ttp://www.din.or.jp/~alices/armourer/armourer/NewFiles/Mura.html ご職業は? と訊かれれば「甲冑修理」と答える。
もっとも、たしかに修理もするけれど、本来は「甲冑製作」であろう。
鎧兜をつくるのである。
ただし、日本の侍たちの具足ではない。
西洋の王侯貴族が自ら着用し、あるいは傭兵たちに貸し与えた、
あの全身をピカピカの鉄板で覆うシロモノである。
三浦權利氏は、日本で唯一の西洋甲冑師であり、したがって、他
にはだれひとり、英語で言う
armourer(アーマラー)
を名乗れない。
欧米でも、博物館の学芸員のなかに、修理の技術を持っている人は
いるけれど、甲冑専門の職人はもはやいないそうで、世界中でもきわ
めて珍しい存在にちがいない。