http://www.nikkatsu-romanporno.com/roman/shirakawa/ ロマンポルノを1本作るたびにね、私は必ず劇場に観にいってたんです。
ある時、劇場に車椅子の青年が来ていたんですね。
お母さんが、車椅子の若い青年を連れて2人でいらしてた。
私の想像ですけれど、彼はそれまでの人生でね、女性の肌に触れたりしたそういった縁が無かったと思うんです。
それをお母さんが、少しでも女性を見せてあげたいっていう気持ちで、2人で来られてたんでしょうね。
ところが、その劇場は地下にあったんですね。
階段を下りていかなきゃいけない。
それで結局、お母さんが車椅子を押して見ることが出来ないで帰っていかれた。
その帰っていく2人の姿を見ましてね、私はそれまで男性が女性の裸を見たり触れたりっているのは
それほど特別のものとして考えてなかった、当たり前に思ってたんですけど、その車椅子の青年と
お母さんを見たときにね、「ああ、自分はロマンポルノを続けてみよう」って思ったんです。