【TRPG】ヴァンパイアの学園祭(人∀・)チャッチャ3
「みっちゃんが死んだ。ボクのみっちゃんが。みっちゃんが死んじゃったあーーーーー!」
号泣。
「みっちゃんの遺言はボクがかなえるにゃ!
全ての吸血鬼に死を!だから早くワープで運んでほしいにゃ、ラスチーリア!
にゃ!?」
>ベル
>そっと小さなラスティーリアの手を抓み、ポケットに隠し持っていたカッターを当てようとしていた。
>火が見つからないのでそのままだが、なぜかその刃は熱を帯び赤く爛れていた。
「にゃにやってるんにゃこの女は!?ふぎゃーーー!」
ボクがベルの顔面に跳びかかったにゃ!おもいっきりツメ立てて!
>367
>「え・・・・・と、テンボー・・くん?さっきは保健室に運んでくれてありがとう。重かったでしょう?
あなたも具合が悪そうだったのに、ごめんね」
彼女は天使の微笑みで礼を言う。むしろこっちが礼をしなければならないほど貴重な体験だった。
男ならば倒れている女性(一部例外あり)を介抱してなんぼ。ましてやそれが美少女ならば死んでもかまわん。
ただ……なんというか、―――名前間違ってますよ!
俺の名前は「あまやす ひかり」断じて点棒でもなければテンポーでもない。
友人と同じノリで激しいツッコミを入れたいわけだが、相手は女の子。
右手で作ったツッコミの形を左手で震えながら必死に押さえる。
「……いえいえ。当然のことをしたまでですよ」
>370
>「藤田、華山さん。彼はアマヤスと呼ぶんだと思うんだが…ほら、彼はお怒りの様子だよ」
「めがねくんの言う通りだが、別に怒ってはいない。だけどなんでだろう、目の汗が止まらないや…」
誰にも見られない角度に俯いてハンカチで目を拭う。本当に涙を流しているわけではなく、もちろん演技だ。
なにか話がどんどん進んで行く。俺はというと話についていく気は端からなく、感慨にふけっていた。
>369
>「ねえねえ、あの二人801な関係らしいわね。こうやって見ると耽美な世界が似合う二人よねー。どっちが受
けでどっちが兄貴と思う?やっぱり藤田受けかな。」
先生…あんたいきなりなにを言いやがりますか。
俺としては憧れであるのだからそういう姿は見たくないわけで…801というその筋の言葉をどこで覚えたのだろう。
「いや、俺にふられても困りますがな。
そもそもあなたは花も満開の思春期なのですから、ああいった類のものに興味を示しちゃいけませんぞ」
吸血鬼に噛まれた、と正直に言ったら意外や意外。皆信じてくれたようだ。
華山さんなど襲われたことに心配してくれているみたいで、身体のほうの気遣いもされてしまった。
「いや、いたって健康で体のほうは大丈夫だよ。たぶん…」
先生だけはなぜかさっきまでは無邪気な笑顔を振りまいていたのに、珍しく驚いて隠れてしまった。
>「ヤス!あーしてみて!あー!」
口を開けろということらしい。多少疑問はあるが、口を大きく開けてみる。
虫歯もとったし、別になにもなかろうと指で確かめてみると左右に一本ずつ鋭い歯があった。
「ラスティーリア嬢、ノスフェラトゥ様はもうお休みになられましたかな。
・・・そうか、仕方ありませんな。
研究結果を見て頂きたかったのだが、ふむ、うむ。(ブツブツブツブツ)」
―名前・ モロー博士
―性別・ 男性。
―年齢・ 60代。
―髪色・ 髪は黒。顎と下頬を覆う髭は白。
―瞳色・ 深い青。
―容姿・ 眼光鋭い白人。
―備考・ H・G・ウエルズ著「モロー博士の島」より出典。
服の埃を払いつつ、敵拠点への侵入計画に聞き入った。
ラスティーリアの魔法で直接ホテルへの移動が可能だというけど
メンバーの中には、昨晩の彼女の動向を疑っているらしいものも居る。
ボクも彼女を特別信用している訳ではないし、
テレポートで敵陣のど真ん中へ飛ばされるってのは、どっちにしろ気分のいいもんじゃないだろう――普通の神経してれば。
棺桶は隠すなり罠を張るなり、齢数千年ともなれば相当生き意地きたない筈の「不死者」に似つかわしい準備があって然るべきだ。
おまけに夜族が人間界に紛れていながら、大勢の兵隊を自由に動かす余裕は所謂三バン、
カバン、看板、地盤に困っていない証拠。昼の世界で戦争するとき、何よりも強い三種の神器となる。
その点レイジは、自分らが「負ける」リスクを認識していないふうな口ぶり。
リーダー向けではないけど、彼は戦争屋ではなくて戦士だから当然の思考回路だろう。
ボクらはどんなに散らかったフィールドへも、いざって時には純粋な闘争の原理だけ持ちこんで、足場を切り拓けるからだ。
早い話が、面倒が起きたらまず得物を抜いちまえばいい。舞台裏の事情なんざお構いなし、壊すだけ壊して、
多すぎたモノに隠れて見えなかった大事なカギさえ、もしかしたら見つけられるかも。
そして負けることは考えない、負けたら大抵死ぬから。自分が死んだ後の話なんて知ったこっちゃない、だから認識する必要もない。
情報は最低限揃った、とボクは思う。
方向性さえ決まれば動きようはある。現時点で邪魔におもえるモノを一つずつ片づけて、いずれ道は拓ける。
「メガネの言った、二手に分かれる手が順当だな。
鉄火場向きのを誰か一人寄こしてくれれば、ホテルはボクとレイジとソイツと、あとラスティーリアで足りる。
バージルは女のコを守って、空いたヤツが水無月と……神崎か? その二人を見張って……てのはどうだい、隊長?」
レイジに振りむく。
工藤と大男(オーガー)にかまけていて、二人を逃がしたのはマズかった。
よく見ればクリスの姿もない。ことによると、彼女の監視を優先するべきか。
そこら辺はリリかレイジが考えることだから、口には出さないけど。
>「なにかの集会かなにかですか?」
新たに参加した学生はベルの知り合いで、コイツも一般人くさかったが
吸血されたという話が出ると、俄然皆の眼つきが締まった。工藤が契約上の処分対象になった原因とはコレか。
ボクの立ち位置からだと吸血痕は見えにくかったものの、ベルに言われるがままに剥いた牙で事実確認は十分だった。
抜きっぱなしだった自動拳銃を「ヤス」と呼ばれる彼に突きつけて
「さあ、両手を頭の後ろで組め。それ以外に余計な真似はするな。
余計な真似すりゃテメエはパソコンを諦めるか、地獄で坐してビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズを待つハメんなるぜ。
青少年相談センターが脳ミソの詰めなおしまでやってくれるとは、オマエさんだって考えちゃいないだろう?」
大口径拳銃だが銀弾は装填されていない。確実に仕留めるならヘッドショット、幸い距離はそれほど開いていない。
あんぐり口を開けたまま硬直するヤスへ、軽く銃を振るって指図する。
「あんまり遅えから、止めの杭は心臓よか先にケツへブチこんじまってみてもいいかな?
『そういった類』に興味ないのなら、死んでも貞操は大切にするべきだよ、テンポー」
地獄耳のボクは、チラとレイジの表情をうかがいながら言った。
>ベル
>据わった目で凝視するその先はラスティーリア。
>そっと小さなラスティーリアの手を抓み、ポケットに隠し持っていたカッターを当てようとしていた。
>火が見つからないのでそのままだが、なぜかその刃は熱を帯び赤く爛れていた。
「離してよぉ!目が危ない!あ!・・・ああ!いや!」
嫌がるあたしを見るベルの目は逝ってしまっている。
>ギコ
>「にゃにやってるんにゃこの女は!?ふぎゃーーー!」
>ボクがベルの顔面に跳びかかったにゃ!おもいっきりツメ立てて!
「きゃはははははははは!いいぞぉ!ギコ!かわいい!
ああ、いや!なんて言ったのは嘘よー。
ベル、残念なこと思い出させてあげる。昨日の夜は見てなかったかしら、あなたは?
効かなかったけどあたしがノスフェラトゥに火を吹いたのを」
ギコと格闘しているベルの手から飛んだカッターをあたしは受け止めると、灼熱化した刃先を舌で舐めた。
あたしは火の属性を持つ魔法生物よ。現世の火も魔性の火もあたしの友達!
きゃははははは」
>護末田
>「いっそのことホテル組と居残り組の二手に分かれて行動するってのはどうだ? 」
「ふむふむなるほどなるほど。リリは(と疑われているのを感じているので冷ややかに横目で見る!)学校に
残るって言っているしね。
でもね、あたしが空間転移で飛べるのは一度行ったところしか駄目よ。
昨日は横浜ランドマークホテル近くの空でノスフェラトゥの蛇に打ち落とされたんだから、その辺りしか飛べないわ。
ノスフェラトゥの部屋までなんて飛べないよ。
ホテルそばの土地になっちゃうんだけどな・・・」
>アッシュとテンポー
「ふたりとも遊んでないでどーする?
あたしとしては〜ホテルに行ったほうがどんちゃん騒ぎになりそうな気がするわ。きゃは。
ベル〜。吸血鬼の部屋に訪問できるチャンスだけど?いろんな魔法グッズあるわよきっと。
えー。
コホン、まじめな話を。
あたし達がただノスフェラトゥを倒してもそれだけだったら牙側が得するだけ。
牙に関すること、契約に関すること、これらを当事者本人のノスフェラトゥから搾り出すのが目的でもなければ、
工藤の死が無駄になるわ。
もしミーティングの推理通りにノスフェラトゥもなにかの祭器を持っているのなら、それをあたしたちが手にいれる
ことは大きな意味を持つわ」
あたしは空間転移の念に入った。書庫に今あるドドのビー玉達がが光出す。
「もう話すのは限界よ。昼休みが終わっちゃう。言いたい事とか作戦とかあれば早く言ってね〜」
>モロー博士
「ノスフェラトゥ様は忌々しい陽が落ちるまでお目覚めになりません」
メイド服のラスティーリアは、古き血の者の配下モロー博士に会釈すると与えられた小部屋に下がった。
ノスフェラトゥの泊まるランドマークタワー横浜ロイヤルパークホテル66階VIPルームは、居間、寝室、バーカウンター、キッチンなど
全部で12フロアー、一泊110万円の豪華ルームであ〜る。
音楽室に戻り私は例の扉に入り、シャツ三枚と、ズボン一枚にタオル一枚、そして学生鞄を持って出てきました。
ドド先生は音楽室にはいません。
全く…今日は汚れ仕事が多いです。私はシャツを脱ぎ、新品のシャツに袖を通すとボタンを締めました。
残りの二枚はさっき持ってきた学生鞄に入れます。そして代わりに出したのがCDプレイヤー二つと数枚の真っ白なCD…に見えるでしょう。
私は二つのプレイヤーにヘッドホンを接続します。
実はこれ、ちょっとした盗聴装置です。私はドド先生みたいに耳が良いわけではありませんのでこれを使わせて貰います。
これさえ使えば指定したポイント、人物の半径10`以内の音をより明確に、正確に、音量はっきりと聞くことが出来ます。
人物指定の為の条件は二つ、一つは私の存在を知る事、二つは私が投げた物を対象物が受け止める事です。
藤田礼司に最初にギコ猫を投げたのはこいつの為、いやはや、やっといてよかったです。
藤田礼司はあの団体ではリーダー的存在。会合を開いたのもこやつ、まとめていたのもこやつ。
私はCDを二枚取り出すと人差し指で真っ白な面をなぞりました。綺麗な蒼のグラデーションがかかります。これで盗聴可能です。
こいつなら大男の土産物として良質な物でしょう。なんせ私と握手を交わさない限りこの盗聴は永遠解除されませんしね。
それにしてもあの藤田礼司という男、余りにも甘すぎます。
敵か味方かも定まってない人間に簡単に自分の能力をばらすなんてね。
…何故、あの坊ちゃん刈りの坊ややリリお嬢様達はあやつに従うのでしょうか。
あやつには…何かもっと大きな力でもあるというのでしょうか。
私はCDプレイヤーにCDを二つ共入れると、一つ目は自分が付け、二つ目は学生鞄に入れました。
再生ボタンを押します。すると彼の会話が明確に聞こえてきました。
ごめんなさいね、藤田礼司。でもね、目的地はあなた方と同じなのですよ。
私は少し微笑むとふと一つある物を持って行こうと思いました。
再度机に鞄を置くと、私は鼻歌を歌いながらドド先生の机を物色します。
念には念をです。あのCDプレイヤーだけじゃ信頼してもらえないかもしれませんしね。
それにこいつはきっと人食い大男様なら喜ぶでしょう。
さてはてどこに…嗚呼、あったあった、これですこれです。
出刃包丁v
私は鞄の中に出刃包丁をくるっと一回転させると学生鞄に入れました。
さて、交渉準備も万端です。
私は鞄を肩にぶら下げると浮き浮き気分で早速大男のところへレッツゴーしました。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
一方、ドドはとある教室のドアの前に居た。
少々暫くドアをじっと見るとドドはおもいっきしドアを蹴り破った。
盛大な音を立てて壊れて開くドア。
丁度国語の授業中だった生徒達、先生はもの凄く驚いた顔をした。
しかしドドにはそれは関係無く、その生徒の中の一人の生徒を指さして言った。
「おい、クリスティーナ。表に出な。」
「ドド先生、壊したドアを元通り嵌めて下さい。先生がそんな具合じゃ、生徒に示しがつきませんからね。」
国語の木村先生は落ち着いた老婦人だった。
だが毅然とした態度で、教師にあるまじきドドの態度をたしなめる。
「それに今は授業中です。
クリスティーナに授業を放棄させるほどの重要なご用件とは、一体何でしょうか?」
仮にも今は授業中だ。
木村先生も、それ相応の理由が無ければ引き下がる気は無さそうだ。
>378
「あーあ、ドアのガラス割れてんじゃん…信じらんねー」
「今のどう見てもわざとだったよな、これ器物破損の現行犯じゃね?」
「言えてるw」
「ふはは!音魔女タイーホってか!」
そんな会話が、教室内でひそひそと飛び交っていた。
パシャッ
ある生徒が携帯のカメラでドドがやった犯行を写真に撮った。
写真を撮った生徒は直ぐに他のクラスの友達に、先程の画像を添付したメールを送りまくった。
虎熊は昼にもかかわらず巧みに闇を纏っていた。
ただ言付けを守るがまま、
図書室を本棚の影から覗いていたと思いきや
次の瞬間廊下にいる神崎を壁の影から覗いてたりする。
それは常人にとって見えない存在
足音も無くただ影の如く。消えては現れ現れては消え。
熊虎と言う存在そのものを消していた。
やがてそれは移動するのを止めた。
神崎が大男へ会いに行ったの確認したのだ。
となると残る選択肢は一つ。
書庫
監視場所を一つに搾ったのだ。
「・・・・・・・・・・・・・」
何も言わずジッと見ていた。
「・・・・・・・・・・・・・」
自縛霊の様に瞬きもせず無表情で。
大男は再び守衛室に戻っていた。
手に持っていたどこにも勾玉は見当たらない。
だるそうに椅子に寄り掛かりながら新聞を読んでいる。
ふと大男が口を開いた。
「どうしたい、首でも持ってきたのかい坊主?。」
ドアはノックされていない。
だがな、奴の臭いって奴を感じたんだ。
そりゃあ、もう臭ぇ臭ぇ嘘を纏った臭いをよぉ。
熊虎の野朗、どうやら的を絞ったみてぇだな。
まぁ俺がいるのに監視ってのも変な話か。
大男はドアの方を振り向かず、だるそうに。
「開いてるぞ。」と一言だけ言った。
ドアが開く音。
後ろを見ずに言う。
「なあ坊主、坊主が考えてるほど主様は優しくはねぇぞ。」
「そもそも、坊主がなんでそんなに力が欲しいのか理由を言え。
牙の使徒の末路ならさっき見ただろうがよ。」
土産に何もって来たかは知らねぇがよ、
何も知らねぇ一般人なら兎も角。
常人じゃねえしリスクを知ってる奴がわざわざ来るわけゃねぇ。
大男の苛々した感情がやがて怒りに変わりつつある。
無論水無月が引き金である。
「それによぉ坊主から嫌な臭いがしやがる、そうあの魔女の臭いって奴がな。」
チラッと一回だけギロリと後ろを睨み付けた。
部屋の空気が凍りついた。
まるで大男ではなく猛虎がそこにいるような錯覚を覚える。
これ以上俺の怒りに振れねえ内に帰りな。
そして視線は再び新聞に移される。
私は無意識に立ち上がり、声を発した。
「……はい……」
それは確かに冷たい口調。けど普段の私の冷たさと違って、そこに感情はない。
まるで自分じゃないような、不思議な感覚。
指揮を聞いて行動してるんじゃなくて、無意識に身体が音魔女の方へ動く。
と言っても、別に音魔女の言葉に逆らおうとしてるわけじゃない。
そもそも逆らうという選択肢自体が頭のなかに存在出来ない。
従うという考えしか浮かばなかったし、無意識にそうしてる。
そして、私は音魔女について行った。
……無意識に。
すぐに立ち上がるクリス。
クリスのようでクリスでない声。
白く濁る瞳。
音魔女の腕に嵌まった銀色の腕輪が紫色の妖しい光を放っている。
その光景に、写真を撮ろうとした生徒はシャッターを押せなかった。
>>381 ドア破壊の写メールは、ある上一新聞部員の携帯にも届いた!
久々の特ダネだ!
上一新聞号外は、早ければ今日の夕方にも発行されるだろう
生徒達は勝手にクリスを連れて行こうとする音魔女に、消ゴムを投げつけ始めた。
>「ドド先生、壊したドアを元通り嵌めて下さい。先生がそんな具合じゃ、生徒に示しがつきませんからね。」
スッと声の主を見るドド。
そこにはドドにはなじみ深い顔があった。国語の木村先生。過去にドドの受け持ったクラスの副担任をしていた教師だ。
当時初めてのクラスを持ったドドにとって、この教師は頼りがいのある師匠的な教師だった。
ひそひそ声が飛び交う教室、ドドは静かに右腕についている鈴をチャランと鳴らす。
するとドアがまるで時間を早戻ししたかのように元通りになる。生徒達はますますざわついた。ある生徒は消しゴムを投げようともした。
しかしドドが指を鳴らしたとたんにざわつきが止まりまるで何もなかったかのようにひたすら机の上の教科書を熱心に読み始める。
さっき起きたことの記憶もろども全部を消したのだ。
木村はそれを見て目を見開くとキッとドドを見て言った。
>「それに今は授業中です。
> クリスティーナに授業を放棄させるほどの重要なご用件とは、一体何でしょうか?」
にらみ続ける木村先生。ドドは優しげな口調で言った。
「……すみませんねぇ……実はクリスがついさっき調子悪くなったと聞きましてね。
心配でお見舞いしに来たって訳でございますですよ…」
「クリスティーナさんはもう大丈夫ですよ。それにわざわざ授業妨害してまで来る必要ないんじゃないですか。」
一歩も退かない木村。ドドはそんな恩師を見てフッと鼻で笑うと、一人立ち上がったクリスを指さして言った。
今度は強い口調で。
「クリスティーナの目を見てみな。あんなに白く濁ってるじゃないか。あれでもクリスティーナは正常だと言えるのかい?ええ!?
安心しな、ただ少々治療してやるだけさ。無料でね。…それともなんだい?また生徒を見殺しにする気かい?」
木村先生の表情が一瞬凍った。そして次の瞬間木村はドドに張り手をかます。
パンッ!
乾いた音が響く、それでも生徒は誰一人ざわつく事は無かった。
余りにも無機質な生徒達の顔。ドドはそんな教室を見て、含み笑いすると、木村を見て言った。
「あんたは何処までも哀れな女だねぇ。…少々クリスは借りていくよ。」
フラリフラリとドド先生の方へついて行くクリス。木村はそれ以上何も言えなかった。
教室のドアが開く音が響く、そして次に閉まる音がしたとたん、生徒達は一気に我に返った。
「あれ…?俺たち一体何をしてたんだ?」
「というか先生!早く授業再開してよ!」
一片にざわつく教室に響く授業再開希望の声、しかし木村は無表情で小刻みに震えながら教卓の前の椅子に座り込んだ。
後々、ドド先生が扉を壊したという新聞が配布されたが、教室のドアは直ってる上生徒達もなんだそれ?という反応、
結局は配布された写真も合成扱いされ、新聞部の不名誉な結果になってしまったなんて事は数時間後には有名なお話。
ドド先生はクリスをつれて音楽室に入った。
神崎はもういない。静かな教室の中、ドドはクリスを座らせ、腕に付けていた二個目のブレスデッドの鈴を鳴らした。
我に返るクリス。ドドはそんなクリスを見てニヤリと笑った。
「お目覚めかい?お姫様。」
一瞬ビックリした表情をするクリス。そりゃそうだろう。
何故ならクリスの記憶は保健室から出た時点で記憶があやふやなはずだからだ。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
>「どうしたい、首でも持ってきたのかい坊主?。」
ドアの前でノックしようとした手が止まりました。
しかし私は入るのに躊躇します。やはり人様の部屋ですしね。といっても守衛室ですが。
>「開いてるぞ。」
やっと入れます。私はドアノブに手をかけ「失礼しま〜す」と入っていきます。ヘッドフォンを外して。
するとそこにはいました、いました、あの大男が。私はドアの前に立ちました。
すると大男は口を開きました。
>「なあ坊主、坊主が考えてるほど主様は優しくはねぇぞ。」
大男を見ます。
>「そもそも、坊主がなんでそんなに力が欲しいのか理由を言え。
> 牙の使徒の末路ならさっき見ただろうがよ。」
>「それによぉ坊主から嫌な臭いがしやがる、そうあの魔女の臭いって奴がな。」
ちらっと一回大男は私を睨みつけました。体全体に鳥肌が立ちます。
うわ〜とんでもない男だこと、昔の私でしたら即逃げてましたよ。
どうやら本当に機嫌が悪いらしいです。帰れ帰れ的なオーラを感じます。
でも退くわけにはいきません。私は口を開きました。
「一つ言っておきますがこれはドド先生の意志じゃありません。私の単独行動です。」
少々ゆっくり目に話します。早口は苛ついてる人間には逆効果だと、どっかで聞いたような気がしたからです。
私は話を続けます。
「…もっと言わせて貰いますと、別に私はドド先生の部下という訳ではありません。
表向きはそうですが、その方が唯動きやすいというだけであって事実上は協力しているだけという関係です。
だから私はドド先生が死ねと言っても死にませんし無理なこと言われたら無理と断ります。
…私は唯、ある程度の物を〈清掃〉できる力を求めているだけです。そのためにドド先生と組んだのです。」
事実を話してます。何故ならこの大男に嘘なんて付いたらばれた時ただじゃすまされなさそうなのです。
…事実を言ってもただじゃすまなそうですが。
「だから…正直言って力をくれるなら誰でもいいんです。それが不死者の中心部にいる人間でも、藤田礼司達でも。
今回牙の使徒になる事を希望している理由も同様、力の欲しさの為です。…力の為ならあのようなリスクも喜んで背負いますよ。
眼球だって手足だって自由だって…命だってね。」
そう言うと私は鞄を開き、例のCDプレイヤーを大男に渡しました。
「土産話の代わりと言ってはなんですが、…盗聴器です。
恐らく生徒軍の中心部である藤田礼司に仕掛けた物です。早送りも早戻しもできますよ。…それでも足りないなら…」
再度鞄を漁ります、そして見つかり、一回大男に一つニッコリと微笑むと、出刃包丁を取り出しました。
そして一回転させ持ち手の方を大男に向けます。
「私の腕なり足なりお食べになられてください。どうやら貴方人間をお好みだと聞きましてもので。」
ターボ湯切り考えた奴、天才じゃね?
「さあ〜〜〜、もう発動するわよ飛ぶわよ!」
ビー玉達がピンク色に光る。
「あたしと一緒に行きたい人はあたしに心を合わせて。飛ぶと念じて。行くわよーーー・・・・と、そのまえに・・・ふっ」
あたしは一つの本棚めがけ口から火の玉を吐いた。
今のあたしには小さな火しか吐けないけれど威力は十分。魔性の炎よ。でも・・・なんの手ごたえもなし。
本棚の影になにか妖気を感じたんだけど。なにもいない。
「ま〜いいや。追い払えたみたいだし。では飛びますよー!ビカイアマバル!」
空間転移が発動した。
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「オル・ビカイアマバル!」
空間転移成功。あたしはほっとした。25分の一のサイズになっちゃったけどうまく空間を渡れた。
出現した場所は広い駐車場だった。昨日あたしがノスフェラトゥを追って奴の蛇に逆襲された場所。
正しくいうならこの駐車場の上空だけど。
ランドマークタワーがすぐそばに見える。あらためて見るとなんて高い。こんな塔をよく人間が建てたもんだわ。
「あら!?」
見渡すとあたし一人、アスファルトの上。ほかの人は?
「一箇所には連れてこれなかったか〜」
でも学校からこのあたりに渡れた筈。近くにいる筈ね。この駐車場を中心にどこか近くに出現している筈。
「皆どこー・・・・あ」
叫びかけたけど大急ぎで口を塞いだ。
駐車場には人影はないけれど、停めてある車の中に人がいるかもしれない。
小さなあたしを見たら驚く。騒ぎになっちゃう。
それにいま車が一台入ってきた。
あたしは近くの車の下にささっと走って逃げ込んだ。
「う〜。だれか早くあたしを見つけて」
>ラスティーリア
>「んもー。レイジくんレイジくんレイジくん。慣れない作戦考えるから無茶なこと言って〜。暴走してるよ」
>リリさん
>『直接乗り込むなら話は別。ホテルに踏み込むなら交渉はありえないわ。
>ノスフェラトゥに奇襲をかけられる絶好のチャンスを、みすみす棒に振るつもり?』
イエローカードを次々に出された……
「ごもっとも……です」
作戦を考えるのには僕は向いていないみたい。アッシュも「困ったヤツ」とあきれた顔してみてる。
すこし薄笑いぽいけど……
吸血鬼を太陽の照る昼間に襲撃する。これだけじゃ作戦としてだめ?……みたいだね。隊長失格……
アッシュは愁弥くんの提案した二手に分ける案に賛成みたいだ。
ということは半分の人数でノスフェラトゥのもとに乗り込むのか……
アッシュは少ない人数でイケると自信満々だ。さすがアッシュ。君って頼もしい。アッシュはすごいよと関心していたら……
>ベルさん
>「ねえねえ、あの二人801な関係らしいわね。こうやって見ると耽美な世界が似合う二人よねー。どっちが受
>けでどっちが兄貴と思う?やっぱり藤田受けかな。」
とんでもない事をテンポーくんに話しかけている!しかも聞こえるように!
アッシュを妖しい目で僕は見ていたか!?
けど僕はまったく動揺を表に出さずに言ってやった。まぶたを半分さげて死んだ目で。心臓はじつは早鐘を打っていたけど。
「受けと兄貴ってなに?それを言うならどっちがタチでどっちがネコだよ」
しかし!
全然聞いていない!自分から話しておいて!
ベルはラスティーリアをカッターで切ろうとしている!
「ちょっと!まて!ベ、ベル!ベル――――――!」
……心配いらなかった。ギコがベルを止めた。
だめだ。このままだとどんちゃん騒ぎがおさまらない!
>屑船くん
>しかし私には時間がありません。私はハァ、とため息をつくと藤田に真っ黒なホイッスルを一個投げました。
>「すみませんが、私は少々急いでやる事があるのです。なので…もし、手伝って欲しい時があったらこれを吹いてください。
「ありがとう」
そう僕は受け取るしかなかった。
僕はシーラ・ドド先生は信用できないわけで、先生の手下を名乗る屑船くんも信じきれないんだけど……
でも好意は受け取っておこう。
……と、しみじみしている場合ではなく!気がつけばテンポーくんにアッシュが銃を突きつけている!
テンポーくんの口には牙が!
>アッシュ
>「あんまり遅えから、止めの杭は心臓よか先にケツへブチこんじまってみてもいいかな?
>『そういった類』に興味ないのなら、死んでも貞操は大切にするべきだよ、テンポー」
>地獄耳のボクは、チラとレイジの表情をうかがいながら言った。
…………何か言葉に意味深なものを含ませてアッシュは言っている。
あー。よくわかるよ。アッシュ。どんな意味を込めて言っているのか。
僕はもう一度死んだ目で言った。
「………そういった類のヤオイ系には僕も興味ないけどね」
僕はない。
ないと思う。
ないはずだった。
アッシュとキスしたことあるけれど…………
無意識に僕は自分の唇に指を当てていた。あのときの感触を思い出して。
僕はあわてて手を降ろした。
そのとき丁度、熱を頬に感じた。
ラスティーリアがなぜか火を吹いたんだ。
>ラスティーリア
>「……えたみたいだし。では飛びますよー!ビカイアマバル!」
しまった。ぼーっとしていた。
「待ってラスティーリア!まだ作戦の話の途中で準備もなしになんて!ああ!」
なんて強引な!
僕は黒の棒を落とさないようにしっかり握るのが精一杯だった。
「あ――――――――――――!」
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「貴様の研究などノスフェラトゥ様に御覧頂く程のものでもあるまい。ヒーッヒッヒッヒッヒ」
ソファーでブランデーをちびりちびりと舐めている男がモロー博士を嘲笑った。
折れ曲がった鷲鼻に猫背で痩せぎす、声は擦れて聞き苦しく、髪は白く真ん中から分け顎の当たりまで伸ばしていて、垂れた髪の奥から覗く
目は炭火の様に赤く輝いていた。
「今宵で牙の王との戦いに終止符を打つ心積もりであろう。ノスフェラトゥ様は。その戦いに少しでも貴様の研究が役に立てば良いがな。
おい!聞いているのか!?あん?ち。ぶつぶつと妄想の海に沈んだままか。狂人め」
独り言を呟くモローを憎悪を籠めて睨み付けるギョーム。しかし口元が笑いに歪む。
「大規模戦闘には捨て駒もいる」
ギョームはブランデーを飲み干すと部屋を出て、廊下の向い側の自分のルームに入った。
陽が落ちれば忙しくなる。それまで体を休めなければならない。
「睡眠を取らねばならない点は吸血鬼に転生しても同じとは。時間の無駄だ」
ギョームはベッドにその身を横たえた。
―名前・ ギョーム博士
―性別・ 男
―年齢・ 31歳だが外見上は老人
―髪色・ 白
―瞳色・ 赤
―容姿・ 上記参照
―備考・ ナムコのガンシューテゥイングゲーム「ヴァンパイアナイト」に登場するマッドサイエンティスト
ラスティーリアの小さな手をつまんで、灼熱のカッターを押し当てようとしたその時。
ギコが叫び声を上げながらベルに飛びかかる。
「え!?ギャー!いたたた・・・ひぃ〜・・・!」
顔面に飛びかかられた勢いで転がり、そのまま引っかかれてしまう。
それを何とか振り払おうとするが、ギコは素早く立ち回りそうはさせない。
そんな攻防が続く中、ラスティーリアは灼熱化したカッターの刃を舐めながら昨夜火を吐いた事を話す。
だが、工藤の記憶操作がしっかり効いているベルには何のことかも判らずキョトンとするばかり。
「えーでもそれって、枕詞に『効かなかったけど』なんて入れるって事は、あんた大した事ないってことなの?」
ギコが頭の上に乗って牙を立てているが、とりあえず無知故のツッコミをいれる。
>あたしは火の属性を持つ魔法生物よ。現世の火も魔性の火もあたしの友達!
「そう、あなたが私を焼く『火』なのね。」
馬鹿笑いするラスティーリアの台詞に、一瞬ギコとの攻防が止まる。
そして口からこぼれる言葉。
だが、ベルにはそれを口にした自覚はない。
言ったことすらなかったことのように、すぐにギコとの攻防が再開された。
漸く攻防が終わり、ギコの首をつまんで頭から引き離した。
一度掴んでしまえば長い手でぶら下げ、ギコの爪は届かない。
「ふ〜〜!散々引っかいてくれちゃって。丁度猫の髭が欲しかったのよね。毟り取っちゃおうかしら?」
顔中引っかき傷だらけ、髪もボサボサという惨憺たる状態で勝ち誇るベル。
だが、もう予鈴がなって暫く経つのでギコを放って書庫を出ようとすると、天保の口元に光る牙が目に映る。
まさかそんなことはないだろう、と言う思い込み。ギコとの攻防ですっかり忘れていた。と言うことを一気に引き
戻す現実。
そうこうしている間にも、ラスティーリアはゲートを開きノスフェラトゥのところまで転移するという。
>ベル〜。吸血鬼の部屋に訪問できるチャンスだけど?いろんな魔法グッズあるわよきっと。
昼に吸血鬼を退治に死乗り込むなんてロマンのない事は出来ない。
しかし、ラスティーリアの一言が悪魔の囁きのようにベルを誘惑する。
「あううぅ〜〜・・・魔法グッズ!吸血鬼のお部屋訪問!でも・・・でもロマンが・・・ヤスが・・・!あううぅう!!」
ギコを抓んだまま頭を葛藤するベル。
・・・
・・
・
「夜々ちゃん、あたしどうしたらいいのかな?幸せ、足りてる?」
「スネーク!まだなの?」
「藤田の便秘が悪化する呪をかけてやる!」
突然脈絡のない事を口走るベル。余りの葛藤に混乱しているようだ。
ふらふらと窓際まで歩くと、カーテンを開ける。
窓の外から降り注ぐ光に、室内の明るさになれたベルはうっと小さく声を上げ、突然振り返った。
「さよならヤス!あなたはもう吸血鬼なの!でも決着は夜よ!・・・あ?」
そういいながら抓んでいたギコを天保に投げつけた。
だが、その時には既にアッシュが素早く天保に銃を突きつけ確保状態になっていたのだ。
狙いもそんなに正確なわけでなく、天保とアッシュの間を遮るように飛んでいくギコ。
「ご、ごみーん・・・邪魔するつもりはなかったのよぅ。」
申し訳なさそうに手を合わせてアッシュに謝ってから藤田とラスティーリアに向き返り言い放つ。
「やっぱり私はそんなロマンのない事は出来ない!!」
未練を振り払うかのようにその言葉を残し書庫から走り出た。
「でも、面白グッズあったらお土産に持ってきてね?」
書庫から出たところで立ち止まりポソリと呟くが、振り返った書庫には既にラスティーリアたちの姿はなかった。
「あ――――――――――――!」
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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アッー!
アッー!
護未田くんがテンボー君の呼び名は「アマヤス」だと教えてくれた。
「えっ、嘘!保険の先生もそう仰っていたから、私てっきり・・・・・」
申し訳無さそうに、頭ひとつ高い天保君を見上げる。
だけど天保くんが牙の使徒だと分かり、それどころでは無くなった。
アッシュが銃を突きつけて、レイジに意味ありげな視線を送る。
>「………そういった類のヤオイ系には僕も興味ないけどね」
・・・・・・・・・・・・。さすがに今回はアッシュに同情したわ。
いや真に同情するべきなのは、この場合天保君か。
ベルは白くなった使い魔に盛大に引っかかれている。ベル、さっきから何してるのよ・・・。
アルラウネと叢雲剣を宿してるからって、警戒してるこっちがだんだん馬鹿らしくなってくるわ。
まあベースがベルだから、仕方ないと言えば仕方ないのかもしれないけど。
・・・・・・そういえばベルのお家に誘われたのは良いけど、私、場所を知らないのよね。
ラスティーリアは結局私の質問には答えてなかった。本人にもわからないのかもしれない。
後は信に値するか否かの見極めだけなんだけど・・・・・。
ひとつため息をつき、魔石をラスティーリアに渡した。今朝空き教室で作ったものだった。
「お守りよ。多少は魔力の干渉を弱めてくれるわ」
もともとはドド先生と戦闘になった時の逃走用だった。本来は砕いて、一時的に一切の魔法干渉を断ち切るために使う。
「皆気をつけて。無茶しないでね」
ラスティーリアは図書室の本棚に向かって火を吐いた後、有志を連れて空間転移していった。
アッー!なんて変ちくりんなエコーを残して。
「そろそろ五時間目が始まっちゃうわ。これにて第一回会合は終了です」
ちょうど時間の撒き戻しが始まったようだ。消えたはずの書架や本が次々と元の場所に戻っていく。
ビデオの巻き戻しのような光景を尻目に、私は書庫の隅のダンボール箱を開いた。
わらわらと飛び出した実装石の中から良さそうなものを選び、囁く。
「しばらくの間、私に力を貸してね」
手を翳すと実装石達の目の色が青く変わった。そして次の瞬間には、実装石達は煙のように姿を消した。
・・・・・さて、後は消えたメンバー達のフォローなんだけど・・・・どうしようかしらね。
>ふかわ当主
実装石達を送り出した後、会議中ずっと打っていたメールを送信する。
私に万一の事があった時のためにも、ふかわ当主に全てお知らせしておく必要があった。
そういえば前回の報告で、応援を頼んだのだけれど・・・そちらは考えてくださったのかしら。
>堀江君
書庫の奥から戻った時には、もう時間ギリギリで誰も見当たらなかった。
――――いや、一人残ってたわね。
私は堀江君を引きずり図書室まで移動させ、椅子に座らせた。
書庫での出来事をあやふやにするには、これしか無い気がした。
それにしても、こんな扱いをしても目を覚まさないなんて・・・脳を弄ったって話だったけど、大丈夫なのかしら。
「堀江君起きて、もう午後の授業が始まるわよ!」
何度目かに身体をゆすったところで、ようやく目に生気が戻った。
「もうすぐ本鈴よ、急いで」
上一中地下深く
牙の主が目を覚ました 「工藤が死んだか・・・・鬼よ、そやつに烙印を与えよ」
使徒の長など呪いに対するワンクッションでしかない
誰でもいい
今夜、計画は達成されるのだ
>367
教室へ向かう途中、華山さんから念話が入った。
丁度、近くには流し台があって、周りには一応、「人」は居ない。
隠密行動に優れた人とかは居るかもしれないけど。
>ねえラスティーリア、あなたが本気でレイジに味方する気なら、いいものをあげる。・・・・で、皆はどうするつもり?』
『わたしは、このままこの学校で普通の生徒を演じるわ。密偵とかも居そうだし。
でも、藤田くんが鼠男さんに襲撃をかけるなら、わたしからも、何かしておいた方が良いかしら?
ほら、わたしはデビルサマナーだから、悪魔に鼠男さんを襲わせることもできるし』
>391>394
どうやら藤田くん達が例のホテルに突撃したらしく、急に気配が消えたわ。
でも、人数はあんまり多くないみたい。
それに対して、きっと敵の人数は多いのでしょうね。
華山さんとの念話の最中に、紫色の筒の蓋を外して、中身を流し台に流した。
管の中からは黒い液状のものが滝のように流れ、そのまま流し台に消えていった。
それからわたしは、普通に教室に戻って、空になった筒を筆入れに入れた。
(前述のとおり、筒はボールペンに偽装している)
それから程なくして、今日の日直が授業開始の号令をかけた。
「起立、礼ー」
そして、何事も無く授業が始まったわ。
牙の主の必殺技「ソウルスチール」を防ぐ手段は無い
人にとって、このような尖った歯は必要ない。この歯を肌に突き立てれば、皮膚を突き破って血を簡単に啜ることができるだろう。
多少はごつごつしていた歯並びだがこのような猛獣に備わっているような歯はもっていなかった。
吸血鬼に血を吸われると、吸われた者は吸血鬼になる。そんな一般的な吸血鬼の知識が頭の中をよぎる。
するとやはり、俺は吸血鬼になってしまったのだろうか?
「嘘だろ。おい」
>375
よく警官が犯人に迫る無抵抗ポーズをしろと言ってくる。断ったら有無を言わさず引き金を引くだろう。そう奴の眼が物語っている。
「わかった。従うって…だからそんな物騒なもん早く仕舞っちゃってください!」
ヤのつく職業の人たちが持つといわれる殺傷能力抜群の銃を向けられている。
はっきりいって本物かどうか疑わしいものだが、吸血鬼がいるご時世…学生が銃を持っていてもおかしくない。
だいたい漫画のセオリーどおりだと、吸血鬼が存在するのならそれを退治する者がいるものだ。
もしかしたらこいつもその一人で、銃の弾丸は銀製で胸ポケットには十字架があるのかもしれない。
そうだとするとますますやばい。その引き金を引くということはイコール死に直結しているということ。
>「あんまり遅えから、止めの杭は心臓よか先にケツへブチこんじまってみてもいいかな?
>『そういった類』に興味ないのなら、死んでも貞操は大切にするべきだよ、テンポー」
どっちにしろ殺すんじゃないか。ケツは死んでもほられたくないが、死にたくはない。
それにメガネくんが俺の本名を言ってくれたから、こいつも聞いているはずだ。それなのにわざと間違えられた。
言うことが下品で、人の嫌がることをする嫌な奴。第一印象が最悪のこいつとは話し合いの余地なしと判断した。
このままなにもしないで殺されるなんて真っ平ごめんだ。なにかこの状況を打破できる最高の策を考えなければ…。
>376
空気がピリピリしている中で誰が発したかもわからない声が聞こえた。
言った本人を見つけた瞬間、目を疑った。妖精のような小さな人間が陽気な声が俺と奴の間に割って入った。
少し間違えれば命がなくなるこの修羅場を遊びの一言で片付けるその神経はすごい。
って、………え?
「な、なにか小さいのがいる…」
驚き桃の木ガンモドキ。科学では説明できない不思議がこの世にはありすぎです神様。
その驚きも束の間、魔法のようにつくりだされた火が本棚を直撃した。
それに気が向いてるうちに結構な数の人がいた部屋だが、数人ほど消えていることに気が付いた。
>396
さきほど先生に言われた言葉を思い出してみる。
>「さよならヤス!あなたはもう吸血鬼なの!でも決着は夜よ!・・・あ?」
一瞬なにを言われているのかわからなくて放心したが、その意味を理解するのにそう時間はいらなかった。
先生も吸血鬼と相なす者。そう結論付けるのが自然ではあるが、それを否定したい自分がいる。
決着――とどのつまりそれは吸血鬼である俺とそれを退治する先生が殺し合いをするということ。
とりあえず、この場からはなれることにする。吸血鬼である俺にとってこの場は死地であり、もう殺されそうになるのはごめんだ。
よろよろとした足取りで頭を抱えながらホコリっぽい書庫室からでる。
これから授業なのだが、とても受ける気になれないので早退することにする。
>ベル
猫のおかげでベルを止める必要はなかったな。
…しかし…ベルは本当に何やってんだよ…
>アッシュ
「じゃあ二手に別れるってことで決まりだな。
ならば、俺も行こう。誰かがメガネを壊してくれれさえすれば、多少は役に立てるはずだ」
アッシュの方を見ると、銃を突き付けられている天保が目に入る。
「時すでに遅し…か。
…確かアッシュ…だったよな?まだ、牙の主と契約していなければ味方に引き込むことも出来るんじゃないか?」
アッシュを宥めるように話すが、ちっこい奴が先に止めてくれたおかげで必要なかったようだ。
>ラスティーリア
「ま〜いいや。追い払えたみたいだし。では飛びますよー!ビカイアマバル!」
いきなり火を吹き出したかと思えば…いきなり飛ぶって……え?
「…なっ!?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
飛ばされた愁弥は駐車場の車の中にいた。
「…いや、車の中って…誰も周りにいないってことは………もしかしてみんなバラバラかじゃないよな?」
車を降りて辺りを見渡すが、近くにラスティーリアがいることには気付かなかった。
ホリエモンがうざい
>「ま〜いいや。追い払えたみたいだし。では飛びますよー!ビカイアマバル!」
ラスティーリアの強引な呪文詠唱で、転送魔法が発動する。
こうなれば吸血鬼はリリやバージルに任せる他なさそうだ、諦めて銃を懐にしまった。
気がかりなことはテンポー以外にも色々とあったけれど、今更蒸し返すのも面倒だ。
連中がしくじろうがしくじるまいが、吸血鬼どもの餌場を潰せるなら手順はなんだって構わない。
例によって例の如く、自分は楽しめる内に楽しんでおこう。
詠唱と共にポケットの中の黒いガラス玉が震えだし、途端に自分の足場がふっと消えてしまう。
空中浮遊の後、目的地へ放りだされるまでの一瞬にボクは瞼を閉じる。
僅かの時間に通過する「次元の狭間」の壁模様をみると、まるで盲になったような感覚がして、それがイヤだった。
ボクに怖いものなんてそうそう無いけど、魂の五感すら奪う虚無の茫漠だけは言い訳抜きに恐ろしかった、と思える。
小さい頃、事故で自分の首を吊ってしまったことがある。その時の感じと似てる。
縄で喉が押しつぶされる痛みを越えた辺り、頭のうしろのほうがザワザワし始めて、
そのうち酸欠に綻ぶ思考の合間へ、どでかい黒い何かが覆い被さってくるんだ。
死ぬは怖くない、ただ、アレともう一度向き合うことを考えれば、怖いと言えるかもしれない。
アレはベッドで用済みの男を喰い散らかす、カマキリみたいな死神の影だ。
黒いベンツの広々としたボンネットに、背中を叩きつけて到着。
起き上がってすぐ見回す、ここはホテルの駐車場か。
一緒に飛ばされた二人やラスティーリアの姿はない。いい加減な位置指定でバラまかれた、クソッタレ面倒だ。
探すべきか、考えあぐねた。モタついてると、つまらない所から足がついて奇襲作戦が台無しになる。
かと言って、勝手に始めて連携がちぐはぐになると、それこそ交渉どころではなくなってしまうし――難しいな。
ボクの落ちた付近には数台、同じ型で同じ黒塗りのベンツが停めてあったが
どれもフロントガラス以外の窓は全て濃灰色のスモーク張りで、覗いてみたらどうやらカーテンまで付けてるらしい。
ヤクザの面隠しやセレブの日除けにしちゃ厳重すぎる。前面にしたって、幅広のサンシールドがしっかりとはまっていた。
もし「不死者」の車だったら念のためにと、ナンバーを記憶しておく。
あとは待つ。動かない。
もう10分ばかし待って、連中が探しに来なかったら勝手にやってしまおう。
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「にゃにゃ!???」
気がつくとボクは車のボンネットの上にいたにゃ。
ここは駐車場!?
近くにはゴガガガガガと電車が走っている。ボクの縄張りではないにゃ。来たこと無い場所にゃ。
ラスチーリアが話しの途中で魔法を発動させたにゃ。急ぎすぎにゃん!
ボクは車から、それはポルシェだった、から降りると周りを見回した。
ラスチーリアのワープで何人か飛んだ筈なんだがにゃ・・・あ、いた!
「ラスチー!」
車の下に隠れているラスチーをすぐに発見。
「まだベルの顔を引っ掻きたらないのに飛ばすなんて!
・・・・けどあの女、引っ掻きがいのある女にゃ。爪砥ぎに最高にゃ。
とにかく合流しないと。ほかのやつはどこに?あ。また発見!」
護末田発見!
あとはアッシュと礼司かにゃ?ほかに飛んだのはいるのかにゃ?
「ホテルに来た人数は少ないのか?大丈夫なのかにゃ・・・」
「あ!アッシュ発見!」
(礼司と同じで投下した後にアッシュが投下していたのを発見にゃ・・・礼司タンと同レベルだなんてー!)
坊主は言った。
自分は単独行動であると。
そしてどんな手を使っても力が欲しいと。
ゆっくりと、ゆっくりと。
神崎はCD型の盗聴器を大男に差し出す。
手土産であると。
そして不満なら己の体の一部を喰らって良いと。
大男は新聞を畳み盗聴器ではなく包丁を拾った。
「いらねえ。」
その声と同時に包丁は閃光と共に弾け飛ぶ。
ピリピリと周囲の空気が痺れる。
コイツは飛びっきりだりぃなぁオイ。
「いらねえと言ったんだ。」
その光景を呆然と見ている神崎に大男が再び言った。
はいどうぞと出されたモン躊躇いも無く
喰っちまう程、俺ぁ甘ちゃんじゃねぇ
下手に毒でも入ってりゃそれこそお笑い種だ。
「それによぉ、アンタ知ってるだろう、『昼間は怪異は起こらねえ』
それがルールであり俺達の校則だ。」
しかし大男は荒々しく立ち上がった。
昼の校舎じゃ喰いたくても喰らうわけにゃいかねぇ。
「だがな、俺ぁ警告をした。だがよ坊主がそこまで喰われてぇなら
問答無用に喰らってやる、望み通り骨の髄まで喰らってやろうじゃねえかい。」
つまりは俺の我慢もそろそろ限界って事だ。
ギリィと歯を食い縛り神崎に迫る。
図書室同様大男は笑ってはいるが眼は獣のそれになっていた。
「・・・覚悟は出来てんな?」
大男は軽く裏拳を放った。
次の瞬間、神崎が激しく壁に叩き付けられた。
へっ痛さを忘れるまで手加減しながら喰らってやるよ。
今更待ったは無しだぞ、小僧?
大男は更に一撃を加えようとした時である。
>「鬼よ、そやつに烙印を与えよ」
あのお方の声が大男に届いた。
怪訝そうな顔をしながら守衛室の本棚を見る。
そして神崎の髪を掴むと無理矢理起き上がらせた。
「喜べ小僧。」
ニヤっと唇を吊り上げた。
「どうやらお声が掛かっちまったようだ。主様がな・・・」
ボサボサな髪から手を離す。
「お前さんが望むならくれてやるよ。もう今までお前を辞める準備は出来たかい?」
後悔はするなよ坊主?呪われし烙印に選ばれた事をな。
「望むなら洗礼をくれてやる。呪われし使途の力を
血と欲望に塗れた慟哭の烙印を。」
本棚に近づき並べてある本をある規則に従い動かす。
すると本棚が動き、暗い道がそこには続いていた。
暗く冷たい空気が、流れてくる。
間違いなくそこは、『校舎』では無く
魔力で出来た別の空間であった。
「姿はお見せにはならねえと思うが、だろうがこれも仕来り。
行って来い、そして受け取りな・・・・『死の烙印』をなぁ・・・・」
入れと言わんばかりに手招きをした。
俺ぁここに残らなきゃいけねえがな・・・
ギコ氏ね
「うわ―――――――!」
バキバキバキ!どさ!
「うっぐっ……」
ぐらりと意識がとんだと思って、ハッと気がついたら僕は木の上に浮かんでいた。イチョウの木だ。
え?とわからなくなった時に落下が始まった。盛大に枝を折りお尻から着地。
次の瞬間に激しいクラクションが浴びせられる!車が突進してくる。
僕は立ち上がり間一髪よけた。
「バカヤロー!」とドライバーが叫ぶ。
僕は道路の上に投げ出されていたんだ。街路樹がクッションになってくれた。
見上げれば見慣れたあのランドマークタワーの麓だった。
テレポートは成功だ。
でも
「ラスティーリア!?」
歩道に逃げ込むと僕は叫んだ。みんなはどこ?
>ギコ
>「ラスチー!」
僕は振り向いた。このカン高くかわいらしい声はギコだ。
僕は声のする方に走った。声はJR線路そばの駅駐車場の中から聞こえる。
>「あ!アッシュ発見!」
駐車場からギコが飛び出し大通りを渡っていく。まっすぐにランドマークタワーの地下駐車場入り口に駆けて行く。
ギコはアッシュの居場所を感じ取ったのだろうか。全然姿が見えないのに!
「ギコ!」
僕はギコを追った。
「あ!愁弥くん!ラスティーリア!」
ふたりも見つけた。ふたりもギコを追っている。
僕はランドマークタワー地下駐車場にギコに続いて走った。
地下2階で親友を発見。
「アッシュ!」
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>>1 >>1 >>1 >>1 >>1 >>1 >>1 >>1
>リリ
>398
>「堀江君起きて、もう午後の授業が始まるわよ!」
>「もうすぐ本鈴よ、急いで」
「ん・・・・ふぁ〜〜〜〜よく寝たぁぁぁぁぁ」
堀江はのっそりと立ち上がった。まだ寝ぼけている。それともラスティーリアに脳をいじられて
朦朧とさせられているのかもしれない。騒がれないように。
堀江は学園のアイドルのリリに触れてもらったというのに、よくわかっていないという表情でのろのろと図書室を出て教室に向かった。
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>>1 >>1 >>1 >>1 >>1 >>1 >>1 >>1 2
>ギコ
>「あ!アッシュ発見!」
ギコが勝手に横浜ランドマークタワーに向かって走り出す。
「待ってーーー!待ってってば!んもー!シュウヤ!ひざまずきなさい!」
突然命令されて愁弥が驚いている。
「キミの胸ポケットに入るのに高すぎるの」
片ひざをつかせて腰をおとさせて、あたしは愁弥の学生服の胸ポケットにジャンプしてすぽっと入った。
「さあー追いかけるのよ!シュウヤ!」
地下駐車場にギコは走りこむ。なに考えているんだろー。
「あああ!レイジくぅん!」
礼司くんと再会。
馬シュウヤをずんずん進ませると地下でアッシュを見つけた。
「車を物色中?なんか手がかりあった?」
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>>1 >>1 >>1 >>1 >>1 >>1 >>1 >>1 3
はdw
おんみょうだんをくらえ!
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
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おんみょうだんをくらえ! ==
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おんみょうだんをくらえ!
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