バイオハザード:LEVEL7

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380名無しになりきれ
もう少しだ。もう少しで虫けらどもを踏み潰せる。
生存者たちの銃口をものともせず、地響きをたてながら、四つん這いで進む巨大な女王、その片方
しかない目はギラギラとした殺意でみなぎっている。
その時突然、何かが視界に飛び込んできた。

「OOOOOOOOOOOOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」

目の前を遮るのが何かと考える間もなく、絶叫する女王。
唯一の目を焼かれる苦しみの叫びだ。
右手をかざして、顔に当てられた光から逃れようとするも、今度は残った左腕が悲鳴をあげる。
彼女の巨大な体は危ういバランスの上に成り立っていたのだ。
腐りかけた腕一本では、到底支えきれるものではない。

「VAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」

折れる左腕、傾く体、だが女王はそのどれにもかまわず、ただ一点を睨みつけていた。
彼女に向けられた光の元、そぐそばにある建物の屋上だ。
見覚えのある。小さな、ちっぽけな人間の子供がそこにいた。

小僧おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!

彼女は怒った。怒り狂った。
光に焼かれることも、体が崩れるのも省みずに、右の拳を子供に向かって叩きつける。
しかし片方、しかも焼かれた目では満足な狙いなどつけられるはずがない。
拳は子供の足元に命中、彼女は大きくバランスを崩して向かいの建物に倒れこんだ。

あたりには建物の崩壊音と女王の絶叫が響き渡った。

現在地・状況:狭戸市、研究所、正虎のいる雑居ビルを殴った後で研究所を押しつぶすようにして横たわる。
381名無しになりきれ:2005/06/19(日) 12:21:20
>『いいか、よく聞いてくれ!この排泄物の塊の注意を引いてくれ!その間に一斉射で倒す!』
>「うるせぇ!耳が潰れるだろうがこのボケ!音量を低くしろ!」
ふいに聞き覚えのある声が辺りに響いた。
「ロバートさん?!」
驚く間も無く、軽々と抱き上げられて駐車場を移動する。
>「・・・・お前が死んだら、重田が悲しむぜ。ここはプロに任せて一般人らしく逃げ回ってろ」
再会できた嬉しさと触手から逃れた安堵で胸が一杯で、子供のようにただ頷く事しか出来なかった。
>264
重田さんは酷い有様だった。ロバートさんなりの励ましも、聞こえたかどうかすら疑わしい。
……私のせいだ。
「重田さん……起きて。こんなところで寝ちゃ駄目よ?」
声の震えを押し殺して、そっと呼びかける。僅かに反応が返ってきた。まだ望みはある。
手当てをしようとして、ふと自分の左手首から出血している事に気づき愕然とする。
触手にあれほど強く引っ張られたのだから、当然といえば当然だろうが……。
緊張が解けた為か、怪我に気づいた途端、身体の彼方此方が痛み出した。だが自分にかまけている場合ではない。
「誰か!お願い手を貸して!!」
無駄だと思いながらも声を張り上げ、自分の手首はハンカチを硬く巻きつける。
私の血から感染させてしまうのはごめんだった。
「私は…無事よ。重田さんが守ってくれたお陰ね。ロバートさんも今、傘社のヘリと一緒にアレと応戦しているの」
意識を保たせるために声を掛け続けながら、私は手指を殺菌する。
そして口の異物を取り除き、気道を確保して彼の止血を始めた。
衣服を緩めて、邪魔なアーマー類や鉄帽も取り去る。慌てないよう手順どおり行うと、程なくして出血は収まった。
救急キットを使った手当てが終わると、私は手近な車の窓を何台か壊して、厚手のコート2枚とショルダーバックを失敬した。
中には雑誌や未開封のペットボトルも有った。雑誌や木刀等を添え木代わりに、骨折個所や背骨を固定する。

所持品:マッチ、救急品袋、日本刀 、ショルダーバック(中身不明)ミネラルウォーター
現在地:状況:デパート屋上。>264の応急手当開始。
状  態:打撲。四肢、首に内出血。左手首から出血。
382名無しになりきれ:2005/06/19(日) 12:21:50
飛び交う銃弾の中を頭を屈めて走る。もっとも水平に射撃を行っている自衛官は居ないのだが。
いや、正確には車列の先頭の一団は、こちらから全くずれているが、空ではない方向へ銃を向けている。
その照星の先に居るのは腐りかけた巨人だ。地に膝を突き、手をアスファルトにめり込ませながら
じりじりと這い寄ってきている。直立時は40m近い高さにあった頭部も、今では6〜7m程度まで降りてきていたが、
長時間の銃撃でも致命傷を与えるには至っていない。
(50口径ですら砂粒みてぇなもんか…89式に至っちゃ撃たん方がマシかもな)
襲い来る蝙蝠はほとんどが自衛官の銃撃に倒れ、弾雨を掻い潜った者もこちらに手を出す余裕もなく空へ舞い戻っていく。
結果、車列の先頭である高機動車の陰へ無傷で走りこむことが出来た。抱えていた『荷物』を自衛官に任せる。
ほぼ同時に雑居ビルへ数人の自衛官が向かっていた。見上げると、逆光の中で小さな人影が動いていた。
サーチライトにしがみつき、方向を変えようとしているらしい。今はもう見上げるほどまで迫った巨人の体を、
二度三度と光が舐める。ようやくぴたりと顔に当たった。その瞬間、巨人は咆哮を上げ、右腕で光を遮った。
しかし左腕一本では自らの巨体を支えきれず、大きく体勢を崩す。倒れこみながら右腕を振るい、
少年の居るビルを殴りつけた。建物全体が大きく揺れる。巨人はそのまま研究所へ倒れこんだ。
そのまま動かない。が、周囲の蝙蝠はなお猛り狂っている。バッグから閃光弾を抜いた。
車体に叩きつけ、空へ放る。サーチライトよりはだいぶ弱い光が、それでも痛烈に蝙蝠を襲う。
立て続けにもう一つ投げた。およそ10匹ほどのこうもりが地べたに叩きつけられて痙攣している。
腹に刺した銃を抜き、車体に背中を預けて上空を狙う。耳障りな羽音は未だ濃密に空を埋めていた。

所持品:アンモニア(1本)、フィルム、テープ、 遺骨、医薬品、ツールナイフ、
     ディスク、食料、クロスボウ(矢6本、火薬付き2本、アンプル付き1本)、
     グロック19(残弾13)、釘、無線機、ワクチン、高分子抽出物(4本)
現在地:狭戸市 傘社研究所前 路上
383名無しになりきれ:2005/06/19(日) 12:22:06
自衛隊のヘリに乗ろうとすると、後ろから雑賀の声が聞こえてきた。
どうやらハインドのクルーと話をしているらしく、法律がどうのこうの言っているのが分かった。
>「HAHAHAHA!This fellow was surprised! It is ..judgment.. the law of the spy of the U.S. military of Japan. The Japanese is embarrassed because it doesn't know the amount. 」
>シャベス「It is reluctant. When we in this country are the greatest, it is Self Defense Forces of ..becoming it.. , because it is convinced. 」
「・・・お前等、雑賀は英語が分からないんだ。簡単な英単語だけで話してやれ」
聞き覚えのある声、見覚えのある顔に向けて話しかける。
「ジョン、シャベス、スプーナー・・・デルタフォースから消えたのはこの任務の為だな?大尉以上の将校にのみその事実が知らされていた。
お前等が出て行ってから、隊内では変な噂が飛び交ってたぞ。やれ集団自殺しただの、夜逃げしただの・・・・」
呆れたように溜息をつくと、ハインドの機体に貼られた傘社マークのステッカーを引っ剥がす。
すると、傘社のマークの下には米軍のマークが描かれていた。
「・・・・・雑賀、残念だがこいつらをこの国の法律で裁くのは無理だな。もし裁こうとすれば、アメリカ政府と全面衝突する事になる」
言いながら、雑賀の肩を叩く。
「この件は口外無用だ。お前も軍人なら、理由は分かるだろ?」
雑賀に釘を刺すと、ハインドのドア部分に腰を下ろす。
>「で、米軍の大尉殿はどちらに乗られるのかな?我々はそろそろ離陸するが」
ジョンがどちらに乗るのかと聞いてきた。
だが、俺はどう答えれば良いのか分からず、一瞬戸惑った。
しかし、すぐにこう答えた。
「・・・どちらにも乗らないな。俺には俺専用のお迎えが来てるんだよ」
そう言い終わるが早いか、屋上に一機のヘリが現れる。
機体はMH-53で、ハインドと同じく米軍マークが描かれている。
「さて、俺はあのヘリで帰らせてもらう。誰か異存のある者は?」
着陸した米軍ヘリを尻目に、俺は他の生存者達に問いかけた。

名前:ロバート・ファリントン
年齢:37
性別:男
所持品:M16+M203(22発/1発)+30連マガジン×6、M203グレネード×0
     ベレッタM92F(8発)+8連マガジン×2、コンバットナイフ
     煙幕手榴弾×1、携帯無線機、水筒、携帯食糧4パック
     バックパック(暗視鏡、発煙筒2本、30連マガジン×2、烏龍茶500ml×6、
     爽健美茶500ml×4、コカコーラ500ml×4)
現在地:等訓市デパート屋上
状況:こっそり呼んでおいた迎えのヘリ到着、桂木のこともありどうするか悩む
384名無しになりきれ:2005/06/19(日) 12:22:33
>「素直に街の外にでるのは危険だな。」
唐突に聞えてきた声に危うく事故りそうになった。
「ちょ…何よ!?」
咄嗟に車を止め、注射器を小人の喉元に突き付ける。
けれど、その声は彼の背中から聞えていた。

>「あー、聞えるかい?あんた、看護婦の山田あすか、だろ?オホ、いや、鈴木の奴から聞いているよ。」
>「おい、驚くなよ。何、悪いようにはしないさ。どうしてあの化け物に追われているんだ?
>その理由を教えてくれないか?」
鈴木…という名前に反応してしまう。
一体この声の主とあの鈴木さんとはどんな関係があるんだろうか…?
「貴方は傘社の人間?鈴木さんとはどういう関係なのかしら?」
…返ってくるのは無言。
どうやらあたしが質問に答えてからじゃないと、向こうは口を開かないってわけね。
「どうして追われてるか?ですって?」
ふざけんじゃないわよ。こっちが知りたいわよ。
「あたしが、コレを持ってるからじゃないかしら?」
多分この小人にはカメラも仕込まれているに違いない。
そう思って、小人に突き付けた注射器を見易い様にしてみた。
「詳しい事はこれ以上言えないわ。さあ、貴方は誰なの?
これから何処に逃げれば安全なの?」

名前:山田あすか
年齢: 24
性別: 女
所持品: メス 空の注射器(3本) 自己血入りの注射器1本  包帯 ガーゼ 消毒用アルコール
     止血剤 
現在地・状況:等訓市営立体駐車場車内。
自分の状態:全身打撲。反デュラン派と会話中。
259judas ◆fGngH1./vI sage2005/05/29(日) 00:07:34ぼやけた視界、震える身体、熱い傷口・・・。
物事を考える余裕もなく、俺は走り続ける。
ゴボゴボと血を吐き散らしながら転び、立ち上がり、そして走り出して、再び血を吐いて転ぶ。
それを幾度となく繰り返しながら、俺は走り続けた。
俺の身体を動かしているのは『生きて、奴等と再び死合う』という目的だけ。
何処をどう走っているのか、自分の身体がどんな状態に陥っているのか、まったく構わずに走り続ける。
走って走って走って走って・・・・。
俺はいつの間にか、地上にぶっ倒れていた。真っ暗な夜空、残念ながら星は見えない。
ズキリと腹部に痛みが走る、気がつけば腐ったゾンビが呻き声を上げながら俺の腹を齧っていた。
・・・・・・おいおいおいおい、何齧ってんだよ、俺の身体を勝手に喰うなよ。
がぶがぶがぶがぶがぶがぶがぶがぶがぶがぶ・・・。
くちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃ・・・。
ゾンビの口から溢れ出る咀嚼音に、反吐が出そうだ。
不思議と気持ちは落ち着いている、喰われているのに、落ち着いている。
だからさ、喰うなって、俺はさぁ、生きなきゃいけないんだから・・・。
ゆっくりと口を歪め、手を動かし、ゾンビの頭部を鷲掴みにした。
美食家気取ってる状況じゃないのはわかっているが・・・、やはり・・・ゾンビを喰らうのは躊躇するな・・・。
蠢くゾンビに構うことなく、そのゾンビの頭に噛りつく。
全ては生きる為に、生きて再び・・・奴等と死合う為、その為に・・・ゾンビだってなんだって喰らってやるさ。

所持品:ベレッタM92F(残弾5)
現在地:????????????
状況:全身刺し傷だらけ、左腕剥き出し、食事中、極めて危険。