いた。
「ミスタ・ルイス……約束、忘れないでね」
エレベーターから出た場所は、バックヤードのように愛想の無い場所だった。
「業務用だからしょうがないのかもね」
銃を持ってこそいるものの、所詮付け焼刃のあたしはおどおどと周囲を見渡した。
今のところ敵はいないが、この先は分からない。
「監視室ってこっちでいいの?取葉さんは一足先に20階に来てるかしらね? ミケさんは―――― 」
あたしは口を噤んだ。多分、ミケさんは来ない。そんな気がした。
あたしはぶるぶる首を振って悪い考えを追い出すと、おっかなびっくりミスタ・ルイス達の後に続いた。
喉の渇きも薄れた頃だ。僕は建物を見上げ、溜息をつく。
「奴らがいたら・・・どうしようか」
奴らというのはもちろん、あの動き回る死体だった。映画みたいに「ゾンビ」というのか
どうかはわからないけど、きっとそのようなものだ。
「武器になるようなもの・・・ここらにあったらいいんだけど・・・」
見回しても、生い茂る草木以外には何もない。
僕は建物の中へ、入った。
意外に広い内部。僕は少しこの建物に興味を持った。
「すいませぇーん!」
叫ぶと、残響が長く尾を引いた。しかし、返答は特にない。
「やっぱり、いないかなぁ・・・」
でも希望は捨てられず、さらに大きな声を出す。
「誰かいませんかぁー!?」
現在地:旧日本軍駐屯地跡
状況:建物内部で、生存者捜索中。
>>413 後ろからよからぬ音が聞こえてきた…
やべええ、追って来やがったんだ
ど…どうしよう
とりあえず俺は3階で下に降りるのをやめると、どこか逃げ込む場所を探して走った
どこか…どこかに密室…密室…
俺は自分が拳銃持っている事など忘れ、必死にどこかへと逃げ場を探していた…
>417−418
>「ミスタ・ルイスの馬鹿……!!」
桃華が背中に飛びついた衝撃で、マクナブの体がよろめく。
>「何でこんなことするのよ!嫌い嫌い!!大っ嫌い!!」
しゃくりあげるような声で泣く桃華の両腕が、マクナブの体をしっかりと包む。
こんな時には、どうすれば良いのだろう?
服越しに伝わる暖かい体温を感じながら、マクナブの目が宙を彷徨う。
ゆっくりとエレベーターが降下して行く。
このまま、どこまでも落ちていくんじゃないか、そんな気がする。
>「ありがとう」
あまりにも現実離れした桃華の言葉に、ぎこちなく首を回す。
>「あの……さっき嫌いって言ったの、嘘だから」
微笑を浮かべ、マクナブが解っている、と言った。
>「ミスタ・ルイス……約束、忘れないでね」
「俺からの宿題も忘れるなよ。」
蒼ざめた唇から言葉を漏らし、マクナブが胸ポケットに手を当てる。
カエルのキーホルダーは、まだ其処にある。
>「監視室ってこっちでいいの?取葉さんは一足先に20階に来てるかしらね? ミケさんは―――― 」
周囲を不安そうに見守る桃華が狼男の名前を呟く。
その名前は、あえて無視する事にした。
「ああ、こっちだ。」
取葉が先に来ているのなら、死体は片付いている筈だ。
マクナブと同じ装備をした突入チームが5人、死体となっていた。
若しくは、再び目を覚まし、死者としてビルの中を歩き回っているのかも知れない。
>「俺が様子を見るけど、大丈夫だよな?」
「・・・多分。その前にノックしてみるか。」
>「解った。」
シノザキが拳銃片手に、監視室のドアをノックする。
大量のモニターに囲まれた味気ない部屋の中に待ち受けているのは、一体誰なのだろう?
>「それとな。安全が確保できたら、プレートを持って俺が先に噴水に向う。
監視室のモニターを見てれば、解るだろ。」
「すまんな、シノザキ。」
返事をする代わりに、シノザキが監視室のドアをノックした。
パシャ、パシャ・・・・パシャシャ
闇夜の中からシャッターを切る音が聞こえる。撮っている物は
無残な最期を遂げた人間や、映画で見たことがあるようなゾンビらしい。
辺りの強烈な異臭が鼻を突く。
「ふぅ・・・この村は一体・・・?そして、死体の数々・・・
久々にいい記事が書けそうだ。」
彼は、ペンとメモ帳を取り出しなにやら文章を綴る。
この惨状を記録しているようだ。
>SR25のレールに装着されているフラッシュライトのスイッチを入れ、眩い光で
濃い闇を切り裂く。
「・・・これぐらいでいいかな。えっと・・次はどこをあたろうか・・・ん?」
いきなり自分の200メートル先でまばゆい光を発見する。
宮野は、妙な高揚感と不安を感じながらもその光の場所に移動することにした。
「人・・・だといいなぁ。とりあえず現状を調べておかないと・・・」
所持品:一眼レフカメラ,ボールペン,メモ帳
カッターナイフ
状況:光の発生した方向に移動中
>412
飯田のおじいちゃんと、桂木さんの必死な顔がこちらをのぞきこんでいる。
おじいちゃんが糸を切ってくれてるみたいだけど、だんだん世界が真っ赤になって来た。
「彩ちゃん、目を閉じて息を止めるんだ!」
鈴木さんの声だ。
まるで溺れてるみたいな私にはわけもわからず、ただ目を閉じた。
髪の毛が焼けるような匂いと、何かがこげるような嫌なにおい。
私自身時折ちりちりした痛みも感じる。
「ぷはっ!ゲホッゲホッゲホッ!!」
ようやく私は息をすることが出来るようになった。
>「後はお願いします。」
鈴木さんはライターをおじいちゃんに預けると、立ち上がった。
視界の隅では山田さんが薬品棚を漁った後、鈴木さんの手に振りかけている。
・・・何かの薬かな? 水か消毒薬のような気もするけど。
「おじいちゃん!」
糸から逃れた私はおじいちゃんに抱きついた。
煤と糸で汚れた頬を涙が伝った。
「ありがとう。鈴木さんも」
部屋の真中には巨大な怪物が立ったまま息絶えていた。
女の人・・・なんだろうか?正直性別があるのかどうかも疑わしい。
>414
「この面子に俺の入れるポジションはあるか?あるなら入れてくれ。
あっちの蜘蛛に殺されかけたカウボーイくらいは役に立つぞ」
変なマスクをつけた外人さん?が、場違いなくらい陽気に挨拶してる。
「・・・・・・・・・・・」
私は怪しすぎる外人から見えないよう、さっとおじいちゃんの後ろに隠れた。
>415
もう一人の大柄な男性も、外人のようだった。
>「ヒーロー様を牛乗り野郎と一緒にすんじゃねぇ!」
>「日本語が上手いな」
これまた外人さんにしか見えない希望さんが呆れたように呟いた。
私は、というと、外人さんのロボットの腕に釘付けだ。
>「よぉ、一息ついたら自己紹介といこうぜ?正直化け物はもう飽き飽きしてんだ」
>「色々不詳じゃ気味悪ぃだろ?俺はヒーローのミヒャエル様だ。記憶しとけよ?な?」
私はおじいちゃんの影からミヒャエルって人に質問した。
「手、大丈夫? 助けてくれて有難う。
ねえ、ジャンプしてビル飛び越えられるの? ・・・・・・目からビームは?」
>416
矢継ぎ早に質問しようとした私を、飛び込んできたおじさんがさえぎった。
半狂乱になって怪物の死体に乱暴している。
頭がおかしい人なんだと私は思った。
「おじいちゃん・・・・・・・」
私はおじいちゃんの陰に隠れて、その場の様子を見守っていた。
状況:蜘蛛の糸から開放される。ミヒャエル、米軍兵士、謎の男と接触
>>421 「鍵を開けるよ、ちょっと待ってくれるかね?」
ノックよりも早く、取葉が返事をした。
ガチャリと音がして、緊張した面持ちのシノザキの顔を見る。
「部屋の中は片付いているから、安心して欲しい。」
大小のモニターに照らされた顔が、3人を迎え入れる。
微かに血の匂いが漂う。
シノザキに寄りかかるようにして痛みを堪えるマクナブに、眉を顰める。
「・・・やっぱり私が居た方が良かったかな?」
>「中に居たって連中は?」
「・・・さぁ?幾つか忘れ物をしていったようだが。」
バックパックやら銃が幾つか置き去りになっていた。
「ところで・・・まだ生存者が居る、ようだね。」
モニターに写った青年の後姿を指差しながら、取葉が言った。
「で、この後は・・・どうするのかな?」
>「まずは治療さ。」
残していったバックパックの中からリンゲル液や痛み止めのモルヒネを取り出したシノザキが肩を竦めた。
>412 >423
飯田さんが子供に纏わりついた蜘蛛の糸を焼ききっている。
思ったより元気そうな少女の姿に安堵すると、私は蜘蛛を倒した外人へと歩み寄った。
「なんで手で火を消そうとするのよ、バッカじゃない?!」
山田さんの罵倒の声が聞こえてくる。怒りの中にも心配そうな響きが含まれていた。
火傷が見た目よりひどくないといいのだが。
私としては鈴木さんを労いたかったけれど、止めた。馬に蹴られたくない。
それに、少し鈴木さんが怖い。
私や山田さんは人外への変化を恐れているけれど、彼は…自分の変化をどこか楽しんでいる節がある。
山田さんは気づいているのだろうか?
>414-415
>「さっきはどうもアリガトウゴザル!」
私は少し考えた後、大男を見上げてにこりと微笑んだ。
「どういたしまして。大事無くて何より……でござるよ」
>「この面子に俺の入れるポジションはあるか?あるなら入れてくれ。
>あっちの蜘蛛に殺されかけたカウボーイくらいは役に立つぞ」
飛び込んできた男性には見覚えがあった。
巨大なミミズに襲われてはぐれてしまった米軍兵士だ。
「ロバートさん! ああ、ご無事で何よりでしたわ。
ところで他の皆さんは?
ヘリで脱出するというお話しだったけれど、なぜこんな場所にいらっしゃるの?」
>「ヒーロー様を牛乗り野郎と一緒にすんじゃねぇ!」
「あら、お知りあいですの?」
何となく二人は気が合いそうな気がする。
>「あ、あと誰か煙草と酒もってねぇか?」
鈴木さんの手当てをしていた山田さんが、無言で薬棚を指差した。
私は指された瓶を取り出した。
ラベルが古くてよく分からないが、アルコールとかかれている。
問題はメチルかエチルかだろう。
>416
>「よぉ、一息ついたら自己紹介といこうぜ?正直化け物はもう飽き飽きしてんだ」
>「色々不詳じゃ気味悪ぃだろ?俺はヒーローのミヒャエル様だ。記憶しとけよ?な?」
「ああ。私は桂木と申します」
>「き、貴様ら、そ、それまでだ!
よろしく、といおうとした私の言葉をかき消し、銃を片手に男性が転がり込んできた。
だが目つきが尋常ではない。どう贔屓目に見ても友好的とは思えない。
>くははは…、そこから先へは行かせんぞ!
>だが…だがだが、その下にあるモノは全て私の物だ!」
どうしたものかと周囲の男性たちに視線を巡らせる。
>私の最高傑作であるおまえが、なぜ動いてくれない!?
>『女帝』と呼ばれうるに相応しい力を与えてやった私に、反抗するというのか!?」
「お嬢さんはもう亡くなっていますわ。
私たちはただ、避難するためにここを通り抜けたいだけなのですけれど」
無駄と知りつつ、一応狂人相手に説得を試みる。
服装/所持品:赤いスーツ/アンプル(抽出高分子入)×2、救急セット 研究員の手帳(カードキー) 写真、 古びた日記、
親子の写真、バヨネット×1 ジェラルミンケース(薬液、手紙) 麻酔銃モシン・ナガン×4 紐 古びた薬瓶
状況:宿舎医務室内。ミヒャエル、ロバートと会話。男性に説得を試みる
>394
背後から聞こえる異音に振り返ると、フラッシュライトの強烈な
光が怪物を照らし出す。それは乗用車ほどもある巨大な蝿で、
とてつもなくグロテスクだった。
訓練された清田でさえ思わず身が竦んでしまい、隣に居る一般人に
過ぎない紅子はその場に凍りついたかの様に動かなかった。
>そしてこれから殺す者達へのお祈りが済んだ所で、二人目掛けて体当たりをしようとした。
だが蝿の挙動に気付いた瞬間、清田は銃弾を数発撃ち込み、
蝿の突進の軌道を逸らした。
「逃げるぞ!走るんだ!」
凍り付いている紅子の手を引いて走り出す。
後ろは振り返りたくなかった。
>442
走り出して直ぐ、清田は新たな生存者と遭遇した。
「……人間か?」
左手で紅子の手を牽いていたので、流石に片手では大重量の
バトルライフルを正確に射撃出来ない。USPに持ち替え、下部の
レールに装着されたLAMのフラッシュライトで人影を照らし出し、誰何する。
フラッシュライトに照らし出された男は首からカメラを提げていた。
「取り敢えず、此処から直ぐに逃げた方が良い。途轍もなく馬鹿でかい
蝿が追ってくるぞ」
そう言いつつ、少しだけ後方を振り返る。濃い闇のベールに閉ざされていて、
蝿の動向は分からない。
装備:ヘルメット、フェイスマスク、ゴーグル、迷彩戦闘服(空自迷彩)、グローブ、
イーグルTAC-V10-SF(ベスト)、メディカルリグ/バック/ポーチ、バットパック
WILCOXサイホルスター、肘/膝パッド、インターコム(咽頭マイク)、ヘッドセット
武器:SR25(ナイツMark11 Mod0、14発)、USP TACTICAL(.40S&W、13発)、コンバットナイフ
所持品:7.62mm二十連マガジン×5(一つは14発)、.40S&W十三連マガジン×5、ハンドグレネード×1
AN/PVS-14暗視装置、SOE2Qキャンティーン、アストロセイバー無線機
MS-2000ストロボライト、ペンライト、MCU2ガスマスク、コンパス、地図、抗ウィルス剤、携帯糧食
現在地:旧陸軍駐屯地近く
状況:紅子を連れて逃げ、宮野と遭遇
>>426 直進して数秒、先ほど光の発生した方向で今度は数発の銃声が聞こえた。
宮野はその聞き慣れない音に少々驚き立ち止まる。
「今のは銃声、だよな…てことは人間か?
何にせよ会ってみないと…」
宮野は走り出す、が、突然前方から照らされ言葉を発せられる
>「取り敢えず、此処から直ぐに逃げた方が良い。途轍もなく馬鹿でかい
蝿が追ってくるぞ」
「あ、あなたは君はいったい?それに、蝿って…」
馬鹿でかい蝿と聞き、是非カメラに収めたいと思ったが、
命を取られてしまえば取材どころではない。
宮野はまだ幼さの残る少女の手を引いた迷彩服の男に従い、
駆け出した。
突然現れた軍人のような男、後ろから手を引かれながら必死に逃げている少女、
そしていきなり告げられた巨大蝿。不安は募るばかりである。
所持品:一眼レフカメラ,ボールペン,メモ帳
カッターナイフ
現在地:旧陸軍駐屯地近く
状況:清田、紅子と遭遇し逃走中
>>426 清田の撃った銃弾が、巨大蝿の複眼に命中する。
硬質な複眼の破片と青黒い体液が撒き散らされる。
バランスを崩した蝿は、そのまま木々を押し潰しながら、雑木林へと突っ込んでいった。
倒れた木に押し潰される格好になった巨大蝿が、木々を押し退けようと羽を動かすが、中々上手くいかない。
逃げるなら今のうちだろう・・・
>404
「畜生が…!」
首を絞められながらも、大女の首に食い込んだ軍刀を更に押し込む。その度に血が吹き出る。
見れば、無残としか言いようの無い顔が、何かを喋っているのが聞こえた。
カシャンと暗視装置が落ちて、その下に隠されていた、化け物のそれでしかない瞳が見えた。
しかし、口にしている言葉はどうか。改造。
「大佐、奴は我々が奴を治療するものだと信じているようですな。こりゃ、処置も楽に済むでしょう」
「目隠しだけはさせておけよ。血まみれの実験室が見えれば、流石に気付くだろうからな」
「ここが病院だと信じたままの化け物の出来上がりですな。奴は尋問程度の覚悟しかしとらんでしょうが」
報告を行った下士官は、笑いながら部屋を出た。私は椅子に座り、彼に渡された書類に目を走らせた。
彼が『奴』と呼んだ者の資料だ。米海軍のパイロットで、先日付近で撃墜され、我が隊に収容されたそうだ。
顔写真や体重身長、名前に階級と、調べうる限りの情報が記されていた。私はそこに『処置済』の判を押す。
「…よくもまぁ、嫌な事を思い出させてくれたな」
その若き日の記憶は、老人達が持ちうる軍人としての栄光であり、人間としての負の記憶であった。
大女は、既に動かなくなっていた。
>406-408、>423
蜘蛛が引き離されるなり、すぐに少佐は糸に巻かれた少女を抱き上げた。
「大丈夫か!彩ちゃん!聞こえていたら返事をするんだ!大丈夫か!」
繰り返し問いかけ、顔に撒きつく糸を毟り取る。日本刀を桂木から渡されると、刃を軽く走らせ、糸を切る。
切り口から再び糸を毟り、その作業を幾度と繰り返す。その内に、鈴木が少女へと手を伸ばす。
火が起こる度、パチパチと音を立て、幾らかかの糸が焼ききれた。
「彩ちゃん!大丈夫か!返事をするんだ!」
鈴木があけた穴を大きく割くと、やっと少女の顔が見て取れた。呼吸をしているのもわかる。
少女は涙を浮かべ、少佐に抱きついた。それに応える様に、少佐も少女を抱き締め、顔の涙と糸を拭う。
「良かった…本当に良かった…息苦しいだとか、頭が痛いだとか、そういうのは無いかい?」
尋ねながらも、少佐は本当に安心しきった顔を見せた。今度こそ、約束を守ったのだと。
>414、>415
凡そが収まりかけた時、部屋に入ってくる影があった。大女から軍刀を引き抜いた大佐が、そちらへ視線を向ける。
近代的な軍服に加え、その装備の類を見て、先程少佐から聞いた話を思い出す。米軍の一隊がいたと言う話だ。
「諸君は米軍だな。少佐から話は聞いておる。日本語は伝わるか?」
老人は米兵らと比べると小柄に見えた。話しかけると、必然的に大佐が少し見上げる形になる。
それでも、その態度の端々に、かつての将校らしい威厳が見え隠れする。
「日本陸軍の大宮大佐だ。一応はここの責任者でね、昔は開発主任なんて肩書きもあったが。ああ、それから、」
米兵らから振り返って、もう一人の男、ミヒャエルと名乗った男に話しかけようとした時の事だった。
>416
「き、貴様ら、そ、それまでだ! 」
呂律の回っていない言葉が、医務室に響いた。幾つかの視線と、幾つかの銃口がそちらへと向けられる。
少佐は少女の盾となり、小銃を拾い上げ、そちらへと構える。銃口の先には、拳銃を持った白衣の男が居た。
「貴様、何と言った?貴様は誰に物を言っているのかわかっているのか?」
大差の口調からは、簡単に怒りの感情が窺い知れた。表情は冷たく、自動小銃の照準は、すでに男の額へと重ねられている。
今にも引き金を引きそうな様子で、大佐は続ける。
「私は陸軍大佐の大宮外吉だ。60年以上の昔から、私がここの責任者だ。ここにあるのは、決して貴様のものじゃあない。
この施設に残された全ては、我々の、我が大日本帝国陸軍第531歩兵連隊のものである!」
その男は、この地下施設そのものが自身のものであるかのような、自身がこの施設の王であるような口ぶりで話した。
大佐はどうしてもそれを許す事ができなかった。愛する祖国の為の技術が、自身の栄光が、戦友らの名誉が汚された気がした。
「ふん、スパイ崩れか?それがどうした。こっちは軍人だ。人を撃つのは慣れている。貴様が撃つ前に頭を吹っ飛ばそう」
名前:大宮外吉/飯田忠雄
持ち物:AK47自動小銃(24発装填、予備弾倉0)、軍刀/抗ウィルス剤、九九式短小銃(2発装填、予備31発)背嚢
>415
>「ヒーロー様を牛乗り野郎と一緒にすんじゃねぇ!」
とても不機嫌そうにカウボーイ・・・ヒーロー君が反論してきた。
カウボーイは「勇敢なバカ」という意味で使ったんだが。
大体、ヒーロー様ってなんだ?お前はスーパーマンか?飛べちゃったりするのか?
>「よぉ、一息ついたら自己紹介といこうぜ?正直化け物はもう飽き飽きしてんだ」
>「色々不詳じゃ気味悪ぃだろ?俺はヒーローのミヒャエル様だ。記憶しとけよ?な?」
うん、確かにお前はヒーローだな。でも自分で名乗るのは流石に引くぞ。
「合衆国海兵隊のロバート大尉だ。酒と女が大好物。以上」
>「あ、あと誰か煙草と酒もってねぇか?」
「煙草ならあるぞ、やるよ」
ポケットから煙草の箱を取り出し、ヒーロー君に投げ渡した。
押し潰されて歪んでいるが、中身は大丈夫だろう。酒は勿体無いからやらん。
>423>425
暗視ゴーグルを外し、部屋の中を見回す。
ゴーグルなしでも十分見えるが、そこのお子様は何で隠れてるんだ?
「俺はロバートだ。子供には優しいからそんなに怖がるなって」
子供の前にしゃがんでにこやかに話しかけてみる。
ちょっとだけ警戒心が弱まった・・・・と思いたい。
>「ロバートさん! ああ、ご無事で何よりでしたわ。
>ところで他の皆さんは?
>ヘリで脱出するというお話しだったけれど、なぜこんな場所にいらっしゃるの?」
「道に迷った上に仲間とは見事はぐれた。今日はとても運が良いらしい」
というか、道に迷った時点で皆バラバラだったっけなー。
情けない。それでも軍人か?俺はちょっと違うけどよ。
>416>429
>「き、貴様ら、そ、それまでだ!
そう叫びながら飛び込んできた男に、銃口を向ける。
どう見ても友好的な奴じゃない。下手すりゃ銃撃戦になりそうだ・・・いや、それもありか。
「わぁ、何か出たよ。誰だこのイカレ頭は?ここは精神病棟だったのか?」
思った事がそのまま口に出てしまったが、男は気にせず喋り続けている。
>『女帝』と呼ばれうるに相応しい力を与えてやった私に、反抗するというのか!?」
あーごめん、それ死んでるの。話しかけても意味無いから、深呼吸して落ち着け。
しかし、化物の死体に乱暴しているその姿には同情を禁じ得ない。
>「ふん、スパイ崩れか?それがどうした。こっちは軍人だ。人を撃つのは慣れている。貴様が撃つ前に頭を吹っ飛ばそう」
「まーまー、落ち着けよ爺さん達。こんなの撃ったら弾が無駄だろ」
この老人方、変な所で血気盛んなんだな。でも、頭吹き飛ばしたいのは俺も同じだ。
ここは、状況が進展するのを待つしかないか。
名前:Robert.S.fallington
装備:M4A1(12)+Mag×3、CZ75 2nd(16)+Mag×3、M16A4(11)
軍用ナイフ、L型ライト、無線機、暗視ゴーグル
現在地:日本軍駐屯地跡 医務室
>414−416>423>425>429
>「ありがとう。鈴木さんも」
「ほら、これで顔を拭くといい。」
ポケットに入れておいたハンカチが、ようやく役に立つ時が来た訳だ。
>「なんで手で火を消そうとするのよ、バッカじゃない?!」
周辺警戒を続けていた小川を山田あすかが怒鳴りつける。
振り返えった小川の顔を見ると、逆に困ったような顔で、態度で治療を始めるから、と手を取った。
自分が今、どんな顔をしているのだろう?
手際よく包帯を巻く山田あすかの顔を間近で見ながら、ようやく解った。
俯き加減で、少し眉を顰め、瞬きを細かくしながら、相手の顔を見ているのだ。
怒りの感情を最も効率よく受け入れる―相手が、自分の言った事をきちんと受け止めている、
と思わせる表情だ。
(子供の頃から反省している振りが上手かったっけ。)
そして、腹の底では馬鹿にしていたのだ。
だが、今は―
>「この面子に俺の入れるポジションはあるか?あるなら入れてくれ。
あっちの蜘蛛に殺されかけたカウボーイくらいは役に立つぞ」
>「ロバートさん! ああ、ご無事で何よりでしたわ。
ところで他の皆さんは?
ヘリで脱出するというお話しだったけれど、なぜこんな場所にいらっしゃるの?」
・・・そう、今は考え事をするには、騒がし過ぎる。
おまけに、あのロバート・ファリントンがここに居る。
>「ヒーロー様を牛乗り野郎と一緒にすんじゃねぇ!」
まぁ、それ以上に騒がしい奴もセットだ。
>「あ、あと誰か煙草と酒もってねぇか?」
山田あすかが無言で棚を指差す。
咄嗟に頭を上げたのが、失敗の元だった。
>「き、貴様ら、そ、それまでだ! 」
>「ふん、スパイ崩れか?それがどうした。こっちは軍人だ。
人を撃つのは慣れている。貴様が撃つ前に頭を吹っ飛ばそう」
>「わぁ、何か出たよ。誰だこのイカレ頭は?ここは精神病棟だったのか?」
棚の中に、頭痛薬あれば、もっと良いのだが。
拳銃を片手に、押し込んできた男は、明らかに正気を失っている。
立ったまま息絶えた元人間の化け物相手に、蹴る殴る、発砲すると怒りをぶつけている。
死人には、俺のような表情をする事は出来ないだろう。
あの表情は、生き延びる為の―何とか現状を悪化させないようにしよう、という意思が無くては出来ない。
「落ち着いてください。」
治療の終わった所で山田あすかに頷き、男に声を掛ける。
「貴方の優れた研究能力には驚きました。ここで何をしているのか、是非ともお聞かせ下さい。
まさしく、彼女の力は女帝の名に相応しいものです。」
小川が心の底から感心している、という声色で男に話しを続けた。
この手のタイプは、自分の研究成果を兎に角、話したがる。
「お邪魔して申し訳ありません。最初に非礼を詫びるべき、でした。
我々は、貴方の邪魔をするつもりは、ありません。
大宮大佐の案内で、ここを通り抜けるだけです。」