世界の終末・その時2chでは……@ファンタジー2.75

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1名無しになりきれ
 ……再び終末は訪れる。
 常ならざる者たちがこの世にあふれ、脆弱なる者たちの非業の声が吹き荒れる。
 力ある者は其を磨け。力なき者は団結せよ。『理不尽』という名の死神は無害を装って、
抱擁の機会をうかがうゆえに。

 ここはオカルト板のスレッド乱立により、突然Dat落ちしたなりきりスレッドの続きです。
 何らかの原因により、不可避の滅びに向かう地球の住人になりきってください。
行動は自由。被災者の救助にあたるもよし、この期に乗じてDQN行動に走るもよし、
部屋の隅でただ震え続けるだけなのも、またよし。
 ファンタジースレですので、超能力・魔法に目覚めさせたり、
モンスターたちを出現させてもOK。この世界にやって来た人外種族での成りきりもOK。
ただし、世界観を破壊するような書き込みはご遠慮ください。
 簡単なやり取りはメル欄で、本格的な相談はチャットや掲示板を利用してください。
また、このスレからの新規参入者コテハン様は、メール欄に『新規参入』と入れてください。

 それでは、良い終末を……。

前スレ
世界の終末・その時2chでは・・・@ファンタジー2.5
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1135943806/

過去スレ、前スレまでのあらすじは>2-5のどこか。
2名無しになりきれ:2006/06/03(土) 22:22:24
過去スレ
世界の終末・その時2chでは・・・@ファンタジー
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1104079266/
世界の終末・その時2chでは・・・@ファンタジー1.5
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1113826919/
世界の終末・その時2chでは・・・@2ndファンタジー
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1123240612/

関連スレ
世界の終末・その時2chでは・・・ 2回目の終末
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1096983443/

専用掲示板
http://8822.teacup.com/crocell/bbs2
専用チャット
http://peachfizz.com/secret/secret.cgi?pass=2chRagnarokInF
まとめサイト
http://shuumatu.hp.infoseek.co.jp/index.html
3前スレまでのあらすじ:2006/06/03(土) 22:23:14
 悪魔召喚プログラム『DeMonS』が生み出され、それから召喚を行える召喚獣ファイルが
ネット上に流通するようになった。最初はポケ○ンや各種のペットを召喚して
遊ぶのが主流だったが、『DeMonS』の改良が進むにつれ、
召喚獣を利用した犯罪が起こるようになり、多くの人々が自衛のために『DeMonS』を持ち、
各種の専用端末が生み出された。世界は『DeMonS』の所持を規制しようとしたが、
世界が荒廃するにつれ、有名無実化してしまっている。
 その荒廃の最大の原因は、『DeMonS』を使ったテロリスト集団『cRimZOn』の活動。
血のように真っ赤なローブを所属の証とする彼らの行動によって、多くの街は
死山血河に覆われる事となった。彼らの背景には人類と共存する事を拒んだ吸血鬼たちがおり、
彼らによってcRimZOnは操られ、隊員たちの中には彼らの術によって死体から蘇させられた
『屍人』と呼ばれる者たちもいる。多くの人々は彼らに怯え、同時に抵抗勢力も存在するが、
進んで彼らの仲間になろうとする物も多い。
 また、『ゲート』と呼ばれる異世界への門(空間の裂け目)も自然・人為共に発生しており、
それに飲み込まれて消滅した人・建物・街なども存在する。

 召喚獣の能力は主に端末の性能と、召喚者の精神力に左右される。通常召喚限界は、
端末を併用しようと二体までであり、三体以上の召喚は極度にバッテリーと精神力を消耗する。
4名無しになりきれ:2006/06/03(土) 22:24:45
 ふぅん……意外にしぶといと思っていた2ch鯖も、ついにまとめて落ちたか……。
それに復旧するのに随分と時間がかかったようだし、ひろゆきも大変だな。
このスレも、オカ板が使えないからって別の場所に移動したし……。

 さて、久しぶりにここに来たのだから、報告をさせてもらおうかな。
関西を中心に、召喚師たちの実力がずいぶんと上がったようだね。思った以上に
赤いディスクを有効に利用できる人が多くて、驚いたよ。
 でもその分、僕達の活動の邪魔も増えてきたのは問題かな。ほとんどは僕達が出れば
なんの問題も無いけれど、一般兵じゃ梃子摺る事も多くなってきたし。
まぁ、これからの余興と考えれば、お互いの殺し合いもなかなかに楽しめるよね。
 そういえば、人口も随分減ったよね。世界の各都市で僕達が動き回って
実験を繰り返した結果だけどさ。大きな街はみーんな僕達が開けたゲートに飲まれて消滅。
それでもしぶとく残っている所は、後々色々と楽しませてもらう予定なんだ。
人が集まれば集まるほど、ゲートは……おっと、これを言ったら楽しめないよね。
次は東京と大阪……名古屋も悪くないね。どこに手を伸ばそうか。
 楽しいと言えば愛知で戦った術師さんたち、無事に逃げ延びたかな?
新型DeMonSを使ってタロットの寓意を召喚するなんて珍しい召喚獣と術のコラボ、
かなり骨があったよ。緊急の呼び出しが無かったら、天使達の誰かを呼び出していたところさ。
5名無しになりきれ:2006/06/03(土) 22:25:46
 さて……大雑把に報告も終わった所で、通達させてもらうよ。
 君達、そろそろ抵抗をやめて僕達の軍門に下りなよ。なぁに、悪い話じゃないよ。
僕達cRimZOnに参加する事を決めてくれれば、一般に出回っていない強力なDeMonSと召喚獣、
それに不老の肉体まで手に入るんだ。気に入らないヤツがいるだろう?
死ぬまで変わらない美貌を保っていたいだろう? 僕達の所に来れば、なんだって叶うんだ。
ただ、組織に参加する以上、それなりにお仕事はしてもらうけどね。当然だろ?
 悩む事なんてない。僕達のところに来れば、なんの悩みも無く、望む事は何でも叶う。
僕たちはそういう世界を作ろうとしているんだからね。今みたいな不安に怯える生活は嫌だろう?
 特に、今まで僕達を苦しめてきた強い召喚師たちは大歓迎さ。中でも、僕の友人だった
不良くん、猫使いの元恋人、帯電体質のお子様とその知り合いの治癒能力の女の子……。
本人には、この言い方で分かるよね? 君達なら言ってくれればすぐに幹部に引き立てるよ。
ついでに、120さんのコンサートでピカイチの働きをしていた、
装備型召喚獣を使っていた男の人も、出来れば参加してほしいね。その力、僕達の所で振るうのが
正しい使い方ってものさ。あーあ、香織さんとか狭川さんとか、ついでに雅ちゃんとか、
生きていれば引き込んだのに。誰も肉体でさえ手に入んないんだもんなぁ。

 さて、このあたりで僕は失礼するよ。色々と忙しい身の上だから、ここを覗く事も
書き込むこともなかなか出来ないんだろうけど、良い反応を期待しているよ。
6新米退魔士170:2006/06/03(土) 23:17:03
>>5
その節はどーも。おかげで水上さんの立てた計画はおじゃんだ。
またどこかで適当なゲートと固定化する場所を探さないと・・・

18さん、ケンゴくん、帯電くん、前スレを見ていたみんな、生きてるかい?
どうやら世界はとんでもなくヤバイ方向に向かってるみたいだ。
このままだと本当に世界は崩壊してしまう・・・
ゲート・・・どこか巨大なゲートが発生している場所を探さないと!
7名無しになりきれ:2006/06/03(土) 23:33:47
今北産業
8名無しになりきれ:2006/06/04(日) 00:03:07
だいぶ前に東京に住んでる妹がさぁ…よく当たるって評判の占い師に見てもらったんだわ。
内容はまあ…はっきり言われ過ぎてその場で泣いたらしいけどw
で、その時に
「東海地方に住んでる身内は避難させろ」
って言うようなことを言われたらしくて。その時は
「名古屋が実家だなんて言ってないのにわかるのかね〜」
位だったんだけど。
それが安城であんな事があったもんだから、妹ビビっちゃって。
毎日のようにメールしてきて早く逃げろっていうんだわ。
でも安全な所なんてあるんかねぇ?
9名無しになりきれ:2006/06/04(日) 18:56:30
>8
あー、とりあえず人気のないところだな。
どうも人が集まる所にゲートが開きやすいらしい。
だが、人気がないと赤ローブどもがうろついていかねん諸刃の剣(ry
10名無しになりきれ:2006/06/04(日) 21:18:50
>>7
いろいろ
あって
ウボァー
1127:2006/06/05(月) 00:30:06
>>5
…お誘いありがとう。せっかくだけど遠慮しとくよ!
残念だけど、それはおねえさんも同じだから。
12 :2006/06/06(火) 01:33:34
 
13名無しになりきれ:2006/06/06(火) 20:39:32
>4-5
 ……まさか……直、君……? そんな……正気に戻ってよ!
今の直君は直君じゃないっ!! 誰かが傷つくのを……殺されていくのを黙って……
ううん、喜んで見ているなんて、直君じゃない!!
 許せない、許せないよ、cRimZOn……直君を殺して、操り人形にして、
もともとの心も考え方も破壊して……そんな人たちの唱える『理想郷』なんて、
信じられるはずがない!!
 私は……私達は、絶対にあなたたちに従ったりなんかしないんだからぁっ!

 健くん……早く戻ってきて……。北海道の調査をするって言ったっきり、
連絡がつかなくなっちゃうなんて……。
14ヒメカ:2006/06/06(火) 21:09:09
>13
 ……ごめん、名前入れるの忘れた……。冷静なつもりだったのに、
思った以上に混乱しているみたい……。
1518(岡山インターより・・・):2006/06/06(火) 23:49:09
ふぅ・・・今度はここで足止めかよ・・・。

>13 Missヒメカ
すまない! ”明日には〜”って言っときながら堪忍(^h^)
今は・・・よりにもよって漏れ達二人、黄砂と赤ローブどものせいでOKAYAMAで足
止め食らってるYO!
まぁ検問所に居たPOLICEも今回の道路閉鎖は、そんなに長くは掛からんとか言
ってたんで心配はないんだろうが・・・。
だからとにかく今は気を落ち着けて待っててくれ!それとRIKAにも言っといて
くれ・・・”良い子で待ってろYO!”って。

>6 170氏
元気ですYO!もうイサカともども二人揃ってピン!ピン!してるYO!
そんな事よりゲートはどうなった!?いや何せ、さっき何とか回線が復旧した
んで南京町の元締に連絡を取ったんだが、コレが何というか・・・なにせ大陸の方
じゃあ軍の司令官が何か勝手な事をやらかしたとかで解任された上に保安局の
連中にタイーホされたとか言ってたんだわ。
それに関係あるかどうか、どうやら中国領海の北の端で潜水艦が一隻・・・それも
ナぁ〜ンと核弾頭積んだ原潜が行方不明になったらしい。
オマケに捜索に行った偵察機が現場の上空で翼手龍に乗った赤ローブの二人組と
遭遇したとか・・・ってまさか!?(汗)

>5
まさかYOU!!漏前等じゃ無ぇーだろうな!?一体ナニ考えてんだっ!?
こんな・・・こんな・・・駄目だ・・・駄目だ駄目だNO!!
やめろこんな事・・・こんな全く・・・一体こんな事して何になるって・・・。

駄目だ・・・今は何の言葉も思いつかん・・・。
16名無しになりきれ:2006/06/07(水) 01:21:47
ノアだけはガチ
17345とかのダチ:2006/06/07(水) 21:21:49
しばらく繋がんねぇんでどうしたかと思ってたけど、こんな板に・・・
ここが次スレ?でいいんだよな。
いやあ、色んなことがあったぜ。このしばらくで・・・
なんだかなー、ビックリだよなー。
こんな世の中でビックリ慣れしたと思ってたけど、やっぱりびっくりだよなー・・・

コレ詳細書いていいのか?いいよな、書いちまうぜ。

健太の事だけど、とりあえず生きてる。
身体に全く問題はないらしい、しばらく入院して、すぐに退院した。
聞いた話なんだが、ピアノの部屋で首吊ったらしい。
それでロープが切れたかなんかで助かったんだが・・・
おかしいのは結構長い時間ぶら下がってたってことだ。
普通じゃ絶対死んでるはずなんだけど、なんでかピンピンしてる。
いやまあいいことなんだけど、本人に聞いてもなんかはぐらかされるし・・・
あと、なんか変な女がいる。
こう、黒い髪がダーッと腰らへんまで伸びてて、白のワンピース?みたいなの着て
左目に眼帯してる陰気な女。そうそうちょうどリ○グの貞○みたいな感じ。流石にあれよか明るいけど。
こっちがなに言ってもジトッと睨まれるだけで、あとはシカト。
健太に聞いても知り合いだ、としか言わねぇし。
よくみるとすげぇ美人なんだけど気味が悪い。健太の傍から一時も離れないし。
今は同棲してるみたいだけど・・・まあとりあえずそんだけ。
健太も前みたいな、誤解を恐れずに言うと、狂ったみたいな目はしてない。
笑うようになったし、あのコンサートの前に戻ったかな。
まだここに書き込む元気っつーか、勇気っつーかはないみたいだけど。
18345とかのダチ:2006/06/07(水) 21:22:34
で、次は昌子ちゃん・・・健太の妹な。
俺もね、言いづらいわけよ。
結局廉蔵見つかってないし、故郷は壊滅、親は限りなく死亡の疑いのある行方不明。
それでも言わないわけにはいかないから、意を決して言った。
・・・殴られるかと思ったけど、流石に泣いちまった。
すっかりふさぎ込んじまって・・・無理ねぇけど。
健太がなんとか慰めてる。ピアノで。
そうそう、あいつなんかやたらピアノ上手くなってんだよな。
自分で弾いてるもん。チー坊どうした?

>5
おう、まだ生きてたのか。
テメーとは一度会ってみてぇんだ。殴らせろ。
・・・廉蔵を仲間に引き入れようとか考えるなよ。
あいつが今考えてることは「テメーを真っ二つにする」以外ないだろうぜ。

>8
あー、兵庫南部はそこそこ安全かも。たぶん。ひょっとして。安全だといいな。


ゲートかなんだとかよくわかんねぇけど、もうやだな、こんな生活・・・
なぁ廉蔵。コレ見たら帰ってこいよ。みんな待ってっぞ。
19名無しになりきれ:2006/06/08(木) 22:34:29
よう、俺を覚えてるかい。ほら、いつかの電波さ。
『世界は今急速に寿命を縮めつつある』 っつー予言をした。
前々スレの463っつったらわかってくれるかな。
わかんない?
あの剣士やピアニスト会った奴も俺なんだけど。
まあわかんないならそれでもいいさ。
なに、今日は予言しようってんじゃない。
未来が分かることは分かるが、それが本質的にどういう意味なのかまだ俺にも理解できない。
だから言わない。ドゥユゥアンダスタン?
しかしやってくれたねぇ、あの死人。
俺の予言の少し上行くことやりやがった。
知恵の赤輪をばらまくとは・・・赤いディスクさ。
だがまぁ、『本当』の意味であれを使いこなしてる奴は少ないようだな?
俺もその使いこなしてない『普通の人』の一人に過ぎんがな。
・・・あれと真の意味での融合を果たしている『呪われ人』は現在二人。たぶんな。
俺の『THE BOOK』の予言どおり、だ。

お前らに一つアドバイスをやろう。予言変わりだ。
『生きている』人間は決して『呪われ人』にはなれない。
そして『死んでいる』人間も『呪われ人』にはなれない。
わかるか?俺にもわからん。
が・・・現在少なくとも二人『生きて』も『死んで』もない奴がいるわけだ。
おもしろいな。ははッ。
20名無しになりきれ:2006/06/09(金) 21:31:05
今、世界はどうなってるんだ……? 海外のメルフレも、全然連絡がとれねぇ。
webカメラなんかも軒並み死んでる上に情報が入ってこねぇから、
今どうなってるのかまるでわかんねぇよ……
218:2006/06/10(土) 23:14:59
>9>18
d。ぼちぼち引っ越し考えてるよ。
いくらなんでも、同じ県内で街一個吹っ飛んだの見ちゃったらな…
どこが安全か聞いてみたかった例の占い師ももう連絡取れんて言うし…
22健吾:2006/06/11(日) 20:45:29
すまねぇ、連絡が遅れた。北海道とかで、ちょっと色々あってな……。
とりあえず、俺は無事だぜ。

そんな事より、とんでもなくヤベェ情報を聞いちまった! こいつは屍人になった
直樹にも関係する話なんだが……。
今直樹が強いのは、元々の才能以外に、なんか特殊な改造を施しているかららしい。
そのデータを元に、直樹と同じかそれ以上の能力をもった屍人をつくる実験を
赤い連中はやっていたそうなんだが……その実験が、ある程度は成功したらしい。
人数は9人。召喚師としてはそこそこの連中をわざと殺して作ったんだそうだ。

これ以上詳しい事は、叩き潰した拠点からじゃ分からなかったが、もう一つ、
厄介な話を聞きだした。そいつらは強くなったものの、屍人が絶対に持っているはずの
赤ローブや吸血鬼たちへの忠誠心が皆無で、しかも自分達と同じ存在以外を否定し、
民間人も赤ローブも区別なく殺してしまうからって事で九州に封印されていたんだが、
それがここ最近、封印をやぶって復活したらしい。しかも、そいつらが本州に向けて
移動を始めたっていうんだから……。

みんな気をつけろ! 連中は動く物ならなんであれ殺しにかかる基地外どもだ。
しかも厄介な事に、強さもかなりものだっていうからな……ここを見ている
連中の進路にいるやつは、すぐに逃げろっ!!

>4-5
テメェ……直樹、だな!? ふざけるんじゃねぇ!! 誰が赤ローブの一員になんかなるか!!
今どこにいやがる! その体は俺のダチの体だ! テメェを殺して、直樹の体を
絶対に取り戻してやらぁ!!
23健吾:2006/06/11(日) 20:46:13
>170氏
大丈夫、俺は無事だぜ。それより、世界が崩壊するって? 以前のMLの話が、
現実味を帯びてきたって事か。他の世界から流れ込むエネルギーがこの世界を膨張させて
破裂させてしまう……そんな事、あってたまるかよ! なぁ、なんか解決方法はないのか?

>ヒメカさん
すまない、色々あって連絡が出来なかったんだ。怪我はしちゃいるが、今んとこ無事だ。
青森に今いるんだが、もう少ししたらそっちに戻るぜ。それから、RIKAさんは
大丈夫か? 二人ともつっぱりすぎるところとか、よく似た部分があるから、
ちょっと心配だぜ……。

>18氏
無事でなによりだが、岡山か……。なるべく、急いで離れた方がいいぜ。
例の9人がどんなルートで本州に向かってくるかは分かねぇが、四国から上がってこられたら、
下手したらカチあっちまう。
それから、その原潜の事なんだが赤ローブの有力な兵士……多分、直樹たちへ
殲滅の命令をだす予定だったらしい記録がこっちの拠点に残っていた。核弾頭搭載ってのも、
まず間違いないようだ。赤ローブどもの行動はともかく……核なんか持ち出して、
何をするつもりだったんだ?

>17-18
そうか、あの人は無事だったのか……それに、ピアノも弾けるようになったのか。
良かったって、言うべきなんだろうな。
それから……>4-5だが……あんたも、一度会ってるぜ。覚えてるか?
新宿で巨大な人型召喚獣を相手にした時の事。あの時、俺と一緒に戦った、
三つ目のカラス使いだ……。あれから色々あって、あいつが赤ローブに殺されて……
屍人にされて、操られてるんだ。あいつを殴りたいって気持ちは嫌んなるくらいよく分かるぜ。
だが……あいつは、俺が引導を渡してやりてぇんだ。あいつは俺の手で、
安らかな眠りを与えてやりてぇんだ。それが、あの時に合わなかった俺の、ダチとしての
最後の務めだと思うからよ……。
2427:2006/06/12(月) 10:15:31
>>19
これからどうすればいいか…
知 っ て る な ら 教 え て よ ! 出 し 惜 し み せ ず に !
25名無しになりきれ:2006/06/12(月) 10:21:42
26名無しになりきれ:2006/06/12(月) 14:33:11
さっき死んだ
27名無しになりきれ:2006/06/12(月) 23:08:59
たすけて……なんなの、あの9人は! 突然現れたと思ったら、
自警団の人たちも赤いローブのテロリストも区別なく襲ってるよ……。
ああ……自警団の最後の一人が、倒されちゃった……。

ひっ……こ、こっちにくるよぉ……
>23ケンゴ氏
何てこった・・・そのせいかよ。
今な、漏達はKASAIってトコのサービスエリアに居る・・・通行止が何とか解除にな
ったんでKOBEに戻る途中で立ち寄ったんだが。
流石に売店は全部閉まってるが幸いというか自販機はまだ生きてたもんで腹ごし
らえも兼ねてMINIクーパーを停めて休憩してたんだが何というか・・・漏れとイサカが
自販機コーナーでバーガー食いながらコーヒー飲んでたら何気にPOLICEやら自衛
隊やらの車両が山ほど押しかけて来て今じゃ、もうパーキングは殆ど軍の駐屯地
みたいな状況になってるし・・・オマケにさっきから迷彩姿の連中がン〜十・・・いや
ン〜百人は居てバリケードやら衛星回線やらの準備をしてる。
どうやら役所の連中も例の9人の情報を掴んで対策でも練ってるみたいだな・・・。

>17 スキンヘッド(?)氏
ヲイ待てちょっと・・・120氏が自殺未遂!?(汗)
オマケにって・・・まさかヲイ、いや・・・今ちとヤヴァ気な予感がアタマ過ぎったモン
でな・・・・・・・・・・・・・・

って不味!!何でこんな時に・・・スマンちょっと一旦落ちる。
よりにもよってMissトウノがここに居て目が合っちまった・・・ってア”〜・・・こっち
来るよ彼女・・・全く(溜息)・・・んじゃまた後で・・・。
29345とかのダチ:2006/06/13(火) 23:38:58
うーん、また厄介なのが出てきたみたいだな・・・>22の連中。
なんか最近どこそこの町がやられた、という情報が多いと思ったらそういうことか。
俺もすっかりこっち(健太の町ね。加古川市、神戸の向こう姫路のこっち)の住民になっちゃってるからなぁ。
自警団のメンバーにも不安があるから、来て欲しくない。
いや俺としてはいつでも来い、ぶっ潰す、なんだけど
結構あっちゃこっちゃから難民集まってるし、廉蔵の妹もいるから。

>23
あー?ああー・・・あああ!・・・ああああ!?え、マジ?あの人?
え、皆知ってたの?え、俺だけ?え、からけ?
そうか、そうだったのか・・・うーん。
その気持ちよく分かるぜ、俺も廉蔵がんなことなってたらこの手で、ってなるもんなぁ。
頑張れ・・・って言ってといていいのかわからないな。

>27
ひょっとして例の連中に襲われたのか?
大丈夫だといいけど・・・

>28
そうそうスキンヘッド。ヨロシク。人生初コテ(?)がこれってどうよ俺。
加西に対クリムゾン部隊が?てことは例の兵庫にくんのかな・・・やだなぁ・・・
それに何度か会ったけど、美人なのはいいけどおっかないんだよなぁ・・・心強いっちゃあ心強いけど。
自殺未遂のこと自体は、前スレに書いたんだけど、落ちちゃったしな。
まあとにかく今はなんら問題ないから、心配ねぇス。
で、ヤバ気てなんスか。あの女か。あの女だというのか。
神戸に戻るってんなら、ちょいと足伸ばせば会えますよ。会っても絶対喋んないけど。
怪しい。怪しすぎる。てか健太が何にも言わないのが怪しい。
30名無しになりきれ:2006/06/14(水) 22:46:26
いちおう保守
31名無しになりきれ:2006/06/15(木) 22:32:29
やべーよ、やべーよ。なんか、さっきっから表で爆発音がとまらねぇんだ……
ああ、また赤い連中が暴れてんのかな……昨日は自警団が10人、
その前は6人死んだって言うし……どうか、目が覚めた時に漏れが生きていられますように……
32名無しになりきれ:2006/06/16(金) 22:09:25
ほしゅ
33名無しになりきれ:2006/06/17(土) 22:08:05
 
34名無しになりきれ:2006/06/17(土) 22:13:39
おいっ! まちBBSの山口県のところ見てみろよ!
街が一つ消えたとか、住民を皆殺しにされたとか、不吉な書き込みばっかりだ!!
上の方にある9人の仕業か……?
35名無しになりきれ:2006/06/18(日) 22:34:09
 
36名無しになりきれ:2006/06/19(月) 22:12:38
37名無しになりきれ:2006/06/20(火) 22:27:03
 
38名無しになりきれ:2006/06/21(水) 21:38:40
なんでこんな酷い世界なっちまったんだろうなー……
明日を生きる気力もない……現実逃避するしかねぇよ……




……ここには極悪非道のageブラザースすらこないのかな……
39新米退魔士170:2006/06/21(水) 22:59:36
>>健吾さん
解決方法はあります。
ある程度の規模のゲートを固定化し、そこからいっせいにエネルギーを放出するんです。
以前、それを実行しようとしたんですが、>>4に邪魔されてゲートは閉じてしまいました。
でもまだ諦めてはいません。新しいゲートを見つけ次第、もう一度実行に移します。
できればエネルギーの放出の際、お手伝いしていただければ・・・

・・・え?名古屋市街でcRimZOnのテロ!?
連中、街中でゲートを開こうとしているのか!
安城に続いて名古屋まで・・・そうはさせるかよ!!

・・・いや、待てよ。これってひょっとすると・・・
40345とかのダチ:2006/06/22(木) 13:50:06
な、なんかヤバいことになってきた。
あのおっかないべっぴんさん2人が突然やってきて、なんか装甲車とか迷彩服着た奴とかがうじょうじょ・・・
名古屋でなんかあったってのに、なんで・・・

ゲ、やべぇ。もう来やがった!
すまん、ちょっくら行って来るわ。
41健吾:2006/06/22(木) 22:29:55
チキショウ……>40を読んで、急いで駆けつけようとしたら
またゲートに飛び込んじまった……今俺はどこにいるんだよぉっ!!

あ、やべ、電池が……
42345とかのダチ:2006/06/22(木) 22:38:26
他の誰かが報告する前に言っておく!俺は廉蔵の奴が戻ってきたのに遭遇した!
い・・・いや、遭遇したというよりはまったく理解を超えていたのだが・・・
あ、ありのまま今日起こった事を言うぜ!
『行方不明のダチが人外になって空飛んで帰ってきた』
な、何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何がおきたのかわからなかった・・・
頭がどうにかなりそうだった・・・
催眠術だとか超スピードだとか以下AA含め略

つまりそういうことだ!
骸骨がだーって、そんでどーんってなって、そしたら金色がバーって、そっから廉蔵が・・・
いや、すまねぇ、冷静さをなくした。
・・・長くなりそうだから、詳しくはまた明日ぐらいに書き溜めてから報告する。
とにかくびっくりだぜ・・・

>41
おーい、大丈夫か?
え、なに?ゲートってそんなそこらじゅうに開いてんの?
なんだかよくわからねぇがコエーなぁ・・・
43345とかのダチ:2006/06/23(金) 22:59:08
ウッス、書くぜー。先に言っておくがめちゃくちゃ長いぞ。
まず>40までを4行で説明する。
軍隊の皆さんがお見え
奴らの足取りを掴んだ!待ち伏せするらしい
情報通り!
え?名古屋放置?

で、まず・・・なんつーかな、実に言葉で表現しにくいバケモノ・・・
人の骸骨に蝙蝠の羽が生えたみたいなのがうじょうじょ湧いてきた。
大きさは大きめのスイカぐらいかな、そいつが火の玉?みたいなのを吐いて
町を破壊してやがるんだ。もちろん皆さんに混じって俺も出撃した。
のはいいんだが、あいつら落としても落としてもキリがねえ。
それでどっかで操ってる本体を叩く、ってことになって、俺がその役を仰せつかったってわけだ。
そんで火の玉の雨の中を掻い潜りつつ、アモン(俺の召喚獣ね、ジャガー)に乗って
町中走り回ってると、いたよ、例の9人組。高圧線の鉄塔の上で高みの見物を決め込んでやがった。
赤ローブを着てるんだけど、その顔が普通じゃない。なんか黒い仮面っぽくて
赤い光で記号的な目が一つ、その下にアノマロカリスの口みたいなのがあった。正直キモい。
さらにそいつらの周りに・・・これも実に言葉で表現しにくいバケモノ・・・
ムラサキ色したやたらマッチョなニンゲンの、顔が骸骨で脚がヤギで手がドギツイ黄色の蝙蝠の羽・・・分かりにくいが我慢してくれ
が何匹も、18匹ぐらいはいたかな、飛び回ってやがった。
天気もどんよりと曇ってて、それはそれは不気味な光景だったぜ。
で、アモンで鉄塔登っていこうとすると「うふひょふよふよふひょひょ」みたいな
笑い声立てながらワラワラと飛んでいきやがった。

そんでもってこれからがほんとうの地獄だ(AA略)・・・
あいつらが飛んでいってすぐに無線に連絡が入った。
蝙蝠骸骨自体が火の玉になって突っ込んできたってな。
俺もすぐに戻ったんだが・・・酷い有様だった。
あれだけの部隊が物の数分でかなりの劣勢に追い込まれていた。
なにしろ本体と召喚師はものスゲェ高空にいて
いくらでも湧いてくる骸骨蝙蝠が、捨て身で攻撃するもんだからどうにもこうにも・・・
どうやらあの人っぽいバケモノが、口から吐き出しているようだった。
あいつら火の玉になって突っ込んできて、着弾したらハデに爆発しやがるんだ。
本体を攻撃しようとしたヘリとかも撃ち落されてやがった。
対空砲火?みたいな奴も人っぽいバケモノのバリアー?っぽいものに防がれた。高くてよく見えなかったけど。
とにかくそんな有様で、まさかここまで強いっつーか戦い辛いとは
あのおっかないべっぴんさんも予測してなかったらしくて、撤退を余儀なくされた・・・っつーよりも瓦礫の山に逃げ込んだ。
本当にヤバかった。いやヤバいなんてモンじゃねぇ。
一般人を非難させていたのが幸いだけど、生き残りは僅か、弾薬も底をつきかけた。
文章にするとどうも臨場感に欠けるけど、死ぬかと思った。
そんな時だよ。
おっかないべっぴんさんが遠くの空を見て「何か来る」つったのは。ようやく本題。
44名無しになりきれ:2006/06/23(金) 23:00:46
俺も同じ方向を見た。
骸骨蝙蝠が邪魔だったんだけど、青い空に・・・金色の筋?飛行機雲?っつーよりはっきりしたオーロラ?
とにかくそんなものが、こっちにむかって一直線にぐんぐん伸びてきた。
かなり遠かったけど、あっというまに真上まで飛んできた。スゲェ速さ。
そんでもって・・・これからのもウソじゃないぞ?
突然ガクッと直角に落ちたかと思うと、今度はこっちにむかって飛んできた。
まるで突風みたいにぶわぁっと金色が吹き抜けたかと思うと、おっかないべっぴんさんが掻っ攫われた。
そんとき初めて見えたよ。金色の先に人型のものがいるのを。
そのままどっかに飛んでいって、また戻ってきた。
その飛び方が普通じゃない。もちろん骸骨蝙蝠が攻撃するんだけど、それをなんかこう
ガクッ、ガクッみたいな鋭角的な動きで避けるんだ。
ありえねぇよあの動き。空気抵抗?物理法則?ナニそれ食えるの?みたいな。
そんで俺んとこまで戻ってきた時に、久しぶりの声が聞こえた。

「ようテツ公。ひさしぶりだなぁ。なぁにしくじってやがんだ」

いやまあここまで書けば分かるだろうけど、廉蔵だよ。
それでそいつの姿が・・・これもまたまた実に言葉で表現しにくい・・・
まず顔がなぁ、頬のあたりに金色の変な線が縦に何本か走ってる。
目も金色だし、髪がこう、重力に逆らってばさばさしてる。
背中からは翼・・・っつーかトゲっつーか角っつーか、そんなのが生えてる。
で、その角や腕とか足とかあっちゃこっちゃから、金色を出して浮かんでやがる。
どういう原理で?知るか。浮かんでるものは浮かんでるんだ。
そんでもって身長よりも馬鹿でっかい剣を持っていた。
刀身は金属だと思うんだけど、刃の部分がなんかこう・・・金色の光で出来てる感じ。
45345とかのダチ:2006/06/23(金) 23:02:33
そろそろ面倒くさくなってきたから手短に書く。
囲まれてるので脱出は無理、廉蔵が「そこで隠れてろ」っつって物凄い速さで飛んでいった。
それからはもう、わけわかんないぐらいとんでもないドッグファイト。
無数の特攻蝙蝠骸骨を雲の上まで急上昇して撒いたり、人っぽいバケモノを2匹まとめてぶった切ったり
殆ど180度ぐらいの角度で方向転換して攻撃かわしたり、敵の攻撃を誘導して別の敵に当てたり
カットバッ○ドロップターン決めてみたり、むだにぐるぐる回ってみたり。
とにかくあれだけ苦戦した相手を、あっというまに蹴散らしちまった。
キモい9人組も全員真っ二つ〜細切れ。なんだったんだあいつら。

で、降りてきた廉蔵が剣をしまうと、いやどこにしまったんだかよくわかんねぇんだ。
なんか背中に剣を持ってくとすっと消えちまった。
普通の剣じゃないのは確かだけど、デーモンズを使っているようでもないし・・・
まあともかく、剣をしまうと途端に普通の人間にすっと戻っちまった。
で「昌子は?」とか聞くから避難して無事だっつーと、なんか安心したような顔して立ち去ろうとするから
会っていけよ。っていうかもうどこにも行くなと言うと、意外とあっさりうなずいた。
その後は・・・まあおっかないべっぴんさん2人&昌子ちゃんとの、感動の再会といおうか
袋叩きにされていたといおうか・・・まあ本人に聞いてくれ。そのうち来るだろ。
・・・しっかしまあ、ビックリだよなー・・・空飛んじゃうモンなー・・・
なにがあったのかは聞いてない。あいつも健太と同じくはぐらかしやがる。
いくらなんでもじっくり聞きだすつもりだ。アレを見せられたら・・・

・・・まったくもう、どいつもこいつもびっくりばっかりでもう嫌になるぜ。
こうなりゃもう何がきてもおどろかねぇぞ。
健太がや廉蔵がロボットになっちまってもびっくりしねぇぜ。いくらなんでもそりゃねぇか!あっはっは!
46新米退魔士170:2006/06/24(土) 00:41:49
強敵だったけどどうにかcRimZonを撃退。狙い通り、連中の開いたゲートを占拠できたよ。
今、水上さんが固定化の作業をしているけど、それが終わったらセントレアへ再び移動だ。
そこでゲートを再解放し、エネルギーの放出作業を行う。
この作業はDeMonSを利用して参加できるんで、もし手伝ってくれる人がいるならセントレアまで来てくれ。
もちろんボランティアだけど・・・

・・・ん?あれは観月さん!?
誰かと戦ってる・・・?あのグレーの服・・・まさか!!
47名無しになりきれ:2006/06/24(土) 23:41:41
へっへっへ、テロのドサクサに紛れて好きだった娘に告白したぜ。
吊り橋効果+シチュエーションでイチコロだ。
なかなかいいじゃねぇか、こういうのも。
48新米退魔士170:2006/06/25(日) 03:05:07
なんつーか、あまりの衝撃に自分たちの目の前で起こっていることがいまだ信じられないでいる・・・
でも触れるとあたたかい、シバかれるとやっぱり痛いということは、これはたぶん現実なんだろう。
うれしすぎて、何から書いていいのかよくわからない。
とりあえず、昨日の出来事を少しずつ書いていこう。。。
49新米退魔士170:2006/06/25(日) 03:08:28
昨日、ゲート固定化の作業をしている僕たちを襲ったのは、東方最悪の魔術師テレンス・ヤンだった。
いやかつてテレンス・ヤンだった生物というべきか・・・
彼にすでに理性はなく、ただ目の前のものすべてを破壊するだけの獣人と化していた。
その容姿はまるでゲームに出てくるリザードマン・・・爬虫類のような皮膚に全身が覆われていた。
たぶんcRimZOnが僕たちを抹殺するために放ったんだろう。
とんでもなく強かった。下手をするとその場にいた全員が殺されていたかもしれない。

一番最初にテレンスと遭遇したのは観月さんと水上さんの占い師師弟だった。
水上さんがゲートの固定化を進めているところに、テレンスがいきなり出現。
身動きのとれない水上さんを守るような形で観月さんが相手をしたけど、一方的に攻められて・・・
ホント危ないところだった。僕とケンジくん、桔梗ちゃんがフォローに入らなかったら彼女は殺されていたかもしれない。
僕たちがフォローに入って4対1(水上さんはゲートから手が離せない!)になったけど、それでも優勢にはならなかった。
相手は本能の赴くまま暴れているだけだってのに・・・それほどまでに力の差があったのか、
僕たちは徐々に押されはじめていた。

術式だけじゃなく、格闘能力でもテレンスは僕たちをはるかに圧倒していた。
ケンジくん、桔梗ちゃんが果敢に接近戦を挑むが、軽くいなされる。
僕や観月さんの術式もまるで効果がない。せめて水上さんが動ければ違ったんだろうけど・・・
そしてついには、ケンジくんがねじ伏せられトドメの一撃を叩き込まれそうになった。
しかし間一髪のところで、強烈な凍気がテレンスに向かって放たれる。
爬虫類の肉体を持っているからか、ヤツの動きが急に鈍くなった。
その瞬間を見逃さず、ケンジくんはテレンスの脳天に『無銘』を振り下ろす。
一刀両断とはまさにこのこと。テレンスの肉体は文字通り真っ二つになった。
「香織さん・・・アンタの仇、やっと討てたよ。」
ケンジくんの頬に、かすかに光るものが見えた。
50新米退魔士170:2006/06/25(日) 03:18:53
しかし、その直後・・・
「誰の仇をとったってーの?」
ふいに背後から懐かしい声が聞こえた。どこかで聞いたような声。
でもそんなはずはない。彼女はあのとき小田原で死んだはずだ。
幻聴?それにしてははっきりと聞こえすぎた。
ケンジくんにも聞こえたらしく、固まったまま動かない。
僕は真実を確かめるべく、ゆっくりと声の聞こえてきた方を振り返った。
「何よ?久しぶりの再会なんだから、もっといい顔しなさいよ?」
いつも通りの悪態。間違いない。本物の香織さんだ。
ケンジくんは座り込んで大泣きしている。僕も少しずつ涙が溢れてくる。
「何よ、みっともないわね。いい年した大人が公衆の面前で泣くんじゃないわよ。」
香織さんが再び悪態をつく。でもそう言う彼女の瞳にも涙が浮かんでいた。

なんだかまとまりのない文章になっちゃったな。。。
ただ言いたかったのは、18さん、健吾くん、みんな。
香織さん生きてたよ!!
51186:2006/06/25(日) 11:27:03
ここに来るのも久しぶり〜…とか思ったら板移動してるし!
おおかた赤い連中の仕業なんだろうけど。
あ、それはそうと、>4!!今度会ったら覚えてなさいよ!!
それにしても…香織さんって強いし、超カッコいい〜憧れちゃう!後でいろいろ教えてもらお〜っと!
52186:2006/06/25(日) 16:52:07
それにしても…ゲートをに近付いたり、固定化しようとすると必ず赤いのが湧いてくるなぁ。三宮や安城の奴といい、セントレアの>4の奴、さっきの爬虫類…
安城の奴の召喚獣とか、爬虫類なんかはとても一人じゃ切り抜けられなかったから、
170君達が来てくれてほんとに良かったよ。あとは
セントレアでゲートを開くときだけ要注意、かな…
あ、そういえば、三宮近辺で、怪しいDeMonSのディスク拾った人っていない?何となく気になる…
あ〜あ、お腹空いた。名駅のパン屋さんにお使いに出した「恋人たち」、早く帰ってこないかな。
53名無しになりきれ:2006/06/26(月) 14:19:08
ネコ使いのお姉さん
それと素敵な吸血鬼さん
突然で申し訳ないけど貴方にプレゼントがあるの。
とくに吸血鬼さんにね。
どんなプレゼントか御知りになりたければ国道二号線の垂水にいらっしゃって。
大きなクレーターが目印だからすぐに分かると思うわ。
では御二人が驚く顔を楽しみにしてるわ。
クスクスクス
54ヒメカ:2006/06/26(月) 23:30:59
 ……こんな……こんな事って……?

 夕べ、すごい勢いでベッドから起き上がったRIKAさんについて、>53の垂水に行ったの。
そうしたら、そこにあったのは……

 ……ごめんなさい……今はまだ、ショックが抜けきれてなくて、詳しい事が書けないの……。
お願い、健くん……早く戻ってきて……私達、もう、ぼろぼろだよぉ……
55新米退魔士170:2006/06/27(火) 00:42:04
なんだろう。ものすごい胸騒ぎがする・・・。

今日観月さんに世界の行く末を占ってもらったんだけど、タロットの示した未来は、「死神」の正位置・・・。
彼女は「いやー、アタシの占いって当たんないから(汗」とは言ってたけど、気になるよなぁ。
はたして僕たちは世界の崩壊を止められるのだろうか・・・。

さて、ここからが本題なんですが・・・3日後の深夜0時、セントレアでゲートを再解放します。
もし協力してもいいよという召喚士の方がいらっしゃいましたら力を貸してください。
世界を救うため、一人でも多くの協力を募っています。
東海地区の自衛隊に協力要請をしてますので、そちらに連絡くださってもけっこうですよ。

すべては世界の安定のために。残された時間はあまりありません・・・。
568:2006/06/28(水) 01:14:52
>47超がんがれ。首尾はどうだった?
俺も結局東京に引っ越ししてきちゃったけど、その日に女 子 高 生と仲良くなっちゃったぜ。
って言っても、数か月前から音信不通だっていうお姉さんを捜すの手伝うだけだけどな…
いっちょここで情報を…って、肝心のビラもらってねーじゃん!おまけに名字聞いてねえし。orz
え〜と、とりあえず女子高生タソの名前はマイちゃん。心辺りのあるヤシは家に連絡とってやるよ〜に。
57ヒメカ:2006/06/28(水) 22:56:30
 垂水に行ってから……今日で、三日目になるのかな……? なんか、いろいろあって、
日付の感覚がおかしいよ……。

 >53の書き込みにある場所まで行ったら、そこにあったのは、二つの死体。
全身が真っ黒にこげて、固まって縮れたのだろう、皮膚の切れ目から覗くピンク色の肉が、
いやに生々しかった。これは高火力……多分、ドラゴンかなにかの
炎に巻かれたからだと思う。そしてそれを行ったは……多分、直君と一緒にいた子……。

 詳しい事は分からない。このあたりの人、みんな逃げちゃったらしくて、
誰もいないから……。ただ分かるのは、その二つの焼死体の一つはイサカさんで、
元はイサカさんの愛用だった拳銃らしい鉄の塊を、掌に溶接したもう一つの死体が、
18さん……RIKAさんの恋人の、サイモンさんだってこと……。

 ここにたどり着いた時、燃え尽きた車と、人型の炭が二つ転がってるんだと思った。
 ……私は、一目で理解していたのにね。なのに、そうと意識する前に、
別の所に意識を飛ばしてしまっていたから、RIKAさんが
サイモンさんの遺体に駆け寄った意味に、しばらく気付く事が出来なかった。
 RIKAさんはただ一言、「……ウソでしょう?」と呟いて、サイモンさんの前に
へたり込んだの。
 それからRIKAさんは、一言も話していない。能面のような無表情でサイモンさんを
両手で抱えあげた時も、私達の泊まっている所まで戻る間も、サイモンさんの亡骸を
ベッドに横たえて、なぜかほとんど無事だったサイモンさんの召喚端末の前で、
今も眠る事無くサイモンさんを見つめ続ける間も……。
 私は、声をかけなかった。だって知ってるから。大切な人を失った痛みは、
他の誰かの言葉なんて、簡単に引き裂いて弾き飛ばして、何もなかったことにしてしまうから。

 代わりに、私はイサカさんの体を、エイミーたちの力を借りて、骨も残さず焼いて、
荼毘にふした。顔もわからなくなって、コンクリートみたいにカチカチになった体だけど、
あいつらの手に渡れば、また無理矢理蘇生させられてしまうかもしれないから。
そんな年上の友人への侮辱は、もう許せないから。

 それから、自分の気持ちを落ち着けている間に、不思議な事があったの。
 それは一通のメール。差出人は、死んだはずの544ちゃん。本文には、
色々な謎掛けのような言葉が並んでいたけれど、その文章の癖は、
私の知る彼女の物だった。
 そのメールで分かった事は、世界が、今にも過剰なエネルギーで
はじけそうになっているという事。助かるためには、170さんの示した方法が
もっとも手っ取り早いという事。……そして、cRimZOnはその過剰エネルギーの危険に
まったく気付かず、逆により高いエネルギーを引き込んで利用するつもりでいる事……。
 このメールの真偽はいったん脇においておくけど、少なくともいくつか本当の事が
書いてあるのは事実。このメールが全て真実だと仮定するなら、cRimZOnは間違いなく
170さんたちのいるセントレアに、戦力を向けてくると思う。そして、
あのテレンス・ヤンも死んだ今、動いてくるのは多分……。

 私はこれから、RIKAさんに食事をつくる。少なくとも、私とRIKAさんの敵は
共通だもの。しっかり食べる物食べておかないと、大切な時に力が出せないもん。
食べ終わって、RIKAさんが十分に休んだら、私達もセントレアに向かいます。

 健くん……今、どこ? ここ見てる? 私達は、セントレアに行くよ。
多分そこに、直くんとあの竜使いの女の子もやってくる。ここを見ていたら……
出来る限り、急いで来て。二人で直くんの体を取り戻して、
ちゃんとお葬式やり直してあげよう。私達で、直くんを助けるの。だから、
無事なら連絡を下さい。……最優先事項、なんだから……。
58名無しになりきれ:2006/06/29(木) 23:25:21
5927:2006/06/30(金) 20:32:39
いまきたさんぎょう…って…なんか、すごい事になってるの?
最近なんかすごい事がありすぎてまちBBSばっかり見てたし、
そもそも…鯖腐れがしょっちゅうだったもんね。僕のところだけかな?

なんか怖いけど、僕も行くしかない…ような、気がする。
セントレアって行った事ないなぁ。地図をちゃんと用意していかないと…。
親に見つからないように、こっそり行かなきゃなぁ
60新米退魔士170:2006/06/30(金) 22:06:33
>>27くん
おお!!君たちが来てくれるなら百人力だぜい!!
ただセントレアめがけて赤ローブたちも集まってくるだろうから、くれぐれも道中気をつけてね。

少しずつだけど同志が集まりつつある。
健吾くん、ヒメカさん、RIKAさんをはじめ、ボランティアで集まってくれた民間の召喚士たち。
自衛隊、県警選りすぐりのDeMonS使いに、少数ながら駆けつけてくれた退魔士協会の先輩方。
また明日の朝には、関西から対cRimZOn部隊が到着するみたいだ。
ひょっとしたらこの作戦、成功するかもしれない・・・

・・・では明日0:00ちょうど、ゲートの開放を開始します。
力を貸してくれる人たちがまだいるなら、セントレアに集まってくれ!!
61345:2006/06/30(金) 23:11:51
おいおいマジかよ
帰ってきての初カキコがこれか。
いやー、妹とトウノにぶん殴られたぜー。
まず妹からフライパンで後頭部を一撃、続いてトウノに「とりあえず頭下げろ」とか言われて
素直に頭下げたら肘打ちおろし→アッパーに膝のコンボ。死ぬって。
とかいうお気楽なこと書こうと思ったのによ。

・・・そうか、死んだか。彼は・・・赤いディスクを持っていなかったんだな。
いや、たとえあれを持っていたとしても、全員が俺や健太みたいになるとは限らないか・・・
すまん、詳しく話したい所だけど、俺にもよく分からないんだ。
俺におきたこと、俺がやったこと、俺のこと。
俺には何もわからない。誰もなにもわかってない。
あのディスクは危険だ。だが・・・唯一の希望だ。
運命・・・そう運命だ。全ては運命の仰せのままに動いている。
だがその運命よりもさらに大きな存在が作り出したもの。
それが赤いディスク。知恵の赤輪とあの予言野郎は言ってたな。
いや・・・そのもの自体は違う、あれを作ったのは別の奴だ。
そこにこっそり別のプログラム・・・なんだかよくはわからないが、とても禍々しい、不自然なものを
HDに潜むウィルスみたいに、ディスクの奥の奥に潜ませた奴がいる。
そのプログラムは、ある条件がそろうと突然発動し、本来のディスクを全く別のものに変えてしまう。
このことは誰も知らないんだ。クリムゾンだってそうだ。
人は何でも自分の身に降りかかってこない限り、その存在を知ろうとしない。
俺は知った。何より恐ろしい、呪いを。
呪いは世界を覆いつくすだろう。逃げられない。
だが片方にとっての呪いは、片方にとっての祝福だ。
世界を超えた世界に干渉できる唯一のもの、それが知恵の赤輪。
・・・これがこの2ヶ月で俺が知った全てだ。
わけわかんねぇだろ?当たり前だ。俺だって誰かに教えてもらったんじゃない。
こう、なんていうか・・・神の声?じゃねぇな・・・直感で感じたことだから。

・・・なんてな!
なに言ってんだ俺。ワケワカンネー。あはははは。
それより、セントレアね。
あいつらが来るのか。俺をこんな目に合わせた。
俺は出来れば戦いたくない。この世界の終わりを見届けたいからな。
だけど、俺は守りたい。全てを。そのためにはこの力を使うしかない。
だけどまぁ・・・今回はやめとくぜ。
この面子じゃ、俺の出る幕がなさそうだ。俺は・・・奴らの親玉でも斬りに行くか?
62ケンジ@セントレア:2006/07/01(土) 01:00:50
とりあえず状況報告。
ゲート開放の術式開始から1時間が経過。今のところ順調だ。
このまま何事もなければ、半日ほどで固定化はほぼ完了するらしい。

・・・ま、どーせ赤ローブが何かしでかすんだろうけど。
また何かあったら報告する。それじゃ。
638:2006/07/01(土) 08:41:45
うぉぉぉぉい!?170氏!!あんたの言ってる「観月さん」とやらは、
もしかしてアヤちゃんて云わねえか!?茶髪のロングヘアで、V系パンクな格好した。
連れの186氏!!あんたが「観月さん」か!?
でももう今頃はセントレアでも始まっちまってるんだよな。事が片付いたらその「観月さん」に
家に連絡させてくれ!!マイちゃんが泣いてるぞ!!
64186:2006/07/01(土) 10:05:16
>63
その「観月さん」は、たぶん私。
心配しないでって、伝えてくれないかな?
…どんなことになっても、必ず…私は帰るからって。
もうそろそろ始まるね。…って、あれは…!?
65345:2006/07/01(土) 21:02:57
ちょっとした連絡。
今日の朝、テツ公がセントレアに行っちまった。やたら張り切って。
邪魔するかもしれないけど、ま、面倒みてやってくれや。
66新米退魔士170:2006/07/01(土) 22:00:51
とりあえずcRimZOn第一陣を撃退・・・
けっこう被害も出たみたいだけど、どうにかゲートを守りきった。
でも、戦闘によって空間に乱れが生じたせいでいまだ固定化できないでいる。
少しずつエネルギーの放出を開始しているけど、大規模な放出はまだ無理みたいだ・・・

あーつかれた・・・ちょっと仮眠をとろう・・・
67名無しになりきれ:2006/07/01(土) 22:06:38
……やれやれ、また、辺鄙な所に飛ばされたもんだぜ……。

前にレスした時、俺はアメリカに飛んでいたらしい。標識に俺も知っている地名が
書いてあったから、多分そうだろう。それから日本に戻ろうと思って空港に行ったんだが、
行けた範囲じゃ、どこも機能しちゃいなかった。それで召喚獣で海を渡る覚悟を決めていたら、
目の前でゲートが開いたから、俺はそこに飛び込んだんだ。

それを繰り返す事数回。俺は今、アフリカにいる。地平線の彼方まで続くサバンナって
スゲーよなぁ。こういうのを広大無辺ってーのか? そんな事はどうでもいいんだが。

どうも、本格的に空間が不安定らしいな。バカな俺だが、この携帯が海外で使えねー事とか、
通話通信するためには幾つもの中継アンテナがないとダメだって事は知ってる。今、
このだだっ広い、文明の欠片も見あたらねー場所で通信が出来るって事は、この近くに、
日本のどこかに繋がっているゲートが開いているって事だろう。アンテナの立ちをたよりに、
そこを捜し歩いている所だ。そこさえ見つければ、なんとか日本に戻って、
170氏たちのいるセントレアに行けるだろう。

 ……しかし……イサカさんも、サイモンさんも逝っちまったか……。
いい、親父どもだったのによ……。

ここに来る途中、赤ども裏切ったやつと話をする機会があったんだ。そいつの話だと、
この世界に流れ込んでいるとんでもない量のエネルギーを、
連中はどうにかして利用する気らしい。でかい召喚獣でも呼び出すのか、
それともなんかの兵器に転用するのか……。詳しい事は知らなかったようだが、
それを邪魔しようってんなら、間違いなく邪魔が入りやがるな。

それから、俺のところにも544からメールが届いたぜ。正直、信じられんがな……。
内容は、多分ヒメカさんの所に届いた物と同じだと思う。気になるから、
稟さんを始め、この騒動が始まってから知り合った連中全員に転送しておいた。
このメールの謎掛けみたいな文章、誰か解読してくれねぇか?

……ちっ、またアンテナが倒れやがった。どこに日本へのゲートが開いてんだよ……。
6827:2006/07/01(土) 22:32:43
えっと、とりあえず昨日の晩に抜け出して、近くに来たんですけど…、
列車のレールを外そうとする奴らがいたんで、ずっと橋の所で戦ってたんだよ…モウイヤダ orz

今からそっちに向かいますから待ってて!
69新米退魔士170:2006/07/02(日) 22:38:15
なぜだ・・・ゲートが固定化できない・・・すべて完璧なはずなのに・・・
香織さんも水上さんにも原因がわからない。誰かが裏で何かしてるのか??

とはいえ、このまま何もしないわけにもいかず・・・
とりあえず術式を継続するか。
70186:2006/07/03(月) 02:04:16
連中、おいでなすったわね!!


…あれれ?27君たちは?さっきまでは確かにいたのに…まああの3人なら、心配いらないかな。
71名無しになりきれ:2006/07/04(火) 00:18:33
72名無しになりきれ:2006/07/05(水) 00:56:10
7327:2006/07/05(水) 15:35:02
心配かけてごめんなさい。僕たちは無事です。
正確にはスーツの人とおねえさんは無事じゃないかもしれないけど
とにかく三人とも生きてます…すぐ前線に戻ります!
74名無しになりきれ:2006/07/06(木) 20:20:18
75健吾:2006/07/06(木) 21:30:01
くそっ、また外国に出ちまった。今度はどこだ?
ゲートの見つけ方は慣れてきたが……それでも、日本に続くゲートを探し当てるのは難しいぜ。
失敗して戻ろうにも、一度使ったゲートは俺が出た瞬間に閉じちまったり
サイズが小さくなって通れなくなっちまうから、やり直しもきかねぇ。

今、セントレアはどうなってるんだ……。ヒメカさんたちやガキどもは、
無事なんだろうか……。
76新米退魔士170:2006/07/06(木) 23:06:39
RIKAさんのおかげでcRimZOn第2波も何とか撃退できた・・・
でももうみんなボロボロ・・・こんな状態で18さんたちを殺したヤツらが攻めてきたら・・・

くそっ・・・!!なんでなんでゲートが固定化できないんだっ!!
7727:2006/07/07(金) 21:57:42
みんな無事ですか?僕らは何とか元レストラン棟の2階でシャッター降ろして休んでます…

…小窓から外を見てるんだけど…何だこれ?なんかかげろうみたいな。空気が渦巻きみたいになってる…
78新米退魔士170:2006/07/07(金) 23:24:11
>>27くん
よかった・・・急に姿が見えなくなったからビックリしたんだよ。
無事ならいいんだけど・・・曽我部さんと四季ちゃんは大丈夫なのかい!?

なにっ!?cRimZOn第3波の襲撃!?しかも先陣をきるのは例の天使使い・・・!!
最悪の状況だ・・・!!

ケンジくんと観月さんが迎え撃つ?あんまし無理しちゃダメだよ!!
79健吾:2006/07/08(土) 02:13:23
>78
天使使いだと!? やべぇ……直樹か!!

くそっ!! どこだよ、日本に繋がっているゲートは!?
一番電波が強いのはこの方向だが……

……こいつは……音? それに……声……ヒメカさん?それとRIKAさんに……
カオリさんだと!? この先か!! この先にセントレアに繋がるゲートがあるんだな!!

フェンリル! みんなの声が聞こえる所に全力で突っ込め!! 今度こそハズすなよ!
いっけぇぇぇぇぇぇぇっ!!!
80ケンジ:2006/07/08(土) 12:04:59
琢也さん、カオリさん、水上さん・・・そっちは大丈夫かい??
こっちは健吾さんが助太刀してくれたおかげで、総崩れだったのをどうにか立て直すことができた。
今んとこ、健吾さんが天使使い、RIKAさんがドラゴン使いを抑えてくれている。
2人の勝敗次第でこの戦いの行方は決まるかもな・・・

しっかし・・・レベルが違いすぎるとはこのことか・・・健吾さん、RIKAさんに誰も助太刀できねぇ・・・
ちくしょう・・・小田原のときを思い出すぜ・・・

・・・?なんだ・・・この感じ・・・??ゲートのある方角から感じる・・・
新しき神の気配・・・?馬鹿な・・・ヤツは小田原で完全に消滅したはずじゃ・・・
81186:2006/07/08(土) 14:49:26
乱れていた気が、落ち着いていく…ゲートが固定化されたの?それならこっちの…うぁっ!!
82カオリ:2006/07/08(土) 15:36:03
ゲートの固定化は完了したわ。
すでに民間の召喚士部隊がエネルギーの解放を始めてる。
おかげで、少しずつだけど空間のゆらぎも安定してきてるみたい。

・・・ただ、琢也が消耗しきっちゃったみたいでぶっ倒れちゃった。
命に別状はないみたいだけど、心配なんで助太刀はもう少ししてからになりそう。
ケンジ、悪いけどもう少し持ちこたえてね・・・

それと、一応ゲート固定までの顛末を報告しとくわ。
いろいろすったもんだあって、私も水上さんも驚いているけど・・・

健吾くんが現れた後、周囲のエネルギーの膨張に耐えられなくなってゲートが一度消滅したの。
あんときは本当に焦ったわ・・・今までの苦労が水の泡?ってね・・・
でもその消滅したゲートを琢也が再びこじ開けた。
まるで空間の歪に手をつっこんで無理矢理引き裂くみたいにして・・・ありゃ人間業じゃなかったわ。
琢也がそんな力を持ってたのにもビックリしたけど、
あのときアイツの姿に重なって見えたのはまぎれもなく「新しき神」・・・
どうやら小田原の一件では完全に消滅してなかったみたい・・・
ま、おかげで助かったんだけど。

ひょっとして取石が助けてくれたのかな?なんて思うのは考えすぎか・・・
8327:2006/07/08(土) 22:45:43
>>カオリさん
大丈夫ですか?もしも治療が必要ならそちら側に移動します!

もうあの人はナオキさんじゃないんだよね。…ないんだよね。
もう一人の女の人も、もう、生きてるわけじゃないんだよね。
…とーるくん!鉄槌を!
84名無しになりきれ:2006/07/09(日) 20:29:20
 ……世界が、赤く染まった……

 ……召喚獣の吐き出す炎で……
 ……戦車の放つ砲火で……
 ……舞飛ぶ深紅のローブの破片で……
 ……流される人間の血で……
 ……そして、燃え滾るような紅い紅い夕日の輝きで……

 決戦の地、セントレアは赤一色に染まっていた……。

 今日の、苦しすぎる戦いは終わったわ……。みんな、戦いで命を落とした人たちを弔って、
今はまだ気力の残っている人を中心に炊き出しが始まっているの。私は料理できないから
見学組だけどね。
 クリムゾンの第三波が襲い掛かってきたとき、正直ダメだと思った。雑兵たちはともかく、
空から襲い掛かってきた二人……高校生くらいの男女の持っている召喚獣が、
どうしようもないほどに強かった。地上には火と猛毒を吐く二体のドラゴン、
空には巨大な三つ目のカラスと音速で飛び回る筒のような召喚獣……。最初は、
空の敵の方が組し易いと思っていたんたけど……それはとんでもなく甘い予測だった。
 実際、最初は空にいた男の子の方が、地上のドラゴンに比べたらまだ弱かったわ。
私達の能力でもなんとか牽制できたし、それなりにダメージを与えた自身もある。
でも……あの男の子が召喚獣を入れ替えてから、パワーバランスは一気に崩れた。
ココを見ている人なら、知ってるでしょうね……そう、彼が『天使使い』だったの。
 『天使』の参戦で、私達はまともに防戦も出来なくなった。天使の使う光矢に雷光、
それに手にした槍に掛かって、私達は次々に倒されて……いいえ、狩られていった。
 戦線の維持も難しくなった時、救援に駆けつけてくれた男の子……彼が天使使いを
押さえ込んでくれなかったら、私達は壊滅していたでしょう。
 それに地上も、ヒッポグリフを使う女の子と植物の召喚獣の盾、
それにの電気のハンマーを投げ落とす人型召喚獣を使う男の子のおかげで、
かろうじて侵攻を止められるようになったわ。
 けど、連中はまだ隠し玉を持っていて……正直、今は思い出すのも大変だから割愛するけど、
そいつが出てからなんて、私達は完全に傍観者。雑兵たちを倒す以外に何も出来なかった。
とんでもなく恐ろしい気配を放っていた黒いドラゴンに、それに負けないくらいの畏怖を感じさせる
大天使……よく、私達は生き延びたものよ。

 黒竜と大天使が倒れた時、私達はようやく勝てたんだって思った。
だって、竜を操っていた女は真っ二つだったし、天使使いも召喚獣を滅ぼされて
立っているのがやっとみたいだったから。
 けど、最後にその天使使いに駆け寄った女の人がいたの。
どうも天使使いの知り合いだったみたいね。その呼びかけを聞く限り、
天使使いは操られていたみたいで、その女の人は今にも倒れそうな天使使いを抱きしめて
元に戻るように呼びかけ続けていた。
 ……でもね、その天使使いは結局元には戻らなかったらしくて、抱きしめている女の人を
ナイフで刺し殺した後、激昂した救援の男の子の召喚獣が放ったブレスで、灰になった。

 ……これが、この数日続いた戦いの大雑把な顛末よ。救援に来てくれた男の子とか、
人型を操っていたり植物を操っていた子供たち、それにドラゴンを相手にしていた女の子は
みんな死んだ二人と知り合いだったらしくて、死んだ女の子のお墓の前から動こうとしない。
後で、なにか食べ物を持っていってあげようと思う。みんな、今にも死にそうな顔してるもの。
こんな時は、無理にでも食べて自分が生きてるんだって事を認識して生きなきゃいけない。
それが生き延びた人の、生き延びてしまった人の大切な義務だから。

 それにしても、星が綺麗……。今日死んだ人も、随分前に死んじゃった姉も、
今はみんなお空で星になって、私達を見守ってくれてるのかなぁ……
858:2006/07/10(月) 20:44:00
セントレア、そんな事になったんか…
いや…な、マイちゃんから「夕べお姉ちゃんが帰ってきた」って聞かされてな。
夜中に、知らない男と部屋に現れて
「ごめんね」って言って、DeMonSのディスクを差し出したところで、
ふっと消えちまったんだそうだ。後はお決まりに床が濡れてて、
アヤちゃんが差し出してたディスクが落ちてたって言ってた。
「捜すの手伝ってくれたから」って、形見分けっつーか、
コピーデータそっくり貰ったけど、呼び出すだけでくたびれる召喚獣使いこなせねえよ…
…なんで生きてるうちに声くらい聞かせてやれなかったんだ、アヤちゃんよ…
86名無しになりきれ:2006/07/11(火) 22:29:36
87名無しになりきれ:2006/07/12(水) 22:11:50
 
8827:2006/07/13(木) 00:32:11
ずっと、ちゃんと眠れないよ。眠るには眠れるけど、浅いし、すぐに起きちゃう。
口の中は、無理に水を飲まないとカラカラのまま。

でも、どうしてだろう。東京に戻っちゃいけないような気がする。
ヒメカさんや、他に死んじゃった人たちの御弔いも終わったのに、
それでも、なんか他の人たちも、ここに残ってる。

…みんなが、何かが起こるのを、予感してるんだろうな。
89名無しになりきれ:2006/07/14(金) 00:17:20
90名無しになりきれ:2006/07/14(金) 23:09:29
91名無しになりきれ:2006/07/15(土) 01:21:54
hosh
92名無しになりきれ:2006/07/15(土) 23:44:00
あの〜ちょっと聞いて良い?
最近世界中で磁場の変動が起きてるせいか空間の歪が出来てるとか聞いたんだけど。
それって危なくない?
この前も家の近所で歪が出来てボランティアの高校生が一人吸い込まれたみたいなんだけど
93名無しになりきれ:2006/07/16(日) 22:57:27
なんだろう……俺の住んでるところ、もうほとんど人がいないのに、
なんかさわがしい……。さわがしいはずなのに、周りを見ても誰もいない……。
なんか、世界がざわめいてるみたいだ……不気味。
94名無しになりきれ:2006/07/18(火) 00:39:31
95名無しになりきれ:2006/07/19(水) 00:51:56
96名無しになりきれ:2006/07/20(木) 09:35:38
97名無しになりきれ:2006/07/21(金) 22:23:32
98名無しになりきれ:2006/07/22(土) 20:00:29
 
99健吾:2006/07/23(日) 17:52:07
まいった……いったい、いつまでこんな事を続けなきゃなんねぇんだろう……。

俺達は異世界かどこかに繋がっているゲートに向けて、エネルギーの打ち出しを行っている。
まぁ単純に穴に向かって、召喚獣の技を繰り出しまくってるだけなんだけどな。
ちょっと気になって周辺のエネルギー総量を量ってみたら、少しずつだけど減っている。
だが、少し休んじまうとすぐに元にもどっちまって、焼け石に水みたいな感じだ。
今、参加している召喚師の中で召喚獣を作れるヤツが、継続的にエネルギーを放出できる
砲台みたいな召喚獣を作っているんだが……これが出来れば、少し楽になんのかな。

赤い連中も、散発的にココを襲いに来ては撃退されて去っていく。いったいやつらは、
なにをしにきているんだ? あんな少人数で来たって、ここに集まっている人数なら
太刀打ちできねー事は分かるだろうに……。

気になることと言えば、544のメールの内容だ。
『赤い黄昏が黄金に変化する時、空が割れる。それは水のようなガラスの破片。
割れては戻り、戻れば割れる。溢れた力がその隙間を侵して戻らなくなっていく。
その力は消して失われる事無く、ただひたすらにヒビを入れていくのみ。
全ての空が割れたとき、宇宙は原初の息吹を再び発生させる』
他にも色々あるが、メール最後の部分だけを抜粋してみた。
この世界についての予言なんだろうが……まるでわかんねぇ。空が割れるってのは
ゲートの事なんだろうが……宇宙の原初の息吹ってなんなんだ?

ともかく、ココを見ているヤツで近くにゲートが開いているヤツは、そこに向けて
召喚獣の技を繰り出しまくってくれ。そうすればこの世界に溢れるエネルギーが
少しずつでもなくなっていくはずだからな。知り合い連中に声をかけて、頑張ってくれ。

>85
自力行動が出来る召喚獣……いや、そのアヤってやつが、自分の意志で召喚獣になったのかもな。
それだけ、そのマイってやつに会いたかったんだろうよ。……もしかして、544も
同じように……?

>92
空間の歪み……ゲートがいろんな所で発生しては閉じてを繰り返しているらしい。
飲み込まれたやつは不幸だが……上手くすれば、俺達みたいにどこかのゲートから
こっちの世界に出て来れるだろう。
ゲートってヤツは、異様にエネルギーが高まってる場所に発生しやすいんだ。
召喚獣出し入れするだけでも周りのエネルギーを少しは使ってくれるから、
出し入れを繰り返してやると少しは発生する確率が下がるようだぜ。

>93
……ああ、こっちでもRIKAさんとか27とか、ある程度『力』を使えるやつが
似たような事を言ってる。本当に、どうなってんだろうな……。
100名無しになりきれ:2006/07/24(月) 22:51:11
101名無しになりきれ:2006/07/25(火) 23:00:49
102名無しになりきれ:2006/07/26(水) 23:23:48
103名無しになりきれ:2006/07/27(木) 23:01:23
104名無しになりきれ:2006/07/29(土) 00:51:00
105名無しになりきれ:2006/07/30(日) 12:14:26
106名無しになりきれ:2006/07/31(月) 23:14:40
10727:2006/08/01(火) 13:00:43
また、一人…消えてっちゃった。
…仲間が。よく知っている人が!

次は誰の番?僕の番なのかな

この空港島に来てから、たくさんたくさん…知り合いが死んでいった

こんな事にならなかったら、僕も普通の子供のはずだったのになぁ…
108名無しになりきれ:2006/08/02(水) 23:16:40
109345:2006/08/03(木) 22:52:11
人が減っちまったな・・・どこもさ。
よくわかんねーよな、この状況。
なんつーか・・・世界がぐだぐだに骨抜きにされたみたいだ。
これでいいのか?
いいんだよな・・・俺は、これで。

久しぶりに近況報告と行こうかね。
健太は相変わらずだ。ピアノをバカスカ弾いてる。
鬼気迫る・・・ってのかな、俺には良く分からんけど、とにかくすげぇ。
毎日どっかから人が集まって来るんだよな。
そんであいつのピアノ聴いて、どっかいっちまう。
眼がつぶれてる奴もいる、両手両足ない奴もいる。
ピアノ如きであいつらの苦しみが消えるとは思えない。
だが・・・まあ、いいや。
テツ公は消息不明だ。ま、どっかでまた馬鹿やってるだろ。
俺は・・・何をすれば良いのかわからない。
あの予言野郎の言うことを信じれば、『世界を斬』らなきゃならない。
だがどういう意味か全くわかんねぇ。
誰か分かったら教えてくれ。早速斬りに行くから。
・・・今は、妹と一緒だよ。
かわいそうな奴だよ。かわいそうすぎる。
親は無い。親戚もいない。天涯孤独だ。
・・・俺がもう、普通の人間じゃないから。
でもさ、いいよな。人間じゃなくても。
人間じゃなくても、一緒にいてやりたい。一緒にいたい。
それだけで満足さ、俺は。

じゃ、また・・・
110名無しになりきれ:2006/08/04(金) 23:54:00
111名無しになりきれ:2006/08/05(土) 23:48:22
112名無しになりきれ:2006/08/06(日) 23:52:53
113名無しになりきれ:2006/08/07(月) 22:43:01
114名無しになりきれ:2006/08/08(火) 23:57:56
115名無しになりきれ:2006/08/10(木) 00:12:31
116名無しになりきれ:2006/08/11(金) 00:28:18
117名無しになりきれ:2006/08/12(土) 00:12:17
118健吾:2006/08/13(日) 22:17:32
今日もまた、一日が終わる。穴に向かって召喚獣で技を撃ち、時々襲ってくる赤野郎どもを
追い散らす一日が……。

最近は、空港の片隅に作った、ヒメカさんたちの墓の前で過ごすことが多くなった。

上の方で27も言ってるが、俺達の知り合いも、随分いなくなっちまった。
直樹のヤローに始まって、この間はRIKAさんだ……。みんな、何かを守るために戦って、
逝っちまう……。後に残された俺達の身にもなってくれって言うんだよ、コンチクショウ……。

直樹を喪って以来、俺は暇さえあれば訓練を続けてきた。もう誰も失いたくなかったからだ。
それのおかげで、あいつの残してくれた想いのおかげもあって、
俺はかなり強くなったと思う。……なのに、18さんをはじめ、いろんな知り合いが
俺の手の届かないところでいなくなってしまう。手の届く所にいたはずのヒメカさんや
いきなり開いたゲートに飲み込まれそうになったシキの嬢ちゃんをかばったRIKAさんも、
俺の目の前で消えていった……。正直、それまで持ってきた自信なんて、粉微塵だ。

俺はもう……誰も失いたくないんだ。なのに、みんなどんどん俺の前からいなくなっちまう。
ケンカしか能がなく、ガキも目を合わせただけで泣き出すような俺だ。嫌われるのは
慣れきってる。でもよぉ……こんな仕打ちはねぇだろうがよぉ……。
この世界に神ってもんがいるんなら、ぶん殴ってでもなに考えてるのか吐かせてやりてぇ。

……ああ、分かってるぜ、フェンリル。いつまでも落ち込んでいたってしょうがねぇ。
死体はなんにもしゃべったりしねぇし、墓もおんなじだ。こうして墓の前にいつまでも
座っていたって、直樹もヒメカさんも、なんにも答えちゃくれねぇ。分かってんだよ、
今は泣き言言うより行動する時だって。少しでも世界のエネルギーを使って、
この世界がはちきれるのを防がないといけねぇんだから。

それに……俺はいなくなったやつらの遺志を継ぐ。みんな、何かを守るために散っていった。
なら俺は、あいつらが守りたかった者を、あいつらに代わって守ってみせる。シキの嬢ちゃんも、
27のガキも、今も俺と入れ替わりに頑張ってる香織さんたち術師の面々も、
セントレアに集まってくれている、多くの人たちも……俺の力が及ぶ限り、
もう、悲しみは生み出させはしない。

……だからよ、あの世ってモンがあるなら、そこから見守っていてくれよ、親友。
俺は全力で生き抜いてみせっから、全部終わったら、今度はタバコの味を教えてやる。
くくっ、初めてビール飲ませたとき、一口で目を白黒させてたてめぇが懐かしいぜ。
だから、いくら同じ墓穴に二人そろって埋葬したからって、
向こうで乳繰り合ってばっかでいるんじゃねぇぞ。お前の親友はこんなやつだったって、
胸張って言える事、頑張ってやってやるからよ……。

……ほら、二人とも飲めよ……さっき、自衛官から貰った大吟醸だ……。またいつか……
顔、合わせて話をしようぜ……。
119名無しになりきれ:2006/08/14(月) 21:58:18
…ここ数日、まともに書き込めない…
まったく、閲覧はできるのになぜかはねられるんだよな…参ったね
120名無しになりきれ:2006/08/15(火) 02:29:07
        。 ◇◎。o.:O☆∂:o.
       。:゜ *◎::  ∧_∧  ☆。゜  
       /。○。 ∂( ・∀・ )O◇。☆
     /  ◎| ̄ ̄∪ ̄∪ ̄ ̄ ̄|:◎:
    /    ☆。|  祝.・.2 周 年 |☆
  ▼       。○..io.。◇.☆____| 。.:
∠▲―――――☆ :∂io☆ ゜◎∂:.
来たる2006年8月15日でなりきりネタ板は板設立より2周年を迎えます。
そして毎年恒例行事になっている祝賀会スレもこれで2度目となりました。
なりきりネタの今後の益々の発展を願い、思い思いの祝辞をどうぞ!


会場はこちらです↓↓↓
☆なな板2周年記念祝賀スレ☆
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1155543140/
121名無しになりきれ:2006/08/17(木) 00:03:43
 
122名無しになりきれ:2006/08/18(金) 01:59:47
123名無しになりきれ:2006/08/19(土) 00:20:15
124名無しになりきれ:2006/08/20(日) 00:03:40
125名無しになりきれ:2006/08/22(火) 00:39:33
126名無しになりきれ:2006/08/23(水) 00:41:13
127名無しになりきれ:2006/08/23(水) 22:12:04
おい、東京が燃えてるって話は本当か? なんかコンビナートだか発電施設だかが
急に砕けるように破裂してそこから燃え広がってるって話だが……
情報がまともに手に入らないんだよ……
128名無しになりきれ:2006/08/24(木) 17:02:56
>>127
そっちもかよ!こっち静岡じゃあ何か分からんけど郊外の町が一つ消滅したとか
言ってたぞ。
ってか今もなんか山の向こうがボーっと明るくなってる。これって何?
129名無しになりきれ:2006/08/26(土) 22:40:35
130名無しになりきれ:2006/08/26(土) 23:33:06
なあ!皆も分かってんだろ!
終わりなんだよ!全てさぁあ!何やろうと無駄無駄無駄!!
終わりなんだよ!この世が!!何もかも消える!消えるんだ!!
それが運命だ!運命だ!運命だ!運命だ!!
運命に誰が抗えるってんだよ!もう嫌だ!俺はこんな生活はもう嫌だぁあああ!!!
13127:2006/08/27(日) 00:40:51
>>130
…そこがセントレアじゃなくて、あなたがボクの目の前にいなかった事を感謝するんだね。
とーるくんの鉄槌で叩き潰されてても文句は言えないよ。
そんな事言う人、ボクがそうするまでもなく他の人がそうしてるかもしれない。

…なんてね。ホントはボクも…いつまで、生きられるのか。それすらわからない。
だから、お願い。少しでも、少しでも、少しでも、少しでも…
DeMonSで『無から有を生む力』をもつ幻影を持ってる人は、

…来て下さい。セントレアへ。お願いします。お願いします。

…東京、ダメになっちゃったのかなぁ。お父さん…お母さん…。
132名無しになりきれ:2006/08/28(月) 23:37:16
133名無しになりきれ:2006/08/31(木) 00:27:23
やっと繋がった。
そっち見エるカ?
ソッチ日本か?
コレ見える?
タガわ兄サン見えるか?生きてるか?もう返事有る無い関係ない。とにかく書くよ。
我よ。我南京町でいつも御贔屓にしていただいてた斉文徳よ!うちの元締ともども御贔屓にして
いただいてたネタ屋。ああ情報屋の方が分かりやすい?今我身北京に有りよ!いまや我祖国もうどこも
かしこも是全部焦土よ!謀反組に中央が全国から集めた選り選りの召還師連中で対抗して一時は戦況是我ら
に好転したまでは良日だた。けど最後の最後に敵首領トンデモ無い切り札出してきよったよ!!
嗣憂これシユウ読む。このバケモノ大昔まだ始皇帝以前の我国の時代に出た誇大魔神!!森羅万象全ての
真理追い求めるあまり遂には天上天下さらには天界にまで弓を引いた最悪の超越級的大魔神よ!!
おかげで我国のあちこちでエネルギの調律崩れて、我もう是書くの辛いよ。今や生きてる街、村、市ど
こにも無也!残ってるのは北京のみ。召還師、頭領の英雄少年も仙人老師とともに嗣憂と刺違え今は生残りの
召還師とその連中まとめてる娘これ双子ね。それと数少なくなた軍と市民だけ。かく言う我も親族兄弟
共に五六式抱えて気張とるよ。ああ五六式は軍の小銃のコト。もし生き残れたら。分からんけど。もしかし
たら是最後になるかも知れん也が最後にタガわ兄さん。それと鬼姫の御嬢。御嬢の蒼眼また見たかたけど。
今や我是最後なりや。南京町に戻れん事本当に謝々!かんにん也!いずれは御二方とも来世で再見也!!
134名無しになりきれ:2006/08/31(木) 22:54:17
135名無しになりきれ:2006/09/01(金) 15:21:01
ああ…あと少しだ。俺にもわかる、よ。
あと二週間と、少し…?

今度は守ってみせる。
少なくとも離れた場所で一人で死なせはしない。

…おれの、お師匠。
136名無しになりきれ:2006/09/02(土) 20:52:41
おーい、みんな生きてるか……? なんか、本当に周りがおかしいぜ。
あっちからもこっちからも、なんだかガラスが割れるような音がしてんのに、
外に出てみるとなんでもない。空も急に部分的におかしな色に曇ったかと思うと、
次の瞬間には青空だし……。

そうそう、エアコン使って部屋の中が凍りついたニュース知ってるか?
この間の暑い時にエアコンかけたら、とんでもない冷気が出てきて一時間としないうちに
部屋中が凍りに包まれたっての。うちの電子レンジもいやに出力があがってるし、
いったいなんなのかねぇ?
137名無しになりきれ:2006/09/04(月) 00:01:06
138オザワ:2006/09/04(月) 21:49:50
巽ワッショイ
139名無しになりきれ:2006/09/05(火) 22:37:28
140名無しになりきれ:2006/09/06(水) 23:19:20
141名無しになりきれ:2006/09/07(木) 15:46:53
 
142名無しになりきれ:2006/09/09(土) 00:58:12
143名無しになりきれ:2006/09/10(日) 01:28:21
144名無しになりきれ:2006/09/10(日) 13:16:04
ああよかった! ここなら通信ができる……!!

聞いてくれ……! 東京が……壊滅した!!

最初は、どっかにあったように、発電施設がいきなりはじけ飛んで大火災が起きたんだ。
それくらいなら召喚獣とか、消防でなんとかなったんだろうけど……。
それで人手がそっちに行っている時に、今度は横須賀だったか厚木だったか、
ともかく、そこいらにある米軍基地で、核爆発が起こったんだよ!! あいつら、
やっぱり内緒で日本に核を持ち込んでやがったんだ。原因は多分、いろんなところで起きてる
空間が割れた事だと思う。厄介なのはそれからで、爆発で散った核物質のせいなのか、
東京のいたるところで空間が砕けて、どんどん町が消えていくんだ。

漏れも巻き込まれそうだったんだけど、間一髪で不死鳥みたいな真っ赤な鳥……
えっと、朱雀とかいってたかな?そいつを使う女顔の男に助けられて、ひとまず無事だった。
その男は、漏れが礼を言うのもそこそこに「他にも助けなきゃならない奴らがいる」って
また飛んでいっちまった……それが、漏れがその男を見た最後。そのすぐ後に、
男の飛んでいった方向で大爆発があってさ……多分、その男も生きてねぇよ……。

そんなこんなでさ、漏れも断続的に上がる爆発から逃げて、東京を脱出したんだ。
通信のできる所が全然無くて、報告も出来なかったけどさ。
ともかく喪前ら、東京と、あと静岡にも行かない方がいい。どうやら静岡も、
浜岡原発ってところがはじけ飛んで、放射能で汚染されきってるらしいぜ。

漏れはこのまま逃げる。どこに逃げたらいいかなんてわかんねぇけど、
とりあえず無事っぽそうな東北とか北陸に行ってみるつもりだ。
無事だったら……また会おう!
145名無しになりきれ:2006/09/11(月) 23:26:38
よう、毎度お馴染み電波だぜ。
無から有を作り出す・・・っつー畏れ多き連中が頑張ってるみたいだな。
今回は予言・・・っつーより、なんだ、説教だ。いつもどおり聞き流してくれておk。

では・・・本来有と無は表裏一体、同じものだ。
相反する性質のものでありながら、本質は全く同じだ。
この世の中のものは総てそうだ。
薬と毒、正義と悪、愛と憎しみ、再生と破壊、生と死。
それらが『どちらである』かは客観的に決められることだ。
そしてそれらは対なすものでもある。
永久に戦い続ける運命にありながら
互いの存在によって互いの存在が認められる。
闇あっての光、苦痛あっての快楽だ。
『どちらである』かは置いておいても、それらが二つあることに変わりは無いのだから。
それが今、狂おうとしているッ!
互いの存在はフィフティフィフティだ。どちらが強いということもなければ、弱いということもない。
何故だかよく分からんが、今そのバランスが崩れようとしている。
片方が崩れればもう片方も崩れる。じゃあそこに一体何が残るのか?
わかるかッ、『有』でも『無』でもない、新たなる境地だ。
『究極の無』とでも言うか? あるいは『究極の有』か?
そして問題はそれが『誰』の『意志』であるか、だ。
そこんところは、まだわからない。
だが候補は3つある。
一つは『運命』一つは『生命』そしてもう一つは・・・『誰か』
誰かってなんだって? 知るか。俺も会ったことねぇからわからん。
物凄い『力』を持った『誰か』だ。・・・人じゃないことは確かだな。
ま、だから何だって話だ。説教ってのはそんなもんだ。

で、核ゥゥうう?そんな予言は『出ていなかった』・・・ぜ?
まあ、俺の『THE BOOK』は『既に』起きたことに関しては無力だがよォ?
146名無しになりきれ:2006/09/13(水) 00:10:22
147健吾:2006/09/13(水) 19:48:28
今日の夕方、人間の味方側の吸血鬼たちが、セントレアに合流した。
来てくれたのは俺たちの知り合いの二人に加えて、吸血鬼側の術者が6人ほどだ。
今はこいつらと力合わせて、ゲートにエネルギーを押し出している。術者が増えたんで、
作業自体はかなり順調だといえる。ああ、合流した吸血鬼の名前は伏せさせてもらうぜ。
この一件が終わったとき、名前が知られていたらまた元のように人間の中に混じって、
平和に暮らす事が出来なくなるって事だからな。

それから、こいつらが持ってきた情報なんだが……赤野郎どもを指揮している吸血鬼、
こいつが赤どもが思いっきり劣勢に立たされている事に焦りを感じて、なにか中国で
大きな事をやらかそうとしているらしい。それを調べに、場合によっては食い止めるために
吸血鬼の中でもかなり力のあるやつが向かったって話だ。誰かって聞いたら
口をつぐまれちまったが……ま、みんなが不安がってねーし、能力は十分すぎるくらい
高いんだろうぜ。

他に気になる事としては、召喚師の持っている端末に故障が目立ち始めた事か。
DeMonS自体が、召喚獣を召喚する時に、かなり端末に負荷を与えてるって言うから、
その関係だと思うが……。これが少しばかり厄介な問題でな。生き物食って自我に目覚めた
召喚獣は、ユーザーの意思だけではコピーも移動も出来ないって事覚えてるか?
この制約のせいで、ハードディスクとか携帯のメモリ領域とかが吹っ飛んだとき、
他のデータは新しい端末に移せても、その育てた召喚獣だけがコピーできないって状況が
時々発生してるんだ。事前に召喚獣を呼び出して説得しておけば防げる事みたいだから、
これを読んでて、まだ自分の召喚獣に話通してない奴は、ちゃんと話をしておけよ。
そう言う俺も、調子が悪くなってきた携帯を壊れる前に新しいものに変えて、フェンリルたちも
そっちに移ってもらったしな。

そうだ、最後に。俺たち人間に協力してくれる吸血鬼は、それなりに数が多い。
そいつらはみんな、この危険な状況に立ち上がって、日本中……いや、世界中に散って、
世界を崩壊から守る仕事に従事しているらしい。もしそう言う奴を見かけたら、
吸血鬼だからって怖がったり攻撃したりせず、力を貸してやってくれ。
今は、どんな小さな力でも合わせねぇと、生き延びるのが難しいんだ……。
148名無しになりきれ:2006/09/15(金) 06:48:54
なんだか、目がさめちゃった……

ポケ○ンバトル、学校のみんなとしてたのが随分昔な気分だよ。
その時、いっぱい作ったボクのポケ○ンたち……バトルでは負けっぱなしだったボクでも、
頑張ればみんなの役に立てるかな?>>147
14927:2006/09/16(土) 10:14:32
>>148
最初にいっとくね、今の日本に安全な場所なんてないけど、
セントレアは日本一危険だよ。
でも、一人でも力は多いほうがいいんだよね…。
炎系でも。電気系でも…
もっといいのは…岩石落としみたいだけどね。

…もし148くん(さん)も、僕やおねえさんみたく、もう帰れる家がないなら…
参加してほしいかな

何?とーるくん…北の空に何かあるの?
…僕にはわかんないや。わかる人、いる?
150名無しになりきれ:2006/09/17(日) 22:30:14
151名無しになりきれ:2006/09/18(月) 21:57:32
>>149
……施設、出てきちゃった。この世界に安全な場所がないって言うんなら、
それでもボクにできることがあるなら、ボクもそっちに行くよ。セントレア、だったよね?

施設にはボクより強い人がいっぱいいるし、ボク一人くらいいなくなったって平気だよ、きっと。
それなら、ボクにできる事を精一杯するのが、一番だと思うんだ。

おとうさんもおかあさんも、おにいちゃんも、友達も……みんなみんな死んじゃったけど、
ボクはまだ生きていたいんだ。

「生きのびろ。こんな夜中みたいに真っ暗な世界だけど、明けない夜なんてないんだ。
がんばって、とうさんたちの分まで生きて、幸せになってくれ」

……血まみれになってボクを助けてくれた、おとうさんのさいごの言葉。
だから、ボクは生きるんだ。おとうさんたちの分まで。そのためにも、
今はできる事を全力でするんだ!

いくよ、セントレアへ! リ○ードン、君に決めたぁっ!!
152名無しになりきれ:2006/09/19(火) 23:34:51
153名無しになりきれ:2006/09/20(水) 23:52:15
154名無しになりきれ:2006/09/22(金) 02:52:00
155名無しになりきれ:2006/09/23(土) 01:35:16
156名無しになりきれ:2006/09/23(土) 11:56:48

                _,. -  ̄ ` ' ー 、
               / _,. -  ̄  ̄ ` ' ゝ
                 / /   _ - ー-.,_ノノヽ、
             //   /"        ヽ丶 
           ∧-"l  ///         l l
          / l_ _  l      - - ヽ  _ _リ         _ ヘ   そうさなぁ
        /   l ,-ヽヽl.    /=・=- .l=・:ヽl        / .)   この世はサタンを閉じ込めるため造られた.... 
        l    l;.レ心 l    , ' ヽ-´  lヽ-´l       /./ヽ/   終わりの日に  永遠の火の池で燃え尽くされる.....
        l    l ヽ_/   , '   /lヽ ヽ l     /0./ ./
        l    ヽ   l ', :   /  ` - ´l .l.     l    l /)
        l      ヽ l  ',i.   l <二二>l ハ.    l    l/ /  
       /        ヽヽ ヽ   l   ー l/  ヽ   l   :  /  『 獣の刻印を受けた者や、 獣の像を拝んでいた者
    / ̄`/\        l\ヽ `、,' ヽ _ _ _ノ    ヽ ,/   :  /     どもは、惑わされていたのであった。 獣と偽預言
  /      \      ヽ \____/l l  _ _/   ,'/      者の両者は、生きたまま 硫黄の燃えている火の
/         \      \   _,,. -ー−´ l ヽ   /       池に投げ込まれた。                   』
            \      ヽ-"        l  ヽ/                             黙示録19章20節


157名無しになりきれ:2006/09/23(土) 23:26:01
158名無しになりきれ:2006/09/24(日) 23:51:16
15927:2006/09/25(月) 13:24:34
151くんが来てくれた。
それに呼応して、僕らの歳の子達も沢山集まってくれたよ。

とーるくんのハンマーには、さすがにみんな及ばないけど、
『岩石落とし』とか、『隕石』といった…
何もないところから何かを作り出す能力を使うと、
エネルギー量ががくんと下がってくれるんだよね。
一時的になんだけどさ

何?とーるくん?そういえば先週からずっと北の空を向いて
うなってたけど…

何、あれ…!?金色の、光…光じゃない?何なの


おねえさん!?おねえさん!!
160名無しになりきれ:2006/09/26(火) 22:19:00
161I・S:2006/09/27(水) 19:14:19
何だよ。
何だよ。何でだよ。結局どんな手を使っても、結果は、これかよ!

でも、『こんな世界滅びちまえ』なんて、俺は言わない。
>>131 で、あいつが残した遺言に、俺は従う。
それだけだ。
162名無しになりきれ:2006/09/28(木) 22:30:50
163120:2006/09/29(金) 20:28:19
どうも皆さん、お久し振りです。
まずは皆さんに謝らなくてはなりません。
まず長々とご無沙汰していること、そしてもう一つは・・・もう一つは僕達が今、無力であること。
僕達というのは僕と、廉蔵のことです。
今皆さんが、世界中の皆さんが行っている、世界を救うための行為に
僕たちは手を貸すことが出来ません。
・・・僕たちは一度死にました。
僕は首を吊って、廉蔵はクリムゾンの死にぞこないに後ろから貫かれて。
僕たちはそこで終わるはずでした。
ですが、僕たちは生き残った・・・と言うことは出来ません。
今僕たちの心臓はその鼓動を止めています。
僕たちは死んでもいなければ、生きてもいません。
赤いディスクを知っていますね。
あれに封じられた召喚獣、あんなものは表面的なまやかしに過ぎません。
知恵の赤輪に秘められた真の力、真のプログラム。
それは、人を人で無くしてしまうこと。命を命でなくしてしまうことです。
知恵の赤輪に選ばれた人間の、心臓が鼓動を止めた時、それは発動します。
ディスクの奥の奥に封じられた呪いが、身体を支配し、そして具現化します。
僕の場合は髪が長くて左目のない女性、ザジュジャ。
廉蔵の場合は巨大な剣、ザグレイト。
呪いはいわば解除不能な召喚獣のようなものです。
ですが呪いは呪われ人の体を蝕み、変容させます。
僕は召喚獣と一体となる力を、廉蔵は空を舞い、全てを薙ぎ払う力を。
・・・チー坊は今、僕の中にいます。僕の手はピアノを弾く時、チー坊の手となります。
廉蔵はその剣を抜いた時、人の姿ではなくなります。
人の身体を変質させる。それが召喚獣と呪いの違い。
僕はザジュジャと離れることは出来ません。
彼女はもと人間でした。この世界のように、危機に瀕した別の世界の人間です。
その魂が、何者かの手によって知恵の赤輪に封じられたのです。
廉蔵のザグレイトも同じ。誰かの魂です。
僕たちは力を得ました。
ですがその力は、世界を救うことは出来ない力です。
僕の力は死んでいく人たちに救済を与える力、廉蔵の力はこの世の全てを切り裂く力。
僕らが人でなくなると同時に、僕らはデーモンズを使えなくなりました。
無から有を生み出すことは出来ません。
何故僕たちがこんな力を手に入れたのか、わかりません。
ただあの人が・・・僕らが人でなくなったとき、知恵の赤輪に手を加えた何者かが、僕たちにこう言った気がするのです。

「人よ、うつろう者よ。命よ、異端の者よ。今こそ自らの鎖を断ち切らん。
有でもなく、無でもない、新たなる境地へ、今こそ昇華せん。
呪われ人よ、哀れなる魂よ、救われざる魂よ、その手助けをせよ。
真の救いを直接与えられずとも、その礎を築け。
究極の破壊者となれぬならば、世界を斬り裂き道を作れ。
・・・お前達は人にあらざるものだ。だが、希望を捨てるな。それはいつも、お前達と共にあるのだから」

・・・有でも無でもない新たなる境地、真の救い、究極の破壊者
どれもこれも僕には、どういうことなのかわかりません。
でも自分に出来ることは・・・ピアノしかありませんから。
それが私の使命であると、信じます。
164健吾:2006/09/30(土) 19:33:49
27が……ガキが、死んじまった……。突然襲ってきた光の手……召喚獣ですらねぇ、
とんでもない数のエネルギーの腕があいつを包んで……灰に、しちまった……。
あいつと一番親しかったシキやコートの男は以来、座り込んだまま動きゃしねぇ。
特にシキなんか、あさっての方向を見たまま、まともに食事もとっちゃいねぇ。
桔梗がなんとか食わせようとしているみたいだが……。

俺たちほどじゃないが、151を始め、新しくこっちにやって来たガキどもも
怯えきってる。随分前から戦ってる事もあって、27はガキどものリーダーみたいに
見られていたし、連中もそういう目であいつの事を見ていた。なにより、
気にくわねぇ口をたたく奴だが、頼りになったからな。それが、一瞬でああだ。
本格的な戦闘……それも逃げるんじゃなく、初めて自分の意志で戦おうとした奴らにとって、
今回の事はショックが大きすぎたようだ。さすがにヤケを起こしている連中は
殴り倒して頭を冷やさせて、ここに来た意味を再確認させてやってるが、厳しいぜ。

灰になったあいつの体は、いつものように脇の墓に埋葬してやった。けど、その一部は
いくつか小さな瓶に分けて俺が保管している。コートの男にはもう渡した。あとはシキが、
もう一度立ち上がったときに、お守りとして渡してやるつもりだ。

>120氏
いろんな意味でマジか? 知恵の赤輪……とんでもねぇシロモンだ。
それじゃ、直樹たちがバラまいた赤いディスクを元に改良されたDeMonSも、
実はかなり危険なのか? ……いや、そんな事より人間が作った物なのか、こいつは?

あんたの言葉を読んで、少しだが分かった事がある。
あんたは生まれ変わりを信じるか? コート野郎を見舞った時に、
ガキとそいつは前世……それも、この世界と同じように滅びに瀕した世界で
師弟の関係にあったって言っていたんだ。その時は自分が離れた場所にいた事で
師匠の死に際に立ち会えなかった事を後悔していて、生まれ変わったこの世界では
絶対に守り抜くと誓ったらしい。それが、男の落ち込みを激しくしているんだが……。
正直、その時俺はただの戯言だと思ってた。変な奴はやっぱり頭のどこかも変なんだってな。
だが、あんたの言葉が本当なら、あいつの言っていた事も正しいんだと思う。
もしかしたら、ザジュシャやザグレイトも、もとはあいつと同じ世界の出身だったりしてな。

それから、一つ頼みがある。あんたのピアノ、聞かせに来てくれないか?
みんな戦い詰め……それに加えてガキの死だ。みんな精神的にかなりキてる。
あんたの音楽で、俺たちを助けて欲しい。あんたの弾くピアノなら、
シキも元に戻るかもしれねぇしな。

……それにしても『世界を斬り裂き道を作れ』か。ゲートを増やしてエネルギーの
流出口をふやせって事か、ひょっとして、他の世界へ行けって意味なのかね?
165120:2006/10/01(日) 21:34:44
なんだか、ここに書き込んだら以前の自分を少しだけ、取り戻したような気がします。
ご飯が久し振りにおいしく感じました。

>164
・・・そうですか。僕は彼を直接には知りません。
そして僕は、まともに生だの死だのを語れる立場にありません。
ですが、やはり残されたものにとって死とは、あまりにも悲しいもの。
僕にも、彼を想う権利があるというのなら、心から彼を想います・・・
わかりました。
僕のピアノを聴いてくれる人がいるのなら、僕はどこにでも駆けつけます。
・・・今の僕は車だろうが、飛行機だろうが、そんな召喚獣のデータさえあれば
自分自身の身体をそれにすることが出来ますからね。
免許いらず、というわけです。乗り物から降りることは出来ませんがね。


僕は嘘はついていません。
そして僕が今知っていることはこれが全てです。
ディスクの正体については全く分かりません・・・
ですが、ディスクを作った者と、ディスクに呪いを潜ませた者は別だと思います。
製作者は人間・・・でも一応は可能でしょう。まともな人間には無理でしょうが。
ですが、この呪いは人間業を越えていると思います・・・自分の身で体験しましたから。
呪いは本当に厳重に封じられているので、普通に使う分には問題ないでしょう。
表面の、元からある情報はただ強力な召喚獣、というだけですから。

2回目になりますが、僕はそれほど多くのことを知りません。
>163に書いたことも、誰かに話して聞かされたわけではなく、ただ直感的といいますか
空から水が降る時の天気の名は雨である、ということを知っているように
自然に頭に記憶されていることなのです。・・・もちろん、僕が今の身体になってからですが。
だから、これは今考えた全くの推論に過ぎません。
生まれ変わり、だとか或いは輪廻転生というものは、存在すると思います。
その御仁の言うとおり、それは今僕たちが住んでいるこの『世界』の枠を乗り越えて、行われるものだと思います。
ですが、その『世界』は単純に縦に繋がっているものではなく、もっと複雑に絡み合っているのだと思います。
だから僕達は誰かの生まれ変わりではあるけれど、前(という概念すら存在しない?)の『世界』の誰かの生まれ変わりだとは限らない。
それぞれの『世界』は、時間などといったものには拘束されず、かつ互いに干渉せず、命だけがそれを飛び回ることが出来る。
例えどこかの『世界』が滅んでも、そこに住んでいた命は別の『世界』で生き続ける・・・
・・・ちょっとはこういうことに関して勘がよくなったつもりですが、これはどうも何ですか、アレすぎますね。
まあとにかく僕の個人的見解は、生まれ変わりはある、ということです。
でも他の『世界』に生きたまま行けば・・・いや、これから先はまだ、僕には何も言えません。
・・・と、なれば今の僕は一体なんなのでしょう。死んで・・・いるのは間違いありません。
輪廻転生に取り残された、とでも言うべきでしょうかね。
166名無しになりきれ:2006/10/02(月) 23:56:41
167M.L:2006/10/03(火) 00:34:38
Mrアカイシ
それと今現在セントレアで作業を行っている方々全員と同胞達へ
挨拶を抜きにする非礼をご容赦願いたい。
急で申し訳ないが伝えておきたいことがある。
今僕は近衛兵団所属のウィザード達と一緒に北京の跡地に居る。
ここで今、君達がセントレアで行っているのと同じゲートを開いてのエネルギー強制放出
の作業を行い始めた所だ。
ただ開くことの出来るゲートの規模には限界が在る。
だから何処まで出来るかは何とも言えないが、今はこの作業に掛けるしかない。
それと

北京が・・・壊滅した。間に合わなかった。
どうやら反乱軍のリーダーが不完全な召喚を無理に行ったのが原因らしい。
生存者は中国支部の同胞達が命と引き換えに救った者が数えるほどしか居ない。
今は・・・・・・・・もう今は作業に専念するしかない。

だから御願いだ。もう誰も・・・死なないでくれ。御願いだ。

>>165
君は・・・君は一体、誰だ?
何故そこまで?
それは・・・・・その「世界の繋がり」に関する情報は
まだ我々の本部でも極一部の幹部しか知らない情報で極秘扱いの筈だ。
しかも、まだ君ほども詳しく知る者は殆ど・・・
168名無しになりきれ:2006/10/04(水) 23:41:29
169名無しになりきれ:2006/10/05(木) 22:38:16
170名無しになりきれ:2006/10/07(土) 13:17:04
171健吾:2006/10/08(日) 12:40:21
……世界がミシミシ鳴っていやがる。いや、哭いているって言った方がいいのか?
ガキが死んでから、途端に鉄や木や、その他いろんなものがこすれあうような耳障りな音が、
嫌んなるくらい増えてきやがった。その音のせいで眠れない奴も出てきて、
睡眠薬に頼る連中も結構な数がいるぜ。
それでも、120氏が来てからは幾分マシになった。俺は音楽の事なんてよく分からねぇけど、
あの人の弾くピアノのおかげで、ストレスでギラついた目をしていた連中も
穏やかな表情を取り戻したし、ガキどもも一時期の真っ暗な状態から回復して、
元気にゲートに向かって技を叩き込んでいる。……あの人のおかげで、
俺たちはまだ頑張れそうだ。

頑張るといえば真っ白野郎とシキが、120氏の音楽でかろうじて立ち直ってくれた。
野郎は「もう一度我が師に逢うため、今生で全力をつくす」と、
シキは「レイヤくんが頑張ったのに、私がふぬけてなんかいられない」と、
以前の死んだような目はなりを潜めて、強い光を宿すようになった。二人とも今は
怪我した連中の治療に当たっている。

……しかしよ。120氏とも色々話したんだが、輪廻転生に異世界、
俺の頭じゃどうにも理解できねぇ。平行世界とかなら漫画なんかにたまにあるから
分かるんだが、そうじゃなくて複雑に絡み合っていながら互いに行き来できなくて、
すぐ隣にあるのにそれをまったく認識出来ないってな、いったいどういう事なんだ?
ゲートについて詳しく聞いたときに、『隣り合ったいくつかの箱があって、
その一つ一つが一つの世界。ゲートはその箱同士を繋ぐように開いた穴』って具合に
俺は理解してたんだが……そういう物とは、まるっきり別物って事なのか?
まったく……直樹か、せめてヒメカさんなら、理解出来たんだろうけどよ……。
……あー、そういえば、直樹の奴が召喚獣の改造とかやってる時に仮説として
『重合世界』がどうとか言ってたな。ちっ、わかんねぇからって聞き流すんじゃなかったぜ。

……けどよ。そんな幾つもの世界があって、時間も空間も飛び越えて転生が成立するなら、
直樹たちも、今ごろはどっかの世界に生まれ変わっているんだろうか? それに稟さんをはじめ、
他に死んでいった人たちも一緒に……。考えても仕方ねぇ。俺たちに出来ることは、
死んでいった連中が生まれ変わった後の人生が、少しでも幸せであってくれと祈る事だけだ。
そして出来る事なら、もう一度、俺はあいつの隣に立ちてぇ。今度は、あいつ一人に
辛い思いをさせねぇよ。

>167
そっちも、大変だったようだな……。逝っちまった連中の冥福を祈らせてもらうぜ。
とにかく今は、この世界に溢れかえってるエネルギーを少しでも減らす事に
全力をそそごう。あんたがこっちに寄越してくれた人たちのおかげで、作業は順調だ。
今は、できる事を全力でやるしかねぇ。全部終わったら、またあの時みたいに
美味い茶を飲ませてくれよ。もっとも、祝い酒が先に来るんだろうけどよ。

ところで、今更だが、この世界に注ぎ込まれるエネルギーを封印するとか出来ねぇのか?
術者の連中も流れ込んでくる場所が特定できないって言ってるから、難しいとは思うが……。
それでも、流れ込む量が減れば、少しはマシになると思うんだが……。

……ちっ。また空が砕けやがったか。最近頻度が増えてきたな……まぁ、いつもみたいに
すぐに戻る……戻らねぇ、だと!?
172名無しになりきれ:2006/10/10(火) 01:41:20
173純平 ◆r5Zl0ldd/Q :2006/10/11(水) 18:45:50
愚民共氏ね
174名無しになりきれ:2006/10/11(水) 19:56:28
http://www.bannch.com/servlet/bbs/122736           荒らし来たからこのスレ放置してみんなコッチ行こう!!             
175名無しになりきれ:2006/10/12(木) 21:30:25
すげぇ……このご時世、まだこんな所を荒らすやつがいるんだ。さすが2chって事か。
しかしここもよくもつねぇ……大暴れしてるDQNのせいで潰れた鯖やプロパイダだって
結構な数があるのに。

ところで、空が割れて戻らないって言っていたやつの所は大丈夫か?
漏れのところも空にヒビがはいって、今にも崩れそうなんだけどよ……
どっかに避難した方がいいのか?
176名無しになりきれ:2006/10/13(金) 23:30:42
177五反田 ◆ZSZD.ENJZU :2006/10/14(土) 22:15:37
ぬるぽ
178名無しになりきれ:2006/10/14(土) 22:50:37
>177ガッ
179名無しになりきれ:2006/10/15(日) 14:52:19
いや、もう今度こそ何処に逃げても無駄かもしれない。
至る所で空が灰色の固まりになって落ちてきてるじゃないか。

自然のままに。
私は運命を受け入れます…
180健吾:2006/10/15(日) 19:51:08
くそったれっ!! 崩壊が……崩壊が止まらねぇっ!! 吸血鬼たちや他の術者たちが
必死に食い止めてくれてるけど、前に書き込んでから今までに、セントレアのほとんどが
壊れた空間に巻き込まれちまった。壊れた所は、いままでみたいに更地になるんじゃなくて、
どんどん黒っつーかなんつーか、嫌になるくらい極彩色のくせに真っ暗ななにかに
置き換わっていく。
向こうから押し広がるように……いや、こちらから押し広げてんのかもしれねぇが、
その謎のモンはどんどん、どんどんゆっくりとだが範囲を拡大している。その広がっていく
縁の部分にエネルギー系の技を叩き込めば、少しはマシになる事が分かったんだが……
焼け石に水だぜ。それに、セントレアだった所以外の部分も、次々にヒビがはいって、
今にも砕けそうだ……。

どうすりゃ……どうすりゃいいんだよっ! 俺たちが、世界を壊されなきゃなんねぇような事、
したって言うのかよっ!! ああっ!そりゃ俺みたいにケンカしかできねぇ、
誰かを傷つけるだけ傷つけて、結局なにもなってねぇいるだけムダなバカも山ほどいるさっ。
けどよ、いつも誰かの事を考えて世界を救う方法を考えていた直樹も、
最期まであいつの事を想い続けたヒメカさんも、町を守るために闘った雅や狭川さんも、
崩壊する東京で命がけのレスキューしていた稟さんも、いつも必死で情報を
もってきてくれていたサイモンさんや井坂さんも、大切な誰かを守るために命を投げ出した
リカさんやガキや観月さんたちも、自分の命がやべぇかも知れないのに端末もって
駆けつけて来てれたガキどもも……っ! てめぇは、そいつらまで一緒に壊しちまうのかよっ!!

俺たちはなぁ……生きていてぇんだよ! みんな、自分が生きてんのは守ってくれた
誰かの命のおかげだって分かってんだ。俺たちは、その人たちの分まで
生きて、生きて、生きて、生きて、生きて、生きて、生きて、生きて、生きて、生きて……
その人たちが守りたかったもんを守って生き延びてっ! その人たちが見たかった、
平和な夜明けってやつを、取り戻してぇんだっ!! それをっ! なんの権利があって
奪い取られなきゃなんねぇんだよぉっ!!

っ! 捕まれガキども!! 崩壊が加速している……? おい、ガキども。飛行モンスターは
使えるな? そいつらの背中に乗せられるだけの人乗っけて、ここから離れろ。
シキと合流できりゃ、木の籠をぶら下げる事も出来るはずだ。それでもっと沢山の人間を
連れて行ける。
……どこへ、だ? 知るか。術者たちも何人か残ってる。そいつらが少しはマシな場所を
占ってくれるだろうよ。俺か? 俺はこのまま穴が広がるのを抑えるだけだ。

うるせぇっ!! ごちゃごちゃ言わずに行きやがれっ!! テメェらの召喚獣じゃ、
足手まといにしかなんねぇんだよっ!! 自分に出来る事に根性だしやがれっ!

桔梗……あんたはシキについていってやってくれ。あぁん?心配すんな。やべぇと思ったら
ケツまくって逃げる。桐山や遠野がまだ残ってんだ。ガキどもが逃げる時間くらい、
俺とフェンリルなら十分稼げるぜ。逃げるときににゃ、回天使えばいいんだしな。

さて、と……ちっ、色々文字になっちまってるが……消す時間も勿体ねぇな。
これが最期の書き込みにならねぇ事を祈るぜ。

フェンリルっ! お前の全力をぶつけやれぇっ!!
181名無しになりきれ:2006/10/16(月) 23:34:30
182名無しになりきれ:2006/10/17(火) 22:37:14
183名無しになりきれ:2006/10/18(水) 23:39:37
184名無しになりきれ:2006/10/19(木) 20:14:39
健吾さん……まだこっちに来ないよ……。大丈夫かなぁ……。

こっちは、呆れるくらいなんにもない……ううん、目が覚めるまで、何もなかった。
目が覚めたら……海が消えていたんだ。津波の前に、潮が大きく引くって言うよね?
でも、そんなのじゃない。いつまでたっても、津波なんてこないんだもん。
きっと……海のどこかの空間が割れて、海を飲み込んじゃったんだ……。

ああっ、またどこかでぴしぴし鳴ってるよ……こんどは、どこが壊れるんだろう。
ここから見上げる空も、うっかり顕微鏡のレンズで割っちゃった、カバーガラスみたいに
ひびがはいって、砕けているんだ。怖いよ、怖いよ、怖いよ……。
185名無しになりきれ:2006/10/20(金) 22:17:09
186名無しになりきれ:2006/10/21(土) 23:47:02
187I・S:2006/10/22(日) 20:34:51
…ちっ。四季たちとはぐれて一人になっちまった。
ここは一体どこなんだ…。

それより、あいつらは無事生き延びることができるだろうか…心配だ。

なんか、俺らしくないな。
でも、ほんの一週間かそこらとはいえ、
俺の事を「お師匠さま」って慕ってくれたんだ。
俺なんかの事をな…。

もう一度、慕われるのも悪くないな、なんて思わせてくれ。
つまり…だ、生きていてくれ。
俺はあいつらの倍は生きたんだから、俺の命と引き替えにでもいい

…届いてくれ、この願い。
188名無しになりきれ:2006/10/23(月) 22:20:37
189名無しになりきれ:2006/10/25(水) 02:19:20
190名無しになりきれ:2006/10/25(水) 08:06:22
また、朝がきた。
東京を逃げ出して、もうどれくらい経ったんだろう。携帯が使えるのが…すごく不思議。
でももう、どこにも逃げる所なんて、ないんだね…
わたしも、朱い鳥の人が助けてくれなかったら、きっともう死んでた。パパもママも…たぶんもう…
こんなことなら、わたしも勇気を出して…セントレアに行けば良かったのかな。
召喚獣になったお姉ちゃんと、少しでも、世界のためになにかできること、わたしにもあったのかな。
小さい頃、泣き虫だったわたしを、いつも護ってくれたお姉ちゃん。
お姉ちゃんのディスクは、わたしが絶対護るから。二回も死なせたりしないから。
もう、小さかった頃みたいに、助けてなんて泣かない。
ただ、最後まで、一緒にいてほしいんだ…
191名無しになりきれ:2006/10/26(木) 22:13:15
192名無しになりきれ:2006/10/27(金) 22:12:33
193名無しになりきれ:2006/10/28(土) 22:30:27
194名無しになりきれ:2006/10/29(日) 13:22:20
音が……止まらない。世界が砕けていく音が、止まらない……!
この数日、どこにいても世界が壊れていく音が響いて、どこもかしこもひび割れて
くだけていく……。もう、今日を生きられるのかも分からない。明日には今いる所も
砕け散っているのかもしれない。気が……狂いそうだっ!! もう、食事の味もわからねぇ……
いや、こんな状況でまだメシ食っていられる、俺がおかしいのか……?
195345:2006/10/29(日) 23:37:15
まったくオソロシイ光景だな、世界が壊れるというのは。
と、同時に思わず美しいと感じてしまう。
だってそうだろ?
あまりにもスケールがでかすぎる。
あまりにも現実離れしている。
まるで夢の世界だ。
・・・こんなことを考えるのは、俺がもう人間ではないからか?
心までは変わったつもりは無いんだけどな。

昌子、俺の妹。
彼女には酷いことをした。
俺は彼女に深い業を負わせた。
全ては俺の責任さ。
だがな、俺も昌子も、後悔はない。
俺は何も後悔はしていない。
世界が終わる、その瞬間に生まれてきたことも
人としての身体を失ったことも。
そう、俺の力なんて中途半端さ。
なにも治すことは出来ず、壊さなくてはならないものも壊すことが出来ない。
俺は運命に打ち勝てない。
それが俺が人でなくなって、昌子と世界を回って、得た答えだ。
だけどな、それでもいいや、って思っちまうんだ。
たとえその先に待ち受けるものが、破滅であるとしても
たとえそれが無駄な足掻きだと分かっていても
たとえその先に、何も無くても
俺は後悔はしない。
そう、決めた。

あの人が言ったんだ。
「命とは、特別な存在。この有と無を繰り返す世界において
ただ一つ、更なる境地へと昇華し得る存在。
命よ、戦え、最後の最後まで運命を受け入れるな。
命よ、たとえお前達が力尽き、絶望に支配されたとて、お前達は決して死なない。
命よ、希望せよ、お前達は、常に私と共にある」

・・・力が無いのが悔しかった。
それは、今も変わらない。
だけど、俺は俺に出来ることを、するしかない。
もし、まだ馬鹿をやるような奴がいるなら、俺が全て斬る。
そして俺は・・・世界を斬る。この世界の崩れかかった「壁」を斬り開く。
それでどうなるか、わからない。
だけど、どこかに逃げ道はあるはずだ。まだ道はあるはずなんだ。それを俺は作りたい。
俺がどうなるのか、知ったこっちゃない。
だけど・・・昌子、昌子だけは
昌子だけは、人として生きて欲しい・・・これが俺の最期のわがまま。
そして「希望」だ。
1961aq23s4d5f6g7h:2006/10/30(月) 17:13:40
み・・や・・・・・・・び・・・・・ちゃ・・・・ん・・・・?・・・・・・・
あqwせdr・・・・なん・・・・・・で・・・・ここ・・・・に・・・・居る・・・・・
197名無しになりきれ:2006/10/31(火) 21:13:16
198名無しになりきれ:2006/11/01(水) 23:03:49
健吾さんが見つかった……腕と、端末だけ……。私たちがまとまっていたグループも、
世界が壊れていくにつれて、どんどん減っていたんだ。それで、今日目が覚めたら
私一人になってて……なんだが、みんなどうでもよくなっちゃって、危ないって分かってる
健吾さんと分かれた場所まで行ったんだ。そしたら、見つけた。

健吾さんの腕の周りは、なにかに守られてるみたいに、そこだけが……ううん、そこから
セントレアとは逆の方向……崩壊が進もうとしていたハズの方向が、全然壊れていなかった。
最初は健吾さんの腕とは分からなかったけど、近づいてみて、剥き出しの腕にあった刺青が、
健吾さんのしていた物と同じだったから、分かった。

腕も端末も、触ったら砂みたいに崩れて、壊れた世界の向こうに吸い込まれていった。
お墓を作ってあげる事もできないんだ……そう思ったら、急にそれまで無事だった場所が
次々に崩れだして、崩壊って海に大きく突き出した岬みたいだったそこが、真っ暗な所に
どんどん崩れて消えちゃった。まるで、それまで邪魔をしていた防波堤がなくなったみたいに。

逃げながら泣いた。健吾さんは、腕だけになってもこの世界を守ってくれたのに、
自分の周りに誰もいなくなっただけで、生きる事もなにもどうでもよくなって、
やけっぱちになっていた自分が、物凄く情けなくて……。

私は、まだ生きている。息もできるし心臓も動いてる。手足だって、怪我はしてるけど、
十分動く。……これを読んでるだれかも、まだ生きているよね? 生きているなら、
あがこうよ。諦めたり、私みたいにヤケになったら、本当にそこで全部終わっちゃうって、
健吾さんが教えてくれた。もう、まわりに壊れていない場所も、ヒビの入っていない空も無いけど、
今からだって、頑張れば遅く無いかもしれない。

これを読んだなら、みんなも諦めないで!!
私達を守ってくれた人たち、みんなの想いをムダにしないで!!
みんなが頑張れば、きっと……きっと何とかなるからっ! 私達で、なんとかしてみせるの!!
だからお願い……

太陽が昇る意味を知っている誰かさん。
空の蒼さと、星の明るさを知っている誰かさん。
海の広さと、包み込むような深さを知っている誰かさん。
お花や樹の美しさを知っている誰かさん。
犬や猫や、他の動物を抱きしめた温もりを知っている誰かさん。
大切な人の笑顔が好きな誰かさん。
……守りたくて、それでも守れなかった人のいる誰かさん。
顔も、声も、名前も、なんにも知らない、逢った事も無い、ここを見ている全部の誰かさん。

力を、貸してっ!!
199120:2006/11/02(木) 18:28:20
今日は久し振りに、夕焼けを見ました。ジャジュジャと一緒に。
まあ今更何やってんだ馬鹿と言われそうですが、そのなんですか。
ずーっと一緒に居たら、なんていうか、ジャジュジャのことが好きになってしまいまして。
普通の人じゃないですけど、まあそれは僕もですし。はははは。

・・・えー・・・近くの海を見に行ったら、海面がまるで炎のように真っ赤でした。
海には魚が泳いでいました。
壊れかけた空を背景に、カモメも飛んでいました。
あちこちの綻びさえなければ、いつもと変わらない日常。
明日も、明後日も、明々後日も、その先いつまでも・・・
いつまでも世界は変わることなく、人間は大きな平和とちょっぴりの戦いをしながら
それでも反省と過ちを繰り返しながら、この世界で生きていく・・・
何故だか、そんな気がしました。
空はあんなにもひび割れていく。
空間は次々に壊れていく。
でもそれもただ、世界が新しく生まれ変わる時の、産みの苦しみに思えます。
僕も、世界も、もう普通ではないのかもしれない。
でも、それでも世界は生きたがっている。
僕も・・・もっと、ずっと生きたい。
ピアニストなんかになれなくてもいい、生きていきたい。
だから僕は・・・だから僕は?
だから僕はピアノを弾く。
僕が出来ることは、これしかない。

ttp://www.404filenot.com/nullpo/galtu!/cgi-bin/data/829812236_281498.mp3

久し振りですね、自分で録音した曲をアップロードするのは。
まあ最も、以前はチー坊本人が弾いていたのですが・・・今は僕の中に。
作曲L.V.ベートーヴェン編曲リストで「交響曲第九番ニ短調作品番号125」です。
これを聴いてくれる人は、もう少ないかもしれません。
それでも・・・いいです。

僕は一度死んだ。そして・・・人ではない形で、甦った。
僕の使命は、魂を救うこと。
そして、僕はその手段としてピアノを選んだ。
これは、あの人の、そして僕の、運命への抵抗だ。
僕は・・・まだ死なない。
お前もそうだろ?
廉蔵。
200名無しになりきれ:2006/11/02(木) 20:24:03
ここまで来た。

後戻りは出来ない

私は私の役割を果たす


召還!
201名無しになりきれ:2006/11/03(金) 23:44:19
202名無しになりきれ:2006/11/05(日) 01:20:22
203名無しになりきれ:2006/11/06(月) 22:41:56
204I・S:2006/11/07(火) 17:41:46
みなさん、まだ、生きていますか?
私は、皆さんが、四季と、呼んでいた、娘です。
兄の、端末から、書き込みますね。

あれから、兄と、合流、できたのは、よかったのですが、
それと、前後して、私の、端末も、壊れて、しまいました。
『ねむの木のかご』が、使えなくなったわけですから、私は、
一緒に、来た、かたがたと、離れて、兄と、二人きりで、
行動する、ことに、なりました。

でも、私たちは、もう、生き残る、ことは、できないでしょう。
今の、私たちの、状況は、いわば、台風の、目の中。
極彩色に、輝く、世界の、ほころびが、渦巻状に、
私たちに、迫りきています。
あと、数十分も、すれば、私たちも、この世の、者では、
なくなるでしょう。
最後の、慰めに、120さんの、音楽を、流して、いる、所です。

…この端末の持ち主だ。
詳しい状況は四季が説明した通りだ。
なに、人間いつかは死ぬ。ま、俺たちは『初めて死ぬ』んだがな。

でも。俺の前世での師匠は、間違いなく、「27」として、転生していた。
完全に分解されても、いつかはその粒子の一部から再構成される。
一日後か、一ヵ月後か、何十億年後かは…わからない。
だが、俺はもう死を恐れない。
勿論再び人に転生する保障は何一つないが、
気長に待てばまた『生き』られるさ。

…もう、極彩色の渦巻きに俺たちは飲まれて砕かれる。
>>198のお嬢さん、そして皆の役にはもう立てそうにない。

…さようなら、だ。
205345:2006/11/07(火) 23:41:01
ははは、やったぜぇ俺はよぉ。
世界を、斬ってやった。
正直自分でもなにがなんだかよくわからねぇンだが、とにかく斬ってやった。
なんかこう、壁みてーなやつだ。
大穴が開いたぜ? 空間に。
たぶん、ここだけでなく、他にもどっかで切れてるはずだ。そんぐらい手応えがあった。

・・・そんじょそこらの、自然崩壊してるような穴とは全くの別物だ。
その先は、本当に暗い。暗いっていったいどういうことだっけ、と思うぐらい暗い。
でも・・・嫌な感じはしない。
なんだろう、暗いんだけど、ちゃあんと誰かに見守られてる感じ。
もしなんか危ない目にあっても、しっかりと助けてくれそうな感じ。
これが一体なんなのか・・・よくわからん。
ここを進むとどうなるのかも、よくわからん。
たぶん、別の世界に繋がってると思う。繋がってるんじゃないかな。繋がってるといいな。

昌子は行ったよ。
この世界を見捨てるみたいで、悪い。
それに・・・これはあまりにも「不自然」な行為だもんな。
昌子は、俺たちは、生き物としてやっちゃあいけない領域へと踏み込んじまった。
でも、これが俺達が出した結論なんでね。
それでも、生きる。生きて欲しいんだ。
多分最後の別れだ。・・・昌子にゃ「絶対にまた会える」とか言ったけどな。
そうでも言わなきゃ、行かねーもん。
・・・居ないから言えるけど、こんなクソ広い空間にほっぽり出されて、また会えるわけねーよ。
ホント広いよ? 宇宙より広いぜ、多分。
まあ、どっかに無事たどり着いて、生きてくれたらそれでいい。
ホントは死ぬほど寂しくて、悲しいけどな。ま、しょうがねぇさ
あとついでに健太のCDも撒いてやった。
>199のファイルをそこらへんに転がってたCDロムにテキトーにコピーしてな。
どうだ、なかなか遊び心に富んでるだろ。
あのヤロウを、世界どころか・・・あれ、なんて言えばいいんだ? あそこ。
まあいいや、世界の外の世界に羽ばたかせてやったぜ。感謝しろよ。
俺? 俺はもうダメさ。
何しろ身体がもうもたねぇ。
剣になりはじめてるもん。身体が。ザグレイトに蝕まれてる。
意味ワカンネーと思うが、まあいいや。
206345:2006/11/07(火) 23:42:07
まあタダ一つ言えるのは、赤いディスクに呪いを潜ませた、あの5つ目、タダもんじゃない。
この世界をこんなにした奴とは・・・別だろうが、あの5つ目、確実にそれを利用しやがったぜ。
この世界を、食い物にしたんだ。
それだけじゃなく、知恵の赤輪とか勝手に弄って、まだなんかやりやがった。
どうもやり逃げされたような気がしてたまんねぇ。
・・・まあ別にいいけどな。
どうせこうなる世界だ。それでどこかの誰かが助かるってんなら・・・文句はねぇ。

さて、完全に剣になっちまう前に、あの切れ目に飛び込むとするかね。
多分・・・5つ目がまた、干渉してくるだろ。
そっからは・・・ご主人様の仰せのままに、ってね。
これが俺の使命か。
この、誰でもウェルカムな逃げ道作って、最後は自分自身が剣になって。
・・・剣しかなかったな、俺の人生。
まあいいさ、どうやらまだまだ俺は死ねないみたいだし。
あの5つ目・・・あいつにまだなにか斬らされるみたいだしな。
207名無しになりきれ:2006/11/07(火) 23:50:41

怖ぇえな、この穴。
あいつ、よくこんなとこに一人で飛び込んだな・・・

なあ昌子、俺はお前を幸せに出来たか?
出来た、とお前は言ってくれるだろうな。
少なくとも、俺は幸せだったよ。
もっといい形で、お前を守ってやれなくて、御免。

出来れば、また、会いたいよ。
208名無しになりきれ:2006/11/08(水) 22:48:01
209-:2006/11/10(金) 09:17:43
-
210エピローグ(1)〜はじまりの終末:2006/11/11(土) 20:45:34

その音は最初は、ささやかな物・・・”ピリピリ”という音が、ほんの微かに響くだけだった。
だが、やがてそれは少しずつ大きくなり、そして遂には各次元の狭間に横たわり果てしなく無限に
広がる時空間そのものを揺さ振る様にして響き始めた。

それは世界が壊れていく音・・・

それは散っていく無数の生命(いのち)が叫ぶ悲鳴・・・

やがて時空間に存在する世界の一つが、まるで台風の目のような黄金の輝きを放つ渦を中心に網の
目の様に広がっていく細かなヒビ割れに包まれ、そこから零れ出した世界の欠片は光の粒子となっ
て時空間の闇へと散り始めていた。

「お願い・・・お願い止まって・・・御願い・・・だから・・・もう・・・これ以上は・・・」

そんな極彩色の輝きを放つ渦の中心で叫び声を上げる少女が一人、真珠色に輝く光の粒子が無数に
飛び散り、さながら洪水の様になって押し寄せる中で力いっぱい前に突き出した両手の平から炎の
如きオーラを放ちながら目前に広がる広大な極彩色の渦を、更には世界全体へと広がっていくヒビ
割れを、たった一人で押さえ込み、今正に失われんとする世界を必死で救おうとしていた・・・。
まるで太陽を目指して飛ぶイカロスの如く・・・まるで大海の真中で荒波に揉まれる木の葉の如く
、凄まじい勢いで押し寄せる光の洪水に呑まれんとしながら、それでも彼女は歯を食い縛り、そし
て自らの持つ有りっ丈の霊力を全開にして滅び行く世界・・・自らが生きて来た世界を救おうとし
ていた・・・例え、その身が粉々になろうとも・・・。

「もう・・・駄目・・・私・・だけ・・・じゃ・・・私だけ・・・じゃ・・・もう・・・せ・・・
 せい・・・西王母様ァ!!西の玉山に居わします西王母様ぁ!!谷神にして大地の母たる玄牝(
 げんびん)様ァ!!私に・・・私に御力をォ!!・・・」

凄まじいまでの潮流に死に物狂いで抗いながら少女は、その真紅に輝く瞳を涙で満たし有らん限り
の声を張り上げて、かつて自らが出会った女神達の名を呼んだ。

「・・・我が師にして第二の母たる紅蝶の御婆ぁ!!我に祝福の刻印を授けた和槙和尚様ぁ!!そ
の・・・その勇気と力を私にィ!!!・・・」

続けて少女は自らの師の名、更には数百年にも及ぶ旅の最中で出会い心を通わせて来た多くの友た
ちの名を呼び始めた・・・まるで祈りの経文の如く高らかな声で・・・。
やがて彼女が叫ぶ祈りの声は赤石健吾を始めとした最後の日々を共に過ごし世界を救おうとして戦
った者達と自らの実の両親の名を呼び、その祈りの締め括りに、自身が己の心と身を許すことの出
来た者達の・・・自分が一番愛した者達二人の名を叫んだ。

「・・・我に息吹を吹き込み冥界より救い出してくれたミッシェル・ド・ランバート!!そして・
 ・・そしてサイモン・・・私を・・・人外の者たる私を恋人として受け入れてくれたサイモン・
 ノリユキ・タガワ!!!皆の・・・・皆の勇気と力を私にィ!!皆の・・・ 皆の生きた・・・
 生きた世界を ・・・世界を救う力と勇気を私にぃ!!!御願ァいィ!!!!」

空ろな時空間に少女の祈りの声が高らかに響き渡った時、まるで彼女の祈りの声に応えるかの様に少
女が着ている上着のポケットに入れていた召喚用の携帯端末に驚くほどのエネルギーが集約され始め
、やがて集まったエネルギーによって広大な極彩色の渦が少しづつ治まり始めたかに見えた・・・っ
が、その次の瞬間には膨大な量のエネルギーに耐え切れなかった為か”パキン!”という不吉な響き
とともに彼女の携帯端末が粉々に砕け散り辺りに青白い稲妻の様な閃光が瞬いたかと思うと突如、極
彩色の渦が一気に拡大し始め無数のヒビ割れに覆われていた”世界”がビッグバンの如き凄まじい大
爆発と共に崩壊し、同時に関を切ったかの如く溢れ出した真珠色に輝く光粒子が果てしなく続く時空
間へ光の大洪水となって溢れ出した・・・諦める事を知らぬ少女を一気に飲み込んで・・・。

終末を迎えた世界は、やはり救えなかった・・・そう、奇跡だけでは救えなかったのだ・・・奇跡だ
けでは・・・。
211エピローグ(2)〜闇からの誘い:2006/11/11(土) 22:17:09

”もう・・・良いよ・・・もう終わったんだよ・・・”

その声は傷だらけになった少女の手の中から、その手に包まれた雪の結晶の様な小さな光の欠片から、
その欠片の中から聞こえて来た・・・まるで幼子の様な・・・まるで齢を重ねた老師の様な・・・。

”もう終わったんだよ・・・だから・・・眠らせておくれ、リカさん・・・ありがとう”

「いや・・・いやだ・・・一人になるなんて・・・こんなのって・・・こんなのって・・・」

”ありがとうリカさん・・・ありがとう・・・そして・・・おやすみ・・・”

その最後に残った光の結晶は、そのまま音もなく静かに消えていった・・・最後まで諦めず、たった一
人で皆を、そして世界を救おうとした少女リカへの別れの言葉を紡ぎながら・・・。

「そんな・・・いや・・・いやだぁぁぁぁぁ!!!いやだぁぁぁぁぁ!!!!!」

いまや無限に押し寄せる”孤独”と”静寂”のなかでリカは一人・・・たった一人だけ残されてしまっ
た自分に気付き・・・そして殆ど絶叫に近い泣き声を上げた。
何度も・・・何度も・・・両の目から光の粒のような涙を流し、その身をよじる様にして全身の筋肉を
震わせ、その小さな体の奥底から声を搾り出す様にして言葉にならぬ声を上げて泣き叫んだ・・・目前
で我が子を失った母親の如く・・・親の姿を見失った幼子の如く・・・。
やがて力尽きたのかリカの叫び声は徐々に小さくなってゆき、そして沈黙・・・それまで自らの手の中
で輝いていた生命の最後の欠片・・・その温もりを忘れまいとするかの様に彼女は、まるで胎児を思わ
せる姿勢で、うずくまる様にして体を丸める・・・その腕で愛しき者達の魂を抱き締めるかの如く。

『・・・・・・・・・カさ・・・・リ・・・・カ・・・さ・・・・・・』

それは時空間の遥か深遠、その彼方から・・・・いまや力尽き生きたまま屍のようになって沈黙するリ
カの心に・・・いや彼女の魂に直接語りかけるかのようにして・・・。

『・・・カさん・・・リカさん・・・こっちよリカさん・・・ほらこっち・・・』

その呼び声に反応したのかリカが一瞬”ピクッ!”と体を震わせ、ゆっくりと顔を上げると今や虚ろに
なった両の瞳を開き、その視線を呼び声が聞こえた方向へと向けた。
その先に見えたのは・・・

『・・・さぁ・・・一緒に・・・一緒に行きましょう・・・私たちの世界へ・・・』
「私・・・たちの・・・世界って?貴方って・・・一体・・・」
『リカさんにはね、ウチの礼也と四季がとてもお世話になったから・・・・。』
「貴方・・まさか・・・二葉・・・さん?」
212名無しになりきれ:2006/11/12(日) 22:16:55
213名無しになりきれ:2006/11/14(火) 02:05:10
214名無しになりきれ:2006/11/15(水) 23:11:23
215名無しになりきれ:2006/11/16(木) 23:32:14
216名無しになりきれ:2006/11/18(土) 21:51:17
217名無しになりきれ:2006/11/19(日) 23:18:31
218名無しになりきれ:2006/11/21(火) 02:34:16
219名無しになりきれ:2006/11/21(火) 13:54:38
世界はこうして終わった・;・・
220名無しになりきれ:2006/11/22(水) 22:25:33
sage
221モヒカン:2006/11/22(水) 22:30:11
ヒャッハー!水だあ〜!

(世界は再び、暴力が支配する時代になっていた!)
222名無しになりきれ:2006/11/22(水) 22:49:10
世界はモヒカンが支配する時代になっていた
リカが擦れた声で彼女の名を呼ぶと目前の闇の奥から滲み出すようにして若い女性が一人、
艶やかなシーブルーのドレスを身に纏い青白い光を放ちながら姿を現した。

『さぁ、此方にいらして・・・可愛い御方。貴女が一緒に居てくれるなら私は、どんなに嬉
 しいことか・・・どんなに心強いことか・・・。』

その流れる様な美しい長髪を優雅になびかせ、この上なく優しげに微笑みながら二葉は、そ
の手をリカに向かって静かに差し伸べた。

『貴女の為に・・・千の抱擁にも勝る安らぎを奉げましょう。万の接吻にも勝る喜びを奉げ
 ましょう。そして・・・どんな恋人よりも・・・いえ神さも及ばぬほどに深い愛を貴女に
 奉げましょう。だからリカさん・・・どうか、この私と一緒に・・・』

そんな甘い声で囁き掛ける二葉の言葉は今の彼女・・・そう目前で自分が守ろうとしたもの
を一瞬のうちに全て失い、そのショックから今や廃人同然にまで陥ったリカの心の奥深くへ
ゆっくりと染み渡って行った・・・恵みの雨が乾き切った大地を潤すが如く・・・。

『さぁ私の手を・・・ほら、もっと此方へ・・・もっと、もっと此方へ・・・』

二葉の囁きに惹かれるままリカは、その差し出す手に触れんが為に彼女が闇の奥へと誘われ
て行った・・・二葉とは別に自分に向かって必死に叫び続けている、もう一つの声が在る事
に気付かぬまま・・・。
彼女を呼ぶ、もう一つの呼び声・・・それは丁度、間にリカを挟んで反対側の、それも時空
の隙間から差込む星明りに照らされた空間から、まるで巫女を思わせるような格好で両手に
緑色の爪を持った少女が一人、今まさに闇の奥へ連れ去られんとするリカを呼び止めようと
必死になって叫ぶ声であった。

「そっちじゃ無いッ!!リカさァーんッ!!そっちに行っちゃダメぇ!!お願いだから聞い
 てぇ!!そっちへ行ったら・・・もうリカさん戻って来れない・・・行っちゃったらリカ
 さん悪魔に・・・悪魔になっちゃうよ!!!そんなの・・・そんなの嫌だよ!!!」

だが彼女の必死の呼びかけも関わらず、やがて勝ち誇ったかのような笑みを浮かべる二葉に
誘われる様にしてリカは、その闇の奥へと消えて行かんとしていた。

”もうこのままじゃ・・・このままじゃダメ・・・”

堪え切れなくなったのか遂に少女は自分が身を置いているフィールドから飛び出し、そして
闇の奥へと消えてゆくリカを救う為に止むの奥へ向かおうと・・・っが、そんな彼女の耳元
で不思議な声が囁いた。
224エピローグ(4)〜囁くもの:2006/11/23(木) 19:41:18

『彼女なら・・・リカなら大丈夫だよ雅ちゃん。そんなに心配しなくても必ず戻って来るか
 ら。それも直ぐにね・・・』

その声は少女の・・・雅の耳に、まるで子供の為に寝物語を話して聞かせる母親の如く・・
・目覚めの朝に聞こえる小鳥の歌声の如く・・・彼女の心の奥へと優しげに響いた。

「だ、誰なの?・・・貴女は一体・・・」
『僕が誰かなんて今は、どうでもう良い事だよ雅ちゃん。』
「ど、どうでもって・・・それに、それに何故分かるの?リカさんが戻るって・・・」
『直ぐに分かるよ。だから君は、ここで待っていれば良いんだよ・・・フッ。』

自分を引き止める不思議な声に雅が戸惑っていた時である。二葉に誘われてリカが消えて行
った闇の彼方で突如!まるでフラッシュの様な強烈な閃光が走った。

『行かないで!!お願い行かないでリカさん!!!私を・・・どうか私を一人にしないで!! 
 !お願い戻って来てェ!!!』

二葉の上げる悲鳴のような叫び声が聞こえたかと思うと闇の彼方よりオレンジ色の輝きを放つ
奇妙な発光体が一つ、雅が身を置くフィールドに向かって飛び出してくるのが見えた。

『さぁ君の出番だよ雅ちゃん。あの光を力いっぱい受け止めるんだ。』
「え、エェっ!?アレを私が!?何でそんな・・・」
『大丈夫!僕の事を信じて・・・お願いだから。』
「信じろって・・・そんな事いきなり言われても・・・」
『リカを助けたいんだろ?なら僕を信じて、あの光を君の手で受け止めるんだ。』

そうこうする内に気付けば雅は不思議な声に導かれるままに、その小さな身体で飛んで来た
自分よりも大きな発光体を、しっかりと抱き止めていた。
すると彼女の身体も、その抱きとめた発光体と同じオレンジ色の光に包まれたかと思うと、
その輝きの中で彼女は暖かく御日様の香りがする”何か”を、しっかりと抱いていた。
やがてオレンジの光が、ゆっくりと消えて行き始めたとき自分の腕の中にある”何か”を見
た雅は思わず驚きの声を上げた。

「り!り、り、リカさんっ!?」

そう、彼女が受け止めた発光体はボロボロになったTシャツとワークパンツを身に纏い、そ
して身体中が傷だらけの上に髪も真っ白になってはいたものの、雅の腕の中でグッタリとな
っていた者は紛れも無くリカ・オルロックその人だった。
225エピローグ(5)〜白い翼:2006/11/23(木) 19:42:37

『・・・くっ・・・・・・!!!!紅蝶!呂紅蝶!!おのれ悠久の退魔師!!!後もう一歩
・・・後もう一歩の所を・・・どこまでもっ!・・・忌々しい・・・・・・っ!!!!』

突然の状況に驚き戸惑う雅の耳に遥か闇の彼方より、寸での所でリカを取り逃がしてしまっ
た二葉の悔しげで怨念に満ちた叫び声が、どこか寂しげに響いていた。

「り、リカ・・・さん?この人・・・ホントに・・・リカさんなの?」
「ほら僕の言ったとおり・・・ちゃんと戻ってきただろ?・・・フフ。」

その声に”ハッ!”としながら雅が、その腕にリカを抱いたまま声の聞こえた方へ顔を向け
ると彼女の前に、あの不思議な声の主が静かに姿を現した。
それは眩しいほどに真っ白で大きな翼を持ち、輝かんばかりの銀色の長髪をなびかせた少年
とも少女とも受け取れる美しい容姿をした存在だった・・・。

「あ、ああ、あ貴方は・・・天使・・・サマ?」
「懐かしいなぁ、その呼び名・・・そう僕が呼ばれたのは、もう随分と昔になるよ。」

そう答えると”白い天使”は、自分の姿を息を呑んで見つめる雅に微笑みかけながら彼女の
傍らへとやって来る。

「そんな事より・・・今はリカの手当ての方が先決だよ?」
「あ、ああっそうだった・・・私ったら、もう何で・・・でもリカさんは何故・・・」
「何故ここへ戻って来れたか・・・やっぱり気になるかい?」

雅の疑問に答える代わりに”白い天使”は、その人差し指で未だグッタリとしたままのリカ
の額をつつく様にして軽く触れた。
すると彼女の額に、ほんの一瞬ではあったが金色の光とともに”孔”の字に似た何かの紋章
が浮かび上がったのが見えた。

「今のは・・・いったい・・・」
「とても素敵なプレゼントさ・・・彼女の師匠で退魔師の呂紅蝶がリカに贈ったね。”マハ
 ーマユリ”というインドの女神様を象徴するシンボルだよ。」
「まはぁ〜・・・何ですか?」
「”マハーマユリ”そう君の国だと確か・・・”孔雀明王”って呼ばれてたっけ。」
「エェェッ!?くっ、く、く、孔雀明王様のォッ!!?」
226エピローグ(6)〜再会:2006/11/23(木) 19:44:35
その名前を聞いて思わず大声を上げ腰を抜かさんばかりの様子で雅が驚いていると”白い天
使”が未だ彼女の腕の中でグッタリとしたまま意識を失っているリカの乾いた唇に、そっと
自らの艶やかな唇を重ねた。
するとハッ!と息を呑んで雅が、その様子を見守る中でリカの身体が時折ピクッ!ピクッ!
と痙攣を起こし始め、それと同時に彼女の全身に刻まれていた惨たらしい傷が見る見るうち
に塞がって行き、そうしてリカの身体から全ての傷が綺麗に消えた後で”白い天使”が唇を
離すと土気色だった彼女の顔に生気が戻り始め、その唇にも薄らと紅が差していた。

「もう大丈夫だ。これで暫くもすれば目を覚ますはずだから。」

事の成り行きを見ていた雅の前で”白い天使”が、しっとりと濡れた自らの唇を手で拭いな
がら呆気に取られる彼女に向かってニッコリと笑いかけていると、”フゥッ!”という大き
な吐息とともに雅の腕の中でリカが息を吹き返した。

「リカ・・・さん?リカさんッ!?よかった・・・よかったリカさん生きてて。ホントにも
 う、ホントにもう人に心配ばっかり掛けて!!」
「み・・・や、び・・・雅・・・ちゃん?な・・・ん、で・・・ここ、に?」

ようやく意識を取り戻し薄らと目を開けたリカの瞳に映ったのは、つぶらな瞳を溢れんばか
りの熱い涙で潤ませながら自分を見つめる雅の顔だった。

「ホントに・・・ホントにもう・・・リカさんのバカッ!!もう何で・・・何で人に心配さ
 せるような事ばっかりするのよ!!!」
「あ、あぁ〜〜ぁ〜、ちょ、ちょっと雅ちゃん落ち着いてぇ〜!」

無事に意識を取り戻したリカを見て思わず雅は大声で彼女のことを叱りつつも顔を涙でクシ
ャクシャにしながらリカの身体を、その細い両腕で力いっぱい抱きしめた。

「ちょ、ちょっと、も、もう良いよ。もう大丈夫だよ雅ちゃん。だから落着いて・・・」
「ううんイヤ!もう、どんだけ怖かったか分かる!?私ホントに怖かったんだから。」
「ごめん・・・雅ちゃんホントにゴメンっ!こんなに心配させちゃって・・・」

大声で泣きじゃくりながら自分のことを見つめる雅の様子を見たリカは、照れているのか少
し頬を紅くしながら彼女に詫びを入れた。

「でも、雅ちゃんなの?私のこと助けてくれたのって・・・」
「うんそう。でも天使サマが居てくれなかったら・・・私だけじゃ無理だったかも。」
「えっ?天使・・・さま、って?」

雅が涙ながらに話す言葉にリカが少し困惑し始めたとき彼女達の側で、その様子を見守って
いた当の”白い天使”が嬉しげに話掛けて来る。

「やぁ、おはよう僕の大切な恋人(ヒト)♪」

その笑顔を見たリカが突然!まるで火が着いたかの如く豹変したかと思うと、その鋭い牙を
剥き出し大声で唸りながら”白い天使”に向かって襲い掛かり、それを見た雅は突然の事に
驚きパニックを起こしつつも大慌てで止めに入る。

「ちょっ、ちょっと!どうしたのリカさん!!やめて・・・やめてよ!この方は・・・」
「ミッシェル!!!何でよ!!?何であの時に来なかったのよ!!何でよミッシェル!!!
 さぁ今すぐ答えて!!何で来てくれなかったのよォ!!!!!」

声を荒げて相手の名を叫びながら烈火の如き怒りを顕にするリカ。
っが、そうして彼女の両手でガッシリ!と首筋を掴まれているにも関わらず天使=ミッシェ
ルは眉一つ動かす事無く自分の目前で怒り狂うリカの瞳を真っ直ぐに見詰めていた。

「何でよミッシェル・・・何で・・・何であの時・・・」
「あの時に僕が・・・いや例えゼウス様が居たとしても、あの状況で世界を救う事なんて出
 来る訳が無かった!」
「そんな・・・そんな事って・・・そんな事って無いよぉ〜・・・」

少し厳しい口調で彼女(?)が言い放った言葉を聞きリカは、ミッシェルの首筋を掴んだ手
を緩めると、そのまま彼女の胸に顔を埋ずめて泣き声を上げた。
そんなリカの身体を優しくそっと抱き寄せるとミッシェルは、彼女の昂ぶった気が落着くま
でリカの身体を包み込む様にして静かに抱擁する。
そうしてリカの泣き声が収まり落ち着きを取り戻し始めるとミッシェルは、その様子を見守
っていた雅に向かって小さく頷いてゆっくりと手を差し伸べ、そうして三人は星明りに薄ら
と照らし出される中で静かに身を寄せ合った。
そうして雅はリカとミッシェル二人の温もりに、その身体を預けるようにして身を寄せるう
ち、いつしか激しい戦いや想像を絶する苦難の中で自分の心の奥に刻まれていた大きく深い
傷が、ゆっくりと癒されていく様に感じていた。

”暖かい・・・なんだか暖かくて・・・”

それから、どれ位の間、三人は身を寄せ合っていたことか・・・ふとミッシェルは顔を上げ
と、少し眠たげな眼をしていたリカと雅の顔を見ながら静かに口を開いた。

「さぁ二人とも、どうやら時間が来たみたいだ。」
「え?時間って一体・・・」
「僕はそろそろ旅に出なければならないんだ。」
「旅に、って天使・・・いえミッシェルさま、一体どちらへ?」

二人の問い掛けに答える代わりミッシェルは静かに微笑み、ゆっくりと後ろを振り返ると、
そこに薄らと光を放つ半透明の球体が現れ、その中には、まるで胎児を思わせる姿勢で身体
を丸め身を寄せ合うようにして眠る少女二人の姿が見えた。

「どうやら流石の”マックスウェル”も僕の事に関しては手に余ると見えてね。この二人を
 新たな別のステージへと導く様にと、この僕に押し付けたんだよ。」

そう苦笑いをしながらミッシェルが事の成り行きを説明していると、それを遮るようにして
リカが言葉を挟んできた。

「押し付けられただけ?いいえ、それだけでは無いでしょ?」

そう言うと彼女は球体の中で眠る少女の一人・・・丁度リカと同じぐらいの背格好なのに加
え、まるで猫のような耳と二又に分かれた尻尾を持った少女を見ながら話を続けた。

「あの子が・・・私に・・・に、似てるから・・・とか?」

少し顔を赤らめ照れ臭そうに話すリカの問い掛けを聞いてミッシェルは、それに答える代わ
り同じく照れ臭そうな笑いを浮かべながら口元に人差し指を添えて”シィ”と言った。

「あとリカ・・・君には、また別の者が次のステージまで付き添ってくれるそうだ。まァ僕
 としては正直な話ちょっと残念だけど。ほら、ウワサをすれば・・・。」
228エピローグ(8)〜彼方へ・・・:2006/11/23(木) 19:48:40
そうミッシェルが言うと同時に何処からか七色の輝きを放ちながら現れた不思議な人影がリ
カの側に立ち彼女に向かって静かに一礼をしたかと思うと、そのまま彼女の身体を包み込む
ようにして抱き寄せた。すると眩しいほどの輝きの中で二つの人影が溶け合って一つになり
、そうして気付いた時そこには光に包まれる以前のボロボロになったTシャツと細身のワー
クパンツではなく、黒地に奇妙な幾何学模様が入り身体にピッタリとしたボディスーツの上
からポンチョに形の似た艶やかな色彩のマントを着込んだ格好をし、またボサボサだった白
髪頭も赤毛混じりの美しい銀髪となったリカの姿が在った。

「リカさん、それ・・・それって一体・・・」

そんなリカの変身(?)振りを目の当たりにした雅は思わず溜息を漏らし、そして何よりも
リカ自身が以前の姿とは余りにも、かけ離れた姿へと変貌を遂げた自分に驚きと戸惑いを隠
せずにいた。

「い、いえあの、私も・・・その、ビックリだから・・・ホントに・・・」

そうして驚く二人の様子を楽しげに眺めていたミッシェルは静かに上を見上げ、そして中空
に向かって右手をかざすと、三人の居る場所から幾分か離れた所に眩い輝きを放ちながら”
星の門”とでも言うべきワームホールが開くのが見えた。
その様子を固ずを飲んで目の当たりにした雅とリカ二人の前でミッシェルは新たな希望を託
されて球体の中で眠る少女達二人を連れて”星の門”へと向かった。

「では二人とも!次に御逢い出来る日を心から楽しみにしてるよ。なによりもリカ!僕の不
 滅の恋人(ひと)よ♪次に逢う時は必ず君のハートを・・・”チュ♪”(投げKISS)」
「んあァァァッ!!?な、あ、アンタねぇ!!こ、こんな時に何て事を、って、ちょ、ちょ
 っと待ちなさいッ!!戻って来なさいミッシェル!!!ミッシェル!!!!」

その顔を耳まで真っ赤にし、殆どパニック寸前で大声を張り上げて恥かしげに叫ぶリカの言
葉を背にミッシェルは嬉しげな笑い声を上げつつ、その美しい純白の翼を大きく羽ばたかせ
て星の門の彼方へと旅立って行った。

「どうか御元気でミッシェ・・・いえ”ミカエル”さま・・・キャハッ♪」

そうしてミッシェル(ミカエル)から贈られた思いも掛けぬ”求愛の言葉”に真っ赤になり
ながらパニックを起こして大騒ぎするリカの姿を可笑しそうに眺めつつ雅は自分達を救い、
そして星の彼方へと旅立った”天使”達への別れの言葉を、こっそりと囁いた。

「じゃあ次は、リカさんの番・・・ですよね・・・」

何とか昂ぶった気を鎮め落ち着きを払ったリカに雅が、やや淋しげな口調で二人にとって別
れの時が訪れたことを告げた。

「そうか、今度は私の・・・でも雅ちゃんはどうするの?」
「私はね・・・私は、ここに居たいの。」

そう言うと雅は少し悲しげな表情をしながら、ゆっくりと後ろを振り返った。
すると彼女の目線の先には余りにも巨大過ぎる為か、その全体の輪郭すら判別する事も出来
ぬ”何か”の一部らしき物が、まるで脈打つ丘の如くそびえているのが見え、時折その表面
を人の物らしき姿が上から下へ、または下から上へと幾つも流れて行くのが見えた。
っと、そんな流れていく人影の中にリカにとって見覚えのある・・・いやむしろ彼女にとっ
て決して忘れ得ぬ者の姿が一つ垣間見えた。

「あ、あれ・・・今のって、まさか・・・健吾・・・クン?」
229エピローグ(9)〜子守唄・・・:2006/11/23(木) 19:49:36
驚きの余り口元を両手を塞ぎながら絶句するリカが少し震える声で雅に問い掛けると、それ
を聞いた雅は何も言わずに小さく頷いた。
リカが絶句してしまうのも無理は無い、つい今しがた巨大な”マックスウェル”の表面で流
されて行った人影の一つは彼女にとって掛け替えの無い命の恩人であり、なおかつ友人達を
・・・しいては住み慣れた世界を救う為に共に戦った赤石健吾その人だったからだ。

「あのままだと健吾お兄ちゃん、一人になっちゃうと思うの。あんなに皆の為に頑張ってく
 れたのに・・・だから出来ることなら私が側にって思って・・・」

っと雅が悲しげにうつむき加減で自らの想いを話していた時、ふと顔を上げた彼女の額にリ
カがさり気無く顔を寄せて”チュッ”と軽くKissをした。

「えっ!?え、え、ちょっ、リカさん!いきなり何を・・・」
「おまじない♪これからも雅ちゃんがね、元気でいてくれる為の特別な・・・てへっ♪」

そう言うと顔を紅くして照れる雅に向かってリカが少し気取った仕草で”パチン♪”とウィ
ンクをすると雅の瞳を見詰めたまま、ゆっくりと後ろに下がっていきつつ右手を上に高くか
ざすと、そこに厳かな輝きと共に三日月の装飾を施した不思議な杖が現れた。
その杖を手にリカが静かに上を見上げると、そこにはミッシェルが旅立って行ったのとは別
の”星の門”が開いていくのが見えた。
その下で二人は殆ど言葉を交わすことも無く御互いの瞳を見詰め合ったまま、ただ静かに微
笑を交し合った。

サヨナラなんて言葉は言いたくないから・・・

すぐには無理でも、また何時か逢いたいから・・・

そうして別れの時を迎え雅が穏かな笑みを浮かべつつリカの瞳を見詰めながら小さく頷くと
、それに答えてリカも小さく頷いて”星の門”に向け静かに飛び立つ・・・その背に孔雀を
思わせる様な極彩色に輝く翼を羽ばたかせて・・・。

「どうか御元気でリカさ・・・いえ”孔雀明王”さま・・・」

そう囁きながら雅は時空間の中を移動し始めた”マックスウェル”の上に立ち、そして彼女
が昔、優しかった祖母より教わった”アイヌの子守唄”を唄い始めた・・・見知らぬ世界へ
と旅立った友への想いを、そのあどけない歌声に込めて・・・。
やがて彼女の歌声に誘われたのか雅の傍らに、スゥ〜っと音も無く霊体化し半透明の姿とな
った赤石健吾が姿を現した。

「・・・誰かに・・・呼ばれた気がするぜ。なぁ、雅。呼んだの、お前か?」
「うん、そうだよ♪多分きっと・・・」

涙ぐみながらも朗らかな笑顔を見せる雅に向かって健吾は、その強面すぎる面構えを苦労し
て優しげに見えるだろう微笑みに変え、彼にしては精一杯優しく目元を拭ってやる。
無遠慮にごりごりと擦られる痛みに雅は先程とは、また別の涙が出てきそうになった。
睨み・嘲り・不敵な笑みや大笑以外に慣れていない顔面が作る微笑みなど、何をいわんや。
それでも、生前から変わりない健吾の『らしさ』に微苦笑がこぼれる。
雅は役目を終えて戻ろうとする厳つい腕を取ると、胸の前に抱き込むようにして彼の体に背
を預けると、そっと瞳を閉じながら再びアイヌの子守唄を唄い始めた・・・星の門の彼方へ
と旅立っていった友たちを静かに見送る為に・・・そして最後まで諦めずに世界を崩壊の危
機から守ろうと戦った全ての人々の魂を鎮めるかの如く、その切ない程に澄み切った歌声を
果てしなく無限に広がる時空間に響かせて・・・。


                        
                              〜Fin〜

230.:2006/11/24(金) 22:52:01
.
231名無しになりきれ:2006/11/25(土) 22:37:17
232直樹=121(故人):2006/11/26(日) 19:53:36
あーあー……マイクテスト、マイクテスト……ごほん。

 どうも、みなさん。主要コテハンキャラの中で、真っ先に死亡確定報告がなされ、
そのうえ死体をcRimZOnに利用されて、世界の崩壊を加速させた121こと、
平岩直樹です。僭越ながら、司会は僕……じゃなかった、私が勤めさせていただきます。

 これにて、私たちの生きていた世界は崩壊・消滅となりました。それに伴い、
便宜上『第二世界』と呼ばれる、私達の世界でのメインストーリーは、完結です。
 1スレ目・第一世界から参加して下さった方々、および第二世界から新規に参加された方々、
本当に御疲れ様でした。そしてROMっていた人たちや、あえてコテハンとならなかった方々も、
次の世界への転生列車が出るまで続くこのパーティー、存分に楽しみましょう。

 さて、私達の世界は不幸にも消滅してしまいましたが、
みなさんは満足の行く生き方・死に方ができましたか?
志半ばで散ってしまった方も、きっと多いかと思います。ひょっとしたら、
今自分の隣にいる人が自分の死因を作ったかも知れませんね。……ああ、そこっ!
だからっていきなり召喚獣呼び出さないでっ!! 呪符飛ばしたらダメっ!!
術を発動するなぁっ!! ……ヤタガラス、あの一帯『広域音波』で制圧……。

 ……はい、ちょっとした騒ぎがありましたが、料理は無事ですね?
せっかく美味しい料理が山のようにあるんです。次の世界では
どんなお付き合いになるかは分かりませんが、今、この時間は生前の事は忘れて、
転生先にあるだろう、明るい未来を想像しながら無礼講といこうではありませんか。
 崩壊の進んだ世界では、お互いに面識のなかった人たちも、些細な誤解から
行く道を違えてしまった人たちも、今はしがらみを捨てて思い出話などをしながら
笑いあいましょう。

 長話は学校の朝礼の、校長先生だけで十分というものです。
さぁ、みなさま、お手元のグラスをどうぞ。お酒にソフトドリンク、吸血鬼の方々には
保存血なんかもたっぷりと用意してあります。
 それでは! 『世界終結記念大パーティ in 次元の狭間の転生待ち駅』を開催しますっ!
次の世界での幸せな生活を願って……かんぱーいっ!!
233名無しになりきれ:2006/11/28(火) 02:44:23
234名無しになりきれ:2006/11/29(水) 22:23:16
 
235名無しになりきれ:2006/12/01(金) 04:36:48
236名無しになりきれ:2006/12/02(土) 21:46:20
237名無しになりきれ:2006/12/03(日) 23:50:32
238名無しになりきれ:2006/12/05(火) 10:46:02
239名無しになりきれ:2006/12/06(水) 23:37:51
240名無しになりきれ:2006/12/08(金) 15:25:23
241名無しになりきれ:2006/12/10(日) 00:57:05
242名無しになりきれ:2006/12/12(火) 00:56:07
243名無しになりきれ:2006/12/12(火) 18:35:48
ホヒ
244名無しになりきれ:2006/12/13(水) 23:58:48
245名無しになりきれ:2006/12/15(金) 22:29:19
246名無しになりきれ:2006/12/17(日) 00:38:35
247名無しになりきれ:2006/12/19(火) 11:51:23
248名無しになりきれ:2006/12/20(水) 23:13:37
 
249名無しになりきれ:2006/12/22(金) 19:19:31
250名無しになりきれ:2006/12/24(日) 18:44:41
251名無しになりきれ:2006/12/25(月) 22:43:09

252名無しになりきれ:2006/12/27(水) 18:20:20
253名無しになりきれ:2006/12/28(木) 20:10:24
254名無しになりきれ:2006/12/30(土) 00:38:46
255直樹omikuji 【615円】 !:2007/01/01(月) 00:07:53
新年、あけおめっ! おみくじとお年玉で運勢のテストだっ!!
256直樹 【凶】 【678円】 :2007/01/01(月) 00:09:11
おみくじに失敗したのでもう一度……(汗)
257サイモン・タガワ:2007/01/01(月) 01:15:08
新年NEWYEAR!!!

ってヲイ!!RIKA!!RIKAって!!

何気に下着だけで部屋ん中を・・・って待てヲイ!!ヲイって!!!
あけおめ〜!!なんとか元旦には間に合ったっ!!
え?何よ舞!?これはお酒?私は未成年?まぁい〜って!って痛って!!
何すんのよ、このバカ師匠!!
259名無しになりきれ:2007/01/03(水) 00:06:46
260名無しになりきれ:2007/01/04(木) 15:39:08
261名無しになりきれ:2007/01/05(金) 23:01:38
262名無しになりきれ:2007/01/06(土) 22:12:47
263名無しになりきれ:2007/01/07(日) 23:33:25
264名無しになりきれ:2007/01/09(火) 01:28:52
265名無しになりきれ:2007/01/10(水) 19:44:55
266名無しになりきれ:2007/01/12(金) 07:27:19
267名無しになりきれ:2007/01/13(土) 12:57:47
268観月 舞:2007/01/14(日) 21:07:56
…きゃっ!!もう!お姉ちゃんも水上さんもいいかげんにして!!もう危ないったら!!お酒の瓶投げないで!きゃー!!もう少しでぶつかるところだったでしょ!!…『力』だかなんだか知らないけど、そんな大きなピコピコハンマーで殴りあったりしたら、ご近所迷惑だからやめて!!
え、あ、平岩さん?ごめんなさい、お姉ちゃんはああいう人だし、水上さん、酒乱だったみたいで…
269RIKA:2007/01/15(月) 00:26:56
もぉ〜文ちゃんも舞ちゃんもイィーーー加減にして!!
いくら何でもこんなトコで姉妹ゲンカはみっともないで・・・

って水上さん・・・どこ触ってんの#?(イライラ)
270観月文:2007/01/15(月) 15:59:07
や〜いお師匠、RIKAさんに撃沈されたぁ〜
ん〜?だあ〜いじょぶですって〜あたしたち仲良しだもんねぇ〜ケンカなんかしてませぇ〜ん!
え、何?あたしが酔ってるう?ないない〜
なによ舞までぇ〜あんなジュースで酔うわけな…
…ん、なんか…ぎもぢわるい…み、みずぅ〜…
271名無しになりきれ:2007/01/16(火) 19:11:26
ほしゅ
272名無しになりきれ:2007/01/16(火) 20:34:22
ほしゅ
273名無しになりきれ:2007/01/16(火) 21:57:22
ほしゅ
274名無しになりきれ:2007/01/17(水) 22:18:23
275名無しになりきれ:2007/01/18(木) 22:19:43
276名無しになりきれ:2007/01/19(金) 22:21:59
277名無しになりきれ:2007/01/20(土) 22:26:17
278名無しになりきれ:2007/01/22(月) 00:22:51
279サイモン・タガワ:2007/01/23(火) 11:39:29
ワォ!!なんだい全くパーティと聞いて来て見りゃ・・・この荒れっぷりわ・・・

ってヲイ・・・ヲイヲイヲイ!何気にAYA(文)がゲロッてるよ・・・って何?
ジュース飲んだら良いが回って気分が?

(グラスの匂いを嗅ぎながら)

ってヲィ!!こりゃジュースじゃなくって、スクリュー・ドライバーだぜYO!
よ〜〜するに酒!!カクテル!!!さてはオレンジジュースと間違えて・・・
ってオマケに誰だ!!?ウォッカの配分を増やしてんのわ!?ってかコレ配分
どころか後からウォッカをドバドバ混ぜてんだYO!

まったくもぉ〜・・・やったのは誰だ一体(ブツブツ)
280名無しになりきれ:2007/01/24(水) 22:27:22
281名無しになりきれ:2007/01/25(木) 21:15:16
282二葉:2007/01/26(金) 17:05:51
…(…囁き・祈り…よし!)
アールコホーリーック・コーンタミネーショーン!
(二葉は周りのソフトドリンクの瓶の中身を、
 異能で55度のアルコール飲料にすりかえた!)

ノーアルコホール・ノーライフ!
みんな、楽しんでる〜?ここまで来たら急性アル中で死ぬ心配はないしぃ〜、
飲んで飲んで飲みまくるのよ、あっはっは
(スピリタスのホワイトキュラソー割りを片手に微笑む)
283名無しになりきれ:2007/01/27(土) 23:09:20
284名無しになりきれ:2007/01/29(月) 01:26:14
285名無しになりきれ:2007/01/30(火) 22:19:34
286名無しになりきれ:2007/01/31(水) 22:44:31
287名無しになりきれ:2007/02/01(木) 22:20:15
288名無しになりきれ:2007/02/02(金) 22:11:14
289名無しになりきれ:2007/02/03(土) 23:09:11
290サイモン・タガワ:2007/02/04(日) 01:21:11
Woo!!なんだいこりゃペ○シだと思ったら中身はラムコーク(ラム酒+コ
ーラ)じゃ無ェ〜〜か!!
ったくど〜〜なってんだYO!!もうあっちもこっちも酔っ払いだら・・・
Ouch!!って何だコリャ・・・って白手袋?なんでこんな物が・・・って
こりゃSir(ミッシャル)!?そんな顔真っ赤に・・・って酔ってんの!?
んで何?何で手袋を・・・って何ィ!?”この際いい機会だから、僕の永遠の
恋敵たる君に決闘を申し込む”って待てヲイ!!こっちゃトーシローでオマケ
人間だぞヲイ!!アンタみたいに貴族でヴァンパイアってワケじゃ・・・って
何?”僕も誇りある純血種だ、戦いは常にフェアに・・・”って、そういう話
なら・・・言っとくがなぁ、こう見えても漏れは大学時代に州兵やってたのは
だてじゃ無いぬわwゼryxctヴュイボ:m@p、
291状況説明・・・:2007/02/04(日) 01:54:16
大学時代にバイトで州兵をしていた事を話しながらサイモンが上着を脱いで準
備を始めた瞬間である。彼のシャツの襟首をアッ!というまに間合いを詰めた
ミッシェルが掴むや否や鮮やかな投げ技を決め、その為にサイモンは会場内で
数メートルは吹っ飛ばされ、その後ミッシェルは涼しげな顔で姿勢を正しなが
らキメ台詞をば・・・。

「じゃあ僕もひとつ言っておくよ。こう見えても僕は柔道と合気道で日々鍛え
 てるんだ。それにインターポール本部内にある道場で師範も勤めて・・・
 ウア!!!!!」

っとキメ台詞が終わるか終わらぬかの内に今度はリカの繰り出したハイキック
によりミッシェルの身体は更に数メートルは吹っ飛ぶ。

「人の彼氏に何てコトすんのよぉ!!!!(怒)」

だがそれでもミッシェルは身体を起こしながらリカに向かって・・・

「何を言うんだ僕の永遠の恋人(ひと)よ・・・君は今でも・・・」

そう言いかけた彼女(?)の前に少し顔の赤い桔梗が立ちはだかった。

「止めてください!例え誰であろうと私の友達とその許婚の方に手出ししよう
 と言うならば、この私が・・・」
「”私が”・・・どうするつもりかね?」

そういうと今度は、またもや瞬時に間合いを詰めたミッシェルは背負い投げで
桔梗の身体を床に叩き付けるや寝技を決め、彼女の身体をガッシリ!と押さえ
込んでしまう。

”クッ!流石はリカさんの元師匠にして元許婚!生半可な技では・・・”
『酷いなぁ〜”元”だなんて。僕は今でも彼女のフィアンセなんだよ?』
”エッ!?そんな・・・まさか私の心の中に!?”

驚く桔梗に向かって”フッ”と微笑むミッシェル・・・その口元からは白く鋭
い牙が覗いていた。

”ヒッ!ま、まさか私のコトを・・・”
『もちろん”噛む”よ。だがその前に・・・』
”その前に?”
『君の唇とハート頂くとしようか♪』
「エ、エェェェェ!!?い、イヤ!そんな・・・初めてなのにぃ!!!」

そうして今正に桔梗が、その唇を奪われんとした時である!

「待ちな!このエロエロ貴族!!今度はオレが相手してやるよ!!」

そう捨て台詞を吐いたのは、ミッシェルの鮮やかな立ち回りを目の当たりにし
、その内なる闘争心を燃え上がらせた赤石健吾だった・・・。

(次↓お願いします^^;)
292直樹:2007/02/05(月) 23:38:20
>290-291
 あっちゃー……あの喧嘩馬鹿、「何かあったら止めてくる」って言っときながら、
自分から喧嘩吹っかけてどうするんだよ……。酔っ払いどもが……。

「でも、健悟くんのやってる事は正しいよ。ミッシェルさん、あれじゃ女の敵よ」

 姫佳さんの言う通りなんだけどさ……今はなんとかして止めないと。見てよ、
健悟の周り。終末直前に慕ってきた子供たちとか、桐山さんや遠野さんとかの
一部吸血鬼メンバーが臨戦状態で観戦してる。なにかあったら、大乱闘になる。

「ほんとだぁ。遠野さんたちは酔ってて物見高いだけみたいだけど、
子供たちが本気で援護しちゃいそう……直くん、やっぱりヤタガラス?」

 ……聞き分けの無い大人なら殴って頭冷やさせればいいけど、
純粋に慕ってる子供たちまで、超音波の巻き添えってのは……。あ、そうだ。
姫佳さん、小動物系の召喚獣持ってる?

「うん、子猫とか子犬とかリスとか……あそっか、健悟君かわいい動物好きだもんね。
呼び出せるだけ呼び出して、二人の周りに集めれば……」

 愛くるしい小動物を前にすれば、大抵の人は攻撃できないし、
それに引かれて子供たちも集まってくる。そうすれば戦うどころじゃなくなるよ。
無理して戦おうとしたら、それこそ非難轟々で退散しなきゃならなくなるし。

「良い、良い。それ良い! 全部丸く収まるよ! さっすが直くんだね」

 それほどでも……(////) じゃ、他の人も聞いてたね? 出せる人は
普通の犬猫でもポケ○ンでもデジ○ンでもそれ以外でもいいから、
手持ちの可愛い召喚獣を呼び出して二人の周りに!(聞いていた人たちが動き出す)

「可愛いは正義よね……さて、そういう事なら私も一肌脱ごうかしら」

 わぁっ!? 姫佳さんのマフラーかと思ったら、みるくさんっ!
姿が見えないと思ったら、猫又の姿で……。

「うるさいわね……おだまんなさいな、ぼうや。それより、あたしに驚いてていいの?
二人の周り、すごい事になってるわよ」
「え? ……わぁ!? なに!? なんか変なのがいっぱいぃっ!!」

 げぇっ!? 普通の小動物に加えて、巨大アメーバにイソギンチャク!?
象サイズのウミウシに……あの黒くてでっかいトカゲは、まさかコモドドラゴン!?

「いやぁ……あっちなんか、おっきなクモとか蛇だよぉ〜」(泣)
「『可愛い』の範囲が広すぎたのね。ここには人がいっぱいいるもの、
ああいうのを『可愛い』と思う人も山といたって事ね」

 多様すぎるぞ、人の感性!!(泣) ……あ、でも、
二人とも呆気にとられて喧嘩を忘れてるっぽいから、結果オーライか?

「そう思うならそれでいいんでしょうけどね……でも放っておいていいの?
あの近くにいるあなたの知り合い、ああいうの苦手な人が居なかったかしら?」


(次の方、どうぞ〜)
293名無しになりきれ:2007/02/06(火) 23:43:58
294名無しになりきれ:2007/02/07(水) 23:50:09
295名無しになりきれ:2007/02/08(木) 23:32:15
296名無しになりきれ:2007/02/10(土) 00:12:27
297名無しになりきれ:2007/02/11(日) 00:30:06
298名無しになりきれ:2007/02/11(日) 23:01:36
299名無しになりきれ:2007/02/13(火) 00:52:50 O
300名無しになりきれ:2007/02/14(水) 08:32:57 O
301名無しになりきれ:2007/02/15(木) 14:09:11 O
いくぜぇぇッ!
302名無しになりきれ:2007/02/16(金) 22:41:39 O
303名無しになりきれ:2007/02/17(土) 22:41:28 O
304サイモン・タガワ:2007/02/19(月) 00:10:25 0
ぅワオっ!!なんだいコリャ!!!
どっからこんなトカゲやら大グモやらが沸いて来るんだYO!!!

もう良い!!とにかく・・・どっか静かな場所へ・・・・

ってRIKA!RIKA!ナニやってんだ全く・・・こんな時にMISSクノイチ(桔梗)
じゃれあって・・・ってナニ?MISSクノイチが?さっきSir(ミッシェル)に
ギリギリまで迫られたせいでヘロヘロになって?そのあげく・・・
「ど、どうせ奪われるくらいなら、私の初キッス・・・リカさんに!!」
とか言いながら漏前に迫ってくる!?
って何で漏前は何時も同性にばっかモテんだYO!!
ってケンジ!!ケンジBOY!!何とかその・・・MISSクノイチを何とかしろい!!
っで張本人は何処だ!?ったくSirは何処に・・・ってヲイ・・・なんがニナ(二葉
)がSirに色仕掛けで猛アタック掛けてるけどナニ?エッ?
「この男装の麗人が別名”美少女キラー”って呼ばれる所以を一度味わってみたいの♪」
って待てヲイ・・・アンタもう年齢的に美少女ってワケじゃ・・・って漏れニラんだっ
て仕方無いでしょうが!事実なんだから・・・。(汗)
って言ってる間にホラ・・・横から何か二股尻尾の美少女がSirを拉致ってったぞ!!
305名無しになりきれ:2007/02/20(火) 17:16:22 0
レイヤ:「くぁwsでrftgyふじこlp…あー、ひどい目にあった!」
四 季:「すまない、皆…どうやら、私たちの端末の設定ミスのようだ」
 一 :「あははー。ごめんなさぁー。…おししょーさま、どーしたのぉー」
レイヤ:「…二人とも、台詞がおかしいような…」
四 季:「あら、いけない。まだ、わたくしの、身体は、「冨野四季」ですし、
     兄さんの、身体は、「曽我部一」の、ままです。
     うっかり、転生後の、言語ルーチンを、使っていた、みたいね…」
 一 :「…うむ、これでよし。それにしても、ウミウシやアメーバは
     世間的に見て可愛くないものなのか?」
レイヤ:「当たり前だよ!」
四 季:「それより、姉を、止めないと…姉の手にかかると水がお酒になって
      しまって、誰も、酔いを、さませません。誰か…お願い、します」
レイヤ:「すみません、僕たちは気持ち悪い系のモンスターに耐性のない
     女の人たちの救護に回りますので…まったく誰かさんのせいで!」
 一 :「…(しょんぼり)」
306健太君と廉蔵君:2007/02/20(火) 22:42:22 0
「なんか盛り上がってますねぇ」
「いや、あれ盛り上がってるって言うのか? なんかスゲェことになってるが」
「なんか入りにくいですねぇ」
「人の話聞けよ・・・まあ思いっきり遅れたからなぁ」
「あ、でもテツは馴染んでますよ」
「流石だなぁ。あいつ場に馴染むの上手いから」
「まあ、僕らはこのへんで地味にしときましょうか」
「お前ピアノでも弾いたらどうだ」
「嫌です。手ぇキモくなるし」
「いやキモいっておま」
「だってニョロニョロですよ、ニョロニョロ」
「いやチー坊のこと可愛いとか言ってただろ」
「チー坊は全部揃って可愛いんですよ!じゃあなんですか
あなたは○ードリー○ップバーンの目玉を移植したし○ちゃん
が美人だとでも言うのですか?」
「い、いやいやいやいや、何言ってんだお前」
「ア○ン・ド○ンの顔が○ケボノの身体についてたら台無しでしょうが」
「なんだよそのわけの分からん例えは・・・」
「つまりですよ、要はバランスですよ。適材適所って奴です。
あっちゃこっちゃからいいトコばっか寄せ集めても
いいものが出来るとは限らないって事です。わかりますか?」
「わかったような、わからんような・・・」
「この手もそういうことです。チー坊にこの手がついてたら超プリチーですが
僕にこれがついててもただの怪奇!触手男でしょ」
「いくらなんでも言いすぎじゃねぇか、それ」
「いいえ断然怪奇!触手男です。僕回復魔法とか使えません」
「は? 何の話だ?
・・・まあいいや、じゃあなにか、俺は恐怖!大剣魔人か?」
「いやそれよりも・・・」
「それよりも?」
「・・・ガッツ?」
「えー・・・」
「あ、剣が片刃だから、ハーフガッツ」
「意味がわかんねぇよ。
・・・あ、てめぇさっきからなんか変だと思ったら、もう呑んでやがるんじゃねぇか」
「いや僕はいつもどおりですよ。いただいてますけど」
「まあいつもどおり変っちゃあ変だが・・・ま、いいや俺も呑ませてもらうぜ」
「どうぞどうぞ・・・あれ、あそこにいるの昌子ちゃんじゃないですか。お酒飲んでますよ」
「なにぃっ!? アッ! マジだ! なにやってんだアイツ!」
「でも昌子ちゃんももう19ぐらいでしょ?」
「未成年は未成年だ! よし、ちょっと行ってとっちめてくるぜ!」

「あんなこと言っといて、結局デレデレしちゃって、シスコンなんだから・・・
ま、いいや、これで2人きりですね。ジャジュジャ、横においでよ」
「・・・」
「やっぱり僕らはあんまり騒がしいのは合わないですね。
こうやって、静かに呑むのがいい」
「・・・」
「あれ、そういえば君お酒飲めるの?」
「・・・(こくり)」
「そう、じゃあとりあえず乾杯といこうか」
「・・・(こくり)」
「そうだな・・・じゃあ、未来に!」
「・・・みらいに」

カチンッ
307名無しになりきれ:2007/02/21(水) 08:57:06 O
>>305-306
頑張ってくれ、期待してるよ
308名無しになりきれ:2007/02/22(木) 20:02:14 O
309名無しになりきれ:2007/02/24(土) 00:03:53 O
310名無しになりきれ:2007/02/25(日) 00:26:15 O
311名無しになりきれ:2007/02/26(月) 14:35:08 O
312名無しになりきれ:2007/02/27(火) 21:02:11 O
313名無しになりきれ:2007/02/28(水) 21:33:30 0
314名無しになりきれ:2007/03/01(木) 18:35:22 O
何か喋れ…
315名無しになりきれ:2007/03/02(金) 22:21:11 0
四季:
ここは、避難所として、作られた、スペース、なんです。
本来、わたくし達が、演技を、するのは、オカルト板。
一:
だから、次の物語が始まるまでは、立食会という名を借りた、
コールドスリープ状態といってもいいだろう。
次の物語・・・つまり、俺たちの転生先をいつ始めるかが問題なんだ。
316名無しになりきれ:2007/03/04(日) 00:13:56 O
317名無しになりきれ:2007/03/05(月) 01:25:04 O
318名無しになりきれ:2007/03/05(月) 09:10:10 0
>>315
なるほど、そう言うことか
どうもありがとう
319名無しになりきれ:2007/03/06(火) 14:21:55 O
320名無しになりきれ:2007/03/07(水) 22:20:14 O
321名無しになりきれ:2007/03/08(木) 23:24:02 O
322名無しになりきれ:2007/03/09(金) 23:45:02 O
323名無しになりきれ:2007/03/11(日) 14:07:31 0
 
324名無しになりきれ:2007/03/12(月) 20:43:46 O
325名無しになりきれ:2007/03/14(水) 00:57:12 O
326名無しになりきれ:2007/03/15(木) 02:15:14 O
327名無しになりきれ:2007/03/16(金) 12:52:44 O
328名無しになりきれ:2007/03/18(日) 00:58:07 0
>>315
って四季ちゃん!四季ちゃんって!!落ち着いてる場合じゃな・・・・

も〜止めて桔梗ちゃん!イィ加減に目を覚まし・・・ってンアァ・・・ヘンな
とこ触んないで・・・って・・・んんむぅ〜〜〜〜(深接吻中)

「っぷは!はぁ〜やった!リカさんの唇ついに獲ったり〜♪(桔梗の弁)」
329状況説明:2007/03/18(日) 01:38:10 0
「ぷはっ!はぁ〜、やったぁ〜♪り、リカひゃんの唇ついに獲っひゃり〜♪」
「うぇ〜ん、なんでこうなんのォ〜〜(泣)」

酔いが回ってるのに加えミッシェルが彼女に向けて放った媚香をモロに嗅い
でしまった為か、完全に赤ら顔になっていた桔梗は遂にリカの唇を奪い、や
や呂律の回らぬ口調で勝どきにも似た艶声を上げた。

「あぁー!!も、やっちまったよ・・・(汗)」
「NOォー!!モォ〜なんてこったいぃ〜・・・(困)」

二人の横では暴走気味になっていた桔梗を引き離そうと奮闘していたサイモン
とケンジが呆れ顔で声を上げていた。

「ごめんサイモぉ〜ン・・・私・・・貞操守れなかった。グスン(泣)」
「誤解されるよーなコト言うな!全くもぉ〜・・・ナぁーニ言ってんだよYO
 !!こんな時に・・・」

未だ赤ら顔の桔梗に抱きつかれたまま涙目で話しかけるRIKAにサイモンが
ツッコミを入れていると・・・。

「へぇ〜・・・リカ姉ちゃんって、そんな趣味が・・・」
「ちゃうねん!ちゃうねん!ヘンな誤解せんとってぇ〜な!!」

近づいてきた礼也がニヤニヤしながらさり気無く入れてきたボケに対し顔を耳
まで紅くし錯乱気味になった為かRIKAが、ベタベタな関西弁でツッコミを
返し、それがかえって彼の奇妙な好奇心に拍車を掛けていた。
330名無しになりきれ:2007/03/19(月) 22:25:01 O
331名無しになりきれ:2007/03/21(水) 01:39:44 O
332名無しになりきれ:2007/03/22(木) 22:11:07 O
333名無しになりきれ:2007/03/24(土) 00:32:48 O
334名無しになりきれ:2007/03/25(日) 10:35:32 O
335名無しになりきれ:2007/03/27(火) 00:31:38 O
336名無しになりきれ:2007/03/28(水) 19:56:08 O
337名無しになりきれ:2007/03/29(木) 22:39:13 0
 
338名無しになりきれ:2007/03/31(土) 00:44:26 O
339名無しになりきれ:2007/04/01(日) 20:01:01 O
340名無しになりきれ:2007/04/02(月) 22:46:51 O
341名無しになりきれ:2007/04/04(水) 15:05:39 O
.
342名無しになりきれ:2007/04/05(木) 22:01:38 O
343名無しになりきれ:2007/04/05(木) 22:21:00 0
レイヤ:「…気になるなぁ、気になるなぁ♪リカおねえさんの関西弁♪
     ねーねーリカおねえさ…もごっご(四季に両手で口を塞がれる)」
四 季:「レイ君、あまり、人の、過去を、詮索、するのは、よくないことよ。(にっこり)
     向こうが、話したい、場合は、別だけど…」
レイヤ:「ぶー…さて、次スレッドはオカルト板に立てなきゃならないだろうけど、
     ぼくら小中学生の春休みが終わったし、そろそろ話し合いを開始したほうがいいかな?
     ナオキさーん、ぷりか(姫佳)さーん(と、その中の人)!他の皆さん全員も!どう思う?」
姫 佳:「え?(<泥酔で頭が回っていない)…え?え?ナオ君はともかく、ぷり…か…?」
レイヤ:「あ、ごめんなさい、せすか(姫佳)さん、でしたっけ。どう思います?」
 一 :(確かに、最終場面での孤児院組に『姫歌(ぷりか)』って子も『姫花(せすか)』って子も
     いたが…おっしょー様、感覚マヒしすぎだろ。つか人の名前はちゃんと覚えとけよ…)
姫 佳:「…エイミー行って!」
レイヤ:「うわー!おねえさん助け」
四 季:「…守って、あげません。人の、名前を、重ねて、間違えるのは、とても、失礼な、事ですから。」
レイヤ:「そんなzwぇcrvtbyぬみ、お(襤褸切れ化)」
姫 佳:「…くすん…わかってるんだからぁ…私は、「絶世の美女」なんかじゃないし、『姫佳』、なんて
     おこがましくって、名前負けしてることくらい…ひっく…(泣)」
直 樹:(…うわーうわー、普段深酒なんて絶対しない人だから、ここまで酒癖が悪いとは
     思わなかった…ニナさん、早く異能を解いてくれよー! orz)
 一 :「…は、ははは。とにかく、書き込んでる俺たち(の中の人)だけじゃなく、
     他に読んでた人もいるみたいだしな。>>2の専用掲示板でそろそろ話を始めたほうが良さそう
     だ。こっちは次スレが始まってからも避難所として使えばいい」
四 季:(無言でアースヒールを開始)
344名無しになりきれ:2007/04/06(金) 23:48:52 O
345名無しになりきれ:2007/04/07(土) 20:10:33 0
hosh
346直樹:2007/04/08(日) 12:11:55 0
 ほら……姫佳さん、もう泣き止んでよ〜(汗) 姫佳さんは十分に可愛いよ。
ほら、僕たちが最初に出会ったときの事思い出して。姫佳さんが可愛くなゃきゃ、
あの時、不良にあんな強引なナンパをされなかったさ。

姫佳「でも〜、わたし『いじめてちゃん』だもん。きっと目に付いたから
   あの人たちもいじわるしたくなったなったんだよぉ」

 うーん、それって逆に『目に付くほど可愛い』ってことにならない?
不良たちって、どうでもいいような奴ならそもそも無視するからさ。
(そうでもなきゃ、連中もレイプ目的で近づいたりはしないだろうしな)

姫佳「でも、可愛いなんて、お父さん以外じゃ直くんと健くんしか
   言ってくれたことないよ……ひっく」

 そりゃ、面と向かって本人には普通は言わないよ。それにさ、
名前負けしてるとか言ってるけど、姫佳さんは十分にお姫様だよ。
なにせ、烏使いと魔狼使いが常に守ろうとしてるんだからね。姫佳さんは、
僕たちのお姫様なんだ。

姫佳「わたし……お姫……様? それじゃあ……直くんたちは、騎士かな?」

 そう思ってくれなきゃ、『お姫様を守る騎士』をやってる僕や健悟の立場がないって。
……まぁ、結局助けに行って死んだ挙句、ゾンビにされて姫佳さんを殺した僕が言っても
説得力ないかもだけどね……。

姫佳「そんな事ないよ! 直くんたち、すっごくがんばってくれたもん!
   だからほら、落ち込まないでよぉ……」(泣)

 ありがとう(よし、意識がそれた)。あ、スクリーン見て。
また新しいエピソードが始まるみたいだよ。
(中の人より:1Pマンガ風味。絵師は霧賀ユキでご変換ください。)

『NGシーン』

 とある麗らかな昼下がり。
礼也「こんにちは」
一「失礼する」
四季「小さいけど、人型の、召喚獣が、出来たと聞いて、見せていただきに、来ました」
凛「いらっしゃい。三体あってね、もう準備は出来てるよ」

(SE:どーん)
 黄色くて美味しそうな三角形に、手足がついた召喚獣が三体立ち並ぶ。

召喚獣×3「ポ○ンキー、ポ○ンキー、三角形の秘密はね。ポ○ンキー、ポ○ンキー……」
 召喚獣は、灰皿の舞台で歌って踊っている。
健悟「あっはっはっはっ! なっつかしいぜ、こいつはよ〜(笑)」
凛「CMの人形劇が、まさか家で再現できるなんてなぁ(笑)」
直樹「前から作ってみたかったんだ(笑)」

一「ふむ、懐かしいな……」
四季「とても、可愛らしい、ですね。なに、かな?」
礼也「……ねーねー、直樹さん。これ、どんな能力があるの?」
直樹「なんにも(きっぱり)」
礼也「……こんな歌って踊れるだけの役立たず、どうするのさ。
   なんで歌って踊ってるのかさえまるで分かんないよ。バカみたい」

直樹・健悟・凛「これがジェネレーションギャップという奴か……」orz orz orz
礼也「?」
召喚獣×3「じゃん」
348名無しになりきれ:2007/04/09(月) 22:58:36 O
349名無しになりきれ:2007/04/11(水) 00:02:57 O
350名無しになりきれ:2007/04/11(水) 21:36:34 O
351名無しになりきれ:2007/04/13(金) 00:30:05 O
352名無しになりきれ:2007/04/14(土) 01:15:13 O
353名無しになりきれ:2007/04/15(日) 17:42:23 O
354名無しになりきれ:2007/04/16(月) 22:12:59 O
355名無しになりきれ:2007/04/17(火) 23:07:25 O
356名無しになりきれ:2007/04/18(水) 22:46:04 O
357名無しになりきれ:2007/04/19(木) 19:15:46 0
なぁ、あんたら……ひっく。次の世界で生まれ変わる先はなんなんだ?
オレは『覚醒するかどうか未知数の一般人』だとよ。おらぁまた、次の世界でも
名無しのまんまかもしれねぇなぁ。ま、運がありゃ、コテハンできるかもしれねぇけどよっ。

うーい……おーい、そこのハデ目のねーちゃんっ! 水でも酒でもいいからおかわりだぁっ
358名無しになりきれ:2007/04/20(金) 21:16:52 O
359健吾:2007/04/21(土) 20:14:50 0
>>357
 次の世界か……。俺は『コーヒーショップを経営する初老の男』に転生するらしい。
ま、俺の生きていた世界がヤバすぎたからな。今度はちったぁ平凡にすごせそうだぜ。

 ……そーいや、直樹と姫佳さんは一本見送るんだよな、転生列車。
あーあ、せっかくのトリオもこれで解散かよ。あいつらの隣、
あのいちゃつきがなきゃ、すっげー居心地良かったってのによぉ。
次に会えんのは、俺が向こうの世界で死んで、こっちに戻ってきてからか……。
うし、今のうちに直樹をからかい倒してやっか。これまでさんざ俺たちに
心配と迷惑かけたバツだ! ついでに、次の転生先も聞き出してきてやる。

 ……? 他の連中、次の電車に乗る奴はどれだけいるんだ?
考えてみりゃ、俺たちとは別の世界からこっちにやってきた連中って、
あのメイド犬娘と化け猫娘とか、俺たちの世界に転生せずに残ってる奴が
結構いるんだよな。俺の知り合い、どれだけの奴が次の電車に乗るんだろうなぁ……。
360名無しになりきれ:2007/04/22(日) 22:07:19 O
361状況説明・・・:2007/04/22(日) 23:05:25 0
「直くん・・・意外にキザな事するのね・・・フフ」

そう言いながら姫佳は、すぐ横から差し出された青い薔薇を取ると、その不思議な香りに
ウットリとした表情を浮かべる。

「喜んでいただけて光栄の限りですよ・・・”妖精の姫君”」
「そんな姫君だなんて(ポッ!)・・・・って、エっ?」

っと驚いた姫佳が顔を向けると何時の間に入れ替わったのか、つい先ほどまで直樹が座っ
ていた席にミッシェルがニッコリと微笑みながら座っていた。

「みっ!み、みみみミッシェルさんっ!!?何時の間に・・・」
「ハハハ♪驚かせて申し訳ありません。ただ彼方の様な姫君が涙を流しているのを見てい
 ると、こちらまで胸が切なく・・・」
「そ、そそそんな事はどうでも良いんです!そんな事より何でアンタがここに!?それに
 直君は一体どこに・・・」
「ご心配なく。貴女のシュヴァリエ(騎士)ならそこに。」

そう言いながらミッシェルが軽く指差した方へ姫佳が目を向けると、そこには少し呆けた
様な笑いを浮かべながらトロ〜ンとした目で椅子にもたれ掛る直樹の姿が・・・

「ミッシェルさん!!あ、あアナタ直君に何をしたのっ!!?」
「大丈夫、すこし眠って貰っているだけですよ。」
「ね、眠ってるって・・・何で・・・」
「そんな事よりも姫君。次のステージまでは未だ時間があります。」
「だ、だから・・・だから何を・・・」
「だから、それまでの間、貴女の様な・・・花の妖精の如き姫君との素敵なひとときを共
 に御過ごし出来ればと思いまして♪」

そう言いながらミッシェルは、ゆっくりと姫佳の右手の甲に軽くキスをした。

「キャっ、そんな・・・わ、わ、ワタシなんて・・・」
「気に病むことなんて有りませんよ姫君・・・貴女という可憐な”花”が咲いているから
 こそ僕は今ここに居るのです。」
「や、や、そんな・・・そんなこと言われても・・・(赤面)」
「さぁ、怖がらずに目を閉じて・・・」
「あ・・・あぇ・・あ・・・・・・」”あぁ、そんな・・・逆らえない何て・・・”

そうしてミッシェルが目を閉じながら小さく震える姫佳の唇にKISSを・・・っと思った次
の瞬間!!
362状況説明・・・:2007/04/22(日) 23:06:10 0

「やめんかっ!!!!」
「おしあべぇぇぇぇぇぇーーーしぃ!!!!!!(叫)」

彼女(?)背後からRIKAの繰り出したハリセンチョップが炸裂し、それをモロ後頭部に
喰らったミッシェルは姫佳の唇を奪い損ねてしまう。

「ミッシェル!!!もぉぉぉぉアンタって女(ひと)は・・・まぁだその節操無しなクセ直
 してなかったのっ!!?」
「”節操無し”だなんて酷いじゃないかリカ。僕はただ、この可憐な姫君を少しでも勇気付
 けようと思って・・・」
「勇気付けるぅ?(ワナワナ)勇気付けるのに何でKISSなんかすんのよ!!!」
「何を言ってるんだ。君だって昔は僕がキスを・・・いやそれだけじゃなく僕と”あんな事”
 や”こんな事”も・・・それに君の初めての・・・」
「イヤァァァァァ!!こんな人がいっぱい居る前でそんな恥ずかしい事言わないで!!!」

ミッシェルの口から語られる過去の関係を聞いた途端!RIKAは今にも爆発ばかりに顔を真
っ赤にしながら絶叫した・・・っとその時である!

「ったくもう・・・直樹から次の転生先も聞き出してきてやろうと思ってきてみれば・・・こ
 んなトコに居やがったのかエロ貴族ッ!!!」

その声にミッシェルが目を向けると、まるで御約束の如く怒りの闘志を瞳の奥で燃やしながら
仁王立ちとなった健吾の姿が見えた。

「今度という今度はもう逃がしゃしネェぞ!!このドエロ貴族がゴルァ!!!」
「良いともMrアカイシ・・・ではさっきの決着を・・・着けるとしようか!!!」

そう叫びながら立ち上がるとミッシェルは、おもむろに着ていたスーツを脱ぎ捨てる・・・っ
と、その下には何時の間に着替えたのか何と!合気道の稽古儀をキッチリと着込んでいた。

「おぉ〜おぉ〜!ヤル気満々じゃネェかよ!!」
「当然さ♪やはり事を成すときは姿形から・・・ということさ。フフ♪」
「ケッ!どんな格好しようがキザったらしい奴だぜ全くよぉ!!」
「でも良いのかな?・・・」
「何が?」

っと突如!ミッシェルは瞬時に間合いを詰めるや否や、身構える暇すら与えずに健吾の着てい
る皮ジャケットの襟首を掴んだかと思うと彼の身体を背負い投げで一気に床へと叩き付ける。
っが間一髪入れず健吾はガッシリと掴んでいた彼女(?)の腕を振り解くや素早く立ち上がり
体制を整えながら身体をスピンさせて回し蹴りを繰り出す・・・っがミッシェルは、それを軽
く受け止めるや素早く足払いを掛けて健吾を倒し、そのまま”アキレス腱固め”に持ち込もう
する・・・っが間一髪で健吾は身体を捻りながら相手の技を避し、すぐさま立ち上がりながら
体制を整えた。

「クっ!・・・ったく油断も隙も在りゃしネェぜ!!」
「やるじゃないかBOY♪やはり決闘はこうでなければ・・・」
「っるせぇ!!楽しんでんじゃネェ!!!!」

(続きは・・・また次回に^^;)
363名無しになりきれ:2007/04/24(火) 02:38:41 O
364名無しになりきれ:2007/04/25(水) 00:10:32 O
365名無しになりきれ:2007/04/26(木) 00:50:28 O
366状況説明・・・:2007/04/27(金) 00:52:15 0

「っるせぇ!!楽しんでんじゃネェ!!!!」

一瞬の出来事とはいえ凄まじい技と技、そして力と力の応酬で激突したにも関わらず呼吸ひとつ乱す
ことなく不敵な笑みを浮かべるミッシェルに対し、幾分か息の上がり始めた健吾の怒声が飛んだ。

「おっと、気を悪くされたのなら御詫びしよう。なにせ僕は何にせよ勝負事となると、ついつい楽し
 んでしまうクセがあってね♪」
「ケッ!とことん気障な奴だぜ・・・・なら試してやろうじゃネェか!」
「試すって?何を・・・」
「決まってんだろ!その気取った口が何時まで利けるかだヨォ!!!」

そう叫ぶや健吾が瞬時・・・とまでは行かないが一気に間合いを詰めるや凄まじいまでの攻めを文字
通り嵐のようにミッシェルに向けて繰り出す。
彼が怒涛の如く繰り出すパンチや蹴り、そして技をミッシェルは余裕の構えを崩すことなく、しなや
かな動作と流れる様な身のこなしで全て掌で軽く払って行き、更には隙を見計らって突き出された健
吾の手首を掴んでは決め技”小手返し”へと持ち込もうとする。

”チッ!なんて奴だ・・・まるで風を相手にしてる見てェだぜ!!”

何とかミッシェルの決め技を避わし、その額にジットリと汗を滲ませながら距離を空けて相手を見据
える健吾だったが終始、彼女のペースに乗せられるまま押され気味に陥りがちな状況に少し(?)焦
りを見せ始めていた。

”クソ!下手に動けば良いように振り回される・・・かと言ってジッとしてりゃ付込まれる・・・い
 ったいどうすりゃ・・・”

そんな彼の脳裏に、かつてボクサー崩れのチンピラを相手に勝負を挑んだ時の記憶が過ぎった。

”こうなりゃイチかバチかだ!!”

そうして健吾は軽くステップを踏むようにしながらボクシング選手の如くジグザグに歩を進めつつ再
び打って出る・・・っが渾身の一撃を繰り出した彼の目前でミッシェルの姿が消えたかと思うと、勢
い余ってバランスを崩しかける健吾の視界に、してやったりとばかりに口の端から少し牙を覗かせな
がら妖しい微笑みを湛えるミッシェルの顔が映った。

『脇がガラ空きだBOY!』
”しまった!!!”

その次の瞬間っ!健吾の身体は宙を舞っていた・・・

367状況説明・・・:2007/04/27(金) 01:41:12 0
(残りは・・・もう少しお待ちを^^;)
368状況説明・・・:2007/04/27(金) 15:28:11 0
『脇がガラ空きだBOY!』

” し ま っ た !!!”

勝誇ったかの如きミッシェルの怪しい笑みを見た瞬間!健吾の体は文字通り宙を舞っていた。
それは瞬時に側背へと廻り込んだミッシェルが両手で健吾の両股を抱いて真後へと彼の体制を崩
し、そのまま後方へと掬い上げるようにして落としたから・・・柔道で言う”掬投”だ。
そうして健吾の身体は音を立てて床へと叩き付けられ、更には仰向けになったまま苦悶の呻きを
あげる彼の身体に目にも留まらぬ素早さでミッシェルが、側面から十字になる形で覆いかぶさり
、両手を健吾の肩と股の間にまわして固定したかと思うと、そのまま彼の身体を四方からガッシ
リ!と固めてしまう・・・すなわち!柔道の決め技”横四方固め”へと持ち込んだのだ。

”ック!・・・う・・動けねぇ・・・このままじゃ・・・この・・・まま・・・”

何とか逃れ様と死に物狂いでもがく健吾だったが、だが彼女=ミッシェルの小柄な上に華奢な体
格からは想像も付かない程の凄まじい怪力で、その身体を四方からグイ!グイ!と締め上げられ
いく内に、やがて彼は少しづつ自分の意識が遠退いて行くのを感じ始める。

”お・・・れ・・・負ける・・・負け・・るのか?・・・こ・・・この・・・ま・・・”

もう彼の耳には自分に向かって必死に呼びかけるRIKAや姫佳の声も、そして声を張り上げて
応援するケンジやサイモン達の声すらも聞こえなくなっていく・・・。

”す・・・すまねぇ・・・み・・・んな・・・お・・俺は・・・・・もう”

「・・・け・・・に・・・ちゃ・・・」

”ん?・・・あ・・の声・・・あの声って・・・”

今まさに意識を失わんとしていた健吾の耳に微かに響いた聞き覚えのある声・・・その声に反応
するかの如く薄っすらと目を開けた。

「・・ご・・・に・・・ケン・・ゴ・・・兄ち・・・ケンゴ兄ちゃん!!!」

彼が見たもの・・・それは子供達に混じって慣れぬ大声を上げ、その瞳を涙で潤ませながら健吾
に向かって必死に呼びかける少女の姿だった・・・。

「ケンゴ兄ちゃん立ってぇ!!お願い目を開けて立ってぇ!!!!」

”あ・・・あれって・・・み・・雅・・・雅な・・のか・・・”

自分に向かって涙ながらに声援を送る雅の姿を目にした時である!健吾は自分の胸中に再び熱い
”何か”が流れ始めるのを感じた。

”そうさ・・・俺は負け無ぇ・・・負けるワケが無ぇんだヨォ!!”

っと突如!野獣の如き雄叫びとともに凄まじい勢いでミッシェルの四方固めを振り解きながら健
吾が立ち上がった。

(続きは・・・また明晩にでも^^;)
369名無しになりきれ:2007/04/28(土) 16:00:10 O
370状況説明・・・:2007/04/29(日) 01:05:35 0
それは力(ちから)・・・身体の奥底から湧き上るかような力・・・。
野獣の如き雄叫びを上げながら、自身の身体を人外の怪力でガッシリ!と押さえ込んだミッシェルの
腕を健吾は、その狂気にも似た力で一気に振り解いて素早く、そして力強く立ち上がった。

「健吾君っ!!」っと姫佳が・・・

「やったぁ!健吾クンが立ち上がったぁ♪」っとRIKAが・・・

「ヤっりぃっ!!健吾兄ィッ♪」っとケンジが・・・

「漢(おとこ)だぜYO!!ケンゴっ!!!」っとサイモンが・・・

そして彼を慕ってる子供達、更には周囲に集まっていた者から見事に危機を脱して立ち上がったケン
ゴに向かって一斉に大きな声援が送られた。

「驚いたねBOY!リカ以外の者・・・それも人間で僕の技を破ったのは君が始めてだ。」
「・・・ゼェゼェ・・・そ・・そうかい・・・ゼェゼェ・・・そ、そりゃ光栄なこって・・・ゼェゼェ」

平静を装いながらも、その驚きを隠せずに居るミッシェルに対して幾分か距離を空けて睨み合い、そ
の両肩で大きく息をしながらも今度は健吾が不敵な笑みを見せていた。

「良かった・・・ケンゴ兄ちゃん無事で・・・良かっ・・・(泣)」

自分に向かって声援を送る子供達の方へ健吾が振り返って目を向けると、そこには彼の無事な姿を見
て堪え切れなくなったか頬を大粒の涙で濡らしつつも精一杯の笑顔を見せる雅の姿が在った。

「心配かけたなぁチビ助・・・だから泣くんじゃネェよ・・・ったく(照)」

そう呟きながら健吾が、子供達とともに声援を送る雅に向け”心配するな”っと言わんばかりに親指
を立ててポーズを決めていると・・・。

「なぁ〜るほどぉ〜・・・君には”守護天使”が居る訳だねBOY♪」

二人のやり取りを見ていたミッシェルが、またもやしたり顔で話し始めた。

「っるせぇ!テメェにゃあ関係無ぇだろうがッ!!」
「それはどうかなぁ・・・じゃあこうしよう。」

声を荒げて凄む健吾の顔をニヤニヤしながら眺めつつ、ミッシェルは話を続けた。

「この勝負・・・もし君が勝ったら君は勿論の事、君の友人達には一切手出ししない。約束しよう。」
「おぉ〜おぉ〜、大きく出やがって・・・でも良いのかぁ?言っとくが俺のダチん中にはリカさんも
 居るんだぜぇ・・・テメェが惚れ抜いてるカノジョがよぉ。」
「もちろん承知の上さBOY。リスクが大きいほど勝負に張りが出るというものだからね♪」
「ったく、とことんキザな奴だぜ・・・ったく。っで、テメェが勝ったらどうするんだ?」
「そうだなぁ〜・・・その時は・・・」

そこまで話すとミッシェルは、わざと勿体付けるかのごとく間を置くと徐にビシッ!と右腕を突き出
して健吾の背後の方を真っ直ぐに指差しながら、こう言い放った。

「もし僕が勝ったら・・・あの可愛い”守護天使”は 僕 が 頂 く !!!」
371状況説明・・・:2007/04/29(日) 01:46:37 0
「もし僕が勝ったら・・・あの可愛い”守護天使”は 僕 が 頂 く !!!」

その言葉に驚いた健吾が慌ててミッシェルの指差した方角へと目を向けると、そこには突然の事に目
を点にしながらキョトンとした表情で佇む雅の姿が・・・。

「ミぃぃぃぃっシぇぇぇぇぇぇルぅぅぅぅぅぅっ!!!!!(激怒)」

未だ雅を指差して不敵に笑うミッシェルの背後では、その顔を耳まで真っ赤にしながら”1000t”と
書かれた巨大なハンマーを両手で握り締めてワナワナと身体を振るわせるRIKAの姿が・・・。

「ミッシェルっ!!!くぉのスケベッたらしぃ!!!!」
「ちょっ、ちょ、ちょっとリカさん!落ち着いて・・・(汗)」
「待ってください姐さん!いま出てったら、またややっこしい事に・・・(汗)」
「とにかくアタマ冷やせRIKA!!もっとCoolになろうぜCoolに!!(汗)」

怒り心頭に達し今まさに飛び出さんとするRIKAの身体を姫佳やケンジそしてサイモンや他の者た
ちが必死で押し留めている最中、ミッシェルが言い放った言葉を聞いて愕然としつつも健吾は俯き加
減で静かに口を開いた。

「アイツはよぉ・・・雅はよぉ・・・こんな俺を・・・こんなケンカばっかの毎日でよぉ・・・誰も
 彼にも平気でイチャモン付けてはケンカ売ってばっかの俺によぉ・・・そんな俺に・・・笑ってく
 れたんだよぉ・・・俺のこと・・・こんな俺と・・・あの”最後の日”に・・・こんな俺と一緒に
 居たいって言ってくれたんだよぉ・・・」

そう言いながら健吾がゆっくりと顔を上げると、その両方の目は心成しか涙で濡れてる様に見えた。

「チビ助のクセによぉ・・・一生懸命になってよぉ・・・」

っと、そこで健吾はカッ!を目を見開くや否や、その両の拳を硬く握り締め全身から炎の如き熱気を
放ちながら凄まじい雄叫びを上げた。

「そんなチビ助をよぉ・・・テメェみてぇなキザったらしいエロ貴族なんかによぉ・・・

                渡 す ワ ケ は い か 無 ぇ ん だ よ !!」

その瞬間!健吾の背後から口から炎を放ちながら両方の瞳から真っ赤な光を放つ巨大な魔狼(フェン
リル)の姿が立ち上る陽炎のように浮かび上がった。

「良いぞBOY!!そうでなければ・・・君のその燃え上がるかの如き情熱・・・

      こ の 身 体 の 全 て で 受 け 止 め て く れ よ う !!!」

そう叫ぶや両手を大きく広げたミッシェルに身体が後光にも似た強烈な光に包まれ、その背後からは
白銀の輝きを放つ聖獣”白虎”の巨大な姿が浮かび上がった!

さて!いよいよ佳境を向かえる闘い・・・果たして、決着の行くへは如何にっ!?

(では・・・ここから先は次↓の方に頼みます・・・m(_ _)mタニミマス・・・)
372名無しになりきれ:2007/04/30(月) 08:55:59 O
373みるく(第一世界出身):2007/04/30(月) 21:26:32 0
 まったく、騒がしいわねぇ……こっちに来てから今まで、
全然足りてなかった娯楽が、一度にきた感じね。……あ、
不良の坊やが女ったらしの掴んだ腕を弾き飛ばしてタックルしたわ。

エリス「おっきな被害も出てないし、放っておいてもいいんじゃないかな?
    ……四季ちゃん、びりびりくんの様子はどう? お薬とかいる?」
四季「はい、大丈夫、です。ちょっとだけ、気を、失っている、だけです、から」
一「襤褸布になったと思ったら、次は好きな人の膝枕か。幸と不幸のバランスだな。
  ……おっ、ヴァンパイアレディが健悟君を投げ飛ばしたか。
  健悟君は空中で姿勢を立て直して……ほぉっ、柱を蹴って、
  隙だらけの彼女に人間ミサイルとは!」

 でも甘いわ、捉え切れてない。顎に拳は当てられても、浅いわ。
多少のダメージはあるようだけど……坊やの方が大きいわ。

エリス「ごろごろ転がって、距離をとって息を整えてるね。
    キザ子ちゃんも、ちょっと頭に来てるみたいだね」
一「うむ、脳が揺さぶられて、一時的な感覚失調に陥ってるな。
  あれは吐き気を伴うからキツいんだ」
四季「では、入っていれば、健悟さんの、勝ち、でした?」

 そうね。完全に決まっていれば、女ったらしはまともに立つ事も出来なくなっていたわ。
……あら、あの女、避けた時にさらに一撃入れていたみたいね。わき腹、痛そう。

四季「……争いは、好きじゃ、ありません。次は、平和な世界に、生まれ変わりたいです」
エリス「次の世界は平和だといいね。みんなは次の電車? 何に生まれ変わるの?」
一「俺も四季も次の列車だな。今度は従兄弟ではなく、兄妹になるらしい」
四季「二人とも、大きく、性格が、変わる、みたいです。
   わたくしは、言うなれば、『素直クール』が、一番近いと、思われます」
一「俺はヒッキーらしいな。性格や話し方は >305 を参照してくれ。
  しかも俺は、前世今世と保ってきた容姿と記憶も完全にリセットされるようだから、
  ……ふっ、俺に惚れてる女性たちの悲哀と絶望の悲鳴が聞こえてくるようだ♪」

 男のナルシストって手に負えないわね。嫌なら、他の誰かと転生チケット交換してきたら?
受付でも、まだ多少の変更は受け入れてくれるそうよ。
 ……にらみ合いは終わりね。坊やは組まないよう長距離戦を挑んでいるけど、
どこまで持つかしら?

エリス「キザ子ちゃんの方が強そうだしね。
    あ、兄妹で転生ならわたしと姫ちゃんと同じだぁ〜。
    わたしが中学二年のお兄ちゃんで、姫ちゃんが小学6年生の妹なの。
    ……でも、わたしが姫ちゃんにコキ使われる関係は変わらないの〜(泣)」
四季「……ご愁傷様です。もし、近い所に、転生したら、健悟さんが、転生して、経営する、
   喫茶店に、行きましょう。わたくしも、兄には、苦労させられるようですから、
   きっと、お話が、合うと、思います」
エリス「ふぇぇぇぇん、四季ちゃん優しいよぉ。次の世界で何かあったら、
    真っ先に守るからねぇぇぇぇぇ(感涙) 『俺は今、猛烈に感激してるぅ!』」
一「ふむ、この子は熱血バカに転生か……。おっ!? レディがついに彼を捕らえたな。
  健悟くんも彼女の胴衣を掴んでいるが……無理か。足を刈られ……!?」

 ……あそこで頭突きに持っていくとはね。それもコンクリートの壁を
バットで殴るような音まで立てて……どんな強さで打ち付けたのよ、あの坊や。

一「決まったな。彼女は、先の攻撃で受けていたダメージが抜け切っていない所にあれだ。
  ……やはり、白目を向いてひっくり返ったぞ。片膝をついていた健悟君が
  ゆっくりと立ち上がって勝利のポーズを……あ、泡吹いて倒れた」
四季「ダブルノックアウト、ですね。雅さんたちが、慌てて健悟さんに駆け寄っています」

 この騒ぎも、これでキリがついたかしら。……さて、
後は誰が私たちと一緒に行くのかしら? この電撃坊やの事は……ま、出発前でいいわね。
374名無しになりきれ:2007/05/02(水) 00:09:31 O
375名無しになりきれ:2007/05/02(水) 15:44:47 O
376名無しになりきれ:2007/05/03(木) 16:24:56 O
377名無しになりきれ:2007/05/04(金) 17:08:16 O
378状況説明・・・:2007/05/04(金) 22:55:45 0
>>373の後・・・

「いい様ね・・・全くもぉ(溜息)」

部下の桐山雪乃と遠野ヒロコの二人に介抱されながら、組織(コミュニティ)所属の治療師による
手当てを受けていたミッシェルが顔を上げると、そこには腰に手を添えて少し呆れ顔で立つRIK
Aと、彼女の後ろに隠れる様にして照れ笑いしながら様子を伺うエリスの姿が在った。

「あ、あのぉ〜・・・お怪我の方は・・・」
「ど、どうかお気遣いなく・・・ま、マドモアゼル♪」

相手方とはいえ怪我の具合を心配してか不安気に話しかけるエリスの言葉にミッシェルがどこか弱
々しげに微笑み返す。

「でぇ〜も、少しは良い薬になったみたいだし・・・」
「いや、それは如何なものかな?」
「っえ?」

っとのRIKAの苦言に、いつもの剣呑とした口調でミッシェルが言葉を返した。

「何より君と手合わせした時に比べれば、彼(健吾)なんてまだまだ・・・痛っ!チチチチチ」
「あぁ、もぉミ〜ッシェル!」

体を起こそうとして無理をしたのか少し痛々しげに額に出来たコブを押さえるミッシェルに対し、
さり気無い口調で側に居た桐山が釘を刺した。
379状況説明・・・:2007/05/04(金) 22:56:51 0

「少しは御自分のことも大事にしてくださらないと・・・貴女が羽目を外した時って殆ど決まって
 怪我をするのは貴女ご自身なんですから・・・心配する私達の身にもなってくださいな。」
「やゃっ、こりゃ手厳しいなぁ〜ユキノ♪」
「そうですよSir!」

っと今度は桐山の横で心配気な顔で様子を見ていた遠野が話しに加わる。

「いっそオレに任せてくれりゃあ、あんな不良坊主!ボっコボコのギッタンギタンに・・・」
「「ヒぃ〜ロぉ〜コっ!!」」
「はいはいスンませんでした・・・オレが悪ぅございやした(溜息)」
「な・る・ほ・ど。この上司にして、この部下有りってトコね。」

三人のやり取りを見みながらRIKAは思わず苦笑いを浮かべた。

「でもまぁ、これに懲りたら此れからは”火遊び”も程々に・・・」
「そぉ〜うは行かない。」

っとミッシェルが再び剣呑とした口調で被りをかぶった。

「それじゃあ折角の楽しみが台無しになってしまう。」
「アぁ〜ンタまだ懲りてないのっ!?」
「当然さ。恋多き時間を大切にしてこそ今の僕が居るからね♪」
「今の・・・って、そんなのン〜百年前から全然変わってないじゃない!もぉ〜(呆)」
「ハハハっ♪そうだったね。そうやって昔も君をヤキモキせたっけ♪」
「人事じゃないでしょ!もぉ〜・・・400年も生きて何を考えてんのか・・・」

いつもの調子が戻ってきたのか少しケンカ口調になったRIKAの姿を見てミッシェルは楽しげに
微笑んでいた。

「でも・・・決めたよ。」
「決めた・・・って何を?」
「次のステージに行ったときには、あのBOYのハートは 僕 が 必 ず 頂 く ♪ 」

そうキメ台詞を力強く言い放つやミッシェルは、その様子をポカ〜ンと見ていたエリスの手を取り
、その滑らかな手の甲に軽くKISSをした。

「いかがですかな?”チュッ(ハート印)”血統書一級のヒ・メ・ギ・ミっ♪」
「あぁ!いや、そんな事されたら困ります。また姫ちゃんに叱られちゃいますぅ(困)」

っと言いながらも幾分かデレェ〜っとした表情で頬を紅く染めてはにかむエリスの横で、呆れ顔の
RIKAは溜息混じりにボソッ!と一言、こう呟いていた。

「ダメだこりゃ・・・」
380名無しになりきれ:2007/05/06(日) 00:41:15 O
381名無しになりきれ:2007/05/07(月) 11:02:01 O
382名無しになりきれ:2007/05/08(火) 17:47:51 O
383名無しになりきれ:2007/05/09(水) 20:04:24 O
文「…あーあ、決着ついちゃった!乱入したかったのに〜!これ、ほどいてよ〜!!」
水上「お前が乱入したら、折角のアクションバトルが、コントになるだろうが。
…それにしても、DeMonSは便利な代物だった。
武器兵器の類から、バカ弟子を縛り上げるためのロープまで…転生したら不便になるな(しんみり)」
舞「ほんとにマンガみたいにぐるぐる巻きね。お姉ちゃん、切符ちゃんと持ってる?」
文「持ってるよ。私は転生したら『占いショップの看板娘』になるんだって」
舞「私はお姉ちゃんとは今度は双子になるのね。『ツッコミ気質で現実的な性格』になるらしいから、
しっかりお姉ちゃんの手綱を締められればいいんだけど」
水上「心配要らん。『占いショップのオーナー』がこの俺だ。容姿も記憶もそのままに、改めてバカ弟子を締めあげてやるさ」
文「ベーだ!私だって容姿も性格も…少しは優しくはなるけど…変わらないもん!次こそ下克上よ下克上!」
舞「でも記憶はなくなっちゃうのよね…あ、そろそろ電車が来るよ」
水上「じゃ、支度するか」
文「ちょっと待てえぇぇ!!これほどいてくんなきゃ動けな」

ずるずるずる…(文が水上と舞に引きずられる音)
384名無しになりきれ:2007/05/10(木) 18:46:17 O
385名無しになりきれ:2007/05/11(金) 18:13:06 O
386健悟:2007/05/11(金) 23:22:34 0
???「……ちゃんっ、健悟にいちゃんっ、起きてよ」

 ……あ……ツッ……雅、俺……どうなったんだ? あんのスケコマシに
ヘッドバットして、それから……

雅「兄ちゃん、限りなく勝ちに近いダブルノックアウトだよ。あのあと、
  二人して倒れちゃったんだから……」

 ……ちっ、勝ちきれなかったか。ところでチビすけ、なんか会場の雰囲気が違わねぇか?

雅「転生電車が着いたからだよ。それに乗っていく人たちが減ったから……。
  もう四季ちゃんとか観月さんとか……そうだ、ミッシェルさんから伝言預かったよ。
  『次の世界では、君のハートを必ずいただいて見せるから、覚悟するんだね』だって」

 ああぁぁぁ……あんのスケコマシっ! いったい何考えてやがんだ!
そんな事より、俺はまたあいつと同じ世界に転生すんのか!?
あのノリで付きまとわれたら、最悪じゃねぇか……。

雅「大丈夫じゃないかな? 性格はどうなるかは知らないけど、
  記憶はリセットされちゃう切符だったから、そんな事にはならないと思うよ」
ケンジ「それがそうでもなさそうだゼ。さっき、アニキの近くに転生できるように
    切符の内容を書き換えてたから」

 ……また、頭痛くなってきたぜ……。お前ら、切符交換しねぇ? ……嫌だわな。
しゃーねー、ハラ決めて乗り込むか。俺も記憶が無くなる組みだしよ。
それに枯れ果てたようなジジイなんだし、上手く相手できンだろうさ。
 うーし、ガキども! この電車に乗る奴ぁみんな先に行きやがれ!
俺はダチに挨拶してくっからよ。

 姫佳さん、直樹のヤロー、まだ気ィ失ってんのか? ったく、しまんねぇな、おい。

姫佳「仕方ないよ、ミッシェルさんに少し強めにかけられちゃったみたいだし。
   ……これで、健悟君とは本当にお別れなんだね……」

 向こうからこっちに戻っても、『俺』の記憶は消えたまんまだっつーからな……。
楽しかったぜ、二人といる時間はよ。

姫佳「うん……私も楽しかった。それにね、健悟君のおかげで怖い人に耐性が出来たよ(笑)」

 姫佳さんまでそれを言うか!? ……ああ……なんか、
とりとめも無いことばっかり思いつきやがる。湿っぽいのは苦手なんだ。もう行くぜ。あばよ。

姫佳「……『またね』、健悟君。健悟君が戻ってくるの、二人で待ってるから」

 ……そんときゃ、二人のガキの顔でも拝めそうだな。直樹に言ってくれ、
ヤりすぎて姫佳さん壊すなよってな。
 ハハハッ、テレんなよ。『またな』、二人とも。生まれ変わって今までの事全部忘れても、
直樹たちの事だけは、根性で覚えていてやるよ。次に会う時は、
土産話山ほど持ってきてやるからさ。心配せずに待ってろよ。

 ……これが、転生列車か……でけぇ、つーか長ぇな……。端っこが見えねぇよ。
行き先は http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1178891001/ ……か。
いったい、どんな世界なんだろうな……。
387名無しになりきれ:2007/05/14(月) 09:58:43 O
388名無しになりきれ:2007/05/15(火) 00:01:44 0
四 季:この列車、ずいぶん、時間が、かかり、そうですね。
 一 :…そうだな。
四 季:レイ君、結局、起き、なかった、ですね。…いいの、兄さん?
 一 :大丈夫だ。この列車じゃなくても、随時キップ無しでのシャトルバスは
    運行されているようだからな。
四 季:そうね。それに、レイ君、ずいぶん、大きな、力を、振るい、続けて、いたから、
    もう少し、休んで、いたい、のかも。
 一 :俺はお師匠様を信じてるぜ。…あれ?そろそろ駅か?
四 季:世界と、世界の、あわいは、恐ろしく、遠いようで、隣り合わせ、なのかも、
    知れないですね。
    降りる、準備を、しないと…記憶の、抹消と、言語、ルーチンの、インストール、
    一瞬で、すんで、しまう、みたいですけど。
 一 :…。
四 季:…あ…。
389名無しになりきれ:2007/05/18(金) 23:51:33 0
 
390名無しになりきれ:2007/05/21(月) 00:24:41 O
391名無しになりきれ:2007/05/23(水) 11:31:01 O
392名無しになりきれ:2007/05/24(木) 03:15:20 O
393名無しになりきれ:2007/05/27(日) 21:32:55 O
394健太とある男:2007/05/28(月) 23:02:41 0
「しまった、電車が・・・行ってしまいましたか。
廉蔵もどこかに行ってしまったし、どうしましょうか・・・シャトルバスがあるようですね。
なんとかそちらの方に乗れたら・・・ん? 誰かいますね・・・あの人も乗り遅れたのかな?」
「・・・よう」
「あ、どうも。こんにちは。あなたも・・・電車に?
(誰だろう、フードで顔がよく見えないけど、何処かで会ったような・・・)」
「まあね。そんなところかな」
「僕もそうなんですよ。ちょっと野暮用を済ませていたら、乗り遅れてしまったみたいで。
シャトルバスがあるって聞いたんですが、あなたもそちらに?」
「ふふ・・・あんなものに乗らなくても、電車に乗りたきゃ後で乗せてやるよ。
実は君と話がしたくて、待っていたんだよ、夢前君」

「え・・・どこかでお会いしましたっけ?」
「君の事はようく知っているさ。恐らく、君自身よりもね」
「どういう意味ですか?(変な人だな・・・)」
「君は・・・夢前健太、だね。ピアノが好きな、ごく普通の青年だ。
そして、ある呪いの餌食となり、不死となった・・・」
「・・・! 何故そのことを・・・」
「ところがいつの間にか君は『ここ』にいる。・・・ここはまあ死後の世界、というやつだ。
これがどういうことか、わかるかい」

「い、いえ。僕も気がついたら『死』んでいたので・・・」
「・・・ふふ、まあそのことはひとまず置いておくこととしよう。
君はこれからどこか別の世界に行って、今の記憶をリセットし
別の命として生まれ変わる。ここまでは分かっているね?」
「え、ええ。まあなんとなくは」
「じゃあ訊いてみるがね。『今の君』になる『前』・・・つまり前世に君は『誰』だったか、覚えているかい。
覚えていないだろう、当然だ。君が今の君になる時に、記憶のリセットが行われたんだからね。
ここで重要なのは今から誰かに生まれ変わる君も、つまりは誰かの生まれ変わりということだ。わかるね?」
「え、ええ」

「君は自分が誰の生まれ変わりか、知りたいかい?」
395健太とある男:2007/05/28(月) 23:03:35 0
「・・・いえ、特に知りたいとは思いません。僕は僕ですし、それにその方のことを僕は知らないだろうし」
「ふふふ、その通りだよ。君が誰の生まれ変わりか? そんなことは大して重要なことじゃないんだ。・・・普通は」
「普通は、ですか?」
「そうだ。そうだな、夢前健太や袴田廉蔵といったような、一つの世界での意識を『個』と呼ぶことにしようか。
その『個』は一つの『命』に書き込まれた、データのようなものだ。
データは生まれ変わる度にリセットされ、また新たに書き込まれる・・・
まあこのへんのことは、誰でも大体わかるだろう。『死』んだらね。
・・・で、大多数の『個』にとって前の『個』が誰であるかなんて、本当にどうでもいいことなんだよ、普通はね」
「ええっと、それは僕が『普通』ではないということですか?」
「まあ、そういうことだよ。何がどう普通でないかは追って話そう。
・・・さて、では君の呪いの事に話を戻そうか。
その呪いがどういうものなのか、君はなんとなくでも知っているはずだ。
でも『何故』君が『選ばれ』たのか? ・・・知らないだろう」

「・・・ええ」
「・・・誰かによって何かが選ばれる時、それが完全なアトランダムではなく、少しでもその誰かの意思によって選ばれる時
多くのもののなかからどれか一つを選び出すには、何か一つ、普通じゃないものが無いとだめだ。
そうなのさ。君・・・『夢前健太』は普通の『個』じゃない。
普通『個』は一つの『命』で構成される。そりゃあ当たり前だ。1人の生まれ変わりは1人だ。
だが君は違う。君は・・・君は1人の『命』にもう一つの『命』が干渉して作られた『個』だ。
そう、君があの世界に生を受けた時点で、君は異質な存在だった・・・というわけだ」
「・・・意味がよくわかりません」

「要するに君の前世は『2人』いて、その2人が生まれ変わって1人の君になった、というわけだ。
まあ分からなくてもいい。君が変な奴だ、ということだけ理解してくれればいい。
とにかく君は、普通じゃないせいで知恵の赤輪に選ばれた、ここまではいいね? いや、いちいち返事しなくていい。
では次に、何故君が普通じゃないのか、それを話そうか。
・・・簡単に言ってしまえば、それも誰かの『意思』さ。イタズラな誰かが君の『命』に細工した、というわけさ。
その細工によって、君は普通ではなくなり、そして不死の呪いを受けることとなった・・・わかるね」
396健太とある男:2007/05/28(月) 23:04:38 0
「全く分かりません、が・・・では何故僕・・・僕の『命』がそんな細工を受けたのですか?
それが誰かの意思だというならば、それにもなにか理由・・・普通じゃないところがあったということですか?」
「ほほう、いいところに気がついた。が、気付かないべきだった、とも言えるかな。
・・・それには大した理由は無いんだよ。あえて言うなら『なんとなく』だろうね」
「ちょっ、それじゃさっき言ったことと違うじゃないですか」

「まあ気にするなよ。細かいこと気にすると禿げるぜ。なんとなくはなんとなくだ、しょうがないだろ。
それよりも次のステップに進もう。時間はたっぷりあるが、そろそろ君も飽きてきただろうからね。
次の話は何故君がここにいるのか? つまり何故君は『死』んだのか? ということだ。
知っての通り君は『不死』だった。あのまま行けば世界が滅んだ後も、どこかで生き続けているはずだね。
君の呪いはそれほど強力なものだ。だけど君は今ここにいる・・・どういうことか?
まあ結論から言うと、君は君が住んでいた世界が滅びる時に、一緒に死んだんだよ。覚えていないだろうがね。
では何故死んだのか? 早い話が呪いが解けた、ということなんだが
そうなると当然、何故呪いが解けたのか、ということになるね。
呪いは誰かの意思によって君にかけられた、これはさっきも言ったね。
で、その呪いが不自然に解除された、ということはつまり
その呪いをかけた誰かの意思によってまた、呪いが解除された、ということになるね」

「そう、なりますかね・・・(なんだこの人は。何を言っているのかよく分からないけど・・・
何故だろう、でたらめを言っているとは思えない・・・)」
「まだまだ喋るよ。では何故呪いを解除したのか、ということになるが、何故だか分かるかい?」
「ええと・・・自分がやったことを、自分で取り消すんだから・・・
呪いをかけている必要が無くなった、ということですか?」

「へぇ、なかなかいい勘をしているじゃないか。呪われ人になったかいがあったな
じゃあ俺が今から話そうとしていることも、なんとなくわかるんじゃないか?」
397健太とある男:2007/05/28(月) 23:05:28 0
「呪いの理由・・・ですか?」

「そう、そもそも何のための呪いなのか、その理由・・・これが今回君に話すことの、着地点だ。
呪いとはなんなのか・・・ズバリ言おう。呪いとは『実験』だ。
君は実験台だ。普通ではない『個』を持った『命』そしてその果ての『不死』
生でも死でもないもの、無でも有でもないもの・・・『命』がそこまで到達することができるか
そしてそこに到達した『命』はどうなるのか、それが君に課せられた『実験』だよ。
・・・君は『夢前健太』として生まれる前から、実験台としての役割を背負っていた。
実験台となるために・・・君は生まれた」

「理解、しがたい内容ですね」
「それはそうだろうね。・・・今までの人生全てが、何者かの手によって操られたものだった、ということになるんだからね」

「・・・嘘だ」

「嘘じゃない。実際君は身体を張って実験をうけ、そして貴重なデータを提供しただろう。
全く目論見どおり、ってわけなんだよ。その、実験者のね」

「・・・僕が、実験台? 実験のために生まれた・・・? そんな・・・そんな!」
398健太とある男:2007/05/28(月) 23:06:27 0
「・・・すまないね、こんなことを言ってしまって。でも、君が君である間にどうしても伝えておきたかったんだ。
君は強い。自分の世界が崩壊するのを見て、それでも『生きたい』と思っただろう。
君の意志の強さ・・・それを見込んで、話した」

「・・・なるほど、僕は単なる『個』、ちっぽけな存在。生まれ変わってみたら、もう消える存在なんだ。
だからそんなことを言っても、すぐに忘れてしまう、じゃあ話してもいいだろう、というわけですね」
「・・・『命』と『個』は別物じゃないよ。たとえ記憶が無くても、たとえ性別が違い、性格が全く違っても
『君』は『君』なんだよ。『君の魂』は一つしかない。それは君が・・・『命』でなくなったとしても、ね」
「じゃあ、何故僕に、そのことを話したんです。何故そのことを僕に伝える必要があったんです」
「君は・・・知らなかったほうがよかったか?」
「え・・・」

「自分のことも知らない、無知で愚かな『個』として、このまま生まれ変わりたかったかい?」
「・・・」
「俺は・・・俺がまだ俺であったとき、全てを知りたいと思った。だから今、ここにいる。
君と俺はよく似ている。本当によくね。だからお前も知らずにはいられないはずだ、全てをな」

「・・・でも、こんなことってありますか・・・?
僕は僕しか知らない。その僕が・・・実験台に過ぎなかっただなんて」

「・・・ふふ、君はたくさんの『個』・・・『命』を救っただろう。その音色で」
399健太とある男:2007/05/28(月) 23:09:05 0
「ピアノ、ですか?」

「そう、命が『真の救い』に向かうには、確固たる意思が無ければ駄目だ。
君のピアノはその『意思』を産み出す礎となった。それは君にしか出来ないことだ、この俺にもね。
君は確かに一つの世界に生まれた実験台の『個』に過ぎない。
だがその世界において、君の世界において君は唯一の存在だ。それは君も分かっているんじゃないか。
たとえその存在がどのようなものであると、君にとってはそれが全て、そうだろう?
君は君でしかないんだからね」

「・・・」

「大丈夫だ。君は問題なく生まれ変わる。今度はちゃんとした普通の『個』としてね。
君にとっついたもう一人は・・・どこかに行ってしまったよ。
今度は実験台ではなく、普通の『個』として産まれる、それは約束するよ」

「・・・一つ、訊いてもいいですか? 僕は実験台、じゃあそれは・・・」

「何のための実験か・・・それはまだ、話せる時期じゃない。・・・では納得しないだろうね?」
「ええ、こうなったからには、僕のデータがどう使われるのか、教えてもらわないと」

「いいだろう・・・君にはその権利がある。
少しだけ教えてやろう。俺がしようとしていることを・・・」
400名無しになりきれ:2007/05/30(水) 23:24:02 O
400
401名無しになりきれ:2007/06/02(土) 00:11:54 O
402名無しになりきれ:2007/06/05(火) 19:09:19 O
403名無しになりきれ:2007/06/07(木) 22:54:25 O
404名無しになりきれ:2007/06/12(火) 22:33:41 O
405名無しになりきれ:2007/06/18(月) 23:00:17 O
406名無しになりきれ:2007/06/21(木) 20:41:53 O
407名無しになりきれ:2007/06/23(土) 13:43:35 0
死亡確認
408名無しになりきれ:2007/06/25(月) 22:42:26 0
保守……落ちずに残るとよいなぁ……
409名無しになりきれ:2007/06/27(水) 07:24:34 0
レイヤ:
ここは控え室、兼、避難所だからね。

あ、呼ばれた…。シャトルバス乗ってこよう。
といっても、今回はちょっとの間の顔見せだけで
すぐ戻ってくるみたいだけど。
410名無しになりきれ:2007/06/29(金) 22:24:37 O
411名無しになりきれ:2007/07/05(木) 00:15:11 O
412名無しになりきれ:2007/07/07(土) 06:23:23 0
413名無しになりきれ:2007/07/12(木) 21:01:37 O
414名無しになりきれ:2007/07/16(月) 21:31:28 O
415名無しになりきれ:2007/07/23(月) 21:19:54 0
 
416名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 01:32:49 O
417名無しになりきれ:2007/08/01(水) 23:29:01 0
レイヤ:
えっへへ!戻ってきたよーん。
…え?また行くの?なんだかあわただしーなぁ…。
418名無しになりきれ:2007/08/04(土) 14:14:28 0
保守あげ
419名無しになりきれ:2007/08/04(土) 14:37:54 0
落とせ!”!
420名無しになりきれ