Rozen Maiden 雛苺で遊ぶですぅ 33

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394名無しになりきれ
いつものように雛苺が鞄に入って寝ようとした。
「ふわぁ〜おやすみなの〜!」
雛苺が鞄の中に横になり片腕で鞄のフタを閉めようとした瞬間、
鞄のフタがありえない速さで閉じた!

ばちんっ ごきっ

「っぎゃああっ!!」
鞄のフタの縁にかけられたままだった雛苺の手首が、勢いよく閉じたフタに挟まれ切断されたのだ。
「痛いの〜!雛のおててがぁ〜っ!おててがなの〜!」

苦痛のあまり鞄のフタをはね開け、鞄から飛びだそうとした雛苺だったが、

ばちんっ ざくっ

再びすごい速さで閉じたフタに今度は足首を切断されてしまった。

何がおこったのかわからないというような雛苺だったが
目の前に靴をはいたままゴロリと転がる自分の足首を見て悟ったらしい。
「ああああっ!雛のあんよがあああ!」
(●URE556を鞄の金具に塗っただけでこの威力。すげぇw)
錆を取り、金具の動きや切れ味を良くするという噂の潤滑剤の威力を前にして
僕はころげまわる雛苺を見て自分がしたことに満足感を得ていた。
そしてころげまわる雛苺を抱き上げながら言う。
「うるさいぞ、いいかげん寝ろよ」
「見てなかったなの〜!雛のおててがあ!あんよがなの〜!」
すっかり錯乱してる雛苺。

「鞄が、雛の鞄が雛をなの〜!」
「はあ?寝ぼけてんなよ」
そう言って僕は雛苺を抱えて鞄に寝かせようとする
「いやああっ!やめてなの〜!この鞄は嫌なの〜!」
「何言ってんだオマエがいつも寝てる鞄だろ、そらっ」
僕はジタバタする雛苺を鞄に投げ入れた

ばちんっ!すぱぁん!

「ぎゃああああんっ!」
またしても鞄が勢い良く閉じ、今度は雛苺の残っていた手足が付け根から切断された。
「雛の腕がぁ―!あんよがなの〜!」
閉じた鞄の中でダルマ状態で泣き叫ぶ雛苺。
鞄の周りに転がる切断された手足がシュールだった。
END