【TRPG】R.E.D.TRINITY【MARS】
236 :
名無しになりきれ:2006/05/11(木) 21:25:59
アッシュがあらわれた
NGワード推奨:アッシュ
>228>233
>『こっちは鍵の回収に成功、そっちの首尾はどう?』
ソフィアからの通信が入ったが、殺陣の最中に答える暇などない。
仕掛けナイフがオードの腹部に命中するが、所詮は牽制だ。
手負いの身体で繰り出したナイフは踏み込みが足りず、首を深く抉るには適わなかったが
並みの相手なら確実に息の根を止められる、頚部動脈を狙った一撃が敵を捉える。
ナイフが肉を紙みたいに楽々と裂き、細い傷口からは血管が破裂したかの様な大量出血。
だが、敵は腐っても「ダロウ」の傭兵だ。
魔法の威力はクリスにとって未知数で、喉笛を裂いた斬り込みすら不用意に過ぎる。
オードへ極めて肉薄した現在の状態からならば、高周波振動刃で腕や肩を叩き割って運動力を奪う事も出来る。
クリスは振り切ったナイフの刃を返し、鍔に隠れたスイッチを親指で入れた。
これで彼の武器は、骨すら易々と貫く切れ味を得た。
後は相手の腕を間接から斬り落として反撃の手段を奪い、「鍵」を受け取るだけ。
>オードは最後の力を振り絞り、地面に飛び散った血液を全て刃に変えてクリストファめがけて発射した。
全身に弾丸の食い込む感触が走るが、動き出した手は止まらない。
一本が目元を抉って、視界がさっと赤く染まった。首筋にも数本、動脈を掠めて突き刺さっている。
しかし、うつろう意識の中ではそれすら他人事の様に思える。
ぼやけた五感から遠く離れた所に置かれた、ひどく冷静な知覚が肉体に最後の命令を下す。
呼吸音も心臓の鼓動すらも、切り取られた一瞬に全て消え去り、クリスはただ冥狂死酔の境地でナイフを振るった。
>238
地面に落ちた血液を刃に変える攻撃がどんな結果に終ったか、オードには分からない。
立つこともままならず、気力だけで意識を現世に留めている状態だ。
「これは……俺の負けだな……鍵を……取……れ……」
そう言い放った瞬間、クリストファのがむしゃらなナイフが、オードの胸を斬り付ける。
(ぶ…武士道…精神に……反して……いる……)
そう思いながら、前方に崩れ、偶然にもクリストファの頭にヘッドバットの様に頭をぶつけてから地面に倒れて気絶した。
シーツの海の上で肢体が絡み合い、嬌声が部屋に響く。
チャイナタウン娼館『壺中天』。
事が終わり、男はベッドで煙草に火をつける。
女は一糸纏わぬ姿で窓に向かい歩き出した。
「・・・シレーナ、どうした?」
立ち上る紫煙に目を細めながら男が女に声をかけると、女は振り向きもせずに応える。
「ごめんなさい・・・。たった今から、私はコーダックなの。」
女の姿が見る間に変化していく。
皮膚が変化し、一糸纏わぬ姿からスーツ姿に変わる。
乱れた髪も触れられてもいないのに二つに分かれ綺麗に三つ編みになっていく。
コーダックは窓を開け、半ば形をなくしかけながら飛んできた眼球を四つの手で大事そうに包み込んだ。
眼球は溶け、汚液と化して指の間から流れ落ちる。そして残ったのは白い小箱だった。
「破壊されての『交代』は三十年ぶりでしたかしら・・・。」
そう呟くと、タイトスカートにハイヒールである事を苦にもせずに窓に足をかけ、飛び出した。
「なかなか適合者なんてのはいないものよね。ダロウとの共生関係はまだ続きますわ・・・。」
娼館に身を置き、様々な遺伝子調査をしてきたが適合者足りうるものは発見できなかった。
この生態を続ける限りはダロウの持つ膨大な遺伝子データが必要となる。
>227
飛び降りた下にはナタネが倒れていた。
コツコツとハイヒールの足音を響かせながら歩み寄り、無造作に掴みあげる。
「仕方がありませんわねえ。起こしている暇もありませんのでお許しください?」
左の二本の腕でナタネを小脇に抱え、メインストリートへと歩いていった。
さー歌おうぜー
>234>238>239
僕の回し蹴りは見事に当たった!
…と思ったんだけど…
どうやらこのエルフちゃんは曲だけじゃなくてダンスも得意のようだねぇ。
とっさの判断でエルフちゃんは僕の蹴りを避けたようだよ。あ〜あ…
>「(やってくれますね・・・。踊る相手は用意してますよ、手は繋げませんが。)」
僕にテレパシーを送るエルフちゃん。
「へへ〜ん…僕はあんたと踊りたいの!めんどくさがらずにちゃんと手を取って一緒に踊ろうよ!」
僕はそういってエルフちゃんの元へ再度近づこうとしたとたん、僕の動きは止まった。
><中間曲・絢爛舞踏>
僕のまわりをグルグルと何かが回りだしたからだ。
一瞬笑顔凍る、…ちょ…これやばくな〜い?
飛ぼうとしたけど頭上にはエルフちゃんが出した物が一つ、横に飛ぶにもこれまたエルフちゃんが出した物が邪魔してでれない。
>「(次の曲・・・。)」
「ラシル…!」
こいつはちょっとやばいと思って僕は呪文を言いかけた。
しかし、ふと目線が吸血鬼ちゃんの方へ釘付けになる。
だって…だってっ…あの吸血鬼ちゃん…ぶっ倒れてるんですもの!
しかも鍵取られそうになってるよ!
><パレード・柵>
「!ちょ!たんまっ!」
僕が思わずたんまをかけようとする。
いや!だって鍵!鍵とられちゃうじゃん!
しかしそんな声もむなしくエルフちゃんの足下の水たまりが動き出す。
243 :
名無しになりきれ:2006/05/13(土) 00:26:28
くそったれの世界のためにー
終わらない歌を歌おう
全てのクズどものためにー
>242
囲まれる前に逃げられるかも、と危惧したがどうやら杞憂だったらしい。
決着を着ける為に攻撃をかけ・・・
>「!ちょ!たんまっ!」
「(え?)」
戦ってる途中にそんな事を言う人はいない。
だから、それに呆気に取られて一瞬思考が止まってしまった。
意図しない言動に球体達のコントロールが外れ、半数程が建物などに衝突して消えてしまう
「(まずい、水の柵よ!)」
一瞬の停滞が即、死につながりかねない状況であの間はまずかった。
それを埋め合わせるようにサキの動きを封じる為に地表を水が這うように進む。
それはまるでスライムのように伸びると、サキの四肢を拘束せんと手を伸ばす。
>246
>「(え?)」
エルフちゃんがあっけに取られた反応を見せる、すると周りを囲ってた球体が周りに散らばった!
これで鍵をぶんとれられるわ!僕は大きく地面を蹴って鍵の方へ向かって飛んだ。
しかし一歩遅く足に冷たい感触が走る。僕は大きく転んだ。
「いったぁ!ってうわ!」
痛がる暇なんてなかった。だって水が足を掴んでる上、僕の手まで封じようとする。
必死で避ける僕。くっそ〜…これじゃ鍵取りに行けないじゃない!
―おいおい…このままあの色男ちゃんに黒い箱取られちゃうの!?
「それはいやだぁああ!」
そう叫ぶと僕は黒い箱の方を指さした。
仕方がない!この呪文はちょっぴしやばいんだけど…!
超早口であの呪文を唱える。
「ドララバドラディバグーラドルハンド!!」
すると僕の胸からズシャッ!という音と共に胸元から人形の長い手が出てくる。
そしてその長い手は勢いよくコンマ一秒でオードの持ってる黒い箱の方へ出て行き黒い箱をキャッチ!
そして僕の胸に素早く引っ込んだ。
これで…一日箱が僕の体内と同化される。僕を殺すか一日たって魔法を解かされるかしない限り黒い鍵は奴らの手に渡らない。
「へっ…へ…ざまぁみろってん…だ」
そうにやりと笑う。でもね…この超最強な捕獲呪文にはある問題があるんだ。
それは鍵を取ってる間、僕は動くことも考えることも何もできなくなってしまうという事…。
意識を失う5秒前、…水の手に手を掴まれた。
…悔しいな…これでエルフちゃんに捕まって殺されたらお終いじゃんか…
あの色男に殺されたらお終いじゃんか…
…ってか母親殺しはどうなるんだよ!
ふと思う僕。そして意識を失った。
――――――――――――――――――おはようございます。
どれ位時間がたったかは解りませぬが、私は目を開きました。
実は少し前より目は覚めていたのですが・・・。
頭や体を触る限り、『赤錆』の彼は私を殺さなかった様で
いやはや安心でございます。
私があの場で飲んだ3種の薬、決して自害用の薬ではございませぬ。
1つの・・・「仮死剤」でございます。
何やら生命活動を一時止め死んだように見せる
薬らしいのですが詳しいことは解りませぬ
2つめ・・・「蘇生剤」でございます。
時間差において自動的に仮死状態を解除する薬でございますねぇ
カプセル質が厚いので体内で溶けるのにも時間が掛かりますから。
そして3つめ・・・回復剤の錠剤タイプでございます。
ええ体は死んでいようと細胞は生きているのです。
そのお陰でホラ・・・飛び出ていた腸も切り傷も見事に元通り。
どれ程前から起きていたのか・・・定かではありませぬが。
私が目覚めた時には『赤錆』の彼と何時からいたのか『薬屋』の傭兵様が
決闘をされていました。そしてそれは今し方決着が付いたのでしょう
互いに傷だらけの中、最後まで立っていたのは『赤錆』の傭兵様でした。
まさにラストマンスタンディングマッチ。
『最後まで立っていた者の勝ち』
・・・しかしそこで終わらせるほど余は甘くは無いのですよ『赤錆』様。
私は伏した状態から鞄を持ち立ち上がりました。
そして泥や穴だらけになった服を気持ち程度に叩くと、落ちた帽子を再び深く被りなおします。
コツコツと革靴の心地よい音を奏でながら、水溜りや血溜りが残る道を歩いていきました。
そして彼等二人に近づくと、『薬屋』の方を思い切り蹴飛ばしましたよ。
彼の懐からダミーの箱が転がり落ちます。
その箱をゆっくりとを拾うと中身を空け、中に仕掛けてあった『※記録装置』を取り出しポケットへしまいました。
そして赤錆の彼を見下すように見ました。
「ごきげんよう、天使様・・・ご気分はいかがでございますか?。
私はご覧の通り健在でございますよ?結果は私が立っていて貴方様は地に伏している・・・無様ですねぇ。」
おっと私とした事が唇がニヤリと釣り上がってしまいましたよ
「イヒッヒッ・・・私の勝ちでございますねぇイヒヒヒ。
世の中最終的に物言うのは力ではなく『頭脳』なのですよボーイ、?」
頭を指差しながら笑うと、鞄から小型拳銃を取り出だし彼に差し向けます。
卑怯でございますか?汚いのでございますか?
いやいやとんでもない、私は誇り高き人間でございます。
体が弱い分頭で勝負するのは必然でございますからねぇ。
もう「鍵」以上に価値があるものを手に入れることが出来たのです。
あくまで今の私にとって鍵はおまけでしかないのですから。
ヤバイくなったら逃げるだけですよ
>238>248
通信への反応は無し。街頭カメラで様子を見てみると立ち回りの真っ最中。
あまり状況はよろしくないようだ。
「世話の焼ける子だこと」
呟いて、方向を変える。真正面のビルの壁を蹴りつけ、飛び上がった。
普段ならそのまま勢いで上まで駆け上って行けるけど、今回はクライミングをする羽目になった。
手をかけた窓のひさしが思いのほか大きくきしんで少し血が引く。
別に高いところが好きでこんなことをしているわけではない。
地上でやりあっている人間は、上に注意を払うことが少ないからだ。
重い体を引きずってビルの谷間を飛び越え、クリスの元へ急ぐ。
屋根の端から慎重に下を覗く。
クリスの他、二人の男女が倒れている。
すぐ近くにはバイオリンの男、もっと近くに黒スーツの男。
黒スーツは倒れている男を蹴り上げ、箱を奪った。
しかし、中から出てきたのは鍵ではない。大きさはそれほど変わらないが、
平坦な板状のものだ。それを懐に収めた男は、持っていた鞄から銃を抜いた。
>「イヒッヒッ・・・私の勝ちでございますねぇイヒヒヒ。
> 世の中最終的に物言うのは力ではなく『頭脳』なのですよボーイ、?」
「そんじゃ次のラウンド行ってみましょうか」
言いながらマシンガンのトリガーを引いた。
まだかけられた魔法の影響は消えないので、射撃の精度に不安が残る。
すぐ近くにクリスがいるので、威嚇射撃に留めざるを得なかった。
数発撃ってすぐ飛び降りる。それほどの高さは無かったが、足はひどく痺れた。
ぬるぽっ
>248>249
オードは倒した。クリスは途切れかけた意識の中で、彼の身体若しくは死体に手を延ばそうとして――
――傷と血で半ば塞がった視界が、オードを蹴り上げる黒い革靴を見付けた。
視線を上げ、死んだ筈の男の顔をそこに見た。
>「ごきげんよう、天使様・・・ご気分はいかがでございますか?。
> 私はご覧の通り健在でございますよ?結果は私が立っていて貴方様は地に伏している・・・無様ですねぇ。」
「……っそたれ……ぜ。この……カラス……やろう……がよ」
黒服の死は偽装だった。男がクリスに突き付けた拳銃の撃鉄を起こす音が聞こえる。
兎に角、既に二の足で立つ事すら必死なくらいに消耗した今の体力では、銃弾をかわし切るのは難しい。
万事休す、果たして伸るか反るか……今日の仕事はここで決着だ。
>「そんじゃ次のラウンド行ってみましょうか」
背後から、一秒足らずのフルオート射撃が加えられる。だが銃撃は自分を狙ったものではない、ソフィアか。
動かない唇と呂律の怪しい舌が、一瞬だけ普段通り、鋭い語気で悪態をつく。
「お言葉有り難く頂戴しとくぜ、三下テロリスト。
そのバントライン・スペシャルも脳味噌の筋肉で抜いたんだな。死にたくなきゃ喋ってねえで、さっさと撃つ事だ」
咄嗟にサイバースペース上から、ハッキングによって操縦をジャックされたホバークラフトを一台急降下させる。
同時に援護射撃による黒服の隙を頼みに、クリスはウェンブリーを抜き撃った。
スライドが後退し、排出された薬莢の熱が打つ雨に煙を上げる。
瞬間、ホバーが黒服の後ろに素早く滑り込み、狭い裏路地での退路を絶った。
ワンショット・ワンキル、一発を外した方が死ぬ。それだけだ、いつも――最後はコイントスだ。
>247-249>251
>「ドララバドラディバグーラドルハンド!!」
水の腕が捕らえた!と思った次の瞬間、彼女から伸びた手?が鍵を奪い取り、体にめり込んでいった。
予想や予測が裏目裏目に出続けているために、また思考が停止しかけたけれど
気を取り直せば何の問題もない。
どんな術なのかは分からないけれど、気を失っているのなら後で拘束して解呪すればいいのだから。
「(少しだけ、大人しくしていてください。)」
水の戒めをそのままにし、残りの水を足元に引き連れてもう一方の戦況を確認しようとしたら・・・。
>「そんじゃ次のラウンド行ってみましょうか」
>言いながらマシンガンのトリガーを引いた。
威嚇射撃が周辺へと突き刺さる。
跳弾の一部が顔や体を掠めていくが、幸いにも直撃はしなかった。
>瞬間、ホバーが黒服の後ろに素早く滑り込み、狭い裏路地での退路を絶った。
目の前をホバークラフトに塞がれてしまう。
「(邪魔。)」
取り乱したが故に軌道を外れていた消滅球を呼び戻し、3つを三角形を描くように眼前に展開。
一つは上空に、もう一つはホバーに突撃させる。
おそらく、ホバーの半分ほどは消え去っただろう。
「(敵が何人なのか分からないけど、状況は・・・?)」
いつでも水の手を伸ばし、消滅球で攻撃をかけられるように身構えて様子を見る。
その時、ホバーの向こう側に見えたのは・・・・・・
253 :
名無しになりきれ:2006/05/14(日) 22:21:01
ごめ、あげちまった
ゾンビに齧られてくる
>240
体に振動を受けていることに気付いたナタネは意識を取り戻す。
頭が痛い。それは自業自得なのだがどうも腑に落ちない。
一応バッグはあるが、「鍵」は確認するまでもなく持ち去られているだろう。
と、ここでようやく自分が何者かに抱かれているのに気付く。
その者を見上げると、いかにも真面目に生きてますって感じの女性だった。
その割には腕が4本あるところを見ると一般人でも無さそうだ。
敵に連れ去られているか、または警察の僕に保護されたか。
どちらにしてもこのままだと任務遂行時間の無駄な消費となる。
「あの…私、もう平気です。」
女性に向かってそう言う。
約束の時間も近い。港へ行き、そこで鍵を奪い返すしか方法はないだろう。
急がなければ。
オワッタナ(^∀^)
>255
小脇に抱えたナタネが意識を取り戻し、無事を伝える。
その言葉に反応したか、なんの呼び動作もなくナタネを抱えていた左の二本の腕を解い
た。
そのまま振り向きもせず、歩く速度を変えることもなくメインストリートへと歩いていく。
まるでナタネなど最初からいなかったかのように。
しかし、ナタネの肩には一匹の甲虫が止まっている。
コーダックのテレパシーを中継するための虫だ。
**********************************************
『良かったですわ、ナタネ様。時間もありませんので手短に説明します。
ワタクシタチはコーダック。あなたの同僚です。
メインストリートに鍵と味方と敵が集まっているのでワタクシタチも向かっています。』
ナタネの脳裏にコーダックの映像と共にオードとサキの映像が味方として映し出される。
そして『コーダック』の生態も大まかに説明された。
**********************************************
>239>247>248>249>251>252
程なくしてメインストリートに出ると、敵味方入り乱れた乱戦と化していた。
「全員そこまで!!」
メインストリートに響き渡るほどの大音声でコーダックが叫ぶ。
「残念ですが終了の鐘がなっていますよ。
それぞれ被害も大きいようですし、ここで引いてはいかがでしょうか?」
そう提案するコーダックの背後からは、遠くではあるが確実に市警のサイレンの音が響
いていた。
時刻は二時五十分。
***********************************************
>239
『オード様、起きてくださいませ。コーダックです。
仇討ちのような真似は止めてくださいと言いましたのに。
ワタクシタチを完全に殺しきるなんて不可能なのですから。』
オードの肩に乗っている虫を介し、テレパシーで呼びかける。
そしてナタネにした説明と同様に『コーダック』について軽く説明をした。
************************************************
>249>251>252
傭兵の彼に引き金を引こうとした瞬間です。
>「そんじゃ次のラウンド行ってみましょうか」
そんな冷静な声と共にマシンガンが降り注いで来るではないですか。思わず避けてしまいます
「イヒヒッこれは残念ですが、貴方方に付き合ってるほど暇じゃないのですよ・・・」
その問いに答えながら、声のした方を向くと先程消えた小柄な女性が降りてきましたよ。
恐らくは彼と同じ『赤錆』所属と見て間違いは無いでしょう。
2対1はさすがに分が悪い、更に銃弾の雨が降り注いで来るではないですか。
これは逃げるが勝ちでございます。私は身を翻し逃げようとしました。
しかしそれも束の間ホバーにより退路が断たれます、思わずチッと小さく舌打ちが出てしましましたよ。
再び彼等の方へ振り向きます・・・それが油断でした。
銃声―――私の隙をつき彼が放った最後の弾丸。
それは私の右胸に当りました。しかし・・・痛みはございませぬ。
私は彼に『最高の笑顔』で笑いかけました。
――――そして小型銃の引き金を引きました。―――乾いた音が響きます
しかし、やはり手馴れぬものの扱いは難しいですねぇ。
銃弾は狙いを外しましたが彼の右足を打ち抜き、傭兵様は再び地に伏しました
しかも最悪な事に私は防弾チョッキは付けぬ主義、では何故銃弾を止めることが出来たか?
私は右胸のポケットに手を突っ込みました。
ギラリと乾いた血の付いたナイフが姿を見せましたよ。
彼が私に最初に会った時に『プレゼント』して頂いたナイフ、イヒヒ計算通りですか?
さて続いてはお嬢さんから逃げる術を考えなくては・・・
幸い彼女も弱っております、殺すと言う選択肢もある事にはあると思いますが。
先ほどの状況から逃げると言う冷静な選択肢をしたお嬢さん。現状を把握する力はあると思われます
仲間に手を出した今、恐らくは買収に応じる望みも薄いのでしょう。
>257
しかしどうやら私も悪運は強いようで・・・掛けは私の勝ちのようです。
新たに出てきた女性が『試合終了』と申されました。
さすがに戦闘を続行する者はいないでしょう。ネクタイをピッと締め直しました。
「おっとこれはこれは・・・私とした事がもうこのような時間とは。」
「確かに有意義で素晴らしい提案でございますよお嬢さん、
これ以上の奪い合いは各々の組織の首を絞めるのみ。ここは時間切れ引き分けドローと言う事で
皆仲良くお縄に付くのはごめんですからなぁ・・・イヒヒヒ。」
ワザとらしいオーバーリアクションと共に全員に問いかけます。
しかし私には例えワッパを掛けられたとしても、すぐに出て来れる程のネタはありますがねぇ
赤錆の彼女の方にも一言伝えます。
「さて訂正しましょうか・・・世の中で一番必要なもの頭脳でも体力でも無く・・・」
遠出に聞えるサイレンを聞きながら赤錆の彼女に言ってやりましたよ。
「『運』だと言う事ですかねぇイヒヒヒッ」
とびっきりの笑顔と共に。
>257
>「全員そこまで!!」
このまま更に泥沼の戦闘に陥るか、というところで制止の声が響いた。
彼女の発言が真実ならもうあまり時間はない。
なら、自分に出来ることは少ない。
戦闘の意思が無い事を示す為に、消滅球を消す。
それから無言で先ほど倒れた少女の元に行き、肩に担ぐ
意外と軽かったけれど、気を失っている分のずっしりとした重みに体が悲鳴を上げる。
最後に、彼女のパートナーであろう男(オード)に思念波を送っておく。
「(彼女の身柄は預かります。ただし、安全に鍵を取ったら解放します。
絶対に、人質に取るような真似はしませんから安心してください。)」
苦労しながら口にオカリナを咥え、メインストリートに背を向ける。
辛うじて紡いだ音で、僅かに風の精霊を呼び集め移動の準備をする。
このまま妨害が入らなければ、迂回しながら郵便局へと向かうつもりで・・・
「(まずいなぁ・・・。体にかなり負担が来てる、早く脱出しないと。)」
連続した大技に体の限界が近い。早く脱出しなければ、最悪彼らに捕まってしまいかねなかった。
>251>257>258
黒スーツの目の前にホバーが降りてその進路を塞ぐ。
一瞬、足を止めた相手をクリスが撃った。当たる。
だが出血はない。黒スーツが撃ち返した。クリスの足が撃ち抜かれる。
ニヤニヤと嫌な笑いを浮かべながら黒スーツが懐から取り出したものは大振りのナイフだった。
弾が当たったことを示すへこみがある。悪運の強い奴だこと。
しかしそれもここまで。あたしがトリガーを引けば、それで終わる。
向うはこの状況を切り抜ける算段をしているようだが、そんな時間を与えるつもりはない。
絞り込んだトリガーが落ちきる直前、女の声があたりに響いた。
>「全員そこまで!!」
何者だか知らないが、いきなり出てきたこんな女の言うことに従う必要はない。
いかし、女の言うとおり時間が差し迫っているのも事実だった。
ここは退かざるを得ないだろう。
ズタボロのクリスを拾ってホバーへ向かう。
FPが近くに見えないということは、おそらくオートパイロットでポートへ先行させているのだろう。
一人なら徒歩でもいいけど、さすがに人を担いで走っていくのは面倒だ。
黒スーツの脇を通り過ぎる時、声をかけられた。
>「さて訂正しましょうか・・・世の中で一番必要なもの頭脳でも体力でも無く・・・」
一度言葉を切って、満面に笑みを浮かべる。
>「『運』だと言う事ですかねぇイヒヒヒッ」
あたしは無言でクリスをホバーに放り込み、腕だけ後ろに伸ばしてマシンガンのトリガーを引いた。
少なくとも、人一人殺すだけなら構えてトリガーを弾いて弾が出て当たるまでの、1秒に満たない時間で十分すぎる。
まあこっちもちゃんと見て撃っている訳ではないので、本人が言うとおり運が強いなら当たらないだろう。
ホバーへ乗り込み、発進させる。
高度を高めに取り、フリーウェイのゲートまで一直線に向かった。
261 :
名無しになりきれ:2006/05/18(木) 19:39:43
―――――――――― 完 ――――――――――
>257
女性は自分を地面に降ろしてくれた。まだ足下は不安定だ。
そのまま相手の反応を待っていたが、そのまま無視して行ってしまう。
慌てて追いかけようとしたが、不意に頭にテレパシーが届く。
**********************************************
> 『良かったですわ、ナタネ様。時間もありませんので手短に説明します。
> ワタクシタチはコーダック。あなたの同僚です。
> メインストリートに鍵と味方と敵が集まっているのでワタクシタチも向かっています。』
> ナタネの脳裏にコーダックの映像と共にオードとサキの映像が味方として映し出される。
> そして『コーダック』の生態も大まかに説明された。
> **********************************************
テレパシーは女性からだった、しかもその女性はどうやらコーダックらしい。
姿形が変わっているとは言え、一人身のナタネには心強い仲間だ。
ナタネはそのままコーダックの後を着いていこうと思ったが、足取りが思うように行かない。
距離はどんどん離れてしまうが、見失うこともないだろう。
>258 >259 >260
コーダックの後をのろのろ着いていくと、先程のメインストリートに出た。
既に火は鎮火しており、辺りには数人の人物が確認できる。
その中には「鍵」を奪った女性もいたが、ナタネには奪い返すだけの力は残っていなかった。
> 「全員そこまで!!」
> 「残念ですが終了の鐘がなっていますよ。
> それぞれ被害も大きいようですし、ここで引いてはいかがでしょうか?」
どうやら今の今まで「鍵」の奪い合いが続いていたようだが、コーダックの一声で戦闘は中断された。
それぞれがそれぞれの形で動いている中、ナタネはコーダックに近寄った。
「…あなたのおっしゃる通りもう時間なので私は本社へ向かうつもりです。
私は「鍵」を入手できませんでしたが、仕事の報告はしなければ行けませんから。
ところで…私たちは4本の「鍵」の内何本入手できたんですか?」
メインストリートで激しい戦いを繰り広げていた面々は、コーダックの提案を呑みそれ
ぞれ引き始める。
組織は違えど、目的は鍵を時間内に目的地まで持っていくということに共通している。
敵を殺す事でもなく、ただ鍵を奪えばいいというものではない。
時間内にそれを達成する。達成できなくとも最低限の成果は挙げる。
その最低限は時間内に届ける、ということなのだ。
時間を忘れ感情のまま殺しあうほどアマチュアはいなかったと、コーダックは安堵の
息を漏らしていた。
>258>260
「賢明な判断、嬉しく思いますわ。」
いやらしそうに笑うネイシードに穏やかな笑みを向け、ホバーに乗る混むソフィアの背
中にそっと声をかける。
「お仕事も終わりですし、縁があれば天嶺酒家で一杯奢りますわよ。」
>259>262
ソフィアの背中を見送った後、切れ長の目でサイレンスに視線を写す。
このまま逃げられるわけには行かない。
会社との従属契約を結んでいる以上、会社の重要人物保護は何にも優先される。
まともに動ける人間がいない今、自分が動かねばならないだろう。
「・・・残念ですけれど、これから0本になってしまいますの・・・」
後ろから近付き、状況説明を求めるナタネにサイレンスから目線を放さずに申し訳なさ
そうに応える。
そしてテレパシーで更に付け加える。ネイシードの動向に注意し、フォローを頼む、と。
そのまま足を蚤のそれに変化させ、一気に垂直飛びをしその進路を塞ぐ。
「申し訳ありませんが、そちらの方は当方の身内でございまして、このまま行かせるわけ
には参りません。
あなた様の目的は鍵でしょう?そのような大荷物抱えるより、私の持つ鍵と交換いたしま
せんか?
お互い時間がない身ですし、取引成立するのなら追わないことを約束しますが、いかが?」
大きく口を上げ、体内から取り出した白い鍵の小箱を見せながら持ちかける。
>262-263
背後からの奇襲に備えて、聴覚は後方へと注意を向けていた。
その中でひっそりと台詞が聞こえた。
>「・・・残念ですけれど、これから0本になってしまいますの・・・」
風を切る音。追撃する気か!?と身構えるが、そういうつもりではないらしい。
>「申し訳ありませんが、そちらの方は当方の身内でございまして、このまま行かせるわけには参りません。
>あなた様の目的は鍵でしょう?そのような大荷物抱えるより、私の持つ鍵と交換いたしませんか?
>お互い時間がない身ですし、取引成立するのなら追わないことを約束しますが、いかが?」
考える。どうやら向こうは彼女の中に鍵があることを知らないらしい。
・・・相手の持っている『箱』に鍵は入っているのだろうか?
騙されるかもしれない。重要人物を確保し、鍵も増えれば向こうにとって見れば万々歳だろう。
・・・・・・、結論が出たのは意外と早かった。
「取引を持ちかける判断は適切ですね。おめでとうございます、と言えばいいですか?」
視覚を持たないとはいえ、その視線を目の前の相手に向ける。
ほんの少しでも付け入る隙を与えてはならないから。
「ELWINはオーパーツの回収を目的とする組織。その一員が、何故彼女を背負っているのか。
分からない訳ではないでしょう?この『意味』が。
彼女は最後の抵抗に、『黒の鍵』を体内に封じています。その代償に昏倒しているのでしょう。
よかったですね。鍵の数は減らない、重要人物は帰ってくる。
そもそも、こんな状況で捕らえたとして彼女を取引の材料にするほどELWINは落ちぶれてはいませんが。」
と、いうわけで肩に担いだ少女を目の前の人に預けて白い箱を受け取る。
「この箱がニセモノでないことを祈ります。
そうそう、彼女の意識が戻ったらお伝えください。
『まともなダンスならお相手します。精霊と踊るのもまた風流ですよ』と。」
そして、口走ってしまう。こんな世界への皮肉。
「いつになったら、平和になるんでしょうね?この世界は。」
それだけを言って風の精霊を纏い、走る。
―――――ややあって、郵送会社ビルへと辿り着く。
そこにある防弾ホバーの傍らで、仲間が来るのを少しだけ待つ。
来なければ、一人で脱出しなくてはならないから・・・
>263-264
> 「・・・残念ですけれど、これから0本になってしまいますの・・・」
コーダックはこちらを振り返ることなくそう答えた。
意味がよくわからないままその場に立ちすくむ。
> そしてテレパシーで更に付け加える。ネイシードの動向に注意し、フォローを頼む、と。
どうすればいいか分からないままテレパシーが飛んでくる。
ネイシードと言う名の商人がいるというのは聞いたことがある。何でも筋金入りのアブナイ商人だとか。
そのままコーダックはエルフの彼と対峙する。彼もまた、鍵を狙う物の一人だったというわけだ。
彼が担いでいる少女は確かダロウのお嬢様、だったか。
敵に捕らわれるくらいなら仕事に参加するな、と思ったが自分も鍵を取られたことを思い出し少し凹む。
どうやらコーダックは「鍵」と引き替えに彼女の身柄を確保しようとする算段らしい。
エルフの彼もそれに応じた。彼女の体内には「鍵」があるようで結果的には鍵を失うことなく彼女を確保できたようだ。
>258
と、ネイシードの事を思い出した。
辺りを見渡すこともなくその人物はすぐに見つかった。
何故ならすぐ近くにいたと言うこともあるが…それがあまりにも怪しすぎたからだ。
得体の知れない相手に少し身構える。バッグを持ち直す。
この仕事はこれで終わりにしよう。
ネイシードの方を睨み付けながらそう思った。
>260
赤錆の彼女は私には目もくれず傭兵殿を拾い上げるとホバーに乗せました。
やれやれしかし本当に無愛想ですなぁ、そんなにツンツンしていると結婚もできませんよ?
イヒヒヒッ・・・しかし私も商売柄、口を慎む事は心得ておりますゆえ
相手は獣娘、野暮なちゃちゃ入れは死を招く。
私はゆっくりと腕時計を確認しようと手を見ました。
その時でございます、突然トリガーを引く音と発砲音が響き渡りました
やはり彼女は獣並に執念深いようで。
銃弾は時計を吹き飛ばし、私の腕にも一発辺り銃弾が付きぬけました。
私は頭を抱え身を伏せましたよ。
何軽い銃創でございますよ、重症とは到らぬまでも味なマネをしやがります。
弾丸が頬も掠りました、皮が裂けましたが出血はございませぬ。
傷の下から見えたのは筋肉資質ではなく極一般的な皮膚、・・・やれやれでございます。
コートの汚れを落としながらゆっくり立ち上がりましたよ。
嫌味の一つでも最後にくれてやろうと思ったのですよ。
しかし相手のほうを見やると既にホバーは発車し、遠くにその姿を確認出来る程度でございました。
イヒヒヒッ借りが出来ましたな。赤錆さまご一行。
>263>264
さて声をかけて頂いたお嬢様の方に目を移すと
彼女は吟遊詩人風の男と会話をしているではありませんか。
彼女達は取引をしているようで、おや?エルフの彼が捕えているのはあのお嬢様ではございませんか?
と言う事は、必然的に取引をしている女性は薬屋側の関係者。
そして赤錆の傭兵様方は今し方どこかへ行かれました。
となると選択肢は一つ・・・彼は我等エルウィン側の人材だったと言う訳でございますか。
そう言えば上から、遅れて来る奴がいると聞いていましたが・・・
合流は失敗でございますな、やれやれでございます。
どうやら取引の内容は鍵とお嬢様の交換。
テレパシーを使っているらしく双方の会話を盗み聞きするのは不可能ですが
今となって全てを回収する事は不可能、世の中は諦めが肝心でございます。
彼が鍵を何個所有しているかは存じ上げかねますが、少なくとも一個は確保できたと言う事でしょうか?
それに比べ・・・我等先発部隊は私意外が全滅とは・・・。
エルウィンの質も落ちた物ですなぁ・・・。
しかしこれは彼の取引、彼の手柄全てを彼に任せましょうかねぇ。
>265
チラッと視線を彼女達から外しました、おやおやどうしたことか
小さなお嬢さんが私をマークしているではないですか。取引の邪魔立てをすると踏んでいるのか
紺色のワンピースを揺らしながら此方を小さな瞳で睨み付けるていました。
「イヒッ・・・お嬢さんご安心を邪魔立てする理由はございませぬよ。」
嫌らしい笑顔と笑い声、精一杯のサービスでございます。
さて取引は終わったらしく彼は風に乗りどこかへ消えていきました。
さてさて、そろそろ時間的に追いつかれますかな?
残ったのは女2人、彼女達を襲うのは簡単ですがリスクは大きすぎます
静かに二人に会釈をしましたよ。
「さて・・・残る余所者は私一人、ご安心を。すぐに消えさせて頂きますよ。」
鞄を持ち直すと彼女達に背を向けないようにゆっくりと後ずさりします。
「そうそう・・・申し送れました。」
彼女から十数メートル離れた時、丁度マンホールの前で忘れたように声をかけました
「私の名はネイシード・・・ただのしがない『闇商人』でございます。
それでは御機嫌よう、再びお目に掛かる時は貴方方がお客様であること心より祈っております。」
深い深いお辞儀。同時にコートの裾を軽く平つかせました
コートから閃光手榴弾が2個音を立てて落ちます。
激しい閃光と共に私は再び蜘蛛の道へ消えました。
――――――どれ位歩いたか私は適当な大通りの前で蜘蛛の道から出ました。
携帯を取り出し『友人』に連絡を入れます。
郵送会社ビルが少し気になりましたが、私は予定が立て込んでる性分。
―――――まだ私の仕事は終わっていないのです。
>264
取引は成立するが、その間コーダックは何も語らず、ただ苦笑したような表情でサイレ
ンスを見ていた。
サキの体内に鍵があることは知らなかったが、結果的には有利な取引を強要したよう
なものだ。
それにも拘らず取引に応じるサイレンスに感謝をしていた。
『ご伝言確かに承りました。
ですが・・・平和や命の尊さなどというものは一部の恵まれた人間だけが言う産物です
のよ。』
走り去るサイレンスに返礼のテレパシーを贈る。
コーダックは思う。弱肉強食と生存競争、食物連鎖によって生物は豊かな生態系を織
り成す。
それはコーダック内部でも行なわれている、ごく自然なサイクルなのだから。
>265>267
サキを小脇に抱え、立ち戻るとネイシードが閃光と共に消えていった。
「ごきげんよう。次は客だけの立場としてお会いしたいものですわ。」
閃光が晴れた後、もはや姿のないその場にそっと別れの言葉を呟く。。
その後、まだ昏倒したままのオードをサキとは反対側の小脇に抱え、ナタネに向き返っ
た。
「ナタネ様に牽制していただいたお陰で取引は無事終了ですわ。
完全達成とは行きませんでしたが、このまま社に戻ればお仕事も終わりですわね。」
それまでの穏やかな表情から一転、ニコニコと明るい表情で話しはじめる。
そしてサキとオードを抱えていない残った二つの手をポンと合わせてナタネを覗き込むよ
うに言葉を続けた。
「そうですわ、お仕事が終わったお祝いにみんなでお食事に行きませんこと?
私の行きつけのお店がありますの。奢りますわよ?」
楽しそうにカツカツとハイヒールの音を響かせながら会社への道を歩き始めた。
**************************************************************************
その後・・・コーダックの行きつけの店とは「天嶺酒家」
各種族・機種にあわせた多彩なメニューがある程よく安い酒家としてチャイナタウンでもそ
こそこ有名な店だが、その店には余り知られていない不思議な特徴があった。
様々な種族で構成されてはいるのだが、店主を始め、店員は全員が褐色の肌に黒眼白瞳。
客の二割ほども同じ特徴を備えている。
そう、そこは『コーダック』の集う酒家なのだ。
『友人』すぐに参りました。
現れたのは最新鋭とは行かぬまでも重武装の漆黒の戦闘ヘリ。
砂塵が舞い上がり大通りにいる人々の目がその漆黒の影に釘付けになります。
私はその後部座席に乗り込みました。そして席に着くとヘリは再び大空へ飛び立ちます。
座席に腰掛けながら鞄からノートパソコンを取り出し、記憶装置に取り付け装置の解読を始めました。
と言っても全てコンピュータが処理してくれるので私は解析されたデータを見るだけですがね・・・。
解析されたデータを目で追いながら携帯電話を取り出しある番号に掛けます。
数コール響き電話の向こう側の『お客様』の声が聞えました。
酷く腰の低く怯えたような声に隠された忌々しげな感情が見え隠れします。
それはそうでございます。彼は『薬屋』の重役。しかし今では私のお得意様。
「ああ、もしもし私でございます・・・ええ、そうでございますよイヒヒッ。
何やら貴方方がチャイナタウンで戦闘行為を繰り広げていたようで・・・一応ご報告をね」
そして私は先程解析されたデータと共に契約された傭兵の名。
起こった出来事、会話された内容、機密事項、口元滑らかに喋り始めます。
最初こそ平静を保ってた相手の声も徐々に青くなって行きました。
イヒヒッこれが堪らなく面白い、この情報を世間様に言えば信用もガタ落ちでございましょうに
鍵こそは手に入らぬまでも、それに見合う収入を拾えるとは私も運がいい様で。
そして最終的に根を上げたように言いました。『いくら・・・欲しいのでしょうか?』と
「そうですなぁ・・・5億は欲しい所でございますが、4億と8000万にまけて置きましょうかねぇ。」
サービストークは流々と、サービス精神は忘れずに。
「そうそう・・・ついでに頼み事でございますよ、実は貴方様の傭兵ついて詳細を送って欲しいのです。
それでは入金はいつもの口座で・・・はい、それでは御機嫌よう。」
さて取引は終わり。電話を切りパソコンに目を戻します。
さて続いては今日の収入を弾き出しましょう。
薬屋からの4億8000万+エルウィンからの依頼料50万
+お嬢様からの入金(予定)10万+蟲の彼からのダイヤモンド見積もって120万前後(推定)
支出。
回復剤×2(100万相当)+仮死剤、蘇生剤(250万前後)+手榴弾各種(合計100万前後)
+記録装置(1200万)+etc(約1万)
そこまで来てキーボードを叩く手が止まります。
さてこれで何を仕入れるか、赤錆の新型の戦闘ヘリ、薬屋の細菌兵器。
裏の情報・・・etc商人として仕入れるものは尽きる事無く。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
どれ程悩みましたか・・・たっぷり1分は悩んでいたようです。
これからの構成を脳裏に描きます、何が最善策か何が必要か。
ふと視線が下に落ちます、コートに開いた大きな穴、そう言えばこれも年代物でしたねぇ
ゆっくりと顔を上げました。
パソコンを閉じ携帯でエルウィン本社へ連絡を行います、報告には参加できないと一言。
顔に付いた傷に指を突っ込みベリッと老人の皮膚を剥がしました。
その下にある『本当の素顔』を見られないように再び帽子を深く被りなおします。
「―――――服を見に行きましょう。」
私の生涯の中であと何回あるかどうかも解らない、私『自身』の買い物。
コートを脱ぎネクタイをほんの少しだけ緩めると外を見ました。
日は沈みかけ、優しい夕暮れの中に浮かび始めるチャイナタウンの夜景。
神様――――あと少しだけ休ませてください。
この美しい景色を人間の物にする為、地に蔓延る異人を滅ぼす為、そして次の次の人間の為
夢を見ていた。
幼馴染みと一緒に、夜中の公園を散歩している夢だ。
散歩しながら、見境なく人を襲って血を吸っていく。
そうしたら、警察の姿をした美女が現れて、コーダックと名乗った。
コーダックは自分だけを逮捕し、旧式のパトカー。
もう見なくなった随分昔のタイプ。
まだ、火星に人が住めなかった頃のものに、俺を乗せる。
コーダックはパトカーの中で、自身の生態についてを語る。
車外を見ると、見知らぬエルフが令嬢を頭上に抱えて、漫画の様に足を高速でパタパタと動かして走っている。
「なんじゃこりゃーー!!!」
そこで、俺は目を覚ました。
皆が俺を見て引いている。
急に大声を上げたからだろう。
そんな雰囲気など気にせずに、バッグから血液パックを全部取り出して、一気に飲み尽す。
体力回復の為に、目の前に置いてあった料理を一心不乱に貪る。
食べ終った直後、オードは一息吐いてあることに気付いた。
「……ここはどこだ?」
料理店だとは分かるのだが……
ポケットからサイフを取り出して、金銭があるかどうか確かようとする。
金銭面のことは杞憂に終った。
ここはコーダック達の集まる場で、今回は任務終了祝いの為、コーダック達の奢りらしい。
ありがとう……友よ!!
今はいっぱい食べて、いっぱい楽しむことにしよう。
今回のことで、また自分は一段と成長した。
ボロボロの姿で戻って、幼馴染みに怒られてしまったが、いつものことのように許してくれた。
ギルド長への報告書も完成したし、さぁ、今日も元気に研究するぞ!!
あれから何日たったんだろう…気がつけば僕はダロウ製薬お墨付きの病院の一室に寝てた。
聞いてみればコーダックっていう人が助けてくれたらしい。ホント…感謝感謝だよ。やっぱ人間生きてるのが一番だね。
エルフちゃんからの伝言を聞いてボディーガード達に叱られて…
なんだかあの後も色々あってさ…なんだかつかれちゃった…。
でも結構今回のミッションはかなり僕にとって刺激的だったね!またやりたいな〜…。
そんな中病室のドアをノックする音が響く。
「入って〜♪」
機嫌良く受け答えする僕。するとスーツ姿の女が入ってきた…手には僕の大好きな果物の詰め合わせもってさ
『ローダ=メゾロティア様からのお見舞いの品です。』
「え!?マジィ!?パパの弟さんから?」
そう言うと僕は果物の入った籠を貰う。
ローダ=メゾロティアはパパの弟さんでこれまたダロウ製薬の重役さんだ。
よく昔にテーマパークで遊んでもらったっけな〜…すんげー懐かしいよ。
果物籠を見ながら思い出すパパの弟…そんな中スーツ姿の女が出て行き…病室には僕一人となった。
暫く思い老け籠の中の林檎を一つ掴むと囓る。甘い果汁が喉を通る。
やっぱ林檎って素敵…甘い果実…禁断の果実…あ〜好きだ〜林檎〜。
「あ〜でもにゃ〜…」
そう言うと僕はもう一囓りする。僕の病気の症状が出始める。その名も退屈病…。
髪の毛をいじると大あくびした。
「……早く退院できにゃいかにゃ〜…」
そう言って今度は背伸び。やっぱ僕じっとするなんて無理だなぁ。退屈って人間にとって一番の強敵だね…。
窓を見れば晴れ模様なのにさ…あ〜…こんなのって〜…。
「あ〜あ…隕石でも墜ちてきたらな〜…」
そう言った次の瞬間だ。上空からカッと何かが光り病室の窓に張り付いた。
―べタン!
「え…何?」
一瞬何が張り付いたのか分からず窓に目をこらす。
そして次の瞬間僕は思いっきり叫んでしまった。そこに張り付いてたのは醜い悪魔のような手…!?
「きゃぁあああああぁあああああああああああぁああ!」
僕はベッドから墜ちる。するとその手はあらゆる筋肉をつかってニヤリと笑う。
僕は…また叫んだ。人生って何起こるかわかんないもんだね。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ダロウ製薬お墨付きの病院からわずか徒歩10分…ダロウ製薬の重役室の一室では一発の銃声が響いた。
ごとりと落ちる一人の男、それはダロウ製薬のローダ=メゾロティアだった。
そんな部屋の中、死体の横でピッと携帯の番号を押しレッドヘルピング本社に連絡する一人の少女の姿…。
その顔立ちは日本人らしく機械油の香を漂わす。
「…暗殺完了しました…。」
淡々とした声を発っし仕事の成果を報告する。
こんな仕事はこの少女にとってもうなれっこだった、何せ10歳の頃には同じ事をしていたからだ。
携帯の電源を切る少女。ふぅと一つため息をつくとローダが座ってた黒椅子に腰掛け、背後の全体ガラス張りされた窓に目を向ける。
何十階の上から見下ろす外はすでに夜…それなのに相変わらず地面には人工灯が散らばっていた。
煙草をくわえ火をつける。少女はまるで嫌気がさしたかのような顔をすると一つ煙草を吹いた。
「…汚い…。」
一瞬もの凄い悲しそうな顔に変化する。すると煙草を机の上の灰皿に捻り部屋を出た。
彼女に休息の時間なんて無い。殺す人間は次々に用意されてるのだから…。
1st Mission END...
凄まじいスピードで予定のコースを駆け抜けるホバー。
かつて、人が他の星に出る事も無かった時代には存在しなかった。
それを人間は己の知を持ってここまで漕ぎ着けていた。
・・・でも弊害はある。自分達のような亜人種の誕生。
純正種至上主義、迫害・・・。
そんなことを思い出すのはやはり、あの時の言葉が胸に刺さっているからだろうか?
>268
どうやら相手は『鍵』が彼女の体内にあったことを把握していなかったらしい。
どちらにせよ、不満を言う心算もないので引き渡す。
そして、呟いた言葉に反応が返ってきた。それは・・・
>『ご伝言確かに承りました。
>ですが・・・平和や命の尊さなどというものは
>一部の恵まれた人間だけが言う産物ですのよ。』
その言葉に、何も言い返さずにその場を立ち去った・・・。
―――宇宙港、通称ポート
『では、よろしくお願いします。残念ながら、鍵は一つしか確保できませんでしたが。
これが、本物だといいのですが・・・。』
彼らは無言で鍵を受け取り、特別便へと乗り込む。
彼らの心の声が僅かに聞こえる。『こんな奴に任せるから・・・。』という意思。
ELWINといえど、こういう待遇は免れない。まして、自分はこれまで只の後方回復役だったのだ。
ふと頭上を見上げれば、満天の星空。虚空に輝く星は寄り添う事も許されずに囚われている。
僕がかつて奪った無数の命が、そこにある気がした。
『それでも・・・苦境にあっても平和を望む人間がいなければ、この世界は地獄になってしまう。
だから・・・諦めてはいけないんです。』
自分の罪を贖う為に、この願いがいつか叶いますように。
・・・蒼く輝くシリウスが、自分に向かって瞬いたような気がした。
『さぁ、歩き出そう。立ち止まっていては何にもならないから。』
黒衣の影はしっかりとした足取りで、街の喧騒へと飲み込まれていった・・・・・・
The Ballad start walking. The story has just begun.
『Mission incomplete』
――――――――――フリーウェイをリミッター目一杯の速度で飛ばして数分。
火星と外をつなぐ唯一の場所、ポートへ到着した。
物資、人、金、何もかもが集中する場所柄、警備も厳重。ゴタゴタを起こすことは出来ない。
正確に言えば出来なくも無いが、揉み消せる企業はおそらく存在しないだろうし、
そうなれば官民取り混ぜて死ぬまで追い回される羽目になる。
そういう趣味があるならぜひやってみればいい。
あたしは御免だ。
ダロウやエルウィンの連絡員らしい顔も見えた。多分向うもこっちを見ただろう。
おかげで微妙な空気に拍車がかかる。
そんな空気の中、確保した鍵2つを受け渡した。
「報酬の減額は認めないわよ。つーかんなツラすんならてめぇら自分で出張って来いよ」
明らかに不満の色を見せた連絡員に、釘を刺す事も忘れない。
斬られたアーマー、置きっぱなしのショットガン、どっちもカスタム品だ。
減額されて足が出るほど安い仕事ではないが、ダメージは少ないほうが良いに決まってる。
「あと悪いんだけど医者手配してくれる?相棒が文字通り出血大サービス中でさ」
ホバーの助手席に放置してきたクリスのことを話しに出す。
多分まだ死んでないと思うけど。
やるべきことが終わって、ポートの外に出た。
今のところ火星には用事が無いので後は帰るばかりなのだが、
座席の確保が出来なかったのだ。
遠くからサイレンの音が聞こえる。さすがに大企業、手は早い。
見上げれば作られた青空が目にまぶしい。
サイバーデッキを起動して、ネットへアクセスする。
『私書箱』を開けると、いくつかの新しい依頼が届いていた。
「いくら時代が移ってもびんぼー人にゃ暇は無し……ね」
だんだんと色を変じていく空を見上げて、あたしは小さく呟いた。
>267
こちらが睨み付けていたのを感じたか、向こうから敵意がないことを告げられる。こちらもホッとする。
そのまま相手は消え去るそうだ。この仕事の終了も近い。
相手は一度振り返り、次は売買の場で会いたいと言う。
が、その直後凄まじい光が放たれる。思わず目を背ける。
ナタネが目を開いたときにはネイシードは既に姿を消していた。
>268
隣から声がかかった。コーダックからいわゆる打ち上げのお誘いだ。
あまり人混みは好きではないナタネだったが、
「では、お言葉に甘えて。」
あまり人には見せない笑顔と共にコーダックに返した。
…その後会社へ戻り、簡潔に仕事内容の報告。
鍵は入手出来なかっが、向こうも分かってくれたようであまりお咎めはなかったので安心した。
そのまま着替えに研究所へ帰ったが、父親に質問責めに遭う。
父親には遊びに行く、と言って隠していたつもりだったがどうやら思いっきりバレていたらしい。
帰ってきたら話すと一蹴し、酒屋へ向かった。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////
ここはコーダックの酒屋。ここで言う「コーダック」とは種族を指す。
仲間の「コーダック」と同じ席で料理を食べ、普段は飲まない(飲めない)お酒も少し飲む。
いい雰囲気の店だ。皆表情が明るく、適度に騒がしい。
ナタネは料理と共にこの雰囲気を味わっていた。
皆が料理を食べ負え、そろそろ宴も終わりという頃になる。
ナタネは仕事の記録を忘れない内にと書き終えていた。
「仕事を通してのまとめ。」
○自己流の魔術は実戦ではまだ実用的ではないのが多い
→更に煮詰める必要がある、通用した部分も改良すべき所は改良する
○魔薬が少ない、臨機応変に対応しづらい
→多めに持っていけるように小型軽量化の魔薬の開発
→新魔薬の開発、銃の改良
○父が娘離れしない(仕事が成功しなかったから)
→任務失敗によりさらに娘離れしなくなると予想、次回は成功させる
(→時と場合によっては反論、無視の態度をとる)
○あとはもう少し体力を付けると良し
ノートをぱたんと閉じ、皆に一声掛け店を出る。
明日からはまた研究の日々だろう。
いつかこの平凡な日常(+父親)から抜け出すと心の奥でそう近い、研究所へと足を進めた。
−おしまい−
火星に生まれて、火星へ戻って来た。
ぼろきれになりかけた体を引きずっての宇宙港は、これで二度目。
血を失い過ぎた肉体から離れて、意識はマイクロマシンの閉塞回路を駆け巡る。
思考は維持されているものの、五感が全く働かないので状況が分からない。
が、やがて駐車されたホバーへやって来た連絡員が、
インターフェイスを繋いで簡易モニターにクリスの意識を出力させた。
連絡員はモニター越しの二、三言の会話で彼の状態を確認し、それから救護車への搬送を手配した。
カラス野郎め、最後の一発を生き残りやがった。
そこまでは憶えているものの、意識を保つには身体が完全に限界を迎えていたため
マイクロマシンに回路を移し、脳味噌から外の景色が見えたのは連絡員のモニターが次だ。
クリスはまた少し、身体を造り替えしなければならない。駄目になった部分があちこちあろうだろうから。
バイオロイドの肉体など生まれつきから人形みたいなもので、殆どは単なる入れ物だから大した思い入れもない。
記憶と人格さえ無事なら。サイバースペースと戦場では、それらさえ危うい物持ち。
捨て駒としての生を享け、今は命を狩る仕事をしている。
復讐ではないが、ガンマンの人生など往々にして怨念じみている。
今日出会った連中にしてもだ、変態どもめ――奴等も死線に立ちたくて堪らない人種らしい。
明日にも新たな戦場へ投げ込まれるだろう彼等、
自分も今は仮初めのヴァルハラで、オリハルコンの強化骨格と「神の血(イーコール)」の輸血でもして、
再び地上に降り立てばたちまち、新たな戦士どもの魂をワルキューレの戦乙女に捧げねばなるまい。
クリスは簡易モニターから、連絡員に話しかける。
『兄ちゃん。俺の身体、人間の格好してる?』
少し遅れて返ってくる、「大体はそうだ」、との返事。
『そりゃ良いや。やっぱりね、まだ赤い血を流せる余裕が、カウボーイにゃ大事なんでね』
電子回路を「睡眠」状態へ入れる。病院で「修理」が済んだら起こして貰う、それまで休む。
終わった仕事なんざもう気にも病まない、今度こそ本当の眠りが訪れる。
――――――夢を見ていた。
優しい夢・・・・・恐い夢・・・・・楽しい夢・・・・・悲しい夢
幼き少女、勇敢なる戦士、頭脳明晰な魔術師、絶対悪の魔王
勇者たちは集い、悪と戦い、悪は滅び、世界は平和になりました
それは一般的で使い古されたストーリー
ゆっくり目を開ける。
ああ終わってしまったのか?
それは始まり
ああこのまま忘れてしまうのか?
それは忘れられぬ出来事
ああ願わくば
ああ願わくば
この夢の続きが永遠であるように
私は空に祈る
手を二回叩き空に頼む
この夢の続きが永遠であるように
廃れた荒野に夢を与えてくれた
英雄達の為に
タルシス市街戦の事実は「ヘルピング」「ダロウ」が締結した戦後協定に基き、尽く隠蔽された。
表向き、戦闘はチャイネシア系マフィアの組織抗争であったとの報道が為され、
火星警察はこれを口実に、チャイナタウンの暴力組織の一斉摘発へ踏み出す。
水面下では、「オヤルサの鍵」奪取に成功した「ヘルピング」が
「マラカンドラ」に関する情報公開と共同研究を火星政府に要求、軍はこれに応じた。
続いて「ヘルピング」は火星軍正規部隊と連携し、「ダロウ」駆逐作戦を開始。
タルシスにおける「ダロウ」の権益は、その大半を彼らに奪われる形となった。
また、「鍵」移送に失敗した「ELWIN」は単独での火星進出を断念、「マラカンドラ」保護計画を一時凍結する。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
この後も、闘争の期間は続いた。
残された二本の鍵はそれぞれ「ダロウ」と「エルウィン」が押さえていたため、
鍵を独占しようとする「ヘルピング」は、いずれニ勢力との全面戦争を余儀無くされたのだ。
やがて「ヘルピング」は、自前の戦争屋と火星政府正規軍で構成された新たな兵隊たちを地球に派遣する。
これに対しダロウ製薬は徹底抗戦の構えを見せ、
同じく火星でのシェアを失ったチャイネシア系マフィア「ザインツ」と同盟を結び「ヘルピング」へ応戦。
「エルウィン」もまた、火星への介入を目論む国連軍の特殊部隊を援軍に迎え、鍵の死守と火星勢力への反撃を試みる。
赤の星に隠された遺産を巡る戦士達の戦いは、今一度流血の舞台を「終末期の赤い地球」へと移す事となる。
だが、それはまた別の物語……
ダルシム市街戦の事実は「タイピング」「タロウ」が締結した戦後協定に基き、尽く隠蔽された。
表向き、戦闘はチャイネシア系マフィアの組織抗争であったとの報道が為され、
京都警察はこれを口実に、チャイナタウンの暴力組織の一斉摘発へ踏み出す。
水面下では、「とうぞくの鍵」奪取に成功した「ピンク」が
「マラ」に関する情報公開と共同研究を火星政府に要求、軍はこれに応じた。
続いて「ピンク」は火星軍正規部隊と連携し、「ちんこ」駆逐作戦を開始。
タルシスにおける「ロリ」の権益は、その大半を彼らに奪われる形となった。
また、「俺」移送に失敗した「WINNY」は単独での火星進出を断念、「マラ」保護計画を一時凍結する。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
この後も、闘争の期間は続いた。
残された二本の鍵はそれぞれ「エロ」と「エロウィン」が押さえていたため、
鍵を独占しようとする「ペ・ヨンジュン」は、いずれニ勢力との全面戦争を余儀無くされたのだ。
やがて「ホセ・メンドーセ」は、自前の戦争屋と火星政府正規軍で構成された新たな兵隊たちをまんこに派遣する。
これに対し俺は徹底抗戦の構えを見せ、
同じくアソコでのシェアを失ったチャイネシア系マフィア「イチモツ」と同盟を結び「まんこ」へ応戦。
「エロウィン」もまた、火星への介入を目論む国連軍の特殊部隊を援軍に迎え、鍵の死守と火星勢力への反撃を試みる。
赤の星に隠された遺産を巡る戦士達の戦いは、今一度糞スレの舞台を「ちんことまんこの大冒険」へと移す事となる。
だが、それはこのスレで続きをやります……
あげるでよ
終わったスレをあげるな糞市ね
281 :
名無しになりきれ:2006/06/10(土) 22:15:58
んじゃ下げるよ
下がってないから氏ね
さげるよ
逃げるよ
285 :
名無しになりきれ: