1 :
アーバンチャンプ:
『力こそが正義』。
強い者が生き、弱い者は喰われる、弱肉強食の街レッスル・シティ。
ゴロツキやチンピラ、ストリートキッズが闊歩し、必要とあらば略奪をする
彼らに街の市民達は怯えて暮らすしかなかった。
『我我に明日はないのか・ ・ ・?』
そんな時、いずこからか市民達の希望となるヒーローが現れた。
彼らは勇猛果敢に悪漢達に立ち向かい、街の秩序と平和を取り戻すべく
戦いに身を投じたのである。
ヒーロー達の活躍によって次々と解放されていく街の地区。
しかし、悪漢達もまた力を結集してヒーロー達の撃破を目論む。
果たしてヒーロー達は悪漢を打ち倒し、元の平和な街にできるのであろうか?
市民とレッスルシティ市長は、ただこの戦いの行く末を見守るだけだった。
ヒーロー達の勝利を祈って・ ・ ・。
ぢゅさdyひうほいsじゃさdfvv
登場人物
ピエール・マックロケッケナー 27歳、男。本名不明。ロンゲ、赤髪、スマートの
色男だがどこか普通じゃない雰囲気を漂わせている。
我流マーシャルアーツの使い手。
イージス・オルコット 13歳、女。金髪、三つ編み、テキサス在住。
子供のくせして格闘技に関しては天賦の才を持つ。
打撃をメインにした力押しのステゴロ殺法を使う。
田中松志蔵 30歳、男。時代錯誤のサイドバック、紺のスーツ、オープンフィンガーグローブ
を身に付けた見た目は中年リーマン。自己中心的な性格だが
空手の使い手で、腕は確か。
パンツ竹村 ヒーロー達をレッスル・シティに連れて来た張本人。
金が大好き。
イオニス・ロン レッスル・シティ市長。真面目で人望もある人物だがプライベート面は
だらしない。臆病者。
4 :
名無しになりきれ:2005/10/07(金) 15:42:45
参加者募集中
-プロローグ ピエールの場合-
オレはピエール・マックロケッケナー。名前はフランス人だが、これは仮名で国籍も秘密。
裏社会に生き、裏の仕事を請け負い、この体一つで数多くの依頼をこなしてきた。
わかりやすく言えばケンカ始末屋ってところだ。
ある日、知り合いの情報屋から仕事の依頼があった。
なんでもどこかの街の市長直々のお頼みらしい。さっそく、情報屋「パンツ竹村」に会いに行く事にした。
カフェ・アツイヤツ。
あいつとの情報交換や交渉はたいがいここだ。チョコレートサンデーがうまいからここを指定している。
店に入るとパンツ竹村はいつもの禁煙席に座っていた。
いつも通り好きなジャーマンポテトを頼んでそれを食べている。ここのジャーマンポテトはまずくて
有名なのに、それを食うパンツ竹村は味覚破壊されているんだろう。
オレの座る席の前にはベルギーワッフルが置いてある。またオレの好きなものを勘違いしたらしい。
「よう、相変わらずの芋好きじゃねえか竹村」
「やあやあおはよう。君こそ相変わらず時間に遅れるようだね」
「てめえが早いンだよ!ちゃんと指定時間に来たじゃねーか!!」
席に座り、パンツ竹村と向かい合う。ジャーマンポテトくせーな。手元のベルギーワッフルを
一口食べる前に訪ねた。もちろん、ベルギーワッフルについてだ。
「おい、こいつはうまいんだろうな」
「僕の好きな味じゃないが、君は気に入るさ」
さもありなん。パンツ竹村の好みはオレの嫌い、逆もそうだ。安心してベルギーワッフルを
口に運び、うまい事を確認したらさっそく本題に入る。
「今回の仕事はなんだ?」
「レッスル・シティ市長イオニス・ロンからの依頼さ」
レッスル・シティ。
確かあの街はスーパーマーケット「ゴードン」はパスタが非常に廉価で手に入る時がある。
オレが何度か立ち寄った程度の平和で普通な街だが、けっこう広い。
広ければそこにはいろんな住民がいるだろう。ごく平凡な市民、ふんぞり返った役員、
売れないロックンローラー、戦うパティシエ―――そしてならず者や表に出ない人間も。
「その市長さんは裏でヤバイ事でもやってるのか」
「うん、ちょっと調べてみたんだ。彼には12人の愛人がいて、ほぼ全員に子供がいるらしい。
これはなかなかのスキャンダルで、新聞社や雑誌記者に情報を売ったら失脚間違いないよ」
「異性関係方面でだらしない奴が市長かよ。死ね。――肝心の依頼を聞いていなかったな」
「レッスル・シティに巣食う悪者の掃討さ」
聞けば、レッスル・シティは今や戦国時代をそのまま再現したかのような、強者が生き
弱者は怯えて暮らしてろ的な状況にあって、とても平和な街とは言えないらしい。
暴力や犯罪は毎日放送している朝のドラマの時間から始まり、逃げ出す市民や死傷者も
後を絶たないという。全ては街に潜んでいた幼稚なあほう共のせいだ。
そいつらが何故か一斉に動き出し、街の乗っ取りに動き出した理由は不明だそうだが
アタマがいるのは間違いないだろう。
「一見すぐに新聞に載りそうな事なんだけれど、街が乗っ取られているせいで警察が来ても
市民を操って巧みに隠してしまうんだ」
「普通にあほう共を排除しようとしても無駄か。だからお前に依頼してきたんだな」
「そう。そして、今回の依頼は君のような闘士にしかこなせない――引き受けてくれるね?」
「もちろんだ。パスタを安く手に入れるためにも」
敵の本拠地に乗り込んでアタマを潰す―――秩序を守るだけの烏合の衆にはできん芸当を、
オレならできる。だらしない市長と無能な警察にかわって街の平和を取り戻す!
全ては報酬とパスタのために。
「―――パスタ?」
「んじゃさっそくレッスル・シティに案内してくれ」
オレはパンツ竹村と共にカフェを後にした。
14 :
名無しになりきれ:2005/10/08(土) 14:54:10
それからそれから?
-プロローグ イージスの場合-
イージス・オルコット。反抗期や初恋に心を揺るがす13歳の彼女は、地元テキサスでは
ちょっとした有名人だ。正義感が強く曲がった事が嫌いなイージスは
実家オルコット家経営の農場「ハリケーンファーム」の番人として知られていた。
過去25回泥棒を撃退し、3回強盗を捕らえ、しかも暴れ牛と7分12秒に及ぶ死闘を
繰り広げた後に牛と戦いを通じて友達になったという武勇伝は今でも語り継がれている。
そんな武勇伝とは裏腹に、年頃の女の子らしい一面もあった。
週に一度、レッスル・シティに住んでいる2歳年上の少年ウェインと文通をしているのだ。
理知的で大人っぽい彼に心底惚れこみ、ウェインも男勝りで元気いっぱいの
イージスと手紙を通して毎週いろんな事を喋るのを楽しみにしている。
その一方で、ウェインはイージスを羨ましく思っていた。
それはウェインが心臓の病を患っており、現在では家の外に出る事すら許されないからだ。
ちょっとした一言から自分を羨ましがっていると知ったイージスは
「きっとまた元気になって外で遊べる日がくる!その時は必ず会いに行くから!」と
必ず手紙の最後に書くようになる。いつも励ましてくれるイージスの気持ちにウェインは
うれしくもあり、勇気付けられた。そして、彼はとうとうある決断を下す。
ウェインは大都市の病院へ行き手術を受ける事にしたのだ。
最新の医療設備があるその病院でも手術の成功確率は10%に満たないらしく
下手をすれば長時間の手術に体力がもたずに命を落としてしまう危険性もある。
しかしそれでも昔のように元気になって、外に出たい、イージスと会いたいという強い願いが
今まで躊躇っていた彼の気持ちを後押しして手術へと踏み出させたのである。
ひょっとしたら死ぬかも知れない。
正直な気持ちはお互い同じで、とても不安だった。そんな思いを押し殺して、イージスは必ず
ウェインの手術は成功すると信じ、彼が大都市の病院へ向かった日からずっと
教会へ通い、神への祈りを絶やさずにいた。ウェインが無事に戻ってくる――ただ、それだけを
神に願い続けて。
一週間後。
ウェインが手術を受けた結果がとうに出ていてもおかしくないだけの時間が過ぎていた。
しかし、週に一度の手紙はイージスの元に来ない。どうしてだろうと思ったイージスは
病院に問い合わせてみた。すると、意外な事実が判明する。
ウェインと彼の家族は病院に来るはずの日に来なかったらしい。それどころか病院側が
自宅や家族に何度も連絡を取ろうと試みるが、音信不通の状態が続いているという。
「もしかして、何かあったんじゃ―――!?」
直感的にウェインの身に何かが起きたと悟ったイージスは、家を飛び出して
手紙に記された住所を頼りに、レッスル・シティへと走り出した。
-プロローグ 田中の場合-
田中松志蔵。今年三十路を迎えた青年サラリーマンだが、その容姿(主に髪型)は
1970〜80年代の古い男を思わせる。レトルト食品好きが高じて入社した
有名レトルト食品販売会社だったが、若年にも関わらず熱意と仕事ぶりは本物で
宣伝部の主任を任される程だ。しかし、彼は今かつてないききを迎えていた。
今回、田中はシェア拡大の為レッスル・シティに本社を構える大手食品会社
「ストロングマン」にヒット商品の売り込みに来たのだ。しかし、いざ訪れたレッスル・シティは
何故か被爆地のように完全封鎖されていた。おかげでレッスル・シティに入れない。
これでは目的のストロングマン社にも近づけない!一体、レッスルシティに何があったのだろうか?
と思ったのもつかの間、正直どうでもよかった。それよりも、交渉が出来ずに本社へ戻ったら
課長や専務の激しい叱りを受けて格下げされるのは目に見えている。
若手にしてやり手と有望視されていようが、大舞台で失敗したらこれまで築き上げてきた
地位も面子も台無し!自身の立場が職場家庭ともに危うい。
「そ、それだけは―――それだけは避けなければッ!」
ストロングマン社との交渉を何としても成功させて日本に帰らなくては。
かつてない程に焦り、必死になった田中は状況をよくも考えずにレッスル・シティへの
突入を決行する。死ぬ気になった人間が何をするのか、よく見ておけ―――
田中の背中――朝日にきらめく紺の背広はそう語っていた。
プロローグ ヒーロー達の集いへと続く
-プロローグ ヒーロー達の集ったわけ-
「ピエール君、レッスル・シティには彼が案内してくれるよ」
カフェから出た直後にパンツ竹村は言った。いや、彼って誰だよ。この店で今もっとも
近くにいる奴と言えばそこの自動販売機でコーヒー買っているじいちゃんじゃねえか。
そう思っていると、猛スピードでありながら静かなステアリングで美しく走行しながら
こちらに突っ込んでくる、フェラーリに激似の赤いスポーツカーが見えた。
スポーツカーは俺達に衝突する役50cm手前程のところで急停止する。
そして、かっこよさげなスポーツカーに反するやや不細工な顔に整ったスーツを
身にまとった刑事風の男が現れた。
「彼は運び屋ジョニー・マルザハット。レッスル・シティの事もよく知っていて
案内役にはもってこいの男だ」
マルザハット?何人だよお前。
「オレはピエール・マックロケッケナー。あの街に詳しいんなら助かる。なんせオレじゃ
スーパーマーケットしか知らないんでな」
「内気なジョニーとでもよんでくんな、ダンナ。アッシならレッスル・シティのハイスクール
アイドルの家から安いパスタを買える店まで何でも知っていますわ」
「パスタが一番安いのはゴードンだろ?」
「チッチッチ、あれはレッスル・シティじゃ二番目ですぜ」
内気なジョニーがレッスル・シティに詳しいのは本当らしい。オレはゴードンが一番安い店じゃ
なかったのがショックだが、後で一番の店を聞けばOKだ。よく知っているとは言え、
パンツ竹村の人脈とその質の良さには驚く。味覚破壊してるくせに敏腕情報屋と呼ばれるだけある。
「それじゃ、健闘を祈るよ」
気の聞いた一言をいつも通りに別れ際に言ったパンツ竹村は徒歩で自分のアパートへと
帰っていった。最近運動不足を気にして一日中引きこもり生活をやめたらしいのは本当のようだ。
「行きますかダンナ」
「運び屋の名の通り迅速かつ正確に、それでいて荷物は安全に運んでくれよ」
オレは車酔いしやすい体質なので蛇行運転とかされちゃかなわん。スポーツカーの
助手席に乗り込み、レッスル・シティへと向かった。
「レッスル・シティまでどれくらいで着く?」
「ここからざっと2時間ですわ」
―――オレ、間違いなくグロッキーになるな。途中でドラッグストアに寄って酔い止めを買おう。
車に乗って1時間半ほど走っていた時。
荒野に伸びる一本の道路をやめろと言っているのに猛スピードで直進していると、
道端にダンボールの切れ端を頭上に掲げているつりズボン(正式名称忘れた)の小娘がいた。
よく見ると、ダンボールに『レッスル・シティまで乗せていって下さい』と書いてある。
ジョニーは急ブレーキをかけて、小娘の横に車を停車させた。
「おい!」
「ちょいと話をしてみましょうよ」
さっさとレッスル・シティに向かいたいオレだったが運転手は寄り道をしたいらしい。
いや、荷物を増やすつもりじゃないだろうな。窓を開けて、ジョニーは小娘に問いかけた。
「嬢ちゃん、レッスル・シティに何の用があるんでえ?」
小娘は何かを考えているようで、少し黙り込んだ。それにしてもこの小娘、三つ編みに
頬のそばかすといい、いかにも片田舎の農家の娘って格好しているが――普通のガキじゃないな。
目を見て、ただのガキじゃない事が見て取れた。
「会いたい人がいるんだ。ただそれだけだヨ!ここを真っ直ぐ行くなら、レッスルシティに着くだろ?
乗せてっておくれヨ!」
真っ直ぐな瞳で、面と向かって言った。どうやら、この小娘はどうしても行かなきゃいけない理由が
あるようだ。しかし、今レッスル・シティに向かうって事は―――
「いや、アッシらは構わないがね、嬢ちゃん。レッスル・シティがどうなっているか知っとるかい?」
「えっ――!?」
ジョニーはレッスル・シティが暴力と悪徳の支配する危険な街と化し、外部から誰も侵入できない
ように入り口という入り口が封鎖されているんだと手短かに説明した。
「それでも、アタイは確かめなきゃいけないんだ!」
だが小娘の意志は固かったらしく、どうしても行く気らしい。オレはとうとう口を挟んだ。
「もし街に入ったところで中はデンジャーゾーンだぜ。お前の探している奴もどうなってるか
わからねえし、お前自身も無事に出られる保証なんかねえぞ」
「自分の身くらい自分で守るさ!こう見えてもアタイは強いんだゾ、バカにするな!」
ここまで力強い目をしたガキを見たのは初めてだ。どうやら言った事に偽りはなさそうだ。
「――ジョニー、荷物が増えるがちゃんと届けてくれるな?」
小娘を乗せて行こうと言っているんだと察したジョニーはこんな小さな子を危ない所に
連れていくなんてと反対したが時すでに遅く、ドアを開けて小娘を後ろ座席に座らせた。
すると、小娘は笑顔で言う。
「サンキュー、おっちゃん!なるべく早いとこ頼むヨ!」
ジョニーは額に手を当て、呆れたような顔でオレ達を見てからぼそっと呟いた。
「嬢ちゃんもダンナも知りませんからね」
途中で予想外の小さな荷物を拾い上げ、再び車はレッスル・シティへと向かい始めた。
そこに一体何が待っているのかオレにはわからない。しかし、今までにない程に楽しめそうな予感がした。
「おい、ガキんちょ」
「ガキんちょなんて呼ぶな!アタイにはイージス・オルコットって名前があるんだヨ!
それに13歳の立派なレディだぞ!」
「何が立派なレディだ。そういうセリフはコンパの一つにでも行ってから言えってんだ」
「コンパ?なんの野菜だ、それ?」
知るかよそんな野菜。
言い忘れたけど後編へ続く
ビルの上から植木鉢とか落ちてこない?
突然パトカーに捕まる悲しさ
者: abcdefg301900
□!!!これを見た貴方は3日以内に死にます!!!■
■死にたくなければ、このレスをコピーして他のスレに □
□10回貼り付けて下さい。1時間以内にです!もし無 ■
■した場合は、今日寝ている間に富子さんがやってきて□
□貴方の首を絞めに来ます。富子さんは太平洋戦争の■
■時に16歳という若さで亡くなった女の子で、未だに成 □
□仏していないそうです。信じる信じないは貴方次第。 ■
■今年になってからこのレスを無視した人で、“呪われ □
□て死亡した人”が続出しています。これは富子さんの ■
■呪い。呪われて死んでもいいのならこれを無視するこ□
□とでしょうね。 ■
■――貴方がこうしているうちに富子さんが後ろから見□
□ていますよ…。 ■