【ヴァルキリープロファイルRPG】

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1ロウファ
◆プロローグ
混沌たるミッドガルド(地上)より不浄なる者を清め、勇猛なる魂を狩るべく、
天翔る美しき戦乙女ヴァルキリー。
さて、あなたはこのヴァルキリー及び、その仲間のエインフェリアになって、
不死者や邪悪な魔導士と戦う……。しかし、真の敵は果たして……?

◆テンプレ
【LV】(レベル)
【DME】(生命力)
【STR】(強さ)
【INT】(知性)
【AGL】(敏捷性・回避力)
【DEX】(器用さ・命中率)
【MAG】(魔力)

◆「レベル1のエインフェリア」
【LV】(レベル) :1
【DME】(生命力):300
【STR】(強さ) :15
【INT】(知性) :10
【AGL】(敏捷性・回避力):10
【DEX】(器用さ・命中率) :5
【MAG】(魔力):50
◆一般的な冒険者の能力値。【DME】はいわばHP。この能力値に武器や防具の修正値が加算される。
2ロウファ ◆3zNBOPkseQ :2007/01/03(水) 22:20:39
最初は参加するに関してのご説明を。

・基本はやはり「ヴァルキリープロファイル−レナス−」なのでこの世界観に合わないキャラの参加はお控え下さい。
・オリジナルキャラでもいいですが、ヴァリキリープロファイルの世界観のキャラを推奨します。
・基本ですが、トリップはつけていただきます。
・最強キャラ禁止。完璧キャラとは案外つまらないものです。
・チャット状態は避けましょう。
・行動の説明、描写は具体的に、分かりやすく書きましょう。
・ゾンビやスケルトンなど、“無数の雑魚”に関してはある程度の決定リールの使用を認めます。

基本的な留意事項は以上です。
「決定リール」の説明に関しては後ほど説明させていただきます。

3ロウファ ◆3zNBOPkseQ :2007/01/03(水) 22:23:28
それではさきほど後回しにした、「決定リール」についての説明と補足を。
……一口で言ってしまえば「自分のした行動」なのですが――まぁ、まずはこちらを読んでみて下さい。

決定リール宣言は却下します。 攻撃をどのように受けるかは防御側に決定権を委ねます。

(正)
<攻撃>
AはBに向かって剣を振り下ろした。
<防御>
BはAの攻撃を盾で防いだ BはAの攻撃を防ぎきれず、致命傷を負った。
(誤)
<攻撃>
AはBの首を刎ねた AはBの腕を切り落とし、そのまま首へと斬撃を放った。

前者はそもそも問答無用であり、後者は「腕を切り落とす」という効果を決定している点が良くないです。

(訂正例)これならば決定リール扱いにはならないかも知れないです。時と場合によりますが。
AはBの首を刎ねようとした AはBの腕を切り落としてから首を狙うつもりだった。

また、絶対に回避不能な攻撃や、効果範囲などから回避が不可能と思われるような
攻撃はしてはいけません。するならば、相手に妨害のチャンスを与えるべきかと。
例)
・その戦場全域を崩壊させるような攻撃(隕石、竜巻、地震、ミサイル攻撃など)
・睨んだだけでダメージ、声を聴いただけでダメージ(邪眼、呪歌など?)

これに類する攻撃を使用する際には、相手に妨害もしくは回避の機会を与えねばなりません(両者間に合意がある場合を除きます)。
4ロウファ ◆3zNBOPkseQ :2007/01/04(木) 10:39:18
オリキャラのなりきり板でRPGと銘打っているので、皆さんはVPのキャラをそのまま使うもよし、
オリキャラでエインフィエリア候補生として人間界ミッドガルドで活躍させるもよしで、自由にいたします。
(あ、別にエインフィエリアになるために死ななくて結構です)
最初の舞台はミッドガルドの大陸中央部に位置する小国アルトリアです:
「おいっ! ロウファ!!」野太い声がアルトリアの騎士であるロウファを呼んだ。
「何ですか? アリューゼさん」
アリューゼと呼ばれたたくましい身体つきの男は持っていた背丈以上もある大剣をズブリと地面に刺した。
「また剣の稽古をしようぜ! お前がどれ位の腕になったか見てやるよ」
「アリューゼさん、負けませんよ」
こうして二人はお互いの剣で模擬試合を行ったのだった。――。
「はぁはぁ」二人の呼吸がハモった。二人は大の字で寝転がっている。
「ロウファ、やるようになったな」「アリューゼさんこそ」二人は大きな声で笑った。
当時、アルトリアは東のクレルモンフェラン、西のヴィルノアと二大大国に囲まれ、この二国による脅威に晒されていた。
王都アルトリアでも、戦乱のため傭兵が大勢集まっていた――。
5ロウファ ◆3zNBOPkseQ :2007/01/04(木) 10:49:50
【LV】(レベル):1
【DME】(生命力):1500
【STR】(強さ):10
【INT】(知性):6
【AGL】(敏捷性・回避力):10
【DEX】(器用さ・命中率):5
【MAG】(魔力):0
【キャラ解説】アルトリアの貴族出身。アルトリア軍内でも指揮官を務めている。
       傭兵のアリューゼや、冒険者のカシェルなどの正規軍に属さない友人が多数いる。
       アルトリアの騎士団長を父に持つ。
【クラス】槍騎士・騎士
【年齢】20
6名無しになりきれ:2007/01/04(木) 12:40:05
ふむ
7名無しになりきれ:2007/01/04(木) 15:34:38
咳く質していいでつか?
8 ◆3zNBOPkseQ :2007/01/04(木) 16:56:20
>>7
何でせう?
9名無しになりきれ:2007/01/04(木) 21:40:56
こってるなー
俺はズボンを降ろすと、チンポをむき出しにした
10代行GM:2007/01/05(金) 07:43:10
【プロローグ】
君たちは大陸中央に位置する小国アルトリアの王都アルトリアの酒場にいる。酒場では、アルトリアによって雇われた傭兵やアルトリア正規兵が大勢酒を飲んでいる。酒場の親父が嘆いている。
「全く、アルトリアはどうなっちまうんかねえ……。巷の噂では、北の大国ヴィルノアがクレルモンフェランを抑えちまったという話じゃねえか……。
次はここアルトリアだ。俺たち国民はどうなっちまうんだろう……」
酒場の壁の掲示板には張り紙がしてあり、『【1】君もアルトリア軍に入隊しないか? 正規兵並びに傭兵も募集中! 
軍功を立てた者は身分の差を問わず、王城にて国王直々の報酬あり!』とか『【2】盗賊ギルドへの加盟者募集中 君も200オース(通貨の名前)で、情報通に!」などの文字が目に付く。
酒場の他の所に目をやると、【3】ジョッキを片手に6人囲んでビールを飲んでいる傭兵の一団と、【4】その横のテーブルで同じようにビールを飲んでいる5人のアルトリア騎士団の一団が見える。
酒場の奥では、【5】フレンスブルグの魔術学院の正装をした魔術師風の若い女が、エール酒を片手に一心不乱に魔道書らしき本を読んでおり、同じくその横では【6】盗賊風のくたびれた格好の中年の親父がビールを豪快に飲んでいる。
他に、窓際では【7】怪しいローブを身に纏った神官風の男の一団がひそひそ話をしている。【8】酒場のマスターの親父はあいかわらずぶつぶつ呟いている。
ざっと君たちが酒場を見渡すと、【1〜8】の事例が目に付く。さて、君らはどうするか? その気になった人に話しかけるのもよし、張り紙の指示通り動くのもよし。
もちろん、酒場から出て別行動しても構わない。
張り紙にあったアルトリア王城・騎士団詰め所・傭兵詰め所、盗賊ギルドの他に、市街地で目に付くのは、倭国料理店「南楼飯店」やオーディン神の礼拝堂、スラム街、中央市場などである。
◆PCはオリキャラ限定とします。オリキャラ限定にしたのは、ゲームの登場キャラでは、その設定やストーリーに縛られてしまうと判断したためです。
あと、もう一つの理由はヴァルキリープロファイルの世界を知らない方にも参加して欲しいと思ったからです。
だから、このゲームはあくまで、ヴァルキリープロファイルの世界観を借りた新たな物語と考えてください。
11代行GM:2007/01/05(金) 07:45:49
PCたちはアルトリアに流れ着いた冒険者です。出身地と職業を決めてください。出身地は国の名前で、職業は例えば騎士、貴族、衛士長、傭兵、巫女、盗賊…etc.などでお願いします。
このRPGは、『ヴァルキリープロファイル〜レナス〜』の人間界ミッドガルドを舞台とした冒険です。
神々はNPCで登場するかもしれませんが、冒険の主体はあくまで皆さんです。仮にPCが死ぬようなことがあった時は、ヴァルキリーは登場するかもしれません。エインフェリアとして神界戦争にその魂を迎えるために――。
ただし、実際のゲームのようになるとは限りません。皆さんと共に実際のゲームとは違う物語を創り上げていきましょう。
12代行GM:2007/01/05(金) 07:47:51
【ヴァルキリープロファイル国々の紹介】
◆アルトリア…大陸の中央部に位置する小国。北部の肥沃な原野を領土としているが、東のクレルモンフェラン、西のヴィルノアと二大大国に挟まれ、その軋轢のなか利用され続けてきた歴史を持つ。

◆ジェラベルン…大陸南西部一帯を支配する王政国家。統治者の無能な政治が招いた財政破綻により、慢性化した経済混乱に見舞われており、国力も日を追って弱体化傾向にある。

◆クレルモンフェラン…大陸東部をほぼ手中に治める、別名東の大国。大陸統一を掲げ、周辺の国々へ「奉神戦争」と称した独善的な侵略戦争を行っている。

◆ヴィルノア…大陸北部から西部にかけて領土とする軍事国家。北限地域から発掘された、魔術に変わる力と呼ばれる原初の秘術を用い、その力で大陸全土統一を目論んでいる。

◆倭国…大陸から南西に数百キロ以上離れた場所に位置する島国。長い歴史の中、他国との交流がほとんどなかったためか、他にはない独特の文化を形成している。

◆フレンスブルグ…大陸南東部にある、魔術研究に関しては世界随一という風評が高い国家。魔術の情報発信基地として、各国と平和的交流を保っている。
13代行GM:2007/01/05(金) 07:49:54
◆新しいテンプレ
【名前】
【職業】
【出身地】
【性別】
【年齢】
【武器】
【防具】
【アイテム】
【身長】
【体重】
【身体的特徴】
【決め技】
【人物特性】
【キャラ解説】
【中の人より一言】
◆テンプレの作成例
【名前】ギルバート
【職業】剣士・傭兵
【出身地】アルトリア
【性別】男
【年齢】24歳
【武器】アントラー・ソード
【防具】キュイラス(鎧)、サレット(兜)
【アイテム】聖遺物(オーディン神の着たローブの切れ端と称されるもの。ギルバートは信じているが、真っ赤な偽物)
【身長】178センチ
【体重】67キロ
【身体的特徴】金髪碧眼、痩せ型だが筋肉質
【決め技】ハイスイング(敵の頭上高く薙いで斬る)
【人物特性】神経質(イライラすると爪を噛む)
      地味系(普段は目立たない)
      心配性(心配すると夜も眠れない)
【キャラ解説】アルトリア国に雇われた傭兵。正規兵にならなかったのは、地味だったため……。
【中の人より一言】…ってな具合で作ってください。
14名無しになりきれ:2007/01/05(金) 07:59:58
読みにくいので改行お願いします
15名無しになりきれ:2007/01/05(金) 13:14:08
すごくつまらなそうなので削除依頼お願いします
16フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/01/05(金) 13:46:45
【名前】 フリーザ
【職業】弓兵・貴族
【出身地】 ヴィルノア
【性別】 男
【年齢】 15
【武器】 メイジスレイヤー
【防具】 フルプレート
【アイテム】 エリクサー
【身長】 150cm
【体重】 50kg
【身体的特徴】 かっこいい
【決め技】 デスボール
【人物特性】 冷酷、残虐、礼儀正しい
【キャラ解説】 たまにオカマっぽくなる
【中の人より一言】よろしくお願いします。
17代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/05(金) 15:31:10
>>16 フリーザさん
十日前、フリーザがヴィルノア国の王都ヴィルノアにいる頃のことである。
上位貴族であるフリーザはヴィルノア軍作戦参謀である老将軍のガノッサに、その私室に呼ばれ、密命を受けていた。
「いいか、フリーザ。お前を呼んだのは他でもない。南のアルトリアに傭兵に紛れて行って欲しいのだ。
そして、アルトリアの大臣のロンベルトとコンタクトを取って、この『グールパウダー』をあやつに渡して欲しいのだ。
なーに、この最高の魔術師であるわしが余技に作った薬よ。飲んだ人間の精神を犯し、グールに変えてしまうものだ。
ロンベルトがどうしてもわしに欲しいと言ってきてな……。何やら、万が一の時に使うらしい。
あと、もう一つお願いがある。アルトリアの馬鹿な傭兵や冒険者どもと仲間になって欲しいのだ。
小国とはいえ、昔はわがヴィルノアとタメを張ったアルトリアだ。お前がその民の内情を教えてくれたら非常に助かる。
このわしの使い魔のオウムを貸そう。こやつに伝言を記憶させ、十日に一遍、ヴィルノアのわしの私室に飛ばして欲しい。
【こうして、フリーザはガノッサの使い魔のオウムを借り受けた】
そなたの冷静さを買っている。頼んだぞ、フリーザ。
では、わしはドラゴンオーブの研究があるのでな……。失礼する」
こうして、フリーザは身をアルトリアの傭兵風の服装に変え、ヴィルノアを出向した。
そして、今アルトリア市街地の酒場「幸運のコイン亭」に仲間を探しに入ろうとしている。
【酒場の中の様子はプロローグ(>>10)参照】さて、フリーザはどうするか?
18ルーンルーン ◆IE.rxoDlog :2007/01/05(金) 16:21:00
【名前】 ルーンルーン
【職業】 不明
【出身地】 不明
【性別】 女
【年齢】 10代半ばくらい?
【武器】 無し
【防具】 無し
【アイテム】 無し
【身長】 140センチ台後半
【体重】 軽そうに見える
【身体的特徴】 雪のような白い髪と肌に、暗い深紅の瞳。体は痩せ細っている。
【決め技】 不明
【人物特性】 記憶喪失
【キャラ解説】名前以外の一切の記憶をなくした少女。
       平原にぼろ布のようなタオル一枚の姿で倒れていたところから目を覚まし、
       アテもなく歩いていたらアルトリアに辿り着いた。
【中の人より一言】よろしくお願いします。
19ギルバート ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/05(金) 16:39:47
>>18 ルーンルーンさん、フリーザさん
ギルバートは退屈なアルトリア軍の訓練から抜け、酒場の「幸せのコイン亭」に憂さ晴らしに行った。
すると、傭兵風のボウを持った男【フリーザ】と酒場の入り口で鉢合わせになった。
ギルバートはその男の冷たい容貌が少々気になったが、気さくな性格もあり、声をかけた。
「おう、そこの兄ちゃん、見慣れぬ顔だが、どっから来たんだい? まあ、酒場で世間話でもしようぜ」
【この世界では、世間が荒れているのもあり、未成年でも飲酒していることとします】
その時だった。ぼろ切れを身に纏った少女が杖をつきながら、酒場にふらふらとやって来た【ルーンルーン】
ギルバートは親切で困った人を見ると捨てて置けない性格だった。
彼はその少女を介抱してやった。
「おい、大丈夫か?」そして、彼女に持っていた水筒の水を飲ませた。
「名前は何て言うんだ? どっからきたんだ? まあいい。この酒場で楽にして」
ギルバートはこの「幸せのコイン亭」では、親父とはつけがきく仲だった。
【話の進行上NPCとして、ギルバートを使用しますね。肝心の場面では地味なため活躍しませんので……
あと、ルーンルーンさんはそのキャラの裏設定を考えておいてください。
プラチナみたいなキャラだったりして……。神々の仮の姿かもしれませんね】
20フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/01/05(金) 20:29:25
>17>19
ガノッサから下された命令により、フリーザはアルトリアに入国した。
ガノッサから下された命令は二つ。
ロンベルトにグールパウダーを渡すことと、アルトリアの国内の様子を探ること。
その二つの命令を果たす為にフリーザは酒場に入ろうとした。

>「おう、そこの兄ちゃん、見慣れぬ顔だが、どっから来たんだい? まあ、酒場で世間話でもしようぜ」
見知らぬ男がフリーザに話し掛けてくる。
フリーザは氷のような瞳で男を見据え、ぎこちない笑顔で男に答えた。

「私はヴィルノアから来たフリーザと申します」

フリーザと男が酒場に入り、カウンター席に座った途端、後ろからカランカランといった音が聞こえる。
音のする方を向くと、杖をついた貧相な小女が酒場に入ってきていた。
少女は酒場に入りふらふらした足取りで奥の方に入っていくと、空気の重圧に負けたのか、パタリと倒れて動かなくなる。
隣に座っていた男はその光景を見た途端、すぐに少女を介抱し始めた。

「これからどうしましょうかねぇ…」
フリーザはこれからのことについて思案し始める。
当面の問題としては、ロンベルトにどうやってグールパウダーを渡すか。
酒場を見渡して人々を見るが、アルトリアの大臣と通じてそうな人間はいない。
当初の予定通り、傭兵となって城内に入って渡すしかないのだろう。
ならば、あそこで少女を介抱している傭兵風の男と接触しているのが得策だろうと、フリーザは思った。
21カズト ◆z2UeTmwd22 :2007/01/05(金) 22:07:06
【名前】遠雷 和斗(えんらい かずと)
【職業】侍
【出身地】倭国
【性別】男
【年齢】22歳
【武器】青銅の刀(何処かの鍛冶屋が打った刀の中でも安物の刀,銘なし
【防具】漆塗りの木の鎧(当然火の中に投げ込めば燃えます
【アイテム】なし
【身長】162.3p
【体重】61.8s
【身体的特徴】倭国の侍の中でもひときわ目を引く程の長髪とそれを高めに結ったポニーテール
【決め技】変異抜刀十文字斬
【人物特性】自分に恥があったりした時や仲間の責任を取ろうとしてすぐ切腹しようとするバカ。
       一度本当にやってしまって運良く急所を外したが故に生き延びた過去を持つ。
【キャラ解説】一人称はそれがしor拙者,二人称・三人称はお主or貴様・主等or貴様等。 語尾にござるがつきやすい。
        ここ暫く戦がなかったので暇つぶしに倭国放浪の旅に出た際に,出島辺りから乗った船が嵐に遭い,アルトリアに近い国の浜辺まで流され,介抱された後に帰るあてもなくここに来た設定。
        倭国に帰るための方法や倭国行きの船を探している,しかし金欠。
【中の人より一言】物語の進行などもあるでしょうから下の名前を片仮名にしてみましたがこれでよろしいでしょうか?
          とにかく宜しくお願い致しますね。
22ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/01/05(金) 22:07:43
【名前】ガロ・L・ルード
【職業】傭兵/刀士(剣士)/平民
【出身地】ジェラベルン
【性別】男
【年齢】23
【武器】黒刀『極夜』
【防具】レザーアーマー(鎧)・バンダナ(兜)
【アイテム】ハンティングナイフ・ランタン
【身長】180cm
【体重】 67kg
【身体的特徴】黒髪に藍色の瞳。頭にはバンダナ、背中に長い刀を背負っている。普段から右目を閉じるクセがある
【決め技】我流:終劇
【人物特性】口が悪い
【キャラ解説】ジェラベルンから飯の種を探して旅をしてアルトリアへ。『餓狼』の二つ名を名乗る傭兵。二流。
どこぞの戦場跡で死体から剥いだという刀を愛用しているために、『死体漁りのガロ』『野良犬』『戦場のハゲタカ』等の蔑称がつけられている
『極夜』は刀身まで真っ黒な刀、とある戦場跡で拾った。
【中の人より一言】極力日参しますのでどうぞよろしく。・・・中の人的にはやられキャラ。

極夜は某所に投下したような『刀身に受けた魔法・技を吸収、一度だけコピーして使える』力を設定してますが、
それが今使えるか、使えないか、の判断をGMに仰ぎたいと思います。
まだ使えないのか、そもそもそんな力はないのか・・・とか。
使えない場合はただの刀身が真っ黒な丈夫なだけの刀ということで。
23ルーンルーン ◆IE.rxoDlog :2007/01/05(金) 22:10:07
目が覚めた。

白濁した雲が、空を覆い尽くしている。

なんだか、嫌な空だ。

私は半身を起こす。まるで何年も動かしていなかったかのように、体が重い。

拳を握ったり開いたりしていると、その手が血塗れであることに気付いた。

乾ききった黒い血が、手に、そして全身にこびり付いている。

私の血だろうか?私の、血?

いや、体は錆び付いたように重いけれど、傷らしい傷は、たぶん無い。

じゃあ、誰の?

そういえば、ここはどこだろう。何で私は血塗れで地面に寝ているんだったっけ。




あ  れ  ?





ここは、どこ?


私は・・・・・・・・・・・・・・・・・・
24ルーンルーン ◆IE.rxoDlog :2007/01/05(金) 22:11:00
>19
半ば無意識に、ふらふらと酒場にやってきたルーンルーン。
そのまま入り口で酒場で倒れてしまい、駆けつけたギルバートに介抱される。
やがて、ぱちりと目を醒ました。
>「おい、大丈夫か?」
>「名前は何て言うんだ? どっからきたんだ? まあいい。この酒場で楽にして」
ギルバートが水筒を差し出しながら言う。が、

「ひっ!」

意識の戻ったルーンルーンは、途端に弾けるように彼から離れると、そのまま酒場の隅まで這い蹲って縮こまった。
一張羅?のぼろ布をきゅっと掴んで、上目遣いに怯えた瞳をギルバートに向ける。
「……ルーンルーン」
ぽつりと、ルーンルーンは、そう名乗った。
「ここは、どこですか?貴方は、誰ですか?」

そして、震える唇は、訊ねる。

「私は、誰ですか?」
25代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/06(土) 10:37:28
>>21 カズトさん
カズトは目をつむった。倭国での友人のことを思い出す。その名は蘇芳。
全身を紅に染め上げた侍集団「百鬼衆」の一人である。
カズト自身も百鬼衆に所属していたことがある。
しかし、あまりの過酷さに十日で逃げ出したのだった。
逃げ出す前日の夜、カズトは蘇芳にその旨を相談した。
その時、蘇芳はカズトのことを上官に漏らさず、「己の道を突き進めばよい」とカズトを送りだしてくれたのだった。
カズトはその時の蘇芳の恩を忘れまいと誓った。
カズトはそれ以来冒険者として放浪の旅に出た。
そして、今、異国アルトリアにいる。
王都アルトリアでたまたま酒場に入った所、アルトリアの傭兵風の男(ギルバート)が
弓を持った男(フリーザ)とボロ布を着ている少女(ルーンルーン)に話しかけているのが目に入った。
少女が「…ルーンルーン」と名乗っているのが見える。
彼女は酒場の隅で怯えているようだった。
26代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/06(土) 10:39:41
>>22 ガロさん
「あんた、私と付き合ってみないかい?」
そんな風にガロはエイミと呼ばれる女槍闘士に言われたことがある。
彼女はガロよりも二歳年上だった。
ジェラベルンでの酒場での話である。
そこでたまたま相席になったエイミがガロのことを気に入ってくれたのである。
エイミはこんな話もした。
「あたしはね……。竜に変身することができるんだ……」
嘘か本当かは分からない。
ガロがエイミの申し出を断って、そのまま立ち去ってしまったから。
でも、ガロはそのエイミのことを忘れることはなかった。
そして、今、ガロはアルトリアにいる。
アルトリアは見境なく、傭兵や正規兵で兵士の数を増やしている。
そんな情勢の中、ガロは傭兵だからくいっぱくれがないだろうと思って、ここに来たのだろう。
酒場に入ったガロはアルトリアの傭兵風の男(ギルバート)が
弓を持った男(フリーザ)とボロ布を着ている少女(ルーンルーン)に話しかけているのが目に入った。
少女が「…ルーンルーン」と名乗っているのが見える。
彼女は酒場の隅で怯えているようだった。
27代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/06(土) 10:41:58
>>20 >>23-24 フリーザさん、ルーンルーンさん
>「ここはどこですか? 貴方は誰ですか?」
◆「ここはアルトリアっていう国の王都の酒場だよ。俺はギルバートという。取って食ったりしないから安心して」
そう言ってギルバートはウインクした。ルーンルーンを落ち着かせるつもりなのだろう。
>「私は誰ですか?」
◆「はあ……。困ったなあ……」
頭をポリポリ掻くギルバート。彼は困っているようだった。
>「私はヴィルノアから来たフリーザと申します」
>「これからどうしましょうかねぇ…」
◆「俺の名はギルバート。実は大臣のロンベルト様から任務を仰せつかってさ。
それで人手を募っていたとこなんだよ。君も来ないかい?
……とその前に、このルーンルーンって娘どうしようかな……」
ギルバートは本当にルーンルーンの扱いに困り果てているようです。
28マルディア ◆b0d0J2Owl6 :2007/01/06(土) 12:20:02
【名前】マルディア
【職業】傭兵/重戦士
【出身地】ヴィルノア
【性別】女
【年齢】27
【武器】暴風剣イド・シャスラ
【防具】シルバー系一式(左肩にラージシールドがくっ付いている)
【アイテム】ミッドガルドの地図
【身長】174cm
【体重】82kg(体脂肪率12%)
【身体的特徴】くすんだ金髪に紅と蒼の瞳(オッドアイ)、ショート
【決め技】ストームインパクト
【人物特性】短気、酒乱、カナヅチ、献身的
【キャラ解説】ヴィルノア出身の非常に珍しい女重戦士。
かつての戦場で見かけた凄腕の傭兵(アリューゼ)がアルトリアにいると聞いてやってきた。
背負っている大剣はヴィルノア北方の遺跡で見つけた物で、
原初の秘法と古代魔術を組み合わせて作られている代物だが、本人は
ただの頑丈な剣としか思っていない。

【中の人より一言】
立ち位置がイマイチ定まらないキャラですがよろしくお願いします。

剣に秘められた力が風に関する物だというのはルーン文字が読める魔術師ならば
分かるのですが、マルディアの脳内では刀身に刻まれたルーン文字も
変な装飾でしかない状態です。気付くか否かはこれからの流れ次第、と言う事で……
29代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/06(土) 14:59:27
【連絡事項】
・PLは日常優先でOKです。でも、二日に一回は覗いて欲しいかも。
ただし話の進行上やむ得ない場合(アク禁、日常での大きな出来事など)、
PCをNPC扱いでGMが動かす場合があるのでご了承ください。
セッション継続が困難になった場合、遠慮なく「抜けます」とコメントください。
・ガロさんの魔法の刀の件ですが、遠慮なくその能力をお使いください。
だいたい、VP自体が人間でなく、神々の物語で、はちゃめちゃな武器が出てくるわけですから、
そんな刀の能力など軽いものだと思います。
ただし、刀の能力を発動する場合はガロさん自身で演出してくださいね。
あと、一日一回しか使えないことをお守りください。
・NPCでVP1の登場キャラを出していますが、こんな性格でないとか、そんなことは言わないとかあると思います。
しかし、それはGMの限界なので勘弁してください。
・名無しさんおシナリオ案とかご意見、苦情等、あとPL発言や提案は避難所にお願いします。
http://etc5.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1167829884/
30代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/06(土) 15:19:11
>>28 マルディアさん
マルディアは一度アリューゼを戦場で見かけたことがある。
それは、アルトリアとヴィルノアの国境付近での小競り合いでのことだった。
アリューゼは凄腕の傭兵である。アルトリア軍で、騎士のロウファと共に、ばたばたとヴィルノアの兵士を斬っていた。
そんな時、アリューゼはマルディアと戦った。マルディアは他のヴィルノアの兵士と違って二人の腕は互角だった。
何度も斬り結ぶ内にアリューゼはどういう訳か、マルディアにこう言い放った。
「てめえの顔も見飽きたぜ」
それは傍目からは何を言っているのか分からなかったのかもしれない。
しかし、マルディアは分かった。この男は私のことを惜しんでいるのだと……。
アリューゼはそう言うと、マルディアとの勝負をつけずに、撤退していった。
アリューゼの名前はヴィルノアにも轟いていた。
だから、マルディアはこの凄腕の傭兵の名をすぐ知った。
やがて、マルディアがヴィルノア軍から足を洗い、冒険者として、足を踏み出した時に真っ先に思いついたのが先ほどの言葉だった。
(アリューゼに会ってみよう……)
そう思ってアルトリアに来たマルディアは酒場に立ち寄った。
そこで、彼女はギルバート、フリーザ、ルーンルーン、カズト、ガロと出会う。(>>27)
31フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/01/06(土) 19:58:16
>27
>「俺の名はギルバート。実は大臣のロンベルト様から任務を仰せつかってさ。
>それで人手を募っていたとこなんだよ。君も来ないかい?
>……とその前に、このルーンルーンって娘どうしようかな……」
フリーザは自身の幸運に歓喜する。
なんという幸運なのだろう。
いとも容易くロンベルトに通じるものが現れるとは。
その上、アルトリアの敵国であるヴィルノアから来たという自身を誘うとは。
このギルバートという男もロンベルトと同じくヴィルノアのスパイなのかも知れない。

「えぇ、ご一緒させて下さい。 私もロンベルト様にお薬をお渡しするという依頼を受けておりますので……」
青い髪をしたフリーザという少年とも言える年頃の男はそう答えた。
32ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/01/06(土) 21:10:15
>>26
手近な奴に聞いた酒場までの道のり、なんとなく昔会った傭兵を思い出していた。
オレよりも遥かに腕のたつ、いい女傭兵だったなぁ・・・。
竜に変身だのなんだのってのは、正直眉唾ものだがオレにはどうでもいい話か。

・・・で、目当ての酒場に入ってみればなんだこりゃ?
大の男が二人でボロ着た女・・・いや、少女を挟んで話してやがる。
少女は怯えてるようにも見えなくはないが・・・。
「(・・・人攫いか?奴隷ってセンもあるよな。)」
どっちにしろ状況が分からん以上、関わる気にはなれなかった。
人間っつーのは自分の意思で物事を選択するものだからな。
万が一、少女が『助けて!』とでも叫ぶんなら手助けしてもいいが・・・
あのまま黙って連れて行かれるんならそれはそいつの選択だ。

ま、そんなことはともかく・・・メシだメシ。
オレは少女を囲んでる連中をすり抜けるようにカウンターへ向かい、懐から銀貨を取り出してカウンターに放る。
「オヤジー、ビールを中で一杯。あと、適当なつまみも頼むわ。」
旅の疲れを癒す一杯を心待ちにしながら、とりあえず周りの様子に耳を傾けておくことにした。
33カズト ◆jfnCT1.apY :2007/01/07(日) 22:30:25
>>25 >>30
「此処は・・・何でござろうか? 人が多い・・・それに賑わいも見せている・・・」

ふらりと扉を開けて入ってみれば,それがしにとって初めて見るような光景が目の前に広がる。
人々は何やら透明な容器に黄金に輝いたり水に似ている液体を入れて飲んでいるようにも見える。
しかし少々それがしの嗅いだ事のある臭いも混ざっていた。
米から出来たそれの独特の臭いが少し,今まで嗅いだ事のない臭いの中に混ざっている。

「・・・酒の臭い? ここは・・・居酒屋,とでも言うべきなのだろうか・・・」

戸惑いつつも足を進めてみた,何やら気で出来た枠組みのような物に沢山の人が座っている。
こんな物に座って・・・よく壊れない物だなと,それがしは思う。

と,考えている刹那,少々物騒な物音が聞こえたのでそちらを見やる。
見ると,何やらひょうたんに似た物を差し出している方から一人,娘が飛び離れて立てた音であるようだった。
娘の方は警戒しているのか,ボロ布一枚で自らを護るようにしながら隅にうずくまった。
拙者も何があったのかと少し見ていたのだが・・・暫くして娘が「・・・ルーンルーン」と名乗っているのが聞こえた。
その後に聞こえた言葉・・・何やら娘の方は戸惑っているようで・・・。

>「ここは、どこですか?貴方は、誰ですか?
>  私は、誰ですか?」

(自分が何者か解らない・・・? この娘,もしや記憶喪失では・・・
 しかし,どう声を掛ければいいのか・・・今の拙者には言葉が見つからぬ・・・)
それがし意外に娘が記憶喪失かと想定した者は少ないのか,他に誰も関わろうとする様子は見せない。
拙者でさえ関わろうと思ったが,こんな時に限ってどう対応すればよいのか解らず,結局関わる事が出来ない。

取り敢えずは海に投げ出された後に拙者と共に流れ着いた僅かな銭をもって此処まで歩いてきた訳であって,腹の虫が騒いでいる。
何も出来ない今はこの少ない銭で食を繋ぐしか無かろうと思い,それがしは50枚程残っていた銅銭の他にあった3枚の金の小判のうち1枚を出して,主人と思われる人物とそれがしを隔てる机の上に置いた。

「・・・これで,何か食べられる物があれば出して頂きたいのだが・・・」
34カズト ◆z2UeTmwd22 :2007/01/07(日) 23:01:16
>>33の『とりっぷ』とやらの元を間違えてしまった・・・,此方が正しい『トリップ』という者,しかしそれがしの経歴には変わりない)

ここに来るまでの経歴を辿ってみれば,一部空白となった部分もあるが・・・元はと言えば拙者の精神が弱くある組織から逃げ出したがためであったと言える。

それがしの名はカズト,姓名は『遠雷 和斗』。
かつて倭国のとある侍の集まりである『百鬼衆』と言うものに入っていた。
そこは真紅の鎧と真紅の上着,血に染まったような緋袴をまとい鬼面を装備し,まさに鬼とも言えるような攻撃で敵軍の侍達や庶民達を皆殺しにしてきた残虐な場所だった。
侍の本来歩むべき武士道に反し,あるいは過剰に信仰し,そうなったのであろう。
気の弱いそれがしは10日で其処を抜け出す決意をしてしまった。

その為に9日目に,それがしは旧知の仲であり友である『時雨屋 蘇芳』(しぐれや そほう)と言う男にこの旨を伝え,此処を出るべきか否かを相談した。
蘇芳は拙者の事を良く知っていた,故に拙者の意志すらもすぐ見抜く鋭き目を持っていた。
無論今回も蘇芳は拙者の意志を見抜いた。
『和斗・・・お前の気持ちは痛い程よく解る,本当は引き留めるべき所だが,お前のその弱い一面を昔から良く知る俺にそれはできん。
 己の信じる道を行け,上官には羽目を外して崖から海に落ち,そのまま消息を絶ったと隠しておこう。
 確か出島から琉球王国へ行く船が出ているはずだ,東支那海を抜けて其処で暫くは過ごせ。
 その後は此処を避ける形で倭国を放浪すると良いだろう・・・』
蘇芳はこう助言し,その日,日が昇らぬうちにそれがしを見送ってくれた。
それから急いで庶民へ紛れ込んで出島から琉球行きの船へ乗った。

・・・災難はその船で琉球王国へ行き,暫く日が経ってから再び出島へ戻り,江戸行きの船に乗った時に襲ってきた。
船は本土に沿ってゆくはずだったが,季節が季節故に嵐が絶えず,気が付かないうちにその圏内に入ってしまう事も多かった。
そして船は流され,本土からどんどん遠のき,ついには・・・本土が見えず,果てなく広がる大海原に点在する突きたった岩に衝突し,真っ二つに割れた。
それから間もなく船はバラバラに砕けて沈み,拙者は船が沈む際に起こる渦に引き込まれて海へ沈んだ。
何度ももがき,水面に顔を出してはまた沈み,最後に沈んだ時少しばかり目を開けると・・・其処にはただ蒼いだけの世界が広がっていた。
遂に意識が薄れ,最後にその蒼い中を複数の泡のみが上がっていくのを見て,拙者は気を失った・・・。

それからどれ程経ったであろうか,目覚めた時には船の欠片であろう木の板と共にまた別の海原の上にぽつんと浮かんで居るのみであった。
無論まだ嵐の余波は残っており,度々高波がそれがしを飲み込まんと襲いかかって来るではないか。
何とか木の板にしがみつきながら海原を彷徨っていると,微かに島影が見えた。
其処を目指して泳いだのだが・・・途中また高波に飲まれ,同じように蒼い世界に放り出され,気を失う始末・・・。

そして再三度目覚めた時には,何か倭国とは雰囲気の違う民家の布団に横になっていた。
蝋燭とは違う灯り,木組みの立派な机,そして少々高めの台に敷かれた拙者の寝かされている布団。
倭国とは違う場所であると気付いたのは,運良く浜辺に打ち上げられていたという拙者を助け,介抱していたと言う者が拙者達のような・・・黒髪黒目ではない事だった。
言葉はある程度は通じるようだったが,それでも拙者は長くは此処にいられないと思い,3日程世話になった後に・・・共に打ち上げられたこの銭と,刀を持って,近くの街を目指す事にしたのだ。

親切にも家の主は街までの道程を簡略に示した地図を持たせてくれた。
それを元に此処まで何も食べずに歩いてきて・・・今の居酒屋らしき建物に着いたという訳である。
出来る事なら,すぐにでも倭国に帰りたい。
しかし今はその方法を探さなければならなかった・・・。
35ルーンルーン ◆IE.rxoDlog :2007/01/08(月) 00:25:02
>>27
>「ここはアルトリアっていう国の王都の酒場だよ。俺はギルバートという。取って食ったりしないから安心して」
ウインクしたギルバートを、丸まって震えながら、じっと見つめるルーンルーン。
雪のように白い髪と肌、つぶらな深紅の瞳は、なんとなく兎を連想させる。
怯えた瞳は、アルトリアという国名を聞いても、困惑の色を増すばかりだった。

「…」

「……」

「………」

やがて、瞳の奥に溜まった感情が、涙とともに滲み出てくる。
そして、決壊した。
「……!」
途端にルーンルーンはギルバートの腕に飛びつき、すがり付いて顔を押し付けた。
声は押し殺したように殆ど出さないが、押え切れない程に涙していることは、
腕から伝わってくる強い振動や溢れ返るような水気で容易に分かる。
「……怖い。怖い怖い怖い。怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。
 私は誰?ここはどこ?なんでこんなところにいるの?私はどうなるの?……何も、何も分からない……
 …助けて……ください。離れないで。…離れないで。一人に……しないで……っうぅぅ…っぅう、ぁぁ……」
誰のことも分からず、誰も自分のことを知らない。何より、自分すら自分のことを知らない圧倒的恐怖。
果たして次の瞬間には何が起きているのか。誰が何をするのか。自分は何をされるのか。
全く分からない。分かる根拠がない。
この世における全ての事象について、彼女はひとつ足りとも根拠を持っていないのだから。

ひとしきり静かに泣いて、少し収まってきたようだが、
ギルバートにしっかとしがみついたルーンルーンは、どうやら離れそうに無い。
36代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/08(月) 13:36:28
【酒場の喧騒】フリーザ、ルーンルーン、カズト、ガロ、マルディア各氏はこんな声が聞こえます。

【アルトリア正規兵】:「やっぱりロウファ様は凄いわ!
あの〈死神アリューゼ〉を相手に一歩も退かなかったんだからスゲーよな……」
「この前クレルモンフェラン軍が伏兵戦をやった時も、向こうの軍が女面鳥(ハーピィ)を使ったのに、
アリューゼとロウファの二人がバッサリとハーピィを斬り捨てたという話だぜ。
この二人の軍功のお陰でわが軍は全滅をまのがれたというわけだ」
「騎士団長の息子で親の七光りというわけではない所が凄いよなあ……」
「ホント、ロウファ様はうちのアルトリア軍の鏡だよ……」

【神官風の男】:「ゴーラ……ヴィルノア北部の山中……教祖様……帰ってこない……どうしたのだろう?……」
(ひそひそ話のために、断片的にしか声が聞こえない)

【アルトリア傭兵】:「何か、このアルトリアで暗い話ばっかりなんだが、明るい話題とかねえか?」
「そういや、俺、この前アルトリアの北の山で鎧を着た、銀色の髪の女が空を飛んでいるのを見たべえよ……」
「そりゃ、戦乙女のヴァリキリーじゃねえか?!」
「なんじゃ、ヴァルキリーって?」
「知らねえのか? 運命の三女神のこったよ」
「三女神?」
「そう、人知れず人間の世界の各地で不死者と戦っている女神様のこったよ。
ラグナロクっつう神様同士の戦争に備えて、人間の中から英雄を選定するっつう話だ」

【魔術師風の女】:「はあはあ、魔術学院の卒業試験頑張らなくっちゃ……。ロレンタ様に叱られてしまう……」
(そう言って、また魔術書を一心不乱で読み始めます)

【盗賊風の中年の親父】:「このバドラック様は孤高なんだよ……ウィ〜、ひっく〜。盗賊ギルドに入ってる連中なんか、皆死んじまえってんだ!」
(かなり酔っているようです。ろれつが回りません)
37代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/08(月) 14:15:38
ギルバートはルーンルーンに対して、「大丈夫、大丈夫だよ」そう優しい言葉をかけます。
「君は記憶喪失みたいだね。少しでも君の身元の手がかりを探してみることにするよ」
ギルバートはそう言うと、「待ってて」と言ってルーンルーンを「幸運のコイン亭」の奥の席に座らせると彼女から離れます。
そうして酒場のカウンター席に座り、フリーザを誘います。
「フリーザさんと言ったね。ロンベルト様に届ける物があると言ったけど、何なら、僕がそれを預かってロンベルト様に直に届けようか?」
ギルバートはカズトとガロの横に座っています。
「とにかく、僕はロンベルト様の任務を遂行しないといけないんだよ……」
ギルバートはフリーザに向かってさぞ困ったように言います。
「その為には人手が必要なんだ。僕はその為に人を集めてくるよう仰せつかったんだ。
何、荷物をヴィルノア国境の村エイセスに届けるだけの仕事なんだ。
何やら光に当たるといけない鉱物の原石らしくて、荷物は密封しないといけないんだけどね……」

酒場の親父は、ガロに対してビールと倭国風の料理「タコの刺身」を出すと、こう言います。
「お前さん、見た所傭兵じゃないか。路銀稼がないといけんいんだろ?
隣のギルバートが人手を欲しがっているから、参加してみたらどうだ?
【酒場の親父とギルバートはツーカーの仲です】
ギルバートは宰相ロンベルト様の直々の配下の傭兵だから、払いはいいぜ」
親父はカズトに対しても、同じようなことを言います。
「お前さん、見た所倭国から来たみたいだね。どうしたんだい? 何、見たら分かるさ。
金が欲しいんだろ? だったらそこのギルバートに掛け合ってみるといい。
人手を欲しがっているからな。お前さんは金が欲しいって顔してるぜ」
すると、大剣を持った重戦士風の二十代後半の女性が店に入ってきます【マルディア】 親父がまた話しかけます。
「お前さん、どっから来たんだい? 見た所よそ者だが……。金が欲しいならそこのギルバートに一声かけるといいぜ」
ギルバートはまた愚痴ります。
「ああ、荷物を運ぶだけで500オース(金貨5枚)稼げるのにな……。人はいないものだろうか? ロンベルト様は気前がいいんだけどな……」
ギルバートの声はデカいので、カウンターに座っている全員にその愚痴は聞こえます。
その時、思い出したように、親父がカズトに喋ります。
「あ……そうそう、お前さんと同じような倭国の娘がこの前ここにやってきたよ。
確か名前は『由衣』って言って、和国では歌姫をしていたそうだ。三日前のことだったな。
まだこの街にいると思うから、会ったら『幸運のコイン亭』のマスターのハンスが宜しくって言ってたって伝言頼む」
その時、フリーザの所に燕が店の中に入って飛んできます。燕はフリーザの肩にとまります。
足に紙切れが縛り付けてあります。フリーザがその紙を開くとこう書かれています。
『最近、戦乙女ヴァルキリーの目撃情報がアルトリアで報告されている。
興味深いことなので、お前もヴァリキリーの情報が入ったら、使い魔でわしに伝えて欲しい。ガノッサ』
38フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/01/08(月) 15:08:43
>37
>「フリーザさんと言ったね。ロンベルト様に届ける物があると言ったけど、何なら、僕がそれを預かってロンベルト様に直に届けようか?」
ギルバートがフリーザに提案してくる。
この者はヴィルノアのスパイだと思われるが、確実にそうと決まった訳ではない。
ロンベルトが雇ったただの傭兵の可能性の場合もある。
まだ信用できる段階ではない。

「遠慮しておきます。
 この仕事は私の所属していた所から承った仕事。
 私が直接渡さなければなりません。
 もし、他の方に渡してもらったとすれば、仕事を途中で放棄したことになります。
 それはギルドの信用に泥を塗ることになりますので…」
フリーザはギルバートに言った。
ギルバートの話は続く。

>「とにかく、僕はロンベルト様の任務を遂行しないといけないんだよ……」
>「その為には人手が必要なんだ。僕はその為に人を集めてくるよう仰せつかったんだ。
>何、荷物をヴィルノア国境の村エイセスに届けるだけの仕事なんだ。
>何やら光に当たるといけない鉱物の原石らしくて、荷物は密封しないといけないんだけどね……」
フリーザはギルバートからロンベルトが下した任務の内容を聞いた。
エイセス村に鉱物を運ぶという簡単な任務。
そんなに簡単なのならば、一人で十分ではないかとフリーザは思った。

ギルバートは大きな声で愚痴を吐くように任務の詳細を酒場中に言いふらす。
そんな中、ガノッサからの使い魔が手紙をフリーザに運んできた。
内容はヴァルキリーの情報が手に入ったら送れということ。
ヴァルキリーはアルトリア周辺に現れたらしい。
アルトリア周辺の不死者でも狩っていたのだろうか?
フリーザが手紙を懐に入れると、使い魔の燕はガノッサの下へ飛んでいった。
39ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/01/08(月) 23:35:30
>>36-37
出されたタコの刺身をぽいっと口に放り込み、ビールで一気に流す。
「くっはぁー!五臓六腑に染み渡るってな。」
喉を焼くアルコールが心地よい。
で、そこで来た親父の一言。・・・何か隣がうるさいな。

>「お前さん、見た所傭兵じゃないか。路銀稼がないといけんいんだろ?
>隣のギルバートが人手を欲しがっているから、参加してみたらどうだ?
>ギルバートは宰相ロンベルト様の直々の配下の傭兵だから、払いはいいぜ」
「親父、ずいぶんヨイショすんなぁ。もしかして『コレ』かよ?」
ニヤニヤと笑い、軽口を叩きながら親指を立ててみせつつ考える。
ヴィルノア国境付近までなにやら『鉱石』を運ぶ仕事・・ねぇ?
わざわざ宰相直々の依頼が他国の国境付近まで、か。
「(キナ臭いよなぁ・・・。)」

一国の宰相の依頼、しかも国が臨戦状態の最中に他国の国境辺りまでってのは
結構重要そうな件だろう。重要なら本来、お抱えの騎士なりなんなりでいいはずだ・・・・・・。
それなのに傭兵を雇うってのは『道中で何か事故があっ』た場合に後腐れがないからな。
・・・・・・勘繰りすぎか?

まぁともかく、オレは隣でさっきから大声張り上げてる、えー・・・、ギルバートか。
そのギルバートに声を掛けてみる事にした。
「なぁ、そこの兄さん。仕事の人手が足りないってんならオレを雇わないか?それなりに腕は立つぜ?」
と、右目を閉じたまま話す。右目を閉じるってのはオレのクセなんだが、ほぼ四六時中閉じっぱなし。
見る奴が見れば異様なんだろうが一応右目は見えるし、別に薄目な訳でもない。
まぁ単にクセとしか言いようがないしな。

酒場で勉強するなよ、と近くの女にツッコミを入れたいのを我慢しながら俺はまたタコの刺身を味わうことにした。
・・・噛み切りづれぇ。
40代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/09(火) 17:32:38
ギルバートはガロに対して嬉しそうに言います。
「引き受けてくれるの? 本当にありがとう! これでロンベルト様にもいい報告が出来るよ!
…あ、そうそう、僕の名前はギルバート。宜しく頼むね」
ギルバートはそう言ってガロに握手を求めます。
「仕事は一週間後に、アルトリア王城の東門に待ち合わせで頼むね。
なーに、一週間ぐらいで、ヴィルノアに着くよ。それまで鉱石を積んだ荷馬車を護衛してもらえればいい。
…実はあの〈死神アリューゼ〉にも頼む予定なんだ。だから山賊とか夜盗とか心配しなくていいよ」
その時、酒場で飲んでいた中年の親父が、ギルバートに話しかけます。
「俺にもその仕事頼むぜ! 俺の名はバドラックって言うんだ。五百オースはでかい。本当、頼むぜ」
ギルバートは「いいよ。人は多い方がいいからね」と言って快くバドラックの申し出を受けます。
「さっき、酒場で勉強すんなよって思ったわね!」
ガロに対して、先程の魔術師風の若い女が難癖をつけます。
「私はフレンスブルグの魔術学院の生徒なのよ! 人の心も読むことが出来るの!
あなた、私に対して謝りなさい!」
魔術師風の女性はそうヒステリックに叫ぶとガロに詰め寄ります。

「じゃあ、フリーザさん、僕がロンベルト様に君を引き合わせるよ。付いてきて」
そう言うとギルバートはフリーザをアルトリアの王城に誘います。
「さっき燕が君の肩にとまったけど、なんだったの? 何か手紙みたいなものが足についていたけど……」
「フリーザさん、ヴィルノアってどんな所なの? 僕はアルトリアから離れたことがないからよく分からないんだけど……。
そうそう、僕はまだ人を集めないといけないから、ちょっと待っていてね。
ロンベルト様がまだ仕事の護衛の人間を集めてこいって言っていたからね。
あと、あのルーンルーンって娘を教会の孤児院に預けないといけないしね」

【ガロ⇒一週間後に王城の東門で待ち合わせ】
【フリーザ⇒ロンベルトと面会するためにギルバートに誘われる】
【ルーンルーン⇒教会の孤児院に預けられそうになる】
【他のPC⇒ギルバートがまだ酒場にいるので反応待ち】
41カズト ◆z2UeTmwd22 :2007/01/09(火) 22:08:23
>>37
「・・・拙者の他に倭国の者が? 『ユイ』か・・・その名,しかと記憶に刻ませて頂いた」
一瞬で拙者が倭国の者であると見抜いた店主らしい方,それにもう一人・・・3日程前に『ユイ』という倭国の者がここを訪れた事。
その『ユイ』という者は倭国行きの船の料金や発着場所を知っているのかも知れない。
それがしはまず此処で腹ごしらえをしてから,金稼ぎの傍らその『ユイ』という人物を捜す事にした。

「しかし・・・今行くにも腹の虫が騒いで大変な事になる。
 それがしにも,隣の方と同じものと・・・水を1杯お願いしたい。
 出来れば,拙者に出来そうな依頼なども教えて頂ければ・・・」
取り敢えず,差し出した小判,残りの2枚の小判と50枚程の銅銭とにらめっこしつつ,小腹を満たすのに隣の客と同じ,蛸の刺身と一杯の水を注文する事にした。
42フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/01/09(火) 22:33:37
>39>40
ギルバートに与えられた仕事に参加することになった人物は、フリーザの知る限りは5名。
フリーザ、ギルバート、酒場にいた男二人、そして、かの有名な傭兵のアリューゼ。
アリューゼの実力は大陸中に響き渡る程。
ヴィルノアの正規軍もこの男に苦渋を舐めさせられたと聞く。
この機会にアリューゼを暗殺すれば、後々の戦況が良い方向に変わっていくだろう。
だが、暗殺を実行したとならば、ここらの傭兵の仲間には入れなくなる。
それはガノッサの命令を無視することになる。
独断で動くのは非常に不味い。
ガノッサ、それにアルトリアに権力を持つロンベルトにアリューゼ暗殺の話を提案した方が良さそうだ。

>「じゃあ、フリーザさん、僕がロンベルト様に君を引き合わせるよ。付いてきて」
フリーザとギルバートは酒場から出て、城に向かって歩き出した。

>「さっき燕が君の肩にとまったけど、なんだったの? 何か手紙みたいなものが足についていたけど……」
この男は酒場で大きな声で騒いでいたにも関わらず、伝令が来るのを見ていた。
侮れない洞察力を持っている。

「えぇ、私の所属しているギルド長がアルトリアのお土産を楽しみにしているって言ってきたのですよ。
 全く、帰るのは当分先だというのですのにね」
その後、ギルバートと少々雑談をしながら歩いていった。
城門までたどり着くとギルバートは用事があるといって、フリーザを城門に待たせて何処かに行ってしまった。
フリーザはギルバートの用事が早く終ることを祈り、少しの間は待つことにした。
43代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/09(火) 22:38:27
>>41 カズトさん
酒場の親父のハンスは次のように言います。
「その『由衣』って娘は何やら、倭国で軍隊の士気を上げるため『呪歌』って言われる魔力のある歌を戦場で歌っていたそうだ。
自分の目の前の人々が死ぬのが嫌で、海藍から逃げるようにして、このアルトリアに来たそうだ」
ハンスはそう言うと、蛸の刺身の大盛りと、一杯の水を差し出します。
そして、小判をカズトの元に返し、こう言います。
「これはお前さんの大事な懐にしまっておきな。
あと、お前さんに出来そうな仕事だが、ギルバートの仕事がいいと思うぜ。
荷馬車を一週間護衛するだけで金貨5枚だからな。
その由衣って娘が見つかるといいな」
44代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/09(火) 22:45:31
>>42 フリーザさん
【ギルバートはフリーザを城門まで連れて来ると、また「幸運のコイン亭」に戻ったことにしてください。
ギルバートはまだ護衛の仲間を求めています。あと、ルーンルーンのこともギルバートなりに心配しているのです】
45ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/01/10(水) 01:44:02
>>40
>「引き受けてくれるの? 本当にありがとう! これでロンベルト様にもいい報告が出来るよ!
>…あ、そうそう、僕の名前はギルバート。宜しく頼むね」
>ギルバートはそう言ってガロに握手を求めます。
「ん、まぁよろしく。」
適当に握手に応じつつ、これから一週間どうしたものかと思案してみる。
死神ねぇ・・・。噂限りで聞いてもオレより遥かに強い傭兵。
敵としては会いたくないもんだな。
ってところで、またビールを一口飲もうという最悪のタイミングで邪魔が入った・・・。

>「さっき、酒場で勉強すんなよって思ったわね!」
>ガロに対して、先程の魔術師風の若い女が難癖をつけます。
>「私はフレンスブルグの魔術学院の生徒なのよ! 人の心も読むことが出来るの!
>あなた、私に対して謝りなさい!」
・・・ぉ?おぉ、いけねえ。何言ってるんだかさっぱり分からんから一瞬呆けちまったわ。
なんだなんだ?謝れだぁ・・・?ふぅ・・仕方ない。
「ん?いや、そんなこと知らねぇっつうの。心が読める?
嘘コケ、酔ったついでに絡んできてるんじゃねぇの?」
これでもオレは案外口が達者な方だ。・・・絡んでくるならぐぅの音も出なくしてやる。
「それになぁ、よしんば酒場で勉強するなって思っていたとしてそれの何を謝れってんだよ?
別にスカートめくってやろうとかセクハラしてやろうとしてた訳でもないだろ?
そもそも、人の心が読めるってんならお前の方が失礼だろうが。人の考え盗み聞きですか?泥棒さんの真似事ですか?
他人の考え読みたい放題だなんてデリカシーの無い真似するのな。」
うむ、今日も口の回り具合は無問題。
オレは例え女であろうと口げんかでは容赦しないし、女を武器にして難癖つける奴は嫌いなんだよな。

「反論があるならどーぞ。大体、勉強ならその学院とやらの方が適してるはずだぜ?
たくさん本があるだろうし、先生とやらもいるんだろ?」
へっ、と軽くせせら笑うようにしてビールを一口。
何ていうか、とってもヤな奴みたいになっちまったが・・・まぁ、面白いし、いいか。
とりあえずそこでいったん言葉を切って相手の出方を待つことにした。
46代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/10(水) 16:43:12
>>45 ガロさん
魔術師風の女性はガロの話を聞いて、酔っていて赤いのに、更に顔を紅潮させて怒鳴ります。
「このフレンスブルグ魔術学院のフローネ、今最大級の屈辱を受けたわ!
そこの薄汚い傭兵! 私と勝負しなさい! 泣いて謝るなら今の内よ!
ロレンタ様の一番弟子のフローネ、間違ったらあなたを殺してしまうことになるかもよ?」
そのフローネと名乗った魔術師は、ガロを酒場の外に誘います。
「さあ、勝負しましょう! フレンスブルグの名誉にかけて、あなたに勝つわ!」
その騒ぎを聞きつけて、野次馬が集まってきます。
どうやら、ガロは厄介ごとの渦中に巻き込まれてしまったようです……。
47代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/10(水) 17:05:46
>>42 フリーザさん
フリーザがアルトリア王城の城門前で待っていると、アルトリアの騎士風の若い男が駆けつけてきて、声をかけます。
「フリーザ様ですね。肩にとまっているオウムで分かりました。宰相ロンベルト様がお待ちです」
そして小声でフリーザの耳元で囁きます。
「私どももヴィルノア配下の者です。このことは城内では口外無用ですぞ」
フリーザが城内に入ると、王城の中庭で大剣を持った傭兵風の男と、アルトリアの騎士風の男が剣の稽古をしているのが見えます。
二人の腕は互角で、勝負は伯仲しています。
その周りでアルトリアの正規兵どもがやんややんやと喝采を送っています。
先程の男がフリーザに囁きます。
「あの二人がアリューゼとロウファです。二人の存在がアルトリア軍の象徴なのです。
わが、ヴィルノア軍もあの二人には手ひどくやられました」
そうして、フリーザはロンベルトの私室に案内されます。
男はドアをコンコンと叩くと、「私はこれで……」と言ってその場を去ります。
室内からは温和な声で「フリーザ殿か……。まあ入ってくれたまえ」という声が聞こえ、フリーザは中に入ります。
そこには眼鏡をかけた温厚そうな初老の男が椅子に座っています。
フリーザは来客用のソファーに座るよう促されます。
「わしがロンベルトだ。ガノッサ様からの使い魔で、フリーザ殿が近々来ることは知らされていたよ。
……で、わしの注文していたグールパウダーはどこかな?」
「フリーザ殿は部下の話ではギルバートとかいう私の部下にここまで案内されたと聞いたが、あやつは知恵が足りなくてな。
わしも今回の任務に関しては、ギルバートには『鉱石の輸送』としか知らせていないのだ。
本当の任務はな……と、その前にガノッサ様の推薦があるとはいえ、一つ確認しておく。
フリーザ殿は口が固いかな? 今回の任務は絶対アルトリア国内では知られてはいけない仕事なのだ」
【フリーザとロンベルトの会話は物語の本筋ではなく、PC個々のエピソードなので進めさせていただきますね】
48フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/01/10(水) 21:05:51
>47
フリーザが城門の前で待っていると、ヴィルノア配下である出迎えの兵士がやってくる。
フリーザはギルバートを待たずに、さっさと出迎えの兵士と共に城内に入っていった。

城内に入ってからしばらく歩いていると、喧騒が聞こえてきた。
音のする方を見ると、城の兵士達が集まっており、その中心には二人の男が戦っていた。
傭兵風の男と騎士風の鎧を着た男。

>「あの二人がアリューゼとロウファです。二人の存在がアルトリア軍の象徴なのです。
>わが、ヴィルノア軍もあの二人には手ひどくやられました」
ロウファという男のことは知らなかったが、アリューゼのことは知っている。
アリューゼは傭兵と聞いている。
おそらくは大剣を持った男の方だろう。
これで、顔は覚えた。

ロンベルトの私室の前にまで着いた。
兵士はドアをノックすると、この場から去っていく。

>「フリーザ殿か……。まあ入ってくれたまえ」

「失礼します」
フリーザはドアを開け、中へ入っていく。
中で待っていたのは眼鏡を掛けていた初老の男。
初老の男はソファーに座るよう促し、フリーザはソファーに腰掛けた。

>「わしがロンベルトだ。ガノッサ様からの使い魔で、フリーザ殿が近々来ることは知らされていたよ。
>……で、わしの注文していたグールパウダーはどこかな?」
フリーザは懐から一つの個瓶を取り出し、ソファーの前のテーブルの前に置いた。

「確かに渡しましたよ。ロンベルト殿」

>「フリーザ殿は部下の話ではギルバートとかいう私の部下にここまで案内されたと聞いたが、あやつは知恵が足りなくてな。
>わしも今回の任務に関しては、ギルバートには『鉱石の輸送』としか知らせていないのだ。
>本当の任務はな……と、その前にガノッサ様の推薦があるとはいえ、一つ確認しておく。
>フリーザ殿は口が固いかな? 今回の任務は絶対アルトリア国内では知られてはいけない仕事なのだ」

「噂事に関しては口元が少々緩くなってしまいますが、我が国の機密となれば話は別。
 安心してください。誰にも漏らしませんよ」
49代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/10(水) 22:48:22
【連絡事項】
厳しいようですが、ルールを決めさせてもらいますね。
【5日ルール】です。5日経ってもレスがないようであれば、
自動的にそのキャラはNPCとなり、GMの管轄下に置かれることになります。
物語の進行上ご了承ください。
ただし、NPCになった後も、PLが書き込めば、そのキャラはまたPLの管轄下になります。
50ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/01/11(木) 10:23:25
>>46
なんつーか、酒癖の悪い姉ちゃんだなぁまったく。
>「このフレンスブルグ魔術学院のフローネ、今最大級の屈辱を受けたわ!
>そこの薄汚い傭兵! 私と勝負しなさい! 泣いて謝るなら今の内よ!
>ロレンタ様の一番弟子のフローネ、間違ったらあなたを殺してしまうことになるかもよ?」
「あーあー、そーですか。はぁ・・・仕方ねぇ。」
酒場の中でってのは迷惑になるから酒場の外に出るんだが・・・。なんつーか、甘ぇよなぁ。
フローネとかいう魔法使いを先頭にして酒場を出る・・・が、オレが一歩出た瞬間!
パリパリと頭を掻いていた手を背中の刀の柄に伸ばし、刀を抜いて振り下ろすっ!
勿論、フローネの肩口で寸止めして。ついでに言うと、刃の部分は首には向けず外に向けてだ。
乙女の柔肌、しかも顔に傷つけるのもアレだからな。
「ほい、オレの勝ち。」

勝負を挑んでおいて、ヨーイドン!で始める訳は無いんだがいまいち分かってないらしい。
「たかが傭兵一人の戯言で揺らぐとはずいぶん小さいプライドだよなぁ。
そんだけ誇りを持ってるんなら多少の周りの小言じゃ揺るがないもんだぜ?」
こんだけ負けん気の強いお嬢さんなら無理しかねねぇからな。
話しかけながら自分のブーツのつま先に手ごろな石をのっける。もちろん足だけで。
・・・さてさて、こんな保険で大丈夫かねぇ。もう少し耐魔力装備でも買うんだった・・・
51マルディア ◆b0d0J2Owl6 :2007/01/11(木) 13:49:50
>30、>36、>40、>45-46、>50
ヴィルノアからアルトリアまでは、約一週間の道程だ。
荷物の有無で多少の差異が出る事を考慮した上での数字。
しっかり一週間目の昼にはアルトリアに着いた。

「やぁっとついたねぇ。……しっかし、話に聞いた以上だね、アルトリアってのは。
 さて、傭兵として食ってくに手っ取り早いのは……やっぱ酒場かね。」

どこの国もそうだろうとは思うが、酒場とは荒くれの溜まり場である。
色んな人間が利用する。中には当然腕っ節の強い奴もいるし、それを
当て込んでのスカウトも出入りしている。そんなこんなで酒場のマスターが
仲介人になっている事も珍しくない。ましてや傭兵暮らしの長いマルディア、
酒好きも手伝って自然と酒場に足が向く。

酒場に入った途端お目当ての名前が耳に飛び込む。
「(〈死神アリューゼ〉?はっ、大層な二つ名じゃないか。
  まさか来て早々その名前を聞けるとは思わなかったよ。)」
詳しい話を聞こうとアルトリア正規兵に声をかけようとした。
しかしその前にマスターにいきなり仕事の話を持ちかけられる。
隣から聞こえるのがその仕事の内容のようだ。

「ヴィルノアだよ。これの払いが良くなくてね。(手で金のジェスチャー)
 ……へぇ、そんな仕事で500オースとは、気前がいいんだねぇ。
 わざわざ軍辞めてまでここに来た甲斐があったよ。」

そうは言うが、内容が内容だけに嫌な予感はした。もっとも、ギルバートの次の一言は
その予感を跡形なく吹き飛ばしてしまったが。なんとアリューゼにも頼むと言う。

「(これは手間が省けたってもんだ。正規兵に割り込むよりも確実じゃないか。)
 あたしも乗ろうかねぇ。払いもいいし、それに……」

先を続けようとしたら、先客同士で口ゲンカ(ガロと女魔術師の事)が始まった。
最初は黙って聞いてたが内容が実にみみっちい。そのあまりのみみっちさと
自分の言を邪魔された事で頭に血が上り……

「ごちゃごちゃとみみっちい事言ってんじゃないよっ!
 折角の酒が不味くなるだろ!(カウンターに鉄槌を振り下ろす。見事に砕けた)
 ……マスター、来て早々悪いね。まぁ運が無かったと諦めておくれよ。
 あっと、そこの旦那。締め切ってないならあたしも乗るよ。いいだろ?」

……そんなこんなで、言いたい放題言ってから酒を注文。
そこでようやくギルバートにひっついたままの少女(ルーンルーン)に気がついた。

「……んん?なんだってこんな所に……あんた、その子はなんだい?
 親子には見えないけど、そっちの趣味でもあるのかい?」

軽口を叩きつつ、椅子に座ったまま上半身だけ傾けて少女の顔を覗き込む。
52代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/11(木) 16:33:12
>48 フリーザさん
「さすが、ガノッサ様の推薦を受けた御仁だな。その返事を聞いて安心したよ。さて、本題に移ろう。
実はヴィルノアまで運ぶ荷物なのだが、鉱石などではなく、『人』なのだよ。
それもアルトリアにとっては重要な人間だ。アルトリア国王の一人娘であり、王位継承権第一位のジェラード姫がその荷物だ。
わしが運ぶ前日に意識を失わせる薬を紅茶に入れて飲ませるから手はずは大丈夫だ。
なに、わしがあの姫の教育係だからな。簡単なものよ」
そう言ってロンベルトはからからと笑います。
「ジェラード姫がヴィルノアの人質となれば、あの愚かな王は自らヴィルノアの属国になることを宣言するだろうよ。
その暁にはわしがアルトリアを治めることになるかもしれぬな」
ロンベルトは一瞬恍惚な表情を浮かべますが、すぐ現実的な宰相の顔に戻って、フリーザに言います。
「おぬしの仕事はヴィルノアまで無事人質のジェラード姫を送り届けることだ。
首尾よく任務が成功した暁にはおぬしもヴィルノアで高い地位に取り立てられることだろう。
最後に念を押すがこの計画はわしとおぬしだけの秘密ぞ。
決して、ギルバートや他の護衛の者に漏らすでないぞ。
出発は一週間後に王城の東門だ。何か最後に質問等ないかな?」
53代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/11(木) 16:43:09
>50 ガロさん
ガロの剣の一振りで、肩口で寸止めされたフローネは屈辱で顔を真っ赤にします。
そして腹から絞り出すように声を出します。
「さすが傭兵ね……。手段を選ばないと言った所かしら……」
そして肩までかかった長い金髪の髪をかき上げ、さばさばした調子で言い放ちます。
「このフレンスブルグのフローネ、あなたに負けたわ。
バーンストームで焼き殺すつもりだったけど勝負は勝負ね。
あなたの好きにしていいわ。煮るなり、抱くなり好きにして」
フローネは碧色の瞳でガロを見据えます。肝っ玉は据わっているようです。
集まってきた野次馬は「なーんだ、つまんねーの」と口々に言って散って行きます。
54代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/11(木) 17:01:57
>51 マルディアさん

>「ごちゃごちゃとみみっちい事言ってんじゃないよっ! (ry」
魔術師風の女性(フローネ)はマルディアに指摘されると、
「うるさいわね! この汚い男の次はあなたの番よ!」
と捨て台詞を残して、酒場の外へガロと共に出て行きます。
しかし、勝負は……>50の通りです。

>「あっと、そこの旦那。締め切ってないならあたしも乗るよ。いいだろ?」
ギルバートはマルディアが依頼を受けると飛び上がって喜びます。
「あんたみたいな強そうな人を求めていたんだよ! ……って他の人が弱いってわけではないけどね」
>「 親子には見えないけど、そっちの趣味でもあるのかい?」
ルーンルーンが自分にくっついて離れないのを見られると、慌てて弁明します。
「……いや! 僕は決して少女趣味ってわけじゃないんだ! この娘がくっついて離れないんだよ!」
ギルバートは依頼の確認をします。
「じゃ、一週間後に王城の東門で待っていてね。報酬は500オース。金貨で渡すよ」

その後、卓を囲んでいたアルトリア傭兵の一人が席を離れて、マルディアに近づいてきます。
「よう、そこの姉ちゃん。俺が見た所、なかなか腕が立つようだが、俺と飲まないかい?
えっ、俺は誰かって? 俺の名はミスト。見たまんまのアルトリアの傭兵さ」
ミストと名乗った男は二十代半ばと言った所の無精ひげの目立ついかにも傭兵風の男です。
「あんたもアルトリアに来てまもないと思うんだ。聞きたいことがあったら何でも聞きな」
ミストはそう言って任せろと言った感じで胸を叩きます。
55名無しになりきれ:2007/01/11(木) 17:04:41
なにここ
56名無しになりきれ:2007/01/11(木) 20:09:49
糞スレ決定
57フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/01/11(木) 23:19:48
>52
ロンベルトから任務の真の内容を聞いた。
アルトリアのジェラード王女をヴィルノアまで運ぶ。
上手くいけばこの国に対して有利に物事が動くのだが……

「では、質問させてもらいます。
 ジェラード王女に服用する薬の効果はどの位まで続くのでしょうか?
 アルトリアの王都からヴィルノアの国境付近までは長旅になるでしょう。
 その際に王女様が起きて暴れてしまいましたら、傭兵達に事が知られてしまいます。
 そうなればあなたがアルトリアの裏切り者だと知られてしまいます。
 同様に傭兵達が命令を無視し、勝手に王女様が入っている箱を開けた場合もです」
フリーザは一息着き、また話出す。

「私が目撃者である傭兵達を始末できれば良いのでしょうが、傭兵の中にはあのアリューゼがいると聞きます。
 私一人では残念ながら傭兵達を始末することはできません。
 ロンベルト殿は何か御考えがおありなのでしょうか?」
58ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/01/12(金) 00:01:22
>>53
魔術師ってのは自分の魔法に絶対的な自信持ってる事が大概だし、まして学生なら身体を鍛えてたり
実戦経験が多い訳じゃないからこういうテは結構効くんだが、あっさり終わっちまった。
>「さすが傭兵ね……。手段を選ばないと言った所かしら……」
「いや、待て。目の前で殺してやると言われて手段選ぶバカがどこにいる。」
いるとしたら、余程のバカか化け物みたいに強いかのどっちかだろうな。
例えばあの時のエイミとか、死神アリューゼとか・・・。
そんな連中には到底敵わないオレとしてはこうせざるを得ないわけで。

>「このフレンスブルグのフローネ、あなたに負けたわ。
>バーンストームで焼き殺すつもりだったけど勝負は勝負ね。
>あなたの好きにしていいわ。煮るなり、抱くなり好きにして」
>フローネは碧色の瞳でガロを見据えます。肝っ玉は据わっているようです。
本日二度目の呆然タイム。というか時間停止。ナニヲイッテヤガリマスカ、コノカタハ?
何時から貞操かけて戦うことになってんだ?
パリパリと頭を左手で掻きながら盛大な溜息を一つ。頭痛がしてきたのは気のせいだろうか。
「はぁ・・・・・・。あのなぁ、年頃の女がそんなことを軽々しく言うもんじゃねーっての。
 そんな事を平気で言ったらどんなトンデモナイ目に遭うことか。試しにオレの頭ん中覗いてみ?」
頭に思い浮かべるサンプルは大分前の戦場で上司だった変態将軍。
戦地だってのに女や少年の奴隷囲っての狂態三昧。戦争が終わってすぐに気心の知れた連中とでボッコボコにしてやったが
今も変態行為に耽っているんだろうか。今思い浮かべても殺意が沸くな。

「どうなるか分かったか?そもそもだなぁ、本当にプライドを持ってる奴ってのは他人の言葉にいちいち腹立てたりしないし。
たった一回負けたぐらいでホイホイと自分を捨てるような真似はしないんだよ。だからそう簡単に煮るなり焼くなり抱くなり・・・とか言うなよ。
そもそもオレは髪の長い女は趣味じゃない。」
右目は未だ閉じたままに、刀を背中の鞘に収める。黒い左目だけで碧い両目と向き合う。
こーゆー空気は苦手だ、とっとと崩しちまえ。とばかりに右手でフローネの頭をぐしゃぐしゃと撫でる。
「勉強の邪魔をして悪かったな、金の無い傭兵なもんで一杯ぐらいなら奢るから許してくれ。
 ほれ、酒場戻るぞ?」

とだけ言って先頭に立って酒場に戻る。酒場を出る瞬間の物音は極力考えないんでいたんだが
やっぱりカウンターが一部粉砕されてるし。頭を抱えたくなる衝動を何とか抑えつつ、また一つ溜息。
・・・・・・オレはどうしてこう、強気な女によく出会うんだろうか。
あぁ神サマとやら、あんた一体何考えてんだ。運命を司る戦乙女とやらもこんな強気な女神様なのか?
そんな疑問を胸に抱きつつ、元のカウンターに戻ろう。タコの刺身と飲みかけのビールが勿体ねぇ。
59代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/12(金) 11:51:59
>57 フリーザさん
>ジェラード王女に服用ずる薬の効果はどの位まで続くのでしょうか?
「さすがガノッサ様が見込んだ御仁だ。見識が鋭い。
……で薬の効果だが王女は昏睡状態になり、十日は起きることがないだろう。
ヴィルノア国境のエイサスの村まで普通に行けば一週間で着く。
この一週間の期限を守らせるためにアリューゼを始め、大勢の傭兵を雇うことにしたのだ。
王女が箱の中から起きることはないと言えるだろう。
ギルバートに言い含めてあるのだ。腕利きの傭兵を雇えとな」
>同様に傭兵達が命令を無視し、勝手に王女様の入っている箱を開けた場合もです。
「その点はギルバートにきつく言い含めてある。絶対に積荷を開けるな、とな。
その時はお前の首が飛ぶぞ、とまで言ってある。
万が一の時はグール……いや、気にするな。大丈夫。手は打ってあるとだけ言っておこう……」
観察眼の鋭いフリーザには分かりますが、この時ロンベルトが口篭ったのが分かります。
>私が目撃者である傭兵達を始末できれば良いのでしょうが、私一人では傭兵達を始末することができません
「本当、万が一の時のことを問うているのだな?
その時はフリーザ、お前が傭兵達と行動を共にしろ。
決しておぬしがヴィルノアのスパイであることを悟られぬようにしろ。
お前を傭兵どもの仲間と思わせるのだ。
そして後で使い魔を使ってわしに報告すればよい」
「ではフリーザ頼んだぞ。任務が始まるまで一週間あるが、行動を共にする傭兵の連中と仲良くなっておくといいかもしれぬな。
ガノッサ様からのアルトリアの情報収集の件もあるだろう。
これで何かのたしにするとよい」
そう言ってロンベルトは1000オース(金貨十枚)をフリーザに渡します。
60代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/12(金) 11:54:20
>58 ガロさん
>「勉強の邪魔をして悪かったな、金の無い傭兵なもんで一杯ぐらいなら奢るから許してくれ。
 ほれ、酒場戻るぞ?」
フローネは俯いてガロの話を聞いていましたが、ガロのその言葉を聞くと泣き出します。
「ここ異国アルトリアに来てこんなに優しくされたこと無かった……。
旅の傭兵の方、お名前を聞いていいですか? えっ……ガロさんと仰るのですか?
私が奢ります。こう見えてもフレンスブルグの魔術師は金持ちなのですよ」
そう言うと、フローネはエール酒ジョッキ二杯と、蛸の刺身の盛り合わせをマスターのハンスに頼みます。
「私のこと聞いてくださいます? 実は魔術学院の学院長のロレンタ様はこの前、レザード・ヴァレスという不届きな男を学院から追放されたのですよ……。
あ、私ばかり喋ってしまいましたね。ガロさんのお話もお聞かせ願います。どこから来られたのですか?」
ガロはフローネのペースに巻き込まれそうです。さっきとは打って変わって、フローネは自分のことを語り出します。
「ロレンタ様の魔術で、私はここアルトリアから、フレンスブルグの学院まで瞬間移動(テレポーテーション)で移動できるんですよ。凄いと思いません?」
フローネは嬉しそうです。いい話相手を見つけたと思ったのでしょう。
61代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/12(金) 11:56:06
【アルトリアの現在の情勢】
列強が二国同士(ヴィルノアとクレルモンフェラン)で争っているうちは傍観を決め込んでいたアルトリアだが、
クレルモンフェランが押され気味になったことで対岸の火事とばかりもいっていられなくなった。
クレルモンフェランがヴィルノアによって落とされれば、次は間違いなく国境を接するアルトリアである。
そこでアルトリア国家政府は、正規兵の他に傭兵を雇って兵士の数を増やすという政策を打ち出した。そして手柄を立てた兵士には報酬を与えると発表し、士気を高めようとしている。
しかし、二大軍事国に挟まれるという不幸な立場で、国民の恐怖感情はピークに達している。
62フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/01/12(金) 12:46:35
>59
ロンベルトの話では王女は十日間は目覚めないという。
そして、目的地までは一週間の道のりらしい。
王女が途中で目覚めないと分かったはいいが、傭兵達が箱を開ける可能性がある。
ロンベルトはそれは無いと言っていたが、残念ながら傭兵のことは信用できない。
フリーザが聞いた話では、傭兵とは金の為なら何でもし、主を平然と裏切る者もいると聞いている。

>万が一の時はグール……いや、気にするな。大丈夫。手は打ってあるとだけ言っておこう……」
ロンベルトがグールと言いかける。
もし、万が一のことが起ったならば、グールでも送るというのだろうか?

>「本当、万が一の時のことを問うているのだな?
>その時はフリーザ、お前が傭兵達と行動を共にしろ。
>決しておぬしがヴィルノアのスパイであることを悟られぬようにしろ。
>お前を傭兵どもの仲間と思わせるのだ。
>そして後で使い魔を使ってわしに報告すればよい」
「了解しました。あなたとガノッサ様に報告をすれば良いのですね」
あえてフリーザはガノッサ様という部分を強調して言った。

>「ではフリーザ頼んだぞ。任務が始まるまで一週間あるが、行動を共にする傭兵の連中と仲良くなっておくといいかもしれぬな。
>ガノッサ様からのアルトリアの情報収集の件もあるだろう。
>これで何かのたしにするとよい」
「ありがとうございます、ロンベルト殿。
 私はこれで失礼させて頂きます」
フリーザはロンベルトから金貨を受け取ると、ロンベルトの私室から出ていった。
63カズト ◆z2UeTmwd22 :2007/01/12(金) 14:54:09
>>43
>「その『由衣』って娘は何やら、倭国で軍隊の士気を上げるため『呪歌』って言われる魔力のある歌を戦場で歌っていたそうだ。
>自分の目の前の人々が死ぬのが嫌で、海藍から逃げるようにして、このアルトリアに来たそうだ」
「『呪歌』・・・魔力を秘めた歌,でござるか・・・。
 軍の志気を上げるために歌わされ,その後に惨状をまざまざと見せつけられ・・・さぞかし辛かったであろうな。
 それで此方へ逃げてきたという訳なのか・・・」

>ハンスはそう言うと、蛸の刺身の大盛りと、一杯の水を差し出します。
「かたじけない。 では頂きます・・・」
差し出された大盛りの蛸の刺身,醤油はないようだが・・・それでも,1枚口に入れて噛んだだけでも味があった。
・・・少々塩気がある,しつこさのない蛸本来の身の味が口の中に広がった。
厚さも倭国で一般的に出されているものより少し厚めであるものの,それでも美味い。
少し水を飲んでから,酒場の主人がこう言った。

>そして、小判をカズトの元に返し、こう言います。
>「これはお前さんの大事な懐にしまっておきな。
>あと、お前さんに出来そうな仕事だが、ギルバートの仕事がいいと思うぜ。
>荷馬車を一週間護衛するだけで金貨5枚だからな。
>その由衣って娘が見つかるといいな」
「なるほど,護衛程度であればそれがしのこの刀でも気休め程度の助太刀は出来るのか。
 その依頼,しかと引き受けよう・・・ギルバート殿にも話してくる」
そう言ってそれがしはさっき泣いていた小さなルーンルーンという娘の世話などに追われるギルバート殿の元へ行き,この旨を伝えた。
64ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/01/12(金) 16:58:54
>>60
どつぼ、ってぇ言葉がある。今のオレがまさにそれ。
もうあれやこれやと事態が適当に進んでいって、女の子一人泣かせちまった。
あー・・・、オレ何やってんの?っていうかこれはどういうイタズラですか神サマ。
>フローネは俯いてガロの話を聞いていましたが、ガロのその言葉を聞くと泣き出します。
>「ここ異国アルトリアに来てこんなに優しくされたこと無かった……。
>旅の傭兵の方、お名前を聞いていいですか? えっ……ガロさんと仰るのですか?
>私が奢ります。こう見えてもフレンスブルグの魔術師は金持ちなのですよ」
「いや、奢ってもらえるんなら別にそれはそれで構わないけど・・・。」
頭痛ぇ・・・・・・。何かぐるぐると何かに巻き込まれていっている感じがする。
ついでにどこから来ましたか?と来たか。
「ん、あぁ。オレはえーっとだな・・・。元々猟師のガキやってたのが腐った連中に土地ぶんどられたんで
傭兵になったんだよ。国はジェラベルン。あそこでしばらく仕事してたけど段々儲からなくなるって分かったんでここに来た訳だ。
にしても瞬間移動とはまた便利だな。旅をする奴には喉から手が出るほど欲しい力だろうな。」

あぁ、何でいきなり身の上話に?まぁいいや、うん。酔ってしまえオレ。
親父なんぞとっくの昔にくたばってるし、今更感傷とかもねぇし。
「ふぅん・・・レザード・ヴァレスねぇ。具体的にそいつ何かヤバイ事やったのか?
学校追放ってぐらいだからちょっと窓割りましたとかそんなもんじゃないんだろ?」
この際だ、それとなくコネができそうなのを喜ぶとしよう。
何に喜ぶって?・・・・・・なんだろうな。
まぁなんとなく、嬉しそうなフローネの様子にさっきまでの険のある顔よりこっちの方がいい。
などと考えつつ飲む、話す。
65代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/13(土) 07:51:53
>62 フリーザさん
さて、ロンベルトの私室から出てきたフリーザですが、三部屋隣の部屋から若い少女の声がします。
扉は閉まっています。
「たかが傭兵風情が! わらわを甘く見たらどうなるか……」「万死に値するぞ!」等口々に叫んでいます。
先ほど、フリーザをロンベルトの私室へ案内した騎士がこっそり耳打ちします。
「この怒鳴っている少女がジェラード姫なのです。
国王直々の受勲式の時、〈死神アリューゼ〉が王直々に表彰を受け、報奨金と戦勝の女神像をいただいたのですが、
事もあろうか、あのアリューゼは嘲笑と共にその女神像を地面に叩き割ってしまったのです。
その場に居合わせたジェラード姫は大層ご立腹いたしまして、こうして物に当たったり、叫んだりしているのでございます」
その部屋を抜け、王城の城門に戻ると、その騎士はこう告げます。
「ギルバートは誰でもかれでも馬車の護衛役として引き入れるので、フリーザ様はその雇われた護衛役が、
どんな人物なのか、任務開始の一週間後までに見極めてください。
そして、不審そうな人物がいましたら、私シーザスまで報告ください。
私はいつも王城の門番をやっております。では、ギルバートのいる『幸せのコイン亭』までお戻りください」
こうしてフリーザは開放されます。
66代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/13(土) 07:54:10
>63 カズトさん
護衛の仕事を引き受けたいとカズトが申し出ると、ギルバートはまたもや飛び上がって喜びます。
「さっきの女戦士(マルディアのこと)、傭兵さん(ガロのこと)、親父さん(バドラックのこと)といい、今日の僕はついてるよ!
こんなに簡単に護衛の人が見つかるなんてね! やっほほーい! これで〈死神アリューゼ〉がつけば万全だ!」
ギルバートの声はデカいので酒場中にその声は響き渡ります。
「えっ? カズトさんって言うの? 僕の名はギルバート、宜しくね!
早速仕事の話だけど、一週間後に王城の東門で待ち合わせだよ。
馬車があるので、それを目印にするといいよ。行程は一週間を予定しているよ。
カズトさん、見た所、宿に困っているみたいだから安い宿を紹介してあげようか?
一階が南楼飯店っていう倭風レストランになっているけど、その三階なんだ。
名前を『南楼旅館』っていうんだけど、一泊朝食付きでたったの2オースで泊まれるんだ。
ちょっと汚いし、雑魚寝だけどね……。
さっきマスターと話していた『由衣』って娘もそこに泊まっているかもしれないよ(ギルバートは地獄耳です)」
67代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/13(土) 07:55:46
>64 ガロさん
>「国はジェラベルン。あそこでしばらく仕事してたけど段々儲からなくなるって分かったんでここに来た訳だ」
「そうですか……。噂では治安が悪いと聞きましたが、そんなにひどいとは……」

>「ふぅん・・・レザード・ヴァレスねぇ。具体的にそいつ何かヤバイ事やったのか?」
「レザードは魔術学院でも主席の生徒でした。……しかし彼は学生時代に神や魂を冒涜する禁忌の研究 を行ったのです。
彼の真の目的は神を超える力を手に入れることだったのです!
私ども魔術学院は平和的に魔法を利用する学びの場です。
学院長であるロレンタ様は泣く泣くレザードを破門することを決意したのです」

「前々から気になっていたのですが、あなたの背中に背負っている黒い刀、非常な魔力を感じます。
一体どこで手に入れたのですか? その刀は魔力を吸収する力を持っていますね」

「私はあなたに渡したい物があるのですが、受け取ってもらえますか?」
そう言ってフローネはガロに全く傷のない透明な小さな珠を渡そうとします。
「これは『天空の瞳』と言って遺跡などをあなたが冒険者として探索する際に、行っていない空間をあなたに映し出す宝珠です。
私の話相手になってくださったお礼と、先ほどの非礼の謝礼です。どうか受け取ってください」
68代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/13(土) 07:58:40
【主なアスガルドの神々】
◆ヴァルキリー:運命を司る三女神。そのうちのひとりであるレナスは、神界戦争の戦力となりうる人間界の魂を探し出すため人間界に降臨する。
アーリィ、レナス、シルメリアの3人は、同じ記憶を共有できる存在で、ひとりが目覚めれば他のふたりは眠りにつくこととなる。

◆オーディン:アース神族の長として君臨する主神。
もとは力の弱い神であったが、神々と違った成長を遂げるハーフエルフであったため、最終的にはすべてを凌ぐほどの力をつけた。

◆フレイ:オーディンの忠実な補佐役にあたる女神。
神格は第二級で、オーディンに次ぐ実力を持っている。
主神の命令が最優先であり、それに逆らうものや障害物には一片の慈悲も注がずに排除する。

◆フレイア:フレイの妹にあたる女神。
外見は、まだ子供っぽさが抜けない少女だが、内に秘めた破壊の力は強大。
制御不可能になることを恐れてか、フレイアの力はオーディンによって封印されている。

◆スルト:オーディンと対立する、ヴァン神族の王。
巨人の国ヨツンヘイムに、宮殿を構えている。
オーディンによれば、神界戦争を引き起こしたのはスルトということになっているが、スルトはそれをオーディンの姦計だと語る。この真偽の程は定かではない。

◆ロキ:アース神族とヴァン神族を両親に持つ神。
素直で無邪気な性格だが、それは彼が演じる仮の姿。
真実のロキは世界を憎むがゆえに、すべてを破壊したいという強い欲求にかられている。

◆ブラムス:不死者を統べるヴァンパイアの王。
過去に幾度もオーディンと争ったという経緯がある。王者らしく、性格は公正で抜け目がない。
69名無しになりきれ:2007/01/13(土) 08:21:12
【名前】ガウディ
【職業】魔術師/冒険者
【出身地】フレンスブルグ
【性別】女
【年齢】21歳
【武器】双頭の蛇を模した杖
【防具】シルバークローク(布製体用防具)、レザーブーツ
【アイテム】魔物辞典等の魔術書数点
【身長】168cm
【体重】47kg
【身体的特徴】不揃いに短く切った黒髪、菫色の目。整った顔立ちでそれなりに美人だが、華がない。
【決め技】ポイズン・ブロウ(攻撃対象を毒の霧で包み込む魔法)
【人物特性】寡黙、神経質、利己的
【キャラ解説】賞金稼ぎをしながら、行方不明の兄を探して各地を転々としている魔術師。
 普段は落ち着いているが、兄の行方が絡むと感情を昂ぶらせることもある。
 また、一つのことに集中している最中は他の物事に目が行かず、気が回らない。
【中の人より一言】ROMの方含め、参加者皆が楽しめる場になるといいですね。宜しくお願いします。
70名無しになりきれ:2007/01/13(土) 08:21:43
 幸せのコイン亭。窓際席周辺に、一人の魔術師が腰掛けていた。
左手に双頭の蛇を模した不気味な杖を握り、右手で紙巻き煙草を吸いながらテーブルに肘をつき。
他者を寄せ付けない雰囲気、それに地味な風貌も手伝って、彼女を気にかける者はいなかった。

「ゴーラ……ヴィルノア北部の山中……教祖様……帰ってこない……どうしたのだろう?……」
 ……酒場に入り、隣の胡散臭い連中の話を盗み聞きして、どれくらいになるのだろう。
大して役に立ちそうな情報も手に入らないまま、時間だけが過ぎていった。
 顔を上げ、酒場の中を見渡すと、ガウディが店に入った時よりも客が随分と増えているのが分かる。
目に付く者は、倭国風の髪が長い男、大柄で背中に刀を背負った傭兵風の男、同じく傭兵風の、
重そうな装備一式に大剣を背負った女。それに金髪の男と……その男にくっついた、白い少女。

 白い少女……赤い目をしている。あれは、アルビノだろうか。
ひどい格好をしているが、皮膚は大丈夫なのか。目は……見えているようだ。珍しい。
じっと観察しているうち、少女と目が合った、気がした。視力に自信はない。気のせいかもしれない。
……そういえば、赤は兄さんが好きな色だったな。

 席から立ち上がりながら、いつの間にか短くなっていた煙草を持て余していたビールに放り込む。
ガウディは少女のほうへと歩み寄ると、やや乱暴な動作で着ていたクロークを脱ぎ、少女の肩にかけた。
クロークの下は軽装だったが、少女のぼろ布よりは遥かにましな服装だ。
少女はもとより、周囲の人間も驚いたかも知れない。見ていないので知らないが。
留まる理由も特にないため、少女にクロークをかけてすぐに自分の席へと向かっていた。

 ……そうだ、一つ言い忘れたことがある。ガウディは振り向くと、一言告げた。
「まともな服を調達したら、返して」
 酒場の喧騒で聞こえなかったかも知れないが、まあいいだろう。言いたいことは言った。

 何故こんなことをしているのか。勘だろう。時には思うまま動くことも必要だと、兄さんも言っていた。
71ガウディ ◆pFxfaden2k :2007/01/13(土) 08:23:34
すみません、名無しで投稿してしまいました。
72フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/01/13(土) 14:52:06
>65
ロンベルトの部屋から出ると、迎えに来た兵士が部屋の横で待っていた。
迎えの兵士と共に廊下を歩いていると、『万死に値するぞ』等という物騒な声や金属が床に落ちたような音が聞こえた。
兵士が言うには、あのアリューゼに父親である国王を侮辱され、当の本人に文句を言えない為に部屋に籠ってやつあたりという訳らしい。

「全く…アルトリアという国はどうしようもないですね。
 国王を侮辱されておきながら、アリューゼという傭兵に死罪を与えもしない。
 それどころか城の中で人気者として扱っているとは」

>「ギルバートは誰でもかれでも馬車の護衛役として引き入れるので、フリーザ様はその雇われた護衛役が、
>どんな人物なのか、任務開始の一週間後までに見極めてください。
>そして、不審そうな人物がいましたら、私シーザスまで報告ください。
>私はいつも王城の門番をやっております。では、ギルバートのいる『幸せのコイン亭』までお戻りください」

「了解しました。
 後、頼み事を一つだけお願いしてもよろしいですかな?
 実を言うとギルバートさんは私が城門で待っていると思っています。
 もし、彼が私を探しに城門まで来たら、フリーザは酒場まで戻ったと伝えてください」
フリーザはそう言うと、酒場まで歩いていった。
73代行GM:2007/01/13(土) 16:40:55
【コーヒーブレイク 〜TRPG的に処理するために〜】
さて、物語も佳境ですが、ここで代行GMからダイスを使って行動を判定するために、各キャラの能力値と技能LVを決めたいと思います。
能力値は【器用度】、【敏捷度】、【知力】、【筋力】、【生命力】、【精神力】の六つと、そのボーナス値です。
技能LVはヴァルキリープロファイルの各キャラのクラスのLVと冒険者LVです。
NPCのギルバートを例にあげて説明しましょう:

【ギルバート】
◆能力値:【器用度】14(+2)、【敏捷度】14(+2)、【知力】10(+1)、【筋力】18(+3)、【生命力】15(+2)、【精神力】14(+2)  ( )内はボーナス値
◆技能LV:【農夫】1LV、 【剣士】2LV、 【弓闘士】1LV  ◆冒険者LV:2LV

◆六つの能力値の合計値は85です。85を自分のキャラの適性に合わせて、割り振ってください。能力値については後述します。
能力値のボーナス値は、それぞれの能力値を6で割ったものです(端数切捨て)
◆技能LVの【技能】については、VPのゲームキャラのクラスを参考にしてください。
例えば、アリューゼであれば重戦士(大剣を使う戦士)、レザード・ヴァレスであれば魔術師・死霊術師という風にです。
技能は複数で構いませんが、すべての技能LVの合計値は4です。そして、一つの技能の最大LVは3です
。技能LVが高いほど、そのキャラはその技能に習熟していることになります。
◆冒険者LVは技能LVの中の最も高い値です。(ギルバートの場合【剣士】LVが2なので、2LV。
74代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/13(土) 16:43:00
【能力値の説明】

器用度…手先の器用さ。攻撃の命中率や、罠を解除出来るかなどに影響。
敏捷度…すばやさ。とっさのトラブルに反応出来るかや、相手の攻撃を回避する確率に影響。
知力…頭の良さや回転の速さ、それから何かに気づくかと行った知覚力。また、魔法の威力(呪歌除く)に影響。
筋力…どれだけ力があるか。これが高いと重い武具を装備出来る、また岩をどかすといった力作業が成功しやすくなる。
生命力…いわゆるHP。また、命の危機に耐える力。これが高いと毒などに影響を受けにくくなる。
敵の攻撃などで減り、これが0以下になると死ぬ危険がある。
精神力…いわゆるMP。それから精神力の強さ。これが高いと敵の魔法に耐えやすくなる。また呪歌の威力に影響する。
なお、これが0になると気絶する(マイナスになることはなかった…はず)。
75代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/13(土) 16:46:44
【連絡事項】
◆ガウディさんはお兄さんの名前を教えてください。
シナリオに絡めます。
◆物語の進行は月曜日までお待ちください。
76代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/13(土) 18:48:18
【能力値と、技能LVと、冒険者LVの説明】
◆例えば、ギルバートがガストというモンスターと戦ったとします。
ギルバートの攻撃力は【剣士】LV+【器用度】ボーナスです。
すなわち、2+2=4です。
これに六面ダイス(サイコロ)二個分【2D6と略します】の合計値を足します。
サイコロの出目は一回目が3、二回目が4でした。
すなわち、【攻撃力+2D6】の値は4+3+4=11です。
これをギボンの回避点と比較します。ギボンの回避点は12です。
ギルバートの【攻撃力+2D6】の値はギボンの回避点以上ではないので、ギルバートの剣による攻撃は失敗しました。
◆フローネ【知力が18(ボーナス値+3)、魔術師LVが3】がフェンリルに「ファイア・ランス」の魔法をかけようとしたとします。
フローネの魔力は【魔術師】LV+【知力】ボーナスです。
すなわち、3+3=6です。これにまた【2D6】の値を足します。
【2D6】が6+5=11だったとしますと、合計値は17です。
これをフェンリルの抵抗値(17)と比較します。
フェンリルの抵抗値以上だったので、フローネはフェンリルに魔法でダメージを与えることができました。
◆ギルバートが崖を登ろうとします。
ギルバートの【冒険者】LVは2、【敏捷度】ボーナスは2です。
【2D6】の値は3+3=6でした。崖の登攀の目標値は11です。
合計値が2+2+6=10なので、ギルバートはあと一歩の所で崖を登れませんでした。
◆サイコロの二個の値【2D6】が1+1だった時は絶対にその行為は失敗します。
同様に、【2D6】が6+6だった時は、その行為は絶対に成功します。
77代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/13(土) 18:51:05
【フリーザ】
◆能力値:【器用度】20(+3)
     【敏捷度】17(+2)
     【知力】15(+2)
     【筋力】9(+1)
     【生命力】9(+1)
     【精神力】15(+2)
◆技能:【貴族】1、【弓闘士】3
◆冒険者LV:3
78ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/01/13(土) 19:19:59
>>67
>レザードについて
「へぇ・・・随分と『勉強熱心』なんだな、そいつ。
 神をも超える力か・・・神様に求婚でもする気かねぇ?」
あはははは・・・と自分で笑いつつ、頭の片隅に覚えておくことにした。
ヤバそうな奴の事前情報なしに遭遇したくないしな。

>極夜
刀の出所について問われた途端、一瞬口ごもる。
「あーこれはだな・・・。うん、まぁ単なる噂話と同じ程度で思ってくれて構わないんだけどな。
『忘却の洞窟』って知ってるか?まぁ神出鬼没な洞窟ってやつなんだが・・・。」

と言って語るのはガロが傭兵になって間もない頃のある依頼の話。
酔狂な貴族が、忘却の洞窟の探索を目的として傭兵を大々的に募ったのだ。
前金アリ、洞窟で名剣の類を発見したものには更なる追加報酬という話に、傭兵になり立てで金の無いガロは飛びついた。
およそ50名、という大集団でもって向かった探索はたった一体のドラゴンゾンビによって失敗することになる。
入り口を塞がれた部隊は大混乱、機転を利かせたガロはドラゴンゾンビの隙を突いて洞窟の奥へ逃げた。
何日もさ迷い歩いたガロが発見したのは、骨と死体で積み上げられた祭壇の頂点に鞘ごと刺さった刀だった。
最初に武器を失くしていたガロはその刀を誘われるように引き抜いた。
途端に骨と死体の祭壇は崩れ、気絶したガロは刀を持ったまま遠く離れた村の裏山で助けられた。
「大体、こんなところだ。洞窟の中たった一人だった恐怖とか、
今までの未練とか色んな物が刀に触れた瞬間全部吸い込まれたように感じたのは覚えてるんだが・・・。
オレも実際どこまでが本当だかよく分からねぇ。だから与太話みたいにしか思われねぇんだわ。」

>天空の瞳
「おぉ、ソイツはすげぇ!んじゃ、『お近づきの印に』もらっとくぜ?」
言外に気にするな、という意味を滲ませつつもらうことにした。

「さぁて、今晩の宿はどうすっかねぇ。ってここでいいか。後は、今日の鍛錬でもすっかねぇ。
奢ってもらってわりぃな。うまかったぜ」
と言いながら酒場の裏へ出る。その後、街の片隅へと歩いていくガロの姿があった。
79ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/01/13(土) 19:21:56
能力表作成。
【ガロ】
◆能力値:【器用度】15(+2)
     【敏捷度】18(+3)
     【知力】12(+2)
     【筋力】12(+2)
     【生命力】18(+3)
     【精神力】10(+1)
◆技能: 【刀士(侍)】2Lv【猟師】1Lv【剣士】1Lv
◆冒険者LV:2
80マルディア ◆b0d0J2Owl6 :2007/01/13(土) 19:34:39
>54
>「うるさいわね! この汚い男の次はあなたの番よ!」
「威勢がいいのは嫌いじゃないよ。
 実力が伴ってなきゃ意味無いけどねぇ。」
注文した酒をあおって勝負を見届ける。案外あっさりと男(ガロ)の方が勝った。
予想通りとは言え、番狂わせも無しと言うのは拍子抜けだ。

>ギルバートはマルディアが依頼を受けると飛び上がって喜びます。
「……世辞なのか素なのか、面白い奴だよアンタ。」
>ルーンルーンが自分にくっついて離れないのを見られると、慌てて弁明します。
「その割にはやけに慌ててるじゃないか。
 実は図星なんじゃないのかい?……無理矢理とかだったら承知しないからね。」
あからさまに威嚇を込めた一睨み。弱肉強食は否定しないが
不要な者まで喰うのは人間のやる事じゃない。
>「じゃ、一週間後に王城の東門で待っていてね。報酬は500オース。金貨で渡すよ」
一週間後、と聞いてマルディアは眉をひそめた。
「(参ったね、それまでの間は自腹かい……路銀が心許無い……)」

>「あんたもアルトリアに来てまもないと思うんだ。聞きたいことがあったら何でも聞きな」
金について考え事をしていると、いかにも傭兵と言った風情の男から酒の誘いを受けた。
無類の酒好き(酒癖は最悪だが)なマルディアが断る筈もない。豪快な笑みを向けて返事をする。
「ああ、一人で飲むよりはよっぽど旨かろうさ。あたしはマルディアって言うんだ。
 ……そうだねぇ、とりあえず、あんたはどれぐらいの腕なのかってとこから聞かせて貰おうか。」
二杯目の、度が強いだけの安酒のお代わりを頼んでからミストと名乗った男に問いかける。

>70
>少女はもとより、周囲の人間も驚いたかも知れない。見ていないので知らないが。
ふと視界の端に、ギルバートにべったりの少女にクロークを渡す
魔術師風の女の姿が入る。変わった事をする、と思ったがすぐに視線をミストへと戻す。

◆能力値:【器用度】8(+1)
       【敏捷度】9(+1)
       【知力】8(+1)
       【筋力】20(+3)
       【生命力】20(+3)
       【精神力】20(+3)
◆技能:【重戦士】LV3、 【傭兵】LV1
◆冒険者LV3
81カズト ◆z2UeTmwd22 :2007/01/13(土) 21:16:35
>>66 >>73
(かたじけない,ではそれがしも能力値を振り分けさせてもらうでござるよ)
◆能力値:【器用度】13(+2)
      【敏捷度】14(+2)
      【知力】12(+2)
      【筋力】15(+2)
      【生命力】16(+2)
      【精神力】15(+2)
◆技能:【刀士(侍)】Lv3 【傭兵】Lv1
◆冒険者Lv:3

「ず,随分と聴力に長けているようでござるな・・・;
 まぁよかろう,1週間後に馬車を目印に場所を探せばよいのだな。
 それに安い宿まで紹介して頂いてかたじけない,拙者は倭国でも少々小汚い寝床で寝た経験がある故,多少なりとも寝床が汚かろうと我慢するつもりで居る。
 もしかしたら『ユイ』という娘にも会える可能性があるというのか。
 ならば目的は同時に果たす事が出来そうだが・・・その『オース』という通貨,倭国の小判でも通用するのでござろうか・・・」

少々疑問に思った。
この小判,此処で両替をし,この国の通貨に代えたとなれば幾らに相当するのであろうか。
また,この小判や銅銭,その宿で使えるであろうか。
まだまだ見知らぬ土地であるが故,それがしにその様な事は解らない。
今の内にギルバート殿にでも聞いておこう。
82ガウディ ◆pFxfaden2k :2007/01/13(土) 23:59:56
能力値、技能。
◆能力値:器用度:3
       機敏度:18(+3)
       知力:30(+5)
       筋力:2
       生命力:8(+1)
       精神力:24(+4)

◆技能:【魔術師】LV3【薬師】LV1
◆冒険者LV:3
83名無しになりきれ:2007/01/14(日) 21:49:15
フリーザ様ぁぁぁぁ!!!!
84代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/15(月) 07:51:25
>70 ガウディさん
「う〜ん、このパーティーでは魔法の攻撃を受けた時、危ないよなあ……。
魔術師さんが一人いると心強いんだけどなあ……」
そう呟くと、ギルバートは酒場を見渡します。
するとエール酒片手にガロと熱心に話しているフローネが目に付きます。
「もしもし、そこの魔術師さん、私の仕事を引き受けてくれませんか?」とギルバートは打診します。
しかし、「私、今、この人と話しているの」と言われ、にべもなく断られます。
ギルバートの目は着ていたクロークをルーンルーンにかけてやっているガウディの方に移ります。
「もしもし、そこの魔術師風のお嬢さん、僕は魔術師の仲間を探しているのですが、
引き受けていただけませんか? 500オース払いますよ」
ギルバートはガウディの反応を今か今かと待っています。
【ガウディさんは『使い魔』を一匹決めてください。猫、蝙蝠、蜥蜴、何でも結構です。名前も決めてくださいね】

>72 フリーザさん
フリーザが「幸せのコイン亭」に戻ると、あいかわらず、ギルバートが護衛役探しに女に声をかけているのが見えます(ガウディに)。
そんなフリーザに酒場のマスターのハンスが声をかけます。
「さっき来た兄ちゃんじゃないか。今までどうしていたんだい? ところで泊まるあてがあるのかい?
南楼旅館が安いよ。たったの一泊2オースだぜ。さっきギルバートが、仕事を引き受けてくれたっていう侍さんにその宿を紹介していたぜ」

85代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/15(月) 07:53:44
>78 ガロさん
>レザードについて
「レザードは自分の目的のためなら手段を選ばない男です。
フレンスブルグに旅した時は奴の住んでいる塔には近づかないようにしてください!」
>極夜
「そんな由来がその刀にあったのですか!」フローネは感心したように声を上げます。
しかし小声になり、次のようにガロに囁きます。
「あの傭兵の男(ギルバート)にくっついている少女、強大な魔力を感じますよ(ルーンルーンのこと)
ただの乞食娘ではないですよ……」
>酒場の外へ出て行こうとするガロを呼び止めて
「南楼旅館がこの辺りでは安いですよ。一泊朝食付きで2オースです。汚いですが泊まってみてはいかがですか?」

>80 マルディアさん
>「……そうだねえ、とりあえず、あんたはどれくらいの腕なのかってことから聞かせて貰おうか」
「俺の腕だって? 俺の腕ねえ……。まあ、俺は実は元は学者の出なんだ。
今は落ちぶれて全然そう見えねえけどな……。だからお前さんには頭では勝つが、剣の腕では負ける、そんな所かな」
「その背負っている大剣スゲーな……。何かルーン文字で書いてあるぞ。見せてみな。何?
『風』って刻んであるぞ。俺も全部は判読できねえがな。その剣どこで買ったんだい?」
「宿に困っていると見た! 図星だろ? 南楼旅館という宿屋が安いぜ。
たったの2オースで一泊朝食付きだ。ギルバートの仕事を受けるまではそこに泊まるといい」
86代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/15(月) 07:55:53
>81 カズトさん
>「その『オース』という通貨、倭国の小判でも通用するのでござろうか…」
「南楼旅館は倭人のオーナーが経営しているから通用すると思うよ。
オーナーさんは博仁(ひろひと)さんっていう倭人のおじさんなんだけど、凄く親切な人だからオースを換金するといいよ。
両替商もやっているからね。アルトリアに来ている倭人さんたちは皆、博仁さんのお世話になっているんだ」

◆ルーンルーンさんはギルバートにくっついて行動を共にしていることにします。
ギルバートは困っていますが、追い払ったりしません。
最後にギルバートが言います。
「南楼旅館に泊まる人で馬車の護衛を引き受けてくれる人はみんなでお互い自己紹介してね。
結束が固まった方が何かといいからさ」
【代行GMからもお願いします。PCの方は皆、南楼旅館に泊まってください。
そこで、自分の自己紹介をすることによって、RPGのパーティーが結成されると思います。
それぞれ思惑があると思うので、都合の悪いことは隠して(笑)
それによってGMの負担も減りますし、PC同士でGM不在の時もストーリーが進行できると思います】

◆【能力値・技能LV・冒険者LVによる判定の為に、リアル六面ダイス二個もしくはそれに類するものを準備してください。PCの行動にもよりますが、ダンジョン探索になった時、TRPG風にトラップ、モンスターとの戦闘などを処理するために、必要になってきます】
(例)ガウディは遺跡の閉じられた扉の前に来た。ルーン文字が扉に刻んである。
ガウディはその文字が読めるか【魔術師】LV+【知力ボーナス】+2D6でチェックした。
出目は3+5+4+3=15である。ガウディは余裕で読めた。
『この扉を無理矢理開けようとする者には神の怒りが落ちるであろう。鍵を探してこい』
扉にはそう書かれてあった。
87フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/01/15(月) 13:21:15
>84>86
フリーザが酒場に入ると、ギルバートが様々な人を勧誘するのが見える。
用件というのはロンベルトから与えられた任務の為の人集めだったようだ。
フリーザはギルバートの勧誘が終るまで待つことにし、酒場のカウンター席に座った。

>「さっき来た兄ちゃんじゃないか。今までどうしていたんだい? ところで泊まるあてがあるのかい?
>南楼旅館が安いよ。たったの一泊2オースだぜ。さっきギルバートが、仕事を引き受けてくれたっていう侍さんにその宿を紹介していたぜ」
酒場のマスターが宿を奨めてくれた。
だが、フリーザとしてはマスターが奨める安い宿より、もっと質の良さそうな宿に泊まりたい。
マスターに他に宿は無いのか聞いたところ、他には無いと言われた。

>「南楼旅館に泊まる人で馬車の護衛を引き受けてくれる人はみんなでお互い自己紹介してね。
>結束が固まった方が何かといいからさ」
ギルバートの話に一区切りが着いたようだ。
フリーザはギルバートに話し掛ける。

「私の用件は終りました。
 私も泊まる場所がなく、その南楼旅館という宿に泊まりたいのですが…
 その…場所が分からないのです。
 案内をしてくれませんか?」
88ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/01/15(月) 16:10:04
>>85
>旅館&忠告&ギルバートの話。
「親切にどーも。」
にっ、とフローネに笑い返してから酒場の外へ向かう。目指すは町外れ。

その後、ガロは街外れで極夜を振っていた。
何せ、自分は別段剣に優れている訳ではないのだ。
日々剣を振り続けていないと腕が鈍るし、不安にもなる。
最初の一撃、閉じた右目を一瞬だけ開いて上段からの抜き打ち。
第二、地面すれすれに落ちた刀身を跳ね上げて右へ払う。
第三、フェイントを交えた斜め上へ昇る切り上げ。
第四、眉間と首を狙う高速の二段突き。
終・・・。

気づけば更に時間が経ち、極夜の刀身はもう闇に沈んで自分でも見づらくなってきた。
「そろそろその南楼旅館とやらに行ってみるかぁ。」
刀を納め、町の中へ歩き出す。尚、旅館にたどり着くまで散々迷い二時間かかった。

そうこうして『南楼旅館』に入る。
「えー、と。泊まりたいんだが受付はどこだい?」
そう入り口で呼ばわる。手っ取り早く旅の疲れを癒すとしよう。
89代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/15(月) 18:54:48
【判定の達成値の目安】
5:技能があればほぼ確実な作業。素人でも大体成功する。
6:技能があればほぼ確実。素人でも成功する確率のほうが大きい。
7:技能があれば成功を期待できる。素人では五分五分。
8:技能があればかなりの確立で成功する。素人では失敗の危険のほうが大きい。
9:技能があれば3回に2回は成功するが、素人では3回に2回は失敗する。
10:技能があっても五分五分。素人に成功は覚束ない。
11:その道のプロならほぼ成功するが、技能があるだけでは、失敗の危険のほうが大きい。素人は手を出さない方がよい。
12:その道のプロなら成功を期待できるが、ちょっとかじった程度では失敗すると思うべき。
13:ちょっとかじった程度の人間にできれば幸運。プロでもちょっとした不運で失敗しうる。
14:世界でも屈指の達人には簡単な作業。プロ程度では失敗が十分にありうる。
15:達人ならまず失敗はないが、プロ程度では成功は五分五分。
16:達人といえど、必ず成功するという保障はない。
17:どんな達人でも失敗の可能性がつきまとう。プロ程度では成功は期待しないほうがよい。
18:達人でも成功を確約することはできない。
19:達人が失敗しても非難できない程度。
20:達人でも五分五分。そうでなければ絶対に手を出さないほうがよい。
21:達人でも失敗する確立の方が高い。
22:成功すれば歴史に残るような作業。

【そして、判定には修正値がつくことがあります】
−4:きわめて厳しい状況
−2:厳しいが、なんとかなる状況
−1:わずかに不利な状況
90カズト ◆z2UeTmwd22 :2007/01/15(月) 21:23:58
>>86
(承知した,これから宿で将来仲間となるべき者達に出会うのでござるな。
 ちなみに6面のサイコロであればそれがしも『ぱそこん』の前で用意出来る。
 必要とあらば,いつでも『ぱそこん』の前に持ってきて振るでござるよ)
成る程,両替商に頼めば何とかこの銭も此処の国で使われている通貨と何とか交換出来るのでござるな。

「そうでござるか,宿の主人が倭国のものであれば言葉も通貨も通じる・・・本当にかたじけない,ギルバート殿!
 では,此処で食事を済ませたら,早速宿へ向かおうと思う。
 貴重な情報の提供に感謝する,また1週間後に落ち合おう」

取り敢えずギルバート殿から一通り大切な情報を貰う事が出来た。
此処で出して頂いた蛸の刺身を食べ終わったら,早めに『南楼旅館』へと行こう。
あまり急ぎすぎては喉につかえてしまうから,蛸はゆっくり噛んで,その味をしっかり噛み締めながらでないとな。

・・・10分程経ったであろうか,皿の上はすっかり空っぽ,『コップ』と呼ばれる水の入っていた入れ物も空っぽになり,何とかそれがしは食事を済ませた。

「・・・御馳走様でした。 なかなか美味い蛸でござった。
 また入り用の際には立ち寄らせて貰うが,その時にはこの国の通貨を持っていると思うからこの代金を一緒に支払っておこう。
 では,失礼する。 またいつか会いましょうぞ」

それがしは礼を言うと店を出た。
『南楼旅館』は建物の3階,それを考えると『南楼飯店』と言う看板を探して道を行けば辿り着くであろうと思った。
暫く町中を彷徨い,少々郊外に出た所で琉球王国のような屋根瓦と煉瓦の建物を見つけた。
正面を見てみると偶然にも『南楼飯店』と言う看板があり,隣に『南楼旅館』という看板もある。
何処か異国情緒を漂わせるような,赤い下地に金箔押しの文字の看板であった。

「すみませぬ,此処の主人・・・博仁殿はどちらにおわせられるのでござろうか?
 それがしは小判と銭の両替と,此処の宿への宿泊の予約に来たのでござるが・・・」
91ガウディ ◆pFxfaden2k :2007/01/16(火) 00:19:37
>80
>ふと視界の端に、ギルバートにべったりの少女にクロークを渡す
>魔術師風の女の姿が入る。変わった事をする、と思ったがすぐに視線をミストへと戻す。
 一瞬、視線を感じて振り返ると、大剣を背負った女が目に入った。
女は既にこちらには目を向けておらず、傭兵らしき男と会話をしている。
傭兵らしき男が何事か言うと、女は背負った大剣を抜き、男に見せた。
女の剣がちらりと目に入る。……刀身に、ルーン文字が刻まれているようだ。

>83
 女の剣に気を取られていると、酒場の喧騒の中でもひときわ目立つ叫び声が聞こえた。
「フリーザ様ぁぁぁぁ!!!! 」
 ……何だ、あれは。騒々しいことこの上ない。酔っ払いか。
酒は嫌いだが、酒に酔った人間はもっと嫌いだ。関わらないほうが良いだろう。
ガウディは冷たい目で酔っ払いを一瞥し、近寄らないように元居た席へと向かう。

>84
 席に戻ろうとすると、今度は白い少女と一緒に居た男に声をかけられた。
>「もしもし、そこの魔術師風のお嬢さん、僕は魔術師の仲間を探しているのですが、
>引き受けていただけませんか? 500オース払いますよ」
 先程も魔術師の娘に声をかけていたが、そちらには断られたらしい。
そういえば、先程怪しげな連中の話を盗み聞きをしている最中にも、荷運びがどうの、
ロンベルトがどうの、という声を聞いたような気がする。

 ……荷物を運ぶだけで金貨五枚。少人数ならまだしも、気前が良すぎる。
だが、路銀が心許ないのも事実であるし、少女のことが気になるのも否定できない。
ガウディはしばらく考え、男に向かって頷いた。
「構わない。……ただ、一つ頼みごとをしたいのだけれど」
 この男が兄の行方を知っているとは思えないが、情報は多ければ多いほど良い。
「兄を探しているの。名前はルイス、年齢は25歳。黒髪で、私よりも少し薄い紫の目。
顔は……あまり私とは似ていない。特徴として、赤い宝石がついた杖を持っているはず。
……この条件と一致する男の情報があったら、知らせて欲しい。
私は南楼旅館という宿に泊まっているから」

>87
 男との会話を切り上げたところで、カウンター席に座った少年がギルバートに声を掛けた。
どうやら、この少年も馬車を護衛する仕事に携わるらしい。
しかし……何故魔術師でもなさそうなこの少年が、使い魔らしきオウムを連れているのか。
どうにも嫌な感じがする。やはり、何か裏があるような気がする。
 一応、探っておいたほうがいいだろう。ガウディは少年に声をかけた。
「南楼旅館に向かうのなら、私が案内するわ。どうせ同じ場所に泊まるから」
 少年はどう答えるだろうか。断る理由はないと思うが、断定はできない。
仮に断られたとしても、一週間後には会うのだから、大して問題はないだろう。

「……。リコリス」
 人が見ていない瞬間を見計らって、ガウディは小声で使い魔の名を呼んだ。
服の中に隠れていた赤い蝶が袖口から姿を現し、人差し指に止まった。
「オウムが動いたら追跡を。あれが誰と、どういう目的で繋がっているのか突き止めて」
 動きがあるまでは、普段通り隠れていればいい。
そう告げると、リコリスは再び袖口から服の中へと入っていった。
92フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/01/16(火) 02:03:34
>91
魔術師の女性がフリーザに声を掛けてくる。

>「南楼旅館に向かうのなら、私が案内するわ。どうせ同じ場所に泊まるから」
女性はフリーザが泊まる予定である宿に泊まっているらしく、宿まで案内してくれるらしい。
フリーザはその善意を受け取ることにした。

「ありがとうございます、魔術師殿。
 ギルバートさん、私は先に宿の方に行かせてもらいます。
 あなたは他に用事もあるでしょうし、これ以上あなたに迷惑を掛ける訳にはいきませんからね」
フリーザはギルバートに張り付いた少女を見ながら言った。

「私の名はフリーザと申します。
 あなたのお名前は?」
フリーザは魔術師の女性に名前を聞いた。
93代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/16(火) 08:20:45
【コーヒーブレイク 〜各キャラの武器〜 】
◆メイジスレイヤー(フリーザ)ATK:50 攻撃回数:3 必要筋力:6〜 【弓】
種族「魔術師」の敵に対する攻撃において、与えるダメージが1・5倍に増え、更にクリティカル発生率が上昇する。
クリィティカルが発生した場合、一撃で部位を切断することができる。
決め技はデスボールだが、発動時には破壊確率5%。
◆青銅の刀(カズト)ATK:60 攻撃回数:1 必要筋力:8〜 【刀】
どこかの鍛冶屋が打った刀の中でも安物の刀、銘なし。
決め技は変異抜刀十文字斬だが、その衝撃に刀身自体がもたず、破壊確率20%。
◆黒刀「極夜」(ガロ)ATK:130 攻撃回数:2 必要筋力:8〜 【刀】
刀身まで真っ黒な刀。通常使用時には普通の刀だが(それでも名刀だけど…)、
一日一回まで「刀身に受けた魔法等を吸収し、コピーして相手に跳ね返す力」を持つ(物理攻撃技はコピーできない)。
しかし、その場合には刀身が耐え切れない場合があり、破壊確率10%。
◆暴風剣イド・シャスラ(マルディア)ATK:250 攻撃回数:1 必要筋力:16〜 【大剣】
原初の秘法と古代魔術を組み合わせて作られた魔剣。
ヴィルノア北方の遺跡に封印されていたのをマルディアが見つけた。
風の精霊が封印されており、使用者の敏捷度ボーナス値を+1してくれる。
しかし、エーテルコーティングされているわけではないので、マルディアの決め技ストームインパクト使用時には破壊確率5%。
◆双頭の蛇の杖(ガウディ) 【魔法発動用】 必要筋力:1〜 【杖】
魔術師は魔法発動時に杖(スタッフ)などのアイテムが必要となる。
この凝った彫刻の杖はそのためのものである。しかも、赤子でも持てるほど軽量である。
大魔法も発動できるが、その膨大なエネルギー量に杖が耐え切れず、破壊確率50%。
◆武器が破壊されたかの判断はGMが10面ダイス2個を振って判断致します。
94代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/16(火) 20:36:03
>88 ガロさん
街外れに行くと、「ゴーラ教団 アルトリア支部」という看板がかかっているうらぶれた建物があります。
その辺りは王都アルトリアの旧市街地であり、スラム街をガロは通り抜けます。
10歳ぐらいの乞食の女の子がガロに近寄って声をかけてきます。
「あたいに何か恵んでよ! いいものあげるからさ」
女の子は何かの護符みたいなものを持っています。薄汚れていますが……。
「100オース恵んで! このお守りには魔力があるんだよ!」
【その薄汚れた護符に本当に魔力があるかどうかは、魔術師に聞かないと分かりません。
ルーン文字で書かれているだけのただの紙切れの可能性があります】
街外れで「極夜」を振っているガロを見て子供たちが集まってきます。
「わー兄ちゃん、触らせて!」「すごいすごい」と言って「極夜」に触ろうとします。
そんなことがあってガロは南楼旅館に辿り着きます。
>「えー、と。泊まりたいんだが受付はどこだい?」
「ここだよ! 何泊だい! 前払い制だよ!」倭人の愛想の無いババアが応対します。
「今、客が多いから、今日泊まる客は男も女も相部屋だよ! 三階に上りな」
そう言って、ババアは階段を指差します。「行け」ということなのでしょう。
95代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/16(火) 20:38:20
>90 ガロさん
>「本当にかたじけない、ギルバート殿!」
ギルバートはにかっと笑います。「カズトさん、一緒に上手くやろうね!」
>「…ご馳走さまでした。なかなか美味い蛸でござった」
酒場のマスターのハンスは「俺は困っている奴からは金は取らんよ。出世払いでな」と言ってカズトを送ります。
カズトが町中を彷徨っていると、歯の欠けたアフロヘアーの親父が寄ってきます。旧市街地のスラム街でです。
「お前さん、金に困っているだろ? わしには分かるんだ」親父はにやっと笑います。
「わしは『ダンジョン親父』の通り名で呼ばれている預言者じゃ!
昨晩、豊穣神のフレイ様から啓示があってな……。戦乙女のヴァリキリーの行き先が分かったのだよ。
あの女神は絶対このダンジョンに居る! そう断言できる!」
そう言って親父は懐から一枚の地図を取り出します。
そこにはアルトリア北方の山地の洞窟への行き方が詳細に書かれています。
真偽の程は定かではありませんが……。
「このダンジョンに行けば、ヴァルキリーによって生成されたエーテルコーティングされている、
絶対に壊れない武器や防具が手に入るぞよ。どうだ! この地図買わぬか!
たったの100オースじゃ! 何? オースがないだと? その金の小判一枚でいいぞ」
【カズトさんはこの胡散臭い親父から地図を買いますか?】
他に街中では「倭人鍛冶屋村正の店」とか「倭人館 アルトリア支部」というような建物の看板が目に付きます。
>「すみませぬ、ここの主人…博仁殿は…(ry 」
すると、受付の倭人のババアが応対します。
「博仁は今、留守だよ! 両替だって? 後にしてくれな! その銅線14枚でいいからさっさと払いな!」
そう言ってババアは愛想なく階段を指差します。「そこの突き当たりの部屋で寝な!」
(ガロと同じ部屋です)
96代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/16(火) 20:40:30
>91 ガウディさん
>マルディアの「暴風剣イド・シャスラ」のルーン文字の解読
『風の精霊ここに封印す。マークダイン騒乱後に賢者のカノン記す』
>「構わない。……ただ、一つ頼みごとをしたいのだけれど。兄を探しているの。名前はルイス(ry)」
ギルバートは陽気に返答します。「分かったよ。仲間のアルトリアの傭兵の連中に聞いてみるよ。
赤い宝石の杖かあ……。君と同じ魔術師なんだね。何せ依頼を引き受けてくれたんだからね! 最大限のことはするよ」
>87 フリーザさん
>マスターに他の宿は無いのかと聞いた所、他には無いと言われた。
マスターのハンス曰く。「悪いねえ。多分、アルトリアの高級住宅地に行けば、あるんだろうがね。
別荘みたいな屋敷がね。わしは知らないんだ。南楼旅館が手頃で一番いいと思うんだよ、冒険者にはね」
>92 フリーザさん
>「ギルバートさん、私は先に宿に行かせてもらいます(ry)」
ギルバートはルーンルーンの扱いに困っているらしく、「ああ、分かったよ。一週間後頼むね、フリーザさん」
と言うと、怯えるルーンルーンを連れて酒場の外に出て行きます。
「大丈夫、ルーンルーン。僕が一緒に居るから」と言いながら。
>「私の名前はフリーザと申します。あなたのお名前は?」
その時、バッドタイミングでガノッサの使い魔のつばめが飛んできます。
口ばしに葉をくわえています。葉の裏には細かな文字でこう記してあります。
『今、わしは奉竜殿にドラゴンオーブを取りにヴィルノアを出た所だ。
アスガルドの神々の動きが活発化してきたようだ。奴らの動きが気になる。
その尖兵のヴァリキリーの動きに注視してくれ。ヴァルキリーは手強い。
仲間を作ってパーティーを組んで、今の仕事が終わったら探索してくれ。
どんな噂でもいい。ヴァルキリーの動きの情報を頼む』
【この後、強制スクロールで二人は南楼旅館に向かい、着いたことにします】
その道中で二人の目に留まる建物は「アルトリア ヴィルノア大使館」、「フレンスブルグ魔術学院 アルトリア支部」などです。
二人が南楼旅館に着くと受付の倭人のババアが
「今日は客が一杯だから二人とも三階の相部屋に雑魚寝だよ! 何? 七泊だって! だったら14オース払いな!」
とつっけんどんに言います。そして、二人はカズトとガロの泊まっている部屋へ行きます。
97代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/16(火) 20:42:27
>マルディアさん
【強制スクロールでマルディアは南楼旅館に行きます】
その道中でマルディアはスラム街を抜けようとします。その時、マルディアは廃屋を目にします。
何気に入ってみると、そこには一振りの刀が鞘と共に、壊れたテーブルの下に無造作に置いてあります。
【冒険者LV】+【精神力ボーナス】+2D6でダイスを振ってください。
その値が10以上ならば分かりますが、この刀はただの刀ではなく、何らかの精神力を感じます。
傭兵技能を取っているので分かりますが、その精神力の具体的な正体は、魔術師でないと分かりません。
また傭兵の目利きで分かりますが、この刀は「金剛刀」という倭刀の中でも上質の刀です。
【武器データ】「金剛刀」ATK:150 攻撃回数:1 必要筋力:10〜 【刀】
野太刀の中で更に長大でひたすら威力を追求したタイプの刀。決め技使用時の破壊確率5%。
【マルディアさんはこの刀を持っていくかどうか選ぶことが出来ます】
南楼旅館では倭人のババアが応対します。
「女だけど雑魚寝でいいかい? だったら三階に行きな」
こうしてマルディアは他のメンバーと相部屋になります。

【ルーンルーン以外のPCは相部屋になりました】

>ルーンルーンさん
ルーンルーンはギルバートにひたすら付いてきています。「傭兵詰め所」でも一緒のようです。
98カズト ◆z2UeTmwd22 :2007/01/16(火) 20:58:10
>>95
「この辺は倭国寄りの店が多いのでござるな・・・ん?
 それがしに何か用があるのか?
 ・・・『う゛ぁるきりー』? 何だかよく解らないのでござるが,噂が本当であれば役立つ情報科も知れないな。
 小判1枚で良いならその地図買わせて頂こう。 ・・・と言うより,この小判1枚で此処の通貨100枚分の価値があるのでござろうか・・・」

それがしは寄ってきた『ダンジョン親父』と名乗る人物から1枚の地図を買い取った。
真偽が定かではなく,噂ばかりの物ではあるが,本当であればこの刀に代わる武器もあるかも知れないと見た。
他にもその・・・『う゛ぁるきりー』とか言う物に関する物品を集める物に対してはいい情報源になるかも知れない。
拙者自身が強くなるまで,この地図大切に取っておくとしよう。

・・・旅館に着いた。
此処は前払い制らしく,愛想のない老婆が店を切り盛りしているようであった。
残念ながら今博仁殿は留守らしく,すぐに部屋を指示されたので其処に向かう事にした。
客が多いのであれば相部屋というのは避けられそうにもないが,それでも旅の仲間がいるならまだマシである。
指示された通り銅銭14枚を支払い,それがしは階段を上ってすぐの突き当たりの部屋へ入った。
やはり誰かの荷物がその部屋に置いてある。
となれば・・・『ユイ』という女もきっとこの旅館に泊まっているのだろう。
ただしこの愛想のない老婆に聞いてもわからないと言われるがオチ,そう言った事でそれがしは空いている布団のひとつに鎧と刀,銭を下ろして博仁殿の帰りを待つ事にした。

(・・・と,此処までは描かせて頂いたが,他のキャラの動向によりまた書き込ませていただくことにする。
 他の仲間が来たとなれば即座に自己紹介に移らせてもらうでござるよ)
99ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/01/17(水) 01:11:46
>>94
スラム街を通り抜けた際に乞食の少女と遭遇した。
「・・・、分かった。いいだろ。ってぇ、おいおい怪我するぞー。」
刀によってくる子供を適当に『極夜』に触れさせないようあしらいつつ。100オース払って護符を受け取る。
別に言動を信じてた訳でもないんだが、なんとなくな。それに500オース手に入る仕事も請けたわけだしな。
「この100オース。俺が自分の命張って稼いだ金だ。
これを、お前がこれからただ飲み食いに費やすか。
それとも、乞食から抜け出ようとするために使うかはお前の自由だからな。」
よく考えて使いな。とだけ言い残して立ち去った。心の中では、『がんばれよ』と願いつつ。

>「ここだよ! 何泊だい! 前払い制だよ!」
「おー、怖。一週間程度泊まらせてもらうわ。んじゃ、よろしくなー。」
適当に色を付けて20オースだけカウンターに置くと相部屋への階段を登る。
「さってっとー。不幸にも相部屋となった連中はどなたかいな、と。」
そこでさっきの酒場で見かけた連中と遭遇するわけだ。
なんというか、えらい縁がありそうななさそうな。

>相部屋メンバー
「傭兵ガロ、またの名を『餓狼』参上ー。お仕事仲間ばっかりみたいだが、よろしくな。」
勢いよく扉を開けてから周りを確認。開口一番そう宣言すると部屋の隅へと荷物を放り出し、自分もそっちへ向かう。
人に挟まれて寝るってーのは昔っから苦手なんだよな、だから隅に向かうわけ。
100ガウディ ◆pFxfaden2k :2007/01/17(水) 11:54:33
>92,96,98,99
 少年――フリーザという名らしい――に名を尋ねられ、答えようとしたそのとき。
風を切るようにして、一羽の燕が飛んできた。口に何か咥えている……これも使い魔らしい。
追わせるか。いや、オウムならまだしも、燕は追いきれないだろう。
燕が飛び去っていくのを視界の端で眺めながら、ガウディはフリーザに向き直った。
「そう、フリーザ。私はガウディでいい」
 お互いに名乗ると、ガウディはギルバートに別れを告げ、フリーザと共に旅館へと向かった。

 道中、ヴィルノア大使館や魔術学院の支部が目に入る。……歩きながら、ふと思う。
フリーザが連れているオウムは、何者かとの連絡を取るためのものと思っていた。
だが、もしもこのオウムが、伝言のみならず監視役も兼ねていたとしたら。
有り得ないことではないだろう。これからはオウムにも注意を払ったほうが良さそうだ。
そんなことを考えているうちに、目当ての旅館へ辿り着いていた。

>「今日は客が一杯だから二人とも三階の相部屋に雑魚寝だよ! 何? 七泊だって! だったら14オース払いな!」
 相部屋は少々不満だったが、部屋がないなら仕方ないだろう。
下手に文句を言って、この喧しい女の声を聞き続けるのも不快だ。
ガウディは素直に14オースを支払い、早く女から遠ざかりたい一心で階段を上った。

 あてがわれた部屋には、既に先客がいた。この連中、酒場でも見かけたような気がする。
室内をざっと見回し、壁際に荷物を置くと、相部屋となった人間に向かって簡潔に自己紹介をした。
「ガウディ。見ての通り魔術師」
 これに加えて、兄を探していること、ギルバートに対しても言った特徴を告げる。
これ以上は特に言うこともないだろう。
101代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/17(水) 13:45:38
【カズト 〜エピローグ〜 】
…とカズトが相部屋で皆と自己紹介していた時のことである。
障子ががらりと開いて、先ほどの受付のババアが愛想のいい顔でカズトににっこり微笑みかけてきた。
そして、「遠雷和斗様でございますね」と先ほどとは打って変わった猫撫で声で喋りかけてきた。
「遠雷博仁様がお待ちでございます。和斗様には決して非礼のないようにとのことでございます」
何事かとカズトが行ってみると、VIP室にカズトは案内された。
そこには初老の恰幅のいい倭人の男が待っていた。
「カズト君だね? 覚えているかね? 遠雷家の博仁だよ」
カズトは思い出した。自分の伯父が自分が子供の頃に倭国から大陸に渡ったことがあることを。
その名が確か「博仁」だったのである。「カズト君、まあ座りたまえ」
カズトが座ると博仁は自分の昔話を始めた。
それは博仁がこのアルトリアでいかに登りつめていったかという体験談だった。
話し終えると、博仁は満足したように言った。
「君は聞き上手だし、素晴らしい逸材だ。何、倭国に帰りたいだと? すぐ手配いたそう」
こうしてカズトは倭国に無事帰ることが出来ることとなった。出航の直前、博仁はこうカズトに告げた。
「倭国へはわしの名代として行ってくれ」と。
由衣のことが多少心残りであったが、カズトの心は晴れ晴れとしていた。
港の向こうの青い空が、カズトの心を象徴しているようだった。
【カズトの旅 〜了〜】
102名無しになりきれ:2007/01/17(水) 13:46:48
あからさまな排除でつね
103フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/01/17(水) 15:30:38
>96>100
フリーザが魔術師の女性に自己紹介をした途端、ガノッサの使い魔が伝言を運んでくる。
フリーザは使い魔から伝言を受け取ると、使い魔を本国に帰し、魔術師の方を見た。

>「そう、フリーザ。私はガウディでいい」
使い魔の方を見ていた魔術師がフリーザの方に向き直り、自己紹介をした。

場面は移り変わって宿の中。
三階の相部屋で泊まることになったが、フリーザとしてはこういうのもたまには良いと感じている。
いつもは広い部屋で一人、もしくは屋敷内の若いメイドや会食等で知り合った貴族の女性と寝ているだけ。
こんなに狭い部屋で多人数と一緒に寝るのは初めてなのだ。

「私はフリーザと申します」

部屋の者達に自己紹介をした後、壁側に寄せられたテーブルの側に荷物を起き、
荷物の中からペンとインクと紙を取り出して机の上に置き、懐から使い魔から渡された葉を取り出して、読み始めた。

ため息が漏れてしまう。
ガノッサはこの世界の秘宝と呼ばれるドラゴンオーブを手に入れる為、ついに立ち上がったらしい。
あの慎重なガノッサが動くとなれば、ドラゴンオーブがガセネタではなく、本当に存在するのであろう。
だが、ドラゴンオーブの強大な力は非常に魅力的だが、神を敵に回してしまうかも知れない。
神は人間が強大な力を手に入れることを望まない。
昔話で聞いたことがある。
強大な力を手に入れた為に、神の逆鱗に触れてしまい、一つの国が滅んだという話を……

フリーザは葉を懐に入れて、ガノッサに渡す手紙を書き始める。

『ガノッサ様へ。
 ロンベルト殿から注文された品は確かに渡しました。
 現在、私はロンベルト殿から命じられた任務に着いております。
 ヴァルキリーの情報はまだ手に入っておりません』

フリーザは書き終った手紙を使い魔であるオウムの足に結び付け、部屋の窓のから使い魔を飛ばした。
104マルディア ◆b0d0J2Owl6 :2007/01/17(水) 16:27:17
>85
>「俺の腕だって? 俺の腕ねえ……。まあ、俺は実は元は学者の出なんだ。
「そうだったのかい。でもそんな面構えには見えないけどねぇ。
 この剣かい?そいつは拾ったのさ。ヴィルノアの北には大昔の遺跡ってやつが
 固まっててね、そこの一つの調査ってんで行った時に見つけたんだよ。
 ちょうど使ってた剣が折れちまったから報酬代わりにもらったってわけ。」
そう言って酒を飲み干す。
「そうかい、また随分と安い宿もあったもんだ。
 来たばっかで宿の事なんか考えて無かったよ、ありがと。
 マスター、酒の追加。こいつにやっとくれ。」
感謝のつもりなのだろう、なけなしの金でミストに酒を奢ってやった。

>97
奢った酒を飲み干すまで付き合ってから酒場を出て宿へ向かう。
ちょうど日も暮れてきて、宿に向かうにはいい塩梅だ。早々に仕事も見つかったし、
どうやら今は運気が上向いてるらしい。
「そう言うのって後が怖いもんだけどねぇ。まぁ今は波に乗っとこう。
 さて、ここを抜けるのが近いみたいだね。さっさと抜けちまおう……」
鍛えた方向感覚で入り組んだスラムを歩いていくマルディア。
ふと、目の前の廃屋に気を持っていかれる。訝しみながら入ってみると、
ぼろぼろの内装に溶け込むように刀が一本転がっていた。
「ん?なんだいこりゃ。」
鞘から抜き放ってみると、切れ味の良さそうな刀身が露になる。
毎日手入れを欠かさなかったのだろう。売ればそこそこの金になると踏んで
マルディアはその刀を頂いていく事にした。この刀が曰く付きである事など気づきもせずに……

そんなこんなで大した波乱も無く無事に宿に到着。
ムカつくババアに三階に通され、部屋に入った……
ギルバートの勧誘の結果なんだろう、見事に酒場で見た顔ばかり。
と言うか、それ以外にもいそうなのだがいない。

>相部屋メンバー
「どっかで見た顔ばっかだねぇ。
 あたしはマルディア、このメンツじゃあたしが力仕事担当かね。
 まぁとりあえずよろしく頼むよ。」
ガロと違う部屋の角に行き寄りかかる。
誰がどういう風に動くのか分からないから観察しようと言う腹だ。
105カズト ◆z2UeTmwd22 :2007/01/17(水) 18:20:32
>>101
(そう言えば,それがしの叔父は確かそれがしがまだ幼い頃に倭国から,西の大国に行くと言って出ていった記憶が・・・)

そのとき,愛想のない老婆がいきなり猫撫で声で拙者を呼んだ。
なにやら「VIP」などと少々向こうの町並みにあったような立派な木の看板がかけてある部屋に案内された。
その部屋にはいると,目に付いたのは幼き頃見たものと比べて少しふくよかになり,その顔に満面の笑みを浮かべた―――紛れもなく叔父の顔であった。

>「カズト君だね? 覚えているかね? 遠雷家の博仁だよ」
「・・・その声,その顔・・・叔父上! お久しゅう・・・」

こんな所で再会出来るとは思わなかった。
母上と父上はずっと叔父上の事を心配していたのだが,まさかこんなに立派な旅館を経営している程までに成長しているとは思わなかっただろう。
暫くは柔らかい羽毛の入っている座椅子に腰掛け,叔父上の話に聞き入った。

叔父上が言うには,この大陸には倭人が渡ってくる事もあったが・・・その大半はこうして店を構える事で成果を上げたという。
先程みた色々な店もその一つだという。
叔父上がこの国へ来た当時,まだ旅館や料理店は少なく倭人向けの店は少なかったそうだ。
其処で思い切って店を出そうと考え,様々な仕事依頼を引き受け金を稼いだ後に,この店を建てたのだった。
そしてそれが大成功し,倭人達の評判のみならず,異国の味を初めて口にしたこの国の人々などにも人気が出て,今に至るというのだ。
叔父上がその話をしている間は,とても満足げで此処まで来れたのはこの国で大胆に行動したお陰だとでも言うようであった。

・・・そして叔父上が一通り話を進めた所で拙者は望みを言った。
倭国の娘『ユイ』がここに来ていないか,そして・・・倭国行きの船に乗れないだろうかと。
『ユイ』のことは知らないと言われたが,それでもこの売り上げの凄さのお陰か船の手配はすぐして貰えることとなった。
何という幸運だったのだろう。

・・・それから数時間たって,それがしは港に着いた。
それがしはこの地図を倭国に持っていっても仕方がないと思い,叔父上に託す事にした。
宿泊客の中には『う゛ぁるきりー』について追い求める者も居るだろうから,その人の手に渡る方が良いと思ったのだ。
叔父上は >「倭国へはわしの名代として行ってくれ」 と言い残して拙者を見送った。
ギルバート殿の依頼の事なども気に掛かるが,今は母上と父上にそれがしの無事とこの事を伝えなければならない。
帰って旅の支度をした後に,また此処へ・・・いつか来ようと考えた。
出来る事なら6日後にまたこの国・・・アルトリアへ行き,ギルバート殿と仕事をこなそうかとも思った。

船からは空と海の蒼がはっきりと分かれて見える。
『ユイ』のことや残してきた皆の事が心配だが・・・それでも,この空と海はそれがしの心の晴れやかさを象徴するようなものであった。
こうしてそれがしは一路,倭国へ帰国の途に着く事となったのである・・・。
106代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/17(水) 18:35:53
>100 ガウディさん
魔術師のガウディさんには分かります。
@ガロの持っているルーン文字の護符と、Aマルディアが拾った刀の二つには、
死んだ者の強い思いすなわち、魂が転生せず残っていることを。
もし、ここにヴァリキリーがいればマテリアライズして、エインフェリアにすることが出来ます。
この二つの遺物の魂の詳細は、ガウディさんが決めてもらって結構です。
【例】クラッド(重戦士)
大陸北方の寒村出身で、ヴィルノア建国の立役者の一人。
敵を鎧ごと切断する剣の腕と弓矢さえ弾き返す鋼鉄の体を持っていたと伝えられる。
ヴィルノア王国建国時、度重なる戦において、ボロボロとなっていた剣と鎧を身につけた彼に対し、
ヴィルノア初代国王は自らの剣と鎧を彼に与えたといわれている。
ヴィルノア王国の建国から3年後、地方の反乱を討伐に行った際に受けた矢に毒が塗られており、
その時の傷が元で死亡した。
107ガウディ ◆pFxfaden2k :2007/01/19(金) 08:08:29
>103-104,106
 この部屋に入ってから、何か妙な違和感を感じていた。何か……多い、ような。
ガウディは壁際に置いた荷物の上に座り込んで、神経を研ぎ澄ませた。
違和感の正体を突き止めようと思ったのだ。元来、大らかな性格ではない。
得体の知れない違和感を感じながら一夜を明かすのは御免だった。

>「どっかで見た顔ばっかだねぇ。
 あたしはマルディア、このメンツじゃあたしが力仕事担当かね。
 まぁとりあえずよろしく頼むよ。」
 マルディアと名乗った重戦士が入ってきてようやく、ガウディは違和感の正体に気がついた。
室内に存在している人間の数よりも、気配が多いのだ。
気配はガロとマルディアから感じられる。
おそらく、酒場から宿に到着するまでの間に何か拾ってきたのだろう。

 二人に話し掛けようとしたのとほぼ同時に、窓からオウムが飛び立った。
赤い蝶が袖から飛び出し、その後を追う。
気付かれていないといいのだが……こればかりはどうしようもない。
 ガウディは気を取り直して、ガロとマルディアに向けて言った。
「こにこ来るまでに、何か拾わなかった?」
108代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/19(金) 12:49:20
>103 >106 フリーザさん、ガウディさん
ガウディの使い魔のリコリスが、ガノッサの使い魔のオウムを追った事に、フリーザが気付いたか、【技能チェック】をします。
フリーザさんは、【冒険者LV】+【知力ボーナス】+2D6で、
ガウディさんは、【魔術師LV】+【知力ボーナス】+2D6で、ダイスを振ってみてください。
フリーザさんの値が、ガウディさんの値より上だった場合、フリーザさんはリコリスの存在に気付きます。

>ALL
メンバーの全員が相部屋に入ってからすぐギルバートが部屋にのこのことやってきます。
【カズトさんがババアに呼ばれてすぐ後です】
「いや〜〜〜、ルーンルーンを孤児院に預けるのに手間取ってしまってね……。遅くなってゴメン!」
【しかし、ルーンルーンは孤児院から抜け出し、ギルバートの後を追って、今、南楼旅館の一階の受付に居ます】
「ところで、皆にお願いがあるんだが、いいかな?
実は、ロンベルト様がまだ若干護衛の人数が足りないって言うもんだから、皆に明日にでも護衛を引き受けてくれる人を紹介して欲しいんだ……。
500オースで引き受けてくれる人を見つけてくれると助かるんだ。頼むよ!」
そう言って、ギルバートは頭を皆に対して下げます。
その後、ギルバートは、「じゃあ、今日は皆とここで寝るよ」と言ってガロの横に行くと、ごろんとなります。
そして、大いびきをかいて、すぐ寝付きます。
109ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/01/20(土) 11:39:15
>107-108
>「ここに来るまでに、何か拾わなかった?」
「んんー・・・?おー、これのことか?」
寝転がりながら自分の懐から一枚の護符を取り出す。
先ほど少女から100オースで買ったボロボロの護符だ。
「何か効果があるかどーかは知らんが、とりあえずお守り位にゃなんだろ。」

>「ところで、皆にお願いがあるんだが
「ちょっぷ」
などと言いながらギルバートの喉に軽い手刀を打つ。
力は全く込めてないが無防備な喉にいきなり何か当たったら寝る状態にはなるまい。
「人手については分かったが、その前に質問があるんだけどな。」
どうも臭い仕事の気がするので詳細な点をいくつか聞いておくことにした。
まぁ寝られたら寝られたで仕方ない、放っておくしかねぇや。
「運ぶ荷物なんだけどな、日光に触れるとマズイとか言ってたよな。日光に触れるとどうなるんだ?
 あぁそれと、まずソレってどうやって密閉するんだ?ついでにヴィルノアの村にも開封できる場所とかあんのか?
 別段中身に興味はねぇが、万一事故った時に自分に被害があると嫌なんでな。答えてくれると助かるわ。」

そういやぁ、この任務の依頼元がロンベルト。で、そこのフリーザってのもロンベルトに会いにいったよな・・・・・・。よし。
(>38>40あたり。ギルバートの声が大きいらしいので聞いた、のかな?GMの決定次第でここは後手却下もありで。)
「なぁ、アンタはこの仕事について何か聞いてないのか?そのロンベルトって奴から。」
唐突にフリーザにも話を振ってみる。まともな応答が返ってくるかどうかは別として、表情から何か探ってやる・・・。
110名無しになりきれ:2007/01/20(土) 12:27:18
カスコウガ氏ね!!!
111フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/01/20(土) 16:07:14
>107-109
フリーザが窓からオウムを飛ばした直後、ギルバートが部屋に入ってくる。
ギルバートは護衛の任務にはまだ人が足りないと言って、他に参加してくれるような人物に心辺りが無いか、皆に聞いていた。
フリーザはこれで十分な程だと思い、自身の荷物の横で寝る態勢に入った。

>「なぁ、アンタはこの仕事について何か聞いてないのか?そのロンベルトって奴から。」
フリーザが寝ようとした直後、ギルバートに質問をしていた男が話を振ってくる。

「はぁ……私はロンベルト様に何かの薬を渡すようにギルドから任務を与えられただけですので……
 私は薬を渡したらすぐに帰りました。
 残念なことながら、私は新たに承った任務については、ギルバートさんが言っていたことくらいしか知らないのです」
フリーザは眠たげな顔で皆に話した。
112ギルバート ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/20(土) 16:16:11
>109 ガロさん
>「ちょっぷ」
ギルバートは「せっかく寝付いたのになんだい?」と不機嫌そうに言います。
>「日光に触れるとどうなるんだ?」
ギルバートはそのガロの言葉を聞くと顔面蒼白になって、小声でガロの耳元で囁きます。
「ロンベルト様の話では爆発するらしい……。だから、僕には絶対に開けるなって言っているんだ……」
>「あぁそれと、まずソレってどうやって密閉するんだ?」
「ロンベルト様が積み荷にする前に密閉しておくって言ってたよ」
>「ついでにヴィルノアの村にも開封できる場所とかあんのか?」
「ヴィルノアに着いたら、すぐ専門の係の人が別な馬車で輸送してくれるそうだよ」
「ついでに言うと、何でこんな輸送だけで金貨5枚も貰えるかと言うと、爆発を伴う危険な仕事だからだそうだよ。
ガロさん、何か『幸せのコイン亭』で、魔術師風の女の子と話していたじゃん。
あの娘も誘ってよ。旅が楽しくなると思うよ」
ギルバートはそうガロに告げると、「じゃ、僕は寝るね」と言って、すぐいびきをかき始めます。
そこで、ルーンルーンが部屋に入って来て、黙ってギルバートの横に来ると、寄り添うように、横になります。
113ガウディ ◆pFxfaden2k :2007/01/21(日) 16:55:00
>108-112
>「んんー・・・?おー、これのことか?」
 やはり、何か拾っていたらしい。ガロが取り出した紙切れから、気配が感じられる。
「古い護符……それね。死者の魂が宿っている」
 何故転生せずに留まっているのかは定かでないが、害を及ぼすことはないだろう。
気配は邪魔だが、放っておいてよさそうだ。

 そうこうしているうちに、ギルバートが部屋に入って来る。
どうやら、白い少女は孤児院に置いてきたらしい。……残念だ。クロークを返してもらっていない。
護衛の人数が足りないらしいが、生憎この街に知り合いはいない。
 ギルバートは暫くガロと会話をしていたが、すぐに寝入ってしまった。
……仕方ない、私も寝ようか。そう思ったところで、ルーンルーンが現れ、ギルバートの隣で横になった。
随分と懐かれているらしい。その姿を見て、一瞬だけ、兄妹のようだと思ってしまった。
……兄さんはどこにいるんだろう。幾度考えても、答えは出ない。
遣り切れない思いを抱えたまま、ガウディは目を閉じる。
114代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/21(日) 20:36:16
【ストーリーの前に 〜各キャラの一週間の予定〜 】
荷物の護衛の仕事には、まだ一週間あります。
各PCの皆さん、その六日間の予定を決めていただけるでしょうか?
そのスケジュールに合わせて、出来事等を箇条書きで記そうかなと思っています。
例として、ギルバートのスケジュールを記しますね:
【ギルバートの一週間のスケジュール】
【一日目】ルーンルーンを午前中に孤児院に預けようとする。午後アルトリア王城でロンベルトの指示を仰ぐ。
【二日目】王城で傭兵団としての訓練に参加。
【三日目】「二日目」と一緒。
【四日目】訓練の休暇。「幸せのコイン亭」でブレイク。
【五日目】「二日目」と一緒。
【六日目】明日の荷物の護衛の為に、まとめ役としてロンベルトと王城で打ち合わせ。
115代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/22(月) 17:07:59
次の日の朝。ギルバートはいびきをかきながら寝ている。
そして、その横にはルーンルーンの姿がある。二人は兄妹のようだった。
>ガロさん
早速、部屋の隅で寝ていたガロであったが、真っ先に起こされた。
あの愛想の悪い受付のババアがガロを叩き起こしたのである。
ババアは「お客さんだよ!」と一言、ガロに言うと、一階を指差した。
ガロが見ると、昨日のフレンスブルグの魔術師フローネであった。
彼女は顔を赤らめながら、ガロに話しかける。
「別に、あんたが好きってわけじゃないよ! ただ、ちょっとどうしているのか気になったんだ……。
もし良かったら、旅は道連れって言うじゃない。
私、小手先の魔法しか使えないけど、あんたの役に立つと思うんだ……。
良かったら、一緒に旅しようよ。魔術学院の卒業試験まで暫くあるしさ」
【さて、ガロさんはフローネに旅の同行を誘われますが、どうしますか?】
>フリーザさん
受付のババアが次に叩き起こしたのはフリーザであった。
ババアはフリーザに羊皮紙の地図のようなものを渡した。
【フリーザはアルトリア北方の山地の洞窟への地図を入手した】
「これはカズト様からあんたに直々に渡せって命令されたもんだよ!
カズト様は倭国に出航されるんで、冒険者の皆さんに、使わなくなった物をお与えになるんだよ。
この地図はカズト様の話では『ヴァルキリー』に会うための道標なんだそうだよ!」
>マルディアさん
マルディアが起きた時はギルバートが起きた時と一緒だった。
ギルバートはマルディアが起きるとにんまり笑って、こう言った。
「マルディアさん、寝言で『アリューゼ、アリューゼ』と呟いていたよ。
ねえ、ねえ、ねえ、《死神アリューゼ》とどういう仲なのさ?
アリューゼの家はこの近所だよ。二本目の筋を曲がった所さ。行ってみる?」
【こうして、マルディアはアリューゼの自宅を知ることとなりました】
後、その大剣、ルーン文字で何か刻んであるよ。ガウディさんに解読してもらったら?」
>ガウディさん
ガウディは一番最後に起きます。その時、ギルバートは同僚と何か話し込んでいる最中でした。
ギルバートはガウディを見ると、深刻そうな顔でこう告げます。
「君のお兄さんの情報なんだけど、未確認なんだけど、ガウディさんの言った風貌とそっくりの
旅人を見たって話が同僚から入ったんだ。赤い宝石の埋め込まれた杖をその旅人は持っていたという話だよ。
アルトリア北方の山岳地帯にその旅人は「ヴァリキリーを探す」と言って入って行ったそうだよ。
年齢が二十台半ば、そして、思いつめた顔をしていたらしいよ。
ごめん、人違いだったら間違いかもしれない。
でも、そういう旅人がいたという話だけでも、と思って話すね」
ギルバートはそう言うと、「ルーンルーンを預けるね」と言って立ち去ろうとします。
116ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/01/22(月) 20:31:08
>111-115
>「はぁ……私はロンベルト様に何かの薬を渡すように
まずフリーザに聞いてみたがハズレ。ポーカーフェイスが上手いだけ、かもしれないが
とにかく、顔に微塵の同様も見えなかった。んー、タダの輸送で済むかねぇ。
薬か、これはこれで怪しいが特に関係もないだろ多分。
「そか、眠い所を悪かったな。」

>「ロンベルト様の話では爆発するらしい……。
爆発?爆発ねぇ・・・。爆発するような物を隣国の近くまで持っていって何やらかすんだか。
そうだな、調べてみるか。
「ん、疑問解決。邪魔したな。」

>ガウディ「古い護符……それね。死者の魂が宿っている」
死人かよ。呪われたりはしねぇ・・・よな?
まぁ、なるようになるか。
「ふぅん・・・・・・死人ねぇ。」
とりあえず懐にまたしまっておく。何か加護でもありゃ儲けものってとこだな。

で、翌日・・・
朝からいきなり口の悪いバァさんにたたき起こされ、一応服装を整えてから下に降りると
>フローネ
それなんてツンデレ?・・・いや、考えるのはよそう。うん。
「おぉ、おはよう。ってぇ、いきなりだな。」
うーん・・・・・・こいつは天然ボケか?それとも単にそのときは無視してて聞いてなかったのか?
「おいおい、オレは今仕事請けてるんだぜ?それが大体一週間後に出発なんだけどな。
 まぁ6日後ぐらいまでに戻ってこれるんなら付き合うぜ。あぁ、仕事が終わった後はまたその時で考えとくけどな。」
旅の話を多少うやむやにしつつ。ヴィルノアまで荷物運びの護衛をする、という仕事の触りの部分だけフローネに伝える。
500オースの割のいい仕事だということも。ついでに誘ってみるか。
「まぁ、旅の話はおいといてお前も仕事請けてみるか?どうも人数足りないらしいんでな。
 別に無理強いする気はないけどな。魔術師は金持ちらしいし。」

それから、周りに人気が無い所へ連れて行ってコッソリと話をする。
こっからは誰かに聞かれるともしかしたら困ったことにもなるかもしれないしな。
「それとだ、『日光に触れると爆発する鉱石』についてちょっと調べてもらえねぇか?
 対価は要相談ってことで。そういう石があるのかどうか、とかフレンスブルグの知識なら何か分からないかと思ってな。
 勿論、秘密厳守で頼む。」
両手をパシっと合わせてお願い、のポーズ。気になるっていえば気になるからな。
それはともかく、今日も忙しくなるのかねぇ。

【日程】《フローネの言う『旅』の日程とかによって2パターン。》
旅が6日目までに帰ってこれるようなら旅に付き合う、ということでパターン1
旅が大分長いようならフローネの誘いを仕事が終わるまでは断るパターン2

パターン1
【一日目~六日目】
・フローネの旅に付き合う。
・毎日、深夜には修練。
・出来れば『日光に触れると爆発する鉱石』について調べる。
・投擲できる短剣、あるいは釘を多めに買う。

パターン2
【一日目】フローネに『鉱石』について調査するよう頼む。自分でも調べてみる。深夜には修練。
【二日目】一日目と同様の内容を調査。深夜の修練は継続。
【三日目】街外れのスラム街で護符を買った女の子を捜す。護符をどこで手に入れたか聞く。深夜(ry
【四日目】三日目で女の子が見つからなかった場合はまた探す。深夜(ry
【五日目】『鉱石』について調べる。街中で短剣(あるいは長い釘『投擲用』)を探して買う。
【六日目】宿か酒場で休む、フローネから『鉱石』に関する調査結果を聞く。修練はおやすみ。
117フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/01/22(月) 21:01:02
>115
もうちょっと寝ていたかった。
だが、年輩の女性の騒音によって目を覚まさずにはいられない。
この騒音の中で寝続けることができる者がいるならば、その顔を見てやりたい。
……起こされる時に、年輩の女性が引越しとリズミカルに歌っていたのは気のせいだろう。

>「これはカズト様からあんたに直々に渡せって命令されたもんだよ!
>カズト様は倭国に出航されるんで、冒険者の皆さんに、使わなくなった物をお与えになるんだよ。
>この地図はカズト様の話では『ヴァルキリー』に会うための道標なんだそうだよ!」
年輩の女性から地図を無理矢理渡された。
何でもヴァルキリーに会える手掛りらしいが、とても怪しい。
この場で渡された地図を開いてみたが、やはりただの地図。
しかも、この国の北方にあるという山岳の地図のようだ。
フリーザは地図を丸めて袋の中に入れると、今日はどうしようかと考える。

「そうです。酒場に行きましょう」

【フリーザの一週間のスケジュール】
【一日目】アルトリア城下町の観光兼、情報収集
【二日目】一日目と同様
【三日目】一日目と同様
【四日目】一日目と同様
【五日目】ロンベルト配下のスパイに傭兵達の情報を報告、仕事内容の最終確認をする
【六日目】城内を観光兼、情報収集

118ガウディ ◆pFxfaden2k :2007/01/23(火) 01:20:54
>115
 誰かの話し声が聞こえたような気がして、ガウディは目を覚ました。
まだ少し寝ぼけているのだろう、頭がぼんやりする。昔から朝は苦手だった。
……何分くらい経っただろう。まともな思考が出来るようになると、ガウディは室内を見回した。
相部屋だった連中は皆目を覚まし、中には既に出掛けた者もいるようだ。

 ふと見ると、ギルバートが同僚らしき人間と何事か話し込んでいた。
深刻そうな顔をしているが、何かあったのだろうか。
>「君のお兄さんの情報なんだけど、(略
 ギルバートが話したのは、兄とよく似た男性の目撃情報だった。
……驚いた。驚きすぎて、声が出なかった。心のどこかで、見つけることを諦めていたのかもしれない。
ギルバートがルーンルーンを預けて立ち去ろうとしてようやく、我に返る。
「待って! その山岳地帯は、ここから出かけたとして、どのくらい時間がかかる場所にあるの?」
 聞いてはみるが、期待はしていない。山岳地帯ともなれば、おそらくかなりの時間がかかるはずだ。
できれば訪れておきたいが、無理だろう。仕事を放棄して出かけようにも、金がない。
だが、仕事までの一週間で情報収集ぐらいはできるはずだ。
山岳地帯に何があるのか、出来るだけやってみよう。

【一日目〜五日目】ルーンルーンを連れて街を散策、聞き込み。
【六日目】仕事の準備をし、体を休める。
119名無しになりきれ:2007/01/23(火) 22:44:48
糞ロウファはどこいった?
120代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/23(火) 23:02:09
>116 ガロさん
>「まぁ6日後ぐらいまでに戻ってこれるんなら付き合うぜ」
「ごめん、ごめん。知らなかった。ガロ、仕事請け負っているんだ……。
ただ、私はガロと一緒に買い物に行ったり、食事が一緒に出来れば良かったんだ」
そう言って、フローネは残念そうな顔になりますが……。
>「まぁ、旅の話はおいといてお前も仕事請けてみるか?」
とガロから聞くと、ぱあっと明るい顔になります。
「行く! 行く! もちろん行くよ! 別にガロが好きって訳じゃないからね!
ただ、その仕事が面白そうだから引き受けてみようかな、と思っているんだからね!」
>「それとだ、『日光に触れると爆発する鉱石』についてちょっと調べてもらえねぇか?」
その話をすると、フローネは怪訝そうな顔つきになります。
「日光に触れると爆発する鉱石なんて、聞いたことがないよ。
でも、『月光石』といって、魔晶石の一種で、魔術によって月の光を石に閉じ込めたものとかあるけどね。
鉱石ではないけど、魔法の力によってそういう日の光を当てると爆発する石を作り出すことは可能かもしれないわ。
フレンスブルグの高位の魔術師ならば、そういう魔法の石を作り出すことは容易だと思うわ」
>「勿論、秘密厳守で頼む」
そう、ガロが嘆願すると、フローネはふふんと笑って、
「訳ありなのね。いいわ。調べておいてあげるわ。ただし……」
そう意味ありげに呟くと、ガロと腕を組みます。
「……今日は、私の買い物に付き合ってくれることが条件よ!」
そう言って、フローネはその顔をガロのそれに近づけます。
ガロは若い女性の甘い香りが鼻を掠めます。
こうして、ガロのその一日はフローネに振り回されます。
フローネは洋服屋に行きたいとか、南楼飯店で倭国料理が食べたいとか、ガロに甘えます。
【鉱石について調べるにはアルトリアでは、「宝石店」や「鍛冶屋」、「王立アルトリア図書館」などがあります。
しかし、図書館は難しい専門知識が必要であるため、フローネ同伴の方がいいかもしれませんし、
鍛冶屋は主に鉄など金属関係でないと詳しくありません。
宝石屋は、「幻視の珠」、「活性の珠」、「生成の珠」などの破格の値段の宝玉や、黄水晶などを扱っています】
121代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/23(火) 23:04:38
>117 フリーザさん
フリーザが観光兼情報収集で、「幸せのコイン亭」に向かう途中、フリーザは思いがけない人物に出会います。
それは、フリーザが密偵として活躍する為にいろいろ幼年期のフリーザを実の姉のように指導してくれたダイアナという女性です。
ダイアナはフリーザの弓の先生でもあります。
彼女はフリーザを見ると、懐かしさのあまり、彼をその豊満な胸で抱きしめます。
フリーザにとっても思いがけない再会です。
彼女はヴィルノアで活躍していたはずだということを、フリーザは思い出します。
フリーザの心を見透かしたように、ダイアナは言います。
「フリーザ、私がここにいる理由は一つ。
エージェントとして、《死神アリューゼ》を『荷物』の護衛に引き入れる為よ。
それで、ヴィルノアからここにいるのよ。ガノッサ様の命令もあるけどね。
フリーザ、元気だった? 私はフリーザに会うためにこの仕事を志願したのもあるのよ。
あなたがどれだけ成長したか、見たかったのよ」
そう告げると、ダイアナは「どこかで情報交換しましょう」と言います。
【フリーザさんはダイアナを連れてどこへ行きますか?
酒場でもいいですし、ヴィルノア大使館などもあります】

>118 ガウディさん
>「待って! その山岳地帯は、ここから出かけたとして、どのくらい時間がかかる場所にあるの?」
その言葉にギルバートは振り向きます。そして、こう言います。
「麓までは三日もあれば着くんだけど、山に入ってからが大変みたいだね。
その旅人を目撃した同僚の話だけど、『アルトリア山岳遺跡』を目指したのではないか、と言っていたよ。
そこは不死者が徘徊する非常に危険な洞窟なんだ。
その遺跡の情報だけど、ここのスラムに住んでいる元冒険者の通称「ダンジョン親父」が詳しいよ。
アフロヘアーの親父なんだけど、昔、そういう遺跡を回ったらしく、地図を持っているんだ。
スラム街に行けば、すぐ会えるよ」
そして、ギルバートにくっついているルーンルーンを預かりたいとガウディが申し出ると、ギルバートは喜びます。
「いや……、僕も公務があるから困っていたんだ。ガウディさんが預かってくれるなら嬉しいよ。
ほら、ルーンルーン、この人に遊んでもらって」
そう言うと、最初は警戒した表情をしますが、ルーンルーンはガウディにくっつきます。
「この女性(ひと)いい人だから……」そうルーンルーンは呟きます。
【さて、ガウディさんはどうアルトリア北方の山岳地帯について調べますか?
その「ダンジョン親父」以外でも、酒場の旅人等に話を聞けば、いろいろと情報が集まりそうです
122フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/01/24(水) 00:00:06
>121
酒場に向かう道の途中、とある人物を見掛けた。
彼女がこんな小国にいる筈が無い。
フリーザは自身の勘違いだと思い、声を掛けようともせずに酒場に行こうとする。
だが、勘違いではなかったようだ。
彼女がフリーザに気付いたらしく、フリーザの下まで近付くと勢いよく抱きついてきた。
その時にフリーザは確信する。
この胸の感触は本物のダイアナのものだと。
だが、何故こんな場所にいるのだろうか?

>「フリーザ、私がここにいる理由は一つ。
>エージェントとして、《死神アリューゼ》を『荷物』の護衛に引き入れる為よ。
>それで、ヴィルノアからここにいるのよ。ガノッサ様の命令もあるけどね。
>フリーザ、元気だった? 私はフリーザに会うためにこの仕事を志願したのもあるのよ。
>あなたがどれだけ成長したか、見たかったのよ」
ダイアナはフリーザの考えることなど、全て分かっているかのように話す。
そんなに自分は考えてることが顔に出やすいのだろうか?

「ダイアナ、私はこれから酒場に向かおうと思います。
 そこならば情報交換も情報収集も他の場所よりしやすいでしょう」
フリーザはダイアナの手を握り、酒場に向かって再び歩き出した。
123ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/01/24(水) 00:46:17
>120
「行く! 行く! もちろん行くよ! 別にガロが好きって訳じゃないからね!
ただ、その仕事が面白そうだから引き受けてみようかな、と思っているんだからね!」
仕事の話であからさまにガッカリしたと思ったら、いきなりコロっと笑うのな。
っつーかわかりやすっ。などと思っているのはおくびにも出さない。
なんせ心が読めるってんだから何でも筒抜けってのは、あーその、困る。

石に関して言えば、まぁ大体予想通りの返事が返ってくる。
よほど高位の魔術師が作った石なら、それは隣国まで持ってくとしたら相当ヤバイ代物だし
実在しないというのなら、それはつまり。『積荷は嘘をつかねばならないようなモノ』ってことだ。
仕事に誘ったのはヤバかったか?いや、流石に不審がるか。
なら、フローネには危害が及ばないように守るっきゃねーよな。

>「……今日は、私の買い物に付き合ってくれることが条件よ!」
「分かった分かった。いっくらでも付き合ってやんよ。」
幼いころから傭兵家業やってたから蓄えはあるものの、財布の中身が持つのかどうか少し不安になったり。
女の子らしさ、ってのを見せるフローネに散々振り回されてる自分ってのも案外悪くなかったり。
「とりあえずは鍛冶屋でも調べてみるか。その後で図書館だな。」

スケジュール改定版
*ほぼ毎日深夜には街外れで修練を行う。
【一日目】一日フローネに付き合う。【石】に関する調査を依頼する。
【二日目】鍛冶屋で【石】について調べる。それと、【極夜】の材質についても聞いてみる。
     釘(出来れば黒いの)を多めに買い込む。
【三日目】街外れのスラム街で護符を買った女の子を捜す。護符をどこで手に入れたか聞く。
【四日目】三日目で女の子が見つからなかった場合はまた探す。見つかっているなら宝石店を軽く覗いてみる。
【五日目】アルトリア図書館にフローネを誘って行き、【石】について調べる。
     帰り際に宝石店でごく小さい水晶のアクセサリーでも二組買ってフローネに一つ渡す。(調査の御礼の一部として)
【六日目】英気を養う為に一日休み、フローネが着たら一日付き合う。今日だけ修練はしない。
124代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/24(水) 13:37:31
【コーヒーブレイク 〜NPCの簡単な紹介〜 】
@VP1のキャラ
【ガノッサ】ヴィルノアの最高軍事顧問にして、人間界ミッドガルドを守護する宝珠ドラゴンオーブを追い求める魔術師。
フリーザにロンベルトにグールパウダーを渡すよう依頼する。
アルトリアの第一王女のジェラードを誘拐するように企んだのも彼である。
その神々をも恐れぬ言動は、神界のオーディンの知る所となる。
【アリューゼ】通称《死神アリューゼ》。アルトリアの傭兵にして、幾多の戦功をアルトリアの為にあげてきた。
マルディアとは戦闘でまみえることがあったが、マルディアの武を惜しみ、自ら退いたことがある。
大剣ドラゴン・スレイヤーを振り回す、重戦士。
【ロウファ】アリューゼを兄のように慕うアルトリアの槍騎士。
アルトリアの騎士団長を父に持つ。その腕はアリューゼと並ぶ程。
【ロンベルト】アルトリア王国の宰相であるが、裏ではヴィルノアのスパイ。
王女のジェラードを誘拐する計画を企む。フリーザからグールパウダーを入手しているが……。
【ジェラード】アルトリアの第一王女にして、王位継承権第一位。
国王から溺愛され、非常にわがままに育った。受勲式で父をアリューゼに侮辱され、何か企んでいる様子だが……。
【エイミ】竜に変身する能力を持つ女冒険者。普段は槍を使う。
ガロに興味を持ち、一緒に冒険しないかと誘ったことが昔ある。
【蘇芳】カズトの親友で百鬼衆に所属する侍。カズトを百鬼衆の呪縛から解き放ち送り出した。
【ロレンタ】フレンスブルグ魔術学院の学院長。フローネの先生。
【レザード・ヴァレス】ロレンタから魔術学院を追放された天才魔術師。禁呪に手を染めたという話だが……。
125代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/24(水) 14:05:00
【コーヒーブレイク 〜NPCの簡単な紹介〜 】
Aオリジナルキャラ
【フローネ】フレンスブルグ魔術学院の生徒。何故か、アルトリアで勉強している。
読心術で、ガロの心を読み、難癖をつけたが、ガロに呆気なく破れ、ガロに興味を抱くようになった。
得意魔術はバーン・ストーム。ひょっとしたらガロに恋しているのかもしれない。
【ダイアナ】フリーザのことを実の弟のように思っているヴィルノアの女スパイ。
アリューゼを「荷物」の護衛に引き入れる為に、ガノッサの命でアルトリアにつかわされた。
【ギルバート】ロンベルト直属の部下で、傭兵。しかし、頭が足りない為に、重要な機密は知らない。
PC一行に声をかけまくって、仲間にしたのは彼である。ルーンルーンに慕われている。
【博仁】カズトの伯父。倭国からアルトリアに渡り成功した商人。面倒見が良い
【バドラック】(このキャラはVP1のキャラです。うっかりしていました)
酒豪の盗賊。「荷物」の護衛の仕事を引き受ける。盗賊ギルドに所属しない一匹狼。
【由衣】倭国の歌姫。自分の歌で人が死んでゆくことに耐えられず、アルトリアに渡ってきた。
【シーザス】アルトリア王城の門番で、騎士だが、ヴィルノアのスパイ。
フリーザは彼に仲間の報告をすることになっている。
【ミスト】「幸せのコイン亭」で、マルディアに声をかけてきたアルトリアの傭兵。元学者らしい。
【ハンス】「幸せのコイン亭」のマスター。気さくな性格。ギルバートとはつけがきく仲。
【ルイス】ガウディが探している実の兄。アルトリア山岳地帯に入っていったという噂があるが……?
【ババア】南楼旅館の受付をしている愛想の悪い婆さん。
【ダンジョン親父】ダンジョンの地図を売り捌いている自称元冒険者の乞食。
126ガウディ ◆pFxfaden2k :2007/01/24(水) 17:03:43
>121
>「麓までは三日もあれば着くんだけど、山に入ってからが大変みたいだね。(略
 麓だけでも、往復六日。ガウディは小さくため息をついた。やはり、間に合いそうにない。
アルトリア山岳遺跡……初めて聞いた名前だが、この辺りでは有名なのだろうか。
治安の悪そうなスラム街にルーンルーンを連れて行くのは気が引ける。
スラム街は後回しにして、まずは酒場のマスター辺りに話を聞いてみることにした。
情報が尽きたら、スラム街まで行ってダンジョン親父なる人物に会ってみよう。
しかし、不死者の徘徊する遺跡を回っていたとは……命知らずなのか、余程の実力者なのか。
 とりあえず、今はさっさと行動を起こそう。
「ありがとう。ルーンルーンのことは任せて」
 ルーンルーンを安心させる意味合いも込めてギルバートに礼を言い、ガウディは外に出た。

 そういえば、酒場に行く途中には礼拝堂があったはずだ。
神頼みする気は毛頭ないが、酒場やスラムでは手に入らない情報もあるかも知れない。
礼拝堂の後は……そうだ、魔術学院支部の書籍を当たってみよう。
頭の中で大雑把に予定を立てながら、ガウディは礼拝堂の門をくぐった。
127代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/25(木) 09:10:08
>ガロさん【一日目〜二日目】
>(なら、フローネには危害が及ばないように守るっきゃねーよな。)
「私が心を読めるって言ったことを忘れてはいないよね?」
そう言って、フローネは茶目っ気たっぷりに笑います。
「今、あなたの優しい気持ちが私に伝わってきたよ。
こんな私のことを守ってくれるってね。私、嬉しい……。だっていつも一人だったから……」
フローネはそう小声で言うと、ガロに抱きつきます。
小柄なフローネの体温が服越しにガロにも伝わってきます。
「しばらく、このままで居させて……」何故かフローネの目には涙が……。

>「分かった分かった。いっくらでも付き合ってやんよ。」
そのガロの言葉にフローネは飛び上がって喜びます。
そして、アルトリア市中をガロを引きずりながら、様々な店に入ります。
洋服屋では、ガロにこのドレスが似合うか聞いたりします。
昼食は南楼飯店で、倭風料理を頼みます。
ガロが相槌を打ってくれるのが非常に嬉しいらしく、終始笑顔です。
ガロが夜の鍛錬をする際にも付き合おうとします。
フローネの弁。「ガロのこともっと深く知りたいからさ」

そして、夜になりガロとフローネが別れようとした時です。
酔っ払いのアルトリアの騎士団の連中と二人は鉢合わせになります。
「おい、そこのチンピラ! お前のそこの綺麗な娼婦をよこせ!」
騎士団の一人がガロに向かって怒鳴ります。
フローネはガロの後ろにさっと隠れます。するとその騎士は更に調子に乗ります。
「お前、娼婦にしては粋がいいな。どうだ、俺の妾にならんか? そこのチンピラよりは可愛がってやるぞ」
ガロとフローネはひどい言われようです。
【さて、ここでガロはあっさり退きますか。それとも手を出しますか?】

二日目の「鍛冶屋」ですが、頭の禿げ上がった筋骨隆々の親父が応対します。
「日光に当たったら爆発する鉱石だって? そんなもん聞いたことがないよ」
そして、ガロが「極夜」について聞くと「どれどれ」と言って手に取ります。
「これはミスリル鉱石で出来ているね。魔法金属だ」
そして親父は目を細めます。「柄の所に宝珠が埋め込まれているな」
「マジックチャームが永久的に埋め込まれている。これは凄いな。原初の秘法で出来たものだろう」
そう言ってガロに「極夜」を返すと、親父は「大切にしな」と一言返します。
黒い釘については、「何に使うんだい?」と聞きつつも、1ダース一まとめで、合計12ダース渡します。
128代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/25(木) 09:12:26
>フリーザさん【一日目〜二日目】
>「ダイアナ、私はこれから酒場に向かおうと思います」
ダイアナはフリーザのその言葉を聞くと笑顔を見せます。
「フリーザ、あいかわらず敬語調の喋り方変わってないね。
その言葉使い、見知らぬ他人にはいいけど、私みたいな者には不要だよ。
かえって距離感を感じるじゃないか。まあ、そこがフリーザのいい所でもあるんだけどね」
そうこう話していると、フリーザとダイアナは「幸せのコイン亭」に着きます。
酒場はマスターのハンスと、昨日の神官風の男らがいます。神官風の男らは奥の席で密談しています。
フリーザとダイアナは窓際の席に座ります。小声でダイアナが話します。
「ガノッサ様は昔と違って、領土拡張から、魔術に最近凝りだしてね……。
世界中の秘法や秘術を求めるようになったんだ。
エイミっていう小娘を捕まえて、今、竜紅玉はどこにあるのか、吐かせているんだけどね。
何か、思うわ。ガノッサ様の望みってミッドガルドの征服ではなくて、神々を超えることじゃないかって」
そう言って、一息つくと、ダイアナは目をフリーザの方に転じます。
「それで、ガノッサ様が言っていたヴァルキリーの情報は何か集まった?
ヴァルキリーが出没する場所っていうのは、大抵、不死者が集まっている遺跡や屋敷などよ。
とにかく、ガノッサ様は情報を欲しがっているから、頼むわね」
そして、ダイアナは酒場のマスターにビールとつまみを頼みます。
「今日は、二人の再会を祝して乾杯しよう! はい、かんぱーい!」
そして、酒豪のダイアナは未成年のフリーザが酔い潰れるまで飲むのでした。
帰り際、フリーザにダイアナは言います。
「私はヴィルノア大使館にいるから、何か情報があったら頼むわね。
そして、フリーザもくれぐれも身体にだけは気をつけてね。
私はあなたの出世を信じてる。だって私の生徒だもん」
こうして、フリーザとダイアナは別れます。
フリーザが夕方、南楼旅館への帰りに歩いていると、シーザスが仲間の騎士と一緒に歩いています。
すれ違い際、シーザスが小声で「私は門の前にいつもいます」と言います。
他に、スラム街でガキの泥棒からスリに遭いそうになったりします。

二日目、フリーザは「幸せのコイン亭」に行くと、酒場には:
・神官風の男らがまた奥の席で密談しています。
・アフロヘアーの中年の親父が窓際の席で口笛を吹きながらエール酒を飲んでいます。
・行商人風のフードを被った男がカウンターで静かにビールを飲んでいます。
・旅人風の男が二人、中央の席で話し込んでいるのが見えます。
・厨房で、マスターのハンスが料理を鼻歌まじりで作っています。
以上のような人間が酒場にはいます。
129代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/25(木) 09:16:36
>ガウディさん 【一日目〜二日目】
ガウディが礼拝堂に行くと、信者が一心になって神に祈っている光景に出くわします。
司祭のひげの生えた爺さんが応対します。
「そこのお嬢さん、礼拝堂に何の御用かな? 何?
『アルトリア山岳遺跡』について知りたいとな?」
司祭は祈っている信者に声をかけます。
「おーい、ここのお嬢さんがアルトリア北方の山岳地帯について知りたいそうなんじゃが、知っている者はおらぬか?」
すると、信者の一人の若い農民風の男が発言します。
「おら、アルトリア北方の山々を旅したことあるだよ。
あそこの遺跡は怖いんで入るの止めただ。だって夜な夜なうめき声が聞こえるんだだ。
おらが、遺跡の前で一泊した時もこの世とは思えぬ声がしただ。絶対入るのは止めとく方がいいだ」
司祭はこう付け加えます。
「この戦乱の世の中をオーディン神やフレイ神は必ずご存知のはずです。
そんな化け物が住む遺跡など放っておいて、このミッドガルドに平和が来るよう祈りましょう」

フレンスブルグ魔術学院アルトリア支部に行くと、清楚なローブを纏った受付の若い男が応対します。
「書籍ですね。魔術師の方ならばどうぞ自由に閲覧ください。数は少ないですが」
そうして、中に入って図書室に入ったガウディでしたが、こんな本が目に付きます。
【アルトリア地理誌】:アルトリアは大陸の中央に位置する王政国家である(中略)
北方の山岳地帯の洞窟には遺跡があり、不死者が跋扈している。太古に造られたものだと思われる。
その最深部には遠い昔に神々が残した秘宝アーティファクトが残されていると言われているが、まだ辿り着いた者はいない。
【アサ教典】:汝は無力であるか? わしは無力で虚弱である。わしはその境地の中でいつしか神々を超える境地に辿り着いた。
無力を知れ! わしはアルトリア北方の山々を旅しながら、思い至ったのだ!(後略)
【不老不死の書】:祭壇を準備せよ。クリス晶石と人間の多量の生き血が必要である。(中略)
 私はこの書物の副本をアルトリア北方の山々の中の遺跡に埋める。多くの者が苦難を乗り越え、神々に近づくことを願う。
ガウディが他の書物に目を通しても、アルトリア北方のことについては書いていないようです。

「幸せのコイン亭」に着いたガウディとルーンルーンですが、今日は、酒場は少ないです:
・フリーザが見知らぬ若い女性と話している。
・神官風の男らが奥の席で密談している。
・酒場のマスターのハンスが寂しそうにグラスを拭いている。

二日目に酒場に行くと、見知ったフリーザの他に:
・神官風の男らがまた奥の席で密談しています。
・アフロヘアーの中年の親父が窓際の席で口笛を吹きながらエール酒を飲んでいます。
・行商人風のフードを被った男がカウンターで静かにビールを飲んでいます。
・旅人風の男が二人、中央の席で話し込んでいるのが見えます。
・厨房で、マスターのハンスが料理を鼻歌まじりで作っています。
【話しかけたら、それ相応に返事が返ってくることでしょう】
130フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/01/25(木) 12:00:05
>128
まだ少しだけ昨日の酒が残っている……調子に乗って飲まなければよかった。
だが、この辛さに見合う情報は手にいれた。
ダイアナがヴィルノア大使館にいることも分かったし、ガノッサの狙いに近いものも。
この地上を征服したいならばドラゴンオーブというものを必要としなくても、ヴィルノアの国力ならば近い未来征服することができる。
だが、いくらヴィルノアの国力が凄まじくとも、所詮は人間。
神を越えることはできない。

ガノッサが昔言っていた記憶がある。
ドラゴンオーブはオーディンの持つグングニルに匹敵すると……
そんなものを手に入れたのならば、想像を絶する力を手に入れることはできる。
だが、オーディンの力までは流石に越えることはできないだろう。

「神を越える……ですか」
フリーザは自分がドラゴンオーブを手に入れて、オーディンをも越える姿を想像してみた。
脳裏に浮かんだのは、オレンジ色の星の入ったボールを片手に持つ、白い竜人の姿。

「これではまるで不死者ですね」
過ぎた力は身を滅ぼす。
人間がどんなに力を付けても所詮は人間。
神には勝てない。
ガノッサには悪いが、ドラゴンオーブが見付からないことをフリーザは祈った。

「マスター。何かお奨めの料理を下さいな」
頭が痛いので今日は情報収集はお休み。
何か食べたら憂鬱な気持ちを振り払う為に、町の中をぶらぶらと歩こうとフリーザは思った。
131ガウディ ◆pFxfaden2k :2007/01/26(金) 17:32:47
>129
 調度礼拝の時間だったのか、それとも時間は関係なく、常にこういう状態なのか。
礼拝堂では、信者たちが熱心に神に祈りを捧げている。ご苦労なことだ。
誰から話を聞いてみるかと辺りを見回していると、司祭と思しき老人が話しかけてきた。
アルトリア山岳遺跡について尋ねると、司祭は信者たちに信者たちに声を掛けてくれた。
>「おら、アルトリア北方の山々を旅したことあるだよ。(略
 農民風の男が言うには、夜になるとうめき声のようなものが聞こえるらしい。
やはり不死者がはびこっているようだが……兄さんは無事なのだろうか。
司祭の言葉に適当に相槌を打って、ガウディは外に出た。次は、学院支部。

 学院支部に貯蔵してある書籍は、思いのほか少なかった。
地理に関するもの、何かの経典、そして不老不死に関するらしい怪しげな本。
それらの書籍から山岳遺跡について得られた目ぼしい情報は、太古に造られたものであること、
最深部に神々の秘宝が遺されているらしいこと、それを手にした者はいないとされていること。
アサ経典の著者は山岳地帯を旅する過程で悟りの境地に至り――神をも超える、というのは傲慢に過ぎる――、
不老不死の書の著者はこの本の複製品を遺跡に埋めたらしいが、これらはあまり関係なさそうだ。
 他のものにも一通り目を通すが、遺跡及び山岳地帯に関する情報はない。
さっさと酒場へ急ごう。今日中に回れるとは思っていなかった。

 急ぎ足で幸せのコイン亭に入る。目に入るのは、酒場のマスター、
この間も居た怪しい連中、親しげに話をしているフリーザと見知らぬ女性。
とりあえず、マスターに話を聞いてみるとするか。怪しい連中の傍の席に腰をかけ、マスターに声をかける。
「山岳地帯の遺跡について、何か情報はない? 相応の情報料は払う。
明日も来るから、客から情報を集めておいてくれると嬉しいんだけど」
 出来ればフリーザと女性の話も盗み聞きしたいところだが、リコリスはオウムを追跡中だ。
野暮な真似に気が引けるとは思わないが、生憎一気に盗み聞きできるほど器用な耳は持ち合わせていない。
ルーンルーンに盗み聞きさせるという手もあるにはあるが、彼女は少々目立ちすぎるだろう。
仕方ない、諦めよう。

***

 昨日は思った以上に情報が集まった。今日もそれなりに集まるといいのだが。
マスターは情報を集めてくれただろうか? そんなことを考えつつ、ガウディは酒場に足を踏み入れる。
ざっと見回すと、昨日は見かけなかった人間がちらほらいるようだ。
中でも、おかしな髪型の小汚い男が目立つ。……もしや、あれがダンジョン親父か?
だとすると運が良い。良すぎるような気もする。ガウディは一応、親父に声をかけてみた。
「……貴方、ダンジョン親父とか呼ばれていない?」
132ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/01/26(金) 20:02:53
>127
>フローネはそう小声で言うと、ガロに抱きつきます。
「・・・。」
抱きつかれて悪い気はしないんだが、どうにもこうにも動けない。
抱きしめてやる訳にもいかんし、軽く頭を撫でてやるぐらい。

・・・と思ったらまたはしゃぎまわる訳で。
挙句深夜の修練にまで付き合うとか言い出すとは。
>「ガロのこともっと深く知りたいからさ」
・・・小っ恥ずかしい。いや、悪い気はしないんだが。

で、夜の修練も終わるとこういう展開。オレって運悪いのかねぇ。
>「おい、そこのチンピラ! お前のそこの綺麗な娼婦をよこせ!」
「別にオレはチンピラで間違ってねぇけど、こっちは違うぞ。」
くいっ、と左手の親指でフローネを指す。
>「お前、娼婦にしては粋がいいな。どうだ、俺の妾にならんか? そこのチンピラよりは可愛がってやるぞ」
・・・ピキッ、と何かにヒビの入る音がした感じ。
「まぁ、とりあえずもう帰んな。こっからなら道分かるだろ?」
フローネの肩を軽く叩く。右手は自分の頭を指しつつ。
自分の頭を指したのは心を読めってつもりで。
『少し荒い事になるからお前に見せたくない』から。
で、フローネを逃がしてやってから騎士達の方を向く。

「どうも、最近の騎士ってのは随分品が落ちたんだな。自分がモテないのを棚に上げて、
 人のツレを娼婦扱いとは恐れ入るわ、いやホント。騎士の風下にさえ置けないわ。いや、最早男としてもな。」
『騎士ってのは弱者の味方じゃないのかよ!』
自分が昔吐いたセリフを思い出す。そうだ、騎士ってのは昔っから・・・。
「どうやら酔って色々溜まってるみたいだな、全部吐き出させてやっからかかって来いよ!」
刀を抜く訳にはいかないが、こんな腑抜けた騎士なんぞに負けるつもりもない。
両の拳の人差し指と中指だけを軽く握る構えを取って挑発した。
【→騎士達に手を出す。挑発に応じたらボッコボコにするつもり。
 頭冷やして帰るようなら手は出さない。】

>鍛冶屋
「へぇー。やっぱ随分立派なモノなんだな。」
極夜を受け取りつつ無造作に鞘に仕舞う。
結局日光に触れて爆発するような鉱石なんてないか。まぁそれならそれで構わないけどな。
「ん?この釘は・・・こうすんだよ。」
釘を一本、人差し指と中指で抜いて足元に向かって投げる。
と、それは床に全長の7割ほどを沈める。
「まぁ、人に向けて使うつもりはないけどな。んじゃ、どーも。」
釘代に鑑定料を少し払って鍛冶屋の外へ出る。一旦宿に帰って服に仕込むとすっか。
133代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/27(土) 09:46:23
【コーヒーブレイク 〜各PCのGMによる主観的な紹介〜 】

【フリーザ】:ヴィルノアの貴族であり、アルトリアに潜入したスパイ。
ガノッサの命を受け、アルトリアのロンベルトにグールパウダーを届けに来た。
他に、アルトリアの内情と、ヴァルキリーの情報を入手するように命令されている。
ギルバートの誘いを受け、荷物の護衛をヴィルノアまで届ける仕事を引き受ける。
PCの中で、その荷物の正体がジェラードになることを知っているのは、彼だけである。
《GMの呟き》フリーザはヴィルノアの国益を重視しているんですね。
その冷徹な行動はそれを反映しているように思います。ダイアナは女っ気と思って出しました(笑)

【ガロ】:ジェラベルン出身の傭兵で、戦場で拾った黒刀「極夜」を操る。
昔、エイミに共に旅をしないかと誘われたことがある。
アルトリアにやって来て、ギルバートの荷物の護衛の仕事を引き受ける。
その折、酒場で、フローネという魔術師に勝負を挑まれる。
その勝負に勝ったことで、フローネに好意を抱かれ、彼女はガロに付き纏うことになる。
《GMの呟き》フローネが心が読めるという設定は当初考えていませんでした。
ただ、ガロと絡めたら面白くなるだろうなあと軽い気持ちで登場させました。

【マルディア】:ヴィルノア出身の女重戦士。大剣である暴風剣イド・シャスラを操る。
ヴィルノアとアルトリアの小競り合いの戦闘の際、アリューゼと戦場でまみえる。
その際、彼に興味を持ち、ヴィルノア軍を離れ、アルトリアに傭兵としてやってきた。
酒場でギルバートと出会い、アリューゼが参加予定ということで、荷物の護衛の仕事を引き受ける。
PC一行が南楼旅館に集った時には、「力仕事担当だね」と自己紹介する。
《GMの呟き》大剣を振り回す女戦士――う〜む、素敵ですね(笑) 憧れます。
個人的には「魔法戦士リウイ」(水野良・富士見ファンタジア文庫)のジーニに近いと思ってます。

【ガウディ】:フレンスブルグ出身の、行方不明の兄ルイスを探す旅に出ている女魔術師。
アルトリアに偶々通りかかり、酒場でギルバートの依頼で、荷物の護衛の仕事を受ける。
その際、きな臭い政治臭を嗅ぎ取り、密かにフリーザのガノッサからの使い魔のオウムの後を、
自分の使い魔である蝶のリコリスにつけさせる。
兄ルイスに似た人物をアルトリア北方の山岳地帯の遺跡で見たという情報を聞いて動揺するが……。
《GMの呟き》正直、ガウディさんには申し訳なく思っているんです。異性との縁がなくて……。
ガロさんはフローネ、フリーザさんはダイアナ、マルディアさんはアリューゼですからね……。

【カズト】:倭国出身の侍で、航海の途中難破し、アルトリアに流れ着いた。
アルトリアの酒場で、ギルバートの仕事の依頼を受けようとするが、
その際に紹介された南楼旅館の主が自分の実の伯父であることが判明し、
めでたく倭国へ帰れることとなった。蘇芳とは百鬼衆での友人である。
《GMの呟き》プレイング中は実直で素直な方なんだなあという印象でした。
由衣とのメロドラマを考えていたんですが、こんな結果になって申し訳ないです。

【ルーンルーン】:名前以外の一切の記憶をなくした少女。
平原にぼろ布のようなタオル一枚の姿で倒れていたところから目を覚まし、
アテもなく歩いていたらアルトリアの酒場に辿り着いた。
酒場ではギルバートにしがみつきなつくが、今はガウディと共に行動している。
《GMの呟き》ここまで何もかも不明なキャラってプレイし辛いだろうと思っていました。
現在はNPC化していますが、今後の設定も考えていますので、宜しくです。
134代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/28(日) 07:47:35
>ガロさん【三日目】
>両の拳の人差し指と中指だけを軽く握る構えを取って挑発した。
すると、後ろに控えていた騎士の一人が薄ら笑いを浮かべます。
「剣の腕は自信があるようだな。しかし、魔法ではどうかな?」
そう言いながら、その騎士は両手で印を組みます。
「金字方陣っ!」騎士がそう叫んだ途端、ガロは身体が動かなくなります。
「魔術師のロンベルト様直伝の技だ……。そこのチンピラ、騎士だと思って油断したな。
さて、お前をどう料理するか……。ここでなぶり殺しにして、川に沈めようか……」
そんなことを騎士どもが話している途中です。建物の陰から、人影が現れます。
「ファイア・ランス!」魔術の詠唱と共に、騎士たちは炎に包まれます。
途端、ガロは身体の自由を取り戻します。
ガロが構えると、騎士どもは呻き声を上げながら、黒こげで倒れています。
建物の陰から、フローネが笑いながら姿を現します。
「ガロったら一人で何でもしようとするんだから……」
そう言いつつ、フローネはウインクします。「私もれっきとした魔術師なんだから――」

三日目の日中、護符を100オースで渡してくれた少女を捜すガロですが、その少女はいません。
スラム街では、ガロに物乞いどもがしきりに声をかけます。
「そこの戦士様、何かお恵みを……」「1オースでいいですから!」
【ガロはこの物乞いらに何か恵みますか?】
その物乞いの中でも、ガロの目に留まったのが、一際美人の若い娘の乞食です。
青い目にブロンドの髪。年は十代後半ぐらいでしょうか。娘はフリーザに声をかけてます。
「そこの貴族様。私と一夜過ごしませんか? お代はお気持ちでいいです」
【娘は娼婦のようです。ガロはこの娘と一夜を過ごしますか?】
さて、スラム街で、少女を捜すガロでしたが、少女はどこを捜してもいません。
そんなこんなで、また南楼飯店の前を通りかかったガロでしたが、店の中に筋骨隆々の、
大剣を背負った男と、つばの広い帽子を被った我侭そうな少女が話しているのが見えます。
その少女が何やら、店の料理長らしい男に向かって、怒鳴っています:
「ウチの料理に何かご不満でも?」
「不満もクソもあるか! なんだこの肉は?! 生じゃないか!」
「お客様……それは倭国料理のひとつでお刺身といいまして……」
「なんだこの濁ったスープは! おまけに臭い! 腐ってるぞ!」
「お客様……それは倭国料理のひとつでお味噌汁といいまして……」
「なんだこれは! 怪物じゃないか! この店はクラーケンの子を食わせるのか!?」
「お客様……それはタコと申しまして……」
「ここはゲテモノ屋か!?」
「とんでもございません!」
そんな口角泡を飛ばしている少女を大剣の男はジト目で見ています。
さて、そこを通り過ぎ、ガロはまた少女を捜しますが、結局見つかりませんでした。
【ガロさんは先ほどの少女と一夜を過ごすか、南楼旅館に戻るかのどちらかです】
135代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/28(日) 07:50:01
>フリーザさん【三日目】
>「マスター。何かお奨めの料理を下さいな」
「あいよっ!」酒場のマスターのハンスは、また倭国の料理を出します。
出されたのは、「近海魚の刺身盛り合わせ」です。
「これは、南楼飯店の料理なんだが、あの店の特別な計らいでうちでも出しているんだ!」
>町の中をぶらぶらと歩こうとフリーザは思った。
街の中をぶらぶら歩くと、フリーザはスラム街にいつしか入って行った。
物乞いがフリーザに声をかける。「そこの貴族様、何かお恵みを……」「1オースでいいですから!」
【フリーザはこの乞食たちに何か施しをあげますか?】
その物乞いの中でも、フリーザの目に留まったのが、一際美人の若い娘の乞食であった。
青い目にブロンドの髪。年は十代後半ぐらいだろうか。娘はフリーザに声をかけてきた。
「そこの貴族様。私と一夜過ごしませんか? お代はお気持ちでいいです」
【娘は娼婦のようです。フリーザはこの娘と一夜を過ごしますか?】
さて、フリーザがスラム街を抜けると、そこは旧市街地だった。
「ヴィルノア大使館」の看板が見える。ここにダイアナは滞在しているのだろう。
【フリーザはヴィルノア大使館に寄りますか?】
他に、各国の大使館が連なっている。更に、フリーザが歩くと、街外れだった。
川に橋がかかっており、その岸辺で釣りをしている若い金髪の男がいた。
男は飄々としており、吟遊詩人風の格好をしていて、そしてじっと川面を見つめている。
フリーザが通り過ぎようとすると、男は川を見つめながら、声をかけてきた。
「そこの品のある旅人さん、私と少しお話でもしませんか?」
男は名乗った。「私の名はセルヴィア。見ての通りの通りすがりの旅人です」
セルヴィアは一方的に喋る。フリーザを全然警戒していない様子だ。
「もし良かったら、あなたのお名前でもお聞かせください」
【さて、フリーザはこのセルヴィアと名乗る男と会話しますか?】
フリーザが更に歩くと、田園風景が広がっていた。農夫が小麦の刈り取りをしている。
農夫の一人がフリーザに声をかけてきた。かなり高齢の男だ。
「お役人様、どうか、年貢の取立てを少し遅らせてくだせえ」
どうやらフリーザのことを役人と思っているようだ。
【フリーザはこの男にどう対応しますか?】
フリーザは市街地に戻った。南楼旅館に戻ろうとする際、あの伝説の傭兵のアリューゼを見つけた。
【娼婦の相手をする場合はこのイベントはキャンセルです】
アリューゼは南楼飯店から一人の酔い潰れている少女を背負って担ぎ出す所だった。
その少女は気品のある顔立ちで、つめの深い帽子を被っていた。
「万死に値するぞ……」そんな言葉を少女は寝言で呟いている。
アリューゼはフリーザに構う様子もなく、やれやれといった表情で少女を背負っていた。
「仕事の依頼なのに、勘定は全部俺持ちかい……」
そうため息と共に、アリューゼは呟いている。
フリーザがその二人を目で追いかけていると、アリューゼは自宅に帰ろうとしている様子だった。
フリーザが南楼旅館に戻ると、受付のババアがちらりと一瞥して、フンと視線を戻した。
136代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/28(日) 07:51:52
>ガウディさん【三日目】
>「山岳地帯の遺跡について、何か情報はない? 相応の情報料は払う。
>明日も来るから、客から情報を集めておいてくれると嬉しいんだけど」
その言葉にマスターのハンスは「おう、聞いといてやるわ」と答えます。
>「……貴方、ダンジョン親父とか呼ばれていない?」
「何故、わしの通り名を初対面なのに、知っておるんじゃ?!」
そのアフロヘアーの親父はびっくりしたように答えます。
しかし、ガウディの顔をまじまじと見ると、にやりと笑います。
「そなたのような別嬪に尋ねられると嬉しいぞ。
さて、お主、アルトリアの北方の遺跡について聞きたいんじゃな? 図星であろう?
では、ここでわしが地図を100オースで譲ってやろう。どうじゃ?」
【ガウディは親父からその地図を100オースで買い取りますか?】
「他にも、こんなものを持っておるぞ! これはゴーラ教団のアジトの見取り図じゃ!
そこに信者がいるから大声では言えぬがな……」そして親父は小声で囁きます。
「わしがアジトに忍び込んだ時には、不死者ばかりになっておったわ!
あの教団は似非宗教じゃわ! お主も気をつけた方がいいぞ! さて、お主この地図も買わぬか?」
【ガウディはゴーラ教団のアジトの見取り図を親父から買いますか?】
「さて、他にわしに尋ねたいことはあるかのう?」
【ガウディはこの親父に他に尋ねることはありますか?】

三日目に幸せのコイン亭を訪ねたガウディとルーンルーンですが、マスターのハンスが声をかけます。
「ああ、昨日の件だがね。そこのヴィルノアから旅してきたという旅人さんに聞いてみるといい」
そこには、旅人風の男が椅子に座っています。
「私の名前はジャン。アルトリアの北方の山々を歩いてきた……。何が聞きたいのかね?」
【ガウディは旅人のジャンに何を尋ねますか?】
さて、大分聞き込んだガウディでしたが、その帰りは遅くなります。
通りすがり、つばの広い帽子を被った少女を担いだ筋骨隆々の傭兵風の男にガウディは出会います。
「全く、どうするんだよ……この娘……。確かアンジェラとかいったが……」
男はそう呟きます。すると、その帽子が少女からずり落ちます。
すると、男はまさかといった表情で呟きます。「ジェ、ジェラード王女……?!」
【ガウディはこの男に何かしますか?】
帰り、スラム街を通り抜けるガウディでしたが、物乞いどもがしきりに声をかけます。
「そこのお嬢さん、何かお恵みを……」「1オースでいいですから!」
【ガウディはこの乞食たちに何か施しをしますか?】
すると、一際美形の少年の乞食がガウディに声をかけます。
青い目にブロンドの髪。年は十代後半ぐらいでしょうか。少年はガウディに声をかけてます。
「そこのお嬢さん、僕と一夜過ごしませんか? お代は気持ちで結構です」
【少年は娼夫(?)のようです。ガウディはこの少年と一夜を過ごしますか?】
少年と過ごさない場合、ガウディは南楼旅館にルーンルーンと戻ってきます。
また愛想の悪いババアが二人を迎えます。ババアは口をききません。
137ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/01/29(月) 03:15:07
>134
>「魔術師のロンベルト様直伝の技だ……。そこのチンピラ、騎士だと思って油断したな。
「ぐっ・・・てめぇ、騎士かと思ったら邪法使いか何かか?」
動けない・・・いや、筋肉が動かない。舌とか口は多少動くが・・・不意討ちでこれじゃ対応もできない
・・・やばいな。それにこいつら、『ロンベルトの配下』か。
次からは含み針でも用意しとくか。
>「ファイア・ランス!」
「!?」
さっきまでニヤついた笑みを浮かべてた連中が丸焦げになっちまった。
あーあ、ご愁傷様。こんなんやるのは知る限りじゃ一人、だよな。
>「私もれっきとした魔術師なんだから――」
「悪ぃ、悪ぃ。かっこつけたのはいいが決まらなかったな。
 これで命の恩人って訳か。何か礼をしないとな・・・、明後日あたり空いてるか?」
【五日目へ向けて:宝石店へフローネを誘う】

スラム街へ来ても、あの嬢ちゃんは見つからないか。
まぁ、興味本位だから成果が無くても仕方ねぇよな。
>「そこの戦士様、何かお恵みを……」
「・・・。自活できるよう努力してくれな。」
【とりあえず計15オースぐらい恵む】

>娼婦の少女&南楼飯店
>>娼婦の少女
ずき、と心の奥底が痛んだ。
自分が望んでなったならまだいい、止める理由は無い。
でも、選択肢がなかったから選ばざるを得ないっていうのは・・・!!
内心の動揺を隠して、ゆっくりと言葉を紡ごうと・・・
>「そこの貴族様。私と一夜過ごしませんか? お代はお気持ちでいいです」
「いやどー見てもしがない傭兵だろ。」
反射的に突っ込みを入れてしまった。何か空気が白けた気がした。
あー、オレってこんなお人よしだったかなー。
「あー・・・分かった。一晩付き合おう。ただし、『そういうの』は無しな。
 趣味じゃないんだよ、でもお前みたいな娘がするのは見るに忍びない。
 だから、一晩酒飲むからそれに付き合ってくれれば金は払う。要するに働いてるけど休みの日、って訳。おーけー?」
とりあえずそういうヘタレた事を承諾させて、言い訳になるよう酒を買ってこようと街へ。

>南楼飯店
・・・で、来て見たらすげぇ入りづらい。
この光景を見て、ちょっと犯罪っぽいな。などと思ったのだが・・・
自分も似たような状況だと気づいて自爆。入りづらいなら戻るまでもないか。
とりあえずどっかの酒店で酒を買い求めて娼婦の少女のとこへ戻ることにした。
「(ガキは趣味じゃないってのに。あー、金の浪費なのかな。いや人助け、か?)」

【娼婦の少女と一晩過ごす。(金は払う《50オース程》が、別段『その手』の交渉は行わない。)】
「(アイツに見られたら焼き殺されるかもなー。多分弁解聞く間もなく焼きにくるよなー。)」
などと考えつつ。スラム街へと戻っていくのであった。
138フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/01/29(月) 09:00:07
>135
何かと気付くことの多かった一日かも知れない。

街を歩いていると乞食達に何かを恵んでくれと頼んでくる。
乞食達は皆、フリーザのことを貴族と言っていた。
フリーザは何故、自分のことを貴族だと知っているのかと問い詰めたかったが、変な醜態を晒してしまうと思い、乞食達に何の返事もせずに足早でその場から立ち去った。

ヴィルノアの大使館が見えたが、寄り道するよりはぶらぶらと歩いている方が楽しめる。
フリーザはそのままヴィルノアの大使館を通り過ぎていく。

ただ街の風景や人々を見つめながらフリーザは歩いている。
途中で吟遊詩人や農夫が気品があるとかお役人様と言ってきたが、フリーザはやっぱり無反応。
相手にするだけ無駄だと思って歩き続けた。

街を歩き回って、もう夕方。
フリーザは宿へ帰る道を歩いていると、傭兵アリューゼを見付ける。
アリューゼは背中に少女と思わしき者を背負っている。
その少女は他の人達からは感じられない不思議な風格やら何らを出している。
フリーザはこの風格やらをどこかで感じたことがあった。
だが、どこで感じたかは覚えていない。
まさか、あの少女は神族ではないかと思ったが、神族が人間に背負われている筈がないと気付き、再び歩き始めた。

宿に戻ると年輩ね女性が睨みつけてくる。
この方も自分が貴族だと分かっているのだろうか?
フリーザはそう思った。
139ガウディ ◆pFxfaden2k :2007/01/29(月) 18:18:16
>136
 声をかけてみたおかしな髪型の親父は、どうやら本当にダンジョン親父だったらしい。
話を聞いてみると、情報のみならず、地図を持っているという。
見るからに怪しい親父が売っている怪しい地図。地図があれば便利だが、本物の保障はない。
ついでに、金も大して持っているわけではない。ガウディは少し悩んで、答えた。
「買う。……でも、お金がないの。少し負けてくれない?」
>「さて、他にわしに尋ねたいことはあるかのう?」
 何か聞きたいことはあるだろうか。考えてみたが、特に思いつかない。首を横に振る。

 三日目。酒場を訪れると、マスターが声を掛けてきた。
どうやら、アルトリア山岳遺跡に関する情報が入ったらしい。
>「私の名前はジャン。アルトリアの北方の山々を歩いてきた……。何が聞きたいのかね?」
「山の中で、25歳程度の魔術師風の男を見なかった?」
 簡単に容姿等を説明し、もし見たのならどこへ向かっていたのか尋ねる。
散々山岳遺跡について調べてみたが、もしかしたら別の場所に向かっていた可能性もあるのだ。
数日の努力が無駄になったとしても、危険でない場所にいてくれたほうがいいに決まっている。

 旅人に話を聞いているうちに、すっかり遅くなってしまった。
ルーンルーンの手を引いて、宿へと急ぐ。道中、少女を背負った男と出くわした。
誘拐犯か? ……それにしては、妙に困惑しているように見えるが。
二人のことは気になったが、今は自分だけではない。面倒そうなことには関わらないほうが良いだろう。

 遅くなってからスラム街を通るのはなんとなく気が引けていた。
そして、通ってみてやはり後悔した。物乞いが次から次へと声を掛けてくる。
>「そこのお嬢さん、何かお恵みを……」「1オースでいいですから!」
 ああ、もう。ガウディは思わずため息をついた。慈善事業は趣味ではない。
「……山岳地帯の遺跡についての噂話は何かない?
 それから、ダンジョン親父と呼ばれている人の情報はどの程度信頼できるか聞きたい」
 答えた物乞いに適当に金を与え、足早に通り過ぎようとする。
こんなところに長居したくはない。……と思ったところで、金髪の少年が話しかけてきた。
>「そこのお嬢さん、僕と一夜過ごしませんか? お代は気持ちで結構です」
「寄るな」
 我ながらつっけんどんな対応になってしまったと思うが、仕方ない。
運が悪かったと思って諦めてもらうほかないだろう。ガウディは少年を無視して、スラムを通り過ぎた。
物乞いに金を与えたせいだろうか。なんとなく、懐が軽くなったような気がする。

 宿までの道のりをこんなに長く感じたのは初めてかも知れない。
受付の女は機嫌が悪いのか口をきかないが、騒がしくされるよりはいいだろう。
部屋に戻ってすぐに横になる。何だか、ひどく疲れた。
すぐにでも眠ってしまいたかったが、何か嫌な予感がする。
 ……念のため荷物を確認してみて、自分の間抜けさ加減に呆れた。
掏られたのか落としたのか定かでないが、財布がなくなっていた。
140代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/30(火) 14:22:10
ガロさん【四日目〜五日目】
>「明後日あたり空いてるか?」
フローネは喜びます。「宝石店って何か私にプレゼントしてくれるの? 絶対行くよ!
あと、私以外の女と付き合っていたら……」そう言って、フローネは掌に炎を作ります。
そして、ガロを睨むと、その炎を思いっきり吹き消します。「こうだからね!」
フローネは独占欲の強い女のようです。ガロは厄介な女に付きまとわれました。
>「あー・・・分かった。一晩付き合おう」
すると、その十代の少女は満面の笑みを浮かべます。
「ありがとうございます! 出来る限り奉仕させていただきます!」
そして、その晩……。ガロがスラム街の約束の場である旧大聖堂に行くと、少女が待っています。
「貴族様、この大聖堂の地下でお相手します。どうか私に付いていってください」
そう言い、少女は手に蝋燭を持ち、ガロを大聖堂の地下階段へと案内します。
そして、ベッドのある小ぎれいな部屋へと二人は行きます。
ガロをベッドへと寝かせると。少女は服をぬぎ始めます。巨乳の上半身が顕になります。
「さあ、好きにしてください!」少女はガロの下半身を脱がせに入ります。
【ガロはこの少女にどう対応しますか?】

【〜四日目〜】
ガロがスラム街でその護符を渡してくれた少女をいくら捜しても見つかりません。
そこで、宝石店にガロが行くと、小太りの中年の店主が応対します。
「何? 日光に当たると爆発する鉱石を探していると?
そういうものは当店では取り扱っておりませんなあ……」店主は汗をかきかき喋ります。
「そういうものをお探しなら、フレンスブルグの魔術学院に聞いてみた方がいいと思いますよ」
「さて、お客様はどういう物をお探しですか? これなんかいいですよ!
不死者の化け物の体内から取り出した物なのですが、魔晶石と言いましてね。
さる冒険者が化け物から奪ってきたものなのですが、
お客様の経験を倍増させる効果があるそうなのです。どうです? 100オースで譲りますが……」
他に、目に付くものは以下のものです:
@「紫晶石」(100オース)、A「黄水晶」(1000オース)、B「クリス晶石(1000オース)、
C「ラピス晶石」(1000オース)、D「活性の珠」(展示品)、E「生成の珠」(展示品)

【〜五日目〜】
アルトリア図書館に行ったガロとフローネですが、「日光に当たると爆発する鉱石」の記述など、
蔵書に一つもありません。類似品でニトロクリセリンやダイナマイトのことを知っただけです。
その帰り、宝石店に寄ったガロがプレゼントした水晶のアクセサリーをフローネは喜びます。
「わあ! ガロったら私の好みが分かるんだね! このピアス絶対耳に付けるよ!」
そう言って、フローネは懐から何か光る石みたいなものを取り出します。
「これ、ガロに又プレゼント! 封印石の一つなんだ! 『毒針の加護』だよ!」
【毒針の加護】
戦闘時に効果発生。攻撃対象を低確率で毒状態にする。
141代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/30(火) 14:24:16
>フリーザさん【四日目〜五日目】
【〜四日目〜】
フリーザが南楼旅館から朝食を食べ、外に出ると、見知った人影があった。
昨日の《死神アリューゼ》とヴィルノアの密偵のダイアナである。
ダイアナは顔を見えないようにする為か、フードを被っていた。
ダイアナはフリーザに気付いたが、手で向こうへ行けと合図した。
何やら、二人は大事な話をしているようだった。
フリーザが別の方向へ歩くと、用事が済んだのか、ダイアナが追いかけてきた。
「ごめん、ごめん、フリーザ。実は、アリューゼと大事な商談をしていてね。
アリューゼは『荷物の護衛』と聞いてまんまと引き受けてくれたよ。
やはり、《死神》と言えど、400オースの仕事には食らいついてきたね」
そう言って、ダイアナはにっと笑った。フリーザにしか見せない表情だ。
「さて、私のアルトリアでの仕事も終えたし、どっかに食べに行こうか?
ねえ、フリーザ、この近辺でいい店知らない? 倭国料理とか食べたいな……」
【さて、フリーザはダイアナと昼食を一緒にしますか?】
ダイアナと別れたフリーザは情報収集をすべく、「幸せのコイン亭」へと向かった。
「幸せのコイン亭」にはマスターのハンスの他に:
・神官風の男らが奥の席でひそひそ話をしています。
・昨日郊外で見かけた吟遊詩人の男のセルヴィアが静かにエール酒を飲んでいます。
 セルヴィアはフリーザに気付くと「よう、また会ったね!」と声をかけます。
・ヴィルノアの国章をした男らが窓際の席でひそひそ密談しています。
・アルトリアの傭兵らの一団がわいわい騒ぎながら酒を飲んでいます。

【〜五日目〜】
フリーザがアルトリア王城の城門の前に行くと、例のヴィルノアのスパイのシーザスが立っています。
シーザスはフリーザに「どうだい?」と声をかけます。
「護衛役の人間の名前と素性を知らせてくれ。何かやばそうな奴はいたかい?」
【ここで、シーザスにフリーザは他の仲間の情報の提示を求められます】
「じゃあ、ここで話すのも何だから、城内でロンベルト様も交えて話そう」
そう言って、シーザスはフリーザを城内に通します。
そして、ロンベルトの私室に案内されたフリーザですが、またロンベルトの歓待を受けます。
「君はヴィルノアの密偵として優秀だ。さて、仕事の最終確認としようか。
期日は一週間で、運ぶのは眠っているジェラード王女。ヴィルノア国境まで運べばいい。
フリーザ君は夜盗や追い剥ぎから王女の入っている馬車を護衛すれば良い。
なに、アリューゼがいるから大丈夫。すぐ任務は出来るだろう。
他に、今聞いておくことはあるかな? フリーザ君」
ロンベルトは温厚そうな顔をフリーザに向けます。
【フリーザは最終確認で、ロンベルトに聞いておくことはありますか?】
それが終わったフリーザはシーザスの案内で、城内を抜け、城の外へと案内されます。
シーザスが言います。「君は優秀だ。ヴィルノアでも出世が間違いないだろうよ」
142代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/30(火) 14:26:15
>ガウディさん【四日目〜五日目】
>「買う。……でも、お金がないの。少し負けてくれない?」
「うむぅ……。この地図はわしがアストラル体で命がけで調べてきたものなんじゃがのう……」
そう不満そうに親父は言います。「分かった! 50オースにまけよう! 半額じゃ!」
>「山の中で、25歳程度の魔術師風の男を見なかった?」
そう、ガウディが尋ねると、ジャンはこう答えます。
「確かに、すれ違ったね。二十代半ばぐらいの黒髪の男が、血走った顔で歩いていたよ。
確か、赤い宝石のついた杖を持っていたなあ。俺が声をかけると、こう言っていたよ。
『俺はヴァルキリーを探さなければならない』ってね」
>「……山岳地帯の遺跡についての噂話は何かない?
 それから、ダンジョン親父と呼ばれている人の情報はどの程度信頼できるか聞きたい」
スラムの乞食たちは口々にこんなことを言います。
「アルトリア北方の山岳遺跡は不死者がうろついているって噂だぜ。近づかない方がいい」
「ダンジョン親父ってのは、幽体離脱装置を持っているフレンスブルグの元魔術師なんだ。
何で、ここアルトリアに居ついているのか分んねえが、奴の地図は定評があるよ」

【〜四日目〜】
ガウディが昨日通った道を引き返し、財布を探していると、恰幅のいい中年の親父が声をかけてきます。
「ふぉ、ふぉ、見た所お困りのようだが、何をお探しかね? マダム。
わしの名はガムル。アルトリアの貴族、すなわちジェントルマンだ。出来ることがあれば手伝うが?」
【ガウディはこのガムルという貴族に何か手伝ってもらいますか? ガムルは下心があるようですが】
さて、いくら探しても、財布は見つかりません。
ルーンルーンが焦っているガウディを心配そうに見つめています。
と、フレンスブルグ魔術学院アルトリア支部を抜けようとした時です。
ちょうど、扉が開いて、若い金髪のローブを身にまとった導師風の男が出てきます。
ガウディを見ると、足を止めて、怪訝そうな表情を見せます。そして、声をかけてきます。
「見た所、フレンスブルグの魔術師のようだが、何か困っているのかね?
私が力になるが……」男は本当に親切心で声をかけてくれたようです。
【さて、ガウディはこの男の好意を受けますか?】
さて、この日は財布は見つかりません。
【財布のネタはどんどん、ガロさんも、フリーザさんも、名無しさんも、拾ってくださいね】

【〜五日目〜】
【この時、NPCやPCの力で財布が見つかっていれば、このイベントは起きません】
さて、また財布探しをしているガウディですが、結局見つからず、
自分の何か持ち物を質屋に売らないといけない状況になります。
【財布が見つかっている場合】
ルーンルーンと情報収集に街に繰り出すガウディでしたが、この日は特に何も起こりません。
【ガウディさんはマルディアさんと、ガロさんの遺品のエインフェリアについて、
そろそろ設定を提供して頂ければ助かります。気楽な設定でいいですので……】
143名無しになりきれ:2007/01/30(火) 23:14:32
何このクソスレ
144フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/01/31(水) 00:34:44
>141
四日目の朝、フリーザが朝食を食べ終えて外に出かけると、アリューゼをスカウトするダイアナの姿を見た。
ダイアナはフリーザに気が付いたらしく、向こうに行っててくれと合図をした。
フリーザもダイアナの仕事を邪魔する気は無く、ダイアナ達がいる方とは反対の方に行くことにした。

>「ごめん、ごめん、フリーザ。実は、アリューゼと大事な商談をしていてね。
>アリューゼは『荷物の護衛』と聞いてまんまと引き受けてくれたよ。
>やはり、《死神》と言えど、400オースの仕事には食らいついてきたね」
アリューゼとの商談が終り、ダイアナはフリーザを追い掛けてきた。

「400ですか……私はギルバートという男から500で同じ任務を受けました。
 他にも私と同じ金額で雇われた人が何人かいます。
 金銭面で何らかの確執が出なければ良いのですが……」

>「さて、私のアルトリアでの仕事も終えたし、どっかに食べに行こうか?
>ねえ、フリーザ、この近辺でいい店知らない? 倭国料理とか食べたいな……」

「そうですね……私が泊まっている旅館の店主が経営している店があります。
 そこに行ってみましょう」
フリーザはダイアナと手を繋ぎ、南楼飯店まで歩いていった。

少し早めの昼食を終え、ダイアナと別れたフリーザは酒場に行って情報を集めようと考える。
アルトリアの情勢や他の傭兵達についての情報は集まったが、ヴァルキリーの情報は一向に集まらない。
今日はヴァルキリーに関して、少しでも多くの情報を得ようと考えていた。
酒場に入ると、昨日見掛けた吟遊詩人の男が一人で飲んでいるのを見る。
彼もこちらに気付いたのか、声を掛けてきた。
フリーザは吟遊詩人ならば、他の人が知らないような面白いことを知っているかも知れないと思い、吟遊詩人の飲む席の隣に腰掛けた。

「お久しぶりですね」
フリーザは吟遊詩人に微笑みかけると、酒場のマスターにミルクを注文する。
二人の間に会話が無い中、頼んだミルクが運ばれてきた。
フリーザはミルクを少しだけ飲むと、吟遊詩人の男に話し掛ける。

「単刀直入に聞きます。
 あなたはヴァルキリーについて、何か面白いお話を聞いたことはありませんか?」
145フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/01/31(水) 00:36:00
五日目の昼、フリーザは現在任務に参加することになった傭兵達の情報を教える為、アルトリア城までやってきた。
城門の前にはヴィルノアのスパイのシーザスが立っている。
シーザスはフリーザに声を掛けてきた。

>「護衛役の人間の名前と素性を知らせてくれ。何かやばそうな奴はいたかい?」

「やばそうな奴と言えば傭兵は全て危険に見えますが、私と共に仕事をする方達にはこれといって怪しい所は見られません」

>「じゃあ、ここで話すのも何だから、城内でロンベルト様も交えて話そう」
城門でシーザスに傭兵の情報を伝えるのではなく、ロンベルトにも情報を伝えることになった。

>「君はヴィルノアの密偵として優秀だ。さて、仕事の最終確認としようか。
>期日は一週間で、運ぶのは眠っているジェラード王女。ヴィルノア国境まで運べばいい。
>フリーザ君は夜盗や追い剥ぎから王女の入っている馬車を護衛すれば良い。
>なに、アリューゼがいるから大丈夫。すぐ任務は出来るだろう。
>他に、今聞いておくことはあるかな? フリーザ君」
傭兵達の情報も伝え終り、任務の最終確認もした。
任務に関しての情報は前回の時と同じ。
ならば任務について新たに聞くことは何も無い。

「前から気になっていたのですが、私があなた様にお渡ししたお薬。
 あれは何の為に必要なのですか?」
フリーザはグールパウダーを何に使うか聞いた。
146代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/31(水) 22:53:18
>ALL
五日目の夜、南楼旅館の一室に集まった護衛役の四人の前でルーンルーンが「あの…」と切り出します。
「実は、私、皆さんは信じないかもしれませんが、
死者の人格や人生そのものを共有できる存在なんです。
私の中である女神が覚醒して私に語りかけてくるんです。誰かは分かりませんが……。
それで、私、ガロさんとマルディアさんの持ち物から死者の言葉を感じるんです。
私がその死者の代弁をしていいですか?」そう言って、ルーンルーンは皆の同意を求めます。
皆が頷くと、ルーンルーンは語り出します。
「ガロさん、あなたの持っている護符に込められている死者の魂の名はアージェと言います。
ジェラベルン地方の貴族の出で、魔術師だったそうです。
そのお父さんが権威をかさに着て、民に威張り散らしていたみたいですね。
そして、彼女は家出をしたみたいです。
数年の放浪の後、大陸中央の現在のアルトリアの辺りの集落に落ち着いた。
そこで、寺小屋みたいなものを開いたみたいですね。子供に勉強を教えていた。
彼女はそれは静かでのどかな暮らしだったと言っていますよ。
しかし、そこに不死者が出現し、集落を襲った。
彼女は必死で子供たちを守ろうとしたみたいです。
しかし、不死者の鋭い爪が一人の子供を庇ったアージェの胸を貫いた。
アージェはその子供の護符に自らの魂を託し、その子供を守ったみたいです」
「次に、マルディアさんのその刀には、倭国の女刀鍛冶の魂が込められています。
彼女の名前は月佳と言って、倭国では侍でもあったみたいですね。
彼女は刀鍛冶なら誰でも憧れるオリハルコンという素材を求めて、倭国から大陸に渡った。
もちろん、その刀を持ってです。
月佳さんは刀の素材を渇望していた。そして旅人からオリハルコンのあるという洞窟の噂を聞いた。
彼女はその洞窟へ吸い寄せられるように調査に出かけ、帰らぬ人となりました。
そして、彼女の形見のその刀はそれから数十年後の、
たまたまその洞窟を訪れた冒険者によって見つけられたみたいです」
147代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/01/31(水) 22:57:09
>フリーザさん【レス返し】
>「単刀直入に聞きます。
>あなたはヴァルキリーについて、何か面白いお話を聞いたことはありませんか?」
その言葉を聞くと、セルヴィアは興味深そうに、フリーザの双眸を見つめます。
「聞きたいですか?」 フリーザが頷くと、セルヴィアも頷き、語り出します。
「預言者リセリアとはご存知でしょうか? 世界の創成期に誕生したユーミルの末裔です。
彼女は己の力の強大さに絶望し、命を絶ち、魂も封印したはずでした。
しかし、私は封印しているはずの彼女のかすかな思念を感じたのです。
あなたが信じるかはあなた次第ですが……。そこで私は未来を透視することが出来ました。
神界戦争ラグナロクは近いのです。
その為の戦士すなわちエインフェリアを求め、オーディン神はヴァルキリーを地上に遣わしました。
ヴァリキリーはまずアルトリアで二人のエインフェリアを手に入れるはずです。
そして、その魂の修練の為に、アルトリア北方の山岳遺跡を探索するはずです。
私がリセリアから受けたヴィジョンでお話し出来るのはそれだけです。何かお役に立てましたか?」

>「前から気になっていたのですが、私があなた様にお渡ししたお薬。
>あれは何の為に必要なのですか?」
その言葉にロンベルトは一瞬、なぜかは分かりませんが動揺します。
しかし、すぐに普段の落ち着きを取り戻し、答えます。
「ああ、グールパウダーの件か……。私も魔術師なのでな。王城の地下で実験しているのだよ。
その際に、犬や猫に飲ませて、どんな化け物になるのか、檻で研究しているのだ。
まあ、フリーザ君、君には無縁のことだよ。君は任務を遂行してくれればいい」

【最終日〜六日目〜の予定は今までの経緯を踏まえて、改めて訂正がある場合は書き直してください】
148フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/02/01(木) 13:17:17
>146>147
アルトリア城から帰ったフリーザは自室に寝っ転がって、仕事の前日である明日のことを考えていた。
明日は今のところは城内観光をしようと思っていたところ。
シーザスにアルトリア城内のことを調べて報告したいと言えば、連れていってくれるだろう。
明日のことを考えている内に他の傭兵達も帰ってきたようだ。
フリーザは他の傭兵達に話し掛けることもせず、再び明日のことを考え始めた。

>「実は、私、皆さんは信じないかもしれませんが、
>死者の人格や人生そのものを共有できる存在なんです。
>私の中である女神が覚醒して私に語りかけてくるんです。誰かは分かりませんが……。
>それで、私、ガロさんとマルディアさんの持ち物から死者の言葉を感じるんです。
>私がその死者の代弁をしていいですか?」

少女が唐突に口を開く。
フリーザは閉じていた目を開いて少女の方を見た。
少女は物の中に宿る死者の言葉を聞き取ることができるらしく、死者達のことについて話を始めた。

少女の死者達に関する話も終り、フリーザは少女のことについて考え始める。
彼女の体の中には神がいて、その神が少女に死者達の思考を共有できるという。
そんな能力を持つ神はただ一人、ヴァルキリーしかいない。
だが、ヴァルキリーはそこら中を飛び回ってエインフェリアや死者達を探していると聞く。
少女が構ってもらいたいだけに適当なことを言っているのだろうと、最初はそう思った。
だが、昨日の詩人の話を思い出してしまう。
ヴァルキリーはアルトリアで二人の死者を下部にして連れていく予定だと。

フリーザは明日の予定を変更し、少女の観察をすることにした。
本当は少女に女神は入っていないかも知れないと思いたいが、女神が少女に化けて下部を選別しているかも知れない。
これはヴァルキリーや神のことを知るチャンスだ。
フリーザはそのチャンスに賭けることにしたのだ。
149ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/02/01(木) 20:21:39
>140
>私以外の女と付き合っていたら……」
「・・・?」
何か発言に違和感を覚えたが、別に言う程のことでもないからいいか。
とりあえず命の借りは返さないとな。

>「貴族様、この大聖堂の地下でお相手します。どうか私に付いていってください」
「いやだから俺の格好はどう見ても貴族じゃないだろ。」
・・・しかし、大聖堂の地下とはまた。この国、教会まで腐ってたりしないだろうな。
>「さあ、好きにしてください!」少女はガロの下半身を脱がせに入ります。
ぽん、と少女の頭に手を置いて動きを止めさせる。
「だから、さっきも言ったろ?今日は少しだけ酒に付き合ってくれればいいよ。
 《そーゆーの》は今日はなし。安心して休め。」
少女の脇を抱え上げてベッドの隣に座らせる。で、自分は酒瓶を取り出すと適当に飲み始める。
「安心してくれ、金は払うから。(・・・それに、子供は趣味じゃねーっつの。)」
その夜、結局少女と交渉を持つことはせずに酒を飲み明かしていた。勿論、少女は適当な頃に寝かしつけて。
【何もせず酒を飲み明かすだけ、翌朝少女に50オース払う。】

>宝石店@四日目
「(結局ここもハズレ、っと。いよいよ依頼が怪しい感じだよな。)」
>「さて、お客様はどういう物をお探しですか?
「あー・・・っとだな。水晶の飾りが欲しいんだよな。いや、オレじゃなくて女が着けるようなやつな。
 そうだな・・・ピアスとかないか?あぁ、これでいいわ。明日受け取りに来る。」
【水晶のピアスを見繕って前金置いていく。魔晶石は結局買わずじまい。】
「(あんま金も無いしな。)」

>【五日目】
「結局図書館も手がかりなし、か。ふぅ・・・まぁいいか。」
で、その後宝石店で水晶のピアスを受け取ってフローネに渡す。
「この前助けてもらった礼に、な。」
>「わあ! ガロったら私の好みが分かるんだね! このピアス絶対耳に付けるよ!」
「いや、好みっつーか。水晶には持ち主を守る力があるらしいっつーから選んだんだが。」
>「これ、ガロに又プレゼント! 封印石の一つなんだ! 『毒針の加護』だよ!」
「ん、悪いな。もらっとくよ。」
しかし、最初のツンケンとした態度はどこへやら、だな。
いや、別に悪い気はしないが。でも髪の長い女は趣味じゃないけどな。【>>58
こうしてまた五日目も暮れてゆく。
150ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/02/01(木) 20:33:43
>追加【五日目、夜〜】
>「ガロさん、あなたの持っている護符に込められている死者の魂の名は〜〜
「魔術師の魂の入れ物の護符ねぇ・・・。」
>アージェはその子供の護符に自らの魂を託し、その子供を守ったみたいです」
「!?・・・チッ」
一瞬顔が険しくなるのを抑えられなかった。
だとしたら、この護符はあの子供か本来の持ち主に返さなければならないだろう。
といっても、明日はゆっくり休むことには変わりない。
この仕事が無事に終わったら返しに探すことにしよう。
何せ、明後日からは当分ゆっくり横になる事は出来ないだろうから。
「まぁ、お前が女神なのかただのキ○○イなのか、はどうでもいいさ。
 今のお前はルーンルーンでしかない、だろ?
 例え死人と記憶だの人格だのを共有しようがお前はお前だから、気に病むことじゃねぇよ。」
結局その夜、少し護符のことを考えたまま寝てしまった
「(魔術師・・・か。オレみたいな傭兵とは反りが合わないのにな。これも運命、って奴か?)」
151ガウディ ◆pFxfaden2k :2007/02/02(金) 00:48:07
>142,146
 明くる朝。念のため荷物をいくら点検しても、財布は見つからなかった。
仕方なく、昨日通った道を引き返して財布を探す。……我ながら滑稽だ。情けない。
>「ふぉ、ふぉ、見た所お困りのようだが、何をお探しかね? マダム。 (略
 不意に、頭上から声が降ってきた。顔を上げると、身なりの良い中年男が立っていた。
一瞬、脳裏に昨日の乞食たちの顔が浮かび、なんとなく嫌な気分になる。
協力の申し出は有難いので少し迷ったが、結局、ガウディは男を追い払うことにした。
「必要ない。ついでに、私は既婚じゃない」

 そうこうしているうちに、日が傾いてきた。相変わらず、財布は一向に見つからない。
気持ちばかりが焦る。……いい加減、諦めたほうがいいかも知れない。
魔術学院支部の前を通り過ぎようとしたとき、タイミング良く扉が開いた。
出てきたのは魔術師らしき男。支部に勤務する者だろうか。
>「見た所、フレンスブルグの魔術師のようだが、何か困っているのかね?(略
「財布を落とした。見つかるとは思えないけど、それでもいいなら協力してもらえると助かる」
 それから数時間財布を探したが、結局見つからないまま日が落ちてしまった。
ルーンルーンにも手伝ってくれた男にも、申し訳ない気がする。

【五日目】
 結局、この日もガウディの財布は見つからなかった。もう我が侭は言っていられない。
所持している魔術書のどれかを売って食いつなぐしかないだろう。
今のところ、一番必要無さそうなのは……悪魔絵書ぐらいか。
使用する機会はないものの、緻密に描かれた悪魔の図は中々気に入っていたのだが。残念だ。
本一冊分軽くなった荷物を抱えて、ガウディは宿へ戻る。

 そして、夜。今まで怯えてばかりで口数も少なかったルーンルーンが、不意に喋りはじめた。
話したのは、『死者の言葉の代弁』。……正直、彼女の話を信じる気には、到底なれない。
彼女が有しているという能力は、戦乙女の能力そのものだ。
……戦乙女。また戦乙女か。兄さんのことと、何か関係があるのだろうか。
とりあえず、明日は予定通りゆっくりと休もう。ここ数日、疲れることが続いた。
今の自分にできることは、仕事に備えることぐらいだろう。
152代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/02/02(金) 18:11:55
>フリーザさん・ガウディさん【六日目〜最終日〜】
ガウディとルーンルーンは酒場の「幸せのコイン亭」で、明日からの仕事の為に骨休みしている。
ガウディはエール酒、ルーンルーンは牛乳を飲んでいる。
フリーザはさり気なく窓際に座って、ルーンルーンを観察することにした。
と、その時である。ガノッサの使い魔であるオウムがばさばさと飛んで来た。
オウムは小声で、ガノッサの伝言をフリーザに伝える。
『最近、竜紅玉を持つという竜化能力を持つエイミという女冒険者を探している所だ。
あと、ヴァリキリーについての注意だが、ヴァルキリーには長女のアーリィと、次女のレナス、
そして、三女のシルメリアの三人がいる。
一人は目覚めている間は、他の二人は人間に転生していて眠っているはずだ。
そして、今、目覚めているはずなのは、次女のレナスだ。
奴はオーディン神の尖兵となって、エインフェリアを今選定している所だろう。
このレナスの動きに注視して欲しい。そして、奴の動きがあれば、このオウムで伝言を頼む。
あと、わしらの動きに感づいている者がいる。使い魔で、わしのオウムの後をつけていた。
わしは、その者のかすかな思念を感じた。
わしらの情報は知られていないが、アルトリアの犬とも考えられる。
お前の周りに怪しい人物がいたら充分注意して欲しい』

酒場でくつろいでいるガウディとルーンルーンだったが、その二人の前に若い男が来た。
フレンスブルグ魔術学院アルトリア支部の所で、一緒にガウディの財布を探してくれた男である。
「ここに座っていいかね?」と聞くと、男はガウディの隣に座った。
そして、懐から金貨十枚(1000オース)を取り出すと、ガウディの目の前に置いた。
「同郷の者を助けるのは、フレンスブルグの習い。取っておきな。返すのはいつでもいい」
【ガウディはこの男の金貨を受け取りますか?】
男は「俺の名はタロス。また困ったことがあったら魔術学院に来るがいい」と名乗った。
そして、その場を去って行った。
それから、しばらくしてルーンルーンが口を開いた。
「ガウディ、私の中に二つの精神が同居しているんです……。
私の中のもう一つの精神はこう私に語りかけてくるんです。
『私は不死者の王ブラムスの中に封印されていた者。訳あってあなたの中にいる』と……。
私は気が狂いそうです。死んだ人間の魂を私の中に入れることが出来るともその精神は言います。
ガウディ、あなたの魔法と知識で私を助けてください!」
【この声は隣席のフリーザにも聞こえます】
その時、ガウディの使い魔の蝶のリコリスが帰ってくる。【フリーザは気付きません】
リコリスはガウディの袖に入ると、羽の振動で、ガウディに調べた内容を伝えた。
『あのオウムはヴィルノアの王城にまで行きました。
そして、魔法の結界が幾重にも張られているその一室に入って行きました。
恐らく、高位の魔術師の所だと思われます。それ以上のことは分かりませんでした』

酒場では寂しそうにグラスを拭いているマスターのハンスの他に:
・先日フリーザに会った吟遊詩人のセルヴィアがリュートを弾いている。
・神官風の男らがひそひそ奥の席で密談している。
・アフロヘアーの親父(ダンジョン親父)がビールを美味そうに飲んでいる。
【こうして、荷物の護衛の仕事の前日は過ぎて行きます。明日は王城の東門で待ち合わせです】
153代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/02/02(金) 18:13:49
>ガロさん【六日目〜最終日〜】
>「安心してくれ、金は払うから。(・・・それに、子供は趣味じゃねーっつの。)」
その翌日の朝、その少女は「これお礼です。ありがとう」と言うと、ペンダントを渡します。
【女神ヘルのペンダントをガロは入手した!】
霧の国ニブルヘイムを治める女神ヘルの加護のあるペンダント。どんな加護があるのかは不明。

>「(魔術師・・・か。オレみたいな傭兵とは反りが合わないのにな。これも運命、って奴か?)」
そう思いながら、寝付くガロに夢で、こんな啓示を受けます:
『ミッドガルドに住む傭兵のガロ! 豊穣神フレイからの啓示よ!
戦乙女のヴァルキリーを人間であるあなたが守りなさい!
ヴァルキリーはアルトリア北方の山中の山岳遺跡にエインフェリアの修練に行くわ。
そこにあなたも行きなさい! 人間であるあなたに啓示が与えられることを光栄に思うことね』

最終日、久しぶりのオフになったガロを南楼旅館の前でフローネが待ち受けています。
護符のことなどあり、浮かない顔のガロを心配そうにフローネは覗き込みます。
「どうしたの? ガロ。困っていることがあったら私に相談してね」
【ここで、ガロは何かフローネに相談しますか?】

フローネは「幸せのコイン亭」にガロを誘います。
そこで、ガロは先客のフリーザ、ルーンルーン、ガウディに会います。
ルーンルーンは何か、ガウディに深刻な悩みを相談しているようです。
【ガロはその内容までは来たばっかりなので聞けません】
酒場では寂しそうにグラスを拭いているマスターのハンスの他に:
・先日フリーザに会った吟遊詩人のセルヴィアがリュートを弾いています。
・神官風の男らがひそひそ奥の席で密談しています。
・アフロヘアーの親父(ダンジョン親父)がビールを美味そうに飲んでいます。
そして、フローネはカウンターにガロと座り、「エール酒二杯!」と頼みます。
フローネは泣き上戸で、自分の身の上話をして、泣き始めます。
【こうして、荷物の護衛の仕事の前日は過ぎて行きます。明日は王城の東門で待ち合わせです】
154名無しになりきれ:2007/02/02(金) 19:39:45
そこに激烈船隊ゴーショーグンが現れ
155フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/02/02(金) 23:56:25
>152
ガノッサは神を越えることに執着しているのだろうか?
手紙を読んでいたフリーザはそう思う。
手紙を読んでいてもフリーザにとってはどうでもいいような内容。
竜紅玉やドラゴンオーブ、ましてや神等どうでもいい。
問題なのはヴィルノアの未来だ。
今のままでは天下統一どころか、神にヴィルノアを滅ぼされるかも知れない。
かつて存在したといわれる国家、ディパンのように。

手紙の内容でただ一つ、フリーザにとって重要な内容となったのは、こちらを探るスパイがいるかも知れないということ。
オウムの後を何者かの使い魔が尾行していたらしい。
残念なことながら、フリーザにはその使い魔を放つような者に心辺りは無い。

>「ガウディ、私の中に二つの精神が同居しているんです……。
>私の中のもう一つの精神はこう私に語りかけてくるんです。
>『私は不死者の王ブラムスの中に封印されていた者。訳あってあなたの中にいる』と……。
>私は気が狂いそうです。死んだ人間の魂を私の中に入れることが出来るともその精神は言います。
>ガウディ、あなたの魔法と知識で私を助けてください!」
ルーンルーンの話す声が聞こえる。
ヴァルキリーの次は不死者の王ブラムス。
フリーザは子供が知ってる知識を使って、他の者達に構ってもらおうとしてるのだと判断した。

フリーザは酒場から出て、宿屋に帰って明日の支度をすることにした。
明日はいよいよジェラード王女をヴィルノアに運ぶという大事な任務。
失敗は許されない。
156ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/02/03(土) 08:45:42
>153
>「これお礼です。ありがとう」
「お?おぉ・・・これは?」
ド ク ン ッ ! !
「(!?何だこれ、オレは見たことが・・・。)」
【ヘルの紋章に微かに反応した。が、本人に覚えは無い】

その夜、何となく首にかけたヘルのペンダントを眺めながら寝ようとすると
>『ミッドガルドに住む傭兵のガロ! 豊穣神フレイからの啓示よ!
「うぉぁっ!?」
起きた、いい夢見てたのにサッパリ忘れて起きた。
豊穣神フレイの啓示?ヴァルキリーの護衛?って何時、どこだ?
どうも啓示を不完全に受けたみたいだな、そこだけ記憶から抜け落ちてら。
「大体・・・、神の戦いに人間が力になれる訳ないだろ。」
何となく、内容を心に留めながらまた寝ることにした。
その最中に思うのは・・・
「(豊穣神って女性的に描かれるよな、それにあの声。・・・何で気の強そうな女性によく会うんだオレ。)」
だった。


>「どうしたの? ガロ。困っていることがあったら私に相談してね」
「ん?あぁ、大した事じゃないけどな・・・。」
【相談する点は二つ
 ・豊穣神の啓示(日時不明)
 ・護符の持ち主がいない】
「ってぇ事だよ、何だかなぁ。
 どっちにしろこの仕事が終わるまでは手が付けられない話なんだよな。」

>ルーンルーンは何か、ガウディに深刻な悩みを相談しているようです。
「(死者の魂と人格を共有する。つまり戦乙女ってのはコイツなのか・・・?)」
任務の最中に気にかける事が増えて頭痛がしてきた。酒呑もう、酒。
>フローネは泣き上戸で、自分の身の上話をして、泣き始めます。
「なぁフローネ。人間ってみぃーんな不幸抱えて生きてるだろ。
 だから、オレみたいなのに話すのは構わないが誰彼ともなく不幸を話してまわっちゃダメだ。
 人間みんな弱さはあるが、でもその弱さに耐えて強くなることも必要なんじゃないか・・・?」
少なくともオレは泣く暇なんて無かった。とりあえず生き延びなければ何も出来なかった。
傭兵になってからは敵を倒し続けた。生きる為に。オレは、死にたくない。
「明日から旅か・・・。ヴィルノアは寒そうだからな、防寒しっかりしとけよ。」
用意したコートに釘を仕込みつつ、アルトリア六日目の夜は過ぎてゆく。
ヘルの紋章、フレイの啓示、死者の護符。
何かが周りを取り囲んでいる予感にオレはふと寒気を感じ、少し肩を竦めて誤魔化した。
157ガウディ ◆pFxfaden2k :2007/02/03(土) 18:47:33
>152
 一番安いから注文したものの、やはり酒は不味い。
そんなことを思いながら隅の席に座っていると、何となく見覚えのある顔の男が立っていた。
誰だったか、と暫く考えて、ようやく思い出す。この間、財布探しを手伝ってくれた男だ。
男はここに座っていいかと聞くと、ガウディがどうぞと答える前に隣に座った。
>「同郷の者を助けるのは、フレンスブルグの習い。取っておきな。返すのはいつでもいい」
 そう言いながら、彼が差し出したのは1000オース。……大金ではないか。
有難くないと言えば嘘になる。だが、他人に借りを作るのは趣味ではない。
「質屋に不要なものを売ったばかり。必要ない。どうしてもと言うならこの娘に服でも買ってやって」
 相手が引き下がらなかった場合を考え、ルーンルーンの方を示す。
彼女なら困っているし、調度いいだろう。

 暫くして、ルーンルーンが口を開いた。何やら深刻な表情をしている。
話したのは、昨夜の話の続き……の、ようなものだった。
戦乙女の一人の精神が、ルーンルーンの中にいるという。そんな状態、初めて聞いた。
助けてほしいと彼女は言うが、ガウディは一介の魔術師だ。そこまでの知識はない。
「残念だけど、私には無理。何をしたらいいのかも分からない」
 ……兄さんなら、何か知っているのだろうか。
戦乙女を探して危険な遺跡に足を踏み入れるほどだ、何か知っているのだろうとは思うのだが。
 話すこともなくなり、ため息をついて酒を飲み干す。その時、ようやく使い魔が帰ってきた。
報告によると、フリーザと繋がっているのはヴィルノアの魔術師らしい。
王城に入っていったというのだから、相当身分の高い者だろう。
結界を幾重にも張るということは、それだけ隠したいことがあるということだ。
怪しいとは思っていたが、思っていた以上に危なそうな相手だったようだ。
ルーンルーンにも注意を促したほうがいいだろうかと考えたが、一応黙っておくことにした。
完全に彼女を信頼しているわけではないし、危険ならばもう一つの精神とやらが教えるだろう。

 何にせよ、今の自分には注意するより他にどうしようもないことばかりだ。
明日から始まる旅に備えて、ガウディは少し早めに宿へと戻っていく。
158代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/02/04(日) 10:28:36
>ガロさん【レス返し】
>豊穣神の啓示(日時不明)【フローネへの質問@】
その質問にフローネは真顔になります。彼女はガロにこう、話を切り出します。
「ねえ、ガロ。ディパン公国のことを知っている? それと、オーディン神のことを……。
昔、人間界一の栄華を誇った王国よ。その国王のバルバロッサは神々をも恐れぬ研究をしていた。
三賢者を従え、バルバロッサは新たな世界を創造することを考えていた。
しかし、それは神界アスガルドの主神オーディンの知ることとなり、ディパンは亡んだ……。
アスガルドの神々は人間界ミッドガルドの人間の命のことなど歯牙にもかけていないわ。
もし、あなたに本当に豊穣神フレイの啓示が来たのならば、それは神々の命令ということだわ。
あなたが神々に立ち向かうというのならば、その啓示は無視してもいいかもしれないけど、
あなたにその勇気はある? もし、あなたが不死者の王ブラムスや、ヴァン神族の王スルト、
暗黒の女王ヘルのようなオーディンとは違う神々を信仰している……、
もしくは、私の兄弟子のレザード・ヴァレスみたいな人間ながらにして、
強大な魔法の才能を持っているのであればいいかもしれないけどね。
フレイは豊穣の神であると共に、破壊神という恐ろしい一面も持ち合わせているわ。
もし、その啓示が本物だったとしたら、あなたはフレイに人間ながらにして見出されたのかもね。
……ふっ、私としたことが饒舌になってしまったわ。
ひょっとしたら、その啓示というのも、不死者の悪戯かもしれない……。
あなたがその啓示をどう判断するかよ。今の話は本当に神の啓示だった場合の話ね」

>護符の持ち主がいない【フローネへの質問A】
その質問をすると、フローネは笑い出します。
「あなた、あのルーンルーンって娘の話を本気にしていたの?
確かに、あのガウディって女魔術師が言っていたように、死者の思念をあの護符から私も感じたわ。
でも、あのルーンルーンの言っていることはでたらめだと思うわよ。
あの娘は単に皆の気を引きたいだけだわ。そんなに気になるなら教会でお祓いしてもらえば?」

>「明日から旅か・・・。ヴィルノアは寒そうだからな、防寒しっかりしとけよ。」
「ありがとね! ガロ。私も足手まといにならないように頑張るからさ! 明日から頼むね!」

>ガウディさん【レス返し】
>「質屋に不要なものを売ったばかり。必要ない。どうしてもと言うならこの娘に服でも買ってやって」
「……そうだな……。この娘に服でも買ってやるか……」
そう言うと、導師風の若い男のタロスは、貴族服(ノーブルクローク)の子供用を買って来て、
ルーンルーンに着せます。「似合っていると思うよ」

>「残念だけど、私には無理。何をしたらいいのかも分からない」
すると、同じルーンルーンの声なのですが、口調が上品になり、彼女は話し始めます。
「失礼しました、ガウディさん。私のことはお気遣いなく。私、少し疲れていました」
その口調は今までの孤児のルーンルーンのものではなく、はっきりしており、まるで別人の様です。
159代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/02/04(日) 10:30:33
>ALL
翌朝、アルトリア王城の東門にガウディ、ガロ、フリーザ、マルディア、ルーンルーンが行くと、
荷馬車と共にギルバートが待ち構えています。ギルバートは相変わらずの陽気な口調で言います。
「皆、来てくれたんだね! ありがとう! これは前金の百オースだよ」
そう言って四人に金貨一枚を渡します。「ちょっと待っていてね。他の人と待ち合わせだから……」
そう言って一同が待っていると、まずフローネが来ます。彼女は上着を着ています。
「おはよう、ガロ! 私、あんたが言った通り、寒くないように着てきたよ!」
それから、暫くして、くたびれた格好の中年の弓を持った親父がやって来ます。
その親父は人に媚びた笑みを浮かべて、こう名乗ります。
「へへへ、俺の名前はバドラックですわ。よろしゅう、たのみますぜ、旦那。
まずは前金の金貨を頂けないでしょうかねえ……」
そう言ってバドラックはギルバートから金貨一枚をもらうと、愛想笑いを浮かべて、しまいます。
その後、すぐ大剣を背に担いだ筋骨隆々の若い男がやって来ます。
男は「俺の名はアリューゼだ」と簡潔に自己紹介をします。
「短い旅だが、宜しく頼む」そう言うと、アリューゼは荷馬車の横に立ちます。
すると、マルディアがアリューゼの横に行き、声をかけます。
「アリューゼ、私を覚えているかい? 戦場で会ったヴィルノアの傭兵のマルディアだよ!」
アリューゼはマルディアを一瞥しますが、分からない様子で、こう答えます。
「さあ、俺は戦場で何人も見てきたからな……。ごめんな、忘れちまったよ」
そうこうしていると、出発の時刻となります。荷馬車の馬番はギルバートです。
フリーザが東門を見ると、門番のシーザスが目で合図します。
「上手くやれよ」のサインのようです。シーザスはすぐ、槍を持った厳しい門番に戻ります。
ルーンルーンはガウディに寄り添っています。そして、ガウディの裾を引っ張ります。
そして、荷馬車の積荷の方を心配そうに指差します。それを見たギルバートが彼女に言います
「ルーンルーン、積荷に近づいたら駄目だぞ。危ないからね」
【ガウディは積荷から人間の思念をかすかに感じます】
それを見たフローネがこっそりガロに耳打ちします。
「ねえ、ガロ。私、積荷から生き物の思念みたいなものを感じるんだけど……」
こうして、一行はヴィルノア国境に向けて出発します。
160ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/02/04(日) 20:08:07
>158-159
>「ねえ、ガロ。ディパン公国のことを知っている?
「?いや、それと何の関係が・・・」
と言いかけたのを続くフローネのセリフに遮られた。
《暗黒の女王ヘル》という言葉に体が無意識に反応したが、それを抑える。
何で、その名前が気にかかる・・・?
そうだそもそも、何でオレは豊穣神サマなんぞに選ばれたんだ?
戦闘に関して言えばあの《死神》でも指名した方がいいだろうに。
「・・・。まぁ大体言いたいことは分かったけどな。
仕事終わってから、行ってみるさ。オレには神々なんぞに抗う力は無いからな。
人間だって、ろくすっぽ知りもしないカミサマなんぞの命は気にもかけないけどな」

>そんなに気になるなら教会でお祓いしてもらえば?
「いや、あのなぁ。真に受けてるとかいう話じゃなくてな。
お前も死者の思念を感じたっていうんなら、持ち主に返すのがスジってもんだろ?
どうせオレが持っていてもオレを護る効果は望めないだろ。
ただ単に何か魔法でもかかってればめっけもんだと思ったんだが・・・。」

翌日、出立当日。
続々と人が集まってくる・・・。異常な程に人が多いな。
どう考えてもタダの輸送任務にしては、な。
>「おはよう、ガロ!
「おう、おはよ。」
オレの格好はいつもの旅装に今度はマントの代わりとしてロングコートを着ている。
袖口や襟に黒釘を仕込んであり、いつでも取り出して投げられるようにだ。
ギルバートから前金を受け取り、オレは荷物の後方に着いた。
>「ねえ、ガロ。私、積荷から生き物の思念みたいなものを感じるんだけど……」
「そりゃそうだろ。あれだけ日光に触れると爆発する鉱石について調べて何も無いんだ
 恐らく、別の物が入ってるんだろうな。だけど今騒ぐなよ。頃合を見て荷物を確かめた方がいいだろうな。」
周りの傭兵やらギルバートやらにも聞こえないように声を潜めてフローネに話しておく。
少なくとも真昼間に確認するつもりはない。マジで爆発されたら困るからな。

ヴィルノアへの旅路、何か不吉な予感を覚えつつも歩き出す。
そのオレの胸元には、あのヘルのペンダントと《毒針の加護》が揺れていた。
161フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/02/04(日) 23:19:04
>159
アルトリア城東門前、そこには荷馬車とギルバートがすでに自分達を待っていた。

>「皆、来てくれたんだね! ありがとう! これは前金の百オースだよ」

「ありがとうございます。」
フリーザは金貨を一枚受け取り、懐の中に入れた。

>「ちょっと待っていてね。他の人と待ち合わせだから……」
まだ呼んでいたのかとフリーザは思ったが、ダイアナが勧誘したアリューゼの姿が見えないことに気付く。
そして、人が来た。
アリューゼ、見知らぬ男性、見知らぬ女性。
事態をまったく知らぬ者がこのパーティを見たら、ドラゴン討伐に出かけるのと勘違いするかも知れない。

フリーザがなんとなく東門に目を向けると、シーザスの姿が見えた。
シーザスは目で何か合図をする。
おそらくは出発前の挨拶みたいなものだろう。
フリーザも同じくシーザスに向けて目で合図をする。
お世話になりましたという気持ちを込めて。
162名無しになりきれ:2007/02/05(月) 01:55:43
e
163ガウディ ◆pFxfaden2k :2007/02/05(月) 17:47:49
>158-159
 アルトリア王城東門前まで向かう道中、昨日のことを思い出す。
ルーンルーンの喋り方が突然変わったのは何だったのだろう。
本当はあんなふうにしっかりした口調で喋ることができるのだろうか。
それとも、もう一つの精神とやらが喋ったのだろうか。ややこしい。
 朝もやの中に東門が見えてくる。大きな荷馬車と……あの人影はギルバートか。
どうにも胡散臭い仕事だが、面倒事に巻き込まれないといいな、とガウディは思った。

 自分たちが到着してから、ちらほらと人が集まってきた。
金髪の魔術師、酒場で見かけたような気もする男、身の丈ほどもある大剣を背負った男……
相部屋だった連中やギルバートと合わせて8人、ルーンルーンも入れると9人か。
ただの護衛にしては、やはり人数が多い。
そんな中で、不意にルーンルーンが裾を引っ張り、積荷を指差してきた。
何事かと積荷に注意を向けてみて、思わずため息をつく。
積荷から生物の気配が漂っていた。それも、人間の思念らしき雰囲気の気配が。
視界の隅で、金髪の魔術師がガロに耳打ちしている。おそらく、彼女も気配に気が付いたのだろう。
人目がなくなったら声をかけてみようか。

 不穏な空気、怪しげな雲行き。そう感じたのは、ガウディの勘違いだろうか。
無意識のうちに、杖をきつく握り締めていた。毒霧を吐き出す双頭の蛇も、未来を指し示したりはしない。
164代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/02/05(月) 22:01:01
>ALL
朝、王都アルトリアを発った一行だったが、王都を過ぎ、針葉樹の森林地帯に入った。
まだ、ヴィルノア国境までは遠いが、夜になり、街道沿いの野営地で、一泊することとなった。
ギルバートが馬車から鍋を取り出して、スープを作っている。
九人分の夕食はさすがに彼にも大変なようだった。
手許もおぼつかない、まとめ役のギルバートを「貸しな」とアリューゼとマルディアが手伝った。
鶏がらと野菜のスープは出来上がり、皆に振舞われた。皆、焚き火を囲んでいる。
その時、ギルバートが発言した。皆の注目が集まる。
「深夜の野営のことだけど、荷物を守るために交替で見張りをしようと思うんだ。
皆、異存はないよね。二交替でしようと思う。アリューゼ、マルディア、バドラック、僕の組と、
ガウディ、フローネ、フリーザ、ガロの組に分けたいと思うんだ。いいかな?
ルーンルーンは子供だから、もちろんずっと寝てもらうよ」
皆、異存がないようだった。アリューゼも「妥当だな」と頷いている。
「最初は僕の組からするよ。ガウディ、フローネ、フリーザ、ガロの四人は寝ていて。
また月が昇った頃にでも起こすから……」
毛布に包まった四人だったが、その時、魔術師のフローネがガウディに小声で囁いた。
「あなたも魔術師だから感じたでしょ? あの積荷絶対怪しいわ。人間が入っているのかも……。
私たちの当番になったらこっそり開けてみましょうよ」
ガロにも囁く。「もう夜だから、あの積荷を開けても爆発しないわよ。開けてみましょうよ」
フリーザにはフローネのその声が聞こえていた。
【さて、三人はこのフローネの発言にどう対応しますか?】
「まあ、今のうちに寝ていましょうよ」フローネが陽気に囁く。
こうして、四人は眠りについた。やがて、月が中天に昇った頃、ギルバートが四人を起こした。
ギルバートは本当に眠そうだ。アリューゼやマルディアらも毛布に包まっていた。
「ふわあ〜。後、頼むね。今夜の前半は何も起こらなかったよ。狼の遠吠えぐらいだったよ」
さて、ギルバートが寝たのを見計らって、フローネが三人に提案した。
「今の内に積荷をこっそり開けて見てみようよ! 私、非常に気になるんだ!」
フローネは積荷の方に近寄っていった。今にも木で厳重に包装されている荷を開けようとしている。
【さて、三人はこのフローネの行動にどう対処しますか?】
その時、何故か、ルーンルーンが起き出してきます。彼女は積荷を指差し、四人にこう告げます。
「この人はエインフェリアに選ばれた人です。レナスお姉さまが聞いているから……」
165フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/02/05(月) 22:46:41
>164
一行は目立ったトラブルもなく、順調に街道を進み続けた。
夜になり、このまま進み続けることができなくなり、一行は街道脇で野宿をすることになった。
ギルバートとアリューゼ、マルディアが今晩の食事を作っている。
ちなみにフリーザは料理は得意ではない。

フリーザは毛布を被り、仮眠の態勢に入る。
見張りはギルバートだけなら不安だが、手慣れていそうなあの三人が付いていれば安心できる。

>「あなたも魔術師だから感じたでしょ? あの積荷絶対怪しいわ。人間が入っているのかも……。
>私たちの当番になったらこっそり開けてみましょうよ」
>「もう夜だから、あの積荷を開けても爆発しないわよ。開けてみましょうよ」

フローネという名前の女魔術師が、フリーザにとって、とんでもないことを言っている。
すぐにやめなさいと言ってやりたかったが、眠気で体が動かない。
後の見張り番の時に開けると言っていたので、その時に止めに入ればいいとフリーザは考え、そのまま仮眠を続けた。

何者かに肩を揺さぶられ、フリーザは目を覚ます。

>「ふわあ〜。後、頼むね。今夜の前半は何も起こらなかったよ。狼の遠吠えぐらいだったよ」
フリーザを起こしたのはギルバート。
もう、フリーザ達が見張り番の時になったのだ。

>「今の内に積荷をこっそり開けて見てみようよ! 私、非常に気になるんだ!」
起きたばかりなのに元気な人だ。
もしかしたら荷物のことが気になり、寝ていないのかも知れない。
フローネの方をフリーザが見ると、ジェラード王女が入った荷の包装を開けようとしている。
「おやめなさい、フローネさん。
 仮に人がその中に入っていたとして、あなたはその荷をどうするのですか?
 私達はロンベルト様に荷物を運ぶように任務を与えられています。
 もう前金も貰っているのです。
 私達はヴィルノアまでその人を運ぶしかないのですよ。
 私としては好奇心の為に危険に近付かず、何も知らないまま任務を終えた方が望ましい
 世の中には知らない方が幸せなこともあるのですよ」
この荷物の中が鉱石だと言い張るより、こう言ってやった方が効果があるとフリーザは思った。
だが、この脅しも効かずに荷を開けてしまった場合はどうしようもない。
他の二人もフローネを止めてくれることを期待しよう。
166ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/02/06(火) 23:41:51
>164
夕食を食べながら夜の見張りの相談。
まぁまだアルトリアから出て一日、そう警戒するもんでもないだろ。
「オレはその見張り順で文句は無いぜ。」

>「もう夜だから、あの積荷を開けても爆発しないわよ。開けてみましょうよ」
「別に好奇心で開ける訳じゃないんだけどな。」
苦笑しつつも制止はしない。何せ自分もやる気なのだから。

夜、眠っている夢の中で誰かが自分を見ている。
冷たい眼、まるで《死者》のような。
オレはコイツには逆らえない・・・。
何せ、コイツはオレの《   》なのだから。

>「ふわあ〜。後、頼むね。今夜の前半は何も起こらなかったよ。狼の遠吠えぐらいだったよ」
急速な覚醒に寝ぼけ眼で答える。何か夢でも見た気がするが・・・覚えちゃいない。
ならどうでもいいことだな、多分。
「分かった。後はゆっくり寝てろ。」
そこから前半組が寝るまでしばらく空の月を見上げていた。

>「今の内に積荷をこっそり開けて見てみようよ! 私、非常に気になるんだ!」
と、フローネが提案するがそこに間髪いれずフリーザが反対した。
>私達はヴィルノアまでその人を運ぶしかないのですよ。
まぁオレは開ける気だしな。
「いやぁ。オレはこの任務に不審な点が多くて気になってるんだな。
 例えば依頼主から身の保障がされてる奴ならともかく、オレ達傭兵にはそんな保障はないだろ?
 だから任務の内容に不審があるなら知りたい奴は知っておくべきだと思うけどな。
 何せ、さんざん利用しておいて用件が済んだら闇から闇。なんてのはザラにあることだろ?
 オレの調べじゃ日光に触れて爆発する鉱石なんて無いらしいしな。
 アレだ、もし知らぬ存ぜぬを通す予定なら見たくない奴は見ないでおけばいい
 オレが勝手に開けたのを止められなかった、と言い訳がきくだろ。」
とだけ発言して少し様子を見る。
少なくとも二人が反対してくるようなら、ここは一度様子を見たほうがいいだろう。
まだ機会はいくらもあるからな。
167ガウディ ◆Sb1XxhFoWY :2007/02/09(金) 01:22:13
>164-166
 旅路は順調だった。……気になることはあるが、滞りなく進んでいる。
眠りに就こうとしていたところで、金髪の魔術師――フローネというらしい――が声を掛けてきた。
>「あなたも魔術師だから感じたでしょ? あの積荷絶対怪しいわ。人間が入っているのかも……。 (略
 彼女は自分たちの当番になったら積荷を開けてみようと言う。気持ちは分かる。
分かるのだが、自分たちの当番にはフリーザが含まれているではないか。危険だ。
できれば、フリーザとオウムがいない状況で積荷を空けたい。
「もう少し様子を見ない?」
 言ってみたものの、フローネが言うことを聞くとは思えない。
ガウディの目には、フローネが思いついたことはやってみなければ気が済まない性格に見えた。
フリーザは……寝ている、ように見える。寝ていれば良いのだが……どうなることか。

>「ふわあ〜。後、頼むね。今夜の前半は何も起こらなかったよ。狼の遠吠えぐらいだったよ」
 ギルバートの声で目を覚ます。……まだ眠いが、見張り交代の時間になったようだ。
ギルバートは4人を起こすと、さっさと寝てしまった。随分と寝つきがいい。
>「今の内に積荷をこっそり開けて見てみようよ! 私、非常に気になるんだ!」
 ちょっと待った、もう少し慎重に動け。と言う前に、彼女はどんどん荷馬車に近づいていく。
何故あの女は寝起きであんなに動けるのだろう。本当に人間か。
起き上がったガウディに、フリーザ、続いてガロ、更にルーンルーンの声が届く。

>「おやめなさい、フローネさん。(略
>「いやぁ。オレはこの任務に不審な点が多くて気になってるんだな。 (略
>「この人はエインフェリアに選ばれた人です。レナスお姉さまが聞いているから……」
 この人は……ということは。やはり、人が入っているのか。
今諦めたとしても、今後フリーザに疑われることは間違いないだろう。
「開けるのに賛成」
168代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/02/12(月) 00:28:35
>ALL
>「おやめなさい、フローネさん。(略)」
そのフリーザの言葉を気に留める様子もなく、フローネは
「ふん〜♪ ふ〜ん♪」と鼻歌を歌いながら、積荷の縛り方をきょろきょろと見ている。
>「いやぁ。オレはこの任務に不審な点が多くて気になってるんだな。(略)」
ガロがそう言うと、「でしょ! でしょ!」とフローネは大きくうんうんと頷いた。
>「開けるのに賛成」とガウディが言ったのが、とどめになった。
「2対1で、この積荷を開けることにするね〜♪」
そう言い残すと、フローネは早速、厳重に封をされた積荷をテレキネンスの魔法で開け始めた。
バリッ! ボキッ! と凄い音がする。やがて積荷に小さな穴が開いた。
中は真っ暗だ。フローネはライトの魔法を使って中を覗こうとした。
その時、「何やってるの!!!」と大声でギルバートが起き出してきた。
ギルバートはフローネが覗こうとしているのを見て、仰天して、すぐさま駆け寄ってきた。
「フローネ! 君はとんでもないことをしてくれたね!」
ギルバートは腰のアントラー・ソードに手をかけると、抜き放った。
そして、その剣先をフローネに向ける。
「悪く思わないでね! この仕事、裏切った者は殺せってロンベルト様からお達しが来てるんだ」
フローネは咄嗟のことで、動揺していて、魔術が使えないようだった。
【さて、PCの皆さんはこの場面でどうしますか?
ギルバートは本気でフローネを斬ろうとしています】
169フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/02/12(月) 01:33:07
>166-168
他の二人は説得どころか、フローネが荷を開けるのを賛成してしまう。

>「2対1で、この積荷を開けることにするね〜♪」
フローネは魔法でジェラード王女の入った荷を開け始めた。
最悪なことに、彼女の性格が大雑把な為か、夜に聞くにはもの凄い大きな音が鳴り響く。
野盗か何かが襲って来たと感じ、寝た者も起きてしまいそうだ。
これでは起きてきた者達に対する言い訳が大変そうだ。

>「何やってるの!!!」
やはり起きて様子を見に来た者がいるようだ。
正直に言うと、ギルバートが来るとは思わなかったが、この傭兵達のまとめ役なのだから、荷の様子を真っ先に見に来るのも当然のことなのだろう。

>「フローネ! 君はとんでもないことをしてくれたね!」
>「悪く思わないでね! この仕事、裏切った者は殺せってロンベルト様からお達しが来てるんだ」
裏切った者は自分達に害を及ぼす前に始末する。
それは当然のことだ。
ギルバートは剣を引き抜き、フローネに突き付けた。

「まぁまぁ、ギルバートさん。少しだけ待って下さい。
 あなたは私達全員がこの仕事を裏切ったと勘違いしているのかも知れない。
 ですが、裏切ったのはフローネさんだけです。
 私達はまだ荷の中身を確認しておりません。
 勿論、フローネさんは別ですがね。
 そこでギルバートさんに提案があります。
 私がフローネさんを殺すことで、私達が裏切ったという考えを改めてくれませんか?
 あなたにしても、いきなり仲間が五人も消えて、他の仲間達に不信に思われるのも困るでしょう?」
フリーザの顔には悪魔の様な冷たい笑みが張り付いている。
この表情こそがフリーザの本性。
フリーザは生まれついての悪なのだ。
170ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/02/12(月) 20:45:04 0
>168
>やがて積荷に小さな穴が開いた。
「いや待てオイ。安全に開けるだけでいいだろうが。穴開けたら次の日日光が・・・」
制止する間もなく、開けちまいやがんの。

>「何やってるの!!!」
勘のいいヤツ、ってか起きちまった。
そりゃあんな音聞けば起きるか。
>そして、その剣先をフローネに向ける。
>「悪く思わないでね! この仕事、裏切った者は殺せってロンベルト様からお達しが来てるんだ」
>「まぁまぁ、ギルバートさん。少しだけ待って下さい。〜〜
おいおい、こいつら正気か?・・・だけどここでフローネを見殺しに出来るわけなんか、ないよな。

「待った。」
一応ギルバートを興奮させないように刀には手をかけないままフローネとの間に割って入る。
幸いフローネが木箱覗いてたから近い。
「今裏切り、って言ったよな?仕事内容に対する裏切りってことか?
 なら異論が一つ、オレやフローネが請けたのは《日光に触れると爆発する鉱石を積んだ馬車を護衛すること》だよな。
 ・・・どこにそんな馬車があるんだ・・・?悪いが調べさせてもらってな、日光に触れると爆発する鉱石なんて存在しないってよ。
 今一度聞くが、《ナニを運んでいるんだ》?ヤバイもん運ばされて闇から闇、ってのは勘弁だ。」
ギルバートやフリーザの隙を伺う、一瞬でも隙が出来たら・・・木箱を切り開けてやろう。
どうもこの二人の態度、何か知ってる気がする。それも相当にヤバイ物のはずだ。

「言い辛いなら予想してみようか?そうだな・・・例えば、連れ出されただけでアルトリアを揺るがすような人間・・・とか?」
これで一瞬でも動揺したならその隙を突く、別にこいつらを殺すつもりはない。
フローネの手を引いて逃げ出すか、木箱を切り開けるかどっちかだ。
171ガウディ ◆pFxfaden2k :2007/02/13(火) 01:12:57 0
>168-170
 いくら何でも、もう少し静かにできないものか。と、ガウディは思った。
こんなに大きな音がすれば、他の者も起きてきてしまうだろう。
>「何やってるの!!!」
 案の定、ギルバートが起きてきてしまった。全く、寝たり起きたり忙しいことだ。
もう少し寝ていれば、お互いにとって幸せだっただろうに。

 ギルバートは積荷に手を出しているフローネを見て駆け寄ってくる。
>「フローネ! 君はとんでもないことをしてくれたね!」  
>「悪く思わないでね! この仕事、裏切った者は殺せってロンベルト様からお達しが来てるんだ」
 ……そういうことは先に言ってくれ、と思うが、今更どうしようもない。
ギルバートは剣を抜き、フローネに斬りかかろうとしている。
肝心のフローネはというと……突然の出来事に対処できず、硬直しているようだ。
まあ、フレンスブルグの箱入り魔術師などこんなものか。

>「まぁまぁ、ギルバートさん。少しだけ待って下さい。 (略
 非情なことを言い放ちながら、フリーザは嫌な笑みを浮かべている。
本気で殺す気だろうか。だとしたら……厄介だ。
フリーザが持っている弓、あれは確か魔術師に有効なものだろう。
フローネとガウディに当たったら即死しかねない。
下手に動いたら危険だ。どうするか……。

 考えていると、待った、 の一声と共に、ガロがフローネとギルバートの間に割って入った。
>「今裏切り、って言ったよな?仕事内容に対する裏切りってことか? (略
 ガロは自分と同じく、この依頼に疑問を持っているらしい。
二人はガロに気を取られているようだ。好機、これを逃さずして何をしろというのか。

 ガウディはフローネに杖を向け、小さく呟いた。誰かが息を呑む音が聞こえた、ような気がする。
「……バーン・ストーム」
 小さな火の玉がフローネ……正確には積荷に向かって飛んでいき、弾けた。
勿論、直撃はさせていない。木箱は壊れただろうが、中身とフローネは無事だろう。
木箱の中身は何だろう。思い浮かぶ箱、開けて悔しき玉手箱、災厄を詰めたパンドラの箱。
172代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/02/14(水) 05:54:09 0
>ALL
>「私がフローネさんを殺すことで、私達が裏切ったという考えを改めてくれませんか?」
フリーザのその言葉にギルバートは悪魔のような笑みを浮かべて、頷きます。
「フリーザさん、その考えでいいよ。
僕も、こんなおてんばなお嬢さんを自分の手で殺してしまうのは忍びないからね」
当のフローネはと言うと、自分が殺されてしまうという恐怖で立ちすくんでいるようです。
と、その時、ガロがギルバートとフローネの間に割って入ります。
>「言い辛いなら予想してみようか?
そうだな・・・例えば、連れ出されただけでアルトリアを揺るがすような人間・・・とか?」
その言葉にギルバートは動揺します。「ど、どうして、そのことを……!」
「どうやら、二人闇に始末しなければならなくなったようだね……。あの世で悔やむがいい」
と、そんなことをギルバートが口走っていると、そこにアリューゼが現れます。
「確かに、そこのお嬢さんは行過ぎたが、そんなことで口封じに殺してしまうのかよ。
俺も、ロンベルトの命令だなんて、聞いていないぞ。
ギルバートさんとやらよ、お前さんも性根の腐った野郎だな。
俺もこの仕事にきな臭さを感じていたんだ。一体、お前、何を隠している?」
そのアリューゼの言葉にギルバートはたじたじになります。
それにとどめをさすように、ガウディが「バーン・ストーム」の呪文を木箱に放ちます。
木箱は粉々に砕け、中から、ぐったり倒れている少女が出現します。
貴族服(ノーブルクローク)を着た、高貴そうな身分の少女です。
それを見て、アリューゼが叫びます。「アンジェラ……?! いや、ジェラード王女……!!」
その時、すぐさま、ギルバートが懐から皮袋を取り出し、その少女の口に粉を飲ませます。
フリーザは匂いから、その粉が自分がロンベルトに渡したグールパウダーであることに気付きます。
「ギルバート、お前、今、何をアンジェラに飲ませた!」アリューゼが吼えます。
ギルバートは「おっと、僕はここで退散するね」と言って逃げ去ろうとします。
アリューゼはジェラードの所に駆け寄ります。そして、王女を抱えると、こう言います。
「ジェラード、俺が悪かった! お前の父の名にかけて謝る!」
しかし、ジェラード王女の身体に異変が起きます。
乳色の肌がどす黒く染まり、すんなりとした足がよじれ曲がり、
靴を突き破って恐ろしげな鉤爪が突き出ます。
一行は王女が食人鬼(グール)になっていく様を見る他なかったのでした。
グールになった王女はアリューゼを襲います。アリューゼは間一髪の所でグールの一撃を避けます。
「ジェラード! いや、アンジェラ! 俺のことが分からないのか?!」
異変に気付いたバドラックやマルディアがすぐさま起き出してきます。
バトラックは「こりゃ、やべ……」と言ってすぐさま逃げ出しにかかります。
マルディアはアリューゼのことが気になるらしく、
愛用の剣を持って、アリューゼに助太刀に入ります。
しかし、ガウディやガロやフリーザには分かりますが、
グールは人間の力を遥かに超えた化け物です。
マルディアやアリューゼの力を持ってしても勝てるかどうか……。
その時、呆然と立ち尽くしていたフローネにグールの鉤爪の一撃が飛びます。
フローネは人形のように、吹っ飛び、大木に激突します。そして、動かなくなります。
ギルバートは逃げ去ろうとしています。「こうなったのも、皆、君たちが悪いんだからね……」
ルーンルーンはグールと至近距離にいます。先ほどとは打って変わって、動揺しているようです。
【さて、フリーザ、ガウディ、ガロはどう行動しますか?】
173フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/02/14(水) 06:54:27 O
>170-172
こんな話は聞いてはいなかった。
ジェラード王女はフリーザが持ってきたと思われる、グールパウダーを飲んでグールになった。
荷を開けられた時に何らかの対策を取ってあると思ったが、王女をグールにするとは思わなかった。
荷を運ぶ任に着いた者達を闇に葬る為にとった措置なのだろう。
このフリーザが任に着くと知っていながら。

「許さん……許さんぞ!ロンベルトッ!!
 このフリーザ様をコケにしやがってぇぇ!!
 虫けらの如く叩き潰してくれるっ!」
自分を捨て駒に使おうと考えていたロンベルト。
思えば、城で会話をした時から挙動が怪しかった。
何かを隠すような。
バドラックとギルバートは逃げ、マルディアとアリューゼはグールと化した王女に戦いを挑んでいる。
フローネは倒れた。
ルーンルーンは……

「くっ……」
フリーザはルーンルーンの下まで走り、ルーンルーンを抱いてグールの間合いから離れた。
本来のフリーザが持っていた悪性より、今までの生で培ってきたヴィルノア貴族としての誇りが勝った瞬間だった。

「アリューゼさん!ジェラード王女はグールパウダーを飲み、グールと化しました!
 彼女はもう、助かりません!」
フリーザは背に掛けていた弓を手に取り、矢筒から一本だけ矢を取り出す。
弓で安全に狙撃するには少し距離が足りないが、贅沢は言っていられない。
フリーザは矢を弦に掛けて引き、グールの咽を狙って矢を射った。
174名無しになりきれ:2007/02/15(木) 18:09:52 0
てい
175ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/02/15(木) 19:47:02 0
>「ど、どうして、そのことを……!」
「てめぇ、やっぱり知ってやがったな・・・。
どうせ、仕事が終わったらオレ等を始末するつもりだったんだろうが」
怒気も顕に刀の柄に手を伸ばしたその時、

>貴族服(ノーブルクローク)を着た、高貴そうな身分の少女です。
>「アンジェラ……?! いや、ジェラード王女……!!」
「っち・・・なるほどな、ロンベルトってのはどうやらヴィルノアのスパイらしいな!」
ヴィルノアまで運ぶ荷物が王女サマ。と来ればどう考えてもロンベルトの関与があるだろう
ロンベルトの部下まで知っていたってことは・・・アルトリアは大分マズイんじゃないだろうか

>しかし、ジェラード王女の身体に異変が起きます。
>乳色の肌がどす黒く染まり、すんなりとした足がよじれ曲がり、
>靴を突き破って恐ろしげな鉤爪が突き出ます。
「オイ・・冗談だろ?おい、フローネ!逃げろ!!」
変身してる間にフローネの方を向いて声をかける。
正直もう魔法だなんだと言ってられる状態じゃねぇ。
とりあえず尚呆けてるようなら頬を二、三発張ってやってでも逃がしてやらないと・・・!

>その時、呆然と立ち尽くしていたフローネにグールの鉤爪の一撃が飛びます。
>フローネは人形のように、吹っ飛び、大木に激突します。そして、動かなくなります。
「おい、フローネ!!ちぃ・・・!!」
フローネとグールと化した王女様との間に立ちはだかる。
コイツを見捨てていられるか!その時、視界の片隅で動く影が・・・・・・

>「こうなったのも、皆、君たちが悪いんだからね……」
「ふざけんな小悪党が!逃がすかよ!」
右手を刀の柄にかけてグールめがけていつでも振り下ろせるようにしながら
左手で仕込んだ黒釘を2,3本取り出して逃げるギルバートの足の付け根から腰の鎧のスキマをめがけて投げる!
頭や手先じゃあ当たる算段は低いが、腰や胴体なら当たる目はある。

「こいつはやべぇ・・・・・・。」
背中に伝わる冷や汗を感じながら、オレは何者かの声を聞いていた。
【・・・・・・セ・・・・・・ロセ】
胸元ではうっすらとヘルのペンダントが昏い輝きを帯び始めていた。
176ガウディ ◆pFxfaden2k :2007/02/16(金) 16:30:58 0
>172-175
 箱から出てきたのは、身なりの良い令嬢だった。それを見て、ジェラード王女、と誰かが呟く。
なるほど、王女様か。とんだ爆発物もあったものだ、とガウディは心中で毒づいた。
何しろ、人の力では到底敵いそうもない怪物になってしまったのだから。

 敵わないと知ってか知らずか、戦っている者がいる。正気じゃない、逃げろと本能が言っている。
……その時、フリーザがグールの間近にいたルーンルーンを抱えてグールから離れた。
そうだ、ルーンルーン。積荷の中にいるのは、エインフェリアとして選ばれた者だと言っていた。
エインフェリアがグールになったらどうなるのだろう?
異形化は事実上の死か。ならば、いずれ戦乙女がここに来るのか。
戦乙女に会えれば、戦乙女を追う兄に近づく。……覚悟を決めろ。

 ガウディはグールに向け、まず最も得意とするポイズン・ブロウの呪文を唱えた。
しかし、正攻法で勝てるとは思えない。何か、手立てを考えなければ……。
例えば、地形。ここは森の中だ。巨木を倒壊させて直撃させれば、それなりの効果はあるだろうか?
とは言え、前線でグールと戦っている者たちに樵の真似事をしろとも言えない。
やはり、自分がやるべきか。ガウディはグールの周囲を見渡し、一際大きな木に狙いを定めた。
あの木を倒すには……ストーン・トウチが良いか。少し時間がかかりそうだが、仕方ない。

 あれ、と指差しても、目の前のグールに集中している者には見えないだろう。
ならば、とりあえず離れてもらうのが良い。
「木を倒してそいつに当てる。機を見て合図するから、巻き添えになりたくなかったら離れて!」
177代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/02/16(金) 23:22:21 0
>フリーザさん(レス返し)
>フリーザはルーンルーンの下まで走り、ルーンルーンを抱いてグールの間合いから離れた。
その時、ルーンルーンはフリーザに呟いた。「どうして、助けてくれるんですか?」
しかし、その後、人格のスイッチが入れ替わったようにして、威厳のある声で彼女は言います。
「私の肉体を助けてくれてありがとう。ルーンルーンに代わって礼を言う」

>「アリューゼさん!ジェラード王女はグールパウダーを飲み、グールと化しました!
> 彼女はもう、助かりません!」
しかし、アリューゼはそのフリーザの声を聞いていないようです。
アリューゼは呆然として呟きます。「クソっ! 俺は一体どうしたらいいんだ……」
アリューゼはグールの爪による攻撃を大剣で受けるばかりで積極的な攻撃はしません。

>フリーザは矢を弦に掛けて引き、グールの咽を狙って矢を射った。
フリーザが矢を放った瞬間にその光景を見たアリューゼが叫びます。
「待ってくれ! こいつはあの、アンジェラなんだ!」
矢は、グールの喉元に向かって放たれますが、グールの爪の一撃で落とされます。
マルディアも大剣でグールに斬りかかろうとしますが、それをアリューゼが制します。
「マルディア! 待ってくれ!」
しかし、その隙を逃さず、グールはアリューゼに鉤爪で攻撃します。
が、その一撃をアリューゼは辛うじて大剣で受け止めます。
「ちぃ! どうしたらいいんだ!」アリューゼは焦っているようです。

>ガロさん(レス返し)
>「おい、フローネ!!ちぃ・・・!!」
>フローネとグールと化した王女様との間に立ちはだかる。
しかし、大木に激突したフローネはぴくりとも動きません。
グールもフローネにはもはや注意を向けていません。
そして、アリューゼとマルディア、フリーザの方にグールの注意は向いています。
ガロの動きにはグールはノーマークです。

>「ふざけんな小悪党が!逃がすかよ!」
ガロの投げた鉄釘は逃げようとしているギルバートの右足の付け根に当たります。
ギルバートは転びます。しかし、足を引きずりながらも森の奥に逃げようとします。
「うわわわ……。グールは周囲の者に見境なく攻撃するからね! 僕は巻き込まれたくないよ」

>背中に伝わる冷や汗を感じながら、オレは何者かの声を聞いていた。
>【・・・・・・セ・・・・・・ロセ】
その声と同時にガロの頭に女性の声が響きます。
『もうすぐ、レナスが助けに来ようというのに、あなたはヘルなんかの神託を受けようとしているの?
 これだから人間は困るのよ……。私、フレイの啓示を聞いたでしょ! ガロとやら』
【ガロさん、ヘルの神託は好きに演出して構いませんので……。ただ、フレイが怒っています(笑)】

>ガウディさん(レス返し)
>あの木を倒すには……ストーン・トウチが良いか。少し時間がかかりそうだが、仕方ない。
【グールを下敷きに出来そうな大木は確かに何本も森にはえています。
ただ、呪文の効果で石化して、倒すにはちょっと時間がかかりそうです】

>「木を倒してそいつに当てる。機を見て合図するから、巻き添えになりたくなかったら離れて!」
【残念ながらアリューゼとマルディアはグールにかかりっきりでガウディのこの声を聞いていません。
特にアリューゼが動揺しているようです。
防戦一方で、フリーザとマルディアの攻撃を止めようとしています】

>ALL
その時、夜空から一筋の光が差します。
辺りが一瞬輝いたかと思うと、白銀の甲冑と鳥の羽飾りのついた兜を身につけた白銀の髪の女と、
緑の頭巾と緑色の軽やかなクロークを身にまとった女がグールの前に姿を現します。
ガウディはこの二人から強大な魔力を感じます。これは、恐らく神々――
178フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/02/17(土) 00:57:54 O
>175-177
他の傭兵達と歯車が噛み合わない。
急造のチームだからということもあるが、それよりも大きな原因がある。
死神と呼ばれる程の強者、アリューゼ。
彼はジェラード王女に何らかの執着があり、グールに攻撃をすることができない。
それどころか、マルディアの攻撃を止める始末。
彼らの歯車が噛み合わない為、二人はグールに対して防戦の一方。
援護の為に矢を放ったが、その矢はグールに簡単に弾かれてしまう。
矢を当てるには二人がグールを抑えてる時を狙うしかない。
だが、アリューゼが攻撃することを拒否する為、そんな機会は訪れてくれない。

>「木を倒してそいつに当てる。機を見て合図するから、巻き添えになりたくなかったら離れて!」
ガウディがそう策を出す。
確かに効果がありそうだが、グールは見掛けよりも素早い。
フリーザが放った矢を弾き返す程だ。
グールの動きを止めることが必要になる。
だが、今の状況ではその足止めさえすることができない。

人生、どうしようもなくなった時には、天からの助けが来るものらしい。
夜空から光が降ってきたかと思えば、目の前には二人の女性が新たに現れた。
銀髪の女性も金髪の女性も、普通の人間とは比較にならない程の威圧感を放っている。

「美しい……」
フリーザが感嘆の言葉を漏らす。
フリーザは本能的に悟った。
この方達こそが完全なる者達、神なのだと。
179ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/02/19(月) 12:44:08 0
グールの注意がこっちを向いていない間にとりあえずフローネを近くの茂みに横たえておく
気絶してる時に戦いに巻き込まれたら間違いなく致命傷になるしな。
そして、グールの方に改めて向き直る。右手は刀の柄を掴んだまま、左手は仕込んだ黒釘を抜き出す。
「フッ・・・・・・フッ・・・フッ・・・」
予想外にとんでもない化け物が出てきたもんだから喉が鉛になったように動かない
緊張の汗が背中をつたって余りにも不快だ。
【・・・デキソコナイはコロシテシマエ】

頭の中の声、というよりはこれは、昔聞いた声の再生か?
>「木を倒してそいつに当てる。機を見て合図するから、巻き添えになりたくなかったら離れて!」
>『もうすぐ、レナスが助けに来ようというのに、あなたはヘルなんかの神託を受けようとしているの?
>これだから人間は困るのよ……。私、フレイの啓示を聞いたでしょ! ガロとやら』
神託?チガウ、コレハ・・・。コレハ、オレノ・・・・・・。
「ハァ・・・・・・・ハァ・・・・・・グッ!」

心の衝動に突き動かされるように、右目をうっすらと開きかけた瞬間!
>その時、夜空から一筋の光が差します。
「っ・・・・・・!?」
何かが降りてくる光、それに我を取り戻した。開きかけた右目を無理矢理指で閉じて頭を軽く振る。
一体何だってんだまったく・・・!
とりあえずそこから降りてくる者達に視線を投げかけることもなく、アリューゼの側に駆け寄る。
その途中でグールの《眼》をめがけて黒釘を4本放つ。どんな化け物でも眼は弱点になる!と思うんだが
で、横の木偶(アリューゼ)に蹴りを入れてやる、勿論軽くだ。思いっきりやってもビクともしなさそうだけどな。

「何やってんだ【死神】!アレはもう助からないって聞いてるだろうが!
アンタとそいつがどんな関係か知らないけどな、腑抜けたことやってんじゃねぇっつぅの!
『オマエはソイツをヒトゴロシにしたいのか』?!せめてオマエの手で始末つけてやるもんだろうが!」
少なくともコイツがしっかりしてくれないとここでみんな死にかねない。そう喝をいれながらも
近くに現れた二体の存在に、軽く心臓が締め付けられるような痛みと、些かの心の反発を覚えていた
180ガウディ ◆pFxfaden2k :2007/02/20(火) 12:49:38 0
>177-179
>「待ってくれ! こいつはあの、アンジェラなんだ!」
 そういえば、山岳遺跡について調べている時に、あの令嬢を背負っているアリューゼを見かけた。
傭兵と王女。縁のなさそうな組み合わせだが、ここまで必死になるということは何かあったのだろう。
だが、全滅し兼ねない状況で、あの男は何をやっているのか。
自分が攻撃しないだけならまだしも、他のメンバーの攻撃まで妨害するとは。
正直、邪魔で邪魔で仕方がない。鈍器で一発殴りでもすれば静かになるだろうか。
至近距離にいるマルディア辺りがやってくれればいいのに。

 ガウディが様子を見る限り、前線の二人に自分の声は聞こえていないようだった。
この状況ならば仕方がないか。だが、久々に大声を出したのに、と、なんとなく損をした気になった。
歴戦の傭兵のことだ、異変に気付けば勝手に避けるだろうか。
しかし、今のアリューゼなら、倒れてきた木まで止めようとするかも知れない。
全く以って、忌々しい。…まあ良い、しばらく時間もかかることだし、行動を開始しよう。
ガウディは巨木に向かって、一撃目の呪文を放った。

 そのとき、夜空を貫くように、一条の光が差した。次いで、周囲が光に包まれる。
目が見えるようになった時には、二人の女性がグールに対峙していた。
尋常ならざる魔力、人では有り得ないこの力は。まさか。
「神……?」
 唐突に現れた神の姿に、暫く我を忘れた。ついでに、グールの存在も。
181名無しになりきれ:2007/02/20(火) 23:52:18 0
グールの奇襲攻撃
182代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/02/21(水) 01:04:46 0
>ALL
白銀の髪の甲冑と羽兜を付けた女と、黄金の髪の緑色のクロークを付けた女は地上に降り立ちます。
そして、白銀の髪の女が、グールと化した王女に攻撃を躊躇っているアリューゼに一喝します。
「その人間の少年(フリーザのこと)の言うように、残念だが、ああなってしまったものは、
もう戻らない。お前も戦士ならば戦いの中にこそ道を見出すべきだろう」
その言葉にアリューゼは呟きます。「戦乙女……ヴァルキリー?」
そこで、黄金の髪の女が呟きます。「下界に降り立つのも本当、久しぶりだわ。
グールなんかの下賎な者を相手にするのも面倒だけど、浄化してあげるわ」
そして、黄金の髪の女は、何やらグールを目の前に構えます。
ガウディには分かりますが、これは豊穣神フレイの作り出した不可視物質を使った武器です。
その黄金の髪の女は「神技! エーテルストライク!」と叫び、閃光をグールに放ちます。
その閃光は闇夜の一陣の彗星のような輝きを放って、グールを包みます。
そして、辺りがまた闇に包まれると、そこには倒れて虫に息のグールが横たわっています。
黄金の髪の女はとどめをさそうとしますが、それをアリューゼが制します。
「待ってくれ……。俺がとどめをさしたい……。だって、あのアンジェラなんだからな……」
黄金の髪の女は「下賎な人間風情が何を言うの!」と不機嫌になります。
しかし、そこで白銀の髪の女がアリューゼに自分の持っている白銀の剣をすっと差し出します。
「これを使うがいい」その時、あの《死神》アリューゼが懇願するような顔で女に聞きます。
「本当に、もうこの娘は元に戻らないのか……?」それに対して、白銀の髪の女は冷静に答えます。
「ああ、戻らない。グールパウダーが復元不可能な次元で、この人間を侵食してしまった」
それを聞いたアリューゼは「お前の父親を侮辱してすまなかったな」と一言言うと、
グールをその剣で目を瞑り突き刺します。
その時、一行はグールの白濁した目から一筋の涙が落ちたように見えたのでした。
こうして、グールは動かなくなったのでした。ガウディはその死体から人間の魂が、
その白銀の髪の女――ヴァリキリー――の中に入っていくのを感じます。
アリューゼは小刻みに震えています。そして、彼はドスのきいた声で呟きます。
「アンジェラをこんな風にしたギルバートとロンベルトは絶対に許さねえ……」
その時、黄金の髪の女――豊穣神フレイ――が、ガロに対して見下ろすような態度で言います。
「そこの人間の男、私が再三に渡ってこのレナスと関わるように啓示を出したのに、それは無視?」
その時フレイはガロが身につけているヘルのペンダントに気付きます。
「あなた、ま、まさか……?! いや、こんな人間風情がそんなことはあり得ない……」
フレイは一瞬動揺しますが、元の高慢な態度に戻ります。
「いい、ガロという人間、このレナスに従うのよ?! 神に逆らうことはあなたの破滅に繋がるわ」
【ガロさん、ヘルに関する設定は任せます】
フローネはぴくりともせず、ガロが寝かせた所に横たわっています。それを見てフレイが呟きます。
「今、神界で欲しいエインフェリアにあの人間の娘は合致しないわね。ねえ、レナス」
そして、フレイはガウディの方を向いて相変わらず高慢な態度で言います。
「さっき、倒木でグールを倒そうとした考えは人間ながら感心だわ」
そんなやり取りをしている一行ですが、ガウディは森の陰に若い魔術師の気配を感じます。
その気配こそ、あの狂気の天才魔術師レザード・ヴァレスその人なのでした。
レザードがヴァリキリーに近付いたという所でその気配はふっと消えます。
フレイはレザードの存在をはなから相手にしていない様子です。
ここで、フリーザは人々の伝承を思い出します。
『神々は魂を冒涜する不死者と常に人知れず戦い続けていることを――』
「人間ども、私のような神々とこうして出会えたことを幸運に思うことね」とフレイの弁。
「また、お前たちとは会うかもしれない……。そんな因縁を感じる」とレナスの弁。
その台詞を後に、二人の女神は一行の許から姿を消します。あとは闇夜が広がるばかりです。
【PCの皆さん、二人の女神に言っておきたいこと、NPCの事後処理等あったらお願いします】
183フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/02/21(水) 02:05:18 O
>182
神という存在は凄いもの。
実際にこの目で見て、嫌という程に思い知った。
ヴァルキリーとそれに付き従うもう一人の女神。
人では絶対に敵わないと言われていたグールを、虫けらのようにあっさりと倒してしまった。
あのような強大な力が欲しい。
フリーザは心の底からそう思った。

フリーザはこれからの身の振り方を考える。
与えられた任務は傭兵達の興味や警戒心により、ジェラード王女を殺害するという結果に終った。
自身に黙ってギルバートにグールパウダーを使わせたロンベルトに、文句の一つでも言ってやろうと思った。
だが、あの手の輩は権力に執着している為、こちらが口封じに殺される可能性もある。
ヴィルノアに帰った後、名門貴族である自身の家柄を使い、ロンベルトの地位や人生を全て壊してやろう。
あの手の輩にはそれが一番効くはずだ。

そういえば、ルーンルーンはジェラード王女がエインフェリアに選定されると言っていたが、本当にそうなってしまった。
本当にルーンルーンの中に、ヴァルキリーの一人が入っているのかも知れない。
だが、それが事実ならば、あの神達はルーンルーンに何らかのコンタクトを取るはず。
しかし、神達はルーンルーンに何の反応も示している様子は無かった。
フリーザは自身の身の振り方を決めた。
アルトリアに滞在し、ルーンルーンを観察する。
何らかの動きが見られれば、ガノッサに報告をするのだ。

「あなた達はこれからどうするのですか?」
フリーザは他の傭兵達に聞く。
そういえば、ヴァルキリーに付き従っていた女神が、傭兵達の一人であるガロを見て動揺していた。
ガロも観察対象に入れておいた方がいいのかも知れない。
184ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/02/21(水) 12:30:55 0
光臨した二人の女神は、グールを呆気なく一蹴してしまった。
最後に銀髪の方から剣を受け取りアリューゼがトドメ。

何となく胸の内に黒いものがこみ上げてくる。
薬を盛られたりしたことは、権力闘争渦巻く王族の中で迂闊だった。
だからこれはジェラード王女自身のミスだ。だからこうなった。
だが・・・・・・、ただそれだけで割り切れるもんじゃない。

>「そこの人間の男、私が再三に渡ってこのレナスと関わるように啓示を出したのに、それは無視?」
背中にかかった声を、片手で右目を押さえたまま振り返って答える。
まるで女神の存在を恐れるようにヘルのペンダントは輝きを失っていた
「あー、そういやばそうだったけど。結局何時参加するとか連絡無かったんでね。
 最終的にこうして関わることになったから万々歳では?とりあえずこれからオレはアルトリアに引き返すから
 人間の足じゃあ多少時間はかかるけど、神託どおり向かいますよ。野暮用を片付けたらな。」

>「いい、ガロという人間、このレナスに従うのよ?! 神に逆らうことはあなたの破滅に繋がるわ」
「ハイハイ、分かりました分かってますってば。命も助けてもらったことだし。
 でも、脆弱な人間ごときの力なんてカミサマにはいらんでしょうに。」
>「今、神界で欲しいエインフェリアにあの人間の娘は合致しないわね。ねえ、レナス」
「お、忘れてた!フローネ!?」
慌ててフローネの元へ駆け寄る。命に別状がないようなら背中に背負っていってやるか。

二人の女神が立ち去った後、空を見上げてぽつり、とつぶやいた
「女神とはいえ、何でオレの周りの女はみんな強気な奴ばっかりなんだ・・・・・・?」

>「あなた達はこれからどうするのですか?」
少し自己嫌悪とかに走りそうな頭に冷静な声が割り込んできた。
そういえば、こいつグールパウダーとかいう物の事知ってやがったな
ってことはこいつもグルか?あのギルバートの奴もどっか逃げたみたいだし
夜の森を追いかけるのは流石に無駄だろう

「さぁてね。仕事が立ち消えになっちまったからオレはアルトリアに帰るさ。
野暮用が2つか3つぐらいあるんでね。とんだ仕事だったがまぁ100オースの儲け、って訳だ。
余程用事が無きゃアルトリアには近づかない方がいいだろうな。
とりあえず一晩泊まってそれぞれの身の振り方は自分で考えればいいさ。
まさか夜の道を引き返す訳にもいかないだろ?」
フローネを傍らに横たえて、オレは木の根元に座り込む。
とりあえず、人を騙してくれた分はしっかりと雇い主さんにお返ししてやらないとな。
185ガウディ ◆pFxfaden2k :2007/02/22(木) 17:34:30 0
>182-184
 金髪の女神の放った一撃、不可視の物質による浄化の光。
その直撃を受けたグールは、あっさりと瀕死状態になった。
そして、息も絶え絶えになっているグールにアリューゼがとどめをさす。
……あっけない。あまりにも、あっけない。今までの苦労は何だったのだろう?
徒労感をひしひしと感じながらも、ガウディの両目は小さな光が戦女神の中に入っていくのを見届ける。
戦女神は、こうして人の魂を回収するのか。
神に取り込まれるというのは、一体どのような感じがするものなのだろう。

>「さっき、倒木でグールを倒そうとした考えは人間ながら感心だわ」
「……それは、光栄なお言葉をどうも」
 結局無駄になってしまったわけだが、神に向かってそこまで不遜な口を聞くわけにも行くまい。
神に向かって、と言えば。ガウディは戦乙女に向き直った。
兄は、戦乙女を探している。だが、神とは人間の所業にいちいち目を向けるものだろうか。
戦乙女が人に目向けるとすれば、それは、――考えたくもない。
何を言えばいい? どうすれば見つかる? 考えているうちに、二人の女神は立ち去っていった。
……結局何も手に入らない。迷っているうちに全て逃す。

>「あなた達はこれからどうするのですか?」
 苛々していると、極めて現実的な質問をされた。
そうだ、これから……どうするか。山岳遺跡に行きたいが、一人で行くのは無謀にすぎる。
命がけで手に入れたのはたったの100オース、とても傭兵を雇えるほどの金額ではない。
「仕事を探して金を集めるか、命知らずの同行者を探して山岳遺跡まで行くか。
山岳遺跡の奥には神々が遺した遺産があるそうだけど、興味はない?」
 一応勧誘はするが、彼らは同行者になってはくれないだろうな、と思う。
都合よく神の啓示でもあれば、話は別だろうが。
186代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/02/23(金) 08:30:51 0
>ALL
グールの始末が終わって、女神二人がその場から姿を消した後、フリーザとガロに声が聞こえます。
フリーザの脳裏には、白銀の髪の女神ヴァルキリーの声が……。
『私の妹のシルメリアを頼む。そこの痩せた少女の中に不完全な形で覚醒している。
フレイの手前、その存在を黙っていたが、どういう訳か、不死者王ブラムスの許を離れているようだ。
アース神族の陣営故に、私は妹に何も出来ないが、お前たち人間の手で彼女を守って欲しい』
ガロの脳裏には、黄金の神の女神フレイの声が……。
『人間風情のあなたに語るほどのことでもないけど、あなたがその女(フローネ)を気にかけている
ようだから、教えてあげるわ。その女は全身の骨が砕けていて、即死したみたいだわ。
ただ、ヴァルキリーの力で、その魂をマテリアライズすることは出来るわ。
ただ、ヴァルキリーのレナスに会うためには、アルトリア山中の遺跡まで行かないといけない……。
その女はもう息絶えているけど、あなたに対して、死ぬ前に本当に言いたかったことがあるみたい。
だから、その女の思念のこもっている付けている鷲の紋章の指輪をレナスの所に持ってくることね。
え、人間風情に何でこんなことを教えるって? それは私がオーディン様を愛しているからよ。
ま、私にとっては些細なお節介だけれど……』
そして、森の闇の中から、魔術師風の眼鏡をかけた若い男がギルバートを捕まえて現れます。
ギルバートは「僕は何も悪いことはやっていない」としきりに弁明しています。
しかし、その男に呪縛の魔法をかけられているようで、動けません。
男は話し出します。「申し遅れました。私の名はレザード・ヴァレス。見ての通りの魔術師です。
この男は私の余技で捕まえました。さて、この男と交換条件に……」
レザードはガウディの方を見ます。そして、にやりと笑って、ガウディの肩を指差します。
「そこの魔術師の女性の方に付いている、あのヴァルキリーの髪の毛が欲しいのです。
あなたたちを裏切った男と、女神の髪の毛一本、交換条件にはもっともだと思うのですが……?」
見ると、ガウディの肩には長い白銀の髪の毛が一本付いています。
【ガウディさんはこの交換条件を受けますか?】
ルーンルーンは女神が消えた後、おそるおそる顔を木の陰から出します。
「もう大丈夫ですか? 私、何があったのか記憶が飛んでいるんです。
ただ、心の中で、今は身を潜めていなさい、と声がしたんです」
そして、レザードに捕らえられて動けなくなっているギルバートを見ると、叫びます。
「ギルバートさんを助けてあげてください! ギルバートさんはいい人です!」
>「仕事を探して金を集めるか、命知らずの同行者を探して山岳遺跡まで行くか。
>山岳遺跡の奥には神々が遺した遺産があるそうだけど、興味はない?」
そのガウディの言葉にマルディアが反応を示します。
「あたいのこの剣も遺跡で見つけたものなんだよ。野暮用が終わったら付き合いたいね。
ただ、その前に、このアリューゼの仇を討ってやりたいんだ」
当のアリューゼは決意を固めているようで、ギルバートを睨み付けます。
「お前がアンジェラを陥れた張本人だが、それでアンジェラが帰ってくるわけでもねえ……。
ロンベルト……、絶対殺してやる。が、お前らは関係ないからな。汚れ役は俺一人でやるさ」
その時、フリーザの肩にとまっている使い魔のオウムが「フリーザ」と鳴きます。
これは、ガノッサに今回の件を報告せよ、という使い魔の合図です。
187フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/02/23(金) 18:37:00 O
>184-186
突然、頭の中に声が伝わってくる。
この声は今さっき聞いたばかり、ヴァルキリーの声だ。

>『私の妹のシルメリアを頼む。そこの痩せた少女の中に不完全な形で覚醒している。
>フレイの手前、その存在を黙っていたが、どういう訳か、不死者王ブラムスの許を離れているようだ。
>アース神族の陣営故に、私は妹に何も出来ないが、お前たち人間の手で彼女を守って欲しい』

これでルーンルーンがヴァルキリーの一人であることが確定した。
不死者王ブラムスの手から離れたと聞いたが、女神が天敵である不死者王の所にいるとは。
やはり、捕獲されて利用されているのだろうか?
それにしても、あの金髪の女神が豊穣神フレイだったとは。
こんな場所に上位の神族が現れるとは、もうそろそろラグナロクが始まってしまったりして。


レザードと名乗る男が森の中から現れ、ギルバートの身柄とヴァルキリーの髪の毛の交換を提示する。
ギルバートのことなど、フリーザには興味は無い。
ただ、ルーンルーンが助けてやれと言っていたので、女神様の好感を上げる為、フリーザはガウディに言った。

「助けておやりなさい。
 その男はロンベルトにただ命令されただけのはずです」

ガノッサの使い魔であるオウムがフリーザの肩に止まり、一声鳴く。
ガノッサに報告をしろという合図だ。
皆が落ち着き、寝る前になったら報告を送ろうとフリーザは考えた。
188名無しになりきれ:2007/02/23(金) 18:50:22 0
つまんねええええええええよおおおおおおおおおおおおおお
189ガウディ ◆Sb1XxhFoWY :2007/02/26(月) 17:32:32 0
>186-187
 女神は去り、今後どうするかも決めかねているうちに、夜は更けていく。
そんな時、木陰から眼鏡の、何となく嫌な雰囲気の男が姿を現した。
手土産のつもりか、右足の付け根を負傷し、呪縛の魔法をかけられたギルバートを伴って。
>「申し遅れました。私の名はレザード・ヴァレス。見ての通りの魔術師です。 (略
 レザード・ヴァレスと名乗った男は、交換条件を申し出てきた。
この男、口調は丁寧だが、どことなく……そう、死臭のようなものを感じる。
正直、あまり関わりたくない相手だが、この際仕方がないか。

 レザードは嫌な感じの笑いを浮かべると、おもむろにガウディを指差した。
>「そこの魔術師の女性の方に付いている、あのヴァルキリーの髪の毛が欲しいのです。
「……は?」
 思いがけない言葉だったため、つい間抜けな声を出してしまった。
何を要求するかと思えば、女神の髪の毛とは。肩を見てみると、確かに白銀の髪がついている。
よく気付いたものだ。しかし、髪の毛など何に使うのだろう。呪いにでも使うのか。
>「助けておやりなさい、(略
 とのフリーザの言葉もあり、ガウディは大人しく女神の髪を差し出した。
「要求は呑む。ただし、こいつの処遇については関知しないわ」
 そういえばルーンルーンも白銀に近い色の髪だが、この暗闇の中でよく女神の髪だと分かったものだ。

 と、ルーンルーンのことを考えていると、本人が木の陰から出てきた。
彼女が言うには、もう1つ――1人、と言うべきか?――の人格に隠れているよう指示されたらしい。
ギルバートは良い人、……まあ、酒場や宿での彼の行動を考えれば、分からなくもない。
いくらロンベルトの命令とはいえ、彼がフローネを殺そうとするなど思いもしなかった。
……自分に実害は殆ど無かった。髪の毛一本と交換されたギルバートをどうするかは、
他の傭兵たちに任せよう。

>「あたいのこの剣も遺跡で見つけたものなんだよ。野暮用が終わったら付き合いたいね。(略
 マルディアの用とは、おそらくアリューゼを手伝ってロンベルトを殺しに行くことだろう。
ロンベルトは一応アルトリアの宰相だ。殺して、生きては帰って来られるとは思えない。
「貴方のしようとしていることはあまりお勧めしない。
犬死にしたいなら話は別かも知れないけれど、それでは私が困る」

 オウムが一声鳴いた。……見られているのだろうか? 今回のことも、全て。
反応を見る限り、フリーザにとって今回の件は予想外であったようだ。
オウムの飼い主はどうなのだろう。ヴィルノアの、結界の奥の人物は。
全く、得体の知れない奴が多い。これ以上変な奴が増えないといいと思いつつ、ガウディはため息をつく。
190ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/02/26(月) 20:37:16 0
抱き上げたフローネの体は、ピクリとも動かない。
最悪の憶測に、女神の一声がトドメをさした
>その女は全身の骨が砕けていて、即死したみたいだわ。
>あなたに対して、死ぬ前に本当に言いたかったことがあるみたい。
>だから、その女の思念のこもっている付けている鷲の紋章の指輪をレナスの所に持ってくることね。
「・・・・・・。」
フローネを横抱きにした腕が震える。
そっと地面に降ろして、その指から指輪を抜き取る。・・・手が震えて上手く抜けないなまったく。

>「僕は何も悪いことはやっていない」
>「ギルバートさんを助けてあげてください! ギルバートさんはいい人です!」
>「お前がアンジェラを陥れた張本人だが、それでアンジェラが帰ってくるわけでもねえ……。
>ロンベルト……、絶対殺してやる。が、お前らは関係ないからな。汚れ役は俺一人でやるさ」
背後でぐたぐたと何か言っているがよく聞こえない。
視界がぼやけてるなちくしょう。
オレは、そう。ゆっくりと立ち上がる。後でアイツを持って帰ってやろう。
にぎやかなのが好きみたいだったし、あれで寂しがり屋みたいだしな。
郊外の森がいいかな・・・・・・。

ゆっくりと、指輪を握り締めたままギルバートに近寄る。
>「助けておやりなさい。
>その男はロンベルトにただ命令されただけのはずです」
>「要求は呑む。ただし、こいつの処遇については関知しないわ」
何かが聞こえるが、でも意味がよく分からない。
ふらふらと、足元が覚束ないまま奴に近づく。
「あぁ、きっとお前は正しいさ。お前は自分が正しいと思ったことをやってきた、そうだろ?」
腕ががたがたと震える割には、案外声は軽く出てきた。
「そうだ、だからこれはきっと・・・・・・運命、いや?不運な偶然だ。」

ギルバートに背を向けるように半回転。同時に奴の腹部に蹴りを叩き込む。
その流れに逆らうように今度は逆方向へ一回転。
そのまま極夜を引き抜いて奴の肩口に振り下ろす。
技とか力とかも関係ない。ただ地面さえも切り裂けとばかりに思いっきり。
誰にも邪魔させるつもりはないが、ただ周りの動きなど目に入っていなかった。
・・・・・・コロシテヤル。そう、ロンベルトもな。
191代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/02/27(火) 22:47:27 0
>ALL
>そのまま極夜を引き抜いて奴の肩口に振り下ろす。
ガロのその一撃は、ギルバートの致命傷でした。ギルバートは声をあげる暇もなく崩れ落ちました。
ルーンルーンが駆け寄ります。彼女は涙を流しています。「ギルバートさん……」
しかし、その瞬間、ルーンルーンの人格のスイッチが切り替わります。口調が威厳のあるものに……。
フリーザには分かりますが、彼女のシルメリアとしての人格が出てきたのです。
「私がフローネさんのその指輪から、フローネさんの魂をマテリアライズ化しましょう……」
鷲の紋章の指輪が一瞬光ったかと思うと、生前のフローネがガロの前に立っていました。
フローネは寂しげに微笑みながらガロに向かって言いました。
「ガロ……。私、あなたのこと好きだったよ。私をグールから庇ってくれた時も涙が出そうになったよ。
私、あなたと結婚して、あなたの子供を産みたかったけど、それはできない相談ね……。
私、あなたにこれから幸せになってもらいたいんだ。それには、私以外の女性と結ばれることが……」
その瞬間、フローネは複雑な本当に寂しげな表情を見せます。そして俯きますが、笑顔に戻ります。
「私はあなたの女性関係に口を挟まないけど、あの指輪だけは左手の薬指につけて欲しいんだ。
そして、私の魂が劣化しないように、ガウディさんに封魂の術を指輪にしてもらって欲しいんだ。
いい? ガロ? 私はあなたと常に一緒よ。だから、ロンベルトへの復讐は考えないで!
私はあなたに死んでもらいたくないんだ! 私はあなたがお爺ちゃんになっても傍にいるよ!」
ルーンルーンがここで「時間が……」と言います。フローネは薄っすらと消えて行きます。
フローネは最後まで、ガロのことを案じている様子でした。ルーンルーンはまた元に戻ります。
ギルバートの亡骸の前でさめざめと泣いているのでした。

>「要求は呑む。ただし、こいつの処遇については関知しないわ」
ガウディがそう言った途端、ガロがギルバートを極夜で斬り倒したのでした。
しかし、レザードはそれに驚く様子もなく、陰険な笑みを浮かべながらガウディに礼を言います。
「ガウディさん、レナス・ヴァルキュリアの髪の毛を交換していただいてありがとうございます。
こんな下賎な男と交換していただくのは少々、気が引けますので、あなたの兄のことを話しましょう。
あなたの兄、ルイスも私と同じく、ヴァルキリーを追っています。
ただ、ヴァルキリーがどこに出現するか、よく分かっていないご様子ですね。
私の遠見の水晶に寄れば、アルトリアの街中で、今、山中へ行く準備をしている様子ですよ。
何回かそんな無謀な旅をしかけて、何回も引き返したようですね。
早めに彼を止めて、無謀なことはするなと妹のあなたがご忠告された方がいいでしょうな」
そして、レザードは鋭い視線をフリーザに向けます。
「ガノッサの犬か……。フリーザさんとか言いましたね。ガノッサ殿にお伝えください。
『そういう小賢しい使い魔を使って情報を集めるような姑息な手段はお止めなさい』とね」
そう告げると、レザードは森の奥に、ヴァリキリーの髪の毛を愛しそうに撫でながら姿を消します。

そんな中、その一部始終を見ていたアリューゼがマルディアとガロとを説得しています。
「この戦いは俺個人のものだ。お前らは関係ねえ。
アルトリア王城には俺は正規兵みたいなもんだから入城できるが、お前らはできんだろう?
だから、こういうお願いは出来ないか?
俺の親友で、騎士団長の息子にロウファって言う奴がいるんだが、
そいつに今回の件の事情を説明してやってくれ! 奴は俺のことを誰よりも信頼している。
そして、俺と違って、アルトリアの未来を担っているんだ! 頼む! お願いだ!」
マルディアはフッと笑います。「アリューゼらしいね。どうしても止めるんだろ? あたいの参加」
そして、真顔になると、こう言います。
「城門から逃げたら、あたいが血路を開くよ! 命を粗末にしなさんなね!」
【ガロ、ガウディ、フリーザの行動をお願いします。
グール出現の夜の話はこれで終わりでいいですか?
何も無ければ、次はアルトリア城下町に戻ります】
192フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/02/27(火) 23:55:56 O
>191
ガウディが交渉をしようとしたその時、ガロが刀を引き抜き、ギルバートの肩に斬り付けた。
ギルバートは崩れ落ちるように倒れ、ルーンルーンはギルバートに近付いていく。
フリーザも倒れたギルバートに近寄り、ギルバートの首筋を触った。
脈が無い。
ギルバートはガロの一撃によって、死んでしまった。
フリーザがその事実をルーンルーンに告げようとした時、フリーザは奇跡のような光景を見ることになる。

>「私がフローネさんのその指輪から、フローネさんの魂をマテリアライズ化しましょう……」
ルーンルーンが顔を上げて言った。
さっきまで泣いていた雰囲気とは違う。
この場にいるのは、ルーンルーンの皮を被った別の存在のような感じがする。
そして、奇跡は起こる。

「こっ、こんなことが……」
ルーンルーンが念じると、ガロの握っていた指輪が光輝き、目の前にフローネの姿が現れた。
フリーザが横を見ると、木の根元でフローネが倒れているのが見える。
急に現れたフローネが口を開いた。

急に現れたフローネの声は、フリーザが聞いた時と同じ声。
本当にフローネ本人としか思えない。
フリーザは確信する。
ルーンルーンの中にヴァルキリーが入っていると。


>「ガノッサの犬か……。フリーザさんとか言いましたね。ガノッサ殿にお伝えください。
>『そういう小賢しい使い魔を使って情報を集めるような姑息な手段はお止めなさい』とね」
レザードが鋭い視線を向け、フリーザに話掛けた。
フリーザは目だけで人が殺せるような視線をレザードに向ける。
だが、レザードはその視線を意に介さずに、森の奥へと去って行くのであった。
193ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/02/28(水) 22:56:27 0
>191-192
ギルバートの奴を切り殺したら少し胸の黒いもやもやが薄れた。
極夜はまるで生命を吸ったように、血に濡れているのに黒々としている。

>ルーンルーンが駆け寄ります。彼女は涙を流しています
この少女はオレを恨むだろうか。コイツの事をいい人だと言っていたのに。
何で恨みは巡るんだろうか。神が創った世界とはこんなものなのか。

>「私がフローネさんのその指輪から、フローネさんの魂をマテリアライズ化しましょう……」
「あ、あぁ・・・・・・。・・・・・・?」

>鷲の紋章の指輪が一瞬光ったかと思うと、生前のフローネがガロの前に立っていました。
「・・・・・・ったく。死んでも元気な奴だな。」
思わず苦笑が浮かぶ。涙は、浮かびもしなかった。アイツの前で泣くつもりなんてない。
「分かったよ。お前の勝ちだ。いつまでも一緒、か。オレが死んでもお前があり続ける、それは少し寂しいけどな。」

>「この戦いは俺個人のものだ。お前らは関係ねえ。
>アルトリア王城には俺は正規兵みたいなもんだから入城できるが、お前らはできんだろう?
フローネの言もある、正直フローネが死んだ以上関係オオアリだが。
そこで分かった。と言いかけて・・・・・・
ドクン ドクン 蹲る。耳鳴りがする。目の前が真っ赤だ。右目を押さえろ。早く。早く。
イヤダ、アイツハコロス!アイツハコロシテ「」サマに・・・・・・!
「・・・・・・あぁもううっせぇ!!!」
首筋にかけられたヘルのペンダントを首から引きちぎって地面に叩きつける。
最後に極夜で突き刺して完全にぶっ壊してやった。それで《声》は治まった。
「分かった。これ以上ロンベルトに首突っ込むのは止めとく。」
ただ、と付け加える。
「ただ、ロンベルトってのに敵対するなら一つ。《地面に気をつけておけ》
アイツの部下だって奴に喧嘩を吹っかけられた時、金字方陣っていう動きを止める術にかけられた事がある。
正直、フローネの仇でもあるんだけど。アンタならやれるだろ。」

オレが、これからどうするか。何か空っぽになっちまった気分だけど、まだやることはある。
とりあえずルーンルーンにも声をかけてやる。残念ながら救ってやれる台詞なんか吐けやしない
「ルーンルーン、もしお前がオレを恨むんならそれでいい。もしも仇を討つつもりならいつでもかかってくればいい。
 とりあえず、オレに言えるのはそれだけだ。」
それからガウディへと向き直る。まぁ、とりあえず遺言(?)は果たしてやらないとな。
「とりあえずオレはフローネの奴を弔ってやらないとな。あぁそうだ、ガウディ。
封魂の術って奴をかけてくれないか。そうそう、この指輪。
それでこれからどうするか、か。そしたら、そうだな・・・・・・。
神託とやらに乗って、アルトリアの遺跡でも行ってみるさ。」
夜闇の中で、オレはフローネの亡骸の傍に座って空を見上げた。
そして、星と星の輝きの間の闇をずっと見つめていた。
左目と、閉じた右目で。
194ガウディ ◆pFxfaden2k :2007/03/01(木) 18:47:03 0
>190-193
 女神の髪とギルバートを交換した瞬間、ギルバートの体を裂いて黒い刃が顔を出した。
次いで頬に、生暖かい液体の飛沫がぶつかる感触。返り血か。
ガロが斬ったのだとすぐに分かった。あの刀の黒い刃、闇の中でも見間違えるものではない。
そして、目の前のレザード・ヴァレスは相も変わらず笑っている。
嫌な笑い。生理的な嫌悪感。一刻も早く、この男から離れたい。

 ……ガウディがそんなことを思っていると、レザードは顔に笑みを貼り付けたままこう言った。
>「ガウディさん、レナス・ヴァルキュリアの髪の毛を交換していただいてありがとうございます。 (略
 居る。兄が。町に、生きて。山中へ向かう準備を。早く引き止めないと。早く。早く。早く。
レザードとフリーザが何か話している。内容がちっとも頭に入ってこない。
思いがけない言葉に、気が動転した。……落ち着け。落ち着かなくては。
ガウディは深呼吸をして、気分を落ち着かせた。……吸い込んだ空気が血生臭い。
 そんなことをしている間に、レザードは去っていった。女神の髪を大事そうに撫でながら。
レザードが何故自分と兄のことを知っていたのか少々気になるが、まあ、良いだろう。
彼がフローネのように心を読む技術でも習得していたのであれば、何ら不自然ではない。

 自分がレザードとやり取りをしている間、ガロの身にも何かあったらしい。
フローネの魂の気配は感じられず、ガロ自身もどことなくすっきりとした表情をしていた。
>「とりあえずオレはフローネの奴を弔ってやらないとな。あぁそうだ、ガウディ。 (略
 ガロは鷹の指輪にフローネの魂を封じ、劣化しないよう保ちたいらしい。
その後は、フローネの亡骸を弔ってから山岳遺跡に行くという。都合が良い。
「封魂の術自体は構わないけれど…肝心の魂は何処?」
 ふとギルバートの傍らで泣き崩れているルーンルーンに目を遣ると、
フローネのものらしき魂がふらふらと寄って来た。
……何となく、ルーンルーンの中から出てきたようにも見えたが、気にしないことにする。
「問題ないようね」
 そう言うと、ガウディは指輪に杖を向けて意識を集中させた。
杖の先端の蛇がほのかに光を放つ。やがて指輪も光を放ち、杖と指輪、二つの光が繋がる。
その光に導かれるように、フローネの魂は指輪に吸い込まれていった。
次に、魂が出て行かないよう、ルーン文字で封印を施す。
一応装飾品であるのだし、出来る限り目立たない位置に。
「代金はアルトリアの街、それに山岳遺跡への同行でいいわ」
 ガロに向けてそう言い放つと、ガウディは他者と少し離れた場所に腰を下ろした。

 兄の姿を求め、アルトリアへ。そう心を決めて、ガウディは紫の両目を閉じる。
195代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/03/01(木) 23:40:20 0
>ガロさん
>「ただ、ロンベルトってのに敵対するなら一つ。《地面に気をつけておけ》(略)」
アリューゼは「ほう」と言うと、ガロに握手を求めます。
「忠告ありがとよ。でも、なあ……」そう言うと、アリューゼは夜空を見上げます。
「他人を見下し、倒すことによって自分の存在を確認する……。俺もあの王と同じく、空っぽなんだ」
アリューゼはそう独り言のように呟くと、「じゃ、俺は一足先に、あのロンベルトの所へ行く」
と言って、足早にその場を去ります。その後を黙ってマルディアが付いてゆきます。
【こうして、アリューゼとマルディアは夜の闇に姿を消したのでした】
>ガウディさん
フローネの形見の指輪への封魂の術が終わると、ガウディの心の中に「ありがとう」という
フローネの声と、嬉しげな思念が伝わってきます。
フローネはこうして死してもガロと一緒に行動できることを真に望んでいたのでしょう。
ルーンルーンはギルバートの亡骸の前で泣いていましたが、その最中、ガウディには見えます。
ギルバートの魂がルーンルーンの中に入っていったのを。
ルーンルーンは泣くのを止め、ガウディに寄り添います。
そして、ガロに告げます。「ガロさんの気持ちを考えたら、あなたに復讐する気なんてありません。
ただ、ギルバートさんも私と共にいます。ガロさん、それでいいですか?」
【こうして、ギルバートの魂はルーンルーンの体内に吸収されたのでした】
>フリーザさん
ジェラード王女のグールとしての遺体、ギルバート、フローネの遺体のある中、
街道を一人の女性が馬で駆けてきます。それは、エージェントのダイアナです。
ダイアナはその有様を見ると、何が起きたのか察したらしく、馬を降ります。
一行の厳しい視線の中、ダイアナはフリーザにつかつかと寄って、彼を抱きしめます。
「フリーザごめん! 私はあなたを捨て駒として見ていた。
信じてくれないかもしれないが、私はあなたが生きていて嬉しい」
ダイアナの豊満な胸がフリーザに当たります。そして、小声になり、こう告げます。
「この件はガノッサ様へ使い魔で連絡して。そして、あなたはヴァルキリーのレナスを追って。
あの女神がキーパーソンよ! その為にアルトリアの山岳遺跡に急いで」
【そう告げると、ダイアナはまた馬に乗り、夜道を駆けてゆくのでした】
>ALL
さて、ガウディさん、ガロさん、フリーザさんはアルトリアに戻る訳ですが、
その途中でアルトリアの騎士団の一行に遭遇します。
騎士団の隊長は次期騎士団長と目されているロウファです。
彼は一行を見て、ガロに手配書をかざして尋ねます。
その手配書にはギルバートの人相書きが描いてあります。
「ジェラード姫がこの二人によってさらわれたと通達があったんだが、君たちは何か知らないか?」
騎士団の総勢は十人。その時、ルーンルーンが「ギルバートさん!」と叫びます。
ロウファはそれをみて不審そうな表情になります。「何か知っているのか?!」
さて、ここで、三人はどう答えますか?
196フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/03/02(金) 01:34:43 O
>195
アリューゼとマルディアはこの場から去っていった。
休まずに行って大丈夫なのかと思ったが、あの二人は歴戦の勇士。
自己管理はできていると思う。
その調子でロンベルトを殺してくれたら、こっちは万々歳だ。

ガウディがガロの持っていた指輪にフローネの魂を入れ終る。
もう、ルーンルーンも泣いてはいない。

馬の蹄の音が遠くから聞こえてくる。
だんだんとこちらに近付いてくる。
誰かがこちらにやってきているのだろうか?
ギルバートやフローネ、グールの死体を見られたら面倒になりそうだ。
だが、その心配は杞憂に終る。
馬から降りてきたのはダイアナだったからだ。

>「フリーザごめん! 私はあなたを捨て駒として見ていた。
>信じてくれないかもしれないが、私はあなたが生きていて嬉しい」
ダイアナは馬から降り、フリーザを抱き締める。
ダイアナの胸の中にいるフリーザの表情は冷たい。

>「この件はガノッサ様へ使い魔で連絡して。そして、あなたはヴァルキリーのレナスを追って。
>あの女神がキーパーソンよ! その為にアルトリアの山岳遺跡に急いで」
ダイアナは小声でフリーザにそう告げると、さっさと馬に乗って行く。

「残念ですが、ダイアナ。
 もう、その必要は無いのですよ」
確実に手に入るかどうか分からないレナスより、手元にいるルーンルーンの方が遥かに重要。
それに、ガノッサは信用できない。
この一件はロンベルトやガノッサ、さらにはダイアナやギルバートまでもが確かな内容は知っていたのだろう。
知らないのは、捨て駒に使われたフリーザだけ。
フリーザは背に掛けた弓を手に取り、弦に矢を掛ける。

「死になさい」
フリーザは弦を矢と共に強く引いた後、手を弦から離す。
狙いは馬に乗って走り去っていったダイアナだ。
そして、フリーザは肩に乗っていた使い魔のオウムを片手で乱暴に掴み、空いたもう片方の手で矢筒から矢を掴む。
197フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/03/02(金) 01:36:23 O
「このフリーザ様を怒らせたことを後悔させてやるぞ……ガノッサめぇ!!」
矢をオウムの口の中に突っ込み、貫通させた後、地面に投げ捨てて踏み潰す。
このことの意味することは、ヴィルノアからの離反。
フリーザは悟ったのだ。
本来、捨て駒にされる筈のフリーザが生きていても、ロンベルトやガノッサにとって有害なだけ。
使える情報だけを絞り取り、その後にはフリーザを殺すのだろう。
仮に殺されなかったとしても、貴族の位を剥奪され、ヴィルノアから追放されるかも知れない。
だが、それはフリーザにとって、殺される以上の屈辱だ。
どっちにしてもヴィルノアには居られない。
そう考えたフリーザは自分からヴィルノアを捨てたのである。

フリーザはヴィルノアを捨てた今、どうするかを改めて考える。
このまま傭兵として暮らしていくか、神の力をルーンルーンを利用して手に入れ、ヴィルノアを支配するか。
この二つの考えがフリーザの頭の中に浮かび、フリーザは迷うことなく後者を選んだ。
神の力を手に入れて、ヴィルノアだけでなく、ミッドカルドやアースガルドにヨツムンヘイム、さらには夜空に輝く星々をも手に入れる。
フリーザはそう決心するのであった。


この場にいても仕方がないので、フリーザ達はアルトリアに向かって歩き始める。
その途中、騎士団の一行に遭遇した。
彼らはジェラード王女を誘拐した人物、ギルバートを探しているらしい。
ギルバートの似顔絵をこちらに見せ、それにルーンルーンが反応してしまった。

「えぇ、知っています
 ずっと前に酒場で人を集めているその人の姿を見掛けました。
 確か、ロンベルト様の直々の命令によって人を集めていると言ってました」
フリーザは適当に騎士達に言った。
198ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/03/03(土) 20:02:41 0
>195-197
>ガロに握手を求めます。
「ん、あ、あぁ・・・。」
何となく流されるままに、極夜を鞘に収めるとその手で握手に応じる。
これが、《死神》か。一人で自嘲してやがるな・・・・・・。
「でもな、空っぽならそれから先埋めていけばいいだろ?」
意味はてめぇで考えろ、とだけ言って見送る。
ただ、フローネの事を気にするあまりにそのときのフリーザの行動は目に入っていなかった

とりあえずフローネの遺骸を背中に背負ってアルトリアまで戻る事にした。
一応、死に顔が汚れていると可愛そうだから顔を拭っておいてやってから。
そしたら向こうから土煙みたいなもんが・・・・・・、ってヤバイな。騎士団か。
下手な事言って疑われたら、縛り首かもな。
>「ジェラード姫がこの二人によってさらわれたと通達があったんだが、君たちは何か知らないか?」
「いや、その手配書じゃ一人だろ。」
とだけツッコミ。いや、別にどうでもいいんだが。
>「何か知っているのか?!」
「あん・・・?いや、オレは別に知らないな。ただまぁ、酒場に居たってのはオレも見たよ。
何言ってたかはよく覚えてないけどな。まぁ、なんなら《一人で酒場に酔ってみたらどうだ?》
まぁ、オレは南楼飯店にいるぜ《一人で訪ねてきたら何か思い出すかもな》。」
意味ありげに喋る。これでロウファの興味が引ければいいが・・・。
まぁ、多分そんな頭の悪い奴じゃなさそうだし大丈夫だろう。
それだけ言って、オレはアルトリアに向かってまた歩き出した。
199ガウディ ◆pFxfaden2k :2007/03/04(日) 17:37:26 0
>195-198
>フローネの形見の指輪への封魂の術が終わると、ガウディの心の中に「ありがとう」という
>フローネの声と、嬉しげな思念が伝わってきます。
 心中で、フローネの思念に「それはどういたしまして」と返事をし、
どうやらまだ泣いているらしきルーンルーンの様子を伺う。
調度、ギルバートの魂がルーンルーンの中に入っていくところだった。
正直、ルーンルーンの内に女神の精神が同居しているということに対しては、疑いを捨てきれずにいた。
だが、あんなものを見てしまっては、もう信じるより他にあるまい。

 アリューゼとマルディアが去っていった闇から、蹄の音が響く。 
馬に乗ってやって来た女に、どうも見覚えがある。確か……酒場でフリーザと共にいた女性だ。
女は暫くフリーザと会話をした後、再び馬に乗って去っていった。
フリーザとはまだ暫く行動を共にすることになりそうだ。
あの女も探るか、と使い魔を呼び出そうとした、その時。
フリーザが去っていく女性に向け、矢を放った。更に、オウムまで刺し殺す。
……一体、あの女は何の話をしていったのだろう。フリーザが、自らヴィルノアとの繋がりを絶つとは。
注意を払う対象が減って楽になった、とも思うが……
もしも自分がオウムを追跡していることが知られていたら、こいつに殺されていたかも知れない。
そう考えると、何とも薄ら寒い気分になった。

 そんなこんなでアルトリアまで戻る道中、騎士団らしき一隊に出くわした。
>「ジェラード姫がこの二人によってさらわれたと通達があったんだが、君たちは何か知らないか?」
 人相書きを見て、ルーンルーンがギルバートの名を叫ぶ。
「彼らが言うとおり、その男なら酒場に居た。ところで、素朴な疑問がある。
姫君を誘拐されているなどという情報を得体の知れない旅人に話して良いの?
他国に洩れては都合が悪いんじゃない」
 実際は姫君はグールになってしまったわけだが、そんなことは騎士団の知る由もない。
他国に人質にしているとはったりをかまされ、脅されでもしたらどうするつもりなのだろう。
200代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/03/04(日) 23:36:55 0
【ジェラード捜索のロウファの各PCへの対応】
>「えぇ、知っています
>ずっと前に酒場で人を集めているその人の姿を見掛けました。
>確か、ロンベルト様の直々の命令によって人を集めていると言ってました」【フリーザ】
「何? ロンベルト様だと?」そして、ロウファは腕を組みます。その表情は曇っています。
「やはり噂は本当だったのか?」そして、ロウファはフリーザに「ありがとう」と言います。

>「あん・・・?いや、オレは別に知らないな。ただまぁ、酒場に居たってのはオレも見たよ。
>何言ってたかはよく覚えてないけどな。まぁ、なんなら《一人で酒場に酔ってみたらどうだ?》
>まぁ、オレは南楼飯店にいるぜ《一人で訪ねてきたら何か思い出すかもな》。」【ガロ】
ロウファの目つきは一瞬険しくなりますが、すぐに元に戻ります。
そして、他の騎士に悟られないようなかすかな仕草ですが、ガロへウインクします。
「分かった……。君は何も知らないようだな……」

>「彼らが言うとおり、その男なら酒場に居た。ところで、素朴な疑問がある。
>姫君を誘拐されているなどという情報を得体の知れない旅人に話して良いの?
>他国に洩れては都合が悪いんじゃない」【ガウディ】
「お嬢さん、そんなことまで心配してくれてありがとう」ロウファは微笑みます。
「だが、これは国王陛下直々の命なのです。国王陛下は半狂乱になっているのですよ。
僕は陛下の命令に従うのみ。お嬢さんの諫言はとてもありがたいのですが、これも任務なのです」

こうして、ロウファ率いる騎士の一行は馬で街道を急いで進んで行きます。
ロウファは最後に一行に対して「情報ありがとう!」と言って去って行きます。

【フリーザへのレス返し】
>「死になさい」
馬上のダイアナに放たれたフリーザの矢は、ダイアナの胸に刺さります。
ダイアナは落馬します。「フリーザ……お前はこの私も裏切るの……!」
それがダイアナの最後の言葉になり、彼女は絶命します。
その遺骸にルーンルーンが近付いて行きます。「この人も……」
そして、ガウディには見えますが、遺骸から魂がルーンルーンの体内に入ってゆきます。
「この人も国家というしがらみでもがいて、散っていった人です」

>神の力をルーンルーンを利用して手に入れ、ヴィルノアを支配するか。
その考えがフリーザの脳裏に浮かんだ瞬間、ルーンルーンが静かにフリーザの肩に手をやります。
そして、黙って俯いて首を振ります。ルーンルーンは威厳のある声でフリーザに言います。
「フリーザさん。私は辛うじてブラムスの力を借りて、オーディンに逆らっているに過ぎません。
そして、この娘を仮の宿として、このミッドガルドを彷徨う放浪者に過ぎないのです。
あなたに助けられたことは感謝します。しかし、あなたの期待には私は応えられないのです。
あなたはこれからは自由に生きてください! 国家、神々そういうものに縛られず!」
201代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/03/04(日) 23:40:19 0
【アルトリア城下町にて】
>ALL
一行が昼過ぎに城下町に入ると、街中が変です。人がひそひそと噂しあっています。
その中の一人に尋ねると、こういう答えが返ってきます。
「ジェラード王女がグールパウダーを飲まされた遺体で街道沿いで見つかって大騒ぎだし、
あの名宰相のロンベルト様が《死神》アリューゼの凶刃で殺されたんだ。
そして、その時、あの運命の女神ヴァリキリーがアリューゼに味方したそうだ。
一体女神様って何を考えているのかねえ?
アリューゼは騎士団長様まで手をかけようとしたんだが、逃げられないことを悟ったのか、
自刃して果てたそうだ。そして、その加勢をした女傭兵と弟ロイを牢に入れたそうだ」

>ガロ
ガロが南楼飯店で待っていると、フードを被った騎士風の男が隣に座ってきます。ロウファです。
「さて、アリューゼさんのことを君は知っているんだろう? 僕に真相を話して欲しい。
機密は守るし、どんな言葉があろうとも、君の安全は保障する。頼む! 教えて欲しい。
僕にはアリューゼさんがあんなことをする人には思えないんだ……」

>ガウディ
ガウディがルーンルーンを伴って「幸せのコイン亭」に入ろうとすると、黒髪で薄い紫の目の、赤い宝石がついた杖を持っている若い男、そう、ルイスが重装備でカウンターで飯を食っています。
ルイスはガウディに気付くと、「ガウディ!」と叫んで、抱きつきます。
「ガウディ心労かけたな……。だが、すまぬ。
兄貴としてまだ私はやらなければならないことがあるのだ。ヴァルキリーを追う! それが私の使命」
ガウディは思い出します。兄ルイスは言い出したらきかない男であったことを……。
ルイスは更に言います。「なあ、ガウディ。私に付いてきてくれるな?」

>ALL
【さてGMである私のレスもこの辺りでいいのではないでしょうか?
フリーザ、ガロ、ガウディの各氏はエピローグを書いていただければ幸いです。
ロウファ、ルイス、ルーンルーンの各NPCはGMの手から離れて、各氏の書き方でいいと思います。
これから、ロウファはアリューゼの弟ロイとマルディアを救出するために奔走しますが、
それはまた第二部(あるのか?)の話です。それでは、皆さん、《あとがき》でお会いしましょう】
202フリーザ ◆.V5YZMFlEU :2007/03/05(月) 01:00:55 O
>200-201
フリーザはベッドの上で、昨日の夜にルーンルーンに言われた言葉を思い出す。
不死者王であるブラムスの力を借りて、オーディンに反逆する為にルーンルーンに乗り移っている。
それ故にフリーザには力を貸せない。
自由に生きろと、ルーンルーンの中にいるシルメリアは言っていた。

ここで疑問に思うところが出てくる。
何故、シルメリアはオーディンに反逆しているのか。
天敵である不死者の王、ブラムスがシルメリアにどんな理由で力を貸しているのか。
アース神族にとっての絶対者であるオーディンに、反旗を翻すというからには余程の理由がある筈だ。
この事実をガノッサに報告をしなければ。
そう考えて、フリーザがベッドから起き上がった時、自分が昨日してしまったことを思い出した。
ガノッサの使い魔を殺し、ダイアナをも殺す。
ヴィルノアへの裏切り。

フリーザは再びベッドに寝っ転がる。
今にして思えば激情に身を任せて、とんでもないことをしてしまったと思う。
だが、ジェラード王女の件で自分が捨て駒にされたように、ガノッサ達は貴族であったフリーザの命を消耗品としか見ていない。
使い捨ての道具のように扱われるのは、もう、嫌だ。

「う…う………」
フリーザは泣いていた。
フリーザのプライドは先の件により傷付けられ、既にズタボロの状態であった。
時間を置いて冷静に考えた時、激情によって堪えていた悔しさが、フリーザの心のダムを決壊させたのだ。


随分と泣いていた。
フリーザは服の袖で涙を拭くと、ベッドから起き上がる。
いつまでも泣いてはいられない。
フリーザにはやることがあるのだ。
シルメリアの言っていたように自由に生きる。
国家や神に縛られずに生きる。
そう、神をも越える強大な力を手に入れて全てを支配するのだ。その為には……

「俺は人間を辞めるぞぉぉぉ、ガノッサァァァァァ!!」
その昔、聞いたことがある。
不死者王ブラムスはオーディンに匹敵する力を保持していると。
ならば、不死者になり、ミッドガルドを支えるドラゴンオーブを手に入れることができれば、神をも越えることができるかも知れない。
フリーザのこれからの目的は決まった。
グールパウダーとは違い、自身の思考を保ったまま不死者になる方法を探し出す。
そして、不死者となるのだ。
全てを支配する為に。
203ガロ ◆zAyjllBm/g :2007/03/05(月) 14:31:29 0
>200-201
アルトリアについてから、オレはしばらく酒場で時間を潰していた・・・。
>ガロが南楼飯店で待っていると、フードを被った騎士風の男が隣に座ってきます。ロウファです。
「来たな。まぁそんな気負うなよ。全部話してやる。それが、あの《死神》の遺志だからな。」
あまりおおっぴらにできる事ではない以上、大声ではないがロウファに全て話してやる。
ロンベルトがヴィルノアのスパイである事、ギルバートを手駒にして人を集めさせ、ジェラード王女誘拐の片棒を
担がせた事。途中で不審に思ったオレや仲間の一人が箱を開けた事。ギルバートが妙な薬(グールパウダー)を王女に飲ませたこと。
王女はグールと化し、ついには死んでしまった事も。ギルバートはオレが殺した事も。
「あの《死神》は王女サマと知り合いらしいな。だから尚更ロンベルトを許せなかったんだろうな。
オレも同じだが・・・止められてな。」

「さ、洗いざらし話したし。後はこの話をアンタがどう判断するかは自由だ。悪いが、オレを拘束するつもりなら抵抗するぜ?
まだ、遣り残した事もあるんでな。」
左手の薬指にはめた指輪を軽く撫でてから席を立つ。店を出る間際、ロウファの方に軽く振り向いて言う。
「例え、どんな家名を背負おうとアンタはアンタだ。アンタは風に吹かれっぱなしの草じゃないんだろ?
 自分のやりたい事をやればいい。少なくともあの《死神》はそうして生きたと思うんだけどな。」


・・・所変わって、ここはアルトリア郊外の名も無き草原。
今宵の月は血のように紅く染まり、時折吹く強風が自分を苛むようだ。
足元の簡単な墓石の下には、背負ってきたフローネの遺骸が埋めてある。
「・・・・・・、こんなのは感傷なのになぁ。」
昼間の商店で買ってきた花を墓の前に添えておく。
「なぁ、結局オレは何をしてたんだか・・・。オレが勝手に巻き込んで、お前を死なせる羽目になっちまって。
結局、オレは何なん」
『不良品、だな。』

「――ッ!?」
振り向いたオレの胸元に、鎧を突き破って黒い刃が突き刺さる。
闇の中でも闇と混ざって判別のつかないその剣は、紫炎をまとっていた。
顔は、漆黒の鎧と兜に遮られて見えない。これは、極夜?いや、違う。刀じゃない、両刃の剣だ。
『ヘル様の御手により命を授かりながら、成すべき使命を忘れてもらっては困る。』
ソイツの胸元に輝くのはヘルの紋章のペンダント。そこが紫炎の出所だ。

あぁ、そうだ。・・・おぼろげに思い出してきた。そう、確かオレの最初の記憶・・・。

【オーディンは、人間とのハーフであるが故に成長するという力を持っていました。】
《・・・だから?》
【我々神族や、その眷属は生まれ持った力以上の力を持たない。しかし、もしも成長する力を持てば・・・】
《・・・。》
【人間と我々の血を持つものをすり合わせ、記憶を剥奪した上で手駒として操るのです。】
《そして、人々の魂を狩り集める、か。》
【人間の血が混ざっている以上、鬱陶しいアース神族もそうそう気づきますまい。】
《・・・よかろう。ふふ、まるでオーディンに対するヴァルキリーのようだな。》
【さて、それは成長次第ですな。幾多の経験を経たならば其奴は・・・】

「・・・あ、お前、は・・・・・・。」
『お前は再び作り直される。安心しろ、ヘル様の手駒となる以上苦痛は与えられまい。』
「フ、ロー・・・ネ。・・・参った、な・・・・・・。」
剣を伝った紫炎がオレの全身を這い回っていく。やがて、それが収まると。そこには漆黒の鎧の影が二つ。
漆黒の鎧を着たある片割れには、胸元にヘルの紋章のペンダント。左手の薬指には鷲の紋章の指輪が嵌められていた。
漆黒の剣を持つ片割れは、兜の奥で蒼く燃える目で冷ややかに片割れを眺めている。
『あのロンベルトという男の魂、狩り集めてやろうと思っていたのだがまぁいい。次の獲物が待っている。行くぞ』
「あ゛、あ・・・・・・。」

紫炎が吹き上がり、やがてそれも消える頃。
草原には一本の刀と、簡単な墓石。それに添えられた花だけが揺れていた。
闇のそこに蠢く悪意を、まだ。人も、神も、知る事は無い。
204ガウディ ◆J/ZoJAt3T2 :2007/03/10(土) 08:03:38 0
「兄貴は本当に自分勝手だね」ガウディは「付いてきてくれるな」と言ったルイスに対して言った。
「私がどんな思いで兄貴を追いかけたか知らないの!」その言葉にルイスは黙ってしまった。
「ヴァルキリーか、何か知らないけど、そんなに大事なことなの?! 兄貴の命より……」
ルイスは改めて口を開いた。「ああ、大事なことだよ。だってラグナロクが迫っているのだから……」
ルイスの目はもうこれしかないという目をしている。ガウディはため息をついた。
(一体、私が兄を探してこれまで旅してきたことは何だったんだろう……)
そこでガウディは気持ち的に吹っ切れたのだった。兄と私の人生は違うのだな、と。
「兄貴、私は兄貴に付いていかないよ……。兄貴は兄貴、私は私。それぞれ別の道だね」
呆然と立ち尽くすルイスにガウディは告げた。「命だけは大切にね……」
そうして、ガウディは「幸せのコイン亭」を連れのルーンルーンと共に後にしたのだった。

ルーンルーンは南楼旅館にガウディを引っ張った。「何? ルーンルーン?」
「フリーザさんがいます。私の中にいるダイアナさんが会いたがっています」
建物の前に来ると、ルーンルーンは入ろうとしない。「どうしたの? ルーンルーン?」
「ここでいいんです。ダイアナさんの魂もフリーザさんのその後を知りたいだけだから……」
すると、大声で「俺は人間を辞めるぞぉぉぉ、ガノッサァァァァァ!!」という声が聞こえた。
ルーンルーンは悲しそうに言った。「フリーザさんのその願いが叶うといいのですが……」

その後、ルーンルーンはアルトリア郊外の名も無き草原にガウディを案内した。
草原には一本の刀と、簡単な墓石。それに添えられた花だけが揺れていた。
「ここに何があるの? ルーンルーン」すると、ルーンルーンは悲しげに微笑んだ。
刀を指差すルーンルーン。それは紛れも無く、ガロの愛刀「極夜」だった。
「ガロさんはここでフローネさんを埋葬してどこぞへ行ったの?」ガウディは聞いた。
ルーンルーンはこくりと頷いた。「ええ、私たちからは遠い所へ行ってしまいました」
「でも……」「でも?」「優しいフローネさんと一緒だからきっと大丈夫だと思います」
草原の風は穏やかだった。ガウディはガロの無事を切に願ったのだった――

「さて、これからどうするの? あなたはこの世に存在しないはずのヴァルキリーでしょ?」
街道を歩きながら、ガウディはルーンルーンに尋ねた。
「ブラムス様の許へ行きます。私の真の理解者の所へ……」
「旅は道連れ。私もついていっていいかな?」ガウディはルーンルーンに尋ねる。
「この私、シルメリアに肉体を提供しているルーンルーンを頼みます。
私、シルメリアが覚醒していられるのも後、僅かなのです。
ブラムス様の下でまた眠りにつかなければ……。それまでガウディさん頼みます」
「わかったわ」ガウディは笑顔で答えた。
マルディアのことが気がかりだったが、あの女傭兵のことだから、何とかやっていくだろう……。
ガウディはそんな気がした。太陽が真上に昇っている。今日も暑くなりそうだった。
(とりあえず、ルーンルーンに付き合おうかしら?)ガウディはそう思い、街道を歩き出した。
【ヴァルキリープロファイルRPG〜第一部〜 了 】
205代行GM ◆J/ZoJAt3T2 :2007/03/10(土) 08:05:55 0
【あとがき】
まず、フリーザ、ガロ、ガウディ、ルーンルーン、カズト、マルディアの六人のPCにお礼を。
版権モノで、マイナーな部類に入るゲームだと思ったのですが、六人も参加して頂いて恐縮してます。
GM的にも強引なマスタリングで、完走できなかったPCには本当に申しわけなく思っています。
ですが、それぞれのキャラにそれなりのエンディングを迎えされることが出来たのは嬉しく思ってます。
各キャラに一言最後に述べさせてもらいますね:
【フリーザ】正直、ガノッサやロンベルトの部下という設定で、GM的にも指示が出しやすかったです。
ただ、PL的にもっと自由闊達なキャラがやりたかったのではないかと、ちと反省しています。
【ガロ】正直フローネとの絡みは最初考えていませんでした。
ちょっかいを出そうとフローネを出し、あの悲しい別れのシーンまで持って行けたのは気に入ってます。
【ガウディ】兄を追いかける目的がはっきりしていて、ナビを出しやすかったです。
ただ、最後の感動の兄との再会で、兄貴が馬鹿だったのが、失敗だったかなと反省しております。
【ルーンルーン】最初はフレイアの地上での化身にしようかと考えていました。
VP2の攻略本を読んで、アリーシャをパクろうと決定しましたが、中途半端でした。
【カズト】この方の途中退場は非常に申し訳なく思っています。
由衣との絡みとか色々考えていました。倭国で幸せに暮らしたと願いたいです。
【マルディア】最後は牢に入れられましたが、アリューゼとの絡みで仕方がないと思いました。
戦線で突破口を開いていく姉御の傭兵のイメージでNPC化しました。
それでは、参加者の皆さん、そしてROMってくださった皆さん、本当にありがとうございました。
ヴァルキリーの世界は大好きなので、また今度、第二部も始めるかもしれません。
(その場合はVP2の港町ゾルデからまっさらの状態で始めるかもしれませんね)
TRPGスレの中で完走できたことを誇りに思っております。またどこかでお会いしましょう!
206名無しになりきれ:2007/03/15(木) 15:21:51 0
完走おめでとう
207名無しになりきれ:2007/04/01(日) 17:22:45 0
おめでとうございます
またどこかでお会いしましょう
208名無しになりきれ:2007/04/01(日) 17:45:00 0
終わったスレを上げるやつは荒らし
209名無しになりきれ:2007/04/12(木) 16:22:00 0
このスレの要約

3ヶ月かけたオナニー
210KASU!!
はい保守