1 :
名無しになりきれ:
用語解説
傘社:製薬、食品などを中心に事業を展開する総合企業。
違法な生物実験や兵器開発などを行い、
政治への影響力もきわめて強い。事件の中心にある組織。
ウイルス:感染した生物を急速に変異させる力を持つ。
大体の感染者は俗に言う「ゾンビ」のような状態になるが、
稀により強靭な固体へ進化することもある。
また、ウイルスにより機能を調整された生物兵器も存在する。
真葉市:培尾市の西に位置する。読み方は「まこば」
椎名町:真葉市内東部、培尾市との境。大規模な総合運動施設があり、
避難所として活用されていたが、避難住民がウイルスにより発症、
現在は壊滅状態にある。
等訓市:培尾市の北方。読み方は「らくん」。
市郊外の暮伊山(くれいさん)はレベルを問わず登山客に人気がある。
岩城市:培尾市の東から東南にかけて広がる。刑務所が存在する。
狭戸市:培尾市の南側。読み方は「はざと」。湾内に浮かぶ客船改造レストラン
「星輝丸」は夜はライトアップされ、内外ともにデートスポットとして人気だったが、
逃げ込んだ生存者と感染者の戦闘のすえ沈没。
避難所:汚染、空爆により壊滅した培尾市住民の受入先。周辺の各都市に点在していたが、
現在はほとんどが壊滅していると思われる。
バイオハザードの世界でも幸せ探して30年か
参加者用テンプレート
名前:
年齢:
性別:
所持品:
現在地・状況:
自分の状態:
※項目の追加、削除は自由ですが、
所持品、状況は出来る限り明記してください
>前スレ359
「ははっ・・・・・笑わせんなや。アバラが痛いっちゅうのに・・・」
やっとの思いで地上に出てきたウチらを待っとったのは、もうすっかり見慣れてしもた動く死体の大群やった。
・・・アカン、どの方向を見ても死体死体死体や。
幸いにも少し距離があるさかい、すぐに襲ってくるっちゅうことはないやろけど・・・逃げられもせぇへんなぁ。
かというて地下に戻るんは論外やし・・・ああくそ、手榴弾落とすんやなかったわ。
っしゃ! 腹は決まったで!
ここはウチが捨て石になるしかないわ。
問題はウチが囮になっとる間にどの方向にガキ共を逃がすかやが・・・生き残る可能性のある方に
行ってもらいたいし・・・ん?
なんや向こうにサーチライトの明かりが見えるなぁ? 誰かが蝙蝠避けに使うとるんかもしれへん。
・・・よし。
「ええか正虎、空子、あの明かりの方向へ走るんや。絶対に振り返るんやないで」
ウチは左手で二人の頭を軽く撫でながら言い聞かせる。
「・・・ウチのこと思い出して悲しくなるんやったら忘れなさい。奮い立つっちゅうなら涙は堪えるんやで」
口を動かしながら、いつの間にかウチは二人を胸元に抱き寄せとった。
「せ・・・せ、先生、お前らの悪運を信じとるさかい、百まで生きな承知せぇへんで」
声ってこんなにも震えるモンなんやなぁ・・・照れ臭いわ。
ウチは二人を後ろに突き飛ばし、メタルロッドを杖代わりにしてサーチライトの方へ移動する。
「ウチが合図したら、脇目も振らずに走り抜けるんやで」
この体で何匹倒せるか・・・できるだけ多く引き付けたらななぁ・・・正虎なんぞ途中でこけそうやし。
さあ・・・やったるで。
所持品:メタルロッド、傘製ライダースーツ
現在地・状況:狭戸市駅前広場、地下鉄への階段前、囮になるべく動き出す
状態:右腕骨折、左手小指薬指骨折、左足骨折、肋骨数本骨折、あちこちにヒビ有り、メタルロッドを
杖代わりにして立っている。
前>349
……ふぅ。助けられる側だと言うのに、今のは失言だったかもしれない。
死にたいのなら、黙って逆方向に走り出せばいいのだ。だがそれも出来ない。
怖いのだ。人の側にいないと、自分が即座に化け物に変わる……そんな馬鹿な事を考えている。
いっその事、ここで殺してもらおうか。人間である間に。
……無理だな。口に出す事は出来ても見苦しく足掻くに━━━━
頬に衝撃があった。パン、という軽い音も。ジンジンと痛む。
え?あれ?何で佐々木さんが?軍人……守ってくれる人に偉そうだって殴られるなら兎も角、何で?
続くのは叱責の言葉。確かに馬鹿な言葉を口に出した。あんな事を言うくらいなら黙って離れれば良かった。
しかしそうする度胸もない。
佐々木さんが拳を作って殴りかかってくる。酷く隙だらけだ。
右腕でそれを受け、左の貫手を目に。視界を奪った後、蹴りでトドメ。
瞬時に対処法が頭に浮かび、身体がそれを実践に移そうとするのをねじ伏せる。
ただ、右手で受ける。拳を絡め取る様に。俺は佐々木さんの手首を掴み取った。
直後佐々木さんの口からポツリと漏れたのは、俺が言った言葉を思い出させる物。
確かに言った。佐々木さんを守ると。でも、何もこんな時に思い出させなくても良いじゃないか。
そんなにタイミング良く、生に縋り付く理由を思い出させなくても良いじゃないか。
まだやる事があると自分を誤魔化すための理由を目の前に示さなくても……。
何故、そこまでしてくれるんだ。俺とは赤の他人だろう。それも、俺は化け物になりかけの人間なのに。
でも……そこまでしてくれるのなら、もう少し生きたいと思っても良いかもしれない。
もう少し助かりたいと望んでも良いのかもしれない。
「勝てない喧嘩を売るのは、感心しませんよ?痛かった……。」
額をピンと人差し指で弾く。強がりだ。まだ心の中は絶望が殆どを占めている。
「でも、すいません。忘れかけてました。それにしても、何で俺が言った事を蒸し返すんですか?
俺以外にも頼りになる人は沢山いるでしょう。俺より頼りがいがある、屈強な人たちが。」
クックッと喉を鳴らして笑う。これも強がり。誰にでも無理をしているのは見て取れるだろう。
取り敢えずは目的があれば良い。この人を守るという目的が。
命に変えても絶対に守りきる。俺に希望を示してくれた人を。
前>351>353
ロバートさんだったか?軍人さんも先に行くのを暗に促し……ているのだろうか?
どうもこの三流ドラマを見て面白がっている様にしか見えない。
取り敢えず失礼な事を言ったから、後で謝っておこう。
冷静になると三流ドラマにしか思えなくなるのも不思議だ。主役は誰ですか?
はい、客観的に見ると俺と佐々木さんしかいません。
……三流ドラマは嫌いだったのに、こんな状況を作り出した自分が憎い。
「それじゃ三流ドラマの続きは帰り道に観賞してもらいましょうか……。
そのためには早く屋上に行かないとマズいですよね。」
溜め息をついて傍観者になっている二人……ロバートさんと由比さんに目を遣る。
「すいません、守ってもらう方だと言うのに馬鹿な事を言いました。」
頭を下げる。いや勿論これはロバートさんにだが。
由比さんには別に言う事がある。
「………三流ドラマの観賞二回目、ご苦労様です……。」
もう一度、今度は由比さんに頭を下げる。俺は本気で恐縮していた。
名前:羽田 裕一
年齢: 19
性別: 男
所持品: 携帯電話 リュックサック 自作の棍 殺虫剤×2 チャッカマン 軍手 コンパス×2 のど飴×2 冷却シート
現在地: 等訓市デパート階段
自分の身体状況:頬に火傷@治療 右肩に裂傷@治療 ウイルス感染
<254,287
・・なんか騒がしいな・・
あ、1人こっちに来る。
「大変なことになりました。ヘリから離れてもらいたくないので戻ってもらえますか?」
仕方ないのでヘリへ戻り待機。
その大変なことは確かに大変らしい。
生体兵器か?対物兵器か?ひょっとしたら人外の存在か?
所持品: ブリーフケース(ノートPC・充電器・LANケーブル+電話回線用ケーブル+無線LANカード)
現在地・状況: 狭戸市南部の傘社研究所前//そもそもバイオハザードに巻き込まれた時点で生体兵器による仕業ということは確定している
自分の状態: 左腕を擦りむいた@治療
HDData:培尾関係スレのdat最新版をDL+巻き込まれたスレ ノートPC:無線LANカード
>前355
「まったく・・・・・・一体どこにこんなもん隠し持っていやがったんだか・・・」
左腕に突き刺さった、槍らしき物体を引き抜きながら俺は呟く。
槍を引き抜くと砕かれ破壊された鱗の破片がパラパラと床に落ちた。
左腕以外を狙われていたらやばかったな、にしてもしっかしまあ本当に、頼りになる腕だよ、まったく・・・。
まあ、自分の腕に惚れ惚れするのは後にしてだ、あのお嬢さんはどこにいったんだ?
エレベーター天井に大きく開いた穴からエレベーター内に入り込み、中をグルリと見渡す。
酷いもんだね・・・起動すんのか?この惨状で・・・。
エレベーター天井には大小無数の穴が開き、壁にはお嬢さんが開けたと思われる大きな穴が顔を覗かせている。
顔に似合わず大分豪快なことをするもんだね、惚れちまいそうだ・・・。
さてさて、どうするか・・・。俺はエレベーターの出口と化け物が開けた穴を見比べて考える。
・・・・・・まあ、とりあえず、あのお嬢さんにサービスのお礼をするのが先か・・・。
あの2人はまだまだ弱ったままだ、今狩りにいったところで楽しめるかどうか・・・。
俺はエレベーターの扉に近づき、操作盤に向けて爪を叩き込む。金属片が飛び散り、火花を散らした。
これであの2人が地上に出るまでの時間は稼げる、精々地下で病気を治して養生してくださいな。
俺は口に笑みを浮かべ操作盤から爪を引き抜くと、お嬢さんが開けた穴に入り、お嬢さんの追跡を開始した。
所持品:ベレッタM92F(残弾6)+サバイバルナイフ+投げナイフ(3本)
携帯小型無線機(壊)+身分証+信号弾(3)+無線機
現在地:狭戸市 傘社研究所内? 穴の中
状況:適度に満腹、全身血塗、ウィルス覚醒。 化け物女を追跡中
「ま…待って、私達は人間だ!!」
走りながら後を向いて掌を前に突き出して待って
最後尾な分弾が飛んでくるのがよく分かるな…。
「
ガガガガガ…! バスッ、バスッ!!
「本当にこれいじょ──」
これ以上つけてきたら撃つぞ、そう言って銃を向けようとしたが、
私を狙っている銃口に中断される。
「うわ!」 バシュ!
反射的に頭を抱えてしゃがむと後のリンゴがはじけた。
立っていたら確実に腹か胸…どちらにしろ致命傷だ。
「だ…だから私達は…化け物じゃ…」 何度言っても無駄だった。
「中途半端に脳みそが残ると、クルクルパーよりタチが悪い…!」
周りで壁やガラスが弾けるのを感じつつ、走る…。
───なんとかシャッターであのマッドソルジャー達を振り切る事ができた。
「ぷひゅ〜」 壁にもたれかかってズルズルと尻餅をつく。
「全員、無事っすか…?」
名前:希望
持ち物:新南部式拳銃(6発装弾・予備弾21) 警察手帳 タバコ2本
ノートPC パズル雑誌 鉄道雑誌 コイン 緑草(3) 特殊警棒 ナイフ
現在地:デパート1F
行動:ゾンビ自衛官達をシャッターで一時撒く
>前363
>「さぁて、虎の子を盗みにやってきましたよ、と」
「全く・・・この手の仕事ってのは心躍りますね。」
振り返った先のシノザキの顔に微かな不安が混じっていた。
「最悪、液体窒素に放り込みましょう。幾らなんでも凍らせれば、ね?」
確信は持てないし、この事件に関ってから自分の中の生物学の知識が当てにならない事は解かった。
エアロックの先にある事務スペースを抜け、作業エリア――本当のウィルス取扱いエリアへと向う。
真っ白な作業着、異物がサンプルに混じるのを防ぐためでなく、人間が感染しないようにする為の防護服があった。
扉の横に備え付けられているモニターに付属するキーボードを叩く。
(・・・空気感染ウィルスは無し・・・複数の感染体が移動中・・・か・・・)
防護服は動き辛い。空気感染する恐れが無ければこのまま入れば良い。
地獄へのドアが開き真っ白な汚染エリアへと足を踏み出す。
「・・・このエリアにある装置を使って高分子を取り出します。恐らく・・・触手の持ち主もいるでしょうが
通路は狭い。そう簡単に移動できないでしょうな・・・」
所持品:ダブルバレルショットガン(薬室2発予備9発)、シグP226(15)、弾倉(1)、無線機、煙草
100円ライター ,マグライト、 レザーマンツール(10得ナイフ)、暗視ゴーグル
ワクチン×2
現在地:狭戸市 傘社研究所 エレベーター内
健康状態:左腕に切創(治療済み)。背中に打ち身。 腹痛。吐気と頭痛。 意識障害は収まった?
>5
嫌だ。嫌だ。嫌だ!! そんなの絶対に駄目なんだ!!!!
薫先生を置いて逃げるなんて・・・・例えそれが正しい判断だとしても、僕は認めないぞ。
先生に抱きしめられて呆然としていた僕は、その後の突き飛ばしで我に帰り、
「駄目だよ先生! こんな別れ方・・・・全然僕らの為になんかならないよ!」
後ろから先生の腰にしがみついて必死に引き戻そうと力を込める。
くそ・・・・視界がぼやけてきた・・・・疲れのせいじゃない。
僕は泣いているんだ。
喉はカラカラなのに、涙だけはどうしても尽きないんだよね僕は。
「ここで薫先生が死んだら、きっと絶対一生僕は後悔するぞ!!! 夜なんかもう悪夢にうなされて
不眠症で死んじゃうんだぞっ!!!!」
・・・・駄目だ。疲弊しきった僕の力じゃ、こんな状態の薫先生も止めることができない。
何かあるはずだ。あるはずなんだ。みんなで生きて帰れる道が・・・・ないわけなんてない!!!!!
・・・そうだ。
僕はズボンにぶら下げていた手錠を薫先生の左手にかけ、僕の左手にもかける。
さっき天城さんからもらったものだ。鍵はない。切る道具もない。
「・・・・薫先生、これで僕達一蓮托生だよ。一人で死ぬなんて・・・・できないよね?」
目を丸くする薫先生を見上げ、精一杯の強がりで笑ってみせる。
そうだ。これでいいんだ。これが僕の後悔しない選択なんだ。
ここから・・・・ここからだ。ここからが大変なんだ。
囮作戦以外の脱出案を考えなくちゃいけないんだからね。
所持品:ライター
現在地・状況:狭戸市駅前広場、薫先生の左手に手錠をかけ、自分の左手にもかけて引き止める。
状態:疲労のピーク、上半身裸、薫先生と手錠で繋がっている。
前スレ310
>「さて、自己紹介は進みながらしようじゃないか?この後ヘリで迎えが来る事になっている。急いで屋上に向うぞ」
撃墜されないように祈っておこうか? 奴も死体が無かったから生きてるだろうし・・・・・・辺りを見回すと、パーティ関連の
商品が散乱していた、
前スレ335
>「食料ヲ…カクホせよ……突撃…トツゲキィ……」
大量の自衛官ゾンビか・・・・・・前回の事件より酷いな・・・・・・
前スレ337
>「走れ!死にたくなければ走るんだ!」
走りながら辺りを見回すと、パーティ関連の商品が散乱していた・・・・・
その中から一つしかなかったがある物を拾い上げた。
「普通、こんなの売ってないだろ・・・・・」
そう言うと、階段に向かって走り出した・・・・・・
前スレ358
階段と区切るためジャッターを潜ると声が聞こえた。
>「本物の『災難』も、ぜひとも防いでいただきたいものですわ・・・・」
防いで10分持てば良い方だな・・・・・・・・・
>11
>「全員、無事っすか…?」
「希望、大丈夫か?」
手を差し伸ばそうとした時、自分の手が肩からの出血で真っ赤に染まってるのが解った。
苦笑いしつつ希望に言った。
「希望、自分で立てるよな? 早く立ったほうが良いぞ・・・・・・長く持たないだろうからこのシャッター・・・・・」
「それと、西村、ガバの予備マガジン寄越せ、補充しといてやるから・・・・・・・」
USPのマガジンを装填しなおすと、ホルスターに収めた。
名前:川崎 裕次郎
年齢: 24
性別: 男
持ち物:USP(タクティカルライト付き)12発+1(12発弾倉残り5個(※装填分は除く))、
S&WM629Performance Center6発、
(M649用予備弾薬20発)、SIG-BLASER-R93-LRS2 5発(5発弾倉5個)、
タクティカルベスト、リュックサック(コンバットナイフ2本、グルガナイフ、煙草、ライター 、各種医薬品、
傘社への被験者送致FILE十字架のネックレス(妹の形見)、発炎筒2本、バッテリー、謎のIDカード+黒猫)、
無地の白いマスケラ。 ポケットには4WD車の鍵・・・・・・・・
状態:眼鏡装着 、タクティカルベスト着用
(44.マグナム弾192発はベストのポケットに、無線機、暗視装置、発炎筒×2は装着済み)
怪我の状況・・・・・・頬に切り傷、脇腹及び肩に裂傷・・・・・・・・・・
現在地:等訓市駅前デパート内
行動:>ゾンビ自衛官達をシャッターで一時撒く
>11>14
「あぁ、何故か生きてる」
いつからいたのか、かなり端の方で西村は柱に寄りかかってヒラヒラと手を振っていた。
完全に脱力して煙草を吸っている。一人だけ緊張感の欠片もない。
「予備マグ?三つしかないけどな」
ベルトにつけていたマグポーチを川崎に投げ渡す。
「そんなかに入ってる。普段はハイキャパ使ってたんだけどな、生憎今回はこれしかなくてな」
短くなった煙草を近くにあった灰皿に投げ入れるとふと川崎に付け足した。
「なぁ、ちょっと通信機貸してくれないか?本部と連絡とりたい」
持ち物:長めの鉄パイプ
ガバメント(7+1)
医療パック
ワクチン(8本)
煙草
鎮静剤
状態:FINE
>15
>「あぁ、何故か生きてる」
「そうだよ、俺たちは生きてる」
>「予備マグ?三つしかないけどな」
「3つか・・・・解った。」
>「そんなかに入ってる。普段はハイキャパ使ってたんだけどな、生憎今回はこれしかなくてな」
「ハイキャパか・・・・・ああ、俺もSV INFINITY LIMITEDの6インチが2丁欲しいよ、今すぐにでも・・・・・・
昔、どこかで使った気がするんだ・・・・・・」
>「なぁ、ちょっと通信機貸してくれないか?本部と連絡とりたい」
「ああ、どうぞ・・・・・ついでに俺の銃も頼んどいてくれない?」
西村にマグポーチを投げ渡した。
名前:川崎 裕次郎
年齢: 24
性別: 男
持ち物:USP(タクティカルライト付き)6発(12発弾倉残り4個(※装填分は除く))、
S&WM629Performance Center6発、
(M649用予備弾薬20発)、SIG-BLASER-R93-LRS2 5発(5発弾倉5個)、
タクティカルベスト、リュックサック(コンバットナイフ2本、グルガナイフ、煙草、ライター 、各種医薬品、
傘社への被験者送致FILE十字架のネックレス(妹の形見)、発炎筒2本、バッテリー、謎のIDカード+黒猫)、
無地の白いマスケラ。 ポケットには4WD車の鍵・・・・・・・・
状態:眼鏡装着 、タクティカルベスト着用
(44.マグナム弾192発はベストのポケットに、無線機、暗視装置、発炎筒×2は装着済み)
怪我の状況・・・・・・頬に切り傷、脇腹及び肩に裂傷・・・・・・・・・・
現在地:等訓市駅前デパート内
行動:>ゾンビ自衛官達をシャッターで一時撒く
17 :
T-ベロニカ:幸せ探して30年,2005/04/02(土) 21:28:51
>12
汚染エリアの奥底―
そこにはT-ベロニカを
研究していた施設の核心―
T-ベロニカ本体が鎮座していた。
その形は、よく皆が想像する
異形の触手が生えた化け物では無く、一つの異様な
球体に包まれた一人の女性だった。
―美しかった。それはまるでヴィーナスのようだった。
なぜ、このような美しい怪物が生まれたかは、後に語るとしよう。
そして彼女は眠っている・・・・・もの凄く美しい寝顔・・・・安堵・・・・・。
その眠りを邪魔する物は彼女の居る球体を囲む
12の球体の中の彼女に貫かれるだろう。
(重田)
暗視鏡越しに見える世界が滲んでいる。暗視鏡のレンズに塵でも付着したのだろうか?
そう思って重田は戦闘手袋で覆われている指先でレンズを拭った。しかし、依然として視界はぼやけたままだ。
違う。塵が付いたんじゃない。自分自身の視界が涙で霞んでいるのだ。
「畜生……」
今の彼の気持を表すには充分な呟きであった。
MINIMIのグリップを握る指先には自然と力が入り、歯を悔しさのあまり食いしばり、視界は涙で霞む。
一瞬だけであったが、自分たちに向けて小銃を構える亡者とかした自衛官の中に、友人の何人かを見ることが出来た。
皆一様に瞳に生気は無く、虚ろな眼差しであり、かつての苦楽を共にした時の輝いた瞳は跡形も無く消えうせていた。
あるのは底の知れない飢餓感のみ。それが既に活動を停止した人体を突き動かす新たな本能。
彼らはあの亡者共と何ら変りはしない。もう彼らは人の姿をした化物に過ぎない。自分と共に忘れえぬ時を過ごした戦友などではない。
>前スレ358
>子供にするようにぽんぽんと首の後ろを叩いていた
その桜子なり年長者としての優しい気遣いがひたひたと迫り来る哀しみを助長させる。
幼い頃、母にも頭を撫でられてあやされた事があるが、何故かは分からないが子供の自分にはその優しさが悲しかった。
重田は一階の踊り場にたどり着くと、肩に担いでいた桜子をそっと下ろし、暗視鏡を上げて被っていたヘルメットを乱暴に脱ぎ去り、カーキ色の
フェイスマスクも破かんとする勢いで脱ぎ捨てる。ヘルメットが脱ぎ捨てられた勢いで肩から下ろした桜子の足元に転がる…
重田はその場に膝を着くと、握り締めた拳で何度も地面を叩いた。
「畜生…畜生…畜生ぉ!!!!」
視界を僅かに曇らす程であった涙は、堰を切ったように目の端からあふれ出し、咽喉からは嗚咽が漏れそうになる。
傍から見れば無様なことこの上ないだろう。巨躯を誇る精強な戦士が女性の前で膝を付いて嗚咽を漏らしている姿など…無様な事この上ない。
「畜生…何で死んでまでもあいつ等が苦しまなきゃいけねぇんだよ。何で…何でだよ!」
その問いに答えられる者はこの場にはいない。
重田の悲痛な叫びが薄暗い階段に木霊し、シャッターの向こうから聞こえる軍靴と銃声の響きと混ざり合っては掻き消えた。
(伊達)
前方を警戒しながら一階階段踊り場にたどり着くと、伊達は足を緩め後を振り返った。
重田は順調に後を付いてくる。しかし、他の三人はまだシャッターの傍にいる。
伊達としてはさっさと雑賀達と合流したいが、彼らを置いていく訳にもいかない。
仕方が無いので何やらやっている三人を待つ為に、階段の踊り場の壁に寄りかかり、周囲に神経を巡らす…敵らしき気配はない。
暗視鏡を上げ、幾分暗くなった視界で桜子の前で膝を付いて嗚咽を漏らしている重田を見やる。
幾等体と心を鍛えても、自分たち二人にとってはこれが初めての実戦だ。実戦の前ではそれらの積み重ねは、竦んでしまえば何の役にも立たない。
ここまで精神を保ち、冷静に任務に遂げていたことには少しばかり驚きを覚える。実戦を積んでいない精鋭は雛に過ぎないのだから。
重田が醜態を晒すのも仕方が無い。一歩間違えばあのように地に伏し嗚咽を漏らしていたのは自分かもしれないのだから。
名前:重田勝則/伊達雅宗
年齢: 21/21
性別: 男/男
装備品(共通):CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢(予備弾薬他食料)
武装:(重田)…MINIMI(58発)+200連装ボックスマガジン×1、9mm拳銃(9発+1)+9連装マガジン×2、89式小銃(30発+1)+ 30連装マガジン×6、銃剣
(伊達)…89式小銃(30発)+30連装マガジン×5(市街地戦仕様&ポンプアクション式散弾銃付き(5発)+ショットシェル×10)、9mm拳銃(9発+1)+9連装マガジン×2、
98式軍刀(形見)、手榴弾×3、200連装ボックスマガジン×1
現在地・状況:一階階段→一階階段踊り場/小休止
健康状態:良好(戦友のゾンビ化した姿を見て、悲しみのあまりその場で泣く)/良好
暗闇の中で潜む声、吐息は切なく影を揺らす。人工の薄明かりは陽炎を成し
光の飛沫は澱みに伸びて侵される。・・・アポカリプス―。
彼女の父が作った試薬は彼女の肉体を揺るがすほどの物ではなかった。
変わって・・・彼女の精神を蝕んだ。それは傘の極秘プロジェクト「T」と対を成す存在
精神の変貌、歪んだ心情で生み出された禍々しい悪夢・・・
>6-7
「女に殴られて・・・黙っている男ではないのか、それは認めてやるよ」
テレビの前でテレビに話しかける・・・午前の洗濯物干しが終わった中年主婦のように独り言を呟く。
男だから女を守れとは言わない、だが右頬を叩かれたら左頬を叩き返すくらいの精神の人間で無いと
この「戦争」に勝ち残れるはずが無い、生きる力は残ってはいる。そう再確認して俺はロバートを眺める。
ニヤニヤしているが、瞳の中には例の「衝動」が残っていると感じられる。だが、この男から「反応」は感じない
>「でも、すいません。忘れかけてました。それにしても、何で俺が言った事を蒸し返すんですか?
>俺以外にも頼りになる人は沢山いるでしょう。俺より頼りがいがある、屈強な人たちが。」
と、佐々木のデコにピンを食らわす。背中が痒い!
「・・・お前が俺やロブより信頼できて且つ・・・(愛して)いるからだろぅが、か、痒い!」
殺人狂でナンパ狂のロブはいいとしても俺は佐々木に優しくしているつもりなんだがな・・・イマイチ信頼されていない
「(当たり前・・・)」
暫く、いや数秒と待たずに突然冷静になった羽田は少々うろたえる様に俺達に気付く
ロブに平謝りをする。いや、雑賀にも謝れ、ロブは笑っていたがアイツは・・・知らん
>「………三流ドラマの観賞二回目、ご苦労様です……。」
「結構良かったぜ?次辺りでキスシーン頼むな」
軽く言い放ち、もう一度周囲に耳を向けた。あー、近付いてきました。さっきの植物とは違う「反応」が
耳は他に、下の階からやってくる亡者の行進を捉えた。引くことは許されないという証そのものだ。
亡者の行進に加え、何やら金属音も耳に、いや脳内に直行する。これは・・・?
「・・・早々に上に向かったほうが良いだろうな、言われなくても分かってるとは思うが」
近付く反応、ドラマ見物は俺に快感を与えたが、代償として貴重な「時間」を支払う必要があったらしい
「俺はレイズをしたつもりはないんだがな・・・」
しかし、例えどんな状況下でもこの男の軽口が尽きる事はなさそうだ
名前:由比 明良 >由比 彬
年齢: 16
性別: 女
持ち物: バッグの中に(学生書、ソーイングセット、魔よけの鏡)
装備:制服上 肩下げバッグ ナイフ
現在地: デパート四階、踊り場
状況:ドラマ見物終わり
体力:fine
>7
>「それじゃ三流ドラマの続きは帰り道に観賞してもらいましょうか……。
>そのためには早く屋上に行かないとマズいですよね。」
「もっとも、お前がヘリに乗ればの話だがな」
羽田の言葉に、棘だらけの言葉を投げ返す。全く、今更何をおっしゃってやがりますか。
>「すいません、守ってもらう方だと言うのに馬鹿な事を言いました。」
「分かればいいさ。だが次はお前の頭を撃ち抜いて脳味噌をスープにするぞ♪」
笑顔を消して変な雰囲気を振り撒きつつ、俺は羽田に釘を刺した。
もう三流バカドラマは間に合ってる。これ以上ベタなストーリーはいらん。
>19
>「・・・お前が俺やロブより信頼できて且つ・・・(愛して)いるからだろぅが、か、痒い!」
「・・・・・あ〜あ、煙草とヤクと血の臭いが懐かしいなぁ」
何気にちょっと怖いボヤキをしてしまった。由比は羽田に何か言ってるが、痒いと言い続けてるせいでよく分からない。
>「結構良かったぜ?次辺りでキスシーン頼むな」
「俺はキスよりもその後のSE・・・ゲフンゲフンゲェッフン!何でも無い、聞くな」
やはり昔の犯罪癖は抜けない様だ。女を見つけてはいつもこうだった。もっとも、その後全員殺したが。
>「・・・早々に上に向かったほうが良いだろうな、言われなくても分かってるとは思うが」
「ああ、下から何か上がってきてるしな。ここは先を急ごうか」
由比の話に応じ、俺は再度階段を上りはじめた。
が、すぐに由比の声が聞こえてくる。
>「俺はレイズをしたつもりはないんだがな・・・」
聞き流した方が面倒臭くならずに済む。ここはスルーだ、俺。
「そろそろ生きた人間が殺したいな・・・傘社の馬鹿私兵でも出てきてくれると嬉しいんだが」
少し考えのおかしい殺人狂の独り言は、階段の床に吸い込まれていった。
名前:ロバート・ファリントン
年齢:37
性別:男
所持品:M16+M203(22発/1発)+30連マガジン×6、M203グレネード×0
ベレッタM92F(8発)+8連マガジン×2、コンバットナイフ
煙幕手榴弾×1、携帯無線機、水筒、携帯食糧4パック
バックパック(暗視鏡、発煙筒2本、30連マガジン×2)
現在地:等訓市デパート三階と四階間の階段
状況:階段を再度上り始める、レッツゴー屋上
>16
「……インフィニティだって?」
少し、驚いたような顔で西村は言葉を返した。
「……いつも俺が使ってた銃じゃないか……」
無線機の周波数を合わせながら呟く。
「ただ、俺は左スタンダード、右リミテッドだけどな……」
マッチガンを二丁撃ちするなと怒られた、とか独り言なのかボソボソと呟く。
無線機の周波数を合わせ、せきばらいをひとつ。
「……こちらberdysh(バルディッシュ)、S.S.O.U.本部応答願う。こちらberdysh、本部応答願う」
しばらく雑音、何度かSENDし続ける西村。
『……ら……部……ちら、…本部』
「本部、ノイズ交じりだどーぞ」
『……こちらS.S.O.U.本部、berdysh無事か?』
無線機からはすぐに女性の声が。
「あぁ、生きてるのが冗談に思える。今、等訓市のデパート。さっさと救援ヘリに火器弾薬満載して拾いに来てくれ。
自衛隊員と民間人、あと同じ傘社の人間が一人。死体どもに囲まれて四面楚歌だよ」
『…すぐっていうのはちょっと、厳しいぞ。ヘリは少し時間がかかる。おまえの装備ならこっちにあるが、火器の方は……』
「何っ!!?いいから……」
持ち物:長めの鉄パイプ
ガバメント(7+1)
医療パック
ワクチン(8本)
煙草
鎮静剤
状態:FINE
状況:無線機相手にプチ口論
(雑賀)
前スレ>330>331>333>334
集団から離れた由比に頭上から襲い掛かる化物。
咄嗟に手に構えていた小銃で化物の醜悪な頭部に狙いをつけるが、それは徒労に終った。
襲い掛かった化物は横合いから突如として伸ばされた植物のツタに絡め取られると、そのまま空中で分断されてしまった。
由比はその新に現れた植物の化物と、十年来の友人と会話でもするかのように和やかだ。
「ははは…人語を解す化物と気さくに会話をする二重人格の少女か。何とも非現実的な風景だな」
しかし、嫌な感じはしない。人を化物へと変貌させる驚異のウィルスがもたらした新たな可能性。
それは人間以外に明確な自我と知能を持った高等生物の創造である。それが今後の世界にどのような変化をもたらすかは分からない。
だが、そのような存在はこの陰鬱な地獄と化した死都から外に出るべきではないだろう。
彼にも人間と同じような感情があるならば、彼はこの牢獄から外に出てはならない。それが彼の為でもあり、自分達の為でもある。
仮に彼が外に出るようなことがあれば、彼は傘社のいい研究素材になるだろう。それは無に還る事よりも辛く苦しい。
感情を持つ者が実験動物のように扱われれば、それは種族の関係無しに辛いものだろう。
そんなどうでもいいようなことを考えている間に、彼は現れたときと同じようにして闇の中に掻き消えた。
後に残ったのは耳に微かに聞こえる何かを引き摺る音だけ。しかしそれも直ぐに聞こえなくなり、暫しの静寂が訪れる。
前スレ>342>348-349
何かをぶつ乾いた音が聞こえたかと思うと、二人が何やら昼メロドラなことを繰り広げている。
雑賀が密林の黒豹とするならば、今の目の前の二人は小動物に過ぎない。それは微笑ましくもあり
「…純愛か」
思わず気恥ずかしくもなるものであった。雑賀は明後日の方向を向いてその光景から目を逸らした。
>6-7
>「勝てない喧嘩を売るのは、感心しませんよ?痛かった……。」
「……」
余りの場違いな声音でそう囁く羽田。少なくとも、雑賀には彼のその台詞が甘く聞こえた。
思わず背中がむず痒くなる。それは錯覚だろうが、雑賀は身じろぎをしてどうにかその疼きを抑えようとした。
>19
>「結構良かったぜ?次辺りでキスシーン頼むな」
「いっそのこともう一機お二人の為にヘリでも呼んでやろうか?私達は邪魔だろうからな…」
雑賀がそんな軽口の一つでも言った時であった。伊達から通信が入ったのは。
『そうか…先程の騒ぎはそんなことだろうと思っていたよ。分かった、此方は直ぐでも屋上に上がってヘリを呼ぼう』
通信を手短に終え、色々とお取り込み中な四人に向き直る。
「さぁ、楽しいお喋りの時間は終わりだ。さっさとこの地獄から出よう。私には帰ったら熱い風呂と愛しい恋人が待っているのでね」
>20
>「そろそろ生きた人間が殺したいな・・・傘社の馬鹿私兵でも出てきてくれると嬉しいんだが」
「何なら、帰ったら私とサシで勝負してみないかね?少しは大尉の乾いた闘争意欲を潤せる程度の相手にはなるぞ?」
暗視鏡を下ろしてさっさと階段を上って集団の最前列に付く。
「大尉、貴方には後衛を任す。後ろが遅れだしたらその尻にでも噛み付いてくれ。無論、手加減は無用だ」
最後にそう言うと、壮絶な笑みを口元に浮かべて階段を上り始めた。
名前: 雑賀誠一
年齢: 23
性別: 男
装備品:CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢(予備弾薬他食料)
武装:(雑賀・班長)…89式小銃(21発)(市街地狙撃戦仕様&40mm擲弾発射筒付き(1発)+40mm擲弾×3)
9mm拳銃(9発)+9連装マガジン×2、銃剣 、小銃用30連装マガジン×6、手榴弾×3
現在地・状況:四階階段踊り場→五階へ/前衛に付いて進みだす
自分の状態: 良好
等訓市駅付近・駅前デパート
「走れェ……食料をノガスなァ……」
指揮官の掛け声と共に隊員達は走り出すが、生前ほどの速度は出せない。
そして向こう側へ飛び込むよりも早くシャッターが閉まり、行く手を塞いだ。
このままでは食料に逃げられ、任務は失敗となってしまう。
「ショウガイブツを…ハカイセヨ……食料を…ミ失うなァ…」
指揮官がそう言うと隊員達は小銃を構え、行く手を塞ぐシャッターへの銃撃を始めた。
しかし、殆どの隊員は狙いを定められず、銃弾は明後日の方向へと飛んでいく。
その内で命中した数発の銃弾もシャッターを破壊するには至らなかったようだ。
しかしどうしたものか。任務遂行に関わるそれ以上に重大な問題が起こった。
持ち込んだ銃の大半が引き金を引いても銃弾が飛ばなくなったのだ。
確か新しく銃弾を込める必要があったはずだが、どうも方法が思い出せない。
こうなれば向こうからシャッターを開けさせなければなるまい。
「重田ァ…二等リクそぉ…ココを開けロォ……上官メイレイだぞ……」
指揮官は大声で何度もそう言いながら目の前のシャッターを叩き始める。
それに続く形で他の隊員も口々に何か呟きながら小銃や自身の拳で打撃を加え続けた。
>21
>「……インフィニティだって?」
「ああ、6インチの奴・・・・それとSTIの6インチだったと思う」
>「……いつも俺が使ってた銃じゃないか……」
「へぇ、奇遇だな・・・・」
>「ただ、俺は左スタンダード、右リミテッドだけどな……」
「俺は左右ともリミテッドだよ」
>「……こちらberdysh(バルディッシュ)、S.S.O.U.本部応答願う。こちらberdysh、本部応答願う」
berdysh? 確か16〜17世紀使われた槍と斧を組み合わせた武器だったかな?
変わったコールサインだな・・・・・
>「あぁ、生きてるのが冗談に思える。今、等訓市のデパート。さっさと救援ヘリに火器弾薬満載して拾いに来てくれ。
自衛隊員と民間人、あと同じ傘社の人間が一人。死体どもに囲まれて四面楚歌だよ」
ん? おかしいぞ、傘社が2人? ここに居るのは自衛隊員2名、希望はどう見ても民間人だし、和服の女性も民間人
だろ・・・・・俺も多分、民間人には違いない、准看は持ってるが、履歴書に書いてないな・・・・
>「何っ!!?いいから……」
「なぁ西村、傘社の人間が2人っておかしいだろ? ここに居るのは自衛隊員2名、民間人3名、傘社の調査員1名だろ?」
名前:川崎 裕次郎
年齢: 24
性別: 男
持ち物:USP(タクティカルライト付き)6発(12発弾倉残り4個(※装填分は除く))、
S&WM629Performance Center6発、
(M649用予備弾薬20発)、SIG-BLASER-R93-LRS2 5発(5発弾倉5個)、
タクティカルベスト、リュックサック(コンバットナイフ2本、グルガナイフ、煙草、ライター 、各種医薬品、
傘社への被験者送致FILE十字架のネックレス(妹の形見)、発炎筒2本、バッテリー、謎のIDカード+黒猫)、
無地の白いマスケラ。 ポケットには4WD車の鍵・・・・・・・・
状態:眼鏡装着 、タクティカルベスト着用
(44.マグナム弾192発はベストのポケットに、無線機、暗視装置、発炎筒×2は装着済み)
怪我の状況・・・・・・頬に切り傷、脇腹及び肩に裂傷・・・・・・・・・・
現在地:等訓市駅前デパート内
行動:>無線機相手にプチ口論中の西村に質問中。
ふと横を見ると、>14の怪我に気づいた。
「とりあえず、止血したほうがいいですわ」
帯揚げなら長さは問題無いだろう・・・会話が終わるのを待って、私は黒づくめの男性に渡した。
>18
重田さんのヘルメットが転がって、私の足元で止まった。
他人の死に触れるのは初めてなのかしら。
むせび泣く重田さんを見下ろしながら、そんな事を思っていた。そしてうらやましいとも。
誰かが取り乱してしまうと、かえって冷静になってしまう。今更、とも思った。
こんな事は数え切れないほど経験した。自分もこんな風に、声を上げて泣けたらどんなに楽だろう。
だがここで悲しみを認める訳にも行かない。それを自分に許したら、多分、気が触れてしまう。
「泣いている暇があったら立ちなさい!」
私は精一杯厳しい声を出した。
「元お仲間がこのシャッターに注意を取られているうちがチャンスなのよ。機を逃せば必ず別階段で先回りされる。」
私はヘルメットを拾い上げると、軽くヘルメットに付いた汚れを払って重田さんに渡した。
手が震えないようにするには細心の注意が必要だった。
「貴方は・・・・・生きてる。だったら自分の任務を遂行しなさい」
私は立ち上がると、声が裏返らないよう気をつけながら、一番気になっていた事を口にした。
「お二人はあの人たちの部隊を知っているわね。部隊の装備はご存知?あの人たちは重火器を持っていたの?
たとえヘリを呼べたとしても、元お仲間に撃墜されては元も子もないのよ・・・・・・・ちゃんと思い出して!」
>21>24
くだらない口論をいらいらしながら聞き流す・・・・この方々、余裕なのかしら、それとも単に・・・。
通信が終わり移動を始めたとき、私は通信機を借りていた方の男性に簡単に名乗った。
そして出し抜けに本題を切り出した。
「さっき伊達さんと話していた、【文句言うってなら『アンタらの上官だって』今回は一枚噛んでんだからおあいこだ】
・・・・・・って、どういう意味かしら?移動しながらで構わないから、是非、私にも分かるように話して下さらない?」
そういって私は、鞘に収まった日本刀片手に満面の笑みを浮かべた。
所持品:非常持ち出し袋(食料、水、着替え、現金、薬類、ラジオ付懐中電灯、マッチ、
蝋燭、紙皿、ビニール袋、古新聞、ラップ類、空きボトル)日本刀 簡易松明(消)
現在地:状況:等訓市駅前デパート/1階階段付近
状態:良好
>18
>「畜生…何で死んでまでもあいつ等が苦しまなきゃいけねぇんだよ。何で…何でだよ!」
「う…ぬ…」 思わず口を押さえて下を見る。 まるで視線を向けないように、いや
実際私はそうしているのだろう…。 何も…言わずに置こう…。
俺が見捨てた…俺の為に死んだ渋谷、佐島、塚本さん、あの人達も苦しんでたりしてないだろうか?
いや、大丈夫だ。きっとな…きっと…今も安らかに…多分。
>21 >24
何か川崎さんと西村さんが話しているな…殆ど聞いてなかったけど本部の部分だけは聞こえた。
本部…傘社か…。「せっかくだから核ミサイルの2、3丁注文しといてくださいよ」
この町を何とかするにはもうそれ以外に無いな…。
>23
川崎さんが何か西村さんに言っているようだがそれより問題はこっちだな…。
>「重田ァ…二等リクそぉ…ココを開けロォ……上官メイレイだぞ……」
「えー上官どの!!」 シャッターごしとは言え何となく敬礼をする。
「実はあの二人はは今作戦において上層部より作戦変更が伝えられ、これからこのデパートを
閉鎖する事になった限りであり、残念ながらあなたのお言葉であってもここを開ける事は
出来ません!!上層部からの司令によりあなた方は1Fでの食料調達をお願いします!!」
頼むぞ〜脳が腐ってんならこれで騙されてくれよ〜マッドソルジャーズ
名前:希望
持ち物:新南部式拳銃(6発装弾・予備弾21) 警察手帳 タバコ2本
ノートPC パズル雑誌 鉄道雑誌 コイン 緑草(3) 特殊警棒 ナイフ
現在地:デパート1F
行動:火に油を注ぐ覚悟でゾンビ自衛官を欺こうとチャレンジ
>12
二重扉をくぐってP4施設へと踏み込んだ。
ふとバッグの中のジュラルミンケースが動いたように思い、
数秒足を止めてバッグを見つめる。しかし動き出す気配は無い。
>「最悪、液体窒素に放り込みましょう。幾らなんでも凍らせれば、ね?」
そんなこちらの表情を見てか、鈴木が声をかけてきた。ふん、と鼻を一つ鳴らし、それに応える。
(窒素ぶっかけようとケース開けたとたんに再生しそうなんだよなぁ……)
バッグをポス、と叩いて奥に向かう鈴木の後を追う。
ほんの数mも進まないうちに壁一面に防護服がかけられた区画へ出る。
正面には恐らくかなりの厚さがあるであろう扉、その脇にはコンソールがあった。
鈴木はそこへ歩み寄り、キーボードを叩く。
(……そういえばやけにこういうの手馴れてるよなぁ。どういう経歴の持ち主なんだ?)
ロックが解除される音が思いのほか小さく聞こえ、ドアが開いた。
中へ踏み出す。壁、床、天井と白一色だ。目が痛む。
>「・・・このエリアにある装置を使って高分子を取り出します。恐らく・・・触手の持ち主もいるでしょうが
> 通路は狭い。そう簡単に移動できないでしょうな・・・」
「万が一追い込まれたら逃げ場もない、てか…。まぁ、ある意味じゃとっくに逃げ道無いけどな」
一つ呟いて歩き始めた。
所持品:触手、アンモニア(4本)、黒色火薬、マグネシウム、銃弾(12発)、フィルム、ツールナイフ、
遺骨、医薬品、クロスボウ(矢10本、火薬付き4本)、グロック19(残弾6)、無線機、ワクチン
現在地:狭戸市 傘社研究所内地下 P4施設内
>前364
怪人の側面から襲い掛かろうとした成体の頭部をライフルの弾が撃ち抜く。
「レディーの手を煩わせるんじゃないわよ。男なら思い切って突っ込みなさい!」
素早くスナイパーライフルのマガジンをTG-ベノム弾の物に交換し、右手で腰のモーゼルを引き抜いて構える。
「ほら行けカルシウム旺盛ヒーロー!!」
フルオートで放たれた20発のモーゼル弾が女王の顔面で火花を散らす。
ダメージはなくとも、牽制にはなるだろう。
「っ!」
横に転がり正面から来た巨大な拳を避ける。
右、左、交互に繰り出された破壊の鉄槌が豪快な音をたててホームの床を打ち砕く。
撒き散らされたコンクリートの破片で頬を切るギリス、そこから流れ出た血は赤く、人と変わらぬ錆びた
匂いを放っていた。
所持品:H&K PSG-1(残弾5、TG-ベノム弾)、ライフル弾のマガジンx2、モーゼルM712x2(残弾20&0)、
モーゼルのマガジンx4、サバイバルナイフ、葉巻x6、ライター
現在地・状況:狭戸市地下鉄プラットホーム内、女王の攻撃を避け気を逸らす。
状態:健康、頬から赤い血
>23
辺りには血のにおいが充満していた。
だが肉の姿が見えない・・・私は取れかけた目玉を顔に押し込んだ。
よく見えない・・・・肉は何処だ?どこへ行った・・・・?
私の周りには俳諧する仲間の声がした。皆,、肉を探してうろついているらしい。
>「ショウガイブツを…ハカイセヨ……食料を…ミ失うなァ…」
肉がガンガンと大きな音を立てている・・・そうか、そっちに居るのか・・・・私は舌なめずりをした。
>「重田ァ…二等リクそぉ…ココを開けロォ……上官メイレイだぞ……」
声のするほうに向かうと、とうとう手に肉が触れた。私は首筋にかじりつき、その瑞々しさに陶然とする。
いいぞ・・・まだこの肉は腐っていない・・・・
周りでは仲間たちも追いついてきたようだ。
私は笑みを浮かべた。笑った拍子に私の頬の肉は削げ、床でびちゃりと水音を立てた。
>19>20>22
ああ、さっきは何も考えずしていたけど、俺が一番嫌いな状況だったんだなぁ……。
何故か悶えている由比さんをボケーッと眺める。ああ、少し鬱だ。
そりゃ悶えるだろう。デコピン……俺も背中が痒くなる。目の前でやる奴がいたら張り倒したくなるし。
………やっぱり鬱だ。何でこんな事が出来る様になってしまったのか。
少しこれからの行動を見直した方がいいかもしれない。
とりあえずはロバートさんが怖い事を言っているので笑顔で返しておく。
「あー、確かに……でもその時はロープで機体に体を縛り付けてでも付いていきますから。
後は……脳味噌をスープにするのは俺が血迷った時限定でお願いします。」
血迷った時、という言葉に込められた意味を受け取ってもらえると嬉しいが。
顔に笑顔を浮かべて言った言葉だが、俺の目だけは限りなく本気の筈だ。
由比さんに肩をポンと叩かれ、言われた言葉には少し驚いたが……だが確信が持てた。
完全に違う。これは演技とかそんな物じゃない。多重人格という奴だろう。
「ご期待には添えませんね、残念ながら。遅くなりましたが初めまして。
呼び方は同じで構いませんか?貴方に固有名詞があるのなら、それで呼びますけど。」
と、無駄話をしている時間は無さそうだ。下の階が騒がしい。
……ふぅ。雑賀さんにも謝らなきゃならないのに、残り時間は少ない様だし。
今は頭を下げるだけだが、脱出できたら存分に謝ろう。そう、脱出できたら……。
早足で歩きながらふと思い付いた。もう一機……出来る事なら呼んでほしい。
雑賀さんに並ぶと耳打ちする。
「出来るならもう一機あった方がいいのには賛成ですね……。俺の隔離用に、ですが。
佐々木さんに比べて早く傷を負ったので、いつ症状が出てもおかしくないです。」
この言葉を言った時、俺の顔はこわばっていただろう。
俺にも希望はあるとはいえ……絶望の方が、圧倒的に多いのだから。
名前:羽田 裕一
年齢: 19
性別: 男
所持品: 携帯電話 リュックサック 自作の棍 殺虫剤×2 チャッカマン 軍手 コンパス×2 のど飴×2 冷却シート
現在地: 等訓市デパート階段
自分の身体状況:頬に火傷@治療 右肩に裂傷@治療 ウイルス感染
(重田)
>25
>「元お仲間がこのシャッターに注意を取られているうちがチャンスなのよ。機を逃せば必ず別階段で先回りされる。」
>私はヘルメットを拾い上げると、軽くヘルメットに付いた汚れを払って重田さんに渡した。
それを涙で霞んだ視界で受け取った。粗方の哀しみを涙と共に流すと、後には気恥ずかしさが残った。
最後に袖で、涙で酷くなった顔を乱暴に拭い、握り締めていたフェイスマスクを被り、桜子から受け取ったヘルメットを被ってベルトを締めて固定する。
>「泣いている暇があったら立ちなさい!」
>「貴方は・・・・・生きてる。だったら自分の任務を遂行しなさい」
「そこまでいわれちゃぁ、漢が廃るってもんですよ」
何事も無かったかのように、重田は目だけであの陽気そうな笑みを浮かべる。彼の瞳にもう悲しみは無い。
MINIMIを構え直し、壁に寄りかかってことの成り行きを見守っていた伊達にも親指を立ててみせる。
(伊達)
>「お二人はあの人たちの部隊を知っているわね。部隊の装備はご存知?あの人たちは重火器を持っていたの?
>たとえヘリを呼べたとしても、元お仲間に撃墜されては元も子もないのよ・・・・・・・ちゃんと思い出して!」
「それについえては俺が答えましょう…携帯式のSAM、つまり、対空ミサイルの類は装備はしていません。今回の作戦では対空兵器は
必要が無いと判断され、機関銃の類と言えば12,7mm重機関銃M2、其処の重田が持っている5,56mm軽機関銃MINIMIや74式車載7,62mm機関銃。
他のもっと強力な火器では、96式自動擲銃、84mm無反動砲カールグスタフ、110mm個人携帯対戦車榴弾、01式軽対戦車誘導弾といったところでしょうか」
伊達は桜子に向って大体の重火器の類を列挙する。
「ヘリを撃墜するとなると、M2などの対空射撃が可能な重機関銃や射程と威力がある無反動砲、誘導弾を使用するのが効果的でしょう。
しかし、それらの重火器は扱いが難しく、小銃をただ撃つだけのゾンビには無理があるかと。それに、あったとしてもどう使えば良いかも分からないと思いますが」
「まぁ、長くなりましたが、あの部隊にはそれらの重火器の幾つかは装備されています。しかし、運用できる確率は低いでしょうね…」
壁から離れると、何やら取り込み中の二人を軽く一瞥する。
「其処の二人も呑気なものだな…其処のご婦人が言う事に俺も興味がある。是非ともお聞かせ願えないかな?」
そして暗視鏡を下ろし、集団の先頭に立って階段を上り始めた。
名前:重田勝則/伊達雅宗
年齢: 21/21
性別: 男/男
装備品(共通):CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢(予備弾薬他食料)
武装:(重田)…MINIMI(58発)+200連装ボックスマガジン×1、9mm拳銃(9発+1)+9連装マガジン×2、89式小銃(30発+1)+ 30連装マガジン×6、銃剣
(伊達)…89式小銃(30発)+30連装マガジン×5(市街地戦仕様&ポンプアクション式散弾銃付き(5発)+ショットシェル×10)、9mm拳銃(9発+1)+9連装マガジン×2、
98式軍刀(形見)、手榴弾×3、200連装ボックスマガジン×1
現在地・状況:一階階段踊り場→二階へと/移動開始
健康状態:良好/良好
>20
大きな影が揺らめいた。壁にもたれていたロブが壁から離れた為だ。
頭二つはでかい男はゆっくりと口を開き始める。
>「分かればいいさ。だが次はお前の頭を撃ち抜いて脳味噌をスープにするぞ♪」
この男ならやりかねないだろう、全く、とんでもない男だ。
背中をブレザーの襟から突っ込んで掻く、だー、でかくもねぇ癖にこんなもん着けやがって!邪魔だ!
「(・・・悪かったわね)」
当たり前だ!痒さが四割り増しになる。脱ぐぞ、良いな?><「(駄目!)」
>「俺はキスよりもその後のSE・・・ゲフンゲフンゲェッフン!何でも無い、聞くな」
「さっきからやけに咳払いが多いな・・se?なんだって、まぁ別に興味無いけどな、ロブの事だ。またとんでもないことだろ?」
階段を少しずつ昇っていく、俺は元気だが後列はそうでも無い、まぁいざとなれば怖い怖い自衛隊のお兄さんが守ってあげるだろう
>「ああ、下から何か上がってきてるしな。ここは先を急ごうか」
それにしても突然素直になりやがった。「分かってる、クソガキ、てめえに言われなくてもな」と言われそうな気もしたのだが
「そろ・・・人間・・・いな傘・・の馬私・・・でも・・きてく・・・と・・・んだが」
ボソボソとこぼすロブの言葉、聞き取れなかったが背筋が滅びの炎をあげた。
恐らく放送禁止用語が混じっていたらしい、おおこわ
>22
お気楽な俺と同じように雑賀もまぁまぁ気楽だ。
>「いっそのこともう一機お二人の為にヘリでも呼んでやろうか?私達は邪魔だろうからな…」
なんて冗談を言える位なんだからな、そういう場合パイロットが惨めだがな
通信が入った雑賀を暫し待つ、ヘリは来る・・・のだろうな
>「さぁ、楽しいお喋りの時間は終わりだ。さっさとこの地獄から出よう。私には帰ったら熱い風呂と愛しい恋人が待っているのでね」
風呂が先に来るわけか・・・恋人ねぇ、こんな男の女だ。恐らく悪い女はくっつかんだろう
と―。突然雑賀が俺の横をすり抜けた。殿はどうした。
>「大尉、貴方には後衛を任す。後ろが遅れだしたらその尻にでも噛み付いてくれ。無論、手加減は無用だ」
ほほう、どうやら奴が守ってくれると言うのか、成る程、しかし狂犬に後ろを見せるのは得策とは思えないんだが
・・・俺もちょっと後ろ行くか
何時の間にか五階層に差し掛かろうとしていた。屋上は次だ。屋上への階段は天国に通じている訳だ。
天国への送迎者となるヘリを目指し、俺は一歩歩みを止めてから、また駆け上がりだした。
名前:由比 明良 >由比 彬
年齢: 16
性別: 女
持ち物: バッグの中に(学生書、ソーイングセット、魔よけの鏡)
装備:制服上 肩下げバッグ ナイフ
現在地: デパート四階階段、ちょっと後列
状況:昇ってます
体力:fine(足疲れた)
>6
【羽田「勝てない喧嘩を売るのは、感心しませんよ?痛かった……。」】
ピンッとおでこを小突かれる。しかしその指に力は無い。優しさなのか、はたまた別の気持ちなのか…。
とにかく、羽田を打ったことは申し訳ない気持ちで一杯、謝るべきだろう。
「ご、ごめんなさい!」
【羽田「でも、すいません。忘れかけてました。それにしても、何で俺が言った事を蒸し返すんですか?
俺以外にも頼りになる人は沢山いるでしょう。俺より頼りがいがある、屈強な人たちが。」】
「約束は守る為にあと思うから…。」
つい、何だかよく分からない返答が飛び出してしまった。正直なところ、真彌にも羽田に拘る理由は分からない。
だが恐らく、同類視しているからなのだろう。究極的には自分の為、羽田が死んだら次は自分の番だから…。
真彌が先に発症しないとも限らないが、少しでも自分の番を遅らせる(気になる)、羽田が生きている限り 自分の番は来ない…
激しい思い込みでもあるが、本心はそこにあるのだろう。
でも、誰にも死んで欲しくないというのも本心の1つだ。
>前スレ351(米軍兵士)>前スレ353(由比)
事が一段落すると、外野からはヤジが飛び始めた。冷静になった真彌は思わず赤面し、そのまま俯く。
「(ここの人達、精神年齢低いよ…。)」
>7
羽田はヘコヘコとギャラリーに謝っている。それに合わせ、真彌も一応頭を下げる。
このやりとりで大切な時間を使ったのに変わりはない。その申し訳なさから、もう1度深く頭を下げた。
>19>20>22>30
ヤジは留まることを知らず、更なるヒートアップを見せる。
しかし、米兵の口から何気なく飛び出した言葉に、真彌は凍りついた。この人はこの状況に酔ってる?それとも余裕の表れ?
セッ?生身の人間を殺したい…?どうやら真彌の気持ちは決まったようだ。この男は信用してはいけない、と。
米兵の言葉に反応する雑賀と羽田。雑賀は正面から話を受け、羽田は上手く躱したようだが、流れる重い空気は何とも居心地が悪い。
後ろに米兵、前に自衛官のフォーメーションで進む。だが、彼に背中を預けるのは…不安だ。
屋上までの道のり、何も無いと良いのだけど…。
名前:佐々木 真彌(マヤ) ♀
年齢:19
所持品:ライト ホイッスル ライター スプレー
現在地・状況:等訓市駅前デパート/4F階段
状態:足治療済み(包帯巻き) 由比のスカート着用 ワクチンの効果で発作安定
>27
施設全体の構造は極めてシンプルだ。そもそも複雑にする意味など無い。
「ジェラルミンケースごと放り込みましょう、最悪ね。」
>「万が一追い込まれたら逃げ場もない、てか…。まぁ、ある意味じゃとっくに逃げ道無いけどな」
「確かに仰る通りだと思いますよ。最悪、ボンベを撃って部屋ごと吹き飛ばしましょう。
エレベーターに張り紙があったでしょ?各種ガスボンベ移動中はエレベーター同乗禁止って。
だからこのエリアにもボンベがあるはずです」
グローブボックスやマニュピレータ付きの作業台が並んでいる部屋を通り過ぎる。
3つ目の部屋が目的の部屋だった。
「ありましたね。ミートチョッパーに遠心分離機。それにオートサンプラー付きの液クロか。
条件出しも・・・出来るか。おうおう、懐かしき我がビジネスパートナー達よ。」
歌うように呟き、作業に取り掛かる。
液体クロマトグラフに繋がったPCを起動させ、作業手順と記されたファイルをクリックする。
「やっぱり・・・か。液体窒素にて冷凍後、ミートチョッパーで粉砕。遠心分離機の温度はマイナス5℃にセット。
液クロは・・・モードRで。リサイクルのRか?」
隅にあった牧場で使う大型の牛乳入れに似た容器の蓋を開け、中にシノザキから受け取った触手の切れ端を放り込む。
触手は再生する努力をしたが、間に合わなかった。
(・・・作業服は断熱効果も・・・持ち合わせていたのかも・・・しれないな・・・)
「さて、作業に要する時間は10分程度です。エレベーターで見せた至近距離射撃の構えは
実に見事だった。どこで憶えたんです?」
バイアルと呼ばれるプラスチック製の試験管を物色しながらシノザキに問い掛ける。
「大抵の人間の人生は・・・5分あれば充分に説明出来る。私はあなたが何者なのかを知っておきたい。」
そうすれば生き延びるチャンスは増大する。
どこまで安心して仕事を任せられるかが解かる。
所持品:ダブルバレルショットガン(薬室2発予備9発)、シグP226(15)、弾倉(1)、無線機、煙草
100円ライター ,マグライト、 レザーマンツール(10得ナイフ)、暗視ゴーグル
ワクチン×2
現在地:狭戸市 傘社研究所 P4施設
健康状態:左腕に切創(治療済み)。背中に打ち身。 腹痛。吐気と頭痛。 意識障害は収まった?
>34
奥へと伸びる通路、その脇に並ぶ部屋。構造は酷くシンプルだ。
最初の部屋と続く部屋を通り過ぎ三つ目のドアを開ける。
大型の機械が壁際に数台並んでいる。デスク上にもPCと接続された機械が数台。
>「ありましたね。ミートチョッパーに遠心分離機。それにオートサンプラー付きの液クロか。
> 条件出しも・・・出来るか。おうおう、懐かしき我がビジネスパートナー達よ。」
(元は本当にセールスマンなのか…?それとも研究員か…)
鈴木が手招きをする。そばには湯気の立つ容器。液体窒素だろう。ジュラルミンケースを渡した。
ロックを跳ね上げ、中の触手をつかみ出す。一瞬暴れ出した触手はすぐに蒸気の向こうへ消えた。
>「さて、作業に要する時間は10分程度です。エレベーターで見せた至近距離射撃の構えは
> 実に見事だった。どこで憶えたんです?」
作業に使うらしい機材を物色しながら鈴木が尋ねる。こちらも適当な容器を探す。
>「大抵の人間の人生は・・・5分あれば充分に説明出来る。
> 私はあなたが何者なのかを知っておきたい。」
「…って言われてもなぁ。ただの夢多きフリーターだよ。他人よりはだいぶ器用だけど
それくらいなもんだ。あの構えは知識として知ってただけだ。カメラ構える時に
似たような姿勢とることもあるしな。コイツの作り方もまぁ知識の一環さ」
バッグに載せたクロスボウをコツコツと拳で小突く。
「…なんか納得して無いみたいだなぁ。………なぁ、あんたは今までに人を殺したことは?」
答えを待たずに続ける。
「俺は覚えてる限りで13人。あるいはもっとか。コロンビアで取材中にゲリラにとっ捕まってなぁ」
鈴木に背を向けているので表情は判らない。最も判った所で何があるわけでもないが。
「牢屋にぶち込まれたその日に、そこの収容所の副所長が俺を逃がしてくれた。
山の中だったんだけど下山する前に完全に包囲されてな。んでなんとか逃げようと
罠こしらえて、兵隊さんを二人ばかり嵌めるのに成功したんだよ」
バイアルに黒色火薬とマグネシウムを適当に詰め込む。
キャップをナイフでえぐり、弾頭を外した薬莢を嵌め、バイアルに付けた。
「そいつらから話聞いて見るとなんかおかしいんだ。俺が副所長誘拐して重要書類もって
逃げたってことになってる。馬鹿言うんじゃねぇっての。どうやってそんな真似が出来たよ」
次のバイアルに火薬を詰め、同じ様に薬莢を嵌めたキャップを付ける。
「で、まぁそっから逃げるためにそいつらのもってた銃奪ってあちこちに罠しかけてドンパチだ。
罠は仕掛けっぱなしだから全く関係無い人間が掛かったかもな。ちなみにその副所長、
その書類持って亡命して、今じゃマジョルカで暮らしてるそうだ。人を嵌めといて良い身分だよ」
手製の閃光弾を5つ作ったところでマグネシウムが底をついた。
「で…そう言うあんたは何者だい?人にもの尋ねるときは自分から、ってのが礼儀だろ」
振り向いて一つ肩をすくめて見せた。
所持品:閃光弾(5)、アンモニア(4本)、黒色火薬、銃弾(7発)、フィルム、ツールナイフ、
遺骨、医薬品、クロスボウ(矢10本、火薬付き4本)、グロック19(残弾6)、無線機、ワクチン
現在地:狭戸市 傘社研究所内地下 P4施設内
さて、この調子なら予定よりも早く避難所につきそうだ。
後はヘリを盗むかそれ以外の幾つかの方法で逃げ出すだけ。
そして逃げ出せば一躍時の人になって
車を潰したのはこれで二台目だ。今度はコンビニに突っ込んでしまった。
顔を上げて真っ先に気付いたのは掛けていた眼鏡がどこかに落ちた事。
さらにぶつかった衝撃で歪んだらしく、両方のドアが開かない。
「今は…何時だ?」
とりあえず時間を確認するために腕時計を見て、ふと昔の事を思い出す。
この時計は別れた妻が去年の結婚記念日にくれた、割と高い物だ。
そういえば彼女はどうしているのだろうか?実家に帰ったと聞いている。
実家は石川県なのでおそらく今回の事件には巻き込まれていないはずだが、
妻だった彼女、そして彼女と共に私から離れた娘だけは無事であって欲しい。
そうだ、来月には娘に会いに行くんだ。絶対にここで死ぬ訳には行かない。
そう思いながらも、だんだんと目の前が暗くなっていった。
名前:田中宗一
年齢:46
性別:男
所持品:金属バット、猟銃(1発装填・予備18発)
煙草、100円ライター、乾パン2缶と半分、ミネラルウォーター1本
現在地・状況:等訓市 市外へと続く国道
自分の状態:車内の運転席で気絶
>13
・・・こんガキャア、やってくれるやないの・・・ん?
「ちょい待ちぃ! これ左手同士繋いだら、向く方向が逆にならへんか?」
ウチの一言で間抜け面になる正虎、どうやら熱くなりすぎて気づかへんかったみたいやな。
「アホかあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
ウチが五体満足やったらともかく、こんな大怪我でこんな動きにくい状態にされたらどうしようもあらへんがな。
し、し、しかし死んだら無駄死にや。ウチが死んだら正虎も助からへんで絶対。
んがががが・・・どうないしよ・・・
・・・アカン、さっきまで死ぬ気満々やったさかい、何もええ手が思いつかへん。
ウチが呻いとる間に、一匹のゾンビが群れから抜けてこっちに近づいてきよった。
にゃろ〜・・・一匹くらいやったら、このロッドで・・・って、
「正虎邪魔やあああああああっ!!」
何とか動かせる左手が手錠で拘束されとるさかい、雑魚一匹あしらうこともできへん。
くぁあ死ぬ死ぬ!
・・・いや、死んだらアカンのや。こうなった以上、なんとしても全員生還で終わらせたらなな。
所持品:メタルロッド、傘製ライダースーツ
現在地・状況:狭戸市駅前広場、地下鉄への階段前、正虎と手錠で繋がった状態でゾンビに襲われる。
状態:右腕骨折、左手小指薬指骨折、左足骨折、肋骨数本骨折、あちこちにヒビ有り、正虎と左腕繋がり
いくら前へ進もうと変わらぬ色気無い景色、そして
深夜の、肌を突き刺す様な鋭い寒さが、私の体力を除々に奪ってゆく。
眼前は変わらぬ、漆黒。
「私を殺す気か・・・」
何に対して言った訳でもないが、正直言って本当に死にそうだ。
時間の感覚も失われ始めている、ただ車椅子を動かすだけ。
機械的な動作を延々と繰り返すだけ、流石に老いた体には厳しいね。
そう言えば・・・あぁ、そうだ避難所だったな。
このまま真っ直ぐ進めばいつか必ず辿り着ける筈だ。
しかしこの状態では今日中に着くかどうかも定かではない。
先程から私を車に乗せてくれる人間を探しているが
人影は全く見当たらない、此処で一体何が起こったのだろうか
人々は何から避難したのだろうか、状況は未だ掴めないままだ
名前:本人記憶喪失の為、不明
年齢: 50代後半(推定)
性別: 男
装備: 車椅子、黒い毛皮のコート、懐中電灯、ダイヤル式の鍵が付いた鞄
場所: 等訓市 市外へと続く国道
状況:避難所へ向けて進行中(ゾンビの存在は知らない)
>36
コンビニの中をたむろしていたゾンビ3体が、ゆっくりとこちらに近寄ってきた
もう何時間立っただろうか?ここは消防車の車内のはずだ。
私はコンビニに突っ込んだ際に頭を打って気を失っていたらしい。
>39
目を開けると三人の人間…いや、死体がガラスを割って今にも車内に入ろうとしていた。
一人目はガラス越しに猟銃で頭を吹き飛ばしてやる。ガラスが割れてそいつが倒れる。
「わ、私に近寄るな!!!この化け物どもがァァ!!」
次に近い方にバットで頭にスイングを食らわせると、頭部が店の奥のへ飛んでいく。
最後の一人には脇腹に出来る限りのフルスイングを食らわせてやった。
そのまま助手席に倒れたそいつに対して、私は何度も金属バットを振り下ろす。
「死ねッ!動くな!!くたばれっ!死ねぇ!!」
この感覚は餅つきに似ている。だが、殴るたびに吹き出す血でスーツが赤く染まる。
こんな血まみれのスーツでは娘には会えない。逃げ出してから新調しなくては。
そういえばこの店はまだ電気が来ているらしい。蛍光灯が灯っている。
それなら惣菜も無事なのだろうか?ちょうど私の元へと空腹感が訪れた頃だった。
名前:田中宗一
年齢:46
性別:男
所持品:金属バット、猟銃(0発装填・予備18発)
煙草、100円ライター、乾パン2缶と半分、ミネラルウォーター1本
現在地・状況:等訓市 市外へと続く国道沿いのコンビニ
自分の状態:店内を物色中(食料を中心に)
走り出して数秒後、俺はある事を思い出し、再びエレベーター内に戻った。
無理矢理エレベーターの扉をこじ開け、エレベーターの外の壁にガリガリと爪で文字を書く、『全快おめでとう、お帰りはこちらから→』。
壊れたエレベーターの扉に向けて矢印を入れるのも忘れない。
その文字の出来に満足すると俺はエレベーター内に戻り、再び化け物の追跡を開始した。
お嬢さんは壁を壊しながら走り続ける。
随分、離されちまったか?文字なんて書かずに追いかけていれば今ごろ追いつけていたかもしれないのに・・・・。
俺は走りながらその考えに頭を振る。後悔しても遅いって事かねぇ・・・。
それにしても、化け物ってのは便利なもんだ。
全力疾走しているのにもかかわらず、息はあがらず。皮膚に走った紅い線も消え失せた。
暗闇なのに目はよく見え、お嬢さんの壁を壊す音もしっかりと耳に届く。
まったく、良いこと尽くめで嬉しい限りだ。
道はどんどんと上り坂になっていく、あのお嬢さんは一体どこにいくつもりだ?
上?上に何がある、外にでも出て男をナンパでもするつもりか?
・・・外?・・・上?・・・ヘリ?・・・まさか・・・餌場・・・?
・・・餌場に行くつもりか?・・・駄目だ、それはいけない、よろしくない。
あの餌場は俺の物、あの美味な心臓も、柔らかな肉も、硬く歯ごたえの有る骨も、
湯気あふるる臓物も、喉を潤す血も、プチプチ千切れる首も、あったかい脳も、全て全て全て全て・・・。
その肉片の一欠けらまで俺のものだ・・・。あの、お嬢さんには渡さない、俺の餌場は・・・絶対に渡さない。
俺は口を歪め、唇を舌で舐めると、スピードを上げた・・・目指すはお嬢さん、だ・・・。
所持品:ベレッタM92F(残弾6)+サバイバルナイフ+投げナイフ(3本)
携帯小型無線機(壊)+身分証+信号弾(3)+無線機
現在地:狭戸市 傘社研究所内? 穴の中(もう少しで1階に到着)
状況:適度に満腹、全身血塗、ウィルス覚醒。 化け物女を追跡中
>22
>「何なら、帰ったら私とサシで勝負してみないかね?少しは大尉の乾いた闘争意欲を潤せる程度の相手にはなるぞ?」
「そうか、それは有難い。この国では米兵が日本人を殺すと大問題らしいからな」
ニヤニヤしながら、雑賀と常識では考えられないようなやりとりをする。
もっとも、この国と我がステイツでは思いっきりお国柄が違うのだから仕方ない。
>「大尉、貴方には後衛を任す。後ろが遅れだしたらその尻にでも噛み付いてくれ。無論、手加減は無用だ」
「解ったよ、俺が前にいると何かと不便だからな。後ろで欠伸でもしておくさ」
全くやる気のない答えを返し、俺は集団の最後尾につく為、後ろへ向かう。
その前に、雑賀に囁いた。
「俺を後ろにやったのは、正解とは言えないぞ」
>30
>「あー、確かに……でもその時はロープで機体に体を縛り付けてでも付いていきますから。
>後は……脳味噌をスープにするのは俺が血迷った時限定でお願いします。」
「HAHAHA、血迷ってようが何だろうがやってやるさ。お前が望むならいつでもだ」
顔は笑っているが、俺の心は違う意味で笑っている。
人を殺せる喜び、そんな物を感じて笑えるのは俺だけだ。
(血迷った時?発症前に殺してやれよ)
そんな事も考えたが、今は理性という物がある。いくらなんでもそれはできない。
>32
>「さっきからやけに咳払いが多いな・・se?なんだって、まぁ別に興味無いけどな、ロブの事だ。またとんでもないことだろ?」
「とんでもないと言えば、とんでもないな。むしろこの国では18禁という奴じゃないか?」
何気なく、そして素っ気なく答える。別に大した事じゃないさ。大人にとっては、だが。
>33
佐々木の横を通り過ぎる時、佐々木の耳元で俺は小さく囁いた。
「あまり俺を信用しないなら、後で後悔するぞ」
通り過ぎただけで、俺の周りの温度が低下している様に思える。
同時に、佐々木の背筋が凍りつくのを感じた。相当怯えてるらしい。
俺は最後尾に付くと、無言のまま歩き出した。
名前:ロバート・ファリントン
年齢:37
性別:男
所持品:M16+M203(22発/1発)+30連マガジン×6、M203グレネード×0
ベレッタM92F(8発)+8連マガジン×2、コンバットナイフ
煙幕手榴弾×1、携帯無線機、水筒、携帯食糧4パック
バックパック(暗視鏡、発煙筒2本、30連マガジン×2)
現在地:等訓市デパート階段、後衛へ
状況:段々と殺人狂へ目覚めていく
>694
ぼまいさん言う事が矛盾してるぞw
>トビラが開くと貴方達の後ろ側に6つ、
>前に6つという配置でT-ベロニカ本体のクローン、
>つまり今ユダさんが追ってる奴が12匹出てくるだけですから。はっはっはっ。
っていってるが、本スレでは
>その眠りを邪魔する物は彼女の居る球体を囲む
>12の球体の中の彼女に貫かれるだろう。
って書いてるじゃねえか。
「囲む」ってことは周囲に配置されるんだろ?
本体が大事なんだろ?だったら12の球体は、部屋の周囲じゃなく本体の周りに置く以外考えられない。
また、それほど大事なものを、カードキー一枚で出入りできる扉付近に置くと思うのか?
シノザキ達の居る場所近くにT-ベロニカが置いてあるなら、連中がとっくに見つけてるよ。
どう考えても部屋の奥まった部分にT-ベロニカ配置としか思えない。
研究所組に相手にされないと嫌だからって、付け焼刃で言い訳は止めとけ。
相手にして欲しいのなら、もっとまともな設定を考えろ。
>40
「ガァァァァ・・・」
コンビニを物色している田中の後ろから、不気味な唸り声が聞こえてきた。
驚いて振り向くと、そこには体長10mはあるワニがいる。
銃も効き目がなさそうな硬い皮膚、それはまるで動く要塞の様だ。
ワニは田中の方へと、ジリジリ近付いてきた。
暫く進むと、何時の間にか消防署が見え始めている
いくら何でも限界だ、このままでは本当に力尽きる。
私は署内で休憩を取ることにした。もしかしたらヘリ到着まで
間に合わない恐れも出てくるが仕方あるまい、休息は必要だ。
「誰か・・・居ませんかね、居ましたら返事を」
私は署内へと車椅子を向けた、中へと入る。階段は利用出来ないので
エレベーターで階を移動する。消防士と会えれば良いのだが・・・
一室だけ電気の付いた部屋がある、事務室と書かれているが、
この異臭は何だ?死臭・・・まさか誰か死んでいるのか?
名前:本人記憶喪失の為、不明
年齢: 50代後半(推定)
性別: 男
装備: 車椅子、黒い毛皮のコート、懐中電灯、ダイヤル式の鍵が付いた鞄
場所: 等訓市 市外へと続く国道沿いの消防署内(事務室前)
状況:田中の殺害した消防士の死体がある事務室へ
>45
事務室の奥に倒れている首のない消防士。
彼の死体とその付近は何かの粘液にまみれている。
それは隣の部屋へと続いているが……・・・
体力の限界はもうとっくに限界は、当の昔に超えている。
だけど、戦えるのは私だけだ。
加速する鼓動、整わない呼吸、わかっている。これは更なる変化の兆しだ。
かかる負担が大きければ大きいほど、体はそれに順応していくものなんだ。
>5
何故、この人はこんなに自分を犠牲にできるのだろう?
教え子と教師、私達はただそれだけの関係のはずだ。それ以上でも以下でもない。
・・・・ああ、人の心がこんなにも暖かいだなんて・・・・そうか。
先生には、私達以上に大切なものなんてないんだ。
・・・・ようやくわかった・・・・いえ、わかっていたはずよ。
わかっていたのに、私は先生を試すような真似までして・・・・そんなにも、そんなにまでも・・・・。
信じることが、裏切られることが怖かったのか・・・・私は?
>13>37
私達を逃がす為に死を決意した薫先生と、それを引き止めることを選んだ高坂君。
だけど、やってることは空回ってばかり・・・・こんな状況でも、この二人はの表情は活き活きとしている。
絶望でも狂気でもない。あるのは絶対の信頼とヤケクソ気味な開き直りだけだ。
死なせたくない。死なせたくなんかない。
私は二人に迫るゾンビの顔面に手を当て、頭部のみを一瞬で炭化させる。
目の前でここまでされて気づかないはずはないだろう。
診療所と地下鉄で感染体を焼き殺した炎は、私が起こしたものだということを。
私はこれから・・・・少し無理をする。
今までは、力を使い過ぎるのが恐ろしかった。
私の中から何かが噴出しそうで・・・・本当に、姿形まで人間じゃなくなってしまうんじゃないかと怯えていたんだ。
今でも怖い、怖い・・・・怖いけど・・・・。
この二人が死ぬことの方が、私にとっては何百倍も恐ろしい!!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!!!!!」
目を見開き、声にならない叫びをあげ、私は破壊の意志を全方向に叩きつける。
燃え盛る死体の群れ・・・・まるで踊っているかのようだ。
燃え尽きるまで終わらない、死臭に満ちた舞踏会。
息が・・・・できない・・・・心臓が・・は、張り裂けそう・・・・・!
力を使いすぎた代償だ。この無理に耐えられる体を作りだそうと、私の中のウイルスが活性化している。
「あぁ・・・・アアアアア・・・・・」
私はどんな姿になるのだろう?
・・・・多分、醜い・・・・だって私だもん。私の心のままの醜い化け物になるはずだ。
ヤダ・・・・やだ・・やだ・・・そんなの二人には見られたくない。
体を突き破りそうな動悸に耐え、私は精一杯の笑顔をつくる。
そして、薫先生に抱擁を・・・・高坂君には唇を・・・・これが別れの挨拶だ。
唖然とする二人を残して、私は走った。
さようなら薫先生、さようなら高坂君、もう・・・・二度と会うこともないよね。
どこへともなく足を動かしながら、私はただ二人の無事を祈っていた。
所持品:巾着袋、お守り、チャイナドレス
現在地・状況:狭戸市駅前の通り、周囲のゾンビを焼き尽くして薫先生達の前から走り去る。
状態:限界突破、今にも体が変化しそう。
すぺらんかーが あらわれた!
すぺらんかーは ゾンビに さわった
てんって てんって てんって てんって てんてんてん♪
「阿呆っ!!俺に自衛隊のヘリに乗れってか!?」
『そうは言ってない。ガンシップは生憎予約済みだからな』
「いいからさっさとしなさい、頼むからさっさとしてください。
パンツァーファウストでもミニガンでもいいからなんか武器と救助よこせっ!!」
>川崎
「そーゆーことにしといてくれ、どうせ顔合わせないんだから都合がいい」
川崎に小声で伝える。
「あーあー、聞こえますかー本部……本部ー?」
『……ザーザー……』
「Fuck it!電波がまた……ッ!!」
はぁ、とため息をついて川崎に無線機を投げ渡す。
「返すよ。運がよけりゃ喰われる寸前に歌のひとつぐらい聞けるかもな」
本当に面倒くさそうな顔でまた煙草をくわえる。
……泣いてる自衛隊員を見る。
他人事ではない。場所が違えば、もしかしたら自分が泣いていたかもしれないのだから。
「……なぁ、そろそろ移動しないか?」
持ち物:長めの鉄パイプ
ガバメント(7+1)
医療パック
ワクチン(8本)
煙草
鎮静剤
状態:FINE
状況:煙草を吸ってる
作業を続けながらシノザキの話に耳を傾ける。
きれいに整理されていたお蔭で目当ての道具はすぐに見つかった。
>「…なんか納得して無いみたいだなぁ。………なぁ、あんたは今までに人を殺したことは?」
考えた事も無い質問だった。
挽き肉になった触手を1/3ほどバイアルに詰め込み遠心分離機にセットする。
>「で、まぁそっから逃げるためにそいつらのもってた銃奪ってあちこちに罠しかけてドンパチだ。
罠は仕掛けっぱなしだから全く関係無い人間が掛かったかもな。ちなみにその副所長、
その書類持って亡命して、今じゃマジョルカで暮らしてるそうだ。人を嵌めといて良い身分だよ」
「良くある話ですな。南米辺りじゃ特にね。」
背を向けたまま呟く。
>「で…そう言うあんたは何者だい?人にもの尋ねるときは自分から、ってのが礼儀だろ」
「・・・営業失格ですね。お客に話をさせるのが営業の仕事だ。」
笑いながら答える。
遠心分離機が回転を始め、ジェット機のタービン音に似た音が聞えてきた。
「殺した人数は覚えていない。殺したつもりもありません。同じ時間を過した結果が死だっただけです。」
遠心分離機が止まり、アラームが鳴る。
「銃なら多少撃てたし、英語も多少喋れた。研究所に出入りしてもおかしくない職歴だった。」
バイアルを液体クロマトグラフにセット。
PCの管理ソフトで分離開始の指示を出す。
「彼方ほどドラマチックでは無いんですよ。ヘッドハンティングに応じた結果がこれです。」
溜め息を吐き、分離終了のアラームを待つ。
時間はまだ充分にあった。
所持品:ダブルバレルショットガン(薬室2発予備9発)、シグP226(15)、弾倉(1)、無線機、煙草
100円ライター ,マグライト、 レザーマンツール(10得ナイフ)、暗視ゴーグル
ワクチン×2
現在地:狭戸市 傘社研究所 P4施設
健康状態:左腕に切創(治療済み)。背中に打ち身。 腹痛。吐気と頭痛。 意識障害は収まった?
>37
あはは・・・・やっちゃったよ・・・・そうだよ。左手同士に手錠かけてどうするつもりだったんだ僕は!?
「せせせせせせ先生、どうしよう?」
僕が慌てている間にも、ゾンビの群れは迫ってくる。
その中から一体が飛び出して身動きの取れない僕達に襲い掛かってきたんだ。
うわああ最悪だ! こんな最後は間抜けすぎるよ!
>47>48
・・・・一体何が起こったんだろう?
天城さんが手を触れた瞬間に、ゾンビの頭は焼き崩れてしまっていた。
続けて周りのゾンビも体から炎を噴き上げて倒れていく・・・・え? え? えええ!?
そうか、これは天城さんの起こしたことなんだ。
診療所と地下鉄での火事も・・・・そうだったのか。
そりゃあ驚いたさ。いきなり大きくなったり、こんな超能力を使えるようになってたり、驚かない方がどうかしている。
でもね。そのせいで君のことが怖くなったりなんて・・・・そんなことあるわけがない。
僕達、一緒に泣いて一緒に笑った友達じゃないか。
「待って! 天城さん!!!!」
手を伸ばしても届かない。精一杯の僕の声も届かない。
彼女は、僕達の前から逃げるように去って行ってしまったんだ。
・・・・ファーストキスの味は、涙で濡れてしょっぱかった。
何で行っちゃうんだよ? 行く当てなんてないくせに・・・・。
この別れが一時のものなのか、永遠なのかはわからない・・・・けど、
「・・・・先生、絶対に生きて帰ろう。きっとそれが彼女の望みなんだ」
僕の初恋は、今、この瞬間から始まってしまったんだ。
所持品:ライター
現在地・状況:狭戸市駅前広場、走り去った空子を思い、奮起する。
状態:体力限界気力十分、上半身裸、薫先生と手錠で繋がっている。
>51
鈴木はこちらに背を向けたまま作業を続けている。
その声に被さるように遠心分離機の可動音が部屋に響いている。
>「殺した人数は覚えていない。殺したつもりもありません。
> 同じ時間を過した結果が死だっただけです。」
ふと思い立ってもう一度デスクへ向かう。適当な紙を1枚掴み、細く裂いて火薬を載せる。
捩ってこよりにした。傍にあったライターで燃やし、燃焼速度を確かめる。ボールペンをばらして
軸だけ残し、閃光弾の高さに合わせて折った。軸の中にこよりを通し、バイアルの中へ入れる。
甲高い回転音が止まり、代わりに電子音が響く。
デスク上の機械に取り出したバイアルをセットしながら鈴木が続ける。
>「銃なら多少撃てたし、英語も多少喋れた。研究所に出入りしてもおかしくない職歴だった。」
>「彼方ほどドラマチックでは無いんですよ。ヘッドハンティングに応じた結果がこれです。」
「そりゃ何よりだ。ドラマチックな人生なんてろくなもんじゃない。特に俺みたいなのは。
で…、何処のヘッドハンティングに応じたか、は聞かせちゃもらえないのか?」
腹に差した銃から弾倉を抜き、残った弾を詰めながらなお尋ねる。
鈴木はすぐには答えず、苦笑するだけだった。
所持品:閃光弾(5)、アンモニア(4本)、フィルム、ツールナイフ、遺骨、医薬品、
クロスボウ(矢10本、火薬付き4本)、グロック19(残弾13)、無線機、ワクチン
現在地:狭戸市 傘社研究所内地下 P4施設内
「では私達は上層部の司令により、任務に戻ります!おーばー!」
ふ〜っ…。はたして旨く私に欺かれてくれるか…。
>50
見ると西村さんは通信機を返している
>「返すよ。運がよけりゃ喰われる寸前に歌のひとつぐらい聞けるかもな」
通信機の曲がレイクレムなんて、素晴らしい人生は歩みたくない…
>「……なぁ、そろそろ移動しないか?」
「ですね…やっぱ上しかありませんよね?
ならば、なんかあの人達どうも聞きたい事があったみたいですし」
そういえばゴタゴタしててあの人達にロクなお礼も出来なかった…。
「どうっすか?救援は?」
核ミサイルは冗談でも水爆くらいは用意してもらわんと…。
「そういえば…元々の元凶は傘社なんでしょ?ヤバイんじゃないっすか?」
別に西村さんに責任を問うつもりは無い、っていうかこの人に責任は無さそうだが一応聞いてみる。
「そういえば川崎さん、探している人はあの中には…」
そもそも探す人が男か女かすら知らなかった…。
名前:希望
持ち物:新南部式拳銃(6発装弾・予備弾21) 警察手帳 タバコ2本
ノートPC パズル雑誌 鉄道雑誌 コイン 緑草(3) 特殊警棒 ナイフ
現在地:デパート1F
行動:階段の一段目を踏み出す
>54
「・・・武装した人間を相手にする狩りは、確かに興味深い。殺す事もあれば殺される事もある。
スコープ越しに銃を持たない動物を撃つよりフェアです。」
シノザキの背中に向って投げかける。
>「そりゃ何よりだ。ドラマチックな人生なんてろくなもんじゃない。特に俺みたいなのは。
で…、何処のヘッドハンティングに応じたか、は聞かせちゃもらえないのか?」
核心的な部分だった。
沈黙に耐え切れず苦笑し、肝心な部分はぼやかす事にする。
「Need to Knowの原則ってのが有るんですがね。」
シノザキの射るような視線を笑って受け止める。
「・・・最初は人材派遣会社でした。そこで研修を受けた。」
正確には傘の架空会社でアリゾナ州に存在する民間軍事請負会社。
極東アジア部門に配属になると聞かされてろい、実際に配属になった。
アジア人なら韓国軍上がりや人民解放軍出身が掃いて捨てるほどいる。
では、軍歴の無い日本人をヘッドハンティングする理由は?
「まぁ・・・あの後、本社勤務になったんですが。この状況が続く事を望まない組織の一つですよ。」
この状況が起きるのを予期していた組織だ。
そして事件の元凶でもある組織。
「強いて言えば・・・スペンサー一族の支配に反対する組織でしょうか。」
装置に繋がったPCのモニターが点滅する。
「完成しましたね。私から先に打ちますか?」
DNAを模した2重螺旋を描くアンプルに満たされたそれは、琥珀色をしていた。
腕をまくり、殺菌用のアルコールスプレーを手に取る。
「・・・無事に仕事を終えたら厄介な武器とおさらばするとしますよ。」
シノザキの返事を待たずに腕を殺菌し、注射器を兼ねたアンプルを腕に突きつける。
腕を切り落とさなくて済みますように、と祈る。
それでも変化が起きたら切り落とすしかない。
(・・・そうだ、ARMSは腕でも・・・ある・・・「死霊のはらわた」はごめんだ・・・・)
太陽に焼かれるような感触が腕から体中に広がっていく。
床に倒れこみ、手足を滅茶苦茶に動かしながら、内なる太陽と戦う。
所持品:ダブルバレルショットガン(薬室2発予備9発)、シグP226(15)、弾倉(1)、無線機、煙草
100円ライター ,マグライト、 レザーマンツール(10得ナイフ)、暗視ゴーグル
ワクチン×2
現在地:狭戸市 傘社研究所 P4施設
健康状態:・・・投薬中
>>55 時折PCのディスプレイに目をやりながら、鈴木が喋る。
>「・・・最初は人材派遣会社でした。そこで研修を受けた。」
(人材派遣、ね…恐らくアメリカ辺りの民間の警備関係か何かだろうな。
で、そこの『親会社』に就職したってとこか?)
腕組みをし、デスクによりかかりながら続きを聞く。
>「まぁ・・・あの後、本社勤務になったんですが。この状況が続く事を望まない組織の一つですよ。」
>「強いて言えば・・・スペンサー一族の支配に反対する組織でしょうか。」
(つまり…傘社内の別派閥か…!何故今までその可能性を考えなかったんだろうな…)
ディスプレイが点滅を始める。どうやら全ての工程が終了したようだ。
>「完成しましたね。私から先に打ちますか?」
しかし鈴木は答えを待たず手早く消毒を済ませ、アンプルを腕に押し当てる。
どうやら無針注射器になっているらしい。
「おいちょっと待っ……!」
こちらが声をかけた瞬間、薬液が鈴木の腕に流れ込んだ。そして次の瞬間には
鈴木が苦しみだし、更に次の瞬間、どうと倒れ込んだ。そのまま床の上でのた打ち回る。
(くッ…!失敗してたらどうすんだよ、俺はあんな機械の操作なんぞ出来ねぇぞ…!)
「全く、後に残ったもんの気持ちっつうもんをもうちょい斟酌してくれよ!」
言いながら暴れる鈴木を少し広いところへ引っ張った。
これならデスクや椅子にぶつかって余計な傷を負う可能性は減るだろう。
そのまま数歩下がって苦痛に耐える鈴木を見下ろす。
腹に差した銃が、ことさら冷たく感じられた。
所持品:閃光弾(5)、アンモニア(4本)、フィルム、ツールナイフ、遺骨、医薬品、
クロスボウ(矢10本、火薬付き4本)、グロック19(残弾13)、無線機、ワクチン
現在地:狭戸市 傘社研究所内地下 P4施設内
まずは消防署で食べた分の食料と水を補給しなければ。
ビーフジャーキーを乱暴に鞄に詰め、ミネラルウォーターのペットボトルも詰める。
乾パンほどの量は無いが、ある程度は持つだろう。
>44
「…ワニ?」
後ろにいたそれをワニと認識するには少しばかりの時間を必要とした。
体の形、生え揃った牙、特徴的な口の形、どこを見ても確かにワニだ。
だが大きすぎるのだ。子供が見れば恐竜と言うことは間違いない。
その「恐竜」は鉄板のような鱗を背負って私に近付いてくる。
どんな人間でもこのような状況になればやる事は一つしかないだろう。
「た、助けてくれぇぇ!!怪物だぁぁ!!」
私は叫びながら商品棚を倒し、消防車の脇から店外へと逃げ出した。
名前:田中宗一
年齢:46
性別:男
所持品:金属バット、猟銃(0発装填・予備18発)
煙草、100円ライター、乾パン2缶と半分、ミネラルウォーター3本
ビーフジャーキー2袋
現在地・状況:等訓市 市外へと続く国道
自分の状態:来た方向に向かって逃亡中
>56
抽出された高分子が全身を駆け巡る。
細胞が貪欲に吸収し、テロメアーゼが、損傷を受けた細胞が急速に再生していく。
助けてくれ、焼け死んでしまう!真っ白な世界に焼き殺されてしまう!
灼熱のホワイトアウトは唐突に終わった。
それでも暫くの間、手足を振り回し続けた。
「・・・あ?あー・・・どれ位、意識を失っていました?」
真っ先に見えたのはシノザキが腹に差しているグロックだ。
次に見えたのは不安そうなシノザキの表情。
周囲に装置やデスクは無い。
どうやら廊下に引きずりだされたらしい。
頭はすっきりとしていたし、吐気や頭痛も治まっていた。
腕の下手くそな縫い後も、皮膚から糸が出ているだけだった。
喉が酷く乾いていた。
「ワクチンは上手く完成したようです。」
掠れる声でシノザキに笑い掛ける。
所持品:ダブルバレルショットガン(薬室2発予備9発)、シグP226(15)、弾倉(1)、無線機、煙草
100円ライター ,マグライト、 レザーマンツール(10得ナイフ)、暗視ゴーグル
ワクチン×2
現在地:狭戸市 傘社研究所 P4施設
健康状態:健康
「獣は素直だ」
>42
米兵と自衛隊員のやり取りは国内での雑談とは思えないものだった。
もっとも血に飢えた獣達のじゃれあいだとおもえば別に変わったことでは無い
>「解ったよ、俺が前にいると何かと不便だからな。後ろで欠伸でもしておくさ」
「殿ほど危険なものは無いだろうに・・・せいぜい寝首をかかれんようにな」
と、米兵の側に足を進めた。いわば監視・・・だと思う
(近寄って殺されるのは嫌なんだが、離れるとつまらん)
>「HAHAHA、血迷ってようが何だろうがやってやるさ。お前が望むならいつでもだ」
「お前が望むなら・・・って望まなくても殺しそうな勢いがするのだが」
あくどい笑い声は外人特有の発音と交差して耳に障る。
むしろお前が殺すくらいならさっきの植物の肥料にしたほうが良かった気もする。
と、ここまで考えて明良に耳を引っ張られる。痛い
>「とんでもないと言えば、とんでもないな。むしろこの国では18禁という奴じゃないか?」
何時の間にか前衛の雑賀は孤立して、後列には怪我人二人と俺、ロブ・・・
デザートランスも結構なんだがこれはちと可哀想でないか?とか考えているとロブが何かを囁いた。
「18・・・!!」
突如として俺の顔が真っ赤になる。このクソ外人・・・!
とっさに殴りかかりたくなる衝動に駆られた。だが体格差、40cmの巨人に殴りかかると
反対に殺されるのは間違いなしだろう、奴も馬鹿でない
「どっと疲れた・・・」
俺が死んだらこの外人の所為だろう、ふざけた事を抜かし・・・や・・・が・・・る
「え、なんで?なんで?」
周囲から何やら亡者の叫び声が聞こえる。地獄の釜の蓋が開いたように・・・
何時その亡者の手が伸びると知れない渦中で、何でまた・・・
「サイアク・・・」
名前:>由比 明良 由比 彬
年齢: 16
性別: 女
持ち物: バッグの中に(学生書、ソーイングセット、魔よけの鏡)
装備:制服上 肩下げバッグ *ナイフ(使用不可)
現在地: デパート五階階段手前
状況:ロバートの発言にショックを受けてチェンジ
体力:fine
>25
>「とりあえず、止血したほうがいいですわ」
そう言われ、帯揚げを手渡された。
「ありがとうございます、でも心配要りませんよ?
肩の出血は未だ少ないですから・・・・・脇腹なんか
もう血みどろですから・・・・でも心配してくださって
ありがとうございます、お姉さん。」
そういって微笑みながら帯揚げを返した。
>50
>「そーゆーことにしといてくれ、
どうせ顔合わせないんだから都合がいい」
「まぁ、それで良いか・・・・・・・」
無線機を受け取ると溜息をついた。
>「返すよ。運がよけりゃ喰われる寸前に歌のひとつぐらい聞けるかもな」
「聞く気は無いけどな・・・・・・」
>「……なぁ、そろそろ移動しないか?」
「ああ、そうだな・・・・・・」
>54
>「そういえば川崎さん、探している人はあの中には…」
「下の連中には居ないよ、彼女は何処かの階に居るはず
なんだが、無線も全く通じないんだよ・・・・・・」
そう言うとUSPのライトを点けた。
「そういえば今、何階だっけ?」
名前:川崎 裕次郎
年齢: 24
性別: 男
持ち物:USP(タクティカルライト点灯)6発(12発弾倉残り4個(※装填分は除く))、
S&WM629Performance Center6発、
(M649用予備弾薬20発)、SIG-BLASER-R93-LRS2 5発(5発弾倉5個)、
タクティカルベスト、リュックサック(コンバットナイフ2本、グルガナイフ、煙草、ライター 、各種医薬品、
傘社への被験者送致FILE十字架のネックレス(妹の形見)、発炎筒2本、バッテリー、謎のIDカード+黒猫)、
無地の白いマスケラ。 ポケットには4WD車の鍵・・・・・・・・
状態:眼鏡装着 、タクティカルベスト着用
(44.マグナム弾192発はベストのポケットに、無線機、暗視装置、発炎筒×2は装着済み)
怪我の状況・・・・・・頬に切り傷、脇腹及び肩に裂傷・・・・・・・・・・
現在地:等訓市駅前デパート内
行動:>階段を上り続ける
>26
「黙レェ!!指揮官ハ……ワタシだぁ……私が・・・シレイカンダ……」
そうだ、自分が全ての自衛官を率いる指揮官であるはずだ。
よってここを開けなかった重田は命令違反であり、処罰の対象だ。
とりあえず彼等の班は連帯責任で全員「肉」になってもらおう。
>29
何か首に違和感がある。ああ、噛み付かれているらしい。
では誰に?おそらくは下に居た感染者の内の誰かだろう。
反射的に拳銃でそいつを殺害するが、それで弾が切れてしまったらしい。
これでは号令も出せない。では次の銃を取りに行かねば。
トラックへと歩き出す直前に後ろで大きな音が聞こえた。手榴弾の爆音だ。
爆風でシャッター前に密集していた部下や感染者の多くは吹き飛んだ。
さらにトラックに残っていたものが無反動砲をこちらに向けている。
彼は感染者に集られながらもこちらへ向けての砲撃を行なった。
シャッターへの着弾、そして爆音、閃光、全てが一度に襲い掛かる。
全身に痛みが走り、腕が何かに引っ張られる感覚に襲われ、壁にたたき付けられた。
だが私は左腕を吹き飛ばされたのみで作戦行動に支障は……
いや、よく考えろ。私の目には左腕の無い自らの体が見えている。
それはつまり、頭が千切れて吹き飛んでしまったのだ。体はぐらっと倒れる。
誰が見ても状況は部隊は全滅、任務は失敗。それ以外の何でもないのだろう。
これ以上のことを考えるのもそろそろ億劫になってきた。
「任務失敗、残存部隊は撤退せよ」
残存部隊を退かせるのは指揮官の義務だ。だから最期にそう言おうとする。
だが、声帯は体のほうに残ったままだったので呻き声すら出せなかった。
>47>48
空子・・・どこへ行くんや。
ちょっと火遊びが過ぎるからっちゅうて、そんな逃げることあらへんがな。
空子の気持ちはわかる。あの様子やと、前に成長した時みたいにまた姿が変わるんやろ。
・・・それを、ウチらには見られたくはないっちゅうこっちゃ。
ウチかて見たないし、立場が逆やったら逃げ出したくもなるやろ・・・けどな空子。
逃げ出して解決する問題なんて、あらへんのやで。
>52
「・・・ああ、せやな。とりあえず、あのサーチライトの所まで歩こか」
周り全部のゾンビを燃やして夜の街に消えた空子、今この状態であの子に追いつくのは無理っちゅうもんや。
大丈夫や。あの力がある限り空子は死なへんやろ。
まず、ウチらが生きてここから脱出せな・・・それが今やるべきことや。
「しかし、ホンマ最悪な臭いやなこれは・・・帰ったら焼肉食いに行こ思たけど、別のにしよかなぁ・・・正虎
何か食いたいもんある?」
ウチが前、正虎が後ろ、お互い逆を向いて同じ方向に進んでいく。
ここから帰って・・・怪我を治して・・・その後は・・・そしたら・・・
空子は・・・あの子は、どないしたら救われるんや?
所持品:メタルロッド、傘製ライダースーツ
現在地・状況:狭戸市、駅前の通り、研究所に向かってゆっくりと移動中
状態:右腕骨折、左手小指薬指骨折、左足骨折、肋骨数本骨折、あちこちにヒビ有り、正虎と左手繋がり
>>58 のた打ち回り壁にぶつかりそうになる鈴木を引き戻す。
そんな事を何度か繰り返した。やがて出鱈目に振りまわされていた手足も止まり、
鈴木が上体を起こす。二三度瞬きをする。焦点が定まらないようだ。
>「・・・あ?あー・・・どれ位、意識を失っていました?」
「5分…にちょっと足りないくらいだな」
自分の身体の各部に目をやる鈴木に告げる。
>「ワクチンは上手く完成したようです。」
「……次は俺の番か…んー…」
部屋に戻り、アルコールで腕を消毒し、アンプルを手に取る。
(……これで死ぬようなことはないだろうな…?)
腕に押し当て、薬液を注入した。途端に腕から全身へと灼熱感が走り抜ける。
視界は白く濁り、とても立っていられる状態ではない。
床に両膝をつき、次に額も付いた。関節の色が変わるほど強くデスクの脚を握り締める。
空いた右手で注射痕を掴む。そのままの姿勢で数分ほどただ耐えた。
やがて、灼熱感が消えて視界が晴れ、同時に投薬前に感じていた倦怠感や悪心も収まった。
「……どうやら効いたらしいな。…これはユダにも効くのか?」
こわばる掌を開閉しながら訊いた。
所持品:閃光弾(5)、アンモニア(4本)、フィルム、ツールナイフ、遺骨、医薬品、
クロスボウ(矢10本、火薬付き4本)、グロック19(残弾13)、無線機、ワクチン
現在地:狭戸市 傘社研究所内地下 P4施設内
>60
>川崎「ありがとうございます、でも心配要りませんよ?
肩の出血は未だ少ないですから・・・・・脇腹なんか もう血みどろですから・・・・
でも心配してくださって ありがとうございます、お姉さん。」
まあ・・・話半分にしても、まだ強がりが言えるなら大丈夫ですわね。
だけど・・・ふと嫌な考えが頭を過ぎる・・・わき腹の出血が肩より酷いなら、これ程動けるのはおかしいじゃなくて?、と。
私は彼をもう一度見た。特に痛みを感じている様子も無い。ごく普通に行動しているのがなんとも不気味だ。
一体それらの傷は「何」から受けたのだろう。まさか・・・・という思いが頭を掠める。
ふと気づくと、黒づくめの男性がいぶかしげにこちらを見ている。慌ててこちらもにこやかに受け取った。
「・・・そう?じゃあ倒れそうになる前には声をかけてね?」
きっと私の思い過ごしですわね・・・・・・。
>31
悲しみよりも怒りの方が、まだ建設的な感情だと思う。ただ度が過ぎると、かえって精神を蝕む毒になりかねない。
だが重田さんは上手くバランスを取ったようだ。立ち上がった彼は笑みさえ浮かべて見せた。
若いのに大した自制心だ。
>「そこまでいわれちゃぁ、漢が廃るってもんですよ」
内心で謝罪しながらも、私は鷹揚に頷いて見せた。・・・・・とりあえず彼はもう大丈夫だろう。
気が緩んだとたん、自分の冷静さまで綻びそうになる。私は上を向いて、涙が零れそうになるのを堪えた。
気分を変えるように軽く頭を振ると、先刻の気がかりをそれとなく伝える事にする。
「あの黒尽くめの男性、肩を怪我をしていらっしゃるわ。本人が仰るには、わき腹も血みどろだとか・・・。
今のところ手当ての必要は無いと仰っているけど・・・・・・少し『気にかけて』くださる?」
>50
>西村「……なぁ、そろそろ移動しないか?」
タバコを吹かしながらの発言に軽く眩暈がした。内心かなり腹を立てながら、階段を上り伊達さんに追いつく。
質問には答えたくないのか、単に通信内容の件で頭がいっぱいで、質問自体をを聞き漏らしたのか・・・・・。
どっちだとお思いになる?と少し先の伊達さんに無言で問い掛けると、こちらに気づいた相手は軽く肩を竦めた。
私はひとつため息をついた。
同じ事を何度も口にするのは無粋なんだけど・・・・・質問が質問だけに、そうも言ってられませんわねえ・・・。
>63
だが、考え事が出来たのはそこまでだった。
大きな爆音とともに、1階のガタガタとシャッターが震えた。不味い、そろそろ時間切れのようですわ・・・・・。
そう思った次の瞬間、さっきとは比べ物にならないほどの爆風と衝撃波が私たちを襲った。
所持品:非常持ち出し袋(食料、水、着替え、現金、薬類、ラジオ付懐中電灯、マッチ、
蝋燭、紙皿、ビニール袋、古新聞、ラップ類、空きボトル)日本刀 簡易松明(消)
現在地:状況:等訓市駅前デパート/1階階段踊り場→2階階段付近
状態:良好
苦しい、苦しい・・・・もう駄目・・・・私は、ここで・・・・。
どこかの交差点の真ん中、燃え上がる感染体達の炎に彩られながら、私はその場で膝をついた。
ウアアアアアアアアアアウアアウアオオオオオオオオオオオあおおおおおおおおおお!!!!!
顔の上で巾着袋を逆さにし、中身の薬をぶちまける。
あ・・・・う・・お・・・・ハァハァハァ・・・・うぅっ!!
お願い、少しでもいいから私に人間を留めさせて・・・・お願いだから!
薫先生から貰った服が破れる。私の頭皮が破れ、夥しい量の血が額を流れる。
・・・・真っ赤だ。何も・・・・なにもみえない。
薫先生、高坂君・・・・・・・・・父さ・・・・・・さん!!
変化を終えた私の心は、驚くほど穏やかだった。
私は私を私として認識している。それで十分だ。これ程嬉しいことはない。
額に生えた一本の角、それを飾るように頭に生えた四本の角、計五本の角を恐る恐る触りながら、私は
空を見上げる。
・・・・月が綺麗だ。
地上がどんなに醜くなろうと、天上の美しさは変わらない。
・・・・行こう。
飛んでいこう。
私は背中に生えた巨大な蝶のような羽を動かし、夜空に舞う。
このまま・・・・このまま、どこかへ・・・・風に吹かれて飛んで行きたい。
所持品:お守り
現在地・状況:狭戸市上空、変化を遂げ、生まれた羽で大空を舞う。
状態:健康? 頭に五本の角、背中に蝶の羽、尻から蜥蜴の様な尻尾を生やした全裸の姿
>33>42>59>63
ロバートさんは、やはり俺を殺す気はある様だ。身に纏った空気が変わっていない。
だが、それが普通だろう。いつ化け物になるか、わかりゃしない。
だからって黙って殺されると思ったら、大間違いだ。
こいつは危ない。そんな感じがする。さっきから殺す事を楽しんでいる様な……。だから警戒は怠れない。
せっかく足掻く気になったのに、人間に襲われて死亡なんてのはまっぴらだ。
しかし……まあ頼もしい事は否定できないが。しかし、一緒に居たくない類の人間ではある。
階段を登りながら、さっきの事を思い出す。
足掻いてみよう。諦めずに足掻いてみよう。俺が諦めたら、佐々木さんにも負担がかかる。
只でさえ化け物の中に放り込まれたりしている。その上、化け物に変化するかもしれないという、恐怖も……。
なら、希望になってみたい。俺が人である限り、化け物で無い限りはまだ安心できている筈だ。
「約束は守るために、ね……確かにその通りだよな。」
俺はスケープゴートなのだろう。
俺が変化しない限り、自分が変化する番じゃない、きっとそう考えているのだろう。
いいさ、それでも。それでも俺に希望をくれたのは、この人なのだから。
なら俺も希望になろう。化け物にはならない、自分はまだ変わらない。まだ大丈夫、まだ、まだ……。
しかし、随分と後ろ向きな希望だ。思わず苦笑した。
由比さんが何かぼやいている。雰囲気が変わっていた。
刺す様な雰囲気から、比較して穏やかな……人格が変わった?
これは、ちょっとあまり良くないな……。この状況で、あの人格から変わるとは……。
そして下の階から爆発音が聞こえた。……爆発音?
一体何が起こっているのやら……誰か人が居るのだろうか?
思わず階段の下に目を遣るが、何も見えない。そりゃそうだろう、当たり前だ。
「一体何が……?」
思わず思った事が口から漏れていた。
名前:羽田 裕一
年齢: 19
性別: 男
所持品: 携帯電話 リュックサック 自作の棍 殺虫剤×2 チャッカマン 軍手 コンパス×2 のど飴×2 冷却シート
現在地: 等訓市デパート階段
状況:列の後列に位置
自分の身体状況:頬に火傷@治療 右肩に裂傷@治療 ウイルス感染
>前364>28
脇から襲いかかってきた成体を、やり過ごそうとした所で銃声が響く。
誰かさんが援護してくれている様だ。しかし……誤射されたらたまらないな。
単体で突っ込むのは無謀すぎる。触手があまりにも多い。
だが……援護があれば話は別だ。奴の間合いに踏み込む。
身を屈め、不規則に軌道を揺らしながら疾り間合いを詰める。
やはり多い。まず一本を断ち、二本目をかわして突き進む。
三本目、四本目……攻撃は激しさを増すが、まだ余裕はある。
本当の驚異は、奴の腕が届く範囲。あれを避ければ、なんとかなる筈だ。
足下を薙ぐ一本を踏みつけにして引きちぎり、口にしてみる。
くわえたまま攻撃を捌き続けるのは流石に辛いが……。
いや、くわえた挙動が隙を産んだのだが。
クチャクチャと咀嚼しながら、余裕を見せつけ……内心は必死で捌き続けている。
これが挑発として作用すれば……奴が自分から仕掛ければ、それに乗じてこちらも仕掛けられる。
さあどう出る?お前の一部が食われているぞ?おちょくられているんだぞ?
名前:坂口 義人
年齢: 24
性別: ?
装備品: レザーコート(修復不可) 大型サバイバルナイフ
現在地: 狭戸市地下鉄プラットホーム
状況: ナイトフライヤークイーンの触手を捌いている
(伊達)
>61
>「そういえば今、何階だっけ?」
「まだ三階にも到達していないな…」
二階にようやく到達したばかりであり、伊達が闇に染まった売り場を顎でしゃくる。
>67
>どっちだとお思いになる?
「いざとなったら、俺が締め上げて吐かせてみせましょうか?」
肩を竦めながら少しだけ桜子を振り返り、冗談とも本気ともとれる声で言った。
「いずれ彼らには罰が下る…俺はそう信じますよ」
その後は押し黙って黙々と階段を上った。
(重田)
>63
連続して響く幾つもの爆発音。階段にいると、それらが壁に反響されて凄い音になる…が、重田は桜子の後に付きながら
嫌な予感を感じていた。
「こんな爆風の逃げ場の無い空間で…カールグスタフなんて撃たれた日にゃ、俺達は全員丸焼けかも」
ぼそりと零した呟きが桜子の耳に入ったのか、彼女がびくっと体を震わせたのは見なかったことにした。
「でも…伊達の言う通り、ゾンビのおつむで扱える無反動砲じゃありませんよ。撃てるもんなら…」
撃ってみろ。そう言おうとした瞬間、冷や汗が背中を伝った。
重田は直感した。何かやばいことが起きると…伊達も何かを察したのか、此方を少しだけ振り返り、暗視鏡越しの瞳で頷いていた。
「全員その場に伏せろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
そう重田が叫んだ瞬間、一階では84mm無反動砲『カール・グスタフ』の強力な対戦車榴弾が炸裂し、ゾンビとゾンビ自衛官を爆炎と爆風で薙ぎ払っていた。
強力な爆炎と爆風は先程の防火シャッターをいとも容易く破り、奔流となって階段になだれ込んでいた。
爆炎は途中で果てたが、爆風は一階階段を駆け上って一階階段踊り場を曲がり、更に二階へと続く階段を駆け上っていた。
二階に到達したばかりの一行に爆風は膨大な量の粉塵を伴ってなだれ込み、容赦なく襲い掛かっていた。
重田は咄嗟に前の階段を上っていた桜子の襟元を掴んで自分の方に引き倒し、自分の胸に背中から倒れる形となった彼女に、腕を回して覆い被さるようにして
その場に蹲り、身を呈して彼女を爆風から守る…やがて爆風は過ぎ去り、後に残ったのは爆発に巻き上げられた粉塵に塗れた一行であった。
粉塵がもうもうと立ち込め、階段の視界は限りなく最悪である。重田は顔を上げ、階段上に位置していた伊達が無事なのを確認する。
伊達は咄嗟にその場で飛び込むように伏せていたようで、爆風によるダメージを避けるのに成功していたようだ。
目だった外傷は無く、粉塵塗れになっている以外は何処も異常は無いようだ。
そっと視線を下に下ろし、腕の中の桜子を見やる。良かった、別に彼女にも対した外傷は無いようだ。
重田はほっと息をついたが、不意に左肩に鋭い痛みを感じた。
「痛っ……畜生、破片か」
首を回して自らの左肩を見やる。肩には砲弾の破片とみられる鉄の欠片が突き刺さっており、血で真っ赤に染まっていた。
恐らく、一階で爆発した対戦車榴弾の破片が一階階段踊り場の壁で跳ね返り、偶々その軌道上にいた重田の肩に突き刺さったのだろう。
在り得ない事ではないが、いざそれに当たるとなるとは…
「なんて嫌なくじに当たっちまうかな…」
肩に刺さった破片を抜きながら、心底かったるそうに呟いた。
名前:重田勝則/伊達雅宗
年齢: 21/21
性別: 男/男
装備品(共通):CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢(予備弾薬他食料)
武装:(重田)…MINIMI(58発)+200連装ボックスマガジン×1、9mm拳銃(9発+1)+9連装マガジン×2、89式小銃(30発+1)+ 30連装マガジン×6、銃剣
(伊達)…89式小銃(30発)+30連装マガジン×5(市街地戦仕様&ポンプアクション式散弾銃付き(5発)+ショットシェル×10)、9mm拳銃(9発+1)+9連装マガジン×2、
98式軍刀(形見)、手榴弾×3、200連装ボックスマガジン×1
現在地・状況:一階階段踊り場→二階/爆風に煽られる
健康状態:負傷(砲弾の破片が壁に跳ね返って左肩に刺さる)/良好
>46
私は見ている、首を失い夥しい量の血と
それに混じる粘着質の液に抱かれ眠る消防士の姿を
余りに凄惨の光景に吐き気を催すもそれを抑える
この粘液は一体何だ?人間の体内にこんなものが?
「隣の部屋に続いてるようだが・・・」
正直、私もこんな所でいきなり扉を開ける程馬鹿ではない
そうだ、落ち着け、冷静に・・・警察、警察を呼ぶんだ
私は事務室の端に置かれた電話機から受話器を取ると
慌てた手つきでダイヤルを回したが・・・
「何故だ、何故誰も出ない!?何やってるんだ?!」
名前:本人記憶喪失の為、不明
年齢: 50代後半(推定)
性別: 男
装備: 車椅子、黒い毛皮のコート、懐中電灯、ダイヤル式の鍵が付いた鞄
場所: 等訓市 国道沿いの消防署内(事務室内)
状況:田中の殺害した消防士の死体を発見
「あぁ、そうそう」
西村は思い出したように口を開いた。
「さっきの質問、だよな?」
面倒くさそうに、それでも何か楽しそうな感じで煙草を投げ捨てる。
「助けてもらったお礼に機密事項を教えとくよ。ただし、他言は無用だ。この話もらせば二階級特進もありえるからな」
見てる者を不快にさせる言葉の使い方と態度。
「……簡単さ。この街は一部の人間にしてみれば『実験場』なのさ。
傘社ってのは細かいとこで統制がとれてなくてね、一部では自分の命を危険にさらしてまで民間人の救助をしてるくせに
一部では偽のワクチンをバラまいたり化け物の巣へ民間人を誘導したり。
……各国の軍隊による対B.O.W.戦のデータが欲しいがために、軍の上層部を買収して『全滅するような』指示を出させたり、な」
別に珍しくない、というような顔で言葉を続ける。
「傘社は俺のような救援部隊を派遣しても、最初から誰も助ける気はないのさ。
今回のことも、ウイルスの流出は管理ミスでも今の現状……連中は面白半分で眺めてるんだろうよ?」
不意に、一瞬だけ西村の顔が暗くなる。
「ヘドが出るくらい最高な連中だ」
そして希望に軽い笑顔を向ける。
「核より、ヘリが先だ。最も、核があるなら俺は本社にぶち込むけどな」
そして、自分も続こうと階段に足を踏み出したその時、
突然、全身を衝撃と激痛が襲った。派手に吹っ飛んだことしか知覚できない。
気付いた時には冷たいタイルとキスしていて、いざ踏み出そうとしていた階段がかなり遠くに見えた。
「ぉごぁ…が……っ!!?」
一瞬、訳がわからなくなった。
視界は瓦礫と煙、音は聞こえない。酷い耳鳴りだ。
なにが起こった?爆弾?砲?
身体が動かない、耳鳴りが収まらない。
何も、聞こえない。
「……やべぇ。ドジった……」
ただ、これは、これだけは言わなきゃいけない。
「早く行け、上に行け!!俺は大丈夫だ、屋上で合流しよう!!」
……オーケー、耳はいかれてるけど喋ることはできたみたいだ。
問題は、このまま死んじまうのか否か、だな…。
持ち物:長めの鉄パイプ
ガバメント(7+1)
医療パック
ワクチン(8本)
煙草
鎮静剤
状態:行動不能
状況:爆風に吹っ飛ばされて通路の奥へ。
>71
>「まだ三階にも到達していないな…」
「そうですか・・・・ありがとうございます。」
頭痛が酷い・・・・・鎮痛剤を使っても未だ続くか・・・・・
脇腹の痛みなんて鎮痛剤のおかげで少しはマシなのだが・・・・・・
>「こんな爆風の逃げ場の無い空間で…カールグスタフなんて撃たれた日にゃ、俺達は全員丸焼けかも」
人間バーベキューか・・・・・・嫌だな〜それは・・・・・
>「でも…伊達の言う通り、ゾンビのおつむで扱える無反動砲じゃありませんよ。撃てるもんなら…」
こんな時にそれを言いますか・・・・
>「全員その場に伏せろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
最悪だそう呟くと、咄嗟に希望を庇って2階の売り場に飛び込んだ・・・・・
爆音と共に粉塵に塗れ床を転がる・・・・・・・
ふと、目を開けると西村が凄い勢いで吹き飛ばされていた・・・・・・
「皆さん、生きてますか〜」
そういった後に西村の声が聞こえた・・・・・・
>「早く行け、上に行け!!俺は大丈夫だ、屋上で合流しよう!!」
「全員の様子見に行くから待ってろ・・・・・」
希望にそう言うと立ち上がった・・・・・・
「耳鳴りがする・・・・」
サイアクだ・・・・・・
名前:川崎 裕次郎
年齢: 24
性別: 男
持ち物:USP(タクティカルライト点灯)6発(12発弾倉残り4個(※装填分は除く))、
S&WM629Performance Center6発、
(M649用予備弾薬20発)、SIG-BLASER-R93-LRS2 5発(5発弾倉5個)、
タクティカルベスト、リュックサック(コンバットナイフ2本、グルガナイフ、煙草、ライター 、各種医薬品、
傘社への被験者送致FILE十字架のネックレス(妹の形見)、発炎筒2本、バッテリー、謎のIDカード+黒猫)、
無地の白いマスケラ。 ポケットには4WD車の鍵・・・・・・・・
状態:眼鏡装着 、タクティカルベスト着用
(44.マグナム弾192発はベストのポケットに、無線機、暗視装置、発炎筒×2は装着済み)
怪我の状況・・・・・・頬に切り傷、脇腹及び肩に裂傷・・・・・・・・・・
現在地:等訓市駅前デパート内
行動:>2階でフラフラに・・・・・・
>75
突如ゾンビが現れて川崎を押し倒し、首筋に噛み付こうとした
私は床にうつぶせに倒れている。鼻で息を吐くと埃が辺りに散った…。
「ぐっ…」 学校からのフリーフォール程ではないにしろ…痛い…!
ゲホッ…。川崎さんに質問をした後…何があったんだ?
そうだ、思い出した…確か… 激痛の中、頭に抜けていたネジが締まり始める
>73
西村さんの言葉が頭を過る…。
実験場…!? 馬鹿な! 冗談だ! 出任せ、コケオドシだ…
そんな事が出来る人間が居るはずが無い!自分の身を省みず人の為に尽くした人を…ああも…
あんなふうに出来る人間が…それを出来る人間が居たとして、それがそんなクズだなんて…
そんな事あるはずない!あっていいはずもない!!
私は床に手を突き、体を持ち上げようとする。
「じゃあ…何か?そいつらの為に渋谷は?佐島は?田中は?塚本さんは?」
そう考えることですら今の私には42キロマラソンに等しい事だった…。
傘社め…ブラクラ送るだけじゃあすまさんぞ…!絶対に…!
>74 >75
「ふぅ…」 ようやく立ち上がれた。 西村さんと川崎さんの声が聞こえた。
「了解です…お気を点けて…」
(雑賀)
>42
>「そうか、それは有難い。この国では米兵が日本人を殺すと大問題らしいからな」
「ふっ…どうやら私を殺せると思っているようだが、後悔しないことを祈るよ…」
ニヤニヤと笑う大尉に不敵な笑みを返す。
先程の大尉の手際は目を見張るものがある。そんな人間相手に自分の技が何処まで通用するか試してみたいものである。
>「俺を後ろにやったのは、正解とは言えないぞ」
「私は後を取られたぐらいでは簡単に殺せはしないよ…何か変な真似をすれば、銃剣が大尉の咽喉に突き刺さるだけだからな」
小銃を腰だめに構えながら階段を一段ずつ上り、暗闇に目を凝らす。
常に神経を研ぎ澄まして周囲を警戒するが、今では集団最後尾に付いている大尉にも油断無く神経を巡らしている。
だが、これが雑賀にとっては心地よい緊張であった。狂人に後衛を任すのは得策では無いかもしれないが、今は一瞬たりとて緊張を抜けない。
大尉を火付け役にすることで雑賀は何時も以上の研ぎ澄まされた感覚を発揮し、獣の如くの感性を目覚めさせつつあった。
(久し振りだな。この緊張は…あのジャングル以来か)
>59
>「え、なんで?なんで?」
背後に感じていた鋭利な刃物のような気配が立ち消え、代わりに何処にでもいるような少女のそれに置き換わった。
「取り敢えず、お早うとでも言っておこうか…『お嬢さん』?」
雑賀は元の人格に戻ったであろう由比を少しだけ振り返り、こう言った。
「もうそろそろ屋上だ…それが証拠に」
五階階段踊り場を曲がり、六階へと続く階段を示す。壁には『6/5』というプラスチックの文字盤が貼り付けられていた。
>63
>「一体何が……?」
「これは恐らく、無反動砲か何かの重火器だろう。しかも…対戦車榴弾だな。これでは一階の大半は消し飛んでいるな」
先程から聞こえていた銃声と手榴弾の炸裂音に加え、一際凄まじい爆音が暗闇に閉ざされた階下から響いてきた。
その爆音が階段の壁に何度も反響し、思わずくらくらする程の大音響となっていた。
「さて、何時までも気にしていては仕方が無い。さっさと屋上に出るぞ」
雑賀は伊達と重田、桜子とその他の生存者のことが気がかりであったが、今は彼らの為にも脱出方法であるヘリを呼び寄せるのが先決だ。
一気に階段を駆け上り、開いたままとなっていた扉を通り抜け、雑賀は煌々と何基もの照明が灯っている屋上へと出た。
照明に照らし出された屋上には、何台もの車が駐車されたままとなっており、別段敵の気配らしきものはしなかった。
早速、雑賀は無線機で空中で待機している救援ヘリを呼び出すのに取り掛かった。
名前: 雑賀誠一
年齢: 23
性別: 男
装備品:CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢(予備弾薬他食料)
武装:(雑賀・班長)…89式小銃(21発)(市街地狙撃戦仕様&40mm擲弾発射筒付き(1発)+40mm擲弾×3)
9mm拳銃(9発)+9連装マガジン×2、銃剣 、小銃用30連装マガジン×6、手榴弾×3
現在地・状況:五階→屋上/屋上に出て救援ヘリを呼び出す。
自分の状態: 良好
突如として彼の気配がすっとこの空間から消え去った。
あの悪夢のような実験に立たされた私と―。私。そして父の口から聞いた「あの」存在
>69>78
確かに、今の羽田さんに以前よりの気迫というか、そんな物を感じる事は無い
先程まで、「生き抜く」「助ける」と思っていた強いティンパニの荘厳なる音程は大きく外れ、
何か尊厳のようなものを求めて彷徨うオカリナの音色が闇夜に木霊して深淵に消えるように思える。
今の・・・この人たちに近付くのは怖い、彬は分かる。彼らの鼓動を、いつその弦が千切れ、演奏が止まるのかも。
私には分からない、ただ・・・呆然と椅子に座り、たった一人の聴衆(オーディエンス)として聞くしかないのだ。
階段を一歩一歩小刻みに昇る。足が震える。誰かに助けてもらいたい、足を支えてもらいたい
だが、今は自分の足でこの20cm余りの段差を踏みしめるしかないのだ。
>「取り敢えず、お早うとでも言っておこうか…『お嬢さん』?」
彼の冗談のような声に、私は返事をすることが出来なかった。
未だ応答の無い彬、さっきまでは「あの」反応があるから絶対に変われないと言っていたくせに・・・
「ウソツキ・・・」
>「一体何が……?」
小さい声が聞こえる。男性特有の低い声だ。その声は一瞬にしてかき消されるほどの大騒音に包まれた。
咄嗟に耳を塞ぐのが常だが、壁に何度も跳ね返った衝撃は私の頭を貫いた。
「あ・・・」
足を掛け間違える。ボタンじゃない、足・・・だ。
「嘘・・・」
声にならない、叫び声にもならない、伸ばした手だけが虚しく宙で影を成す。
良く見ればあと少しで屋上、そんなときに限ってふざけた事が起こるものだ。
苦笑する。あんなに化け物に襲われた割には、呆気ないことで命を落とす事になるものだ・・・と
「ふざけてる・・・」
私の視界に、ロバートさんのバックパックが映った。
名前:>由比 明良 由比 彬
年齢: 16
性別: 女
持ち物: バッグの中に(学生書、ソーイングセット、魔よけの鏡)
装備:制服上 肩下げバッグ *ナイフ(使用不可)
現在地: デパート六階踊り場→五階階段(落下中)
状況:爆音に思わず足を踏み外す
体力:fine
>65
>「……次は俺の番か…んー…」
手早く消毒をするシノザキを視界の端に捉えたまま周囲の警戒を始める。
シノザキは暴れ回る事も無く、跪いただけだった。
何かを堪えるかのように椅子の足を握り締める。
シノザキに幾つか真実のヒントを与えたが答えに辿り着けるとは思わない。
調べれば調べるほど、深みに嵌るはずだ。
CIA、NSA、KGBかGRU・・・いや、どっちも今じゃFSBだ。
友好的な連中も含め、予想しうる範囲で様々な組織が絡んでいる。
この国の政権も然り、だ。
洩らした所で幾らでも口封じが出来る。脅しなんて素人じみた真似でなく
銃とナイフを使った完璧な口封じだ。
そこまでシノザキが莫迦で無ければ良い。
もっともジャーナリストなんて連中、特にフリーの連中は命知らずというか―
>「……どうやら効いたらしいな。…これはユダにも効くのか?」
シノザキが考えを遮るように言った。
体の感触を確認するように手を握ったり開いたりしていた。
「・・・どうでしょうね。正直、博打ですよ。データが少なすぎる。遺伝子疾患すら・・・
まぁ、疾患の定義自体難しい訳ですが、彼のように書き換えが起きた人間に通用するのかは不明です。」
視界の端でシノザキを捉えたまま呟いた。
視線はエレベーターと床に開いた大穴のあるであろう方向に交互に向ける。
「彼次第です。蛇頭と彼自身の遺伝子・・・どちらを正常と判断するか。それが問題です。」
ユダと戦いたい衝動に恥ながらシノザキの目を見る。
「・・・判断は貴方に任せます。」
この回答が一番良い筈だ。彼に判断を任せるとしよう。
所持品:ダブルバレルショットガン(薬室2発予備9発)、シグP226(15)、弾倉(1)、無線機、煙草
100円ライター ,マグライト、 レザーマンツール(10得ナイフ)、暗視ゴーグル
ワクチン×2
現在地:狭戸市 傘社研究所 P4施設
健康状態:健康
>76
誰かに押し倒された・・・・ああ、ゾンビか・・・・
頭痛が酷い・・・・・ゾンビが噛み付こうとする。
「俺の邪魔をするな・・・・・」
頭の中で声がする・・・何だ? 一体、何が言いたい? 声が収まる・・・・・一体何なんだ・・・・・
「もう一度、三途の川渡って来い・・・・・」
銃の引き金を引いた・・・・銃声と共にゾンビは再び絶命した・・・・・
立ち上がり歩き出すと西村が見えてきた・・・・・
「よぉ、西村遅れて済まないな、大丈夫か?」
名前:川崎 裕次郎
年齢: 24
性別: 男
持ち物:USP(タクティカルライト点灯)6発(12発弾倉残り4個(※装填分は除く))、
S&WM629Performance Center6発、
(M649用予備弾薬20発)、SIG-BLASER-R93-LRS2 5発(5発弾倉5個)、
タクティカルベスト、リュックサック(コンバットナイフ2本、グルガナイフ、煙草、ライター 、各種医薬品、
傘社への被験者送致FILE十字架のネックレス(妹の形見)、発炎筒2本、バッテリー、謎のIDカード+黒猫)、
無地の白いマスケラ。 ポケットには4WD車の鍵・・・・・・・・
状態:眼鏡装着 、タクティカルベスト着用
(44.マグナム弾192発はベストのポケットに、無線機、暗視装置、発炎筒×2は装着済み)
怪我の状況・・・・・・頬に切り傷、脇腹及び肩に裂傷・・・・・・・・・・
現在地:等訓市駅前デパート内
行動:>西村と合流?
82 :
補給部隊:2005/04/09(土) 12:24:13
暗闇を切り裂くヘッドライトが狭い道を照らす。
真夜中の狭戸市横断ツアーはスリルが一杯だ。
乗り捨てられた車を避けながらの移動は骨が折れる。
時折、車載されたMINIMIが吠える音とゾンビの呻き声が聞えるが無視を決め込み移動する。
障害物が全く無い状況ならすでに到着していただろう。
「あの・・・パラなんとかの魔法ってのは何なんだ?」
運転席に座っていた男が装甲車に取り付けられた砲をミラー越しに身ながら呟いた。
「パラケルススの魔剣だ。元々はストライカー装甲車に取り付けるための代物らしい。」
助手席の男が地図と前方を交互に見比べる。
「トランスフォーメーションの一環か?まずは無人偵察機が欲しいよ。カーナビとリンクさせてな。
そうすりゃ障害物を避けながらスムーズに移動出来る。話は戻るけどレールガンらしいって話だな。」
「ああ、戦車の装甲をぶち破る為に開発されている兵器だと聞いている。そんな物が必要なのか?」
「知らん。幾つか木箱が到着したらあのオペレーター、取り付け作業の指示を出した。」
「・・・本部とも連絡が取れなくなって久しいな。あの女―」
「おっと、次を右だ。研究所には夜明までには着くだろうよ。」
気にかかるのは本部の状況だ。
無事に帰れるのだろうかと疑問が浮かぶ。
何よりも偵察3号の面子は無事だろうか?
>73
「・・・・そう。・・・わかりやすい説明をありがとう。これでいろいろ納得がいったわ」
叫びだしたい衝動はどうにか押さえた。なぜなら、彼の言葉は「私たち側」のものだったから。
そう、怒りも呪詛も彼に向けるべきものではない・・・・。責めを負うべきなのは・・・別に居る。
「だけど貴方、わざと自分が悪くとられるような態度や言い方はお止めなさい、いい子だから」
そう答えたつもりだった。だが、それはもしかしたら気を失っていた間にみた夢だったのかもしれない。
>71
最初に目に入ったのは迷彩服だった。どうやら私は階段に蹲っているらしい。
耳鳴りが酷くて眩暈がする。身じろいだ拍子に倒れそうになった私を誰かが支えた。
「・・・・・・・・・?」
わたしここでいったいなにをしているのかしら・・・ぼんやりと重田さんの顔を見上げながら、そんなことを考えていた。
━━━━ゆっくりと耳鳴りが消えて、私の周りに音が戻ってくる。
>「痛っ……畜生、破片か」
私の目の前を腕が横切り、戻ってきたときには血まみれの何かをつまんでいた。
━━━━━思い出した!
>「なんて嫌なくじに当たっちまうかな…」
もやがかかっていたような私の頭が急にクリアになった。そうだ、確か爆発があって・・・・!
「だ、大丈夫ですの?」
重田さんは怪我を負ったようだ。血まみれの肩が痛々しい。
私はあわてて立ち上がろうとして、軽く眩暈を起こした。重田さんが気遣わしげな声を出した。
しかも怪我をしたほうの腕で私を支えようとしている。全くこの方ときたら・・・・・・。
「私は大丈夫ですわ!・・・・貴方が庇って下さったから」
私はさっき使わなかった帯揚げを外して、できるだけ手早く肩の根元で止血した。
>74 >75 >77
パトカーに乗っていた方々の声が聞こえてきた。よかった、少なくとも声は出せる状態らしい。
早く無事な姿を見せて欲しい。
大声で助けを呼ぼうとしたが、>81の銃声が聞こえてきた。私は口を噤んだ。下手に騒いで敵までおびき寄せたくない。
視界は最悪でどこに誰がいるのかも分からないが、声はさほど遠くない。伊達さんもきっと近くに居るはずだ。
重田さんの止血は済んだが、手当ては私より彼の方が適任だろう。伊達さんを待とう。
私は重田さんの傷を見た。肩の傷は思ったほど酷くない。手が動いているからきっと神経も動脈も無事だろう。そうであって欲しい。
━━━━━ふと、重田さんと目が合った。
・・・・ああ、お礼を言わなくては・・・・だが頭で考えるより先に口が動いた。
「私のせいで伏せるのが遅れたんでしょう?・・・・・駄目じゃないですの!もし貴方が怪我をしても、私では担げませんのよ」
ああ、違う。こんな事を言うつもりはないのに・・・・。
だがもしかしたら自分を庇って死んでいたかもしれないと思うととまらなかった。
申し訳なさと腹ただしさと不甲斐なさで頭がいっぱいで、自分でもどうしようもない。
「・・・・・貴方は少し私を甘やかしすぎですわ」
不意に視界が歪んで、溢れた。ああ、嫌だ。いい歳をして泣き顔なんて・・・・。
これ以上困らせるつもりはないのに・・・・。
「・・・・・・助けてくれて、ありがとう」
無遠慮に覗き込んでくる暗視鏡を横へずらすと、私はやっと言うべき言葉を伝えた。
状態:良好 「所持品:非常持ち出し袋(食料、水、着替え、現金、薬類、ラジオ付懐中電灯、マッチ、
蝋燭、紙皿、ビニール袋、古新聞、ラップ類、空きボトル)日本刀 簡易松明(消)
現在地:状況:等訓市駅前デパート/2階階段付近
状態:良好(お蔭様です)
>80
こちらの問いに、周囲に視線を配りながら鈴木が答える。
>「彼次第です。蛇頭と彼自身の遺伝子・・・どちらを正常と判断するか。それが問題です。」
(もし蛇頭のほうを『正常』と判断したとすると…蛇頭に『修復』されるわけか…)
>「・・・判断は貴方に任せます。」
(……面倒を押し付けられている気がするのは気のせいか?…全く)
「…まぁ、意外と安っぽい正義感振りかざすの好きな質なんだよな…」
頭をかきむしり、息を一つ吐いて肩の力を抜いた。
「試すだけ試そう。効けば儲けもんだ。効かなきゃ…その場合でも今よりはまぁ楽だろ。
それより、上の連中の分には足りるのか、あれは?」
液体クロマトグラフを顎で指し示す。足りなければまた化物から切り取らねばならない。
その場合、なおさらユダを放っておくことは出来ないだろう。
(最もお姫様は、俺らとユダ、どちらもお気に召さないようだが…)
「足りるんならとっとと行こう。自衛官連中も今ならまだ死んでる奴も居ないだろ」
所持品:閃光弾(5)、アンモニア(4本)、フィルム、ツールナイフ、遺骨、医薬品、
クロスボウ(矢10本、火薬付き4本)、グロック19(残弾13)、無線機、ワクチン
現在地:狭戸市 傘社研究所内地下 P4施設内
>83
「は、はは……俺は悪い奴の手先ですよ奥さん……」
爆風で吹っ飛ぶ寸前に聞こえた質問の答え。
……耳鳴りが収まってきた。かなり痛いながら、身体も動きそうだ。
「……生きてる、首がもげてねぇ、奇跡だ…」
だが、まだ音が聞こえない。いや聞こえてはいるが、はるか遠くから聞こえる感じだ。
そのおかげで、>81で川崎が近づいてきたことに気が付かなかった。
「……よぅ、川崎。元気かー」
ひらひらと手を振りながら立ち上がる。
ガクガクとまるで痙攣してるか、壊れたゼンマイ玩具のような不安定な動きだ。
「さっきの爆風で耳がイかれたらしい。段々回復してるけどな…身体も、ボロボロだ……」
それでも、「大丈夫大丈夫」と軽く笑ってみせる。
持ち物:長めの鉄パイプ
ガバメント(7+1)
医療パック
ワクチン(8本)
煙草
鎮静剤
状態:各所に裂傷、火傷、打撲。
状況:なんとか立ち上がる
>86
>「……生きてる、首がもげてねぇ、奇跡だ…」
「五体満足だな・・・・・奇跡に近いな・・・・・・・」
>「……よぅ、川崎。元気かー」
黙って頷いた。
>「さっきの爆風で耳がイかれたらしい。段々回復してるけどな…身体も、ボロボロだ……」
「仕方ないな・・・・・乗れよ・・・・」リュックを前にまわすと西村に背を向け屈み込んだ。
「希望!ちょっと荷物を持ってくれないか!!」
名前:川崎 裕次郎
年齢: 24
性別: 男
持ち物:USP(タクティカルライト点灯)5発(12発弾倉残り4個(※装填分は除く))、
S&WM629Performance Center6発、
(M649用予備弾薬20発)、SIG-BLASER-R93-LRS2 5発(5発弾倉5個)、
タクティカルベスト、リュックサック(コンバットナイフ2本、グルガナイフ、煙草、ライター 、各種医薬品、
傘社への被験者送致FILE十字架のネックレス(妹の形見)、発炎筒2本、バッテリー、謎のIDカード+黒猫)、
無地の白いマスケラ。 ポケットには4WD車の鍵・・・・・・・・
状態:眼鏡装着 、タクティカルベスト着用
(44.マグナム弾192発はベストのポケットに、無線機、暗視装置、発炎筒×2は装着済み)
怪我の状況・・・・・・頬に切り傷、脇腹及び肩に裂傷・・・・・・・・・・
現在地:等訓市駅前デパート内
行動:>希望を呼ぶ
>68
変化を終えて夜空に羽ばたく少女を見上げ、青年は大きく息を吐いた。
そこにあるのは嫌悪か、憐れみか羨望か、その穏やかな表情の内面を窺い知ることはできそうにない。
「僕も飛べたらな・・・・道に迷うこともないんだろうけど、ね」
おどけた仕草で向きを変え、止めていた歩みを再開させる。
メモ帳片手に、完全に炭化した怪物達の死体を踏みしめながら、青年は相変わらずの柔和な笑みを浮かべていた。
ふと、足を止め、少女の飛び去った方向に目を向ける。
「・・・・・・いい・・・笑顔だったなあ・・・・」
自分には祈りを捧げる神はいない。信仰も、愛国心も、心の闇に葬ったのだ。
だがそれでも、あの少女の無事を願わずにはいられない。
人間でなくなり、怪物の姿となっても、澄み切った瞳と笑顔を捨て去らなかった。
あの、名も知れぬ少女の幸を・・・・。
所持品:メモ帳、古びたサック(中身は?)
現在地・状況:狭戸市、どこかの道路上、怪物の焼死体の並ぶ通りを進んでいる。
状態:無傷
89 :
補給部隊:2005/04/10(日) 03:14:58
>85
>「…まぁ、意外と安っぽい正義感振りかざすの好きな質なんだよな…」
シノザキが息を吐き出すと共に言った。
「恥ずかしい台詞が言えるんですね。」
肩を竦めながら答える。
>「試すだけ試そう。効けば儲けもんだ。効かなきゃ…その場合でも今よりはまぁ楽だろ。
それより、上の連中の分には足りるのか、あれは?」
シノザキが顎で示した方向にはアンプルが幾つかあった。
「数は充分ですよ。・・・確かに気楽かもしれません。」
表情が微かに嫌悪のそれへと変化する。
あの時にワクチンさえ打っておけば良かったのだ。
助ける努力をすれば、多少は後で気楽になれるかもしれない。
>「足りるんならとっとと行こう。自衛官連中も今ならまだ死んでる奴も居ないだろ」
解かりました、と答えエレベーターを目指して歩き出す。
もちろん、分離したサンプルも忘れずに携帯する。
「・・・作戦を考えましょう。二手に別れて、自衛隊にあれを打つ。私が囮を勤めましょう。
一旦、エレベーターで上がります。あなたは ・・・そうですね、もう一度ここに戻って
エレベーターで3階に移動して下さい。そこで合流しましょう。」
エアロックを通過する。エレベーターは目前に迫っている。
所持品:ダブルバレルショットガン(薬室2発予備9発)、シグP226(15)、弾倉(1)、無線機、煙草
100円ライター ,マグライト、 レザーマンツール(10得ナイフ)、暗視ゴーグル
ワクチン×2、アンプル(抽出高分子入り)×12本
現在地:狭戸市 傘社研究所 P4施設
健康状態:健康
そんな>87の前に89式小銃と2丁の9mm拳銃を構えた自衛官ゾンビが現れた
(伊達)
>84
伊達はすぐに起き上がると、他に生存者の安否を確かめようと階段を駆け下りた。
階段を駆け下りると、重田が踊り場で蹲っており、肩に傷を負っていた。
ボディ・アーマーに覆われた肩は血で真っ赤に染まっており、恐らくその下の傷口の有様は酷いものだろう。
伊達は重田の傷の手当をしようと重田が背負っている背嚢や身に着けているボディ・アーマーを外したが、>81の銃声が聞こえると
「…重田をお願いします」
重田の装備品の類を外し終わると、救急品が詰まった救急品袋を桜子の手に押し付け、そのまま粉塵に閉ざされた二階売り場に消えた。
>86>87
声が聞こえる方角へと、そろりそろりと足を運ぶ…が、前にふらふらと覚束無い足取りの人影があることに気がついた。
伊達は声を掛けようと思ったが、思い止まり、小銃を構えてダットサイトで狙いをつけた。
不意に風が吹き、一瞬だけ粉塵が晴れた。それにより、僅かながら粉塵の隙間に垣間見る事ができたその人影は、蒼白を通り越して土気色に染まった
顔をしていた『元戦友』であった。
ダットサイト内に映ったその横顔は酷く、口元は血でてらてらと濡れていた…目は死人のように生気が無いが、やけにぎらぎらとしている。
一瞬だけ伊達の表情が曇るが、ゆっくりと息を吐くと、銃下部に取り付けられているポンプアクション式散弾銃のハンドガードを素早くコッキングした。
そして後から接近し、こつっと散弾銃を88式鉄帽に突きつけた…『元戦友』はそれに気付き、ゆっくりと後を振り返った。
「酷い顔だな…大宮。お前はもうちょっと男前だったのにな……」
大宮が襲い掛かるよりも早く、伊達は散弾銃の引き金を引いていた。
至近距離での散弾銃の一撃は大宮の頭部を跡形も無く吹き飛ばし、周囲に肉片と脳漿を飛び散らせていた。
頭部を失った大宮の体は糸の切れた人形のようにそのまま床に伏し、それにしたがって頭部を失った首からさぁっと血が流れ、大宮の体の周囲に血の池を作った。
びくびくと痙攣する大宮の体…しかしそれも暫くすると全く動かなくなった。
伊達は大宮の体に屈みこむと、その胸に装着されていた無線機を手に取り、大宮が所属していた捜索班に通信を試みた。
案の定、向こうからは何の応答も無い…第二捜索班は全員死亡したとみていいだろう。そして数時間前に壊滅していた。
「…これでぐっすりと眠れるな。妹さんには俺から言っておく」
大宮のボディ・アーマーのポケットを弄り、中から一つの御守りを取り出した。
それは何時も兄の身を案じる心優しい妹が彼に送ったものであり、彼の妹は今年で高校生になったばかりである。
伊達は大宮が手に握っていた小銃を手に取り、簡単な点検を済ませると、今度はボディ・アーマーのポケットに収納されている弾倉を取り出し始めた。
黙々と戦友の死体から使えそうな装備を取り外していくその行為は、途中で投げ出したいほどの苦痛であった。
名前:伊達雅宗
年齢:21
性別:男
装備品:CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢(予備弾薬他食料)
武装:(伊達)…89式小銃(30発)+30連装マガジン×5(市街地戦仕様&ポンプアクション式散弾銃付き(4発)+ショットシェル×10)、9mm拳銃(9発+1)+9連装マガジン×2、
98式軍刀(形見)、手榴弾×3、200連装ボックスマガジン×1
現在地・状況:二階売り場/元戦友を始末し、その装備を取り外している。
健康状態:/良好
>89
荷物を取りまとめ、エレベーターへ向かった。
>「・・・作戦を考えましょう。二手に別れて、自衛隊にあれを打つ。私が囮を勤めましょう。
> 一旦、エレベーターで上がります。あなたは ・・・そうですね、もう一度ここに戻って
> エレベーターで3階に移動して下さい。そこで合流しましょう。」
「解った。…一応持っていくか?」
エアロックを通りぬけ、エレベーター前の通路へ出たところで閃光弾とアンモニアを
二つずつ鈴木へ渡した。そのまま数歩進む。
「……プランの変更が必要かな?」
エレベーターの扉は開け放たれており、すぐ脇の壁に
『全快おめでとう、お帰りはこちらから』という言葉と矢印が刻まれていた。
カーゴ内に入る。操作盤は大きく引き裂かれていた。
「ダメだな…どのボタンも反応無しだ…」
天井と側面の壁には穴があいている。出られないことは無さそうだが…。
「まぁこっから登る以外に手もないか…少し待っててくれ」
鈴木をその場に残し、P4施設内へ戻る。設置されていた機械類のケーブルを引きぬき、
エレベーターへ戻る。適当に結び、より合わせ、ロープの様にする。
「俺が台になるから、これ持って上に上がってくれるか?」
鈴木にロープを渡した。
所持品:閃光弾(3)、アンモニア(2本)、フィルム、ツールナイフ、遺骨、医薬品、
クロスボウ(矢10本、火薬付き4本)、グロック19(残弾13)、無線機、ワクチン
現在地:狭戸市 傘社研究所内地下 エレベーター前
>79
「ドうシタ?こんナトコろでオねんネしたイのか?」
由比は床に激突するかと思われたが、それは思わぬ人物(?)の登場により免れた。
突如として闇の中から現れたキリングフラワーは、上から降ってきた由比を数本のツタで支えると、そのまま丁寧に踊り場に下ろした。
「ダらシの無イ奴ダな…おレが見送りニ来ナけレバ、お前ハ今頃は床でオねんネしてイたゾ?オれに感謝すルンだナ?」
キリングフラワーはやれやれと言った様に肩を竦めて見せると、大きく溜息をつくような動作をした。
そして言われるであろう皮肉を待った。このニンゲンのことだ、先程の遣り取りのように皮肉の一つや二つを吐くに違いない。
しかし、彼の期待は裏切られることとなった。言われるであろう皮肉が来ないのである。
「……」
ツタで頬をぺたぺたと触ってみるが、それを鬱陶しそうに払いもしない。
「……」
今度はツタの先でぐりぐりと頬を押してみるが、彼の期待する反応が返ってこない。
流石に異常を感じたが、確かに彼の目の前にいるのはニンゲンだ。先程、化物である自分をものともしなかったニンゲンだ。
だが、明らかに先程と雰囲気が違う。彼には視覚が存在しないが、その代わりに他に感覚が発達している。
聴覚や嗅覚、触覚、味覚は言うに及ばず、霊感に当たるような感覚まで優れている…と、彼自身は思っている。
心臓の鼓動音や匂い、手触りや味(ツタの表面上にも味覚に当たる器官が無数に存在する)も同じである。
暫しツタで腕組みをし、残ったツタで顎に当たる花弁を撫で摩り、考えてみる…が、明確な答えには至らない。
「フーむ…変な奴だナ?お前トいう<ニンゲン>は?」
これ以上考えても仕方が無いという結論に達し、彼は組んでいたツタを解くと由比の頭を撫でてみた。
>70
うざい、ウザイ、コイツらウザッタイ!!!
自慢の拳は空を切るばかりで、このすばしっこい二匹には易々と避けられてしまう。
・・・・もういい。この巣は捨てよう。別の場所でまた思う存分食い荒らすだけだ。
天井に腕を叩きつけて、ホーム全体の崩壊を誘う。
後数分で、この空間は瓦礫に埋め尽くされるだろう。
生き埋めにしてやる。
女王はぞろりと牙の生え揃った口を開き、人間の女のような笑い声をあげた。
>91
「助けて頂いて有り難う御座います、怪我は無いですか?」
ゆっくりと話しかける・・・・さっき話していた様子からして戦友だったのだろう・・・・・
装備を外し終わり立ち上がったのを見て話しかけた
「済みませんが、89式かMINIMIをお借りできませんか?」
「もう一人の自衛官の方は怪我をされて居るみたいですし・・・・・・私が代わります。
怪我してて7キロはキツイでしょうから・・・・・・それに拳銃だけでは不安なのでお願いできますでしょうか?」
名前:川崎 裕次郎
年齢: 24
性別: 男
持ち物:USP(タクティカルライト点灯)5発(12発弾倉残り4個(※装填分は除く))、
S&WM629Performance Center6発、
(M649用予備弾薬20発)、SIG-BLASER-R93-LRS2 5発(5発弾倉5個)、
タクティカルベスト、リュックサック(コンバットナイフ2本、グルガナイフ、煙草、ライター 、各種医薬品、
傘社への被験者送致FILE十字架のネックレス(妹の形見)、発炎筒2本、バッテリー、謎のIDカード+黒猫)、
無地の白いマスケラ。 ポケットには4WD車の鍵・・・・・・・・
状態:眼鏡装着 、タクティカルベスト着用
(44.マグナム弾192発はベストのポケットに、無線機、暗視装置、発炎筒×2は装着済み)
怪我の状況・・・・・・頬に切り傷、脇腹及び肩に裂傷・・・・・・・・・・
現在地:等訓市駅前デパート内
行動:>相談中
>95
度重なる衝撃に耐え切れなかったのだろう。
鈍い音を立てて、2階売り場の床に亀裂が走った。
政府、培尾市付近の生物災害公式に認める
本日の政府定例会見にて山口保内閣官房長官は等訓市を始めとする都市でも
細菌流出による生物災害が発生していると公式に発言した。
山本官房長官によると、旧培尾市の付近都市に存在する多数の避難所の
避難民に感染者が紛れ込んでおり、そこから大規模に感染が広まった模様。
二次災害に関してはインターネットや雑誌などで頻繁に流れていた噂であり、
大型のインターネット掲示場「2ちゃんねる」では今回の政府発表に酷似した
内容の書き込みも認められ内部情報に詳しい人物の書き込みとされている。
これに関しては「偶然の一致、情報流出はありえない」とコメントした。
官邸に迫撃砲、反傘派集団による犯行か
今日午前10時ごろ、首相官邸へと迫撃砲らしきものでの攻撃が行なわれた。
警察は付近をうろついていた不審な男に声をかけたが男はすぐに逃げ去ったという。
その後の警察の調査により、逃げた男は原井孝敏(31)であると判明した。
今回の犯行に使用された迫撃砲は市販の鉄パイプ等を加工した簡単なものであり、
また砲弾も同様に加工されたパイプだったようで官邸自体に大きな被害は無かった。
原田容疑者は元自衛官で培尾市にも派遣されていたが、帰還後に依願退職し、
反傘派の政治結社に入会していた。
>93
本来あるべき衝撃は無く、ただあったのは鈍い音と何かに触れた感触
そして足に絡み付く奇妙なナニカ・・・それに反応して小さな声が溢れる。
私の投げ出された両足は静かに地面に接し、砂塵を漂わせた。
目を恐る恐る開けると、そこには何度も見たような姿が聳えていた。
「あ・・・あなたはあの時の・・・」
>「ダらシの無イ奴ダな…おレが見送りニ来ナけレバ、お前ハ今頃は床でオねんネしてイたゾ?オれに感謝すルンだナ?」
片言の「人間語」は聞き慣れた言葉、しかしその姿にはまだ慣れる筈が無い
何故か―。血のシャワーで体を洗い、断末魔の旋律を鑑賞し、生ける屍を食すこの存在をどうして
どうして受け入れられようか、「ツタ」で何度と無く私を叩く・・・私の手は震えている。
立 っ て い る の も や っ と だ
唇が乾く、口の中もそれに倣う、口は開いたまま、ただただ「異形」から目の焦点が離れない
こいつは友好的なのだろうか・・・それがもしフェイクだとしたら?では何故前彬を襲わなかったのか
しかしそれもフェイクだとしたら?いや、実はそれも計算の内では無いだろうか・・・
メビウスの輪になり続ける論理は留まる事を知らなかった。パンクしそう脳内を整理する時間を
自分自身に与える事など出来そうに無いのだ。
>「フーむ…変な奴だナ?お前トいう<ニンゲン>は?」
不意に頭を撫でる「異形」のツタを払いのけて私は脱兎の如く階段を駆け上がる。
屋上の光、星の瞬きで満ち溢れる漆黒の世界に飛び出した私の前に一人無線をいじる
雑賀さんの姿が見えた。何かをしていた。だがそんなことはどうでも良かった。
この不安を安らげてくれるなら・・・
何時の間にか私は彼の背に抱きついていた。人に触れるとより分かる心臓の高鳴りと
体の震え、稲妻のようで高波のような鼓動は大空をうねる大蛇―。
しかしこの時、確かに感じたのだ。この屋上に感じたキケン・・・を
体を雑賀に預けながら、更なる「大きな反応」に私は押しつぶされそうになっていた。
名前:>由比 明良 由比 彬
年齢: 16
性別: 女
持ち物: バッグの中に(学生書、ソーイングセット、魔よけの鏡)
装備:制服上 肩下げバッグ *ナイフ(使用不可)
現在地: デパート六階踊り場→五階階段(落下中)
状況:爆音に思わず足を踏み外す
体力:fine
大宮の装備で使えそうなものは、伊達と同じ仕様の89式小銃、9mm拳銃、銃剣であった。
彼の装備を調べる中で、何故かは知らないが、もう一丁9mm拳銃を所持していた。それは無造作に弾帯に差し込まれていた。
しかし、それは遊底に重大な損傷があり、引き金を引けば暴発しかねないものであった。
「…使えるのは弾丸だけか」
弾倉を引き抜き、その9mm拳銃は床に置いた…弾倉には全弾装填されており、一度も撃っていない事が窺える。
差し込まれていた小銃の弾倉は殆ど撃ち尽くされており、曳航弾が僅かに残るのみとなっていた。
伊達はその弾倉を引き抜くと傍らに置き、大宮のポケットから取り出した弾倉を代わりに装填し、コッキングレバーを引いた。
銃下部に取り付けられている散弾銃にも異常は無く、装填されているショットシェルは五発全弾。
>95
かちゃかちゃと音を立てて装備を取り外していたが、不意に声を掛けられ顔を上げる。
>「助けて頂いて有り難う御座います、怪我は無いですか?」
「いや、礼には及びませんよ…」
全ての装備を取り外し終わると、小銃は手に持ち、拳銃と弾倉類、銃剣は弾帯に差込みむと伊達は立ち上がった。
「さぁ、屋上へと急ごう…ヘリが直に来ます」
一行を促そうと、先頭を切って歩き出そうとしたが…
>「済みませんが、89式かMINIMIをお借りできませんか?」
この言葉に立ち止まり、川崎を振り返る。
この青年は一目見たときから怪しいと思っていた。一般人とは思えない重武装には自然と目がいくものだ。
手に持ったシュアファイアー付きのUSPにS&W629、暗視装置に無線機その他etc……兎に角、尋常では無さそうだ。
「………」
しかし、重田が負傷した今は一人でも戦力が欲しい。それが信用に足る人物かどうかは分からないが……
「使い方は分かるな?予備弾倉は89式が二、9mm拳銃が一だ…89式の散弾銃は接近戦で使え」
川崎の胸に89式小銃を押し付け、9mm拳銃とそれらの予備弾倉を彼のベルトに差し込んだ。
しかし、銃剣だけは自分の弾帯に差込むと、倒れていた西村を肩に担ぎ上げ、ぎしぎしと音を立てる(>96)を二階を
後にするべく重田と桜子が待つ踊り場へと歩き出した。
名前:伊達雅宗
年齢:21
性別:男
装備品:CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢(予備弾薬他食料)
武装:(伊達)…89式小銃(30発)+30連装マガジン×5(市街地戦仕様&ポンプアクション式散弾銃付き(4発)+ショットシェル×10)、9mm拳銃(9発+1)+9連装マガジン×2、
98式軍刀(形見)、手榴弾×3、200連装ボックスマガジン×1
現在地・状況:二階売り場/回収した装備を川崎に押し付け、西村を担ぎ上げて三階へと向う
健康状態:/良好
やはり何度掛け直しても誰も出てはくれやしない
それはそうだ、市民の殆どが避難してしまったのだ
警察の人間も同じ様にこの街には残っていないかも知れない・・・
なら私はもう消防署を出た方が良い。
体が悲鳴を上げてもひたすら前進するしか選択肢は無い
「クソッ・・・もう訳分からん」
私は消防士の手に赤く染まった斧が握られていたのに気付いた
この男は斧を手に、何から自分を守ろうとしていたのか。
私には分かる筈も無い、とりあえず斧は貰っておこうかね・・・
冷え切った消防士の手から斧を引き離すと、私はドアノブに手を掛けた。
「・・・なんだ?」
その時、後ろで何かが引き摺られる音を聞いたのを最後に、
何も分からなくなった。
名前:本人記憶喪失の為、不明
年齢: 50代後半(推定)
性別: 男
装備: 車椅子、血の付いた斧、毛皮のコート、懐中電灯、ダイヤル式の鍵が付いた鞄
場所: 国道沿いの消防署、事務室内
状況:事務室を出ようとした瞬間、気絶(敵の攻撃を受けて)
(重田)
>83
「いてて…もう少し優しくお願いしますよ。俺はこう見えても繊細なんですから…」
桜子が傷口の止血をしてくれる傍ら、重田は軽口を叩いてみせる。しかし、暗視鏡の下の瞳は苦悶に満ちている。
砲弾の破片は肩を覆っていたボディ・アーマーを切り裂き、その下の肉をずたずたにしていた。恐らく骨まで見えているかもしれない。
軽く左手を動かしてみる。痛みで指先が震えはするが、五本の指にはしっかりと命令が行き渡っているらしい。
だが、この手でMINIMIを構えるとなると少しばかり不安がある。
>「私のせいで伏せるのが遅れたんでしょう?・・・・・駄目じゃないですの!もし貴方が怪我をしても、私では担げませんのよ」
「心配要りませんよ…いざとなったら、伊達にやらせますって」
なんでもない、とでも言うように重田は右手を上げて桜子を制する。
痛みからくる脂汗がじわっとフェイスマスクを濡らし、左手は関節が白くなるほど固く握り締めていた。
>「・・・・・貴方は少し私を甘やかしすぎですわ」
暗視鏡越しに見える桜子の表情の雲行きがだんだん怪しくなる。遂には涙が一筋、桜子の白い頬を伝った。
内心重田は桜子の涙にどきっとし、心臓は早鐘のように鳴っている…一瞬だけ肩の痛みを忘れ、思わず桜子の顔に魅入る。
>「・・・・・・助けてくれて、ありがとう」
不意に桜子の細い手が暗視鏡に触れたかと思うと、そのまま横にずらされた。
肉眼で見る彼女の涙に濡れた顔は、息を呑むほど美しく、それでいて後めさたを感じさせるものがあった。
「反則ですぜ…奥さん。本気で恋しちゃいますぜ」
だがこの時、重田は既に悟っていた。
(やべ…一目惚れって奴だな)
名前:重田勝則
年齢: 21
性別: 男/男
装備品:CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢(予備弾薬他食料)
武装:(重田)…MINIMI(58発)+200連装ボックスマガジン×1、9mm拳銃(9発+1)+9連装マガジン×2、89式小銃(30発+1)+ 30連装マガジン×6、銃剣
現在地・状況:二階踊り場/ボディ・アーマー、背嚢を外し、戦闘服上半脱ぎ状態
健康状態:左肩を負傷(恋の予感)
>99
>「さぁ、屋上へと急ごう…ヘリが直に来ます」
ヘリか・・・・・・・・落とされないと良いが・・・・・
しかし、真彌は何処に居るんだろ・・・・・・・・・
>「使い方は分かるな?予備弾倉は89式が二、9mm拳銃が一だ…89式の散弾銃は接近戦で使え」
「了解。」
ぎしぎしと音を立てる(>96)二階を後にするため歩き出した。
名前:川崎 裕次郎
持ち物:USP(タクティカルライト点灯)5発(12発弾倉残り4個(※装填分は除く))、
S&WM629Performance Center6発、
(M649用予備弾薬20発)、SIG-BLASER-R93-LRS2 5発(5発弾倉5個 現在使用不可)、
リュックサック(コンバットナイフ2本、グルガナイフ、煙草、ライター 、各種医薬品、
傘社への被験者送致FILE十字架のネックレス(妹の形見)、発炎筒2本、車のバッテリー液、謎のIDカード+黒猫)、
無地の白いマスケラ。 ポケットには4WD車の鍵・・・・・・・・
状態:眼鏡装着 、タクティカルベスト着用
(44.マグナム弾192発はベストのポケットに、無線機、暗視装置、発炎筒×2は装着済み、89式小銃(30発)+30連装マガジン×2(市街地戦仕様&ポンプアクション式散弾銃付き(5発)、
9mm拳銃(9発+1)+マガジン×1、 装備完了)
怪我の状況・・・・・・頬に切り傷、脇腹及び肩に裂傷・・・・・・・・・・
現在地:等訓市駅前デパート内
行動:>3階へ
>64
「・・・そうだね。まともな料理なら何でもいいや。あ、でもペット同伴OKの店にしようね」
こんな時に何を呑気なって言われそうだけど、こういう軽口を叩き合ってないと気絶してしまいそうなんだ。
僕も薫先生も、もう体力の限界だ。
サーチライトの所まで行って何もなかったら・・・・多分、そこで力尽きるだろうな・・・・。
その時はジロ、せめて君だけでも生き延びてくれ。
>88
自分でも何を話しているのかよく分からなくなってきた頃、通りの向こうから誰かがやってきた。
・・・・人間だ。生きている人間の男の人だ。
何だかすごく優しそうな顔をした人だけど・・・・どうしてアロハシャツなんか着てるんだろ? 靴なんか
カンフー映画の人が履いてそうなデザインだし・・・・。
「えっと・・・・どうも始めまして・・・・僕は正虎・・・あの、お兄さんは・・・・?」
気力を振り絞ってなんとか自己紹介をする。
駄目だ・・・・もう意識が・・・保てない。
この人が、見かけ通りの優しい人でありますように・・・・。
そう願いながら、僕の頭と体は完全な熟睡に入ってしまったんだ。
所持品:ライター
現在地・状況:狭戸市研究所近くの道端、アロハの人と出会う。
状態:体力、気力ともに尽き果てて気絶してしまう。薫先生と左手同士を手錠で繋いでいる。
>91
私は相当パニックになっているらしい。怪我をしている重田さんの荷物を下ろす事すら思い付かなかった。
>「重田を頼みます」
そういって伊達さんは売り場のほうへ向かう。私の手には救急品袋が残された。
とにかくやるしかない。私は乱暴に顔を拭うと袋を開けた。
いろいろ入っているようだが、ここは暗くて薬品類のラベルが良く見えない。焦る気持ちを抑えて、まず懐中電灯を点けた。
>101
「少し我慢してね」
灯りの元、水と消毒液で傷を濯いだ。あらためて見るとかなりの深手のようだ。
痛みのせいか、重田さんの左手も関節が白くなるほど固く握り締めている。
見た限り破片は残っていないようだけど・・・ガーゼでふき取りながら私は唇を噛んだ。
私に気を遣わせまいとさっきから軽口ばかり叩いているけれど、かなり痛むに違いない。
『・・・バカな人・・・・・』
一度緩んだ涙腺は、なかなか元には戻らない。
本当に辛いのは重田さんなのに・・・内心で自分の弱さを叱咤しながら、私はまた顔を拭った。、
「・・・・・・申し訳ないけど、手当ての仕方を指示してくださる?」
こんな酷い傷の応急手当などしたことが無かった私は、一番確実で効率のいい方法を取る事にした。
「所持品:非常持ち出し袋(食料、着替え、現金、薬類、ラジオ付懐中電灯、マッチ、蝋燭、紙皿、
ビニール袋、古新聞、ラップ類、空きボトル×2)日本刀 簡易松明
現在地:状況:等訓市駅前デパート/2階階段付近。応急手当中
状態:良好(精神的に不安定)
>94
崩れ落ちてくる天井をかわしながら、ギリスはPSG-1の引き金を絞った。
一発目は歯茎に命中、二発目は口蓋に食い込み、確実にTG−ベノムを体内に蓄積させる。
だが、そこまでが限界だ。
いくら的が大きいとはいえ、震動と触手と天井に阻まれながらでは狙いなどつけられるものではない。
「私はこれでずらからせてもらうわ。アンタも早く逃げた方がいいわよ!」。
外骨格で覆われた男にそういい残し、ギリスはトンネルの中、線路の奥へと姿を消した。
ここで生き埋めにされるのは御免だ。
撃ち込まれた二発のベノムは、女王を蝕み、その命を奪うだろう。
時間はかかるだろうが、効果は絶対のはずだ。
所持品:H&K PSG-1(残弾3、TGーベノム弾)、ライフルのマガジンx2、モーゼルM712x2(残弾20&0)
モーゼルのマガジンx6、サバイバルナイフ、葉巻x6、ライター
現在地・状況:狭戸市、地下鉄トンネル内、女王に二発のベノムを撃ち込み撤退する。
状態:健康、頬に傷
>92
>「解った。…一応持っていくか?」
「ええ、頂いておきます。」
シノザキからアンプルを受け取る。
中身はアンモニアと閃光弾が2個、計4個だ
代わりに抽出高分子入りのアンプルを6本、つまり半分渡した。
「あなたにも渡しておきます。まぁ・・・どちらかチャンスを見つけた方が使えば良いでしょう。」
エレベーターの扉は開きっぱなし。壁に刻まれた文字と矢印に顔が引き攣る。
シノザキが中へと入り、ボタンを幾つか押した。
>「ダメだな…どのボタンも反応無しだ…」
「なるほど。考えてみれば・・・私は指揮官としちゃ無能なクチでしてね。作戦立案は向いていないんでしょうな。」
周囲に開いた穴を調べる。移動できない事は無いだろう。
もっとも登るのは我々人間には不可能だ。
>「まぁこっから登る以外に手もないか…少し待っててくれ」
「え、ああ、構いませんけど。」
シノザキは返事を終える前にP4施設へと戻っていく。
戻ってくるのも唐突だった。
手には何か・・・ロープのような物を持っている。
>「俺が台になるから、これ持って上に上がってくれるか?」
「了解しました。これ、預かって下さい。」
スリングが着いていなショットガンをシノザキに預ける。
シノザキが頷き、両手を組んだ。
「いきますよ、1,2の3っ!」
シノザキが勢いをつけて両手を押し上げる。
足場も定かでない暗闇の中、シグを片手に暗視ゴーグルを降ろし、スイッチを入れる。
緑一色の遠近感の無い世界が広がる。
景色は緩やかな上り坂だ。
「・・・大丈夫ですね。待ち伏せは今の所なし。緩やかな上り坂になっています。」
ロープを垂らし、シノザキの体重を踏ん張って支える。
「歳の割には中々体力がありますね。」
ニヤリと笑って暗視ゴーグルのスイッチを切る。
今度はマグライトを引っ張り出し、右手にシグを構えたまま左手で高く掲げる。
「さて・・・行きますか。」
緩やかな坂を油断なく登る。
所持品:シグP226(15)、弾倉(1)、無線機、煙草
100円ライター ,マグライト、 レザーマンツール(10得ナイフ)、暗視ゴーグル
ワクチン×2、アンプル(抽出高分子入り)×12本
現在地:狭戸市 傘社研究所 謎の通路
健康状態:健康
ヘリとの連絡は無事完了し、ものの数分と経たない内にくることとなった。
そして待機しているであろう強行偵察班にも連絡をいれる。これで強行偵察班は市外へと脱出するだろう。
ひとまず、自分達の仕事は無事に終りそうだ。
「これで何事も無く終ればいいんだが…」
しかし、そうはいかないと相場は決まっている。雑賀はより気を引き締め、周囲を警戒していた。
>98
どたどたと誰かの足音が背後から迫ってくるのが分かり、何事かと思って後を振り向こうとしたが
気付いたときには「小動物」のような少女が背中に抱きついていた。
流石の雑賀も驚いたが、何か衝撃的なことがあったんだろう。今のこの少女は「小動物」、内の「狂犬」は眠っている。
生意気な言葉と刃のような雰囲気さえ無ければ、この少女はただの可愛らしい女子高生に過ぎない。
「ま、何があったかは知らないが…」
べりべりっと背嚢に張り付いた由比を片腕で丁寧に引き剥がし、ぽんぽんと頭を軽く叩く。
「今の君は『小動物』だ…私が飼っているジャンガリアンハムスターに勝るとも劣らない。
私は周囲の警戒をしてくる。それまで大尉とあの青年たちと一緒にいた方が安全だろう」
雑賀は由比を一人残して、煌々と照明に照らし出されている駐車場を探索し始めた。
名前: 雑賀誠一
年齢: 23
性別: 男
装備品:CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢(予備弾薬他食料)
武装:(雑賀・班長)…89式小銃(21発)(市街地狙撃戦仕様&40mm擲弾発射筒付き(1発)+40mm擲弾×3)
9mm拳銃(9発)+9連装マガジン×2、銃剣 、小銃用30連装マガジン×6、手榴弾×3
現在地・状況:屋上/由比に抱きつかれてべりべりと引き剥がすと、駐車場に危険が無いか探索を開始
自分の状態: 良好
>>106 鈴木にロープを渡した。代わりにショットガンを受け取る。それを壁に立てかけ、手を組んだ。
鈴木が足をかける。掛け声に合わせ、手を押し上げた。
>「・・・大丈夫ですね。待ち伏せは今の所なし。緩やかな上り坂になっています。」
鈴木が上から言う。その直後にロープが下ろされた。ショットガンをバッグに差し込み、
ロープを掴む。軋む音がしたが、どうやら登るまでは持ちそうだ。
>「歳の割には中々体力がありますね。」
「俺ぁまだ30だよ。スポーツ選手なら脂の乗り切ってる時期だぜ」
笑って言った鈴木に、苦笑で返す。鈴木は振り向いてライトを構え、歩き出した。
足元にのたくっていたロープを丸めながらその後に続く。
(……あれ、ショットガン俺が持つの…?)
所持品:閃光弾(3)、アンモニア(2本)、フィルム、ツールナイフ、遺骨、医薬品、
クロスボウ(矢10本、火薬付き4本)、グロック19(残弾13)、無線機、ワクチン
高分子抽出物(6本)、ショットガン(残弾2)、散弾(9)、ロープ
現在地:狭戸市 傘社研究所内地下
・・・・・何故、私はここに来てしまったんだろう?
もう瓦礫の山になってしまった培尾市、私の忌まわしき思い出の眠る場所に・・・・。
培尾小学校の校庭跡地には、隙間なく白い花が咲き乱れていた。
空から見た所、この花は培尾市跡全体に群生しているようだ。
所々にここのような花畑ができている。
これは一体なんなのだろう?
私はその内の一輪を摘み取り、観察してみる。
・・・・感染している。人為的に蒔かれたものなのだろうか?
一体誰が? 何のために?
・・・・そうよね。一人で考えたって答えなんか出るはずない。
誰もいない花畑の真ん中で、私は月を見上げ、星を見渡す。
一人になれる所がいい。今度はどこに飛んで・・・・。
「・・・・誰っ!?」
僅かな、ほんの僅かな気配を感じる。気のせいかもしれないけど、誰かが私を見ているような?
「誰か、そこにいるの?」
身を隠せそうな瓦礫に向かって適当に声をかけてみる。
反応がなければ、このままどこかへ飛び立つだけだ。
所持品:首にぶら下げたお守り
現在地・状況:培尾小学校校庭跡地、花畑の真ん中に立って気配の主を探す。
状態:健康?
(重田)
>104
>「・・・・・・申し訳ないけど、手当ての仕方を指示してくださる?」
重田は懐中電灯に照らされた傷口を見て、内心舌打ちした。
肩に受けた破片は思いのほか大きかったようで、剃刀の様に鋭い破片は肩の肉を大きく切り裂いていた。
出血はそれほど酷くは無く、傷口の断面は生肉のように生々しく光っており、鼻腔を鉄の匂いが擽る。
左腕を動かすことは出来るが、痛みが酷い。戦闘手袋を脱いだ左手は硬く握り締められ、噛み締めた奥歯がぎりりと軋む。
これほどまで傷口が深いと、衛生官の装備と技術がなければ治療は出来ないだろう。持ち合わせの野戦救急セットでは無理だ。
「じゃ、止血パックを広げて傷口に貼り付けたら、包帯でも適当に巻いてください…」
丁度桜子が救急品袋の中から取り出していた「止血パック」なるものを指差し、折り畳まれているそれを広げて傷口に貼り付けるよう指示する。
「それが済んだら直ぐに出発しましょう…これ以上時間を無駄にする訳にはいきませんからね」
床に下ろしておいたMINIMIをスリングベルトを掴んで手元に引き寄せると、右手でグリップの感触を確かめるように握り締めた。
名前:重田勝則
年齢: 21
性別: 男/男
装備品:CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢(予備弾薬他食料)
武装:(重田)…MINIMI(58発)+200連装ボックスマガジン×1、9mm拳銃(9発+1)+9連装マガジン×2、89式小銃(30発+1)+ 30連装マガジン×6、銃剣
現在地・状況:二階踊り場/ボディ・アーマー、背嚢を外し、戦闘服上半脱ぎ状態
健康状態:治療中
俺が到着したとき、外は濃厚な血の匂いに溢れていた。
ヘリの前で数人の銃を持った自衛隊員がお嬢さんの背中から伸びた触手によって串刺しにされている。
ある者は口から血の泡を吹き、ある者は声にならない叫び声を上げ、ある者は血を吐き散らしながら絶命していた。
クソッタレ、まるで鵙の速贄だ・・・俺の餌なのに、俺の狩場なのに・・・・・・。
荒らされた、犯された、汚された・・・許さない許さない、殺してやる殺してやる殺してやる、とにかく・・・!
身体の奥底から言い様のない怒りが込みあがる、半透明の鱗が全て逆立ち、ギチギチと嫌な音を立てる。
獲物に飛び掛る肉食獣さながら、俺は態勢を低くし、全身のバネを使い、目の前の『敵』へと飛び掛っていった。
それから先の事はよく覚えていない、何度斬られ、斬ったか、何度刺され、刺したか・・・・・・、それすらわからなくなった頃・・・。
『敵』は死んでいた、何が原因で死んだのかわからない、俺に突き刺されたのが原因か、自衛隊員の撃った銃弾が原因か・・・。
それとも・・・また別の何かが原因なのか?とにかく、『敵』は死んだのだ・・・ヘリの前で何かに向かって腕を伸ばしながら・・・・・・。
俺は研究所の壁に寄りかかり、息を整える。
お嬢さんのサービス料は高すぎだ・・・左眼、左脇腹の肉を多少に、全身の肉を少々・・・。
「ハハッ、ボッタクリもいい所だ・・・・・・俺はまだ満たされてないっていうのに・・・」
笑った拍子に左脇腹からニュルリと腸が飛び出した。
別に驚く事もない、さっきから入れるたびに飛び出してきてキリがないのだ・・・。
腸はまるでそれが1つの生物かの様に脈打ち、俺の足に絡みつく。
痛くないわけではないが、叫び声を上げるほどでも、耐えられないほどの痛みでもない。
身体中の細胞が蠢き、血が出るのを必死で抑えている。
まったく・・・化け物の身体ってのは・・・便利なもんだな・・・・・・。
「しかし、血を流しすぎた・・・補給をしなければ・・・」
ヘリの中にも何人かまだ生き残りがいるが、やめておこう・・・今は身体を回復させるのが先決、だ。
俺は壁から離れ、ヘリの前まで腸を引きずりながら歩き、俺とお嬢さんの殺し合いに巻き込まれた死体に覆い被さり、死体の傷口から血を啜った。
所持品:ベレッタM92F(残弾6)+サバイバルナイフ+投げナイフ(3本)
携帯小型無線機(壊)+身分証+信号弾(3)+無線機
現在地:狭戸市 傘社研究所 外
状況:血液補給中、全身に刺し傷切り傷、左眼失明、腸ポロリ、ウィルス覚醒。
悪魔の姿を後ろ手に、今私の視界には大きな黒い壁が佇むのみである。
大きな男、銃や、その他武器を体にくくりつけた男、そして・・・温かい
>107
だがその暖かさもすぐに屋上を走り去る風の瞬きに掻き消され、火照る顔もすぐにまた
恐怖を絵にした蒼白に戻るのだ。それほど夜風は涼しい・・・そして悲しい
漫画の一枚絵に良くあるような姿で雑賀さんから引き離される私、考えれば何をしているのやら
言われるがままに佐々木さん達の所に帰る。屋上のドアを開ける手前の所だ。
戻って冷静になると自分の行為が恥ずかしく思える。何故突然彼に抱きついていたのだろうか
あの怪物の姿を見た私の恐怖心だろうか、それとも――。
冷静になってふと気付くと、私の心に声が一つ増えていた。それは聞き慣れたアノ声だった
(三流ドラマの仲間入りだな)
「ふざけた事言わないでよ、貴方が勝手にいなくなったから―。」
言い終わる前だった。突然覆い被さるような重圧が私の身体を襲った。これは、この反応は・・・
(この反応の所為だ。不意だった・・・雑賀がヤバイ!)
今雑賀は一人だ。屋上のパトロールって所だが・・・一人で行くなんて随分余裕がある人間だな!
「ロブ、銃、銃寄越せ!渋るな!おい、銃の次は弾だ!あー、テメエの股間についてる汚ねぇ弾じゃない!クソ!」
渋る・・・(と言うか当然の反応よね)ロブを尻目にもう一度俺は走っていた。
だが、次に抱きつくのは雑賀じゃない
星は輝きを薄っすらと減らしていく。これは夜明けを導く理の一つなのだろう
名前:由比 明良 >由比 彬
年齢: 16
性別: 女
持ち物: バッグは置きました。
装備:制服上 ナイフ
現在地: デパート屋上
状況:走ってます
体力:マァマァ
>111 judasが到着する少し前
気づいたときには化物が自衛隊員を串刺しにしていた。
「嘘だろっ!?ありえないっ!」
だがこんな状況じゃありえないなんてことはありえない。
こういう場合は・・逃げるしかないな。
自衛隊員を串刺しにした触手がこちらに伸びる!
「残念ながら本日の営業は終了だこの触手野郎!」
咄嗟に持っていたノートPC入りのブリーフケースを投げつける。それと同時に触手が脇腹を貫通。
高価なノートPCでなんとか動きを止められた。っても少しの時間しか止められなさそうだが・・
とりあえず問答無用で逃げる!
所持品: 無し
現在地・状況: 狭戸市南部の傘社研究所前→研究所近く//そして俺はノートPCさえも失った
自分の状態: 脇腹を貫通
ノートPC:Unknown
>108
坂は登れば登るほど急になっていく。
>「俺ぁまだ30だよ。スポーツ選手なら脂の乗り切ってる時期だぜ」
「年をとれば経験でフォローできます。
可能なら暗視ゴーグルを使って進みたかったが足場が余り良くない上に、一つしかない。
貴重な戦力であるシノザキに怪我をさせては元も子も無い。
咄嗟に撃てるよう構えていたが、片手撃ちでは牽制程度になってしまうだろう。
「・・・灯りだ。ようやく地上ですね。」
マグライトを消し、シグを腰のホルスターに収める。
「ショットガン、返してもらっても宜しいですかね?」
小声でシノザキに言う。
受け取ったショットガンを壁に立掛け、再びシグに持ち返る。
地上への壁はこちら側から無理矢理押し広げたような形状をしていた。
一瞬、壁の穴から首を出し周囲を見回す。玄関に程近い通路だった。
ハンドサインで前進を伝える。
より濃密な殺意の世界へと一歩を踏み出す。
所持品:ダブルバレルショットガン(薬室2発予備9発)、シグP226(15)、弾倉(1)、無線機、煙草
100円ライター ,マグライト、 レザーマンツール(10得ナイフ)、暗視ゴーグル
ワクチン×2、アンプル(抽出高分子入り)×6本 、閃光弾×2、アンモニア×2
現在地:狭戸市 傘社研究所 1階
健康状態:健康
川崎さんの声に遅れて辿り着いた…。 私の耳にすぐに聞こえてきたのは…
>91
一発の初めて聞く大きい銃声と共にマッドソルジャーズの上部を砕いたのは
さっきの人のショットガンだった…。
>「…これでぐっすりと眠れるな。妹さんには俺から言っておく」
「……………っ!!」 知り合い…だったのか…!!
私はこの人がお守りを手に取るのを声をかける事なく見ていた…
この状況で…かける言葉など見つからない…私には…。
しばらく声をかける暇も無く川崎さんとプロの人のやりとりを見ていた
>99
>「さぁ、屋上へと急ごう…ヘリが直に来ます」
「え、あ…はい…」 私はハッとして気の抜けた返事を返す。気付かない間に二人の会話は終わっていた
何だろう…さっきの不安がまだ残る…。 さっきの不安は…マッドソルジャーズの来襲を予感してのはず…
じゃあもう不安は消えるはず…。 じゃあ…何故まだ同じ不安が残るんだ…?
気のせいだ…そうに決まっている! 脱出できるんだ!! それを先に考えよう!!
>103
道を歩いていて出会ったのは、上半身裸の少年とライダースーツ姿の大柄な女性、それと雑種であろう大型犬だ。
少年は疲労の極み、女性は明らかな重傷、しかもお互いの左手を手錠で繋いでいるという奇妙な取り合わせだった。
「大したものだよ。その歳で気絶するまで自分の体を動かせるとはね」
意識を失い崩れ行く少年の体を支え、隣の女性に声をかける。
「とりあえず、自己紹介は道ながらにしようか。君達はどこへ向かうつもりだったんだい?」
メモ帳をポケットにしまい、前髪を止めていたヘアピンを手錠の鍵穴に差し込む。
「目的地まで送り届けるよ。こっちも道に迷っている最中だったし、ね」
慣れた手つきで二人を繋ぐ手錠を外し、少年の体を右肩に担ぐ。
「さ、行こうか。僕のことは・・・・・そうだね。好きに呼んでくれてかまわないよ」
相変わらずの穏やかな笑顔。青年の言葉と態度をどう受け取るかは、この女性次第だろう。
所持品:手錠、メモ帳、古びたサック(??、????x100、??????x20、?????)
現在地・状況:狭戸市、研究所近くの道路 二人の手錠を外し、正虎を担いで薫先生に行く先を尋ねる。
状態:無傷、正虎を担いでいる。
>102
「あ、川崎さーん!!」 私はとある事を思い出した
「そういえば…佐々木さんって言いましたっけ?」
私は川崎さんのいる方向へ2、3歩踏み出す。
足元がミシミシ言ってるが…気のせいか?
「屋上に行く前に川崎さんが探してる人を探すんですか?」
うーむ…かなり広いぞこのデパート…探すとなると一苦労だ…。
顎を押さえうつむき加減に爪先をタンタンと鳴らす。
いわゆる『考えてる姿勢』だ
なんか床の軋みが烈しくなってるような…
「となると…やっぱこの二階から虱潰しに探す事になりますかね…?」
『この二階』の部分で床を強調する意味で、床を叩く
「それでは時間もかかりますし…ここにも化け物はいるでしょうから…お!そうだ!!」 頭に浮かんだ
名案に手をポンと叩きながら足を踏み込む(つまり床を踏みつける
「このデパートに放送室があれば…あるいは警備室の監視カメラがあれば…それを使って…」
うむ、我ながら名案! 私は見えてきた望みが見えてきた事に歓喜と興奮を覚え
肘を曲げ顔の前で拳を作りながら床をゲシゲシと踏みつける
名前:希望
持ち物:新南部式拳銃(6発装弾・予備弾21) 警察手帳 タバコ2本
ノートPC パズル雑誌 鉄道雑誌 コイン 緑草(3) 特殊警棒 ナイフ
現在地:デパート2F
行動:自身の危機に全く気付いちゃいない
>110
>「じゃ、止血パックを広げて傷口に貼り付けたら、包帯でも適当に巻いてください…」
言われて手元の止血パックを開いた。だが中身を見て絶句する。
――――これでは本当に『気休め』にしかなりませんわ・・・・・・!。
>「それが済んだら直ぐに出発しましょう…これ以上時間を無駄にする訳にはいきませんからね」
私は頷いた。全くそのとおりだ。一刻も早くヘリに乗って、まともな治療を受けさせなくては。
傷口にシートを貼り付け、私は出来るだけ負担が掛からないように注意しながら包帯を巻き終えた。
[腕は吊った方が、少しは楽になるかもしれませんわ」
重田さんの着替えを手伝いながら、そう提案してみる。確か渡された袋の中に三角巾が入っていた筈だ。
ただ、かなり動きを制限されてしまうかもしれない。使うかどうかは彼の判断に任せる事にした。
肩のボディ・アーマーを拾う時、何気なく背嚢の位置をずらそうとして驚いた。見かけよりずっと重い。
一体何が入っているのかしら。怪我をしているのに、あの大きな銃の他にこんな荷物まで・・・・・・。
「差し支えなければ、私が運びましょうか?」
中身が扱いの難しいもので無いなら、いくらでもお手伝いできるのだけど・・・。
重田さんが細かい身支度をしている間に、私は薬を探しながら自分の荷物を整理した。
救急品袋も調べて、やっと抗生物質と鎮痛剤を手にする。
「アレルギーは大丈夫かしら?」
口経では劇的な効果は望めないが、何もしないよりはマシだ。
私は重田さんの右手を取り、落としてしまわないよう薬を握りこませた。
――――それにしてもさっきから嫌な音(>96)がする。私は周囲を見渡した。一体何の音かしら。
所持品:非常持ち出し袋(食料、着替え、現金、薬類、ラジオ付懐中電灯、マッチ、蝋燭、ビニール袋
空きボトル×1、救急品袋)日本刀 簡易松明
現在地:状況:等訓市駅前デパート/2階-3階踊り場。応急手当終了
状態:良好
>103>116
・・・何やこの兄ちゃんは・・・明らかな善人面がメッチャ怪しいんやが、今のウチに正虎を運ぶことはできへん。
手錠も外してもろたし、ちょっと世話かけさせてもらおかな。
「ウチは薫っちゅうて、この正虎の担任やねん。そこの犬はジロ、正虎の飼い犬や」
左手のメタルロッドを杖変わりにして、右足だけで移動するウチ。これでも急げば子供が走るよりかは速いがな。
「ウチらの目的地は、あのサーチライトの下や。人が居るかもしれへんし、居らんでも目立つ場所やさかい、あそこで
救助を待つつもりや」
しかしこの兄ちゃん、自分のことは好きに呼んでええって・・・その方が困るがな。
いつかの倍尾市の地下シェルターで一緒になった兄ちゃんを思い出すな〜。アイツも名前教えてくれへんかったし・・・
まあええわ、好きに呼ばせてもらお。
「よ〜〜し、行くで〜アロハマン」
我ながら見たまんまやな・・・だって、これが一番目立つ特徴なんやもん。
所持品:メタルロッド、傘製ライダースーツ
現在地・状況:狭戸市、傘社研究所近くの道、アロハマンと話しながら研究所に向かう。
状態:右腕骨折、左手小指薬指骨折、左足骨折、肋骨数本骨折、あちこちにヒビ有り
>114
マグライトのささやかな明かりの中を進む。足場は良くないが転倒することもなく、
しばらく進んで勾配のきつくなった坂を越えると明りが見えた。
>「ショットガン、返してもらっても宜しいですかね?」
ライトと銃を仕舞い込んだ鈴木に、無言でショットガンを渡す。鈴木はそれを
壁の穴近くに立てかけ、改めて拳銃を抜き、顔を出して周囲を見る。手で前進を示した。
鈴木のあとについて穴を抜ける。見覚えのある光景。玄関にほど近い廊下だ。
風が吹きぬけている。その音以外には相変わらず何も聞こえない。
「……とりあえず外の様子を」
数m移動してロビーへ出た。ガラスのドアのずっと向こうに人が倒れている。
鉄帽を被っているということは自衛官だろう。周囲には暗い色の水溜りが出来ている。
「遅かった、か…?どうする?待つか、行くか」
周囲を警戒する鈴木に問い掛ける。表の死体を見るに、ヘリに残った連中は
全滅している可能性が高い。ユダも近辺にいるだろう。しかし、生き残りもいるかもしれない。
待つのはどうか。ヘリに生き残りが居た場合、見捨てることになりかねない他、
所内の何処から何が出てくるか判らない。しかしユダに対してはアドバンテージを取れる。
行くも留まるも虎口だ。
所持品:閃光弾(3)、アンモニア(2本)、フィルム、ツールナイフ、遺骨、医薬品、
クロスボウ(矢10本、火薬付き4本)、グロック19(残弾13)、無線機、ワクチン
高分子抽出物(6本)、ロープ
現在地:狭戸市 傘社研究所 玄関
121 :
名無しになりきれ:2005/04/13(水) 16:16:00
血の啜り肉を喰らい、一先ず落ち着いた俺はヘリの前に死体を重ね、その上に足を組んで座った。
「これでは、まるで玉座だな・・・」
腹からはみ出た腸は未だに元の場所に収まることなく、俺の足に絡み付いてくる。
もう腸を腹に戻す事は諦めた、どうせ何度戻しても出てくる、出てくる物はしょうがないんだ・・・。
それと、左眼も諦める事にするとしよう、見えないしね・・・。
そんな事を考えながら、俺はおもむろに左眼に手を当て、一気に指を押し込む。
突き刺さるような痛みが脳を貫き、ヌメヌメとした温かい感触と液体が指を濡らすが構わずに推し進めていった。
その度に左眼からは色のない透明な液体と、紅い血がドクドクと溢れ出て、俺の顔を気持ち悪い色に染めていく。
深々と眼窩に差し込んだ指の先を鍵型に曲げ、グルリと回転させる。するといとも簡単に眼球がえぐり出された。
一緒に引きずり出て来た視神経の束を一気に引き千切ると左眼球をしげしげと見つめる。
常人が見たら10人中10人が目を疑いたくなるような光景だろう・・・。
腹から腸を垂れ流した化け物が死体の上に座り、己の左眼を己の右手でくり抜き、その眼を見つめている・・・。
左眼は横一文字に綺麗に切られており、完全に眼本来のその機能は奪われていた。
・・・これじゃあ、意味がないわけだ、こんな物を眼に突っ込んどいたって見えるようになるわけがない・・・。
右手に持った眼球をくしゃりと潰し、適当な場所に放り投げた。
俺は口を笑みに形に歪め、呟く。
「・・・さあて、後はゆっくり待つだけだ・・・あの2人が出てくるのを・・・ただ待つだけ・・・」
さあ、これが多分今回最後の休息だ・・・相手が来たら死合い開始・・・。
屍の玉座の上で横たわり、胸の高鳴りを抑えながら俺はゆっくりと瞼を閉じる。
もちろん、瞼を閉じたのは右目だけの話で、眼球を失った左の眼窩からはゆるゆると血が涙の様に溢れ続けていた。
所持品:ベレッタM92F(残弾6)+サバイバルナイフ+投げナイフ(3本)
携帯小型無線機(壊)+身分証+信号弾(3)+無線機
現在地:狭戸市 傘社研究所 外 ヘリ前の積み重ねた死体の上
状況:休息中、全身に刺し傷切り傷(血は止まった)、左眼窩空洞、腸ポロリ、ウィルス覚醒。
>107
「ああ〜うう〜〜・・・」
物陰からゾンビが現れ、雑賀に掴みかかってきた。
>100
いきなり人の腕ほどの太さの蛞蝓が何匹か天井から落ちてきた。
その内の一匹が車椅子の男の後頭部に直撃し、そのまま車椅子が倒れる。
乗っていた男はその衝撃で気を失ってしまったようだ。
しばらくして、消防士の裏から何匹もの蛞蝓が這い出してきた。
蛞蝓たちは男の体の上を這い回り、触手を伸ばして鼻や口にねじ込み始める。
彼らの触手から分泌される妙な色の粘液は人の肉を溶かす性質がある。
そうして溶けた肉を啜るのが彼らの食事なのだ。
冷たい風が突き刺さる甲板に3人の男が立っていた。
スーツ姿の男が真っ先に口を開いた。
「如何ですかな、提督。演習の具合は?」
軍事演習に相応しくない気楽な調子だった。
「CIAがこの手の演習に何の用だ?原子力空母まで引っ張り出して。」
マオカラーに改造された新型デジタル野戦服の上にゴアテックスのパーカーを羽織った男が代わりに応える。
「ただの演習ですってば。」
「何でも良かろう、我々は我々の仕事をするだけだ。」
提督が口を開いた。
「そうですとも、演習がスムーズに進めばそれでいい。」
提督は日本近海に何を投下しているのか知っていた。
それはあれの影響を最小限に抑える物だ。
そして、あの国で何が起こっているかも知っていた。
「・・・我々は・・・再びあの国に・・・」
それだけは避けなければならない。
「あの男は、上手くやっているかな?」
「あの男は異常です、閣下。しかし、ベトナムの時にあの男がいれば我々は負けなかったでしょう。」
伝説の男、リチャード・マーティンコの一番弟子の台詞。信用する価値はある。
「我々は・・・我々の仕事をするとしよう。」
鋭い目付きで水平線を一睨みすると艦橋へと戻っていた。
スーツ姿の男が慌てて後を追う。
>120
シノザキに代わってガラス越しにヘリを見る。
ロビーへの道の途中に血に塗れた自衛官が倒れこんでいた。
>「遅かった、か…?どうする?待つか、行くか」
「・・・行きましょう。周囲に警戒しながら前進します。」
前進しない事には何事も始らない。
パイロットには結局、点滴を打っていないのだ。
倒せなければ、いや、捕獲できなければ一時的に撤退すればいい。
時間があれば散弾を岩塩とは行かなくても殺傷能力の低い素材を弾にする事が出来ただろう。
「・・・あなたのボウガンなら散弾銃に比べて殺傷能力は低い。私は援護に付きます。」
ゆっくりと低い姿勢で前進する。
素足に履いた側靴の中で汗が冷えて凍えそうだ。
どこから持ち出したのか、その場に相応しくないソファーに座るユダが見えた。
違和感に気がついたのはその直後だ。
鉤爪の生えた手でもなく、窪んだ眼窩から流れる血でもなければ、はみ出した腸でもない。
それでも恐らくユダは生きている。奴は恐らく不死身だ。
しかしそれ以上に恐ろしいのはソファーの素材だ。
(・・・死体を確認する時間は・・・無い・・・か・・・)
瞼を閉じたユダにゆっくりと接近する。
ユダまで後10メートル足らずだろう。
所持品:ダブルバレルショットガン(薬室2発予備9発)、シグP226(15)、弾倉(1)、無線機、煙草
100円ライター ,マグライト、 レザーマンツール(10得ナイフ)、暗視ゴーグル
ワクチン×2、アンプル(抽出高分子入り)×6本 、閃光弾×2、アンモニア×2
現在地:狭戸市 傘社研究所外 ユダまで約10メートル
健康状態:健康
(伊達)
>117
「…人を探しているのか」
西村を左肩に担ぎながら、何やら興奮した面持ちの少年を見る。
少年が、閃いた、とでも言うような顔で上げる方法は確かに名案かもしれないが、今のこの状況下で
行うなど、自殺もいいところだ。
「それは名案かもしれないが、恐ろしく時間が掛かるし、この面子の有様を見てくれ…」
肩に担いだ西村をはじめ、桜子の手による治療を受けている重田、川崎の血で濡れた脇腹を顎でしゃくる。
「しかし、その佐々木とかいう少女を探す必要は無い。班長と一緒にいるよ…今頃は屋上駐車場に到着しているだろうな」
ぎしぎしと嫌な音を立てる床から少年を退避させるべく、少年の首根っこを掴まえてずるずると二階階段踊り場まで引っ張る。
名前:伊達雅宗
年齢:21
性別:男
装備品:CQB装備、無線、救急品袋、水筒、背嚢(予備弾薬他食料)
武装:(伊達)…89式小銃(30発)+30連装マガジン×5(市街地戦仕様&ポンプアクション式散弾銃付き(4発)+ショットシェル×10)、9mm拳銃(9発+1)+9連装マガジン×2、
98式軍刀(形見)、手榴弾×3、200連装ボックスマガジン×1
現在地・状況:二階階段踊り場/左肩に西村を担ぎ、右手で希望の首根っこを掴まえて引き摺っている。
健康状態:/良好
「……ぅ」
いつの間にか気を失っていたが、目が覚めたらしい。
「………大丈夫だよ、降ろしてくれ」
そう言いつつ、自分で肩に担がれた状態から降りた。
……耳は大丈夫。聴覚は戻った。身体はまだ痛むが行動に支障なし。
「…身体は大丈夫。ありがとう。大分楽になってる」
そう言いつつ、ホルスターから銃を抜く。伊達の前で器用に銃を回してみせる。
「それに、俺を担いでたらマトモに戦えないだろうし、な」
そう言って川崎の横にならんだ。
自分の首筋にワクチンを突き刺しながら話しかける。西村にとってワクチンは強力な鎮静剤かわりになる。
端からみれば凄まじい絵になるが。
「悪い、心配かけた。希望は……大丈夫そうだな」
……何故だろうか。変に視界がクリアに感じる……。
持ち物:長めの鉄パイプ
ガバメント(7+1)
医療パック
ワクチン(7本)
煙草
鎮静剤
状態:各所に裂傷、火傷、打撲。
状況:聴覚回復。ワクチン投与。
影からそーっと研究所前を見る。
・・まさか生きて地獄を見るとはな・・
・・っ・・
なんか体の調子が・・
所持品: 無し
現在地・状況: 狭戸市南部の傘社研究所前//様子を窺いつつ感染進行中?
自分の状態: 脇腹を貫通・感染?
ノートPC:Unknown(Crash?)
>109
「これは失礼しました。貴女の思索の邪魔をしてはいけないと思いましてね」
花畑の隅、瓦礫の山の頂上で月光を背にしてその男は立っていた。
緩いウェーブのかかった銀髪に整った顔、上等のスーツ、まるでどこかのパーティーにでも向かうかのような出で立ちだ。
この荒野には相応しくない。
「また会いましたね・・・・いや、初めましてかな? 私達はお互いのことをあまりにも知らなさすぎる」
悪く言えば気障な男だ。何をしていても自然と芝居がかった立ち振る舞いになってしまう。
「私の名は、デュラン・スペンサー、この国における傘の最高責任者だ」
少女に向けて優雅な一礼を送る。自信と余裕に満ちた挨拶であった。
花畑の四方、少女を囲むようにして四人のクロノスが姿を現す。
正面にシュレーガー少佐、左右と背後には迷彩色の装甲服を着込んだクロノスが、白い花畑に
戦場の空気を吹き込んでいく。
迷彩色の三体の体格は180cm程、寸分違わぬ姿を持つ三つ子のクロノスである。
「少し、お話しをしましょうか? 貴女の疑問に色々と答えて差し上げましょう」
ここで少しの間を置き、
「・・・・ウラヌス」
その名で、彼は少女に呼びかけた。
所持品:デザートイーグル(残弾x7)、マグナム弾のマガジンx3、携帯電話
現在地・状況:倍尾小学校跡、花畑の隅にある瓦礫の山の頂上、空子をウラヌスと呼ぶ。
状態:健康
>119
「ハハハ、アロハマンか。いいね。脳天気な響きが気に入ったよ」
薫と名乗った女性の言葉に楽しげに答え、青年は歩き出した。
目的地はすぐそこだ。夜空を切り裂くように放たれるサーチライトの光りの下、その場に救いがあると
信じて、この二人はここまで来たのだろう。
「思い出すなぁ・・・・嫌なことは、どんなに嫌でも忘れられない」
ウイルスによってもたらされた地獄、阿鼻叫喚、それが彼の原点であり、前へと進む原動力でもある。
その中で懸命に、助け合って生を掴もうとするこの二人・・・・過去の自分を思い出す。
思い出さずにはいられない。
元々は駐車の為のスペースなのだろうか。その建物の前には数台のヘリが停められていた。
陸上自衛隊のヘリだ。夜空に向けられた蝙蝠避けのサーチライトも彼らの装備なのだろう。
「・・・・・ここが、そうなのか。どうやら僕達の目的地は一緒だったようだね」
ヘリの持ち主達は、研究所の調査に来たのだろうか? それにしても外に見張りの一人もいないというのは・・・・。
「・・・・薫さん、少しの間だけここに隠れていてください。様子を見てきます」
微かに、ほんの微かに、新鮮な血の臭いが漂っている。
穏やかな表情はそのままに、青年は少年を薫に預け、音もたてずに研究所へと近づいていった。
>122>126
死体の玉座の上でふんぞり返っているのは、見覚えのある顔だ。
確かユダといったか・・・・直接の面識はないが、冷酷非常なエージェントと聞き及んでいる。
「・・・・もはや、人間ではないようだね」
彼の姿とこの惨状からして、話しの通じる相手ではなさそうだ。
「・・・・?」
そんなユダに近づいて行く人間がいる。やるつもりなのだろうか。
「いざとなれば・・・・かな。殺生は嫌いなんだけどな・・・・」
サックを地面に下ろし、いつでも獲物を用意できるようにする。
手を出すべきか否か・・・・今は見極める時だ。
所持品:メモ帳、手錠、古びたサック(??、????x100、??????x20、?????)
現在地・状況:狭戸市、傘研究所の前に近い車の陰、ユダから30メートル程の所で様子を見る。
状態:無傷
>131
お〜い、ホンマにアロハマンでええんかお前は?
・・・・もしかしたら冗談の通じへん奴なんかもしれへん。あんまり変なこと言わんとこ。
サーチライトの下にはヘリが何台か置かれとったわ。特に避難所ってワケでもなさそうやけど、何で
こんな所にあるんやろか?
あの建物がそんなに重要なんかな〜・・・まあ、考えてもしゃあないか。
「お〜、行ってこ〜い」
様子がオカシイっちゅうて、一人偵察に行くアロハマン。今のウチでは足手まとい確実やし、あのアロハ
どう見ても動きが素人やない。任せても大丈夫やろ。
ウチは正虎を横に寝かせて、トラックの陰に座り込む。
あ〜〜疲れた。このまま寝てしまいそうや。
「・・・ん?・・・げ・・・!」
アロハマンが行ってすぐ、ウチがうとうとしとった頃、向こうの路地から何匹かのゾンビが走ってきよったんや。
「ぅおお・・・んぎぎ」
ウチはすかさずトラックの下に転がり込んで、気絶しとる正虎を引きずり込む。
そうすると、ジロも潜り込んでくるっちゅうワケや。
・・・しかし、この程度のアクションで涙が出るほど痛いとは・・・怪我はしたくないもんやなぁ・・・
「アロハ〜〜〜戻って来〜〜い。助けてアロハマ〜〜ン」
走ってきたっちゅうことは、あのゾンビはただの動く死体やない。いつかのスポーツセンターで出会た赤ゾンビやろ。
つまり、今のウチでは餌にされるだけや。ここに隠れてやり過ごすことしかできへんがな。
「アロハ〜、こら偽善者面、はよこっち来んかい」
大声で呼ぶわけにもいかず、ウチは必死に向こうで建物の前を覗いとるアロハマンに念を送る。
振り向け〜、ウチらがやられたら次の餌はお前なんやで〜!
所持品:メタルロッド、傘製ライダースーツ
現在地・状況:狭戸市研究所近くの道端、八体のクリムゾンヘッドの接近から身を守る為、正虎ジロと一緒にトラックの下に隠れる
状態:右腕骨折、左手小指薬指骨折、左足骨折、肋骨数本骨折、あちこちにヒビ有り、只今うつ伏せで肋骨圧迫中
>122>126
>「・・・行きましょう。周囲に警戒しながら前進します。」
「了解」
外に出る前に受付に歩み寄り、そこに置きっぱなしだった荷物をまとめる。
ゼリー飲料を一つ取りだし、一気に流し込む。空き袋を受付の向こうへ投げ捨てた
>「・・・あなたのボウガンなら散弾銃に比べて殺傷能力は低い。私は援護に付きます。」
「今度は俺が矢面、か…。」
歩きながら矢の先につけたフィルムケースからナットを抜き取り、ポケットに収める。
これで殺傷能力は更に落ちる。それでも肌に当れば肉が小さく抉れる程度の威力はあるはずだ。
じりじりと前進し、ヘリが見える位置まで到達する。すぐ側に、奇妙な椅子に座るユダが見えた。
迷彩柄のソファーに見えたそれが、積み上げられた死体だと理解するのには時間を要した。
「………クソ、どう仕掛けたもんだろうな」
荷物をその場に下ろし、呟く。最低でも最初の一手で銃は奪いたい所だが…。
所持品:閃光弾(3)、アンモニア(2本)、フィルム、ツールナイフ、遺骨、医薬品、
クロスボウ(矢10本、火薬付き2本、詰め物抜き2本)、グロック19(残弾13)、
無線機、ワクチン、高分子抽出物(6本)、ロープ、カメラ、ディスク、食料
現在地:狭戸市 傘社研究所 敷地内
>132
自分を呼ぶ微かな声、研ぎ澄まされた彼の聴覚はそれを聞き逃すことはなかった。
振り向けば20メートル程後方、二人が陰で休んでいるトラックを八体のゾンビが取り囲んでいた。
「あの二人は・・・・下か」
頭を下げて車体の下を覗いたら、こちらを見つめる薫と目が合った。口を開いて何かを伝えようとしている。
「・・・・とっとと片付けろ・・・・か。無茶を言う人だな。僕が弱虫だったら、泣いて逃げ出す所だよ」
サックの口を開け、中から革製の袖なしジャケット取り出し、羽織る。
続いて中から二つに折り畳まれた金属製の棒のような物を取り出し、
「後ろの彼らに気づかれてはいけない。この武器を持ってきて正解だったかな?」
軽い音とともに一瞬でソレを組み立てる。
弓だ。サイズとデザインは実戦向きにされているが、それはアーチェリーと呼ばれる洋弓であった。
彼が羽織ったジャケットは背部に縦長の大きな袋を備え付けた代物である。
袋から顔を出しているのは無数の矢羽根、動きを妨げることなく、大量の矢を携帯できる理想の矢筒だ。
そこから一本の矢を抜き取り、つがえ、構え、狙い、撃つ。その間、約一秒足らず。
・・・・・空気を切り裂く快音をあげて、第一矢はゾンビの赤い頭部を撃ち砕いた。
「後、七体・・・・これは大変そうだ、ね」
今の攻撃で赤いゾンビはこちらを全員でいただくことに決めたようだ。
恐ろしいスピードで真っ直ぐに突っ込んでくる。
第ニ矢、第三矢、第四矢、それぞれの的に見事命中。しかし、胴体にだ。こちらに来る者を仰け反らせるだけ、頭部
を撃ち抜かなければ彼らに安息を与えることはできない。
「勘弁してくれよ。僕は君達のような亡者が・・・・」
距離を詰められた。相手の爪はもう目の前だ。
「死ぬほど嫌いなんだ」
それでも、彼の穏やかな笑顔は崩れることはなかった。
所持品:メモ帳、手錠、洋弓、洋弓の矢x96、火薬付きの矢x20、ジャケット、古びたサック
現在地・状況:狭戸市、傘研究所の前に近い道 クリムゾンヘッドの一体を仕留め、残り七体に襲われる。
状態:無傷
データ:177cm、71kg、体脂肪率5%、糸目、おさげ髪、アロハシャツ、矢を収納した革のジャケット、カンフーシューズ、
膝までのジーンズ姿の痩せ型の青年
>126 129 133 134
大地を踏みしめる複数の足音と気配にゆっくりと右眼を開く。
ついについについについについに、待ちわびた時が来た、再会の時だ・・・。
俺は屍の玉座から起き、ゆっくりと立ち上がった。
玉座から染み出す粘りのある濃厚な血液が背中から糸を引いて地面に滴り落ちる。
耳を澄ますと、ココからそう遠くない場所で空を切るような音が鋭い音が聞こえた。
数人、部外者が紛れ込んだようだが・・・なぁに・・・邪魔しない限りこちらから手を出す必要もない・・・。
お嬢さんと死合った時のように半透明の鱗が逆立ち、擦れ合い、ギチギチと音を立てる。
湧き上がる衝動を抑えながら、俺は2人に聞こえるか聞こえないかぐらいの大きさで呟く。
「・・・人間だった時に思ったよ、お前等は敵に廻すと厄介だ、って・・・心底敵に廻したくはない、って・・・。
でも違う、それは間違いだ、今なら分かる。お前等は敵に廻してこそ・・・最高に・・・素晴らしい・・・」
ゆっくり、ゆっくりと、視線を敵のいる方向に向けた。
「これで終わりなのか、まだ続くのか、それはわからない・・・。でも始めよう、死合おう殺し合おう。
一切の手を抜くな!遠慮をするな!油断をするな!俺を殺すつもりで来い!武器を使え知能を使え!
俺を殺せると思う全ての戦術と武器を用いて、俺を・・・殺しに来い!!!」
衝動を抑えながら呟いていた声は、だんだんと大きくなり辺り一面に響く叫び声となる。
「・・・でないと、お前達が死ぬぞ?」
その最後の言葉が終わるか終わらないうちに、俺は『敵』のいる場所に向けて人外の速度で走り出していた。
所持品:ベレッタM92F(残弾6)+サバイバルナイフ+投げナイフ(3本)
携帯小型無線機(壊)+身分証+信号弾(3)+無線機
現在地:狭戸市 傘社研究所 外 シノザキ、鈴木に向かって突撃。
状況:死合い開始、全身に刺し傷切り傷(血は止まった)、左眼窩空洞、腸ポロリ、ウィルス覚醒。
>133 >135
ゆっくりとシノザキの左後方1メートルの位置につく。
シノザキが足を止め、矢尻に取り付けられた何かを外し、ポケットに押し込んだ。
二人の緊張に反し、ユダの顔は穏やかだった。
血染めの迷彩柄のソファーなど似合わない。
紅茶とクラシック音楽と時間の流れを楽しんでいるかに見える。
子供がゆっくりと、大好きな伯父さんに悪戯を仕掛けようとしているようにも見えた。
ゆっくりと右目が開き、何かを呟くユダ。
あまりにもか細く、聞き取る事は困難だった。
目が合い、ユダが吠える。
>「これで終わりなのか、まだ続くのか、それはわからない・・・。でも始めよう、死合おう殺し合おう。
一切の手を抜くな!遠慮をするな!油断をするな!俺を殺すつもりで来い!武器を使え知能を使え!
俺を殺せると思う全ての戦術と武器を用いて、俺を・・・殺しに来い!!!」
望む所だった。
「・・・でもな・・・シノザキに任せたからな・・・殺せない・・・」
ああ、そうだ。
殺す事より生け捕りにする方がよっぽど難しいのだ。
>「・・・でないと、お前達が死ぬぞ?」
言葉が終わるよりも早く、ユダが疾走する。
ショットガンを腰だめのまま、撃つ。
ユダの目の前の地面を狙う。
巻き上げられた砂埃をユダが左手を振り回し、払おうとする。
若干、移動速度が下がった程度だが、視界は奪えた。
そのまま後ろへ下がる。
「シノザキさん、一度建物の中に入りましょう!」
ユダの機動力を殺すべく、一度建物の中へと引きずり込むべきだと判断する。
(問題は・・・どうやって殺さずに動きを・・・止めるべきかだな・・・)
ユダに言われるまでも無く、経験と判断力をフル活用させる。
二人の持ち物を、武器を思い出す。
・・・いけるかもしれない。
その為には、シノザキの協力が必要不可欠だ。
所持品:ダブルバレルショットガン(薬室1発予備9発)、シグP226(15)、弾倉(1)、無線機、煙草
100円ライター ,マグライト、 レザーマンツール(10得ナイフ)、暗視ゴーグル
ワクチン×2、アンプル(抽出高分子入り)×6本 、閃光弾×2、アンモニア×2
現在地:狭戸市 傘社研究所外 玄関近く
健康状態:健康
>107 112 123
何かが来た。自分の、いや自分達の寝場所であるこの場所に。
駐車場の隅からノッソリと身を起こすと四つの眼を覆っていた膜を瞬かせる。
二つの頭がそれぞれ辺りを見回し、いくつかの影を見つけた。
興味深そうにそれを見つめる。二本足で立っているがあの臭い奴等じゃない。
それよりしっかりとした動きだ。見たことがない。
シュルシュルと舌を出してしまうのを何度か繰り返すと彼、
いや彼等はゆっくりと歩を進める。
腹は膨れている。この行動はただ純粋な好奇心の産物。
厚い獣の毛に包まれた四肢を動かし、音を立てずに近寄っていく。
体長は3メートル程だろうか、全身を分厚い黒毛皮に覆われている物の、
それは確かに爬虫類の眼と仕草をしていた。
毛皮と頭が二つあるのを除けばコモドオオトカゲに似ているかもしれない。
二つの頭を別々に傾げ尾を引きずりながら彼は少女……といっても、
彼等から見ればそんなことは判別はつかない────
に近付いていく。シュルシュルと舌を出してはしまい、
出してはしまいを繰り返しながら一定の距離を置きただ見つめている。
尾が上がり、床を軽く叩く。
別々の頭を違う方向に傾げながら微動だにしないその姿はある意味、
ユーモラスにも見えた。
双頭の一つが上がり、臭い奴がそれに似ている者に
掴みかかるのを眼に捉える。が、彼等には関係ない。
尾でパタパタ────そうとしか形容できない───
まばらに床を叩きながら、彼等は少女を観察していた。
身を隠すでもなく。
少し高く上がった尾が床に落ち、パタンと少し大きめな音を立てる。
それでも彼等はその体躯を動かさずにジッと珍しい侵入者を見ているのだった。
>135
おいおいおいおい、とうとう狂イやがったか・・
使えそうな武器ハ・・落ちていた鉄筋コンクリートに使うあの棒。
あの2人を殺した後こっちに向かって来るだロうな・・
やるしかなイなこりゃ・・
仕方ないので鉄の棒を構えて突撃。
所持品: 無し
現在地・状況: 狭戸市南部の傘社研究所外//影薄い人が今更ですが攻撃開始。
自分の状態: 脇腹を貫通・感染進行
ノートPC:Unknown(Crash?)
「はぁ・・・はぁ・・・どこにいるんだ?雑賀のヤツ・・・くそ、暗い!」
曇天の空・・・いや、星は見える。見えるが現代社会において月光と星の光のは
町を照らす照明のそれとは違って薄暗くぼんやりとしたものでしかない
ふと右を向くと暗い海のような大地が見えるのが分かる。町に灯は・・・入っていない
反応は薄い、ただ単に感じないだけなのか、重く圧し掛かるように、華奢な肉体に喰い込む
「くそったれ・・・」
小さく漏れる溜息は白く、そしてもとの闇に帰するのみだ。
>123
ふと、何かの音が耳に入った。言わずと知れた亡者の呻き
その声のする方向に重装備の奴がいた。しかも今にも喰われかかっている。
「おいおい・・・」
無敵の自衛隊員もこれまでか?咄嗟にそんな考えが頭を過ぎる。だが―。
こいつは佐々木やらにでかい口を叩いていた覚えがある。ロブほどではないが
それならば放って置いても問題はなさそうだ。現にやつは重火器を持っている。
何も、そう何も問題は無い。俺はそう勝手に解釈してナイフを手で回し、月光に重ねた。
>137
そして・・・一歩足を踏み変える。あえて屋上に小さな足音を響かせる。
「この重圧はお前さんのものかい?だとしたら・・・」
視線は感じていた。それも並々ならぬ、だが、こいつからそんな波動は感じないような気もする。
だが――。
「敵には違いない・・・よな、少なくとも」
双頭の怪物は今まで見た「異形」とは比べ物にならないほどの大きさだ。
だがそれを越える空気圧がこの屋上を包んでいるのも理解できた。
「くそ、植物・・・か雑賀!さっさと来やがれ!」
名前:由比 明良 >由比 彬
年齢: 16
性別: 女
持ち物: バッグは置きました。
装備:制服上 ナイフ
現在地: デパート屋上
状況:ツインヘッドと遭遇
体力:マァマァ
>98
自分の姿をはっきりと認識するや否や、ニンゲンは背を向けて階段を駆け上がっていた。
「ヤれヤレ…失礼な奴ダな……」
肩を竦めてみせ、「やれやれ」と頭を左右に振る。
仕方が無いので、茫然と自分の異様をただただ見るその他を無視し、ツタが濃く絡み合って出来た丸太のように太い足でのしのしと階段をゆっくりと上る。
自分の巨体にとって、階段の上り下りは楽ではなく、一段上るだけでも息切れ(?)しそうだ。
>137、139
昼間のように、とはいかないが、屋上は思いのほか明るかった。自分に視覚は備わってはいないが、明暗ぐらいは大体知覚できる。
空気の流れとそれに乗ってくる匂いに心臓の僅かな鼓動音を頼りに、精確にニンゲンの位置を確認する。
だが、この時既にニンゲン以外の存在を無数に感じ取っていた。
一つはニンゲンの仲間。無数に感じるのは餌である元・人間…そして、異常に大きい奴が一体いる。
その異常に大きい奴は、丁度ニンゲンと対峙する形で向き合っており、完全にニンゲンに対して注意を向けている。
「加勢しテ欲シイのか?」
しゅるしゅるとツタを数本引き摺りながら、ニンゲンの背後にぬっと現れる。
「しテやランことモ無いガ…アイツは無邪気ナ奴ダ。腹ガ一杯ならバ、無闇ニ襲い掛カるこトは無いダロう」
こちらをじぃっと好奇に輝く瞳で見据える双頭のトカゲに「しっしっ」とツタを振る。
「俺ガ知っテイる奴ノ中でモ、アイツは利口ダ。俺のヨうに<学ぶ>トいウことヲ分かってイル…こノまま連れ帰っテみテハどうダ?
芸ノ一つヤ二つ、楽に覚エると思ウが?」
名前:キリングフラワー
年齢:?
性別:?
持ち物:手紙、黒いガラス玉
現在地::デパート屋上
状況:由比と共にツインヘッドと対峙する
体力 :異常無し
>105
何? 何だ? 体がおかしい・・・・あの女、私に何をしたんだ!??
顔を腐る。崩れて溶ける・・・・・・・苦しい・・・・くそう、畜生・・・・。
我が身を蝕む猛毒に苦しみ悶える地下の女王。
この空間が崩れ去るのも時間の問題だろう。
>135>136
ユダが積み上げた屍の上からゆっくりと立ちあがる。
左腕の鱗が波立つように動いた。人間で言えば鳥肌だろうか。
まるで祝詞や呪文のように何事かを呟いている。その声がだんだんと大きくなる。
>「・・・だ続くのか、それはわからない・・・。でも始めよう、死合おう殺し合おう。 一切の手を抜くな!
>遠慮をするな!油断をするな!俺を殺すつもりで来い!武器を使え知能を使え!
>俺を殺せると思う全ての戦術と武器を用いて、俺を・・・殺しに来い!!!」
高らかと歌うように咆える。最後の言葉は打って変わって静かなものだった。
>「・・・でないと、お前達が死ぬぞ?」
つむぎ出した言葉を負い越そうとでもするようにユダが走り出す。
鈴木がその眼前の地面へ向けて発砲した。砂煙が舞い上がり、ユダの視界を奪う。
>「シノザキさん、一度建物の中に入りましょう!」
その言葉をよりも早く、ユダがこちらへ向かってきたと同時に既にに後退は始めている。
要らなそうな荷物は全て足元に置き去りだ。生きていれば取りにも来られる。
「解ってるよ、こんなだだっ広いとこでやりあえるか!!」
くぐったばかりの玄関を、三たび通りぬけた。ロビーの反対側まで走リ抜ける。
鈴木に話し掛けた。
「何か策はあるか?無きゃ俺のやりかたでやるぞ」
腹に差した銃の位置を直す。今にして思えばホルスターをあの黒人から剥ぎ取っておくべきだった。
「最も、俺のやり方つってもただの力押しだけどな」
所持品:閃光弾(3)、アンモニア(2本)、フィルム、
クロスボウ(矢10本、火薬付き2本、詰め物抜き2本)、グロック19(残弾13)、
無線機、ワクチン、高分子抽出物(6本)、ロープ
現在地:狭戸市 傘社研究所 一回
>127 128
地響きを立てて、2階フロアが崩落を始める。
階段にも亀裂が走り、いきなり希望の足元が崩れた。
>136 138 142
俺が勢いよく突っ込んだ矢先、足元目掛けて鈴木は銃をぶっ放した。砂埃が舞い、視界が奪われる。
小さく舌打ちをすると、俺は一端足を止め、砂埃が晴れるのを待つ。
なるほど、目潰し・・・か、集中砲火が来ないという事は・・・研究所内に逃げ込んだか?
砂埃が晴れ、先ほど敵がいた場所には多数の荷物が捨てられていた。
カメラ、遺骨、医薬品、ツールナイフ、ディスク、食料・・・フム、シノザキか・・・。
邪魔な物は捨て去る、なるほどなるほど、優秀で何より・・・。
口を笑みの形に吊り上げ、カメラを拾い上げると、後ろから鉄棒を振り上げ走ってくる男に向かって投げつけた。
俺が気づいていないとでも思ったのだろうか?
男はカメラをモロに顔面に受け、鉄棒を取り落とし、顔を抑える。
俺は男に近づき、右手で胸元の服を掴み、ゆっくりと持ち上げ、喉に爪を突きつける。
「いいか?俺は邪魔をされるのが大嫌いなんだ。自殺志願なら後でゆっくりと解体してやるから、少し待って・・・、・・・?」
そこまで言った時、男の脇腹に赤い液体がついてるのが目に入る。
さらによく見るとそこの服は破れており、その傷口からはまだ赤い血液がトクトクと流れ出ていた。
「ハハッ、そうかそうか、その傷はお嬢さんにでもやられたか?・・・じゃあ、自殺志願の必要もないな」
俺はそう言うと男を掴んでた右手だけで頬り投げる。
男は受身を取れずにそのまま地面に背中を打ちつけ無様に咳き込んだ。
「まあ、俺が戻った時にお前が人間のままか、俺と同じ状態なら喰ってやるよ、ワクチンが間に合うといいな?」
少しだけ、首を男の方に曲げて笑いながらそう言うと、俺は研究所内に入っていった。
所持品:ベレッタM92F(残弾6)+サバイバルナイフ+投げナイフ(3本)
携帯小型無線機(壊)+身分証+信号弾(3)+無線機
現在地:狭戸市 傘社研究所内 玄関付近
状況:全身に刺し傷切り傷(血は止まった)、左眼窩空洞、腸ポロリ、ウィルス覚醒。
>130
デュラン・スペンサー・・・・私はこの男を知っている。
あの日、あの時、あの路地裏で・・・・私は彼に言ったのだ。
生きたい、と。
彼が傘の責任者? この街に災厄を齎したウイルスは傘の造ったものだ。私の体をこんなにしたのも傘だ。
全て彼の仕業なの? それとも・・・・。
「貴方の目的は何? この花は何? どうしてこんな所に居るの?」
聞きたいことは山ほどあるのに、上手く言葉にならない。思いついたことが自然と口から出てしまう。
自分が子供であることを心底悔やむ瞬間だ。
・・・・ウラヌス、それが生まれ変わった私の名前なのか。
馬鹿馬鹿しい。私は私だ。天城空子だ。どんなに姿形が変わっても、これだけは譲れないことなんだ。
・・・・何だか怒りが湧いてきた。余裕たっぷりの二枚目面が気に食わない。
私は目の前の銀色の巨人の迫力に声を震わせながら言う。
「こんな悪い病気ばら撒いてどうしようっていうの!? 貴方がなりたいのはお化け屋敷の主人? 地獄の王様?
何で・・・・・・・・・・・・なんで、よりによってここなのよ!?」
そうだ。世界は広い。私達がこんな目に会っているというのに、どこかでは笑っている人がいるんだろう。
理不尽だ。私はこの理不尽に対する怒りと憤りを目の前の男にぶつけているんだ。
何故、何故、何故、頭の中で疑問が激しい渦を巻く。
私は答えが欲しいんだ。
この体で何をすればいいのか。どうやって生きていけばいいのか。
・・・・彼なら、教えてくれるかもしれない。
所持品:お守り
現在地・状況:培尾小学校跡の花畑、デュランに対しヒステリー気味に吠え立てる。
状態:健康?
>127
>「…人を探しているのか」
「ええ…確か佐々木さんと言う女性が…」 ゲシゲシゲシ…
>「それは名案かもしれないが、恐ろしく時間が掛かるし、この面子の有様を見てくれ…」
ゲシゲシ…ピタッ 「…う…確かに…。 一番軽症なのが私とは…」
>「しかし、その佐々木とかいう少女を探す必要は無い。班長と一緒にいるよ…今頃は屋上駐車場に到着しているだろうな」
「お、それなら…って、ちょっと…微妙に苦しいんですけど…」
私は猫か…? 私は伊達さんに引っ張られ踊り場まで向かう…
>128
どうやら…西村さんも意識が戻ったようだ
「あ、私も自分で歩けますよ…って…何刺してるんすか…!?」
元々注射は好きではないが…首だとより痛そうだ…
>「悪い、心配かけた。希望は……大丈夫そうだな」
「え、はい。 私は…」 っていうかヤバい薬に思えた…何の薬か忘れたが…
「というか、微妙に…西村さんホントに───」 大丈夫か、と聞こうとした。
だがそれは聞こうとしただけになった
>143
な…何…!
「ゆ…床が…」 私の目の前で二階の床が一部は粉々に崩壊し、もう一部は形を保ったまま
一階に落ちていった…
「い、急いで上…へ?」 私の足元が突然無くなった、いや?宙に浮いている?
違う…私の体は…フリーフォールの如く…。
私は手を伸ばし、先ほどは立っていた階段を掴もうとするが…手は空を切るばかりだった…
それでも必死に手を伸ばす…誰かが手を掴んでくれる事を願って…
名前:希望
持ち物:新南部式拳銃(6発装弾・予備弾21) 警察手帳 タバコ2本
ノートPC パズル雑誌 鉄道雑誌 コイン 緑草(3) 特殊警棒 ナイフ
現在地:デパート2F踊り場→中間
行動:突然足元が崩れフリーフォール、手を上に伸ばす
>142
>「解ってるよ、こんなだだっ広いとこでやりあえるか!!」
叫び声と共にシノザキが走り出す。
シノザキが追い抜いたのを確認するとこちらもロビー目掛けて全速力で走った。
玄関を潜り、シノザキの横へと滑り込む。
>「何か策はあるか?無きゃ俺のやりかたでやるぞ」
シノザキがグロックの位置を調節しながら呟く。
「移動しながら話しましょう。距離を稼ぎたい。」
立ち上がり階段を目指し、小走りに移動する。
>「最も、俺のやり方つってもただの力押しだけどな」
「解かっていて手放さなかったんだと思ったんですがね。」
苦笑しながら答える。
「そのロープの材料は電気を通すのが目的だ。電気もまだ生きている。」
非常電源なのか正規の電源かは不明だが。
「スプリンクラーは使えません。この手の研究所だとハロゲンガスで消化を行なう。
ですからボウガンにロープを解した物を使いましょう。即席のスタンガンが出来ますよ。」
どこか・・・狭い空間まで移動する必要がある。
確実に当てられる場所、左右に逃げ場の無い狭い通路だ。そして退路が確保できる場所だ。
「狭くて、コンセントのある所に移動しましょう。研究室まで移動、欲を言えば続きになっている部屋がいい。
上手くいかなかったら二手に別れて・・・そうですね、私が派出に暴れますから屋上で合流しましょう。」
アンモニアや目潰しを使えば動きを封じる事も可能なはずだ。
動きの止まった所を確実に狙えばいい。
「ここ、2階で待ち伏せを仕掛けましょう。」
吹き抜け周囲の廊下を小走りに移動しながら呟く。
幾らなんでもすぐには追いつけないだろう。
所持品:ダブルバレルショットガン(薬室1発予備9発)、シグP226(15)、弾倉(1)、無線機、煙草
100円ライター ,マグライト、 レザーマンツール(10得ナイフ)、暗視ゴーグル
ワクチン×2、アンプル(抽出高分子入り)×6本 、閃光弾×2、アンモニア×2
現在地:狭戸市 傘社研究所 2階 吹き抜けの廊下
健康状態:健康