星占い的独り言その31:
そういえば噂の和風美少女サクヤ改めカグヤ(神楽耶)が、
登場したわね。彼女の星座はまだ未定のようだけど、もし
狙い通り牡牛座であれば、幼少時代からのルルーシュの
幼馴染であるスザクと同様の彼女は、牡牛座-蟹座-射手座の
ヨード(以前の本コーナー参照)の一端をなす存在ということに。
というかギアスキャラ唯一の牡牛座さんであってくれ(笑)神楽耶タン〜
本格的なシナストリー(相性)チャートについては、後々言及するけど、
蟹座スザクと射手座ルルーシュの150度相性は、通常は相容れない関係だけに、
何かの切っ掛けで深く結びつくと、決して忘れられない存在に… それは、
同じ蟹座のシャーリー(それから、何の因果か同じく蟹座のリヴァルも)にも
言えることでもあるんだけど。とにかくなぜか蟹座に縁のあるルルーシュ(笑)。
それはやはり彼の人間関係や前世からの縁を意味するドラゴンヘッドが、
蟹座にあるから? そういえば子供時代のスザクとルルーシュが仲良くなる
切っ掛けはナナリーだったそうで、やはりそこは同じ水の星座の蠍座と
蟹座の、何も言わなくても通じ合える親和性が功をなしたのかもね。
彼の傍に蟹座の友人が集まってくるのも、実はナナリー効果とか!?
あー以上のこの辺の話は、以前の話と若干被ってたかもしれないわねw
でも、そうするとシャーリーとルルーシュにも、スザクと同じことが
言えるわけで(勿論リヴァルにも?w)確かにスザク同様少なからず
辛いかもしれないけど、お互い単なる空気では終らないと… 二人に
とって決して忘れられない、心に刻まれた体験となることは確実?
そう、例えルルーシュのギアスで全てを忘れてしまったとしても…
星占い的独り言その32:
ゼロとしてイレヴンレジスタンスを束ね、黒の騎士団を率いるルルーシュ。
もしゼロの星座を特定するならば、なんとなくだけど獅子座っぽいような?
少なからず演技的で自己顕示欲が強く、目立つパフォーマンスが好きなゼロ。
そんなもう一つのルルーシュの顔に恋する?カレンは牡羊座。普段の学園
生活の中で接しているリアルルルには、ことごとく冷たくドライなのにね(笑)。
でも、ゼロとしての彼の姿にカレンが心酔してしまうのも確かに解る気が。
元々射手座と牡羊座は、120度(トライン)の安定した関係性で、同じく
120度の蟹座スザクや蠍座ナナリーのように、黙っていても通じ合えるのね。
牡羊座・獅子座・射手座の3星座は、直感の火の星座。情熱的で現実的な
ことより、どちらかというと観念で動く理想主義的なところがありそう。
その辺の火の特質を大々的にアピールしたのがゼロなんだろうけど、
直情的な射手座のルルーシュも、的を絞ったら猪突猛進な牡羊座の
カレンも、確かに似た者同士と言えるかも。だからこそ黒の騎士団内
での二人の絆は確かなものだけど、そこを外れたら全く違う二人に?
確かにどことなく曖昧で安定感のない月魚座のルルーシュ性格は、
真っ直ぐな牡羊座のカレン的には拍子抜けしてしまうものなのかもね。
それでも突然自分の目の前に現れた正体不明のC.C.に嫉妬するカレン。
もしC.C.の星座が水瓶座なら、心ならずもC.C.はゼロとカレンの間を結ぶ、
面白い役割を果たしているんじゃないかと思うんだけど(笑)どうかしら?
そういえばC.C.も、くだんのナリタ戦において、ルルーシュに真の名前を
明かしたり、ルルに感謝されたりと、この二人的にも大きなイベントが
あったわけだけど。元々射手座と水瓶座は、60度(セクスタイル)という、
120度を半分に割った角度の友人的な間柄。自身の目的はあれど、C.C.が
共犯的にルルーシュに手を貸すのも、ある意味、納得できてしまうわね。
あー確定してる水瓶座といえば、こちらもゼロに心酔するTV屋のディート
ハルトなんかがいたわねー彼もとうとう来週、黒の騎士団入りするみたいで、
彼的にかなーりワクワクしてるみたいだけど(笑)。元来水瓶座は、ずばり
変人の星座。スザク側特派のロイドもだけど、水瓶座ってとにかく個性的。
んで、同じ不動宮の牡牛座・蠍座・獅子座同様、絶対に自分自身を偽らない。
自分という確かな軸が常にあるので、どんなことがあっても目標がブレないのね。
確かにC.C.もそんな感じかもねぇ。ルルーシュにギアスを与えたのも、やはり
自分自身の確たる目的のためのようだし…ディートにも、ゼロという確かな目標、
アイデンティティが。それはスザクをパーツと呼んで愛するロイドも同様に。
星占い的独り言その33:
最近になって意外な性格が垣間見えたと思う乙女座のニーナとセシル。
常に温和でおとなしい性格の二人だけに、あの豹変振りには、確かに
星座的に納得してしまうよな、妙な感慨が(笑)。セシルは穏やかな
微笑みがロイドの不用意な発言に対して、一転して女性的な強い怒りに
変貌。そして問題のニーナも…確かに彼女が例の河口湖の人質事件以来、
ユーフェミア皇女殿下に心酔してたのは私も承知してたけど。ある意味
乙女座って表面では潔癖症が目立つだけに、その裏側に意外な側面を
持ってることが多いのかもね(笑)ニーナの表にあらわれない欲望や、
セシルの怒りは、確かに隠されたものだからこそ特異的でもあるんだけど。
そういえば、双子座・乙女座・射手座・魚座の柔軟宮は、二つの
異なるものから出来ている星座でもあるわね。射手座は獣と人の姿を
したケンタウロスがシンボルの知性や理性と獣的肉欲の二つを体現する
星座だし、双子座は文字通り字面通り。そして魚座も二つの魚がその
シンボルで、乙女座も… だからこそ柔軟宮の星座は、常に臨機応変な
対応ができるんだろうけど、それが悪く出ると、周囲に影響されやすく
流されやすい優柔不断な性格に。うーん、ルルーシュは確かにそうかもねぇ。
ホンマもんの魚座なら、黒の騎士団福リーダー?の扇さんがいるけど。
妙に扇氏がゼロルルーシュに馴れ馴れしくて親しみを感じるのは、
やはりそれぞれ太陽と月が同じ魚座だからかしら(笑)そういえば、
同じ柔軟宮といえば、双子座のヴィレッタがいたわねぇ。なんだか
噂によると後々この扇さんとヴィレッタがくっつくなんて話もw
確かに意外なカップルだけど(つーかオレンジはどーしたオレンジはw)
同じ柔軟宮でもあるし、イレヴンとブリタニア純血派という、
その意外性で結びつきやすい刺激的な関係ではあるけどね…
意外な関係といえば、ルルーシュ兄妹を現在お世話してるイレヴンの
咲世子さんは、実は以前は私ミレイのお付のメイドさんだったんだよね。
ナナリーと同じく蠍座の咲世子さんは、こちらも実はその内面に意外に
激しい気性を隠してそうなんだけど…はぁ表裏の落差の激しい人はもう(^^;;
はっ!ということは、ルルナナリのメイド咲世子さんは私のお下がり?今回、
私とルル関連で、私がルルを手下呼ばわりしてたのが気になったんだけど、
その辺ちょっとルル的に引っ掛かるトコがあったみたいで、なんだかルルが
ブツブツ…(笑)うっは、こえーw 実は私、気づいてる?ねぇ気づいてるの
私ッたらルル正体。まぁ一癖も二癖もありそうなアッシュフォード家を、元
後見人に持った時点でねぇ。そりゃあそういう裏バレの一つや二つあってもねー…、
星占い的独り言その34:
しかし…過去のトラウマ発動のスザクに、失意のルルキスシャーリー。
最初の話に戻って、なんだか蟹座さんは大変ね。こりゃリヴァルにも、
近いうちに何かが(汗 とにかくスザクには過去の父関連で、7年前の日本
(エリア11)ブリタニア占領背景に、なんだか深ーい裏話がありそうだし、
シャーリーはシャーリーで…確かに蟹座って見た目穏やかであったかいけど、
反面その内面に抱えてるものが重そうな。蟹の甲羅は硬いので一見しただけでは
何ひとつ解らないんだけどね。その身内主義的な愛情が時に相手を縛る枷にもなるし…
ルルーシュ同様ギアスを持つという新キャラ、マオの存在も気になるわね。
このルルの敵となるマオ関連で、ルルのシャーリー正体バレが来週以降かぁ…
しかしマオが双子座あたりだったら面白いんだけどなー。ルルーシュ射手座と
180度反対側の星座だしね。双子座といえば、そのルル正体バレに一歩一歩
近づいてる、通称ミニスカポリスw(byルル山潤)純血派のヴィレッタさんも
気になるわね。とうとうルルに気付いた!? シャリパパの遺体確認時にシャーリー
生徒手帳からルル写真がポロリ。確かに双子座はそういうことに非常に鼻の利く人
だからなぁ。勘がいいっていうか、情報通っていうか。なんだか今から怖いわね。
やっぱり聴覚系のギアスを持つというマオも、同様になんとなく双子座って気がする…
ヴィレッタもマオも個性的な風貌なんかが、水星を守護星に持つ双子座のイメージ。
ナリタの一件で苦汁を飲まされた山羊座のコーネリア、そして天秤座
ユーフェミア。このブリタニア皇女姉妹も今後どうなるのか。どうやら
スザクは後々ユーフェミアの騎士となるようだけど、同じ金星が守護星の
天秤座ユフィと牡牛座(推定)カグヤの対比なんかも、スザク関連で興味深そうな。
この二人の行く末に関しては、やっぱりOP映像の花園から廃墟へ変わる1シーンが
気になるところ。やはり天秤座-蟹座スクエアの危険性を暗示しているのか!?
どちらにしてもスザクが辿るのはイバラの道だろうなぁ(汗 姉のコーネリアとは、
山羊座と蟹座だけあって、ハッとしてグッド?な180度関係だろけどw いや本当。
ネリ様の中の人が「スザクに惚れたかも?」などと言ってらっしゃるのは意外と(笑)。
しかしどっちにしても蟹-天秤-山羊で、Tスクエアなこの三人。(Tスクエア…
つまりスクエアが2コくっついてTの字になるのね)やはりスザクはイバラの道を…(ry
星占い的独り言その35:
最後にラスボス素敵鬼畜と噂される((爆)第二皇子シュナイゼルの登場も
今から待ち遠しいわねーシュナ兄様は果たして何座?なんとなくコーネリア
同様、山羊座っぽいような気がするんだけど。勤勉で実は野心家の山羊座ね…
あのコーネリアを相性で呼ぶ(コニー?)というくらいだから、妹と同じ
星座でも全く違和感なしなんだけど。コーネリアはルルーシュと似た者
兄弟だし、そう考えるとルルとシュナイゼルも…このシュナ兄と並ぶと、
あのルルーシュも、どことなく純粋な荒削り感が目立ってよいわねぇ。
それだけシュナイゼルが輪をかけた曲者ってことなんだろうけどw
兄弟といえば、実はルル一家を愛していたという、天秤座のクロヴィスは…
某誌早売り記事の脚本大河内氏インタで、さらにクロ兄の優しさが垣間見え…
やはり絵心のある人に悪い人はいないってか?ユーフェミアと同じ天秤座
という時点で、特に悪い印象はなかったんだけどねぇ。…ルル(汗
スザクもだけど、ルルーシュも負けじとイバラ修羅道まっしぐら…
来週はシャーリーに正体バレと同時にルルが負傷する展開が待ってそうだし。
自分らのせいでシャーリーパパあぼんし、ルルーシュ信念もぐらぐらだしねぇ。
「その迷いは君を殺すよ」今になってスザクに対するロイドの台詞が脳裏かすめるー。
今度こそ最後に!……オーレンジィィィィィィ(爆)同じ獅子座として、
君には心底同情するわw いやきっと大丈夫〜おそらく彼は復活するわ!
それも意外な姿で(は?)何を隠そう嬉し恥ずかしエンタメの星座、獅子座。
君の使命は人を楽しませることにこそあるッ!オレンジ旋風再び。
同じ獅子座として(←反芻することに躊躇いを感じるのはなぜw)
オレンジ君にはもっとフィーバーして貰わねば…レンジでチンされ、
現役引退するには、まだ早い〜君を愛するルル山氏も待ってるわ(^^;;
ぐは、全部挿入るブリタニ(ry
>>302-309 会長は人を見る目が良いというか、良い観察力?がありますね…。
伊達にアッシュフォード家の娘ではないってことか。
もうミレイ会長は占い師になれそうですねw
会長の星占いって、これがなかなか的確に各人の特徴を掴んでいるよなぁ…
306とか、なんかもう物語の確信に迫っている気がするぞ
星占いで思い出したが、冥王星が惑星から外されたことは
星占いに影響するんですか?
会長は星占いで人を占うのは得意だが、他の人から自分のことを占ってもらった事はないとみた!!
だから俺が会長を占ってあげます
は〜い、皆さんこんばんわ!
連休はどうでしたかにゃミレイ会長でっす。
はぁ…先週のギアス。シャーリー切ないわねぇ。
ていうか、早くも今週の放送が気になるわん……。
正直あの子の泣いてる顔は見たくなかったけど、
当人のルルーシュはもっと辛いだろうし。シャリ、
それもこれも女として成長するための一つのステップよ。
なんだか今週、ルルーシュのシャワーシーンがあるとか
聞いてるので、個人的に朝チュンとかいう展開も期待してるんだけどw
あ、いやいや、決して面白がってるってわけじゃ…(^^;;
シャリにはぜひともルルーシュの子供を産んで(ry
てなわけで、今日もレスレス♪
>310>311
ふふふ、確かに我がアッシュフォード家はねぇ。まぁ、
今現在はこんなだけどねー。私にもう少しその実力とチャンス
さえあれば、見合いなんぞせずとも、我が実占能力で……。
>312
バンダイ湯川Pほどではないけど(笑)最初は作監の千羽さん
担当だと信じて疑わなかったんだけど(^^;;>各キャラ星座
あ〜もしかして玩具屋さん?だから、キャラ性格研究=占い
みたいなのは、お手の物なのかもしれないわねぇ。
>312
それについては、占星術研究家の鏡リュウジさんなんかも答えているけど、
基本的に冥王星は、星占いの世界からは、消えてなくならないわね。
つまり実際の天文学と占星術は、全くの別物っていうこと。確かに、
ホロスコープを作成したりするのは、数学的な計算も必要だけど、
(今はネット配布の無料ソフトなんかで簡単に作れるけどね)
シンボル的な意味合いでの冥王星の価値や地位は、太古の昔から、
ずっと変わらずに現在まで連綿と受け継がれているということなのね。
それに占星術の世界では、恒星である太陽や、衛星である月なんかも、
すべて便宜上、惑星として扱うしね。今回冥王星が惑星から矮小惑星
へ格下げされたとしても、あんまり実質的な意味はないってことね。
むしろ今回の件で、冥王星が惑星から除外されてしまったことで、
元々冥王星それ自体が持っていた深い意味合いが強められてしまった、
という気もするわね。つまり冥府、冥界の王プルート。それが惑星から除外、
格下げされてしまうというのだから…だからおそらくルルーシュみたいな、一種
人々の目線から隠しておきたいような、危うさ、禁忌の領域を冒してしまうような
ダークヒーローが今大暴れしているのかもね。ルルーシュが自ら滅びの道、
修羅の道を選んで歩んでいるところなんかも、何かとても冥王星的と感じるのよね。
せっかくの機会なので、冥王星について少し言及すると、冥王星は、
「死と再生」を司る星。戦争やテロ、核なんかも意味していたりするわね。
何か通常では考えられない、有無を言わさぬ徹底した力。死をもって生を生み出す
絶対的な力。何かこれってすごくルルーシュのギアスの力ともオーバーラップ
するんだけど……。ルルーシュがゼロとして騎士団面々に「生か死か!」を
迫っていたのも、非常に冥王星的で驚いたわ。滅びと再生の星でもあるだけに、
無から有を生み出すルルーシュのカリスマ性としても、まさにぴったりよね。
今後ルルーシュは、ちょうど今現在直面しているように、まさしく
滅びへの道を自ら邁進していくことになってしまいそうだけど、
必ずやその先に、彼らしい活路の道が開けていくのではないかしら。
まさに不死鳥のごとく。冥王星は、蘇り(黄泉がえり?)の星だしね。
(この世の全てを滅ぼしてっていうんだったらさすがに怖いけど((;゚Д゚)ガクブル
っと、少し長くなってしまったわん。占いのことになると、ついつい(^^;;
>314
を!(゚o゚)あんがとーw それはぜひとも♪
私も自分の生年月日が公式に発表されてればねぇ。
主役級のルルスザクみたいに。てことで、バンダイ湯川Pおねがいっ!
(ていうか、ギアススタッフ誰かここ見てんのか?w)
ちょ、朝チュンってw
アッシュフォード家のお嬢様が、そんなことを言ってはww
318 :
名無しになりきれ:2007/01/10(水) 01:50:31
会長、さがってるよ〜
可愛い女の子(例・シャーリー、カレン)を想像して下さい
その子から「ミレイ会長」って呼ばれるのと、「ミレイたん」って呼ばれるのと・・
どっちが好きですか?
Chapter.6 ともだち
……皇帝陛下、父上――ルルーシュに逢いました……。
……そうか。 すまぬ、クロヴィス――
……いいえ、私(わたくし)は、掟の前に破れたのです……ルルーシュは、
強く美しく成長していました…… 本当は、もっと話をしたかった……。
『 ……………… 』
その黄昏は、美しい色をしていた。それは、どこにもない、たった一度きりの色彩。
それを見つめる、初老の冷厳な眸が一瞬だけ曇る。そこから見えるのは、遠く果てない世界。
遠く拡がる、誰も窺い知ることのない雲海の彼方、この世の涯ての国。……そこに彼の魂は眠っている。
こちら側と、そちらを繋ぐ刹那の時間(とき)が流れ――そして、その扉は一瞬で閉じ、封じられた。
その紫水晶(アメジスト)の眸が思い出したように、そっと開かれ、再び時が動き出した。
「陛下、御遺体が到着いたしました――」
ふと沈黙を破り、背後から歩み寄る人影が慇懃な礼をしながら、そう告げた。
「今、クロヴィスと話しておった……」陛下と呼ばれた、高貴な衣装を身に纏いマントを羽織った大男が口を開く。
心なしか男の声色は、哀しみに深く、そして柔らかく凪いでいるようだった。しかし――、
「急がねばな……計画の遂行を」
それでも、冷厳な男の沈む思いは、現実という船出に向かい、逞しく動き出す。
どこか、ふてぶてしいほどの屈強さと強靭な精神とを、その身に纏い……。
その日の放課後の教室は、ただならぬ猜疑心が支配する、落ち着かない空気に包まれていた。
「容疑者だったんだよね、クロヴィス殿下のあれ――」 「5人逮捕だって先生が」 ヒソヒソと囁く生徒たちの声。
明らかに自分を遠巻きにして視ている好奇と怖れ、そして不快なものを目にするような冷え切った眼差しが、彼を取り巻いていた。
「でも、どこか怪しいから捕まったんだろ?」 「まさかテロリストじゃないわよね……?」
「そりゃそうだろう、学校だって確認ぐらいはさ……」 無遠慮に小声で繰り返される、生徒たちの会話。
その中でもスザクは、表向き何事もないかのように振舞うことしかできなかった。これまでのように一人きり耐えることしか……。
しかしあの事件以来、転校早々のこの学園で逆に何事もないことの方がおかしい。たとえ無実の罪を認められ、獄中から釈放
されたとしても、クロヴィス殺害容疑のため、逮捕された自分。まるでそうなることが当たり前のように鎖に繋がれた自分。
未だそうであった事実は、何ら変わらないのだ。皆、自分がその名誉ブリタニア人の枢木スザクだと知っている……
"元イレヴンの枢木スザク"であると――。
学校、教室、学園生活。それは、正直スザクにとっては、これまで経験したことのない未知の場所であり、本来ならば、
もっとずっと、わくわくするような期待に胸膨らむ毎日が始まるはずだった。そう、自分がかつて日本という国の
首相だった男の実の息子でなければ。そして"あの日"からスザクは、普通の高校生という当たり前の日常を送る権利を奪われた。
それは半ば自分自身の運命だったのだろうか? 日本最期の総理大臣、枢木ゲンブの嫡子である、枢木スザクとして生まれた日から――
そしてブリタニア――帝国による、あの戦争さえなければ。しかし今となってはもう、すべては考えてもせんないことだ。
たとえどんな暗闇をこの身に宿していようとも、どんな宿命を背負っていようとも、自分は今この時を生きているのだから。
名誉ブリタニア人のスザクとして。そして今は特派が抱える第7世代ナイトメア、ランスロットの唯一のデヴァイサーとして。
だから今更、当たり前の学園生活を送れるものとは思っていなかった。
おそらくここでも、今まで通り、それらの非難と好奇の視線に晒され、ただひたすらに耐え忍ぶしか術の無い、
そんな灰色の日々が始まるものと思っていた。それがスザク、彼に課せられた宿命なのかもしれなかった。
だがしかし、そんな彼の瞳にその一瞬、確かに一筋の光のようなものが舞い降りた。自己紹介のために、その朝、
教壇の上に立った時、彼は教室の片隅で、ある驚きの表情で自分を見つめる懐かしい瞳をみつけたのだ。高貴な
アメジスト色の輝きを放つ、その美しい瞳を。心臓が停まるかと思った――正直もう逢えないんじゃないかと思っていた。
でもそう言えば、あの時、彼が着ていたこの制服は……。スザクはその瞬間、まじまじと自分を見つめる、その瞳と
確かに視線がかち合ったのを感じた。本当に驚いた。彼らの再会は、ことごとく不思議な偶然が支配していた。偶然?
その偶然は、彼らを一体どこへと連れて行くのだろうか。今はまだ想像することさえもかなわぬ、まだ見ぬ未来へ。
どちらにしても二人は、再びここで出逢った。それだけが今のスザクにとって唯一の輝きであり希望だった。
灰色の暗闇が支配するはずの水底に沈んだかのような彼の心を、一気に眩しい青空の下へと連れ出すかのような、
まるで地獄から天国へと救い上げるかのような。……ああ、ルルーシュ、君がここにいるだなんて!
スザクはただ、もう一度親友と出逢えたことを喜んだ。あのシンジュクゲットーの地下で、まさかの再会を果たしてから、
しかも自分が、死出の旅路からの奇跡の生還を果たしてから、さらに再び出逢えるなんて思っていなかった。だから。
この偶然はもう、ただの偶然ではなかった。二人はどこかで見えない運命の糸に繋がれていた。そう、よくも悪くも……。
ただ今はこの運命の導きを信じるだけだ。例え自分がイレヴンと呼ばれる虐げられた日本人でも、今は名誉ブリタニア人として、
ブリタニアに仕える兵士だとしても。今だけは、ただの学生として再び彼、ルルーシュとあいまみえることができたのだから。
――だがしかし、そんな再会の喜びに打ち震えながらも、やはりスザクは己自身の立場というものに無自覚であったわけではない。
何より彼、そして彼ら兄妹(きょうだい)に迷惑をかけてはならない。もし自分とルルーシュが友人であったなどと周囲に知れたら。
そんなことは絶対にあってはならない。それだけは絶対に秘密にしなければ……彼ら兄妹のために。そうだ、自分は彼らとは表向き、
敢えて距離を置かねばならない。そう思うと途端に、やはりスザクは元の灰色の空間に意識が引き戻されるのを感じた。
やはり自分は……。どうあっても逃れられない宿命の枷に縛られ、再びスザクの視界は暗く閉ざされるのだった。
だけど嬉しい、嬉しいよ……ルルーシュ。
ルルーシュもまた、少なからず驚いていた。――まさか、スザク……ッ!?
そしてルルーシュは、もしかしたらスザク以上に、そのまさかの"偶然の再会"に歓喜していたかもしれない。
あの時、ゼロの仮面を被った自分から、なす術もなく去って行ったスザク。ブリタニア軍に仕えるばかりでなく、
その強靭な肉体に宿る、頑なな精神(こころ)を知り、その思わぬ事態に少なからず狼狽えていた彼であったが、
でもまさか再びこうして、彼にあいまみえるとは……。そう、ゼロではない、素の自分自身の目の前に、今まさに
不思議な運命が導く悪戯のように、彼スザクは再び現れた。あれからずっと心の片隅で静かに微笑んでいたスザク。
あの日、納得のいかぬ思いのままに別れてから、まだそれほど時は経っていなかった。ああ、なんてことだ、スザク。
ゼロの時の自分は、彼を説得することはかなわなかった。でも、もういい。そう、今だけは……。再び彼ら二人に、共に
同じ時を過ごすことを許された、ひと時の平和な日々がやって来たというだけで。それだけでルルーシュの心は満たされた。
今にも立ちあがって、スザクと抱きあいたい衝動に駆られる。だが……やはりルルーシュにも、その意地悪な現実という
冷たい壁が立ち塞がる。さすがにスザクを取り巻く、この不穏な空気を察しないルルーシュではなかった。何より彼にとって、
この学園で目立つことは一切御法度であった。だが彼にとって、スザクは紛れもない大切な友人だった。それはどんなことが
あっても、彼にとって偽りたくない真実だった。たとえ彼が名誉ブリタニア人であっても、たとえ元イレヴンであったとしても。
そうだ、そんなことは、ルルーシュにとって一切関係なかった。たとえどのようなことがあっても、自分自身の気持ちを偽るものか。
スザクは、唯一無二の"友達"だ――。母を殺され、妹とともに国を追われ、皇子としてのプライドまでも傷つけられ、
幼いあの日、独りぼっちだった自分自身にできた、初めてのともだち。それが、スザクだった。
あの日と変わらず、スザクの瞳は、エメラルドグリーンの静謐な輝きを湛えていた。
ただ確かにその瞳は、多くの哀しみの色を覚え、少しだけ昏い色彩を添えてもいた。
彼の生い立ちを思えば、それも当然かもしれなかった。それはやはり、どこか自分と似た……。
国を追われた皇子と、亡国の総理大臣の嫡子。国と国とのあいだに渦巻く、運命という悲しみと憎しみに翻弄された二人。
だが自分がスザクに惹かれたのは、やはりあの時の、太陽のような眩しい笑顔だった。
きっとスザクなら、どんな哀しみにだって負けない。どんな困難にだって。そう、俺のスザクならば……。
強く優しく美しく――そんな彼の姿だけが、ずっとルルーシュの瞳に焼きついていた。
しかし放課後の教室で、現実に立ち戻ると、やはり生徒たちの視線と話し声とが、思わぬ珍客である一人の転校生へと向けられていた。
それは、やはりスザクを遠巻きにして見ているしかなかった、生徒会メンバーのリヴァルたちも同様であった。
「イレヴンなんて……」 「名誉ブリタニア人」 あからさまに拒否反応を示すニーナに、リヴァルが一応訂正し釘を刺す。
「だって同じことだし……」 それでも、やはり臆病なニーナは納得がいかない様子だった。すると、そんな中、
ここぞとばかりに、無闇に明瞭な正義感を発揮しようと、シャーリーがスザクの元へと一人歩み寄ろうとした。
「怖がってるだけじゃダメよ、きっと話してみればどんな人か――」 なんで、皆……。
元からシャーリーは、そういった人種差別的な物差しや色眼鏡で人を見ることをしない善良な人間だった。スザクに対しても、
それは同様だった。だからそんな周囲の当たり前の反応に、彼女は少なからずの抵抗感を覚えていたのである。それは、
よく言えば周囲と同じように人を外見や偏見などで判断しない、積極的で友好的な温かい人柄であるとも言えるのだが……。
「――君、行動力ありすぎ」 だが、スザクに近寄ろうとするシャーリーの肩を掴んだリヴァルの手が、それを制止した。
リヴァルとしては、皆と同等に殊更にスザクを危険視するつもりはないが、それでもこの周囲の状況を無視する
無謀を冒すほど愚かではなかった。だから当然、とりあえず友人であるシャーリーの行動も止めおいた。
そんな状況に耐え切れなくなったかのように、おもむろにルルーシュは立ち上がった。
その時、誰もが彼ら二人が旧くからの友人であったなどと、おそらく思いもしなかったことだろう。
ルルーシュは何事もなかったかのように、伏目がちに目を曇らせるスザクの席の横を、いつものポーカーフェイスで通り過ぎる。
だが教室を出る時、ふとスザクを振り返り立ち止まる。何気なくルルーシュを振り返ったスザクは目を見張った。
誰にも気付かれぬように、それとなく襟元を引っ張り持ち上げるポーズをすると、ルルーシュは教室から出て行った。
「…………!?」 スザクはその懐かしい"合図"に、まだ二人の友情が、今も涸れていないことの事実を知った。
二人だけしか知らない、その時のルルーシュの仕草と、何かもの言いたげなその眼差しとが、すべてを物語っていた。
ルルーシュの後を追って、スザクは誰もいない屋上にあがった。
穏やかな午後の陽差しが降り注ぎ、どこからともなく辺りから小鳥のさえずりが聞こえてくるだけ。
そこには、スザクを陰から中傷する声も、無遠慮な好奇の視線もなかった。屋上の扉を開き、その陽射しの中へ歩み出ると、
スザクの視線の先に、その懐かしい面影を湛えた黒髪の少年が、外の風景を眺めるように、背を向けて一人きり佇んでいた。やっぱり……。
まだ半信半疑のように、スザクはその懐かしい背中に近づいていった。その足音が近づいてくると、おもむろに彼は振り返った。
「7年ぶりに使ったよ――このサイン」
バルコニーにもたれかかり、ルルーシュは変わらぬ笑顔を向け、スザクに笑いかける。
ああ、やっぱりルルーシュだ……。スザクはその微笑みを目の前にして、あらためて思った。
あの日、10歳の時に別れて以来、互いの時が停まっていた。あれから既に7年――17歳になったルルーシュは、
美しく凛々しい少年に成長していた。どことなく淋しげな長身の背中に、艶やかな鴉の濡れ羽色のような黒髪。
そして、その存在を主張するかのような、高貴な紫水晶(アメジスト)色の瞳。透き通るような、色白の肌。
綺麗だな……。真近で見る彼に、あらためてスザクは素直にそう思った。
「屋根裏部屋で話そう……あの時二人で決めたサインだね」「ああ」 その瞬間、二人のあいだで凍り付いていた時が再び巻き戻った。
「安心した、君が無事で――」 スザクは、まだ信じられないといった心地で、でも、心から親友の無事と再会とを喜んだ。
「お前のおかげだよ――そっちこそ、俺を庇ったりしなきゃ……」
二人の脳裏に、シンジュクゲットーでの出来事がよみがえる。それは本当に、ついこの間の出来事だった。
スザクはルルーシュを庇ったために親衛隊長に撃たれ、そして……。それでも、本当にあれから色々なことが二人に起こった。
「借りを返しただけだよ、7年前の……」
スザクのその言葉を聞き、ふと伏目がちになって、何がしか考え込むように、ルルーシュは黙り込む。
7年前、一体彼らの間に何があったのだろうか。それは今となっては、二人だけしか知らぬ過去の迷宮に閉ざされた出来事だった。
唯一無二の親友である二人を隔てた、そして現在の二人が始まった、あの日の出来事――。
「そういえば、あの娘は?あのカプセルの中にいた――」 ふと思い出したように、スザクが尋ねる。
そう、それは紛れもなく、現在ルルーシュ宅に居候しているC.C.のことである。ルルーシュは当然のように、
そのことをスザクに隠し、あからさまに彼に嘘をついた。「あの時の戦闘のどさくさで離れ離れに……」
確かにそれは、契約主であるC.C.以外の誰に対しても、あえて秘さねばならぬ、現在のルルーシュ自身の真実に直結する、
秘密であった。それは当然、旧くからの友人であるスザクに対しても。それほどまでに、彼が得たギアスの力や、
そしてC.C.それ自体でさえも、軽く人智を超えた代物であり存在だったのだが。そして、だからこそ……、
「そのことなら、そっちの方が分かるんじゃないのか?」
まるで当然のことのように、何事も知らぬ凡人のように、ルルーシュはスザクの方にさえ、その疑問を振ってみせる。
確かにC.C.は、スザクが属しているブリタニア軍の機密事項だった。その詳細について、少しでもスザクから聞き出せるものなら。
「いや――親衛隊以外は、あのカプセルについての詳細は、誰も知らなかったみたいで……」
「そうか……」 その答えを聞くと、ふと、ルルーシュは、少しだけ緊張の糸を解いた。
今の自分は、スザクにさえ偽らねばならない秘密を抱えている。そのことに少しばかり罪悪感を感じてもいた。
だがそれは、そのスザク自身も同様であるなどと、どうしたらその時のルルーシュが想像しえただろうか。
白兜――ルルーシュが密かにそう呼んでいる、ブリタニア軍特派の第7世代ナイトメアフレーム、ランスロット……
自分がそのデヴァイサーであるという事実は、スザクにとっても、誰に対しても秘さねばならない軍事機密なのだった。
「ところで――君の名前、ルルーシュって呼んでも、かまわないの?」
「――前の俺は、記録上死んだことになってるから……ルルーシュ・ランペルージ、今はそう名乗ってる」
「そう、なんだ……」 二人の会話は、理由ありの二人だけしか知らぬ、かつてのその真実に遡った。
名を変え戸籍を変えてまで、本来の自分と妹とを守るため、その偽りの中に生きてきたルルーシュ。
彼が皇族の血筋である皇子であった事実は、スザク一人しか知らない。少なくとも彼自身はそう認識していた。
その空白の時間の中で、彼や彼の妹ナナリーが一体どんな時を過ごしてきたのか。
そのことを思うだけで、スザクは自分の過去以上に、ただそのルルーシュの空白の過去を思い遣るのだった。
皇族として、皇子としての気品やプライドにあふれていた、あの当時のルルーシュだけに一体どのような……。
スザクには、皇族というものがどんなものなのか正直よく解らなかった。だが、それでも確かに彼が高貴な生まれである、
その事実だけは深く察していた。それはやはり、自分が元首相の息子だからだろうか。当然、特別な生まれの人間が背負う、
そういった頂点であるからこそ付き纏う、独特の悩みなどについては、誰よりもよく理解しているはずだった。
そう、孤独なのだ。臣民である多くの人々を導き、統治するという意味では、皇族も、そして総理大臣の血筋も……。
そしてルルーシュは、そういった孤高の孤独が支配するからこそ身に付いた、皇子としての高貴な誇りを、ひと時忘れ失い――。
ミレイ会長の書き下ろし小説キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!
いよいよChapter.6まで来ましたね
…って、本編とは結構差が開いてしまtt(ry
それでも彼が「ルルーシュ」という名前を捨てなかったのは、やはり自分が皇族であるという事実を、彼自身が
捨て切れなかったからなのだろうか。スザクにとっては、それは当然そうであったとしても、全く不思議ではないのでは?
とも思えたのだが、当のルルーシュ自身は……。ブリタニア皇族出身であるという事実が、むしろ疎ましくもあったのだ。
それだけ彼は、ブリタニアを深く憎んでいた。ブリタニアを統治する、己自身の生まれである皇帝一族を。
やはり彼には、純粋な貴族や皇族の血筋ばかりでなく、庶民出であった母マリアンヌの血もが受け継がれているのだろうか。
そのおっとりした外見からはおよそ想像もつかないだろうが、母マリアンヌは、あれでかなり勇敢な女性だったと伝え聞く。
だから、ルルーシュにとって亡き母は、まさに愛すべきヒーローそのものだったのかもしれない。ルルーシュ自身が、
このような己の境遇にもめげず、障害を抱えた妹のナナリーを抱え、アッシュフォード家にお世話になる今日まで、
たった二人の兄妹で頑張って来れたのは、実はそんな逞しい母の血がそうさせたのかもしれなかった。亡き母の忘れ形見。
「ルルーシュ」という名でさえ、その母が付けてくれた名であると思えば……。皇族であったということよりも、
実はそちらの方が、その理由としてルルーシュの中で強かったのかもしれない。彼自身の"力"を行使する時以外は。
彼が皇族として「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」の名を使う時は、確かにその名に潜む、己自身の潜在的な
王の力を呼び起こす時だ。その人々を"支配"する力が、C.C.との契約によって、彼の瞳のギアス能力に姿を変えた。
ただそれだけなのだ――そう、ただそれだけ。当然それは、スザクが知る由もないことだった。
そして……、
「そっちこそ、軍事法廷はどうなったんだ?それに此処に入学って――」
ルルーシュにとっても少なからず驚愕のこれまでの経緯について、スザクは少しずつ触れていく。
「ああ、あの後ゼロに救い出されて、僕は――」 ふと"あの時"の二人の時間を思い出し、ルルーシュの瞳孔が瞬間的に開かれる。
「でも、僕も驚いたよ――この学園に、まさかルルーシュがいるなんて」
スザクはゼロとのことにはあまり触れず、ここアッシュフォード学園で、まさかの再会を果たしたことに話を戻した。
……ああ、アッシュフォード家は、俺たち兄妹の後見人だからな。だが……やはり、スザク……?
ルルーシュはその瞬間、少しだけ、あの時の頑ななスザクに触れた違和感を思い出した。それは、明らかに今現在の、
目の前で微笑む、柔らかな表情の彼とは、確かに何かが大きく違っていた。だがスザクの話は、もう先へと進んでいる。
「その……捜査を正しく行うよう、取り計らってくれた人がいてね、その人が17歳なら学校に行くべきだって」
スザクの脳裏に、優しげなユーフェミアの姿が映る。そう……ルルーシュとは異母兄妹に当たる、ブリタニア第3皇女ユーフェミア。
スザクは特に"その人"のことについては、ルルーシュには詳しく話さなかった。というか、これも公然の秘密のひとつ。彼らの
その不思議な巡り合わせが、後にどのような結果を残していくのか――それはスザク自身も当然ルルーシュも、今は知る由もなかった。
ユーフェミアは、その日訪れた、かつてのクロヴィスの離宮で、兄クロヴィスが描いた絵の数々を見つめていた。
「これ――すべてクロヴィス兄様がお描きに?」「はい」 傍らで付き添いの者が彼女の質問に答える。
それらの数々の絵画に触れ、ユーフェミアはあらためて、義兄クロヴィスがどのような人物であったのか思い知るのだった。
それは、あのような無差別にイレヴン大量虐殺を指示した人間と同一人物であるとは到底思えない、深くあたたかな色合いを湛えていた。
まさしく人は、表層だけに現れた、ある一面では捉えることの出来ない、まるで寄木細工のような代物である。クロヴィスも無論、
その例に違わぬもう一つの一面を持っていた。いやむしろ、そちらの方がクロヴィス自身を如実に物語っていたのかもしれない。
確かに武人や政治の舞台に立つ統治者としては、少々抜けたところや甘い部分があるかもしれないが、それでも美しい物や平和を愛し、
実際に自身で描くその絵筆の中に振るう柔らかな筆致に、類稀なる美意識と優雅さを覗かせ、それを見る人々を魅了する。実際、
美しいものが好きな人間に悪い人間はいないのかもしれない。そして、その絵の中に、何の因果かルルーシュ一家を描いたものもあった。
それはまだルルーシュとナナリーが幼い頃の、母マリアンヌが存命であった時代の、心懐かしい昔を描いた――。
その哀しい皮肉を、一体誰が知ることができたというのだろう。その絵の前に佇むユーフェミアでさえ、今はまだ何も知らない。
クロヴィスは確かにルルーシュ一家を愛していた。その真実は、優しげに微笑む親子三人を描いた、その幻のような一枚の絵からも、
如実に窺い知れた。けれど、哀しみが哀しみを呼び、憎しみが憎しみを呼び、その絵が描かれた何年後かに、彼は。
その絵の中で微笑む義弟の手にかかり……。そう、クロヴィスは決して悪い人間ではなかった、悪い人間では――。
だが――戦争とは、時に人を全く違う人種に変貌させてしまうものだ。それは結果的に、クロヴィス自身にも降りかかり、
そして思わぬ不幸を招き寄せた。普通戦争を行う者は、それによって誰かを傷つけ、人を殺すのだという動かぬ事実からは、
無意識のうちに目を背けるものだ。その認識を忘れ、その事実に自ら積極的に目を向ける者などいない。いまや世界の三分の一を
統治する、ブリタニアの皇子の一人として、エリア11――日本に戦争を仕掛けたその張本人のうちの一人として、クロヴィス自身にも、
やはり何かの罪があったのだろうか。なぜ戦争は、人を、人の心を殺すのだろう。仕掛けた者も、仕掛けられらた者も同様に。
本来人は皆、平和を愛し、自らの周囲の人々を愛する、愛すべき存在であるはずなのに――それは、クロヴィス始め、殊更に
身内を愛する、ブリタニア皇族である彼らにも十二分に当てはまることであった。それは当然、今ここにいるユーフェミア自身も……。
そして実際にクロヴィスをその手にかけた、今はまだあいまみえぬ、もう一人の兄である、運命の皇子ルルーシュでさえも。
「優しい色……これが、お兄様だったのですね」
今はもう亡き、義兄クロヴィスを慕い、まるで夢のように穏やかに呟くユーフェミア。異母兄弟である兄には、
実際に会ったことはなかったが、ユーフェミアには、この絵の数々を見ただけで、その優しさがよくわかった。
それだけに彼女は、ただただ悲しかった。人を変えてしまう戦争が、人を殺してしまう戦争が。
だがまたしても、この不毛の大地に赤い血が流れる。繰り返される、哀しみの歴史。憎しみの連鎖。
お姉さま……。ユーフェミアは、ただならぬ悲しみの予感に、実の姉コーネリアのことを一人思うのだった。
誰か止めて――この虚しい戦いを。その穢れなき魂の虚空に、彼女の悲痛な声が力なく響き渡る。
そして今更のように、己自身の逃れられぬ宿命を思う。
コーネリア総督って、最後には死んじゃいそうだよね(´・ω・`)
シャーリーとルルの×××なんていいから
会長の水着か下着シーンカモーンщ(゚Д゚щ)
さてさて、こんばんわ〜ミレイ会長です♪
いやぁ久々に小説うpしたら、とにかく早く
先に進めたくどうにも心が逸って逸ってぇ〜…
それはそうと昨夜のギアスは…関東は今夜解禁なんだけどね。
シャーリー&ルルせつなす( ´Д⊂ヽウェェェン
そしてC.C.の童○発言(爆)先週のニーナのアレといい、
なんだか深夜クオリティ発動しっぱなしよねぇw
でもルルは結局あのまま帰って来ちゃったのよねん。
C.C.にいびられるルルも、勿論可愛いんだけどw
でも、結局ゼロとして自分の信念を貫くために…
C.C.に言われたことがよっぽど悔しかったんだろう
ってこともあるんだろけど、やはりそれ以前にね…
しかし「流した血を無駄にしないために」かぁ。
どんどんそうやって修羅の道路線突っ走ってっちゃうのねぇ。
諸々バレイベント含め、こりゃ終盤の展開がやはり末怖ろしく…
シャワー室でしゃがみ込んでガンガン拳で浴槽叩いてたルルはよかったけど(*´Д`)
ギアス本編バレはこのくらいにして(^^;;
早速今日もレス返しっと〜
>327
お待たせぇー(^_^)いつも読んでくれてありがとねん♪
いやいや、ってか、それは言っこなしだってばよw
冒頭にも書いた通り、既にもう早く次を書きたくてうずうず。
でもね、かえって今だからこそ、その時の微妙なキャラ心理
なんかの詳細が書けたりするんだよね。今の展開知ってるからこそ、
6話時点でのルルやスザクの細かい心情や、それからC.C.関連なんかも…
色んな背景設定などのネタバレ含め。特に戦争云々のルルの行動原理の深さとかね。
>330
ネリ様もなんだけど(でもネリ様に関しては、最後まで生き残るとか?
私はやっぱルルのことが心配かな。まぁ自業自得と言ってしまえば、
それまでなんだけどねぇ。ゼロとしての彼に最後まで付いていくと
決めたカレンもなんだけど。彼女の場合ゼロの正体知ったら…?
っていうのもあるんだけどね。まぁそれ言ったらルルスザクは(汗
それぞれの正体バレがもう今から楽しみ、じゃなくて、やっぱ怖いわねぇ(^_^;;;
>331
あっはw そーゆうニーズは該当エ○スレに行けばおk
でもなんかバレで今後なぜか南の島舞台の話があるそうだから?
その辺もしかしたら少々期待できるかもねん♪
そーいえば1コ言うの忘れてたけど、今回から
やっと新OPEDに変わったのよね〜いやはや問題のジン!
…でも個人的にそんなに悪くもなかったと思うのよねぇ(笑)
むしろ前OP映像からの使い回しが結構あって新作映像が少なかったのが
ネックに思えたくらいで。冒頭のエッジの効いたギター(ベース?)の入り
なんかもかっこいいし、問題の女性ヴォーカルもそんなに嫌いじゃないかな?
むしろ前回FLOWが正統派OPって感じの優等生的だったのに反して、
なかなか反逆しててwよいんじゃまいかと〜映像的には、冒頭の
お嬢様キムタカルルと、あとヌゥさんに注目ねー!個人的には
もっとゼロとか黒の騎士団フューチャーして欲しかったけど。
あとSunset SwishのEDも、なかなかほんわか泣ける感じでグー…
今後のシビアな厳しい展開思うと逆に泣けてくるかもね。
個人的にサントラ収録の黒石ひとみさんのmasquaradeや
storyなんかも透明感があって好みなんだけど。話の展開や
本質的には修羅ヴァージョンのルルだけど、実は心の奥底に
隠してる彼自身の優しさが滲み出て… う、やっぱ切ないわ。
新EDの会長の猫コスが可愛過ぎたので、グロースターに乗って高速で駆け付けました。
335 :
名無しになりきれ:2007/01/13(土) 16:21:14
会長の政略結婚候補とかは出てこないんですか?
会長、ルルーシュのことは任せた……
へんじがない、ただのしかばねのようだ
会長ってなんか峰不二子っぽいですね。
てことはこれやるっきゃないっしょ。ミーレイちゃーん!(会長にルパンダイブ)
はぁあぁ…小説続きを書きたいけれど、
なかなか時間が取れなくて悶々とするミレイ会長…
ってことで、こんばんわーっす。
呼ばれて飛び出てガーーーーーッツなミレイたんです〜
…最近シリアスモードですっかり御無沙汰だけどねんw
ではでは、早速レスレス♪
>338
なるほりょ〜私ってそういうキャラだったのねw
るっぱ〜ん、じゃなくて、るっるぅ〜みたいな(爆)
学園の制服は正直、締め付けキツイけどねぇ。これでもまだ18駄科w
>337
どうなるんだろね〜やっぱり正直気になるわねぇ。
折角こちらで諸々書き始めた矢先に閉鎖とかなったら泣くに泣けん…
ギアス自体も今年ブレイク寸前だってのにねえ。やはり厨アニメ(笑)
と名高いギアスとしては、2chでの勢いは捨てがたいだろうし…
>336
なんですと!?
副会長については以前から諸々任されてますが何か。
>335
しばらくスルーされてた(笑)お見合い関連では、以前から
数名プッシュがあったみたいね。でもミレイたん的には凍結状態?
ここだけの話、ほんとはルルとかだったらよかったんだけどw
シャリルル的にも、オトナな会長は会長として接するしかないってか?
>334
ほっほっほ。正直私も新EDで再び猫耳モードが見れて嬉しいわん♪
しかも、モロにシャリ胸いびり…w
って、ぐろーすたぁ?! あ、あなた様はッ…
さっきちょっとだけ(キャラネタ)本スレに久しぶりに出張してみたけど、
あいかわらず過疎ってるわねぇ。ルル何してんの?
立場上私がおおっぴらにレスするわけにもいかんし、微妙だ罠…
ごめん、やっぱり今は小説執筆の方に専念するわ…
とか言ってるけど、あちらでOKが出たので久しぶりにレス返してきたw
まぁ全部はムリだろけど…
会長、執筆も頑張って下さい!!
俺は生徒会室の影から応援しています
「ゲリラの炙り出しに成功しました――」 「よし、アジトの位置を推測、情報を総督に送れ!」 「イエス、マイロード」
コーネリア部隊の前線基地とも言える母艦で、コーネリアの副官ダールトンによる指示が飛ぶ。コーネリアによるエリア11――
日本の各地レジスタンスグループの包囲網は、確実に狭まりつつあった。中でもここ中部最大のグループ「サムライの血」は、
ナイトメアフレームを持たない旧兵器のみの応戦で、明らかに苦戦を強いられていた。山岳地帯の旧鉱山を利用した、
巨大要塞のアジトは、瞬く間にナイトメアによるコーネリア部隊に駆逐されていく。
「まさか、コーネリアが!?」
単身、疾風のように現れた真紅のナイトメアフレーム、グロースターの姿を目にし、驚くレジスタンスたち。
「――旧時代の遺物がッ!」
砦全体を縫うようにして設置された砲台を、次々に攻撃していくコーネリアのグロースター。
その勇姿を前に果敢に応戦するも、ライフルとスラッシュハーケンを装備した身軽なグロースターの敵ではなかった。
「ダールトン、この奥だな?」 『――はい、いかがいたしますか?我々も――』 「この戦力差ならば、必要ない!」
『――わかりました』
ダールトンの言葉を遮り、コーネリアのグロースターは単身、アジトの坑道奥へと突き進んでいく。
「投降せよ!愚鈍なイレヴンどもよ――」 コーネリアの凛とした声が、砦内に響き渡る。
「くそっ!このブリキ野郎がッ!!」 が、レジスタンスたちは、怯むことなく、それぞれ手にした銃で撃ってくる。
例え最後の一人になったとしても、あくまで彼らは敵に後ろを見せようとしなかった。が、しかし……。
その鋼鉄の身体に数多の銃弾を受けながら、当然のようにグロースターは、びくともしなかった。
「ここにゼロはいないようだな――?」
コーネリアは、そんな小物たちの攻撃を気にも留めない様子で辺りを見回した。
「一つずつ潰しても埒が明かないか……フン、」
そして冷酷にも、生身のレジスタンスたち相手にライフルを撃ちまくった。
「――お前たちはここで朽ち行け!」
「ただいま、お兄さま」 「おかえり、ナナリー――咲世子さん」
夕刻、中等部の授業が終わり、帰ってきたナナリーをルルーシュは出迎えた。ダイニングの椅子から立ち上がると、
「――実は、今日は俺からナナリーにプレゼントがあるんだ」 意味ありげにルルーシュはナナリーに言った。
「まあ、何かしら?」 その兄の言葉に興味津々なナナリー。ルルーシュは、ナナリーの車椅子の後ろに控えた
メイドの咲世子に、シーッというジェスチュアをして口に人差し指を立てた。それを見て少し怪訝な表情をする咲世子。
そして左手で、おいでという合図を送り、誰かを呼び寄せた。すると、向こう側の部屋からスザクが姿を現す。
おそらくナナリーを驚かせようというルルーシュの提案なのだろう、無言でそっと近づいてくるスザク。
車椅子のナナリーと咲世子の方を見やると、スザクは少しだけ緊張した様子で、あらためてゆっくりとナナリーに近づいていった。
ナナリーの傍まで来て、ルルーシュに顔を向けると、ルルーシュは大丈夫だ、というように、にっこりとスザクに頷く。
スザクにしてみれば、7年も時間が経過してしまったのに、ナナリーは自分のことを覚えているだろうか?
といった心配があったのだが。しかし、ナナリーのことをよく知る兄のルルーシュの、スザクを見つめるその瞳は確信していた。
また三人が昔となんら変わらぬ、あたたかい時間を過ごせることを……。何より三人は、こうしてまた出会えたのだから。
そのルルーシュの瞳を見て自信をつけたのか、スザクは笑顔でナナリーの前に跪いて座ると、
そっとナナリーの右手に手をやり、もう片方の左手も加え、両手でナナリーの小さな手を優しく包み込んだ。
「あ……ッ……この手……」 ナナリーより少し大きい、陽だまりの温もりのような、優しくあたたかな手のひら。ナナリーは気付いた。
その手が誰のものであるのかを。ナナリーは、その温もりをそっと確かめるように、もう一つの左手で、包み込んだその手を撫でた。
そんなナナリーを見て、あらためてあたたかく微笑むスザク、そしてルルーシュ。確かに目の見えないナナリーには、
その不意のサプライズは、この上ない思わぬプレゼントだった。「よかった……やっぱり無事だったんですね……」
"その人"の無事を知り、そして、こうして再びその手を取ることができた喜びに、思わず涙ぐむナナリー。
ルルーシュ同様、彼女もクロヴィス殺害容疑をかけられた、スザクのことを誰よりも心配していた一人だった。
「……久しぶりだね、ナナリー……」 そんなナナリーに、囁くように優しく声をかけるスザク。
その声も、確かにスザクのものだ。例え7年という歳月が、数奇な運命を辿り来た三人を分かってしまったのだとしても。
――こうして三人のかけがえのない時間は、幼い昔と同様に、再び時を得て動き出したのだ。
「スザクさん、今日は泊まっていけるんでしょう?」
その夜、ひとしきり昔を偲ぶ三人の楽しい会話が続き、ダイニングのお茶の席で宴もたけなわ、というところでナナリーは尋ねた。
「スザクは、もうこの学校の生徒なんだ……だから、いつでも会えるよ」 「ほんとうに――!?」 兄の言葉を聞いて、
本当に嬉しそうなナナリー。目の見えないナナリーは、スザクがこの学園の制服を着ていることを知らなかった。
「――軍隊の仕事があるから、毎日は無理だけどね」 「軍隊っ……続けるんですか?」ナナリーは心配そうにスザクに訊いた。
そう、スザクは名誉ブリタニア人として、ブリタニア軍に従属している。それが彼の友人であるルルーシュ兄妹にとって、今の
スザクについて一番に気掛かりなことであったのだが……。「大丈夫――技術部に配置換えして貰ったから、そんなに危なくないよ」
「そうか、技術部か――」 それを聞いて思わずルルーシュも納得する。確かに――スザクの所属する特派は、特に民間人に対しては、
そういった説明の仕方をすれば、最も理解が早いかもしれない。だがしかし。日本のレジスタンスたちの攻防に邁進する、
現コーネリア部隊ですらも、ある意味で太刀打ちできぬ新兵器である、第7世代ナイトメアフレームを所持する特殊な技術部
であること、そしてスザクがそのランスロットのパイロットであることなど、どうしてルルーシュたちが知ることができただろう。
スザクが軍に属している限り、それは当然、友人であろうと誰一人民間人には漏らしてはならない、特別な機密事項だった。
それ以前にスザクには、ルルーシュたちに無用な心配をかけたくない、という思いがあったのだが。
ふと空になった傍らのポットを掴んで、当然のようにルルーシュは立ち上がった。「あ、手伝うよ……」
それを見て少し驚いた様子で、すぐにスザクも立ち上がるが、「お前は座ってろって……」 忽ちルルーシュに制止された。
本来ならば皇子であるはずのルルーシュ。その彼が……。「――7年前と違って、今度はこっちがホストなんだ」 「あ……ああ」
スザクは、その言葉に少し納得したように微笑む。ルルーシュはもう、過去の皇族の身分に縛られたルルーシュではなかった。
本来の身分を隠し、障害を抱えたナナリーと共に生きるために、彼が過去の7年間を通じて身に着けた様々な雑事や学んだ事々。
それが今の彼自身を形作っていた。皇子であった頃の自分をひと時忘れ、世間の一般人に無色透明に馴染み紛れ込んで。
それはルルーシュやナナリーにとって、喜ぶべきことだったのか、それとも……。
確かにブリタニアという国には、そして皇族には、非情とも思える掟が存在していた。その"弱肉強食の掟"が、
ルルーシュ兄妹の母マリアンヌを殺したことは明白かもしれなかった。どちらにしても、母を失い、ある意味で父皇帝からも
捨てられたルルーシュたちが送られた日本は、例えエリア11と名を変えブリタニアの属領となったとしても、彼らがひっそりと
暮らすには、これほど安全な場所はなかったかもしれない。だがしかし、本当に彼らは、父皇帝から"捨てられた"のだろうか?
もしかしたらそこに、ルルーシュ自身が知る由もない、真実の思いが隠されてはいまいか。――ルルーシュの"父"は、ブリタニアの皇帝。
その血を絶やさぬために、多くの妃、そして皇子皇女たちを持つ。ルルーシュ兄妹も、勿論その多くの子供たちの一人であるのだが。
当然父と息子は、母の身分が低ければ低いほど、その繋がりが遠くなる。それは心も……? だがルルーシュにとっては、もはや、
それは問答無用だった。それほどまでに、幼い頃に彼が、この父から受けた傷は深かったのだ。彼には、憎しみしか残らなかった。
父への憎悪――そしてブリタニア帝国への憎しみ。奇しくもそれが、ルルーシュ自身を強くしたのだ。
そのことを、ルルーシュの友人であるスザクは、どれほど知っているのだろうか。
「お前、なんだか少しおとなしくなったな――?」 ふと笑顔で呟いたルルーシュの言葉に、「君はガサツになった――」
そう返してスザクは着席する。「――はいはい」 クスッと笑い、ルルーシュはキッチンへと消えた。
スザクは思った。ルルーシュとナナリーは、今ここで頑張って生きているんだ。例え皇族という身分から遠い場所にいても。
そんな彼らの力に、少しでも自分がなれたのなら。スザクにとっては、それはとても純粋な思いだった。
そして自分は、いつしか日本をブリタニアから解放するために……。ブリタニアのやり方は間違っている、だから。
どんなに時間がかかっても、自分は……。けれど、そのことにルルーシュたちを巻き込むことが絶対にあってはならない。
本当は、僕は君たちとは距離を置くべきなんだ――。スザクは幼いあの日、殊更に自分自身を抑えることを覚えてしまった。
いや、それは彼自身の宿命と言ってもいいかもしれない。ルルーシュに言われたように、だからスザクはおとなしくなってしまったのか。
幼い頃に、ルルーシュの瞳に焼きついた、あの太陽のような眩しい笑顔は、いつしかその暗い宿命に穢されてしまったのだろうか。
このブリタニアの属領のエリア11では、元イレヴンであるスザクは、確かに虐げられてきた存在だった。それは、当然この、
アッシュフォード学園においても……。やはりスザクは、どこまでも孤独だった……そう、どこにいても。それは彼自身に付き纏う。
それだけに、ルルーシュ兄妹との心の交流が再び実現したことが、この上なくスザクは嬉しかったのだけれど。
「ん……部屋にいろって言っただろ?」
キッチンの暗がりに佇むC.C.の姿を目にし、不意にルルーシュの目つきと声色が低く引き締まる。
スザクには、C.C.のことは内緒にしてある……それは無論、ナナリーにもだが。彼女はルルーシュ以外の人間には、
しばらくは透明人間でいて貰わなければならない。それがC.C.を共犯者として、自室に匿うルルーシュの彼女への条件だった。だが。
「――あの男、シンジュクで会ったブリタニアの軍人だろ……いいのか?」 C.C.はスザクの素性を案じ、ルルーシュに尋ねた。
「……あいつは大丈夫だ」 そう言いながら、ルルーシュはテーブルの上にポットを置く。そして理由ありげに呟いた。
「その……」 「ん?」 「――友達、なんだ……」
あいつは、スザクは大丈夫だ――友達、だから。
その言葉には、少なからずルルーシュの甘えと、そして何より、そうであって欲しいという願いが込められていた。
だが現実は、そこまで都合よくはなかった。旧くからの親友であるスザクがブリタニア軍に属している、そのことだけでも、
ルルーシュにとっては、未だ大きなわだかまりとなって、心の奥底にとぐろを巻いていた。事実、自分は幼いあの日、
スザクの目の前でブリタニアをぶっ壊す、と確かに宣言していた。そのことを今も、スザクは当然覚えているのだろうか。
だが、本当に俺がブリタニア打倒のために、現在動き始めているなどとは夢にも思うまい。それもテロリストの親玉、ゼロとして。
C.C.は、彼女はそのルルーシュの隠された陰の姿を知る、唯一の人物だった。その彼女が、例え技術部であったとしても、
ブリタニア軍に属するスザクに、些かの懸念を抱かないはずがない。何よりそれは、ルルーシュ自身が何らかの覚悟をしなければ
ならない事柄でもあった。いずれスザクと正面衝突しないという保証はどこにもないのだ。しかし……ルルーシュは、まだ知らなかった。
いやそれは、C.C.でさえも。既にルルーシュがランスロット――騎士の力を纏ったスザクと、あのシンジュクで戦っていたことなど。
「……また来いよ。ナナリーも喜ぶ――」
クラブハウスのエントランス前で、男子寮へ帰宅するスザクを見送るルルーシュ。
「うん。でも……」 ふと、何がしか言い淀むスザク。「……ん?」 一瞬躊躇し、そして決心するとスザクは言った。
「――ルルーシュ。僕ら、学校では他人でいよう」 それは、ルルーシュにとっては意外な言葉だった。
「え……なんで!?」 少なからず、そんなスザクの言葉に驚いてしまうルルーシュがいた。しかし、そんな彼にスザクは、
「どう皆に説明するんだ?――名誉ブリタニア人と友達だなんて……下手すればバレてしまう。君が皇子だったことが――」
皇子、という言葉に息を飲むルルーシュ。確かにそうかもしれない。スザクやナナリーにC.C.やゼロのことを隠しているように、
かつて幼馴染であったスザク自体との繋がりも、ルルーシュ兄妹にとっては、確かに世間に対し秘さねばならない秘密だった。
「……ナナリーもそうだろ?――これ以上、君たちに迷惑は」 しかしスザクがそう言い終わるや否や、ルルーシュの言葉が強く遮る。
「お前は、この前も他人の都合ばかりを――ッ」 「……この前?」 「……あ。――い、いや」
感情に任せて、いきなり憤ってみたものの、きょとんとするスザクを前にして、不意に言い淀んでしまう。
この前――ルルーシュの脳裏には、軍事法廷に向かうスザクを、ゼロとして助けた時の彼との会話がよみがえっていた。
あの時スザクは、このエリア11にいる多くの名誉ブリタニア人やイレヴンたちのために、自分はあえて無実の罪を被り、
偽りの法廷に向かうのだと、きっぱりとルルーシュに言い放った。ルルーシュにとっては、少なからずの驚きであった、
その時のスザクの心が今も、彼自身を悩ませていた。ルルーシュ自身がこの7年間で変わったように、やはりスザクも……。
事実、彼が自ら名誉ブリタニア人となり、ブリタニアに従軍するようになった、その理由の本来の内実について、ルルーシュは
何ひとつ知らなかった。勿論それは、スザク自身が語らぬ限り、スザク自身の心の奥にしまわれたままなのだが。どちらにしても、
10歳のあの当時には決して思いも寄らぬ、それぞれの現在の姿が互いを、ルルーシュとスザクを見えない壁で隔てていた。
そんなルルーシュを気にも留めない様子で、スザクはルルーシュに笑顔を向けた。
何か勘違いでもしたのかな?くらいに、スザクは思っていただろうか。その時は、そのまま一瞬で終った。
「とにかく今日はありがとう……ほんとに楽しかったよ。じゃ、また明日……」 「……ああ」
別れを告げるスザクに、ルルーシュはぽつりと返事した。淋しげな、いや不安げな何かが、ルルーシュの心に残される。
スザクは軍属の名誉ブリタニア人、そして自分は……。なんという皮肉なのだろう。どうして二人は――。
そんなルルーシュに背を向けて、しみじみとスザクは呟いた。「……なんだか、嬉しいな」 「え?」
「――こんなこと言える時が、またやって来るなんて……全然、思っていなかったから」
かけがえのない親友へ向けてのそのスザクの言葉は、確かに幾多の試練を越えてここで出会えた、二人の再会を喜んだものだった。
けれど……。本当にそうだろうか? いつか"本当のこと"が分かる時が来る……スザクとルルーシュ、それぞれに。
まだ見ぬ、そう遠くないその未来で、二人はそれでもまだ、親友同士でいられるのだろうか。そしてナナリーは……。
淋しげに照らす無慈悲な月のように、謎めいた表情でC.C.がルルーシュの部屋の窓辺から、そんな二人を見つめていた。
みんな、おっはよ〜今日も一日がんばろ〜
てことで、ちょいと以前レスし忘れたのをみつけたので、
そのレスをば(^^;;
>317ちょ、朝チュンってw
いや、諸々のスレで皆がそう言ってるもんで、つい(^^;;
>318 会長、さがってるよ〜
定期あげ、ありがとー
>319 可愛い女の子から「ミレイ会長」「ミレイたん」って呼ばれるのどっちが好き?
そうねぇ。まぁどっちでもよいかな?
相手が可愛い娘であればねんw
>341
こちらも、ありがとねん♪
まだまだノリノリなんで、今後ともがんがるわーv
て、生徒会室の影からって(^^;;
会長の今日の気分はちょー会長(ちょー快調)
>学園の制服は正直、締め付けキツイけどねぇ。
すまん興奮した。
さりげなくお色気を提供してくるな。
/ ,. _ _ / _,. -ー \
.// , `` /-'´ ̄` 、 、 丶
/ / λ=- 、_ ,,. -=ニ::ーイ l, l,
/ .i' /:::::::::::::::::::ヽ、,イ:::;-=::、_:::::| | l,
/ l |彡 '  ̄````゛´´ ゛フ | l
| :| { / / .| {
//l i 'l ハ | \
./ l ハ, - ' ̄  ̄゛`'7 {, ヒ、 \
/ / | _,. -、 ,-- 、\ l, ヽ ` \
_l / ノ ´ _ 人 | ノ l ミレイさん。
/ ゝ、 .::/ .イ ,,==ニ 'ニ== 、 | | ν ./ ウザイですよ♪
/ r-‐‐う__,∠´lム_´ ; ソノイ ../
/ | T/ l | | {:`i ' ゝ、イ::::;::/l
l l | _イ l, |/ l;:人 ‐_ー /|::://´ / |
| ..::::::/ ´ヽ:::ヽ_ゝト- |、\ヽ. _ ,. イ|::|::`f_'__, |:. |
ヽ ::::::::::ヘ ヽ、 `´:: ト-ノ:ハ:::::::|> 、 r '´ |:::::|::ヽ::::. |:: |:..
> ‐ ´ハ `i /`ヽ、_:ノ |_::::l::::::\:.. ヽ..:| l:::
,.-‐ ´ l: l / \ `ー‐, 、_ヽ;. ヽ| \
/ , _λ:... 人 `、‐-- 、 ,,...../ `‐i:: : \
l ...:/ /´ ((ソ:::::. / \ \ ` ´ / ノ::::: l
別に個別スレなんだからいいだろ>ナナリー
キャラスレから来てわざわざAA張りキタコレ
こいつ他のスレにも貼りまくってる香具師だから気にスンナ
もちろんネタバレスレはまめにチェックですよね会長?
バレ氏と遭遇するとなんかテンション上がりません?
帰る早々行き成りブリタニアですか・・・。
いやね、行くのが嫌だって言ってるんじゃないんですよ。
唯、遠洋航海から帰って来たばかりなので、ちょいと休ませて貰えませんかねぇ?
予想はしてたけどルルーシュとシャーリーの結末はやっぱ悲しい
マオの中の人懐かしいな
会長、はんぎゃく日記のほうも毎回欠かさず拝聴しております!!
はうぅぅ…今週の14話見てたら、なんだかお腹一杯になっちゃって。
ちょっと時間空いちゃってごめんね。つことで、ミレイたんです。
ううう(;つД`) ルルシャリ…激しく泣けるわ。もう何度あの
ラストシーンを見返したことか〜 確かにシャーリーにしてみたら、
あの方がよかったのかもしれないけど。それだけルルにとって、
シャリは大切な存在だったってことが、後から解ったのかもねぇ……。
ルルのこと忘れても、あの笑顔。きっとルルは内心胸が潰れそうだったり。
でも、なんだかこの調子じゃ、ちっとも執筆の方が進まんわな(^^;;
本編からの揺さぶりが強すぎて。もう早く先が書きたくて書きたくて…
でも、つい指が止まるのよね。特に今回みたいなビッグエピ来ると。
てことで、遅くなっちゃってスマソんけど、レスいくわねーん。
>351-354
あらま、どっきりナナリーの巨大AAが張られてると思ったら(^^;;
ま、それだけ注目されてるってことかいなw
>350
あはは、ちょっと刺激が強すぎた?(笑)
まー時々はこれくらいは、ねん。
>349
あっはっは。オヤジギャグのダジャレさんくす〜
確かに今日も会長は、ちょー会長w
>355
まぁねw そういえば先日、初めてそのバレ師さんに遭遇したわ。
特に何も訊かなかったけど…そいやバレといえば、今回、何気に
ナナリーの「ユフィ殿下に会いたい」発言での、私の妙な反応には…
やっぱ私ってば、ルルナナ兄妹の素性について知ってんのかもねぇ。
ふふん、そろそろ話も佳境に入って参りましたってことかしらねん。
>356
何か渋声のスザクが(^^;;
こちらでお休みするのは、一向に構いませんが、
なんかその台詞と声が激しく気になるんですがw
>357
そうね。でも、今生の別れってわけでもないし…。
個人的には、たぶん最終回あたりで(もしくは第二期持ち越し?)
再び二人は巡り会うと踏んでるわ。ルルが諸々の決着付けたらね。
「大切なものは遠くに置く」というC.C.の台詞も意味深だしね。
確かにルルは皇子だし、それ考えたらルルの「もし生まれ変われたら…」
っていうシャリへの台詞も、ものすごく切ないものなんだろうけど(;つД`)
はうぁ…「王の力はお前を孤独にする」。
確かにルルの修羅の道路線は、もう変えられない運命、だしね…
>358
確かに(笑)最近も、同制作スタジオの某ケ○ロ軍曹なんかでも(^^;;
でも、マオの演技は何か上手かったわねぇ。やっぱり既にベテランの域〜
あのシャリ言葉攻めといい、ルル煽りといい、素晴らしかったわねw
でも、マオが二人を煽れば煽るほど、あのラストシーンへ向けての
二人のドラマが盛り上がったという気もするわ。てことでマオ乙w
ある意味マオが、ルルーシュとシャーリーを追い詰めなかったら、
あそこまで二人は急接近しなかったかもしれないし。まぁ確かに、
そこに至るまでに既にシャリのルルゼロバレなんかもあったんだけどね。
でも色んな意味で今回のシャリ編は、ルルにとっても決して忘れられない
出来事になったかも…。それにマオはマオで今後C.C.を巡って、ルルとの
決着が待ってるしね。確かに変態(爆)ギアス能力者かもしれないけど、
彼には彼の悲劇があるんだろうし、それは同じギアス使いとして、
ルルにとっても少なからず身に詰まされる話なんじゃないかなー。
>359
あんがと♪ルル山君&杉さまの山々も面白いけど、
こっちはこっちで妙なノリのよさがあるのよねん(^^;;
サセコさんと一緒にがんがってるんで、応援してねー。
考えてみたら、そろそろDVD第一巻の発売が迫ってるじゃないのよー
特典として、この「はんぎゃく日記」のルル山ゲストverも付いてるし、
それから噂のピクチャードラマも楽しみよね〜 まさしくこちらの一部
小説のよな(笑)大河内氏によるオリジナルスザルル幼少時代のエピがっ!
んでは、今日はこんなところで、どですかにゃんにゃん♪
初期の頃は絶対この人は本筋には絡まないだろうなって
思ってたキャラがどんどん後半の重要キャラになっていくな
ニーナとか扇さんとか・・・・え?リヴァル?
そういやキャラネタ板の方の新スレまだ立ってないみたいだけど
ルルーシュここ見てたら報告頼む
勝手に立てちゃおっかな、新スレ♪byマオ
もぐもぐ!むしゃむしゃ!ゴクン!ぷふぁ〜、うめぇ〜!
生きてんだなぁ俺って!
バター飯に敵うもん何てこの世にゃそうそう無えぜ。
ゴクゴクゴクゴク!ゴクン!ぷふぁ〜!ん〜うめぇ〜!
飯を食ってからの生ビールに敵うもの無し!
ほれ、ルルーシュ、ミレイ、お前らも飲め!うめぇ〜ぞ〜。
会長……すみません、ちょっと部屋を借ります。
今度“付き合います”(←生徒会での「会長に振り回される事を容認する。」の意。)から。
(この手だけは使いたくなかったが……仕方が無い。ここならばイレギュラーも来ない。しかしあまり巻き込む訳にも行かない。)
>364
プルルルッ…『私だ、ゼロだ。イレギュラーの事を考え一拍間を空け、今夜頃に立てる予定であったが、
現在、私のホストが弾かれている。よってスレ立てが遅れている。
明朝にもう一度試みる予定だが、それが不可能だった場合は…>364、団員の諸君等にスレッド立てを委任したい。
委任のリミットは7時以降にスレッドが立っていなかった場合だ。スレのキーワードは【オレンジ】【ゼロLOVE】だ。以上。』
>365
クッ………貴様にだけは!!(だが、選んでいる事は恐らく出来ないッ?!ええいっ…!)
良いだろう。委任する事となった場合、委任時刻成立後にスレの立つ様子が無ければ貴様に任せよう。
……あっ、会長。場所をお借りしてすみませんでした。ちょっと急な用事の電話で…。え?内緒です。でっでは。
あ…会長。忘れ物があったのでもう一回失礼します。^^
最後に…>366、貴様!ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!スザクは…スザクの皮を被ってスザクを愚弄するのは止めろ!○ね!
なになに、何事っ!?
あれぇルルーシュあーたテンパって何やってんのw
ふむ、つまりそうゆうことねー>394
つか、マオまで来てんじゃん(爆)>395
どーぞどーぞ。伝言板でもTELでも、ご自由に使ってちょ!
でも、たまには、暇潰しでもなんでもいいから、時々、
こっちにも顔出してねん♪私も極力そちらへ書き込むからねっ
>366
せっかくMasqerade聴いて余韻に浸ってたのに、
三橋スザクってば、ふいんきブチ壊しw
>363
そうねぇーリヴァルもだけど(笑)例えばこのミレイ会長とかもね!?
いえね、某誌監督インタにあったのよ。会長のもう一つの顔云々て。
つまりは近々シリアスもーどなミレイ会長が拝めるってことかしらん。
案外これでスザクばりに暗い過去でもあったりしたら、鼻血ものだわねぇ(^^;;
てか、ルルと最初にいつどこで出会ったのかとか…その辺はDVD特典エピ向きだろけど。
なんか色々考えたら眠れなくなりそだから、やめとこw
つーか、いつになったらノベライズの続きはー(笑)しっかし、
確かにルルシャリ感涙エピ堪能のあとに、あの猫探しの話は正直(^^;;
>367
あ、片方だけだけどカレンの案を使ってくれてる
>369
むしろ【マオLOVE】のが
一時退場したオレンジは却下w
ふわぁ〜、眠いのぅ。ほんじゃ、わしは寝る。皆お休み。
明日も元気で生きようのぅ。ふわぁ〜。
バタン(ドアを閉める)
明日は土浦航空隊で99艦爆のテスト飛行だったな。
それにしても、ルルーシュの奴張り切ってたな。
あいつが女以外の事で張り切るとは、珍しい・・・。
ま、時機わしにも良い女を紹介する言うてたし。
「――出ろ、ジェレミア……!」
「……ギルフォード卿、解っていただけたのですね?」 薄暗く底冷たい独房内に、ギルフォードの凛とした声が響く。
拘束衣姿で、後ろ手に椅子に拘束されたジェレミアは、待ちかねたように嬉々として顔を上げた。先の"オレンジ疑惑"が昂じ、
ナンバー2であるキューエル卿の策に嵌り、危うく命を落としかけたジェレミア。それを救ったのは、何の因果かイレヴンであり、
特派のランスロットを操るスザクだった。さらに思わぬことに、その場に居合わせたコーネリアの妹、第三皇女ユーフェミアの恩情もあり、
ジェレミアは決定的な窮地に至らずに済んだ。だが例えそうであったとしても、彼の立場と地位は今更、安泰なものへと収まるはずがない。
「……君の謀反の疑いに関してはな、オレンジ君」 「……ッ!?」 何よりギルフォードの放つ言葉に、すべてが代弁されていた。
「――君たち純潔派が、ゼロを逃がしたという事実もある……」 冷たく一瞥をくれるギルフォードの眼鏡の奥で底光る、
切れ長の眼窩に、蛇に睨まれたカエルのようにジェレミアは、なす術もなく固まる。そして次に下された決定に息を飲むのだった。
「そういった経緯もあり、君の位を三つほど下げることにした――」
その決定はクロヴィス亡きあと、一時期、総督代行にまで上り詰めた彼にとって、屈辱以外の何物でもなかった。
位を下げる……それは貴族出身の、いや純潔派のトップの座にいたジェレミアからすれば、まさに青天の霹靂である。
だが彼自身が辿った"下克上"こそが、ブリタニアの真の掟なのだ。一代で成り上がることも、またその逆も当然ありうる。
今現在オレンジ……いや、ジェレミアは、まさしく今、後者の立場にあった。転落……天国から地獄へ――。
その様相を地で行くジェレミアの脳天に、ギルフォードの有無を言わさぬ言葉が、情け容赦なく降り注ぐ。
「君には選択肢が二つある……一パイロットからやり直すか、オレンジ畑を耕すかだッ!」
「――お前さぁ、なんか昨日おかしくなかった?生徒会にも顔出さないし……」
翌朝ルルーシュは、いつものように級友のリヴァルと教室の入り口で、他愛無い調子で雑談していた。
確かに昨日は早々に下校すると、ルルーシュは、妹のナナリーとともにスザクと過ごしていたのだ。
特にリヴァルに隠したいわけでもないのだが、そうもいくまい。ルルーシュは平然と方便という名の嘘をついた。
「……いや、世界史のテストが悪くってな」 「まぁた、ご冗談を……今までのお前の――」
そこまで言いかけて、リヴァルは反射的に口を噤む。その時、登校して来たスザクが廊下を歩いてくるのが目に入った。
ルルーシュも思わず黙り込む。スザクは二人の傍らを、何事もないかのごとくに通り過ぎた。明らかに顔を曇らせるルルーシュ。
さらにスザクが入ってくるなり、ざわついていた教室内は水を張ったように静まり返り、ピンと張り詰めた空気に支配された。
一斉に黙り込む皆。露骨に不安げな表情をする女生徒にも、スザクは相変わらず、あくまで平静を装うしかなかった。
『――僕たち、学校では他人でいよう』……昨夜のスザクの言葉が、ありありと脳裏によみがえる。だけど……。
ルルーシュは人知れず歯噛みした。彼にとって、スザクが転入してきた喜ばしいはずの学園の日常は、スザクが名誉ブリタニア人
――イレヴンであり、そして、あらぬ容疑がかけられたという過去の事実の呪縛からは、簡単には解かれることはなかった。
そして、そのことを証明するかのように、生徒たちのそうした心の裏側を実行してみせる陰湿な者たちもいた。
授業の合間の僅かな時間、人気のない男子ロッカー室で蠢く二つの影。誰かの体操着にこっそり細工する男子生徒二人がいた。
窓から差し込む白茶けた光に、埃の粒子が浮かび上がる。その中でカチャカチャと響くシンナーを振る乾いた物音。そして、
にやり、と歪む口元。それはその日、彼らの学年で体育の授業があると知っていた。――そこに確かに存在する、あからさまな悪意。
その無意識からの、いや、むしろ確信犯的な、それを止めることは、既に誰にもかなわぬことなのかもしれない。
『……まだニュースにはなっていないが、コーネリアに「サムライの血」が潰された――』
その時、ルルーシュはゼロとして、アジト内から携帯にかけてきた扇と話していた。人気のない学園の階段の踊り場。
『――中部最大のグループだったのに、一瞬で……なぁゼロ、このままだと俺たちは――』
扇の気弱な声色がルルーシュの耳に響く。確かに「サムライの血」の崩壊は、彼らレジスタンスたちにとっては、
一つの死活問題だった。俊敏かつ強行なコーネリア部隊が確実に彼らの首を絞めていく様が、まるで手に取るように分かった。
だがルルーシュは、当然のごとく務めて冷静に振舞うだけだった。「……焦るな、機会を待つんだ」 「――しかし」
それでも扇はしつこく食い下がってくる。実際、扇はゼロに、自分自身が出来得る以上の期待をかけていたのだ。
最初に彼と出合ったシンジュク事変の時も。そしてさらに、イレヴン出身のスザクを取り返した、その大胆な手腕に扇は惚れ込んでいた。
その強い期待がルルーシュ自身にも、手に取るように分かった。だから、あえて……。いやむしろ扇の言葉の背景に、正体を知らぬ
相手への過剰な思い入れが滲んでいるのを、ルルーシュは感じ取っていたからだ。それは扇という人間の根っからの性質なのだろうが。
その思いは、ルルーシュにとって重く不要なものだった。彼らとのやり取りに、必要以上の感情が介してはいけない。
「……次はこちらから連絡する――それまで指示を待て」 扇の言葉を遮ると、ルルーシュは無下に携帯を切った。
「フン、馴れ馴れしいやつだな……やはり、この辺りが切りどころか?」
どことなく若者らしい生意気な口調で、一人冷たく呟くルルーシュ。きらりと閃くその紫水晶の瞳が硬質な光を放つ。
確かに彼は、組織のリーダーとなるだけの能力と才覚にあふれていた。だからこそ、そういった者を求めていた扇は……だが。
その時はまだ、彼にとって扇たちレジスタンスは、単なる駒でしかなかった。そう、彼の命令を、ただ従順に聞いていればよいだけの。
そして、ここにもう一人。クラブハウス内の生徒会室に、カチャカチャとキーボードを叩く無機的な音が響く。
椅子に座り一心不乱にPCに向かって、何かを書き込んでいるのは、生徒会メンバーの小柄な少女、ニーナである。
その表情は少なからず蒼ざめ、眼鏡の奥の小粒の瞳は、あからさまに何かに怯えているよう。「……ニーナさん?」
そんな彼女にふと声をかける気配が近づく。その声にハッとするニーナ。顔を上げて見ると、車椅子のナナリーが近づいてくる。
「あ、ごめん……うるさかった?」 「いえ、それはいいんですけど――学校はどうなされたんですか?」 「……それは」
そう問われて少々困惑顔になる。「……なんだか、怖くて……」 不安げに呟くと、ニーナは身を竦め、両二の腕を抱えた。
ニーナはその日、思わず学校を休んでしまった。同じ教室に"それ"がいると思うだけで、彼女としては、たまらなかったのだ。
彼女がネットの掲示板に書き込んでいたのは、その不安から来る怯えを少しでも和らげようとしていたからである。でも――、
その恐怖という負の感情は、時として人の心を怒張した化け物へと変えてしまう。特にネットというのは、何かのタガが簡単に外れる。
そして。「怖い……?」 ナナリーは怪訝な表情で尋ねた。
「……うちのクラスに転校生が来たの……クロヴィス殿下の殺害の容疑者だった人――イレヴンなのよ」「あ……」
ニーナの言葉を聞いて、ふとナナリーは悲しげに顔を歪めた。スザクのことで胸を痛めていたのは、ルルーシュだけではなかった。
眉間に皺を寄せたナナリーの苦悩に満ちた表情は、ニーナの言う、そのイレヴンというのがスザクであることを知っていた。
ナナリーはスザクのことを慕う以上に、日本人がイレヴンと呼ばれ、ブリタニアの人々から嫌われていることを悲しんでいた。
スザクやメイドの咲世子を含め、彼女は日本人のことが好きだった。だから。けれどナナリーの悲しみも、目の前のニーナには届かない。
その午後、クラブハウスのエントランス前に、宅配ピザの店員がピザを一箱抱えてやってきた。いつものように店員が
チャイムを鳴らそうとすると――おもむろに扉が開き、奇妙な服装をした少女が顔を出した。言わずと知れたC.C.である。
「……あ、毎度ありがとうございます」 頭を下げる店員に釣られたように、同様に無言で頭を下げるC.C.。
C.C.とピザ――この二つは既に切っても切れない関係になっていた。ルルーシュ宅に彼女が転がり込んでからというもの、
その時、ふと空腹を覚えたC.C.が、ルルーシュに初めてデリバリーを頼んで貰って以来の気に入りようだった。
そんなに毎日、ピザばかり食していてよく……ルルーシュは時折そう思ったが、特別C.C.の前で口にはしなかった。
「――引き落としの口座が男性のお名前ですが……よろしいのですか?」 そう訊かれ、反射的にこくんと頷くC.C.。
基本的にデリバリーは高くつく。しかしルルーシュがこれまで蓄えた財産は、よほどC.C.の空腹を連日満たすほどのものだったのだろう。
とにかく彼女が無断で外出することにだけは、口うるさいルルーシュだったが、こと食事に関しては、それほどうるさくなかったのは、
C.C.にとって非常にありがたいことだった。やはり私が見込んだだけのことはある……。無論、金遣いが荒いというわけでもないが、
だが、別段ケチ臭いわけでもない。確かに多少は大雑把かもしれないが、そういうルルーシュの気前のよさというか、ある意味、
その鷹揚さは、さすが元皇族といったところだろうか。そのことに関しては、C.C.はルルーシュにとても感謝していた。
開いたままの扉。うっかり平穏を許していた、ルルーシュの優しくあたたかな安泰の隠れ家――。
その僅かなC.C.と店員のやり取りの間、二人の足元をすり抜けていった小さな侵入者の存在に、C.C.は全く気付かなかった。
それがその日、ルルーシュが思わぬ失態を晒してしまう原因と化すのだとは、勿論、彼女は何ひとつ知らなかった。
コピペ間違いた;;
>375>376の間に肝心な部分を入れ忘れたので、もう一度スマソ…
『……まだニュースにはなっていないが、コーネリアに「サムライの血」が潰された――』
その時、ルルーシュはゼロとして、アジト内から携帯にかけてきた扇と話していた。人気のない学園の階段の踊り場。
『――中部最大のグループだったのに、一瞬で……なぁゼロ、このままだと俺たちは――』
扇の気弱な声色がルルーシュの耳に響く。確かに「サムライの血」の崩壊は、彼らレジスタンスたちにとっては、
一つの死活問題だった。俊敏かつ強行なコーネリア部隊が確実に彼らの首を絞めていく様が、まるで手に取るように分かった。
だがルルーシュは、当然のごとく務めて冷静に振舞うだけだった。「……焦るな、機会を待つんだ」 「――しかし」
それでも扇はしつこく食い下がってくる。実際、扇はゼロに、自分自身が出来得る以上の期待をかけていたのだ。
最初に彼と出合ったシンジュク事変の時も。そしてさらに、イレヴン出身のスザクを取り返した、その大胆な手腕に扇は惚れ込んでいた。
その強い期待がルルーシュ自身にも、手に取るように分かった。だから、あえて……。いやむしろ扇の言葉の背景に、正体を知らぬ相手への
過剰な思い入れが潜んでいるのを、ルルーシュは敏感に感じ取っていたからだ。それは扇という人間の根っからの性質なのだろうが。
その思いは、ルルーシュにとって重く不要なものだった。彼らとのやり取りに、必要以上の感情が介してはいけない。
「……次はこちらから連絡する――それまで指示を待て」 扇の言葉を遮ると、ルルーシュは無下に携帯を切った。
「フン、馴れ馴れしいやつだな……やはり、この辺りが切りどころか?」
どことなく若者らしい生意気な口調で、一人冷たく呟くルルーシュ。きらりと閃くその紫水晶の瞳が硬質な光を放つ。
確かに彼は、組織のリーダーとなるだけの能力と才覚にあふれていた。だからこそ、そういった上に立つ者を求めていた扇は……だが。
その時はまだ、彼にとって扇たちレジスタンスは、単なる駒でしかなかった。そう、彼の命令を従順に聞いていればよいだけの。
「ン……?」
ルルーシュは、何気なく踊り場の窓辺から眼下へと目をやった。すると中庭に面した水場で、水道の蛇口をいっぱいに捻り、
何かを懸命に洗っているスザクの後ろ姿が、ふと目に入った。さらにその瞬間、でかでかと赤インクで落書きされた、
体操着のシャツを広げる手が見えた。それを見てルルーシュは愕然となり、思わず声を失う。「……ッ……!?」
犯人は先程の男子生徒二名だろう。が、そんなことをスザク自身が知る由もない。それでも確かに存在するその悪意が、
こうして形になって胸に迫る時、きっと誰しもが、いわれのない悲しみと虚しさを、その身に感じるのだろう。
スザク……。殊更に虐げられた彼の心を思うと、ルルーシュの胸は今更のように、張り裂けそうに激しく痛んだ。
そして、哀しみとも憤りともつかない感情に、わなわなと震える唇。だが今の彼には、一つとしてなす術がない。
ただ人知れず拳を握りしめ、その行き場のない怒りを、無言でどこかに逃がす他はなかった。
そして、ここにもう一人。クラブハウス内の生徒会室に、カチャカチャとキーボードを叩く音が響く。
椅子に座り一心不乱にPCに向かって、何かを書き込んでいるのは、生徒会メンバーの小柄な少女、ニーナである。
その表情は少なからず蒼ざめ、眼鏡の奥の小粒の瞳は、あからさまに何かに怯えているようだ。「……ニーナさん?」
そんな彼女にふと声をかける気配が近づく。その声にハッとするニーナ。顔を上げて見ると、車椅子のナナリーが近づいてくる。
「あ、ごめん……うるさかった?」 「いえ、それはいいんですけど――学校はどうされたんですか?」 「……それは」
そう問われて少々困惑顔になる。「……なんだか、怖くて……」 不安げに呟くと、ニーナは身を竦め、両二の腕を抱えた。
ニーナはその日、思わず学校を休んでしまった。同じ教室に"それ"がいると思うだけで、彼女としては、たまらなかったのだ。
彼女がネットの掲示板に書き込んでいたのは、その不安から来る怯えを少しでも和らげようとしていたからである。でも――、
その恐怖という負の感情は、時として人の心を怒張した化け物へと変えてしまう。特にネットというのは、何かのタガが簡単に外れる。
そして――、「怖い……?」 ナナリーは怪訝な表情で尋ねた。
「……うちのクラスに転校生が来たの……クロヴィス殿下の殺害の容疑者だった人――イレヴンなのよ」 「あ……」
ニーナの言葉を聞いて、ふとナナリーは悲しげに顔を歪めた。スザクのことで胸を痛めていたのは、ルルーシュだけではなかった。
眉間に皺を寄せたナナリーの苦悩に満ちた表情は、ニーナの言う、そのイレヴンというのがスザクであることを知っていた。
ナナリーはスザクのことを慕う以上に、日本人がイレヴンと呼ばれ、ブリタニアの人々から理由もなく嫌われていることを悲しんでいた。
スザクやメイドの咲世子を含め、彼女は日本人のことが好きだった。だから。けれどナナリーの悲しみも、目の前のニーナには届かない。
その日の午後、クラブハウスのエントランス前に、宅配ピザの店員がピザを一箱抱えてやってきた。いつものように店員が
チャイムを鳴らそうとすると――おもむろに扉が開き、奇妙な服装をした少女が顔を出した。言わずと知れたC.C.である。
「……あ、毎度ありがとうございます」 頭を下げる店員に釣られたように、同様に無言で頭を下げるC.C.。
C.C.とピザ――この二つは既に切っても切れない関係になっていた。ルルーシュ宅に彼女が転がり込んでからというもの、
その時、ふと空腹を覚えたC.C.が、ルルーシュに初めてデリバリーを頼んで貰って以来の気に入りようだった。
そんなに毎日、ピザばかり食していてよく……ルルーシュは時折そう思ったが、特別C.C.の前では口にしなかった。
「――引き落としの口座が男性のお名前ですが……よろしいのですか?」 そう訊かれ、反射的にこくんと頷くC.C.。
基本的にデリバリーは高くつく。しかしルルーシュがこれまで蓄えた財産は、よほどC.C.の空腹を連日満たすほどのものだったのだろう。
とにかく彼女が無断で外出することにだけは、口うるさいルルーシュだったが、こと食事に関しては、それほどうるさくなかったのは、
C.C.にとって非常にありがたいことだった。やはり私が見込んだだけのことはある……。無論、金遣いが荒いというわけでもないが、
だが、別段ケチ臭いわけでもない。確かに多少は大雑把かもしれないが、そういうルルーシュの気前のよさというか、ある意味、
その鷹揚さは、さすが元皇族といったところだろうか。そのことに関しては、C.C.はルルーシュにとても感謝していた。
――開いたままの扉。うっかり平穏を許していた、ルルーシュの優しくあたたかな安泰の隠れ家。
その僅かなC.C.と店員のやり取りの間、二人の足元をすり抜けていった小さな侵入者の存在に、C.C.は全く気付かなかった。
それがその日、ルルーシュが思わぬ失態を晒してしまう原因と化すのだとは、勿論、彼女は知らなかった。
会長、朝から乙かれガーッツ!!
子供スザク別人にも程があるだろ
子供ミレイ会長の出番はまだですか?
か、会長っ!!
あのルルを見つめる切な気な瞳はなんですかっ!?
会長さん14話のルルシャリもそうだが
今週後半のマオの壊れ具合も小説でどう表現してくれるか
まぁ結構後になりそうだが、それでも楽しみに待ってます
媚びすぎアニメ、ギアス
韓国アニメ、ギアス
無意味におっぱいぷるんぷるんアニメ、ギアス
厨二病アニメ、ギアス
「デスノート」のパクリ、ルルーシュ
ふゥ…やっと今週の15話視聴&初回版DVDgetできたわん。
っていうか 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
と、色々とツッコミ所満載の最新話とDVD特典エピw
ちょ、ルルーシュあーた、どんだけ詰めが甘いのよっ
シャーリー普通に翌日登校してるしw 誰よ、本国に帰るとか転校するとか言ったのは(爆)
しかも、他人プレイ(笑)でも、さすがに同じクラスはまずいんじゃないの……。
ただでさえシャーリー生徒会メンバーだしねぇ。リヴァルたちにどう説明すんの?
特にスザクはシャーリーのルルへの気持ち知ってるわけだし……日記処分するだけじゃねぇ。
ていうか私とルル、いきなり既にルル皇子公認の関係になっててワロタだったわw
あっここって一応ネタバレOKかしらん?でももう発売されてるしね、DVD。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━幼少期の俺様なスザク!!
それに土蔵……。ルルナナの原点ってあそこまで悲惨な境遇だったのね。
というより、今回ほど本筋バレが怖ろしいと思ったことはなかったわw
全然ルルに優しくない子スザクッ(笑)てか、お互い敵意剥き出し〜
こちらの小説予想(笑)を別次元へ遥かに上回る展開でもう。
……どうすっかな。もう少し修正入れようっか?w
>381
コピペ間違いごめんね。いつもありがとガーーーッツ
>382
ほんとそうよね(笑)あれはよほどのことがあったとしか……。
でもスザクもルルーシュも、星座的に見れば、お互い最初は、
相容れない同士だったというのは、今にして考えれば納得いくわね。
あのシャーリーでさえ、最初ルルには嫌悪感が勝ったようだしね。
射手座と蟹座が葛藤の150度の関係だとすれば。お互いに色々あって、
でも最終的に譲り合うべき所を見出したのかも。そのピクドラでも、
ナナリーが二人の間に入って仲裁してたしね。やはり最初に、俺様的
ガキ大将なスザクの心を緩和したのは蠍座のナナリーだったのかも。
それ以上に現在の彼への変遷には尋常でない出来事があったようだけど。
>383
こうなってくると、確かに子ミレイ&子ルルの最初の出会いエピなんかも
見たくなってくるわねぇー。というか普通に今後ありそうなんですけどw
たぶん本筋に直接絡まないので、DVD特典エピかなんか?だろうけど。
子供時代の私はやっぱりルルに対して、様付けだったんだろうか?
今は普通に「ルルーシュ」「会長」って呼び合ってるけどw
……考えてみたら、私ってスザクよりもルルとの付き合い長い?(笑)
>384
あー別になんでもないわよ、あれは(笑)
というか、ガチでルルに矢印向けてたら、どうしよ私ってばw
今度こそ逃げられないお見合いの相手も気になる所だけど、
そんな少女漫画な展開、さすがに萌ゆる〜 ま、色々とね。
皇子時代からルルとは、結構付き合い長いみたいだし、
そういう感情があったとしても全然おかしくないけどね。
>385
ありがとう。期待してくれてるのに、なんか全然進んでなくて申し訳ないわ。
というか私自身も、早く最近のエピが書きたくて、うずうず(笑)でも、本編からの
揺さぶり強くて年始から、ほとんど進んでないというこのジレンマな現状(´・ω・`)
>386
どっから来たのかな?
まー実際その通りなんで(笑)否定はしないけどね(^^;;
>369
もしかしてカレン?
あっちの新スレちょっと覗いてみたけど、えらいことになってるわねぇ。
ってルルーシュ、ったくどこで油売ってんのよw
ほんとにマオスレになりつつありそうでヒヤヒヤ(^^;;
>370
おお〜ピッチピチギャル3人娘がスク水姿でお出ましね♪
っていうか、ぶっちゃけこれからそういう場所でのロケがあるみたいで、
シャレになんないわねぇ。ルル関連の戦士と情婦の二人はともかく(笑)
参戦するのはシャリじゃなくて、ユフィお姫様の方だけど。
>371
あっちのキャラスレでも言われてたけど、
確かにだんだんマオがオレンジ化してきてw
まぁどっちも色々と執念深そうだけどなぁ(^^;;
>372
(なんだか変なのが居ついてしまったようね……)
30年後のスザク…だったら認めてもよいわw
最期に1個だけ。
うっわ私ってば、ルルーシュが皇子だと知っててシャリ焚きつけてたんだぁ(爆)
↓ちなみに、これまでのルル関連の気になる?
私の台詞その他なんか、ちょっとだけ抜き出してみた
1話「うちのルルはやればできる子なんですぅっか、可愛いねぇ」
3話「(ぽんぽん頭叩いて)ルルーシュッ今寝てたでしょ?手が止まってた」
同3話「知ってて連れてきてくれたんじゃなかったの?――カレンさん、生徒会に入れるから」
同3話「……(カレンに)ナナリーはルルーシュの妹よ」
同3話「会長の趣味――そのうち付き合わされるから覚悟しとけよ」(ルルーシュ)
同3話「クロヴィス殿下が亡くなったのよ!」
6話「……恥ずかしい写真? まっかせてぇ、絶対ルルーシュより先に取り返してみせるから!」
同6話「へぇ……(ナナリーに)ルルーシュのピンチを転校生が救ったの」
同6話「それだぁ!アイツの恥ずかしい秘密!」
同6話「そういうことですか、会長」(ルルーシュ)
同6話「あ〜あ、せっかく弱みを握れると思ったのにぃ」
同6話「副会長の頼みじゃあ、しょうがないわねぇ」
7話「……いいよねぇ恋って。はぁ〜あ」
8話「ルルーシュも来られるとよかったのにねぇ」
同8話「よいではないか、今宵は夜通し語り明かそうぞ♪好きな男の子、教えあったりさあ」
同8話「……いるんですか会長にそんな人」(シャーリー)「ふん、さあねぇー」
9話「モラトリアムしておける時にしておかないと!」
同9話「……死にゃばもろともってこと♪」
同9話「ヘビィな話ねぇ。正妻も妾もその娘も同じ家に住んでるなんて」
同9話「……でもね、一つ一つは我慢できることでも、いつか積み重なれば擦り切れてしまうものよ」
同9話「大丈夫よ。人の秘密って知りたくなる方だけど、話す趣味はないから」
10話「はぁ?会いたいって言ってもさあ。こっちは庶民、向こうは皇女様」
同10話「あ、いや、ウチも昔ならそれぐらい出来たんだけど……」
同10話「ね、理事長の孫ってどれくらいの社会的ステイタス?」
12話「呑気だねぇ。世界は一昨日のナリタ騒ぎでもちきりだってのに」
同12話「ふふふっシャーリーのそういうトコ好きよ♪」
同12話「だぁからさあ、言っちゃえばいいのに。好きですぅって」
同12話「……断られたらどうしよう。友達でもいられなくなっちゃうかもぉ?」
同12話「居心地いいもんねぇ、今はこの場所、私たちって」
同12話「でも少し覚悟しといた方がいいよ?変わらないものなんか、どこにもないんだから」
同12話「あ、どうしても気になるって言うんなら、いっそ本人に訊いてみれば?――ねぇ、その辺どうなの?」
同12話「はいはい、相変わらず人使いが荒いですね」(ルルーシュ)
同12話「ふ〜ん、出来る部下を持ってシアワセ♪」
同12話「部下?そう、そうなるんですよね」(ルルーシュ)
13話「それより私はあんたの方が気掛かり。ちゃんと泣いた?今、変に耐えると後でもっと辛くなるよ?」
14話「だってお姫様だよ?逆玉じゃん!」(リヴァルの台詞に一瞬顔を歪める)
あらためてこうして振り返ってると、なんだか色々と、
伏線っぽい気になる台詞が目白押しだったわねぇ、私ってば。
皇族であるルルーシュ兄妹の後見人だったアッシュフォード家の一人娘。
確かにそういう立ち位置だったら、ルルーシュのこと知ってて当然かもね。
そして自分自身も没落した家を立て直すために。ほんとは普通でいたいのに。
皇族とか身分とかの違いなんかにも、ある程度は敏感だったのかもねぇ。
だからこそ実質的に捨てられた皇子であるルルーシュ自身にも……。
そんな私は、ブリタニア皇帝の弱肉強食の理論をどう見ているのかな?
やはり過去の戦争含めて、少なからずルルーシュに同情している?
今のうちにモラトリアム楽しんどこうとか、変わらないものなんか
どこにもないとか、ある意味学園内で好き放題バカなことやって、
はっちゃけてたのにも、実はミレイ会長なりの深い思いなんかが
その裏にあったのかもねぇ。うぅ、私ってなんか健気……?(笑)
にしても、現在のルルーシュに対する態度がラフすぎるよ(爆)
確かに周囲に皇子バレしちゃいかんのは解るけどw
でも私の場合、半分は面白がってやってるとし(ry
実はルル自身も、そういう私だからこそ安心してたりね?
そのうちマジに「ルルーシュ様」とか言い出したら、はなぢ吹いちゃうよw
弱肉強食!?けしからん、それは畜生の世界の理論だ!!
尤も、畜生共に理論というものがあればの話だがな。
それより、一緒に朝御飯でもどうかなミレイ?
>392
もうあなたはいいですから
なんなら今書きかけのねこ騒動終わったら
いきなり飛ばしてシャリマオ編に入ってくれても
全然OKですよ会長
へびつかい座を加えた13星座星占いは聞かくなりましたが、
今でも存在しているのでしょうか?
コンプエース連載「コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー」
がすごい展開になってますが、読みました?
ミレイ会長がコスプレする回の話しも、小説化してくれっ!!
生徒会の仕事(今までサボっていた分含む)でミレイ会長自身も忙しいだろうけど、頑張ってくれ。
会長、そろそろ節分の季節ですよ
扇とヴィレッタなんて変化球すぎて唖然
やっぱ今後の展開で気になるのはお見合いエピソードじゃね?
>394
それって会長的にジャド
…そろそろ小説の方をなんとかしないと。
これじゃ今月一本完結できないよヽ(`Д´)ノ
ということで、おは今晩わ。ミレイたんです。
>392>393
(・∀・)ニヤニヤ
>394>401
そーねぇ〜やっぱそれって完璧主義の?
ミレイたん的に若干、邪道かしらねん(笑)
まー今秋の第二期まで視野に入れて、ぼちぼち頑張りますわん。
ほんと仕事遅くて、ごめんねっ
>395
うーん、どうなんだろうねぇ?基本的にそれって邪道、
じゃないけど(笑)星占い自体が基本的に12星座ものだからね。
詳しく説明すると話がややこしくなるので割愛するけど、つまり
占星術で扱う星座ってのは、実際に今、夜空に見える星座とは、
ちょっと違うってことなのね。(そのあぶれた分のへびつかい座、
というのを加えたのが、世に言う13星座占いってことなのねー)
昔々に西洋で始まった星占いは、その時の空の姿を象徴的なもの
としていて、12星座は(牡羊座0度)それを基点としているから。
あっやっぱり話がちょっと解りづらくなっちゃって、ごめんねー。
>396
なんか某所で、ネリ様譲りの鋭い目つきで
開眼なさったナナリーなら見たことあるけどw
漫画といや、某AS○KAのなんか仮面ランスザクだしねぇ。
>397
ぬっふっふ。当然ぬかりはないわよ。
皆の衆、心して待たられよー♪
特にルル受(ry
>398
ハッ。――鬼はそと〜福はうち〜♪
節分といえば、日本の風習。日本の風習といえば、コスプレ。
ってことで、これは雷さまコスのミレイ会長が拝めるってことね。
当然、飲み明かすのは勿論のこと。だから日本って大好き〜
一年通して、酒が飲めるイベント目白押しだもんね〜♪
>399
確かに(笑)双子座と魚座かぁ…地雷を踏んだわね、扇…
地雷といや、蟹座のスザクと天秤座のユフィもだけど。
スクエア同士で惹かれあうっていうのは、なかなか危険よぉ。
(何気に山羊座のネリ様と天秤座ユフィ姉妹もそうね…
>400
お見合い!はぁ〜あ。ルル……。
(ほんとは「私を連れて逃げて!」な眼差しだったりw)
まぁ童貞クンには、そんな甲斐性ないか。
そんなわけで、これから少しノベライズの方を頑張ります。
ほんとにいつも待っててくれて、皆さんありがとう。
帰宅したルルーシュが、室内で何やら鞄を広げてゴソゴソと、中から出した工具類をテーブルの上に広げている。
そのテーブルの上に置かれた、ルルーシュにとって大事なゼロの仮面。そこへピザの箱を抱えたC.C.が入ってくる。
しかしC.C.は、まだ気付いていない。一匹の野良猫が部屋に紛れ込んだことなど――それは無論、ルルーシュ自身も。
「ん……仮面の隠し場所か?」 「――ギアスと違って、こいつは物的証拠になるからな……」
そう言いながら、ルルーシュは折り畳んだ仮面を注意深く鞄の中へと収めた。元々慎重な性格のルルーシュのことである。
ゼロの象徴である仮面は当然のことながら、その衣装に至るまで、常日頃から、その管理に怠りはないはず……だった。
そこへ車椅子のナナリーが、にこやかに入ってきた。彼女はいまだC.C.の存在には気づいていないはずである。
「……お兄さま、今お茶を入れたんですけど、ご一緒にいかがですか?」
ふと部屋の中に漂う香ばしいピザの匂いに、思わずナナリーは訊いた。「あらっこの匂い……またピザ?」
最近ルルーシュは、よくデリバリーのピザを頼んでいる。そんなにお腹をすかしているのかしら……お兄様ったら。
ナナリーは、お兄様も育ち盛りの普通の高校生なんだな、などと、ぼんやり思って無邪気に微笑んだ。
「ああ、ポイント溜めてるんだ――すぐに下に行くから、待っててくれ」 目の前にいるC.C.がまるで空気のように、
ルルーシュはさも自分がやっていることのように、シレッと言うのだった。まぁそのくらいの大胆さも必要か。
いささかC.C.は、自分の存在が二人から無視されているようで少しムッとしたが、確かにいたしかたない。
ピザは自分が頼んだのだから。この時ばかりは、ナナリーの目が見えないことに感謝してしまうルルーシュだった。
――すると、「……お兄さま」 「ん?」 「もしかして最近、二の腕とかが、ぷにぷにーってなって来てません?」
少しからかうように可愛く尋ねるナナリーに、ハハッと笑うとルルーシュは、「――絶対に触るなよ……」
トーンを下げた低い声で呟いた。ナナリーに断るように見せかけ……それは仮面を、という意味合いでC.C.に向けた台詞だった。
「まあ、怖い」 うふっとナナリーは笑うと、ひと足先に階下へ戻っていった。ルルーシュも後を追ってすぐに部屋を出て行く。
その二人のやり取りの間に、ルルーシュのゼロの仮面が収められている鞄の隙間に興味を示している小動物がいた。
ゴソゴソと鼻面を押し付け、そしてついに。――ヒニャッ! その小動物の鳴き声とともに、テーブルから落ちる鞄。
その声に振り返るC.C. すると……。「ん、あれ?」 何かが足元をすり抜けて、廊下へ出て行く気配がした。
「うん……やっぱりな。そんなことじゃないかと――」 「スザクさん、もしかしたら辛い目に……?」
ルルーシュとの午後のお茶の席で、ナナリーは昼間のニーナとのことを話していた。「いや、それは――」
ナナリーを安心させようと、そこまで言いかけ、言い淀むルルーシュ。ふと思い悩むように、目を伏せる。
かくいうルルーシュ自身も、昼間学園内で目にした、あからさまなスザクへの虐めの実態を思い出していた。
そして、あらためて口を開き、「……時間がかかるんだ、こういうことは――」 諭すようにナナリーに言うのだった。
「……なんとかならないのですか……お友達でしょう?」 心配そうなナナリーの顔を前にして、実際ルルーシュ自身も、
どうにかできるものならば、すぐにでもどうにかしてやりたかった。でも……。やはりこればかりは、おいそれとは、
どうにかできる問題でもなかった。ルルーシュの言葉の通り、ただ時間が解決するのを、黙って待つ他は。
再びルルーシュは、深く溜息をついて、視線を手元に落とした。
ルルーシュが俯けた視線をふとあげた瞬間、床の前方で、向こうの部屋からダイニングへと入ってくる何かが目に入った。
猫……?ぼんやりと思ったが、何かの違和感を感じて、その小動物が被っている見覚えのある群青色の丸い物体に気付く。
それは――……、「ほわぁァァァァッ――!?」 ルルーシュは、どこから出てきたのか分からないような、自分のその嬌声に、
思わず頭の中が沸騰するのを感じだ。「えっ?」 突然ルルーシュが発した、素っ頓狂な高い声にナナリーも呆気に取られる。
「こらっ待て、返せッ……!」 そう小声で叫ぶが早いか、ルルーシュはすぐさま席を立つと、いきなり部屋を出て行った。
「え〜っと……お兄様?」 事態の収拾が付かないまま、一人部屋に残されたナナリーは、不思議な顔をして小首を傾げるばかりだった。
身軽な野良猫の足取りは速かった。それでもルルーシュは、必死になってその足跡を一人追う。なんでこんなことに……っ!
焦りのあまり、鼓動が早鐘を打ち、あいかわらず頭は白く沸騰したままだった。ふにゃぁ〜……、 野良猫は、そんなルルーシュに
一切おかまいなしに、まるでその遅い足取りを小馬鹿にするかのように、いつのまにかクラブハウスの外へと出て行く。
誰だッ……玄関の扉をあけっぱなしにしたやつはっ――C.C.!? クソッあいつか……ッ、そんなことを思いながら、
はぁはぁと既に息が荒くなっている。普段、運動をしていなかったツケが、まさかこんなところで出るなどと。
「っ……猫なんかに、猫の分際で……ッ」 緩慢な動作でテラスを上り降り、忌々しげに悪態をつく。その隙にも、
猫は遥か視界の前方を走り去っていく。まずい、そっちは……、意気揚々と野良猫が、校舎の方向に向かっていくのが見えた。