バイオハザード:LEVEL7

はさみじゃがーtinko

弱肉強食

弱肉給食

焼肉参上

ライオハザード

空気読め

読めるかアホ！

自演乙

オマエモナー

他でやれ

ジャクソン協賛

ぱっぱらぱらぱら、ぱっぱー

ライオコンボイ

ライオマンボイ

タイヤマンボイ

財布万歳

洗濯機が止まらないって言ってます。じゃあ、頑張れ！

ドンマイケル

火炎乙

オマエモナー

ぬるぽ

感動した

ﾜﾛﾀ

ここは超優良スレなので、公爵が削除される事はないでしょう。

笑点

焦点

商店

庄店

昇天

ショーケン

佐井店

てふてふが飛んでいます

称展

盲点

いい加減にしる

証券

いい加減にしる

小片

奉天

圧倒的にすまなかったという気持ちが沸き上がってこないのは仕様か？

頂点

↑いい加減にしろブタ公

長兼

長さん

荒天

ライディーン

何だよこいつら、まだまだ甘いんだな！
そんなもんか？
馬鹿荒らしが！

マイディーン

50!

でじこはにゃーん

怒るなよ

なにが？

ナニが

うっ！

　　　　　　　　　　　　　　 人
　　　　　　　　　　　　 :: --,　-ヽ　　　　　　　　
　､ 　 l　　 _,　　　　 （　　　　　 )　　　　　 　　　
　 ヽ/⌒ﾍ~　　　　: ──--,　 --　　　 　　 　　
　 ., 't,_,ノ丶　 　（　　　　　　　　:　）　　　　　　　
　/　　!　　 '｀　 | ──-- 　-- ' ノ　　
　　　　　　　 ,／ ● Ｌ＿/　　　　'i,
　　　　　　　/　 　　 l　,/　 ●　　 i,　　　　
　　　　　　　'i　 　 　 しii　　　　　丿　うんこ気持ちいい！！　　
　　　　　 |`:、＼ 　 　　'ii　 　__,／　　　　　
　　　　　 'i、￣~~　　 　 ij　 乙__ﾉi　　　ちょ〜〜気持ちいい！！　　　　
　　　　　　 ^-ｧ　　　　　　 　＿_,ノ　　　　　
　　　　　 　　'　　　　　　　 'l
　　　　　　　!　　　　 　 　　l　　　　　　　　
　　　　　　　'!,　　 ,_　　　　,!_　　　　　　　
　　　　　　　　 ＼　l,~^''‐--::,,⊃　） ） ) )
　　　　　　　　 　`'‐’

ファンネル

自販機ルート

フャンネル

ヒャンネル

化粧品

糞ばっかりだな

終身保険

魔性品

脂肪保険

保険会社ライブ・ドア

のび太

参謀保険

やれやれ

これが荒らしの前の静けさか・・・

もうダメポ

オーガスと比べると二流だな

さらば、バイオハザード

分かんねーな

パスポート

77!

↑マイケルとしか言いようがないな

ハイフィンガーランチャー

ああ、なるほど

ヒィーーーーーーーヤッハーーーーーーー！！！！！！！！

ジャパン

ジャンプ

ジパング

ヤフー

さ

い

ぱ

ん

で

まけた

誰が？

ラスト

100

１００！

1000!

百

ATW

100

百式

オマーラ今日一日で完走したスレを見習えｗ

★こりす星の☆ 青山の部屋 ☆お兄様★
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1115523039/

1 名前：名無しになりきれ[sage] 投稿日：2005/05/08(日) 12:30:39
さあ一緒に語らおう！


1000 名前：青山 ◆3HpaOyama. [sage] 投稿日：2005/05/08(日) 17:50:38
こりすは実はレベル高かった、それは認める

よっしゃあ！

さかあはなたらやま

>102
すげえなｗ
シェリルと同じような感じだぜｗ

なにけのスレ

バイオハザード

秋田

博多

滝田

牧田

幸田

永田

長田

茂田

勝間田

武田

敗田

＞前３８９
＞「・・・甘いよ、小川・・・砂じゃあ効果がない、砂じゃあね」
声のする方向に首を捻り、疾走するユダを確認するとそのまま体を思いっきり捻る。
６４式のストック越しに重い衝撃が伝わり、目の前のユダが２，３歩後ずさる。
そして一瞬の間を置いて鋭い痛みが胸を襲った。
さほど深くは無い。
が、ボディアーマーごと切り裂かれている。
＞「いい味だ、とてもとても良い味・・・今まで飲んだどのワインも、良い味だ」
血の付いた爪を舐めながらユダが笑う。
＞「どうだ？いい切れ味だろぅ？」
痛みを無視し、左手に隠れた頭目掛けて銃弾を発射する。
左手は銃弾を止めはしたが、衝撃までは吸収できなかった。
ざっくりと己の爪によってユダの口周りが引き裂かれる。
「未練多らしく舐めてると、ロクな事がない・・・うおっ・・・」
痛みに耐えかね、呻き声を挙げる。
バレルを両手に掴むと。振り上げ、ストックを低い軌道でスイングする。
顔を狙ってスイングしたが、左腕に阻まれる。
動かそうとする度に胸から激しく出血する。
ビクともしない６４式が嫌な音を立て始める。
恐らくストックの強度が限界に達しようとしているのだ。
「・・・欲張らないで下さいよ・・・んっ！・・・ベレッタがあ・る・で・し・ょ・うっ！」

所持品：６４式小銃（５発）、シグの弾倉（１）、無線機、煙草 、１００円ライター ,
　　　　　マグライト、 レザーマンツール（１０得ナイフ）、ワクチン×２、
　　　　　アンプル（抽出高分子入り）×６本 、アンモニア×１
　　　　　現在地：狭戸市　傘社研究所１階　研究室　
健康状態：胸に切り傷（出血が酷くなってきた）
状況：ユダと６４式をめぐって格闘中。

枉げた

uru

通報しますた。

（伊達）
>前スレ393
後を少しだけ振り返り、羽田が付いて来ているのを確認する。
先程潜った扉を抜け、またあの魔女の釜の底のような、暗闇に閉ざされたデパート内に逆戻りだ。
「で、手短にそれの使用方法について説明します…一度しか言わないから、注意して聞いてください」
小銃を、暗闇に閉ざされた階下に向けながら階段を駆け下り、踊り場を通過するところで背後の羽田をちらりと見た。
「それは近距離で弾丸を瞬時にばら撒いて制圧するのに向いています。狙いをつけて撃つのには向いていないってことです…
前衛は俺が務めるから、貴方は自分自身の身を守るのに徹してください。化物が近づいてきたら、迷わず弾丸をばら撒いてください」
踊り場を通過し終え、五階の売り場へと続く階段をさっさと駆け下り、売り場に辿り着くとシャッターのスイッチを手早く押した。直ぐにシャッターが下りてくる。
「それと、9mm機関拳銃は知っての通り、色々と曰く付きの…まぁ、駄銃といったところですか。それでも、無いよりはマシとでもいいますか。
取り敢えず、弾倉の交換の仕方やセーフティーの扱い方を簡単に説明しておきましょうか」

名前：伊達雅宗
年齢：21
性別：男
装備品：CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢（予備弾薬他食料）
武装：（伊達）…89式小銃（30発）+30連装マガジン×5（市街地戦仕様&ポンプアクション式散弾銃付き（5発）+ショットシェル×5）、
　　　　　　　　　　9ｍｍ拳銃（9発+１）+9連装マガジン×2、98式軍刀（形見）、手榴弾×３、200連装ボックスマガジン×１、銃剣
現在地・状況：屋上→五階売り場/ 五階売り場を閉鎖。9ｍｍMPの操作の仕方を簡単に説明する。
健康状態：良好

（重田）
>前スレ380
>「それとも、自衛隊のヘリはもう予約で満席なのかしら？」
悪戯っぽい微笑を浮かべながら、桜子は冗談めかして言う。
「う…い、いえ。そういう訳じゃありませんけど……」
彼女の微笑みに、心の中の自分はニ、三歩後ずさっていた。これだ。自分はこの微笑に弱いのだ。
戦士としては成熟の域にある自分かもしれないが、『男』という点に於いては、世間の同世代とは大きく差をつけられている。
桜子の微笑みは、『男』として未熟である自分を見透かしているようであり、弄んでいるようにも思えてしまう。
彼女にそのような意思は欠片ほども無いと思うし、、恐らく、それは自身が抱いている劣等感からくる被害妄想の一つだろう。
地獄で出会った、自分にとっては眩しい程の魅力に溢れた女性。彼女に戦闘の経験は皆無と思われるが、人生の経験では遥かに自分よりも勝っている。
人が醸し出す雰囲気というものは易々と手に入れられるものではない。それは経験のみによって手に入れることが出来るのである。
彼女が醸し出す雰囲気は当に『大人』。充分に精錬された魅了がある。それに対して、自分はよくても『健全な男子高校生』ぐらいの餓鬼臭い雰囲気だろう。
勝負にならない。最初から相手にはされてはいない…彼女が自分の身を案じてくれたのは、確かに真心から来るものであっただろう。
だが、ただそれだけだ。というかそもそも、短い付き合いの中で自分がそれほど、彼女の中で大きな存在には成り得る筈が無い。
第一、そんな映画みたいな展開などある筈が無い。あったとしたら、伊達や雑賀、その他の同僚たちの笑いものだ。
「ま、そんな発想しか出来ないから、俺は何時まで経っても未熟なのかな…」
桜子や雑賀に聞こえないぐらいの声量で呟くと、大きく溜息をつき、がっくりと肩が落ちた。
生来から、異性に対しては惚れやすい性質だった。だから、今回の出会いもそれの一つなのだろう。
というか、そんな期待をしていた自分が恥かしい。生死を賭けた任務中だったというのに、心の何処かでは彼女にそのような期待を抱いていた。
今、目の前にもう一人自分自身がいれば、その横ッ面に一発入れているところだ。そうすれば少しはすっきりするだろう。
「…さっさと帰りてぇな」
ぽつり、と愚痴を漏らす。生きていられるだけでも充分な筈なのに…心の何処かにいるもう一人の自分は、不満をだらだらと垂れ流していた。

現在地：状況：デパート屋上
状態：良好

＞山田あすかさん
彼女の姿に気がついたのは全くの偶然だった。
彼は同じ部隊の連中、彼にしてみれば兄弟であり家族だった連中を失っていた。
彼は途中で戦う事を止めて逃げる事にしたのだ。
「・・・・・・」
彼は暫く考えると周囲を見回した。
ピカピカと点滅するその乗り物は警察車両でもなんでもない。
どうやら敵は近寄ってこない。
灯りが苦手なのだと彼は学習した。
少しでも安全だと思えた荷台の中に慎重に足を踏み入れた時、彼女に出会った。
そして彼の故郷を思い出し、優しかった、多分愛していた女性を思い出し一言発した。
「クキャァーン・・・」
白衣の、いや看護師の制服に身を包んだ彼女に反応は無い。
だが、彼女を守るべきだと思った。
そこに意味など無い。
だが、価値は間違いなくあるのだ、と脳のどこかが囁いた。
力がどこからか沸いてくるのが解かる。

たった一人の小人となった彼は、その白衣の女性を担ぎ駆け出した。
自分はもう、一人ではないのだ。
だが、どこへ行けばいい？
どこだっていい、彼女と一緒なら。
彼女を守れさえすれば。
彼は記憶を振り絞り、コンクリートの建物なら安全だと言う事を思い出した。

そして舞い上がっていた彼はすっかり忘れていた。
管理者がその様子を見守っていた事を。
「・・・心拍数が上がってますねぇ。」
「この個体、普通じゃない奴だろ？」
「確か。あの女・・・あの処分された女研究員が教育してた奴です。」
「へぇ・・・で白衣の女が好みって訳か。もし仮にこの女が目を覚ましたらどうなる？」
「アイキュロスも真っ青の悲劇の始まりでしょうな。」
全くこの男は、と溜め息を吐いた。
悪い奴では無いが時々訳の解からない比喩をしやがる。

疾走する小人が向った先、それは等訓市営の立体駐車場だった。

>125
何かの気配と、小さな声にぷっつりと途絶えていた意識が少し、揺らいだ。
全身が痛い…回復が完全に追いつかない…。
もし化け物だったら…と焦っているうちに、あたしの身体は軽くなった。
(担がれてる？)
全身を撫でる風と外の空気。
そして、触れる身体の鼓動が確かに聞えた。
不思議と殺意は感じられない。
もっと不思議なのは、あたしがその相手に殺意を感じない事だった。
瞼を開けるのも億劫な状態のまま、彼…もしくは彼女に身を任せていると、
何かの建物の中に入ったみたいだった。

冷たいコンクリートの床に横たえられ、そこでやっと目を開ける。
……あたしの顔を覗き込んでいた相手は…小人だった。
そう、正に小人。しかも、人間じゃない…。
痛む腕をゆっくりと上げ、その顔に触れてみた。
「…ありがとう。」

名前：山田あすか
年齢： 24
性別： 女
所持品： メス　空の注射器(3本)　自己血入りの注射器1本 　包帯　ガーゼ　消毒用アルコール
　　　　　止血剤　
現在地・状況：等訓市営立体駐車場内。
自分の状態：全身打撲。

>前スレ388
ワイヤーの巻き上げ機がきゅるきゅると鳴り、彼の体を屋上にまで持ち上げる。
「････あんまり手間かけさせんなよなぁ････速く動くと疲れるんだから」
かったるそうに首を回しながら、とんとんと小刻みにジャンプする。
「ま、この速度も実戦で使いこなしてこそ、だよな」

ぎゅぱん！

その背後に赤い残像を残し、04は人外の速度でシノザキの後を追う。
甲高い音をたてて踊り場をターン、足元では火花まで発生している。馬鹿げた加速である。
「捕まえ･･･った！」
丁度一階のフロアに辿り着いたシノザキの後姿を発見、跳躍、膝をたたみインパクトの瞬間に蹴り飛ばそうと
流星のような軌跡を描く。
果たしてその威力は、どんな死に様をこの男にもたらすのか。
04の口元に酷薄な笑みが浮かんだ。

所持品：フック付きワイヤー射出装置x2、研究所の起爆スイッチ、装甲服
現在地・状況：狭戸市研究所内、一階階段前、シノザキの背中を蹴り飛ばそうと勢い良く跳躍する。
状態：健康

>124
>「…さっさと帰りてぇな」
プロらしからぬ歳相応な台詞を聞いて、私は緩みかけた口元を慌てて引き締めた。そして吹っ切るように目を閉じる。
――――何も言わなくて良かった。
多分これは「つり橋効果」というものなのだろう。此処を離れたら忙しさに紛れて忘れてしまう、そんなあいまいな感情。
それでいいと思う。
彼が年老いて、孫に若い頃の武勇伝を語るとき、エピソードの一つとして語ってもらえたら、それでいい。
知らず笑みが零れた。
顔が見えなくても判っていた。似ているのだ、重田さんは。
姿形は全然違うのに――――ともすれば、ほだされそうなくらいに。
だからこそ危ない真似はして欲しくなかった。何とか生きて帰って欲しかった。ましてや自分を庇ってなど…………冗談でも御免だった。
「馬鹿よねえ、私も………」
プロ相手に自分に出来る事など、何一つ無かったけれど。
着陸態勢に入ったヘリを見ていると、蓋をして思い出さないようにしていた記憶が蘇ってくる。少し気が緩んでいるのかもしれない。
あの日――愛するものを亡くした時。残された者が「もう一度目を開けて」と願うのはそう珍しい事ではないだろう。
ただ私の場合は、泣き疲れて涙もかれ果てた頃、望みが叶ってしまった。
願い通りあの人は蘇った。
ただし――外見こそ名残をとどめていても、中身は全く別の生物として。
私はフェンス越しに、闇に沈みかけた街へと視線を落とした。
今、何処にいるのかなど分からない。ただ、この地獄のどこかにいるのは間違いないだろう。
私は街から視線を反らした。
分かっている。此処から脱出したら、何もかも忘れて新しい生活を手に入れる。それが一番正しい事なのだろう。
せっかく守ってもらった命なのだから。
だが頭のどこかでは分かっていた。多分もう一度、私はここに戻ってきてしまう事を。
それで最後。幸運も二度は続かない。――多分、それきり人の世界へ帰る事も無いだろう。
逢って如何したいのかも分からない。あの人を屠りたいのか、殺されたいのか、共に在りたいのか…それすら曖昧だ。
ただ、もう一度だけ逢いたい。それだけだった。

前スレ>368　>393
ヘリに腰掛けた雑賀さん達に、一人の青年が駆け寄っていった。
伊達さんが深刻そうな顔をして何かを話しているのが見えた。ちらりと時計を見ている。
大事な話なら邪魔しない方が良いのだろうか。だがこの季節、汗が冷えかけた身体には夜風の冷たさは堪える。
私は袖が破れて風通しの良くなった右腕を摩った。
「少し寒くありません？良かったらもう私もヘリへ乗せて………？どうしたのかしら？」
雑賀さんが銃らしきものを青年に押し付けている。どうして？此処まで来て護身用など必要ないはずなのに。
伊達さんが扉の方へと駆け出した。
「どういうこと？まさかまたデパートに戻るつもりなの？」
青年は駆け出して何かを拾った後、後に続いた
私はヘリへ駆け寄ると、少し疲れた顔をした雑賀さんに尋ねた。
「此処まで来て、またあのデパートへ人を遣すなんて……！一体どういう事ですの？」

現在地：状況：デパート屋上 自衛隊ヘリ付近
状態：良好（かなり寒い）

（雑賀）
>128
>「此処まで来て、またあのデパートへ人を遣すなんて……！一体どういう事ですの？」 」
「…取り敢えず、これでも着て下さい。話はそれからです」
身を捩ってヘリの奥から防寒戦闘服の上衣を取り出し、桜子に渡す。
「私としても余り気が進みはしませんでしたが…彼がどうしても、デパートにまだ残っている人物を助けたいと言うものですからね」
はぁ、と大きく溜息をつき、腰に下げていた水筒を取り出し、煽った。
「…ですが、何時までも此処に留まる訳にはいきません。目安としては、伊達からの通信と…30分を過ぎても此処に現れなかった場合、
両名を置いていくことになりますね……」
腕時計に目を落とし、口元のレシーバーに呼びかける。
「伊達、聞こえているな？…制限時間を設ける。30分経過しても屋上に帰ってこなければ、我々はお前たちを置いていく。それが嫌なら迅速に行動しろ」
そして通信を終了し、再度大きく溜息をつく。ドイツ人の血を引く雑賀の青い瞳は、これ以上ない程の疲労を湛えていた。
「出来ることなら自分が代わりに行きたい位ですね…部下に辛いを思いをさせるのは、本当に心が疲れます」
被っていた鉄帽を脱ぎ、フェイスマスクをかなぐり捨ている勢いで脱ぎ去る。
顕となった素顔に、夜の冷え切った外気は応えた。しかし、それが今の疲れきった脳を適度に解してくれた。

現在地：状況：デパート屋上 ヘリ
状態：疲労困憊

>123
俺がふと外を見ると、二人の人間がまた中へ入っていくのが見えた。
「・・・・酔狂な奴等だ。また地獄に戻る気か」
ポツリと呟くと、俺はまた計器類に目をやった。だが、その瞬間に嫌な記憶がフラッシュバックしてくる。

──いいか、俺一人で行く。お前は来るな──
──何言ってるんだ、俺も行くぞ！──
──その足じゃ無理だ。ここにいろ──

・・・あの時、撃たれた足を引き摺ってでも助けに行けば、仲間を救えたかもしれなかったのに。
あの時、俺は動けなかった。だが、今は違う。どこにも怪我などしていない。
これは、もしかすると贖罪のチャンスなのか。いや、きっとそうに違いないな。
考え抜いた結果、俺は操縦席から離れ、後部ドアから外に出た。
シャベスが何か言ったが、口の動きだけでは何と言っているのか分からない。
「俺も相当馬鹿になったもんだな」
一人呟くと、俺は二人が入っていったドアとは別の方から中に入った。

名前：ジョン・クラーク
年齢：31
性別：男
所持品：Ｈ＆Ｋ P7M13（14発装弾）＋13発マガジン8本、白燐手榴弾×2、L型ライト
　　　　　携帯無線機、水筒
現在地・状況：屋上→五階売り場
自分の状態：FINE

ごめん、そりゃ無理だわ

七味よりポン！

つまらねースレだな、まだ今の騎士スレの方が楽しそうだ

殆どオナニー長文だけど。


こんなことや煽っても、反応しないのがここの住人の賢いところなんだ。
ある意味尊敬する。

ずたずたに切り裂かれた肉の塊が突如として蠢きだした。
紫色の体液を周囲に撒き散らしながら、有り得ない程の
細胞分裂速度を以ってしてにその体積を急激に増加させる。
程なくして、肉の塊だったものは更に大きな肉の塊へと変貌した。
寄生しているネメシスは土気色の体表面に縦横無尽に浮かび上がり、
体の所々から触手を生やしてわななかせている。

＞１２６
＞「…ありがとう。」
「クキャ・・・」
彼女の手はラバースーツ越しでも柔らかく、暖かかった。
一時の幸福感を味わった後、ふわふわしたした毛の固まりに気がついた。
襲ってこないのだから害は無いのだろう。
毛の塊が彼女に首をすり寄せるのにちょっと嫉妬したがそれよりも重要な使命があるのだ。
これから先をどうするかが問題だ。
周囲には沢山の車があるが、彼は車の運転が出来なかった。
それよりも自分が何をすればいいのか検討もつかない。
だったら彼女に付いて行けばいい。
彼女を守ればいいのだ。
「クキャッ！」
彼は短く叫び、警戒するようにＭＰ５サブマシンガンを構える。
敵はどこにいるか解からないのだ。

装備品：ＭＰ５サブマシンガン（１２発）、３０連マガジン×２、マグナムリボルバー（６発）
　　　　　暗視ゴーグル、無線機
現在地：等訓市営立体駐車場
健康状態：疲労あり

＞119
銃声共に左手に衝撃が走り、口の中で濃い血が溢れた。
「？？？？？？？」
一瞬何が起こったのか理解が出来ない、視線がなにか、異物を捕らえた。
尖っている、そして赤黒い、それは頬から突き出ている・・・。
混乱、理解、納得・・・。
ああ、頬を突き破ったのか、俺の爪が・・・、だから、口の中はこんなに美味しいんだ。
＞「未練多らしく舐めてると、ロクな事がない・・・うおっ・・・」
たしかに、納得だ、敵が生きてるのに味わっているとろくな事がない・・・。
小川は銃のバレルを掴み、金属バットでも振り回すかのように俺の顔目掛けて銃（ストック部分）をスウィングする。
が、それも甘い・・・口に突き刺さっていた爪を引き抜くと顔目掛けて飛んでくるストックを掴む。
メキメキメキメキ、と・・・嫌な音が室内に響き渡った。
＞「・・・欲張らないで下さいよ・・・んっ！・・・ベレッタがあ・る・で・し・ょ・うっ！」
・・・？ああ、俺がこれを奪うと？勘違いもいいところだよ、小川君。
右手に持っていたベレッタを床に落とし、俺は拳を握り締める。
小川、お前の小銃はいらない、でも、お前には小銃がいる、だから・・・その手を離せない。
裂けた口で笑みを作り、いっそう右の拳に力を込める。
小川は俺の意図に気づき、小銃を離そうとしたがもう遅い。
俺の拳は、引き絞られた矢弓の様に、小川の腹部目掛けて撃ち出される。
ずぶずぶと拳が腹部にめり込み、その数瞬後に小川の身体は壁に勢いよく叩きつけられた。
「・・・俺の武器は、なにも爪と銃だけではない・・・・・・」
殴った拍子に？ぎ取れた小銃のストックを、腹を抑え咳き込んでいる小川に向かって投げ、床に落としたベレッタを拾い上げる。
「ウィルスに感染したこの身体だって、もう立派な凶器なんだよ・・・」

所持品：ベレッタＭ９２Ｆ（残弾５）
現在地：狭戸市　傘社研究所１階　研究室　
状況：左眼誕生、左肩損傷（鱗回復中）、口内裂傷、口裂け状態、ウィルス覚醒、空腹。

>127
研究所に駆け込んで一分足らずで青年は階段が見える場所にまで到着した。
まず目に付いたのは三十代だと思われる固太りの男だ。屋上から矢を撃っていたのは彼に違いない。
そしてその後ろから、恐ろしい速度で迫る黒いスーツと黄金の龍の男。
奴だ。
顔を隠していても青年にはわかる。わからないはずなどない。
「伏せろぉぉっ！！！」
先に下りてきた固太りの方に珍しく荒げた声を飛ばし、青年は更に足を速め、跳ぶ。
電光の如き勢いで飛び降りてくる奴を、真っ向から迎え撃つための跳躍だ。
固太りの頭上を飛び越え、蹴りを繰り出してきた奴と空中で交差する。

十余年ぶりに果たした最初の攻防は、文字通り刹那のやりとりであった。
奴の蹴りを紙一重で避け、そのまま間接をとろうとした所を左の足で薙ぎ払われた。
離れ際にこちらは二発、向こうは三発の打撃を放ったが、どちらもお互いの体をかすめただけである。
「････外道め。貴様も人を捨てたのか････」
最初にかすった蹴りで斜めに大きく切り裂かれたジャケットを脱ぎ捨て、青年は歯軋りとともに鋭い眼光を奴に向ける。
「すぅぅうぅぅぅぅーーーー
　　　　　　　　　　　はぁぁぁぁぁぁあぁぁぁーーーー〜〜〜･････！！！」
ジャケットとともに全ての矢と得物の洋弓を捨て去った彼は、深い呼吸で荒ぶる魂を抑える。
今、全身を研ぎ澄まされた一刃とするために、ただ無言で構える。
その刃の名は、復讐といった。

所持品：メモ帳
現在地・状況：狭戸市研究所１Ｆ、階段前のフロア　装備の全てを捨て去り、クロノス04と対峙する。
状態：負傷箇所に包帯、テンション２００％

>138
「ｼｬｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ!!!!」
空からナイトフライヤー×10匹がアロハマン目掛けて襲い掛かってきた。

>前376
ヘリに飛び込むと同時に上へとその棺桶ごと吹き飛ばされ視界が上下に、そして左右に目まぐるしく変化する。
そして爆音、どうやらミミズはバーベキューに────
ヘリが、落ちる。その内部はグチャグチャにかき回され、至る場所に鉄片が突き出ていた。
その一つに右肩を半ばまで貫き、裂かれ、異形の怪人は壁……元床に寄りかかっている。
せき込み、血が口から少量こぼれた。

｢くそくらえだ……いくら人から転落していても死ぬだろうこれは……。しかも、片腕失って……｣

これでは万一生きていてもさっきの同類とまともにやり合えるかも怪しい。視界は薄暗く、外の音もよく聞こえない。

｢くそ……った…れ……｣

ひどく眠い。目が閉じられる。意識が闇に落ちた。そのしばらく後。
右肩の裂かれた、断面から触手が飛び出し千切れかけた肩を繋ぐ。
背の砕けた外骨格が、身体の中へと沈み込む。無事だった外骨格も、身体の表面を移動する。
今まで食らい、蓄えたエネルギーと彼の肉体に住み着いていた"Ｔ"が夜を飛ぶ女王の持っていた"Ｇ"の定着に反応し共に身体を作り替える。
意識を失ったのが引き金になり、追い込まれた肉体の死からの逃亡が始まる。

移動した外骨格は左腕から左胸、そして頭だけを覆い尽くした。それ以外の場所は剥き出しに。
急所を守り、そして左腕の防御力を飛躍的に高めている。
右腕は完全に繋がり、爪がナイフと見紛う程の長さとなった。所々が盛り上がり、その中に何かが詰められている様に見える。
そしてその長さも変わっていた。体中を覆っていた外骨格を骨として作り直し、膝までの長さへと。
鎧に覆われた左腕と対照的に、肉腫に覆われた長い右腕は滑稽にも見えた。
そして体中の傷が、塞がっていく。傷跡が泡立ちながらゆっくりと塞がり、その上身体の中から異物を押し出していく。
今まで蓄えた物を全て消費して肉体を修復し、あまつさえ強化していく。

レザーコートは完全にボロ布と化し、彼の身体に巣くう"Ｔ"と"Ｇ"は鉄の揺りかごで目覚めの時を待っていた。

>129
>「…取り敢えず、これでも着て下さい。話はそれからです」
そういうと、雑賀さんから上着を渡された。
かなり大きめだったものの、さすがに着物では袖を通す事が出来ない。それでも羽織るだけで随分と寒さは和らいだ。
人心地ついた私に、雑賀さんは疲れ切った口調で経緯を話してくれた。合間に伊達さんへ通信を入れている。
だが、聞こえてしまった内容に、血の気が引いていくのが自分でも分かった。
たった３０分ですって？あまりにも時間が無さ過ぎる。
もし伊達さんの身に何か有ったとしたら、あの青年が多少腕に覚えがあったとしても、おそらく脱出は絶望的だろう。
>「出来ることなら自分が代わりに行きたい位ですね…部下に辛いを思いをさせるのは、本当に心が疲れます」
初めて見た素顔は憔悴しきっていて、胸が痛んだ。一番辛いのは、戦友を死地へと送り出している彼ら自身なのだろう。
「……貴方達が無事戻るのを、待ちわびている人だって居るでしょうに」
吹く風が少し緩んだ。誰かが風除けになってくれたようだ。
「本当に……因果な商売ね」
私は振り向かないまま、傍の重田さんに呟いた。
>130
傘社のヘリから、武装した兵士がデパートへと向かった。伊達さん達とは別の入り口だ。
どういう事情で向かったのかは分からないが、もし彼らと合流できたなら力になってあげて欲しいと願った。
この件はこれ以上考えても仕方が無い。私は軽く頭を振って気分を切り替える。
「ところでロバートさんの姿が見えないけれど、誰かに付いていらっしゃるのかしら？もし怪我人が居られるなら、お連れするのを手伝いたいのですけれど」

>135
雑賀さんの表情が変わった。何事かと思い視線の先を目で追って、息を呑む。
「アレは一体……なんですの？」
ありえない光景に目を覆いたくなる。
紫色の体液を撒き散らしながら、何かの骸だった肉の塊が脈打ち膨張を始めていた。

現在地：状況：デパート屋上 ヘリ付近
状態：良好

名前：A(アダムやアーキタイプの意）
異名・肩書：揺らめく者
年齢：忘れた
身長：その時によって違う
体重：その時によって違う
種族：存在するという概念
属性：存在
性別：男
性格：達観している
誕生日：人がアダムという存在をつくったとき
血液型：不詳
魔法：魔術　呪術　召喚術　錬金術　陰陽術　妖術　道術　等
特技：存在変質（自分のみ）　空間跳躍
長所：５分もあれば人の本質を見抜ける
短所：融通がきかない
戦法：何でもできるが攻撃できないのでサポート専門
所持品：イヴに感染して存在変質を起した道具。
瞳の色：その時によって違う
髪の毛の色、長さ：その時によって違う
容姿の特徴・風貌：その時によって違う
その他特徴：その時によって違う姿をとるが、知り合いにはすぐ分かる
恋人の有無：なし
好きな異性のタイプ：特になし
自分の恋愛観：恋愛不能
好きなもの：食事できない
嫌いなもの：食事できない
好きな食べ物：食事できない
最近気になること：残りのイヴの使徒
一番苦手なもの：イヴの使徒
一番の決めゼリフ：私は死んでも生きてもいない。
将来の夢(目標)：イヴの使徒を全て消す
この住人として一言：あまり返事は返せないと思う
名無し達へ一言：引かないでもらえるだろうか
簡単なキャラ解説：イヴと同じく存在の概念として存在（一般人にとって幽霊に近い）
イヴに感染して存在変質し、使徒と化した生物や物質をなくすことを目的としている。
フランスで魔女や狼男を作り出したイヴを消滅させたが、世界に残っている使徒を消すために世界を飛び回っている。
ただし、実体を持てるが存在概念でしかないため使徒を倒すのは人間でなくてはならない。

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

>152
脊髄反射乙（ﾌﾟw

あぼーん

あぼーん

つまらねースレなのは分かると思うよ、でもそれを言いまくるのはあまり評価できないな

ゴメン

>157
謝罪してる時間があったら早くレスの削除依頼出すアル

>157
削除依頼は出さなくてもいいけど、
どうやったら面白くなるか言ってみなさいな。
全く方向性が違うと思うなら、この手のスレに関わらない方がお互いのためだよ。

つまらねースレを荒らすと見苦しいレスが増えて余計につまらなくなる、これ常識

オナニー長文より荒らしレスの方が五万倍はつまらん
文章に一貫性がない、低脳丸出し、うざい、リロードが重くなる、etc・・・

オマーラここよりも保管庫とか外部を攻撃せいよw
ここは作品の発表の場であって、活動場所ではない。

保管庫などもはや存在しませんが

あるんだなこれがw

無いんだなこれがw

実はあるんだよ！

ないってｗ

どっちだおｗｗｗｗ

あぼーん

あぼーん

あぼーん

＞１３７
６４式小銃を手放した時にはすでに遅かった。
何が起きたか理解できなかった。
殴られるであろう事は予測できたというのに何が起きたか解からない。
＞「・・・俺の武器は、なにも爪と銃だけではない・・・・・・」
床に倒れてから衝撃が腹部を襲った事に気がついた。
いや、思い出したというべきか？
本当に・・・こいつは完璧だ。
＞「ウィルスに感染したこの身体だって、もう立派な凶器なんだよ・・・」
「・・・凶器？狂っている方の？」
命懸けで戦ったのだから捨て台詞ぐらい多目に見て欲しい。
今、使えるものは？
武器が無ければなんとか作り出すしかない。
近くに作業台、それも生物災害対策用があった。
煙草とライターをポケットから取り出す。
「・・・煙草、吸わせてもらいますよ？」
作業台から伸びるケーブルと電源コードに手を掛け、引き千切る。
ケーブルの一つは超高温のガスバーナーの供給源に繋がっているはずだ。
「心中は趣味じゃないんですけどね、火を点ければ爆発します。」

所持品：シグの弾倉（１）、無線機、煙草 、１００円ライター ,
　　　　　マグライト、 レザーマンツール（１０得ナイフ）、ワクチン×２、
　　　　　アンプル（抽出高分子入り）×６本 、アンモニア×１
　　　　　現在地：狭戸市　傘社研究所１階　研究室　
健康状態：胸に切り傷（出血が酷くなってきた） 、内蔵に損傷？
状況：ガス漏れを引き起こし、ライターを手にした。

>127>138
まず聞こえたのは床と靴底がこすれる音。上からだ。あのフルフェイスの男だろう。
次はガラスが割れる音だった。廊下の奥からだ。ついで足音と、それを追うもう一つの足音。
最後に聞こえたのはすぐ近くからの怒号だった。
>「伏せろぉぉっ！！！」
反射的に頭から床に飛び込み、転がる。頭上を何かが通り過ぎていった。
転がった勢いのまま身を起こす。床に膝を突いて視線を上げると、フルフェイスと、
先程ヘリから先生を運び出していたアロハの男が対峙していた。
先程の声はこの男のものだろう。男はアロハの上に着込んでいた無骨なジャケットを脱ぎ捨て、
深く息を吸い込み、ゆっくりと吐き出した。
（息吹か…。誰だか知らんが…）
「任せてもかまわんな？」
男の背に問いかける。微動だにしない。それを承諾と受け取った。
転がっている最中に手から離れたバッグを引っ掴んだ。
フルフェイスの男がこちらをちら、と見たが、追っては来ないようだ。
1階の奥へ向かう。行く手からは取っ組み合いをしているような音が微かに聞こえてくる。


所持品：閃光弾（2）、アンモニア（1本）、フィルム、テープ、
　　　　　クロスボウ（矢6本、火薬付き2本、アンプル付き1本）、
　　　　　グロック19（残弾13）、釘、無線機、ワクチン、高分子抽出物（5本）
現在地：狭戸市　傘社研究所　1階

うんうん、面白いよ

次スレはいらないな、このスレで完結させたまえ

あぼーん

（雑賀＆伊達）
>141
>「……貴方達が無事戻るのを、待ちわびている人だって居るでしょうに」
「…ええ。しかし、私は公私混同する程自衛官として意識が低い訳ではありません。たとえ帰りを待ち侘びている、愛する人がいようと、
私は己に課せられた任務を遂行するだけです…我々自衛官が戦うことを拒めば、誰がこの国を守るのですか？我々が戦わなければ、
この国は愚か己の大切な人さえ守ることは出来ません…って、少し大袈裟すぎますかね」
少し乾いた苦笑をし、脇に置いておいた89式小銃を手に取り、軽く点検をし始める。
「……時間が短ければ、捜索は途中で断念せざるを得ないでしょう。そうなれば、伊達とあの青年は早めに切り上げて此処に戻ってこなければならない。
…これを知ったら、川崎という青年はどう思うだろうかな。彼にしてみれば、迷惑なことこの上ないでしょうね…でも、一人の命の為に二人の命を賭けるのは
どうかと思いますが……羽田という青年は納得しないかもしれませんが、私にとっては伊達の命の方が大切なんです」
指揮官である以上、責任を以って部下を生きて連れて帰らなければならない義務が発生する。
たとえ自分にも家族がいようといまいが、優先するべきは己の命よりも部下の命。指揮官が部下の為に命を張らなければ、部下も此方の
為に命を張ることは無い。そうやって相互に命を賭けることで、彼ら自衛官、もとい軍人達は強い絆と友愛を築き、有事においては緊密な
連携行動を取る事が出来るのである。つまり、戦友の為に命を張れない奴は＜兵士＞ではないということである。

>「本当に……因果な商売ね」
「……俺達はこれを商売にしているつもりはありませんよ。これは国民の義務って奴ですかね？」
重田は桜子の傍らに立ち、鉄帽を被り直した。
「誰かが遣らなきゃ、誰かが遣るしかない。そんなものでしょう？この世の中ってのは…」
ＭＩＮＩＭＩの箱型弾倉を抜き、肩から下げていたＭＩＮＩＭＩ用の弾倉入れから新たなものを取り出し、装填し直す。
「でも、どうせ命を張るならばそれに値する者に命を張りたいってのは人情ってモンですよ。たとえば……」
ちらりと桜子を見やるが、それ以上は何も言わず、無言のまま雑賀の横に腰を下ろした。
「…やっぱり、俺って軽い男に見えますか？」
そして何気なく雑賀に話しかけるが、当の雑賀はきょとんとしていた。
「いや、いいんですよ…班長。どうせつり橋だかなんだか効果だって思っているんでしょう？……冗談じゃねぇや。
俺は『生きて帰ったら、俺と一回デートして下さい』って言おうとしていたんですよ！流石の俺も初対面の相手に告白するような恋愛初心者じゃありませんや！」
唾を飛ばし、熱を帯びた口調で雑賀に身振り手振りで訴えかける。
「ってことで…」
熱弁を振るい終った所で、重田は桜子に向き直る。
「帰ったら、俺とデートしてください！」
今度ばかりは重田の目は据わっていた。

>135
そうやって重田が桜子にデートの誘いをしている傍らでは、何かの肉塊が紫色の体液を飛び散らせながら膨張し始めていた。
「重田。デートの誘いもいいが…」
重田は「いいのかよ…」と内心この蒼い瞳をもつ上官に突っ込みをいれていた。
「そういうことは『あれ』をどうにかしてからにしろ」
89式小銃を点検し終わり、雑賀は徐に立ち上がった。重田もそれにならい、ＭＩＮＩＭＩのｺｯｷﾝｸﾞﾚｳﾞｧｰを引いてから彼に続いて立ち上がった。
「機関銃手。『あれ』にＭＩＮＩＭＩの銃身が焼き付くまで撃ち込め。他は私に続き、『あれ』の制圧をする」
ヘリの機関銃手にＭＩＮＩＭＩによる射撃を加えるよう命令を下し、ヘリの周囲を警戒していた二名の隊員も雑賀に続いた。
機関銃手がＭＩＮＩＭＩを撃ち始めると、雑賀はグレネードランチャーを撃ち込んでから89式小銃で射撃を加え、重田や他二名の隊員もそれに加わった。

名前： 雑賀誠一/重田勝則
年齢： 23/21
性別： 男/男
装備品：（共通）CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢（予備弾薬他食料）
武装：（雑賀）…89式小銃（10発）（市街地狙撃戦仕様&40ｍｍ擲弾発射筒付き（0発）+40ｍｍ擲弾×３）
　　　　　　　　　　　　　　9ｍｍ拳銃（8+1発）+9連装マガジン×２、銃剣 、小銃用30連装マガジン×5、手榴弾×３
　　　　（重田）…MINIMI（150発）、9ｍｍ拳銃（9発+１）+9連装マガジン×２、89式小銃（30発+１）+ 30連装マガジン×６、銃剣
現在地・状況：屋上/肉の塊に攻撃を開始。グレネードランチャーを撃ち込み、計5名による猛烈な射撃を加える。
自分の状態： 良好/良好

私の目の前で伏せた隊員の向こうに二匹ほど奴らの姿が確認できた。
「後ろの奴を撃つ！そのまま伏せていろ！」
叫びながら猟銃を奴らに向けて引き金を引き、急いで予備弾を装填する。
そして次は落ち着いて照準を合わせ二度続けて発砲した。
飛び散った散弾は死体どもに命中し、死体は肉片と血を飛び散らして倒れた。
「……さて…怪我はしてませんか？」
この隊員が怪我をしていて傷口から例の細菌が感染していてはまずい。

仮にそうならば適当な理由をつけて殺してしまおう。

名前：田中宗一
年齢：46
性別：男
所持品：金属バット、猟銃（0発装填・予備14発）
煙草、100円ライター、乾パン2缶と半分、ミネラルウォーター3本
ビーフジャーキー2袋、ガソリン2缶、紙幣数枚
現在地・状況：等訓市　国道沿いの消防署　放送室前
自分の状態：救急隊員を助ける

＞１２６＞１３６
「ウ・・・ボァァァァー！」
小人が山田あすかに背を向けた瞬間、追跡者が駐車場の壁をぶち破り山田あすかに掴みかかる！
「やぁ・・・・まだぁ・・・あすくぁぁ！」
追跡者の強力な腕は山田あすかを捉えると体を締め付け始めた。

あぼーん

あぼーん

（雑賀＆伊達）
>141
>「……貴方達が無事戻るのを、待ちわびている人だって居るでしょうに」
「…ええ。しかし、私は公私混同する程自衛官として意識が低い訳ではありません。たとえ帰りを待ち侘びている、愛する人がいようと、
私は己に課せられた任務を遂行するだけです…我々自衛官が戦うことを拒めば、誰がこの国を守るのですか？我々が戦わなければ、
この国は愚か己の大切な人さえ守ることは出来ません…って、少し大袈裟すぎますかね」
少し乾いた苦笑をし、脇に置いておいた89式小銃を手に取り、軽く点検をし始める。
「……時間が短ければ、捜索は途中で断念せざるを得ないでしょう。そうなれば、伊達とあの青年は早めに切り上げて此処に戻ってこなければならない。
…これを知ったら、川崎という青年はどう思うだろうかな。彼にしてみれば、迷惑なことこの上ないでしょうね…でも、一人の命の為に二人の命を賭けるのは
どうかと思いますが……羽田という青年は納得しないかもしれませんが、私にとっては伊達の命の方が大切なんです」
指揮官である以上、責任を以って部下を生きて連れて帰らなければならない義務が発生する。
たとえ自分にも家族がいようといまいが、優先するべきは己の命よりも部下の命。指揮官が部下の為に命を張らなければ、部下も此方の
為に命を張ることは無い。そうやって相互に命を賭けることで、彼ら自衛官、もとい軍人達は強い絆と友愛を築き、有事においては緊密な
連携行動を取る事が出来るのである。つまり、戦友の為に命を張れない奴は＜兵士＞ではないということである。

>「本当に……因果な商売ね」
「……俺達はこれを商売にしているつもりはありませんよ。これは国民の義務って奴ですかね？」
重田は桜子の傍らに立ち、鉄帽を被り直した。
「誰かが遣らなきゃ、誰かが遣るしかない。そんなものでしょう？この世の中ってのは…」
ＭＩＮＩＭＩの箱型弾倉を抜き、肩から下げていたＭＩＮＩＭＩ用の弾倉入れから新たなものを取り出し、装填し直す。
「でも、どうせ命を張るならばそれに値する者に命を張りたいってのは人情ってモンですよ。たとえば……」
ちらりと桜子を見やるが、それ以上は何も言わず、無言のまま雑賀の横に腰を下ろした。
「…やっぱり、俺って軽い男に見えますか？」
そして何気なく雑賀に話しかけるが、当の雑賀はきょとんとしていた。
「いや、いいんですよ…班長。どうせつり橋だかなんだか効果だって思っているんでしょう？……冗談じゃねぇや。
俺は『生きて帰ったら、俺と一回デートして下さい』って言おうとしていたんですよ！流石の俺も初対面の相手に告白するような恋愛初心者じゃありませんや！」
唾を飛ばし、熱を帯びた口調で雑賀に身振り手振りで訴えかける。
「ってことで…」
熱弁を振るい終った所で、重田は桜子に向き直る。
「帰ったら、俺とデートしてください！」
今度ばかりは重田の目は据わっていた。

>135
そうやって重田が桜子にデートの誘いをしている傍らでは、何かの肉塊が紫色の体液を飛び散らせながら膨張し始めていた。
「重田。デートの誘いもいいが…」
重田は「いいのかよ…」と内心この蒼い瞳をもつ上官に突っ込みをいれていた。
「そういうことは『あれ』をどうにかしてからにしろ」
89式小銃を点検し終わり、雑賀は徐に立ち上がった。重田もそれにならい、ＭＩＮＩＭＩのｺｯｷﾝｸﾞﾚｳﾞｧｰを引いてから彼に続いて立ち上がった。
「機関銃手。『あれ』にＭＩＮＩＭＩの銃身が焼き付くまで撃ち込め。他は私に続き、『あれ』の制圧をする」
ヘリの機関銃手にＭＩＮＩＭＩによる射撃を加えるよう命令を下し、ヘリの周囲を警戒していた二名の隊員も雑賀に続いた。
機関銃手がＭＩＮＩＭＩを撃ち始めると、雑賀はグレネードランチャーを撃ち込んでから89式小銃で射撃を加え、重田や他二名の隊員もそれに加わった。

名前： 雑賀誠一/重田勝則
年齢： 23/21
性別： 男/男
装備品：（共通）CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢（予備弾薬他食料）
武装：（雑賀）…89式小銃（10発）（市街地狙撃戦仕様&40ｍｍ擲弾発射筒付き（0発）+40ｍｍ擲弾×３）
　　　　　　　　　　　　　　9ｍｍ拳銃（8+1発）+9連装マガジン×２、銃剣 、小銃用30連装マガジン×5、手榴弾×３
　　　　（重田）…MINIMI（150発）、9ｍｍ拳銃（9発+１）+9連装マガジン×２、89式小銃（30発+１）+ 30連装マガジン×６、銃剣
現在地・状況：屋上/肉の塊に攻撃を開始。グレネードランチャーを撃ち込み、計5名による猛烈な射撃を加える。
自分の状態： 良好/良好

あぼーん

>176
雨のように降り注ぐ銃弾に膨張途中の肉体が削られるが、直ぐに元通り以上に修復する。
軽自動車ほどの大きさだった肉塊であったが、既にその大きさはダンプカーに迫る勢いだ。
体から伸びている触手はその本数を急激に増やしていき、今では体の至るところでうねっている。
何本もの触手を伸ばし、>141の体に巻きつかせ、四肢を拘束して此方にずるずると引き寄せる。

>177
俺が伏せると直ぐ様、彼は手に持っている銃を後ろにいる化け物共にブチまけた。
俺はゆっくりと体勢を立て直して立ち上がった。

>「……さて…怪我はしてませんか？」
「ああ…大丈夫だ、ありがとう。」

俺は突如、例の「伝染病」という言葉を思い出す。
さっき、俺は奴らに触られた…まぁ、服の上からだから大丈夫だとは…。
もし皮膚を触られたとしても、皮膚から入る伝染病か？しかもそれに掛かると人に襲い掛かるってか？
皮膚を触られて皮膚が爛れるっていうぐらいなら納得出来ない事もないが、何故人を襲う？奴らには何か目的があるのか？どういう目的だ？人を殺す事か？
…まぁ、今更こんな事考えていても仕方がない。とりあえず奴らは危険だ。

名前：神田亮
年齢：28
性別：男
所持品：携帯電話、救急箱
現在地・等訓市　消防署1F 放送室前
状態：右肩完治　銃を持った男に助けてもらう。

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

＞171
＞「心中は趣味じゃないんですけどね、火を点ければ爆発します。」
手にライターを持ちながら小川は言う。
それは、脅しのつもりか、はたまた、本気なのか・・・。ん〜、判断に困る・・・。
手に持ったベレッタをクルクル回し、ホルスターに収める。
「で？火を着けるのか？お前は」
小川のライターを持つ手は、震えてはいない、つまりは、点ける覚悟はあるってことか。
こんな時でも、俺の口は笑みに歪む、いや・・・もうこの形に歪ませる事しか出来ないんじゃないだろうか？
いや、それは今はどうでもいいことだ。
「なら、点ければいい。それで俺を倒せると、屠れると思うなら・・・点ければいいさ」
そうだ、それもまた、面白い。
化け物になって、身体の強度は上がった。
その身体で、耐えられるか否か、それを試すのも、また一興。
死んだらそれまで、生きていれば、まあ、なんとかなる。
「さあ、小川、お前の覚悟を見せてみろ」

所持品：ベレッタＭ９２Ｆ（残弾５）
現在地：狭戸市　傘社研究所１階　研究室　
状況：左眼誕生、左肩損傷（鱗回復中）、口内裂傷、口裂け状態、ウィルス覚醒、空腹。

211 名前：ヒューイの風 ◆ayhP6QmgJ6[sage] 投稿日：05/05/15 16:37 HOST:s145.ItokyoFL74.vectant.ne.jp<8080><3128><8000><1080>
削除対象アドレス：
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1115544611/142-170
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1115544611/173-175
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1115544611/179-180
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1115544611/182

削除理由・詳細・その他：
５． 掲示板・スレッドの趣旨とは違う投稿
６． 連続投稿・重複
>>209もこれらも、出来れば透明あぼーんでお願いいたします。

あぼーん

あぼーん

あぼーん

::::::::::/　　　　　　　　　　　ヽ::::::::::::::
::::::::::| 　　　　　　　戦　　　 i:::::::::::::
:::::::::::ゝ　　 現 　　わ 　 　 ﾉ::::::::::::
:::::::::::/ 　　 実 　　な　 　 ｲ::::::::::::::
:::::　 |　　　 と。 　 き　　　ﾞi　　:::::::
　　　＼_　　　　　　ゃ　 ,,-'
――--､..,ヽ__　　＿,,-''　　 　 　 ＿＿_
:::::::,-‐､,‐､ヽ.　)ノ　　　　　　　／::::::::::::::＼
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／. ` ' ● '　ﾆ ､　　　　　　/>>1　　''-,::::::::::::i
ニ　＿_ｌ＿_＿ノ　　　　　　i ／ ＼　　/::::::::::::!
/￣　＿　　| i　　 　 　 　 ﾉ●) (●>　|:,ｒ=､:/
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`ー---―' / '（__ ）　　　 ヽﾄｔｪｪﾖｲ ）　 ﾄr'
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あぼーん

あぼーん

＞１９８、＞１７２
＞「なら、点ければいい。それで俺を倒せると、屠れると思うなら・・・点ければいいさ」
余裕たっぷりに笑顔とおぼしき表情を浮かべるユダが相手では脅しなど無意味に等しい。
＞「さあ、小川、お前の覚悟を見せてみろ」
どうせ火を点けるなら、と思いポケットに手を突っ込む。
ユダは警戒する素振りも見せなかった。
まさに食物連鎖の頂点に相応しい。
まだ数本残っていた煙草を口を取り出したところで足音が聞えてきた。
痛む腹と流れる血を意識しながら、ぎこちない手で煙草を口に運ぶ。
（・・・第３の可能性を・・・シノザキには言わなかった・・・な・・・蛇頭の遺伝子が完璧に融合していたら・・・）
あの高分子を注入した所で傷が癒えるだけだ。
だが・・・やるべき価値はあるんじゃないか？
少しでも時間を稼ごう。
そうすれば死んでも約束は守れる可能性は上がる。
「・・・覚悟、ね。」
ぷっと煙草を吐き出すと立ち上がる。
再びポケットに手を突っ込む。
ライターの代わりに手にしたのは高分子抽出剤だ。
「忘れてた・・・貴方にこいつを打つのが私の覚悟だ。」
ナイフを突き出すようにアンプルをユダに突きつける。
軽いステップで脇に避けると右手に手刀が叩き込まれ、乾いた音を立ててアンプルが床に落ちた。
そのまま左手が首に巻きつき、体を片手で持ち上げられた。
一瞬だけ見えたユダの表情は、失望とも軽蔑とも見える笑顔が浮かんでいた。

所持品：シグの弾倉（１）、無線機、煙草 、１００円ライター ,
　　　　　マグライト、 レザーマンツール（１０得ナイフ）、ワクチン×２、
　　　　　アンプル（抽出高分子入り）×５本 、アンモニア×１
　　　　　現在地：狭戸市　傘社研究所１階　研究室　
健康状態：胸に切り傷（出血が酷くなってきた） 、内蔵に損傷？
状況：ユダに左手一本で持ち上げられる。

＞１７８
コンクリートが砕ける音に反応し、素早く振り返る。
彼女が巨大なコートの男に抱き締められていた。
ＭＰ５を素早く構えた手が震え、狙いが着けられない。
だが、撃たなければ彼女はどうなる？
助けなければならない。だが、彼女を傷付けたくない。
一体どうすればいいのだ？

―同時刻、反デュラン派作戦室
そこではモニター越しの光景に驚きを隠せなかった。
「なぁ、あの追跡者はターゲットが与えられているのか？」
だとしたら、見落としていた確保目標である可能性が高い。
「どうでしょうね・・・画像から調べてみます。」
個人特定ソフトを起動させると、山田あすかの顔が拡大され、顔の特徴を捉える。
Ａ＋の重要人物から取替えの効く人材であるＤまでの検索が開始される。
「・・・俺たちが特定できるまで生き残れるのか？」
独り言を呟き、モニターを凝視する。
「がんばってくれよ、小人ちゃん。」

>176
どうやら重田さんも、言葉で失敗するタイプのようだ。
「どうして私が、自分の事をなんとも思っていない方の気まぐれに付き合わなくてはなりませんの？」
私は口元だけは微笑みながら、この上なく冷ややかな視線を重田さんへ向けた。
だがそれも長くは続かない。思わず吹き出してしまったからだ。
「―――冗談ですわ。そんな顔なさらないの。……でもこれは、貴方が今、自分からそう仰ったのよ？」
ねぇ？と雑賀さんのほうを見る。だが彼は何も言わず、ただ面白そうに蒼い目を細めただけだった。
――――まあ…、今気持ちの拠り所になるのなら…交わす価値はあるのかしら？。
「そうね…………考えておきますわ」
私は不気味な肉の塊を見据えたまま言葉を続けた。
「もし無事に生きて帰れたら……ね。」
>183
激しい銃撃の音に負けないよう声を張り上げて、自衛隊ヘリのクルーが「中へ避難するように」と勧めてくれた。
頷いて伸ばされた手を取り、引き上げてもらう。お礼を言おうとして――突然目の前に居た筈のクルーが消えた。
奥の壁まで吹き飛ばされた彼は、そのままぐったりと動かなくなった。
「…嫌ぁぁぁぁ―――――！しっかりして！」
ヒュン、と空気を裂く音がして、何かが首や腕に絡まった。
そのまま勢いよく背後に倒され、満足に受身も取れないままヘリから引きずり降ろされる。
痛みに喘ぎながら、私は、ようやくこれが肉塊のものだと気づいた。,ぬめぬめと蠢く感触に全身が総毛だつ。
不自由な態勢のまま苦し紛れに手にした刀を振るうと、何本かの触手があっさりと落ちた。
切り落としたものはそれきり動かない。どうやら触手単独では再生しないようだ、だが、数が多すぎる。
新たな触手に僅かな抵抗も封じられ、成すすべもなく引きずられていく。遠くから誰かの怒号が聞こえた。
「近…寄っちゃ……ぁ……駄目………」
声はちゃんと届いたのだろうか。触手に首や四肢を締め上げられ、次第に意識が薄れていった。

所持品：マッチ、簡易松明(消）、救急品袋、日本刀
現在地：状況：デパート屋上ヘリ付近.。
状 　態：失神寸前。>183に拘束され移動中。

ここも駄目みたいだわ…
命からがらここまでたどり着いたというのに…
警察署の周りはゾンビたちで溢れ、上空にはカラスの大群が舞っている。
入り口は破られ、道路には死体が散乱している。
生きている人間がいるとは思えないし、当然助けを期待できるわけもない。

「ヴぁ〜あ〜ぁ〜…」
ゾンビたちの一部がこちらに気付いたようだ。
長居は無用、私は静かに愛車50ccスクーターのアクセルを吹かし、発進させる。
しかし、今や町は化け物だらけ…どこへ逃げれば良いというのだろう…

混雑したまま停車している車の間をすり抜けながら、私は
化け物の彷徨う町をあてもなく走っていった…

名前：大江留美
年齢：２４歳
性別：女
所持品：携帯電話･財布･筆記用具等
現在地：等訓市
状況：避難場所を探してあてもなく彷徨っている

　

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

だめだめだー

A月B日
今日も午前の等訓デパートのバイトが疲れた。
掃除をすると塵取の中に確実に５匹６匹は潜んでいる。
何度も思ったけどやっぱりこのデパートは蜘蛛が多すぎる。
この前までは２、３匹だったってぇのに。確実に増えている。
今のところ地下室とかだけだからいいけど食品売り場にまで
勢力を広められたら大変だ。
俺のデパートじゃあ無いけど何となく責任を感じてしまう。

A月%日
しかし自分の隣町で放射能なんて未だに信じられねぇな。
この街は大丈夫なのだろうか？

A月X日
今日は久しぶりに金曜ロードショーを見たが、中々なサスペンス映画だった。
巨大化した蜘蛛が人類を遅い、そして僅かな人々が抵抗をするのだ。
２０人居た登場人物がエンディングでは４人になってしまったが、
エイリアンにしろジェイソンにしろ、そういう映画の中じゃあ中々生き残った方だ。
しばらく映画を見なかったが最近のCGはやっぱ凄いな、
一人の男を集団で貪る蜘蛛の姿なんてまるで本物だ。

A月P日
最近は蜘蛛を掃き掃除するだけじゃあ無く、ダンボールの隙間を除き
こっちから殺虫剤を使ったり、時には素手で潰してやってる。
朝蜘蛛を殺すのは縁起が悪いらしいが…。

A月Z日
今日も蜘蛛を退治してやったがやっぱり数は増える一方。
何故食品売り場に進出してこないのか不思議な位だ。
しかもここ最近はサイズが増えてやがる。
一度業者を呼んでもらった方がいいなと店長も言っていたな。
もし映画のように蜘蛛があのまま順調に巨大化しようもんなら
真っ先に殺されるのは俺かもしれんな(笑)

　月　日
ごめんなさいごめんなさい誰か助け

　月　日
(以降は全て血で染まっている…)

>136
「さぁて…これからどうやって逃げるか…。」
薄暗い駐車場で、何時化け物が出てくるとも限らない。
でもまぁ…何とかなるかも。
銃を持った小人(>136)を頼りに思いながら、
とりあえず乗れそうな車を探す事にした。

>178
>「ウ・・・ボァァァァー！」
>「やぁ・・・・まだぁ・・・あすくぁぁ！」
壁をぶち破る音と咆哮が響いたのは殆ど同時だった。
目の前に迫る化け物から逃れる暇なんか無いまま、あたしはその腕に捕らえられた。
「嫌っ！！…っ放し…ぁあっ」
確実に殺される。あたしの馬鹿。
何で注射器を手に持ってなかったのよ…。
っていうか、何であたしを狙うの？
やっぱり、あたしが…こいつらにとって都合の悪い存在だから？

「助け……」

名前：山田あすか
年齢： 24
性別： 女
所持品： メス　空の注射器(3本)　自己血入りの注射器1本 　包帯　ガーゼ　消毒用アルコール
　　　　　止血剤　
現在地・状況：等訓市営立体駐車場内。追跡者と熱い抱擁の最中でピンチ
自分の状態：全身打撲、全身の圧迫を受けている。

＞２２２
―反デュラン派閥作戦室―
ＰＣモニターの左側には山田あすかの画像が映っていた。
右側には０．５秒間隔で登録されていた人間の顔写真が切り替わる。
重要人物奪回のような精密な作戦に小人を投入する為には、より高画質のカメラを採用するべきだろう。
メインモニターの中では判断に困っているとおぼしき小人の視点が
ＭＰ５と白衣の女を抱き締める追跡者の間を彷徨っている。
・・・それにもっと柔軟な教育も必要だ。
「Ｂクラス終了・・・続いてＣクラスに移る。ここまで来たら必要無いだろ？」
重要人物になればなるほど人数は限られ、傘社にとって優先度の低い人物の数は増えていく。
「まぁな。一応、走らせとけ。後でレポートを書く足しにはなるだろ。」
そして二人は観客に徹する事にした。

―等訓市営駐車場、同時刻―
小人が頭の中の情報を必死に整理する。
コンクリートの粉塵のせいでまともに狙いは着けられない。
彼は教育と感情の板ばさみになっていた。
山田あすかの苦痛の表情が、神経マッピングされなかった脳の奥深くで何かがスパークした。
小人はＭＰ５を捨てて走る。
人間の瞬発力を超えるそれは、一瞬で間合いを詰め、追跡者に飛び掛る。
そして頭に覆い被さると同時に流れるような動きで４４マグナムを両肩に撃ち込む。
１発、２発と閃光と爆音が周囲を照らし出す。
追跡者の締めつくのが緩むのが見えるとこの選択を続ける事にした。
５発目が発射されたのと追跡者が両腕を放したのは同時だった。
そのまま丸太のような腕が振り回され、小人がコンクリートの壁に叩きつけられる。
地面に倒れこんだ山田あすかの姿を確認すると、ぼやけて見える追跡者に最後の１発を叩き込んだ。
山田あすか、と途切れ途切れに壁の大穴へと追跡者が逃げて行くのを確認するとそのまま意識を失った。

装備品：ＭＰ５ｎｏ３０連マガジン×２、マグナムリボルバー（０発）
　　　　　暗視ゴーグル、無線機
現在地：等訓市営立体駐車場
健康状態：気絶

>198>206
ある程度進んだところで速度を緩め、足音を殺すように歩く。
最も所詮は素人だ。完全に足音を消すことは出来なず、時折靴底が床を叩く音が響いた。
前からも後ろからも音は聞こえない。どちらもにらみ合いの最中と言うことだろうか？
足を進める。前方の開け放たれたドアから話し声が耳に届いたが、
吹き抜ける風の唸りで内容までは聞き取れない。
（あの部屋か…）
クロスボウにアンプル付の矢をつがえる。さらに十数歩進み、ドアのすぐ脇まで歩み寄った。
>「忘れてた・・・貴方にこいつを打つのが私の覚悟だ。」
鈴木の声がはっきりと聞き取れた。床を踏みしめる音、床に何かが落ちる音が後に続く。
更にその後の呻き声が耳に届いた瞬間、戸口からすばやく踏み込んで矢を撃った。
引き金が落ちた瞬間にクロスボウを捨てて走り出す。矢はユダの右手にしっかりと握られていた。
だが、それで良い。
「本命は」
バッグの外ポケットに捻じ込んであったアンプルを一本抜き出し、バッグも捨てた。
「こっちだ！！」
逆手に握ったそれをユダのわき腹に突き立てる。無針注射器を兼ねたアンプルは、
薬液を確実にユダの体内へ送り込むだろう。
（後は鬼が出るか蛇が出るか、だ）
人間としての遺伝子が正常だとみなされれば何の問題もない。普通の人間に戻るだけだ。
蛇の遺伝子が正常となれば、完全な化け物に変わるだろう。その場合でも気だけは楽になるだろう。
では…今のこの状態が正常であった場合はどうなるだろうか。
答えは数分もすれば出るだろう。


所持品：閃光弾（2）、アンモニア（1本）、フィルム、テープ、
　　　　　クロスボウ（矢6本、火薬付き2本、アンプル付き1本）、
　　　　　グロック19（残弾13）、釘、無線機、ワクチン、高分子抽出物（4本）
現在地：狭戸市　傘社研究所　1階

＞224 206
ハッ、なんだぁ？そりゃあ？期待してたのに、その答えが・・・それかぁ？
俺の顔に浮かんでいるのはなんだろうか？
侮蔑？嘲笑？軽蔑？失望？とにかく、そのいずれにしても笑っているのは確かな事だ。
小川の首は、俺が少し力を入れればすぐに千切れてしまいそうで、既にその首には赤い血が滲んでいる。
抵抗する気力は無いのだろうか？だとしたら・・・つまらない、俺は・・・こんな決着は望んでいない。
小川の身体を勢いよく投げ飛ばそうと腕に力を込めた瞬間、ドアが開き、聞き覚えのある発射音が室内に響いた。
俺目掛けて飛んでくる鋭利な矢、それを確認し、即座に右手でソレを捕まえる。
芸が無い、相も変わらず、そればっかり、・・・・・・？
視界の先に、床に落ちる寸前のボウガンがあった、ボウガンの所持者のシノザキの姿は無い。
＞「本命は」
声のした方向に視線を向ける、なにか・・・そう、小川と同じアンプルを握ったシノザキの姿がそこにあった。
＞「こっちだ！！」
両手が塞がっている状態では、そのシノザキの一撃を回避する事は出来ない。
シノザキの持ったアンプルは、吸い込まれるようにして、俺の脇腹に突き刺さった。
ズブリ、と体内で音が響き、何かの液体が身体に流れ込む。その衝撃に小川を握っていた手から力が抜け、小川は床に落ちる。
シノザキは俺から数歩離れた位置で様子をうかがっている。
「・・・アハ、ハハハハハ・・・こんな所で・・・こんな、隠し玉、か・・・・・・」
身体が熱い、まるで身体の内側から焼かれるような痛みに、身体を抱え込む。
異物だ、異物が・・・異物異物異物異物異物異物異物異物異物！！！！
ベタベタと音を立て糸を引きながら、その鱗が剥がれ落ちていく。
トリダサナクテハ、身体かラ、異物ヲ・・・とりダさナクては・・・。
何かの命令とともに、鱗が剥がれ落ちていく左腕を振るい上げ、自分の腹部に勢いよく突き刺す！
胸に、足に、腕に、膝に、腿に、脇に、顔に。
突き刺す、突き刺す、突き刺す、突き刺す、突き刺す、突き刺す、突き刺す！
「クハ、出てけ、あはぁははハハハッハはははは、出てけよ、俺の身体から、出てけ出てけ出てけ、アハハハハハハ！」
全身に溶け掛けた左腕を撃ちつける様に突き刺す！ゲタゲタと笑いながら突き刺す！
痛いのに、痛いのに、痛いのに、笑いが止まらない、可笑しくてしょうがない。
俺の血を浴びながら呆然と俺を凝視している小川とシノザキの顔が、とてもとても滑稽だった。

所持品：ベレッタＭ９２Ｆ（残弾５）
現在地：狭戸市　傘社研究所１階　研究室　
状況：全身刺し傷だらけ、左腕溶けかけ、異物取り除き中。　極めて危険。

>138>172
シノザキ目掛けて跳びかかった04、蹴りが入ると思われた瞬間、目標の頭上を跳び越えて第三者が乱入してきた。
「――な、何モンだ！？」
瞬くような空中での攻防を終え、距離を置いて着地する両者。心底驚いたのは04の方だ。
素手で自分とあれほどまでにやりあえる。そんな人間、世界に五人といないはずだ。
自惚れではない。彼には経験に裏付けられた絶対の自信があるのだ。

「お――お、お･････」
（おいおい嘘だろ？ 何で全然老けてねぇんだよ？ あれから十年以上も経ってるってのに････もう四十近いはずだぜ）
目の前に現れた男を見て、思わず驚きの声をあげそうになる。
とりあえずの標的であるシノザキは、その男にこの場を任せて通路の向こうへと消えていった。
････追えるはずがない。このアロハシャツの男を無視して追えるはずがない。

「････お久しぶりです。師父よ」
両足を揃え、拳と掌を打ち合わせて一礼する。
生きているとは思っていた。
だが何故、今この場で現れたのか････その経緯を思うだけで、04の胸に何か堪えきれないもの湧き上がってくる。
「お変わりなくて何よりです。････いや、あの頃以上に研ぎ澄まされている」
かつて師と仰いだ男は、殺気の塊となって目の前にいる。
望むところだ。
この十年、それだけが心残りだった。

所持品：フック付きワイヤー射出装置x2、研究所起爆スイッチ、装甲服
現在地・状況：狭戸市、研究所一階階段前のフロア、アロハマンと対面、語りかける。
状態：健康

＞２２４−２２５
左腕一本で吊り上げられなければ間近でユダの顔を見る事は出来なかっただろう。
（・・・流石に・・・まずい・・・今度ばかり・・・は・・・）
頚動脈の流れを止められ、遠退く意識の中、音を立てないよう腕を動かす。
そしてポケットに入れた片手がアンプルに触れた瞬間、鋭い音が聞えた。
＞「本命は」
痛みは感じず、シノザキの声が聞える。
自分の首が切れた音と思ったが、どうやら違うらしい。
＞「こっちだ！！」
ユダの左腕越しに衝撃が伝わり、首に掛かった力から解放される。
＞「・・・アハ、ハハハハハ・・・こんな所で・・・こんな、隠し玉、か・・・・・・」
無様に尻餅をついたまま、視線をユダに合わせたまま後ずさる。
ユダが身を捩った拍子に鱗が落ちるのが見えた。
＞「クハ、出てけ、あはぁははハハハッハはははは、出てけよ、俺の身体から、出てけ出てけ出てけ、アハハハハハハ！」
左腕を振り回し、全身に突き刺すユダの姿に顔が凍りつく。
「・・・打ち込んだ・・・のか・・・効いている・・・人間に・・・戻るのか・・・？」
ふらつく足で立ち上がり、転がっていた６４式小銃を拾い上げる。
（・・・せめて・・・動いてなければ・・・いや・・・同じか・・・）
動いてなくとも運べないし、ガス漏れが起きている部屋で止めを刺す訳にもいかない。
ユダの動きが止まり、夥しい血が清潔な床を覆う。
シノザキと顔を合わせ、無言で頷く。
「意識は・・・ありますか？」
自傷のダンスを終え、己の血の中で溺れそうになっているユダに
無事ですか、と問い掛けないだけの判断力は残っている。
多分、胸の痛みのせいだろう。

所持品：６４式小銃（ストック破損、残弾５）、シグの弾倉（１）、無線機、煙草
　　　　　１００円ライター , マグライト、 レザーマンツール（１０得ナイフ）、ワクチン×２、
　　　　　アンプル（抽出高分子入り）×５本 、アンモニア×１
　　　　　現在地：狭戸市　傘社研究所１階　研究室　
健康状態：胸に切り傷（出血が酷くなってきた） 、内蔵に損傷？
状況：動かなくなったユダに銃を突きつけ、返答待ち。

＞227
「ガハッ、ハァ・・・ハハハハハ・・・・・・」
身体の全てを刺し終えた俺は、ゆっくりとその床に倒れる。
口の中で自分の血液がゴボゴボと音を立てた。自分の血でうがいをしているようなもんだ。
随分、手荒な方法を取ったが・・・どうやら血液と一緒に、異物は体外へと流れていく。
視界が霞み、身体が震え、呼吸が荒い。当然だ、身体中の血を流し尽くしたのだから。
＞「意識は・・・ありますか？」
ゆるゆると揺れ、霞む視界の奥で、小川の声が聞こえた。
小川の手には小銃、シノザキの手にはボウガン、共に俺に向けて突きつけている。
最後の最後で大逆転？はは、それは・・・なんとも、素晴らしい・・・・・・。
・・・・・・素晴らしいが・・・そんな事はさせない、ゲームは続ける、俺は死なない。
「・・・ああ、お陰さまで、な！」
閉じていた筈の漆黒の左眼がギョロリと音を立てて開く。その漆黒の瞳はまるで蛇。
全身の力を振り絞り、起き上がり様に２人の突きつけていた凶器を鱗の剥がれ落ちた左腕で跳ね飛ばす。
「はは・・・・・・素敵な、薬をありがとう・・・今回は・・・お前等の勝ち、だ」
地面が傾き、視界が波打つ、立っているだけで精一杯だ。
しかし、俺はその血に塗れた口を動かし続ける。
「だが、しかし・・・終わらない終わらせない、まだ味わい足りない、まだ殺り合いたい・・・」
口からゴボゴボと、吐瀉物と血を撒き散らしながら俺はゆっくりと後退する。
足に残った力を込め、割れたガラス窓から、外に出る。
「だから今は退く、生きてお前等と再び殺り合う為に・・・小川、シノザキ、そういうわけだ、また会おう」
落ちた武器を拾おうともせずに俺を見送るシノザキと小川に向かって言葉を放ち、俺はおぼつかない足取りで走り出した。

所持品：ベレッタＭ９２Ｆ（残弾５）
現在地：狭戸市　傘社研究所　前
状況：全身刺し傷だらけ、左腕剥き出し、極めて危険。

前スレ295-296 
突然天井が崩れ希望と俺は完全に分断された・・・・様に見えたのだが壁が崩れ抜け穴ができていた。
「ラッキーだな・・・・」
抜け穴を通ろうとすると298の死体が見えた。瓦礫でやられたらしいな。
「一寸の虫にも五分の魂って言うけどこいつは・・・・・・」
少し歩くと前スレ373が見えた。
「何か飲んでるな・・・・・あっ倒れた・・・・・」
蜘蛛に向かって銃を撃ちながら希望に近寄る
「うっ！酒臭っ！97.8！？」
蜘蛛に銃撃を加え牽制しつつ近くにあった台車に希望を乗せ全速力で走り、階段近くに戻った。
途中で錠剤とカプセル剤の入った巾着を拾った。
「酔っ払ってるから無茶してもいいか・・・・・」
素早く希望の傷を消毒し縫って鉄分補強の錠剤を飲ませた。
「さて、どうやって運ぶかな・・・・・・」
辺りを見回すと資材運搬用エレベーターが在った。
「ほぼ死角になるところに在るなんて卑怯だな・・・・・」
希望を押し込むとメモを2つとペンライトを渡した
「そのメモは2つとも俺の携帯番号だ。屋上に着いたら佐々木って子に渡せ。
もう一枚はお前が持ってろ、全て終わったら何か奢ってやるよ、じゃあな！」
ドアを閉め、ボタンを押した　屋上に着いたのを確認すると、使えそうな武器を拾い集め、時計を見た
「動いてねぇよ・・・・クソッ！」
自衛隊員から腕時計を失敬し階段を2階へ駆け上がり、西村を見つけた。
「受け取れ西村！」
89式を投げ渡し蜘蛛に銃撃を始めた。

名前:川崎　裕次郎          
持ち物:ＵＳＰ（タクティカルライト点灯）4発（12発弾倉残り4個（※装填分は除く））、        
Ｓ＆ＷＭ629Performance　Centeｒ6発、        
（Ｍ649用予備弾薬20発）、SIG-BLASER-R93-LRS2　5発(5発弾倉5個　現在使用不可)、        
リュックサック（コンバットナイフ2本、グルガナイフ、煙草、ライター 、各種医薬品、        
傘社への被験者送致FILE十字架のネックレス（妹の形見）、発炎筒2本、車のバッテリー液、謎のＩＤカード+黒猫）、        
無地の白いマスケラ。　ポケットには4ＷＤ車の鍵・・・・・・・・        

状態:眼鏡装着 、タクティカルベスト着用  リュックに暗視装置を取り付ける    
（44.マグナム弾186発はベストのポケットに、無線機、発炎筒×2は装着済み、MINIMI（200発）+200連装ボックスマガジン×2、   
9ｍｍ拳銃（9発+１）×2、手榴弾×7 装備完了）        

怪我の状況、治療完了     
現在地：等訓市駅前デパート階段
行動：> 希望を資材運搬用エレベーターで屋上へ運び、西村に武器を渡す（89式小銃（30発）+30連装マガジン×4（市街地戦仕様&ポンプアクション式散弾銃付き（10発））  

バイオ村の村長さん

バイオ町の町長さん

バイオ市の市長さん

「フン！」
蜘蛛は再び私に突撃をしかけてきたが何度も食らわない。
体を伏せ、蜘蛛の足の間を潜り抜ける──ナイフの刃を上に掲げたまま。
蜘蛛が私を跨ぐ瞬間ナイフが蜘蛛の体に火花を走らせた。

蜘蛛は勢いあまり壁に突撃したが、ダメージはさほど無さそうだ。
むしろすぐに反転して私に向き合い、壁にヒビが入っている。
ナイフを見ると刃が完全につぶれている…。
「フン…あんたの使う宛も無さそうなマラ切り裂いてやろうと思ったんだがな…」
私は潰れた刃を指で擦りながら言う。もう使い物にはならないな…私はナイフを捨てた。
やはりこいつにダメージを与えるには…このアルコールボトルしか無さそうだ…！

「フン…私は今まで散々逃げてばかりだった…」
蜘蛛は一歩私に近づいてくる。
「チンカスパイダー…だが今回は私は逃げんぞ」
「私一人のために数多くの人が死んだ」
「だが……」

「それも


これで終わりだ」

この作戦が失敗したら最期、私も死ぬだろう…。

昔見た漫画…男は常に一生で一度だけ全てを捨て恐れず戦う場面が来る…
そういう時男は決して死を恐れない…結果はどうあれ恐れてはならない…逃げてはならない…！
そう…私だ！

「さぁ…男同士の真剣勝負だ………行くぞ！！」

名前:希望
持ち物:新南部式拳銃（1発装弾）　警察手帳　　タバコ2本　？？
　　　　　ノートＰＣ　パズル雑誌　鉄道雑誌　コイン　緑草(３)　特殊警棒
現在地:1Fのスタッフルーム
状態:鼻骨折の可能性　腹に刺し傷　内臓損傷　左頬裂傷　右脇腹裂傷　背中裂傷　後頭部に切り傷　DENDER(赤)
状況:アルコールボトルを片手にパンツァー・シュピネに真剣勝負を挑む
補足:川崎が現れる５秒前

>>229
一体一で向き合う私と蜘蛛…。
蜘蛛も空気を読んでいるのか…私を警戒しているのか…。
どちらにせよ…チャンスは一瞬…！

最初は恐怖のみだったが…私の中で別の何かが生まれた…。
そう、誰にも邪魔はさせない…これは命より誇りを優先した男の戦いでもある…！

私と蜘蛛の間には瞬きも許さない空気が流r

って、川崎さん？
あら…？
あらら…？
あらららら…？？？
(途中経過空しいので略)


＞「そのメモは2つとも俺の携帯番号だ。屋上に着いたら佐々木って子に渡せ。
＞もう一枚はお前が持ってろ、全て終わったら何か奢ってやるよ、じゃあな！」
「…ほい…………佐々木さんっすね…(泣」
私は上に上っていく狭いエレベーターの中一人滝のような涙を流していた…。
「グレてやる…！」

名前:希望
持ち物:新南部式拳銃（1発装弾）　警察手帳　　タバコ2本　？？
　　　　　ノートＰＣ　パズル雑誌　鉄道雑誌　コイン　緑草(３)　特殊警棒
現在地:1Fのスタッフルーム
状態:鼻骨折の可能性　腹に刺し傷　内臓損傷　左頬裂傷　右脇腹裂傷　背中裂傷　後頭部に切り傷　DENDER(赤)
状況:大人になったら絶対グレてやると誓う、屋上へ運搬中

＞２２３
バンババン！
「ジュゥウウニ・・・ン」
肩に撃ち込まれた４４マグナムで両腕が動かなくなった追跡者は体勢を立て直すべく
山田あすかを解放するとそのまま自らが空けたコンクリートの穴の中へと逃げ出した。
「ジュ・・・ニ・・・ン」

（雑賀&重田）
>208
後で物音がした。何事かと思い振り返ってみると、ヘリの開け放たれたドアの向こうの壁では、ヘリのクルーの一人が倒れていた。
「おい！お前らは彼をヘリに収容し、操縦士にエンジンを回すよう言っておけ！」
攻撃に加わっていた二人にそう命令すると、二人はヘリにと後退した。
二人はヘリの外で倒れているクルーを収容し、先程のことをそうじゅうしに伝える。程無くして、今まで止まっていたエンジンが
唸りを上げて再始動し始めた。その一連の流れを視界の端で見届けると、改めて肉の塊に向き直った。
ふと、小銃を連射している途中で桜子がいないことに気がついた。何処に行ったものかと、周囲を見回す。
「…何と言うことだ」
見れば、彼女は肉の塊から伸ばされた触手に捕まり、ずるずると肉の塊へと引き摺られていた。
引き摺り込まれまいと彼女は抗ってはいたが、絡まる触手が多くなるに連れて、その抵抗も微々たるものへとなっていった。

「畜生が！」
桜子をずるずると引きずりこむ触手に向ってＭＩＮＩＭＩの弾幕を浴びせ、触手を次々と撃ち抜くが、撃ち抜く傍から新たに触手が伸ばされていく。
遊底がスライドして弾薬の雷管を叩き、次から次へと弾丸を撃ち出していく。じゃらじゃらと空薬莢が地面に落ち、周囲は硝煙の匂いで満たされていく。
「…糞。弾薬切れか」
がちがちと空撃ちする音がＭＩＩＮＭＩから聞こえると、その場にＭＩＮＩＭＩを捨て、肩に下げていた予備武装の89式小銃を手に構えた。そして腰の銃剣を抜く。
「着剣！…畜生がぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！」
号令と共に小銃の先端に銃剣を装着し、咆哮と共に引き摺られている桜子に向って銃剣突撃を敢行する。
傍から見れば、蛮勇の愚行かもしれない。だが、今の自分は我を忘れている。こうでもしなければ気が済まないのだ。
89式を槍のように突き出し、装着された銃剣で桜子を引っ張っていた触手を断ち切り、至近距離からの連射で次々に触手を撃ち抜いて切っていく。
ようやく触手の束縛を断ち切り、自由になった桜子を有無を言わさず肩に担ぎ上げ、ローターが回り始めたヘリに向って走り出した。

名前： 雑賀誠一/重田勝則
年齢： 23/21
性別： 男/男
装備品：（共通）CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢（予備弾薬他食料）
武装：（雑賀）…89式小銃（5発）（市街地狙撃戦仕様&40ｍｍ擲弾発射筒付き（0発）+40ｍｍ擲弾×３）
　　　　　　　　　　　　　　9ｍｍ拳銃（8+1発）+9連装マガジン×２、銃剣 、小銃用30連装マガジン×5、手榴弾×３
　　　　（重田）…9ｍｍ拳銃（9発+１）+9連装マガジン×２、89式小銃（17発）+ 30連装マガジン×６、銃剣
現在地・状況：屋上/ヘリ再動。ＭＩＮＩＭＩを捨て、89式小銃の銃剣突撃を敢行。桜子を救出し、肩に担ぎ上げてヘリに戻る。
自分の状態： 良好/良好

＞２２８
＞「・・・ああ、お陰さまで、な！」
ユダの漆黒の左目だけが別の生き物のように動いた。
いや、すでに別の生き物なのだ。
＞「はは・・・・・・素敵な、薬をありがとう・・・今回は・・・お前等の勝ち、だ」
左腕が素早く動き、６４式が薙ぎ払われた。
・・・充分距離を取っていたつもりだったのだが。
「いや、また・・・貴方の勝ちだよ・・・」
今度こそ火を点けるつもりで煙草を探す。
もうシノザキとの約束は果たしたのだ。
だが、幾ら探しても煙草は無い。さっき吐き捨てた分で最後だったらしい。
＞「だが、しかし・・・終わらない終わらせない、まだ味わい足りない、まだ殺り合いたい・・・」
固形体、液体問わずにユダの口から何かが漏れる。
その音に、ユダが後ず去る度にガラスの割れる音が混じり、なんとも言えない不愉快なジャムだ。
だが、その声はとてもクリアに聞える。
＞「だから今は退く、生きてお前等と再び殺り合う為に・・・小川、シノザキ、そういうわけだ、また会おう」
「・・・くそ、都合良く逃げ出しやがって。」
弾き飛ばされた６４式を探し、拾い上げる。
用心するに越した事は無いのだ。
おまけにユダの奴、シノザキの前で本名を呼ぶとは！
全く、そういうのは墓の下まで隠して持っていくものじゃないか？と苦笑した。
「さて・・・どうしますか？ヘリが無くなった以上、補給部隊を待つほかありませんけどね。」

所持品：６４式小銃（ストック破損、残弾５）、シグの弾倉（１）、無線機、煙草
　　　　　１００円ライター , マグライト、 レザーマンツール（１０得ナイフ）、ワクチン×２、
　　　　　アンプル（抽出高分子入り）×５本 、アンモニア×１
　　　　　現在地：狭戸市　傘社研究所１階　研究室　
健康状態：胸に切り傷（出血が酷くなってきた） 、内蔵に損傷？
状況：シノザキと今後のプランを相談中。

>184
「それなら良かった」
安心したように笑顔を浮かべる。実際には信じていないが、それを顔には出せない。
誰かに疑われてはいけないのだ。それが生き残る近道なのだから。

私は放送室に戻り、煙草の箱を開けながら二人に話しかける。
「それでこれから何処に行くかという話ですが、私の意見としてはすぐに逃げたい。
これは私の聞いた話ですがね、ここの国道を少し行けば避難所があるそうなんですよ。
そこに行けばヘリ等もあって街から逃げ出せるそうですが……どうします？」
避難所の件を話し終えてから取り出した煙草を咥え、ライターで火をつけた。

名前：田中宗一
年齢：46
性別：男
所持品：金属バット、猟銃（0発装填・予備14発）
煙草、100円ライター、乾パン2缶と半分、ミネラルウォーター3本
ビーフジャーキー2袋、ガソリン2缶、紙幣数枚
現在地・状況：等訓市　国道沿いの消防署　放送室
自分の状態：避難所の情報を伝えてから喫煙中

>236
捕らえていた獲物を横取りされた。逃がしてなるものか。
足音のする方向に触手を再度伸ばし、>236の足に触手を絡めて転倒させる。
そして倒れたところを、触手を鞭のようにしならせて何度も打ち付ける。
返せ、返せ、返せ、返せ、返せ、返せと言わんばかりに何度も触手を打ち付ける。

>235
突然壁の穴から飛び出してきた人影を轢きそうになって急ブレーキをかける。

>「ジュ・・・ニ・・・ン」
そしてすぐにアクセル全開でバイクを発進させた。

ブブブ〜ン…
な、なによなんなのよさっきのグロテスクな巨人は？！
今まで見たゾンビやカラスなんか、比べ物にもならないトンデモナイ化け物じゃない？！
あんなのに捕まったら絶対殺されるわ！！とにかく逃げるのよ！

ドスンドスンドスンドスン！
後ろから物凄い足音が聞こえてくるが振り返ってる余裕なんてない。
道路に乗り捨てられた自動車や人間の死体を避けながら全速力で235から逃げ続ける。

名前：大江留美
年齢：２４歳
性別：女
所持品：携帯電話･財布･筆記用具等
現在地：等訓市
状況：追跡者から逃走中

＞私は放送室に戻り、煙草の箱を開けながら二人に話しかける。
「それでこれから何処に行くかという話ですが、私の意見としてはすぐに逃げたい。
これは私の聞いた話ですがね、ここの国道を少し行けば避難所があるそうなんですよ。
そこに行けばヘリ等もあって街から逃げ出せるそうですが……どうします？」


それは良い『ルート』だ。だが…どうやって行くんだ？外も此処も例の奴らが…。
俺を助けてくれた彼は、散弾銃にバット　何かと色々武器を持っているが、俺は何一つ武器を持っていない。
これじゃぁ避難所に向かうどころか、移動する事さえ危険だ。

かと言って、移動しなくても時期に奴らが来るだろう…。

「…分かった、そこへ向かおう。だが、せめて何か武器を貸してくれないか？素手のまま移動するのは危険だ。」

名前：神田亮
年齢：28
性別：男
所持品：携帯電話、救急箱
現在地・等訓市　消防署1F 放送室前
状態：右肩完治　武器を要求する。

>226
師父、目の前の男は確かに青年のことをそう呼んだ。
「師か･･･君がまだ僕のことをそう呼ぶのなら、一つだけ聞こう」
あの惨劇から十余年、あどけなかった少年は悪魔の手先となり、自らも人間を捨てた。
「何故、傘に村を売った？ ああなることはわかっていたはずだ」
あの日から、彼が悪夢を見なかった夜はない。
「応えろぉっ！」
叫びながら大きく一歩を踏み込み、渾身の突きを放つ。
元から当たるとは思っていなかった。素早く繰り出された反撃をかいくぐり、トラッピングに持ち込む。
「自分の故郷を、ここのような地獄に、変えてっ････何がしたかったんだ！！？」
フェイントに次ぐフェイント、打つ手は痺れ、いなす腕もまた悲鳴をあげる。
技術はともかく、体の強度が違いすぎるのだ。
だが、押しているのは青年である。神がかり的な技と気迫がその五体を突き動かす。
間接蹴りでバランスを崩した元弟子の即頭部に、
「ヘイロン！！！」
竜巻のようなソバットを命中させる。

転がる元弟子の名を叫び、青年は荒く息をついだ。

所持品：メモ帳
現在地・状況：狭戸市、研究所１F、階段の前　０４に詰問にしながら格闘、蹴り転がす。
状態：負傷箇所に包帯、血が滲んできている。両腕を痛める。ｱﾛﾊｼｬﾂﾎﾞﾛﾎﾞﾛ。

＞238
どうか肉を与えてくれと哀願するかの様に群がるゾンビ達を
彼は嘲るように一掃していった。戦闘に関しては素人ではなさそうだ
人間の本能の覚醒から生み出される強さだろうか？
それにしてもここまで強く変貌する一般市民はかなり稀だろう。
頼りにはなるが、もしやウィルスの感染から戦闘能力が上がっているのか

＞「ここの国道を少し行けば避難所があるそうなんですよ。」

「それなら私も聞いたよ、行くしかないだろうね」
隣の隊員服の男もそれに頷く。選択肢は無いだろう。

＞241「だが、せめて何か武器を貸してくれないか？」
男の要求に、とりあえず私は死んだ消防士から奪い取った
血塗れの斧を差し出した。これは私が持っていても仕方がない。
「それと君に一応これを渡しておこう…そして約束どおり、君にも」
カプセル状の抗ウィルス剤を二人に手渡す。
「飲めばウィルスを死滅させられる、それに体内に抗体を作り上げる為、
　今後ゾンビに噛まれたとしても奴等と同じになる事は…ないだろう」

名前：花井修三
年齢：57
性別：男
所持品：車椅子、黒いコート、抗ウィルス剤（デイライト）×1、デイライト銃
現在地・等訓市　消防署1F 放送室
状態：神田に斧と抗ウィルス剤、田中に抗ウィルス剤を手渡す

「ほほう、まだ生き残りがいるとは・・・うおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！」

（重田）
>239
「おわぁっ？！」
伸ばされた触手が足に絡まり、そのまま前に倒れてしまう。しかし、肩に担いだ桜子を庇いながらだ。
強かに体を打ち付けて呻き声を漏らすが、そんな暇は欠片ほども無い。急いで起き上がろうとする。
「！？…ぐぁっ！？」
だが、手を地面について起き上がろうとする途中で鞭のようにしなる触手が勢い良く背中に打ち下ろされ、そのまま再度地面に伏す。
「が、あ、あぁ…」
背中の背嚢と身に纏ったボディ・アーマーの御蔭で幾分威力は半減しているようだが、それでも体全体が軋む様な衝撃だ。
呻き声を漏らしながら、桜子の腕を掴んで立たせようとするが、再度背後に気配を感じた。
重田は半ば反射的にその場で桜子の上に覆いかぶさった。そして直後に衝撃。一瞬意識が遠のき、彼女の上にそのまま力なく伏してしまった。
だが直ぐに四肢に力を込め、地面から起き上がろうとするが、容赦なく触手がその背を打ち据える。
「が、はぁぐ…」
それからは容赦の無い攻撃が続いた。丸太のように太い触手が鞭のようにしなっては背中を勢い良く打ち据える。
重田は触手の衝撃を桜子に与えまいと、地面に手足をついて彼女の上に覆い被さっている。
「がっ！はぁっ！ぐっ！ぶふっ！う゛っ！っ！っ！…」
触手が背中を捉える度に衝撃によって肺から空気を押し出され、無様な声を上げ続けている…何度も触手で嬲ら、徐々に意識が遠のき始める。
だが、遠のく意識を引き戻さんとばかりに触手の打ち下ろす速度が速くなり、触手が背中を捉える度にその痛みで現実に引き戻される。
（やべ…肋骨がいかれたかも）
何度も触手が打ちつけられる中、突然、重田の体の中から鈍い音が響いた。どうやら、肋骨の数本に損傷を受けたようだ。
触手が打ち付ける度に口からは、泡と血が混じった息が漏れ、重田の体の下に敷かれた桜子の顔に吹きかかっている。
触手による攻撃は激しさをます一方だ。だが、重田は手足を踏ん張って桜子を守っている。


名前： 重田勝則
年齢： 21
性別： 男
装備品：（共通）CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢（予備弾薬他食料）
武装：（重田）…9ｍｍ拳銃（9発+１）+9連装マガジン×２、89式小銃（17発）+ 30連装マガジン×６、銃剣
現在地・状況：屋上/触手に捕まりその場に倒れ、桜子を触手から守ろうと覆い被さる。
自分の状態： 重傷（肋骨骨折）

>238>241>243
バリーン！！
ガラスの割れる音が聞こえてくる。
消防署内のどこかに何者かが侵入してきたようだ。

>245
何度も触手で245の背を打つが、依然として獲物から覆い被さって退こうとはしない。
痺れを切らし、触手を打ち下ろすのではなく横に薙ぎ払い、丁度覆いかぶさっていた245だけを吹き飛ばした。
邪魔者がいなくなったことを確認すると、じわじわと追い詰めるように獲物に触手を伸ばす。

〉２３５
両腕の痛みが怒りに変わった。
怒りの矛先は壁から飛び出した時に目が合った女だ。
ドスドスと原付に乗った女を追い掛ける。動かない腕の変わりに触手を突き出す。
ギリギリでかわされた触手が原付のミラーを吹き飛ばした。
怒りがますます大きくなり走るスピードが上がっていく！

>248
ビュン！
「危ない！！」耳元に風を切る音を感じて反射的に首をすくませる。
次の瞬間、頭のそばをタコの足(？)が通り過ぎていって
その先にあったミラーを吹き飛ばしてしまった。
こ、今度はタコの化け物？どうなってんのよ？！

プスン…プスン…
住宅街まで走って来た所で突然、アクセル全開で走っていたはずのバイクのスピードが落ちてきて、
エンジンが切れた。
ええっ！！ガス欠？！よりによってこんな時に！！
後ろを振り返るとさっきの巨人が物凄いスピードで走ってくる。
ガソリンスタンドで給油しておくべきだった！！…と今さら悔やんでももう遅い。
とにかくバイクで逃げるのはもう無理だ。

私はブレーキをかけてバイクを乗り捨て、そのまますぐ近くの民家の塀をよじ登った。

名前：大江留美
年齢：２４歳
性別：女
所持品：携帯電話･財布･筆記用具等
現在地：等訓市
状況：民家の庭に侵入

>236
肉塊から伸ばされる触手は弾幕にも怯む事無く、更に本数を増やして絡み付いてきた。
引き擦り込まれないよう全身で抵抗してみても、あざ笑うかのように首を締め上げられる。
悔しい。殺す事など容易い筈なのに、ギリギリのところで手加減しているのだ。まるで、獲物が弱っていく過程を楽しんでいるかのように。
――――手足が鉛のように重くなり意識も飛びかけた頃、唐突に触手の拘束が消えた。
がっくりと膝をつき激しく咳き込む。だが息を整える間もなく世界が反転した。
重田さんだった。どうやら私を助けてくれた後、担いで移動しているようだった。
持っている武器もなんだか変わっている気がする。あの触手を撃退するなんて、一体どんな魔法を使ったのかしら…
私は酸欠で思考が定まらない頭で、ぼんやりとそんな事を考えていた。
>236>239>245
視界が再度反転した。気づけば冷たい駐車場の上にいた。
>「！？…ぐぁっ！？」
「…な…？―――重田さん！？」
ごく近くで上がった呻き声で一気に正気づいた。慌てて身を起こそうとするのと、腕を取られたのは同時だった。
だが起き上がることは無かった。――――振り下ろされた触手から、重田さんが私を庇ったからだった。

丸太のように太い触手が容赦なく振り下ろされる。何度も、何度も。お前は邪魔だと言わんばかりに。
触手の目的は……おそらく取られた玩具を奪い返す事なのだろう。
「重田さんもうやめて！」
だが彼は止めなかった。何回目かの衝撃で、彼の口から零れた血が私の頬に落ちた。
「いや………」
このままでは死んでしまう。失ってしまう。
「嫌……嫌よ！誰か！」
何とか絞り出した声は、首をしめられていたせいで老婆のようにがさついていた。それでも必死で叫んだ。
「雑賀さん……誰か…！お願い助けて！誰か重田さんを助けてぇ！！」
>247
触手になぎ払われ、重田さんが吹き飛ばされた。
「…………」
じわじわと近寄ってきた触手の一本を一刀で切り落とす。再び捕らえられる恐怖よりも、今は怒りの方が勝っていた。
私はふらつく足で立ち上がり、周囲に視線を走らせた――ヘリは駄目だ、もしローターでも壊されたら誰も脱出出来なくなる。
ちらりと倒れている重田さんを見る――とにかく…今はここから離れないと……。

所持品：マッチ、簡易松明(消）日本刀
現在地：デパート屋上
　状況：>247と対峙中

>236>245>247
シャベスは唖然としていた。
倒した筈のネメシスが、暴走して大きな化け物になり、触手で生存者達を攻撃し始めたからだ。
だが、シャベスはいつまでも呆けているような人間では無かった。
すぐに無線機を手に取り、大声で叫ぶ。
「ジョーーーーーーーーーーーーーーーーーン！！！戻って来い！」

（ジョン）
階段を数歩も降りない内に、シャベスが大声で叫んできた。
俺はすぐに引き返し、ドアを蹴破って屋上へ出た。
そこには、触手を使って好き勝手に暴れる暴走ネメシスがいた。
「クソ、まだ死んでなかったか」
吐き捨てると、俺はハインドに転がり込む。
そして、素早く操縦席に着く。迅速にシートベルトをチェックし、エンジンを回す。
ローターが回転し、機体が宙に浮き上がる。
「シャベス、ロケットとミサイルの残弾をチェックしろ！スプーナー、目標が側面に来たら撃ちまくれ！」
シャベス「ロケット8発、ミサイル3発、全て発射可能だ！」
スプーナー「ドアガンナー、射撃準備完了」
抑揚の無いスプーナーの声と、怒号にも聞こえるシャベスの声とが重なる。
俺はハインドの機首を化け物に向け、生存者達から注意を逸らす。
『Hey!そこの気色悪い肉塊！そう、お前だお前！そんなチビよりこっちの方がスコアが高いぜ！』
悪乗りしたシャベスが拡声器で叫ぶ。こいつの小馬鹿にしたような口調も、今となっては神の声だ。
飛んでくる触手を右に左に避けながら、拡声器の端末を手に取り、生存者達に呼びかける。
『いいか、よく聞いてくれ！この排泄物の塊の注意を引いてくれ！その間に一斉射で倒す！』
言い終わると、俺は一旦ネメシスと距離を取った。

現在地：等訓市デパート屋上
状況：暴走ネメシスと戦闘開始

頭いたい…。エレベーター独得の変な重力感は嫌いでは無い…。
だがこうも狭いとちょっとな…ていうか痛い…。
はやくついてくれないと体を無理矢理曲げたまま綺麗に型が出来てしまうな…。
「私は資材か…」

吐きそう…。「ふー」腹の傷は川崎さんが治してくれた。出血も痛みも無茶をしなければ
開く事は無さそうだ。後でちゃんとお礼は言うか。しかしまた川崎さんには助けられてしまった…。
ホント助けられっぱなしで情けない…。
先ほどのメモはポケットにある。佐々木さん…ね。

しかし…眩暈がする…。
ﾊﾟﾁﾘｯ　「あごっ」　私はペンライトを口に咥え先ほど拾った物を見る…。
私の手には先ほどスタッフルームで拾ったカプセルや錠剤が握られている…。
デパートなんだから風邪薬くらいあるだろうが…私の手に握られているのは
それだけでは無い…。近くに釘に引っ掛かったか何かした
らしい布切れがあった…私の手にあるのはそれだ…。

無論布切れなど風邪薬よりあってもおかしくは無い…
だがだ。
しかしだ。
ところが、だ。

私は布の切れ端をグシャリと握り締めた。
何かこの布切れにはすっげぇ恨みがある気がする…
何故だ…ものすご〜くムカつく事があったような気がする…！！
布を握る拳が震える…！

「ええい！　狭い所でムカついてる場合か！」
私は首を左右に振る。
ガンッ！「でぐ！」　案の定見事に頭をぶつけた。少しは酔いが醒めるか…？

名前:希望
持ち物:新南部式拳銃（1発装弾）　警察手帳　　タバコ2本　アルコールボトル 錠剤
　　　　　ノートＰＣ　パズル雑誌　鉄道雑誌　コイン　緑草(３)　特殊警棒 空子の和服の切れ端
現在地:資材運搬エレベーター
状態:鼻骨折の可能性　腹の傷縫合・消毒　左頬裂傷　右脇腹裂傷　背中裂傷　後頭部に切り傷　COUTION(朱)
状況:屋上へ運搬中

>225>227>228>237>242
数分もしないうちに答えが出た。ユダはなかば融けかけた左腕を振るい、自らの体を切り刻んでゆく。
（答えは3…ってか。アレが全身に回る前に排出を…？）
程なくして全身からおびただしい血を噴き出したユダは、ゆっくりと床に倒れこむ。2リットルは確実に超えているだろう。
常人なら失血死だ。だがユダは天井を仰ぎながら、大きく胸郭を上下させ、荒い息をついている。
鈴木がこちらを見た。頷く。こちらも無言で頷き返した。倒れたままのユダに鈴木が問いかける。
ユダはそれに答えながら跳ね起き、一動作でこちらが構えていた武器を弾き飛ばす。
割れた窓から覚束ない足取りで、それでも並の人間よりは速い動作で飛び出していった。
（また会おう…か、何が『自分で片をつける』だ！……小川ってぇのはこいつのことか…？）
すぐ脇の鈴木を見た。跳ね飛ばされた銃を拾い上げている。こちらもクロスボウを拾い上げた。が、
（クソ…弦が切れちまってる。替えになりそうなもんがありゃ良いんだが）
>「さて・・・どうしますか？ヘリが無くなった以上、補給部隊を待つほかありませんけどね。」
先程のユダの様子を見るに、おそらく正常なのは人間の遺伝子のほうだろう。
ならもう一度打ち込んでやれば完全に戻るかもしれない。しかし新たな問題もある。
急速に修復される過程で生じる代謝に、耐え切るだけの体力が今のユダにあるだろうか。
（…蜘蛛の糸は切れた、か）
「……とりあえず、外へ出よう。道々あんたの手当てに必要なもんを探しながらな」
廊下の奥からは激しく打ち合う音が響いていた。


所持品：閃光弾（2）、アンモニア（1本）、フィルム、テープ、
　　　　　クロスボウ（矢6本、火薬付き2本、アンプル付き1本）、
　　　　　グロック19（残弾13）、釘、無線機、ワクチン、高分子抽出物（4本）
現在地：狭戸市　傘社研究所　1階

>242
「････効かないんですよ師父。俺の体も、このスーツも特別製でね。もう素手でどうにかできる代物じゃあない」
ひとしきり転がった後に、何事もなかったかのように起き上がる04．その声には嘲りと哀れみが込められていた。
だが、見下したのは間違いだったと、すぐに気づかされる。
ビシッ！
乾いた音とともに04の視界一面に亀裂が入ったのだ。
「････そっちこそ人間かよ････アンタ、どんだけ強くなりゃ気が済むんだ？」
ヒビでに覆われたヘルメットを脱ぎ捨て、毒づく。
二十代後半、常に皮肉げな表情を浮かべた鋭い面の東洋人の顔が、そこにはあった。
「何故、村を売ったのかって言ったよな？ 答えは簡単だよ。それ以外に俺が生き長らえる道はなかったからさ」
小刻みに素早いステップを踏み、構える。
「アンタは病に苦しむ村の小僧に、生きる希望を与え、戦う術を教えてくれたが、救ってはくれなかった」
赤い残像を残し、超スピードで、かつて師と仰いだ男の周囲を駆ける。
「村に蔓延してたあの疫病な、ｔウイルスの研究に多いに役立ったんだと。俺を拾ってくれた傘の人間がそう言ってたぜ」
３６０度、駆け抜けざまにあらゆる方向から繰り出される打撃の嵐、人外なればこそ可能な、それは
超常の戦法だった。

「どの道、実験場になるしか、あの村の未来はなかった！ 実験台になるしか生き残る方法はなかった！
俺は運命を早めただけさ。そして勝ち残った！」
ガードを突き破って拳を当てる。一発、二発、
「傘の手先になって十年、俺は無敵だった！ たった三年拳法を教わっただけでだぜ！？ 感謝するよ！
認めてやるよ！ アンタ本物の拳聖だ！！」
三発目、師父の体が高々と宙に舞う。
「師を超えたか！！」
体を折り曲げて大声で笑う04、彼の顔は狂おしいほどの何かで引き歪んでいた。

名前：グァン・ヘイロン、28歳、186cm、79kｇ
所持品：フック付きワイヤー射出装置x2、研究所の起爆スイッチ、装甲服
現在地・状況：狭戸市、研究所一階、正面玄関前ロビー、アロハマンを叩きのめす。
状態：健康、ヘルメットなし。

>223、>235
「きゃあぁああ！！」
至近距離での閃光と爆音に、身体を硬くして悲鳴を上げる事しか出来なかった。
撃たれる…当たる…。
過去の記憶が走馬灯の様に駆け巡っていた矢先、化け物の腕が緩み、
コンクリートの床に叩きつけられた。
>「ジュゥウウニ・・・ン」
化け物の声が遠退いていく。
何とか…凌げた？

「最悪…。」
ボロボロの状態で立ち上がると、小人が倒れている。
「ちょっと…起きてよ。」
パシパシと頬の部分を叩いても反応が無い。
死んで…ないみたいね。
「さぁて…ここに居ても意味ないしねぇ」
足元に擦り寄る仔猫に苦笑交じりに言うと、気絶している小人を背負う。
何かさっきと立場逆転してるんだけど…何であたしこんなに逞しいのよ…。
ツッコミもフォローも無いのが悲しい。
まぁあったらあったで怖いんだけど。

駐車場を彷徨っていると、ドアに鍵が付いたままの車を発見した。
その車の傍には食い散らかされた人間の…
「悪いけど、借りるわね。」
…返せそうにもないけど。
背負っていた小人を助手席に置き、ドアを閉める。
一応用心の為に注射器を手元に置いたまま、車をゆっくりと走らせた。
「ねぇ…どこに行けばいいかしら…。」
話しかけられた猫は困った様に首を傾げていた。

名前：山田あすか
年齢： 24
性別： 女
所持品： メス　空の注射器(3本)　自己血入りの注射器1本 　包帯　ガーゼ　消毒用アルコール
　　　　　止血剤　
現在地・状況：等訓市営立体駐車場内。車を失敬して発進。
自分の状態：全身打撲。

>243
俺が武器を要求すると、車椅子の男が気味の悪い血塗れの斧を差し出した。
持つところにも、少し血が付着している…まぁ自分の身を守れる重要な貴重品でもある、ワガママは言ってられないな。
私は渋々血塗れの斧を受け取った。

＞「それと君に一応これを渡しておこう…そして約束どおり、君にも」
「飲めばウィルスを死滅させられる、それに体内に抗体を作り上げる為、
　今後ゾンビに噛まれたとしても奴等と同じになる事は…ないだろう


「ウィルス…？それはどういう事だ？奴等と同じになる事はない…？詳しく教えてくれ。」
私はカプセル錠の薬を受け取ると同時に、車椅子の男に質問をした。
まさか、俺が思っている通りだったのか…？

>246
その直後、何処かからガラスの割れる音がした。

「な、なんだ!?」
俺は、先ほど車椅子の男から受け取った斧を構えた。

名前：神田亮
年齢：28
性別：男
所持品：携帯電話、救急箱
現在地・等訓市　消防署1F 放送室前
状態：右肩完治　斧を構える。

―反デュラン派閥作戦室―
＞２５５
小人が装備したカメラ越しに車に乗せられたのが解かった。
そしてモニターしている脳波から意識を失っている事も、だ。
「上手くやったなっと・・・お、ビンゴ。エージェントＯが回収した看護婦だよ。」
傘社関係者で無い為に詳しい履歴とはいかないが、充分な情報と言ってもいい。
「で、どうしたもんだ？奴の報告書だと重要人物じゃなかったようだがな。」
だが、追跡者に追い掛け回されるだけの何かを持っているのは事実だろう。
少し考えた後に、直接聞くのが一番だと思いついた。
マイクを掴み、スイッチを入れた。
＞「ねぇ…どこに行けばいいかしら…。」
「素直に街の外にでるのは危険だな。」
小人が背負っている無線機から聞えた声に凍りつく山田の顔がモニター一杯に広がる。
「あー、聞えるかい？あんた、看護婦の山田あすか、だろ？オホ、いや、鈴木の奴から聞いているよ。」
溜め息を吐いて、答えを待つ。
「おい、驚くなよ。何、悪いようにはしないさ。どうしてあの化け物に追われているんだ？
　その理由を教えてくれないか？」

>257
>「素直に街の外にでるのは危険だな。」
唐突に聞えてきた声に危うく事故りそうになった。
「ちょ…何よ！？」
咄嗟に車を止め、注射器を小人の喉元に突き付ける。
けれど、その声は彼の背中から聞えていた。

>「あー、聞えるかい？あんた、看護婦の山田あすか、だろ？オホ、いや、鈴木の奴から聞いているよ。」
>「おい、驚くなよ。何、悪いようにはしないさ。どうしてあの化け物に追われているんだ？
>その理由を教えてくれないか？」
鈴木…という名前に反応してしまう。
一体この声の主とあの鈴木さんとはどんな関係があるんだろうか…？
「貴方は傘社の人間？鈴木さんとはどういう関係なのかしら？」
…返ってくるのは無言。
どうやらあたしが質問に答えてからじゃないと、向こうは口を開かないってわけね。
「どうして追われてるか？ですって？」
ふざけんじゃないわよ。こっちが知りたいわよ。
「あたしが、コレを持ってるからじゃないかしら？」
多分この小人にはカメラも仕込まれているに違いない。
そう思って、小人に突き付けた注射器を見易い様にしてみた。
「詳しい事はこれ以上言えないわ。さあ、貴方は誰なの？
これから何処に逃げれば安全なの？」

名前：山田あすか
年齢： 24
性別： 女
所持品： メス　空の注射器(3本)　自己血入りの注射器1本 　包帯　ガーゼ　消毒用アルコール
　　　　　止血剤　
現在地・状況：等訓市営立体駐車場車内。
自分の状態：全身打撲。反デュラン派と会話中。

ぼやけた視界、震える身体、熱い傷口・・・。
物事を考える余裕もなく、俺は走り続ける。
ゴボゴボと血を吐き散らしながら転び、立ち上がり、そして走り出して、再び血を吐いて転ぶ。
それを幾度となく繰り返しながら、俺は走り続けた。
俺の身体を動かしているのは『生きて、奴等と再び死合う』という目的だけ。
何処をどう走っているのか、自分の身体がどんな状態に陥っているのか、まったく構わずに走り続ける。
走って走って走って走って・・・・。
俺はいつの間にか、地上にぶっ倒れていた。真っ暗な夜空、残念ながら星は見えない。
ズキリと腹部に痛みが走る、気がつけば腐ったゾンビが呻き声を上げながら俺の腹を齧っていた。
・・・・・・おいおいおいおい、何齧ってんだよ、俺の身体を勝手に喰うなよ。
がぶがぶがぶがぶがぶがぶがぶがぶがぶがぶ・・・。
くちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃ・・・。
ゾンビの口から溢れ出る咀嚼音に、反吐が出そうだ。
不思議と気持ちは落ち着いている、喰われているのに、落ち着いている。
だからさ、喰うなって、俺はさぁ、生きなきゃいけないんだから・・・。
ゆっくりと口を歪め、手を動かし、ゾンビの頭部を鷲掴みにした。
美食家気取ってる状況じゃないのはわかっているが・・・、やはり・・・ゾンビを喰らうのは躊躇するな・・・。
蠢くゾンビに構うことなく、そのゾンビの頭に噛りつく。
全ては生きる為に、生きて再び・・・奴等と死合う為、その為に・・・ゾンビだってなんだって喰らってやるさ。

所持品：ベレッタＭ９２Ｆ（残弾５）
現在地：？？？？？？？？？？？？
状況：全身刺し傷だらけ、左腕剥き出し、食事中、極めて危険。

俺は必死で階段を駆け上がる。
どうやら、屋上でまたドンパチやってるらしい。
そして、俺は階段と屋上を繋げるドアを開けて、屋上へ出た。

>236>245>247>250>251
ドアを開けると、そこにはデカイ肉団子の様な物体がおり、周りの自衛官や生存者を叩きのめしていた。
自衛官達が発砲しているが、全く効いていないらしい。
そして、その肉塊の真ん前に立って対峙する女性が一人。
（・・・・あの時の・・・！！）
その女性の事を思い出しかけた時、真上のハインドから声が聞こえてきた。
>『いいか、よく聞いてくれ！この排泄物の塊の注意を引いてくれ！その間に一斉射で倒す！』
「うるせぇ！耳が潰れるだろうがこのボケ！音量を低くしろ！」
拡声器に勝るとも劣らない大声で叫ぶ。
そして、一気に走り出す。
桂木の所へ着くと、俺は彼女の体を抱えて走り出す。
「・・・・お前が死んだら、重田が悲しむぜ。ここはプロに任せて一般人らしく逃げ回ってろ」
耳元でそう囁くと、俺は桂木を重田の傍に降ろす。
そして、重田に大声で叫ぶ。
「貴様、軍人ともあろう者が女一人守れなくてどうする！？まだ母親の乳をしゃぶってるのか！？
しっかりしろ！銃を持て！そして、この女を守れ！出来ないならタマを切り落とすぞ！」
溜まったストレスを吐き出すと、急に雰囲気が変わる。
まるで体から冷気を出しているかのように冷たい表情になり、先程の化け物に向き直る。
「さて、ショウタイムだ化け物。お前はあのハインドのミサイルでブチ抜かれる役だ。最後までしっかり演じろよ」

名前：ロバート・ファリントン
年齢：37
性別：男
所持品：M16＋M203（22発/1発）＋30連マガジン×6、M203グレネード×0
　　　　　ベレッタM92F（8発）＋8連マガジン×2、コンバットナイフ
　　　　　煙幕手榴弾×1、携帯無線機、水筒、携帯食糧4パック
　　　　　バックパック（暗視鏡、発煙筒2本、30連マガジン×2）
現在地：等訓市デパート屋上
状況：屋上、重田＆桂木にキレた後、ハインドと共闘してネメシスと戦闘開始

＞２５３−２５４
＞「……とりあえず、外へ出よう。道々あんたの手当てに必要なもんを探しながらな」
確かに手当てが必要だ。
ふらつく足に鞭打ち廊下に移動する。
切り刻まれ、役立たずになったボディアーマーは捨てていく事にした。
「ここには純粋装置がある。傷口を洗うにはぴったりでしょうな。それにしても・・・」
ロビーから聞えるあの声は何だ？
おまけに重々しい打撃音。
独特のリズムがある事からして、人間の技術である事は確かだ。
弱い人間だからこそ戦うために、相手が動物だろうがウイルスだろうが研究や経験
想像力によって培われた技術が必要なのだ。
「・・・っと。寄り道してワクチンを打っておいた方が良さそうですね。」
安全である事を確め、適当な研究室に潜り込む。
消毒用のアルコールスプレーを見つけるとシノザキがティッシュペーパーを持って来た。
「・・・痛っ！ああ、くそ・・・これだから・・・」
シノザキの持って来たのは目の粗いキムワイプだ。きれいに切れた傷口に付着した血と埃を拭い去る。
専門医が欲しいですね、と苦笑する。内蔵相手なら特に、だ。
「で、ロビーでやり合っているのは一体なんです？」
これ以上戦うのはごめんだが、戦わなければならない相手なら仕方が無い。
「ああ、それともう一つ。あなた、ここから逃げ出したらその遺骨を山に撒くんでしたね。その後は・・・どうするんです？」

所持品：６４式小銃（ストック破損、残弾５）、シグの弾倉（１）、無線機、煙草
　　　　　１００円ライター , マグライト、 レザーマンツール（１０得ナイフ）、ワクチン×２、
　　　　　アンプル（抽出高分子入り）×５本 、アンモニア×１
　　　　　現在地：狭戸市　傘社研究所１階　研究室　
健康状態：胸の切り傷を治療中。内蔵に損傷？
状況：治療中。

＞２５８
―反デュラン派閥作戦室―
＞「貴方は傘社の人間？鈴木さんとはどういう関係なのかしら？」
全く、質問を質問で返すとは！
どこの田舎育ちなんだ、この看護婦は。
「鈴木の奴とは同僚だよ。あいつは俺の顔を知らないだろうけどね。」
最初の質問はあえて答えなかった。
イエス、ノーは無しだが、沈黙は肯定の同義語だ。
＞「あたしが、コレを持ってるからじゃないかしら？」
モニターに注射器が写る。
「なんだ、そりゃ？あんた、ふざけてんのか？病院で持ち物は取り上げられたはずだぜ。」
てっきり情報の類いだと思っていたのだ。
少なくとも、彼女は前の事件で何かを手に入れたのだ。
傘社の、我々の息の掛かった病院の生存者だから傘社にマークされているのでは？
＞「詳しい事はこれ以上言えないわ。さあ、貴方は誰なの？
　　これから何処に逃げれば安全なの？」
後で尋問してやればいい。
そっちの方が時間も充分かけられるし、正確さも随分上がるだろう。
「・・・市の郊外にある暮伊山の山小屋を目指せ。
　通常のルートで県外に移動すると傘の医療チームと自衛隊が検問を張っているぞ。
　そこの登山ルート入り口にうちの連中が待機している。」
少し考えた後に、一言付け加えた。
「もちろん鈴木も一緒だ。あんたの力になってくれるだろうね。」

>251
既に体の大きさは１０ｍほどに達している。体から伸びる触手は丸太のように太いが、ミミズのようにうねっている。
五月蝿い蝿が周囲を飛んでいる。嗚呼、五月蝿い。
五月蝿いので、多数の触手の先端を硬化させ、一斉にその蝿目掛けて突き出す。
先端が硬化された触手ならば、分厚いコンクリートの壁さえ楽に貫ける。

>260
もう少しで獲物を取り返せたのに、新に現れた邪魔者によって横から奪われた。
「ｶﾞｧ……ｷﾞｨｨ」
辛うじて、肉の中に埋没した声帯を震わせて怒りを顕にする。
そして一際大きな触手を、紫色の体液を飛び散らせながら体の中から出現させた。
大きくその触手を振り上げ、渾身の一撃をその邪魔者目掛けて振り下ろす。

（重田）
>247
触手による打撃が止んだと思った次の瞬間、自分の体が宙に浮いていた。
いや、浮いていたんじゃない。薙ぎ払われた触手の一撃で吹き飛ばされたんだ。
程無くして空中遊泳の時間は終わり、そのままの勢いで駐車してあった車のフロントガラスにぶつかり、力無くボンネットの上を転がる。
生気の抜けた肉人形のようにボンネットを転がり、車の前にどちゃっと落ちる。
アスファルトの上に落ちると、さぁっと血が自分の周りに広がり、まるで血の池のような様相を呈していた。
（………やべ、右目が見えねぇ。潰れちまったかな）
薙ぎ払われた触手は右半身にとてつもない衝撃を与えており、右半身は血に染まっていた。
肋骨も数本折れているようだ。そしてその内の一本が片方の肺に突き刺さっており、呼吸する度に血の混じった泡が鼻や口から溢れてくる。
手足も全く動かない。目を薄く開け、頭を少しだけ動かして自分の体の状態を見る。
「嗚呼…畜生」
そういったはずなのだが、咽喉から搾り出されるのは声ならぬ声。自分の声は美声とは言い難いとは思っていたが、今のは酷い。
右手足は明後日の方向を向いてはいないようだが、恐らく、折れているだろう。まさかヒビで済んでいるわけないだろう。
臓器も幾つか破裂していることだろう。胃が先程からむかついている。
「ぶ、ぶぇげ……」
突如嘔吐感が込み上げ、顔を横に向けて嘔吐する。口から吐き出されたのは、胃液とどす黒い血塊であった。
（やばくねぇ？これってやばくねぇ？こんなに血を吐いたのは初めてだっつーの…）
異常が無い左目で吐き出された内容物を一目見て、じわじわと死を意識し始める。
（俺さあ…死ぬのかな？ってか死ぬな、こりゃあ……何だか眠くなってきたし、嗚呼、何も感じられねぇ）
つい先程まで耐え難い苦痛に苦しめられていたが、今はなんとも無い。むしろ、何も感じなかった。
肉体を痛めつけていた苦痛にも、死に対する恐怖も、生に対する執着も何も感じない。ただ、これから無になるということを薄々感じていた。
（…死んだら、俺もゾンビになっちまうのかな？だとしたら、嫌だな……人間の肉って酸っぱくて不味いらしいし。ってか肉よりも水飲みてぇ）
意識が朦朧とし始めてはいたが、はっきりと咽喉の渇きだけは感じ取る事ができた。
（水水水っと…っておい、さっきの衝撃で水筒がどッかにいっちまったよ…）
辛うじて動く左腕でごそごそと腰に下げた水筒を探るが、水筒は先程の衝撃で何処かにいってしまったようだ。背中の背嚢も何処かに消えている。
手に握っていた小銃も吹き飛ばされており、自分の直ぐ傍に拉げて落ちていた。
（やべぇ…マジで咽喉が渇いた。誰でもいいから水くれよ……ってか本当だったんだな。死ぬ間際には咽喉が渇くってさ）
小説やテレビ、映画の中だけの話だと思っていたが、まさかこんなことを自分が体験するとは思ってもいなかった。
冷え切った精神で、今の自分の状態を冷静に分析している自分がいる。
まるで、もう一人の自分が、今の虫の息の自分の直ぐ傍に立って冷ややかに見下ろしているようにも思える。

>260
>桂木を重田の傍に降ろす
ふと、自分の直ぐ傍に誰かがいるのに気がついた。
（……やべ。目が……霞んできやがった）
その誰かを確かめようとするが、狭くなった視界が徐々に霞んでくる。霞む視界に毒づこうにも、声は出ない。
（…………誰だっつーの）

名前： 重田勝則
年齢： 21
性別： 男
装備品：（共通）CQB装備、無線、
武装：（重田）…9ｍｍ拳銃（9発+１）+9連装マガジン×２、 30連装マガジン×６、
現在地・状況：屋上/吹き飛ばされ、力なく倒れている。
自分の状態：瀕死（右目負傷、肋骨骨折、肺負傷、右腕骨折、右足にヒビ、内蔵の幾つかに重大な損傷）

>254
化け物じみた速度、そこから繰り出される無数の突き蹴り、その全てを防ぎきることなどできるはずもない。
猛烈なアッパーカットをくらい、吹き飛ぶ青年。音をたててロビーの床に落着する。
「まっ･･･たく、つくづく悲しいことを言って、くれるね････」
近くにあったソファーに縋り付くようにして起き上がり、そのまま腰掛ける。
全身打撲といってもいい状態だが、致命傷には程遠い。急所への打撃だけはなんとか回避したのだ。
「････生きるために、生きるためなら何をしてもいいっていうのは、一見正しいようでいて、実はとんでもない
間違いなんだよ。ヘイロン」
呼吸を整えながら、先程までの怒りようとは打って変わった穏やかな声で語りかける。
「人は、自分が正しいと思う道をただ生きていればいいというわけじゃない。心から大切だと思える誰かと、何かを
分かち合わなくちゃ、ね。僕が言うのも矛盾なんだけどさ」
自嘲気味に笑う。
復讐も、正しい生き方とは言いがたい。
「少なくとも、共食いの化け物を生み出す人生なんてのは、最低だ。それを助けたり、利益を得たり、
見て見ぬ振りをする生き方も、許されるはずがない」
立ち上がって、自然体のままヘイロンとの間合いを詰める。
「来るといい。勝つから正しいんじゃない。正しいから勝つんだ。君の歩んできた間違った十年を粉砕してやろう」
手痛い反撃で冷静さを取り戻したからなのか、久しぶりの再会が彼に師としての心を取り戻させたのか。
死地にあって平静さを失わぬ達人の顔がそこにはあった。

所持品：メモ帳
現在地・状況：狭戸市、研究所１Ｆロビー　０４に説教しながら近づく。
状態：負傷箇所に包帯、上半身打ち身だらけ、アロハシャツﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

>123
……相変わらず空気が重い。出来損ないのホラーハウスへと逆戻りだ。
ただ遊園地と違うのは、気を抜けばあっさりと命を落とすことだが。

使用方法と言われても……引き金を引くだけではないのだろうか？敵に向けて引き金を引き、当てる。
それだけが使用目的のはずだが……しかし、良く考えたらリロードの仕方も知らない。
安全装置はどこにあるのかも。

伊達さんの説明を、階段を駆け降りながら注意深く聞く。それをかいつまむとこういうことだろうか。
接近するための布石、もしくは近距離の敵を速やかに撃滅するための数撃ちゃあたる方式の銃。
そして、後衛と言われても素人が後ろから弾をばらまくわけには行かない。伊達さんに当たったら一大事だ。
……言われた通りに自分の身を守るのが良さそうだ。というか、下手をしたら自分は単なる足手まといなのでは？
少し情けなくなってきた。

踊り場から五階の売り場へと階段を飛ばしながら降り、売場前の踊り場？……で立ち止まる。
シャッターが降りた音が響いた。

で、聞いたこと。知っての通り9mmMPは駄銃です。……知りませんでした。ただ聞きかじった知識しかないですから。
おまけにないよりはマシだの、曰く付きだの、いいところがまるでないような言葉が続いていく。
いくら銃器とはいえ、その効果は甚だ不安になってきた。

｢はい、よろしくお願いします……｣

早くも後悔し始めているのを表情に出さないように気を付けながら、俺は言葉を吐き出し、操作方を聞くのだった。

名前:羽田 裕一
年齢: 19
性別: 男
所持品: ﾘｭｯｸｻｯｸ 自作の棍 殺虫剤×2 ﾁｬｯｶﾏﾝ 軍手 ｺﾝﾊﾟｽ×2 のど飴×2 冷却ｼｰﾄ 9mmMP(25) 25発入り弾倉×5 サバイバルナイフ
現在地: 等訓市デパート階段五階踊り場
状況:伊達の後方に立ち止まる
自分の身体状況:頬に火傷＠治療 右肩に裂傷＠治療 ウイルス感染(ただし沈静化)

>263
>五月蝿いので、多数の触手の先端を硬化させ、一斉にその蝿目掛けて突き出す。
化け物が突き出してきた触手を、右に左にひらひらと避ける。
シャベス「おーおー、穏やかじゃないな。もっとゆっくりと遊ぼうぜ？」
「・・・シャベス、一瞬だけで良いから黙ってろ」
調子に乗ったシャベスは何をするか分からない。
後ろを見ると、機体に襲い掛かってくる触手をスプーナーがRPKで叩き落している。
一方の化け物は、屋上に居る人間目掛けて触手を振り下ろした直後だった。
「・・・・！！シャベス、触手を潰せ！」
言うまでも無く、シャベスは機関砲の連射を一際大きな触手に向けて放っていた。
吐き出された無数の弾丸は、一直線に触手へと吸い込まれていく。
そして、触手に大きな穴を幾つも開け、最後には吹き飛ばした。
「さて化け物、お前の相手はこの俺だ！」

現在地：等訓市デパート屋上
状況：暴走ネメシスの触手を数本破壊

こ…ここは…？
壁から飛び降りたあとで気が付いた。
普通の家にしてはずいぶんと高い塀だなと思っていたら、どうやらこれは違ったようだ。
忍び込んだ庭だと思っていたこの場所は、建物の裏手、隊員の訓練等に使うような広場なのだろうか…
テレビでそういうのを見たことがあるような気がする。
そして、建物の表側、正面のガレージには大きな赤い消防車…

…そう、ここは等訓市の消防署だったのだ！！

>246
>バリーン！！
私は足元に落ちていた金具をぶつけて窓を割り、消防署内に侵入した。

塀の向こうからはドスドスとあのオッカナイ巨人の足音が近付いてくる。
と、とにかく早く隠れないと…

名前：大江留美
年齢：２４歳
性別：女
所持品：携帯電話･財布･筆記用具等
現在地：等訓市
状況：消防署内に侵入

＞２６８
「・・・ゥボァァー！」
雄叫びを上げて壁を体当たりでぶち破る。
分厚い壁だが、２度、３度と繰り返すうちに破る事が出来た。
しかし、本来の目標では無い事は解かっている。
ＯＬの追跡を続けるべきか、再び本来の目標に向うべきか・・・
目撃者は全て殺せと命令を受けた追跡者は、まずはあのＯＬから血祭りに上げる事にした。
山田あすかはその後で充分だろう。

>261
クロスボウのストックと弓を分離し、切れた弦で縛ってバッグにしまう。
ふらつきながらも足を進める鈴木の後を、拳銃を構えて歩き、手近な研究室に潜り込んだ。
まずは血を落とさなければならないが、都合のいいことにすぐにティッシュが見つかる。
鈴木に手渡した。鈴木は繊維が傷口をこする苦痛に耐えながら、何とか血をふき取った。
「針とシニューがあれば縫ってやれるんだがな。内臓までいってそうか？」
見たところ胸板を爪で切り裂かれたらしい。出血は多いが傷の面積によるもので、
深さはそこまでないようだ。だが鈴木は曖昧な返事を返し、逆に問いかけてきた。
>「で、ロビーでやり合っているのは一体なんです？」
>「ああ、それともう一つ。あなた、ここから逃げ出したらその遺骨を山に撒くんでしたね。その後は・・・どうするんです？」
「さっきのアロハに弓の兄ちゃんと、なんか龍が書かれた趣味の悪い服着たフルフェイスの男が殴り合ってる。
　あの音聞いて解るとおり、両方とも人間じゃないな。フルフェイスの目的は証拠の隠滅らしい」
手近なデスクに荷物を降ろし、その脇に腰掛けた。
「で、この後どうするか、だが…正直まったく当てがない」
普通に避難所に駆け込むのは論外だ。恐らくどこも傘の息がかかっているだろう。街の外に出て、
普通に社会復帰と言うのも難しい。何せ自分は保菌者なのだ。ウィルスが自然環境下においてどの程度で
死滅するか不明な以上、迂闊に他人と接触することは出来ない。椎名町の避難所での発症も
発端は自分や川崎など、培尾市からの生存者が発端だった可能性は高い。
しかし、ではどうするかと言えば何も策がないと言うのが現状だ。
「どうするべきか逆に聞きたいくらいだよ」


所持品：閃光弾（2）、アンモニア（1本）、フィルム、テープ、
　　　　　クロスボウ（矢6本、火薬付き2本、アンプル付き1本）、
　　　　　グロック19（残弾13）、釘、無線機、ワクチン、高分子抽出物（4本）
現在地：狭戸市　傘社研究所　1階

>265
「どっから････」
変わってない。この男は全然変わっちゃいない。
「どっからそんなセリフが出てくるんだよ････！？」
生き方だとか、道だとか、聖人君主面で恥ずかしげもなく説教しやがる。
「俺が憎いんだろ！？ なら汚い言葉をぶつけりゃいい！ アンタだって人間なんだ！ 所詮はたかが人間なんだ！
仙人みたいに澄ましてんじゃねえよっ！！」
怒りか、嫉妬か、それとも････自分でも理解できない感情に爆発する04．
この人は、俺を憎むべき敵としても見ちゃくれねえのか････。
十年経っても、不出来な弟子のまんまかよ。

「････もういい」
近づいてくる師父を見て、彼はゆっくりと首を振る。
「無力感ってやつを味わってもらおうかと思ったけど、アンタはどんだけ叩きのめしてもくだらないことを言いそうだ。
････もういいよ」
右の拳を砕けんばかりに握り締めて、ぎりぎりと体を捻る。
超スピードとありったけの膂力を込めた拳は、１００ｔを超える衝撃を生み出す。
避けること受けることもできない。一撃必殺の拳である。
「一瞬で死ね！！」
真っ向勝負、正面から超人的な速度と威力をもって、ただぶん殴るだけ。
一本の黒い槍が、師の心臓へと突き放たれた。

所持品：フック付きワイヤー射出装置x2、研究所の起爆スイッチ。装甲服
現在地・状況：狭戸市、研究所一階玄関前ロビー、アロハマンに渾身の突きを放つ。
状態：健康、ヘルメットなし

＞256
＞「ウィルス…？それはどういう事だ？詳しく教えてくれ。」

救急隊員の問いに、私は暫し沈黙する。
適当な言葉を頭の中で模索した後で私は彼に語りだした。

「今現在、此処らは傘社の開発した『T』という名のウィルスによって汚染されており
　人間は『T』に感染すると奴等、即ちゾンビへと変化して更に他の人間を襲う。
　まるで鼠の繁殖の様に、恐ろしい速さで奴等は数を増やしていくんだが…
　私はその事実を君達から少しばかり早く知ってその傘社に抵抗を始めた。
　その抵抗の中で、私は奴等がこの街にばら撒いた『T』と対を成すこの抗ウィルスを入手してね。
　この抗ウィルス剤を使えば、先程も言った様に体内に抗体を形成して感染を防げる。
　それと、これは使い道としては出来るだけ避けたいんだが、この抗ウィルス剤は
　『T』によって生み出された怪物達を容易く殺す力も秘めているんだよ。」

既に私へのデイライトの投与は完了している、最後の1錠は新たな生存者の為
残しておく必要がありそうだが、これ以上の探索はウィルス感染の恐れがないとしても
かなり危険なものになる、汚染が進行し強力なB，O，Wも出現しているだろう。
「とにかく今はそれを飲んで、さぁ避難所へ向おう」

＞268
私が廊下へ出るのと同時、硝子が割れ、飛び散る音が響く。
そしてそれに続く、落ちた硝子の破片を何者かが踏み締める音。
侵入者…だろうか、生存者だとしても先程の救急隊員の様に
今、自身が追い掛けられている殺戮者を連れ込んで来る可能性が高い。
私は誰にも気付かれぬ様に、デイライト銃に抗ウィルス剤を装填した。

名前：花井修三
年齢：57
性別：男
所持品：車椅子、黒いコート、デイライト銃（装填数1発）
現在地・等訓市　消防署1F 放送室前　廊下
状態：ウィルスの簡単な説明→OLの侵入に警戒

>251>260
>『いいか、よく聞いてくれ！この排泄物の塊の注意を引いてくれ！その間に一斉射で倒す！』
>「うるせぇ！耳が潰れるだろうがこのボケ！音量を低くしろ！」
ふいに聞き覚えのある声が辺りに響いた。
「ロバートさん？！」
驚く間も無く、軽々と抱き上げられて駐車場を移動する。
>「・・・・お前が死んだら、重田が悲しむぜ。ここはプロに任せて一般人らしく逃げ回ってろ」
再会できた嬉しさと触手から逃れた安堵で胸が一杯で、子供のようにただ頷く事しか出来なかった。
>264
重田さんは酷い有様だった。ロバートさんなりの励ましも、聞こえたかどうかすら疑わしい。
……私のせいだ。
「重田さん……起きて。こんなところで寝ちゃ駄目よ？」
声の震えを押し殺して、そっと呼びかける。僅かに反応が返ってきた。まだ望みはある。
手当てをしようとして、ふと自分の左手首から出血している事に気づき愕然とする。
触手にあれほど強く引っ張られたのだから、当然といえば当然だろうが……。
緊張が解けた為か、怪我に気づいた途端、身体の彼方此方が痛み出した。だが自分にかまけている場合ではない。
「誰か！お願い手を貸して！！」
無駄だと思いながらも声を張り上げ、自分の手首はハンカチを硬く巻きつける。
私の血から感染させてしまうのはごめんだった。
「私は…無事よ。重田さんが守ってくれたお陰ね。ロバートさんも今、傘社のヘリと一緒にアレと応戦しているの」
意識を保たせるために声を掛け続けながら、私は手指を殺菌する。
そして口の異物を取り除き、気道を確保して彼の止血を始めた。
衣服を緩めて、邪魔なアーマー類や鉄帽も取り去る。慌てないよう手順どおり行うと、程なくして出血は収まった。
救急キットを使った手当てが終わると、私は手近な車の窓を何台か壊して、厚手のコート２枚とショルダーバックを失敬した。
中には雑誌や未開封のペットボトルも有った。雑誌や木刀等を添え木代わりに、骨折個所や背骨を固定する。

所持品：マッチ、救急品袋、日本刀 、ショルダーバック（中身不明）ミネラルウォーター
現在地：状況：デパート屋上。>264の応急手当開始。
状 　態：打撲。四肢、首に内出血。左手首から出血。

>267
突き出した触手の一撃は尽く避けられ、あまつさえには振り下ろした触手を吹き飛ばされた。
「ｶﾞｶﾞｧ………ｷﾞｨｷﾞｱ」
触手をわななかせ、体を震わせて怒りを顕にする。何処まで『俺』の邪魔をするんだ？
『自分の物』を取り返そうとして何が悪い？何故お前らは邪魔をする？
折角『新しい生』を授かったというのに、折角『新しい種』として生まれ変わったのに…
「Aaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!」
肉の間に埋没した声帯が振るえ、金属を擦り合わせるような不快音を肉の中から発生させる。
不快音が発生すると同時に、更に肉塊はその大きさを増大させていく。その大きさは既に縦横10ｍ以上である。
全身を覆う触手の太さも、丸太というよりも鉄柱に等しい太さとなっていた。これで一打ちされれば、人間など一瞬で襤褸屑と化すだろう。
鉄柱のような触手の表面を、更に細い触手が繊毛のように覆っている。それらはうねうねと蠢いており、不快なことこの上ない。
駐車してあった車に幾つもの触手を伸ばし、絡めて軽がると持ち上げる。
そして、野球の投手よろしく、思い切り振りかぶって空を飛んでいる蝿に何台もの車を投げつける。
車を投げつけている傍らでは、駐車場を照らしていた何本もの照明灯を触手で引っこ抜き、それを棍棒のようにぶんぶんと260目掛けて振り下ろしたり、
薙ぎ払ったりする。

>269
侵入した先は狭いロッカールームだった。
すばやく窓の陰に身を隠して外をうかがう。
…助かったわ…
どうやらあの化け物の追跡を振り切ることが出来たようだ。
まぁ、あの巨体ではいくらなんでもあの塀を乗り越えるのは無理だろう。
あきらめて早く帰ってくれればいいけど…

と、突然大きな音が響いて消防署裏の塀が崩れ去ってしまった！！
そして砂煙の中からは、やはりさっきの巨人の姿が。

…もしかして体当たりであの塀を崩したっていうの？！まさか！
…で、でも、そういえば…
たしかあの怪物と最初に出会った時、あの時もあいつは壁の大穴から現れた…

なんて馬鹿力！！
私は大慌てで走って廊下に飛び出した。

名前：大江留美
年齢：２４歳
性別：女
所持品：携帯電話･財布･筆記用具等
現在地：等訓市消防署
状況：廊下に移動

>241
「はぁ…武器を、ですか？」
馬鹿なことをほざくな。武器を失えば、私が生き残れる確率が下がってしまう。
「残念ですがそれは出来ませんね。実は猟銃の弾がもうあまり無いんですよ。
銃が使えなくなれば必然的にバットを使いますしねぇ……」
ポケットから二、三個散弾を取り出してみせる。事実、最初に持っていた弾は
銃と共に盗んできた20発だけでこれからも補給の見込みは無い。
残っているのが14発で、あの動く死体を倒すのには1発2発程度使うだろう。
銃で殺せるのは大体10から低くて5匹くらいと考えた方がいい。
>243
言い訳を考えていると、ちょうどよく車椅子の男が消防士の斧を手渡した。
私に渡されたのは抗ウイルス剤なるカプセルの薬品だ。
「…このバットよりそっちの方がいいでしょう。たぶん威力が高い」
武器を得た救急隊員にそう言ってからカプセルを水で流し込んだ。
>272
「避難所に向かうならば車が必要です。消防車か救急車があると……」
突然ガラスが割れる音、それに続けて砲撃でも食らったかのような轟音と共に
重いもの、おそらくは署の外壁が崩れる音が聞こえた。
思い出せたのは巨大なザリガニと巨大なワニ、どちらも私を襲った怪物だ。
「……何か来たようですね…急いでここを出ましょう」
浮いてきた冷や汗を拭い、震える手で猟銃に弾を込めた。

名前：田中宗一
年齢：46
性別：男
所持品：金属バット、猟銃（2発装填・予備12発）
煙草、100円ライター、乾パン2缶と半分、ミネラルウォーター2本と4分の3
ビーフジャーキー2袋、ガソリン2缶、紙幣数枚
現在地・状況：等訓市　国道沿いの消防署　放送室
自分の状態：廊下から聞こえた音を警戒

>272
車椅子の男から、奴らの事も含めてこの街の状況説明を聞いた。
やはり俺の思っていた通りだった。
だが、具体的にどうなったら感染するのだろう？
どんな感染にせよ、俺は奴らに服を触られただけだ。
感染してるという事は、まずないだろう。

銃を持っている男が水で、あの薬を流し込んだ。
俺は水を持っていない…だが、助けてもらった上に水を要求するなんて事は出来ない。

この薬は確か…体のウィルスを死滅させるのと、今後一切感染しないんだったよな。
多分、この二人は大丈夫だと思うが、今後感染者が出たら…いや、今他人の事を考えてる場合ではない。
俺は薬を口に近づけるが、やはり今後の事も考えよう　とポケットに薬をしまった。

>276
＞「……何か来たようですね…急いでここを出ましょう」

「さっきの車庫になら車はあったが、鍵が…。消防署内の…恐らく事務室なら車の鍵くらいならあると思う。けどモタモタしてると奴らに…どうします？」

名前：神田亮
年齢：28
性別：男
所持品：携帯電話、救急箱
現在地・等訓市　消防署1F 放送室前
状態：右肩完治

>267>274
俺に向けて振り下ろされた触手が弾け飛び、勢い余った弾丸が幾つも俺の後ろで炸裂する。
「だ・か・ら！考えて撃と言ってるだろ！学習能力無いのか！」
ハインドに大声で抗議し、走り出す。
その速度は、世界記録に勝るとも劣らない。
と、急に照明灯が振り下ろされる。さらに他の照明灯が、薙ぐようにこちらへ向かってくる。
「HAHAHAHHAHHAHAHAHAHAHA！その程度では、ソマリアの民兵の方がまだ強いぞ！」
嘲笑しながら、二本の照明灯を前転で避ける。
さらに振り下ろされた別の照明灯も、同じ様に避ける。
と、化け物の傍にある物に目がついた。
「Gooｄ・・・ガス管か・・・・」
小さく呟いて、ガス管に向けグレネードを放つ。
グレネードはガス管に直撃し、炎の渦が巻き上がって化け物へ引火する。
「焼肉になれ、化け物！」
そして、今度はハインドの方を向いて言う。
「今だ、全弾叩き込んでやれ！相手はミートボールだ！生き物じゃない！」
言い終わると同時に、桂木と重田の方へ走り寄る。
こちらを向いてきた桂木に、大声で叫ぶ。
「もっと体を低くしろ！破片でやられるぞ！」

名前：ロバート・ファリントン
年齢：37
性別：男
所持品：M16＋M203（22発/1発）＋30連マガジン×6、M203グレネード×0
　　　　　ベレッタM92F（8発）＋8連マガジン×2、コンバットナイフ
　　　　　煙幕手榴弾×1、携帯無線機、水筒、携帯食糧4パック
　　　　　バックパック（暗視鏡、発煙筒2本、30連マガジン×2）
現在地：等訓市デパート屋上
状況：ネメシスを火炙りの刑にし、ハインドにネメシスを攻撃する様叫ぶ

>274
>そして、野球の投手よろしく、思い切り振りかぶって空を飛んでいる蝿に何台もの車を投げつける。
「くそっ、やたらと物を投げるな！」
シャベス「照準が定まらない！一度上昇しろ！」
言われるまでも無く、俺は機体を急上昇させていた。
当たる物が無くなった数台の車が、屋上から地面へと落下していく。
車が無くなったのか何なのか、触手が一瞬動かなくなる。

>278
>グレネードはガス管に直撃し、炎の渦が巻き上がって化け物へ引火する。
再び機体を射撃ラインに戻した瞬間、化け物の体が火に包まれる。
>「今だ、全弾叩き込んでやれ！相手はミートボールだ！生き物じゃない！」
米軍の兵士が叫ぶと同時に、俺は指示を下した。
「シャベス、ロケットとミサイルを全て叩き込め！スプーナー、出来る範囲で奴を撃て！」
指示を聞いたシャベスが、トリガーを絞る。
同時に、何発ものミサイルとロケットが吐き出され、白い尾を引いてネメシスに向かっていく。
「このバケモノめ、もうお前の人生はエンディングだ！」

現在地：等訓市デパート屋上
状況：暴走ネメシスにとどめの攻撃を行う

>262
>「鈴木の奴とは同僚だよ。あいつは俺の顔を知らないだろうけどね。」
ちょっと待って。鈴木さんって自衛官じゃなかったの！？
(そんな…。)
無線機からの声の主の沈黙は多分肯定…傘社の人間ってわけね。
じゃあ何であたしの本当の事を知らないのかしら？
>「なんだ、そりゃ？あんた、ふざけてんのか？病院で持ち物は取り上げられたはずだぜ。」
疑問は確信に変わった。注射器を見てのこの反応…。
(ははーん…知らないってわけね…)
ニヤリと笑みが零れてしまうのを止められなかった。
「残念でした。取り上げたつもりでしょうけど、コレは何時でも入手可能よ。勿論、あたしにだけ。」
この言葉に果たして向こうが食いついて来るかどうか…。
車の中に放置されていた煙草を失敬して、火を付ける。
煙を胸いっぱいに吸い込んで、ゆっくりと吐き出しながら相手の出方を待った。
>「・・・市の郊外にある暮伊山の山小屋を目指せ。
>通常のルートで県外に移動すると傘の医療チームと自衛隊が検問を張っているぞ。
>そこの登山ルート入り口にうちの連中が待機している。」
「医療チーム？厄介なのがいるもんね。」
正直、どの組織の医療チームの検問に引っかかるのは避けたい。
だって…ねぇ。バレたら拘束決定じゃない。
「判ったわ。お迎え、宜しくね。」
どの道傘社の懐に飛び込む事になる…まぁそれでもいいわ。
ある意味、好都合かもしれない。
>「もちろん鈴木も一緒だ。あんたの力になってくれるだろうね。」
「馬鹿言わないで。鈴木さんの職務怠慢で今度の事件が起こったのよ。
あの人がきちんとあたしを検査してれば…。」
…今更何を言っても遅い。それに彼の責任じゃない…そんな事は判っているつもりだったのに。
「何でもないわ。じゃあ着替えと食事、それとお風呂の用意しててよね。
言っとくけど、培養液のお風呂は却下よ？」
そう捲くし立てるとアクセルを思いっ切り踏み込んだ。
「あと、そこでイヤラシイ覗きでもしてたら、注射器の中身の事も判るんじゃないかしら？」



駐車場から出るとそのまま暮伊山を目指す。
「楽しいデートになるといいわね。」

名前：山田あすか
年齢： 24
性別： 女
所持品： メス　空の注射器(3本)　自己血入りの注射器1本 　包帯　ガーゼ　消毒用アルコール
　　　　　止血剤　
現在地・状況：等訓市道路上。
自分の状態：全身打撲。暮伊山へ向けて走行中。

>276>277
＞「恐らく事務室なら車の鍵くらいならあると思う。」

事務室と言えば、あの消防士の死体のある部屋だ。
私は慌てて反論した、あそこは出来れば立ち入りたくは無い。
「いや待ちたまえよ、上の階には蛞蝓の化け物達に占拠されている。
　鍵を取りに行っても逆に危険だろう、それに第一私は車椅子だ。
　エレベーターは壊れているし移動が出来ない。頼む、1階で何とかしようじゃないか」
それにもしあの消防士が救急隊員の男の同僚で、しかも親しい仲だとしたら。
彼は冷静ではいられなくなるだろう、あの凄惨な有様に発狂してしまうかも知れない
この危機的状況の中でそれだけは本当に困る。私は君達が頼りなんだよ。

「今は身を隠して侵入者の様子を探ろう、下手に移動すると危険だよ」

名前：花井修三
年齢：57
性別：男
所持品：車椅子、黒いコート、デイライト銃（装填数1発）
現在地・等訓市　消防署1F 放送室前
状態：田中と神田に意見

重田さんの顔の血を拭うと僅かに呻き声が上がった。水が欲しいのだろうか。だがそれは自殺行為だ。
「生きて帰ったら、デートに誘ってくださるんでしょう？」
代わりに、水を含ませたガーゼで唇を湿らせるに留めた。
「………頑張って…お願いよ……」
――――ついさっきまで、怪我はしていても元気だったのに。
応急手当なら自分でも出来る。だが問題は内臓の損傷だ。恐らくは………。
「………お願い……貴方まで…私を置いていかないで……！」
堪え切れなかった涙が溢れて、重田さんの顔に幾つも落ちた。
慌てて顔を拭うと、祈るような気持ちで手に入れた２枚のコートを毛布代わりに掛ける。
今すぐにでも医者の治療が必要だ。ヘリへ運ばなくては。でもどうやって？
私は周囲を見渡した。少し離れたトラックの影に、大型台車が置き去りになっていた。だが今は動けそうに無い。
>274　>278　>279
触手は更に大きくなっていた。それに伴い、攻撃内容も尋常でなくなってきた。
重田さんが身を呈して庇ってくれていたとき、もし一度でもこれを受けていたら二人とも死んでいただろう。
彼を弾き飛ばした時の力と比べても、あえて手加減していたとしか思えなかった。
自衛官達の援護を受けたにしても、その攻撃を全て躱わすロバートさんの動きは大したものだった。
暖めるように重田さんの手を取りながら、火だるまになった化け物の様子を伺う。
そういえば…ふと、どうでもいい疑問が頭を過ぎった…どうしてあの時、アレは私を選んだのかしら。
触手に捕らえられたとき、肉塊から一番離れていたのは私だった筈なのに。
>「今だ、全弾叩き込んでやれ！相手はミートボールだ！生き物じゃない！」
妙に引っかかる。襲われた時、執着とも取れる明確な意思を感じたせいだろうか？
――――アレはただの化け物で、今はそんな事はどうでもいい筈なのに。
>「もっと体を低くしろ！破片でやられるぞ！」
駆け寄るロバートさんにはっと我に返った私は、傷に障らないよう気遣いながら怪我人の上に覆い被さった。

所持品：マッチ、救急品袋、日本刀、ショルダーバック（中身不明）、ミネラルウォーター（開封済）
現在地：状況：デパート屋上。>264の応急手当終了。
　状態：打撲。四肢、首に内出血。左手首から出血。

>278
棍棒代わりに振り下ろした照明灯が尽く避けられ、278が放った攻撃で全身が炎に包まれる。
嗚呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼…
畜生畜生。胸糞悪い。何でこんな奴らに『俺』の『新たな命』を穢されなくてはならない？
一度はただの屍喰鬼に成り下がった『俺』だったが、今はこうして強靭な肉体を手に入れ、人間以上の存在に昇華した。
其れが何故、何故、何故、何故に脆弱な人間共に翻弄されなくてはならない？嗚呼畜生。不条理だ。
「嗚呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼!!!!!」
狂ったような金切り声を肉の中から発し、肉が焦げながらも触手を闇雲に振り回す。
蛇のようにのた打ち回る触手が、駐車してあった数台の車を叩き潰し、爆発させた。
のたうつ触手は駐車場のアスファルトを砕き、徐々にではあるが駐車場全体に亀裂が走り始める。

>279
何かが空を切り裂いて迫り来る。直感ではあるが、それを喰らうのは非常に拙い。
咄嗟に全部の触手を振り回し、迫り来る何かを空中で叩き落そうとする。
迫り来る何かの数発は空を切る触手によって空中で爆発四散したが、その内の数発が直撃した。
爆炎が上がると同時に周囲に紫色の体液と土気色の肉片が飛び散り、触手の幾つかが力なく萎れた。
体の大半は吹き飛ばされ、その体を循環する体液が止め処なく溢れ出ていく…程無くして、肉塊は完全にその動きを停止した。
だが、肉塊が動きを停止したかと思われたその瞬間、一本の触手が肉の山の中から279に向って一直線に伸び、機銃に絡み付いてそれを引きちぎった。
279の機銃を引きちぎると、今度こそその体積の半分を失った肉塊は活動を停止した…しかし、彼らは知っているのだろうか？
肉の繭に抱かれた『新たな命の存在』を。そしてその鼓動と目覚めの時が近いのを……

隠れられる場所を探して消防署内の廊下を走り回る。
消防車か、それとも他に動かせる車でもあれば逃げることもで
きるんだけど…

ドン！ドン！ドン！！
後ろから解体工事現場のような物凄い音が響いてきた。
この建物はもちろん鉄筋コンクリートの造りだが、すぐにまた
破られてしまうだろう。

>276>277>281
廊下を曲がったところでその先に突然人影が見えた。
一瞬またゾンビが現れたのかとも思ったが、どうやら生きた普
通の人間のようだ。
向こうも私のことをゾンビとでも思っているのか、少し警戒し
ているようだが、今はそれどころではない。

「怪物がすぐそこまで来てるわ！早く逃げないと殺されるわよ！！」
走りながら三人組にそう呼びかけた。

名前：大江留美
年齢：２４歳
性別：女
所持品：携帯電話･財布･筆記用具等
現在地：等訓市消防署内廊下

＞２７０−２７１
＞「さっきのアロハに弓の兄ちゃんと、なんか龍が書かれた趣味の悪い服着たフルフェイスの男が
　殴り合ってる。 あの音聞いて解るとおり、両方とも人間じゃないな。フルフェイスの目的は証拠の隠滅らしい」
シノザキがデスクに腰を降ろしながら言った。
証拠の隠滅、という単語に苦笑する。
同じ事をシノザキに対して行なったからだ。
その苦笑もすぐに凍りつく。アロハシャツの男に間接を極められた事を思い出したのだ。
＞「一瞬で死ね！！」
ロビーから聞える叫び声に首を竦める。
「あの手の台詞が出ると決着がつくのは早いもんです。」
大抵の連中は続けて母親や恋人、そして大切な人の名前を呼ぶ事は経験上知っていた。
ごく稀に生き延びたり、呪詛の言葉を吐く人間もいるが。
＞「で、この後どうするか、だが…正直まったく当てがない」
暫く考えた後にシノザキが呟く。
＞「どうするべきか逆に聞きたいくらいだよ」
「・・・取りあえず、自衛隊を待ちましょう。素直に検問を抜けるって手も有りますけどね。
　左程、難しくは無いでしょうな。まぁ・・・生活に関しての保障がどこまで下りるかは解かりませんが。
　一体、何を心配してるんです？遺骨の事ですか？」
こちらとしては、混乱を利用して逃亡する予定だった。
が、この傷では怪しまれる。おまけに死ぬまで用心して暮らさなければならないだろう。
一番肝心な事を尋ねた。シノザキにはシノザキの何かがあるのだろう。
それが解からなければ、対応は出来ないのだ。

所持品：６４式小銃（ストック破損、残弾５）、シグの弾倉（１）、無線機、煙草 （空）
　　　　　１００円ライター , マグライト、 レザーマンツール（１０得ナイフ）、ワクチン×２、
　　　　　アンプル（抽出高分子入り）×５本 、アンモニア×１
　　　　　現在地：狭戸市　傘社研究所１階　研究室　
健康状態：胸に切り傷（出血は少量）。内蔵に損傷？

＞２８０
＞「残念でした。取り上げたつもりでしょうけど、コレは何時でも入手可能よ。勿論、あたしにだけ。」
モニターに写った勝ち誇った笑みに思考が一瞬低下する。
ブラフかどうかは解からない。
しかし、あの女は抗ウィルス剤を所有していたのだ。
・・・それも、見た事も無い構造の物だった。
＞「馬鹿言わないで。鈴木さんの職務怠慢で今度の事件が起こったのよ。
　　あの人がきちんとあたしを検査してれば…。」
口数を意識的に減らす努力を始める。
機密保持の為の職務意識でなく、女には絶対に口で勝てないからだ。
＞「何でもないわ。じゃあ着替えと食事、それとお風呂の用意しててよね。
　　言っとくけど、培養液のお風呂は却下よ？」
「了解した。回収の準備をしておく。」
ガクンとカメラの位置が上下し、補助席の床がアップで映し出される。
＞「あと、そこでイヤラシイ覗きでもしてたら、注射器の中身の事も判るんじゃないかしら？」
全く、どこまでも口の減らない女だ。
「了解。通信を一旦終了する。」

マイクのスイッチを切ると溜め息をつき、暮伊山の待機チームに連絡を入れる。
「あー、こちら本部。お客が行く。若い女で看護婦だ。・・・特徴？そうだな、綺麗な目をした女だ。」
金色の目をした女は滅多にいないだろう。

>271
激昂する教え子を見つめ、青年は静かに笑みを漏らす。
自分には人を教え導く資格などないのだろう。
目の前の彼がその良い例だ。自分と出会いさえしなければ別の道もあったはずなのだ。
しかし、もはや後戻りはできない。
今できるのは、倒すことのみだ。

ヘイロンの拳が来る。
速く、速く、鋭く、力強く。強さのみを求めた彼の人生を表すかのような、非人間的な破壊をもたらす一撃だ。
そう、彼の全てだ。
ならば逃げることなどできはしない。正面から打ち破る。
それが師としてのケジメなのだと、彼は思った。

灰色の世界。何もかもが色を失って見える。極一握りの人間だけが到達可能な、極限の集中力の世界。
全ての動きがスローに見えるこの世界で、青年はヘイロンの拳を見切り、紙一重でかわそうと腰を沈める。
39年の人生、13000日を越える血を吐くような鍛錬の日々、数え切れない命のやり取り。
彼の今までが揺るぎないものとなって、今の彼を後押ししている。
人外とはいえ、たかがスピード、たかがパワー。そんなものに尻込みして、過ちに背を向けるわけにはいかない。
身を捻って拳をかわす。かわす。紙一重で････。
かわしきれない。
音のない世界に灰色の飛沫が無数に現れる。血だ。身を削られたが、直撃は免れたらしい。
ならば問題はない。
そのまま身を捻り続け、両足を地面から離す。
全身の回転を加えた、渾身の蹴りが、ヘイロンの胴体に命中する。
建物を奮わせるような凄まじい衝突音。
師弟の体は、反発するかの如く弾け飛んだ。

所持品：メモ帳
現在地・状況：狭戸市、研究所１Ｆロビー　０４にカウンターの蹴りをくらわせ、反動で吹き飛ぶ。
状態：？

楽雲市と梅尾詞(4)村

（雑賀＆重田）
>282>283
肉塊がハインドからのロケットとミサイルの攻撃を受け、活動が停止するのを見届けると、肉塊の触手によって拉げて爆発した
車の残骸の間を縫うように移動し、桜子と重田の下へ走り寄った。
重田は既に虫の息だった。出血が止まっているものの、全身は血塗れであり、微かに聞こえる呼吸は掠れている。
桜子はそんな重田の上に庇うように覆い被さっていた。雑賀は彼女の背後に立ち、その華奢な背に向って言った。
「早くこの場を脱出しましょう。出なければ、重田が手遅れになってしまいます」
重田に覆い被さっていた桜子をやんわりと退かし、襤褸屑寸前の重田を肩に担ぎ上げる。
そしてヘリへと回れ右をし、肩に担ぎ上げた重田を励ましながら歩き出す。
「重田、お前は良くやった。だが、まだ私は任務を解除してはいない。任務が解かれない限り、死ぬ事は許さんぞ」
肩に担いだ重田はだらりと四肢を垂らしており、殆ど生気が感じられなかった。早く治療を施さなければ、確実に彼に死が訪れてしまう。

誰かが、すっかり冷たくなってしまった自分の手を握ってくれている。半分閉じかけた瞳では、その誰かの顔を見ることは叶わない。
ふと、殆ど麻痺してしまったを鼻腔を伽羅の良い匂いが擽った。それだけで、誰が傍に居るのかが分かった。
「……ぁぁあ」
その人の名前を呼ぼうと声を絞り出すが、呻き声しか出なかった…ほぼ、自分は助からないだろう。
彼女の懸命な手当てとは裏腹に、自分の体からは生気が失われつつある。氷のように、今の自分の体は冷たくなってしまっている。
突然、体が誰かに担ぎ上げられた。恐らく、班長だろう。このまま自分をヘリに収容するつもりだ。

すっかり氷のように冷たくなった重田を、他の誘導員と三人がかりで傷に障らない様にヘリに収容する。
早くこの場を脱出し、避難所に向わなければ。其処になら野外手術システムがあり、重田に充分な手当てをすることも出来る。
だが、このまま脱出するわけにはいかない。他の生存者を探しに行った伊達とあの青年、それと大沢と佐々木の二名も収容しなければならない。
雑賀はベストに括り付けてあった無線機を手に取った。
「伊達。早急に戻って来い。重田が重傷を負った…見たところ、もってあと一〜二時間といったところだ」
部下の命が掛かっている。何としても救いたい。伊達に無線連絡をする傍ら、誘導員二人に残った二人を連れてこさせるよう命令する。

名前： 雑賀誠一
年齢： 23
性別： 男
装備品：（共通）CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢（予備弾薬他食料）
武装：（雑賀）…89式小銃（5発）（市街地狙撃戦仕様&40ｍｍ擲弾発射筒付き（0発）+40ｍｍ擲弾×３）
　　　　　　　　　　　　　　9ｍｍ拳銃（8+1発）+9連装マガジン×２、銃剣 、小銃用30連装マガジン×5、手榴弾×３
現在地・状況：屋上/重田をヘリに収容し、伊達に無線連絡。誘導員二人が大沢と佐々木を連れてくる。
自分の状態： 良好

>266
羽田に9ｍｍMPの扱い方を教えようとしていたときであった。突然、胸の無線機が鳴り響いた。
伊達はただ事ではないと思い、無線機の応答に応えた。
「…分かりました。直ぐに戻ります」
雑賀との通信を終えると、伊達は羽田に向き直った。
「仲間が重傷を負い、直ぐに治療をしなければ助からないとのことです…すみませんが、これ以上の捜索は無理です」
目を伏せながら、先程の無線の内容を簡単に話す。
「…戻りましょう」
羽田の返事を聞かず、伊達は階段を引き返した。羽田には悪いが、生きているかも分からない人間の命よりも、今は瀕死の同僚の命の方が大切だ。
伊達は先頭に立ち、階段を段飛ばしで駆け上がった。

名前：伊達雅宗
年齢：21
性別：男
装備品：CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢（予備弾薬他食料）
武装：（伊達）…89式小銃（30発）+30連装マガジン×5（市街地戦仕様&ポンプアクション式散弾銃付き（5発）+ショットシェル×5）、
　　　　　　　　　　9ｍｍ拳銃（9発+１）+9連装マガジン×2、98式軍刀（形見）、手榴弾×３、200連装ボックスマガジン×１、銃剣
現在地・状況：五階売り場→屋上/ 雑賀から連絡を受け、引き返す
健康状態：良好

>286
>「了解。通信を一旦終了する。」
吉と出るか、凶とでるか…。快調に車を飛ばしながら短くなった煙草を消した。
登山ルートかぁ。どの道化け物のオンパレードなんでしょうね。
助手席の小人は依然として気絶したまま。
仔猫はちゃっかりその膝で丸くなってるし…。

次の一本に火をつけようと、片手でライターを探してたら指先に小さくて硬い物が触れた。
「ラッキー。」
一時的なエネルギー源発見ってとこかしら？
カラフルな包みのソレを数個ポケットに入れる。
「…食べるかしら？」
未だにぐったりしている小人の手に数個乗せて、2本目の煙草に火をつける。

「化け物が出てきませんように。」

名前：山田あすか
年齢： 24
性別： 女
所持品： メス　空の注射器(3本)　自己血入りの注射器1本 　包帯　ガーゼ　消毒用アルコール
　　　　　止血剤　 飴玉7個
現在地・状況：等訓市道路上。
自分の状態：全身打撲。暮伊山へ向けて走行中。

>285>287
手当ての甲斐あってか、鈴木の出血は治まりつつあるようだ。
>「・・・取りあえず、自衛隊を待ちましょう。素直に検問を抜けるって手も有りますけどね。
>　左程、難しくは無いでしょうな。まぁ・・・生活に関しての保障がどこまで下りるかは解かりませんが。
>　一体、何を心配してるんです？遺骨の事ですか？」
手を休めずに鈴木が聞く。
「それもあるな。まぁ山から撒くのが宜しくないなら、寺に投げ込んで無縁仏として扱ってもらうかな
　…で、まぁこっちが本題なんだが、『これ』はウイルス災害だな？」
鈴木がいまさら何を言うのかと言いたげな顔で頷く。
「俺達はどういうわけか発症はしていないが、衣服や皮膚、髪の毛には当然ウイルスが付着しているわけだ。
　この時点で検問を避けて街を出るのはアウトだろう。最悪、接触した人間すべてゾンビになる」
ロビーから一際重たい音が響いた。決着だろうか？
「恐らく安全に接触できるのは傘がらみの連中だけ。だが、あんた等も敵対している派閥の連中も
　どこまで信用していいもんかと思ってな。ま、本人の目の前で言う台詞じゃないが」
鈴木は包帯の代わりになるものを探しているようだ。
「もう一個、今出来た心配事だが…どっちが勝ったんだろう？」
二人とは、もちろんロビーで対峙しているであろう二人だ。
アロハの男が勝っていれば恐らく問題はない。絶対にと言い切れないのが不安ではあるが。
フルフェイスの男だったら最悪だ。勝ち目は無いわけではないが、真っ向からやり合えば
宝くじを3枚買って、一等、前後賞を引き当てる程度の奇跡は必要になるはずだ。
もしもいまだ決着していないのであれば、協力するか傍観するかを選択しなければならないだろう。
ふと、落ち物パズルと言われる類のゲームを思い出した。画面上から落ちてくるブロックの色を揃えたり、
列を埋めたりするゲームだ。進行するにしたがってブロックの落下速度が速くなる。
そして、ひとつミスをすると立て直す間もなく次のブロックが落ちてくる。
（まさに問題が『山積み』だな……）


所持品：閃光弾（2）、アンモニア（1本）、フィルム、テープ、
　　　　　クロスボウ（矢6本、火薬付き2本、アンプル付き1本）、
　　　　　グロック19（残弾13）、釘、無線機、ワクチン、高分子抽出物（4本）
現在地：狭戸市　傘社研究所　1階

＞２８７＞２９２
シノザキの質問に呆れかえった表情で頷く。
推測は正しい。
『これ』はウィルス災害だ。
各種資料が詰め込まれたDVDを研究員から受け取っている。
ユダの持って来たワクチンや、我々の感染という言葉から『ウィルス災害』だと推測は出来る。
＞「俺達はどういうわけか発症はしていないが、衣服や皮膚、髪の毛には当然ウイルスが
　　付着しているわけだ。 この時点で検問を避けて街を出るのはアウトだろう。
　　最悪、接触した人間すべてゾンビになる」
包帯の代わりを探しながら耳を傾ける。
＞「恐らく安全に接触できるのは傘がらみの連中だけ。だが、あんた等も敵対している派閥の連中も
　　どこまで信用していいもんかと思ってな。ま、本人の目の前で言う台詞じゃないが」
「長生きしますよ。貴方は頭も良いし、用心深い。」
南米の教訓ですな、という台詞は直前で飲み込む事に成功した。
「・・・体液交換、もしくはそれに類する接触によって感染。紫外線には非常に弱く設計されている。
　理由は管理できない恐れがある為。まぁ、その結果がこれですよ。全く予算が潤沢な研究者って奴等は。」
シノザキから回収したDVDの一枚、ヘリのシートに滑り込ませておいた分の情報だ。
上司の説明よりも信頼出来る情報でもある。
＞「もう一個、今出来た心配事だが…どっちが勝ったんだろう？」
「窓から逃げましょう。物事は最悪な方を想像するに限る。」
そしてベストを尽くす。
まずは窓から逃げ出す為に立ち上がった。。

所持品：６４式小銃（ストック破損、残弾５）、シグの弾倉（１）、無線機、煙草 （空）
　　　　　１００円ライター , マグライト、 レザーマンツール（１０得ナイフ）、ワクチン×２、
　　　　　アンプル（抽出高分子入り）×５本 、アンモニア×１
　　　　　現在地：狭戸市　傘社研究所１階　研究室　
健康状態：胸に切り傷（出血は少量）。内蔵に損傷？

　

>277、281
鍵は二階の事務室にあるのは私も知っている事だ。
だが、私がここに一度来た事を悟られるわけには行かない。
「そうなんですか？それなら急いで取ってこなければ……」
救急隊員と話している途中に「待ちたまえ」と車椅子が口を挟む。
彼の話によれば、二階は怪物ナメクジの群れが占拠しているらしい。
冗談じゃない。これ以上、訳の分からない怪物とは戦いたくない。
「……それならば下手に外に出ず、ここに隠れていましょう」
>284
何者かがコンクリートを砕く音に紛れて廊下に叫び声が響く。
「怪物がすぐそこまで」だと？「逃げないと殺される」だと？
まずい、死ぬ前にここから逃げなければ。
「は、早くここを離れましょう！怪物に殺される！！」
誰が叫んだかも確認せず、振り向いて二人に言った。

名前：田中宗一
年齢：46
性別：男
所持品：金属バット、猟銃（2発装填・予備12発）
煙草、100円ライター、乾パン2缶と半分、ミネラルウォーター2本と4分の3
ビーフジャーキー2袋、ガソリン2缶、紙幣数枚
現在地・状況：等訓市　国道沿いの消防署　放送室
自分の状態：救急隊員と車椅子の老人に脱出を提案

＞２９１
砂嵐が少しずつ収まっていく。気持ちの良い浮遊感が消え、後頭部がズキズキと痛みだす。

すごい、すごい！びゅんびゅん、あし、いたくない！
あったかい、びゅうんびゅう！あし、いたくない！

完全に意識を取り戻した小人は、初めて乗った車に興奮した。
足を動かさずに移動出来るのは、本当に素晴らしい。
そして、手に乗った数個の飴と山田あすかを見つけて、興奮が加速する。
片手でマスクを取り、鋭く尖った牙が並ぶ口を剥き出しにすると
慎重な手付きで包装紙を解き、口に入れる。

あまい！あまい！
すごいぞ！あまい、あったかい、びゅうん、びゅうん！
あまい！あまい！

弾薬入れに包み紙と残った飴を大切そうにしまうと膝の上の猫をなでてやった。
きっとこの生き物もなでてやれば喜ぶだろう。

装備品：ＭＰ５（１２発）３０連マガジン×２、マグナムリボルバー（０発）
　　　　　暗視ゴーグル、無線機、飴、包み紙
現在地：等訓市路上
健康状態：興奮状態

>287
意識が戻って、一番最初に目にしたのは自分の足だった。
壁にもたれて座り込んでいると気づくのに数秒を費やし、04は頭を振る。
「ぶはっ！ ごほっごほっ！」
激しい痛みと嘔吐感、床に大量の血だまりを作りながらずるずると彼は起き上がった。
胸板が靴裏の形に大きくへこみ、装甲服がひび割れている。
「もらっちまったか、カウンター。ザマぁねぇな････」
師の姿を探す。全力で突進する自分に触れたのだ。無事で済むはずがない。
案の定、すぐ近くに求める者の姿はあった。

ロビーの中央で大の字になっている善人面を見下ろす。
04の拳がかすったのだろう。左脇腹の肉が削がれ、折れた肋骨が剥き出しになっている。
意識はない。
「････痛み分けってことに････しといてやる」
そう言い捨てて、おぼつかない足取りで玄関へと向かう。
「アンタに運があったら、生きてまた会えるだろうさ。近い内にな」
気絶したままの師に一瞥をやり、腰に下げてあったリモコンのボタンを押す。
この研究所の起爆スイッチだ。
すぐさま建物全体にアラームが鳴り響き、緊急事態を告げるレッドランプの点滅が蛍光灯の明かりに取って代わる。
ここ、正面玄関以外の出入り口はロックされ、全ての窓にはシャッターが下ろされる。

「爆破まで、残り十分です。残り十分です。研究員の皆様は、速やかに正面玄関から――」
避難を促す機械的なアナウンスが繰り返される研究所を後にし、04は夜の闇の中に姿を消した。

所持品：フック付きワイヤー射出装置x2、装甲服
現在地・状況：狭戸市、研究所近く、研究所の起爆スイッチを押し、行方をくらます。
状態：肋骨数本骨折、胸骨骨折、循環器系損傷、ヘルメットなし、胸甲破損。

渋滞無し、信号にも引っかからない。
こんな快調なドライブって、多分滅多に無いわね。
「昔の彼氏は長身で、今の彼氏は小人さん…ってとこかしら」
言ってて空しくなってきたわ…。
前の事件の生存者…ウィルスの保菌者かもしれないってだけで、
簡単に別れを告げてきた与作さん…。
…なんだろう…

　今　更　腹　立　っ　て　き　た　わ　。　

「あー！！邪魔っ！」
フラフラと歩いているゾンビを軽く跳ね飛ばし、更に加速させる・
「あんな奴。シマウマに蹴られてればいいのよー。」

>296
そうこうしてる間に、猫が小さく鳴いた。
「…？」
ちらりと横目で見ると、仔猫が小人に撫でられて気持ち良さそうにしてる。
「目が覚めたのね？よかったわ…。」
あのままだったら正直どうしようかと思ってたもの。
この小人がいれば、当面化け物の心配もしなくていいし…。
暮伊山へ続く道を走っていると、何か黒い人影(>259)がうずくまっているのが見えた。
「…あれ？」
影の形は人間。もしかして生存者なのかしら…？

車をバックさせ、慎重に近付くと……

「…ヒッ！！」
嘘でしょ…？ゾンビ食べてるだなんて…。
化け物がゾンビを食べているのなら、何とか納得…できると思う。
けど…けど…。
(…う…嘘…でしょ？)
姿形は、記憶の中と違う…でも…。
小人の膝の上に居る猫とその所謂『お食事中』の化け物を交互に見て、
更に頭の中が混乱する。

――逃げろ、気付かれる。

慌てて車を発進させる。
手が…身体が震える。何で？何で？何で…？
叫びたい衝動に駆られた。でも叫ぶ代わりにアクセルを踏みしめた。

暫くすると、消防署が見えてきた。
「…灯りが付いてる…。」
もしかしたら誰か居るかもしれない。

名前：山田あすか
年齢： 24
性別： 女
所持品： メス　空の注射器(3本)　自己血入りの注射器1本 　包帯　ガーゼ　消毒用アルコール
　　　　　止血剤　 飴玉7個
現在地・状況：等訓市　消防署前。
自分の状態：全身打撲。軽い錯乱状態。

＞２８４、２９５
ガラスを踏み砕きながら周囲を悠然と見回す。
そして一歩踏み出そうとした時、体が震え始めた。
＞「嗚呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼!!!!!」
どこかで＞２８３が、同族が怒りに鳴いていた。
その怒りに圧倒され、その痛みに体が震える。
耐えがたい怒り、苦痛、そして憎悪に支配される。
＞「怪物がすぐそこまで来てるわ！早く逃げないと殺されるわよ！！」
脳を支配していた同族の声が、女の叫びに掻き消される。
「嗚呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼呼!!!!!」
同族の叫び声に答えるように吠えるが、その存在を感じる事は出来ない。
しかし・・・怒り、苦痛、憎悪は記憶として脳に刻まれた。
＞「は、早くここを離れましょう！怪物に殺される！！」
脳に刻まれた破壊衝動を満たすべく、声の聞える方向に向かい、走りだす。

>284、>295
やはり彼女は悪霊を連れ込んで来た様だ。
廊下の床を砕かんとばかりに振り下ろされる追跡者の一歩一歩が
恐ろしく大きな足音の鼓動となって我々の耳に伝わってくる。
流石の彼も恐怖を感じた様だ、私と救急隊員の男に脱出を呼び掛ける。
「おのれ…傘社め謀ったな！」

足音から察してかなり巨大な二足歩行タイプのB，O，Wと推測出来る。
という事は…恐らくタイラントかネメシスのどちらかだろう。
ここまで強力な、更に知性ある奴等が現れるという事は傘社が
生存者を一掃する為に送り込んだ刺客という可能性が最も高い。
考える暇は無さそうだ、私はデイライト銃を構えたまま叫んだ。
「隊員さんや車椅子を押してくれ…!!」

名前：花井修三
年齢：57
性別：男
所持品：車椅子、黒いコート、デイライト銃（装填数1発）
現在地・等訓市　消防署1F 放送室前
状態：神田に車椅子を押すように頼む

>298
馬乗りになり、ゾンビを喰らう。
不味い、酷い味・・・腐ってるんだから、当然か。
血を啜り、肉を咀嚼し、骨を齧る。
喰らった肉で身体の傷ついた部分、使えなくなった部分を再構築する。
誰に教わったわけでもない、気がつけば、頭の中に入っていた知識。
そう、肉を喰らえば、大抵の傷は治せる、と。
しかし、しかし所詮はゾンビの腐った肉、完全に修復できるわけではない。
今の俺は鍛えた人間に毛の生えた程度、もしくは、それ以下。
ふと、何かの物音が聞こえ、振り返る。
振り返った先、霞む視界に映ったのは、遠ざかっていく１つの車だった。
アレに乗っている奴を喰らえば・・・いや、もう無理だ、全快時ならともかく、今は・・・アレに追いつく事は出来ない。
軽く溜め息を吐き、立ち上がる。
さあ、これから何処へ行こうか？適当に人間を狩って喰って、そして傷を治して・・・あの２人と、殺しあう。
やる事は沢山有る、ともあれ、まずやるべき事は、全快することだ・・・。
俺は歩く、おぼつかない足取りで、どこを目指すでもなく、適当に。
歩き始めた俺の耳に、ふと、あの懐かしい猫の、鳴き声が聞こえたような気がした。

所持品：ベレッタＭ９２Ｆ（残弾５）
現在地：？？？？？？？？？？？？
状況：体力、身体能力低下、左腕剥き出し、適当に歩き始める。

>293>297
鈴木に伝えられたウイルスに関しての情報は、より胸を悪くする事実を思い当たらせた。
>「・・・体液交換、もしくはそれに類する接触によって感染。紫外線には非常に弱く設計されている。
>　理由は管理できない恐れがある為。まぁ、その結果がこれですよ。全く予算が潤沢な研究者って奴等は。」
倍尾市への空爆は日中に行われていた。紫外線に弱いのであれば飛散したウイルスもすぐに死滅したはずだ。
にもかかわらず避難所の住民はゾンビと化した。
（つまり…わざわざ誰かが撒いた訳か…）
しかし、自分たちが原因であると言う可能性が低くなったおかげで、気は軽くなった。
>「窓から逃げましょう。物事は最悪な方を想像するに限る。」
「そうだな。アレが相手じゃどこでやっても有利にゃならん」
立ち上がり、窓に向かう。鈴木が窓枠に手をかけたところで警報が鳴り響いた。
鈴木はすばやく窓を乗り越える。シャッターが下りる。
>「爆破まで、残り十分です。残り十分です。研究員の皆様は、速やかに正面玄関から――」
ここからなら正面玄関までゆっくり歩いても10分はかからない。焦る事はないのだ。
とはいえ実際にゆるゆる歩いていられる状況ではない。足早に部屋を出、小走りに玄関へ向かう。
問題は、階段がその方向にあることだ。果たして勝ち残ったのはどちらだろうか。

所持品：閃光弾（2）、アンモニア（1本）、フィルム、テープ、
　　　　　クロスボウ（矢6本、火薬付き2本、アンプル付き1本）、
　　　　　グロック19（残弾13）、釘、無線機、ワクチン、高分子抽出物（4本）
現在地：狭戸市　傘社研究所　1階

>284
＞「怪物がすぐそこまで来てるわ！早く逃げないと殺されるわよ！！」

突如、向こう側の方から女性の声が聴こえると同時に、何かを破壊するかのようなの音がきこえてきた。
「か、怪物だと…!?」
怪物…俺が今まで見てきた奴も十分怪物だ。だがこの音…並みの力じゃないというのが分かるほどの音だ。

ここは危険だ。

>295
＞「は、早くここを離れましょう！怪物に殺される！！」
彼は少々怯えてる素振りを見せながら、俺達に呼びかけてきた。

「俺もそれが良いと思います。早く行きましょう！」

>300
＞「隊員さんや車椅子を押してくれ…!!」

「あ、はい。じゃぁこの救急箱持っててください。」
俺は車椅子の老人に救急箱を渡した後、車椅子を勢いよく押し廊下を駆け抜けた。
ここの消防署は、知り合いが居て過去数回来た事あるが、そんなに詳しくは知らない。が…

確かこの先は…非常口？

名前：神田亮
年齢：28
性別：男
所持品：携帯電話、救急箱
現在地・等訓市　消防署1F 廊下
状態：右肩完治

>283>289
一度は動きを止めた怪物の触手が、また襲い掛かってきた。
触手はサイドドア部についているRPK機関銃をもぎ取ると、また動きを止めた。
ジョン「おいスプーナー、大丈夫か？」
スプーナー「・・・ああ」
それだけ言うと、寡黙なドアガンナーは床に座り込んだ。
下を見ると、自衛官の一人が怪我をしたらしく、何人かの自衛官が忙しく走り回っている。
一人の自衛官が無線連絡をしているのも見える。どうやら部下を呼び出しているらしい。
ジョン「・・・・俺達は出る幕無しだな」
そう呟くと、一度機体を屋上へ降ろした。

現在地：等訓市デパート屋上
状況：ネメシス撃破、一度着陸

＞２９７＞３０２
＞「そうだな。アレが相手じゃどこでやっても有利にゃならん」
「確かに。さっさと移動しましょう。」
窓枠に手をかけたのと警報が鳴ったのは同時だった。
何の警報か考えるより早く一息に窓を乗り越える。
振り返った窓は、すでにシャッターで隔離されている。
６４式の２脚を手早く伸ばし、周囲を見回すとコンクリートの壁まで走る。
＞「爆破まで、残り十分です。残り十分です。研究員の皆様は、速やかに正面玄関から――」
不意をつけば巨人を仕留められるのは、賠尾市の地下航空基地で証明済みだ。
証拠隠滅の為にギリギリまで巨人は玄関にいるはずだ。
巨人をバックアップする狙撃チームは、恐らくいない。
ヘリや車両が来た気配は無いし、向かいのビルにもそれらしい痕跡は無かった。
胸の傷をチクチクと刺激する芝生の上で匍匐前進を始めた時、玄関から金色の龍が踊り出た。
一瞬の間を置いて、それがシノザキの言っていた巨人である事を確認し、６４式を構える。
ストックが無いために不安定だが、２脚のお蔭で安定した照準が着けられる。
が、走る巨人相手に上手く照準が着けられない。
外せば確実に殺されるだろうと判断し、そのままゲートを抜けるのを確認した。
「あー、死んだのはアロハシャツの方かもしれません。巨人は玄関から脱け出しました。
　怪我を負っているようですね。痛み分けかもしれません。」
無線機のスイッチを押し、シノザキに呟く。
「私は・・・周辺警戒をします。正面ゲートで待ち合わせをしましょう。」
６４式を片手に立ち上がると、まだチクチクと痛む胸の傷を無視して走り出す。

所持品：６４式小銃（ストック破損、残弾５）、シグの弾倉（１）、無線機、煙草 （空）
　　　　　１００円ライター , マグライト、 レザーマンツール（１０得ナイフ）、ワクチン×２、
　　　　　アンプル（抽出高分子入り）×５本 、アンモニア×１
　　　　　現在地：狭戸市　傘社研究所１階　研究室　
健康状態：胸に切り傷（出血は少量）。内蔵に損傷？

等訓市・研究所へ続く国道

「偵察三号、応答せよ！応答せよ！こちら補給隊……ちっ」
何度もヘリの乗員に連絡を試みていた無線士は舌打ちをしながら無線を切る。
本部、さらに偵察用のヘリからの連絡も途絶えてしまったようだ。
「…もう死んでるんじゃねえかなぁ……」
不意に煙草を咥えた運転手が呟き、それを聞いた無線士は顔色を変えた。
「滅多な事を言うな！彼等とて訓練され、武装している自衛官だぞ？
そんな簡単に死ぬものか。おそらく無線が故障してるんだろうさ」
「そうだったらいいがね……」
運転手が独り言のように呟き、短くなっていた煙草を窓から捨てた。

等訓市・傘社研究所前

「……くそっ！遅かったか！」
無線士が叫びながらトラックを降り、双眼鏡でヘリを確認する。
そこには彼らが偵察三号と呼んでいた輸送用ヘリが確かに駐機してあった。
だが、その機体には大量の赤い血が飛び散って妙な模様を所々に作り、
脇には乗員だったと思われる死体が積み重ねられていた。
さらに、耳を澄ませば研究所からは物音が聞こえる。
「全員降りろ！もしかしたら研究所内に逃げ込んでいるのかも知れん！
三名ほどは燃料と積荷の護衛に当たれ！残りは私に続け！」
その命令を受け、トラックから小銃や軽機関銃を抱えた隊員達が飛び出し、
先頭の無線士に続いて研究所へと走り出した。

)289　)304
)「早くこの場を脱出しましょう。出なければ、重田が手遅れになってしまいます」
重田さんを担いだ雑賀さんの背を見送った後、私はのろのろと辺りを見渡した。
背嚢と小銃が置き去りにされている。まずは手近な小銃を拾い上げようとしたが、左手首の痛みに取り落とした。
消毒ぐらいしておこうか…そう考えて、思わず口元が歪んだ。今更治療なんて…。
経験上、化け物から傷を負わされた人間は、まず助からない。
無理が掛からないよう逆の手で小銃を拾い上げ、近くにあった背嚢も背負って立ち上がる。
重いが、ヘリまでならなんとか運べそうだ。必要ない物かもしれないが、正直何かしていた方が気が紛れた。
自衛隊のヘリでは、丁度今重田さんが収容されたところだった。近くには自衛官に付き添われた女性達の姿もある。
デパート内から伊達さんも戻ってきたようだし、準備が出来次第脱出するのだろう。

ふと、ロバートさんと目が合った。
「さっきは危ないところをありがとうございました」
頭を下げようとしてふらついた。気のせいか、肩の荷物がさっきより重く感じた。
解れて、風に煽られ視界を遮る前髪を片手で押さえる。肉塊に止めを刺した傘社のヘリも、無事着陸したようだった。
「……そういえばロバートさんは、どちらのヘリで脱出なさるの？」
もし同じヘリに乗るなら、今のうちに頼んでおきたい事があった。

所持品：マッチ、救急品袋、日本刀、背嚢、水筒、ミネラルウォーター 、ショルダーバック（中身不明）
現在地：状況：デパート屋上。>264の荷物を回収後ヘリへ
　状態：打撲、倦怠感、四肢と首に内出血、左手首から出血。感染の疑い

>283>289>307
ハインドの放ったミサイルで、肉塊はその動きを止めた。
「・・・・終わりか。もっと楽しめるかと思ったが」
自販機や車の部品が折り重なった瓦礫の中から這い出し、大きく深呼吸する。
歩き出そうとすると、足に何かが当たった。
不思議に思い、足元を見ると・・・自販機から大量の茶やジュースが吐き出されていた。
「・・・Oh,yeah・・・」
ニヤつきながら、気に入ったものだけを拾い上げてバックパックに放り込む。
そして、最後に拾った烏龍茶のペットボトルを開けると、一気に流し込んだ。
「やっぱ良いな、日本の茶は」
原産地は中国だと書いてあるのに気付かないまま、俺は空になったペットボトルを投げ捨てる。
>「さっきは危ないところをありがとうございました」
ちょうど目が合った桂木が声を掛けてくる。
頭を下げようとしたのか、急にふらついた桂木に不安を覚える。
「気にするな、やるべき事をやったまでだ」
無表情で答え、今度はペプシを飲む。
>「……そういえばロバートさんは、どちらのヘリで脱出なさるの？」
「・・・もちろん、自衛隊のヘリに決まってる。まあ、本当はどっちでも良いのだが」
ペプシの缶を握り潰しながら、質問に答える。
逆に、今度はこちらが質問する。
「で、何でそんな事を聞いたんだ？お前にとってはどうでもいい話じゃないのか？」

名前：ロバート・ファリントン
年齢：37
性別：男
所持品：M16＋M203（22発/1発）＋30連マガジン×6、M203グレネード×0
　　　　　ベレッタM92F（8発）＋8連マガジン×2、コンバットナイフ
　　　　　煙幕手榴弾×1、携帯無線機、水筒、携帯食糧4パック
　　　　　バックパック（暗視鏡、発煙筒2本、30連マガジン×2、烏龍茶500ml×6、
　　　　　爽健美茶500ml×4、コカコーラ500ml×4）
現在地：等訓市デパート屋上
状況：茶やコーラを失敬、桂木と会話

どこへ行ったのだろう？ 見失ってしまった。
自分をこんな目に合わせた憎き小さな奴らを追い求めて、地下を掘り進んでいる内に彼女の理性と呼べるものは
すっかり失われてしまったのだ。

地上が騒がしい。奴らの仲間が来たのだろうか？
もう何でもいい。皆殺しにしてやる。

「KYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA！！！！！！」

女のような叫びをあげて、彼女は地上に姿を現した。
以前のような力に満ちた禍々しい夜の女王の面影は、そこにはない。
頭の半分を失い、翼を失い、右腕を失い、全身を覆っていていた甲殻は崩れ落ち、今にも解け崩れそうな肉を
さらけ出している。

体長40メートルの、奇怪な腐りかけの巨人。
それが初めて見る人間に与える、彼女の第一印象だった。
今、その巨大な脅威が、ゆっくりと非常にゆっくりとした動きで、研究所近辺の生存者達に降りかかろうとしていた。

現在地・状況：狭戸市、傘研究所へと続く国道、這いずるような緩慢な動きで研究所に進行中。
状態：攻撃手段は残った左腕と、全身から伸びた無数の触手です。
　　　動きは遅く、死にかけですが、パワーとタフさは相変わらずです。

･････････え？
私は突然の衝撃に吹き飛ばされ、地面の上に横たわっていた。
そうか、あの銀色の巨人が何かしたんだ。
お腹がずきずきと痛む。壁で防いでいなければ、穴が開いていただろう。

まともにやって勝てる相手じゃない。
私は恐慌状態に陥りそうになる思考をとりまとめ、ジっと死んだ振りを続ける。
････近づいてきた。銀色の巨人と、残り一体の迷彩色が。
私を捕まえようっていうんだから、そうしなくちゃいけないのはわかってる。
これが最後のチャンスだ。

油断なく近づいたつもりなんだろうけど、私の方が一枚上手だったみたい。
ひっそり地下へと伸ばした尻尾を、迷彩色の足に絡ませて空中に持ち上げる。
尻尾は思った以上に力強く、自由に動く。私は迷彩色を振り回し、そのまま銀色の巨人に向かって投げつける。
どしんと響く重い音････今だ！

私は上体を起こして、狙いをつける。
銀色の巨人とそれに受け止められた迷彩色、二人まとめて灰にしてやるんだ。
迷彩色の体を尾が貫く。そのままの勢いで銀色の巨人の腹にも尾の先端が突き刺さる。
「････こ･････のっ！！！」
歯を食いしばって尻尾に力を込める。でも巨人の体にはそれ以上、一センチも入っていかない。
なんて硬い奴。
もういい、私の体が触れていることには変わりがない。
私は最後の気力を振り絞って、この怪物を焼き尽くそうと意識を集中した。

所持品：お守り
現在地・状況：培尾小学校跡の花畑、02の腹部に尾を突き刺して燃やそうとする。
状態：気力限界、腹部に強烈な打撲傷。

時は来た。沈黙を守り通していた肉塊の中で、それは胎動を止めた。
肉塊の半分を吹き飛ばされたといっても、その大きさは優にダンプカー程はある。
そのダンプカー程の大きさを持った肉塊の中では、寄生していた量産型ネメシスが独自に進化を遂げていた。
ネメシス単体の戦闘能力は驚くほど低い。だから、それを補う為にネメシスには適合者に寄生、そして寄生した宿主の肉体を著しく
変容させて強化し、コントロールすることで驚異的な能力を獲得することに成功している。
これは量産型と一部のネメシスに言えることであり、原型のネメシス−T型はタイラント級の素体のコントロール性と知能を飛躍的に
上昇させるために開発された補助的なB,O,Wであった。だが、新型の量産型ネメシスは更に改良を加えられている。
それは、適合者ならば死体、もしくはゾンビ化しているのにも構わず、寄生すればそれ自体をタイラント級の即席B,O,Wに仕立て上げることが可能ということだ。
今回投入されたこのネメシスは街を徘徊していた手頃なゾンビに寄生し、それを『量産型ネメシス−T型』に仕立て上げ、己に課せられた任務を
遂行中であった。この新型の量産型ネメシスの唯一の欠点と言えば、一度寄生した肉体を破壊されてしまえば二度と寄生できない点だろう。
だが、その欠点を補う程の性能を秘めている。何れは研究・改良が進み、これらの欠点も改善されると思うが…
本来ならば、このネメシスは寄生していた肉体を破壊された時点で限りなく無力に近くなる。だが、突然変異というものは生物全般に当てはまる事だ。
急激な肉体の破壊が招いた結果は、補助的な役割を持っていたネメシス本体の変異を引き起こしていた。

突如、活動を停止していた肉塊を中から引き裂いて、大蛇のようなネメシスが姿を現した。
その体は強固な外骨格と化した紫紺の皮膚に守られており、歩兵が携行するような銃火器では歯が立たないだろう。そして外骨格の節々からは
鞭のようにしなる触手が幾多もわなないていた。肉塊の中から生まれ出でた超大型ネメシスは、真っ先に着陸していた>304に襲い掛かった。
屋上を埋め尽くしていた瓦礫の山を蹴散らしながら蛇のように304に接近すると、その機首に備え付けてあった多銃身機関砲に触手を絡め、容易く引きちぎった。
そしてヘリの上に圧し掛かろうと鎌首を持ち上げたが、思いとどまり、くるりと無力化した304に背を向けた。そして、>307に向き直っていた。
装甲板に覆われた大蛇のようなネメシスはアスファルトの上を這い、瞬時に>307との間合いを詰めており、体から伸びる触手をその四肢に再度絡めていた。
だが、先程のように強い力では無く、まるで割れ物を扱うかのようにである。

『ハインドの機関砲を千切り、桜子に接近。触手を優しく絡める』

>308
>「で、何でそんな事を聞いたんだ？お前にとってはどうでもいい話じゃないのか？」
曖昧に頷き、俯いた。
「ぶしつけで申し訳ないけれど、実は、お願いしたいことがあるの……」
人に何かを頼むのは気がひける。それが厚かましい内容なら尚更だ。
握りつぶした缶を弄びながら、ロバートさんは根気よく私の返事を待っていた。
私は小銃のベルトを肩にかけると、無言で左手首をロバートさんの目の前に晒した。
ハンカチには自分の血が、腕には紫の粘液がこびり付いていた。今更説明は不要だろう。
「私を始末して下さらない？――――ああ、今すぐはご遠慮したいわ。気持ちの整理もしたいし、まだ気がかりな事も残っているから……」
私は自嘲気味に笑うと、拉げた小銃に目を落とした。冷たい銃身をそっと手のひらで撫でる。
「助けてもらった以上、許されるなら……人間であるうちは生きていたいわ。
だけど、いつ肉のことで頭が一杯になるかわからないでしょう？もしその時がきたら…楽にして下さらない？
身を呈して庇ってくれた重田さんの仲間には、こんな事とても頼めそうにないから……」
彼の努力が無駄だったと知られるのは辛い。可能なら誰にも悟られないまま…とも思うが、リスクが高すぎる。
ロバートさんが無言のまま、手にした空き缶を投げ捨てた。
風に流される事も無くそれは綺麗な放物線を描いて、肉塊の残骸へと命中する。
彼は最後まで話を聞いてくれた。だが、その横顔からはどんな感情も伺えない。
「ごめんなさい、面倒ごとを押し付けてしまって。………やっぱり虫がよすぎるかしら？」

所持品：マッチ、救急品袋、日本刀、背嚢、ミネラルウォーター 、ショルダーバック（中身不明）拉げた小銃
現在地：状況：デパート屋上。ロバート氏と会話中。
　 状態：打撲、倦怠感、四肢と首に内出血、左手首から出血。感染の疑い

>312
>「私を始末して下さらない？――――ああ、今すぐはご遠慮したいわ。気持ちの整理もしたいし、まだ気がかりな事も残っているから……」
>「助けてもらった以上、許されるなら……人間であるうちは生きていたいわ。
>だけど、いつ肉のことで頭が一杯になるかわからないでしょう？もしその時がきたら…楽にして下さらない？
>身を呈して庇ってくれた重田さんの仲間には、こんな事とても頼めそうにないから……」
「・・・・・・・・・・・・・」
無言で桂木の言葉に耳を傾ける。
途中で空き缶を投げ捨てると、ネメシスの残骸に嫌な音を立てて当たった。
>「ごめんなさい、面倒ごとを押し付けてしまって。………やっぱり虫がよすぎるかしら？」
半ば諦めたような言葉に、俺は大きな溜息をつく。
そして、桂木を氷のような凍てついた目で見据えながら、こう言った。
「・・・良いだろう。その時が来たなら、すぐにお前の頭を撃ち抜いてやる」
言い終わると、さっきまで存在を忘れていた煙草に火を点け、煙を吸い込む。
が、すぐに吸い込んだ煙を吐き出すと、また桂木に目を向ける。
だが、その目には先程とはうってかわって、どこか悲しい雰囲気を漂わせていた。
「・・・・・・・だが、重田はどうなる？思い人が死ねば、後を追いたくなる。・・・何故分かるか？俺の妹もそうだったからだ。
俺の妹には旦那が居た。良い奴だったよ。俺とは親友と言っていい位に仲が良かった。毎日気兼ねなく冗談を言い合ってたよ。
だが、結婚してから三年、妹が28歳の時だ。妹の旦那は、強盗から妹を守ろうとして死んだ。腹を二発撃たれてな。」
煙草を地面に落とし、踏みつけて火を消しながら話を続ける。
「旦那が死んだ三日後、妹は俺の拳銃で自殺した・・・・信じられなかったよ。あんなに美人で、優しかった妹が自殺したなんてな。
その強盗は俺が殺した。妹と旦那のように、腹を撃ってから頭を撃ち抜いたんだ。その頃から、俺は狂い始めたのさ」
話を終えると、桂木に背を向けて、ヘリに向け歩き出す。
一度途中で立ち止まると、桂木に向けて言い放つ。
「・・・お前が死ねば、重田が第二の俺になる。そうなってしまうなら、重田も殺す。俺のようには生きて欲しくない」
そう言い残すと、また歩き出した。

名前：ロバート・ファリントン
年齢：37
性別：男
所持品：M16＋M203（22発/1発）＋30連マガジン×6、M203グレネード×0
　　　　　ベレッタM92F（8発）＋8連マガジン×2、コンバットナイフ
　　　　　煙幕手榴弾×1、携帯無線機、水筒、携帯食糧4パック
　　　　　バックパック（暗視鏡、発煙筒2本、30連マガジン×2、烏龍茶500ml×6、
　　　　　爽健美茶500ml×4、コカコーラ500ml×4）
現在地：等訓市デパート屋上
状況：桂木から自分を殺すように依頼され、引き受ける

…どうする？
今のあたしは、車から降りて消防署に行くか、そのまま暮伊山に行くか迷ってた。
(でも…。)
中に居るのが生きている人間とは限らない。
もしかしたら厄介な化け物かもしれない…それなら。

ゆっくりと車を再び走らせる。
今は余計な体力を消耗したくない。
正直、目的地まで無事に着けるかどうかも危ういのに…。
(いくら化け物の仲間だって言っても限界があるわ…。)


慎重に道を選んで、傘社と自衛隊の検問を避けて登山ルートの入り口付近に着いた。
「さぁ、此処からは歩いて行くわよ。」
小人と猫を車から降ろし、暗闇の中を歩き出す。
…やっば…何も見えないじゃないの…。
「ちょっと…」
そう言って、小人を呼び止めると、手を握った。
「べ…別に怖いとかそんなんじゃないからね。暗くて転びたくないだけなの。」
何言ってんのよ…あたし。
「お迎え、ちゃんと居るかしら？」

名前：山田あすか
年齢： 24
性別： 女
所持品： メス　空の注射器(3本)　自己血入りの注射器1本 　包帯　ガーゼ　消毒用アルコール
　　　　　止血剤　 飴玉7個
現在地・状況： 暮伊山登山ルート入り口
自分の状態：全身打撲。

>303
＞「あ、はい。じゃあこの救急箱持っててください。」

救急隊員に手渡された救急箱を膝の上に置き、顔を上げる
そこには既に放送室の姿はなく、あるのは幾ら先へ進もうと
我々の逃亡を妨げるかの様に決して変わろうとしない廊下の景色。
そして後ろに続く、生に群がる虫達を蹂躙すべく追跡する
心無き地獄の象徴。粗末な車椅子が速度に耐え切れずギシギシと悲鳴を上げ、
少しずつその形を歪め始める。激しい揺れを感じつつ、私は追跡者へ振り向く
「何と…我々が勝てる相手じゃない」

何という脅威。驚くべきは奴の足の速さだ。だが人間抹殺が目的に
生み出されたなら標的を追い詰めるべく走力が発達させられているのは当然か。
段々と距離を縮められているのも、気のせいではないだろう。
ええい、出口はまだなのか!?廊下もそろそろ見飽きたぞ!!

名前：花井修三
年齢：57
性別：男
所持品：車椅子、黒いコート、デイライト銃（装填数1発）
現在地・等訓市　消防署1F 一階廊下
状態：神田に車椅子を押されながら、追跡者を観察

>297>302>309
繰り返されるアナウンスに意識を揺さぶられ、うっすらと目を開ける。
「･･････まだ、そこには行けないようだね･････」
声に出さず、唇の動きだけで愛する者の名を呟く。
はるか昔のどこかの誰かが広めたように、あの世というものが天と地に分かれているのなら、
「どっちにしろ、もう会うことはできない、か」
傷の痛みに顔をしかめながら、上半身を起こす。
ヘイロンはいない。あれほど見事に決まった一撃でさえ、彼の命を奪うことはできなかったのだ。
「････決着は先送り、か」
すでにボロ布となったアロハシャツを傷口に巻き付けて出血を止める。
見た目は派手だが、動けないほどの重傷というわけでもない。
アナウンスによると、もう間もなく研究所が自爆するらしい。彼は立ち上がって、玄関に足を向けた。

「やあ、まだ中にいたのかい？」
先程の固太りの男が小走りでロビーにやってきた。
「恥ずかしながら、この様だよ。拳を極めたと己惚れてたんだけどねぇ････まだまだ遠い道のりらしいよ」
右足にも鈍痛を感じる。ヘイロンを蹴り飛ばした際に痛めたのだろう。
男を促し、連れ立って研究所から出ようした矢先に、女の断末魔のような声が響き渡った。

それは歪な、巨人のゾンビと呼ぶしかないような怪物だった。
かなりの距離があるはずだが、細部まではっきりと見て取れる。傍の建物との対比から察しても、あまりにも
馬鹿げた大きさと云わざるを得ない。
「逃げ出したいねぇ･････これは流石に」
ゆっくりと、しかし真っ直ぐにこちらに向かってくる巨人を見ながら、青年は曇りのない本音を吐いた。

所持品：メモ帳
現在地・状況：狭戸市、研究所前　迫り来る>309を見て呟く。
状態：負傷箇所に血が滲んだ包帯、上半身打ち身だらけ、左肋骨三本骨折、左脇腹に深い擦過傷、右足に鈍痛。

良スレage

良スレage

このスレ市ね

FALCON、参加してくれ！！

触手プレイ？

>290
後３０分あったはずの時間が、消えた。
簡単に無線の内容を教えてもらえば、保って一、二時間らしい。
死んでるか生きているかわからない人間よりは、確実に生きている方を優先するべき。
ああ、確かにその通りだ。実に合理的で無駄の少ない判断です、納得は出来ないが。
俺だけでも探すべきだという考えが、一瞬脳裏に閃き、それと同時に「だったら置いていってくれ！」
とつい叫びそうになったが、さすがにそこまでの付き合いじゃない。
あの犬から助けてくれた命の恩人ではあるが、一応の義理は果たした筈だ。
なんとか女性陣は生き残っているし……。
……下の階を一瞥すると伊達さんの後を追った。

重傷だという人に思いを馳せる。
急いで上に上がっていった伊達さんの同僚が重体……まあ、雑賀さんではあるまい。
同僚ではあるが、上官の筈だ。となると、あの和服の女性の近くにいた大柄な人か。
となると、和服の女性が生きていればだが……それはそれは感動的な光景が繰り広げられているに違いない。
ああ、きっと感動的な光景でしょうよ、くそったれが！
何故だ、あそこにはヘリコプターの乗員もいればロバートさんだって居たはずだ。
一体、何があの屈強な(少なくともそう見えた)巨漢を叩きのめした？
……いや、それは今はどうでもいい。俺が遅れれば遅れるほど、その人の命が危ぶまれる。
五階から屋上までの距離が、異常なほど長く感じられた。

FALCONじゃねーじゃんかよ、空気嫁！

さっきまで西村とともに蜘蛛退治をしていたが、さっきの自衛隊員から無線機を取り
元の場所に戻ると西村は居なかった・・・・・はぐれたらしい・・・・・
今は4階だ・・・・・3階で真彌のコートとズボンと銃を見つけた・・・・・
心配だな・・・・・はぐれる前に西村に聞いたが、巾着袋の中身の薬は抗ウィルス剤らしい・・・・・・
一応、連絡しとくか・・・・「自衛隊員さん聞こえますか？川崎です、今4階の踊り場です。
西村とは離れました、希望君は物資運搬用のエレベーターで屋上に・・・・・私もそっちに向かいますので・・・・・」
そして5階に着いた・・・・・・もう少しだ・・・・・・「今5階に着きます、もう少ししたら私の手配してもらったヘリがワクチンを
持ってきますので、しばしお待ちを・・・・・」そう言って無線を切った。
呼吸を整えると、歩き出した。

名前:川崎　裕次郎           
持ち物:ＵＳＰ（タクティカルライト付き）4発（12発弾倉残り4個（※装填分は除く））、         
Ｓ＆ＷＭ629Performance　Centeｒ6発、         
Ｓ＆ＷＭ649　5発（Ｍ649用予備弾薬20発）、SIG-BLASER-R93-LRS2　5発(5発弾倉5個　現在使用不可)、         
リュックサック（コンバットナイフ2本、グルガナイフ、煙草、ライター 、各種医薬品、         
傘社への被験者送致FILE十字架のネックレス（妹の形見）、発炎筒2本、車のバッテリー液、謎のＩＤカード+黒猫）、         
無地の白いマスケラ。　ポケットには4ＷＤ車の鍵・・・・・・・・         

状態:眼鏡装着 、タクティカルベスト着用  リュックに暗視装置を取り付ける     
（44.マグナム弾186発はベストのポケットに、無線機、発炎筒×2は装着済み、MINIMI（200発）+200連装ボックスマガジン×2、    
9ｍｍ拳銃（9発+１）×2、手榴弾×7 装備完了）         

怪我の状況、治療完了      
現在地：等訓市駅前デパート5階へ 
行動：>屋上へ向かおうとする   

良スレage

良スレage

SALCONカモーン！

>305>309>316
移動を開始して数十秒後、腰に吊った無線が鳴った。
>「あー、死んだのはアロハシャツの方かもしれません。巨人は玄関から脱け出しました。
>　怪我を負っているようですね。痛み分けかもしれません。」
>「私は・・・周辺警戒をします。正面ゲートで待ち合わせをしましょう。」
「了解。何も無けりゃ2分くらいで出るよ」
無線を腰に引っ掛け、改めて前進する。そろそろ階段前だ。しかし、そこには何も無かった。
辺りを見回す。ロビーに上半身裸の男が座り込んでいた。
>「やあ、まだ中にいたのかい？」
体に巻きつけたばかりらしい布切れにはすでに血が染みている。
にもかかわらず、とても軽い口調で男は話しかけてきた。
>「恥ずかしながら、この様だよ。拳を極めたと己惚れてたんだけどねぇ････まだまだ遠い道のりらしいよ」
呟きながら立ち上がる。肩を貸そうと一歩踏み出した瞬間、甲高い悲鳴が空気を震わせた。
目を上げる。玄関ドアのはるか向こう、真直ぐに伸びる道の上に巨大な何かが居た。
（巨人の…ゾンビ？いや…人というか…）
何か人間以外の生物が無理に二足歩行をしているような印象を受けた。
>「逃げ出したいねぇ･････これは流石に」
「逃げられない理由があるわけじゃないだろ？行こう」
アロハの男を促し、先に玄関を出る。ユダと戦闘に入る前に置き去りにした荷物をまとめる。
しかしカメラが見当たらない。首を振って辺りを見る。少し離れた地面の上に転がっていた。
「・・・こりゃ使えんな」
ファインダー、フラッシュが割れている。またレンズにもひびが入っていた。スイッチを押す。
小気味良い音がしてシャッターが下りた。しかし、自動巻上げの音は聞こえない。手動でも不可能なようだ。
「良いカメラだったのになぁ…俺のじゃないけど」


所持品：閃光弾（2）、アンモニア（1本）、フィルム、テープ、 遺骨、医薬品、ツールナイフ、
　　　　　ディスク、食料、クロスボウ（矢6本、火薬付き2本、アンプル付き1本）、
　　　　　グロック19（残弾13）、釘、無線機、ワクチン、高分子抽出物（4本）
現在地：狭戸市　傘社研究所　敷地内

良スレage

入りづらい空気だな…
キャラネタ板のナッパスレみたいだぜ…

なあ此処のSS書いてる椰子って皆同一人物？

他人だったら良く話のつじつまが合ってて楽しい

良スレage

>313　>322
>「・・・良いだろう。その時が来たなら、すぐにお前の頭を撃ち抜いてやる」
色よい返事が貰えてホッとした。感染しているからと、いきなり射殺されなかったのも有り難い。
煙草を吹かしながら話してくれた昔話は辛いもので、身につまされるものがあった。だが。
>「・・・お前が死ねば、重田が第二の俺になる。そうなってしまうなら、重田も殺す。俺のようには生きて欲しくない」
「――――酷いわ！重田さんは関係無いでしょう！第一『思い人』なんて……。
貴方だってさっき助けてくださったけど、それは『私が好きだから』って理由では無かった筈よ！！」
ちょっとデートに誘った女が死んだからといって、一緒に殺されたのでは重田さんもいい迷惑だろう。
彼がロバートさんや妹さんのようには成り得ない事くらい、ロバートさん自身が一番良く分かっているはずなのに。
少し冷静さを取り戻した私は、真意を見極めるために彼の表情を伺う。
視線が合ったのは一瞬。だがそれで十分だった。
「ロバートさん」
彼の背中に呼びかける。
「ごめんなさい…………ありがとう。」
彼は私を一瞥した後、何も言わずヘリの方へと歩み去っていった。

「…………励ましてくださったのね」
そうとしか思えない。これは暗に、『化け物になるまでは生き抜け』という事なのだろうと。
結果的に貴重な弾薬を沢山無駄にさせそうだが、厚意はありがたく受ける事にした。
脅しが実行されないか僅かに不安は残るが―――とりあえず、私が恩のある人達に襲い掛かる心配はしなくて済みそうだ。
大きく安堵の息を吐き出すと、止めてあった車の陰に座り込む。悔しいが、体力が低下しているのを認めざるを得ない。
それでもロバートさんにあれだけの事を言わせてしまったのだ。私もベストを尽くすべきだろう。
ちらりとヘリの方を伺う。出発までまだ間がありそうだ。今のうちにと、左手首のハンカチを外す。
「何………これ……」
粘液でも入り込んだのだろうか、傷の一部が変色している。いろいろ試したが、完全には取り除けなかった。
僅かに残っていた包帯を巻き終え、視線を落とす。正直これが自分の腕かと思うとぞっとした。
――――デパート内から勇敢な青年も戻ってきたようだ。ああ、呆けている場合ではない。
サイドミラーに掴まり立ち上がる。ミラーに映り込んだ姿は、まるで死人のようだった。
私は頬を叩いて血色を良くすると、髪を直し、ふらつかないよう気を張りながらヘリへと急いだ。

所持品：マッチ、救急品袋、日本刀、ショルダーバック（中身不明）、背嚢、拉げた小銃
現在地：状況：デパート屋上。ロバート氏と会話、左手首の治療終了。
　 状態：打撲、倦怠感、四肢と首に内出血、左手首擦過傷（治療済）、感染。

>330
あんたの意見に初めて同意を持った。
新規参加しにくいスレにはうんざりしている。いい加減にしてほしい

＞３１４
暗く、細い登山ルートを暫く歩く一人と二匹にライトが照射される。
「止まって下さい！自衛隊です！このルートでの避難は禁止されています！」
そして同時に拡声器から割れた警告が発せられた。
不思議なシェルエットが浮かび上がる。
頭に猫を載せた小人と山田あすかが手を繋いでいる。
そのシェルエットはハーメルンの音楽隊の様でもある。
二人組みの自衛官が立っていた。
片方は赤い旗を、もう片方は自衛隊では採用していないタイプの小銃を手にしていた。
「このルートは封鎖されています！繰り返します！直ちに・・・失礼？」
小銃を持った自衛官が山田あすかの顔を覗き込む。
「山田あすかさん、ですね？連絡は受けています。鈴木二尉は不在ですが。」
旗を持った男に手で合図を送る。
「ヘリは待機しております。我々と同行して頂きます。よし、対人地雷を撤去しろ！痕跡は残すな！」
周囲の森林に溶け込んでいた１０名近い完全武装の兵士達がノロノロと出てきた。
中には排泄物入りのポリタンクを手にした兵士もいた。
「よーし、各自忘れ物は無いな？移動するぞ。」
山田あすか達を囲み込み、女性のペースに合わせて歩き始める。
メンバーの一人が無線機のスイッチを入れた。
「状況はフェーズ３に移行。繰り返す、状況はフェーズ３に移行。以上だ。・・・無理だな。自前で何とかしてくれ。」
無線を切り、暫く進むと小さなヘリのローター音が聞えてきた。

現在地：暮伊山　登山ルート
状況：二匹と一人を囲み、山小屋を目指し移動中。

>324
しかし、後一歩というところで屋上へと続く階段が崩れてしまった。
川崎は為す術もなく立ち往生をするしかなかった。直に、自衛隊のヘリは此処を後にするだろう。
跡に残されれば、今装備しているUSP、Ｓ＆ＷＭ649、MINIMI、9ｍｍ拳銃とそれらの弾薬類だけが頼りだ。
だが、これだけの装備があればゾンビの群を突っ切ってこの死都から脱出することなど容易いだろう。
そう、彼に掛かれば容易いことだ。一寸先も見えない闇の中を肉眼で縦横無尽に動き回り、有り得ない重装備でも
軽い身のこなし。当に人間兵器。He is a weapon man.恐れるものなど何も無い、最強厨なのだから……

階段を上ろうとしている＞324に12体のネメシスとベロニカが襲い掛かった。

＞３０６＞３０９＞３１６＞３２８
ゲートに乗りつけたトラックから完全武装の兵士達が下りてくる。
騎兵隊はいつだって遅れてくるのが相場だ。
「おい！研究所内に入るな！爆発するぞ！周辺警戒だけにするんだ！」
兵士の一人が近寄り、ストック無い６４式小銃を蹴り飛ばすと流れるような動きで地面に捩じ伏せてきた。
「敵じゃない！モヤシから何も聞いていないのか？！」
叫び声を無視したボディチェック続く。
「その男は問題無いわ。速やかに周辺警戒を続けるように。」
女の冷たい声が響き、自衛官が素早く手を離す。
その女オペレーターはヘッドセットと喉の震動を直接拾うタイプのマイクを装備していた。
「・・・助かった。状況は？」
「状況は・・・悪化する一方ね。本部と連ら・・・失礼。」
女は呟くと、喉に取り付けられたマイクのスイッチを押し、ボソボソと呟いた。
只でさえ聞き取り難いボソボソ声が地響きによって掻き消される。
最後の自力で何とかする、の所だけはどういう訳か良く聞えたが。
「・・・勘弁してくれ。」
地響きの方向には溶けかかった巨大なゾンビがいた。
よく見れば昆虫の特徴を残している事に気がついただろう。
だが、そこまで熱心に見るつもりは無い。
「自衛官達と研究所に残っている二人の保護を。それと大女と子供、犬が一匹いるはずだ。
　それから・・・感染したと思われる人間が一人。かなり特殊な外見だが、人間の意識は残っていた。
　回収したら移動しよう。」
それだけ説明すると、ジープの上に乗ったＭ２ブローニング機関銃に飛びついた。
硬い金属で出来た装甲車や航空機を破壊する為に作られた機関銃ならあの巨大な化け物に
ダメージが与えられるだろう。
「誰か！上着を貸してくれ！」
飛び乗ってから上半身裸である事に気が付き、大声で叫んだ。
裸で機関銃を乱射するのはランボーの仕事だ。

所持品：シグの弾倉（１）、無線機、煙草 （空） 、１００円ライター
　　　　　 マグライト、 レザーマンツール（１０得ナイフ）、ワクチン×２、
　　　　　アンプル（抽出高分子入り）×５本 、アンモニア×１
　　　　　現在地：狭戸市　傘社研究所１階　研究室　
健康状態：胸に切り傷（出血は少量）。内蔵に損傷？
状況：上半身裸で車載の重機関銃でクイーンに狙いを着けシノザキ、アロハマン
　　　　他の人物が車に乗るのを待っている。

>316>328>338
ずるり、と音をたてて右足首が折れ曲がって千切れ落ちる。
崩れる。体が崩れる。もう長くはないだろう。
四つん這いの無様な格好でのろのろと、真っ直ぐに、より多くの人間達に迫る。

「AAAAAAAAAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA！！！！」

地を震わせる甲高い叫びが、今、この場が最期の時と、彼女の全ての子供らの耳を打った。
研究所の周りに設置されたサーチライトに苦しみながらも、続々と集まる怪鳥の群れ。
食い殺せ！　食い殺せ！　最後の最後まで食らい付け！！

狂乱する彼女の命ずるがまま、その無数の子供達は研究所周辺の生存者達に襲い掛かった。

現在地・状況：狭戸市、研究所へと続く国道、四つん這いで進行中、後五分ほどで研究所前に到達。
　　　　　　　ナイトフライヤー幼態の大群が研究所周辺の生存者に無差別に襲い掛かる。
　　　　　　　光にやられて半狂乱ですので、狙いなどはメチャクチャです。

>309
そりゃ、あんな叫び声を聞いたら、どんなに疲れてても目が覚めちゃうよ。
しかも悪い夢しか見れなかったし････もしかすると僕は不眠症になるかもしれないぞ。
気がついた時、最初は部屋の中かと思ったんだけど、どうやら乗り物、多分ヘリコプターの中みたいだ。
傍の長椅子では薫先生が包帯グルグルの芋虫みたいになって、呑気にイビキをかいている。
ジロも床で寝ていた。
ええと････アロハシャツの人に出会って････それから意識がないや。
でも、ヘリに乗ってるってことは、あのサーチライトの所までたどり着いて、しかも
救助隊がいてくれたってことなんだよね。
････なんだかんだ言って運がいいや僕達。普通なら100回は死んでるよ。

>339
また声が聞こえた。
まさか････これはアイツなのか？
僕は窓に張り付いて外の様子を観察する。
うわあ･････もう、声も出ないや。
もう死にかけみたいだけど、四つん這いになってこっちに向かってくる怪獣。周りを飛び回ってる蝙蝠お化けの大群。
銃撃の音が聞こえるから、誰かが戦ってるんだろうけど、よくわからない。
とにかくわかるのは、このままじゃ危ないということだけだ。

僕はそこら中をひっくり返して、役に立ちそうな物を探し回った。
銃はない。あっても多分使えない。武器になりそうなものもあったけど、僕が持っても･････
あ、そうだ。奴らは光に弱いんだった。
外の蝙蝠たちも随分と苦しんでたし････とすると、このマグライトは使えるな。
不思議だな････僕は随分と冷静だ。
もう怖いの慣れちゃったんだろうけど、そうなると逆にフツフツと湧いてくる別の感情があった。
怒りだ。
あの怪獣さえいなければ、薫先生は無事だったんだ。天城さんだって、あんなに苦しんで････どこかに
行ってしまった。
僕がトラックから落っこちて、アイツらに攫われたりしなければ････そんな情けない自分への怒りと
ごちゃ混ぜになって、なんだか抑えきれないくらい体が熱くなってきたんだ。

「････やっつけてやる」

僕は暴力は嫌いだ。喧嘩だってあの騒がしいクラスにいたのに、まったくやったことがない。
でも、ここで待ってても、どうせロクなことにはならないだろう。
みんなで生きて帰るために、僕はアイツをやっつける。
「ジロ、先生を頼んだよ」
心配そうに鼻を鳴らすジロの頭を撫でて、僕はヘリの外に出たんだ。
もちろん、ドアはちゃんと閉めたよ。

････大丈夫だ。可能性はないわけじゃない。
奴を倒す方法は、もう考えてあるんだ。

名前：高坂 正虎（こうさか まさとら）、11歳
所持品：マグライトx2、ライター
現在地・状況：狭戸市、研究所前、唯一残った燃料切れのヘリから降りた所。マグライトを両手に持って
息を潜めている。
状態：上半身裸の半ズボン姿、体中に打ち身と擦り傷、気力充実、体力ギリギリ

ナッパ

（雑賀＆伊達）
>322
伊達と共に戻ってきた羽田の姿を確認すると、ハッチの縁に腰掛けていた雑賀は安堵の息を漏らした。
「取り敢えず、無事で何よりだ。直ぐに出発するぞ」
伊達の肩をぽんぽんと叩くと、雑賀は腰掛けていたハッチから立ち上がり、着陸したハインドへと足を向けた。
ハインドに近づくと、雑賀はコクピットのキャノピーを手の甲で軽く叩き、中のパイロットとの会話を試みる。
「此処を脱出した後、我々は県境の避難所まで飛ぶ。其処が我々の拠点となっている。幾等空路が陸路より安全とはいえ、何があるかは分からない。
一応、お互いの無線の周波数を知っておきたい」
此方がこの機体を先導しなければならないのだから、無線の周波数ぐらいは知っておきたい。
「…ところで、無事にことの全てが終ったら、お前らはまず始めに日本の法律で裁いてやるからな。考えてもみろ。自衛隊並みかそれ以上の
攻撃ヘリコプターなんかに乗っている時点で犯罪だ。それに、何やら訳ありのようだしな…頼みの傘社は擁護してはくれんぞ。覚悟はしておけよ？」
ふふん、と雑賀は嗜虐的な微笑を浮かべていた。

>324
ハインドのパイロットを遣り取りをしている最中に、胸の無線機が鳴った。どうしたものかと訝しみながら、雑賀はコールし続けている無線機に出た。
>「自衛隊員さん聞こえますか？川崎です、今4階の踊り場です。
西村とは離れました、希望君は物資運搬用のエレベーターで屋上に・・・・・私もそっちに向かいますので・・」
無線に出ると、ヘッドセットからは聞き慣れぬ青年の声が耳に響いた。
「ちょっと待て、君が川崎君か？…無事で何よりだ。もうそろそろ我々はヘリで脱出する。急げよ」
雑賀も川崎に応えた。そして一旦無線が切れたかと思うと、再度鳴った。
>「今5階に着きます、もう少ししたら私の手配してもらったヘリがワクチンを 持ってきますので、しばしお待ちを・・・・・」
ワクチン、という言葉に雑賀の眉がぴくっと反応した。ワクチン？手配した？どういうことだ？
「…一体、君は何者なんだ？傘社がわざわざ此処にワクチンを届けに来るというのか？一体全体どういうことなんだ？説明してくれ」
雑賀は頭に浮かんだ疑問という疑問を口元のレシーバーにぶちまけた。そもそも、今回のこの作戦は不透明な部分が多い。
この作戦の主だった目的は、この死都に取り残された市民の救助であった。生きている人間がいるとは思えなかったが、現にこうして何人もの生存者と
合流することが出来たのだが、その途中の障害は予想外のものであった。一応、傘社からそれらのBOWの情報を提供されてはいた。だが、明らかに
作戦開始前のブリーフィングで明らかにされていないBOWの存在があった。先程の肉塊といい、人語を解する植物といい、一体この世界はどうなっている？
傘社は何を目論んでいる？これほどの犠牲者を出しておきながら、彼らはまだ禁忌を犯し続けるのか？

名前： 雑賀誠一
年齢： 23
性別： 男
装備品：（共通）CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢（予備弾薬他食料）
武装：（雑賀）…89式小銃（5発）（市街地狙撃戦仕様&40ｍｍ擲弾発射筒付き（0発）+40ｍｍ擲弾×３）
　　　　　　　　　　　　　　9ｍｍ拳銃（8+1発）+9連装マガジン×２、銃剣 、小銃用30連装マガジン×5、手榴弾×３
現在地・状況：屋上/ハインドのパイロットに無線の周波数を尋ね、川崎の無線に出る
自分の状態： 良好

狭戸市・傘社研究所前
>338
先頭を走る無線士は一人の武装した人影を見つけ、その人影を捻じ伏せた。
周囲の隊員も普段の訓練時と変わりなく迅速に行動を続ける。
「貴様！あれはどういうことだ！何があった！詳しく説明しろ！！
何故彼らが死んでいるんだ！！訓練された軍人だぞ！？」
数人の隊員が小銃を突きつける中、無線士は死体の山を指差しながら怒鳴る。
すると突然、聞き覚えのある女性の声が聞こえた。オペレーターの女だ。
その声を聞いて隊員達は銃を下ろし、無線士は舌打ちをしながら手を離した。
「やあ、同僚達が失礼な事をしたようですまないな」
煙草を咥えた中年の隊員、トラックを運転していた隊員がその男に話しかける。
「貴方達の事は一応知っているが、末端まで詳しい連絡を回していないんだ。
自衛隊にも傘の犬が紛れ込んでいる可能性があるんでね。それに……」
それより先の言葉は突然響いた地響きが全てかき消してしまった。
同時に気味の悪い怪物の群れもそこら中から姿を現し始めた。
「……どうもゆっくり話している暇はないらしい。全員戦闘配備に着け！」
運転手自身も小銃を取り、脱いだ上着を機銃に飛びついた男に投げ渡した。

>342
＞「ちょっと待て、君が川崎君か？…無事で何よりだ。もうそろそろ我々はヘリで脱出する。急げよ」 
「了解です。」
＞「…一体、君は何者なんだ？傘社がわざわざ此処にワクチンを届けに来るというのか？一体全体どういうことなんだ？説明してくれ」
「私の過去は判りませんが、ワクチンは、ついでかと…思いますがね…私は何も知らないですから…」
「もう着きますから、そしたら効くかどうか判りませんが抗ウイルス剤を感染の疑いのある人に投与しますから・・・」
「屋上で勝手にお借りしていたMINIMIとかお返しします、ある所から借りてる爆弾つきの拳銃もワクチン届けに来たら渡しますし…」
「では、後ほど・・・・・」無線を切るとデパートのかごを抱え階段を上り始めた・・・・

名前:川崎　裕次郎            
持ち物:ＵＳＰ（タクティカルライト付き）4発（12発弾倉残り4個（※装填分は除く））、Ｓ＆ＷＭ649　5発（Ｍ649用予備弾薬20発）、SIG-BLASER-R93-LRS2　5発(5発弾倉5個　現在使用不可)、          
リュックサック（コンバットナイフ2本、グルガナイフ、煙草、ライター 、各種医薬品、9ｍｍ拳銃（9発+１）×2          
傘社への被験者送致FILE十字架のネックレス（妹の形見）、発炎筒2本、謎のＩＤカード+黒猫）、          
無地の白いマスケラ。（ベストに無線機、発炎筒×2は装着完了）          
デパートのかご（44.マグナム弾186発、MINIMI（200発）+200連装ボックスマガジン×2、Ｓ＆ＷＭ629Performance　Centeｒ6発、手榴弾×7）
怪我の状況、治療完了       
現在地：等訓市駅前デパート5階 
行動：>屋上へ向かう

良スレage

>343
････よし、蝙蝠たちの大半は派手に戦っている大人たちの方へ集まってるみたいだ。
ヘリの周りから僕の目指す場所までの間には、それほどの数は来ていない。
こ、これなら････多分、切り抜けられる････と、思う。
「っきききき、気合と、根性ぉ〜〜〜〜････！！！」
僕は口の中でそう呟いて、全速力でヘリから離れたんだ。

目的地は目の前、大人たちが集まっている窓にシャッターの降りた建物の、丁度向かいにある雑居ビルだ。
僕と薫先生が目印にして二人三脚していたサーチライトは、そこの屋上から夜空に向かって伸びているらしい。
僕の狙いはそれだ。
サーチライトなら地上にあるのでもいいんだけど、あの怪獣に踏み潰されたらお仕舞いだからね。
位置的にもやっぱり、あそこしかない。
僕は走る、走る。怪物たちに追いつかれないように、目をつけられないように、全速力で。

あの怪獣を倒せると思ったのは、アイツの右足が折れるのを見たからだ。
どうしてかは知らないけど、体が崩れかかってるみたいだね。
多分長くはないんだろうけど、見た感じ十分や二十分で死んでくれるとは思えない。
脆くなってる手足を集中砲火すれば倒せる？ いやダメだ。僕にはそんな武器はないし、使えない。
第一、腐りかけっていったって、あんなジャイアントセコイアみたいな腕、戦車でもへし折れるとは思えない。
･････そういえば先生、あれに殴られたんだよね･････なんで生きてるんだろう？

「ハァっ･･･ハァッ････」
なんとか雑居ビルの前までたどり着けた。後は入って上がるだけだ。
ザッと七階建てって所かな？ 大丈夫、走れば三分もかからないさ。
････中には、何もいないよね？
僕はマグライトのスイッチを入れて、後ろも見ずに突入したんだ。

所持品：マグライトx2、ライター
現在地・状況：狭戸市、研究所向かいの雑居ビル一階、屋上に向かって走り出す。
状態：上半身裸、体中に打ち身と擦り傷

>303、>315
怪物が来てから真っ先に走り出した私は必然的に先頭を走っていた。
振り向けば車椅子の男と救急隊員、それに怪物が見える。
恐らくは二人の後ろに先ほど「怪物が来ている」と叫んだ女が居るのだろうが、
殆どの蛍光灯は消えているので目を凝らしてどうにか人影が見える程度だ。
しかしあの怪物は速い。このままでは追いつかれてしまうだろう。

ふと以前に見た映画を思い出した。古い第二次大戦物の戦争映画だった気がする。
よく覚えていないが、有名な俳優の主人公の車が敵のジープに追われるシーンで、
主人公が敵を振り切るために人質にしていた敵の将校を後ろに転がす。
するとジープは将校にぶつかって横転し、乗っていた敵兵たちは谷に落ちてしまった。
この場合、私が主人公、後ろの三人が将校、怪物が敵のジープに当たる。
後ろの三人を怪物と衝突させ、怪物が彼等を構っている間に私は逃げるのだ。
走りながら猟銃を後ろに向けて引き金を引く。弾は当たってはいないだろうが、
この銃声は後ろの三人を怯ますのには十分だっただろう。
「は…ははははは……い、生き残るのは私だけで十分だ！！お前らは囮になれ！」
後ろに大声で叫び、前方に出口が見えてきたことを確認する。地獄を抜けるのももうすぐだ。
走っている途中、学生の頃に覚えた一つの例え話を思い出した。

自分の命を賭けてまで人を助けなくてもいい。「カルネアデスの板」とか言う話だ。

名前：田中宗一
年齢：46
性別：男
所持品：金属バット、猟銃（1発装填・予備12発）
煙草、100円ライター、乾パン2缶と半分、ミネラルウォーター2本と4分の3
ビーフジャーキー2袋、ガソリン2缶、紙幣数枚
現在地・状況：等訓市　国道沿いの消防署　廊下
自分の状態：後ろの三人を囮にして必死で非常口に向かう

三人の男たちに続こうと後を追って走っていると急に男の一人が
こちらに向けて鉄砲を撃ってきた。

ちょっと危ないわね！無茶しないでよ！！
前の男に怒鳴ってやろうと思った瞬間、左腕をバットで殴られた
ような衝撃が走る。
見ると左手から血が流れ、上着が真っ赤になっていた。

えー？うそー？撃たれたの？なんなのよあのクソオヤジー！！
い…痛っ痛い！なんて痛いの！うう…ダメだ…
…走っていられない。私はその場にくずれおちた。

後ろからは怪物の足音が近付いてくる。
私は這いずりながらすぐ近くの扉を開け、部屋に転がり込んだ。

名前：大江留美
年齢：２４歳
性別：女
所持品：携帯電話･財布･筆記用具等
現在地：等訓市消防署内
状況：部屋に隠れた

>347
＞走りながら猟銃を後ろに向けて引き金を引く

突然、先頭にいる銃を持った男が、後ろを向き発砲してきた。
「ちょ、ちょっとお前何しやがんだ!!」　俺は銃を持った男に大声で叫んだ。
暗いので何処に当たったかは知らないが、とりあえず俺には当たっていない。

＞「は…ははははは……い、生き残るのは私だけで十分だ！！お前らは囮になれ！」

くそ、あいつ…自分だけ逃げる気か…。
怪物との距離を確認するため後ろを振り返ると、薄暗い中、数メートル先に人が這いずってるかのような姿が見える。
いや、あれが『人』がどうか何て分からない。が、さっきの女性の声…。

這いずってる人との距離は約5m、怪物との距離は約15mくらいか。
どの道、このまま車椅子を押して走っても、時期追いつかれてしまうだろう。

俺は無言のまま車椅子を180度回転させ、這いずっていた人が入っていったと思われる部屋に向かって走った。
…間に合う! 俺は車椅子と共に部屋に飛び込み、鉄製のドアの鍵を閉めた。

そこには女性と思われる人物が倒れていた。左腕から出血している。
恐らく、さっきの銃の男の発砲が当たったのだろう。

「大丈夫ですか!?　しっかりしてください!!　さっきの救急箱を渡してください!」
私は彼女に声を掛けると共に、車椅子の老人に救急箱を要求した。


名前：神田亮
年齢：28
性別：男
所持品：携帯電話、抗ウィルス剤(カプセル錠)
現在地・等訓市　消防署1F　　？？？？
状態：右肩完治

「こ、これは・・・？」
一面に広がる、腐敗した骨肉の数々。
私はこの現実が信じられなかった。
「今夜の焼肉は霜降り肉と思って、ここに来たのに・・・もうどうだっていいからミサイル落とそう」
ドカーン！！


滅びた



―――バイオハザード・完―――

>328>338>339>343>346
再び巨人が吼えるやいなや、無数の羽ばたきが研究所周辺の空を覆った。
何かに苦しみ、もがくような動きで近づいてくる蝙蝠に似た怪物の群れ。
最初の一匹の落下同然の襲撃をかわし、涼しい顔でトドメを刺してやりながら、青年はカメラを手にした固太り
の男に言った。
「････このまま逃げるっていう選択肢はなしだね。成り行きで助けてしまった人がいる。放っては置けないよ」

見れば、後続らしい陸自の一隊が、研究所前の駐車場に到着していた。
襲い来る蝙蝠の群れに統制のとれた動きで応戦する兵隊達、今の所は目立った死者もなく、盛大に銃弾を
ばら撒いている。
薫とその生徒である少年の姿はなかった。
あの包帯の男が、どこかに連れて行ったのだろうか？ いや、救助が来るのに移動するとは考えられない。
ということは、
「あのヘリの中か････」
唯一、巨大ミミズに壊されなかった燃料切れのヘリが、青年の目にとまった。
「今から、意識のない子供一人と女性一人を助け出しに行きます。けど、流石に僕一人じゃ大変だ。
････手伝ってもらえないかな？」
そういい残して、男の返事を待たずに走り出す青年。
とりあえず、あの二人を救助隊の所にまで運んで安全を確保しなければ、守りきったとはいえないだろう。

無数の狂った羽ばたきの中を進む青年の目に、ヘリから降りる者の姿が映った。
あの少年だ。
「君！ 危ないから――」
青年の声が届く前に、少年は走り出す。
こちらにではない。正面の雑居ビルに向かって、だ。
「････どういうつもりなんだ？」
ようやくヘリの元に辿り着く、少年はすでに雑居ビルの中だ。
その後を追うべきかどうか････ヘリの中で寝ている薫の姿を見ながら、青年は大きくため息をついた。

所持品：メモ帳
現在地・状況：狭戸市、研究所近くのヘリの前　ナイトフライヤーの攻撃をかわしながら、ようやくヘリに到達。
状態：上半身打ち身だらけ、負傷箇所に血が滲んだ包帯、左肋骨三本骨折、左脇腹に深い擦過傷、右足に鈍痛

＞３３９−＞３４０＞
＞「AAAAAAAAAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA！！！！」
巨大な化け物の咆哮に大気が震動する。
＞「……どうもゆっくり話している暇はないらしい。全員戦闘配備に着け！」
煙草を咥えていた中年男が投げて寄越した上着を素早く羽織り、引き金を引く。
羽虫が集中している辺りを狙って２、３発撃ち込み、再び狙っては２、３発撃ち込む。
弾薬を節約し、最大限有効に活用する為の射撃法だ。
＞「っきききき、気合と、根性ぉ〜〜〜〜････！！！」
短い間隔の射撃と射撃の間に子供の叫び声が聞える。
その後姿が一瞬、伊田啓太と重なる。
＞「余所見をするな！」
上着を投げかけてくれた自衛隊員が叫びながら発砲すると、羽虫が横を掠めて地面に墜落した。
「助かった！ありがとう！」
狙いを着け発砲しながら、裸の上半身がちょっとだけ逞しい少年の後姿と敵の群れを交互に見比べる。
自衛官にも・・・いや、誰にだって見せ場の一つがあってもいいはずだ。
「今、子供があのビルに入った！すまんが、助けてやってくれ！」
上着を投げ渡してくれた自衛官に叫びかける。
・・・本当は怖いだけだ。
子供を守れない自分が。
そう、他人にその役目を押し付けようとしているだけだ。

所持品：シグの弾倉（１）、無線機、煙草 （空） 、１００円ライター
　　　　　 マグライト、 レザーマンツール（１０得ナイフ）、ワクチン×２、
　　　　　アンプル（抽出高分子入り）×５本 、アンモニア×１
　　　　　現在地：狭戸市　傘社研究所前
健康状態：胸に切り傷（出血は少量）。内蔵に損傷？
状況：車載の重機関銃でナイトフライヤーを迎撃中。自衛官に＞３４０の救助を頼む。

>338>339>343>346>351
ブレーキ音とブーツらしき足音、怒声が響いた。が、すぐに地響きによってかき消された。
見ると、巨人が地に両手と膝を突いていた。そのままの姿勢で一際高く鳴く。途端に周囲が羽音で包まれた。
（またぞろ大勢でお越しかよ…）
アロハの男は頭上から襲い掛かってきた蝙蝠を事も無げに倒し、言う。
>「････このまま逃げるっていう選択肢はなしだね。成り行きで助けてしまった人がいる。放っては置けないよ」
「そりゃこのまま、ってわけにはいかんよな」
>「今から、意識のない子供一人と女性一人を助け出しに行きます。けど、流石に僕一人じゃ大変だ。
>････手伝ってもらえないかな？」
言うだけ言ってくるりと踵を返した。こちらの返事を待つつもりは無いらしい。
（まったく、こんな奴ばかりだよな。俺も含めて）
アロハの男は唯一無傷で残っているヘリへ向かって走っていく。こちらも後について走る。
銃声と怒号と羽音と鳴声が混ざり合い、それ押し潰されるような気がした。
アロハの男が横手に向かって何事か叫ぶ。近くの雑居ビルの玄関を見ているようだ。
誰か居たのだろうか。ここからでは見えなかった。男は再び走り出し、ヘリへ到着した。
すぐ後に続いてヘリへ乗り込む。中に居たのは先生だけだ。
（子供が一人、のはずだが…さっきのビルに？）
>「････どういうつもりなんだ？」
アロハの男は横たわる先生を見ながら何事か思案しているようだ。それを尻目に先生の体をまさぐる。
「…ここで目ぇ覚ましたら、俺殺されるだろうなぁ……肋骨が何本か綺麗に折れてて…こっちは打撲だけか」
触るまでも無く折れているのが明白な箇所ばかりだ。どこから来たのか、よくこの体で持ったものだ。
（どう抱えても負担になるか…だったら）
「手伝ってくれ。一人じゃ無理だ。…二兎を追うもの、って言うだろ？」
先生の上体を起こす。背後に立ち、左脇の下から腕を差し入れ、右脇の下で自分の手首を掴んだ。
前に投げ出された足は、アロハの男の脇に抱えさせる。
そのまま慎重にヘリを降りようとしたところで、機内の片隅に犬がのびているのに気がついた。
「おいそこの犬！起きろ！」
声をかけると、犬は弾かれたように起き上がった。
「行くぞ！」
ヘリを降り、蝙蝠が飛び回る中をトラックへ向けて走った。


所持品：閃光弾（2）、アンモニア（1本）、フィルム、テープ、 遺骨、医薬品、ツールナイフ、
　　　　　ディスク、食料、クロスボウ（矢6本、火薬付き2本、アンプル付き1本）、
　　　　　グロック19（残弾13）、釘、無線機、ワクチン、高分子抽出物（4本）
現在地：狭戸市　傘社研究所前　路上

地響きがすごい。地面が揺れる。
あの怪獣が一歩近づくたんびにこの有様だ。
僕はもつれて転びそうになる足を必死に動かして階段を上っていた。
「うわうわ･････っ！」
踊り場でゾンビに遭遇、ギリギリで脇を駆け抜ける。
体が重い。脇腹が痛い。いや、怪我のせいで体中が痛い。
そういえば、お腹空いたなぁ････診療所でお弁当食べておけはよかった。

･････ようやく屋上まで上りきったぞ。
ドアに鍵がかかってたらどうしようかと思ったけど、どうやら大丈夫みたいだ。
「よ〜〜し！！」
大きく息を吸い込んで、僕は威勢良くドアを蹴り開けた。
一度やってみたかったんだよね。

屋上には何台かの大きなサーチライトがあって、全部斜め上を向いていたんだ。
････結構、蝙蝠がいるな････これを持ってきて正解だったよホントに。
僕はマグライトのスイッチを入れて、近寄ってくる蝙蝠お化けに光を当てる、
効果有りだ。
ここは、とにかく突っ切る！
僕は叫びたい気持ちを必死に抑えて、一直線に手すりの傍のサーチライトに向かって走った。

「って、やっぱ怖いや無理だあああああああああああああ!!!!!!」

後ろは見ないようにしてたけど、何匹か追ってきてるみたいだ。
蝙蝠お化けの爪が、僕の背中を引っ掛ける。
痛っ！？ ちょっとこれ、たどり着く前に死ぬかも････。

所持品：マグライトx2、ライター
現在地・状況：狭戸市、研究所向かいにある雑居ビルの屋上、ナイトフライヤーに背中を傷つけられながら疾走中。
状態：上半身裸、体中擦り傷と打ち身だらけ、背中に大きな引っ掻き傷

＞３４４
川崎がMINIMIや４４マグナムを入れていたデパートのかごが重さに耐え切れず壊れた。
かごの中の装備は階段を滑り落ち、かなり下の方まで落ちていったようだ。
回収は可能だろうが時間が掛かるだろう・・・・

１０ｋｇ以上あるMINIMIとそのボックスマガジン、それに大量の弾薬を入れるようにデパートのかごは設計されていなかったのだ。

>342
>「此処を脱出した後、我々は県境の避難所まで飛ぶ。其処が我々の拠点となっている。幾等空路が陸路より安全とはいえ、何があるかは分からない。
>一応、お互いの無線の周波数を知っておきたい」
「・・・・無線なら、米軍の周波数を使え。詳細はロバート大尉に聞け。あそこに居るだろ？」
言いながら、ロバートの方を指差す。
>「…ところで、無事にことの全てが終ったら、お前らはまず始めに日本の法律で裁いてやるからな。考えてもみろ。自衛隊並みかそれ以上の
>攻撃ヘリコプターなんかに乗っている時点で犯罪だ。それに、何やら訳ありのようだしな…頼みの傘社は擁護してはくれんぞ。覚悟はしておけよ？」
「HAHAHAHA!This fellow was surprised! It is ..judgment.. the law of the spy of the U.S. military of Japan. The Japanese is embarrassed because it doesn't know the amount. 」
シャベス「It is reluctant. When we in this country are the greatest, it is Self Defense Forces of ..becoming it.. , because it is convinced. 」
目の前の自衛官に分からないように英語で話す。
例え英語が分かったとしても、我々の話すオーストラリア訛りのきつい英語は理解できないだろう。
「で、米軍の大尉殿はどちらに乗られるのかな？我々はそろそろ離陸するが」
ロバートに聞こえるように言うと、返答を待った。

おもすれー俺も参加しない！

傷つくのもかまわずに僕は走った。
もう痛いのなんのと言ってられない。僕は近くのサーチライトに飛びついて、全力でライトの向きを変える。
僕の目的地、手すりの傍のサーチライトまで一直線に光が当たるようにだ。
ライトは重くて、動かしている間にも蝙蝠お化けが僕の背中を深く傷つける。
「････この････おっ！！」
ライトの向きを変え終わった後、僕は右手のマグライトで圧し掛かってきた蝙蝠お化けを殴りつけた。
痛みと疲労でフラフラしながら、また僕は走り出す。
サーチライトの光の中を進めば、襲われることはない。
すんごく眩しいけどね。

僕は手すりに捕まって下を見下ろした。
ここからだと、ヘリの周りの様子がよくわかる。
ジープの周りで兵隊さんたちが戦っている。近くに寝かされている薫先生とジロの姿もあった。
よかった。うまく助けだされたんだ･････でも、このままじゃ危ない。
あの怪獣は、もうすぐそこにまで迫ってきていた。
近くで見ると、やっぱりとんでもない迫力だ。
ジープで逃げようにも、あの蝙蝠お化けが群がってくるせいで、多分上手くいかないだろう。
････やっぱり、ここに来て正解だった。行動して良かったんだ。

僕は傍のサーチライトの光を絞って、地上に向けるために首を動かす。
後ろから当たっている明かりのおかげで、邪魔されることはない。
落ち着いて、光を怪獣の溶け崩れた顔に当てる。
アイツの弱点も光なんだ。でなけりゃ地下で餌をとって来させるなんて真似はしないはずだ。

なんとかバランスを崩して、転ばせることでもできたら、アイツはもう起き上がれないだろう。
「こっちを見ろ････そうだ、僕の方を見るんだ」
すごく危ないと思うけど、これしか方法は思いつかなかったんだ。
僕は呟きながら、サーチライトの光を怪獣の嫌がるように当て続けた。

所持品：マグライト、ライター
現在地：狭戸市、研究所向かいの雑居ビルの屋上、研究所側のサーチライトの所。
状況：サーチライトをナイトフライヤー女王に当てる。
状態：上半身裸、体中打ち身と擦り傷だらけ、背中に大きな引っかき傷、出血中

＞３４８、３４９
「ウボォォォォォー！」
追跡者が鍵の掛かった扉に拳を叩きつける。
ドガッ、ドガッ！と音を立てて鉄の扉が変形していく！
・・・が、扉はびくともしなかった。
「・・ヤッマダァァスカァ・・・」
思い出したように呟くと＞３４７の方向に歩き出す・・・

>342>356
自衛隊のヘリに乗ろうとすると、後ろから雑賀の声が聞こえてきた。
どうやらハインドのクルーと話をしているらしく、法律がどうのこうの言っているのが分かった。
>「HAHAHAHA!This fellow was surprised! It is ..judgment.. the law of the spy of the U.S. military of Japan. The Japanese is embarrassed because it doesn't know the amount. 」
>シャベス「It is reluctant. When we in this country are the greatest, it is Self Defense Forces of ..becoming it.. , because it is convinced. 」
「・・・お前等、雑賀は英語が分からないんだ。簡単な英単語だけで話してやれ」
聞き覚えのある声、見覚えのある顔に向けて話しかける。
「ジョン、シャベス、スプーナー・・・デルタフォースから消えたのはこの任務の為だな？大尉以上の将校にのみその事実が知らされていた。
お前等が出て行ってから、隊内では変な噂が飛び交ってたぞ。やれ集団自殺しただの、夜逃げしただの・・・・」
呆れたように溜息をつくと、ハインドの機体に貼られた傘社マークのステッカーを引っ剥がす。
すると、傘社のマークの下には米軍のマークが描かれていた。
「・・・・・雑賀、残念だがこいつらをこの国の法律で裁くのは無理だな。もし裁こうとすれば、アメリカ政府と全面衝突する事になる」
言いながら、雑賀の肩を叩く。
「この件は口外無用だ。お前も軍人なら、理由は分かるだろ？」
雑賀に釘を刺すと、ハインドのドア部分に腰を下ろす。
>「で、米軍の大尉殿はどちらに乗られるのかな？我々はそろそろ離陸するが」
ジョンがどちらに乗るのかと聞いてきた。
だが、俺はどう答えれば良いのか分からず、一瞬戸惑った。
しかし、すぐにこう答えた。
「・・・どちらにも乗らないな。俺には俺専用のお迎えが来てるんだよ」
そう言い終わるが早いか、屋上に一機のヘリが現れる。
機体はMH-53で、ハインドと同じく米軍マークが描かれている。
「さて、俺はあのヘリで帰らせてもらう。誰か異存のある者は？」
着陸した米軍ヘリを尻目に、俺は他の生存者達に問いかけた。

名前：ロバート・ファリントン
年齢：37
性別：男
所持品：M16＋M203（22発/1発）＋30連マガジン×6、M203グレネード×0
　　　　　ベレッタM92F（8発）＋8連マガジン×2、コンバットナイフ
　　　　　煙幕手榴弾×1、携帯無線機、水筒、携帯食糧4パック
　　　　　バックパック（暗視鏡、発煙筒2本、30連マガジン×2、烏龍茶500ml×6、
　　　　　爽健美茶500ml×4、コカコーラ500ml×4）
現在地：等訓市デパート屋上
状況：こっそり呼んでおいた迎えのヘリ到着、桂木のこともありどうするか悩む

>358
もう少しだ。もう少しで虫けらどもを踏み潰せる。
生存者たちの銃口をものともせず、地響きをたてながら、四つん這いで進む巨大な女王、その片方
しかない目はギラギラとした殺意でみなぎっている。
その時突然、何かが視界に飛び込んできた。

「OOOOOOOOOOOOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA！！！！！」

目の前を遮るのが何かと考える間もなく、絶叫する女王。
唯一の目を焼かれる苦しみの叫びだ。
右手をかざして、顔に当てられた光から逃れようとするも、今度は残った左腕が悲鳴をあげる。
彼女の巨大な体は危ういバランスの上に成り立っていたのだ。
腐りかけた腕一本では、到底支えきれるものではない。

「VAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA！！！！！」

折れる左腕、傾く体、だが女王はそのどれにもかまわず、ただ一点を睨みつけていた。
彼女に向けられた光の元、そぐそばにある建物の屋上だ。
見覚えのある。小さな、ちっぽけな人間の子供がそこにいた。

小僧おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！！

彼女は怒った。怒り狂った。
光に焼かれることも、体が崩れるのも省みずに、右の拳を子供に向かって叩きつける。
しかし片方、しかも焼かれた目では満足な狙いなどつけられるはずがない。
拳は子供の足元に命中、彼女は大きくバランスを崩して向かいの建物に倒れこんだ。

あたりには建物の崩壊音と女王の絶叫が響き渡った。

現在地・状況：狭戸市、研究所、正虎のいる雑居ビルを殴った後で研究所を押しつぶすようにして横たわる。

>352
車載機銃の男の言葉を聞き、周囲を見回してこの任務を与えるべき隊員を探す。
「よし……佐山二曹！今、子供がそっちに行った！急いで保護しろ！」
研究所の前に居る無線士たちに向かい、煙草をどこかに吐き捨てて指令を出す。
その命令を聞いた一団はまた無線士を先頭にしてビルへと走り出した。
「あの先頭の隊員は人一倍仕事熱心でね、それは貴方自身も身を持って体験しただろう？
よって、心配せずともその子供は無事に保護されるだろうさ」
中年の隊員は落ち着いた様子で話しながらも飛来する怪物を次々と撃ち落していった。
>358
先ほど佐山二曹と呼ばれた無線士たちが向かったビルはどうやら雑居ビルのようだ。
大きなサーチライトの眩しさに目を細めれば、確かに小さな人影が屋上に確認できる。
隊員達がビルに駆け込もうとしたときに、ふと人影の後ろに巨大な蝙蝠の影が映った。
佐山二曹はそれに気付くなり、素早く小銃で人影の背後にいた蝙蝠を狙撃した。
「君！絶対にそこから動くな！私たちもすぐそっちに行くぞ！」
周囲の音に掻き消されない程の大声で叫ぶと同時に全員がビルへと駆け込んだ。
>361
突然、研究所の周囲一体にまるで怪獣映画のような咆哮と地響きが響き渡る。
怪物の中心に居た最も巨大な怪物が吼えながら攻撃を始め、その直後に倒れたのだ。
ライトのある雑居ビルも攻撃されたようで、佐山二曹らのいる階の床も大きく揺れた。
「ぜ、全員無事か？負傷者がいれば速やかに報告せよ」
佐山は周囲の隊員達に尋ねたが、幸いにも負傷者は居なかったようだ。
「……もしかすると例の子供が負傷したかも知れん！屋上へ急ぐぞ！」
隊員たちは各々でずれたヘルメットを直して銃を構え直し、先頭を走る佐山に続いた。

>358>361>362
飛び交う銃弾の中を頭を屈めて走る。もっとも水平に射撃を行っている自衛官は居ないのだが。
いや、正確には車列の先頭の一団は、こちらから全くずれているが、空ではない方向へ銃を向けている。
その照星の先に居るのは腐りかけた巨人だ。地に膝を突き、手をアスファルトにめり込ませながら
じりじりと這い寄ってきている。直立時は40m近い高さにあった頭部も、今では6〜7m程度まで降りてきていたが、
長時間の銃撃でも致命傷を与えるには至っていない。
（50口径ですら砂粒みてぇなもんか…89式に至っちゃ撃たん方がマシかもな）
襲い来る蝙蝠はほとんどが自衛官の銃撃に倒れ、弾雨を掻い潜った者もこちらに手を出す余裕もなく空へ舞い戻っていく。
結果、車列の先頭である高機動車の陰へ無傷で走りこむことが出来た。抱えていた『荷物』を自衛官に任せる。
ほぼ同時に雑居ビルへ数人の自衛官が向かっていた。見上げると、逆光の中で小さな人影が動いていた。
サーチライトにしがみつき、方向を変えようとしているらしい。今はもう見上げるほどまで迫った巨人の体を、
二度三度と光が舐める。ようやくぴたりと顔に当たった。その瞬間、巨人は咆哮を上げ、右腕で光を遮った。
しかし左腕一本では自らの巨体を支えきれず、大きく体勢を崩す。倒れこみながら右腕を振るい、
少年の居るビルを殴りつけた。建物全体が大きく揺れる。巨人はそのまま研究所へ倒れこんだ。
そのまま動かない。が、周囲の蝙蝠はなお猛り狂っている。バッグから閃光弾を抜いた。
車体に叩きつけ、空へ放る。サーチライトよりはだいぶ弱い光が、それでも痛烈に蝙蝠を襲う。
立て続けにもう一つ投げた。およそ10匹ほどのこうもりが地べたに叩きつけられて痙攣している。
腹に刺した銃を抜き、車体に背中を預けて上空を狙う。耳障りな羽音は未だ濃密に空を埋めていた。


所持品：アンモニア（1本）、フィルム、テープ、 遺骨、医薬品、ツールナイフ、
　　　　　ディスク、食料、クロスボウ（矢6本、火薬付き2本、アンプル付き1本）、
　　　　　グロック19（残弾13）、釘、無線機、ワクチン、高分子抽出物（4本）
現在地：狭戸市　傘社研究所前　路上

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

必死なのは良くないと思いますぅ

あぼーん

>342>356>360
もうヘリに乗っても差し支えないのだろうか？声をかけようにも、自衛官の人たちは皆忙しそうだ。
一番近くにいた雑賀さんは、傘社ヘリのクルーとロバートさんを交えてなにやら話し込んでいるようだった。
――――いや、今は米軍ヘリと呼ばなくてはならないのだろうか？
雑賀さんに声をかけるタイミングを計っていた私は、結果的に、風向きによっては彼らの会話を拾い聞きする事になった。
>「・・・どちらにも乗らないな。俺には俺専用のお迎えが来てるんだよ」
もう少し離れて待とうと思った私の足を、その一言が止めた。驚いて思わず振り返る。
>「さて、俺はあのヘリで帰らせてもらう。誰か異存のある者は？」
質問の形を取った決定事項に、少しだけ哀しい気持ちでロバートさんを見つめた。
来たタイミングから見ても、予めヘリは呼んであったものなのだろう。
体よくからかわれたのだとは考えたくない。妹さんの話もきっと嘘ではないだろう。
ただ、状況が変わっただけだ。分かっているが、どうも最近涙腺が緩いようだ。精神的に参っているのかもしれない。
軽く会釈するとその場を後にする。――――眩暈と倦怠感が一段と強まっていた。
私は伊達さんを探した。これ以上、私では重田さんの荷物を預かっていられそうに無い。

自衛隊ヘリのそばにいた伊達さんに声をかける。何かの作業中だったかもしれないが、配慮する気力も無かった。
「重田さんの荷物なの……これを背負ってよく走れましたわね」
背嚢を下ろそうとして強い眩暈を感じた。目に掌を押し当ててどうにかやり過ごすが、足元が覚束ないのは隠しようも無い。
支えてくれた伊達さんに、なんでもないと笑ってみせる。
「ごめんなさい…疲れてしまったの。…色々ありすぎて……少し休めば、大丈夫……。」
嘘ではない。だが、勘の良さそうな伊達さん相手に、この言い訳は何所まで通じるだろうか。
刻一刻と悪化する体調と痛みに強い不安を覚える。今までに遭遇した感染者でさえ、初期の段階ではもっと元気だった筈だ。
私の身体は一体どうなっているのだろう。
――――症状がこんなに早く進行するなら、救助ヘリには乗らず此処に残るべきなのかもしれない。

所持品：マッチ、救急品袋、日本刀、ショルダーバック（中身不明）
現在地：状況：デパート屋上。伊達さんに荷物を渡す。
　 状態：打撲、眩暈、強い倦怠感、四肢と首に内出血、左手首擦過傷（治療済）、感染。

＞347
突然、彼が振り向くと同時、廊下が一瞬明んで目が眩む。
「な、なんだ！？」
彼は猟銃を撃ったのだ、だが標的は？まさか我々を？
私が後ろに目をやると先程の女だろうか、床を這いずる影が見える。
信じられない。だが彼が何故に彼女を狙う？そのまた後方には追跡者がいる。
そっちを狙って撃ったんじゃないのか？別に彼が裏切るわけはない。
真っ白になった頭の中で無理矢理に考えを巡らせていた私に
無情にも彼は呪いの言葉を突きつける。
＞「は…ははははは……い、生き残るのは私だけで十分だ！！お前らは囮になれ！」
再び脳は真っ白の状態に引き戻される。


＞349　＞359
私は叫んだ。頼む、待ってくれ、と。だが彼は我々を見捨てることに対して
躊躇する事なく、一目散に最奥の暗闇と消えて行った。
気が付けば私は先程までいた廊下から何処かの部屋に引きずり込まれている。
救急隊員の救急箱を要求する声が聞こえている。
私は無言で差し出す。追跡者がドアを叩く。私は何をする事もなく
ただ闇の中で虚空を見つめ続けた。

名前：花井修三
年齢：57
性別：男
所持品：車椅子、黒いコート、抗ウィルス剤（デイライト）×1、デイライト銃
現在地・等訓市　消防署1F 放送室
状態：田中に裏切られて呆然

>370桜子ﾀﾝ大丈夫？ﾊｧﾊｧ

＞３６１−３６３
自衛官達が雑居ビルに走り出すのを横目で確認すると再び巨人へと銃撃を再開した。
＞「あの先頭の隊員は人一倍仕事熱心でね、それは貴方自身も身を持って体験しただろう？
　　よって、心配せずともその子供は無事に保護されるだろうさ」
（・・・光の角度が・・・変わってきている？・・・あの子供・・・か？）
顔にサーチライトを照射された巨人がその巨大な腕を振るう。
が、バランスを崩し、咆哮と共に研究所へと倒れこんでいく。
しかし、羽蟲達の耳障りな音は続いた。
銃口を更に上に向け、撃ち続ける。
閃光弾が頭上で炸裂。時間を置いて羽蟲が地面に落ちてくる。
シノザキの仕業だろう。
空を見上げた時、ビルに隠された地平線が白く輝き始めるのに気がついた。
だが、夜明けまで弾が尽きない保障など無い。
ベッドの上でもっと光を、と遺言を吐くのは良い。だが、蟲に喰われながら同じ台詞を吐くのは御免だ。
おっと、くそ。腕時計に目をやって呟いた。
爆発するのだ。
研究所全体を閉鎖するならウィルスを高温で焼き尽くすシステムだろう。
建物自体が壊れた状態なら充満したガスが漏れ、爆発の規模も大きくなるはずだ。
「全員！対爆姿勢を取れっ！研究所が！爆発するぞ！」
上手く行けば、爆風と閃光で羽虫も一掃出来るかもしれない。
ジープから飛び降り、地面に伏せると耳を塞ぎ口を半開きにして、衝撃に備えた。

所持品：シグの弾倉（１）、無線機、煙草 （空） 、１００円ライター
　　　　　 マグライト、 レザーマンツール（１０得ナイフ）、ワクチン×２、
　　　　　アンプル（抽出高分子入り）×５本 、アンモニア×１
　　　　　現在地：狭戸市　傘社研究所前
健康状態：胸に切り傷（出血は少量）。内蔵に損傷？
状況：ジープから飛び降り対爆姿勢を取る。

>361
僕の狙い通り、ううん、予想以上に怪獣は光を嫌がってくれた。
こっちに向かって殴りかかってきた時は、目の前が真っ暗になったけどね。
でも、僕はなんとか生きている。

怪獣のパンチで屋上は崩壊、雑居ビルは大きく傾いて、僕は空中に投げ出されたんだ。
「うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁあぁ!!!!!」
ここは七階建ての屋上だし、下はコンクリートで勢いもついてる。落ちたら助からないのは確実だ。
すごく長かったような気がするけど、実際にかかった時間はほんのニ、三秒だろう。
空中でもがいていた僕は、手すりに引っ掛かったサーチライトの切断されたケーブルに運良く
つかまることができたんだ。
今はジープのある道路側の壁の前で、宙ぶらりんになっている状態だね。

>363>373
ん、下で何か光ったぞ？
そして、誰かの「爆発するぞ！」という声だけが聞こえた。
ええ！？ そんなこといわれても････ど、ど、どうしようもないぞこれは。
それに一体どこが爆発するのか、それすらもわからない僕は、ただただ慌てるしかない。
まあ、どこが爆発するのかはすぐにわかったんだけどね。
丁度僕の目の前、怪獣が転んで押しつぶしてしまった建物から、冗談かと思うくらいの量の炎が噴出したんだ。

爆発の衝撃に、僕の酷使しつくした腕の筋肉が耐えられるわけもなく、僕はまた空中に投げ出される。
今度はビルから大きく離れてしまった。いくらもがいても無駄だろう。
建物の爆発に巻き込まれて、怪獣が燃えている。これでアイツも終わりだ。
地面に落ちるまでの短い間だったけれど、僕には何故かそれがわかった。
そして、怪獣と目が合ったような気がしたんだ。
もう、悲鳴も涙も出てこない。

僕は黙って、怪獣に向かって親指を立ててみせた。

所持品：ライター
現在地・状況：狭戸市、研究所前の空中、ナイトフライヤー女王に向かって親指を立てながら落下中。
状態：上半身裸、体中打ち身と擦り傷だらけ、背中に大きな引っかき傷、出血中。

埋め立てはいけないと思います〜

>412
前から言おうと思ってたんだけど、何考えてんだお前。
書き込むならもっと考えてから書き込めよ引き篭もり。てめえみたいなのがいるからみんないなくなるんだよ

>362>363>373>374
燃えている。
私の体が崩れていく。
オーオーオーオーオーオーオー･･･････！！
逃げ出そうにも四肢に力が入らない。もう何の感覚もない。
もはや死を待つしかない私は、私の目が最後に捕らえたもののことを考える。
あの子供は、私を見て笑ったのだろうか？
何故････自分もすぐに死ぬというのに、奴は･････。
････わからない。何もわからない。もう････何も････････。

女王の統制を失ったナイトフライヤーの群れは、完全に恐慌状態に陥った。
元から食欲以外の欲求など持たない彼らに、仲間意識などあるはずがない。
光を嫌がり逃げ出す者、生存者達を無視して共食いに励む者、それらはさながら、爆発的に増えた自分達を
絶滅に追いやろうとするような、壮絶な光景であった。

現在地・状況：ナイトフライクイーン死亡、ナイトフライヤーの群れは共食いを始める。

>370
ヘリに乗り込もうとすると、ふと桂木の姿が目に入った。
その蒼白になった顔を見た瞬間、あの記憶がフラッシュバックしてきた。

──兄さん、私の事は忘れて、これからも元気でいてね──
──大尉、ヘリはまだ来ないのですか！このままでは全滅します！──

「・・・・・ああ、俺はまた他人を裏切るのか」
小さく呟くと、ヘリから弾薬箱を引っ張り出し、グレネード弾を頂戴する。
そして、パイロットに向けて言い放つ。
「俺は残る。そっちは基地に帰投しろ。ついでに、司令には適当な言い訳をしておいてくれないか」
俺の言葉を聞いて、パイロットは怪訝な表情を浮かべたが、すぐにOKサインを出した。
機体から離れると、ヘリは上昇して飛び去って行った。無論弾薬箱は回収されたが。
ヘリが見えなくなると、俺はさっさと桂木の所へと歩み寄り、ベレッタを頭に突き付ける。
「・・・さて、大分顔色が悪くなってきたな。何なら、今すぐ此処で始末してやろうか？」
普段から狂気に染まっている目が、今は射抜くような視線で桂木を見据えている。
「後々面倒に巻き込まれるのは御免だ。今ここで死ぬか、それともまだ死にたくないか、どっちだ」
既にベレッタの銃口は桂木の眉間に押し当てられており、後は俺が引き金を引けば桂木は即死するだろう。
いつでも撃てるようにしながら、桂木の返答を待った。

名前：ロバート・ファリントン
年齢：37
性別：男
所持品：M16＋M203（22発/1発）＋30連マガジン×6、M203グレネード×3
　　　　　ベレッタM92F（8発）＋8連マガジン×2、コンバットナイフ
　　　　　煙幕手榴弾×2、手榴弾×3、携帯無線機、水筒、携帯食糧4パック
　　　　　バックパック（暗視鏡、発煙筒2本、30連マガジン×2、烏龍茶500ml×6、
　　　　　爽健美茶500ml×4、コカコーラ500ml×4）
現在地：等訓市デパート屋上
状況：迎えのヘリを帰投させ、桂木にデッド・オア・アライブな質問をする

（伊達）
>370
腕の中の桜子は儚げな微笑を浮かべていた。流石の伊達も彼女の微笑みにくらっときた。
成程。重田が惚れるのも無理が無いかもしれない。伊達はそう納得していた。
「今更感染者が一人増えたところでどうするわけでもありませんよ。少し待っていて下さい。ワクチンを打ちますから…」
桜子の様子からして、ウィルスに感染しているのは間違いないだろう。だが、今更感染者が一人増えた
ところで動じる伊達でもない。彼女から受け取った重田の背嚢を地面に下ろし、中からワクチンと拳銃型注射器を取り出す。
慣れた手つきでワクチンが充填されているアンプルを拳銃型注射器にセットし、準備を整える。
「用意が出来ました。これで少しは楽に…」
そう言って伊達が顔を上げた時であった。

>418
>「・・・さて、大分顔色が悪くなってきたな。何なら、今すぐ此処で始末してやろうか？」
そして絶句。見れば、ロバート大尉が拳銃を桜子の眉間に突きつけているではないか。
「ちょ、ちょっと待って下さい！」
慌てて伊達が止めに入ろうと、二人の間に割ってはいろうとするが…
「？！…」
見れば、誰かの背中がいつの間にか自分の目の前にあった。身長185ｃｍに達する自分よりも遥かに高い、2ｍ近い長身。
まさかと思い、振り返ってヘリの中を見るが、本来、其処にいるべき人物の影がヘリにはなかった。
「お、おい！重田！」
そう、紛れも無く、その後姿は先程まで重傷に呻いていた重田二等陸曹であった。

（重田）
>「後々面倒に巻き込まれるのは御免だ。今ここで死ぬか、それともまだ死にたくないか、どっちだ」
「答えは『俺が死なせたくない』だ」
折れていない左手で桜子の眉間に突きつけていた拳銃を掴み、瀕死の体とは思えない怪力で奪い取り、ヘリの方に投げて
伊達に投げ渡す。そして、左腕を大きく振りかぶって
「おおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉおぉ!!!!!」
力任せに大尉の顔面を殴りつける。その力は先程大尉の拳銃を取り上げた時に見せたような、瀕死の体とは思えない怪力であった。
「はぁ゛…はぁ゛…ごぶっ！」
大尉を思い切り殴りつけ後、重田は血塊を吐いたが踏鞴を踏む事無くその場で不動の姿勢をとって、殴りつけた後の大尉を見据える。
「この人を殺したいのなら…俺を殺してからにして下さいよ？俺は……誓ったんだ。絶対に…うぐっ！」
再度血塊を吐くが、重田の目はぎらぎらとし、生気に満ち溢れていた。彼は既に精神力でその場に立っているに過ぎない。
人体の限界を当に超えているというのに…伊達は重田の底力に驚愕し、ただ止めることも出来ず、その場で見守るしかなかった。

名前：伊達雅宗/重田勝則
年齢： 21/21
性別： 男/21
現在地・状況：屋上/瀕死の重田が桜子に突きつけていた拳銃を伊達に投げ渡し、渾身の一撃を見舞う。
自分の状態：良好/瀕死（しかし、気力で大尉を殴りつける）

もう少しだ。もう少しで虫けらどもを踏み潰せる。
生存者たちの銃口をものともせず、地響きをたてながら、四つん這いで進む巨大な女王、その片方
しかない目はギラギラとした殺意でみなぎっている。
その時突然、何かが視界に飛び込んできた。

「OOOOOOOOOOOOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA！！！！！」

目の前を遮るのが何かと考える間もなく、絶叫する女王。
唯一の目を焼かれる苦しみの叫びだ。
右手をかざして、顔に当てられた光から逃れようとするも、今度は残った左腕が悲鳴をあげる。
彼女の巨大な体は危ういバランスの上に成り立っていたのだ。
腐りかけた腕一本では、到底支えきれるものではない。

「VAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA！！！！！」

折れる左腕、傾く体、だが女王はそのどれにもかまわず、ただ一点を睨みつけていた。
彼女に向けられた光の元、そぐそばにある建物の屋上だ。
見覚えのある。小さな、ちっぽけな人間の子供がそこにいた。

小僧おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！！

彼女は怒った。怒り狂った。
光に焼かれることも、体が崩れるのも省みずに、右の拳を子供に向かって叩きつける。
しかし片方、しかも焼かれた目では満足な狙いなどつけられるはずがない。
拳は子供の足元に命中、彼女は大きくバランスを崩して向かいの建物に倒れこんだ。

あたりには建物の崩壊音と女王の絶叫が響き渡った。

現在地・状況：狭戸市、研究所、正虎のいる雑居ビルを殴った後で研究所を押しつぶすようにして横たわる。

>『いいか、よく聞いてくれ！この排泄物の塊の注意を引いてくれ！その間に一斉射で倒す！』
>「うるせぇ！耳が潰れるだろうがこのボケ！音量を低くしろ！」
ふいに聞き覚えのある声が辺りに響いた。
「ロバートさん？！」
驚く間も無く、軽々と抱き上げられて駐車場を移動する。
>「・・・・お前が死んだら、重田が悲しむぜ。ここはプロに任せて一般人らしく逃げ回ってろ」
再会できた嬉しさと触手から逃れた安堵で胸が一杯で、子供のようにただ頷く事しか出来なかった。
>264
重田さんは酷い有様だった。ロバートさんなりの励ましも、聞こえたかどうかすら疑わしい。
……私のせいだ。
「重田さん……起きて。こんなところで寝ちゃ駄目よ？」
声の震えを押し殺して、そっと呼びかける。僅かに反応が返ってきた。まだ望みはある。
手当てをしようとして、ふと自分の左手首から出血している事に気づき愕然とする。
触手にあれほど強く引っ張られたのだから、当然といえば当然だろうが……。
緊張が解けた為か、怪我に気づいた途端、身体の彼方此方が痛み出した。だが自分にかまけている場合ではない。
「誰か！お願い手を貸して！！」
無駄だと思いながらも声を張り上げ、自分の手首はハンカチを硬く巻きつける。
私の血から感染させてしまうのはごめんだった。
「私は…無事よ。重田さんが守ってくれたお陰ね。ロバートさんも今、傘社のヘリと一緒にアレと応戦しているの」
意識を保たせるために声を掛け続けながら、私は手指を殺菌する。
そして口の異物を取り除き、気道を確保して彼の止血を始めた。
衣服を緩めて、邪魔なアーマー類や鉄帽も取り去る。慌てないよう手順どおり行うと、程なくして出血は収まった。
救急キットを使った手当てが終わると、私は手近な車の窓を何台か壊して、厚手のコート２枚とショルダーバックを失敬した。
中には雑誌や未開封のペットボトルも有った。雑誌や木刀等を添え木代わりに、骨折個所や背骨を固定する。

所持品：マッチ、救急品袋、日本刀 、ショルダーバック（中身不明）ミネラルウォーター
現在地：状況：デパート屋上。>264の応急手当開始。
状 　態：打撲。四肢、首に内出血。左手首から出血。

飛び交う銃弾の中を頭を屈めて走る。もっとも水平に射撃を行っている自衛官は居ないのだが。
いや、正確には車列の先頭の一団は、こちらから全くずれているが、空ではない方向へ銃を向けている。
その照星の先に居るのは腐りかけた巨人だ。地に膝を突き、手をアスファルトにめり込ませながら
じりじりと這い寄ってきている。直立時は40m近い高さにあった頭部も、今では6〜7m程度まで降りてきていたが、
長時間の銃撃でも致命傷を与えるには至っていない。
（50口径ですら砂粒みてぇなもんか…89式に至っちゃ撃たん方がマシかもな）
襲い来る蝙蝠はほとんどが自衛官の銃撃に倒れ、弾雨を掻い潜った者もこちらに手を出す余裕もなく空へ舞い戻っていく。
結果、車列の先頭である高機動車の陰へ無傷で走りこむことが出来た。抱えていた『荷物』を自衛官に任せる。
ほぼ同時に雑居ビルへ数人の自衛官が向かっていた。見上げると、逆光の中で小さな人影が動いていた。
サーチライトにしがみつき、方向を変えようとしているらしい。今はもう見上げるほどまで迫った巨人の体を、
二度三度と光が舐める。ようやくぴたりと顔に当たった。その瞬間、巨人は咆哮を上げ、右腕で光を遮った。
しかし左腕一本では自らの巨体を支えきれず、大きく体勢を崩す。倒れこみながら右腕を振るい、
少年の居るビルを殴りつけた。建物全体が大きく揺れる。巨人はそのまま研究所へ倒れこんだ。
そのまま動かない。が、周囲の蝙蝠はなお猛り狂っている。バッグから閃光弾を抜いた。
車体に叩きつけ、空へ放る。サーチライトよりはだいぶ弱い光が、それでも痛烈に蝙蝠を襲う。
立て続けにもう一つ投げた。およそ10匹ほどのこうもりが地べたに叩きつけられて痙攣している。
腹に刺した銃を抜き、車体に背中を預けて上空を狙う。耳障りな羽音は未だ濃密に空を埋めていた。

所持品：アンモニア（1本）、フィルム、テープ、 遺骨、医薬品、ツールナイフ、
　　　　　ディスク、食料、クロスボウ（矢6本、火薬付き2本、アンプル付き1本）、
　　　　　グロック19（残弾13）、釘、無線機、ワクチン、高分子抽出物（4本）
現在地：狭戸市　傘社研究所前　路上

自衛隊のヘリに乗ろうとすると、後ろから雑賀の声が聞こえてきた。
どうやらハインドのクルーと話をしているらしく、法律がどうのこうの言っているのが分かった。
>「HAHAHAHA!This fellow was surprised! It is ..judgment.. the law of the spy of the U.S. military of Japan. The Japanese is embarrassed because it doesn't know the amount. 」
>シャベス「It is reluctant. When we in this country are the greatest, it is Self Defense Forces of ..becoming it.. , because it is convinced. 」
「・・・お前等、雑賀は英語が分からないんだ。簡単な英単語だけで話してやれ」
聞き覚えのある声、見覚えのある顔に向けて話しかける。
「ジョン、シャベス、スプーナー・・・デルタフォースから消えたのはこの任務の為だな？大尉以上の将校にのみその事実が知らされていた。
お前等が出て行ってから、隊内では変な噂が飛び交ってたぞ。やれ集団自殺しただの、夜逃げしただの・・・・」
呆れたように溜息をつくと、ハインドの機体に貼られた傘社マークのステッカーを引っ剥がす。
すると、傘社のマークの下には米軍のマークが描かれていた。
「・・・・・雑賀、残念だがこいつらをこの国の法律で裁くのは無理だな。もし裁こうとすれば、アメリカ政府と全面衝突する事になる」
言いながら、雑賀の肩を叩く。
「この件は口外無用だ。お前も軍人なら、理由は分かるだろ？」
雑賀に釘を刺すと、ハインドのドア部分に腰を下ろす。
>「で、米軍の大尉殿はどちらに乗られるのかな？我々はそろそろ離陸するが」
ジョンがどちらに乗るのかと聞いてきた。
だが、俺はどう答えれば良いのか分からず、一瞬戸惑った。
しかし、すぐにこう答えた。
「・・・どちらにも乗らないな。俺には俺専用のお迎えが来てるんだよ」
そう言い終わるが早いか、屋上に一機のヘリが現れる。
機体はMH-53で、ハインドと同じく米軍マークが描かれている。
「さて、俺はあのヘリで帰らせてもらう。誰か異存のある者は？」
着陸した米軍ヘリを尻目に、俺は他の生存者達に問いかけた。

名前：ロバート・ファリントン
年齢：37
性別：男
所持品：M16＋M203（22発/1発）＋30連マガジン×6、M203グレネード×0
　　　　　ベレッタM92F（8発）＋8連マガジン×2、コンバットナイフ
　　　　　煙幕手榴弾×1、携帯無線機、水筒、携帯食糧4パック
　　　　　バックパック（暗視鏡、発煙筒2本、30連マガジン×2、烏龍茶500ml×6、
　　　　　爽健美茶500ml×4、コカコーラ500ml×4）
現在地：等訓市デパート屋上
状況：こっそり呼んでおいた迎えのヘリ到着、桂木のこともありどうするか悩む

>「素直に街の外にでるのは危険だな。」
唐突に聞えてきた声に危うく事故りそうになった。
「ちょ…何よ！？」
咄嗟に車を止め、注射器を小人の喉元に突き付ける。
けれど、その声は彼の背中から聞えていた。

>「あー、聞えるかい？あんた、看護婦の山田あすか、だろ？オホ、いや、鈴木の奴から聞いているよ。」
>「おい、驚くなよ。何、悪いようにはしないさ。どうしてあの化け物に追われているんだ？
>その理由を教えてくれないか？」
鈴木…という名前に反応してしまう。
一体この声の主とあの鈴木さんとはどんな関係があるんだろうか…？
「貴方は傘社の人間？鈴木さんとはどういう関係なのかしら？」
…返ってくるのは無言。
どうやらあたしが質問に答えてからじゃないと、向こうは口を開かないってわけね。
「どうして追われてるか？ですって？」
ふざけんじゃないわよ。こっちが知りたいわよ。
「あたしが、コレを持ってるからじゃないかしら？」
多分この小人にはカメラも仕込まれているに違いない。
そう思って、小人に突き付けた注射器を見易い様にしてみた。
「詳しい事はこれ以上言えないわ。さあ、貴方は誰なの？
これから何処に逃げれば安全なの？」

名前：山田あすか
年齢： 24
性別： 女
所持品： メス　空の注射器(3本)　自己血入りの注射器1本 　包帯　ガーゼ　消毒用アルコール
　　　　　止血剤　
現在地・状況：等訓市営立体駐車場車内。
自分の状態：全身打撲。反デュラン派と会話中。
259judas ◆fGngH1./vI sage2005/05/29(日) 00:07:34ぼやけた視界、震える身体、熱い傷口・・・。
物事を考える余裕もなく、俺は走り続ける。
ゴボゴボと血を吐き散らしながら転び、立ち上がり、そして走り出して、再び血を吐いて転ぶ。
それを幾度となく繰り返しながら、俺は走り続けた。
俺の身体を動かしているのは『生きて、奴等と再び死合う』という目的だけ。
何処をどう走っているのか、自分の身体がどんな状態に陥っているのか、まったく構わずに走り続ける。
走って走って走って走って・・・・。
俺はいつの間にか、地上にぶっ倒れていた。真っ暗な夜空、残念ながら星は見えない。
ズキリと腹部に痛みが走る、気がつけば腐ったゾンビが呻き声を上げながら俺の腹を齧っていた。
・・・・・・おいおいおいおい、何齧ってんだよ、俺の身体を勝手に喰うなよ。
がぶがぶがぶがぶがぶがぶがぶがぶがぶがぶ・・・。
くちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃ・・・。
ゾンビの口から溢れ出る咀嚼音に、反吐が出そうだ。
不思議と気持ちは落ち着いている、喰われているのに、落ち着いている。
だからさ、喰うなって、俺はさぁ、生きなきゃいけないんだから・・・。
ゆっくりと口を歪め、手を動かし、ゾンビの頭部を鷲掴みにした。
美食家気取ってる状況じゃないのはわかっているが・・・、やはり・・・ゾンビを喰らうのは躊躇するな・・・。
蠢くゾンビに構うことなく、そのゾンビの頭に噛りつく。
全ては生きる為に、生きて再び・・・奴等と死合う為、その為に・・・ゾンビだってなんだって喰らってやるさ。

所持品：ベレッタＭ９２Ｆ（残弾５）
現在地：？？？？？？？？？？？？
状況：全身刺し傷だらけ、左腕剥き出し、食事中、極めて危険。

>363
誰かが投げたであろう閃光弾によって、何匹もの蝙蝠が墜落してきた。
隊員たちは落ちても死に切れず痙攣する蝙蝠にに止めを刺していく。
>373
「総員射撃中止！対爆姿勢取れ！」
車載機銃の男に続いて中年の隊員も叫び、自らも地面に伏せて爆発に備える。
蝙蝠や巨人に銃撃をしていた隊員たちも次々と銃撃を止めて地面に伏せた。
「……ところでさっきの閃光弾だが、貴方の友達かい？」
中年の隊員が口調を変えずに爆発する数秒前に隣に伏せていた男に尋ねた。
>374
一瞬、空が明るくなった。そして次の瞬間に爆音が響いて炎が一気に膨れ上がる。
その凄まじい衝撃は佐山二曹らの居る雑居ビルも大きく揺らした。
「な、何が起こったんだ？負傷者は速やかに………っ！？」
ふと窓の外をみた佐山は目を疑った。助けるべき子供が落ちていったのだから。
窓は開いているものの、そこから手を伸ばしても絶対に届きはしないだろう。
「だ……誰か受け止めろぉぉ！！」
子供を助けようにも、彼には下に居る同僚に叫ぶ事だけしか出来なかった。

>373>374>385
空を向いて銃を構えた。その照星の先に宙吊りになっている子供の姿があった。
銃を投げ捨て、車列の2台目、幌付きトラックへ駆け寄る。無人。運転していた自衛官も
蝙蝠の迎撃に当たっているようだ。エンジンはかかったまま。ステップに足をかけたまま
アクセルを左手で押し込んだ。右手でステアリングを掴む。
トラックが動き出した瞬間、鈴木が叫ぶ。
>「全員！対爆姿勢を取れっ！研究所が！爆発するぞ！」
それに反応した自衛官が次々地面に伏せ、あるいは物陰へ入る。幸い進路を塞ぐ自衛官はいない。
スピードを上げようとアクセルをより強く押し込んだ瞬間、炎が辺りを照らした。
一瞬にも満たないほどの間をおいて、爆風が辺りをなぎ払う。胴体をドアに強く挟まれる。
息が詰まった。手元が狂う。そのまま雑居ビルの壁面に車体の側面をこすり付けて止まった。
接触の衝撃でまたドアに殴打される。
「げぅっ…はっ、っぐ…あの子は……？」
首をめぐらせて辺りを見ようとする。が、体をひねったとたん鈍い痛みが脇腹に走る。
（折れては無いと思うが…まったく丈夫に生んでもらって有難ぇことだ…）
そのまま運転席からずり落ち、タイヤに背中を預けて腰を下ろした。

所持品：ツールナイフ、 フィルム
現在地：狭戸市　雑居ビル前

>359
後ろからは何かを叩く音が聞こえる。どうやらうまくいったようだ。
私は素早く非常口の外に出て近くにあったガスタンクや木材を積み、
その場で出来る限りの足止め工作を行なった。
「怪物めぇ………ここから動くなよ……」
遠くで聞こえていた扉を叩く音が消え、重い足音がまた聞こえ始める。
怪物の足音が聞こえた瞬間、既に私は走り出していた。
あの怪物はまずい。一般市民である私が相手を出来る相手じゃない。
バットは論外だし、おそらく猟銃も効かないのだろう。

逃げなければ。避難所まで逃げて生き残らなければ。

名前：田中宗一
年齢：46
性別：男
所持品：金属バット、猟銃（1発装填・予備12発）
煙草、100円ライター、乾パン2缶と半分、ミネラルウォーター2本と4分の3
ビーフジャーキー2袋、ガソリン2缶、紙幣数枚
現在地・状況：等訓市　消防署前
自分の状態：国道を避難所に向かって全速力で走る

>379
>「答えは『俺が死なせたくない』だ」
>折れていない左手で桜子の眉間に突きつけていた拳銃を掴み、瀕死の体とは思えない怪力で奪い取り、ヘリの方に投げて
>伊達に投げ渡す。そして、左腕を大きく振りかぶって
>「おおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉおぉ!!!!!」
>力任せに大尉の顔面を殴りつける。その力は先程大尉の拳銃を取り上げた時に見せたような、瀕死の体とは思えない怪力であった。
思い切り顔面を殴りつけられ、フラフラとよろめく。
しかし、倒れる前に何とか踏ん張り、俺が倒れることは無かった。
が、衝撃のせいで視界が霞んでいる。このままでは危険だと判断し、大きく頭を振る。
霞んでいた視界は一気にクリアになり、目の前に立っている重田が確認できた。
>「この人を殺したいのなら…俺を殺してからにして下さいよ？俺は……誓ったんだ。絶対に…うぐっ！」
「その前に俺が死ぬだろうが・・・せっかくのジョークを台無しにしやがって・・・・・」
ジョークをやらかして殴り殺されたなんて笑えない。あまりにもバカらしくて笑えない。
「お前って奴はジョークの何たるかを分かってないな・・・お前が怪我してなけりゃ、今頃は八つ裂きだぞ」
大きな溜息をつくと、伊達の方へ近寄る。
「拳銃を返してくれないか？その拳銃は幸運の女神なんでね」
では何故重田に殴られるという不運に見舞われてしまったのかが不思議だが、今はそんな事は問題ではない。
今の問題は、桂木がワクチンで助かるかどうかだ。
伊達が握っているのはワクチンの注射器らしいが、その中身の効果が分からないのだから、いまいち信用できない。
（ここは本人に聞いた方が分かり易いか）
そう思い、伊達に向かって問いかける。
「そのワクチンはどの程度の効果がある？場合によっては、俺もあの女を殺さずに済む」
色好い返事を期待しつつ、まだ少し痛む頭を抑えた。

名前：ロバート・ファリントン
年齢：37
性別：男
所持品：M16＋M203（22発/1発）＋30連マガジン×6、M203グレネード×3
　　　　　8連マガジン×2、コンバットナイフ
　　　　　煙幕手榴弾×2、手榴弾×3、携帯無線機、水筒、携帯食糧4パック
　　　　　バックパック（暗視鏡、発煙筒2本、30連マガジン×2、烏龍茶500ml×6、
　　　　　爽健美茶500ml×4、コカコーラ500ml×4）
現在地：等訓市デパート屋上
状況：ジョークを言って重田に殴られる、ワクチンについて質問

＞３８５−３８６
抑えた耳越しに中年の自衛官の声が聞える。
＞「……ところでさっきの閃光弾だが、貴方の友達かい？」
咄嗟の問いに答えに詰まる。
答えに相応しい言葉は見つからず、代わりにシノザキの姿を捕らえようと周囲を見回す。
押しよせる熱風と爆音の中、雑居ビルへとトラックを走らせるシノザキの後姿が見えた。
何をする気だ？
閃光に照らされる中、小さな影がビルから吹き飛ばされるのが見えた。
シノザキの運転するトラックが爆風で押し出され、雑居ビルへと叩きつけられる。
小さな影の落下地点より大幅にずれてしまったのが解かった。
立ち上がり、粘り気のある焼けた空気の中を走り出す。
間に合わない。あの少年が死んでしまう。
誰かと声にならない声で叫ぶ。
助けてやってくれ、誰でも言いからと心の底で祈った。

所持品：シグの弾倉（１）、無線機、煙草 （空） 、１００円ライター
　　　　　 マグライト、 レザーマンツール（１０得ナイフ）、ワクチン×２、
　　　　　アンプル（抽出高分子入り）×５本 、アンモニア×１
　　　　　現在地：狭戸市　傘社研究所前
健康状態：胸に切り傷（出血は少量）。内蔵に損傷？
現在地：研究所と雑居ビルの間の道路

＞３８５−３８６
抑えた耳越しに中年の自衛官の声が聞える。
＞「……ところでさっきの閃光弾だが、貴方の友達かい？」
咄嗟の問いに答えに詰まる。
答えに相応しい言葉は見つからず、代わりにシノザキの姿を捕らえようと周囲を見回す。
押しよせる熱風と爆音の中、雑居ビルへとトラックを走らせるシノザキの後姿が見えた。
何をする気だ？
閃光に照らされる中、小さな影がビルから吹き飛ばされるのが見えた。
シノザキの運転するトラックが爆風で押し出され、雑居ビルへと叩きつけられる。
小さな影の落下地点より大幅にずれてしまったのが解かった。
立ち上がり、粘り気のある焼けた空気の中を走り出す。
間に合わない。あの少年が死んでしまう。
誰かと声にならない声で叫ぶ。
助けてやってくれ、誰でも言いからと心の底で祈った。

所持品：シグの弾倉（１）、無線機、煙草 （空） 、１００円ライター
　　　　　 マグライト、 レザーマンツール（１０得ナイフ）、ワクチン×２、
　　　　　アンプル（抽出高分子入り）×５本 、アンモニア×１
　　　　　現在地：狭戸市　傘社研究所前
健康状態：胸に切り傷（出血は少量）。内蔵に損傷？
現在地：研究所と雑居ビルの間の道路

>374
破壊されたヘリコプターの中で、俺はゆっくりと目を覚ました。
あれだけの傷を負っていたというのにひどく体が軽い。脇腹に目を遣り驚愕する。
左半身骨の鎧……右半身、こぶだらけ。俺はいつ鬼にこぶを付けられたんだ？
こりゃ、意地悪じいさんにするお仕置きにしてもヒドすぎる。レザーコートもただの布切れだ。

ゆっくりと割れた窓ガラスから……コクピットの窓にはまっているのは窓ガラスでいいのか？そもそも窓？
などとバカなことを考えつつ外を見る。

━━━━━━背筋が凍った。あの化け物生きていたのか。そして……子供が落ちそうだ。落ちる。墜ちる！堕ちる！？
その場所へと走っているトラックも目に入らない。兵隊たちも、全て。蜂の巣にされる可能性すら彼方へと追いやられた。
反射的に左の貫手でひびが入っていた窓をぶち破り、ヘリコプターから飛び出す。だが、絶望的だ。
もう落ち始めている。間に合わない？

右手を伸ばしながら、限界の速度で走る。そして……ギリギリ間に合わないと思った時、右半身の無数の腫瘍から蚯蚓が、いや触手がほとばしった。
それは、さながらあの女王の触手の様で。それが落下する子供の体に絡みつき、速度を殺す。
とはいえ何本かがその勢いに耐えきれず千切れ飛び、地面でのたうつが……気にもとめない。
スピードを数瞬殺す。それによって作られた間は、俺が子供の下へと滑り込むには十分だった。

東京が終わりそうな話ですか？

>379
ワクチンがあると聞いて、正直期待した。だが、直ぐにそれは糠喜びだという事に気づいた。
さっきヘリ付近にいた若い女性も、多分感染者だろう。彼女と行動を共にしていた雑賀さんが、ワクチンを使っていない筈が無い。
彼女の様子と、デパートに現れた自衛官ゾンビの群れ……伊達さんには悪いが、ワクチンは気休め程度の代物なのだろう。
一瞬期待しただけに落胆も大きい。私は絶望的な気分で遠くの肉塊を眺めた。
>378　>379
座り込んでいた膝の上に誰かの影が落ちた。顔を上げた途端、眉間に冷たい銃口が押し付けられる。
ロバートさんだった。置かれた状況も忘れて目を瞬かせる。信じられない。どうしてここに居るのだろう。
さっきのヘリで安全に脱出できた筈なのに。まさか、殆ど初対面である私との口約束を守るために残ってくれたのだろうか。
>「・・・さて、大分顔色が悪くなってきたな。何なら、今すぐ此処で始末してやろうか？」
>「ちょ、ちょっと待って下さい！」
伊達さんが止めてくれているようだが、そんな必要は無かった。彼の言葉は、今の私には随分と魅力的な誘いに思えたからだ。
「生憎とまだ正気よ。残念な事にね。でも…………」
私は困ったように微笑んだ。あの場に居合わせたロバートさんなら、症状がかなりの速さで進行しているのかひと目で判った筈だ。
認めたくないが、このままではヘリの出発前に約束は果たされそうだ。ならばそれが『今すぐ』になっても大差無いのではないか。
どのみち私の希望は叶いそうに無いのだから。
>「後々面倒に巻き込まれるのは御免だ。今ここで死ぬか、それともまだ死にたくないか、どっちだ」
ロバートさんの顔を少しの間見つめると、私は目を閉じた。既に面倒に巻き込まれた彼にこそ、選択の余地があっていいと思ったからだ。
小さく舌打ちの音が聞こえた。
だが、もっと予想外だったのは――――。
>「答えは『俺が死なせたくない』だ」
これでもう二度と聞く事は無いと思っていた声が、いきなり頭上から降ってきた事だった。

あっという間に銃が視界から消えた。
左手を大きく振りかぶった姿にはっと我に返る。止めようと思ったが、身体が全く言う事を聞かなかった。
>「おおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉおぉ!!!!!」
辺りに響くほどの殴打音に思わず肩を竦める。回る視界に悩まされながらも、今度はどうにか立ち上がった。
「やめて重田さん、私が悪いの。私が頼んだのよ………ロバートさんは、約束を守ってくれただけなの…」
あれ程の怪我を負って動ける筈が無い。なのに血塊を吐きながらも、重田さんの動く方の腕は庇うように私の前に伸ばされていた。
>「この人を殺したいのなら…俺を殺してからにして下さいよ？俺は……誓ったんだ。絶対に…うぐっ！」
ズキリと胸が痛んだ。………どうして、と思う。どうしてこの人は此処まで無茶をするのだろうと。
再び血を吐いた重田さんの身体に腕を回した。
「もう喋っちゃ駄目よ！―――どうして此処に居るの…こんな無茶をして……貴方本当に……」
私は口を噤んだ。視界の隅に、軽く頭を振りながら此方に歩み寄ってくるロバートさんの姿が見えた。
ふと、『無理なお願い』を引き受けてもらった時のことが頭を過ぎる。冗談だとばかり思っていたが、もしあの捨て台詞が本気だったら……。
「Please do not inflict an injury on him! 」
思わず叫んでいた。
「Your guess was right.He isapersonimportant for me.Even if you do not kill me, I die soon. But he must not kill !!.…Please……」
頭が朦朧としていて、あまり長いセンテンスを話す事が出来ない。
だが、ロバートさんには通じたようだ。面白そうに目を細めたのが、視界の悪い私でも判った。
>「その前に俺が死ぬだろうが・・・せっかくのジョークを台無しにしやがって・・・・・」
私はズルズルと足元に座り込んだ。――――ジョーク？ジョークですって？！こんな時に……こんな場所で？！
随分と真に迫った『ジョーク』だった事だ。…もう目を開けている気力すら無い。
頭の上で彼らが何か話しているようだが、私の耳にはヘッドホン越しのように聞こえた。
>「……ワク…ンは…………効果がある？場合………ては……あの女…殺さず……む」
ロバートさんの言葉に、内心首を傾げた。雑賀さんは、ワクチンをあの女性に使わなかったのかしら、と。
気休め程度だとばかり思っていたけれど、多少は効果はあるのかもしれない。
今すぐコンクリートの上に倒れ込みたい誘惑に駆られながらも、私は伊達さんの言葉を待った。

所持品：マッチ、救急品袋、日本刀、ショルダーバック（中身不明）
現在地：状況：デパート屋上。ワクチンの説明を待つ。
状態：打撲、眩暈、強い倦怠感、微熱、四肢と首に内出血、左手首擦過傷（治療済）、感染。

＞３９１
「撃つな！」
息切れに苦しみながら、搾り出すように叫ぶ。
子供に当る、という部分を何とか飲み込む事には成功した。
前にも増して不気味な姿となった男に対する配慮でもあり、機嫌を損ねない為の対応でもある。
「・・・撃たないで。さっき言った保護対象の一人です。」
それでも自衛官達は小銃を構えている。
流石に今回は取り押さえに行く兵士はいない。
何人かはヘリに給油を開始していた。多分、あの女の指示だろう。
「人間の意識はまだ、ありますか？」
少年を抱えたままの男に問い掛ける。
仮に意識を保っていてもこの男はどうなるというのだ？
このまま変異を続けたとなると・・・くそ。
ユダだ。
この男は第２のユダになるのか？
あの男は半永久的に俺達を追って来るだろう。
冷徹さに徹し、狂気を糧にして。
溜め息が零れ、悲しみが脳を引掻き回す。
・・・そう言えばあのアロハシャツの男はどこに行った？

所持品：シグの弾倉（１）、無線機、煙草 （空） 、１００円ライター
　　　　　 マグライト、 レザーマンツール（１０得ナイフ）、ワクチン×２、
　　　　　アンプル（抽出高分子入り）×５本 、アンモニア×１
　　　　　現在地：狭戸市　傘社研究所前
健康状態：胸に切り傷（出血は少量）。内蔵に損傷？
現在地：研究所と雑居ビルの間の道路

活性化あげ

まだ生きてたのか

生きているぞ

>353〜>395
あの巨大な腐りかけの怪物が蝙蝠どもの親玉だったのだろうか。人間そっちのけで共食いに励む忌まわしい群れの間
を抜け、研究所の瓦礫とともにくすぶり続ける巨大な肉の塊に青年は近づいて行く。
「跡形もなし、か。けど、得るものはあったかな」
固太りの男――確かシノザキといったか――から失敬したワクチンを、夜明けの空に掲げて眩しそうに眺める。

あの救助隊の世話になったら、色々と不自由な思いをすることになるだろう。
このワクチンも、恐らくは没収される。
幸いあの少年は助かり、薫も無事に保護されたようだ。ここにいる理由は、もうない。
「傘を、デュランという男を倒そうというのなら、またどこかで会うことになるさ」
怪我人とは思えぬ軽やかな足取りで、研究所の瓦礫を超え、塀を越え、その場から密かに退場する。

「ん〜、自力で生還となると、山越えのルートしかないなぁ････ま、ここほど危なくはないだろう」
道端で見つけたマウテンバイクの鍵をヘアピンで外して、跨る。
「感動的な夜明けだなぁ････地上がこうなだけに、余計にそう見えるよ」
ペダルを漕いで、死臭と腐臭の入り混じった風を切りながら、アロハマンは大きなため息をついた。

所持品：メモ帳、ワクチン
現在地・状況：狭戸市内、マウンテンバイクに乗り暮伊山へ移動中、ひとまずのエンディング。
状態：負傷箇所に血が滲んだ包帯、上半身打ち身だらけ、左肋骨三本骨折、左脇腹に深い擦過傷、右足に鈍痛

うふん♪

400もココナにとられた。
ねらってたのに…orz

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

2005/06/24(金) 09:29:20 ID:0Lo8H97C
シャーラララララ
ボーボボボボボ
ピンク色のオメコ！

シャーラララララ
ボーボボボボボ
真夏をつき抜けろ！

　　ｿﾛ〜ﾘ　　　　　　ﾌﾟｰﾝ
　∧ ∧　　　　　　〜〜8
　（ ﾟДﾟ） ﾛ　　　　　　 ↑
　∪　 つ［］ 　　　　　キャラネタローズ
〜　　 |
　∪ ∪

　　　　　　　　 ∴∵∴
　　　　　　　 ∴∴∵∴
　∧ ∧　　∴∴〜〜8
　（ ﾟДﾟ） ﾛ∴∵∴∵∴
　∪　 つ［］
〜　　 |　　シュ〜
　∪ ∪


　∧ ∧
　（ ﾟДﾟ） ﾛ
　∪　 つ［］ 　　　　∫
〜　　 |　　　　　　　∞
　∪ ∪　　　　　　　ﾎﾞﾄ

あぼーん

あぼーん

>391>395
トラックの車体に背中を預けたまま首を巡らせる。
右半身から触手を生やした異形の男が、子供を抱きかかえて立っていた。
（まったく…スポーンもびっくりだな、っと…）
立ち上がる。東の空が蒼くなり始めていた。周囲を取り巻いていた羽音も今はほとんどしない。
（とりあえずは一段落、かな）
脇腹を押さえながら歩き出し、投げっぱなしだった荷物を集める。
鈴木はレザーの男と話している。その周りでは自衛官が忙しそうにたち動いていた。
アロハの男の姿は見えない。どこへ行ったのだろうか。
（逃げ出す理由のある奴だった、ってことか……こいつはもう要らんかな）
クロスボウを道端に投げ捨て、矢を分解した。火薬つきの矢だけは取っておく。
銃を腹に差しながら、徐々に輝きを失っていく明けの明星を見ていた。


所持品：アンモニア（1本）、フィルム、テープ、 遺骨、医薬品、ツールナイフ、
　　　　　ディスク、食料、火薬付きの矢（2本）、グロック19（残弾13）、
　　　　　釘（7本）、無線機、ワクチン、高分子抽出物（5本）
現在地：狭戸市　傘社研究所前　路上

紫から青へと色を変えていく空の下を、男が息を切らせながら走っていた。
後ろを何度も振り返り、そのたびに足を速めるが体力は限界に近いらしい。
大通りを折れて路地へ入る。すぐに男の絶叫が聞こえた。
男は慌てて路地を飛び出したが、背後から数匹のゾンビに組み付かれ、
成す術も無く生きながら食われていった。力なく開かれた男の手から
紙片が転がり出た。それにはこう書いてあった。

バイオハザード発生スレ　第5避難所
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1119681513/

>310
ウラヌスの尾に腹部を貫かれ、シュレーガーに抱きかかえれた状態で発火するクロノス10、その最後は
断末魔すら残さぬあっけないものだった。
「小娘ぇっ！！」
人型の炭と化した同胞を抱き砕くシュレーガー、自らの腹にも突き刺されたウラヌスの鋭い爬虫類の尾を掴み、
外見通りの剛力でもって引っこ抜く。
「おあああああああ！！！」
異形の少女の恐るべき発火能力は、確実にこの巨体の少佐の体にもダメージを与えているはずだが、彼は
まったく痛手を受ける素振りすら見せなかった。
掴んだ尻尾を片手で軽々と振り回し、恐ろしい勢いをつけてウラヌスの体を地面に叩きつける。
一回、二回、舞い散る花びら、飛び散る血飛沫。

「シュレーガー少佐！ それまでだ！」
炭化した右腕を押さえて蹲ったままの格好ながらも、力のこもった制止の声をかけるデュラン。
「はっ･････申し訳ございません閣下････お、お体の具合は！？」
「････ああ、酷い気分だ。君が彼女を殺してしまったら、この負傷はまったくの無駄ということになるね」
今にも死んでしまいそうな顔で、自分を崇拝する巨人に向かって片目をつぶってみせる。
「その娘を、早くヘリに乗せるんだ････計画の要だ･･･から･････ね」
「閣下！？ 閣下あああっ！！！」
その叫びも、もはや届かず、
デュランの意識は、深い闇の底へと沈んでいった。

現在地・状況：培尾市、培尾小学校跡の花畑、ウラヌスに多大なダメージを与えたのを見届けた後にデュラン気絶。
状態：右腕根元から炭化、意識不明の重体

>395
一難去ってまた一難と言ったところか……子供をだき抱えたまま無数の銃口に包囲され、俺は身構えた。
この骨がどれほどの強度があるかはわからない。剥き出しの肉体が銃弾を跳ね返せるかは愚問というのもおこがましい。
だが……俺がど真ん中に飛び込むのが早いか、奴らの引き金が引かれるのが早いか、試すのは分が悪すぎる。

思考の最中、撃つな、という叫びが上がる。実際は子供に当たるからなのだろうが。
しかしまあ……言っちゃ悪いが人質として使えるかもしれない。場合によっては……。
そして気になる事を、男が言った。保護対象？一体どういう事だ？保護の命令が出ているのか？
しかし一緒にいるのは自衛隊の人間だ、となると傘というわけでもなさそうだが……。
考えていても埒が開かない。もし傘の人間であれば、それが判った際に後ろから首を掻き斬るだけだ。
研究者であれば肺に小さな穴を開けてやり悶える様を笑いながら見てやる。直接の原因は奴らの研究なのだから。
………しかしこんな人道を無視した下衆の所行を止める人間はいなかったのだろうか？内部分裂の一つや二つありそうなものだが。
まず傘の人間に会ったらその辺りを聞いてみたいものだ。

｢……グ……ァ……｣

意識があるかという問いかけに、あると返そうとしたが声が出ない。声帯は完全に変化してしまったらしい。
仕方なしに首を縦に振る。その後、トントンと喉を指先で叩き、声が出ないことを伝えようとした。
まあ、とりあえず……運が良ければ少しはゆっくりできるかもしれない。

>397
突然、駐機していたヘリから触手の生えた怪物が現れる。
落ちていた子供は隊員ではなくその触手に受け止められた。
全員が子供を抱えた怪物に銃を向け、射撃姿勢をとる。
「保護対象、ねぇ……彼がかい？」
隣にいた中年の隊員はいつの間にかまた煙草を咥えていた。
>410
ヘリに給油していた隊員がトラックの脇で倒れている男を発見した。
おそらく子供が落ちていくときに運転していた人間だろう。
「おい！大丈夫か！しっかりしろ！！」
隊員は急いで駆け寄って男の体を揺すり、大声で医務官を呼んだ。
>413
男の問いかけに、怪物は呻き声を上げてから首を横に振る。
それから自らの首を二、三度叩く事で返事した。
「…さて、君はどうやら話せないらしいな。そっちに行っていいかね？
我々は陸上自衛隊だ。我々には君への攻撃の意思は無い」
中年の隊員は抱えていた小銃を地面に落とし、両手を挙げて歩き出す。
「今、君が話したいことをこれに書いてくれ。それなら出来るだろ？」
話しながらほんの１m前ほどに近付き、紙とボールペンを手渡した。

補給隊です！
水持って来ました！

デパート屋上資材運搬エレベーター前、そこに１人の黒人がうつ伏せに倒れていた…
先ほどまで肉塊やらの騒動に誰も気付かなかったが…。

「ん…？あれは…！」
黒人少年にようやく１人の自衛官が気付き駆け寄った。

少年の顔は傷付き、とても生気は感じられない。
「なんてこった…まだ子供じゃないか…可哀想に…」
自衛官は彼の顔に白いハンカチをかけた。
せめて死後も苦しまぬように祈りを込めた後彼は後ろを向き配置に戻ろうとした。

だが…黒人少年の顔のハンカチは風も無いのに地面へと落ちた…

そして───先ほどまで閉じていたはずの───目は確かに開かれていた！！
自衛官の祈りが彼に届く事は無かったのか…黒人少年だった物はゆっくり立ち上がり自衛官に手を伸ばす。

自衛官は振り返り銃口を少年の眉間に付ける　「じゃあな…」　思えば年下を殺すのはこれが初めて…
そして最後になって欲しいと彼は思った。

そしてまた銃声が響いた。


数瞬後…自衛官の視界から少年は消えていた…いや、下を見ると
「あわ……わわわあわわ……」
自衛官の前には頭を押さえ地面に屈み込む黒人少年が居た。

銃で飛ばされたらしく、少年の後に彼が被っていた帽子がポトリと落ちる。

「待…ままままあ待て！いや待ってください！漏れ…私人間！あいむピーポル！！あいむヒューーマン！！
アーユーオーケー！！？落ち着け！冷静に！！話し合おう！！！ていうか助けてくださいヘルプ！！そんな事より
自衛官よちょっと聞いてくださいよ昨日近所のYOSINOYA！！！」

名前：希望
現在地：デパート屋上
状況：死んだふりをしていたら疲れ＋恐怖でそのまま意識を失い、目が覚めたら自衛官に殺されかける

>>デパート組
デパート屋上には１０台程車が駐在している。
その幾つか、そのまま無傷な車ネメシスに投げられた車に関係無く
車の扉が中からこじ開けられ、あるいはフロントガラスを破りゾンビが出てきた。

そして川崎が上って来る方とは逆の扉からもデパートの中に元々居た
クリムゾンヘッド含むゾンビが１０匹以上ﾜﾗﾜﾗと現れた…。

>>川崎
落とした装備をとりに戻るが装備のすぐ近くにもうゾンビ達が上がって来ていた…
装備を取りに行くなら戦いは避けれそうにも無い。

装備だけを取って逃げる選択もあるが、その場合屋上のような開けた場所で戦う事になるので
得策とは言い難い。
取りに行って戦うのであれば階段のような一度に襲い掛かれる人数が限られた箇所の方がいいだろう

人数：約１０匹
詳細：デパートにいち早く乗り込んだ集団なので１Fにはまだ大量にいる

階段を上ってると突然かごの取っ手が折れてかごが足に直撃した・・・・
「んぁ！ぐぁあぁぁぁぁ〜痛っ足が・・・うぐぐぐ・・・・・ぁぁぁぁぁぁ！」
アレだけ入れていた自分も悪いが・・・・・痛い・・・・・・全部下に落ちたみたいだし・・・・・・・
「畜生・・・・さて、行くか・・・・・うおっ!」何かが足に引っかかった・・・・・・・・・ＭＩＮＩＭＩだ・・・・・フル装填の・・・・・・
「一番重かったから近くに落ちたのか・・・・・・・返すために持って行こう・・・・・」
下の武器はもう要らないだろう・・・・・・・無線のスイッチを入れる「Ｍ629を起爆させたらワクチンを持ってきてもらえますか・・・・・・カウントします・・・・・3、2、1、0・・・・」
爆発音が聞こえた後USPのハンマーを引き起こす・・・・・「ライトが壊れてるな・・・・・外そう・・・・・」

思い切って屋上のドアを押し開け横を向くと>417と目が合った・・・・・・出てきたゾンビに3発USPを撃ちこみマガジンを交換する。
そしてドアにＭＩＮＩＭを撃ちながら>379の元に走った


名前:川崎　裕次郎          
持ち物:ＵＳＰ（45口径）12発+1（12発弾倉残り3個（※装填分は除く））、S&W M649 (5発)  、ＭＩＮＩＭ200発           
（Ｍ649用予備弾薬20発）、SIG-BLASER-R93-LRS2　5発(5発弾倉5個　現在使用不可)、        
リュックサック（コンバットナイフ2本、グルガナイフ、煙草、ライター 、各種医薬品、        
傘社への被験者送致FILE十字架のネックレス（妹の形見）、発炎筒2本、車のバッテリー液、謎のＩＤカード+黒猫）、        
無地の白いマスケラ。　ポケットにはと巾着袋（抗ウィルス剤）・・・・・・・・        

状態:眼鏡装着 、タクティカルベスト着用  リュックに暗視装置を取り付ける    
無線機、発炎筒×2は装着済み、ＭＩＮＩＭ200発
怪我の状況、治療完了     
現在地：屋上

さっきの自衛隊の人は平謝りすると向こうに行ってしまった…
とりあえず生き残ったら訴えてやるリストにはランクインさせておいた。

とりあえずここにいる人達は…
>379
さっきの人達もいるな…何かゴタゴタあるみたいだけどとりあえず挨拶を…
「おい…」
ん？
>419
ﾊﾞﾝｯ!　ﾊﾞﾝｯ!　ﾊﾞﾝｯ!　な…何だ…!?
声をかけようととしたら近くの車から何かが出ようとして…出てきた!
「ククｯ…!!」　そして別の入口からも…!!
「およそ１０人…いや１５人…いや…」　私は化け物達の方を向きながら後退する。
「数が多すぎるぜ…」　私は素早く地面にうつ伏せに倒れた。
「とりあえず挨拶は後で…あんた達気合を入れて頑張ってください、私も気合を入れて見守って
おくんでね…」　近くの人の足をポンと叩いておいた。

ま、これだけ居れば大丈夫だろ…大丈夫といえば川崎さんと西村さんは…
グシャ　「ぐぇ！」　踏まれた

名前：希望
現在地：デパート屋上>379の人達のすぐ近く
状況：捜索班の人に任せて足を叩いた後、踏まれる

＞４１９
―反デュラン派本部―
「起爆ならしてやるし、そっちに向うように連絡済みだ。そっちの都合ばかり言わないでくれるか？
　こっちだって可能な限りの事はしてるんだ。それに暗視装置は頭に掛けとけ。
　さっきから床と壁ばっかり映しやがって。」
川崎の無線に舌打ちと苛立った声で答える。
が、しっかりカウントに合わせて起爆スイッチを押した。
元々拳銃のグリップに仕込めるだけの爆薬だ。拳銃を握った手を吹き飛ばす事は出来ても、大した破壊力は期待できまい。
男は無線のチャンネルを切り替える。
「移動出来そうか？何・・・もうちょっと時間が掛かる？何とかしてやってくれよ。あの坊主、中々ガッツがあるんだ。
　え？何だって？俺が？」

＞４１４
―傘社研究所前―
「同乗しているのかって聞いたのよ。しばらく時間は掛かると思う。目の前に非常に興味深い保護対象がいるのよ。
　意識はまだ保っている様子だけど、どう転ぶかしら？」
スイッチを緊急チャンネルに切り替えると、イヤフォン越しに流れる男の言い訳はシャットダウンされる。
彼女にとって坂口はフェーズ３に移行する上で非常に興味深いサンプルだ。
山田あすかを回収できたのも素晴らしいが、このサンプルを捕獲できればフェーズ３の精度があがる。
「煙草、あるか？」
オホートニクの疲れきった声がオペレーターの思考を遮る。
その声には、精神的な疲れや混乱といったものも混じっていた。
「無いわ。貴方は治療を受けてヘリで待機。」
「解かったよ。それとあの、あー、保護対象が抱えている子供にこれを打ってやれ。」
ポケットからワクチンを一本取り出し、オペレーターに手渡す。
「他に何本あるの？」
「割れてなければ５本。治療を受けてるあの男が持ってるよ。」
シノザキを顎で示し、治療を受けているシノザキの元へと無言で歩いていった。
その後姿を見送ると保護対象に向って歩き始める。
「貴方の選択肢は２つ。我々と共に行動するか、ここに残る。
　前者の場合、別のヘリを待ってもらうか、麻酔薬を打つかのどちらかね。」
皆殺しにするという選択肢もあるだろう。
だとしたら、子供を救う暇ですでに戦闘状態に突入していたはずだ。
「どちらにしろ、その子には治療が必要だと思うけど。」
煙草を咥えた自衛官とメモ紙とペンを持った保護対象に妖艶な微笑を見せ、回答を待った。

>413-415>422
自衛官がこちらに駆け寄ってくる。医務官を呼ぼうとしたのを遮って笑いかけた。
「大丈夫だよ、脇腹を打っただけだから。あまり大袈裟にゃしないでくれ」
自衛官が差し出した水筒に口をつけ、口をすすいだ。少し血が混じっていたようだ。
周りを見る。レザーコートの男は部隊の指揮官らしい人物と筆談で意志の疎通をしている。
鈴木は女性自衛官と話していた。やはりアロハの男の姿は無い。
ヘリのローターがゆっくりと回り始めた。燃料の補給が終わり、次は点検ということだろう。
朝日はすでに闇を切り払い、凄惨な様相をより露に見せ付ける。
ちぎれた腕や裂かれた羽が転がり、その間を埋める血は側溝に吸い込まれていく。
風が吹きぬけて、束の間辺りに漂う臭気を振り払った。ひどく冷たいその風には、
命という蝋燭を揺らめかせようと言う悪意が満ちている、そんな気がした。


所持品：アンモニア（1本）、フィルム、テープ、 遺骨、医薬品、ツールナイフ、
　　　　　ディスク、食料、火薬付きの矢（2本）、グロック19（残弾13）、
　　　　　釘（7本）、無線機、ワクチン、高分子抽出物（5本）
現在地：狭戸市　傘社研究所前　路上

>419
ＭＩＮＩＭの弾が詰まった！

補給隊です！
酒持って来ました！

（雑賀）
>356
>目の前の自衛官に分からないように英語で話す
「困ったな…」
雑賀は今はCQB班の一員ではあるが、元は狙撃手であった。
狙撃を学ぶ為に嘗ては自衛隊体育学校射撃班に所属し、更には米軍大第25歩兵連隊の元で専門のインストラクターに
教えられて狙撃のイロハを教え込まれた。何度か渡米経験があったので英語は標準以上に話せるが、流石にネイティブの、
しかも訛りのキツイのは雑賀とて理解が難しい。辛うじて幾つかの単語から大体の経緯を察する事が出来たが、大尉しかはっきり
と理解できていないだろう。
「何だか居心地が悪いな…」
やれやれと肩を竦め、大尉とハインドを後にしてヘリへ戻ろうと踵を返した。

（伊達&重田）
>388
>「その前に俺が死ぬだろうが・・・せっかくのジョークを台無しにしやがって・・・・・」
「生憎と…今の……俺…に、は………ジョークは、通じませんよ」
呼吸をする度に、一言発する度に折れた肋骨が突き刺さった肺の穴から空気が漏れていくのが分かる。
ごぼっ、と何度目になるかも分からない吐血をするが、既に其の程度は関係が無かった。
>「お前って奴はジョークの何たるかを分かってないな・・・お前が怪我してなけりゃ、今頃は八つ裂きだぞ」
「へへ……俺は…この程度……なんとも無いんですけどねぇ……うっ」
吐血をしそうになるが、無理矢理左手で口元を押さえて咽喉まで来ていた血塊を飲み込み、持ちこたえる。

>「拳銃を返してくれないか？その拳銃は幸運の女神なんでね」
重田の様子が気になって仕方が無いが、取り敢えずは先程投げ渡された拳銃を大尉に返す。
>「そのワクチンはどの程度の効果がある？場合によっては、俺もあの女を殺さずに済む」
「殺す殺すって…これだから欧米人や野蛮だって言われるんですよ」
大尉が事も無げに未だに『人間』である桜子を殺すと連呼するので、流石の伊達も眉を顰めた。
「効果ですか…当初は傘社がワクチンだといって提供してくれたのですが、実際はウィルスの進行を一時的に減退させる
ぐらいの効力しかありませんが、連続的に投与すれば此処から避難所までは持つでしょう」
大尉にワクチンの効果を説明し終えると、今にも倒れそうな重田の傍に弾かれたように駆け寄り、肩を貸してやる。
「重田！しっかりしろ！」
伊達が肩を貸してやると、重田は糸の切れた操り人形のようにその場に力なく倒れそうになったが、補助をしている伊達が何とか
その巨躯を背中に担ぎ上げると、桜子の傍に走り寄ってしゃがみ込み、ぺたりと座り込んでいた彼女の腕を取る。
「さぁ、早く此処から脱出しましょう。今からワクチンを打ちますから、少しが楽になる筈です」
身動ぎをして重田を担ぎ直すと、持っていた拳銃型注射器を桜子のか細い腕に押し当て、ワクチンを打ち込む。
「さぁ、立って。貴女がそんなようでは重田も報われません」
注射器を弾帯に突っ込み、桜子の手を取って立ち上がり、彼女を無理矢理立たせようとする。

てな訳で射殺されかけ、
お気に入りの帽子は穴だらけにされ、
ホンのお茶目なリアクションだけで腹の傷が開きかける思いをし、
すっかり自衛隊と言う組織が嫌になりつつある希望君だが…。

現在は死んだふりで他の人の状況は何人かが化け物に応戦している位しか分からない。
が、私の視界に何か黒い拳大の物が横切った。
それは他の人の足をすり抜けて私の前に来る。
「なんだ…あんた？」　私の言葉に反応したそれはこちらを向いた。

蜘蛛だった。朝蜘蛛だから殺さずに見ているだけにしようと考える。
が、蜘蛛も全く動かずにこちらをみている。
普段は蜘蛛は苦手だが…さっきのチンカスパイダーのおかげで基準がおかしくなったのか…？

「ちゃお」　とりあえず蜘蛛に手で挨拶してみる。
蜘蛛は首(?)を傾げながら私をｼﾞーと見ている。根拠は無いが少なくとも敵意は無さそうだ。

名前:希望
持ち物:新南部式拳銃（1発装弾）　警察手帳　　タバコ2本　アルコールボトル 錠剤
　　　　　ノートＰＣ　パズル雑誌　鉄道雑誌　コイン　緑草(３)　特殊警棒 空子の和服の切れ端
現在地:デパート屋上
状態:鼻骨折の可能性　腹の傷縫合済　左頬裂傷　右脇腹裂傷　背中裂傷　後頭部に切り傷　COUTION(朱)
状況:死んだふり。羽田を感染させた蜘蛛と出会う。
服装:兄の仕事着と同じ種類の服

？月？日月曜日

上からのお達しで今度新型のB,O,Wがこの研究所に来るらしい、何やらヤバ気な匂いでちょっと楽しみ｡

？月？日火曜日

件の新型だがどうやらTウイルスの改良型、Gウイルスを用いネメシスとは方向性の異なった究極の生物兵器をコンセプトに企画発案され開発に至ったそうだ｡
上層部は実戦投入を前提にしてあるからすぐ結果を出せとの事……出資者は無理難題をおっしゃる｡

？月？日水曜日

今日新型が輸送されて来た｡
プルトニウム等放射性物質を輸送する時にも使う完全密閉の輸送ヘリ一機に防護服着用のパイロット……恐らく有事の為だろうアパッチ三機の厳戒体制だ｡
俺達職員にも防護服の着用が命じられ仲間達が慌ただしく不細工な煙菅服に袖を通す｡
随分物々しいな、そんなにヤバイ物なのか？新型は……少し不安になってきた｡

？月？日金曜日

昨日職員総出で新型の移転作業を行った為忙しくて日記も書けなかった……欝だ｡
もう防護服は着たくない……でも新型の研究スケジュールはぎっしり……しばらくこいつを着続ける事になりそうだ｡

とっさに逃げ込んだこの部屋は、消防署の物置倉庫のようだった。
ホースなどの備品がきれいに整理されて並べられている。

「ありがとう、助かったわ。」
傷の手当てをしてくれた救急隊員にお礼を言って立ち上がる。
左手の痛みは治まったけど、自由に動かすことは当分出来そうにない。

廊下にさっきの追跡者の気配はない。どうやら私たちを見失ってくれたみたいだ。
ついでに私に向けて銃をぶっ放した、あの男もここにはいない。
…自分ひとりだけでにげたのね。今度会ったらぶっk(ryしてy(ryそして(ry

…まぁ、それはともかく、
「どこか、行くあてはあるの？」
救急隊員と車椅子の老人に尋ねてみる。
この町から脱出する方法を知っているのならありがたい。

名前：大江留美　年齢：24歳　性別：女
所持品：携帯電話、財布、筆記用具等
状態：左手負傷　現在地：消防署倉庫内

>424
嫌な音とともにＭＩＮＩＭの銃撃か止んだ・・・・・
「クソっ!ジャムりやがった!」そのまま>426の背後に歩み寄りＭＩＮＩＭと抗ウイルス剤を手渡す・・・
「どうも、川崎です。」>426にだけ聞こえるように言った。
「借りていたＭＩＮＩＭお返しします・・・それと抗ウイルス剤です。」
ソンビの血で赤く染まったマスケラを外すと>388に顔を見られないように暗視装置を掛けなおした。


名前:川崎　裕次郎
持ち物:ＵＳＰ（45口径）12発+1（12発弾倉残り3個（※装填分は除く））、S&W M649 (5発)
（Ｍ649用予備弾薬20発）、SIG-BLASER-R93-LRS2　5発(5発弾倉5個　現在使用不可)、
リュックサック（コンバットナイフ2本、グルガナイフ、煙草、ライター 、各種医薬品、
傘社への被験者送致FILE十字架のネックレス（妹の形見）、発炎筒2本、謎のＩＤカード+黒猫）、
　
状態:眼鏡装着 、タクティカルベスト着用
無線機、暗視装置、発炎筒×2は装着済み
怪我の状況、治療済み
現在地：屋上
行動、ＭＩＮＩＭと抗ウィルス剤を>426に手渡す。

>426>430
撃ちもらしたゾンビ十数体に取り囲まれた！

>426
ロバートさんの手に銃が戻った。さっきの会話で幸運の女神という単語が聞こえた気がしたが、あの銃の事だろうか。
それは随分と心強い事だ。…………だが生憎と、幸運の女神は同姓には冷たいらしい。
>「効果ですか…当初は傘社がワクチンだといって提供してくれたのですが、実際はウィルスの進行を一時的に減退させる
>ぐらいの効力しかありませんが、連続的に投与すれば此処から避難所までは持つでしょう」
効き目に関しては本当に微妙なようだ。予想通りというべきか、過度の期待は禁物らしい。
だが、今はこれに賭けるしかないだろう。
>「さぁ、早く此処から脱出しましょう。今からワクチンを打ちますから、少しは楽になる筈です」
手早く剥き出しの右腕にワクチンが打ち込まれる。
>「さぁ、立って。貴女がそんなようでは重田も報われません」
伊達さんはそう言いながら、立ち上がらせようと手を貸してくれた。だが重田さんを運ぶ以上、私は自分の足で歩いた方が良さそうだ。
「そうね…私の事はいいから、早く休ませてあげて」
やんわりと伊達さんの厚意を辞退すると、立ち上がりふらふらと歩き出す。だが、直ぐに異変は訪れた。
「…？…痛！……あ………ああっ！」
どっと冷や汗が噴き出した。そのままその場に崩れ落ちる。
苦しい。息が出来ない。どうしてこんな……。本当にこれはワクチンだったの？
追い討ちをかけるように、手当てをしたはずの傷に鋭い痛みを感じた。
燃え盛る炎に手を入れても、これ程苦痛は感じない筈だ。尋常でない痛みに、私は目の前に震える左手を翳した。
霞む目でも、包帯の周りの皮膚が紫色に変色しているのが判った。その色は肉塊のそれを思わせる。
ふと、ある可能性が私の脳裏を過ぎった。
ワクチンはウィルスの進行を一時的に減退させる効果がある。だから打てば楽になると伊達さんは言った。
―――では、何らかの理由で『すでに変異し始めたモノ』にワクチンを投与した場合は？
>417　>419　>420
そろそろ空が白み始めているというのに、私の視界は逆に暗くなっていく。
――――ガラスが割れる音や銃声が遠くから聞こえる。また新手がやって来たのかもしれない。
余り聞き覚えの無い若者の声も混じっていたような気がするが、よく分からなかった。
ああ、せめてヘリまでは自分で行かなくてはならないのに……。
だが私の意識はそこで途切れた。

所持品：マッチ、救急品袋、日本刀、ショルダーバック（中身不明）
現在地：状況：デパート屋上。ワクチン投与によるショック状態。意識混濁。

（雑賀）
大尉とハインドに背を向け、駐機してあるUH-60JAへと雑賀は歩を進める。

>416（ちょっと無理がある…かな？）
しかし、UH-60JAが無事に離陸できるようにと最後の安全確認を行う為に、簡単に周辺の警戒に就いた。
駐車してある車の間を通り、ぐるっと駐車場を一回りする。
「ん？…」
その途中、デパート屋上資材運搬エレベーター前に少年が一人うつ伏せになって倒れていた。
うつ伏せになって倒れているので生死は良く分からない。死亡している可能性が高いが、生きているかもしれない。
顔を見ようと手を伸ばしたが、直前で躊躇い、手を引っ込めた。代わりに、足で蹴飛ばして仰向けに転がす。
「…死んでいる、な」
ならば、ゾンビになる可能性が高い。動き出す前にもう一度殺しておく方が良いだろう。
雑賀は小銃で少年のあどけなさの残る死に顔に狙いを定めたが、何を考えたのか、小銃を下ろした。
そしてポケットから白いハンカチを取り出して彼の顔に掛けると、亡骸に背を向け、再度周囲の警戒を行うおうとしたが…
背後に何かが立つ気配を感じられた。
「やはり、そうこなくちゃ遣り辛い」
動かない死体に銃弾を浴びせるのは気が引ける。だが、動き出してしまえば死体は化物なので遠慮なくもう一度殺せる。
雑賀は背後から近づいてくる気配を感じながら、ゆっくりと大きな溜息をついた。
「じゃあな…逝ってくれ」
89式を構えながら素早い動作振り返り、銃口を少年ゾンビの額にこつんとぶつける。セレクターレバーはフルオートに設定されている。
弾倉の残弾は確か五発。丁度良い。此処で弾倉を空にしておくか…ぐっとトリガーを引くと、連続した五発の銃声が虚しく明けの空に響いた。
「……」
銃口から放たれた、音速を軽く凌駕する速度の5.56ｍｍ×45NATO弾が少年ゾンビの頭部を粉々に撃ち砕いたとばかり思ったが…
自分の目の前から彼が忽然と姿を消していた。が、何やら下から声（>「あわ……わわわあわわ……」 ）が聞こえる。
何事かと思い、視線を下に向けると、其処には頭を抱えて蹲っている少年の姿が…どうやら、少年はゾンビではなかったようだ。
「何だ、生きているのか…」
詰まらなそうな表情で呟くと、空になった弾倉を89式から引き抜き、新たな弾倉をボディ・アーマーのポケットから取り出して装填し直す。

（雑賀）続き

>420
「…すまん。紛らわしかったので、撃ってしまった。まぁ、生きているからいいだろう？」
雑賀は特に悪びれた様子もなく、少年に口先だけの平謝りをすると背を向けてさっさとUH-60JAへと歩いていった。
（しかし…後でスキャンダルにでもなったら困るな。いっそのこと殺っておくか？）
素直にそんな考えが浮かんでしまったが、我ながら馬鹿な考えだと、頭を軽く振って其れを払拭する。

>417
UH-60JAに向う途中。突如、駐車してあった車の窓ガラスを破って、中からゾンビがわらわらと出てくる。そして直ぐに亡者の一群れが出来上がる。
「…伊達！走れ！」
重田を背負い、桜子と何やら遣り取りをしている伊達に向って叫ぶ。雑賀は89式を群れに向けてフルオートで弾丸をばら撒いた。
ばら撒かれた弾丸で前列の数体を薙ぎ倒したが、直ぐに後列が詰めてその隙間を埋めてしまう。埒が明かない。
胸のグレネードポケットからグレネード弾頭を一発取り出し、流れるような動作で89式のグレネードランチャーに装填する。
ぽんっ、という小気味良い音と共にグレネードランチャーが撃ち出され、群れの中央で炸裂する。
それにより、直撃した数体が吹き飛び、更に巻き起こった爆風でゾンビがドミノ倒しとなり、群れの進行を大幅に遅らせることに成功した。
これで荷物の多い伊達が逃げるには充分だろう。雑賀は引き続き迫り来るゾンビに対して89式を撃ち続けた。

>419>430
不意に背後に気配を感じると、咄嗟に89式から左手を離して其の手で腰の銃剣を抜き、振り向き様に銃剣を430の首に突き立てた。
が、相手がゾンビでないことが分かり、銃剣の切っ先が相手の首を掻き斬る寸前で止める。
川崎、とその不気味な格好をした青年は自分にだけ聞こえるように名乗った。そして、此方の胸にMINIMIと抗ウィルス剤というものを押し付けてきた。
「あのなぁ…この状況でこんな重火器を渡すな。少しは考えてくれないか？」
押し付けられた大重量のMINIMIに不満を盛らすが、手早く89式を肩に掛け直し、抗ウィルス剤はポケットにしまってMINIMIを構え、群れに掃射を行う。
次々とMINIMIから吐き出される弾丸によってゾンビは数を減らしていくが、それでも焼け石に水だ。徐々に周囲を川崎と共に取り囲まれてしまう（>431）
「さて、どうする？……って聞くまでも無いな？」
川崎に訊ねはしたが、既にやることは決まっている。
雑賀は弾帯から手榴弾を二個取り外し、一個を傍らの川崎に投げ渡し、もう一個は自分の手で安全ピンを抜く。
安全ピンを抜かれた手榴弾から起爆ピンが弾け飛ぶのを確認すると、雑賀はそれを放物線を描くようにして群れに向って投擲する。
投擲された手榴弾は放物線を描き、丁度群れの頭上で炸裂した。爆風と破片が飛び散り、ゾンビ共を薙ぎ払う。
雑賀によって投擲された手榴弾によって、ヘリへの道を塞いでいたゾンビの壁が少し薄くなる。が、突破をするにはまだ厚い。
「投げろ！」
傍らの川崎を顎でしゃくり、投げ渡した手榴弾を投げるよう促す。

名前： 雑賀誠一
年齢： 23
性別： 男
装備品：（共通）CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢（予備弾薬他食料）
武装：（雑賀）…MINIMI（153発）、89式小銃（12発）（市街地狙撃戦仕様&40ｍｍ擲弾発射筒付き（0発）+40ｍｍ擲弾×2）
　　　　　　　　　　9ｍｍ拳銃（8+1発）+9連装マガジン×２、銃剣 、小銃用30連装マガジン×4、手榴弾×1
現在地：屋上
状況：ゾンビの群れに囲まれ、川崎と共闘中
状態：右脚負傷＠治療済み

…
蜘蛛は首をかしげた後、振り返ると何かに気付いたかのように視点を固定した。
視線の先を追うとどうやら向こうの男女を見ているようだ
何か縁でもあったのだろうか？

私はとりあえず背を向けている蜘蛛のお尻にﾃﾞｺﾋﾟﾝをしてみる
うはｗｗｗｗかなりｲﾀｿｽｗｗｗｗｗと言った所だ
後から二番目の手を後に回し悶えながらお尻を摩っている…

ちょっとまて！蜘蛛ってそんなに体が柔らかいのか！？

ん…やっぱ怒ってる…
見た目からすでに顔を真っ赤にして、おそらく漫画だったら煙が出て四つ角マークが出てるな…
アレ…私に近づいて来る…

ｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘ

「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!!」
鼻を引っかかれた〜〜〜顔全体に激痛が〜〜〜。この二代目チンカスパイダー！
「氏ね…」
私は思いっきり息を吹きかけると蜘蛛は腹を見せてひっくり返った。

(´ー｀)ﾌﾟｯ　８本の足をﾊﾞﾀﾊﾞﾀさせて悶えてる…自分では起き上がれないらしい…
そして私は蜘蛛の腹を指で押さえつけて蜘蛛の無駄な抵抗と楽しむ…
いい気味だ…ついでにｺﾁｮｺﾁｮしておくとしよう…

名前:希望
持ち物:新南部式拳銃（1発装弾）　警察手帳　　タバコ2本　アルコールボトル 錠剤
　　　　　ノートＰＣ　パズル雑誌　鉄道雑誌　コイン　緑草(３)　特殊警棒 空子の和服の切れ端
現在地:デパート屋上
状態:鼻骨折の可能性　腹の傷縫合済　左頬裂傷　右脇腹裂傷　背中裂傷　後頭部に切り傷　COUTION(朱)
状況:死んだふり。佐々木を感染させた蜘蛛と激戦！
服装:兄の仕事着と同じ種類の服

（伊達）
>432
手を貸そうと思ったが、それは桜子によってやんわりと辞退されてしまった。
伊達はそんな気丈な桜子を気遣うように見やるが、これ以上は何を言っても無駄だと思い、渋々立ち上がった。
「兎に角、ヘリに行きましょう」
身動ぎをして背中の重田を背負い直すと、伊達はUH-60JAに向って歩き出していた。

>417
駐車してあった車の窓ガラスを破って中からゾンビが現れ、群れを形成して蠢きだす…
重田を背負ったままでは忽ちに捕まるところであったが、雑賀の援護の御蔭で囲まれる事なくUH-60JAへと進むことが出来た。

>420
>「ぐぇ！」　
その途中、むにゅっと何かを踏んでしまった。普段ならば咄嗟にその場から飛び退けるのだが、生憎と今は体重100ｋｇを越える
重田を背負っているので、飛び退く訳には行かない。そのまま踏みつけたまま通り過ぎる。
「……」
通り過ぎた後に振り返ってみると、伊達が踏みつけたのはどうやら少年のようであった。
「まぁ…見なかったことにしておこうか」
それは冗談として、このままでは重田をUH-60JAに運ぶので精一杯だ。伊達はUH-60JAで待機している二人の誘導員に応援を頼むことにした。
二人は直ぐに駆けつけ、一人は少年を抱え上げ、もう一人は意識の混濁していた桜子（>432）を背に背負い、駆け足でUH-60JAに戻っていく。
伊達は後を振り返り、ゾンビの群れに囲まれて孤立してしまった雑賀達を見る。
彼らが心配ではあるが、雑賀に限ってこれしきのことで死ぬ事はないだろう。伊達はそう割り切ると、UH-60JAに向って駆け出した。

名前：伊達雅宗
年齢：21
性別：男
装備品：CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢（予備弾薬他食料）
武装：（伊達）…89式小銃（30発）+30連装マガジン×5（市街地戦仕様&ポンプアクション式散弾銃付き（5発）+ショットシェル×5）、
　　　　　　　　　　9ｍｍ拳銃（9発+１）+9連装マガジン×2、98式軍刀（形見）、手榴弾×３、200連装ボックスマガジン×１、銃剣
現在地：屋上
状況：重田を背負ったままヘリに辿り着く。希望と桜子は誘導員に回収され、ヘリに収容された
状態良好

>434
>「投げろ！」
の合図の直後、MINIMIの弾幕の隙間を突破して一体のクリムゾンヘッドが姿を現した。
そのまますばやい動きで一気に距離を詰め、434に向けてその鋭い爪を振り下ろした！

>417 >426>432>436
>「殺す殺すって…これだから欧米人や野蛮だって言われるんですよ」
>「効果ですか…当初は傘社がワクチンだといって提供してくれたのですが、実際はウィルスの進行を一時的に減退させる
>ぐらいの効力しかありませんが、連続的に投与すれば此処から避難所までは持つでしょう」
>二人は直ぐに駆けつけ、一人は少年を抱え上げ、もう一人は意識の混濁していた桜子（>432）を背に背負い、駆け足でUH-60JAに戻っていく。
「俺が口を挟む必要は無いな・・・・・あの約束、守らなくても良いだろ？姉ちゃんよ」
そう呟くと、視界に入った数体のゾンビに歩み寄る。
「お前等、運が悪かったな。俺は弾が勿体無いから撃たないぜ？」
言い終わると同時に、目の前のゾンビの腹部に蹴りを入れ、反射的に下がってきた頭を鷲づかみにして捻り上げる。
ゾンビの首は変な音を立てながら折れ、体はそのまま地面へと倒れこむ。
さらに近付いてきた三体の内、一体を転ばせて足を掴み、残りの二体に投げつけた。
よたよたと近付いてきていた二体は避けられる筈も無く、まともに激突してそのまま転がっていく。
そして、壁にぶつかって止まった所にグレネードを撃ち込む。着弾した場所に、閃光が閃いた。
立ち上がった煙が消え、ようやく見えた着弾痕の傍には「ゾンビだった」物体が転がっているだけだった。

>435
ゾンビを片付けた後、ふと地面を見る。
そこには見慣れない黒人青年が居た。それも、何か分からないがニヤニヤしながらである。
その表情を見ると、青年の顔面を思わず蹴り飛ばしてしまっていた。
「・・・・・・何だ貴様は！？新種のクソか！？その弛みきったケツは何だ！立てこのクソッタレ！」
悶えている希望の頭を掴んで無理矢理立たせると、今度は落ち着いた口調で話す。
「良いか、俺のケツに張り付いてろ。クソゾンビが来たらこいつで頭を撃ち抜いてやれ」
そう言いながら、希望にM16を押し付ける。
「・・・で、お前の名前は？」
一番先に聞くべき事を、一番最後に聞くという悪い癖を発揮しつつ、希望の顔を睨みつけた。

名前：ロバート・ファリントン
年齢：37
性別：男
所持品：ベレッタM92F（8発）＋8連マガジン×2、コンバットナイフ
　　　　　煙幕手榴弾×2、手榴弾×3、携帯無線機、水筒、携帯食糧4パック
　　　　　バックパック（暗視鏡、発煙筒2本、30連マガジン×2、烏龍茶500ml×6、
　　　　　爽健美茶500ml×4、コカコーラ500ml×4）
現在地：等訓市デパート屋上
状況：桂木を自衛隊に任せ、希望を巻き込んでゾンビ殺戮を計画

>430
雑賀に襲い掛かった一体のクリムゾンヘッドに続き、四体のクリムゾンヘッドが川崎に襲いかかった。

>429　

私が呆けている間に、救急隊員の治療は済んでしまっていたようだ。
既に暗闇に順応しきってしまっている目で、部屋を隅から隅まで見渡してみる。
幾本ものホースや備品が整理されており、どれも埃を被っている。
非常に狭く居心地の悪い、それも密封されていた空間。
どうやら、此処は倉庫のようだ。
ふと、撃たれた左手を押さえた女性から、これからの行く当てを尋ねられた

「ああ・・近くに確か・・・そう、避難所だ。避難所があるらしくてね」
備品と同様に埃に塗れてしまったコートを叩きながら、私は答えた。
ウィルスが蔓延し、正体の分からない蛞蝓お化けの大群に隅々まで蹂躙され
挙句の果てには殺戮用の生物兵器まで侵入してきた。この荒れに荒れた消防署では
身を隠す事すら難しい。それに衛生上もここは決してよろしくない。
こんな所に留まっていては、私はそれだけで参ってしまう。
一刻も早く抜け出さなければならない。
「消防署前の国道を真っ直ぐ進めば着くそうだ、急がないとな」

名前：花井修三
年齢：57
性別：男
所持品：車椅子、黒いコート、デイライト銃（一発装填）
現在地・等訓市　消防署1F 倉庫
状態：

＞４２３
オペレーターと別れ、シノザキの方へと歩き出す。
無言で自衛官が肩を貸してくれた。佐山とか言う自衛官だ。
仕事熱心なのは事実らしい。
「どうも助かります。ところで、拳銃の一つでも貸して頂けませんかね？」
佐山は無言のまま、医務官の元へと連れて行く。
ふむ、と医務官がつぶやく。
手早く傷口の洗浄と局部麻酔を済ませ傷口を縫い始める。
「他に怪我は？」
「腹を強くぶつけましたが。」
「うーん、異常は無いと思うけどね。精密検査をした方がいいんだが、ここじゃ出来ないな。」
「解かりました。ありがとう。」
まっさらな包帯が朝日を反射し、目に刺さる。
ジェイクと伊田少年を探す。途中で散弾銃を見つけたが今更拾う気にはならなかった。
かつてのユダが玉座、と呼んだ崩れ、折り重なった死体の中に小さな手があるのに気が付いた。
「船の中でも３人の親子連れが自殺してたっけな。」
ただ、伊田一家は違う。
どんな手段を取ったにしても、子供を生き延びさせようとしたのだ。
その小さな手が・・・小川の腕に巻きついてくる！
驚いて尻餅を着くように座り込むと、伊田少年が死体の中から引っ張り出された。
「どうしたんですか？」
こっちが聞きたいぐらいだった。
それに、不自然なまでに感情の凍りついた声だ。
「感染してないんだな？あの・・・港にいた、馬鹿でかい化け物の死臭は？」
「大丈夫です。父が姿を消す前に注射を打ってくれたんです。」
「訳が解からないんだが」
伊田少年が説明を始めた。
研究が上手く行かず、家庭で争い事が絶えなくなった事。
賠尾市で事件が始まった頃、母親がいなくなり、父親が酷く落ち込んでいた事。
そして父が姿を消す前の晩に、ワクチンや解毒剤といった注射を打ってくれた事。
「とにかく逃げろって父が言っていたんです。でも、避難所も安全じゃなくなって・・・」
「辛ければ喋らなくてもいい。だが、もうすぐこの街から脱出できるよ。安心したか？」
こくり、と頷くとそのまま倒れこんだ。
脈を測るが異常はなく、規則正しい寝息が聞えるだけだった。
もしかしたら、伊田少年の父親が打った注射にはある種の感情抑制剤が含まれていたのかもしれない。
パニックも起さず、淡々と行動する。
もし薬が切れたらこの子はどうしていたのだろう？
考えても仕方の無い事だと悟り、伊田少年を医務官に任せシノザキの元へと急ぐ。
座り込むシノザキが軽く手を上げた。
「どうも、無事でしたか？」
そうでもなさそうなだったが、構わずに続ける。
「２，３お願いがあるんですが聞いていただけますかね？」

所持品：シグの弾倉（１）、無線機、煙草 （空） 、１００円ライター
　　　　　 マグライト、 レザーマンツール（１０得ナイフ）、ワクチン×１
　　　　　アンプル（抽出高分子入り）×５本 、アンモニア×１
現在地：狭戸市　傘社研究所前
健康状態：胸に切り傷（治療済み）

>436
新手のゾンビが数体、UH-60JAに乗り込もうとしている。
そのうちの一体が、身動きの出来ない>432を貪ろうと腕を伸ばしてきた。

>422
中年の自衛官は煙草を咥えたままオペレーターのほうを向く。
「あ〜……申し訳ありませんが、彼の筆談の相手をお願い出来ませんかね？
実は煙草を切らしまして…そこらの自販機から回収してこようかと思いまして」
オペレーターに対しても口調を変えずにそう言ってボールペンと紙を渡し、
しばらく吸っていて随分短くなった煙草を地面に落として踏み潰す。
そのまま小走りで路地に入りかけるが、何かを思い出してすぐに振り向いた。
「そうだそうだ。君、これをやるよ。一本だけ余っていたようだ」
筆談相手の怪物に胸ポケットから取り出した煙草を一本と100円ライターを渡す。
そしてすぐに雑居ビルの脇から路地へ走っていった。
>423
水筒を渡してから自衛官は隣に置いた小銃を抱えなおす。
「そうか…それなら私は戻るが、何か異常があればすぐ医務官を呼んでくれ。
水筒は後で返してくれればいい」
言い終わると軽く敬礼して車列の近くに屯している自衛官に紛れていく。
>441
「拳銃なら医務官の誰かから借りてくれ。私は持っていないんだ」
治療を終え、話を聞いていた医務官が腰に下げていた拳銃を抜いて差し出した。
「ところであんたは何者なんだ？井上やあの女は何か知っているらしいが……
ああ、井上には会っただろ？いつも煙草を吸っている奴だ」
佐山の話では、指揮官の井上昭吾一等陸佐は元培尾市救助部隊の隊員で、
最近は数人の部下を連れ、頻繁に駐屯地を離れて東京のどこかに向かっていた。
また、どうやら反乱部隊の上層部であるK機構とも関係が深かったようだ。
「…まあ、どうせ軍機だろうから話せないんだろ？」
そう言ってため息をつくと佐山もまた大勢の自衛官に紛れていった。

>414>443
紙とボールペンを手渡され、少し思案する。俺の身にあったことを全て伝えていい物だろうか？
相手は小銃を置いた。まだまだ安心するには早いが、当座は安全と見ても良いだろう。
……しかし、しかしだ。いくら陸上自衛隊と行っても、俺を実験対象にしない保証は無い。
多数を救うためなら少数……この場合は俺を実験対象にし、ワクチン……
もしくは駆除剤の様な物を作ろうとする可能性も十分だ。

思案して出した結論は……やはり情報が欲しい。傘の情報が。叩き潰す対象の情報が。

「少し長くなるが、私について説明させてもらいます。その代わり傘についての情報を下さい」

そう書き始め、渡そうとしたところで……煙草を取りに行くと言われた。そう言えば随分吸っていない。
そんなことを考えていると煙草とライターを渡し、自衛隊員は路地へと走っていった。
……久しぶりの一服か、悪くないかもしれない。

>422
入れ替わりにやってきたのはオペレーターという存在だろうか？確かに選択肢としてはそれらがある。
だがしかし、不安と言えば不安だが……麻酔薬をされるのはその中でも論外だ。おいでませ実験材料、
と言われているようにしか見えない。

いや、とりあえずはこの子供だ。片手で抱えていた子供をそっと下ろす。
そして次に先ほど書いた、自衛官に見せるつもりだった紙を突きつけた。

>335
>「止まって下さい！自衛隊です！このルートでの避難は禁止されています！」
>「このルートは封鎖されています！繰り返します！直ちに・・・失礼？」
自衛官の一人があたしの顔を覗き込む。
何？…何なの？

>「山田あすかさん、ですね？連絡は受けています。鈴木二尉は不在ですが。」
「あなた達が…さっきの…」
少し安心したわ。だってここまで来て自衛隊に捕まったら折角の苦労が水の泡だし…。

「やっとこの街から出られるのね？」
ヘリのローター音に足が早まる。
尋ねられた自衛官は無言で頷くだけだった。

そう…これからあたしはどうなるんだろう？
実験動物になるか、傘社を潰す駒になるのか。
けど、この惨劇を終わらせられるなら…。

ヘリに乗り込み、全身の力を抜く。
小人と自衛官があたしの顔を覗き込んだ。
「大丈夫、少し疲れただけよ…あと、コレ」
ポケットから例の注射器を出し、自衛官に手渡す。
「お偉いさんがたに渡してちょうだい。ソレの出所は着いたら教えるわ。」
ゆっくりと瞼を閉じ、息を吸い込む。
「少し疲れた…着いたら起こして頂戴。」

名前：山田あすか
年齢： 24
性別： 女
所持品： メス　空の注射器(3本)　包帯　ガーゼ　消毒用アルコール　止血剤　 飴玉7個
現在地・状況： ヘリの中。自衛官(反デュラン派)に自己血入りの注射器を渡す。
自分の状態：全身打撲。

>441>443
自衛官は職務に戻っていく。預かったままの水筒に改めて口をつけ、今度は吐き出さずに飲んだ。
ふと横を見ると鈴木がこちらに歩いてきている。あと数歩まで近寄った鈴木に左手を軽く振った。
>「どうも、無事でしたか？」
>「２，３お願いがあるんですが聞いていただけますかね？」
「何、見た目ほど酷くはねぇよ」
立ち上がり、水筒の水を飲み干した。空の水筒は近くを通りかかった自衛官に投げ渡す。
「で、頼みってな何だ？金銭と恋愛以外ならまぁ何とかできると思うが」
腹に差した銃をなおしながら聞く。今の状況よりは金銭や恋愛の相談の方が有難いのだが。


所持品：アンモニア（1本）、フィルム、テープ、 遺骨、医薬品、ツールナイフ、
　　　　　ディスク、食料、火薬付きの矢（2本）、グロック19（残弾13）、
　　　　　釘（7本）、無線機、ワクチン（4本）、高分子抽出物（5本）
現在地：狭戸市　傘社研究所前　路上
状態：脇腹打撲

>437
周囲を取り囲むゾンビが群れの中から、他の者とは一線を画する紅いゾンビが踊りかかってきた。
咄嗟に振り下ろされた鋭い爪をＭＩＮＩＭＩで受け止め、そのままぎりぎりと鬩ぎ合う。
「くっそぉぉぉぉぉぉぉぉ…」
相手の力は思った以上に強く、太股のホルスターからSIG220を抜こうと思ったが、そんな余裕は無さそうだ。
両手でMINIMIを掴み、徐々に顔に迫る爪を押し留めるので精一杯だ。だが…
「！？」
不意に目の前のクリムゾンヘッドの頭部が粉々に吹き飛んだ。其れに従い、司令塔を失った体はその場に倒れる。
雑賀はUH-60JAの方を振り向いた。見れば、ヘリのハッチから身を乗り出してM24を構えている誘導員の姿があった。
どうやら、彼が狙撃でクリムゾンヘッドを撃ち倒してくれたようだ。
「援護、感謝する」
その誘導員に敬礼を送ると、雑賀は再び道を塞ぐゾンビの壁に対して攻撃を加え始めた。
弾帯からもう一つの手榴弾を取り外し、先程と同じようにして投擲する。放物線を描いて、手榴弾はゾンビ共の頭上で炸裂する。
「よし！道は拓かれた！行くぞ！」
UH-60JAへの行く手を塞ぐゾンビ共を始末し、川崎を振り返るが…丁度、彼に>439が襲い掛かっているところであった。
流石にあの四体に襲われては助からないだろう。川崎の行く末を見ずに雑賀はUH-60JAへと駆け出していた。

名前： 雑賀誠一
年齢： 23
性別： 男
装備品：（共通）CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢（予備弾薬他食料）
武装：（雑賀）…MINIMI（153発）、89式小銃（12発）（市街地狙撃戦仕様&40ｍｍ擲弾発射筒付き（0発）+40ｍｍ擲弾×2）
　　　　　　　　　　9ｍｍ拳銃（8+1発）+9連装マガジン×２、銃剣 、小銃用30連装マガジン×4、
現在地：屋上
状況：群れを突破。ヘリへ向う
状態：右脚負傷＠治療済み

（伊達）
>442
雑賀への援護を終えた誘導員は構えていたM24を下ろし、UH-60JAへと戻った。
「班長！早く！」
群れを突破した雑賀の姿を認めると、伊達はハッチから身を乗り出して叫んだ。
しかし、今まで気付かなかったが、新手のゾンビがUH-60JAに乗り込もうと間近に迫っていた。
「来るな！お前らは来るな！」
89式のハンドガードに装着されたショットガンを至近距離で放つが、肉薄してくるゾンビは止まらない。
伊達は89式を傍らに置き、背嚢に括り付けてあった軍刀を抜き、ハッチから降りた。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」
気合と共に繰り出した袈裟斬りで目の前のゾンビを肩口から斬りつける。
ゾンビの脆くなった体はやすやすと軍刀に斬り裂かれ、ごとりと地面に落ちる。
返す刀で、伊達は桜子に手を伸ばしていたゾンビの首を刎ねた。首を失った体はぐらりとその場に倒れる。
「撃て！撃ちまくれ！」
UH-60JAの中にいた誘導員二人とヘリのガンナーに89式とMINIMIで弾丸をばら撒くよう声を張り上げると、連続した射撃音が周囲に
響くと同時に迫り来るゾンビたちが薙ぎ倒された。これで脅威は無くなった。
後は雑賀と川崎の到着を待つだけだ。そして、長かった死都での戦いを終えることが出来る。

名前：伊達雅宗
年齢：21
性別：男
装備品：CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢（予備弾薬他食料）
武装：（伊達）…89式小銃（30発）+30連装マガジン×5（市街地戦仕様&ポンプアクション式散弾銃付き（1発）+ショットシェル×5）、
　　　　　　　　　　9ｍｍ拳銃（9発+１）+9連装マガジン×2、98式軍刀（形見）、手榴弾×３、200連装ボックスマガジン×１、銃剣
現在地：屋上
状況：ヘリに肉薄するゾンビを誘導員とガンナーと共に倒す
状態良好

＞４４５
自衛官の一人が恭しく山田あすかの手を取りヘリに登場するのを手伝う。
＞「大丈夫、少し疲れただけよ…あと、コレ」
「これだけの騒ぎですからね。疲れない方が異常ですよ。」
取り出した注射器を受け取り、用意しておいたジェラルミン製のケースに仕舞い込む。
＞「お偉いさんがたに渡してちょうだい。ソレの出所は着いたら教えるわ。」
＞「少し疲れた…着いたら起こして頂戴。」
瞼を閉じると規則正しい寝息が聞える。
タオルを濡らし、埃で汚れた顔を拭ってやる。埃を落としてやれば中々愛らしい顔立ちだった。
気が付くまい、とこっそりと脣を重ねようとする。
が、何者かが襟首を引っ張り、その行為を中断させた。
振り返ると小人が睨みつけていた。
「・・・悪かったよ、相棒。ほら、シートベルト着けてやる。」
ヘリのメインローターが夜と昼の間を切り裂き、飛び上がる。
朝日に照らされた美しい暮伊山、そして所々から煙と炎の上がる混乱と汚染の都をヘリは後にする。

＞４４４
＞「少し長くなるが、私について説明させてもらいます。その代わり傘についての情報を下さい」
「良いわ、続けて。」
坂口が意識を取り戻してからの物語が記される。
そこからは憎悪の感情が読み取れた。
しかし表情は全く読み取れない。ただ煙草を吸う人外の化け物にしか見えない。
「・・・傘社に関して話せる事は少ないわ。ただ、貴方に復讐のチャンスを与える事は可能よ。
　その為には貴方のような感染者が必要なの。テレビに出て自分がどれだけ不幸か主張してもらう必要は無いの。
　ただ連中を殺戮する機会を与えてあげる。」
坂口が笑顔と思しき表情を浮かべた。
答えは既に決まっていたのだ。
「ヘリに乗る準備をしてもらうわ。」

一体どれだけ走っただろうか。マラソンをしたような感覚だ。
気付けばガソリンスタンドを越えてコンビニが見えてきていた。
私はそこでふと重要な事を思い出した。

消防車がある！あのコンビニには消防車が残っている！
あの消防車を使えば避難所まで逃げる事が出来るではないか。
後ろにいた巨大な怪物もどこかで撒くことが出来たようだ。
「ついてるぞ……今日はついている」
店内に一人残っていた店員らしき動く死体を猟銃で始末して、
割れたガラスから消防車に乗り込み、エンジンをかけた。
「……就職できるかなぁ…」
頭をよぎったのは脱出後の生活だった。私はこの街で職場と同僚ごと
仕事を失った。逃げてからもうまく仕事を手に入れられるだろうか。
残っていた水を飲みながら少し考えるか。休憩のついでだ

名前：田中宗一
年齢：46
性別：男
所持品：金属バット、猟銃（0発装填・予備12発）
煙草、100円ライター、乾パン2缶と半分、ミネラルウォーター2本と4分の1
ビーフジャーキー2袋、ガソリン2缶、紙幣数枚
現在地・状況：等訓市　国道沿いのコンビニ　消防車内
自分の状態：水を飲みながら休憩

＞４４３
佐山に言われ、医務官が拳銃を手渡してきた。
任務中に携帯するシグＰ２２６とは装弾数も製造元も違うが、有るだけありがたい。
＞「ところであんたは何者なんだ？井上やあの女は何か知っているらしいが……
　　ああ、井上には会っただろ？いつも煙草を吸っている奴だ」
一瞬、誰だか解からなかった。
井上、井上と記憶を巡らすも出てこない。
＞「…まあ、どうせ軍機だろうから話せないんだろ？」
溜め息混じりに佐山が呟き、必要最低限の指示しか受けていない、と言う暇も無く他の兵士の方へと走っていった。
、その姿を兵士の群れの中から識別する事は不可能だった。

＞４４６
シノザキが水筒を飲み干し、自衛官に投げ返す。
＞「で、頼みってな何だ？金銭と恋愛以外ならまぁ何とかできると思うが」
かつての人生において一番比重を置いていた事柄二つだ。
違いますよ、と苦笑する。
「話を合わせて欲しいんです。私と貴方は何も打っていない。
　ヘタに実験材料にされちゃお互い困りません？」
シノザキと己の身を助ける為の数少ない手段だ。
デュラン派閥の開発したワクチンを打つ事はそのまま実験台になるような物だ。
「話はそれだけです。今回は、無事に脱出できると良いですね。」
微笑を浮かべながら言い、シノザキに右手を差し出した。

所持品：シグＰ２２０、無線機、煙草 （空） 、１００円ライター
　　　　　 マグライト、 レザーマンツール（１０得ナイフ）、ワクチン×１
　　　　　アンプル（抽出高分子入り）×５本 、アンモニア×１
現在地：狭戸市　傘社研究所前
健康状態：胸に切り傷（治療済み）

>448
どさりと重たい音がして、辺りに血の匂いが立ち込めた。うっすらと目を開けると、傍らに小さな血溜まりが出来ていた。
無造作に左手を浸してみる。

…………腐っテる…ソれに…こレだけでは足りなイ…

はっと我に返り飛び起きた。
何？何なの、今のは…。
震えながら傍らに視線を落とす。
だが血溜まりはおろか、血痕すら無かった。まるで綺麗に舐め取ったかのように。
……夢……？にしては…随分とリアルな……….。
毛布代わりらしい防寒戦闘服の上着を眺めながら、ぼんやりと考えを巡らせる。
>「撃て！撃ちまくれ！」
びくりと声の方を見ると、伊達さんらしき自衛官が軍刀を鞘に収めたところだった。
どうやら私はヘリに収容されたらしい。結局誰かの手を煩わせたようだ。
「…………？」
今頃になって、違和感に気づいた。
妙に感覚が研ぎ澄まされていて、他人の心音まで聞こえそうな程だ。おまけに身体が軽い。
ワクチンの効果かと思ったが、直ぐに思い違いだと気づいた。左腕以外の体の痛みが、全て消えていたからだ。
恐る恐る右手首に視線を落とし、悲鳴を飲み込む。ついさっき肉塊に付けられた痣が、何処にも無かった。
左手を見ると、既に指の第二間接まで変色が進んでいる。私は、試しに思い切り指に歯を立てた。
肌色が残っている部分からは、じわりと赤い血が流れた。
だが、変色した場所の傷は、私の目の前でみるみるうちに塞がっていった。肌色の部分さえ、異常に回復が早い。
ああ、やっぱり…私はため息を落とした。嫌な予感というものは、どうしてこうも外れないのだろう。
初めて知った。化け物の五感というものは、人間とは全く違うらしい。道理で、何所へ逃げてもゾンビ達が追いかけてきたわけだ。
便利なもので、感染体の位置やある程度の強さも感じ取る事が出来るようだ。
私は目を閉じた。一際強い気配がデパート内に２体、近くのビル内に１体…。そしてヘリ内の感染体は、私を含めて３人のみ。
まあ、これは収穫といえるだろう。おかげで気がかりが一つ減った。
笑おうとしたが、出来なかった。私は仮眠するふりで、抱えた膝に顔を埋めた。とりあえずまだ涙は出るようだ。
「……どうして…私なの……？」
ある程度予想はしていたが、実際そうなってしまうと…かなりきつい。
――――少しだけ気が済んだら、やるべき事をしよう。
まだ理性が残っているうちに。
「……助けて……っ……誰か……」
でも今くらい、自分のために泣いてもいい筈だ。――――どうせ銃声にかき消されて、私の声は誰にも届かないのだから。

所持品：マッチ、救急品袋、日本刀、ショルダーバック（中身不明）
現在地：状況：デパート屋上、ヘリ内。
　 状態：左腕に強痛、変色進行。感染。

>>436
in　ＵＨ-60ja

ｽﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ…　ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ!!! ドォウウン!!

先ほどから騒音が鳴りやまん…どうやら外で派手のドンパチしているらしいな…。
周りは…私と一緒に運ばれたおばさんと女の人、後体格のいい男性にキリスト教の
シスター…。
おばさんはさっきから意識が無いし、
女の人と男性は意識はあるが具合は悪そうだ…この状況じゃ精神も追い詰められるよな…。
そしてシスターはとてもでは無いが戦いには向いていない…私以上に…。

もしもの時は戦えるのは私だけか…うぬ!

そういえばさっきの蜘蛛…どっか行ってしまったのか…？
何か愛嬌ある奴なだけに残念だな…あ…そういえば帽子外に置いたまま…
って…帽子がポイターガイストしてるし…。　ま　さ　か　…
「ちょっと外へ！」
私はヘリから匍匐全身で這い出る。

>440
>「消防署前の国道を真っ直ぐ進めば着くそうだ、急がないとな」
助かった。なんとか町から逃げることが出来るそうだ。
しかし…、町に出ればまた大勢のゾンビが襲い掛かって来るだろうし、
さっきの追跡者もまだその辺をうろついているかもしれない。
歩いてその避難所まで辿り着けるとは思えない。
ましてや老人の車椅子を押しながらだとまず無理だろう。

「車が要るわね…」
町じゅうの道路に車が乗り捨てられていたのを思い出す。
そのほとんどが事故車で大破していたけど、探せばまだ動く車でキー
の付いているものもいくらでもあるだろう。
「ちょっと外で車を探してくるわ。」
そばの棚に置いてあった、長さ１メートル程の丸型スコップを手にし
て(さすがに丸腰ではいられない)そう言った。
「見付けたらそこの非常口の所に着けるから、それまでここに隠れて
待ってて下さい。」
さっき鉄砲男が出て行った非常口を指差して伝えると、私は倉庫の小
窓を開けて消防署の外へ飛び降りた。

所持品：財布・携帯電話・作業用スコップ・筆記用具等
現在地・状況：消防署周辺・動く車を探す

（重田）
>453
伊達に負ぶわれ、他の隊員の手を借りてUH-60JAに収容されたのは目を瞑っていても分かった。
薄らぎ、しかし何かに繋ぎとめられた意識は大洋に浮かぶ小船のよう。頼りが無く、当に風前の灯火といえる。
（……死ぬのか？）
潰れた右目からは血が止め処なく流れ、薄っすらと開かれた左目の視界も靄が掛かったかのようにぼんやりとしている。
不思議と死に対して恐怖は全く感じなかった。むしろ、其れがどのようなものなのかと、好奇心さえも沸き起こる。
ぼんやりとした脳に肉体の痛みは届かなくなり始めている。あれ程熱血が溢れていた咽喉も、ぐだぐだな胸も、砕かれた
右半身も、今ではじんわりとした熱さしかない。
（…死ぬな。こりゃ、幾等なんでも死ぬな）
半ば諦めている。否、自分の中では死は間近に迫った最後だと決定してある。
間近に迫った死からは逃れられるとは思えないし、逃れようとも思っていない。自分の中では受け入れ準備は完了している。

>「……どうして…私なの……？」
殆ど何かの耳鳴りで馬鹿になり始めていた耳に、誰かの声が聞こえた。聞く限りでは、とても切迫している状況にあるようだ。
…何処かで聞いた事があるようなないような。ぼんやりとした頭ではそんな簡単なことさえ思い出せなくなっていた。

>「……助けて……っ……誰か……」
だが、薄っすらと開かれた左目に、直ぐ傍で膝を抱えて少女のように泣いている女性を捉えた時、潰れた右目さえもかっと見開かれていた。
（おい…こんなことやってる場合か？重田勝則？手前の目の前に何やら困っているご婦人がいるじゃねぇか？…）
痺れた脳が徐々に覚醒していく。瀕死の体の何処にそんな気力が残っているのか甚だ疑問だが、今はどうでもいい。
自分が自衛官に憧れたのは、子供がヒーローに憧れるのと同じように単純なことだった。格好良い。ただ格好良い。だから自衛官になった。
それで有事の際にはヒーローになろう。自衛官じゃない。ヒーローになろう。日本を守るヒーローになろう。
（違う…俺は……俺は！）
ヒーローになりたい。日本を守るヒーローじゃない。たった一人の誰かを守るヒーローになりたい。
ヒーローになりたい。認められなくても、振り向いてくれなくても、大切だと思えるたった一人の誰かを守りたい。
ヒーローになりたい。命の弦が危うく、熱血が咽喉に溢れ、胸は潰れ、半身を砕かれていようとも、魂は無傷。
（一人でもいいから守りたい…目の前の人を守りたい）
折れていない左腕を伸ばし、桜子をノ震える肩を抱き寄せる。それが彼女に対して慰めになるとも思えないが…そして、その華奢な左手を取った。
見れば、あまり利かない目でも、今の桜子には只ならぬ異変が起こっているのが分かる。
異変の痛々しさに半ば絶望さえ覚える。しかし、それと同時にやり場の無い怒りが熱を取り戻し始めた心に沸き起こってきた。
「俺に……死に掛けの俺に出来ることは限られていますが………」
手に取った桜子の、変異の始まった手の甲に唇を寄せ、歯を軽く当てる…そして徐々に歯に力を込め、紫色の皮膚を破って流れ出る桜子の甘やかな血を啜る。
「貴女と同じように身を落とす事は出来ます…」
自分の吐血と桜子から啜った血で朱に染まった口元に柔らかな笑みを浮かべ、重田はそう言った。

所持品：9ｍｍ拳銃（9+１）、9ｍｍ拳銃用弾倉×２、銃剣
現在地：状況：デパート屋上、ヘリ内。桜子の血を啜る。
　 状態：瀕死、感染

>452
こちらの問いを鈴木は苦笑しながら否定した。
>「話を合わせて欲しいんです。私と貴方は何も打っていない。
>　ヘタに実験材料にされちゃお互い困りません？」
（人間扱いしてもらえるんならそれほど困らんと思うがなぁ…）
その『人間扱い』がまったく保障されていないところが困りものではあるが。
>「話はそれだけです。今回は、無事に脱出できると良いですね。」
鈴木は言いながら右手を差し出す。一瞬の間をおいて、その手に打ち付けるように
こちらの右手を合わせた。しっかりと握る。
「ま、今度は邪魔しねぇでくれよ」
手を離し、ヘリに向き直る。飛び立つときは近づいているようだ。


所持品：アンモニア（1本）、フィルム、テープ、 遺骨、医薬品、ツールナイフ、
　　　　　ディスク、食料、火薬付きの矢（2本）、グロック19（残弾13）、
　　　　　釘（7本）、無線機、ワクチン（4本）、高分子抽出物（5本）
現在地：狭戸市　傘社研究所前　路上

＞４５７
右手同士が乾いた音を立てる。
＞「ま、今度は邪魔しねぇでくれよ」
力強い握手はすぐに終わった。
「邪魔はしませんよ。山の上を飛ぶようにお願いだけしておきます。」
シノザキがヘリに向き直るのに合わせて生存者が続々とヘリに乗り込む。
別のヘリでも来るのかオペレーターとあの保護対象は搭乗しないらしい。
他にも保護をする対象はおそらくいるのだ。
治療を受けた小さな英雄と、賠尾市で出会った教師も搭乗を始める。
「すみませんが等訓市に山があったと思うんですが。そこを通ってもらえますか？」
ヘリのパイロットが答える。
「等訓市のデパートへの通り道だな。構わんよ。ところでオペレーターから今後の話は聞いていないのか？」
パイロットの説明によれば感染した生存者の回収とワクチンの提供と行なうと言う。
「了解しました。私は少し眠ります。それとペンを貸して頂けますか？」
ヘリに積まれた毛布を羽織り、外で作業に従事する中年の自衛官に上着を返すように頼んでおいた。
借りていた上着のポケットの中に煙草の空いたパッケージを潜ませておく。
そのパッケージには反傘社勢力を信用するな、とだけ書いてあった。
ゆっくりとヘリが飛び上がる。
未だに火の手の収まらない研究所、亡者の蠢く街、時折聞える悲鳴と咀嚼音。
災害の規模からしてみればたった一台のヘリで救える人数など限られている。
正に蜘蛛の糸、だった。

そして俺はまだ生きている。


・・・お前も生き延びろよ、ユダ。


所持品：シグＰ２２０、無線機、煙草 （空） 、１００円ライター
　　　　　 マグライト、 レザーマンツール（１０得ナイフ）、ワクチン×１
　　　　　アンプル（抽出高分子入り）×５本 、アンモニア×１
現在地：狭戸市上空。
健康状態：胸に切り傷（治療済み）

肩を抱き寄せられ、驚いて顔を上げた。重田さんだった。
優しい腕からは、労りと慰めの気持ちが伝わってきて胸が痛んだ。きっと息をするのも辛い筈なのに、この人はまだ私を守るつもりなのだ。
自分自身が恐ろしくてたまらない今、こんな風に接されると……本当にどうしていいのかわからなくなる。
重田さんの視線が左手に落ちた。慌てて隠そうとしたが手遅れだった。
「いっ……嫌っ！見ないで！」
それ程力を篭めていないようなのに、どうやっても振り解く事が出来ない。
私はため息をつくと、観念して目を伏せた。哀れみや蔑みの視線を向けられるのは辛過ぎる。
だが
>「俺に……死に掛けの俺に出来ることは限られていますが………」
>手に取った桜子の、変異の始まった手の甲に唇を寄せ、歯を軽く当てる…そして徐々に歯に力を>込め、紫色の皮膚を破って流れ出る桜子の甘やかな血を啜る。
>「貴女と同じように身を落とす事は出来ます…」
>自分の吐血と桜子から啜った血で朱に染まった口元に柔らかな笑みを浮かべ、重田はそう言った。
――――なんて、馬鹿な事を！
「伊達さん！お願い、今すぐ重田さんにワクチンを打って！」
ゾンビ達との攻防で手が放せないのは分かっていた。だが、叫ばずにはいられなかった。
「どうして……こんな……！」
―――本当に今更、だった。本当はもっとずっと前から分かっていた。ただ気づかない振りをしていただけだ。
重田さんは困ったように、ただ笑った。血の気の失せた顔は紙のように白い。
透き通るような笑みは、既に死を受け入れている者のそれだった。受け入れがたい現実に、また涙が零れた。
「馬鹿ね……。こんなに……男の人に泣かされたのは、初めてですわ……」
嗚咽を堪えて、精一杯微笑んでみせる。
本当に、最初から全部やり直せたらと思う。そうしたら、もっと素直に心を開けたかもしれないのに。
だが、もう何もかもが遅すぎる。
重田さんの肩口に顔をうずめると、消毒薬と血の匂いがした。徐々に強くなってきた飢餓感を理性でねじ伏せ、私は目を閉じた。

どのくらいそうしていたのだろうか、私はふと、重田さんの呼吸に混じっていた雑音が消えたことに気づいた。
耳に届く心音も、弱弱しいものから力強い音へと変化した気がする。
まさかと思いながら身を起すと、蒼白だった頬に僅かだが赤みが戻っていた。
出血が止まった左眼の上にも、薄い膜のようなものが張りはじめている。
『……怪我が……治ってきている…の？』
震える指先でそっと頬に触れると、じんわりと温もりが伝わってきた。
――――原因として考えられるのは一つだけだが…喜ぶのはまだ早いだろう。
私に訪れた異変は、多分例の肉塊によるものだろう。だが、私の血を口にした重田さんに訪れる変化は、誰にも予想がつかないのだから。
ただ少なくとも、現時点での治癒力は飛躍的に向上したようだ。……皮肉なものだと内心で呟く。
肉塊の侵食を受けた私の血液で、肉塊から受けた致命傷が回復し始めるなんて、と。
………できれば、これ以上変化しないで欲しいと思う。
ただでさえデパート中化け物だらけなのだ。新入りはもう、私だけで沢山だ。

ああ、やっと伊達さんが来てくれたようだ。
私は慌てて添えていた手を離すと、彼が作業しやすいようその場を空けた。

所持品：マッチ、救急品袋、日本刀、ショルダーバック（中身不明）
現在地：状況：デパート屋上、ヘリ内。
　 状態：左腕に強痛、肉塊による侵食。感染。

･･････なんや騒がしいなぁ･･････
正直、二度と目が覚めんのやないかと思っとったんやが、どうやらうまいこと拾ってもろたみたいやな。
この怪我、全治どんだけなんやろか？ 寝たきりなんて我慢できへんでホンマ。

首を動かすと、ウチの顔を覗いとる正虎と目が合ったわ。
しかし、ちょっとの間にすっかり男の顔になったなぁこの子は････傷が増えとるのは気のせいやろか？
ウチは唯一動かせる左手を････って、動かせへん。グルグル巻きにされとるやんけ！
はっ、どないしよ！？ これではトイレにも行かれへん！

「正虎〜、しばらく下の世話頼むわ。尿瓶用意しとけよ尿瓶」
入院して落ち着くにしても時間がかかりそうやし、当分は正虎に迷惑かけるしかないなぁこれは。
ま、これも生きとってこその悩みやね。
「ウチが動けるようになったら･････まあ、先の話やな」
空子を探しに行かなならへん。
心当たりっちゅうか、最初にどこに行くべきかは決めとるんや。
あの偉そうなデュラン、あいつやったら何か知ってそうな気がするねん。

所持品：傘製ﾗｲﾀﾞｰｽｰﾂ
現在地・状況：ヘリの中で横になっている。
状態：ほぼ全身骨折で包帯グルグル巻き

>>438
うわ…すげぇドンパチだぜ…。

私は帽子まで這い進んで行く。
そしてゆっくりと手を伸ばす…あと1m………まだ遠い…
後………30cm…もう少しだ………5cm………

1c…

──────ﾎﾟｷｯ

「ペイ────────ン！！！」
ぐぁぁぁぁぁ〜〜〜今度こそ鼻がぁぁぁ〜〜〜！！」

悶えていると体格のいい白人の人が私を見下ろし…そのその人は私の頭を掴む！
＞「・・・・・・何だ貴様は！？新種のクソか！？その弛みきったケツは何だ！立てこのクソッタレ！」
「立ちますから痛いんで離して〜〜〜鼻が頭が凹むあーーー」
女ゴリラにしろＤＱＮ警官にしろ、何で私の周りにはこういう人間が集まるんだ！！

立ち上がるとその人から何か細長い物───長銃───を渡される
＞「良いか、俺のケツに張り付いてろ。クソゾンビが来たらこいつで頭を撃ち抜いてやれ」
「は…はい…！　って…うぉ…滅茶苦茶重い…よく扱えますねこんなの…」

＞「・・・で、お前の名前は？」
「の、希望…希望チャップマン…」
私は地面の帽子を拾い上げ被った。

気が付いたら化け物は粗方片付いているみたいだな…しかし鼻が痛い。

名前:希望・チャップマン
持ち物:新南部式拳銃（1発装弾）　警察手帳　　タバコ2本　アルコールボトル 錠剤
　　　　　ノートＰＣ　パズル雑誌　鉄道雑誌　コイン　緑草(３)　特殊警棒 空子の和服の切れ端
　　　　　M16＋M203（22発/1発）＋30連マガジン×6、M203グレネード×3
現在地:デパート屋上
状態:鼻骨折　腹の傷縫合済　左頬裂傷　右脇腹裂傷　背中裂傷　後頭部に切り傷　COUTION(朱)
状況:ロバートに自己紹介
服装:兄の仕事着と同じ種類の服

「ｶﾜｻｷｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｲｨｨｨ!!!!!」
地獄が溢れかえった屋上に、突如として空から追跡者が降ってきた。
手には世界最強の対戦車機関砲、ＧＡＵ−８／Ａアヴェンジャー３０ｍｍ機関砲を構えており、
背中には専用の大型ドラム弾倉を背負っている。人を遥かに超えたB,O,W,だからこそ、この
化物兵器を扱えるのである。
「ｳﾎﾞｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ!!!!」
全長２．８８ｍの長大な砲身を川崎…ではなく、それに群がるゾンビの群れに向け、引き金を引く。
まるで至近距離で何発もの落雷が起こっているかのような轟音にデパート屋上は包まれた。
３０ｍｍ機関砲弾が容赦なくゾンビの群れを引き裂き、瞬時にして挽肉に変えていく。
荒れ狂う機関砲の連射に駐車してあった車は片っ端から破壊され、二つの入り口や下から続く屋上への
スロープも破壊されていた。これで新たに邪魔者が入ることはないし、奴の退路を塞ぐ事も出来た訳だ。
「ｶﾜｻｷｨｨｨｨｨｨ……」
ドラム弾倉内の砲弾を撃ち尽し、長大な砲身がカラカラと回り六つの砲口から砲煙が立ち上っている。
追跡者は両手で構えていた機関砲をその場に捨て、背中に背負っていたドラム弾倉の固定ベルトを外して
弾倉もその場に下ろした。
そして、腰に下げていた牛刀のようなグルカナイフを鞘から抜き、川崎と相対する。

>377
「お〜、崩れた崩れた。やっと崩れたわあん畜生め」
研究所の周囲が見てとれる道路上、そこにあるマンホールから顔を出し、ギリス大佐は呟いた。
あの巨大な女王にTG-ベノムを撃ち込んでから今の今まで、女王とその子供達との狂気的な追いかけっこを
演じていたのである。
女王が彼女を見失い、地上に現れても、無数の子供達の追跡は終わることはなかった。
「急に共食いなんて始めたから、ビックリしたわ。････なるほどね。女王が死ねば、コイツらはこんなにも簡単に
自滅しちゃうのねぇ」

地上に姿を現したギリスの姿は、先程までとは打って変わった凄惨なものであった。
ナイフと無線機以外の装備を失い、ボディアーマーも無数の爪と牙にやられ、もはや原型を留めてはいない。
「もしもしアラン？ 何やってたのよアンタは？ 私？ 私は穴倉で鬼ごっこで連絡なんかする暇なかったわよ」
緩やかに波打つブロンドをいじくり回しながら、無線機の向こうの二等兵にグチをこぼす。
「はあ？ あのデコトラに置いてった看護士が心配で？ ずっと影ながら見守ってた？ アホかボケが！ 日本の女
をストーキングする前に、美人の上官のことが気にならないの！？」

「あ〜はいはい、じゃあ予定通り例の場所で合流しましょう。説教の続きは帰ってからにしてあげるわ」
無線機のスイッチを切り、ギリス大佐は歩き出す。
夜明けにの空を見上げながら、早朝の空気を味わいながら、
ここより、更に更に暗い場所へと･････

現在地・状況：狭戸市外、脱出のため合流地点へと移動中

>459>461
ヘリのローターが音高く回っている。自衛官と一部の生存者が『積み込まれ』ていく。
そのあとについて乗り込んだ。最後に鈴木が乗り込み、ドアが閉められる。
ローターの音が一段と高くなり、機体がゆっくりと上昇していく。
横を見ると先生と少年が言葉を交わしている。探していた生徒だろうか？
丸窓の向こうには燃え盛る街。ビルの上では踊り疲れた電波塔が体を傾がせ、
吹きぬける風は黒煙を煽り立てている。その煙の中では街路樹の枝が苦しげにたわんでいる。
港を出た時には闇に紛れて見えなかった惨状が、文字通り白日の下にさらされていた。
（How could hell be any worse？ってか…）
もちろんこれ以上いくらでも悪くなりようはある。だが、乗り越えることも出来るだろう。
激流の中、岩にしがみつく程度の覚悟さえあれば。ヘリは昇る朝日を右手に見て、前進をはじめた。


所持品：アンモニア（1本）、フィルム、テープ、 遺骨、医薬品、ツールナイフ、
　　　　　ディスク、食料、火薬付きの矢（2本）、グロック19（残弾13）、
　　　　　釘（7本）、無線機、ワクチン（4本）、高分子抽出物（5本）
現在地：狭戸市　上空

>429
>「ありがとう、助かったわ。」
「いえ。だが、今度あんまり左腕を動かさないように。」
消毒と応急手当てはしたものの、弾は抜いていない。
麻酔、針と糸、止血剤なども無しに弾を抜くと大量に出血する確率があって危険だ。
とりあえず今は包帯を巻いて左腕を吊るような状態で左腕を安静にしてもらうしかない。

＞「どこか、行くあてはあるの？」
＞「ああ･･近くに確か･･･そう、避難所だ。避難所があるらしくてね」
彼女の問いに、車椅子の男が思い出したかのように答えた。

＞「消防署前の国道を真っ直ぐ進めば着くそうだ、急がないとな」
真っ直ぐと言っても、行く途中には『奴ら』がうようよしている。
それに、さっきの怪物だっているかもしれない。
やはり車が…。

＞「車が要るわね…。」
＞「見付けたらそこの非常口の所に着けるから、それまでここに隠れて
待ってて下さい。」

俺の思っていた事の続きを言うかのように彼女が喋りだして、俺達に此処で待つように言ってきた。

「分かった。とりあえず車が見つかりしだいすぐに乗れるように私達もそちらに移動します。」
と彼女に言い、続けて車椅子の男に話をかけた。

「この窓から外に貴方と車椅子を移すので、しばらく車椅子が無い状態でお願いします。」
そう言い、車椅子の男を抱きかかえて、窓から外に方に降ろした。

あとの車椅子も外に移そうとするが、このままだと大きくて窓を通り抜けられない。
車椅子を折り畳もうとするが、あんまりみない車椅子のせいか、折り畳み方が分からない。

「この車椅子…どうやって折り畳むんですか？」

名前：神田亮
年齢：28
性別：男
所持品：携帯電話、救急箱、抗ウィルス剤
現在地・等訓市　消防署1F 倉庫
状態：右肩完治。車椅子の男に車椅子の折り畳み方を訊く。

＞４６１＞４６６
＞「正虎〜、しばらく下の世話頼むわ。尿瓶用意しとけよ尿瓶」
眠りは浅く、ライダースーツを着た女の声で瞬時に目覚める。
右手から差し込む陽射しはまだ弱々しい。
＞「ウチが動けるようになったら･････まあ、先の話やな」
何の話かは解からない。
動けるようになってから、再び救助に向う？
「一つ聞きたいんですがね。あの空爆の後、どこに向ったんです？」
ライダースーツが持つ独特の輝き、というか滑りと言うべきか。
それは人語を解する木偶の坊が着込んでいたそれに良く似ている。
「そのスーツ、傘社製、ですよね？」
答えたくないならそれでもいい。
薬漬けにされて、残りの人生を廃人として過すだけだ。
それはそれで幸せかもしれない。
『おい、もうすぐ暮伊山上空だ。ホバリングした方がいいのか？』
シノザキに眠たげな視線を投げた。
毛布をゴソゴソと羽織りながら二人の回答を待つ。

所持品：シグＰ２２０、無線機、煙草 （空） 、１００円ライター
　　　　　 マグライト、 レザーマンツール（１０得ナイフ）、ワクチン×１
　　　　　アンプル（抽出高分子入り）×５本 、アンモニア×１
現在地：等訓市、暮伊山上空
健康状態：胸に切り傷（治療済み）

>431
気がつくと周りには数十体のゾンビに囲まれていた・・・・・最悪だ・・・・・・
>434
>「投げろ！」 という声とともに手榴弾を投げた・・・・爆発音が聞こえるが・・・・横を見ると>437に襲われている自衛官を助けようと
近寄ると>439に襲いかかられ体制を崩しながらも転がって逃げ・・・・・ＵＳＰをホルスターから抜こうとした瞬間、奴は空からやって来た。
>「ｶﾜｻｷｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｲｨｨｨ!!!!!」
奴が来たか・・・・・・姿を見る・・・・機関砲？まさか・・・・・
嫌な予感がして瞬間的に伏せた・・・・・・
>「ｳﾎﾞｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ!!!!」
轟音とともに銃弾の嵐が吹き荒れる・・・・・・
>「ｶﾜｻｷｨｨｨｨｨｨ……」
長大な砲身がカラカラと回り六つの砲口から砲煙が立ち上っている・・・・撃ち尽くしたのか・・・・・
機関砲と弾倉を棄て、そして、腰に下げていた牛刀のようなグルカナイフを鞘から抜き、俺とと相対する。
「最悪だ・・・・実に運が悪い・・・・」
そう言うと、こっちもグルガナイフを抜いた・・・・・

名前:川崎　裕次郎
持ち物:ＵＳＰ（45口径）12発+1（12発弾倉残り3個（※装填分は除く））、S&W M649 (5発)
（Ｍ649用予備弾薬20発）、SIG-BLASER-R93-LRS2　5発(5発弾倉5個　現在使用不可)、
リュックサック（コンバットナイフ2本、グルガナイフ、煙草、ライター 、各種医薬品、
傘社への被験者送致FILE十字架のネックレス（妹の形見）、発炎筒2本、謎のＩＤカード+黒猫）、
　
状態:眼鏡装着 、タクティカルベスト着用
無線機、暗視装置、発炎筒×2は装着済み
怪我の状況、治療済み
現在地：屋上
行動、リュックからグルガナイフを抜き、追跡者と相対する。

＞429　＞467
＞「見付けたらそこの非常口の所に着けるから、それまでここに隠れて
　　待ってて下さい。」

女性にしては随分と度胸があると、私が呑気な考えを巡らせている間に
彼女は倉庫から出て行ってしまった。
しかし左腕を怪我しているとはいえども、あの様子なら心配する事はないだろう。
最も、私が心配したところで事態が良くなることも無いだろうがね。
とにかく彼女なら安心だ。

＞「この窓から外に貴方と車椅子を移すので、しばらく車椅子が
　　無い状態でお願いします。」

「ああ、すまない・・」
私は頷くと、救急隊員に少々情けない格好で抱かかえられた。
そのまま窓の外へと移される。
少し暖かくなってきただろうか、コートのボタンを外す。
＞「この車椅子…どうやって折り畳むんですか？」
ふと彼が私に尋ねてきた。滅多に見ない車椅子だから仕方ないだろう。
「それかい、ええと・・・背もたれの後ろにスイッチがあるだろう。
　それで畳める筈だよ。手間掛けさせてしまって申し訳ない」

スイッチを押す際、彼が中の物に気が付かなければいいが・・・ね

名前：花井修三
年齢：57
性別：男
所持品：車椅子、黒いコート、デイライト銃（一発装填）
現在地・等訓市　消防署外
状態： 救急隊員の問いに答える

>462
>「は…はい…！　って…うぉ…滅茶苦茶重い…よく扱えますねこんなの…」
「その重さの御陰で、反動が少なくて済むって訳だ。寧ろ少なすぎて物足りないが」
>「の、希望…希望チャップマン…」
「・・・希望、か。俺は在日米軍海兵隊特殊作戦部隊のロバート・ファリントン大尉だ。仲間内では「戦闘狂」「殺人狂」と呼ばれてる。
今後宜しく頼むよ、希望君」
そう言って、笑顔を浮かべる。
希望の瞳は澄んでいる。この瞳がここで穢れていくのかと考えると、少し嫌悪感が沸いてきた。
が、それを感じさせまいと、希望に話しかける。
「これが終わったら一杯奢ってやろう。酒は無理だが」
などと言いつつも本当は奢る気など全く無く、飲めるだけ飲んで勘定は希望に押し付けるつもりだ。

「さて、俺はここに用は無い。お前はどうだ？用があるなら今の内に済ませておけ。もう二度とここへは来られんぞ」
希望に言うと、俺は夜明けの空を見上げる。
太陽はゆっくりと姿を現し、死の街を照らし始めていた。

名前：ロバート・ファリントン
年齢：37
性別：男
所持品：ベレッタM92F（8発）＋8連マガジン×2、コンバットナイフ
　　　　　煙幕手榴弾×2、手榴弾×3、携帯無線機、水筒、携帯食糧4パック
　　　　　バックパック（暗視鏡、発煙筒2本、30連マガジン×2、烏龍茶500ml×6、
　　　　　爽健美茶500ml×4、コカコーラ500ml×4）
服装：米海兵隊ウッドランド迷彩服
現在地：等訓市デパート屋上
状況：希望に自己紹介、朝日を眺める

心配していたゾンビとの遭遇もなく。
案外あっさりとキーの付いたままの車が見つかった。
今流行りのワゴンタイプの軽自動車だ。車椅子を積むのにはちょうどいい。

私は車を動かして消防署へと戻る。
ちょうどあの老人が窓から出てくるところだった。

車から降りて老人が窓から出るのを手伝い、そのまま助手席に座らせた。
そして後部座席を倒し車椅子を積み込む準備をする。
「急いで！ゾンビに気付かれないうちにさっさと出ましょう。」

現在地・状況：消防署周辺・窓の中の消防隊員に声をかける

｛腹が減ったくう、くうくう、はら肉｝
....思考力を失い生きるしかばねとかした「それ」を突き動かしているのはただ尽きることのない食欲だけだった。
当てもなく徘徊し続ける「それ」はついにかすかな金属音を聞きつけた。
足音もなく金属音の方向ににじり寄る。
はついにかすかな金属音を聞きつけた。車椅子をたたむ、
金属のすれる音...
足音もなく金属音ににじり寄る。「餌」達はどうやらその存在に気付いていないようだ。
そして[それ]は「餌」達に襲いかかっつた....

>470
＞「それかい、ええと・・・背もたれの後ろにスイッチがあるだろう。
　それで畳める筈だよ。手間掛けさせてしまって申し訳ない」

彼の言う通り車椅子の背もたれの後ろを見ると、一見普通のネジにしか見えないものがあった。
押してみると、自動的に一瞬で折り畳まれた。
こんな車椅子見たことないな…。そんな事を思いながら窓から外に折り畳んだ車椅子を出した。

外の方を見ると車が一台こちらに向かってくる。どうやらさっきの女性が車を発見したようだ。

そういえば、さっきは訊けなかったが、具体的に『感染』とはどのようにしたらするものなのだろう？
例えば有名な感染症『ペスト』
ペスト菌含有ノミの咬傷や、稀に、感染したヒトあるいは動物への接触により、傷口や粘膜から感染する感染症だ。
これは接触されただけで感染してしまい、
侵入部位にほとんど変化を起こすことなく、近くの局所リンパ節に伝播する。
リンパ節は壊死、膿瘍を形成し、クルミないしアヒルの卵大に腫大する。
その後、リンパ流、血流を介して脾臓、肝臓、骨髄を経て、心臓、肺臓など全身に伝播して敗血症を起こす。
今ではもう完全に絶えてしまった感染症だ。
空気感染で言えば『インフルエンザ』などがある。空気感染とは、病原菌が、空気を媒介にして感染することだ。
体全体に高熱が発生し、最悪の場合死に至るときもある。
このようにウィルスには、空気感染、皮膚感染、他にもいろいろな理由で感染してしまう感染症がある。
私が思うには今現在、この街が侵されているウィルスは、脳を支配し生き物の血と肉を求める『怪物』になる。という普通の人では信じ難い感染症だ。
脳を支配して人間を操っているのであれば、当然脳が破壊されたりして機能しなくなれば動けなくなる。
そうすればやがて体に入ったウィルスは栄養を摂取できなくなり、死滅する。
奴らの最大の弱点は『頭』だ。
だが、いくら奴らを観察してもどのようにされたら感染してしまうのかが分からない。
もしかしたら空気感染で、数日たてば奴らのようになってしまうという確率もある。
そうであれば早めに車椅子の男から貰った抗ウィルス剤を飲む必要がある。
そうすれば、体のウィルスが死滅し感染する事もなく、奴らみたいにはならない…はずだ。
まぁこれは車椅子の男から聞いた話なので、絶対とも限らない。
いずれにせよ、この事に関して正確に知るためには、やはりあの車椅子の男に直接訊くしかない。

473
＞「急いで！ゾンビに気付かれないうちにさっさと出ましょう。」
そんな事を一人で考えていると、車椅子の男は既に車に乗っており、車椅子も車に積んでしまったようだ。
「あ。ああ…今行く。」
俺は直ぐに窓から外に出て、車に近づいて行った。

>474
と、その時、突然横から『奴ら』が出てきた。
目の前にいる奴らの数は5体ほどだろうか。周りにも数体いる。
これじゃぁ車に近づけない。
「くそ…仕方ない。車を出すんだ！俺も車を見つけ次第追う！」

俺は彼女に向かってそう叫ぶと、すぐさま奴らから離れて走り続けた。
車は…車は何処だ!!


名前：神田亮
年齢：28
性別：男
所持品：携帯電話、救急箱、抗ウィルス剤
現在地・等訓市　消防署　玄関
状態：右肩完治。車を探す。

（重田）
>460
>「馬鹿ね……。こんなに……男の人に泣かされたのは、初めてですわ……」
「俺も初めてですよ………女性を泣かしたのは。今までそういうのと無縁でしたから……」
傷を負った肩口に顔を埋める桜子の薄い背に左腕を回し、優しく撫で擦ってやる。其れが今の重田に出来る最低限の慰めだ。
薄い背を撫で擦る手からは、桜子が必死になって迫り来る飢餓感と人間から別の者に変る変異の恐怖に耐えているのが分かる…
抱き締めれば掻き消えてしまいそうな儚い女性が、大の男でも耐えられない様な飢餓感と恐怖と戦っている。それを今の今まで耐えてきている。
賞賛に、否、その精神力には敬意を払わずにはいられない。

>呼吸に混じっていた雑音が消えた
どれくらいそうやって抱き合っていたかは分からない。だが、何時からかあの熱血が咽喉を焼く感覚がなくなっていた。更にそれだけではない。
傷に焼き鏝を当てられているかのような奇妙な感覚に先程から襲われている。こうしている今でも、傷が疼いて仕方が無い。
折れた右手の拳を関節が白くなる程強く握り締め、歯を食い縛って身を焼く様な苦しみに耐える…少しでも気を抜けば、苦痛に精神が飲み込まれそうだ。
「…っ」
潰れた右眼の熱さが増す。赤く焼けた鉄球が右の眼孔に埋め込まれているかの様だ。思わず苦悶の吐息が漏れる。
体の中から熱さが滲み出てくる…まるで全身に煮え溶けた鉄なが流れている様だ。右目に加え、右半身自体が焼けた鉄と化している。

>震える指先でそっと頬に触れる
重田の異変を察知したのか、桜子は埋めていた肩口から顔を上げて、頬に白い指で触れた。
重田は何時もと同じように桜子に微笑んで見せるが、顔の筋肉が引き攣っている。
「な、何でもありませんよ…心配は無……」
心配は無用、そう言いたかったが、其の後の言葉が続かなかった。
「う、ｸﾞあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
右の眼孔に感じる熱さが脳に及び、其の熱に堪らず悲鳴が上がる。思わず、重田は右目を手で押さえた。
熱い。何かが“新たに”生まれようとしている。従来の自分を食いを捨て、“新たな”何かが自分に成り代わろうとしている…
ごぼり、と耳の奥で何かが生れ落ちる音が聞こえた。それは重田自身にしか分からない内面の変化ではあるが、彼にはそれが音となって聞こえたのである。
右目を押さえていた掌に何かが押し出される感触を感じた。
「……」
掌に其の感触を感じてから、徐々に眼孔の熱さが引いていく…どうしたものかと、重田は手を離した。
掌を離すと、何かがぼとりと右眼孔から落ちるのが分かった。落ちた何かはキャビンの床に転がり、血と共に飛び散っていた。
重田は血塗れのその物体を手に取り、息を呑んでから見た…其れは、血に塗れた自分の潰れた右眼球であった。
潰れた右眼と健在なる左眼が合う。鏡ではなく、自分の生の眼と眼が合う奇妙な感覚に、重田は吐き気を覚えた。
しかし、胃液と血が混ざり合った内容物を何とか堪え、咽喉の奥に迫っていた其れを強引に押し戻す。
この時、重田は吐き気を堪えるので精一杯であったので、がらんどうとなった筈の右眼に視力が戻りつつある事に気がついていなかった。

（続き）
（畜生……どうなってるんだ？）
右眼が零れ落ちてから、徐々にではあるが先程の吐き気も収まり、回復しつつある右眼の視力を確かめる。
回復したと気付いた時はぼんやりと視界は霞んでいたが、今では限りなくクリアーである。元通り、といったところであろう。
そして、右眼が新たに生れ落ちてから溶けた鉄が流れているように熱かった体が、今では休日の寝起きのように爽やかである。
試しに右手を力強く握ってみると、完全に痛みが引いていた。更に、脚やその他の箇所の傷も同様に痛みが嘘のように引いている…
考えられるのは一つ。先程啜った桜子の血液が原因だろう。それがどのような変化を自分にもたらしたかは分からないが
「人間じゃ…無くなりつつあるのか？」
其れを自覚した途端、右眼に違和感を感じた。
新しく生まれた右眼や瀕死の重傷を僅かな時間で完全に治癒した回復力。それが重田が人ではなくなりつつある証拠。
其れは初めて経験する未知の恐怖であった。今までの自分を否定して、新たなものに生まれ変わる…否、違う。
右眼に違和感を感じたのではない。右眼が自分に対して違和感を感じたのだ。
否、右眼だけではない。自分を構成する細胞の一つ一つが『自分』を否定しているのだ。其れは肉体による精神の乗っ取りとでも言おうか。
「うぐぅ……」
肉体による自己の精神の否定は、突然の空腹と咽喉の渇きによって起こった。
今までに類をみない飢餓感だ。自身が底の知れない餓えそのものになったかのようだ…ふと、腕の中の桜子が目に入る。
ごくり、と思わず空腹の余り咽喉が鳴る。更に其れに伴って良からぬ感情が芽生えつつあった。

…きっと彼女の首筋の肉は柔らかくて美味いのだろう。口に含めば濃厚な血の味と肉の柔らかな感触が楽しめるに違いない。
彼女の内臓という内臓、血という血、肉という肉、骨という骨は今まで食してきた如何なるものよりも美味いに違いない。
人間の肉は不味いというが、先程啜った血の美味さがそれを否定している。ならば肉はもっと美味いに違いない。

ゾンビを掃討し終え、伊達は日本刀を鞘に納めながらUH-60JAのキャビンに戻っていた。
「…重田！何をやっているんだ！」
キャビンには、重田が桜子を抱いたまま自身の太股に銃剣を突き刺し、傷を広げながら呻いている姿があった。
伊達は急いで重田の肩を掴み、銃剣を突き刺すのを止めさせた。

「…っ！」
重田はそんな良からぬ考えを振り払う為に頭を振ったが、依然として強い飢餓感に苛まれている。否、むしろ増している。
「…っ畜生がぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！」
咄嗟に動くようになった右手で腰に下げていた銃剣を抜き、思い切り自分の太股に突き刺す。
「うぐぅぅぅ…」
銃剣の鋭い切っ先は容易く肉を切り裂き、ずぶずぶと刀身が太股の中に埋没していく…其の激痛に、一時ではあるが、飢餓感は何処かに逝ってしまった。
突き刺した銃剣を根元まで沈め、ぐりぐりと傷を広げて更なる痛みを煽る。刀身が骨を削り、ごりごりと鈍い音が太股からは聞こえる。
失神しそうになったが、何とか堪えてみせる…このまま気を失って目覚めた時に、既に理性が完全に消え失せた化物となっているというのは御免だ。

「伊達…頼みがあるんだ」
何故か幾分生気が戻っていたが、何処かやつれた顔で伊達に重田は向き直った。
重田は戦闘服の襟の中に無造作に手を突っ込み、認識票をチェーンごと引き千切って伊達に放り投げた。伊達は慌ててて重田の認識票を受け取った。
其れが何を意味するのか。伊達には直ぐには分からなかったが、受け取った認識票の重みで薄々察する事ができた。
「重田…お前」
「伊達、見ても分かると思うが…俺はどうやら人間じゃなくなっちまったようだ」
そういって新たに生まれた右眼…紫色の瞳を持った目で、重田は伊達の顔を無言で見上げていた。
「俺がこのまま戻っても新たに感染を広げるだけだ…それに、もう重田勝則って男はいねぇ。此処にいるのは化物になりかけの男だ。お前の相棒は死んじまった」
一瞬だけ重田は間を置き、言葉を繋いだ。
「俺は此処に残る…だが」
桜子さんは頼んだ、と重田は言った。

所持品：9ｍｍ拳銃（9+１）、9ｍｍ拳銃用弾倉×２、銃剣
現在地：状況：デパート屋上、伊達に此処に残る事を告げる。
　 状態：良好（傷は完治し、右眼が新たに生まれる）、感染、飢餓感