「で、戦況は?!」
いらいらしたような、甲高い声が飛ぶ。
大人達に混じって軍議に参加するのは、10を幾つも出ていないような少女。
近辺の様子を表した地図に敵味方を表すコマを並べ、落ち着かない様子で爪を噛む。
細い腰には不釣合いな長剣を佩き、瞳には縦の三日月。
「一体、どこからこんなバケモノがわいて来るのよ!?
近隣諸国には、こんなゴーレム作り出すほどの術者は居ないはずでしょ!?」
金属性の塊・・・・、村々を襲った正体不明のカラクリの残骸を、少女が蹴飛ばす。
鈍い音が響いて、少女がしゃがみこんでつま先をさすった。
残骸の方には、何も変化が無いのがまた腹立たしい。
「操騎兵は出せないのか?」
どこと無く、その少女に似通った面差しの男が問いかけた。
装飾の少ない無骨な、だが頑丈そうな鎧を身に纏っている。
「無理よ、戦闘稼動状態まで持ってける人材が居ないもの」
少女の言うとおり、ここには操騎兵のメンテナンスを行える者も、
操騎兵を用いた戦を経験した事のある者も居ない。
他の種族よりも短命な獣人種には、たかだか10数年前の戦であっても、
炉辺の年寄りの昔語りとなってしまう。
「まったく、伯母上はどこをふらふらしてらっしゃるのかしら!」
そう呟いて、少女はまた爪を噛んだ。
と、言う訳で。
大陸西方に焦点を当てた話を、ちょっと遣ってみたいと思うのですがね?
・・・・葉子殿がいらっしゃらないので、『帝國』の定義が良く判らないですが、
まぁ、何とかいたしましょう。
私はいますよ?出来れば、続けたいものですが…
ここ最近の書き込みは無いけど俺もいるぞ。
いつでも行動する準備は出来ている。
とはいえ、話の中心人物となる葉子が来なけりゃしょうがないないんだよなぁ…
こんにちは。以下、私見。
葉子女史を中心にした物語はもう無期凍結しかありませんし、第二部は、既に書き込みをされてる颶風女史を中心にするのがベストだと思います。
しかしそこで(中心の颶風女史はともかく)私たちが今のキャラクタのまま参入するのは不可能でしょう。
なぜなら私たちのキャラクタは“田中葉子の周りに集まった人たち”ですからね。
時系列という意味でも感情的な意味でも、同じメンバが集まることはあってはならないのではないでしょうか。
>183
アレスは仕事の依頼を受けて参上したので、別に今の仕事を断ればそのまま西に向う事も可能なんですが…
駄目ですかね?
久しぶりー。見てるだけだけど一応いるよー。
中の人としては、ティートは最近来たばかりだし、設定もこのままでいけると思ってるのですが…どうでしょう?
ちょこちょこと、状況設定らしき物を投げてみましょうか。
とりあえず、私の里帰りの話になりそうですが。
参入できそうな辺りで、話をふっていただけると助かります。
「承知いたしました、では出来るだけ急いで帰りましょうか」
颶風はそう答えると、手に持った鐘の表面に触れ、遠くにある片割れとの共振を止める。
比較的安価に出回っている、通話鈴。
風の精霊を動かし、対になる鐘を持つ者との対話を可能にする魔法具である。
一定の儀式を行い、対になる物同士のある空間を繋げる事の出来る高級品も存在するが、
現在の颶風の手持ちの中には無い。
あくまで、『声』のみを伝える廉価版である。
「まったく・・・・」
先が思いやられる。
思考の柔軟性に欠ける種族ではある事を認めるのはやぶさかではないが、ここまで酷いとは。
状況の説明は受けた。颶風の判断では、必ずしも悪い状況では無い。
幾つかの策も授けた。このくらいであれば、国元に残してきた物で、しばらくは凌げる。
凌ぎきれなければ、同盟と契約に基づいて、近隣諸国に泣き付けば良い。
それが出来ないほど、国家間の関係が悪い訳でもない。巡礼の旅に出る前に、必要な根回しは済ませてある。
国元にたどり着くまで、陸路で一月半、海路で3週間ほどか。
「帰り着くまでに状況が良くなってくれれば良いのですがね」
呟いて、声が漏れないように周囲に張り巡らせていた風の結界を、解く。
神殿の中庭。
隔てる石塀と垣根のおかげで、外からはそうそう内部の様子を窺い知れない屋外。
本国の大神殿からの通話を終わらせた颶風に、この神殿を預かる司祭が話しかけた。
「西方の魔道技術には、凄い物がありますなぁ!」
「私から見れば、こちらの『銃』などのほうが恐ろしげに見えますけどね。魔力が無い子供でも扱え、威力も大きい」
適当にあしらいながら、ぺたぺたと屋内へ入る。
街に入る為に人の姿を取っているせいで、どうにも落ち着かない。
「颶風殿は、大神殿からの巡礼だとか。この旅が終われば、さぞ・・・・」
戻ったら、神殿騎士か聖女の脇侍のどちらかだ。
神殿での栄達よりも、女神の騎獣としての役目が優先。
「大神殿よりの召喚が有りましたゆえ、数日以内には出発いたします」
取り入ろうとでも言うのか、さらに言い募る司祭の言葉を遮り、伝える。
出来るだけ急いで、旅の支度を整えなければ。
颶風は足早に、寝泊りしている部屋へ戻ろうとする。
「その件で、お願いがあるのですが」
司祭の言葉に、颶風の足が止まる。
「こちらからも、修学というか巡礼と言うか、そのような者を出そうかと考えているわけですよ」
連れて行ってやってはいただけませんか?
そう、司祭が問いかける。
「・・・・この神殿から、ですか?」
気が進まない、と言った調子で颶風が問い返す。
獣人を悪として認識する人間を、獣人が多く暮らす西域へ連れて行くのは避けたいのだが・・・・。
「この神殿だけではなく、広く人材を募って、ですね・・・・」
・・・・付き合いきれない。
颶風は無言で、ぺたぺたと借りている部屋へ向かって足を進めた。
「っと、聞く耳持たん、と言った感じだな」
足早に歩みさる法衣の背中を見送り、司祭が呟いた。
「西域の神官どもは、一体何を考えているのやら」
女神を封印した人まねをする獣どもを放置し、
豊饒の女神を幽閉したままの状況を看過するなど。
それで居て、10数年に一度、思い出したように巡礼を出し、
大神殿の存在を知らしめる。
確かに、東方の神官や司祭達に比べれば、巡礼者の方が奇跡を呼び起こす力が強いが・・・・。
「西域の様子を聞いても、はぐらかすばかりで答えようともせん」
司祭は、下働きの下男を呼びつける。
「冒険者の宿に依頼を出せ、護衛を付けると言えば、あの女も断わらんだろう」
実際の依頼は、大地の女神セレスタに施された封印の調査。
可能であれば、その開放。
>「冒険者の宿に依頼を出せ〜
早くもここから絡んでいいのでしょうかね。
そちらのフラグのような気がしますので一応。
>188
ガンガン絡んでしまってくださると、ありがたいです。
テンプレや、皆様のフリを見て対応いたしますので。
190 :
名無しになりきれ:2005/06/02(木) 22:46:04
◆MAGICuW.NQ
君はコールドライトくんだね。
お久しぶり、またぶっかけてもいいかな?
191 :
名無しになりきれ:2005/06/02(木) 23:45:23
ぶっかけスレ復活!
192 :
名無しになりきれ:2005/06/02(木) 23:54:29
懐かしいなコールドライト。
また楽しもうな?
193 :
名無しになりきれ:2005/06/03(金) 13:23:26
本当に復活したのか?
「依頼? どこからかいね?」
それは言えない、と表情を崩さずに男は答えた。彼がそっけないのは何も今に始まったことではない。
「ふーん。まあいいけどさ。知らなくたって仕事する分には問題ないんだろ?」
机の上に広げられた依頼書の複写に目を通しながら答える。
よっぽど急ぎの依頼だったのか、字がミミズのように踊っている。
指紋型のインクもところどころ付いていて子どものころの黒鉛まみれのノートを思い出した。
あの頃、自分は皆がアルファベットを書く練習をしてるなか一人絵を描いていたのだ。
絵を描いてたときの満足感を、今でも覚えている。
よく怒られなかったな、それとも自分は怒られたのだろうか? 思い出せない。
「……へえ、護衛さ? 一体どんなVIPさんなのかねぇ。いや、わかってるさ。
お〜、いい金額さねぇ。うん、受ける受ける。
いや〜ありがたいねぇ、俺っちに優先してこんな仕事くれるたーね。
俺っちまた頑張って『ヘラルド』の宣伝するからさ、またこういう斡旋よろしく頼むさ。
んで、依頼主じゃなくって直接この護衛する人のトコに行けばいいのかね? はいはい。
じゃあここにサインを……」
怒られたっけ?
普通の先生なら怒るだろう。そうだ。
やはり自分は皆と一緒に書き取り練習をしていたのだ。
ほら、そういえば思い出してきた。ノートにたくさんの文字が何の意味も持たずに並んでいるのを。
大きいのやら小さいの、尖がってるのやら、どれも同じ字なのに一貫性がない。落書きみたいだ。
だがページをめくってみろ。どんどん一つの形へ収束していくはずだ。
落書きはどんどん綺麗な読める字になっていくだろう。それが今の自分の――。
「『フレイ・ハローワールド』っと。
……俺っちって、字へったくそだなぁ……」
>>190-193 「フフ、ぶっかけと言われたら答えるのが人ってものですよねー。
いいですよ? 男性も私は喜んで――」
「デーッド・オア・アラーイブ。ドゥーユーアンダスタン、マスター?」
「オーケーアイスィーアイゴッティットだから
その拳はライブラくぁwせdrftgyふじこlp」
...
「で、ご存知なのですか?」
「いーえー? 今も昔もこのトリップを使ってるのは
このマーツ・ジン・セプトだけですよー? これからはどうか知りませんが。
とにかく私はコールドライトという方(?)を知りませんー」
「それで、ですね」
出立を翌日に控えた午後、順調に修繕が進むカートレー城を訪れた。
門前での多少の悶着は有ったものの、先日の一件のおかげで、
比較的すんなりと城主への面会が許される。
「葉子どのを、お願いできますか?」
先日の一件以来、眠り続けたまま目を覚まさない少女の事を、口に上らせた。
異界からの来訪者と対峙した事は、巫女である少女に、思いもよらぬ負担を掛けたらしい。
颶風自身にも当てはまる事だが、とかく、神々に近しい者は、
異なる属性を持つ相手に対して極端に脆い一面を見せる。
颶風の場合は、来訪者に対する異様なまでの 『拒絶』 として表に現れたが、
葉子・・・・闇の者をその身に宿す巫女である彼女には、自己防衛の為の 『眠り』 として現れたようだ。
「葉子どのの周りに集った者達・・・・『解放軍』の面々の面倒までは、
流石にお願いは出来ませんけどね」
解放軍に参加した他の者達にも、都合や事情があるだろう。
ただ、中心人物である葉子を、一時的にも失った事による影響は免れ得ない。
カートレー城に葉子と共に留まるも良し、以前のように自分の目的を果たす為に旅に出るも良し。
共に行動しようとは、颶風自身も考えてはいないし、
おそらく、『解放軍』に身を置いている者達も同様であろう。
出された茶に手をつける事も無く、言いたい事だけを言って颶風が立ち上がる。
応接セットの卓上では、深みのある色をした紅茶のカップが、薫り高い湯気を上げている。
「生憎、熱い物は不得手でしてね。
・・・・『解放軍』の方々に遭えたら、別れの一つも申し上げたい所ですが」
静かに一礼。
ゆったりとした歩調で、悠然とカートレー城を後にする。
解放軍として集った面々が、この先どのように行動するか。
それは、颶風の窺い知れる所では無いし、わざわざ調べてどうこうすべき問題でもない。
>194-196 フレイどの
「は? 護衛?」
街の神殿に戻って、いの一番に聞かされた事。
・・・・神殿の方から付けられた、護衛。
幾つかの名前が書き付けられた羊皮紙を、押し付けられるように受け取る。
「あまり、東方の方を西域には連れて行きたくないのですが・・・・」
リストを見ながら、苦笑いを浮かべる。
「一応面談を・・・・。え? 今司祭殿が面接中なのですか?」
顔合わせは、出発のその時になりそうだ、とすっかり纏められている自分の荷物を見遣る。
「それにしても、判読に苦労する字ですね」
西域出身の颶風は、東方の文字には馴染みが無い。
「護衛の依頼…?結構急な依頼だね…」
依頼書を見ながら年若い少年が一人喋る
「でも報酬は魅力的だし…それにコレがあれば大丈夫か」
自分の横にある大きなトランク二つをチラリと見やる
「西方の国に行くのか…う〜ん、まぁいいか」
なにか目的でもあるのだろうか、すこし考えた
「まぁ…ヤツだって、どこに行ってるのかわからないし、もしかしたら会えるかも…」
トランクとはまた別のカバンからペンを取り出す
「『ガンマ』…イケナイ、あだ名書いちゃ駄目だ、『ガンメルド・ケイオス』…
これでよし、と」
待ち合わせの場所に依頼者らしき人はいなかった。
そう、「人」はいなかったのである。
「……護衛の者ですが」
若干、陰鬱な雰囲気をかもし出す声。
彼自身も声に出してから自分が動揺していたことに気づいた。
いけないいけない、とまばたき一回。顔には笑顔。
初対面の獣人の認識がそれを“フレイ”とラベリングされた箱に入れる前に
彼はいつもの調子に戻した。
「えーっと、俺っち、『ヘラルド』から派遣されましたフレイいいます。
フレイ・ハローワールドでさーね。よろしくっ!」
フレイの言葉はいわゆる「お国言葉」と呼ばれるものだった。
その理解に固有名詞の置換こそ必要としないものの、独特のイントネーションや
オリジナリティあふれる助詞や語尾の付加省略に戸惑う者は少なくない。
それでも自分がお国言葉を止めないのはやはり、それが自分という人間の一部
だからだと、ぼんやり彼は考えていた。
結局のところ、個人が個人であることの具体例はすべてがその程度である。
そういった大した意味もないことが延々と蛇腹折りにされ、間や折り目に
人の本質をそっと隠すのだ。
護衛、と銘打って集めた冒険者達を前に、熱弁を振るう司祭。
宗教的な情熱に後押しされたその弁論は、同じ教団に属するはずの颶風とは、
まったく見解を異にする物でしかない。
長々と続く司祭の演説を要約すると、
「西域の聖地に獣人どもがのさばっているのは許しがたい」という一言に尽きるようだが。
フレイとガンメルドを含む、志願者数人が司祭の前から解放されたのは、
夜もとっぷりとふけた頃。
前金兼準備金の金貨50枚を渡されたのは良い物の、出発は次の夜明け。
準備に当てる時間は、それほど無い。
>200 ガンメルドどの
>201-202 フレイどの
街を囲む石造りの城壁。
街道に面するように、頑丈な城門が設けられているそれは、
外敵に対する備えの為か。
街の外へ出るという事もあり、颶風はあえて、耐久力に優れた獣人の姿を選んでいる。
街中で行動するならば、尾や耳を隠せば人間と変わらない外見である、『素』の姿をとるのだが。
>「……護衛の者ですが」
城門の反対側、東の方から登る朝日に、眩しげに目を細める颶風の背後から、声が掛けられる。
どこと無く、重苦しい印象を与えるその声の主は、颶風の外見に少なからず動揺しているようだ。
気を取り直したらしい青年の自己紹介の言葉を聞いた颶風は、
他種族にはわからないであろう皮肉げな笑みを浮かべた。
東方の一地方の出である事を窺わせる訛りは、朴訥な印象を与える。
・・・・もっとも、西域の出身である颶風には、東方の言語の細かな違いなどは判らないのだが。
どれも、西域の言葉とは違う、奇異な物である事には違いない。
神殿に雇われたらしい数人の男達を見回しながら、颶風は大きくため息をついた。
司祭に何を吹き込まれたのかは知らないが、獣人である事を隠さない颶風に対して、
敵意の篭った視線を向ける者も居る。
これは、道中無事に進めるとは思えない。
「とりあえず、街道沿いに海へ。沿岸交易船に便乗できれば、陸路よりも遥かに速く進めますから」
前日に手配しておいた馬車の方へ、すたすたと歩みさる颶風。
・・・・大き目の馬車を用意しておいて、良かったかも知れない。
そう、颶風は心の中で呟いた。
(出来れば、彼らと行動を共にするのは、港までで勘弁願いたい物ですけどねぇ)
颶風の希望は、おそらく、叶いそうには、ない。
「…あら」
城門の内より出てきた少女。
年の頃は7、8歳だろうか。フリルをたっぷりあしらった、いわゆるゴスロリのドレスを纏っていて、まるで人形のような印象がある。
名はリリス・アイリス。彼女が見た目通りの年齢でないことに気付く者は少ない。
その彼女の視線の先にいるのは、獣人が一人に人間が数人。近くに大きめの馬車も見える。
(……面白そうね。トラブルにせよなんにせよ)
そう思い、そちらへ向かう。
「貴方達、何をしてるの?そっちの貴方は獣人よね」
一団へと話し掛ける。外見の様子などから、相手などされないであろうことを予想しながら。
>>203.204
賞金稼ぎの自分にとって司祭の熱弁はどこ吹く風とばかり四分の一も聞いていなかった
もらった前金のほうが十分魅力的であった
金貨をもらい満足顔の少年は同じ護衛集の中でも一番若く異彩を放っている
(え〜っと出発は明日の夜明けか…まぁ、いいか)
武器は自身には不釣合いな大きいトランクが二つ、中身はわからない
「あれが、護衛の対象の人かな…え!?」
颶風の姿を見たとき少なからず驚いたがその時だけで終わった
>>201 自分以外の護衛の人間は颶風に敵意を感じられ余り好感は持てない
そんな中、今フレイと名乗った者は喋り方などが他の者と明らかに違う
(なんか、気さくな感じの人だな…仲良くなれそう…)
何故かはわからないがそう思う
>>205 ふと、気がつくと見知らぬ女の子がこちらに話しかけてくる
他の者は無視か気づいていないかのどちらかのようだ
「えっと…悪いけどお兄さん達はお仕事なんだ、お母さんの所へ帰ったほうがいいよ」
相手が何者かも気づかずに用心もせず話しかける
復讐心に駆られた殺戮兵器が我々に恐怖心を植え付けるであろう…
>205 リリス・アイリスどの
(おや、こんな時間に珍しいですね)
時刻は丁度、夜が明けたか明けないかほど。
辺りはまだまだ暗い。
こんな時間に城壁の外に出てくるのは、旅人か警備兵位の物だ。
年端もいかない少女が出歩くような時間では、そもそも無い。
>「貴方達、何をしてるの?そっちの貴方は獣人よね」
「確かに、それは否定いたしませんけどね?」
『話しかけた相手が獣人である』事に対して、それ程の感慨を持たないらしい少女の言葉に、
多少面食らいながら言葉を返す。
颶風の故郷とは違い、この辺りには獣人は少ない。
そもそも、大陸東方における差別と迫害に耐えかねて、
西域に旅立った獣人達の子孫が、颶風を含めたセレストの住人なのだから。
よほどの事情が無ければ、西域の獣人が東方を訪れる事は無い。
・・・・颶風自身のように。
「貴女自身、只人では無いようにお見受けしますが?」
問いには、問いで返す。可能な限り、相手に言質を与える事の無いように。
それは、西方の魔術師達のやり方。
>206 ガンメルド・ケイオスどの
「トランクを御自分で担ぐので無ければ、馬車に乗せていただけますか?
私自身の荷物など、たかが知れておりますから」
そう、言葉少なに促す。
道中を急ぐからこそ、わざわざ馬車を買い取ったのだから。
>>208 「あっ、ハイ、わかりました」
目前の女の子から目を放し、自身のトランクへと向かう
底に車輪が付いているので運びやすいが
持ち上げるには少々辛い
荷物を二つとも馬車に置くと颶風に礼を言う
>>206 少年の言葉に、リリスは彼をちらりと見て
「あたしみたいな相手のことを少しも疑問に思えないなら、他人には話しかけないことね。少なくとも貴方よりはあたしの方が年上よ」
そういうとそっぽを向いてしまう。
彼女には、こうして他人に絡むのを好む傾向がある。
>>208 「そうね…獣人を見ても驚かない辺りは“只人では無い”と表現出来るかもしれないわね」
実際、リリスが驚かなかった理由は今までのさまざまな旅の経験と元からの性格にあるのかもしれないが、その事は彼女自身には関係がないし興味もない。
今興味があるのは―
「それより、初めの問いにまだ答えてもらってないわ。貴方達、一体何をしてるの?」
>207
「領民の避難が済むまでで良い! それまで街道を守れ!」
赤毛の青年が、操騎兵の制御胞から身を乗り出して指示を下す。
「あんまり派手に機体を壊すなよ! マイスターが戻ってこない限り、
修理なんぞろくに出来ないからな!」
元々、セレストにはゴーレム魔法を心得た者が少ない。
いくら公立の工房が存在するとは言え、その長が不在の今では、
修理する術が無いも同然である。
正体不明の殺戮兵器群。
他国からの援助を受け、何とか犠牲の数を抑えてはいるが・・・・。
前線に出ている操騎兵もその乗り手も、隣国から借り受けている者達である。
それに頼り切る事は出来ない。
「戦況、やっぱり厳しいわよね・・・・。伯母上はいつになったら戻ってくるのかしら」
長剣を佩いた少女が呟く。
以前に東方へ赴いた経験のある従騎士が、宥めるように声を掛けた。
「グライダー使えれば1週間。フロートシップでも同じくらいだな。
・・・・もっとも、東にはそんな気のきいた物は無いから、1ヶ月くらいかかるんじゃないか?」
「そう言うなら、兄様が東に行ったときに、伯母上にグライダー渡してくれば良かったじゃない!」
「『下手に私の癖が付くと厄介だから』っつって受け取らなかったんだよ!
多分、海路で帰ってくるんじゃないか?陸路だと、普通に2ヶ月くらいかかるし」
「まったく、いつになったら帰ってくるのかしら!」
腹立たしげに言うと、少女は足音も荒く歩み去る。
少女の兄である従騎士も、急いでその後を追った。
>209 ガンメルドどの
「礼の必要は御座いませんよ。大荷物を抱えている方がいらっしゃると、
旅の速度が落ちる可能性が御座いますからね」
それだけ、先を急いでいると言う事か。
颶風は、さっさと御者席に乗り込み手綱を取る。
>210 リリスどの
「こんな朝早くから城門の外に出るのは、大抵が警備兵か旅人と、
相場が決まっているのではありませんか?」
ある程度の情報を与え、後は相手が気付くのを待つ。
そわそわと地面をかく馬を、手綱を引いて押えた。
馬車の進行方向にいる少女を、いくらなんでも跳ね飛ばす訳にはいかない。
>>210 リリス
「えっ…?年上…?」
相手の雰囲気に呑まれ大した言い返しもできず
オウム返しで終わってしまった
(う、何か、どっかで言われたような…
でも年上って…?呪いか何か…?)
自分なりの適当な解釈をしながら少女から離れていく
>>211 颶風
「あ…スミマセン、ちょっといいですか…」
自身のトランクから武器を取り出す
全ての武器はトランクに入っているため
馬車に置いていては緊急時に時間がかかる
取り出したのはオートマの拳銃が二つ
ハンドメイドなのか、その道でも見慣れぬ型の物だ
銃を握った時、ニヤリと笑ったように見えたが装着すると元の顔に戻る
「待たせてスイマセン…準備できました」
>213 ガンメルドどの
>「待たせてスイマセン…準備できました」
「乗ったままで構いませんよ? 徒歩に併せると、かえって馬を疲れさせてしまいますし」
用意した馬車は、4頭立てのそこそこ立派な物だ。
数人乗り合わせても、人が歩くよりもその速度は速い。
「では、われわれは先を急ぎますので」
ゆっくりと、手綱を緩める。
歩き出した馬に、手綱を通じて巧みに指示を出し、
声をかけてきた少女・・・・リリスを避けて、街道へ向かわせた。
港町へ出るには、街道沿いを進み、何事も無ければ5日と言った所か。
それほど大した旅支度をしているわけでもないが、充分だろう。
途中に点在する村落で宿を取る事も出来る。
次の集落までは、この調子でも夕方にはたどり着くだろう。
行動:馬車を出す。 夕暮れ時には、次の町へ到着。
(注・他の参加者のレスがあれば時間を巻き戻して対応しますが、
【一回馬車を出した】と言う事実に変更は御座いません)
>>214 走り出した馬車。それを目で追う少女の顔には、大した感情は見受けられない。
「…」
それが自分の横を通り抜ける一瞬のうちに、素早く近付くと後ろに飛び付く。
屋根までよじ登ると御者席の上まで近付き、下へと顔をのりだした。
「ついていってもいいかしら?最近トラブルすらもなくって、少し退屈していたの。ちなみに、拒否されても降りる気はさらさらないから」
そう言うとさっきまでと同じ無表情のまま、相手の返答を待った。
行動:馬車に飛び乗る。颶風に問いかけ返答を待つ。
>215 リリスどの
>「ついていってもいいかしら?最近トラブルすらもなくって、少し退屈していたの。
>ちなみに、拒否されても降りる気はさらさらないから」
「止めは、致しませんですがね」
素早く、考えを廻らせる。
あっさり付いてくる事を決めたのだから、特に『留まらなくてはならないしがらみ』などは無いのであろう。
そう、考える。
流石に、颶風が『誘拐犯』として扱われる可能性が無いとは言えないが、
先ほどの発言を考えれば、とうに独立している可能性のほうが高い。
自分の言動に対して、充分責任が取れる物と判断する。
「こちらに不利益が出るようなら、それなりの対処を取る事になるでしょうが」
外見上幼く見える相手に対して、きっちりと責任を負わせようとするのは、種族特性による物か。
颶風の種族は、基本的に氏族単位で子育てを行う。
血縁関係にある子供達を一箇所に集めて、集団生活を送らせるのだ。
濃密な親子関係が育まれるのは、子供が乳離れするまでの一年間。
子供達の集団を離れるのは、基本的に一人でも生きていけることがハッキリしてから。
・・・・ゆえに、一人で居るリリスを、『社会的には成人している』と判断するわけで。
成人しているのであれば、『自分の言動に責任を持つ』のは当然の事である。
もっとも颶風自身は、『可能な限り自分に負わされる責任を回避する』ような言動を取っているのだが。
行動:馬車を進ませる。リリスに対してのアクションは、特に行わない。
>>214.215颶風 リリス
「あ、スイマセン、じゃぁ、失礼して…」
他人の邪魔にならないようトランク共々降り口に近い位置に座る
走り出した馬車がそれほど進まないうちに先ほどの女の子が屋根に飛び乗るのを見た
「な…!やっぱ只者じゃねぇ…」
咄嗟に構えた銃をホルダーに収めながら呟く
銃を握っていた時の厳しい顔つきから変わりいつもの優しげな顔で御者席を見ると
颶風とリリスが会話しているのが伺える
どうやらリリスの同行が決まったようだ
「か、彼女ついて来るんだ…ま、まぁ大丈夫だよね…」
分別のありそうな颶風がいいと言ったのだから
恐らく、自分の口出しする必要は無いだろうと思った
行動:現状待機
名前:シュプーレベルケ・メタルワーレンファブリーク
年齢:不明(外見年齢20代前半?)
身長/体重:195cm/89kg
種族:不明
職業:精霊使い
性別:男
性格:寡黙
装備:軍装(コート、野戦服、フリッツヘルメット)
容姿の特徴・風貌:常に軍用コートと軍服、ヘルメット、マフラーで顔を覆っている。
ヘルメットとマフラーの隙間から僅かに瞳が覗いているだけである。
その他特徴:簡単に言えばWWUのコートを着た独逸兵。
趣味:精霊と心を通わす事
恋人の有無:不明
好きな異性のタイプ:包容力のある女性
一番の決めゼリフ:「…精霊は常に我等と共に在る」
将来の夢(目標):不明
簡単なキャラ解説:寡黙な男。自らについて喋る事は無く、その為か謎が多い。
素顔も不明であるが、僅かに隙間から鳶色の瞳を窺うことが出来る。
精霊を使役しており、精霊の力を利用して戦う。
>217
がたごとと揺れる馬車に身を任せ、男は流れる景色を何気なく見ている。
先程降り口の近くに少年が座ったが、どうやら此方の存在に気がついていないようだ。
それは仕方が無い事かもしれない。この仕事を生業としている自分は、気配があるようで無い存在だ。
意識せずとも気配が勝手に消えている…肉眼でその存在を捉えたとしても、自分の存在をはっきりと認識出来る者は稀有だ。
少年は此方の存在に気付いてはいないようだが、仕事をするのに必要な装備が詰まった背嚢や幾つかのトランクケースには
気付いているだろう。それらからして同乗者がいると判断しているかもしれない。
少年はその外見に似合わぬ無骨な拳銃を二丁、トランクから取り出してホルスターに収めていた。
(彼も同じ穴の狢か…)
腰に下げた二丁の大型拳銃に手を触れる。
ホルスターに収まっているのは、モーゼルタイプの拳銃。だが、従来のものよりも遥かに大型だ。
其れもその筈。撃ち出す銃弾は9mmパラベラムや7.63mmモーゼルなどではなく、ライフルに使用される7.92mm×57弾だ。
そのため機関部と弾倉、銃身がモーゼルとは比べ物にならないほど大型になっている。
「……」
何気なく片方の大型モーゼルをホルスターから抜き、遊底をスライドさせて弾倉内に収まっている強装仕様のライフル弾を見る。
弾頭に特殊な文字が刻印された、精霊を使役する為に銃弾だ。通常弾よりも遥かに威力で勝っている。
そうやって暫くの間、モーゼルを弄っていた。
行動:モーゼルを弄っている。
>>216、
>>217 「ありがとう。貴女の不利益になることは極力行わないから安心して」
そう言うとそれ以上颶風の邪魔をしないうちに屋根の上に戻り、再び、今度はガンメルド寄りの客席の窓に顔を出す。
「何処かにあたしが座れるくらいの場所あるかしら?ずっと屋根の上なのはそれなりに辛いんだけど」
>>219 「それとそっちの貴方。そういう物騒な物をこんな所でいじってるのはどうかと思うわよ」
と、自分とは逆の側にいる、存在が希薄な男に声をかける。
故意にか無意識にかはわからないが、男は気配を消しているように見える。
とはいえ、見えないものも見えるようにと訓練している彼女にとってはあまり関係のないことだが。
行動:移動して客席の人間に声をかける。
221 :
◆AU/OjWxByc :2005/08/09(火) 13:30:25
か
222 :
◆F//xCnU1H. :2005/08/09(火) 13:31:37
か
223 :
熊:2005/08/09(火) 13:32:47
ガオガオ…ガオ
224 :
◆FwwzSV6KyI :2005/08/09(火) 13:33:57
な
225 :
◆vTD990UodI :2005/08/09(火) 13:36:12
ガイガー
>>219シュプーレベルケ
「……!?」
誰かに見られているような気がして周りを見る
だが馬車の中の人間はこちらを見てるわけではなさそうだし
誰かいれば勘付くはずだ
「気のせい…かな…?でも誰かいたような…」
見えないものはいないものと決め込んで視線を変える
>>220リリス
「うわっ…!」
窓から急に顔が出てきて小声ながらも声を上げてしまう
少し顔を赤らめながらリリスの話を聞いてみるとちょうど自分の左隣が空いている
右隣は残念ながらトランクの席だ
「じゃぁ、ここでよければ座れるけれど…って誰と話してるの…?」
誰もいないはずの場所に話しかけるリリスの不審を抱く
行動:一応の場所提示
可能なら、【イベントを起こしたら、そのイベントの間は起こした人がGM】と、
いう形式で行きたいものですね。
>220 リリスどの
御者席、颶風の隣に一旦落ち着いたかに見えた少女が、
再び馬車の屋根の上に戻る。
どうやら、箱馬車の中に居る方が居心地が良いと判断したようだ。
換気の為にあけてある窓から、中に向かって声を掛けている。
長旅に耐えられるだけの頑強さと、
それなりの荷物を運べるだけの大きさを主眼において選んだ馬車だ。
乗り心地の方は、荷馬車よりはマシ、乗り合い馬車と大差無し、と言った程度でしかない。
>226 ガンメルドどの
馬車の中から洩れ聞こえる会話に耳を澄ませる。
どうやら、少女は無事に中に招き入れられたようだ。
多少、速度を上げても大丈夫だろうか?
先を急ぎたいのは山々だが、とりあえず、
馬に無理をさせない速度で馬車を走らせる。
まだ先は長い、こんな所で馬を使い潰すわけには行かない。
平らに均された街道は、林の中を抜けてさらに先へと続いている。
名君、として知られる領主を戴いた土地だ。
インフラ関係の整備は、それなりに行われているらしい。
林の中に馬車を進めると、外よりもひんやりとした、
多少水気を多く含んだ空気に包まれる。
定期的に手入れをされているらしい下生えの少ない林の中、
今までのペースを変える事無く馬車を進ませた。
ふと、それまで当たり前のように鳴き交わしていた鳥の声が止む。
風が、汗と煙草の匂い、薄い焦りと興奮の臭気を運んできた。
行く手の茂みが、不自然に大きく揺れる。
颶風は、辺りの光景を楽しむかのように、ゆっくりと手綱を絞って馬車の速度を緩めた。
―――随分と、隠れるのが苦手なようですね?―――
一気に手綱を緩めると、御者席に備え付けられた鞭を振るって、
盛大な音を立てて馬を走らせた。
茂みの中から慌てて立ち上がった男達が、ろくに狙いもつけないで矢を放つ!
状況:待ち伏せ?
颶風の行動:馬車をいきなり、全速力で走らせる。
>220
少女に注意され、大型モーゼルをホルスターに収める。
どうやら彼女は自分の事をはっきりと認識出来るらしい。稀有な存在だ。
>226
しかし、少年は相変わらず自分の存在に気がついていないようだ。
これから共に旅をする間柄、存在を認識されないようでは何かと不都合が多いだろう。
「……俺の肉体は確かにこの現世に存在している。だが、この魂は限りなく黄泉に近い場所に存在している」
自らの存在を誇示する様に、少年に声を掛ける。
「驚かせたのなら謝ろう。だが、俺の存在の希薄さは俺の意思に関わらず、靄のようにあやふやだ」
そう言って立ち上がると、自身のトランクケースを開け、中から長大な重機関銃であるMG131と其れの
弾薬である、15mm×96弾の200連ベルトリンクを取り出す。本来ならばMG131は13mm×64弾を使用するのだが、
これも大型モーゼル同様、彼の手でより強力な弾丸を撃ちだせるよう改造を施されている。
>227
幾つもの矢が降りかかり、その内の数本が馬車の壁を貫通して中に飛び込んできた。
しかし、動じる事は無い。MG131に備え付けてあるベルトを肩に掛け、ニ脚を掴み、馬車の降り口で立ち撃ちの姿勢を取る。
「……」
MG131の銃口を矢が放たれる叢に向け、引き金を無表情のまま引く。
直後に物凄い射撃音が銃口から鳴り響き、馬車の中は轟音で満たされた。
銃口から凶悪な大口径弾が叢に向ってばら撒かれ、排莢口からは次々と焼けた鉄の様に熱い空薬莢が吐き出される。
行動:叢に向って重機関銃で掃射。
>>226 「ありがとう」
ガンメルドの隣に座ったのちに礼を言う。それくらいは一応の礼儀だろう。
言葉の様子から察するに彼は、やはり存在の薄いその男には気付いていないらしい。
「見えていないのなら説明しても無駄よ。気にしなくていいわ」
>>227、
>>228 四方から弓矢が飛び来る。だが彼女は冷静に口の中で呪文を唱えると、馬車の周り、特に御者席と馬の周りを中心に風の魔術を発動させ、弓矢の行方を散らす。
元々正確に放たれた矢ではないようだが、万一のことが起きないとは限らない。
耳を押さえて轟音に耐えながら次の行動を思考する。
行動:魔術を発動して馬車の周りに風を起こす。
>>228,229 シュプーレベルケ リリス
「う…やっぱり、今のボクじゃぁ、戦闘には向かないんだな…」
なるべく聞こえないように小声で呟く
しかし少し俯いているところへ男の声が割り込んでくる
「えっ?なっ、何…!?」
驚いているところに謝罪の言葉が入り話を続ける
どうもこの旅は不可思議な人間にばかり会うのだな、と心の隅で関心するのは内緒である
>>227 馬車に降り注ぐ矢の一本が運悪く自分に向かって飛んでくる
ガンメルドは腰の二挺拳銃を引き抜くのと回避を同時に行う
急加速の所為でバランスを崩しかけたがすぐに立て直したようだ
「弓矢なんぞでお出迎えとはな、相手をよく知らねぇみたいだぜ!」
馬車から身を乗り出し
シュプーレベルケと同じく叢を改造二挺銃「弐式 双龍」で乱射する
もっとも装弾数は片方六発ずつ、計十二発しかないのだが
行動:叢に乱射
残り弾数:7/12
一応、颶風は聖職者である。
一時期ぐれて魔術師となってみたり、神殿内の派閥争いから逃れて、
大陸の東の果てまで彷徨ってみたりしてはいるが、
それでも、神殿内では中堅程度の地位にある事は間違いない。
・・・・派手な銃撃戦を開始した、【神殿から差し向けられた護衛達】に、
その事がどれ位理解できているのかは疑問だが。
一応この旅においては、護衛達にもアコライト(侍祭)としての身分証が発行されているはずなのだが。
颶風の宗派においては、
【食べる為以外の殺しは、それを禁ず】と言う戒律があるわけで。
しかも、颶風はその総本山所属の、カチカチな原理主義者なわけで。
・・・・だからこそ、多少の攻撃では内部までダメージが伝わりにくい箱馬車を選び、
待ち伏せを速度を上げる事によって振り切ろうとしたわけだが。
「もし、矢を打った方が一般人だったり、お亡くなりになったりしたら如何するつもりなのでしょうね?
・・・・まぁ、後者になっていたら、責任を持って食していただきますが」
>228 シュレープベルケ
馬車の中から響き渡った轟音に、驚いた馬が4頭ともてんでに暴走を始める。
人間種よりも聴覚に優れた獣人種の颶風である。
射撃音による聴覚へのダメージのお陰で、すぐには対応できそうに無い。
>229 リリス
ふわりと、馬車の周りの風の流れが変るのを、羽根やヒゲに当たる空気の感触で感じ取る。
風の壁に阻まれて、それ以上の攻撃は届かなくなったようだ。
・・・・もっとも、すでに矢の飛来は無くなっていたが。
矢の変わりに、銃撃を受けた者達のうめき声が聞こえてくる。
>230 ガンメルド
基本的に、この大陸には銃器の数が少ない。
元々の技術が、他の大陸から渡って来た物だからだ。
ゆえに、半分鎖国状態にある西域には存在しないし、
他の大陸との交流がある東方においても、限られた人数しか持っては居ない。
「あまり弾を無駄打ちすると、この先補給に苦労する事になりますよ?」
馬車の制御に苦労しながら、一応それだけは伝えておく。
颶風の行動:暴走した馬車の制御
襲撃者の行動:様子見。状況は不明(負傷者の出た可能性高し)
>231
矢は止み、熱せられた中華鍋の様にじゅうじゅうと銃身から煙を立ち上らせているMG131を引っ込める。
叢の中の襲撃者達がどうなっているかは知らないが、15×96mm弾を喰らえば挽肉は免れない。
「さて、これで脅威は無くなった訳だが…」
先程よりも遥かに激しく揺れている場車内。床に散らばった空薬莢が跳ねる。
「少々遣り過ぎだな」
MG131を肩に吊り下げ、自分がばら撒いた空薬莢の御蔭で足の踏み場が無い場車内を見て呟く。
行動:銃撃を止め、様子を見る。
>>231 攻撃がとうに止んでいるのに気付き、術を解除する。
と、ふと耳に入った言葉から生じた疑問を、御者席の颶風へと投げ掛ける。
「獣人の貴女。あたしは無宗教なのだけど…貴女は何かの宗教の信者だったりするのかしら?確か…無益な殺生を是としない宗派があったはずなのだけど」
そしてしばし状況を考えてから
「今の銃撃では少なくとも怪我人くらいは出ているでしょうね。死人も出ているかもしれない。必要なら彼らに蘇生術か回復術を掛けてくるけれど?」
行動:颶風に問いかける。
234 :
名無しになりきれ:2005/08/16(火) 21:14:32
すすまねー
235 :
名無しになりきれ:2005/08/16(火) 22:41:49
すすめよー
>>231 颶風
襲撃者の攻撃とこちらの銃撃が止むのを確認して
片方の銃をホルダーにしまう
「あぁ、大丈夫だぜ、補給はこっちでなんとかできる、オレも普通じゃないからな…」
最後の言葉はボソリと聞こえないように呟いた
もう片方の銃はクルクルと回しながら玩ぶ
>>233 リリス
「まぁ…あんな銃撃じゃぁ、死人もでるかもしれねぇな…」
ちなみに自身の銃撃を言っているのではなく
シュプーレベルケのことを言っているのだ
「オレの「双龍」は扱いやすいけど威力はあそこまで高くないからな、
まぁ、急所に当たっちまえばそりゃ死ぬけど…」
>>232 シュプーレベルケ
「それよりアンタは…え〜っと名前は聞いてないよな…」
後頭部を掻きながら思い出そうとするが
如何せん名前を聞いていないのだから思い出せない
「まぁいいや、アンタのほうは弾丸は大丈夫なのかい?」
指を指しながら問いかける、どうやらちゃんと見えているようだ
>236
「問題ない。俺にもそれなりのツテというものがある…」
MG131に新しいリンクベルト式弾薬を装填し直すと、ガンメルドに向き直る。
「それと俺の名はシュプーレベルケだ。好きに呼ぶといい」
>233
「それと俺は一々馬車を停めて襲撃者の治癒を行うなどと言う、全く以って無駄なことに
時間を割くべきでは無いと思うが?…そもそも彼等もそれなりの覚悟があって此方を襲ったんだ。
それとも何か?君は一々撃退した襲撃者の傷を態々直し、また襲撃出来る様にしてやるというのか?
君はどちらの味方だ?此方か?それとも彼等か?…君は超越者かもしれないが、君のその強力な力来る
慈悲に振り回される我々のことも考えてくれ。襲撃者の傷を直したければ君だけが馬車を降りてやればいい」
それだけ言うと、今度は御者席に座る護衛対象に向き直る。
>231
「今回、俺が受けた依頼は貴女の護衛だ。悪いが俺は宗教には疎くてね。俺は精霊と俺自身を信じている。
襲撃者は片っ端から打ち倒し、貴女の安全を優先する。だが、宗教は関係ない。一々殺した相手の肉を食いはしない」
言いたい事を言い終わったのか、その後のシュプーレベルケは口を固く閉ざしていた。
行動:>231と>233に言いたい事を言う。
238 :
名無しになりきれ:2005/08/21(日) 16:44:50
終ったな
239 :
スピカ:2005/08/21(日) 17:50:53
まだ終らんさ
ガンダム良いね
>239
お前は派手スレで遊んでろ
241 :
名無しになりきれ:2005/08/21(日) 23:36:54
まだだまだだ
暴走した馬車、御者台の上で颶風は強く手綱を引き絞る。
しかし、マシンガンの轟音に、狂ったように駆ける馬を御する事は難しそうだ。
かと言って、いつまでも馬車自体を暴走させ続けるわけにも行かない。
「仕方、ありませんね」
4頭分の手綱を、丁寧に整えられた鋭い鍵爪で一息に切り離す。
そのまま、颶風は御者台から立ち上がると、
左手で法衣の腰を抑える帯を解き放ちながら、器用に頚木の上を駆け抜ける。
しっかりと鳥の物に近い形状の足で頚木を掴みながら、馬が繋がれている箇所まで走り抜けると、
頚木に馬を固定している幅広の革ベルトを、手綱と同じように、鋭利に研ぎ澄まされた鍵爪で切断した。
馬具による束縛を解き放たれた馬は、4頭ともてんでバラバラに、下草を刈り込まれた森の中を走っていく。
後で使い魔に追わせれば、直ぐに馬を捕らえる事が出来るだろう。
・・・・全てが無事に取り戻せる保証など無いが。
今まで馬の背によって支えられていた頚木が、ごとっと音を立てて落ちる。
箱馬車の全面に貼りつくようにしながら、颶風は強く念じた。
中途半端な今の獣人の姿から、女神と、その器である聖女を背に乗せる為の獣の姿へと変わる為に。
・・・・人間などにこの姿を見せるのは不本意だが、まぁ、仕方あるまい。
種族の基準からすればいささか華奢に過ぎる手足が、その太さと膂力を増す。
爪牙の支族や長鼻の支族などの、体格に優れた獣人種に比べれば多少劣るが、
性差を考えに入れたとしても、颶風の属する鬣の支族もけして馬鹿にした物ではない。
普段は指の肉の間に仕舞い込まれている鍵爪が、踏み固められた街道の土の上に太い傷跡を残す。
切れ味を念頭に置いて手入れされた鍵爪が、鋭い音を立てて割れ、
滲み出した血が、颶風の純白の毛並みに赤い染みをつける。
馬車を強引に押し留めたのは、颶風が変じた白いグリフォン。
その体躯は、野生種の獣のグリフォンよりも二周りは軽く上回る。
長い幅広の布を巻きつけ、要所をピンと紐で止めた若草色の法衣がその体躯を被う。
腰を抑える帯を解いたのは、この姿に変わる為か。
・・・・帯を巻いたままでは、帯が千切れるか胴体が絞まるか、どちらにしても始末に困る事になっただろう。
馬車の動きが完全に止まった事を確認し、颶風はゆっくりと馬車から離れた。
割れた爪から流れだす血が、その歩みに連れて白茶けた土に痕を残す。
だが、颶風は出血に頓着する事も無く、待ち伏せを掛けていたらしい男達の方へ足を進めた。
>233 リリスどの
>「獣人の貴女。あたしは無宗教なのだけど…貴女は何かの宗教の信者だったりするのかしら?
>確か…無益な殺生を是としない宗派があったはずなのだけど」
>「今の銃撃では少なくとも怪我人くらいは出ているでしょうね。死人も出ているかもしれない。必要なら彼らに蘇生術か回復術を掛けてくるけれど?」
颶風が身に纏っているのは、大地母神に仕える者が纏う法衣である。
・・・・完全に、獣人である颶風に合わせた、西方の流儀の物だが。
リリスの言葉に少々考え込み、慎重に言葉を選びながら返答する。
「全ての母は、一度手元に呼び返された命を再び手放す事を嫌います。
回復はともかく、蘇生までは」
言外に、死んだ者はどうしようも無いと告げる。
>237 シュプーレベルケ
「ならば、私は貴殿と行動を共にする事は出来ませんね。
何処へなりと去れば宜しい。・・・・そもそも、私には護衛は不要の物ですから」
きっぱりと言い放つ。
そもそもの、神殿からの依頼は【女神の封印の調査】であり、【西方へ戻る司祭の護衛】ではない。
この旅に神殿の方から派遣された者達の意図が、護衛する事に無いのは颶風にも容易く読み取れる。
護衛であるなら、颶風達西方の獣人がことさら嫌う、銃器使いを多く配置する必要は無いのだから。
更に言えば、獣人の戦士に対して護衛をつけるなどと言う事は、侮辱でしかない。
行動:馬車から馬を切り離し、強引に馬車を止める。
>>236 「“双龍”というのはそれのこと?」
ガンメルドの銃を指し、確認のためだけに問いかける。
「それと…貴方もそれなりに変わり者のようね。さっきまでと口調が違うのは気のせいかしら?」
>>237 「貴方に話しているんじゃないの」
普通なら少々むっとするような台詞を平然と言い放つ。
「それにあたしには“馬車を停めて”と言った覚えはないわ。そんな必要はないもの。更に言うなら“命に別状はない”のと“自由に動ける”のは別物。“また襲撃出来る”までに回復させる気はないの。解ったら口出ししないでもらえるかしら?」
>>242 「…それもそうね。なら回復だけでもしてくる?」
と、グリフォンの姿に変わり、男達の方へと動く颶風に再び別の問いかけをする。
「何かするの?手伝えることはあるかしら?」
行動:ガンメルド、颶風に問いかけてシュプーレベルケに言いたいことを言い返す。
「聞いてねぇ・・・・。聞いてねぇよ、こんなの・・・・」
がたがたと震えながら、まだ少年と言っても通じるような年頃の青年が呟く。
目の前で、数人の仲間が一瞬でミンチにされたのである。
脅えるのも無理は無い。
青年の服装は、一般の町人に毛が生えたようなもの。
直ぐ傍に落ちている短弓と併せて、狩人と言われれば素直に納得できるような身形である。
弓も矢も、子供の玩具と大差無い、
良くこれで厚さ数センチもある木板を撃ち抜けたと思えるようなちゃちな物である。
青年の仲間が、街中で盛大に金を使って、
大急ぎで旅支度を整える神官の姿を見たのはつい2日前の事。
・・・・颶風が、護衛の件を知らされた直後の事。
大地母神に仕える聖職者は、総じて平和主義者が多い。
だからこそ、容易い獲物だと信じて、ちょっと金を分けてもらうようなつもりで襲撃を計画したわけだ。
もちろん、命まで奪うつもりは無かった。
当たり所が悪かったり、抵抗が激しかったりすればその限りでは無いが。
まさか、こちらが声を掛ける間もなく相手が逃亡を図ったり、
この大陸では希少で高価な鉛弾を、これでもかとばかりに叩き込まれるとは予想していなかった。
銃弾を撃ち出すのに必要なほど高性能な火薬は、他所の大陸からの輸入に頼るしかないのだから。
盗賊達に向かって撃ち出された銃弾を、正規の貿易ルートで手に入れようとすれば、
それだけで5人家族が数年、裕福な暮らしを送る事が可能なだけの金が必要になる。
その事を考えれば、ほんの10名足らずの相手に、これだけの銃弾を叩き込むなどの、
常軌を逸した行動を取るのは躊躇するのが普通だ。
・・・・もっとも、相手の意図も、周囲の意図も確認する事無く、
これだけ惜しげも無くばら撒くような相手に常識など通用するはずも無いが。
紙の様に蒼白な顔をしてへたり込む青年の前に、獣の姿に変わって見せた神官が歩み寄ってくる。
その姿は、並みの馬よりも大きく、目の前に立たれるだけで息が詰まるような圧迫感を感じさせた。
獣の、細い瞳孔をした血の色の瞳が、たった一人、かすり傷ですんだ青年を見据える。
出し抜けに、鷲と獅子を混ぜ合わせたような姿の獣が、微かに血の赤を滲ませた前足を振り上げる。
勢い良く青年の頭に向けて振り下ろし・・・・、呆然と座り込んだままの青年の額に触れる寸前、ぴたりと止めた。
「・・・・殺す、価値もありませんね」
これで最後かと、人事のようにぼんやりとしたままの青年の様子にそう呟き、獣はくるりと踵を返した。
まだ呆然としたままの青年に、背を向けたままで告げる。
「最小限、直ぐには死なない程度までなら癒して差し上げましょう?
連れの者が乱暴なばかりに、余計な仕事が増えたような気も致しますが」
その獣・・・・、大地の女神に仕える神官の言葉に、弱小盗賊団の、
辛うじて動ける面々が弾かれたように動き出す。
>>237 シュプーレベルケ
「そうか、ならいいんだけどな」
左手の銃は依然として放そうとしないで回している
「シュプーレベルケ、ね、オレは……ガンメルドって言うんだ」
ほんの少し何か考えたがまぁいいといった風に名前を言う
>>243 リリス
「そう、“双龍”…別に冗談じゃないぜ」
自分で気づかずダジャレになっていて慌てて言葉を付け足す
変わり者と言われてもむっとする様子も無く言葉を返す
「気のせいなんかじゃないぜ、銃を握ると性格どころか人格が変わるのさオレは」
そして、惜しむことも無く説明を始めた
「普段は気の弱い人格だが、銃を握ればオレがでてくるってわけ、名前はどっちもガンメルドって呼べばいいさ」
>>244 GM
叢に目をやると先程矢を放ったであろう人間がいる
どうやら普通の人間のようだ
「なんだよ、一般人かよ…まぁ、襲撃してくるからには覚悟してるもんだと思うけどよ」
自分は近づく気は無い、颶風が向かっていたが危険は無いだろうと思う
まぁ手伝えと言われれば手伝おうとは考える
腰を抜かしていた青年が、弾かれたように起き上がって怪我をした仲間達の方へ向かう。
その光景を見送りながら、颶風は大きく息をついた。
胸いっぱいに吸い込んでしまった硝煙の臭いに顔をしかめながら、
森の中では行動に難儀する大柄なグリフォンの姿から、
もう少し取り回しの効く獣人の姿に変わろうと意識を集中させる。
聖印が刻まれた額当ての下、みっしりと生え揃った羽毛の下で、
聖印とまったく同じ形をした痣が、日中には確認できないほどの弱い光を放つ。
ゆっくりとだが、確かに、各所を持ち上げていた筋肉が萎び、
音を立てて骨格が組み変わる。
放って置けば、そのまま人に良く似た姿にまで変わるはずのその変化を、
あえて手が自由に動かせる直立二足歩行が出来る程度に、人と獣が入り混じった姿で止める。
不自然な状態で留められた肉体が、引き絞られるような痛みを訴えてくるが、もうそれにも慣れた。
筋肉痛にも似た痛みを無視して、先ほどの変化の時に放り投げた帯を拾いに行く。
一応、帯が無くても法衣がいきなりはだけたりするような事は無いが、
細い紐や装飾用途の意味合いが強いピンだけではどうにも心もとない。
拾い上げた帯を手早く締め直しながら、体型の変化に合わせてずれた布地を整えた。
「馬、探しに行かないとなりませんね・・・・」
一応、使い魔に後を追わせては居るが。
4頭の内の1頭が走り去った先を、呆然と見遣る。
「それで、何故このような事を?」
テキパキと、返り討ちに遭った襲撃者達の手当てをしながら、キツイ口調で問いかける。
傷口に巻き付けた包帯を強く締め上げられ、盗賊の一人が悲鳴を上げるのもお構い無しだ。
神官であるはずなのに、癒しの奇跡を補助的にしか用いて居ない。
「この地方は気候も良いし、治安も悪くはありません。
領主の評価はそれなりに高いし、人々はそれなりに豊かです。
・・・・何故、わざわざ装甲馬車を襲うような真似を?」
心底、不思議そうに尋ねる颶風。
どうやら、『生活苦』以外の理由は、彼女の脳裏には浮かばなかったらしい。
颶風の属する氏族は、獣人族の中でも、特に快楽よりも実利を重んじる傾向が強い。
案の定、『遊ぶ金が欲しかった』という盗賊の言い分に、呆れたような表情を浮かべる。
もっとも、羽毛と獣毛に覆われた颶風の顔では、浮かぶ表情を読み取る事は難しいが。
「目先の小銭に目が眩んで、黄泉路を辿る事になっては何もならないでしょうに・・・・」
>243 リリスどの
>「何かするの?手伝えることはあるかしら?」
「一応、血止め程度の手当てを。あまり血臭が濃いと、私の理性が持つかどうか怪しくなりますしね」
獣人・・・・それも、肉食傾向の強い支族の血を引く颶風である。
過去に数回、血臭に酔って暴れた経験がある。
故郷でなら・・・・颶風を取り押さえる事の出来る者が居るならともかく、
ここでそんな事になったら、おそらく射殺されて終わりだろう。
幸い、ここは屋外。これ以上血が流される事が無ければ、風に流されて臭いは消える。
>245 ガンメルドどの
「とりあえず辺りの警戒、お願いできますか?
出来れば、あまり大事にはしたくないんですよ」
ただでさえ、この辺りでは獣人に対する風当たりが強い。
官憲が出てくれば、非常に厄介な事になる。
「出来れば穏便に、振り切る事が出来れば良かったんですけどね」
布に、膏薬を塗り広げながら、颶風は大きくため息をついた。
行動:盗賊に必要最低限の手当て
状況:馬車から馬を切り離した為、馬逃亡中。盗賊は戦意喪失。
>>245 「二重人格ということね」
僅かに感心しながら呟く。
「ガンメルド、とは貴方達の名前ね」
そう確認してはいるが、彼女自身は他人を名前で呼ぶ気はない。
理由は本人にもわからないが、とにかく「貴方」のような呼び方が好きなのだ。
「あたしはリリス。でも好きに呼ぶといいわ」
相手に名前を名乗られたので一応自分も名乗っておく。
>>246 「そういえば、貴女は獣人だったわね」
そう答えて馬車を降りると、魔術を惜しみなく使って手近な者から傷を治していく。
さすがに、年端のいかない少女に介抱されるのには抵抗をおぼえる者もいるかもしれないが、そんなことは気にせずに作業を続ける。
ふと気付き、弱い風の魔術を唱えて血臭を吹き散らした。
「それと…」
盗賊の台詞に呆れているような颶風の様子に、一言だけ言葉を発する。
「人間というのは、己の快楽に流されやすい生き物なのよ」
行動:ガンメルド、颶風に返事をして怪我人の介抱を開始する。
>>247 リリス
「じゃぁ、普通にリリス、って呼ばせてもらうぜ」
正直な所、名前以外で呼ぶ場合は二人称でしか言わないので
好きに呼べと言われても二通りしか出てこない
「他に呼び方ってあんのかな…?」
思いがけずボソリと口にだす
>>246 颶風
「わかった、あっちの方見張ってるぜ」
馬車が今まで通った道を指差し
一旦馬車の方へと向かい
自分のトランクを一つ持って自分の持ち場へ向かう
249 :
颶風 ◆/oj0AhRKAw :2005/09/07(水) 17:13:58
同行者の少女・・・・リリスの協力もあり、颶風一人では望めないほどの早さで手当てを終える。
幸いにも、この場で命を落とした者は居ないようだが、
水袋の水で湿らせた布で手を拭いながら、颶風はあたりを見回す。
先ほどまで馬車を引いていた馬は4頭。
馬具の方は予備があるから良いとして、流石に町から多少離れた森の中では、
馬の代わりを見つけるのは難しい。
となると、どうしても逃げた馬を連れ戻す必要があるのだが・・・・。
「西の方角に、2頭。東に1頭。南は・・・・後でも構いませんね」
馬の後を追わせた使い魔の居場所を探る。
反応を辿れば、馬を捕らえる事は簡単そうだ。
背中の翼を、音を立てて広げた。
「馬を連れ戻してまいります」
一声同行者に掛けると、器用に木々の梢を抜けて舞い上がった。
途中、ふと気付いたように、大木の梢に舞い降りる。
「貴方方、護衛を降りるなら今のうちですよ?
もっとも、港へ着いたら仕事終了、と言う事にさせていただきますが」
襲撃以降、何も発言の無い者達を含めて、護衛として神殿から差し向けられた者達に言う。
彼らの役目が、単純に颶風の護衛だけでは無い事に気付いていての発言。
「返事が無ければ、このまま森の中に置いていくだけですが」
颶風の発言は、手厳しく相手を突き放す物でしかない。
本来、颶風が信奉する女神は<命を与え、奪う鬼女神>である。
けして、<慈悲と慈愛の女神>や、<調和と協調の女神>では無い。
その信徒である颶風としても、神殿から無理矢理押し付けられた、
意に染まぬ護衛相手に愛想を振りまくつもりなど無い。
「あ、怪我人と馬車の見張り、一応お願いしますね?
もっとも、見張りが無くても大丈夫そうですが」
仕事をキャンセルするなら戻ってくる前に去れ、と言外に含ませて告げる。
改めて翼を広げると、真っ直ぐに西へ向かって飛び去った。
>247 リリスどの
>「人間というのは、己の快楽に流されやすい生き物なのよ」
「やはり、人間というのは不可解ですね。日々の糧と暮らす場所、纏う物があれば、多くを求める必要は無いでしょうに」
他国の宮廷に仕えた事が無い訳ではない。
しかし、必要以上の快楽を追求する人間の習性のような物には、
ついに馴染む事は出来無かった颶風。
・・・・それに便乗して、装飾品や美容薬などで一儲けした事が無い訳ではないが。
>248 ガンメルドどの
馬車の来た道・・・・出発地となった街のある北側を見張っている少年に声を掛ける。
「では、よろしくお願い致しますね」
行動:馬を探しに行く
>>248 ガンメルドがこぼした言葉に即座に反応し、いくつかの候補を提示する。
「ガキ、女、少女、チビ、そこの、お前…他にも考えれば幾等でもあるわ」
それらは、彼女自身が呼び名を気にしないがために言えるものかもしれない。
>>249 「あたしには聞いてないのかもしれないけど、ついて行かせてもらうわよ。元々護衛なんて関係なしに乗りこんだのだから」
立っているだけの見張りをこなしながら、既に飛び去っていて聞こえるはずのない相手に、聞こえるはずのない声量で話し掛ける。
「あたしが貴女について行こうとしているのも、その不可解な“快楽に基づいた行動”である事に貴女は気付いているのかしら…」
行動:馬車と襲撃者を見張る
荒らしうざいな
あぼーん
なにコレ?
\ ___ , ---、
\ / ``ヾ '"⌒ヽ、 / /
\ Y′ ヽ /
`ー--' '⌒ヽ、 ⊥ ∠---、
`¬┐ ,.... _ ,... 丁二二 }
レ' / (○ ヽ (○┤´ ̄ j
八 〃 '⌒` 从_人⌒`| /
/ ∨ / `ヽノ ̄ ̄ モコモコ祭じゃ〜!
| ⌒/ 、 , )
|ヽ 、_| ` ´ /
| \ ヽ`ー一=ニニ=┬'
/ \ ゙i ,r‐‐-‐、.|│
/ ヽ |r-----イ /
∧ ` ー─ ' /
/ ヽ /
/ ` ̄ ̄
あぼーん
256 :
名無しになりきれ:2005/09/09(金) 22:05:31
今晩の祭り会場はココかッ
あぼーん
スクロールメンドイ
あぼーん
260 :
名無しになりきれ:2005/09/19(月) 13:33:54
655 : ◆/oj0AhRKAw :04/01/15 17:19
今日、少々書き込んだのですが・・・・。
危うく 誤 爆 する所でした。
・・・・運用情報板に。
261 :
名無しになりきれ:2005/10/01(土) 21:46:26
募集age
まったく「なんちゃって」とは関係の無いブランドでTRPGやるってんなら……
参加表明。
まったく関係ないブランドでやるなら、このスレを使う必要もない。
荒らされた後のスレでやるより、新しくスレ建てた方が建設的だな。
リサイクルしないと
>>356 ただ参加表明って言っただけなのにえらく過敏な反応だな
267 :
名無しになりきれ:2005/10/02(日) 12:44:32
参加者ひきつづき募集中
現在455キロバイト。
スレッドの容量は最大500キロバイトだっけ?
この板は512KBだったと思うが
270 :
名無しになりきれ:2005/10/15(土) 15:00:29
まだあるな
ある?
試しに
273 :
名無しになりきれ:2005/11/02(水) 23:05:03
2ちゃんねるの削除人です。
>>251以降、連続投稿だった箇所を透明削除しました。
そのため一部のレスアンカー(>>レス番号)がずれてしまいました。申し訳ありません。
>>265さんと
>>266さんのレスは
>>263さん宛になります。
趣旨のご理解をよろしくお願いします。おじゃまいたしました。
お疲れ様です
今頃かよ
276 :
名無しになりきれ:2005/11/05(土) 09:54:17
何がだよ
277 :
名無しになりきれ:2005/11/07(月) 23:16:51
で?
5が落ちたな