なんだか最近、自分がどんどんイタい人間になっていってルキがします。
慣れていくのね・・・自分でもわかる。
しかも今回エロほとんどなし。鬱DEATH氏弐魔性
「伊織のハメハメアドベンチャー」
過去ログ
>>35 EVO.8
>>36 原案:八神ヒカり 作:火田伊織
EVOLUTION.8 サヨナラ、ヤマちゃん(山寺宏一)・・・
――――――翌朝。
僕はさわやかな、すっきりした気分で目がさめた(そういえば僕とヤマトさんは八神家にそのまま泊まってたんだ)。
腰とお尻が痛いけど、ゆうべは気持ちよかったなあ。クセになっちゃいそう。
洗面所で顔を洗って、歯を磨いていると、ヤマトさんも起きてきた。
「あっ、ヤマトさん、おはようございます♪」僕はありったけの笑顔であいさつした。
しかしヤマトさんは、げっそりした顔で「あ、ああ、おはよう・・・・」と弱々しく答えるだけだった。
どうしたんだろう?具合でも悪いのかな? ――――――そう思っていた瞬間、どさっ、とヤマトさんが倒れた。
「えっ?! ちょっ、ヤマトさん!? たっ、太一さ――――――――ん! やっ、ヤマトさんが――――――!」
すぐに飛び起きた太一さんは、急いでヤマトさんの具合を見て、応急処置を施した。あまりに正確で素早く、僕はビックリした。
これもデジタルワールドで冒険した時の経験がためになってるのかな。
ヤマトさんは布団の中から苦しそうに、あの独特の情けない声で言う。
「すまないなァ、太一。こんなコトお前にさせちまって」
「いいんだ。それよりお前、どうして突然倒れたりしたんだ?」
「どうも、ゆうべ伊織とヤりすぎたのがいけないみたいだ。体力、使い切っちまったんだ。もう、俺の命も限界さ」
どうしようもないショックと罪悪感に襲われた。僕のせいだ、僕がヤマトさんを止めなかったから・・・。
「ごめんなさい!ごめんなさいヤマトさん!僕のせいで・・・・っ!」
僕は涙をぼろぼろこぼしながら、布団を掴んでヤマトさんに謝った。
「いいんだ伊織。お前のせいじゃない」
そんな言葉が余計に痛い。こんないい人を、僕は・・・。
「あっ・・・、もう俺の命も終わりみたいだ。じゃあな、太一、ヒカリちゃん、伊織、ガブモン・・・」
ガブモンは何も言わなかった。ずっと一緒にいたパートナー。ヤマトさんが今、どういう状態か、わかっているんだ。
すると、太一さんが、悲しく、切ない声でヤマトさんにつぶやく。
「ヤマト・・・」
「太一・・・」
どちらからでもなく、二人の唇が自然に重なり合う。
そしてその時間は、二人には永遠と感じられるであろうほど、永かった。冷たい、死の匂いがする口づけ。
だけど、そんな二人だけの“永遠”にも終わりがやって来る。