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燃えている。
私の体が崩れていく。
オーオーオーオーオーオーオー・・・・・・・!!
逃げ出そうにも四肢に力が入らない。もう何の感覚もない。
もはや死を待つしかない私は、私の目が最後に捕らえたもののことを考える。
あの子供は、私を見て笑ったのだろうか?
何故・・・・自分もすぐに死ぬというのに、奴は・・・・・。
・・・・わからない。何もわからない。もう・・・・何も・・・・・・・・。
女王の統制を失ったナイトフライヤーの群れは、完全に恐慌状態に陥った。
元から食欲以外の欲求など持たない彼らに、仲間意識などあるはずがない。
光を嫌がり逃げ出す者、生存者達を無視して共食いに励む者、それらはさながら、爆発的に増えた自分達を
絶滅に追いやろうとするような、壮絶な光景であった。
現在地・状況:ナイトフライクイーン死亡、ナイトフライヤーの群れは共食いを始める。