【TRP】オリキャラ実験室【SS】

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762名無しになりきれ
臨時ニュースを放送します。
斉藤五郎の処刑が法務大臣により発表されました。
罪状は強姦殺人。
見かけたものは速やかに特殊警察か警察に知らせてください。
電話番号110−2371。
繰り返します―

テレビで俺の名前が通知された。
心臓が早鐘を打ってる。
動向が開き、体中の筋肉がこわばるのが分かる。
怖い。すごく怖い。
殺される。あいつ等と同じように殺される。

目の前にテラードジャケットを人間が映し出された。
襟首には☆印が一つつけられている。
手には日本刀。マスクを身につけ、口元を覆い隠している。
特別高等警察のものだ
「ターゲット確認。これより、処刑を執行する」
くもぐった声が聞こえてくる。
仲間達が棒やらナイフやらをつかみ、走り出した。
目の前に立っている立っているものはみじろきひとつしない。
切っ先が首筋の方に向って走り出し、棒が頭部や腕に向かって振り下ろされた。
パン、パン。
銃声がした。
当たり所が悪かったのか、赤い液体のようなものが体から噴出した。
赤い斑点がマスクや制服にいくつか付いた。
目の前に立っている人間が動き出した。
手が左から右に動き、ぎゃあという声がした。
「た、頼む・・・助けてくれ」
「オマエは被害者に苦しみを味合わせた。助けを呼ぶ資格など無い」
制服を着た男が蹴りをいれた。
げほと空気が吐き出される音がした。
「苦しみながら死ぬといい」
ぷすと日本刀が刺さる音が聞こえてきた。

嫌だ。嫌だ。
ああはなりたくない。
布団をかぶった。
初めて涙が出てきた。
怖い。スゴク怖い。
ドアが開く音がした。
フトンがひきはがされ、空気が肌に触れた。
「特別高等警察。強盗殺人の罪により処刑する」
パンと乾いた音がした。
自分の体に向かって何かが打ち込まれるのが分かった。
暖かい何かが広がっていく。
同時に俺は意識を失った。