近衛師団長だが…志願兵か?【二戦目】

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1利休 ◆r4nATUz5SU
‘ユ’国 近衛師団筆頭、利休だ。
前スレ容量オーバーのため、新しく場を設けさせてもらった。
一応のストーリーが展開されておる故、
初めての方は、面倒でも前スレの一読をおすすめする。

うっかり読まずに来た者は……そうだな。
心優しい師団長。つまりこの私が、手取り足取り。
それはもう 懇 切 丁 寧 にお相手致そう。
遠慮など一切せんからな、心して書き込むがいい。
2利休 ◆r4nATUz5SU :2006/12/30(土) 18:17:29
前スレ
近衛師団長だが…志願兵か?
http://etc5.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1160168991/

読めない人はこちら↓
http://f53.aaa.livedoor.jp/~kanariaa/konoe.htm


関連スレ(避難所)
【漫才】利休と芭蕉の相談部屋【コント】
http://etc5.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1165032911/

少しだけ関連スレ
裏稼業で稼ぐ高校生です
http://f53.aaa.livedoor.jp/~kanariaa/ura.htm
3ひよこ:2006/12/30(土) 18:23:52
>1乙だよん
4キョウちゃん ◆GhBswJF9b2 :2006/12/30(土) 18:36:54
新すれ建設オメデトウ&オ疲レ様デシタ。

・・・・ドウモ、シックリ来ナイナ。

味方ヨリモ敵ノ我ノ方ガ先ニ来タ不具合。
5助さん:2006/12/30(土) 19:39:41
     /⌒\     /\
    /'⌒'ヽ \  /\  |
    (●.●) )/   |: |
     >冊/  ./     |: /
   /⌒   ミミ \   |/
   /   / |::|λ|
   |√7ミ   |::|  ト、
   |:/    V_.ハ
  /| i         |
   и .i      N
    λヘ、| i .NV
      V\W
わしも来たぞ・・・・
6齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2006/12/30(土) 20:17:33
【名前】齋藤宗光
【肩書き】新参の高級参謀
【年齢】32歳
【身長・体重】188cm 71kg
【性格】理路整然、冷静沈着、でもタカ派
【特徴】短く整えられた黒髪、無精髭、隠者風のたたずまい

どうも、新しく配属された参謀・齋藤宗光と申します。
配属は近衛軍……なのですが、ここで宜しいのでしょうか?

(いきなりですが失礼します)
7齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2006/12/30(土) 20:28:36
何だかいきなりすみません。

……そういえば、近衛軍といっても少数なんですね。
……でも参謀なんてこれでは、あまり要りませんね。
8縁 ◆a0FAtemOrk :2006/12/30(土) 22:49:33
2スレ目だし追加設定も入ったからもう一度自己紹介しておこうか


【名前】縁(正式名:三条 御神楽 縁)
【肩書き】近衛
【年齢】17歳(12/24で一つ年を取ったがやっぱり詐称)
【身長・体重】153.5cm 50kg(地味に身長がのびてます)
【性格】クソまじめだが、目的のためには手段を選ばない、さらに卑怯
【特徴】闇色の髪、夜色の瞳、支給されたズボンにタンクトップ(上着はその辺に放ってある事が多い)
【気】概念の移動を行える能力者
   最近は熱量の+と−を同時に打ち込んで±0にすると言うろくでもない使い方をはじめている
【スタイル】スピード重視のオールラウンド型、普段は手数で勝負するタイプ
      生き方と反対にフェイントや駆け引き、時には汚い手段まで使える
      生活を鍛錬につぎ込み。 不意打ち、奇襲で相手をしとめる事こそが彼の生き様である
      しかし常に奇策で戦うため読み合いにしくじるとあっさり負ける
【背景】ナ国のある封印を守る家に生まれる(本人は信じていない)
    実はナ国の秘密兵器だったが本人は知らない
    10歳の頃までガキ大将として暮らしていたが妹が出来て以来、父親に剣を習い始める。
    1年前ナ国壊滅、父親の形見の宝石を持ってリ国にやってくる。
    都で荒事に巻き込まれた際に詠歌と友情を結ぶ。
    友達と国を守るために道を別つ、縁は近衛隊を、彼は暗黒街へ。
    16歳で近衛に上がるという非公式ながら最年少記録を持っている。
    近衛でも有るが工作員を兼業している(コードネームは十六夜)
【備考】誰にも指摘してもらえなかったがトリップ中の『FAte』は縁の英訳
9齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2006/12/31(日) 00:14:52
【名前】齋藤宗光(さいとう・むねみつ)
【肩書き】新参の高級参謀
【年齢】32歳
【身長・体重】188cm 71kg
【性格】理路整然、冷静沈着、でもタカ派
【特徴】短く整えられた黒髪、無精髭、隠者風のたたずまい、でもイ国の海軍軍服を何故か着用。
【履歴】イ国の貴族階級に生まれる。
    幹部候補生として、初等教育・中等教育・高等教育を受け大蔵省に配属。
    30歳の折、内務兼外務大臣となるが陰謀によって失脚。
    イ国はクーデターで崩壊、各地を流浪しユ国に策戦参謀(文官)として召抱えられる。
    諸事情により近衛師団に配属される。“諸事情”により。
【備考】酒は好きで強い。古代史が好きでよく研究を行っている。
    剣は護身程度、身の危険を感じれば大体は逃亡する。
    特異な気を持っている……らしい。

変な奴ですが、宜しくお願いします。
10齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2006/12/31(日) 18:37:01
皆さん、どうもこんばんは。
亡国の変人で変態な私ですが宜しくお願いします。

【挨拶が遅れて申し訳ありません】
【何だか痛い設定ですね。。。】
【前スレ読まさせていただきました】
【でも、痛い設定ですね。。。】
【……心して書き込みましたので、宜しくお願いします】
11齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2006/12/31(日) 19:03:36
【勘違いされると拙いので補足です】
【鬱陶しいくらいに、痛い痛いと言っていますが勿論、私のことです】
【何だかこのスレッドが痛いように言ってしまいました。申し訳ありません】
12縁 ◆a0FAtemOrk :2006/12/31(日) 20:58:25
中の人発言は程ほどにね(でん子風)

師団長も居ない事だし、あらすじ書いちゃえ。

2006/10/07 変態と自分の事を嫌っている娘と犯罪者しか居ない近衛師団をどうにかしようと利休師団長が団員を募集するところから前スレは始まる。
やってきた物好きは虎千代、凰龍、縁の三人
気の訓練
人型植物の襲撃
                    ↓こんなの
                         ∠二`-=-'"~<.,,,,,_
                        ,,=''"~      ノ( =
                        ,/    \、i, ,ノ ⌒  \
            ___,,,,__    _____  lイ -=・=-    -=・=-  'l,
           `ヽ=, \/~ ,/  /              `iヽ
            ,,,.-`l    <,_    |    ,, .,,人, ,_  ,_    l,
  / \    ∠,,_       \ レ/  ー'"'"u/   |`''' '-   N
/    \    /  \、i, ,ノ   ,l, ,/      | /| |←     |
\   /\\  |   ○    ○   V /     // | | ))    | |
  \/   \\,イ     Д     て,,/    U  .U     し(
          (_,,.         ┌'"|               lヾ
           l, i        /   レ|            ,, /
            \_,i-,_,-i_,,/!'    \i,_ ,,    ,,,  , ,/"
              (/   \)    (二二!`ヽ-'''"--'"!二二)
アウラウネの襲撃
ドリアードの襲撃
菜葉の襲撃
マンゴドラの襲撃
利休カミングアウト事件
キノコの襲撃
縁の同室が利休の娘事件などを経て

近衛に叙任された三人は

天海の陰謀を暴くためラ国人潜入
しかし虎千代はラ国の人間にやられて目覚めない眠りへとついてしまった。
「KIZOKU KIZOKU」と言う言葉を残して…

【虎千代のPLさんへ はやく戻ってきて「あー死ぬかと思った」ロールをお願いします】
13齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2006/12/31(日) 23:33:08
>>12
なるほど……だいたいの流れは把握できました。
これから宜しくお願いします。縁先輩。

……と、でも申しましょうか(微笑
14齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/01/01(月) 01:33:20
また新しい年が訪れました……。
巷では新年を喜んでいるようですが、生物としては死に近づいたこととなる。
その死を恐れる余りの喜び、糠喜びなのか。
先年のことを忘れ、新たな一年に対する期待の喜びなのか。
……そうかどうかは私にも分かりませんね。
そういえば、私。初詣に行ってみたんですが、御神籤が小吉でした。
余り新年から運を使ってはならないということでしょうか。
外は寒いので、熱湯に浸かって色々物思いに耽ってみるといいものです。
気分転換としても、ね――

慣れていませんから、何を話せばいいんでしょうかね(苦笑
15利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/01(月) 05:20:43
何やらバタバタしとるうちに、年が明けたようだ。
――――皆、息災か?


>3
む……うむ。
そうあらたまって、其方に乙とか言われると……照れるな。
其方に対する認識も、今後あらためさせてもらうとするか。


>キョウちゃん
気付くのが早いな。
さすがは意思体。
――我等の行く末までも、すでに見据えているのではあるまいな。

なあ、狂王よ。
3年前のあの日。
我が‘王’に憑き、その方を歩く屍を化したその所為。
恨んでも恨みきれん、が―――――――
今日は年初めの特別な祝日故、その祝電。素直に受け取ってやろう。
今年もよろしく頼む。


>助さん
来てくれたか。
味方が誰も気付いてくれん故、塞ぎこむ所だったぞ。
これで安堵した。
其方は、私が弱音の吐ける唯一の相手ゆえ、密かにホッとしたりしているのだ。

―――が、いきなり背後に立ったりするのは止めてくれるか?
心の臓に悪いからな。
16利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/01(月) 05:23:06
>齋藤
――――――ほう。
新たに配属された参謀は、其方か。
高級参謀と言うので、より年配の者かと思っていた。

まあ、そこに座れ。
目の前に立たれると、影になって書類が読めん。

……なるほど。
履歴を見る限り、なかなかのエリートだな。「王」自ら配属しただけの事はある。
―――む?
はははは、そうか。酒が好きか。
最近芭蕉の奴が多忙でな。酒を酌み交わす相手に事欠いておったのだ。
――よし。
しばし、待っているがいい。

―――これが何か、解るか?
この執務室の隠し部屋に、代々受け継がれてきた幻の焼酎よ。
399年物だ。
飲んだことあるか?400年の時を経た酒など。

―――この氷の杯が溶けぬうちに、飲むといい。
ただし、良く味わうのだぞ?
腐っとらんとも限らん。
17利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/01(月) 05:23:56
>縁
な・なんだそのあらすじは!!
肝腎な所が、そっくりまるっと抜けとるではないか!!

いいか。
アウラウネの襲撃の前に、重大事件があったであろう。
忘れたか?
ほら。あれだ。次の日の一面に載っただろう。
「近衛師団長。巨大ゴキブリに襲われる」と。
なんだか尾ひれ葉ひれが付いて、とんでもない記事になっとったがな。


まあいい。
今年も、‘十六夜’に動いてもらう事になろう。
其方の友人の活躍も、期待している。
18利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/01(月) 07:06:10
部下と同様、自己紹介しておく。

【名前】利休(本名:リキュウ)
【肩書き】近衛師団長(武官)および国王筆頭補佐官(文官)
【年齢】45
【身長・体重】179cm 80kg
【スリーサイズ】上から102…88……なに?要らん?
【血液型】θ型 RH−
【性格】忠義心厚く、真面目で義理堅い反面、陽気で気さくな一面を持つ。
【特徴】腰までのばした水色の髪 浅葱色の瞳
【属性】凍気
【背景】
出生は隣国‘リ’国の王族。現国王リュウライの叔父にあたる。
リ国の王は、創造神‘天主’と交信する為、神官の能力が必須である。
しかし神官の力が弱かった彼は、母親の奨めで剣の道を選び、17で臣下に下る。
王族をやめる者は、心臓に銀の輪(リング)を埋め込むのが「掟」であり、
彼の王族としての‘気’は死ぬまで発現する事は無い。
ちなみに、彼がもと王族である事を知っているのは、ユ国王族と芭蕉のみである。
(と本人は思っている)
19齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/01/01(月) 09:53:01
お初にお目にかかります、姓を齋藤、名を宗光と申します。
が――この国では、名のみを名乗るようですな。
因みに私の通称は、“陽之助”です故、なるべくで宜しいので覚えておいて下さい。
それに、高級参謀と申しましても――かなりの昔話、宜しいですかな?
旧日本軍の八原博通参謀、沖縄の守備について余り宜しい評価を受けていない参謀ですが……
この人の持久戦法を続けていれば、アメリカも苦しかったでしょう――
話が逸れましたね――で、その八原大佐が私より若い30歳で任ぜられています。
比べる対象が古すぎますが、そういったこともあるのです。高級参謀というものは。

しかし、この国の辺りには髪の色素に富んでいますね。
私の色素は漆黒、所謂エネルギーの補填に不利なんでしょうかね。
それに“文官”の私の背に追いつくものが、余り見かけませんね……
これも国民性――民族としての特徴なんでしょうかね。
外見だけで判断できるものではありません。心根は私の祖国よりかは、優しそうです。

と、有難く拝領いたします。
――四世紀も熟成させた酒、珍しい。非常に珍しいですね。
一気に飲み干したいところですが……ぐっと堪えまして――
ほう、中々に。飲めぬことはありません――しかし、異様な香り……
――通好みとでも称しましょうか。しかし、深い深い味わいがある。
有難う御座いました。
20残月:2007/01/01(月) 10:25:09
あれから5年…
俺は…帰ってきた…
21 【中吉】 縁 ◆a0FAtemOrk :2007/01/01(月) 10:30:25
前スレ読んでないな?
黒髪はどの色よりも強い集光率を誇るがゆえに闇色と呼ばれる事を
しかし強い弊害を持っているから使いすぎには注意が必要だ。
詳しくは前スレ参照

あと、旧日本軍とかアメリカとか言う名称は伏せておけ。
ア国とか言って置かないと酷い事になるから
>21
……誠に申し訳ない。
申し訳ないで済まされる話ではないでしょうが……
23名無しになりきれ:2007/01/01(月) 19:09:06
ウフフフフフフぅー!!!!!!!!!
24名無しになりきれ:2007/01/01(月) 21:27:22
ぬっぷぅぅうぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!
25:2007/01/01(月) 21:34:24
あぁ・・・
やっとたどり着いた・・
ここが新しい拠点か。
オレもとりあえず自己紹介だ。
漆黒の鎧は捨てたからな
ただのRだ。



【名前】R(本名:オステオ=R=グロッスム)
【肩書き】新入り
【年齢】26歳
【身長・体重】191cm 86kg
【スリーサイズ】むぅ・・えーと・・あぁ・・知らん!
【血液型】計ってない
【性格】掴めないが魚が好きらしい(観賞) 堀のピラニアによく餌をやっている
【特徴】黒いローブで顔が見えない 最近、鎧を捨てたらしい
【属性】闇
【背景】傭兵などで各地を転々とするが、この国で収まりそう・・。
26齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/01/02(火) 00:36:00
【一日の情勢】
朝、早くから妻と共に初詣に出掛ける。
しばし休憩。師団長に挨拶、私の勉強不足を縁殿に窘められる。
この指摘は有難かった。自分の不勉強を恥じながらも遅めの朝食を摂る。
とりあえず、再び支給された書物を読み返す。何度も読み返す。
昼食はなし。少しばかり散歩、そして昼寝。
そういえば、愚息の誕生日だったので外食に連れて行ってやる。
愚息はその場で、私のように文官にならず医者になるという。
私もそれが、賢明であると賛成した。私のような苦労はさせたくはない。
話が逸れた。少し遅めに帰宅、妻が私の髪が危険と軍帽を渡してくれた。
そういえば、こんなにゆっくりしていていいのか――と、憂慮しながら筆を置く。


こんな私事を報告していいのでしょうかね……?
こんな他愛も無いことは、週に1回でも良さそうです……ね。
27利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/02(火) 08:31:37
>宗光
……む。飲んだな?
8年前に試した時分、確かに少々…くせがあった。
どれ。私ももう一度、味わうとしよう。

む!?なんだこれは!!?
あの時とぜんぜん違うぞ!!?
この匂い、何処かで………
そうだ。そう言えば、うっかりフタを開けた時、虎之助が落ちた事があったな。
きっとそれだ。ちょっぴりネコのダシが入ったに違いない。

宗光よ。
この酒を飲んだからには、其方は飲み仲間。
嬉しいぞ。まさか未成年の部下を誘う訳にも行かんのでな。
言っておくが、其方を通称では呼ばんぞ?
この執務室で飼っている愛猫「虎之助」とかぶる故。

―――――ほう?
30で任ぜられし者もおったのか。
城の文官どもはな、私よりもずっっっと年寄りでな。
戦争はいかんだの近衛のしつけがなっとらんだの、文句ばかり言いよる。
具体的な案を、何一つ出さんのだ。
其方、どう考える?
植物達を巧みに使い、手駒とするラ国の戦法。
植物は脆いことは脆いが、なにしろ数が半端ではない。
近衛の体力にも限界があろう。
何か良い方法はないものかと、思案しているのだが……
28利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/02(火) 08:32:31
>20
ちょっっっっっっと待ったーーーーー!!!!!

こら!何故にのこのこ出てきたのだ!!
しーーーーーー!声を立てるな!!

あのな。
あの時、‘残月’は死んだのだ。
家族にも、そう伝えた。第一王位も、それを察して席を外されたのだ。
‘影’として働き、国家の陰謀に巻き込まれ翻弄された、あの残月は居ないのだ。
残ったのは、鈴菜。
もう私の小姓でも無ければ、影でもない。
羊と供に暮らす、ただの少年だ。

言った筈だ。戻ってくるなと。
其方が戻ったときが、其方の本当の最期だと。
しかも…5年後だと?
いくら何でも、時間軸ずれ過ぎだ。
29利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/02(火) 08:33:37
>23
なんだ今のは!!
堀を越えて、この執務室まで届く声。
人間ではないな?さては、アウラウネの女王か!?
良し。
部下は何やら忙しそうだからな。
私が討って出るとしよう。
―――別に、また亡き妻の姿が見たいから、とか、
そんなワクテカした気持ちで行くわけじゃ無いからな?

おお!!居た居た。
堀の向こうに佇む、妖しくも美しい人影。
赤い髪が風になびくその様、実に妖艶。
服を着ていないのがなんとも…………

>24
ぬわ!!?
姿に似合わぬ声を出しよる!!
…………すごいな。すごい精神的ダメージだ。
紅葉の姿であんな声を出されたら、もう何やら実家に帰りたくなったぞ。

いやいやいかん!
くそ!!
面妖な植物め!!!
この利休の技を食らうがいい。

―――――月刀よ。我が意思に答えよ。
我が‘凍気’を糧をし―――――
―――彼女に真の滅びを――――――――


体内の‘水’を凍らせ、砕いた。
痛みは無かったであろう?
女王よ。娘を案ずるならば人として転生するがいい。
さすれば、また会う日も来よう。
30利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/02(火) 08:34:28
>縁
良いところに来た。
‘草’のひとりが、今朝方、とある報告をしてきた。
この城に向かう、一筋の足跡を発見した、とな。
城下、或いは城内で見かけた者があれば、直ちに報告しろ。
――――嫌な予感がする。


>R
…今まで何処をほっつき回っていたのだ。
む?其方、鎧を……?

そうか、良し。踏ん切りをつけるため、しばし荒行でもしてきたか。
いいぞ。
私も良く、滝に打たれるため滝壷に飛び込み、
そのまま下流まで流されたものだ。
川岸でのびてる所を紅葉に助けられ、3日3晩の看病を受け、
そのままゴールインしてしまった。今思えば、何と若気の至りであった事か。

Rよ。
其方もその……そろそろいい歳だからな。
付き合う女子の一人や二人…おるのであろう?
祝言の時はちゃんと呼べ。
てんとう虫のサンバで祝ってやるからな。
31縁 ◆a0FAtemOrk :2007/01/02(火) 16:20:17
ユ国の残月!?
あの時間移動者か!?
あれ? でも利休師団長は死んだって??
え? なんで?
32ラ国将軍:2007/01/02(火) 22:16:36
今が好機じゃぁ
20万の兵で一気に攻めかかるんじゃぁ
ユ国は袋の鼠じゃぁ
33アウラウネの女王:2007/01/02(火) 22:20:00
おのれぇいつかまた復活・・・・




しかしあの烈風とかいうのいい男だな・・・
娘にはもったいない(待てい)
34虎千代 ◆jZAUB5SQsw :2007/01/02(火) 22:25:54


……

………ガハッ!…ハァ…ハァ…死ぬかと思った…

…っ!…ここは王城?…そうか…俺は助け出されたのか…
35縁 ◆a0FAtemOrk :2007/01/02(火) 22:40:17
(律儀に『死ぬかと思った』って言いやがった)

大丈夫か? 虎千代?
「KIZOKUKIZOKU」つって切りかかって来たときには流石にどうしようか迷ったぞ

ところでラ国の一部の人間が20万の軍勢を率いて攻めて来たようだ。
動けるか?
敵は人が2割に植物が8割だ。
確認の為にもういちど言うぞ?人が2で植物が8だ。
36ラ国外交官:2007/01/02(火) 22:56:29
正式にユ国に宣戦布告しマース
37虎千代 ◆jZAUB5SQsw :2007/01/02(火) 23:03:10
>>35
>「KIZOKUKIZOKU」つって切りかかって来たときには
全く記憶が無いが…そうだったのか…すまない。

色々と報告しなきゃならないことがあるけど、緊急事態らしいから今はパスだ。
大丈夫だ、なんとか動ける。

連中には、雪辱を果たすいい機会だ…
把握した。敵は「砂糖小さじ2杯に塩大さじ8杯」だな!
38齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/01/02(火) 23:15:41
>27
……植物とは厄介ですから。
根まで断ち切っても生えてくるような生命力。
倒すよりも降す方が、なにかと便利でしょうが……
いやはや、難しい問題でしょうな。

……軍隊とは指揮官を討ち取れば、それでもう終わりなのです。
私もそうやって負けたんですからこれは胸を張っていえます。
ただ、それをよく補佐する副官が居れば、この軍隊は瓦解しない。
しかし、大体は指揮官。つまり、頭目さえ倒してしまえば終わりなのです……

と、外交部より連絡のようですね。
敵軍20万が侵攻、情報によれば2割の人間と8割の植物……
敵は正式に宣戦を布告しましたから。本気、という訳ですね。
作戦……考える時間があるんでしょうかね。
むしろ、作戦は必要なんでしょうかね。
――そうなったら私の仕事がないじゃないですか。
39ラ国将軍:2007/01/02(火) 23:25:09
馬鹿めぇ!!!
ワシは一部の者じゃないわぁ!!!
ワシらは先陣じゃぁ!!!
続々と後ろから兵士はくるわぁ!!!
ワシらは本気じゃぁ!!!
そぉれぇ、全軍突撃じゃぁ!!!
ユ国の者など踏み潰せぇ!!!
ユ国など簡単に制圧してしまえぇ!!!
40名無しになりきれ:2007/01/02(火) 23:53:31
ひそひそ……

文官A「ラ国が遂に攻めてきたよー」
文官B「大丈夫か?」
文官C「近衛師団はガキばっかりだからね・・・」
文官D「それに参謀なんて配属されたが、どうみても使えなさそうだしなー」
文官E「結局、頼りになるのは利休殿だけかな・・・」
文官F「ひょっとしたら負けるかもしれないな」
文官G「再就職かー辛いなー」
文官H「どうなることやらー」
文官I「でも俺たちには関係ないかもなー」

ひそひそ……
41R ◆r3oqqLURqE :2007/01/03(水) 00:10:19
ははははっ!

敵の軍勢か!

腕がなるぜ!

刻んでやる!


42ラ国将軍:2007/01/03(水) 00:18:36
ぶるぁああああああ!!!
敵は三名じゃぁ!!!
叩き潰せぇ!!!
攻撃開始ぃぃぃぃー!!!
突撃ーぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!
43虎千代 ◆jZAUB5SQsw :2007/01/03(水) 00:46:09
おっと、紹介文を更新しておかなきゃな。

【名前】虎千代(正式名 氏:長尾 名乗り:平三 諱(いみな):景虎)
【肩書き】近衛
【年齢】18歳
【身長・体重】174cm 63kg
【性格】勤勉で穏やかに見えて、結構激情家。
      色々と割り切っているように見えて、卑劣なことは座視できないタイプ。
【好きなもの】お酒 風情のある風景
【嫌いなもの】煙草 無用な争い 卑劣・悪辣な輩
【特徴】銀髪に紺碧の瞳、支給服のズボンと浅葱色自前の上着(背中に毘の字)
【気】水の概念を扱える能力者。液体であれば純粋な水でなくとも操作可能。
   液体であれば物質そのものを変化させるという荒業も可能。
   それとは別に金属に気を通して「金属による実態のある分身」を精製可能。
【スタイル】防御重視のオールラウンドタイプ、柳のような柔軟さと粘り強さを持って戦いにあたる。
   .  .  その為効率的な動きを基本とし、隙を最小限に抑えている。
   .  .  全方位の防御を、必要に応じて激しい攻撃に転換することもある。
   .  .  無用な争いを避ける為と、戦場において武器を調達できるだけの自信故に普段は帯刀していない。
【背景】エ国随一の武門、長尾家の四男として産まれる。
      父六郎はその才覚を見越して、古来の軍神と称された武将より名を貰う。
      幼少の頃より文武に秀で、初陣においても目覚しい働きを見せる。
      しかし、次兄の下衆としか形容しようの無い卑劣な振る舞い
      (民百姓から略奪の限りを尽くし、自身の立身の為にその罪を無実の民に擦り付けて虐殺)
      に激怒し、その徒党を抹殺。おかげで領地は大荒れに荒れ、父六郎は隠居。
      その後家督を継いだ長兄とは折合が悪く、結果的に齢12にして出奔。
      以後は諸国を遍歴し、武芸の腕を磨き、学問について造詣を深める。
      自らの腕を試すべくこの国の近衛に志願するも、外交任務で赴いたラ国で捕縛される。
      その後救出されるも、しばらく昏睡状態が続いた。
【備考】中の人曰く、仕事上納期がからんでこられない時も多々あるけど、よろしく頼みます。
44虎千代 ◆jZAUB5SQsw :2007/01/03(水) 00:55:03
>>42
…王族が誰一人として来ていないのに、俺がお前達に遅れをとる道理は無い。
なのにわざわざこっちのグラウンドに入って来てくれるとは、ご苦労の極みだな。
. ・. ・. ・
湿地帯に脚を踏み入れてくれるなんて、ね。


追縛沼(ついばくしょう)!!!(地中より無数の腕が出現し、兵士達を次々と引きずり込む)

まぁ、真っ向勝負の俺の仕事はこんなところかな。奇策の仕事は縁に任せようか。
45縁 ◆a0FAtemOrk :2007/01/03(水) 00:55:36
あそこのラ国の将軍は前スレ読んでいるのか?
一茶の話とか狂王の設定とか読んだ上で攻めて来てるんだろうな?
第一、俺と同期の3人に、烈風先輩、烈火先輩、R、宗光、利休師団長と名前ある戦力が8人居るんだぜ?
あの将軍はバカか?

まぁいい、前線に行くか
こんな事も在ろうかと街道に仕掛けた爆薬の威力を思い知らせてやる(ぽちっとな)
46ラ国将軍:2007/01/03(水) 01:04:59
無念だぁ・・・
無念だぞぉ・・・
独断専行が祟ったかぁ・・・

命令違反かぁ・・・
勝手な進軍だぁ・・・
このままおめおめとラ国へ帰れるかぁ・・・
戻れば処刑ものだぁ・・・
かくなる上は突撃あるのみよぉ・・・!!!
47R ◆r3oqqLURqE :2007/01/03(水) 01:13:46
ザシュッ!

ドスッ!

くぅ…
斬ってばっかじゃラチがあかねぇな…


食らえ!
闇の力を!!
(密かに闇一本に絞って修行していた模様)
地に手をつき、気を込める…

影くぐつ!!



敵兵達全ての影が起き上がり、自身を襲う。

動きに覚えがあるだろぅ?
自分自身の影だからな

ハハハハハハ!!

自分と全く同じ動きの奴と戦うのはどうだ?
自分の実力がわかって焦ってるな

本来は修行するときに使う技だが…
48縁 ◆a0FAtemOrk :2007/01/03(水) 01:26:19
あっ、薫先輩カウントするの忘れた。
でも俺あの人が戦ってるところ見たこと無いんだよな(全部すれ違い)

そーれ西側半分に炎の弾幕(どどどどどど)
さらに.東側半分に氷の弾幕(がががががが)

※これで±0、どっちかを怠ると自分が氷結or火だるまになる
49齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/01/03(水) 01:53:39
愚かな……独断専行の果てにあるものは破滅か。
先陣をきって駆ける様は、まさに狂虎。
最も虎と言うべき武力を備えているかどうかは怪しいがな。

っと……植物が来るぞ。
人間位なら足止めくらいの効果はあるだろう。
珍品だ。普通はガラクタみたいな物だからな。
私に出来るのはこの位……轟音が響くだけになりそうだな。
しかし、ここまで強かったとは……な。じきに決着が着く……か。
(将軍へ散弾銃を放つ、と同時に撤収)
50利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/03(水) 07:54:47
ようやく戻ったか――――月夜。戦況を言え。
……そうか。優勢か。
してその将軍と名乗りし者。どのような背格好であった。
――髪の色はやはり、金髪か?
―――なに?紅…だと?

…おかしいと思っていた。
いかに天海とは言え、20万の兵は動かせん。
動かす事が出来るのは、近衛の大将ただ一人。

――芭蕉。其方は残れ。
この奇襲。どうも裏がある。
我等近衛を、王から遠ざける……そんな気がしてならんのだ。

月夜。虎千代とRに、我が命を伝えよ。
ラ国の‘将軍’を名乗る者。殺してはならん。生きたまま、王城へ連行せよと。
その男、おそらくは‘ラ’国近衛師団長、一茶。
筆頭神官天海の手により洗脳され、彼の傀儡と化しているのだ。

縁には至急、城に戻るように言え。
城に近づく‘翳’に対抗できるのは、彼だけだ。
51利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/03(水) 08:22:20
――宗光!宗光は何をしている!!
…おらんのか?
奴め。まさか文官の身で…討って出ておるのではあるまいな?
散弾銃とかぶっ放しとったら、ただではおかんぞ。
参謀が死んでどうするのだ。

――ん?なんだ、芭蕉。
ははははは、そうだな。
まさに、少数精鋭を誇る…ユ国近衛師団。
虎千代の奴も、目覚めたと思ったら…新必殺技まで披露しおった。
Rもなかなかに面白い攻撃をしとったらしい。
縁もやはり、抜け目が無い。

皆が皆、その名に恥じん一騎当千の働き。
――――――誉めてやらねばな。
52齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/01/03(水) 09:55:22
>51
――こちらに御座います。
散弾銃はいいですよね。素晴らしい銃です。

……申し訳ありません。
いや、敵状視察に向かっていただけで……
そのー今後の防衛対策も考えやすいと……
……本当に申し訳ありません。

しかし、本当に筆頭神官天海が起こした仕業なのでしょうか。
天海と対立する者が、起こした騒ぎでもありそうであります。
ともかくは、敵将を捕らえることでしょう……か。
下手をすれば、皆さんは強いですから倒しかねませんがね。
53縁 ◆a0FAtemOrk :2007/01/03(水) 10:50:32
ただいま、戻りました。
はい、いいえ、少々共和国の書類仕事を押し付けられていたので
え? 頭がセブンスパイラルなままですか? 失礼、徹夜明けなもので
顔を洗ったら戦線に復帰します。
54suk:2007/01/03(水) 10:54:59
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55助さん:2007/01/03(水) 10:57:24
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      V\W
・・・・・・誤爆したが・・・・・許せ
もう年かのう・・・・さて人間のほうを相手にするかの・・・
助さん参戦!!
56ラ国将軍:2007/01/03(水) 11:29:11
ぶるあああああぁ!!!

【弾丸によって落馬】

俺は一体なにを・・・?
退くか・・・
撤退ぃー!!!
57名無しになりきれ:2007/01/03(水) 12:34:06
テポドンをくらえ!
58一般近衛:2007/01/03(水) 12:36:12
テポ丼うめ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
59虎千代 ◆jZAUB5SQsw :2007/01/03(水) 14:49:46
>>50
どうやら師団長から命令が届いたらしいな。
え〜っと、何々?「ラコク ショウグン ヲ ナノル テキ シキカンヲ ホカクセヨ」
…なんで気がつかなかったんだろう…あの顔、あの紅髪、ラ国の近衛師団長”一茶”じゃないか。
相手にとって文字通り不足は無い。全力で行くぞ!

追縛掌!(例によって地中から腕が(ry
60R ◆r3oqqLURqE :2007/01/03(水) 15:04:07
む?
生け捕りか?

逃がさねぇよ…

ってもぅ捕まってんじゃん。
61ラ国将軍:2007/01/03(水) 19:39:49
甘い・・・その程度では俺は捕まらん・・・
が・・・不利だなぁ
形成は逆転している・・・
しかし、なぜ俺がこんなところに・・・
蕪村、後は任せたぁ
どうせ南光坊か金地院の仕業であろう・・・
俺は逃げる・・・蕪村、くれぐれもぬかるなよぉ
62R ◆r3oqqLURqE :2007/01/03(水) 22:15:48
むっ?

逃がすかぁ!!

影奈落!!

Rが地面に手をつき、気を込めると、将軍の足元に漆黒の丸い闇が出現。
将軍は胸まで闇に浸かった。

これで逃げられねぇだろ…

ハハハハハハ
63ラ国将軍:2007/01/04(木) 00:13:50
捕まれば終い・・・
よのう蕪村・・・

糞っ・・・離れんぞぉ・・・!!!
しかし、捕まる訳には・・・

・・・よし、蕪村・・・!!!
お前を見込んでの話だぁ
俺の胴体を国まで持って帰れ・・・!!!
それしか闇から逃れうる方法はない・・・
一目散に逃げろ・・・
お前ならば可能だ・・・
俺の治癒能力を信じろ・・・!!!

【闇に浸かる胴体から下を自力で切断】
【傍に控える蕪村と共に一気に逃亡】
【残兵は逃亡口を確保しその行手を遮る】
64齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/01/04(木) 00:34:47
【近衛師団長宛、対植物用レポート】
草々、この度は植物に対し、有効な攻撃方法を考えたところの兵器が完成しました。
一つは黒色火薬、これにナパーム弾をミックスさせたものです。
このどちらも使用することによって、植物は撃退できるでしょう。
理論としては黒色火薬によって爆発の威力を高める。
そして、ナパーム弾の爆発力、勿論これはガソリンを撒き散らすようなもの。
爆発によって炎が発生し、爆風が爆炎風と燃え滾る油塊。
植物だけならず人間にも大きなダメージを与えられることでしょう。

成分表は下に表記してあります。
“ナパーム弾の成分”
・ベンゼン21%
・ガソリン33%
・ポリシツレン46%

“黒色火薬の成分”
硝酸カリウム75%
硫黄10%
石炭15%
                         高級参謀・齋藤宗光
65助さん:2007/01/04(木) 00:49:41
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>63
人間も死ににくくなったものじゃのう・・・・
66利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/04(木) 07:41:29

――――――なに!? 取り逃がしただと!?
なんと……胴を……。

一茶め。素直に捕まっておれば……天海の呪縛を解いてやったものを。
が、さすがは一茶と言っておくか。
操られながらも、その気概はそのままだったという事だ。
残った兵も、身を呈して大将を守り、逃がした。
……良い部下を持った。
奴が部下に慕われとる証拠かも知れん。
―――副将もたいしたものだ。
蕪村、と呼ばれていたその名、覚えておこう。
昇格の為、わざと見殺しにする中将も多いこの時分。

うん? いや、お前は違うと信じているぞ、芭蕉。
67利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/04(木) 07:42:17
>宗光
なるほど。対植物兵器かというわけか。

――――実はな宗光。
私はこれまで、‘気’以外の武器。特に、火器をいう存在を疎んじておった。
生まれし時より、この身に授かった‘気’の力。
それ以外の物には頼らんのが真の武人だと――――そう思っておる。
今でもな。

されど、昨今は>57のような事例も多い。
近衛が居合せておれば、>58のように撃墜することは可能であろうが…
そうでなければ、国の民が大勢死んでいたところだ。
この国には、何故か軍隊という物が存在せん。
王のみを守れば良いと…先人は考えたという。
―――が、果たしてそうであろうか?
確かに、王は絶対の存在だ。
王の生命エネルギーが途絶えた時、国土は枯れ、荒野と化す。
――――が、国民のおらん、王のみの国家もまた有り得ん。
そんなものは国では無い。

民を守る軍隊に代わる物。それは……そのような火器なのかも知れん。

宗光よ。
その兵器の開発を許可する。
開発資金の調達は……
仕方ない。財務大臣に頭を下げるとしよう。
68利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/04(木) 07:43:11
虎千代にRよ。ご苦労だった。
なに。逃がした事を責めはせん。
曲がりなりにも、奴は一国の近衛の大将。
腕も確かだ。今でも、剣技で右に出る者はおらんのだからな。

―――――――捕虜を取ったものは居るか?
居たら、即刻釈放してやれ。
奴を…天海を何とかせねば、どうにもならん。
捕虜の100や200が、戦の命運を左右するとは思えん。


―――十六夜は居るか。
捕虜を釈放する前に、彼等に情報を与えておけ。
ユ国の一角に、異国の者を受け入れる街を作ると。
その地区への出入りに関し、手形もビザも必要ない。
その街にて一定の成果があれば、経歴、財産を問わず市民権を与えると。

国の命運を左右するは、まさしく国民。
人口を増やし、かつ民の支持を得るのだ。
彼等の協力無しで、戦に勝つことは出来ん。
69利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/04(木) 07:43:51
む…助さん。
ちょっとこっちに来てくれ。

ひとつ、頼まれてくれぬか?
今は満月期ゆえ、第一王位と第三王位が、接点の池を見張られている。
王の側におられるは、第二王位だが……あの御方は、攻撃手段を持たん。

密かに、第二王位を、お守りしてくれぬか?
あの御方は、次ぎの王位を継ぐ御方。
……実質は…第一王位故。
70キョウちゃん ◆GhBswJF9b2 :2007/01/05(金) 15:45:12
新シイすれニナッタ事ダシ、我モてんぷれヲ書イタ方ガ良イノダロウカ・・・・

【名前】仮名 キョウちゃん
【肩書き】滅びの概念 らしい
【年齢】2週間
【身長・体重】152cm 41kg(宿主の少女のデータ)
【性格】無感情・無感動
【特徴】無造作に伸ばした深緑の髪に同色の瞳、象牙色の肌。ぼろぼろの貫頭衣着用(宿主の少女のデータ)
    本体は、灰色の霧のようなモノ。どうやら本体もメスらしい。
【履歴】国境付近の山中で自意識に目覚める。
    国境付近を通行した近衛の気に引かれ、首都へ。
    利休により、『狂王・もしくはその同類』と定義され、首都を一旦離れる。
    死に掛けていた少女に寄生し、首都へ向かって移動中。
【備考】精神寄生体。 最近、少しづつ自分の属する種族について『思い出した』模様。
    体からたまに噴出す灰色の霧は、気ではなく本体。
    生き物から生気を奪って、自らの糧とする。

トリアエズ、ソノ・・・・ヨロシク頼ム。

>15 利休
サテ、名ヅケ親ヨ。我モココ数日、色々ト思イ出シテオッタノダガ。

オ主ノ王ハ、男デアロ?
我ハ男ノ体ニハ宿レヌ。オ主ガ、女子ノ服ヲ着ナイノト同ジ理由デナ。
オソラク、オ主ノ王に宿ッタハ、我ガ父タル我等ガ王ゾ。

我ハ兆。我等ガ王ノ、先触レ。狂王ガ率イル、『滅びを撒くモノ』
種族ノ内デ、モットモ年若キモノ。

・・・・ダッタト思ウ。良ク知ラナイ。

ハテ、他ノおねーさま達ニハ、ドコヘ行ケバ逢エルノデアロ?
・・・・ヒョットシテ、我ガ迷子?
71キョウちゃん ◆GhBswJF9b2 :2007/01/05(金) 16:03:32
「人ガ、人を痛メる・・・・」
 戦場の片隅で、ぽつりと呟くみすぼらしい少女が一人。
声を出す事に不慣れなのか、その言葉はたどたどしい。
ずるり、ずるりと、流れ出した血に時折足を取られながらも、
その歩みは止まらない。

ずるっ、びたん!
・・・・訂正、時折転びながらも、何事も無かったように立ち上がって歩き続ける。
足の裏には、にじみだして固まりかけた血の塊が、
分厚くこびり付いていた。

開放された捕虜の一人なのか、それとも囲みを抜け切れなかった敗残兵か。
殺気だった兵士が、無防備に歩き続ける少女に刃を向ける。

と。

「糧ニなりに来タカ」
少女の体から、灰色の霧が噴出し兵士を包み込んだ。
数秒の後、カサカサに乾いた兵士のミイラが倒れこむ。
「ゴチソウサマ」
兵士のミイラに、一礼。さらに、ユ国の陣営を目指して歩き続ける。

数体のミイラを作りながら、さらに歩き続けて数刻。
遠くに見える陣営。
「さテ、任セタぞ宿主。セイぜい上手ク取リ入れ」

無機質だった少女の目に、意思の光が宿る。
久しぶりに取り戻した意識。泥土と死体に満ちた光景。

『キョウちゃん』の支配を受けている以外、ありふれた難民の少女。
少女は、高く悲鳴を上げて、気を失った。
72アウラウネの姫:2007/01/05(金) 21:45:13
おかあちゃまが復活する前に烈風ともっと仲良くするでちゅ
73一般近衛:2007/01/06(土) 01:48:10
何であのぺどもてるんだ?顔か?男は顔なのか?
74助さんand第二王位:2007/01/06(土) 01:54:23
     /⌒\     /\
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    (●.●) )/   |: |
     >冊/  ./     |: /
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    λヘ、| i .NV
      V\W
・・・・暇じゃ
75利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/06(土) 08:43:59


―――――――・・・―――――む・・
―――――ううっ・・―――
――は!!

ああ、すまん芭蕉。
起こしてくれて、礼を言う。
―――悪い夢を見ていた。
顔色が悪いのはそのせいだ。私は大丈夫だ。

うむ。
第二王位の御寝所に……霞のような不吉な翳が入りこむ夢だ。
その翳は人形のようで…獣のようでもあった。
第二王位の上に屈み込み、抵抗出来ぬ彼女の首をつかんで引きずり出し……
何度も叫ぶのだが、私の声は声にならん。
身体も動かん。
しかし、彼等の動きだけははっきりと見えるのだ。
翳は第二王位の纏われた薄物の衣を引き裂くと、露わになった胸に吸いつき、
ついには下半身にまで…………その先はとても恐れ多くて申せぬが、
とにかく恐ろしい夢だった。

予知夢……か。
私は神官の力は持たんが、その手の夢は確かに見る。
先の王の時もそうだった。
――いや、そうで無いことを祈ろう。

芭蕉、今度は其方が眠れ。
案ずるな。いざという時は起こしてやる。
76利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/06(土) 08:44:53

――――月夜か、どうした。
少女を一人…保護したと?
そのような事、いちいち報告せずとも良い。
今は戦なれば。
親を亡くし、何らかの保護を求め、さ迷う少年少女がどれほど居ると思っている。
余裕があれば、其方等の裁量で対応して構わん。
怪我をしているなら、手当てするも良し。
ただし、「その」目的での保護は……解っているであろう?
例えその少女が承諾したとしてもだ。
女子供を「慰安目的」にて、陣内に置く事、「掟」にて固く禁じられている。
「掟」を破りし者の行く末は、「死」に他ならん。

なに?
少女の周りに、多数のミイラ…だと?
その少女だけが生き残ったというのか。
…妙ではあるが、無い事例というわけでもない。

服か。服なら、少女の時分の薫の服が、いくらかある。
持っていけ。
77利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/06(土) 08:45:40
ああ待て。
言い忘れていた。
烈風の奴に、近衛としての自覚を持つように言っておけ。
植物の姫などにうつつを抜かしおって。
けしからん。
牢に放り込まれたこと、何の薬にもなっとらんらしい。
あ奴の趣味はとやかく言わんが、仕事は仕事だ。
近衛は役目の性質上、私事を優先出来ん。
そのことを忘れるなと、近衛筆頭が言っていたと伝えておけ。
78利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/06(土) 08:46:49

助さん。
ちゃんと第二王位のお側についているであろうか。
今は暇でも、そのうち何かが起こる。
貴方のことだ。
たとえそれが何日、いや何年先だろうと、長くは感じまい。

3年前。いや、もう少しで4年にもなるが……
先の王も、御寝所にて狂王となられた。
第一王位の話では、何の気配も感じなかったらしい。
ただ、王の‘気’が消えた、と。
危ぶんだ第一王位が踏みこんだその時、瘴気のような‘気’が彼を襲った。
が―――彼はあの‘天主’の化身。
‘半分’だけではあるが、天主の力をお持ちの方だ。
左胸を貫かれたが、死なず、逆に‘王’を地下牢へと落した。
‘王’の中の‘翳’がどうなったかは知らぬが、王は未だ狂ったままだと言う。
王は、実子である第一王位を殺めねば、正気には戻らんのだ。
第一王位も、それをご存知ゆえ、
もう一人の天主の化身、第三王位に後をまかせ、命を絶たれる可能性もある。
故に、第二王位は…このユ国の存命をかけられし御方。
何がなんでも、お守りせねばならん。
79名無しになりきれ:2007/01/06(土) 18:28:42

 ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・)< 戦争反対!政府は直ちに講和すべし!
 ( 建前 )  \_______________
 | | |
__(__)_)______________
 ( _)_)
 | | |
 ( 本音 )  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( 。A。)< もっとやってくれ、武器が飛ぶように売れるwww
  ∨ ̄∨   \_______________
80名無しになりきれ:2007/01/06(土) 21:07:18
近衛素奈緒は?
81齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/01/07(日) 01:11:01
>67
軍隊なんて居ないほうが良いに決まっていますよ。
参謀として、こんなこと言うのはどうかと思いますが……
軍隊が出来れば、利権が絡み人間が欲に溺れ醜くなる。
軍隊とはそういったもの……ないほうがいいのです。
――亡国の人が言うと説得力ありますか?

閑話休題、火器の製作許可有難う御座います。
ですが、工場を作って量産しようとは思いません。
工場を爆破されれば堪りませんからね。
秘密裏に作成いたします。私と労働者のみが知っている。
そこは秘密の場所ですね。私が制作費を受け取り、製品を送ります。
どちらも危険物ですので、気をつけて下さいね。
この秘密は誰にも漏らしません。勿論、師団長といえども――
82名無しになりきれ:2007/01/07(日) 09:07:01
本来なら敵陣営だけどいろいろあって味方 助さん アウラウネの姫

外国人 R

ここらあたりについて一言
83名無しになりきれ:2007/01/07(日) 10:16:05
死は恐れるものではない迎えるものだ
84助さんand第二王位:2007/01/08(月) 13:26:41
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では第二王位様 ワシも改めて自己紹介をさせていただく
【名前】助三郎
【肩書き】元この国の騎士 今は死神っていうかスケルトン
【年齢】376才
【身長・体重】169cm 30kg
【性格】よくわかんない 穏やかといったら穏やか 好戦的といったら好戦的
【特徴】骨 黒いフード付マント 大鎌
生きていた時は死神の騎士というあだ名で呼ばれていたが本当にそうなるとは本人も思わなかった
ライバルに格之進がおる 必殺技は 気功剣 五月雨地獄じゃ 得物は鎌なんじゃがな
気軽に助さんと呼んでいただきたい
85利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/09(火) 19:21:55
>79
おい79よ。
本音の方が、ばっちり見えとるぞ。
なになに。――――武器が売れる、だと?

民間に武器製造許可を出した覚えは無い。
よもや……密造しているのではあるまいな?

――――な!!?おらん!!?

月夜!79を追え。
密造の現場があったなら、必ずや証拠を掴め。
86利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/09(火) 19:24:44
>80
――いや?そのような名の者、ここにはおらんぞ。
本当だとも。何故に隠す必要がある。

ああ、構わんぞ。
私はここで執務に専念しておる故、勝手に探すがいい。
―――――むう……寮の改築申請が出ている。
―――――南側にポーチだと?
―――――誰だ。こんな贅沢な申請出した奴は…ぬわ!!書類が!!
……80よ。
ベットシーツをバタバタやらんでくれるか。
んな場所に隠れとるわけが無いではないか。

探すなら、あそこのクローゼットとか。こたつの中がおすすめだ。
ネコが居るかも知れんからな。気をつけ・・
言わんこっちゃない。
そのネコ。誰彼かまわず爪を立てる癖があるのだ。
87利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/09(火) 19:26:20
>81
軍隊は無くても良い……か。
タカ派の其方の言葉とは思えんな。
む……いや、火器の製造を買って出とる所は……タカ派か。
能あるタカは何とやら。
ははははは。別に責めとるわけではない。
この宮中。ハトばかり。
ハトである事は別段どうという事でも無いのだが、汚れたハトが多すぎるのだ。
その中にタカが入りこむ。
……ある種の刺激にはなろう。

かく言う私は、タカでもハトでも無い。
近衛の使命は、王をお守りする事のみ。
命令があれば動く。ただそれだけの事。

そうか。この私にも、火器製造場所は教えんという訳か。
賢明なる判断、と言いたいところだが……
宗光よ。
私はまだ、其方を全面的に信用した訳でない。
そんな眼をするな。
この利休が、筆頭国王補佐官でもある事を忘れたか。
常に最悪の事態を考え、行動せねばならぬ身なのだ。

―――その場所を言え。
返答如何によっては……この月刀が其方の始末をつける。
どうした。
黙っていても埒は明かんぞ。
88利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/09(火) 19:27:33
>82
そうか。
助さんもアウラウネの姫も、敵方であったのだったな。
姫の方はまあ……生まれた瞬間ここに居たわけで……
この国に情が移ってもおかしくはない。
つーか、今は烈風の奴に情が移っとるというべきか。

解らんのは助さんだ。
彼はかれこれ……4世紀も存在しているのだ。
容易に立場を変えるような、そんな生半可な意思は持っていまい。
何故……味方についたのであろうな。
しかしてこの私も。
助さんに、第二王位に御側につくよう…お願いしている。
自分でも信じられん。
他人を。しかも、この世のものでは無いものを、ここまで信用するとは……

ときに82よ。
Rの奴はまた別ではないか?
外国人が敵というならな。
凰龍も虎千代も縁も、みーんな敵になってしまうではないか。
この私ももとは外国人。
まさに外人部隊だ。
そんな我等を信用してくださる王。……まこと度量の広い御方よ。
89利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/09(火) 19:29:06
>83
はははは。そうか。迎えるものか。
誰にでも訪れるものが死とすれば、その考えは自然。
私も、そう教わってきた。
死など恐ろしいはずも無いと。王の為に死んでこそ近衛と。
部下にもそう教えている。
当然だ。
死を恐れる兵士など、ものの役にも立たん。

――――が私は思う。
死を恐れぬ者は、ただの馬鹿だと。
近衛の職について早22年。
その間、何度も死ぬ目に遭った。
‘死’は――――恐ろしい。
……この魂が四散し、無と化す事を思うと―――ぞっとするのだ。

心に誓っている事がある。
戦場にて部下が負傷した時。
連れても行けず。放っておけば、敵に捕まる、そんな時。
決して彼を一人にはせず、この手で……送ってやるとな。
―――――当然の事と思うか? 
ありふれた、戦場の一風景だと。

辛いぞ。
―――斬る瞬間。
入団を許されたその時の……嬉しそうな顔が浮かぶのだ。
90利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/09(火) 19:30:13
>助さん
悪いな助さん。
第二王位をまかせてしまって。

頼んでおいてこんなことを言うのもなんだが、
第二王位に其方の存在を悟られてはならんぞ?
先日な。虎之助の奴が殿下の御寝所に入りこんでしまってな。
仕方なくお伺い申し上げたら……なんと申されたと思う。
「このネコ。其方に似て可愛いな」
口元に笑みを浮かべ、そう仰せられたのだ。

――――何が言いたいのかと言うとな。
殿下は…大変に趣味の変わった方なのだ。
一般に言う「美しいもの」には目もくれぬ。
どちらかと言えば、一風変わった…ゲテモ……コホン。

殿下のお部屋を見たであろう?
理科室に置く人体標本に、骨格標本の類で埋め尽くされておる。
それに紛れておるうちはいいが、万一悟られた時は……
カワイィカワイィとか。ホッペでスリスリとか。
やられてしまうかも知れんそれだけはまずい王に怒られる。
91利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/09(火) 20:22:10
92助さん:2007/01/09(火) 20:32:28
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>91
よく見るとお姫様じゃな・・・・



・・・・およ?あの向こう側の骨格標本は格さんに似とるのう?

まさか本骨じゃあなかろうなあ・・・・

ガタゴト・・・

さっき動いたような・・・気のせいじゃ・・・あやつがここにいるわけがない
93齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/01/09(火) 22:55:46
>87
斬りますか。それでも構わないでしょう。
私は口が裂けても言いません。
信用されないのでしたら……そうですね。
何か私に替わる者をお預けしても宜しいでしょうか?

――私の妻と子供……人質に出しましょう。
若しも私が兵器を垂れ流したり、それを使って叛逆を起こした場合。
妻も子供も覚悟はしているでしょう。

私が二人、いや三人を喪っておめおめと生きていられるか。
生きていられるとお思いでしたら効果はありませんが……。
肉親を殺されてまで起こす叛逆、有り得ません。
この国には拾っていただいた恩義があります……。

ただ、私の祖国を亡国に導いた者どもに関しては。
家族を殺されてまでも、叛逆を起こすでしょうがね……。
さてと、どうしましょう。
94名無しになりきれ:2007/01/09(火) 23:37:48
>>85
  ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・)< おやおや、バレてしまいましたか
 (    )  \_______
 | | |
 (__)_)

何を仰いますか、ちゃんと三位の中納言様から許可は受けております。
それに我らモララー=アームズ=ディヴェロップメント=カンパニー(MADC)
はこの国の軍部に格安で最新の製品を納品させて頂いております。
他国へはダウングレード版しか輸出しておりませんよ。まあ、これからも
MADCを御贔屓に・・・。

そうそう、お近づきの印に今度、我が社の試験兵器運用部門を訪れ下さい。
現在はEM兵器の研究を重点的に行っておりまして、これを更なる軽量化と
コスト削減できれば、兵士一人一人が無尽蔵の弾薬を持ち、確実に敵を仕
留める、究極の戦士となるのです。どうしても初期生産はコストがかかります
ので、近衛部隊で採用していただければ光栄です。

では・・・某国のバイヤーと食事をする予定がありますので失礼致します。
(そう言い残すと、再び音も無く消えた)
95利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/10(水) 07:43:11
>宗光
なんと其方。妻と子を人質にと?
――それが何を意味するか、解っていよう。
たとえ命は無事でも。他の意味で…無事では済まされまい。
おそらくはまだ若い其方の妻。
おそらくはその面影を残した其方の息子。
―――私の目に止まったら……どうする?
彼等も其方の為ならばと、私の無理な「誘い」にも応じよう。

それでも差し出すと言えるか。
殺されるより―――――― 辛いかも知れんぞ?
96利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/10(水) 07:46:40
>94
馬鹿な。あの、麻呂な眉の法務大臣が許可を出したというのか。
あ奴の許可という事は……管轄は法務省か。

―――存じていよう。
このユ国には、軍隊が存在せんと言うことを。
其方が軍部と思っているその組織。
犯罪者を取り締まる公安組織なのだ。本来はな。
そんな大層な兵器など、無用の長物。
……許可申請を受理した理由。
あ奴に問いたださねばならんな。

94よ。
我等近衛に、その装備は不要だ。
無尽蔵の弾薬など何とする。
我等が鎧をつけぬ理由。‘気’が使えぬからばかりでは無いのだぞ?
過剰な装備を持たぬからこそ、背水の陣で敵に臨めるというもの。
虎千代を見ろ。帯刀すらせん。
それぐらいの気概を持たねば、一騎当千を誇る我等近衛は有り得んのだ。
―――下がれ。


――――ふん。行ったか。
兵器を売って金にするとは不届き千万。
今度あのニヤついた顔を見かけたら、有無を言わさず叩っ斬ってくれる。
97齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/01/10(水) 13:33:33
>95
ええ、私と同い年ですから……若いことには若いですね。
子供も若いには若い。14歳ですから。こいつは男。
そして、もう一人がまだ生まれてはないから、よくは分からない。

それで……無理な「誘い」ですか。
――やはり、人間とはどこまでも同じなんでしょうかね。
いや、何でもありません。
別に構いませんよ。人質ですから、まあ多分。
彼女なら死を選択するでしょう。それは、息子の死を意味する。
私は師団長によって二人の家族を喪うこととなる。

――孤独には慣れていますよ。
98名無しになりきれ:2007/01/10(水) 15:48:03
子供が14と言う事は18の時にすでに子供がいたわけで…

できちゃった結婚?
99齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/01/10(水) 17:47:50
>98
所謂、出来ちゃった婚ではありません。
私も昔は色々ありましてね。
――“政略結婚”です。
16歳の時に結婚しましてね。最初は嫌だったんですが……。

本人を見ると180°方向転換したというお話です。
それから2年して、息子が生まれたというお話です。
100名無しになりきれ:2007/01/10(水) 20:48:27
チミの国では男は16じゃ結婚できないと思うがね
101アウラウネの姫:2007/01/10(水) 22:08:24
烈風と遊びに行って来ました♥

大人になったのででちゅまちゅ言葉も卒業です♥
102齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/01/10(水) 22:38:57
>100
まあ色々あるんです……。
世の中には常識を無視しでまでも、断行されることがある。
私の場合、出生が関係していますがね。

昔の話ですよ。
103天海大僧正:2007/01/10(水) 23:15:16
・・・寝返り・・・謀略・・・
敵の・・・隙を・・・作り・・・付け込む・・・
・・・怪しい・・・動き・・・あれば・・・報告しろ・・・
・・・何・・・そうか・・・分かった・・・
・・・一茶が負けたか・・・許容範囲内・・・だ・・・
さて・・・そろそろ敵の・・・内に・・・疾患を・・・作るか・・・
・・・敵の近衛師団の・・・リストを持ってこい・・・
104烈火:2007/01/11(木) 11:44:30
綺麗になるもんだな女の子って・・・

105十六夜 ◆a0FAtemOrk :2007/01/11(木) 20:46:58
〜*:*〜*:*〜*:*〜*:*〜*:*〜*:*〜*:*〜

◇ユ国の南端に自由の町を作ります。
◆経歴不問、出自不問、治安完備
◇どなたでも差別を受けない環境をご提供。
◆そこの異形のお嬢さん、自由の町に来て見ませんか?
◇いまなら、成果次第で市民権を手に入れるチャンス!!

◇キミもユ国の国民にならないか!?

〜*:*〜*:*〜*:*〜*:*〜*:*〜*:*〜*:*〜









師団長、こんな感じでいかがですか?
106利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/11(木) 22:25:46
>97宗光
そうか。其方も其方なら、家族も家族。
陵辱の屈辱より、誇り高き‘死’を選ぶと言うのだな?

――――ははははは!もう良い!良く解った!

火器の製造は……任せたぞ。
場所は聞かん。費用の心配も要らん。施設維持費の予算を回してもらったからな。
無論―――人質も要らん。

そろそろ天海も動くであろう。
残された時間は…ひと月か…半月か。
明日まで仕上げろとは言わんが、悠長なことも言ってられん。
出来得る限り、急げ。
人材が必要ならば、遠慮無く言え。
爆発物の事ならば、縁の奴も相当に詳しい。
いいか。くれぐれも無理はするな。
睡眠は十分に取れ。其方は参謀。寝不足で頭が回らんでは困る。
何より……家族に、…身重の妻に心配をかけてはならん。
107利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/11(木) 22:26:30
>92

〜と〜ら〜の〜す〜け〜〜
とらのすけや〜い・・・

あ奴……また第二王位の御部屋に居るんじゃなかろうな?
困った奴だ。
一度撫でてもらっただけで、図に乗りおって。
所詮はネコか。猫畜生か。
ふん。オスネコはもう飼わんぞ。


――む!やはり、扉が微妙に開いておる。
明かりは…消えとる。
第二王位はお休みのようだな。

・ぬわわ!!!
おどかすな虎之助!こんな所に居たのか!!
……お前のせいで、第二王位の御寝室を覗いてしまったではないか。
もう部屋に入ってはならぬぞ。
……む?
――――――気のせいか?
助さんと向かい合う骨の群れ。
一体だけ、「生きている」気がしたのだが……
そうか!助さん。お仲間を呼んだな?
さすがの助さんも一人じゃちょっと心細かったという訳だ。
助さんのお仲間なら…危惧は無用だな。

引き上げるぞ虎之助。
この場を見られでもしたら大変だ。
108利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/11(木) 22:27:40
>98
宗光への問いか。

私が口を挟むことでも無いが、何を隠そう。
この利休こそ出来ちゃった婚だったりする。
紅葉が悪いのだ。
彼女がナイチンゲール症候群などに罹らなければ、私ももう少しは待ったのだ。


>99宗光
180°方向転換――――だと?
それほどに美しい女子であったということか。


むう。
―――惜しい事をした。
109利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/11(木) 22:28:43
>100
宗光の祖国はこの国では無く、イ国なのだ。
17で結婚出来るこのユ国とは違うのだ。
しかも貴族階級とくれば、16は遅い方なのかも知れんぞ?
詳しい話は、宗光に聞かんと解らんがな。


>101

だーーーーーーーー!!!またもや烈風の奴!!!
公務より私事を優先するとは!!!


む……?
姫よ。其方の身体―――――――――

植物は……成長が早いな。
110利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/11(木) 22:29:31
>103

月夜か。どうした。動きがあったか。
……静か過ぎると申すか。

一茶はどうしている。
何?民衆の前に、姿をあらわさぬと?
養生中か、或いは自意識を取り戻し、牢にでも繋がれたか……
引き続き監視を続けろ。

…どうした。まだ何かあるのか?
む……残月なら……リ国近衛師団長アルクの小姓として潜入させている。
心配要らん。
――――月夜よ。あまり残月の名を口にするな。
彼のこと。私と其方だけの秘密なのだからな。
111齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/01/11(木) 22:54:13
>106
……命に代えましても、この兵器を完成させましょう。
……これは寸分の狂いも許されない仕事に御座います。
故に細心の注意を払いつつ、速度も気に掛ける……。
難しい仕事に御座いましょうな。

それと、数十発に一発を不発弾に致します。
これは、一纏めにしておいて相手を油断させる為に使います。
ですから、この不発弾で私のことは疑わないで下さい。
それに、休息は……取っていますから。

さて、そんなに私の妻が気になるのでしたら……。
写真を見せましょうか。綺麗に撮れたのが、一枚。
これは何時も胸のポケットに入れていまして、一種の御守みたいなものです。
左端が私、中央に息子、右端が妻です。
子供が居るとはいえ、まだ瑞々しいでしょう。私が誇れるものの一つです。

……無駄話は休題、それでは失礼します。
112利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/12(金) 06:15:45
>104烈火
そうだな。まさしくその通りだ。
第二王位も、ご幼少のみぎりは男子の様で在らせられたが、今はどうだ。
齢17にして、大人の色・

……危ない危ない。
恐れ多くも王族に対し、「色気」などという下賎な言葉を使うところであった。

――ま、なんだ。
一般的に。女子というのは…妙齢となると美しくなるものなのだ。

植物もそうだとは思わなかったがな。
113利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/12(金) 06:17:40
>105十六夜
いいぞ。そんな感じで触れ込め。
すでに仮住まいのプレハブを設置しておいた。
当分の彼等の仕事は、自分たちの「家」を建てる事となろう。
…今流行りのマンションが良かろうな。
発電所もあった方がいいか。
街の中央には…王の銅像を据えた公園。でかい噴水に…イルミネーション。

――設計は……柊に任せるとしよう。
茘枝の奴の一番弟子ゆえ、奴の許可が必要だが……
一級建築士などに頼めばいくらかかるか解らんからな。
経費削減のため、致し方在るまい。

十六夜よ。其方の役目。
……難民達の中に、ラ国、或いはリ国の諜報員が居ないか探る事。
ただし。
城で何かあれば、3分以内に飛んでくるのだぞ?
其方の馬なら、それも可能であろう?
114利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/12(金) 06:25:43

茘枝。しばし……良いか?
―――何を作っているのだ。
泥などこねくり回して。
――魔よけ?
ふん。そんなもので、‘魔’を防げるのか?

ああ、そうだ。大事な用だ。其方の弟子、柊を借りたい。
確か、二級建築士の資格を持っていただろう。
ニュータウンの建設に彼の・・

―――そんな場合では無いだと?
何かあったのか。

狂王とは異なる、‘翳’が見えたというのか。
宮中で数人、髪が抜ける奇妙な病……初めて聞いたぞ、そんな話。
我が近衛は…大丈夫であろうな……
115利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/12(金) 06:41:23
>111宗光
不発弾…?
その爆薬、いったいどのように使うのか、気になるところだ。
建物に仕掛けるのか、敵に投げつけるのか……
扱いのほどは後ほど聞こう。
くれぐれも、我等では無く、国の民の自衛手段であることを忘れるな。
扱いを違えれば、彼等は死ぬ。
――――近衛には使わせん。
先も言った通り、彼等に過剰な装備は不要。
しかし、‘草’には持たせるつもりだ。

む!
其方の妻。想像していた以上に……。
其方でなくとも、惹かれたであろうな。
其方の息子も。父親に似ず幸いであったな?
ははははは。…なかなかに利発そうな息子。良い医者となろう。
116名無しになりきれ:2007/01/12(金) 11:11:37
利休さんよぉ・・・
ここは漢字キャラ限定か?
そういうルールが書いてないようだが
117名無しになりきれ:2007/01/12(金) 12:01:10
わっふう
118R ◆r3oqqLURqE :2007/01/12(金) 16:59:42
漢字限定ではないようだ。
119名無しになりきれ:2007/01/12(金) 20:20:03
外人扱いされるがな
120烈風:2007/01/12(金) 21:32:01
わたしはうれしいぞ
姫がこんなに綺麗になってv

121利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/13(土) 08:19:12
>116
うむ。>118のRと、>119の言うことがすべてだ。
このユ国は、名に漢字をあてる国のひとつ。
故に、私も「リキュウ」を「利休」に改めたのだ。
その方が都合が良いゆえ……な。

>117
其方。
この国に来たなら、この国流の挨拶をするがいい。
なんだ。「わっふう」などと。
別に堅苦しい挨拶である必要はない。
「オスッ!」でもいいのだ。
相手が「オラ悟空」という確率を調査するのもまた良し。

>118 R
そういや其方。最近来ないな。
他の部下もそうだが……まあ、別に構わんが……近況くらい、報告したらどうだ。
122利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/13(土) 08:19:53
>119
左様。この国はよそ者に対し、風当たりが強い。
それが恐くて私も名を変えたくらいだ。
小、中学校などでは、転校生は「半殺し」らしいぞ。
故に、名を漢字に変えるのは非常に有効なのだが……
バレるとマジで殺される。
本当だ。社会問題なのだ。
私も士官学校で似たような目に遭った。
前近衛大将、周防殿のお陰で、死なずに済んだがな。


>120 烈風
其方、何時までそう「ちゃらちゃら」しとるつもりなのだ。
植物と付き合うなとは言わんが、人目につかん所でやれ。
いつか…………後輩に刺されるぞ?
本当だ。私も経験がある故、間違いない。
123助さん &格さん + 第二王位:2007/01/13(土) 12:08:35
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あれから何日かたつがまだ二人ともばれていないようじゃ
不審者もこの部屋を怖がっているのかみえんしな・・・・暇じゃ
向こうでは格さんが手を振っている・・・・やつも暇なんじゃな
124名無しになりきれ:2007/01/13(土) 19:19:44
モスカァ!!
125名無しになりきれ:2007/01/13(土) 19:47:52
−とある料亭にて

黒い高級車が2,3台店の前に止めてある。暫くして、公用車が一台やってきて止まり、
中から身分の高そうな人物が降りて、料亭に消えた。
中には黒いスーツを着た、異形の者が座って待っており、先程の高貴な身分の男が
部屋に入ると一礼した。

?「これはこれは三位の中納言様・・・お忙しい中のお出まし、恐悦至極に存じます」
?「ホホホ、モララー殿・・・今日は招いてくれて感謝しておるぞよ」

礼に適った挨拶の後、異形の者が酒を注ぐ。店の従業員達も下げてあるようだ。

モララー「いえいえ、中納言様のおかげで我らは富み栄えております。ささ、まずは一献・・・」
中納言「うむ・・・旨い酒じゃな」
モララー「お口に合えば幸いでございます。ところで、計画もそろそろ次の・・・」

異形の者が話を切り出したところで、男がそれを制す

中納言「ホホホ、宴は始まったばかりじゃ。斯様な無粋な話は・・・のう?」
モララー「それもそうでございますね。まあ、これを・・・」

異形の者はジュラルミンのスーツケースをを男の席の傍に置いた。風流な外見とは裏腹に、
物欲旺盛な男である。異形の者も企業家なだけあり、そこは弁えているようだった。

中納言「して、次の段階とは・・・麿の直属部隊をこの国の正規軍にする事かえ?」
モララー「ええ・・・近衛部隊への売り込みに失敗致しましたゆえ」
中納言「あの石頭めが・・・陛下の信任厚いばかりに専横の振る舞いが夥しいわ」
モララー「治安維持用と言うのも苦しくなっております・・・流石にアサルトライフルにMBTは
      通すのに苦労しました・・・これ以上の重兵器や次世代型兵器は不可能でしょう」
中納言「うむ・・・真剣に考えてみようぞ・・・」

王都の夜は長いようだ
126sign兵:2007/01/13(土) 21:05:55
sign兵だ!お前ら全員氏ね!!!

まsinガン!!

ダララッラララララララr!!!!!
127R ◆r3oqqLURqE :2007/01/13(土) 22:15:02
なんだ?
一般人に当たったらどうする…



Rが空中に手で円を書くと丸い闇が出現。

弾は全て闇に吸い込まれて行った。
128縁 ◆a0FAtemOrk :2007/01/13(土) 23:40:29
最近、銃器に走る奴って多いよな。
ただの鉛球じゃ近衛見たいに気を使いこなせる奴には通用しない。
これは子供でも知っている事だ。
気を貫けるのは気だけだからな。

そして銃弾の一発一発に気を送り込むのはそうとう消費する。
俺もやってみたから間違いない。
銃器を実践投入するんなら飛剣の応用でライフルでの狙撃とか
グレネードとかで植物を焼き払うとかでしか使えないんじゃないか?
129名無しになりきれ:2007/01/14(日) 08:49:52
アラウネは女しかいないそうな・・・・
130名無しになりきれ:2007/01/14(日) 13:14:15
新たなる女王万歳
131烈風:2007/01/14(日) 18:39:37
やらせん!!俺は姫と添い遂げる!!
132烈火:2007/01/15(月) 13:37:55
烈風・・・・
133名無しになりきれ:2007/01/15(月) 18:16:51
もも
134利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/15(月) 21:23:49
>123 助さん
暇なのは…まあ私のせいでもあるな。
馬の番という重要任務。私が取ってしまった故。
―――なあ助さんよ。
張り番というものは、暇なものなのだ。
貴方の方が良く存じていよう?

まだ20代前半の折。
まだ成人前で在らせられた前国王の張り番を仰せつかった際。
その時は、クマのぬいぐるみの中に隠れ、御寝室の隅で1週間。
暇で暇で仕方が無いので…………ネタを考えた。
いつか気の合う友人に出遭ったら、芸人デビューするのが…第二の夢であった故な。
――――――3日目の晩。
自分のネタに思わず吹いてしまい、お休み前に髪を梳いておられた前国王、
…その時は第一王位であられたその御方に気付かれてしまった。
叱られるかと思いきや、なんとその御方は、飲まず寝ずで辛かろうと仰せられ、
ご自分の‘生命の気’を分けて下さったのだ。
そして何だかんだでネタを披露することになってしまい、
ヒラの近衛であったこの私は、その後も何度か御寝室に呼ばれるはめとなった。
王となった暁には、国王補佐官にならないかと持ちかけられたのもその頃。
暇にまかせネタを考えた結果が……今の私の肩書きを成したのだ。
人生、どう転ぶか解らんものだ。
人外の貴方に人生云々を言っても…仕方無いかも知れんが。
135利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/15(月) 21:24:38
>124
……夜が来ると…時折響く、植物の喚き声。
シーンとした所にいきなり来るもんだから、まこと…心臓に悪い。
この利休。実は心の臓に疾患を抱えている。
生まれつきでは無く、まあその……自分で望んだ事ではあるのだが……

普段はどうという事も無いが、予期せぬ衝撃に大変弱く。
いきなり喚かれたりすると、口から飛び出す。
ポーンとな。
ついでにあちらこちら逃げ回るもんだから、貧血状態で追っかねばならん。
はたで見ている分は面白かろうが、大変なのだ。
3分しか持たんから、余裕も無くなる。
つい祖国の北方訛りが出てしまう程に。
そこを芭蕉に目撃され、てっきり心臓を掴まえてくれるかと思いきや、
それはもう死ぬほど笑われた。
心臓のことを、ではない。私の訛りが可笑しかったので笑ったのだ。
思い出しても腹が立つ。
136利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/15(月) 21:25:28
>126 >127
む!城下で何やら銃声が……!?
いきなりなので驚いたぞ。口から心臓が飛び出ぬ程度に。

この音。
虚空に何かが飲まれる音か。
虚無の闇……Rだな?
良し。今月の給料……引下げは…保…留……と。


>128
何をブツブツ言っとるのだ。
いやいや、聞こえとった。銃がなんとかとか。
其方。試しに銃を使ったのか?どうなのだ。はっきり言え。
その銃、何処から仕入れた?などという野暮な質問はせんが……
最近、その手の武器が巷に出回っとるらしいのだ。
出所は何処か知らんか?

して昨夜、残g・・もとい私の部下の一人が、ある報告をしてきた。
あの麻呂眉な法務大臣。
昨晩遅く、城下のとある料亭にて、ネコ耳を持つ異形の者と遭っていたと。
ネコ耳と聞き私もピンと来た。
あ奴。民間の兵器密売野郎と取り引きしとったのだ。
…懲戒免職が恐くないのか?

ともかく、十六夜よ。
その辺を少々洗ってくれぬか。
忙しい思いばかりさせて済まぬが。
137名無しになりきれ:2007/01/15(月) 22:04:44
―――王都郊外

凶暴な植物達ですら侵入を拒むシールドが張られた高層ビルが建っている。
そこの最上階で異形の者と高貴な身分の男が言い争いをしていた。

中納言「このうつけ者が!麿の部下から挙がってきたこの報告はなんじゃ!?この前の会合が近衛にバレておじゃるわ!」
モララー「そっ、そんなはずは!あの料亭には私の私兵を警備に置いていたのです!隠密が入る隙はありませんし、盗聴
       器も隠しカメラの類も発見されませんでした・・・」

凄まじい剣幕で迫る男にいつもは微笑を顔に浮かべている異形の者も冷や汗をかいていた。
更に男が続ける。

中納言「そなた、近衛の諜報能力を甘く見ておったな?・・・あやつらが陛下に重用される理由の一つがそれであるというに」
モララー「では、如何致しましょう?次善の策を打たねば・・・」
中納言「ふん・・・それもそうじゃな。この場合の良策は動かぬことじゃ」
モララー「下手に動いてこれ以上ボロを出すのはまずい・・・そういう事ですか」

どちらも馬鹿ではない。言い争っている場合ではない事はお互い熟知していた。
そして、下手にもみ消そうとすると裏目に出ることも。

中納言「とりあえず、今の仕事に専念することじゃな。辺境の国々を争わせる仕事に」
モララー「あれこそが我らの生命線でございます。兵器を買ってお金を落とし、更に性能のテストを
       実戦でやってくれます。これで兵器の信頼性まで獲得・・・いやはや、一石二鳥とはこのこと」
中納言「ホホホ・・・モララー殿も悪でおじゃるな?」
モララー「フフフ・・・人の事を仰せになられますか?中納言様」

二人の男の笑い声が広い部屋に響き渡った。
138齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/01/15(月) 22:34:06
>師団長
とりあえず、生産ラインは確保しました。
植物や気を使えぬ者ならば、簡単に焼き殺せるでしょう。
焼死したものは良い肥やしになる。
土に還る。死してなお、役に立つとは本当に素晴らしいことです。
武器の生産ラインは、私が独占してみせますよ。

……さて、法務大臣殿が失脚するのは目前ですが。
後釜には誰が座るんでしょうかねぇ……。
139十六夜 ◆a0FAtemOrk :2007/01/15(月) 23:36:18
>137

こう言うとき「声」を転送できるこの能力は便利だよな。
録音完了っと
140:2007/01/15(月) 23:38:31
ふむ・・・にゃんとは言わぬぞ
141名無しになりきれ:2007/01/16(火) 00:22:28
薫の君が最近でばんが・・・とつぶやいた
142利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/16(火) 06:54:41
>129
それは知らなんだ。女しかおらんで、どうやって繁殖するのだ?
イチョウとて、片方だけでは実がならん。
あの女王、どうやって娘を作ったのであろう。
普通に腹がでかくなり、普通に生まれて来るとは考えにくい。

生えて来るんだろうか。
腹とか。背とかから。


>130
ついに娘が女王となったか。
これで一安心だな。烈風も、姫をあきらめるに違いない。

>131 烈風
って諦めてないし。
ああもうこうなったら、とことん追っかけるがいい。
成せばなる、何事も、だ。
女王の愛人として一生を終える。其方の人生だ。もう私は口を出さん。
143利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/16(火) 06:55:41
>132 烈火
なるほど。其方等は一卵性双生児。
我が身の分身同様の者が、他の者に夢中となれば、嫉妬もしよう。
――――だがな。
姫の立場に立てば、其方等の関係は、非常に羨ましい関係なのだぞ?
我が妻も双子だった故、その気持ちが良く解るのだ。
――――――――それを乗り越えてこそ、真の男。
生温かく見守ってやれ。

―――熱!!
こら!!ヤケになるな!!
…………其方の属性、こんな時にやっかいだ。


>133
誰だ。こんな所に「もも」など置いたのは。
食わんぞ私は。植物の実は食わん。
実を砕き、布で濾し、フルーツジュースにでもするなら話は別だが。

しかし。誰が置いたのであろうな。
この部屋に容易に入って来れるのは……芭蕉か、十六夜か、月夜か、残月か。
芭蕉だとすれば、たぶん嫌がらせだ。
私が食わん事を知っとるはずだからな。
後者の3人であれば……中に何かメッセージが入っている。
そう考えるのが自然だ。
良し。割ってみるか。
144利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/16(火) 06:56:23
随分と硬い「もも」だな。
この短剣をもってしても割れんとは。
仕方ない。

ははははは!さすがは月刀!!手応えも無く斬れたぞ!!!
種までパックリ。
……そう言うな月刀よ。
最近「人」を斬らぬ事、嘆くでない。良いことではないか。
其方の糧。私がいつも与えているであろう?

>137
―――――――ぬわ!!びっくりした!!!
……この声。
そうか、やはり、な。
でかしたぞ十六夜。其方の能力、まことに貴重。
同僚には恵まれぬが、部下には恵まれたと本気で思う今日この頃。

して、いかがいたそう。
彼等の所為、見て見ぬ振りなど嫌だが、この際仕方なかろうな。
先に動いた方が負けるは……斬り合いに限ったことでは無い。
145利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/16(火) 06:56:59
>138 宗光
良し、いいぞ。街の自警団にも分けてやれ。
ニュータウンへの配布も忘れるな。
ただし、金は取るな。見返りを要求してはならん。
――なに。そのうち、「札束」以上のものが返って来る。
いざと言う時に……な。

法務大臣の件は、保留にしておく。
失脚させるは容易だが、今それをした所で、メリットはさほどない。
あ奴等が動かんのであれば、それでいい。
―――牽制はしておくがな。


>139 十六夜
そなたの送りし「声」。確かに聞いた。

硬度10の「もも」に入れて寄越すとは……なかなかに機転が利く。
月刀の奴はボヤいとったがな。
「もも」ごときに刃先を折られた、とか言ってな。
すぐ再生するくせに、しかも私の‘気’を存分に食いおってからに……

そうだ。宗光の作ったこの兵器の試供品。
ちょっと試してくれぬか?
何か工夫出来るようなら言ってくれ。
146利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/16(火) 06:57:37
>140
……虎之助。其方、猫であろう?
「にゃん」と言わずして、何と言う。
「わん」か。それとも「ちゅーちゅー」か。

ふん。
第二王位が其方を気に入ったのは……其方が普通の猫ではないからだ。
ただそれだけなのだ。
それを何だ。
ことあるごとに、御寝室に入りこみおって。
いちいち出向く私の身になってみろ。
最近。あのスリルが癖になってしまったではないか。


>141
薫の出番など……なくても良い。
若き者の時代が来れば、嫌でも出てくる。心配するな。
147名無しになりきれ:2007/01/16(火) 11:17:01
アラウネは人間の血で育ちその人間そっくりになる
血の提供者がもう片方の親というわけだ

さてアラウネの女王は利休殿の妻にそっくりだったわけだが・・・・
148名無しになりきれ:2007/01/16(火) 12:15:19
「ふ〜ふっふっふ 我樹王也 姫を手に入れ植物の王とならん」

???「そこまでだ」

「な、貴様は!!烈風!!」

烈風「姫を攫って祝言を無理やり遂げようとする樹王ゆるさん!!」

「な、返り討ちにしてくれる!!」

人知れずこんな戦いがあったりしたが・・・・まあどうでもいいや
149ある日の出来事:2007/01/16(火) 20:01:48

ヒソヒソ
「あの人さー黒い鎧を脱いだから漆黒のRって言う通り名捨てたらしいじゃん?」

『うんうん。』


R(…何だろぅ?)


「でも使ってる刀が黒いから漆黒だよね〜」
『だよねー』


R(あ…確かに…)


「それに腹黒いしね〜」
『そうなんだ〜…』


R(なんだソレ…)


「黒いフード被ってるし」

『アレなんで被ってるんだろうね〜』


R(………)


「アレ前見えてんのかねぇ」

『ずっと下向いてるんじゃない?ww』


R(気で障害物とかの位置関係わかるし…)

「柱とかにガンッ!!てぶつかったら最高なのにねww」

『見たいかもw』


R(…オイオイ)
150名無しになりきれ:2007/01/16(火) 23:38:32
騎士制度
151利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/18(木) 05:04:04
>147
そうなのだ。あの女王、紅葉と瓜二つ。
彼女の双子の妹以上にな。
何故であるかは…ついぞ考えはしなかった。
恐い考えになるのが恐かったのだ。

おお!!きっとアレだ!!
何故か私の家の前に、献血車がよく停まっとったからな。
せっせと通ったのであろう。
その血を手に入れたに違いない。


>148
人知れず…か。
烈風もわりと苦労しているようだな。

148よ。
何故私が知っとるのか、気になるであろう?
ははははは、知れたこと。
近衛大将は、常に目となり手足となる「草の者」を持つ事を忘れたか。
全レス出来るのも、彼等の地道な努力のお陰と言えよう。

其方等。
隠れて悪いことしても、すぐにバレるからな。
ダメだぞ?万引きは立派な犯罪だからな。
152利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/18(木) 05:05:25
>149
そうか。そんな会話が…巷に飛び交っとったか。
Rの奴が、何故フードを目深に被っとるのかとか。
前が見えているのかとか。
柱にぶつかったらどうかとか。
……別にどうでも良いと思うのだがな。

月夜よ。
おそらく彼等は、Rに特別な感情でも抱いているのだ。
でなければ、そのような事、気にするはずも無い。
特別な感情というのは…つまりそういう事だ。
彼にもやっと出会いがあったと言う事だ。
……こんな事、いちいち報告せんでも良い。
Rの人生故、好きにさせてやれ。


>150
騎士制度か。
法務大臣の打ち立てた制度案。期待はせんが…見てやろうではないか。

……こんな制度、通るものか!!!
近衛とは別に、銃や鎧で武装した騎士団を作るなど!!!
何を考えている。
銃や鎧など邪道。軍も無用。
国民を守る兵器は、すでに宗光の奴が用意の手筈を整えている。
兵は、陛下をお守りする近衛で十分。

ふん。陛下がお目を通される前に燃してしまえ。
153名無しになりきれ:2007/01/18(木) 09:48:02
最強の悪魔
154名無しになりきれ:2007/01/18(木) 15:58:00
名前によっては男か女かわからない人がいるんだが・・・
口調だけではわからへんよぉ・・・
155名無しになりきれ:2007/01/18(木) 16:50:57
安心しろ薫の君と第二王位とアラウネの姫以外大抵男だ
156名無しになりきれ:2007/01/18(木) 17:01:37
姫は成長するとクレハさんそっくりになるわけだがな
157名無しになりきれ:2007/01/18(木) 17:12:03
遺伝子だけ見れば女王は紅葉殿の娘で姫は孫か?
158齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/01/18(木) 17:30:43
>152
つまり、利益を度外視して兵器を製作し、いざというときの備えとする。
――師団長、商売には向いていないかもしれませんね。
元々これは自衛の為ですから、お金なんて取りませんがね。
ただ国家予算を割くことになりますから、少しは弊害があるかもしれません。
無駄に多い諸大臣の給与をカットするとか方策は色々有りますが。
……ともかく、これからもこの調子が続くといいのですが。
“或るお方”が妨害工作をするかもしれませんね……。
口伝は危険ですので、地図をお渡しします。記憶したら、欠片も残らぬよう燃やして下さい。
見かけはただの街です。しかし、街全体が兵器製造工場になってる……。

つ【兵器工場までの地図】

>154
名前で分かると思いますが男です。
159縁 ◆a0FAtemOrk :2007/01/18(木) 20:51:24
>152 近衛とは別に、銃や鎧で武装した騎士団

治安部隊としては良いんじゃないですかね?
実戦じゃ役に立たないような気もしますが…
銃の代わりに火炎放射器とか装備させれば植物とは戦えないような気もしないことも無いような(以下省略)

>154 名前によっては男か女かわからない人がいるんだが・・・

読みは「えにし」。
性別は男だが、まぁこのスレ萌とか縁なさそうだもんな。
脳内変換で女として読む分には止めはしないよ。
心の中でそう読み替えるだけで実際にゆかりちゃんとか呼びかけてくるな。
ハァハァするな。
お前が女でも不許可だ。
160R ◆r3oqqLURqE :2007/01/18(木) 21:58:35
オレは…
男。


わかるだろうけど
161名無しになりきれ:2007/01/18(木) 22:04:05
>>158
おやおや、国民に武器を持たせるんですか?物騒な話ですね。

          : :::-、
         : :::/::::::'
.        : :::/:::::::::::'              -‐ 、
        : :::/:::.::::-─' ──---- , ''"´..:;;;;:: /
       : :::/:::::::::::::::::::::::::::::::     〃´;;;;;;:: /
.      : :::,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::     {;;;;;;;;;::: /
     : :::/::::::::::::::::::::::::::::__:::::      ゝ;;;;;;:::/
     : :::,::::::::::::::::::::::::::ハ_!ノ `y       `¨ ヘ
    : :::,::::::::::::::::::::::::::::`¨:::::´       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    : :::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::        | ククク・・・大臣といえども、所詮は人間。簡単に私の   |
    : :::|:::::::`'─---‐'"::::::::::.       | 術中に堕ちたようだね。彼の欲望を金で刺激し・・・   |
.    : :::',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..       | 常備軍で諸国に覇を唱えると野望を刺激したらあら   .|
     : :::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::-‐:.:.:''''''"""| 不思議。さあて、次は誰を傀儡にしようか・・・         |
       : :::}`ヽ:::::::::::::/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\______________________/
      : :::/:.:.:.丶::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
      : :::':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.

しかし、近衛の連中と近衛側の武器製造責任者は厄介だね。彼らとはいずれ決着を付けねばならん・・・か。
まあ、あの二つが実用段階に入れば、泣こうが喚こうが、私を止める事はできんがな。
精々、今日の権勢を楽しんでおきたまえ。
162名無しになりきれ:2007/01/19(金) 17:14:21
Cガンペイ
163キョウちゃん ◆GhBswJF9b2 :2007/01/19(金) 17:47:28
フム、大体コンナ物カ。
水ノ滴ルもっぷトヤラを片手ニ、通ッテ来タ廊下ヲ眺メル。

「次は、乾拭キだナ」
窓枠ニ立テカケテオイタ、乾イタもっぷニ持チ替エタ。

「ちょっとちょっと!」
小声デ呼ビ止メル声。・・・・宿主カ。
「何ダ?」
「何やってんの? あんた魔物でしょ?」
「掃除ダ。昨夜モ話シタト思ウガ」
体ハ共有。口モ共有。
他ノ人ガ見タラ、独リ言ヲ言ッテイルヨウニシカ見エナイダロウ。

「我ハ育チタイシ、宿主ヲ育テタイ」
宿主ノ、薄ペッタイ胸ヲぽんぽんト叩ク。
「イカニ魔物ダカラト言ッテ、生存本能ガ無イワケデハナイノダ」
早イ話ガ、此処ニ居レバ、正体ガバレナイ限リハ安全ダ。
「タダデ置イテモラウワケニモ、イカナイデアロ? ナラバ、下働キノ真似事ヲスルノモ一興」

強イ『気』ノ持チ主ノ傍ニ居レバ、ソレダケデ、存在ヲ保ツ程度ノ糧ハ手ニ入ル。
態々危険ヲ犯シテマデ、生気ヲ集メル必要ハ無イ。
人ヲ襲ワナクテモ、生キテ行ケル。
育ツ為ノ糧ナラバ、動ク植物カラ奪ウ生気デ充分。
「契約モ有ル事ダシナ。果タスマデハ大人シクシテイテヤロウ」

モットモ、他ノ魔性ニ見ツカラナケレバ、ノ話ダガ。

>154
滅多ニ出テ来ヌガ、我ハ一応、女ト言ウ事ニナッテオルゾ。
我ノ宿主ハ、正真正銘ノ女子ゾ。
164利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/20(土) 07:02:19
>153
ほう?
其方、最強の悪魔なるものを知っているのか。
言って見ろ。具体的に。

どうした。言えんというなら、代わりに答えてやろうか。
この世界の、魔王と呼ばれし存在のことを。

このユ国の…とある場所。非常に空間が不安定となっている場所がある。
接点とはまた別の…月の位置とはまったく無関係に開かれる扉。
行った者の話では、‘翳’の存在しない、白い世界であるらしい。
上も下もない、妙な空間の中に、白い城が佇んでいるというのだ。
その城には……魔王が住んでいる。
天上界より落とされた神の一人、或いは二万年前の王族の亡霊とも言われているが、
真相は誰も知らん。
…が、誰でも知っている。
長く透明な髪、紫の瞳。銀色の2本の角を持つ、白い魔王。
先の王がご健在であられた折。
何度も王の私室に現れては…王にちょっかいを出していた。
さすがは類稀なる美貌の王。
魔王ですら魅了するとは…と勝手に感心していたが、王自身は悩んでおられた。
補佐官として呼ばれ、良く相談を受けたものだ。

どうだ。其方の言う‘悪魔’とは、彼の事であろう?
特に悪いことをするわけではない、ただそこに住まうだけの悪魔。魔王。
でも最強。
彼が‘狂王’を滅ぼしてくれれば何も問題ないのだが……
如何せん、次元が異なる故か、先王以外にはまったく不干渉。
誰しもが畏れ、しかし誰しもが気にも留めない、白の魔王の話だ。
165利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/20(土) 07:30:15
>154
なに?口調だけでは解らんか。
この私が正真正銘 男であるという事を。

―――そうかそうか。ならそこで見ているがいい。
セックスチェックと来れば、服は脱ぐのが基本。
いやいや遠慮するな。


どうだ。
なかなかに立派な僧帽筋であろう?
次に自慢なのがこの腹直筋だ。六つに分かれるまで苦労した、思い出深い筋。
次が大胸筋。左胸の傷跡は気にするな。
上腕二頭筋もなかなかであろう?妻にセクシーと言わしめた筋のひとつ。
無論、引き締まった大殿筋も。
大腿四頭筋より縫工筋も好きだという……少々マニアックな妻ではあったがな。

納得したか?
これで女子であったら…嫌であろう?
それとも、この ふ ん ど し も取るか?
ははははは。さすがに逃げたな。
166利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/20(土) 08:17:44
>155
それと食堂のお姉さんとキョウちゃんと宗光の妻を入れて6人。
……うーむ……
男は…縁、虎千代、凰龍、R、宗光、・・・・数えたくもないが、
女より圧倒的に多いのは確実。

何故に女が少ないのだ。何故だ。近衛中心で回るスレだからか?


というわけで、美 人 秘 書 を募集する。
我こそはと思う女性諸君。
面接を受けに、ぞくぞくとやって来るがいい。
いいか?近衛大将の秘書など、滅多に出来んぞ?
超高級女官。無論、給料も半端じゃない。
しばしば夜勤もあるやも知れんが……そこはそれ。
大人であれば、解るであろう?
なに。悪いようにはせん。
167利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/20(土) 08:18:42
>156
1…2…3…4……むう……椅子がこれしか無いのか。
これでは…秘書志望の女性数に、まったく及ばんではないか。
困った。
何処から椅子を調達すれば良いか……

なんだ。156。話しかけるな。今忙しいのだ。
姫がどうかとかクレハがどうとか……
く・紅葉!!?
姫が紅葉にクリソツだと!!?
――――いかん。動揺してしまった。別にやましい事は何も無いというのにだ。
私はただ、有能な秘書が欲しいだけなのだ。
小姓でなく。大人の女性の。
早朝、ドアをノックして入ってくるのだ。
本日のスケジュールを知らせに。
真夜中の残業中も、飲み物を持ってきてくれたり。
受け取る際に手が触れ合い、グラスが落ちる。
慌てて受け止めようと体勢を崩した彼女の身体を、私が支える。
目と目が合い、無言となった二人を…夜の闇が包む…………

な〜んて事は、たぶん無い。
168利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/20(土) 08:19:25
>157
んな訳あるか。アウラウネは植物だぞ。
染色体数からして違いすぎるではないか。
見た目だけ見れば、子や孫と言えるかも知れんがな。


>158 宗光
なるほど。地図か。
承知した。今すぐに記憶する故、其方の目の前で燃やしてやる。
して・・・・・・
―――――――こ・・この場所は!!


リ国との国境近く。
産業廃棄物問題で、リ国ともめた地点のすぐ近くか。
そうか。リュウライの奴。あの廃棄物をこちら側に押してよこしたからな。
薬品やら部品やらが散在しとる訳だ。
材料調達の費用が多少なりとも省けるという訳だ。
―――やるな。さすがは参謀。
169利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/20(土) 08:20:14
>159 縁
…本当に、「治安部隊」として動くならな。
考えてみろ。管轄が法務省で、そのトップはあの中納言なのだぞ?
治安部隊で済むとは思えん。
クーデターでも起きたらどうする。
我等が負けるとは思えんが、犠牲は出よう。
国民も巻き込む事になる。よって私は認めん。軍は一つでいい。


>160
いや。その恰好。
中にチンパンジーが入っていても解らんぞ?

現に私にはさっぱり解らんかった。


>161
――――――――む……
月夜よ。窓を閉めてくれんか。
今……何か嫌な‘気’が……入り込んできおった。

気……いや、怨念か、陰謀の気配か…良くは解らんがな。
170利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/20(土) 08:42:29
>162
それが……其方の名か?
――――――――変な名前だな。

いやいや、済まん。今のは失言だ。許せ。
しかし……そのまま呼ぶのは…呼ぶ方も恥ずかしい故、椎名さんと呼ばせてもらう。
シイちゃんだ。


>163
―――其方か。先日、掃除婦として雇われた少女というのは。
歳は……いくつになる。
背のわりに、細い手足。
薫の服は、少々大きめであったようだな。

ああ、仕事を続けてくれ。続けながら聞くが良い。
其方が拾われた時、其方の周囲には、多数のミイラ死体が散在していたと言う。
…記憶はあるか?
其方。その惨状でも目にし、気を失ったのではないのか?

無理に答えずとも良い。
もし記憶を失うほどの光景であったなら……思い出す必要は無い。
私の手に触れてくれるだけで良い。
さすれば、其方の記憶、垣間見ることが出来る故。
どうした。
ほんの数秒だけだ。この‘徴’の上に、手を重ねてみてくれんか?
171名無しになりきれ:2007/01/22(月) 02:48:16
衝撃波!!
172名無しになりきれ:2007/01/22(月) 03:24:14
エネルギーショック!!
173テロリストA:2007/01/22(月) 03:28:44
>>174
…取れるか? 世界を…
174テロリストB:2007/01/22(月) 03:29:16
>>173
頂く、世界を!!!!
175テロリストたち:2007/01/22(月) 03:29:57
うおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!
176助さん &格さん :2007/01/22(月) 03:41:11
侵入者じゃの片付けるとするか・・・・

格「・・・・・・」
177名無しになりきれ:2007/01/22(月) 12:40:07
凱王 シュレン
178名無しになりきれ:2007/01/22(月) 14:59:45
ここが寂れる理由
キャラの名前に魅力がない
179名無しになりきれ:2007/01/22(月) 15:03:16
漫聖羅 ゲンゴウ
180名無しになりきれ:2007/01/22(月) 15:07:39
超魔将 凱聯
181キョウちゃん ◆GhBswJF9b2 :2007/01/22(月) 16:46:53
>170 手を・・・・
フム、少々抜キ差シナラナイ事態ノヨウダノ。
自然ニ発散サレル気ヲ取リ込ムダケデハ、微妙ニ足リナイ。
所謂、慢性的ナ飢餓状態。
迂闊ニ触レレバ、ソウト意識シナクテモ、気ヲ吸イ上ゲカネナイ。
下手ヲスレバ、気ノ許容量ノ差デ、コチラガ勝手ニ自滅、カ・・・・。

今、バレルノハ非常ニ不味イ。
セッカク見ツケタ、『安全ナ寝床』ヲ失ウノハ痛イ。

戦場デノ記憶ハ有ル。
ドコマデヲ覗カレルノカ、ハ判ラヌガ、戦場デノ記憶ヲ見ラレタラ、
言イ訳ハ難シイ、デアロナ・・・・。
仕方ナイ、カ・・・・。

からーん・・・・からーん・・・・。

時ヲ告ゲル鐘ノ音カ。
ソウダ。

「ア、あノ・・・・。こノ後ニお使イを頼まレテイルので、私ハこレで・・・・」
ぺこりト一礼。
何カヲ言ワレル前ニ、急イデソノ場ヲ離レル。

トリアエズ、空腹ヲ解消スル為ニ、植物デモ狩ルカ・・・・。
セメテこんとろーる出来ルヨウニナラネバ、逃ゲルニセヨ、
説得ヲ試ミルニセヨ、話ニナラン。

うぞうぞト蠢ク植物ニ軽ク触レ、一気ニ水分ト生気ヲ吸イ上ゲル。
残ッタノハ、かさかさト風ニ音ヲ立テル枯レ草。

ヤハリ、植物デハ、ソウソウ満腹ニハナラヌナ。
種族ノ得意ノハズノ幻影モ幻惑モ誘惑モ出来ヌ、
空ヲ飛ブ事スラ出来ヌ幼生ノ身ハ辛イノウ・・・・。
182名無しになりきれ:2007/01/22(月) 16:49:58
アラウネの姫と烈風はラブラブデート中

烈火は良く分からない生き物と戦闘中
183テロリストB:2007/01/22(月) 17:14:05
凱王 シュレン
漫聖羅 ゲンゴウ
超魔将 凱聯
激闘士 カイザン

カードは揃った…
あとは、どう動くか…

頂く、世界…!!
184助さん &格さん :2007/01/22(月) 18:46:07
死神騎士助三郎参る!!

格「死神闘士格之進・・・・行くぞ」

さあ戦いだ
185R ◆r3oqqLURqE :2007/01/22(月) 21:01:37
相手が攻めくるようなら…

オレが止めよう
186名無しになりきれ:2007/01/22(月) 21:44:03
そして大規模なテロが行われた…
187名無しになりきれ:2007/01/22(月) 21:57:05

: . : : . .              :,ヘ: . : : . : . / |
: : :  :  .  .    .  . . . : :|:レ`'''"" ̄' 〈;;::|
: : : . : . : . :  . : . . .  . : . :/ .:.:.:.::.:.:.:.:.  `
. : : . : . : : : : . : . : . : . : . . : . :|  r ''''7   .:::|
: : : . : : : . : : . : . : : : : . : . : : . : ヽ、 `  r:::::::::::::::7
: : . : : . : : : . : : . : : . : : : . : : .: :/::ヽ/::::::::::::::::::ヽ
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おや?気がついたら、内乱が起きているようですね?
人間とは愚かなものです・・・お互いが自分こそ正義と主張し、相手を鬼畜だの悪魔だのと罵る。
お互いやっている事はそう変わらないでしょうにね。まあ、今この国が潰れてもらっても困ります。
閣下の直属部隊と私の私兵の合同部隊を派遣して、治安維持に当たりましょう。
これで、戦果を挙げれば国民の心は目に見える力を行使する常備軍の設立へと向かい、近衛の
諸君に永い休息を与える事になるでしょう。

ミハイロフ君、アパノヴィッチ君、スタルツェフ君、ブラーギン君。君達は直ちに部下に武装させて
王都へ向かい、閣下の部隊に合流した上でテロリスト達を殲滅し、治安維持に当たり給え。
パルスライフルとアーマードスーツの実戦データを取るまたと無いチャンスだ。しっかり頼むぞ。

>>170
閣下直々の命令で、治安維持と反逆者掃討に加わるようにとの事で、我が社の『警備部門の者』を
送りましたので、不幸な間違いで同士討ちにならないようにお願い申し上げます。
それに・・・今争うのは、お互い得策ではないでしょう?
188テロリストC:2007/01/22(月) 22:13:32
(ユ国近衛兵3人が壁に叩きつけられ、血を吹きながらズルリと崩れ落ちる)

弱い! 弱すぎるぞ、こいつら…
このままでは予想よりも早く制圧してしまえそうだ…

うむ、敵の援軍か?さっさと始末してくれ。すぐに片付くだろう…
189縁 ◆a0FAtemOrk :2007/01/22(月) 22:14:17
最近、変なんだ…なんだかボーっとして気が付いたらいつも同じことを考えている…
胸がぽかぽかして暖かいような、それでいてなんだか締め付けられるような

はぁ、調子が出ない…


「嘘つけー!!」(ちゅどーん)
「神様のばかやろー!!」(ちゅどーん)
「こんな奴にやられるとはー!!」(ちゅどーん)
「こ、これで終わりだと思うなよー!!」(ちゅどーん)

テロリストの皆さん
恋煩い(なんと初恋らしい)の縁君になぎ払われて再起不能(リタイア)!

←To Be continued
190名無しになりきれ:2007/01/22(月) 22:16:07
ここ厨房しかいねえw
191虎千代 ◆jZAUB5SQsw :2007/01/22(月) 22:28:15
>>189
あれまぁ…豪快に吹っ飛ばしていくなー。ありゃうっかり近づけんか。


で、だ。こっそり逃げようとしたそこのアンタ!
(隠れていたテロリストを自害させぬよう水で出来た無数の腕で手足口内、顔面を拘束)
悪いけど…色々と”教えて”もらうよ。
192R ◆r3oqqLURqE :2007/01/22(月) 22:59:18
ふゎ…
眠いな…

(テロリストをアイアンクローしながら振り回す。)
193テロリストB:2007/01/22(月) 23:44:40
くそ、「奴」はまだ来ないのか?

きた、きた、きたぞ!!!

ゆけっ、ダーク・エンジェル!!!!
(鎮圧部隊を素手でバターのように溶かしながら)

くくく、我が名はガルネル…
ついに復活の時が来たか…
さぁ、かかってくるが良い、雑魚ども!
195R ◆r3oqqLURqE :2007/01/23(火) 00:01:20
>>194
ふわぁ〜あ…
眠気覚ましにはなってくれるかな…?

触れた相手を溶かすのかぁ…?

めんどうだな…

(刀に闇の気を込め、構える)
196虎千代 ◆jZAUB5SQsw :2007/01/23(火) 00:28:14
>>194
触れたら解ける?特に問題は無いな、うん。

水・禍・泡・膜(すいかほうまく:四方八方から水が噴出し>>194を包み込む)
さてどうする?このまま溺れ死ぬか、木っ端微塵に消し飛ぶか、それとも大人しく逃げ帰るか。
197名無しになりきれ:2007/01/23(火) 01:41:28
閉鎖したら太陽に
198名無しになりきれ:2007/01/23(火) 07:13:08
>>197
氏ね!そんな糞板いくかよ!
10ch行こうぜ10ch
199R ◆r3oqqLURqE :2007/01/23(火) 08:30:54
オレの出番は無さそうだな…
200名無しになりきれ:2007/01/23(火) 08:35:04
突然の反乱に混乱と荒廃を極める王都。
近衛達が人知を超えた力で応戦しているが、数が足りず、全市を防衛する事は
できていなかった。更に悪い事に、近衛に匹敵する力を持つ者が敵にも居た。
しかし、この状況にあの男が立ち上がった。

中納言「下がりゃ!麿は恐れ多くも帝より三位の位を賜わり、中納言と法務大臣を勤める身じゃ!
      即ち法の番人であって断じて国賊ではおじゃらん!その麿の管轄内で狼藉を働くとは
      言語道断!この事直ちに帝に言上しきっと麿の部下達で殲滅してくれる故、心しておじゃれ!」

近衛は王城と市民達の居住区にしかいないと高をくくった者達が官庁街を占拠しようとした時だった。
中納言の号令一下、法務省の治安維持部隊がテロリストに奇襲攻撃をしかけた。装甲車やアサルトライフルで
武装した彼らは既に、軍隊とでも言うべき存在であり、貧弱な装備しか持たないテロリスト達には直ぐに
死が訪れた。更に、郊外には黒い装甲服とEM兵器で武装した異形の者の私兵が迫りつつあった・・・。
201烈風&姫:2007/01/23(火) 10:24:43
乱気流剣!!

姫「わあ烈風強いv」

任せてください姫!!
202キョウちゃん ◆GhBswJF9b2 :2007/01/23(火) 15:07:57
エッと・・・・。
石鹸アル、馬用ノぶらしモ買っタ・・・・。
後ハ、『体に合った服を買いなさい』ッテ言ワレタっけ。

適当ナ服飾店ニ入って、暗色系のワンピースを購入。
「後、えぷろんハ・・・・。汚レるデアロし、3枚位買ッて置コうかノ・・・・」

かさかさト音ヲ立テル茶色イ紙袋ヲ抱エテ帰ル途中。
市街地カラ郊外ヘ向ケテ逃ゲル一団ト行キ遭ウ。

「お嬢ちゃん、この先は危な」
ソウ言イカケタ中年男性ヲ、思イキリ突キ飛バス。
白イ煌キト胸ノ灼熱感。

後ロニ倒レコンダ男性ノ上ヲ通リ過ギタ、てろりすとノ握ル白刃。
我ノ胸元ガ大キク切リ裂サカレ、僅カニ灰色ノ混ジッタ血ガ噴出ス。
急イデ、器ニツイタ傷口ヲ内側カラ押サエタ。

「早ク、逃げテ」
中年男性ニ告ゲル。
我ヲ心配シテクレタ人ダカラ、我ノ目ノ前デ死ナセルワケニハ、イカナイ。
起キ上ガッタ男性ガ、悲鳴ヲ上ゲテ逃ゲテイクノヲ確認スル。
彼ガ逃ゲ切ル為ノ、時間ヲ、稼ガナクテハ。

「セッカク、『気』ヲ蓄エテイタノニ、ヨクモ」
噴出シタ血ニ混ジッテイタ、我ノ『本体』ガゆらりト立チ上ル。
器ニツイタ傷ヲ修復スルノニ、ドレホドノ生気ヲ消費スルダロウ。
セッカク、無差別ニ触レタ物カラ生気ヲ奪ワナクテ済ム程度ニハ満足シテイタノニ。

・・・・目ノ前ニ居ルノハ、生気ノタップリ詰マッタ『人間』ダ。
埋メ合ワセクライニハナルデアロ。

刹那ノ後、意識ヲ保テナイ程消耗シタてろりすとガ、道ニ倒レ込ム。
「フム、コノ程度ノ制御ハデキルカ」
道ノ端ニ寝カセテ置ケバ、踏マレテ死ヌ事ハナイデアロ。

咄嗟ニ放リ投ゲタ紙袋ヲ拾イ上ゲ、我ハ近衛宿舎ヘ続ク道ヲ、
ゆっくりゆっくり歩キ続ケタ。
203名無しになりきれ:2007/01/23(火) 20:10:38
問題なく進む戦いだが・・・

突如襲来したグレムリン(機械を狂わせる)によって近代兵器が使えなくなってしまうのだった
204R ◆r3oqqLURqE :2007/01/23(火) 20:21:28
機械使え無くても関係無いしな。
ハハハ

(ローブから飛び出た黒く長い刺々しい無数の腕が次々とテロリストの頭を鷲掴みにし、投げる)
205名無しになりきれ:2007/01/23(火) 20:45:06
>198
あそこリア厨専門ジャン
206齋藤宗光 ◆Rdo7S1tg72 :2007/01/24(水) 15:57:56
厄介な敵だ。困りましたね。
真の敵とは味方の中にある。

……これを口実に一気に排除してしまうのが宜しいかと。
溜まった膿は一気に出さねばなりません。
これを口実とするしかないでしょう。
情報操作は簡単です。ですから、テロリストの仕業にしてしまえば宜しいかと。
判断は師団長にお任せいたします。

中の人曰く「家のPCはアク禁ですから、そんなに来られないかもしれません」
207名無しになりきれ:2007/01/24(水) 23:18:00
>>Rさん

スレから出て行ってください。
あなたがいると迷惑です。
208名無しになりきれ:2007/01/24(水) 23:21:29
グレムリンは複雑な機械ほど故障させやすいようだ
209R ◆r3oqqLURqE :2007/01/24(水) 23:52:53
>>207
別に構わないが
具体的には?
どのように迷惑している?
それとそれはアンタだけの意見じゃなくて?
ここの奴等みんなの意見?
つーかアンタコテ?
210名無しになりきれ:2007/01/25(木) 06:08:17
>>209
最初は漏れもアレかな〜と思ったけど、今ではあなた様はこのスレに無くては
ならない存在です。
211烈火:2007/01/25(木) 09:49:50
テロリストはミナゴロシダ
212利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/26(金) 06:30:32
なんと月夜よ。
近衛3名が負傷だと!?
なんてざまだ!!!平和ボケしとる証拠だ。
少しは後輩を見習えと伝えておけ。
縁に虎、Rの3人をな。
烈火と烈風は…まあ善戦したようだがな。

――虎の奴が捉えたテロリストの一人。……尋問中に爆死…?
本当に、単なる「内乱」なのか?
我が近衛に匹敵する力を持つテロリスト達。
‘徴’を持たぬ筈の彼等が、なにゆえにあのような力を持つ?
――有り得ん。
国を亡くした近衛の生き残りでも無かろう。
王を亡くした近衛は…‘徴’を使うことは出来ん故。
つまり。
彼等は正真正銘の‘近衛’なのだ。
つい先程、アルクの息子が死んだ。
彼は尋問中、一度も鉄面皮を崩さなかった。
さすがは、神官を兼ねる‘リ’国の近衛の一人。
並みの根性では無い。
その彼が、テロリスト達の訃報を聞きた瞬間だけは……瞳を動かした。
今思えば…あれは仲間の‘死’を悼む顔だった。

あのテロリスト達。
…王自らの命で動く、リ国の近衛であったのだ。
南に‘ラ’国。北に‘リ’国。
両国が手を組み、この‘ユ’国を手に入れる気だ。
狂王が王に憑依すれば、‘王’は勝手気ままに‘王子’を殺す。
王子を守る近衛がおらん限り、黙っていても王室は壊滅するのだ。

つまりは…彼等の目的はユ国近衛の壊滅。
そう考えて差し支えなかろう。

しかして不本意極まりないが…法務大臣の奴には借りが出来た。
あ奴の助けなど死んでも借りたくなかったが、近衛の弱体化は私の責任でもある。
治安部隊の存続、認めん訳には行かんだろうな………くそ!!
213名無しになりきれ:2007/01/26(金) 07:41:53
王都では、一方的な殺戮とも形容できる戦闘が起こっていた。重兵器で武装した法務省治安部隊が
テロリストに奇襲をしかけ、圧倒的な火力で制圧しつつあった。

中納言「ホホホ、帝に仇なす者どもよ左様な豆鉄砲やなまくら刀等はこの装甲車や戦車には
      効かぬぞえ?さて、者ども!一気に押し出して、敵を壊滅に追い込むぞよ!」

既に、混乱状態に陥っていたテロリスト達は退却を始めていた。このまま中納言が勢いで押せば
確実に滅ぼされていただろう。しかし、テロリスト達にも運はあった。突然のグレムリンの襲来により、
精密機器の塊である戦車や装甲車や戦闘ヘリが使い物にならなくなったのだ。

法務省兵A「うわっ!全兵装及び電子機器、並びに動力システムダウン!動きませんッ!」
法務省兵B「くそっ!ローターが止まった!・・・こちら鳳凰-02機体制御不能!脱出する」

中納言「ええい!こうなれば歩兵だけで追撃じゃ!まだライフルと手榴弾は使えるわ!」

しかし、本来隠密行動や奇襲を得意とするテロリスト達である。瓦礫や物陰の中に姿をくらました。

だが、法務大臣の部隊はまだ良かった。異形の者の私兵はハイテクの塊だったために、装甲服は
ただの鉄屑と化し、パルスライフルやパルスランチャーは鉄パイプとなった。更に不幸な事に、敵に
装備を渡すわけにはいかないという方針の為、それを引き摺って帰らなければならなくなったのである。

MADC兵A「くそっ!折角の新兵器もただの鉄屑だ・・・隊長、あとどのくらい歩けば帰れますか?」
ブラーギン「・・・30km.といったところか」
MADC兵B「もう駄目かも・・・」
ミハイロフ「お前達はいいよ、俺はこの作戦の総指揮官だから、モララーさんに報告しなきゃいけ
       ないんだ!ああ、なんて言い訳しよう・・・」
MADC兵C「偉くなると気苦労が絶えないんだなあ・・・」

彼らが帰りついた後、植物ですら畏怖させる程の絶叫が郊外で聞こえたという。
214名無しになりきれ:2007/01/26(金) 13:04:37
この世界で戦車や戦闘機、重火器がはやらないのはこいつらグレムリンの存在があるからである

対処法は気で追い払うしかない

そのため兵衛の役目はなくならないのである
215利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/27(土) 09:19:31
ははははは!!中納言め。
機械などに頼ろうなどとするから、こういう目に遭うのだ。
やはり…信じられるは自分自身の力よ。
我が近衛の存在意義、これほど再認識されたことがあろうか!
グレムリンよ。敵ながら感謝するぞ。
――――――などと心中で叫びつつ、王のお側で1週間。

打って出られぬこの身がもどかしい。
216名無しになりきれ:2007/01/27(土) 10:46:54
―――王都・官庁街

未だに戦火の止まぬ王都で、ここだけは平和だった。法務省部隊がテロリストをこの区域から
掃討したためである。もっとも、各省庁の官僚達はこの未曾有の混乱を収めるべく激務の連続
ではあるが。更に、治安部隊もグレムリンの襲来で受けた重兵器や装甲兵力の不足から、これ
以上の区域の警備や制圧には乗り出せずにいる。テロリスト達も近衛と治安部隊のいる区域は
避けているようであり、事実上の膠着状態であった。

中納言「ええい!まだ直らぬのかえ!?早く居住区を押さえて、民衆に麿の威光を示さねば
      ならぬというに!近衛よりも我らこそがこの国の守りに相応しいと思わせねばならぬ!」

罵声を浴びせつつ、己が野望をむき出しにしている男に対しているのは異形の者・・・ではなく、
四十代後半の眼鏡をかけ、スーツを着た、中肉中背の男である。その男が冷静に返す。

法務次官「そうは申されましても、厄介なところばかり壊れていますので・・・MADCのエンジニア
        でなければ早急の回復は無理かと。それに装備が回復しても迂闊に出るのは危険
       です。反逆者は神出鬼没の攻撃をしかけますから・・・万が一ここを抜かれれば、陛
       下の安全を保障致しかねます。それに、利休殿が御傍から離れずに警備していると
        か・・・反逆者に侵入されて、利休殿が手柄を立てれば我らの立場が危うくなります。
        とりあえずは専守に徹しましょう」

法務大臣は何かを言いたげであったが、男の言うことが的を得ていたので、ここは従う事にした。

中納言「ええい・・・忌々しい奴らじゃ」

一言呟くと、法務省の彼の執務室へと男は戻っていった。
217凱王 シュレン:2007/01/27(土) 14:00:38
ここは一旦引くか…

ゲンゴウ、凱聯、カイザン!
今宵は一旦引くぞ!

ダークエンジェルは暴れさせておけ!
218名無しになりきれ:2007/01/27(土) 19:25:11
ひめ「烈風やっちゃって!」

烈風「任せなさい!!愛の力が闇を切り裂くラブラブ烈風牙!!」
219名無しになりきれ:2007/01/27(土) 19:35:24
     `-、.  l;:;:;:;:;ー-::、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:-‐'";:;:;:;:;:;:;:l   ,ィ'´  (
    ヾ-、 `ヾl;、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:‐-::、;:;:;:;:;:l;:;:;:;:;:;:;:-‐''";:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ィ≡シ'"´  ,ィシ ゝ
  ⌒ミ`ニキ三ミヽ:;、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;゙''‐┼‐''";:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ィ彡ナシノノフイくノ∠   おのれ利休…!
  .ー=、 ゙ゝ'彡三≡ミ`ー 、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;-‐''"´彡ッシノ彡ノノシ/F三ヽ、
´~ゝ-ゝ<リ彡ノノ三ミミミ     `゙''ー-、;:;:l;:;:;:::-‐''"´     ィ彡三彡jノヨ'ノ巛ミ>'"二ヽ、_
  ^`ー三くj〃彡三≡ゞ   ,r==、  ̄   ,-‐=、    ゙ヾニ三シ人ミ三彡ニ=-、    `ー〜一'''´
   、,:r''7ヘ又彡シ,´ `ヾミ、  `゙゙゙゙゙′ヾ 〃 `ー'''"   ,ィツ``彡=l: /ミ三彡ブ>ニ‐‐
 ,'ニキ王彡彡彡ミ   ヾミ三三ミ;、丿 '、 ,ィニ三三彡' ,   l三/./彡彡三ノ∠ニ_,,,,
=〃ーヽヽfrミl.ヾミ    `《_ヾ゚ツヽ、ヾ:  i:"´,ィ'ヾ゚ツ_,,ゞ'"  lミi lミミ三≫にニニ、ヽ、___
 `ー=''"~`ヾミヽ_ヾミ、. ヾミ、`゙'''"´シヾ,l  l:,〃"`'''" .,ィ彡'´ ィ.lミl,ノミ三ヽフ<7、,.r--=、
    ,,ノ-r'彡〃`ミミ彡ヅ`゙゙゙゙゙"´ 、.l  |:.,ィ、`゙゙'''''" ヾミ彡lミ'ミミY人ノリへ,,.=、
  ,r''>=‐ナ〃フノノミ      ィ彡ニイミ   l:ア、ヾ三ミミ、    lツ三彡彡メ>ノ、_  `''"´
`~  、__,>ヲr7ノF彡ヽ   ,彡' /ィr ヾ  〃_)ヾ  ヾミ、  /iヽミミ彡==、、
   ゞ、_彡ナ7ノシノヽ  ヾ、 ィ彳'``'ー‐'"  ヾミ、 〃 / l:::ヽミ≡、,.,、 ゙ヽ
    f 、__,>ヲr7ノF彡ヽ.、  ヾ-、   : :   _, - ァ`  / /:::::::ヾー-、ミ、、_,,
      ,,ノtヽ ///l.l\  ヽヾミ三三彡',ン´   , ' /:::::::::::::ヽ ヽヾ≧、
     〃, -‐'"´/ /::::::l l. \( ` ー--一'"  )//:::::::::::::::::::::::)  )、 ヾ、
    '"´    / /::::::::',. ヽ  ヽ、         //:::::::::::::::::::::::::/  / \
          ヽ ヽ;::::::ヽ ヽ   `ー--‐‐'"´ /::::::::::::::::::::::::/  /    \
220助さん &格さん :2007/01/27(土) 19:38:27
     /⌒\     /\
    /'⌒'ヽ \  /\  |
    (●.●) )/   |: |
     >冊/  ./     |: /
   /⌒   ミミ \   |/
   /   / |::|λ|
   |√7ミ   |::|  ト、
   |:/    V_.ハ
  /| i         |
   и .i      N
    λヘ、| i .NV
      V\W
なんとかテロリストどもは追い払ったが・・・・

格「まさか見つかるとは・・・第二王位様に」

221利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/28(日) 07:51:39
そうか。敵は引いたか。
……追ってはならん。それこそ奴等の思うつぼよ。

芭蕉、王の警護、代わってくれ。
王は最近、情緒不安定気味ゆえ…気をつけろよ。
先王の時もな。狂王となる1か月程前より、何やらイライラなさっていた。
おそらくは御分かりなのであろう。
「その時」が近いという事を。

そうだ。其方、この月刀を手にして見てくれ。

―――――ほう……月刀が言っているぞ。
其方を持ち主としても良い、とな。

いいか。私に万一の事があった時、其方がこの月刀を使え。
第一王位をお助けするのだ。

私はしばらく執務室に篭る。
書類がたまっているのでな。
222名無しになりきれ:2007/01/28(日) 20:09:15
一部の植物がこちらの味方になりました
率いているのは烈風!?
223名無しになりきれ:2007/01/29(月) 01:48:32
気は樹に通ずる!!
224名無しになりきれ:2007/01/29(月) 01:57:23
薫と甲斐と山田はお留守番か・・・
225齋藤宗光 ◆Rdo7S1tg72 :2007/01/29(月) 16:37:55
……各省庁の文官は理解力が欠落している。
……レスポンスが遅すぎる。仕事が遅いんだ。
あれでよくもまあ……文官として立派に職務を果たしているといえるのか……?
まあいいでしょう……。詮無きことですから。

法務大臣は軍隊を持ったときの恐ろしさを真に理解していない……。
これこそ、あの武器販売者の思う壺だ……。
所詮、彼は傀儡でしかない。軍隊の恐ろしさは、首脳が阿呆だったとき……。
充分に発揮される。と、言ってもいいかもしれませんね。

軍隊が存続するのであれば、彼を更迭して。
シビリアンでない、職業軍人がその職を兼ねるのが相応しい。
……近衛師団に直属させるのが望ましいのですが、それならば別に要らないんですがね。
……精密機械は破綻しやすい……早急にナパーム弾・黒色火薬。配備してください。
226名無しになりきれ:2007/01/29(月) 17:25:49
雨・・・か
227虎千代 ◆jZAUB5SQsw :2007/01/29(月) 21:44:26
雨は水系統の能力を持つ俺にとって相性バツグンだけど、精密機械の集まりである機甲師団的にはどうなんだろうね?
228名無しになりきれ:2007/01/30(火) 01:04:59
烈火が役立たずに・・・・
229利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/30(火) 07:18:56

もう止めだ止めだ!!!
何なんだこの書類は!!!

文官どもめ。今現在の状況、解っているのか?
敵は引いたとは言え、まだ気を抜ける状態ではない。
「上下水道整備企画案」だの「中央分離帯に花を」だの……
――んな企画は後回しだ!!

む…?
―――残月か。いつの間に戻ったのだ。
……で……なんと!?天海が出入りしていた、だと!!?
アルクは何をしていたのだ。
奴は実にフェアな男。他国と手を組むとは思えん。
――――そうか。投獄されたか。
アルクは近衛及び神官の筆頭。
奴に傀儡の術は効かん、となれば当然か。
リ国の近衛を差し向けたのは……近衛次官。
一茶は次官に恵まれ、アルクは恵まれなかったと言う訳だ。
――――ははははは、残月よ。
私はどちらだろうな?
230利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/30(火) 07:19:53

月夜、すれ違いだったな。
残月は今しがた‘リ’国に戻ったぞ。
天海の奴、‘リ’国王リュウライと直に接触したらしい。
リュウライも、良く話に乗ったものだ。
残虐ではあるが、他国の手を借りるような王では無かった王だ。
それほど…狂王を畏れていると言うことか。
本気でこのユ国を滅ぼす気だな?
――――――――狂王と共に。

―――さて……植物を使った攻撃は阻止。
一茶が率いた20万の軍勢は返り討ち。
テロに見せかけた奇襲は失敗。
天海よ。次は…どうする?
もし私であれば…………

は!!
外からの攻撃が効かんとなれば……次は内なる攻撃。
よもや…今文官どもの間で流行っとる病、あ奴の仕業か!?
髪が抜け落ちる世にも恐ろしき病。
…力が出せんどころでは無い。
下手をすれば……バナナでも食わん限り、生存も不可能。
バナナを巡る恐喝・事件が相次ぎ、このユ国は自滅する。
――――恐ろしい。
実に嫌な攻撃手段。

月夜、隔離病棟に近づいてはならんぞ?
其方の美しい淡雪の髪、すべて失いたくなければな。
231利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/30(火) 07:20:55
――宗光。其方もだ。あの病棟には行くな。
其方はもともと髪が少ない方だが……
いやいや、少ないというのは、短髪だという意味だ。
薄いという意味ではなく。

軍の件。
あの働きの後ゆえ、存続も止むを得んかと思っとったが、陛下は却下された。
やはり機械は機械。
いざと言う時に役に立たんとなれば、当然であろう。

其方の生産せし爆発物。民間の自警団に配備させた。
――扱いに慣れた者と供にな。
国民が自力で身を守るなら…なおさら軍は要らん。
加減が宜しくないとは言え、賢明なる判断を下される王には頭が下がる。
232利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/30(火) 07:21:45

薫、甲斐、山田。第三王位を頼んだぞ。
第三王位が例の病棟に行くと言っても、決して行かせてはならん。
全く……あの御方の旺盛な好奇心には困ったものだ。

―――なに?第二王位も心優しき御方ゆえ、病棟に行かれるかも知れん、だと?
――うむ。そう言えば、物資の供給に行かねばとか仰せられていた。
・・が、心配は無用。
今現在殿下を守りしは、古き時代のお二方。
髪が抜ける云々の病とは無縁の方々が、殿下の代わりに病棟に行ってくれよう。

私はしばし表へ出る。
外の様子、たまには自身の目で見て来なくてはな。
233利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/30(火) 07:22:44
雨……か。
この時分、雪が降らぬとは珍しい。
植物達は喜んどるだろうな。
烈風率いる植物の群れ。アウラウネの親族か何かかは知らぬが…
外堀に詰めてくれるとは真ありがたい。
「気は樹に通ずる」とは、烈風にしては気の効いた言葉よ。

水はけの悪いこの国土。
水系の属性を持つ者にとっては……最高の環境だな。
虎の用いる……技の名は知らんが、多数の手にて敵を絡め取る技。
…つくづく敵に回したくない男よ。

この雨が止まぬうち、焔の属性は使えまい。
烈火は城内に置くとしよう。
234利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/30(火) 07:23:35

―――――――む?
娘よ。全身ずぶ濡れではないか。
雪ではない、かと言って暖かくも無いこの季節。
風邪を引いてしまうぞ?
買い物の袋も破けとる。中身は服のようだが……台無しだ。
どうだ。この近くに、私の庵がある。
寄って行かんか。
――――――――ははははは、案ずるな。何もせん。
其方のような年端も行かぬ少女に、この私が何をすると言うのだ。

遠慮せず、中に入れ。
風呂に入り、身体を温めるのだ。
主人に使いに出されたかようだが、傘を持たずに外出などするものではない。

―――ほう……先程は良く解らんかったが、乾いてみれば…深い緑色の髪。
なかなかに美しいな。

……ん?
少女よ。何処かで…会ったか?
235名無しになりきれ:2007/01/30(火) 16:43:19
だがあの死神が病院行くとお迎えと勘違いされる罠
236名無しになりきれ:2007/01/30(火) 17:23:13
nannmaidabu
237名無しになりきれ:2007/01/31(水) 00:55:56
ガオーーーーオオッ!
238名無しになりきれ:2007/01/31(水) 01:01:57


―――王都郊外・MADC本社

高貴な男と異形の者が苦虫を噛み潰したような顔で向かい合っている。
やり取りされているのは、内乱終結後の国王の裁定に関することである。

中納言「今朝の朝議のこと・・・既に聞き及んでおろうな?」
モララー「ええ、極めて残念でございます・・・」

またしても彼らの野望は潰える事になった。国王の信頼は依然として、近衛にあり、
彼らは警戒されているようであった。

モララー「ですが、悲観する事もありません」

異形の者がいつもの微笑を浮かべて言った。

モララー「今回の行動で一部の民衆の中に我々の動きを支持するグループが現れたようです」
中納言「その者達を焚きつける訳か?」

男は異形の者の言わんとするところが読めてきていた。

モララー「はい、彼らを我々が支援し・・・政治グループに仕立て上げます」
中納言「その者達に更に同志を募らせ、立憲君主制への移行を要求し、陛下の権限を制限する・・・
      そして、『民の意思』で国防軍の設立へ・・・という訳でおじゃるか 」

男の目に再び光が戻った。

モララー「市内の復旧は我々が行っております。・・・我々に恩義を感じる者はまだまだ増えるでしょう」
中納言「ホホホ・・・利休よ見てらっしゃい。上が駄目なら下からじゃ・・・今度は麿らを止めることも叶わ
      ぬでおじゃろう」
239中納言:2007/01/31(水) 03:33:34
      ノ、_:::::::::::::::::::::`'ー-,/、_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
     /;;;;;;;;7`'ー.、_:::::::::::::::/;;;;;; ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'}
     !;;;;;;;;/    `'ー-.、」_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
     ノ;;;;;;;;;!   <ニニ)    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i;;;;;;;;;;;;;;〈
   _i;;;;;;;,r'           (ニニニ〉::::::::::::l;;;;;;;;;;;;;;;;i
  /rl;;;;;;r'     ..,,       ..: ::: :::::::::/;;;;;;;;;;;;;;;;l
  l.l l;;;;;!   ,,-==‐..,    ..:::::::_,,:::::::::::::ヾ、;;;;;;;;;;;;;;l
  'l.li;;;;!   ,-r―ェ、   . : :::.,,-―-、::::::::::::i;;;;;;;;;;;;;l
   l.`;;i   `'ー='‐-',  : :: :,_-ェ―ッ、`:::::::::::'i;;;;;;;;;ス
   .l l;l    `'ー=-'´   : :::::;;`'=='"ー':::::::::::::!;;;;;;/;;;}
    ! i;!          .: ::: :::`'==='"´::::::::::/;;;;;/;;/
   `i;!          :: :::::::::::::':::::::::::::::::::/;;;;;/;;/    ホホホ・・・利休よ見てらっしゃい
    !      (,、 ..::::::ヽ、:::::::::::::::::::::::::i;;;;;/;;/
240利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/31(水) 07:03:52
>235
はははははは!!違いない!!!
235よ。其方、なかなか上手い事言うな。

隔離病棟では、腹をすかせた患者達が物資の供給を今か今かと待っておる。
患者が驚かんよう…助さん格さんには、手袋と面の着用を義務付けるとしよう。
物資とは主にバナナ。
良し。
バナナを獲りに行くのは私が引きうけた。
今朝も数人、バナナの木に食われた者が居たと聞く。
241利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/31(水) 07:04:39
>236
念仏を唱えるはまだ早い。
見ていろ。あの深い森の中。
穴から顔を出す大蛇より、道端で出会うクマより恐ろしきもの。
それはバナナの木。
バル・バラも恐ろしいことは恐ろしいが、
あれは巨大化した実の攻撃をかいくぐれば何とかなる。
しかし。
バナナは‘葉’を刃物として使う樹木。
獅子の雄叫びとともに繰り出される、飛剣はなかなかに手強いと聞く。
―――――縁の母君が、ただ一人で挑んだ話。
本当であれば、私に出来ん事はなかろう。
242利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/31(水) 07:05:27
>237
―――そら来た!!
ふん!月刀など抜かん!!
貴様の刃、すべてこの手刀で刎ね返して見せよう!!

どうだ!!思い知ったか!!
…な・なんと!!バル・バラの生地が裂けている!?
‘気’の防御に、隙があると言うのか!?
植物ゆえに「何も考えてない」かと思いきや……なかなかやる。
――くそ!!またヘタクソな裁縫をせねばならん!!

植物相手に本気になるは大人気無いと思っていたが、致し方ない。
この‘属性’、使わせてもらう。

はははは!!私の意図が解るか!?
大地に手を当て、この凍気を根より送りこむ。
いかに貴様と言えど、凍れる水の膨張率には敵うまい。
すべての細胞は凍結し、神経系統はマヒする。
動けぬ貴様は…ただの‘木’よ。
無論、殺しはせん。
んな事したら、バナナの木は絶滅してしまう故。
243利休 ◆r4nATUz5SU :2007/01/31(水) 07:13:56
>238
……んん?
随分と復旧作業が進んでいるようだな。
――はて。これほどの人員を集める予算が…出ていただろうか……

何か――――気に食わん。不自然だ。
資金調達を買って出るキトクな金持ちでも居たか?
24時間テレビの募金を、すべてこちらに回したか?
財務大臣に確認するとしよう。
最近の金の動きを。


>中納言
思惑が外れ落ちこんどるかと思いきや、何を笑っとるのだ。
「見てらっしゃい」などと。
サーカスの呼びこみか?
……また妙な事を企んどるのではあるまいな?

おい。法務大臣。
ひとつ、忠告しておく。
――――いいや離さん。
貴様が話を聞き終わるまで、この手は離さんぞ。

いいか。
己が利、或いは保身のため、貴様が何をしようと構わん。
裏にどのような意図があろうと、この国の‘利’となるなら歓迎されよう。
――――だが。
‘王’の権限を侵すは、世間は認めても、この利休が断じて許さん。
国に‘生命の気’を与える陛下は、いわば‘贄’。
日々身を削る国王の寿命が、我等の半分にも満たぬ事は知っていよう。
「最終決裁権」は、そんな陛下の持つ…たった一つの権限なのだ。

逆賊の汚名を着ても構わん。
貴様が何処に隠れようと見つけ出し、斬る。
私にはそれが出来る。
―――解ったら、行け。
244名無しになりきれ:2007/01/31(水) 08:34:04
光あれ!!
245名無しになりきれ:2007/01/31(水) 08:39:31
天海VS中納言
246齋藤宗光 ◆Rdo7S1tg72 :2007/01/31(水) 15:41:08
光あるところに自然と影はある……。
我らが光であれば、自然と影もあるということですね。
とりあえず、隠密を放ってみることも重要でしょうが……。
闇の武器販売人、法務大臣。影の繋がりは馬鹿馬鹿しくて、非常に厄介。

内に疾患がありながら、外からの打撃も加えられると拙いですね。
早々に内の疾患を除いてしまわねばならないのですが……。
私利私欲に走っているのか、己が権力を保持したいが為なのか……。
どちらにせよ冷静な対処を迫られそうですね……。

(糞が……!亡国の兆しだ……国家の高官が国家の転覆を謀るようでは……!)
(精密機械で武装したところで、国防力の向上には繋がらないだろうが……!)
(終わりか、この国も。いや……今度の国は滅ぼせはさせません……)
(今回は……恩義もある。逃げ出しませんよ……それに、近衛師団があれば……なんとか……)
247烈火:2007/01/31(水) 17:24:11
烈風がパワーアップしたのに俺は・・・・

恋でも探すかな
248名無しになりきれ:2007/01/31(水) 17:35:20
―――王都から離れた地方都市

この国・・・ユ国の東方に位置し、温泉や巨大な湖や太古の戦争以前の遺跡等があり、古くから観光・保養地として
知られた所である。近年、MADCの兵器生産工場が進出し、工業都市としての性格も持つ事となった。王都から離
れている為、近衛の権力はあまり届かず、市長や地元の有力者が実権を握っていた。そして、大きな湖の側にある
別荘でここの主である、異形の者と四十代後半の男が話していた。

モララー「今日はあなたですか、小笠原次官」
法務次官「・・・閣下は利休殿に捕まり、『お互いの政策上の不一致を埋めていく作業』をしておられるようでして」
モララー「まあ、閣下ならうまくあしらうでしょう」

男は官僚らしく、持って回った言い方をした。異形の者はそこには触れずに、本題に入っていった。

モララー「今日は、民主化を推進するグループの主だった方に来ていただいております・・・ミハイロフ君、皆様を
      お招きしてくれないか」

ミハイロフと呼ばれた、短髪で背の高い筋肉質の男は短く返事をして、部屋を出た。

法務次官「いくら陛下のたった一つの権限とは言え、あまりにも絶大な権限であることが利休殿にはお分かりでは
       無いようですな。彼は陛下の側に長く居すぎたようです・・・周りが見えていないのでしょう」
モララー「仰る通りです・・・我々の『お得意様』は別として、大国は虎視眈々とこの国を狙っています。かつてのラ国
      や今回のリ国のようにね。そんな中で強大な国防軍無くして、どうして国が守れるというのでしょうか・・・」

ドアがノックされる音が聞こえる。民主化グループの代表者の来訪を告げるものだろう。異形の者は入るように伝えた。

?「失礼致します、ユ国愛国評議会最高議長の京極です」
?「同じく、副議長宇喜多です」
?「同じく、主席参事篠原と申します」

三人の男が入ってきて、自分の名と役職を告げた。

モララー「さて・・・役者は揃いましたね。どんな劇になるんでしょうか・・・?」

異形の者はそう言い、棚から自分の愛飲しているワインとグラスを取り出した。
249名無しになりきれ:2007/01/31(水) 18:19:17

.| |_ .|  | |  /ヽ      )  |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;| (
.、_ 三  | |.. |.Y.|.     /  |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;|  )
/ヽ  |  | |_ | | |     (  |_呪利休__|_呪利休 | (
|.Y.|  |  |  三.ノ      ヽ | 三| /7 ,、     ,、 ト、|三 ! ヽ
.| | |_ |  | |   ./ヽ  )ヽ、_.) | 三| |;;レ;;l,.イ   ト,j;;l/;;l|三 | (_丿ヽ
.ヾ、_ 三  | .|  |.Y.|  (     | 三'|;;;、_.,.ノ i;;iヽ、,.,__;;;;li三 |   ノ
   .  |  .| |_ | | |((._.)     ト、ニ| 〉ィヽOン;; | |;;iィKOン;;{|三.|  (_.,))
     |  ,l、 三.ノ )      .', iヽ! ,ゝ;;;;;;;;r'、;| |;;r-、;;;ト< |シ,イ     (   
    ..l_,..-−-`-、 (       i,ヽリ ソ (/ ,'l! l!!.  l;/`'|f ノ      )
  _,..-l´-'"~二二~`'=、_     .ヾ!  / i ,、 ,..、ヽ    lノ      Uヽ
 / / ̄ _;,: =‐、‐'ト、_ ヾヽ     .|   ,__,.-;-;-;、._、ヽ l         ノ
 `、.ヾi´   _,,....L:;_)`t、'´     l  イ,=,=,='='='=l'ヽ /、       (
   `〉  ''"~´  _j,, )`´      ゙i.、   `'"~⌒~"'  /'"\        ヽ
    l  、-''"´_,,. ::.〕         | \  ー一 / /   _,ン'゙\      ヽ
    〕  、-''"´ _,..、〉       ,ィ|、  \     /_,、-'" _,.-''´ `丶__  (
    i゙:';;  ,ィ-'゙   !i    _,. イ  | ヽ_ 二=''" _,. -''´  """""´´ `、

陛下の威光を盾にしての横暴・・・いつかその首刎ねてくれようぞ・・・。

―――王都・宮中

中納言はいつもの様に国王に罪人の死刑執行の決済を仰ぐ為に参内し、明朝結論を出すとの
声に送られて、自分の邸に戻る途中だった。

中納言「さて、今日はモララーめが送って参った酒で晩酌しながら漢詩の一つも作ろうかの・・・」

そんなささやかな計画を呟きながら、宮中の長い廊下を歩いていた時にそれは起こった。
近衛師団長利休との邂逅である。お互い権勢を張り合い、片方は国王や近衛部隊、大衆からの信頼
厚い、生粋の武人。片方は官僚達を統率し、有力企業に太いパイプがある、策略に長けた文官。
このように完全に対立する二人が出会ったのである。しかし、ここで下手に争って帰りが遅くなるのを
嫌った中納言は一言挨拶をして通り過ぎようとした。だが、その特別な装束が彼の動きを止める事となった。
利休は袖を掴んで、一気に日頃思っている事を捲くし立てた。それにやんわりと返していく中納言。

中納言「はて・・・麿がいつ陛下を蔑ろにする事を申したかの?いわれの無い事を捲くし立てられても困るのう
      知らぬ者が聞けば、麿の陛下への忠義が疑われるではおじゃらぬか。仮にも人を統べる者ならば、
      かような軽率な言動は慎まねばならぬぞえ?挙句の果てに斬るとは何事でおじゃるか・・・それに、
      麿は逃げも隠れも致さぬ。何かあらば麿も弓矢で相手してつかわすぞよ」

二人が去った後、廊下には再び静寂が戻った。

>>246
ホホホ、顔色が悪いぞえ?いかがなされた。
250利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/01(木) 07:09:18
>244
…光か。今の私には、その‘光’が見えん。
雨は止んだ。
――が、あの灰の雲に遮られ、陽の光はその遥か向こうだ。
244よ。光を求むなら…また明日来るがいい。
光が得られぬなら、その次の日も。
――――さすれば、じき願いは叶おう。


>245
ほう?天海の相手を中納言の奴がすると言うのか?
ははははは。
――――――役者が違い過ぎるのではないか?
天海はユ国筆頭国王補佐官であり、神官でもあった男。
しかして今は、ラ国の筆頭神官。
天海の術に、脆い機械仕掛けなど通用するものか。

私が真に恐れるは……神官の力。
根底を支えるは我等と同じ‘気’。
しかし……物理的には決して説明のつかん……不可思議、不可侵の力。
霊と交信し、あの世のものを呼び出す陰陽の力。
空間を渡る者も居ると聞く。
奴等に弄れんものがあるとすれば……‘時’か。
‘時’という4本目の‘軸’を操作するは……4次元神のみ故。
251利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/01(木) 07:10:57
>246
宗光。おい、宗光!
……何度呼ばせるのだ。こんな廊下の片隅で、何を考えとった。

丁度いい。城内で流行っとる病の事、聞き及んでいよう。
調べてくれんか?
あのような病、神官の力にて起こす事が可能かを。
過去に同様の事例があったかどうか。

―――……あの糞忌々しい中納言の事は置いておけ。
気に病むだけ無駄だ。
国家を動かす中枢、そこに居るのは聖人君子ばかりではない。
むしろ、そうでない者が大半。
……其方の方が、良く知っとるだろうがな。
252利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/01(木) 07:11:46
>247 烈火
恋か。なるほど。
彼を強くした要因に、‘恋’があるのは間違いない。
恋は弱みにもなるが、強みでもある。
――――縁も。
最近なにやら様子がおかしいが……恋でもしたか。
其方、何か知らんか?


>248
―――――縁が来んな。
‘十六夜’に、中納言と繋がる武器商人のこと、探ってもらわねばならんと言うのに。
それとも、自ら調査しとるのだろうか。
しかも圏外ゆえ、連絡出来ん…とか。
――――有り得る。
奴等が企てをおこす場所。
電波の類がシャットアウトされてもおかしくない。
253利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/01(木) 07:12:29
>249
弓矢で相手だと?
――願い下げだ。所詮、矢を番え、引くだけの腕であろう?
この壁にかかる強弓。
これに弦を張ってでも見せたなら……考えてやってもいいがな。



……中納言の奴。のらりくらりと逃げおる。
尻尾は掴んでおるのに……手が出せんと言うのがもどかしい。
いっそ城内を一掃したい所なのだがな。
代わりの者がおらん上、陛下の御身が危ういこの時分と来た。
辞表を出し、奴等を皆殺しにした所で……敵国の思う壺であろうな。

くそ!!
何のための国王補佐官なのだ。
陛下への進言は出来ても、それ以上の権限は一切無く。
文官の最高職とは名ばかり。


中納言に従う各省の大臣…官僚。
その後ろの…国境を跨ぐ「闇の商人」ども。
―――いつか……その報いを受ける日が来よう。
…そうとでも思わねばやってられん。
254名無しになりきれ:2007/02/01(木) 09:14:21
行くぞ是津!!
255キョウちゃん ◆GhBswJF9b2 :2007/02/01(木) 15:11:24
「よう、虚無の精霊」
道ヲ歩ク我ニ、物々シイきゃたぴらノ付イタ鉄ノ塊ニシガミツイテ、
音ヲ立テテ齧ッテイルぐれむりんガ声ヲ掛ケル。
「何ノ用カ? 故障ノ精霊」
足ヲ止メテ、鉄ノ塊ヲ見上ゲタ。
鉛色ノ雲ガ垂レ込メタ空。雨ガ近イ。

「お前らの『王』はどこだ? 近くに居るんだろ?」
少シ、考エル。
「知ラヌ。探スツモリモ、無イゾ」
虚無ノ王ハ、『花嫁』ヲ微塵ニ潰シ、気ヲ分ケ与エテ新タナ魔物ヲ造ル。
最後ニ花嫁ヲ選ンダノハ・・・・、ソウ、三年前ダ。
花嫁ハ存在ノ端カラ磨リ潰サレル恐怖ヲ味ワイ、ソノ恐怖ハ生マレタ魔物ヲ形造ル。

「おいおい、従わなくて良いのかよ」
花嫁ノ存在ノ核ニ近イ所ホド、ヨリ強イ魔物ヲ産ム。
『虚無の王』ト同ジ種族デアル『虚無の精霊』ハ、
花嫁ノ核ニホド近イ部分カラシカ生マレナイ。

「御前ハ、自分ヲ殺シタ者ニ仕エル気ニナルカ?」
マァ、ソウ言ウ事ダ。
最後ニ残ッタ核カラ生マレタ我ハ、母ノ記憶ノ大半ヲ引キ継イダ。
モットモ、器トシタ人間達ノ王モロトモ封印サレナケレバ、
我ノ記憶ヲ造リ変エテ僕ニシタデアロウガ。

「我ノ事ヲ、他ノ精霊ニ吹聴サレテモ困ル」
ぐれむりんニ向カッテ、軽ク手ヲ振ル。
器ニ沁ミコンデイル我ノ本体ガ、指先カラニジミダス。
灰色ノ霧ニ包マレ、細イ悲鳴ヲアゲタぐれむりん。
悲鳴ガ消エタ後ニハ、壊レタ戦車ガ残ルダケ。

>233
空カラ銀ノ糸ノヨウナ雨ノ雫ガ落チテクル。
見カケハ美シイガ、水ノ精霊ニ嫌ワレル魔物ニトッテハ猛毒ニ等シイ。
しゅうっト音ヲ立テ、宿主ノ肌ニ赤イ火傷ノ筋ガ走ッタ。

急イデ、帰ロウ。
風ノ精霊ニ頼ンデ、雨ヲワズカニ逸ラス。
ソレホドノ効果ハ無イケド、無イヨリハマシ。
顔ヲ伏セテ走リ出シタ我ハ、何カニブツカッテ、後ロヘヨロメイタ。

>234
雨ノ中ニ長ク居テハ、我ハトモカク宿主ガ痛ム。
遠慮ナク、雨宿リサセテモラウ事ニシタ。
・・・・オ風呂・・・・沸カシタ水ナラ、精霊ハ居ナイケド・・・・。
水、苦手。

>何処かで…会ったか?
「掃除、雇ウ、我」
コノ国ノ言葉ハ苦手ダ。宿主モ我モ、流暢ニハ話セヌ。
身振リ手振リヲ交エ、『近衛宿舎ノ雑用』デアルト伝エヨウト試ミル。

落チ着イタ所デ、アラタメテ宿主ノ状態ヲ調ベタ。
胸元ノ刀傷ニ、雨ニ焼カレタ数箇所ノ傷。
団長モ、コノ傷ニ気付イタヨウダ。
「大事ナイ、スグ、治ス」
幸イ、サッキノぐれむりんデ気ハ足リテイル。
コノ程度ナラ、痕モ残サズ瞬時ニ治セルデアロ。
256名無しになりきれ:2007/02/02(金) 08:05:25
―――地方都市・兵器生産工場

町の西端にあるこの巨大な工場では何千人という労働者や機械が忙しく
働いていた。数年前に建設されたこの工場は今やこの都市の重要な経済
の拠点である。最初は異形の者と物騒な建物がやって来る事に不信感を
抱いていた市民達も自分達が雇用される事を知って、一転して歓迎ムード
となり、異形の者もこの町の名士として認知されていた。そして今、
異形の者はここの工場長と話していた。

モララー「どうです、対グレムリン兵器の方は」
工場長「はっ、研究者やエンジニア達の努力で方向は見えてきました」

自分の働きに満足するかのように男はニヤッと笑って、その続きを話した。

工場長「ある周波数の音を嫌う傾向にあるようです。この前の大発生で捕らえた
      グレムリンを使って実験したところ、音を出している機械に少しも近づこう
      としませんでした。もちろん、人間には聞こえない領域ですので戦闘等に
      支障は無いかと思います」

異形の者も工場長の説明の間じゅう微笑を絶やさなかった。そして次の質問をした。

モララー「で、実用化にはどれくらいの予算と期間が必要ですかね」
工場長「期間は五年ですが、予算をもう20%増加して、機密レヴェルを落とし、一般工員
      も作業に参加させて頂ければ、二年程でテスト部隊への配備は可能です」

自信を持って彼は答え、異形の者も彼の要求を全て認める事にした。そして、この地を
離れる旨を伝えた。

工場長「会長、王都へお戻りになられるのですか?」
モララー「いや・・・西に行こうと思っているんだ」
工場長「あそこは我が社の造船所が・・・ステルス=フリゲートですか?」
モララー「うん、海の守りも必要と閣下が仰るから今八隻を建造中だ」
工場長「では、お気を付けて・・・町を出るまで警備の者を付けましょうか?」
モララー「いや、この町に私を狙う者など居ないよ・・・殺せるものもね」

そう言い残して、いつの間にか異形の者は姿を消していた。
257名無しになりきれ:2007/02/02(金) 09:02:19
―――王都・中納言邸

何百年とこの男の一族の本拠として度々の改修を経て維持されている広大な邸宅。
王城からさほど離れていない所にこの邸は置かれていた。今、邸の主の男は杯を
傾け、月を見ながら座っていた。

中納言「・・・たまにはこうして、野望や政治を忘れてゆるりとするのも良かろう。気が張って
      ばかりではうまくいくものもいかぬようになるでおじゃる」

そう口では言いながらも、男の頭には最後に利休の放った一言があった

―――これに弦を張ってでも見せたなら……考えてやってもいいがな。

中納言「ふん、下らぬ・・・己が得物の手入れもできぬ事がおじゃるか」

そう言うと、男は部屋の隅から長い箱を取り出した。中に入っていたのは色とりどりの絹で
描かれた伝説上の生物等の絵で装飾された見事な弓であった。これもこの男の一族に
代々受け継がれたものなのだろう。男は少々、弦が緩んでいるのを見ると手馴れた動作
で張り直した。無論、慣れて居なければとても張れないものであった。そして、他に異状が
無いのを見た男は庭に降り立ち、置いてある的に向かって狙いを定め、矢を番えた。満月
の夜で非常に明るく、狙うことは容易かった。放たれた矢は見事に的の中心を射抜いた。

中納言「世は刻一刻と変化しておじゃるが・・・麿にはこれが一番しっくりくるようじゃの」

そう言い残して、男は再び杯を重ね始めた。

>>255
グレムリンの襲来で放棄された戦車の前に法務省治安部隊の者達が立っていた。
回収しに来たのであろう、大型トレーラーとクレーンを持って来ていた。

法務省兵A「えーと、666号車確保・・・と。イヤな番号だなあ・・・」
法務省兵B「・・・コイツに乗っていたのは俺だ」
法務省兵A「え?大友さんだったんですか?これに乗っていたの」
法務省兵B「ああ、乗った時から不吉な予感はしていたんだ・・・奴らハデに壊しやがって・・・」

他愛の無い雑談をしていると、別の一人が側にいた少女>>255に話しかける

法務省兵C「ん?君、これに近づいちゃいけないよ。グレムリンがあちこち弄り回しているから
        何が起こるか分からないんだ、さあ危ないから向こうへ・・・君ッ!怪我をしている
        じゃないか!おい、衛生兵!怪我人だ!刀でやられているぞ!」
法務省兵A「くそっ!こんな年端も行かない子に手をかけるなんて何て卑怯な奴らだ!」

その場に居た者や巡回中の兵士や野次馬が集まり、騒然としてきた。
258樹王:2007/02/02(金) 21:20:34
くそ・・・烈風め!!
植物でもないあやつが植物の王となるだと・・・許せん

樹は呪に通ずる
我、呪王となりて烈風を討たん!!

(呪王となった樹王・・果たして烈風の運命は?)
259名無しになりきれ:2007/02/02(金) 21:53:16
シュレンが再び勢力を拡大し始めた
260名無しになりきれ:2007/02/02(金) 23:44:11
だがパワーアップして帰ってきた烈火が立ちはだかる
261縁 ◆a0FAtemOrk :2007/02/03(土) 14:13:32
さーて久々にデスクに戻ってこれたな。
最近戻ってこれなかったから溜まった事務仕事でもやっておくか

あれ?「上下水道整備企画草案」がボツってる。
この前、汚水に藻類が沸いていて駆除に大変そうだから企画出したんだけどな。
雨水処理もうまく行ってない見たいだし徹底的なのが必要だと思ったんだけどなぁ。
まぁ、なにか考えがあるんだろう。


あっ、この納品書はモララーさんか
ちゃんとナパームとライフル届いてるみたいだ。
グレムリン対策にボルトアクションのスナイパーライフルを発注してるのに
アサルトライフルのカタログつけてくるなんて何を考えているんだあの人はw
流石にAMライフルは手に入らないみたいだ。
まぁ、これはダメもとで言って見ただけだからいいや
個人持ちに発注したスコープはもうちょっと掛かるみたいだな。


流行り病の特効薬は妨害が入って予定数の半分も届いてないみたいだ。
気の流れを抑制して神官の力を妨害する劇薬…数がそろわないのは痛いなぁ
…これはどうしたものかな?
また詠歌(えいか)の奴に世話になるかな


えっ?
烈火先輩、利休師団長が1人でバナナ狩りに行ったんですか?
あーっ……衛生兵を待機させておいたほうが良いんじゃないですか
多分、ボロボロになって帰ってきますよ。
うちの母さんも規格外だったけど右腕一本犠牲にしましたから





さてと、計画通りいくつかの国がこの国を狙い始めた…
あとは何時痺れを切らしてくるかだな。
まぁ、師団長には悪いけどしばらくこの状況を続けてもらおうか
262名無しになりきれ:2007/02/04(日) 15:59:11
呪王と烈風の戦いは壮絶を極めた
すさまじい闘気がぶつかり合う

呪王!!最後の勝負だ!!

行くぞ烈風!!

二人はすれ違い烈風が片ひざをつく
立ち上がった呪王は・・・見事だとつぶやくとどぉぉんと倒れた
ここに二人の男の一人の女をめぐる戦いの決着がついた


がしかしこの戦いは世界情勢にはまったく関係ないのだった
263助さん &格さん :2007/02/04(日) 17:43:04
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    (●.●) )/   |: |
     >冊/  ./     |: /
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    λヘ、| i .NV
      V\W
さて一段落着いたか囲碁でもするか格?

格さんは黙って頷いた
264齋藤宗光 ◆Rdo7S1tg72 :2007/02/05(月) 15:26:28
>>249
頭痛の種がありまして……。
加えて最近は偏頭痛に悩まされておりまして……。
それに、私は躁鬱の気があるそうでして……。
精神的に参るときもあるのですから、仕方のないことなんです。

>>251
あ……息子のことを少し考えておりました故……。
ええ、それで流行り病……厄介ですね。
頭髪とは酸性の物質に弱いことが分かっています。
ですから、神官の力を持ってすれば容易いことなのかもしれません。
侵入経路が気になるのですが、雲……などを利用すれば。

……冬、というものも鬱陶しいのかもしれませんね。
もう直ぐで春、になりますが……。

冬窓寂寂昼慵開

中酒情懐冷似灰

三日不添鳧鴨火

臥聞朝雨灑残梅
265利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/06(火) 06:29:15
>254
――――そうか。其方達。傷が癒えたか。
陛下の私室に詰めている薫、甲斐、山田と代わってやってくれ。
病み上がりゆえ、無理はするな。
いざという時はすぐに知らせろ。
援軍を送る故。
266利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/06(火) 06:29:56
>255
ははははは、済まん済まん。
其方、掃除婦として雇われた娘であったな。
雨のせいか…こう…印象が違っていたのでな。

あの時も済まなかった。
其方が逃げて、改めて気がついたのだ。
王の恩恵を受けぬ者にとって、この‘徴’は恐ろしい存在だと言う事を。
王族の‘気’が込められたこの‘徴’。
触れる事により、相手の心を読む事が出来る。
…王族と同じ能力だ。
故に、私は普段、このように手袋を着用している。
義務ではないが…巡回の折、国民に無用な畏れを抱かせたくは無い故。

――――!
…其方。その胸の傷。……刀傷だな?
よくよく見れば、その他にも火傷のような痕がある。
それも……まだ新しい。
私の‘気’を分けてやろう。
其方の体力では追いつくまい。

…何故隠す?
その胸に手をかざすだけだ。痛みは無……

――――――な!?
其方。今何をした!?
火傷跡が一つ、消えたように見えたぞ!?

…その力。魔物でも無ければ……神官の力だ。
私が恐れ、羨む神官の能力に他ならん。
――――其方……何者だ。
ミイラと化した兵達。
――――まさか――――まさか其方の仕業ではあるまいな!?

言え。小娘と言えど、容赦はせん。
言わねば…力づくでも其方の記憶を読む。
267利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/06(火) 06:31:08
>257
――むう!?何だこの人だかりは!!
いつの間にこれほど……ち・違うぞ!!この娘に傷をつけたは私では無い!
ただ……彼女を問い詰めていたに過ぎん。本当だ。

―――なんだその態度は。
近衛の大将たるこの利休の言葉、信じられんと申すか!?
私より、得体の知れぬこの娘を信じると!?

ええい離せ!!法務省の飼い犬風情が!!
ああ構わんとも!!
国王の勅命ならいざ知らず。これは其方等の勝手な判断によるもの。
其方等に近衛を捕える権限など無い!!
――――ほう? やる気か?
私を殺せば……そうだな。あの法務大臣は喜ぶであろうな?
理由は何とでも言えよう。
街中にて乱心、やむを得ず斬った、とかな。
しかしだ。
ここでの立ち回りは……必ずや犠牲を出す。其方等の主の立場も悪くなるぞ?
この場は双方引くのが得策かと思うがな。


――――――――む!!?何だあれは!!!?
268利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/06(火) 06:32:44
>258
――――などと叫んで逃げるつもりが。
嘘から出た真とはまさにこのこと。
タイミング良く現れてくれたな。樹王…いや、呪王か。
烈風を討ちに行くつもりなら無駄だぞ。
奴の居所、この私にすら掴めんのだからな。

それより。寄って行かんか?
暇で暇で仕方の無い、法務省の役人どもが相手をしてくれるかも知れんぞ?


>259
その言、真か?
あ奴等、まだ諦めておらなんだか。
――――ふん。
法務省など、もはや頼りにならん。
奴等の相手、我等近衛にまかせてもらおう。


>260
良し。晴れ間が見えてきたところで……烈火を出すとしよう。
パワーアップしたとかしないとか言っていたからな。
恋が見つかったのかも知れん。
269利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/06(火) 06:33:26


‘王’。近衛師団筆頭 利休、只今戻りまして御座います。
は・・
これはバナナの木相手に、少々手間取った結果なれば、ご心配には及びませぬ。


――――はい。
城下は思いのほか復興が早く。
伽藍、劇場、武道館、その他の公共施設、内乱の痕跡すら無く。
されど、郊外は民家の損傷も酷く、それに乗じた窃盗が後を立たぬと。
遺体に群がるカラスが、ひどく目につきまして御座います。
戦車・その他火器の残骸も回収が遅れております。
辺境はさらに荒れていると耳に致しますれば、
災害対策にと貯蓄されし財源、直ちに・
―――――――は?
そんな筈は……城下の復興の為、底をついたと?
―――いえ。納得出来かねます。
実は……陛下。
城下の復興に使われし資金、とある財閥の寄付による部分が大半。
……いえ、私独自の調査によるものに御座います。
つまりはあの貯蓄、‘誰か’の手に渡り、流用されたのではありますまいか。

―――――陛下。筆頭国王補佐官として申し上げます。
財務大臣の言、鵜呑みにしてはなりませぬ。
おそらくは法務大臣たる、かの中納言が裏で糸を引いておりますれば、
支出の詳細、民間からの請求書、明細すべて提出させ、お目を通されるが宜しいかと。
或いは、監査役の権。
この利休めに与えてくだされば、早速に取計らいますが……

―――は。承知致しました。
陛下のお手を煩わす事は御座いません。

あの財源、国家を再建するための資金なれば、
回収が成功した折には、国民の住居及び上下水道の整備に回すのが先決。
しかして、特別会計の使用には十分なご注意を。
容易に判は押されませぬよう。


270利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/06(火) 06:37:52
>261
む……縁の部屋に明かりが灯っておる。
戻ってきたなら、一番にこの執務室に来れば良いものを。
何より、報告が先決であろう?
お主もそう思うであろう?虎之助よ。
……そうか。お主はいい。
そうやってソファで丸くなっとれば良いのだからな。

縁め。何を考えとるのだ。
‘草’の権限を悪用しておるのではあるまいな?
モラ何とかという民間と、取り引きなどしておらんだろうな?

――――ふん。
部下を疑わねばならんとは……因果なものよ。
271利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/06(火) 06:38:45
>262
何やら今朝の三面に載っとったが、本当であろうか。
法務省の兵士どもと、‘呪王’とが対立したあの場。
この利休は即行でとんずらこいた故に解らぬが、あの後烈風の奴が参戦、
苦戦の末に勝利したと。

どうなのだ。
ここは、誉めるべきなのだろうか。
話題に出すのは……躊躇われる。
逃げたこの身の立場が無い。

しかるに気になるは……あの少女よ。
どさくさに紛れ、捕えようとしたのだがな。
……まさか、この足で追いつけぬとは……
‘人外’か、‘魔’か。
さもなくば、オリンピック出場権でも与えねばなるまい。

冗談はさておき。いかがいたそう。
‘少女’の狙い、聞き出さねばなるまい。
かと言って……皆の前にて尋問すれば、責められるはこの私であろう。
どう見ても只の‘少女’故。
272利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/06(火) 06:40:39
>263 助さん
――――――――様子を窺いに覗いてみれば……囲碁など。

ちょ・助さん!私だ!!利休だ!!
其方ならば聞こえるであろう!!?
この私の心の叫びが!!!

……無視か。取り込み中、という訳か?

助さん。
囲碁と私の頼みとどっちが大事なのだ。
最近。部下その他の者にないがしろにされとるのは気のせいだと思いたい。

いいだろう。
こっちを向くまで何度でも叫んでやる。

助さん助さん助さん助さん助さん助さん助さん助さん助さん助さん助さん
助さん助さん助さん助さん助さん助さん助さん助さん助さん助さん助さん
助さん助さん助さん助さん助さん助さん助さん助さん助さん助さん助さん
助さん助・

……いかん。私とした事が……荒らしまがいの事を。


―――で。勝負はついたか?助さんよ。
其方に会わせたい娘御がおってな。
273利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/06(火) 06:46:56
>264 宗光
そうか。‘酸’を使えば、有り得るというのだな?
それを城内に持ち込む……雲……水…………
宗光!
神官も無論のこと、‘水雲’の属性を持つ者でも可能ではないか?
この城内において、その属性を持つのは……薫と虎千代の二名だ。
最近ラ国と接触した虎千代……

―――――くそ!!
またもや部下を疑わねばならんとは!!!!!


―――宗光。
病の対策は其方に任せる。
必要なら、筆頭神官「茘枝」の力を借りるがいい。
して――――虎千代を見かけたら……執務室に出向くよう伝えろ。
万一。おかしな動きをするようなら……これを使え。
どうした。
手を出せ。決して融けぬ……つまりは冷気を感じぬ氷の玉よ。
この利休の‘気’を封じた玉。
これをぶつけられた者は、たとえ誰であろうと卒倒する。
本当だ。
試しに。ほんの試しに……先王の御背中にぶつけた時も。
一瞬間だけ気を失われた。
――――真似するなよ?
三日間、生死の境をさ迷いたくなければな。




そうだそうだ。忘れる所だった。
其方の詩。
勝手に王にお見せしたら、大変に感動されていた。
しかして。
かような詩を読む作者には必要だろうと、持たせられた物がある。
有りがたく使うがいい。

つ バファリン
274助さん &格さん  :2007/02/06(火) 11:07:15
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   и .i      N
    λヘ、| i .NV
      V\W
この娘・・・魂が二つある!?
275名無しになりきれ:2007/02/06(火) 12:24:55
―――ユ国西部の港湾都市

異形の者はこの国の海の玄関と言われる都市に来ていた。
国内外からの商船やタンカー、果ては漁船が頻繁に往来し、国際都市の感がある。
そしてこの都市の一角に異形の者の造船所はあった。表向きは大型客船や貨物船を
建造しているが、もちろん本業の方も行われていた。そしてその中でも上層部以外は
入ることが許されない区画へと異形の者は消えて行った。

しばらく無機質な通路を歩いて行くと、眼前には巨大なドックがあり、船体を漆黒に染め
上げた軍艦がいくつか建造されていた。

モララー「・・・もう二、三ヶ月というところですか」

独り言を言った後、先程の通路から足音が聞こえてきた。

支社長「会長!このような所まで御足労頂き、恐縮です」
モララー「私の見立てでは二、三ヶ月くらいと思いますが、後どのくらいで閣下に引き
      渡せるかな?」

小太りの男を一瞥した後、本題に入る。

支社長「流石会長、見事な洞察力でございます!再来月の13日に引渡しが行われます。
      是非、法務大臣閣下と共にお越し下さい」

この男の欠点はお世辞が多いところ、と日頃から思っていたが、能力は確かなので
異形の者は気にも留めずに、了承した旨を伝える。

支社長「ところで、会長・・・お気づきになられましたか?」
モララー「何かね?」
支社長「この街の治安の事です・・・海賊の跳梁と警察の横暴さで悲惨な状態です」

MADCは各地に支社があり、中央とも繋がっている為影響力が非常に強い。従って、地方自治体
よりも民間企業でしかないMADCの各支社長に従業員を通じて陳情が寄せられることが多い。
今回の支社長の話もその一つである。

モララー「・・・内務大臣が厄介なんだ。民衆の事を何も考えない愚か者で、地方の警察官に市民から
      些細なことで罰金を徴収させ、その一部を上納させて蓄財している。更に賊とも繋がり、襲撃を
      見逃す代わりに、戦利品を巻き上げている。その癖、私のような企業は警戒して、付け込む隙を
      与えてくれない。閣下もこの事は憂慮しておられるが、下手なことはできない。治安部隊と警官隊
      が衝突でもしたらどうなる?」

暴力組織同士がぶつかったらどうなるかは子供にも分かることである。

支社長「内戦です・・・ですが、民衆の窮状を見捨てられません!」
モララー「それは私も同じだよ。私の計画の目標の一つに、この国の政治の健全化があるんだ。まあ、
      いずれあの愚かな内務大臣には退場していただいて、閣下に兼任して戴く事になるだろう」
支社長「失脚させるアテはおありで?」
モララー「内務大臣のスキャンダルを握っているんだよ。とうとう彼は国庫の金に手を付けたんだ。この
      視察が終わったら、王都へ戻って閣下に証拠を渡し、失脚させる手はずが整っている」

諜報は近衛だけの専売特許では無かった。この異形の者の情報網は商売や権力者への献金を通じて
できた人脈で、全世界からあらゆる情報が入っていた。無論、自分の足元にもそれはある。今回の情報
は内務大臣の側近から、多額の報酬と南国へ高飛びさせる事を条件に仕入れた情報である。

モララー「さて、大嵐の前に突風でも吹かせてみますか・・・」
276名無しになりきれ:2007/02/06(火) 12:44:48
>>261
先日はお買い上げありがとうございます。
当社の製品の見本をお送り致します、今後の参考にどうぞ。

つ【РПГ-29】ロケットランチャー。大きな植物、強固な陣地、敵重戦車の沈黙にどうぞ
つ【マカロフПМ】小型の拳銃。サイレンサーを付ければ、隠密行動に最適です。
つ【ПП-90】サブマシンガン。接近戦では最強です。護身用にどうぞ。



なお弾薬はついておりませんので、お近くのMADC直営店へどうぞ。
277縁 ◆a0FAtemOrk :2007/02/06(火) 21:38:03
>266
師団長、男色家疑惑の次はロリコン疑惑ですか?
ほんと勘弁してください。
あなたの下で働いているってだけで色物扱いを受けるのはほんとに困ってます。

我々は国民に愛される近衛師団でなければならないのは分かりますが愛され方にも有り方があります。
ネガティブキャンペーンの効果が無いのは利点かもしれませんが下で真面目にやっている我々としてはもうちょっとこうですね。
報われる職場であっても良いと思うんですよ


>273
水雲の属性じゃなくても水を操れる事に気が付くべきかと思いますが
炎と風があれば気化させたものを風で運べるでしょう
俺の能力も何かを移動させるにはうってつけの能力です。
ほら、疑い出せばきりが無い。
割り切って全てを疑うか、それともいっその事部下の事ぐらい信頼したらどうですか?

そうそう、病人全部には足りないんですが件の病気の特効薬が手に入りましたんで症状の軽い者から処方してやってください。
内務大臣は相変わらずだし、法務大臣も例によってだし、愛国評議会とか言う組織もうるさいし
なるべく多くの人に現場に復帰してもらわないとやってられませんよ、いまの状況はね。

えっ? この薬を何処から手に入れたかですか?
あー…
俺は思うんです。
たしかに権力を分立するのはお互いがお互いを監視しあって足を引っ張り合う為に存在します。
けれど本当にやりたい事が出来たらそれを通す為の手段もまた必要なんです。
近衛の権力は決して大きくありません。
だから通常じゃない手段をもっておくことも必要なんじゃないかってね。
俺の言いたい事はそれだけです。
失礼します。
278利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/07(水) 06:35:09
>274 助さん
―――――――なんと!今なんと言った!!?
魂が二つ、だと!?

……人格が二つと言うならまだ解る。
されど……魂が二つ。魂が……

助さん。その娘。何者かに憑かれている、とでも?
279利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/07(水) 06:36:25
>277 縁
出向いて早々、何を言い出すかと思えば……この私にロリコン疑惑だと?
男色の件は仕方ないにしても。
そっちを疑われるような真似はしとらんぞ。
―――――うーーーーむ…

そうか!!あれだ!!!
以前、烈風の奴に大将の軍服を預けた事があったからな。
その恰好で、アウラウネの姫君と歩いとる所をパシャっと。
薄暗い夜夜中ならば、マスコミ連中も見間違えはする。
そうだそうだ。きっとそうだ。

――――んん?
ほう……特効薬。さすがだな、縁。
さっそく処方するとしよう。



ああ待て。まだ行くな。ひとつ、言っておきたい事がある。
私はな。疑いたくて其方等を疑っているわけではない。
――私は常に部下を信頼しておる。
信頼しておらん振りをしとるだけだ。
心の底では。もうこれ以上も無い程に信頼しているのだ。
本当だ。この眼が嘘をついているように見えるか?
……見えたら貴様。眼科に行って来い。
280助さん :2007/02/07(水) 11:40:25
     /⌒\     /\
    /'⌒'ヽ \  /\  |
    (●.●) )/   |: |
     >冊/  ./     |: /
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   и .i      N
    λヘ、| i .NV
      V\W
間違いない!!
281キョウちゃん ◆GhBswJF9b2 :2007/02/07(水) 16:28:44
>266
敵意ニハ敵意ヲ、好意ニハ好意ヲ。
『王』ノ支配ヲ受ケナイ虚無ノ行動原理ハ、コンナモノダ。
相手ガ向ケル感情ヲ反射スル、鏡ノヨウナモノ。

ハテ、ドウ説明スレバ良イノデアロ。
記憶ヲ見セルト言ウノモ、一ツノ手デハアロウガ、
シカシ、誰ノ記憶ヲドコマデ見ラレルノカガ判ラヌ。

我ガ意識ヲ持ッテカラノ数ヶ月ノ記憶カ?
宿主ガ産マレテ以来十数年ノ記憶カ?
我ガ母ノ生涯全テ数千年ノ記憶カ?

胸元ヲ覗キ込モウトスル師団長ノ視線ヲ、体ヲヒネッテ避ケル。
「えっち」
『何かされそうになったら、とりあえずこう言っておけ』ト言ワレタ通リニ呟イタ。

>267
イツノ間ニカ、周囲ニ人ガ集マッテイタ。
騒ギニナリカケタ瞬間、師団長ノ意識ガ他所ヲ向イタ瞬間ヲ突イテ駆ケ出ス。
屋根ニ飛ビ乗リ、家々ノ上ヲ駆ケ抜ケ、路地ノ土ノ上ニ飛ビ降リル。
「地霊!」
飛ビ降リナガラ、精霊ニ呼ビカケ、地中ニ身ヲ隠シタ。

他ニ行ク宛ガ有ル訳デモ無シ、トリアエズハ近衛宿舎ニ戻ルカノ。

>274
戻ッタ先デ引キ合ワサレタノハ、大キナ鎌ヲ携エタ存在。
精神ノ素デアル『魂』ハハッキリト見エルガ、
肉体ト精神ヲ繋グ『魄』ガ見エヌ。
・・・・魄シカ持タヌ我トハ逆ヨノ。

・・・・フム、精霊ノヨウダガ精霊デハ無イ。カト言ッテ、生物トモ思エヌ。
元・人間ナノデアロウカ・・・・。

>「この娘・・・魂が二つある!?」

ハテ、我ノ持ツ魂ハ、宿主ノ物一ツキリノ筈・・・・。
モシカシタラ、母ハ永キ時ノ果テニ、魂ヲ得タノデアロウカ?
ダトシタラ、重畳。
人ト等シク魂ヲ得、輪廻ノ廻リニ加ワルノハ、虚無ノ精霊ノ望ミデアルカラノ。

『宿主ガ本来生キル筈デアッタ年月ノ間、人トシテ生キル事』
これガ我ガ目的デ有リ、宿主ト交ワシタ契約。
我等ガ王ノ手ヲ逃レ、平穏無事ニ過ゴシタイ物デアルガ、ハテ。
282齋藤宗光 ◆Rdo7S1tg72 :2007/02/08(木) 17:07:54
……すみません。最近は気だるく。食事も進まないもので……。
しかし……味方を疑うとは嫌な事態ですね。
でも、他人を信用することは危険且つ、重要なこと。

(――不穏な状況だな)
(内乱を望むものも……居ないとも限らん)
(情報回線……成る程、パソコン。よし、久々にハッキングでもして……)
(ぐ……ぬ……?)

*過労と心労により卒倒
283名無しになりきれ:2007/02/08(木) 19:46:23
代われ獅子丸!!
284名無しになりきれ:2007/02/08(木) 23:51:17
モーションキャプチャ
285利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/09(金) 07:16:14
>280
魂が二つ。
未だに解せぬが、助さんがそう言うのなら、そうなのだろう。

―――――――して助さん。
その娘。敵か。或いは…味方か?
私が知りたいのは、その一点。
どうだ助さん。
‘敵意’は感じるか?
286利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/09(金) 07:16:48
>281
……娘よ。
其方が「えっち」とか言うから、ロリコン疑惑など持たれてしまったではないか。
うまく誤魔化しておいたから良いものの、危うく部下に嫌われる所だったぞ。

―――ほう。訝しげな顔をしておるな。
怪しいか?助さんが。
……そうだろうな。
怪しくないと言う奴が居たら、そいつは頭がおかしいと断言しよう。
この助さんはな。
もと、このユ国の伝説の猛将、助三郎殿。
戦にて命を散らし、かくかくしかじかで今はスケルトンの身となった。
「かくかくしかじか」の部分は聞くな。私も知らん。
しばし前は、バイトで死神をやっとったらしい。
近衛所属の馬丁でもあったのだが…今は王族の警護をお願いしている所だ。

――――娘。
其方への裁定。この助三郎殿に委ねることとした。
味方ならば、私はもう疑わん。
…が、敵ならば……今この場で其方を斬る。
――――覚悟はしておくのだな。
287利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/09(金) 07:17:25
>282 宗光
――――――おい!!しっかりしろ!!
……いかん。血圧が相当に下がっているぞ。
バファリンの副作用か?

うぬ〜〜〜・・・・・こういう時、いかがするのだったか……
確かこう……鳩尾をぐいっとやれば、意識が戻ると……
ん……。なんか今。……ボキリと………………
ははははは、気のせい、気のせい。

気付いたか、宗光。
とりあえず飲め。リポDだ。

其方。何かの病を患っとるのではあるまいな?
慢性的な倦怠感。食欲不振。
……腎臓でも悪いのか?
心身の不具合、何故に早く言わんのだ。
其方に預けたその‘玉’。‘気’の弱った者に取っては害となるのだぞ?
……口から血も出とる。
そら、横になれ。2,3日養生するがいい。

……例の病の事は案ずるな。
縁が特効薬を見つけてきたからな。
原因を探るまでの時間稼ぎになろう。
288利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/09(金) 07:18:14
>283
そうか月夜。
―――国境では、未だに小競り合いが続いとるようだな。
…獅子丸。んな名前の近衛がおったか?
是津で最後かと思っていたのだがな。
―――何だ。是津が飼っとる馬の名か。
馬に変な名をつけおって。まぎわらしい。


>284
なんだこれは。
デジタルビデオの一種か?
――そうか。これで敵の動きを捉え、活用するのだな?
正面から振り下ろされる剣の軌跡。
このメカにて見切り、反撃すると・・って出来るかぁーーーーー!!!!!
撮っとる間に斬り殺されてしまうわ!!!
289助さん:2007/02/09(金) 12:42:28
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それは分からん・・・存在したいというのだけは分かるがな
290利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/10(土) 07:16:16
>289 助さん
………確かか?
その娘。
この世における存続を望む、と?

実はな、助さん。
初めてあの娘に会った時、何か……違和感のような物を感じたのだ。
何と表現して良いか解らん。
――――――人であって人で無いもの。
アウラウネの如き植物かと言えば、それも違う。
それ以前に、生命か否かでさえ…………

私が最も危惧しているのはな?
彼女が、狂王の欠片ではないかという事なのだ。
彼女の足を見たか?
傷ひとつない、滑らかな肌であった。
――――あり得んだろう?あの戦火の中の、唯一人の生き残りだと言うのに。

だが。
貴方が彼女に‘悪意’を感じぬと言う事は……
彼女に‘悪意’など無いのだ。
―――悪意の無い、虚無の欠片。彼女の望みは……更なる存在のみ。
何と健気であろう。
それを斬って捨てるなど……この私には出来ん。
291利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/10(土) 07:22:00
>キョウちゃん
……という訳だ。
しばらく宿舎に滞在する事を許可する。
言っておくが、やるべき事は実に多いぞ?
掃除に洗濯に給仕。
特に洗濯は重労働だと思え。血糊はなかなか落ちんからな。
大概の近衛は、服の扱いがぞんざいだ。綻びに気付いたら繕ってやれ。
廊下や壁が壊れし時は、その修繕も頼む。
工具も板も馬屋に置いてある故、好きに使って良い。
食堂のお姉さんの言いつけも良く聞くのだ。
後が恐いからな。

言っておく。
私は其方を、この世のものとは思っておらん。
敵と見なした訳ではないが、完全なる味方とも思っておらん。
魔物は魔物。
自らの意思を保てず、暴走する事例は多い。
故に、万一の事があれば……躊躇はせん。解るな?


――――ん?
そう言えば、名を聞いていなかったな。娘よ。
292名無しになりきれ:2007/02/10(土) 10:54:37
命とは・・・なんであろう
293名無しになりきれ:2007/02/10(土) 17:39:13
――――王都・宮中

荘厳な王城の一角で今、一人の大臣の出処進退が問われていた。内務大臣である。彼は数十年
に渡り、この国の内政を司ってきた。しかし彼のやった事といえば、警察の信用失墜と数々の汚職、
無駄な公共事業である。そして今新たに、横領という極めて不名誉な項目が追加された。

中納言「・・・という事で、そなたの罪全て明白でおじゃる。この上は官を辞し、身を清めて
      陛下の御沙汰を待つが良い!なお、内務省は代わりの者が決まるまでの間、麿が
      統率致すぞよ」

国の、閣僚の、そして貴族の全てに泥を塗った今回の事件にこの男は激怒していた。確かに
自分も異形の者から付け届けを貰っている。しかし、国庫の金は人民が汗水垂らして納めた
ものであり、それを着服するのは流石に許しがたいものがあった。絶対に言い逃れができない
状況下で、糾弾されている人物である内務大臣が口を開いた。

内務大臣「ふん、所詮金は金・・・どこから取ろうと同じじゃ。わしは取り易いところから取ったまでよ」

中納言「おのれ!この期に及んで開き直るでおじゃるか!・・・諸卿、この者の罪は明白でおじゃる。
      更迭に異存はおじゃらぬな?・・・『国王補佐官殿』はいかがでおじゃるかな?」
294名無しになりきれ:2007/02/10(土) 22:37:29
国の汗と涙だ!!
295名無しになりきれ:2007/02/10(土) 22:42:34
 /l、
(゚、 。 7 ? 
 l、~ ヽ
 じし' )ノ
296利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/11(日) 07:54:18
>292
済まんが292よ。
その問い。私には答えられん。
――大将に昇格したその日、最愛の妻を死なせた。
――部下を死に追いやった事、一度や二度では無い。
その私に、命を問う資格などあろうか?

私に取っての命とは。
陛下が下さる片言の勅(みことのり)に他ならん。
297利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/11(日) 07:54:59
>294
其方の憤り、良く解るぞ。
‘税’は、国民が流した汗と涙そのもの。
それを内務大臣の奴…………
294よ。彼奴の処遇、民の納得の行く結果となろう。
――――故に。
ここでそう興奮するな。大手新聞社の記者その一よ。
其方、私の秘書として 特 別 に ここに入れたのだ。
約束したであろう?決して声を上げぬと。
大人しく座ってろ。私まで糾弾されでもしたらどうする。
298利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/11(日) 07:55:46
>295
―――あ!こら!!虎之助!!
こんな所に入ってきよって!!

……今更追い出す訳にもいかんし……どうしたものか。
虎之助。ここに来い。私の足の下だ。
幸いにもこの机。周囲から足元が見えん構造になっておる。
お前も294同様。大人しく座っているのだ。
鳴くなよ?
ネコの鳴き真似が趣味だと、言いふらすはめになるからな。
299利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/11(日) 07:56:30
>293
うん!?……私か!?

―――――――――まずい。良く聞いとらんかった。
―――――――――いかが致そう。
―――――――――ごにょごにょと「せん無き」言を発するよりは…
―――――――――きっちり意見を述べるがマシであろうな。見当違いでもな。


では…ははははは…
―――――――――虎之助…!足をくすぐるな!

……失礼した。
中納言殿の意見、一部はもっとも。
知っておられよう。
省を跨ぐ監査役の権限、これからは、この「利休」に与えられし特権。
早速の監査の結果、国庫に手をつけた者、複数である事が判明した。

顔を見合わせておられる方々。
安堵されるが良い。あえて…ここでは名は挙げぬ。
「不届き者」をすべて処断したらどうなるか。
……この場の大半が…宮中から姿を消す事になろう。
さすがにそれでは…国家が機能せん。

故に。今回は、内務大臣お一人の更迭に留めるのが妥当である。
――が、心に止められよ。
諸公等の所業。この筆頭国王補佐官の胸中にあるという事を。
以上だ。

―――――――――む……会場が森閑としておる。
―――――――――294よ。私の言。変だったか?
300利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/11(日) 07:57:03

ところで――法務大臣殿。
事の次第の報告。
明日にでも陛下にご報告申し上げるが、宜しいか?
301名無しになりきれ:2007/02/12(月) 09:29:55
キング・・
302名無しになりきれ:2007/02/12(月) 19:47:40 0
魔法力なんて迷信だ!!
303名無しになりきれ:2007/02/12(月) 23:50:27 0
怨!!
304名無しになりきれ:2007/02/13(火) 02:10:25 0
霊!!
305利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/13(火) 07:40:41 0
>301
―――――な・陛下!?
失礼致しました。まさかこのような場にいらっしゃるとは……
――は。審議の行方…で御座いますか?

では申し上げます。
我々一同、内務大臣唯一人の更迭、という事で意見が一致いたしますれば、
なにとぞ。ご決断の程を。

――――は!?
……そこまでする必要がありましょうや。
仮にも、永きに渡り国政の一端を担い、陛下の御為に尽くしてきた男に御座います。
この度の事、真に遺憾ではありますが、魔が差したので御座いましょう。
十数年前は、良き国の為と意見を交わし、杯を交わした事も。
それをこの場で斬首とは、あまりのお言葉。
ここは大臣の任を解くのみにて、お許し頂きたく…

―――しかし陛下!!
ここは城内の審議の場。
謁見の間近くに御座いますれば、血で汚すのは忍びなく。
せめて一刻の猶予を!

……ならぬ、と仰せられますか……
306利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/13(火) 07:42:24 0
>302
聞いたか、内務大臣殿。
陛下はお許しにはなられぬようだ。
―――逃げようなどとなさるな!!!
以前の貴公は…そのような男では無かった筈。
あの時のあの言葉。――――偽りか?

――――魔法力?
……この後に及んで…戯言を。
この王城を、‘翳’より守る神官の技は‘気’の応用に縁るもの。
それを‘魔法’を呼ぶは勝手だが……その力、決して迷信にあらず。
この場で神官の力を否定した所で…其方の立場が変わるとも思えんが如何に?

猶予も無く、あまりに早急の処断。
気の毒ではあるが、ご自分が撒かれた種ゆえ、覚悟されよ。
―――内務大臣殿?
307利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/13(火) 07:45:00 0
>303
―――――怨むなら怨むがいい!!
見ろ。
月刀が…鳴いておる。
泣く、では無い。鳴いているのだ。
国家の宝刀と言われしこの刀。
過去、幾度、罪人の血を吸ったことか……
人間の怨みの念、糧と出来ることを喜んでいるのだ!

動かれるな!!? 一刀では済まぬ!!
308利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/13(火) 07:45:53 0
>304
霊……霊が…?
我が眼を疑うとはこの事。
彼奴の、首の無い胴体から……‘黒い霊’が滲み出たように見えたが……
あれは…‘翳’の欠片か?
まさか、彼奴に…憑依していたと言うのか?

――は!いえ、何でも御座いません。
陛下。
自室へお戻り下さい。
この場、急ぎ片付けさせます故。
309齋藤宗光 ◆Rdo7S1tg72 :2007/02/13(火) 16:33:44 0
……私としたことが不覚でした。
しかし、内務大臣が窮地に立たれているご様子。

――後任は誰でしょうね。
私も狙ってみましょうか……、と冗談です。

これから少し養生します。
(……内務大臣か)
(養生している間、パソコンで情報収集……か)
(しかし、内務大臣……ねぇ)
310名無しになりきれ:2007/02/13(火) 22:14:20 0
絶斗!!絶斗はおらぬか!!
311名無しになりきれ:2007/02/13(火) 22:18:03 0
げぇっ、利休!!  ジャーン!ジャーン!ジャーン!


312名無しになりきれ:2007/02/13(火) 22:19:48 0
王家最大奥儀!!キングクラッシャー!!
313名無しになりきれ:2007/02/14(水) 14:02:55 0
陛下!!
314名無しになりきれ:2007/02/14(水) 22:15:33 0
第二王位「今宵は男子に告白する日か・・・」
315利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/15(木) 07:05:11 0
>309 宗光
うむ。内務大臣の後任の件だがな。
中納言の奴がやるとかやらんとか言っとるが……どう考える?
法務と内務の兼任。……危険すぎるとは思わんか?

昨夜、陛下に進言した。中納言の申し出、しばらく受理せぬようにと。

宗光。もし其方にその気があるなら、後任に推すが?


>310
……陛下。いかがなされました?
まだ‘場’は片付いておりませぬが……
――――は。
絶斗ならば、先程食堂にて飲み物を注文しておりました。
呼んでまいります故、しばしお待ちを。

316利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/15(木) 07:07:07 0
>311
……「げぇっ」とは何だ。
絶斗、其方……何を飲んでいる。貸してみろ。

――――――これは酒ではないか!!
其方等‘王’付きの小姓が酒など!!!
先日、飲み過ぎで失態を働き、首を切られた小姓……名は忘れたが、
彼のこと、記憶に新しいであろう?
「飲むな」と。
王にきつく言われた筈だ。
第一其方、未成年であろう?身体に悪いぞ?

そうだ。杯を置け。陛下には、私からうまく話しておく。
317利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/15(木) 07:07:47 0
>312
げぇっ、陛下!!?み見ておらおられたましたですか!!?

―――逃げろ絶斗!!あの構えが見えぬか!!?
―――王家最大奥義。
ジャンプして飛び蹴りをかますだけの単純な技ではあるが……一応‘必殺’だ。
顔面に食らってみろ。
それはもうすんごい事になるのだ。

いいから逃げろ!!
陛下を止められるのはこの私しかおらん!!
見ろ。陛下のお身体から発せられる‘気’。
食堂の天井、壁、床の悉くが…悲鳴をあげとる。
死にたくなくば逃げろ!!我等と違い、其方等は先が長い!!名誉など考えるな!!

陛下!!どうかお気を静・めりごめあべしひでぶ!!!!
318利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/15(木) 07:08:30 0
>313
――――――何も見えん。聞こえん。
さらに近づく‘王’の気配。
――――――とどめを差すおつもりか……?

…?……何だ?頬にヒタリと。
誰かが私の頬に触れている。
―――――痛みが和らぐ。不思議な力。
誰だ。「陛下」と叫ぶ……この声は……第一王位?



>314
だ・第二王位のお声まで……
そうか。今宵は聖バレンタイン。
女子が男子に思いを告げる日と、誰かが勝手に決めた日だったな。
はっきり言って、この状態。んな事考える余裕はまったく無いわけだが……

!!―――いけません。第二王位。
この利休、亡くした妻への思いの整理もつかぬままなれば、そんな告白など…



って事にはならんだろうな。
319齋藤宗光 ◆Rdo7S1tg72 :2007/02/15(木) 16:31:55 0
確かに権力の集中は危険……。
ですからね、私もやれないことはありませんが……。
血統書は良い方かもしれませんし、推して頂けるのであれば……。

内務大臣という地位は魅力的です。
それに、何かと役に立つかもしれません。
320名無しになりきれ:2007/02/15(木) 18:55:01 0
―――王都・とある料亭

普段から静かで落ち着いた佇まいの店だが、今日は貸切の客が居るらしく、更に静まり返っていた。
しばらくして、黒い高級車が2、3台止まり、中から黒いスーツの男達と異形の者が出てきて店の中へと
消えていった。

モララー「どうです、怪しい者や近衛の犬などはいませんか?」
SP「今のところそれらしい者は居りません」
モララー「そうですか、では君達は引き続き店の周囲を警戒しなさい。中納言様がお出でに
      なるのですから、厳重な警戒をお願いしますよ」

異形の者達が到着して間もなく、高官用の公用車が店の前に止まり、変わった装束の男がその中から
姿を現した。この国の法務大臣であり、前の内務大臣が処刑された後は暫定的に内務大臣にもおさまり、
国王や王族を除けば、この国一の実力者である。その男もまた店の中に消えていった。

中納言「これはモララー殿。お主のおかげであの無能な内務大臣を消せたぞよ」
モララー「これで中納言様が最高実力者ですなあ・・・おめでとうございます」

喜色満面の二人であったが、大臣の顔が少し曇る

中納言「しかし・・・処刑までされるとは思わなんだ。何故、陛下はあの者にあそこまで・・・」

前の内務大臣は処刑されるその時までこの国一番の名家の出身であり、数々の汚職もその家柄が彼の職と
命を守ってきた。それだけに、今回の裁定は国中を驚嘆させたのである。

中納言「せいぜい、流刑で済むと思っておったのじゃが・・・陛下のお心が分からぬでおじゃる」
モララー「我慢にも限度がございます。陛下も人の子、その時が来ただけでございます・・・」

中納言は嫌っていたとはいえ、同僚には違いないので、少々動揺したが、この異形の者にとって内務大臣は
邪魔者でしかなかった為、冷淡な反応を示した。そして彼は話題を変えた。

モララー「ところで、内務省の改革には手をつけられたので?」
中納言「うむ、とりあえず末端に至るまで掃除は致した。そしてそれぞれの後任には法務省から転向させた者を
      置いたでおじゃる。また、政治集会や報道関係についても規制を大幅に緩めたぞよ」
モララー「警察は再び治安機関としての役割に復し、愛国評議会の諸君は活動しやすくなり、中納言様の権力は
      ますます安泰に・・・一石二鳥どころか三鳥にも四鳥にもなりますな。はっはっは・・・」
中納言「ホホホ・・・そう思えばこの酒も一層うまく感じられるでおじゃるの」

こうして二人の高笑いと共に王都の夜は更けて行く・・・

>>299
あ・・・あの男何を申しておるのじゃ・・・?いや待て、麿に与する者の中に汚職に手を染めた者が居るのかえ?
一体、あの男何を知ったのじゃ・・・。やはり危険な男でおじゃる、早う消さねばならぬのう。
321名無しになりきれ:2007/02/15(木) 22:14:57 0
に、偽物が!!
322助さん :2007/02/16(金) 01:05:50 0
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キーワード【 中納言 其方 王位 陛下 近衛 植物 烈風 】・・・・わしは?
323利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/16(金) 07:15:30 0
>319 宗光
良し。今夜にでも陛下に進言致すとしよう。
今現在、中納言の奴が兼任しとる訳だが…人事が相当に動いとる。
奴の…息のかかった者だろう。
相も変わらず姑息な奴よ。


はははははは、人の事は言えん……か。
324利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/16(金) 07:16:08 0
――――陛下。利休に御座います。

……?
お声が聞こえぬが……もしや!?

陛下!!どうかされましたか!!?

―――――は!陛下!!ご無事でしたか!!
ご返事が無いので…よもやと。
この度の人事について、一言申し上げたく、参上致した次第、
例の…内務大臣の椅子の件に御座います。
現在、法務大臣が兼任致しておりますが、それはさすがにあまりの激務。
また、彼一人に任せるは…権力分散のために設置した各省の意味がありませぬ。
ここは別の者を就かせるのが妥当かと。
人材は御座います。
陛下もご存知で御座いましょう。
陛下自ら、近衛の参謀として起用された、齋藤に御座います。
公明正大を地で行く男なれば、ここは適当かと。
何とぞ、陛下の賢明なるご判断を!

―――陛下?

――――おかしい。
――――眉ひとつ動かされず、身動きひとつされず…まるで人形のような…
325利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/16(金) 07:16:40 0
>321
――――ぬわ!何だ、絶斗、いきなりびっくりするではないか!!
偽者!?この陛下が…偽者だと言うのか?

うーむ…確かに…
ご返事もなく、瞬きもされない故、おかしいとは思っていたが……


絶斗。本物の陛下はどうされたのだ。
玉座に人形を据えるなど、尋常とは思えん。
…言えんと申すか?
陛下のご命令か?

絶斗よ。
我等近衛、陛下をお守りする義務がある。
せめて、どちらの方角に行かれたか……解らぬか?
その程度なら構わぬであろう?

―――――地下への階段を…降りられた……?
解った。それだけ聞けば十分。
―――邪魔したな。
326利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/16(金) 07:17:16 0
>322
助さん……。
その中に……私の名も無いのだがな。

つーか助さん。
んな事言ってる場合では無くなったぞ。
陛下が地下へ行かれた。
そうだ。先王が幽閉された、あの地下牢だ。
…正気とは思えん。
先王と接触されるおつもりであろうか?
看守であるカンさんが見張ってはいるが、陛下を止められようか?

助さん。急いでくれ。
陛下はよもや…先王と刺し違えられる事により、3人の王子を救うおつもりかも知れん。
ご自分の命を犠牲にするとは……さすがは陛下。
と言いたい所だが、王を守るが近衛の務め。
黙って見過ごす事は出来ん。
327名無しになりきれ:2007/02/16(金) 20:48:24 0
陛下が!人外バトルを!?
328名無しになりきれ:2007/02/16(金) 21:48:17 0
何たる事態…!
この事は一刻も早く中納言殿にもお伝えせねば!
329名無しになりきれ:2007/02/16(金) 21:56:15 0
陛下強ぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

先王弱!!
330利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/17(土) 07:55:01 0
>327
左様。
其方も陛下の小姓ならば知っていよう。
普段は穏やかだが…やる時はやる陛下の気質。
先王様、助さん格さんを入れた人外バトルとなれば、
さぞかし派手な戦闘となろうな?


>328
待て待て。ちょっと待て。
まだ戦闘が始まったわけではない故、しばし待て。
今中納言の奴に知れたら…
奴め。機に乗じて何をしでかすか解ったものではない。

この戦闘、必ずや未然に防ぐ。
――328よ。万一‘地下’にて戦闘が起きた時は……
第一王位が気付かれるであろう。
陛下が地下にて‘気’を放てば、階上の土壁が崩れるだろうからな。


>329
――む?いかん!!
この微かな振動、すでに戦闘は始まっているのか!?

な・なんと!!
両陛下が組み合っておられる!!!
おお!!!陛下の華麗なる「内股」が炸裂!!
―――早くも一本取られるとは、さすがは陛下!!

……などと感心してる場合ではないか。


328!!第一王位に知らせてくれ!!
近衛への連絡は私でも出来る故、心配は無用!!
まだ‘気’を使わぬ戦闘ゆえ、第一王位も気付かぬやも知れん。
急ぎ殿下に事の次第を報告しろ!
私は陛下をお止めする。
331助さん :2007/02/17(土) 16:23:45 0
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安心しろ陛下は予定にない!!
332名無しになりきれ:2007/02/17(土) 16:29:32 0
>>328
――――法務省

内務省の庁舎は内務大臣が建て替えや補修の費用まで着服していた為、居心地が悪く、
暫定的に内務大臣となった後も彼は壮麗な法務省ビルの執務室にで万機を決裁していた。

そんな中、一人の官僚(>>328)が彼の執務室へ飛び込んできた。

「失礼致します!国王陛下が、先代国王と王宮地下にて決戦を行っておられます!」

真でおじゃるか!?なっ、何たること・・・狂王となられた今、何をなさるか
分かったものではおじゃらぬ!直ちに精鋭チーム10名と共に参内し、陛下を御守り
致すぞよ!続けい!
333名無しになりきれ:2007/02/17(土) 16:40:04 0
最強近衛軍団!!
334利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/18(日) 07:43:59 0
>331 助さん
そうか!陛下は予定外か!!安心した!!!

って・安心出来んわーーー!!!!



……助さん。
約束したであろう?
先王のお身体から離れた‘魂’に、引導を渡してくれると。
いざという時には来てくれるな?
―――――来 て く れ る な ?

335利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/18(日) 07:45:25 0
>332
……何やら上が騒がしいな。
…階段を駆け下りる靴音。
1…2……約11名と見た。

近衛ではないな。呼んどらんしな。
…とすれば……中納言の奴。早速気付き、兵を引き連れて来たか。

―――ふん。余計なことを。
せっかく今、流血最小限の試合をしておられるのだ。
そこに武装兵が来たらどうなるか。
両陛下に‘スイッチ’が入ってしまうぞ?
そうなれば、この私に止められるかどうか解らん。
―――いかが致そう。このままでは……
法務省の衛兵10名+中納言+わたし の図式が成立してしまう。
それだけは嫌だ。毛色の違うこの私が、弾き出されるのは必至。

とりあえず。物陰に隠れるか。
336利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/18(日) 07:46:03 0
>333
な・なにぉ〜!!?
奴等、近衛軍団などと名乗りおって!!!
何やらちゃらちゃら変な武装に変なデザインの服におまけに皆顔も変だしとにかくすべてが気に入らん!

――――ここは私の華麗なるプロジェクトを遂行するしかあるまい。
すなわち。
衛兵どもがやられまくった後に、颯爽と登場するのだ。
‘気’を使い、疲れた陛下なら、お止めするのも「より」容易。

はははは!!中納言の阿呆ヅラが眼に浮かぶわ!!


――む。
隠れとるのをすっかり忘れとった。静かにせんとな。
気付かれとらんだろうな。

337名無しになりきれ:2007/02/18(日) 19:01:56 0
セブンスターアタック!!
338名無しになりきれ:2007/02/18(日) 20:09:53 0
烈風烈火合体攻撃!!
339利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/19(月) 07:11:19 0
>337
そら見ろ。陛下に‘火’がついてしまったではないか。
セブンスターアタック。
人体に存在する七つの星(経絡)を突くことにより、敵の‘気’を封じる技。
……かどうかは良く解らんが、あながち間違いではあるまい。
どうだ。決まったか?

む……さすがは……先王様。
全く‘気’が衰えておらん。
内側から‘気’を張り、突きを防御する技。
……かどうかは見ただけでは解らんが、ま、そんなとこであろう。

やはり、両陛下の実力は伯仲。
容易に決着はつくまい。

――――中納言め。何をぼさっと突っ立っとるのだ。
早く割って入らねば、この城が崩れるぞ。
340利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/19(月) 07:12:08 0
>338
な!?烈風に烈火!?何時の間に降りてきたのだ!?

……この騒ぎ。すでに上に届いていると言うことか。
王子達が来るのも時間の問題か。


――芭蕉。聞こえるか芭蕉。
うむ。実は今地下にいる。そうだ。陛下も一緒だ。
先王様と陛下が交戦中でな。
それを止めようと、中納言以下10名の兵士が手をこまねいておる所だ。
芭蕉、お前は来るな。王子達をお守りしろ。
陛下はまだ完全に狂王になった訳ではないが、いつなってもおかしくない状態だ。
狂王は自分の実子を優先して殺すこと、知っていよう?
いいか!地下への通路は固めてしまえ!
これ以上の参戦は無用!!


あああーーー!!!こらお前ら!!!
ふゅーじょんするなとあれほど言ったであろう!!!
大体私の命令なしに攻撃とは!!

見ろ。中納言に気付かれてしまったではないか。
この場。
どう取り繕えと言うのだ。
341中納言+モララー:2007/02/19(月) 08:20:09 0
薄暗い王宮地下・・・かつては罪人達を投獄していた場所である。
今は狂王となった先代国王が幽閉されている場所である。その薄暗い場所を
中納言と青いベレー帽と青と白で塗装された装甲服、そして口を覆う簡易ガスマスクを
身に着けた武装兵・・・第501分隊がM16-A2に付いているライトを頼りに進んでいた・・・。

エリート兵「閣下・・・ここは一体?」

この者の質問は当然であった、幽閉している人物が人物なだけに、ここの存在を
知る者は限られてきたのだから。

中納言「昔の牢屋でおじゃる。第一中央刑務所ができるまでは、ここに王都の囚人を
      置いていたのじゃ」
エリート兵「閣下!あちらを!」

一人が指差した先には先代国王と現国王が激しく戦っている姿があった

中納言「陛下!危のうございます!お止め下しゃれ!」

だが、周りの声はどちらにも届くことは無く、黙々と戦い続ける二人

中納言「ええい!近衛は何をしておるのじゃ!役立たずめが!」

その時、聞きなれた声が聞こえてきた

「何やらちゃらちゃら変な武装に変なデザインの服におまけに皆顔も変だしとにかくすべてが気に入らん!」
「烈風烈火合体攻撃!! 」
「ふゅーじょんするなとあれほど言ったであろう!!! 」

中納言「おや、利休殿・・・かようなところで御自分の職を忘れて何をしておじゃるか?
      本来の管轄ではない麿が護衛に来るという事態になるまで
      何 を し て お ら れ た の か な」
342名無しになりきれ:2007/02/19(月) 21:15:55 0
チェーンソウ斬!!
343名無しになりきれ:2007/02/19(月) 21:23:54 0
ああ!!先王がバナナの皮で転んだ!!
344縁 ◆a0FAtemOrk :2007/02/19(月) 21:24:44 0
14日はチョコレートを配って歩いていたので顔を出せず申し訳ありません。
それから規制やらなんやらで報告が遅れました。
ちょっと余ったんですけど師団長、お一つどうで………?

あれ?
師団長は何処に居るんですか?
地下牢ぅ?
まったく、何しに行ってるんだよ。

…まさか、国王陛下が牢の抜け道から町にお忍びでお出かけになられたのに気がついたんじゃないだろうな?
帰りは俺が転送したから気が付かれて居ないとは思うんだが…
345利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/20(火) 07:18:15 0
>341 中納言
何を、だと?
――――ふん。
駆け付けた矢先、其方等が降りてきたのでな。
先んじて手柄を取るのもどうかと思い、こうして物陰に隠れていたのだ。

本分を忘れたわけではないぞ?
其方等がこてんぱんにやられた後、登場する予定だったからな。
つまり。其方等を か ま せ 犬 にしようとしたまで。
それが何か?
346利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/20(火) 07:19:04 0
>342
おお!地を裂く衝撃波!!あれは先王様のみが使えし幻の奥義!!南斗白○拳!!!
…じゃなくて、チェーンソウ斬!
してそれを気合のみで刎ね返す陛下!!

さすがだ。
さすがは王族同士の闘いだ。
そうそう見れるものではない故、御止めするのは勿体無い。
そうは思うのは、この私が軍人だからか?中納言よ。

む!!陛下が返した‘気’の刃がこっちに来るぞ!!!
当たれば手足の喪失は必至!!
―――――低い天井ゆえ、跳んで逃げることは不可能。

よせ。仮にもあれは王族の‘気’。火器では防げん。
ここは私にまかせろ。
‘気’すら凍てつく、この‘凍気’にて結界を張る。
持続時間は5秒。

あの大技だ。次の攻撃に30秒ほど「タメ」が要る。
それを利用するがいい。
そのライフル。弾は出るのだろうな?
347利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/20(火) 07:19:40 0
>343
しまった!!
中納言が転んだら笑ってやろうと、置いといたバナナ。
先王様が踏んでしまうとは!

……つーか先王様。わざと踏まれたに相違無い。
その類のお約束、きっちり守る御方ゆえ。

…とすれば、ここは笑うが礼儀か?
何笑いが適当だろうか?
大笑い…はさすがに出来ぬ。
高笑いは以ての外。含み笑いは…何か企んどるようだし、
かといって苦笑いも馬鹿にしとるようでダメだ。
……などと考えとるうちに、笑う機を逸してしまった。

ああ先王様。
なんと御寂しそうなお顔よ。
それもこれも、ぼさっと見ていた中納言以下10名の兵士が悪いのだ。
奴等がさっさと笑えばこの場は済んだのだ。
役立たずにもほどがある。
348芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/02/20(火) 07:20:47 0
>344 縁

遅かったな。
師団長はすでに地下へ行かれた。
其方、例の抜け道を知っていようが……行くまいぞ?
地下へ行くと決めたは陛下自身。
その陛下と運命を供にすると決めたは奴自身。
奴は両陛下ともども、死ぬがいいのだ。
それが近衛大将の務め。
我等は残り、3人の王子をお守りする。

運が良ければ、「生きた陛下」と供に生還しよう。
それまで、そのチョコレートは預かっておく。
349中納言+モララー:2007/02/20(火) 14:38:15 0
先代国王と現国王が戦っている側で戦う者達が居た。中納言と近衛師団長である。

利休「其方等を か ま せ 犬 にしようとしたまで。 それが何か?」
中納言「なっ、なんじゃと!?麿らを愚弄するか!」

口論しているところに気’の刃が飛んでくる。それを利休が結界で防ぎ、先王を
撃つように兵士に促す。しかし、標的とするにはあまりにも躊躇いがあった。

エリート兵「でっ、出来ません!そんな・・・陛下を撃つなんて」
中納言「撃つのじゃ!あれは最早、陛下ではおじゃらぬ・・・化け物よ。撃たねば我ら
    全滅じゃ!麿は利休如きと心中はまっぴらごめんでおじゃる」

一人の兵士が言った

エリート兵「俺がやります!」
中納言「よう言うた!ぬかるでないぞ?・・・さて、「師団長殿」我らの力・・・
    その目でとくと見るでおじゃる」

その言葉が言い終わるかどうかという時にM16-A2独特の獣の雄叫びのような連射音が
広い地下に響き渡った・・・
350名無しになりきれ:2007/02/20(火) 15:09:44 0
無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!
無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!
無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!
無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!


マシンガンを素手で弾き飛ばす陛下
351縁 ◆a0FAtemOrk :2007/02/20(火) 21:21:05 0
>348

えっ、陛下が地下に?
じゃ、じゃぁさっきまで俺と一緒にいた王はなんだったんだ?
まさか、噂に聞くドッペルゲンガーって奴か!?
352助さん:2007/02/20(火) 21:22:52 0
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影武者じゃろてまあほっといてもこの戦いじゃ死なぬからええがな
353名無しになりきれ:2007/02/20(火) 22:55:17 0
あ!先王が化け物に変身した!!
354利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/21(水) 06:56:40 0
>349

――ほう?
なかなかに肝の据わった奴。
まさか先王陛下 そ の 御 方 を直に狙うとは思わなんだ。
両陛下の間に打ち込めと、そう言う意味で言ったのだがな。

まあいい。
どちらでも同じ事。
「我が」陛下に隙が出来れば、それでいい。


>350
そうでしょう。
‘気’が使えぬとなれば、素手で刎ね返すしかない。
いくら王族とは言え、‘気’の使えぬ間は普通の人間。
‘弾’に全神経を集中する故、
―――背後からの攻撃にも、対処出来ぬ筈。
もっとも、この利休。先王様に攻撃などしないが。


先王様。失礼致します。
ほんの一時。その御身体に触れる事をお許しください。
355芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/02/21(水) 06:57:54 0
>351 縁
そうか其方。「あの」陛下と会ったのか。
……其方。「その陛下」を見て、「陛下」だと思ったか?
近衛ならば解るはずだ。
其方の手にあるその‘徴’。陛下ご自身から頂いた物なのだからな。

正直、この私にはどちらが本物の陛下なのか、見分けがつかん。
この手にある‘徴’。先代からの頂き物ゆえ。


>352 助さん
この闘いでは死なぬ、だと?
助さん、其方。何を知っている。…いや、
何故知っている、と言い直しておこうか。

――――この闘い。陛下の策。
過去の遺産をすべて清算する、その為の策なのだ。
陛下が畏れるは、地下に幽閉されし先代だけでは無い。
近衛の中に一人。他国の王族がいる。
気付いていよう。「利休」のことだ。
‘輪’にて封印されたとは言え、死の間際に解放されるやも知れん‘王族の力’。
―――脅威であろう?他国の王族の力は、未知数ゆえ。

陛下は決断された。
ご自身で始末をつけると見せかけ、その実、利休に先代を討たせるおつもりなのだ。
相打ちならば、それで良し。
利休が死に至らぬ時も、運命の輪は変わらぬ。
王族を手にかけし者。何者であろうと処刑される故。
中納言等が駆け付けたは誤算だったが、ちょうど良い見届け人となろう。
356利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/21(水) 06:59:17 0
>353
……この手に触れし先王の御身体。
根は深い。ここまで……‘翳’の欠片を混じる…か。

先王陛下。
いつか正気に戻られる。そう信じてこの利休、近衛の職を務めて参った。
もはや正気に戻られぬとあらば、この手で送るも近衛筆頭が務め。

御案じ召さるな。
この利休、黄泉の果てまでお供致します故。


……ほう?
先王の中に巣食う……滅びの‘翳’よ。
我が「陛下」を異形と化し、何とする?

身体中から生えるその…手とも触手ともつかぬ物。
「手」の平にあるは……「芽」か、それとも「眼」か。
何と不気味、何と醜悪な姿よな?

ははははは!!!
異形と化した陛下ならば、躊躇もし難いと言うもの。
来い。この月刀が、「陛下」と貴様の因縁を絶つ。
357縁 ◆a0FAtemOrk :2007/02/21(水) 22:10:16 0
芭蕉様、”徴システム”について質問があります。
この徴の共振って言うのかな? 徴を通した感覚を誤魔化す方法ってありませんか?

陛下ってお世辞抜きで変装が上手くって…
俺、城下町で徴の共振が無ければ気が付かない所でした。
もしかして今地下で先王と戦っている方がドッペル陛下なんじゃ…
358芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/02/22(木) 07:36:26 0
>357 縁
なに?‘徴’の共振だと?
―――――そういえば私も以前、似たような経験をした。

17年も前の事だ。
国王崩御の知らせが入った。突然の事だった。
ふと手を見ると、‘徴’は消えていた。
急ぎ戴冠の儀が行われ、当然のことながら、近衛一同も集った。

若き王…先代のことだが、玉座下に立ち並ぶ我等の前に立たれてな。
なんと、一人一人の手を取り、直に‘気’を入れて下さったのだ。
第一王位であられた頃から気さくな方ではあったが、
当時中将であった一茶も、大将であった父「周防」ですら相当に驚いていた。
あまりの動揺のため、皆あの「痛み」を感じなかったらしい。
その代わり、震えが走った。
いや、震えと言うより…魂を揺さぶる振動という表現が適当であろうな。
その後も、王のお側近くで感じる事、しばしなれば、
あれが其方の言う「共振」だったのかも知れん。

話を戻そう。
――――「共振」を感じたとあらば、間違いない。
その御方が国王陛下その方なのだ。

どういう事だ。
助さんが言うように、其方が会った陛下が影武者かと思っていた。
――とすれば……地下の陛下が‘影’なのか?
いやしかし!
先代と対等に戦える影武者などおらん!

誰だ!!地下に居るのは誰なのだ!!?
まさか第一王――――――――

縁!!急ぎ地下へ走れ!!
地下の「陛下」が何者か見極めろ!出来るな?
私は、もし階上の「陛下」が本物の陛下ならば……事の真相をお聞きするとしよう。
359名無しになりきれ:2007/02/22(木) 09:29:00 0
上で見たのは明日の陛下だ
360名無しになりきれ:2007/02/22(木) 09:36:58 0
ああ陛下が先王にタイムスリップ斬を仕掛けられて消えた!!
361齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/02/22(木) 16:30:08 0
(……トリップを間違えていたようです)

法務大臣殿が兼任してから、多くの顔ぶれが変わったようですね。
(私も野望の刃を磨いでいるのですが、どうなることやら……)
規制にかこつけて、休養していたので、倒れることは無いとは思いますが。

厄介な事態になっているようですね。
さて、どう動くのでしょう……。
362縁 ◆a0FAtemOrk :2007/02/22(木) 21:54:10 0
>360

な、何て事だ…
たまに陛下がどうやって外に出たのか分からない時があったけど
先王に過去に飛ばしてもらってアリバイを成立させていたなんて…

実はこの先王、取り憑かれて狂った振りしてるだけで子煩悩全開で王位を息子に譲りたかっただけなんじゃないだろうな…
いや、嘘です先王殿下。
ちょっと待った、ちょっとした愚痴じゃな(タイムスリップ斬を食らう→過去だか未来だかに飛ばされる)
363芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/02/23(金) 07:33:50 0
陛下にお会いしてきた。
陛下は笑っておられた。地下の王など居る筈がないと。
やはり、地下の王は本物ではないのだ。
ここは縁の報告を待・

>359
なに!?明日の陛下!!?
359よ、その情報、確かか!!?
陛下が時間軸に干渉したと言うのか!!?

有り得ん。それだけは有り得ん。
時間軸を動かす権限を持つのは、4次元神のみ。
もしくは…4次元神に、かようの権限を与えられた者のみ。
そう教えられてきたのだ。
364利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/23(金) 07:34:30 0
>360
―――先王様!!お覚悟!!
――――――――――――――な!!?
現国王陛下!!!何をなさいます!!
御放しくだされ!!
月刀が!先王様に奪われ・む!!?

先王様の‘気’に月刀が答えている!
あれはまるで……ライトセーバー。
実に……美しい。

などと感心している場合では無いような気がする。
早く避けねば、あの光の刃の餌食。
―――が…国王陛下の縦四方固めが決まっとる故、それが出来ん。

陛下ぁ!!!御どき下さい!!!
あの剣が振り下ろされたら、我々はあの世行き!!
先王様とならともかく!!陛下と心中などしたくありませぬ!!
いや、冗談です陛下。
髭でスリスリしないで下さい。


――――む!?新たな足音!!?
あれは―――――――――縁!!!
縁!!先王様を何とかしてくれ!!!!

ぐわーーーーーーーーー!!!!!

……さすがは先王様の操る刃。
……最高です。これぞ至高の刃の味。

して陛下は……なに!?陛下が居ない!!?
陛下は何処へ消えたのだ!!
365芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/02/23(金) 07:35:46 0
>361
齋藤殿。ここにおられたか。
貴殿、ご存知か。
今、地下で何が起こっているか。

師団長の連絡によれば、現国王陛下と先代が交戦中らしい。
しかし陛下は現に、玉座に座っておられる。
時間を超えたとする報告もあるが、真相は不明だ。
して……利休からの連絡は途絶えたまま。
当初の師団長の命令通り、ここでこうして警護についていて良いものか…
考えあぐねておる所なのだ。
いかが致したら良いものか?参謀殿?
366利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/23(金) 07:37:52 0
>362
縁!!お前も感心して見とる場合か!!
先王様から月刀を奪え!!お前なら出来る!!
あの紫色を帯びた光…この世のものではない。
国王陛下を何処かへ飛ばした、妖しの光。
光を帯びぬ刃先で斬られた私は…この通り胴を薙がれたのみで済んだが……

ああ!!子煩悩全開とか子離れ出来ない今時の親とか 言ってはならん事を!!
先王様!!御止め下さい!!縁は実は最終hei・

遅かったか。
何処へ飛んだ……縁。
367名無しになりきれ:2007/02/24(土) 09:37:40 0
ASITA
368名無しになりきれ:2007/02/24(土) 13:59:29 0
ジェミニ
369齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/02/24(土) 14:03:22 0
時間と世界の関係と云うものは大きいものです。
世界とは決して一つではなく、様々な世界が混在しているのでしょう。
私たちはその中の一つに存在しています。
その他の世界では、その世界に住んでいる自分が居ます。
似通ったような世界ではありますが、その世界は小さなところが違う……。
時間と世界の関係は、織物のように縦横に張り巡らされています。
何かの拍子に、時間を超越する可能性は充分に考えられます。
この時を越える行為が、所謂『タイムリーブ』ということになります。
陛下は言わば「時をかける陛下」なのかもしれません。

話が逸れてしまいましたね。
私たちは私たちの職責を全うするべきだと考えます。
師団長がよもや手抜かりを致すとは……考え難いですから。
地下での戦乱を知った不届き者が、地上で蠢動する可能性もあります。
地上での治安を守ることが、私たちの最重要課題であると思います。
それに、危険になれば師団長も自ら何らかの連絡をしてくるでしょう。

(内務大臣になれればねぇ……)
(権力の集中化は拙い……と、いうことが攻められる箇所かな……)
(しかし、奴らめ。何を考えているのやら――)
370名無しになりきれ:2007/02/24(土) 15:37:44 0
同じ顔だが片方はモテモテ
片方はもてない
烈風、烈火
371R ◆r3oqqLURqE :2007/02/24(土) 15:58:48 O
どこかで…
凄まじい気がぶつかりあっている…

・・・・・・・・
(しばらく沈黙した後、堀でのピラニア釣りを続ける)
372名無しになりきれ:2007/02/24(土) 16:07:22 0
>>371
兄貴!お疲れ様です!誹謗中傷に負けず、頑張って下さい!
スレ汚し失礼しました、押忍!
373名無しになりきれ:2007/02/24(土) 16:13:49 0
>>369
筒井康隆みたいなこと言うね。
374R ◆r3oqqLURqE :2007/02/24(土) 16:39:49 O
>>372
ん?
あ…あぁ
ありがとう


ところで・・・

ちょっとそこのミミズを取ってくれないか?
375名無しになりきれ:2007/02/24(土) 20:34:42 0
冥王圧殺剣!!
376利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/25(日) 08:16:16 0
>367
あ・し・た。明日か。
な〜んだ。一日経てば来てくれるのだ良かった良かった。

ってそんなに待てるかぁーーーーー!!!!!

くそ!!動けん今、縁が頼みの綱だと言うのに・がはぁ!!!


……ぬかった。あれほど言われていたのに。
腹を斬られし時は、決して大声を出すなと。


嗚呼……太陽の光が恋しい。
光さえあれば……思いきり光合成が出来るものを。
377利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/25(日) 08:16:57 0
>368
じぇ・み・に。ジェミニ?
なんだそりゃ。だいたい何語だ。

368よ。おそらく其方、深〜い意味を込めてその言を放ったのであろう?
しかし。
この私にはその深い意味とやらが全く解らん。
いつもならこっそり懐からポケット辞書を取り出すのだが、
どうもさっきの戦闘で落としたらしい。

笑え。368。
ジェミニと聞き、車の名前しか思いつかんこの私を。
378芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/02/25(日) 08:17:43 0
>369
面白い。実に面白い解釈だ、参謀殿。
過去と現在と未来。
参謀殿は、それらが同時に存在するかの如くとらえておられる。
まるで見てきたように。
まるで四次元神その方のように。
―――時を駆ける陛下。
利休ならば、セーラー服姿の陛下を想像し、笑うところだろうな。


承知した。参謀殿の言うとおり、私は階上の警護に徹しよう。
……利休もエラく信用されたものだ。
心底羨ましいぞ。
379利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/25(日) 08:18:56 0
>370
ではフュージョンし、烈風火となった彼は……どうなのだろうな?
もてるのかもてないのか。
答えろ370!
烈風火がもてるかもてないか!!
――――ガフゴホッ


370よ。
んな下らん事言っとる暇があったら……ガムテープでも持ってきてくれんか。

380利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/25(日) 08:19:55 0
>371 R
―――ここで何をしている。
召集命令が聞こえなかったのか?
支給の短剣を良く見てみろ。
柄の青色発光ダイオードが点滅しとるだろう。
オフの時は何をしていても構わんが、マナーモードは解除しておけ。

見つかったのが私で良かったな。
利休であれば、問答無用で氷漬けにする所。
或いは……
甘い!!ピラニアはこうして取るのだ!!
とか言って堀に飛び込み、勝手に溺れとる所だ。
ああ、内緒だぞ。奴がカナヅチだと言う事は。


>372-374
まことに申し訳ないが、避難所にてお相手いたそう。
ここにてお相手出来ぬは、この芭蕉の力量不足所以。
お許し頂きたい。
381芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/02/25(日) 08:21:58 0
済まん。上の言は私だ。
382利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/25(日) 08:22:37 0
>375
困った。
中納言の奴は黙って様子窺っとるし、先王様は月刀返してくれんし。
おまけに370はガムテープ持ってきてくれないし。

―――グレるぞ?
40過ぎの中年男性がグレたらどれほど怖いか、思い知らせてやる。
と言いたい所だが、先王様のあの構え。
噂に聞く幻の奥義の一つ。
――――冥王…何だったかな。
王族は滅多に闘わん故、幻の奥義が多すぎて困る。

あの剣をサクッと食らい、この世とサクッとおさらばするのは魅力的。
―――が、それでは来た意味が無い。
相討ちでなければ意味が無い。

烈風火。最後の命令だ。
先王様から月刀を奪え。
簡単であろう?風と火の属性をミックスし、刀を絡め取れば良いのだ。
して中納言殿。
出来れば、本当に、出 来 れ ば で良いが、援護を頼めるか?
それとも。
引金を引ける気概を持つ兵士は…ただの一人だけか?
383名無しになりきれ:2007/02/25(日) 08:46:51 0
ファイヤーハリケーン!!
384齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/02/25(日) 18:51:20 0
私が四次元神でないことは確かです。
ですが、この『タイムリーブ』は誰もが持っている潜在能力。
私たちの脳の大部分は未使用、これを完全に使用することによって、様々な能力が引き出される。
『サイコキネシス』、『タイムリーブ』など例を挙げれば幾らでも。
若しかすれば、『念能力』もその一種かもしれません。
まだ真相究明はされてはいないようですから、よくは分かりませんけれどもね。

しかし、過去も未来も現在も……私たちにとってみれば等価値なんです。
過去があり、現在があり未来へ繋がる。
つまり、過去なくして現在も未来もない。
しかし、今生きているのは現在。そして、未来へと進む。
時が少しでも経てば、さっきまでのことは過去となる。
私たちは常に未来へ進み、且つ現在を生きている。
現在は過去と未来、両方に繋がっている。ですから、等価値なんです。
どれも欠けてはならない、これらは互いに共存している。

変な講義ですね。
では私も仕事に戻ります。
内務大臣……目指していますから、選挙活動が大変なんです(微笑
385中納言+モララー:2007/02/25(日) 21:31:03 0
先王とはいえ、その力は絶大であった。人を一瞬にして肉片にする威力と連射力を持った
M16-A2の5.56mm弾を全て弾き返したのだから。精強を誇る第501分隊の兵員も余りに強大
な力の前に呆然としていた・・・。

エリート兵「なっ・・・そんな、バカな・・・」

そうこうしている内に、先王の姿が異形の形をとる。同じ異形の者でもあの武器商人のような
ネコミミではなく、化物と形容するのが相応しいものであった。そして、禍々しくも美しい斬撃を
現国王に放った。斬られた者を永遠の過去から無限の未来のどこかに飛ばす技。それをまと
もに受けた国王は消え、利休も刃先が当たり、転移はしなかったが、物理的なダメージを受けた。
流石の利休も余裕が無くなってきた。

利休「出来れば、本当に、出 来 れ ば で良いが、援護を頼めるか?それとも。引金を引ける
    気概を持つ兵士は…ただの一人だけか? 」

中納言もこんな奴との心中は御免だとばかりに兵に先王の包囲を指示した。精鋭というだけあり、
中納言の号令一下、彼らはすぐにマニュアル通りに展開し始めた。

エリート兵「展開完了!撃ち方始め!」

分隊長を務める兵士が攻撃命令を下すや否や、10丁のM16-A2が一斉に射撃を開始し、辺りは
轟音に包まれた。先王も負けじと弾き返すが、数が多く、いくつかは当たり、確実にダメージを与
えている。中納言が叫んだ。

中納言「今じゃ利休!烈風火!早う、刀を先王陛下から奪うのじゃ!弾が切れる前に早う!」
386名無しになりきれ:2007/02/26(月) 01:09:03 0
武器破壊!!
387芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/02/26(月) 07:20:38 0
>384
内務大臣。なるほど。
次回の選挙では…貴殿の敵はおるまい?
前内務大臣の息子はまだ若い。出馬は無理だ。
――――む?
記憶違いでなければ、中納言の奴に息子が居たはず。
これは……面白くなりそうだな?参謀殿。
――ま。万一貴殿が破れたとしてもだ。
じきに空く筈だ。
筆頭国王補佐官の椅子がな。

私も王の側に戻る。
互いに精進しようぞ。
388利休 ◆/VbQIn4P72 :2007/02/26(月) 07:21:15 0
>383
――――いいぞ…烈風火
さすがの先王様も、このダンジョンでは逃げられまい。
先王様がキリキリマイマイしとる隙をつくとしよう。
すなわち。ベルトを外して上着を脱ぎ、引き裂いて腹に巻く。
370がガムテープ持ってきてくれんからな、応急処置だ。仕方ない。

……あーー、そこで期待しとる女性読者諸君。
ほんっとうに申し訳ないが、上着の下には、ちゃーんと下着を着とるからな?
紺のTシャツ。胸元に輝く象徴印と、古代エジプト王を思わせる襟元が特徴だ。
無論、近衛師団員お揃い。チビッ子用にバ○ダイが近日発売するとかしないとか。
ハ ダ カ ではないからな?
そこのとこ、誤解せんように。

よし!完璧だ!
これで遠慮無く大声が出せると言うものだ!!
389利休 ◆/VbQIn4P72 :2007/02/26(月) 07:22:45 0
>385
なかなかやるではないか。
中納言にくっついてきたオマケの兵士達よ。
さすがの先王様も、片手では焔の渦を防ぐのが手一杯!
弾丸を止める為、剣を放り投げた!!!

よし!!
って、何でこっちでなくあっちに投げるかなーー。

中納言!!その剣を拾え!!
月刀とて、煮ても焼いても食えん奴の‘気’など食うまい。
弓矢は得意なのであろう?
同じ要領で剣を放て!!
使える筈だ!!このとおり、先王様の動きは私が封じ・あちちちち!!
焔を引っ込めろ烈風火!!私まで燃やす気か!?
先王様!!失礼致し・いててててて!!!
……しばし攻撃の手を休めてくれんか?兵士達よ。
弾を弾く‘気’が足りん故。


>386
いかん!!先王様の‘気’が復活か!!?

中納言!!解るな!!?
先王様の心臓は、我等と同じ左側やや中央寄りだ!!
早くしろ!!
腕が痺れてきた!!
390縁 ◆a0FAtemOrk :2007/02/26(月) 23:49:28 0
「タ――――――――――イム・ストップ!!」

高々と男の声があたりに響く。
空間が歪み、先王とその男以外の時間が停止する。
先王の時間までは止められなかったがこの能力の本来の持ち主なので計算のうちである。
烈風火と兵士たちを牢の外に蹴りだして利休を小脇に抱えると片手で二連装のランチャーを構える。
納まっているのはモララー印のスタングレネードと気を静め抑制する銀を使ったチャフグレネード。
引鉄を引く。
普段ならいくらでも迎撃できるだろうが男の時間停止に抗うために気を使っていてはそれもままならない。
先王の体から気と意識を奪い取るとランチャーを下に落として中納言を小脇に抱えて外に出る。
タイムリリース、時が動き出す。
2人を放り出すと肩にぶら下がった紐を引っ張る。
すると髪に溜まった熱を逃がすためにアルコールが散布された。 あっ、床に転がってる利休に掛かってる。


「じゃあ、このまま牢の再封印!」




ステータスが更新されました。

【名前】縁/十六夜(Ver.2)
【肩書き】近衛
【年齢】26歳(10年前の世界の反対側に吹っ飛ばされていた)
【身長・体重】173.5cm 72.5kg
【性格】クソまじめ、目的のためには手段を選ばない、卑怯
【特徴】闇色の髪、夜色の瞳、支給されたズボンに袖のある服
【気】概念の移動を行える能力者。
   同等の情報量なら場所を入れ替えることも可能。
【スタイル】念入りに事前準備を行いその場にあるもの全てを武器に戦う。
      生き方と反対にフェイントや駆け引き、汚い手段まで使い決して正面から戦わない。
      生活を鍛錬につぎ込み。 不意打ち、奇襲で相手をしとめる事こそが彼の生き様である
      相変わらず奇策で戦うため読み合いにしくじるとあっさり負ける
【背景】ナ国製、無限に学習し成長し続ける戦術と計算の化け物。
    10年間持ち前の正義感と卑怯な手段で大小様々な悪と戦ってきている。
【特殊能力】相手の放った能力を不完全に学習して使用できる。(精度8割)
      当然威力も8割程度なのでオリジナルの能力と打ち合うと当然負ける。
      先王のタイムスリップ斬をくらって不完全にだが時間に干渉する能力も手に入れた模様。
391利休 ◆/VbQIn4P72 :2007/02/27(火) 05:42:58 0
先王様ーー!!!身動きなさるなーー!!
今しばし!!しばしのご辛抱を!!

むお!!なんと芳しい髪の香り!!
牢獄に閉じ込められ早4年。
未だにシャンプーの香りを放つとは!!
さすがは先王様の髪!!

と思えば……何だこりゃ!!?
うわぁーーーーーーーーー!!!ぺっぺっぺ!!!
中納言!!!!??

―――おかしい。
私がだっこ・もとい、羽交い締めにしていたのは確かに先王様だった筈。
先王様と中納言を間違えるほど錯乱していたか?
……何やら服が酒くさいが……あの状態で一杯やれる程の余裕も無かった。
しかしてここは……牢獄の外。
兵士もポカンとしておる。一体……

はっ!縁!?何だその姿は!!?

――――読めたぞ。
縁其方、過去に飛ばされたな?
過去に飛ばされ、プロテインとバナナを食いまくったな?
ははははは! あながち違っておるまい?
392名無しになりきれ:2007/02/27(火) 20:33:43 0
殺せ!あいつを殺せ!!
393利休 ◆r4nATUz5SU :2007/02/28(水) 06:44:28 0
>392
―――――――む?……外が騒がしいな。何事だ?

烈風火。烈風と烈火に戻っていいぞ。
済まんが、門まで連れていってくれんか。
自力では歩けん故。

なんだこの人だかりは!!?
国中の者が集まっているのか!!?
「殺せ」?いったい誰を殺せと!?

「異界人を匿った近衛大将を火あぶりにしろ!!」
「八裂きにして首を刎ねろ!!」
「串刺しにしろ!!」

……何だそうか。一年前の事件。民衆に知られてしまったか。
別に匿ったわけでは無いのだがな。
彼の少年を斬れなかったのは紛れも無い事実。
皆が怒るのも無理はない。
異界人を救いし者、誰であろうと極刑。
それがのうのうと生きていたのだ。当然、怒る。

しかし、ここで勝手に死ぬ訳には行かん。
陛下に拝謁し、陛下の命を受けねばならん。
しばし待・……陛下!!?
陛下!!何故にこのような場へ!?
危のう御座います。民の投げる石が当たります故。

――――は。この騒ぎ。
この利休が、この場にて腹を切れば済むものとかと。
偶然か必然か。今宵は例の期日なれば、この場で死を賜りたく。
――何故首を振られる。
自害では、民の怒りは静まらぬと仰せか?

ならば、民の望む、あらゆる罰を。
煮るなり焼くなり、引き裂くなり。
ただしこの身は一つなれば、すべてのリクエストには応じかねます。
どうか陛下。ご裁断のほどを。
394名無しになりきれ:2007/02/28(水) 19:42:35 0
全裸で国内一周で許す
395縁 ◆a0FAtemOrk :2007/02/28(水) 21:38:41 0
そりゃまぁ、生き恥をさらして生き残るべきだとは思うけど…
これ以上近衛のイメージが崩れるのはイヤだな

どうだろう? 逆さ吊りで市中引き回しで手を打ってもらえないだろうか?
396名無しになりきれ:2007/03/01(木) 01:13:12 0
めめずぶろとか
397 ◆r4nATUz5SU :2007/03/01(木) 06:14:26 0
速報です。
今朝未明。市内を引き回されている男性について、
「ハダカではないか」との問い合わせが殺到し、
これについて法務省は「ボディースーツ」を着用していると回答したとの事です。
刑は今現在も進行中であり、
住民の方にはくれぐれも誤解のないようお願い申し上げます。
398芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/03/01(木) 06:18:05 0
奴め。いくらなんでも恥の晒しすぎだ。
王は何をお考えか。
奴を葬り去る絶好の機会、と仰せであったはず。
それを、たったあれしきの罰。身分剥奪も容赦されるとは。
よもや、あれだけ恥を晒せば、勝手に自害するとでも思われたか?
――――甘い。
奴がそれしきの事で死ぬものか。
つーか。王が死ねと言わねば、死なん。奴はそういう奴だ。
馬鹿正直というか。肝腎な所は鈍い奴なのだ。

――くそ!!あまりの口惜しさに、涙まで出てきたわ!!
399芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/03/01(木) 06:24:59 0
>396
では其方。
浴槽一杯みみずを取ってくるか?
受刑者以上に大変な作業かと思うがな。
――して、取ってきたとしてもだ。
奴には何の苦痛もあるまい。
「みみず千匹」とかのたまい、逆に喜ぶのではあるまいか。

……朝から何を言わすのだ。
品行方正で通っているこの俺が「みみず千匹」などと。
利休が悪い。
奴と付き合い始めて23年。
奴の悪いところが伝染ったのだ。違いない。
400芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/03/01(木) 06:33:09 0

―――む!
4頭引きの馬車。
蒼炎、詠歌、雪之丞、それに…月槍。
ええい!
俺の馬まで、このくそ利休の引き回しに使うとはどういう了見だ!
―――いや、お前達を叱ったのではない。
それもこれも利休が悪いのだ。
ご苦労だったな。
疲れたであろう?厩舎に戻っていいぞ。昼には水と飼葉を届けさせる故。


おい利休。なんとも――――ボロ雑巾のようだな。
足に縄をかけられ、国中引きずり回され…か。
さすがのお主もしゃべれんか。
――ああいい。いいからしゃべるな。
案ずるな。レスは俺が返しておいた。
今日は天気がいい。城の中庭に転がしといてやるからな。
たっぷり光合成するがいい。
401名無しになりきれ:2007/03/01(木) 09:50:41 0
せっかく集めたこのめめず・・・・どうしよう
402助さん:2007/03/01(木) 20:11:13 0
     /⌒\     /\
    /'⌒'ヽ \  /\  |
    (●.●) )/   |: |
     >冊/  ./     |: /
   /⌒   ミミ \   |/
   /   / |::|λ|
   |√7ミ   |::|  ト、
   |:/    V_.ハ
  /| i         |
   и .i      N
    λヘ、| i .NV
      V\W
やれやれじゃて・・・・
さてえさもあるしつりにでもいこうかのう
403利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/02(金) 06:55:44 0
うむ……むむむ……
む?ここは・へぇっっっくし!!!

異常に寒いと思えば、外か。
……素っ裸で放っとくとはひどい奴だ。
私に怨みでのあるのか?

くそ……。執務室に戻ろうにも、動けん。
指に力が入らん。瞬きするのが精一杯。
なのに。この (ピー) だけは元気なのは何故だろう。
疲れ○○とはこの事か。成る程。ひとつ勉強になっ・へぇっっっくし!!!

――――――――――寒い。
毛布とは言わん。土でもいい。誰かかけてくれんだろうか。
404利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/02(金) 06:56:28 0
>401
うわっとびっくりした。
401よ。んな近くに居たなら、私の独り言を聞いていたな?
頼みがあるのだがな。
そこらの土をひょいひょいっと、この身体にかけてくれんか。
へぇっっっくし!!!  

……どうも風邪を引いたらしい。
いやいやいや、そのめめずはダメだ!!!
千のミミズとは響きがいいが、ホントにやられたらシャレにならん。
萎えるどころの騒ぎじゃない。
見てのとおり、私は動けん。
耳とか鼻とかその他の穴という穴に入りこんだら何とする。
なんか変な病気とかになった暁には其方、責任取ってくれるのか?


Rに持っていってやれ。喜ぶぞ。
405利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/02(金) 06:57:59 0
>402
助さん……。今まで何処におったのだ。
地下は面白い事になっていたのだぞ?
ふゅーじょんする奴も居れば、フォースを使う先王様。
先王様のあの月刀さばき。実に見事だった。
この腹に受けし傷の痛み。もうたまらん絶対に忘れん。
……むぉぉ……先王様のお身体から生えた触手。
普通ならただのグロだが、先王様の中から出てきたと思えば!
想像しただけで鼻血が……

なんだ助さん。また虚ろな眼で見つめおって。

そうだそうだ。釣りに行くといい。ひとりぽつーんと佇むといい。
めめずは有り余っとるようだな。
堀に落ちぬようにな?
ピラニアに骨にされ……ははははははは!!
助さんには無用な心配だったな!!


……だから。虚ろな眼で見つめんでくれんか。
406中納言+モララー:2007/03/02(金) 16:55:36 0
地下牢の中では先王だった化物に対して猛攻撃が行われていた。物陰に隠れつつ、指揮を執る中納言。
そこに攻撃に耐えかねて先王が手放した月刀が転がり込んできた。

利休「中納言!!その剣を拾え!!月刀とて、煮ても焼いても食えん奴の‘気’など食うまい。
    弓矢は得意なのであろう?同じ要領で剣を放て!!」

刀と弓は違うでおじゃろうと心の中で呟く中納言であったが、他に手も無いのでとりあえず投げる構えを
取った。

中納言「ええい!南無八幡大菩薩、当たられよ!」

そう言って中納言の手から月刀が放たれようとした時、時が止まった。中納言は最初、意識が朦朧としていた。
とりあえず、汗臭い香りがするのに気が付いた。ああ、先王は囚われてもなお、鍛練を怠っていなかったのかと
感心していたが、戦闘中という事を思い出し、目を開ける。すると、利休が目の前に居た。

中納言「なっ・・・利休!お許、以前より衆道の癖があったと聞き及んでおじゃったが・・・」

あまりの事態に顔面蒼白となり、慌てて兵士達と共に地上へと中納言は戻っていった。後には混乱している
利休だけが取り残された。

――――法務省

法務省に戻ると、彼のオフィスの机の上に王家の紋章の入った書状が置かれていた。慌てて、三回伏拝み、
身を清めて中を検めると、驚くべき命令が下っていた。

『国王補佐官 利休 を騒乱罪で処刑せよ』

国王は利休を信頼してこの地位に就け、側近としていた筈。この重い処分は不倶戴天の敵として蛇蝎の如く
利休を嫌っている中納言すら驚かせた。更に、続きにこう書かれていた。

『処刑の内容は裸で逆さ吊りにし、王都全市を引き回す事』

これなら死んだ方が遥かにマシというような内容である。しかし、政敵がこのように恥を晒すのも面白いと
考えた中納言はいつになく上機嫌で部下に支度を命じた。
407官房長官:2007/03/02(金) 17:27:19 0
只今から政府よりの発表を行う。

内務大臣公認選挙の結果を報せる。
候補として、近衛師団高級参謀と現法務大臣の子息があったが。
百三票対百票を以て、公認を高級参謀・斎藤宗光とする。

並びに国王筆頭補佐官・利休を騒乱罪で処刑する。
執行日は明後日、市中を裸にして引き回しにする。
刑の執行を持って、利休を国王筆頭補佐官から解任する。
公認選挙の実施日は未定。方法は各大臣・各議員の投票。

首相の不信任の可決により、王国議会は上院・下院ともに解散する。
これを以て出直し選挙は2週間後に行われる。
以上。
408利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/03(土) 07:32:01 0

―――くっ!
――――ぐむ!
―――むう!


何を見ている。
人が動かぬ身体に鞭打ち、匍匐前進する様がそんなにおかしいか。

なに?床が汚れただと?
――うむむ……確かにこりゃ汚いな。血だか泥だか……
済まん。復活したらピカピカにしておく故、ささっとやっといてくれんか。
ではな。
私は先を急ぐ故。

―――うおぉ!
―――――ぐぬぅ〜!
……むむむ。中庭と執務室。
いつもなら歩いて1分のコース、これほど遠かったとは!
―――もどかしい。喉も乾いた。
早く熱々のシャワーを浴びたい。
ふかふかのバスローブ、冷たい水。
奥のベットに腰のくびれた女でも横たわっておれば最高なのだが、
残念。虎之助しかおるまい。奴も腹を空かせていよう。

くそ!!部屋のドアは見えておると言うのに!!
あそこに手が届くまで、どれほどかかるのだろうな。
―――そうだ。
先王様を背後から襲・もとい拘束申し上げた時の事でも思い出すとしよう。
気を紛らすためだ。致し方ない。

―――あれは……実に貴重な体験だった。
いろいろ着込んでおられる故、見た目で性別の判断のつかぬ方であったが、
間違いない。あの華奢な肩と腕は女性のもの・
いかんいかん。ついその先を妄想するところであった。
恐れ多くも先王様に対し、邪な思いを抱くなど!!
我が抱くは、忠義の心!!
忠義は恋に似ると誰かが言っていたが、言ったのは私だったような気もするが、
忠義は忠義。恋ではない。
409利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/03(土) 07:35:34 0
>406
―――――何だかついでに嫌な事まで思い出したぞ。
気付けば中納言の奴を抱きしめていた事を。
――くそ!
私とて好きで抱きしめたわけではないのだ!!
誰が好んでお前など!!!あげくにこの私を若衆よばわりしおって!!
――ううっ!!急に寒気がして来た!!
許せん!!せっかく芳しい思い出に浸っとったのに!!

しかもしかも!!
先日の刑の執行。指揮する奴の顔と来たら!!!
刑の執行とは、そもそも厳粛なものなのだ。それを……浮かれとった。
ウキウキと。妙に嬉しそうだった。
そういや見物人まで笑っとった。
―――ま……全裸逆さ磔は…ちょっとしたショータイムだったかも知れんがな。
まんま引っ張られるとはな。
直線コースは――――――――まだ良かった。
ガリガリと。磔台が石畳をこする音が心地よかったくらいだ。
時折落ちる馬のクソを、ヒョイとよける余裕もあった。
――――――問題は曲がり角だ。
御者も習わんかったのだろうか。
曲がり角。特に左折時は2速にしろと。
勢い電信柱に激突し、磔台は壊れるわ、無茶苦茶に擦るわぶつかるわ。

最後はもうダメだった。
5感6感をすべて奪われ、うっかり第7感にでも目覚めるかと思った。
410利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/03(土) 07:37:59 0
>407
とか何とか考えとるうちに、ようやっと辿りついた部屋のドア。
――や?
ドアに張り紙がしてある。
プレスリリースのようだが……何が書いてあるのだ?

よっこらせっと。
いたた!!腰が!!

部屋の中にて、じっくり読むとしよう。
む……随分とまた……剥がれにくい両面テープ……
っと・しまった!王のサインと公印部分が破れた!
―――いいか。どうせカラーコピーだ。

何!?宗光が当選!!?
中納言の事だ。息子のため、賄賂という賄賂を出しまくったに違いない。
それを……どうやったのだ。宗光には親族すらおらん筈。
本来はこの私が世話すべき所、あの地下騒ぎだ。
後見には誰が……
―――そうか。芭蕉か。奴なら文官どもの受けもいい。
私よりよほど良かったかも知れん。

して………………。
おかしい。実に……おかしい。
私の頭がおかしくなったのだろうか。
「国王筆頭補佐官・利休を騒乱罪で処刑する」と。
――――私のことか?
そうだよな。違いない。同じ肩書きと名を持つ男が、他に居ようか。
―――しかしだ。先日、王は何と言われた?
引き回しで許すと言われたはずだ。
言った事と書いてある事が違うではないか。

―――そうか!
許すと書けば国民が怒る故、引き回しを以って処刑と成す、罪人の生死は罪人次第。
――と、そういう事になったのかも知れん。

して、執行日は明後日。明後日だと!?
昨日のは何だったのだ。ただの前夜祭か!?
―――落ちつけ。んなはずは無い。
日付を見るのだ。日付は……2月……26日。
そうだよな。あーびっくりした。心臓が飛び出すかと思った。

されど王。
騒乱が起こる事予測し、あらかじめ裁断を下すとは……
仕事が早いとかそういう事以前に。
声を大にして言いたい。タイムリーブもほどほとにしてくれと。
411利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/03(土) 07:50:09 0
さて。シャワーを浴びてすっきりした所で。
2日ぶりに服を着るか。
文字通り褌を締め、心新たに仕事に励むとしよう。
よもやと思い、軍服を新調しといて良かった。
筆頭補佐官の徽章が無いのが…ちと寂しいが。解任されたのだ。致し方ない。
解任の理由は間違いない。
あの時。王の顔にイッポンヅリを吹いたこと、根に持っておられたのだ。
先王様と異なり、まこと心の狭い王であらせられ……
いやいや、近衛大将の任を解かれんかったのは、心が広い証拠。
有り難く思うと致そう。
―――――――――――盗聴機が仕掛けらとらんとも限らんからな。
―――――――――ここはヨイショしとかんとな。
――――――――再度の出馬、お許し頂けるかどうかの瀬戸際だからな。
412名無しになりきれ:2007/03/03(土) 09:20:48 0
議会や首相ってあった/居たっけ?
413齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/03/03(土) 11:05:19 0
正確には私は“齋藤”宗光なんですがね……。
旧字体で難しい方の齋藤です。

しかし、私が内務大臣になるとは驚きですね。
てっきり、法務大臣が御子息がなるものと思っておりましたから。
大役を任されたからには、しっかりと職責を果たさなければなりません。
警察・治安・衛生・地方自治などの管掌をする内務省の大臣ですからね。

とりあえず、政務次官に次官、参与官を一旦全員更迭。
先の汚職事件に関与した者は、解雇及び社会奉仕活動に務めること。
今までの仕事内容を考えて、若しかすれば人員を一新することになるかもしれません。
それに――特別高等警察……か。

しかし、師団長も受難です……ね。
414名無しになりきれ:2007/03/03(土) 11:17:55 0
先王がふたなりとな!!
415名無しになりきれ:2007/03/04(日) 09:57:55 0

           コ     )                    _, -―- - 、  f.  ゲ  オ
   見  大       ,'    _ _,、 -―- 、     ,、r'´ミ   彡   \/
          イ  /    f´  ~       `ヽ.   (ミ Nリ 彡、_,.. ィt"´从   イ  イ
   モ  臣     /    (      r-、    ヽ.  i`''ー'^   _ _〈ミ∵カ
          ツ 〈     `ト、,,ィィ_ノ  `、   i  ト-_-_、 、-_''、_ー``ミV^゙i  ダ
   ノ   ガ     `、    ト-、、  ,-_'ニ、 {、r'⌒i|  `Y''oj   'O_`  iミ!| )!     コ
          ハ  i     Yニo!  ,oこ .|. Dノ/|   !" ノ     ゙ ' iミ! /.j  ゼ
   ダ  知      .j     i  {、=@   ゝレ’ !   i (_ ''      シKミ{      イ
          面  /      ', _`_,,.、ィ   /^ゝト┐  ',  ⊂ニデ   ノ ヽi、
   ゼ  ッ      〈       ', `ー_,´  /  ./ ト、_ `、 '''' '´  /|   }      ツ
          白  !        !、   / ,' ./ U   ` ヽ   _、イ  j f ./ L_
       タ      /        _ケ-イ゙  ,'/   i   /  `厂!   .,' レ'   |`` ー-γ
          イ ノ   _,..-''´/  |  /    i   /_,‐イ .|   _⊥/    |    /
       ラ   _⊆´  / /  /,へ j  斤^>、  | ,rイ゙  /  .|`Y'´ ./      |   ,'
` ー-ー´` ー、r'´    /  /  〃  |V゙  /    `〆、 |  厶、  | i  /⌒`ヽ、亅  /_.. - '
            /  ./     |〈  /      {  |     \| i ./       /
416利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/04(日) 10:39:15 0
>412
うむ。どちらもあるぞ。
各地区から選出された代議士が、「王国議会」の構成メンバーだ。
貴族院(上院)と衆議院(下院)の二院制。
定例の議会は、下弦の月が上弦の月となるまでの15日間。
他、王の一存で臨時議会が召集される故、議員はかな〜り忙しい。
ただし、満月の前後1日だけは、議会は開かれない。
異界からの侵入者に備えるため、というのもあるが、
王は満月時、国土に‘気’を与える儀式を執り行なう為、不在となるのが大きな理由だ。

王国議会の権限。
それは内閣が提出する法案の承認権と予算案の議決権。
内閣総理大臣の指名もするにはするが、最終的な決裁を下すは国王陛下。
総理の指名した各省庁の大臣を、任命するも国王陛下。
ご自身の補佐官を指名するも、無論、国王陛下。
ユ国の主権は国王ゆえ、当然の権限と言えよう。

―――実はな。
‘王’は、……最高裁判所長官をも兼ねられている。
つまり。「司法」の最高責任者であらせられるのだ。
法律の上位に位置する「掟」を定めるも国王陛下。
「掟」に従い、我等を裁くも……国王陛下。

……まこと、絶大なる権限よ。
その権限ゆえに、日々決裁に追われ、それでも尚、出来得る限りの国事に参加し。
さらに、議会の本会議には必ず姿を見せられる。
過労死なさるのではと、何度案じたことか。
いまや補佐官では無い故、その心配すら出来んがな。

………久々に漢字の多いレス。
―――疲れた。しばらく執務を怠っていた故か。


ところで412よ。
んな疑問を持つとは其方、異界の人間であろう?
―――して、其方の国のあり方と、どこか似ていると思ったであろう?
当然なのだ。以前、モデル国家に指定した事があったらしいからな。
417官房長官:2007/03/04(日) 10:58:26 0
只今より政府発表を行う。

上院の解散は行われ、王によって勅撰が行われた。
これによって、議員200名は決定した。
貴族院議員は内閣の閣僚、及び高級官僚によって構成された。
前王国筆頭補佐官・利休殿が貴族院議長に選出された。

下院選挙は前回の発表同様、再来週の土曜日に行われる。
最寄の公共施設により、投票が可能となっている。
選挙権を持つ人物は、何があっても必ず投票すること。
今回より期日前投票も行われるから、それも有効に活用すること。

王国筆頭補佐官の選挙は、総理大臣の指名と共に行われる。
筆頭補佐官の候補としては、官房長官・法務大臣・内務大臣・外務大臣。
及び個人としては、前任の利休殿。その補佐を行っていた芭蕉殿。
この合計7人によって選挙が行われる。
尚、上院・下院で累計投票数が多かったものが筆頭補佐官に選出される。

明日より一週間は交通安全週間である。
事故の無いように、注意をすること。

以上。
418名無しになりきれ:2007/03/05(月) 16:44:21 0
げえっ、孔明!
419名無しになりきれ:2007/03/05(月) 17:36:41 0
  ∧,,∧            
 (;`・ω・)                      。・゚・⌒) 落ち着け!これは孔明のチャーハンだ!!
 /   o━━━━━━━━━━━━━━━━ヽニニフ))
 しー-J
420名無しになりきれ:2007/03/06(火) 01:43:53 0
もちろん芭蕉
421利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/06(火) 07:13:44 0
>413
おお!宗光ではないか!内務大臣となったそうだな!
……っと、失礼。
―――――このたびの御就任、心よりお祝い申し上げる。
官僚の入閣は過去に例を見ぬゆえ……気をつけられよ、齋藤殿?

な〜んてな。
陛下が参謀の任を解かれぬ限り、其方は近衛の参謀。
私が近衛大将である限り、今までどおり、「宗光」と呼ぶ。
異存はないな?

そうか。政務次官、事務次官の更迭を考えているのか。
参与まで汚職に関わっていたとは……いや、聞かなかった事にするか。

……ん?この私が「受難」だと?
はははははは!!受難とは其方の事ではないか。
其方が内務大臣となるや否や、解散せん筈の貴族院が解散してしまったのだからな。
…どうも、王のご遺志、いや、ご意志らしい。
心配は要らんだろう。
おそらく、殆どの者が再勅選される。
前首相も前大臣も、そのまま同位置につく段取りになっている。
――と芭蕉が言っていた。

忘れるな。
近衛大将と中将は、国王以外の王族と同様、自動的に貴族院議員の議席を有する。
つまり。
内閣を監視する権限を持つ、王国議会の一員だということだ。
だからどうとか言われても困るがな。
422利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/06(火) 07:15:13 0
>414
そうだ。うちの王族は単身で御子を作る。
つまりは両性具有。つまりはふたなり。

などと勘違いしている国民が多いがな?
単に栄養生殖なさっとるだけだ。
先王様はふたなりでは無く、歴とした女性…だか男性だかだ。


>415
―――――――おい。
この利休の何処の何を見てゲイなどと。
中納言との件は……誓って違うぞ。何に誓うかと言われれば…そうだな。
陛下、の名は恐れ多すぎるから、母上の名にでも誓うか。
母上の名は……なんだったっけ。
―――なんと!!この私が、母上の名を忘れるだと!?
故国の名を冠する母の名を!!

うーーーーむ……リ…リ……
リョウコ…でも無し、リカ、でも無し。

む!!そう言えば。
こういう場合、わざわざ名を挙げる必要など無い。
はははは、危うく恥をかく所だったぞ。
423利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/06(火) 07:16:02 0
>417 官房長官
なに?もう勅選されたのか。
―――――早いな。陛下。
またタイムリーブされたのではあるまいな。

…むう……高級官僚が随分入っとる。
最近、公務員は議員を兼ねられん事になったからな。大臣以外は。
これだけ高級官僚が抜けて、逆に各省庁の方は大丈夫なんだろうか。

して議長は……前国王補佐官・利休、と。
―――私のことか?
くどいようだが、同じ肩書きと名を持つ男は…他には居まい。
…な〜んも打診、無かったがな。
……しまった。議長の仕事内容、把握しとかねばなるまい。


次なる筆頭補佐官の指名は……なんと。これも選挙によるのか。
そうか。より民主的になられよと言う、私の進言を覚えておられたようだ。
あの時はカッとされて、ボコボコにされたが、あれは一種の照れ隠しだった訳だ。
メモしておこう。
王も実はツンデレ……と。

良し。一応私も入っとるようだ。
候補者に揺さぶりでもかけてくるか。まずは芭蕉に。
424利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/06(火) 07:17:14 0
>418
孔明だと!?
何故に異界のしかもとっくに死んだ筈の某国の軍師がこんな所に!?
良く解らんが、何故にそう怒った顔をしているのだ。
…怒っとらんのか?単に無表情なだけか?

>419
そうだそうだ。419の作ったチャーハンでも食い、心を静めるのだ。
さすがは4000年の歴史を持つ某国料理屋店主。
すごいフライパンさばきだ。
この世界での需要は皆無に等しいがな。

>420
何がもちろん芭蕉だ。
貴様の当選予想など聞いとらん。

……気になる。
こういう類、国民の人気の度合いがものすご〜く反映されると聞いている。

知名度に限っては……自信があるのだがな。
人気の方は……自信がないな。
最近、とくに。
425齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/03/06(火) 17:43:14 0
官僚が大臣になるのは初めてでしたか。
この国では珍しいことなんですね。
更迭劇も世論が上手く味方についていますから、スムースに行うことが出来ました。
クリーンなイメージがあり、大臣や国家への忠誠心の高い人物。
探すのには苦労しましたが、しっかりと働いてくれるでしょう。

しかし、私も貴族院の議員ですか……。
高級官僚を中心にしたことは理解できます。
次世代の人物、国家の中枢たる人物を育てなければなりませんから。
手っ取り早い方法は、全てを名誉職に追いやってしまうことですから。

それに加えて、王国筆頭補佐官の選挙も行われるんですか。
貴族院はともかく、衆議院の人物如何が勝敗を左右することになりそうです。
しかし、私も含まれているとは……可笑しなことです。
芭蕉殿にでも投票しましょうか……。
426名無しになりきれ:2007/03/07(水) 12:28:04 0
人員が一新された内務省では、仕事の効率化と給与の減額が通達されていた。
それに対しての抗議の声は挙がらず、むしろそれを享受しているかのようだった。

内務官僚A「馬鹿にクリーンになったな」
内務官僚B「斎藤大臣は潔癖症だなw」
内務官僚C「しかし実力も人柄も前よりかは、ずっとずっとマシだなw」

笑いながら話す三人は、この頃に冷や飯組から復帰した人物だ。
使える人材ならば家柄・門地などを厭わない。この方針に則って登用された。

内務官僚A「不正はし難くなった。奴らも年貢の納め時か」
内務官僚B「上院へ送り込んで、事実上の解職にするとは斎藤大臣も辣腕だよw」
内務官僚C「議員の不正は断じて許されない。官僚よりも厳しいからなw」
内務次官「こら、無駄口を叩くな。仕事をしろ」

内務省の改革は着実にすすみ、効果も出て来ていた。
しかしそれを快く思わない人物も居た。
反近衛師団の急先鋒である法務大臣の腹心・文部大臣であった。
427名無しになりきれ:2007/03/07(水) 19:13:51 0
―――王都・ホテル

「とうとう、始まりましたね」
「うむ、ここまで来るには数々の苦労と挫折がおじゃった」

異形の者と中納言はホテルの一室で会談していた。議題は当然、選挙である。
彼らの支援する団体がここで議席を獲得すれば、彼らの野望は後一歩のところまで進むのである。

「愛国評議会の諸君には頑張ってもらわないといけませんね」
「当然じゃ、利休との協調路線も終いでおじゃる。いよいよ麿らの天下が見えてきたのう」

彼らは衆院戦に全てを注ぎ込む決意をした。勢いに乗って全てを手に入れようとする腹である。
大衆は何時の時代も目に見える強大な力に縋ろうとするものだ。力とは何か、軍事力である。
中納言は大規模な軍事パレードを企画した。名目は先日のテロリストの襲撃を退けた事を祝す
ものとされ、法務省の治安部隊が中心となって王都の大通りを行進するものである。中納言を
国の英雄として祭り上げることで、それを支持する愛国評議会に票が行くと踏んで、計画された。

約一万の将兵と500輌のハンビー、300輌のトラック、50輌の戦車、20輌の自走砲が計画では
参加する予定であり、その最前列を行進する名誉は第501分隊に与えられた。

計画は利休らには知らされず、法務省・財務省・内務省の中納言シンパの者たちだけで内密に
練り上げられ、利休の耳に入ったのは、国王が出席するので、警護に当たれという命令が届いて
からであった・・・。

>>426
文部大臣は齋藤を苦々しく思っていた。他国の出身の者が易々と高位に就いたのが許せなかった
のである。しかも、内務大臣のポストは行く行くは彼に約束されていたものであり、激怒するのは当然
であった。そんな中、文部省の門をくぐる黒い影があった。

「ええい、腹が立つ!衆院戦で勝利すれば良いなどと、閣下は悠長すぎる!あんな者には過ぎたる地位
ではないか!?」
「閣下、そのように激昂されていてはお体に障りますよ」
「だっ、誰だ貴様は!?誰かと会う約束は今日は無いはずだ!」

人知れず彼の執務室に入って来たのは異形の者である。突然の声に動揺した彼も、異形の者とは面識が
無いわけではないのですぐに平静を取り戻した。

「何用かね?私は忙しいのだ」
「差し出がましいようですが、閣下の悩みを解決して差し上げようかと」
「そんな・・・殺害するわけにも行くまいに・・・」
「できますとも」
「なっ、何だと!?」

彼が驚くのも無理は無い。嫌っているとはいえ、大臣を殺害しようと異形の者は言ったのだから。
しかし、微笑を崩さぬまま異形の者は続けた。

「政治的に、ですが」

つまり、宗光を引き摺り下ろそうというのである。彼は策士であり、下手な陰謀はすぐに露見し、逆に
こちらが危なくなる・・・。それにも関わらず、この者はやろうというのである。

「彼にも弱みがあります・・・この国の者では無いという事です。果たして、国民が他国民に自分達の支配を
委ねるでしょうか?愛国評議会の中にも色々な派閥がありまして、彼らの中にはそれを良しとしない派が存
在します。彼らを焚き付けましょう。それから、この国の将来を担う子供達にも現状を憂いてもらわねばなり
ません。子供達の口から親たちを説けば・・・」

文部大臣は何故それに気がつかなかったのかと自分に問うた。それがあるではないかと。気が付けば行動は
素早かった。数日後、全土の小中学校長にこの国の歴史がいかに偉大なものであるかを子供達に説き、今は
無きイ国の汚点も同時に重点的にやや誇張して教えるようにとの通達が出された。時を同じくして、愛国評議会
の大会で齋藤大臣が異民族であり、この国を乗っ取る意図があるという声が大きくなり始めた・・・。
428中納言+モララー:2007/03/07(水) 19:14:34 0
↑は私です。
429齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/03/07(水) 22:23:31 0
おやおや、内務省の官僚にも正式な名前が覚えられていないようですね。
所詮、私は余所者ですから仕方ないのでしょうか……。
だからといって、重用されなければそれまでですが。
罷免されていないところを見ると、王も捨てたものじゃ有りませんね。

(やはり……風当たりは強いか……)
(無理も無いか、だが……私を引き摺り下ろして何がしたいと云うのだ……)
(これでは……あの時と全く同じではないか……)
(馬鹿な……イ国崩壊も、一部の人間の権勢欲が絡んで、醜く肥大化した派閥争い……)
(それが乗じての内乱、そんなことになればこの国もお終いだ……)

向こうが常道を進まぬのなら、私は敢えて常道を進みます。
憲政改新党、議会制民本主義を掲げる政党ですか。
愛国評議会とは関係が宜しくなく、議会でも対立していますか……。
この国にデモクラシーでも起こすことが出来れば幸い。
じっくりと策を練りますか……向こうがその気ならばね。
430名無しになりきれ:2007/03/08(木) 18:43:05 0
サー!!
431名無しになりきれ:2007/03/08(木) 21:33:56 0
・・・
432利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/09(金) 05:45:12 0
>425 宗光
左様。ユ国において。官僚と政治家とは一線を画している。
にもかかわらずの、この度の陛下の御裁可。
…思えば、近衛の参謀として其方を選び、任官されたのも陛下ご自身。
貴公がイ国にて如何なる働きをし、且つ如何なる目に遭ったか。
この国に亡命し、官僚となるまでの経緯。
私は知らん。…が、陛下が貴公の手腕を買っている事は事実。
―――次なる筆頭補佐官、貴公かも知れんな。

――しかし、何故芭蕉なのだ。
どうせ入れるなら私にしておけ。
候補は多いが、実質は貴公と芭蕉の一騎打ち。
芭蕉に取られてもいいのか?
433利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/09(金) 06:50:03 0
久々に 門をくぐりし 図書館の
御影の石に 誰か映らん

せっかく高価い石を使っとるのに、曇って顔も映らない。
黄砂の影響か?
……などと言う意味ではないぞ。断じてな。

王立議会図書館。国中の書籍、情報が結集した知識の宝庫。
大層な名とは裏腹に、成人ならば誰でも入館可能。まこと、すばらしい機関よ。
無論、申請が無ければ閲覧出来んものもあるが。

議事録は何処かと聞こうと思ったら、これ見よがしに端末がある。
案内役の綺麗なお姉さんに声をかけるチャンスを阻止する、館長の陰謀に違いない。
434利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/09(金) 06:51:26 0
>430
お勤めご苦労。
いやなに。調べ物がしたくてな。
―――なんだ。さっきの独り言、聞いていたのか。嫌な奴だな。
いやいい。場所は分かる。議会官庁資料室は本館地下3階。
―――お姉さんならともかく。
其方のようなむくつけき男に案内されても嬉しくも何ともない。

……何故ついてくる。
案内は要らんと言っとろうが。
ああ知っとるぞ。議事録はネット上で閲覧可能なことくらい。
しかしだ。
あの独特の臨場感、液晶画面じゃ体験出来ん。

―――あったあった。とりあえず、一昨年。
タバコ投げ捨てダメダメ法案。タバコ自販機バイバイ法案。全席禁煙イケイケ法案。
……満場一致で可決しとる。
この時分は確か、国中がタバコタバコと騒いでいた年だ。
して、解りやすい法案が求められた年でもあった。
ダブルで実現するとこうなるのか。
―――つーか。自分も出席しとった筈だが、ぜんぜん覚えとらん。
寝てたわけでは無いのだがな。
王がこっそりメールやら何やらやっとるのが気になって気になって……

……なんだ。まだ居たのか430。
他人の独り言に耳を済ます暇があったら、さっさと持ち場に戻れ。
435利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/09(金) 07:12:11 0
>430
何をむすっと黙りこくっとるのだ。
閲覧後の書巻を戻すのは、其方等の仕事であろう?
――――ええい!!もういい!!
んな顔されたら、頼む気にもなれん。
自分で戻す。それで文句もあるまい?

たかだか二年分の議事録。
ちょっと山積みにしたくらいで怒るとは。
図書館員も懐が狭くなったものだ。
436利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/09(金) 07:30:05 0
>427
―――やはり、外の空気は美味い。
地下はいかん。強制換気システムにも限界がある。
…む?何やら騒がしいな。

――――――いかん!!!すっかり忘れとった!!!
今日は例のパレードの当日ではないか!!
やや!!あの先頭のオープンカーにおられるは、まさしく陛下!!
横後ろを固めるは…芭蕉に宗光に中納言、文部大臣……んん?
あれはいつぞやのネコ耳野郎ではないか。
奴が何故、先頭集団に入っとるのだ。

くそ!!この人だかりで前に進めん!!
陛下――――!!!利休はここに!!!
陛下ぁーーーー!!!!

見向きもせず行ってしまわれた。宴たけなわの疎外感。
!!!!こら!何をする子供達!!!石を投げるな!!
違う!!違うぞ!?
私はあの市中引き回し全裸男のようで実はやはりそうだが今は罪を許されし身!
してなお其方等が憧れてやまない近衛師団の筆頭!!
ついでに貴族院の議長に就いてててててててて!!!
やはり!!子供に通用せんか!!

はははは、いいぞ子供達!!いっそこの場で共に遊ぶか!!?
いやいや、卵はよせ。卵は…。
437助さん:2007/03/09(金) 10:01:42 0
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また第二王位さまの護衛役か・・・まあ孫みたいにかわいいと思ってがんばるかのう
438逓信大臣:2007/03/09(金) 15:19:26 0
法務大臣ら一派の横暴、断固として許すこと適わぬ!
貴族院議長殿、内務大臣殿この二人が忠烈の義士だ!
439名無しになりきれ:2007/03/09(金) 22:42:43 0
な、うつぼかずらだと!!
440利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/10(土) 07:32:05 0

ひどい目に遭った。
せっかく軍服を新調したのにな。
掴むわ蹴るわ殴るわ…いやはや、子供の力を侮ってはいかんな。
さすがに骨折とかはしなかったが、自慢の髪がそりゃもう滅茶苦茶にされ……

……これを読んどるそこな御仁。
其方だ其方。
いま、「何だそれくらい」とか思わなかったか?
いいや思った。絶対思った。顔に出とる。
ははははは、実は――――それだけじゃ済まなかったのだ。
巡回中の清掃員にゴミと間違われ、危うく焼却炉にて焼却される所だったのだ。
命かながら脱出し、身体を清めんと飛びこんだ滝壷がまた深くてな。
水底を這い下流に流れ、猟師の網に引っ掛かり。
網を切って海に逃れたところをサメに食われ、腹の中でまる一日。
寝てる隙に口から飛び出し、やっとの思いで生還したのだ。
そこをまた清掃員に―――――
などというスパイラルに遭遇せんかったは、不幸中の幸いと言えよう。
441利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/10(土) 07:33:06 0
>437 助さん
済まんな、助さん。第二王位に縛りつけてしまって。
暇で暇で身体が鈍ったであろう?
第一王位、或いは第三王位であったなら、
「真剣での手合せ」等の暇つぶしが出来るのだがな。
骨標本磨きとかは…助さんには刺激が強いかも知れんしな。
――――おお!!
そう言えば近頃、変な精力剤の作成に取り組んでおられた。
飲んでくれる家臣を探しておられたからな。
助さんも―――試されてはいかがか?
442利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/10(土) 07:33:49 0
>438 逓信大臣
―――――――しーーー!!声が大きいぞ!!
こっちに来られよ!!こっちだこっち。ここなら…誰にも悟られん。

何を躊躇される。ああ、解っとるぞ。
ここは、「4年前のあの事件」以来、だ〜れも足を踏み入れぬ場所。
すなわち。先の王の執務室。
弟君である今の王も、ご嫡男である第一王位も、扉に手を触れるのすら嫌がる場所。
親族であるが故に、感じるのであろう。
狂王の‘翳’の匂い、先王の残留思念を。

大丈夫だ。神官の力でも無い限り、その匂いは嗅ぎ取れん。
少なくとも、4年前に入った時も、大丈夫だった。
そりゃまあ……家具は壊されカーテンはボロボロ、
第一王位と先王様の血が天井や壁にこびりつき、大変だったがな。掃除が。

今はただの執務室に過ぎん。
時たま、壁紙から血の染みが浮き出てくる事を覗けば、なかなかに快適な場所。
ささ、入ってくれ。遠慮せずに。
443利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/10(土) 07:34:55 0
>439
はははは、何をおっしゃる。
寝ぼけておられるのか?
部屋の中にそん―――――ぬわ!!?ホントだ!!いつの間に!!?

……そうか。この前掃除機をかけし時、窓を全開にした。
その際に…種が舞いこんだに違いない。
壁の血を栄養に発芽・成長し、うつぼかずらのジャングルを形成するに至ったのだ。
うーむ……。
密談するには良い場所だが、取って食われるのは嫌だな。
この月刀にて薙ぎ払うも手だが、こやつ等の喚き声を聞きつけられるのも面倒。

――――見なかった事にするか。
――して……何の話だったか。
444中納言+モララー:2007/03/10(土) 13:04:54 0
―――王都・中央通

その日は雲一つない晴天であった。いよいよこの国初の軍事パレードが行われるのである。このような式典には
もってこいであろう。儀仗兵が最初に行進し、道の両端に整列していく。その後に中納言と異形の者の乗ったオー
プンカーと国王・芭蕉の乗ったオープンカーが続く。オープンカーの脇に従うのは精鋭第501分隊の兵員である。
そして、王宮前広場の特別席に国王らは座る。軍楽隊が行進曲を奏でながらそれに続き、いよいよ兵士達や車輌
が行進を始める。国王や観衆の方に敬礼をしながら、勇壮な音楽とともに一糸乱れぬ行進をしていた。

中納言があることに気がついて隣に座っている異形の者に耳打ちする
「む?利休が来ておらぬが、招待状は発送したのでおじゃろうな?」
「はい、閣下。ですが、彼がいなくともさしたる影響はありません」
「じゃろうな」

首相が一段高い台に立ち、国王の方に礼をしてから演説を始めた。

「対テロ掃討戦の英雄達よ!法務省治安部隊の諸君の働きにより、王都の治安は見事に回復された。諸君らこそ
国の守護神である。昨今、各国は我が国への侵略を企み、あらゆる手段で我が国を撹乱している。しかし、諸君ら
が目を光らせている限り、我が国は安泰である。また、この国に自衛手段を与えた法務大臣の一条卿とユ国経団連
会長のモララー氏はまさに国の英雄である。そして最後に、国王陛下の安寧を祈り、英雄達を称える為に万歳三唱を
行う。―――万歳!」

兵士や観衆がそれに続いて万歳を叫び、広場は熱狂に包まれていた。この演説は異形の者が製作したものであり、
治安部隊と中納言を称える内容となっていた。こうしたプロパガンタはこの者の得意とするところである。

行進は日の沈むまで続き、存分にユ国の国威を諸国に知らしめることとなったのである。
445旭日新聞:2007/03/10(土) 15:14:59 0
先日、大盛況のなか行われた軍事パレード。
この自衛集団を巡って、宮廷内では波紋が広がっている。
自衛集団はユ国経済団体連合会長のモララー氏と一条法務大臣の発案とされている。
しかし、自衛集団の保持は国王によって認められていない。
騒乱罪で死刑となった前国王筆頭補佐官の利休氏の側近だった芭蕉氏を中心とする近衛軍で充分という案。
自衛軍を保持し、この国を守ろうとするような案。
前者は芭蕉氏、齋藤内務大臣、幣原外務大臣、犬養逓信大臣、高橋大蔵大臣らが唱えている。
後者はモララー氏、一条法務大臣、織田郵政大臣、西岡文部科学大臣らが唱えている。
それに、前者側を支持するのが憲政改新党らのハト派野党。
後者側を支持するのが愛国評議会らタカ派野党。
与党の自由進歩党は求心力を失っており、与党失陥は確実視されている。
翌週に迫った衆議院の選挙が、大きなターニングポイントになるのは間違いないであろう。

選挙日を狙ったテロリストの蠢動や他国の侵攻も気になるところだ。
近年、我が国は大規模な不法侵入者の弾圧を行ってきた。
周辺各国はそれに反撥しており、ユ国は国際情勢において孤立化している。
通称「アグストリア諸侯連合」の諸外国の連合は我が国にとっても脅威である。
貿易自由化などを迫ってきている「アグストリア諸侯連合」に対し、政府は屈服しないことを表明。
容認派の幣原外相と西条総理の政治的対立は続いており、内閣崩壊の恐れも出始めている。
多くの国民はユ国が崩壊しないことを願っている。
しかし、このままではユ国が内紛の挙句、崩壊してしまいそうな予感さえもさせる。
ともかく、今後の情勢を注意して見守らなければならない。
446名無しになりきれ:2007/03/10(土) 17:57:50 0
長文を見て吐き気を催す市民多数
447名無しになりきれ:2007/03/10(土) 18:05:03 0
>>445
ちょwww利休頃されてるwww流石アカピwwwクオリティタカスwww
448助さん :2007/03/10(土) 21:50:08 0
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・・・・・こんな利休
ひょっとして偽ニュースか?
449利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/11(日) 07:06:11 0
>444 
>445
―――そうか。
私がサメの腹の中で七転八倒しとる間、華麗なるパレードが進行していたいう訳だ。
ふん。
羨ましくなどないぞ。ぜんぜん。
あのパレード。国の軍事力を誇示せんが為の、趣味の悪い茶番に過ぎん。
参加せんで良かったかも知れん。
私まで戦争推進派と思われるは…まこと心外故。

む!!勝手にこの私を殺しおって!!
――まあいい。
他紙の多くが、パレード関連を一面に出しとる中。
旭日だけは社説のみ。しかも一行で済ましておる。
実に――――気分がいい。
故に、匿名で抗議の電話をかけるのは自粛してやる。

……貿易自由化もな。
こればかりは…陛下がお許しにならない事項の一つ。
何故にもっと風通しを良くしようとなさらぬ。
諸侯連合など結成する他国もどうかと思うが、こう引篭もりが続くも由々しき事。
孤立した上、あの軍事力。
……攻撃してくれと言っとるような物ではないか。

最近良く耳にする、愛国評議会とか言う胡散臭い団体も。
評議長はじめ、役員が多数「衆議院選」に出馬するらしいが……
あのネコ耳が糸を引いているのは明白。
何とかせねばなるまい。
450利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/11(日) 07:07:20 0
>446
――――ふん。嘆かわしい。
この程度の長文ごときで吐き気とは、昨今の市民はどうなっとるのだ。
これが噂の「若者の活字離れ」と言う奴か。
毎朝、新聞も読めんではないか。
よもや、いちいち洗面器を用意して読んどるのではあるまいな。

おい。446。貴様もか?
貴様も長文見ると、吐き気を催す口か?
これも時代の流れ、情報のビジュアル化、電子化の副作用。
そう思い、納得しろと言うのか?

……出来ん。私には出来ん。40年以上も生きとるとな。
4行以下で語りきれんエピソードが多いのだ。
ついつい調子こいてしゃべってしまうのだ。
今更直せと言われても困る。
―――――故に446よ。
こっちに来い。
大丈夫だ。殺しはせん。貴様の後頭部に、軽く蹴りを入れるだけだ。
うまく行けば、延髄の嘔吐中枢が破壊され、吐き気などしなくなるかも知れん。
どうした。
自分の弱点、克服したいと思わんか。
451利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/11(日) 07:08:25 0
>447
うむ。私も見たぞ。その記事。
あれはな。良い目で見れば、何のことはない。ただの誤植よ。
「死刑となるも死にきれず生き残った利休」となる筈の記事だ。
現にこうして生きているのだからな。

もしそれが違うとなれば……単なる嫌がらせだ。
さすがは左寄り気味の旭日新聞。
嫌がらせもそこまで露骨だと、むしろ小気味良いというものだ。


…………ホントにそうか?
ここ数日、周囲の者を話が噛み合わん事が多かった。
図書館員と話が噛み合わなかったのも、子供に石を投げられたのも、
姿は見えていたが、声は聞こえなかったからとか。
いやいやそもそも。
パレードにて王が無視なさったのは、実はホントに見えてなかったからとか。
――――実は私。…死んでるのか?
…こう……腹を探ると……血が……
この深い傷は…………あの時の……


……芭蕉。冷たい眼差しで見つめるな。
ネタだネタ。シックスセンスネタ。
―――解りにくいか。そうか。
ふん。仕事仕事言っとるから、こんな簡単なネタに気付かんのだ。
オフの日は王立議会図書館に足を運び、まずは「勅撰映画集」でも借りて観ろ。
お前も国王補佐官の候補だろう。
王の御前でネタを披露するは、筆頭補佐官としての最重要任務。
スベった時の覚悟も必須。
まさに、命懸けの任務なのだ。
――――ははははは!今頃怖気づいても遅いぞ!?
452旭日新聞:2007/03/11(日) 09:38:58 0
『閣内の意見不一致か? 西条内閣分裂の恐れ』

西条内閣の内紛ともいえる、閣内での意見不一致は深刻な状況を迎えている。
戦争反対派の幣原外相、齋藤内相、犬養逓相、高橋蔵相らが揃って内閣不信任案を提出した。
その状況に一条法相を始めとする織田郵相、西原文相らが猛烈にそれを批判した。
憲政改新党では幣原外相を首相に擁立する案が浮上しており、愛国評議会は一条法相を首相に擁立する案を出している。
閣内は厭戦派と好戦派に分かれており、西条首相はそれに右往左往の醜態を見せている。
衆議院で憲政会新党が勝利すれば幣原首相が誕生し、愛国評議会が勝利すれば一条首相が誕生する。
翌週に迫った衆議院選挙によって、この国が大きく方向転換するのは間違いないだろう。

『世紀の誤報か? 前国王筆頭補佐官・利休氏が生存?』

先日、死刑を執行された筈の前国王筆頭補佐官である利休氏が生存している可能性がある。
情報提供者によると軍事パレードが行われた際、群集に石礫を投げられている利休氏を見たという。
元利休氏の側近で次期国王筆頭補佐官の呼び声が高い、芭蕉氏と齋藤内相によると
「(肉体的に)生きているかもしれないが、(社会的に)死んでいるかもしれない」芭蕉氏
「いい人でしたよ。私はあの人と出会えて本当に良かったと思っています」齋藤内相
と、語ってくれた。生きていたとしても、元死刑囚というのが大きな足枷となるだろう。
近衛師団長の職を解かれていないことから、弊社は生存説を主張し、先日の誤植をお詫びしたい。

『アグストリア諸侯連合に動きか? 入国者激減』

アグストリア諸侯連合は強硬な対応をとるユ国に対して、貿易制裁案を理事会で決議した。
外国からの貿易関係品は昨日を以て凍結され、輸入業関係者には大打撃を与えることとなった。
エネルギー資源も同時に凍結され、新たなエネルギー資源確保にも動かなければならない。
今までの強硬な対応が招いた悲劇に、国民の怒りは尋常ではない。
ハト派外交を推奨する憲政改新党にとっては、大きな追い風になっているのかもしれない。

『ユ国プロ野球開幕まで残り20日間』

今年もプロ野球のシーズンがいよいよやって来た。オープン戦も翌週には終わることとなる。
そうなれば、いよいよシーズンが開幕するまで残り僅かとなってくる。
両リーグとも今期から、プレーオフ制度を導入しておりシーズン終盤まで目が離せない。
453利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/12(月) 07:24:47 0
>448 助さん
左様左様。偽りの記事よ。
でなければ、貴方の目の前に立つは誰だと言うのだ。

そら、今朝の朝刊>452で早速お詫びの記事が載っとる。
芭蕉など、曖昧かつ残酷なコメントだ。「社会的に死んでる」などと。
宗光などは…葬式での友人の発言そのまんまだ。
双方、いや、なかなかに機転が利き……ははははは……覚えてろ。


西条首相はいかがしたものか。
優柔不断。官房長官と総務庁長官の言いなり、とか何とか言われとるがな?
その実は思慮深く、即決されぬ性格がそのような見識を生んどるに過ぎん。
私は閣僚では無いが、食堂の飲み仲間としてなら良く知った仲。
実に深い見識をお持ちの方だ。
無派閥の首相ゆえに、後ろ盾が無いのが残念。
その点、宗光はすごい。
何時の間にか、憲政改新党の支持を受け、着々と自らの道を歩んでいる。

―――私か?
私は無派閥だ。当然だ。
上院、下院の議長は、派閥に属さぬ者と決まっとる。
だからこそ選ばれたようなものだ。

……もうすぐ開幕戦だ。
王がこしらえた‘気弾’を用いる、究極の球技。
直に触れると手足を失う、非常に危険なスポーツよ。
私はウィンタースポーツ以外は全くダメだが、見る分には楽しい。
昔は近衛師団でチームを作り、隣国との交流試合に勤しんだと言う。
平和とは、かような時代を言うのかも知れんな。
454中納言+モララー:2007/03/12(月) 09:28:56 0
―――王都

その日、法務省治安部隊に先導されながら官庁街へと向かう車があった。異形の者の車である。
ユ国経団連会長としてまた、MADC会長として彼は内外に敵を抱えていた。特に近衛には目を付け
られていたので、こうして護衛をつける必要があった。その内法務省ビルに入り、彼は中へと消えて
いった。

「失礼致します」
「おお、モララー殿。かような所まで大儀でおじゃる。選挙も近いゆえ、ここを離れられぬのでな」
「御苦労お察し致します」

軽い挨拶を交わした後、中納言は腹心の小笠原次官を残して人払いを命じた。

「本題ですが、西条総理は駄目ですね」
「うむ・・・一応反対はしておいたが、あの者では齋藤は抑えられぬ」
「いよいよ閣下が首相の座に就かれる時が来たかと・・・」

西条総理は優柔不断な人物でそれまでは中納言達の言いなりとなっていたが、最近入閣を果たした
齋藤内務大臣の声にも押されはじめており、一貫した態度や行動を取れていなかった。更に外交問題
での不手際もあり、幣原外相との連絡がうまく取れていない事も明るみになった。

「あの愚か者めが・・・諸侯連合は宥めておけと指示しておいたというに」
「レアメタルの供給が滞りました。6ヶ月は現在のストックを利用して製造は可能ですが、この状況が続けば
ハイテク兵器の生産は絶望的です・・・他の企業からも不満が出ており、早い企業では2ヶ月で営業停止に
なり得る所もあります」

ユ国は良質な鉄鉱石やウラン、ボーキサイトは産出されるが、チタンや金、プラチナ等のレアメタルと石炭や
石油等の汎用エネルギー資源がが圧倒的に不足しており、他国からの輸入に依存していた。それを禁輸
されたのであるから影響は絶大である。更に海運や航空などの運輸業も付随して打撃を受けており、ユ国
経済は1年で完全に崩壊を迎えるだろう。最早この国には一刻の猶予も無かった。

「皮肉なものじゃ、この国を守る為に麿達は権力を握ろうとしたというのに・・・この危機が追い風になるとはの」
「ですが、現政権と与党を崩すには絶好の材料です。直ちに愛国評議会にはここを攻撃するように通達しましょう」

次の日以降、市街地の至る所に現政権の無能ぶりを指摘するポスターが貼られたり、ビラが空中散布されるという
光景が見られることとなった。
455西条首相:2007/03/12(月) 13:56:31 0
もはやこれまでか・・・っ・・・!
一条め、幣原め・・・糞っ・・・!
利用するだけ利用し・・・最後には捨てるのかっ・・・!
臨時首相は・・・官房長官だ・・・!


パーン!!!!!!!


*ピロピロリーン、西条首相拳銃自殺
456齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/03/12(月) 19:23:14 0
憲政会新党で、過半数を占めることが出来れば幣原内閣。
愛国評議会が占めることとなれば、一条内閣ですか……。
複雑怪奇ですね。これは困った事態になってしまいました。
西条さんほどの実力者が、幣原さんと一条さんに右往左往しているとは……。
私にも責任はあるんですが、如何したらいいんでしょうね……。

やはり、恨まれるタカ派外交は最悪でしたか……。
ハト派外交に越したことはありませんが、恨まれなければタカ派でも構わない。
恨まれるタカ派外交は論外、感謝されるハト派外交が最優良でしょうか。
難しいものですね……。

とにかく、輸入品の凍結は大打撃になりそうですね。
至急、幣原さんと高橋さんと連絡を取ります。
内務省の改革が進んでいるのは良いことですが、国が潰れればお終いですから……。
457名無しになりきれ:2007/03/14(水) 15:30:30 0
死を確認
458利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/14(水) 18:37:21 0
済まぬが、西条総理に繋いでくれぬか。
いや、とくに緊急という訳ではないが、話したい事がある故。

……ずいぶん……長く待たせおる。
何かあったか?

―――!!
微かに聞こえた今の音、よもや銃声!!?
西条殿、早まれたか!!?

芭蕉。急ぎ支度をし、総理官邸に出向くのだ。
―――なんだ離せ!!
……解っている。我等は近衛。王の警護が主たる任務。
しかし。西条殿は……我が友人。その友人の危機を…黙って見過ごせと言うのか?
強い‘気’による手当てがあれば、助かるかも知れんのだぞ。
――――死なせてやれと……そう言うか、芭蕉。


何も出来ぬ私を許してくれ、西条殿。
459名無しになりきれ:2007/03/14(水) 18:58:33 0
死んでても元気だ西条
460名無しになりきれ:2007/03/14(水) 19:08:04 0
時代背景が良くわからん
前スレは中世っぽかったけど、今は現代っぽく見える
461名無しになりきれ:2007/03/14(水) 19:15:51 O
前スレでも自動車とかでてたと思った。
政治はもうちょっと封建的だと思ってたけど
462名無しになりきれ:2007/03/14(水) 19:23:52 0
現代風ファンタジー政治は王政
技術は近代
でも銃より強い人間がいる
首が飛んでも死なない
車より速い馬もいる
463名無しになりきれ:2007/03/15(木) 12:15:07 0
無限の正義
464名無しになりきれ:2007/03/15(木) 12:36:40 0
※このスレは憲兵隊司令部の監視下に置かれました。
465名無しになりきれ:2007/03/15(木) 17:33:11 0
だまりなされ!!
466縁 ◆a0FAtemOrk :2007/03/16(金) 00:37:40 0
こっちは裏ルートを通じてMADCへ化石燃料とレアメタルを届ける書類。
こっちは民衆の不安を拭い去る為の平和ボケた「ミスコン開催」の企画書類。
これは愛国評議会のネガティブキャンペーンの書類。

なんだか俺、何時の間にかこう言う情報操作が得意になってるなぁ

さて、そろそろこの国も攻め時だよな。
国境の守備隊と連絡とっておこうか・・・
あれだけ砲兵が揃ったんだから今度の戦争はちょっとは楽できそうだよ。
あとは多少は気を使えるやつが出てきてくれるともっと楽ができるんだけどなぁ・・・
467利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/16(金) 06:25:37 0
>459
そう慰めてくれるな。良く解っているのだ。
西条殿は死んだ。潔く自決されたのだ。
ご自分の愛銃でな。

西条殿。どうか、草葉の陰から見守っていてくれ。
この国は今、大きく変わろうとしている。
かつて、国家元首である王は、首相をも兼ねていた。
つい最近だ。国民の意思を反映し易い…立憲君主制に移行したのは。
王の権限は強いことは強いが、昔ほどではない。
これが何を意味するか。

時代は…国民の主権を求めているのだ。
西条殿が望む国家の体制。それが実現する日はそう遠くはなかろう。


459よ。
この世界50カ国。
国の象徴と化した王が何人居るか、解るか。
小学校の社会科で習った時分、5にも満たなかった。違うか?
それが今や半数を超えている。
――――早い。そう……思わぬか?

私は無骨な武人ゆえ、政治の事は良く解らん。
解らんが……主権は国民にあるべきだと思う。

ははははは、別にいいではないか。私とて、意見が変わる事もある。
近衛の役目。それは王をお守りする事。
たとえ象徴に過ぎぬ王でもいい。
命に代えてお守りする。ただそれだけよ。
468名無しになりきれ:2007/03/16(金) 17:21:43 0
ふゆうれいか・・・
469名無しになりきれ:2007/03/16(金) 17:41:08 0
って化けて出てる!?
470レッツゴー以下略:2007/03/16(金) 19:19:58 O
助さんでーす
格さんでーす
西条頼信でございます

(ばっち〜ん)
471名無しになりきれ:2007/03/17(土) 14:44:23 0
だめじゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
472助さん:2007/03/17(土) 21:06:05 0
     /⌒\     /\
    /'⌒'ヽ \  /\  |
    (●.●) )/   |: |
     >冊/  ./     |: /
   /⌒   ミミ \   |/
   /   / |::|λ|
   |√7ミ   |::|  ト、
   |:/    V_.ハ
  /| i         |
   и .i      N
    λヘ、| i .NV
      V\W
さあいこうか・・・
473旭日新聞・号外:2007/03/17(土) 23:20:41 0
昨日行われた衆議院選挙によって、衆議院の人員は一新した。
政権与党であった進歩党が、一気に野党に転落、122あった議席を一気に34まで減らした。
対照的に大躍進を遂げたのが、憲政改新党と愛国評議会である。
改進党が29から68まで、愛国評議会は14から65まで議席を伸ばした。
共産党が5議席から3議席に減少、民主社会党は5議席を維持し、無所属が5議席を占めた。
但し、どの政党も過半数である90議席を占めていないのが現状だ。
今後の国会にどのような影響を与えるか、じっくりと見ていきたい。
貴族院と衆議院の選挙後、直ちに首班である総理大臣の指名が行われた。
憲政改進党からは幣原外相、愛国評議会から一条法相、進歩党から磯村幹事長が出馬した。
しかし、この3名とも過半数を占めることが出来ず議会は紛糾した。
そして、特別措置として国王直々に総理大臣を任命することが決まった。
第三王位内閣総理大臣(無派閥)
幣原副首相(憲政改進党)
一条官房長官(愛国評議会)
齋藤内務大臣兼外務大臣(憲政改進党)
西原文部大臣兼法務大臣(愛国評議会)
高橋大蔵大臣(憲政改進党)
織田郵政大臣(愛国評議会)
犬養逓信大臣(憲政改進党)
佐原農林水産大臣(進歩党)
南出経済産業大臣(進歩党)
澤山国土交通大臣(進歩党)
474名無しになりきれ:2007/03/19(月) 00:15:29 0
まあ
475名無しになりきれ:2007/03/19(月) 18:58:46 0
こんなものか
476名無しになりきれ:2007/03/19(月) 22:14:55 0
魔道封じの結界
477天海大僧正:2007/03/20(火) 00:05:29 0
西条前首相の葬儀が行われてたね〜
改進党のメンバーは参列してたが、評議会のメンバーは参列せずかぁ〜
死してなお恨まれるとは不運だね〜
478名無しになりきれ:2007/03/23(金) 21:35:04 0
ふうむ・・・
479名無しになりきれ:2007/03/25(日) 17:59:43 0
乱れ桜
480名無しになりきれ:2007/03/25(日) 18:31:11 0
アヴァロンやっただろ?
481名無しになりきれ:2007/03/26(月) 09:57:02 0
100円玉10枚無かったからスターター買えずに帰ったのでやってない
482名無しになりきれ:2007/03/26(月) 19:33:45 0
>>481
勿体無い。こちとら、近くのが撤去喰らって、電車で30分+更に駅から歩いて
30分の所まで行かないと無いっていう環境なのに・・・。撤去喰らう前に遊ぶ事
をオヌヌメする。
483利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/27(火) 06:31:09 0
>460
そうか。時代背景について聞きたいか。
460よ。前スレの710は読んだな?
「いいとこ取りのごった煮」。
っとまあ、それがすべてのようで、やはりすべてなのだ。

――そういえば460よ。
16日の衆議院選、ちゃんと投票したか?
誰でも投票出来るシステムになっとるからな。無論…
…なに!?しとらんだと!?
其方の家にはないのか?投票窓口。
郵便受けの背中についとるだろう。いやいやついとる筈だ。
今時それを付けん大工はおらんだろう。
用紙を入れると、透明インクで印刷されたバーコードを読み取り、
即座に分子分解され相手先で再合成されるシステム。
住所さえ正しく書けば、封書、小包、何でも転送可能。
ネコで試して動物愛護法に引っ掛かった馬鹿も居たが……懐かしい話だ。
本当に――知らんのか?
開発を手掛けた郵政省が、逓信省に管理を譲った、あのシステム。
そうか。文明の利器には頼らんと、そういう訳だな?
解る、解るぞ。
私もたまに飛脚に頼んどる故。
484利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/27(火) 07:25:46 0
>461
たしかに。
昔はもっと封建的だった。
上の命令に逆らった者は、たとえ近衛の大将だろうと首が飛んだものだ。
私とて何度飛ばされたことか……。

……む。車の話をしてくれるな。
嗚呼…私の可愛い水色インプ。
今頃あの世の公道で、インコースを攻めているに違いない。
やはり、自分で全塗装した車というのは、無碍には捨てられん。
そう実感させし、唯一のマイカー。
何だかそれが恐くて、今のレガシーツーリングワゴンRも、
全塗装すべきか半塗装で済ますか迷っておる。
…どうしたらいいと思う?461。

車の話を持ち出したのは其方だ。
意見くらい聞かせてもらうぞ。


>462
現代風ファンタジー。
なるほど。今は、そう見られるも良し。
――が、私は欲張りだ。
もう一言欲しい。
SF。その一言を入れてもらおう。
現代風SFファンタジー。

いいぞ。「ごった煮」よりは響きがいい。


設定については今は語らん。
首が飛んでも死なぬ事についていちいち語ってたら、それこそ何日かかる事か。
設定厨とか呼ばれるのも嫌だしな。
485利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/27(火) 07:38:19 0
>463
ははははは、無限か。無限の…正義か。

A・R・I・E・N
―――あり得ん。

――――ふん。この私などに無限の正義を掲げる貴様、何を企む?
そういう言葉を吐く輩が一番信用出来んのだ。
無論、過去の経験からだ。

私に近づきたくば、まず私の好きな話を持ってくるのが王道よ。
まさか私の好みを知らぬ訳ではあるまい?
酒とか。女とか。
486利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/28(水) 07:35:46 0
>464
なんと!憲兵隊司令部が何故!?

あそこは最高裁判所の下請け仕事が多いと聞く。
陛下直々の命でも下ったか。
司令官は…確か女だったな。
――――くそっ
男ならば酒の席にそれとなく近づけるが、女となると……

まあいい。やましい事をしとる訳でもなし。
監視でも何でも好きなだけするがいい。


>465
これはご老体…いや、逓信大臣殿。
議会中に失礼致した。
――いや、緊急の速報が入った故、つい取り乱した次第。
許されよ。

――――他にご意見は御座らぬか。
無ければ本日は閉会と致す。
487利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/28(水) 07:36:24 0
>468
―――こんな夜更けに誰かと思えば、先日亡くなられた西条殿ではないか。
さあさあ、ドア越しに覗いとらんで、入られよ。
このくそ忙しい年度末。
書類書類のオンパレードで頭がどうにかなりそうだった所だ。
そのソファにでも腰掛けてくれ。

……霊体では…擦り抜けるのか、そうか。

>469
騒ぐでない。
恨めしそうな顔をしとる訳でもなし。
我等に害をなす気のない、ただの気の集合体に過ぎん。

―――西条殿!!
‘気’をしっかり保たれよ!
一瞬、ほんの一瞬だけだが、貴公の姿がぼやけて見えた。
‘意思’を失った霊体は、‘翳’が憑く絶好の獲物。

―――解る。言われずとも解るぞ。
貴公は―――斬られに来たのだ。
月刀を持つ、この私に。
この‘気’を込めた月刀が魂を浄化する作用を持つこと。
よくぞ…覚えておられたものだ。
貴公と初めて杯を交わしたあの夜に打ち明けたこと故、
今の今まで私も忘れていた。

せめて夜が明けるまではと思ったが……どうやら無理のようだ。
ご安心召されよ。痛みはない。

道中の無事を祈っているぞ。
宵闇を抜け、天上の国で会う事があれば、二人で杯を交わそうではないか。
488ミスコン実行委員会 ◆a0FAtemOrk :2007/03/28(水) 22:08:00 0
発:ミス・ユ国コンテスト実行委員会
宛:国民の皆様へ

第一回 ミス・ユ国コンテスト 開催のお知らせ。

応募要綱:
健康で明朗な、知性と品性を伴った規定の衣装を一通り着こなせる方。
2名以上の推薦を添えてお申し込みください。
本大会はミス ユ国と銘打っておりますが
ジェンダー相違の問題、既婚者差別の観点から未婚既婚、性別は問いません。

他薦のみの方には選考の上、実行委員会から出演の交渉を行います。


規定衣装

1次選考
水着

2次選考
巫女服

最終選考
民族衣装

他、エキシビジョンとして各自個性を引き立てると考えられる衣装を
各自用意していただきます。
くれぐれも倫理規定に抵触しない衣装のご用意をお願いします。
選考で使用した衣装は参加者の方に差し上げます。


現在、一部の一般からの強い推薦の為、齋藤智華様、芭蕉様、中納言様にはそれぞれ出演交渉を行っております。
どうぞ、ご期待ください。
489中納言+モララー:2007/03/28(水) 22:17:22 0
―王都・王宮―

中納言と異形の者はこのところ王宮にカンヅメになっていた。この国の表と裏を牛耳る彼らには
解決を必要とする問題が山積していたのである。

「閣下、資源ですがこれは片がつきそうです」
「ほう、どこか回してくれるあてでもおじゃるか?」
「私の部下にヴェルセッティという裏課業専門の者が居りまして、彼が暗黒街経由でアグストリアと
 話を付けたようです」
「むう・・・暗黒街か・・・」

中納言は顔をしかめた。彼はつい最近まで法務大臣の座にあり、法の番人を務めてきた身である。
そのような非合法な集団と取引をするのは彼の正義感と立場が許しがたいものを感じさせた。しかし
国民や企業の窮状を見過ごせないのも事実である。揺れる心を見透かした異形の者は更に続ける。

「スタルツェフとヴェルセッティに金を持たせて取引に行かせました。・・・そろそろ連絡のある頃です」

そう言うと異形の者の携帯が鳴った

「私だ、取引はどうだった?」
「はい、全て滞り無く終わりました。一週間後にチタンが陸揚げされます」
「そうか、御苦労だった。ヴェルセッティ君を出してもらえるか?」
「ボス!大成功でした、奴等は信用に足るでしょう」
「・・・ルートについて確認したいんだが、暗黒街とアグストリアは誰が繋いだんだ?」
「・・・やはり、お気付きになられましたか。俺も全貌を知っておく必要があると思ったんで、調べたんです。
 ところが・・・」
「どうしても途中で切れている・・・そうだろう?」
「はい。・・・ですが、ブツは確実です。アグストリアに居る部下が確認を取りました」
「そうか、御苦労だった」

中納言は更に怪訝そうな顔をした。異形の者も微笑を消し、真剣な顔で考えているようだ。中納言が何かを
言いかけた時、部屋の入り口に居たガードが何者かと問答をする声が聞こえた。その内なにやら鈍い音が
して静かになり、ドアが開いた。

「白昼堂々裏社会との繋がりを王宮で話すとは良い度胸だな、官房長官殿と経団連会長殿?」

黒い軍服に身を包み、腰の辺りまで髪を伸ばした女性が仁王立ちをしていた。憲兵隊司令官である。有力
貴族の家に生を受け、士官学校を優秀な成績で卒業した彼女は若くして准将の地位にあり、王都の治安維持の
一翼を担っていた。
490中納言+モララー:2007/03/28(水) 22:19:56 0
「流石は憲兵、耳聡いのう?」
「これはこれは・・・聞かれてしまいましたか。その諜報能力には敬服致します」
「今更、そんな事を褒められてもなあ・・・さて、どうしたものかな?」
「またまた・・・性質の悪いジョークですなあ、貴女もお人が悪い」
「その通りでおじゃる、『我が妻』よ・・・」

冷たい笑みを浮かべていた彼女の表情がすこし崩れる。

「ば、馬鹿者!人前でそのような私的な関係で呼ぶ奴があるか!」

中納言と異形の者が見つかっても余裕の表情を浮かべていた理由はここにある。彼女と中納言は夫婦であり、
一男一女をもうけている。息子は先日の内務大臣選挙にも立候補しており、愛国評議会の副幹事長を務める
政治家であり、娘は母親と同じように士官学校に入り、先日卒業して、少尉となったばかりである。

「ホホホ、お主とモララー殿以外誰も聞いておらぬわ、良いではないか」

激務続きの中納言とモララーには一服の清涼剤となった一時であった。

>>488
「なんと、麻呂にかようなものを着ろと申すか?」
「丁度良いではないか、国民にも笑いが必要だろう」
「冗談ではおじゃらぬ!・・・お主が出てはどうじゃ?」
「なっ、何だと!?そ、そんな私にこんなものを・・・恥ずかしい」
「器量良し、スタイル良し、国民の目の保養になるでおじゃろう?モララー殿、二名の推薦が必要だとか・・・」
「もちろん協力致しますとも(・∀・)ニヤニヤ」
「やっ、やめろこのネコミミ野郎!」
「はい、転送完了でございます」
「夢なら覚めてくれ・・・」
491アウラウネの姫:2007/03/29(木) 01:38:58 0
私もですか?烈風にあうでしょうか?
492利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/29(木) 07:17:32 0
>470
おお?ついにここでもお笑い結成か?
…とか思ってつい喜んだら…何をやっとるのだ、3人とも。

助さんに格さん。
其方等がコンビを結成するのは一向に構わん。
私が口を出すことでも無い。
――しかし!
西条殿をこの世に引きとめんでくれ。

そうそう、行った行った。
せっかくさっき真っ二つに斬って差し上げたのだ。
もう戻って来られるな。
助さん!!もう引きとめるなよ!?頼むぞ?
493利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/29(木) 07:18:12 0
>471
何がダメなのだ助さん。
西条殿はダメ!!
いい年して仰向けになってバタバタしてもダメなものはダメ!!


>472 助さん
さあ行こうか…って言われても。
嫌だぞ。私はダメだ。
すでに芭蕉とコンビを組んでおる。コンビ名まであるのだ。
勝手に其方等と組んだら、芭蕉は怒る。
怒って代筆もしてくれなくなったらどうする。
大体、3人でどういう笑いを取れと言うのだ。
踊るのか?
解剖学的コントか?

だーー!引っ張るなぁーーー!!!
494利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/29(木) 07:18:51 0
>473
うむうむ。大体予想どおり…んん!?
内閣総理大臣に第3王位、だと!?
無理だろ。どう考えても。
第3王位は第1王位の一つ下。
先日元服されたばかりのピチピチの17歳。
芸能関係には長けた方だが、政治の方はさっぱりと言う話ではないか。
―――緩衝材代わりに置いた、仮初めの地位。
そういう事ですか、王。
――そうだよな。
改進党と愛国評議会の一騎打ちみたいになっとるもんな。
今のところ、軍配は改進党の方に向いとるようだが…
この先どうなるかは……ミスコンの結果次第。そんな気がするぞ。
495利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/29(木) 07:19:24 0
>474
女官。
新聞読んで感心しとらんで、酒を出してくれんか。
いつものやつ。解っとるだろ。

…やはり…そう思うか?
副首相と官房長官がこの面子だ。この先の議会がどうなるか見物よ。
議長としては、頭の痛いところだ。
どちらの味方も出来んからな。
宥め役はどうも苦手なのだがな。

…美味い。其方の出す酒は格別だ。
お湯が6で、焼酎が4。
なかなかこうきっちりとは行かん。
496旭日新聞 ◆zcn9aVleFI :2007/03/29(木) 11:38:59 0
国王筆頭補佐官の選考も、議会は紛糾した。
選挙の得票数は、誰も過半数を超えないと云う首班指名と同じ状況である。
その為、国王の英断がまたしても仰がれた。
得票数順に、齋藤内相兼外相、一条官房長官と続いている。
しかし、経験の差から国王筆頭補佐官には芭蕉氏が選出され、議会も認証した。
議会の結果も反映した末、齋藤内相兼外相は国王筆頭補佐官代理。
一条官房長官が国王準筆頭補佐官に任命された。

タカ派外交が続いていたユ国であるが、齋藤内相兼外相はハト派外交に転換。
“感謝される”ハト派外交によって、アグストリア諸侯連合との融和を果たした。
凍結されていた資源供給も、翌月より凍結を解除されることが決定した。
並びに、徹底的な移民政策も緩和する法案が議会に提出され、法案は可決された。
ただ、好戦的な諸外国に対しては、こちらからの武力攻撃はしないが、防衛戦争は行うと発表。
拗れている歴史問題についても、粘り強く交渉する声明も発表した。

先日、死刑に処された利休前国王筆頭補佐官の幽霊が出ると評判になっている。
西原法相は「こちらとしてはノーコメント」と正式発表を行った。
近衛師団に在籍し、利休氏とも親交が深かった芭蕉氏と、齋藤内相兼外相も質問に答えた。
国王筆頭補佐官・芭蕉氏「身体的には死んでいないかもしれない」
齋藤内相兼外相「社会的に死んだだけで、肉体的にはまだ存命している」
これに対して、住民からは死刑についての手緩さを批判する声も挙がっている。

ミス・ユ国コンテストが開催される見通しとなっている。
候補者が揃い次第、弊社で恒例の優勝候補予想を行う。
予想者としては、弊社編集長、芸能に精通している第三王位首相、利休貴族院議長。
男性諸君にとっては、目の保養になることは間違いなさそうだ。

ユ国プロ野球のパ・リーグが開幕した。
セ・リーグの開幕を今月末に控え、全国プロ野球ファンも心躍っているだろう。
勿論、このプロ野球も恒例の優勝予想を行ってもらう。
選考委員として、第三王位首相、一条官房長官、齋藤内相兼外相、芭蕉国王筆頭補佐官。
497齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/03/29(木) 21:54:52 0
「水着、巫女、民族衣装ですか……」
「出演交渉中らしいわね。推薦人は要らないのかしら?」
「……出るんですか?」
「何か貰えるかも知れないから、一応出てみようと思うの♪」

余りにも奔放で、御転婆な妻に宗光は少し呆れていた。
衆目の目に、自分の妻を晒すことなど彼には考えられなかった。
しかし、彼女がコンテストに出ない可能性は限りなく零に近い。

「私は智華さんを独占したいのかもしれませんね……」
「結婚したもの、私はアナタだけのものよ」
「……止して下さい、照れるじゃないですか」

年甲斐もなく、頬を朱に染めて宗光は照れていた。
こうなれば、コンテストの参加を認めるだけである。
どんな状況下でも、彼女には勝てない気がしたからだ。

「そういえば智華さん、宗貴さんを産んでから体型は如何なったんです?」
「出産年齢が若かったから、あれからはもう痩せてるわよ」
「あんなに早く当たるとは思いませんでしたから……」
「……今出来たら、宗貴くんと15歳差かぁ♪」
「……作る気ですか」
「まだ30歳だもん、貴方も32歳でしょ……♪」
「……はぁ」

宗光の胸中には巫女服の智華を見てみたいという気持ちがあったことを付記しておく。
498利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/30(金) 07:26:19 0
>475
其方もそう思うか。
西条殿が亡くなられてからというもの、進歩党も大人しくなってしまった。
実質、進歩党による一党支配だったのにな。
どうだ、この改進党と愛国評議会の議席数。
グラフにしたわけではないが、伸び率は相当のものだ。
近いうちに、この国は両者による2大政党制になるぞ。
…これも西条殿が望んでいたこと。
二つの政党が互いに牽制し合い、政権交代する体制。
自身が死んでその願いが叶うというのも……皮肉なものだ。


>476
…何だそれ。
白いチョークでガリガリと。
誰かの許可を受けて書いているのか?
本当か?
許可証を見せてみろ。

……これは…国王印の入った命令書ではないか。
王の命により、魔方陣を描いていたのか。
いや、失礼した。
ハートマークとかあるから、てっきり落書きかと……

それはそうと、神官服を着てくれんか。
んな恰好してたら、私でなくとも間違えるぞ。
茘枝も茘枝だ。
弟子達に対する教育がなっとらん。
――――ま、この国の神官服が、少々ダサいことは認めるがな。
長い袖に長い裾。
烏帽子をかぶれば、まんま中納言だ。
あんな恰好したくない気持ちは良〜く解るが、かと言ってジャージはいかん。
499利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/30(金) 07:26:59 0
>477
なんと月夜。
あの天海が「だね〜」などと。

恐ろしい……。
あの厳格な天海大僧正が……。

‘ラ’国民は祭り好きで能天気。
朱に染まれば紅くなると。そういうことか。
良かった。出奔先をラ国にせんで、本当に良かった。


>478
おう、茘枝ではないか。
魔方陣を前に、何を悩んどるのだ。
さっきまで其方の弟子が書いとったが、完成したようだな。
どう見てもう○こにしか見えん図形もあるが……何、う○こじゃないのか?
どう見てもう○……そうか。クワガタか。


>479
見事だ、烈風。
花見をする暇も無く散ってしまった桜の下。
散った花弁が巻き上がり……桜吹雪とはまさにこの様。
―――美しいな。
花を纏った其方の姫もな。
500名無しになりきれ:2007/03/30(金) 12:28:36 0
美しい・・・
501名無しになりきれ:2007/03/30(金) 23:04:37 0
進歩党解散!
改新党に合流!
502利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/31(土) 09:24:02 0
>480
やっとらんぞ。私は。
そういうゲームがある事は知っとるがな。
茘枝の奴、弟子の修行メニューに加えたとほざいとった。
イメージトレーニングにぴったりだから、だそうだ。
神官たるもの、自身の精神力の制御こそ……

――――ふん。神官が何だ。
魔獣の召喚など、邪道だ。
闘いとは、自らの‘気’と‘剣’で挑むもの。

近くを通っても。
人が列をなしていても。
やらんぞ。ぜったい。
……つーか。
周りが若い衆なだけに、恥ずかしくてな。
503利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/31(土) 09:24:57 0
>481
なんと。両替機というものは無かったのか?
勿体無い。482では無いが、それは勿体無い。
若いうちにやっとけと、声を大にして言いたい。
スターターだけでもと。
部下に内緒でこっそり買ってしまった私と…身体を交換せんか?


>482
私なんか。歩いて10分もかからん所にあるのにな。
……若い時分には、あーいうのは無かった。
強く叩けば叩くほど、強い‘気’にて攻撃可能な……そういうのが出始めてな。
やたらめったら叩いて壊してしまい、
後で行ってみたら修理不能の札が貼られとった。
―――そんな記憶が残っとるくらいだ。
それと……

何だ芭蕉。
……それ以上のエピソードは伏せておけと言うのか。
ははははは。
私は歴とした45だ。もうすぐ46になる。
文句あるか。
504利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/31(土) 09:26:08 0
時に芭蕉よ。
新聞は読んだな?
当然か。国王補佐官の筆頭だもんな。
いやいや、私の前でそう謙遜することも無いだろ。
くどいようだが、その役職は文官の最高職。
過去、武官と文官を兼ねる例は無かった。
両立は無理だと。そう考えられとった。
―――まあな。確かに私はその例外。
…が……解るだろう?
一度限りの例外では済まなかった事が大きいのだ。
この先、近衛の大将、中将が閣僚となる日が来るぞ。
現首相には少々、「改革」をしてもらわねばな。


―――――待て。そう急ぐな。
私の幽霊がどうとか言う記事も読んだな?
先日、誤報を詫びた記事。国民は気付かんかったのだろうか。
しかもあの刑を「手緩い」とか。本気で思っとるのだろうか。
首を刎ねられた方がマシだと。刑の執行中に何百万回思ったことか。
お前のコメントも前と同じだしな。
――お主のことだ。
新聞記事などどうでも良いと思い、後先考えず答えたのだろうが……
補佐官たるもの、マスコミは大事に使わねばならん。
良く覚えとけ。
痛い目を見たくなくばな。
505利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/31(土) 09:27:42 0
―――待て待て。しばし待て
ここからが肝腎な所だ。
お主、ミスコンの候補にあがっているそうだな?
ははははは、確かに書いてあったぞ。
国民が要望していると。
良い機会ではないか。
―――恥じる必要など!!
全裸で引き回される事に比べれば、水着や巫女服など…むしろ羨ましいくらいだ。

お主の、周防殿譲りの…サラサラストレートの藍の髪。
切れ上がった目尻に鋭い眼差し。
眉間に刻まれた深い皺。
厳めしい面構えからは想像もつかん動物愛護の精神。
そんなお主に、白の水干、緋の長袴。―――たぶん似合うぞ。
普通に神社とかに居そうだ。
大丈夫だって!!
水着はビキニ、貝等の制約は無いようだし、
イアン・ソープに感化され、泳げないくせについ買ってしまったこの水着を貸してやるぞ。
柄は横縞だが。

だから大丈夫だと言うのに。
優勝も夢じゃないぞ!?
予想者の私が言うのだから間違いない。
水着審査では女が有利。これは仕方がない。
噂では中納言の御新造も候補に上がっとる。
下手をすれば、宗光の奴も夫婦で出るとか言い出すかも知れん。
夫婦でミスコン。この話題性に勝つ鍵は……最終の民族衣装よ。
中納言はたぶん、文官の束帯で出てくる。
いつもの奴だ。ユ国の民族衣装みたいなもんだ。皆見飽きとる故、敵ではない。
問題は宗光だ。
イ国の民族衣装は……知っとるか?
確か、チェック模様のスカートみたいな奴だ。
あれはまずい。負けるやも知れん。
女装は…受ければ良いが、スベると痛い。
やはり、似合うのが一番。
どうだ。山伏姿で手を打たんか。
袴をはき忘れた山伏とか。
象徴印入りの褌をチラリと見せ、女性陣の目を引くとか。
うむ。決まりだな。
506利休 ◆r4nATUz5SU :2007/03/31(土) 10:19:02 0
>500
そうだ。女性は美しい。
其方が眼にしておる女性は誰だ。アウラウネの姫か。
彼女くらいか。本当の意味でミスコンの資格を持っとるのは。
…人間ならばな。

彼女が参加するとなれば、芭蕉の最大のライバルとなるのは間違いない。
植物の民族衣装。
蔓とか葉っぱとかくっつけただけの衣装とも言えん衣装であった場合。
男性の目は間違い無く釘付けだ。
この私とて例外ではない。
うっかり彼女に投票してしまうかも知れん。
芭蕉の衣装。もっとこう…奇を衒う必要があるか。


>501
ではついに、憲政改進党が与党か!!
よく進歩党が折れたものだ。
誰が説得したのだ。宗光か?
……だとすればたいした腕だ。

連合諸国が凍結していた資源供給も、解除されたからな。
その勢いもあるのだろう。
……にしても解らん。
供給がストップしていた時分。
誰が企業にレアメタルを流していたのだ。
裏を繋いだ者が……愛国評議会の縁(ゆかり)の者でなければ良いのだがな。
―――ゆかりと言えば…縁を見かけんな。
まさか縁。裏ルートを繋いだ本人ではあるまいな。
得意そうだからな。そういうの。
…が、問題は、何を代償にしているか、だ。
よほどの見返りがなくば、アグストリアの奴等も敵に塩を送りはせん。
507アウラウネの姫:2007/03/31(土) 14:31:43 0
しかし女王を継いだのにいまだに表記が姫なのはちょっと・・・
ねえ烈風何とかならないの?
え?その、あん
508齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/03/31(土) 21:42:17 0
憲政改新党本部の一室、中に居るのは幣原副首相、高橋蔵相、磯村幹事長、そして齋藤宗光。
進歩党の磯村代表は、憲政改新党との合流を決断、改進党の幹事長となった。
「磯村幹事長の協力を有難く思いますぞ」
「いえ……我が党も求心力を喪い掛けておりました故」
高橋蔵相はいつもの様にニコニコとしていた。その恰幅からダルマ蔵相などと渾名が付けられている。
幣原副首相もいつものポーカーフェイスだったが、気分的に悪いものではなかった。
「磯村さん、これで遂に憲政改新党が与党になりました」
「思えばここまでの道のりは長かったですな……」
「進歩党の独裁政権と云っても過言ではありませんでしたからな」
躍進を喜ぶ老人らと対照的に、齋藤は終始沈痛な表情を崩さなかった。
内務省の管轄にある特高警察から、裏ルートを通じた売買を確認したとの情報が入ってきたからだ。
それを行った人物は調査中、いまだ全容は掴めていないが、大事件となるは必至だった。
「そういえば、最近は近衛師団としての仕事が疎かになっていましたね……。
 しかし、大臣としての仕事も重要。二足の草鞋とは案外と大変なものですね……」
>>505
「民族衣装、これなんて如何?」
「私には女装は似合いませんよ、宗貴くんなら似合いそうですね」
「アナタにしては名案ね♪」
「これでも師団の高級参謀ですよ、今は大臣ばっかりに現を抜かしていますが……」
普段見せない微笑を浮かべながら、宗光は自分の代わりに息子を参加させることを決めた。
509烈火:2007/03/31(土) 23:58:21 0
ってまた男の参加者か・・・
俺も出るかな?
510名無しになりきれ:2007/04/01(日) 00:03:09 0
ANIKI再考だぜ
511名無しになりきれ:2007/04/01(日) 01:07:15 0
あに?
512利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/03(火) 07:21:59 0
>507
それは仕方ないのではないか?
女王と書いたら、誰しもが前の女王だと勘違いしてしまうぞ。
其方には固有名詞が無・

ああ!!
人が見ておるのだぞ!?
いちゃつくなら草の陰でやれ!
ついでに烈風に名をつけてもらうがいい!!


>508 宗光
聞いたぞ宗光。コンテスト、其方の息子が出るそうだな。
ははははは、考えたな宗光。
ここで国民に顔を売っておけば、後々楽になる。
政治家になる早道。顔を知ってもらう事だからな。

……で…、民族衣装はどんなのだ。
…いいからこっそり教えろ。
513利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/03(火) 07:22:48 0
>509
お前も出たらますます男ばかりになるじゃないか!
芭蕉も出るのだ。
密かに薫にも出てもらおうとか思っとるのだ。
そう何人も近衛から出すわけには行かん。


>510
其方。烈火の信者か?
止めとけ止めとけ。あ奴がその気になったら何とする。
女っ気の無い烈風の事だ。
いつその道に転ぶか解ったもんじゃない。
近衛から ホ モ は出さん。
いざという時、腰が立たんでは困る。


>511
ANIKI。あ・に・きだ。
其方。兄と兄貴とは、同じようで随分違うぞ?
私にも兄が居たが、「兄貴」とはついぞ呼ばなんだ。
一度でも呼べば……確執を生ずることも無かったかも知れん。
故に其方。血の繋がった兄が居るのなら、「兄貴」と呼んでやるがいい。
居ないと言うなら…むやみに人を「兄貴」と呼ぶな。
カタギで居たいならな。
514名無しになりきれ:2007/04/03(火) 09:52:09 O
チョウテン
殺し屋ガン
ミッケタン
兄貴歩兵
職人補佐
強くはない
撃ちません

一つでも思い当たるものがありましたらどうぞ
515烈風:2007/04/03(火) 23:31:49 0
樹華で
516利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/04(水) 06:33:18 0
>514
む?……何かの謎かけか?
縦読みか?斜め読みか?
繋げて何かの話でも作ろうか。

などと考え込み、朝の貴重な時間を1時間も費やしてしまった。
思い当たるものがあるでも無し。
514よ。結局、朝の走り込みが出来んかったぞ。
このモンモンとしたニヤニヤした気分のまま、城に行かねばならん。
どうしてくれる。
517利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/04(水) 06:34:32 0
>515
そうか樹華か。
……ってお前もか!!何やらイミフな単語を出しおって!!
ググるのは口惜しい故、ググらんぞ。
それが私のスタンスなのだ。変える気はない
…と思っていたが。
どーーーーーしても気になる故、ググってやるぞ。
私にググらせるとはたいした奴だ。
異国の軍歌を貼りつけた奴の次に。








……結局良く解らんかった。
518利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/04(水) 06:39:16 0
烈風よ。
潔く負けを認めるぞ。

そして!そんな其方の姫のため、一肌脱ごうではないか!!
――姫にも脱いでもらうがな。
植物植物! 脱いだところで何とか法違反にはなるまい。
一糸纏わぬ姫に向かい、私が右手をかざすのだ。
何が起こるか…解るか?

知ってのとおり、この利休の属性は凍気。
空中の水分が凍れる霧と化し、彼女の身体に纏わりつくのだ。
氷の結晶を見たことがあるだろう。あの雪印マークみたいな奴だ。
あれが彼女の身体を隈なく覆う。
…さぞかし…美しかろう。
これを、樹華(霧氷)と称する人が居た。ググったら居た。


という訳で烈風。
本番の時は呼べ。
壇上に、桜の花を咲かせてやろう。
519アウラウネの姫 改め 樹華:2007/04/04(水) 14:48:08 0
霜柱が・・・
520烈風:2007/04/04(水) 20:08:20 0
姫のまっぱ・・・ぶふぅ(鼻血)
521名無しになりきれ:2007/04/05(木) 21:43:55 0
烈風・・・
522利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/06(金) 06:29:09 0
>519 樹華殿
ほう?名がついたのか、アウラウネの姫よ。
樹華とは「名」の候補であったわけだ。
……先日は、難しく考えすぎたようだ。
難しく考えすぎて、其方の肉体に氷の花を咲かせてしまった。
我々はそれを「美しい」としか思わんが、植物である其方に取ってはどうなのだ。
―――よもや…辛いか?
其方の足元にも、かような霜柱が立っとる。
…根に悪そうだ。

姫…いや、樹華殿。謝ろう。
美しきものを見たいが為、己の欲の為、肝腎の其方自身の身を案じず。
本当に申し訳ない。このとおり。
許してくれ。身体で払う故。

――――冗談だ烈風。真に受けるな。
523利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/06(金) 06:30:20 0
>520 烈風
その程度の露出で鼻血とは、青いな。
…つーか。毎晩見とるのでは無いのか?
何を?という顔をするな。姫の裸体をだ。
まさか。
まさか其方等。
まだやっとらんのか?
いつもベタベタくっついとる故、とっくにやっとると思っていた。

そうかそうか烈風よ。其方、意外に可愛いな。
―――顔を拭け。
どうした。遠慮無く使え。
確かにこれは、少々高級なハンカチーフ(絹製)。
亡き妻にやるつもりで購入したままうっかり放っておいたもの。
――が、すぐに洗えば綺麗になる。心配するな。
鼻血吹いたまま歩き回られても困る。
其方は近衛の中堅なのだぞ?
自覚しろ自覚。
524利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/06(金) 06:31:02 0
>521
樹華殿。そう憂いを秘めた眼で烈風を見つめるな。
こ奴の鼻血が止まらなかったら何とする。
幸か不幸か。明日は定例の貧血検査。
引っ掛かると訓練に参加出来んのだ。
―――本当だ。
誰が決めたのかは知らんが(たぶん王だが)、それを破ると師団長が責任を取らされる。
責任取らされて、謁見の間を夜通し雑巾がけせねばならんのだ。
掃除の類は嫌いではない故、実は嫌でも何でもないが、中納言に目撃されるのは癪だ。

……とか何とか言っとるうちに、氷が融けてきたな。
何とまた……ナイスバディな……

―――む!ついうっかり見惚れたぞ。
樹華殿。衣服を着てくれないか。
これは、先程の詫びのしるしだ。
亡き妻の遺品。結婚披露宴の二次会の衣装だ。
白の夜会服。
少々切れ込みがきわどいが、其方なら似合うだろう。
…いいのだ。誰かが着てくれた方が。
あれも喜ぶ。
525名無しになりきれ:2007/04/06(金) 13:35:27 0
えろい!!
526名無しになりきれ:2007/04/06(金) 22:55:00 0
グレートだぜ!!
527名無しになりきれ:2007/04/07(土) 01:28:00 0
第二王位さま素敵v
528名無しになりきれ:2007/04/07(土) 01:34:27 0
薫お姉さまv
529利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/08(日) 09:38:11 0
何ぃ!!?
ミスコンに 先 王 様 もお出になるだとぉ!!??
530利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/08(日) 09:39:00 0
な",,,,|ll,,|ill巛",,i´,,lli゙゙″`,,「,!i'、,l|l勿へ::,ill゙ll|,ll!'デ・.`゙゙ll,,、,llllllllllllN|ll感lllレ,,,,,l゙||《li[!,,l,ゎ: ‖
:",,l|lll!l《lll゙,爪::",|llケ: ,,r!::ゝ.│:.iil「,,i"`::,l",il√: : ::,ll《lャ゙l,ll"“゚゙ll|llkr゙゙,,~゙゙llll》'lllll,,巛.'!lll|/i、
,i《,l湖,,あ,タ: :`,llll|':.:,リ,lll:`:rl"::,゙l|,,,'l,i´::,'、ill": : .,,lll,,,llllllllll巛:'゙゙”.:,,,,,llll,、',lll,l,天私'ig゙的_‖|
続ll゙l゚,き./`:.i,ll,lll":.゚2lllll、,、l,,:,l,lllllll.l!/:`:"']l: : 、',lll",liiiillllillllllllllliliillllll!゙ll,:゙,llllllllll,.巛'ホ:'l,゙″‖
|言:"l゙レヽ_:,llllllll、'、,|tlllll":-il:l:l,,lllllllilll,!:: ::,ll'l,i、、:llllllllll!l  !llilll llllllll!l'l 、illlllllllill.゙l》:ll、:ll: ‖‖
,ll"`:,あ: ,l',lllllll《、`:l゙lllllll: ':,l!l{|,l,llllllllil|: : :l|lllj: ト:lllillllll|llllllll,: lllll゙  l!:,,lill l!:ll|illlllllll!,'l|::l>゙l,: ‖|
|°:,lll°,|,lllllllll゙l°l,llllllll,,,.lll,l|ll゙llllllllllll` 」lllir'l゙ 'l!'lllllllllllilllllilllllll,.,llllliilllllill:l゙llllllllllll、'll,:む'll ‖
::`:.il゙レ:,l:llllll!!ll'l,! l゙l!lllllllllll゙ll゙l|゙゙゙゙lllllllli、 .'|lllll!゙l,..'l.llllllllllllllllllllllllllllllllllllll!ll呼゙゙゙゙゙゙llilil,冊l:>'ll!|‖‖
:`:,l言: .l:,!lIillll解Z 'll雨llllll喜llj,,,,,,,,,,,,,ゝ.:ll,li,,,,.'゙l.'!゙゙゙”:'゙~゙゙゚゙゚゙゙゙゙゙゙√: .,ひ"',,,lll!゚`lltlll|l,l',!'┨| ‖
: :.l|ll\/:,,,lll゙゙゙゙lil,廴只ュ!llllllll|llケ:゚゙゚゙゙'llllllll,,i,,lilllfll,,ii、 ,     ..li、: ":,,jlll゙”,,,prl,llil,,,ll'ヽ:】 | |
: .ll゙ll|: :,`,l゙.,illl!s''ヒト`",|、liヒ:'l,゙l、.'l゙,,lllllllliilllllllllllllll゙lg、l:   ュ 、.,ll!,,,lll゙゙'゙,,,ll,,` .:l""゙‖:: レ ‖
:: l]あ::',,l,_,l、ヒ``'ト、:"゙L:与.'l,ヤ .゙゙”`:l゙.!!.゙ll゙゙!lllli゙゙゙!呼  ` `: づ゙,,llilll!llllllg、:lネ:',!i,l゙.、'i、‖ ビ  
',,:ll,:我:‘lll,!":'",,,Z: y`: :I .゙f,!.'7::、  、,": :/′  : 、     ':'゙'''゙゚l,.'゙.,ll′: : ,二,',:,|ll`:ヽ|      
l,,::'ll,刈。'lll,`:l,`|llls`゙" : | .',!: ヽ:、  `゙゙゙゚冖"`: ,:`″    ''いv,゙゙'rW  ...ソ,i{|ll,《l!: :‖   バ  
径,,リl,"゙k゙゙l,,.''!l,,,,,lリ.: ".:`:  ″: : :  ._,,.、,ィr・'":    :     `、 `~"丶 .://,|ll゙,あ :       
`゙ラk'|ヒ:゙゙,,゙゙ll,`:゙'!「,,,::.: : :`  `: : : : `″      ..,,、:     : ゙!i,、   : ::::,illll',√          
: :l!: ll゙ヽli、'・,'゙ll,,: .゙キ'llz`:   :          : ,ll': ._,,.、   │,レ   : ":',llf゙,,l″    先  
: ,l`:,l:.,i‐:゚r、:、゙l,,lllll,l,,l゙/           : ::": `: '゙゙゙゙ヤ、__,,,i´`     .:.lll|:,ll゛         
,l$: .l":'l、:,lll'::、:ll脳: ll£: :         、,,ll'゚''サl!セl|,ll#lei、゙~゙ig,l┿*s,、 .,,l,i´´       王    
,l゜::,l゙、:ll、,゙あi、:,ll'lト.,ll,,゚゙%,:ll,,      ,,g,゙ン'l゙ll,llllllllllll##llllllllllllll゙゙゙!lllll″,,l゙t,,.、          
l: ::わ::il].:l,'l}゙l,lllll!’.llllllllllllll,,,゙l,、    、ll'゙゜` ,ill,,,,,i,,_、    .,l°.゚そ,il゚,,i、゙lli、       様   
: :,ひ: l゙レ:.l!l「;lllllll:.,illlillll!llllllllllillll,,    ]   i゙ケ"l厂     ..,,l′ .,,ll゙ll.:゚'l|l,|ll,           
::,き:::》'l゙'l郎illllllll,illllllllllllllll,llllll!l!llii,,、  《   .゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙'冖'┿'l゙l'll゙゙" .,,ll゙,ェ'lL: ゙態|i、      !!   
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531利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/08(日) 17:58:23 0
>525
エロい?
…そうなのか?
525。どの辺がエロいのか教えてくれ。出来得る限り、詳しく。
欲を言えば、アドリブも加え、ストーリー化してくれると助かる。
名無しも喜ぶと思うぞ。
大体のストーリーならリクエストするもやぶさかではない。
――――そうだな……。
白の夜会服姿の女が、夜な夜な枕元に立つ話なんかどうだ。
幽霊かと思えばそうでもない。
手を伸ばせば生温かい肩に触れ、引き寄せれば柔らかな細い腕を絡めてくる。
お約束どおりの美しい顔に、緑色の髪。
思わず口付けしたくなる、桜色の唇。
たまらず抱きしめたその時、男が一人飛びこんでくる。
「俺の女に何をする!!」とか言ってな。
よくある美人局という奴だ。
無論、女は樹華殿。男は烈風。

525よ。使っていいぞ、このネタ。
532茶織 ◆IEVcBoFATE :2007/04/08(日) 22:54:46 0
さーてお待たせしました。
国勢調査も終わったことですし皆さん楽しんで行きましょう。
さぁ、第一回ミス ユ国を開催いたします。
司会は私、トリップ新調! 早いぞコア2デュオ!
情報統括局のアイドル「茶織」がお送りしま〜す。


さてエントリーは以下の通りとなっております。


中納言様
憲兵隊司令官様
王国筆頭補佐官芭蕉様
齋藤宗光様
齋藤智華様
齋藤宗貴様

宗光様は家族そろっての出場です。

近衛師団長 利休様
近衛団員 烈火様
近衛団員 薫様
樹華様
(匿名希望)煎王様
特別出演として第二王位様が参加なされます。

いやぁ〜、出演交渉に手間取りました。
渋る相手に当局の力を使ってあの手この手で、クックックッ(会場に笑いが起きる)
それでは1次審査を開始させていただきます。
533名無しになりきれ:2007/04/09(月) 14:46:41 0
野郎は帰れとブーイング
534名無しになりきれ:2007/04/09(月) 19:24:16 0
水着審査は危険だ!!
535利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/09(月) 19:25:05 0
>532
待て。「運命」をトリップに持つ司会者よ。
中納言はいい。
宗光もいい。
しかし。
私はエントリーしとらんぞ。
審査員としてなら打診を受けた。
承諾もした。しかし。
私は舞台に上がらんぞ。断じて。

待てと言うに!!
水着はこの競泳用のビキニしか用意しとらん!!
民族衣装も!!
リ国の!!
ロシアとモンゴルとバリを足して3で割ったような衣装しか持ち合わせとらん!!
巫女服も似合わん!!
当然だ!!
この青の髪、赤い長袴とは当然ミスマッチだ!
紅葉の紅い鬣とミスマッチなのと同じ理由でだ!!
何だお前達!!
よせ!背を押すな!!
私が出たところで、たぶんちっとも面白くも何ともないぞ!!?
536助さん:2007/04/09(月) 19:27:29 0
AA略
男の水着審査・・・見たくないものじゃ
537利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/09(月) 19:35:43 0
そうだな。男はやはり褌だ。
という訳で。どうだ、この水玉。
538助さん:2007/04/09(月) 19:48:26 0
・・・・なぜだろう
骨だけで吐くものないはずなのに吐き気が・・・
539茶織 ◆IEVcBoFATE :2007/04/09(月) 20:13:18 0
>533-534

では早速、一人目の参加者の方から行ってみましょう。
エントリーナンバー1番、烈火さんです!
どうぞ〜!

おおっと烈火さん、ビキニパンツ一丁での登場です!
これはすばらしい肉体美を惜しげもなくさらしております!
確かに美しい、美しいがここはミスコン会場です。
女性らしさのかけらも無いこの演出に減点が入ります!
見てください、この会場に響き渡るブーイングの嵐!!
烈火さんの得点は無残なものに終わりました。


ところで言い忘れていましたが1次審査では2名が落選。
落ちた二名には水着審査の格好のままで当局作成の「かわいらしいお部屋」にてこの大会を観覧していただきます。
大会を見ているのか自分たちが見られているのか分からない羞恥プレイを受けるのは誰なのか!
初っ端から盛り上がってまいりました。

えっ? ここで一旦CMにはいらさせていただきます。
540茶織 ◆IEVcBoFATE :2007/04/09(月) 20:25:18 0
>535 >537

師団長、いい加減往生際が悪いですよ。
ちゃんと「2名以上の推薦」と薫先輩からもらってきた「本人の一筆」があるんですから。
えっ? まさか本物ですって、俺が師団長の筆跡を間違えるはず無いじゃないですか
ほら

水着なら貸しますし、巫女服もはかまは赤くなくていいですから
何を考えているんです? 烈火先輩の審査結果を見たでしょう?
褌なんてはいていったら…あー結構色気があるような感じもしないことは無い気がしてきたな
じゃあ、せめてTシャツと詰め物をしましょう。
なんとか見えないこともなくなるはずです。
さ、後がつかえてるんですから早く出ちゃってください。

(指を鳴らすとどこからとも無く月の名を冠した情報部の面々がやってきて利休を会場へと連行した)
541助さん &格さん :2007/04/09(月) 20:31:52 0
さて警護の任務に戻るか・・・行くぞ格さん
542利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/09(月) 20:33:24 0
>538
…どういう意味だ。助さん。

>540
ぬわーーー!!離せ!
自分で歩けるわ!!
543名無しになりきれ:2007/04/10(火) 00:09:22 0
さらば!!
544利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/10(火) 06:27:17 0
このTシャツは……!
筆で書かれたKONOEのロゴが、無駄にカッコイイぞ。
何時の間に作ったのだ。貰っていいのか?

だから押すな!こうなったら堂々と歩いてやる。
あそこまで歩き、Uターンして帰ってくればいいのだな?
…この恰好。
股下すれすれの裾の長さ。
…あれだな。
水着の上にTシャツを着た女子と同じだな。
実は水着を着てないかと思わせる…あれはいい。なかなかいい。

静まりかえった場内。
この華麗なポージングに見惚れたか。
はははは!!無理もない!!!
545利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/10(火) 06:28:12 0
>526
グレート?そうか?ははは、グレートかそうか。
そう言われて悪い気はしな・

なんだ。私ではなく、先…いや煎王様のことか。
……あまり恥かかせんくれ。
…でなくとも、最近ヘコんどるのだ。
何故ヘコんどるのかと言うと、いつのまにかエントリーしていた事だとか
部下が言う事聞かんとか同僚にバカにされるとか
最近王が冷たいとか洗剤が切れたとか言い始めたらキリが無いがつまりそういう事だ。

まあいい526よ!共に先王様の御姿を称えようぞ!!
王の礼服の中では、もっとも露出度が高いと言われる、‘儀式’の礼服!
よりも露出度の高い王の水着姿!!

……あの時の記憶が、感動と共に蘇る。
なんだ526。キョトンとしおって。
…あの時の記憶と言うのは…だな。
まだ先王様がご健在で在らせられし折の、‘儀式’の時のことよ。
…なんだ。またもや要領を得ん顔をしおって。
‘儀式’とは無論、あの‘儀式’だ。
この世界で‘儀式’と言えば、決まっていよう?
―――解らんだと?
むう……。意外に、一般の者は知らんのだな。
いい機会だ。詳細を教えてやる。

月に一度。王は国土に‘気入れ’をなさる。
ありとあらゆる生き物の‘気’が最大となる満月の夜にだ。
この御写真を見ろ。七部丈の袖に、太腿までスリットが入った法衣の裾。
手は別として、王があれほど素肌を見せる事は滅多にない。
‘気’が逃げるから、とか何とか言われとるがな?
単に誰かの趣味だと思っとる。
‘儀式’の祭壇は、王城隣接の神殿にある。
床には六妨星の印に似た複雑な図形。
その中央に王、右に第一王位、左に筆頭神官が立つ。
王子不在時は近衛の筆頭が代役を務める。
神官が祝詞を唱えた後、王はこのようにしゃがみ込み、両手の平を床に置く。
ほんの……10秒ほどだ。
……が、王にとってその10秒、寿命3ヶ月分に相当すると言うのだ。
王の寿命が短いのはそういう訳だ。
―――エネルギーを注入した後はもう…大変なのだぞ?
なにしろ凄い消耗だ。
気絶なさるか…錯乱状態になられる事しばし。
現国王の‘儀式’は勿論、先王様の時も何度か居合わせた。
御暴れになる先王様を抑え込んだ際、剥き出しの両の御肢が嫌でも眼に入り。
見慣れぬ折は、よく鼻血を吹いたものよ。

…いまこの時!
その折の感動が蘇ろうとは!!

526よ!あの美しき王の復活を祈念し、叫ぶのだ!!
グレート!!そしてゴージャス!!
546利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/10(火) 06:30:13 0
>527
…其方は…第二王位のファンか。
うむ。普通に美形で在らせられるからな。
あれで先王様に少しでも似ておられたら、私も間違いなくファンになっていた。
…いや、少しはファンだが、大ファンと言うわけではない。
――故に、私は先王様に1票入れようと思う。

芭蕉には内緒だぞ?
世話をしといて投票せんかったと知れたら…奴め。
どんな陰険な仕返しをしてくるか解ったものではない。
前もやられた。
奴の秘蔵の古酒を、こっそり水と入れ替えると言う…些細な悪戯に腹を立て。
訓練中に気付いたら、縫ったはずのズボンの尻がほころびとった。
縁のせいでL字型に裂けた、あの尻だ。
おそらくは、夜夜中にこっそり部屋に忍び……忍び込むのはお手のものだからな。
ハサミで糸の縫い目を切ったのだ。
訓練中にほどけるように。
別に目撃したわけでも何でもないが、たぶんそうだ。違いない。

む!!
第二王位!!?
随分とまた…大胆なる水着…というか…ほとんどヒモと言うか……

良し。来年から恒例にしよう。ミスコン。
547利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/10(火) 06:31:16 0
>528
して其方は…薫のファン…か?
……其方。女子であろう?
言っとくがな、薫も女だぞ?
紺の軍服で身を固め、颯爽と男らしく歩いとるが、あれは女だ。
父親の私が言うのだから間違いない。
そして言っておく。
薫にその類の趣味はない。
ちゃーんと甲斐と所帯を持ち、何とか暮らしとる。
あってたまるものか。

故に其方。ミスコンの候補として投票するだけならともかく、
そういう眼で薫を見るのはやめておけ。
薫をその道に誘うのはやめろ。
…もし薫の「顔」に惹かれているだけだと言うなら……いいことを教えてやる。

この世には、同じ顔の人間が3人居るという。
幸か不幸か、私は薫と同じ顔をした人間を3人知っておる。
一人は我妻、紅葉(くれは)。
一人は紅葉の双子の片割れ、惺佳(せいか)殿。
そしてもう一人は……一年前に出会った…異界の少年。
何故にかの少年が紅葉や惺佳殿とうりふたつなのかは知らんが…
彼は間違いなく男だ。別に見たわけでも何でもないが。

――故に。その気があるのなら異界に行くがいい。
行けば、彼に会えるやも知れん。
して、もし彼に会う事があれば、伝えて欲しい。
近衛の短剣を返してくれと。
…芭蕉め。
「私が死んだら届けてくれ」という私の言。
律儀に、しかも中途半端に実行しおって。
あの刑を食らったその朝に、うっかり送ってしまったらしいのだ。
うっかりとか言っとったが、たぶんわざとだ。嫌がらせだ。
相も変わらず陰険な奴だ。


……何だかものすごく話がそれたな。

ところで。
薫には後で良〜く言っておかねばな。
水着審査は水着を着ろと。
548利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/10(火) 06:32:53 0
>533
まあそう言うな。
次はたぶん面白いぞ。何しろ芭蕉だ。
このパリ・コレばりのミスコン会場。
どんな水着を着てくるのか楽しみだろう。楽しみだ。
おお!!
丁字の舞台を堂々と歩いてくるあの・・何ぃーー!!?
あれは我等の仕事着!軍服ではないか!!
…薫と示し合わせでもしたのか?
何なんだ二人とも。何を考えている!?

む!?懐から…紙を……お得意の俳句でも披露する気か?

むう……普段のペン字とはまるで違う…流麗かつ堂々たる筆跡。
習字が得意だったとは知らなかったぞ親友。
なになに。
「武官の纏うべきは軍服なり。山河の至る所、如何なる状況において脱ぐべからず」

…何だか良く解らんが、軍服で泳ぐから水着は不要と。そういう事か?
――な!?
観客席から拍手だと!?
ばかな!!それでは烈火と私の立場が無いではないか!!
難しい文言で審査員を惑わすとは不届き千万!!
単に水着を着たくなかっただけだろうが!!
549利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/10(火) 06:46:12 0
>534
そりゃそーかも知れんが、
水着審査で水着を着なかったら、水着審査の意味がないではないか。
…気に入らん。
芭蕉め。あんな演出で上手く誤魔化しおって。
まさか巫女服と民族衣装の折も、軍服で出るのではあるまいな?
さすがにそれは観客は許しても名無しが許さんだろう。

534!一緒に来い!!
楽屋に行き、芭蕉の軍服をこっそり隠すのだ。


>543
待て!!逃げるな!!!
私一人でかような犯行に及ぶのは心細いではないか!!

……仕方ない。
奴が舞台でいい気になっとる間、速やかに実行するとしよう。
芭蕉の楽屋は……ここか。
なんだ。私と同じ部屋ではないか。
奴の衣装棚はこれだな。くくく……鍵もかけんとは…無用心な奴。
…む!軍服が無いぞ!!?

…そうか。当たり前か。
いま着とるんだからな。

しかし!その程度の事でへこたれる私ではない!
この日の為に用意した、イカ墨入りの水鉄砲。
タンスを開けば、服にかかる仕掛けよ。
奴の軍服は山吹色。
黒の水玉模様などというウミウシみたいな配色では…続行は不能だ。

んん?そう言えば、宗光と中納言の奴、会場で見かけんかったが……
…逃げたか?
まさか中納言。
我等をここに引き付け、城外で何事か企んどるのではあるまいな。
550中納言+モララー:2007/04/10(火) 08:04:15 O
>>549
ホホホ、主役は最後にキメるものでおじゃる。ゆるりと待たれよ。


「…モララー殿、早ようヘリを直してたもれ」
「申し訳ございません閣下…今しばらくお時間を…」
「だから空から飛び降りるなんて真似はやめろと言ったのだ。たわけが」
「いつぞやのグレムリンに出会うとはのう…」



中の人のPCが点検に出されていて、ちょっとミスコンには
絡めないかもしれません。
551場内アナウンス ◆r4nATUz5SU :2007/04/11(水) 06:26:11 0
情報が入りました。
本日出場予定の一条官房長官は、事故により到着が遅れるとの事。
齋藤内・外務大臣一家様におかれては、情報すら入っておりません。
宗光様ご本人は乗り気でないとの噂もあり、それにより到着が遅れている模様。
よって水着審査は打ち切りとし、次の規定衣装審査に移らせていただきます。
552利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/11(水) 06:58:35 0
む!? この御声は第三王位!?
……相も変わらず物好きな御方よ。

で。中納言の奴は水着を披露せんのか。そうか。
…奴のこっぱずかしい裸が見れると楽しみにしていたのにな。
そして何より。
一条准将殿の水着姿が見られんのは大変に残念。
最近、憲兵隊司令官の職に就いたばかりの御方故、まだお顔を拝見しとらんが、
真っ直ぐに伸ばした艶やかな藍の髪の、大層な器量の持ち主と聞く
……して大変に堅物だとか。
故に、余計楽しみにしていたのだが……やはり出んかったか。つまらん。

にしても。
中納言のどの辺が気に入って所帯を持ったのだろうな。
タデ食う虫は何とやら。
ヒトの好みは千差万別。
…別に羨ましいとは思わんがな。
少々馬面の気はあるが、紅葉(くれは)は美しかった。
あの緋色の髪も最高だった。
夕日をバックにポーズを取った日には、赤くて赤くて何だか良く解らんかった。

む!そう言えば。一次審査の結果はどうなったのだ。
553名無しになりきれ:2007/04/11(水) 08:29:44 O
そのまま隣の会場で行われている近衛師団・法務省・内務省・憲兵隊・MADC合同
ボディービル大会を御覧になってお待ち下さい。
554名無しになりきれ:2007/04/11(水) 08:30:11 0
うえっぷ
555名無しになりきれ:2007/04/11(水) 13:37:23 0
マッチョ!!マッチョ!!
556名無しになりきれ:2007/04/11(水) 21:06:17 0
美しい筋肉!!はじける大胸筋!!
557齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/04/11(水) 21:55:56 0
アクセス規制が長くて……いえ、何でもありません。
智華さんと宗貴くんは先行して下さい。
私は余り参加したくありませんが……。
しかし、宗貴くんはショタにしか見えません。
558利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/12(木) 07:29:22 0
>553
んなイベントが併行していたとは初耳だ。
どれ。ちと見に行って来るか。審査は時間がかかってるようだし。

―――ぐは! か!薫!!?何をやってる!?
水着審査で水着を着なかったお前が!
水着みたいな衣装で肉体を披露だと!?
か・……
……むう……
まさか。娘のポーズィングに見惚れる日が来ようとは思わなんだ。
……見事だ。実に見事だ。初めて見た。
一見細く見えるお前が、片手で軽々剣を振り回すのも頷ける。
…むむむ。
ビルダーの如き余計な筋肉が一つもない!
すべてが実戦向きの筋肉!
ははははは・そうだ!近衛ならそうでなくては!
良し!お前にこの句を捧げよう!!

―――――近衛なら 大胸筋より僧帽筋
559利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/12(木) 07:30:00 0
>554
―――だぁーーー!!!ここで吐くなぁーーー!!!
男のくせにつわりか!!?
――何故に首を振る?
つわり以外にここで吐く理由があるのか?
背中をさすってやろう。
そして、この携帯用洗面器を貸してやる。存分に吐くがいい。

…ここでやるな。手洗いでやれ。


>555
そうか!其方もマッチョが好きか!!
私も好きだ!!
くどいようだが、ビルダーのマッチョではなく!!
働くおじさんの筋肉が好きだ!!
筋肉は実用的な筋肉に限る!!!
其方も!!
パジェロが当たるくらいなら軽トラが欲しいと思う口であろう!?
はははは!フィーリングで言っとるだけだ!そう悩むな!!

560利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/12(木) 07:30:53 0
>556
大胸筋もいいが、やはりここはこうだろう。
美しい筋肉!!はじける僧帽筋!!

なんと其方!!僧帽筋が何処か解らんだと!!?
…両の肩から背に流れる筋のことよ。
―――ここだ。と言いたい所だが、手が届かん。
辞書で調べろ。


……おい。何をする。
私はこれから巫女服に着替えねばならん。
舞台に上がっている暇などないのだ。
どの道、この身体はビルダー向きではない。
最近傷跡が消えんのだ。
故に、明らかに減点対象だ。
……見たいなら、後でこっそり見せてやるがな?
561利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/12(木) 07:31:56 0
>557
ようやく齋藤一家の到着か。

智華殿。お初にお目にかかる。お噂はかねがね。
宗貴殿も。其方の事、父上から良く聞いとるぞ。
――医師を、目指しとるそうだな?
ははははは!智華殿!!なかなかの気骨のご子息だな!
一歩も引かず、この私の眼を真正面に見据えるとは!
なかなか出来る事ではないぞ。
医師にしとくのは勿体無い。
どうだ其方。私の小姓にならんか?悪いようにはせんぞ?
―――ははははは!そう睨むな。
この先の人生、どう転ぶかは神のみぞ知る。
親には言えん悩みを抱える事もあろう。
その時は……私の執務室に来るがいい。


ところで智華殿。宗光はどうした。
なんと……あ奴。まだ渋っとるのか。
この私も覚悟を決めたと言うに……往生際の悪い奴め。
562名無しになりきれ:2007/04/12(木) 21:44:12 O
中納言様と一条准将の馴れ初めが気になる。
563利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/13(金) 05:36:12 0
562よ。
中納言などに「様」をつけるとはどういう了見だ。
貴様、奴の信者か?回し者か?
愛国評議会の手の者ではあるまいな?

それはそれとして。
質問の内容はいい。むしろ、良くぞしてくれたと言っておこう。
彼等のなれ初めが気になるは、この私とて同じ事。
名無しの質問とあらば、あ奴も答えざるを得まい。
564名無しになりきれ:2007/04/13(金) 09:22:40 0
ボディビル
565名無しになりきれ:2007/04/13(金) 23:12:14 0
兄貴!!
566利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/14(土) 06:20:57 0
>564
……其方。556だな?いやいや解る。
エスパーでは無いが、大体解る。
Ageてまで筋肉を称える。
んな筋肉好きの名無しがそう何人も居るものか。
其方が何をしに来たか。当ててやろう。
見に来たのだろう?私の僧帽筋。 
>560にて約束したからな。「見たいなら後で見せてやる」と。
……ミスコンの審査結果は出とらんようだし……時間はある。

良し!564!
こっちに来い!
舞台裏に、誰も知らぬ隠し部屋があるのだ。
遠慮するなっ!そら!
……む?
其方、随分華奢な手をしとるな。
筋肉好きと言うからには鍛えとるのかと思・
…随分と凝ったネイルアート。
腕も…って其方!!よくよく見れば、女ではないか!!
いや済まん。筋肉好きと言えば「男」だと はなから決めつけていた。

密室で女性と二人きりになるわけにはいかん。
残念だが、あの約束は忘れてくれ。
567利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/14(土) 06:22:36 0
>565
其方もか!
…そう抱きつかれても困る。
564といい其方といい、これほど筋肉好きの女性が居るとは思わなんだ。
改めて見ればこの会場。
半数以上が女だ。
……信じられん。
前スレにて「マッチョ嫌」と言い残し走り去った女性を目撃してから、
住人のほとんどは男だと思っていたのだ。

……で、いいかげん離してくれんか。
「胸」が当たっとるぞ。

はははは、今頃気付いたか。
意外に女性は意識せんようだが、結構多いぞ、こういうの。
すし詰めのバスか電車に乗った事があるだろう。
男は大変なのだぞ。
ブレーキの瞬間に押しつけられる柔らかな二つの塊だとか。
剥き出しの白い太腿だとか。
下手をすれば前からも。
自制の効かん奴が、つい……と言うのも無理ない話だ。
別に痴漢を弁護するつもりも意図も全く無いが。

故に。564と同様、其方の願いも叶えてやる事は出来ん。
…………何というか、責任が持てんからな。
568名無しになりきれ:2007/04/14(土) 11:06:31 0
キャー素敵
569若手近衛兵:2007/04/14(土) 15:32:14 O
利休閣下!いつになったらモララーとかいうネコミミ野郎を消すのですか!?
いつの間にか、経済界のトップに収まっているではありませんか!
どうか、我等に奴を消す御命令を!
570利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/14(土) 19:10:23 0
>568
何なんだ其方等!!
ついこの間は石を投げといて、何ゆえ急に!!?
…う・腕にしがみつくな!!
564に565も!!
先程の私の忠告、聞いとらんかったのか!?

どわ!!?皆一斉に!!?
何故男女を問わず!!?
568!!会場のもの達を煽動したのではあるまいな!!?
目的は何だ!!!
もう嫌だぞ!!?騒乱罪とかで罰を食らうのは!!
ぐわあーーーー!息が出来ん!!皮膚呼吸も出来ん!!




571利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/14(土) 19:11:06 0
>569
―――――は!ここは…屋上?
どうやら、しばし気を失っていたようだ。
569、其方が助け出してくれたのだな、礼を言う。
――んん?
なんだ。良くみれば山田ではないか。
其方も参加していたとはな。

ああ、ああ……起きて早々、またそれか。
大声を出すな。頭に響く。
……あのネコミミを消したいのは私とて同じだ。
…だがな。戦争でも起こらん限り、私に人を殺す権限はないのだ。
解っとるはずだ。
表立って何かやらかさん限り、奴は消せん。
…やっかいなことに、奴は官房長官と仲がいい。
一条官房長官はタカ派ではあるが、品行方正で通っている。
…表向きはな。

故に、しばし待て。
――――なに。機会は自分で作るものだ。
572利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/14(土) 19:52:53 0
>184
利休「銀河帝国?……どこかで聞いた事あるな」
芭蕉「あれだろう。あの壮大なるスペース・ドラマ」
利休「銀河英雄伝説!?」
芭蕉「…いや、もう少しメジャーな…」
利休「宇宙家族カールビンソンか」
芭蕉「……メジャーとは言えんだろ。それ」
利休「失敬な!!私に取ってはバイブルに近い存在だぞ」
芭蕉「…誰もお前のバイブルなど聞いとらん。スター・ウォーズを知らんのか」
利休「あったな。そういう映画」
芭蕉「クラスにも一人は居ただろう。ダース・ヴェイダーの物真似する奴」
利休「――ク ラ ス ?」
芭蕉「…そうだった。王族様様にクラスなどという言葉は無縁だったな」
利休「…ふん。わざとらしい。ダース・ヴェイダーがなんぼのもんだ」
芭蕉「とか言いつつ、お前もやった筈だ。彼の物真似」
利休「…覚えていたか」
芭蕉「忘れるものか。士官学校の入学式だぞ」
利休「一発芸をやるのが恒例だと言ったのはお前だ」
芭蕉「まさか本気にするとは思わなんだ」
利休「…思い出す。あの時の皆の「白い眼」」
芭蕉「そういやそういう映画もあったな」
利休「何の話だ」
芭蕉「教える事のほどでもない」

利休「して、184は妙な事を言っていたな」
芭蕉「うむ」
利休「銀河帝国にファンタジー連合が反乱を起こし、見事勝利したと」
芭蕉「…結果までは言っとらんが」
利休「とにかく、両者が戦ったのだろう?」
芭蕉「らしいな」
利休「ファンタジー連合って何なんだろうな」
芭蕉「解らんが、わざわざここで書くのだ。我々の世界が絡んどるに違いない」
利休「なんと。どっかの国が連合軍に加わったと!?」
芭蕉「考えられん話ではない。新境地を求め、宇宙に飛び立った国も多いのだ」
利休「…王を失ったイ国とかか」
芭蕉「うむ。近衛ならフォースを使うもお手のもの」
利休「さりげなく五七五にしたな」
芭蕉「うむ。幼き頃からの癖でな」
利休「我等も参加するか」
芭蕉「むう……名無しは許しても。ジョージ・ルーカスは許さんだろうな」
573利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/14(土) 19:56:54 0
574名無しになりきれ:2007/04/15(日) 01:17:28 0
絶対奥義!!
575名無しになりきれ:2007/04/15(日) 01:20:10 0
平和だ・・・・
576名無しになりきれ:2007/04/15(日) 09:10:08 0
機構天使来襲
577利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/16(月) 06:42:13 0
>574
絶対…奥………こ…この……御声は……
―――――王!!?
何故に陛下がこげなビルの屋上にぃ!!?

ちょ・お待ちを!!私が一体何を!!?
先程の騒ぎなど、騒ぎのうちに入りませ・はあぁぁぁ!!
すみませんすみません!!私とした事が口答えなど!!!
ですからキングクラッシャーだけはお許しをぎゃあああああ!!!!


……実に。
実にいい蹴りです。王。
578利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/16(月) 06:42:50 0
>575
……芭蕉。わざわざ手当てをしに来てくれたのか。
王はお休みになられたか?……そうか。ならいい。
王は不安なのだ。
先日の地下での一件。
再び封印されてしまった先王様(ミスコンには出ていたが)。
狂王の‘翳’も、最近見ない。
見えぬ敵ほど……恐ろしいものは無い。

――――其方の言う平和は…真の平和かどうかは解らんぞ。
――ま、王が私に八当たりしているうちは、平和だ。確かにな。


―――痛!!
……もっと優しくやってくれんか。
579利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/16(月) 06:44:19 0
>576
うるさいな。朝も早よからバラバラと。
機会仕掛けの天使でも来襲してきたか?

…と思えば、何だ。ただのヘリではないか。
このヘリポートに降りる気か?
おい…。危なっかしい運転だな。エンジンの具合でも悪いのか?
一体誰が乗っとるのだ。

…な!今の見たか芭蕉!!中納言だ!!隣にネコミミ野郎まで座っとった!
…ミスコン会場に来ない筈だ。こんな所で遊んどるとは。

―――危ないぞ!!芭蕉!!

文句をたれるな。突き飛ばさねば、プロペラに首を飛ばされていたぞ?

乗客が心配だ。
逆さまに不時着した、あの機体。
中納言の奴はどうでもいいが、奴の奥方も乗り合わせている筈だからな。
580名無しになりきれ:2007/04/16(月) 20:33:25 0
行けミサイル飛ばせタイフーン
581中納言+モララー:2007/04/16(月) 21:25:47 0
――ミスコン会場上空

一機のヘリが黒煙を噴きながら不安定に飛行をしていた。中納言のヘリである。彼は上空からダイヴし、
観衆の目を引こうという腹積もりであった。しかし、不幸にも途中でグレムリンと遭遇し、応急修理を施して
飛ばしたが、やはり不安定であった。

「モララー殿、この振動はなんでおじゃるか?」
「やはり、テイルローターがうまく直らなかったのが原因かと・・・」
「おとなしく車で行けば良かったのだ、たわけが」

と後ろで軍服を着た女が前に座る異形の者と中納言に冷たい視線と言葉を送る。その時であった。
突然機体が姿勢を崩したのである。

「くそっ!姿勢制御装置がイカれた!」
「ひいい〜」
「くっ、何かに掴まれ!」

   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
_  | Mayday! Mayday! 61 going down!! |         ______________  ____
 ̄ ̄\___  __________/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄          _   _
         ∨           I I_____          ABOOOOOOOOONN!\ // _
              ____ヘ))       = )               \   |  / / \(//
        ___∠ _  |二二二二((二二) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\        (´⌒;:⌒`〜;、   / /\
       /∧_∧ // ||   _//_||__|__         ̄ ̄\\゙;`(´⌒;;:⌒∵⌒`)`/  / \\
     / (・∀・; )//  ||  | ||(______)| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|   \' (´:(´;⌒;从;;人;;;⌒`),゙. /_  ̄
  / ̄ ̄ ̄へ¶⊂ )//   ||  | || |_∧何事か!|| | ̄ ̄|| ̄ ̄|:|   ゙;"(´⌒;(´∴人;;ノ;⌒`)".;・/ __
 /     /  ヽ=======||    ̄ |;´Д) オチツケ .|| |    ||    |:| ;: (´⌒;;:(´⌒;人;;从;;;;:人;;:.`)"; ` _
 | ̄ ̄ ̄ l== ||     .||       |⊂  ) ∧ ∧...||  ̄ ̄~  ̄ ̄.:| `(´(´⌒;;从;;ノ;;⌒`);";⌒`)`)二二)
 ヽ     ヽ__ノゝ___||      |_(_ ̄)(;゚ー゚)つ        |  (´;⌒;从;;人;;;⌒`;:人;;:....,,ノ
  ヘ_                └───U-───────┘/ ̄(´⌒;人;;从;;;;:::; );;;::: \
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ゝ ̄ ̄ゝ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  / (´⌒;:⌒`〜);;,;)\
             (( )  (( )                          /   |  丶\


程なくしてヘリはビルの屋上に激突した。

「お気に入りの一機だったのですがね・・・両閣下、御無事ですか?」
「おいネコミミ、手を貸せ」
「はっ、閣下のお役に立てるとは光栄です」
「戯言はいい。おい、起きろ!さっさと出ないと火がまわるかもしれんぞ?」
「う、うむ。えらい目にあったでおじゃ・・・」
「あなた方は・・・」
「これはこれは芭蕉補佐官と利休閣下ではありませんか、御無沙汰しておりました」

墜落したヘリから脱出した3人の前に良く見知った2人が居た。利休と芭蕉の二人である。

「・・・見世物では無いでおじゃる」
「憲兵隊司令官一条麗華です、夫からお2人の事はかねがね聞いております。醜態を
 お見せして申し訳ない」

着衣の乱れを直し、精一杯の威厳を取り繕う中納言と凛としている女将軍は対照的であった。
582中納言+モララー:2007/04/16(月) 21:41:40 0
>>562
「麻呂らの馴れ初めとな」
「私も気になっておりました。閣下、どんなロマンスが?」
「あまりプライベートに立ち入るのは好みませんが、実は私も気になっておりました」
「決まっておろう、政略結婚だ。お互いそんな家柄だからな」
「左様じゃ」
「・・・失礼致します」
「私も次官級会議が・・・」
「忙しない連中だ・・・あっさり騙された」
「さて、>>562殿にだけ話すとするかのう?」
「まあ、この者だけなら良かろう」
「そもそも麻呂の家と妻の実家は権勢を争っておった。先日処刑された内務大臣の家と三つ巴のな」
「だが、この男当主になってから内務大臣の一派と私の実家に組する者の切り崩しを始めた。それで
 均衡が崩れてきて私の家も危機感を感じたわけだ。そこで私直々にこの男の首を取ろうと思い、屋敷
 に忍び込んだ」
「あの時の装束はなかなか良かったぞよ」
「ばっ、馬鹿も休み休み言え!(///)・・・でだ、この男は呑気に警護の者も置かずに弓を引いていたのだ。
 所詮は文官、簡単に殺れると思ったのだが・・・その、横顔がな」
「美しさは罪じゃのう」
「今はそんなこと無いがな、自惚れるな」
「ぬう・・・」
「だが、あの頃は確かに美しかった。真っ直ぐに的を狙う目の眼光の鋭さ、そしてその姿が月光に照らされる
 様は幻想的であった・・・それだけで心を動かされるとは私も若かったものだ」
「おかげで麻呂は命拾いをした上に美しい妻と二人の子宝と勢力を得たという訳じゃ」
「その力、国の為に使うのだぞ?」
「何を今更」

>>569
「閣下」
「なんじゃ?」
「私の家に最近、差出人不明の小包がよく届くのですが」
「中身は?」
「カミソリやら銃弾やら」
「脅迫じゃな」
「脅迫だな。だが、お前のしていることを考えれば当然だろう」
「これは手厳しいお言葉」
「だが、治安を乱す輩を放置しておくのも問題だ。捜査しておこう」
「これはもったいないお言葉」
583茶織 ◆IEVcBoFATE :2007/04/16(月) 23:24:42 0
一時休憩となっていた会場に茶織が出てくる。
満面の笑顔を振りまいて会場にアナウンスする。

「ただいま中納言さまのヘリが無事到着したとの報告が届きました。
 現在2次審査の準備中ではありますがエキシビジョンとして中納言様と一条様の水着審査を執り行います。
 準備までに今しばらく時間がかかります。
 もうしばらくお待ちください」

そう言うとウインクを置き土産に彼女は舞台裏へと戻っていった。
584利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/17(火) 07:06:38 0
>581
ははは、見ろ芭蕉。
洒落者と名高い中納言の!あのひん曲がった冠!
石帯も解けかかっとる。あの姿の方が、観客も喜ぶのではなかろうか。

―――随分と遅いご到着だな、中納言。
……と……これは失礼致した。一条…司令官…………殿。
なんと……お美しい…………
二人の御子がおられるとは信じられん。
傷跡どころか、しみ一つない完璧なるかんばせ、口元に咲く梅のつぼみ、
天の川の如く煌く深い藍の髪に………いて!何をする芭蕉!!
――――――――――――は!
重ね重ね失礼致した!
わたくし、近衛筆頭、利休と申す。これは次官の芭蕉。
いやはや、醜態などと!
司令官殿の至高の!完璧なる!麗しい宝石の前では!
醜悪なる地獄の大蛇も逃げ出すに相違な・いてぇ!!
―――――――――――は!またもや失礼を!!

……うむ。其方の言うとおりだ芭蕉。
山吹の軍服をバリッと着こなしとる其方はいいが、
私はまだTシャツと褌をそれなりに着こなしとる程度である事を失念していた。
この良さがわかる女性は滅多におるまい。
…違う?何が違うのだ。
何を言う。私は別に彼女を口説いたわけではない。
美しい女性に対する当然の挨拶。下心などあってたまるか。


という訳で、司令官殿。この手を取られよ。
会場へとご案内致す故。
……中納言とネコ耳は勝手についてこよう。御心配には及ばぬ。
585利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/17(火) 07:08:03 0
>580
おお!!久々に会場に戻ってみれば、新しきスローガンが掲げられとる!
ミサイルはもとより。
本来は自然現象である筈のタイフーンまで飛ばしてしまう。
それほどの意気込みを以って望めと!
ミスコンも戦争も突き詰めれば同じと!
そういう事だな580よ!!
……間違っとる気がせんでもないが、良しとしよう。
物事は常に大局を見ねばな。


>583
ようやっとコンテストも再開したようだ。
よもや永遠に休憩するのではないかと冷や冷やしたぞ。
――で、早速あの方VS中納言の野郎のエキシビション・マッチか!

……解っとる芭蕉。
エキシビション・マッチであって欲しいという本音がつい出ただけだ。
586中納言+モララー:2007/04/17(火) 17:51:17 0
>>584
差し出された手を利休のもう片方の手に乗せる麗華。むっとする利休だが、何かを言わせる前に麗華が
微笑しながらといっても目は笑っていなかったが、言った。

「いえ、私は歩けるのでお手を煩わすことはありません。場所も下調べしてありますし、なにより不甲斐無い
 夫とだらしの無い従者が居るので、そっちの手を引いていかねばなりません。御好意は感謝しますが、これ
 で失礼します。・・・何をぼさっとしているのだ?さっさとついて来い」
「これ、不甲斐無いとは何事か!?」
「それでは失礼致します。会場で再び会える事をお待ちしております (従者だと?私のことか?」

最後に異形の者が慇懃な挨拶をして下がる。そして、事前に渡された案内図を見ながら控え室への長い廊下
を歩きながら麗華が夫に話しかける

「何だあの男は?男色家ではなかったのか?」
「その筈なのじゃが・・・」
「それに無骨一辺倒でもない、軽薄な男だ」
「人妻を口説くとは思わなんだ」
「どちらにしろあまり付き合いたくない。家や司令部に近づけるなよ?私を口説くなど56億3000万年早いわ」
「弥勒菩薩が降臨されるとされている年月じゃな」
「つまり、永遠に二度と口説かれたくないということだ」
「ほう、麻呂に操を誓うか?」
「子が居るからな。それに権力もある、切る理由は無い。・・・貴様こそ浮気なんかするなよ?」
「お主以外の女は知らぬよ」
(閣下が料亭で仲居にちょっかい出していたのは黙っておこう・・・)
587中納言+モララー:2007/04/17(火) 17:52:12 0
――ミスコン控え室

3人が通された部屋は大人3人には少々手狭だったが、必要なものは一通り整えられていた。

「ふん、毒を食らわば皿までだ。やるからには気合を入れるぞ!」
「何かノリノリですね (ひそひそ」
「昔からこうでおじゃった。子供の催し物は前日まで「気が乗らん」だの「仕事が」と言っておきながら、
 当日になると一番はりきっておった (ひそひそ」

2人が密談をしていると、いつの間に着替えたのか、麗華が睨み付けていた。

「お前たちもさっさと支度をせんか!グズクズしていると頭の髷とネコミミを毟り取るぞ!?」
「いや、お主の前では脱げぬわ」
「私は外で・・・」

2人が部屋を出ようとすると、床に2人をねじ伏せ、脱がしにかかった。

「まだ言うか!?私が脱がしてくれるわ!」
「待たぬか!これでは立場が逆d」
「あ〜れ〜」

・・・

「さ、行くぞ」
「女の所業とは思えぬ・・・」
「私は参加した覚えが無いのに・・・」

無理やり麗華に着せ替えをされた中納言と異形の者であった。中納言は以前から用意していた蝶を
中央にあしらったスーツのような水着であり、さらに蝶型のマスクを装着していた。異形の者は用意が
無かったので、部屋に備えてあった六尺褌を装着して臨んだ。一方、麗華は黒のホルタービキニを
装着して万全の体勢である。

「殿下や先代国王や利休殿の息女も出ておられると聞くが、私の敵では無いわ!フハハハ・・・」
「ホホホ、最先端を行く我が装束で会場をあっと言わせてくれようぞ」
「・・・部下は全員ボディービル大会に出したから見ていないよな?」

ttp://www.tanteifile.com/baka/2005/03/03_01/image/02.jpg ←中納言の水着とマスク着用例
588名無しになりきれ:2007/04/17(火) 19:20:38 0
エキシビジョンマッチョ
589利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/18(水) 07:15:44 0
>586
はははは!何とお気の強い方だ!
憲兵隊司令官殿。
手を貸すは女性に対する当然の作法なれば、特段の意図は御座らぬ。
会場への案内が不要とあらば、我々は退散致す。
では―――――会場にて。




芭蕉。
あれが、新たに就任した憲兵隊の親玉よ。
相当に――――出来ると見た。
身のこなしは当然の事、若くして齢を重ねた女の威厳とでも言おうか。
さすが…だな。あの職。家名だけでは就任出来ん職の一つ。
先程の対応も見事。
普通なら、手を跳ね除けるところを。
相手を怒らせず、さりげにかわす術を身につけておられる。
堅物に良くある…「馬鹿」ではないという事だ。
気に入った。一度手合わせ願いたいものだ。

ははは、心配するな。
今この近衛は、あ奴等の監視下にある。
自ら不利な状況は作らん。
590利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/18(水) 07:17:32 0
>587
おお!ようやっとのお出ましか!!
なんと。ネコミミの奴が褌で登場とは。
気でも違ったか?
人の事言えんとか言うな。あれは隆々たる筋の持ち主のみ許される衣装なのだ。
次なるは当然、麗華殿だが…………

ちちぃ!惜しい!!お身体のラインは申し分ないが、「黒」とは!!
麗華殿には、黒より白が似合う。そうは思わんか芭蕉。
……興味なさそうだな。
なんとかしろ、その仏頂面。そんな事で筆頭補佐官が務まると思っとるのか。
いやいや関係ありありだ。
王を楽しませる。これが筆頭補佐たる最大の・
―――――――――なにぃーーーー!!!!!??何だあの衣装は!!!!
芭蕉!こら芭蕉!!起きろ!!
中納言のあの水着(?)!!
―――負けた!!
あの!中納言そのものの内面を臆面も無く前面に出したような奇抜な衣装!!
口惜しいが私の負けだ!!
やるな中納言。MVPはお前のものだ。
591利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/18(水) 07:18:23 0
>588
いやいや、要らん。ビルダーのマッチョはさっき見た。
もうお腹いっぱいだ。お腹いっぱいだと言っているのに。

司会!!司会は何をしているのだ!!
早いとこ奴等を引っ込めうわびっくりしたここに居たのか司会!!
…うむ。私は芭蕉に1票入れておこう。
早いとこ審査結果を出すのだ。観衆が暴動を起こさんうちに。
592名無しになりきれ:2007/04/18(水) 10:56:43 0
美しさは罪
593名無しになりきれ:2007/04/18(水) 12:35:12 0
兄貴!!兄貴!!兄貴!!兄貴!!兄貴!!
594名無しになりきれ:2007/04/18(水) 18:07:58 0
一生懸命あげてるのに折れ以外の名無しの書き込みが無いとはどういうことだ
利休がんばれ
595齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/04/18(水) 19:42:53 0
アクセス規制が長いですね……。
私は参加できるかどうか分かりません。
智華さんと宗貴くんは、もう着いているでしょうか?
596利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/19(木) 07:40:56 0
>592
なるほど。
ヒトの姿をした肉食樹木「ヒトガタッチョー」などは良い例だ。
この世でもっとも可憐な姿をした樹木。
昼は寝ているので危険でも何でもないが、夜はすごい。
奴等が群生する森に迷い込んだ事があったが、あれはすごかった。
10代の女子の、天使のような顔をした奴等が「おいでおいで」をしているのだ。
怯えた紅葉が一目散に駈けて行ってしまった。
私を置いて。

一匹二匹斬った所でどうしようもない故、焚き火を焚き夜を明かした。
それはもう大変だった。
しくしく泣き出す奴。
身の上話を始める奴。
エッチな声を出す奴。

眠ろうとしても寝れん。
かと言ってふらりと見に行ったが最後、生きながら溶かされる。
ネタを考えようと頑張ったが、エッチなネタしか思いつかんかった。
王はその手のネタを嫌う故、まったく使えんネタ。
……人の貴重な時間を、んな事に使わせる奴等。
美しさは罪だな。まったく。
597名無しになりきれ:2007/04/19(木) 09:41:46 0
カイゼルヒゲブーメラン
598名無しになりきれ:2007/04/19(木) 18:56:00 0
スプラッシュ!!
599利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/20(金) 06:44:14 0
>593
またか。ミスコンが一時停止になると、そっちが限定解除となるようだな。
593よ。そんなに兄貴が好きか?

どうだ。
こっちに来て、この利休の講義でも聞かんか?
そっちより、よほど面白いかも知れんぞ。
……いや、テストには出ないな。たぶん。
こら593!!
物事の重要性を、テストに出る出ないで決めるものではない。
若い者が、そういう事ではいかん。
物事に無駄なものは一つもないのだ。
すべてを人生の糧とするのだ。そういうつもりで臨まんでどうする。
座れ。
…案ずるな。其方が男である限り、取って食ったりはせん。
600利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/20(金) 06:45:10 0
むかしむかし。ある所に。
…ある所とは「ある所」だ。
国名をあえて言いたくない時に多用する言葉だ。それくらい察しろ。

その国は一年を通じて寒く、白夜の時期でさえ雪が残る、そんな国だった。
国を治める王は、その気候の如く厳しい王であった。
歴代の王がそうであったと聞く。
掟を作り、破ったものは容赦無く処刑された。
道端にゴミを捨てた子供が、家族ともども火刑となった話があるくらいだ。
そんなある日。
…ある日とは「ある日」だ。いちいち聞くな。

王の妃が他界した。突然の事だった。
王には、5つになる王子が一人のみ。
当然のことながら、彼は二人目の妃を娶った。
白銀の髪が美しい王妃でな。王は寵愛したという。
すぐにも王子が生まれた。
父親譲りの水色の髪をした王子だったがしかし、王族の資質を半分しか持たなかった。
…それが面白くなかったのだろう。
王は事あるごとに、家臣や国民を処刑した。
日々、刑場に遺体が山と積まれ、それでも残酷な刑は続いた。
王の所業を非難した王妃は、北の塔に幽閉された。
誰も王に逆らわなかった。王がその気になれば、この国自体が滅ぶのだ。
妃は考えた。
自分の王子に剣を習わせようと。
毎日手紙を書き、機会があれば王を殺すよう、王子を説得した。
母親を慕う王子は、日々剣の稽古に励んだ。父親を殺すために。
601利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/20(金) 06:46:51 0
時が経ち、第二王子は17となった。
17は成人。謁見の間において、元服の儀が執り行われた。
王族と近衛のみが立ち会うささやかな式。
その最中、王は言った。
「臣下に下るか、さもなくば死を選べ」と。
父親を殺す時が来たと彼は思い、腰の剣を抜いた。
不意を突かれた王は抵抗する間もなく、心の臓を刺された。
驚いた事に、側に控える10名の近衛も、6年前に元服していた第一王子でさえ、
その様を黙って見ていた。
皆、思いは同じだったのだ。

593よ。
その王が死の真際、何と言ったと思う。
…最初から解らんとか思うな。
血の繋がる息子に裏切られ、部下にも見捨てられた王だぞ。
怨み言の一つや二つ、言って当然と思わんか?
しかしだ。王は優しい笑みを浮かべ、一言。
「良くやった」

王はずっと、自分を殺す者を待っていたのだ。
人殺しの性を持つ王家の血。それを心底嫌っていたのは、王自身。

すまん。
講義にもならず、落ちもない昔話だったな。
その王子と妃がどうなったかは―――また別の話だ。
602利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/20(金) 06:48:25 0
>594
そうか。592も593も其方だったか。
よもや、今まで上げていた名無しはすべて其方ではあるまいな?
…もしそうなら感謝致そう。
こんなスレのため、日々精進してくれた其方に。

良し。この利休も頑張るぞ。
頑張ってageる事にする。


>595(宗光)
そうか。最近多いな。規制。
其方の奥方とご子息は、着いているばかりか、とっくに一次審査をクリアしたぞ。
宗貴君は紺の、智華殿は真紅のスクール水着だった。
スクミズと言っても、腰のところにスカートが着いてる奴だ。
まさに仲の良い親子だな。服までお揃いとは。
…まさか、其方まで同じデザインではなかろうな。

残念ながら、私は落ちた。烈火の奴もだ。
よって今、「恥ずかしい部屋」で二次審査の予想をコメント中だ。
二次はな。5名しか残らんらしい。

「…そうだな。やはり、一番人気は先王様だな」
「―――なんと!!棄権されただと!?」
603利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/20(金) 06:49:22 0
>597
―――ぬわ!!
誰だ!!「恥ずかしい部屋」に攻撃を仕掛ける馬鹿は!!
…と思ったら、なんだ。王ではないか。
良かった。この部屋。マイク越しでないと声が漏れん構造になってて。


>598
しつこいな、王も。
この窓ガラスは防弾・防気。いかに王と言えど、破壊は不可能。
いいから部屋で寝てろって。
八つ当たりは芭蕉か助さんにしろっての。
利休はもう補佐官じゃないんです!!
自分で任を解いといて、甘えんで頂きたい!!

…何だ烈火。引っ張るな。
どうしたのだ。口で言え、口で。
…マイクが……onになっとるだと?


烈火。今の私が何を考えてるか解るか。
――――何を言う。この利休が逃げるわけあるか。
最期に何を言い残すか。
それを考えている。
…むう。辞世の句にしとこうか。あれは誤魔化しが効くからな。
604名無しになりきれ:2007/04/20(金) 13:41:09 0
キング八つ当たり斬
605名無しになりきれ:2007/04/20(金) 17:49:40 0
なんだろう、さっき小笠原次官が近衛の司令部の方に向かっていった。
中納言の応援しないのかな?
606名無しになりきれ:2007/04/20(金) 22:10:24 0
女性は花・・・
607利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/21(土) 07:50:15 0
>604
陛下!!
その技名は恥ずかし過ぎます!!!
それを食らって死ぬのイヤ嫌過ぎます!!
この恰好で死ぬのも恰好悪すぎます!!
せめて!!
せめて一刻の猶予を!!!
って聞くわけないか。
――――まずい!!急ぎ辞世の句を考えるのだ!!
――――思い出せ!!我が愛した妻との楽しき日々を!!

水芭蕉 芭蕉と似てるが 別の花

いかん。焦れば焦るほど芭蕉との思い出が走馬灯のように蘇る。
落ちつけ。落ちついて句を詠め。

芭蕉とは 同じ種類だ バナナの木

…ダメだ。別に芭蕉を愛していた訳でもなんでもないのに。

許せ紅葉。言い訳であの世でする。
608利休(霊体) ◆r4nATUz5SU :2007/04/21(土) 07:51:52 0
む!!何処だここは!!
あのベットに寝ているのは自分か!?
ついうっかり幽体離脱してしまったようだ。
ザ・た○ちじゃあるまいし。

戻るぞ。戻……る前に、ちょっと遊んでくるか。
この恰好なら壁抜け出来るし。諜報活動にはもってこいだ。
609利休(霊体) ◆r4nATUz5SU :2007/04/21(土) 07:52:49 0
>605
…彼は法務省の役人だからな。
省を離れた中納言などどうでも良いのであろう。
それより。奴が近衛の司令部になんの用なのだ。
あそこの司令室。
実は私の執務室と繋がってたりするのだが。

まずい!!
掛け軸の裏に雑誌とかいろいろ隠したっけ!!
待て!!法務次官!!
って聞こえるわけないか。
…後をつけるぞ。堂々と。


>606
…司令室。随分散らかっとるな。
掃除役の芭蕉がさぼっとるようだな。
…む?
小笠原め。そのPCを起動し如何する気だ。
言っとくが情報は何もないぞ。
ネットにも繋がっとらん。
一部の人間のゲーム機と化したWindows3.1。
って聞こえんか。

ははは、諦めたようだな。
そのままゲームに嵌っていれば面白かったのにな。

はあ!!その掛け軸に気付いたか!!さすがに!!
裏通路に隠した雑誌にも気付いたようだ。当然だが。

……真面目な顔して…「女性は花」などと。
「第二王位の今日のファッションは緋色を基調とした可憐なAライン」
とか読んでるな?
そんなに気に入ったのなら100円で貸してやるぞ。
610名無しになりきれ:2007/04/21(土) 09:28:36 0
わぁ!?利休が死んでる・・・助さん出番ですよ
611助さん:2007/04/21(土) 12:00:49 0
     /⌒\     /\
    /'⌒'ヽ \  /\  |
    (●.●) )/   |: |
     >冊/  ./     |: /
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   /   / |::|λ|
   |√7ミ   |::|  ト、
   |:/    V_.ハ
  /| i         |
   и .i      N
    λヘ、| i .NV
      V\W

・・・・ただの幽体離脱じゃ
612利休(幽体) ◆r4nATUz5SU :2007/04/22(日) 17:13:26 0
>610
死んどるとは失敬な。ちょっと心臓が止まっとるだけだ。
死体のようで死体でない。
生きとるようで生きていない。
解り易く言えば仮死状態。
故に、そっとしといてくれると助かる。
近衛の奴等に教える必要も無い。
知れたら最後、どんな悪戯をされるか解ったもんじゃないからな。
特に芭蕉とか烈風とか薫とか縁とかetcだ。
助さん呼ぶ必要もないぞ。

あ!こら!!呼ぶなと言うに!!!


>611
そうそう幽体離脱だ!さすがは助さん!
この私の遊び心が解ってくれるのは助さんだけだ!
よ!大将!!色男!!歴史に名を残した猛将!!



…ここで誉め殺ししとかないとな。
気がかわって魂取られたりしたら洒落にならん。
613名無しになりきれ:2007/04/23(月) 13:39:32 O
小笠原次官今度は内務省へ?何やってんだ?連絡なら下っ端にさせれば良いのに
614名無しになりきれ:2007/04/23(月) 17:05:40 0
褒め殺しってww
もう死んでるwwww
615茶織 ◆IEVcBoFATE :2007/04/23(月) 23:17:18 0
「さて、みなさまお待たせしました。
運営陣の間で評価が分かれ、殴り合いに発展したためお時間をいただきましたが
今度こそ二次審査を開始いたしまーす☆」

殴り合いが起きた割には彼女には傷一つ無い。
もしかしたらすごい実力者なのかもしれない。

「二次審査は巫女服です。
 どんな愛らしい巫女達が現れるのか!?
 各自趣向を凝らした巫女達をお楽しみください!」
616利休(幽体) ◆r4nATUz5SU :2007/04/24(火) 06:10:51 0
>613
そこよ。政務次官の身で雑用だろうか。
さっきはこそこそと嗅ぎ回っとったしな。
収穫と言えば雑誌が数冊。
王家の事情やら政界のスキャンダルやら載っとる奴だ。
んなもん持ってった所で別に…………


しまった。
表紙の裏に映画の割引券挟んだままだった。
…なんだその目は。
この私が割引券など気にするセコい男に見えるか。
勘違いするな。
あれにいろいろと情報が書き記してあるのだ。
靴下のバーゲン情報とか。


>614
そうだなwwwww
見事に、この上なく死んどるwwwwww



こら614。助さんに聞こえたらどうする。
あれで結構気にしてるかも知れんのだぞ?
お肌の曲がり具合とか。
617ozawa:2007/04/24(火) 06:15:30 0
懐かしいね まだやってたとは
見守ってあげるから 終わりの時は教えてね

お前の命は 僕のものなんだから ね

誰にも渡さない
618利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/24(火) 06:53:04 0
>615
2次審査が始まるというので、急ぎ自分の身体に戻ったぞ。
キンキンに冷やされとったからな。
しばらく動けんかったが…体調はすこぶるいい。
たまに離脱するのもいいかも知れん。

そうか。
良く見かけるあの巫女服でかと思っとったが、そうでなくて良いのだな?


良し、芭蕉。
お前の衣装、この「鋏」にてアレンジを加えてやろう。
袴の丈はそのまま。左右にスリットを・
…顔面を蹴るな顔面を。
…下着がチラリと見えるスリットの魅力を知らんのか。

む?ハチマキをするのか。それに…襷(タスキ)も。
その弓矢は何だ。
松尾家に代々伝わるものだとか創造神から借り受けたものだとか儀式の際は役に立つだとかそういう事は聞いとらん。
それを持っていくのか?
観衆の前で矢を番えたりするのか?
確かに似合う。無骨なお前にはそういうのが一番似合う。
しかしどうして。斬新さがイマイチ足りん。
…どうだ。この鋏で肩に切れ込みを入れてみないか?
背に切り絵とかもいいぞ。風通し抜群だ。
そうだ!天使の羽をつけてみないか!?
…顔面を蹴るな顔面を。
619利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/24(火) 07:04:08 0
>617
朝っぱらからものすごい愛の告白だな。
解っとるわ。
約束は約束。
残りの容量、逐一チェックするがいい。
むしろ其方、来るのが遅いぞ。「懐かしいね」などと。
全然見とらんかったとは心外だ。うっかり落ちてたらどうするつもりだったのだ。
620名無しになりきれ:2007/04/24(火) 20:45:57 0
血の盟約を
621巫女樹華:2007/04/24(火) 21:10:44 0
///
622名無しになりきれ:2007/04/25(水) 01:18:31 0
姫最高!!
623MADC社員:2007/04/25(水) 06:48:57 0
ちょっと通りますよ

       _,ィ ̄ ̄ ̄ ̄ 7ー 、
     _,. -'" .| ' ''  '  ''|l  ` ーォ、_
   / ,  ,, | ' '  '' '|l '  '' '|;;;;;;l  __
   /    | ::      |l      .|;;;;;;| ̄r--ァ ̄、\__
  /___ , , , ,| ::      |  ,  ,,|;;;;;{ --'-=(= 乂 rト}
  ム==ァ--、ー、- - - - ァ=======イ{ZZZZZZイ三エニイ==-
   {Yヽ0ノ} } \!!!_/;;;;;{:{0} }};;;;;イ} ̄
    | | | |-t==t-'' ̄ ̄~ | | | l|i:::i:l|
   .|_U_l| |:i::i:l|       ゙|_U_l|::::::l|
   |l l|  | ::::l|        | l l|::::::l|
    |r-、l|   Y=Y}       Y^ 米o;}}
    ト-.イ   ト-ィ|       `ト-ィ|Y;/
   ,|  l|     |  l|       ,| i, |/
  (0)(0)    !n人9、  /ィ(0)(0)}
 /ri ̄|^}   { T ̄|^}/X:;; {T==イコ
 |二=--{、  |三三三}\/三r-----{
 `ーー‐'    ̄ ̄ ̄  `~└─―┘
624利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/25(水) 07:33:02 0
>620
其方が寝る前に変な事言うから、変な夢を見てしまったではないか。
過去の忌まわしい経験を夢に見るはいつもの事。
しかし。
その夢に変なアドリブが追加されてしまった。
聞きたいか?
別にたいしたストーリー性があるわけでもないが。

昨夜見たのは、17の成人式の夢だ。
式の最中に父が急逝するくだりは、先日昔話に書いたとおりだ。
式が済んだら死ぬつもりだった。
当然だ。実の父を手にかけ、生きていられようか。
陽が落ち、覚悟を決め剣を抜いたその瞬間。兄上からの言伝が入った。
神殿に来いと言うものだ。
明日に戴冠の儀を控える兄の命だ。無視は出来ん。
急ぎ着替え、神殿に赴いた。
そこには兄上以下、10人の近衛が神官服を纏い待っていた。
祭壇には、石の台が置かれていた。
台に上がれと言われ、合点がいった。
死なず、臣下に下る道を選べと言うのだ。

無論、断った。
生き恥を晒すのは御免だった。
兄が私を殺さぬのは、ただ単に体裁が悪いから、それだけの理由なのだ。
逃げようとしたが、近衛が道を閉ざした。
力ずくで台上に引き据えられ、縛りつけられた。
いかに王族と言えど、銀の‘輪’を身につけている以上は無力。
その‘輪’を心臓に嵌められたらどうなるか。
一生を「非王族」として過ごすのだ。これ以上の屈辱があろうか。
近衛達があげる経の声が、忌まわしい耳鳴りのようだった。
兄上が何事か唱え、この左胸を十文字に斬り裂いた。
…痛いか?と聞かれれば、無論痛い。当たり前だ。
だがその痛みも。
心臓を鷲づかみにされた苦痛に比べれば、蚊に刺されたようなものだ。
悲鳴すら出なかった。
兄は、このまま握りつぶされたいかと問い、手に力を込めた。

―――思えば、あの時初めてだった。
誰かに、本当の意味で屈服したのは。

620よ。ここまでは夢ではない、紛れもない事実。
問題はここからだ。
返り血を浴びた兄が吸血鬼と化し、私の首に噛み付いたのだ。
飛び起きた。
寝汗でパジャマがぐっしょりだった。
620!
お前のせいだぞ。
吸血鬼が噛むのは美しい女性と相場が決まっているのだ。
吸血鬼になって噛みつきたいと思った事はあるが、噛まれるなど!!
見ろこの鳥肌。

今宵は美女の巫女姿で、この気持ち悪さを解消するしかあるまい。
625名無しになりきれ:2007/04/25(水) 19:34:47 0
第二王位さまとアラウネの現女王の一騎打ちだな
626利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/26(木) 05:57:23 0
>621
おお!!美しい!!!
あれが真の巫女だ!!芭蕉とは比較にならん!!
つーか。比較する時点から間違っとると言うか。
若葉色の髪とエメラルドの瞳に、緋色の長袴が良く似合っているぞ。
もっともオーソドックスな巫女衣装。
…ほう……しずしずと。植物とは思えぬ優雅な足運びよ。
腰の細さもすごいな。
肌も緑色だし、宇宙人みたいだ。

なんと!皆9.0以上だと!?
私は……そうだな。
後もあるし、9.0点にしとこう。
合計90.0点。89.0の芭蕉を抜いてトップだな。


>622
姫…!?お次は第2王位だったか!

……いい。
……短い髪もいい。
袴は赤ではなく、ボカシの入ったグレー。
樹華殿とは対照的な、毅然とした姿勢。
背の伸ばし方も、さすが王族と言った感じだ。
背に定規でも入れてんだろうか。
腰の細さは樹華殿に負けるが、Gカップの胸が見事。
む!?
第2王位。
下着を。襦袢をつけとらんのだろうか。
今チラリと深〜い谷間が……

なに!10.0!?10.0が5人も!!
いかん。ここで王位の胸に気を取られた他の審査員につられてはいかん。
4.0にしとこう。
これで樹華殿と同点だ。
627利休 ◆r4nATUz5SU :2007/04/26(木) 05:58:01 0
>623
ぬわ!!?亀の分際でミスコンに飛び入り参加か!?



…なんだ。
ただの通りすがりか。



>625
うむ。今の所同点でトップだからな。
しかし解らんぞ。この後は宗光の奥方と中納言の奥方が控えとる。
この4人の美女のうち、誰が栄冠を勝ち取るか。
美女ばかり見てると、美人に飽きるというからな。
意外に、宗光のショタっ子が審査員の心を掴むやも知れん。
中納言は有り得んな。
特別賞枠だからな。
628名無しになりきれ:2007/04/26(木) 11:33:13 0
乱れさくら
629名無しになりきれ:2007/04/26(木) 13:06:43 0
さくらいろのほほ
630名無しになりきれ:2007/04/26(木) 13:14:26 0
戦闘一番
631名無しになりきれ:2007/04/26(木) 19:44:24 0
冥王の戦士よ!我と共に戦おうぞ!
632助さん :2007/04/27(金) 10:31:34 0
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わしかの?
633名無しになりきれ:2007/04/27(金) 11:49:02 0
634助さん :2007/04/27(金) 20:00:10 0
     /⌒\     /\
    /'⌒'ヽ \  /\  |
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リッチーというカードに親近感がわくのじゃが・・・
635名無しになりきれ:2007/04/29(日) 11:51:15 0
ショタっ子かーわーいー萌えー
636名無しになりきれ:2007/04/29(日) 20:28:02 0
>>634
カンテラを鎌に持ちかえりゃ、まんま助さんですからなぁ。
637名無しになりきれ:2007/04/30(月) 21:29:01 0
雀とか燕とかいう近衛いないの?
638名無しになりきれ:2007/05/01(火) 19:19:31 0
利休!!
639利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/02(水) 05:46:44 0
書類を整理していたら、こんなのが出てきた。
http://f53.aaa.livedoor.jp/~kanariaa/rikyu0003.htm
祖国の近衛師団員が携帯で撮った写真だ。
首にかけているメダルは、リ国の王族が元服の折につけるもの。
誰だとか聞く奴がおらんとも限らんので言っておく。
――利休ではない。リキュウだった頃の時分。歳は17。
どうだ。
割りといけるだろう。
私にもこんなピチピチの頃があったのだ。
今はまあ……こんなだがな。
http://f53.aaa.livedoor.jp/~kanariaa/rikyu0002.htm

……男は顔ではない。貫禄だ。
640利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/02(水) 05:51:49 0
>628
なんと。桜はとうに散ったはず。
今時期にいったいどうしたと言うのだ。
野山を彩る紅葉か。はたまた木の枝々に降りた綿雪か。
月明かりが映し出す…幽玄なる美。
いや、美しいという言葉すら色褪せる。
教えてくれ。何と表現したらいい。
その、春爛漫を告げる桜の如く咲き誇る其方の肢体!


…芭蕉。そうあきれた顔するな。
其方がプロポーズの言葉を聞きたいと言うから、正確に再現してやったのに。


>629
見ろ芭蕉。宗光の奥方の巫女姿を。
邪気のない笑顔、恥らうかのような桜色の頬。
樹華殿や第2王位とは違った……何という初々しさよ。
芭蕉。彼女も14になるご子息がおられるのだぞ。
とてもそうは見えんな。
つい……紅葉に言ったプロポーズの言葉を口にしたくなる。
はははは、本気にするな。

ほう……。あの桜色の袴、桜の地紋が入っているな。
その上に、胡粉で散らした桜の花弁。
腕の良い職人をご存知のようだ。

良し。私は9.5を出そう。
合計は……92.0。
おお!!第2王位と樹華殿をぶっちぎって第1位か!
641利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/02(水) 05:53:29 0
>630
ミスコンの最中に何を言い出す。
戦闘はいかん。今はいかん。せっかくの舞台、台無しにする気か?
おい芭蕉!其方も何か言ってや・
…良くこんな時に寝られるな。タヌキ寝入りだろうが。

630。具体的にどんな戦闘がいいのか言って見ろ。
内容によっては審査中の余興として推奨せんでもない。


>631
却下だ。
冥府に住まう戦士など、無駄にキモいかグロいかどちらかなのだ。
余興でも見たくないわ。

おい。631。
そんなに暇ならな。
助さんと碁の相手でもしてやってくれ。
冥王の戦士と聞いて飛んでくるくらい暇らしいからな。
642利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/02(水) 05:54:39 0
>633
むむ!?こ!…これは!?

すまん631。
彼女が冥王の戦士というなら、私の先入観念が違っていたようだ。
彼女が来るなら構わんぞ。むしろ頼む。
麗華殿との一騎打ちが見たい。
無論、巫女服の麗華殿とのガチだ。
麗華殿なら出来る。あの矢を紙一重でかわすも可能。
紙一重過ぎて、服だけは切れたりしてな。
最後はそりゃもうズタズタに……。


変な目で見るな。
世の男子たるもの。かような妄想した事ないとは言わせんぞ。



>634
…助さん。リッチーはいかん。
あんな奴に親近感持たんでくれ。
親近感が愛情に変わらんとも限らん。
リッチー恋しさに地獄に帰り、所帯を持ったりするなよ。
嫌だぞ。そういう図式。

助さんはここに居るのだ。
ずっと。永遠に。
…でなければ、誰が第2王位をお慰みするのだ。
643利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/02(水) 05:55:55 0
>635
やはり居るのかそういう奴。
ショタ好きか。そうか。
そんな其方にはたまらんだろう。次が。
齋藤殿ご自慢のご子息(14)のご登場だ。
はははは!凛々しい少年だな!?
樹華殿と同じ、白の水干に赤い袴。なのにこうも印象が違うとは。
彼には春の陽気と陽光が似合う。

おお!扇片手に白拍子の舞いだと!?
今時、女子でも出来んぞ。
なかなかに見事な舞いだが、袴をめくればヒザに絆創膏貼ってたりするんだろうな。
して知っとるか635。
医学を志望しとるそうだぞ?
これがまた高得点の鍵だ。見てくれだけでは点は稼げん。
夢と希望に満ち溢れた少年時代。
すべての可能性を持つ年代。
――――だから、であろう?635よ。
大人とは違う、汚れのない健康な精神と肉体。
それに触れて見たいという気持ちは分からんでもない。

9.4にしとこう。
合計……な・なんと92.2!?御母上を抜いてトップだと!?
審査員の中にもショタ好きが居たようだな。
これは……分からんぞ。
644利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/02(水) 05:57:39 0
>636
だからやめとけと言うに。
助さんがその気になったら、其方が責任取ってくれるのか?
助さんが居なくなるという事は、仲良しの格さんも居なくなると言う事だ。
第2王位は悲しむであろう。
夜な夜な、あのごつごつした骨の感触を思い出し、枕を濡らすに相違無い。
責任取って骨になれ、とまでは言わんが、
理科室の人体標本くらいにはなってもらうぞ。


>637
残念だが、おらん。
現在、正規の近衛は12名。1ダース。
これ以上増やすなと言うのが王の意向でな。
1は無論、この私。
2は芭蕉。
以下はヒラ。
薫、甲斐、山田、縁、烈風、烈火、是津、虎千代、凰龍、Rの順だ。
働き如何により、順位は随時変わってとるがな。
…見習なら山ほど居る。鳥の名を持つ者も数多い。
誰かが死ねば……1軍に繰り上がるやも知れんな。
645利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/02(水) 06:54:51 0
>638
第2王位!このような場にお出になってはなりませぬ!
控え室にお戻り下され!
いえいえ、いけません。
一般市民に…紛れておられるおつもりか?
その恰好、ナプーの女王がエピソードTで着用していた服に御座りますれば、
ものすごく目立ってます。
ほんとうですって。
いったい何処で仕入られました?

……はあ。>623がくれたんですかそうですか。
やはり。ただの通りすがりでは無いと思っておりました。
…何ですと?まだ…お色直し用が5着も?
いいですけどね。
3時審査は、個性を最大限に発揮する民族衣装なれば、
コスプレ大会となるのは予想しとりました。
―――は。
殿下は、陰ながら助さん格さんがお守り致す故、ご安心を。
影武者を立てる必要はないかと。
646名無しになりきれ:2007/05/02(水) 11:11:00 0
影の軍団
647名無しになりきれ:2007/05/03(木) 23:34:14 0
邪心族 助さん

648縁 ◆IEVcBoFATE :2007/05/04(金) 00:08:57 0
>646 影の軍団

影の軍団って言ってもやっぱりユ国情報部は24人しか居ないから部隊扱いだよな。
正式メンバーじゃない人間ならもっと居るけどね。
みんな月の名前を持ってる非正規の部隊だ。
法の下じゃ出来ない事を担当に動いている。
例えば王が「季節外れにバナナを食べたいとか言い出した時」なんかは情報部の出番だな。

今回の企画は表の利休師団長に出したはずなんだけど、なぜか裏のほう主催で行われている。
おかげで兼業している俺が司会をやる破目になる訳だ。
下手に女装が似合うことをばらさなけりゃ良かったな。
まぁ、中納言の水着を見たいという酔狂なクライアントのリクエストは果たせているから文句は無い。
全国ネットで流したら勝手に拾うだろうと思っていたが案の定向こうから連絡を入れてきやがった。
わらしべ長者的にネゴを取っていったが輸入禁止してるチタン10tとルートの開拓の代わりが
あの蝶のマスク+変態的な水着なら安いものだと思っておく。


>647 邪心族

面白そうなネタなんでデータ化してみる。

邪心族 助さん(UN COMMON)
移動値:2 攻撃値:17  耐久値:14
【戦闘時発動】助さんに突っ込みを入れられたネタはその時点で終了する
649名無しになりきれ:2007/05/04(金) 08:44:29 0
戦闘員
650名無しになりきれ:2007/05/04(金) 09:00:45 0
齋藤さんの存在は近衛師団でどんな感じ?
651名無しになりきれ:2007/05/05(土) 16:33:31 0
雪に覆われた国
652名無しになりきれ:2007/05/06(日) 11:20:34 0
ずっと俺のターン
653名無しになりきれ:2007/05/06(日) 11:57:31 O
法務省のステルスフリゲートとやらは
完成したんだろうか
654利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/06(日) 21:32:46 0
>646
……何を知ってる、646よ。
我が‘草’の存在。
月夜、残月、十六夜の他に21人居る事、知っているとでも言うのか。
はははは、無駄だ。
その扉、力では開かん。
わざわざこの部屋に出向き、‘影’の存在を口にするとはいい度胸だ。
陛下と第一王位、そして一部の神官しか知らん筈のその事実。
誰から聞いた。答えろ。
―――――いや。口で答えずとも……
この‘徴’にて其方の記憶を読む事は可能。
――抵抗するだけ無駄だ。
かような力でこの手を振り払えるとでも?
―――
―――――む!?

…なんと。誰から聞いた訳でもなく…気付いただと?
有り得ん。
有り得んが…其方の記憶にはそう…書いてある。
もしや其方。神官の資質を備えているのか?
……神官の力を知らんのか?
未来を読み、あの世の亡者と交信し、不吉を占う力。
それが神官の力よ。

――――待て。その力を持つ以上、野に放つ事は出来ん。
其方の取るべき道は一つ。
神官見習として城に伺候する道だ。
さて……どうする。その若さで死にたくはあるまい?
655名無しになりきれ:2007/05/07(月) 11:33:52 0
ふもっふ
656名無しになりきれ:2007/05/07(月) 16:36:37 0
ハワード!!
657利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/08(火) 07:43:54 0
早速だが二次審査の結果を発表する。
5人の予定だったが、厳選の結果、4人が三次審査に残ることと相成った。
まず、一番獲得点数の多かった、齋藤宗貴殿。
次が齋藤智華殿。
その次が…同点のお二方。第二王位と樹華殿。
残念ながら落選した芭蕉殿には、マグマ大使のコスプレにて審査員席にお移り頂く。
なお、コスプレに自信のある方は飛び入り参加も可能。
臨時司会はこの私、電信柱のコスチュームに扮した利休。
審査員席に座っての司会、お許し頂きたい。

…なんだ、突つくな後ろの奴。
む?……頭が長すぎて、舞台が見えん、だと?
これは失礼した。こう…頭を横にしようではないか。
……今度は横一列の奴等が見えんだと?
ええい!誰だこんなコスチュームを用意した奴は!!
しかもこれはコスプレでは無い!化装だ!
かと言ってセーラー○ーンとか受けを狙ったものは却下だ。
もっとこう…胸がときめくコスプレ衣装は無いのか?
――おお!!ダース・ヴェイダーか!?
…ベイダーでは無い。ヴェイダーだ。間違えるな馬鹿者が。
役者もそう発音しとる。

―――――懐かしい。士官学校の入学式、これを着て出席した事を思い出す。
材質の良く解らん、黒光りするマスク。
かぶっただけで、人間止めた気になれるこの……
って、着て見たらウォーズマンではないか。
658利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/08(火) 07:45:55 0
>647
む!?助さんまで、ちゃっかり審査員席に座っとる。
しかもそのコスプレは……邪心族のリッチー。
あまり変わらんと思うのは私だけか?
…にやりと笑わんでくれ。
客が魂抜かれてしまうぞ。

して助さんよ。
そこに座ったからには…ちゃんとコメントするのだぞ?
…歯をカタカタさせて笑わんでくれ。
こら2カメ!!助さんを映すな!!
659利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/09(水) 07:01:20 0
>648
…縁。ミスコンの司会を私に押し付けおって。
呑気に助さんをデータ化しとる場合か?

―――貸してみろ。使えるカードなのだろうな?
……む。
一番使われたくない能力だな。


>649
左様。我々は王を守る近衛、戦闘員。
命を賭し、闘いに身を投じるが…我等が使命。

…なんだその胡散臭そうな顔。
私も芭蕉も、好きでこんな恰好しとる訳ではない。
王を守るのが使命なら、王をお慰めするのも使命なのだ。
案ずるな。
我等二人が居なくとも、薫以下、10人の近衛が配置についておる。

…お前等も戦え!!という顔をしとるな?
我等二人、命を賭けてこの場に望んでいるのが解らんか?
んな被り物着とるおかげで、‘気’の類が全く使えんのだ。
故に、今攻められたらひとたまりもないと断言する。
―――解るか、この気持ち。
ある意味、戦場で敵に囲まれた時より恐いぞ。
660利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/09(水) 07:03:45 0
>650
どんな感じと言われたら、こ〜んな感じだ。

…なんだ。
言葉で表現せねば解らんか?

…そうか……強いて言えば…………
我等近衛が、大海原を馳せるイルカの群れだとする。
とすれば、齋藤は海底に生えとるコンブに違いあるまい。

意味解らんという顔をしておるな?
早まるな。ちゃんと解説してやる。
つまりだ。
別に無ければ困るというものでも無いが、あると安心する存在なのだ。
参謀とはそういうものだ。
普段はその他の執務で忙しくとも、いざと言う時に頼りになればいいのだ。
齋藤は近衛に取ってのコンブ。

言っとくが、コンブ齋藤とか呼んではならん。
私が彼をコンブ呼ばわりした事、言いふらしてもならん。
特に宗光に知れたら、誤解されかねん。
いいか。私と其方だけの秘密だ。
661利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/09(水) 07:05:03 0
>651
さては其方。お隣のリ国に行って来たな?
仕事か?観光か?
どちらでも構わんが、寒かったであろう。
一度降ったらなかなか融けん雪。
池も道路も、年中氷が張っている。
ユ国では禁止されとるスパイクタイヤの使用が義務付けられてとるくらいだ。

―――む?
…まさか、その靴で行ったのか?
難儀だったであろう?
あそこに行く時は、もっと滑る靴を履くのだ。
スケート靴とかな。
…私はいつでも本気だ。其方も見ただろう。大人も子供も、普通に履いとる。
サラリーマンの正装は、スーツにネクタイにスケート靴が常識だ。
無論、近衛も。

…スキーでも良いのだがな。地下鉄に乗る時、邪魔でな。
662利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/09(水) 07:05:55 0
>652
…それは困る。
仮にもこの利休が管理・運営するスレッド。
この私のターンが無くてどうする。

言うなよ?
名無しは其方一人しか居ないとかそういう事は。
書きこむ名無しの数。
この私はもとより…ROMにも決して預かり知らぬ事なのだ。
実際に書きこんでいる其方にしか解らん事実。
故に、言わねば誰にも解らんのだ。


言うなよ?
言ったらお前をオザワと呼ぶぞ?
663利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/09(水) 07:08:28 0
>653
さあな。

っておい!!法務省の奴等が、んな戦艦を作っとるだと!?
聞いとらんし、見てもおらん。
その手の書類も回って来んかった。
其方の言う事が事実なら……事だ。

知っとるな653。
この大陸、二本の国境にて、ユ国、リ国、ラ国に分けられている。
最近時に仲の悪いこの三国だが、一つだけ共通の不文律を持つのだ。
海を越えた争いをしないという掟をな。
他国との貿易は構わん。
無論、飛行機での旅行も自由。
しかし、海の向こうの国々との戦争だけは…してはならん。
海の向こうの大陸は、この大陸とは比較にならん程広大なのだ。
戦争したら確実に負ける。
その彼等を刺激するような真似はマズい。



十六夜は居るか?
653の言について、至急調査してくれ。
ミスコンの方は私が進めておく故、心配無用だ。
664利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/09(水) 07:17:59 0
>655
やれやれ、またふもっふか。
この前私の執務室を滅茶苦茶にしておいて、また来たのか。
あのままタンスに閉じ込めとけば良か・ったわば!!!!

…ぐっ・!……
見事な一本背負い。
もしや貴方は…貴方様は……第二王位。
てっきり例の女王のコスプレで来ると思い、油断しておりました。
いえいえ、似合っておいでです。
誰だかぜんぜん解りません。
…その銃は置いていってください。
舞台場での火器の使用は禁止して御座います。
665名無しになりきれ:2007/05/09(水) 13:53:45 0
>>663
閣下、MADCのドックから出てきたところを押さえました。

ttp://www.fas.org/man/dod-101/sys/ship/arsenal_72.jpg
666利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/10(木) 07:28:04 0
>656
いや、私はウォーズマンのコスプレをしている利休だ。
ハワードなどという名では無い。
違うと言っとるのに!いったいハワードとは誰なのだ!
そう頑なに違えるとは、よほどウォーズマンに似た奴か!?




つーか済まん。
元ネタが良く解らん。


>665
こ!この写真は!!?
――――むう……653の言が真だったとは。
まあ……この写真だけではMADCが作った証拠にはならんが……

いやいや、其方を疑っとる訳ではない。
良くやった665。さすがは我が工作員。
引き続きMADC社員に紛れ、こそこそやっとってくれ。

…MADCめ。
良く人目にも付かず、んなでかい舟を作ったものだ。
…何を企む。このユ国を破滅に導くシロモノなど不要。
こっそり解体し、鉄屑屋に売っ払ってくれる。
ちょっとした小遣い稼ぎだ。

む!665、まだ居たのか!?

報酬か。報酬ならそのうち其方の口座に振り込む故、心配するな。
この舟を解体した後になるがな。
667名無しになりきれ:2007/05/10(木) 14:49:17 0
フルグルナン
668名無しになりきれ:2007/05/10(木) 22:09:55 0
無!!
669利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/11(金) 06:40:57 0
>667
頼むからイミフな単語を口走らんでくれ。
「知らない」と白状したくない故、今朝は大変だったのだぞ?
ありとあらゆる辞書を引き、あらゆる検索エンジンを起動し。
それでもダメで…芭蕉にカマかけした。
ちょうど朝風呂で鉢合わせたからな。
聞いてみたのだ。
フルグルナンの調子はどうかと。

そうしたら芭蕉の奴。
んな奴の調子などどうでもいいと怒り出した。
虫の居所でも悪かったに違いない。
早々に逃げ出したが、収穫はあった。
フルグルナンは生き物であるらしい。

新たな情報を求め、宿直当番中の薫に聞いた。
フルグルナンは、敵か、味方かと。
どちらでも無いと冷たくドアを閉められた。
徹夜開けで機嫌が悪かったのだろう。
小遣いをせびるのはまたにして、早々に執務室に戻った。

以上の乏しい情報から、フルグルナンは森に棲む怪物or植物と断定した。
断定したものの…何かもやもやした気分だ。

いいか667。
今後はもっと解る単語を置いておけ。
私に辞書を引かせるな。
ググらせるな。
友人や娘に嫌われる人生もまっぴら御免だ。
670利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/11(金) 06:41:44 0
>668
どうした!?
何を無くした!?
それとも、誰か居ないのか!?

無!!665が命を賭けて撮って来た筈の写真が無い!!
おのれ……
いったい誰の仕業だ?

そう言えば……667が言い残し言葉、フルグルナン。
そ奴だ。
そ奴がこの執務室に潜み、私が朝風呂と宿直室に出かけた隙に盗んだのだ。
おのれMADC!!!
フルグルナンを操る術を持ち、かつこの温厚な私に机を破壊させるとは!!
しかも。
風呂に行かねば…私が正体を捜し求めるフルグルナンの姿も目撃出来た。
まったくもって…今朝はついとらん。
運勢最悪。
こんな日は…王に会わん方がいい。
ミスコンの司会は芭蕉に任せ、部屋に篭る事にする。
671名無しになりきれ:2007/05/11(金) 19:08:00 0
iaia
672名無しになりきれ:2007/05/11(金) 22:49:31 0
ハストゥール
673芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/05/14(月) 07:07:48 0
お待たせして申し訳ない。
先程まで臨時の司会を務めていた近衛の長官・利休だが、
種々の思惑により来られぬ、とのこと。
よって司会は不肖、近衛次官・芭蕉が引き継ぐ事と相成った。
よろしく頼む。

さてさて。
己が身をいかに表現・披露するか!
皆、工夫を凝らし、至高の舞台とする為精進した結果をご覧あれ!
674芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/05/14(月) 07:09:03 0
>671
第二王位に引き続き、次なる挑戦者を紹介する。
エントリー3。
妖艶なる美。人間離れしたスリムな体型。肌の色は緑色。
植物界出身の樹華殿!!

いやはや、第3次審査となると、もう被り物のオンパレードですな。
樹華殿。
天井にまで届く、実に壮大なる衣装。
何の木ですか、これは。
――――は?

御観衆の皆々方、樹華殿は間違い無くこの衣装の中におられる模様。
しかし、音声が少々悪く。……iaiaとしか聞こえ……
…失礼。これも演出でありましょう。
――――む?
……樹華殿?

左様ですか。あまりに重い衣装故、動けぬ…と。

時間も差し迫っております故、このまま進めさせて頂くが宜しいか?
675芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/05/14(月) 07:10:33 0
>672
エントリーbV。
内務・外務大臣のご子息・齋藤宗貴殿の御登場です。
…何やら…天と地を揺るがす足音が…
な・なんと!
樹華殿に負けぬ大きさ、スケール。
この私にはただただ「巨大ロボット」としか表現出来ぬ出で立ちなれば…
ぬあっ!?宗貴殿!舞台袖の「木」に気をつけられよ!

―――して宗貴殿。
この衣装の出典や如何に?
…はあ、遥かなる異界の地における神話をもとに、
御自身でデザイン、創作した作品、ですと?
動力はやはり‘気’ですな?
ガ○ダムのモビルスーツのようでもあり、FS○のMHのようでもあり、
○ヴァ的でもある生き物のようなフォルム。
いや、これはミスコンだなどという観念は捨てた方が良さそうです!
模擬戦が見られないのが残念と言えましょう!

では宗貴殿、お帰りはあちらから。
楽屋裏を壊さぬよう。
…ついでに樹華殿も持っていって下さらぬか。
676樹華:2007/05/14(月) 21:47:59 0
ふみゅ〜
(やっと脱出した)
677利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/16(水) 06:14:13 0
>676
これは樹華殿。
中庭などで何をしておられる。
…なんと。
その巨大な木。衣装であったとは。3次審査の衣装ですな?
結果は如何でした?

失礼。息をつくのもやっとのご様子故、少々お手に触れてもよろしいか?
案じられるな。
ミスコン中の記憶をほんの少し見るだけだ。余計なものは読まん。

――――ほう?宗貴殿も大層巨大な衣装ではないか。
着用するのは…さぞかし大変だったであろうな。
着ると言うより、乗り込むといった感じだなこりゃ。
―――納得した。
3次審査になって特に進行が遅くなった訳が。
観客も弁当持参で花見気分になる気持ちが良く解った。
…で、後は智華殿お一人…か。

感謝する、樹華殿。
烈風の居る会場の「恥ずかしい部屋」までお連れいたそう。
歩けぬなら、「お姫様だっこ」にて。
遠慮されるな。私は一向に構わん。
678名無しになりきれ:2007/05/17(木) 04:59:05 0
なんだこりゃ
お前ら自分達のログ見直してみろよ
全然面白くないぞ
679利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/18(金) 05:57:00 0
>678
―――面白くないだと!?

…ふん。
つまらんレスを読んでくれた貴様には、格言を一つ授けてやろう。
古より、異界のさる国のさる地方に伝わる言葉。

「踊る阿呆に見る阿呆」

この後に「同じ何とかなら…」とか続くのだ。
実に。
実に素晴らしい言葉だ。


というわけで678よ。
参加してここを盛り上げてくれんか。
大丈夫大丈夫。
ログはすべて見たのであろう?
最近自分でも復習をサボっとるからな。
スレ主である私より、其方の方が詳しいだろう絶対そうだ。
680利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/18(金) 06:20:39 0
芭蕉!
智華殿の準備の程はいかがであろう。

…なんだ無視しおって。
司会中だからとか固いことは置いておけ。
どうせ観衆はさほど期待しとらん。

つーか。私が戻って来たのだから、司会を代われ。
…何故首を振る。
其方、実はこういう仕事が好きだったのか?
いかにも堅物の其方には…似合わんぞ実際。
いいから貸せ。そのワイヤレス。

…おのれ。
どーしてもそのマイクを離さぬと言うなら、私にも考えがあ・

おお!!!
智華殿!!!
それはなんと!ウェディングドレスではないか!!!

シルクの…微かに透ける純白のレース。
やはりこれだな。
被り物で受けを狙った第二王位も、この正統なる花嫁には敵うまい。
まして、気になる木の樹華殿や、巨大ロボットの宗貴殿もだ。
年末の歌合戦にて壮大なる衣装だか舞台装置だかで点数を稼ぐ某タレントが石川さゆりに及ばぬのと同じ理屈だ。

―――にしても。
花嫁姿の花嫁ほど、この心を掻き乱すものはない。
このまま手錠かけて持っていきたいくらいだ。

…真に受けるな芭蕉。
ちょっとしたブラックジョークでは無いか。
681名無しになりきれ:2007/05/18(金) 06:58:08 0
中納言とモララーの企みを奥さんは知っているんだろうか
682齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/05/18(金) 16:01:10 0
「ヘリコプター出しましょうか。赤色ならば、通常の三倍で行けますから」

 宗光は陸路を諦め、途中で空路に切り替えた。
 これほど快適な道は無く、スムースな移動。

「あそこですか? あれがミスコン会場」
「ええ、じゃあ……あの上にヘリを付けて下さい」
「正気ですか!?」
「私に考えがあります。いいから、ヘリを付けて!」

 純白の花嫁に見とれていた群集は、空の彼方から近付く爆音に気が付いてはいない。
 だが、それが段々と近付き会場の上に滞空すれば、誰もが空を見上げた。
 真っ赤なヘリコプター。そこから、梯子の様なものが落ちてくる。

「智華さーん! 迎えに来ましたから!」

 純白のウェディングドレスと対照的な、漆黒の紳士服。
 梯子に捕まりながら、宗光は会場の智華を連れ去った。
 真紅のヘリは二人を引き上げる。その作業を終えると、数枚のビラが撒かれた。
「花嫁は頂きました」と書かれたビラを。これが宗光なりのミスコンの演出だった。
683利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/19(土) 05:42:44 0
>681
おい。今なんと申した。
いや言った。
小声で呟いたつもりでも、この耳にはちゃんと届いた。
中納言とモララーの何とかが何とかとか。

――何故に逃げようとする。
わざわざ審査員席近くの席を陣取り、しかも私の真後ろでのその言。
本当は聞いて欲しかったのではないのか?

いやダメだ。
其方が詳細を語るまでこの手は離さん。
無理に外そうとすれば…折れるぞ?
いいから言え。
言って楽になれ。
中納言とネコ耳が、何を企んでいるのかを。
言わねばどうなるか…解るな?
近衛筆頭の権限で、其方を拷問にかける。
その手を縛り、天井から吊るす。
芭蕉以下、5名の近衛を召集し、身体の至る所……無論、微妙な所も含め、
指さし棒で一晩中つつく。

どうだ。
言う気になったか?
684利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/19(土) 05:43:53 0
>682
――――なんだあの音は!!?
ぬわ!!あれは!!高速ヘリ!!!またしても中納言の奴!!

681!其方も共に来てもらうぞ。
窓際まで走れ。走らんと引き摺るからな。

む!いかん!!伏せろ!!!!




……中納言の奴。随分とムチャをする。
何故に素直に屋上に降りんのだ。
高い防弾ガラスも会場席も滅茶苦茶ではないか。

…これで決まりだな。
内閣官房長官、ヘリでミスコン会場に突っ込み器具機材を破壊。
損失額は推定12億。
奴の財産がどれだけあるか知らんが、手痛い出費だ。違いない。

どうした681。袖を引くな。
もういい解った。中納言の企みとは、このことであろう?
観衆をあっと言わせるつもりだったのだろうが、二度と通用す・・

…なにか今。
宗光の姿が見えたような見えなかったような。
…違うぞ681。
あれは断じて齋藤宗光ではない。其方の気のせいだ。
いや違う。
もしそっくりに見えたのだとしたらだ。
中納言の奴が宗光に化け、智華殿を連れ去ったのだ。
いいか。
もしあれが近衛参謀の齋藤だとしたら、この私が責任を取らされるのだ。
それだけはまずい。
お仕置きされるのは金輪際まっぴら御免だ。
685芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/05/19(土) 05:57:41 0
大変にお待たせいたした。
審査の結果が出た模様。

なんと!!
第1回、ユ国ミスコンテスト優勝者は・・・・・・


齋藤宗光殿!!!


最後の最後に、花嫁とおいしい所をさらったその所為が選出の理由との事。

見事、ミス・ユ国に輝いた齋藤殿に、黄金のトロフィーが贈られます。
齋藤殿はおられぬ故、代理として近衛大将・利……おらん。
奴め。勝手に誇大被害妄想して逃げたな?

会場の方々、失礼いたした。
トロフィーは実行委員会が責任を持って郵送いたす故、ご心配なく。
予定より、長々と……いや、まことに申し訳ない。
詫びと感謝の印として、委員会よりの提案を申し上げる。
参加者が貰う予定だった衣装を、抽選で会場の皆様に差し上げる事と相成った。
葉書に、お好きな衣装、住所、電話番号を記入し、ポストに入れてくだされ。
当選者の発表は、品の発送をもって代えさせて頂く。


では皆様方。これにて解散と致す。
686名無しになりきれ:2007/05/23(水) 18:21:42 0
maso
687名無しになりきれ:2007/05/23(水) 22:30:05 0
魔王の欠片
688利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/24(木) 06:31:23 0
うーーーーーーーーーーー寒い。
さすがは我が故郷よ。灰色の空に、降り止まぬ粉雪。
…などと浸りたい所だが……寒すぎる。
このバス。エアコン効いとらんのではあるまいか。
口元も涼しい。
急に少年にでも戻った気分だ。
ついでにこの眉も剃り落とすべきだったか?

…やめておくか。風邪引いて肺炎でもこじらせたらコトだ。
689利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/24(木) 06:32:05 0
>686
うわびっくりした。いきなり後ろから話しかけるな。
これでも忍んで来たのだ。バレたらどうする。

…マゾにマゾとは失礼な。
つーか其方。何故に私の性質を知っとるのだ。
城内でも。芭蕉と小姓数名しか知らん筈のその事実。

さては其方……月夜か?

なるほど。ぜんぜん気付かんかった。
相も変わらず化けるのが上手いな。

して其方も。良くこの私だと気付いたものよ。
どっからどう見ても…ここの神官だろ?
じょろじょろした長い衣、目深なフード。
額に焼きつけられし六妨星の印。

…この国は特殊でな。
象徴印を額につけるは…国王のみとは限らんのだ。
王子も。神官を兼ねる近衛も。皆持っとる。
初めて見たか?いつもは防具で隠しとるのだ。
この私とて、目にするは23年ぶり。
赤くなっとるのは…別にアトピーでも何でもない。
防具の跡が少々痒くてな。

―――いやいい。目も髪も、変える必要などない。
ここでは珍しくない色だ。
690利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/24(木) 06:33:36 0
>687
そう言えば、最近その‘気’を感じぬな。

ユ国にてくすぶっていたあの欠片。
…解るな?先王様のことだ。
キョウちゃんが宿舎に居座ってから妙に…大人しくなったと思わんか?
全世界に散らばる狂王の欠片。
すべてがが一つになった時、欠片は完全な王となる。
この世界を破滅に導く滅びの意思体だ。
3年後の閏年。
意思体が何処の国を選ぶか……知っとるのはリ国の王だけだ。

お前は戻り、芭蕉に伝えろ。
近衛を再編し、敵襲に備えろと。
案ずるな。奴はすでに大将だ。
月刀も渡してきた。仕事もすべて引き継いだ。

私はこれから王城へ向かう。
投獄中の近衛師団長アルクに会いに行くのだ。
なに、野暮用だ。奴の息子を殺したのは私だからな。詫びに行く。

―――まあな。もし捕まれば…正体は知れる。
いいのだ。どの道、生きて戻るつもりは無い。
691名無しになりきれ:2007/05/24(木) 19:18:36 0
魔王・・・か
692利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/25(金) 06:55:23 0
酔った。
このバスの揺れ具合がいかんのか、
昨夜ちょっぴり引っかけたのがいかんのか。
いつもなら運転手に抗議する所だが、潜入中だからやめておく。
命拾いしたな運転手。


>691
月夜よ。
そう魔王魔王と連呼するな。ホントに出てきたらどうする。
他の客に聞こえてもまずい。
魔王信者と勘違いされでもしたら、火あぶり確定だ。

いいから次のバス停で降りろ。
地下鉄の入り口があるはずだ。
この国の地下鉄。王城を中心に放射状に伸びておる。
いいか。中央線だぞ。
ユ国の国境まで行けるのは中央線だけだ。
他のに乗ると帰れんからな。注意しろ。
693名無しになりきれ:2007/05/25(金) 20:58:00 0
魔法剣客がでねえ
694利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/26(土) 07:23:26 0

月夜よ。無事国境に着いたか?
…あれが其方に託す最後の命令だ。
国に帰れば、其方の上司は芭蕉ただひとり。
融通の効かん石頭だが、よろしく頼む。
ひとつだけ、頼みを聞いてくれるとありがたい。
私がリ国に居ること、奴には言わないでもらいたい。
一応探すなと書き置きはしたが、問われても知らぬ存ぜぬで通してくれ。

……メール…送信……と。
695利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/26(土) 07:24:20 0
>693
安心しろ。‘気’を操る近衛とか神官はそんなようなもんだ。
特にこのリ国。
近衛が神官を兼ねとるからな。
一般人には魔法騎士にしか見えまい。

…私か?
私は一介の神官だ。この恰好を見て解るだろう。
良し。
同じバスに乗り合わせたよしみだ。其方の運気を見てやろう。

―――む!
今は下がり気味だが、そのうち上がるぞ。絶対だ。
交渉中の商談があるなら必ず成功する。
新しい仕事を求めるなら今だ。

――なに。鑑定料など要らん。
696名無しになりきれ:2007/05/26(土) 09:19:19 0
能力強化
697名無しになりきれ:2007/05/26(土) 11:39:52 O
AD.200X:一条中納言・モララーの乱

テストに出すからな?
698名無しになりきれ:2007/05/27(日) 22:55:44 0
斬る
699名無しになりきれ:2007/05/28(月) 00:13:48 0
朱列道
700利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/28(月) 07:11:06 0
>696
ほう?
其方、見たとこ学生のようだが……力など強化して何とする。
いやいや、こう見えても私は歴とした神官。
出来んことなどあるものか。
――この薬。
瞬間運動力を瞬時に上げる魔法の薬よ。
水に混ぜ飲むだけで、100m8秒フラットも夢ではない。
……どうする?
今なら学割がきくぞ?360円。





良し。
バス代ゲッツ。
701利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/28(月) 07:12:04 0

―――さて。
資金繰りに手間取るうち、王城前バス停を過ぎてしまった。
ここはリ国王立学園中等部正門前。
…懐かしい。
女子はセーラー服。男子は学生服という伝統は健在のようだな。

で、お約束どおり、昔の教室に忍び込むことにする。
んな所で忍びの経験が役に立つとは・
―――は!
おはよう御座います!
ええ、そうです。わたくしも授業参観でして。クラスは……に…2−Aでして……
…はあ、そりゃあ…奇遇ですなあ……。
――は?
ご一緒に…って……



……断りきれず入室してしまった。
しまったぞ。バレんよう…気をつけねば。
702名無しになりきれ:2007/05/28(月) 10:56:08 O
教育実習生のエニエニ先生
703名無しになりきれ:2007/05/28(月) 13:08:09 0
これはディアドラ校長
704利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/29(火) 06:16:29 0
―――は!
あれはアサトーラ・マックレル先生!
まだ生きておいでとはな。
……懐かしい。
1か月。
1か月しかおらなんだこの私を目の敵にし、
解ける筈のない超難問ばかり当て、
解けねば容赦なく廊下に立たせたあの怨み、今でも忘れぬぞ。
奴の専攻は歴史。
―――ふん。学園をやめたその日から、それはもう歴史を勉強したものよ。
それもこれも、すべて朝マック先生を見返すため。

見ていろ。
と言っても、父兄の私が当てられる事はあるまいが。
705利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/29(火) 06:33:20 0
>697
ユ国の、あの騒ぎをテストに出すというのか?
オタッキー加減はぜんぜん変わらんな。

…?
何故につつく。某生徒の親御さんよ。
なに?先生に聞こえとる…だと?

は!朝マック・じゃなくて、アサトーラ先生!
お久しぶりです!
…はあ……この通り、神官と成りまして御座います。
これもひとえに先生の厳しい厳しいご指導のお陰。
感謝しておりますれば……
は?一条中納言の乱について…答えよと?

――えぇ、いえ。ちゃんと新聞に出とりました故、良〜く知っとります。
中納言の奴が石にけつまづいた話からモララーが褌をしめた件まで、
詳しく話せばおそらく日が暮れましょう。
授業の妨げになるのは真に恐縮。

いやその……わたくしめの息子はその……実を言えばこの教室には居らんのです。
懐かしさのあまり、ここに足を運んだ次第。
先生に会えました故、今日はこの辺で退散致します。
では先生。
お元気で。
706利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/29(火) 06:42:03 0
>698
―――ほほう。
‘気’で木を斬る訓練か。
そういやあったなそんな課目。
近衛志願の者だけが受けられる貴重な課目。
初めて見たぞ。当時の私は一応「神官志望」として通っとった故。

む…。あの教官。なかなかの腕だ。
生徒に教えるコツもなかなかだ。引き抜きたいくらいだ。

――――む!
気付かれたか?
‘気’の消し方が甘かったか?
707名無しになりきれ:2007/05/29(火) 10:15:09 0
霊魂の力だ
708齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/05/29(火) 18:51:33 0
「なるほど、そんな所に居たんですね……」
 各主要大臣の役職も兼ねる宗光ではあるが、本籍は近衛師団の参謀である。
 この日の朝、なかなか姿を見せなかった師団長の居場所は、息子からの報告で把握していた。
「昔居た学校なんて、私にはもう残っちゃいませんね……」
 何故か羨ましげに窓辺で寛ぎながら書類に眼を通す、そんなお昼時。

「しかし、何故に私がミスコンで優勝したのやら……」
709利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/30(水) 06:30:51 0
>698
「斬る」などと物騒な。
生徒達の前で、罪の無い一市民を殺すおつもりか?

お初にお目にかかる。
いえいえ、名乗るほどの者では御座らぬ。
この学園。
僅かな期間ですが、通ったことがありましてな。
過去の某一生徒とでも思ってくだされ。

はははは、気のせいでしょう。
見てのとおり、私は神官。
戦士の放つ‘気’など、持ち合わ・
――――――――――――――――っ!!

この距離で、しかも手の振りのみで、このバル・バラの衣を斬るとはな。
卓球選手のサーブの如き構えも独特。
――面白い。流派を聞こう。
710利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/30(水) 06:31:46 0
>699
朱・列…道か。なるほど。
あなたオリジナルの闘技というわけか。

ははははは!
――――2度と同じ技が通用するとお思いか?
‘気’の力にて真空を飛ばすはなかなかの腕だが……
そう何度も斬られるわけには行かんのだ。
服の換えをもっとらんのでな。

左様。
某は神官だが、戦士でもある。
貴公なら見えたはずだ。
―――――真空刃内に生まれた氷の粒がな。
水蒸気が気圧をもとに戻しただけだ。簡単な原理よ。
某を倒したければ、剣を持ってくることだ。

―――名乗るほどのものではないと言ったはず。
名乗らねば帰さぬと言うのなら…――見えるか。
この左手の甲に刻まれし‘徴’が。
この国の象徴印。六妨星。
手にこの‘徴’を持つは近衛のみ。

じき城に戻らねばならん。
邪魔したな。

ああ、気が向いたなら、貴公も城に来るがいい。
近衛の指南役が足りぬと…陛下が仰せ故。
711利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/30(水) 06:32:29 0
>702
ようやく退散出来ると思えば、何故に教育実習生など……
……むむ!?
お前はエ・

いやいや、別に知合いでも何でも御座らぬ。
昔の知合いに良く似ておられたのでな。

そろそろお暇するとしよう。
そんな見学などとんでも御座らん。



――――――――バカ縁!
――――――――私を見てニヤつくな!
――――――――教師殿が不審に思うではないか!


いえいえ、こちらの話なれば、気にせず授業を。
712利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/30(水) 06:33:21 0
>704
なにぃーーーー!!!!?
何故にここで校長がぁーーーー!!?

相変わらず御美しい……と言いたい所だが、ちっとも容貌が変わっとらん。
妖怪かあの校長。

いえいえ、それもこちらの話。
御久しゅう御座います校長。
見てのとおり、近衛と成りまして御座います。
はあ……さすがは校長。
実はしばらくユ国に派遣されておりました。
戻ったのはつい最近。名簿の顔写真が空欄なのはその所為です。たぶん。

はい。これから王城に参る所存ですがしかし、
使いなら他の者に頼まれては?
いえ、私は近衛です。ほんとです。校長には良くして頂いた、借りもあります。
―――が、いますぐ王にこの書状を届けろとは……承諾致しかねます。
何故かと仰られても……えぇ。断る理由は確かにありませんね。そうですね。



だぁーーーー!!!
相も変わらず人使いの荒い校長だ!!!
713利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/31(木) 05:52:50 0
>707
…何が霊魂の力なのだ。
彼等がどんな力を持つというのだ。
道路端にぼぉーーーーっと突っ立っとる以外、何も出来まい。
そりゃあ……フラフラ出歩く奴も居る。
ユ国前首相西条殿も、私の執務室に化けて出てきたが…
あれは成仏したくて仕方なく参られただけのこと。

ああ、良くある事だ。
月刀の如き妖刀を持っとるとな。わんさか来るのだ。そういう霊が。
顔見知りならともかく。
見たことも無い血まみれのおっさんの霊がベットサイドに立ったりするとな?
気味が悪いぞ正直な話。

おかげでオフの日もゆっくり出来んかった。
彼等も……口コミで聞いてくるのだろうな。迷惑な話だ。
――うむ。
現在の月刀所持者は芭蕉。
今頃同じ目に遭っとるだろう。はははは可哀想に。
714芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/05/31(木) 05:53:54 0
>708
齋藤殿。何か悩みでもおありか?
誤魔化さんでも解る。書類が逆さではないか。

うむ。まずは仕事の話だ。
実は今朝、正式に大将の座を賜った。
お分かりだな?齋藤殿。
内務、外務の長官としての立場はあろうが、
事が起こりし時は、この私の命に従ってくれ。

前師団長の利休は…実は居場所が解らんのだ。
―――が、先ほど‘草’を通じて連絡があった。
近衛を再編し、敵襲に備えよとの事だ。
…貴公、何か知らぬか?


ミスコン優勝者はな。満場一致で貴公に決まったのだ。
あの最後の大どんでん返しが、功を奏したのだ。
おかげで憲政改進党の支持者も増えておる。
何をそう悩む。
715利休 ◆r4nATUz5SU :2007/05/31(木) 05:55:08 0


……いかが致そう。
この書状を届けるか否か。
だいたい、何事がしたためてあるのだ。
こ奴を殺して食えとか書いとるのではあるまいな。

うーーーーーーーむ。
こうして城門付近をうろうろしてても埒があかん。
衛兵も不審な目を向けておる。

くそ!ホントは裏口からこっそり入るつもりだったのだ。
城のつくりは良〜く知っとるからな。
堀に飛びこみ水中の扉を開ければ、地下牢に繋がる通気孔に出たものを。
そこでさっさとアルクに会い、詫びを入れ、
その後は王の私室に忍び込み情報収集に勤しむつもりだったのだ。
予定が狂った。
それもこれもあの校長のせいだ。
白々しく、近衛名簿に名が無いなどと。
ホントはすべて知っとるのだ。
校長だけは、この私が王族だと知っとった筈だしな。
きっと臣下に下った事も、ユ国で大将張ってた事も、み〜んな知っとるのだ。
私が何しに帰ってきたか、そこまでは流石に知らぬだろうが……
王に会わせるよう各策するその手管。
校長になるだけの事はある。

ええいままよ!!
堂々と正面から乗り込んでくれる!!


あ・あのう……ちょっといいですか?
王にお取り次ぎ願いたいのですが……。

――――――んなあからさまに胡散臭げな目を向けんでも。
――――――確かに。怪しいことは怪しいがな。
716利休 ◆r4nATUz5SU :2007/06/01(金) 06:24:37 0

―――――新たな出迎えが来たか。
―――――衛兵も増えたな。


怪しい者では御座らぬ。
某、もと‘ユ’国近衛のリキュウ。
ただし。
‘ユ’国ではなく、‘リ’国のもと近衛として参上致した。
王にお目通り願いたい。

…それは有り難い。
もうしばし待たされたなら、氷の彫像と化していた所。
お取りはかり頂き、恐悦至極に存ずる。
717利休 ◆r4nATUz5SU :2007/06/01(金) 06:36:26 0

―――ふむ。
この城内。以前とまったく変わらんな。
凍てつく壁に、氷のオブジェ。クォーツを砕いたシャンデリア。

了承した。この控えの間にて、拝謁の叶う日を待つとしよう。
いえ。
飲み物等は遠慮させていただく。
大気より‘水分’を得る技を心得て居りますれば、お気遣いは無用。


―――ほう。
草木の芽吹く春の野山か。
調度品にそぐわぬ絵だが……
他国の「春」への憧れのようなものがあるのやも知れんな。

……?
気のせいか…?
木の芽を食む鹿が今……瞬きを…?
…まさかな。
「動く絵」は、‘ラ’国王族の特殊能力。こんな所にある筈が無い。
718利休 ◆r4nATUz5SU :2007/06/02(土) 06:33:39 0
――――む?
いつの間にやら…ウサギが居る。何処から入って来たのだ
床に草も生えている。
草だけではない。翌々見れば―――――木々も生い茂っとる。
しまった。
すでに敵の術中か。

もしこれがただの幻術ならば、この辺りに壁がある筈だが…
……行けども行けども深い森だ。
何処ぞの国にでも飛ばされたか?
森の様子はユ国そっくりだが…………

…日が暮れそうだ。もうすぐ植物どもが目を覚ます。
ウサギよ。早く巣に帰らねば食われるぞ。
719利休 ◆r4nATUz5SU :2007/06/05(火) 06:45:39 0
―――ぐっ!!?

…背後から人を襲うとは…さすがはバル・バラ。
あと数センチ下がっていたら死んどった。
ウサギを案じとる場合じゃなかったようだな。

血の匂いに惹かれ……ぞくぞく集まってきよった。
この森。よほど飢えとると見える。
こんな時、月刀があれば一薙ぎなのだが。

―――仕方ない。両手の‘徴’を使・
…どういう事だ。‘徴’が無いだと?
この場。王の御力の届かぬ場だと言うのか?


属性を持たぬこの‘気’。奴等の攻撃を弾くが精一杯。

――――なあ、バル・バラよ。
其方等が食うのは何だ。
5つの時分に抱きし「畏れ」か。
6つの時に得た「喜び」か。それとも、17で覚えた「哀しみ」か。
23で知った「恋」か。24で感じた「友愛」か。
―――答えよバル・バラ!其方等が食うのはどの「情」だ!
37で持ちし「誇り」か、40で覚えし「怒り」か。
それとも。今しがた其方等に感じた…「憐憫の情」か。
どうせなら全部、すべて己の「糧」とするがいい。
この利休、45年間、無為の日々を過ごしてきた訳ではない。
すべてを食うと言うなら…それもいい。
食うがいい。一片も残さず。
720名無しになりきれ:2007/06/05(火) 19:44:08 0
さいきん野ウサギは凶暴
721芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/06/06(水) 07:07:03 0
おかしい。
確かにこの辺りから…利休の‘気’を感じたのだが…

――な‥なんだここは!
急に景色が開けたと思えば、秋桜の群生…だと?
そういや奴が言っていた。
紅葉殿の眠る地を、白い秋桜で満たしたと。
…不思議だ。
何故ここだけ…季節外れの花が枯れんのだ。

……お前か?利休。
お前がここに‘生命の気’を送っているのか?

秋桜よ。
この俺がこの場に足を踏み入れたら…奴は怒るだろうか?
ただ、墓前にて手を合わせるのみにて、
決して其方等を踏み倒したり、むしったりはせん。
紅葉殿とは良く見知った仲なのだ。
奴がこの場を独占したい気持ちは良く分かるがな。

……木の札が添えられとる。凄い数だ。
利休お前、墓参りの度に句を詠んどったか。
これが最も新しいが―――2ヶ月は経っとるな。
奴め。仕事にかまけ、墓参りをサボっとったか。

――――五月雨の 降りのこしてや 御影石

…またパクリか。たまには自分で考えろと言うに。
722芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/06/06(水) 07:08:17 0

紅葉殿。奴が何処に居るか知らぬか?
奴の‘草’も知らぬと言う。
大将の座を俺に譲り、この月刀も置いていった。
よもや…戻る気がないのではあるまいか。そんな気がしてならんのだ。
―――この秋桜。
奴が生きている証と―――――――

…なん…だと?
一瞬にして花が枯れ……そんな馬鹿な!!

‘気’の乱れだ!!
誰だ!!誰かここに居るのか!?
――――利休!!お前なのか!!?
723芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/06/06(水) 07:09:45 0
>720
―――ぐわ!!

…痛っ……ウサギ…!?
何故俺を襲う。この‘気’の乱れにて錯乱したか!?
それとも―――――恐い‘夢’でも見たか?

巣穴に戻れ。この月刀にて其方を斬るは容易。
それでも向かってくるか、ウサギよ。
何故に死に急ぐ。
其方も「奴」と同じか?

―――このウサギ、匂うぞ。
俺の血では無い、他の誰かの血の匂いだ。一体――――――
724名無しになりきれ:2007/06/06(水) 11:29:08 0
ポーパールバニー・・別名首ちょんぱウサギだ
725芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/06/07(木) 06:33:00 0
>724
ポーパル…なるほど。
どうやら愛らしき外見に惑わされたようだ。
俺の首を狙い何とする、首ちょんぱウサギよ。
まさか、俺を食うためではあるまい?
悪戯に生命の火を消して楽しいか。
―――――それとも。そのような「性」に生まれついただけか。

この芭蕉。動物が大好きだ。
幼き頃、トリマーになりたいと思っていたくらいだ。
実は今も、其方のふわふわの毛皮にすりすりしたい衝動を抑えているのだ。
故に、頼む。
この月刀。其方の血で染めるは真に不本意なれば。
これ以上の攻撃はやめてくれぬか。
―――いや寧ろ其方。
人間を襲っている場合ではあるまい?
誰にやられたかは知らぬが、その背。…噛み裂かれ、肉がこそげとるではないか。
おとなしく、じっとしているのだ。
さすれば―――――陽の光が傷を癒そう。



―――消えた…?
あのウサギ、思念体であったか?
―――成仏叶わずさ迷う霊か、遠き地に思いを馳せる生霊か。
今思えば、先程の‘気’。
誰かに似ていた。―――さて……誰だったか……。
726利休 ◆r4nATUz5SU :2007/06/07(木) 06:37:21 0

――
――――む…。
ここは……何処だ。私は何をしていた……。
たった今、バル・バラと闘っていた、その記憶だけが鮮明だ。
…背の傷は深いのか?

……なんだ。思ったより浅手ではないか。


―――――思い出したぞ。
この部屋。修練者を別地に飛ばす修練場。
心の闇を見出し、それを絶ち切らんと作られし場。
…何処に飛ばされたのか……まったく思いだせん。
一体、自分の闇は何だったのか。
思い出せぬ事こそが、絶ち切れた証か。

―――さて。
さっそく我が王にお見せするとするか。
神官の力を持たぬこの私が、あ奴等の精神攻撃に対抗出来得る証。
この両の手の‘六妨星’を。
王は認めてくださる筈だ。
この利休こそが、リ国近衛の大将に相応しいと。
国家の宝剣、「氷音剣」を携えるべき男だと。


ははははは、見ていろ。
ユ国の近衛など、この利休が蹴散らしてくれる。
727名無しになりきれ:2007/06/07(木) 18:48:36 0
お前!俺のガンダムと戦え!
728利休 ◆r4nATUz5SU :2007/06/08(金) 06:01:19 0
>727
嫌だ。
んなでっかいもんと闘えるか。
どうしてもと言うなら私にも貸せ。モビルスーツ。
どうせなら真っ赤っ赤なやつがいい。
ははははは!別に構わんぞ!?
この私を「赤い赤色巨星」とか呼んでも!!!



…くれんのか。赤いザク。
729利休 ◆r4nATUz5SU :2007/06/08(金) 06:34:33 0
お目通りが叶い、嬉しゅう御座います、‘王’。
――――は。
恥ずかしながらこの利休、修験場に立入る以前の記憶が殆ど無く。
しかしながらこの通り。
両の手に近衛の‘六妨星’を得まして御座います。

―――なんと!「氷音剣」をわたくしめに!!?
在り難き幸せ。
この利休。陛下の御為、全身全霊を尽くす事厭わず。
誠心誠意。全力を以って陛下の命に従いましょう。
――此度のユ国との戦。
指揮権を御与え下されば、必ずや敵の将を討ち取ってご覧に入れます。
さすれば、ユ国王族を傀儡とし、
あの緑豊かな大地を手中に収めるも夢では御座いますまい。

―――御意。
今夜にも近衛数名を先鋒とし、ユ国へ出立いたす所存。
ユ国近衛は精鋭ながら少数。
大将は、先日まで中将であった芭蕉。
故に……事を運ぶは容易き事。お任せ在れ。
730名無しになりきれ:2007/06/08(金) 07:37:43 0
お前!俺のペレオン級スターデストロイヤーと戦え!
731名無しになりきれ:2007/06/08(金) 09:13:07 0
だがぐれむりん
732名無しになりきれ:2007/06/08(金) 19:51:08 0
>>728いいよ。ザクなんてケチなMSじゃなくてゲルググやるよ。

(さて・・・こっちはゼータガンダム使うかな)
733名無しになりきれ:2007/06/08(金) 22:36:45 0
>>732
まて、そのゲルググは真紅の稲妻のやつだ。
734利休 ◆r4nATUz5SU :2007/06/09(土) 07:39:30 0
>730
いいだろう。
「ペレオン級」の全長がどれだけかは知らぬが、
727にザクを借りれば問題あるまい。
どんどん持ってきて構わんぞ?
ヴェイダー級でもルーカス級でも。

ただし普通にデカい奴はやめておけ。
単身司令室に侵入し、司令官どもを虐殺し、勢い戦艦ごと爆死する羽目になるからな。


>731
おっと!!

……危ない危ない。
危うく誰かの策に引っ掛かるところだったぞ。
グレムリンと化したモグワイが来た以上、メカに頼ることは出来ん。
735利休 ◆r4nATUz5SU :2007/06/09(土) 07:40:39 0
>732
――――ふん。
妙に気前がいいかと思えば、自分はゼータガンダムだと?

はははは!
>733の言が真なら、そのゲルググはジョニー・ライデン専用機。
負けぬぞ?ガンダムになど。

―――と言いたい所だが、現在多数のグレムリンが横行中。
MS戦はまたの機会とさせてもらおう。


732よ。
この私と戦いたいなら、「剣」を持ってくるがいい。
光剣でもビームサーベルでもライトセーバーでも無い「実剣」をな。
この氷音剣。
その名の通り、音をも凍らせる氷の剣。
…む?………氷の音を放つという意味だったか……
いやいや……音も立てずに敵を断つ…だったか……
詳細は忘れたが、とにかく並大抵の剣では刃が立たん事だけは明白。

もしどーしても貴様が見たいと言うなら…この鞘を抜いて見せても良い。
見たいだろう。見たいはずだ。せっかくだから見ろ。

――――む!?

この氷音剣。凍りついて滅多に抜けぬが玉に傷だ。
736名無しになりきれ:2007/06/09(土) 11:18:11 O
>>734
スターウォーズの鉄人にまだ無かったから、海外のサイトで調べたところ…





…なんと全長34q。流石帝国末期の英雄ペレオン大提督の名を冠するだけあるぜ。
ザク?クワット・レーザーで撃ち落としてやんよ
737連邦軍伍長(絆にて):2007/06/09(土) 18:22:46 0
>>735援護するか?
738名無しになりきれ:2007/06/09(土) 23:20:45 0
それでもグレムリン
たとえ1000kmでもメカは問答無用でアボーン
739縁 先生 ◆ZtiUwENISI :2007/06/11(月) 02:38:06 0
よし、今日は幻術について教えるぞ。
幻術ってのはラ国の十八番だな。
もちろんそれ以外にも使い手は存在する。
幻術には主に二種類あって光学的に見た目を変えて相手を幻惑するタイプと
相手の意識下に介入して幻を見せるタイプだな。

どちらにも共通して言えることが幻術って言うのは見破って現実じゃないって確信してしまえば効果を消失させる事が出来るって事だな。
この作業を「不信」と言う。 ここテストに出すから覚えておけよ。

もう一つの特性は相手を幻覚の制御下に取り込んでしまえば「幻術」は「現術」に置き換わるって事だ。
幻術師はこれを狙ってくる。
例えばただの鉛筆に熱く焼けた鉄の幻覚をかぶせて相手に握らせると実際に火傷を起こすことが知られている。
これは有名な「幻術」が「現術」に置き換わった一例だ。

ん? 時間か次の時間は幻術の基本的な傾向と対策を教えるぞ。
じゃあ今日は解散。 分からないことがあったら部屋まで来るように。








俺もいつの間にか指導する立場か…
740助さん:2007/06/11(月) 23:05:40 0
(AA略)

大変じゃのう・・・
741利休 ◆r4nATUz5SU :2007/06/15(金) 05:07:32 0
>736
――――――34km!?
いくら何でもでかすぎないか!?
尻尾から侵入せし時、司令室まで走るのは嫌だな。




つーか貴様。
前スレの185の42行目を読んどらんな!?
ちゃんと釘を刺した筈だ!!
他作品の名は禁止だと!!

……まあ……
ついつい反応したくなるネタと言うのはある。
ガンダムの嫌いな男の子と言うのも滅多におるまい。
スター・ウォーズもまた然り。
幼き時分に出店で光る剣を買い、公園で振り回した奴も一人二人は居る筈だ。
何を隠そう私もやった。木にぶつけ、即行で壊れたが。
故に。そういうのに心惹かれる気持ちは解る。良〜く解る。

しかしだ。
ここは完全なるオリジナルスレなのだ。
一度ならともかく。2度や3度はスレ違い!!
お前も反応しただろうと言う意見は却下だ。
今ので一億2千万のガンダムファンを敵に回したような気もするが 却 下 。

742利休 ◆r4nATUz5SU :2007/06/15(金) 05:09:52 0
>737
其方もだ連邦軍伍長。
援護の申し出は有り難いがな。
そんな顔するな。この私も我慢しとるのだ。

どーーーーーしてもやりたくば避難所に来い。
芸人気取りのおっさん二人がお相手するぞ。
ただし、弄られ好きの奴限定だ。


>738
―――恐るべしグレムリン。
この私に取っちゃあ……有り難きことこの上ないがな。
メカが出ると収拾がつかん。

ああ、その珍獣、持っていってくれんか?
風呂の湯沸しまで壊れたら困る。
743利休 ◆r4nATUz5SU :2007/06/15(金) 05:10:51 0


…ふう。
738のおかげで助かった。
戦艦など相手しとる場合じゃなかったのだ。
早く近衛を召集せんと、せっせと電話帳めくっとるこのくそ忙しい最中。

だーーーー!!!字がこまくて読めん!!!

くそ!!!文官の奴等め!!!
個人情報とかそういう理由で名簿に携帯電話番号欄を載せんとは何事だ!!!
んなのが近衛にまで適用されると思っとるのか!!

そうだ!携帯だ!!
携帯なら同僚の番号ぐらい入っとる筈!!
……む!?……無い。
先程の訓練で落としたか?

良し。アルクの奴に会いに行こう。
奴はもと師団長。部下の番号くらい入れとるだろう。
聞けばあ奴、地下牢に居るという。
王の命令を聞かなんだ罰だとか。
…馬鹿な奴め。
王に刃向かえばどうなるか知っていよう。
小一時間問い詰めねばなるまい。

744芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/06/15(金) 05:12:32 0
>739
おう縁。さっきの講義、なかなかだったぞ。
鉛筆の例えも解り易い。

次の講義は傾向と対策だったな。
お前のこと故、解っているとは思うが言っておく。
単純な者ならともかく、
確固たる意思と強靭な精神を持つ者は、幻術には決してかからん。
そのような者がかかるとすれば……心の奥底では、そう望んでいるからに過ぎん。
誰しもが持つであろう「心の闇」。
それにつけ込めば、術中に陥れるは容易。
無論、そのような者を現実に引き戻すは容易では無い。
過去、娘を亡くした部下が、敵の術に嵌った。
あらゆる精神的・身体的ショックを与えたが、すべて徒労に終わった。
縁よ。
もし身内が幻術にかかったなら――――殺さねばなるまいな。

己の過去を知られぬ事こそ、最善の策。
そうであろう?縁。



そうだ。失念していた。
これはまだ俺の個人的意見だが―――――其方を中将に推そうかと思案している。
歳で言えば烈火か烈風だが、あ奴等の言動、ちと幼すぎる。
薫は子育てで忙しい。
甲斐は…親の俺が言うのも何だが、船頭には向いとらん。
そういう訳で、考えておいてくれ。

745芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/06/15(金) 05:13:28 0
>740
人の事を案じとる場合じゃないぞ助さん。
利休が居らんというこの状況。
これが何を意味するか、解るか?
奴が居らんでも別にたいした変わりは無いとか思っていたら大間違いだ。
今朝方、王の自室のドアがもやもやしていた。
…ドキリとしたぞ。
あのもやもや、文字通り、王のもやもやなのだ。
王は今、欲求不満であらせられる。
思えばあ奴。王の憂さ晴らし相手として適任であったのだ。

いつあのモヤモヤが我等に振りかかるかと思うと夜も眠れん。
助さんも気をつけられよ。
第2王位にセクハラされとるうちはまだ良いのだぞ?
夜毎王の攻撃を食らってみろ。
生かさず殺さず、就寝前にキングズクラッシャーを一発ずつ。
いくらアンデットでも、生きているのが嫌になるぞ。
746縁 先生 ◆ZtiUwENISI :2007/06/18(月) 01:13:37 0
さて、みんな予習してきたか?
じゃあ今日の講義は「最近の幻術に対する傾向と対策」だ。
幻術と言うのは幻術だと分かっている状態で使っても効果は薄い。
・・・もちろん、分身の術みたいに撹乱目的で使う分には十分に有効だ。
じゃあ、どうやって使うのか? 最近の傾向として事実を混ぜてくるのが主流だな。
全部嘘だとばれ易いけど、本当の事に嘘を混ぜてやると相手は引っかかるって言う詐欺の常套手段だな。

だから相手の情報を集めた上で仕掛けてくるのが最近の主流だ。
幻術士との戦いは常に精神戦にあると言って良い。

対策だが他の人間には握れない秘密を共有しておくのがまず一つと
町に出たときにまじめに観察眼を鍛える訓練をしておく事が良いだろう。
休暇の時もただ遊んでいるんじゃなくって日常を覚えておく癖を付けておくと良い。

さぁ、今日はここまで。
これから余暇時間の奴も居ると思うが今日から町をよく見て置くように
747烈火:2007/06/18(月) 12:09:45 0
とう!!motenaiotokosannzyou
748名無しになりきれ:2007/06/18(月) 21:07:22 0
なんだあれは?こうもりkくぁ?
749烈風:2007/06/18(月) 22:37:34 0
姫命!
750芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/06/21(木) 06:34:30 0
>746
――――そうか。なるほど。
たまにはこうして、部下の持つ講義を聴くのも良いものだ。
忘れるといかん。書きとめるとするか。



……む?
墨を擦っとる間に、何を聞いたか忘れたぞ。
月夜。ノート貸してくれんか。
案ずるな。昼休みまでには返す。
751芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/06/21(木) 06:35:26 0
>747
烈火。ミスコンはとっくに終わったぞ。
早く着替えて来い。

午後は‘気’の蓄積方法について教える。
んな真っ黒な恰好はダメだ。
いつもの藍の訓練着だ。
其方、自分の属性を知っていよう。
溜めた‘気’のエネルギーが‘焔’とぶつかればどうなるか。

Rはいいのだ。あ奴の属性は‘闇’。焔すら虚空へ帰す‘闇’故。


…ダメだと言うに。焼死しても知らんぞ。


>748
いかにもあれはコウモリ。異国語ではバット。
バットマンと言えば恰好良いが、あれはただのコウモリ男だ。
烈火の奴。
よほどあの恰好が好きらしい。
俺の忠告も聞かず、馬鹿な奴だ。

……見てれば解る。
‘気’を溜める際、黒い衣装がいかに危険かを。
752芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/06/21(木) 06:36:57 0
>749
頼むから烈風。その掛け声はやめてくれるか。
普通に「はあ!!」とか「でや!!」でいいではないか。

愛する者への想い。それを技に投じるは良い。
イメージコントロールも容易となろう。
――が、口に出さずとも良い。


―――――――む!?いかん!!!烈火が燃えとる!!!
いわんこっちゃない!!
こら烈風!風はダメだ!!

虎千代!!周りの木から「水分」を転送出来るか!!?

―――――――はあ。何とか消えたようだ。
時間がかかったな。
――利休め。
こんな時におらんとはどういう了見なのだ。
凍気属性の奴は貴重だと言うのに。
753利休 ◆r4nATUz5SU :2007/06/21(木) 06:38:35 0
……何か今、呼ばれたような気がしたが……気のせいか。
そうだな。
足音が反響しただけだ。違いない。

…にしても随分と…長い螺旋階段よ。
一向に底が見えて来ん。
地下牢はさぞかし寒かろうと着込んできたが、逆に暑くなってきよった。

…氷音剣よ。何故に鳴く。
そうか!お前は熱に弱いのだったな!!
済まん。失念していた。 ‘凍気’を分けてやる故、許せ。


――おお!!地下迷宮の入り口が見えてきたぞ!!
いつも思うのだが、何故に城には迷路があるのだろうな。
お宝隠しとる訳でも何でもなかろうに。
使い道が罪人の収容しか無いのは、何処の国でも同じようだが……

――なに!!
このドアノブ、何だか熱いぞ!?
中は熱帯夜に違いない。


いや、お前を置いていくわけにはいかん、氷音剣よ。
お前を手放すは、近衛大将の役を降りる事に他ならん。
大丈夫だ。千年融けぬ氷の鞘で覆ってやるからな。
754縁 先生 ◆ZtiUwENISI :2007/06/24(日) 12:22:50 0
今日は陰陽五行について教えてやるよ。
この世の現象を木火土金水と陰陽で大雑把に10種類に分類して体系化したものだ。
・・・ん?
今日から連携技の講義じゃなかったのかって?
まぁ、あせるな連携するにも相性のいい氣のパターンと悪いパターンがあるんだ。
そいつを話してやるにはまずこの話が必要なんだ。
おい、そこの詳しそうな奴。
九星とかは学者達に任せておけ。
十二支やら十干やら五時やら五方とかの相性は今度だ。
必要なのは分類と関係だな。
分量が多いから今回は陰陽の説明に絞ろうか

勘違いしがちな事なんだが陰陽の二気は、元来混沌という一気から派生したもので、いわば同根の間柄だ。
陰と陽はお互いに全く相反する本質を持つが、元来が同根であるから、お互いに往来すべきものである。
例えば陰と陽には、光と闇、天と地昼と夜、火と氷、山と海、男性と女性といった物がある。
これを踏まえて話すと俺の能力は混沌から陰と陽に引き剥がす能力だと説明できるな。

ここまできいて疑問を感じた奴は優秀だぞ。
現師団長芭蕉様とRは光・闇と言った属性を持っている。
本来陰陽のみでは存在しない光や闇と言った属性をもった人材が居るのはなぜか?
実は今度話す五行の要素がめちゃくちゃ小さいから光や闇だけに限定して能力が発現しているだけで実際は五行的な現象を操作する力も持っているって事だな。
ここだけの話、俺は威力が発現場所の湿度に左右される芭蕉様の能力は水行だと見ている。
755縁 先生 ◆ZtiUwENISI :2007/06/24(日) 15:32:53 0
さて陰陽については分かったか?
と、言うより理解できたか?
分からない奴は世の中には+方向の力と−方向の力があるって考えておけ。
もちろんマイナスだから悪いって話じゃないぞ?
例えば火を負のベクトル方向に能力を発現させると氷になる。
前師団長 利休様と烈火先輩は根源的には同じ能力を使っている訳だな。

今日の講義は五行だ。 五元素とも言うな。
木、火、土、金、水。この中で風や雷は木行に相当する。
物を加熱するしか出来なかったり炎を上げたりしか出来ない奴が居るようにどっちかしか出来なかったりどっちも使える奴が居るな。
もちろん専門化した奴のほうが色々細かいことを出来たりするからどっちがえらいって訳じゃない。

五元素は以下のルールに従って居る。
だから連携をしようと考えているならこれに従った組み合わせで組むといい。

●木生火:木と木の摩擦によって生じる火
    (風を送り込むと炎は燃え上がったりする
●火生土:物の燃焼にって生じる灰、すなわち土
●土生金:地中を掘れば鉱物が存在
●金生水:金属の表面に水滴
●水生木:植物は水を吸って成長
●木剋土:植物は根を地中に張って土を酷使
●土剋水:土石は水をせき止め、あるいは流れを変更
●水剋火:水を掛けると火が消える
●火剋金:金属は高温の火で溶解
●金剋木:木は金属で出来た斧、鋸で伐採

相生ルールでの連携が有利だと言うのは分かっても相克ルールでの連携がなんで有利なのか分からないって顔してるな?
よーく考えてみるんだ。
相克ルールって言うのは相手に対して−ベクトルを掛けるルールだ。
つまり水の属性と火の負属性(氷)なんかが相性がいいってそんなわけさ。
756芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/06/27(水) 06:34:37 0
>755>756
なんと。合点がいったぞ。
見習の時分。
教鞭を執っていた我が父、その時は中将だったが、やはりかようなことを言っていた。
その頃はまったく理解出来んかった。
誰とも組んだ経験が無かった故、何かこう…ピンと来なかったのだ。

今なら解る。
組んだ相手は数知れん。
その中で唯一相性が良いと感じた相手は利休だけだった。
光と凍気。
あまり相性が良いようにも思えんこの二つが何故にと思っていたが、
この俺の属性が実は水行だとすれば納得が行くというもの。
恐るべしは縁の洞察力。
良くこの俺の能力が「湿度」に左右されとると見抜いたものだ。
己自身、ついぞ気がつかなんだ。
思えば…レインボーアタックの成功率。
雨天時において高かった気がするぞ。
757芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/06/27(水) 06:36:47 0
ああ縁。しばし付き合え。
大事な話がある。

今日限りで、其方の‘月の名’を解除する。今までご苦労だったな。

三条 縁。
本日をもって、其方を近衛の中将とする。
なんと王直々のお達しだ。
俺が進言せんと赴きし際、王自ら提案されたのだ。
どうだ。辞退する理由はなかろう?
明日からその藍の軍服。山吹にあらためるがいい。
短剣の飾り紐の色も同様だ。
758烈火:2007/06/27(水) 21:41:13 0
おめでとう
出世ついでにいい女紹介してくれ
759烈風:2007/06/28(木) 21:41:52 0
お前には無理だ 姫最高
760名無しになりきれ:2007/06/29(金) 11:26:03 0
ぬふぅ
761名無しになりきれ:2007/06/30(土) 07:48:35 0
暗黒の手先目
762名無しになりきれ:2007/06/30(土) 23:22:26 0
16で中将って・・
763名無しになりきれ:2007/07/01(日) 11:49:29 0
普通だろ 成人14歳なら
764芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/07/02(月) 07:09:07 0
>758
こら烈火。
んな都合良いこと言っとる場合か?

良い女とはな。そうそうこの世におらんのだ。
いたと思えば、他の男を好いとったとか、そういうものなのだ。
俺の妻もな。
相当に良い女だったが…………ううっ……!
くそ!利休め!!
付き合って3年、ようやっとプロポーズの言葉をしたため、
彼女に渡さんとしたその時!!
草陰から不意に現れたあ奴を見た彼女は……しばらくボーーっとしておった。
別に特別恰好が良いとか、男前だとか!そういう訳では決してないのにだ!

あの後、あ奴と同室だと中将殿に言われ…………
生涯、あれほど我を忘れた事など無かった。
気づいたら部屋中血だらけだった。

ともかく。
彼女が諦めたのは、利休と紅葉殿との間に子が出来たと知ってからだ。
烈火よ。
其方も気をつけろ。
いい女を巡り、血で血を洗う争いが起こる事もあるのだ。
765芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/07/02(月) 07:22:47 0
>759
烈風、其方も。
そのような言を口にするでない。
双子の片割れであり、友でもあり、ライバルでもある烈火であろう?
見た目はそっくりでも、性格はまるで異なる二人。
反発し合うこともあろうが、共鳴し、互いに差さえ合った記憶もあろう?

兄弟ならばこそ、死ぬほど憎む相手にもなろう。
そうなってからでは遅いのだ。
本当だぞ。

……なんだその目は。
この俺の言が――――信じられぬとでも?
766縁 中将 ◆ZtiUwENISI :2007/07/02(月) 23:32:54 0
>757 芭蕉 様

月はお役ごめんですか。
てっきり今日にも「おめでとう月長」とか言われるんじゃないかとびくびくしていたんですがね。
ところで後任は決まっているんですか?
いや、色々と引き継がなきゃいけない情報があるんで…


>758 烈火 先輩

ありがとう、先輩。
えっ、女かい?
いい女ねぇ…そうだ城下に御夢(みゆ)って子が居るよ。
昔、変装して売り子をしていた時に仲良くなった子なんだけどさ。
気性は激しいけど美人だしまだ売れてなかったはずだ。
よかったら紹介しようか?
いろいろ難しい所はあるけど本質的にはやさしい子だよ。


>759 烈風 先輩

蓼食う虫も好き好きって言葉があってね。
引き続けていればいつか当たりに突き当たるものですよ。


>760 ぬふぅ

おい、辛そうだな?
どうした? よければ休めるところまで連れて行こう。


>761 暗黒の手先目

何処からそんな情報を仕入れてきたのか知らないが誤解だ。
俺は相手の能力をコピーするだけに過ぎない。
暗黒面の技が使えるのはその能力が根拠になっているだけだ。


>762 16で中将って・・

叙任された俺がびっくりだ。
まぁ、砲撃手3級、王5級をはじめ手あたり次第に資格を取っていったのがよかったのかもな。
その分仕事も回ってくるわけだが…


>763 普通だろ 成人14歳なら

二年のキャリアで中将は何処の世界を探しても……
いや、いるかも・・・
まぁ珍しいほうだとは思うぞ?
767利休 ◆r4nATUz5SU :2007/07/03(火) 06:50:51 0
>760
どうしたぁああ!!!!大丈夫かぁああ!!!!!

……気がついたか?

久しいなアルク。
なに。悪い夢にでもうなされとったようなのでな。
軽く往復ビンタでも食らわせば解放されると突如ひらめいたのだ。
いやいや、礼など要らん。

―――んん?
何故ここに居るか……だと?
実はな。お主に聞きたい事があって……ん?
違うぞ。忍びこんだのでは無い。
堂々と入り口から入って来たのだ。
悪いが、お主の不在時に、近衛大将の証、氷音剣を賜った。
とりあえずその報告と……あと近衛師団員の携帯番号が知りたい。
ホントはもっと他に会いたい理由があったような気がせんでも無いが……
この利休。
例の…あの修練場にて…この23年間の記憶がまったく無いのだ。
お主との思い出も殆どない。
されど安心してくれ。お主から借りた1,000円の事は覚えているぞ。
23年前。ユ国へ出立する朝、お主が貸してくれた1,000円だ。
あれで助かったのだ。
紅葉の奴が腹をすかしダウンした折、あれで飼葉を買ったのだ。
残りの900円も。関所の役人への賄賂に使わせてもらった。
なかなか解る役人でな。うっかり手形を忘れた私を、快く通してくれたぞ。
そうだ。今返す故……なに?もう返してもらっただと?
そうか。正直な奴だ。ちなみに……いつ返した?
去年?
旅人が使いだと言って返しに来た、と?
はははは、まるで私がこの国に居なかったような言い草だな。
768利休 ◆r4nATUz5SU :2007/07/03(火) 06:51:56 0
>761
それは私に言っているのかアルクよ。
――――な!?何を馬鹿な!!
この私が、ユ国の近衛大将であったなどと!!!
確かに23年前、ユ国に赴いた記憶はある。
目的は確か…そうだ、狂王だ。
王が受けた‘神託’にて、狂王がユ国に降りる事が解っていたからな。
それを滅ぼす役目を仰せつかったのだ。
ユ国で所帯を持ち、大将の座に居座り、
あまつさえリ国の近衛を返り討ちになど!!!

アルク。
この私を裏切り者呼ばわりする気なら、お主とて容赦は……おい!
どうした!?

馬鹿な。既に死……

!!誰だ!!何時の間にそこに居た!!?
――――アルクを殺したのは貴様か!?
769中納言夫妻+モララー:2007/07/03(火) 08:15:17 0
――王都・中納言邸

ここに失意に暮れる二人の男女が居た。一条夫妻である。彼らはミスコンに参加したもの
の、2回戦落ちという屈辱を味わうことになったのである。

中納言「ふー、2回戦までは行けたのじゃが…」
麗華「この私が敗北を喫するとは…」
中納言「まあよい、宴は仕舞いでおじゃる」

突然、顔を上げる中納言。その態度と言動に彼の妻が不審を覚える。

麗華「何?また何か始める気か?」
中納言「先日受けた経済制裁以来、裏で買った資源を流していた効果が現れてきたわ」
麗華「ああ、お前とネコミミを逮捕しようかと思った」

アグストリア諸侯連合から経済制裁を受けていた折に、中納言は手を尽くして資源を集めた。
その結果、大企業は中納言に恩義を感じ、それまで中立だったのが、旗色を鮮明にし始めた。
だが密輸は当然、犯罪である。秩序を守る組織の長たる彼女は夫とその盟友の逮捕を考えて
いたのである。それに対し中納言は眉間に皺を寄せて不快感を示した。

中納言「たわけた事を…最早、大企業はまろの方に靡いておるわ」
麗華「…それで?」
中納言「この力を背景に、憲政改進党の議員達に揺さぶりをかけるのじゃ」
麗華「寄せ集めの上に、献金を受けている者も少なくは無いからな。効果はあるだろう」

先日の合併で一気に勢力が劣勢になった中納言の愛国評議会だが、手を拱いているだけでは
無かった。アメとムチによって敵陣営の議員達を取り込もうと考えているのである。

中納言「こうして巻き返しを図る一方で、更なる軍備の拡大じゃ。…何故かはお主が良く
      知っておろう」
麗華「…我が国に例外的に置かれている軍隊…国境守備隊か」
中納言「動向の怪しい者がおる。それに、裏でまろの把握しておらぬ動きもあった…臭う」
麗華「そういえば、近衛で人事が動いたな。利休殿が消え、芭蕉殿と縁なる者が完全に指
    導層になったようだ」
中納言「奴め…官を辞したということは、いよいよまろを殺しに来るか?まあよい…まろには海軍」

次々と不穏な情報が入る中で、個人的に害を被りそうな妻の話に中納言は力を誇示しようとする
が、妻に遮られる。

麗華「『沿岸警備隊』だろう?」
中納言「そうであったな、『沿岸警備隊』があるのじゃ、いざとなれば海で決戦じゃ」

彼らの発言は決して軽いものではない、言葉を慎重に選ぶ必要があるのだ。国内外に不穏な気配
がある中、この夫妻も備えを着々と固めていた。
770名無しになりきれ:2007/07/03(火) 21:08:21 0
みゅ
771縁&詠歌 ◆ZtiUwENISI :2007/07/06(金) 02:21:56 0
「お前の出世に乾杯」
「よしてくれ」
「町でも異例の抜擢だと話題になっているぞ」
「また他の勢力が無理難題を押し付けようとしているのが目に見える分だけ鬱なだけだ」
「そう言うな、これは最近手に入れたド国の酒でな…」
「また希少品を…おれを酔わせてどうするつもりだ?」

2人はとある酒場で祝杯を上げていた。
当然自警団の息の掛かった酒場である。

「しかし沿岸警備隊だったか? あれはいつまで放って置くんだ?」
「やらせておく、むしろ独自のルートを使って支援しているくらいだ」
「おい」

指を振って答える縁。

「勝手に俺を目の敵にしてるのは中納言の方だ。
 中納言は利権問題や王族の権力に関するスタンス以外はむしろ俺達の方策に近い事を考えている。
 それに旧利休派は当人が居なくなって下手をすれば瓦解しかねない。
 仮想敵は有った方が良い」
「ん? そんなに前の近衛師団長はカリスマのある男だったか?」
「と、言うより現師団長の芭蕉様にカリスマと言うか求心力が無さ過ぎる。
 あの人は元々裏方担当のユニットだ。
 ともかく今内側から国が分解するのは困る」

鼻を鳴らして酒をあおると詠歌は話を変えてきた。

「ところであっちはどうなっている?」
「月を止めさせられてあんまり表立って動けなくなったな。
 100と8つのうち、30までは手に入れた。
 最低あと40有れば俺の勝ちが確定するんだが」
「だったらさっさとキョウとか言う女中をどうにかしたらどうだ?
 まだ引きずっているわけじゃあるまい?」
「当たり前だ、彼女と俺じゃもう年が離れすぎている。
 忘れたよ。 もう全部」
772芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/07/06(金) 05:31:40 0
>762
有り得んと言いたいのか。
うむ。
確かに。16で中将は有り得ん。
いくら才能があっても、未成年を管理職に就ける事は決して無い。
これは何処の国でも同じだろう。

しかし、忘れていないか?
あの縁。
地下牢における事件の折、先王様の攻撃により時を渡ったことを。
5年の時を経て帰って来たのだ。つまり、彼は16+1+5で22歳という事だ。

――ま、異例は異例だがな。
あの、建国以来の超エリートと謳われた一茶でさえ、
中将となったのは26の時。
利休は33。俺など37でようやく……
あ奴と飲んだ時は、「少将」があればいいなどと言い合ったものよ。


>763
…む?ちょっと待て。

其方、14で成人と言ったな?
このユ国、成人は17だ。リ国もラ国も同様だ。
14で成人と言えば……遥か海の向こう、
アグストリアに与する国の一つ、‘ド国’がそうであったやに聞く。

うっかり口を滑らせたな?763よ。
このユ国、国外より来し者を決して信用せぬ国なのだ。
利休の奴は己がリ国人であったが故か、その辺りに寛大だった。
その証拠に……見るがいい。今の近衛の半数近くが異国人だ。
……実力重視。
それはいい。俺も賛同する。
かと言って、我等が‘王’をお守りする近衛が異国人ばかりと言うのも問題だ。
それを理由に利休を叩く輩も多かった。

待て。その様子では…ここに来たのは最近であろう?
其方の国の動向について、知っている事を話してもらおう。
アグストリア諸侯連合が何を企むか。
推して知るに必要な情報をな。
773芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/07/06(金) 05:32:42 0
>770
――――どうした虎之助。


……そうかそうか、腹が減っているのか。
そうであろう。
お主の主人、日々エサやりを欠かさんかったようだからな。
本来それではいかんのだ。
真に動物が好きなら、真に彼等の為を思うならば、決してしてはならん事だ。
いいか虎之助。
腹が空いたら陽にあたれ。
水を飲み、良〜く光合成したならば、エサなど摂る必要はない。

なんだ虎之助。
ああ……、これは別だ。
この馬は「軍馬」なのだ。
日の出ぬ夜中も働かねばならぬ身。腹に溜めるものが必要なのだ。

774芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/07/06(金) 05:54:02 0
>766 縁
ああ、後任の件だが月夜に任せようと思っている。
「仕事」を共にした事もあろう?
「白銀の髪」と、「真っ赤な目」をした若者だ。
先天性アルビノだそうだ。滅多にない風貌ゆえ、見間違えはするまい。

月夜の素性を明かしてやりたい所だが……その辺は利休から引き継いでいない。
奴も知らんのかも知れん。
王城にも滅多に現れん。何処で何をしているのか良く解らん若者だが、
利休の奴が全面的に信用していた者だ。
其方と気が合うかも知れん。
たまに協力するのは止めんが……表立ってはやめておけ。
中将としての仕事は多い。
差し当たって……そうだな。
先週、国境警備隊の連中が、大掛かりな「演習」を始めた。
警備副隊長に会い、隊長の意図を聞いてきてくれぬか。月夜もつける。
あそこの副隊長は若い女性だ。
俺より其方の方が聞き出せよう。
775利休 ◆r4nATUz5SU :2007/07/06(金) 06:31:47 0

―――――何者だ。顔を見せろ。
その服、近衛では無いな。文官か?

……天海?
記憶の無い私でも、その名は覚えているぞ。
ユ国の式典に呼ばれし際。国王の側に控えていた若い補佐官だな?
あとから聞いた。南光坊とあだ名されし神官でもあると。

其方、リ国に寝返ったか?

……何だと。
ラ国の筆頭神官が、何故にここに居る。

なるほど。リ国とラ国が共闘している話は聞いている。
まさか神官の筆頭自ら出向いているとは思わなんだが。

しかし、何故にアルクを殺した。
しゃべられて困る事でもあったのか?などと疑われても文句は言えまい。
今のアルクの話は本当か?
この私がユ国に与していた、などと。

そうか。そういうことか。
あそこで所帯を持ったのも、地位を得たのも、すべてユ国王を欺くため。
筆頭補佐官も…宮中、王の動向を探るに格好の職。

合点がいった。礼を言う。
そして、先に謝っておく。
この利休。
ユ国の動向を探るはずが、ユ国王の顔すら思い出せんという……情けない有様だ。
済まん。せっかく其方が手を尽くしてくれたと言うのに。

…そうだ。この名も。
利休などと、漢字を当てる必要はあるまい。
776助さん &格さん :2007/07/07(土) 12:08:37 0
ただいま第3王位警備中です
妖しい骨だからといって尋問とかしないでください
777名無しになりきれ:2007/07/07(土) 12:11:56 O
ラッキーナンバーゲットォ!
778芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/07/08(日) 08:00:11 0
これはこれは第3王位。いかがなされました?
―――は。
その者達は王位の護衛を、と志願したものなれば、妖しい者ではありません。
…はあ……。
確かに、見目が少々……‘骨’、では御座いますが……

されど御安心くだされ。
彼等は歴としたユ国の戦士。
過去、猛将と謳われた助三郎、智将と称えられた格之進の名、
耳にされた事が御座いましょう。

――は?
これから議会…ですか。
ではこれを。ご覧の通り、「仮面」です。
お使い下さい。
779リキュウ ◆r4nATUz5SU :2007/07/09(月) 07:13:11 0

して天海殿。
アルクが何故に地下牢に?
いや……、王に背いた罰だと聞いてはいたが、詳細は知らんのだ。
アルク本人に問いただすつもりだったが……

ほう?
此度のユ国攻めに異を唱えたと言うのか。
馬鹿な。
狂王の出現は400年に一度。その機を虎視眈々と狙い、。
あの緑豊かな大地、穏やかな気候。
ユ国を手に入れるは、長年の悲願ではないか。

…ところで天海殿。
いつからこの牢、サウナ状態になったのだ。
この剣、暑いのが苦手でな。牢を出、城の執務室にでも行かぬか?
私もそろそろ限界だ。

――はぁー……。
これほど城の空気が旨いと思ったことがあろうか。
風呂あがりに良く冷えたアルコールを飲んだ気分だ。

うむ。
兵を集めたいのは山々だが、如何せん、師団員の携帯番号を知らんのだ。
アルクにそれも聞こうと思っていたのだが…天海殿はご存知か?
…そうか。
ラ国の神官に教える筈も無い…か。


――――――む!?
向こうから携帯見ながらやってくる奴!
藍の軍装…、近衛師団員に違いあるまい!!
天海殿、しばし失礼する!

780リキュウ ◆r4nATUz5SU :2007/07/09(月) 07:14:44 0
>777
たわけぇ!!!!
な〜にがラッキーナンバーだっっ!!!!

たかだか7が3つ揃ったくらいで、天下の近衛がはしゃいでどうする!?
他社に乗り換えたとか、夏モデルだとか、そんな事は聞いとらん。
4つだ。7が4つ揃わねば、真のラッキーナンバーとは言えんのだ。
ちゃんと見せてみろ。
080……7772

ふん。やはり。
せっかく7が揃っても最後が2では!

まあいい。他の近衛の番号は知っとるな?
急ぎ王城に来いと言え。
土日だからと言ってきっちり休みおって、けしからん!
781名無しになりきれ:2007/07/16(月) 20:16:41 0
アブトロニック
782名無しになりきれ:2007/07/16(月) 20:45:02 0
16歳であります。
なんでもやります。
783名無しになりきれ:2007/07/16(月) 21:02:22 0
go
784名無しになりきれ:2007/07/17(火) 18:59:10 0
フっ
785名無しになりきれ:2007/07/17(火) 19:52:52 0
絶望の歌
786名無しになりきれ:2007/07/18(水) 22:30:14 0
ただ・・・不安が積もる
787名無しになりきれ:2007/07/19(木) 22:47:08 0
世界の終焉か?
788名無しになりきれ:2007/07/25(水) 06:16:24 0
ねむい
789名無しになりきれ:2007/07/28(土) 22:16:34 0
フレイム
790リキュウ ◆r4nATUz5SU :2007/08/05(日) 16:36:21 0
…永かった。

―――――――くそ!
いざ攻め入らんとする時に!何なんだあの嵐は!!
過去にもあったと聞く。
まるでユ国を助けるかの如く、不意に襲った暴風雨。
「神風」などとユ国人はほざいとるらしいが……
ユ国に‘天主’がおわすとでも言うのか!馬鹿馬鹿しい!

そして何よりのショック!
こっそり作った隠れ家が、綺麗さっぱり流されとった!
こそこそ策を練る事も、ネタをやる事ももはや出来ん。

……ヘコんどっても始まらん。
何とかやるしかあるまい。
791リキュウ ◆r4nATUz5SU :2007/08/05(日) 16:36:57 0
>781
―――む!?これは!!

781よ。
確か……腰に巻いてブルブルとやる奴であろう?
テレビに出とるの見た事あるぞ。

いやいや、気持ちだけ受けとっておこう。
これ以上腹筋が割れたら困る。
つーか。
これで鍛えた腹筋に、真の力が備わるのか甚だ疑問でもある。

そうだ!
せっかく其方が、誰かの腹筋を鍛えんと意図し、よこした一品。
私でなく、別の誰かに貸しても良いか?
別の誰かとは他でもない。
ラ国筆頭神官の天海よ。
先刻見た限りでは、かなりのメタボリック度であった故。
792リキュウ ◆r4nATUz5SU :2007/08/05(日) 16:37:28 0
>782
16歳?
以前に近衛を志願しに来た何処ぞの誰かと同じだな。
なんでもやると。そう言ったか?

うむ。では私と一緒に来い。あの雪の降りしきる森の中へ。
大丈夫だ。いいから来い。
手間をかけさせるな。

この木が何だか解るか。
バル・バラ。この世で最凶と言われる人食い樹木よ。
この木の繊維。ピアノ線より強く、丈夫なことは知ってるな?
この私の格好を見ろ。見る影もなかろう。
この服。
もとは近衛の軍服よ。
色だってホントは純白だったのだ。
――――いやいや、別に敵と闘ったわけでも何でもないのだ。
部下を集めんと街を徘徊した折、番犬に追われ、ネコに引っ掻かれ、
ワニだかカメだかに噛みつかれ、
一方で部下には閉め出され、そうこうするうち大型台風が通り過ぎ、
洪水にひとしお流されたあげく産業廃棄物の山に突っ込んだのだ。

―――何が言いたいかと言うと。
あのバル・バラにて服を作りたいとまあ…そういう事だ。
これではあまりに格好がつかん。
新たに支給してもらってもいいのだが…既製品はヤだからな。
かと言ってオートクチュールだと軽く50万はする。
故に、材料くらいは自分で仕入れようと思ったのだ。


という訳で782よ。
素手にて、あの果実に触れて来い。
実が巨大化し、其方を食わんと口を開けるであろう。
大丈夫だ。
木が其方に気を取られた瞬間、この剣で木を切り倒す故。
いいから行け。さっきの言葉、偽りか?
793リキュウ ◆r4nATUz5SU :2007/08/05(日) 16:40:13 0
>783
782め。ホントに行きおった。


おお!!?
あの攻撃を紙一重でかわしとる。
伊達に何でもすると言った訳ではなさそうだな。

―――いいぞ!!それ!!頑張れ!!!

…何だ氷音剣。
お前も行けとか言いたそうだな。
案ずるな。
一通り、782の‘気’を見てからだ。
人というもの。死ぬ目に遭ってこそ、真の力が出るのだ。
――おお!
見たか今の。バル・バラの実が一撃で吹き飛んだぞ。


>784
油断するな。別の実がすぐさま取って代わる筈。

…いかん!!同じ手は使うな!!

…言わんこっちゃない。
バル・バラは馬鹿ではない。一度見た技は決して通用せんのだ。

そろそろ私の出番のようだな。
氷音剣よ。用意はいいか?抜くぞ?
…ぐむ!

またか。肝心の時に抜けんとはどういう了見だ。
この私を近衛大将と知っての所存か。
おい。聞いとるのか氷音剣!
……無視か。

いいか。持ち主が代わり、何だかいつもと勝手が違うのは解る。
月刀の奴もそうだった。
私の命令をちゃんと聞くまで半年はかかった。
その月刀でさえ、異界人が攻めてきた最初の夜は、ちゃんと言う事を聞いたのだ。
国の危機に私情を挟むは…愚かだと思わんか。
いいや違うぞ。
近衛大将がこの格好で他国に攻め入るは……国家の存亡に関わる一大事。
乞食と間違われ相手にもされなかったら何とする。
794リキュウ ◆r4nATUz5SU :2007/08/05(日) 16:40:47 0
>785
絶望するほどの事か。たかだか上着が破かれたくらいで。

この通り、バル・バラの木はいつのまにか倒した。
皮を剥ぎ、水に晒し、良〜く乾燥させ木槌で叩けば、紡がずとも糸となる。
それを機織り機にて布とする。
好きな色に染め、裁断し、端を始末し、刺繍を入れれば軍服の出来あがりだ。
言っとる間にもう出来たぞ。
普通なら20日はかかる所だが、時間の都合もあるのでな。

782よ。これは其方の分だ。
藍より青しとは良く言ったものだ。
どうした。受け取れ。
これを纏えば、其方も立派な近衛師団の一員よ。
別に一緒に来いとか一人じゃ寂しいとか全然思ってなどおらんが、
其方が一緒に来たいと言うなら止めはせん。

……そうか。帰るか。ふん。臆病者め。
795リキュウ ◆r4nATUz5SU :2007/08/05(日) 16:41:23 0
>786
案ずるな。ユ国近衛如き、私一人で十分。
正面から堂々と乗り込んでくれるわ。
それとも786よ。
其方もこの私に協力したいと…そういうことか?
そうかそうか。
そういう事なら話は別だ。
私一人でも十分には十分だが、二人いればなお良い。
いやいや、たいした事ではない。
あそこにユ国の関所があるだろう。
そこに駈け込み、ある事ない事言いまくってくれんか。
「世界の終焉か!?」とかな。
それに乗じてこっそりユ国に潜入する故。

何だ氷音剣。
……さっき使った戦法と変わらんとか言うな。


>787
いいぞ786。
その調子で奴等を混乱させるのだ。
はははは、役人め。まんまと策に引っ掛かりおって。

…む!?
―――むむ〜……786の奴。
とっ捕まったか。
助けに行きたい所だがしかし。……今出ては行けん。
許せ。事が済めば、牢を破って助けてやる。
796芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/05(日) 16:42:10 0
>788
誰だ!ねむいなどと言っとるたわけ者は!!
お前か788。
いつリ国が攻めて来んとも限らん時に!たるんどるぞ!

…たった今情報も入った。
国境からだ。
妖しいリ国人が、世界は終わりだなどと触れ回っとったそうだ。
無論、戯言だろうが、んな事する意味が解らん。
しかも関所のまん前でだ。わざわざ捕まりに来たとしか思えん。

788よ。
目覚まし代りに、その者を尋問して来い。
殺すなよ。
ユ国攻めの正統な理由を与える事もあるまい。
797芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/05(日) 16:42:45 0
>789
くぉら!!烈火!
焔など使うな!!
忘れたか、今が満月期だと言うことを!

8年、いやもう9年になるか。
接点より侵入した異界人が街に火を放ったあの時。
覚えていよう。満月の火の勢いを。
まるで意思を持つかの如く、火は街を食い尽した。
あの火が、数千もの人間の命を奪ったのだ。
あれを消しとめられるのは…凍気属性の近衛のみ。
故に、国中が、あの日師団長となったばかりの利休を責めた。
ユ国では貴重な‘凍気’を操る、
その能力故に近衛入団を許した筈では無かったかと。

一番奴を責めていたのは、奴自身だがな。
事ある毎に言っていた。
あの時非番であったなら、もう一時早く街に着いていたらと。
紅葉殿の死がなければ……国民は利休の処刑を求刑したに違いない。
妻を死なせ、その妻に助けられたあ奴の心中。俺には計り知れん。

まあいい。そ奴は俺の私室に連れて来い。
俺自ら聞き出してやる故。
798名無しになりきれ:2007/08/05(日) 20:55:52 0
生きてたのか
799名無しになりきれ:2007/08/06(月) 00:05:28 0
利休は不死身だ
800リキュウ ◆r4nATUz5SU :2007/08/06(月) 06:50:20 0

ヘ イ タ ク シ ー !!

おやじ。王城正面玄関前までやってくれ。
……なに?
祭りの最中ゆえ、中央道路は封鎖だと?
ぬかった。今はユ国伝統の火祭り「ハネブタ」の初日であったか。
どおりで……ホコテンの道路中をミニブタが刎ね回っとると思った。
……ああ!こら!!
おまえ等までタクシーに乗りこむでない!!
ぬわ!!せまい車中を走り回るなぁ!!!
―――む!?…………この感じ……何処かで…………

いてぇ!!
――だあーーーーー!!!!新調したばかりなのだぞ!!
踏むな!!!泥をつけるな!!
――――――――芭蕉!!こ奴等をなんとかしろ!!

…………はっ!?
つい敵将の名なぞ呼んでしまったぞ。
天海によれば、ユ国に潜入せし23年間。
あ奴を副将としていた期間が長かったと聞く。
表向きとは言え、よほど頼りにしていたに相違ない。
写真じゃあ何だかパッとせん何処にでもいるような男だったが……
一度話をしてみたいものよ。

しておやじ。
遠回りでも良い。城のそばまでつけてくれ。
……仕方なかろう。
山車や見物人をなぎ倒して進む訳にも行くまい。この通り、金もある。
801リキュウ ◆r4nATUz5SU :2007/08/06(月) 06:51:24 0
>798
何だと。仮にも私は乗客、その客に向かって「生きてたのか」などと。
つーか、この私の顔を見た事あるのか。
おい運転手。顔を見せろ。

んな帽子を目深にかぶっとったら、見えるもんも見えん。
帽子を取るがいい。

……ほう?
「おやじ」などと呼んで悪かったな。
まだ20歳前の青年であったか。
血色の眼に……淡雪の如き白い髪―――――……美しい。
いや失礼した。
其方、アルビノか。一国に一人しか生まれんと……いや済まん。

其方、この私が何者か知っているようだが――――
この私の名を言ってみろ。
802利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/06(月) 06:52:19 0
>799
……不死身は余計だ。
いかにも。私の名はリキュウ。この国では「利休」と名乗っていた。
もと国王筆頭補佐官にして近衛師団長、であったらしい。
いやな、恥ずかしながら……転んだ拍子に頭をぶつけてな。
この国に居た記憶がまったく無くてな。

―――な!?
お主、良く知っているな。
この服が……リ国近衛の正装だと。
まあ…それさえ解れば、私がリ国近衛の大将であると推して知るは容易だろう。
純白を大将、山吹を中将とするは、万国共通だからな。

動くな。無線に手をかけるな。
くそ!!
あそこに見えるは……軍隊か!?
近衛ではない。憲兵か自警団か……

いいか。クラッチとアクセルとブレーキを同時に踏むのだ。
キーを回せ!!
ふん。この車が壊れようと知ったことか。
ブタを乗せたままで少々格好悪いが、この際贅沢は言ってられん。
城だ。城に向かって走れ!!
803名無しになりきれ:2007/08/07(火) 19:20:30 O
ぐへへへ…
804利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/08(水) 07:03:37 0
>803
おい。
ミニブタ風情がぐへへへなどと笑うものでない。
ブタはブタらしく・なにぃーーーー!?ブタが笑った!!?
さては貴様等!!
ブタの皮を被った人間か!?顔を見せろ!!

――む!
その徽章は……ユ国憲兵隊?

何だと?
勘違いせんでもらおう。私はリ国王の命により、書状を届けに参上したまで。
いやその……手形も書状も先日の嵐にで紛失してしまい・
―――――よせ!!何をする!!!
これが遠路はるばるやってきた隣国の使者に対する礼儀か!!?
おい運転手!!車を止めろ!!止まらんか!!!
おい!!何故にドアをロックする!?貴様もこ奴等の手先か!?
805芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/08(水) 07:04:23 0


どうした月夜。何かあったか。

…なに!?利休が見つかっただと!?
して……何ゆえに憲兵隊が出てくるのだ。
なんと。利休が…リ国の軍服を?

解った。おそらく司令部の方に連行されよう。
俺も行く。
…案ずるな。
司令官殿のやる事に口出しはせん。
先日掴まえたリ国人と引き合わせ、関わりが無いか問いただすだけだ。

ああ、そっちも心配要らん。
王族の警護には助さん格さんという強〜い味方がついとるのだ。
俺一人抜けた所でたいした事あるまい。

806名無しになりきれ:2007/08/09(木) 15:34:33 O
まて、そいつは偽物だ
807利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/12(日) 07:20:40 0

…ほう……?
ここが…ユ国の王城か。
赤茶けたレンガの城壁。飾り気の無い出窓に楚々と飾った白い秋桜。
……秋桜………むう……何かこう……無性に懐かしいようなそうでもないような…

ぬわ!!いきなり引くな!!
ムチウチにでもなったらどうする!!

くそ……ゆっくり王城見物も出来ん。


…で、私を何処に連れて行く気だ。
城壁の隙間をぐるぐると。いつまで歩かせるつもりなのだ。
疲れた!
肩が凝った!
手首が痛い!
喉が乾いた!

…無視か。ふん。無愛想な憲兵だ。


―――むむ?
地下通路とは……
貴様等の司令室、地下にあるのか?世界征服でも企んどるのか?
808利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/12(日) 07:22:22 0

…随分とオーソドックスな尋問室よ。
この「いかにもマジックミラー越しに誰かが見てます」的な壁が嫌だな。
ああ…解った解った。
その腰掛けに座ればいいのであろう?
ふん。何でも聞くがいい。尋問官。

いかにも。
この私の素性については、貴様等の方が詳しいのではないか?
23でこのユ国に渡り、近衛となり、師団長と国王補佐官筆頭となり……
妻と息子まで居たという。全然覚えとらんがな。

ああそうだ。属に言う記憶喪失という奴だ。
今の私はリ国近衛の一人。見てのとおり、大将の地位を頂いたばかり。
しばらく和睦せんとする我が王の意、書状にてお伝えせんと……
だから!!書状は無くしたと言っとろうが!!
知るか!!
何処ぞのイヌが咥えて持ち去ったのだ!!
違いない!!

……む!?新たな尋問官か!?
なんと。憲兵隊の司令官殿が、かように若く可憐な女性とは……

809芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/12(日) 07:23:54 0
>806
なんだと?あ奴が偽者?
――――――ミラー越しで見る限り、あ奴以外には見えんぞ?
じょろじょろ伸ばした青い髪といい、ふてぶてしい態度といい…
見ろ。
尋問に訪れた司令官殿を口説いとる。
「天の川の如く煌く深い藍の髪…」などと。
全く同じ文句を前にも聞いた。しかも全く同じ相手に対してだ。
あの時はにべも無くかわされたが……

そら見たことか。
―――ふん。往復ビンタじゃ生ぬるい。
ああいう奴は、総出でタコ殴りにして隅に転がしとけばいいのだ。


しかし…何故にリ国の近衛服など着とるのだろうな?
リュウライに取り入って正式に入団したとは思えん。
幻術にでもかかったか…?
…やっかいな事だ。

810名無しになりきれ:2007/08/12(日) 20:58:05 0
ツマンネ
811利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/13(月) 06:08:24 0
>810
なにぃーーーーーー!!!???
私の!!
取っっっっっっておきの口説き文句を!!!
「ツマンネ」のただ一言にて返すとは!!!

…玉砕だ、憲兵隊司令官殿。かなりの精神的ダメージ。
今なら大概の質問に、うっかり答えるやも知れぬぞ?
最近の近衛のたるみ具合から、王の「ちょっとヒトには言えない趣味」までな。


…ちょっと待て。
何故寝返ったとか聞かれても困る。
生まれてこの方46年。誇りある‘リ’国人である事を忘れた事は無い。
この‘ユ’国に来たのも、我が王の御為なのだ。
たぶん。

だ か ら 覚えとらんと言っとろーがぁ!!!!
忘れたもんは忘れたのだ!!
自分でも困っとるのに、吐くも吐かぬもあるまい!!!
812利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/13(月) 06:31:46 0
おい何をする!!?
氷音剣に触れるな!!手が凍りついても知らんぞ!?
その剣。凍気属性の者以外は扱えぬのだ。
このユ国には唯の一人もおるまい?

…いや……そうでも無い…か。
王族と……王族に准ずる力を持つ者が一人。
 
―――な…それは誰か、だと?
ふん。こっちが聞きたいわ。
私はラ国筆頭神官「天海」に、かような者の存在を仄めかされただけの事。
何でも、二十歳そこそこの若者だとか。

おい。今「なるほど」という顔をしたな?
いやした。絶対した。
一体何者だその若者は!?

…答えられんか。そりゃそーだ。
813芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/13(月) 06:49:15 0

頃合だ。出向くとするか。

おい烈火!この手を離せ!!
あ奴の記憶を引き出せるのはこの俺だけだ!!
あのまま憲兵隊の手中にある限り、あ奴に未来は無い!!

ああ落ちついているとも。
「縁」の奴の講義だって、ちゃんと覚えている。
ああ、解っている。
いくらうっかり者の利休でも、幻術などにかかるまい。
奴はおそらく、心の底では望んでいたのだ。
この国にて味わった、数え切れぬ残酷な仕打ちと辛い過去。
すべて忘れたいと…そう思ったに違いないのだ。

ふん。奴等め。無駄なことを!!
いくら殴った所で、奴はまいらん。むしろ喜ぶ。間違いない
814縁 ◆ZtiUwENISI :2007/08/13(月) 11:28:20 0
ただいま戻りました。

…え? 利休、元師団長が?
ふぅ、遅かったか…いや、敵のほうが早かったと褒めるべきでしたっけ?
とりあえず、憲兵を出し抜いて先王のもとへ利休を
氷音剣は取り上げて置いてください。
出来れば地下2000mに埋めて2000年間保管して置いた方が良い
…そんな事したら国際問題になるでしょうが
おそらくアレはトラップの一つです。

念のためカウンセラーと幻術士にチェックさせてください。
なに、リ国の物には適わないとは言えやらないよりマシでしょう…
815助さん:2007/08/13(月) 21:08:05 0
2000年後はどうする?
まあわしらぐらいしか残っていまいが
816縁 ◆ZtiUwENISI :2007/08/13(月) 21:13:36 0
>>815

ヒント:放射能ネタ
817芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/15(水) 07:17:06 0
>814
縁か。
―――――うむ。憲兵をどうにかせねばならんな。
氷音剣は…そうだな。
触れる者がおらんからな。
第一王位にお頼み致そう。
危険物は早めに処理せんとな。

烈火。
司令官殿に伝えてくれ。至急王がお呼びだと。現況を伝えよと仰せだと。
縁。
済まんが、茘枝を呼んで来てくれぬか?
俺達よりは…幻術の類に詳しかろう。
818利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/15(水) 07:18:18 0
…む?
お待ち下され司令官殿!!
尋問はまだ途中では!?
王の呼び出しだか何だか知らぬが、まだぜんぜん状況が変わらんこの状態。
報告も何もあったものではない。違うか?司令官殿?

いやいや、どうせなら見目麗しい女性の尋問官を希望する!!
んなむさい男どもは却下だ!!
答えるもんも答えるものか!!


……ちちぃっ!!行ってしまわれた!!
…ふん。
こうなったら、永久にだんまりだ。
見てろ!セク質以外は受けつけんからな!!


――――む?
…新手の尋問官、か?
819利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/15(水) 07:19:06 0

――――――――なっ!!!!?


……何者だ…!?
憲兵どもを一瞬にして灰にするとは…―――――――味方か!?
…いや、敵の敵が味方とは限らん。
そもそもこの私とて、気を許せば灰になっとったかも知れん。

…この…気……。この世の人間とは思えぬ……瘴気のような……
地を這う長い髪……、狂喜を帯びたハシバミ色の瞳……
美しいには美しいが……

そうか!!
これがあの「美王」と称えられたユ国の先王に違いない!!
魔物に憑かれ、地下の迷宮を今ださ迷うとの噂は本当だったのだ!!
げげぇっ!!
…あのー…その剣は…私の……

――――ぐはぁ!!
…ぐぐ…!!……
その魔剣を難なく使いこなすとは…さすがは……王族。
…しかし…何故に一発で止めを刺さん?
まるでネズミを弄ぶネコのようではないか。

――――ぐぼぁ!!!
820芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/15(水) 07:20:12 0
>816
待て縁!!
まだ行くな!!
―――今……司令官殿が行かれた後……誰か来なかったか?
…確かに扉が開いたぞ。
開いたと思ったら…まるで墨でもかけられたように…ミラーが……

くそ!……何も見えん!
この鏡の向こうで何が起こったのだ!?
821芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/15(水) 07:29:32 0
>815
おお助さんいい所に!!
呑気に2000年後の話などしとる場合か!?
緊急事態だ。
このミラーの向こう側で、何か只ならぬ……む!?

――――感じたか今の!!
空気が…張り詰めたような…凍るような……
して‘音’が……
今しがたまでは、人間が息をする音まで聞こえていたのだ。
それが今……何も聞こえん。全くの無音。
済まぬが……ちょっっっと様子を見てきてくれぬか。
822縁 ◆ZtiUwENISI :2007/08/15(水) 07:45:13 0
芭蕉様。
安心して良さそうです。
久々に利休殿が帰ってきて嬉しいのでしょう。
じゃれ付いているようです。 常人にはちょっとキツイ愛情表現だと思いますけどね。
よーく感覚を凝らして気を感じ取ってみてください。
殺意は感じません。

唯一気がかりなのは王が嫉妬してキングクラッシャーを撃ちに行く事くらいですが…
おや、王は何処へ行かれました?
823名無しになりきれ:2007/08/15(水) 12:35:42 0
北だ!!
824芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/16(木) 06:48:02 0
>822
そうだな縁よ。
確かに「殺意」は感じぬ。
……かと言って利休が死なぬとも限らんが。


良し。
放っておこう。
あ奴も。大好きな先王様にやられたら、うっかり記憶が戻るかも知れん。

王?
王が執務室におらんのか?
…いかん。
烈火につかせた嘘が司令官殿にバレるじゃないか。
825芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/16(木) 06:49:17 0
>823
―――北?―――王が北の塔におられると?
……はて。
北の塔は…ユ国の神器、5本の宝刀が収められし神殿。
宝刀の一つでも取りに行かれたか?

「月刀」は…今ここにある。
「細月刀」は…一茶の奴がラ国に持ち出したまま。
「氷雨」と「時雨」は…今だ封印が解けぬ。
残るは……そうか。
リ国の氷音剣と対を成す…「龍炎剣」

あの剣ならば、氷音剣の攻撃を無に帰すことが可能。
さすがは我が王!!
826名無しになりきれ:2007/08/16(木) 18:04:21 0
あいつ来ないなー
ほら、あいつあいつ。大納言、だっけ?
827利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/17(金) 06:40:03 0
>826
大納言!?
其方が言いたいのは大ではなく中であろう?
中納言についてはもっと掘り下げてやりたい所だが…如何せん。
記憶のない私が表立って口には出来ん。

奴はおそらく も の す ご 〜 く 多忙なのだ。
官房長官やら国王補佐官やら他いろいろと兼務しとるしな。
今頃、本当に大納言の位を頂いとる最中かも知れん。
正三位。近衛の大将より上。
何だかとっても腑に落ちんが、王が認めたのなら仕方あるまい。
して今は盆休み。
武官以外は交代で休みを取っとるからな。
親戚の世話やら子供の夏休みの宿題の手伝いやらで寝る間もあるまい。

などと語ることは出来んのだ。
察してくれ。
828縁 ◆ZtiUwENISI :2007/08/17(金) 07:13:58 0
いや、流石に大納言はないだろ。
…俺が中将とか言ってる時点でキャリア云々は忘れた方がいいのか…

そう言えば利休が頭の上がらない好々爺じーさんとかいなかったっけ?
ほら、よく訓練中氷菓子くれた…高利貸しの洒落なんだとさ、その時点で笑えねぇけどな。
その分利子つけてお国のために働けよって事らしい。

たしかあの人が大納言位を持っていたはずだ。
名前は忘れたけど能面翁とか通称持ってた人だ。
なんで能面なんだろう? って思ったけど烈風先輩が見習いの頃まではかなり怖い人だったらしい。
詳細は知らないな。

まだ鬼籍には入っていらっしゃらなかった筈だけどあんまり話も聞かないな。
829名無しになりきれ:2007/08/17(金) 07:26:37 0
仮面を変えると能力が変わる!!
830利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/18(土) 08:03:30 0
>829
んな便利なもんあるかーーーー!!!!
っと言いたいところだが、案外、暗示に弱い奴はあり得るやも知れん。

断っておくが、私は暗示に弱くはないぞ。
むかしむかし。
とある王立学校に1か月体験入学した時も。
苛めの一環として、ひょっとこ等の面を被せられたものだが……
まったく動ぜず授業を受けていた。
王族としての矜持もあった。
…それが…苛めに拍車をかける結果となったのだ。今にして思えばな。
くそ……ドジョウすくいでも踊ってやれば良かった。
さすれば一躍学内の人気者となり、ひょっとこ王子とでも呼ばれたに違いない。

…ああ、そういや水泳の授業で能面もつけられたっけな。
あれはまずかった。
さすがに溺れた。
―――829よ。
面など取ればいいじゃないかと心の中で思っただろう。
ふん。
世の中そんなに甘くはないのだ。
奴等め、耐水性のアロンアルファでがっちり……
あれ以来、決してプールには近づかなかったものだ。
能面も然り。
ふらっと立ち寄った居酒屋に能面が飾ってあったりすると、鳥肌が立ったものだ。
能面は嫌いだ。

……む?
……そういう顔したジジィが昔…居たような……
――――ぐわ!!!
頭が割れそうだ!!
何故だ!?
思い出さんとすればするほど――――い痛痛痛痛痛痛痛!!!!
831芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/18(土) 08:10:47 0
>828
縁よ。
其方の言う「その方」は、現筆頭神官「茘枝」の父上のことであろう?
俺がまだヒラの近衛であった折、筆頭神官であられた。
――懐かしい。
神官の身でありながら、訓練中は‘気’の練り方をご教示してくださったものだ。
師団員は皆、「翁」と呼び、指南をねだっていた。
利休だけはジジィと呼んどったが……奴が一番熱心に「翁」の教示を受けていた。
誰も真の名を知らぬ「能面翁」。

…まあ……父上には面白くなかったようだがな。
「神官は神官らしく、経でも唱えてろ!!」と良く怒鳴っとった。

うむ。隠居したとは言え、まだ亡くなられてはおらんぞ。
茘枝の家に遊びに行くと、奥の部屋から出てくるからな。
元気にやっとるか〜とか言ってな。

―――そうだ!
「翁」に利休を診てもらえばいいかも知れん!!
早速茘枝の家に出向くとしよう。
832名無しになりきれ:2007/08/18(土) 09:58:56 0
ミロクっていうらしいぞ
833名無しになりきれ:2007/08/18(土) 20:13:01 0
天海にミロク・・・つぎはオクニか
834芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/19(日) 07:57:33 0
>832
なんと其方!!「翁」の名を知っているのか!?
ミ…………そうだったのか。
それで…茘枝の御母堂が「翁」をみっちゃんと呼んでいたわけだ。
「翁」は怒っとったがな。
みっちゃんだけはやめろと。

良し。
俺も今日から、「翁」を弥勒殿と呼ぶとしよう。

…そう言えば、弥勒殿が言っていた。
「お主の孫が神官となった折には、我が名を授けよう」と。
…弥勒…か。
利休の奴は猛反対するだろうな。
「我が孫に異界の神仏の名など!」…などとな。
835芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/19(日) 07:58:16 0
>833!!其方もか!!
阿国殿は翁・いや弥勒殿の奥方の名!!
俺はたまたま弥勒殿が呼んでいたのを聞いた故知ってとるが、
一般人は知らぬ筈の名だぞ?
…阿国殿も…真の名を隠しておられた方ゆえな。

何故に神官や巫女というのは…名を隠したがるのだろうな。
ああ、阿国殿も巫女…でな。
神官と巫女が夫婦となる例は珍しくないのだ。
互いに…世俗とは交わらぬ者同士。
年に一度の合コン・いや、天主を称える神祭にて、
否が応にも惹かれ合ってしまうのだろうな。
836縁 ◆ZtiUwENISI :2007/08/21(火) 02:09:18 0
なんて言うか…「利休のやつ、強化しすぎたか?」って感じのリアクションだな。
もしかしてあの爺さん利休の頭の中にトラップ仕掛けてあったんじゃねぇだろうな?
自分の能力を暗示で変えられるようなやつだ。
人に暗示を掛けられるだけの能力を持っていてもおかしくない。
だれだ? ユ国の幻術はほかより10年遅れてるなんて言ったやつは…
すげぇ使い手が居るじゃないか…
837利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/25(土) 20:05:54 0


――――――――――もはや……!これまでか……!?
足も…腕も…………動かん。首をもたげることすら出来ん。
……こうして……
目の前の敵が止めを刺すのを…ただただ待つ事しか出来んとは……
……ん?
――――な〜んかこのシチュエーション。
初めてではなく…懐かしいような……なんだかこう……むしろ嬉しいような……

いやいやいや!!
んな変態じゃあるまいし!!

……くそ!!
氷音剣も氷音剣だ。
私が使わんとする時は滅多に抜けぬくせに!
あの美しい方の言うことはホイホイ聞きおる。

………来るか。
ヒタヒタと。靴を履かぬその足音だけは、かろうじて聞き取れる。
まさか我が剣に引導を渡される事になろうとはな。


―――――――なにぃ!!?
838利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/25(土) 20:06:49 0

……何が起こった!!?
氷音剣を…弾き飛ん…
…向かい来る……この堂々たる靴音。……何者だ?
この方の‘気’に負けぬ強大な‘気’。
床を這う衣擦れの音から察するに…………

おお!!やはり!!
額に刻まれしユ国の紋章。
現国王自らのお出ましとは……光栄なことだ。

…してその手にあるのは……なんと!龍炎剣ではないか!!
我が氷音剣と対を成すと謂れし伝説の剣!!
両者まみえし時、互いの能力をすべて打ち消すと聞く。
故に、リ国より何者かが持ち去った…と。
そうか。この国にあったのか。

839芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/25(土) 20:07:42 0

弥勒殿!!お急ぎ下され!!
―――こちらです!!ここに先代と利・なななんと!!!
王!すでにこちらに!!?

お待ちを!!
利休に止めを刺すはたやすき事。
まずはリ国の意図を探るのが先決かと。
―――は。
おそらくは敵の幻術によるもの。
ここに、弥勒殿をお呼びしました故、ここは我々に任せて頂きたく・

……御意。

恐れながら…先王様。
どうか、王と共に、隣室にてお待ち頂けませぬか。
――あ、その剣はこちらに。
王もです。
お二人で退屈凌ぎに…なんて事にならぬとは限りませぬ故。
―――いけません。
城ごと吹き飛びますから。
840利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/25(土) 20:10:41 0

我が出で立ちと同じ、純白の軍服…か。
―――そうか。貴公がユ国近衛大将、芭蕉殿だな?
――――――知らぬ。
貴公になれなれしく、「利休」などと呼ばれる謂れはない。
我はリ国の近衛。
我が王の使者として、和睦の意思を伝えに参った。
このまま両国が争えば、両者の経済が疲弊するは必至。
それこそ武器商人や、アグストリアの連中の思う壷。

―――――――嘘、だと?
何故解るジジィ。
いまいましい能面の面など被りおって!
面を取れ!
それが隣国の使者に対する礼儀か!?

―――――――――げげえっ!!
素顔まで能面か!!?
やややめろ!!顔を近づけるな!!!寒気がする!!
そうだ!
和睦の話など真っ赤な嘘だ!
私は単身、この国の将をとりに来たのだ!!
841芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/25(土) 20:13:11 0

弥勒殿。何か…わかるか?
―――そうか。やはり、ラ国の天海だな。
強化し過ぎた?
…どういう意味だ。弥勒殿。以前、この利休に何かの術を?
…簡単な暗示だと言われても良く解らん。
要するに、どうなのだ。
利休は治るのか、治らんのか。

―――死なねば治らん…と…そう言うか。

やむを得んか。
842利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/25(土) 20:16:46 0

……ほう……
優美な曲線を描く……美しい剣。
振るだけで淡い燐光が弾け飛ぶ。
ユ国の‘月刀’……なるほど。
月の名を冠するだけはあるな。

良かろう。殺せ。ここまで来たのだ。悔いは無い。

―――――――?
なんのつもりだ。
この氷音剣を…使えと言うのか?
ははははは!!貴公とこの私が、ここで決闘だと?
…ふん。
公平でない事は性に合わん、などと。どこかで聞いたような台詞だな。

843縁 ◆ZtiUwENISI :2007/08/25(土) 21:14:44 0
誰かがルール違反しないと介入できないのが俺の立場の辛い所だな。
さて、問題が起きたとしてどうしようか?

1.利休の記憶を更に上書きする。
2.記憶にトラップを仕掛けてリ国に送り返す。
3.現実は非情である、利休は誰かに割って入られる事も無く月刀の錆に…

答え3
答え3
答え…



殺して蘇生して幽閉って手も有るけど蘇生術使える部下って実はいなかったりするんだよなぁ…
先王あたりをそそのかして手を貸してもらうとか言う手段くらいしかおもいつかねぇ
考えろ縁、もうちょっと何か考えろ…
844利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/26(日) 08:49:23 0
>843
…いいのだ縁。
私を助けようなどと思うな。

‘蘇生の技’も…「神」か「悪魔」の領分。
先王様とて所詮は人の子。
3次元神である「天主」或いは「白の魔王」でも無い限り、許されぬ行為なのだ。

…って良く良く見れば貴様。
答えが全部「3」になっとるではないかーーーーーーーっっ!!!!


そうかそうか。お前の考えは良〜く解った。
出世し、お主が大将となった暁には。
化けて出てやるからな。
化けて出て嫌がらせしてやる。大将会議の読み原稿のすり替えとか。
845芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/26(日) 08:50:26 0


―――――――この時を…待っていたぞ利休。
今まで何度か手合せしたが、互いに本気は出さなんだ。
敵味方に分かれた事、‘神’に感謝したいくらいだ。

…行くぞ。
解っているとは思うが……手加減はせん。
846利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/26(日) 08:51:36 0

以前に手合せしただと?
むう………全く覚えとらんが……いいだろう。
この氷音剣を手にした私の実力。冥土の土産に見せてやる。

…おい氷音剣。
頼むから、いざと言う時意地悪するなよ?
「…頼む!!抜けてくれ!!!」
などと、何処ぞの宮崎(息子)監督アニメの物真似するはめになるからな。


……む?
貴公、剣を鞘におさめ何とする?


―――――――む!!
「居合い」か!!

ぐっ!!重い!!一撃毎に込められし貴公の‘気’!!
……いい味だ。
さすがは近衛筆頭と誉めてやろう!!!

847芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/26(日) 08:52:37 0

おのれ!!人を誉めるとは随分と余裕だな!!
すべての打ち込みを 避けずに受けるか!!

―――抜け。利休。
いつまで鞘付きで応戦している。
相手を馬鹿にするにもほどがあるぞ。
848利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/26(日) 08:53:29 0

……別に馬鹿にしとる訳では無い。抜けんのが恐いだけだ。
行くぞ氷音剣。
「魔剣は魔剣だが月刀に劣る魔剣」
とか呼ばれたくあるまい?

そりゃっっ!!
ぬわっっっ!!?

いててて………あっさり抜けるな!!!
腰を捻ったではないか!!!

849芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/26(日) 08:54:14 0

……何をしている。
俺を油断させるつもりなら無駄なことだ。
もうその手に乗らん。
「お前のとーちゃん○○○!」とか言うのにも引っ掛からんからな。
850利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/26(日) 08:55:30 0

誰がんな幼稚な手を使うか!!!
行くぞ氷音剣!
―――――目にもの見せてやれ!!!
851芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/26(日) 08:56:12 0

……変わらんな。その太刀筋。
記憶は無くとも、身体は覚えとると言うわけだ。
―――悲しいかな。
俺はお前の太刀筋が読めるが…お前は俺の太刀筋が読めんのだからな。
852利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/26(日) 08:56:57 0

…貴様!!
すべて右に左に受け流しおって!!
そんなに私と組み合うのが恐いか!?
853芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/26(日) 08:57:44 0

応よ!!
お前のくそ力と勝負する気はない!!
その‘気’ともな。
組み合ったが最後、‘凍気’をこの身に送りこむ気であろう!?
854利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/26(日) 09:17:59 0

…ふん・
ならば。この部屋ごと氷室と化してくれよう。
…………―――――――どうだ。この冷気の中を動けるか?

855芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/26(日) 09:18:46 0

なんだあの手は!!
両の手に…六妨星だと!?
利休!!王への忠誠の証。ユ国の象徴印はどうした!!
856利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/26(日) 09:19:34 0

そんなものは無い!!
―――――どうした!!動きが鈍いぞ!!?
‘火焔’の者の手でも借りるか!?
ははははは!!出来まい!!
部下の手を借りるは近衛大将の名折れ!!!
857芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/26(日) 09:20:45 0

……部下など呼ばん。呼ぶ必要はない。
利休よ。
その凍気。8年前のあの日に戻れたなら……紅葉殿も救われたものを。
858利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/26(日) 09:21:22 0

紅葉?
誰のことだ。紅葉(くれは)……女、か?
……ふん!!今更動揺を誘っても遅いぞ!?

―――最後だ。
月刀が折れるか、この氷音剣が砕けるか!!
受けるがいい!!我が奥義!!「千手凍錐剣」!!!

859芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/26(日) 09:22:07 0

最後か。
そうだな利休。最後としよう。
……我が最大の奥義。「虹色申告」!!!
―――――――――――――――――――――ぐはぁ!!!

860利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/26(日) 09:23:07 0

――――――な!!!?馬鹿め!!!
それは剣の奥義では無く!!
確定申告に用いる奥義ではないか!!!
いくら青色申告に次ぐ絶対奥義とは言え!!それでこの剣は防げん!!

ははははは!!
バル・バラの生地をも突き通す我が剣の威力!!思い知ったか芭蕉!!


―――――――は!?
芭蕉……?

お主。ここで何をしている。


芭蕉!!貴様!!!わざとやったな!!?
おい!起きろ!!手加減せんと言ったは嘘だったか!!?
己が命とこの私の記憶を引き換えにする気だったのか!!?
861芭蕉 ◆r4nATUz5SU :2007/08/26(日) 09:24:04 0

いいのだ利休。
弥勒殿は言った。「死なねば治らぬ」と。
ならばこの俺が死のうと思ったまで。
利休よ。この国が必要とするは、俺ではない。お前だ。
近衛をまとめ、王を守る筆頭の役。この月刀と共にお前に返そう。

――さらばだ。お前と過ごした23年間。実に楽しかったぞ。

862利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/26(日) 09:25:08 0

なんと芭蕉よ。何てことをしてくれるのだ。
お前が死んでもちっとも嬉しくないぞ。

――――甲斐に何と言えばいいのだ。
…芭蕉。頼む。目を…――――――開けてくれ。





―――――――――2007年8月26日 芭蕉 死亡。享年46歳。
863名無しになりきれ:2007/08/26(日) 20:55:47 0
つ【水芭蕉の花】
864利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/27(月) 06:36:26 0

芭蕉。
お前が死んで1年が経つな。…月日が経つのは早いものだ。
見えるか?一面に咲く水芭蕉が。
紅葉の墓の秋桜も苦労したが、この田を作るのは…それ以上に大変だったぞ。
土を入れ替えたり、近くの沢から水を引いたり。
そうそう、月槍が鋤を引いてくれたのだ。
……まこと、主人思いの良い馬だ。今、紅葉と共に飼葉を食んでおる。

しかし……苦労の甲斐があった…な。
水芭蕉が植わる水面に、ひっそり佇むお前の墓。
誰がどう見てもお前の墓だ。
墓参りの度に長靴を履かねばならぬのが…難点と言えば難点か。

865利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/27(月) 06:37:42 0
>863
―――む……?其方も芭蕉に世話になった口か?
墓の周りの花を手折ってくるとは…ちゃっかりしとるな。
いやいや、別に構わん。
んな細かい事を気にする奴ではない。

いや待て。
その格好でこの田に入る気か?
やめとけやめとけ。せっかくの蒼いドレスが台無しとなろう。
――どれ。
その花、この利休が代わって手向けてやろう。

……なんと。靴を脱いでまで。
そうまでして花を手向けんとするは……よほど芭蕉のファンだったと……
―――まさかあ奴。このご婦人と……

どわ!!だから言わんこっちゃ無い!
ここの泥は良く滑る故、気をつけ・
・なんだ。どなたかと思えば…志摩殿ではないか。
…失礼した。その……目深にボンネットをされとられた故……
866某烈:2007/08/27(月) 22:56:28 0
男は顔じゃねえ!!
その証拠の双子の兄貴には恋人がいるのにおれには・・・
867利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/28(火) 06:31:01 0
>866
そう悩むな。某烈とやら。近衛の年長組とは言え、主はまだ若い。
…いや若い。20代後半は十分に若いぞ。

何処に行く。……何をそう…怒っとるのだ。
其方、この私の説教が聞きたくて、この場に来たのであろう?
この時間は大概、食堂で一杯やっとるからな。
まさか誰もおらんと思い、叫んだ訳ではあるまい?

―――いいから座れ。
其方も飲むか?
ははははは!遠慮するな!芭蕉のボトルだ。

お主。女にもてぬ事を気にしとるようだが…
…ああ、済まんな。いや水割りでいい。ツーフィンガーという奴だ。
蒸し暑いからな。氷を入れてもらおう。
主は何……ストレートでいいだと?
そう言わずに割ってみろ。氷もな。私が作った氷だ。
……だから嫌だと言うのか。ふん。ならそのまま飲め。吹いても知らんぞ。

どわ!こっちに吹く奴があるか!!
…言わんこっちゃ無い。
誰が酒だと言った。これはカルピスだ。色を見て解らんか。


何の話だった。
―――ん?帰るのか?

んな怒らんでも。
だいたい怒るのは私の方だ。おい烈火!!クリーニング代払え!!
868烈風:2007/08/28(火) 07:51:22 0
烈火のやつにもほとほとあきれかえるな
さて姫とデートに行くか
869名無しになりきれ:2007/08/28(火) 20:53:03 0
月食見た?
870利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/29(水) 21:29:04 0
>868
貴様。何を寝ぼけとる。今日は非番では無かろう。
…んな顔してもダメだ。
約束の時間守らんと樹華殿が怒るとかそんな事は知らん。
んな約束する方が悪い。

…いかんと言うに。
大体何だ。
大将である私が、この謁見の間でせっせと働いとる時に。
……ん?
このドラムはな。絨毯に掃除機をかけるのに使うのだ。
このだだっ広い部屋。コンセントが届くはずもあるまい。
それが終われば床のワックスがけだ。
乾いたら数回、空雑巾で磨く。無論、立ち並ぶ20本の柱もだ。
壁にかけてある宝剣のホコリ取りも。
おお!そうだ!!
それを全部私の代わりにやると言うなら、休暇をやらんでも無い。
どうだ。悪い話ではあるまい?

だーーーー!!!!
バケツをひっくり返す奴があるか!!!
あああーーーー!!備品のドラムがぁああ!!!
もういい!!!いいから行け!!!
871名無しになりきれ:2007/08/29(水) 21:30:38 0
糞スレだなぁ
872利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/29(水) 21:31:31 0
>869
…う・うむ。見たと言うか…見れんかったと言うか…。

――昨夜は満月であった故、第一王位が接点の池に行かれてな。
その供に付いて行ったのだ。

良〜く見えたぞ。水面に映った月はな。
魚がはねる度に砕け散る赤い月。
なかなかの情景…ではあったが、空に浮かんどる方は見れんかった。
…当然だ。
第一王位が真面目に水面見とる時に、のんびり空など眺められん。
そっと見ようものなら、「水面から目を離すな」と怒られるは必至。

「見ろ利休。月が欠けているぞ」
…という声に、空を仰いだ時は遅かったのだ。
第一王位。皆既月食の事を後存じなかったとは……

くそ!!出かける前に言っときゃ良かった!!
873利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/30(木) 07:24:59 0
>871
―――貴様。言いたい事はそれだけか?

ははははは!!
この私を絶望の闇を落とし入れんと意図し、その言葉を吐いたのだろうが!
残念だったな
近衛の筆頭たるこの利休。その程度の罵倒にたじろぐ筈もあるまい?

おお!!?誰か挟まっとる!!
っと一瞬喜んでしまった事は棚の上に置いておこう。


…さて。どうしたものかな。
言葉とは言え、‘糞’など。
いいか871。言葉には、「言霊」というものがあるのだ。
――見ろ。せっかく綺麗に掃除した謁見の間。
形容し難い物体でいっぱいだ。
この世界が「言葉」を紡いで成されたものである以上、
不用意に吐いた言葉も絶大なる威力を発するのだ。
どうしてくれる。
王に最終奥義を食らうだけでは済まぬぞ?
今度こそ「ろっぽんぞー」のエサにされるやも知れん。

…おい。「ろっぽんぞー」が何かググっても無駄だからな。
ウィキペディア先生も、通常の意味しか教えてくれまい。
やーいやーい。
口惜しかったら前スレに目を通してくるがいい。
874齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/08/30(木) 11:39:48 0
盆休みがちょっと長すぎたようですかな……。
まあ、私が働かなくとも代わりはいくらでも居ますからね。
優秀な人は多かれども、共に協力するという意思がない。
フフ、困ったものです……。
875縁 ◆ZtiUwENISI :2007/08/30(木) 21:27:32 0
師団長は芭蕉様のほうがよかった気がするな。 …と下町でもっぱらの噂。
そしていつの間にか1年たってる。 
腹心やら秘蔵子やらだんだん戦力が増えていく縁派。
ただし全員裏方って言うのが俺の性格を現してるよなw

さてここで問題です。 俺は何歳でしょう?
876利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/31(金) 07:13:34 0
>874 宗光
ふん。
長すぎる盆休みが取れるとは…心底羨ましいぞ。
せっかく休んどったのだ。有意義な休暇だったか?
……何をそうアンニュイになっとるのだ。

良く聞け宗光。
大臣職の一つや二つ。多少すっぽかした所で問題無かろう。
…優秀な政務次官も、事務次官も居るのだ。
中納言の奴など、官房長官のくせにさっぱり顔を見せん。
心配などしとらんがな。どうせ裏でまた画策しとるのだ。
大臣など所詮、口が立てば何とかなる職なのだ。
……あまり言うと何処ぞの誰かから怒られる故、これ以上は言わんがな。

だが、これだけは覚えておけ。
近衛参謀は大臣とは違う。
お前の代わりなど、この世の何処を探しても居らん。
いいか。自分の代わりは何処にでも居ると思うな。

この場が終わる日も、そう遠くはあるまい。
これまで、良く‘ユ’国の為に尽くしてくれた。礼を言う。
もし私が血迷って次スレを立てた時は…顔を出せ。
たまにでいい。
過労でぶっ倒れられたら、訴えられるのは私だからな。
877利休 ◆r4nATUz5SU :2007/08/31(金) 07:19:53 0
>875 縁
…なんだ。お前も居たのか縁。
……………ふん。
大将は芭蕉のが良かったとか言う巷の噂はどうでもいい。
噂など本気にしてクヨクヨ悩む私では無い。
…いいや。全然気にならん。
このグラスが割れたのは既ににヒビでも入っとったんだろう。

にしてもさすがだ。
最近どうも仕事人もどきとか桃太郎侍もどきとかネズミ小僧(以下略)とか
裏で暗躍する輩が増えたと思ったら…
お前の仕業だったか。


…で其方。会う度に老けてないか?
皺の数などこの私より多いくらいだ。
タイムリーブも程々にしとけ。
……などというのは冗談だが、あながち違ってはおるまい?
昭和生まれよ。
878蛎崎慶広 ◆A/jwt/fEIw :2007/08/31(金) 08:34:06 0
貼り付け祭りじゃ、他言は無用

松前慶広

時代 戦国時代から江戸時代前期
生誕 1548年10月4日(天文17年9月3日)
死没 1616年11月20日(元和2年10月12日)
別名 天才丸、新三郎(幼名)
諡号 永泉、海翁
戒名 慶広院殿海翁永泉大居士
墓所 北海道松前郡松前町の大洞山法鐘寺
官位 従五位下、民部大輔、志摩守、伊豆守
藩 蝦夷松前藩主
氏族 蠣崎氏→松前氏
父母 父:蠣崎季広、母:河野季通の娘
妻 正室:村上季儀の娘
子 松前盛広、松前忠広、松前利広
松前由広、松前次広、松前景広
松前安広、松前満広
娘(喜庭直信室のち津軽信建正室)
娘(下国広季室)
879利休 ◆r4nATUz5SU :2007/09/02(日) 07:53:02 0
>878
な……っ貴様!!この容量が足りん時に!!
880利休 ◆r4nATUz5SU :2007/09/03(月) 07:03:12 0

―――――……。

…どういう事だ。
貿易問題がいつのまにか一段落つき、敵襲が遠のいた今。
近衛の仕事は確実に減った。減ったはずなのだ!
なのに!何なんだこの忙しさは!!

……私が悪いのか?
近衛の職員調書の「特筆すべき事項欄」に。
「趣味は掃除に洗濯」とか洒落のつもりで書いたのがいけなかったのか?
何故に私が毎日毎日早起きし、王の玉座とか磨かねばならんのだ!!

ああ!!!
走り込みがしたい!!
タオル片手に!出でる朝日を眺めたい!!
この城内一画に、こっそり作りし露天風呂。
そこから眺める日の出の素晴らしさと言ったら!!

忙しきこの身に唯一許された朝の時間。
その貴重な時間を……たかが椅子磨きに費やさねばならんとは!
ついでに言ってしまえば、せっかくの空き時間、2ちゃんも出来んのがもどかしい。
…王は……知らぬだろうがな。
まさか近衛大将が2ちゃん、などと。
知れたら大変だ。今度の今度こそ、キングクラッシャーでは済まされまい。


――――――――は!?
いえ、何でも御座いません。王。
それはもう喜んで磨かせて貰ってます。恐悦至極ですホントです。
ホントですと言ってるじゃなりごめし!!!!
881利休 ◆r4nATUz5SU :2007/09/03(月) 07:04:12 0


…ゴフっ…………あの……陛下。
もしかしてその……解ってやられてます?
ご覧くだされ。
せっかく磨いた黄金の玉座に、新たなる血の染みが…。
そのように、お約束のパターンで攻撃される故に、謁見の間の掃除が終わらぬ事。
ご理解の上で…やられてます?

――――そうでしたか。
早朝の私の自由時間を無くすため、わざと、で御座いますか。

ええっと…………それはまた何故?
882利休 ◆r4nATUz5SU :2007/09/03(月) 07:05:26 0

はあ。わたくしがこれ以上2ちゃんにアクセスするのを防ぐ為、と。
ははははは、そうでしたか。それはそれは・

ええーーーーーー!!!!!???????
何ゆえに知っておら・おられましたでありますか!!??
それはもう!周到に隠蔽せんと!!
城の光回線使ったらバレる故、秘密の露天風呂にモバイルPCを隠し。
わざわざ携帯繋いでネットにアクセスしていた事。
何故にお気づきで?

――あ。そうですね。あの携帯。近衛の備品ですもんね。
高額の請求書の説明がつきませんもんね。
883利休 ◆r4nATUz5SU :2007/09/03(月) 07:06:36 0

解り申した。陛下。わたくしの負けに御座います。
どうぞ。
城の中庭に飼われし、ろっぽんぞーのエサにでも何でも。
―――は?
もっと重い罰……

そっ…!その御手にあるのは!!わたくしのモバイル!!
7年前にヘソクリで購入した当時は高性能だったA5型!!

な!何をなさいます!!?
お願いで御座います陛下!!
それを壊されたら、この私の唯一の楽しみが!!
ああああーーーーーー!!!!
884利休 ◆r4nATUz5SU :2007/09/03(月) 07:07:40 0







っぐっ……!
――――――泣いてなどおらん、紅葉。
近衛の筆頭たるこの私。たかがPCの一つや二つ無くしたくらいで泣くものか。
それよりどうした。
新月前夜でもなく、夜でも盆でもないこの時分。
化けて出てくるとは一体?

いや誤解だ。
お前を失い、どれほど私が哀しんだか見ていただろう。
これ幸いと食堂の女官や中納言の奥方を口説いたりなどしとらん。
…あれは違う。あれは女性に対する当然の作法。
お前にかける言葉とは、天と地ほどの開きがあるのだ。

――――お前が死んだ夜も。一生忘れるものか。
芭蕉がおらなんだら、とっくに自暴自棄となり、野に下っていたかも知れん。
あの夜。奴が身体を張って私を……
……なんだその目は。
奴が身体を張って私を止めてくれたと言っているのだ。
何を勘違いしているのだ。
奴は無二の友人。
其方。男同士の友情に嫉妬しとるのか?
そういや1年前、そっちに芭蕉が行っただろう。
奴に聞いてみろ。一番の証言者ゆえ。
885利休 ◆r4nATUz5SU :2007/09/03(月) 07:09:16 0

――――――ふう……。予測せん来訪者のおかげで、ちっとも終わらんな。
来て欲しい来訪者は一向に来んしな。

おい縁!宗光!…して中納言、助さん、虎千代、凰龍、烈風、R、その他名無し達よ!!
この私に、一人芝居のみで終わらせる気か?

くそ!!
この血の染みの取れんこと取れんこと。
いったい何年前の染みなのだ。
886名無しになりきれ:2007/09/03(月) 09:47:35 P
なんてことはない
887名無しになりきれ:2007/09/03(月) 12:26:16 O
そう言うのもおもしろいかな?ナンテ
888利休 ◆r4nATUz5SU :2007/09/04(火) 07:06:33 0
>886
おお886!応援に来てくれたのか!?
「何てことは無い」とはすごい自信だ。
早速だが教えてくれ。どうすれば…何を使えばこの染みが取れる。

……何故に黙って突っ立っとるのだ。よもや…単に見に来ただけか?
それとも…答えは自分で見つけろと。そういう事か?
んな人生相談の回答事例みたいなアドバイスなどお断りだ。
いいか。
この染みが取れん限り、私の苦悩は永遠に続くのだ。
知っとるだろう。私がヘマをする度に飛んでくる陛下の鉄拳。
王族は「加減」を知らんからな。
たまたま私がアンブレイカブルボディーであったから良かったものを……

さあ!早く教えろ!!
いかがすれば取れるのだ!!
……貴様。
この後に及んでだんまりか?

……まあいい。応援に来てくれた事に変わりはないのだ。
掃除したての絨毯の上にて、この私の所為を見守るがいい。
言っとくが、貴様が名無しであるからこそ、寛大になっとるのだからな?
貴様が部下の一人なら、蹴りの2,3発は入れとった。
889利休 ◆r4nATUz5SU :2007/09/04(火) 07:08:12 0
>887
其方も応援に来てくれたのか!!
っておい。今なんつった。
「おもしろい」とか言わなかったか?
この私の一人芝居、一人空回りが「おもしろい」だと?

……てれ笑いして誤魔化してもダメだ。
どうせ其方も。他人の不幸は蜜の味である口であろう?
いやいや何も言うな。言わんでも解る。
886も、887…其方も。
わざわざ謁見の間に出向いてまで、この私を笑いに来たのであろう?

一度は力をすべて無くし!
それこそ血の滲む努力をしてようやく並みの‘気’を得!
何とか口八丁で登りつめた近衛筆頭の地位!!
純白のぶんぷく…いや軍服は!いわば返り血を浴びぬ自信の象徴!
……いや、別に深く考えんでも良い。
適当に格好よさげな言葉を選んだまで。

良かろう!!
近衛筆頭の誇りにかけて!この染みを取ってみせるぞ!!

月夜!!塩酸と硝酸とアルコール持って来い。
ええい止めるな!!
この椅子が少々溶けようが知ったことか!
黄金に見えて実は真鍮であるこの玉座。
これほど拭いても取れぬなら!いっそ溶けて無くなってしまえ!!
890利休 ◆r4nATUz5SU :2007/09/04(火) 07:09:12 0
いえ、何でも御座いません。王。
――――は。これはわたくしの客人。

お待ちを!!玉座はまだ…手入れ中でして、掛け布を外してはなりませぬ。
は・
はははは!御戯れを!!
形が変わったとか少し縮んだとかそんな事は御座らねば!

いやダメですって。引っ張らないで下さい。
891齋藤宗光 ◆PfO6eKKYDk :2007/09/04(火) 17:55:58 0
果敢にトライしてみますが、駄目かもしれませんね。
駄目な上司を持つと疲れるそうですが、一応付いてはいきますから。
泥舟に乗った気持ちで、安心しないで下さい。
892利休 ◆r4nATUz5SU :2007/09/05(水) 07:01:52 0
>891 宗光
む〜ね〜み〜つ〜〜…………お主はどうしてそう……

いいではないか。ダメダメな上司でも。
…んな眼で見るな。
まずそこに座れ。影になって書類が読めんと、何度言ったら解るのだ。
背の高い奴はこれだから困る。

飲め。焼酎だ。初めて其方がここに来た折も…飲んだな?
…案ずるな。ネコの出汁は入っとらん。


お主はどうも…考えすぎるきらいがある。…眉間に皺が寄っとるぞ?
いいか。
お主は私の「同僚」では無い。「部下」だ。
そう一所懸命になる必要も、義務も無いのだ。

おう。
泥の舟だろうが何だろうが、乗ってやろうじゃないか。
舟が溶けたら泳げばいいのだ。
いや待て。ホントにやるな。実は泳げんのだ。例えばの話だ。
893中納言夫妻+モララー:2007/09/05(水) 19:00:00 0
中納言「わ、忘れていたわけでは無いぞえ、利休殿!?まろ達はこの国が新たな
      段階に進む為の準備を…」
麗華「素直に言えば良かろう、ネタが無かったと」
モララー「閣下、それでは身も蓋も…」
麗華「こいつは甘やかすと付け上がる。このくらいで丁度良い」
894利休 ◆r4nATUz5SU :2007/09/06(木) 06:46:08 0
>893
…ネタか。なるほど。
武官と違い、文官は大変だな。
ネタのひとつも出さねば政治生命が絶たれるというわけか。
そうかそうか!!可哀想に!!
ただただ身体だけ動かしとりゃ何とかなる我等は!何と幸せか!
のう!麗華殿!!

さあさあ、この私と一緒に!!新たなる冒険の世界へ!!
神々の住まう天上界!!人魚が支配する御界!!変な人間しか居ない人界!!
ありとあらゆる世界を!旅して回ろうではないか!!

いや中納言はいい。来んでもいい。
そこのネコミミも。玉座の再建でもしといてくれ。
玉座の再建とは文字通り、この玉座を作りなおしてくれという事だ。
難しいことではあるまい?

では行こうか麗華殿。
さ あ! さ あ さ あ さ あ !!!
895名無しになりきれ:2007/09/11(火) 07:48:44 O
マッハふみふみ
896利休 ◆r4nATUz5SU :2007/09/12(水) 06:15:30 0
>895
ぬぐわあああああっっっっ!!!!!

……ぐうっ……  
音の壁を越えた其方の腰踏みマッサージ。効いたぞ。
効きすぎて…立てん。

……くそっ…!895!どうしてくれる!!
これから早朝の訓練が始まると言うのに!!

コルセットでもせねばなるまい。
痛ててて……おい。そのタンスから取ってくれんか。
897利休 ◆r4nATUz5SU :2007/09/12(水) 06:17:05 0

おそらくこれが最後となろう。故に、言っておく。
次スレは立てん事にした。
いろいろ考えた。設定大過ぎゆえの敷居の高さ、平穏な日々の到来。
……ま、一番の理由は、王にPCを壊されたからなのだがな。
わざわざ城下のネットカフェに赴き、こそこそやるのはどうも性に合わん。
故に、きっぱりやめる事にした。
近衛の大将たるもの、引き際は心得ねばならぬと、先王様も言っていた。

……いや。
実はいきなり先王様が立てるのではないかと内心ヒヤヒヤしとるのだがな。
やんごとなき方々の思惑。この私の窺い知る処では無い故。

2スレに渡り、此の場を訪れた方々には、まこと世話になった。
心より御礼申し上げる。

ではな。
部下の朝練に付き合わねばならん故、ここで失礼致す。

898利休 ◆r4nATUz5SU


――――ほう…
近衛に志願したいというのは…其方か。

ではその腕を見せてもらおう。
…いや、剣技を見る必要はない。その剣を見れば大体解る。

正規の近衛となるには条件がある。
我等が‘王’を守護する近衛。もっとも問われるは…その人間性。
其方は何故に…近衛になりたいのだ。
今日あって明日ない身となるやも知れん。
時には同じ国の者を疑い、殺さねばならん。それが近衛だ。

どうした。腕が立つだけでは……近衛にはなれんぞ?