自衛隊のヘリに乗ろうとすると、後ろから雑賀の声が聞こえてきた。 どうやらハインドのクルーと話をしているらしく、法律がどうのこうの言っているのが分かった。 >「HAHAHAHA!This fellow was surprised! It is ..judgment.. the law of the spy of the U.S. military of Japan. The Japanese is embarrassed because it doesn't know the amount. 」 >シャベス「It is reluctant. When we in this country are the greatest, it is Self Defense Forces of ..becoming it.. , because it is convinced. 」 「・・・お前等、雑賀は英語が分からないんだ。簡単な英単語だけで話してやれ」 聞き覚えのある声、見覚えのある顔に向けて話しかける。 「ジョン、シャベス、スプーナー・・・デルタフォースから消えたのはこの任務の為だな?大尉以上の将校にのみその事実が知らされていた。 お前等が出て行ってから、隊内では変な噂が飛び交ってたぞ。やれ集団自殺しただの、夜逃げしただの・・・・」 呆れたように溜息をつくと、ハインドの機体に貼られた傘社マークのステッカーを引っ剥がす。 すると、傘社のマークの下には米軍のマークが描かれていた。 「・・・・・雑賀、残念だがこいつらをこの国の法律で裁くのは無理だな。もし裁こうとすれば、アメリカ政府と全面衝突する事になる」 言いながら、雑賀の肩を叩く。 「この件は口外無用だ。お前も軍人なら、理由は分かるだろ?」 雑賀に釘を刺すと、ハインドのドア部分に腰を下ろす。 >「で、米軍の大尉殿はどちらに乗られるのかな?我々はそろそろ離陸するが」 ジョンがどちらに乗るのかと聞いてきた。 だが、俺はどう答えれば良いのか分からず、一瞬戸惑った。 しかし、すぐにこう答えた。 「・・・どちらにも乗らないな。俺には俺専用のお迎えが来てるんだよ」 そう言い終わるが早いか、屋上に一機のヘリが現れる。 機体はMH-53で、ハインドと同じく米軍マークが描かれている。 「さて、俺はあのヘリで帰らせてもらう。誰か異存のある者は?」 着陸した米軍ヘリを尻目に、俺は他の生存者達に問いかけた。